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ALヒエラルキーを尺度とした 授業のAL度評価システムの構築 徳山大学 アクティブ・ラーニング研究所 中嶋克成 寺田篤史 河田正樹

ALヒエラルキーを尺度とした 授業のAL度評価システムの構築€¦ · (pbl・地域ゼミ)」の推進 2. 徳山大学apの概要 3. 徳山大学のap事業

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ALヒエラルキーを尺度とした授業のAL度評価システムの構築

徳山大学 アクティブ・ラーニング研究所

中嶋克成 寺田篤史 河田正樹

Page 2: ALヒエラルキーを尺度とした 授業のAL度評価システムの構築€¦ · (pbl・地域ゼミ)」の推進 2. 徳山大学apの概要 3. 徳山大学のap事業

徳山大学のAP事業•真の意味での「主体的な学びの場を提供する教育の質の転換」の実現のための、「AL教育全般」を底上げするより組織的・全学的な授業改革の取組み

二つの大きな柱

① 一般講義を含むあらゆるタイプの授業におけるALを促進し、その進捗度・効果を可視化するための指標(BAL)の導入、及びその活用

② 「地域課題をテーマとする課題解決型学修(PBL・地域ゼミ)」の推進

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徳山大学APの概要 3

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徳山大学のAP事業•真の意味での「主体的な学びの場を提供する教育の質の転換」の実現のための、「AL教育全般」を底上げするより組織的・全学的な授業改革の取組み

二つの大きな柱

① 一般講義を含むあらゆるタイプの授業におけるALを促進し、その進捗度・効果を可視化するための指標(BAL)の導入、及びその活用

② 「地域課題をテーマとする課題解決型学修(PBL・地域ゼミ)」の推進

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徳山大学ALヒエラルキー

徳山大は、

ヒエラルキー①~⑥を狙った授業手法をALと定義

受動的学び

⑥学びの総括と共有化自らの学びの内容を総括し、他者と共有することができる

⑤新たな学びの展開自ら課題を発見しその解決に向け、主体的な学びを展開していくことができる

④学びの深化Ⅱ他者の見解・意見に耳を傾け、それを基に新たな学びを展開していくことができる

③学びの深化Ⅰ学びの内容に自分なりの見解・意見を持ち他者に伝えることができる

②学びへの興味学びの内容に興味をもち、積極的に「学び」を進めていく

①学びへの出発学びの重要性・意義を理解し、学びに向かう姿勢をもつ

学びの進化

主体的な

徳山大学AL・ヒエラルキー

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ALヒエラルキーレベルと各階層の内容

本学ではこのヒエラルキーを基に、全学の授業におけるAL導入度の測定と教育効果の検証を実施している。

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徳山大学ALヒエラルキー

徳山大は、

ヒエラルキー①~⑥を狙った授業手法をALと定義

受動的学び

⑥学びの総括と共有化自らの学びの内容を総括し、他者と共有することができる

⑤新たな学びの展開自ら課題を発見しその解決に向け、主体的な学びを展開していくことができる

④学びの深化Ⅱ他者の見解・意見に耳を傾け、それを基に新たな学びを展開していくことができる

③学びの深化Ⅰ学びの内容に自分なりの見解・意見を持ち他者に伝えることができる

②学びへの興味学びの内容に興味をもち、積極的に「学び」を進めていく

①学びへの出発学びの重要性・意義を理解し、学びに向かう姿勢をもつ

学びの進化

主体的な

徳山大学AL・ヒエラルキー

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BAL (Barometer of Active Learning)

• ALヒエラルキーに基づき、教員と学生に対し、授業のAL度について質問

•その回答から得られる数値=BAL値を評価

3つのBAL値

㋐教員による「授業のAL度自己申告」

㋑それを学生目線で評価する「授業のAL度評価」

㋒その授業における学生の「AL参画・達成度自己評価」=【AL導入による教育効果】

• AL度評価アンケートをオンライン実施し、結果のBAL値レーダーチャートを自動生成するシステムを学内クラウド(CASK)上に構築

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㋐教員による「授業のAL度自己申告」㋐「徳山大学ALヒエラルキー」に基づく、教員によるAL実施度自己評価

① ② ③ ④⑤(PBL type) or

(5)(non-PBL type)

⑥(PBL type) or

(6)(non-PBL type)

学生が何をできるようになったか

「学び」への出発 「学び」への興味

「学び」の深化Ⅰ 「学び」の深化Ⅱ

新たな「学び」の展開 「学び」の総括と教授「学び」を自分のモノにする

「学び」における他者との出会い

• 学びの内容の意義・重要性を理解し、自ら講義に耳を傾ける、前もって教科書を読むなど、学びに向かう姿勢をもつ。

• わからない点については質問する学習態度を保つ。

• 学びの内容に興味を示し、自分で調べてみるなど、積極的に「学び」を進めていくことができる。

• 学びの内容を自分なりにしっかりと理解し、それをまとめ他者に伝えることができる。

• 学びの内容を消化し、他の事象に応用することができる。

• 他者の意見を聞き、議論を通して「学び」を深めることができる。

• 上記の過程において、自信を得たり他者に啓発・鼓舞され、学びを一層深めていくことができる。

• 自ら新たな課題を見出し、その解決に活動を企画・展開することができる。

• 学修や調査の結果を集約・分析し、成果や結論をまとめ、それを他者に伝える(教える)ことができる。

そのために教員が何をし

たか

• 授業内容の意義や重要性を十分に説明する。

• 教科書・資料を自ら読む機会を多く与える。

• 質問・感想・意見を言いやすい雰囲気・環境作り。

• マルチメディア教材・デモの活用など、授業内容に興味を持たせ理解を促進するための各種の工夫。

• 文献やネットワークを活用した情報収集法の伝授による、受講生の興味誘引。

• 学んだ内容をミニレポートにまとめる、感想文を書く、小テストを実施する、等によって、学生に自らの理解を確認させる。

• 演習の実施により、学びの内容を消化させ、他の問題へ応用する能力を培う。

• 学習内容についての、学生と教員、または学生同士での、意見交換やディスカッションの実施。

• 学生の発言・質問に対する十分なフォローアップ(良い意見を述べた学生はしっかり褒める!)。

⑤ (PBL type) ⑥ (PBL type)

• 課題解決に向けた意見交換ディベート、実地活動、調査と解析。

• 結論の導出、提言のまとめ、内外への発表(プレゼン)。

(5) (non-PBL type) (6) (non-PBL type)

• 学んだ内容の実体験(理解→応用→展開を繰り返す演習等を含む)と、新たな課題発見に向けた誘導。

• 「学び」の結果を論文やプレゼンにまとめさせ、発表会を実施。

• ピア学習、循環型人材教育。

第1回目授業 ○ ○第2回目授業 ○ ○ ○ ○第3回目授業 ○ ○ ○ ○第4回目授業 ○ ○第5回目授業 ○ ○ ○ ○第6回目授業 ○ ○ ○第7回目授業 ○ ○ ○ ○第8回目授業 ○ ○第9回目授業 ○ ○ ○ ○第10回目授業 ○ ○ ○第11回目授業 ○ ○ ○ ○第12回目授業 ○ ○ ○第13回目授業 ○ ○ ○第14回目授業 ○ ○ ○ ○第15回目授業 ○ ○ ○ ○ ○

AL度評価値 4 5 4 3 3 3

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㋐教員による「授業のAL度自己申告」㋐「徳山大学ALヒエラルキー」に基づく、教員によるAL実施度自己評価

① ② ③ ④⑤(PBL type) or

(5)(non-PBL type)

⑥(PBL type) or

(6)(non-PBL type)

学生が何をできるようになったか

「学び」への出発 「学び」への興味

「学び」の深化Ⅰ 「学び」の深化Ⅱ

新たな「学び」の展開 「学び」の総括と教授「学び」を自分のモノにする

「学び」における他者との出会い

• 学びの内容の意義・重要性を理解し、自ら講義に耳を傾ける、前もって教科書を読むなど、学びに向かう姿勢をもつ。

• わからない点については質問する学習態度を保つ。

• 学びの内容に興味を示し、自分で調べてみるなど、積極的に「学び」を進めていくことができる。

• 学びの内容を自分なりにしっかりと理解し、それをまとめ他者に伝えることができる。

• 学びの内容を消化し、他の事象に応用することができる。

• 他者の意見を聞き、議論を通して「学び」を深めることができる。

• 上記の過程において、自信を得たり他者に啓発・鼓舞され、学びを一層深めていくことができる。

• 自ら新たな課題を見出し、その解決に活動を企画・展開することができる。

• 学修や調査の結果を集約・分析し、成果や結論をまとめ、それを他者に伝える(教える)ことができる。

そのために教員が何をし

たか

• 授業内容の意義や重要性を十分に説明する。

• 教科書・資料を自ら読む機会を多く与える。

• 質問・感想・意見を言いやすい雰囲気・環境作り。

• マルチメディア教材・デモの活用など、授業内容に興味を持たせ理解を促進するための各種の工夫。

• 文献やネットワークを活用した情報収集法の伝授による、受講生の興味誘引。

• 学んだ内容をミニレポートにまとめる、感想文を書く、小テストを実施する、等によって、学生に自らの理解を確認させる。

• 演習の実施により、学びの内容を消化させ、他の問題へ応用する能力を培う。

• 学習内容についての、学生と教員、または学生同士での、意見交換やディスカッションの実施。

• 学生の発言・質問に対する十分なフォローアップ(良い意見を述べた学生はしっかり褒める!)。

⑤ (PBL type) ⑥ (PBL type)

• 課題解決に向けた意見交換ディベート、実地活動、調査と解析。

• 結論の導出、提言のまとめ、内外への発表(プレゼン)。

(5) (non-PBL type) (6) (non-PBL type)

• 学んだ内容の実体験(理解→応用→展開を繰り返す演習等を含む)と、新たな課題発見に向けた誘導。

• 「学び」の結果を論文やプレゼンにまとめさせ、発表会を実施。

• ピア学習、循環型人材教育。

第1回目授業 ○ ○第2回目授業 ○ ○ ○ ○第3回目授業 ○ ○ ○ ○第4回目授業 ○ ○第5回目授業 ○ ○ ○ ○第6回目授業 ○ ○ ○第7回目授業 ○ ○ ○ ○第8回目授業 ○ ○第9回目授業 ○ ○ ○ ○第10回目授業 ○ ○ ○第11回目授業 ○ ○ ○ ○第12回目授業 ○ ○ ○第13回目授業 ○ ○ ○第14回目授業 ○ ○ ○ ○第15回目授業 ○ ○ ○ ○ ○

AL度評価値 4 5 4 3 3 3

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㋑学生目線での「授業のAL度評価」

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㋒学生の「AL参画・達成度自己評価」

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Page 14: ALヒエラルキーを尺度とした 授業のAL度評価システムの構築€¦ · (pbl・地域ゼミ)」の推進 2. 徳山大学apの概要 3. 徳山大学のap事業

CASK上でのBAL調査結果表示画面

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徳山大学のAL実施科目の定義:

BAL値㋐教員自己評価の①~⑥

平均値が2.0以上の科目

㋐教員自己評価

㋑学生評価

㋒学生参画度

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CASK上でのBAL調査結果表示画面

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㋐教員自己評価

㋑学生評価

㋒学生参画度

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CASK上でのBAL調査結果表示画面

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徳山大学のAL実施科目の定義:

BAL値㋐教員自己評価の①~⑥

平均値が2.0以上の科目

㋐教員自己評価

㋑学生評価

㋒学生参画度

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BAL平均値の推移

H26 H27 H28 H29 H30 R1

実績 実績 実績 実績 実績 目標

1.AL 導入度測定値(BAL)の全授業平均値

N/A 2.7 2.9 3.1 3.1 3.2

2.高次 AL を導入した授業科目の割合

18.1% 26.1% 37.7% 49.6% 40.9% 30.0%

⇒「1.AL導入度測定値(BAL)の全授業平均値」及び「2.高次ALを導入した授業科目の割合」は全学的なAL導入度を示すデータとして重視される。平成30年度は前年度に引き続き、目標値を達成している。最終年度も重点項目として一層の向上を目指している。

※「高次AL導入科目」について、27年度はPBL型科目のみをカウントしていたが、28年度以降はBAL値測定の「徳山大学ALヒエラルキー」における「⑤新たな学びの展開」および「⑥学びの総括と共有」の2項目の平均値が3.5以上の授業も「高次AL授業」に含めて算出した値である。

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参考:AP事業必須項目の推移

H26 H27 H28 H29 H30 R1

実績 実績 実績 実績 実績 目標

1.アクティブ・ラーニングを導入した授業科目数の割合

75.5% 81.1% 87.4% 88.4% 94.7% 95.0%

2.アクティブ・ラーニング科目のうち、必修科目数の割合

23.0% 26.4% 24.5% 29.4% 34.4% 25.0%

3.アクティブ・ラーニングを受講する学生の割合

82.5% 90.5% 99.7% 100.0% 100.0% 100.0%

4.学生1人当たりアクティブ・ラーニング科目受講数

11.7

科目

12.2

科目

10.6

科目

11.4

科目

10.7

科目

22.0科

5.アクティブ・ラーニングを行う専任教員の割合

95.3% 97.9% 85.1% 77.8% 82.3% 100.0%

6.学生1人当たりのアクティブ・ラーニング科目に関する授業外学修時間

5.0時

7.0時

13.9

時間

12.4

時間

14.4

時間

20.0時

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課題

BALシステムALの全学的推進に大きく貢献したものの、各教員の作業が煩雑であった。(2017年、2018年教員調査より)

①回答回数が多い

②重複項目がある

寺田授業(2018~2019)を中心に改訂案の実証実験を実施

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●ご自身の授業を振り返り、徳山大学ALヒエラルキー①~⑥に該当する授業上の工夫を15回の授業のうち何回程度実施したかご回答ください

BAL㋐教員自己評価改訂案イメージ

各ヒエラルキーに対応する授業上の工夫を書き込んでください

15回(30回)の授業ごとでなく全体を振り返って評価していただく

回数ではなくおおよその実施度合いを選択する

現在メールで行っているAL推進調査アンケートを可能ならこちらでとりたい

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BAL㋑学生評価質問項目改訂案イメージQ:全15回(または全30回)の授業のうち次の①~⑥にあたる授業上の

工夫は何回ていど実施されていましたか?該当するものをチェックしてください。

学びの成果をまとめ、それを他者に伝える(教える)機会がありましたか?

⑥学びの総括と他者との共有

学びの内容をしっかりと理解し、それを他の人に伝えたり他のことに応用したりする機会がありましたか?

③学びの深化Ⅰ

④学びの深化Ⅱ他の人とのやり取りを通して学びを一層深める機会が用意されていましたか?

自ら新たな課題を見出し、その解決に向けて取り組む機会が設けられていましたか?⑤新たな学びの展開

②学びへの興味学びの内容に興味を示し、自分で調べてみるなど、授業で学生が積極的に「学び」を進めていくための配慮・工夫がなされていましたか?

学びに向かう姿勢を学生に持たせるための工夫や授業でわからないことを質問する機会が与えられていましたか?

①学びへの出発

ほぼ毎回あった しばしばあった ときどきあった あまりなかった ほとんどなかった

ほぼ毎回あった しばしばあった あまりなかった ほとんどなかったときどきあった

質問数を減らし回答の負担を減らす現在の程度を聞くものでなく、回数の度合いを聞く形にする

ほぼ毎回あった しばしばあった あまりなかった ほとんどなかったときどきあった

ほぼ毎回あった しばしばあった あまりなかった ほとんどなかったときどきあった

ほぼ毎回あった しばしばあった あまりなかった ほとんどなかったときどきあった

ほぼ毎回あった しばしばあった あまりなかった ほとんどなかったときどきあった

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BAL㋒学生参画度評価質問項目改訂案イメージQ:授業でのALの取組にどの程度積極的に参画しましたか?

該当するものをチェックしてください。

学びの成果をまとめ、それを他者に伝える(教える)機会に積極的に取り組みましたか?

⑥学びの総括と他者との共有

学びの内容をしっかりと理解し、それを他の人に伝えたり他のことに応用したりする機会に積極的に取り組みましたか?

③学びの深化Ⅰ

④学びの深化Ⅱ他の人とのやり取りを通して学びを一層深める機会に積極的に取り組みましたか?

自ら新たな課題を見出し、その解決に向けて取り組む機会に積極的に取り組みましたか?⑤新たな学びの展開

②学びへの興味学びの内容に興味を示し、自分で調べてみるなど、授業で学生が積極的に「学び」を進めていくための配慮・工夫に積極的に取り組みましたか?

学びに向かう姿勢を学生に持たせるための工夫や授業でわからないことを質問する機会に積極的に取り組みましたか?

①学びへの出発

強くそう思う そう思う まあまあ あまりそう思わない 全くそう思わない

強くそう思う そう思う まあまあ あまりそう思わない 全くそう思わない

強くそう思う そう思う まあまあ あまりそう思わない 全くそう思わない

強くそう思う そう思う まあまあ あまりそう思わない 全くそう思わない

強くそう思う そう思う まあまあ あまりそう思わない 全くそう思わない

強くそう思う そう思う まあまあ あまりそう思わない 全くそう思わない

質問数を減らして回答の負担を減らす

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BAL㋐教員自己評価改訂案解説

現行版の問題点:• 15回ないし30回の授業で毎回6項目の入力は負担

•前期は最初の1か月程度入力できない期間がある

•授業評価アンケート実施期間は入力できない

⇒毎時の振り返りの効果に疑問

改定案の改善点:

•学期末にまとめて振り返ることで、入力の煩雑さが軽減される

•入力できない期間がさほど問題でなくなる

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BAL㋑㋒質問項目改訂案解説

現行版の問題点:•質問項目が多く学生にとっては負担•負担感からデータ入力がおざなりになる•ヒエラルキーごとの質問が具体的過ぎて各授業の実情に添わない

⇒収集されるデータの質に疑問

改訂案の改善点:•質問項目が減り、入力の煩雑さが軽減される•各教員の取組を提示することで、ヒエラルキーと質問の対応関係を把握しやすい

•例示されたもの以外の取組を考えることで、ヒエラルキーと授業手法について学生が意識するきっかけとなる

•教員にとっても授業を振り返る機会となる

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なお、以上の改定案は2019年度後期から一部実装されている。

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参考文献[1] 岡野啓介:アクティブラーニングの推進とその効果の測定― BAL(Barometer of Active Learning)値と課題解決力評価ルーブリック;徳山大学経済学論叢,vol83,pp.35-52(2016).

[2] 中嶋克成,寺田篤史,河田正樹:アクティブラーニングの全学的推進とBALシステム; ヒューマンインタフェースシンポジウム2018発表論文集,pp.57-63(2018).

[3] 中央教育審議会:(2012年(平成24年)8月28日).“用語集”. 新たな未来を築くための大学教育の質的転換に向けて-生涯学び続け、主体的に考える力を育成する大学へ(答申); 文部科学省,(2012).

[4] 庄司一也,寺田篤史:アクティブ・ラーニングは徳山大学をどう変えたか?;平成29年度大学教育再生加速プログラムテーマⅠ「アクティブ・ラーニング」シンポジウム発表抄録集,pp.-20-28(2017).

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徳山大学アクティブ・ラーニング研究所(TUAL)

http://www.tokuyama-u.ac.jp/about/tual/

ご清聴ありがとうございました