高崎労働基準協会「会報」平成28年1月号　⑴　

第101号

高崎労働基準協会広報

会 報発　行　一般社団法人 高崎労働基準協会発行者　堀口　廣政ＴＥＬ　027－323－9847ＦＡＸ　027－327－9015

http://www8.wind.ne.jp/t-rouki/index.htm

第一方面

主任監督官

上野国一社八幡宮　初神楽（１月第２日曜）

賀　　正会　　　長　堀

口

廣

政

副　会　長　武

井

　

宏

　　〃　　　井

上

　

聰

　　〃　　　草

野

信

司

理事・監事　一

　

　

同

総務部会長　佐

藤

　

真

総務副部会長　坂

上　

朗

安全部会長　籠

谷

晋

行

安全副部会長　佐

藤

　

正

衛生部会長　中

島

　

透

衛生副部会長　萩

原

　

修

労務部会長　新

井

政

信

各分会長　一

　

　

同

　　　　　　事務局一同

署　　　長　木

村

英

俊

次　　　長　芳

賀

　

裕

　　　　　　竹

渕

直

子

　　　　　　遠

藤

勇

樹

　　　　　　鈴

木

　

淳

業務課長　竹

内

友

之

労災課長　石

原

邦

弘

　　　　　　署

員

一

同

第二方面

主任監督官

安全衛生

課　　　長

高崎労働基準監督署

高崎労働基準協会「会報」平成28年1月号　⑵　

年頭のご挨拶年頭のご挨拶

（一社）高崎労働基準協会長　堀　口　廣　政

　新年明けましておめでとうございます。　会員の皆様には、ご家族お揃いにて平成28年の新春をお元気にお迎えのことと拝察し、心からお喜び申し上げます。　昨年中は、当協会に対しまして、高崎労働基準監督署の皆様の

ご指導をはじめ、会員の皆様の深いご理解とご支援、事務局の努力によりまして、諸行事をとどこおりなく進めることが出来ましたことを衷心より御礼申し上げます。　さて、現在の経済状況ですが、順調と思われていた昨年４～６月の実質GDPは年率△1.6％と落ち込みました。８月には上海の株式の暴落があり、日本の株式も乱高下するなど経済環境の不透明感が増しているところでございます。安倍政権は新三本の矢で今後も経済を最優先すると言っておりますので、長期的には上昇機運にあると考えますが、まだまだ波乱含みの状態が続くものと思われます。また、新

たな地政学的リスクとして中国による南沙諸島の実効支配、アメリカの対抗手段と、経済への影響は少なからず出てくるものと思われます。　どのような状況にあっても、職場から絶対に死亡者や怪我人を出さない、仕事が原因での病気や休む人のないよう徹底することは、経済活動の基本であると同時に経営トップおよびリーダーの責務でございます。当協会の目的は、「労働関係諸法令の普及啓発、労務管理の改善、労働災害の防止、健康確保等を推進することにより、勤労者の福祉の増進と産業の健全な発展に寄与すること」です。本年も全力で取り組んでまいりたいと思う次第でございます。会員企業の皆様におかれましては、なおいっそうのご支援ご協力をお願い申し上げます。　むすびに、群馬労働局並びに高崎労働基準監督署の皆様をはじめ、関係皆様のご指導ご鞭撻をお願い申し上げますとともに、会員皆様のご多幸とご健康を心より祈念致しまして、新年のご挨拶といたします。

高崎労働基準監督署長　木　村　英　俊

　新年明けましておめでとうございます。　高崎労働基準協会の会員の皆様におかれましては、お健やかに新春をお迎えのこととお慶び申し上げます。　旧年中は、当署の行政運営の推進につきまして、格別のご理解と

ご協力を賜り、厚く御礼申し上げます。　お陰様をもちまして、施策の展開につきましては概ね順調に推移しているところですが、依然として大きな課題も残されています。　死亡災害、休業災害とも前年を下回る趨勢にありますが、第３四半期以降減少率が鈍化しており、第12次労働災害防止計画の目標の達成が危ぶまれる状況となっています。高年齢労働者や雇い入れ後間もない労働者の災害が増加しており、高齢者や女性の働きやすい職場環境の整備や雇入れ時の教育の徹底等が求められるところです。　また、平成27年度は、脳・心臓疾患及び精神障害

の労災請求件数が過去最高水準となっています。人手不足や非正規労働者の増加などを背景に、特定の部署や人に仕事が集中し、過重労働やストレスを原因とする発症が大半を占めています。人材の確保・育成、就労形態や労働時間制度の見直し、適正な労働時間管理等が大きな課題です。　一方、労働相談件数も高止まりで推移しており、労働紛争の個別化に伴い、いわゆるパワハラ等職場の人間関係に起因する紛争の割合が高くなっています。職場の人間関係を含む環境整備が求められています。　本年におきましても、こうした状況を踏まえ、必要な施策を展開してまいりますので、会員の皆様には、相変わらずのご支援を賜りますようお願いいたします。　結びに、高崎労働基準協会の益々のご発展と会員企業の益々のご隆盛を祈念し、年頭のご挨拶とさせていただきます。

高崎労働基準協会「会報」平成28年1月号　⑶　

絵で見る平成27年の事業実施状況

必ずチェック最低賃金！　使用者も　労働者も最　低　賃　金　名 金　　額 発効年月日

群馬県最低賃金 時間額７３７円 平成27年10月８日

群馬県製鋼・製鋼圧延業、鉄素形材製造業最低賃金 時間額８４１円

平成27年12月26日

群馬県ポンプ・圧縮機器、一般産業用機械・装置、その他のはん用機械・同部分品、金属加工機械、その他の生産用機械・同部分品、事務用機械器具、サービス用・娯楽用機械器具製造業最低賃金

時間額８３０円

群馬県電子部品・デバイス・電子回路、電気機械器具、情報通信機械器具製造業最低賃金 時間額８２９円

群馬県輸送用機械器具製造業最低賃金 時間額８３０円

高崎労働基準監督署からのお知らせ 詳細は厚生労働省・群馬労働局ホームページを参照願います。

第1回理事会　4/22新春特別講演会　2/5 通常総会　5/27

全国安全週間安中地区説明会　6/19 衛生部会・分会長会議　9/2 高崎地区産業安全衛生大会　10/7

低圧電気取扱業務特別教育（実技講習の状況）【1月・4月・8月・10月開催】

職長安全衛生教育（グループ討議の模様）【1月・5月・10月開催】

フォークリフト運転技能講習（実技講習の状況）【1月～ 12月　毎月開催】

安全管理者選任時研修（グループ討議の状況）【2月・7月・11月開催】

玉掛け技能講習（実技講習の状況）【6月・8月・11月開催】

新入者安全衛生教育（新規講習・グループ討議の状況）【7月開催】

　平成27年に開催されました通常総会、理事会等の会議、説明会、技能講習等の講習・教育事業等や主な事業活動の状況を写真を通してビジュアルにお伝えします。

高崎労働基準協会「会報」平成28年1月号　⑷　

編　集　後　記　明けましておめでとうございます。この会報を担当するようになってから、あっという間に一年が過ぎてしまいました。この間の皆様のご協力に感謝しますと共に、今年も引き続き宜しくお願いいたします。　さて、2015年の流行語年間大賞に「爆買い」「トリプルスリー」が選ばれたことをご記憶の方も多いと思います。この内、トリプルスリーを基にちょっと考えてみました。　ご存知の通り、トリプルスリーは、プロ野球で「打率３割、30本塁打、30盗塁」と一流選手の証となる記録で、それが二人も出たのですから話題になるのもうなずけます。才能に加えそれを活かすために不断の努力を積み重ねたことの結果だと思います。　産業安全に携わる私たちにも達成すべきトリプルスリーがあります。すなわち安全・衛生・環境で事故を起こすこと無く業務を行うこと。「すべき」としたのはプロ野球と違い、私たちはできて当たり前ということだからです。今年一年、是非この達成に向けて取り組んで行きましょう。　最後になりますが、会員皆様にとって今年も良い年でありますよう、お祈り申し上げます。　【総務部会　佐藤真/信越化学工業㈱】

高崎労働基準協会http://www8.wind.ne.jp/t-rouki/index.htm高崎労働基準協会URL

～ 講習の応募用紙・申込書などはダウンロード可能です。～

高崎協会　Information

　労働者数が10人以上50人未満の社会福祉施設や金融機関などの非工業的業種の事業場が対象の講習です。詳細は、当協会のホームページでご確認願います。これまでの受講者の満足度調査結果も公開中です。

■衛生推進者養成講習　（昨年から新規開催中の講習です！　☞開催日：１月15日㈮）

　　・日　時：平成28年２月３日㈬　午後４時　　　　　 ・場　所：高崎ビューホテル　　・講　師：覺正寛治 氏（元鹿児島労働局長）　　　　 ・演　題：「日本人の働き方・働かせ方について」

■新春特別講演（無料）　～只今、受付け中～　（会員事業場様には、開催通知を送付済です。）　　～労災被災者のうち３人に１人が経験年数１年以内に被災～　　　昨年は大好評でした。■新入者安全衛生教育の開催　（昨年から新規開催中の講習です！　☞開催日：６月21日㈫）

　　・平成27年度事業計画及び収支予算の中間報告　　　　　　　　　　・会員事業場の入脱会状況と新規会員加入の承認　　・その他（平成28年度行事予定、平成28年度講習・教育予定など）

■理事会報告　12月２日㈬に開催いたしました理事会の主な審議内容は、次の通りです。

　昨年12月から、労働者のメンタルヘルス不調を未然に防止するための検査（ストレスチェック）の実施が、規模50人以上の事業場を対象に義務付けられました。　各企業におかれては、今年の11月30日までに第１回目の検査を実施していただくことになりますが、検査が円滑に実施できるよう『ストレスチェック実施プログラム』を作成し、厚生労働省ＨＰにて無料で配布していますので、是非ご活用ください。　　　ダウンロードサイト　http://stresscheck.mhlw.go.jp/

■ 『ストレスチェック実施プログラム』について

■平成28年度技能講習等予定表　・１月から順次、webサイト等で公表する予定です。

　平成23年から平成27年11月までの間に、介護事業等の社会福祉施設において発生した休業４日以上の死傷災害は109件（同期間中の全死傷災害の約５％）でした。　事故の型別で見ると、『動作の反動、無理な動作』と『転倒』の割合がともに３割強と、死傷災害の多くを占めています。

　介護業務では、利用者を体で支えなければならない場面が頻繁に発生するほか、入浴の介助など「水」と関わる業務に携わる機会が増えますが、局所的に負荷が掛かるような体勢を余儀なくされたり、利用者に意識を集中するあまり足下の確認がおろそかになるなど、不安全な状況が生じ易くなります。　また、転倒の結果骨折するケースは転倒災害全体の６割に上るほか、骨折となった災害の８割は休業期間が１か月以上に及んでおり、業務への影響も危惧されるところです。　業務の特性を認識し、作業姿勢などにも注目した安全衛生教育の実施に努めましょう。

■社会福祉施設における労働災害発生状況

利用者をベッドから車いすに移乗させようと、利用者の体を抱えたところ、腰に負荷が掛かり（腰を捻り）、腰部を負傷。廊下を移動中、水で濡れている箇所に気付かず、滑って転倒して骨折。利用者の介助中、利用者がバランスを崩し、支えようとして一緒に転倒し捻挫。

【典型的な災害事例】

　群馬県内の死傷災害は前年に比べ11月末時点では約６％減少し、死亡災害も「緊急事態」を宣言した前年の27件から８件へと大幅に減少しています。　高崎労働基準監督署管内においても同様の傾向にありますが、第３四半期には減少の鈍化が見られ、一部の業種では前年の件数を上回っている状況でもあります。　１月15日まで『年末年始無災害運動』を展開中です。事故のない明るい１年を過ごせるよう、本年も各職場では積極的に安全衛生活動に取り組んでいただくようお願いします。

■管内の労働災害の動き

年平成26年平成27年

製造業 115 （2） 112 （－）

建設業 78 （4） 48 （1）

運輸交通業5058

卸・小売業4754

通信業1910

医療保険・社会福祉業2924

その他 87 （－） 92 （1）

計 425 （6） 398 （2）

災害発生件数（平成27年１月から11月末） （　）は死亡者数