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ACQUITY UPLC H-Class クォータナリソルベントマネージャの 操作概要およびメンテナンス情報 リビジョン B Copyright © Waters Corporation 2010 All rights reserved

ACQUITY UPLC H-Class - Waters Corporation...2 ACQUITY UPLC H-Class システム内のクォータナリソルベント マネージャの位置 以下の図は、ACQUITY UPLC H-Class

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  • ACQUITY UPLC H-Classクォータナリソルベントマネージャの操作概要およびメンテナンス情報

    リビジョン B

    Copyright © Waters Corporation 2010All rights reserved

  • ii

    著作権表示

    © 2010 WATERS CORPORATION. 米国およびアイルランドにて印刷。著作権保有。発行者の文書による許諾がない限り、いかなる形でも本書の全部または一部を複製することはできません。

    本書の内容は予告なしに変更される場合があり、また当社の責任を示すものではありません。本書に万一誤りがあった場合、Waters Corporation は責任を負いかねますのでご了承ください。本書は、発行時点においては完全で正確なものと確信しております。本書の使用に関連して、または本書の使用結果として発生する偶発的または結果的な損害に対して、当社は責任を負いません。

  • 目次

    著作権表示 ............................................................................................................................... ii

    概要 ............................................................................................................................ 1 機能 ................................................................................................................................... 1 圧力流量エンベロープ ...................................................................................................... 1 ACQUITY UPLC H-Class システム内のクォータナリソルベントマネージャの位置 .... 2 主なコンポーネント ......................................................................................................... 3 ソルベントマネージャシステムの流路 ............................................................................. 5

    操作の準備 ................................................................................................................. 6 リークセンサーの取り付け ............................................................................................... 7 廃液およびデガッサベントチューブの取り付け ............................................................ 10 シール洗浄システムのプライム ..................................................................................... 13 クォータナリソルベントマネージャのプライム ............................................................ 15 プランジャの洗浄 ........................................................................................................... 18

    クォータナリソルベントマネージャの使用 ............................................................. 19 バキュームデガッサの概要 ............................................................................................. 19 フィッティングの設置推奨事項 ..................................................................................... 19 リークセンサーのエラー解消法 ..................................................................................... 22

    クォータナリソルベントマネージャの保守 ............................................................. 26 Waters テクニカルサービスへの連絡 ............................................................................ 26 メンテナンスのスケジュール ......................................................................................... 28 メンテナンス時の注意事項 ............................................................................................. 29 メンテナンス警告の設定 ................................................................................................ 30 リークセンサーの交換 .................................................................................................... 30 インレットマニホールドの交換 ..................................................................................... 33 i2Valve アクチュエータの交換 ....................................................................................... 36 i2Valve カートリッジの交換 .......................................................................................... 45 アキュムレータチェックバルブの交換 ........................................................................... 54 溶媒フィルタの交換 ....................................................................................................... 57 クォータナリソルベントマネージャのドアにあるエアーフィルタのクリーニング ...... 58 クォータナリソルベントマネージャのドアにあるエアーフィルタの交換 ..................... 59 プライマリヘッドの取り外しとそのシールの交換 ......................................................... 60 アキュムレータヘッドの取り外しとそのシールの交換 ................................................. 77 プライマリヘッドプランジャの交換 .............................................................................. 89 アキュムレータヘッドプランジャの交換 ..................................................................... 107

    目次 iii

  • ベントバルブカートリッジの交換 ................................................................................ 120 溶媒選択バルブカートリッジ(オプション)の交換 ................................................... 123 GPV アウトレットの低圧インレットフィルタの交換 ................................................. 125 100 μL ミキサー / フィルタの交換 ............................................................................... 126 250 μL ミキサー / フィルタ(オプション)の取り付けと交換 .................................... 128 デバイス外部のクリーニング ....................................................................................... 129

    iv 目次

  • 概要

    クォータナリソルベントマネージャ (QSM) は、ACQUITY UPLC® H-Class システムを通して 4 種類の脱気溶媒(A、B、 C および D)を同時に送液できる高耐圧ポンプです。ポンプは、11 種類の曲線(直線、ステップ 2 種類、凹曲線 4 種類、凸曲線 4 種類)でグラジェントを供給できます。溶媒選択バルブ(オプション)をインストールすると、溶媒チャンネル D に配管され、A、B および C に加えて、D1 から D6 まで(合計 9 の選択対象溶媒)の溶媒選択が可能になります。

    機能

    • 任意の指定された組み合わせで、溶媒を動的に混合するグラジェントプロポーショニングバルブ (GPV)。GPV は、溶媒圧縮率およびシステム背圧とは無関係に、予測可能なグラジェントセグメントを生成します。溶媒の選択と調合は、溶媒送液システムの低圧側(溶媒入力側)で行われ、溶媒は各ピストンチャンバー内で高圧で混合され続けます。

    • 各溶媒に対して独立したチャンネルおよびサンプルマネージャに適応した追加チャンネルで、最大流量まで作動する統合されたデガッサ - フロースルーニードル(SM-FTN) パージ溶媒です。

    • 自動的でプログラム可能なシール洗浄。ポンプのプランジャ洗浄機能は、ユーザー指定間隔で、シール洗浄溶媒で洗浄することにより、ポンププランジャに沈殿物が蓄積することを防ぎます。

    • システムのプライムを高速化し、起動時間を短縮する電子制御 Intelligent Intake バルブ (i2Valve) です。i2Valve は、バルブのパフォーマンスとポンプの動作を密接に同期させることにより、インレットラインの溶媒送液障害を最小限に抑えます。

    • プライムおよび迅速な溶媒変更中に廃液へ自動的に切り替えるベントバルブです。

    圧力流量エンベロープ

    QSM にはプロポーショニングバルブ付きのシングルポンプを備えており、最大動作圧力は、1 mL/分までの流量では 103,421 kPa(1034 bar、15,000 psi)で、2 mL/分までの流量では 62,053 kPa(621 bar、9000 psi)まで直線的に減少します。

    概要 1

  • ACQUITY UPLC H-Class システム内のクォータナリソルベントマネージャの位置

    以下の図は、ACQUITY UPLC H-Class システム内のクォータナリソルベントマネージャの位置を示しています。

    ボトルトレイ

    検出器

    カラムヒーター

    サンプルマネージャ - フロースルーニードル

    クォータナリソルベントマネージャ

    2

  • 主なコンポーネント

    次の図で、クォータナリソルベントマネージャの主なコンポーネントについて説明します。

    プライマリポンプ

    ベントバルブアキュムレータポンプ

    ドレインフィッティング(廃液へ)

    インレットマニホールド

    リークセンサーリザーバ

    圧力トランスデューサケーブルコネクタ (2)の位置

    シール洗浄ポンプ

    i2Valve

    ドリップトレイ

    低圧インレットフィルタ (4)

    GPV (2)

    移動相デガッサチャンバー (4)

    100 μLミキサー /フィルタ

    デガッサベントチューブの位置

    チェックバルブ

    シール洗浄廃液フィッティング

    サンプルマネージャパージ溶媒デガッサの位置

    リークセンサーケーブルコネクタの位置

    溶媒ベントチューブ

    溶媒選択バルブ(オプション)の位置

    概要 3

  • クォータナリソルベントマネージャの主なコンポーネント:

    コンポーネント 説明

    100 μL ミキサー/フィルタ 溶媒を混合およびろ過してから、ポンプアウトレットに送ります。

    アキュムレータポンプ プライマリポンプから溶媒をベントバルブに送液します。

    チェックバルブ 1 方向のみに送液させるボールチェックバルブ。

    デガッサベントチューブ デガッサポンプから排気をベントします。

    ドレインフィッティング(廃液へ)

    廃液チューブをリーク管理システムに接続します。

    ドリップトレイ 液体のリークを集めます。

    グラジェントプロポーショニングバルブ (GPV)

    溶媒圧縮率およびシステム背圧とは無関係に、溶媒を混合して正確なグラジェントを作成します。システムには、2 種類のグラジェントプロポーショニングバルブ(溶媒チャンネルA および B 用、ならびに溶媒チャンネル C および D 用)が含まれます。

    i2Valve 1 方向のみに送液する電子制御ボールチェックバルブ。

    インレットマニホールド ポンプの上流で溶媒を混合させるコンポーネントです。

    リークセンサー クォータナリソルベントマネージャのリークを連続的に監視しており、光学センサーによって、周囲のリザーバに約1.5 mL の液体が溜まったことを検出すると、システムの送液を停止します。

    低圧インレットフィルタ(A、B、C、および D)

    流入溶媒から微粒子を除去するフィルタです。

    移動相デガッサチャンバー

    移動相溶媒から溶存ガスを除去し、廃液チューブを通して凝縮物を排出します。

    注意:真空脱気によって混合溶媒の組成が変化することがあります。

    圧力トランスデューサケーブルコネクタ

    アクチュエータの正面にある圧力トランスデューサの電気的な接続です。

    プライマリポンプ 溶媒を吸引し、シリアル送液設計の一部としてアキュムレータポンプとシステムに送液します。

    サンプルマネージャパージ溶媒デガッサ

    サンプルマネージャパージ溶媒を脱気します。

    注意:真空脱気によって混合溶媒の組成が変化することがあります。

    4

  • ソルベントマネージャシステムの流路

    次の画面で、クォータナリソルベントマネージャの送液について説明します。

    シール洗浄ポンプ アクチュエータの高圧シールおよびプランジャが汚染されないように溶媒を循環するポンプです。

    シール洗浄廃液フィッティング

    シール洗浄廃液をドリップトレイへ向けます。

    溶媒ベントチューブ 溶媒を排出してプライム中に廃棄するチューブ。

    溶媒選択バルブ(オプション)

    アイソクラティックアプリケーションおよびグラジェントアプリケーションに対して、最大 6 種類の異なる溶媒が選択されます。存在する場合は、バルブを D 溶媒チャンネルに配管して、D1 ~ D6 の溶媒選択が可能です。

    ベントバルブ プライム中は廃液へ、およびリークテスト中はブロック位置へ自動的に切り替えるバルブです。

    クォータナリソルベントマネージャの主なコンポーネント:(続き)

    コンポーネント 説明

    概要 5

  • 溶媒送液シークエンス:

    1. インラインバキュームデガッサが溶媒を脱気します。

    2. ポンプヘッドでの加圧前に、グラジェントプロポーショニングバルブにより溶媒が計量されます。

    3. インレットマニホールドで溶媒を混合します。

    4. 混合された溶媒は i2Valve のチェックバルブを通ってプライマリピストンチャンバーに送液されます。

    5. プライマリピストンにより、アキュムレータ、ベントバルブ、およびインラインミキサー/フィルタに溶媒が送液されます。

    6. アキュムレータピストンにより、加圧下で、ベントバルブおよびインラインミキサー/フィルタに溶媒が送液されます。

    7. 溶媒はインラインミキサー/フィルタからサンプルマネージャシステムに送液されます。

    操作の準備

    ACQUITY UPLC H-Class システムの最良のパフォーマンスを得るには、クォータナリソルベントマネージャの操作の準備をする必要があります。

    準備として、シール洗浄ラインをプライムし、クォータナリソルベントマネージャをプライムする必要があります。4 本の溶媒チューブすべて、シール洗浄チューブ、および溶媒選択バルブチューブ(インストールされている場合は)を確実にプライムしてください。

    必要条件:クォータナリソルベントマネージャの有効性を維持し、正確で再現性のあるクロマトグラムを得るには、MS グレードの溶媒、水、および添加剤のみを使用します。詳細については、本 CD 内の『溶媒の取り扱い時の注意』と『Controlling Contamination inUltra Performance LC/MS and HPLC/MS Systems』(品番 715001307)を参照してください。

    推奨事項:クォータナリソルベントマネージャのパフォーマンスを最良にするには、溶媒ボトルをポンプインレットより高い位置に置き、ベントしてください。

    警告:溶媒を取り扱う際は、常に優良試験所基準 (GLP) を遵守してください。製品安全データシート (MSDS) で、使用している溶媒について確認してください。

    注意:クォータナリソルベントマネージャのコンポーネントの損傷を防ぐには

    • クロロホルム、塩化メチレン、酢酸エチル、またはトルエンを使用しないでください。

    • ヘキサンまたはテトラヒドロフラン (THF)が必要な場合は ACQUITY UPLC システム用ヘキサン / テトラヒドロフラン適合キットを使用してください。

    • 溶媒リザーバに 34.5 kPa(0.34 bar、5 psi)以上の圧力をかけないでください。

    6

  • リークセンサーの取り付け

    必要な器材

    • 手袋:清浄で耐薬品性のあるパウダーフリーの手袋

    • リークセンサー

    リークセンサーを取り付けるには:

    1. クォータナリソルベントマネージャの電源を切ります。

    2. クォータナリソルベントマネージャのドアを開き、ドアの右端をゆっくり手前に引き出します。

    警告:事故防止の観点から、溶媒の取り扱い、チューブの交換、およびクォータナリソルベントマネージャの操作を行う場合は、常に優良試験所基準 (GLP) を遵守してください。製品安全データシート (MSDS)を参照し、使用している溶媒について確認してください。

    警告:リークセンサーは、生物学的有害物質または有毒物質によって汚染されている可能性があります。以下の手順を実行する際には、清浄で耐薬品性のあるパウダーフリーの手袋を必ず着用してください。

    注意:電気部品の損傷を防止するために、装置またはデバイスの電源がオンになっている間は、電気アセンブリを取り外さないでください。電源を完全に遮断するには、電源スイッチを「オフ」にしてから、AC 電源からプラグを外します。アセンブリを取り外す場合は、電源切断後 10 秒以上待機してください。

    操作の準備 7

  • 3. ベントチューブの固定ねじを反時計回りに回し、ベントチューブを上方向に引き上げ、リークセンサーの左側に移し、ドリップトレイから持ち上げます。

    4. 新しいリークセンサーを開梱します。

    ベントチューブの固定ねじを反時計回りに回す

    溶媒ベントチューブ

    リークセンサーリザーバ

    リークセンサーのコネクタ

    8

  • 5. リークセンサーの T バーをリークセンサーリザーバ側面のスロットに合わせ、リークセンサーを所定の位置にスライドさせます。

    6. ベントチューブをドリップトレイに取り付けます。

    TP02892

    リークセンサーリザーバのスロット

    リザーバに取り付けられたリークセンサー

    T バー

    操作の準備 9

  • 7. ベントチューブを所定の位置に固定しているベントチューブの固定ねじを時計回りに回します。

    8. リークセンサーコネクタをデバイスの前面に取り付けます。

    9. クォータナリソルベントマネージャの電源を入れます。

    10. ACQUITY UPLCコンソールで、システムツリーから[クォータナリソルベントマネージャ] を選択します。

    11. [コントロール] > [QSM のリセット] をクリックし、クォータナリソルベントマネージャをリセットします。

    廃液およびデガッサベントチューブの取り付け

    廃液およびデガッサベントチューブを取り付けるには:

    1. クォータナリソルベントマネージャの下部にあるバーブドドレインフィッティングにメタノールを塗布します。

    注意:

    • 汚染を防ぐため、廃液およびデガッサのベントチューブの取り付けまたは取り外しの際には、清浄で耐薬品性のあるパウダーフリーの手袋を必ず着用してください。

    • ドリップトレイの変形またはドレインカップのリーク発生を防ぐには、廃液チューブの取り付けまたは取り外しの際にドレインカップを固定します。

    ベントチューブの固定ねじを時計回りに回します

    溶媒ベントチューブ

    リークセンサーリザーバ

    リークセンサーのコネクタ

    10

  • 2. ドレインカップの後ろを押さえて、廃液チューブをバーブドドレインフィッティングに滑り込ませ、チューブを適切な廃液容器に通します。

    警告:溶媒蒸気を室内に放出しないために、デガッサベントチューブを換気フードまたはその他の適切な排気システム、あるいは適切な廃液容器に通し、チューブの排出口が常に液面より上になるようにします。

    警告:液漏れ防止のため、定期的に廃液容器を空にしてください。

    注意:液体の逆流を防ぐため、適切な廃液のドレイン接続を確認しておく必要があります。

    • 廃液容器をシステムスタックの下に配置します。• 廃液およびデガッサベントチューブが折れたり、曲がったりしていない

    ことを確認します。チューブが折れたり曲がったりしていると、廃液容器へ廃液が流れなくなります。

    • 廃液およびデガッサベントチューブの出口が廃溶媒に浸かっていないことを確認します。必要に応じて、廃液にチューブが浸らないように各チューブを短くします(次の図を参照)。

    バーブドドレインフィッティング

    ドレインカップ

    ドリップトレイ

    デガッサベントチューブの位置

    操作の準備 11

  • 3. デガッサベントチューブを適切な廃液容器につなげます。

    廃液およびデガッサベントチューブの正しい配置:

    TP02709

    廃液チューブ

    デガッサベントチューブ

    廃液チューブ

    デガッサベントチューブ

    正しい 不適切 - 逆流の可能性がある

    12

  • シール洗浄システムのプライム

    クォータナリソルベントマネージャのシール洗浄のプライムを実行すると、プランジャを潤滑化し、流路を溶媒で満たし、およびピストンチャンバーの高圧側からプランジャシールを通って引き込まれた溶媒や析出した塩類を洗い流すことができます。

    プランジャのシール洗浄のプライムを行うのは、

    • 移動相にバッファを使用した場合。

    • クォータナリソルベントマネージャを数時間以上停止していた場合。

    • クォータナリソルベントマネージャが乾いた場合。

    ヒント:シール洗浄は自動でプライムを行いますが、シリンジを使って処理を迅速化することができます。

    推奨事項:

    • シール洗浄溶媒の組成には少なくとも 10% の有機溶媒を含み、細菌の繁殖を防ぎ、シール洗浄溶媒が移動相に確実に可溶化できる濃度に調製します。

    • プランジャシールのプライムを実行する前に、シール洗浄溶媒量が、プライム処理に適切であることを確認してください。

    関連項目:ACQUITY UPLC システムのブックシェルフ CD の『Controlling Contamination in Ultra Performance LC/MS and HPLC/MS Systems』(品番 715001307)。

    必要な器材

    • 30 mL のシリンジ(スタートアップキット)

    • シール洗浄溶媒

    • チューブアダプタ(スタートアップキット)

    注意:

    • 溶媒の流路にあるソレノイドバルブのシートとシールの損傷を防ぐため、不揮発性のバッファをシール洗浄溶媒として使用しないでください。

    • システムのチューブを詰まらせないために、シール洗浄溶媒が移動相と完全に相溶性があることを確認します。

    • 汚染を防止するため、シール洗浄溶媒はリサイクルしないでください。

    操作の準備 13

  • シール洗浄のプライムを実施するには:

    1. シール洗浄用インレットチューブが洗浄溶媒に浸っていることを確認します。

    2. シール洗浄廃液フィッティング(ドリップトレイの右側)からシール洗浄アウトレットチューブを取り外します。

    3. シリンジプランジャをシリンジバレル内に完全に押し込みます。

    4. シリンジにチューブアダプタを接続してから、シール洗浄システムのアウトレットチューブにシリンジアセンブリを接続します。

    5. ACQUITY UPLC コンソールで、システムツリーから [クォータナリソルベントマネージャ] を選択します。

    6. [コントロール] > [プライムシール洗浄] をクリックし、[はい] をクリックしてシール洗浄のプライム処理を開始します。

    7. ゆっくりとシリンジプランジャを引いて、システムに溶媒を引きこみます。

    8. シール洗浄溶媒がシリンジ内に流入してきたら、[コントロール] > [プライムシール洗浄] をクリックして、プライム処理を停止します。

    9. シリンジアセンブリからチューブを取り外し、ドリップトレイのフィッティングに再接続します。

    ドリップトレイ

    シール洗浄廃液フィッティング

    14

  • クォータナリソルベントマネージャのプライム

    新規のシステム、またはリザーバの交換または溶媒置換後に使用する際や 4 時間以上のアイドル状態の後にシステムを稼働する際にクォータナリソルベントマネージャをプライムします。プライム中は、ベントバルブがベント位置に移動し、背圧が最小になり、直接廃液へ流れます。プライム中の流量は、4 mL/分です。

    ヒント:乾いたクォータナリソルベントマネージャのプライム時にシリンジを使用すると、プライムに必要な時間が短くなります。

    適切なプライムを実施するために十分な量の溶媒が溶媒リザーバに入っており、廃液容器にすべての使用済み溶媒を溜められることを確認します。例えば、4 mL/分で 5 分間プライムを行うと、各溶媒を 20 mL 使います。

    必要条件:デガッサが適切に機能するように、全溶媒ラインを溶媒でプライムします。

    コンソールによる乾いたクォータナリソルベントマネージャのプライム

    クォータナリソルベントマネージャをプライムするには:

    1. デバイスの前面ドアを開きます。

    2. 該当する溶媒のベントチューブをさがします。

    3. ACQUITY UPLC コンソールで、システムツリーから [クォータナリソルベントマネージャ] を選択します。

    4. クォータナリソルベントマネージャの情報ウィンドウで、[コントロール] > [プライム溶媒] をクリックします。

    5. [プライム溶媒] ダイアログボックスで、溶媒 A、B、C、D または(D の代わりに)D1 ~ D6 を選択します。

    注意:システムで塩類の沈殿を防止するため、バッファから高濃度有機溶媒に変更する場合は、水などの中間溶媒を用いるようにしてください。『溶媒取り扱い時の注意』の溶媒の混和性に関する表を参照してください。

    警告:液漏れ防止のため、定期的に廃液容器を空にしてください。

    操作の準備 15

  • 6. [時間] ボックスに、0.1 分 ~ 60.0 分の間の値を指定します。

    既定値:2.0 分

    推奨事項:ベントチューブから安定して流れるようになるまで、クォータナリソルベントマネージャをプライムします(溶媒ごとに通常は 7 ~ 10 分)。

    7. [開始] をクリックします。

    ヒント:気泡のない溶媒がベントチューブから流れ出すと、流路がプライムされています。

    必要条件:デガッサが正常に機能するには、すべてのチューブに溶媒が入っていることが必要です。

    シリンジを使用して乾いたクォータナリソルベントマネージャをプライムする方法

    警告:事故防止の観点から、溶媒の取り扱い、チューブの交換、およびクォータナリソルベントマネージャの操作を行う場合は、常に優良試験所基準 (GLP) を遵守してください。製品安全データシート (MSDS)を参照し、使用している溶媒について確認してください。

    注意:汚染を防ぐため、シリンジを使用して乾いたクォータナリソルベントマネージャをプライムする際には、清浄で耐薬品性のあるパウダーフリーの手袋を必ず着用してください。

    溶媒ベントチューブ

    ベントバルブ

    16

  • 必要な器材

    • 30 mL のシリンジ(スタートアップキット)

    • 手袋:清浄で耐薬品性のあるパウダーフリーの手袋

    • シール洗浄溶媒

    • チューブアダプタ(スタートアップキット)

    乾いたクォータナリソルベントマネージャをプライムするには:

    1. デバイスの前面ドアを開きます。

    2. ベントバルブのポート 4 からステンレス鋼製溶媒ベントチューブをたどり、ドリップトレイから持ち上げます。

    3. シリンジプランジャをシリンジバレル内に完全に押し込みます。

    4. チューブアダプタをシリンジに接続します。

    5. シリンジアセンブリを短いチューブに接続してから、その短いチューブを手順 2 でドリップトレイから持ち上げた溶媒ベントチューブに接続します。

    6. ACQUITY UPLCコンソールで、システムツリーから[クォータナリソルベントマネージャ] を選択します。

    7. クォータナリソルベントマネージャの情報ウィンドウで、[コントロール] > [プライム溶媒] をクリックします。

    8. [プライム溶媒] ダイアログボックスで、プライムするラインを選択します。

    溶媒ベントチューブ

    ベントバルブ

    ドリップトレイ

    操作の準備 17

  • 9. [時間] ボックスに、0.1 分から 60.0 分の範囲内の値を指定します。

    推奨事項:デフォルトの設定は 2.0 分です。ただし、ベントチューブから安定して流れるようになるまで、クォータナリソルベントマネージャをプライムしてください(通常は 3 分)。

    10. [開始] をクリックします。

    11. シリンジプランジャをゆっくり引き出します。

    ヒント:気泡のない溶媒がベントチューブから流れ出すと、流路がプライムされています。

    12. ベントチューブからシリンジを取り外し、ベントチューブをドリップトレイに再接続します。

    13. 溶媒選択バルブ(オプション)に配管された溶媒ラインなどの、残りの溶媒に対して手順 2 から手順 12 までを繰り返します。

    必要条件:デガッサが正常に機能するには、すべてのチューブに溶媒が入っていることが必要です。

    プランジャの洗浄

    プランジャ洗浄機能はプランジャをシール洗浄溶媒で洗浄します。これにより、析出がポンププランジャに蓄積するのを防止し、高圧シールを損傷する可能性を防ぎます。

    高速 /大容量シール洗浄を実行しながら、プライマリチャンバーとアキュムレータチャンバーを現在の溶媒組成で一杯にして、次にゆっくり空けるサイクルを開始します。

    推奨事項:バッファ溶媒を使用した後で上記手順を実行します。

    加えて、ソルベントマネージャがアイドルの場合に、定期プランジャ洗浄は作動します。シール洗浄溶媒はプランジャを前後に動かしながら洗浄するので、表面の殆どを洗浄します。定期プランジャ洗浄は以下の作業を行いつつ 2 分間続きます:

    • シール洗浄ポンプを開始する。

    • ベントバルブを廃液に設定し、シリンジをゆっくり空にして次に一杯にすることで、プランジャをシール洗浄フローの中に移動させます。

    • シリンジを空にして一杯にするサイクルを合計 2 サイクル繰返します。

    プランジャを洗浄するには:

    コンソールで、ソルベントマネージャ > 保守 > プランジャ洗浄を選択します。

    18

  • クォータナリソルベントマネージャの使用

    バキュームデガッサの概要

    クォータナリソルベントマネージャには、高度や気圧の変化の影響を受けない絶対圧力トランスデューサ (APT) が装備されています。下の表に、APT を装備したセパレーションモジュールの属性を示します。

    フィッティングの設置推奨事項

    システムには、金メッキされたコンプレッションスクリューと 2 つのフェラルを使用しています。組み立て方法については、下図を参照してください。

    絶対圧力トランスデューサの属性:

    項目 絶対圧力トランスデューサ

    表示単位 kPa、bar、psia

    表示単位の符号 正

    理論的な最大真空度(海面 1 atm に基づく)

    0.0 psia

    動作範囲 0.00 ~ 1.54 psia

    「通常」の値 0.70 ~ 1.20 psia

    警告:フィッティングは、生物学的有害物質や有毒物質によって汚染されている可能性があります。フィッティングを再度取り付ける際には、清浄で耐薬品性のあるパウダーフリーの手袋を必ず着用してください。

    配管締付け用ネジ固定リング付きフェラル

    クォータナリソルベントマネージャの使用 19

  • 推奨事項:

    • バンドの広がりを防ぐために、配管がフィッティングの穴の底まで完全に差し込まれていることを確認してからコンプレッションスクリューを締めます。

    • 簡単に脱着できるように、長いスクリューを使ってインジェクタとベントバルブにチューブを取り付けてください。

    • メンテナンスの際にフィッティングを交換したり、緩めた場合は必ず、ソルベントマネージャのリークテストを実施してください(ACQUITY UPLC のオンラインヘルプを参照)。

    • メンテナンスの際にフィッティングを緩めた場合は必ず、ひび割れ、つぶれたねじ山、変形がないかを確認してください。

    • ステンレススチール製フィッティングを 6 回以上再使用しないでください。

    必要な器材

    手袋:清浄で耐薬品性のあるパウダーフリーの手袋

    システムのフィッティングを締める際は、以下の表を参考にしてください。

    ACQUITY UPLC フィッティングの設置推奨事項:

    フィッティング 推奨される締め付け方

    フェラル付き 1/4-28 フランジレス 1/6 回転の増し締め

    ツーピースフェラル付き 1/4-28 フランジレス 1/6 回転の増し締め

    フェラル付き 10-32 LT135 PEEK 1/6 回転の増し締め、漏れがある場合にはさらに 1/8 回転締める

    1/6 回転

    1/8 回転

    20

  • 10-32 ワンピース PEEK 手締め

    ステンレススチール製(金メッキ)ツーピースフェラル付きステンレススチール(初回使用)

    手締め後、レンチでさらに 3/4 回転

    ステンレススチール製(金メッキ)ツーピースフェラル付きステンレススチール(再設置)

    手締め後、レンチでさらに 1/6 回転まで

    再利用可能な手締め(初回使用) 1/6 回転の増し締め

    再利用可能な手締め(再設置) 1/6 回転までの増し締め、漏れがある場合にはさらに 1/8 回転締める

    ACQUITY UPLC フィッティングの設置推奨事項:(続き)

    フィッティング 推奨される締め付け方

    3/4 回転

    TP02728

    コレット取り外しツール

    クォータナリソルベントマネージャの使用 21

  • リークセンサーのエラー解消法

    リークセンサーリザーバに約 1.5 mL の液体が溜まると、アラームが鳴り、リークセンサーによってリークが検出されたことが示されます。

    必要な器材

    • 綿棒

    • 手袋:清浄で耐薬品性のあるパウダーフリーの手袋

    • 糸くずが出ない柔らかい布

    リークセンサーエラーを解消するには、次の操作を行います:

    1. ACQUITY UPLC コンソールの [リークセンサー] ダイアログボックスで、クォータナリソルベントマネージャのリークセンサーによってリークが検出されていることを確認します。

    ヒント:リークが検出されている場合は、「リークが検出されました」というエラーメッセージが表示されます。

    2. クォータナリソルベントマネージャの電源を切ります。

    警告:事故防止の観点から、溶媒の取り扱い、チューブの交換、およびクォータナリソルベントマネージャの操作を行う場合は、常に優良試験所基準 (GLP) を遵守してください。製品安全データシート (MSDS)を参照し、使用している溶媒について確認してください。

    警告:リークセンサーは、生物学的有害物質または有毒物質によって汚染されている可能性があります。以下の手順を実行する際には、清浄で耐薬品性のあるパウダーフリーの手袋を必ず着用してください。

    注意:リークセンサーの損傷や故障を防ぐには、以下に注意します。

    • バッファ溶媒がセンサーの上に貯まったり、センサーの上で乾燥しないようにしてください。

    • センサーを洗浄槽に浸さないでください。

    注意:電気部品の損傷を防止するために、装置またはデバイスの電源がオンになっている間は、電気アセンブリを取り外さないでください。電源を完全に遮断するには、電源スイッチを「オフ」にしてから、AC 電源からプラグを外します。アセンブリを取り外す場合は、電源切断後 10 秒以上待機してください。

    22

  • 3. クォータナリソルベントマネージャのドアを開き、ドアの右端をゆっくり手前に引き出します。

    4. リークの発生箇所を特定し、リークを止めるために必要な処置を実施します。

    5. ベントチューブの固定ねじを反時計回りに回し、ベントチューブを上方向に引き上げ、リークセンサーの左側に移し、ドリップトレイから持ち上げます。

    6. 切り込み部分を持ってリークセンサーを上に引き上げて、リザーバから取り外します。

    ヒント:リザーバから取り外した後にリークセンサーを容易に操作できない場合、デバイスの前面からコネクタを取り外します(31 ページを参照してください)。

    注意:リークセンサーの損傷を防止するため、リボンケーブルでリークセンサーを引っ張らないでください。

    ベントチューブの固定ねじを反時計回りに回す

    溶媒ベントチューブ

    リークセンサーリザーバ

    リークセンサーのコネクタ

    切り込み

    クォータナリソルベントマネージャの使用 23

  • 7. 糸くずが出ない柔らかい布で、リークセンサープリズムを拭きます。

    8. 表面に傷をつけず糸くずが出ない布を巻いてたたみ込み、リークセンサーリザーバと周囲に貯まった液体を吸い取ります。

    9. リークセンサーリザーバの隅やその周囲に残っている液体を、綿棒で吸い取ります。

    TP02891

    プリズム

    糸くずが出ない布

    糸くずが出ない布を巻いてたたんだ状態リークセンサー

    リザーバ

    綿棒リークセンサーリザーバ

    24

  • 10. リークセンサーの T バーをリークセンサーリザーバ側面のスロットに合わせ、リークセンサーを所定の位置にスライドさせます。

    11. ベントチューブをドリップトレイに取り付けます。

    TP02892

    リークセンサーリザーバのスロット

    リザーバに取り付けられたリークセンサー

    T バー

    クォータナリソルベントマネージャの使用 25

  • 12. ベントチューブを所定の位置に固定しているベントチューブの固定ねじを時計回りに回します。

    13. デバイス前面にあるコネクタを取り外していた場合は、再度取り付けます。

    14. クォータナリソルベントマネージャの電源を入れます。

    15. ACQUITY UPLC コンソールで、システムツリーから [クォータナリソルベントマネージャ] を選択します。

    16. クォータナリソルベントマネージャの情報ウィンドウで、[コントロール] > [QSMリセット] とクリックし、クォータナリソルベントマネージャをリセットします。

    クォータナリソルベントマネージャの保守

    クォータナリソルベントマネージャのコンポーネントに問題が生じた場合または定期メンテナンスを実施する際は、このセクションで説明する手順を実行します。クォータナリソルベントマネージャで発生した問題を特定する情報については、ACQUITY UPLC コンソールのオンラインヘルプを参照してください。

    Waters テクニカルサービスへの連絡お客様が日本にお住まいの場合は、誤動作やその他の問題については日本ウォーターズ株式会社 (0120-800-299) までご連絡ください。それ以外のお客様は、Waters Corporation本社(米国マサチューセッツ州、Milford)または最寄りのウォーターズ支社に連絡してください。Waters の Web サイトには、世界中の Waters 所在地の電話番号と電子メールアドレスが記載されています。www.waters.com をご覧ください。

    ベントチューブの固定ねじを時計回りに回します

    溶媒ベントチューブ

    リークセンサーリザーバ

    リークセンサーのコネクタ

    26

  • Waters に連絡する際には、次の情報をお手元にご用意ください。

    • エラーメッセージ(あれば)

    • 症状の特徴

    • 装置のシリアル番号とファームウェアバージョン

    • 流量

    • 操作時の圧力

    • 溶媒の種類

    • 検出器の設定(感度および波長)

    • カラムの種類とシリアル番号

    • サンプルの種類および希釈液

    • データソフトウェアバージョンおよびシリアル番号

    • ACQUITY UPLC H-Class システムワークステーションのモデルおよびオペレーティングシステムのバージョン

    輸送中の破損およびクレーム申請についての詳細は、『Waters 使用許諾・保証・サポートサービス』のマニュアルを参照してください。

    システムのシリアル番号の確認方法

    システム装置およびデバイスのシリアル番号はサービスおよびサポートの円滑化を図ります。こうしたシリアル番号は、特定の装置またはデバイスのみに関する使用履歴を確認できるよう、1 つのモジュールにつき 1 つのログエントリを作成するためにも利用されています。

    Waters カスタマサポートに連絡する場合は、システム装置またはデバイスに付けられたシリアル番号を、あらかじめ確認しておいてください。

    装置またはデバイスに関する情報を参照するには:

    1. ACQUITY UPLCコンソールで、システムツリーから [装置] または [デバイス] を選択します。

    2. [設定] > [モジュール情報表示] をクリックします。

    結果:[モジュール情報] ダイアログボックスに、下記の情報が表示されます。

    • シリアル番号

    • ファームウェアバージョン

    • ファームウェアチェックサム

    • コンポーネントソフトウェアバージョン

    クォータナリソルベントマネージャの保守 27

  • 代替手段:

    • メインウィンドウで、情報を得たいシステム装置またはデバイスの表示上にポインタを静止させると、該当する情報が表示されます。

    • シリアル番号は、装置およびデバイスの背面パネルまたは前面ドアの内側のラベルに記されています。

    メンテナンスのスケジュール

    信頼できる操作や正確な結果を得るには、クォータナリソルベントマネージャの以下の定期メンテナンスを実施します。システムを終日運用する場合(および深夜や週末に連続稼働させる場合)、あるいは塩溶媒(緩衝液)などの装置に障害を与える恐れが高い溶媒を使用する場合は、より頻繁にメンテナンスをするようにしてください。

    定期メンテナンスの推奨スケジュール:

    メンテナンス手順 頻度 関連情報 ...

    リークセンサーの交換 必要に応じて 詳細は、30 ページを参照してください。

    インレットマニホールドの交換 必要に応じて 詳細は、33 ページを参照してください。

    i2Valve アクチュエータの交換 製造日から 5 年または必要に応じて

    詳細は、36 ページを参照してください。

    i2Valve カートリッジの交換 定期メンテナンス時または必要に応じて

    詳細は、45 ページを参照してください。

    アキュムレータチェックバルブの交換

    定期メンテナンス時または必要に応じて

    詳細は、54 ページを参照してください。

    溶媒フィルタの交換 定期メンテナンス時または必要に応じて

    詳細は、57 ページを参照してください。

    ドアのエアーフィルタのクリーニング

    必要に応じて 詳細は、58 ページを参照してください。

    ドアのエアーフィルタの交換 定期メンテナンス時または必要に応じて

    詳細は、59 ページを参照してください。

    ヘッドシールの交換 定期メンテナンス時または必要に応じて

    60 ページおよび 77 ページを参照してください。

    プランジャの交換 定期メンテナンス時または必要に応じて

    89 ページおよび 107 ページを参照してください。

    28

  • メンテナンス時の注意事項

    安全と警告への対応

    システムでメンテナンス操作を実行する場合は、ここで解説する警告および注意事項を遵守してください。

    基本的な操作手順

    システムを効率的に使用するには、1-6 ページの「操作の準備」を参照してください。

    ベントバルブカートリッジの交換 必要に応じて 詳細は、120 ページを参照してください。

    溶媒選択バルブカートリッジ(オプション)の交換

    必要に応じて 詳細は、125 ページを参照してください。

    GPV アウトレットの低圧インレットフィルタの交換

    定期メンテナンス時または必要に応じて

    詳細は、125 ページを参照してください。

    100 μL ミキサー /フィルタの交換 定期メンテナンス時または必要に応じて

    詳細は、126 ページを参照してください。

    オプションの 250 μLミキサー/フィルタの交換

    定期メンテナンス時または必要に応じて

    詳細は、128 ページを参照してください。

    水に浸した、柔らかく糸くずの出ない布または紙でデバイス外部をきれいにする

    必要に応じて 詳細は、129 ページを参照してください。

    警告:事故防止の観点から、溶媒の取り扱い、チューブの交換、およびクォータナリソルベントマネージャの操作を行う場合は、常に優良試験所基準 (GLP) を遵守してください。製品安全データシート (MSDS)を参照し、使用している溶媒について確認してください。

    警告:感電防止のため、デバイスの保護パネルは外さないでください。内部のコンポーネントは、ユーザーによるメンテナンスが不要です。

    注意:電気部品の損傷を防止するために、装置またはデバイスの電源がオンになっている間は、電気アセンブリを取り外さないでください。電源を完全に遮断するには、電源スイッチを「オフ」にしてから、AC 電源からプラグを外します。アセンブリを取り外す場合は、電源切断後 10 秒以上待機してください。

    定期メンテナンスの推奨スケジュール:(続き)

    メンテナンス手順 頻度 関連情報 ...

    クォータナリソルベントマネージャの保守 29

  • メンテナンス警告の設定

    保守カウンタは利用状況に関する情報をリアルタイムで提供してくれるので、特定のコンポーネントの定期メンテナンスのスケジュールを立てやすくなります。使用状況のしきい値と、コンポーネントが定められたしきい値に達すると警告が発せられるメンテナンス警告を設定することもできます。しきい値を設定して、利用状況のカウンタを定期的にチェックすることにより、重要な作業中に起こる予期しない故障やスケジュール外のダウンタイムを最小限に抑えることができます。メンテナンス警告の設定に関する詳細については、ACQUITY UPLC コンソールのオンラインヘルプを参照してください。

    リークセンサーの交換

    必要な器材

    • 手袋:清浄で耐薬品性のあるパウダーフリーの手袋

    • リークセンサー

    リークセンサーを交換するには、次の操作を行います:

    1. クォータナリソルベントマネージャの電源を切ります。

    2. クォータナリソルベントマネージャのドアを開き、ドアの右端をゆっくり手前に引き出します。

    警告:事故防止の観点から、溶媒の取り扱い、チューブの交換、およびクォータナリソルベントマネージャの操作を行う場合は、常に優良試験所基準 (GLP) を遵守してください。製品安全データシート (MSDS)を参照し、使用している溶媒について確認してください。

    警告:リークセンサーは、生物学的有害物質または有毒物質によって汚染されている可能性があります。以下の手順を実行する際には、清浄で耐薬品性のあるパウダーフリーの手袋を必ず着用してください。

    注意:電気部品の損傷を防止するために、装置またはデバイスの電源がオンになっている間は、電気アセンブリを取り外さないでください。電源を完全に遮断するには、電源スイッチを「オフ」にしてから、AC 電源からプラグを外します。アセンブリを取り外す場合は、電源切断後 10 秒以上待機してください。

    30

  • 3. タブを押し下げて、デバイス前面にあるリークセンサーのコネクタを取り外します。

    4. ベントチューブの固定ねじを反時計回りに回し、ベントチューブを上方向に引き上げ、リークセンサーの左側に移し、ドリップトレイから持ち上げます。

    リークセンサーのコネクタ

    タブを押し下げてコネクタを外す

    ベントチューブの固定ねじを反時計回りに回す

    溶媒ベントチューブ

    リークセンサーリザーバ

    リークセンサーのコネクタ

    クォータナリソルベントマネージャの保守 31

  • 5. 切り込み部分を持ってリークセンサーを上に引き上げて、リザーバから取り外します。

    6. 新しいリークセンサーを開梱します。

    7. リークセンサーの T バーをリークセンサーリザーバ側面のスロットに合わせ、リークセンサーを所定の位置にスライドさせます。

    8. ベントチューブをドリップトレイに取り付けます。

    切り込み

    TP02892

    リークセンサーリザーバのスロット

    リザーバに取り付けられたリークセンサー

    T バー

    32

  • 9. ベントチューブを所定の位置に固定しているベントチューブの固定ねじを時計回りに回します。

    10. リークセンサーコネクタをデバイスの前面に接続します。

    11. クォータナリソルベントマネージャの電源を入れます。

    12. ACQUITY UPLC コンソールで、システムツリーから[クォータナリソルベントマネージャ] を選択します。

    13. クォータナリソルベントマネージャの情報ウィンドウで、[コントロール] > [QSMリセット]とクリックし、クォータナリソルベントマネージャをリセットします。

    インレットマニホールドの交換

    必要な器材

    • 1/4 インチのオープンエンドレンチ

    • 手袋:清浄で耐薬品性のあるパウダーフリーの手袋

    • インレットマニホールド

    警告:事故防止の観点から、溶媒の取り扱い、チューブの交換、およびクォータナリソルベントマネージャの操作を行う場合は、常に優良試験所基準 (GLP) を遵守してください。製品安全データシート (MSDS)を参照し、使用している溶媒について確認してください。

    注意:汚染を防ぐため、インレットマニホールドを交換する際には、清浄で耐薬品性のあるパウダーフリーの手袋を必ず着用してください。

    ベントチューブの固定ねじを時計回りに回します

    溶媒ベントチューブ

    リークセンサーリザーバ

    リークセンサーのコネクタ

    クォータナリソルベントマネージャの保守 33

  • インレットマニホールドを交換するには:

    1. クォータナリソルベントマネージャの電源を切ります。

    2. クォータナリソルベントマネージャのドアを開き、ドアの右端をゆっくり手前に引き出します。

    3. インレットマニホールドアウトレットから手締めのアウトレットチューブフィッティングを取り外します。

    4. 1/4 インチのオープンエンドレンチを用いて、i2Valve 側で、インレットマニホールドのアウトレットチューブフィッティングを取り外し、チューブを取り外します。

    5. 1/4 インチのオープンエンドレンチを使用して、インレットマニホールドからインレットチューブフィッティングを取り外します。

    6. マウント用ブラケットからインレットマニホールドを取り外します。

    インレットマニホールド

    手締めのアウトレットチューブフィッティング

    アウトレットチューブフィッティング

    インレットマニホールド

    i2Valve

    インレットチューブフィッティング (4)

    34

  • 7. 溝を前方に向けるようにして、マウント用ブラケットに新しいインレットマニホールドを取り付けます。

    8. i2Valve 側で、アウトレットチューブフィッティングを再度取り付け、手で軽く締めます。

    9. インレットチューブフィッティングをインレットマニホールドに再度取り付け、手で可能な限りきつく締めてから、既存のフィッティングの場合はさらに 1/6 回転まで、新しいフィッティングの場合はさらに 3/4 回転締め付けます。

    10. アウトレットチューブフィッティングをインレットマニホールドに再度取り付け、手で可能な限り締めます。

    必要条件:アウトレットチューブフィッティングの取り付け中にインレットマニホールドを持ち上げて、アウトレットチューブが完全にはまるようにしてください。

    インレットチューブフィッティング (4)

    アウトレットチューブフィッティング

    インレットマニホールド

    クォータナリソルベントマネージャの保守 35

  • 11. i2Valve 側で、アウトレットチューブフィッティングを締めてから、既存のフィッティングの場合はさらに 1/6 回転まで、新しいフィッティングの場合はさらに 3/4回転締め付けます。

    12. クォータナリソルベントマネージャの電源を入れます。

    13. クォータナリソルベントマネージャをプライムします(15 ページを参照)。

    i2Valve アクチュエータの交換

    必要な器材

    • T8 TORX® ドライバ

    • 1/4 インチのオープンエンドレンチ

    • 5/16 インチのオープンエンドレンチ

    • 手袋:清浄で耐薬品性のあるパウダーフリーの手袋

    • i2Valve アクチュエータ

    • i2Valve カートリッジ(推奨)

    警告:事故防止の観点から、溶媒の取り扱い、チューブの交換、およびクォータナリソルベントマネージャの操作を行う場合は、常に優良試験所基準 (GLP) を遵守してください。製品安全データシート (MSDS)を参照し、使用している溶媒について確認してください。

    注意:

    • i2Valve アクチュエータの損傷を避けるため、バルブインレットまたはアウトレットポートを通して液体や気体を出し入れしようとしてはいけません。

    • 汚染を防ぐため、i2Valve アクチュエータを交換する際には、清浄で耐薬品性のあるパウダーフリーの手袋を必ず着用してください。

    アウトレットチューブフィッティング

    インレットマニホールド

    i2Valve

    36

  • i2Valve アクチュエータを交換するには:

    1. 危険性のない溶媒を用いて、クォータナリソルベントマネージャを洗い流します。

    2. クォータナリソルベントマネージャの電源を切ります。

    ヒント:i2Valve アクチュエータの警告ラベルでは、クォータナリソルベントマネージャのことを、「PUMP」と表記しております。(警告ラベルは DO NOT DISCONNECTCABLE WHILE PUMP IS POWERED。クォータナリソルベントマネージャの電源が入っているときは i2Valve のコネクタを抜かないでください。)。

    3. i2Valve コネクタの刻みのついた部分をつかみ、手前に引いて、差し込み口から取り外します。

    注意:電気部品の損傷を防止するために、装置またはデバイスの電源がオンになっている間は、電気アセンブリを取り外さないでください。電源を完全に遮断するには、電源スイッチを「オフ」にしてから、AC 電源からプラグを外します。アセンブリを取り外す場合は、電源切断後 10 秒以上待機してください。

    注意:コネクタまたはケーブルの損傷を避けるため、i2Valve コネクタの刻みのついた部分をつかみます。

    i2Valve コネクタ

    刻みの付いた部分

    コネクタの差し込み口

    クォータナリソルベントマネージャの保守 37

  • 4. インレットマニホールドアウトレットから、手締めのアウトレットチューブフィッティングを緩めます。

    5. 1/4 インチのオープンエンドレンチを用いて、i2Valve 側で、インレットマニホールドのアウトレットチューブフィッティングを取り外し、チューブを取り外します。

    6. 5/16 インチのオープンエンドレンチで、シェルナットを緩め、完全に取り外します。

    インレットマニホールド

    手締めのアウトレットチューブフィッティング

    アウトレットチューブフィッティング

    インレットマニホールド

    i2Valve

    5/16 インチのオープンエンドレンチをここに配置します

    38

  • 7. プライマリポンプヘッドの下部から i2Valve アクチュエータを取り外します。

    8. T8 TORX ドライバで、クランプ用プレートを固定している 4 本のねじを 1/2 回転緩めます。

    注意:

    • バルブアセンブリを取り外す際には、通常 i2Valve カートリッジの上面にある PEEK ワッシャがヘッドに残っていないことを確認します(40 ページを参照)。

    • アクチュエータアセンブリや電気のコネクタは、決してドリップトレイ内に置かないでください。

    プライマリポンプヘッドの下部

    i2Valve アクチュエータ

    クォータナリソルベントマネージャの保守 39

  • 9. シェルナットが自由に回転する状態のままで、プレートがスライドして開くようにしてください。

    ヒント:

    • ねじを緩める際にクランプ用プレートタブに触れてはいけません。

    • シェルナットを回転させることで、4 本のすべてのねじにアクセスできます。

    10. 両方のプレートを最大限に開いた位置にして、i2Valve アクチュエータからカートリッジを取り外します。低圧ガスケットも取り外されたことを確認します。

    ヒント:カートリッジをバルブアクチュエータから取り外すことができない場合、カートリッジを 1/2 回転させてから、取り外します。

    11. PEEK ワッシャがカートリッジにはめ込まれていることを確認し、面取りをした縁をカートリッジの反対側に向けます。

    12. T8 TORX ドライバで、新しい i2Valve アクチュエータにクランプ用プレートを固定している 4 本のねじを 1/2 回転緩めます。

    T8 TORX ねじ (4)

    シェルナット

    クランプ用プレートタブ (2)

    クランプ用プレート (2)

    PEEK ワッシャ

    i2Valve カートリッジ

    面取りをした縁をカートリッジの反対側に向ける

    低圧ガスケット

    40

  • 13. プレートが緩められており、最大限に開いた位置にあることを確認します。

    ヒント:

    • ねじを緩める際にクランプ用プレートタブに触れてはいけません。

    • シェルナットを回転させることで、4 本のすべてのねじにアクセスできます。

    14. 古い i2Valve アクチュエータから取り外したカートリッジを、溝のついた側を下にして、新しいアクチュエータにはめ込みます。

    推奨事項:i2Valve アクチュエータを交換する際には、常にカートリッジを交換してください。手順 12(49 ページ)を参照してください。

    15. 片手で i2Valve アクチュエータ上にある 2 つのクランプ用プレートのタブを押し込み、クランプ用プレートをカートリッジに固定します。

    必要条件:クランプ用プレートは完全にカートリッジの溝にはまる必要があります。

    カートリッジの溝の付いた側

    i2Valve アクチュエータ

    クランプ用プレートタブ

    クランプ用プレートタブ

    クランプ用プレート

    クォータナリソルベントマネージャの保守 41

  • 16. クランプ用プレートタブを押し込みながら、T8 TORX ドライバを使用して、以下の手順 17 に示すトルクパターンに従って、プレートを固定している 4 本のねじを締めます。

    ヒント:シェルナットを回転させることで、4 本のすべてのねじにアクセスできます。

    17. プレートを固定しているねじを締める際には以下に示すパターンに従います。ねじが均一に締まるまで徐々に大きいトルクをかけながら、少なくとも 3 回このパターンを繰り返します。

    18. ケーブルが左側から出るように i2Valve アセンブリの向きを合わせます。

    19. i2Valve アセンブリをプライマリポンプヘッドの下部に差し込み、バルブアクチュエータの後ろにケーブルを通します。

    20. シェルナットを手で締めてバルブを固定します。

    ヒント:手でシェルナットを約 5 回転させると、しっかり締まった状態になります。

    T8 TORX ねじ (4)

    シェルナット

    クランプ用プレートタブ (2)

    クランプ用プレート (2)

    ここから開始

    42

  • 21. 5/16 インチのオープンエンドレンチで、ナットをさらに 1/8 回転締めます。

    22. i2Valve 側で、アウトレットチューブフィッティングを再度取り付け、軽く締めます。

    5/16 インチのオープンエンドレンチをここに配置します

    アウトレットチューブフィッティング

    インレットマニホールド

    i2Valve

    クォータナリソルベントマネージャの保守 43

  • 23. アウトレットチューブフィッティングをインレットマニホールドに再度取り付け、手で可能な限り締めます。

    必要条件:アウトレットチューブフィッティングの取り付け中にインレットマニホールドを持ち上げて、アウトレットチューブが完全にはまるようにしてください。

    24. i2Valve 側で、アウトレットチューブフィッティングを締めてから、既存のフィッティングの場合はさらに 1/6 回転まで、新しいフィッティングの場合はさらに 3/4回転締め付けます。

    アウトレットチューブフィッティング

    インレットマニホールド

    アウトレットチューブフィッティング

    インレットマニホールド

    i2Valve

    44

  • 25. 12 時の位置にくるように i2Valve コネクタの白色の矢印を差し込み口の白色の矢印に揃えて、コネクタを差し込み口に挿入します。

    26. クォータナリソルベントマネージャの電源を入れます。

    27. クォータナリソルベントマネージャをプライムします(15 ページを参照)。

    i2Valve カートリッジの交換

    必要な器材

    • T8 TORX ドライバ

    • 1/4 インチのオープンエンドレンチ

    • 5/16 インチのオープンエンドレンチ

    • 手袋:清浄で耐薬品性のあるパウダーフリーの手袋

    • i2Valve カートリッジ

    警告:事故防止の観点から、溶媒の取り扱い、チューブの交換、およびクォータナリソルベントマネージャの操作を行う場合は、常に優良試験所基準 (GLP) を遵守してください。製品安全データシート (MSDS)を参照し、使用している溶媒について確認してください。

    注意:

    • i2Valve アクチュエータの損傷を避けるため、バルブインレットまたはアウトレットポートを通して液体や気体を出し入れしようとしてはいけません。

    • 汚染を防ぐため、i2Valve カートリッジを交換する際には、清浄で耐薬品性のあるパウダーフリーの手袋を必ず着用してください。

    i2Valve コネクタ

    コネクタの差し込み口

    クォータナリソルベントマネージャの保守 45

  • i2Valve カートリッジを交換するには :

    1. 危険性のない溶媒を用いて、クォータナリソルベントマネージャを洗い流します。

    2. クォータナリソルベントマネージャの電源を切ります。

    ヒント:i2Valve アクチュエータの警告ラベルでは、クォータナリソルベントマネージャのことを、「PUMP」と表記しております。(警告ラベルは DO NOT DISCONNECTCABLE WHILE PUMP IS POWERED。クォータナリソルベントマネージャの電源が入っているときは i2Valve のコネクタを抜かないでください。)

    3. i2Valve コネクタの刻みの付いた部分をつかみ、手前に引いて、差し込み口から取り外します。

    4. インレットマニホールドアウトレットから、手締めのアウトレットチューブフィッティングを緩めます。

    注意:電気部品の損傷を防止するために、装置またはデバイスの電源がオンになっている間は、電気アセンブリを取り外さないでください。電源を完全に遮断するには、電源スイッチを「オフ」にしてから、AC 電源からプラグを外します。アセンブリを取り外す場合は、電源切断後 10 秒以上待機してください。

    i2Valve コネクタ

    刻みの付いた部分

    コネクタの差し込み口

    インレットマニホールド

    手締めのアウトレットチューブフィッティング

    46

  • 5. 1/4 インチのオープンエンドレンチを用いて、i2Valve 側で、インレットマニホールドのアウトレットチューブフィッティングを取り外し、チューブを取り外します。

    6. 5/16 インチのオープンエンドレンチで、シェルナットを緩め、完全に取り外します。

    注意:

    • バルブアセンブリを取り外す際には、通常 i2Valve カートリッジの上面にある PEEK ワッシャがヘッドに残っていないことを確認します。詳細は、49 ページを参照してください。

    • アクチュエータアセンブリや電気のコネクタは、決してドリップトレイ内に置かないでください。

    アウトレットチューブフィッティング

    インレットマニホールド

    i2Valve

    5/16 インチのオープンエンドレンチをここに配置します

    クォータナリソルベントマネージャの保守 47

  • 7. プライマリポンプヘッドの下部から i2Valve アクチュエータを取り外します。

    8. T8 TORX ドライバで、プレートを固定している 4 本のねじを 1/2 回転緩めます。

    注意:i2Valve アクチュエータの損傷を防止するため、ネジを完全に戻さないでください。

    プライマリポンプヘッドの下部

    i2Valve アクチュエータ

    48

  • 9. シェルナットが自由に回転する状態のままで、プレートがスライドして開くようにしてください。

    ヒント:

    • ねじを緩める際にクランプ用プレートタブに触れてはいけません。

    • シェルナットを回転させることで、4 本のすべてのねじにアクセスできます。

    10. 両方のプレートを最大限に開いた位置にして、i2Valve アクチュエータからカートリッジを取り外します。低圧ガスケットも取り外されたことを確認します(49 ページを参照)。

    ヒント:カートリッジをバルブアクチュエータから取り外すことができない場合、カートリッジを 1/2 回転させてから、取り外します。

    11. 新しいカートリッジを開梱します。

    12. PEEK ワッシャがカートリッジにはめ込まれていることを確認し、面取りをした縁をカートリッジの反対側に向けます。

    T8 TORX ねじ (4)

    シェルナット

    クランプ用プレートタブ (2)

    クランプ用プレート (2)

    PEEK ワッシャ

    i2Valve カートリッジ

    面取りをした縁をカートリッジの反対側に向ける

    低圧ガスケット

    クォータナリソルベントマネージャの保守 49

  • 13. クランプ用プレートが開いた状態で、溝の付いた側を下にして i2Valve アクチュエータにカートリッジを差し込みます。

    14. 片手で i2Valve アクチュエータ上にある 2 つのクランプ用プレートのタブを押し込み、クランプ用プレートをカートリッジに固定します。

    必要条件:クランプ用プレートは完全にカートリッジの溝にはまる必要があります。

    カートリッジの溝の付いた側

    i2Valve アクチュエータ

    クランプ用プレートタブ

    クランプ用プレートタブ

    クランプ用プレート

    50

  • 15. クランプ用プレートタブを押し込みながら、TORX ドライバを使用して、手順 16 に示すトルクパターンに従って、プレートを固定している 4 本のねじを締めます。

    ヒント:シェルナットを回転させることで、4 本のすべてのねじにアクセスできます。

    16. プレートを固定しているねじを締める際には以下に示すパターンに従います。ねじが締まるまで徐々に大きいトルクをかけながら、少なくとも 3 回このパターン繰り返します。

    17. ケーブルが左側から出るように i2Valve アセンブリの向きを合わせます。i2Valve アセンブリをプライマリポンプヘッドの下部に差し込み、バルブアクチュエータの後ろにケーブルを通します。

    18. シェルナットを手で締めてバルブを固定します。

    ヒント:手でシェルナットを約 5 回転させると、しっかり締まった状態になります。

    T8 TORX ねじ (4)

    シェルナット

    クランプ用プレートタブ (2)

    クランプ用プレート (2)

    ここから開始

    クォータナリソルベントマネージャの保守 51

  • 19. 5/16 インチのオープンエンドレンチで、ナットをさらに 1/8 回転締めます。

    20. i2Valve 側で、アウトレットチューブフィッティングを再度取り付け、軽く締めます。

    5/16 インチのオープンエンドレンチをここに配置します

    アウトレットチューブフィッティング

    インレットマニホールド

    i2Valve

    52

  • 21. アウトレットチューブフィッティングをインレットマニホールドに再度取り付け、手で可能な限り締めます。

    必要条件:アウトレットチューブフィッティングの取り付け中にインレットマニホールドを持ち上げて、アウトレットチューブが完全にはまるようにしてください。

    22. i2Valve 側で、アウトレットチューブフィッティングを締めてから、既存のフィッティングの場合はさらに 1/6 回転まで、新しいフィッティングの場合はさらに 3/4回転締め付けます。

    アウトレットチューブフィッティング

    インレットマニホールド

    アウトレットチューブフィッティング

    インレットマニホールド

    i2Valve

    クォータナリソルベントマネージャの保守 53

  • 23. 12時の位置にくるように i2Valveコネクタの白色の矢印を差し込み口の白色の矢印に揃えて、コネクタを差し込み口に挿入します。

    24. クォータナリソルベントマネージャの電源を入れます。

    25. クォータナリソルベントマネージャをプライムします(15 ページを参照)。

    アキュムレータチェックバルブの交換

    必要な器材

    • 1/2 インチのオープンエンドレンチ

    • 1/4 インチのオープンエンドレンチ

    • 5/16 インチのオープンエンドレンチ

    • アキュムレータチェックバルブアセンブリ

    • 手袋:清浄で耐薬品性のあるパウダーフリーの手袋

    警告:事故防止の観点から、溶媒の取り扱い、チューブの交換、およびクォータナリソルベントマネージャの操作を行う場合は、常に優良試験所基準 (GLP) を遵守してください。製品安全データシート (MSDS)を参照し、使用している溶媒について確認してください。

    注意:汚染を防ぐため、チェックバルブを交換する際には、清浄で耐薬品性のあるパウダーフリーの手袋を必ず着用してください。

    i2Valve コネクタ

    コネクタの差し込み口

    54

  • アキュムレーターチェックバルブを交換するには:

    1. 危険性のない溶媒を用いて、クォータナリソルベントマネージャを洗い流します。

    2. クォータナリソルベントマネージャの電源を切ります。

    3. 5/16 インチのオープンエンドレンチを使用して、チェックバルブを所定の位置で固定し、1/4 インチのオープンエンドレンチを使用して締め付け用フィッティングを取り外します。

    注意:電気部品の損傷を防止するために、装置またはデバイスの電源がオンになっている間は、電気アセンブリを取り外さないでください。電源を完全に遮断するには、電源スイッチを「オフ」にしてから、AC 電源からプラグを外します。アセンブリを取り外す場合は、電源切断後 10 秒以上待機してください。

    注意:バルブアセンブリを取り外す際には、通常チェックバルブの上面にある PEEK ワッシャがヘッドに残っていないことを確認します(56 ページを参照)。

    アキュムレータチェックバルブ

    締め付け用フィッティング

    5/16 インチのオープンエンドレンチをここに配置します

    クォータナリソルベントマネージャの保守 55

  • 4. 1/2 インチのオープンエンドレンチを使用してチェックバルブを緩めてから、ヘッドからチェックバルブアセンブリを取り外します。

    5. 新しいチェックバルブを開梱します。

    6. 面取りをした縁がチェックバルブの反対側を向くように、新しい PEEK ワッシャが新しいチェックバルブに差し込まれていることを確認します。

    7. チェックバルブアセンブリをヘッドに挿入し、1/2 インチのレンチで、チェックバルブのナットを手締めよりも更に 1/8 回転締め付けます。

    アキュムレータチェックバルブ

    PEEK ワッシャ

    チェックバルブ

    面取りをした縁をチェックバルブの反対側に向ける

    1/2 インチ六角ナット

    5/16 インチのオープンエンドレンチフラット

    56

  • 8. 5/16 インチのオープンエンドレンチを使用して、チェックバルブを所定の位置で固定し、締め付け用フィッティングを取り外します。

    ヒント:1/4 インチのレンチで、既存のステンレス鋼製チューブアセンブリの場合は手締めよりもさらに 1/6 回転まで、新しいステンレス鋼製チューブアセンブリの場合は手締めよりもさらに 3/4 回転、締め付け用ねじを締め付けます。

    9. クォータナリソルベントマネージャの電源を入れます。

    10. クォータナリソルベントマネージャをプライムします(15 ページを参照)。

    溶媒フィルタの交換

    必要な器材

    • 手袋:清浄で耐薬品性のあるパウダーフリーの手袋

    • 新しい溶媒フィルタ

    溶媒フィルタを交換するには:

    1. 溶媒チューブのフィルタ側の端を、溶媒ボトルから取り外します。

    2. 古い溶媒フィルタを、短い PTFE チューブから取り外します。

    3. 新しい溶媒フィルタを PTFE チューブに差し込み、溶媒チューブに接触するまで押し込んでください。

    警告:事故防止の観点から、溶媒の取り扱い、チューブの交換、およびクォータナリソルベントマネージャの操作を行う場合は、常に優良試験所基準 (GLP) を遵守してください。製品安全データシート (MSDS)を参照し、使用している溶媒について確認してください。

    注意:溶媒フィルタを取り扱う際には、清浄で耐薬品性のあるパウダーフリーの手袋を必ず着用してください。手の油で溶媒フィルタが汚染されてしまいます。

    溶媒フィルタ

    PTFE チューブ溶媒チューブ

    クォータナリソルベントマネージャの保守 57

  • 4. 溶媒チューブのフィルタ側の端を、溶媒ボトルに挿入します。

    5. フィルタを振って、気泡を取り除きます。

    6. クォータナリソルベントマネージャをプライムします(15 ページを参照)。

    クォータナリソルベントマネージャのドアにあるエアーフィルタのクリーニング

    必要な器材

    • T10 TORX ドライバ

    • 中性洗剤と水

    エアーフィルタのクリーニング法:

    1. T10 TORX ドライバを使用して、エアーフィルタとエアーフィルタフレームを固定している 4 本のねじを、クォータナリソルベントマネージャのドアの内側から取り外します。

    2. エアーフィルタフレームからエアーフィルタを取り外して、中性洗剤と水で洗浄し、乾かします。

    3. エアーフィルタをエアーフィルタフレームに取り付けます。

    4. T10 TORXドライバを使用して、エアーフィルタとエアーフィルタフレームを、クォータナリソルベントマネージャのドアの内側に 4 本のねじで取り付けます。

    エアーフィルタフレーム

    ねじ (4)

    58

  • クォータナリソルベントマネージャのドアにあるエアーフィルタの交換

    洗浄でエアーフィルタをクリーニングしきれない場合は、新しいファイルタと交換します。

    必要な器材

    • T10 TORX® ドライバ

    • クォータナリソルベントマネージャ用エアーフィルタ

    エアーフィルタを交換するには:

    1. T10 TORX ドライバを使用して、エアーフィルタとエアーフィルタフレームを固定している 4 本のねじを、クォータナリソルベントマネージャのドアの内側から取り外します。

    2. エアーフィルタフレームから古いエアーフィルタを取り外して、廃棄します。

    3. 新しいエアーフィルタをエアーフィルタフレームに取り付けます。

    4. T10 TORXドライバを使用して、エアーフィルタとエアーフィルタフレームを、クォータナリソルベントマネージャのドアの内側に 4 本のねじで取り付けます。

    エアーフィルタフレーム

    ねじ (4)

    クォータナリソルベントマネージャの保守 59

  • プライマリヘッドの取り外しとそのシールの交換

    プライマリヘッドシールの交換が必要かどうかの判断については、ACQUITY UPLC のオンラインヘルプを参照してください。

    必要な器材

    • 1/4 インチのオープンエンドレンチ

    • 5/16 インチのオープンエンドレンチ

    • T27 TORX ドライバ(スタートアップキット)

    • 手袋:清浄で耐薬品性のあるパウダーフリーの手袋

    • ヘッドシールおよびシール洗浄スペーサ

    • メタノール

    • PTFE O リング

    • シール取り外し工具

    • シール洗浄シール

    • 先の尖った工具

    • プランジャ(推奨)

    プライマリヘッドを取り外すには:

    1. 危険性のない溶媒を用いて、クォータナリソルベントマネージャを�