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14■授業の方針・概要 今日ほど<デザイン>という言葉が反乱している時はない。それだけに<デザイン>の意味は多用に用い られ、かつ、混乱を招いている。本授業では絡みあったデザインの糸を解きほぐし、「デザインとは何か」 について各人が考えるきっかけをあたえる。 ■到達目標(学修成果) 造型(デザイン)をこころざす者にとって、これだけは知っておいてもらいたい基礎知識を学ぶ。デザイ ンの世界がいかに豊かで深いものであるかを理解する。 ■授業計画 1 現代デザイン論では何を学ぶのか 2 身の回りのデザイン 3 人間はどのようなデザインをしてきたか 4 西洋のデザインと日本のデザイン 5 デザインの地域性について 6 デザインとファッション(1) 7 デザインとファッション(2) 8 デザインと写真 9 ビジュアル・デザインについて(1) 10 ビジュアル・デザインについて(2) 11 インダストリアル・デザインについて(1) 12 インダストリアル・デザインについて(2) 13 建築デザインについて 14 環境デザインについて 15 まとめと評価 ■授業に向けての準備学修内容と授業時間外の学修内容 毎日の生活の中から、自由にテーマを選んで「自由レポート」を書いてみよう。知らず知らずのうちに文 章が書けるようになります。 ■成績評価の方法・基準 授業態度 30% 定期試験 70% 定期試験に加えて、毎週、自発的に提出してもらう「自由レポート」の内容や出席状況を総合して評価 する。 ■教科書 なし ■参考文献 授業の進行に合わせて、デザイン関係の必読書を紹介する。 ■オフィスアワー・研究室 前期:火曜日 5・6時限 ファッション文化論研究室(3413後期:木曜日 5・6時限 ファッション文化論研究室(3413■備考 授業は、ポスターを黒板に貼って行うので、前に座った者が勝ち! 現代デザイン論 塚田 耕一 1 前期又は後期 選択 学芸員課程必修 2 単位 講義 55

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【14】

でん大の

■授業の方針・概要

今日ほど<デザイン>という言葉が反乱している時はない。それだけに<デザイン>の意味は多用に用い

られ、かつ、混乱を招いている。本授業では絡みあったデザインの糸を解きほぐし、「デザインとは何か」

について各人が考えるきっかけをあたえる。

■到達目標(学修成果)

造型(デザイン)をこころざす者にとって、これだけは知っておいてもらいたい基礎知識を学ぶ。デザイ

ンの世界がいかに豊かで深いものであるかを理解する。

■授業計画

1回 現代デザイン論では何を学ぶのか

2回 身の回りのデザイン

3回 人間はどのようなデザインをしてきたか

4回 西洋のデザインと日本のデザイン

5回 デザインの地域性について

6回 デザインとファッション(1)

7回 デザインとファッション(2)

8回 デザインと写真

9回 ビジュアル・デザインについて(1)

10回 ビジュアル・デザインについて(2)

11回 インダストリアル・デザインについて(1)

12回 インダストリアル・デザインについて(2)

13回 建築デザインについて

14回 環境デザインについて

15回 まとめと評価

■授業に向けての準備学修内容と授業時間外の学修内容

毎日の生活の中から、自由にテーマを選んで「自由レポート」を書いてみよう。知らず知らずのうちに文

章が書けるようになります。

■成績評価の方法・基準

授業態度 30%

定期試験 70%

定期試験に加えて、毎週、自発的に提出してもらう「自由レポート」の内容や出席状況を総合して評価

する。

■教科書

なし

■参考文献

授業の進行に合わせて、デザイン関係の必読書を紹介する。

■オフィスアワー・研究室

前期:火曜日 5・6時限 ファッション文化論研究室(3413)

後期:木曜日 5・6時限 ファッション文化論研究室(3413)

■備考

授業は、ポスターを黒板に貼って行うので、前に座った者が勝ち!

現代デザイン論 塚田 耕一

1 年 前期又は後期 選択 学芸員課程必修 ( 2単位 講義 )

55

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【26】

■授業の方針・概要

日本美術史の入門的科目である。日本の歴史の流れに沿って、日本美術の代表的作品を概観する。個々の

作品の造形的特質や魅力を探るとともに、作品を生み出した社会的背景などにも考究する。

■到達目標(学修成果)

日本美術の代表的作品を多面的に考察し、日本美術に関する基礎的知識を身につけ、各時代の特色を理解して、

日本美術の歴史的展開に対する概括的な理解に到達する。更に、そこに一貫する日本美術の本質や日本人の美

意識の問題を考究する手がかりを得る。

■授業計画

1回 ガイダンス・学習方法・参考文献紹介など

2回 縄文文化と弥生文化:縄文土器と土偶を中心に

3回 奈良時代1:仏教美術の到来-法隆寺所蔵の仏教彫刻を中心に。

4回 奈良時代2:天平文化-東大寺と興福寺関連の仏教美術を中心に。

5回 平安時代1:密教美術の請来-密教絵画と密教彫刻。

6回 平安時代2:絵巻物の世界-4大絵巻を中心に。

7回 鎌倉時代1:肖像画と似絵-伝源頼朝像を中心に。

8回 鎌倉時代2:武家の台頭-東大寺復興と運慶作品を中心に。

9回 室町時代1:禅宗美術-水墨画の受容と詩画軸。

10回 室町時代2:水墨画の和様化-雪舟作品を中心に。

11回 桃山時代:城郭建築と金碧障壁画-狩野永徳と長谷川等伯を中心に。

12回 江戸時代1:琳派の古典復興-宗達と光琳を中心に。

13回 江戸時代2:奇想の画家達-若冲・蕭白・芦雪を中心に。

14回 江戸時代3:浮世絵とヨーロッパ絵画-歌麿、写楽、広重、北斎を中心に。

15回 まとめ

ビデオやスライドで見た作品を中心に、学習内容を確認整理しておく。

■授業に向けての準備学修内容と授業時間外の学修内容

実際に作品を見て、感じて、考えることが基本であり、展覧会見学を予定しています。各授業で扱う作品

については、あらかじめ教科書の該当箇所を読んでおくことと、授業中配布された資料をもとに、授業内容

について整理しておくことが望まれます。なお、美術史の理解に役立つよう、高校時代日本史を履修してい

ない人は、日本歴史の概説的知識の獲得にも努力していただきたい。

■成績評価の方法・基準

出席状況及び態度 20%

レポート 40%

試験 40%

■教科書

泉武夫監修『日本美術史ハンドブック』新書館

■参考文献

辻惟雄監修『カラー版日本美術史』

榊原悟監修『すぐわかる絵巻の見かた』東京美術

守屋正彦監修『すぐわかる日本の絵画』東京美術

その他、個々の作品については授業中に参考文献を紹介し、プリントを配布します。

■オフィスアワー・研究室

前期 水曜日 連絡先:本校舎 1階教務課

後期 水曜日 連絡先:本校舎 1階教務課

■備考

授業計画に若干の変更もあります。教科書を授業中も参照する習慣をつけるようにして下さい。

日本美術史 佐伯 英里子

1年 前期又は後期 選択 学芸員課程必修 ( 2 単位 講義 )

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【27】

■授業の方針・概要

西洋美術史の代表的な諸作例を時代に沿って概観し、言葉によらない―主に視覚的な―表現としての美術

がもつ意義の歴史的変遷をたどります。毎回スライド(Power Point、時にビデオや DVD)の画像を使用して、

時代や様式の特徴、美術表現の見方について学んでゆきます。個々の作例の特質を、主題や時代・地域的背

景、デザイン、材料・技法その他の側面から立体的に捉えて解説しながら、美術表現のみがもっている様々

な「力」を探求します。美術館の見学は、講義に関連する作品を実際に鑑賞する貴重な機会となります。

■到達目標(学修成果)

①西洋の美術史や美術表現に関する基礎的な知識を習得する。②美術表現の見方を自分なりに理解する。

③その知識と理解に基づいて関心を抱いた美術表現を独自に鑑賞・考察し、更なる発展へと繋げる。

■授業計画

1回 【序論】講義の概要と文献、また美術表現の見方について古今の美術表現を取り上げつつ説明する。

2回 【古代~中世】西洋美術の基盤となる古代エジプト、ギリシア、ローマの美術。また中世における

宗教的美術作品。

3回 【ルネサンス】15~16世紀、文化史の大きな転換点となる初期~後期イタリア・ルネサンスと周辺

地域の美術。

4回 【ロマン主義まで】17~19世紀、バロック、ロココ美術から仏革命期の新古典主義、後のロマン主

義美術まで。

5回 【レアリスム】ミレー、コローほか。19世紀中頃の、美醜を問わず現実の諸相を表現した写実主義

について。また風景画の流行について。

6回 【印象主義】19世紀後半の革命的絵画運動であったマネ、モネらによる印象主義について。アカデ

ミズムとの対立や人々の反応にも焦点を当てる。

7回 【新印象主義, 後期印象主義】印象主義の影響と発展。またセザンヌ、ゴッホといった個性の登場。

8回 【象徴主義】19世紀末、ゴーガンを中心とする総合主義や、その周辺の美術。科学・技術賞賛への

反発と多様な観念の暗示への情熱。

9回 【アール・ヌーヴォー】19世紀末~20世紀初頭にかけてフランスからヨーロッパ全体に波及した装

飾的な美術様式。ナンシー派のガラス工芸ほか。

10回 【見学会】美術館を訪れて作品を鑑賞し、知識、関心を深める(日程と方法は変更の可能性もある)。

11回【フォーヴィスム/ エコール・ド・パリ】20世紀初頭、マティスその他による自由な色彩に特色を

もつ美術。美術における色彩について。また、モディリアーニやシャガールなどパリで制作した個

性豊かな異邦人画家たちの諸作例、その時代背景。

12回【キュヴィスム】20世紀初頭におけるピカソらによる革新。美術における形、空間、構図や、「抽象」

について。未来派(伊)、構成主義(露)、デ・ステイル(蘭)など西欧諸国の動向。

13回【ドイツ表現主義】写実性より内面の表出を重視した諸表現。戦争と美術表現について、ほか。

14回【ダダイスム、シュールレアリスム/ 戦後の美術】第一次大戦以降の、既成価値観の崩壊と新しい美

術の模索。戦後における抽象表現主義(米)やポップ・アートなどの諸相。今後の展望。

15回【まとめ】講義内容全体を各回のテーマとともに振り返りつつ、各自の考察をまとめる。

■授業に向けての準備学修内容と授業時間外の学修内容

美術館や画集その他の文献を活用して美術表現や展示方法への関心を高め、知識を確認して下さい。関心

を持った表現や作者については、美術や文化の研究、制作等で自分なりに深く追求してみて下さい。

■成績評価の方法・基準

小レポート、および試験 80%

授業毎の取り組み姿勢 20%

■教科書

千足伸行監修,『新西洋美術史』, 西村書店. また授業で随時参考プリントを配布します。

■参考文献

H・W・ジャンソン A・F・ジャンソン著, 木村重信 藤田治彦訳,『西洋美術の歴史』,創元社.ほか。

必要に応じて授業で紹介します。

■オフィスアワー・研究室

前・後期:水曜日(12時 10分~12時 50分) 第3校舎1階講師控室、または本校舎 1階教務課

■備考 なし

西洋美術史 佐倉 香

1年 前期又は後期 選択 学芸員課程必修 ( 2 単位 講義 )

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【1】

■授業の方針・概要

いま、私たちは洋服を着た生活をしています。しかし我が国におけるその歴史は、まだ半世紀余の歩みで

しかありません。私たちが日本で洋服を着るようになるその背後には、約 3000年の西洋文化の流れがある

のです。

本授業では、有史以来、民族、地域、風土、宗教によって形成されてきた西洋の文化を、服飾の視点から

探っていきます。また、服飾と空間の視点から建築様式との関連性を重視していきます。西洋服飾文化史を

学ぶことにより、現代に繋がる衣文化形成への理解の一助となることでしょう。

■到達目標(学修成果)

3000年近い服飾の歴史を西洋文化との相互関係の理解の上に年表を作成します。

■授業計画

1回 オリエンテーション 服飾と様式

2回 古代 エジプト

3回 ギリシャ

4回 ローマ

5回 中世 初期キリスト

6回 ビザンティン

7回 ロマネスク

8回 ゴシック

9回 近世 ルネサンス

10回 バロック

11回 ロココ

12回 近代 新古典主義

13回 ロマン主義

14回 歴史主義

15回 まとめ 年表課題と小テスト

■授業に向けての準備学修内容と授業時間外の学修内容

前回までの授業の復習が次回授業へ準備学習になります。

授業時間外では本学の図書館や衣裳博物館を大いに利用しましょう。他にファッション展や建築・デザイ

ン展などの展覧会がある場合にはできるだけ足を運んで実際の作品に触れるようにしてください。また服飾

の分野だけではなく、常に広い視野を持って過去・現在・未来を見据えていきましょう。

■成績評価の方法・基準

出席状況 30%

年表課題 30%

小テスト(論述式筆記試験) 40%

■教科書

深井晃子監修『世界服飾史』美術出版社

■参考文献

授業内で紹介します。

■オフィスアワー・研究室

前後期:火曜日 3・4時限 ファッション文化論研究室(3413)

■備考

なし

西洋服飾文化史 鈴木 桜子

2年 前期又は後期 必修 学芸員課程必修 ( 2 単位 講義 )

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【2】

■授業の方針・概要

日本の服飾史について古代から近世を中心に概説します。日本の服飾文化史を概観するために、どのよう

な資料を通して捉えることができるのか、知る必要があります。実物資料が現存しない時代には、文献や絵

画を詳細に見ていくこともあります。また、現代に残された資料や記録の大部分は、各時代の上層部の人々

にまつわるものであり、日本の服飾文化史は、日本のトップモードの歴史ともいえます。服飾を専門に学ぶ

皆さんが新たな一歩を踏み出すために、まずは自国の服飾文化が辿ってきた道をよく理解する。そのことを

念頭に、衣服について歴史・社会背景はもとより、構成・形・素材・文様・技術といった様々な切り口から

考察していきます。

■到達目標(学修成果)

各時代の服飾の特徴について、その時代の資料から読み取る力をつける。日本の服飾史の変遷を時系列で

総合的に理解する。

■授業計画

1回 イントロダクション(服飾史の研究方法と資料)

2回 縄文時代(遺跡に見る染織品)

3回 弥生時代(史書からわかること)

4回 古墳時代(大陸文化の影響)

5回 飛鳥時代(仏教伝来と服制)

6回 奈良時代(正倉院・法隆寺の宝物を中心に)

7回 平安時代①(絵巻に見る公家男子の装束)

8回 平安時代②(絵巻に見る公家女子の装束)

9回 鎌倉時代①(公家から武家へ)

10回 鎌倉時代②(絵巻に見る武家装束ほか)

11回 室町時代(小袖への一元化)

12回 安土・桃山時代(戦国時代の武士の服飾と外来の文化)

13回 江戸時代①(小袖雛形本に見る意匠の変遷と人々の美意識)

14回 江戸時代②(絵画に見る町方庶民の衣生活、染織技術の発展)

15回 明治・大正時代以降(洋装化への展開、現代のキモノ)

※レポート課題や小テストにより変更する場合あり。

■授業に向けての準備学修内容と授業時間外の学修内容

多くの博物館・資料館に足を運び、現存する染織品を直接見る機会を増やしましょう。大変なボリューム

を限られた時間で見て行きます。毎回のノートやプリントの整理を怠らず、頻繁に復習しましょう。

■成績評価の方法・基準

出席点・平常点 15%

試験・レポート 85%

授業時間内に小テストを 2~3回行い、合計点で評価します。

■教科書

必携。「ファッションビジネスの文化論」北樹出版 2014年

■参考文献

配布プリントあり。講義時に必要に応じて紹介します。

■オフィスアワー・研究室

出講日 前期:金曜日/後期:火曜日 いずれも昼休みの時間帯、講師控室。

時間帯 昼休み(12:10~13:00)

連絡先 講師控室(第 3 校舎 1 階)

■備考

板書、パワーポイントの撮影不可。積極的にノートをとることが理解を深めることにつながります。 飲食・私語・授業中の携帯使用・無断退出厳禁。良識ある社会人への準備の時間であることを忘れずに。

日本服飾文化史 沢尾 絵

2年 前期又は後期 必修 学芸員課程必修 ( 2 単位 講義 )

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【55】

■授業の方針・概要

私たちの生活は、たくさんの染織品に囲まれています。四季の移ろいに応じて、身に付ける服の色や生地

に心を配り、春は春らしく、夏は爽やかなものにし、冠婚葬祭や年中行事などあっては、その場に適した染

織品が服飾や調度に用いられてきました。このように染織品は歴史上においても技術的・生産的・装飾的側

面などにおいて洗練、継承されてきたのです。この講義では、染織資料を身近なものとして接してもらうこ

とを目的とし、可能な限り実物やレプリカなどを授業内で実見してもらうことを通じて、文章では読み取り

にくい、織成や色彩、デザインなどについて理解を深めることを目標とします。以下は講義の特色です。皆

さんの積極的な参加を期待しています。

①授業内容に沿ったレジュメを配布。適宜最新の展覧会情報の紹介。

②衣冠・束帯・十二単などの実際の着用体験、染織資料(名物裂・古裂)、大鎧(四分の一模型)、参考資料

(図録など)の回覧。

③パワーポイントを中心にして、視覚的に作品に親しむ。

④コメント用紙の配布(感想・質問などを自由に記入)。

⑤希望者をつのり、近郊での展覧会の見学会を企画する。

■到達目標(学修成果)

今年度は、「公家・武家文化の中の染織」・「渡来品に見る染織」・「古典芸能と祭礼に見る染織」の各テー

マに則して講義を行います。授業での学習をふまえ、受講生の自主的な活動(フィールドワーク・博物館・

美術館見学など)を通じて得られた研究成果を、学期末課題として提出してもらいます。染織と密接な我々

の生活が、染織史の流れの中にどの様に関連し、位置づけられていくのかについて各自が講義を通じて考察

し、歴史的な染織品が現在、将来の染織品へと継承・発展し得る可能性を考えます。

■授業計画

1回 日本の染織について 様々な繊維と染料。古代以来の染織品

2回 公家・武家文化の中の染織① かさね色目・日本の伝統色について

3回 公家・武家文化の中の染織② 十二単をきてみよう

4回 公家・武家文化の中の染織③ 有識織物をまなぶ。

5回 公家・武家文化の中の染織④ 衣冠・束帯を着てみよう。

6回 公家・武家文化の中の染織⑤ 武士の装い。大鎧・当世具足にみえる染織。組紐・染革の文化

7回 公家・武家文化の中の染織⑥ 武士の装い。陣羽織・具足下にみる染織。

8回 渡来品に見る染織① 上代裂・正倉院裂とその復元。

9回 渡来品に見る染織② 更紗の伝来と日本での使われ方。

10回 渡来品に見る染織③ 「名物裂」と茶道。

11回 古典芸能と祭礼に見る染織① 舞楽装束・能装束。

12回 古典芸能と祭礼に見る染織② 京都祇園祭山鉾にみる染織

13回 古典芸能と祭礼に見る染織③ 舞台衣装の世界 歌舞伎役者の好んだ意匠。

14回 近隣の美術館・博物館見学(実施回は展覧会の状況により適宜変更します。)

15回 染織とその魅力 日本文化の現在 半期のまとめ。

■授業に向けての準備学修内容と授業時間外の学修内容

東京近郊で開催される最新の展覧会情報を随時紹介します。博物館・美術館のキャンパスメンバー制度

などを積極的に利用し、各時代を代表する染織品の視覚的イメージを養ってください。事前に学内の衣裳博

物館を必ず見学してから受講してください。

■成績評価の方法・基準

平常点 40%

各種提出物 20%

学期末レポート 40%

■教科書 特に指定しません。

■参考文献

山辺知行監修『日本の染織』全 10巻 中央公論社 1982~83,鈴木敬三著 『有識故実図典』吉川弘文館

1995,増田美子編『日本衣服史』吉川弘文館 2010 各講義の際に当該参考文献を提示します。

■オフィスアワー・研究室

出講日:前期 金曜日

連絡先:本校舎 1階教務課

■備考

なし

染織史 田中 潤

3年 前期 文化論コース必修 学芸員課程必修 ( 2 単位 講義 )

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【59】

■授業の方針・概要

ファッションという言葉は、時代や国によってさまざまな意味の変化を遂げてきました。ここでは、服装、

装身具、髪型、化粧などから生活文化全般についてのトレンドやスタイルを広く扱います。そして美術館・

博物館での多様なジャンルの展覧会を中心に、企業等の展示スペースなども実見して、創造の基礎を学び、

より豊かな表現を探求します。

■到達目標(学修成果)

本授業では、実際に開催された展覧会等資料も参考にして、展覧会や催事のための調査から企画、実施まで

の過程を知り、ファッションを通していかに新鮮な主張を発信するかを学びます。また、こうした実務を知

ることで、学芸員が展覧会等を企画するにあたり、歴史研究、資料分析の成果や社会的状況から導かれる新

たな視点を生かすかといった基本的なコンセプトを理解できるようになります。

■授業計画

見学について

①見学先は、ファッションプレゼンテーションのテーマに合う、展示の質が高い会場を設定します。

(毎年、展覧会予定が発表された後、候補会場との交渉を経て決定します。)

②見学前に会場施設の建設経緯や意義、開催展覧会について講義します。

③見学後は、毎回、評価対象とする小レポートの提出を義務とします。

1回 オリエンテーション、展覧会・催事の調査・企画・実施の実務

2回 見学① (原則として教室に集合し、授業で解説してから見学先に行きます)

3回 見学②

4回 見学③

5回 見学④

6回 見学⑤

7回 見学⑥

8回 中間の発表、ディスカッション、まとめ

9回 見学⑤

10回 見学⑥

11回 見学⑦

12回 見学⑧

13回 発表とディスカッション

14回 〃

15回 まとめ

*見学は、見学先の日程や都合で変更する場合があります。 ■授業に向けての準備学修内容と授業時間外の学修内容

まず、展覧会などを見ることが大事です。展覧会などでは作品、展示物をよく見ることのほか①開催の趣

旨、解説のパネル、キャプションを確認すること。②展示構成を把握すること③ポスター、図録などを見る。

いったん頭に入れ、会場をでたらすぐにメモに残しておくとよいでしょう

■成績評価の方法・基準

授業への貢献度・態度 20 %

発表等の理解度・表現力 30 %

期末レポート 30 %

見学レポート 20 %

■教科書

特に定めない

■参考文献

その都度指定、または配布する

■オフィスアワー・研究室

出講日:前期 土曜日 連絡先:本校舎 1階教務課又は大学校舎 1階講師控室

■備考 なし

ファッションプレゼンテーション演習 矢内 みどり

3年 前期 文化論コース必修 学芸員課程必修 ( 2 単位 演習 )

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