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- S-I‡TOGASOFNAROIn ナ一口一八の六ヨーガ

ナローパの六ヨーガ

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ナーローパの六ヨーガ、ナーローパの六法

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-S-IDaggerTOGASOFNAROInナ一口一八の六ヨーガ

SIX YOGAS

OFNÅROPAナ-ローパの六ヨーガ

目次

田 熱あるいはトウモヨーガの教え一一

4B] 幻身のヨーガの教えB]夢のヨーガの教えE]光のヨーガの教えB] 「中間の生存」のヨーガの教え-----

団 熱あるいはトウモ ヨ-ガの教え

A基礎の修

行熱のヨーガの基礎の修行には 五つの連続 した段階がある(

)1 空あるいは身体が中空になった状態を観想す

る2 主輩なナーディーを観想す

る3 壷の呼吸の行

法4 ビンドゥを操

る5 肉体的行法

う1 空あるいは身体が中空になった状態を観想す

る初めにヨーギーは トウモの典が間断なく増大するようグルに祈

願する彼は 「七つからなるJiLL者ヴアイローチャナの旋法」で座るす

なわち

(D 逃確座を組む

② ダルマカーヤ ム ドラーを組む

(参 背fほ 矢のようにiiつすぐに伸ばす

(む ジャーラングラ パンダをする

6) ナポーム ドラーをする

(む トラ-タカを行なう

(か 自分の身体を好きなタントラの主神に変化させる

タントラの主神に変化 したとき内側は風船のように空っぽである

と観想する頭からつま先まですべてrl】空となっている

その後ヨーギーは仁1分の体がカラシの種のようにprimeトさくなったり

B] 熟あるいはトウモヨーガの数え

宇宙全体のように大きくなったりと異なる大きさになるが内側は

すべて中空であると観想する中空の身体のヴィジョンが非常に鮮やか

なものになるまで奮闘努力して修行する

2主要なナーデ ィーを観想するくう

身体が空になっているヴィジョンが明確になったらヨーギーは身体

の中央に中央気道を観想する

中央気道は小鼻の奥で分岐しており1本はア-ジュニア一 チァタ

ラに至 り1本はサハスラーラチァクラに至る中央気道の下端は

ヘソ下35センチのところの点へ至る 中央気道の色は外側が白で

内側が赤であるそして中央気道はできるだけ大きく観想する

中央気道から13センチ錐れたところを平行 して右の感情気道と左

の不貞女性気道が通っているこの二本の気道の上端は頭頂まで至 り

それから曲がって二つの鼻孔へと至る右の感情気道の色は赤で左の

不貞女性気道の色は白である そして左右の気道の太さは1センチで

観想する

これらの3本の気道をはっきりと見たらヨーギーは 「四つのナ-ディー

の輪」を頚喉胸ヘソにそれぞれ観想する

ヘソの創 り変えるチァクラには64本のスポークが上向きに出ている

心臓の法則のチァクラには8本のスポークが下向きに出ている

喉の完全な楽しみのチァクラには16本のスポークが上向きに出てい

頭頂の大いなる楽のチァクラには32本のスポークが下向きに出てい

これらのスポーク (ナーディー)はすべて内側が赤く外側が白く

そしてそれぞれが中空になっている

5

3壷の呼吸の行法

《九つの息吹の呼吸》

壷の呼吸を練習するのに一番適 した時は息が両鼻孔をむらなく一樵

に流れる時であるもし一方の鼻孔を他方の鼻孔より多 くの空気が過

るようであればその側を下にして横になり親指を使ってその鼻孔を

ふさぎもう一方の鼻孔から空気を押 し出すようにする 何度か息をす

ると空気が両鼻孔をなめらかに通るようになる

まず真っすぐに座 り指を使って左鼻孔をふさぎ右鼻孔から長く息

を出すそれから短い強い入息をした後短い強い出息をしその後

長 く柔らかい入息をした後長く柔らかい出息を行なう 出入息の比は

1村1である これを3回行ないそれから左で同様に行ないそして

最後に両鼻孔で同じように行なう

息を吐くとき身体の中の障害 罪 病がすべて追い払われると考え

る この行法を一度も行なったことのない者はそれぞれの鼻孔を同

じ側の人差 し指を使って押 しそして出息 しながら胸のワキを逆の腕

とこぶLで押す両鼻孔から出息するときは両膝に左右のこぶLを置

くそれぞれの出息の後に息を深 く吸い再び息を吐き出す前に首を

軽 く曲げる

これを 「九つの息吹の呼吸」といいこれを3度行なう

〈激 しい壷の呼吸〉

それでは壷の呼吸の行法の主要な部分に入っていこう

前に指導 したように座 り背骨を心持ち真っすぐにする長 く微細な

息を優 しく引き入れて空気をヘソの下に押 しつけ空気と一緒に唾液

を飲み込むそして軽いムーラ パンダを行ないアバーナ気をヘソ

の創 り変えるチアクラに保つ空気を押 しつけるのに熟達 したら腹を

動かさないように強いムーラ パンダによってアバーナ気をヘソの

6

皿 熟あるいはトウモヨーガの数え

創 り変えるチアクラに引き上げる

この呼吸の狙いはプラ-ナ気とアバーナ気を腹式呼吸を使うことに

よってヘソの創 り変えるチァクラで混ぜ合わせることであるそのた

めこれは 「壷の呼吸の行法」と呼ばれるのである

空気をそれ以上保持できなくなったら緊張を解 くために非常に短 く

息をしそのときにナウリを右3回左 3回行なうその後息を吸いち

う一度できる限り長く息を保持するそれ以上保持できなくなったら

少し頭を上げて空気をできるだけゆっくりと吐くこの四つのプロセ

スは入息 充満 溶解 発射と呼ばれる

壷の行法の問いくつかの観想を行なう

「入息」のときは五色の色をした五元素のプラ-ナが鼻から25セ

ンチのところから鼻孔に引き入れられると観想 し「充満」のときは

気があたかもヤギの腸を膨張させるように両鼻から下降していきヘ

ソ下35センチのところで中央気道に入りそこにとどまると観想する

「溶解」のときは気が中央気道の中を循環しているところを観想する

「発射」のときは 「風とともにある心」の精髄を象徴するビンドゥが中

央気道を通って打ち上げられ頭頂のチァクラのところから出ると観悲

する この発射の観想は暁想の初めに一度だけ行なうものであって

やりすぎるとトラブルが生じる

《優 しい壷の呼吸〉

「優 しい壷の呼吸」は「激しい壷の呼吸」と観想は同じであるゆっ

くりと入息 しムーラパンダをしてアバーナ気を引き上げる そして

苦 しくなろうとした段階で優 しく出息する それを8回繰 り返す

4ビンドゥを操作する

ヨーギーは小さな豆ほどの大きさでスパークしているが透明な

小さな白いビンドゥを眉毛の問の中間点に観想するこのビンドゥは自

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分自身の心が形象化したものであると考えそれが非常に鮮やかになる

まで観想し続ける

それから前に述べたように息を吸い込みながらビンドゥが眉の間

から中央気道の上端まで上昇すると観想する保持のプロセスの間そ

れに集中する 息を吐くときビンドゥが再び眉の間の中間点まで流れ

落ちると観想する このプロセスを7回繰 り返す

それから長 く息を吸って空気をヘソの創 り変えるチァクラまで秤

し下げる同時に小さな鉄の玉がガラガラ音を立てながら管の中を港

ちていくようにビンドゥが中央気道を通ってヘソのチァクラまで港

ちていくと観想するそれから保息しながらヘソのチァクラにある

ビンドゥに集中する出息のときビンドゥは中央気道を通って頭のセ

ンターに返る

この際想を着実に進めていくためにまず喉の完全な楽しみのチァク

ラまでビンドゥが落ちると観想し努力しなくてもヴィジョンが非常に

はっきりとするようになるまで続ける そしてそれからビンドゥがま

ず心臓の法則のチァクラにそしてへソの創 り変えるチァクラ-と落ち

ていくと観想する

この修行をマスターしたら与えられたチァクラ- 特にへソの創 り

変えるチァクラでビンドゥに集中し同時に壷の呼吸を5回から7回

練習するここで入息中にビンドゥが下位チァクラに落ち保息され

ているときチァクラの中央にとどまりそして出息の間に眉の間の中間

点に戻るということに注意しなければならない

隈想の終わりにはいつもこのチァクラに集中すること

5肉体的行法

ナ-ディーの結節の多くが解かれるのは肉体的な行法による これ

はナ-ディーの中のプラ-ナとビンドゥの流れを良くしまた損なわ

れたプラ-ナナーディービンドゥを起らせる それゆえタントラ

8

B] 熱あるいはトウモヨーガの教え

の経典に書かれている様々な肉体的行法を学び実践すべきなのである

院想の初めと終わりには熟のヨーガの基本的な行法である 「ナ-ロー

パの六つの循環の修行」に特に注意を払わなければならない

さて熟のヨーガのための堅固な土台を築くために以下のような修

行に重点を置 くべきである

床に足を組んで座 り幌想中に身体を安定させ腰と膝をしっかりと

固定するために綿の帯を縛る

前に説明したように 「七つからなるヴァイローチャナの座法」で座る

これでいつでも壷の呼吸の行法が始められるがただしおなかがいっぱ

いであったり空きすぎているときあるいは真昼や真夜中に行なうべ

きではない最も良い時は息が両鼻孔をむらなく一様に流れる時であ

るよって呼吸が一方の鼻孔から他方へと移動するとき修行を始め

ると両鼻孔で呼吸のバランスがとれるので都合がよい

観想を行なう場合はこれはナ-ディーに向けられる努力を変えるこ

とはないがヘソの下の三つの気道の交差点にトウモの炎を見ることに

もっと力点が置かれなければならないこのトウモの炎は小さなチベッ

ト文字の 甲a字 [q]に似ている (あるいは卵型かアーモンドの

形をしてねじれた針や細いコルクねじのように先が細 くなっている

鋭くて幅の狭い舌を持った炎である)そして赤っぽい茶色をしてい

て激しい熱さでうねっており身体に行き渡るすべてのナーディーの

中に熟と楽を作 り出すことができる

「入息」と 「充満」のときは空気が左右の気道を流れ落ちそして

ふいごから出る風のようにトウモの炎をあおり立て猛烈な熱を生じさ

せると想像 し「溶解」のときは身体の中にあるすべてのプラ-ナが

トウモの炎に集まりその中に蒸発すると想像する 「発射」あるいは

「出息」の間は トウモは中央気道を通って上昇する

トウモの炎は熱のヨーガの土台である よって熟を実際に生じさ

せるために非常にはっきりと観想 しなければならない実質的な進歩

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を望むならばまずその前に安定した鮮やかなトウモの観想を確立し

なければならない

最初は燃え上がるトウモの舌を指幅 1本分以上の高さに観想するべ

きではないそれから徐々に高さを指幅 2本3本4本分と増やしてI

いくのであるこのトウモの燃え上がる舌は細 くて長くねじれた針

あるいはブタの長い毛のような形をしている

それはまた四元素の四つの特性である地の堅さ水の湿気火の

暖かさ風の動きやすさをすべて備えているがその傑出した性質は依

然その偉大なる熱すなわちプラ-ナを蒸発させ楽を生み出す熟の中

にある

以上の教えに従うヨーギーは トウモのヨーガのための堅固な土台を

作 り熟と楽を生じさせることができるはずである

人によっては熟のヨーガの修行を行なうときはまた「四つのナ-

ディーの輪」に四つの基調音節を観想するべきであるともいうこれは

ヘ-ヴァジラと 「上楽」のタントラに説明されているが六ヨーガのこ

とが昏かれたものの中にはほとんど見られない

Bさらに進んだ修行

上述の教えはすべて初歩的基本的な実践に向けて述べられたもの

である今度は以下の点に特に重点を置いてさらに進んだ修行を級

1トウモすなわち熟を増大する方法

2楽を増大する方法

3非識別を増大する方法くう

4楽と空のサマディを進歩させる方法

5トウモの修行で障害を克服する方法

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E] 熱あるいはトウモヨーガの教え

1トウモすなわち熟を増大する方法

熟を増大させるためにヨーギーは トウモの炎の舌を指 8本分の幅

まで伸ばす依然として集中の中心は本来の トウモそのものにつま

り炎の舌が生じた源にある 次に炎の舌が心臓喉さらには演

頂のチァクラにまで上昇してゆくところを観想する 中には トウモは

喉のチァクラより上方に観想すべきでないという者もいるがここで問

題にしているのはより多くの熟を発生させることなのでこの観想で

構わない

引き続き全身くまなく大小長短のいかんを問わずすべてのナ-

ディーに トウモの炎が広がってゆくと考えるこうして身体全体は

燃え盛る火の玉となる この隈想の終わりには炎はすべて主要なトウ

モに撤退する

もしこの実践を行なってもまだ熟を生じることができないとするな

らあるいは身体の一部分にしか熟を生じることができないとするな

ら以下の行法を試みるとよい

足を組んで座 り両腕で両膝を抱 くそして下腹部を右回り左回

りに何度も回転させながら壷の呼吸を保持する 腹部を突き出したり

引っ込めたり何度も繰 り返す他より冷えている部位を重点的に身

体をこする熱を増大させるために同様に体を使った他の行法を行な

うこれらはすべて呼吸を保持している間に行なわれる 体中を勢いよ

く荒れ回る大きな炎を観想 しても熱の増大は増長されるが最も重辛

なことは トウモの炎が依然として中央気道の内部で燃え盛っている

と考えることである

激しい壷の呼吸や身体運動などのような活動的な行法は速やかに熟

を発生させることが可能であるがこのようにして生み出された熟は安

定せずあまり長く続かないしたがってこれによる利益は非常に小

さい しかし徐々に着実にトウモの熟を生み出すことができるならば

この熟は決して減少することはなく測り知れないほどの利益が得られ

ll

たとえひどい寒さでも毛皮類は身に着けるべきではない非常に普

いときでも決して裸になってはならない同様に火の近くに寄った

り照 りつける太陽に身をさらしたり大きなラッパを吹いたり口で

呼吸 してはならない「常に安定した壷の呼吸」を絶えず実践 し質の

良い栄養のある食物を取 り自己のビンドゥを注意深 く守るべきである

集中的な熟が身体のある部分体中あるいは肉と皮の間に発生し

たならこれは火のプラ-ナが突然燃え出した徴候である しかしこ

の熟は安定せずすぐに尽きてしまうのでこれには注意を向けずへ

ソの創 り変えるチァタラの部位の トウモに集中しプラ-ナを中央気道

に導 くよう心がける

もし至福感を伴う熱「エクスタシー」の熟が徐々に増大 し体中に

広がり始める一方でその熟をヘソの創 り変えるチァクラに感 じたなら

これこそ本物の トウモの熟でありそれによって赤と白のビンドゥか

ら生み出されるものが増大すると理解する

これらの教えに従いながらまだ トウモを起こすことができない場令

にはウインドトレーニング〝 をしっかり行なうべきである

2楽を増大する方法

(腿のつけ根に押 しつけた)左足の畦を (ビンドゥを漏らさないようかつやくさん

に)旺門の括約筋の下にぴったりと当てがい地面に座る 逆さまに

なったサンスクリット語の音節ハム (Ha血)字 [皇 ]に体現化された

白いビンドゥを観想する 大きさはエンドウ豆ほど色は雪のような白

形は丸く輝きながら光を放ち頭頂のチァクラに位置している同樵

に トゥモの炎その先端は針のように細いが猛烈に熱い炎をヘソの

創 り変えるチァクラに観想 しその炎が中央気道の内部で貫 く熟を栄

生し始めると観想するその結果頭頂のチァクラの白いビンドゥが港

け出して滴 り落ちる

12

B] 熱あるいはトウモヨーガの教え

このようにビンドゥが溶けることによって大いなる楽が生み出され

る この楽を生み出す修行では空気を吸い込んでヘソの下方で トウ

モの熟をあおる交替に トウモの熟は頭頂のチァクラの白いビンドゥ

を絶えることなく溶かしひっきりなしに (無尽蔵に)ビンドゥを喉の

チァクラに滴らせそこからすべてのナ-ディーにゆきわたらせるO

全身に満ちる大いなる楽と熟はこのように生み出されるそして滴

り落ちるビンドゥの絶え間ない流れはへソのチァクラまで広が りこ

のチァクラでさらに大きな楽が生み出される

この観想によってもわずかな楽 しか生 じない場合は以下の修行に

重点を置 く

針のように細い トウモの炎がへソから上向きに頭頂のチァクラまで

伸び白いビンドゥに触れそれを溶かし頭頂のチァクラのナ-ディー

にゆきわたっていると観想する 同時によりいっそう多 くの楽が生み

出されたと考える その後この楽に満ちた経験にほんの少 しの問集

中する このようにしてビンドゥが滴 り落ち「四つのナ-ディーの

輪」すべてにゆきわたると観想する

この後白いビンドゥが頭頂のチァタラに戻ることを観想することに

よって「逆向きの運動」が適用されるビンドゥの下降と上昇の両方

が額繁に実践されるこれに加えて白いビンドゥとトウモが一つに混

じり合い無数のナ-ディーを通 して全身に広が りそうして大いなる

楽を生 じると観想する滴 り落ちる白いビンドゥが トウモの炎の上に

落ちると後者の炎は最初の大きさに減少 し白いビンドゥが上昇する

と トウモもそのあとを追いかけ頭頂のチァタラまで達する

「溶解」と息を吐き出すプロセスのとき背骨は真っす ぐに保たれ

結合 したビンドゥは適切な体の動 きによって全身に広がる

このように実践 してもなお楽を生み出すことができないならば吹

に中央気道の下方部分すぐ下の性器までの部分を観想 し大いなる

楽のチァタラとその32本のナ-ディーを喋想する次に白いビンドゥ

13

が間断なく性器に滴 り落ちそのナーディーを通じて広がると観想する

その結果大いなる楽が生み出される この後ビンドゥを高いチァク

ラに引き上げるための付加的な逆向きの運動を適用する

これらの方策によっても依然として大いなる楽を生み出すことが

できないならば「智慧の母のムドラー」を適用する- つまり白

いビンドゥを溶かすために呼吸を使ってトウモの熱を刺激 しながら

ダーキニーとの性行為を観想するなどの方法がある 日々の修行では

「四つのナーディーの輪」が使われる楽を増大させる場合にのみ大

いなる楽のチアクラ (秘密チァクラ)が加えられ智慧の母のムドラー

が使われる

これによってもビンドゥを保つことができなければ力強く下方の

プラ-ナを引き上げ肛門括約筋を収縮させビンドゥが頭頂のチァク

ラから下降していることを観想するあるいは他の逆向きのステップを

とる この後すぐに適切な身体の運動を数回行じビンドゥを身体中

に広げそれから輝 く心の精髄についてしばらく隈想する

ここで楽の経験についてのコメントが幾分必要となろう

一般的にいって楽の経験は四つのカテゴリーに分けられる

① 全身が柔らかくなめらかになっていくと感 じ何かに触ると喜

びと心地良さの感覚を経験するならばこれは身体の多くのナ-ディー

が 「調御された」という印であるこの種の楽はこのため 「ナ-

ディーの楽」と呼ばれる

② もしかゆいところを掻いたときのように身体のある部分にデ

リケー トな快感を感じるがこの快感が瞬間的なものですぐに潤

えるなら「プラ-ナの楽」を経験 したといわれる

(卦 もし温かさとエクスタシーの感覚が全身あるいは特定の部分

に生じるならばこれは赤いビンドゥが増加することによって生み

出された楽である

14

B] 熟あるいはトウモヨーガの教え

④ 楽の感覚が性行為における楽のように強烈で体全体に満ちて

「性欲的」であるならばそれはビンドゥを溶かす トウモの炎に

よって生み出された楽である これは強烈さに応 じて三つのグ

ループに区分される

(1) 楽と性欲がとても激 しく耐え難いためビンドゥを保持する

ことが非常に困難であると感 じられる場合これは 「男性の楽」

と呼ばれる

(2) 楽と性欲は強烈だが上述の場合ほど強くはなくビンドゥを

コントロールすることが少 しは容易であると感 じられる場合そ

れは「女性の楽」と見なされる

(3) もし楽と性欲が上記の場合ほど強くない場合はビンドゥを

コントロールするのは簡単なはずであるこの場合にはこれは

「甘露の楽」と呼ばれる

これらの楽はすべて トウモの炎がビンドゥを溶かすことによって坐

み出されるものであるがプラ-ナが中央気道に入 り溶けるときに生

み出される楽ではないということを覚えておかなくてはならないこれ

については後で詳 しく述べる

エクスタシーを経験 している間ビンドゥを保持することは非常に重

要なのでここでいくつかの注意をしておくべきであろう一般的に

ほとんどの人は「ナ-ローパの六つの運動」などを行なって三つの

気道と四つのチァクラをはっきりと観想すればビンドゥを保持するこ

とができるはずである しかしビンドゥが非常に気まぐれでコント

ロールが難しく楽を増大する修行の間にビンドゥの流れを保持できな

い人もいるこういう場合には「トラの身体の動き」「象」「亀」「ライ

オン」などの特別な運動を行なうとよいこれらの運動はビンドゥを

保持 し抑え広げるための運動だからである

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3非誠別を増大する方法

グル方によると非識別の経験を深めるためには トウモによって坐

み出された楽の性質および心とその顕現の性質を注意深 く観察しな

くてはならないすべての事象の空性を見るように努めできる限り長I

く原初の状態にとどまらなくてはならない楽のヨーガを修習するにあくう

たっては楽と空の状態を混ぜ合わせるように努めるこれが非識別の

一般的な修行であるくう

すでに空の状態と心の精髄を悟った者にはこれらの数語で十分で

ある しかしそうでない者のために次の事柄がつけ加えられる

非識別の洞察を深めるためには隈想時間の半分から3分のZをこれ

に当てるナーディーあるいはビンドゥは観想せず壷の呼吸もそれくう

に類似したものも行なわないただ空の観察に集中する サマディにおくう

いてある程度の安定をすでに得ているならその力を空の状態の観察

を進めるために適用する そうでない場合はプラーナ-ヤーマその他

によって安定した隈想を得る なぜならサマディが安定していないと

自我の心を効果的に観察することができず非識別の状態に到達できな

いからである

この後形状を越えたサマディに到達するために「突然自由にし

突然油断なく気を配らなければならないl」という方法を適用する そし

てこれによって以前より深く心の本質とその働きを観察するここくう

で理解することのできない心の精髄がすべての概念化を超える 「輝 く空

である全体」と認識しすべての顕現と絶えず変動する想念それ自体がくう空であると悟 りこれによってすべての疑念と恐れから完全に解放さ

れる

またヨーギーはどのように心が生起しとどまり消えていくかくう

を観察しこのプロセスを非常に親密に感じるように努める 空が音

顕現輝きと同一一であると観る修行もまた大変有効である

幌想時間の3分の lは「柔らかいタイプ」の壷の呼吸およびマハー

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E] 熟あるいはトウモヨーガの数え

ムドラーに当てる陰想の後にも意識性を生き生きと保持するよう努

めすべての経験を道に照らし合わせて確認する

くう4楽と空のサマディを進歩させる方法

くうでは「楽と空のサマディを進歩させる方法」について簡潔に説明し

ようくう

この完成のヨーガの修行をするということは自己が空の状態を悟る

ことと トウモによって作られる四つの楽を混ぜ合わせることである0くう

自己の心を楽と空の経験に投入させながらプラ-ナとナ-ディーとビ

ンドゥを使って修行することは解放と解脱の状態への最も早い方法で

ある しかし最初に安定した楽を引き出し最も密接にそれを味わいくう

観察しそれを空の状態と同一視しなければならない

例えば溶けるビンドゥが頭頂のチァクラを通って広がると「最初

の楽」が現われる このときヨーギーは自己の心をこの楽の真ったどくう

中に投げ入れる- それとおのずから輝いている空の状態すなわちくう

いわゆる 「二つが一つになった楽と空のマハ-ムドラーの経験」を少

しも散漫にならずに混ぜ合わせるこのように修行することによって

散漫な思考の 粗雑な〝 形状の大半が鎮圧される

ビンドゥが喉のチァクラに滴 り落ちそこから広がると「最高の楽」くう

が生 じるそれから「楽と空のサマディ」に投入 しながら喉のチァ

クラに集中すると微細な〝 散漫な思考の大部分が鋲圧される ビン

ドゥが心臓のチァクラに降りそこから広がると三番目すなわちくう

「超えた楽」が生じる 次にヨーギーは「楽と空のサマディ」の中で

心臓のチァクラに集中する すべての〝散漫な思考が鋲圧される ビ

ンドゥがヘソのチァクラに滴 り落ちると「生来の生まれない楽」が生

じる

上のプロセスはいわゆる 「降りてくる」(すなわち下降の)プロ

セスであるこの後にヨーギーは 「上がっていく」(すなわち上昇

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の)プロセスを修行するこれは前者と逆であるビンドゥはヘソか

ら心臓喉頭頂のチァクラへと上がりそして 「生来の生まれない大

いなる楽」が生 じる

この険想の終わりにヨーギーはナ-ディーとチァクラをすべて軽

視しマハ-ムドラーとトウモに集中しながら「壷の呼吸」を数多 くくう

繰 り返す日々の修行において楽と空の経験の感覚を少しでもとど

めようと努力し出合うすべてのものをこの目的を促進するために刺

用する

チァタラに集中するとプラ-ナが自動的にそこに集中するプラ-

ナをチァクラに集中させることができればビンドゥも安定 し「四つくう

の楽と空の状態の精通」が生じる

ここで極めて重要な点を明確にするビンドゥが トウモの熟によってくう

溶かされたときに作 り出される楽は「実際の〝 四つの楽と空の状態

の精通」ではなく対応するもの を引き起こすだけであるしかしくう

絶え間ない修行によってこれらの楽と空の経験を維持し安定させて

いる人はだれでも最終的にはプラ-ナを中央気道に導き入れそし

て「実際の〝 四つの楽」が生 じる ヨーギーがこれらを認識できくう くう

輝 く空の 「心の精髄」と同一視できると「四つの楽と空の状態の精通」

が生じる

対応する〝 智慧はまだ微細な主観と客観すなわち二元の観念くう

の色合いを帯びていて空の状態の観察の初めの段階で現われる 「本

当の智慧」はすべての二元性がない其の智慧である

トウモのヨーガの修行によって作 り出される 「四つの楽」は非常に

広大で範囲も強さも非常に奥が深いのでそれを言葉で表現すること

18

E] 熱あるいはトウモヨーガの教え

くうはできないこの状態に達すると「楽と空のサマディ」を達成 したと

いわれる それゆえ トウモはタントラのすべての修行の土台である

「トウモ」という言葉は「すべての欲望と情熱を破壊することのできるとうもう くう梓猛な女性」という意味でありまた「輝 く空の智慧を作 り出すこと

ができる者」という意味であると理解することもできるそれゆえトウ

モは無智と悪をすべて焼き尽くす超越した智慧の火なのである

ヨーギーは4種類の トウモも心得るべきである

(訂 外的 トウモ すべての悪と障害を破壊することのできる生起のヨー

ガのトウモ

② 内的 トウモ 404の病気を治すことのできる生命プラ-ナのトウモ

(卦 秘密の トウモ すべての欲望と情熱を破壊することのできる溶

けて下降するトウモ

⑤ 超越 したトウモ 「生来の生まれない智慧」を生 じさせることの

できるトウモ

5トウモの修行で障害を克服する方法

トウモのヨーガの修行の障害となる主なものはヨーギーと在家信者

が共有している四つの一般的なもの一一病気妨害欲望と情熱死-

であるしかしその支配に屈せず大いなる勇気と辛抱強さを持って

闘い続けなければならない トウモの修行で出会う特殊な困難さは以

下のとおりである

最初の段階では身体のナ-ディーが慣れていないためヨーギーに

は 身体的な〝 困難が多くある 様々な種類の病気や痛みに悩み力を

失い非常に弱くなった感じがする慢性病または 「昔からの病」があ

るとそれが悪化する 初期の段階ではプラ-ナがまだ馴らされてい

ないので(他の)弱点に出会ったり息を止めるのが困難だったりす

るビンドゥかまだ身体全体にゆきわたっていないので心は明確に機

能することができずよって経験は貧弱なものとなる 集中がまだ安

19

走していないので散漫な思考が多く生じその結果正しい修行や正

しい考えに関して混乱してしまうさらに正しい修行法を知らないと

プラ-ナとナ-ディーとビンドゥの大きな障害が起こる

こうした悩みの種はすべてヨーギーの トウモの修行を妨げるものでJ

ある治療法則は簡単で勇気と忍耐である このときヨーギーは

「生まれ変わり」の世界の苦 しみや人生の無常などについて隈想 し離

れようという強い気持ちを喚起する「覚者の境地の二つが一つになっ

たヴァジラの身体」を達成しようという気持ちを新たにし逃げようと

いう考えを起こさずにすべての苦しみと試練を経験 しようと決心する

成就 したグル方や聖者方の伝記を読み自己の勇気と決意を強める勇

気と忍耐によって道にある困難はすべて克服できると確信を持つ

一方ヨーギーがあまりにも強い観念に支配された禁欲的な生活を

していると トウモの修行を支えるだけの力がないその結果それ以

上修行する気がなくなり道半ばでやめてしまう こういう場合には

全面的に休息をとり良い栄養になる食物を取って力と健康を取 り

戻すべきである

トウモの修行でプラ-ナとナ-ディーを馴らしたら身体全体が非

常になめらかで柔軟であると感じる大きな温かさが (ヘソの創 り変え

るチァクラから)生じビンドゥは不安定になり絶えず変化するよう

になる こうしたことすべてによって非常に楽しくなり精力旺盛に

なるしかしその結果ビンドゥが大いに増大しそれに応じて性欲

が増すこの危険な時期には極めて注意深 くし自己のビンドゥを熱

心に保持すること 自己の努力を怠ったり弱めたりするとビンドゥを

失うという危機に瀕する- これは夢や陰想の段階にそして目覚め

ている問にすら起こり得るビンドゥを失うということはトウモのヨー

ガにとっては致命的な一撃であるそれゆえビンドゥを保持するこ

とに極端に熱心になること戒を厳格に守り人間の身体などの不浄性

について隈想 し性欲を鎖圧する洞察力を持って性欲の性質を観察

20

E] 熱あるいは トウモヨーガの教え

することはそれを克服することにも役立つ

一般的にいってビンドゥを失うことは隈想修行すべてにとって有

害であるが トウモのヨーガにとっては特に致命的であるビンドゥ

を失うとどのような種類の隈想を行なおうともいかなる種類の恩忠

も受けることはできないそれゆえこの生命力をとどめて安定させる

ためのさらに特殊な訓練を行なうことも含めてビンドゥを保持するI

ためにあらゆる努力をなすことである

トウモの修行においである程度の進歩を成し遂げ楽輝き非識別

の良い経験を得同時に他の徳も得ると自分の経験を人に話 したいと

いう強い気持ちを持つかもしれない しかしもしそうするならこれ

らすべての徳と経験を失いもう一度取 り戻すのが難しいということに

なるかもしれないさらに神聖になされた約束の戒を破るならこれ

によっても経験と戒を守っていた間に得た利益を失うことになる

もしこれが起こったなら善行も含めてすべての経験は幻影であり

自己の実存を持たない虹のようなものであると考えるそしてそれくう

らに執着せず空の状態の真実を隈想する そして内側の経験を秘杏

に保てなかった過ちをザンゲしこれからはこの経験をグル以外には

話さないと決心するもし神聖になされた約束の戒を破ったならザ

ンゲし戒を回復させるためにヴァジラサットヴァのマントラを唱え

る そしてまたグルに鞄い イニシエーションを求めタントラの主

神にもう一度イニシューシ岳亨を与えてくれるようにと祈願する世俗

的な栄光プライド執着を真に放棄 し真のヨーギーがなすように陰

想を培うと決心する

もし法則の基本的な教えに従いそれに従って修行するなら障害

はそれほど多 くないはずである しかし能力の低い者またあまり

にきつく修行 しすぎる者にはプラーナナ-ディービンドゥに関す

る多くの障害が生 じる

トウモのヨーガを一定に習慣的に行なう者は特別な規則を守らな

21

くてはならない熟を保つためには隈想のときに少なくとも数回は呼

吸法を行ない トウモの火を観想する 熱も寒さも恐れてはならない0

身を切るほど寒いときでも毛皮あるいは厚い服を着てはならない0

また暑いときでも裸になってはいけないローソクや火を吹き消してI

はならないまた極端に冷たい物を飲んではならない

楽を保つためにはビンドゥを保つために大きな努力をしなければな

らないどんなことがあってもそれを失ってはならないまたショウ

ガ トウガラシコショウニンニク腐った肉や魚極端に酸っぱい

塩辛いまたは脂っこい食べ物を取ってはならない火に近づきすぎな

いようにし暑い太陽に身をさらしてはならないまた地面にクッショ

ンを敷かないで座ってはならない裸足で歩 くことを避ける昼間寝て

はならないまた汗をかきすぎるような活動をしてはならない

深い院想を保つためには一人で暮らし意味のない活動はすべて放

棄する

トウモ ヨーガの経験と徳

人によって能力とカルマは大きく違うので トウモのヨーガによっ

て生み出される経験と徳について一般化することは難 しいある人はた

くさん功徳を達成 しているかもしれないしかし多くの経験をしてい

ないかもしれない別の人にとってはこれは反対かもしれない また

ヨーギーが通過 しなくてはならない様々な経験のはっきりした順番を予

想するのも難しい

ここでもっと重要なトウモのヨーガの効果について検討 してみるこ

とにする ここまでにおいてプラ-ナを調御 し トウモの火を燃やす

ときの印と経験について見てきた これから見るのはもう一つの重要ふう

な題目「r風とともにある心 Jがそれぞれのチァタラに集中したときの

経験」である

(タントラの教義によると)五つのチァタラそれぞれのナ-ディー

22

口 熱あるいはトウモヨーガの教え

はそれぞれのチァクラに特別な基調音節 「種子」の形をとる 五つの

基調音節 (Hu血ANuTaRa)もっと正確にいえば五つの異

なったナ-ディーの形は人の五つの主要な煩悩の象徴または表現で

ある つまり愛著迷妄邪悪心プライド嫉妬である

トウモの修行中このチァクラに集中すると「風 とともにある心」

もそこに集中する「風とともにある心」がこれらの基調音節に集中す

ることによって同時にその種子が表わす煩悩が動くその結果ヨー

ギーは愛著邪悪心疑念プライドといった大きな煩悩を感 じる

これらの煩悩は自由にヨーギーの意思とは関係なく生起するあらゆ

る雑念散漫さ病が生起 しヨーギーの帰依を妨げるO「風 とともに

ある心」がチァクラに集中することによってヨーギーはまた夢院

想あるいは目覚めているときでさえ様々なヴィジョンを見るこの

ときこそこれらの障害を克服するために祈 りザンゲし覚醒の心くう

を培い放棄の精神を強め空の状態を観察しなくてはならないまた

肉体的な行法を行ないそれぞれのチァクラの結節を解くそしてこあかし

れらの障害は実際は助けであり帰依の証でありヨーギーが道におい

て確実に進歩 しているということを示しているのだということを理解す

る このように進歩を喜び挑戦を受け入れる

プラ-ナとナ-ディーを調御 し五つのエレメントのプラ-ナを保持

し集め普段の場所から中央気道に導 くことができるなら煙唇気くう

棲蛍の光ランプの光そして生まれない空の光という五つの夜の

印が現われる そして五つのプラーナを保持 し続けると月の光日

の光雷の光虹の光月と太陽が一緒になった光という昼の印が順

番に現われるある場合には多くの光の点や光の塵が現われるこれ

らは一緒になって10の印と呼ばれる

もしプラーナナ-ディービンドゥの純粋なエッセンスを五つ

のチァクラに集めることができるなら白赤ブルー黄色緑の覚

者の浄土が現われるまた「風とともにある心」を神秘的なナ-ディー

23

に集めることができれば24の聖なる秘密の場所と タントラの主神

ダーキニー門番たちが現われる

五つのプラ-ナを完全にマスターできる者あるいはそれを五つの

チァクラに保持できる者は次の利益を得る - 身体が丈夫になる

肌が滑らかになる顔が輝き元気になる そして常にエネルギーにあ

ふれる 高 く厚い壁にさえ阻まれない

赤と白のビンドゥを中央気道に保持することのできる者は次の三つ

の恩恵を得る

① 身体から光線を放つことができ日の光の中で立っても影を放た

ない

(卦 身体を消すことができる

(卦 奇跡を現わすことができる

「風とともにある心」と五つのエレメントの純粋なエッセンスを中央

気道に持ってくることのできる者は次のことができる

(D 石を金に変える

② 水の上を歩 く

(動 火に入っても焼かれない

トウモの熟で雪山を溶かす

(9 遠い宇宙へ瞬時に旅するそら

⑥ 空を飛び岩や山を通 り抜ける

これらの徳の幅と深さは「風とともにある心」の取得の熟練の程度

によって大きく異なる神通力の続 く期間もまた大きく異なる も

しヨーギーが 「風とともにある心」を保持できない場合にはこれらの

徳は消える

ナ-デイ二とビンドゥが浄化されるとヨーギーはあらゆる寄跡を行

なうことができる ビンドゥが安定 し(上のチァクラに)上げられる

と川を止めることができる「風とともにある心」が集中すると見

つめるだけで人を催眠術にかけることができる火元素が制御されると

24

皿 熟あるいはトウモヨーガの教え

太陽を止めることができる ナ-ディーの力で富と数え切れない宝石

を生み出すことができる プラ-ナの力で人を引きつけビンドゥの

力で非人 (愛欲神幽霊悪魔)を引きつけることができる

これらの恩恵と徳を手に入れることができるがこれらはすべて虹

のようにそれ自体の実体を持たない幻影であると理解すべきであるこ

れらの力ゆえに思い上がってはいけない八つの世俗的な利益を寛服し

散漫のないおのずから照らすマハ-ムドラーに集中するべきである

なぜならこれが悟りを深める唯一の方法だからである

簡単にいえば トウモの修行は我々に生まれることのないマハ-ム

ドラーの智慧を悟らせてくれすべての執着と無智からの解放を達成し

すべての 「生篭れ変わり」の世界のナ-ディーの結節を解きすべての

「生まれ変わり」の世界のナ-ディーを智慧のナ-ディーに変えすべ

てのカルマのプラ-ナを浄化し障害のない智慧のプラーナに変えす

べてのけがれたビンドゥを浄化 しそれを楽のビンドゥに変える「二

つが一つになった完全な覚者の境地の虹」を完成する

25

B] 幻身のヨーガの教え

幌想の各期F別においてその3分の1の時rZりをトウモの修行に当てる

lui者の境地の 「完全な楽しみの身体」を追求し幻身の修行を今行な

っているのはすべての衆生を利するためだということを思い起こす

それから喉のチアクラに母神と共に座している赤い 「完全な楽し

みの身体」のグルに祝福と援助を祈る

外側の世界にあるすべてのもの- 家町山川人間動物

身体のすべての器官と感光- は混乱した心の単なる現われでしかなく

与耳の存在やそれ自体の実体はないと考える唇気楼や魔術や夢や

抱や影や露のようなものであるというのはこれらのものは

リアリティーの中には存在しないからだ他に依存 して生じるもの (条

件の生起)はこだまと映った影のようなものでそれ自身の実体は全

牡ないと考える

そして続けてこだまや映った影について考えすべての法則は一

悼的なものであり指や抱のように消え去るものであると考え太陽が

罪ると露がどのようにして消え水が流れ過ぎると抱がどのようにし

て消えるのかを観想する一瞬たりともものが変化せずにいることは

ないすべての法則は虹のように美 しいが実在せずすぐに無に帰し

てしまうと考える さi

lこのように魔術と空の状態について隈想すべきであるこの匝想

の後でさえ深く収づいた執着がすべて根こそぎになるまで共理と魔

柿の働きを観察し続ける

ここまでに述べた修行は幻身のヨーガの土台または錐備である

2

B] 幻身のヨーガの数え

では修行自体を二つに分けて論じよう

1不純な幻身の修行

2純粋な幻身の修行

1不純な幻身の修行

鏡の前に立って自分の映っている姿を観察する- しばらくの間

映っている姿を見る- そしてこの像が様々な要因すなわち鏡

身体光空間などの組み合わせによってある条件の下でどのようくう

にして作り出されたのかを考えるそれは現われてはいるが空である-

つまり依存 して生じている (条件の生起)それ自身の実体のないも

のである

それからその像の現われをその服と装飾品とひとまとめにして観

察しそれが気に入るか気に入らないかを考えるまた急に怒ったふ

りをしたり自分とケンカするふりをしたりしてそれに影響されるか

どうかを観察するこのように修行することによってすべての快と不

快は幻影であり主観的であり自分自身の心によって創 り出されたも

のであることがわかり執着がかなり減少する

次にテープの修行を行なう自分自身で自分自身に対 して心地良

い言葉とそれから気に入らない言葉を連発し録音しそれをひたす

ら聴き続け心が乱れなくなるまで行なう もしこれに成功するなら

賞賛に対 しても非難に対 しても無頓着になり解放を達成する

快不快喜び苦 しみ得ること失うことこれらが同じになる

まで事象の幻影的な性質について静かな場所で一人で院想する この

後で人のいるところに行き人々やその活動の中で修行する もし

まだ快いものと不快なものに好意的 非好意的に反応するようであれ

ばまた一人になりもう一度修行する

27

2純粋な幻身の修行

幻影であるタントラの主神を観想することは完成のヨーガの土台で

あるばかりではなく「中間の生存」において完壁な 「完全な楽 しみの

身体」を達成する方法でもある生起のヨーガにおけるタントラの主神

の観想は次のように行なう

タントラの主神の絵を手に入れ二つの鏡の間に置くそして三つの

像の幻影性を観察するタントラの主神が心の目に恋人のようにはっき

りと現われるまで絵を観想する助けとして使う 修行者はタントラの

主神の全身の完全なイメージを一度に観想しできるだけ長 くそれを

保持するようにいわれる ヴィジョンが消えると今度は身体の部分を

非常にはっきりと観想する頭と顔から始め首胴体手足等を全

身が非常に生き生きとくっきりとするまで観想する

タントラの主神のヴィジョンがはっきりとし安定してきたら一歩くう くう

先に進みヴィジョンを空の状態と同一化させる空の状態の見解のな

い観想はどんなによくても単なるよいイメージにすぎないタントくう

ラの主神の幻影性に関する院想でさえ空の状態の直接認識がなければ

相対的な達成は成し遂げられるが究極的な達成は成 し遂げられない0くう

一方空の状態を知る者はタントラの主神のヴィジョンをすぐに何のくう

自己実体もない投影された心の幻影としで悟る 現われそれ自体が坐くう

であり空と同一化させる必要はないのだと理解する

くう隈想の問はタントラの主神のヴィジョンをおのずから輝 く空の中

に吸収させる隈憩の後ではこの意識性を保ち自分の出会うものす

べてとそれを同一化させる

簡単にいえば生起のヨーガにおいて投影されたタントラの主神のヴィくう

ジョンは顕現する空の真理の一つの表現であり何の実体実存もな

い幻影性の象徴である比倫を使 うなら魔法の魂われ水に映った

月肉と骨のない影瞬間的に変わる寒気楼心に投影された夢依存

して生 じるものから生 じるこだま実存のない幻覚常に形を変える雲

28

B] 幻身のヨーガの教え

美しく生き生きとしているけれども実体のない虹現われたと思 うと

すぐに消えてしまう稲妻突然現われはじける泡はっきりと現われ

るけれどもそれ自体の実体がない鏡の中の像などにたとえることがで

きるだろ一うo

タントラの主神のヴィジョンを難なく楽に安定させられるようになっ

たら今度はそれを宇宙大の大きさに拡大しケシ粒ほどの大きさに縮

め一つから何百万へと倍増するそしてこれらの化身をすべて元の

身体に戻ししばらくそれを隈想する日常の生活においては自分の

経験すべてを覚者の界と同一視し家や町をマンダラ世界を覚者の浄

土すべての人を覚者方と到達真智運命魂方と同一視するまたすべ

ての音がマントラの詠唱であると考えすべての思考が法則の身体の

働きでありすべての望ましいもの楽しみが覚者方への供物であると

考える このようにして修行者は 「生まれ変わり」の世界のすべてのくう

顕現を浄化 しそれをおのずから輝 く空と混ぜ合わせるのである

四つの空あるいは四つの楽を開示するためにはまずプラ-ナを中

くう央気道に入れるすると四番目つまり生来的に生まれた空から

「風とともにあa心」で作られた幻身が現われる これを達成するため

には壷の呼吸を保ちながら「風とともにある心」の象徴であり五

色の光線を放っているブルーのフム (Hu血)字 [亘]を心臓のチァ

クラに観想する これによってプラ-ナが中央気道に入り煙屡気

横などの印が現われ啓示増加達成の光がそれぞれ現われる 同時

にフム字が大いなる光に溶け込むここでヨーギーはできるだけ長く

自分自身を光のサマディの中に吸収する最後にサマディから出るとき

タントラの主神の幻身を 「風とともにある心」と一緒に発射する

これを全部正しく行なうのは難しいと思う者はまず壷の呼吸を保ち

ながらブルーのフム字に集中しこの呼吸の溶解のプロセスを練習する

29

《幻身の一般的復習》

「生まれ変わり」の世界と 「煩悩破壊」の世界のすべての事象 (法則)

にはそれ自身の性質がなくゆえに幻影である しかし魂の執着

混乱区別する想念によって事象は真実であるように見えるこの敬

着と混乱を払うためにすべての法則の空性を観察し魔術に関する真

理を学ぶべきであるこれが幻影性の一般的な原理である

タントラの幻身のヨーガの背景となる原理は次のようにまとめるこ

とができる 粗雑でカルマに支配された人間の身体の中に人の執普

と混乱で隠された覚者の身体の純粋な精髄が存在する幻身のヨーガのくう

サマディの修行を通してこれらの執着と混乱が徐々に払われ輝く空

の智慧が認識される その結果「生まれ変わり」の世界のプラ-ナ

ナ-ディービンドゥは浄化され人間の身体は虹のような覚者の境地

の幻身へと変化する

幻身のヨーガの中心となる修行は生来の光を開示しそれに続いて

「風とともにある心」を通して幻身を轟射することである

この修行の間ヨーギーは何も存在 しないという感じを強く持つoこ

の経験は完全な解脱に到達するまで深まり続ける

30

【ヨ 夢のヨーガの救え

B] 夢のヨ-ガの教え

夢の認識は夢のヨーガの実践の中核をなしているこれを獲得す

るためにはまず自己の鮮明な自覚性を患らせる原因のすべてを取 り除

かなければならない自iL性を負か1ている支配的な原因とその解毒剤が

以下に簡単に述べられる

(》 タントラの戒を破った者は夢を認識することができないこ

の場合ヨーギーは罪を油められ神聖になされた約束の戒を回

復するために自己の違反をザンゲしヴアジラサ ノトヴ7のマン

トラを実践しなければならないまた彼は自分のグルもしくは

祈りを通 して新しいイニシエーションを得るよう努めなければな

らない

(参 グルおよびタントラの教えに対してほとんど信のない者は夢

を認識するのが困難であることに気づくこの場合信を強めるよ

う努めなければならない

(参 物質的な利益に食欲な者は夢を認識することができないこ

の場合彼は自己の物質的な所有物を布施しこの生に執着する

ことをやめなければならない

O(む ビンドゥを失った者身体をけがした者は夢を認識すること

ができないよってビンドゥを保ち括静でない人間食べ物

秩所との交わりを避けるよう懸命に努めなければならないもし

どうしてもそれらと交わらなければならない場合矯正手段として

クリヤ ヨーガを行なう必要がある

(9 もし心が雑念でいっぱいであったり夢を見たいという思いが

3

弱い場合夢を認識することができないこの場合独居 し成就

に対する自己の志と確信を強めるよう決意しなければならない

⑥ 自分の見るもの聴 くもの触れるものはすべて夢の中のこと

であると日中絶えず考えるならば夜夢を認織する機会を大いIに増大させる

夢のヨーガに取 り組み始める前にまず一般的な準備修行を終了しな

ければならない次に各期間の3分の 1をトウモの修行に3分の2

を喉のチァクラに 「種子」音節を観想することに費やす この観想は

夢を生み出す優れたテクニックである

まず喉のチァクラに座している赤い身体のグルに夜夢を認識す

る手助けをしてくださいと懇願する次に4枚花弁の蓮華を喉のチァ

クラに観想 しその中心に赤いオーム (Orb)字 【歩 ]正面の花弁に

青いア (A)字 [3T ]右の花弁に黄色いヌ (Nu)字 [弓 ]後方の

花弁に赤い夕 (Ta)字 [可 ]左の花弁に緑色のラ (Ra)字 [て ]

をすべて非常にくっきりと鮮明に観想する

喉のチァクラに赤いオーム字を観想 し壷の呼吸をできる限り長く煤

持することによって上記の内容を簡素化することもできるあるいは

各呼吸で 「オーム」を長く心の中で唱えることもできる

ある者はこれは寝ている間にのみなされるべきであるというかも

しれないこの発言は正しくないなぜならもしそれが昼間主要な隈

想として扱われるならば素早くかつ容易に 「風とともにある心」を喉

のチァクラに集中させることができその結果もっとたくさんのもっ

と鮮明な夢が現われるようになるからであるそれに加えてこの実践くう

はまたプラーナが中央気道に入り四つの空を開示する手助けともな

ヨーギーは絶えず目覚めた状態で自分の見るもの聴 くもの触

れるもの考えるもの影響を及ぼすものすべてが夢の中のことであ

ると考えなければならないまた豊かな食べ物や飽食を避け激しい

32

B] 夢のヨーガの教え

活動で自己をすり減らすことのないようにしなければならない手短に

言うとヨーギーはプラ-ナの力と強い意志力と夢を認識する他

の方法とを一つに合体させるよう努めなければならないのである

くう夢を認識する主要な方法は四つの空を開示するためにプラーナを

中央気道に至らせることである これが生じたならそれらと一つずつ

同一化しなくてはならないそして夢が現われるのを待ち夢を認識

するよう努める この実践の詳説は後に行なう

夢を観察する最も良い時間は夜明けから日の出の問であるなぜな

らそれは食べ物が消化され休息は十分で眠気は深くなく心は比

較的鮮明な時間帯だからである しかしほんの浅 く眠るだけの人は

夜の間にこれを実践することも可能である

ヨーギーは眠りに落ちる前に夢を認識しようという決意と確倍を

少なくとも7回多い場合には21回行なう しばらく喉のチァクラに

四つの基調音節を観想し次に壷の呼吸をゆるやかに保持 しながら

赤いオーム字のみに集中する

長い継続 した眠りは避けなければならないその代わり回数を増や

して短時間眠るように努める 目が覚める都度直前の眠りの間にう

まく夢を認識したかどうか振 り返ってみる必要があるもしうまくいっ

ていなかったら次に眠る前に真筆な祈 りを捧げる

もしもこのすべての後にもまだ夢を認識できないならば起き上

がって部屋の中のもの椅子やテーブルベッド衣類絵画を観察

しそれらがすべて夢の中のヴィジョンであると考えるこの感覚を失

わずにもう一度眠りにつく

極度の眠気のために夢を認訊できない人は身体全体と部屋中に満ち

る光線を放ち輝 く赤いオーム字を喉のチアクラにあるいは輝く白

いビンドゥを両眉の真ん中に観想する ごく浅く眠る傾向の人は青い

フム字か青いビンドゥを秘密チァクラに観想する

33

上述の教えのすべてを怠惰でなく実践しながら依然として夢を認識

できない人は独居に引きこもり衣服をすべて脱 ぎ捨て飛び跳ね

踊 り裸で走 り回り

「これは夢だ夢なんだ」

と大声で叫ぶべきであるさらに危険な崖っ淵に行き疎い地の底

をのぞき込み同じことをする それでもまだ夢を認識できないとした

ら自己を恥 じるべきであるそして懸命にグルとタントラの主神に

祈るべきである そして喉のチアクラの位置に次第に速度を増して

回転する円形の鋭い刃を観想 しそれが電動ノコギリのように全身を上

下して身体を肉片と灰とに薄切 りする様を観想するそれらを覚者方

とおなかを空かせた有情の魂に布施をするその後識別的な思考を

持たずにマハ-ムドラーについて隈想を行なう

夢をときたま少しの間だけは認識できてもいつもというわけでは

ない人は実践がまだ足 りないと気づくかもしれないこれは特に夢

の認識の直後に急に目を覚ました場合に当てはまる その場合はこ

の傾向に対して繰り返し自分自身に諭し夢の状態にとどまっていたい

という欲求を強めなければならないたとえ目が覚めても日を開けず

逆に夢を見続けるようにもしくは心臓か秘密チァクラに集中するよう

試みるべきである

どんな原因で夢から急激に覚めてしまうのか注意深 く調べてみなけ

ればならない極度の緊張が原因ならもっとリラックスするように物

音が原因ならもっと静かな場所で眠るように寒さや熱さが原因なら

もっと厚着をしたり薄着をしたりなどすべきである ある教えでは育

定的力と否定的力である赤と白のビンドゥの間に座っている自分自身を

観想することが助けになると述べている また壷の呼吸を保持しなが

ら青いフム字を喉のチァクラに観想するのも助けになるといわれてい

要するに夢を認識できない理由を発見すべく常に努力ししかる級

34

団 夢のヨーガの数え

に適切な矯正手段を講じる 例えば眠気がひどい場合には赤か白の

ビンドゥを喉に観想するかあるいは両眉の真ん中に放射する輝く光

を観想する警戒心が強すぎたりすぐに日が覚めてしまう場合には

青か黒のビンドゥを心臓か秘密チァクラに観想する夢が鮮明でない

場合には赤いビンドゥを喉のチァタラに観想 し輝 く光を放射 しなが

ら全身のすべてのナ-ディーを覆っていると観想する

怖い夢を見たときヨーギーは

「これは夢だ夢の中で火に焼かれたり水に溺れたりすることがある

だろうかこの動物や悪魔やそういうものがわたしに害を与えること

があるだろうか」と言って不当な恐怖心から身を守るこの意識を持ち続け火を踏み

つけたり水の中を歩いたり大きな火の玉に変身して恐ろしい悪魔や

獣の心臓に飛び込んで爆発させたりすべきである

夢をかなりしっかりと堅実に認識できているヨーギーは「夢の トラ

ンスフォーム」の実践に進むこれはつまり夢を見ている状態で鳥

虎ライオン神聖天国王家岩林や自分の望む何にでも変身し

ようと試みることであるこの雫践が安定したならば今度は様々な

形状のタントラの主神の身体座っていたり立っていたり大きかった

り小さかったり等に変身する同じように夢の中で見ているものを別

の対象物に変化させる例えば動物を人間に水を火に大地を空間

に一つを多数に多数を一つにと変化させる 例えば上半身からは

火下半身からは水を放ったり太陽と月を踏みつけたり身体を何百

万何十億と増やして宇宙全体をいっぱいにしたりといった種々の神過

力を働かせる

夢のヨーガの実践の主要な目的の一つは「中間の生存」の状態で

そしてこの生の中で幻身を実現する手助けをすることである これをくう

獲得するためにはまず 「眠りの四つの空」を認識 しなければならないくう くう

次に第四の空あるいは生来的な空から「風とともにある心」が作 り

35

出したマンダラのタントラの主神の幻身を瞬時に投影しその後にマくう

ンダラとタントラの主神をもう一度大いなる空に溶け込ませる これは

要するに夢のヨーガで実践される 「生起」と 「溶解」のプロセスであ

るl

この後以下に示した 「覚者の国-の旅」を実践する

自分がタントラの主神になったと観想 し流れ星のごとく瞬時にイ

ンドラの天あるいはどこか他の 「生まれ変わり」の世界の天に至る

そして戻る前にその場所を観察する これが安定 したならば次に

「覚者の浄土」の一つに例えばヴァイローチャナやアミタ-バや

その他の 「浄土」に旅する これも同じようにほんの瞬時のうちにな

される 「覚者の浄土」に至ったならば党者に敬意を表わして布施を

し覚者の説法を聴 く

最初のうちヴィジョンと経験はあまりはっきりとしないが自分が

夢で見たものは本物の 「浄土」そのものなのだと堅く信 じる なぜな

ら「生まれ変わり」の世界も 「煩悩破壊」の世界 も結局は夢にす ぎ

ないからであるこのように実践するうちにヴィジョンは徐々に徐々

に鮮明になってゆくはずである

もしある者が 「幻身のヨーガと夢のヨーガに何か違いがあるので

しょうか」と尋ねたならその答えは両者は基本的に同じであるが

夢のヨーガは幻身のヨーガの補足と見なされているということである0

一つは幻身を生み出すために使われもう一方はそれをさらに完全なち

のにするために使われるのであるまた「覚醒」状態の光から生 じる

幻身は夢のそれよりももっと深遠なもっと微細なものであること

を知るべきである とはいえ二つのヨーガは互いに相補い合うもの

として実践される なぜなら夢と覚醒の状態の二分性の中に顕現 した

時間への固執は究極的にはこのようにして征服されるからである

これら二つのヨーガを合体 した実践によって人は 「生まれ変わり」

の世界の習慣的な思考を浄化するようになるすべての物事は心の顕現

36

B] 夢のヨーガの数え

であり心は夢と同様それ自体では実体を持たないものであると悟る

「生まれ変わり」の世界も 「煩悩破壊」の世界も実在 しない屡気楼であ

りそれらは何も束縛しないし何も解放しないと知る自己の粗雑と

微細純粋と不純な愛着のすべてを洗い清める そして最終的に覚者

の境地の魔法のような 「完全な楽しみの身体」を明らかにするようにな

37

B] 光のヨーガの数え

どのようにして光を認識する

か位省をすべて取 り除き光を認識するために望ましいすべての粂件

を集めるための蟹備段階の修行においてたどる段階は夢のヨーガと同

じである しかしさらにヨーギ-は良い栄養になる食物を取 り身

体をマ ノサージし非常に静かな場所に住み自己のビンドゥを保存 し

常に柔和でリラックスしていなければならないo幌想の各々の期間に

おいてその3分の 1の1馴 Iほ トウモの修行に耽やし3分の2の時rll

ほ光のヨーガの修行に数やさねばならない

投初に心臓のチアクラに母神と共に座っている青いヴ7ジラダラ

を観想 しヴアジラダラに 「生来の光を開示 してください」と祈るべき

であるそれから心臓のチアクラに市い7ム字を観想 し壷の呼吸を

煤つかまたは心の中でフム字を長 く唱えるべきであるそうすると

外側の世界がすべて彼の身体に溶け込みその身体がフム字に溶け込み(

)そのフム字がナーダに溶け込みそのナータが大いなる空に溶け込むく

つ彼は空について阪想 し息を保つべきであるこのサマディから立ち

上がるとヨーギーは再びタントラの主神の幻影の身体を観想する

「これは夜にのみ行なうべきだ」と間違って主張する人がいる し

かし実際はこれを九一日通 して修行すると「風とともにある心」 を

習得する可能性が大いに増 し光の啓示が安定するその結果睡眠中

に光を認識するのがずっと容易になる

さらに同時に保息をすることによって大いなる利益が加わる

他の方法で光を認識することは非常に難 しいしそのようにして認識した

3

E] 光のヨーガの教え

光は長く持続 しないこの修行に従う人は必ずプラ-ナを中央気道にくう

もたらし四つの空を開示するそれゆえこれが 「光のヨーガ」とい

う最も重要な修行なのである

〈睡眠中に光を保つこと〉くう

昼間にプラ-ナを中央気道にもたらすことによって四つの空を順

番に開示できる人は眠りに落ちる直前に心臓のチァクラにあるフム辛

に集中すれば睡眠中にもそうすることができる

光を 「保つ」のに一番いい時間は睡眠の最も深い夜 (の真ん中)で

はなく夜明けまたはいつでもいいから睡眠の浅いときであるそおう が い

して一番いい姿勢はライオンの横臥位である

ここで光のヨーガの修行で不可欠な二つのことは心臓のチァクラ

の蓮華の五つの花弁にある五つの基調音節 (Hu血ANuTaRa)

を観想 し息を保つことである

眠りに落ちる前にヨーギーは啓示増大達成の段階の後で

「生来の光が生じたときに必ずそれを認識するぞ」と繰 り返 し繰 り近

し21回考えるべきである それから身体全体がフム字に溶け込みフ

ム字が光に溶け込むことを観想しそれに集中する 少し眠たくなった

らア字に集中する かなり眠くなったらヌ字に集中する非常に眠

くなったらタ字に集中する 眠りに落ちそうなったらラ字に集中す

る眠りに落ちながら(または気を失いながら)フム字に集中する

初め最初の三つの音節に集中した直後に眠りに陥る傾向が強いので

最後の二つの音節に集中するのが難しいと思うかもしれlない しかし

繰 り返し修行することによって徐々にできるようになる睡眠という

気を失った状態で意識をとどめられない人はサマディの力をもっとつ

けるように昼間に一生懸命修行すべきであるこれによって気を失っ

た状態で意識をとどめ光を少し見ることができるようになる

39

ある教えにはまだ光を認識できなければ三日三晩眠ることを放秦

してからもう一度やってみるべきだと述べられているくう

四つの光または空すなわち啓示の光増大の光達成の光坐

来の誕生を順番に開示できる人は粗雑な 「生まれ変わり」の世界の忠

考と微細な 「生まれ変わり」の世界の思考の両方を取 り除き識別するそら

心を超越することができるそうすると要一つない空のように透明で

澄みわたった本物の睡眠の光に直面するO これがとびきり上等の経験

すなわち完全な光であるこの次には「まあまあ」の経験とか「少なくう

い」光と呼べるようなものがあるここではヨーギーは四つの空を

順番に認識できないかまたは「生まれ変わり」の世界の顕現をすべ

て取 り除くことはできないがひどい眠気を克服し透明な光り輝く空

性を明確に識別することができる

この次には「劣った」経験があるここではヨーギーは 「完全な」

光も 「少ない」光も経験 しないが夢が生じる前の眠りの状態で澄ん

だ透明な心を経験する昼間の修行で安定したサマディを達成 したら

その力は眠りと夢の状態も含めて昼と夜を通じて行き届 くその場

合ヨーギーは(原則として)夢を見ないもし見ることがあったと

してもそれをすぐに認識できる しかしこれは睡眠の光ではなくて

睡眠の状態でのサマディの経験でしかないと言うグルもいる確かにそ

うかもしれないがそのように修行すれば光を認識する機会を本当に

増大させることができすぐに 「少ない」光を見るであろう

光を保つ方法は多くあるが上述の教えでこの目的のためには十分

である ヨーギーは自分に最も役に立つ特定の教えに従うべきである0

くう《四つの空についての説明〉

くう四つの空または四つの光または四つの楽は光のヨーガの経験の

中核である これらは目覚めた状態の昼間の修行でプラ-ナを中央

気道に集めることによって引き起こされる そうできる人は特に四香

40

B] 光のヨーガの教え

くう くう目の空すなわち生来の光に集中すべきである この四つの空を認識

する方法は以下のとおりである

夜の光のヨーガの修行で最初に心臓のチァクラにある蓮華の花弁の

一つにあるア字に集中する この修行によって五大元素のプラ-ナが

中央気道に集中し煙寮気楼蛍の光などが順番に現われる眠気を

感じたらヌ字に集中するするとますますプラ-ナが集まり粗雑くう

な区別する思考が崩壊 し初めの空すなわち啓示の光が現われるそそら

うすると要一つない空に明るい月の光を見ているかのような感じを

経験する

もっと眠たくなったらタ字に集中しより多くのプラーナが集まりくう

微細な区別する思考がすべて崩壊 し二番目すなわち極端な空 (別名そら

増大の光)が現われる そうすると雲一つない空に明るい太陽の光

を見ているかのような感 じを経験する

とても眠くなったらラ字に集中するそうするとすべてのプラ-

ナが集まり最も微細な区別する思考のほとんどが崩壊し三番目すくう

なわち大いなる空 (別名 達成の光)が現われるそうすると深い雲

一つない天空にすべてを包含する暗闇を見ているかのような感 じを経

験する

最後にフム字に集中している間に眠りに落ちる (または気を失う)

と達成のすべてのプラ-ナと最も微細な区別する思考のすべてが崩くう

壊 し四番目すなわち完壁な空 (別名 生来の光)が現われるそそら そうきoう

う すると夜明けの澄んだ空の蒼等を見ているかのような感 じを経験 したそがれ

太陽月黄昏という三つのけがれのすべてが彼から離れ去るこれくう

らがヨーギーか認識 し修行 しなければならない四つの空すなわち

睡眠の光であるくう

最初この四つの空をすべて認識することはで きないかもしれないが

途切れることのない根気強い修行によってついには認識するようになくう

る四つの空を 「保つ」ことに熟達 していない人は浅い睡眠の間に

41

ヨーガを修行すべきである 熟達している人は深い睡眠のときにその

修行をすべきである 規則正 しいプロセスで光を保つことにまだ熟逮

していない人は逆のプロセスで行なうのが難 しいと感じるだろうす

なわち生来の光から三番目を保ち二番目をそれから一番目の光-(

とであるそれゆえ正 しいプロセスが基本であり非常に重要なので

ある

プラーナの乱れによって光のサマディから出されそうになったら

心臓のチァクラのフム字に集中してサマディをもう一度安定させるべ

きである これがダメなら「少ない」光について隈想すべ きである

「少ない」光から出されそうになったら夢の幻影の身体の修行をしよ

うとすべきであるしかしこれをきちんと行なうためには昼間の修くう

行でプラ-ナを中央気道に集め四つの空を開示できなければならない

この段階に到達 して初めて夜光を完壁に保つことができる修行

の進んでいないヨーギーは一番目と二番目の光は認識できるかもしれ

ないが三番目と生来の光を認識することは極めて困難であろう

寝る前に光を保とうという非常に強い望みを生 じさせ(身体全体

を満たしている)輝 く光を発 している心臓のチァクラにあるフム字に集

中すれば「少ない」光を見る機会は十分にある夢のない浅い睡眠の

状態では彼は心の性質を光 り輝いているが空っぽ (不明瞭さのない

透明)であると見なす意識は目覚めているかのように明噺である

にもかかわらず散漫にする思考を取 り除くことができず光 り輝 く意

識も夢と一緒に現われるもしこれが起こったらまだフム字に集中し

続け光を安定させるために光 り輝 く意識を保とうとすべきである0

深い睡眠のときに光を認識できない人はがっか りする必要はなく

認識するように再度努力するべきである そうすれば徐々にうまく

いくようになる プラ-ナの乱れのために夢が現われたらこれらのヴィ

ジョンがタントラの主神と彼のマンダラと同じであると見なしそのヴィくう

ジョンをもう一度大いなる空に溶け込ませようとする

42

E] 光のヨーガの数え

「r少ない」光は真の陸眠の光ではない」ということを知るべきである

後者は散漫と区別する思考がすべてない第四番目すなわち生来の

光であるが前者は区別する心と散漫が混ざり合った表面的な光でし

かないしかしこの 「少ない」光を安定させ強めることができれば

最終的には生来の光を保つことに成功する 現在のところチベット

のヨーギーの多 くは対応する〝 光を保つ段階に到達することしかで

きない修行のよくでさる者ですら「少ない」光 しか保つことができ

ないそれゆえこの違いを知っているということは非常に重要なこと

である

《三つの基本的な光についての解説》

タントラの教えによると光は三つのグループに分けることができる

① 起源の光

(参 道の光

(参 果報の光

「起源すなわちリアリティーの光」とは人が気づいていようがい

まいが関係なくすべてのときに存在 して」る生来の光である 睡眠のくう

光と死の光はこの種類に属する「道の光」とは空の状態すなわくう

ちプラ-ナが中央気道に集まったときに開示する四つの光または空

を直接悟ることであるこれはまた「区別しない智慧」- 主観 と客くう

観という二元性を超越 している「生まれていない空」を悟 ること-

とも呼ばれる「果報の光」とは覚者の境地という完全で完壁な解脱

の境地である 「二つが一つになった究極の光」を悟ることである

「睡眠の光」は様々なグループに分類することもできる「対象に面

すること」のない深い睡眠において認識されるものは「深い睡眠の光」と呼ばれる 粗雑な対象と微細な対象によって認識されるものは「F少ないJ睡眠の光」と呼ばれるなど

前に夢のヨーガや教えたように修行者は自分に自信があ り「中

43

間の生存」をマスターできるのかをどうかを観察すべきである こう自

閉すべきである

「わたしの今の悟 りで時が来たときにr死の光J をコントロールで

きるのだろうか 」くう

「四つの睡眠の空」をコントロールすることができれば死のときにくう

「四つの空」を認識できると確信を持つことができるo そq)人にとって

は死は道における非常に役に立つ段階である

よってこの光のヨーガの修行によって「生まれ変わり」の世界に

対する執着と「生まれ変わり」の世界における識別は浄化され「自己

を照らす智慧」を悟る「生来の光の智慧の火」によって不純な習慣

的思考をすべて破壊 し「息子の光」と 「母親の光」を一つにし「生ま

れない光」という大いなる全体にすべてを包含する そうすると完全

な 「法則の身体」と 「形状の身体」を達成し「生まれ変わり」の世界

の終わりまで少 しも努力することなしに数え切れないほどの多くの

方法ですべての衆生を助けることができる

44

6]「中川の生存」のヨーガの救え

回 「中間の生存 」のヨ-ガの教え

1「中間の生存」の数え (1)

(死の象徴

〉1形状一茶姿の集積が崩壊 し始めるとき極度な消耗の程度まで弱

きを感 じる地元素が崩壊 し始めると身体は活プJを失う視党器官

が崩壊すると眼球を動かすあるいははっきりと比ることができない

「大きな蚊の智慧」の元素がJiFi壊 し始めると心は大変暗く鈍くなる

2感光の楽fJ-tが崩壊 し始めるとだるく感 じマヒしたような感じ

がする水元菜が崩壊するときは身体内の分泌が止まるO聴覚の機

能が崩壊するとき聞こえなくなるo「平等の智eu の元素が分解さ

れるとIgぴと苦しみの区別がつかなくなる

3 識別の躯村tが崩壊 し始めるといかなる外的な対象も見えなくなる

火元-兼がJuL)壌するときは消化できない鼻が利かなくなり始めると

上部のプラーナが遅 くなり不規則になる映光の感JltLが崩壊すると

においを区別できなくなるO観察の智慧の元素が分解されると死

にかけている者は周りに立っている身内の者を見分けることができな

くなる

4 構成要素の躯積が崩壊するとき何もすることができなくなる

プラーナの元紫が分解するとき十の租雑なプラ-ナが来たところへ

仰る味光の器官が崩壊するとき舌が撞 く厚 くなる味覚の感光

がなくなると異なる味を区別できないO活動の智yi箕の元素が崩壊す

るとき行為することも意志することもできなくなる

4

別の経典によれば死に関する次の教えがある

1地元素が水元素に崩壊するとき外的なサインは自分の身体を動

かせなくなりそしてあたかもすべての支えを失って倒れそうに感

じることである

「お願いだ立ち上がるのを助けてくれ」

と大声で叫びたい内的なサインは意識が渦巻く煙の雲のように現

われることである

2水元素が火元素に崩壊するときの外的なサインはすべての分泌が

乾き切ることであり内的なサインは意識が移動する賓気横のよう

に現われ白い現われの33の邪悪心の識別する思考がすべて静まるこ

とである

3火元素がプラ-ナに崩壊するときは外側のサインは身体の熱が

大幅に減少し一方で指や爪先はしびれて冷たくなることである内

的なサインは意識が蛍の光の薄暗いスパークのようにして現われ

赤い現われの40の愛著の識別する思考が静まることである

4プラ-ナが意識に崩壊するときの外側のサインは死にゆく人の出

息が大変長 くなり入息が大変短 くなることである 内的なサインは

意識がはっきりとして安定したランプの光のように現われ七つの

黒い迷妄の識別する思考がすべて静まることである

経典によればこれらの死のサインは個人によって一つ一つ順々に

現われたりあるいはすべてが一度に現われたりする

微細な元素が崩壊したら死にかけている人は次のような経験をす

ることになるそら

1意識が 「啓示の光」に崩壊するとき雲のない空に浮かぶ月の光のI

ように光を見る

2啓示の意識が 「増加の光」に崩壊するとき夜明けのように赤っぽ

い草色の一条の光を見る

3「増加の光」が 「達成の光」に崩壊すると完全な暗闇を経験 し

46

6] 「中間の生存」のヨーガの数え

意識を失うそら

4この無意識の状態は再び光の中に崩壊 し夜明けの要一つない空

のような- 前の三つの段階の微細なけがれすべてを超越 した-くう

透明なはっきりとした空が現われるこれが真実の 「死の光」あるい

は 「生来の光」である

異なる元素が次から次-と崩壊 したら最終的にプラーナの元素が

心臓のチァクラで意識に崩壊するその後頭頂のチァタラにある白い

ビンドゥが下降しヘソのチァクラにある赤いビンドゥが上昇し二つ

が心臓で一緒になる赤と白のビンドゥが完全に混ぜ合わさったとき

「死の光」が現われる 六つの世界のすべての有情の魂がそれぞれの

生の終わりに一度死の光を見るのだが残念ながら彼はそれを認読

することもつかむこともできない

《「中間の生存」の出現》

それから逆の順序で死の光から達成増加啓示と順に現われる

眠っていたプラ-ナが動き始め達成の光が現われるそしてすぐにそ

れから増加の光啓示の光と続くそれから80の識別する思考が生じ

その結果 「中間の生存」のすべての幻影のような顕現が現われる

ここでよく論議を呼ぶ質問が起こる

「r中間の生存Jの住人の身体と顔はどのように見えるのか」アサンガの兄弟たちによれば彼らは次の転生の姿をしている しか

し他の人々によれば生前の姿に似ているという 「継承の派」のグ

ルたちによれば「中間の生存」の初めのころの段階では「中間の生存」

の住人の顔と身体は生前のものに似ておりそれからそれが徐々に消え

てゆきそして 「中間の生存」の後の段階になれば次に来る転生の現

われをとるこの理論は理にかなっているだけではなく経典とも一致

している 多くの経は「習慣の身体」の 「中間の生存」状態における

存在は生前にならって形作られることを明確に示 している

47

「中間の生存」の住人はすべての器官を完全に備えてお り再び再

生することが定められている場所以外であれば妨害なくどこへでも旅

することができる 彼は 「生まれ変わり」の世界に属する超常的力を幾

分有しており食物の香 りを食べて生き他の同じ 「中間の生存」の住int

人たちを見ることができるなおここから先の内容については一つ

の例にすぎない

もし 「中間の生存」の住人が悲惨な領域に生まれることが定められ

ているのであれば深い暗闘あるいは黒い雨の夜のヴィジョンを見

るだろう もし彼が幸福な領域に生まれるものであるなら月のように

輝 く白い光を見る

別の経典はこういう

地獄に生まれる者たちにはすべてのものが焼けた木のように黒っぽ

い茶色に見える 低級霊域に生まれる者たちは煙色の色を見る天に坐

まれる者は金色の光を見る 形状の要素に生まれる者たちは白を見る

そして非形状の要素に生まれる者たちは「中間の生存」の経験をし

ない- 彼らは死後即座に非形状の要素へ生まれ変わることになる

しかし低い領域に生まれることが定められている非形状の要素の生令

体たちは再び 「中間の生存」を経験するともいわれている

地元素が妨げられたとき「中間の生存」の住人たちは爆発の雷鳴を

開く水元素が妨げられたとき海の波のとどろさを開き火元素のと

き燃え上がる森のうなりを開き風元素のとき大暴風雨の高いヒュ-

ヒューとなる音を開く

三毒- 愛著邪悪心迷妄- は「中間の生存」の住人が自赤

黒の様々な種類の恐ろしいヴィジョンつまり彼を傷つけるために近づ

いてくる恐ろしい幽霊や悪魔として投影された習慣的な思考を持つ国と

なる

「中間の生存」の住人は次のような性質を持つといわれる

① 身体は抵抗を示すことがなく影を作らないそして一瞬のう

48

回 「中間の生存」のヨーガの教え

ちに多くの土地へ旅することができる

② 他の領嘘の生命体は彼の行為を目撃することができない

③ 透視能力とテレパシーを持つo

④ 太陽も月も星も見ない

(9 生来的な心の記録を見て自分が生前行なった良い行為 悪い行

為のすべてを詳しく見る

⑥ 食物は見るがそれが彼に布施されたか捧げられたのでなけれ

ば味わうことはできない

以上のような説明は行なわれたが個人のカルマは決して同じという

ことはなくまた顕現も大変異なっているのでこれらをはっきりと限

定されたあるいは一定不変のものとして受け入れるのは難 しい多く

の点で 「中間の生存」の状態は夢の状態のようであり非常に不安定で

不確かなものなのである

「中間の生存」の生命の最高の長さは7日であるが もしこの期間に

「中間の生存」の住人が転生をしなければ彼は 「死ぬ」あるいは気絶

して第二 「中間の生存」に即座に生まれ変わる このプロセスは7回

繰 り返されることができるので全体で49日となる

「中間の生存」の住人は次に転生する場所を見るや否やその場所

に恋 しでしまう

湿気と温かさによって生まれ変わる者は壇とにおいによって引かれ

る 虫あるいは卵の形に生まれ変わる者は両親がセックスをしてい

るのを見たとき両方の親に対する大きな変著と邪悪心を抱 く 男性に

生まれるものは母を愛 して父を憎み女性は逆となるこの愛著と那

悪心が生 じるや否や「中間の生存」の住人は直ちに気絶 しそれを知

らないで転生する天の一つに生まれるものは壮麗な天国にあるよう

な豪邸と男女の天使を見彼らを望む

悲惨な領域に生まれる者は多くの恐ろしいヴィジョンを見絶望的

にそれらを避けようとする 洞窟や穴や木に逃れようとすれば彼は動

49

物に生まれ変わる もし鉄の家に逃げようとすれば地獄に生まれる0

「中間の生存」の住人が死ぬときはやはり四段階の崩壊のプロセス

つまりプラ-ナの減退から啓示増加達成生来的な光を通過す

る それから逆のプロセスが始まり生来的な光から達成増加啓

示80の識別する思考プラ-ナのエレメント火--と心と身体の

複合体が完成するまで続 く

《「中間の生存」 での機会》くう

死の際で息子と母の空の光が混ぜ合わさるとき識別をする考えと

いう微細なけがれはすべて鋲まる このとき生起と完成のヨーガを敬

得した修行の進んだヨーギーは完全な覚者の境地とその徳を同時に

達成できる かなり修行の進んだ者しかし素晴らしいマハームドラー

を昼夜修行でさる者また死の光を保てる者は「中間の生存」のヴィ

ジョンが現われるときそれを使っで悟りを進めることができる

この世のすべての顕現は実は 「中間の生存」のそれでありすべて

の 「生まれ変わり」の世界の存在は「中間の生存」の存在なのである

誕生と死の間の期間は「生と死の中間の生存」と呼ばれる 眠 りに落

ちたときから目覚めまでは 「夢の中開の生存」死から再生までは 「中

間の生存」そのものである これら三つの 「中間の生存」においてトウ

モと幻身のヨーガ光と夢のヨーガそして 「中間の生存」と変身のヨー

ガの修行が強調されるべきである

眠っている状態起きている状態の両方で見るもの開くもの触

るもの行動するものはすべて「中間の生存」の状態であると考える

べきであるこの教えを繰 り返し続けて修行することは優れた 「中間

の生存」の準備であると認識すべきである

そして死のときが近づいたなら自分の財産 持ち物を三宝に布施

し惜 しみなく布施しすべての執着を切り神聖になされた約束の戒

を厳 しく守 りすべての道に外れたこと罪をザンゲすべきである ま

50

B] 「中開の生存」のヨーガの教え

たもし神聖になされた約束の戒を破ったことがあるならグルあるい

は覚者に再びイニシエーションを与えてくれるように懇願 し破った棉

聖になされた約束の戒を修復すべきである真剣にグルとタントラの主

神に祈 り死の光と 「中間の生存」での幻身を保持できるよう助けを求

めまた法友に頼って死の際で教えを思い出させてもらう

最も修行の進んでいるヨーギーは死のとき溶解のヨーガを行ない

おのずから照らす精髄に集中してそれを死の光に混ぜ合わせる そし

てその光から「風とともにある心」でできた完全な 「完全な楽 しみの

身体」と 「変化身」を生 じさせるよう努力する

マハ-ム ドラーの第四段階に達した非常に修行が進んでいるヨーギー

は死のときに確実に母と息子の光を混ぜ合わせることができる この

ときカルマの身体顕現心のすべてのきずなが切れ覚者の境地の

徳がすべて完成する彼らの心は法則の身体になり身体は智慧の身体

になり土地は完成と純粋さの土地になる

かなり修行の進んでいるヨーギーも最も進んでいる者たちと同じよ

うに修行するべきであるもしこれに成功すれば彼らは 「中間の生存」を通らないで転生できる そうでなければ真剣に覚者の浄土に生まれ

るように祈 り変身のヨーガの教えを適用すべきである

死の光も幻身のヨーガも保持することめできない劣ったヨーギーは

心の集中力を喚起 し確実な理解と揺るぎのない自信を持って教えを逮

用 し死と 「中間の生存」の挑戦に立ち向かう解放を得るために死と

「中間の生存」の機会を利用することができない者はカルマによって

もうー度 「生まれ変わり」の世界に生まれることを強いられる これを

防ぐためには次の指示に従う

「中間の生存」にいる者がその者にとって最 も魅力的な場所に来た

ときそれをタントラの主神のマンダラだと観想する 男と女の性交を

見て愛著と邪悪心が生起 したら自分自身に注意を喚起 してこれが

覚者が現わした父と母の第三イニシエーションだと考える 楽と空の経

51

くう験を受け入れ愛書も邪悪心も幻影で空であると見る

くうこのように空の状態の見解を強調することによって「生まれ変わり」

の世界から永遠に自分を解放できるかもしれないもし 「中間の生存」

にいる者がこれをうまく成し遂げ最初の7日間で再生を逃れることが

でき為ならそれに続 く7日間あるいはその後に同じことを成し遂げ

ることは難しくない彼はタントラの主神の浄土に生まれ道-の帰依

を完成するだろう

もし 「中間の生存」にいる者が覚者の浄土に生まれたいと思うなら

そこに生まれたいという強い願望を培わなくてはならないこれは非育

に重要であるそして変身のヨーガの教えを適用すると一騎のうち

にその浄土に生まれる

「中間の生存」ヨーガの恩恵は次のようにまとめられる

(ni 「法則の身体」は死のときに実現できる

② 「完全な楽しみの身体」は 「中間の生存」で

③ 「変化身」は肉体化するときに実現される

これはまた覚者の三身の成就に導く道とも呼ばれる

2「中間の生存」の教え (2)

《崩壊の諸段階》

人間は25の粗雑な対象- 五つの集積四つの元素六つの感覚要

素五つの対象五つの基本的智慧- が崩壊することによって必ず

死ぬ

死のプロセスには八つの段階がありそれには25の要素の崩壊が含

まれる22の要素は最初の四つの段階の間に崩壊する残 りすなわ

ち識別の集積 意識の感覚 諸現象の性質を悟る基本的智慧は最級

の四つの段階の間に崩壊する

52

B] 「中間の生存」のヨーガの教え

図1 25の粗雑な対象

5つのとらわれfの集報 53の基本的魯魚 四大元素 6つの感覚事案 5うめ対魚

形材 窄準 二 基本的鋲のような智患 也 日の感

覚 形状-容姿感 車 基本的な平等の智

憩 水 耳の感覚 声蓑 壷 基本的な

分析の智患 火 鼻の感覚 香り痕由の構成 基本的な活動を 風 舌

の感覚 味達成する智患 身の感覚 接

触敗 軍 基本

的な諸現象の性質の智愁 意識の感覚図2 8つの崩壊価 白の崩噂空重BO油 填 ー3番白の崩薮 iIi春日重油 墳一J

1 帝敬す二

る奮寮 形状-容姿 感 覚 弛 別 経験の構成

元 素 地 水 火 風博 労要素 T 日の感

覚 耳の感覚 舟の感兜 舌と身の感覚対 慶

目に見える形状-容姿 士PJ 香 り 味と

接触基本地軸 基本的 基本的な 基本的な 基本的な活動を鏡のような智慧 平等の智患 分析

の智恵 達成する智患崩壊寸を5帝P

の崩壊 there4や畢日申申墳 7寧日の崩壊 や番

〈一番目の崩壊〉

最初に形状一容姿の集積の段階の五つの現象が自然に崩壊するす

なわち形状一容姿の集積のような智慧地元素目の感覚生命体の

中にある目に見える形状一容姿である形状一容姿の集積の崩壊の外的I

な印として手足が前より小さくなり身体が弱く力がなくなる

この大きさと力の減少は普通老齢とともに訪れる顕著なかたちである

基本的な鏡のような智慧は鏡に像が現われるのとちょうど向 じよう

に多くの対象が同時に明確に現われる通常の意識であると説明されて

いるこの崩壊の外的な印として視界がハツキリしなくなり暗くな

地元案の崩壊の外的な印として身体が非常に細 くなり手足がだら

んとし身体が地面の下に沈んでいっているような感じがする

沈んでいく感覚は「持ち上げてくれ 」と叫ぶほどである

目の感覚の崩壊の外的な印として日を開けたり閉じたりできなくな

生命体の中にある目に見える形状-容姿の崩壊の外的な印としてつヤ

身体の艶が減少し力が尽きる

この五つの崩壊の内的な印は「屡気楼のような」と呼ばれる青っぽ

い現われが生 じることであるこれは太陽の光が夏の砂漠を打つとき

の水の現われのようなものである

現われは煙の塊にもたとえられるがたいていは零気横にたとえられる

《二番目の崩壊》

その後感覚の集積の段階の五つの現象が同時に崩壊する感覚の集

積が崩壊するときの外的な印は身体の意識が感覚の意識に伴う楽

苦しみ どちらでもない感覚をもはや経験することができないというこ

とである

基本的な平等の智慧は楽 苦しみ どちらでもない感覚を一つの檀

54

回 「中間の生存」のヨーガの教え

類すなわち感覚として心にとめている通常の意識であると説明され

ている

これは多くの同発語を一つの意味を持つものとして心にとめている意識とし

ても表現されている

この崩壊の外的な印として意識の感覚に伴う楽 苦しみ どちら

でもない感覚をもはや心にとめることができない

水元素の崩壊の外的な印として唾液汗尿血液精液が干上が

口鼻舌喉が干からび歯にはカスが生じる

耳の感覚の崩壊の外的な印として外的 内的な音がもはや聞こえな

生命体の中に含まれている音の崩壊の外的な印として耳の内側の

「ur」という音がもはや生じない

この五つの崩壊の内的な印は「煙のような」と呼ばれる現われが生

じることである これは煙の塊の中にある煙突からうねって出てい

る煙に似ている

《三番目の崩壊》

その後識別の集積の段階の五つの現象が同時に崩壊する 識別の集

積の崩壊の外的な印として両親のような親しい人のことをもはや気

にとめなくなる

基本的分析の智慧は親しい人の個々の名前や目的などに気をとめ

る通常の意識であると説明されている

この崩壊の印としては自分の両親の名前すらもはや思い出せない0

火元素の崩壊としては身体の温かさが減少しそこから食べ物や飲

み物を消化する力が失われる

鼻の感覚力の崩壊の外的な印としては鼻からの空気の吸い込みは弱

くなるが吐き出しは強く長くなり息はまるで一つ一つ積み上げられ

55

ているかのようである

生命体の中に含まれているにおいの崩壊の外的な印としてはいいに

おいも悪いにおいも喚ぐことはできない

この五つの崩壊の内的印は「蛍のような」と呼ばれる現われが生 じ

ることであるこれは煙突から上る煙の-吹きの中に見られる赤いすす

火の粉または穀物を妙るために使われるフライパンの底の煤につい

た赤い火の粉のようである

《四番目の崩壊》

その後経験の構成の集積の段階の五つの現象が同時に崩壊するこ

の集積の崩壊の外的な印は動き回るというような肉体運動をすること

ができないことである

基本的な活動を達成する智慧は今生および来生の外的 世俗的な

活動や目的などそしてまたそれらをどのようにして達成するのかを

心にとめている意識であると説明されている

風の元素の崩壊の外的な印としては10の風- 粗雑な生命を運ぶ風

など- がその住みかから心臓に移 り息が出たり入ったりしなくな

舌の感覚力の崩壊の外的な印としては舌が太 く短 くなりつけ根が

青 くなる

生命体に含まれる味の崩壊の外的な印としてもはや六つの味 (甘さ

酸っぱさ苦さ渋さピリッとした塩辛さ)を経験できない

この時点で身の感覚と接触も必ず崩壊するのでその崩壊の外的な

印としていかなるなめらかさも租さも感じることができない

この七つの崩壊の内的な印は「燃えるバターランプのような」と呼

ばれる現われが生 じることである これはバターランプがまさに消え

んとするとき炎がパチパチするようなものである

56

E] 「巾問の生存」のヨーガの教え

「崩壊の意味」前の元素がどのようにして後ろの元素に崩壊 していく

のかについていうと地 水 火 風という順序で前の元素と関係の

ある風の意識の基礎として働 く能力が撤退し後の元素の意識の基礎

として働く能力がより顕現するのである これは前の元素の後の元莱

-の崩壊と呼ばれているがある一つの元素が別の元素の性質を持つよ

うになるということではない

地が水に崩壊するということは地の風の意識の基礎として働く能力

が退化しそのときに水の風の意識の基礎として働く能力がより顕現

するようになるということを意味するこのようにこれは前者の舵

力が後者の能力へ移動するようなものなので地が水に崩壊するといわ

れているが通常の地が通常の水に崩壊することではないこれは他の

崩壊にも当てはまる

《五番目の崩壊》

四つの元素が崩壊した後意識の集積の段階にある五つの現象が段階

的に現われなくてはならないこれらは80の表示的概念の心輝 く白の

現われの心輝 く赤い増加の心輝 く黒の達成間近の心そして死の

クリアライトの心である

80の概念は三つのグループに分かれ33が白い現われの心を表わし

40が赤い増加の心を表わし七つが黒い達成間近の心を表わす 最初の

グループの概念は対象の乗 り物として働 く粗雑な風の動 きに関係 し

よって白の現われの心を顕現として経験 していない者にとっては

その乗 り物として働く風が赤い増加の心そして黒い達成間近の心と

比べていくらか粗雑な動きをしていると感じられるこの白い現われ

の心に関する推論ができるのは最初の概念のグループが微細から釈

雑へと反対の順序で進んでいるときの白い現われの心の痕跡あるい

は結果だからである

57

この33とは

1大きな欲望の欠如 心は対象を欲さない

2中くらいの欲望の欠如

3小さな欲望の欠如I

4心の行き来 心は外的対象-と行ったり内的対象-帰ったりする

5大きな悲しみ 快い対象と別れることに対する心の苦痛

6中くらいの悲しみ

7小さな悲しみ

8安らぎ心は安らかにとどまる

9概念化 対象のまぶしさによって興智した心

10大きな恐れ 不快な対象に出合ったことによって生み出される恐れ

ll中くらいの恐れ

12小さな恐れ

13大きな執着 快い対象に執着すること

14中くらいの執着

15小さな執着

16とらわれ 愛欲界の対象に完全にとらわれた心

17不善あるいは非知識 善行に対する疑念

18飢え 食べ物を欲すること

19渇き飲物を欲すること

20大きな感覚 快感痛みどちらでもないという感覚

21中くらいの感覚

22小さな感覚

23知者の概念

24知ることの概念

25知られる対象の概念

26個別の識別 何がふさわしく何がふさわしくないかを分析する心

27恥 自分自身が同意しないあるいは宗教的な禁止によって

58

固 「中間の生存」のヨーガの教え

誤った行為を避けること

28慈悲 苦悩からの離別を願うこと

29哀れみ 観察の対象を完全に保護する心

30美 しいものと会いたいと欲すること

31不安 とらわれた心確信がない

32蓄積 所有物を集める心

33嫉妬 他の繁栄によって乱れた心

二つ日の40の概念は対象の乗 り物として働 く中くらいの風に関係す

るよってそれを経験 していない者にとっては赤あるいはオレンジ

の増加の乗 り物として働 く風が自あるいは黒い現われと比べて中く

らいの動きをしていると感 じられるつまり心がより微細になるにつ

れて心の二元性がより少なくなりつつあるということであるこの赤

い増加の心に関する推論ができるのはこの概念のグループが反対の順

序で粗雑へと進んでいるときの赤い増加の心の痕跡あるいは結果だか

らである

この40の概念とは

1欲望 まだ手に入れていない対象に対する執着

2愛著 手に入れた対象に対する執着

3大きな喜び 快い対象を見て喜ぶ心

4中くらいの喜び

5小さな喜び

6うれしさ 欲 した対象を達成 したことによる満足

7歓喜 欲 した対象を繰 り返 して経験する心

8驚き以前生起 しなかった対象について考えること

9興暫 快い対象を知覚 して散漫になった心

10満足 快い対象に対する満足

ll抱擁 抱擁 したいと欲すること

12キス キスしたいと欲すること

59

13吸う吸いたいと欲すること

14安定 変化 しない連続の心

15精進 善に向かう心

16プライド自分が優れていると思う心

17活動 活動を成し遂げることに関係する心

18強盗 富を盗みたいと欲すること

19力 他の軍隊を征服したいと欲すること

20熱意 善の道を修習する心

21大きな困難に対する従事 倣慢さによって悪行に従事すること

22中くらいの困難に対する従事

23小さな困難に対する従事

24激しさ理由もなく優れた者と議論したいと欲すること

25戯れ 魅力的な者を見て戯れたいと欲すること

26怒る傾向 憤慨の心

27善 善行に対して努力したいと願うこと

28はっきりとした言葉と真実 他が理解できるようにそして自

分の事実の識別を変えないで話 したいと願うこと

29非真実 自分の事実の識別を変えてから話したいと願うこと

30確信 非常に安定した意図

31非仮定 対象を保持 したいと欲さない心

32寄贈者 所有物を与えたいと願うこと

33熱心な勧告 怠惰な者に宗教の実践をするように勧めること

34英雄的行為 煩悩のような敵を克服したいと願うこと

35-恥知らず 自分が同意しないあるいは宗教的な禁止によって非

行を避けないで悪行に従事すること

36欺き偽善によって人を欺くこと

37キツさ鋭い良心

38悪徳 邪見解に慣れた心

60

6] rFP問の生存」のヨーガの教え

39非優 しさ他を傷つけたいと願うこと

40不正 不正直

三番目の七つの概念は対象の乗 り物として働 く弱い風の動きに関係

するよって黒い達成間近の心に関してそれを経験 していない者に

それを示す働きをする これはこの概念のグループが反対の順序で釈

雑へと進んでいるときの黒い増加の心の痕跡あるいは結果だからであ

この七つの概念とは

1忘れっぽさ衰えた注意力

2誤り水を寮気樺と思うことなど

3しゃべらない しゃべりたくないと思うこと

4意気消沈 悩む心

5怠惰 善に対する熱意のなさ

6疑念

7中くらいの欲 愛著と邪悪心が同じくらいの心

80の表示的概念とその乗 り物である風は輝 く白い現われの前に崩壊

しなくてはならないなぜなら理解の様式と現われの心のそれは不

一致だからであるまたこの二つの間には粗雑さと微細さに関して大

きな違いがあるので80の概念のような粗雑な心は白い現われのとき

には存在できない80の表示的概念とその乗り物である風が輝 く白い

現われへと崩壊するとき燃えているバターランプのような現われが坐

起する80の表示的概念がその中に崩壊 してしまったときの現われくう

の心自身の印は非常に明るい透明さと空の現われおよび月の光が

充満したけがれのない秋の夜空のような白い様相の光の現われである

この現われの原因に関していえば心臓から上の左右両方の気道の風

がその上の開口つまり頭頂から中央気道に入ったからであるこ

の力によって頭頂の緒がゆるみ父から得た音節ハムが逆さになった

相である [皇 ]白いビンドゥが水のような性質を持っているがゆ

61

えに下に下がるそれが心臓のところにある左右の気道の大童の円

の緒の上に来ると輝く白い現われが生起する このようにこれは

外側から差した月の光などの現われではないのである

これが現われと呼ばれるのは月の光のような現われが生起するからくう

であり空と呼ばれるのは80の概念とその乗 り物である風が存在 し

ないからである

〈六番目の崩壊》

この後現われの心とその乗り物である風が増加の心に崩壊する0くう

増加の心が生起すると空であり 「空っぽ」であるが前よりももっ

と澄んだ赤またはオレンジの現われが太陽の光の浸透したけがれのそら

ない秋の空のように輝く

この原因に関していえば心臓から下の左右の気道の風がすべて管

骨の一番下あるいは性器のところの開口を通って中央気道に入るか

らであるこの力によって宝石 (性器)の中のチアクラの結とヘソ

のチァタラの結が徐々にゆるむこれによってヘソのチァクラの真ん

中にある縦一本の線の短いア [A]の形で存在 している母から得

た赤いビンドゥが上に上がる赤い現われは心臓にある六重の円の

左右の気道の緒の下まで上昇する よってこれは外側から輝 く太陽

の光の輝きなどではないのである

これが赤い現われと呼ばれるのは太陽の光のように鮮やかであるかくう

らで「非常に空」と呼ばれるのは現われの心とその乗 り物 として働

く風が存在しないからである

《七番目の崩壊》

この後増加の心がその乗 り物である風とともに達成間近の心に

崩壊する 最初夜の初めのような濃い闇が浸透 したけがれのない秩そら

の空のような様々な黒い現われが生起する

62

団 「中問の生存」のヨーガの教え

中央気道の中の上と下の風は心臓に集まっておりこの力によって

心臓のところにある左右の気道の六重の円の結がゆるむこれによって

逆さになった音節ハム [卓 ]の様相上の白いビンドゥが降り下の縦

の線の様相の赤いビンドゥが昇る これらは心臓のところの中央気追

の真ん中で子音で終わる (閉じた箱の)様相で存在している赤と白の

不滅のビンドゥに入るこの出合いによって達成間近の輝 く黒い現われ

が生起する このようにこれは外側からやってくる閲の現われ等の

ケースではないのである

これが 「達成間近」 と呼ばれるのはクリアライ トに近いからでくう

「大きな空」と呼ぼるのは増加の心とその乗 り物 として働 く風が存

在 しないからである

達成間近の心の最初の方では対象の感覚があるしかし最後の方

では心は沖象に注意 しておらず闇に困惑して気を失って無意識に

なりそうであるその後非常に微細な風と心から偶発的に生起するす

べての風と心が止まる

注意力のない達成間近な心の最後の部分は普通の状態で初めから

顕現せずに存在 していた非常に微細な風と心の注意力が活性化するま

で続 く これが起こると死のクリアライトが現われる

輝 く白い現われの心の定義は

① 概念の崩壊によって起こりその動きすなわち回復まで続きそら くう

② 月の光の浸透したけがれのない秋の空のような輝く白い空の

現われが現われ

(卦 何の租雑な二元の現われも現われない心の意識である

80の概念は崩壊しているが現われの心は概念的であるOより微細な多様性はあ

るが二元である散漫ではないが心象的な要素がありゆえに概念的である

一方クリアライトの心は完全に非概念的で非二元である

現われの増加の心の定義は

(》 概念の崩壊によって起こりその動きすなわち回復まで続 く

63

そら

(参 太陽の光の浸透したけがれのない秋の空のような輝 く赤い空の

現われが生起する

(卦 どんな粗雑で二元の現われも現われない心の意識である

達成間近の心の定義は int

① 概念の崩壊によって起こりその動きすなわち回復まで続くそら

(参 夜の初めの濃い闇の浸透したけがれのない秋の空のような輝くう

く黒い空の現われが生起する

どんな二元の現われも現われない心の意識である

《八番目の崩壊〉

達成間近の心がクリアライトに崩壊すると注意力のない達成間近

の心の二番目の部分が一掃される粗雑な二元の現われがみじんもないくう

明るく透明な空の現われが現われる これは三つのけがれすなわち

月の光 太陽の光 闇のない自然な秋の夜明けの色のようであるこくう

の現われは直接に空を認識するサマディの意識のようである

クリアライトの現われの原因は白と赤のビンドゥがそれぞれ心臓で

白と赤の不滅のビンドゥに溶解し中央気道のすべての風が非常に級

細な生命を運ぶ風に崩壊するからであるこれによって最初から顕現

しない状態で普通に存在していた非常に微細な風と心が顕現しそれ

によってこのような現われが現われるよってこれは外側からの空っそら

ぽの空のような現われのケースではない

これは「死のクリアライト」そして80の概念現われ増加達成くう

間近がなくそれを乗 り物とする風もないゆえに「すべて空」 と呼ば

れる これは実際の死である

これは基本的な真実の身体である真実の身体へと変化していくため

の浄化の土台であるがゆえにそう呼ばれる「空っぽ」は基本的な自然

の身体と呼ばれるそしてそれを対象としてとる心は基本的な智慧を

認識す _-真束の身体と呼ばれる

64

固 「中間の生存」のヨーガの教え

ほとんどの人間はクリアライトに3日とどまりそれから白と赤の構

成要素の印が起こる

血と癖が少 し鼻と性器から現われるこれは心臓で崩壊 したビンドゥの浄化 さ

れなかった部分である

しかし肉体的な構成要素が病気によってひどく消耗している場令

には何日経っても赤と白の構成要素の印は起こらない

このような人は一日もクリアライトにいることはないかもしれない

また高いあるいは低い悟 りを持つヨーギーの場合にはクリアラ

イトと真実の身体を混ぜ合わせることができこの状態に普通よりも長

くいたりまたその期間を短くしたりすることができる

65

固 変身のヲ-ガ (意識を移し変える)の教え

変身のヨーガ (意識を移 し変える)は意識を覚者の浄土にある

いは高い誕生の世界に運ぶために編み出された数えである死の光

および 「中間の生存」の幻身を保つことのできる修行の進んだヨーギー

にとってはこのヨーガが必要であるoこれは非prime削こ重要であるO生起

のヨーガを取得 した者そしてある程度プラーナとナ-ディーそして

マハームドラーの見解を取碍 した者がこのヨーガを修行するのに適し

た者であるOこれを行なうことができない省も少なくともカルマの法

則に強い信を持ちこの修行の意味とプロセスを完全に理解すべきである

そして先に述べた壷の呼吸と ト〉モが鞭FJlなくできるようにな

らなくてはならない

(変身のヨーガの修行の仕方

)変身のヨーガの観想と訓練は次のように行なう

自分自身のタントラの主神の身体の中に中央気道を観想 し八つ

のフム音節が身体の八つの出口 (二つの耳二つの目_hLロ肛門

性器)をそれぞれ預っていると観想するoこれは唐瓢がこれらの門

から出ていかないようにするためである そ

らそれからタントラの主 神が自分の前方上の空に座っていると観想

するそしてブルーのフム字を心臓のチアクラに観想し五色の光を放

っていると観想する次に壷の呼吸を維持しその力を使って7ム字杏l=こ

中央気道を通 して「神聖天への開稚 (ブラフマランドラ)」まで一気

に打ち上げるそして同時に大きな声で 「ヒクリ と叫び打ち上げる力

6

回 変身のヨーガ (意紙を移し替える)の教え

を強めるフム字を 「神聖天への開溝」に一秒保ち優 しく 「カ」 と

ささやいてそれを心臓のチアクラまで降ろす止める前にこれを7

回繰 り返しそしてまた始める 数回行なったら走りながら 「ヒク」そら

と7回叫んでフム字を身体の外に出し自分の前方上の空にいるタン

トラの主神の心臓に入れる そして優 しく低い声で「カ」と7回続け

て繰 り返すこのようにしてフム字を自分の心臓のチァタラに返す0

これを1日に4回行なう者は数日後に次のような経験をする-

頭頂がひどくかゆくなり熱 くなるそして真ん中に盛 り上がりがで

きそこから黄色の液体が分泌されるもしこれらの症状が起こった

ならこれが成就の印であると思ってよいこの後この修行をやめ

一カ月に1回か2回行なう しかし頻繁に覚者の浄土に生まれるとい

う強い発願を行ないそこに行く確信と望みを強める

《変身のヨーガの応用》

死の印がすべて現われ命を延ばすことがこれ以上できない場合変

身のヨーガを行なうまだ死ぬ時期が来る前にこれを行なう者は大き

な罪を犯すことになり地獄に落ちる

死の際のこのヨーガのテクニックは先に述べたものと同じである0

一つの違いは中央気道の上部と 「神聖天への開溝」を非常に大きく

そしてふさがれていないと観想することである

ここでフム字を心臓のチァクラに観想し全力を使って 「ヒク」 と

叫ぶ瞬時にフム字は中央気道を上がり「神聖天への開溝」を通ってそら

あっという間に自分の眼前の空にいるタントラの主神の心臓に達する

もしこのときにすべてが暗くなりプラ-ナが吹き出し頭頂がかゆ

く痛 くなるならこれは身体を抜け出して覚者の浄土に行 くという

確実な印である もしこのような印が現われない場合にはフム字杏

降ろし休んでからもう一度 トライするこの印が現われたら「ヒクリ

と21回から25回叫び続ける そうすれば絶対に覚者の浄土に生まれる

67

友人親戚など死にかけている人につき添っている人は骨変身

のヨーガの教えを思い出させその確信と倍を強め彼のために祈 り

彼を助ける

生きている間このヨーガを修習する機会のなかった者は次のようI

にする

死が近づいたなら祈 り供物を捧げザンゲし覚者方の前で願い

を言う 覚醒の心を生じさせすべての邪悪な想念を断ちすべての執

着を切るライオンの横臥位になる覚者の浄土に生まれたいという真

剣な願いを生じさせ変身のヨーガの教えを適用するこれを知らない

者は知っている者に簡単に話してもらう そのような人もいない場令そら

には単に自分の前前方上の空にいるタントラの主神の心臓に集中

する そして「ヒク」と21回叫び続ける このようにして意識を覚

者の心臓に放 り投げる

もし死につつある人の頭を優しくなで「メンラ (薬師愛欲神)」と

繰 り返すなら8人の到達其智運命魂方がやってきて死につつある人

の意識を覚者アミタ-バの西の浄土に導いてくれる

動物が死んでいる場合には「ラトナクータ」を繰 り返すその動物

の意識は高い世界へ生まれる

死の光と 「中間の生存」の幻身を認識できないけれども高い世界に

生まれるために変身のヨーガに頼る者は三つのグループに分けられ

る 覚者の浄土に生まれ変わる有名なヨーギーはそこで簡単に究極の

解脱を達成する 普通の者は法則とヴァジラヤーナが普及している場

所に生まれることができ数生で覚者の境地に達する劣った者はこ

のヨーガによって大きな死の恐怖を避けることができ「中間の生存」

と恐怖から逃れ幸福な場所に生まれ変わりいずれは解放を達成する

68

h主釘

rcて

SIX YOGAS

OFNÅROPAナ-ローパの六ヨーガ

目次

田 熱あるいはトウモヨーガの教え一一

4B] 幻身のヨーガの教えB]夢のヨーガの教えE]光のヨーガの教えB] 「中間の生存」のヨーガの教え-----

団 熱あるいはトウモ ヨ-ガの教え

A基礎の修

行熱のヨーガの基礎の修行には 五つの連続 した段階がある(

)1 空あるいは身体が中空になった状態を観想す

る2 主輩なナーディーを観想す

る3 壷の呼吸の行

法4 ビンドゥを操

る5 肉体的行法

う1 空あるいは身体が中空になった状態を観想す

る初めにヨーギーは トウモの典が間断なく増大するようグルに祈

願する彼は 「七つからなるJiLL者ヴアイローチャナの旋法」で座るす

なわち

(D 逃確座を組む

② ダルマカーヤ ム ドラーを組む

(参 背fほ 矢のようにiiつすぐに伸ばす

(む ジャーラングラ パンダをする

6) ナポーム ドラーをする

(む トラ-タカを行なう

(か 自分の身体を好きなタントラの主神に変化させる

タントラの主神に変化 したとき内側は風船のように空っぽである

と観想する頭からつま先まですべてrl】空となっている

その後ヨーギーは仁1分の体がカラシの種のようにprimeトさくなったり

B] 熟あるいはトウモヨーガの数え

宇宙全体のように大きくなったりと異なる大きさになるが内側は

すべて中空であると観想する中空の身体のヴィジョンが非常に鮮やか

なものになるまで奮闘努力して修行する

2主要なナーデ ィーを観想するくう

身体が空になっているヴィジョンが明確になったらヨーギーは身体

の中央に中央気道を観想する

中央気道は小鼻の奥で分岐しており1本はア-ジュニア一 チァタ

ラに至 り1本はサハスラーラチァクラに至る中央気道の下端は

ヘソ下35センチのところの点へ至る 中央気道の色は外側が白で

内側が赤であるそして中央気道はできるだけ大きく観想する

中央気道から13センチ錐れたところを平行 して右の感情気道と左

の不貞女性気道が通っているこの二本の気道の上端は頭頂まで至 り

それから曲がって二つの鼻孔へと至る右の感情気道の色は赤で左の

不貞女性気道の色は白である そして左右の気道の太さは1センチで

観想する

これらの3本の気道をはっきりと見たらヨーギーは 「四つのナ-ディー

の輪」を頚喉胸ヘソにそれぞれ観想する

ヘソの創 り変えるチァクラには64本のスポークが上向きに出ている

心臓の法則のチァクラには8本のスポークが下向きに出ている

喉の完全な楽しみのチァクラには16本のスポークが上向きに出てい

頭頂の大いなる楽のチァクラには32本のスポークが下向きに出てい

これらのスポーク (ナーディー)はすべて内側が赤く外側が白く

そしてそれぞれが中空になっている

5

3壷の呼吸の行法

《九つの息吹の呼吸》

壷の呼吸を練習するのに一番適 した時は息が両鼻孔をむらなく一樵

に流れる時であるもし一方の鼻孔を他方の鼻孔より多 くの空気が過

るようであればその側を下にして横になり親指を使ってその鼻孔を

ふさぎもう一方の鼻孔から空気を押 し出すようにする 何度か息をす

ると空気が両鼻孔をなめらかに通るようになる

まず真っすぐに座 り指を使って左鼻孔をふさぎ右鼻孔から長く息

を出すそれから短い強い入息をした後短い強い出息をしその後

長 く柔らかい入息をした後長く柔らかい出息を行なう 出入息の比は

1村1である これを3回行ないそれから左で同様に行ないそして

最後に両鼻孔で同じように行なう

息を吐くとき身体の中の障害 罪 病がすべて追い払われると考え

る この行法を一度も行なったことのない者はそれぞれの鼻孔を同

じ側の人差 し指を使って押 しそして出息 しながら胸のワキを逆の腕

とこぶLで押す両鼻孔から出息するときは両膝に左右のこぶLを置

くそれぞれの出息の後に息を深 く吸い再び息を吐き出す前に首を

軽 く曲げる

これを 「九つの息吹の呼吸」といいこれを3度行なう

〈激 しい壷の呼吸〉

それでは壷の呼吸の行法の主要な部分に入っていこう

前に指導 したように座 り背骨を心持ち真っすぐにする長 く微細な

息を優 しく引き入れて空気をヘソの下に押 しつけ空気と一緒に唾液

を飲み込むそして軽いムーラ パンダを行ないアバーナ気をヘソ

の創 り変えるチアクラに保つ空気を押 しつけるのに熟達 したら腹を

動かさないように強いムーラ パンダによってアバーナ気をヘソの

6

皿 熟あるいはトウモヨーガの数え

創 り変えるチアクラに引き上げる

この呼吸の狙いはプラ-ナ気とアバーナ気を腹式呼吸を使うことに

よってヘソの創 り変えるチァクラで混ぜ合わせることであるそのた

めこれは 「壷の呼吸の行法」と呼ばれるのである

空気をそれ以上保持できなくなったら緊張を解 くために非常に短 く

息をしそのときにナウリを右3回左 3回行なうその後息を吸いち

う一度できる限り長く息を保持するそれ以上保持できなくなったら

少し頭を上げて空気をできるだけゆっくりと吐くこの四つのプロセ

スは入息 充満 溶解 発射と呼ばれる

壷の行法の問いくつかの観想を行なう

「入息」のときは五色の色をした五元素のプラ-ナが鼻から25セ

ンチのところから鼻孔に引き入れられると観想 し「充満」のときは

気があたかもヤギの腸を膨張させるように両鼻から下降していきヘ

ソ下35センチのところで中央気道に入りそこにとどまると観想する

「溶解」のときは気が中央気道の中を循環しているところを観想する

「発射」のときは 「風とともにある心」の精髄を象徴するビンドゥが中

央気道を通って打ち上げられ頭頂のチァクラのところから出ると観悲

する この発射の観想は暁想の初めに一度だけ行なうものであって

やりすぎるとトラブルが生じる

《優 しい壷の呼吸〉

「優 しい壷の呼吸」は「激しい壷の呼吸」と観想は同じであるゆっ

くりと入息 しムーラパンダをしてアバーナ気を引き上げる そして

苦 しくなろうとした段階で優 しく出息する それを8回繰 り返す

4ビンドゥを操作する

ヨーギーは小さな豆ほどの大きさでスパークしているが透明な

小さな白いビンドゥを眉毛の問の中間点に観想するこのビンドゥは自

7

分自身の心が形象化したものであると考えそれが非常に鮮やかになる

まで観想し続ける

それから前に述べたように息を吸い込みながらビンドゥが眉の間

から中央気道の上端まで上昇すると観想する保持のプロセスの間そ

れに集中する 息を吐くときビンドゥが再び眉の間の中間点まで流れ

落ちると観想する このプロセスを7回繰 り返す

それから長 く息を吸って空気をヘソの創 り変えるチァクラまで秤

し下げる同時に小さな鉄の玉がガラガラ音を立てながら管の中を港

ちていくようにビンドゥが中央気道を通ってヘソのチァクラまで港

ちていくと観想するそれから保息しながらヘソのチァクラにある

ビンドゥに集中する出息のときビンドゥは中央気道を通って頭のセ

ンターに返る

この際想を着実に進めていくためにまず喉の完全な楽しみのチァク

ラまでビンドゥが落ちると観想し努力しなくてもヴィジョンが非常に

はっきりとするようになるまで続ける そしてそれからビンドゥがま

ず心臓の法則のチァクラにそしてへソの創 り変えるチァクラ-と落ち

ていくと観想する

この修行をマスターしたら与えられたチァクラ- 特にへソの創 り

変えるチァクラでビンドゥに集中し同時に壷の呼吸を5回から7回

練習するここで入息中にビンドゥが下位チァクラに落ち保息され

ているときチァクラの中央にとどまりそして出息の間に眉の間の中間

点に戻るということに注意しなければならない

隈想の終わりにはいつもこのチァクラに集中すること

5肉体的行法

ナ-ディーの結節の多くが解かれるのは肉体的な行法による これ

はナ-ディーの中のプラ-ナとビンドゥの流れを良くしまた損なわ

れたプラ-ナナーディービンドゥを起らせる それゆえタントラ

8

B] 熱あるいはトウモヨーガの教え

の経典に書かれている様々な肉体的行法を学び実践すべきなのである

院想の初めと終わりには熟のヨーガの基本的な行法である 「ナ-ロー

パの六つの循環の修行」に特に注意を払わなければならない

さて熟のヨーガのための堅固な土台を築くために以下のような修

行に重点を置 くべきである

床に足を組んで座 り幌想中に身体を安定させ腰と膝をしっかりと

固定するために綿の帯を縛る

前に説明したように 「七つからなるヴァイローチャナの座法」で座る

これでいつでも壷の呼吸の行法が始められるがただしおなかがいっぱ

いであったり空きすぎているときあるいは真昼や真夜中に行なうべ

きではない最も良い時は息が両鼻孔をむらなく一様に流れる時であ

るよって呼吸が一方の鼻孔から他方へと移動するとき修行を始め

ると両鼻孔で呼吸のバランスがとれるので都合がよい

観想を行なう場合はこれはナ-ディーに向けられる努力を変えるこ

とはないがヘソの下の三つの気道の交差点にトウモの炎を見ることに

もっと力点が置かれなければならないこのトウモの炎は小さなチベッ

ト文字の 甲a字 [q]に似ている (あるいは卵型かアーモンドの

形をしてねじれた針や細いコルクねじのように先が細 くなっている

鋭くて幅の狭い舌を持った炎である)そして赤っぽい茶色をしてい

て激しい熱さでうねっており身体に行き渡るすべてのナーディーの

中に熟と楽を作 り出すことができる

「入息」と 「充満」のときは空気が左右の気道を流れ落ちそして

ふいごから出る風のようにトウモの炎をあおり立て猛烈な熱を生じさ

せると想像 し「溶解」のときは身体の中にあるすべてのプラ-ナが

トウモの炎に集まりその中に蒸発すると想像する 「発射」あるいは

「出息」の間は トウモは中央気道を通って上昇する

トウモの炎は熱のヨーガの土台である よって熟を実際に生じさ

せるために非常にはっきりと観想 しなければならない実質的な進歩

9

を望むならばまずその前に安定した鮮やかなトウモの観想を確立し

なければならない

最初は燃え上がるトウモの舌を指幅 1本分以上の高さに観想するべ

きではないそれから徐々に高さを指幅 2本3本4本分と増やしてI

いくのであるこのトウモの燃え上がる舌は細 くて長くねじれた針

あるいはブタの長い毛のような形をしている

それはまた四元素の四つの特性である地の堅さ水の湿気火の

暖かさ風の動きやすさをすべて備えているがその傑出した性質は依

然その偉大なる熱すなわちプラ-ナを蒸発させ楽を生み出す熟の中

にある

以上の教えに従うヨーギーは トウモのヨーガのための堅固な土台を

作 り熟と楽を生じさせることができるはずである

人によっては熟のヨーガの修行を行なうときはまた「四つのナ-

ディーの輪」に四つの基調音節を観想するべきであるともいうこれは

ヘ-ヴァジラと 「上楽」のタントラに説明されているが六ヨーガのこ

とが昏かれたものの中にはほとんど見られない

Bさらに進んだ修行

上述の教えはすべて初歩的基本的な実践に向けて述べられたもの

である今度は以下の点に特に重点を置いてさらに進んだ修行を級

1トウモすなわち熟を増大する方法

2楽を増大する方法

3非識別を増大する方法くう

4楽と空のサマディを進歩させる方法

5トウモの修行で障害を克服する方法

10

E] 熱あるいはトウモヨーガの教え

1トウモすなわち熟を増大する方法

熟を増大させるためにヨーギーは トウモの炎の舌を指 8本分の幅

まで伸ばす依然として集中の中心は本来の トウモそのものにつま

り炎の舌が生じた源にある 次に炎の舌が心臓喉さらには演

頂のチァクラにまで上昇してゆくところを観想する 中には トウモは

喉のチァクラより上方に観想すべきでないという者もいるがここで問

題にしているのはより多くの熟を発生させることなのでこの観想で

構わない

引き続き全身くまなく大小長短のいかんを問わずすべてのナ-

ディーに トウモの炎が広がってゆくと考えるこうして身体全体は

燃え盛る火の玉となる この隈想の終わりには炎はすべて主要なトウ

モに撤退する

もしこの実践を行なってもまだ熟を生じることができないとするな

らあるいは身体の一部分にしか熟を生じることができないとするな

ら以下の行法を試みるとよい

足を組んで座 り両腕で両膝を抱 くそして下腹部を右回り左回

りに何度も回転させながら壷の呼吸を保持する 腹部を突き出したり

引っ込めたり何度も繰 り返す他より冷えている部位を重点的に身

体をこする熱を増大させるために同様に体を使った他の行法を行な

うこれらはすべて呼吸を保持している間に行なわれる 体中を勢いよ

く荒れ回る大きな炎を観想 しても熱の増大は増長されるが最も重辛

なことは トウモの炎が依然として中央気道の内部で燃え盛っている

と考えることである

激しい壷の呼吸や身体運動などのような活動的な行法は速やかに熟

を発生させることが可能であるがこのようにして生み出された熟は安

定せずあまり長く続かないしたがってこれによる利益は非常に小

さい しかし徐々に着実にトウモの熟を生み出すことができるならば

この熟は決して減少することはなく測り知れないほどの利益が得られ

ll

たとえひどい寒さでも毛皮類は身に着けるべきではない非常に普

いときでも決して裸になってはならない同様に火の近くに寄った

り照 りつける太陽に身をさらしたり大きなラッパを吹いたり口で

呼吸 してはならない「常に安定した壷の呼吸」を絶えず実践 し質の

良い栄養のある食物を取 り自己のビンドゥを注意深 く守るべきである

集中的な熟が身体のある部分体中あるいは肉と皮の間に発生し

たならこれは火のプラ-ナが突然燃え出した徴候である しかしこ

の熟は安定せずすぐに尽きてしまうのでこれには注意を向けずへ

ソの創 り変えるチァタラの部位の トウモに集中しプラ-ナを中央気道

に導 くよう心がける

もし至福感を伴う熱「エクスタシー」の熟が徐々に増大 し体中に

広がり始める一方でその熟をヘソの創 り変えるチァクラに感 じたなら

これこそ本物の トウモの熟でありそれによって赤と白のビンドゥか

ら生み出されるものが増大すると理解する

これらの教えに従いながらまだ トウモを起こすことができない場令

にはウインドトレーニング〝 をしっかり行なうべきである

2楽を増大する方法

(腿のつけ根に押 しつけた)左足の畦を (ビンドゥを漏らさないようかつやくさん

に)旺門の括約筋の下にぴったりと当てがい地面に座る 逆さまに

なったサンスクリット語の音節ハム (Ha血)字 [皇 ]に体現化された

白いビンドゥを観想する 大きさはエンドウ豆ほど色は雪のような白

形は丸く輝きながら光を放ち頭頂のチァクラに位置している同樵

に トゥモの炎その先端は針のように細いが猛烈に熱い炎をヘソの

創 り変えるチァクラに観想 しその炎が中央気道の内部で貫 く熟を栄

生し始めると観想するその結果頭頂のチァクラの白いビンドゥが港

け出して滴 り落ちる

12

B] 熱あるいはトウモヨーガの教え

このようにビンドゥが溶けることによって大いなる楽が生み出され

る この楽を生み出す修行では空気を吸い込んでヘソの下方で トウ

モの熟をあおる交替に トウモの熟は頭頂のチァクラの白いビンドゥ

を絶えることなく溶かしひっきりなしに (無尽蔵に)ビンドゥを喉の

チァクラに滴らせそこからすべてのナ-ディーにゆきわたらせるO

全身に満ちる大いなる楽と熟はこのように生み出されるそして滴

り落ちるビンドゥの絶え間ない流れはへソのチァクラまで広が りこ

のチァクラでさらに大きな楽が生み出される

この観想によってもわずかな楽 しか生 じない場合は以下の修行に

重点を置 く

針のように細い トウモの炎がへソから上向きに頭頂のチァクラまで

伸び白いビンドゥに触れそれを溶かし頭頂のチァクラのナ-ディー

にゆきわたっていると観想する 同時によりいっそう多 くの楽が生み

出されたと考える その後この楽に満ちた経験にほんの少 しの問集

中する このようにしてビンドゥが滴 り落ち「四つのナ-ディーの

輪」すべてにゆきわたると観想する

この後白いビンドゥが頭頂のチァタラに戻ることを観想することに

よって「逆向きの運動」が適用されるビンドゥの下降と上昇の両方

が額繁に実践されるこれに加えて白いビンドゥとトウモが一つに混

じり合い無数のナ-ディーを通 して全身に広が りそうして大いなる

楽を生 じると観想する滴 り落ちる白いビンドゥが トウモの炎の上に

落ちると後者の炎は最初の大きさに減少 し白いビンドゥが上昇する

と トウモもそのあとを追いかけ頭頂のチァタラまで達する

「溶解」と息を吐き出すプロセスのとき背骨は真っす ぐに保たれ

結合 したビンドゥは適切な体の動 きによって全身に広がる

このように実践 してもなお楽を生み出すことができないならば吹

に中央気道の下方部分すぐ下の性器までの部分を観想 し大いなる

楽のチァタラとその32本のナ-ディーを喋想する次に白いビンドゥ

13

が間断なく性器に滴 り落ちそのナーディーを通じて広がると観想する

その結果大いなる楽が生み出される この後ビンドゥを高いチァク

ラに引き上げるための付加的な逆向きの運動を適用する

これらの方策によっても依然として大いなる楽を生み出すことが

できないならば「智慧の母のムドラー」を適用する- つまり白

いビンドゥを溶かすために呼吸を使ってトウモの熱を刺激 しながら

ダーキニーとの性行為を観想するなどの方法がある 日々の修行では

「四つのナーディーの輪」が使われる楽を増大させる場合にのみ大

いなる楽のチアクラ (秘密チァクラ)が加えられ智慧の母のムドラー

が使われる

これによってもビンドゥを保つことができなければ力強く下方の

プラ-ナを引き上げ肛門括約筋を収縮させビンドゥが頭頂のチァク

ラから下降していることを観想するあるいは他の逆向きのステップを

とる この後すぐに適切な身体の運動を数回行じビンドゥを身体中

に広げそれから輝 く心の精髄についてしばらく隈想する

ここで楽の経験についてのコメントが幾分必要となろう

一般的にいって楽の経験は四つのカテゴリーに分けられる

① 全身が柔らかくなめらかになっていくと感 じ何かに触ると喜

びと心地良さの感覚を経験するならばこれは身体の多くのナ-ディー

が 「調御された」という印であるこの種の楽はこのため 「ナ-

ディーの楽」と呼ばれる

② もしかゆいところを掻いたときのように身体のある部分にデ

リケー トな快感を感じるがこの快感が瞬間的なものですぐに潤

えるなら「プラ-ナの楽」を経験 したといわれる

(卦 もし温かさとエクスタシーの感覚が全身あるいは特定の部分

に生じるならばこれは赤いビンドゥが増加することによって生み

出された楽である

14

B] 熟あるいはトウモヨーガの教え

④ 楽の感覚が性行為における楽のように強烈で体全体に満ちて

「性欲的」であるならばそれはビンドゥを溶かす トウモの炎に

よって生み出された楽である これは強烈さに応 じて三つのグ

ループに区分される

(1) 楽と性欲がとても激 しく耐え難いためビンドゥを保持する

ことが非常に困難であると感 じられる場合これは 「男性の楽」

と呼ばれる

(2) 楽と性欲は強烈だが上述の場合ほど強くはなくビンドゥを

コントロールすることが少 しは容易であると感 じられる場合そ

れは「女性の楽」と見なされる

(3) もし楽と性欲が上記の場合ほど強くない場合はビンドゥを

コントロールするのは簡単なはずであるこの場合にはこれは

「甘露の楽」と呼ばれる

これらの楽はすべて トウモの炎がビンドゥを溶かすことによって坐

み出されるものであるがプラ-ナが中央気道に入 り溶けるときに生

み出される楽ではないということを覚えておかなくてはならないこれ

については後で詳 しく述べる

エクスタシーを経験 している間ビンドゥを保持することは非常に重

要なのでここでいくつかの注意をしておくべきであろう一般的に

ほとんどの人は「ナ-ローパの六つの運動」などを行なって三つの

気道と四つのチァクラをはっきりと観想すればビンドゥを保持するこ

とができるはずである しかしビンドゥが非常に気まぐれでコント

ロールが難しく楽を増大する修行の間にビンドゥの流れを保持できな

い人もいるこういう場合には「トラの身体の動き」「象」「亀」「ライ

オン」などの特別な運動を行なうとよいこれらの運動はビンドゥを

保持 し抑え広げるための運動だからである

15

3非誠別を増大する方法

グル方によると非識別の経験を深めるためには トウモによって坐

み出された楽の性質および心とその顕現の性質を注意深 く観察しな

くてはならないすべての事象の空性を見るように努めできる限り長I

く原初の状態にとどまらなくてはならない楽のヨーガを修習するにあくう

たっては楽と空の状態を混ぜ合わせるように努めるこれが非識別の

一般的な修行であるくう

すでに空の状態と心の精髄を悟った者にはこれらの数語で十分で

ある しかしそうでない者のために次の事柄がつけ加えられる

非識別の洞察を深めるためには隈想時間の半分から3分のZをこれ

に当てるナーディーあるいはビンドゥは観想せず壷の呼吸もそれくう

に類似したものも行なわないただ空の観察に集中する サマディにおくう

いてある程度の安定をすでに得ているならその力を空の状態の観察

を進めるために適用する そうでない場合はプラーナ-ヤーマその他

によって安定した隈想を得る なぜならサマディが安定していないと

自我の心を効果的に観察することができず非識別の状態に到達できな

いからである

この後形状を越えたサマディに到達するために「突然自由にし

突然油断なく気を配らなければならないl」という方法を適用する そし

てこれによって以前より深く心の本質とその働きを観察するここくう

で理解することのできない心の精髄がすべての概念化を超える 「輝 く空

である全体」と認識しすべての顕現と絶えず変動する想念それ自体がくう空であると悟 りこれによってすべての疑念と恐れから完全に解放さ

れる

またヨーギーはどのように心が生起しとどまり消えていくかくう

を観察しこのプロセスを非常に親密に感じるように努める 空が音

顕現輝きと同一一であると観る修行もまた大変有効である

幌想時間の3分の lは「柔らかいタイプ」の壷の呼吸およびマハー

16

E] 熟あるいはトウモヨーガの数え

ムドラーに当てる陰想の後にも意識性を生き生きと保持するよう努

めすべての経験を道に照らし合わせて確認する

くう4楽と空のサマディを進歩させる方法

くうでは「楽と空のサマディを進歩させる方法」について簡潔に説明し

ようくう

この完成のヨーガの修行をするということは自己が空の状態を悟る

ことと トウモによって作られる四つの楽を混ぜ合わせることである0くう

自己の心を楽と空の経験に投入させながらプラ-ナとナ-ディーとビ

ンドゥを使って修行することは解放と解脱の状態への最も早い方法で

ある しかし最初に安定した楽を引き出し最も密接にそれを味わいくう

観察しそれを空の状態と同一視しなければならない

例えば溶けるビンドゥが頭頂のチァクラを通って広がると「最初

の楽」が現われる このときヨーギーは自己の心をこの楽の真ったどくう

中に投げ入れる- それとおのずから輝いている空の状態すなわちくう

いわゆる 「二つが一つになった楽と空のマハ-ムドラーの経験」を少

しも散漫にならずに混ぜ合わせるこのように修行することによって

散漫な思考の 粗雑な〝 形状の大半が鎮圧される

ビンドゥが喉のチァクラに滴 り落ちそこから広がると「最高の楽」くう

が生 じるそれから「楽と空のサマディ」に投入 しながら喉のチァ

クラに集中すると微細な〝 散漫な思考の大部分が鋲圧される ビン

ドゥが心臓のチァクラに降りそこから広がると三番目すなわちくう

「超えた楽」が生じる 次にヨーギーは「楽と空のサマディ」の中で

心臓のチァクラに集中する すべての〝散漫な思考が鋲圧される ビ

ンドゥがヘソのチァクラに滴 り落ちると「生来の生まれない楽」が生

じる

上のプロセスはいわゆる 「降りてくる」(すなわち下降の)プロ

セスであるこの後にヨーギーは 「上がっていく」(すなわち上昇

17

の)プロセスを修行するこれは前者と逆であるビンドゥはヘソか

ら心臓喉頭頂のチァクラへと上がりそして 「生来の生まれない大

いなる楽」が生 じる

この険想の終わりにヨーギーはナ-ディーとチァクラをすべて軽

視しマハ-ムドラーとトウモに集中しながら「壷の呼吸」を数多 くくう

繰 り返す日々の修行において楽と空の経験の感覚を少しでもとど

めようと努力し出合うすべてのものをこの目的を促進するために刺

用する

チァタラに集中するとプラ-ナが自動的にそこに集中するプラ-

ナをチァクラに集中させることができればビンドゥも安定 し「四つくう

の楽と空の状態の精通」が生じる

ここで極めて重要な点を明確にするビンドゥが トウモの熟によってくう

溶かされたときに作 り出される楽は「実際の〝 四つの楽と空の状態

の精通」ではなく対応するもの を引き起こすだけであるしかしくう

絶え間ない修行によってこれらの楽と空の経験を維持し安定させて

いる人はだれでも最終的にはプラ-ナを中央気道に導き入れそし

て「実際の〝 四つの楽」が生 じる ヨーギーがこれらを認識できくう くう

輝 く空の 「心の精髄」と同一視できると「四つの楽と空の状態の精通」

が生じる

対応する〝 智慧はまだ微細な主観と客観すなわち二元の観念くう

の色合いを帯びていて空の状態の観察の初めの段階で現われる 「本

当の智慧」はすべての二元性がない其の智慧である

トウモのヨーガの修行によって作 り出される 「四つの楽」は非常に

広大で範囲も強さも非常に奥が深いのでそれを言葉で表現すること

18

E] 熱あるいはトウモヨーガの教え

くうはできないこの状態に達すると「楽と空のサマディ」を達成 したと

いわれる それゆえ トウモはタントラのすべての修行の土台である

「トウモ」という言葉は「すべての欲望と情熱を破壊することのできるとうもう くう梓猛な女性」という意味でありまた「輝 く空の智慧を作 り出すこと

ができる者」という意味であると理解することもできるそれゆえトウ

モは無智と悪をすべて焼き尽くす超越した智慧の火なのである

ヨーギーは4種類の トウモも心得るべきである

(訂 外的 トウモ すべての悪と障害を破壊することのできる生起のヨー

ガのトウモ

② 内的 トウモ 404の病気を治すことのできる生命プラ-ナのトウモ

(卦 秘密の トウモ すべての欲望と情熱を破壊することのできる溶

けて下降するトウモ

⑤ 超越 したトウモ 「生来の生まれない智慧」を生 じさせることの

できるトウモ

5トウモの修行で障害を克服する方法

トウモのヨーガの修行の障害となる主なものはヨーギーと在家信者

が共有している四つの一般的なもの一一病気妨害欲望と情熱死-

であるしかしその支配に屈せず大いなる勇気と辛抱強さを持って

闘い続けなければならない トウモの修行で出会う特殊な困難さは以

下のとおりである

最初の段階では身体のナ-ディーが慣れていないためヨーギーに

は 身体的な〝 困難が多くある 様々な種類の病気や痛みに悩み力を

失い非常に弱くなった感じがする慢性病または 「昔からの病」があ

るとそれが悪化する 初期の段階ではプラ-ナがまだ馴らされてい

ないので(他の)弱点に出会ったり息を止めるのが困難だったりす

るビンドゥかまだ身体全体にゆきわたっていないので心は明確に機

能することができずよって経験は貧弱なものとなる 集中がまだ安

19

走していないので散漫な思考が多く生じその結果正しい修行や正

しい考えに関して混乱してしまうさらに正しい修行法を知らないと

プラ-ナとナ-ディーとビンドゥの大きな障害が起こる

こうした悩みの種はすべてヨーギーの トウモの修行を妨げるものでJ

ある治療法則は簡単で勇気と忍耐である このときヨーギーは

「生まれ変わり」の世界の苦 しみや人生の無常などについて隈想 し離

れようという強い気持ちを喚起する「覚者の境地の二つが一つになっ

たヴァジラの身体」を達成しようという気持ちを新たにし逃げようと

いう考えを起こさずにすべての苦しみと試練を経験 しようと決心する

成就 したグル方や聖者方の伝記を読み自己の勇気と決意を強める勇

気と忍耐によって道にある困難はすべて克服できると確信を持つ

一方ヨーギーがあまりにも強い観念に支配された禁欲的な生活を

していると トウモの修行を支えるだけの力がないその結果それ以

上修行する気がなくなり道半ばでやめてしまう こういう場合には

全面的に休息をとり良い栄養になる食物を取って力と健康を取 り

戻すべきである

トウモの修行でプラ-ナとナ-ディーを馴らしたら身体全体が非

常になめらかで柔軟であると感じる大きな温かさが (ヘソの創 り変え

るチァクラから)生じビンドゥは不安定になり絶えず変化するよう

になる こうしたことすべてによって非常に楽しくなり精力旺盛に

なるしかしその結果ビンドゥが大いに増大しそれに応じて性欲

が増すこの危険な時期には極めて注意深 くし自己のビンドゥを熱

心に保持すること 自己の努力を怠ったり弱めたりするとビンドゥを

失うという危機に瀕する- これは夢や陰想の段階にそして目覚め

ている問にすら起こり得るビンドゥを失うということはトウモのヨー

ガにとっては致命的な一撃であるそれゆえビンドゥを保持するこ

とに極端に熱心になること戒を厳格に守り人間の身体などの不浄性

について隈想 し性欲を鎖圧する洞察力を持って性欲の性質を観察

20

E] 熱あるいは トウモヨーガの教え

することはそれを克服することにも役立つ

一般的にいってビンドゥを失うことは隈想修行すべてにとって有

害であるが トウモのヨーガにとっては特に致命的であるビンドゥ

を失うとどのような種類の隈想を行なおうともいかなる種類の恩忠

も受けることはできないそれゆえこの生命力をとどめて安定させる

ためのさらに特殊な訓練を行なうことも含めてビンドゥを保持するI

ためにあらゆる努力をなすことである

トウモの修行においである程度の進歩を成し遂げ楽輝き非識別

の良い経験を得同時に他の徳も得ると自分の経験を人に話 したいと

いう強い気持ちを持つかもしれない しかしもしそうするならこれ

らすべての徳と経験を失いもう一度取 り戻すのが難しいということに

なるかもしれないさらに神聖になされた約束の戒を破るならこれ

によっても経験と戒を守っていた間に得た利益を失うことになる

もしこれが起こったなら善行も含めてすべての経験は幻影であり

自己の実存を持たない虹のようなものであると考えるそしてそれくう

らに執着せず空の状態の真実を隈想する そして内側の経験を秘杏

に保てなかった過ちをザンゲしこれからはこの経験をグル以外には

話さないと決心するもし神聖になされた約束の戒を破ったならザ

ンゲし戒を回復させるためにヴァジラサットヴァのマントラを唱え

る そしてまたグルに鞄い イニシエーションを求めタントラの主

神にもう一度イニシューシ岳亨を与えてくれるようにと祈願する世俗

的な栄光プライド執着を真に放棄 し真のヨーギーがなすように陰

想を培うと決心する

もし法則の基本的な教えに従いそれに従って修行するなら障害

はそれほど多 くないはずである しかし能力の低い者またあまり

にきつく修行 しすぎる者にはプラーナナ-ディービンドゥに関す

る多くの障害が生 じる

トウモのヨーガを一定に習慣的に行なう者は特別な規則を守らな

21

くてはならない熟を保つためには隈想のときに少なくとも数回は呼

吸法を行ない トウモの火を観想する 熱も寒さも恐れてはならない0

身を切るほど寒いときでも毛皮あるいは厚い服を着てはならない0

また暑いときでも裸になってはいけないローソクや火を吹き消してI

はならないまた極端に冷たい物を飲んではならない

楽を保つためにはビンドゥを保つために大きな努力をしなければな

らないどんなことがあってもそれを失ってはならないまたショウ

ガ トウガラシコショウニンニク腐った肉や魚極端に酸っぱい

塩辛いまたは脂っこい食べ物を取ってはならない火に近づきすぎな

いようにし暑い太陽に身をさらしてはならないまた地面にクッショ

ンを敷かないで座ってはならない裸足で歩 くことを避ける昼間寝て

はならないまた汗をかきすぎるような活動をしてはならない

深い院想を保つためには一人で暮らし意味のない活動はすべて放

棄する

トウモ ヨーガの経験と徳

人によって能力とカルマは大きく違うので トウモのヨーガによっ

て生み出される経験と徳について一般化することは難 しいある人はた

くさん功徳を達成 しているかもしれないしかし多くの経験をしてい

ないかもしれない別の人にとってはこれは反対かもしれない また

ヨーギーが通過 しなくてはならない様々な経験のはっきりした順番を予

想するのも難しい

ここでもっと重要なトウモのヨーガの効果について検討 してみるこ

とにする ここまでにおいてプラ-ナを調御 し トウモの火を燃やす

ときの印と経験について見てきた これから見るのはもう一つの重要ふう

な題目「r風とともにある心 Jがそれぞれのチァタラに集中したときの

経験」である

(タントラの教義によると)五つのチァタラそれぞれのナ-ディー

22

口 熱あるいはトウモヨーガの教え

はそれぞれのチァクラに特別な基調音節 「種子」の形をとる 五つの

基調音節 (Hu血ANuTaRa)もっと正確にいえば五つの異

なったナ-ディーの形は人の五つの主要な煩悩の象徴または表現で

ある つまり愛著迷妄邪悪心プライド嫉妬である

トウモの修行中このチァクラに集中すると「風 とともにある心」

もそこに集中する「風とともにある心」がこれらの基調音節に集中す

ることによって同時にその種子が表わす煩悩が動くその結果ヨー

ギーは愛著邪悪心疑念プライドといった大きな煩悩を感 じる

これらの煩悩は自由にヨーギーの意思とは関係なく生起するあらゆ

る雑念散漫さ病が生起 しヨーギーの帰依を妨げるO「風 とともに

ある心」がチァクラに集中することによってヨーギーはまた夢院

想あるいは目覚めているときでさえ様々なヴィジョンを見るこの

ときこそこれらの障害を克服するために祈 りザンゲし覚醒の心くう

を培い放棄の精神を強め空の状態を観察しなくてはならないまた

肉体的な行法を行ないそれぞれのチァクラの結節を解くそしてこあかし

れらの障害は実際は助けであり帰依の証でありヨーギーが道におい

て確実に進歩 しているということを示しているのだということを理解す

る このように進歩を喜び挑戦を受け入れる

プラ-ナとナ-ディーを調御 し五つのエレメントのプラ-ナを保持

し集め普段の場所から中央気道に導 くことができるなら煙唇気くう

棲蛍の光ランプの光そして生まれない空の光という五つの夜の

印が現われる そして五つのプラーナを保持 し続けると月の光日

の光雷の光虹の光月と太陽が一緒になった光という昼の印が順

番に現われるある場合には多くの光の点や光の塵が現われるこれ

らは一緒になって10の印と呼ばれる

もしプラーナナ-ディービンドゥの純粋なエッセンスを五つ

のチァクラに集めることができるなら白赤ブルー黄色緑の覚

者の浄土が現われるまた「風とともにある心」を神秘的なナ-ディー

23

に集めることができれば24の聖なる秘密の場所と タントラの主神

ダーキニー門番たちが現われる

五つのプラ-ナを完全にマスターできる者あるいはそれを五つの

チァクラに保持できる者は次の利益を得る - 身体が丈夫になる

肌が滑らかになる顔が輝き元気になる そして常にエネルギーにあ

ふれる 高 く厚い壁にさえ阻まれない

赤と白のビンドゥを中央気道に保持することのできる者は次の三つ

の恩恵を得る

① 身体から光線を放つことができ日の光の中で立っても影を放た

ない

(卦 身体を消すことができる

(卦 奇跡を現わすことができる

「風とともにある心」と五つのエレメントの純粋なエッセンスを中央

気道に持ってくることのできる者は次のことができる

(D 石を金に変える

② 水の上を歩 く

(動 火に入っても焼かれない

トウモの熟で雪山を溶かす

(9 遠い宇宙へ瞬時に旅するそら

⑥ 空を飛び岩や山を通 り抜ける

これらの徳の幅と深さは「風とともにある心」の取得の熟練の程度

によって大きく異なる神通力の続 く期間もまた大きく異なる も

しヨーギーが 「風とともにある心」を保持できない場合にはこれらの

徳は消える

ナ-デイ二とビンドゥが浄化されるとヨーギーはあらゆる寄跡を行

なうことができる ビンドゥが安定 し(上のチァクラに)上げられる

と川を止めることができる「風とともにある心」が集中すると見

つめるだけで人を催眠術にかけることができる火元素が制御されると

24

皿 熟あるいはトウモヨーガの教え

太陽を止めることができる ナ-ディーの力で富と数え切れない宝石

を生み出すことができる プラ-ナの力で人を引きつけビンドゥの

力で非人 (愛欲神幽霊悪魔)を引きつけることができる

これらの恩恵と徳を手に入れることができるがこれらはすべて虹

のようにそれ自体の実体を持たない幻影であると理解すべきであるこ

れらの力ゆえに思い上がってはいけない八つの世俗的な利益を寛服し

散漫のないおのずから照らすマハ-ムドラーに集中するべきである

なぜならこれが悟りを深める唯一の方法だからである

簡単にいえば トウモの修行は我々に生まれることのないマハ-ム

ドラーの智慧を悟らせてくれすべての執着と無智からの解放を達成し

すべての 「生篭れ変わり」の世界のナ-ディーの結節を解きすべての

「生まれ変わり」の世界のナ-ディーを智慧のナ-ディーに変えすべ

てのカルマのプラ-ナを浄化し障害のない智慧のプラーナに変えす

べてのけがれたビンドゥを浄化 しそれを楽のビンドゥに変える「二

つが一つになった完全な覚者の境地の虹」を完成する

25

B] 幻身のヨーガの教え

幌想の各期F別においてその3分の1の時rZりをトウモの修行に当てる

lui者の境地の 「完全な楽しみの身体」を追求し幻身の修行を今行な

っているのはすべての衆生を利するためだということを思い起こす

それから喉のチアクラに母神と共に座している赤い 「完全な楽し

みの身体」のグルに祝福と援助を祈る

外側の世界にあるすべてのもの- 家町山川人間動物

身体のすべての器官と感光- は混乱した心の単なる現われでしかなく

与耳の存在やそれ自体の実体はないと考える唇気楼や魔術や夢や

抱や影や露のようなものであるというのはこれらのものは

リアリティーの中には存在しないからだ他に依存 して生じるもの (条

件の生起)はこだまと映った影のようなものでそれ自身の実体は全

牡ないと考える

そして続けてこだまや映った影について考えすべての法則は一

悼的なものであり指や抱のように消え去るものであると考え太陽が

罪ると露がどのようにして消え水が流れ過ぎると抱がどのようにし

て消えるのかを観想する一瞬たりともものが変化せずにいることは

ないすべての法則は虹のように美 しいが実在せずすぐに無に帰し

てしまうと考える さi

lこのように魔術と空の状態について隈想すべきであるこの匝想

の後でさえ深く収づいた執着がすべて根こそぎになるまで共理と魔

柿の働きを観察し続ける

ここまでに述べた修行は幻身のヨーガの土台または錐備である

2

B] 幻身のヨーガの数え

では修行自体を二つに分けて論じよう

1不純な幻身の修行

2純粋な幻身の修行

1不純な幻身の修行

鏡の前に立って自分の映っている姿を観察する- しばらくの間

映っている姿を見る- そしてこの像が様々な要因すなわち鏡

身体光空間などの組み合わせによってある条件の下でどのようくう

にして作り出されたのかを考えるそれは現われてはいるが空である-

つまり依存 して生じている (条件の生起)それ自身の実体のないも

のである

それからその像の現われをその服と装飾品とひとまとめにして観

察しそれが気に入るか気に入らないかを考えるまた急に怒ったふ

りをしたり自分とケンカするふりをしたりしてそれに影響されるか

どうかを観察するこのように修行することによってすべての快と不

快は幻影であり主観的であり自分自身の心によって創 り出されたも

のであることがわかり執着がかなり減少する

次にテープの修行を行なう自分自身で自分自身に対 して心地良

い言葉とそれから気に入らない言葉を連発し録音しそれをひたす

ら聴き続け心が乱れなくなるまで行なう もしこれに成功するなら

賞賛に対 しても非難に対 しても無頓着になり解放を達成する

快不快喜び苦 しみ得ること失うことこれらが同じになる

まで事象の幻影的な性質について静かな場所で一人で院想する この

後で人のいるところに行き人々やその活動の中で修行する もし

まだ快いものと不快なものに好意的 非好意的に反応するようであれ

ばまた一人になりもう一度修行する

27

2純粋な幻身の修行

幻影であるタントラの主神を観想することは完成のヨーガの土台で

あるばかりではなく「中間の生存」において完壁な 「完全な楽 しみの

身体」を達成する方法でもある生起のヨーガにおけるタントラの主神

の観想は次のように行なう

タントラの主神の絵を手に入れ二つの鏡の間に置くそして三つの

像の幻影性を観察するタントラの主神が心の目に恋人のようにはっき

りと現われるまで絵を観想する助けとして使う 修行者はタントラの

主神の全身の完全なイメージを一度に観想しできるだけ長 くそれを

保持するようにいわれる ヴィジョンが消えると今度は身体の部分を

非常にはっきりと観想する頭と顔から始め首胴体手足等を全

身が非常に生き生きとくっきりとするまで観想する

タントラの主神のヴィジョンがはっきりとし安定してきたら一歩くう くう

先に進みヴィジョンを空の状態と同一化させる空の状態の見解のな

い観想はどんなによくても単なるよいイメージにすぎないタントくう

ラの主神の幻影性に関する院想でさえ空の状態の直接認識がなければ

相対的な達成は成し遂げられるが究極的な達成は成 し遂げられない0くう

一方空の状態を知る者はタントラの主神のヴィジョンをすぐに何のくう

自己実体もない投影された心の幻影としで悟る 現われそれ自体が坐くう

であり空と同一化させる必要はないのだと理解する

くう隈想の問はタントラの主神のヴィジョンをおのずから輝 く空の中

に吸収させる隈憩の後ではこの意識性を保ち自分の出会うものす

べてとそれを同一化させる

簡単にいえば生起のヨーガにおいて投影されたタントラの主神のヴィくう

ジョンは顕現する空の真理の一つの表現であり何の実体実存もな

い幻影性の象徴である比倫を使 うなら魔法の魂われ水に映った

月肉と骨のない影瞬間的に変わる寒気楼心に投影された夢依存

して生 じるものから生 じるこだま実存のない幻覚常に形を変える雲

28

B] 幻身のヨーガの教え

美しく生き生きとしているけれども実体のない虹現われたと思 うと

すぐに消えてしまう稲妻突然現われはじける泡はっきりと現われ

るけれどもそれ自体の実体がない鏡の中の像などにたとえることがで

きるだろ一うo

タントラの主神のヴィジョンを難なく楽に安定させられるようになっ

たら今度はそれを宇宙大の大きさに拡大しケシ粒ほどの大きさに縮

め一つから何百万へと倍増するそしてこれらの化身をすべて元の

身体に戻ししばらくそれを隈想する日常の生活においては自分の

経験すべてを覚者の界と同一視し家や町をマンダラ世界を覚者の浄

土すべての人を覚者方と到達真智運命魂方と同一視するまたすべ

ての音がマントラの詠唱であると考えすべての思考が法則の身体の

働きでありすべての望ましいもの楽しみが覚者方への供物であると

考える このようにして修行者は 「生まれ変わり」の世界のすべてのくう

顕現を浄化 しそれをおのずから輝 く空と混ぜ合わせるのである

四つの空あるいは四つの楽を開示するためにはまずプラ-ナを中

くう央気道に入れるすると四番目つまり生来的に生まれた空から

「風とともにあa心」で作られた幻身が現われる これを達成するため

には壷の呼吸を保ちながら「風とともにある心」の象徴であり五

色の光線を放っているブルーのフム (Hu血)字 [亘]を心臓のチァ

クラに観想する これによってプラ-ナが中央気道に入り煙屡気

横などの印が現われ啓示増加達成の光がそれぞれ現われる 同時

にフム字が大いなる光に溶け込むここでヨーギーはできるだけ長く

自分自身を光のサマディの中に吸収する最後にサマディから出るとき

タントラの主神の幻身を 「風とともにある心」と一緒に発射する

これを全部正しく行なうのは難しいと思う者はまず壷の呼吸を保ち

ながらブルーのフム字に集中しこの呼吸の溶解のプロセスを練習する

29

《幻身の一般的復習》

「生まれ変わり」の世界と 「煩悩破壊」の世界のすべての事象 (法則)

にはそれ自身の性質がなくゆえに幻影である しかし魂の執着

混乱区別する想念によって事象は真実であるように見えるこの敬

着と混乱を払うためにすべての法則の空性を観察し魔術に関する真

理を学ぶべきであるこれが幻影性の一般的な原理である

タントラの幻身のヨーガの背景となる原理は次のようにまとめるこ

とができる 粗雑でカルマに支配された人間の身体の中に人の執普

と混乱で隠された覚者の身体の純粋な精髄が存在する幻身のヨーガのくう

サマディの修行を通してこれらの執着と混乱が徐々に払われ輝く空

の智慧が認識される その結果「生まれ変わり」の世界のプラ-ナ

ナ-ディービンドゥは浄化され人間の身体は虹のような覚者の境地

の幻身へと変化する

幻身のヨーガの中心となる修行は生来の光を開示しそれに続いて

「風とともにある心」を通して幻身を轟射することである

この修行の間ヨーギーは何も存在 しないという感じを強く持つoこ

の経験は完全な解脱に到達するまで深まり続ける

30

【ヨ 夢のヨーガの救え

B] 夢のヨ-ガの教え

夢の認識は夢のヨーガの実践の中核をなしているこれを獲得す

るためにはまず自己の鮮明な自覚性を患らせる原因のすべてを取 り除

かなければならない自iL性を負か1ている支配的な原因とその解毒剤が

以下に簡単に述べられる

(》 タントラの戒を破った者は夢を認識することができないこ

の場合ヨーギーは罪を油められ神聖になされた約束の戒を回

復するために自己の違反をザンゲしヴアジラサ ノトヴ7のマン

トラを実践しなければならないまた彼は自分のグルもしくは

祈りを通 して新しいイニシエーションを得るよう努めなければな

らない

(参 グルおよびタントラの教えに対してほとんど信のない者は夢

を認識するのが困難であることに気づくこの場合信を強めるよ

う努めなければならない

(参 物質的な利益に食欲な者は夢を認識することができないこ

の場合彼は自己の物質的な所有物を布施しこの生に執着する

ことをやめなければならない

O(む ビンドゥを失った者身体をけがした者は夢を認識すること

ができないよってビンドゥを保ち括静でない人間食べ物

秩所との交わりを避けるよう懸命に努めなければならないもし

どうしてもそれらと交わらなければならない場合矯正手段として

クリヤ ヨーガを行なう必要がある

(9 もし心が雑念でいっぱいであったり夢を見たいという思いが

3

弱い場合夢を認識することができないこの場合独居 し成就

に対する自己の志と確信を強めるよう決意しなければならない

⑥ 自分の見るもの聴 くもの触れるものはすべて夢の中のこと

であると日中絶えず考えるならば夜夢を認織する機会を大いIに増大させる

夢のヨーガに取 り組み始める前にまず一般的な準備修行を終了しな

ければならない次に各期間の3分の 1をトウモの修行に3分の2

を喉のチァクラに 「種子」音節を観想することに費やす この観想は

夢を生み出す優れたテクニックである

まず喉のチァクラに座している赤い身体のグルに夜夢を認識す

る手助けをしてくださいと懇願する次に4枚花弁の蓮華を喉のチァ

クラに観想 しその中心に赤いオーム (Orb)字 【歩 ]正面の花弁に

青いア (A)字 [3T ]右の花弁に黄色いヌ (Nu)字 [弓 ]後方の

花弁に赤い夕 (Ta)字 [可 ]左の花弁に緑色のラ (Ra)字 [て ]

をすべて非常にくっきりと鮮明に観想する

喉のチァクラに赤いオーム字を観想 し壷の呼吸をできる限り長く煤

持することによって上記の内容を簡素化することもできるあるいは

各呼吸で 「オーム」を長く心の中で唱えることもできる

ある者はこれは寝ている間にのみなされるべきであるというかも

しれないこの発言は正しくないなぜならもしそれが昼間主要な隈

想として扱われるならば素早くかつ容易に 「風とともにある心」を喉

のチァクラに集中させることができその結果もっとたくさんのもっ

と鮮明な夢が現われるようになるからであるそれに加えてこの実践くう

はまたプラーナが中央気道に入り四つの空を開示する手助けともな

ヨーギーは絶えず目覚めた状態で自分の見るもの聴 くもの触

れるもの考えるもの影響を及ぼすものすべてが夢の中のことであ

ると考えなければならないまた豊かな食べ物や飽食を避け激しい

32

B] 夢のヨーガの教え

活動で自己をすり減らすことのないようにしなければならない手短に

言うとヨーギーはプラ-ナの力と強い意志力と夢を認識する他

の方法とを一つに合体させるよう努めなければならないのである

くう夢を認識する主要な方法は四つの空を開示するためにプラーナを

中央気道に至らせることである これが生じたならそれらと一つずつ

同一化しなくてはならないそして夢が現われるのを待ち夢を認識

するよう努める この実践の詳説は後に行なう

夢を観察する最も良い時間は夜明けから日の出の問であるなぜな

らそれは食べ物が消化され休息は十分で眠気は深くなく心は比

較的鮮明な時間帯だからである しかしほんの浅 く眠るだけの人は

夜の間にこれを実践することも可能である

ヨーギーは眠りに落ちる前に夢を認識しようという決意と確倍を

少なくとも7回多い場合には21回行なう しばらく喉のチァクラに

四つの基調音節を観想し次に壷の呼吸をゆるやかに保持 しながら

赤いオーム字のみに集中する

長い継続 した眠りは避けなければならないその代わり回数を増や

して短時間眠るように努める 目が覚める都度直前の眠りの間にう

まく夢を認識したかどうか振 り返ってみる必要があるもしうまくいっ

ていなかったら次に眠る前に真筆な祈 りを捧げる

もしもこのすべての後にもまだ夢を認識できないならば起き上

がって部屋の中のもの椅子やテーブルベッド衣類絵画を観察

しそれらがすべて夢の中のヴィジョンであると考えるこの感覚を失

わずにもう一度眠りにつく

極度の眠気のために夢を認訊できない人は身体全体と部屋中に満ち

る光線を放ち輝 く赤いオーム字を喉のチアクラにあるいは輝く白

いビンドゥを両眉の真ん中に観想する ごく浅く眠る傾向の人は青い

フム字か青いビンドゥを秘密チァクラに観想する

33

上述の教えのすべてを怠惰でなく実践しながら依然として夢を認識

できない人は独居に引きこもり衣服をすべて脱 ぎ捨て飛び跳ね

踊 り裸で走 り回り

「これは夢だ夢なんだ」

と大声で叫ぶべきであるさらに危険な崖っ淵に行き疎い地の底

をのぞき込み同じことをする それでもまだ夢を認識できないとした

ら自己を恥 じるべきであるそして懸命にグルとタントラの主神に

祈るべきである そして喉のチアクラの位置に次第に速度を増して

回転する円形の鋭い刃を観想 しそれが電動ノコギリのように全身を上

下して身体を肉片と灰とに薄切 りする様を観想するそれらを覚者方

とおなかを空かせた有情の魂に布施をするその後識別的な思考を

持たずにマハ-ムドラーについて隈想を行なう

夢をときたま少しの間だけは認識できてもいつもというわけでは

ない人は実践がまだ足 りないと気づくかもしれないこれは特に夢

の認識の直後に急に目を覚ました場合に当てはまる その場合はこ

の傾向に対して繰り返し自分自身に諭し夢の状態にとどまっていたい

という欲求を強めなければならないたとえ目が覚めても日を開けず

逆に夢を見続けるようにもしくは心臓か秘密チァクラに集中するよう

試みるべきである

どんな原因で夢から急激に覚めてしまうのか注意深 く調べてみなけ

ればならない極度の緊張が原因ならもっとリラックスするように物

音が原因ならもっと静かな場所で眠るように寒さや熱さが原因なら

もっと厚着をしたり薄着をしたりなどすべきである ある教えでは育

定的力と否定的力である赤と白のビンドゥの間に座っている自分自身を

観想することが助けになると述べている また壷の呼吸を保持しなが

ら青いフム字を喉のチァクラに観想するのも助けになるといわれてい

要するに夢を認識できない理由を発見すべく常に努力ししかる級

34

団 夢のヨーガの数え

に適切な矯正手段を講じる 例えば眠気がひどい場合には赤か白の

ビンドゥを喉に観想するかあるいは両眉の真ん中に放射する輝く光

を観想する警戒心が強すぎたりすぐに日が覚めてしまう場合には

青か黒のビンドゥを心臓か秘密チァクラに観想する夢が鮮明でない

場合には赤いビンドゥを喉のチァタラに観想 し輝 く光を放射 しなが

ら全身のすべてのナ-ディーを覆っていると観想する

怖い夢を見たときヨーギーは

「これは夢だ夢の中で火に焼かれたり水に溺れたりすることがある

だろうかこの動物や悪魔やそういうものがわたしに害を与えること

があるだろうか」と言って不当な恐怖心から身を守るこの意識を持ち続け火を踏み

つけたり水の中を歩いたり大きな火の玉に変身して恐ろしい悪魔や

獣の心臓に飛び込んで爆発させたりすべきである

夢をかなりしっかりと堅実に認識できているヨーギーは「夢の トラ

ンスフォーム」の実践に進むこれはつまり夢を見ている状態で鳥

虎ライオン神聖天国王家岩林や自分の望む何にでも変身し

ようと試みることであるこの雫践が安定したならば今度は様々な

形状のタントラの主神の身体座っていたり立っていたり大きかった

り小さかったり等に変身する同じように夢の中で見ているものを別

の対象物に変化させる例えば動物を人間に水を火に大地を空間

に一つを多数に多数を一つにと変化させる 例えば上半身からは

火下半身からは水を放ったり太陽と月を踏みつけたり身体を何百

万何十億と増やして宇宙全体をいっぱいにしたりといった種々の神過

力を働かせる

夢のヨーガの実践の主要な目的の一つは「中間の生存」の状態で

そしてこの生の中で幻身を実現する手助けをすることである これをくう

獲得するためにはまず 「眠りの四つの空」を認識 しなければならないくう くう

次に第四の空あるいは生来的な空から「風とともにある心」が作 り

35

出したマンダラのタントラの主神の幻身を瞬時に投影しその後にマくう

ンダラとタントラの主神をもう一度大いなる空に溶け込ませる これは

要するに夢のヨーガで実践される 「生起」と 「溶解」のプロセスであ

るl

この後以下に示した 「覚者の国-の旅」を実践する

自分がタントラの主神になったと観想 し流れ星のごとく瞬時にイ

ンドラの天あるいはどこか他の 「生まれ変わり」の世界の天に至る

そして戻る前にその場所を観察する これが安定 したならば次に

「覚者の浄土」の一つに例えばヴァイローチャナやアミタ-バや

その他の 「浄土」に旅する これも同じようにほんの瞬時のうちにな

される 「覚者の浄土」に至ったならば党者に敬意を表わして布施を

し覚者の説法を聴 く

最初のうちヴィジョンと経験はあまりはっきりとしないが自分が

夢で見たものは本物の 「浄土」そのものなのだと堅く信 じる なぜな

ら「生まれ変わり」の世界も 「煩悩破壊」の世界 も結局は夢にす ぎ

ないからであるこのように実践するうちにヴィジョンは徐々に徐々

に鮮明になってゆくはずである

もしある者が 「幻身のヨーガと夢のヨーガに何か違いがあるので

しょうか」と尋ねたならその答えは両者は基本的に同じであるが

夢のヨーガは幻身のヨーガの補足と見なされているということである0

一つは幻身を生み出すために使われもう一方はそれをさらに完全なち

のにするために使われるのであるまた「覚醒」状態の光から生 じる

幻身は夢のそれよりももっと深遠なもっと微細なものであること

を知るべきである とはいえ二つのヨーガは互いに相補い合うもの

として実践される なぜなら夢と覚醒の状態の二分性の中に顕現 した

時間への固執は究極的にはこのようにして征服されるからである

これら二つのヨーガを合体 した実践によって人は 「生まれ変わり」

の世界の習慣的な思考を浄化するようになるすべての物事は心の顕現

36

B] 夢のヨーガの数え

であり心は夢と同様それ自体では実体を持たないものであると悟る

「生まれ変わり」の世界も 「煩悩破壊」の世界も実在 しない屡気楼であ

りそれらは何も束縛しないし何も解放しないと知る自己の粗雑と

微細純粋と不純な愛着のすべてを洗い清める そして最終的に覚者

の境地の魔法のような 「完全な楽しみの身体」を明らかにするようにな

37

B] 光のヨーガの数え

どのようにして光を認識する

か位省をすべて取 り除き光を認識するために望ましいすべての粂件

を集めるための蟹備段階の修行においてたどる段階は夢のヨーガと同

じである しかしさらにヨーギ-は良い栄養になる食物を取 り身

体をマ ノサージし非常に静かな場所に住み自己のビンドゥを保存 し

常に柔和でリラックスしていなければならないo幌想の各々の期間に

おいてその3分の 1の1馴 Iほ トウモの修行に耽やし3分の2の時rll

ほ光のヨーガの修行に数やさねばならない

投初に心臓のチアクラに母神と共に座っている青いヴ7ジラダラ

を観想 しヴアジラダラに 「生来の光を開示 してください」と祈るべき

であるそれから心臓のチアクラに市い7ム字を観想 し壷の呼吸を

煤つかまたは心の中でフム字を長 く唱えるべきであるそうすると

外側の世界がすべて彼の身体に溶け込みその身体がフム字に溶け込み(

)そのフム字がナーダに溶け込みそのナータが大いなる空に溶け込むく

つ彼は空について阪想 し息を保つべきであるこのサマディから立ち

上がるとヨーギーは再びタントラの主神の幻影の身体を観想する

「これは夜にのみ行なうべきだ」と間違って主張する人がいる し

かし実際はこれを九一日通 して修行すると「風とともにある心」 を

習得する可能性が大いに増 し光の啓示が安定するその結果睡眠中

に光を認識するのがずっと容易になる

さらに同時に保息をすることによって大いなる利益が加わる

他の方法で光を認識することは非常に難 しいしそのようにして認識した

3

E] 光のヨーガの教え

光は長く持続 しないこの修行に従う人は必ずプラ-ナを中央気道にくう

もたらし四つの空を開示するそれゆえこれが 「光のヨーガ」とい

う最も重要な修行なのである

〈睡眠中に光を保つこと〉くう

昼間にプラ-ナを中央気道にもたらすことによって四つの空を順

番に開示できる人は眠りに落ちる直前に心臓のチァクラにあるフム辛

に集中すれば睡眠中にもそうすることができる

光を 「保つ」のに一番いい時間は睡眠の最も深い夜 (の真ん中)で

はなく夜明けまたはいつでもいいから睡眠の浅いときであるそおう が い

して一番いい姿勢はライオンの横臥位である

ここで光のヨーガの修行で不可欠な二つのことは心臓のチァクラ

の蓮華の五つの花弁にある五つの基調音節 (Hu血ANuTaRa)

を観想 し息を保つことである

眠りに落ちる前にヨーギーは啓示増大達成の段階の後で

「生来の光が生じたときに必ずそれを認識するぞ」と繰 り返 し繰 り近

し21回考えるべきである それから身体全体がフム字に溶け込みフ

ム字が光に溶け込むことを観想しそれに集中する 少し眠たくなった

らア字に集中する かなり眠くなったらヌ字に集中する非常に眠

くなったらタ字に集中する 眠りに落ちそうなったらラ字に集中す

る眠りに落ちながら(または気を失いながら)フム字に集中する

初め最初の三つの音節に集中した直後に眠りに陥る傾向が強いので

最後の二つの音節に集中するのが難しいと思うかもしれlない しかし

繰 り返し修行することによって徐々にできるようになる睡眠という

気を失った状態で意識をとどめられない人はサマディの力をもっとつ

けるように昼間に一生懸命修行すべきであるこれによって気を失っ

た状態で意識をとどめ光を少し見ることができるようになる

39

ある教えにはまだ光を認識できなければ三日三晩眠ることを放秦

してからもう一度やってみるべきだと述べられているくう

四つの光または空すなわち啓示の光増大の光達成の光坐

来の誕生を順番に開示できる人は粗雑な 「生まれ変わり」の世界の忠

考と微細な 「生まれ変わり」の世界の思考の両方を取 り除き識別するそら

心を超越することができるそうすると要一つない空のように透明で

澄みわたった本物の睡眠の光に直面するO これがとびきり上等の経験

すなわち完全な光であるこの次には「まあまあ」の経験とか「少なくう

い」光と呼べるようなものがあるここではヨーギーは四つの空を

順番に認識できないかまたは「生まれ変わり」の世界の顕現をすべ

て取 り除くことはできないがひどい眠気を克服し透明な光り輝く空

性を明確に識別することができる

この次には「劣った」経験があるここではヨーギーは 「完全な」

光も 「少ない」光も経験 しないが夢が生じる前の眠りの状態で澄ん

だ透明な心を経験する昼間の修行で安定したサマディを達成 したら

その力は眠りと夢の状態も含めて昼と夜を通じて行き届 くその場

合ヨーギーは(原則として)夢を見ないもし見ることがあったと

してもそれをすぐに認識できる しかしこれは睡眠の光ではなくて

睡眠の状態でのサマディの経験でしかないと言うグルもいる確かにそ

うかもしれないがそのように修行すれば光を認識する機会を本当に

増大させることができすぐに 「少ない」光を見るであろう

光を保つ方法は多くあるが上述の教えでこの目的のためには十分

である ヨーギーは自分に最も役に立つ特定の教えに従うべきである0

くう《四つの空についての説明〉

くう四つの空または四つの光または四つの楽は光のヨーガの経験の

中核である これらは目覚めた状態の昼間の修行でプラ-ナを中央

気道に集めることによって引き起こされる そうできる人は特に四香

40

B] 光のヨーガの教え

くう くう目の空すなわち生来の光に集中すべきである この四つの空を認識

する方法は以下のとおりである

夜の光のヨーガの修行で最初に心臓のチァクラにある蓮華の花弁の

一つにあるア字に集中する この修行によって五大元素のプラ-ナが

中央気道に集中し煙寮気楼蛍の光などが順番に現われる眠気を

感じたらヌ字に集中するするとますますプラ-ナが集まり粗雑くう

な区別する思考が崩壊 し初めの空すなわち啓示の光が現われるそそら

うすると要一つない空に明るい月の光を見ているかのような感じを

経験する

もっと眠たくなったらタ字に集中しより多くのプラーナが集まりくう

微細な区別する思考がすべて崩壊 し二番目すなわち極端な空 (別名そら

増大の光)が現われる そうすると雲一つない空に明るい太陽の光

を見ているかのような感 じを経験する

とても眠くなったらラ字に集中するそうするとすべてのプラ-

ナが集まり最も微細な区別する思考のほとんどが崩壊し三番目すくう

なわち大いなる空 (別名 達成の光)が現われるそうすると深い雲

一つない天空にすべてを包含する暗闇を見ているかのような感 じを経

験する

最後にフム字に集中している間に眠りに落ちる (または気を失う)

と達成のすべてのプラ-ナと最も微細な区別する思考のすべてが崩くう

壊 し四番目すなわち完壁な空 (別名 生来の光)が現われるそそら そうきoう

う すると夜明けの澄んだ空の蒼等を見ているかのような感 じを経験 したそがれ

太陽月黄昏という三つのけがれのすべてが彼から離れ去るこれくう

らがヨーギーか認識 し修行 しなければならない四つの空すなわち

睡眠の光であるくう

最初この四つの空をすべて認識することはで きないかもしれないが

途切れることのない根気強い修行によってついには認識するようになくう

る四つの空を 「保つ」ことに熟達 していない人は浅い睡眠の間に

41

ヨーガを修行すべきである 熟達している人は深い睡眠のときにその

修行をすべきである 規則正 しいプロセスで光を保つことにまだ熟逮

していない人は逆のプロセスで行なうのが難 しいと感じるだろうす

なわち生来の光から三番目を保ち二番目をそれから一番目の光-(

とであるそれゆえ正 しいプロセスが基本であり非常に重要なので

ある

プラーナの乱れによって光のサマディから出されそうになったら

心臓のチァクラのフム字に集中してサマディをもう一度安定させるべ

きである これがダメなら「少ない」光について隈想すべ きである

「少ない」光から出されそうになったら夢の幻影の身体の修行をしよ

うとすべきであるしかしこれをきちんと行なうためには昼間の修くう

行でプラ-ナを中央気道に集め四つの空を開示できなければならない

この段階に到達 して初めて夜光を完壁に保つことができる修行

の進んでいないヨーギーは一番目と二番目の光は認識できるかもしれ

ないが三番目と生来の光を認識することは極めて困難であろう

寝る前に光を保とうという非常に強い望みを生 じさせ(身体全体

を満たしている)輝 く光を発 している心臓のチァクラにあるフム字に集

中すれば「少ない」光を見る機会は十分にある夢のない浅い睡眠の

状態では彼は心の性質を光 り輝いているが空っぽ (不明瞭さのない

透明)であると見なす意識は目覚めているかのように明噺である

にもかかわらず散漫にする思考を取 り除くことができず光 り輝 く意

識も夢と一緒に現われるもしこれが起こったらまだフム字に集中し

続け光を安定させるために光 り輝 く意識を保とうとすべきである0

深い睡眠のときに光を認識できない人はがっか りする必要はなく

認識するように再度努力するべきである そうすれば徐々にうまく

いくようになる プラ-ナの乱れのために夢が現われたらこれらのヴィ

ジョンがタントラの主神と彼のマンダラと同じであると見なしそのヴィくう

ジョンをもう一度大いなる空に溶け込ませようとする

42

E] 光のヨーガの数え

「r少ない」光は真の陸眠の光ではない」ということを知るべきである

後者は散漫と区別する思考がすべてない第四番目すなわち生来の

光であるが前者は区別する心と散漫が混ざり合った表面的な光でし

かないしかしこの 「少ない」光を安定させ強めることができれば

最終的には生来の光を保つことに成功する 現在のところチベット

のヨーギーの多 くは対応する〝 光を保つ段階に到達することしかで

きない修行のよくでさる者ですら「少ない」光 しか保つことができ

ないそれゆえこの違いを知っているということは非常に重要なこと

である

《三つの基本的な光についての解説》

タントラの教えによると光は三つのグループに分けることができる

① 起源の光

(参 道の光

(参 果報の光

「起源すなわちリアリティーの光」とは人が気づいていようがい

まいが関係なくすべてのときに存在 して」る生来の光である 睡眠のくう

光と死の光はこの種類に属する「道の光」とは空の状態すなわくう

ちプラ-ナが中央気道に集まったときに開示する四つの光または空

を直接悟ることであるこれはまた「区別しない智慧」- 主観 と客くう

観という二元性を超越 している「生まれていない空」を悟 ること-

とも呼ばれる「果報の光」とは覚者の境地という完全で完壁な解脱

の境地である 「二つが一つになった究極の光」を悟ることである

「睡眠の光」は様々なグループに分類することもできる「対象に面

すること」のない深い睡眠において認識されるものは「深い睡眠の光」と呼ばれる 粗雑な対象と微細な対象によって認識されるものは「F少ないJ睡眠の光」と呼ばれるなど

前に夢のヨーガや教えたように修行者は自分に自信があ り「中

43

間の生存」をマスターできるのかをどうかを観察すべきである こう自

閉すべきである

「わたしの今の悟 りで時が来たときにr死の光J をコントロールで

きるのだろうか 」くう

「四つの睡眠の空」をコントロールすることができれば死のときにくう

「四つの空」を認識できると確信を持つことができるo そq)人にとって

は死は道における非常に役に立つ段階である

よってこの光のヨーガの修行によって「生まれ変わり」の世界に

対する執着と「生まれ変わり」の世界における識別は浄化され「自己

を照らす智慧」を悟る「生来の光の智慧の火」によって不純な習慣

的思考をすべて破壊 し「息子の光」と 「母親の光」を一つにし「生ま

れない光」という大いなる全体にすべてを包含する そうすると完全

な 「法則の身体」と 「形状の身体」を達成し「生まれ変わり」の世界

の終わりまで少 しも努力することなしに数え切れないほどの多くの

方法ですべての衆生を助けることができる

44

6]「中川の生存」のヨーガの救え

回 「中間の生存 」のヨ-ガの教え

1「中間の生存」の数え (1)

(死の象徴

〉1形状一茶姿の集積が崩壊 し始めるとき極度な消耗の程度まで弱

きを感 じる地元素が崩壊 し始めると身体は活プJを失う視党器官

が崩壊すると眼球を動かすあるいははっきりと比ることができない

「大きな蚊の智慧」の元素がJiFi壊 し始めると心は大変暗く鈍くなる

2感光の楽fJ-tが崩壊 し始めるとだるく感 じマヒしたような感じ

がする水元菜が崩壊するときは身体内の分泌が止まるO聴覚の機

能が崩壊するとき聞こえなくなるo「平等の智eu の元素が分解さ

れるとIgぴと苦しみの区別がつかなくなる

3 識別の躯村tが崩壊 し始めるといかなる外的な対象も見えなくなる

火元-兼がJuL)壌するときは消化できない鼻が利かなくなり始めると

上部のプラーナが遅 くなり不規則になる映光の感JltLが崩壊すると

においを区別できなくなるO観察の智慧の元素が分解されると死

にかけている者は周りに立っている身内の者を見分けることができな

くなる

4 構成要素の躯積が崩壊するとき何もすることができなくなる

プラーナの元紫が分解するとき十の租雑なプラ-ナが来たところへ

仰る味光の器官が崩壊するとき舌が撞 く厚 くなる味覚の感光

がなくなると異なる味を区別できないO活動の智yi箕の元素が崩壊す

るとき行為することも意志することもできなくなる

4

別の経典によれば死に関する次の教えがある

1地元素が水元素に崩壊するとき外的なサインは自分の身体を動

かせなくなりそしてあたかもすべての支えを失って倒れそうに感

じることである

「お願いだ立ち上がるのを助けてくれ」

と大声で叫びたい内的なサインは意識が渦巻く煙の雲のように現

われることである

2水元素が火元素に崩壊するときの外的なサインはすべての分泌が

乾き切ることであり内的なサインは意識が移動する賓気横のよう

に現われ白い現われの33の邪悪心の識別する思考がすべて静まるこ

とである

3火元素がプラ-ナに崩壊するときは外側のサインは身体の熱が

大幅に減少し一方で指や爪先はしびれて冷たくなることである内

的なサインは意識が蛍の光の薄暗いスパークのようにして現われ

赤い現われの40の愛著の識別する思考が静まることである

4プラ-ナが意識に崩壊するときの外側のサインは死にゆく人の出

息が大変長 くなり入息が大変短 くなることである 内的なサインは

意識がはっきりとして安定したランプの光のように現われ七つの

黒い迷妄の識別する思考がすべて静まることである

経典によればこれらの死のサインは個人によって一つ一つ順々に

現われたりあるいはすべてが一度に現われたりする

微細な元素が崩壊したら死にかけている人は次のような経験をす

ることになるそら

1意識が 「啓示の光」に崩壊するとき雲のない空に浮かぶ月の光のI

ように光を見る

2啓示の意識が 「増加の光」に崩壊するとき夜明けのように赤っぽ

い草色の一条の光を見る

3「増加の光」が 「達成の光」に崩壊すると完全な暗闇を経験 し

46

6] 「中間の生存」のヨーガの数え

意識を失うそら

4この無意識の状態は再び光の中に崩壊 し夜明けの要一つない空

のような- 前の三つの段階の微細なけがれすべてを超越 した-くう

透明なはっきりとした空が現われるこれが真実の 「死の光」あるい

は 「生来の光」である

異なる元素が次から次-と崩壊 したら最終的にプラーナの元素が

心臓のチァクラで意識に崩壊するその後頭頂のチァタラにある白い

ビンドゥが下降しヘソのチァクラにある赤いビンドゥが上昇し二つ

が心臓で一緒になる赤と白のビンドゥが完全に混ぜ合わさったとき

「死の光」が現われる 六つの世界のすべての有情の魂がそれぞれの

生の終わりに一度死の光を見るのだが残念ながら彼はそれを認読

することもつかむこともできない

《「中間の生存」の出現》

それから逆の順序で死の光から達成増加啓示と順に現われる

眠っていたプラ-ナが動き始め達成の光が現われるそしてすぐにそ

れから増加の光啓示の光と続くそれから80の識別する思考が生じ

その結果 「中間の生存」のすべての幻影のような顕現が現われる

ここでよく論議を呼ぶ質問が起こる

「r中間の生存Jの住人の身体と顔はどのように見えるのか」アサンガの兄弟たちによれば彼らは次の転生の姿をしている しか

し他の人々によれば生前の姿に似ているという 「継承の派」のグ

ルたちによれば「中間の生存」の初めのころの段階では「中間の生存」

の住人の顔と身体は生前のものに似ておりそれからそれが徐々に消え

てゆきそして 「中間の生存」の後の段階になれば次に来る転生の現

われをとるこの理論は理にかなっているだけではなく経典とも一致

している 多くの経は「習慣の身体」の 「中間の生存」状態における

存在は生前にならって形作られることを明確に示 している

47

「中間の生存」の住人はすべての器官を完全に備えてお り再び再

生することが定められている場所以外であれば妨害なくどこへでも旅

することができる 彼は 「生まれ変わり」の世界に属する超常的力を幾

分有しており食物の香 りを食べて生き他の同じ 「中間の生存」の住int

人たちを見ることができるなおここから先の内容については一つ

の例にすぎない

もし 「中間の生存」の住人が悲惨な領域に生まれることが定められ

ているのであれば深い暗闘あるいは黒い雨の夜のヴィジョンを見

るだろう もし彼が幸福な領域に生まれるものであるなら月のように

輝 く白い光を見る

別の経典はこういう

地獄に生まれる者たちにはすべてのものが焼けた木のように黒っぽ

い茶色に見える 低級霊域に生まれる者たちは煙色の色を見る天に坐

まれる者は金色の光を見る 形状の要素に生まれる者たちは白を見る

そして非形状の要素に生まれる者たちは「中間の生存」の経験をし

ない- 彼らは死後即座に非形状の要素へ生まれ変わることになる

しかし低い領域に生まれることが定められている非形状の要素の生令

体たちは再び 「中間の生存」を経験するともいわれている

地元素が妨げられたとき「中間の生存」の住人たちは爆発の雷鳴を

開く水元素が妨げられたとき海の波のとどろさを開き火元素のと

き燃え上がる森のうなりを開き風元素のとき大暴風雨の高いヒュ-

ヒューとなる音を開く

三毒- 愛著邪悪心迷妄- は「中間の生存」の住人が自赤

黒の様々な種類の恐ろしいヴィジョンつまり彼を傷つけるために近づ

いてくる恐ろしい幽霊や悪魔として投影された習慣的な思考を持つ国と

なる

「中間の生存」の住人は次のような性質を持つといわれる

① 身体は抵抗を示すことがなく影を作らないそして一瞬のう

48

回 「中間の生存」のヨーガの教え

ちに多くの土地へ旅することができる

② 他の領嘘の生命体は彼の行為を目撃することができない

③ 透視能力とテレパシーを持つo

④ 太陽も月も星も見ない

(9 生来的な心の記録を見て自分が生前行なった良い行為 悪い行

為のすべてを詳しく見る

⑥ 食物は見るがそれが彼に布施されたか捧げられたのでなけれ

ば味わうことはできない

以上のような説明は行なわれたが個人のカルマは決して同じという

ことはなくまた顕現も大変異なっているのでこれらをはっきりと限

定されたあるいは一定不変のものとして受け入れるのは難 しい多く

の点で 「中間の生存」の状態は夢の状態のようであり非常に不安定で

不確かなものなのである

「中間の生存」の生命の最高の長さは7日であるが もしこの期間に

「中間の生存」の住人が転生をしなければ彼は 「死ぬ」あるいは気絶

して第二 「中間の生存」に即座に生まれ変わる このプロセスは7回

繰 り返されることができるので全体で49日となる

「中間の生存」の住人は次に転生する場所を見るや否やその場所

に恋 しでしまう

湿気と温かさによって生まれ変わる者は壇とにおいによって引かれ

る 虫あるいは卵の形に生まれ変わる者は両親がセックスをしてい

るのを見たとき両方の親に対する大きな変著と邪悪心を抱 く 男性に

生まれるものは母を愛 して父を憎み女性は逆となるこの愛著と那

悪心が生 じるや否や「中間の生存」の住人は直ちに気絶 しそれを知

らないで転生する天の一つに生まれるものは壮麗な天国にあるよう

な豪邸と男女の天使を見彼らを望む

悲惨な領域に生まれる者は多くの恐ろしいヴィジョンを見絶望的

にそれらを避けようとする 洞窟や穴や木に逃れようとすれば彼は動

49

物に生まれ変わる もし鉄の家に逃げようとすれば地獄に生まれる0

「中間の生存」の住人が死ぬときはやはり四段階の崩壊のプロセス

つまりプラ-ナの減退から啓示増加達成生来的な光を通過す

る それから逆のプロセスが始まり生来的な光から達成増加啓

示80の識別する思考プラ-ナのエレメント火--と心と身体の

複合体が完成するまで続 く

《「中間の生存」 での機会》くう

死の際で息子と母の空の光が混ぜ合わさるとき識別をする考えと

いう微細なけがれはすべて鋲まる このとき生起と完成のヨーガを敬

得した修行の進んだヨーギーは完全な覚者の境地とその徳を同時に

達成できる かなり修行の進んだ者しかし素晴らしいマハームドラー

を昼夜修行でさる者また死の光を保てる者は「中間の生存」のヴィ

ジョンが現われるときそれを使っで悟りを進めることができる

この世のすべての顕現は実は 「中間の生存」のそれでありすべて

の 「生まれ変わり」の世界の存在は「中間の生存」の存在なのである

誕生と死の間の期間は「生と死の中間の生存」と呼ばれる 眠 りに落

ちたときから目覚めまでは 「夢の中開の生存」死から再生までは 「中

間の生存」そのものである これら三つの 「中間の生存」においてトウ

モと幻身のヨーガ光と夢のヨーガそして 「中間の生存」と変身のヨー

ガの修行が強調されるべきである

眠っている状態起きている状態の両方で見るもの開くもの触

るもの行動するものはすべて「中間の生存」の状態であると考える

べきであるこの教えを繰 り返し続けて修行することは優れた 「中間

の生存」の準備であると認識すべきである

そして死のときが近づいたなら自分の財産 持ち物を三宝に布施

し惜 しみなく布施しすべての執着を切り神聖になされた約束の戒

を厳 しく守 りすべての道に外れたこと罪をザンゲすべきである ま

50

B] 「中開の生存」のヨーガの教え

たもし神聖になされた約束の戒を破ったことがあるならグルあるい

は覚者に再びイニシエーションを与えてくれるように懇願 し破った棉

聖になされた約束の戒を修復すべきである真剣にグルとタントラの主

神に祈 り死の光と 「中間の生存」での幻身を保持できるよう助けを求

めまた法友に頼って死の際で教えを思い出させてもらう

最も修行の進んでいるヨーギーは死のとき溶解のヨーガを行ない

おのずから照らす精髄に集中してそれを死の光に混ぜ合わせる そし

てその光から「風とともにある心」でできた完全な 「完全な楽 しみの

身体」と 「変化身」を生 じさせるよう努力する

マハ-ム ドラーの第四段階に達した非常に修行が進んでいるヨーギー

は死のときに確実に母と息子の光を混ぜ合わせることができる この

ときカルマの身体顕現心のすべてのきずなが切れ覚者の境地の

徳がすべて完成する彼らの心は法則の身体になり身体は智慧の身体

になり土地は完成と純粋さの土地になる

かなり修行の進んでいるヨーギーも最も進んでいる者たちと同じよ

うに修行するべきであるもしこれに成功すれば彼らは 「中間の生存」を通らないで転生できる そうでなければ真剣に覚者の浄土に生まれ

るように祈 り変身のヨーガの教えを適用すべきである

死の光も幻身のヨーガも保持することめできない劣ったヨーギーは

心の集中力を喚起 し確実な理解と揺るぎのない自信を持って教えを逮

用 し死と 「中間の生存」の挑戦に立ち向かう解放を得るために死と

「中間の生存」の機会を利用することができない者はカルマによって

もうー度 「生まれ変わり」の世界に生まれることを強いられる これを

防ぐためには次の指示に従う

「中間の生存」にいる者がその者にとって最 も魅力的な場所に来た

ときそれをタントラの主神のマンダラだと観想する 男と女の性交を

見て愛著と邪悪心が生起 したら自分自身に注意を喚起 してこれが

覚者が現わした父と母の第三イニシエーションだと考える 楽と空の経

51

くう験を受け入れ愛書も邪悪心も幻影で空であると見る

くうこのように空の状態の見解を強調することによって「生まれ変わり」

の世界から永遠に自分を解放できるかもしれないもし 「中間の生存」

にいる者がこれをうまく成し遂げ最初の7日間で再生を逃れることが

でき為ならそれに続 く7日間あるいはその後に同じことを成し遂げ

ることは難しくない彼はタントラの主神の浄土に生まれ道-の帰依

を完成するだろう

もし 「中間の生存」にいる者が覚者の浄土に生まれたいと思うなら

そこに生まれたいという強い願望を培わなくてはならないこれは非育

に重要であるそして変身のヨーガの教えを適用すると一騎のうち

にその浄土に生まれる

「中間の生存」ヨーガの恩恵は次のようにまとめられる

(ni 「法則の身体」は死のときに実現できる

② 「完全な楽しみの身体」は 「中間の生存」で

③ 「変化身」は肉体化するときに実現される

これはまた覚者の三身の成就に導く道とも呼ばれる

2「中間の生存」の教え (2)

《崩壊の諸段階》

人間は25の粗雑な対象- 五つの集積四つの元素六つの感覚要

素五つの対象五つの基本的智慧- が崩壊することによって必ず

死ぬ

死のプロセスには八つの段階がありそれには25の要素の崩壊が含

まれる22の要素は最初の四つの段階の間に崩壊する残 りすなわ

ち識別の集積 意識の感覚 諸現象の性質を悟る基本的智慧は最級

の四つの段階の間に崩壊する

52

B] 「中間の生存」のヨーガの教え

図1 25の粗雑な対象

5つのとらわれfの集報 53の基本的魯魚 四大元素 6つの感覚事案 5うめ対魚

形材 窄準 二 基本的鋲のような智患 也 日の感

覚 形状-容姿感 車 基本的な平等の智

憩 水 耳の感覚 声蓑 壷 基本的な

分析の智患 火 鼻の感覚 香り痕由の構成 基本的な活動を 風 舌

の感覚 味達成する智患 身の感覚 接

触敗 軍 基本

的な諸現象の性質の智愁 意識の感覚図2 8つの崩壊価 白の崩噂空重BO油 填 ー3番白の崩薮 iIi春日重油 墳一J

1 帝敬す二

る奮寮 形状-容姿 感 覚 弛 別 経験の構成

元 素 地 水 火 風博 労要素 T 日の感

覚 耳の感覚 舟の感兜 舌と身の感覚対 慶

目に見える形状-容姿 士PJ 香 り 味と

接触基本地軸 基本的 基本的な 基本的な 基本的な活動を鏡のような智慧 平等の智患 分析

の智恵 達成する智患崩壊寸を5帝P

の崩壊 there4や畢日申申墳 7寧日の崩壊 や番

〈一番目の崩壊〉

最初に形状一容姿の集積の段階の五つの現象が自然に崩壊するす

なわち形状一容姿の集積のような智慧地元素目の感覚生命体の

中にある目に見える形状一容姿である形状一容姿の集積の崩壊の外的I

な印として手足が前より小さくなり身体が弱く力がなくなる

この大きさと力の減少は普通老齢とともに訪れる顕著なかたちである

基本的な鏡のような智慧は鏡に像が現われるのとちょうど向 じよう

に多くの対象が同時に明確に現われる通常の意識であると説明されて

いるこの崩壊の外的な印として視界がハツキリしなくなり暗くな

地元案の崩壊の外的な印として身体が非常に細 くなり手足がだら

んとし身体が地面の下に沈んでいっているような感じがする

沈んでいく感覚は「持ち上げてくれ 」と叫ぶほどである

目の感覚の崩壊の外的な印として日を開けたり閉じたりできなくな

生命体の中にある目に見える形状-容姿の崩壊の外的な印としてつヤ

身体の艶が減少し力が尽きる

この五つの崩壊の内的な印は「屡気楼のような」と呼ばれる青っぽ

い現われが生 じることであるこれは太陽の光が夏の砂漠を打つとき

の水の現われのようなものである

現われは煙の塊にもたとえられるがたいていは零気横にたとえられる

《二番目の崩壊》

その後感覚の集積の段階の五つの現象が同時に崩壊する感覚の集

積が崩壊するときの外的な印は身体の意識が感覚の意識に伴う楽

苦しみ どちらでもない感覚をもはや経験することができないというこ

とである

基本的な平等の智慧は楽 苦しみ どちらでもない感覚を一つの檀

54

回 「中間の生存」のヨーガの教え

類すなわち感覚として心にとめている通常の意識であると説明され

ている

これは多くの同発語を一つの意味を持つものとして心にとめている意識とし

ても表現されている

この崩壊の外的な印として意識の感覚に伴う楽 苦しみ どちら

でもない感覚をもはや心にとめることができない

水元素の崩壊の外的な印として唾液汗尿血液精液が干上が

口鼻舌喉が干からび歯にはカスが生じる

耳の感覚の崩壊の外的な印として外的 内的な音がもはや聞こえな

生命体の中に含まれている音の崩壊の外的な印として耳の内側の

「ur」という音がもはや生じない

この五つの崩壊の内的な印は「煙のような」と呼ばれる現われが生

じることである これは煙の塊の中にある煙突からうねって出てい

る煙に似ている

《三番目の崩壊》

その後識別の集積の段階の五つの現象が同時に崩壊する 識別の集

積の崩壊の外的な印として両親のような親しい人のことをもはや気

にとめなくなる

基本的分析の智慧は親しい人の個々の名前や目的などに気をとめ

る通常の意識であると説明されている

この崩壊の印としては自分の両親の名前すらもはや思い出せない0

火元素の崩壊としては身体の温かさが減少しそこから食べ物や飲

み物を消化する力が失われる

鼻の感覚力の崩壊の外的な印としては鼻からの空気の吸い込みは弱

くなるが吐き出しは強く長くなり息はまるで一つ一つ積み上げられ

55

ているかのようである

生命体の中に含まれているにおいの崩壊の外的な印としてはいいに

おいも悪いにおいも喚ぐことはできない

この五つの崩壊の内的印は「蛍のような」と呼ばれる現われが生 じ

ることであるこれは煙突から上る煙の-吹きの中に見られる赤いすす

火の粉または穀物を妙るために使われるフライパンの底の煤につい

た赤い火の粉のようである

《四番目の崩壊》

その後経験の構成の集積の段階の五つの現象が同時に崩壊するこ

の集積の崩壊の外的な印は動き回るというような肉体運動をすること

ができないことである

基本的な活動を達成する智慧は今生および来生の外的 世俗的な

活動や目的などそしてまたそれらをどのようにして達成するのかを

心にとめている意識であると説明されている

風の元素の崩壊の外的な印としては10の風- 粗雑な生命を運ぶ風

など- がその住みかから心臓に移 り息が出たり入ったりしなくな

舌の感覚力の崩壊の外的な印としては舌が太 く短 くなりつけ根が

青 くなる

生命体に含まれる味の崩壊の外的な印としてもはや六つの味 (甘さ

酸っぱさ苦さ渋さピリッとした塩辛さ)を経験できない

この時点で身の感覚と接触も必ず崩壊するのでその崩壊の外的な

印としていかなるなめらかさも租さも感じることができない

この七つの崩壊の内的な印は「燃えるバターランプのような」と呼

ばれる現われが生 じることである これはバターランプがまさに消え

んとするとき炎がパチパチするようなものである

56

E] 「巾問の生存」のヨーガの教え

「崩壊の意味」前の元素がどのようにして後ろの元素に崩壊 していく

のかについていうと地 水 火 風という順序で前の元素と関係の

ある風の意識の基礎として働 く能力が撤退し後の元素の意識の基礎

として働く能力がより顕現するのである これは前の元素の後の元莱

-の崩壊と呼ばれているがある一つの元素が別の元素の性質を持つよ

うになるということではない

地が水に崩壊するということは地の風の意識の基礎として働く能力

が退化しそのときに水の風の意識の基礎として働く能力がより顕現

するようになるということを意味するこのようにこれは前者の舵

力が後者の能力へ移動するようなものなので地が水に崩壊するといわ

れているが通常の地が通常の水に崩壊することではないこれは他の

崩壊にも当てはまる

《五番目の崩壊》

四つの元素が崩壊した後意識の集積の段階にある五つの現象が段階

的に現われなくてはならないこれらは80の表示的概念の心輝 く白の

現われの心輝 く赤い増加の心輝 く黒の達成間近の心そして死の

クリアライトの心である

80の概念は三つのグループに分かれ33が白い現われの心を表わし

40が赤い増加の心を表わし七つが黒い達成間近の心を表わす 最初の

グループの概念は対象の乗 り物として働 く粗雑な風の動 きに関係 し

よって白の現われの心を顕現として経験 していない者にとっては

その乗 り物として働く風が赤い増加の心そして黒い達成間近の心と

比べていくらか粗雑な動きをしていると感じられるこの白い現われ

の心に関する推論ができるのは最初の概念のグループが微細から釈

雑へと反対の順序で進んでいるときの白い現われの心の痕跡あるい

は結果だからである

57

この33とは

1大きな欲望の欠如 心は対象を欲さない

2中くらいの欲望の欠如

3小さな欲望の欠如I

4心の行き来 心は外的対象-と行ったり内的対象-帰ったりする

5大きな悲しみ 快い対象と別れることに対する心の苦痛

6中くらいの悲しみ

7小さな悲しみ

8安らぎ心は安らかにとどまる

9概念化 対象のまぶしさによって興智した心

10大きな恐れ 不快な対象に出合ったことによって生み出される恐れ

ll中くらいの恐れ

12小さな恐れ

13大きな執着 快い対象に執着すること

14中くらいの執着

15小さな執着

16とらわれ 愛欲界の対象に完全にとらわれた心

17不善あるいは非知識 善行に対する疑念

18飢え 食べ物を欲すること

19渇き飲物を欲すること

20大きな感覚 快感痛みどちらでもないという感覚

21中くらいの感覚

22小さな感覚

23知者の概念

24知ることの概念

25知られる対象の概念

26個別の識別 何がふさわしく何がふさわしくないかを分析する心

27恥 自分自身が同意しないあるいは宗教的な禁止によって

58

固 「中間の生存」のヨーガの教え

誤った行為を避けること

28慈悲 苦悩からの離別を願うこと

29哀れみ 観察の対象を完全に保護する心

30美 しいものと会いたいと欲すること

31不安 とらわれた心確信がない

32蓄積 所有物を集める心

33嫉妬 他の繁栄によって乱れた心

二つ日の40の概念は対象の乗 り物として働 く中くらいの風に関係す

るよってそれを経験 していない者にとっては赤あるいはオレンジ

の増加の乗 り物として働 く風が自あるいは黒い現われと比べて中く

らいの動きをしていると感 じられるつまり心がより微細になるにつ

れて心の二元性がより少なくなりつつあるということであるこの赤

い増加の心に関する推論ができるのはこの概念のグループが反対の順

序で粗雑へと進んでいるときの赤い増加の心の痕跡あるいは結果だか

らである

この40の概念とは

1欲望 まだ手に入れていない対象に対する執着

2愛著 手に入れた対象に対する執着

3大きな喜び 快い対象を見て喜ぶ心

4中くらいの喜び

5小さな喜び

6うれしさ 欲 した対象を達成 したことによる満足

7歓喜 欲 した対象を繰 り返 して経験する心

8驚き以前生起 しなかった対象について考えること

9興暫 快い対象を知覚 して散漫になった心

10満足 快い対象に対する満足

ll抱擁 抱擁 したいと欲すること

12キス キスしたいと欲すること

59

13吸う吸いたいと欲すること

14安定 変化 しない連続の心

15精進 善に向かう心

16プライド自分が優れていると思う心

17活動 活動を成し遂げることに関係する心

18強盗 富を盗みたいと欲すること

19力 他の軍隊を征服したいと欲すること

20熱意 善の道を修習する心

21大きな困難に対する従事 倣慢さによって悪行に従事すること

22中くらいの困難に対する従事

23小さな困難に対する従事

24激しさ理由もなく優れた者と議論したいと欲すること

25戯れ 魅力的な者を見て戯れたいと欲すること

26怒る傾向 憤慨の心

27善 善行に対して努力したいと願うこと

28はっきりとした言葉と真実 他が理解できるようにそして自

分の事実の識別を変えないで話 したいと願うこと

29非真実 自分の事実の識別を変えてから話したいと願うこと

30確信 非常に安定した意図

31非仮定 対象を保持 したいと欲さない心

32寄贈者 所有物を与えたいと願うこと

33熱心な勧告 怠惰な者に宗教の実践をするように勧めること

34英雄的行為 煩悩のような敵を克服したいと願うこと

35-恥知らず 自分が同意しないあるいは宗教的な禁止によって非

行を避けないで悪行に従事すること

36欺き偽善によって人を欺くこと

37キツさ鋭い良心

38悪徳 邪見解に慣れた心

60

6] rFP問の生存」のヨーガの教え

39非優 しさ他を傷つけたいと願うこと

40不正 不正直

三番目の七つの概念は対象の乗 り物として働 く弱い風の動きに関係

するよって黒い達成間近の心に関してそれを経験 していない者に

それを示す働きをする これはこの概念のグループが反対の順序で釈

雑へと進んでいるときの黒い増加の心の痕跡あるいは結果だからであ

この七つの概念とは

1忘れっぽさ衰えた注意力

2誤り水を寮気樺と思うことなど

3しゃべらない しゃべりたくないと思うこと

4意気消沈 悩む心

5怠惰 善に対する熱意のなさ

6疑念

7中くらいの欲 愛著と邪悪心が同じくらいの心

80の表示的概念とその乗 り物である風は輝 く白い現われの前に崩壊

しなくてはならないなぜなら理解の様式と現われの心のそれは不

一致だからであるまたこの二つの間には粗雑さと微細さに関して大

きな違いがあるので80の概念のような粗雑な心は白い現われのとき

には存在できない80の表示的概念とその乗り物である風が輝 く白い

現われへと崩壊するとき燃えているバターランプのような現われが坐

起する80の表示的概念がその中に崩壊 してしまったときの現われくう

の心自身の印は非常に明るい透明さと空の現われおよび月の光が

充満したけがれのない秋の夜空のような白い様相の光の現われである

この現われの原因に関していえば心臓から上の左右両方の気道の風

がその上の開口つまり頭頂から中央気道に入ったからであるこ

の力によって頭頂の緒がゆるみ父から得た音節ハムが逆さになった

相である [皇 ]白いビンドゥが水のような性質を持っているがゆ

61

えに下に下がるそれが心臓のところにある左右の気道の大童の円

の緒の上に来ると輝く白い現われが生起する このようにこれは

外側から差した月の光などの現われではないのである

これが現われと呼ばれるのは月の光のような現われが生起するからくう

であり空と呼ばれるのは80の概念とその乗 り物である風が存在 し

ないからである

〈六番目の崩壊》

この後現われの心とその乗り物である風が増加の心に崩壊する0くう

増加の心が生起すると空であり 「空っぽ」であるが前よりももっ

と澄んだ赤またはオレンジの現われが太陽の光の浸透したけがれのそら

ない秋の空のように輝く

この原因に関していえば心臓から下の左右の気道の風がすべて管

骨の一番下あるいは性器のところの開口を通って中央気道に入るか

らであるこの力によって宝石 (性器)の中のチアクラの結とヘソ

のチァタラの結が徐々にゆるむこれによってヘソのチァクラの真ん

中にある縦一本の線の短いア [A]の形で存在 している母から得

た赤いビンドゥが上に上がる赤い現われは心臓にある六重の円の

左右の気道の緒の下まで上昇する よってこれは外側から輝 く太陽

の光の輝きなどではないのである

これが赤い現われと呼ばれるのは太陽の光のように鮮やかであるかくう

らで「非常に空」と呼ばれるのは現われの心とその乗 り物 として働

く風が存在しないからである

《七番目の崩壊》

この後増加の心がその乗 り物である風とともに達成間近の心に

崩壊する 最初夜の初めのような濃い闇が浸透 したけがれのない秩そら

の空のような様々な黒い現われが生起する

62

団 「中問の生存」のヨーガの教え

中央気道の中の上と下の風は心臓に集まっておりこの力によって

心臓のところにある左右の気道の六重の円の結がゆるむこれによって

逆さになった音節ハム [卓 ]の様相上の白いビンドゥが降り下の縦

の線の様相の赤いビンドゥが昇る これらは心臓のところの中央気追

の真ん中で子音で終わる (閉じた箱の)様相で存在している赤と白の

不滅のビンドゥに入るこの出合いによって達成間近の輝 く黒い現われ

が生起する このようにこれは外側からやってくる閲の現われ等の

ケースではないのである

これが 「達成間近」 と呼ばれるのはクリアライ トに近いからでくう

「大きな空」と呼ぼるのは増加の心とその乗 り物 として働 く風が存

在 しないからである

達成間近の心の最初の方では対象の感覚があるしかし最後の方

では心は沖象に注意 しておらず闇に困惑して気を失って無意識に

なりそうであるその後非常に微細な風と心から偶発的に生起するす

べての風と心が止まる

注意力のない達成間近な心の最後の部分は普通の状態で初めから

顕現せずに存在 していた非常に微細な風と心の注意力が活性化するま

で続 く これが起こると死のクリアライトが現われる

輝 く白い現われの心の定義は

① 概念の崩壊によって起こりその動きすなわち回復まで続きそら くう

② 月の光の浸透したけがれのない秋の空のような輝く白い空の

現われが現われ

(卦 何の租雑な二元の現われも現われない心の意識である

80の概念は崩壊しているが現われの心は概念的であるOより微細な多様性はあ

るが二元である散漫ではないが心象的な要素がありゆえに概念的である

一方クリアライトの心は完全に非概念的で非二元である

現われの増加の心の定義は

(》 概念の崩壊によって起こりその動きすなわち回復まで続 く

63

そら

(参 太陽の光の浸透したけがれのない秋の空のような輝 く赤い空の

現われが生起する

(卦 どんな粗雑で二元の現われも現われない心の意識である

達成間近の心の定義は int

① 概念の崩壊によって起こりその動きすなわち回復まで続くそら

(参 夜の初めの濃い闇の浸透したけがれのない秋の空のような輝くう

く黒い空の現われが生起する

どんな二元の現われも現われない心の意識である

《八番目の崩壊〉

達成間近の心がクリアライトに崩壊すると注意力のない達成間近

の心の二番目の部分が一掃される粗雑な二元の現われがみじんもないくう

明るく透明な空の現われが現われる これは三つのけがれすなわち

月の光 太陽の光 闇のない自然な秋の夜明けの色のようであるこくう

の現われは直接に空を認識するサマディの意識のようである

クリアライトの現われの原因は白と赤のビンドゥがそれぞれ心臓で

白と赤の不滅のビンドゥに溶解し中央気道のすべての風が非常に級

細な生命を運ぶ風に崩壊するからであるこれによって最初から顕現

しない状態で普通に存在していた非常に微細な風と心が顕現しそれ

によってこのような現われが現われるよってこれは外側からの空っそら

ぽの空のような現われのケースではない

これは「死のクリアライト」そして80の概念現われ増加達成くう

間近がなくそれを乗 り物とする風もないゆえに「すべて空」 と呼ば

れる これは実際の死である

これは基本的な真実の身体である真実の身体へと変化していくため

の浄化の土台であるがゆえにそう呼ばれる「空っぽ」は基本的な自然

の身体と呼ばれるそしてそれを対象としてとる心は基本的な智慧を

認識す _-真束の身体と呼ばれる

64

固 「中間の生存」のヨーガの教え

ほとんどの人間はクリアライトに3日とどまりそれから白と赤の構

成要素の印が起こる

血と癖が少 し鼻と性器から現われるこれは心臓で崩壊 したビンドゥの浄化 さ

れなかった部分である

しかし肉体的な構成要素が病気によってひどく消耗している場令

には何日経っても赤と白の構成要素の印は起こらない

このような人は一日もクリアライトにいることはないかもしれない

また高いあるいは低い悟 りを持つヨーギーの場合にはクリアラ

イトと真実の身体を混ぜ合わせることができこの状態に普通よりも長

くいたりまたその期間を短くしたりすることができる

65

固 変身のヲ-ガ (意識を移し変える)の教え

変身のヨーガ (意識を移 し変える)は意識を覚者の浄土にある

いは高い誕生の世界に運ぶために編み出された数えである死の光

および 「中間の生存」の幻身を保つことのできる修行の進んだヨーギー

にとってはこのヨーガが必要であるoこれは非prime削こ重要であるO生起

のヨーガを取得 した者そしてある程度プラーナとナ-ディーそして

マハームドラーの見解を取碍 した者がこのヨーガを修行するのに適し

た者であるOこれを行なうことができない省も少なくともカルマの法

則に強い信を持ちこの修行の意味とプロセスを完全に理解すべきである

そして先に述べた壷の呼吸と ト〉モが鞭FJlなくできるようにな

らなくてはならない

(変身のヨーガの修行の仕方

)変身のヨーガの観想と訓練は次のように行なう

自分自身のタントラの主神の身体の中に中央気道を観想 し八つ

のフム音節が身体の八つの出口 (二つの耳二つの目_hLロ肛門

性器)をそれぞれ預っていると観想するoこれは唐瓢がこれらの門

から出ていかないようにするためである そ

らそれからタントラの主 神が自分の前方上の空に座っていると観想

するそしてブルーのフム字を心臓のチアクラに観想し五色の光を放

っていると観想する次に壷の呼吸を維持しその力を使って7ム字杏l=こ

中央気道を通 して「神聖天への開稚 (ブラフマランドラ)」まで一気

に打ち上げるそして同時に大きな声で 「ヒクリ と叫び打ち上げる力

6

回 変身のヨーガ (意紙を移し替える)の教え

を強めるフム字を 「神聖天への開溝」に一秒保ち優 しく 「カ」 と

ささやいてそれを心臓のチアクラまで降ろす止める前にこれを7

回繰 り返しそしてまた始める 数回行なったら走りながら 「ヒク」そら

と7回叫んでフム字を身体の外に出し自分の前方上の空にいるタン

トラの主神の心臓に入れる そして優 しく低い声で「カ」と7回続け

て繰 り返すこのようにしてフム字を自分の心臓のチァタラに返す0

これを1日に4回行なう者は数日後に次のような経験をする-

頭頂がひどくかゆくなり熱 くなるそして真ん中に盛 り上がりがで

きそこから黄色の液体が分泌されるもしこれらの症状が起こった

ならこれが成就の印であると思ってよいこの後この修行をやめ

一カ月に1回か2回行なう しかし頻繁に覚者の浄土に生まれるとい

う強い発願を行ないそこに行く確信と望みを強める

《変身のヨーガの応用》

死の印がすべて現われ命を延ばすことがこれ以上できない場合変

身のヨーガを行なうまだ死ぬ時期が来る前にこれを行なう者は大き

な罪を犯すことになり地獄に落ちる

死の際のこのヨーガのテクニックは先に述べたものと同じである0

一つの違いは中央気道の上部と 「神聖天への開溝」を非常に大きく

そしてふさがれていないと観想することである

ここでフム字を心臓のチァクラに観想し全力を使って 「ヒク」 と

叫ぶ瞬時にフム字は中央気道を上がり「神聖天への開溝」を通ってそら

あっという間に自分の眼前の空にいるタントラの主神の心臓に達する

もしこのときにすべてが暗くなりプラ-ナが吹き出し頭頂がかゆ

く痛 くなるならこれは身体を抜け出して覚者の浄土に行 くという

確実な印である もしこのような印が現われない場合にはフム字杏

降ろし休んでからもう一度 トライするこの印が現われたら「ヒクリ

と21回から25回叫び続ける そうすれば絶対に覚者の浄土に生まれる

67

友人親戚など死にかけている人につき添っている人は骨変身

のヨーガの教えを思い出させその確信と倍を強め彼のために祈 り

彼を助ける

生きている間このヨーガを修習する機会のなかった者は次のようI

にする

死が近づいたなら祈 り供物を捧げザンゲし覚者方の前で願い

を言う 覚醒の心を生じさせすべての邪悪な想念を断ちすべての執

着を切るライオンの横臥位になる覚者の浄土に生まれたいという真

剣な願いを生じさせ変身のヨーガの教えを適用するこれを知らない

者は知っている者に簡単に話してもらう そのような人もいない場令そら

には単に自分の前前方上の空にいるタントラの主神の心臓に集中

する そして「ヒク」と21回叫び続ける このようにして意識を覚

者の心臓に放 り投げる

もし死につつある人の頭を優しくなで「メンラ (薬師愛欲神)」と

繰 り返すなら8人の到達其智運命魂方がやってきて死につつある人

の意識を覚者アミタ-バの西の浄土に導いてくれる

動物が死んでいる場合には「ラトナクータ」を繰 り返すその動物

の意識は高い世界へ生まれる

死の光と 「中間の生存」の幻身を認識できないけれども高い世界に

生まれるために変身のヨーガに頼る者は三つのグループに分けられ

る 覚者の浄土に生まれ変わる有名なヨーギーはそこで簡単に究極の

解脱を達成する 普通の者は法則とヴァジラヤーナが普及している場

所に生まれることができ数生で覚者の境地に達する劣った者はこ

のヨーガによって大きな死の恐怖を避けることができ「中間の生存」

と恐怖から逃れ幸福な場所に生まれ変わりいずれは解放を達成する

68

h主釘

rcて

団 熱あるいはトウモ ヨ-ガの教え

A基礎の修

行熱のヨーガの基礎の修行には 五つの連続 した段階がある(

)1 空あるいは身体が中空になった状態を観想す

る2 主輩なナーディーを観想す

る3 壷の呼吸の行

法4 ビンドゥを操

る5 肉体的行法

う1 空あるいは身体が中空になった状態を観想す

る初めにヨーギーは トウモの典が間断なく増大するようグルに祈

願する彼は 「七つからなるJiLL者ヴアイローチャナの旋法」で座るす

なわち

(D 逃確座を組む

② ダルマカーヤ ム ドラーを組む

(参 背fほ 矢のようにiiつすぐに伸ばす

(む ジャーラングラ パンダをする

6) ナポーム ドラーをする

(む トラ-タカを行なう

(か 自分の身体を好きなタントラの主神に変化させる

タントラの主神に変化 したとき内側は風船のように空っぽである

と観想する頭からつま先まですべてrl】空となっている

その後ヨーギーは仁1分の体がカラシの種のようにprimeトさくなったり

B] 熟あるいはトウモヨーガの数え

宇宙全体のように大きくなったりと異なる大きさになるが内側は

すべて中空であると観想する中空の身体のヴィジョンが非常に鮮やか

なものになるまで奮闘努力して修行する

2主要なナーデ ィーを観想するくう

身体が空になっているヴィジョンが明確になったらヨーギーは身体

の中央に中央気道を観想する

中央気道は小鼻の奥で分岐しており1本はア-ジュニア一 チァタ

ラに至 り1本はサハスラーラチァクラに至る中央気道の下端は

ヘソ下35センチのところの点へ至る 中央気道の色は外側が白で

内側が赤であるそして中央気道はできるだけ大きく観想する

中央気道から13センチ錐れたところを平行 して右の感情気道と左

の不貞女性気道が通っているこの二本の気道の上端は頭頂まで至 り

それから曲がって二つの鼻孔へと至る右の感情気道の色は赤で左の

不貞女性気道の色は白である そして左右の気道の太さは1センチで

観想する

これらの3本の気道をはっきりと見たらヨーギーは 「四つのナ-ディー

の輪」を頚喉胸ヘソにそれぞれ観想する

ヘソの創 り変えるチァクラには64本のスポークが上向きに出ている

心臓の法則のチァクラには8本のスポークが下向きに出ている

喉の完全な楽しみのチァクラには16本のスポークが上向きに出てい

頭頂の大いなる楽のチァクラには32本のスポークが下向きに出てい

これらのスポーク (ナーディー)はすべて内側が赤く外側が白く

そしてそれぞれが中空になっている

5

3壷の呼吸の行法

《九つの息吹の呼吸》

壷の呼吸を練習するのに一番適 した時は息が両鼻孔をむらなく一樵

に流れる時であるもし一方の鼻孔を他方の鼻孔より多 くの空気が過

るようであればその側を下にして横になり親指を使ってその鼻孔を

ふさぎもう一方の鼻孔から空気を押 し出すようにする 何度か息をす

ると空気が両鼻孔をなめらかに通るようになる

まず真っすぐに座 り指を使って左鼻孔をふさぎ右鼻孔から長く息

を出すそれから短い強い入息をした後短い強い出息をしその後

長 く柔らかい入息をした後長く柔らかい出息を行なう 出入息の比は

1村1である これを3回行ないそれから左で同様に行ないそして

最後に両鼻孔で同じように行なう

息を吐くとき身体の中の障害 罪 病がすべて追い払われると考え

る この行法を一度も行なったことのない者はそれぞれの鼻孔を同

じ側の人差 し指を使って押 しそして出息 しながら胸のワキを逆の腕

とこぶLで押す両鼻孔から出息するときは両膝に左右のこぶLを置

くそれぞれの出息の後に息を深 く吸い再び息を吐き出す前に首を

軽 く曲げる

これを 「九つの息吹の呼吸」といいこれを3度行なう

〈激 しい壷の呼吸〉

それでは壷の呼吸の行法の主要な部分に入っていこう

前に指導 したように座 り背骨を心持ち真っすぐにする長 く微細な

息を優 しく引き入れて空気をヘソの下に押 しつけ空気と一緒に唾液

を飲み込むそして軽いムーラ パンダを行ないアバーナ気をヘソ

の創 り変えるチアクラに保つ空気を押 しつけるのに熟達 したら腹を

動かさないように強いムーラ パンダによってアバーナ気をヘソの

6

皿 熟あるいはトウモヨーガの数え

創 り変えるチアクラに引き上げる

この呼吸の狙いはプラ-ナ気とアバーナ気を腹式呼吸を使うことに

よってヘソの創 り変えるチァクラで混ぜ合わせることであるそのた

めこれは 「壷の呼吸の行法」と呼ばれるのである

空気をそれ以上保持できなくなったら緊張を解 くために非常に短 く

息をしそのときにナウリを右3回左 3回行なうその後息を吸いち

う一度できる限り長く息を保持するそれ以上保持できなくなったら

少し頭を上げて空気をできるだけゆっくりと吐くこの四つのプロセ

スは入息 充満 溶解 発射と呼ばれる

壷の行法の問いくつかの観想を行なう

「入息」のときは五色の色をした五元素のプラ-ナが鼻から25セ

ンチのところから鼻孔に引き入れられると観想 し「充満」のときは

気があたかもヤギの腸を膨張させるように両鼻から下降していきヘ

ソ下35センチのところで中央気道に入りそこにとどまると観想する

「溶解」のときは気が中央気道の中を循環しているところを観想する

「発射」のときは 「風とともにある心」の精髄を象徴するビンドゥが中

央気道を通って打ち上げられ頭頂のチァクラのところから出ると観悲

する この発射の観想は暁想の初めに一度だけ行なうものであって

やりすぎるとトラブルが生じる

《優 しい壷の呼吸〉

「優 しい壷の呼吸」は「激しい壷の呼吸」と観想は同じであるゆっ

くりと入息 しムーラパンダをしてアバーナ気を引き上げる そして

苦 しくなろうとした段階で優 しく出息する それを8回繰 り返す

4ビンドゥを操作する

ヨーギーは小さな豆ほどの大きさでスパークしているが透明な

小さな白いビンドゥを眉毛の問の中間点に観想するこのビンドゥは自

7

分自身の心が形象化したものであると考えそれが非常に鮮やかになる

まで観想し続ける

それから前に述べたように息を吸い込みながらビンドゥが眉の間

から中央気道の上端まで上昇すると観想する保持のプロセスの間そ

れに集中する 息を吐くときビンドゥが再び眉の間の中間点まで流れ

落ちると観想する このプロセスを7回繰 り返す

それから長 く息を吸って空気をヘソの創 り変えるチァクラまで秤

し下げる同時に小さな鉄の玉がガラガラ音を立てながら管の中を港

ちていくようにビンドゥが中央気道を通ってヘソのチァクラまで港

ちていくと観想するそれから保息しながらヘソのチァクラにある

ビンドゥに集中する出息のときビンドゥは中央気道を通って頭のセ

ンターに返る

この際想を着実に進めていくためにまず喉の完全な楽しみのチァク

ラまでビンドゥが落ちると観想し努力しなくてもヴィジョンが非常に

はっきりとするようになるまで続ける そしてそれからビンドゥがま

ず心臓の法則のチァクラにそしてへソの創 り変えるチァクラ-と落ち

ていくと観想する

この修行をマスターしたら与えられたチァクラ- 特にへソの創 り

変えるチァクラでビンドゥに集中し同時に壷の呼吸を5回から7回

練習するここで入息中にビンドゥが下位チァクラに落ち保息され

ているときチァクラの中央にとどまりそして出息の間に眉の間の中間

点に戻るということに注意しなければならない

隈想の終わりにはいつもこのチァクラに集中すること

5肉体的行法

ナ-ディーの結節の多くが解かれるのは肉体的な行法による これ

はナ-ディーの中のプラ-ナとビンドゥの流れを良くしまた損なわ

れたプラ-ナナーディービンドゥを起らせる それゆえタントラ

8

B] 熱あるいはトウモヨーガの教え

の経典に書かれている様々な肉体的行法を学び実践すべきなのである

院想の初めと終わりには熟のヨーガの基本的な行法である 「ナ-ロー

パの六つの循環の修行」に特に注意を払わなければならない

さて熟のヨーガのための堅固な土台を築くために以下のような修

行に重点を置 くべきである

床に足を組んで座 り幌想中に身体を安定させ腰と膝をしっかりと

固定するために綿の帯を縛る

前に説明したように 「七つからなるヴァイローチャナの座法」で座る

これでいつでも壷の呼吸の行法が始められるがただしおなかがいっぱ

いであったり空きすぎているときあるいは真昼や真夜中に行なうべ

きではない最も良い時は息が両鼻孔をむらなく一様に流れる時であ

るよって呼吸が一方の鼻孔から他方へと移動するとき修行を始め

ると両鼻孔で呼吸のバランスがとれるので都合がよい

観想を行なう場合はこれはナ-ディーに向けられる努力を変えるこ

とはないがヘソの下の三つの気道の交差点にトウモの炎を見ることに

もっと力点が置かれなければならないこのトウモの炎は小さなチベッ

ト文字の 甲a字 [q]に似ている (あるいは卵型かアーモンドの

形をしてねじれた針や細いコルクねじのように先が細 くなっている

鋭くて幅の狭い舌を持った炎である)そして赤っぽい茶色をしてい

て激しい熱さでうねっており身体に行き渡るすべてのナーディーの

中に熟と楽を作 り出すことができる

「入息」と 「充満」のときは空気が左右の気道を流れ落ちそして

ふいごから出る風のようにトウモの炎をあおり立て猛烈な熱を生じさ

せると想像 し「溶解」のときは身体の中にあるすべてのプラ-ナが

トウモの炎に集まりその中に蒸発すると想像する 「発射」あるいは

「出息」の間は トウモは中央気道を通って上昇する

トウモの炎は熱のヨーガの土台である よって熟を実際に生じさ

せるために非常にはっきりと観想 しなければならない実質的な進歩

9

を望むならばまずその前に安定した鮮やかなトウモの観想を確立し

なければならない

最初は燃え上がるトウモの舌を指幅 1本分以上の高さに観想するべ

きではないそれから徐々に高さを指幅 2本3本4本分と増やしてI

いくのであるこのトウモの燃え上がる舌は細 くて長くねじれた針

あるいはブタの長い毛のような形をしている

それはまた四元素の四つの特性である地の堅さ水の湿気火の

暖かさ風の動きやすさをすべて備えているがその傑出した性質は依

然その偉大なる熱すなわちプラ-ナを蒸発させ楽を生み出す熟の中

にある

以上の教えに従うヨーギーは トウモのヨーガのための堅固な土台を

作 り熟と楽を生じさせることができるはずである

人によっては熟のヨーガの修行を行なうときはまた「四つのナ-

ディーの輪」に四つの基調音節を観想するべきであるともいうこれは

ヘ-ヴァジラと 「上楽」のタントラに説明されているが六ヨーガのこ

とが昏かれたものの中にはほとんど見られない

Bさらに進んだ修行

上述の教えはすべて初歩的基本的な実践に向けて述べられたもの

である今度は以下の点に特に重点を置いてさらに進んだ修行を級

1トウモすなわち熟を増大する方法

2楽を増大する方法

3非識別を増大する方法くう

4楽と空のサマディを進歩させる方法

5トウモの修行で障害を克服する方法

10

E] 熱あるいはトウモヨーガの教え

1トウモすなわち熟を増大する方法

熟を増大させるためにヨーギーは トウモの炎の舌を指 8本分の幅

まで伸ばす依然として集中の中心は本来の トウモそのものにつま

り炎の舌が生じた源にある 次に炎の舌が心臓喉さらには演

頂のチァクラにまで上昇してゆくところを観想する 中には トウモは

喉のチァクラより上方に観想すべきでないという者もいるがここで問

題にしているのはより多くの熟を発生させることなのでこの観想で

構わない

引き続き全身くまなく大小長短のいかんを問わずすべてのナ-

ディーに トウモの炎が広がってゆくと考えるこうして身体全体は

燃え盛る火の玉となる この隈想の終わりには炎はすべて主要なトウ

モに撤退する

もしこの実践を行なってもまだ熟を生じることができないとするな

らあるいは身体の一部分にしか熟を生じることができないとするな

ら以下の行法を試みるとよい

足を組んで座 り両腕で両膝を抱 くそして下腹部を右回り左回

りに何度も回転させながら壷の呼吸を保持する 腹部を突き出したり

引っ込めたり何度も繰 り返す他より冷えている部位を重点的に身

体をこする熱を増大させるために同様に体を使った他の行法を行な

うこれらはすべて呼吸を保持している間に行なわれる 体中を勢いよ

く荒れ回る大きな炎を観想 しても熱の増大は増長されるが最も重辛

なことは トウモの炎が依然として中央気道の内部で燃え盛っている

と考えることである

激しい壷の呼吸や身体運動などのような活動的な行法は速やかに熟

を発生させることが可能であるがこのようにして生み出された熟は安

定せずあまり長く続かないしたがってこれによる利益は非常に小

さい しかし徐々に着実にトウモの熟を生み出すことができるならば

この熟は決して減少することはなく測り知れないほどの利益が得られ

ll

たとえひどい寒さでも毛皮類は身に着けるべきではない非常に普

いときでも決して裸になってはならない同様に火の近くに寄った

り照 りつける太陽に身をさらしたり大きなラッパを吹いたり口で

呼吸 してはならない「常に安定した壷の呼吸」を絶えず実践 し質の

良い栄養のある食物を取 り自己のビンドゥを注意深 く守るべきである

集中的な熟が身体のある部分体中あるいは肉と皮の間に発生し

たならこれは火のプラ-ナが突然燃え出した徴候である しかしこ

の熟は安定せずすぐに尽きてしまうのでこれには注意を向けずへ

ソの創 り変えるチァタラの部位の トウモに集中しプラ-ナを中央気道

に導 くよう心がける

もし至福感を伴う熱「エクスタシー」の熟が徐々に増大 し体中に

広がり始める一方でその熟をヘソの創 り変えるチァクラに感 じたなら

これこそ本物の トウモの熟でありそれによって赤と白のビンドゥか

ら生み出されるものが増大すると理解する

これらの教えに従いながらまだ トウモを起こすことができない場令

にはウインドトレーニング〝 をしっかり行なうべきである

2楽を増大する方法

(腿のつけ根に押 しつけた)左足の畦を (ビンドゥを漏らさないようかつやくさん

に)旺門の括約筋の下にぴったりと当てがい地面に座る 逆さまに

なったサンスクリット語の音節ハム (Ha血)字 [皇 ]に体現化された

白いビンドゥを観想する 大きさはエンドウ豆ほど色は雪のような白

形は丸く輝きながら光を放ち頭頂のチァクラに位置している同樵

に トゥモの炎その先端は針のように細いが猛烈に熱い炎をヘソの

創 り変えるチァクラに観想 しその炎が中央気道の内部で貫 く熟を栄

生し始めると観想するその結果頭頂のチァクラの白いビンドゥが港

け出して滴 り落ちる

12

B] 熱あるいはトウモヨーガの教え

このようにビンドゥが溶けることによって大いなる楽が生み出され

る この楽を生み出す修行では空気を吸い込んでヘソの下方で トウ

モの熟をあおる交替に トウモの熟は頭頂のチァクラの白いビンドゥ

を絶えることなく溶かしひっきりなしに (無尽蔵に)ビンドゥを喉の

チァクラに滴らせそこからすべてのナ-ディーにゆきわたらせるO

全身に満ちる大いなる楽と熟はこのように生み出されるそして滴

り落ちるビンドゥの絶え間ない流れはへソのチァクラまで広が りこ

のチァクラでさらに大きな楽が生み出される

この観想によってもわずかな楽 しか生 じない場合は以下の修行に

重点を置 く

針のように細い トウモの炎がへソから上向きに頭頂のチァクラまで

伸び白いビンドゥに触れそれを溶かし頭頂のチァクラのナ-ディー

にゆきわたっていると観想する 同時によりいっそう多 くの楽が生み

出されたと考える その後この楽に満ちた経験にほんの少 しの問集

中する このようにしてビンドゥが滴 り落ち「四つのナ-ディーの

輪」すべてにゆきわたると観想する

この後白いビンドゥが頭頂のチァタラに戻ることを観想することに

よって「逆向きの運動」が適用されるビンドゥの下降と上昇の両方

が額繁に実践されるこれに加えて白いビンドゥとトウモが一つに混

じり合い無数のナ-ディーを通 して全身に広が りそうして大いなる

楽を生 じると観想する滴 り落ちる白いビンドゥが トウモの炎の上に

落ちると後者の炎は最初の大きさに減少 し白いビンドゥが上昇する

と トウモもそのあとを追いかけ頭頂のチァタラまで達する

「溶解」と息を吐き出すプロセスのとき背骨は真っす ぐに保たれ

結合 したビンドゥは適切な体の動 きによって全身に広がる

このように実践 してもなお楽を生み出すことができないならば吹

に中央気道の下方部分すぐ下の性器までの部分を観想 し大いなる

楽のチァタラとその32本のナ-ディーを喋想する次に白いビンドゥ

13

が間断なく性器に滴 り落ちそのナーディーを通じて広がると観想する

その結果大いなる楽が生み出される この後ビンドゥを高いチァク

ラに引き上げるための付加的な逆向きの運動を適用する

これらの方策によっても依然として大いなる楽を生み出すことが

できないならば「智慧の母のムドラー」を適用する- つまり白

いビンドゥを溶かすために呼吸を使ってトウモの熱を刺激 しながら

ダーキニーとの性行為を観想するなどの方法がある 日々の修行では

「四つのナーディーの輪」が使われる楽を増大させる場合にのみ大

いなる楽のチアクラ (秘密チァクラ)が加えられ智慧の母のムドラー

が使われる

これによってもビンドゥを保つことができなければ力強く下方の

プラ-ナを引き上げ肛門括約筋を収縮させビンドゥが頭頂のチァク

ラから下降していることを観想するあるいは他の逆向きのステップを

とる この後すぐに適切な身体の運動を数回行じビンドゥを身体中

に広げそれから輝 く心の精髄についてしばらく隈想する

ここで楽の経験についてのコメントが幾分必要となろう

一般的にいって楽の経験は四つのカテゴリーに分けられる

① 全身が柔らかくなめらかになっていくと感 じ何かに触ると喜

びと心地良さの感覚を経験するならばこれは身体の多くのナ-ディー

が 「調御された」という印であるこの種の楽はこのため 「ナ-

ディーの楽」と呼ばれる

② もしかゆいところを掻いたときのように身体のある部分にデ

リケー トな快感を感じるがこの快感が瞬間的なものですぐに潤

えるなら「プラ-ナの楽」を経験 したといわれる

(卦 もし温かさとエクスタシーの感覚が全身あるいは特定の部分

に生じるならばこれは赤いビンドゥが増加することによって生み

出された楽である

14

B] 熟あるいはトウモヨーガの教え

④ 楽の感覚が性行為における楽のように強烈で体全体に満ちて

「性欲的」であるならばそれはビンドゥを溶かす トウモの炎に

よって生み出された楽である これは強烈さに応 じて三つのグ

ループに区分される

(1) 楽と性欲がとても激 しく耐え難いためビンドゥを保持する

ことが非常に困難であると感 じられる場合これは 「男性の楽」

と呼ばれる

(2) 楽と性欲は強烈だが上述の場合ほど強くはなくビンドゥを

コントロールすることが少 しは容易であると感 じられる場合そ

れは「女性の楽」と見なされる

(3) もし楽と性欲が上記の場合ほど強くない場合はビンドゥを

コントロールするのは簡単なはずであるこの場合にはこれは

「甘露の楽」と呼ばれる

これらの楽はすべて トウモの炎がビンドゥを溶かすことによって坐

み出されるものであるがプラ-ナが中央気道に入 り溶けるときに生

み出される楽ではないということを覚えておかなくてはならないこれ

については後で詳 しく述べる

エクスタシーを経験 している間ビンドゥを保持することは非常に重

要なのでここでいくつかの注意をしておくべきであろう一般的に

ほとんどの人は「ナ-ローパの六つの運動」などを行なって三つの

気道と四つのチァクラをはっきりと観想すればビンドゥを保持するこ

とができるはずである しかしビンドゥが非常に気まぐれでコント

ロールが難しく楽を増大する修行の間にビンドゥの流れを保持できな

い人もいるこういう場合には「トラの身体の動き」「象」「亀」「ライ

オン」などの特別な運動を行なうとよいこれらの運動はビンドゥを

保持 し抑え広げるための運動だからである

15

3非誠別を増大する方法

グル方によると非識別の経験を深めるためには トウモによって坐

み出された楽の性質および心とその顕現の性質を注意深 く観察しな

くてはならないすべての事象の空性を見るように努めできる限り長I

く原初の状態にとどまらなくてはならない楽のヨーガを修習するにあくう

たっては楽と空の状態を混ぜ合わせるように努めるこれが非識別の

一般的な修行であるくう

すでに空の状態と心の精髄を悟った者にはこれらの数語で十分で

ある しかしそうでない者のために次の事柄がつけ加えられる

非識別の洞察を深めるためには隈想時間の半分から3分のZをこれ

に当てるナーディーあるいはビンドゥは観想せず壷の呼吸もそれくう

に類似したものも行なわないただ空の観察に集中する サマディにおくう

いてある程度の安定をすでに得ているならその力を空の状態の観察

を進めるために適用する そうでない場合はプラーナ-ヤーマその他

によって安定した隈想を得る なぜならサマディが安定していないと

自我の心を効果的に観察することができず非識別の状態に到達できな

いからである

この後形状を越えたサマディに到達するために「突然自由にし

突然油断なく気を配らなければならないl」という方法を適用する そし

てこれによって以前より深く心の本質とその働きを観察するここくう

で理解することのできない心の精髄がすべての概念化を超える 「輝 く空

である全体」と認識しすべての顕現と絶えず変動する想念それ自体がくう空であると悟 りこれによってすべての疑念と恐れから完全に解放さ

れる

またヨーギーはどのように心が生起しとどまり消えていくかくう

を観察しこのプロセスを非常に親密に感じるように努める 空が音

顕現輝きと同一一であると観る修行もまた大変有効である

幌想時間の3分の lは「柔らかいタイプ」の壷の呼吸およびマハー

16

E] 熟あるいはトウモヨーガの数え

ムドラーに当てる陰想の後にも意識性を生き生きと保持するよう努

めすべての経験を道に照らし合わせて確認する

くう4楽と空のサマディを進歩させる方法

くうでは「楽と空のサマディを進歩させる方法」について簡潔に説明し

ようくう

この完成のヨーガの修行をするということは自己が空の状態を悟る

ことと トウモによって作られる四つの楽を混ぜ合わせることである0くう

自己の心を楽と空の経験に投入させながらプラ-ナとナ-ディーとビ

ンドゥを使って修行することは解放と解脱の状態への最も早い方法で

ある しかし最初に安定した楽を引き出し最も密接にそれを味わいくう

観察しそれを空の状態と同一視しなければならない

例えば溶けるビンドゥが頭頂のチァクラを通って広がると「最初

の楽」が現われる このときヨーギーは自己の心をこの楽の真ったどくう

中に投げ入れる- それとおのずから輝いている空の状態すなわちくう

いわゆる 「二つが一つになった楽と空のマハ-ムドラーの経験」を少

しも散漫にならずに混ぜ合わせるこのように修行することによって

散漫な思考の 粗雑な〝 形状の大半が鎮圧される

ビンドゥが喉のチァクラに滴 り落ちそこから広がると「最高の楽」くう

が生 じるそれから「楽と空のサマディ」に投入 しながら喉のチァ

クラに集中すると微細な〝 散漫な思考の大部分が鋲圧される ビン

ドゥが心臓のチァクラに降りそこから広がると三番目すなわちくう

「超えた楽」が生じる 次にヨーギーは「楽と空のサマディ」の中で

心臓のチァクラに集中する すべての〝散漫な思考が鋲圧される ビ

ンドゥがヘソのチァクラに滴 り落ちると「生来の生まれない楽」が生

じる

上のプロセスはいわゆる 「降りてくる」(すなわち下降の)プロ

セスであるこの後にヨーギーは 「上がっていく」(すなわち上昇

17

の)プロセスを修行するこれは前者と逆であるビンドゥはヘソか

ら心臓喉頭頂のチァクラへと上がりそして 「生来の生まれない大

いなる楽」が生 じる

この険想の終わりにヨーギーはナ-ディーとチァクラをすべて軽

視しマハ-ムドラーとトウモに集中しながら「壷の呼吸」を数多 くくう

繰 り返す日々の修行において楽と空の経験の感覚を少しでもとど

めようと努力し出合うすべてのものをこの目的を促進するために刺

用する

チァタラに集中するとプラ-ナが自動的にそこに集中するプラ-

ナをチァクラに集中させることができればビンドゥも安定 し「四つくう

の楽と空の状態の精通」が生じる

ここで極めて重要な点を明確にするビンドゥが トウモの熟によってくう

溶かされたときに作 り出される楽は「実際の〝 四つの楽と空の状態

の精通」ではなく対応するもの を引き起こすだけであるしかしくう

絶え間ない修行によってこれらの楽と空の経験を維持し安定させて

いる人はだれでも最終的にはプラ-ナを中央気道に導き入れそし

て「実際の〝 四つの楽」が生 じる ヨーギーがこれらを認識できくう くう

輝 く空の 「心の精髄」と同一視できると「四つの楽と空の状態の精通」

が生じる

対応する〝 智慧はまだ微細な主観と客観すなわち二元の観念くう

の色合いを帯びていて空の状態の観察の初めの段階で現われる 「本

当の智慧」はすべての二元性がない其の智慧である

トウモのヨーガの修行によって作 り出される 「四つの楽」は非常に

広大で範囲も強さも非常に奥が深いのでそれを言葉で表現すること

18

E] 熱あるいはトウモヨーガの教え

くうはできないこの状態に達すると「楽と空のサマディ」を達成 したと

いわれる それゆえ トウモはタントラのすべての修行の土台である

「トウモ」という言葉は「すべての欲望と情熱を破壊することのできるとうもう くう梓猛な女性」という意味でありまた「輝 く空の智慧を作 り出すこと

ができる者」という意味であると理解することもできるそれゆえトウ

モは無智と悪をすべて焼き尽くす超越した智慧の火なのである

ヨーギーは4種類の トウモも心得るべきである

(訂 外的 トウモ すべての悪と障害を破壊することのできる生起のヨー

ガのトウモ

② 内的 トウモ 404の病気を治すことのできる生命プラ-ナのトウモ

(卦 秘密の トウモ すべての欲望と情熱を破壊することのできる溶

けて下降するトウモ

⑤ 超越 したトウモ 「生来の生まれない智慧」を生 じさせることの

できるトウモ

5トウモの修行で障害を克服する方法

トウモのヨーガの修行の障害となる主なものはヨーギーと在家信者

が共有している四つの一般的なもの一一病気妨害欲望と情熱死-

であるしかしその支配に屈せず大いなる勇気と辛抱強さを持って

闘い続けなければならない トウモの修行で出会う特殊な困難さは以

下のとおりである

最初の段階では身体のナ-ディーが慣れていないためヨーギーに

は 身体的な〝 困難が多くある 様々な種類の病気や痛みに悩み力を

失い非常に弱くなった感じがする慢性病または 「昔からの病」があ

るとそれが悪化する 初期の段階ではプラ-ナがまだ馴らされてい

ないので(他の)弱点に出会ったり息を止めるのが困難だったりす

るビンドゥかまだ身体全体にゆきわたっていないので心は明確に機

能することができずよって経験は貧弱なものとなる 集中がまだ安

19

走していないので散漫な思考が多く生じその結果正しい修行や正

しい考えに関して混乱してしまうさらに正しい修行法を知らないと

プラ-ナとナ-ディーとビンドゥの大きな障害が起こる

こうした悩みの種はすべてヨーギーの トウモの修行を妨げるものでJ

ある治療法則は簡単で勇気と忍耐である このときヨーギーは

「生まれ変わり」の世界の苦 しみや人生の無常などについて隈想 し離

れようという強い気持ちを喚起する「覚者の境地の二つが一つになっ

たヴァジラの身体」を達成しようという気持ちを新たにし逃げようと

いう考えを起こさずにすべての苦しみと試練を経験 しようと決心する

成就 したグル方や聖者方の伝記を読み自己の勇気と決意を強める勇

気と忍耐によって道にある困難はすべて克服できると確信を持つ

一方ヨーギーがあまりにも強い観念に支配された禁欲的な生活を

していると トウモの修行を支えるだけの力がないその結果それ以

上修行する気がなくなり道半ばでやめてしまう こういう場合には

全面的に休息をとり良い栄養になる食物を取って力と健康を取 り

戻すべきである

トウモの修行でプラ-ナとナ-ディーを馴らしたら身体全体が非

常になめらかで柔軟であると感じる大きな温かさが (ヘソの創 り変え

るチァクラから)生じビンドゥは不安定になり絶えず変化するよう

になる こうしたことすべてによって非常に楽しくなり精力旺盛に

なるしかしその結果ビンドゥが大いに増大しそれに応じて性欲

が増すこの危険な時期には極めて注意深 くし自己のビンドゥを熱

心に保持すること 自己の努力を怠ったり弱めたりするとビンドゥを

失うという危機に瀕する- これは夢や陰想の段階にそして目覚め

ている問にすら起こり得るビンドゥを失うということはトウモのヨー

ガにとっては致命的な一撃であるそれゆえビンドゥを保持するこ

とに極端に熱心になること戒を厳格に守り人間の身体などの不浄性

について隈想 し性欲を鎖圧する洞察力を持って性欲の性質を観察

20

E] 熱あるいは トウモヨーガの教え

することはそれを克服することにも役立つ

一般的にいってビンドゥを失うことは隈想修行すべてにとって有

害であるが トウモのヨーガにとっては特に致命的であるビンドゥ

を失うとどのような種類の隈想を行なおうともいかなる種類の恩忠

も受けることはできないそれゆえこの生命力をとどめて安定させる

ためのさらに特殊な訓練を行なうことも含めてビンドゥを保持するI

ためにあらゆる努力をなすことである

トウモの修行においである程度の進歩を成し遂げ楽輝き非識別

の良い経験を得同時に他の徳も得ると自分の経験を人に話 したいと

いう強い気持ちを持つかもしれない しかしもしそうするならこれ

らすべての徳と経験を失いもう一度取 り戻すのが難しいということに

なるかもしれないさらに神聖になされた約束の戒を破るならこれ

によっても経験と戒を守っていた間に得た利益を失うことになる

もしこれが起こったなら善行も含めてすべての経験は幻影であり

自己の実存を持たない虹のようなものであると考えるそしてそれくう

らに執着せず空の状態の真実を隈想する そして内側の経験を秘杏

に保てなかった過ちをザンゲしこれからはこの経験をグル以外には

話さないと決心するもし神聖になされた約束の戒を破ったならザ

ンゲし戒を回復させるためにヴァジラサットヴァのマントラを唱え

る そしてまたグルに鞄い イニシエーションを求めタントラの主

神にもう一度イニシューシ岳亨を与えてくれるようにと祈願する世俗

的な栄光プライド執着を真に放棄 し真のヨーギーがなすように陰

想を培うと決心する

もし法則の基本的な教えに従いそれに従って修行するなら障害

はそれほど多 くないはずである しかし能力の低い者またあまり

にきつく修行 しすぎる者にはプラーナナ-ディービンドゥに関す

る多くの障害が生 じる

トウモのヨーガを一定に習慣的に行なう者は特別な規則を守らな

21

くてはならない熟を保つためには隈想のときに少なくとも数回は呼

吸法を行ない トウモの火を観想する 熱も寒さも恐れてはならない0

身を切るほど寒いときでも毛皮あるいは厚い服を着てはならない0

また暑いときでも裸になってはいけないローソクや火を吹き消してI

はならないまた極端に冷たい物を飲んではならない

楽を保つためにはビンドゥを保つために大きな努力をしなければな

らないどんなことがあってもそれを失ってはならないまたショウ

ガ トウガラシコショウニンニク腐った肉や魚極端に酸っぱい

塩辛いまたは脂っこい食べ物を取ってはならない火に近づきすぎな

いようにし暑い太陽に身をさらしてはならないまた地面にクッショ

ンを敷かないで座ってはならない裸足で歩 くことを避ける昼間寝て

はならないまた汗をかきすぎるような活動をしてはならない

深い院想を保つためには一人で暮らし意味のない活動はすべて放

棄する

トウモ ヨーガの経験と徳

人によって能力とカルマは大きく違うので トウモのヨーガによっ

て生み出される経験と徳について一般化することは難 しいある人はた

くさん功徳を達成 しているかもしれないしかし多くの経験をしてい

ないかもしれない別の人にとってはこれは反対かもしれない また

ヨーギーが通過 しなくてはならない様々な経験のはっきりした順番を予

想するのも難しい

ここでもっと重要なトウモのヨーガの効果について検討 してみるこ

とにする ここまでにおいてプラ-ナを調御 し トウモの火を燃やす

ときの印と経験について見てきた これから見るのはもう一つの重要ふう

な題目「r風とともにある心 Jがそれぞれのチァタラに集中したときの

経験」である

(タントラの教義によると)五つのチァタラそれぞれのナ-ディー

22

口 熱あるいはトウモヨーガの教え

はそれぞれのチァクラに特別な基調音節 「種子」の形をとる 五つの

基調音節 (Hu血ANuTaRa)もっと正確にいえば五つの異

なったナ-ディーの形は人の五つの主要な煩悩の象徴または表現で

ある つまり愛著迷妄邪悪心プライド嫉妬である

トウモの修行中このチァクラに集中すると「風 とともにある心」

もそこに集中する「風とともにある心」がこれらの基調音節に集中す

ることによって同時にその種子が表わす煩悩が動くその結果ヨー

ギーは愛著邪悪心疑念プライドといった大きな煩悩を感 じる

これらの煩悩は自由にヨーギーの意思とは関係なく生起するあらゆ

る雑念散漫さ病が生起 しヨーギーの帰依を妨げるO「風 とともに

ある心」がチァクラに集中することによってヨーギーはまた夢院

想あるいは目覚めているときでさえ様々なヴィジョンを見るこの

ときこそこれらの障害を克服するために祈 りザンゲし覚醒の心くう

を培い放棄の精神を強め空の状態を観察しなくてはならないまた

肉体的な行法を行ないそれぞれのチァクラの結節を解くそしてこあかし

れらの障害は実際は助けであり帰依の証でありヨーギーが道におい

て確実に進歩 しているということを示しているのだということを理解す

る このように進歩を喜び挑戦を受け入れる

プラ-ナとナ-ディーを調御 し五つのエレメントのプラ-ナを保持

し集め普段の場所から中央気道に導 くことができるなら煙唇気くう

棲蛍の光ランプの光そして生まれない空の光という五つの夜の

印が現われる そして五つのプラーナを保持 し続けると月の光日

の光雷の光虹の光月と太陽が一緒になった光という昼の印が順

番に現われるある場合には多くの光の点や光の塵が現われるこれ

らは一緒になって10の印と呼ばれる

もしプラーナナ-ディービンドゥの純粋なエッセンスを五つ

のチァクラに集めることができるなら白赤ブルー黄色緑の覚

者の浄土が現われるまた「風とともにある心」を神秘的なナ-ディー

23

に集めることができれば24の聖なる秘密の場所と タントラの主神

ダーキニー門番たちが現われる

五つのプラ-ナを完全にマスターできる者あるいはそれを五つの

チァクラに保持できる者は次の利益を得る - 身体が丈夫になる

肌が滑らかになる顔が輝き元気になる そして常にエネルギーにあ

ふれる 高 く厚い壁にさえ阻まれない

赤と白のビンドゥを中央気道に保持することのできる者は次の三つ

の恩恵を得る

① 身体から光線を放つことができ日の光の中で立っても影を放た

ない

(卦 身体を消すことができる

(卦 奇跡を現わすことができる

「風とともにある心」と五つのエレメントの純粋なエッセンスを中央

気道に持ってくることのできる者は次のことができる

(D 石を金に変える

② 水の上を歩 く

(動 火に入っても焼かれない

トウモの熟で雪山を溶かす

(9 遠い宇宙へ瞬時に旅するそら

⑥ 空を飛び岩や山を通 り抜ける

これらの徳の幅と深さは「風とともにある心」の取得の熟練の程度

によって大きく異なる神通力の続 く期間もまた大きく異なる も

しヨーギーが 「風とともにある心」を保持できない場合にはこれらの

徳は消える

ナ-デイ二とビンドゥが浄化されるとヨーギーはあらゆる寄跡を行

なうことができる ビンドゥが安定 し(上のチァクラに)上げられる

と川を止めることができる「風とともにある心」が集中すると見

つめるだけで人を催眠術にかけることができる火元素が制御されると

24

皿 熟あるいはトウモヨーガの教え

太陽を止めることができる ナ-ディーの力で富と数え切れない宝石

を生み出すことができる プラ-ナの力で人を引きつけビンドゥの

力で非人 (愛欲神幽霊悪魔)を引きつけることができる

これらの恩恵と徳を手に入れることができるがこれらはすべて虹

のようにそれ自体の実体を持たない幻影であると理解すべきであるこ

れらの力ゆえに思い上がってはいけない八つの世俗的な利益を寛服し

散漫のないおのずから照らすマハ-ムドラーに集中するべきである

なぜならこれが悟りを深める唯一の方法だからである

簡単にいえば トウモの修行は我々に生まれることのないマハ-ム

ドラーの智慧を悟らせてくれすべての執着と無智からの解放を達成し

すべての 「生篭れ変わり」の世界のナ-ディーの結節を解きすべての

「生まれ変わり」の世界のナ-ディーを智慧のナ-ディーに変えすべ

てのカルマのプラ-ナを浄化し障害のない智慧のプラーナに変えす

べてのけがれたビンドゥを浄化 しそれを楽のビンドゥに変える「二

つが一つになった完全な覚者の境地の虹」を完成する

25

B] 幻身のヨーガの教え

幌想の各期F別においてその3分の1の時rZりをトウモの修行に当てる

lui者の境地の 「完全な楽しみの身体」を追求し幻身の修行を今行な

っているのはすべての衆生を利するためだということを思い起こす

それから喉のチアクラに母神と共に座している赤い 「完全な楽し

みの身体」のグルに祝福と援助を祈る

外側の世界にあるすべてのもの- 家町山川人間動物

身体のすべての器官と感光- は混乱した心の単なる現われでしかなく

与耳の存在やそれ自体の実体はないと考える唇気楼や魔術や夢や

抱や影や露のようなものであるというのはこれらのものは

リアリティーの中には存在しないからだ他に依存 して生じるもの (条

件の生起)はこだまと映った影のようなものでそれ自身の実体は全

牡ないと考える

そして続けてこだまや映った影について考えすべての法則は一

悼的なものであり指や抱のように消え去るものであると考え太陽が

罪ると露がどのようにして消え水が流れ過ぎると抱がどのようにし

て消えるのかを観想する一瞬たりともものが変化せずにいることは

ないすべての法則は虹のように美 しいが実在せずすぐに無に帰し

てしまうと考える さi

lこのように魔術と空の状態について隈想すべきであるこの匝想

の後でさえ深く収づいた執着がすべて根こそぎになるまで共理と魔

柿の働きを観察し続ける

ここまでに述べた修行は幻身のヨーガの土台または錐備である

2

B] 幻身のヨーガの数え

では修行自体を二つに分けて論じよう

1不純な幻身の修行

2純粋な幻身の修行

1不純な幻身の修行

鏡の前に立って自分の映っている姿を観察する- しばらくの間

映っている姿を見る- そしてこの像が様々な要因すなわち鏡

身体光空間などの組み合わせによってある条件の下でどのようくう

にして作り出されたのかを考えるそれは現われてはいるが空である-

つまり依存 して生じている (条件の生起)それ自身の実体のないも

のである

それからその像の現われをその服と装飾品とひとまとめにして観

察しそれが気に入るか気に入らないかを考えるまた急に怒ったふ

りをしたり自分とケンカするふりをしたりしてそれに影響されるか

どうかを観察するこのように修行することによってすべての快と不

快は幻影であり主観的であり自分自身の心によって創 り出されたも

のであることがわかり執着がかなり減少する

次にテープの修行を行なう自分自身で自分自身に対 して心地良

い言葉とそれから気に入らない言葉を連発し録音しそれをひたす

ら聴き続け心が乱れなくなるまで行なう もしこれに成功するなら

賞賛に対 しても非難に対 しても無頓着になり解放を達成する

快不快喜び苦 しみ得ること失うことこれらが同じになる

まで事象の幻影的な性質について静かな場所で一人で院想する この

後で人のいるところに行き人々やその活動の中で修行する もし

まだ快いものと不快なものに好意的 非好意的に反応するようであれ

ばまた一人になりもう一度修行する

27

2純粋な幻身の修行

幻影であるタントラの主神を観想することは完成のヨーガの土台で

あるばかりではなく「中間の生存」において完壁な 「完全な楽 しみの

身体」を達成する方法でもある生起のヨーガにおけるタントラの主神

の観想は次のように行なう

タントラの主神の絵を手に入れ二つの鏡の間に置くそして三つの

像の幻影性を観察するタントラの主神が心の目に恋人のようにはっき

りと現われるまで絵を観想する助けとして使う 修行者はタントラの

主神の全身の完全なイメージを一度に観想しできるだけ長 くそれを

保持するようにいわれる ヴィジョンが消えると今度は身体の部分を

非常にはっきりと観想する頭と顔から始め首胴体手足等を全

身が非常に生き生きとくっきりとするまで観想する

タントラの主神のヴィジョンがはっきりとし安定してきたら一歩くう くう

先に進みヴィジョンを空の状態と同一化させる空の状態の見解のな

い観想はどんなによくても単なるよいイメージにすぎないタントくう

ラの主神の幻影性に関する院想でさえ空の状態の直接認識がなければ

相対的な達成は成し遂げられるが究極的な達成は成 し遂げられない0くう

一方空の状態を知る者はタントラの主神のヴィジョンをすぐに何のくう

自己実体もない投影された心の幻影としで悟る 現われそれ自体が坐くう

であり空と同一化させる必要はないのだと理解する

くう隈想の問はタントラの主神のヴィジョンをおのずから輝 く空の中

に吸収させる隈憩の後ではこの意識性を保ち自分の出会うものす

べてとそれを同一化させる

簡単にいえば生起のヨーガにおいて投影されたタントラの主神のヴィくう

ジョンは顕現する空の真理の一つの表現であり何の実体実存もな

い幻影性の象徴である比倫を使 うなら魔法の魂われ水に映った

月肉と骨のない影瞬間的に変わる寒気楼心に投影された夢依存

して生 じるものから生 じるこだま実存のない幻覚常に形を変える雲

28

B] 幻身のヨーガの教え

美しく生き生きとしているけれども実体のない虹現われたと思 うと

すぐに消えてしまう稲妻突然現われはじける泡はっきりと現われ

るけれどもそれ自体の実体がない鏡の中の像などにたとえることがで

きるだろ一うo

タントラの主神のヴィジョンを難なく楽に安定させられるようになっ

たら今度はそれを宇宙大の大きさに拡大しケシ粒ほどの大きさに縮

め一つから何百万へと倍増するそしてこれらの化身をすべて元の

身体に戻ししばらくそれを隈想する日常の生活においては自分の

経験すべてを覚者の界と同一視し家や町をマンダラ世界を覚者の浄

土すべての人を覚者方と到達真智運命魂方と同一視するまたすべ

ての音がマントラの詠唱であると考えすべての思考が法則の身体の

働きでありすべての望ましいもの楽しみが覚者方への供物であると

考える このようにして修行者は 「生まれ変わり」の世界のすべてのくう

顕現を浄化 しそれをおのずから輝 く空と混ぜ合わせるのである

四つの空あるいは四つの楽を開示するためにはまずプラ-ナを中

くう央気道に入れるすると四番目つまり生来的に生まれた空から

「風とともにあa心」で作られた幻身が現われる これを達成するため

には壷の呼吸を保ちながら「風とともにある心」の象徴であり五

色の光線を放っているブルーのフム (Hu血)字 [亘]を心臓のチァ

クラに観想する これによってプラ-ナが中央気道に入り煙屡気

横などの印が現われ啓示増加達成の光がそれぞれ現われる 同時

にフム字が大いなる光に溶け込むここでヨーギーはできるだけ長く

自分自身を光のサマディの中に吸収する最後にサマディから出るとき

タントラの主神の幻身を 「風とともにある心」と一緒に発射する

これを全部正しく行なうのは難しいと思う者はまず壷の呼吸を保ち

ながらブルーのフム字に集中しこの呼吸の溶解のプロセスを練習する

29

《幻身の一般的復習》

「生まれ変わり」の世界と 「煩悩破壊」の世界のすべての事象 (法則)

にはそれ自身の性質がなくゆえに幻影である しかし魂の執着

混乱区別する想念によって事象は真実であるように見えるこの敬

着と混乱を払うためにすべての法則の空性を観察し魔術に関する真

理を学ぶべきであるこれが幻影性の一般的な原理である

タントラの幻身のヨーガの背景となる原理は次のようにまとめるこ

とができる 粗雑でカルマに支配された人間の身体の中に人の執普

と混乱で隠された覚者の身体の純粋な精髄が存在する幻身のヨーガのくう

サマディの修行を通してこれらの執着と混乱が徐々に払われ輝く空

の智慧が認識される その結果「生まれ変わり」の世界のプラ-ナ

ナ-ディービンドゥは浄化され人間の身体は虹のような覚者の境地

の幻身へと変化する

幻身のヨーガの中心となる修行は生来の光を開示しそれに続いて

「風とともにある心」を通して幻身を轟射することである

この修行の間ヨーギーは何も存在 しないという感じを強く持つoこ

の経験は完全な解脱に到達するまで深まり続ける

30

【ヨ 夢のヨーガの救え

B] 夢のヨ-ガの教え

夢の認識は夢のヨーガの実践の中核をなしているこれを獲得す

るためにはまず自己の鮮明な自覚性を患らせる原因のすべてを取 り除

かなければならない自iL性を負か1ている支配的な原因とその解毒剤が

以下に簡単に述べられる

(》 タントラの戒を破った者は夢を認識することができないこ

の場合ヨーギーは罪を油められ神聖になされた約束の戒を回

復するために自己の違反をザンゲしヴアジラサ ノトヴ7のマン

トラを実践しなければならないまた彼は自分のグルもしくは

祈りを通 して新しいイニシエーションを得るよう努めなければな

らない

(参 グルおよびタントラの教えに対してほとんど信のない者は夢

を認識するのが困難であることに気づくこの場合信を強めるよ

う努めなければならない

(参 物質的な利益に食欲な者は夢を認識することができないこ

の場合彼は自己の物質的な所有物を布施しこの生に執着する

ことをやめなければならない

O(む ビンドゥを失った者身体をけがした者は夢を認識すること

ができないよってビンドゥを保ち括静でない人間食べ物

秩所との交わりを避けるよう懸命に努めなければならないもし

どうしてもそれらと交わらなければならない場合矯正手段として

クリヤ ヨーガを行なう必要がある

(9 もし心が雑念でいっぱいであったり夢を見たいという思いが

3

弱い場合夢を認識することができないこの場合独居 し成就

に対する自己の志と確信を強めるよう決意しなければならない

⑥ 自分の見るもの聴 くもの触れるものはすべて夢の中のこと

であると日中絶えず考えるならば夜夢を認織する機会を大いIに増大させる

夢のヨーガに取 り組み始める前にまず一般的な準備修行を終了しな

ければならない次に各期間の3分の 1をトウモの修行に3分の2

を喉のチァクラに 「種子」音節を観想することに費やす この観想は

夢を生み出す優れたテクニックである

まず喉のチァクラに座している赤い身体のグルに夜夢を認識す

る手助けをしてくださいと懇願する次に4枚花弁の蓮華を喉のチァ

クラに観想 しその中心に赤いオーム (Orb)字 【歩 ]正面の花弁に

青いア (A)字 [3T ]右の花弁に黄色いヌ (Nu)字 [弓 ]後方の

花弁に赤い夕 (Ta)字 [可 ]左の花弁に緑色のラ (Ra)字 [て ]

をすべて非常にくっきりと鮮明に観想する

喉のチァクラに赤いオーム字を観想 し壷の呼吸をできる限り長く煤

持することによって上記の内容を簡素化することもできるあるいは

各呼吸で 「オーム」を長く心の中で唱えることもできる

ある者はこれは寝ている間にのみなされるべきであるというかも

しれないこの発言は正しくないなぜならもしそれが昼間主要な隈

想として扱われるならば素早くかつ容易に 「風とともにある心」を喉

のチァクラに集中させることができその結果もっとたくさんのもっ

と鮮明な夢が現われるようになるからであるそれに加えてこの実践くう

はまたプラーナが中央気道に入り四つの空を開示する手助けともな

ヨーギーは絶えず目覚めた状態で自分の見るもの聴 くもの触

れるもの考えるもの影響を及ぼすものすべてが夢の中のことであ

ると考えなければならないまた豊かな食べ物や飽食を避け激しい

32

B] 夢のヨーガの教え

活動で自己をすり減らすことのないようにしなければならない手短に

言うとヨーギーはプラ-ナの力と強い意志力と夢を認識する他

の方法とを一つに合体させるよう努めなければならないのである

くう夢を認識する主要な方法は四つの空を開示するためにプラーナを

中央気道に至らせることである これが生じたならそれらと一つずつ

同一化しなくてはならないそして夢が現われるのを待ち夢を認識

するよう努める この実践の詳説は後に行なう

夢を観察する最も良い時間は夜明けから日の出の問であるなぜな

らそれは食べ物が消化され休息は十分で眠気は深くなく心は比

較的鮮明な時間帯だからである しかしほんの浅 く眠るだけの人は

夜の間にこれを実践することも可能である

ヨーギーは眠りに落ちる前に夢を認識しようという決意と確倍を

少なくとも7回多い場合には21回行なう しばらく喉のチァクラに

四つの基調音節を観想し次に壷の呼吸をゆるやかに保持 しながら

赤いオーム字のみに集中する

長い継続 した眠りは避けなければならないその代わり回数を増や

して短時間眠るように努める 目が覚める都度直前の眠りの間にう

まく夢を認識したかどうか振 り返ってみる必要があるもしうまくいっ

ていなかったら次に眠る前に真筆な祈 りを捧げる

もしもこのすべての後にもまだ夢を認識できないならば起き上

がって部屋の中のもの椅子やテーブルベッド衣類絵画を観察

しそれらがすべて夢の中のヴィジョンであると考えるこの感覚を失

わずにもう一度眠りにつく

極度の眠気のために夢を認訊できない人は身体全体と部屋中に満ち

る光線を放ち輝 く赤いオーム字を喉のチアクラにあるいは輝く白

いビンドゥを両眉の真ん中に観想する ごく浅く眠る傾向の人は青い

フム字か青いビンドゥを秘密チァクラに観想する

33

上述の教えのすべてを怠惰でなく実践しながら依然として夢を認識

できない人は独居に引きこもり衣服をすべて脱 ぎ捨て飛び跳ね

踊 り裸で走 り回り

「これは夢だ夢なんだ」

と大声で叫ぶべきであるさらに危険な崖っ淵に行き疎い地の底

をのぞき込み同じことをする それでもまだ夢を認識できないとした

ら自己を恥 じるべきであるそして懸命にグルとタントラの主神に

祈るべきである そして喉のチアクラの位置に次第に速度を増して

回転する円形の鋭い刃を観想 しそれが電動ノコギリのように全身を上

下して身体を肉片と灰とに薄切 りする様を観想するそれらを覚者方

とおなかを空かせた有情の魂に布施をするその後識別的な思考を

持たずにマハ-ムドラーについて隈想を行なう

夢をときたま少しの間だけは認識できてもいつもというわけでは

ない人は実践がまだ足 りないと気づくかもしれないこれは特に夢

の認識の直後に急に目を覚ました場合に当てはまる その場合はこ

の傾向に対して繰り返し自分自身に諭し夢の状態にとどまっていたい

という欲求を強めなければならないたとえ目が覚めても日を開けず

逆に夢を見続けるようにもしくは心臓か秘密チァクラに集中するよう

試みるべきである

どんな原因で夢から急激に覚めてしまうのか注意深 く調べてみなけ

ればならない極度の緊張が原因ならもっとリラックスするように物

音が原因ならもっと静かな場所で眠るように寒さや熱さが原因なら

もっと厚着をしたり薄着をしたりなどすべきである ある教えでは育

定的力と否定的力である赤と白のビンドゥの間に座っている自分自身を

観想することが助けになると述べている また壷の呼吸を保持しなが

ら青いフム字を喉のチァクラに観想するのも助けになるといわれてい

要するに夢を認識できない理由を発見すべく常に努力ししかる級

34

団 夢のヨーガの数え

に適切な矯正手段を講じる 例えば眠気がひどい場合には赤か白の

ビンドゥを喉に観想するかあるいは両眉の真ん中に放射する輝く光

を観想する警戒心が強すぎたりすぐに日が覚めてしまう場合には

青か黒のビンドゥを心臓か秘密チァクラに観想する夢が鮮明でない

場合には赤いビンドゥを喉のチァタラに観想 し輝 く光を放射 しなが

ら全身のすべてのナ-ディーを覆っていると観想する

怖い夢を見たときヨーギーは

「これは夢だ夢の中で火に焼かれたり水に溺れたりすることがある

だろうかこの動物や悪魔やそういうものがわたしに害を与えること

があるだろうか」と言って不当な恐怖心から身を守るこの意識を持ち続け火を踏み

つけたり水の中を歩いたり大きな火の玉に変身して恐ろしい悪魔や

獣の心臓に飛び込んで爆発させたりすべきである

夢をかなりしっかりと堅実に認識できているヨーギーは「夢の トラ

ンスフォーム」の実践に進むこれはつまり夢を見ている状態で鳥

虎ライオン神聖天国王家岩林や自分の望む何にでも変身し

ようと試みることであるこの雫践が安定したならば今度は様々な

形状のタントラの主神の身体座っていたり立っていたり大きかった

り小さかったり等に変身する同じように夢の中で見ているものを別

の対象物に変化させる例えば動物を人間に水を火に大地を空間

に一つを多数に多数を一つにと変化させる 例えば上半身からは

火下半身からは水を放ったり太陽と月を踏みつけたり身体を何百

万何十億と増やして宇宙全体をいっぱいにしたりといった種々の神過

力を働かせる

夢のヨーガの実践の主要な目的の一つは「中間の生存」の状態で

そしてこの生の中で幻身を実現する手助けをすることである これをくう

獲得するためにはまず 「眠りの四つの空」を認識 しなければならないくう くう

次に第四の空あるいは生来的な空から「風とともにある心」が作 り

35

出したマンダラのタントラの主神の幻身を瞬時に投影しその後にマくう

ンダラとタントラの主神をもう一度大いなる空に溶け込ませる これは

要するに夢のヨーガで実践される 「生起」と 「溶解」のプロセスであ

るl

この後以下に示した 「覚者の国-の旅」を実践する

自分がタントラの主神になったと観想 し流れ星のごとく瞬時にイ

ンドラの天あるいはどこか他の 「生まれ変わり」の世界の天に至る

そして戻る前にその場所を観察する これが安定 したならば次に

「覚者の浄土」の一つに例えばヴァイローチャナやアミタ-バや

その他の 「浄土」に旅する これも同じようにほんの瞬時のうちにな

される 「覚者の浄土」に至ったならば党者に敬意を表わして布施を

し覚者の説法を聴 く

最初のうちヴィジョンと経験はあまりはっきりとしないが自分が

夢で見たものは本物の 「浄土」そのものなのだと堅く信 じる なぜな

ら「生まれ変わり」の世界も 「煩悩破壊」の世界 も結局は夢にす ぎ

ないからであるこのように実践するうちにヴィジョンは徐々に徐々

に鮮明になってゆくはずである

もしある者が 「幻身のヨーガと夢のヨーガに何か違いがあるので

しょうか」と尋ねたならその答えは両者は基本的に同じであるが

夢のヨーガは幻身のヨーガの補足と見なされているということである0

一つは幻身を生み出すために使われもう一方はそれをさらに完全なち

のにするために使われるのであるまた「覚醒」状態の光から生 じる

幻身は夢のそれよりももっと深遠なもっと微細なものであること

を知るべきである とはいえ二つのヨーガは互いに相補い合うもの

として実践される なぜなら夢と覚醒の状態の二分性の中に顕現 した

時間への固執は究極的にはこのようにして征服されるからである

これら二つのヨーガを合体 した実践によって人は 「生まれ変わり」

の世界の習慣的な思考を浄化するようになるすべての物事は心の顕現

36

B] 夢のヨーガの数え

であり心は夢と同様それ自体では実体を持たないものであると悟る

「生まれ変わり」の世界も 「煩悩破壊」の世界も実在 しない屡気楼であ

りそれらは何も束縛しないし何も解放しないと知る自己の粗雑と

微細純粋と不純な愛着のすべてを洗い清める そして最終的に覚者

の境地の魔法のような 「完全な楽しみの身体」を明らかにするようにな

37

B] 光のヨーガの数え

どのようにして光を認識する

か位省をすべて取 り除き光を認識するために望ましいすべての粂件

を集めるための蟹備段階の修行においてたどる段階は夢のヨーガと同

じである しかしさらにヨーギ-は良い栄養になる食物を取 り身

体をマ ノサージし非常に静かな場所に住み自己のビンドゥを保存 し

常に柔和でリラックスしていなければならないo幌想の各々の期間に

おいてその3分の 1の1馴 Iほ トウモの修行に耽やし3分の2の時rll

ほ光のヨーガの修行に数やさねばならない

投初に心臓のチアクラに母神と共に座っている青いヴ7ジラダラ

を観想 しヴアジラダラに 「生来の光を開示 してください」と祈るべき

であるそれから心臓のチアクラに市い7ム字を観想 し壷の呼吸を

煤つかまたは心の中でフム字を長 く唱えるべきであるそうすると

外側の世界がすべて彼の身体に溶け込みその身体がフム字に溶け込み(

)そのフム字がナーダに溶け込みそのナータが大いなる空に溶け込むく

つ彼は空について阪想 し息を保つべきであるこのサマディから立ち

上がるとヨーギーは再びタントラの主神の幻影の身体を観想する

「これは夜にのみ行なうべきだ」と間違って主張する人がいる し

かし実際はこれを九一日通 して修行すると「風とともにある心」 を

習得する可能性が大いに増 し光の啓示が安定するその結果睡眠中

に光を認識するのがずっと容易になる

さらに同時に保息をすることによって大いなる利益が加わる

他の方法で光を認識することは非常に難 しいしそのようにして認識した

3

E] 光のヨーガの教え

光は長く持続 しないこの修行に従う人は必ずプラ-ナを中央気道にくう

もたらし四つの空を開示するそれゆえこれが 「光のヨーガ」とい

う最も重要な修行なのである

〈睡眠中に光を保つこと〉くう

昼間にプラ-ナを中央気道にもたらすことによって四つの空を順

番に開示できる人は眠りに落ちる直前に心臓のチァクラにあるフム辛

に集中すれば睡眠中にもそうすることができる

光を 「保つ」のに一番いい時間は睡眠の最も深い夜 (の真ん中)で

はなく夜明けまたはいつでもいいから睡眠の浅いときであるそおう が い

して一番いい姿勢はライオンの横臥位である

ここで光のヨーガの修行で不可欠な二つのことは心臓のチァクラ

の蓮華の五つの花弁にある五つの基調音節 (Hu血ANuTaRa)

を観想 し息を保つことである

眠りに落ちる前にヨーギーは啓示増大達成の段階の後で

「生来の光が生じたときに必ずそれを認識するぞ」と繰 り返 し繰 り近

し21回考えるべきである それから身体全体がフム字に溶け込みフ

ム字が光に溶け込むことを観想しそれに集中する 少し眠たくなった

らア字に集中する かなり眠くなったらヌ字に集中する非常に眠

くなったらタ字に集中する 眠りに落ちそうなったらラ字に集中す

る眠りに落ちながら(または気を失いながら)フム字に集中する

初め最初の三つの音節に集中した直後に眠りに陥る傾向が強いので

最後の二つの音節に集中するのが難しいと思うかもしれlない しかし

繰 り返し修行することによって徐々にできるようになる睡眠という

気を失った状態で意識をとどめられない人はサマディの力をもっとつ

けるように昼間に一生懸命修行すべきであるこれによって気を失っ

た状態で意識をとどめ光を少し見ることができるようになる

39

ある教えにはまだ光を認識できなければ三日三晩眠ることを放秦

してからもう一度やってみるべきだと述べられているくう

四つの光または空すなわち啓示の光増大の光達成の光坐

来の誕生を順番に開示できる人は粗雑な 「生まれ変わり」の世界の忠

考と微細な 「生まれ変わり」の世界の思考の両方を取 り除き識別するそら

心を超越することができるそうすると要一つない空のように透明で

澄みわたった本物の睡眠の光に直面するO これがとびきり上等の経験

すなわち完全な光であるこの次には「まあまあ」の経験とか「少なくう

い」光と呼べるようなものがあるここではヨーギーは四つの空を

順番に認識できないかまたは「生まれ変わり」の世界の顕現をすべ

て取 り除くことはできないがひどい眠気を克服し透明な光り輝く空

性を明確に識別することができる

この次には「劣った」経験があるここではヨーギーは 「完全な」

光も 「少ない」光も経験 しないが夢が生じる前の眠りの状態で澄ん

だ透明な心を経験する昼間の修行で安定したサマディを達成 したら

その力は眠りと夢の状態も含めて昼と夜を通じて行き届 くその場

合ヨーギーは(原則として)夢を見ないもし見ることがあったと

してもそれをすぐに認識できる しかしこれは睡眠の光ではなくて

睡眠の状態でのサマディの経験でしかないと言うグルもいる確かにそ

うかもしれないがそのように修行すれば光を認識する機会を本当に

増大させることができすぐに 「少ない」光を見るであろう

光を保つ方法は多くあるが上述の教えでこの目的のためには十分

である ヨーギーは自分に最も役に立つ特定の教えに従うべきである0

くう《四つの空についての説明〉

くう四つの空または四つの光または四つの楽は光のヨーガの経験の

中核である これらは目覚めた状態の昼間の修行でプラ-ナを中央

気道に集めることによって引き起こされる そうできる人は特に四香

40

B] 光のヨーガの教え

くう くう目の空すなわち生来の光に集中すべきである この四つの空を認識

する方法は以下のとおりである

夜の光のヨーガの修行で最初に心臓のチァクラにある蓮華の花弁の

一つにあるア字に集中する この修行によって五大元素のプラ-ナが

中央気道に集中し煙寮気楼蛍の光などが順番に現われる眠気を

感じたらヌ字に集中するするとますますプラ-ナが集まり粗雑くう

な区別する思考が崩壊 し初めの空すなわち啓示の光が現われるそそら

うすると要一つない空に明るい月の光を見ているかのような感じを

経験する

もっと眠たくなったらタ字に集中しより多くのプラーナが集まりくう

微細な区別する思考がすべて崩壊 し二番目すなわち極端な空 (別名そら

増大の光)が現われる そうすると雲一つない空に明るい太陽の光

を見ているかのような感 じを経験する

とても眠くなったらラ字に集中するそうするとすべてのプラ-

ナが集まり最も微細な区別する思考のほとんどが崩壊し三番目すくう

なわち大いなる空 (別名 達成の光)が現われるそうすると深い雲

一つない天空にすべてを包含する暗闇を見ているかのような感 じを経

験する

最後にフム字に集中している間に眠りに落ちる (または気を失う)

と達成のすべてのプラ-ナと最も微細な区別する思考のすべてが崩くう

壊 し四番目すなわち完壁な空 (別名 生来の光)が現われるそそら そうきoう

う すると夜明けの澄んだ空の蒼等を見ているかのような感 じを経験 したそがれ

太陽月黄昏という三つのけがれのすべてが彼から離れ去るこれくう

らがヨーギーか認識 し修行 しなければならない四つの空すなわち

睡眠の光であるくう

最初この四つの空をすべて認識することはで きないかもしれないが

途切れることのない根気強い修行によってついには認識するようになくう

る四つの空を 「保つ」ことに熟達 していない人は浅い睡眠の間に

41

ヨーガを修行すべきである 熟達している人は深い睡眠のときにその

修行をすべきである 規則正 しいプロセスで光を保つことにまだ熟逮

していない人は逆のプロセスで行なうのが難 しいと感じるだろうす

なわち生来の光から三番目を保ち二番目をそれから一番目の光-(

とであるそれゆえ正 しいプロセスが基本であり非常に重要なので

ある

プラーナの乱れによって光のサマディから出されそうになったら

心臓のチァクラのフム字に集中してサマディをもう一度安定させるべ

きである これがダメなら「少ない」光について隈想すべ きである

「少ない」光から出されそうになったら夢の幻影の身体の修行をしよ

うとすべきであるしかしこれをきちんと行なうためには昼間の修くう

行でプラ-ナを中央気道に集め四つの空を開示できなければならない

この段階に到達 して初めて夜光を完壁に保つことができる修行

の進んでいないヨーギーは一番目と二番目の光は認識できるかもしれ

ないが三番目と生来の光を認識することは極めて困難であろう

寝る前に光を保とうという非常に強い望みを生 じさせ(身体全体

を満たしている)輝 く光を発 している心臓のチァクラにあるフム字に集

中すれば「少ない」光を見る機会は十分にある夢のない浅い睡眠の

状態では彼は心の性質を光 り輝いているが空っぽ (不明瞭さのない

透明)であると見なす意識は目覚めているかのように明噺である

にもかかわらず散漫にする思考を取 り除くことができず光 り輝 く意

識も夢と一緒に現われるもしこれが起こったらまだフム字に集中し

続け光を安定させるために光 り輝 く意識を保とうとすべきである0

深い睡眠のときに光を認識できない人はがっか りする必要はなく

認識するように再度努力するべきである そうすれば徐々にうまく

いくようになる プラ-ナの乱れのために夢が現われたらこれらのヴィ

ジョンがタントラの主神と彼のマンダラと同じであると見なしそのヴィくう

ジョンをもう一度大いなる空に溶け込ませようとする

42

E] 光のヨーガの数え

「r少ない」光は真の陸眠の光ではない」ということを知るべきである

後者は散漫と区別する思考がすべてない第四番目すなわち生来の

光であるが前者は区別する心と散漫が混ざり合った表面的な光でし

かないしかしこの 「少ない」光を安定させ強めることができれば

最終的には生来の光を保つことに成功する 現在のところチベット

のヨーギーの多 くは対応する〝 光を保つ段階に到達することしかで

きない修行のよくでさる者ですら「少ない」光 しか保つことができ

ないそれゆえこの違いを知っているということは非常に重要なこと

である

《三つの基本的な光についての解説》

タントラの教えによると光は三つのグループに分けることができる

① 起源の光

(参 道の光

(参 果報の光

「起源すなわちリアリティーの光」とは人が気づいていようがい

まいが関係なくすべてのときに存在 して」る生来の光である 睡眠のくう

光と死の光はこの種類に属する「道の光」とは空の状態すなわくう

ちプラ-ナが中央気道に集まったときに開示する四つの光または空

を直接悟ることであるこれはまた「区別しない智慧」- 主観 と客くう

観という二元性を超越 している「生まれていない空」を悟 ること-

とも呼ばれる「果報の光」とは覚者の境地という完全で完壁な解脱

の境地である 「二つが一つになった究極の光」を悟ることである

「睡眠の光」は様々なグループに分類することもできる「対象に面

すること」のない深い睡眠において認識されるものは「深い睡眠の光」と呼ばれる 粗雑な対象と微細な対象によって認識されるものは「F少ないJ睡眠の光」と呼ばれるなど

前に夢のヨーガや教えたように修行者は自分に自信があ り「中

43

間の生存」をマスターできるのかをどうかを観察すべきである こう自

閉すべきである

「わたしの今の悟 りで時が来たときにr死の光J をコントロールで

きるのだろうか 」くう

「四つの睡眠の空」をコントロールすることができれば死のときにくう

「四つの空」を認識できると確信を持つことができるo そq)人にとって

は死は道における非常に役に立つ段階である

よってこの光のヨーガの修行によって「生まれ変わり」の世界に

対する執着と「生まれ変わり」の世界における識別は浄化され「自己

を照らす智慧」を悟る「生来の光の智慧の火」によって不純な習慣

的思考をすべて破壊 し「息子の光」と 「母親の光」を一つにし「生ま

れない光」という大いなる全体にすべてを包含する そうすると完全

な 「法則の身体」と 「形状の身体」を達成し「生まれ変わり」の世界

の終わりまで少 しも努力することなしに数え切れないほどの多くの

方法ですべての衆生を助けることができる

44

6]「中川の生存」のヨーガの救え

回 「中間の生存 」のヨ-ガの教え

1「中間の生存」の数え (1)

(死の象徴

〉1形状一茶姿の集積が崩壊 し始めるとき極度な消耗の程度まで弱

きを感 じる地元素が崩壊 し始めると身体は活プJを失う視党器官

が崩壊すると眼球を動かすあるいははっきりと比ることができない

「大きな蚊の智慧」の元素がJiFi壊 し始めると心は大変暗く鈍くなる

2感光の楽fJ-tが崩壊 し始めるとだるく感 じマヒしたような感じ

がする水元菜が崩壊するときは身体内の分泌が止まるO聴覚の機

能が崩壊するとき聞こえなくなるo「平等の智eu の元素が分解さ

れるとIgぴと苦しみの区別がつかなくなる

3 識別の躯村tが崩壊 し始めるといかなる外的な対象も見えなくなる

火元-兼がJuL)壌するときは消化できない鼻が利かなくなり始めると

上部のプラーナが遅 くなり不規則になる映光の感JltLが崩壊すると

においを区別できなくなるO観察の智慧の元素が分解されると死

にかけている者は周りに立っている身内の者を見分けることができな

くなる

4 構成要素の躯積が崩壊するとき何もすることができなくなる

プラーナの元紫が分解するとき十の租雑なプラ-ナが来たところへ

仰る味光の器官が崩壊するとき舌が撞 く厚 くなる味覚の感光

がなくなると異なる味を区別できないO活動の智yi箕の元素が崩壊す

るとき行為することも意志することもできなくなる

4

別の経典によれば死に関する次の教えがある

1地元素が水元素に崩壊するとき外的なサインは自分の身体を動

かせなくなりそしてあたかもすべての支えを失って倒れそうに感

じることである

「お願いだ立ち上がるのを助けてくれ」

と大声で叫びたい内的なサインは意識が渦巻く煙の雲のように現

われることである

2水元素が火元素に崩壊するときの外的なサインはすべての分泌が

乾き切ることであり内的なサインは意識が移動する賓気横のよう

に現われ白い現われの33の邪悪心の識別する思考がすべて静まるこ

とである

3火元素がプラ-ナに崩壊するときは外側のサインは身体の熱が

大幅に減少し一方で指や爪先はしびれて冷たくなることである内

的なサインは意識が蛍の光の薄暗いスパークのようにして現われ

赤い現われの40の愛著の識別する思考が静まることである

4プラ-ナが意識に崩壊するときの外側のサインは死にゆく人の出

息が大変長 くなり入息が大変短 くなることである 内的なサインは

意識がはっきりとして安定したランプの光のように現われ七つの

黒い迷妄の識別する思考がすべて静まることである

経典によればこれらの死のサインは個人によって一つ一つ順々に

現われたりあるいはすべてが一度に現われたりする

微細な元素が崩壊したら死にかけている人は次のような経験をす

ることになるそら

1意識が 「啓示の光」に崩壊するとき雲のない空に浮かぶ月の光のI

ように光を見る

2啓示の意識が 「増加の光」に崩壊するとき夜明けのように赤っぽ

い草色の一条の光を見る

3「増加の光」が 「達成の光」に崩壊すると完全な暗闇を経験 し

46

6] 「中間の生存」のヨーガの数え

意識を失うそら

4この無意識の状態は再び光の中に崩壊 し夜明けの要一つない空

のような- 前の三つの段階の微細なけがれすべてを超越 した-くう

透明なはっきりとした空が現われるこれが真実の 「死の光」あるい

は 「生来の光」である

異なる元素が次から次-と崩壊 したら最終的にプラーナの元素が

心臓のチァクラで意識に崩壊するその後頭頂のチァタラにある白い

ビンドゥが下降しヘソのチァクラにある赤いビンドゥが上昇し二つ

が心臓で一緒になる赤と白のビンドゥが完全に混ぜ合わさったとき

「死の光」が現われる 六つの世界のすべての有情の魂がそれぞれの

生の終わりに一度死の光を見るのだが残念ながら彼はそれを認読

することもつかむこともできない

《「中間の生存」の出現》

それから逆の順序で死の光から達成増加啓示と順に現われる

眠っていたプラ-ナが動き始め達成の光が現われるそしてすぐにそ

れから増加の光啓示の光と続くそれから80の識別する思考が生じ

その結果 「中間の生存」のすべての幻影のような顕現が現われる

ここでよく論議を呼ぶ質問が起こる

「r中間の生存Jの住人の身体と顔はどのように見えるのか」アサンガの兄弟たちによれば彼らは次の転生の姿をしている しか

し他の人々によれば生前の姿に似ているという 「継承の派」のグ

ルたちによれば「中間の生存」の初めのころの段階では「中間の生存」

の住人の顔と身体は生前のものに似ておりそれからそれが徐々に消え

てゆきそして 「中間の生存」の後の段階になれば次に来る転生の現

われをとるこの理論は理にかなっているだけではなく経典とも一致

している 多くの経は「習慣の身体」の 「中間の生存」状態における

存在は生前にならって形作られることを明確に示 している

47

「中間の生存」の住人はすべての器官を完全に備えてお り再び再

生することが定められている場所以外であれば妨害なくどこへでも旅

することができる 彼は 「生まれ変わり」の世界に属する超常的力を幾

分有しており食物の香 りを食べて生き他の同じ 「中間の生存」の住int

人たちを見ることができるなおここから先の内容については一つ

の例にすぎない

もし 「中間の生存」の住人が悲惨な領域に生まれることが定められ

ているのであれば深い暗闘あるいは黒い雨の夜のヴィジョンを見

るだろう もし彼が幸福な領域に生まれるものであるなら月のように

輝 く白い光を見る

別の経典はこういう

地獄に生まれる者たちにはすべてのものが焼けた木のように黒っぽ

い茶色に見える 低級霊域に生まれる者たちは煙色の色を見る天に坐

まれる者は金色の光を見る 形状の要素に生まれる者たちは白を見る

そして非形状の要素に生まれる者たちは「中間の生存」の経験をし

ない- 彼らは死後即座に非形状の要素へ生まれ変わることになる

しかし低い領域に生まれることが定められている非形状の要素の生令

体たちは再び 「中間の生存」を経験するともいわれている

地元素が妨げられたとき「中間の生存」の住人たちは爆発の雷鳴を

開く水元素が妨げられたとき海の波のとどろさを開き火元素のと

き燃え上がる森のうなりを開き風元素のとき大暴風雨の高いヒュ-

ヒューとなる音を開く

三毒- 愛著邪悪心迷妄- は「中間の生存」の住人が自赤

黒の様々な種類の恐ろしいヴィジョンつまり彼を傷つけるために近づ

いてくる恐ろしい幽霊や悪魔として投影された習慣的な思考を持つ国と

なる

「中間の生存」の住人は次のような性質を持つといわれる

① 身体は抵抗を示すことがなく影を作らないそして一瞬のう

48

回 「中間の生存」のヨーガの教え

ちに多くの土地へ旅することができる

② 他の領嘘の生命体は彼の行為を目撃することができない

③ 透視能力とテレパシーを持つo

④ 太陽も月も星も見ない

(9 生来的な心の記録を見て自分が生前行なった良い行為 悪い行

為のすべてを詳しく見る

⑥ 食物は見るがそれが彼に布施されたか捧げられたのでなけれ

ば味わうことはできない

以上のような説明は行なわれたが個人のカルマは決して同じという

ことはなくまた顕現も大変異なっているのでこれらをはっきりと限

定されたあるいは一定不変のものとして受け入れるのは難 しい多く

の点で 「中間の生存」の状態は夢の状態のようであり非常に不安定で

不確かなものなのである

「中間の生存」の生命の最高の長さは7日であるが もしこの期間に

「中間の生存」の住人が転生をしなければ彼は 「死ぬ」あるいは気絶

して第二 「中間の生存」に即座に生まれ変わる このプロセスは7回

繰 り返されることができるので全体で49日となる

「中間の生存」の住人は次に転生する場所を見るや否やその場所

に恋 しでしまう

湿気と温かさによって生まれ変わる者は壇とにおいによって引かれ

る 虫あるいは卵の形に生まれ変わる者は両親がセックスをしてい

るのを見たとき両方の親に対する大きな変著と邪悪心を抱 く 男性に

生まれるものは母を愛 して父を憎み女性は逆となるこの愛著と那

悪心が生 じるや否や「中間の生存」の住人は直ちに気絶 しそれを知

らないで転生する天の一つに生まれるものは壮麗な天国にあるよう

な豪邸と男女の天使を見彼らを望む

悲惨な領域に生まれる者は多くの恐ろしいヴィジョンを見絶望的

にそれらを避けようとする 洞窟や穴や木に逃れようとすれば彼は動

49

物に生まれ変わる もし鉄の家に逃げようとすれば地獄に生まれる0

「中間の生存」の住人が死ぬときはやはり四段階の崩壊のプロセス

つまりプラ-ナの減退から啓示増加達成生来的な光を通過す

る それから逆のプロセスが始まり生来的な光から達成増加啓

示80の識別する思考プラ-ナのエレメント火--と心と身体の

複合体が完成するまで続 く

《「中間の生存」 での機会》くう

死の際で息子と母の空の光が混ぜ合わさるとき識別をする考えと

いう微細なけがれはすべて鋲まる このとき生起と完成のヨーガを敬

得した修行の進んだヨーギーは完全な覚者の境地とその徳を同時に

達成できる かなり修行の進んだ者しかし素晴らしいマハームドラー

を昼夜修行でさる者また死の光を保てる者は「中間の生存」のヴィ

ジョンが現われるときそれを使っで悟りを進めることができる

この世のすべての顕現は実は 「中間の生存」のそれでありすべて

の 「生まれ変わり」の世界の存在は「中間の生存」の存在なのである

誕生と死の間の期間は「生と死の中間の生存」と呼ばれる 眠 りに落

ちたときから目覚めまでは 「夢の中開の生存」死から再生までは 「中

間の生存」そのものである これら三つの 「中間の生存」においてトウ

モと幻身のヨーガ光と夢のヨーガそして 「中間の生存」と変身のヨー

ガの修行が強調されるべきである

眠っている状態起きている状態の両方で見るもの開くもの触

るもの行動するものはすべて「中間の生存」の状態であると考える

べきであるこの教えを繰 り返し続けて修行することは優れた 「中間

の生存」の準備であると認識すべきである

そして死のときが近づいたなら自分の財産 持ち物を三宝に布施

し惜 しみなく布施しすべての執着を切り神聖になされた約束の戒

を厳 しく守 りすべての道に外れたこと罪をザンゲすべきである ま

50

B] 「中開の生存」のヨーガの教え

たもし神聖になされた約束の戒を破ったことがあるならグルあるい

は覚者に再びイニシエーションを与えてくれるように懇願 し破った棉

聖になされた約束の戒を修復すべきである真剣にグルとタントラの主

神に祈 り死の光と 「中間の生存」での幻身を保持できるよう助けを求

めまた法友に頼って死の際で教えを思い出させてもらう

最も修行の進んでいるヨーギーは死のとき溶解のヨーガを行ない

おのずから照らす精髄に集中してそれを死の光に混ぜ合わせる そし

てその光から「風とともにある心」でできた完全な 「完全な楽 しみの

身体」と 「変化身」を生 じさせるよう努力する

マハ-ム ドラーの第四段階に達した非常に修行が進んでいるヨーギー

は死のときに確実に母と息子の光を混ぜ合わせることができる この

ときカルマの身体顕現心のすべてのきずなが切れ覚者の境地の

徳がすべて完成する彼らの心は法則の身体になり身体は智慧の身体

になり土地は完成と純粋さの土地になる

かなり修行の進んでいるヨーギーも最も進んでいる者たちと同じよ

うに修行するべきであるもしこれに成功すれば彼らは 「中間の生存」を通らないで転生できる そうでなければ真剣に覚者の浄土に生まれ

るように祈 り変身のヨーガの教えを適用すべきである

死の光も幻身のヨーガも保持することめできない劣ったヨーギーは

心の集中力を喚起 し確実な理解と揺るぎのない自信を持って教えを逮

用 し死と 「中間の生存」の挑戦に立ち向かう解放を得るために死と

「中間の生存」の機会を利用することができない者はカルマによって

もうー度 「生まれ変わり」の世界に生まれることを強いられる これを

防ぐためには次の指示に従う

「中間の生存」にいる者がその者にとって最 も魅力的な場所に来た

ときそれをタントラの主神のマンダラだと観想する 男と女の性交を

見て愛著と邪悪心が生起 したら自分自身に注意を喚起 してこれが

覚者が現わした父と母の第三イニシエーションだと考える 楽と空の経

51

くう験を受け入れ愛書も邪悪心も幻影で空であると見る

くうこのように空の状態の見解を強調することによって「生まれ変わり」

の世界から永遠に自分を解放できるかもしれないもし 「中間の生存」

にいる者がこれをうまく成し遂げ最初の7日間で再生を逃れることが

でき為ならそれに続 く7日間あるいはその後に同じことを成し遂げ

ることは難しくない彼はタントラの主神の浄土に生まれ道-の帰依

を完成するだろう

もし 「中間の生存」にいる者が覚者の浄土に生まれたいと思うなら

そこに生まれたいという強い願望を培わなくてはならないこれは非育

に重要であるそして変身のヨーガの教えを適用すると一騎のうち

にその浄土に生まれる

「中間の生存」ヨーガの恩恵は次のようにまとめられる

(ni 「法則の身体」は死のときに実現できる

② 「完全な楽しみの身体」は 「中間の生存」で

③ 「変化身」は肉体化するときに実現される

これはまた覚者の三身の成就に導く道とも呼ばれる

2「中間の生存」の教え (2)

《崩壊の諸段階》

人間は25の粗雑な対象- 五つの集積四つの元素六つの感覚要

素五つの対象五つの基本的智慧- が崩壊することによって必ず

死ぬ

死のプロセスには八つの段階がありそれには25の要素の崩壊が含

まれる22の要素は最初の四つの段階の間に崩壊する残 りすなわ

ち識別の集積 意識の感覚 諸現象の性質を悟る基本的智慧は最級

の四つの段階の間に崩壊する

52

B] 「中間の生存」のヨーガの教え

図1 25の粗雑な対象

5つのとらわれfの集報 53の基本的魯魚 四大元素 6つの感覚事案 5うめ対魚

形材 窄準 二 基本的鋲のような智患 也 日の感

覚 形状-容姿感 車 基本的な平等の智

憩 水 耳の感覚 声蓑 壷 基本的な

分析の智患 火 鼻の感覚 香り痕由の構成 基本的な活動を 風 舌

の感覚 味達成する智患 身の感覚 接

触敗 軍 基本

的な諸現象の性質の智愁 意識の感覚図2 8つの崩壊価 白の崩噂空重BO油 填 ー3番白の崩薮 iIi春日重油 墳一J

1 帝敬す二

る奮寮 形状-容姿 感 覚 弛 別 経験の構成

元 素 地 水 火 風博 労要素 T 日の感

覚 耳の感覚 舟の感兜 舌と身の感覚対 慶

目に見える形状-容姿 士PJ 香 り 味と

接触基本地軸 基本的 基本的な 基本的な 基本的な活動を鏡のような智慧 平等の智患 分析

の智恵 達成する智患崩壊寸を5帝P

の崩壊 there4や畢日申申墳 7寧日の崩壊 や番

〈一番目の崩壊〉

最初に形状一容姿の集積の段階の五つの現象が自然に崩壊するす

なわち形状一容姿の集積のような智慧地元素目の感覚生命体の

中にある目に見える形状一容姿である形状一容姿の集積の崩壊の外的I

な印として手足が前より小さくなり身体が弱く力がなくなる

この大きさと力の減少は普通老齢とともに訪れる顕著なかたちである

基本的な鏡のような智慧は鏡に像が現われるのとちょうど向 じよう

に多くの対象が同時に明確に現われる通常の意識であると説明されて

いるこの崩壊の外的な印として視界がハツキリしなくなり暗くな

地元案の崩壊の外的な印として身体が非常に細 くなり手足がだら

んとし身体が地面の下に沈んでいっているような感じがする

沈んでいく感覚は「持ち上げてくれ 」と叫ぶほどである

目の感覚の崩壊の外的な印として日を開けたり閉じたりできなくな

生命体の中にある目に見える形状-容姿の崩壊の外的な印としてつヤ

身体の艶が減少し力が尽きる

この五つの崩壊の内的な印は「屡気楼のような」と呼ばれる青っぽ

い現われが生 じることであるこれは太陽の光が夏の砂漠を打つとき

の水の現われのようなものである

現われは煙の塊にもたとえられるがたいていは零気横にたとえられる

《二番目の崩壊》

その後感覚の集積の段階の五つの現象が同時に崩壊する感覚の集

積が崩壊するときの外的な印は身体の意識が感覚の意識に伴う楽

苦しみ どちらでもない感覚をもはや経験することができないというこ

とである

基本的な平等の智慧は楽 苦しみ どちらでもない感覚を一つの檀

54

回 「中間の生存」のヨーガの教え

類すなわち感覚として心にとめている通常の意識であると説明され

ている

これは多くの同発語を一つの意味を持つものとして心にとめている意識とし

ても表現されている

この崩壊の外的な印として意識の感覚に伴う楽 苦しみ どちら

でもない感覚をもはや心にとめることができない

水元素の崩壊の外的な印として唾液汗尿血液精液が干上が

口鼻舌喉が干からび歯にはカスが生じる

耳の感覚の崩壊の外的な印として外的 内的な音がもはや聞こえな

生命体の中に含まれている音の崩壊の外的な印として耳の内側の

「ur」という音がもはや生じない

この五つの崩壊の内的な印は「煙のような」と呼ばれる現われが生

じることである これは煙の塊の中にある煙突からうねって出てい

る煙に似ている

《三番目の崩壊》

その後識別の集積の段階の五つの現象が同時に崩壊する 識別の集

積の崩壊の外的な印として両親のような親しい人のことをもはや気

にとめなくなる

基本的分析の智慧は親しい人の個々の名前や目的などに気をとめ

る通常の意識であると説明されている

この崩壊の印としては自分の両親の名前すらもはや思い出せない0

火元素の崩壊としては身体の温かさが減少しそこから食べ物や飲

み物を消化する力が失われる

鼻の感覚力の崩壊の外的な印としては鼻からの空気の吸い込みは弱

くなるが吐き出しは強く長くなり息はまるで一つ一つ積み上げられ

55

ているかのようである

生命体の中に含まれているにおいの崩壊の外的な印としてはいいに

おいも悪いにおいも喚ぐことはできない

この五つの崩壊の内的印は「蛍のような」と呼ばれる現われが生 じ

ることであるこれは煙突から上る煙の-吹きの中に見られる赤いすす

火の粉または穀物を妙るために使われるフライパンの底の煤につい

た赤い火の粉のようである

《四番目の崩壊》

その後経験の構成の集積の段階の五つの現象が同時に崩壊するこ

の集積の崩壊の外的な印は動き回るというような肉体運動をすること

ができないことである

基本的な活動を達成する智慧は今生および来生の外的 世俗的な

活動や目的などそしてまたそれらをどのようにして達成するのかを

心にとめている意識であると説明されている

風の元素の崩壊の外的な印としては10の風- 粗雑な生命を運ぶ風

など- がその住みかから心臓に移 り息が出たり入ったりしなくな

舌の感覚力の崩壊の外的な印としては舌が太 く短 くなりつけ根が

青 くなる

生命体に含まれる味の崩壊の外的な印としてもはや六つの味 (甘さ

酸っぱさ苦さ渋さピリッとした塩辛さ)を経験できない

この時点で身の感覚と接触も必ず崩壊するのでその崩壊の外的な

印としていかなるなめらかさも租さも感じることができない

この七つの崩壊の内的な印は「燃えるバターランプのような」と呼

ばれる現われが生 じることである これはバターランプがまさに消え

んとするとき炎がパチパチするようなものである

56

E] 「巾問の生存」のヨーガの教え

「崩壊の意味」前の元素がどのようにして後ろの元素に崩壊 していく

のかについていうと地 水 火 風という順序で前の元素と関係の

ある風の意識の基礎として働 く能力が撤退し後の元素の意識の基礎

として働く能力がより顕現するのである これは前の元素の後の元莱

-の崩壊と呼ばれているがある一つの元素が別の元素の性質を持つよ

うになるということではない

地が水に崩壊するということは地の風の意識の基礎として働く能力

が退化しそのときに水の風の意識の基礎として働く能力がより顕現

するようになるということを意味するこのようにこれは前者の舵

力が後者の能力へ移動するようなものなので地が水に崩壊するといわ

れているが通常の地が通常の水に崩壊することではないこれは他の

崩壊にも当てはまる

《五番目の崩壊》

四つの元素が崩壊した後意識の集積の段階にある五つの現象が段階

的に現われなくてはならないこれらは80の表示的概念の心輝 く白の

現われの心輝 く赤い増加の心輝 く黒の達成間近の心そして死の

クリアライトの心である

80の概念は三つのグループに分かれ33が白い現われの心を表わし

40が赤い増加の心を表わし七つが黒い達成間近の心を表わす 最初の

グループの概念は対象の乗 り物として働 く粗雑な風の動 きに関係 し

よって白の現われの心を顕現として経験 していない者にとっては

その乗 り物として働く風が赤い増加の心そして黒い達成間近の心と

比べていくらか粗雑な動きをしていると感じられるこの白い現われ

の心に関する推論ができるのは最初の概念のグループが微細から釈

雑へと反対の順序で進んでいるときの白い現われの心の痕跡あるい

は結果だからである

57

この33とは

1大きな欲望の欠如 心は対象を欲さない

2中くらいの欲望の欠如

3小さな欲望の欠如I

4心の行き来 心は外的対象-と行ったり内的対象-帰ったりする

5大きな悲しみ 快い対象と別れることに対する心の苦痛

6中くらいの悲しみ

7小さな悲しみ

8安らぎ心は安らかにとどまる

9概念化 対象のまぶしさによって興智した心

10大きな恐れ 不快な対象に出合ったことによって生み出される恐れ

ll中くらいの恐れ

12小さな恐れ

13大きな執着 快い対象に執着すること

14中くらいの執着

15小さな執着

16とらわれ 愛欲界の対象に完全にとらわれた心

17不善あるいは非知識 善行に対する疑念

18飢え 食べ物を欲すること

19渇き飲物を欲すること

20大きな感覚 快感痛みどちらでもないという感覚

21中くらいの感覚

22小さな感覚

23知者の概念

24知ることの概念

25知られる対象の概念

26個別の識別 何がふさわしく何がふさわしくないかを分析する心

27恥 自分自身が同意しないあるいは宗教的な禁止によって

58

固 「中間の生存」のヨーガの教え

誤った行為を避けること

28慈悲 苦悩からの離別を願うこと

29哀れみ 観察の対象を完全に保護する心

30美 しいものと会いたいと欲すること

31不安 とらわれた心確信がない

32蓄積 所有物を集める心

33嫉妬 他の繁栄によって乱れた心

二つ日の40の概念は対象の乗 り物として働 く中くらいの風に関係す

るよってそれを経験 していない者にとっては赤あるいはオレンジ

の増加の乗 り物として働 く風が自あるいは黒い現われと比べて中く

らいの動きをしていると感 じられるつまり心がより微細になるにつ

れて心の二元性がより少なくなりつつあるということであるこの赤

い増加の心に関する推論ができるのはこの概念のグループが反対の順

序で粗雑へと進んでいるときの赤い増加の心の痕跡あるいは結果だか

らである

この40の概念とは

1欲望 まだ手に入れていない対象に対する執着

2愛著 手に入れた対象に対する執着

3大きな喜び 快い対象を見て喜ぶ心

4中くらいの喜び

5小さな喜び

6うれしさ 欲 した対象を達成 したことによる満足

7歓喜 欲 した対象を繰 り返 して経験する心

8驚き以前生起 しなかった対象について考えること

9興暫 快い対象を知覚 して散漫になった心

10満足 快い対象に対する満足

ll抱擁 抱擁 したいと欲すること

12キス キスしたいと欲すること

59

13吸う吸いたいと欲すること

14安定 変化 しない連続の心

15精進 善に向かう心

16プライド自分が優れていると思う心

17活動 活動を成し遂げることに関係する心

18強盗 富を盗みたいと欲すること

19力 他の軍隊を征服したいと欲すること

20熱意 善の道を修習する心

21大きな困難に対する従事 倣慢さによって悪行に従事すること

22中くらいの困難に対する従事

23小さな困難に対する従事

24激しさ理由もなく優れた者と議論したいと欲すること

25戯れ 魅力的な者を見て戯れたいと欲すること

26怒る傾向 憤慨の心

27善 善行に対して努力したいと願うこと

28はっきりとした言葉と真実 他が理解できるようにそして自

分の事実の識別を変えないで話 したいと願うこと

29非真実 自分の事実の識別を変えてから話したいと願うこと

30確信 非常に安定した意図

31非仮定 対象を保持 したいと欲さない心

32寄贈者 所有物を与えたいと願うこと

33熱心な勧告 怠惰な者に宗教の実践をするように勧めること

34英雄的行為 煩悩のような敵を克服したいと願うこと

35-恥知らず 自分が同意しないあるいは宗教的な禁止によって非

行を避けないで悪行に従事すること

36欺き偽善によって人を欺くこと

37キツさ鋭い良心

38悪徳 邪見解に慣れた心

60

6] rFP問の生存」のヨーガの教え

39非優 しさ他を傷つけたいと願うこと

40不正 不正直

三番目の七つの概念は対象の乗 り物として働 く弱い風の動きに関係

するよって黒い達成間近の心に関してそれを経験 していない者に

それを示す働きをする これはこの概念のグループが反対の順序で釈

雑へと進んでいるときの黒い増加の心の痕跡あるいは結果だからであ

この七つの概念とは

1忘れっぽさ衰えた注意力

2誤り水を寮気樺と思うことなど

3しゃべらない しゃべりたくないと思うこと

4意気消沈 悩む心

5怠惰 善に対する熱意のなさ

6疑念

7中くらいの欲 愛著と邪悪心が同じくらいの心

80の表示的概念とその乗 り物である風は輝 く白い現われの前に崩壊

しなくてはならないなぜなら理解の様式と現われの心のそれは不

一致だからであるまたこの二つの間には粗雑さと微細さに関して大

きな違いがあるので80の概念のような粗雑な心は白い現われのとき

には存在できない80の表示的概念とその乗り物である風が輝 く白い

現われへと崩壊するとき燃えているバターランプのような現われが坐

起する80の表示的概念がその中に崩壊 してしまったときの現われくう

の心自身の印は非常に明るい透明さと空の現われおよび月の光が

充満したけがれのない秋の夜空のような白い様相の光の現われである

この現われの原因に関していえば心臓から上の左右両方の気道の風

がその上の開口つまり頭頂から中央気道に入ったからであるこ

の力によって頭頂の緒がゆるみ父から得た音節ハムが逆さになった

相である [皇 ]白いビンドゥが水のような性質を持っているがゆ

61

えに下に下がるそれが心臓のところにある左右の気道の大童の円

の緒の上に来ると輝く白い現われが生起する このようにこれは

外側から差した月の光などの現われではないのである

これが現われと呼ばれるのは月の光のような現われが生起するからくう

であり空と呼ばれるのは80の概念とその乗 り物である風が存在 し

ないからである

〈六番目の崩壊》

この後現われの心とその乗り物である風が増加の心に崩壊する0くう

増加の心が生起すると空であり 「空っぽ」であるが前よりももっ

と澄んだ赤またはオレンジの現われが太陽の光の浸透したけがれのそら

ない秋の空のように輝く

この原因に関していえば心臓から下の左右の気道の風がすべて管

骨の一番下あるいは性器のところの開口を通って中央気道に入るか

らであるこの力によって宝石 (性器)の中のチアクラの結とヘソ

のチァタラの結が徐々にゆるむこれによってヘソのチァクラの真ん

中にある縦一本の線の短いア [A]の形で存在 している母から得

た赤いビンドゥが上に上がる赤い現われは心臓にある六重の円の

左右の気道の緒の下まで上昇する よってこれは外側から輝 く太陽

の光の輝きなどではないのである

これが赤い現われと呼ばれるのは太陽の光のように鮮やかであるかくう

らで「非常に空」と呼ばれるのは現われの心とその乗 り物 として働

く風が存在しないからである

《七番目の崩壊》

この後増加の心がその乗 り物である風とともに達成間近の心に

崩壊する 最初夜の初めのような濃い闇が浸透 したけがれのない秩そら

の空のような様々な黒い現われが生起する

62

団 「中問の生存」のヨーガの教え

中央気道の中の上と下の風は心臓に集まっておりこの力によって

心臓のところにある左右の気道の六重の円の結がゆるむこれによって

逆さになった音節ハム [卓 ]の様相上の白いビンドゥが降り下の縦

の線の様相の赤いビンドゥが昇る これらは心臓のところの中央気追

の真ん中で子音で終わる (閉じた箱の)様相で存在している赤と白の

不滅のビンドゥに入るこの出合いによって達成間近の輝 く黒い現われ

が生起する このようにこれは外側からやってくる閲の現われ等の

ケースではないのである

これが 「達成間近」 と呼ばれるのはクリアライ トに近いからでくう

「大きな空」と呼ぼるのは増加の心とその乗 り物 として働 く風が存

在 しないからである

達成間近の心の最初の方では対象の感覚があるしかし最後の方

では心は沖象に注意 しておらず闇に困惑して気を失って無意識に

なりそうであるその後非常に微細な風と心から偶発的に生起するす

べての風と心が止まる

注意力のない達成間近な心の最後の部分は普通の状態で初めから

顕現せずに存在 していた非常に微細な風と心の注意力が活性化するま

で続 く これが起こると死のクリアライトが現われる

輝 く白い現われの心の定義は

① 概念の崩壊によって起こりその動きすなわち回復まで続きそら くう

② 月の光の浸透したけがれのない秋の空のような輝く白い空の

現われが現われ

(卦 何の租雑な二元の現われも現われない心の意識である

80の概念は崩壊しているが現われの心は概念的であるOより微細な多様性はあ

るが二元である散漫ではないが心象的な要素がありゆえに概念的である

一方クリアライトの心は完全に非概念的で非二元である

現われの増加の心の定義は

(》 概念の崩壊によって起こりその動きすなわち回復まで続 く

63

そら

(参 太陽の光の浸透したけがれのない秋の空のような輝 く赤い空の

現われが生起する

(卦 どんな粗雑で二元の現われも現われない心の意識である

達成間近の心の定義は int

① 概念の崩壊によって起こりその動きすなわち回復まで続くそら

(参 夜の初めの濃い闇の浸透したけがれのない秋の空のような輝くう

く黒い空の現われが生起する

どんな二元の現われも現われない心の意識である

《八番目の崩壊〉

達成間近の心がクリアライトに崩壊すると注意力のない達成間近

の心の二番目の部分が一掃される粗雑な二元の現われがみじんもないくう

明るく透明な空の現われが現われる これは三つのけがれすなわち

月の光 太陽の光 闇のない自然な秋の夜明けの色のようであるこくう

の現われは直接に空を認識するサマディの意識のようである

クリアライトの現われの原因は白と赤のビンドゥがそれぞれ心臓で

白と赤の不滅のビンドゥに溶解し中央気道のすべての風が非常に級

細な生命を運ぶ風に崩壊するからであるこれによって最初から顕現

しない状態で普通に存在していた非常に微細な風と心が顕現しそれ

によってこのような現われが現われるよってこれは外側からの空っそら

ぽの空のような現われのケースではない

これは「死のクリアライト」そして80の概念現われ増加達成くう

間近がなくそれを乗 り物とする風もないゆえに「すべて空」 と呼ば

れる これは実際の死である

これは基本的な真実の身体である真実の身体へと変化していくため

の浄化の土台であるがゆえにそう呼ばれる「空っぽ」は基本的な自然

の身体と呼ばれるそしてそれを対象としてとる心は基本的な智慧を

認識す _-真束の身体と呼ばれる

64

固 「中間の生存」のヨーガの教え

ほとんどの人間はクリアライトに3日とどまりそれから白と赤の構

成要素の印が起こる

血と癖が少 し鼻と性器から現われるこれは心臓で崩壊 したビンドゥの浄化 さ

れなかった部分である

しかし肉体的な構成要素が病気によってひどく消耗している場令

には何日経っても赤と白の構成要素の印は起こらない

このような人は一日もクリアライトにいることはないかもしれない

また高いあるいは低い悟 りを持つヨーギーの場合にはクリアラ

イトと真実の身体を混ぜ合わせることができこの状態に普通よりも長

くいたりまたその期間を短くしたりすることができる

65

固 変身のヲ-ガ (意識を移し変える)の教え

変身のヨーガ (意識を移 し変える)は意識を覚者の浄土にある

いは高い誕生の世界に運ぶために編み出された数えである死の光

および 「中間の生存」の幻身を保つことのできる修行の進んだヨーギー

にとってはこのヨーガが必要であるoこれは非prime削こ重要であるO生起

のヨーガを取得 した者そしてある程度プラーナとナ-ディーそして

マハームドラーの見解を取碍 した者がこのヨーガを修行するのに適し

た者であるOこれを行なうことができない省も少なくともカルマの法

則に強い信を持ちこの修行の意味とプロセスを完全に理解すべきである

そして先に述べた壷の呼吸と ト〉モが鞭FJlなくできるようにな

らなくてはならない

(変身のヨーガの修行の仕方

)変身のヨーガの観想と訓練は次のように行なう

自分自身のタントラの主神の身体の中に中央気道を観想 し八つ

のフム音節が身体の八つの出口 (二つの耳二つの目_hLロ肛門

性器)をそれぞれ預っていると観想するoこれは唐瓢がこれらの門

から出ていかないようにするためである そ

らそれからタントラの主 神が自分の前方上の空に座っていると観想

するそしてブルーのフム字を心臓のチアクラに観想し五色の光を放

っていると観想する次に壷の呼吸を維持しその力を使って7ム字杏l=こ

中央気道を通 して「神聖天への開稚 (ブラフマランドラ)」まで一気

に打ち上げるそして同時に大きな声で 「ヒクリ と叫び打ち上げる力

6

回 変身のヨーガ (意紙を移し替える)の教え

を強めるフム字を 「神聖天への開溝」に一秒保ち優 しく 「カ」 と

ささやいてそれを心臓のチアクラまで降ろす止める前にこれを7

回繰 り返しそしてまた始める 数回行なったら走りながら 「ヒク」そら

と7回叫んでフム字を身体の外に出し自分の前方上の空にいるタン

トラの主神の心臓に入れる そして優 しく低い声で「カ」と7回続け

て繰 り返すこのようにしてフム字を自分の心臓のチァタラに返す0

これを1日に4回行なう者は数日後に次のような経験をする-

頭頂がひどくかゆくなり熱 くなるそして真ん中に盛 り上がりがで

きそこから黄色の液体が分泌されるもしこれらの症状が起こった

ならこれが成就の印であると思ってよいこの後この修行をやめ

一カ月に1回か2回行なう しかし頻繁に覚者の浄土に生まれるとい

う強い発願を行ないそこに行く確信と望みを強める

《変身のヨーガの応用》

死の印がすべて現われ命を延ばすことがこれ以上できない場合変

身のヨーガを行なうまだ死ぬ時期が来る前にこれを行なう者は大き

な罪を犯すことになり地獄に落ちる

死の際のこのヨーガのテクニックは先に述べたものと同じである0

一つの違いは中央気道の上部と 「神聖天への開溝」を非常に大きく

そしてふさがれていないと観想することである

ここでフム字を心臓のチァクラに観想し全力を使って 「ヒク」 と

叫ぶ瞬時にフム字は中央気道を上がり「神聖天への開溝」を通ってそら

あっという間に自分の眼前の空にいるタントラの主神の心臓に達する

もしこのときにすべてが暗くなりプラ-ナが吹き出し頭頂がかゆ

く痛 くなるならこれは身体を抜け出して覚者の浄土に行 くという

確実な印である もしこのような印が現われない場合にはフム字杏

降ろし休んでからもう一度 トライするこの印が現われたら「ヒクリ

と21回から25回叫び続ける そうすれば絶対に覚者の浄土に生まれる

67

友人親戚など死にかけている人につき添っている人は骨変身

のヨーガの教えを思い出させその確信と倍を強め彼のために祈 り

彼を助ける

生きている間このヨーガを修習する機会のなかった者は次のようI

にする

死が近づいたなら祈 り供物を捧げザンゲし覚者方の前で願い

を言う 覚醒の心を生じさせすべての邪悪な想念を断ちすべての執

着を切るライオンの横臥位になる覚者の浄土に生まれたいという真

剣な願いを生じさせ変身のヨーガの教えを適用するこれを知らない

者は知っている者に簡単に話してもらう そのような人もいない場令そら

には単に自分の前前方上の空にいるタントラの主神の心臓に集中

する そして「ヒク」と21回叫び続ける このようにして意識を覚

者の心臓に放 り投げる

もし死につつある人の頭を優しくなで「メンラ (薬師愛欲神)」と

繰 り返すなら8人の到達其智運命魂方がやってきて死につつある人

の意識を覚者アミタ-バの西の浄土に導いてくれる

動物が死んでいる場合には「ラトナクータ」を繰 り返すその動物

の意識は高い世界へ生まれる

死の光と 「中間の生存」の幻身を認識できないけれども高い世界に

生まれるために変身のヨーガに頼る者は三つのグループに分けられ

る 覚者の浄土に生まれ変わる有名なヨーギーはそこで簡単に究極の

解脱を達成する 普通の者は法則とヴァジラヤーナが普及している場

所に生まれることができ数生で覚者の境地に達する劣った者はこ

のヨーガによって大きな死の恐怖を避けることができ「中間の生存」

と恐怖から逃れ幸福な場所に生まれ変わりいずれは解放を達成する

68

h主釘

rcて

B] 熟あるいはトウモヨーガの数え

宇宙全体のように大きくなったりと異なる大きさになるが内側は

すべて中空であると観想する中空の身体のヴィジョンが非常に鮮やか

なものになるまで奮闘努力して修行する

2主要なナーデ ィーを観想するくう

身体が空になっているヴィジョンが明確になったらヨーギーは身体

の中央に中央気道を観想する

中央気道は小鼻の奥で分岐しており1本はア-ジュニア一 チァタ

ラに至 り1本はサハスラーラチァクラに至る中央気道の下端は

ヘソ下35センチのところの点へ至る 中央気道の色は外側が白で

内側が赤であるそして中央気道はできるだけ大きく観想する

中央気道から13センチ錐れたところを平行 して右の感情気道と左

の不貞女性気道が通っているこの二本の気道の上端は頭頂まで至 り

それから曲がって二つの鼻孔へと至る右の感情気道の色は赤で左の

不貞女性気道の色は白である そして左右の気道の太さは1センチで

観想する

これらの3本の気道をはっきりと見たらヨーギーは 「四つのナ-ディー

の輪」を頚喉胸ヘソにそれぞれ観想する

ヘソの創 り変えるチァクラには64本のスポークが上向きに出ている

心臓の法則のチァクラには8本のスポークが下向きに出ている

喉の完全な楽しみのチァクラには16本のスポークが上向きに出てい

頭頂の大いなる楽のチァクラには32本のスポークが下向きに出てい

これらのスポーク (ナーディー)はすべて内側が赤く外側が白く

そしてそれぞれが中空になっている

5

3壷の呼吸の行法

《九つの息吹の呼吸》

壷の呼吸を練習するのに一番適 した時は息が両鼻孔をむらなく一樵

に流れる時であるもし一方の鼻孔を他方の鼻孔より多 くの空気が過

るようであればその側を下にして横になり親指を使ってその鼻孔を

ふさぎもう一方の鼻孔から空気を押 し出すようにする 何度か息をす

ると空気が両鼻孔をなめらかに通るようになる

まず真っすぐに座 り指を使って左鼻孔をふさぎ右鼻孔から長く息

を出すそれから短い強い入息をした後短い強い出息をしその後

長 く柔らかい入息をした後長く柔らかい出息を行なう 出入息の比は

1村1である これを3回行ないそれから左で同様に行ないそして

最後に両鼻孔で同じように行なう

息を吐くとき身体の中の障害 罪 病がすべて追い払われると考え

る この行法を一度も行なったことのない者はそれぞれの鼻孔を同

じ側の人差 し指を使って押 しそして出息 しながら胸のワキを逆の腕

とこぶLで押す両鼻孔から出息するときは両膝に左右のこぶLを置

くそれぞれの出息の後に息を深 く吸い再び息を吐き出す前に首を

軽 く曲げる

これを 「九つの息吹の呼吸」といいこれを3度行なう

〈激 しい壷の呼吸〉

それでは壷の呼吸の行法の主要な部分に入っていこう

前に指導 したように座 り背骨を心持ち真っすぐにする長 く微細な

息を優 しく引き入れて空気をヘソの下に押 しつけ空気と一緒に唾液

を飲み込むそして軽いムーラ パンダを行ないアバーナ気をヘソ

の創 り変えるチアクラに保つ空気を押 しつけるのに熟達 したら腹を

動かさないように強いムーラ パンダによってアバーナ気をヘソの

6

皿 熟あるいはトウモヨーガの数え

創 り変えるチアクラに引き上げる

この呼吸の狙いはプラ-ナ気とアバーナ気を腹式呼吸を使うことに

よってヘソの創 り変えるチァクラで混ぜ合わせることであるそのた

めこれは 「壷の呼吸の行法」と呼ばれるのである

空気をそれ以上保持できなくなったら緊張を解 くために非常に短 く

息をしそのときにナウリを右3回左 3回行なうその後息を吸いち

う一度できる限り長く息を保持するそれ以上保持できなくなったら

少し頭を上げて空気をできるだけゆっくりと吐くこの四つのプロセ

スは入息 充満 溶解 発射と呼ばれる

壷の行法の問いくつかの観想を行なう

「入息」のときは五色の色をした五元素のプラ-ナが鼻から25セ

ンチのところから鼻孔に引き入れられると観想 し「充満」のときは

気があたかもヤギの腸を膨張させるように両鼻から下降していきヘ

ソ下35センチのところで中央気道に入りそこにとどまると観想する

「溶解」のときは気が中央気道の中を循環しているところを観想する

「発射」のときは 「風とともにある心」の精髄を象徴するビンドゥが中

央気道を通って打ち上げられ頭頂のチァクラのところから出ると観悲

する この発射の観想は暁想の初めに一度だけ行なうものであって

やりすぎるとトラブルが生じる

《優 しい壷の呼吸〉

「優 しい壷の呼吸」は「激しい壷の呼吸」と観想は同じであるゆっ

くりと入息 しムーラパンダをしてアバーナ気を引き上げる そして

苦 しくなろうとした段階で優 しく出息する それを8回繰 り返す

4ビンドゥを操作する

ヨーギーは小さな豆ほどの大きさでスパークしているが透明な

小さな白いビンドゥを眉毛の問の中間点に観想するこのビンドゥは自

7

分自身の心が形象化したものであると考えそれが非常に鮮やかになる

まで観想し続ける

それから前に述べたように息を吸い込みながらビンドゥが眉の間

から中央気道の上端まで上昇すると観想する保持のプロセスの間そ

れに集中する 息を吐くときビンドゥが再び眉の間の中間点まで流れ

落ちると観想する このプロセスを7回繰 り返す

それから長 く息を吸って空気をヘソの創 り変えるチァクラまで秤

し下げる同時に小さな鉄の玉がガラガラ音を立てながら管の中を港

ちていくようにビンドゥが中央気道を通ってヘソのチァクラまで港

ちていくと観想するそれから保息しながらヘソのチァクラにある

ビンドゥに集中する出息のときビンドゥは中央気道を通って頭のセ

ンターに返る

この際想を着実に進めていくためにまず喉の完全な楽しみのチァク

ラまでビンドゥが落ちると観想し努力しなくてもヴィジョンが非常に

はっきりとするようになるまで続ける そしてそれからビンドゥがま

ず心臓の法則のチァクラにそしてへソの創 り変えるチァクラ-と落ち

ていくと観想する

この修行をマスターしたら与えられたチァクラ- 特にへソの創 り

変えるチァクラでビンドゥに集中し同時に壷の呼吸を5回から7回

練習するここで入息中にビンドゥが下位チァクラに落ち保息され

ているときチァクラの中央にとどまりそして出息の間に眉の間の中間

点に戻るということに注意しなければならない

隈想の終わりにはいつもこのチァクラに集中すること

5肉体的行法

ナ-ディーの結節の多くが解かれるのは肉体的な行法による これ

はナ-ディーの中のプラ-ナとビンドゥの流れを良くしまた損なわ

れたプラ-ナナーディービンドゥを起らせる それゆえタントラ

8

B] 熱あるいはトウモヨーガの教え

の経典に書かれている様々な肉体的行法を学び実践すべきなのである

院想の初めと終わりには熟のヨーガの基本的な行法である 「ナ-ロー

パの六つの循環の修行」に特に注意を払わなければならない

さて熟のヨーガのための堅固な土台を築くために以下のような修

行に重点を置 くべきである

床に足を組んで座 り幌想中に身体を安定させ腰と膝をしっかりと

固定するために綿の帯を縛る

前に説明したように 「七つからなるヴァイローチャナの座法」で座る

これでいつでも壷の呼吸の行法が始められるがただしおなかがいっぱ

いであったり空きすぎているときあるいは真昼や真夜中に行なうべ

きではない最も良い時は息が両鼻孔をむらなく一様に流れる時であ

るよって呼吸が一方の鼻孔から他方へと移動するとき修行を始め

ると両鼻孔で呼吸のバランスがとれるので都合がよい

観想を行なう場合はこれはナ-ディーに向けられる努力を変えるこ

とはないがヘソの下の三つの気道の交差点にトウモの炎を見ることに

もっと力点が置かれなければならないこのトウモの炎は小さなチベッ

ト文字の 甲a字 [q]に似ている (あるいは卵型かアーモンドの

形をしてねじれた針や細いコルクねじのように先が細 くなっている

鋭くて幅の狭い舌を持った炎である)そして赤っぽい茶色をしてい

て激しい熱さでうねっており身体に行き渡るすべてのナーディーの

中に熟と楽を作 り出すことができる

「入息」と 「充満」のときは空気が左右の気道を流れ落ちそして

ふいごから出る風のようにトウモの炎をあおり立て猛烈な熱を生じさ

せると想像 し「溶解」のときは身体の中にあるすべてのプラ-ナが

トウモの炎に集まりその中に蒸発すると想像する 「発射」あるいは

「出息」の間は トウモは中央気道を通って上昇する

トウモの炎は熱のヨーガの土台である よって熟を実際に生じさ

せるために非常にはっきりと観想 しなければならない実質的な進歩

9

を望むならばまずその前に安定した鮮やかなトウモの観想を確立し

なければならない

最初は燃え上がるトウモの舌を指幅 1本分以上の高さに観想するべ

きではないそれから徐々に高さを指幅 2本3本4本分と増やしてI

いくのであるこのトウモの燃え上がる舌は細 くて長くねじれた針

あるいはブタの長い毛のような形をしている

それはまた四元素の四つの特性である地の堅さ水の湿気火の

暖かさ風の動きやすさをすべて備えているがその傑出した性質は依

然その偉大なる熱すなわちプラ-ナを蒸発させ楽を生み出す熟の中

にある

以上の教えに従うヨーギーは トウモのヨーガのための堅固な土台を

作 り熟と楽を生じさせることができるはずである

人によっては熟のヨーガの修行を行なうときはまた「四つのナ-

ディーの輪」に四つの基調音節を観想するべきであるともいうこれは

ヘ-ヴァジラと 「上楽」のタントラに説明されているが六ヨーガのこ

とが昏かれたものの中にはほとんど見られない

Bさらに進んだ修行

上述の教えはすべて初歩的基本的な実践に向けて述べられたもの

である今度は以下の点に特に重点を置いてさらに進んだ修行を級

1トウモすなわち熟を増大する方法

2楽を増大する方法

3非識別を増大する方法くう

4楽と空のサマディを進歩させる方法

5トウモの修行で障害を克服する方法

10

E] 熱あるいはトウモヨーガの教え

1トウモすなわち熟を増大する方法

熟を増大させるためにヨーギーは トウモの炎の舌を指 8本分の幅

まで伸ばす依然として集中の中心は本来の トウモそのものにつま

り炎の舌が生じた源にある 次に炎の舌が心臓喉さらには演

頂のチァクラにまで上昇してゆくところを観想する 中には トウモは

喉のチァクラより上方に観想すべきでないという者もいるがここで問

題にしているのはより多くの熟を発生させることなのでこの観想で

構わない

引き続き全身くまなく大小長短のいかんを問わずすべてのナ-

ディーに トウモの炎が広がってゆくと考えるこうして身体全体は

燃え盛る火の玉となる この隈想の終わりには炎はすべて主要なトウ

モに撤退する

もしこの実践を行なってもまだ熟を生じることができないとするな

らあるいは身体の一部分にしか熟を生じることができないとするな

ら以下の行法を試みるとよい

足を組んで座 り両腕で両膝を抱 くそして下腹部を右回り左回

りに何度も回転させながら壷の呼吸を保持する 腹部を突き出したり

引っ込めたり何度も繰 り返す他より冷えている部位を重点的に身

体をこする熱を増大させるために同様に体を使った他の行法を行な

うこれらはすべて呼吸を保持している間に行なわれる 体中を勢いよ

く荒れ回る大きな炎を観想 しても熱の増大は増長されるが最も重辛

なことは トウモの炎が依然として中央気道の内部で燃え盛っている

と考えることである

激しい壷の呼吸や身体運動などのような活動的な行法は速やかに熟

を発生させることが可能であるがこのようにして生み出された熟は安

定せずあまり長く続かないしたがってこれによる利益は非常に小

さい しかし徐々に着実にトウモの熟を生み出すことができるならば

この熟は決して減少することはなく測り知れないほどの利益が得られ

ll

たとえひどい寒さでも毛皮類は身に着けるべきではない非常に普

いときでも決して裸になってはならない同様に火の近くに寄った

り照 りつける太陽に身をさらしたり大きなラッパを吹いたり口で

呼吸 してはならない「常に安定した壷の呼吸」を絶えず実践 し質の

良い栄養のある食物を取 り自己のビンドゥを注意深 く守るべきである

集中的な熟が身体のある部分体中あるいは肉と皮の間に発生し

たならこれは火のプラ-ナが突然燃え出した徴候である しかしこ

の熟は安定せずすぐに尽きてしまうのでこれには注意を向けずへ

ソの創 り変えるチァタラの部位の トウモに集中しプラ-ナを中央気道

に導 くよう心がける

もし至福感を伴う熱「エクスタシー」の熟が徐々に増大 し体中に

広がり始める一方でその熟をヘソの創 り変えるチァクラに感 じたなら

これこそ本物の トウモの熟でありそれによって赤と白のビンドゥか

ら生み出されるものが増大すると理解する

これらの教えに従いながらまだ トウモを起こすことができない場令

にはウインドトレーニング〝 をしっかり行なうべきである

2楽を増大する方法

(腿のつけ根に押 しつけた)左足の畦を (ビンドゥを漏らさないようかつやくさん

に)旺門の括約筋の下にぴったりと当てがい地面に座る 逆さまに

なったサンスクリット語の音節ハム (Ha血)字 [皇 ]に体現化された

白いビンドゥを観想する 大きさはエンドウ豆ほど色は雪のような白

形は丸く輝きながら光を放ち頭頂のチァクラに位置している同樵

に トゥモの炎その先端は針のように細いが猛烈に熱い炎をヘソの

創 り変えるチァクラに観想 しその炎が中央気道の内部で貫 く熟を栄

生し始めると観想するその結果頭頂のチァクラの白いビンドゥが港

け出して滴 り落ちる

12

B] 熱あるいはトウモヨーガの教え

このようにビンドゥが溶けることによって大いなる楽が生み出され

る この楽を生み出す修行では空気を吸い込んでヘソの下方で トウ

モの熟をあおる交替に トウモの熟は頭頂のチァクラの白いビンドゥ

を絶えることなく溶かしひっきりなしに (無尽蔵に)ビンドゥを喉の

チァクラに滴らせそこからすべてのナ-ディーにゆきわたらせるO

全身に満ちる大いなる楽と熟はこのように生み出されるそして滴

り落ちるビンドゥの絶え間ない流れはへソのチァクラまで広が りこ

のチァクラでさらに大きな楽が生み出される

この観想によってもわずかな楽 しか生 じない場合は以下の修行に

重点を置 く

針のように細い トウモの炎がへソから上向きに頭頂のチァクラまで

伸び白いビンドゥに触れそれを溶かし頭頂のチァクラのナ-ディー

にゆきわたっていると観想する 同時によりいっそう多 くの楽が生み

出されたと考える その後この楽に満ちた経験にほんの少 しの問集

中する このようにしてビンドゥが滴 り落ち「四つのナ-ディーの

輪」すべてにゆきわたると観想する

この後白いビンドゥが頭頂のチァタラに戻ることを観想することに

よって「逆向きの運動」が適用されるビンドゥの下降と上昇の両方

が額繁に実践されるこれに加えて白いビンドゥとトウモが一つに混

じり合い無数のナ-ディーを通 して全身に広が りそうして大いなる

楽を生 じると観想する滴 り落ちる白いビンドゥが トウモの炎の上に

落ちると後者の炎は最初の大きさに減少 し白いビンドゥが上昇する

と トウモもそのあとを追いかけ頭頂のチァタラまで達する

「溶解」と息を吐き出すプロセスのとき背骨は真っす ぐに保たれ

結合 したビンドゥは適切な体の動 きによって全身に広がる

このように実践 してもなお楽を生み出すことができないならば吹

に中央気道の下方部分すぐ下の性器までの部分を観想 し大いなる

楽のチァタラとその32本のナ-ディーを喋想する次に白いビンドゥ

13

が間断なく性器に滴 り落ちそのナーディーを通じて広がると観想する

その結果大いなる楽が生み出される この後ビンドゥを高いチァク

ラに引き上げるための付加的な逆向きの運動を適用する

これらの方策によっても依然として大いなる楽を生み出すことが

できないならば「智慧の母のムドラー」を適用する- つまり白

いビンドゥを溶かすために呼吸を使ってトウモの熱を刺激 しながら

ダーキニーとの性行為を観想するなどの方法がある 日々の修行では

「四つのナーディーの輪」が使われる楽を増大させる場合にのみ大

いなる楽のチアクラ (秘密チァクラ)が加えられ智慧の母のムドラー

が使われる

これによってもビンドゥを保つことができなければ力強く下方の

プラ-ナを引き上げ肛門括約筋を収縮させビンドゥが頭頂のチァク

ラから下降していることを観想するあるいは他の逆向きのステップを

とる この後すぐに適切な身体の運動を数回行じビンドゥを身体中

に広げそれから輝 く心の精髄についてしばらく隈想する

ここで楽の経験についてのコメントが幾分必要となろう

一般的にいって楽の経験は四つのカテゴリーに分けられる

① 全身が柔らかくなめらかになっていくと感 じ何かに触ると喜

びと心地良さの感覚を経験するならばこれは身体の多くのナ-ディー

が 「調御された」という印であるこの種の楽はこのため 「ナ-

ディーの楽」と呼ばれる

② もしかゆいところを掻いたときのように身体のある部分にデ

リケー トな快感を感じるがこの快感が瞬間的なものですぐに潤

えるなら「プラ-ナの楽」を経験 したといわれる

(卦 もし温かさとエクスタシーの感覚が全身あるいは特定の部分

に生じるならばこれは赤いビンドゥが増加することによって生み

出された楽である

14

B] 熟あるいはトウモヨーガの教え

④ 楽の感覚が性行為における楽のように強烈で体全体に満ちて

「性欲的」であるならばそれはビンドゥを溶かす トウモの炎に

よって生み出された楽である これは強烈さに応 じて三つのグ

ループに区分される

(1) 楽と性欲がとても激 しく耐え難いためビンドゥを保持する

ことが非常に困難であると感 じられる場合これは 「男性の楽」

と呼ばれる

(2) 楽と性欲は強烈だが上述の場合ほど強くはなくビンドゥを

コントロールすることが少 しは容易であると感 じられる場合そ

れは「女性の楽」と見なされる

(3) もし楽と性欲が上記の場合ほど強くない場合はビンドゥを

コントロールするのは簡単なはずであるこの場合にはこれは

「甘露の楽」と呼ばれる

これらの楽はすべて トウモの炎がビンドゥを溶かすことによって坐

み出されるものであるがプラ-ナが中央気道に入 り溶けるときに生

み出される楽ではないということを覚えておかなくてはならないこれ

については後で詳 しく述べる

エクスタシーを経験 している間ビンドゥを保持することは非常に重

要なのでここでいくつかの注意をしておくべきであろう一般的に

ほとんどの人は「ナ-ローパの六つの運動」などを行なって三つの

気道と四つのチァクラをはっきりと観想すればビンドゥを保持するこ

とができるはずである しかしビンドゥが非常に気まぐれでコント

ロールが難しく楽を増大する修行の間にビンドゥの流れを保持できな

い人もいるこういう場合には「トラの身体の動き」「象」「亀」「ライ

オン」などの特別な運動を行なうとよいこれらの運動はビンドゥを

保持 し抑え広げるための運動だからである

15

3非誠別を増大する方法

グル方によると非識別の経験を深めるためには トウモによって坐

み出された楽の性質および心とその顕現の性質を注意深 く観察しな

くてはならないすべての事象の空性を見るように努めできる限り長I

く原初の状態にとどまらなくてはならない楽のヨーガを修習するにあくう

たっては楽と空の状態を混ぜ合わせるように努めるこれが非識別の

一般的な修行であるくう

すでに空の状態と心の精髄を悟った者にはこれらの数語で十分で

ある しかしそうでない者のために次の事柄がつけ加えられる

非識別の洞察を深めるためには隈想時間の半分から3分のZをこれ

に当てるナーディーあるいはビンドゥは観想せず壷の呼吸もそれくう

に類似したものも行なわないただ空の観察に集中する サマディにおくう

いてある程度の安定をすでに得ているならその力を空の状態の観察

を進めるために適用する そうでない場合はプラーナ-ヤーマその他

によって安定した隈想を得る なぜならサマディが安定していないと

自我の心を効果的に観察することができず非識別の状態に到達できな

いからである

この後形状を越えたサマディに到達するために「突然自由にし

突然油断なく気を配らなければならないl」という方法を適用する そし

てこれによって以前より深く心の本質とその働きを観察するここくう

で理解することのできない心の精髄がすべての概念化を超える 「輝 く空

である全体」と認識しすべての顕現と絶えず変動する想念それ自体がくう空であると悟 りこれによってすべての疑念と恐れから完全に解放さ

れる

またヨーギーはどのように心が生起しとどまり消えていくかくう

を観察しこのプロセスを非常に親密に感じるように努める 空が音

顕現輝きと同一一であると観る修行もまた大変有効である

幌想時間の3分の lは「柔らかいタイプ」の壷の呼吸およびマハー

16

E] 熟あるいはトウモヨーガの数え

ムドラーに当てる陰想の後にも意識性を生き生きと保持するよう努

めすべての経験を道に照らし合わせて確認する

くう4楽と空のサマディを進歩させる方法

くうでは「楽と空のサマディを進歩させる方法」について簡潔に説明し

ようくう

この完成のヨーガの修行をするということは自己が空の状態を悟る

ことと トウモによって作られる四つの楽を混ぜ合わせることである0くう

自己の心を楽と空の経験に投入させながらプラ-ナとナ-ディーとビ

ンドゥを使って修行することは解放と解脱の状態への最も早い方法で

ある しかし最初に安定した楽を引き出し最も密接にそれを味わいくう

観察しそれを空の状態と同一視しなければならない

例えば溶けるビンドゥが頭頂のチァクラを通って広がると「最初

の楽」が現われる このときヨーギーは自己の心をこの楽の真ったどくう

中に投げ入れる- それとおのずから輝いている空の状態すなわちくう

いわゆる 「二つが一つになった楽と空のマハ-ムドラーの経験」を少

しも散漫にならずに混ぜ合わせるこのように修行することによって

散漫な思考の 粗雑な〝 形状の大半が鎮圧される

ビンドゥが喉のチァクラに滴 り落ちそこから広がると「最高の楽」くう

が生 じるそれから「楽と空のサマディ」に投入 しながら喉のチァ

クラに集中すると微細な〝 散漫な思考の大部分が鋲圧される ビン

ドゥが心臓のチァクラに降りそこから広がると三番目すなわちくう

「超えた楽」が生じる 次にヨーギーは「楽と空のサマディ」の中で

心臓のチァクラに集中する すべての〝散漫な思考が鋲圧される ビ

ンドゥがヘソのチァクラに滴 り落ちると「生来の生まれない楽」が生

じる

上のプロセスはいわゆる 「降りてくる」(すなわち下降の)プロ

セスであるこの後にヨーギーは 「上がっていく」(すなわち上昇

17

の)プロセスを修行するこれは前者と逆であるビンドゥはヘソか

ら心臓喉頭頂のチァクラへと上がりそして 「生来の生まれない大

いなる楽」が生 じる

この険想の終わりにヨーギーはナ-ディーとチァクラをすべて軽

視しマハ-ムドラーとトウモに集中しながら「壷の呼吸」を数多 くくう

繰 り返す日々の修行において楽と空の経験の感覚を少しでもとど

めようと努力し出合うすべてのものをこの目的を促進するために刺

用する

チァタラに集中するとプラ-ナが自動的にそこに集中するプラ-

ナをチァクラに集中させることができればビンドゥも安定 し「四つくう

の楽と空の状態の精通」が生じる

ここで極めて重要な点を明確にするビンドゥが トウモの熟によってくう

溶かされたときに作 り出される楽は「実際の〝 四つの楽と空の状態

の精通」ではなく対応するもの を引き起こすだけであるしかしくう

絶え間ない修行によってこれらの楽と空の経験を維持し安定させて

いる人はだれでも最終的にはプラ-ナを中央気道に導き入れそし

て「実際の〝 四つの楽」が生 じる ヨーギーがこれらを認識できくう くう

輝 く空の 「心の精髄」と同一視できると「四つの楽と空の状態の精通」

が生じる

対応する〝 智慧はまだ微細な主観と客観すなわち二元の観念くう

の色合いを帯びていて空の状態の観察の初めの段階で現われる 「本

当の智慧」はすべての二元性がない其の智慧である

トウモのヨーガの修行によって作 り出される 「四つの楽」は非常に

広大で範囲も強さも非常に奥が深いのでそれを言葉で表現すること

18

E] 熱あるいはトウモヨーガの教え

くうはできないこの状態に達すると「楽と空のサマディ」を達成 したと

いわれる それゆえ トウモはタントラのすべての修行の土台である

「トウモ」という言葉は「すべての欲望と情熱を破壊することのできるとうもう くう梓猛な女性」という意味でありまた「輝 く空の智慧を作 り出すこと

ができる者」という意味であると理解することもできるそれゆえトウ

モは無智と悪をすべて焼き尽くす超越した智慧の火なのである

ヨーギーは4種類の トウモも心得るべきである

(訂 外的 トウモ すべての悪と障害を破壊することのできる生起のヨー

ガのトウモ

② 内的 トウモ 404の病気を治すことのできる生命プラ-ナのトウモ

(卦 秘密の トウモ すべての欲望と情熱を破壊することのできる溶

けて下降するトウモ

⑤ 超越 したトウモ 「生来の生まれない智慧」を生 じさせることの

できるトウモ

5トウモの修行で障害を克服する方法

トウモのヨーガの修行の障害となる主なものはヨーギーと在家信者

が共有している四つの一般的なもの一一病気妨害欲望と情熱死-

であるしかしその支配に屈せず大いなる勇気と辛抱強さを持って

闘い続けなければならない トウモの修行で出会う特殊な困難さは以

下のとおりである

最初の段階では身体のナ-ディーが慣れていないためヨーギーに

は 身体的な〝 困難が多くある 様々な種類の病気や痛みに悩み力を

失い非常に弱くなった感じがする慢性病または 「昔からの病」があ

るとそれが悪化する 初期の段階ではプラ-ナがまだ馴らされてい

ないので(他の)弱点に出会ったり息を止めるのが困難だったりす

るビンドゥかまだ身体全体にゆきわたっていないので心は明確に機

能することができずよって経験は貧弱なものとなる 集中がまだ安

19

走していないので散漫な思考が多く生じその結果正しい修行や正

しい考えに関して混乱してしまうさらに正しい修行法を知らないと

プラ-ナとナ-ディーとビンドゥの大きな障害が起こる

こうした悩みの種はすべてヨーギーの トウモの修行を妨げるものでJ

ある治療法則は簡単で勇気と忍耐である このときヨーギーは

「生まれ変わり」の世界の苦 しみや人生の無常などについて隈想 し離

れようという強い気持ちを喚起する「覚者の境地の二つが一つになっ

たヴァジラの身体」を達成しようという気持ちを新たにし逃げようと

いう考えを起こさずにすべての苦しみと試練を経験 しようと決心する

成就 したグル方や聖者方の伝記を読み自己の勇気と決意を強める勇

気と忍耐によって道にある困難はすべて克服できると確信を持つ

一方ヨーギーがあまりにも強い観念に支配された禁欲的な生活を

していると トウモの修行を支えるだけの力がないその結果それ以

上修行する気がなくなり道半ばでやめてしまう こういう場合には

全面的に休息をとり良い栄養になる食物を取って力と健康を取 り

戻すべきである

トウモの修行でプラ-ナとナ-ディーを馴らしたら身体全体が非

常になめらかで柔軟であると感じる大きな温かさが (ヘソの創 り変え

るチァクラから)生じビンドゥは不安定になり絶えず変化するよう

になる こうしたことすべてによって非常に楽しくなり精力旺盛に

なるしかしその結果ビンドゥが大いに増大しそれに応じて性欲

が増すこの危険な時期には極めて注意深 くし自己のビンドゥを熱

心に保持すること 自己の努力を怠ったり弱めたりするとビンドゥを

失うという危機に瀕する- これは夢や陰想の段階にそして目覚め

ている問にすら起こり得るビンドゥを失うということはトウモのヨー

ガにとっては致命的な一撃であるそれゆえビンドゥを保持するこ

とに極端に熱心になること戒を厳格に守り人間の身体などの不浄性

について隈想 し性欲を鎖圧する洞察力を持って性欲の性質を観察

20

E] 熱あるいは トウモヨーガの教え

することはそれを克服することにも役立つ

一般的にいってビンドゥを失うことは隈想修行すべてにとって有

害であるが トウモのヨーガにとっては特に致命的であるビンドゥ

を失うとどのような種類の隈想を行なおうともいかなる種類の恩忠

も受けることはできないそれゆえこの生命力をとどめて安定させる

ためのさらに特殊な訓練を行なうことも含めてビンドゥを保持するI

ためにあらゆる努力をなすことである

トウモの修行においである程度の進歩を成し遂げ楽輝き非識別

の良い経験を得同時に他の徳も得ると自分の経験を人に話 したいと

いう強い気持ちを持つかもしれない しかしもしそうするならこれ

らすべての徳と経験を失いもう一度取 り戻すのが難しいということに

なるかもしれないさらに神聖になされた約束の戒を破るならこれ

によっても経験と戒を守っていた間に得た利益を失うことになる

もしこれが起こったなら善行も含めてすべての経験は幻影であり

自己の実存を持たない虹のようなものであると考えるそしてそれくう

らに執着せず空の状態の真実を隈想する そして内側の経験を秘杏

に保てなかった過ちをザンゲしこれからはこの経験をグル以外には

話さないと決心するもし神聖になされた約束の戒を破ったならザ

ンゲし戒を回復させるためにヴァジラサットヴァのマントラを唱え

る そしてまたグルに鞄い イニシエーションを求めタントラの主

神にもう一度イニシューシ岳亨を与えてくれるようにと祈願する世俗

的な栄光プライド執着を真に放棄 し真のヨーギーがなすように陰

想を培うと決心する

もし法則の基本的な教えに従いそれに従って修行するなら障害

はそれほど多 くないはずである しかし能力の低い者またあまり

にきつく修行 しすぎる者にはプラーナナ-ディービンドゥに関す

る多くの障害が生 じる

トウモのヨーガを一定に習慣的に行なう者は特別な規則を守らな

21

くてはならない熟を保つためには隈想のときに少なくとも数回は呼

吸法を行ない トウモの火を観想する 熱も寒さも恐れてはならない0

身を切るほど寒いときでも毛皮あるいは厚い服を着てはならない0

また暑いときでも裸になってはいけないローソクや火を吹き消してI

はならないまた極端に冷たい物を飲んではならない

楽を保つためにはビンドゥを保つために大きな努力をしなければな

らないどんなことがあってもそれを失ってはならないまたショウ

ガ トウガラシコショウニンニク腐った肉や魚極端に酸っぱい

塩辛いまたは脂っこい食べ物を取ってはならない火に近づきすぎな

いようにし暑い太陽に身をさらしてはならないまた地面にクッショ

ンを敷かないで座ってはならない裸足で歩 くことを避ける昼間寝て

はならないまた汗をかきすぎるような活動をしてはならない

深い院想を保つためには一人で暮らし意味のない活動はすべて放

棄する

トウモ ヨーガの経験と徳

人によって能力とカルマは大きく違うので トウモのヨーガによっ

て生み出される経験と徳について一般化することは難 しいある人はた

くさん功徳を達成 しているかもしれないしかし多くの経験をしてい

ないかもしれない別の人にとってはこれは反対かもしれない また

ヨーギーが通過 しなくてはならない様々な経験のはっきりした順番を予

想するのも難しい

ここでもっと重要なトウモのヨーガの効果について検討 してみるこ

とにする ここまでにおいてプラ-ナを調御 し トウモの火を燃やす

ときの印と経験について見てきた これから見るのはもう一つの重要ふう

な題目「r風とともにある心 Jがそれぞれのチァタラに集中したときの

経験」である

(タントラの教義によると)五つのチァタラそれぞれのナ-ディー

22

口 熱あるいはトウモヨーガの教え

はそれぞれのチァクラに特別な基調音節 「種子」の形をとる 五つの

基調音節 (Hu血ANuTaRa)もっと正確にいえば五つの異

なったナ-ディーの形は人の五つの主要な煩悩の象徴または表現で

ある つまり愛著迷妄邪悪心プライド嫉妬である

トウモの修行中このチァクラに集中すると「風 とともにある心」

もそこに集中する「風とともにある心」がこれらの基調音節に集中す

ることによって同時にその種子が表わす煩悩が動くその結果ヨー

ギーは愛著邪悪心疑念プライドといった大きな煩悩を感 じる

これらの煩悩は自由にヨーギーの意思とは関係なく生起するあらゆ

る雑念散漫さ病が生起 しヨーギーの帰依を妨げるO「風 とともに

ある心」がチァクラに集中することによってヨーギーはまた夢院

想あるいは目覚めているときでさえ様々なヴィジョンを見るこの

ときこそこれらの障害を克服するために祈 りザンゲし覚醒の心くう

を培い放棄の精神を強め空の状態を観察しなくてはならないまた

肉体的な行法を行ないそれぞれのチァクラの結節を解くそしてこあかし

れらの障害は実際は助けであり帰依の証でありヨーギーが道におい

て確実に進歩 しているということを示しているのだということを理解す

る このように進歩を喜び挑戦を受け入れる

プラ-ナとナ-ディーを調御 し五つのエレメントのプラ-ナを保持

し集め普段の場所から中央気道に導 くことができるなら煙唇気くう

棲蛍の光ランプの光そして生まれない空の光という五つの夜の

印が現われる そして五つのプラーナを保持 し続けると月の光日

の光雷の光虹の光月と太陽が一緒になった光という昼の印が順

番に現われるある場合には多くの光の点や光の塵が現われるこれ

らは一緒になって10の印と呼ばれる

もしプラーナナ-ディービンドゥの純粋なエッセンスを五つ

のチァクラに集めることができるなら白赤ブルー黄色緑の覚

者の浄土が現われるまた「風とともにある心」を神秘的なナ-ディー

23

に集めることができれば24の聖なる秘密の場所と タントラの主神

ダーキニー門番たちが現われる

五つのプラ-ナを完全にマスターできる者あるいはそれを五つの

チァクラに保持できる者は次の利益を得る - 身体が丈夫になる

肌が滑らかになる顔が輝き元気になる そして常にエネルギーにあ

ふれる 高 く厚い壁にさえ阻まれない

赤と白のビンドゥを中央気道に保持することのできる者は次の三つ

の恩恵を得る

① 身体から光線を放つことができ日の光の中で立っても影を放た

ない

(卦 身体を消すことができる

(卦 奇跡を現わすことができる

「風とともにある心」と五つのエレメントの純粋なエッセンスを中央

気道に持ってくることのできる者は次のことができる

(D 石を金に変える

② 水の上を歩 く

(動 火に入っても焼かれない

トウモの熟で雪山を溶かす

(9 遠い宇宙へ瞬時に旅するそら

⑥ 空を飛び岩や山を通 り抜ける

これらの徳の幅と深さは「風とともにある心」の取得の熟練の程度

によって大きく異なる神通力の続 く期間もまた大きく異なる も

しヨーギーが 「風とともにある心」を保持できない場合にはこれらの

徳は消える

ナ-デイ二とビンドゥが浄化されるとヨーギーはあらゆる寄跡を行

なうことができる ビンドゥが安定 し(上のチァクラに)上げられる

と川を止めることができる「風とともにある心」が集中すると見

つめるだけで人を催眠術にかけることができる火元素が制御されると

24

皿 熟あるいはトウモヨーガの教え

太陽を止めることができる ナ-ディーの力で富と数え切れない宝石

を生み出すことができる プラ-ナの力で人を引きつけビンドゥの

力で非人 (愛欲神幽霊悪魔)を引きつけることができる

これらの恩恵と徳を手に入れることができるがこれらはすべて虹

のようにそれ自体の実体を持たない幻影であると理解すべきであるこ

れらの力ゆえに思い上がってはいけない八つの世俗的な利益を寛服し

散漫のないおのずから照らすマハ-ムドラーに集中するべきである

なぜならこれが悟りを深める唯一の方法だからである

簡単にいえば トウモの修行は我々に生まれることのないマハ-ム

ドラーの智慧を悟らせてくれすべての執着と無智からの解放を達成し

すべての 「生篭れ変わり」の世界のナ-ディーの結節を解きすべての

「生まれ変わり」の世界のナ-ディーを智慧のナ-ディーに変えすべ

てのカルマのプラ-ナを浄化し障害のない智慧のプラーナに変えす

べてのけがれたビンドゥを浄化 しそれを楽のビンドゥに変える「二

つが一つになった完全な覚者の境地の虹」を完成する

25

B] 幻身のヨーガの教え

幌想の各期F別においてその3分の1の時rZりをトウモの修行に当てる

lui者の境地の 「完全な楽しみの身体」を追求し幻身の修行を今行な

っているのはすべての衆生を利するためだということを思い起こす

それから喉のチアクラに母神と共に座している赤い 「完全な楽し

みの身体」のグルに祝福と援助を祈る

外側の世界にあるすべてのもの- 家町山川人間動物

身体のすべての器官と感光- は混乱した心の単なる現われでしかなく

与耳の存在やそれ自体の実体はないと考える唇気楼や魔術や夢や

抱や影や露のようなものであるというのはこれらのものは

リアリティーの中には存在しないからだ他に依存 して生じるもの (条

件の生起)はこだまと映った影のようなものでそれ自身の実体は全

牡ないと考える

そして続けてこだまや映った影について考えすべての法則は一

悼的なものであり指や抱のように消え去るものであると考え太陽が

罪ると露がどのようにして消え水が流れ過ぎると抱がどのようにし

て消えるのかを観想する一瞬たりともものが変化せずにいることは

ないすべての法則は虹のように美 しいが実在せずすぐに無に帰し

てしまうと考える さi

lこのように魔術と空の状態について隈想すべきであるこの匝想

の後でさえ深く収づいた執着がすべて根こそぎになるまで共理と魔

柿の働きを観察し続ける

ここまでに述べた修行は幻身のヨーガの土台または錐備である

2

B] 幻身のヨーガの数え

では修行自体を二つに分けて論じよう

1不純な幻身の修行

2純粋な幻身の修行

1不純な幻身の修行

鏡の前に立って自分の映っている姿を観察する- しばらくの間

映っている姿を見る- そしてこの像が様々な要因すなわち鏡

身体光空間などの組み合わせによってある条件の下でどのようくう

にして作り出されたのかを考えるそれは現われてはいるが空である-

つまり依存 して生じている (条件の生起)それ自身の実体のないも

のである

それからその像の現われをその服と装飾品とひとまとめにして観

察しそれが気に入るか気に入らないかを考えるまた急に怒ったふ

りをしたり自分とケンカするふりをしたりしてそれに影響されるか

どうかを観察するこのように修行することによってすべての快と不

快は幻影であり主観的であり自分自身の心によって創 り出されたも

のであることがわかり執着がかなり減少する

次にテープの修行を行なう自分自身で自分自身に対 して心地良

い言葉とそれから気に入らない言葉を連発し録音しそれをひたす

ら聴き続け心が乱れなくなるまで行なう もしこれに成功するなら

賞賛に対 しても非難に対 しても無頓着になり解放を達成する

快不快喜び苦 しみ得ること失うことこれらが同じになる

まで事象の幻影的な性質について静かな場所で一人で院想する この

後で人のいるところに行き人々やその活動の中で修行する もし

まだ快いものと不快なものに好意的 非好意的に反応するようであれ

ばまた一人になりもう一度修行する

27

2純粋な幻身の修行

幻影であるタントラの主神を観想することは完成のヨーガの土台で

あるばかりではなく「中間の生存」において完壁な 「完全な楽 しみの

身体」を達成する方法でもある生起のヨーガにおけるタントラの主神

の観想は次のように行なう

タントラの主神の絵を手に入れ二つの鏡の間に置くそして三つの

像の幻影性を観察するタントラの主神が心の目に恋人のようにはっき

りと現われるまで絵を観想する助けとして使う 修行者はタントラの

主神の全身の完全なイメージを一度に観想しできるだけ長 くそれを

保持するようにいわれる ヴィジョンが消えると今度は身体の部分を

非常にはっきりと観想する頭と顔から始め首胴体手足等を全

身が非常に生き生きとくっきりとするまで観想する

タントラの主神のヴィジョンがはっきりとし安定してきたら一歩くう くう

先に進みヴィジョンを空の状態と同一化させる空の状態の見解のな

い観想はどんなによくても単なるよいイメージにすぎないタントくう

ラの主神の幻影性に関する院想でさえ空の状態の直接認識がなければ

相対的な達成は成し遂げられるが究極的な達成は成 し遂げられない0くう

一方空の状態を知る者はタントラの主神のヴィジョンをすぐに何のくう

自己実体もない投影された心の幻影としで悟る 現われそれ自体が坐くう

であり空と同一化させる必要はないのだと理解する

くう隈想の問はタントラの主神のヴィジョンをおのずから輝 く空の中

に吸収させる隈憩の後ではこの意識性を保ち自分の出会うものす

べてとそれを同一化させる

簡単にいえば生起のヨーガにおいて投影されたタントラの主神のヴィくう

ジョンは顕現する空の真理の一つの表現であり何の実体実存もな

い幻影性の象徴である比倫を使 うなら魔法の魂われ水に映った

月肉と骨のない影瞬間的に変わる寒気楼心に投影された夢依存

して生 じるものから生 じるこだま実存のない幻覚常に形を変える雲

28

B] 幻身のヨーガの教え

美しく生き生きとしているけれども実体のない虹現われたと思 うと

すぐに消えてしまう稲妻突然現われはじける泡はっきりと現われ

るけれどもそれ自体の実体がない鏡の中の像などにたとえることがで

きるだろ一うo

タントラの主神のヴィジョンを難なく楽に安定させられるようになっ

たら今度はそれを宇宙大の大きさに拡大しケシ粒ほどの大きさに縮

め一つから何百万へと倍増するそしてこれらの化身をすべて元の

身体に戻ししばらくそれを隈想する日常の生活においては自分の

経験すべてを覚者の界と同一視し家や町をマンダラ世界を覚者の浄

土すべての人を覚者方と到達真智運命魂方と同一視するまたすべ

ての音がマントラの詠唱であると考えすべての思考が法則の身体の

働きでありすべての望ましいもの楽しみが覚者方への供物であると

考える このようにして修行者は 「生まれ変わり」の世界のすべてのくう

顕現を浄化 しそれをおのずから輝 く空と混ぜ合わせるのである

四つの空あるいは四つの楽を開示するためにはまずプラ-ナを中

くう央気道に入れるすると四番目つまり生来的に生まれた空から

「風とともにあa心」で作られた幻身が現われる これを達成するため

には壷の呼吸を保ちながら「風とともにある心」の象徴であり五

色の光線を放っているブルーのフム (Hu血)字 [亘]を心臓のチァ

クラに観想する これによってプラ-ナが中央気道に入り煙屡気

横などの印が現われ啓示増加達成の光がそれぞれ現われる 同時

にフム字が大いなる光に溶け込むここでヨーギーはできるだけ長く

自分自身を光のサマディの中に吸収する最後にサマディから出るとき

タントラの主神の幻身を 「風とともにある心」と一緒に発射する

これを全部正しく行なうのは難しいと思う者はまず壷の呼吸を保ち

ながらブルーのフム字に集中しこの呼吸の溶解のプロセスを練習する

29

《幻身の一般的復習》

「生まれ変わり」の世界と 「煩悩破壊」の世界のすべての事象 (法則)

にはそれ自身の性質がなくゆえに幻影である しかし魂の執着

混乱区別する想念によって事象は真実であるように見えるこの敬

着と混乱を払うためにすべての法則の空性を観察し魔術に関する真

理を学ぶべきであるこれが幻影性の一般的な原理である

タントラの幻身のヨーガの背景となる原理は次のようにまとめるこ

とができる 粗雑でカルマに支配された人間の身体の中に人の執普

と混乱で隠された覚者の身体の純粋な精髄が存在する幻身のヨーガのくう

サマディの修行を通してこれらの執着と混乱が徐々に払われ輝く空

の智慧が認識される その結果「生まれ変わり」の世界のプラ-ナ

ナ-ディービンドゥは浄化され人間の身体は虹のような覚者の境地

の幻身へと変化する

幻身のヨーガの中心となる修行は生来の光を開示しそれに続いて

「風とともにある心」を通して幻身を轟射することである

この修行の間ヨーギーは何も存在 しないという感じを強く持つoこ

の経験は完全な解脱に到達するまで深まり続ける

30

【ヨ 夢のヨーガの救え

B] 夢のヨ-ガの教え

夢の認識は夢のヨーガの実践の中核をなしているこれを獲得す

るためにはまず自己の鮮明な自覚性を患らせる原因のすべてを取 り除

かなければならない自iL性を負か1ている支配的な原因とその解毒剤が

以下に簡単に述べられる

(》 タントラの戒を破った者は夢を認識することができないこ

の場合ヨーギーは罪を油められ神聖になされた約束の戒を回

復するために自己の違反をザンゲしヴアジラサ ノトヴ7のマン

トラを実践しなければならないまた彼は自分のグルもしくは

祈りを通 して新しいイニシエーションを得るよう努めなければな

らない

(参 グルおよびタントラの教えに対してほとんど信のない者は夢

を認識するのが困難であることに気づくこの場合信を強めるよ

う努めなければならない

(参 物質的な利益に食欲な者は夢を認識することができないこ

の場合彼は自己の物質的な所有物を布施しこの生に執着する

ことをやめなければならない

O(む ビンドゥを失った者身体をけがした者は夢を認識すること

ができないよってビンドゥを保ち括静でない人間食べ物

秩所との交わりを避けるよう懸命に努めなければならないもし

どうしてもそれらと交わらなければならない場合矯正手段として

クリヤ ヨーガを行なう必要がある

(9 もし心が雑念でいっぱいであったり夢を見たいという思いが

3

弱い場合夢を認識することができないこの場合独居 し成就

に対する自己の志と確信を強めるよう決意しなければならない

⑥ 自分の見るもの聴 くもの触れるものはすべて夢の中のこと

であると日中絶えず考えるならば夜夢を認織する機会を大いIに増大させる

夢のヨーガに取 り組み始める前にまず一般的な準備修行を終了しな

ければならない次に各期間の3分の 1をトウモの修行に3分の2

を喉のチァクラに 「種子」音節を観想することに費やす この観想は

夢を生み出す優れたテクニックである

まず喉のチァクラに座している赤い身体のグルに夜夢を認識す

る手助けをしてくださいと懇願する次に4枚花弁の蓮華を喉のチァ

クラに観想 しその中心に赤いオーム (Orb)字 【歩 ]正面の花弁に

青いア (A)字 [3T ]右の花弁に黄色いヌ (Nu)字 [弓 ]後方の

花弁に赤い夕 (Ta)字 [可 ]左の花弁に緑色のラ (Ra)字 [て ]

をすべて非常にくっきりと鮮明に観想する

喉のチァクラに赤いオーム字を観想 し壷の呼吸をできる限り長く煤

持することによって上記の内容を簡素化することもできるあるいは

各呼吸で 「オーム」を長く心の中で唱えることもできる

ある者はこれは寝ている間にのみなされるべきであるというかも

しれないこの発言は正しくないなぜならもしそれが昼間主要な隈

想として扱われるならば素早くかつ容易に 「風とともにある心」を喉

のチァクラに集中させることができその結果もっとたくさんのもっ

と鮮明な夢が現われるようになるからであるそれに加えてこの実践くう

はまたプラーナが中央気道に入り四つの空を開示する手助けともな

ヨーギーは絶えず目覚めた状態で自分の見るもの聴 くもの触

れるもの考えるもの影響を及ぼすものすべてが夢の中のことであ

ると考えなければならないまた豊かな食べ物や飽食を避け激しい

32

B] 夢のヨーガの教え

活動で自己をすり減らすことのないようにしなければならない手短に

言うとヨーギーはプラ-ナの力と強い意志力と夢を認識する他

の方法とを一つに合体させるよう努めなければならないのである

くう夢を認識する主要な方法は四つの空を開示するためにプラーナを

中央気道に至らせることである これが生じたならそれらと一つずつ

同一化しなくてはならないそして夢が現われるのを待ち夢を認識

するよう努める この実践の詳説は後に行なう

夢を観察する最も良い時間は夜明けから日の出の問であるなぜな

らそれは食べ物が消化され休息は十分で眠気は深くなく心は比

較的鮮明な時間帯だからである しかしほんの浅 く眠るだけの人は

夜の間にこれを実践することも可能である

ヨーギーは眠りに落ちる前に夢を認識しようという決意と確倍を

少なくとも7回多い場合には21回行なう しばらく喉のチァクラに

四つの基調音節を観想し次に壷の呼吸をゆるやかに保持 しながら

赤いオーム字のみに集中する

長い継続 した眠りは避けなければならないその代わり回数を増や

して短時間眠るように努める 目が覚める都度直前の眠りの間にう

まく夢を認識したかどうか振 り返ってみる必要があるもしうまくいっ

ていなかったら次に眠る前に真筆な祈 りを捧げる

もしもこのすべての後にもまだ夢を認識できないならば起き上

がって部屋の中のもの椅子やテーブルベッド衣類絵画を観察

しそれらがすべて夢の中のヴィジョンであると考えるこの感覚を失

わずにもう一度眠りにつく

極度の眠気のために夢を認訊できない人は身体全体と部屋中に満ち

る光線を放ち輝 く赤いオーム字を喉のチアクラにあるいは輝く白

いビンドゥを両眉の真ん中に観想する ごく浅く眠る傾向の人は青い

フム字か青いビンドゥを秘密チァクラに観想する

33

上述の教えのすべてを怠惰でなく実践しながら依然として夢を認識

できない人は独居に引きこもり衣服をすべて脱 ぎ捨て飛び跳ね

踊 り裸で走 り回り

「これは夢だ夢なんだ」

と大声で叫ぶべきであるさらに危険な崖っ淵に行き疎い地の底

をのぞき込み同じことをする それでもまだ夢を認識できないとした

ら自己を恥 じるべきであるそして懸命にグルとタントラの主神に

祈るべきである そして喉のチアクラの位置に次第に速度を増して

回転する円形の鋭い刃を観想 しそれが電動ノコギリのように全身を上

下して身体を肉片と灰とに薄切 りする様を観想するそれらを覚者方

とおなかを空かせた有情の魂に布施をするその後識別的な思考を

持たずにマハ-ムドラーについて隈想を行なう

夢をときたま少しの間だけは認識できてもいつもというわけでは

ない人は実践がまだ足 りないと気づくかもしれないこれは特に夢

の認識の直後に急に目を覚ました場合に当てはまる その場合はこ

の傾向に対して繰り返し自分自身に諭し夢の状態にとどまっていたい

という欲求を強めなければならないたとえ目が覚めても日を開けず

逆に夢を見続けるようにもしくは心臓か秘密チァクラに集中するよう

試みるべきである

どんな原因で夢から急激に覚めてしまうのか注意深 く調べてみなけ

ればならない極度の緊張が原因ならもっとリラックスするように物

音が原因ならもっと静かな場所で眠るように寒さや熱さが原因なら

もっと厚着をしたり薄着をしたりなどすべきである ある教えでは育

定的力と否定的力である赤と白のビンドゥの間に座っている自分自身を

観想することが助けになると述べている また壷の呼吸を保持しなが

ら青いフム字を喉のチァクラに観想するのも助けになるといわれてい

要するに夢を認識できない理由を発見すべく常に努力ししかる級

34

団 夢のヨーガの数え

に適切な矯正手段を講じる 例えば眠気がひどい場合には赤か白の

ビンドゥを喉に観想するかあるいは両眉の真ん中に放射する輝く光

を観想する警戒心が強すぎたりすぐに日が覚めてしまう場合には

青か黒のビンドゥを心臓か秘密チァクラに観想する夢が鮮明でない

場合には赤いビンドゥを喉のチァタラに観想 し輝 く光を放射 しなが

ら全身のすべてのナ-ディーを覆っていると観想する

怖い夢を見たときヨーギーは

「これは夢だ夢の中で火に焼かれたり水に溺れたりすることがある

だろうかこの動物や悪魔やそういうものがわたしに害を与えること

があるだろうか」と言って不当な恐怖心から身を守るこの意識を持ち続け火を踏み

つけたり水の中を歩いたり大きな火の玉に変身して恐ろしい悪魔や

獣の心臓に飛び込んで爆発させたりすべきである

夢をかなりしっかりと堅実に認識できているヨーギーは「夢の トラ

ンスフォーム」の実践に進むこれはつまり夢を見ている状態で鳥

虎ライオン神聖天国王家岩林や自分の望む何にでも変身し

ようと試みることであるこの雫践が安定したならば今度は様々な

形状のタントラの主神の身体座っていたり立っていたり大きかった

り小さかったり等に変身する同じように夢の中で見ているものを別

の対象物に変化させる例えば動物を人間に水を火に大地を空間

に一つを多数に多数を一つにと変化させる 例えば上半身からは

火下半身からは水を放ったり太陽と月を踏みつけたり身体を何百

万何十億と増やして宇宙全体をいっぱいにしたりといった種々の神過

力を働かせる

夢のヨーガの実践の主要な目的の一つは「中間の生存」の状態で

そしてこの生の中で幻身を実現する手助けをすることである これをくう

獲得するためにはまず 「眠りの四つの空」を認識 しなければならないくう くう

次に第四の空あるいは生来的な空から「風とともにある心」が作 り

35

出したマンダラのタントラの主神の幻身を瞬時に投影しその後にマくう

ンダラとタントラの主神をもう一度大いなる空に溶け込ませる これは

要するに夢のヨーガで実践される 「生起」と 「溶解」のプロセスであ

るl

この後以下に示した 「覚者の国-の旅」を実践する

自分がタントラの主神になったと観想 し流れ星のごとく瞬時にイ

ンドラの天あるいはどこか他の 「生まれ変わり」の世界の天に至る

そして戻る前にその場所を観察する これが安定 したならば次に

「覚者の浄土」の一つに例えばヴァイローチャナやアミタ-バや

その他の 「浄土」に旅する これも同じようにほんの瞬時のうちにな

される 「覚者の浄土」に至ったならば党者に敬意を表わして布施を

し覚者の説法を聴 く

最初のうちヴィジョンと経験はあまりはっきりとしないが自分が

夢で見たものは本物の 「浄土」そのものなのだと堅く信 じる なぜな

ら「生まれ変わり」の世界も 「煩悩破壊」の世界 も結局は夢にす ぎ

ないからであるこのように実践するうちにヴィジョンは徐々に徐々

に鮮明になってゆくはずである

もしある者が 「幻身のヨーガと夢のヨーガに何か違いがあるので

しょうか」と尋ねたならその答えは両者は基本的に同じであるが

夢のヨーガは幻身のヨーガの補足と見なされているということである0

一つは幻身を生み出すために使われもう一方はそれをさらに完全なち

のにするために使われるのであるまた「覚醒」状態の光から生 じる

幻身は夢のそれよりももっと深遠なもっと微細なものであること

を知るべきである とはいえ二つのヨーガは互いに相補い合うもの

として実践される なぜなら夢と覚醒の状態の二分性の中に顕現 した

時間への固執は究極的にはこのようにして征服されるからである

これら二つのヨーガを合体 した実践によって人は 「生まれ変わり」

の世界の習慣的な思考を浄化するようになるすべての物事は心の顕現

36

B] 夢のヨーガの数え

であり心は夢と同様それ自体では実体を持たないものであると悟る

「生まれ変わり」の世界も 「煩悩破壊」の世界も実在 しない屡気楼であ

りそれらは何も束縛しないし何も解放しないと知る自己の粗雑と

微細純粋と不純な愛着のすべてを洗い清める そして最終的に覚者

の境地の魔法のような 「完全な楽しみの身体」を明らかにするようにな

37

B] 光のヨーガの数え

どのようにして光を認識する

か位省をすべて取 り除き光を認識するために望ましいすべての粂件

を集めるための蟹備段階の修行においてたどる段階は夢のヨーガと同

じである しかしさらにヨーギ-は良い栄養になる食物を取 り身

体をマ ノサージし非常に静かな場所に住み自己のビンドゥを保存 し

常に柔和でリラックスしていなければならないo幌想の各々の期間に

おいてその3分の 1の1馴 Iほ トウモの修行に耽やし3分の2の時rll

ほ光のヨーガの修行に数やさねばならない

投初に心臓のチアクラに母神と共に座っている青いヴ7ジラダラ

を観想 しヴアジラダラに 「生来の光を開示 してください」と祈るべき

であるそれから心臓のチアクラに市い7ム字を観想 し壷の呼吸を

煤つかまたは心の中でフム字を長 く唱えるべきであるそうすると

外側の世界がすべて彼の身体に溶け込みその身体がフム字に溶け込み(

)そのフム字がナーダに溶け込みそのナータが大いなる空に溶け込むく

つ彼は空について阪想 し息を保つべきであるこのサマディから立ち

上がるとヨーギーは再びタントラの主神の幻影の身体を観想する

「これは夜にのみ行なうべきだ」と間違って主張する人がいる し

かし実際はこれを九一日通 して修行すると「風とともにある心」 を

習得する可能性が大いに増 し光の啓示が安定するその結果睡眠中

に光を認識するのがずっと容易になる

さらに同時に保息をすることによって大いなる利益が加わる

他の方法で光を認識することは非常に難 しいしそのようにして認識した

3

E] 光のヨーガの教え

光は長く持続 しないこの修行に従う人は必ずプラ-ナを中央気道にくう

もたらし四つの空を開示するそれゆえこれが 「光のヨーガ」とい

う最も重要な修行なのである

〈睡眠中に光を保つこと〉くう

昼間にプラ-ナを中央気道にもたらすことによって四つの空を順

番に開示できる人は眠りに落ちる直前に心臓のチァクラにあるフム辛

に集中すれば睡眠中にもそうすることができる

光を 「保つ」のに一番いい時間は睡眠の最も深い夜 (の真ん中)で

はなく夜明けまたはいつでもいいから睡眠の浅いときであるそおう が い

して一番いい姿勢はライオンの横臥位である

ここで光のヨーガの修行で不可欠な二つのことは心臓のチァクラ

の蓮華の五つの花弁にある五つの基調音節 (Hu血ANuTaRa)

を観想 し息を保つことである

眠りに落ちる前にヨーギーは啓示増大達成の段階の後で

「生来の光が生じたときに必ずそれを認識するぞ」と繰 り返 し繰 り近

し21回考えるべきである それから身体全体がフム字に溶け込みフ

ム字が光に溶け込むことを観想しそれに集中する 少し眠たくなった

らア字に集中する かなり眠くなったらヌ字に集中する非常に眠

くなったらタ字に集中する 眠りに落ちそうなったらラ字に集中す

る眠りに落ちながら(または気を失いながら)フム字に集中する

初め最初の三つの音節に集中した直後に眠りに陥る傾向が強いので

最後の二つの音節に集中するのが難しいと思うかもしれlない しかし

繰 り返し修行することによって徐々にできるようになる睡眠という

気を失った状態で意識をとどめられない人はサマディの力をもっとつ

けるように昼間に一生懸命修行すべきであるこれによって気を失っ

た状態で意識をとどめ光を少し見ることができるようになる

39

ある教えにはまだ光を認識できなければ三日三晩眠ることを放秦

してからもう一度やってみるべきだと述べられているくう

四つの光または空すなわち啓示の光増大の光達成の光坐

来の誕生を順番に開示できる人は粗雑な 「生まれ変わり」の世界の忠

考と微細な 「生まれ変わり」の世界の思考の両方を取 り除き識別するそら

心を超越することができるそうすると要一つない空のように透明で

澄みわたった本物の睡眠の光に直面するO これがとびきり上等の経験

すなわち完全な光であるこの次には「まあまあ」の経験とか「少なくう

い」光と呼べるようなものがあるここではヨーギーは四つの空を

順番に認識できないかまたは「生まれ変わり」の世界の顕現をすべ

て取 り除くことはできないがひどい眠気を克服し透明な光り輝く空

性を明確に識別することができる

この次には「劣った」経験があるここではヨーギーは 「完全な」

光も 「少ない」光も経験 しないが夢が生じる前の眠りの状態で澄ん

だ透明な心を経験する昼間の修行で安定したサマディを達成 したら

その力は眠りと夢の状態も含めて昼と夜を通じて行き届 くその場

合ヨーギーは(原則として)夢を見ないもし見ることがあったと

してもそれをすぐに認識できる しかしこれは睡眠の光ではなくて

睡眠の状態でのサマディの経験でしかないと言うグルもいる確かにそ

うかもしれないがそのように修行すれば光を認識する機会を本当に

増大させることができすぐに 「少ない」光を見るであろう

光を保つ方法は多くあるが上述の教えでこの目的のためには十分

である ヨーギーは自分に最も役に立つ特定の教えに従うべきである0

くう《四つの空についての説明〉

くう四つの空または四つの光または四つの楽は光のヨーガの経験の

中核である これらは目覚めた状態の昼間の修行でプラ-ナを中央

気道に集めることによって引き起こされる そうできる人は特に四香

40

B] 光のヨーガの教え

くう くう目の空すなわち生来の光に集中すべきである この四つの空を認識

する方法は以下のとおりである

夜の光のヨーガの修行で最初に心臓のチァクラにある蓮華の花弁の

一つにあるア字に集中する この修行によって五大元素のプラ-ナが

中央気道に集中し煙寮気楼蛍の光などが順番に現われる眠気を

感じたらヌ字に集中するするとますますプラ-ナが集まり粗雑くう

な区別する思考が崩壊 し初めの空すなわち啓示の光が現われるそそら

うすると要一つない空に明るい月の光を見ているかのような感じを

経験する

もっと眠たくなったらタ字に集中しより多くのプラーナが集まりくう

微細な区別する思考がすべて崩壊 し二番目すなわち極端な空 (別名そら

増大の光)が現われる そうすると雲一つない空に明るい太陽の光

を見ているかのような感 じを経験する

とても眠くなったらラ字に集中するそうするとすべてのプラ-

ナが集まり最も微細な区別する思考のほとんどが崩壊し三番目すくう

なわち大いなる空 (別名 達成の光)が現われるそうすると深い雲

一つない天空にすべてを包含する暗闇を見ているかのような感 じを経

験する

最後にフム字に集中している間に眠りに落ちる (または気を失う)

と達成のすべてのプラ-ナと最も微細な区別する思考のすべてが崩くう

壊 し四番目すなわち完壁な空 (別名 生来の光)が現われるそそら そうきoう

う すると夜明けの澄んだ空の蒼等を見ているかのような感 じを経験 したそがれ

太陽月黄昏という三つのけがれのすべてが彼から離れ去るこれくう

らがヨーギーか認識 し修行 しなければならない四つの空すなわち

睡眠の光であるくう

最初この四つの空をすべて認識することはで きないかもしれないが

途切れることのない根気強い修行によってついには認識するようになくう

る四つの空を 「保つ」ことに熟達 していない人は浅い睡眠の間に

41

ヨーガを修行すべきである 熟達している人は深い睡眠のときにその

修行をすべきである 規則正 しいプロセスで光を保つことにまだ熟逮

していない人は逆のプロセスで行なうのが難 しいと感じるだろうす

なわち生来の光から三番目を保ち二番目をそれから一番目の光-(

とであるそれゆえ正 しいプロセスが基本であり非常に重要なので

ある

プラーナの乱れによって光のサマディから出されそうになったら

心臓のチァクラのフム字に集中してサマディをもう一度安定させるべ

きである これがダメなら「少ない」光について隈想すべ きである

「少ない」光から出されそうになったら夢の幻影の身体の修行をしよ

うとすべきであるしかしこれをきちんと行なうためには昼間の修くう

行でプラ-ナを中央気道に集め四つの空を開示できなければならない

この段階に到達 して初めて夜光を完壁に保つことができる修行

の進んでいないヨーギーは一番目と二番目の光は認識できるかもしれ

ないが三番目と生来の光を認識することは極めて困難であろう

寝る前に光を保とうという非常に強い望みを生 じさせ(身体全体

を満たしている)輝 く光を発 している心臓のチァクラにあるフム字に集

中すれば「少ない」光を見る機会は十分にある夢のない浅い睡眠の

状態では彼は心の性質を光 り輝いているが空っぽ (不明瞭さのない

透明)であると見なす意識は目覚めているかのように明噺である

にもかかわらず散漫にする思考を取 り除くことができず光 り輝 く意

識も夢と一緒に現われるもしこれが起こったらまだフム字に集中し

続け光を安定させるために光 り輝 く意識を保とうとすべきである0

深い睡眠のときに光を認識できない人はがっか りする必要はなく

認識するように再度努力するべきである そうすれば徐々にうまく

いくようになる プラ-ナの乱れのために夢が現われたらこれらのヴィ

ジョンがタントラの主神と彼のマンダラと同じであると見なしそのヴィくう

ジョンをもう一度大いなる空に溶け込ませようとする

42

E] 光のヨーガの数え

「r少ない」光は真の陸眠の光ではない」ということを知るべきである

後者は散漫と区別する思考がすべてない第四番目すなわち生来の

光であるが前者は区別する心と散漫が混ざり合った表面的な光でし

かないしかしこの 「少ない」光を安定させ強めることができれば

最終的には生来の光を保つことに成功する 現在のところチベット

のヨーギーの多 くは対応する〝 光を保つ段階に到達することしかで

きない修行のよくでさる者ですら「少ない」光 しか保つことができ

ないそれゆえこの違いを知っているということは非常に重要なこと

である

《三つの基本的な光についての解説》

タントラの教えによると光は三つのグループに分けることができる

① 起源の光

(参 道の光

(参 果報の光

「起源すなわちリアリティーの光」とは人が気づいていようがい

まいが関係なくすべてのときに存在 して」る生来の光である 睡眠のくう

光と死の光はこの種類に属する「道の光」とは空の状態すなわくう

ちプラ-ナが中央気道に集まったときに開示する四つの光または空

を直接悟ることであるこれはまた「区別しない智慧」- 主観 と客くう

観という二元性を超越 している「生まれていない空」を悟 ること-

とも呼ばれる「果報の光」とは覚者の境地という完全で完壁な解脱

の境地である 「二つが一つになった究極の光」を悟ることである

「睡眠の光」は様々なグループに分類することもできる「対象に面

すること」のない深い睡眠において認識されるものは「深い睡眠の光」と呼ばれる 粗雑な対象と微細な対象によって認識されるものは「F少ないJ睡眠の光」と呼ばれるなど

前に夢のヨーガや教えたように修行者は自分に自信があ り「中

43

間の生存」をマスターできるのかをどうかを観察すべきである こう自

閉すべきである

「わたしの今の悟 りで時が来たときにr死の光J をコントロールで

きるのだろうか 」くう

「四つの睡眠の空」をコントロールすることができれば死のときにくう

「四つの空」を認識できると確信を持つことができるo そq)人にとって

は死は道における非常に役に立つ段階である

よってこの光のヨーガの修行によって「生まれ変わり」の世界に

対する執着と「生まれ変わり」の世界における識別は浄化され「自己

を照らす智慧」を悟る「生来の光の智慧の火」によって不純な習慣

的思考をすべて破壊 し「息子の光」と 「母親の光」を一つにし「生ま

れない光」という大いなる全体にすべてを包含する そうすると完全

な 「法則の身体」と 「形状の身体」を達成し「生まれ変わり」の世界

の終わりまで少 しも努力することなしに数え切れないほどの多くの

方法ですべての衆生を助けることができる

44

6]「中川の生存」のヨーガの救え

回 「中間の生存 」のヨ-ガの教え

1「中間の生存」の数え (1)

(死の象徴

〉1形状一茶姿の集積が崩壊 し始めるとき極度な消耗の程度まで弱

きを感 じる地元素が崩壊 し始めると身体は活プJを失う視党器官

が崩壊すると眼球を動かすあるいははっきりと比ることができない

「大きな蚊の智慧」の元素がJiFi壊 し始めると心は大変暗く鈍くなる

2感光の楽fJ-tが崩壊 し始めるとだるく感 じマヒしたような感じ

がする水元菜が崩壊するときは身体内の分泌が止まるO聴覚の機

能が崩壊するとき聞こえなくなるo「平等の智eu の元素が分解さ

れるとIgぴと苦しみの区別がつかなくなる

3 識別の躯村tが崩壊 し始めるといかなる外的な対象も見えなくなる

火元-兼がJuL)壌するときは消化できない鼻が利かなくなり始めると

上部のプラーナが遅 くなり不規則になる映光の感JltLが崩壊すると

においを区別できなくなるO観察の智慧の元素が分解されると死

にかけている者は周りに立っている身内の者を見分けることができな

くなる

4 構成要素の躯積が崩壊するとき何もすることができなくなる

プラーナの元紫が分解するとき十の租雑なプラ-ナが来たところへ

仰る味光の器官が崩壊するとき舌が撞 く厚 くなる味覚の感光

がなくなると異なる味を区別できないO活動の智yi箕の元素が崩壊す

るとき行為することも意志することもできなくなる

4

別の経典によれば死に関する次の教えがある

1地元素が水元素に崩壊するとき外的なサインは自分の身体を動

かせなくなりそしてあたかもすべての支えを失って倒れそうに感

じることである

「お願いだ立ち上がるのを助けてくれ」

と大声で叫びたい内的なサインは意識が渦巻く煙の雲のように現

われることである

2水元素が火元素に崩壊するときの外的なサインはすべての分泌が

乾き切ることであり内的なサインは意識が移動する賓気横のよう

に現われ白い現われの33の邪悪心の識別する思考がすべて静まるこ

とである

3火元素がプラ-ナに崩壊するときは外側のサインは身体の熱が

大幅に減少し一方で指や爪先はしびれて冷たくなることである内

的なサインは意識が蛍の光の薄暗いスパークのようにして現われ

赤い現われの40の愛著の識別する思考が静まることである

4プラ-ナが意識に崩壊するときの外側のサインは死にゆく人の出

息が大変長 くなり入息が大変短 くなることである 内的なサインは

意識がはっきりとして安定したランプの光のように現われ七つの

黒い迷妄の識別する思考がすべて静まることである

経典によればこれらの死のサインは個人によって一つ一つ順々に

現われたりあるいはすべてが一度に現われたりする

微細な元素が崩壊したら死にかけている人は次のような経験をす

ることになるそら

1意識が 「啓示の光」に崩壊するとき雲のない空に浮かぶ月の光のI

ように光を見る

2啓示の意識が 「増加の光」に崩壊するとき夜明けのように赤っぽ

い草色の一条の光を見る

3「増加の光」が 「達成の光」に崩壊すると完全な暗闇を経験 し

46

6] 「中間の生存」のヨーガの数え

意識を失うそら

4この無意識の状態は再び光の中に崩壊 し夜明けの要一つない空

のような- 前の三つの段階の微細なけがれすべてを超越 した-くう

透明なはっきりとした空が現われるこれが真実の 「死の光」あるい

は 「生来の光」である

異なる元素が次から次-と崩壊 したら最終的にプラーナの元素が

心臓のチァクラで意識に崩壊するその後頭頂のチァタラにある白い

ビンドゥが下降しヘソのチァクラにある赤いビンドゥが上昇し二つ

が心臓で一緒になる赤と白のビンドゥが完全に混ぜ合わさったとき

「死の光」が現われる 六つの世界のすべての有情の魂がそれぞれの

生の終わりに一度死の光を見るのだが残念ながら彼はそれを認読

することもつかむこともできない

《「中間の生存」の出現》

それから逆の順序で死の光から達成増加啓示と順に現われる

眠っていたプラ-ナが動き始め達成の光が現われるそしてすぐにそ

れから増加の光啓示の光と続くそれから80の識別する思考が生じ

その結果 「中間の生存」のすべての幻影のような顕現が現われる

ここでよく論議を呼ぶ質問が起こる

「r中間の生存Jの住人の身体と顔はどのように見えるのか」アサンガの兄弟たちによれば彼らは次の転生の姿をしている しか

し他の人々によれば生前の姿に似ているという 「継承の派」のグ

ルたちによれば「中間の生存」の初めのころの段階では「中間の生存」

の住人の顔と身体は生前のものに似ておりそれからそれが徐々に消え

てゆきそして 「中間の生存」の後の段階になれば次に来る転生の現

われをとるこの理論は理にかなっているだけではなく経典とも一致

している 多くの経は「習慣の身体」の 「中間の生存」状態における

存在は生前にならって形作られることを明確に示 している

47

「中間の生存」の住人はすべての器官を完全に備えてお り再び再

生することが定められている場所以外であれば妨害なくどこへでも旅

することができる 彼は 「生まれ変わり」の世界に属する超常的力を幾

分有しており食物の香 りを食べて生き他の同じ 「中間の生存」の住int

人たちを見ることができるなおここから先の内容については一つ

の例にすぎない

もし 「中間の生存」の住人が悲惨な領域に生まれることが定められ

ているのであれば深い暗闘あるいは黒い雨の夜のヴィジョンを見

るだろう もし彼が幸福な領域に生まれるものであるなら月のように

輝 く白い光を見る

別の経典はこういう

地獄に生まれる者たちにはすべてのものが焼けた木のように黒っぽ

い茶色に見える 低級霊域に生まれる者たちは煙色の色を見る天に坐

まれる者は金色の光を見る 形状の要素に生まれる者たちは白を見る

そして非形状の要素に生まれる者たちは「中間の生存」の経験をし

ない- 彼らは死後即座に非形状の要素へ生まれ変わることになる

しかし低い領域に生まれることが定められている非形状の要素の生令

体たちは再び 「中間の生存」を経験するともいわれている

地元素が妨げられたとき「中間の生存」の住人たちは爆発の雷鳴を

開く水元素が妨げられたとき海の波のとどろさを開き火元素のと

き燃え上がる森のうなりを開き風元素のとき大暴風雨の高いヒュ-

ヒューとなる音を開く

三毒- 愛著邪悪心迷妄- は「中間の生存」の住人が自赤

黒の様々な種類の恐ろしいヴィジョンつまり彼を傷つけるために近づ

いてくる恐ろしい幽霊や悪魔として投影された習慣的な思考を持つ国と

なる

「中間の生存」の住人は次のような性質を持つといわれる

① 身体は抵抗を示すことがなく影を作らないそして一瞬のう

48

回 「中間の生存」のヨーガの教え

ちに多くの土地へ旅することができる

② 他の領嘘の生命体は彼の行為を目撃することができない

③ 透視能力とテレパシーを持つo

④ 太陽も月も星も見ない

(9 生来的な心の記録を見て自分が生前行なった良い行為 悪い行

為のすべてを詳しく見る

⑥ 食物は見るがそれが彼に布施されたか捧げられたのでなけれ

ば味わうことはできない

以上のような説明は行なわれたが個人のカルマは決して同じという

ことはなくまた顕現も大変異なっているのでこれらをはっきりと限

定されたあるいは一定不変のものとして受け入れるのは難 しい多く

の点で 「中間の生存」の状態は夢の状態のようであり非常に不安定で

不確かなものなのである

「中間の生存」の生命の最高の長さは7日であるが もしこの期間に

「中間の生存」の住人が転生をしなければ彼は 「死ぬ」あるいは気絶

して第二 「中間の生存」に即座に生まれ変わる このプロセスは7回

繰 り返されることができるので全体で49日となる

「中間の生存」の住人は次に転生する場所を見るや否やその場所

に恋 しでしまう

湿気と温かさによって生まれ変わる者は壇とにおいによって引かれ

る 虫あるいは卵の形に生まれ変わる者は両親がセックスをしてい

るのを見たとき両方の親に対する大きな変著と邪悪心を抱 く 男性に

生まれるものは母を愛 して父を憎み女性は逆となるこの愛著と那

悪心が生 じるや否や「中間の生存」の住人は直ちに気絶 しそれを知

らないで転生する天の一つに生まれるものは壮麗な天国にあるよう

な豪邸と男女の天使を見彼らを望む

悲惨な領域に生まれる者は多くの恐ろしいヴィジョンを見絶望的

にそれらを避けようとする 洞窟や穴や木に逃れようとすれば彼は動

49

物に生まれ変わる もし鉄の家に逃げようとすれば地獄に生まれる0

「中間の生存」の住人が死ぬときはやはり四段階の崩壊のプロセス

つまりプラ-ナの減退から啓示増加達成生来的な光を通過す

る それから逆のプロセスが始まり生来的な光から達成増加啓

示80の識別する思考プラ-ナのエレメント火--と心と身体の

複合体が完成するまで続 く

《「中間の生存」 での機会》くう

死の際で息子と母の空の光が混ぜ合わさるとき識別をする考えと

いう微細なけがれはすべて鋲まる このとき生起と完成のヨーガを敬

得した修行の進んだヨーギーは完全な覚者の境地とその徳を同時に

達成できる かなり修行の進んだ者しかし素晴らしいマハームドラー

を昼夜修行でさる者また死の光を保てる者は「中間の生存」のヴィ

ジョンが現われるときそれを使っで悟りを進めることができる

この世のすべての顕現は実は 「中間の生存」のそれでありすべて

の 「生まれ変わり」の世界の存在は「中間の生存」の存在なのである

誕生と死の間の期間は「生と死の中間の生存」と呼ばれる 眠 りに落

ちたときから目覚めまでは 「夢の中開の生存」死から再生までは 「中

間の生存」そのものである これら三つの 「中間の生存」においてトウ

モと幻身のヨーガ光と夢のヨーガそして 「中間の生存」と変身のヨー

ガの修行が強調されるべきである

眠っている状態起きている状態の両方で見るもの開くもの触

るもの行動するものはすべて「中間の生存」の状態であると考える

べきであるこの教えを繰 り返し続けて修行することは優れた 「中間

の生存」の準備であると認識すべきである

そして死のときが近づいたなら自分の財産 持ち物を三宝に布施

し惜 しみなく布施しすべての執着を切り神聖になされた約束の戒

を厳 しく守 りすべての道に外れたこと罪をザンゲすべきである ま

50

B] 「中開の生存」のヨーガの教え

たもし神聖になされた約束の戒を破ったことがあるならグルあるい

は覚者に再びイニシエーションを与えてくれるように懇願 し破った棉

聖になされた約束の戒を修復すべきである真剣にグルとタントラの主

神に祈 り死の光と 「中間の生存」での幻身を保持できるよう助けを求

めまた法友に頼って死の際で教えを思い出させてもらう

最も修行の進んでいるヨーギーは死のとき溶解のヨーガを行ない

おのずから照らす精髄に集中してそれを死の光に混ぜ合わせる そし

てその光から「風とともにある心」でできた完全な 「完全な楽 しみの

身体」と 「変化身」を生 じさせるよう努力する

マハ-ム ドラーの第四段階に達した非常に修行が進んでいるヨーギー

は死のときに確実に母と息子の光を混ぜ合わせることができる この

ときカルマの身体顕現心のすべてのきずなが切れ覚者の境地の

徳がすべて完成する彼らの心は法則の身体になり身体は智慧の身体

になり土地は完成と純粋さの土地になる

かなり修行の進んでいるヨーギーも最も進んでいる者たちと同じよ

うに修行するべきであるもしこれに成功すれば彼らは 「中間の生存」を通らないで転生できる そうでなければ真剣に覚者の浄土に生まれ

るように祈 り変身のヨーガの教えを適用すべきである

死の光も幻身のヨーガも保持することめできない劣ったヨーギーは

心の集中力を喚起 し確実な理解と揺るぎのない自信を持って教えを逮

用 し死と 「中間の生存」の挑戦に立ち向かう解放を得るために死と

「中間の生存」の機会を利用することができない者はカルマによって

もうー度 「生まれ変わり」の世界に生まれることを強いられる これを

防ぐためには次の指示に従う

「中間の生存」にいる者がその者にとって最 も魅力的な場所に来た

ときそれをタントラの主神のマンダラだと観想する 男と女の性交を

見て愛著と邪悪心が生起 したら自分自身に注意を喚起 してこれが

覚者が現わした父と母の第三イニシエーションだと考える 楽と空の経

51

くう験を受け入れ愛書も邪悪心も幻影で空であると見る

くうこのように空の状態の見解を強調することによって「生まれ変わり」

の世界から永遠に自分を解放できるかもしれないもし 「中間の生存」

にいる者がこれをうまく成し遂げ最初の7日間で再生を逃れることが

でき為ならそれに続 く7日間あるいはその後に同じことを成し遂げ

ることは難しくない彼はタントラの主神の浄土に生まれ道-の帰依

を完成するだろう

もし 「中間の生存」にいる者が覚者の浄土に生まれたいと思うなら

そこに生まれたいという強い願望を培わなくてはならないこれは非育

に重要であるそして変身のヨーガの教えを適用すると一騎のうち

にその浄土に生まれる

「中間の生存」ヨーガの恩恵は次のようにまとめられる

(ni 「法則の身体」は死のときに実現できる

② 「完全な楽しみの身体」は 「中間の生存」で

③ 「変化身」は肉体化するときに実現される

これはまた覚者の三身の成就に導く道とも呼ばれる

2「中間の生存」の教え (2)

《崩壊の諸段階》

人間は25の粗雑な対象- 五つの集積四つの元素六つの感覚要

素五つの対象五つの基本的智慧- が崩壊することによって必ず

死ぬ

死のプロセスには八つの段階がありそれには25の要素の崩壊が含

まれる22の要素は最初の四つの段階の間に崩壊する残 りすなわ

ち識別の集積 意識の感覚 諸現象の性質を悟る基本的智慧は最級

の四つの段階の間に崩壊する

52

B] 「中間の生存」のヨーガの教え

図1 25の粗雑な対象

5つのとらわれfの集報 53の基本的魯魚 四大元素 6つの感覚事案 5うめ対魚

形材 窄準 二 基本的鋲のような智患 也 日の感

覚 形状-容姿感 車 基本的な平等の智

憩 水 耳の感覚 声蓑 壷 基本的な

分析の智患 火 鼻の感覚 香り痕由の構成 基本的な活動を 風 舌

の感覚 味達成する智患 身の感覚 接

触敗 軍 基本

的な諸現象の性質の智愁 意識の感覚図2 8つの崩壊価 白の崩噂空重BO油 填 ー3番白の崩薮 iIi春日重油 墳一J

1 帝敬す二

る奮寮 形状-容姿 感 覚 弛 別 経験の構成

元 素 地 水 火 風博 労要素 T 日の感

覚 耳の感覚 舟の感兜 舌と身の感覚対 慶

目に見える形状-容姿 士PJ 香 り 味と

接触基本地軸 基本的 基本的な 基本的な 基本的な活動を鏡のような智慧 平等の智患 分析

の智恵 達成する智患崩壊寸を5帝P

の崩壊 there4や畢日申申墳 7寧日の崩壊 や番

〈一番目の崩壊〉

最初に形状一容姿の集積の段階の五つの現象が自然に崩壊するす

なわち形状一容姿の集積のような智慧地元素目の感覚生命体の

中にある目に見える形状一容姿である形状一容姿の集積の崩壊の外的I

な印として手足が前より小さくなり身体が弱く力がなくなる

この大きさと力の減少は普通老齢とともに訪れる顕著なかたちである

基本的な鏡のような智慧は鏡に像が現われるのとちょうど向 じよう

に多くの対象が同時に明確に現われる通常の意識であると説明されて

いるこの崩壊の外的な印として視界がハツキリしなくなり暗くな

地元案の崩壊の外的な印として身体が非常に細 くなり手足がだら

んとし身体が地面の下に沈んでいっているような感じがする

沈んでいく感覚は「持ち上げてくれ 」と叫ぶほどである

目の感覚の崩壊の外的な印として日を開けたり閉じたりできなくな

生命体の中にある目に見える形状-容姿の崩壊の外的な印としてつヤ

身体の艶が減少し力が尽きる

この五つの崩壊の内的な印は「屡気楼のような」と呼ばれる青っぽ

い現われが生 じることであるこれは太陽の光が夏の砂漠を打つとき

の水の現われのようなものである

現われは煙の塊にもたとえられるがたいていは零気横にたとえられる

《二番目の崩壊》

その後感覚の集積の段階の五つの現象が同時に崩壊する感覚の集

積が崩壊するときの外的な印は身体の意識が感覚の意識に伴う楽

苦しみ どちらでもない感覚をもはや経験することができないというこ

とである

基本的な平等の智慧は楽 苦しみ どちらでもない感覚を一つの檀

54

回 「中間の生存」のヨーガの教え

類すなわち感覚として心にとめている通常の意識であると説明され

ている

これは多くの同発語を一つの意味を持つものとして心にとめている意識とし

ても表現されている

この崩壊の外的な印として意識の感覚に伴う楽 苦しみ どちら

でもない感覚をもはや心にとめることができない

水元素の崩壊の外的な印として唾液汗尿血液精液が干上が

口鼻舌喉が干からび歯にはカスが生じる

耳の感覚の崩壊の外的な印として外的 内的な音がもはや聞こえな

生命体の中に含まれている音の崩壊の外的な印として耳の内側の

「ur」という音がもはや生じない

この五つの崩壊の内的な印は「煙のような」と呼ばれる現われが生

じることである これは煙の塊の中にある煙突からうねって出てい

る煙に似ている

《三番目の崩壊》

その後識別の集積の段階の五つの現象が同時に崩壊する 識別の集

積の崩壊の外的な印として両親のような親しい人のことをもはや気

にとめなくなる

基本的分析の智慧は親しい人の個々の名前や目的などに気をとめ

る通常の意識であると説明されている

この崩壊の印としては自分の両親の名前すらもはや思い出せない0

火元素の崩壊としては身体の温かさが減少しそこから食べ物や飲

み物を消化する力が失われる

鼻の感覚力の崩壊の外的な印としては鼻からの空気の吸い込みは弱

くなるが吐き出しは強く長くなり息はまるで一つ一つ積み上げられ

55

ているかのようである

生命体の中に含まれているにおいの崩壊の外的な印としてはいいに

おいも悪いにおいも喚ぐことはできない

この五つの崩壊の内的印は「蛍のような」と呼ばれる現われが生 じ

ることであるこれは煙突から上る煙の-吹きの中に見られる赤いすす

火の粉または穀物を妙るために使われるフライパンの底の煤につい

た赤い火の粉のようである

《四番目の崩壊》

その後経験の構成の集積の段階の五つの現象が同時に崩壊するこ

の集積の崩壊の外的な印は動き回るというような肉体運動をすること

ができないことである

基本的な活動を達成する智慧は今生および来生の外的 世俗的な

活動や目的などそしてまたそれらをどのようにして達成するのかを

心にとめている意識であると説明されている

風の元素の崩壊の外的な印としては10の風- 粗雑な生命を運ぶ風

など- がその住みかから心臓に移 り息が出たり入ったりしなくな

舌の感覚力の崩壊の外的な印としては舌が太 く短 くなりつけ根が

青 くなる

生命体に含まれる味の崩壊の外的な印としてもはや六つの味 (甘さ

酸っぱさ苦さ渋さピリッとした塩辛さ)を経験できない

この時点で身の感覚と接触も必ず崩壊するのでその崩壊の外的な

印としていかなるなめらかさも租さも感じることができない

この七つの崩壊の内的な印は「燃えるバターランプのような」と呼

ばれる現われが生 じることである これはバターランプがまさに消え

んとするとき炎がパチパチするようなものである

56

E] 「巾問の生存」のヨーガの教え

「崩壊の意味」前の元素がどのようにして後ろの元素に崩壊 していく

のかについていうと地 水 火 風という順序で前の元素と関係の

ある風の意識の基礎として働 く能力が撤退し後の元素の意識の基礎

として働く能力がより顕現するのである これは前の元素の後の元莱

-の崩壊と呼ばれているがある一つの元素が別の元素の性質を持つよ

うになるということではない

地が水に崩壊するということは地の風の意識の基礎として働く能力

が退化しそのときに水の風の意識の基礎として働く能力がより顕現

するようになるということを意味するこのようにこれは前者の舵

力が後者の能力へ移動するようなものなので地が水に崩壊するといわ

れているが通常の地が通常の水に崩壊することではないこれは他の

崩壊にも当てはまる

《五番目の崩壊》

四つの元素が崩壊した後意識の集積の段階にある五つの現象が段階

的に現われなくてはならないこれらは80の表示的概念の心輝 く白の

現われの心輝 く赤い増加の心輝 く黒の達成間近の心そして死の

クリアライトの心である

80の概念は三つのグループに分かれ33が白い現われの心を表わし

40が赤い増加の心を表わし七つが黒い達成間近の心を表わす 最初の

グループの概念は対象の乗 り物として働 く粗雑な風の動 きに関係 し

よって白の現われの心を顕現として経験 していない者にとっては

その乗 り物として働く風が赤い増加の心そして黒い達成間近の心と

比べていくらか粗雑な動きをしていると感じられるこの白い現われ

の心に関する推論ができるのは最初の概念のグループが微細から釈

雑へと反対の順序で進んでいるときの白い現われの心の痕跡あるい

は結果だからである

57

この33とは

1大きな欲望の欠如 心は対象を欲さない

2中くらいの欲望の欠如

3小さな欲望の欠如I

4心の行き来 心は外的対象-と行ったり内的対象-帰ったりする

5大きな悲しみ 快い対象と別れることに対する心の苦痛

6中くらいの悲しみ

7小さな悲しみ

8安らぎ心は安らかにとどまる

9概念化 対象のまぶしさによって興智した心

10大きな恐れ 不快な対象に出合ったことによって生み出される恐れ

ll中くらいの恐れ

12小さな恐れ

13大きな執着 快い対象に執着すること

14中くらいの執着

15小さな執着

16とらわれ 愛欲界の対象に完全にとらわれた心

17不善あるいは非知識 善行に対する疑念

18飢え 食べ物を欲すること

19渇き飲物を欲すること

20大きな感覚 快感痛みどちらでもないという感覚

21中くらいの感覚

22小さな感覚

23知者の概念

24知ることの概念

25知られる対象の概念

26個別の識別 何がふさわしく何がふさわしくないかを分析する心

27恥 自分自身が同意しないあるいは宗教的な禁止によって

58

固 「中間の生存」のヨーガの教え

誤った行為を避けること

28慈悲 苦悩からの離別を願うこと

29哀れみ 観察の対象を完全に保護する心

30美 しいものと会いたいと欲すること

31不安 とらわれた心確信がない

32蓄積 所有物を集める心

33嫉妬 他の繁栄によって乱れた心

二つ日の40の概念は対象の乗 り物として働 く中くらいの風に関係す

るよってそれを経験 していない者にとっては赤あるいはオレンジ

の増加の乗 り物として働 く風が自あるいは黒い現われと比べて中く

らいの動きをしていると感 じられるつまり心がより微細になるにつ

れて心の二元性がより少なくなりつつあるということであるこの赤

い増加の心に関する推論ができるのはこの概念のグループが反対の順

序で粗雑へと進んでいるときの赤い増加の心の痕跡あるいは結果だか

らである

この40の概念とは

1欲望 まだ手に入れていない対象に対する執着

2愛著 手に入れた対象に対する執着

3大きな喜び 快い対象を見て喜ぶ心

4中くらいの喜び

5小さな喜び

6うれしさ 欲 した対象を達成 したことによる満足

7歓喜 欲 した対象を繰 り返 して経験する心

8驚き以前生起 しなかった対象について考えること

9興暫 快い対象を知覚 して散漫になった心

10満足 快い対象に対する満足

ll抱擁 抱擁 したいと欲すること

12キス キスしたいと欲すること

59

13吸う吸いたいと欲すること

14安定 変化 しない連続の心

15精進 善に向かう心

16プライド自分が優れていると思う心

17活動 活動を成し遂げることに関係する心

18強盗 富を盗みたいと欲すること

19力 他の軍隊を征服したいと欲すること

20熱意 善の道を修習する心

21大きな困難に対する従事 倣慢さによって悪行に従事すること

22中くらいの困難に対する従事

23小さな困難に対する従事

24激しさ理由もなく優れた者と議論したいと欲すること

25戯れ 魅力的な者を見て戯れたいと欲すること

26怒る傾向 憤慨の心

27善 善行に対して努力したいと願うこと

28はっきりとした言葉と真実 他が理解できるようにそして自

分の事実の識別を変えないで話 したいと願うこと

29非真実 自分の事実の識別を変えてから話したいと願うこと

30確信 非常に安定した意図

31非仮定 対象を保持 したいと欲さない心

32寄贈者 所有物を与えたいと願うこと

33熱心な勧告 怠惰な者に宗教の実践をするように勧めること

34英雄的行為 煩悩のような敵を克服したいと願うこと

35-恥知らず 自分が同意しないあるいは宗教的な禁止によって非

行を避けないで悪行に従事すること

36欺き偽善によって人を欺くこと

37キツさ鋭い良心

38悪徳 邪見解に慣れた心

60

6] rFP問の生存」のヨーガの教え

39非優 しさ他を傷つけたいと願うこと

40不正 不正直

三番目の七つの概念は対象の乗 り物として働 く弱い風の動きに関係

するよって黒い達成間近の心に関してそれを経験 していない者に

それを示す働きをする これはこの概念のグループが反対の順序で釈

雑へと進んでいるときの黒い増加の心の痕跡あるいは結果だからであ

この七つの概念とは

1忘れっぽさ衰えた注意力

2誤り水を寮気樺と思うことなど

3しゃべらない しゃべりたくないと思うこと

4意気消沈 悩む心

5怠惰 善に対する熱意のなさ

6疑念

7中くらいの欲 愛著と邪悪心が同じくらいの心

80の表示的概念とその乗 り物である風は輝 く白い現われの前に崩壊

しなくてはならないなぜなら理解の様式と現われの心のそれは不

一致だからであるまたこの二つの間には粗雑さと微細さに関して大

きな違いがあるので80の概念のような粗雑な心は白い現われのとき

には存在できない80の表示的概念とその乗り物である風が輝 く白い

現われへと崩壊するとき燃えているバターランプのような現われが坐

起する80の表示的概念がその中に崩壊 してしまったときの現われくう

の心自身の印は非常に明るい透明さと空の現われおよび月の光が

充満したけがれのない秋の夜空のような白い様相の光の現われである

この現われの原因に関していえば心臓から上の左右両方の気道の風

がその上の開口つまり頭頂から中央気道に入ったからであるこ

の力によって頭頂の緒がゆるみ父から得た音節ハムが逆さになった

相である [皇 ]白いビンドゥが水のような性質を持っているがゆ

61

えに下に下がるそれが心臓のところにある左右の気道の大童の円

の緒の上に来ると輝く白い現われが生起する このようにこれは

外側から差した月の光などの現われではないのである

これが現われと呼ばれるのは月の光のような現われが生起するからくう

であり空と呼ばれるのは80の概念とその乗 り物である風が存在 し

ないからである

〈六番目の崩壊》

この後現われの心とその乗り物である風が増加の心に崩壊する0くう

増加の心が生起すると空であり 「空っぽ」であるが前よりももっ

と澄んだ赤またはオレンジの現われが太陽の光の浸透したけがれのそら

ない秋の空のように輝く

この原因に関していえば心臓から下の左右の気道の風がすべて管

骨の一番下あるいは性器のところの開口を通って中央気道に入るか

らであるこの力によって宝石 (性器)の中のチアクラの結とヘソ

のチァタラの結が徐々にゆるむこれによってヘソのチァクラの真ん

中にある縦一本の線の短いア [A]の形で存在 している母から得

た赤いビンドゥが上に上がる赤い現われは心臓にある六重の円の

左右の気道の緒の下まで上昇する よってこれは外側から輝 く太陽

の光の輝きなどではないのである

これが赤い現われと呼ばれるのは太陽の光のように鮮やかであるかくう

らで「非常に空」と呼ばれるのは現われの心とその乗 り物 として働

く風が存在しないからである

《七番目の崩壊》

この後増加の心がその乗 り物である風とともに達成間近の心に

崩壊する 最初夜の初めのような濃い闇が浸透 したけがれのない秩そら

の空のような様々な黒い現われが生起する

62

団 「中問の生存」のヨーガの教え

中央気道の中の上と下の風は心臓に集まっておりこの力によって

心臓のところにある左右の気道の六重の円の結がゆるむこれによって

逆さになった音節ハム [卓 ]の様相上の白いビンドゥが降り下の縦

の線の様相の赤いビンドゥが昇る これらは心臓のところの中央気追

の真ん中で子音で終わる (閉じた箱の)様相で存在している赤と白の

不滅のビンドゥに入るこの出合いによって達成間近の輝 く黒い現われ

が生起する このようにこれは外側からやってくる閲の現われ等の

ケースではないのである

これが 「達成間近」 と呼ばれるのはクリアライ トに近いからでくう

「大きな空」と呼ぼるのは増加の心とその乗 り物 として働 く風が存

在 しないからである

達成間近の心の最初の方では対象の感覚があるしかし最後の方

では心は沖象に注意 しておらず闇に困惑して気を失って無意識に

なりそうであるその後非常に微細な風と心から偶発的に生起するす

べての風と心が止まる

注意力のない達成間近な心の最後の部分は普通の状態で初めから

顕現せずに存在 していた非常に微細な風と心の注意力が活性化するま

で続 く これが起こると死のクリアライトが現われる

輝 く白い現われの心の定義は

① 概念の崩壊によって起こりその動きすなわち回復まで続きそら くう

② 月の光の浸透したけがれのない秋の空のような輝く白い空の

現われが現われ

(卦 何の租雑な二元の現われも現われない心の意識である

80の概念は崩壊しているが現われの心は概念的であるOより微細な多様性はあ

るが二元である散漫ではないが心象的な要素がありゆえに概念的である

一方クリアライトの心は完全に非概念的で非二元である

現われの増加の心の定義は

(》 概念の崩壊によって起こりその動きすなわち回復まで続 く

63

そら

(参 太陽の光の浸透したけがれのない秋の空のような輝 く赤い空の

現われが生起する

(卦 どんな粗雑で二元の現われも現われない心の意識である

達成間近の心の定義は int

① 概念の崩壊によって起こりその動きすなわち回復まで続くそら

(参 夜の初めの濃い闇の浸透したけがれのない秋の空のような輝くう

く黒い空の現われが生起する

どんな二元の現われも現われない心の意識である

《八番目の崩壊〉

達成間近の心がクリアライトに崩壊すると注意力のない達成間近

の心の二番目の部分が一掃される粗雑な二元の現われがみじんもないくう

明るく透明な空の現われが現われる これは三つのけがれすなわち

月の光 太陽の光 闇のない自然な秋の夜明けの色のようであるこくう

の現われは直接に空を認識するサマディの意識のようである

クリアライトの現われの原因は白と赤のビンドゥがそれぞれ心臓で

白と赤の不滅のビンドゥに溶解し中央気道のすべての風が非常に級

細な生命を運ぶ風に崩壊するからであるこれによって最初から顕現

しない状態で普通に存在していた非常に微細な風と心が顕現しそれ

によってこのような現われが現われるよってこれは外側からの空っそら

ぽの空のような現われのケースではない

これは「死のクリアライト」そして80の概念現われ増加達成くう

間近がなくそれを乗 り物とする風もないゆえに「すべて空」 と呼ば

れる これは実際の死である

これは基本的な真実の身体である真実の身体へと変化していくため

の浄化の土台であるがゆえにそう呼ばれる「空っぽ」は基本的な自然

の身体と呼ばれるそしてそれを対象としてとる心は基本的な智慧を

認識す _-真束の身体と呼ばれる

64

固 「中間の生存」のヨーガの教え

ほとんどの人間はクリアライトに3日とどまりそれから白と赤の構

成要素の印が起こる

血と癖が少 し鼻と性器から現われるこれは心臓で崩壊 したビンドゥの浄化 さ

れなかった部分である

しかし肉体的な構成要素が病気によってひどく消耗している場令

には何日経っても赤と白の構成要素の印は起こらない

このような人は一日もクリアライトにいることはないかもしれない

また高いあるいは低い悟 りを持つヨーギーの場合にはクリアラ

イトと真実の身体を混ぜ合わせることができこの状態に普通よりも長

くいたりまたその期間を短くしたりすることができる

65

固 変身のヲ-ガ (意識を移し変える)の教え

変身のヨーガ (意識を移 し変える)は意識を覚者の浄土にある

いは高い誕生の世界に運ぶために編み出された数えである死の光

および 「中間の生存」の幻身を保つことのできる修行の進んだヨーギー

にとってはこのヨーガが必要であるoこれは非prime削こ重要であるO生起

のヨーガを取得 した者そしてある程度プラーナとナ-ディーそして

マハームドラーの見解を取碍 した者がこのヨーガを修行するのに適し

た者であるOこれを行なうことができない省も少なくともカルマの法

則に強い信を持ちこの修行の意味とプロセスを完全に理解すべきである

そして先に述べた壷の呼吸と ト〉モが鞭FJlなくできるようにな

らなくてはならない

(変身のヨーガの修行の仕方

)変身のヨーガの観想と訓練は次のように行なう

自分自身のタントラの主神の身体の中に中央気道を観想 し八つ

のフム音節が身体の八つの出口 (二つの耳二つの目_hLロ肛門

性器)をそれぞれ預っていると観想するoこれは唐瓢がこれらの門

から出ていかないようにするためである そ

らそれからタントラの主 神が自分の前方上の空に座っていると観想

するそしてブルーのフム字を心臓のチアクラに観想し五色の光を放

っていると観想する次に壷の呼吸を維持しその力を使って7ム字杏l=こ

中央気道を通 して「神聖天への開稚 (ブラフマランドラ)」まで一気

に打ち上げるそして同時に大きな声で 「ヒクリ と叫び打ち上げる力

6

回 変身のヨーガ (意紙を移し替える)の教え

を強めるフム字を 「神聖天への開溝」に一秒保ち優 しく 「カ」 と

ささやいてそれを心臓のチアクラまで降ろす止める前にこれを7

回繰 り返しそしてまた始める 数回行なったら走りながら 「ヒク」そら

と7回叫んでフム字を身体の外に出し自分の前方上の空にいるタン

トラの主神の心臓に入れる そして優 しく低い声で「カ」と7回続け

て繰 り返すこのようにしてフム字を自分の心臓のチァタラに返す0

これを1日に4回行なう者は数日後に次のような経験をする-

頭頂がひどくかゆくなり熱 くなるそして真ん中に盛 り上がりがで

きそこから黄色の液体が分泌されるもしこれらの症状が起こった

ならこれが成就の印であると思ってよいこの後この修行をやめ

一カ月に1回か2回行なう しかし頻繁に覚者の浄土に生まれるとい

う強い発願を行ないそこに行く確信と望みを強める

《変身のヨーガの応用》

死の印がすべて現われ命を延ばすことがこれ以上できない場合変

身のヨーガを行なうまだ死ぬ時期が来る前にこれを行なう者は大き

な罪を犯すことになり地獄に落ちる

死の際のこのヨーガのテクニックは先に述べたものと同じである0

一つの違いは中央気道の上部と 「神聖天への開溝」を非常に大きく

そしてふさがれていないと観想することである

ここでフム字を心臓のチァクラに観想し全力を使って 「ヒク」 と

叫ぶ瞬時にフム字は中央気道を上がり「神聖天への開溝」を通ってそら

あっという間に自分の眼前の空にいるタントラの主神の心臓に達する

もしこのときにすべてが暗くなりプラ-ナが吹き出し頭頂がかゆ

く痛 くなるならこれは身体を抜け出して覚者の浄土に行 くという

確実な印である もしこのような印が現われない場合にはフム字杏

降ろし休んでからもう一度 トライするこの印が現われたら「ヒクリ

と21回から25回叫び続ける そうすれば絶対に覚者の浄土に生まれる

67

友人親戚など死にかけている人につき添っている人は骨変身

のヨーガの教えを思い出させその確信と倍を強め彼のために祈 り

彼を助ける

生きている間このヨーガを修習する機会のなかった者は次のようI

にする

死が近づいたなら祈 り供物を捧げザンゲし覚者方の前で願い

を言う 覚醒の心を生じさせすべての邪悪な想念を断ちすべての執

着を切るライオンの横臥位になる覚者の浄土に生まれたいという真

剣な願いを生じさせ変身のヨーガの教えを適用するこれを知らない

者は知っている者に簡単に話してもらう そのような人もいない場令そら

には単に自分の前前方上の空にいるタントラの主神の心臓に集中

する そして「ヒク」と21回叫び続ける このようにして意識を覚

者の心臓に放 り投げる

もし死につつある人の頭を優しくなで「メンラ (薬師愛欲神)」と

繰 り返すなら8人の到達其智運命魂方がやってきて死につつある人

の意識を覚者アミタ-バの西の浄土に導いてくれる

動物が死んでいる場合には「ラトナクータ」を繰 り返すその動物

の意識は高い世界へ生まれる

死の光と 「中間の生存」の幻身を認識できないけれども高い世界に

生まれるために変身のヨーガに頼る者は三つのグループに分けられ

る 覚者の浄土に生まれ変わる有名なヨーギーはそこで簡単に究極の

解脱を達成する 普通の者は法則とヴァジラヤーナが普及している場

所に生まれることができ数生で覚者の境地に達する劣った者はこ

のヨーガによって大きな死の恐怖を避けることができ「中間の生存」

と恐怖から逃れ幸福な場所に生まれ変わりいずれは解放を達成する

68

h主釘

rcて

3壷の呼吸の行法

《九つの息吹の呼吸》

壷の呼吸を練習するのに一番適 した時は息が両鼻孔をむらなく一樵

に流れる時であるもし一方の鼻孔を他方の鼻孔より多 くの空気が過

るようであればその側を下にして横になり親指を使ってその鼻孔を

ふさぎもう一方の鼻孔から空気を押 し出すようにする 何度か息をす

ると空気が両鼻孔をなめらかに通るようになる

まず真っすぐに座 り指を使って左鼻孔をふさぎ右鼻孔から長く息

を出すそれから短い強い入息をした後短い強い出息をしその後

長 く柔らかい入息をした後長く柔らかい出息を行なう 出入息の比は

1村1である これを3回行ないそれから左で同様に行ないそして

最後に両鼻孔で同じように行なう

息を吐くとき身体の中の障害 罪 病がすべて追い払われると考え

る この行法を一度も行なったことのない者はそれぞれの鼻孔を同

じ側の人差 し指を使って押 しそして出息 しながら胸のワキを逆の腕

とこぶLで押す両鼻孔から出息するときは両膝に左右のこぶLを置

くそれぞれの出息の後に息を深 く吸い再び息を吐き出す前に首を

軽 く曲げる

これを 「九つの息吹の呼吸」といいこれを3度行なう

〈激 しい壷の呼吸〉

それでは壷の呼吸の行法の主要な部分に入っていこう

前に指導 したように座 り背骨を心持ち真っすぐにする長 く微細な

息を優 しく引き入れて空気をヘソの下に押 しつけ空気と一緒に唾液

を飲み込むそして軽いムーラ パンダを行ないアバーナ気をヘソ

の創 り変えるチアクラに保つ空気を押 しつけるのに熟達 したら腹を

動かさないように強いムーラ パンダによってアバーナ気をヘソの

6

皿 熟あるいはトウモヨーガの数え

創 り変えるチアクラに引き上げる

この呼吸の狙いはプラ-ナ気とアバーナ気を腹式呼吸を使うことに

よってヘソの創 り変えるチァクラで混ぜ合わせることであるそのた

めこれは 「壷の呼吸の行法」と呼ばれるのである

空気をそれ以上保持できなくなったら緊張を解 くために非常に短 く

息をしそのときにナウリを右3回左 3回行なうその後息を吸いち

う一度できる限り長く息を保持するそれ以上保持できなくなったら

少し頭を上げて空気をできるだけゆっくりと吐くこの四つのプロセ

スは入息 充満 溶解 発射と呼ばれる

壷の行法の問いくつかの観想を行なう

「入息」のときは五色の色をした五元素のプラ-ナが鼻から25セ

ンチのところから鼻孔に引き入れられると観想 し「充満」のときは

気があたかもヤギの腸を膨張させるように両鼻から下降していきヘ

ソ下35センチのところで中央気道に入りそこにとどまると観想する

「溶解」のときは気が中央気道の中を循環しているところを観想する

「発射」のときは 「風とともにある心」の精髄を象徴するビンドゥが中

央気道を通って打ち上げられ頭頂のチァクラのところから出ると観悲

する この発射の観想は暁想の初めに一度だけ行なうものであって

やりすぎるとトラブルが生じる

《優 しい壷の呼吸〉

「優 しい壷の呼吸」は「激しい壷の呼吸」と観想は同じであるゆっ

くりと入息 しムーラパンダをしてアバーナ気を引き上げる そして

苦 しくなろうとした段階で優 しく出息する それを8回繰 り返す

4ビンドゥを操作する

ヨーギーは小さな豆ほどの大きさでスパークしているが透明な

小さな白いビンドゥを眉毛の問の中間点に観想するこのビンドゥは自

7

分自身の心が形象化したものであると考えそれが非常に鮮やかになる

まで観想し続ける

それから前に述べたように息を吸い込みながらビンドゥが眉の間

から中央気道の上端まで上昇すると観想する保持のプロセスの間そ

れに集中する 息を吐くときビンドゥが再び眉の間の中間点まで流れ

落ちると観想する このプロセスを7回繰 り返す

それから長 く息を吸って空気をヘソの創 り変えるチァクラまで秤

し下げる同時に小さな鉄の玉がガラガラ音を立てながら管の中を港

ちていくようにビンドゥが中央気道を通ってヘソのチァクラまで港

ちていくと観想するそれから保息しながらヘソのチァクラにある

ビンドゥに集中する出息のときビンドゥは中央気道を通って頭のセ

ンターに返る

この際想を着実に進めていくためにまず喉の完全な楽しみのチァク

ラまでビンドゥが落ちると観想し努力しなくてもヴィジョンが非常に

はっきりとするようになるまで続ける そしてそれからビンドゥがま

ず心臓の法則のチァクラにそしてへソの創 り変えるチァクラ-と落ち

ていくと観想する

この修行をマスターしたら与えられたチァクラ- 特にへソの創 り

変えるチァクラでビンドゥに集中し同時に壷の呼吸を5回から7回

練習するここで入息中にビンドゥが下位チァクラに落ち保息され

ているときチァクラの中央にとどまりそして出息の間に眉の間の中間

点に戻るということに注意しなければならない

隈想の終わりにはいつもこのチァクラに集中すること

5肉体的行法

ナ-ディーの結節の多くが解かれるのは肉体的な行法による これ

はナ-ディーの中のプラ-ナとビンドゥの流れを良くしまた損なわ

れたプラ-ナナーディービンドゥを起らせる それゆえタントラ

8

B] 熱あるいはトウモヨーガの教え

の経典に書かれている様々な肉体的行法を学び実践すべきなのである

院想の初めと終わりには熟のヨーガの基本的な行法である 「ナ-ロー

パの六つの循環の修行」に特に注意を払わなければならない

さて熟のヨーガのための堅固な土台を築くために以下のような修

行に重点を置 くべきである

床に足を組んで座 り幌想中に身体を安定させ腰と膝をしっかりと

固定するために綿の帯を縛る

前に説明したように 「七つからなるヴァイローチャナの座法」で座る

これでいつでも壷の呼吸の行法が始められるがただしおなかがいっぱ

いであったり空きすぎているときあるいは真昼や真夜中に行なうべ

きではない最も良い時は息が両鼻孔をむらなく一様に流れる時であ

るよって呼吸が一方の鼻孔から他方へと移動するとき修行を始め

ると両鼻孔で呼吸のバランスがとれるので都合がよい

観想を行なう場合はこれはナ-ディーに向けられる努力を変えるこ

とはないがヘソの下の三つの気道の交差点にトウモの炎を見ることに

もっと力点が置かれなければならないこのトウモの炎は小さなチベッ

ト文字の 甲a字 [q]に似ている (あるいは卵型かアーモンドの

形をしてねじれた針や細いコルクねじのように先が細 くなっている

鋭くて幅の狭い舌を持った炎である)そして赤っぽい茶色をしてい

て激しい熱さでうねっており身体に行き渡るすべてのナーディーの

中に熟と楽を作 り出すことができる

「入息」と 「充満」のときは空気が左右の気道を流れ落ちそして

ふいごから出る風のようにトウモの炎をあおり立て猛烈な熱を生じさ

せると想像 し「溶解」のときは身体の中にあるすべてのプラ-ナが

トウモの炎に集まりその中に蒸発すると想像する 「発射」あるいは

「出息」の間は トウモは中央気道を通って上昇する

トウモの炎は熱のヨーガの土台である よって熟を実際に生じさ

せるために非常にはっきりと観想 しなければならない実質的な進歩

9

を望むならばまずその前に安定した鮮やかなトウモの観想を確立し

なければならない

最初は燃え上がるトウモの舌を指幅 1本分以上の高さに観想するべ

きではないそれから徐々に高さを指幅 2本3本4本分と増やしてI

いくのであるこのトウモの燃え上がる舌は細 くて長くねじれた針

あるいはブタの長い毛のような形をしている

それはまた四元素の四つの特性である地の堅さ水の湿気火の

暖かさ風の動きやすさをすべて備えているがその傑出した性質は依

然その偉大なる熱すなわちプラ-ナを蒸発させ楽を生み出す熟の中

にある

以上の教えに従うヨーギーは トウモのヨーガのための堅固な土台を

作 り熟と楽を生じさせることができるはずである

人によっては熟のヨーガの修行を行なうときはまた「四つのナ-

ディーの輪」に四つの基調音節を観想するべきであるともいうこれは

ヘ-ヴァジラと 「上楽」のタントラに説明されているが六ヨーガのこ

とが昏かれたものの中にはほとんど見られない

Bさらに進んだ修行

上述の教えはすべて初歩的基本的な実践に向けて述べられたもの

である今度は以下の点に特に重点を置いてさらに進んだ修行を級

1トウモすなわち熟を増大する方法

2楽を増大する方法

3非識別を増大する方法くう

4楽と空のサマディを進歩させる方法

5トウモの修行で障害を克服する方法

10

E] 熱あるいはトウモヨーガの教え

1トウモすなわち熟を増大する方法

熟を増大させるためにヨーギーは トウモの炎の舌を指 8本分の幅

まで伸ばす依然として集中の中心は本来の トウモそのものにつま

り炎の舌が生じた源にある 次に炎の舌が心臓喉さらには演

頂のチァクラにまで上昇してゆくところを観想する 中には トウモは

喉のチァクラより上方に観想すべきでないという者もいるがここで問

題にしているのはより多くの熟を発生させることなのでこの観想で

構わない

引き続き全身くまなく大小長短のいかんを問わずすべてのナ-

ディーに トウモの炎が広がってゆくと考えるこうして身体全体は

燃え盛る火の玉となる この隈想の終わりには炎はすべて主要なトウ

モに撤退する

もしこの実践を行なってもまだ熟を生じることができないとするな

らあるいは身体の一部分にしか熟を生じることができないとするな

ら以下の行法を試みるとよい

足を組んで座 り両腕で両膝を抱 くそして下腹部を右回り左回

りに何度も回転させながら壷の呼吸を保持する 腹部を突き出したり

引っ込めたり何度も繰 り返す他より冷えている部位を重点的に身

体をこする熱を増大させるために同様に体を使った他の行法を行な

うこれらはすべて呼吸を保持している間に行なわれる 体中を勢いよ

く荒れ回る大きな炎を観想 しても熱の増大は増長されるが最も重辛

なことは トウモの炎が依然として中央気道の内部で燃え盛っている

と考えることである

激しい壷の呼吸や身体運動などのような活動的な行法は速やかに熟

を発生させることが可能であるがこのようにして生み出された熟は安

定せずあまり長く続かないしたがってこれによる利益は非常に小

さい しかし徐々に着実にトウモの熟を生み出すことができるならば

この熟は決して減少することはなく測り知れないほどの利益が得られ

ll

たとえひどい寒さでも毛皮類は身に着けるべきではない非常に普

いときでも決して裸になってはならない同様に火の近くに寄った

り照 りつける太陽に身をさらしたり大きなラッパを吹いたり口で

呼吸 してはならない「常に安定した壷の呼吸」を絶えず実践 し質の

良い栄養のある食物を取 り自己のビンドゥを注意深 く守るべきである

集中的な熟が身体のある部分体中あるいは肉と皮の間に発生し

たならこれは火のプラ-ナが突然燃え出した徴候である しかしこ

の熟は安定せずすぐに尽きてしまうのでこれには注意を向けずへ

ソの創 り変えるチァタラの部位の トウモに集中しプラ-ナを中央気道

に導 くよう心がける

もし至福感を伴う熱「エクスタシー」の熟が徐々に増大 し体中に

広がり始める一方でその熟をヘソの創 り変えるチァクラに感 じたなら

これこそ本物の トウモの熟でありそれによって赤と白のビンドゥか

ら生み出されるものが増大すると理解する

これらの教えに従いながらまだ トウモを起こすことができない場令

にはウインドトレーニング〝 をしっかり行なうべきである

2楽を増大する方法

(腿のつけ根に押 しつけた)左足の畦を (ビンドゥを漏らさないようかつやくさん

に)旺門の括約筋の下にぴったりと当てがい地面に座る 逆さまに

なったサンスクリット語の音節ハム (Ha血)字 [皇 ]に体現化された

白いビンドゥを観想する 大きさはエンドウ豆ほど色は雪のような白

形は丸く輝きながら光を放ち頭頂のチァクラに位置している同樵

に トゥモの炎その先端は針のように細いが猛烈に熱い炎をヘソの

創 り変えるチァクラに観想 しその炎が中央気道の内部で貫 く熟を栄

生し始めると観想するその結果頭頂のチァクラの白いビンドゥが港

け出して滴 り落ちる

12

B] 熱あるいはトウモヨーガの教え

このようにビンドゥが溶けることによって大いなる楽が生み出され

る この楽を生み出す修行では空気を吸い込んでヘソの下方で トウ

モの熟をあおる交替に トウモの熟は頭頂のチァクラの白いビンドゥ

を絶えることなく溶かしひっきりなしに (無尽蔵に)ビンドゥを喉の

チァクラに滴らせそこからすべてのナ-ディーにゆきわたらせるO

全身に満ちる大いなる楽と熟はこのように生み出されるそして滴

り落ちるビンドゥの絶え間ない流れはへソのチァクラまで広が りこ

のチァクラでさらに大きな楽が生み出される

この観想によってもわずかな楽 しか生 じない場合は以下の修行に

重点を置 く

針のように細い トウモの炎がへソから上向きに頭頂のチァクラまで

伸び白いビンドゥに触れそれを溶かし頭頂のチァクラのナ-ディー

にゆきわたっていると観想する 同時によりいっそう多 くの楽が生み

出されたと考える その後この楽に満ちた経験にほんの少 しの問集

中する このようにしてビンドゥが滴 り落ち「四つのナ-ディーの

輪」すべてにゆきわたると観想する

この後白いビンドゥが頭頂のチァタラに戻ることを観想することに

よって「逆向きの運動」が適用されるビンドゥの下降と上昇の両方

が額繁に実践されるこれに加えて白いビンドゥとトウモが一つに混

じり合い無数のナ-ディーを通 して全身に広が りそうして大いなる

楽を生 じると観想する滴 り落ちる白いビンドゥが トウモの炎の上に

落ちると後者の炎は最初の大きさに減少 し白いビンドゥが上昇する

と トウモもそのあとを追いかけ頭頂のチァタラまで達する

「溶解」と息を吐き出すプロセスのとき背骨は真っす ぐに保たれ

結合 したビンドゥは適切な体の動 きによって全身に広がる

このように実践 してもなお楽を生み出すことができないならば吹

に中央気道の下方部分すぐ下の性器までの部分を観想 し大いなる

楽のチァタラとその32本のナ-ディーを喋想する次に白いビンドゥ

13

が間断なく性器に滴 り落ちそのナーディーを通じて広がると観想する

その結果大いなる楽が生み出される この後ビンドゥを高いチァク

ラに引き上げるための付加的な逆向きの運動を適用する

これらの方策によっても依然として大いなる楽を生み出すことが

できないならば「智慧の母のムドラー」を適用する- つまり白

いビンドゥを溶かすために呼吸を使ってトウモの熱を刺激 しながら

ダーキニーとの性行為を観想するなどの方法がある 日々の修行では

「四つのナーディーの輪」が使われる楽を増大させる場合にのみ大

いなる楽のチアクラ (秘密チァクラ)が加えられ智慧の母のムドラー

が使われる

これによってもビンドゥを保つことができなければ力強く下方の

プラ-ナを引き上げ肛門括約筋を収縮させビンドゥが頭頂のチァク

ラから下降していることを観想するあるいは他の逆向きのステップを

とる この後すぐに適切な身体の運動を数回行じビンドゥを身体中

に広げそれから輝 く心の精髄についてしばらく隈想する

ここで楽の経験についてのコメントが幾分必要となろう

一般的にいって楽の経験は四つのカテゴリーに分けられる

① 全身が柔らかくなめらかになっていくと感 じ何かに触ると喜

びと心地良さの感覚を経験するならばこれは身体の多くのナ-ディー

が 「調御された」という印であるこの種の楽はこのため 「ナ-

ディーの楽」と呼ばれる

② もしかゆいところを掻いたときのように身体のある部分にデ

リケー トな快感を感じるがこの快感が瞬間的なものですぐに潤

えるなら「プラ-ナの楽」を経験 したといわれる

(卦 もし温かさとエクスタシーの感覚が全身あるいは特定の部分

に生じるならばこれは赤いビンドゥが増加することによって生み

出された楽である

14

B] 熟あるいはトウモヨーガの教え

④ 楽の感覚が性行為における楽のように強烈で体全体に満ちて

「性欲的」であるならばそれはビンドゥを溶かす トウモの炎に

よって生み出された楽である これは強烈さに応 じて三つのグ

ループに区分される

(1) 楽と性欲がとても激 しく耐え難いためビンドゥを保持する

ことが非常に困難であると感 じられる場合これは 「男性の楽」

と呼ばれる

(2) 楽と性欲は強烈だが上述の場合ほど強くはなくビンドゥを

コントロールすることが少 しは容易であると感 じられる場合そ

れは「女性の楽」と見なされる

(3) もし楽と性欲が上記の場合ほど強くない場合はビンドゥを

コントロールするのは簡単なはずであるこの場合にはこれは

「甘露の楽」と呼ばれる

これらの楽はすべて トウモの炎がビンドゥを溶かすことによって坐

み出されるものであるがプラ-ナが中央気道に入 り溶けるときに生

み出される楽ではないということを覚えておかなくてはならないこれ

については後で詳 しく述べる

エクスタシーを経験 している間ビンドゥを保持することは非常に重

要なのでここでいくつかの注意をしておくべきであろう一般的に

ほとんどの人は「ナ-ローパの六つの運動」などを行なって三つの

気道と四つのチァクラをはっきりと観想すればビンドゥを保持するこ

とができるはずである しかしビンドゥが非常に気まぐれでコント

ロールが難しく楽を増大する修行の間にビンドゥの流れを保持できな

い人もいるこういう場合には「トラの身体の動き」「象」「亀」「ライ

オン」などの特別な運動を行なうとよいこれらの運動はビンドゥを

保持 し抑え広げるための運動だからである

15

3非誠別を増大する方法

グル方によると非識別の経験を深めるためには トウモによって坐

み出された楽の性質および心とその顕現の性質を注意深 く観察しな

くてはならないすべての事象の空性を見るように努めできる限り長I

く原初の状態にとどまらなくてはならない楽のヨーガを修習するにあくう

たっては楽と空の状態を混ぜ合わせるように努めるこれが非識別の

一般的な修行であるくう

すでに空の状態と心の精髄を悟った者にはこれらの数語で十分で

ある しかしそうでない者のために次の事柄がつけ加えられる

非識別の洞察を深めるためには隈想時間の半分から3分のZをこれ

に当てるナーディーあるいはビンドゥは観想せず壷の呼吸もそれくう

に類似したものも行なわないただ空の観察に集中する サマディにおくう

いてある程度の安定をすでに得ているならその力を空の状態の観察

を進めるために適用する そうでない場合はプラーナ-ヤーマその他

によって安定した隈想を得る なぜならサマディが安定していないと

自我の心を効果的に観察することができず非識別の状態に到達できな

いからである

この後形状を越えたサマディに到達するために「突然自由にし

突然油断なく気を配らなければならないl」という方法を適用する そし

てこれによって以前より深く心の本質とその働きを観察するここくう

で理解することのできない心の精髄がすべての概念化を超える 「輝 く空

である全体」と認識しすべての顕現と絶えず変動する想念それ自体がくう空であると悟 りこれによってすべての疑念と恐れから完全に解放さ

れる

またヨーギーはどのように心が生起しとどまり消えていくかくう

を観察しこのプロセスを非常に親密に感じるように努める 空が音

顕現輝きと同一一であると観る修行もまた大変有効である

幌想時間の3分の lは「柔らかいタイプ」の壷の呼吸およびマハー

16

E] 熟あるいはトウモヨーガの数え

ムドラーに当てる陰想の後にも意識性を生き生きと保持するよう努

めすべての経験を道に照らし合わせて確認する

くう4楽と空のサマディを進歩させる方法

くうでは「楽と空のサマディを進歩させる方法」について簡潔に説明し

ようくう

この完成のヨーガの修行をするということは自己が空の状態を悟る

ことと トウモによって作られる四つの楽を混ぜ合わせることである0くう

自己の心を楽と空の経験に投入させながらプラ-ナとナ-ディーとビ

ンドゥを使って修行することは解放と解脱の状態への最も早い方法で

ある しかし最初に安定した楽を引き出し最も密接にそれを味わいくう

観察しそれを空の状態と同一視しなければならない

例えば溶けるビンドゥが頭頂のチァクラを通って広がると「最初

の楽」が現われる このときヨーギーは自己の心をこの楽の真ったどくう

中に投げ入れる- それとおのずから輝いている空の状態すなわちくう

いわゆる 「二つが一つになった楽と空のマハ-ムドラーの経験」を少

しも散漫にならずに混ぜ合わせるこのように修行することによって

散漫な思考の 粗雑な〝 形状の大半が鎮圧される

ビンドゥが喉のチァクラに滴 り落ちそこから広がると「最高の楽」くう

が生 じるそれから「楽と空のサマディ」に投入 しながら喉のチァ

クラに集中すると微細な〝 散漫な思考の大部分が鋲圧される ビン

ドゥが心臓のチァクラに降りそこから広がると三番目すなわちくう

「超えた楽」が生じる 次にヨーギーは「楽と空のサマディ」の中で

心臓のチァクラに集中する すべての〝散漫な思考が鋲圧される ビ

ンドゥがヘソのチァクラに滴 り落ちると「生来の生まれない楽」が生

じる

上のプロセスはいわゆる 「降りてくる」(すなわち下降の)プロ

セスであるこの後にヨーギーは 「上がっていく」(すなわち上昇

17

の)プロセスを修行するこれは前者と逆であるビンドゥはヘソか

ら心臓喉頭頂のチァクラへと上がりそして 「生来の生まれない大

いなる楽」が生 じる

この険想の終わりにヨーギーはナ-ディーとチァクラをすべて軽

視しマハ-ムドラーとトウモに集中しながら「壷の呼吸」を数多 くくう

繰 り返す日々の修行において楽と空の経験の感覚を少しでもとど

めようと努力し出合うすべてのものをこの目的を促進するために刺

用する

チァタラに集中するとプラ-ナが自動的にそこに集中するプラ-

ナをチァクラに集中させることができればビンドゥも安定 し「四つくう

の楽と空の状態の精通」が生じる

ここで極めて重要な点を明確にするビンドゥが トウモの熟によってくう

溶かされたときに作 り出される楽は「実際の〝 四つの楽と空の状態

の精通」ではなく対応するもの を引き起こすだけであるしかしくう

絶え間ない修行によってこれらの楽と空の経験を維持し安定させて

いる人はだれでも最終的にはプラ-ナを中央気道に導き入れそし

て「実際の〝 四つの楽」が生 じる ヨーギーがこれらを認識できくう くう

輝 く空の 「心の精髄」と同一視できると「四つの楽と空の状態の精通」

が生じる

対応する〝 智慧はまだ微細な主観と客観すなわち二元の観念くう

の色合いを帯びていて空の状態の観察の初めの段階で現われる 「本

当の智慧」はすべての二元性がない其の智慧である

トウモのヨーガの修行によって作 り出される 「四つの楽」は非常に

広大で範囲も強さも非常に奥が深いのでそれを言葉で表現すること

18

E] 熱あるいはトウモヨーガの教え

くうはできないこの状態に達すると「楽と空のサマディ」を達成 したと

いわれる それゆえ トウモはタントラのすべての修行の土台である

「トウモ」という言葉は「すべての欲望と情熱を破壊することのできるとうもう くう梓猛な女性」という意味でありまた「輝 く空の智慧を作 り出すこと

ができる者」という意味であると理解することもできるそれゆえトウ

モは無智と悪をすべて焼き尽くす超越した智慧の火なのである

ヨーギーは4種類の トウモも心得るべきである

(訂 外的 トウモ すべての悪と障害を破壊することのできる生起のヨー

ガのトウモ

② 内的 トウモ 404の病気を治すことのできる生命プラ-ナのトウモ

(卦 秘密の トウモ すべての欲望と情熱を破壊することのできる溶

けて下降するトウモ

⑤ 超越 したトウモ 「生来の生まれない智慧」を生 じさせることの

できるトウモ

5トウモの修行で障害を克服する方法

トウモのヨーガの修行の障害となる主なものはヨーギーと在家信者

が共有している四つの一般的なもの一一病気妨害欲望と情熱死-

であるしかしその支配に屈せず大いなる勇気と辛抱強さを持って

闘い続けなければならない トウモの修行で出会う特殊な困難さは以

下のとおりである

最初の段階では身体のナ-ディーが慣れていないためヨーギーに

は 身体的な〝 困難が多くある 様々な種類の病気や痛みに悩み力を

失い非常に弱くなった感じがする慢性病または 「昔からの病」があ

るとそれが悪化する 初期の段階ではプラ-ナがまだ馴らされてい

ないので(他の)弱点に出会ったり息を止めるのが困難だったりす

るビンドゥかまだ身体全体にゆきわたっていないので心は明確に機

能することができずよって経験は貧弱なものとなる 集中がまだ安

19

走していないので散漫な思考が多く生じその結果正しい修行や正

しい考えに関して混乱してしまうさらに正しい修行法を知らないと

プラ-ナとナ-ディーとビンドゥの大きな障害が起こる

こうした悩みの種はすべてヨーギーの トウモの修行を妨げるものでJ

ある治療法則は簡単で勇気と忍耐である このときヨーギーは

「生まれ変わり」の世界の苦 しみや人生の無常などについて隈想 し離

れようという強い気持ちを喚起する「覚者の境地の二つが一つになっ

たヴァジラの身体」を達成しようという気持ちを新たにし逃げようと

いう考えを起こさずにすべての苦しみと試練を経験 しようと決心する

成就 したグル方や聖者方の伝記を読み自己の勇気と決意を強める勇

気と忍耐によって道にある困難はすべて克服できると確信を持つ

一方ヨーギーがあまりにも強い観念に支配された禁欲的な生活を

していると トウモの修行を支えるだけの力がないその結果それ以

上修行する気がなくなり道半ばでやめてしまう こういう場合には

全面的に休息をとり良い栄養になる食物を取って力と健康を取 り

戻すべきである

トウモの修行でプラ-ナとナ-ディーを馴らしたら身体全体が非

常になめらかで柔軟であると感じる大きな温かさが (ヘソの創 り変え

るチァクラから)生じビンドゥは不安定になり絶えず変化するよう

になる こうしたことすべてによって非常に楽しくなり精力旺盛に

なるしかしその結果ビンドゥが大いに増大しそれに応じて性欲

が増すこの危険な時期には極めて注意深 くし自己のビンドゥを熱

心に保持すること 自己の努力を怠ったり弱めたりするとビンドゥを

失うという危機に瀕する- これは夢や陰想の段階にそして目覚め

ている問にすら起こり得るビンドゥを失うということはトウモのヨー

ガにとっては致命的な一撃であるそれゆえビンドゥを保持するこ

とに極端に熱心になること戒を厳格に守り人間の身体などの不浄性

について隈想 し性欲を鎖圧する洞察力を持って性欲の性質を観察

20

E] 熱あるいは トウモヨーガの教え

することはそれを克服することにも役立つ

一般的にいってビンドゥを失うことは隈想修行すべてにとって有

害であるが トウモのヨーガにとっては特に致命的であるビンドゥ

を失うとどのような種類の隈想を行なおうともいかなる種類の恩忠

も受けることはできないそれゆえこの生命力をとどめて安定させる

ためのさらに特殊な訓練を行なうことも含めてビンドゥを保持するI

ためにあらゆる努力をなすことである

トウモの修行においである程度の進歩を成し遂げ楽輝き非識別

の良い経験を得同時に他の徳も得ると自分の経験を人に話 したいと

いう強い気持ちを持つかもしれない しかしもしそうするならこれ

らすべての徳と経験を失いもう一度取 り戻すのが難しいということに

なるかもしれないさらに神聖になされた約束の戒を破るならこれ

によっても経験と戒を守っていた間に得た利益を失うことになる

もしこれが起こったなら善行も含めてすべての経験は幻影であり

自己の実存を持たない虹のようなものであると考えるそしてそれくう

らに執着せず空の状態の真実を隈想する そして内側の経験を秘杏

に保てなかった過ちをザンゲしこれからはこの経験をグル以外には

話さないと決心するもし神聖になされた約束の戒を破ったならザ

ンゲし戒を回復させるためにヴァジラサットヴァのマントラを唱え

る そしてまたグルに鞄い イニシエーションを求めタントラの主

神にもう一度イニシューシ岳亨を与えてくれるようにと祈願する世俗

的な栄光プライド執着を真に放棄 し真のヨーギーがなすように陰

想を培うと決心する

もし法則の基本的な教えに従いそれに従って修行するなら障害

はそれほど多 くないはずである しかし能力の低い者またあまり

にきつく修行 しすぎる者にはプラーナナ-ディービンドゥに関す

る多くの障害が生 じる

トウモのヨーガを一定に習慣的に行なう者は特別な規則を守らな

21

くてはならない熟を保つためには隈想のときに少なくとも数回は呼

吸法を行ない トウモの火を観想する 熱も寒さも恐れてはならない0

身を切るほど寒いときでも毛皮あるいは厚い服を着てはならない0

また暑いときでも裸になってはいけないローソクや火を吹き消してI

はならないまた極端に冷たい物を飲んではならない

楽を保つためにはビンドゥを保つために大きな努力をしなければな

らないどんなことがあってもそれを失ってはならないまたショウ

ガ トウガラシコショウニンニク腐った肉や魚極端に酸っぱい

塩辛いまたは脂っこい食べ物を取ってはならない火に近づきすぎな

いようにし暑い太陽に身をさらしてはならないまた地面にクッショ

ンを敷かないで座ってはならない裸足で歩 くことを避ける昼間寝て

はならないまた汗をかきすぎるような活動をしてはならない

深い院想を保つためには一人で暮らし意味のない活動はすべて放

棄する

トウモ ヨーガの経験と徳

人によって能力とカルマは大きく違うので トウモのヨーガによっ

て生み出される経験と徳について一般化することは難 しいある人はた

くさん功徳を達成 しているかもしれないしかし多くの経験をしてい

ないかもしれない別の人にとってはこれは反対かもしれない また

ヨーギーが通過 しなくてはならない様々な経験のはっきりした順番を予

想するのも難しい

ここでもっと重要なトウモのヨーガの効果について検討 してみるこ

とにする ここまでにおいてプラ-ナを調御 し トウモの火を燃やす

ときの印と経験について見てきた これから見るのはもう一つの重要ふう

な題目「r風とともにある心 Jがそれぞれのチァタラに集中したときの

経験」である

(タントラの教義によると)五つのチァタラそれぞれのナ-ディー

22

口 熱あるいはトウモヨーガの教え

はそれぞれのチァクラに特別な基調音節 「種子」の形をとる 五つの

基調音節 (Hu血ANuTaRa)もっと正確にいえば五つの異

なったナ-ディーの形は人の五つの主要な煩悩の象徴または表現で

ある つまり愛著迷妄邪悪心プライド嫉妬である

トウモの修行中このチァクラに集中すると「風 とともにある心」

もそこに集中する「風とともにある心」がこれらの基調音節に集中す

ることによって同時にその種子が表わす煩悩が動くその結果ヨー

ギーは愛著邪悪心疑念プライドといった大きな煩悩を感 じる

これらの煩悩は自由にヨーギーの意思とは関係なく生起するあらゆ

る雑念散漫さ病が生起 しヨーギーの帰依を妨げるO「風 とともに

ある心」がチァクラに集中することによってヨーギーはまた夢院

想あるいは目覚めているときでさえ様々なヴィジョンを見るこの

ときこそこれらの障害を克服するために祈 りザンゲし覚醒の心くう

を培い放棄の精神を強め空の状態を観察しなくてはならないまた

肉体的な行法を行ないそれぞれのチァクラの結節を解くそしてこあかし

れらの障害は実際は助けであり帰依の証でありヨーギーが道におい

て確実に進歩 しているということを示しているのだということを理解す

る このように進歩を喜び挑戦を受け入れる

プラ-ナとナ-ディーを調御 し五つのエレメントのプラ-ナを保持

し集め普段の場所から中央気道に導 くことができるなら煙唇気くう

棲蛍の光ランプの光そして生まれない空の光という五つの夜の

印が現われる そして五つのプラーナを保持 し続けると月の光日

の光雷の光虹の光月と太陽が一緒になった光という昼の印が順

番に現われるある場合には多くの光の点や光の塵が現われるこれ

らは一緒になって10の印と呼ばれる

もしプラーナナ-ディービンドゥの純粋なエッセンスを五つ

のチァクラに集めることができるなら白赤ブルー黄色緑の覚

者の浄土が現われるまた「風とともにある心」を神秘的なナ-ディー

23

に集めることができれば24の聖なる秘密の場所と タントラの主神

ダーキニー門番たちが現われる

五つのプラ-ナを完全にマスターできる者あるいはそれを五つの

チァクラに保持できる者は次の利益を得る - 身体が丈夫になる

肌が滑らかになる顔が輝き元気になる そして常にエネルギーにあ

ふれる 高 く厚い壁にさえ阻まれない

赤と白のビンドゥを中央気道に保持することのできる者は次の三つ

の恩恵を得る

① 身体から光線を放つことができ日の光の中で立っても影を放た

ない

(卦 身体を消すことができる

(卦 奇跡を現わすことができる

「風とともにある心」と五つのエレメントの純粋なエッセンスを中央

気道に持ってくることのできる者は次のことができる

(D 石を金に変える

② 水の上を歩 く

(動 火に入っても焼かれない

トウモの熟で雪山を溶かす

(9 遠い宇宙へ瞬時に旅するそら

⑥ 空を飛び岩や山を通 り抜ける

これらの徳の幅と深さは「風とともにある心」の取得の熟練の程度

によって大きく異なる神通力の続 く期間もまた大きく異なる も

しヨーギーが 「風とともにある心」を保持できない場合にはこれらの

徳は消える

ナ-デイ二とビンドゥが浄化されるとヨーギーはあらゆる寄跡を行

なうことができる ビンドゥが安定 し(上のチァクラに)上げられる

と川を止めることができる「風とともにある心」が集中すると見

つめるだけで人を催眠術にかけることができる火元素が制御されると

24

皿 熟あるいはトウモヨーガの教え

太陽を止めることができる ナ-ディーの力で富と数え切れない宝石

を生み出すことができる プラ-ナの力で人を引きつけビンドゥの

力で非人 (愛欲神幽霊悪魔)を引きつけることができる

これらの恩恵と徳を手に入れることができるがこれらはすべて虹

のようにそれ自体の実体を持たない幻影であると理解すべきであるこ

れらの力ゆえに思い上がってはいけない八つの世俗的な利益を寛服し

散漫のないおのずから照らすマハ-ムドラーに集中するべきである

なぜならこれが悟りを深める唯一の方法だからである

簡単にいえば トウモの修行は我々に生まれることのないマハ-ム

ドラーの智慧を悟らせてくれすべての執着と無智からの解放を達成し

すべての 「生篭れ変わり」の世界のナ-ディーの結節を解きすべての

「生まれ変わり」の世界のナ-ディーを智慧のナ-ディーに変えすべ

てのカルマのプラ-ナを浄化し障害のない智慧のプラーナに変えす

べてのけがれたビンドゥを浄化 しそれを楽のビンドゥに変える「二

つが一つになった完全な覚者の境地の虹」を完成する

25

B] 幻身のヨーガの教え

幌想の各期F別においてその3分の1の時rZりをトウモの修行に当てる

lui者の境地の 「完全な楽しみの身体」を追求し幻身の修行を今行な

っているのはすべての衆生を利するためだということを思い起こす

それから喉のチアクラに母神と共に座している赤い 「完全な楽し

みの身体」のグルに祝福と援助を祈る

外側の世界にあるすべてのもの- 家町山川人間動物

身体のすべての器官と感光- は混乱した心の単なる現われでしかなく

与耳の存在やそれ自体の実体はないと考える唇気楼や魔術や夢や

抱や影や露のようなものであるというのはこれらのものは

リアリティーの中には存在しないからだ他に依存 して生じるもの (条

件の生起)はこだまと映った影のようなものでそれ自身の実体は全

牡ないと考える

そして続けてこだまや映った影について考えすべての法則は一

悼的なものであり指や抱のように消え去るものであると考え太陽が

罪ると露がどのようにして消え水が流れ過ぎると抱がどのようにし

て消えるのかを観想する一瞬たりともものが変化せずにいることは

ないすべての法則は虹のように美 しいが実在せずすぐに無に帰し

てしまうと考える さi

lこのように魔術と空の状態について隈想すべきであるこの匝想

の後でさえ深く収づいた執着がすべて根こそぎになるまで共理と魔

柿の働きを観察し続ける

ここまでに述べた修行は幻身のヨーガの土台または錐備である

2

B] 幻身のヨーガの数え

では修行自体を二つに分けて論じよう

1不純な幻身の修行

2純粋な幻身の修行

1不純な幻身の修行

鏡の前に立って自分の映っている姿を観察する- しばらくの間

映っている姿を見る- そしてこの像が様々な要因すなわち鏡

身体光空間などの組み合わせによってある条件の下でどのようくう

にして作り出されたのかを考えるそれは現われてはいるが空である-

つまり依存 して生じている (条件の生起)それ自身の実体のないも

のである

それからその像の現われをその服と装飾品とひとまとめにして観

察しそれが気に入るか気に入らないかを考えるまた急に怒ったふ

りをしたり自分とケンカするふりをしたりしてそれに影響されるか

どうかを観察するこのように修行することによってすべての快と不

快は幻影であり主観的であり自分自身の心によって創 り出されたも

のであることがわかり執着がかなり減少する

次にテープの修行を行なう自分自身で自分自身に対 して心地良

い言葉とそれから気に入らない言葉を連発し録音しそれをひたす

ら聴き続け心が乱れなくなるまで行なう もしこれに成功するなら

賞賛に対 しても非難に対 しても無頓着になり解放を達成する

快不快喜び苦 しみ得ること失うことこれらが同じになる

まで事象の幻影的な性質について静かな場所で一人で院想する この

後で人のいるところに行き人々やその活動の中で修行する もし

まだ快いものと不快なものに好意的 非好意的に反応するようであれ

ばまた一人になりもう一度修行する

27

2純粋な幻身の修行

幻影であるタントラの主神を観想することは完成のヨーガの土台で

あるばかりではなく「中間の生存」において完壁な 「完全な楽 しみの

身体」を達成する方法でもある生起のヨーガにおけるタントラの主神

の観想は次のように行なう

タントラの主神の絵を手に入れ二つの鏡の間に置くそして三つの

像の幻影性を観察するタントラの主神が心の目に恋人のようにはっき

りと現われるまで絵を観想する助けとして使う 修行者はタントラの

主神の全身の完全なイメージを一度に観想しできるだけ長 くそれを

保持するようにいわれる ヴィジョンが消えると今度は身体の部分を

非常にはっきりと観想する頭と顔から始め首胴体手足等を全

身が非常に生き生きとくっきりとするまで観想する

タントラの主神のヴィジョンがはっきりとし安定してきたら一歩くう くう

先に進みヴィジョンを空の状態と同一化させる空の状態の見解のな

い観想はどんなによくても単なるよいイメージにすぎないタントくう

ラの主神の幻影性に関する院想でさえ空の状態の直接認識がなければ

相対的な達成は成し遂げられるが究極的な達成は成 し遂げられない0くう

一方空の状態を知る者はタントラの主神のヴィジョンをすぐに何のくう

自己実体もない投影された心の幻影としで悟る 現われそれ自体が坐くう

であり空と同一化させる必要はないのだと理解する

くう隈想の問はタントラの主神のヴィジョンをおのずから輝 く空の中

に吸収させる隈憩の後ではこの意識性を保ち自分の出会うものす

べてとそれを同一化させる

簡単にいえば生起のヨーガにおいて投影されたタントラの主神のヴィくう

ジョンは顕現する空の真理の一つの表現であり何の実体実存もな

い幻影性の象徴である比倫を使 うなら魔法の魂われ水に映った

月肉と骨のない影瞬間的に変わる寒気楼心に投影された夢依存

して生 じるものから生 じるこだま実存のない幻覚常に形を変える雲

28

B] 幻身のヨーガの教え

美しく生き生きとしているけれども実体のない虹現われたと思 うと

すぐに消えてしまう稲妻突然現われはじける泡はっきりと現われ

るけれどもそれ自体の実体がない鏡の中の像などにたとえることがで

きるだろ一うo

タントラの主神のヴィジョンを難なく楽に安定させられるようになっ

たら今度はそれを宇宙大の大きさに拡大しケシ粒ほどの大きさに縮

め一つから何百万へと倍増するそしてこれらの化身をすべて元の

身体に戻ししばらくそれを隈想する日常の生活においては自分の

経験すべてを覚者の界と同一視し家や町をマンダラ世界を覚者の浄

土すべての人を覚者方と到達真智運命魂方と同一視するまたすべ

ての音がマントラの詠唱であると考えすべての思考が法則の身体の

働きでありすべての望ましいもの楽しみが覚者方への供物であると

考える このようにして修行者は 「生まれ変わり」の世界のすべてのくう

顕現を浄化 しそれをおのずから輝 く空と混ぜ合わせるのである

四つの空あるいは四つの楽を開示するためにはまずプラ-ナを中

くう央気道に入れるすると四番目つまり生来的に生まれた空から

「風とともにあa心」で作られた幻身が現われる これを達成するため

には壷の呼吸を保ちながら「風とともにある心」の象徴であり五

色の光線を放っているブルーのフム (Hu血)字 [亘]を心臓のチァ

クラに観想する これによってプラ-ナが中央気道に入り煙屡気

横などの印が現われ啓示増加達成の光がそれぞれ現われる 同時

にフム字が大いなる光に溶け込むここでヨーギーはできるだけ長く

自分自身を光のサマディの中に吸収する最後にサマディから出るとき

タントラの主神の幻身を 「風とともにある心」と一緒に発射する

これを全部正しく行なうのは難しいと思う者はまず壷の呼吸を保ち

ながらブルーのフム字に集中しこの呼吸の溶解のプロセスを練習する

29

《幻身の一般的復習》

「生まれ変わり」の世界と 「煩悩破壊」の世界のすべての事象 (法則)

にはそれ自身の性質がなくゆえに幻影である しかし魂の執着

混乱区別する想念によって事象は真実であるように見えるこの敬

着と混乱を払うためにすべての法則の空性を観察し魔術に関する真

理を学ぶべきであるこれが幻影性の一般的な原理である

タントラの幻身のヨーガの背景となる原理は次のようにまとめるこ

とができる 粗雑でカルマに支配された人間の身体の中に人の執普

と混乱で隠された覚者の身体の純粋な精髄が存在する幻身のヨーガのくう

サマディの修行を通してこれらの執着と混乱が徐々に払われ輝く空

の智慧が認識される その結果「生まれ変わり」の世界のプラ-ナ

ナ-ディービンドゥは浄化され人間の身体は虹のような覚者の境地

の幻身へと変化する

幻身のヨーガの中心となる修行は生来の光を開示しそれに続いて

「風とともにある心」を通して幻身を轟射することである

この修行の間ヨーギーは何も存在 しないという感じを強く持つoこ

の経験は完全な解脱に到達するまで深まり続ける

30

【ヨ 夢のヨーガの救え

B] 夢のヨ-ガの教え

夢の認識は夢のヨーガの実践の中核をなしているこれを獲得す

るためにはまず自己の鮮明な自覚性を患らせる原因のすべてを取 り除

かなければならない自iL性を負か1ている支配的な原因とその解毒剤が

以下に簡単に述べられる

(》 タントラの戒を破った者は夢を認識することができないこ

の場合ヨーギーは罪を油められ神聖になされた約束の戒を回

復するために自己の違反をザンゲしヴアジラサ ノトヴ7のマン

トラを実践しなければならないまた彼は自分のグルもしくは

祈りを通 して新しいイニシエーションを得るよう努めなければな

らない

(参 グルおよびタントラの教えに対してほとんど信のない者は夢

を認識するのが困難であることに気づくこの場合信を強めるよ

う努めなければならない

(参 物質的な利益に食欲な者は夢を認識することができないこ

の場合彼は自己の物質的な所有物を布施しこの生に執着する

ことをやめなければならない

O(む ビンドゥを失った者身体をけがした者は夢を認識すること

ができないよってビンドゥを保ち括静でない人間食べ物

秩所との交わりを避けるよう懸命に努めなければならないもし

どうしてもそれらと交わらなければならない場合矯正手段として

クリヤ ヨーガを行なう必要がある

(9 もし心が雑念でいっぱいであったり夢を見たいという思いが

3

弱い場合夢を認識することができないこの場合独居 し成就

に対する自己の志と確信を強めるよう決意しなければならない

⑥ 自分の見るもの聴 くもの触れるものはすべて夢の中のこと

であると日中絶えず考えるならば夜夢を認織する機会を大いIに増大させる

夢のヨーガに取 り組み始める前にまず一般的な準備修行を終了しな

ければならない次に各期間の3分の 1をトウモの修行に3分の2

を喉のチァクラに 「種子」音節を観想することに費やす この観想は

夢を生み出す優れたテクニックである

まず喉のチァクラに座している赤い身体のグルに夜夢を認識す

る手助けをしてくださいと懇願する次に4枚花弁の蓮華を喉のチァ

クラに観想 しその中心に赤いオーム (Orb)字 【歩 ]正面の花弁に

青いア (A)字 [3T ]右の花弁に黄色いヌ (Nu)字 [弓 ]後方の

花弁に赤い夕 (Ta)字 [可 ]左の花弁に緑色のラ (Ra)字 [て ]

をすべて非常にくっきりと鮮明に観想する

喉のチァクラに赤いオーム字を観想 し壷の呼吸をできる限り長く煤

持することによって上記の内容を簡素化することもできるあるいは

各呼吸で 「オーム」を長く心の中で唱えることもできる

ある者はこれは寝ている間にのみなされるべきであるというかも

しれないこの発言は正しくないなぜならもしそれが昼間主要な隈

想として扱われるならば素早くかつ容易に 「風とともにある心」を喉

のチァクラに集中させることができその結果もっとたくさんのもっ

と鮮明な夢が現われるようになるからであるそれに加えてこの実践くう

はまたプラーナが中央気道に入り四つの空を開示する手助けともな

ヨーギーは絶えず目覚めた状態で自分の見るもの聴 くもの触

れるもの考えるもの影響を及ぼすものすべてが夢の中のことであ

ると考えなければならないまた豊かな食べ物や飽食を避け激しい

32

B] 夢のヨーガの教え

活動で自己をすり減らすことのないようにしなければならない手短に

言うとヨーギーはプラ-ナの力と強い意志力と夢を認識する他

の方法とを一つに合体させるよう努めなければならないのである

くう夢を認識する主要な方法は四つの空を開示するためにプラーナを

中央気道に至らせることである これが生じたならそれらと一つずつ

同一化しなくてはならないそして夢が現われるのを待ち夢を認識

するよう努める この実践の詳説は後に行なう

夢を観察する最も良い時間は夜明けから日の出の問であるなぜな

らそれは食べ物が消化され休息は十分で眠気は深くなく心は比

較的鮮明な時間帯だからである しかしほんの浅 く眠るだけの人は

夜の間にこれを実践することも可能である

ヨーギーは眠りに落ちる前に夢を認識しようという決意と確倍を

少なくとも7回多い場合には21回行なう しばらく喉のチァクラに

四つの基調音節を観想し次に壷の呼吸をゆるやかに保持 しながら

赤いオーム字のみに集中する

長い継続 した眠りは避けなければならないその代わり回数を増や

して短時間眠るように努める 目が覚める都度直前の眠りの間にう

まく夢を認識したかどうか振 り返ってみる必要があるもしうまくいっ

ていなかったら次に眠る前に真筆な祈 りを捧げる

もしもこのすべての後にもまだ夢を認識できないならば起き上

がって部屋の中のもの椅子やテーブルベッド衣類絵画を観察

しそれらがすべて夢の中のヴィジョンであると考えるこの感覚を失

わずにもう一度眠りにつく

極度の眠気のために夢を認訊できない人は身体全体と部屋中に満ち

る光線を放ち輝 く赤いオーム字を喉のチアクラにあるいは輝く白

いビンドゥを両眉の真ん中に観想する ごく浅く眠る傾向の人は青い

フム字か青いビンドゥを秘密チァクラに観想する

33

上述の教えのすべてを怠惰でなく実践しながら依然として夢を認識

できない人は独居に引きこもり衣服をすべて脱 ぎ捨て飛び跳ね

踊 り裸で走 り回り

「これは夢だ夢なんだ」

と大声で叫ぶべきであるさらに危険な崖っ淵に行き疎い地の底

をのぞき込み同じことをする それでもまだ夢を認識できないとした

ら自己を恥 じるべきであるそして懸命にグルとタントラの主神に

祈るべきである そして喉のチアクラの位置に次第に速度を増して

回転する円形の鋭い刃を観想 しそれが電動ノコギリのように全身を上

下して身体を肉片と灰とに薄切 りする様を観想するそれらを覚者方

とおなかを空かせた有情の魂に布施をするその後識別的な思考を

持たずにマハ-ムドラーについて隈想を行なう

夢をときたま少しの間だけは認識できてもいつもというわけでは

ない人は実践がまだ足 りないと気づくかもしれないこれは特に夢

の認識の直後に急に目を覚ました場合に当てはまる その場合はこ

の傾向に対して繰り返し自分自身に諭し夢の状態にとどまっていたい

という欲求を強めなければならないたとえ目が覚めても日を開けず

逆に夢を見続けるようにもしくは心臓か秘密チァクラに集中するよう

試みるべきである

どんな原因で夢から急激に覚めてしまうのか注意深 く調べてみなけ

ればならない極度の緊張が原因ならもっとリラックスするように物

音が原因ならもっと静かな場所で眠るように寒さや熱さが原因なら

もっと厚着をしたり薄着をしたりなどすべきである ある教えでは育

定的力と否定的力である赤と白のビンドゥの間に座っている自分自身を

観想することが助けになると述べている また壷の呼吸を保持しなが

ら青いフム字を喉のチァクラに観想するのも助けになるといわれてい

要するに夢を認識できない理由を発見すべく常に努力ししかる級

34

団 夢のヨーガの数え

に適切な矯正手段を講じる 例えば眠気がひどい場合には赤か白の

ビンドゥを喉に観想するかあるいは両眉の真ん中に放射する輝く光

を観想する警戒心が強すぎたりすぐに日が覚めてしまう場合には

青か黒のビンドゥを心臓か秘密チァクラに観想する夢が鮮明でない

場合には赤いビンドゥを喉のチァタラに観想 し輝 く光を放射 しなが

ら全身のすべてのナ-ディーを覆っていると観想する

怖い夢を見たときヨーギーは

「これは夢だ夢の中で火に焼かれたり水に溺れたりすることがある

だろうかこの動物や悪魔やそういうものがわたしに害を与えること

があるだろうか」と言って不当な恐怖心から身を守るこの意識を持ち続け火を踏み

つけたり水の中を歩いたり大きな火の玉に変身して恐ろしい悪魔や

獣の心臓に飛び込んで爆発させたりすべきである

夢をかなりしっかりと堅実に認識できているヨーギーは「夢の トラ

ンスフォーム」の実践に進むこれはつまり夢を見ている状態で鳥

虎ライオン神聖天国王家岩林や自分の望む何にでも変身し

ようと試みることであるこの雫践が安定したならば今度は様々な

形状のタントラの主神の身体座っていたり立っていたり大きかった

り小さかったり等に変身する同じように夢の中で見ているものを別

の対象物に変化させる例えば動物を人間に水を火に大地を空間

に一つを多数に多数を一つにと変化させる 例えば上半身からは

火下半身からは水を放ったり太陽と月を踏みつけたり身体を何百

万何十億と増やして宇宙全体をいっぱいにしたりといった種々の神過

力を働かせる

夢のヨーガの実践の主要な目的の一つは「中間の生存」の状態で

そしてこの生の中で幻身を実現する手助けをすることである これをくう

獲得するためにはまず 「眠りの四つの空」を認識 しなければならないくう くう

次に第四の空あるいは生来的な空から「風とともにある心」が作 り

35

出したマンダラのタントラの主神の幻身を瞬時に投影しその後にマくう

ンダラとタントラの主神をもう一度大いなる空に溶け込ませる これは

要するに夢のヨーガで実践される 「生起」と 「溶解」のプロセスであ

るl

この後以下に示した 「覚者の国-の旅」を実践する

自分がタントラの主神になったと観想 し流れ星のごとく瞬時にイ

ンドラの天あるいはどこか他の 「生まれ変わり」の世界の天に至る

そして戻る前にその場所を観察する これが安定 したならば次に

「覚者の浄土」の一つに例えばヴァイローチャナやアミタ-バや

その他の 「浄土」に旅する これも同じようにほんの瞬時のうちにな

される 「覚者の浄土」に至ったならば党者に敬意を表わして布施を

し覚者の説法を聴 く

最初のうちヴィジョンと経験はあまりはっきりとしないが自分が

夢で見たものは本物の 「浄土」そのものなのだと堅く信 じる なぜな

ら「生まれ変わり」の世界も 「煩悩破壊」の世界 も結局は夢にす ぎ

ないからであるこのように実践するうちにヴィジョンは徐々に徐々

に鮮明になってゆくはずである

もしある者が 「幻身のヨーガと夢のヨーガに何か違いがあるので

しょうか」と尋ねたならその答えは両者は基本的に同じであるが

夢のヨーガは幻身のヨーガの補足と見なされているということである0

一つは幻身を生み出すために使われもう一方はそれをさらに完全なち

のにするために使われるのであるまた「覚醒」状態の光から生 じる

幻身は夢のそれよりももっと深遠なもっと微細なものであること

を知るべきである とはいえ二つのヨーガは互いに相補い合うもの

として実践される なぜなら夢と覚醒の状態の二分性の中に顕現 した

時間への固執は究極的にはこのようにして征服されるからである

これら二つのヨーガを合体 した実践によって人は 「生まれ変わり」

の世界の習慣的な思考を浄化するようになるすべての物事は心の顕現

36

B] 夢のヨーガの数え

であり心は夢と同様それ自体では実体を持たないものであると悟る

「生まれ変わり」の世界も 「煩悩破壊」の世界も実在 しない屡気楼であ

りそれらは何も束縛しないし何も解放しないと知る自己の粗雑と

微細純粋と不純な愛着のすべてを洗い清める そして最終的に覚者

の境地の魔法のような 「完全な楽しみの身体」を明らかにするようにな

37

B] 光のヨーガの数え

どのようにして光を認識する

か位省をすべて取 り除き光を認識するために望ましいすべての粂件

を集めるための蟹備段階の修行においてたどる段階は夢のヨーガと同

じである しかしさらにヨーギ-は良い栄養になる食物を取 り身

体をマ ノサージし非常に静かな場所に住み自己のビンドゥを保存 し

常に柔和でリラックスしていなければならないo幌想の各々の期間に

おいてその3分の 1の1馴 Iほ トウモの修行に耽やし3分の2の時rll

ほ光のヨーガの修行に数やさねばならない

投初に心臓のチアクラに母神と共に座っている青いヴ7ジラダラ

を観想 しヴアジラダラに 「生来の光を開示 してください」と祈るべき

であるそれから心臓のチアクラに市い7ム字を観想 し壷の呼吸を

煤つかまたは心の中でフム字を長 く唱えるべきであるそうすると

外側の世界がすべて彼の身体に溶け込みその身体がフム字に溶け込み(

)そのフム字がナーダに溶け込みそのナータが大いなる空に溶け込むく

つ彼は空について阪想 し息を保つべきであるこのサマディから立ち

上がるとヨーギーは再びタントラの主神の幻影の身体を観想する

「これは夜にのみ行なうべきだ」と間違って主張する人がいる し

かし実際はこれを九一日通 して修行すると「風とともにある心」 を

習得する可能性が大いに増 し光の啓示が安定するその結果睡眠中

に光を認識するのがずっと容易になる

さらに同時に保息をすることによって大いなる利益が加わる

他の方法で光を認識することは非常に難 しいしそのようにして認識した

3

E] 光のヨーガの教え

光は長く持続 しないこの修行に従う人は必ずプラ-ナを中央気道にくう

もたらし四つの空を開示するそれゆえこれが 「光のヨーガ」とい

う最も重要な修行なのである

〈睡眠中に光を保つこと〉くう

昼間にプラ-ナを中央気道にもたらすことによって四つの空を順

番に開示できる人は眠りに落ちる直前に心臓のチァクラにあるフム辛

に集中すれば睡眠中にもそうすることができる

光を 「保つ」のに一番いい時間は睡眠の最も深い夜 (の真ん中)で

はなく夜明けまたはいつでもいいから睡眠の浅いときであるそおう が い

して一番いい姿勢はライオンの横臥位である

ここで光のヨーガの修行で不可欠な二つのことは心臓のチァクラ

の蓮華の五つの花弁にある五つの基調音節 (Hu血ANuTaRa)

を観想 し息を保つことである

眠りに落ちる前にヨーギーは啓示増大達成の段階の後で

「生来の光が生じたときに必ずそれを認識するぞ」と繰 り返 し繰 り近

し21回考えるべきである それから身体全体がフム字に溶け込みフ

ム字が光に溶け込むことを観想しそれに集中する 少し眠たくなった

らア字に集中する かなり眠くなったらヌ字に集中する非常に眠

くなったらタ字に集中する 眠りに落ちそうなったらラ字に集中す

る眠りに落ちながら(または気を失いながら)フム字に集中する

初め最初の三つの音節に集中した直後に眠りに陥る傾向が強いので

最後の二つの音節に集中するのが難しいと思うかもしれlない しかし

繰 り返し修行することによって徐々にできるようになる睡眠という

気を失った状態で意識をとどめられない人はサマディの力をもっとつ

けるように昼間に一生懸命修行すべきであるこれによって気を失っ

た状態で意識をとどめ光を少し見ることができるようになる

39

ある教えにはまだ光を認識できなければ三日三晩眠ることを放秦

してからもう一度やってみるべきだと述べられているくう

四つの光または空すなわち啓示の光増大の光達成の光坐

来の誕生を順番に開示できる人は粗雑な 「生まれ変わり」の世界の忠

考と微細な 「生まれ変わり」の世界の思考の両方を取 り除き識別するそら

心を超越することができるそうすると要一つない空のように透明で

澄みわたった本物の睡眠の光に直面するO これがとびきり上等の経験

すなわち完全な光であるこの次には「まあまあ」の経験とか「少なくう

い」光と呼べるようなものがあるここではヨーギーは四つの空を

順番に認識できないかまたは「生まれ変わり」の世界の顕現をすべ

て取 り除くことはできないがひどい眠気を克服し透明な光り輝く空

性を明確に識別することができる

この次には「劣った」経験があるここではヨーギーは 「完全な」

光も 「少ない」光も経験 しないが夢が生じる前の眠りの状態で澄ん

だ透明な心を経験する昼間の修行で安定したサマディを達成 したら

その力は眠りと夢の状態も含めて昼と夜を通じて行き届 くその場

合ヨーギーは(原則として)夢を見ないもし見ることがあったと

してもそれをすぐに認識できる しかしこれは睡眠の光ではなくて

睡眠の状態でのサマディの経験でしかないと言うグルもいる確かにそ

うかもしれないがそのように修行すれば光を認識する機会を本当に

増大させることができすぐに 「少ない」光を見るであろう

光を保つ方法は多くあるが上述の教えでこの目的のためには十分

である ヨーギーは自分に最も役に立つ特定の教えに従うべきである0

くう《四つの空についての説明〉

くう四つの空または四つの光または四つの楽は光のヨーガの経験の

中核である これらは目覚めた状態の昼間の修行でプラ-ナを中央

気道に集めることによって引き起こされる そうできる人は特に四香

40

B] 光のヨーガの教え

くう くう目の空すなわち生来の光に集中すべきである この四つの空を認識

する方法は以下のとおりである

夜の光のヨーガの修行で最初に心臓のチァクラにある蓮華の花弁の

一つにあるア字に集中する この修行によって五大元素のプラ-ナが

中央気道に集中し煙寮気楼蛍の光などが順番に現われる眠気を

感じたらヌ字に集中するするとますますプラ-ナが集まり粗雑くう

な区別する思考が崩壊 し初めの空すなわち啓示の光が現われるそそら

うすると要一つない空に明るい月の光を見ているかのような感じを

経験する

もっと眠たくなったらタ字に集中しより多くのプラーナが集まりくう

微細な区別する思考がすべて崩壊 し二番目すなわち極端な空 (別名そら

増大の光)が現われる そうすると雲一つない空に明るい太陽の光

を見ているかのような感 じを経験する

とても眠くなったらラ字に集中するそうするとすべてのプラ-

ナが集まり最も微細な区別する思考のほとんどが崩壊し三番目すくう

なわち大いなる空 (別名 達成の光)が現われるそうすると深い雲

一つない天空にすべてを包含する暗闇を見ているかのような感 じを経

験する

最後にフム字に集中している間に眠りに落ちる (または気を失う)

と達成のすべてのプラ-ナと最も微細な区別する思考のすべてが崩くう

壊 し四番目すなわち完壁な空 (別名 生来の光)が現われるそそら そうきoう

う すると夜明けの澄んだ空の蒼等を見ているかのような感 じを経験 したそがれ

太陽月黄昏という三つのけがれのすべてが彼から離れ去るこれくう

らがヨーギーか認識 し修行 しなければならない四つの空すなわち

睡眠の光であるくう

最初この四つの空をすべて認識することはで きないかもしれないが

途切れることのない根気強い修行によってついには認識するようになくう

る四つの空を 「保つ」ことに熟達 していない人は浅い睡眠の間に

41

ヨーガを修行すべきである 熟達している人は深い睡眠のときにその

修行をすべきである 規則正 しいプロセスで光を保つことにまだ熟逮

していない人は逆のプロセスで行なうのが難 しいと感じるだろうす

なわち生来の光から三番目を保ち二番目をそれから一番目の光-(

とであるそれゆえ正 しいプロセスが基本であり非常に重要なので

ある

プラーナの乱れによって光のサマディから出されそうになったら

心臓のチァクラのフム字に集中してサマディをもう一度安定させるべ

きである これがダメなら「少ない」光について隈想すべ きである

「少ない」光から出されそうになったら夢の幻影の身体の修行をしよ

うとすべきであるしかしこれをきちんと行なうためには昼間の修くう

行でプラ-ナを中央気道に集め四つの空を開示できなければならない

この段階に到達 して初めて夜光を完壁に保つことができる修行

の進んでいないヨーギーは一番目と二番目の光は認識できるかもしれ

ないが三番目と生来の光を認識することは極めて困難であろう

寝る前に光を保とうという非常に強い望みを生 じさせ(身体全体

を満たしている)輝 く光を発 している心臓のチァクラにあるフム字に集

中すれば「少ない」光を見る機会は十分にある夢のない浅い睡眠の

状態では彼は心の性質を光 り輝いているが空っぽ (不明瞭さのない

透明)であると見なす意識は目覚めているかのように明噺である

にもかかわらず散漫にする思考を取 り除くことができず光 り輝 く意

識も夢と一緒に現われるもしこれが起こったらまだフム字に集中し

続け光を安定させるために光 り輝 く意識を保とうとすべきである0

深い睡眠のときに光を認識できない人はがっか りする必要はなく

認識するように再度努力するべきである そうすれば徐々にうまく

いくようになる プラ-ナの乱れのために夢が現われたらこれらのヴィ

ジョンがタントラの主神と彼のマンダラと同じであると見なしそのヴィくう

ジョンをもう一度大いなる空に溶け込ませようとする

42

E] 光のヨーガの数え

「r少ない」光は真の陸眠の光ではない」ということを知るべきである

後者は散漫と区別する思考がすべてない第四番目すなわち生来の

光であるが前者は区別する心と散漫が混ざり合った表面的な光でし

かないしかしこの 「少ない」光を安定させ強めることができれば

最終的には生来の光を保つことに成功する 現在のところチベット

のヨーギーの多 くは対応する〝 光を保つ段階に到達することしかで

きない修行のよくでさる者ですら「少ない」光 しか保つことができ

ないそれゆえこの違いを知っているということは非常に重要なこと

である

《三つの基本的な光についての解説》

タントラの教えによると光は三つのグループに分けることができる

① 起源の光

(参 道の光

(参 果報の光

「起源すなわちリアリティーの光」とは人が気づいていようがい

まいが関係なくすべてのときに存在 して」る生来の光である 睡眠のくう

光と死の光はこの種類に属する「道の光」とは空の状態すなわくう

ちプラ-ナが中央気道に集まったときに開示する四つの光または空

を直接悟ることであるこれはまた「区別しない智慧」- 主観 と客くう

観という二元性を超越 している「生まれていない空」を悟 ること-

とも呼ばれる「果報の光」とは覚者の境地という完全で完壁な解脱

の境地である 「二つが一つになった究極の光」を悟ることである

「睡眠の光」は様々なグループに分類することもできる「対象に面

すること」のない深い睡眠において認識されるものは「深い睡眠の光」と呼ばれる 粗雑な対象と微細な対象によって認識されるものは「F少ないJ睡眠の光」と呼ばれるなど

前に夢のヨーガや教えたように修行者は自分に自信があ り「中

43

間の生存」をマスターできるのかをどうかを観察すべきである こう自

閉すべきである

「わたしの今の悟 りで時が来たときにr死の光J をコントロールで

きるのだろうか 」くう

「四つの睡眠の空」をコントロールすることができれば死のときにくう

「四つの空」を認識できると確信を持つことができるo そq)人にとって

は死は道における非常に役に立つ段階である

よってこの光のヨーガの修行によって「生まれ変わり」の世界に

対する執着と「生まれ変わり」の世界における識別は浄化され「自己

を照らす智慧」を悟る「生来の光の智慧の火」によって不純な習慣

的思考をすべて破壊 し「息子の光」と 「母親の光」を一つにし「生ま

れない光」という大いなる全体にすべてを包含する そうすると完全

な 「法則の身体」と 「形状の身体」を達成し「生まれ変わり」の世界

の終わりまで少 しも努力することなしに数え切れないほどの多くの

方法ですべての衆生を助けることができる

44

6]「中川の生存」のヨーガの救え

回 「中間の生存 」のヨ-ガの教え

1「中間の生存」の数え (1)

(死の象徴

〉1形状一茶姿の集積が崩壊 し始めるとき極度な消耗の程度まで弱

きを感 じる地元素が崩壊 し始めると身体は活プJを失う視党器官

が崩壊すると眼球を動かすあるいははっきりと比ることができない

「大きな蚊の智慧」の元素がJiFi壊 し始めると心は大変暗く鈍くなる

2感光の楽fJ-tが崩壊 し始めるとだるく感 じマヒしたような感じ

がする水元菜が崩壊するときは身体内の分泌が止まるO聴覚の機

能が崩壊するとき聞こえなくなるo「平等の智eu の元素が分解さ

れるとIgぴと苦しみの区別がつかなくなる

3 識別の躯村tが崩壊 し始めるといかなる外的な対象も見えなくなる

火元-兼がJuL)壌するときは消化できない鼻が利かなくなり始めると

上部のプラーナが遅 くなり不規則になる映光の感JltLが崩壊すると

においを区別できなくなるO観察の智慧の元素が分解されると死

にかけている者は周りに立っている身内の者を見分けることができな

くなる

4 構成要素の躯積が崩壊するとき何もすることができなくなる

プラーナの元紫が分解するとき十の租雑なプラ-ナが来たところへ

仰る味光の器官が崩壊するとき舌が撞 く厚 くなる味覚の感光

がなくなると異なる味を区別できないO活動の智yi箕の元素が崩壊す

るとき行為することも意志することもできなくなる

4

別の経典によれば死に関する次の教えがある

1地元素が水元素に崩壊するとき外的なサインは自分の身体を動

かせなくなりそしてあたかもすべての支えを失って倒れそうに感

じることである

「お願いだ立ち上がるのを助けてくれ」

と大声で叫びたい内的なサインは意識が渦巻く煙の雲のように現

われることである

2水元素が火元素に崩壊するときの外的なサインはすべての分泌が

乾き切ることであり内的なサインは意識が移動する賓気横のよう

に現われ白い現われの33の邪悪心の識別する思考がすべて静まるこ

とである

3火元素がプラ-ナに崩壊するときは外側のサインは身体の熱が

大幅に減少し一方で指や爪先はしびれて冷たくなることである内

的なサインは意識が蛍の光の薄暗いスパークのようにして現われ

赤い現われの40の愛著の識別する思考が静まることである

4プラ-ナが意識に崩壊するときの外側のサインは死にゆく人の出

息が大変長 くなり入息が大変短 くなることである 内的なサインは

意識がはっきりとして安定したランプの光のように現われ七つの

黒い迷妄の識別する思考がすべて静まることである

経典によればこれらの死のサインは個人によって一つ一つ順々に

現われたりあるいはすべてが一度に現われたりする

微細な元素が崩壊したら死にかけている人は次のような経験をす

ることになるそら

1意識が 「啓示の光」に崩壊するとき雲のない空に浮かぶ月の光のI

ように光を見る

2啓示の意識が 「増加の光」に崩壊するとき夜明けのように赤っぽ

い草色の一条の光を見る

3「増加の光」が 「達成の光」に崩壊すると完全な暗闇を経験 し

46

6] 「中間の生存」のヨーガの数え

意識を失うそら

4この無意識の状態は再び光の中に崩壊 し夜明けの要一つない空

のような- 前の三つの段階の微細なけがれすべてを超越 した-くう

透明なはっきりとした空が現われるこれが真実の 「死の光」あるい

は 「生来の光」である

異なる元素が次から次-と崩壊 したら最終的にプラーナの元素が

心臓のチァクラで意識に崩壊するその後頭頂のチァタラにある白い

ビンドゥが下降しヘソのチァクラにある赤いビンドゥが上昇し二つ

が心臓で一緒になる赤と白のビンドゥが完全に混ぜ合わさったとき

「死の光」が現われる 六つの世界のすべての有情の魂がそれぞれの

生の終わりに一度死の光を見るのだが残念ながら彼はそれを認読

することもつかむこともできない

《「中間の生存」の出現》

それから逆の順序で死の光から達成増加啓示と順に現われる

眠っていたプラ-ナが動き始め達成の光が現われるそしてすぐにそ

れから増加の光啓示の光と続くそれから80の識別する思考が生じ

その結果 「中間の生存」のすべての幻影のような顕現が現われる

ここでよく論議を呼ぶ質問が起こる

「r中間の生存Jの住人の身体と顔はどのように見えるのか」アサンガの兄弟たちによれば彼らは次の転生の姿をしている しか

し他の人々によれば生前の姿に似ているという 「継承の派」のグ

ルたちによれば「中間の生存」の初めのころの段階では「中間の生存」

の住人の顔と身体は生前のものに似ておりそれからそれが徐々に消え

てゆきそして 「中間の生存」の後の段階になれば次に来る転生の現

われをとるこの理論は理にかなっているだけではなく経典とも一致

している 多くの経は「習慣の身体」の 「中間の生存」状態における

存在は生前にならって形作られることを明確に示 している

47

「中間の生存」の住人はすべての器官を完全に備えてお り再び再

生することが定められている場所以外であれば妨害なくどこへでも旅

することができる 彼は 「生まれ変わり」の世界に属する超常的力を幾

分有しており食物の香 りを食べて生き他の同じ 「中間の生存」の住int

人たちを見ることができるなおここから先の内容については一つ

の例にすぎない

もし 「中間の生存」の住人が悲惨な領域に生まれることが定められ

ているのであれば深い暗闘あるいは黒い雨の夜のヴィジョンを見

るだろう もし彼が幸福な領域に生まれるものであるなら月のように

輝 く白い光を見る

別の経典はこういう

地獄に生まれる者たちにはすべてのものが焼けた木のように黒っぽ

い茶色に見える 低級霊域に生まれる者たちは煙色の色を見る天に坐

まれる者は金色の光を見る 形状の要素に生まれる者たちは白を見る

そして非形状の要素に生まれる者たちは「中間の生存」の経験をし

ない- 彼らは死後即座に非形状の要素へ生まれ変わることになる

しかし低い領域に生まれることが定められている非形状の要素の生令

体たちは再び 「中間の生存」を経験するともいわれている

地元素が妨げられたとき「中間の生存」の住人たちは爆発の雷鳴を

開く水元素が妨げられたとき海の波のとどろさを開き火元素のと

き燃え上がる森のうなりを開き風元素のとき大暴風雨の高いヒュ-

ヒューとなる音を開く

三毒- 愛著邪悪心迷妄- は「中間の生存」の住人が自赤

黒の様々な種類の恐ろしいヴィジョンつまり彼を傷つけるために近づ

いてくる恐ろしい幽霊や悪魔として投影された習慣的な思考を持つ国と

なる

「中間の生存」の住人は次のような性質を持つといわれる

① 身体は抵抗を示すことがなく影を作らないそして一瞬のう

48

回 「中間の生存」のヨーガの教え

ちに多くの土地へ旅することができる

② 他の領嘘の生命体は彼の行為を目撃することができない

③ 透視能力とテレパシーを持つo

④ 太陽も月も星も見ない

(9 生来的な心の記録を見て自分が生前行なった良い行為 悪い行

為のすべてを詳しく見る

⑥ 食物は見るがそれが彼に布施されたか捧げられたのでなけれ

ば味わうことはできない

以上のような説明は行なわれたが個人のカルマは決して同じという

ことはなくまた顕現も大変異なっているのでこれらをはっきりと限

定されたあるいは一定不変のものとして受け入れるのは難 しい多く

の点で 「中間の生存」の状態は夢の状態のようであり非常に不安定で

不確かなものなのである

「中間の生存」の生命の最高の長さは7日であるが もしこの期間に

「中間の生存」の住人が転生をしなければ彼は 「死ぬ」あるいは気絶

して第二 「中間の生存」に即座に生まれ変わる このプロセスは7回

繰 り返されることができるので全体で49日となる

「中間の生存」の住人は次に転生する場所を見るや否やその場所

に恋 しでしまう

湿気と温かさによって生まれ変わる者は壇とにおいによって引かれ

る 虫あるいは卵の形に生まれ変わる者は両親がセックスをしてい

るのを見たとき両方の親に対する大きな変著と邪悪心を抱 く 男性に

生まれるものは母を愛 して父を憎み女性は逆となるこの愛著と那

悪心が生 じるや否や「中間の生存」の住人は直ちに気絶 しそれを知

らないで転生する天の一つに生まれるものは壮麗な天国にあるよう

な豪邸と男女の天使を見彼らを望む

悲惨な領域に生まれる者は多くの恐ろしいヴィジョンを見絶望的

にそれらを避けようとする 洞窟や穴や木に逃れようとすれば彼は動

49

物に生まれ変わる もし鉄の家に逃げようとすれば地獄に生まれる0

「中間の生存」の住人が死ぬときはやはり四段階の崩壊のプロセス

つまりプラ-ナの減退から啓示増加達成生来的な光を通過す

る それから逆のプロセスが始まり生来的な光から達成増加啓

示80の識別する思考プラ-ナのエレメント火--と心と身体の

複合体が完成するまで続 く

《「中間の生存」 での機会》くう

死の際で息子と母の空の光が混ぜ合わさるとき識別をする考えと

いう微細なけがれはすべて鋲まる このとき生起と完成のヨーガを敬

得した修行の進んだヨーギーは完全な覚者の境地とその徳を同時に

達成できる かなり修行の進んだ者しかし素晴らしいマハームドラー

を昼夜修行でさる者また死の光を保てる者は「中間の生存」のヴィ

ジョンが現われるときそれを使っで悟りを進めることができる

この世のすべての顕現は実は 「中間の生存」のそれでありすべて

の 「生まれ変わり」の世界の存在は「中間の生存」の存在なのである

誕生と死の間の期間は「生と死の中間の生存」と呼ばれる 眠 りに落

ちたときから目覚めまでは 「夢の中開の生存」死から再生までは 「中

間の生存」そのものである これら三つの 「中間の生存」においてトウ

モと幻身のヨーガ光と夢のヨーガそして 「中間の生存」と変身のヨー

ガの修行が強調されるべきである

眠っている状態起きている状態の両方で見るもの開くもの触

るもの行動するものはすべて「中間の生存」の状態であると考える

べきであるこの教えを繰 り返し続けて修行することは優れた 「中間

の生存」の準備であると認識すべきである

そして死のときが近づいたなら自分の財産 持ち物を三宝に布施

し惜 しみなく布施しすべての執着を切り神聖になされた約束の戒

を厳 しく守 りすべての道に外れたこと罪をザンゲすべきである ま

50

B] 「中開の生存」のヨーガの教え

たもし神聖になされた約束の戒を破ったことがあるならグルあるい

は覚者に再びイニシエーションを与えてくれるように懇願 し破った棉

聖になされた約束の戒を修復すべきである真剣にグルとタントラの主

神に祈 り死の光と 「中間の生存」での幻身を保持できるよう助けを求

めまた法友に頼って死の際で教えを思い出させてもらう

最も修行の進んでいるヨーギーは死のとき溶解のヨーガを行ない

おのずから照らす精髄に集中してそれを死の光に混ぜ合わせる そし

てその光から「風とともにある心」でできた完全な 「完全な楽 しみの

身体」と 「変化身」を生 じさせるよう努力する

マハ-ム ドラーの第四段階に達した非常に修行が進んでいるヨーギー

は死のときに確実に母と息子の光を混ぜ合わせることができる この

ときカルマの身体顕現心のすべてのきずなが切れ覚者の境地の

徳がすべて完成する彼らの心は法則の身体になり身体は智慧の身体

になり土地は完成と純粋さの土地になる

かなり修行の進んでいるヨーギーも最も進んでいる者たちと同じよ

うに修行するべきであるもしこれに成功すれば彼らは 「中間の生存」を通らないで転生できる そうでなければ真剣に覚者の浄土に生まれ

るように祈 り変身のヨーガの教えを適用すべきである

死の光も幻身のヨーガも保持することめできない劣ったヨーギーは

心の集中力を喚起 し確実な理解と揺るぎのない自信を持って教えを逮

用 し死と 「中間の生存」の挑戦に立ち向かう解放を得るために死と

「中間の生存」の機会を利用することができない者はカルマによって

もうー度 「生まれ変わり」の世界に生まれることを強いられる これを

防ぐためには次の指示に従う

「中間の生存」にいる者がその者にとって最 も魅力的な場所に来た

ときそれをタントラの主神のマンダラだと観想する 男と女の性交を

見て愛著と邪悪心が生起 したら自分自身に注意を喚起 してこれが

覚者が現わした父と母の第三イニシエーションだと考える 楽と空の経

51

くう験を受け入れ愛書も邪悪心も幻影で空であると見る

くうこのように空の状態の見解を強調することによって「生まれ変わり」

の世界から永遠に自分を解放できるかもしれないもし 「中間の生存」

にいる者がこれをうまく成し遂げ最初の7日間で再生を逃れることが

でき為ならそれに続 く7日間あるいはその後に同じことを成し遂げ

ることは難しくない彼はタントラの主神の浄土に生まれ道-の帰依

を完成するだろう

もし 「中間の生存」にいる者が覚者の浄土に生まれたいと思うなら

そこに生まれたいという強い願望を培わなくてはならないこれは非育

に重要であるそして変身のヨーガの教えを適用すると一騎のうち

にその浄土に生まれる

「中間の生存」ヨーガの恩恵は次のようにまとめられる

(ni 「法則の身体」は死のときに実現できる

② 「完全な楽しみの身体」は 「中間の生存」で

③ 「変化身」は肉体化するときに実現される

これはまた覚者の三身の成就に導く道とも呼ばれる

2「中間の生存」の教え (2)

《崩壊の諸段階》

人間は25の粗雑な対象- 五つの集積四つの元素六つの感覚要

素五つの対象五つの基本的智慧- が崩壊することによって必ず

死ぬ

死のプロセスには八つの段階がありそれには25の要素の崩壊が含

まれる22の要素は最初の四つの段階の間に崩壊する残 りすなわ

ち識別の集積 意識の感覚 諸現象の性質を悟る基本的智慧は最級

の四つの段階の間に崩壊する

52

B] 「中間の生存」のヨーガの教え

図1 25の粗雑な対象

5つのとらわれfの集報 53の基本的魯魚 四大元素 6つの感覚事案 5うめ対魚

形材 窄準 二 基本的鋲のような智患 也 日の感

覚 形状-容姿感 車 基本的な平等の智

憩 水 耳の感覚 声蓑 壷 基本的な

分析の智患 火 鼻の感覚 香り痕由の構成 基本的な活動を 風 舌

の感覚 味達成する智患 身の感覚 接

触敗 軍 基本

的な諸現象の性質の智愁 意識の感覚図2 8つの崩壊価 白の崩噂空重BO油 填 ー3番白の崩薮 iIi春日重油 墳一J

1 帝敬す二

る奮寮 形状-容姿 感 覚 弛 別 経験の構成

元 素 地 水 火 風博 労要素 T 日の感

覚 耳の感覚 舟の感兜 舌と身の感覚対 慶

目に見える形状-容姿 士PJ 香 り 味と

接触基本地軸 基本的 基本的な 基本的な 基本的な活動を鏡のような智慧 平等の智患 分析

の智恵 達成する智患崩壊寸を5帝P

の崩壊 there4や畢日申申墳 7寧日の崩壊 や番

〈一番目の崩壊〉

最初に形状一容姿の集積の段階の五つの現象が自然に崩壊するす

なわち形状一容姿の集積のような智慧地元素目の感覚生命体の

中にある目に見える形状一容姿である形状一容姿の集積の崩壊の外的I

な印として手足が前より小さくなり身体が弱く力がなくなる

この大きさと力の減少は普通老齢とともに訪れる顕著なかたちである

基本的な鏡のような智慧は鏡に像が現われるのとちょうど向 じよう

に多くの対象が同時に明確に現われる通常の意識であると説明されて

いるこの崩壊の外的な印として視界がハツキリしなくなり暗くな

地元案の崩壊の外的な印として身体が非常に細 くなり手足がだら

んとし身体が地面の下に沈んでいっているような感じがする

沈んでいく感覚は「持ち上げてくれ 」と叫ぶほどである

目の感覚の崩壊の外的な印として日を開けたり閉じたりできなくな

生命体の中にある目に見える形状-容姿の崩壊の外的な印としてつヤ

身体の艶が減少し力が尽きる

この五つの崩壊の内的な印は「屡気楼のような」と呼ばれる青っぽ

い現われが生 じることであるこれは太陽の光が夏の砂漠を打つとき

の水の現われのようなものである

現われは煙の塊にもたとえられるがたいていは零気横にたとえられる

《二番目の崩壊》

その後感覚の集積の段階の五つの現象が同時に崩壊する感覚の集

積が崩壊するときの外的な印は身体の意識が感覚の意識に伴う楽

苦しみ どちらでもない感覚をもはや経験することができないというこ

とである

基本的な平等の智慧は楽 苦しみ どちらでもない感覚を一つの檀

54

回 「中間の生存」のヨーガの教え

類すなわち感覚として心にとめている通常の意識であると説明され

ている

これは多くの同発語を一つの意味を持つものとして心にとめている意識とし

ても表現されている

この崩壊の外的な印として意識の感覚に伴う楽 苦しみ どちら

でもない感覚をもはや心にとめることができない

水元素の崩壊の外的な印として唾液汗尿血液精液が干上が

口鼻舌喉が干からび歯にはカスが生じる

耳の感覚の崩壊の外的な印として外的 内的な音がもはや聞こえな

生命体の中に含まれている音の崩壊の外的な印として耳の内側の

「ur」という音がもはや生じない

この五つの崩壊の内的な印は「煙のような」と呼ばれる現われが生

じることである これは煙の塊の中にある煙突からうねって出てい

る煙に似ている

《三番目の崩壊》

その後識別の集積の段階の五つの現象が同時に崩壊する 識別の集

積の崩壊の外的な印として両親のような親しい人のことをもはや気

にとめなくなる

基本的分析の智慧は親しい人の個々の名前や目的などに気をとめ

る通常の意識であると説明されている

この崩壊の印としては自分の両親の名前すらもはや思い出せない0

火元素の崩壊としては身体の温かさが減少しそこから食べ物や飲

み物を消化する力が失われる

鼻の感覚力の崩壊の外的な印としては鼻からの空気の吸い込みは弱

くなるが吐き出しは強く長くなり息はまるで一つ一つ積み上げられ

55

ているかのようである

生命体の中に含まれているにおいの崩壊の外的な印としてはいいに

おいも悪いにおいも喚ぐことはできない

この五つの崩壊の内的印は「蛍のような」と呼ばれる現われが生 じ

ることであるこれは煙突から上る煙の-吹きの中に見られる赤いすす

火の粉または穀物を妙るために使われるフライパンの底の煤につい

た赤い火の粉のようである

《四番目の崩壊》

その後経験の構成の集積の段階の五つの現象が同時に崩壊するこ

の集積の崩壊の外的な印は動き回るというような肉体運動をすること

ができないことである

基本的な活動を達成する智慧は今生および来生の外的 世俗的な

活動や目的などそしてまたそれらをどのようにして達成するのかを

心にとめている意識であると説明されている

風の元素の崩壊の外的な印としては10の風- 粗雑な生命を運ぶ風

など- がその住みかから心臓に移 り息が出たり入ったりしなくな

舌の感覚力の崩壊の外的な印としては舌が太 く短 くなりつけ根が

青 くなる

生命体に含まれる味の崩壊の外的な印としてもはや六つの味 (甘さ

酸っぱさ苦さ渋さピリッとした塩辛さ)を経験できない

この時点で身の感覚と接触も必ず崩壊するのでその崩壊の外的な

印としていかなるなめらかさも租さも感じることができない

この七つの崩壊の内的な印は「燃えるバターランプのような」と呼

ばれる現われが生 じることである これはバターランプがまさに消え

んとするとき炎がパチパチするようなものである

56

E] 「巾問の生存」のヨーガの教え

「崩壊の意味」前の元素がどのようにして後ろの元素に崩壊 していく

のかについていうと地 水 火 風という順序で前の元素と関係の

ある風の意識の基礎として働 く能力が撤退し後の元素の意識の基礎

として働く能力がより顕現するのである これは前の元素の後の元莱

-の崩壊と呼ばれているがある一つの元素が別の元素の性質を持つよ

うになるということではない

地が水に崩壊するということは地の風の意識の基礎として働く能力

が退化しそのときに水の風の意識の基礎として働く能力がより顕現

するようになるということを意味するこのようにこれは前者の舵

力が後者の能力へ移動するようなものなので地が水に崩壊するといわ

れているが通常の地が通常の水に崩壊することではないこれは他の

崩壊にも当てはまる

《五番目の崩壊》

四つの元素が崩壊した後意識の集積の段階にある五つの現象が段階

的に現われなくてはならないこれらは80の表示的概念の心輝 く白の

現われの心輝 く赤い増加の心輝 く黒の達成間近の心そして死の

クリアライトの心である

80の概念は三つのグループに分かれ33が白い現われの心を表わし

40が赤い増加の心を表わし七つが黒い達成間近の心を表わす 最初の

グループの概念は対象の乗 り物として働 く粗雑な風の動 きに関係 し

よって白の現われの心を顕現として経験 していない者にとっては

その乗 り物として働く風が赤い増加の心そして黒い達成間近の心と

比べていくらか粗雑な動きをしていると感じられるこの白い現われ

の心に関する推論ができるのは最初の概念のグループが微細から釈

雑へと反対の順序で進んでいるときの白い現われの心の痕跡あるい

は結果だからである

57

この33とは

1大きな欲望の欠如 心は対象を欲さない

2中くらいの欲望の欠如

3小さな欲望の欠如I

4心の行き来 心は外的対象-と行ったり内的対象-帰ったりする

5大きな悲しみ 快い対象と別れることに対する心の苦痛

6中くらいの悲しみ

7小さな悲しみ

8安らぎ心は安らかにとどまる

9概念化 対象のまぶしさによって興智した心

10大きな恐れ 不快な対象に出合ったことによって生み出される恐れ

ll中くらいの恐れ

12小さな恐れ

13大きな執着 快い対象に執着すること

14中くらいの執着

15小さな執着

16とらわれ 愛欲界の対象に完全にとらわれた心

17不善あるいは非知識 善行に対する疑念

18飢え 食べ物を欲すること

19渇き飲物を欲すること

20大きな感覚 快感痛みどちらでもないという感覚

21中くらいの感覚

22小さな感覚

23知者の概念

24知ることの概念

25知られる対象の概念

26個別の識別 何がふさわしく何がふさわしくないかを分析する心

27恥 自分自身が同意しないあるいは宗教的な禁止によって

58

固 「中間の生存」のヨーガの教え

誤った行為を避けること

28慈悲 苦悩からの離別を願うこと

29哀れみ 観察の対象を完全に保護する心

30美 しいものと会いたいと欲すること

31不安 とらわれた心確信がない

32蓄積 所有物を集める心

33嫉妬 他の繁栄によって乱れた心

二つ日の40の概念は対象の乗 り物として働 く中くらいの風に関係す

るよってそれを経験 していない者にとっては赤あるいはオレンジ

の増加の乗 り物として働 く風が自あるいは黒い現われと比べて中く

らいの動きをしていると感 じられるつまり心がより微細になるにつ

れて心の二元性がより少なくなりつつあるということであるこの赤

い増加の心に関する推論ができるのはこの概念のグループが反対の順

序で粗雑へと進んでいるときの赤い増加の心の痕跡あるいは結果だか

らである

この40の概念とは

1欲望 まだ手に入れていない対象に対する執着

2愛著 手に入れた対象に対する執着

3大きな喜び 快い対象を見て喜ぶ心

4中くらいの喜び

5小さな喜び

6うれしさ 欲 した対象を達成 したことによる満足

7歓喜 欲 した対象を繰 り返 して経験する心

8驚き以前生起 しなかった対象について考えること

9興暫 快い対象を知覚 して散漫になった心

10満足 快い対象に対する満足

ll抱擁 抱擁 したいと欲すること

12キス キスしたいと欲すること

59

13吸う吸いたいと欲すること

14安定 変化 しない連続の心

15精進 善に向かう心

16プライド自分が優れていると思う心

17活動 活動を成し遂げることに関係する心

18強盗 富を盗みたいと欲すること

19力 他の軍隊を征服したいと欲すること

20熱意 善の道を修習する心

21大きな困難に対する従事 倣慢さによって悪行に従事すること

22中くらいの困難に対する従事

23小さな困難に対する従事

24激しさ理由もなく優れた者と議論したいと欲すること

25戯れ 魅力的な者を見て戯れたいと欲すること

26怒る傾向 憤慨の心

27善 善行に対して努力したいと願うこと

28はっきりとした言葉と真実 他が理解できるようにそして自

分の事実の識別を変えないで話 したいと願うこと

29非真実 自分の事実の識別を変えてから話したいと願うこと

30確信 非常に安定した意図

31非仮定 対象を保持 したいと欲さない心

32寄贈者 所有物を与えたいと願うこと

33熱心な勧告 怠惰な者に宗教の実践をするように勧めること

34英雄的行為 煩悩のような敵を克服したいと願うこと

35-恥知らず 自分が同意しないあるいは宗教的な禁止によって非

行を避けないで悪行に従事すること

36欺き偽善によって人を欺くこと

37キツさ鋭い良心

38悪徳 邪見解に慣れた心

60

6] rFP問の生存」のヨーガの教え

39非優 しさ他を傷つけたいと願うこと

40不正 不正直

三番目の七つの概念は対象の乗 り物として働 く弱い風の動きに関係

するよって黒い達成間近の心に関してそれを経験 していない者に

それを示す働きをする これはこの概念のグループが反対の順序で釈

雑へと進んでいるときの黒い増加の心の痕跡あるいは結果だからであ

この七つの概念とは

1忘れっぽさ衰えた注意力

2誤り水を寮気樺と思うことなど

3しゃべらない しゃべりたくないと思うこと

4意気消沈 悩む心

5怠惰 善に対する熱意のなさ

6疑念

7中くらいの欲 愛著と邪悪心が同じくらいの心

80の表示的概念とその乗 り物である風は輝 く白い現われの前に崩壊

しなくてはならないなぜなら理解の様式と現われの心のそれは不

一致だからであるまたこの二つの間には粗雑さと微細さに関して大

きな違いがあるので80の概念のような粗雑な心は白い現われのとき

には存在できない80の表示的概念とその乗り物である風が輝 く白い

現われへと崩壊するとき燃えているバターランプのような現われが坐

起する80の表示的概念がその中に崩壊 してしまったときの現われくう

の心自身の印は非常に明るい透明さと空の現われおよび月の光が

充満したけがれのない秋の夜空のような白い様相の光の現われである

この現われの原因に関していえば心臓から上の左右両方の気道の風

がその上の開口つまり頭頂から中央気道に入ったからであるこ

の力によって頭頂の緒がゆるみ父から得た音節ハムが逆さになった

相である [皇 ]白いビンドゥが水のような性質を持っているがゆ

61

えに下に下がるそれが心臓のところにある左右の気道の大童の円

の緒の上に来ると輝く白い現われが生起する このようにこれは

外側から差した月の光などの現われではないのである

これが現われと呼ばれるのは月の光のような現われが生起するからくう

であり空と呼ばれるのは80の概念とその乗 り物である風が存在 し

ないからである

〈六番目の崩壊》

この後現われの心とその乗り物である風が増加の心に崩壊する0くう

増加の心が生起すると空であり 「空っぽ」であるが前よりももっ

と澄んだ赤またはオレンジの現われが太陽の光の浸透したけがれのそら

ない秋の空のように輝く

この原因に関していえば心臓から下の左右の気道の風がすべて管

骨の一番下あるいは性器のところの開口を通って中央気道に入るか

らであるこの力によって宝石 (性器)の中のチアクラの結とヘソ

のチァタラの結が徐々にゆるむこれによってヘソのチァクラの真ん

中にある縦一本の線の短いア [A]の形で存在 している母から得

た赤いビンドゥが上に上がる赤い現われは心臓にある六重の円の

左右の気道の緒の下まで上昇する よってこれは外側から輝 く太陽

の光の輝きなどではないのである

これが赤い現われと呼ばれるのは太陽の光のように鮮やかであるかくう

らで「非常に空」と呼ばれるのは現われの心とその乗 り物 として働

く風が存在しないからである

《七番目の崩壊》

この後増加の心がその乗 り物である風とともに達成間近の心に

崩壊する 最初夜の初めのような濃い闇が浸透 したけがれのない秩そら

の空のような様々な黒い現われが生起する

62

団 「中問の生存」のヨーガの教え

中央気道の中の上と下の風は心臓に集まっておりこの力によって

心臓のところにある左右の気道の六重の円の結がゆるむこれによって

逆さになった音節ハム [卓 ]の様相上の白いビンドゥが降り下の縦

の線の様相の赤いビンドゥが昇る これらは心臓のところの中央気追

の真ん中で子音で終わる (閉じた箱の)様相で存在している赤と白の

不滅のビンドゥに入るこの出合いによって達成間近の輝 く黒い現われ

が生起する このようにこれは外側からやってくる閲の現われ等の

ケースではないのである

これが 「達成間近」 と呼ばれるのはクリアライ トに近いからでくう

「大きな空」と呼ぼるのは増加の心とその乗 り物 として働 く風が存

在 しないからである

達成間近の心の最初の方では対象の感覚があるしかし最後の方

では心は沖象に注意 しておらず闇に困惑して気を失って無意識に

なりそうであるその後非常に微細な風と心から偶発的に生起するす

べての風と心が止まる

注意力のない達成間近な心の最後の部分は普通の状態で初めから

顕現せずに存在 していた非常に微細な風と心の注意力が活性化するま

で続 く これが起こると死のクリアライトが現われる

輝 く白い現われの心の定義は

① 概念の崩壊によって起こりその動きすなわち回復まで続きそら くう

② 月の光の浸透したけがれのない秋の空のような輝く白い空の

現われが現われ

(卦 何の租雑な二元の現われも現われない心の意識である

80の概念は崩壊しているが現われの心は概念的であるOより微細な多様性はあ

るが二元である散漫ではないが心象的な要素がありゆえに概念的である

一方クリアライトの心は完全に非概念的で非二元である

現われの増加の心の定義は

(》 概念の崩壊によって起こりその動きすなわち回復まで続 く

63

そら

(参 太陽の光の浸透したけがれのない秋の空のような輝 く赤い空の

現われが生起する

(卦 どんな粗雑で二元の現われも現われない心の意識である

達成間近の心の定義は int

① 概念の崩壊によって起こりその動きすなわち回復まで続くそら

(参 夜の初めの濃い闇の浸透したけがれのない秋の空のような輝くう

く黒い空の現われが生起する

どんな二元の現われも現われない心の意識である

《八番目の崩壊〉

達成間近の心がクリアライトに崩壊すると注意力のない達成間近

の心の二番目の部分が一掃される粗雑な二元の現われがみじんもないくう

明るく透明な空の現われが現われる これは三つのけがれすなわち

月の光 太陽の光 闇のない自然な秋の夜明けの色のようであるこくう

の現われは直接に空を認識するサマディの意識のようである

クリアライトの現われの原因は白と赤のビンドゥがそれぞれ心臓で

白と赤の不滅のビンドゥに溶解し中央気道のすべての風が非常に級

細な生命を運ぶ風に崩壊するからであるこれによって最初から顕現

しない状態で普通に存在していた非常に微細な風と心が顕現しそれ

によってこのような現われが現われるよってこれは外側からの空っそら

ぽの空のような現われのケースではない

これは「死のクリアライト」そして80の概念現われ増加達成くう

間近がなくそれを乗 り物とする風もないゆえに「すべて空」 と呼ば

れる これは実際の死である

これは基本的な真実の身体である真実の身体へと変化していくため

の浄化の土台であるがゆえにそう呼ばれる「空っぽ」は基本的な自然

の身体と呼ばれるそしてそれを対象としてとる心は基本的な智慧を

認識す _-真束の身体と呼ばれる

64

固 「中間の生存」のヨーガの教え

ほとんどの人間はクリアライトに3日とどまりそれから白と赤の構

成要素の印が起こる

血と癖が少 し鼻と性器から現われるこれは心臓で崩壊 したビンドゥの浄化 さ

れなかった部分である

しかし肉体的な構成要素が病気によってひどく消耗している場令

には何日経っても赤と白の構成要素の印は起こらない

このような人は一日もクリアライトにいることはないかもしれない

また高いあるいは低い悟 りを持つヨーギーの場合にはクリアラ

イトと真実の身体を混ぜ合わせることができこの状態に普通よりも長

くいたりまたその期間を短くしたりすることができる

65

固 変身のヲ-ガ (意識を移し変える)の教え

変身のヨーガ (意識を移 し変える)は意識を覚者の浄土にある

いは高い誕生の世界に運ぶために編み出された数えである死の光

および 「中間の生存」の幻身を保つことのできる修行の進んだヨーギー

にとってはこのヨーガが必要であるoこれは非prime削こ重要であるO生起

のヨーガを取得 した者そしてある程度プラーナとナ-ディーそして

マハームドラーの見解を取碍 した者がこのヨーガを修行するのに適し

た者であるOこれを行なうことができない省も少なくともカルマの法

則に強い信を持ちこの修行の意味とプロセスを完全に理解すべきである

そして先に述べた壷の呼吸と ト〉モが鞭FJlなくできるようにな

らなくてはならない

(変身のヨーガの修行の仕方

)変身のヨーガの観想と訓練は次のように行なう

自分自身のタントラの主神の身体の中に中央気道を観想 し八つ

のフム音節が身体の八つの出口 (二つの耳二つの目_hLロ肛門

性器)をそれぞれ預っていると観想するoこれは唐瓢がこれらの門

から出ていかないようにするためである そ

らそれからタントラの主 神が自分の前方上の空に座っていると観想

するそしてブルーのフム字を心臓のチアクラに観想し五色の光を放

っていると観想する次に壷の呼吸を維持しその力を使って7ム字杏l=こ

中央気道を通 して「神聖天への開稚 (ブラフマランドラ)」まで一気

に打ち上げるそして同時に大きな声で 「ヒクリ と叫び打ち上げる力

6

回 変身のヨーガ (意紙を移し替える)の教え

を強めるフム字を 「神聖天への開溝」に一秒保ち優 しく 「カ」 と

ささやいてそれを心臓のチアクラまで降ろす止める前にこれを7

回繰 り返しそしてまた始める 数回行なったら走りながら 「ヒク」そら

と7回叫んでフム字を身体の外に出し自分の前方上の空にいるタン

トラの主神の心臓に入れる そして優 しく低い声で「カ」と7回続け

て繰 り返すこのようにしてフム字を自分の心臓のチァタラに返す0

これを1日に4回行なう者は数日後に次のような経験をする-

頭頂がひどくかゆくなり熱 くなるそして真ん中に盛 り上がりがで

きそこから黄色の液体が分泌されるもしこれらの症状が起こった

ならこれが成就の印であると思ってよいこの後この修行をやめ

一カ月に1回か2回行なう しかし頻繁に覚者の浄土に生まれるとい

う強い発願を行ないそこに行く確信と望みを強める

《変身のヨーガの応用》

死の印がすべて現われ命を延ばすことがこれ以上できない場合変

身のヨーガを行なうまだ死ぬ時期が来る前にこれを行なう者は大き

な罪を犯すことになり地獄に落ちる

死の際のこのヨーガのテクニックは先に述べたものと同じである0

一つの違いは中央気道の上部と 「神聖天への開溝」を非常に大きく

そしてふさがれていないと観想することである

ここでフム字を心臓のチァクラに観想し全力を使って 「ヒク」 と

叫ぶ瞬時にフム字は中央気道を上がり「神聖天への開溝」を通ってそら

あっという間に自分の眼前の空にいるタントラの主神の心臓に達する

もしこのときにすべてが暗くなりプラ-ナが吹き出し頭頂がかゆ

く痛 くなるならこれは身体を抜け出して覚者の浄土に行 くという

確実な印である もしこのような印が現われない場合にはフム字杏

降ろし休んでからもう一度 トライするこの印が現われたら「ヒクリ

と21回から25回叫び続ける そうすれば絶対に覚者の浄土に生まれる

67

友人親戚など死にかけている人につき添っている人は骨変身

のヨーガの教えを思い出させその確信と倍を強め彼のために祈 り

彼を助ける

生きている間このヨーガを修習する機会のなかった者は次のようI

にする

死が近づいたなら祈 り供物を捧げザンゲし覚者方の前で願い

を言う 覚醒の心を生じさせすべての邪悪な想念を断ちすべての執

着を切るライオンの横臥位になる覚者の浄土に生まれたいという真

剣な願いを生じさせ変身のヨーガの教えを適用するこれを知らない

者は知っている者に簡単に話してもらう そのような人もいない場令そら

には単に自分の前前方上の空にいるタントラの主神の心臓に集中

する そして「ヒク」と21回叫び続ける このようにして意識を覚

者の心臓に放 り投げる

もし死につつある人の頭を優しくなで「メンラ (薬師愛欲神)」と

繰 り返すなら8人の到達其智運命魂方がやってきて死につつある人

の意識を覚者アミタ-バの西の浄土に導いてくれる

動物が死んでいる場合には「ラトナクータ」を繰 り返すその動物

の意識は高い世界へ生まれる

死の光と 「中間の生存」の幻身を認識できないけれども高い世界に

生まれるために変身のヨーガに頼る者は三つのグループに分けられ

る 覚者の浄土に生まれ変わる有名なヨーギーはそこで簡単に究極の

解脱を達成する 普通の者は法則とヴァジラヤーナが普及している場

所に生まれることができ数生で覚者の境地に達する劣った者はこ

のヨーガによって大きな死の恐怖を避けることができ「中間の生存」

と恐怖から逃れ幸福な場所に生まれ変わりいずれは解放を達成する

68

h主釘

rcて

皿 熟あるいはトウモヨーガの数え

創 り変えるチアクラに引き上げる

この呼吸の狙いはプラ-ナ気とアバーナ気を腹式呼吸を使うことに

よってヘソの創 り変えるチァクラで混ぜ合わせることであるそのた

めこれは 「壷の呼吸の行法」と呼ばれるのである

空気をそれ以上保持できなくなったら緊張を解 くために非常に短 く

息をしそのときにナウリを右3回左 3回行なうその後息を吸いち

う一度できる限り長く息を保持するそれ以上保持できなくなったら

少し頭を上げて空気をできるだけゆっくりと吐くこの四つのプロセ

スは入息 充満 溶解 発射と呼ばれる

壷の行法の問いくつかの観想を行なう

「入息」のときは五色の色をした五元素のプラ-ナが鼻から25セ

ンチのところから鼻孔に引き入れられると観想 し「充満」のときは

気があたかもヤギの腸を膨張させるように両鼻から下降していきヘ

ソ下35センチのところで中央気道に入りそこにとどまると観想する

「溶解」のときは気が中央気道の中を循環しているところを観想する

「発射」のときは 「風とともにある心」の精髄を象徴するビンドゥが中

央気道を通って打ち上げられ頭頂のチァクラのところから出ると観悲

する この発射の観想は暁想の初めに一度だけ行なうものであって

やりすぎるとトラブルが生じる

《優 しい壷の呼吸〉

「優 しい壷の呼吸」は「激しい壷の呼吸」と観想は同じであるゆっ

くりと入息 しムーラパンダをしてアバーナ気を引き上げる そして

苦 しくなろうとした段階で優 しく出息する それを8回繰 り返す

4ビンドゥを操作する

ヨーギーは小さな豆ほどの大きさでスパークしているが透明な

小さな白いビンドゥを眉毛の問の中間点に観想するこのビンドゥは自

7

分自身の心が形象化したものであると考えそれが非常に鮮やかになる

まで観想し続ける

それから前に述べたように息を吸い込みながらビンドゥが眉の間

から中央気道の上端まで上昇すると観想する保持のプロセスの間そ

れに集中する 息を吐くときビンドゥが再び眉の間の中間点まで流れ

落ちると観想する このプロセスを7回繰 り返す

それから長 く息を吸って空気をヘソの創 り変えるチァクラまで秤

し下げる同時に小さな鉄の玉がガラガラ音を立てながら管の中を港

ちていくようにビンドゥが中央気道を通ってヘソのチァクラまで港

ちていくと観想するそれから保息しながらヘソのチァクラにある

ビンドゥに集中する出息のときビンドゥは中央気道を通って頭のセ

ンターに返る

この際想を着実に進めていくためにまず喉の完全な楽しみのチァク

ラまでビンドゥが落ちると観想し努力しなくてもヴィジョンが非常に

はっきりとするようになるまで続ける そしてそれからビンドゥがま

ず心臓の法則のチァクラにそしてへソの創 り変えるチァクラ-と落ち

ていくと観想する

この修行をマスターしたら与えられたチァクラ- 特にへソの創 り

変えるチァクラでビンドゥに集中し同時に壷の呼吸を5回から7回

練習するここで入息中にビンドゥが下位チァクラに落ち保息され

ているときチァクラの中央にとどまりそして出息の間に眉の間の中間

点に戻るということに注意しなければならない

隈想の終わりにはいつもこのチァクラに集中すること

5肉体的行法

ナ-ディーの結節の多くが解かれるのは肉体的な行法による これ

はナ-ディーの中のプラ-ナとビンドゥの流れを良くしまた損なわ

れたプラ-ナナーディービンドゥを起らせる それゆえタントラ

8

B] 熱あるいはトウモヨーガの教え

の経典に書かれている様々な肉体的行法を学び実践すべきなのである

院想の初めと終わりには熟のヨーガの基本的な行法である 「ナ-ロー

パの六つの循環の修行」に特に注意を払わなければならない

さて熟のヨーガのための堅固な土台を築くために以下のような修

行に重点を置 くべきである

床に足を組んで座 り幌想中に身体を安定させ腰と膝をしっかりと

固定するために綿の帯を縛る

前に説明したように 「七つからなるヴァイローチャナの座法」で座る

これでいつでも壷の呼吸の行法が始められるがただしおなかがいっぱ

いであったり空きすぎているときあるいは真昼や真夜中に行なうべ

きではない最も良い時は息が両鼻孔をむらなく一様に流れる時であ

るよって呼吸が一方の鼻孔から他方へと移動するとき修行を始め

ると両鼻孔で呼吸のバランスがとれるので都合がよい

観想を行なう場合はこれはナ-ディーに向けられる努力を変えるこ

とはないがヘソの下の三つの気道の交差点にトウモの炎を見ることに

もっと力点が置かれなければならないこのトウモの炎は小さなチベッ

ト文字の 甲a字 [q]に似ている (あるいは卵型かアーモンドの

形をしてねじれた針や細いコルクねじのように先が細 くなっている

鋭くて幅の狭い舌を持った炎である)そして赤っぽい茶色をしてい

て激しい熱さでうねっており身体に行き渡るすべてのナーディーの

中に熟と楽を作 り出すことができる

「入息」と 「充満」のときは空気が左右の気道を流れ落ちそして

ふいごから出る風のようにトウモの炎をあおり立て猛烈な熱を生じさ

せると想像 し「溶解」のときは身体の中にあるすべてのプラ-ナが

トウモの炎に集まりその中に蒸発すると想像する 「発射」あるいは

「出息」の間は トウモは中央気道を通って上昇する

トウモの炎は熱のヨーガの土台である よって熟を実際に生じさ

せるために非常にはっきりと観想 しなければならない実質的な進歩

9

を望むならばまずその前に安定した鮮やかなトウモの観想を確立し

なければならない

最初は燃え上がるトウモの舌を指幅 1本分以上の高さに観想するべ

きではないそれから徐々に高さを指幅 2本3本4本分と増やしてI

いくのであるこのトウモの燃え上がる舌は細 くて長くねじれた針

あるいはブタの長い毛のような形をしている

それはまた四元素の四つの特性である地の堅さ水の湿気火の

暖かさ風の動きやすさをすべて備えているがその傑出した性質は依

然その偉大なる熱すなわちプラ-ナを蒸発させ楽を生み出す熟の中

にある

以上の教えに従うヨーギーは トウモのヨーガのための堅固な土台を

作 り熟と楽を生じさせることができるはずである

人によっては熟のヨーガの修行を行なうときはまた「四つのナ-

ディーの輪」に四つの基調音節を観想するべきであるともいうこれは

ヘ-ヴァジラと 「上楽」のタントラに説明されているが六ヨーガのこ

とが昏かれたものの中にはほとんど見られない

Bさらに進んだ修行

上述の教えはすべて初歩的基本的な実践に向けて述べられたもの

である今度は以下の点に特に重点を置いてさらに進んだ修行を級

1トウモすなわち熟を増大する方法

2楽を増大する方法

3非識別を増大する方法くう

4楽と空のサマディを進歩させる方法

5トウモの修行で障害を克服する方法

10

E] 熱あるいはトウモヨーガの教え

1トウモすなわち熟を増大する方法

熟を増大させるためにヨーギーは トウモの炎の舌を指 8本分の幅

まで伸ばす依然として集中の中心は本来の トウモそのものにつま

り炎の舌が生じた源にある 次に炎の舌が心臓喉さらには演

頂のチァクラにまで上昇してゆくところを観想する 中には トウモは

喉のチァクラより上方に観想すべきでないという者もいるがここで問

題にしているのはより多くの熟を発生させることなのでこの観想で

構わない

引き続き全身くまなく大小長短のいかんを問わずすべてのナ-

ディーに トウモの炎が広がってゆくと考えるこうして身体全体は

燃え盛る火の玉となる この隈想の終わりには炎はすべて主要なトウ

モに撤退する

もしこの実践を行なってもまだ熟を生じることができないとするな

らあるいは身体の一部分にしか熟を生じることができないとするな

ら以下の行法を試みるとよい

足を組んで座 り両腕で両膝を抱 くそして下腹部を右回り左回

りに何度も回転させながら壷の呼吸を保持する 腹部を突き出したり

引っ込めたり何度も繰 り返す他より冷えている部位を重点的に身

体をこする熱を増大させるために同様に体を使った他の行法を行な

うこれらはすべて呼吸を保持している間に行なわれる 体中を勢いよ

く荒れ回る大きな炎を観想 しても熱の増大は増長されるが最も重辛

なことは トウモの炎が依然として中央気道の内部で燃え盛っている

と考えることである

激しい壷の呼吸や身体運動などのような活動的な行法は速やかに熟

を発生させることが可能であるがこのようにして生み出された熟は安

定せずあまり長く続かないしたがってこれによる利益は非常に小

さい しかし徐々に着実にトウモの熟を生み出すことができるならば

この熟は決して減少することはなく測り知れないほどの利益が得られ

ll

たとえひどい寒さでも毛皮類は身に着けるべきではない非常に普

いときでも決して裸になってはならない同様に火の近くに寄った

り照 りつける太陽に身をさらしたり大きなラッパを吹いたり口で

呼吸 してはならない「常に安定した壷の呼吸」を絶えず実践 し質の

良い栄養のある食物を取 り自己のビンドゥを注意深 く守るべきである

集中的な熟が身体のある部分体中あるいは肉と皮の間に発生し

たならこれは火のプラ-ナが突然燃え出した徴候である しかしこ

の熟は安定せずすぐに尽きてしまうのでこれには注意を向けずへ

ソの創 り変えるチァタラの部位の トウモに集中しプラ-ナを中央気道

に導 くよう心がける

もし至福感を伴う熱「エクスタシー」の熟が徐々に増大 し体中に

広がり始める一方でその熟をヘソの創 り変えるチァクラに感 じたなら

これこそ本物の トウモの熟でありそれによって赤と白のビンドゥか

ら生み出されるものが増大すると理解する

これらの教えに従いながらまだ トウモを起こすことができない場令

にはウインドトレーニング〝 をしっかり行なうべきである

2楽を増大する方法

(腿のつけ根に押 しつけた)左足の畦を (ビンドゥを漏らさないようかつやくさん

に)旺門の括約筋の下にぴったりと当てがい地面に座る 逆さまに

なったサンスクリット語の音節ハム (Ha血)字 [皇 ]に体現化された

白いビンドゥを観想する 大きさはエンドウ豆ほど色は雪のような白

形は丸く輝きながら光を放ち頭頂のチァクラに位置している同樵

に トゥモの炎その先端は針のように細いが猛烈に熱い炎をヘソの

創 り変えるチァクラに観想 しその炎が中央気道の内部で貫 く熟を栄

生し始めると観想するその結果頭頂のチァクラの白いビンドゥが港

け出して滴 り落ちる

12

B] 熱あるいはトウモヨーガの教え

このようにビンドゥが溶けることによって大いなる楽が生み出され

る この楽を生み出す修行では空気を吸い込んでヘソの下方で トウ

モの熟をあおる交替に トウモの熟は頭頂のチァクラの白いビンドゥ

を絶えることなく溶かしひっきりなしに (無尽蔵に)ビンドゥを喉の

チァクラに滴らせそこからすべてのナ-ディーにゆきわたらせるO

全身に満ちる大いなる楽と熟はこのように生み出されるそして滴

り落ちるビンドゥの絶え間ない流れはへソのチァクラまで広が りこ

のチァクラでさらに大きな楽が生み出される

この観想によってもわずかな楽 しか生 じない場合は以下の修行に

重点を置 く

針のように細い トウモの炎がへソから上向きに頭頂のチァクラまで

伸び白いビンドゥに触れそれを溶かし頭頂のチァクラのナ-ディー

にゆきわたっていると観想する 同時によりいっそう多 くの楽が生み

出されたと考える その後この楽に満ちた経験にほんの少 しの問集

中する このようにしてビンドゥが滴 り落ち「四つのナ-ディーの

輪」すべてにゆきわたると観想する

この後白いビンドゥが頭頂のチァタラに戻ることを観想することに

よって「逆向きの運動」が適用されるビンドゥの下降と上昇の両方

が額繁に実践されるこれに加えて白いビンドゥとトウモが一つに混

じり合い無数のナ-ディーを通 して全身に広が りそうして大いなる

楽を生 じると観想する滴 り落ちる白いビンドゥが トウモの炎の上に

落ちると後者の炎は最初の大きさに減少 し白いビンドゥが上昇する

と トウモもそのあとを追いかけ頭頂のチァタラまで達する

「溶解」と息を吐き出すプロセスのとき背骨は真っす ぐに保たれ

結合 したビンドゥは適切な体の動 きによって全身に広がる

このように実践 してもなお楽を生み出すことができないならば吹

に中央気道の下方部分すぐ下の性器までの部分を観想 し大いなる

楽のチァタラとその32本のナ-ディーを喋想する次に白いビンドゥ

13

が間断なく性器に滴 り落ちそのナーディーを通じて広がると観想する

その結果大いなる楽が生み出される この後ビンドゥを高いチァク

ラに引き上げるための付加的な逆向きの運動を適用する

これらの方策によっても依然として大いなる楽を生み出すことが

できないならば「智慧の母のムドラー」を適用する- つまり白

いビンドゥを溶かすために呼吸を使ってトウモの熱を刺激 しながら

ダーキニーとの性行為を観想するなどの方法がある 日々の修行では

「四つのナーディーの輪」が使われる楽を増大させる場合にのみ大

いなる楽のチアクラ (秘密チァクラ)が加えられ智慧の母のムドラー

が使われる

これによってもビンドゥを保つことができなければ力強く下方の

プラ-ナを引き上げ肛門括約筋を収縮させビンドゥが頭頂のチァク

ラから下降していることを観想するあるいは他の逆向きのステップを

とる この後すぐに適切な身体の運動を数回行じビンドゥを身体中

に広げそれから輝 く心の精髄についてしばらく隈想する

ここで楽の経験についてのコメントが幾分必要となろう

一般的にいって楽の経験は四つのカテゴリーに分けられる

① 全身が柔らかくなめらかになっていくと感 じ何かに触ると喜

びと心地良さの感覚を経験するならばこれは身体の多くのナ-ディー

が 「調御された」という印であるこの種の楽はこのため 「ナ-

ディーの楽」と呼ばれる

② もしかゆいところを掻いたときのように身体のある部分にデ

リケー トな快感を感じるがこの快感が瞬間的なものですぐに潤

えるなら「プラ-ナの楽」を経験 したといわれる

(卦 もし温かさとエクスタシーの感覚が全身あるいは特定の部分

に生じるならばこれは赤いビンドゥが増加することによって生み

出された楽である

14

B] 熟あるいはトウモヨーガの教え

④ 楽の感覚が性行為における楽のように強烈で体全体に満ちて

「性欲的」であるならばそれはビンドゥを溶かす トウモの炎に

よって生み出された楽である これは強烈さに応 じて三つのグ

ループに区分される

(1) 楽と性欲がとても激 しく耐え難いためビンドゥを保持する

ことが非常に困難であると感 じられる場合これは 「男性の楽」

と呼ばれる

(2) 楽と性欲は強烈だが上述の場合ほど強くはなくビンドゥを

コントロールすることが少 しは容易であると感 じられる場合そ

れは「女性の楽」と見なされる

(3) もし楽と性欲が上記の場合ほど強くない場合はビンドゥを

コントロールするのは簡単なはずであるこの場合にはこれは

「甘露の楽」と呼ばれる

これらの楽はすべて トウモの炎がビンドゥを溶かすことによって坐

み出されるものであるがプラ-ナが中央気道に入 り溶けるときに生

み出される楽ではないということを覚えておかなくてはならないこれ

については後で詳 しく述べる

エクスタシーを経験 している間ビンドゥを保持することは非常に重

要なのでここでいくつかの注意をしておくべきであろう一般的に

ほとんどの人は「ナ-ローパの六つの運動」などを行なって三つの

気道と四つのチァクラをはっきりと観想すればビンドゥを保持するこ

とができるはずである しかしビンドゥが非常に気まぐれでコント

ロールが難しく楽を増大する修行の間にビンドゥの流れを保持できな

い人もいるこういう場合には「トラの身体の動き」「象」「亀」「ライ

オン」などの特別な運動を行なうとよいこれらの運動はビンドゥを

保持 し抑え広げるための運動だからである

15

3非誠別を増大する方法

グル方によると非識別の経験を深めるためには トウモによって坐

み出された楽の性質および心とその顕現の性質を注意深 く観察しな

くてはならないすべての事象の空性を見るように努めできる限り長I

く原初の状態にとどまらなくてはならない楽のヨーガを修習するにあくう

たっては楽と空の状態を混ぜ合わせるように努めるこれが非識別の

一般的な修行であるくう

すでに空の状態と心の精髄を悟った者にはこれらの数語で十分で

ある しかしそうでない者のために次の事柄がつけ加えられる

非識別の洞察を深めるためには隈想時間の半分から3分のZをこれ

に当てるナーディーあるいはビンドゥは観想せず壷の呼吸もそれくう

に類似したものも行なわないただ空の観察に集中する サマディにおくう

いてある程度の安定をすでに得ているならその力を空の状態の観察

を進めるために適用する そうでない場合はプラーナ-ヤーマその他

によって安定した隈想を得る なぜならサマディが安定していないと

自我の心を効果的に観察することができず非識別の状態に到達できな

いからである

この後形状を越えたサマディに到達するために「突然自由にし

突然油断なく気を配らなければならないl」という方法を適用する そし

てこれによって以前より深く心の本質とその働きを観察するここくう

で理解することのできない心の精髄がすべての概念化を超える 「輝 く空

である全体」と認識しすべての顕現と絶えず変動する想念それ自体がくう空であると悟 りこれによってすべての疑念と恐れから完全に解放さ

れる

またヨーギーはどのように心が生起しとどまり消えていくかくう

を観察しこのプロセスを非常に親密に感じるように努める 空が音

顕現輝きと同一一であると観る修行もまた大変有効である

幌想時間の3分の lは「柔らかいタイプ」の壷の呼吸およびマハー

16

E] 熟あるいはトウモヨーガの数え

ムドラーに当てる陰想の後にも意識性を生き生きと保持するよう努

めすべての経験を道に照らし合わせて確認する

くう4楽と空のサマディを進歩させる方法

くうでは「楽と空のサマディを進歩させる方法」について簡潔に説明し

ようくう

この完成のヨーガの修行をするということは自己が空の状態を悟る

ことと トウモによって作られる四つの楽を混ぜ合わせることである0くう

自己の心を楽と空の経験に投入させながらプラ-ナとナ-ディーとビ

ンドゥを使って修行することは解放と解脱の状態への最も早い方法で

ある しかし最初に安定した楽を引き出し最も密接にそれを味わいくう

観察しそれを空の状態と同一視しなければならない

例えば溶けるビンドゥが頭頂のチァクラを通って広がると「最初

の楽」が現われる このときヨーギーは自己の心をこの楽の真ったどくう

中に投げ入れる- それとおのずから輝いている空の状態すなわちくう

いわゆる 「二つが一つになった楽と空のマハ-ムドラーの経験」を少

しも散漫にならずに混ぜ合わせるこのように修行することによって

散漫な思考の 粗雑な〝 形状の大半が鎮圧される

ビンドゥが喉のチァクラに滴 り落ちそこから広がると「最高の楽」くう

が生 じるそれから「楽と空のサマディ」に投入 しながら喉のチァ

クラに集中すると微細な〝 散漫な思考の大部分が鋲圧される ビン

ドゥが心臓のチァクラに降りそこから広がると三番目すなわちくう

「超えた楽」が生じる 次にヨーギーは「楽と空のサマディ」の中で

心臓のチァクラに集中する すべての〝散漫な思考が鋲圧される ビ

ンドゥがヘソのチァクラに滴 り落ちると「生来の生まれない楽」が生

じる

上のプロセスはいわゆる 「降りてくる」(すなわち下降の)プロ

セスであるこの後にヨーギーは 「上がっていく」(すなわち上昇

17

の)プロセスを修行するこれは前者と逆であるビンドゥはヘソか

ら心臓喉頭頂のチァクラへと上がりそして 「生来の生まれない大

いなる楽」が生 じる

この険想の終わりにヨーギーはナ-ディーとチァクラをすべて軽

視しマハ-ムドラーとトウモに集中しながら「壷の呼吸」を数多 くくう

繰 り返す日々の修行において楽と空の経験の感覚を少しでもとど

めようと努力し出合うすべてのものをこの目的を促進するために刺

用する

チァタラに集中するとプラ-ナが自動的にそこに集中するプラ-

ナをチァクラに集中させることができればビンドゥも安定 し「四つくう

の楽と空の状態の精通」が生じる

ここで極めて重要な点を明確にするビンドゥが トウモの熟によってくう

溶かされたときに作 り出される楽は「実際の〝 四つの楽と空の状態

の精通」ではなく対応するもの を引き起こすだけであるしかしくう

絶え間ない修行によってこれらの楽と空の経験を維持し安定させて

いる人はだれでも最終的にはプラ-ナを中央気道に導き入れそし

て「実際の〝 四つの楽」が生 じる ヨーギーがこれらを認識できくう くう

輝 く空の 「心の精髄」と同一視できると「四つの楽と空の状態の精通」

が生じる

対応する〝 智慧はまだ微細な主観と客観すなわち二元の観念くう

の色合いを帯びていて空の状態の観察の初めの段階で現われる 「本

当の智慧」はすべての二元性がない其の智慧である

トウモのヨーガの修行によって作 り出される 「四つの楽」は非常に

広大で範囲も強さも非常に奥が深いのでそれを言葉で表現すること

18

E] 熱あるいはトウモヨーガの教え

くうはできないこの状態に達すると「楽と空のサマディ」を達成 したと

いわれる それゆえ トウモはタントラのすべての修行の土台である

「トウモ」という言葉は「すべての欲望と情熱を破壊することのできるとうもう くう梓猛な女性」という意味でありまた「輝 く空の智慧を作 り出すこと

ができる者」という意味であると理解することもできるそれゆえトウ

モは無智と悪をすべて焼き尽くす超越した智慧の火なのである

ヨーギーは4種類の トウモも心得るべきである

(訂 外的 トウモ すべての悪と障害を破壊することのできる生起のヨー

ガのトウモ

② 内的 トウモ 404の病気を治すことのできる生命プラ-ナのトウモ

(卦 秘密の トウモ すべての欲望と情熱を破壊することのできる溶

けて下降するトウモ

⑤ 超越 したトウモ 「生来の生まれない智慧」を生 じさせることの

できるトウモ

5トウモの修行で障害を克服する方法

トウモのヨーガの修行の障害となる主なものはヨーギーと在家信者

が共有している四つの一般的なもの一一病気妨害欲望と情熱死-

であるしかしその支配に屈せず大いなる勇気と辛抱強さを持って

闘い続けなければならない トウモの修行で出会う特殊な困難さは以

下のとおりである

最初の段階では身体のナ-ディーが慣れていないためヨーギーに

は 身体的な〝 困難が多くある 様々な種類の病気や痛みに悩み力を

失い非常に弱くなった感じがする慢性病または 「昔からの病」があ

るとそれが悪化する 初期の段階ではプラ-ナがまだ馴らされてい

ないので(他の)弱点に出会ったり息を止めるのが困難だったりす

るビンドゥかまだ身体全体にゆきわたっていないので心は明確に機

能することができずよって経験は貧弱なものとなる 集中がまだ安

19

走していないので散漫な思考が多く生じその結果正しい修行や正

しい考えに関して混乱してしまうさらに正しい修行法を知らないと

プラ-ナとナ-ディーとビンドゥの大きな障害が起こる

こうした悩みの種はすべてヨーギーの トウモの修行を妨げるものでJ

ある治療法則は簡単で勇気と忍耐である このときヨーギーは

「生まれ変わり」の世界の苦 しみや人生の無常などについて隈想 し離

れようという強い気持ちを喚起する「覚者の境地の二つが一つになっ

たヴァジラの身体」を達成しようという気持ちを新たにし逃げようと

いう考えを起こさずにすべての苦しみと試練を経験 しようと決心する

成就 したグル方や聖者方の伝記を読み自己の勇気と決意を強める勇

気と忍耐によって道にある困難はすべて克服できると確信を持つ

一方ヨーギーがあまりにも強い観念に支配された禁欲的な生活を

していると トウモの修行を支えるだけの力がないその結果それ以

上修行する気がなくなり道半ばでやめてしまう こういう場合には

全面的に休息をとり良い栄養になる食物を取って力と健康を取 り

戻すべきである

トウモの修行でプラ-ナとナ-ディーを馴らしたら身体全体が非

常になめらかで柔軟であると感じる大きな温かさが (ヘソの創 り変え

るチァクラから)生じビンドゥは不安定になり絶えず変化するよう

になる こうしたことすべてによって非常に楽しくなり精力旺盛に

なるしかしその結果ビンドゥが大いに増大しそれに応じて性欲

が増すこの危険な時期には極めて注意深 くし自己のビンドゥを熱

心に保持すること 自己の努力を怠ったり弱めたりするとビンドゥを

失うという危機に瀕する- これは夢や陰想の段階にそして目覚め

ている問にすら起こり得るビンドゥを失うということはトウモのヨー

ガにとっては致命的な一撃であるそれゆえビンドゥを保持するこ

とに極端に熱心になること戒を厳格に守り人間の身体などの不浄性

について隈想 し性欲を鎖圧する洞察力を持って性欲の性質を観察

20

E] 熱あるいは トウモヨーガの教え

することはそれを克服することにも役立つ

一般的にいってビンドゥを失うことは隈想修行すべてにとって有

害であるが トウモのヨーガにとっては特に致命的であるビンドゥ

を失うとどのような種類の隈想を行なおうともいかなる種類の恩忠

も受けることはできないそれゆえこの生命力をとどめて安定させる

ためのさらに特殊な訓練を行なうことも含めてビンドゥを保持するI

ためにあらゆる努力をなすことである

トウモの修行においである程度の進歩を成し遂げ楽輝き非識別

の良い経験を得同時に他の徳も得ると自分の経験を人に話 したいと

いう強い気持ちを持つかもしれない しかしもしそうするならこれ

らすべての徳と経験を失いもう一度取 り戻すのが難しいということに

なるかもしれないさらに神聖になされた約束の戒を破るならこれ

によっても経験と戒を守っていた間に得た利益を失うことになる

もしこれが起こったなら善行も含めてすべての経験は幻影であり

自己の実存を持たない虹のようなものであると考えるそしてそれくう

らに執着せず空の状態の真実を隈想する そして内側の経験を秘杏

に保てなかった過ちをザンゲしこれからはこの経験をグル以外には

話さないと決心するもし神聖になされた約束の戒を破ったならザ

ンゲし戒を回復させるためにヴァジラサットヴァのマントラを唱え

る そしてまたグルに鞄い イニシエーションを求めタントラの主

神にもう一度イニシューシ岳亨を与えてくれるようにと祈願する世俗

的な栄光プライド執着を真に放棄 し真のヨーギーがなすように陰

想を培うと決心する

もし法則の基本的な教えに従いそれに従って修行するなら障害

はそれほど多 くないはずである しかし能力の低い者またあまり

にきつく修行 しすぎる者にはプラーナナ-ディービンドゥに関す

る多くの障害が生 じる

トウモのヨーガを一定に習慣的に行なう者は特別な規則を守らな

21

くてはならない熟を保つためには隈想のときに少なくとも数回は呼

吸法を行ない トウモの火を観想する 熱も寒さも恐れてはならない0

身を切るほど寒いときでも毛皮あるいは厚い服を着てはならない0

また暑いときでも裸になってはいけないローソクや火を吹き消してI

はならないまた極端に冷たい物を飲んではならない

楽を保つためにはビンドゥを保つために大きな努力をしなければな

らないどんなことがあってもそれを失ってはならないまたショウ

ガ トウガラシコショウニンニク腐った肉や魚極端に酸っぱい

塩辛いまたは脂っこい食べ物を取ってはならない火に近づきすぎな

いようにし暑い太陽に身をさらしてはならないまた地面にクッショ

ンを敷かないで座ってはならない裸足で歩 くことを避ける昼間寝て

はならないまた汗をかきすぎるような活動をしてはならない

深い院想を保つためには一人で暮らし意味のない活動はすべて放

棄する

トウモ ヨーガの経験と徳

人によって能力とカルマは大きく違うので トウモのヨーガによっ

て生み出される経験と徳について一般化することは難 しいある人はた

くさん功徳を達成 しているかもしれないしかし多くの経験をしてい

ないかもしれない別の人にとってはこれは反対かもしれない また

ヨーギーが通過 しなくてはならない様々な経験のはっきりした順番を予

想するのも難しい

ここでもっと重要なトウモのヨーガの効果について検討 してみるこ

とにする ここまでにおいてプラ-ナを調御 し トウモの火を燃やす

ときの印と経験について見てきた これから見るのはもう一つの重要ふう

な題目「r風とともにある心 Jがそれぞれのチァタラに集中したときの

経験」である

(タントラの教義によると)五つのチァタラそれぞれのナ-ディー

22

口 熱あるいはトウモヨーガの教え

はそれぞれのチァクラに特別な基調音節 「種子」の形をとる 五つの

基調音節 (Hu血ANuTaRa)もっと正確にいえば五つの異

なったナ-ディーの形は人の五つの主要な煩悩の象徴または表現で

ある つまり愛著迷妄邪悪心プライド嫉妬である

トウモの修行中このチァクラに集中すると「風 とともにある心」

もそこに集中する「風とともにある心」がこれらの基調音節に集中す

ることによって同時にその種子が表わす煩悩が動くその結果ヨー

ギーは愛著邪悪心疑念プライドといった大きな煩悩を感 じる

これらの煩悩は自由にヨーギーの意思とは関係なく生起するあらゆ

る雑念散漫さ病が生起 しヨーギーの帰依を妨げるO「風 とともに

ある心」がチァクラに集中することによってヨーギーはまた夢院

想あるいは目覚めているときでさえ様々なヴィジョンを見るこの

ときこそこれらの障害を克服するために祈 りザンゲし覚醒の心くう

を培い放棄の精神を強め空の状態を観察しなくてはならないまた

肉体的な行法を行ないそれぞれのチァクラの結節を解くそしてこあかし

れらの障害は実際は助けであり帰依の証でありヨーギーが道におい

て確実に進歩 しているということを示しているのだということを理解す

る このように進歩を喜び挑戦を受け入れる

プラ-ナとナ-ディーを調御 し五つのエレメントのプラ-ナを保持

し集め普段の場所から中央気道に導 くことができるなら煙唇気くう

棲蛍の光ランプの光そして生まれない空の光という五つの夜の

印が現われる そして五つのプラーナを保持 し続けると月の光日

の光雷の光虹の光月と太陽が一緒になった光という昼の印が順

番に現われるある場合には多くの光の点や光の塵が現われるこれ

らは一緒になって10の印と呼ばれる

もしプラーナナ-ディービンドゥの純粋なエッセンスを五つ

のチァクラに集めることができるなら白赤ブルー黄色緑の覚

者の浄土が現われるまた「風とともにある心」を神秘的なナ-ディー

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に集めることができれば24の聖なる秘密の場所と タントラの主神

ダーキニー門番たちが現われる

五つのプラ-ナを完全にマスターできる者あるいはそれを五つの

チァクラに保持できる者は次の利益を得る - 身体が丈夫になる

肌が滑らかになる顔が輝き元気になる そして常にエネルギーにあ

ふれる 高 く厚い壁にさえ阻まれない

赤と白のビンドゥを中央気道に保持することのできる者は次の三つ

の恩恵を得る

① 身体から光線を放つことができ日の光の中で立っても影を放た

ない

(卦 身体を消すことができる

(卦 奇跡を現わすことができる

「風とともにある心」と五つのエレメントの純粋なエッセンスを中央

気道に持ってくることのできる者は次のことができる

(D 石を金に変える

② 水の上を歩 く

(動 火に入っても焼かれない

トウモの熟で雪山を溶かす

(9 遠い宇宙へ瞬時に旅するそら

⑥ 空を飛び岩や山を通 り抜ける

これらの徳の幅と深さは「風とともにある心」の取得の熟練の程度

によって大きく異なる神通力の続 く期間もまた大きく異なる も

しヨーギーが 「風とともにある心」を保持できない場合にはこれらの

徳は消える

ナ-デイ二とビンドゥが浄化されるとヨーギーはあらゆる寄跡を行

なうことができる ビンドゥが安定 し(上のチァクラに)上げられる

と川を止めることができる「風とともにある心」が集中すると見

つめるだけで人を催眠術にかけることができる火元素が制御されると

24

皿 熟あるいはトウモヨーガの教え

太陽を止めることができる ナ-ディーの力で富と数え切れない宝石

を生み出すことができる プラ-ナの力で人を引きつけビンドゥの

力で非人 (愛欲神幽霊悪魔)を引きつけることができる

これらの恩恵と徳を手に入れることができるがこれらはすべて虹

のようにそれ自体の実体を持たない幻影であると理解すべきであるこ

れらの力ゆえに思い上がってはいけない八つの世俗的な利益を寛服し

散漫のないおのずから照らすマハ-ムドラーに集中するべきである

なぜならこれが悟りを深める唯一の方法だからである

簡単にいえば トウモの修行は我々に生まれることのないマハ-ム

ドラーの智慧を悟らせてくれすべての執着と無智からの解放を達成し

すべての 「生篭れ変わり」の世界のナ-ディーの結節を解きすべての

「生まれ変わり」の世界のナ-ディーを智慧のナ-ディーに変えすべ

てのカルマのプラ-ナを浄化し障害のない智慧のプラーナに変えす

べてのけがれたビンドゥを浄化 しそれを楽のビンドゥに変える「二

つが一つになった完全な覚者の境地の虹」を完成する

25

B] 幻身のヨーガの教え

幌想の各期F別においてその3分の1の時rZりをトウモの修行に当てる

lui者の境地の 「完全な楽しみの身体」を追求し幻身の修行を今行な

っているのはすべての衆生を利するためだということを思い起こす

それから喉のチアクラに母神と共に座している赤い 「完全な楽し

みの身体」のグルに祝福と援助を祈る

外側の世界にあるすべてのもの- 家町山川人間動物

身体のすべての器官と感光- は混乱した心の単なる現われでしかなく

与耳の存在やそれ自体の実体はないと考える唇気楼や魔術や夢や

抱や影や露のようなものであるというのはこれらのものは

リアリティーの中には存在しないからだ他に依存 して生じるもの (条

件の生起)はこだまと映った影のようなものでそれ自身の実体は全

牡ないと考える

そして続けてこだまや映った影について考えすべての法則は一

悼的なものであり指や抱のように消え去るものであると考え太陽が

罪ると露がどのようにして消え水が流れ過ぎると抱がどのようにし

て消えるのかを観想する一瞬たりともものが変化せずにいることは

ないすべての法則は虹のように美 しいが実在せずすぐに無に帰し

てしまうと考える さi

lこのように魔術と空の状態について隈想すべきであるこの匝想

の後でさえ深く収づいた執着がすべて根こそぎになるまで共理と魔

柿の働きを観察し続ける

ここまでに述べた修行は幻身のヨーガの土台または錐備である

2

B] 幻身のヨーガの数え

では修行自体を二つに分けて論じよう

1不純な幻身の修行

2純粋な幻身の修行

1不純な幻身の修行

鏡の前に立って自分の映っている姿を観察する- しばらくの間

映っている姿を見る- そしてこの像が様々な要因すなわち鏡

身体光空間などの組み合わせによってある条件の下でどのようくう

にして作り出されたのかを考えるそれは現われてはいるが空である-

つまり依存 して生じている (条件の生起)それ自身の実体のないも

のである

それからその像の現われをその服と装飾品とひとまとめにして観

察しそれが気に入るか気に入らないかを考えるまた急に怒ったふ

りをしたり自分とケンカするふりをしたりしてそれに影響されるか

どうかを観察するこのように修行することによってすべての快と不

快は幻影であり主観的であり自分自身の心によって創 り出されたも

のであることがわかり執着がかなり減少する

次にテープの修行を行なう自分自身で自分自身に対 して心地良

い言葉とそれから気に入らない言葉を連発し録音しそれをひたす

ら聴き続け心が乱れなくなるまで行なう もしこれに成功するなら

賞賛に対 しても非難に対 しても無頓着になり解放を達成する

快不快喜び苦 しみ得ること失うことこれらが同じになる

まで事象の幻影的な性質について静かな場所で一人で院想する この

後で人のいるところに行き人々やその活動の中で修行する もし

まだ快いものと不快なものに好意的 非好意的に反応するようであれ

ばまた一人になりもう一度修行する

27

2純粋な幻身の修行

幻影であるタントラの主神を観想することは完成のヨーガの土台で

あるばかりではなく「中間の生存」において完壁な 「完全な楽 しみの

身体」を達成する方法でもある生起のヨーガにおけるタントラの主神

の観想は次のように行なう

タントラの主神の絵を手に入れ二つの鏡の間に置くそして三つの

像の幻影性を観察するタントラの主神が心の目に恋人のようにはっき

りと現われるまで絵を観想する助けとして使う 修行者はタントラの

主神の全身の完全なイメージを一度に観想しできるだけ長 くそれを

保持するようにいわれる ヴィジョンが消えると今度は身体の部分を

非常にはっきりと観想する頭と顔から始め首胴体手足等を全

身が非常に生き生きとくっきりとするまで観想する

タントラの主神のヴィジョンがはっきりとし安定してきたら一歩くう くう

先に進みヴィジョンを空の状態と同一化させる空の状態の見解のな

い観想はどんなによくても単なるよいイメージにすぎないタントくう

ラの主神の幻影性に関する院想でさえ空の状態の直接認識がなければ

相対的な達成は成し遂げられるが究極的な達成は成 し遂げられない0くう

一方空の状態を知る者はタントラの主神のヴィジョンをすぐに何のくう

自己実体もない投影された心の幻影としで悟る 現われそれ自体が坐くう

であり空と同一化させる必要はないのだと理解する

くう隈想の問はタントラの主神のヴィジョンをおのずから輝 く空の中

に吸収させる隈憩の後ではこの意識性を保ち自分の出会うものす

べてとそれを同一化させる

簡単にいえば生起のヨーガにおいて投影されたタントラの主神のヴィくう

ジョンは顕現する空の真理の一つの表現であり何の実体実存もな

い幻影性の象徴である比倫を使 うなら魔法の魂われ水に映った

月肉と骨のない影瞬間的に変わる寒気楼心に投影された夢依存

して生 じるものから生 じるこだま実存のない幻覚常に形を変える雲

28

B] 幻身のヨーガの教え

美しく生き生きとしているけれども実体のない虹現われたと思 うと

すぐに消えてしまう稲妻突然現われはじける泡はっきりと現われ

るけれどもそれ自体の実体がない鏡の中の像などにたとえることがで

きるだろ一うo

タントラの主神のヴィジョンを難なく楽に安定させられるようになっ

たら今度はそれを宇宙大の大きさに拡大しケシ粒ほどの大きさに縮

め一つから何百万へと倍増するそしてこれらの化身をすべて元の

身体に戻ししばらくそれを隈想する日常の生活においては自分の

経験すべてを覚者の界と同一視し家や町をマンダラ世界を覚者の浄

土すべての人を覚者方と到達真智運命魂方と同一視するまたすべ

ての音がマントラの詠唱であると考えすべての思考が法則の身体の

働きでありすべての望ましいもの楽しみが覚者方への供物であると

考える このようにして修行者は 「生まれ変わり」の世界のすべてのくう

顕現を浄化 しそれをおのずから輝 く空と混ぜ合わせるのである

四つの空あるいは四つの楽を開示するためにはまずプラ-ナを中

くう央気道に入れるすると四番目つまり生来的に生まれた空から

「風とともにあa心」で作られた幻身が現われる これを達成するため

には壷の呼吸を保ちながら「風とともにある心」の象徴であり五

色の光線を放っているブルーのフム (Hu血)字 [亘]を心臓のチァ

クラに観想する これによってプラ-ナが中央気道に入り煙屡気

横などの印が現われ啓示増加達成の光がそれぞれ現われる 同時

にフム字が大いなる光に溶け込むここでヨーギーはできるだけ長く

自分自身を光のサマディの中に吸収する最後にサマディから出るとき

タントラの主神の幻身を 「風とともにある心」と一緒に発射する

これを全部正しく行なうのは難しいと思う者はまず壷の呼吸を保ち

ながらブルーのフム字に集中しこの呼吸の溶解のプロセスを練習する

29

《幻身の一般的復習》

「生まれ変わり」の世界と 「煩悩破壊」の世界のすべての事象 (法則)

にはそれ自身の性質がなくゆえに幻影である しかし魂の執着

混乱区別する想念によって事象は真実であるように見えるこの敬

着と混乱を払うためにすべての法則の空性を観察し魔術に関する真

理を学ぶべきであるこれが幻影性の一般的な原理である

タントラの幻身のヨーガの背景となる原理は次のようにまとめるこ

とができる 粗雑でカルマに支配された人間の身体の中に人の執普

と混乱で隠された覚者の身体の純粋な精髄が存在する幻身のヨーガのくう

サマディの修行を通してこれらの執着と混乱が徐々に払われ輝く空

の智慧が認識される その結果「生まれ変わり」の世界のプラ-ナ

ナ-ディービンドゥは浄化され人間の身体は虹のような覚者の境地

の幻身へと変化する

幻身のヨーガの中心となる修行は生来の光を開示しそれに続いて

「風とともにある心」を通して幻身を轟射することである

この修行の間ヨーギーは何も存在 しないという感じを強く持つoこ

の経験は完全な解脱に到達するまで深まり続ける

30

【ヨ 夢のヨーガの救え

B] 夢のヨ-ガの教え

夢の認識は夢のヨーガの実践の中核をなしているこれを獲得す

るためにはまず自己の鮮明な自覚性を患らせる原因のすべてを取 り除

かなければならない自iL性を負か1ている支配的な原因とその解毒剤が

以下に簡単に述べられる

(》 タントラの戒を破った者は夢を認識することができないこ

の場合ヨーギーは罪を油められ神聖になされた約束の戒を回

復するために自己の違反をザンゲしヴアジラサ ノトヴ7のマン

トラを実践しなければならないまた彼は自分のグルもしくは

祈りを通 して新しいイニシエーションを得るよう努めなければな

らない

(参 グルおよびタントラの教えに対してほとんど信のない者は夢

を認識するのが困難であることに気づくこの場合信を強めるよ

う努めなければならない

(参 物質的な利益に食欲な者は夢を認識することができないこ

の場合彼は自己の物質的な所有物を布施しこの生に執着する

ことをやめなければならない

O(む ビンドゥを失った者身体をけがした者は夢を認識すること

ができないよってビンドゥを保ち括静でない人間食べ物

秩所との交わりを避けるよう懸命に努めなければならないもし

どうしてもそれらと交わらなければならない場合矯正手段として

クリヤ ヨーガを行なう必要がある

(9 もし心が雑念でいっぱいであったり夢を見たいという思いが

3

弱い場合夢を認識することができないこの場合独居 し成就

に対する自己の志と確信を強めるよう決意しなければならない

⑥ 自分の見るもの聴 くもの触れるものはすべて夢の中のこと

であると日中絶えず考えるならば夜夢を認織する機会を大いIに増大させる

夢のヨーガに取 り組み始める前にまず一般的な準備修行を終了しな

ければならない次に各期間の3分の 1をトウモの修行に3分の2

を喉のチァクラに 「種子」音節を観想することに費やす この観想は

夢を生み出す優れたテクニックである

まず喉のチァクラに座している赤い身体のグルに夜夢を認識す

る手助けをしてくださいと懇願する次に4枚花弁の蓮華を喉のチァ

クラに観想 しその中心に赤いオーム (Orb)字 【歩 ]正面の花弁に

青いア (A)字 [3T ]右の花弁に黄色いヌ (Nu)字 [弓 ]後方の

花弁に赤い夕 (Ta)字 [可 ]左の花弁に緑色のラ (Ra)字 [て ]

をすべて非常にくっきりと鮮明に観想する

喉のチァクラに赤いオーム字を観想 し壷の呼吸をできる限り長く煤

持することによって上記の内容を簡素化することもできるあるいは

各呼吸で 「オーム」を長く心の中で唱えることもできる

ある者はこれは寝ている間にのみなされるべきであるというかも

しれないこの発言は正しくないなぜならもしそれが昼間主要な隈

想として扱われるならば素早くかつ容易に 「風とともにある心」を喉

のチァクラに集中させることができその結果もっとたくさんのもっ

と鮮明な夢が現われるようになるからであるそれに加えてこの実践くう

はまたプラーナが中央気道に入り四つの空を開示する手助けともな

ヨーギーは絶えず目覚めた状態で自分の見るもの聴 くもの触

れるもの考えるもの影響を及ぼすものすべてが夢の中のことであ

ると考えなければならないまた豊かな食べ物や飽食を避け激しい

32

B] 夢のヨーガの教え

活動で自己をすり減らすことのないようにしなければならない手短に

言うとヨーギーはプラ-ナの力と強い意志力と夢を認識する他

の方法とを一つに合体させるよう努めなければならないのである

くう夢を認識する主要な方法は四つの空を開示するためにプラーナを

中央気道に至らせることである これが生じたならそれらと一つずつ

同一化しなくてはならないそして夢が現われるのを待ち夢を認識

するよう努める この実践の詳説は後に行なう

夢を観察する最も良い時間は夜明けから日の出の問であるなぜな

らそれは食べ物が消化され休息は十分で眠気は深くなく心は比

較的鮮明な時間帯だからである しかしほんの浅 く眠るだけの人は

夜の間にこれを実践することも可能である

ヨーギーは眠りに落ちる前に夢を認識しようという決意と確倍を

少なくとも7回多い場合には21回行なう しばらく喉のチァクラに

四つの基調音節を観想し次に壷の呼吸をゆるやかに保持 しながら

赤いオーム字のみに集中する

長い継続 した眠りは避けなければならないその代わり回数を増や

して短時間眠るように努める 目が覚める都度直前の眠りの間にう

まく夢を認識したかどうか振 り返ってみる必要があるもしうまくいっ

ていなかったら次に眠る前に真筆な祈 りを捧げる

もしもこのすべての後にもまだ夢を認識できないならば起き上

がって部屋の中のもの椅子やテーブルベッド衣類絵画を観察

しそれらがすべて夢の中のヴィジョンであると考えるこの感覚を失

わずにもう一度眠りにつく

極度の眠気のために夢を認訊できない人は身体全体と部屋中に満ち

る光線を放ち輝 く赤いオーム字を喉のチアクラにあるいは輝く白

いビンドゥを両眉の真ん中に観想する ごく浅く眠る傾向の人は青い

フム字か青いビンドゥを秘密チァクラに観想する

33

上述の教えのすべてを怠惰でなく実践しながら依然として夢を認識

できない人は独居に引きこもり衣服をすべて脱 ぎ捨て飛び跳ね

踊 り裸で走 り回り

「これは夢だ夢なんだ」

と大声で叫ぶべきであるさらに危険な崖っ淵に行き疎い地の底

をのぞき込み同じことをする それでもまだ夢を認識できないとした

ら自己を恥 じるべきであるそして懸命にグルとタントラの主神に

祈るべきである そして喉のチアクラの位置に次第に速度を増して

回転する円形の鋭い刃を観想 しそれが電動ノコギリのように全身を上

下して身体を肉片と灰とに薄切 りする様を観想するそれらを覚者方

とおなかを空かせた有情の魂に布施をするその後識別的な思考を

持たずにマハ-ムドラーについて隈想を行なう

夢をときたま少しの間だけは認識できてもいつもというわけでは

ない人は実践がまだ足 りないと気づくかもしれないこれは特に夢

の認識の直後に急に目を覚ました場合に当てはまる その場合はこ

の傾向に対して繰り返し自分自身に諭し夢の状態にとどまっていたい

という欲求を強めなければならないたとえ目が覚めても日を開けず

逆に夢を見続けるようにもしくは心臓か秘密チァクラに集中するよう

試みるべきである

どんな原因で夢から急激に覚めてしまうのか注意深 く調べてみなけ

ればならない極度の緊張が原因ならもっとリラックスするように物

音が原因ならもっと静かな場所で眠るように寒さや熱さが原因なら

もっと厚着をしたり薄着をしたりなどすべきである ある教えでは育

定的力と否定的力である赤と白のビンドゥの間に座っている自分自身を

観想することが助けになると述べている また壷の呼吸を保持しなが

ら青いフム字を喉のチァクラに観想するのも助けになるといわれてい

要するに夢を認識できない理由を発見すべく常に努力ししかる級

34

団 夢のヨーガの数え

に適切な矯正手段を講じる 例えば眠気がひどい場合には赤か白の

ビンドゥを喉に観想するかあるいは両眉の真ん中に放射する輝く光

を観想する警戒心が強すぎたりすぐに日が覚めてしまう場合には

青か黒のビンドゥを心臓か秘密チァクラに観想する夢が鮮明でない

場合には赤いビンドゥを喉のチァタラに観想 し輝 く光を放射 しなが

ら全身のすべてのナ-ディーを覆っていると観想する

怖い夢を見たときヨーギーは

「これは夢だ夢の中で火に焼かれたり水に溺れたりすることがある

だろうかこの動物や悪魔やそういうものがわたしに害を与えること

があるだろうか」と言って不当な恐怖心から身を守るこの意識を持ち続け火を踏み

つけたり水の中を歩いたり大きな火の玉に変身して恐ろしい悪魔や

獣の心臓に飛び込んで爆発させたりすべきである

夢をかなりしっかりと堅実に認識できているヨーギーは「夢の トラ

ンスフォーム」の実践に進むこれはつまり夢を見ている状態で鳥

虎ライオン神聖天国王家岩林や自分の望む何にでも変身し

ようと試みることであるこの雫践が安定したならば今度は様々な

形状のタントラの主神の身体座っていたり立っていたり大きかった

り小さかったり等に変身する同じように夢の中で見ているものを別

の対象物に変化させる例えば動物を人間に水を火に大地を空間

に一つを多数に多数を一つにと変化させる 例えば上半身からは

火下半身からは水を放ったり太陽と月を踏みつけたり身体を何百

万何十億と増やして宇宙全体をいっぱいにしたりといった種々の神過

力を働かせる

夢のヨーガの実践の主要な目的の一つは「中間の生存」の状態で

そしてこの生の中で幻身を実現する手助けをすることである これをくう

獲得するためにはまず 「眠りの四つの空」を認識 しなければならないくう くう

次に第四の空あるいは生来的な空から「風とともにある心」が作 り

35

出したマンダラのタントラの主神の幻身を瞬時に投影しその後にマくう

ンダラとタントラの主神をもう一度大いなる空に溶け込ませる これは

要するに夢のヨーガで実践される 「生起」と 「溶解」のプロセスであ

るl

この後以下に示した 「覚者の国-の旅」を実践する

自分がタントラの主神になったと観想 し流れ星のごとく瞬時にイ

ンドラの天あるいはどこか他の 「生まれ変わり」の世界の天に至る

そして戻る前にその場所を観察する これが安定 したならば次に

「覚者の浄土」の一つに例えばヴァイローチャナやアミタ-バや

その他の 「浄土」に旅する これも同じようにほんの瞬時のうちにな

される 「覚者の浄土」に至ったならば党者に敬意を表わして布施を

し覚者の説法を聴 く

最初のうちヴィジョンと経験はあまりはっきりとしないが自分が

夢で見たものは本物の 「浄土」そのものなのだと堅く信 じる なぜな

ら「生まれ変わり」の世界も 「煩悩破壊」の世界 も結局は夢にす ぎ

ないからであるこのように実践するうちにヴィジョンは徐々に徐々

に鮮明になってゆくはずである

もしある者が 「幻身のヨーガと夢のヨーガに何か違いがあるので

しょうか」と尋ねたならその答えは両者は基本的に同じであるが

夢のヨーガは幻身のヨーガの補足と見なされているということである0

一つは幻身を生み出すために使われもう一方はそれをさらに完全なち

のにするために使われるのであるまた「覚醒」状態の光から生 じる

幻身は夢のそれよりももっと深遠なもっと微細なものであること

を知るべきである とはいえ二つのヨーガは互いに相補い合うもの

として実践される なぜなら夢と覚醒の状態の二分性の中に顕現 した

時間への固執は究極的にはこのようにして征服されるからである

これら二つのヨーガを合体 した実践によって人は 「生まれ変わり」

の世界の習慣的な思考を浄化するようになるすべての物事は心の顕現

36

B] 夢のヨーガの数え

であり心は夢と同様それ自体では実体を持たないものであると悟る

「生まれ変わり」の世界も 「煩悩破壊」の世界も実在 しない屡気楼であ

りそれらは何も束縛しないし何も解放しないと知る自己の粗雑と

微細純粋と不純な愛着のすべてを洗い清める そして最終的に覚者

の境地の魔法のような 「完全な楽しみの身体」を明らかにするようにな

37

B] 光のヨーガの数え

どのようにして光を認識する

か位省をすべて取 り除き光を認識するために望ましいすべての粂件

を集めるための蟹備段階の修行においてたどる段階は夢のヨーガと同

じである しかしさらにヨーギ-は良い栄養になる食物を取 り身

体をマ ノサージし非常に静かな場所に住み自己のビンドゥを保存 し

常に柔和でリラックスしていなければならないo幌想の各々の期間に

おいてその3分の 1の1馴 Iほ トウモの修行に耽やし3分の2の時rll

ほ光のヨーガの修行に数やさねばならない

投初に心臓のチアクラに母神と共に座っている青いヴ7ジラダラ

を観想 しヴアジラダラに 「生来の光を開示 してください」と祈るべき

であるそれから心臓のチアクラに市い7ム字を観想 し壷の呼吸を

煤つかまたは心の中でフム字を長 く唱えるべきであるそうすると

外側の世界がすべて彼の身体に溶け込みその身体がフム字に溶け込み(

)そのフム字がナーダに溶け込みそのナータが大いなる空に溶け込むく

つ彼は空について阪想 し息を保つべきであるこのサマディから立ち

上がるとヨーギーは再びタントラの主神の幻影の身体を観想する

「これは夜にのみ行なうべきだ」と間違って主張する人がいる し

かし実際はこれを九一日通 して修行すると「風とともにある心」 を

習得する可能性が大いに増 し光の啓示が安定するその結果睡眠中

に光を認識するのがずっと容易になる

さらに同時に保息をすることによって大いなる利益が加わる

他の方法で光を認識することは非常に難 しいしそのようにして認識した

3

E] 光のヨーガの教え

光は長く持続 しないこの修行に従う人は必ずプラ-ナを中央気道にくう

もたらし四つの空を開示するそれゆえこれが 「光のヨーガ」とい

う最も重要な修行なのである

〈睡眠中に光を保つこと〉くう

昼間にプラ-ナを中央気道にもたらすことによって四つの空を順

番に開示できる人は眠りに落ちる直前に心臓のチァクラにあるフム辛

に集中すれば睡眠中にもそうすることができる

光を 「保つ」のに一番いい時間は睡眠の最も深い夜 (の真ん中)で

はなく夜明けまたはいつでもいいから睡眠の浅いときであるそおう が い

して一番いい姿勢はライオンの横臥位である

ここで光のヨーガの修行で不可欠な二つのことは心臓のチァクラ

の蓮華の五つの花弁にある五つの基調音節 (Hu血ANuTaRa)

を観想 し息を保つことである

眠りに落ちる前にヨーギーは啓示増大達成の段階の後で

「生来の光が生じたときに必ずそれを認識するぞ」と繰 り返 し繰 り近

し21回考えるべきである それから身体全体がフム字に溶け込みフ

ム字が光に溶け込むことを観想しそれに集中する 少し眠たくなった

らア字に集中する かなり眠くなったらヌ字に集中する非常に眠

くなったらタ字に集中する 眠りに落ちそうなったらラ字に集中す

る眠りに落ちながら(または気を失いながら)フム字に集中する

初め最初の三つの音節に集中した直後に眠りに陥る傾向が強いので

最後の二つの音節に集中するのが難しいと思うかもしれlない しかし

繰 り返し修行することによって徐々にできるようになる睡眠という

気を失った状態で意識をとどめられない人はサマディの力をもっとつ

けるように昼間に一生懸命修行すべきであるこれによって気を失っ

た状態で意識をとどめ光を少し見ることができるようになる

39

ある教えにはまだ光を認識できなければ三日三晩眠ることを放秦

してからもう一度やってみるべきだと述べられているくう

四つの光または空すなわち啓示の光増大の光達成の光坐

来の誕生を順番に開示できる人は粗雑な 「生まれ変わり」の世界の忠

考と微細な 「生まれ変わり」の世界の思考の両方を取 り除き識別するそら

心を超越することができるそうすると要一つない空のように透明で

澄みわたった本物の睡眠の光に直面するO これがとびきり上等の経験

すなわち完全な光であるこの次には「まあまあ」の経験とか「少なくう

い」光と呼べるようなものがあるここではヨーギーは四つの空を

順番に認識できないかまたは「生まれ変わり」の世界の顕現をすべ

て取 り除くことはできないがひどい眠気を克服し透明な光り輝く空

性を明確に識別することができる

この次には「劣った」経験があるここではヨーギーは 「完全な」

光も 「少ない」光も経験 しないが夢が生じる前の眠りの状態で澄ん

だ透明な心を経験する昼間の修行で安定したサマディを達成 したら

その力は眠りと夢の状態も含めて昼と夜を通じて行き届 くその場

合ヨーギーは(原則として)夢を見ないもし見ることがあったと

してもそれをすぐに認識できる しかしこれは睡眠の光ではなくて

睡眠の状態でのサマディの経験でしかないと言うグルもいる確かにそ

うかもしれないがそのように修行すれば光を認識する機会を本当に

増大させることができすぐに 「少ない」光を見るであろう

光を保つ方法は多くあるが上述の教えでこの目的のためには十分

である ヨーギーは自分に最も役に立つ特定の教えに従うべきである0

くう《四つの空についての説明〉

くう四つの空または四つの光または四つの楽は光のヨーガの経験の

中核である これらは目覚めた状態の昼間の修行でプラ-ナを中央

気道に集めることによって引き起こされる そうできる人は特に四香

40

B] 光のヨーガの教え

くう くう目の空すなわち生来の光に集中すべきである この四つの空を認識

する方法は以下のとおりである

夜の光のヨーガの修行で最初に心臓のチァクラにある蓮華の花弁の

一つにあるア字に集中する この修行によって五大元素のプラ-ナが

中央気道に集中し煙寮気楼蛍の光などが順番に現われる眠気を

感じたらヌ字に集中するするとますますプラ-ナが集まり粗雑くう

な区別する思考が崩壊 し初めの空すなわち啓示の光が現われるそそら

うすると要一つない空に明るい月の光を見ているかのような感じを

経験する

もっと眠たくなったらタ字に集中しより多くのプラーナが集まりくう

微細な区別する思考がすべて崩壊 し二番目すなわち極端な空 (別名そら

増大の光)が現われる そうすると雲一つない空に明るい太陽の光

を見ているかのような感 じを経験する

とても眠くなったらラ字に集中するそうするとすべてのプラ-

ナが集まり最も微細な区別する思考のほとんどが崩壊し三番目すくう

なわち大いなる空 (別名 達成の光)が現われるそうすると深い雲

一つない天空にすべてを包含する暗闇を見ているかのような感 じを経

験する

最後にフム字に集中している間に眠りに落ちる (または気を失う)

と達成のすべてのプラ-ナと最も微細な区別する思考のすべてが崩くう

壊 し四番目すなわち完壁な空 (別名 生来の光)が現われるそそら そうきoう

う すると夜明けの澄んだ空の蒼等を見ているかのような感 じを経験 したそがれ

太陽月黄昏という三つのけがれのすべてが彼から離れ去るこれくう

らがヨーギーか認識 し修行 しなければならない四つの空すなわち

睡眠の光であるくう

最初この四つの空をすべて認識することはで きないかもしれないが

途切れることのない根気強い修行によってついには認識するようになくう

る四つの空を 「保つ」ことに熟達 していない人は浅い睡眠の間に

41

ヨーガを修行すべきである 熟達している人は深い睡眠のときにその

修行をすべきである 規則正 しいプロセスで光を保つことにまだ熟逮

していない人は逆のプロセスで行なうのが難 しいと感じるだろうす

なわち生来の光から三番目を保ち二番目をそれから一番目の光-(

とであるそれゆえ正 しいプロセスが基本であり非常に重要なので

ある

プラーナの乱れによって光のサマディから出されそうになったら

心臓のチァクラのフム字に集中してサマディをもう一度安定させるべ

きである これがダメなら「少ない」光について隈想すべ きである

「少ない」光から出されそうになったら夢の幻影の身体の修行をしよ

うとすべきであるしかしこれをきちんと行なうためには昼間の修くう

行でプラ-ナを中央気道に集め四つの空を開示できなければならない

この段階に到達 して初めて夜光を完壁に保つことができる修行

の進んでいないヨーギーは一番目と二番目の光は認識できるかもしれ

ないが三番目と生来の光を認識することは極めて困難であろう

寝る前に光を保とうという非常に強い望みを生 じさせ(身体全体

を満たしている)輝 く光を発 している心臓のチァクラにあるフム字に集

中すれば「少ない」光を見る機会は十分にある夢のない浅い睡眠の

状態では彼は心の性質を光 り輝いているが空っぽ (不明瞭さのない

透明)であると見なす意識は目覚めているかのように明噺である

にもかかわらず散漫にする思考を取 り除くことができず光 り輝 く意

識も夢と一緒に現われるもしこれが起こったらまだフム字に集中し

続け光を安定させるために光 り輝 く意識を保とうとすべきである0

深い睡眠のときに光を認識できない人はがっか りする必要はなく

認識するように再度努力するべきである そうすれば徐々にうまく

いくようになる プラ-ナの乱れのために夢が現われたらこれらのヴィ

ジョンがタントラの主神と彼のマンダラと同じであると見なしそのヴィくう

ジョンをもう一度大いなる空に溶け込ませようとする

42

E] 光のヨーガの数え

「r少ない」光は真の陸眠の光ではない」ということを知るべきである

後者は散漫と区別する思考がすべてない第四番目すなわち生来の

光であるが前者は区別する心と散漫が混ざり合った表面的な光でし

かないしかしこの 「少ない」光を安定させ強めることができれば

最終的には生来の光を保つことに成功する 現在のところチベット

のヨーギーの多 くは対応する〝 光を保つ段階に到達することしかで

きない修行のよくでさる者ですら「少ない」光 しか保つことができ

ないそれゆえこの違いを知っているということは非常に重要なこと

である

《三つの基本的な光についての解説》

タントラの教えによると光は三つのグループに分けることができる

① 起源の光

(参 道の光

(参 果報の光

「起源すなわちリアリティーの光」とは人が気づいていようがい

まいが関係なくすべてのときに存在 して」る生来の光である 睡眠のくう

光と死の光はこの種類に属する「道の光」とは空の状態すなわくう

ちプラ-ナが中央気道に集まったときに開示する四つの光または空

を直接悟ることであるこれはまた「区別しない智慧」- 主観 と客くう

観という二元性を超越 している「生まれていない空」を悟 ること-

とも呼ばれる「果報の光」とは覚者の境地という完全で完壁な解脱

の境地である 「二つが一つになった究極の光」を悟ることである

「睡眠の光」は様々なグループに分類することもできる「対象に面

すること」のない深い睡眠において認識されるものは「深い睡眠の光」と呼ばれる 粗雑な対象と微細な対象によって認識されるものは「F少ないJ睡眠の光」と呼ばれるなど

前に夢のヨーガや教えたように修行者は自分に自信があ り「中

43

間の生存」をマスターできるのかをどうかを観察すべきである こう自

閉すべきである

「わたしの今の悟 りで時が来たときにr死の光J をコントロールで

きるのだろうか 」くう

「四つの睡眠の空」をコントロールすることができれば死のときにくう

「四つの空」を認識できると確信を持つことができるo そq)人にとって

は死は道における非常に役に立つ段階である

よってこの光のヨーガの修行によって「生まれ変わり」の世界に

対する執着と「生まれ変わり」の世界における識別は浄化され「自己

を照らす智慧」を悟る「生来の光の智慧の火」によって不純な習慣

的思考をすべて破壊 し「息子の光」と 「母親の光」を一つにし「生ま

れない光」という大いなる全体にすべてを包含する そうすると完全

な 「法則の身体」と 「形状の身体」を達成し「生まれ変わり」の世界

の終わりまで少 しも努力することなしに数え切れないほどの多くの

方法ですべての衆生を助けることができる

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6]「中川の生存」のヨーガの救え

回 「中間の生存 」のヨ-ガの教え

1「中間の生存」の数え (1)

(死の象徴

〉1形状一茶姿の集積が崩壊 し始めるとき極度な消耗の程度まで弱

きを感 じる地元素が崩壊 し始めると身体は活プJを失う視党器官

が崩壊すると眼球を動かすあるいははっきりと比ることができない

「大きな蚊の智慧」の元素がJiFi壊 し始めると心は大変暗く鈍くなる

2感光の楽fJ-tが崩壊 し始めるとだるく感 じマヒしたような感じ

がする水元菜が崩壊するときは身体内の分泌が止まるO聴覚の機

能が崩壊するとき聞こえなくなるo「平等の智eu の元素が分解さ

れるとIgぴと苦しみの区別がつかなくなる

3 識別の躯村tが崩壊 し始めるといかなる外的な対象も見えなくなる

火元-兼がJuL)壌するときは消化できない鼻が利かなくなり始めると

上部のプラーナが遅 くなり不規則になる映光の感JltLが崩壊すると

においを区別できなくなるO観察の智慧の元素が分解されると死

にかけている者は周りに立っている身内の者を見分けることができな

くなる

4 構成要素の躯積が崩壊するとき何もすることができなくなる

プラーナの元紫が分解するとき十の租雑なプラ-ナが来たところへ

仰る味光の器官が崩壊するとき舌が撞 く厚 くなる味覚の感光

がなくなると異なる味を区別できないO活動の智yi箕の元素が崩壊す

るとき行為することも意志することもできなくなる

4

別の経典によれば死に関する次の教えがある

1地元素が水元素に崩壊するとき外的なサインは自分の身体を動

かせなくなりそしてあたかもすべての支えを失って倒れそうに感

じることである

「お願いだ立ち上がるのを助けてくれ」

と大声で叫びたい内的なサインは意識が渦巻く煙の雲のように現

われることである

2水元素が火元素に崩壊するときの外的なサインはすべての分泌が

乾き切ることであり内的なサインは意識が移動する賓気横のよう

に現われ白い現われの33の邪悪心の識別する思考がすべて静まるこ

とである

3火元素がプラ-ナに崩壊するときは外側のサインは身体の熱が

大幅に減少し一方で指や爪先はしびれて冷たくなることである内

的なサインは意識が蛍の光の薄暗いスパークのようにして現われ

赤い現われの40の愛著の識別する思考が静まることである

4プラ-ナが意識に崩壊するときの外側のサインは死にゆく人の出

息が大変長 くなり入息が大変短 くなることである 内的なサインは

意識がはっきりとして安定したランプの光のように現われ七つの

黒い迷妄の識別する思考がすべて静まることである

経典によればこれらの死のサインは個人によって一つ一つ順々に

現われたりあるいはすべてが一度に現われたりする

微細な元素が崩壊したら死にかけている人は次のような経験をす

ることになるそら

1意識が 「啓示の光」に崩壊するとき雲のない空に浮かぶ月の光のI

ように光を見る

2啓示の意識が 「増加の光」に崩壊するとき夜明けのように赤っぽ

い草色の一条の光を見る

3「増加の光」が 「達成の光」に崩壊すると完全な暗闇を経験 し

46

6] 「中間の生存」のヨーガの数え

意識を失うそら

4この無意識の状態は再び光の中に崩壊 し夜明けの要一つない空

のような- 前の三つの段階の微細なけがれすべてを超越 した-くう

透明なはっきりとした空が現われるこれが真実の 「死の光」あるい

は 「生来の光」である

異なる元素が次から次-と崩壊 したら最終的にプラーナの元素が

心臓のチァクラで意識に崩壊するその後頭頂のチァタラにある白い

ビンドゥが下降しヘソのチァクラにある赤いビンドゥが上昇し二つ

が心臓で一緒になる赤と白のビンドゥが完全に混ぜ合わさったとき

「死の光」が現われる 六つの世界のすべての有情の魂がそれぞれの

生の終わりに一度死の光を見るのだが残念ながら彼はそれを認読

することもつかむこともできない

《「中間の生存」の出現》

それから逆の順序で死の光から達成増加啓示と順に現われる

眠っていたプラ-ナが動き始め達成の光が現われるそしてすぐにそ

れから増加の光啓示の光と続くそれから80の識別する思考が生じ

その結果 「中間の生存」のすべての幻影のような顕現が現われる

ここでよく論議を呼ぶ質問が起こる

「r中間の生存Jの住人の身体と顔はどのように見えるのか」アサンガの兄弟たちによれば彼らは次の転生の姿をしている しか

し他の人々によれば生前の姿に似ているという 「継承の派」のグ

ルたちによれば「中間の生存」の初めのころの段階では「中間の生存」

の住人の顔と身体は生前のものに似ておりそれからそれが徐々に消え

てゆきそして 「中間の生存」の後の段階になれば次に来る転生の現

われをとるこの理論は理にかなっているだけではなく経典とも一致

している 多くの経は「習慣の身体」の 「中間の生存」状態における

存在は生前にならって形作られることを明確に示 している

47

「中間の生存」の住人はすべての器官を完全に備えてお り再び再

生することが定められている場所以外であれば妨害なくどこへでも旅

することができる 彼は 「生まれ変わり」の世界に属する超常的力を幾

分有しており食物の香 りを食べて生き他の同じ 「中間の生存」の住int

人たちを見ることができるなおここから先の内容については一つ

の例にすぎない

もし 「中間の生存」の住人が悲惨な領域に生まれることが定められ

ているのであれば深い暗闘あるいは黒い雨の夜のヴィジョンを見

るだろう もし彼が幸福な領域に生まれるものであるなら月のように

輝 く白い光を見る

別の経典はこういう

地獄に生まれる者たちにはすべてのものが焼けた木のように黒っぽ

い茶色に見える 低級霊域に生まれる者たちは煙色の色を見る天に坐

まれる者は金色の光を見る 形状の要素に生まれる者たちは白を見る

そして非形状の要素に生まれる者たちは「中間の生存」の経験をし

ない- 彼らは死後即座に非形状の要素へ生まれ変わることになる

しかし低い領域に生まれることが定められている非形状の要素の生令

体たちは再び 「中間の生存」を経験するともいわれている

地元素が妨げられたとき「中間の生存」の住人たちは爆発の雷鳴を

開く水元素が妨げられたとき海の波のとどろさを開き火元素のと

き燃え上がる森のうなりを開き風元素のとき大暴風雨の高いヒュ-

ヒューとなる音を開く

三毒- 愛著邪悪心迷妄- は「中間の生存」の住人が自赤

黒の様々な種類の恐ろしいヴィジョンつまり彼を傷つけるために近づ

いてくる恐ろしい幽霊や悪魔として投影された習慣的な思考を持つ国と

なる

「中間の生存」の住人は次のような性質を持つといわれる

① 身体は抵抗を示すことがなく影を作らないそして一瞬のう

48

回 「中間の生存」のヨーガの教え

ちに多くの土地へ旅することができる

② 他の領嘘の生命体は彼の行為を目撃することができない

③ 透視能力とテレパシーを持つo

④ 太陽も月も星も見ない

(9 生来的な心の記録を見て自分が生前行なった良い行為 悪い行

為のすべてを詳しく見る

⑥ 食物は見るがそれが彼に布施されたか捧げられたのでなけれ

ば味わうことはできない

以上のような説明は行なわれたが個人のカルマは決して同じという

ことはなくまた顕現も大変異なっているのでこれらをはっきりと限

定されたあるいは一定不変のものとして受け入れるのは難 しい多く

の点で 「中間の生存」の状態は夢の状態のようであり非常に不安定で

不確かなものなのである

「中間の生存」の生命の最高の長さは7日であるが もしこの期間に

「中間の生存」の住人が転生をしなければ彼は 「死ぬ」あるいは気絶

して第二 「中間の生存」に即座に生まれ変わる このプロセスは7回

繰 り返されることができるので全体で49日となる

「中間の生存」の住人は次に転生する場所を見るや否やその場所

に恋 しでしまう

湿気と温かさによって生まれ変わる者は壇とにおいによって引かれ

る 虫あるいは卵の形に生まれ変わる者は両親がセックスをしてい

るのを見たとき両方の親に対する大きな変著と邪悪心を抱 く 男性に

生まれるものは母を愛 して父を憎み女性は逆となるこの愛著と那

悪心が生 じるや否や「中間の生存」の住人は直ちに気絶 しそれを知

らないで転生する天の一つに生まれるものは壮麗な天国にあるよう

な豪邸と男女の天使を見彼らを望む

悲惨な領域に生まれる者は多くの恐ろしいヴィジョンを見絶望的

にそれらを避けようとする 洞窟や穴や木に逃れようとすれば彼は動

49

物に生まれ変わる もし鉄の家に逃げようとすれば地獄に生まれる0

「中間の生存」の住人が死ぬときはやはり四段階の崩壊のプロセス

つまりプラ-ナの減退から啓示増加達成生来的な光を通過す

る それから逆のプロセスが始まり生来的な光から達成増加啓

示80の識別する思考プラ-ナのエレメント火--と心と身体の

複合体が完成するまで続 く

《「中間の生存」 での機会》くう

死の際で息子と母の空の光が混ぜ合わさるとき識別をする考えと

いう微細なけがれはすべて鋲まる このとき生起と完成のヨーガを敬

得した修行の進んだヨーギーは完全な覚者の境地とその徳を同時に

達成できる かなり修行の進んだ者しかし素晴らしいマハームドラー

を昼夜修行でさる者また死の光を保てる者は「中間の生存」のヴィ

ジョンが現われるときそれを使っで悟りを進めることができる

この世のすべての顕現は実は 「中間の生存」のそれでありすべて

の 「生まれ変わり」の世界の存在は「中間の生存」の存在なのである

誕生と死の間の期間は「生と死の中間の生存」と呼ばれる 眠 りに落

ちたときから目覚めまでは 「夢の中開の生存」死から再生までは 「中

間の生存」そのものである これら三つの 「中間の生存」においてトウ

モと幻身のヨーガ光と夢のヨーガそして 「中間の生存」と変身のヨー

ガの修行が強調されるべきである

眠っている状態起きている状態の両方で見るもの開くもの触

るもの行動するものはすべて「中間の生存」の状態であると考える

べきであるこの教えを繰 り返し続けて修行することは優れた 「中間

の生存」の準備であると認識すべきである

そして死のときが近づいたなら自分の財産 持ち物を三宝に布施

し惜 しみなく布施しすべての執着を切り神聖になされた約束の戒

を厳 しく守 りすべての道に外れたこと罪をザンゲすべきである ま

50

B] 「中開の生存」のヨーガの教え

たもし神聖になされた約束の戒を破ったことがあるならグルあるい

は覚者に再びイニシエーションを与えてくれるように懇願 し破った棉

聖になされた約束の戒を修復すべきである真剣にグルとタントラの主

神に祈 り死の光と 「中間の生存」での幻身を保持できるよう助けを求

めまた法友に頼って死の際で教えを思い出させてもらう

最も修行の進んでいるヨーギーは死のとき溶解のヨーガを行ない

おのずから照らす精髄に集中してそれを死の光に混ぜ合わせる そし

てその光から「風とともにある心」でできた完全な 「完全な楽 しみの

身体」と 「変化身」を生 じさせるよう努力する

マハ-ム ドラーの第四段階に達した非常に修行が進んでいるヨーギー

は死のときに確実に母と息子の光を混ぜ合わせることができる この

ときカルマの身体顕現心のすべてのきずなが切れ覚者の境地の

徳がすべて完成する彼らの心は法則の身体になり身体は智慧の身体

になり土地は完成と純粋さの土地になる

かなり修行の進んでいるヨーギーも最も進んでいる者たちと同じよ

うに修行するべきであるもしこれに成功すれば彼らは 「中間の生存」を通らないで転生できる そうでなければ真剣に覚者の浄土に生まれ

るように祈 り変身のヨーガの教えを適用すべきである

死の光も幻身のヨーガも保持することめできない劣ったヨーギーは

心の集中力を喚起 し確実な理解と揺るぎのない自信を持って教えを逮

用 し死と 「中間の生存」の挑戦に立ち向かう解放を得るために死と

「中間の生存」の機会を利用することができない者はカルマによって

もうー度 「生まれ変わり」の世界に生まれることを強いられる これを

防ぐためには次の指示に従う

「中間の生存」にいる者がその者にとって最 も魅力的な場所に来た

ときそれをタントラの主神のマンダラだと観想する 男と女の性交を

見て愛著と邪悪心が生起 したら自分自身に注意を喚起 してこれが

覚者が現わした父と母の第三イニシエーションだと考える 楽と空の経

51

くう験を受け入れ愛書も邪悪心も幻影で空であると見る

くうこのように空の状態の見解を強調することによって「生まれ変わり」

の世界から永遠に自分を解放できるかもしれないもし 「中間の生存」

にいる者がこれをうまく成し遂げ最初の7日間で再生を逃れることが

でき為ならそれに続 く7日間あるいはその後に同じことを成し遂げ

ることは難しくない彼はタントラの主神の浄土に生まれ道-の帰依

を完成するだろう

もし 「中間の生存」にいる者が覚者の浄土に生まれたいと思うなら

そこに生まれたいという強い願望を培わなくてはならないこれは非育

に重要であるそして変身のヨーガの教えを適用すると一騎のうち

にその浄土に生まれる

「中間の生存」ヨーガの恩恵は次のようにまとめられる

(ni 「法則の身体」は死のときに実現できる

② 「完全な楽しみの身体」は 「中間の生存」で

③ 「変化身」は肉体化するときに実現される

これはまた覚者の三身の成就に導く道とも呼ばれる

2「中間の生存」の教え (2)

《崩壊の諸段階》

人間は25の粗雑な対象- 五つの集積四つの元素六つの感覚要

素五つの対象五つの基本的智慧- が崩壊することによって必ず

死ぬ

死のプロセスには八つの段階がありそれには25の要素の崩壊が含

まれる22の要素は最初の四つの段階の間に崩壊する残 りすなわ

ち識別の集積 意識の感覚 諸現象の性質を悟る基本的智慧は最級

の四つの段階の間に崩壊する

52

B] 「中間の生存」のヨーガの教え

図1 25の粗雑な対象

5つのとらわれfの集報 53の基本的魯魚 四大元素 6つの感覚事案 5うめ対魚

形材 窄準 二 基本的鋲のような智患 也 日の感

覚 形状-容姿感 車 基本的な平等の智

憩 水 耳の感覚 声蓑 壷 基本的な

分析の智患 火 鼻の感覚 香り痕由の構成 基本的な活動を 風 舌

の感覚 味達成する智患 身の感覚 接

触敗 軍 基本

的な諸現象の性質の智愁 意識の感覚図2 8つの崩壊価 白の崩噂空重BO油 填 ー3番白の崩薮 iIi春日重油 墳一J

1 帝敬す二

る奮寮 形状-容姿 感 覚 弛 別 経験の構成

元 素 地 水 火 風博 労要素 T 日の感

覚 耳の感覚 舟の感兜 舌と身の感覚対 慶

目に見える形状-容姿 士PJ 香 り 味と

接触基本地軸 基本的 基本的な 基本的な 基本的な活動を鏡のような智慧 平等の智患 分析

の智恵 達成する智患崩壊寸を5帝P

の崩壊 there4や畢日申申墳 7寧日の崩壊 や番

〈一番目の崩壊〉

最初に形状一容姿の集積の段階の五つの現象が自然に崩壊するす

なわち形状一容姿の集積のような智慧地元素目の感覚生命体の

中にある目に見える形状一容姿である形状一容姿の集積の崩壊の外的I

な印として手足が前より小さくなり身体が弱く力がなくなる

この大きさと力の減少は普通老齢とともに訪れる顕著なかたちである

基本的な鏡のような智慧は鏡に像が現われるのとちょうど向 じよう

に多くの対象が同時に明確に現われる通常の意識であると説明されて

いるこの崩壊の外的な印として視界がハツキリしなくなり暗くな

地元案の崩壊の外的な印として身体が非常に細 くなり手足がだら

んとし身体が地面の下に沈んでいっているような感じがする

沈んでいく感覚は「持ち上げてくれ 」と叫ぶほどである

目の感覚の崩壊の外的な印として日を開けたり閉じたりできなくな

生命体の中にある目に見える形状-容姿の崩壊の外的な印としてつヤ

身体の艶が減少し力が尽きる

この五つの崩壊の内的な印は「屡気楼のような」と呼ばれる青っぽ

い現われが生 じることであるこれは太陽の光が夏の砂漠を打つとき

の水の現われのようなものである

現われは煙の塊にもたとえられるがたいていは零気横にたとえられる

《二番目の崩壊》

その後感覚の集積の段階の五つの現象が同時に崩壊する感覚の集

積が崩壊するときの外的な印は身体の意識が感覚の意識に伴う楽

苦しみ どちらでもない感覚をもはや経験することができないというこ

とである

基本的な平等の智慧は楽 苦しみ どちらでもない感覚を一つの檀

54

回 「中間の生存」のヨーガの教え

類すなわち感覚として心にとめている通常の意識であると説明され

ている

これは多くの同発語を一つの意味を持つものとして心にとめている意識とし

ても表現されている

この崩壊の外的な印として意識の感覚に伴う楽 苦しみ どちら

でもない感覚をもはや心にとめることができない

水元素の崩壊の外的な印として唾液汗尿血液精液が干上が

口鼻舌喉が干からび歯にはカスが生じる

耳の感覚の崩壊の外的な印として外的 内的な音がもはや聞こえな

生命体の中に含まれている音の崩壊の外的な印として耳の内側の

「ur」という音がもはや生じない

この五つの崩壊の内的な印は「煙のような」と呼ばれる現われが生

じることである これは煙の塊の中にある煙突からうねって出てい

る煙に似ている

《三番目の崩壊》

その後識別の集積の段階の五つの現象が同時に崩壊する 識別の集

積の崩壊の外的な印として両親のような親しい人のことをもはや気

にとめなくなる

基本的分析の智慧は親しい人の個々の名前や目的などに気をとめ

る通常の意識であると説明されている

この崩壊の印としては自分の両親の名前すらもはや思い出せない0

火元素の崩壊としては身体の温かさが減少しそこから食べ物や飲

み物を消化する力が失われる

鼻の感覚力の崩壊の外的な印としては鼻からの空気の吸い込みは弱

くなるが吐き出しは強く長くなり息はまるで一つ一つ積み上げられ

55

ているかのようである

生命体の中に含まれているにおいの崩壊の外的な印としてはいいに

おいも悪いにおいも喚ぐことはできない

この五つの崩壊の内的印は「蛍のような」と呼ばれる現われが生 じ

ることであるこれは煙突から上る煙の-吹きの中に見られる赤いすす

火の粉または穀物を妙るために使われるフライパンの底の煤につい

た赤い火の粉のようである

《四番目の崩壊》

その後経験の構成の集積の段階の五つの現象が同時に崩壊するこ

の集積の崩壊の外的な印は動き回るというような肉体運動をすること

ができないことである

基本的な活動を達成する智慧は今生および来生の外的 世俗的な

活動や目的などそしてまたそれらをどのようにして達成するのかを

心にとめている意識であると説明されている

風の元素の崩壊の外的な印としては10の風- 粗雑な生命を運ぶ風

など- がその住みかから心臓に移 り息が出たり入ったりしなくな

舌の感覚力の崩壊の外的な印としては舌が太 く短 くなりつけ根が

青 くなる

生命体に含まれる味の崩壊の外的な印としてもはや六つの味 (甘さ

酸っぱさ苦さ渋さピリッとした塩辛さ)を経験できない

この時点で身の感覚と接触も必ず崩壊するのでその崩壊の外的な

印としていかなるなめらかさも租さも感じることができない

この七つの崩壊の内的な印は「燃えるバターランプのような」と呼

ばれる現われが生 じることである これはバターランプがまさに消え

んとするとき炎がパチパチするようなものである

56

E] 「巾問の生存」のヨーガの教え

「崩壊の意味」前の元素がどのようにして後ろの元素に崩壊 していく

のかについていうと地 水 火 風という順序で前の元素と関係の

ある風の意識の基礎として働 く能力が撤退し後の元素の意識の基礎

として働く能力がより顕現するのである これは前の元素の後の元莱

-の崩壊と呼ばれているがある一つの元素が別の元素の性質を持つよ

うになるということではない

地が水に崩壊するということは地の風の意識の基礎として働く能力

が退化しそのときに水の風の意識の基礎として働く能力がより顕現

するようになるということを意味するこのようにこれは前者の舵

力が後者の能力へ移動するようなものなので地が水に崩壊するといわ

れているが通常の地が通常の水に崩壊することではないこれは他の

崩壊にも当てはまる

《五番目の崩壊》

四つの元素が崩壊した後意識の集積の段階にある五つの現象が段階

的に現われなくてはならないこれらは80の表示的概念の心輝 く白の

現われの心輝 く赤い増加の心輝 く黒の達成間近の心そして死の

クリアライトの心である

80の概念は三つのグループに分かれ33が白い現われの心を表わし

40が赤い増加の心を表わし七つが黒い達成間近の心を表わす 最初の

グループの概念は対象の乗 り物として働 く粗雑な風の動 きに関係 し

よって白の現われの心を顕現として経験 していない者にとっては

その乗 り物として働く風が赤い増加の心そして黒い達成間近の心と

比べていくらか粗雑な動きをしていると感じられるこの白い現われ

の心に関する推論ができるのは最初の概念のグループが微細から釈

雑へと反対の順序で進んでいるときの白い現われの心の痕跡あるい

は結果だからである

57

この33とは

1大きな欲望の欠如 心は対象を欲さない

2中くらいの欲望の欠如

3小さな欲望の欠如I

4心の行き来 心は外的対象-と行ったり内的対象-帰ったりする

5大きな悲しみ 快い対象と別れることに対する心の苦痛

6中くらいの悲しみ

7小さな悲しみ

8安らぎ心は安らかにとどまる

9概念化 対象のまぶしさによって興智した心

10大きな恐れ 不快な対象に出合ったことによって生み出される恐れ

ll中くらいの恐れ

12小さな恐れ

13大きな執着 快い対象に執着すること

14中くらいの執着

15小さな執着

16とらわれ 愛欲界の対象に完全にとらわれた心

17不善あるいは非知識 善行に対する疑念

18飢え 食べ物を欲すること

19渇き飲物を欲すること

20大きな感覚 快感痛みどちらでもないという感覚

21中くらいの感覚

22小さな感覚

23知者の概念

24知ることの概念

25知られる対象の概念

26個別の識別 何がふさわしく何がふさわしくないかを分析する心

27恥 自分自身が同意しないあるいは宗教的な禁止によって

58

固 「中間の生存」のヨーガの教え

誤った行為を避けること

28慈悲 苦悩からの離別を願うこと

29哀れみ 観察の対象を完全に保護する心

30美 しいものと会いたいと欲すること

31不安 とらわれた心確信がない

32蓄積 所有物を集める心

33嫉妬 他の繁栄によって乱れた心

二つ日の40の概念は対象の乗 り物として働 く中くらいの風に関係す

るよってそれを経験 していない者にとっては赤あるいはオレンジ

の増加の乗 り物として働 く風が自あるいは黒い現われと比べて中く

らいの動きをしていると感 じられるつまり心がより微細になるにつ

れて心の二元性がより少なくなりつつあるということであるこの赤

い増加の心に関する推論ができるのはこの概念のグループが反対の順

序で粗雑へと進んでいるときの赤い増加の心の痕跡あるいは結果だか

らである

この40の概念とは

1欲望 まだ手に入れていない対象に対する執着

2愛著 手に入れた対象に対する執着

3大きな喜び 快い対象を見て喜ぶ心

4中くらいの喜び

5小さな喜び

6うれしさ 欲 した対象を達成 したことによる満足

7歓喜 欲 した対象を繰 り返 して経験する心

8驚き以前生起 しなかった対象について考えること

9興暫 快い対象を知覚 して散漫になった心

10満足 快い対象に対する満足

ll抱擁 抱擁 したいと欲すること

12キス キスしたいと欲すること

59

13吸う吸いたいと欲すること

14安定 変化 しない連続の心

15精進 善に向かう心

16プライド自分が優れていると思う心

17活動 活動を成し遂げることに関係する心

18強盗 富を盗みたいと欲すること

19力 他の軍隊を征服したいと欲すること

20熱意 善の道を修習する心

21大きな困難に対する従事 倣慢さによって悪行に従事すること

22中くらいの困難に対する従事

23小さな困難に対する従事

24激しさ理由もなく優れた者と議論したいと欲すること

25戯れ 魅力的な者を見て戯れたいと欲すること

26怒る傾向 憤慨の心

27善 善行に対して努力したいと願うこと

28はっきりとした言葉と真実 他が理解できるようにそして自

分の事実の識別を変えないで話 したいと願うこと

29非真実 自分の事実の識別を変えてから話したいと願うこと

30確信 非常に安定した意図

31非仮定 対象を保持 したいと欲さない心

32寄贈者 所有物を与えたいと願うこと

33熱心な勧告 怠惰な者に宗教の実践をするように勧めること

34英雄的行為 煩悩のような敵を克服したいと願うこと

35-恥知らず 自分が同意しないあるいは宗教的な禁止によって非

行を避けないで悪行に従事すること

36欺き偽善によって人を欺くこと

37キツさ鋭い良心

38悪徳 邪見解に慣れた心

60

6] rFP問の生存」のヨーガの教え

39非優 しさ他を傷つけたいと願うこと

40不正 不正直

三番目の七つの概念は対象の乗 り物として働 く弱い風の動きに関係

するよって黒い達成間近の心に関してそれを経験 していない者に

それを示す働きをする これはこの概念のグループが反対の順序で釈

雑へと進んでいるときの黒い増加の心の痕跡あるいは結果だからであ

この七つの概念とは

1忘れっぽさ衰えた注意力

2誤り水を寮気樺と思うことなど

3しゃべらない しゃべりたくないと思うこと

4意気消沈 悩む心

5怠惰 善に対する熱意のなさ

6疑念

7中くらいの欲 愛著と邪悪心が同じくらいの心

80の表示的概念とその乗 り物である風は輝 く白い現われの前に崩壊

しなくてはならないなぜなら理解の様式と現われの心のそれは不

一致だからであるまたこの二つの間には粗雑さと微細さに関して大

きな違いがあるので80の概念のような粗雑な心は白い現われのとき

には存在できない80の表示的概念とその乗り物である風が輝 く白い

現われへと崩壊するとき燃えているバターランプのような現われが坐

起する80の表示的概念がその中に崩壊 してしまったときの現われくう

の心自身の印は非常に明るい透明さと空の現われおよび月の光が

充満したけがれのない秋の夜空のような白い様相の光の現われである

この現われの原因に関していえば心臓から上の左右両方の気道の風

がその上の開口つまり頭頂から中央気道に入ったからであるこ

の力によって頭頂の緒がゆるみ父から得た音節ハムが逆さになった

相である [皇 ]白いビンドゥが水のような性質を持っているがゆ

61

えに下に下がるそれが心臓のところにある左右の気道の大童の円

の緒の上に来ると輝く白い現われが生起する このようにこれは

外側から差した月の光などの現われではないのである

これが現われと呼ばれるのは月の光のような現われが生起するからくう

であり空と呼ばれるのは80の概念とその乗 り物である風が存在 し

ないからである

〈六番目の崩壊》

この後現われの心とその乗り物である風が増加の心に崩壊する0くう

増加の心が生起すると空であり 「空っぽ」であるが前よりももっ

と澄んだ赤またはオレンジの現われが太陽の光の浸透したけがれのそら

ない秋の空のように輝く

この原因に関していえば心臓から下の左右の気道の風がすべて管

骨の一番下あるいは性器のところの開口を通って中央気道に入るか

らであるこの力によって宝石 (性器)の中のチアクラの結とヘソ

のチァタラの結が徐々にゆるむこれによってヘソのチァクラの真ん

中にある縦一本の線の短いア [A]の形で存在 している母から得

た赤いビンドゥが上に上がる赤い現われは心臓にある六重の円の

左右の気道の緒の下まで上昇する よってこれは外側から輝 く太陽

の光の輝きなどではないのである

これが赤い現われと呼ばれるのは太陽の光のように鮮やかであるかくう

らで「非常に空」と呼ばれるのは現われの心とその乗 り物 として働

く風が存在しないからである

《七番目の崩壊》

この後増加の心がその乗 り物である風とともに達成間近の心に

崩壊する 最初夜の初めのような濃い闇が浸透 したけがれのない秩そら

の空のような様々な黒い現われが生起する

62

団 「中問の生存」のヨーガの教え

中央気道の中の上と下の風は心臓に集まっておりこの力によって

心臓のところにある左右の気道の六重の円の結がゆるむこれによって

逆さになった音節ハム [卓 ]の様相上の白いビンドゥが降り下の縦

の線の様相の赤いビンドゥが昇る これらは心臓のところの中央気追

の真ん中で子音で終わる (閉じた箱の)様相で存在している赤と白の

不滅のビンドゥに入るこの出合いによって達成間近の輝 く黒い現われ

が生起する このようにこれは外側からやってくる閲の現われ等の

ケースではないのである

これが 「達成間近」 と呼ばれるのはクリアライ トに近いからでくう

「大きな空」と呼ぼるのは増加の心とその乗 り物 として働 く風が存

在 しないからである

達成間近の心の最初の方では対象の感覚があるしかし最後の方

では心は沖象に注意 しておらず闇に困惑して気を失って無意識に

なりそうであるその後非常に微細な風と心から偶発的に生起するす

べての風と心が止まる

注意力のない達成間近な心の最後の部分は普通の状態で初めから

顕現せずに存在 していた非常に微細な風と心の注意力が活性化するま

で続 く これが起こると死のクリアライトが現われる

輝 く白い現われの心の定義は

① 概念の崩壊によって起こりその動きすなわち回復まで続きそら くう

② 月の光の浸透したけがれのない秋の空のような輝く白い空の

現われが現われ

(卦 何の租雑な二元の現われも現われない心の意識である

80の概念は崩壊しているが現われの心は概念的であるOより微細な多様性はあ

るが二元である散漫ではないが心象的な要素がありゆえに概念的である

一方クリアライトの心は完全に非概念的で非二元である

現われの増加の心の定義は

(》 概念の崩壊によって起こりその動きすなわち回復まで続 く

63

そら

(参 太陽の光の浸透したけがれのない秋の空のような輝 く赤い空の

現われが生起する

(卦 どんな粗雑で二元の現われも現われない心の意識である

達成間近の心の定義は int

① 概念の崩壊によって起こりその動きすなわち回復まで続くそら

(参 夜の初めの濃い闇の浸透したけがれのない秋の空のような輝くう

く黒い空の現われが生起する

どんな二元の現われも現われない心の意識である

《八番目の崩壊〉

達成間近の心がクリアライトに崩壊すると注意力のない達成間近

の心の二番目の部分が一掃される粗雑な二元の現われがみじんもないくう

明るく透明な空の現われが現われる これは三つのけがれすなわち

月の光 太陽の光 闇のない自然な秋の夜明けの色のようであるこくう

の現われは直接に空を認識するサマディの意識のようである

クリアライトの現われの原因は白と赤のビンドゥがそれぞれ心臓で

白と赤の不滅のビンドゥに溶解し中央気道のすべての風が非常に級

細な生命を運ぶ風に崩壊するからであるこれによって最初から顕現

しない状態で普通に存在していた非常に微細な風と心が顕現しそれ

によってこのような現われが現われるよってこれは外側からの空っそら

ぽの空のような現われのケースではない

これは「死のクリアライト」そして80の概念現われ増加達成くう

間近がなくそれを乗 り物とする風もないゆえに「すべて空」 と呼ば

れる これは実際の死である

これは基本的な真実の身体である真実の身体へと変化していくため

の浄化の土台であるがゆえにそう呼ばれる「空っぽ」は基本的な自然

の身体と呼ばれるそしてそれを対象としてとる心は基本的な智慧を

認識す _-真束の身体と呼ばれる

64

固 「中間の生存」のヨーガの教え

ほとんどの人間はクリアライトに3日とどまりそれから白と赤の構

成要素の印が起こる

血と癖が少 し鼻と性器から現われるこれは心臓で崩壊 したビンドゥの浄化 さ

れなかった部分である

しかし肉体的な構成要素が病気によってひどく消耗している場令

には何日経っても赤と白の構成要素の印は起こらない

このような人は一日もクリアライトにいることはないかもしれない

また高いあるいは低い悟 りを持つヨーギーの場合にはクリアラ

イトと真実の身体を混ぜ合わせることができこの状態に普通よりも長

くいたりまたその期間を短くしたりすることができる

65

固 変身のヲ-ガ (意識を移し変える)の教え

変身のヨーガ (意識を移 し変える)は意識を覚者の浄土にある

いは高い誕生の世界に運ぶために編み出された数えである死の光

および 「中間の生存」の幻身を保つことのできる修行の進んだヨーギー

にとってはこのヨーガが必要であるoこれは非prime削こ重要であるO生起

のヨーガを取得 した者そしてある程度プラーナとナ-ディーそして

マハームドラーの見解を取碍 した者がこのヨーガを修行するのに適し

た者であるOこれを行なうことができない省も少なくともカルマの法

則に強い信を持ちこの修行の意味とプロセスを完全に理解すべきである

そして先に述べた壷の呼吸と ト〉モが鞭FJlなくできるようにな

らなくてはならない

(変身のヨーガの修行の仕方

)変身のヨーガの観想と訓練は次のように行なう

自分自身のタントラの主神の身体の中に中央気道を観想 し八つ

のフム音節が身体の八つの出口 (二つの耳二つの目_hLロ肛門

性器)をそれぞれ預っていると観想するoこれは唐瓢がこれらの門

から出ていかないようにするためである そ

らそれからタントラの主 神が自分の前方上の空に座っていると観想

するそしてブルーのフム字を心臓のチアクラに観想し五色の光を放

っていると観想する次に壷の呼吸を維持しその力を使って7ム字杏l=こ

中央気道を通 して「神聖天への開稚 (ブラフマランドラ)」まで一気

に打ち上げるそして同時に大きな声で 「ヒクリ と叫び打ち上げる力

6

回 変身のヨーガ (意紙を移し替える)の教え

を強めるフム字を 「神聖天への開溝」に一秒保ち優 しく 「カ」 と

ささやいてそれを心臓のチアクラまで降ろす止める前にこれを7

回繰 り返しそしてまた始める 数回行なったら走りながら 「ヒク」そら

と7回叫んでフム字を身体の外に出し自分の前方上の空にいるタン

トラの主神の心臓に入れる そして優 しく低い声で「カ」と7回続け

て繰 り返すこのようにしてフム字を自分の心臓のチァタラに返す0

これを1日に4回行なう者は数日後に次のような経験をする-

頭頂がひどくかゆくなり熱 くなるそして真ん中に盛 り上がりがで

きそこから黄色の液体が分泌されるもしこれらの症状が起こった

ならこれが成就の印であると思ってよいこの後この修行をやめ

一カ月に1回か2回行なう しかし頻繁に覚者の浄土に生まれるとい

う強い発願を行ないそこに行く確信と望みを強める

《変身のヨーガの応用》

死の印がすべて現われ命を延ばすことがこれ以上できない場合変

身のヨーガを行なうまだ死ぬ時期が来る前にこれを行なう者は大き

な罪を犯すことになり地獄に落ちる

死の際のこのヨーガのテクニックは先に述べたものと同じである0

一つの違いは中央気道の上部と 「神聖天への開溝」を非常に大きく

そしてふさがれていないと観想することである

ここでフム字を心臓のチァクラに観想し全力を使って 「ヒク」 と

叫ぶ瞬時にフム字は中央気道を上がり「神聖天への開溝」を通ってそら

あっという間に自分の眼前の空にいるタントラの主神の心臓に達する

もしこのときにすべてが暗くなりプラ-ナが吹き出し頭頂がかゆ

く痛 くなるならこれは身体を抜け出して覚者の浄土に行 くという

確実な印である もしこのような印が現われない場合にはフム字杏

降ろし休んでからもう一度 トライするこの印が現われたら「ヒクリ

と21回から25回叫び続ける そうすれば絶対に覚者の浄土に生まれる

67

友人親戚など死にかけている人につき添っている人は骨変身

のヨーガの教えを思い出させその確信と倍を強め彼のために祈 り

彼を助ける

生きている間このヨーガを修習する機会のなかった者は次のようI

にする

死が近づいたなら祈 り供物を捧げザンゲし覚者方の前で願い

を言う 覚醒の心を生じさせすべての邪悪な想念を断ちすべての執

着を切るライオンの横臥位になる覚者の浄土に生まれたいという真

剣な願いを生じさせ変身のヨーガの教えを適用するこれを知らない

者は知っている者に簡単に話してもらう そのような人もいない場令そら

には単に自分の前前方上の空にいるタントラの主神の心臓に集中

する そして「ヒク」と21回叫び続ける このようにして意識を覚

者の心臓に放 り投げる

もし死につつある人の頭を優しくなで「メンラ (薬師愛欲神)」と

繰 り返すなら8人の到達其智運命魂方がやってきて死につつある人

の意識を覚者アミタ-バの西の浄土に導いてくれる

動物が死んでいる場合には「ラトナクータ」を繰 り返すその動物

の意識は高い世界へ生まれる

死の光と 「中間の生存」の幻身を認識できないけれども高い世界に

生まれるために変身のヨーガに頼る者は三つのグループに分けられ

る 覚者の浄土に生まれ変わる有名なヨーギーはそこで簡単に究極の

解脱を達成する 普通の者は法則とヴァジラヤーナが普及している場

所に生まれることができ数生で覚者の境地に達する劣った者はこ

のヨーガによって大きな死の恐怖を避けることができ「中間の生存」

と恐怖から逃れ幸福な場所に生まれ変わりいずれは解放を達成する

68

h主釘

rcて

分自身の心が形象化したものであると考えそれが非常に鮮やかになる

まで観想し続ける

それから前に述べたように息を吸い込みながらビンドゥが眉の間

から中央気道の上端まで上昇すると観想する保持のプロセスの間そ

れに集中する 息を吐くときビンドゥが再び眉の間の中間点まで流れ

落ちると観想する このプロセスを7回繰 り返す

それから長 く息を吸って空気をヘソの創 り変えるチァクラまで秤

し下げる同時に小さな鉄の玉がガラガラ音を立てながら管の中を港

ちていくようにビンドゥが中央気道を通ってヘソのチァクラまで港

ちていくと観想するそれから保息しながらヘソのチァクラにある

ビンドゥに集中する出息のときビンドゥは中央気道を通って頭のセ

ンターに返る

この際想を着実に進めていくためにまず喉の完全な楽しみのチァク

ラまでビンドゥが落ちると観想し努力しなくてもヴィジョンが非常に

はっきりとするようになるまで続ける そしてそれからビンドゥがま

ず心臓の法則のチァクラにそしてへソの創 り変えるチァクラ-と落ち

ていくと観想する

この修行をマスターしたら与えられたチァクラ- 特にへソの創 り

変えるチァクラでビンドゥに集中し同時に壷の呼吸を5回から7回

練習するここで入息中にビンドゥが下位チァクラに落ち保息され

ているときチァクラの中央にとどまりそして出息の間に眉の間の中間

点に戻るということに注意しなければならない

隈想の終わりにはいつもこのチァクラに集中すること

5肉体的行法

ナ-ディーの結節の多くが解かれるのは肉体的な行法による これ

はナ-ディーの中のプラ-ナとビンドゥの流れを良くしまた損なわ

れたプラ-ナナーディービンドゥを起らせる それゆえタントラ

8

B] 熱あるいはトウモヨーガの教え

の経典に書かれている様々な肉体的行法を学び実践すべきなのである

院想の初めと終わりには熟のヨーガの基本的な行法である 「ナ-ロー

パの六つの循環の修行」に特に注意を払わなければならない

さて熟のヨーガのための堅固な土台を築くために以下のような修

行に重点を置 くべきである

床に足を組んで座 り幌想中に身体を安定させ腰と膝をしっかりと

固定するために綿の帯を縛る

前に説明したように 「七つからなるヴァイローチャナの座法」で座る

これでいつでも壷の呼吸の行法が始められるがただしおなかがいっぱ

いであったり空きすぎているときあるいは真昼や真夜中に行なうべ

きではない最も良い時は息が両鼻孔をむらなく一様に流れる時であ

るよって呼吸が一方の鼻孔から他方へと移動するとき修行を始め

ると両鼻孔で呼吸のバランスがとれるので都合がよい

観想を行なう場合はこれはナ-ディーに向けられる努力を変えるこ

とはないがヘソの下の三つの気道の交差点にトウモの炎を見ることに

もっと力点が置かれなければならないこのトウモの炎は小さなチベッ

ト文字の 甲a字 [q]に似ている (あるいは卵型かアーモンドの

形をしてねじれた針や細いコルクねじのように先が細 くなっている

鋭くて幅の狭い舌を持った炎である)そして赤っぽい茶色をしてい

て激しい熱さでうねっており身体に行き渡るすべてのナーディーの

中に熟と楽を作 り出すことができる

「入息」と 「充満」のときは空気が左右の気道を流れ落ちそして

ふいごから出る風のようにトウモの炎をあおり立て猛烈な熱を生じさ

せると想像 し「溶解」のときは身体の中にあるすべてのプラ-ナが

トウモの炎に集まりその中に蒸発すると想像する 「発射」あるいは

「出息」の間は トウモは中央気道を通って上昇する

トウモの炎は熱のヨーガの土台である よって熟を実際に生じさ

せるために非常にはっきりと観想 しなければならない実質的な進歩

9

を望むならばまずその前に安定した鮮やかなトウモの観想を確立し

なければならない

最初は燃え上がるトウモの舌を指幅 1本分以上の高さに観想するべ

きではないそれから徐々に高さを指幅 2本3本4本分と増やしてI

いくのであるこのトウモの燃え上がる舌は細 くて長くねじれた針

あるいはブタの長い毛のような形をしている

それはまた四元素の四つの特性である地の堅さ水の湿気火の

暖かさ風の動きやすさをすべて備えているがその傑出した性質は依

然その偉大なる熱すなわちプラ-ナを蒸発させ楽を生み出す熟の中

にある

以上の教えに従うヨーギーは トウモのヨーガのための堅固な土台を

作 り熟と楽を生じさせることができるはずである

人によっては熟のヨーガの修行を行なうときはまた「四つのナ-

ディーの輪」に四つの基調音節を観想するべきであるともいうこれは

ヘ-ヴァジラと 「上楽」のタントラに説明されているが六ヨーガのこ

とが昏かれたものの中にはほとんど見られない

Bさらに進んだ修行

上述の教えはすべて初歩的基本的な実践に向けて述べられたもの

である今度は以下の点に特に重点を置いてさらに進んだ修行を級

1トウモすなわち熟を増大する方法

2楽を増大する方法

3非識別を増大する方法くう

4楽と空のサマディを進歩させる方法

5トウモの修行で障害を克服する方法

10

E] 熱あるいはトウモヨーガの教え

1トウモすなわち熟を増大する方法

熟を増大させるためにヨーギーは トウモの炎の舌を指 8本分の幅

まで伸ばす依然として集中の中心は本来の トウモそのものにつま

り炎の舌が生じた源にある 次に炎の舌が心臓喉さらには演

頂のチァクラにまで上昇してゆくところを観想する 中には トウモは

喉のチァクラより上方に観想すべきでないという者もいるがここで問

題にしているのはより多くの熟を発生させることなのでこの観想で

構わない

引き続き全身くまなく大小長短のいかんを問わずすべてのナ-

ディーに トウモの炎が広がってゆくと考えるこうして身体全体は

燃え盛る火の玉となる この隈想の終わりには炎はすべて主要なトウ

モに撤退する

もしこの実践を行なってもまだ熟を生じることができないとするな

らあるいは身体の一部分にしか熟を生じることができないとするな

ら以下の行法を試みるとよい

足を組んで座 り両腕で両膝を抱 くそして下腹部を右回り左回

りに何度も回転させながら壷の呼吸を保持する 腹部を突き出したり

引っ込めたり何度も繰 り返す他より冷えている部位を重点的に身

体をこする熱を増大させるために同様に体を使った他の行法を行な

うこれらはすべて呼吸を保持している間に行なわれる 体中を勢いよ

く荒れ回る大きな炎を観想 しても熱の増大は増長されるが最も重辛

なことは トウモの炎が依然として中央気道の内部で燃え盛っている

と考えることである

激しい壷の呼吸や身体運動などのような活動的な行法は速やかに熟

を発生させることが可能であるがこのようにして生み出された熟は安

定せずあまり長く続かないしたがってこれによる利益は非常に小

さい しかし徐々に着実にトウモの熟を生み出すことができるならば

この熟は決して減少することはなく測り知れないほどの利益が得られ

ll

たとえひどい寒さでも毛皮類は身に着けるべきではない非常に普

いときでも決して裸になってはならない同様に火の近くに寄った

り照 りつける太陽に身をさらしたり大きなラッパを吹いたり口で

呼吸 してはならない「常に安定した壷の呼吸」を絶えず実践 し質の

良い栄養のある食物を取 り自己のビンドゥを注意深 く守るべきである

集中的な熟が身体のある部分体中あるいは肉と皮の間に発生し

たならこれは火のプラ-ナが突然燃え出した徴候である しかしこ

の熟は安定せずすぐに尽きてしまうのでこれには注意を向けずへ

ソの創 り変えるチァタラの部位の トウモに集中しプラ-ナを中央気道

に導 くよう心がける

もし至福感を伴う熱「エクスタシー」の熟が徐々に増大 し体中に

広がり始める一方でその熟をヘソの創 り変えるチァクラに感 じたなら

これこそ本物の トウモの熟でありそれによって赤と白のビンドゥか

ら生み出されるものが増大すると理解する

これらの教えに従いながらまだ トウモを起こすことができない場令

にはウインドトレーニング〝 をしっかり行なうべきである

2楽を増大する方法

(腿のつけ根に押 しつけた)左足の畦を (ビンドゥを漏らさないようかつやくさん

に)旺門の括約筋の下にぴったりと当てがい地面に座る 逆さまに

なったサンスクリット語の音節ハム (Ha血)字 [皇 ]に体現化された

白いビンドゥを観想する 大きさはエンドウ豆ほど色は雪のような白

形は丸く輝きながら光を放ち頭頂のチァクラに位置している同樵

に トゥモの炎その先端は針のように細いが猛烈に熱い炎をヘソの

創 り変えるチァクラに観想 しその炎が中央気道の内部で貫 く熟を栄

生し始めると観想するその結果頭頂のチァクラの白いビンドゥが港

け出して滴 り落ちる

12

B] 熱あるいはトウモヨーガの教え

このようにビンドゥが溶けることによって大いなる楽が生み出され

る この楽を生み出す修行では空気を吸い込んでヘソの下方で トウ

モの熟をあおる交替に トウモの熟は頭頂のチァクラの白いビンドゥ

を絶えることなく溶かしひっきりなしに (無尽蔵に)ビンドゥを喉の

チァクラに滴らせそこからすべてのナ-ディーにゆきわたらせるO

全身に満ちる大いなる楽と熟はこのように生み出されるそして滴

り落ちるビンドゥの絶え間ない流れはへソのチァクラまで広が りこ

のチァクラでさらに大きな楽が生み出される

この観想によってもわずかな楽 しか生 じない場合は以下の修行に

重点を置 く

針のように細い トウモの炎がへソから上向きに頭頂のチァクラまで

伸び白いビンドゥに触れそれを溶かし頭頂のチァクラのナ-ディー

にゆきわたっていると観想する 同時によりいっそう多 くの楽が生み

出されたと考える その後この楽に満ちた経験にほんの少 しの問集

中する このようにしてビンドゥが滴 り落ち「四つのナ-ディーの

輪」すべてにゆきわたると観想する

この後白いビンドゥが頭頂のチァタラに戻ることを観想することに

よって「逆向きの運動」が適用されるビンドゥの下降と上昇の両方

が額繁に実践されるこれに加えて白いビンドゥとトウモが一つに混

じり合い無数のナ-ディーを通 して全身に広が りそうして大いなる

楽を生 じると観想する滴 り落ちる白いビンドゥが トウモの炎の上に

落ちると後者の炎は最初の大きさに減少 し白いビンドゥが上昇する

と トウモもそのあとを追いかけ頭頂のチァタラまで達する

「溶解」と息を吐き出すプロセスのとき背骨は真っす ぐに保たれ

結合 したビンドゥは適切な体の動 きによって全身に広がる

このように実践 してもなお楽を生み出すことができないならば吹

に中央気道の下方部分すぐ下の性器までの部分を観想 し大いなる

楽のチァタラとその32本のナ-ディーを喋想する次に白いビンドゥ

13

が間断なく性器に滴 り落ちそのナーディーを通じて広がると観想する

その結果大いなる楽が生み出される この後ビンドゥを高いチァク

ラに引き上げるための付加的な逆向きの運動を適用する

これらの方策によっても依然として大いなる楽を生み出すことが

できないならば「智慧の母のムドラー」を適用する- つまり白

いビンドゥを溶かすために呼吸を使ってトウモの熱を刺激 しながら

ダーキニーとの性行為を観想するなどの方法がある 日々の修行では

「四つのナーディーの輪」が使われる楽を増大させる場合にのみ大

いなる楽のチアクラ (秘密チァクラ)が加えられ智慧の母のムドラー

が使われる

これによってもビンドゥを保つことができなければ力強く下方の

プラ-ナを引き上げ肛門括約筋を収縮させビンドゥが頭頂のチァク

ラから下降していることを観想するあるいは他の逆向きのステップを

とる この後すぐに適切な身体の運動を数回行じビンドゥを身体中

に広げそれから輝 く心の精髄についてしばらく隈想する

ここで楽の経験についてのコメントが幾分必要となろう

一般的にいって楽の経験は四つのカテゴリーに分けられる

① 全身が柔らかくなめらかになっていくと感 じ何かに触ると喜

びと心地良さの感覚を経験するならばこれは身体の多くのナ-ディー

が 「調御された」という印であるこの種の楽はこのため 「ナ-

ディーの楽」と呼ばれる

② もしかゆいところを掻いたときのように身体のある部分にデ

リケー トな快感を感じるがこの快感が瞬間的なものですぐに潤

えるなら「プラ-ナの楽」を経験 したといわれる

(卦 もし温かさとエクスタシーの感覚が全身あるいは特定の部分

に生じるならばこれは赤いビンドゥが増加することによって生み

出された楽である

14

B] 熟あるいはトウモヨーガの教え

④ 楽の感覚が性行為における楽のように強烈で体全体に満ちて

「性欲的」であるならばそれはビンドゥを溶かす トウモの炎に

よって生み出された楽である これは強烈さに応 じて三つのグ

ループに区分される

(1) 楽と性欲がとても激 しく耐え難いためビンドゥを保持する

ことが非常に困難であると感 じられる場合これは 「男性の楽」

と呼ばれる

(2) 楽と性欲は強烈だが上述の場合ほど強くはなくビンドゥを

コントロールすることが少 しは容易であると感 じられる場合そ

れは「女性の楽」と見なされる

(3) もし楽と性欲が上記の場合ほど強くない場合はビンドゥを

コントロールするのは簡単なはずであるこの場合にはこれは

「甘露の楽」と呼ばれる

これらの楽はすべて トウモの炎がビンドゥを溶かすことによって坐

み出されるものであるがプラ-ナが中央気道に入 り溶けるときに生

み出される楽ではないということを覚えておかなくてはならないこれ

については後で詳 しく述べる

エクスタシーを経験 している間ビンドゥを保持することは非常に重

要なのでここでいくつかの注意をしておくべきであろう一般的に

ほとんどの人は「ナ-ローパの六つの運動」などを行なって三つの

気道と四つのチァクラをはっきりと観想すればビンドゥを保持するこ

とができるはずである しかしビンドゥが非常に気まぐれでコント

ロールが難しく楽を増大する修行の間にビンドゥの流れを保持できな

い人もいるこういう場合には「トラの身体の動き」「象」「亀」「ライ

オン」などの特別な運動を行なうとよいこれらの運動はビンドゥを

保持 し抑え広げるための運動だからである

15

3非誠別を増大する方法

グル方によると非識別の経験を深めるためには トウモによって坐

み出された楽の性質および心とその顕現の性質を注意深 く観察しな

くてはならないすべての事象の空性を見るように努めできる限り長I

く原初の状態にとどまらなくてはならない楽のヨーガを修習するにあくう

たっては楽と空の状態を混ぜ合わせるように努めるこれが非識別の

一般的な修行であるくう

すでに空の状態と心の精髄を悟った者にはこれらの数語で十分で

ある しかしそうでない者のために次の事柄がつけ加えられる

非識別の洞察を深めるためには隈想時間の半分から3分のZをこれ

に当てるナーディーあるいはビンドゥは観想せず壷の呼吸もそれくう

に類似したものも行なわないただ空の観察に集中する サマディにおくう

いてある程度の安定をすでに得ているならその力を空の状態の観察

を進めるために適用する そうでない場合はプラーナ-ヤーマその他

によって安定した隈想を得る なぜならサマディが安定していないと

自我の心を効果的に観察することができず非識別の状態に到達できな

いからである

この後形状を越えたサマディに到達するために「突然自由にし

突然油断なく気を配らなければならないl」という方法を適用する そし

てこれによって以前より深く心の本質とその働きを観察するここくう

で理解することのできない心の精髄がすべての概念化を超える 「輝 く空

である全体」と認識しすべての顕現と絶えず変動する想念それ自体がくう空であると悟 りこれによってすべての疑念と恐れから完全に解放さ

れる

またヨーギーはどのように心が生起しとどまり消えていくかくう

を観察しこのプロセスを非常に親密に感じるように努める 空が音

顕現輝きと同一一であると観る修行もまた大変有効である

幌想時間の3分の lは「柔らかいタイプ」の壷の呼吸およびマハー

16

E] 熟あるいはトウモヨーガの数え

ムドラーに当てる陰想の後にも意識性を生き生きと保持するよう努

めすべての経験を道に照らし合わせて確認する

くう4楽と空のサマディを進歩させる方法

くうでは「楽と空のサマディを進歩させる方法」について簡潔に説明し

ようくう

この完成のヨーガの修行をするということは自己が空の状態を悟る

ことと トウモによって作られる四つの楽を混ぜ合わせることである0くう

自己の心を楽と空の経験に投入させながらプラ-ナとナ-ディーとビ

ンドゥを使って修行することは解放と解脱の状態への最も早い方法で

ある しかし最初に安定した楽を引き出し最も密接にそれを味わいくう

観察しそれを空の状態と同一視しなければならない

例えば溶けるビンドゥが頭頂のチァクラを通って広がると「最初

の楽」が現われる このときヨーギーは自己の心をこの楽の真ったどくう

中に投げ入れる- それとおのずから輝いている空の状態すなわちくう

いわゆる 「二つが一つになった楽と空のマハ-ムドラーの経験」を少

しも散漫にならずに混ぜ合わせるこのように修行することによって

散漫な思考の 粗雑な〝 形状の大半が鎮圧される

ビンドゥが喉のチァクラに滴 り落ちそこから広がると「最高の楽」くう

が生 じるそれから「楽と空のサマディ」に投入 しながら喉のチァ

クラに集中すると微細な〝 散漫な思考の大部分が鋲圧される ビン

ドゥが心臓のチァクラに降りそこから広がると三番目すなわちくう

「超えた楽」が生じる 次にヨーギーは「楽と空のサマディ」の中で

心臓のチァクラに集中する すべての〝散漫な思考が鋲圧される ビ

ンドゥがヘソのチァクラに滴 り落ちると「生来の生まれない楽」が生

じる

上のプロセスはいわゆる 「降りてくる」(すなわち下降の)プロ

セスであるこの後にヨーギーは 「上がっていく」(すなわち上昇

17

の)プロセスを修行するこれは前者と逆であるビンドゥはヘソか

ら心臓喉頭頂のチァクラへと上がりそして 「生来の生まれない大

いなる楽」が生 じる

この険想の終わりにヨーギーはナ-ディーとチァクラをすべて軽

視しマハ-ムドラーとトウモに集中しながら「壷の呼吸」を数多 くくう

繰 り返す日々の修行において楽と空の経験の感覚を少しでもとど

めようと努力し出合うすべてのものをこの目的を促進するために刺

用する

チァタラに集中するとプラ-ナが自動的にそこに集中するプラ-

ナをチァクラに集中させることができればビンドゥも安定 し「四つくう

の楽と空の状態の精通」が生じる

ここで極めて重要な点を明確にするビンドゥが トウモの熟によってくう

溶かされたときに作 り出される楽は「実際の〝 四つの楽と空の状態

の精通」ではなく対応するもの を引き起こすだけであるしかしくう

絶え間ない修行によってこれらの楽と空の経験を維持し安定させて

いる人はだれでも最終的にはプラ-ナを中央気道に導き入れそし

て「実際の〝 四つの楽」が生 じる ヨーギーがこれらを認識できくう くう

輝 く空の 「心の精髄」と同一視できると「四つの楽と空の状態の精通」

が生じる

対応する〝 智慧はまだ微細な主観と客観すなわち二元の観念くう

の色合いを帯びていて空の状態の観察の初めの段階で現われる 「本

当の智慧」はすべての二元性がない其の智慧である

トウモのヨーガの修行によって作 り出される 「四つの楽」は非常に

広大で範囲も強さも非常に奥が深いのでそれを言葉で表現すること

18

E] 熱あるいはトウモヨーガの教え

くうはできないこの状態に達すると「楽と空のサマディ」を達成 したと

いわれる それゆえ トウモはタントラのすべての修行の土台である

「トウモ」という言葉は「すべての欲望と情熱を破壊することのできるとうもう くう梓猛な女性」という意味でありまた「輝 く空の智慧を作 り出すこと

ができる者」という意味であると理解することもできるそれゆえトウ

モは無智と悪をすべて焼き尽くす超越した智慧の火なのである

ヨーギーは4種類の トウモも心得るべきである

(訂 外的 トウモ すべての悪と障害を破壊することのできる生起のヨー

ガのトウモ

② 内的 トウモ 404の病気を治すことのできる生命プラ-ナのトウモ

(卦 秘密の トウモ すべての欲望と情熱を破壊することのできる溶

けて下降するトウモ

⑤ 超越 したトウモ 「生来の生まれない智慧」を生 じさせることの

できるトウモ

5トウモの修行で障害を克服する方法

トウモのヨーガの修行の障害となる主なものはヨーギーと在家信者

が共有している四つの一般的なもの一一病気妨害欲望と情熱死-

であるしかしその支配に屈せず大いなる勇気と辛抱強さを持って

闘い続けなければならない トウモの修行で出会う特殊な困難さは以

下のとおりである

最初の段階では身体のナ-ディーが慣れていないためヨーギーに

は 身体的な〝 困難が多くある 様々な種類の病気や痛みに悩み力を

失い非常に弱くなった感じがする慢性病または 「昔からの病」があ

るとそれが悪化する 初期の段階ではプラ-ナがまだ馴らされてい

ないので(他の)弱点に出会ったり息を止めるのが困難だったりす

るビンドゥかまだ身体全体にゆきわたっていないので心は明確に機

能することができずよって経験は貧弱なものとなる 集中がまだ安

19

走していないので散漫な思考が多く生じその結果正しい修行や正

しい考えに関して混乱してしまうさらに正しい修行法を知らないと

プラ-ナとナ-ディーとビンドゥの大きな障害が起こる

こうした悩みの種はすべてヨーギーの トウモの修行を妨げるものでJ

ある治療法則は簡単で勇気と忍耐である このときヨーギーは

「生まれ変わり」の世界の苦 しみや人生の無常などについて隈想 し離

れようという強い気持ちを喚起する「覚者の境地の二つが一つになっ

たヴァジラの身体」を達成しようという気持ちを新たにし逃げようと

いう考えを起こさずにすべての苦しみと試練を経験 しようと決心する

成就 したグル方や聖者方の伝記を読み自己の勇気と決意を強める勇

気と忍耐によって道にある困難はすべて克服できると確信を持つ

一方ヨーギーがあまりにも強い観念に支配された禁欲的な生活を

していると トウモの修行を支えるだけの力がないその結果それ以

上修行する気がなくなり道半ばでやめてしまう こういう場合には

全面的に休息をとり良い栄養になる食物を取って力と健康を取 り

戻すべきである

トウモの修行でプラ-ナとナ-ディーを馴らしたら身体全体が非

常になめらかで柔軟であると感じる大きな温かさが (ヘソの創 り変え

るチァクラから)生じビンドゥは不安定になり絶えず変化するよう

になる こうしたことすべてによって非常に楽しくなり精力旺盛に

なるしかしその結果ビンドゥが大いに増大しそれに応じて性欲

が増すこの危険な時期には極めて注意深 くし自己のビンドゥを熱

心に保持すること 自己の努力を怠ったり弱めたりするとビンドゥを

失うという危機に瀕する- これは夢や陰想の段階にそして目覚め

ている問にすら起こり得るビンドゥを失うということはトウモのヨー

ガにとっては致命的な一撃であるそれゆえビンドゥを保持するこ

とに極端に熱心になること戒を厳格に守り人間の身体などの不浄性

について隈想 し性欲を鎖圧する洞察力を持って性欲の性質を観察

20

E] 熱あるいは トウモヨーガの教え

することはそれを克服することにも役立つ

一般的にいってビンドゥを失うことは隈想修行すべてにとって有

害であるが トウモのヨーガにとっては特に致命的であるビンドゥ

を失うとどのような種類の隈想を行なおうともいかなる種類の恩忠

も受けることはできないそれゆえこの生命力をとどめて安定させる

ためのさらに特殊な訓練を行なうことも含めてビンドゥを保持するI

ためにあらゆる努力をなすことである

トウモの修行においである程度の進歩を成し遂げ楽輝き非識別

の良い経験を得同時に他の徳も得ると自分の経験を人に話 したいと

いう強い気持ちを持つかもしれない しかしもしそうするならこれ

らすべての徳と経験を失いもう一度取 り戻すのが難しいということに

なるかもしれないさらに神聖になされた約束の戒を破るならこれ

によっても経験と戒を守っていた間に得た利益を失うことになる

もしこれが起こったなら善行も含めてすべての経験は幻影であり

自己の実存を持たない虹のようなものであると考えるそしてそれくう

らに執着せず空の状態の真実を隈想する そして内側の経験を秘杏

に保てなかった過ちをザンゲしこれからはこの経験をグル以外には

話さないと決心するもし神聖になされた約束の戒を破ったならザ

ンゲし戒を回復させるためにヴァジラサットヴァのマントラを唱え

る そしてまたグルに鞄い イニシエーションを求めタントラの主

神にもう一度イニシューシ岳亨を与えてくれるようにと祈願する世俗

的な栄光プライド執着を真に放棄 し真のヨーギーがなすように陰

想を培うと決心する

もし法則の基本的な教えに従いそれに従って修行するなら障害

はそれほど多 くないはずである しかし能力の低い者またあまり

にきつく修行 しすぎる者にはプラーナナ-ディービンドゥに関す

る多くの障害が生 じる

トウモのヨーガを一定に習慣的に行なう者は特別な規則を守らな

21

くてはならない熟を保つためには隈想のときに少なくとも数回は呼

吸法を行ない トウモの火を観想する 熱も寒さも恐れてはならない0

身を切るほど寒いときでも毛皮あるいは厚い服を着てはならない0

また暑いときでも裸になってはいけないローソクや火を吹き消してI

はならないまた極端に冷たい物を飲んではならない

楽を保つためにはビンドゥを保つために大きな努力をしなければな

らないどんなことがあってもそれを失ってはならないまたショウ

ガ トウガラシコショウニンニク腐った肉や魚極端に酸っぱい

塩辛いまたは脂っこい食べ物を取ってはならない火に近づきすぎな

いようにし暑い太陽に身をさらしてはならないまた地面にクッショ

ンを敷かないで座ってはならない裸足で歩 くことを避ける昼間寝て

はならないまた汗をかきすぎるような活動をしてはならない

深い院想を保つためには一人で暮らし意味のない活動はすべて放

棄する

トウモ ヨーガの経験と徳

人によって能力とカルマは大きく違うので トウモのヨーガによっ

て生み出される経験と徳について一般化することは難 しいある人はた

くさん功徳を達成 しているかもしれないしかし多くの経験をしてい

ないかもしれない別の人にとってはこれは反対かもしれない また

ヨーギーが通過 しなくてはならない様々な経験のはっきりした順番を予

想するのも難しい

ここでもっと重要なトウモのヨーガの効果について検討 してみるこ

とにする ここまでにおいてプラ-ナを調御 し トウモの火を燃やす

ときの印と経験について見てきた これから見るのはもう一つの重要ふう

な題目「r風とともにある心 Jがそれぞれのチァタラに集中したときの

経験」である

(タントラの教義によると)五つのチァタラそれぞれのナ-ディー

22

口 熱あるいはトウモヨーガの教え

はそれぞれのチァクラに特別な基調音節 「種子」の形をとる 五つの

基調音節 (Hu血ANuTaRa)もっと正確にいえば五つの異

なったナ-ディーの形は人の五つの主要な煩悩の象徴または表現で

ある つまり愛著迷妄邪悪心プライド嫉妬である

トウモの修行中このチァクラに集中すると「風 とともにある心」

もそこに集中する「風とともにある心」がこれらの基調音節に集中す

ることによって同時にその種子が表わす煩悩が動くその結果ヨー

ギーは愛著邪悪心疑念プライドといった大きな煩悩を感 じる

これらの煩悩は自由にヨーギーの意思とは関係なく生起するあらゆ

る雑念散漫さ病が生起 しヨーギーの帰依を妨げるO「風 とともに

ある心」がチァクラに集中することによってヨーギーはまた夢院

想あるいは目覚めているときでさえ様々なヴィジョンを見るこの

ときこそこれらの障害を克服するために祈 りザンゲし覚醒の心くう

を培い放棄の精神を強め空の状態を観察しなくてはならないまた

肉体的な行法を行ないそれぞれのチァクラの結節を解くそしてこあかし

れらの障害は実際は助けであり帰依の証でありヨーギーが道におい

て確実に進歩 しているということを示しているのだということを理解す

る このように進歩を喜び挑戦を受け入れる

プラ-ナとナ-ディーを調御 し五つのエレメントのプラ-ナを保持

し集め普段の場所から中央気道に導 くことができるなら煙唇気くう

棲蛍の光ランプの光そして生まれない空の光という五つの夜の

印が現われる そして五つのプラーナを保持 し続けると月の光日

の光雷の光虹の光月と太陽が一緒になった光という昼の印が順

番に現われるある場合には多くの光の点や光の塵が現われるこれ

らは一緒になって10の印と呼ばれる

もしプラーナナ-ディービンドゥの純粋なエッセンスを五つ

のチァクラに集めることができるなら白赤ブルー黄色緑の覚

者の浄土が現われるまた「風とともにある心」を神秘的なナ-ディー

23

に集めることができれば24の聖なる秘密の場所と タントラの主神

ダーキニー門番たちが現われる

五つのプラ-ナを完全にマスターできる者あるいはそれを五つの

チァクラに保持できる者は次の利益を得る - 身体が丈夫になる

肌が滑らかになる顔が輝き元気になる そして常にエネルギーにあ

ふれる 高 く厚い壁にさえ阻まれない

赤と白のビンドゥを中央気道に保持することのできる者は次の三つ

の恩恵を得る

① 身体から光線を放つことができ日の光の中で立っても影を放た

ない

(卦 身体を消すことができる

(卦 奇跡を現わすことができる

「風とともにある心」と五つのエレメントの純粋なエッセンスを中央

気道に持ってくることのできる者は次のことができる

(D 石を金に変える

② 水の上を歩 く

(動 火に入っても焼かれない

トウモの熟で雪山を溶かす

(9 遠い宇宙へ瞬時に旅するそら

⑥ 空を飛び岩や山を通 り抜ける

これらの徳の幅と深さは「風とともにある心」の取得の熟練の程度

によって大きく異なる神通力の続 く期間もまた大きく異なる も

しヨーギーが 「風とともにある心」を保持できない場合にはこれらの

徳は消える

ナ-デイ二とビンドゥが浄化されるとヨーギーはあらゆる寄跡を行

なうことができる ビンドゥが安定 し(上のチァクラに)上げられる

と川を止めることができる「風とともにある心」が集中すると見

つめるだけで人を催眠術にかけることができる火元素が制御されると

24

皿 熟あるいはトウモヨーガの教え

太陽を止めることができる ナ-ディーの力で富と数え切れない宝石

を生み出すことができる プラ-ナの力で人を引きつけビンドゥの

力で非人 (愛欲神幽霊悪魔)を引きつけることができる

これらの恩恵と徳を手に入れることができるがこれらはすべて虹

のようにそれ自体の実体を持たない幻影であると理解すべきであるこ

れらの力ゆえに思い上がってはいけない八つの世俗的な利益を寛服し

散漫のないおのずから照らすマハ-ムドラーに集中するべきである

なぜならこれが悟りを深める唯一の方法だからである

簡単にいえば トウモの修行は我々に生まれることのないマハ-ム

ドラーの智慧を悟らせてくれすべての執着と無智からの解放を達成し

すべての 「生篭れ変わり」の世界のナ-ディーの結節を解きすべての

「生まれ変わり」の世界のナ-ディーを智慧のナ-ディーに変えすべ

てのカルマのプラ-ナを浄化し障害のない智慧のプラーナに変えす

べてのけがれたビンドゥを浄化 しそれを楽のビンドゥに変える「二

つが一つになった完全な覚者の境地の虹」を完成する

25

B] 幻身のヨーガの教え

幌想の各期F別においてその3分の1の時rZりをトウモの修行に当てる

lui者の境地の 「完全な楽しみの身体」を追求し幻身の修行を今行な

っているのはすべての衆生を利するためだということを思い起こす

それから喉のチアクラに母神と共に座している赤い 「完全な楽し

みの身体」のグルに祝福と援助を祈る

外側の世界にあるすべてのもの- 家町山川人間動物

身体のすべての器官と感光- は混乱した心の単なる現われでしかなく

与耳の存在やそれ自体の実体はないと考える唇気楼や魔術や夢や

抱や影や露のようなものであるというのはこれらのものは

リアリティーの中には存在しないからだ他に依存 して生じるもの (条

件の生起)はこだまと映った影のようなものでそれ自身の実体は全

牡ないと考える

そして続けてこだまや映った影について考えすべての法則は一

悼的なものであり指や抱のように消え去るものであると考え太陽が

罪ると露がどのようにして消え水が流れ過ぎると抱がどのようにし

て消えるのかを観想する一瞬たりともものが変化せずにいることは

ないすべての法則は虹のように美 しいが実在せずすぐに無に帰し

てしまうと考える さi

lこのように魔術と空の状態について隈想すべきであるこの匝想

の後でさえ深く収づいた執着がすべて根こそぎになるまで共理と魔

柿の働きを観察し続ける

ここまでに述べた修行は幻身のヨーガの土台または錐備である

2

B] 幻身のヨーガの数え

では修行自体を二つに分けて論じよう

1不純な幻身の修行

2純粋な幻身の修行

1不純な幻身の修行

鏡の前に立って自分の映っている姿を観察する- しばらくの間

映っている姿を見る- そしてこの像が様々な要因すなわち鏡

身体光空間などの組み合わせによってある条件の下でどのようくう

にして作り出されたのかを考えるそれは現われてはいるが空である-

つまり依存 して生じている (条件の生起)それ自身の実体のないも

のである

それからその像の現われをその服と装飾品とひとまとめにして観

察しそれが気に入るか気に入らないかを考えるまた急に怒ったふ

りをしたり自分とケンカするふりをしたりしてそれに影響されるか

どうかを観察するこのように修行することによってすべての快と不

快は幻影であり主観的であり自分自身の心によって創 り出されたも

のであることがわかり執着がかなり減少する

次にテープの修行を行なう自分自身で自分自身に対 して心地良

い言葉とそれから気に入らない言葉を連発し録音しそれをひたす

ら聴き続け心が乱れなくなるまで行なう もしこれに成功するなら

賞賛に対 しても非難に対 しても無頓着になり解放を達成する

快不快喜び苦 しみ得ること失うことこれらが同じになる

まで事象の幻影的な性質について静かな場所で一人で院想する この

後で人のいるところに行き人々やその活動の中で修行する もし

まだ快いものと不快なものに好意的 非好意的に反応するようであれ

ばまた一人になりもう一度修行する

27

2純粋な幻身の修行

幻影であるタントラの主神を観想することは完成のヨーガの土台で

あるばかりではなく「中間の生存」において完壁な 「完全な楽 しみの

身体」を達成する方法でもある生起のヨーガにおけるタントラの主神

の観想は次のように行なう

タントラの主神の絵を手に入れ二つの鏡の間に置くそして三つの

像の幻影性を観察するタントラの主神が心の目に恋人のようにはっき

りと現われるまで絵を観想する助けとして使う 修行者はタントラの

主神の全身の完全なイメージを一度に観想しできるだけ長 くそれを

保持するようにいわれる ヴィジョンが消えると今度は身体の部分を

非常にはっきりと観想する頭と顔から始め首胴体手足等を全

身が非常に生き生きとくっきりとするまで観想する

タントラの主神のヴィジョンがはっきりとし安定してきたら一歩くう くう

先に進みヴィジョンを空の状態と同一化させる空の状態の見解のな

い観想はどんなによくても単なるよいイメージにすぎないタントくう

ラの主神の幻影性に関する院想でさえ空の状態の直接認識がなければ

相対的な達成は成し遂げられるが究極的な達成は成 し遂げられない0くう

一方空の状態を知る者はタントラの主神のヴィジョンをすぐに何のくう

自己実体もない投影された心の幻影としで悟る 現われそれ自体が坐くう

であり空と同一化させる必要はないのだと理解する

くう隈想の問はタントラの主神のヴィジョンをおのずから輝 く空の中

に吸収させる隈憩の後ではこの意識性を保ち自分の出会うものす

べてとそれを同一化させる

簡単にいえば生起のヨーガにおいて投影されたタントラの主神のヴィくう

ジョンは顕現する空の真理の一つの表現であり何の実体実存もな

い幻影性の象徴である比倫を使 うなら魔法の魂われ水に映った

月肉と骨のない影瞬間的に変わる寒気楼心に投影された夢依存

して生 じるものから生 じるこだま実存のない幻覚常に形を変える雲

28

B] 幻身のヨーガの教え

美しく生き生きとしているけれども実体のない虹現われたと思 うと

すぐに消えてしまう稲妻突然現われはじける泡はっきりと現われ

るけれどもそれ自体の実体がない鏡の中の像などにたとえることがで

きるだろ一うo

タントラの主神のヴィジョンを難なく楽に安定させられるようになっ

たら今度はそれを宇宙大の大きさに拡大しケシ粒ほどの大きさに縮

め一つから何百万へと倍増するそしてこれらの化身をすべて元の

身体に戻ししばらくそれを隈想する日常の生活においては自分の

経験すべてを覚者の界と同一視し家や町をマンダラ世界を覚者の浄

土すべての人を覚者方と到達真智運命魂方と同一視するまたすべ

ての音がマントラの詠唱であると考えすべての思考が法則の身体の

働きでありすべての望ましいもの楽しみが覚者方への供物であると

考える このようにして修行者は 「生まれ変わり」の世界のすべてのくう

顕現を浄化 しそれをおのずから輝 く空と混ぜ合わせるのである

四つの空あるいは四つの楽を開示するためにはまずプラ-ナを中

くう央気道に入れるすると四番目つまり生来的に生まれた空から

「風とともにあa心」で作られた幻身が現われる これを達成するため

には壷の呼吸を保ちながら「風とともにある心」の象徴であり五

色の光線を放っているブルーのフム (Hu血)字 [亘]を心臓のチァ

クラに観想する これによってプラ-ナが中央気道に入り煙屡気

横などの印が現われ啓示増加達成の光がそれぞれ現われる 同時

にフム字が大いなる光に溶け込むここでヨーギーはできるだけ長く

自分自身を光のサマディの中に吸収する最後にサマディから出るとき

タントラの主神の幻身を 「風とともにある心」と一緒に発射する

これを全部正しく行なうのは難しいと思う者はまず壷の呼吸を保ち

ながらブルーのフム字に集中しこの呼吸の溶解のプロセスを練習する

29

《幻身の一般的復習》

「生まれ変わり」の世界と 「煩悩破壊」の世界のすべての事象 (法則)

にはそれ自身の性質がなくゆえに幻影である しかし魂の執着

混乱区別する想念によって事象は真実であるように見えるこの敬

着と混乱を払うためにすべての法則の空性を観察し魔術に関する真

理を学ぶべきであるこれが幻影性の一般的な原理である

タントラの幻身のヨーガの背景となる原理は次のようにまとめるこ

とができる 粗雑でカルマに支配された人間の身体の中に人の執普

と混乱で隠された覚者の身体の純粋な精髄が存在する幻身のヨーガのくう

サマディの修行を通してこれらの執着と混乱が徐々に払われ輝く空

の智慧が認識される その結果「生まれ変わり」の世界のプラ-ナ

ナ-ディービンドゥは浄化され人間の身体は虹のような覚者の境地

の幻身へと変化する

幻身のヨーガの中心となる修行は生来の光を開示しそれに続いて

「風とともにある心」を通して幻身を轟射することである

この修行の間ヨーギーは何も存在 しないという感じを強く持つoこ

の経験は完全な解脱に到達するまで深まり続ける

30

【ヨ 夢のヨーガの救え

B] 夢のヨ-ガの教え

夢の認識は夢のヨーガの実践の中核をなしているこれを獲得す

るためにはまず自己の鮮明な自覚性を患らせる原因のすべてを取 り除

かなければならない自iL性を負か1ている支配的な原因とその解毒剤が

以下に簡単に述べられる

(》 タントラの戒を破った者は夢を認識することができないこ

の場合ヨーギーは罪を油められ神聖になされた約束の戒を回

復するために自己の違反をザンゲしヴアジラサ ノトヴ7のマン

トラを実践しなければならないまた彼は自分のグルもしくは

祈りを通 して新しいイニシエーションを得るよう努めなければな

らない

(参 グルおよびタントラの教えに対してほとんど信のない者は夢

を認識するのが困難であることに気づくこの場合信を強めるよ

う努めなければならない

(参 物質的な利益に食欲な者は夢を認識することができないこ

の場合彼は自己の物質的な所有物を布施しこの生に執着する

ことをやめなければならない

O(む ビンドゥを失った者身体をけがした者は夢を認識すること

ができないよってビンドゥを保ち括静でない人間食べ物

秩所との交わりを避けるよう懸命に努めなければならないもし

どうしてもそれらと交わらなければならない場合矯正手段として

クリヤ ヨーガを行なう必要がある

(9 もし心が雑念でいっぱいであったり夢を見たいという思いが

3

弱い場合夢を認識することができないこの場合独居 し成就

に対する自己の志と確信を強めるよう決意しなければならない

⑥ 自分の見るもの聴 くもの触れるものはすべて夢の中のこと

であると日中絶えず考えるならば夜夢を認織する機会を大いIに増大させる

夢のヨーガに取 り組み始める前にまず一般的な準備修行を終了しな

ければならない次に各期間の3分の 1をトウモの修行に3分の2

を喉のチァクラに 「種子」音節を観想することに費やす この観想は

夢を生み出す優れたテクニックである

まず喉のチァクラに座している赤い身体のグルに夜夢を認識す

る手助けをしてくださいと懇願する次に4枚花弁の蓮華を喉のチァ

クラに観想 しその中心に赤いオーム (Orb)字 【歩 ]正面の花弁に

青いア (A)字 [3T ]右の花弁に黄色いヌ (Nu)字 [弓 ]後方の

花弁に赤い夕 (Ta)字 [可 ]左の花弁に緑色のラ (Ra)字 [て ]

をすべて非常にくっきりと鮮明に観想する

喉のチァクラに赤いオーム字を観想 し壷の呼吸をできる限り長く煤

持することによって上記の内容を簡素化することもできるあるいは

各呼吸で 「オーム」を長く心の中で唱えることもできる

ある者はこれは寝ている間にのみなされるべきであるというかも

しれないこの発言は正しくないなぜならもしそれが昼間主要な隈

想として扱われるならば素早くかつ容易に 「風とともにある心」を喉

のチァクラに集中させることができその結果もっとたくさんのもっ

と鮮明な夢が現われるようになるからであるそれに加えてこの実践くう

はまたプラーナが中央気道に入り四つの空を開示する手助けともな

ヨーギーは絶えず目覚めた状態で自分の見るもの聴 くもの触

れるもの考えるもの影響を及ぼすものすべてが夢の中のことであ

ると考えなければならないまた豊かな食べ物や飽食を避け激しい

32

B] 夢のヨーガの教え

活動で自己をすり減らすことのないようにしなければならない手短に

言うとヨーギーはプラ-ナの力と強い意志力と夢を認識する他

の方法とを一つに合体させるよう努めなければならないのである

くう夢を認識する主要な方法は四つの空を開示するためにプラーナを

中央気道に至らせることである これが生じたならそれらと一つずつ

同一化しなくてはならないそして夢が現われるのを待ち夢を認識

するよう努める この実践の詳説は後に行なう

夢を観察する最も良い時間は夜明けから日の出の問であるなぜな

らそれは食べ物が消化され休息は十分で眠気は深くなく心は比

較的鮮明な時間帯だからである しかしほんの浅 く眠るだけの人は

夜の間にこれを実践することも可能である

ヨーギーは眠りに落ちる前に夢を認識しようという決意と確倍を

少なくとも7回多い場合には21回行なう しばらく喉のチァクラに

四つの基調音節を観想し次に壷の呼吸をゆるやかに保持 しながら

赤いオーム字のみに集中する

長い継続 した眠りは避けなければならないその代わり回数を増や

して短時間眠るように努める 目が覚める都度直前の眠りの間にう

まく夢を認識したかどうか振 り返ってみる必要があるもしうまくいっ

ていなかったら次に眠る前に真筆な祈 りを捧げる

もしもこのすべての後にもまだ夢を認識できないならば起き上

がって部屋の中のもの椅子やテーブルベッド衣類絵画を観察

しそれらがすべて夢の中のヴィジョンであると考えるこの感覚を失

わずにもう一度眠りにつく

極度の眠気のために夢を認訊できない人は身体全体と部屋中に満ち

る光線を放ち輝 く赤いオーム字を喉のチアクラにあるいは輝く白

いビンドゥを両眉の真ん中に観想する ごく浅く眠る傾向の人は青い

フム字か青いビンドゥを秘密チァクラに観想する

33

上述の教えのすべてを怠惰でなく実践しながら依然として夢を認識

できない人は独居に引きこもり衣服をすべて脱 ぎ捨て飛び跳ね

踊 り裸で走 り回り

「これは夢だ夢なんだ」

と大声で叫ぶべきであるさらに危険な崖っ淵に行き疎い地の底

をのぞき込み同じことをする それでもまだ夢を認識できないとした

ら自己を恥 じるべきであるそして懸命にグルとタントラの主神に

祈るべきである そして喉のチアクラの位置に次第に速度を増して

回転する円形の鋭い刃を観想 しそれが電動ノコギリのように全身を上

下して身体を肉片と灰とに薄切 りする様を観想するそれらを覚者方

とおなかを空かせた有情の魂に布施をするその後識別的な思考を

持たずにマハ-ムドラーについて隈想を行なう

夢をときたま少しの間だけは認識できてもいつもというわけでは

ない人は実践がまだ足 りないと気づくかもしれないこれは特に夢

の認識の直後に急に目を覚ました場合に当てはまる その場合はこ

の傾向に対して繰り返し自分自身に諭し夢の状態にとどまっていたい

という欲求を強めなければならないたとえ目が覚めても日を開けず

逆に夢を見続けるようにもしくは心臓か秘密チァクラに集中するよう

試みるべきである

どんな原因で夢から急激に覚めてしまうのか注意深 く調べてみなけ

ればならない極度の緊張が原因ならもっとリラックスするように物

音が原因ならもっと静かな場所で眠るように寒さや熱さが原因なら

もっと厚着をしたり薄着をしたりなどすべきである ある教えでは育

定的力と否定的力である赤と白のビンドゥの間に座っている自分自身を

観想することが助けになると述べている また壷の呼吸を保持しなが

ら青いフム字を喉のチァクラに観想するのも助けになるといわれてい

要するに夢を認識できない理由を発見すべく常に努力ししかる級

34

団 夢のヨーガの数え

に適切な矯正手段を講じる 例えば眠気がひどい場合には赤か白の

ビンドゥを喉に観想するかあるいは両眉の真ん中に放射する輝く光

を観想する警戒心が強すぎたりすぐに日が覚めてしまう場合には

青か黒のビンドゥを心臓か秘密チァクラに観想する夢が鮮明でない

場合には赤いビンドゥを喉のチァタラに観想 し輝 く光を放射 しなが

ら全身のすべてのナ-ディーを覆っていると観想する

怖い夢を見たときヨーギーは

「これは夢だ夢の中で火に焼かれたり水に溺れたりすることがある

だろうかこの動物や悪魔やそういうものがわたしに害を与えること

があるだろうか」と言って不当な恐怖心から身を守るこの意識を持ち続け火を踏み

つけたり水の中を歩いたり大きな火の玉に変身して恐ろしい悪魔や

獣の心臓に飛び込んで爆発させたりすべきである

夢をかなりしっかりと堅実に認識できているヨーギーは「夢の トラ

ンスフォーム」の実践に進むこれはつまり夢を見ている状態で鳥

虎ライオン神聖天国王家岩林や自分の望む何にでも変身し

ようと試みることであるこの雫践が安定したならば今度は様々な

形状のタントラの主神の身体座っていたり立っていたり大きかった

り小さかったり等に変身する同じように夢の中で見ているものを別

の対象物に変化させる例えば動物を人間に水を火に大地を空間

に一つを多数に多数を一つにと変化させる 例えば上半身からは

火下半身からは水を放ったり太陽と月を踏みつけたり身体を何百

万何十億と増やして宇宙全体をいっぱいにしたりといった種々の神過

力を働かせる

夢のヨーガの実践の主要な目的の一つは「中間の生存」の状態で

そしてこの生の中で幻身を実現する手助けをすることである これをくう

獲得するためにはまず 「眠りの四つの空」を認識 しなければならないくう くう

次に第四の空あるいは生来的な空から「風とともにある心」が作 り

35

出したマンダラのタントラの主神の幻身を瞬時に投影しその後にマくう

ンダラとタントラの主神をもう一度大いなる空に溶け込ませる これは

要するに夢のヨーガで実践される 「生起」と 「溶解」のプロセスであ

るl

この後以下に示した 「覚者の国-の旅」を実践する

自分がタントラの主神になったと観想 し流れ星のごとく瞬時にイ

ンドラの天あるいはどこか他の 「生まれ変わり」の世界の天に至る

そして戻る前にその場所を観察する これが安定 したならば次に

「覚者の浄土」の一つに例えばヴァイローチャナやアミタ-バや

その他の 「浄土」に旅する これも同じようにほんの瞬時のうちにな

される 「覚者の浄土」に至ったならば党者に敬意を表わして布施を

し覚者の説法を聴 く

最初のうちヴィジョンと経験はあまりはっきりとしないが自分が

夢で見たものは本物の 「浄土」そのものなのだと堅く信 じる なぜな

ら「生まれ変わり」の世界も 「煩悩破壊」の世界 も結局は夢にす ぎ

ないからであるこのように実践するうちにヴィジョンは徐々に徐々

に鮮明になってゆくはずである

もしある者が 「幻身のヨーガと夢のヨーガに何か違いがあるので

しょうか」と尋ねたならその答えは両者は基本的に同じであるが

夢のヨーガは幻身のヨーガの補足と見なされているということである0

一つは幻身を生み出すために使われもう一方はそれをさらに完全なち

のにするために使われるのであるまた「覚醒」状態の光から生 じる

幻身は夢のそれよりももっと深遠なもっと微細なものであること

を知るべきである とはいえ二つのヨーガは互いに相補い合うもの

として実践される なぜなら夢と覚醒の状態の二分性の中に顕現 した

時間への固執は究極的にはこのようにして征服されるからである

これら二つのヨーガを合体 した実践によって人は 「生まれ変わり」

の世界の習慣的な思考を浄化するようになるすべての物事は心の顕現

36

B] 夢のヨーガの数え

であり心は夢と同様それ自体では実体を持たないものであると悟る

「生まれ変わり」の世界も 「煩悩破壊」の世界も実在 しない屡気楼であ

りそれらは何も束縛しないし何も解放しないと知る自己の粗雑と

微細純粋と不純な愛着のすべてを洗い清める そして最終的に覚者

の境地の魔法のような 「完全な楽しみの身体」を明らかにするようにな

37

B] 光のヨーガの数え

どのようにして光を認識する

か位省をすべて取 り除き光を認識するために望ましいすべての粂件

を集めるための蟹備段階の修行においてたどる段階は夢のヨーガと同

じである しかしさらにヨーギ-は良い栄養になる食物を取 り身

体をマ ノサージし非常に静かな場所に住み自己のビンドゥを保存 し

常に柔和でリラックスしていなければならないo幌想の各々の期間に

おいてその3分の 1の1馴 Iほ トウモの修行に耽やし3分の2の時rll

ほ光のヨーガの修行に数やさねばならない

投初に心臓のチアクラに母神と共に座っている青いヴ7ジラダラ

を観想 しヴアジラダラに 「生来の光を開示 してください」と祈るべき

であるそれから心臓のチアクラに市い7ム字を観想 し壷の呼吸を

煤つかまたは心の中でフム字を長 く唱えるべきであるそうすると

外側の世界がすべて彼の身体に溶け込みその身体がフム字に溶け込み(

)そのフム字がナーダに溶け込みそのナータが大いなる空に溶け込むく

つ彼は空について阪想 し息を保つべきであるこのサマディから立ち

上がるとヨーギーは再びタントラの主神の幻影の身体を観想する

「これは夜にのみ行なうべきだ」と間違って主張する人がいる し

かし実際はこれを九一日通 して修行すると「風とともにある心」 を

習得する可能性が大いに増 し光の啓示が安定するその結果睡眠中

に光を認識するのがずっと容易になる

さらに同時に保息をすることによって大いなる利益が加わる

他の方法で光を認識することは非常に難 しいしそのようにして認識した

3

E] 光のヨーガの教え

光は長く持続 しないこの修行に従う人は必ずプラ-ナを中央気道にくう

もたらし四つの空を開示するそれゆえこれが 「光のヨーガ」とい

う最も重要な修行なのである

〈睡眠中に光を保つこと〉くう

昼間にプラ-ナを中央気道にもたらすことによって四つの空を順

番に開示できる人は眠りに落ちる直前に心臓のチァクラにあるフム辛

に集中すれば睡眠中にもそうすることができる

光を 「保つ」のに一番いい時間は睡眠の最も深い夜 (の真ん中)で

はなく夜明けまたはいつでもいいから睡眠の浅いときであるそおう が い

して一番いい姿勢はライオンの横臥位である

ここで光のヨーガの修行で不可欠な二つのことは心臓のチァクラ

の蓮華の五つの花弁にある五つの基調音節 (Hu血ANuTaRa)

を観想 し息を保つことである

眠りに落ちる前にヨーギーは啓示増大達成の段階の後で

「生来の光が生じたときに必ずそれを認識するぞ」と繰 り返 し繰 り近

し21回考えるべきである それから身体全体がフム字に溶け込みフ

ム字が光に溶け込むことを観想しそれに集中する 少し眠たくなった

らア字に集中する かなり眠くなったらヌ字に集中する非常に眠

くなったらタ字に集中する 眠りに落ちそうなったらラ字に集中す

る眠りに落ちながら(または気を失いながら)フム字に集中する

初め最初の三つの音節に集中した直後に眠りに陥る傾向が強いので

最後の二つの音節に集中するのが難しいと思うかもしれlない しかし

繰 り返し修行することによって徐々にできるようになる睡眠という

気を失った状態で意識をとどめられない人はサマディの力をもっとつ

けるように昼間に一生懸命修行すべきであるこれによって気を失っ

た状態で意識をとどめ光を少し見ることができるようになる

39

ある教えにはまだ光を認識できなければ三日三晩眠ることを放秦

してからもう一度やってみるべきだと述べられているくう

四つの光または空すなわち啓示の光増大の光達成の光坐

来の誕生を順番に開示できる人は粗雑な 「生まれ変わり」の世界の忠

考と微細な 「生まれ変わり」の世界の思考の両方を取 り除き識別するそら

心を超越することができるそうすると要一つない空のように透明で

澄みわたった本物の睡眠の光に直面するO これがとびきり上等の経験

すなわち完全な光であるこの次には「まあまあ」の経験とか「少なくう

い」光と呼べるようなものがあるここではヨーギーは四つの空を

順番に認識できないかまたは「生まれ変わり」の世界の顕現をすべ

て取 り除くことはできないがひどい眠気を克服し透明な光り輝く空

性を明確に識別することができる

この次には「劣った」経験があるここではヨーギーは 「完全な」

光も 「少ない」光も経験 しないが夢が生じる前の眠りの状態で澄ん

だ透明な心を経験する昼間の修行で安定したサマディを達成 したら

その力は眠りと夢の状態も含めて昼と夜を通じて行き届 くその場

合ヨーギーは(原則として)夢を見ないもし見ることがあったと

してもそれをすぐに認識できる しかしこれは睡眠の光ではなくて

睡眠の状態でのサマディの経験でしかないと言うグルもいる確かにそ

うかもしれないがそのように修行すれば光を認識する機会を本当に

増大させることができすぐに 「少ない」光を見るであろう

光を保つ方法は多くあるが上述の教えでこの目的のためには十分

である ヨーギーは自分に最も役に立つ特定の教えに従うべきである0

くう《四つの空についての説明〉

くう四つの空または四つの光または四つの楽は光のヨーガの経験の

中核である これらは目覚めた状態の昼間の修行でプラ-ナを中央

気道に集めることによって引き起こされる そうできる人は特に四香

40

B] 光のヨーガの教え

くう くう目の空すなわち生来の光に集中すべきである この四つの空を認識

する方法は以下のとおりである

夜の光のヨーガの修行で最初に心臓のチァクラにある蓮華の花弁の

一つにあるア字に集中する この修行によって五大元素のプラ-ナが

中央気道に集中し煙寮気楼蛍の光などが順番に現われる眠気を

感じたらヌ字に集中するするとますますプラ-ナが集まり粗雑くう

な区別する思考が崩壊 し初めの空すなわち啓示の光が現われるそそら

うすると要一つない空に明るい月の光を見ているかのような感じを

経験する

もっと眠たくなったらタ字に集中しより多くのプラーナが集まりくう

微細な区別する思考がすべて崩壊 し二番目すなわち極端な空 (別名そら

増大の光)が現われる そうすると雲一つない空に明るい太陽の光

を見ているかのような感 じを経験する

とても眠くなったらラ字に集中するそうするとすべてのプラ-

ナが集まり最も微細な区別する思考のほとんどが崩壊し三番目すくう

なわち大いなる空 (別名 達成の光)が現われるそうすると深い雲

一つない天空にすべてを包含する暗闇を見ているかのような感 じを経

験する

最後にフム字に集中している間に眠りに落ちる (または気を失う)

と達成のすべてのプラ-ナと最も微細な区別する思考のすべてが崩くう

壊 し四番目すなわち完壁な空 (別名 生来の光)が現われるそそら そうきoう

う すると夜明けの澄んだ空の蒼等を見ているかのような感 じを経験 したそがれ

太陽月黄昏という三つのけがれのすべてが彼から離れ去るこれくう

らがヨーギーか認識 し修行 しなければならない四つの空すなわち

睡眠の光であるくう

最初この四つの空をすべて認識することはで きないかもしれないが

途切れることのない根気強い修行によってついには認識するようになくう

る四つの空を 「保つ」ことに熟達 していない人は浅い睡眠の間に

41

ヨーガを修行すべきである 熟達している人は深い睡眠のときにその

修行をすべきである 規則正 しいプロセスで光を保つことにまだ熟逮

していない人は逆のプロセスで行なうのが難 しいと感じるだろうす

なわち生来の光から三番目を保ち二番目をそれから一番目の光-(

とであるそれゆえ正 しいプロセスが基本であり非常に重要なので

ある

プラーナの乱れによって光のサマディから出されそうになったら

心臓のチァクラのフム字に集中してサマディをもう一度安定させるべ

きである これがダメなら「少ない」光について隈想すべ きである

「少ない」光から出されそうになったら夢の幻影の身体の修行をしよ

うとすべきであるしかしこれをきちんと行なうためには昼間の修くう

行でプラ-ナを中央気道に集め四つの空を開示できなければならない

この段階に到達 して初めて夜光を完壁に保つことができる修行

の進んでいないヨーギーは一番目と二番目の光は認識できるかもしれ

ないが三番目と生来の光を認識することは極めて困難であろう

寝る前に光を保とうという非常に強い望みを生 じさせ(身体全体

を満たしている)輝 く光を発 している心臓のチァクラにあるフム字に集

中すれば「少ない」光を見る機会は十分にある夢のない浅い睡眠の

状態では彼は心の性質を光 り輝いているが空っぽ (不明瞭さのない

透明)であると見なす意識は目覚めているかのように明噺である

にもかかわらず散漫にする思考を取 り除くことができず光 り輝 く意

識も夢と一緒に現われるもしこれが起こったらまだフム字に集中し

続け光を安定させるために光 り輝 く意識を保とうとすべきである0

深い睡眠のときに光を認識できない人はがっか りする必要はなく

認識するように再度努力するべきである そうすれば徐々にうまく

いくようになる プラ-ナの乱れのために夢が現われたらこれらのヴィ

ジョンがタントラの主神と彼のマンダラと同じであると見なしそのヴィくう

ジョンをもう一度大いなる空に溶け込ませようとする

42

E] 光のヨーガの数え

「r少ない」光は真の陸眠の光ではない」ということを知るべきである

後者は散漫と区別する思考がすべてない第四番目すなわち生来の

光であるが前者は区別する心と散漫が混ざり合った表面的な光でし

かないしかしこの 「少ない」光を安定させ強めることができれば

最終的には生来の光を保つことに成功する 現在のところチベット

のヨーギーの多 くは対応する〝 光を保つ段階に到達することしかで

きない修行のよくでさる者ですら「少ない」光 しか保つことができ

ないそれゆえこの違いを知っているということは非常に重要なこと

である

《三つの基本的な光についての解説》

タントラの教えによると光は三つのグループに分けることができる

① 起源の光

(参 道の光

(参 果報の光

「起源すなわちリアリティーの光」とは人が気づいていようがい

まいが関係なくすべてのときに存在 して」る生来の光である 睡眠のくう

光と死の光はこの種類に属する「道の光」とは空の状態すなわくう

ちプラ-ナが中央気道に集まったときに開示する四つの光または空

を直接悟ることであるこれはまた「区別しない智慧」- 主観 と客くう

観という二元性を超越 している「生まれていない空」を悟 ること-

とも呼ばれる「果報の光」とは覚者の境地という完全で完壁な解脱

の境地である 「二つが一つになった究極の光」を悟ることである

「睡眠の光」は様々なグループに分類することもできる「対象に面

すること」のない深い睡眠において認識されるものは「深い睡眠の光」と呼ばれる 粗雑な対象と微細な対象によって認識されるものは「F少ないJ睡眠の光」と呼ばれるなど

前に夢のヨーガや教えたように修行者は自分に自信があ り「中

43

間の生存」をマスターできるのかをどうかを観察すべきである こう自

閉すべきである

「わたしの今の悟 りで時が来たときにr死の光J をコントロールで

きるのだろうか 」くう

「四つの睡眠の空」をコントロールすることができれば死のときにくう

「四つの空」を認識できると確信を持つことができるo そq)人にとって

は死は道における非常に役に立つ段階である

よってこの光のヨーガの修行によって「生まれ変わり」の世界に

対する執着と「生まれ変わり」の世界における識別は浄化され「自己

を照らす智慧」を悟る「生来の光の智慧の火」によって不純な習慣

的思考をすべて破壊 し「息子の光」と 「母親の光」を一つにし「生ま

れない光」という大いなる全体にすべてを包含する そうすると完全

な 「法則の身体」と 「形状の身体」を達成し「生まれ変わり」の世界

の終わりまで少 しも努力することなしに数え切れないほどの多くの

方法ですべての衆生を助けることができる

44

6]「中川の生存」のヨーガの救え

回 「中間の生存 」のヨ-ガの教え

1「中間の生存」の数え (1)

(死の象徴

〉1形状一茶姿の集積が崩壊 し始めるとき極度な消耗の程度まで弱

きを感 じる地元素が崩壊 し始めると身体は活プJを失う視党器官

が崩壊すると眼球を動かすあるいははっきりと比ることができない

「大きな蚊の智慧」の元素がJiFi壊 し始めると心は大変暗く鈍くなる

2感光の楽fJ-tが崩壊 し始めるとだるく感 じマヒしたような感じ

がする水元菜が崩壊するときは身体内の分泌が止まるO聴覚の機

能が崩壊するとき聞こえなくなるo「平等の智eu の元素が分解さ

れるとIgぴと苦しみの区別がつかなくなる

3 識別の躯村tが崩壊 し始めるといかなる外的な対象も見えなくなる

火元-兼がJuL)壌するときは消化できない鼻が利かなくなり始めると

上部のプラーナが遅 くなり不規則になる映光の感JltLが崩壊すると

においを区別できなくなるO観察の智慧の元素が分解されると死

にかけている者は周りに立っている身内の者を見分けることができな

くなる

4 構成要素の躯積が崩壊するとき何もすることができなくなる

プラーナの元紫が分解するとき十の租雑なプラ-ナが来たところへ

仰る味光の器官が崩壊するとき舌が撞 く厚 くなる味覚の感光

がなくなると異なる味を区別できないO活動の智yi箕の元素が崩壊す

るとき行為することも意志することもできなくなる

4

別の経典によれば死に関する次の教えがある

1地元素が水元素に崩壊するとき外的なサインは自分の身体を動

かせなくなりそしてあたかもすべての支えを失って倒れそうに感

じることである

「お願いだ立ち上がるのを助けてくれ」

と大声で叫びたい内的なサインは意識が渦巻く煙の雲のように現

われることである

2水元素が火元素に崩壊するときの外的なサインはすべての分泌が

乾き切ることであり内的なサインは意識が移動する賓気横のよう

に現われ白い現われの33の邪悪心の識別する思考がすべて静まるこ

とである

3火元素がプラ-ナに崩壊するときは外側のサインは身体の熱が

大幅に減少し一方で指や爪先はしびれて冷たくなることである内

的なサインは意識が蛍の光の薄暗いスパークのようにして現われ

赤い現われの40の愛著の識別する思考が静まることである

4プラ-ナが意識に崩壊するときの外側のサインは死にゆく人の出

息が大変長 くなり入息が大変短 くなることである 内的なサインは

意識がはっきりとして安定したランプの光のように現われ七つの

黒い迷妄の識別する思考がすべて静まることである

経典によればこれらの死のサインは個人によって一つ一つ順々に

現われたりあるいはすべてが一度に現われたりする

微細な元素が崩壊したら死にかけている人は次のような経験をす

ることになるそら

1意識が 「啓示の光」に崩壊するとき雲のない空に浮かぶ月の光のI

ように光を見る

2啓示の意識が 「増加の光」に崩壊するとき夜明けのように赤っぽ

い草色の一条の光を見る

3「増加の光」が 「達成の光」に崩壊すると完全な暗闇を経験 し

46

6] 「中間の生存」のヨーガの数え

意識を失うそら

4この無意識の状態は再び光の中に崩壊 し夜明けの要一つない空

のような- 前の三つの段階の微細なけがれすべてを超越 した-くう

透明なはっきりとした空が現われるこれが真実の 「死の光」あるい

は 「生来の光」である

異なる元素が次から次-と崩壊 したら最終的にプラーナの元素が

心臓のチァクラで意識に崩壊するその後頭頂のチァタラにある白い

ビンドゥが下降しヘソのチァクラにある赤いビンドゥが上昇し二つ

が心臓で一緒になる赤と白のビンドゥが完全に混ぜ合わさったとき

「死の光」が現われる 六つの世界のすべての有情の魂がそれぞれの

生の終わりに一度死の光を見るのだが残念ながら彼はそれを認読

することもつかむこともできない

《「中間の生存」の出現》

それから逆の順序で死の光から達成増加啓示と順に現われる

眠っていたプラ-ナが動き始め達成の光が現われるそしてすぐにそ

れから増加の光啓示の光と続くそれから80の識別する思考が生じ

その結果 「中間の生存」のすべての幻影のような顕現が現われる

ここでよく論議を呼ぶ質問が起こる

「r中間の生存Jの住人の身体と顔はどのように見えるのか」アサンガの兄弟たちによれば彼らは次の転生の姿をしている しか

し他の人々によれば生前の姿に似ているという 「継承の派」のグ

ルたちによれば「中間の生存」の初めのころの段階では「中間の生存」

の住人の顔と身体は生前のものに似ておりそれからそれが徐々に消え

てゆきそして 「中間の生存」の後の段階になれば次に来る転生の現

われをとるこの理論は理にかなっているだけではなく経典とも一致

している 多くの経は「習慣の身体」の 「中間の生存」状態における

存在は生前にならって形作られることを明確に示 している

47

「中間の生存」の住人はすべての器官を完全に備えてお り再び再

生することが定められている場所以外であれば妨害なくどこへでも旅

することができる 彼は 「生まれ変わり」の世界に属する超常的力を幾

分有しており食物の香 りを食べて生き他の同じ 「中間の生存」の住int

人たちを見ることができるなおここから先の内容については一つ

の例にすぎない

もし 「中間の生存」の住人が悲惨な領域に生まれることが定められ

ているのであれば深い暗闘あるいは黒い雨の夜のヴィジョンを見

るだろう もし彼が幸福な領域に生まれるものであるなら月のように

輝 く白い光を見る

別の経典はこういう

地獄に生まれる者たちにはすべてのものが焼けた木のように黒っぽ

い茶色に見える 低級霊域に生まれる者たちは煙色の色を見る天に坐

まれる者は金色の光を見る 形状の要素に生まれる者たちは白を見る

そして非形状の要素に生まれる者たちは「中間の生存」の経験をし

ない- 彼らは死後即座に非形状の要素へ生まれ変わることになる

しかし低い領域に生まれることが定められている非形状の要素の生令

体たちは再び 「中間の生存」を経験するともいわれている

地元素が妨げられたとき「中間の生存」の住人たちは爆発の雷鳴を

開く水元素が妨げられたとき海の波のとどろさを開き火元素のと

き燃え上がる森のうなりを開き風元素のとき大暴風雨の高いヒュ-

ヒューとなる音を開く

三毒- 愛著邪悪心迷妄- は「中間の生存」の住人が自赤

黒の様々な種類の恐ろしいヴィジョンつまり彼を傷つけるために近づ

いてくる恐ろしい幽霊や悪魔として投影された習慣的な思考を持つ国と

なる

「中間の生存」の住人は次のような性質を持つといわれる

① 身体は抵抗を示すことがなく影を作らないそして一瞬のう

48

回 「中間の生存」のヨーガの教え

ちに多くの土地へ旅することができる

② 他の領嘘の生命体は彼の行為を目撃することができない

③ 透視能力とテレパシーを持つo

④ 太陽も月も星も見ない

(9 生来的な心の記録を見て自分が生前行なった良い行為 悪い行

為のすべてを詳しく見る

⑥ 食物は見るがそれが彼に布施されたか捧げられたのでなけれ

ば味わうことはできない

以上のような説明は行なわれたが個人のカルマは決して同じという

ことはなくまた顕現も大変異なっているのでこれらをはっきりと限

定されたあるいは一定不変のものとして受け入れるのは難 しい多く

の点で 「中間の生存」の状態は夢の状態のようであり非常に不安定で

不確かなものなのである

「中間の生存」の生命の最高の長さは7日であるが もしこの期間に

「中間の生存」の住人が転生をしなければ彼は 「死ぬ」あるいは気絶

して第二 「中間の生存」に即座に生まれ変わる このプロセスは7回

繰 り返されることができるので全体で49日となる

「中間の生存」の住人は次に転生する場所を見るや否やその場所

に恋 しでしまう

湿気と温かさによって生まれ変わる者は壇とにおいによって引かれ

る 虫あるいは卵の形に生まれ変わる者は両親がセックスをしてい

るのを見たとき両方の親に対する大きな変著と邪悪心を抱 く 男性に

生まれるものは母を愛 して父を憎み女性は逆となるこの愛著と那

悪心が生 じるや否や「中間の生存」の住人は直ちに気絶 しそれを知

らないで転生する天の一つに生まれるものは壮麗な天国にあるよう

な豪邸と男女の天使を見彼らを望む

悲惨な領域に生まれる者は多くの恐ろしいヴィジョンを見絶望的

にそれらを避けようとする 洞窟や穴や木に逃れようとすれば彼は動

49

物に生まれ変わる もし鉄の家に逃げようとすれば地獄に生まれる0

「中間の生存」の住人が死ぬときはやはり四段階の崩壊のプロセス

つまりプラ-ナの減退から啓示増加達成生来的な光を通過す

る それから逆のプロセスが始まり生来的な光から達成増加啓

示80の識別する思考プラ-ナのエレメント火--と心と身体の

複合体が完成するまで続 く

《「中間の生存」 での機会》くう

死の際で息子と母の空の光が混ぜ合わさるとき識別をする考えと

いう微細なけがれはすべて鋲まる このとき生起と完成のヨーガを敬

得した修行の進んだヨーギーは完全な覚者の境地とその徳を同時に

達成できる かなり修行の進んだ者しかし素晴らしいマハームドラー

を昼夜修行でさる者また死の光を保てる者は「中間の生存」のヴィ

ジョンが現われるときそれを使っで悟りを進めることができる

この世のすべての顕現は実は 「中間の生存」のそれでありすべて

の 「生まれ変わり」の世界の存在は「中間の生存」の存在なのである

誕生と死の間の期間は「生と死の中間の生存」と呼ばれる 眠 りに落

ちたときから目覚めまでは 「夢の中開の生存」死から再生までは 「中

間の生存」そのものである これら三つの 「中間の生存」においてトウ

モと幻身のヨーガ光と夢のヨーガそして 「中間の生存」と変身のヨー

ガの修行が強調されるべきである

眠っている状態起きている状態の両方で見るもの開くもの触

るもの行動するものはすべて「中間の生存」の状態であると考える

べきであるこの教えを繰 り返し続けて修行することは優れた 「中間

の生存」の準備であると認識すべきである

そして死のときが近づいたなら自分の財産 持ち物を三宝に布施

し惜 しみなく布施しすべての執着を切り神聖になされた約束の戒

を厳 しく守 りすべての道に外れたこと罪をザンゲすべきである ま

50

B] 「中開の生存」のヨーガの教え

たもし神聖になされた約束の戒を破ったことがあるならグルあるい

は覚者に再びイニシエーションを与えてくれるように懇願 し破った棉

聖になされた約束の戒を修復すべきである真剣にグルとタントラの主

神に祈 り死の光と 「中間の生存」での幻身を保持できるよう助けを求

めまた法友に頼って死の際で教えを思い出させてもらう

最も修行の進んでいるヨーギーは死のとき溶解のヨーガを行ない

おのずから照らす精髄に集中してそれを死の光に混ぜ合わせる そし

てその光から「風とともにある心」でできた完全な 「完全な楽 しみの

身体」と 「変化身」を生 じさせるよう努力する

マハ-ム ドラーの第四段階に達した非常に修行が進んでいるヨーギー

は死のときに確実に母と息子の光を混ぜ合わせることができる この

ときカルマの身体顕現心のすべてのきずなが切れ覚者の境地の

徳がすべて完成する彼らの心は法則の身体になり身体は智慧の身体

になり土地は完成と純粋さの土地になる

かなり修行の進んでいるヨーギーも最も進んでいる者たちと同じよ

うに修行するべきであるもしこれに成功すれば彼らは 「中間の生存」を通らないで転生できる そうでなければ真剣に覚者の浄土に生まれ

るように祈 り変身のヨーガの教えを適用すべきである

死の光も幻身のヨーガも保持することめできない劣ったヨーギーは

心の集中力を喚起 し確実な理解と揺るぎのない自信を持って教えを逮

用 し死と 「中間の生存」の挑戦に立ち向かう解放を得るために死と

「中間の生存」の機会を利用することができない者はカルマによって

もうー度 「生まれ変わり」の世界に生まれることを強いられる これを

防ぐためには次の指示に従う

「中間の生存」にいる者がその者にとって最 も魅力的な場所に来た

ときそれをタントラの主神のマンダラだと観想する 男と女の性交を

見て愛著と邪悪心が生起 したら自分自身に注意を喚起 してこれが

覚者が現わした父と母の第三イニシエーションだと考える 楽と空の経

51

くう験を受け入れ愛書も邪悪心も幻影で空であると見る

くうこのように空の状態の見解を強調することによって「生まれ変わり」

の世界から永遠に自分を解放できるかもしれないもし 「中間の生存」

にいる者がこれをうまく成し遂げ最初の7日間で再生を逃れることが

でき為ならそれに続 く7日間あるいはその後に同じことを成し遂げ

ることは難しくない彼はタントラの主神の浄土に生まれ道-の帰依

を完成するだろう

もし 「中間の生存」にいる者が覚者の浄土に生まれたいと思うなら

そこに生まれたいという強い願望を培わなくてはならないこれは非育

に重要であるそして変身のヨーガの教えを適用すると一騎のうち

にその浄土に生まれる

「中間の生存」ヨーガの恩恵は次のようにまとめられる

(ni 「法則の身体」は死のときに実現できる

② 「完全な楽しみの身体」は 「中間の生存」で

③ 「変化身」は肉体化するときに実現される

これはまた覚者の三身の成就に導く道とも呼ばれる

2「中間の生存」の教え (2)

《崩壊の諸段階》

人間は25の粗雑な対象- 五つの集積四つの元素六つの感覚要

素五つの対象五つの基本的智慧- が崩壊することによって必ず

死ぬ

死のプロセスには八つの段階がありそれには25の要素の崩壊が含

まれる22の要素は最初の四つの段階の間に崩壊する残 りすなわ

ち識別の集積 意識の感覚 諸現象の性質を悟る基本的智慧は最級

の四つの段階の間に崩壊する

52

B] 「中間の生存」のヨーガの教え

図1 25の粗雑な対象

5つのとらわれfの集報 53の基本的魯魚 四大元素 6つの感覚事案 5うめ対魚

形材 窄準 二 基本的鋲のような智患 也 日の感

覚 形状-容姿感 車 基本的な平等の智

憩 水 耳の感覚 声蓑 壷 基本的な

分析の智患 火 鼻の感覚 香り痕由の構成 基本的な活動を 風 舌

の感覚 味達成する智患 身の感覚 接

触敗 軍 基本

的な諸現象の性質の智愁 意識の感覚図2 8つの崩壊価 白の崩噂空重BO油 填 ー3番白の崩薮 iIi春日重油 墳一J

1 帝敬す二

る奮寮 形状-容姿 感 覚 弛 別 経験の構成

元 素 地 水 火 風博 労要素 T 日の感

覚 耳の感覚 舟の感兜 舌と身の感覚対 慶

目に見える形状-容姿 士PJ 香 り 味と

接触基本地軸 基本的 基本的な 基本的な 基本的な活動を鏡のような智慧 平等の智患 分析

の智恵 達成する智患崩壊寸を5帝P

の崩壊 there4や畢日申申墳 7寧日の崩壊 や番

〈一番目の崩壊〉

最初に形状一容姿の集積の段階の五つの現象が自然に崩壊するす

なわち形状一容姿の集積のような智慧地元素目の感覚生命体の

中にある目に見える形状一容姿である形状一容姿の集積の崩壊の外的I

な印として手足が前より小さくなり身体が弱く力がなくなる

この大きさと力の減少は普通老齢とともに訪れる顕著なかたちである

基本的な鏡のような智慧は鏡に像が現われるのとちょうど向 じよう

に多くの対象が同時に明確に現われる通常の意識であると説明されて

いるこの崩壊の外的な印として視界がハツキリしなくなり暗くな

地元案の崩壊の外的な印として身体が非常に細 くなり手足がだら

んとし身体が地面の下に沈んでいっているような感じがする

沈んでいく感覚は「持ち上げてくれ 」と叫ぶほどである

目の感覚の崩壊の外的な印として日を開けたり閉じたりできなくな

生命体の中にある目に見える形状-容姿の崩壊の外的な印としてつヤ

身体の艶が減少し力が尽きる

この五つの崩壊の内的な印は「屡気楼のような」と呼ばれる青っぽ

い現われが生 じることであるこれは太陽の光が夏の砂漠を打つとき

の水の現われのようなものである

現われは煙の塊にもたとえられるがたいていは零気横にたとえられる

《二番目の崩壊》

その後感覚の集積の段階の五つの現象が同時に崩壊する感覚の集

積が崩壊するときの外的な印は身体の意識が感覚の意識に伴う楽

苦しみ どちらでもない感覚をもはや経験することができないというこ

とである

基本的な平等の智慧は楽 苦しみ どちらでもない感覚を一つの檀

54

回 「中間の生存」のヨーガの教え

類すなわち感覚として心にとめている通常の意識であると説明され

ている

これは多くの同発語を一つの意味を持つものとして心にとめている意識とし

ても表現されている

この崩壊の外的な印として意識の感覚に伴う楽 苦しみ どちら

でもない感覚をもはや心にとめることができない

水元素の崩壊の外的な印として唾液汗尿血液精液が干上が

口鼻舌喉が干からび歯にはカスが生じる

耳の感覚の崩壊の外的な印として外的 内的な音がもはや聞こえな

生命体の中に含まれている音の崩壊の外的な印として耳の内側の

「ur」という音がもはや生じない

この五つの崩壊の内的な印は「煙のような」と呼ばれる現われが生

じることである これは煙の塊の中にある煙突からうねって出てい

る煙に似ている

《三番目の崩壊》

その後識別の集積の段階の五つの現象が同時に崩壊する 識別の集

積の崩壊の外的な印として両親のような親しい人のことをもはや気

にとめなくなる

基本的分析の智慧は親しい人の個々の名前や目的などに気をとめ

る通常の意識であると説明されている

この崩壊の印としては自分の両親の名前すらもはや思い出せない0

火元素の崩壊としては身体の温かさが減少しそこから食べ物や飲

み物を消化する力が失われる

鼻の感覚力の崩壊の外的な印としては鼻からの空気の吸い込みは弱

くなるが吐き出しは強く長くなり息はまるで一つ一つ積み上げられ

55

ているかのようである

生命体の中に含まれているにおいの崩壊の外的な印としてはいいに

おいも悪いにおいも喚ぐことはできない

この五つの崩壊の内的印は「蛍のような」と呼ばれる現われが生 じ

ることであるこれは煙突から上る煙の-吹きの中に見られる赤いすす

火の粉または穀物を妙るために使われるフライパンの底の煤につい

た赤い火の粉のようである

《四番目の崩壊》

その後経験の構成の集積の段階の五つの現象が同時に崩壊するこ

の集積の崩壊の外的な印は動き回るというような肉体運動をすること

ができないことである

基本的な活動を達成する智慧は今生および来生の外的 世俗的な

活動や目的などそしてまたそれらをどのようにして達成するのかを

心にとめている意識であると説明されている

風の元素の崩壊の外的な印としては10の風- 粗雑な生命を運ぶ風

など- がその住みかから心臓に移 り息が出たり入ったりしなくな

舌の感覚力の崩壊の外的な印としては舌が太 く短 くなりつけ根が

青 くなる

生命体に含まれる味の崩壊の外的な印としてもはや六つの味 (甘さ

酸っぱさ苦さ渋さピリッとした塩辛さ)を経験できない

この時点で身の感覚と接触も必ず崩壊するのでその崩壊の外的な

印としていかなるなめらかさも租さも感じることができない

この七つの崩壊の内的な印は「燃えるバターランプのような」と呼

ばれる現われが生 じることである これはバターランプがまさに消え

んとするとき炎がパチパチするようなものである

56

E] 「巾問の生存」のヨーガの教え

「崩壊の意味」前の元素がどのようにして後ろの元素に崩壊 していく

のかについていうと地 水 火 風という順序で前の元素と関係の

ある風の意識の基礎として働 く能力が撤退し後の元素の意識の基礎

として働く能力がより顕現するのである これは前の元素の後の元莱

-の崩壊と呼ばれているがある一つの元素が別の元素の性質を持つよ

うになるということではない

地が水に崩壊するということは地の風の意識の基礎として働く能力

が退化しそのときに水の風の意識の基礎として働く能力がより顕現

するようになるということを意味するこのようにこれは前者の舵

力が後者の能力へ移動するようなものなので地が水に崩壊するといわ

れているが通常の地が通常の水に崩壊することではないこれは他の

崩壊にも当てはまる

《五番目の崩壊》

四つの元素が崩壊した後意識の集積の段階にある五つの現象が段階

的に現われなくてはならないこれらは80の表示的概念の心輝 く白の

現われの心輝 く赤い増加の心輝 く黒の達成間近の心そして死の

クリアライトの心である

80の概念は三つのグループに分かれ33が白い現われの心を表わし

40が赤い増加の心を表わし七つが黒い達成間近の心を表わす 最初の

グループの概念は対象の乗 り物として働 く粗雑な風の動 きに関係 し

よって白の現われの心を顕現として経験 していない者にとっては

その乗 り物として働く風が赤い増加の心そして黒い達成間近の心と

比べていくらか粗雑な動きをしていると感じられるこの白い現われ

の心に関する推論ができるのは最初の概念のグループが微細から釈

雑へと反対の順序で進んでいるときの白い現われの心の痕跡あるい

は結果だからである

57

この33とは

1大きな欲望の欠如 心は対象を欲さない

2中くらいの欲望の欠如

3小さな欲望の欠如I

4心の行き来 心は外的対象-と行ったり内的対象-帰ったりする

5大きな悲しみ 快い対象と別れることに対する心の苦痛

6中くらいの悲しみ

7小さな悲しみ

8安らぎ心は安らかにとどまる

9概念化 対象のまぶしさによって興智した心

10大きな恐れ 不快な対象に出合ったことによって生み出される恐れ

ll中くらいの恐れ

12小さな恐れ

13大きな執着 快い対象に執着すること

14中くらいの執着

15小さな執着

16とらわれ 愛欲界の対象に完全にとらわれた心

17不善あるいは非知識 善行に対する疑念

18飢え 食べ物を欲すること

19渇き飲物を欲すること

20大きな感覚 快感痛みどちらでもないという感覚

21中くらいの感覚

22小さな感覚

23知者の概念

24知ることの概念

25知られる対象の概念

26個別の識別 何がふさわしく何がふさわしくないかを分析する心

27恥 自分自身が同意しないあるいは宗教的な禁止によって

58

固 「中間の生存」のヨーガの教え

誤った行為を避けること

28慈悲 苦悩からの離別を願うこと

29哀れみ 観察の対象を完全に保護する心

30美 しいものと会いたいと欲すること

31不安 とらわれた心確信がない

32蓄積 所有物を集める心

33嫉妬 他の繁栄によって乱れた心

二つ日の40の概念は対象の乗 り物として働 く中くらいの風に関係す

るよってそれを経験 していない者にとっては赤あるいはオレンジ

の増加の乗 り物として働 く風が自あるいは黒い現われと比べて中く

らいの動きをしていると感 じられるつまり心がより微細になるにつ

れて心の二元性がより少なくなりつつあるということであるこの赤

い増加の心に関する推論ができるのはこの概念のグループが反対の順

序で粗雑へと進んでいるときの赤い増加の心の痕跡あるいは結果だか

らである

この40の概念とは

1欲望 まだ手に入れていない対象に対する執着

2愛著 手に入れた対象に対する執着

3大きな喜び 快い対象を見て喜ぶ心

4中くらいの喜び

5小さな喜び

6うれしさ 欲 した対象を達成 したことによる満足

7歓喜 欲 した対象を繰 り返 して経験する心

8驚き以前生起 しなかった対象について考えること

9興暫 快い対象を知覚 して散漫になった心

10満足 快い対象に対する満足

ll抱擁 抱擁 したいと欲すること

12キス キスしたいと欲すること

59

13吸う吸いたいと欲すること

14安定 変化 しない連続の心

15精進 善に向かう心

16プライド自分が優れていると思う心

17活動 活動を成し遂げることに関係する心

18強盗 富を盗みたいと欲すること

19力 他の軍隊を征服したいと欲すること

20熱意 善の道を修習する心

21大きな困難に対する従事 倣慢さによって悪行に従事すること

22中くらいの困難に対する従事

23小さな困難に対する従事

24激しさ理由もなく優れた者と議論したいと欲すること

25戯れ 魅力的な者を見て戯れたいと欲すること

26怒る傾向 憤慨の心

27善 善行に対して努力したいと願うこと

28はっきりとした言葉と真実 他が理解できるようにそして自

分の事実の識別を変えないで話 したいと願うこと

29非真実 自分の事実の識別を変えてから話したいと願うこと

30確信 非常に安定した意図

31非仮定 対象を保持 したいと欲さない心

32寄贈者 所有物を与えたいと願うこと

33熱心な勧告 怠惰な者に宗教の実践をするように勧めること

34英雄的行為 煩悩のような敵を克服したいと願うこと

35-恥知らず 自分が同意しないあるいは宗教的な禁止によって非

行を避けないで悪行に従事すること

36欺き偽善によって人を欺くこと

37キツさ鋭い良心

38悪徳 邪見解に慣れた心

60

6] rFP問の生存」のヨーガの教え

39非優 しさ他を傷つけたいと願うこと

40不正 不正直

三番目の七つの概念は対象の乗 り物として働 く弱い風の動きに関係

するよって黒い達成間近の心に関してそれを経験 していない者に

それを示す働きをする これはこの概念のグループが反対の順序で釈

雑へと進んでいるときの黒い増加の心の痕跡あるいは結果だからであ

この七つの概念とは

1忘れっぽさ衰えた注意力

2誤り水を寮気樺と思うことなど

3しゃべらない しゃべりたくないと思うこと

4意気消沈 悩む心

5怠惰 善に対する熱意のなさ

6疑念

7中くらいの欲 愛著と邪悪心が同じくらいの心

80の表示的概念とその乗 り物である風は輝 く白い現われの前に崩壊

しなくてはならないなぜなら理解の様式と現われの心のそれは不

一致だからであるまたこの二つの間には粗雑さと微細さに関して大

きな違いがあるので80の概念のような粗雑な心は白い現われのとき

には存在できない80の表示的概念とその乗り物である風が輝 く白い

現われへと崩壊するとき燃えているバターランプのような現われが坐

起する80の表示的概念がその中に崩壊 してしまったときの現われくう

の心自身の印は非常に明るい透明さと空の現われおよび月の光が

充満したけがれのない秋の夜空のような白い様相の光の現われである

この現われの原因に関していえば心臓から上の左右両方の気道の風

がその上の開口つまり頭頂から中央気道に入ったからであるこ

の力によって頭頂の緒がゆるみ父から得た音節ハムが逆さになった

相である [皇 ]白いビンドゥが水のような性質を持っているがゆ

61

えに下に下がるそれが心臓のところにある左右の気道の大童の円

の緒の上に来ると輝く白い現われが生起する このようにこれは

外側から差した月の光などの現われではないのである

これが現われと呼ばれるのは月の光のような現われが生起するからくう

であり空と呼ばれるのは80の概念とその乗 り物である風が存在 し

ないからである

〈六番目の崩壊》

この後現われの心とその乗り物である風が増加の心に崩壊する0くう

増加の心が生起すると空であり 「空っぽ」であるが前よりももっ

と澄んだ赤またはオレンジの現われが太陽の光の浸透したけがれのそら

ない秋の空のように輝く

この原因に関していえば心臓から下の左右の気道の風がすべて管

骨の一番下あるいは性器のところの開口を通って中央気道に入るか

らであるこの力によって宝石 (性器)の中のチアクラの結とヘソ

のチァタラの結が徐々にゆるむこれによってヘソのチァクラの真ん

中にある縦一本の線の短いア [A]の形で存在 している母から得

た赤いビンドゥが上に上がる赤い現われは心臓にある六重の円の

左右の気道の緒の下まで上昇する よってこれは外側から輝 く太陽

の光の輝きなどではないのである

これが赤い現われと呼ばれるのは太陽の光のように鮮やかであるかくう

らで「非常に空」と呼ばれるのは現われの心とその乗 り物 として働

く風が存在しないからである

《七番目の崩壊》

この後増加の心がその乗 り物である風とともに達成間近の心に

崩壊する 最初夜の初めのような濃い闇が浸透 したけがれのない秩そら

の空のような様々な黒い現われが生起する

62

団 「中問の生存」のヨーガの教え

中央気道の中の上と下の風は心臓に集まっておりこの力によって

心臓のところにある左右の気道の六重の円の結がゆるむこれによって

逆さになった音節ハム [卓 ]の様相上の白いビンドゥが降り下の縦

の線の様相の赤いビンドゥが昇る これらは心臓のところの中央気追

の真ん中で子音で終わる (閉じた箱の)様相で存在している赤と白の

不滅のビンドゥに入るこの出合いによって達成間近の輝 く黒い現われ

が生起する このようにこれは外側からやってくる閲の現われ等の

ケースではないのである

これが 「達成間近」 と呼ばれるのはクリアライ トに近いからでくう

「大きな空」と呼ぼるのは増加の心とその乗 り物 として働 く風が存

在 しないからである

達成間近の心の最初の方では対象の感覚があるしかし最後の方

では心は沖象に注意 しておらず闇に困惑して気を失って無意識に

なりそうであるその後非常に微細な風と心から偶発的に生起するす

べての風と心が止まる

注意力のない達成間近な心の最後の部分は普通の状態で初めから

顕現せずに存在 していた非常に微細な風と心の注意力が活性化するま

で続 く これが起こると死のクリアライトが現われる

輝 く白い現われの心の定義は

① 概念の崩壊によって起こりその動きすなわち回復まで続きそら くう

② 月の光の浸透したけがれのない秋の空のような輝く白い空の

現われが現われ

(卦 何の租雑な二元の現われも現われない心の意識である

80の概念は崩壊しているが現われの心は概念的であるOより微細な多様性はあ

るが二元である散漫ではないが心象的な要素がありゆえに概念的である

一方クリアライトの心は完全に非概念的で非二元である

現われの増加の心の定義は

(》 概念の崩壊によって起こりその動きすなわち回復まで続 く

63

そら

(参 太陽の光の浸透したけがれのない秋の空のような輝 く赤い空の

現われが生起する

(卦 どんな粗雑で二元の現われも現われない心の意識である

達成間近の心の定義は int

① 概念の崩壊によって起こりその動きすなわち回復まで続くそら

(参 夜の初めの濃い闇の浸透したけがれのない秋の空のような輝くう

く黒い空の現われが生起する

どんな二元の現われも現われない心の意識である

《八番目の崩壊〉

達成間近の心がクリアライトに崩壊すると注意力のない達成間近

の心の二番目の部分が一掃される粗雑な二元の現われがみじんもないくう

明るく透明な空の現われが現われる これは三つのけがれすなわち

月の光 太陽の光 闇のない自然な秋の夜明けの色のようであるこくう

の現われは直接に空を認識するサマディの意識のようである

クリアライトの現われの原因は白と赤のビンドゥがそれぞれ心臓で

白と赤の不滅のビンドゥに溶解し中央気道のすべての風が非常に級

細な生命を運ぶ風に崩壊するからであるこれによって最初から顕現

しない状態で普通に存在していた非常に微細な風と心が顕現しそれ

によってこのような現われが現われるよってこれは外側からの空っそら

ぽの空のような現われのケースではない

これは「死のクリアライト」そして80の概念現われ増加達成くう

間近がなくそれを乗 り物とする風もないゆえに「すべて空」 と呼ば

れる これは実際の死である

これは基本的な真実の身体である真実の身体へと変化していくため

の浄化の土台であるがゆえにそう呼ばれる「空っぽ」は基本的な自然

の身体と呼ばれるそしてそれを対象としてとる心は基本的な智慧を

認識す _-真束の身体と呼ばれる

64

固 「中間の生存」のヨーガの教え

ほとんどの人間はクリアライトに3日とどまりそれから白と赤の構

成要素の印が起こる

血と癖が少 し鼻と性器から現われるこれは心臓で崩壊 したビンドゥの浄化 さ

れなかった部分である

しかし肉体的な構成要素が病気によってひどく消耗している場令

には何日経っても赤と白の構成要素の印は起こらない

このような人は一日もクリアライトにいることはないかもしれない

また高いあるいは低い悟 りを持つヨーギーの場合にはクリアラ

イトと真実の身体を混ぜ合わせることができこの状態に普通よりも長

くいたりまたその期間を短くしたりすることができる

65

固 変身のヲ-ガ (意識を移し変える)の教え

変身のヨーガ (意識を移 し変える)は意識を覚者の浄土にある

いは高い誕生の世界に運ぶために編み出された数えである死の光

および 「中間の生存」の幻身を保つことのできる修行の進んだヨーギー

にとってはこのヨーガが必要であるoこれは非prime削こ重要であるO生起

のヨーガを取得 した者そしてある程度プラーナとナ-ディーそして

マハームドラーの見解を取碍 した者がこのヨーガを修行するのに適し

た者であるOこれを行なうことができない省も少なくともカルマの法

則に強い信を持ちこの修行の意味とプロセスを完全に理解すべきである

そして先に述べた壷の呼吸と ト〉モが鞭FJlなくできるようにな

らなくてはならない

(変身のヨーガの修行の仕方

)変身のヨーガの観想と訓練は次のように行なう

自分自身のタントラの主神の身体の中に中央気道を観想 し八つ

のフム音節が身体の八つの出口 (二つの耳二つの目_hLロ肛門

性器)をそれぞれ預っていると観想するoこれは唐瓢がこれらの門

から出ていかないようにするためである そ

らそれからタントラの主 神が自分の前方上の空に座っていると観想

するそしてブルーのフム字を心臓のチアクラに観想し五色の光を放

っていると観想する次に壷の呼吸を維持しその力を使って7ム字杏l=こ

中央気道を通 して「神聖天への開稚 (ブラフマランドラ)」まで一気

に打ち上げるそして同時に大きな声で 「ヒクリ と叫び打ち上げる力

6

回 変身のヨーガ (意紙を移し替える)の教え

を強めるフム字を 「神聖天への開溝」に一秒保ち優 しく 「カ」 と

ささやいてそれを心臓のチアクラまで降ろす止める前にこれを7

回繰 り返しそしてまた始める 数回行なったら走りながら 「ヒク」そら

と7回叫んでフム字を身体の外に出し自分の前方上の空にいるタン

トラの主神の心臓に入れる そして優 しく低い声で「カ」と7回続け

て繰 り返すこのようにしてフム字を自分の心臓のチァタラに返す0

これを1日に4回行なう者は数日後に次のような経験をする-

頭頂がひどくかゆくなり熱 くなるそして真ん中に盛 り上がりがで

きそこから黄色の液体が分泌されるもしこれらの症状が起こった

ならこれが成就の印であると思ってよいこの後この修行をやめ

一カ月に1回か2回行なう しかし頻繁に覚者の浄土に生まれるとい

う強い発願を行ないそこに行く確信と望みを強める

《変身のヨーガの応用》

死の印がすべて現われ命を延ばすことがこれ以上できない場合変

身のヨーガを行なうまだ死ぬ時期が来る前にこれを行なう者は大き

な罪を犯すことになり地獄に落ちる

死の際のこのヨーガのテクニックは先に述べたものと同じである0

一つの違いは中央気道の上部と 「神聖天への開溝」を非常に大きく

そしてふさがれていないと観想することである

ここでフム字を心臓のチァクラに観想し全力を使って 「ヒク」 と

叫ぶ瞬時にフム字は中央気道を上がり「神聖天への開溝」を通ってそら

あっという間に自分の眼前の空にいるタントラの主神の心臓に達する

もしこのときにすべてが暗くなりプラ-ナが吹き出し頭頂がかゆ

く痛 くなるならこれは身体を抜け出して覚者の浄土に行 くという

確実な印である もしこのような印が現われない場合にはフム字杏

降ろし休んでからもう一度 トライするこの印が現われたら「ヒクリ

と21回から25回叫び続ける そうすれば絶対に覚者の浄土に生まれる

67

友人親戚など死にかけている人につき添っている人は骨変身

のヨーガの教えを思い出させその確信と倍を強め彼のために祈 り

彼を助ける

生きている間このヨーガを修習する機会のなかった者は次のようI

にする

死が近づいたなら祈 り供物を捧げザンゲし覚者方の前で願い

を言う 覚醒の心を生じさせすべての邪悪な想念を断ちすべての執

着を切るライオンの横臥位になる覚者の浄土に生まれたいという真

剣な願いを生じさせ変身のヨーガの教えを適用するこれを知らない

者は知っている者に簡単に話してもらう そのような人もいない場令そら

には単に自分の前前方上の空にいるタントラの主神の心臓に集中

する そして「ヒク」と21回叫び続ける このようにして意識を覚

者の心臓に放 り投げる

もし死につつある人の頭を優しくなで「メンラ (薬師愛欲神)」と

繰 り返すなら8人の到達其智運命魂方がやってきて死につつある人

の意識を覚者アミタ-バの西の浄土に導いてくれる

動物が死んでいる場合には「ラトナクータ」を繰 り返すその動物

の意識は高い世界へ生まれる

死の光と 「中間の生存」の幻身を認識できないけれども高い世界に

生まれるために変身のヨーガに頼る者は三つのグループに分けられ

る 覚者の浄土に生まれ変わる有名なヨーギーはそこで簡単に究極の

解脱を達成する 普通の者は法則とヴァジラヤーナが普及している場

所に生まれることができ数生で覚者の境地に達する劣った者はこ

のヨーガによって大きな死の恐怖を避けることができ「中間の生存」

と恐怖から逃れ幸福な場所に生まれ変わりいずれは解放を達成する

68

h主釘

rcて

B] 熱あるいはトウモヨーガの教え

の経典に書かれている様々な肉体的行法を学び実践すべきなのである

院想の初めと終わりには熟のヨーガの基本的な行法である 「ナ-ロー

パの六つの循環の修行」に特に注意を払わなければならない

さて熟のヨーガのための堅固な土台を築くために以下のような修

行に重点を置 くべきである

床に足を組んで座 り幌想中に身体を安定させ腰と膝をしっかりと

固定するために綿の帯を縛る

前に説明したように 「七つからなるヴァイローチャナの座法」で座る

これでいつでも壷の呼吸の行法が始められるがただしおなかがいっぱ

いであったり空きすぎているときあるいは真昼や真夜中に行なうべ

きではない最も良い時は息が両鼻孔をむらなく一様に流れる時であ

るよって呼吸が一方の鼻孔から他方へと移動するとき修行を始め

ると両鼻孔で呼吸のバランスがとれるので都合がよい

観想を行なう場合はこれはナ-ディーに向けられる努力を変えるこ

とはないがヘソの下の三つの気道の交差点にトウモの炎を見ることに

もっと力点が置かれなければならないこのトウモの炎は小さなチベッ

ト文字の 甲a字 [q]に似ている (あるいは卵型かアーモンドの

形をしてねじれた針や細いコルクねじのように先が細 くなっている

鋭くて幅の狭い舌を持った炎である)そして赤っぽい茶色をしてい

て激しい熱さでうねっており身体に行き渡るすべてのナーディーの

中に熟と楽を作 り出すことができる

「入息」と 「充満」のときは空気が左右の気道を流れ落ちそして

ふいごから出る風のようにトウモの炎をあおり立て猛烈な熱を生じさ

せると想像 し「溶解」のときは身体の中にあるすべてのプラ-ナが

トウモの炎に集まりその中に蒸発すると想像する 「発射」あるいは

「出息」の間は トウモは中央気道を通って上昇する

トウモの炎は熱のヨーガの土台である よって熟を実際に生じさ

せるために非常にはっきりと観想 しなければならない実質的な進歩

9

を望むならばまずその前に安定した鮮やかなトウモの観想を確立し

なければならない

最初は燃え上がるトウモの舌を指幅 1本分以上の高さに観想するべ

きではないそれから徐々に高さを指幅 2本3本4本分と増やしてI

いくのであるこのトウモの燃え上がる舌は細 くて長くねじれた針

あるいはブタの長い毛のような形をしている

それはまた四元素の四つの特性である地の堅さ水の湿気火の

暖かさ風の動きやすさをすべて備えているがその傑出した性質は依

然その偉大なる熱すなわちプラ-ナを蒸発させ楽を生み出す熟の中

にある

以上の教えに従うヨーギーは トウモのヨーガのための堅固な土台を

作 り熟と楽を生じさせることができるはずである

人によっては熟のヨーガの修行を行なうときはまた「四つのナ-

ディーの輪」に四つの基調音節を観想するべきであるともいうこれは

ヘ-ヴァジラと 「上楽」のタントラに説明されているが六ヨーガのこ

とが昏かれたものの中にはほとんど見られない

Bさらに進んだ修行

上述の教えはすべて初歩的基本的な実践に向けて述べられたもの

である今度は以下の点に特に重点を置いてさらに進んだ修行を級

1トウモすなわち熟を増大する方法

2楽を増大する方法

3非識別を増大する方法くう

4楽と空のサマディを進歩させる方法

5トウモの修行で障害を克服する方法

10

E] 熱あるいはトウモヨーガの教え

1トウモすなわち熟を増大する方法

熟を増大させるためにヨーギーは トウモの炎の舌を指 8本分の幅

まで伸ばす依然として集中の中心は本来の トウモそのものにつま

り炎の舌が生じた源にある 次に炎の舌が心臓喉さらには演

頂のチァクラにまで上昇してゆくところを観想する 中には トウモは

喉のチァクラより上方に観想すべきでないという者もいるがここで問

題にしているのはより多くの熟を発生させることなのでこの観想で

構わない

引き続き全身くまなく大小長短のいかんを問わずすべてのナ-

ディーに トウモの炎が広がってゆくと考えるこうして身体全体は

燃え盛る火の玉となる この隈想の終わりには炎はすべて主要なトウ

モに撤退する

もしこの実践を行なってもまだ熟を生じることができないとするな

らあるいは身体の一部分にしか熟を生じることができないとするな

ら以下の行法を試みるとよい

足を組んで座 り両腕で両膝を抱 くそして下腹部を右回り左回

りに何度も回転させながら壷の呼吸を保持する 腹部を突き出したり

引っ込めたり何度も繰 り返す他より冷えている部位を重点的に身

体をこする熱を増大させるために同様に体を使った他の行法を行な

うこれらはすべて呼吸を保持している間に行なわれる 体中を勢いよ

く荒れ回る大きな炎を観想 しても熱の増大は増長されるが最も重辛

なことは トウモの炎が依然として中央気道の内部で燃え盛っている

と考えることである

激しい壷の呼吸や身体運動などのような活動的な行法は速やかに熟

を発生させることが可能であるがこのようにして生み出された熟は安

定せずあまり長く続かないしたがってこれによる利益は非常に小

さい しかし徐々に着実にトウモの熟を生み出すことができるならば

この熟は決して減少することはなく測り知れないほどの利益が得られ

ll

たとえひどい寒さでも毛皮類は身に着けるべきではない非常に普

いときでも決して裸になってはならない同様に火の近くに寄った

り照 りつける太陽に身をさらしたり大きなラッパを吹いたり口で

呼吸 してはならない「常に安定した壷の呼吸」を絶えず実践 し質の

良い栄養のある食物を取 り自己のビンドゥを注意深 く守るべきである

集中的な熟が身体のある部分体中あるいは肉と皮の間に発生し

たならこれは火のプラ-ナが突然燃え出した徴候である しかしこ

の熟は安定せずすぐに尽きてしまうのでこれには注意を向けずへ

ソの創 り変えるチァタラの部位の トウモに集中しプラ-ナを中央気道

に導 くよう心がける

もし至福感を伴う熱「エクスタシー」の熟が徐々に増大 し体中に

広がり始める一方でその熟をヘソの創 り変えるチァクラに感 じたなら

これこそ本物の トウモの熟でありそれによって赤と白のビンドゥか

ら生み出されるものが増大すると理解する

これらの教えに従いながらまだ トウモを起こすことができない場令

にはウインドトレーニング〝 をしっかり行なうべきである

2楽を増大する方法

(腿のつけ根に押 しつけた)左足の畦を (ビンドゥを漏らさないようかつやくさん

に)旺門の括約筋の下にぴったりと当てがい地面に座る 逆さまに

なったサンスクリット語の音節ハム (Ha血)字 [皇 ]に体現化された

白いビンドゥを観想する 大きさはエンドウ豆ほど色は雪のような白

形は丸く輝きながら光を放ち頭頂のチァクラに位置している同樵

に トゥモの炎その先端は針のように細いが猛烈に熱い炎をヘソの

創 り変えるチァクラに観想 しその炎が中央気道の内部で貫 く熟を栄

生し始めると観想するその結果頭頂のチァクラの白いビンドゥが港

け出して滴 り落ちる

12

B] 熱あるいはトウモヨーガの教え

このようにビンドゥが溶けることによって大いなる楽が生み出され

る この楽を生み出す修行では空気を吸い込んでヘソの下方で トウ

モの熟をあおる交替に トウモの熟は頭頂のチァクラの白いビンドゥ

を絶えることなく溶かしひっきりなしに (無尽蔵に)ビンドゥを喉の

チァクラに滴らせそこからすべてのナ-ディーにゆきわたらせるO

全身に満ちる大いなる楽と熟はこのように生み出されるそして滴

り落ちるビンドゥの絶え間ない流れはへソのチァクラまで広が りこ

のチァクラでさらに大きな楽が生み出される

この観想によってもわずかな楽 しか生 じない場合は以下の修行に

重点を置 く

針のように細い トウモの炎がへソから上向きに頭頂のチァクラまで

伸び白いビンドゥに触れそれを溶かし頭頂のチァクラのナ-ディー

にゆきわたっていると観想する 同時によりいっそう多 くの楽が生み

出されたと考える その後この楽に満ちた経験にほんの少 しの問集

中する このようにしてビンドゥが滴 り落ち「四つのナ-ディーの

輪」すべてにゆきわたると観想する

この後白いビンドゥが頭頂のチァタラに戻ることを観想することに

よって「逆向きの運動」が適用されるビンドゥの下降と上昇の両方

が額繁に実践されるこれに加えて白いビンドゥとトウモが一つに混

じり合い無数のナ-ディーを通 して全身に広が りそうして大いなる

楽を生 じると観想する滴 り落ちる白いビンドゥが トウモの炎の上に

落ちると後者の炎は最初の大きさに減少 し白いビンドゥが上昇する

と トウモもそのあとを追いかけ頭頂のチァタラまで達する

「溶解」と息を吐き出すプロセスのとき背骨は真っす ぐに保たれ

結合 したビンドゥは適切な体の動 きによって全身に広がる

このように実践 してもなお楽を生み出すことができないならば吹

に中央気道の下方部分すぐ下の性器までの部分を観想 し大いなる

楽のチァタラとその32本のナ-ディーを喋想する次に白いビンドゥ

13

が間断なく性器に滴 り落ちそのナーディーを通じて広がると観想する

その結果大いなる楽が生み出される この後ビンドゥを高いチァク

ラに引き上げるための付加的な逆向きの運動を適用する

これらの方策によっても依然として大いなる楽を生み出すことが

できないならば「智慧の母のムドラー」を適用する- つまり白

いビンドゥを溶かすために呼吸を使ってトウモの熱を刺激 しながら

ダーキニーとの性行為を観想するなどの方法がある 日々の修行では

「四つのナーディーの輪」が使われる楽を増大させる場合にのみ大

いなる楽のチアクラ (秘密チァクラ)が加えられ智慧の母のムドラー

が使われる

これによってもビンドゥを保つことができなければ力強く下方の

プラ-ナを引き上げ肛門括約筋を収縮させビンドゥが頭頂のチァク

ラから下降していることを観想するあるいは他の逆向きのステップを

とる この後すぐに適切な身体の運動を数回行じビンドゥを身体中

に広げそれから輝 く心の精髄についてしばらく隈想する

ここで楽の経験についてのコメントが幾分必要となろう

一般的にいって楽の経験は四つのカテゴリーに分けられる

① 全身が柔らかくなめらかになっていくと感 じ何かに触ると喜

びと心地良さの感覚を経験するならばこれは身体の多くのナ-ディー

が 「調御された」という印であるこの種の楽はこのため 「ナ-

ディーの楽」と呼ばれる

② もしかゆいところを掻いたときのように身体のある部分にデ

リケー トな快感を感じるがこの快感が瞬間的なものですぐに潤

えるなら「プラ-ナの楽」を経験 したといわれる

(卦 もし温かさとエクスタシーの感覚が全身あるいは特定の部分

に生じるならばこれは赤いビンドゥが増加することによって生み

出された楽である

14

B] 熟あるいはトウモヨーガの教え

④ 楽の感覚が性行為における楽のように強烈で体全体に満ちて

「性欲的」であるならばそれはビンドゥを溶かす トウモの炎に

よって生み出された楽である これは強烈さに応 じて三つのグ

ループに区分される

(1) 楽と性欲がとても激 しく耐え難いためビンドゥを保持する

ことが非常に困難であると感 じられる場合これは 「男性の楽」

と呼ばれる

(2) 楽と性欲は強烈だが上述の場合ほど強くはなくビンドゥを

コントロールすることが少 しは容易であると感 じられる場合そ

れは「女性の楽」と見なされる

(3) もし楽と性欲が上記の場合ほど強くない場合はビンドゥを

コントロールするのは簡単なはずであるこの場合にはこれは

「甘露の楽」と呼ばれる

これらの楽はすべて トウモの炎がビンドゥを溶かすことによって坐

み出されるものであるがプラ-ナが中央気道に入 り溶けるときに生

み出される楽ではないということを覚えておかなくてはならないこれ

については後で詳 しく述べる

エクスタシーを経験 している間ビンドゥを保持することは非常に重

要なのでここでいくつかの注意をしておくべきであろう一般的に

ほとんどの人は「ナ-ローパの六つの運動」などを行なって三つの

気道と四つのチァクラをはっきりと観想すればビンドゥを保持するこ

とができるはずである しかしビンドゥが非常に気まぐれでコント

ロールが難しく楽を増大する修行の間にビンドゥの流れを保持できな

い人もいるこういう場合には「トラの身体の動き」「象」「亀」「ライ

オン」などの特別な運動を行なうとよいこれらの運動はビンドゥを

保持 し抑え広げるための運動だからである

15

3非誠別を増大する方法

グル方によると非識別の経験を深めるためには トウモによって坐

み出された楽の性質および心とその顕現の性質を注意深 く観察しな

くてはならないすべての事象の空性を見るように努めできる限り長I

く原初の状態にとどまらなくてはならない楽のヨーガを修習するにあくう

たっては楽と空の状態を混ぜ合わせるように努めるこれが非識別の

一般的な修行であるくう

すでに空の状態と心の精髄を悟った者にはこれらの数語で十分で

ある しかしそうでない者のために次の事柄がつけ加えられる

非識別の洞察を深めるためには隈想時間の半分から3分のZをこれ

に当てるナーディーあるいはビンドゥは観想せず壷の呼吸もそれくう

に類似したものも行なわないただ空の観察に集中する サマディにおくう

いてある程度の安定をすでに得ているならその力を空の状態の観察

を進めるために適用する そうでない場合はプラーナ-ヤーマその他

によって安定した隈想を得る なぜならサマディが安定していないと

自我の心を効果的に観察することができず非識別の状態に到達できな

いからである

この後形状を越えたサマディに到達するために「突然自由にし

突然油断なく気を配らなければならないl」という方法を適用する そし

てこれによって以前より深く心の本質とその働きを観察するここくう

で理解することのできない心の精髄がすべての概念化を超える 「輝 く空

である全体」と認識しすべての顕現と絶えず変動する想念それ自体がくう空であると悟 りこれによってすべての疑念と恐れから完全に解放さ

れる

またヨーギーはどのように心が生起しとどまり消えていくかくう

を観察しこのプロセスを非常に親密に感じるように努める 空が音

顕現輝きと同一一であると観る修行もまた大変有効である

幌想時間の3分の lは「柔らかいタイプ」の壷の呼吸およびマハー

16

E] 熟あるいはトウモヨーガの数え

ムドラーに当てる陰想の後にも意識性を生き生きと保持するよう努

めすべての経験を道に照らし合わせて確認する

くう4楽と空のサマディを進歩させる方法

くうでは「楽と空のサマディを進歩させる方法」について簡潔に説明し

ようくう

この完成のヨーガの修行をするということは自己が空の状態を悟る

ことと トウモによって作られる四つの楽を混ぜ合わせることである0くう

自己の心を楽と空の経験に投入させながらプラ-ナとナ-ディーとビ

ンドゥを使って修行することは解放と解脱の状態への最も早い方法で

ある しかし最初に安定した楽を引き出し最も密接にそれを味わいくう

観察しそれを空の状態と同一視しなければならない

例えば溶けるビンドゥが頭頂のチァクラを通って広がると「最初

の楽」が現われる このときヨーギーは自己の心をこの楽の真ったどくう

中に投げ入れる- それとおのずから輝いている空の状態すなわちくう

いわゆる 「二つが一つになった楽と空のマハ-ムドラーの経験」を少

しも散漫にならずに混ぜ合わせるこのように修行することによって

散漫な思考の 粗雑な〝 形状の大半が鎮圧される

ビンドゥが喉のチァクラに滴 り落ちそこから広がると「最高の楽」くう

が生 じるそれから「楽と空のサマディ」に投入 しながら喉のチァ

クラに集中すると微細な〝 散漫な思考の大部分が鋲圧される ビン

ドゥが心臓のチァクラに降りそこから広がると三番目すなわちくう

「超えた楽」が生じる 次にヨーギーは「楽と空のサマディ」の中で

心臓のチァクラに集中する すべての〝散漫な思考が鋲圧される ビ

ンドゥがヘソのチァクラに滴 り落ちると「生来の生まれない楽」が生

じる

上のプロセスはいわゆる 「降りてくる」(すなわち下降の)プロ

セスであるこの後にヨーギーは 「上がっていく」(すなわち上昇

17

の)プロセスを修行するこれは前者と逆であるビンドゥはヘソか

ら心臓喉頭頂のチァクラへと上がりそして 「生来の生まれない大

いなる楽」が生 じる

この険想の終わりにヨーギーはナ-ディーとチァクラをすべて軽

視しマハ-ムドラーとトウモに集中しながら「壷の呼吸」を数多 くくう

繰 り返す日々の修行において楽と空の経験の感覚を少しでもとど

めようと努力し出合うすべてのものをこの目的を促進するために刺

用する

チァタラに集中するとプラ-ナが自動的にそこに集中するプラ-

ナをチァクラに集中させることができればビンドゥも安定 し「四つくう

の楽と空の状態の精通」が生じる

ここで極めて重要な点を明確にするビンドゥが トウモの熟によってくう

溶かされたときに作 り出される楽は「実際の〝 四つの楽と空の状態

の精通」ではなく対応するもの を引き起こすだけであるしかしくう

絶え間ない修行によってこれらの楽と空の経験を維持し安定させて

いる人はだれでも最終的にはプラ-ナを中央気道に導き入れそし

て「実際の〝 四つの楽」が生 じる ヨーギーがこれらを認識できくう くう

輝 く空の 「心の精髄」と同一視できると「四つの楽と空の状態の精通」

が生じる

対応する〝 智慧はまだ微細な主観と客観すなわち二元の観念くう

の色合いを帯びていて空の状態の観察の初めの段階で現われる 「本

当の智慧」はすべての二元性がない其の智慧である

トウモのヨーガの修行によって作 り出される 「四つの楽」は非常に

広大で範囲も強さも非常に奥が深いのでそれを言葉で表現すること

18

E] 熱あるいはトウモヨーガの教え

くうはできないこの状態に達すると「楽と空のサマディ」を達成 したと

いわれる それゆえ トウモはタントラのすべての修行の土台である

「トウモ」という言葉は「すべての欲望と情熱を破壊することのできるとうもう くう梓猛な女性」という意味でありまた「輝 く空の智慧を作 り出すこと

ができる者」という意味であると理解することもできるそれゆえトウ

モは無智と悪をすべて焼き尽くす超越した智慧の火なのである

ヨーギーは4種類の トウモも心得るべきである

(訂 外的 トウモ すべての悪と障害を破壊することのできる生起のヨー

ガのトウモ

② 内的 トウモ 404の病気を治すことのできる生命プラ-ナのトウモ

(卦 秘密の トウモ すべての欲望と情熱を破壊することのできる溶

けて下降するトウモ

⑤ 超越 したトウモ 「生来の生まれない智慧」を生 じさせることの

できるトウモ

5トウモの修行で障害を克服する方法

トウモのヨーガの修行の障害となる主なものはヨーギーと在家信者

が共有している四つの一般的なもの一一病気妨害欲望と情熱死-

であるしかしその支配に屈せず大いなる勇気と辛抱強さを持って

闘い続けなければならない トウモの修行で出会う特殊な困難さは以

下のとおりである

最初の段階では身体のナ-ディーが慣れていないためヨーギーに

は 身体的な〝 困難が多くある 様々な種類の病気や痛みに悩み力を

失い非常に弱くなった感じがする慢性病または 「昔からの病」があ

るとそれが悪化する 初期の段階ではプラ-ナがまだ馴らされてい

ないので(他の)弱点に出会ったり息を止めるのが困難だったりす

るビンドゥかまだ身体全体にゆきわたっていないので心は明確に機

能することができずよって経験は貧弱なものとなる 集中がまだ安

19

走していないので散漫な思考が多く生じその結果正しい修行や正

しい考えに関して混乱してしまうさらに正しい修行法を知らないと

プラ-ナとナ-ディーとビンドゥの大きな障害が起こる

こうした悩みの種はすべてヨーギーの トウモの修行を妨げるものでJ

ある治療法則は簡単で勇気と忍耐である このときヨーギーは

「生まれ変わり」の世界の苦 しみや人生の無常などについて隈想 し離

れようという強い気持ちを喚起する「覚者の境地の二つが一つになっ

たヴァジラの身体」を達成しようという気持ちを新たにし逃げようと

いう考えを起こさずにすべての苦しみと試練を経験 しようと決心する

成就 したグル方や聖者方の伝記を読み自己の勇気と決意を強める勇

気と忍耐によって道にある困難はすべて克服できると確信を持つ

一方ヨーギーがあまりにも強い観念に支配された禁欲的な生活を

していると トウモの修行を支えるだけの力がないその結果それ以

上修行する気がなくなり道半ばでやめてしまう こういう場合には

全面的に休息をとり良い栄養になる食物を取って力と健康を取 り

戻すべきである

トウモの修行でプラ-ナとナ-ディーを馴らしたら身体全体が非

常になめらかで柔軟であると感じる大きな温かさが (ヘソの創 り変え

るチァクラから)生じビンドゥは不安定になり絶えず変化するよう

になる こうしたことすべてによって非常に楽しくなり精力旺盛に

なるしかしその結果ビンドゥが大いに増大しそれに応じて性欲

が増すこの危険な時期には極めて注意深 くし自己のビンドゥを熱

心に保持すること 自己の努力を怠ったり弱めたりするとビンドゥを

失うという危機に瀕する- これは夢や陰想の段階にそして目覚め

ている問にすら起こり得るビンドゥを失うということはトウモのヨー

ガにとっては致命的な一撃であるそれゆえビンドゥを保持するこ

とに極端に熱心になること戒を厳格に守り人間の身体などの不浄性

について隈想 し性欲を鎖圧する洞察力を持って性欲の性質を観察

20

E] 熱あるいは トウモヨーガの教え

することはそれを克服することにも役立つ

一般的にいってビンドゥを失うことは隈想修行すべてにとって有

害であるが トウモのヨーガにとっては特に致命的であるビンドゥ

を失うとどのような種類の隈想を行なおうともいかなる種類の恩忠

も受けることはできないそれゆえこの生命力をとどめて安定させる

ためのさらに特殊な訓練を行なうことも含めてビンドゥを保持するI

ためにあらゆる努力をなすことである

トウモの修行においである程度の進歩を成し遂げ楽輝き非識別

の良い経験を得同時に他の徳も得ると自分の経験を人に話 したいと

いう強い気持ちを持つかもしれない しかしもしそうするならこれ

らすべての徳と経験を失いもう一度取 り戻すのが難しいということに

なるかもしれないさらに神聖になされた約束の戒を破るならこれ

によっても経験と戒を守っていた間に得た利益を失うことになる

もしこれが起こったなら善行も含めてすべての経験は幻影であり

自己の実存を持たない虹のようなものであると考えるそしてそれくう

らに執着せず空の状態の真実を隈想する そして内側の経験を秘杏

に保てなかった過ちをザンゲしこれからはこの経験をグル以外には

話さないと決心するもし神聖になされた約束の戒を破ったならザ

ンゲし戒を回復させるためにヴァジラサットヴァのマントラを唱え

る そしてまたグルに鞄い イニシエーションを求めタントラの主

神にもう一度イニシューシ岳亨を与えてくれるようにと祈願する世俗

的な栄光プライド執着を真に放棄 し真のヨーギーがなすように陰

想を培うと決心する

もし法則の基本的な教えに従いそれに従って修行するなら障害

はそれほど多 くないはずである しかし能力の低い者またあまり

にきつく修行 しすぎる者にはプラーナナ-ディービンドゥに関す

る多くの障害が生 じる

トウモのヨーガを一定に習慣的に行なう者は特別な規則を守らな

21

くてはならない熟を保つためには隈想のときに少なくとも数回は呼

吸法を行ない トウモの火を観想する 熱も寒さも恐れてはならない0

身を切るほど寒いときでも毛皮あるいは厚い服を着てはならない0

また暑いときでも裸になってはいけないローソクや火を吹き消してI

はならないまた極端に冷たい物を飲んではならない

楽を保つためにはビンドゥを保つために大きな努力をしなければな

らないどんなことがあってもそれを失ってはならないまたショウ

ガ トウガラシコショウニンニク腐った肉や魚極端に酸っぱい

塩辛いまたは脂っこい食べ物を取ってはならない火に近づきすぎな

いようにし暑い太陽に身をさらしてはならないまた地面にクッショ

ンを敷かないで座ってはならない裸足で歩 くことを避ける昼間寝て

はならないまた汗をかきすぎるような活動をしてはならない

深い院想を保つためには一人で暮らし意味のない活動はすべて放

棄する

トウモ ヨーガの経験と徳

人によって能力とカルマは大きく違うので トウモのヨーガによっ

て生み出される経験と徳について一般化することは難 しいある人はた

くさん功徳を達成 しているかもしれないしかし多くの経験をしてい

ないかもしれない別の人にとってはこれは反対かもしれない また

ヨーギーが通過 しなくてはならない様々な経験のはっきりした順番を予

想するのも難しい

ここでもっと重要なトウモのヨーガの効果について検討 してみるこ

とにする ここまでにおいてプラ-ナを調御 し トウモの火を燃やす

ときの印と経験について見てきた これから見るのはもう一つの重要ふう

な題目「r風とともにある心 Jがそれぞれのチァタラに集中したときの

経験」である

(タントラの教義によると)五つのチァタラそれぞれのナ-ディー

22

口 熱あるいはトウモヨーガの教え

はそれぞれのチァクラに特別な基調音節 「種子」の形をとる 五つの

基調音節 (Hu血ANuTaRa)もっと正確にいえば五つの異

なったナ-ディーの形は人の五つの主要な煩悩の象徴または表現で

ある つまり愛著迷妄邪悪心プライド嫉妬である

トウモの修行中このチァクラに集中すると「風 とともにある心」

もそこに集中する「風とともにある心」がこれらの基調音節に集中す

ることによって同時にその種子が表わす煩悩が動くその結果ヨー

ギーは愛著邪悪心疑念プライドといった大きな煩悩を感 じる

これらの煩悩は自由にヨーギーの意思とは関係なく生起するあらゆ

る雑念散漫さ病が生起 しヨーギーの帰依を妨げるO「風 とともに

ある心」がチァクラに集中することによってヨーギーはまた夢院

想あるいは目覚めているときでさえ様々なヴィジョンを見るこの

ときこそこれらの障害を克服するために祈 りザンゲし覚醒の心くう

を培い放棄の精神を強め空の状態を観察しなくてはならないまた

肉体的な行法を行ないそれぞれのチァクラの結節を解くそしてこあかし

れらの障害は実際は助けであり帰依の証でありヨーギーが道におい

て確実に進歩 しているということを示しているのだということを理解す

る このように進歩を喜び挑戦を受け入れる

プラ-ナとナ-ディーを調御 し五つのエレメントのプラ-ナを保持

し集め普段の場所から中央気道に導 くことができるなら煙唇気くう

棲蛍の光ランプの光そして生まれない空の光という五つの夜の

印が現われる そして五つのプラーナを保持 し続けると月の光日

の光雷の光虹の光月と太陽が一緒になった光という昼の印が順

番に現われるある場合には多くの光の点や光の塵が現われるこれ

らは一緒になって10の印と呼ばれる

もしプラーナナ-ディービンドゥの純粋なエッセンスを五つ

のチァクラに集めることができるなら白赤ブルー黄色緑の覚

者の浄土が現われるまた「風とともにある心」を神秘的なナ-ディー

23

に集めることができれば24の聖なる秘密の場所と タントラの主神

ダーキニー門番たちが現われる

五つのプラ-ナを完全にマスターできる者あるいはそれを五つの

チァクラに保持できる者は次の利益を得る - 身体が丈夫になる

肌が滑らかになる顔が輝き元気になる そして常にエネルギーにあ

ふれる 高 く厚い壁にさえ阻まれない

赤と白のビンドゥを中央気道に保持することのできる者は次の三つ

の恩恵を得る

① 身体から光線を放つことができ日の光の中で立っても影を放た

ない

(卦 身体を消すことができる

(卦 奇跡を現わすことができる

「風とともにある心」と五つのエレメントの純粋なエッセンスを中央

気道に持ってくることのできる者は次のことができる

(D 石を金に変える

② 水の上を歩 く

(動 火に入っても焼かれない

トウモの熟で雪山を溶かす

(9 遠い宇宙へ瞬時に旅するそら

⑥ 空を飛び岩や山を通 り抜ける

これらの徳の幅と深さは「風とともにある心」の取得の熟練の程度

によって大きく異なる神通力の続 く期間もまた大きく異なる も

しヨーギーが 「風とともにある心」を保持できない場合にはこれらの

徳は消える

ナ-デイ二とビンドゥが浄化されるとヨーギーはあらゆる寄跡を行

なうことができる ビンドゥが安定 し(上のチァクラに)上げられる

と川を止めることができる「風とともにある心」が集中すると見

つめるだけで人を催眠術にかけることができる火元素が制御されると

24

皿 熟あるいはトウモヨーガの教え

太陽を止めることができる ナ-ディーの力で富と数え切れない宝石

を生み出すことができる プラ-ナの力で人を引きつけビンドゥの

力で非人 (愛欲神幽霊悪魔)を引きつけることができる

これらの恩恵と徳を手に入れることができるがこれらはすべて虹

のようにそれ自体の実体を持たない幻影であると理解すべきであるこ

れらの力ゆえに思い上がってはいけない八つの世俗的な利益を寛服し

散漫のないおのずから照らすマハ-ムドラーに集中するべきである

なぜならこれが悟りを深める唯一の方法だからである

簡単にいえば トウモの修行は我々に生まれることのないマハ-ム

ドラーの智慧を悟らせてくれすべての執着と無智からの解放を達成し

すべての 「生篭れ変わり」の世界のナ-ディーの結節を解きすべての

「生まれ変わり」の世界のナ-ディーを智慧のナ-ディーに変えすべ

てのカルマのプラ-ナを浄化し障害のない智慧のプラーナに変えす

べてのけがれたビンドゥを浄化 しそれを楽のビンドゥに変える「二

つが一つになった完全な覚者の境地の虹」を完成する

25

B] 幻身のヨーガの教え

幌想の各期F別においてその3分の1の時rZりをトウモの修行に当てる

lui者の境地の 「完全な楽しみの身体」を追求し幻身の修行を今行な

っているのはすべての衆生を利するためだということを思い起こす

それから喉のチアクラに母神と共に座している赤い 「完全な楽し

みの身体」のグルに祝福と援助を祈る

外側の世界にあるすべてのもの- 家町山川人間動物

身体のすべての器官と感光- は混乱した心の単なる現われでしかなく

与耳の存在やそれ自体の実体はないと考える唇気楼や魔術や夢や

抱や影や露のようなものであるというのはこれらのものは

リアリティーの中には存在しないからだ他に依存 して生じるもの (条

件の生起)はこだまと映った影のようなものでそれ自身の実体は全

牡ないと考える

そして続けてこだまや映った影について考えすべての法則は一

悼的なものであり指や抱のように消え去るものであると考え太陽が

罪ると露がどのようにして消え水が流れ過ぎると抱がどのようにし

て消えるのかを観想する一瞬たりともものが変化せずにいることは

ないすべての法則は虹のように美 しいが実在せずすぐに無に帰し

てしまうと考える さi

lこのように魔術と空の状態について隈想すべきであるこの匝想

の後でさえ深く収づいた執着がすべて根こそぎになるまで共理と魔

柿の働きを観察し続ける

ここまでに述べた修行は幻身のヨーガの土台または錐備である

2

B] 幻身のヨーガの数え

では修行自体を二つに分けて論じよう

1不純な幻身の修行

2純粋な幻身の修行

1不純な幻身の修行

鏡の前に立って自分の映っている姿を観察する- しばらくの間

映っている姿を見る- そしてこの像が様々な要因すなわち鏡

身体光空間などの組み合わせによってある条件の下でどのようくう

にして作り出されたのかを考えるそれは現われてはいるが空である-

つまり依存 して生じている (条件の生起)それ自身の実体のないも

のである

それからその像の現われをその服と装飾品とひとまとめにして観

察しそれが気に入るか気に入らないかを考えるまた急に怒ったふ

りをしたり自分とケンカするふりをしたりしてそれに影響されるか

どうかを観察するこのように修行することによってすべての快と不

快は幻影であり主観的であり自分自身の心によって創 り出されたも

のであることがわかり執着がかなり減少する

次にテープの修行を行なう自分自身で自分自身に対 して心地良

い言葉とそれから気に入らない言葉を連発し録音しそれをひたす

ら聴き続け心が乱れなくなるまで行なう もしこれに成功するなら

賞賛に対 しても非難に対 しても無頓着になり解放を達成する

快不快喜び苦 しみ得ること失うことこれらが同じになる

まで事象の幻影的な性質について静かな場所で一人で院想する この

後で人のいるところに行き人々やその活動の中で修行する もし

まだ快いものと不快なものに好意的 非好意的に反応するようであれ

ばまた一人になりもう一度修行する

27

2純粋な幻身の修行

幻影であるタントラの主神を観想することは完成のヨーガの土台で

あるばかりではなく「中間の生存」において完壁な 「完全な楽 しみの

身体」を達成する方法でもある生起のヨーガにおけるタントラの主神

の観想は次のように行なう

タントラの主神の絵を手に入れ二つの鏡の間に置くそして三つの

像の幻影性を観察するタントラの主神が心の目に恋人のようにはっき

りと現われるまで絵を観想する助けとして使う 修行者はタントラの

主神の全身の完全なイメージを一度に観想しできるだけ長 くそれを

保持するようにいわれる ヴィジョンが消えると今度は身体の部分を

非常にはっきりと観想する頭と顔から始め首胴体手足等を全

身が非常に生き生きとくっきりとするまで観想する

タントラの主神のヴィジョンがはっきりとし安定してきたら一歩くう くう

先に進みヴィジョンを空の状態と同一化させる空の状態の見解のな

い観想はどんなによくても単なるよいイメージにすぎないタントくう

ラの主神の幻影性に関する院想でさえ空の状態の直接認識がなければ

相対的な達成は成し遂げられるが究極的な達成は成 し遂げられない0くう

一方空の状態を知る者はタントラの主神のヴィジョンをすぐに何のくう

自己実体もない投影された心の幻影としで悟る 現われそれ自体が坐くう

であり空と同一化させる必要はないのだと理解する

くう隈想の問はタントラの主神のヴィジョンをおのずから輝 く空の中

に吸収させる隈憩の後ではこの意識性を保ち自分の出会うものす

べてとそれを同一化させる

簡単にいえば生起のヨーガにおいて投影されたタントラの主神のヴィくう

ジョンは顕現する空の真理の一つの表現であり何の実体実存もな

い幻影性の象徴である比倫を使 うなら魔法の魂われ水に映った

月肉と骨のない影瞬間的に変わる寒気楼心に投影された夢依存

して生 じるものから生 じるこだま実存のない幻覚常に形を変える雲

28

B] 幻身のヨーガの教え

美しく生き生きとしているけれども実体のない虹現われたと思 うと

すぐに消えてしまう稲妻突然現われはじける泡はっきりと現われ

るけれどもそれ自体の実体がない鏡の中の像などにたとえることがで

きるだろ一うo

タントラの主神のヴィジョンを難なく楽に安定させられるようになっ

たら今度はそれを宇宙大の大きさに拡大しケシ粒ほどの大きさに縮

め一つから何百万へと倍増するそしてこれらの化身をすべて元の

身体に戻ししばらくそれを隈想する日常の生活においては自分の

経験すべてを覚者の界と同一視し家や町をマンダラ世界を覚者の浄

土すべての人を覚者方と到達真智運命魂方と同一視するまたすべ

ての音がマントラの詠唱であると考えすべての思考が法則の身体の

働きでありすべての望ましいもの楽しみが覚者方への供物であると

考える このようにして修行者は 「生まれ変わり」の世界のすべてのくう

顕現を浄化 しそれをおのずから輝 く空と混ぜ合わせるのである

四つの空あるいは四つの楽を開示するためにはまずプラ-ナを中

くう央気道に入れるすると四番目つまり生来的に生まれた空から

「風とともにあa心」で作られた幻身が現われる これを達成するため

には壷の呼吸を保ちながら「風とともにある心」の象徴であり五

色の光線を放っているブルーのフム (Hu血)字 [亘]を心臓のチァ

クラに観想する これによってプラ-ナが中央気道に入り煙屡気

横などの印が現われ啓示増加達成の光がそれぞれ現われる 同時

にフム字が大いなる光に溶け込むここでヨーギーはできるだけ長く

自分自身を光のサマディの中に吸収する最後にサマディから出るとき

タントラの主神の幻身を 「風とともにある心」と一緒に発射する

これを全部正しく行なうのは難しいと思う者はまず壷の呼吸を保ち

ながらブルーのフム字に集中しこの呼吸の溶解のプロセスを練習する

29

《幻身の一般的復習》

「生まれ変わり」の世界と 「煩悩破壊」の世界のすべての事象 (法則)

にはそれ自身の性質がなくゆえに幻影である しかし魂の執着

混乱区別する想念によって事象は真実であるように見えるこの敬

着と混乱を払うためにすべての法則の空性を観察し魔術に関する真

理を学ぶべきであるこれが幻影性の一般的な原理である

タントラの幻身のヨーガの背景となる原理は次のようにまとめるこ

とができる 粗雑でカルマに支配された人間の身体の中に人の執普

と混乱で隠された覚者の身体の純粋な精髄が存在する幻身のヨーガのくう

サマディの修行を通してこれらの執着と混乱が徐々に払われ輝く空

の智慧が認識される その結果「生まれ変わり」の世界のプラ-ナ

ナ-ディービンドゥは浄化され人間の身体は虹のような覚者の境地

の幻身へと変化する

幻身のヨーガの中心となる修行は生来の光を開示しそれに続いて

「風とともにある心」を通して幻身を轟射することである

この修行の間ヨーギーは何も存在 しないという感じを強く持つoこ

の経験は完全な解脱に到達するまで深まり続ける

30

【ヨ 夢のヨーガの救え

B] 夢のヨ-ガの教え

夢の認識は夢のヨーガの実践の中核をなしているこれを獲得す

るためにはまず自己の鮮明な自覚性を患らせる原因のすべてを取 り除

かなければならない自iL性を負か1ている支配的な原因とその解毒剤が

以下に簡単に述べられる

(》 タントラの戒を破った者は夢を認識することができないこ

の場合ヨーギーは罪を油められ神聖になされた約束の戒を回

復するために自己の違反をザンゲしヴアジラサ ノトヴ7のマン

トラを実践しなければならないまた彼は自分のグルもしくは

祈りを通 して新しいイニシエーションを得るよう努めなければな

らない

(参 グルおよびタントラの教えに対してほとんど信のない者は夢

を認識するのが困難であることに気づくこの場合信を強めるよ

う努めなければならない

(参 物質的な利益に食欲な者は夢を認識することができないこ

の場合彼は自己の物質的な所有物を布施しこの生に執着する

ことをやめなければならない

O(む ビンドゥを失った者身体をけがした者は夢を認識すること

ができないよってビンドゥを保ち括静でない人間食べ物

秩所との交わりを避けるよう懸命に努めなければならないもし

どうしてもそれらと交わらなければならない場合矯正手段として

クリヤ ヨーガを行なう必要がある

(9 もし心が雑念でいっぱいであったり夢を見たいという思いが

3

弱い場合夢を認識することができないこの場合独居 し成就

に対する自己の志と確信を強めるよう決意しなければならない

⑥ 自分の見るもの聴 くもの触れるものはすべて夢の中のこと

であると日中絶えず考えるならば夜夢を認織する機会を大いIに増大させる

夢のヨーガに取 り組み始める前にまず一般的な準備修行を終了しな

ければならない次に各期間の3分の 1をトウモの修行に3分の2

を喉のチァクラに 「種子」音節を観想することに費やす この観想は

夢を生み出す優れたテクニックである

まず喉のチァクラに座している赤い身体のグルに夜夢を認識す

る手助けをしてくださいと懇願する次に4枚花弁の蓮華を喉のチァ

クラに観想 しその中心に赤いオーム (Orb)字 【歩 ]正面の花弁に

青いア (A)字 [3T ]右の花弁に黄色いヌ (Nu)字 [弓 ]後方の

花弁に赤い夕 (Ta)字 [可 ]左の花弁に緑色のラ (Ra)字 [て ]

をすべて非常にくっきりと鮮明に観想する

喉のチァクラに赤いオーム字を観想 し壷の呼吸をできる限り長く煤

持することによって上記の内容を簡素化することもできるあるいは

各呼吸で 「オーム」を長く心の中で唱えることもできる

ある者はこれは寝ている間にのみなされるべきであるというかも

しれないこの発言は正しくないなぜならもしそれが昼間主要な隈

想として扱われるならば素早くかつ容易に 「風とともにある心」を喉

のチァクラに集中させることができその結果もっとたくさんのもっ

と鮮明な夢が現われるようになるからであるそれに加えてこの実践くう

はまたプラーナが中央気道に入り四つの空を開示する手助けともな

ヨーギーは絶えず目覚めた状態で自分の見るもの聴 くもの触

れるもの考えるもの影響を及ぼすものすべてが夢の中のことであ

ると考えなければならないまた豊かな食べ物や飽食を避け激しい

32

B] 夢のヨーガの教え

活動で自己をすり減らすことのないようにしなければならない手短に

言うとヨーギーはプラ-ナの力と強い意志力と夢を認識する他

の方法とを一つに合体させるよう努めなければならないのである

くう夢を認識する主要な方法は四つの空を開示するためにプラーナを

中央気道に至らせることである これが生じたならそれらと一つずつ

同一化しなくてはならないそして夢が現われるのを待ち夢を認識

するよう努める この実践の詳説は後に行なう

夢を観察する最も良い時間は夜明けから日の出の問であるなぜな

らそれは食べ物が消化され休息は十分で眠気は深くなく心は比

較的鮮明な時間帯だからである しかしほんの浅 く眠るだけの人は

夜の間にこれを実践することも可能である

ヨーギーは眠りに落ちる前に夢を認識しようという決意と確倍を

少なくとも7回多い場合には21回行なう しばらく喉のチァクラに

四つの基調音節を観想し次に壷の呼吸をゆるやかに保持 しながら

赤いオーム字のみに集中する

長い継続 した眠りは避けなければならないその代わり回数を増や

して短時間眠るように努める 目が覚める都度直前の眠りの間にう

まく夢を認識したかどうか振 り返ってみる必要があるもしうまくいっ

ていなかったら次に眠る前に真筆な祈 りを捧げる

もしもこのすべての後にもまだ夢を認識できないならば起き上

がって部屋の中のもの椅子やテーブルベッド衣類絵画を観察

しそれらがすべて夢の中のヴィジョンであると考えるこの感覚を失

わずにもう一度眠りにつく

極度の眠気のために夢を認訊できない人は身体全体と部屋中に満ち

る光線を放ち輝 く赤いオーム字を喉のチアクラにあるいは輝く白

いビンドゥを両眉の真ん中に観想する ごく浅く眠る傾向の人は青い

フム字か青いビンドゥを秘密チァクラに観想する

33

上述の教えのすべてを怠惰でなく実践しながら依然として夢を認識

できない人は独居に引きこもり衣服をすべて脱 ぎ捨て飛び跳ね

踊 り裸で走 り回り

「これは夢だ夢なんだ」

と大声で叫ぶべきであるさらに危険な崖っ淵に行き疎い地の底

をのぞき込み同じことをする それでもまだ夢を認識できないとした

ら自己を恥 じるべきであるそして懸命にグルとタントラの主神に

祈るべきである そして喉のチアクラの位置に次第に速度を増して

回転する円形の鋭い刃を観想 しそれが電動ノコギリのように全身を上

下して身体を肉片と灰とに薄切 りする様を観想するそれらを覚者方

とおなかを空かせた有情の魂に布施をするその後識別的な思考を

持たずにマハ-ムドラーについて隈想を行なう

夢をときたま少しの間だけは認識できてもいつもというわけでは

ない人は実践がまだ足 りないと気づくかもしれないこれは特に夢

の認識の直後に急に目を覚ました場合に当てはまる その場合はこ

の傾向に対して繰り返し自分自身に諭し夢の状態にとどまっていたい

という欲求を強めなければならないたとえ目が覚めても日を開けず

逆に夢を見続けるようにもしくは心臓か秘密チァクラに集中するよう

試みるべきである

どんな原因で夢から急激に覚めてしまうのか注意深 く調べてみなけ

ればならない極度の緊張が原因ならもっとリラックスするように物

音が原因ならもっと静かな場所で眠るように寒さや熱さが原因なら

もっと厚着をしたり薄着をしたりなどすべきである ある教えでは育

定的力と否定的力である赤と白のビンドゥの間に座っている自分自身を

観想することが助けになると述べている また壷の呼吸を保持しなが

ら青いフム字を喉のチァクラに観想するのも助けになるといわれてい

要するに夢を認識できない理由を発見すべく常に努力ししかる級

34

団 夢のヨーガの数え

に適切な矯正手段を講じる 例えば眠気がひどい場合には赤か白の

ビンドゥを喉に観想するかあるいは両眉の真ん中に放射する輝く光

を観想する警戒心が強すぎたりすぐに日が覚めてしまう場合には

青か黒のビンドゥを心臓か秘密チァクラに観想する夢が鮮明でない

場合には赤いビンドゥを喉のチァタラに観想 し輝 く光を放射 しなが

ら全身のすべてのナ-ディーを覆っていると観想する

怖い夢を見たときヨーギーは

「これは夢だ夢の中で火に焼かれたり水に溺れたりすることがある

だろうかこの動物や悪魔やそういうものがわたしに害を与えること

があるだろうか」と言って不当な恐怖心から身を守るこの意識を持ち続け火を踏み

つけたり水の中を歩いたり大きな火の玉に変身して恐ろしい悪魔や

獣の心臓に飛び込んで爆発させたりすべきである

夢をかなりしっかりと堅実に認識できているヨーギーは「夢の トラ

ンスフォーム」の実践に進むこれはつまり夢を見ている状態で鳥

虎ライオン神聖天国王家岩林や自分の望む何にでも変身し

ようと試みることであるこの雫践が安定したならば今度は様々な

形状のタントラの主神の身体座っていたり立っていたり大きかった

り小さかったり等に変身する同じように夢の中で見ているものを別

の対象物に変化させる例えば動物を人間に水を火に大地を空間

に一つを多数に多数を一つにと変化させる 例えば上半身からは

火下半身からは水を放ったり太陽と月を踏みつけたり身体を何百

万何十億と増やして宇宙全体をいっぱいにしたりといった種々の神過

力を働かせる

夢のヨーガの実践の主要な目的の一つは「中間の生存」の状態で

そしてこの生の中で幻身を実現する手助けをすることである これをくう

獲得するためにはまず 「眠りの四つの空」を認識 しなければならないくう くう

次に第四の空あるいは生来的な空から「風とともにある心」が作 り

35

出したマンダラのタントラの主神の幻身を瞬時に投影しその後にマくう

ンダラとタントラの主神をもう一度大いなる空に溶け込ませる これは

要するに夢のヨーガで実践される 「生起」と 「溶解」のプロセスであ

るl

この後以下に示した 「覚者の国-の旅」を実践する

自分がタントラの主神になったと観想 し流れ星のごとく瞬時にイ

ンドラの天あるいはどこか他の 「生まれ変わり」の世界の天に至る

そして戻る前にその場所を観察する これが安定 したならば次に

「覚者の浄土」の一つに例えばヴァイローチャナやアミタ-バや

その他の 「浄土」に旅する これも同じようにほんの瞬時のうちにな

される 「覚者の浄土」に至ったならば党者に敬意を表わして布施を

し覚者の説法を聴 く

最初のうちヴィジョンと経験はあまりはっきりとしないが自分が

夢で見たものは本物の 「浄土」そのものなのだと堅く信 じる なぜな

ら「生まれ変わり」の世界も 「煩悩破壊」の世界 も結局は夢にす ぎ

ないからであるこのように実践するうちにヴィジョンは徐々に徐々

に鮮明になってゆくはずである

もしある者が 「幻身のヨーガと夢のヨーガに何か違いがあるので

しょうか」と尋ねたならその答えは両者は基本的に同じであるが

夢のヨーガは幻身のヨーガの補足と見なされているということである0

一つは幻身を生み出すために使われもう一方はそれをさらに完全なち

のにするために使われるのであるまた「覚醒」状態の光から生 じる

幻身は夢のそれよりももっと深遠なもっと微細なものであること

を知るべきである とはいえ二つのヨーガは互いに相補い合うもの

として実践される なぜなら夢と覚醒の状態の二分性の中に顕現 した

時間への固執は究極的にはこのようにして征服されるからである

これら二つのヨーガを合体 した実践によって人は 「生まれ変わり」

の世界の習慣的な思考を浄化するようになるすべての物事は心の顕現

36

B] 夢のヨーガの数え

であり心は夢と同様それ自体では実体を持たないものであると悟る

「生まれ変わり」の世界も 「煩悩破壊」の世界も実在 しない屡気楼であ

りそれらは何も束縛しないし何も解放しないと知る自己の粗雑と

微細純粋と不純な愛着のすべてを洗い清める そして最終的に覚者

の境地の魔法のような 「完全な楽しみの身体」を明らかにするようにな

37

B] 光のヨーガの数え

どのようにして光を認識する

か位省をすべて取 り除き光を認識するために望ましいすべての粂件

を集めるための蟹備段階の修行においてたどる段階は夢のヨーガと同

じである しかしさらにヨーギ-は良い栄養になる食物を取 り身

体をマ ノサージし非常に静かな場所に住み自己のビンドゥを保存 し

常に柔和でリラックスしていなければならないo幌想の各々の期間に

おいてその3分の 1の1馴 Iほ トウモの修行に耽やし3分の2の時rll

ほ光のヨーガの修行に数やさねばならない

投初に心臓のチアクラに母神と共に座っている青いヴ7ジラダラ

を観想 しヴアジラダラに 「生来の光を開示 してください」と祈るべき

であるそれから心臓のチアクラに市い7ム字を観想 し壷の呼吸を

煤つかまたは心の中でフム字を長 く唱えるべきであるそうすると

外側の世界がすべて彼の身体に溶け込みその身体がフム字に溶け込み(

)そのフム字がナーダに溶け込みそのナータが大いなる空に溶け込むく

つ彼は空について阪想 し息を保つべきであるこのサマディから立ち

上がるとヨーギーは再びタントラの主神の幻影の身体を観想する

「これは夜にのみ行なうべきだ」と間違って主張する人がいる し

かし実際はこれを九一日通 して修行すると「風とともにある心」 を

習得する可能性が大いに増 し光の啓示が安定するその結果睡眠中

に光を認識するのがずっと容易になる

さらに同時に保息をすることによって大いなる利益が加わる

他の方法で光を認識することは非常に難 しいしそのようにして認識した

3

E] 光のヨーガの教え

光は長く持続 しないこの修行に従う人は必ずプラ-ナを中央気道にくう

もたらし四つの空を開示するそれゆえこれが 「光のヨーガ」とい

う最も重要な修行なのである

〈睡眠中に光を保つこと〉くう

昼間にプラ-ナを中央気道にもたらすことによって四つの空を順

番に開示できる人は眠りに落ちる直前に心臓のチァクラにあるフム辛

に集中すれば睡眠中にもそうすることができる

光を 「保つ」のに一番いい時間は睡眠の最も深い夜 (の真ん中)で

はなく夜明けまたはいつでもいいから睡眠の浅いときであるそおう が い

して一番いい姿勢はライオンの横臥位である

ここで光のヨーガの修行で不可欠な二つのことは心臓のチァクラ

の蓮華の五つの花弁にある五つの基調音節 (Hu血ANuTaRa)

を観想 し息を保つことである

眠りに落ちる前にヨーギーは啓示増大達成の段階の後で

「生来の光が生じたときに必ずそれを認識するぞ」と繰 り返 し繰 り近

し21回考えるべきである それから身体全体がフム字に溶け込みフ

ム字が光に溶け込むことを観想しそれに集中する 少し眠たくなった

らア字に集中する かなり眠くなったらヌ字に集中する非常に眠

くなったらタ字に集中する 眠りに落ちそうなったらラ字に集中す

る眠りに落ちながら(または気を失いながら)フム字に集中する

初め最初の三つの音節に集中した直後に眠りに陥る傾向が強いので

最後の二つの音節に集中するのが難しいと思うかもしれlない しかし

繰 り返し修行することによって徐々にできるようになる睡眠という

気を失った状態で意識をとどめられない人はサマディの力をもっとつ

けるように昼間に一生懸命修行すべきであるこれによって気を失っ

た状態で意識をとどめ光を少し見ることができるようになる

39

ある教えにはまだ光を認識できなければ三日三晩眠ることを放秦

してからもう一度やってみるべきだと述べられているくう

四つの光または空すなわち啓示の光増大の光達成の光坐

来の誕生を順番に開示できる人は粗雑な 「生まれ変わり」の世界の忠

考と微細な 「生まれ変わり」の世界の思考の両方を取 り除き識別するそら

心を超越することができるそうすると要一つない空のように透明で

澄みわたった本物の睡眠の光に直面するO これがとびきり上等の経験

すなわち完全な光であるこの次には「まあまあ」の経験とか「少なくう

い」光と呼べるようなものがあるここではヨーギーは四つの空を

順番に認識できないかまたは「生まれ変わり」の世界の顕現をすべ

て取 り除くことはできないがひどい眠気を克服し透明な光り輝く空

性を明確に識別することができる

この次には「劣った」経験があるここではヨーギーは 「完全な」

光も 「少ない」光も経験 しないが夢が生じる前の眠りの状態で澄ん

だ透明な心を経験する昼間の修行で安定したサマディを達成 したら

その力は眠りと夢の状態も含めて昼と夜を通じて行き届 くその場

合ヨーギーは(原則として)夢を見ないもし見ることがあったと

してもそれをすぐに認識できる しかしこれは睡眠の光ではなくて

睡眠の状態でのサマディの経験でしかないと言うグルもいる確かにそ

うかもしれないがそのように修行すれば光を認識する機会を本当に

増大させることができすぐに 「少ない」光を見るであろう

光を保つ方法は多くあるが上述の教えでこの目的のためには十分

である ヨーギーは自分に最も役に立つ特定の教えに従うべきである0

くう《四つの空についての説明〉

くう四つの空または四つの光または四つの楽は光のヨーガの経験の

中核である これらは目覚めた状態の昼間の修行でプラ-ナを中央

気道に集めることによって引き起こされる そうできる人は特に四香

40

B] 光のヨーガの教え

くう くう目の空すなわち生来の光に集中すべきである この四つの空を認識

する方法は以下のとおりである

夜の光のヨーガの修行で最初に心臓のチァクラにある蓮華の花弁の

一つにあるア字に集中する この修行によって五大元素のプラ-ナが

中央気道に集中し煙寮気楼蛍の光などが順番に現われる眠気を

感じたらヌ字に集中するするとますますプラ-ナが集まり粗雑くう

な区別する思考が崩壊 し初めの空すなわち啓示の光が現われるそそら

うすると要一つない空に明るい月の光を見ているかのような感じを

経験する

もっと眠たくなったらタ字に集中しより多くのプラーナが集まりくう

微細な区別する思考がすべて崩壊 し二番目すなわち極端な空 (別名そら

増大の光)が現われる そうすると雲一つない空に明るい太陽の光

を見ているかのような感 じを経験する

とても眠くなったらラ字に集中するそうするとすべてのプラ-

ナが集まり最も微細な区別する思考のほとんどが崩壊し三番目すくう

なわち大いなる空 (別名 達成の光)が現われるそうすると深い雲

一つない天空にすべてを包含する暗闇を見ているかのような感 じを経

験する

最後にフム字に集中している間に眠りに落ちる (または気を失う)

と達成のすべてのプラ-ナと最も微細な区別する思考のすべてが崩くう

壊 し四番目すなわち完壁な空 (別名 生来の光)が現われるそそら そうきoう

う すると夜明けの澄んだ空の蒼等を見ているかのような感 じを経験 したそがれ

太陽月黄昏という三つのけがれのすべてが彼から離れ去るこれくう

らがヨーギーか認識 し修行 しなければならない四つの空すなわち

睡眠の光であるくう

最初この四つの空をすべて認識することはで きないかもしれないが

途切れることのない根気強い修行によってついには認識するようになくう

る四つの空を 「保つ」ことに熟達 していない人は浅い睡眠の間に

41

ヨーガを修行すべきである 熟達している人は深い睡眠のときにその

修行をすべきである 規則正 しいプロセスで光を保つことにまだ熟逮

していない人は逆のプロセスで行なうのが難 しいと感じるだろうす

なわち生来の光から三番目を保ち二番目をそれから一番目の光-(

とであるそれゆえ正 しいプロセスが基本であり非常に重要なので

ある

プラーナの乱れによって光のサマディから出されそうになったら

心臓のチァクラのフム字に集中してサマディをもう一度安定させるべ

きである これがダメなら「少ない」光について隈想すべ きである

「少ない」光から出されそうになったら夢の幻影の身体の修行をしよ

うとすべきであるしかしこれをきちんと行なうためには昼間の修くう

行でプラ-ナを中央気道に集め四つの空を開示できなければならない

この段階に到達 して初めて夜光を完壁に保つことができる修行

の進んでいないヨーギーは一番目と二番目の光は認識できるかもしれ

ないが三番目と生来の光を認識することは極めて困難であろう

寝る前に光を保とうという非常に強い望みを生 じさせ(身体全体

を満たしている)輝 く光を発 している心臓のチァクラにあるフム字に集

中すれば「少ない」光を見る機会は十分にある夢のない浅い睡眠の

状態では彼は心の性質を光 り輝いているが空っぽ (不明瞭さのない

透明)であると見なす意識は目覚めているかのように明噺である

にもかかわらず散漫にする思考を取 り除くことができず光 り輝 く意

識も夢と一緒に現われるもしこれが起こったらまだフム字に集中し

続け光を安定させるために光 り輝 く意識を保とうとすべきである0

深い睡眠のときに光を認識できない人はがっか りする必要はなく

認識するように再度努力するべきである そうすれば徐々にうまく

いくようになる プラ-ナの乱れのために夢が現われたらこれらのヴィ

ジョンがタントラの主神と彼のマンダラと同じであると見なしそのヴィくう

ジョンをもう一度大いなる空に溶け込ませようとする

42

E] 光のヨーガの数え

「r少ない」光は真の陸眠の光ではない」ということを知るべきである

後者は散漫と区別する思考がすべてない第四番目すなわち生来の

光であるが前者は区別する心と散漫が混ざり合った表面的な光でし

かないしかしこの 「少ない」光を安定させ強めることができれば

最終的には生来の光を保つことに成功する 現在のところチベット

のヨーギーの多 くは対応する〝 光を保つ段階に到達することしかで

きない修行のよくでさる者ですら「少ない」光 しか保つことができ

ないそれゆえこの違いを知っているということは非常に重要なこと

である

《三つの基本的な光についての解説》

タントラの教えによると光は三つのグループに分けることができる

① 起源の光

(参 道の光

(参 果報の光

「起源すなわちリアリティーの光」とは人が気づいていようがい

まいが関係なくすべてのときに存在 して」る生来の光である 睡眠のくう

光と死の光はこの種類に属する「道の光」とは空の状態すなわくう

ちプラ-ナが中央気道に集まったときに開示する四つの光または空

を直接悟ることであるこれはまた「区別しない智慧」- 主観 と客くう

観という二元性を超越 している「生まれていない空」を悟 ること-

とも呼ばれる「果報の光」とは覚者の境地という完全で完壁な解脱

の境地である 「二つが一つになった究極の光」を悟ることである

「睡眠の光」は様々なグループに分類することもできる「対象に面

すること」のない深い睡眠において認識されるものは「深い睡眠の光」と呼ばれる 粗雑な対象と微細な対象によって認識されるものは「F少ないJ睡眠の光」と呼ばれるなど

前に夢のヨーガや教えたように修行者は自分に自信があ り「中

43

間の生存」をマスターできるのかをどうかを観察すべきである こう自

閉すべきである

「わたしの今の悟 りで時が来たときにr死の光J をコントロールで

きるのだろうか 」くう

「四つの睡眠の空」をコントロールすることができれば死のときにくう

「四つの空」を認識できると確信を持つことができるo そq)人にとって

は死は道における非常に役に立つ段階である

よってこの光のヨーガの修行によって「生まれ変わり」の世界に

対する執着と「生まれ変わり」の世界における識別は浄化され「自己

を照らす智慧」を悟る「生来の光の智慧の火」によって不純な習慣

的思考をすべて破壊 し「息子の光」と 「母親の光」を一つにし「生ま

れない光」という大いなる全体にすべてを包含する そうすると完全

な 「法則の身体」と 「形状の身体」を達成し「生まれ変わり」の世界

の終わりまで少 しも努力することなしに数え切れないほどの多くの

方法ですべての衆生を助けることができる

44

6]「中川の生存」のヨーガの救え

回 「中間の生存 」のヨ-ガの教え

1「中間の生存」の数え (1)

(死の象徴

〉1形状一茶姿の集積が崩壊 し始めるとき極度な消耗の程度まで弱

きを感 じる地元素が崩壊 し始めると身体は活プJを失う視党器官

が崩壊すると眼球を動かすあるいははっきりと比ることができない

「大きな蚊の智慧」の元素がJiFi壊 し始めると心は大変暗く鈍くなる

2感光の楽fJ-tが崩壊 し始めるとだるく感 じマヒしたような感じ

がする水元菜が崩壊するときは身体内の分泌が止まるO聴覚の機

能が崩壊するとき聞こえなくなるo「平等の智eu の元素が分解さ

れるとIgぴと苦しみの区別がつかなくなる

3 識別の躯村tが崩壊 し始めるといかなる外的な対象も見えなくなる

火元-兼がJuL)壌するときは消化できない鼻が利かなくなり始めると

上部のプラーナが遅 くなり不規則になる映光の感JltLが崩壊すると

においを区別できなくなるO観察の智慧の元素が分解されると死

にかけている者は周りに立っている身内の者を見分けることができな

くなる

4 構成要素の躯積が崩壊するとき何もすることができなくなる

プラーナの元紫が分解するとき十の租雑なプラ-ナが来たところへ

仰る味光の器官が崩壊するとき舌が撞 く厚 くなる味覚の感光

がなくなると異なる味を区別できないO活動の智yi箕の元素が崩壊す

るとき行為することも意志することもできなくなる

4

別の経典によれば死に関する次の教えがある

1地元素が水元素に崩壊するとき外的なサインは自分の身体を動

かせなくなりそしてあたかもすべての支えを失って倒れそうに感

じることである

「お願いだ立ち上がるのを助けてくれ」

と大声で叫びたい内的なサインは意識が渦巻く煙の雲のように現

われることである

2水元素が火元素に崩壊するときの外的なサインはすべての分泌が

乾き切ることであり内的なサインは意識が移動する賓気横のよう

に現われ白い現われの33の邪悪心の識別する思考がすべて静まるこ

とである

3火元素がプラ-ナに崩壊するときは外側のサインは身体の熱が

大幅に減少し一方で指や爪先はしびれて冷たくなることである内

的なサインは意識が蛍の光の薄暗いスパークのようにして現われ

赤い現われの40の愛著の識別する思考が静まることである

4プラ-ナが意識に崩壊するときの外側のサインは死にゆく人の出

息が大変長 くなり入息が大変短 くなることである 内的なサインは

意識がはっきりとして安定したランプの光のように現われ七つの

黒い迷妄の識別する思考がすべて静まることである

経典によればこれらの死のサインは個人によって一つ一つ順々に

現われたりあるいはすべてが一度に現われたりする

微細な元素が崩壊したら死にかけている人は次のような経験をす

ることになるそら

1意識が 「啓示の光」に崩壊するとき雲のない空に浮かぶ月の光のI

ように光を見る

2啓示の意識が 「増加の光」に崩壊するとき夜明けのように赤っぽ

い草色の一条の光を見る

3「増加の光」が 「達成の光」に崩壊すると完全な暗闇を経験 し

46

6] 「中間の生存」のヨーガの数え

意識を失うそら

4この無意識の状態は再び光の中に崩壊 し夜明けの要一つない空

のような- 前の三つの段階の微細なけがれすべてを超越 した-くう

透明なはっきりとした空が現われるこれが真実の 「死の光」あるい

は 「生来の光」である

異なる元素が次から次-と崩壊 したら最終的にプラーナの元素が

心臓のチァクラで意識に崩壊するその後頭頂のチァタラにある白い

ビンドゥが下降しヘソのチァクラにある赤いビンドゥが上昇し二つ

が心臓で一緒になる赤と白のビンドゥが完全に混ぜ合わさったとき

「死の光」が現われる 六つの世界のすべての有情の魂がそれぞれの

生の終わりに一度死の光を見るのだが残念ながら彼はそれを認読

することもつかむこともできない

《「中間の生存」の出現》

それから逆の順序で死の光から達成増加啓示と順に現われる

眠っていたプラ-ナが動き始め達成の光が現われるそしてすぐにそ

れから増加の光啓示の光と続くそれから80の識別する思考が生じ

その結果 「中間の生存」のすべての幻影のような顕現が現われる

ここでよく論議を呼ぶ質問が起こる

「r中間の生存Jの住人の身体と顔はどのように見えるのか」アサンガの兄弟たちによれば彼らは次の転生の姿をしている しか

し他の人々によれば生前の姿に似ているという 「継承の派」のグ

ルたちによれば「中間の生存」の初めのころの段階では「中間の生存」

の住人の顔と身体は生前のものに似ておりそれからそれが徐々に消え

てゆきそして 「中間の生存」の後の段階になれば次に来る転生の現

われをとるこの理論は理にかなっているだけではなく経典とも一致

している 多くの経は「習慣の身体」の 「中間の生存」状態における

存在は生前にならって形作られることを明確に示 している

47

「中間の生存」の住人はすべての器官を完全に備えてお り再び再

生することが定められている場所以外であれば妨害なくどこへでも旅

することができる 彼は 「生まれ変わり」の世界に属する超常的力を幾

分有しており食物の香 りを食べて生き他の同じ 「中間の生存」の住int

人たちを見ることができるなおここから先の内容については一つ

の例にすぎない

もし 「中間の生存」の住人が悲惨な領域に生まれることが定められ

ているのであれば深い暗闘あるいは黒い雨の夜のヴィジョンを見

るだろう もし彼が幸福な領域に生まれるものであるなら月のように

輝 く白い光を見る

別の経典はこういう

地獄に生まれる者たちにはすべてのものが焼けた木のように黒っぽ

い茶色に見える 低級霊域に生まれる者たちは煙色の色を見る天に坐

まれる者は金色の光を見る 形状の要素に生まれる者たちは白を見る

そして非形状の要素に生まれる者たちは「中間の生存」の経験をし

ない- 彼らは死後即座に非形状の要素へ生まれ変わることになる

しかし低い領域に生まれることが定められている非形状の要素の生令

体たちは再び 「中間の生存」を経験するともいわれている

地元素が妨げられたとき「中間の生存」の住人たちは爆発の雷鳴を

開く水元素が妨げられたとき海の波のとどろさを開き火元素のと

き燃え上がる森のうなりを開き風元素のとき大暴風雨の高いヒュ-

ヒューとなる音を開く

三毒- 愛著邪悪心迷妄- は「中間の生存」の住人が自赤

黒の様々な種類の恐ろしいヴィジョンつまり彼を傷つけるために近づ

いてくる恐ろしい幽霊や悪魔として投影された習慣的な思考を持つ国と

なる

「中間の生存」の住人は次のような性質を持つといわれる

① 身体は抵抗を示すことがなく影を作らないそして一瞬のう

48

回 「中間の生存」のヨーガの教え

ちに多くの土地へ旅することができる

② 他の領嘘の生命体は彼の行為を目撃することができない

③ 透視能力とテレパシーを持つo

④ 太陽も月も星も見ない

(9 生来的な心の記録を見て自分が生前行なった良い行為 悪い行

為のすべてを詳しく見る

⑥ 食物は見るがそれが彼に布施されたか捧げられたのでなけれ

ば味わうことはできない

以上のような説明は行なわれたが個人のカルマは決して同じという

ことはなくまた顕現も大変異なっているのでこれらをはっきりと限

定されたあるいは一定不変のものとして受け入れるのは難 しい多く

の点で 「中間の生存」の状態は夢の状態のようであり非常に不安定で

不確かなものなのである

「中間の生存」の生命の最高の長さは7日であるが もしこの期間に

「中間の生存」の住人が転生をしなければ彼は 「死ぬ」あるいは気絶

して第二 「中間の生存」に即座に生まれ変わる このプロセスは7回

繰 り返されることができるので全体で49日となる

「中間の生存」の住人は次に転生する場所を見るや否やその場所

に恋 しでしまう

湿気と温かさによって生まれ変わる者は壇とにおいによって引かれ

る 虫あるいは卵の形に生まれ変わる者は両親がセックスをしてい

るのを見たとき両方の親に対する大きな変著と邪悪心を抱 く 男性に

生まれるものは母を愛 して父を憎み女性は逆となるこの愛著と那

悪心が生 じるや否や「中間の生存」の住人は直ちに気絶 しそれを知

らないで転生する天の一つに生まれるものは壮麗な天国にあるよう

な豪邸と男女の天使を見彼らを望む

悲惨な領域に生まれる者は多くの恐ろしいヴィジョンを見絶望的

にそれらを避けようとする 洞窟や穴や木に逃れようとすれば彼は動

49

物に生まれ変わる もし鉄の家に逃げようとすれば地獄に生まれる0

「中間の生存」の住人が死ぬときはやはり四段階の崩壊のプロセス

つまりプラ-ナの減退から啓示増加達成生来的な光を通過す

る それから逆のプロセスが始まり生来的な光から達成増加啓

示80の識別する思考プラ-ナのエレメント火--と心と身体の

複合体が完成するまで続 く

《「中間の生存」 での機会》くう

死の際で息子と母の空の光が混ぜ合わさるとき識別をする考えと

いう微細なけがれはすべて鋲まる このとき生起と完成のヨーガを敬

得した修行の進んだヨーギーは完全な覚者の境地とその徳を同時に

達成できる かなり修行の進んだ者しかし素晴らしいマハームドラー

を昼夜修行でさる者また死の光を保てる者は「中間の生存」のヴィ

ジョンが現われるときそれを使っで悟りを進めることができる

この世のすべての顕現は実は 「中間の生存」のそれでありすべて

の 「生まれ変わり」の世界の存在は「中間の生存」の存在なのである

誕生と死の間の期間は「生と死の中間の生存」と呼ばれる 眠 りに落

ちたときから目覚めまでは 「夢の中開の生存」死から再生までは 「中

間の生存」そのものである これら三つの 「中間の生存」においてトウ

モと幻身のヨーガ光と夢のヨーガそして 「中間の生存」と変身のヨー

ガの修行が強調されるべきである

眠っている状態起きている状態の両方で見るもの開くもの触

るもの行動するものはすべて「中間の生存」の状態であると考える

べきであるこの教えを繰 り返し続けて修行することは優れた 「中間

の生存」の準備であると認識すべきである

そして死のときが近づいたなら自分の財産 持ち物を三宝に布施

し惜 しみなく布施しすべての執着を切り神聖になされた約束の戒

を厳 しく守 りすべての道に外れたこと罪をザンゲすべきである ま

50

B] 「中開の生存」のヨーガの教え

たもし神聖になされた約束の戒を破ったことがあるならグルあるい

は覚者に再びイニシエーションを与えてくれるように懇願 し破った棉

聖になされた約束の戒を修復すべきである真剣にグルとタントラの主

神に祈 り死の光と 「中間の生存」での幻身を保持できるよう助けを求

めまた法友に頼って死の際で教えを思い出させてもらう

最も修行の進んでいるヨーギーは死のとき溶解のヨーガを行ない

おのずから照らす精髄に集中してそれを死の光に混ぜ合わせる そし

てその光から「風とともにある心」でできた完全な 「完全な楽 しみの

身体」と 「変化身」を生 じさせるよう努力する

マハ-ム ドラーの第四段階に達した非常に修行が進んでいるヨーギー

は死のときに確実に母と息子の光を混ぜ合わせることができる この

ときカルマの身体顕現心のすべてのきずなが切れ覚者の境地の

徳がすべて完成する彼らの心は法則の身体になり身体は智慧の身体

になり土地は完成と純粋さの土地になる

かなり修行の進んでいるヨーギーも最も進んでいる者たちと同じよ

うに修行するべきであるもしこれに成功すれば彼らは 「中間の生存」を通らないで転生できる そうでなければ真剣に覚者の浄土に生まれ

るように祈 り変身のヨーガの教えを適用すべきである

死の光も幻身のヨーガも保持することめできない劣ったヨーギーは

心の集中力を喚起 し確実な理解と揺るぎのない自信を持って教えを逮

用 し死と 「中間の生存」の挑戦に立ち向かう解放を得るために死と

「中間の生存」の機会を利用することができない者はカルマによって

もうー度 「生まれ変わり」の世界に生まれることを強いられる これを

防ぐためには次の指示に従う

「中間の生存」にいる者がその者にとって最 も魅力的な場所に来た

ときそれをタントラの主神のマンダラだと観想する 男と女の性交を

見て愛著と邪悪心が生起 したら自分自身に注意を喚起 してこれが

覚者が現わした父と母の第三イニシエーションだと考える 楽と空の経

51

くう験を受け入れ愛書も邪悪心も幻影で空であると見る

くうこのように空の状態の見解を強調することによって「生まれ変わり」

の世界から永遠に自分を解放できるかもしれないもし 「中間の生存」

にいる者がこれをうまく成し遂げ最初の7日間で再生を逃れることが

でき為ならそれに続 く7日間あるいはその後に同じことを成し遂げ

ることは難しくない彼はタントラの主神の浄土に生まれ道-の帰依

を完成するだろう

もし 「中間の生存」にいる者が覚者の浄土に生まれたいと思うなら

そこに生まれたいという強い願望を培わなくてはならないこれは非育

に重要であるそして変身のヨーガの教えを適用すると一騎のうち

にその浄土に生まれる

「中間の生存」ヨーガの恩恵は次のようにまとめられる

(ni 「法則の身体」は死のときに実現できる

② 「完全な楽しみの身体」は 「中間の生存」で

③ 「変化身」は肉体化するときに実現される

これはまた覚者の三身の成就に導く道とも呼ばれる

2「中間の生存」の教え (2)

《崩壊の諸段階》

人間は25の粗雑な対象- 五つの集積四つの元素六つの感覚要

素五つの対象五つの基本的智慧- が崩壊することによって必ず

死ぬ

死のプロセスには八つの段階がありそれには25の要素の崩壊が含

まれる22の要素は最初の四つの段階の間に崩壊する残 りすなわ

ち識別の集積 意識の感覚 諸現象の性質を悟る基本的智慧は最級

の四つの段階の間に崩壊する

52

B] 「中間の生存」のヨーガの教え

図1 25の粗雑な対象

5つのとらわれfの集報 53の基本的魯魚 四大元素 6つの感覚事案 5うめ対魚

形材 窄準 二 基本的鋲のような智患 也 日の感

覚 形状-容姿感 車 基本的な平等の智

憩 水 耳の感覚 声蓑 壷 基本的な

分析の智患 火 鼻の感覚 香り痕由の構成 基本的な活動を 風 舌

の感覚 味達成する智患 身の感覚 接

触敗 軍 基本

的な諸現象の性質の智愁 意識の感覚図2 8つの崩壊価 白の崩噂空重BO油 填 ー3番白の崩薮 iIi春日重油 墳一J

1 帝敬す二

る奮寮 形状-容姿 感 覚 弛 別 経験の構成

元 素 地 水 火 風博 労要素 T 日の感

覚 耳の感覚 舟の感兜 舌と身の感覚対 慶

目に見える形状-容姿 士PJ 香 り 味と

接触基本地軸 基本的 基本的な 基本的な 基本的な活動を鏡のような智慧 平等の智患 分析

の智恵 達成する智患崩壊寸を5帝P

の崩壊 there4や畢日申申墳 7寧日の崩壊 や番

〈一番目の崩壊〉

最初に形状一容姿の集積の段階の五つの現象が自然に崩壊するす

なわち形状一容姿の集積のような智慧地元素目の感覚生命体の

中にある目に見える形状一容姿である形状一容姿の集積の崩壊の外的I

な印として手足が前より小さくなり身体が弱く力がなくなる

この大きさと力の減少は普通老齢とともに訪れる顕著なかたちである

基本的な鏡のような智慧は鏡に像が現われるのとちょうど向 じよう

に多くの対象が同時に明確に現われる通常の意識であると説明されて

いるこの崩壊の外的な印として視界がハツキリしなくなり暗くな

地元案の崩壊の外的な印として身体が非常に細 くなり手足がだら

んとし身体が地面の下に沈んでいっているような感じがする

沈んでいく感覚は「持ち上げてくれ 」と叫ぶほどである

目の感覚の崩壊の外的な印として日を開けたり閉じたりできなくな

生命体の中にある目に見える形状-容姿の崩壊の外的な印としてつヤ

身体の艶が減少し力が尽きる

この五つの崩壊の内的な印は「屡気楼のような」と呼ばれる青っぽ

い現われが生 じることであるこれは太陽の光が夏の砂漠を打つとき

の水の現われのようなものである

現われは煙の塊にもたとえられるがたいていは零気横にたとえられる

《二番目の崩壊》

その後感覚の集積の段階の五つの現象が同時に崩壊する感覚の集

積が崩壊するときの外的な印は身体の意識が感覚の意識に伴う楽

苦しみ どちらでもない感覚をもはや経験することができないというこ

とである

基本的な平等の智慧は楽 苦しみ どちらでもない感覚を一つの檀

54

回 「中間の生存」のヨーガの教え

類すなわち感覚として心にとめている通常の意識であると説明され

ている

これは多くの同発語を一つの意味を持つものとして心にとめている意識とし

ても表現されている

この崩壊の外的な印として意識の感覚に伴う楽 苦しみ どちら

でもない感覚をもはや心にとめることができない

水元素の崩壊の外的な印として唾液汗尿血液精液が干上が

口鼻舌喉が干からび歯にはカスが生じる

耳の感覚の崩壊の外的な印として外的 内的な音がもはや聞こえな

生命体の中に含まれている音の崩壊の外的な印として耳の内側の

「ur」という音がもはや生じない

この五つの崩壊の内的な印は「煙のような」と呼ばれる現われが生

じることである これは煙の塊の中にある煙突からうねって出てい

る煙に似ている

《三番目の崩壊》

その後識別の集積の段階の五つの現象が同時に崩壊する 識別の集

積の崩壊の外的な印として両親のような親しい人のことをもはや気

にとめなくなる

基本的分析の智慧は親しい人の個々の名前や目的などに気をとめ

る通常の意識であると説明されている

この崩壊の印としては自分の両親の名前すらもはや思い出せない0

火元素の崩壊としては身体の温かさが減少しそこから食べ物や飲

み物を消化する力が失われる

鼻の感覚力の崩壊の外的な印としては鼻からの空気の吸い込みは弱

くなるが吐き出しは強く長くなり息はまるで一つ一つ積み上げられ

55

ているかのようである

生命体の中に含まれているにおいの崩壊の外的な印としてはいいに

おいも悪いにおいも喚ぐことはできない

この五つの崩壊の内的印は「蛍のような」と呼ばれる現われが生 じ

ることであるこれは煙突から上る煙の-吹きの中に見られる赤いすす

火の粉または穀物を妙るために使われるフライパンの底の煤につい

た赤い火の粉のようである

《四番目の崩壊》

その後経験の構成の集積の段階の五つの現象が同時に崩壊するこ

の集積の崩壊の外的な印は動き回るというような肉体運動をすること

ができないことである

基本的な活動を達成する智慧は今生および来生の外的 世俗的な

活動や目的などそしてまたそれらをどのようにして達成するのかを

心にとめている意識であると説明されている

風の元素の崩壊の外的な印としては10の風- 粗雑な生命を運ぶ風

など- がその住みかから心臓に移 り息が出たり入ったりしなくな

舌の感覚力の崩壊の外的な印としては舌が太 く短 くなりつけ根が

青 くなる

生命体に含まれる味の崩壊の外的な印としてもはや六つの味 (甘さ

酸っぱさ苦さ渋さピリッとした塩辛さ)を経験できない

この時点で身の感覚と接触も必ず崩壊するのでその崩壊の外的な

印としていかなるなめらかさも租さも感じることができない

この七つの崩壊の内的な印は「燃えるバターランプのような」と呼

ばれる現われが生 じることである これはバターランプがまさに消え

んとするとき炎がパチパチするようなものである

56

E] 「巾問の生存」のヨーガの教え

「崩壊の意味」前の元素がどのようにして後ろの元素に崩壊 していく

のかについていうと地 水 火 風という順序で前の元素と関係の

ある風の意識の基礎として働 く能力が撤退し後の元素の意識の基礎

として働く能力がより顕現するのである これは前の元素の後の元莱

-の崩壊と呼ばれているがある一つの元素が別の元素の性質を持つよ

うになるということではない

地が水に崩壊するということは地の風の意識の基礎として働く能力

が退化しそのときに水の風の意識の基礎として働く能力がより顕現

するようになるということを意味するこのようにこれは前者の舵

力が後者の能力へ移動するようなものなので地が水に崩壊するといわ

れているが通常の地が通常の水に崩壊することではないこれは他の

崩壊にも当てはまる

《五番目の崩壊》

四つの元素が崩壊した後意識の集積の段階にある五つの現象が段階

的に現われなくてはならないこれらは80の表示的概念の心輝 く白の

現われの心輝 く赤い増加の心輝 く黒の達成間近の心そして死の

クリアライトの心である

80の概念は三つのグループに分かれ33が白い現われの心を表わし

40が赤い増加の心を表わし七つが黒い達成間近の心を表わす 最初の

グループの概念は対象の乗 り物として働 く粗雑な風の動 きに関係 し

よって白の現われの心を顕現として経験 していない者にとっては

その乗 り物として働く風が赤い増加の心そして黒い達成間近の心と

比べていくらか粗雑な動きをしていると感じられるこの白い現われ

の心に関する推論ができるのは最初の概念のグループが微細から釈

雑へと反対の順序で進んでいるときの白い現われの心の痕跡あるい

は結果だからである

57

この33とは

1大きな欲望の欠如 心は対象を欲さない

2中くらいの欲望の欠如

3小さな欲望の欠如I

4心の行き来 心は外的対象-と行ったり内的対象-帰ったりする

5大きな悲しみ 快い対象と別れることに対する心の苦痛

6中くらいの悲しみ

7小さな悲しみ

8安らぎ心は安らかにとどまる

9概念化 対象のまぶしさによって興智した心

10大きな恐れ 不快な対象に出合ったことによって生み出される恐れ

ll中くらいの恐れ

12小さな恐れ

13大きな執着 快い対象に執着すること

14中くらいの執着

15小さな執着

16とらわれ 愛欲界の対象に完全にとらわれた心

17不善あるいは非知識 善行に対する疑念

18飢え 食べ物を欲すること

19渇き飲物を欲すること

20大きな感覚 快感痛みどちらでもないという感覚

21中くらいの感覚

22小さな感覚

23知者の概念

24知ることの概念

25知られる対象の概念

26個別の識別 何がふさわしく何がふさわしくないかを分析する心

27恥 自分自身が同意しないあるいは宗教的な禁止によって

58

固 「中間の生存」のヨーガの教え

誤った行為を避けること

28慈悲 苦悩からの離別を願うこと

29哀れみ 観察の対象を完全に保護する心

30美 しいものと会いたいと欲すること

31不安 とらわれた心確信がない

32蓄積 所有物を集める心

33嫉妬 他の繁栄によって乱れた心

二つ日の40の概念は対象の乗 り物として働 く中くらいの風に関係す

るよってそれを経験 していない者にとっては赤あるいはオレンジ

の増加の乗 り物として働 く風が自あるいは黒い現われと比べて中く

らいの動きをしていると感 じられるつまり心がより微細になるにつ

れて心の二元性がより少なくなりつつあるということであるこの赤

い増加の心に関する推論ができるのはこの概念のグループが反対の順

序で粗雑へと進んでいるときの赤い増加の心の痕跡あるいは結果だか

らである

この40の概念とは

1欲望 まだ手に入れていない対象に対する執着

2愛著 手に入れた対象に対する執着

3大きな喜び 快い対象を見て喜ぶ心

4中くらいの喜び

5小さな喜び

6うれしさ 欲 した対象を達成 したことによる満足

7歓喜 欲 した対象を繰 り返 して経験する心

8驚き以前生起 しなかった対象について考えること

9興暫 快い対象を知覚 して散漫になった心

10満足 快い対象に対する満足

ll抱擁 抱擁 したいと欲すること

12キス キスしたいと欲すること

59

13吸う吸いたいと欲すること

14安定 変化 しない連続の心

15精進 善に向かう心

16プライド自分が優れていると思う心

17活動 活動を成し遂げることに関係する心

18強盗 富を盗みたいと欲すること

19力 他の軍隊を征服したいと欲すること

20熱意 善の道を修習する心

21大きな困難に対する従事 倣慢さによって悪行に従事すること

22中くらいの困難に対する従事

23小さな困難に対する従事

24激しさ理由もなく優れた者と議論したいと欲すること

25戯れ 魅力的な者を見て戯れたいと欲すること

26怒る傾向 憤慨の心

27善 善行に対して努力したいと願うこと

28はっきりとした言葉と真実 他が理解できるようにそして自

分の事実の識別を変えないで話 したいと願うこと

29非真実 自分の事実の識別を変えてから話したいと願うこと

30確信 非常に安定した意図

31非仮定 対象を保持 したいと欲さない心

32寄贈者 所有物を与えたいと願うこと

33熱心な勧告 怠惰な者に宗教の実践をするように勧めること

34英雄的行為 煩悩のような敵を克服したいと願うこと

35-恥知らず 自分が同意しないあるいは宗教的な禁止によって非

行を避けないで悪行に従事すること

36欺き偽善によって人を欺くこと

37キツさ鋭い良心

38悪徳 邪見解に慣れた心

60

6] rFP問の生存」のヨーガの教え

39非優 しさ他を傷つけたいと願うこと

40不正 不正直

三番目の七つの概念は対象の乗 り物として働 く弱い風の動きに関係

するよって黒い達成間近の心に関してそれを経験 していない者に

それを示す働きをする これはこの概念のグループが反対の順序で釈

雑へと進んでいるときの黒い増加の心の痕跡あるいは結果だからであ

この七つの概念とは

1忘れっぽさ衰えた注意力

2誤り水を寮気樺と思うことなど

3しゃべらない しゃべりたくないと思うこと

4意気消沈 悩む心

5怠惰 善に対する熱意のなさ

6疑念

7中くらいの欲 愛著と邪悪心が同じくらいの心

80の表示的概念とその乗 り物である風は輝 く白い現われの前に崩壊

しなくてはならないなぜなら理解の様式と現われの心のそれは不

一致だからであるまたこの二つの間には粗雑さと微細さに関して大

きな違いがあるので80の概念のような粗雑な心は白い現われのとき

には存在できない80の表示的概念とその乗り物である風が輝 く白い

現われへと崩壊するとき燃えているバターランプのような現われが坐

起する80の表示的概念がその中に崩壊 してしまったときの現われくう

の心自身の印は非常に明るい透明さと空の現われおよび月の光が

充満したけがれのない秋の夜空のような白い様相の光の現われである

この現われの原因に関していえば心臓から上の左右両方の気道の風

がその上の開口つまり頭頂から中央気道に入ったからであるこ

の力によって頭頂の緒がゆるみ父から得た音節ハムが逆さになった

相である [皇 ]白いビンドゥが水のような性質を持っているがゆ

61

えに下に下がるそれが心臓のところにある左右の気道の大童の円

の緒の上に来ると輝く白い現われが生起する このようにこれは

外側から差した月の光などの現われではないのである

これが現われと呼ばれるのは月の光のような現われが生起するからくう

であり空と呼ばれるのは80の概念とその乗 り物である風が存在 し

ないからである

〈六番目の崩壊》

この後現われの心とその乗り物である風が増加の心に崩壊する0くう

増加の心が生起すると空であり 「空っぽ」であるが前よりももっ

と澄んだ赤またはオレンジの現われが太陽の光の浸透したけがれのそら

ない秋の空のように輝く

この原因に関していえば心臓から下の左右の気道の風がすべて管

骨の一番下あるいは性器のところの開口を通って中央気道に入るか

らであるこの力によって宝石 (性器)の中のチアクラの結とヘソ

のチァタラの結が徐々にゆるむこれによってヘソのチァクラの真ん

中にある縦一本の線の短いア [A]の形で存在 している母から得

た赤いビンドゥが上に上がる赤い現われは心臓にある六重の円の

左右の気道の緒の下まで上昇する よってこれは外側から輝 く太陽

の光の輝きなどではないのである

これが赤い現われと呼ばれるのは太陽の光のように鮮やかであるかくう

らで「非常に空」と呼ばれるのは現われの心とその乗 り物 として働

く風が存在しないからである

《七番目の崩壊》

この後増加の心がその乗 り物である風とともに達成間近の心に

崩壊する 最初夜の初めのような濃い闇が浸透 したけがれのない秩そら

の空のような様々な黒い現われが生起する

62

団 「中問の生存」のヨーガの教え

中央気道の中の上と下の風は心臓に集まっておりこの力によって

心臓のところにある左右の気道の六重の円の結がゆるむこれによって

逆さになった音節ハム [卓 ]の様相上の白いビンドゥが降り下の縦

の線の様相の赤いビンドゥが昇る これらは心臓のところの中央気追

の真ん中で子音で終わる (閉じた箱の)様相で存在している赤と白の

不滅のビンドゥに入るこの出合いによって達成間近の輝 く黒い現われ

が生起する このようにこれは外側からやってくる閲の現われ等の

ケースではないのである

これが 「達成間近」 と呼ばれるのはクリアライ トに近いからでくう

「大きな空」と呼ぼるのは増加の心とその乗 り物 として働 く風が存

在 しないからである

達成間近の心の最初の方では対象の感覚があるしかし最後の方

では心は沖象に注意 しておらず闇に困惑して気を失って無意識に

なりそうであるその後非常に微細な風と心から偶発的に生起するす

べての風と心が止まる

注意力のない達成間近な心の最後の部分は普通の状態で初めから

顕現せずに存在 していた非常に微細な風と心の注意力が活性化するま

で続 く これが起こると死のクリアライトが現われる

輝 く白い現われの心の定義は

① 概念の崩壊によって起こりその動きすなわち回復まで続きそら くう

② 月の光の浸透したけがれのない秋の空のような輝く白い空の

現われが現われ

(卦 何の租雑な二元の現われも現われない心の意識である

80の概念は崩壊しているが現われの心は概念的であるOより微細な多様性はあ

るが二元である散漫ではないが心象的な要素がありゆえに概念的である

一方クリアライトの心は完全に非概念的で非二元である

現われの増加の心の定義は

(》 概念の崩壊によって起こりその動きすなわち回復まで続 く

63

そら

(参 太陽の光の浸透したけがれのない秋の空のような輝 く赤い空の

現われが生起する

(卦 どんな粗雑で二元の現われも現われない心の意識である

達成間近の心の定義は int

① 概念の崩壊によって起こりその動きすなわち回復まで続くそら

(参 夜の初めの濃い闇の浸透したけがれのない秋の空のような輝くう

く黒い空の現われが生起する

どんな二元の現われも現われない心の意識である

《八番目の崩壊〉

達成間近の心がクリアライトに崩壊すると注意力のない達成間近

の心の二番目の部分が一掃される粗雑な二元の現われがみじんもないくう

明るく透明な空の現われが現われる これは三つのけがれすなわち

月の光 太陽の光 闇のない自然な秋の夜明けの色のようであるこくう

の現われは直接に空を認識するサマディの意識のようである

クリアライトの現われの原因は白と赤のビンドゥがそれぞれ心臓で

白と赤の不滅のビンドゥに溶解し中央気道のすべての風が非常に級

細な生命を運ぶ風に崩壊するからであるこれによって最初から顕現

しない状態で普通に存在していた非常に微細な風と心が顕現しそれ

によってこのような現われが現われるよってこれは外側からの空っそら

ぽの空のような現われのケースではない

これは「死のクリアライト」そして80の概念現われ増加達成くう

間近がなくそれを乗 り物とする風もないゆえに「すべて空」 と呼ば

れる これは実際の死である

これは基本的な真実の身体である真実の身体へと変化していくため

の浄化の土台であるがゆえにそう呼ばれる「空っぽ」は基本的な自然

の身体と呼ばれるそしてそれを対象としてとる心は基本的な智慧を

認識す _-真束の身体と呼ばれる

64

固 「中間の生存」のヨーガの教え

ほとんどの人間はクリアライトに3日とどまりそれから白と赤の構

成要素の印が起こる

血と癖が少 し鼻と性器から現われるこれは心臓で崩壊 したビンドゥの浄化 さ

れなかった部分である

しかし肉体的な構成要素が病気によってひどく消耗している場令

には何日経っても赤と白の構成要素の印は起こらない

このような人は一日もクリアライトにいることはないかもしれない

また高いあるいは低い悟 りを持つヨーギーの場合にはクリアラ

イトと真実の身体を混ぜ合わせることができこの状態に普通よりも長

くいたりまたその期間を短くしたりすることができる

65

固 変身のヲ-ガ (意識を移し変える)の教え

変身のヨーガ (意識を移 し変える)は意識を覚者の浄土にある

いは高い誕生の世界に運ぶために編み出された数えである死の光

および 「中間の生存」の幻身を保つことのできる修行の進んだヨーギー

にとってはこのヨーガが必要であるoこれは非prime削こ重要であるO生起

のヨーガを取得 した者そしてある程度プラーナとナ-ディーそして

マハームドラーの見解を取碍 した者がこのヨーガを修行するのに適し

た者であるOこれを行なうことができない省も少なくともカルマの法

則に強い信を持ちこの修行の意味とプロセスを完全に理解すべきである

そして先に述べた壷の呼吸と ト〉モが鞭FJlなくできるようにな

らなくてはならない

(変身のヨーガの修行の仕方

)変身のヨーガの観想と訓練は次のように行なう

自分自身のタントラの主神の身体の中に中央気道を観想 し八つ

のフム音節が身体の八つの出口 (二つの耳二つの目_hLロ肛門

性器)をそれぞれ預っていると観想するoこれは唐瓢がこれらの門

から出ていかないようにするためである そ

らそれからタントラの主 神が自分の前方上の空に座っていると観想

するそしてブルーのフム字を心臓のチアクラに観想し五色の光を放

っていると観想する次に壷の呼吸を維持しその力を使って7ム字杏l=こ

中央気道を通 して「神聖天への開稚 (ブラフマランドラ)」まで一気

に打ち上げるそして同時に大きな声で 「ヒクリ と叫び打ち上げる力

6

回 変身のヨーガ (意紙を移し替える)の教え

を強めるフム字を 「神聖天への開溝」に一秒保ち優 しく 「カ」 と

ささやいてそれを心臓のチアクラまで降ろす止める前にこれを7

回繰 り返しそしてまた始める 数回行なったら走りながら 「ヒク」そら

と7回叫んでフム字を身体の外に出し自分の前方上の空にいるタン

トラの主神の心臓に入れる そして優 しく低い声で「カ」と7回続け

て繰 り返すこのようにしてフム字を自分の心臓のチァタラに返す0

これを1日に4回行なう者は数日後に次のような経験をする-

頭頂がひどくかゆくなり熱 くなるそして真ん中に盛 り上がりがで

きそこから黄色の液体が分泌されるもしこれらの症状が起こった

ならこれが成就の印であると思ってよいこの後この修行をやめ

一カ月に1回か2回行なう しかし頻繁に覚者の浄土に生まれるとい

う強い発願を行ないそこに行く確信と望みを強める

《変身のヨーガの応用》

死の印がすべて現われ命を延ばすことがこれ以上できない場合変

身のヨーガを行なうまだ死ぬ時期が来る前にこれを行なう者は大き

な罪を犯すことになり地獄に落ちる

死の際のこのヨーガのテクニックは先に述べたものと同じである0

一つの違いは中央気道の上部と 「神聖天への開溝」を非常に大きく

そしてふさがれていないと観想することである

ここでフム字を心臓のチァクラに観想し全力を使って 「ヒク」 と

叫ぶ瞬時にフム字は中央気道を上がり「神聖天への開溝」を通ってそら

あっという間に自分の眼前の空にいるタントラの主神の心臓に達する

もしこのときにすべてが暗くなりプラ-ナが吹き出し頭頂がかゆ

く痛 くなるならこれは身体を抜け出して覚者の浄土に行 くという

確実な印である もしこのような印が現われない場合にはフム字杏

降ろし休んでからもう一度 トライするこの印が現われたら「ヒクリ

と21回から25回叫び続ける そうすれば絶対に覚者の浄土に生まれる

67

友人親戚など死にかけている人につき添っている人は骨変身

のヨーガの教えを思い出させその確信と倍を強め彼のために祈 り

彼を助ける

生きている間このヨーガを修習する機会のなかった者は次のようI

にする

死が近づいたなら祈 り供物を捧げザンゲし覚者方の前で願い

を言う 覚醒の心を生じさせすべての邪悪な想念を断ちすべての執

着を切るライオンの横臥位になる覚者の浄土に生まれたいという真

剣な願いを生じさせ変身のヨーガの教えを適用するこれを知らない

者は知っている者に簡単に話してもらう そのような人もいない場令そら

には単に自分の前前方上の空にいるタントラの主神の心臓に集中

する そして「ヒク」と21回叫び続ける このようにして意識を覚

者の心臓に放 り投げる

もし死につつある人の頭を優しくなで「メンラ (薬師愛欲神)」と

繰 り返すなら8人の到達其智運命魂方がやってきて死につつある人

の意識を覚者アミタ-バの西の浄土に導いてくれる

動物が死んでいる場合には「ラトナクータ」を繰 り返すその動物

の意識は高い世界へ生まれる

死の光と 「中間の生存」の幻身を認識できないけれども高い世界に

生まれるために変身のヨーガに頼る者は三つのグループに分けられ

る 覚者の浄土に生まれ変わる有名なヨーギーはそこで簡単に究極の

解脱を達成する 普通の者は法則とヴァジラヤーナが普及している場

所に生まれることができ数生で覚者の境地に達する劣った者はこ

のヨーガによって大きな死の恐怖を避けることができ「中間の生存」

と恐怖から逃れ幸福な場所に生まれ変わりいずれは解放を達成する

68

h主釘

rcて

を望むならばまずその前に安定した鮮やかなトウモの観想を確立し

なければならない

最初は燃え上がるトウモの舌を指幅 1本分以上の高さに観想するべ

きではないそれから徐々に高さを指幅 2本3本4本分と増やしてI

いくのであるこのトウモの燃え上がる舌は細 くて長くねじれた針

あるいはブタの長い毛のような形をしている

それはまた四元素の四つの特性である地の堅さ水の湿気火の

暖かさ風の動きやすさをすべて備えているがその傑出した性質は依

然その偉大なる熱すなわちプラ-ナを蒸発させ楽を生み出す熟の中

にある

以上の教えに従うヨーギーは トウモのヨーガのための堅固な土台を

作 り熟と楽を生じさせることができるはずである

人によっては熟のヨーガの修行を行なうときはまた「四つのナ-

ディーの輪」に四つの基調音節を観想するべきであるともいうこれは

ヘ-ヴァジラと 「上楽」のタントラに説明されているが六ヨーガのこ

とが昏かれたものの中にはほとんど見られない

Bさらに進んだ修行

上述の教えはすべて初歩的基本的な実践に向けて述べられたもの

である今度は以下の点に特に重点を置いてさらに進んだ修行を級

1トウモすなわち熟を増大する方法

2楽を増大する方法

3非識別を増大する方法くう

4楽と空のサマディを進歩させる方法

5トウモの修行で障害を克服する方法

10

E] 熱あるいはトウモヨーガの教え

1トウモすなわち熟を増大する方法

熟を増大させるためにヨーギーは トウモの炎の舌を指 8本分の幅

まで伸ばす依然として集中の中心は本来の トウモそのものにつま

り炎の舌が生じた源にある 次に炎の舌が心臓喉さらには演

頂のチァクラにまで上昇してゆくところを観想する 中には トウモは

喉のチァクラより上方に観想すべきでないという者もいるがここで問

題にしているのはより多くの熟を発生させることなのでこの観想で

構わない

引き続き全身くまなく大小長短のいかんを問わずすべてのナ-

ディーに トウモの炎が広がってゆくと考えるこうして身体全体は

燃え盛る火の玉となる この隈想の終わりには炎はすべて主要なトウ

モに撤退する

もしこの実践を行なってもまだ熟を生じることができないとするな

らあるいは身体の一部分にしか熟を生じることができないとするな

ら以下の行法を試みるとよい

足を組んで座 り両腕で両膝を抱 くそして下腹部を右回り左回

りに何度も回転させながら壷の呼吸を保持する 腹部を突き出したり

引っ込めたり何度も繰 り返す他より冷えている部位を重点的に身

体をこする熱を増大させるために同様に体を使った他の行法を行な

うこれらはすべて呼吸を保持している間に行なわれる 体中を勢いよ

く荒れ回る大きな炎を観想 しても熱の増大は増長されるが最も重辛

なことは トウモの炎が依然として中央気道の内部で燃え盛っている

と考えることである

激しい壷の呼吸や身体運動などのような活動的な行法は速やかに熟

を発生させることが可能であるがこのようにして生み出された熟は安

定せずあまり長く続かないしたがってこれによる利益は非常に小

さい しかし徐々に着実にトウモの熟を生み出すことができるならば

この熟は決して減少することはなく測り知れないほどの利益が得られ

ll

たとえひどい寒さでも毛皮類は身に着けるべきではない非常に普

いときでも決して裸になってはならない同様に火の近くに寄った

り照 りつける太陽に身をさらしたり大きなラッパを吹いたり口で

呼吸 してはならない「常に安定した壷の呼吸」を絶えず実践 し質の

良い栄養のある食物を取 り自己のビンドゥを注意深 く守るべきである

集中的な熟が身体のある部分体中あるいは肉と皮の間に発生し

たならこれは火のプラ-ナが突然燃え出した徴候である しかしこ

の熟は安定せずすぐに尽きてしまうのでこれには注意を向けずへ

ソの創 り変えるチァタラの部位の トウモに集中しプラ-ナを中央気道

に導 くよう心がける

もし至福感を伴う熱「エクスタシー」の熟が徐々に増大 し体中に

広がり始める一方でその熟をヘソの創 り変えるチァクラに感 じたなら

これこそ本物の トウモの熟でありそれによって赤と白のビンドゥか

ら生み出されるものが増大すると理解する

これらの教えに従いながらまだ トウモを起こすことができない場令

にはウインドトレーニング〝 をしっかり行なうべきである

2楽を増大する方法

(腿のつけ根に押 しつけた)左足の畦を (ビンドゥを漏らさないようかつやくさん

に)旺門の括約筋の下にぴったりと当てがい地面に座る 逆さまに

なったサンスクリット語の音節ハム (Ha血)字 [皇 ]に体現化された

白いビンドゥを観想する 大きさはエンドウ豆ほど色は雪のような白

形は丸く輝きながら光を放ち頭頂のチァクラに位置している同樵

に トゥモの炎その先端は針のように細いが猛烈に熱い炎をヘソの

創 り変えるチァクラに観想 しその炎が中央気道の内部で貫 く熟を栄

生し始めると観想するその結果頭頂のチァクラの白いビンドゥが港

け出して滴 り落ちる

12

B] 熱あるいはトウモヨーガの教え

このようにビンドゥが溶けることによって大いなる楽が生み出され

る この楽を生み出す修行では空気を吸い込んでヘソの下方で トウ

モの熟をあおる交替に トウモの熟は頭頂のチァクラの白いビンドゥ

を絶えることなく溶かしひっきりなしに (無尽蔵に)ビンドゥを喉の

チァクラに滴らせそこからすべてのナ-ディーにゆきわたらせるO

全身に満ちる大いなる楽と熟はこのように生み出されるそして滴

り落ちるビンドゥの絶え間ない流れはへソのチァクラまで広が りこ

のチァクラでさらに大きな楽が生み出される

この観想によってもわずかな楽 しか生 じない場合は以下の修行に

重点を置 く

針のように細い トウモの炎がへソから上向きに頭頂のチァクラまで

伸び白いビンドゥに触れそれを溶かし頭頂のチァクラのナ-ディー

にゆきわたっていると観想する 同時によりいっそう多 くの楽が生み

出されたと考える その後この楽に満ちた経験にほんの少 しの問集

中する このようにしてビンドゥが滴 り落ち「四つのナ-ディーの

輪」すべてにゆきわたると観想する

この後白いビンドゥが頭頂のチァタラに戻ることを観想することに

よって「逆向きの運動」が適用されるビンドゥの下降と上昇の両方

が額繁に実践されるこれに加えて白いビンドゥとトウモが一つに混

じり合い無数のナ-ディーを通 して全身に広が りそうして大いなる

楽を生 じると観想する滴 り落ちる白いビンドゥが トウモの炎の上に

落ちると後者の炎は最初の大きさに減少 し白いビンドゥが上昇する

と トウモもそのあとを追いかけ頭頂のチァタラまで達する

「溶解」と息を吐き出すプロセスのとき背骨は真っす ぐに保たれ

結合 したビンドゥは適切な体の動 きによって全身に広がる

このように実践 してもなお楽を生み出すことができないならば吹

に中央気道の下方部分すぐ下の性器までの部分を観想 し大いなる

楽のチァタラとその32本のナ-ディーを喋想する次に白いビンドゥ

13

が間断なく性器に滴 り落ちそのナーディーを通じて広がると観想する

その結果大いなる楽が生み出される この後ビンドゥを高いチァク

ラに引き上げるための付加的な逆向きの運動を適用する

これらの方策によっても依然として大いなる楽を生み出すことが

できないならば「智慧の母のムドラー」を適用する- つまり白

いビンドゥを溶かすために呼吸を使ってトウモの熱を刺激 しながら

ダーキニーとの性行為を観想するなどの方法がある 日々の修行では

「四つのナーディーの輪」が使われる楽を増大させる場合にのみ大

いなる楽のチアクラ (秘密チァクラ)が加えられ智慧の母のムドラー

が使われる

これによってもビンドゥを保つことができなければ力強く下方の

プラ-ナを引き上げ肛門括約筋を収縮させビンドゥが頭頂のチァク

ラから下降していることを観想するあるいは他の逆向きのステップを

とる この後すぐに適切な身体の運動を数回行じビンドゥを身体中

に広げそれから輝 く心の精髄についてしばらく隈想する

ここで楽の経験についてのコメントが幾分必要となろう

一般的にいって楽の経験は四つのカテゴリーに分けられる

① 全身が柔らかくなめらかになっていくと感 じ何かに触ると喜

びと心地良さの感覚を経験するならばこれは身体の多くのナ-ディー

が 「調御された」という印であるこの種の楽はこのため 「ナ-

ディーの楽」と呼ばれる

② もしかゆいところを掻いたときのように身体のある部分にデ

リケー トな快感を感じるがこの快感が瞬間的なものですぐに潤

えるなら「プラ-ナの楽」を経験 したといわれる

(卦 もし温かさとエクスタシーの感覚が全身あるいは特定の部分

に生じるならばこれは赤いビンドゥが増加することによって生み

出された楽である

14

B] 熟あるいはトウモヨーガの教え

④ 楽の感覚が性行為における楽のように強烈で体全体に満ちて

「性欲的」であるならばそれはビンドゥを溶かす トウモの炎に

よって生み出された楽である これは強烈さに応 じて三つのグ

ループに区分される

(1) 楽と性欲がとても激 しく耐え難いためビンドゥを保持する

ことが非常に困難であると感 じられる場合これは 「男性の楽」

と呼ばれる

(2) 楽と性欲は強烈だが上述の場合ほど強くはなくビンドゥを

コントロールすることが少 しは容易であると感 じられる場合そ

れは「女性の楽」と見なされる

(3) もし楽と性欲が上記の場合ほど強くない場合はビンドゥを

コントロールするのは簡単なはずであるこの場合にはこれは

「甘露の楽」と呼ばれる

これらの楽はすべて トウモの炎がビンドゥを溶かすことによって坐

み出されるものであるがプラ-ナが中央気道に入 り溶けるときに生

み出される楽ではないということを覚えておかなくてはならないこれ

については後で詳 しく述べる

エクスタシーを経験 している間ビンドゥを保持することは非常に重

要なのでここでいくつかの注意をしておくべきであろう一般的に

ほとんどの人は「ナ-ローパの六つの運動」などを行なって三つの

気道と四つのチァクラをはっきりと観想すればビンドゥを保持するこ

とができるはずである しかしビンドゥが非常に気まぐれでコント

ロールが難しく楽を増大する修行の間にビンドゥの流れを保持できな

い人もいるこういう場合には「トラの身体の動き」「象」「亀」「ライ

オン」などの特別な運動を行なうとよいこれらの運動はビンドゥを

保持 し抑え広げるための運動だからである

15

3非誠別を増大する方法

グル方によると非識別の経験を深めるためには トウモによって坐

み出された楽の性質および心とその顕現の性質を注意深 く観察しな

くてはならないすべての事象の空性を見るように努めできる限り長I

く原初の状態にとどまらなくてはならない楽のヨーガを修習するにあくう

たっては楽と空の状態を混ぜ合わせるように努めるこれが非識別の

一般的な修行であるくう

すでに空の状態と心の精髄を悟った者にはこれらの数語で十分で

ある しかしそうでない者のために次の事柄がつけ加えられる

非識別の洞察を深めるためには隈想時間の半分から3分のZをこれ

に当てるナーディーあるいはビンドゥは観想せず壷の呼吸もそれくう

に類似したものも行なわないただ空の観察に集中する サマディにおくう

いてある程度の安定をすでに得ているならその力を空の状態の観察

を進めるために適用する そうでない場合はプラーナ-ヤーマその他

によって安定した隈想を得る なぜならサマディが安定していないと

自我の心を効果的に観察することができず非識別の状態に到達できな

いからである

この後形状を越えたサマディに到達するために「突然自由にし

突然油断なく気を配らなければならないl」という方法を適用する そし

てこれによって以前より深く心の本質とその働きを観察するここくう

で理解することのできない心の精髄がすべての概念化を超える 「輝 く空

である全体」と認識しすべての顕現と絶えず変動する想念それ自体がくう空であると悟 りこれによってすべての疑念と恐れから完全に解放さ

れる

またヨーギーはどのように心が生起しとどまり消えていくかくう

を観察しこのプロセスを非常に親密に感じるように努める 空が音

顕現輝きと同一一であると観る修行もまた大変有効である

幌想時間の3分の lは「柔らかいタイプ」の壷の呼吸およびマハー

16

E] 熟あるいはトウモヨーガの数え

ムドラーに当てる陰想の後にも意識性を生き生きと保持するよう努

めすべての経験を道に照らし合わせて確認する

くう4楽と空のサマディを進歩させる方法

くうでは「楽と空のサマディを進歩させる方法」について簡潔に説明し

ようくう

この完成のヨーガの修行をするということは自己が空の状態を悟る

ことと トウモによって作られる四つの楽を混ぜ合わせることである0くう

自己の心を楽と空の経験に投入させながらプラ-ナとナ-ディーとビ

ンドゥを使って修行することは解放と解脱の状態への最も早い方法で

ある しかし最初に安定した楽を引き出し最も密接にそれを味わいくう

観察しそれを空の状態と同一視しなければならない

例えば溶けるビンドゥが頭頂のチァクラを通って広がると「最初

の楽」が現われる このときヨーギーは自己の心をこの楽の真ったどくう

中に投げ入れる- それとおのずから輝いている空の状態すなわちくう

いわゆる 「二つが一つになった楽と空のマハ-ムドラーの経験」を少

しも散漫にならずに混ぜ合わせるこのように修行することによって

散漫な思考の 粗雑な〝 形状の大半が鎮圧される

ビンドゥが喉のチァクラに滴 り落ちそこから広がると「最高の楽」くう

が生 じるそれから「楽と空のサマディ」に投入 しながら喉のチァ

クラに集中すると微細な〝 散漫な思考の大部分が鋲圧される ビン

ドゥが心臓のチァクラに降りそこから広がると三番目すなわちくう

「超えた楽」が生じる 次にヨーギーは「楽と空のサマディ」の中で

心臓のチァクラに集中する すべての〝散漫な思考が鋲圧される ビ

ンドゥがヘソのチァクラに滴 り落ちると「生来の生まれない楽」が生

じる

上のプロセスはいわゆる 「降りてくる」(すなわち下降の)プロ

セスであるこの後にヨーギーは 「上がっていく」(すなわち上昇

17

の)プロセスを修行するこれは前者と逆であるビンドゥはヘソか

ら心臓喉頭頂のチァクラへと上がりそして 「生来の生まれない大

いなる楽」が生 じる

この険想の終わりにヨーギーはナ-ディーとチァクラをすべて軽

視しマハ-ムドラーとトウモに集中しながら「壷の呼吸」を数多 くくう

繰 り返す日々の修行において楽と空の経験の感覚を少しでもとど

めようと努力し出合うすべてのものをこの目的を促進するために刺

用する

チァタラに集中するとプラ-ナが自動的にそこに集中するプラ-

ナをチァクラに集中させることができればビンドゥも安定 し「四つくう

の楽と空の状態の精通」が生じる

ここで極めて重要な点を明確にするビンドゥが トウモの熟によってくう

溶かされたときに作 り出される楽は「実際の〝 四つの楽と空の状態

の精通」ではなく対応するもの を引き起こすだけであるしかしくう

絶え間ない修行によってこれらの楽と空の経験を維持し安定させて

いる人はだれでも最終的にはプラ-ナを中央気道に導き入れそし

て「実際の〝 四つの楽」が生 じる ヨーギーがこれらを認識できくう くう

輝 く空の 「心の精髄」と同一視できると「四つの楽と空の状態の精通」

が生じる

対応する〝 智慧はまだ微細な主観と客観すなわち二元の観念くう

の色合いを帯びていて空の状態の観察の初めの段階で現われる 「本

当の智慧」はすべての二元性がない其の智慧である

トウモのヨーガの修行によって作 り出される 「四つの楽」は非常に

広大で範囲も強さも非常に奥が深いのでそれを言葉で表現すること

18

E] 熱あるいはトウモヨーガの教え

くうはできないこの状態に達すると「楽と空のサマディ」を達成 したと

いわれる それゆえ トウモはタントラのすべての修行の土台である

「トウモ」という言葉は「すべての欲望と情熱を破壊することのできるとうもう くう梓猛な女性」という意味でありまた「輝 く空の智慧を作 り出すこと

ができる者」という意味であると理解することもできるそれゆえトウ

モは無智と悪をすべて焼き尽くす超越した智慧の火なのである

ヨーギーは4種類の トウモも心得るべきである

(訂 外的 トウモ すべての悪と障害を破壊することのできる生起のヨー

ガのトウモ

② 内的 トウモ 404の病気を治すことのできる生命プラ-ナのトウモ

(卦 秘密の トウモ すべての欲望と情熱を破壊することのできる溶

けて下降するトウモ

⑤ 超越 したトウモ 「生来の生まれない智慧」を生 じさせることの

できるトウモ

5トウモの修行で障害を克服する方法

トウモのヨーガの修行の障害となる主なものはヨーギーと在家信者

が共有している四つの一般的なもの一一病気妨害欲望と情熱死-

であるしかしその支配に屈せず大いなる勇気と辛抱強さを持って

闘い続けなければならない トウモの修行で出会う特殊な困難さは以

下のとおりである

最初の段階では身体のナ-ディーが慣れていないためヨーギーに

は 身体的な〝 困難が多くある 様々な種類の病気や痛みに悩み力を

失い非常に弱くなった感じがする慢性病または 「昔からの病」があ

るとそれが悪化する 初期の段階ではプラ-ナがまだ馴らされてい

ないので(他の)弱点に出会ったり息を止めるのが困難だったりす

るビンドゥかまだ身体全体にゆきわたっていないので心は明確に機

能することができずよって経験は貧弱なものとなる 集中がまだ安

19

走していないので散漫な思考が多く生じその結果正しい修行や正

しい考えに関して混乱してしまうさらに正しい修行法を知らないと

プラ-ナとナ-ディーとビンドゥの大きな障害が起こる

こうした悩みの種はすべてヨーギーの トウモの修行を妨げるものでJ

ある治療法則は簡単で勇気と忍耐である このときヨーギーは

「生まれ変わり」の世界の苦 しみや人生の無常などについて隈想 し離

れようという強い気持ちを喚起する「覚者の境地の二つが一つになっ

たヴァジラの身体」を達成しようという気持ちを新たにし逃げようと

いう考えを起こさずにすべての苦しみと試練を経験 しようと決心する

成就 したグル方や聖者方の伝記を読み自己の勇気と決意を強める勇

気と忍耐によって道にある困難はすべて克服できると確信を持つ

一方ヨーギーがあまりにも強い観念に支配された禁欲的な生活を

していると トウモの修行を支えるだけの力がないその結果それ以

上修行する気がなくなり道半ばでやめてしまう こういう場合には

全面的に休息をとり良い栄養になる食物を取って力と健康を取 り

戻すべきである

トウモの修行でプラ-ナとナ-ディーを馴らしたら身体全体が非

常になめらかで柔軟であると感じる大きな温かさが (ヘソの創 り変え

るチァクラから)生じビンドゥは不安定になり絶えず変化するよう

になる こうしたことすべてによって非常に楽しくなり精力旺盛に

なるしかしその結果ビンドゥが大いに増大しそれに応じて性欲

が増すこの危険な時期には極めて注意深 くし自己のビンドゥを熱

心に保持すること 自己の努力を怠ったり弱めたりするとビンドゥを

失うという危機に瀕する- これは夢や陰想の段階にそして目覚め

ている問にすら起こり得るビンドゥを失うということはトウモのヨー

ガにとっては致命的な一撃であるそれゆえビンドゥを保持するこ

とに極端に熱心になること戒を厳格に守り人間の身体などの不浄性

について隈想 し性欲を鎖圧する洞察力を持って性欲の性質を観察

20

E] 熱あるいは トウモヨーガの教え

することはそれを克服することにも役立つ

一般的にいってビンドゥを失うことは隈想修行すべてにとって有

害であるが トウモのヨーガにとっては特に致命的であるビンドゥ

を失うとどのような種類の隈想を行なおうともいかなる種類の恩忠

も受けることはできないそれゆえこの生命力をとどめて安定させる

ためのさらに特殊な訓練を行なうことも含めてビンドゥを保持するI

ためにあらゆる努力をなすことである

トウモの修行においである程度の進歩を成し遂げ楽輝き非識別

の良い経験を得同時に他の徳も得ると自分の経験を人に話 したいと

いう強い気持ちを持つかもしれない しかしもしそうするならこれ

らすべての徳と経験を失いもう一度取 り戻すのが難しいということに

なるかもしれないさらに神聖になされた約束の戒を破るならこれ

によっても経験と戒を守っていた間に得た利益を失うことになる

もしこれが起こったなら善行も含めてすべての経験は幻影であり

自己の実存を持たない虹のようなものであると考えるそしてそれくう

らに執着せず空の状態の真実を隈想する そして内側の経験を秘杏

に保てなかった過ちをザンゲしこれからはこの経験をグル以外には

話さないと決心するもし神聖になされた約束の戒を破ったならザ

ンゲし戒を回復させるためにヴァジラサットヴァのマントラを唱え

る そしてまたグルに鞄い イニシエーションを求めタントラの主

神にもう一度イニシューシ岳亨を与えてくれるようにと祈願する世俗

的な栄光プライド執着を真に放棄 し真のヨーギーがなすように陰

想を培うと決心する

もし法則の基本的な教えに従いそれに従って修行するなら障害

はそれほど多 くないはずである しかし能力の低い者またあまり

にきつく修行 しすぎる者にはプラーナナ-ディービンドゥに関す

る多くの障害が生 じる

トウモのヨーガを一定に習慣的に行なう者は特別な規則を守らな

21

くてはならない熟を保つためには隈想のときに少なくとも数回は呼

吸法を行ない トウモの火を観想する 熱も寒さも恐れてはならない0

身を切るほど寒いときでも毛皮あるいは厚い服を着てはならない0

また暑いときでも裸になってはいけないローソクや火を吹き消してI

はならないまた極端に冷たい物を飲んではならない

楽を保つためにはビンドゥを保つために大きな努力をしなければな

らないどんなことがあってもそれを失ってはならないまたショウ

ガ トウガラシコショウニンニク腐った肉や魚極端に酸っぱい

塩辛いまたは脂っこい食べ物を取ってはならない火に近づきすぎな

いようにし暑い太陽に身をさらしてはならないまた地面にクッショ

ンを敷かないで座ってはならない裸足で歩 くことを避ける昼間寝て

はならないまた汗をかきすぎるような活動をしてはならない

深い院想を保つためには一人で暮らし意味のない活動はすべて放

棄する

トウモ ヨーガの経験と徳

人によって能力とカルマは大きく違うので トウモのヨーガによっ

て生み出される経験と徳について一般化することは難 しいある人はた

くさん功徳を達成 しているかもしれないしかし多くの経験をしてい

ないかもしれない別の人にとってはこれは反対かもしれない また

ヨーギーが通過 しなくてはならない様々な経験のはっきりした順番を予

想するのも難しい

ここでもっと重要なトウモのヨーガの効果について検討 してみるこ

とにする ここまでにおいてプラ-ナを調御 し トウモの火を燃やす

ときの印と経験について見てきた これから見るのはもう一つの重要ふう

な題目「r風とともにある心 Jがそれぞれのチァタラに集中したときの

経験」である

(タントラの教義によると)五つのチァタラそれぞれのナ-ディー

22

口 熱あるいはトウモヨーガの教え

はそれぞれのチァクラに特別な基調音節 「種子」の形をとる 五つの

基調音節 (Hu血ANuTaRa)もっと正確にいえば五つの異

なったナ-ディーの形は人の五つの主要な煩悩の象徴または表現で

ある つまり愛著迷妄邪悪心プライド嫉妬である

トウモの修行中このチァクラに集中すると「風 とともにある心」

もそこに集中する「風とともにある心」がこれらの基調音節に集中す

ることによって同時にその種子が表わす煩悩が動くその結果ヨー

ギーは愛著邪悪心疑念プライドといった大きな煩悩を感 じる

これらの煩悩は自由にヨーギーの意思とは関係なく生起するあらゆ

る雑念散漫さ病が生起 しヨーギーの帰依を妨げるO「風 とともに

ある心」がチァクラに集中することによってヨーギーはまた夢院

想あるいは目覚めているときでさえ様々なヴィジョンを見るこの

ときこそこれらの障害を克服するために祈 りザンゲし覚醒の心くう

を培い放棄の精神を強め空の状態を観察しなくてはならないまた

肉体的な行法を行ないそれぞれのチァクラの結節を解くそしてこあかし

れらの障害は実際は助けであり帰依の証でありヨーギーが道におい

て確実に進歩 しているということを示しているのだということを理解す

る このように進歩を喜び挑戦を受け入れる

プラ-ナとナ-ディーを調御 し五つのエレメントのプラ-ナを保持

し集め普段の場所から中央気道に導 くことができるなら煙唇気くう

棲蛍の光ランプの光そして生まれない空の光という五つの夜の

印が現われる そして五つのプラーナを保持 し続けると月の光日

の光雷の光虹の光月と太陽が一緒になった光という昼の印が順

番に現われるある場合には多くの光の点や光の塵が現われるこれ

らは一緒になって10の印と呼ばれる

もしプラーナナ-ディービンドゥの純粋なエッセンスを五つ

のチァクラに集めることができるなら白赤ブルー黄色緑の覚

者の浄土が現われるまた「風とともにある心」を神秘的なナ-ディー

23

に集めることができれば24の聖なる秘密の場所と タントラの主神

ダーキニー門番たちが現われる

五つのプラ-ナを完全にマスターできる者あるいはそれを五つの

チァクラに保持できる者は次の利益を得る - 身体が丈夫になる

肌が滑らかになる顔が輝き元気になる そして常にエネルギーにあ

ふれる 高 く厚い壁にさえ阻まれない

赤と白のビンドゥを中央気道に保持することのできる者は次の三つ

の恩恵を得る

① 身体から光線を放つことができ日の光の中で立っても影を放た

ない

(卦 身体を消すことができる

(卦 奇跡を現わすことができる

「風とともにある心」と五つのエレメントの純粋なエッセンスを中央

気道に持ってくることのできる者は次のことができる

(D 石を金に変える

② 水の上を歩 く

(動 火に入っても焼かれない

トウモの熟で雪山を溶かす

(9 遠い宇宙へ瞬時に旅するそら

⑥ 空を飛び岩や山を通 り抜ける

これらの徳の幅と深さは「風とともにある心」の取得の熟練の程度

によって大きく異なる神通力の続 く期間もまた大きく異なる も

しヨーギーが 「風とともにある心」を保持できない場合にはこれらの

徳は消える

ナ-デイ二とビンドゥが浄化されるとヨーギーはあらゆる寄跡を行

なうことができる ビンドゥが安定 し(上のチァクラに)上げられる

と川を止めることができる「風とともにある心」が集中すると見

つめるだけで人を催眠術にかけることができる火元素が制御されると

24

皿 熟あるいはトウモヨーガの教え

太陽を止めることができる ナ-ディーの力で富と数え切れない宝石

を生み出すことができる プラ-ナの力で人を引きつけビンドゥの

力で非人 (愛欲神幽霊悪魔)を引きつけることができる

これらの恩恵と徳を手に入れることができるがこれらはすべて虹

のようにそれ自体の実体を持たない幻影であると理解すべきであるこ

れらの力ゆえに思い上がってはいけない八つの世俗的な利益を寛服し

散漫のないおのずから照らすマハ-ムドラーに集中するべきである

なぜならこれが悟りを深める唯一の方法だからである

簡単にいえば トウモの修行は我々に生まれることのないマハ-ム

ドラーの智慧を悟らせてくれすべての執着と無智からの解放を達成し

すべての 「生篭れ変わり」の世界のナ-ディーの結節を解きすべての

「生まれ変わり」の世界のナ-ディーを智慧のナ-ディーに変えすべ

てのカルマのプラ-ナを浄化し障害のない智慧のプラーナに変えす

べてのけがれたビンドゥを浄化 しそれを楽のビンドゥに変える「二

つが一つになった完全な覚者の境地の虹」を完成する

25

B] 幻身のヨーガの教え

幌想の各期F別においてその3分の1の時rZりをトウモの修行に当てる

lui者の境地の 「完全な楽しみの身体」を追求し幻身の修行を今行な

っているのはすべての衆生を利するためだということを思い起こす

それから喉のチアクラに母神と共に座している赤い 「完全な楽し

みの身体」のグルに祝福と援助を祈る

外側の世界にあるすべてのもの- 家町山川人間動物

身体のすべての器官と感光- は混乱した心の単なる現われでしかなく

与耳の存在やそれ自体の実体はないと考える唇気楼や魔術や夢や

抱や影や露のようなものであるというのはこれらのものは

リアリティーの中には存在しないからだ他に依存 して生じるもの (条

件の生起)はこだまと映った影のようなものでそれ自身の実体は全

牡ないと考える

そして続けてこだまや映った影について考えすべての法則は一

悼的なものであり指や抱のように消え去るものであると考え太陽が

罪ると露がどのようにして消え水が流れ過ぎると抱がどのようにし

て消えるのかを観想する一瞬たりともものが変化せずにいることは

ないすべての法則は虹のように美 しいが実在せずすぐに無に帰し

てしまうと考える さi

lこのように魔術と空の状態について隈想すべきであるこの匝想

の後でさえ深く収づいた執着がすべて根こそぎになるまで共理と魔

柿の働きを観察し続ける

ここまでに述べた修行は幻身のヨーガの土台または錐備である

2

B] 幻身のヨーガの数え

では修行自体を二つに分けて論じよう

1不純な幻身の修行

2純粋な幻身の修行

1不純な幻身の修行

鏡の前に立って自分の映っている姿を観察する- しばらくの間

映っている姿を見る- そしてこの像が様々な要因すなわち鏡

身体光空間などの組み合わせによってある条件の下でどのようくう

にして作り出されたのかを考えるそれは現われてはいるが空である-

つまり依存 して生じている (条件の生起)それ自身の実体のないも

のである

それからその像の現われをその服と装飾品とひとまとめにして観

察しそれが気に入るか気に入らないかを考えるまた急に怒ったふ

りをしたり自分とケンカするふりをしたりしてそれに影響されるか

どうかを観察するこのように修行することによってすべての快と不

快は幻影であり主観的であり自分自身の心によって創 り出されたも

のであることがわかり執着がかなり減少する

次にテープの修行を行なう自分自身で自分自身に対 して心地良

い言葉とそれから気に入らない言葉を連発し録音しそれをひたす

ら聴き続け心が乱れなくなるまで行なう もしこれに成功するなら

賞賛に対 しても非難に対 しても無頓着になり解放を達成する

快不快喜び苦 しみ得ること失うことこれらが同じになる

まで事象の幻影的な性質について静かな場所で一人で院想する この

後で人のいるところに行き人々やその活動の中で修行する もし

まだ快いものと不快なものに好意的 非好意的に反応するようであれ

ばまた一人になりもう一度修行する

27

2純粋な幻身の修行

幻影であるタントラの主神を観想することは完成のヨーガの土台で

あるばかりではなく「中間の生存」において完壁な 「完全な楽 しみの

身体」を達成する方法でもある生起のヨーガにおけるタントラの主神

の観想は次のように行なう

タントラの主神の絵を手に入れ二つの鏡の間に置くそして三つの

像の幻影性を観察するタントラの主神が心の目に恋人のようにはっき

りと現われるまで絵を観想する助けとして使う 修行者はタントラの

主神の全身の完全なイメージを一度に観想しできるだけ長 くそれを

保持するようにいわれる ヴィジョンが消えると今度は身体の部分を

非常にはっきりと観想する頭と顔から始め首胴体手足等を全

身が非常に生き生きとくっきりとするまで観想する

タントラの主神のヴィジョンがはっきりとし安定してきたら一歩くう くう

先に進みヴィジョンを空の状態と同一化させる空の状態の見解のな

い観想はどんなによくても単なるよいイメージにすぎないタントくう

ラの主神の幻影性に関する院想でさえ空の状態の直接認識がなければ

相対的な達成は成し遂げられるが究極的な達成は成 し遂げられない0くう

一方空の状態を知る者はタントラの主神のヴィジョンをすぐに何のくう

自己実体もない投影された心の幻影としで悟る 現われそれ自体が坐くう

であり空と同一化させる必要はないのだと理解する

くう隈想の問はタントラの主神のヴィジョンをおのずから輝 く空の中

に吸収させる隈憩の後ではこの意識性を保ち自分の出会うものす

べてとそれを同一化させる

簡単にいえば生起のヨーガにおいて投影されたタントラの主神のヴィくう

ジョンは顕現する空の真理の一つの表現であり何の実体実存もな

い幻影性の象徴である比倫を使 うなら魔法の魂われ水に映った

月肉と骨のない影瞬間的に変わる寒気楼心に投影された夢依存

して生 じるものから生 じるこだま実存のない幻覚常に形を変える雲

28

B] 幻身のヨーガの教え

美しく生き生きとしているけれども実体のない虹現われたと思 うと

すぐに消えてしまう稲妻突然現われはじける泡はっきりと現われ

るけれどもそれ自体の実体がない鏡の中の像などにたとえることがで

きるだろ一うo

タントラの主神のヴィジョンを難なく楽に安定させられるようになっ

たら今度はそれを宇宙大の大きさに拡大しケシ粒ほどの大きさに縮

め一つから何百万へと倍増するそしてこれらの化身をすべて元の

身体に戻ししばらくそれを隈想する日常の生活においては自分の

経験すべてを覚者の界と同一視し家や町をマンダラ世界を覚者の浄

土すべての人を覚者方と到達真智運命魂方と同一視するまたすべ

ての音がマントラの詠唱であると考えすべての思考が法則の身体の

働きでありすべての望ましいもの楽しみが覚者方への供物であると

考える このようにして修行者は 「生まれ変わり」の世界のすべてのくう

顕現を浄化 しそれをおのずから輝 く空と混ぜ合わせるのである

四つの空あるいは四つの楽を開示するためにはまずプラ-ナを中

くう央気道に入れるすると四番目つまり生来的に生まれた空から

「風とともにあa心」で作られた幻身が現われる これを達成するため

には壷の呼吸を保ちながら「風とともにある心」の象徴であり五

色の光線を放っているブルーのフム (Hu血)字 [亘]を心臓のチァ

クラに観想する これによってプラ-ナが中央気道に入り煙屡気

横などの印が現われ啓示増加達成の光がそれぞれ現われる 同時

にフム字が大いなる光に溶け込むここでヨーギーはできるだけ長く

自分自身を光のサマディの中に吸収する最後にサマディから出るとき

タントラの主神の幻身を 「風とともにある心」と一緒に発射する

これを全部正しく行なうのは難しいと思う者はまず壷の呼吸を保ち

ながらブルーのフム字に集中しこの呼吸の溶解のプロセスを練習する

29

《幻身の一般的復習》

「生まれ変わり」の世界と 「煩悩破壊」の世界のすべての事象 (法則)

にはそれ自身の性質がなくゆえに幻影である しかし魂の執着

混乱区別する想念によって事象は真実であるように見えるこの敬

着と混乱を払うためにすべての法則の空性を観察し魔術に関する真

理を学ぶべきであるこれが幻影性の一般的な原理である

タントラの幻身のヨーガの背景となる原理は次のようにまとめるこ

とができる 粗雑でカルマに支配された人間の身体の中に人の執普

と混乱で隠された覚者の身体の純粋な精髄が存在する幻身のヨーガのくう

サマディの修行を通してこれらの執着と混乱が徐々に払われ輝く空

の智慧が認識される その結果「生まれ変わり」の世界のプラ-ナ

ナ-ディービンドゥは浄化され人間の身体は虹のような覚者の境地

の幻身へと変化する

幻身のヨーガの中心となる修行は生来の光を開示しそれに続いて

「風とともにある心」を通して幻身を轟射することである

この修行の間ヨーギーは何も存在 しないという感じを強く持つoこ

の経験は完全な解脱に到達するまで深まり続ける

30

【ヨ 夢のヨーガの救え

B] 夢のヨ-ガの教え

夢の認識は夢のヨーガの実践の中核をなしているこれを獲得す

るためにはまず自己の鮮明な自覚性を患らせる原因のすべてを取 り除

かなければならない自iL性を負か1ている支配的な原因とその解毒剤が

以下に簡単に述べられる

(》 タントラの戒を破った者は夢を認識することができないこ

の場合ヨーギーは罪を油められ神聖になされた約束の戒を回

復するために自己の違反をザンゲしヴアジラサ ノトヴ7のマン

トラを実践しなければならないまた彼は自分のグルもしくは

祈りを通 して新しいイニシエーションを得るよう努めなければな

らない

(参 グルおよびタントラの教えに対してほとんど信のない者は夢

を認識するのが困難であることに気づくこの場合信を強めるよ

う努めなければならない

(参 物質的な利益に食欲な者は夢を認識することができないこ

の場合彼は自己の物質的な所有物を布施しこの生に執着する

ことをやめなければならない

O(む ビンドゥを失った者身体をけがした者は夢を認識すること

ができないよってビンドゥを保ち括静でない人間食べ物

秩所との交わりを避けるよう懸命に努めなければならないもし

どうしてもそれらと交わらなければならない場合矯正手段として

クリヤ ヨーガを行なう必要がある

(9 もし心が雑念でいっぱいであったり夢を見たいという思いが

3

弱い場合夢を認識することができないこの場合独居 し成就

に対する自己の志と確信を強めるよう決意しなければならない

⑥ 自分の見るもの聴 くもの触れるものはすべて夢の中のこと

であると日中絶えず考えるならば夜夢を認織する機会を大いIに増大させる

夢のヨーガに取 り組み始める前にまず一般的な準備修行を終了しな

ければならない次に各期間の3分の 1をトウモの修行に3分の2

を喉のチァクラに 「種子」音節を観想することに費やす この観想は

夢を生み出す優れたテクニックである

まず喉のチァクラに座している赤い身体のグルに夜夢を認識す

る手助けをしてくださいと懇願する次に4枚花弁の蓮華を喉のチァ

クラに観想 しその中心に赤いオーム (Orb)字 【歩 ]正面の花弁に

青いア (A)字 [3T ]右の花弁に黄色いヌ (Nu)字 [弓 ]後方の

花弁に赤い夕 (Ta)字 [可 ]左の花弁に緑色のラ (Ra)字 [て ]

をすべて非常にくっきりと鮮明に観想する

喉のチァクラに赤いオーム字を観想 し壷の呼吸をできる限り長く煤

持することによって上記の内容を簡素化することもできるあるいは

各呼吸で 「オーム」を長く心の中で唱えることもできる

ある者はこれは寝ている間にのみなされるべきであるというかも

しれないこの発言は正しくないなぜならもしそれが昼間主要な隈

想として扱われるならば素早くかつ容易に 「風とともにある心」を喉

のチァクラに集中させることができその結果もっとたくさんのもっ

と鮮明な夢が現われるようになるからであるそれに加えてこの実践くう

はまたプラーナが中央気道に入り四つの空を開示する手助けともな

ヨーギーは絶えず目覚めた状態で自分の見るもの聴 くもの触

れるもの考えるもの影響を及ぼすものすべてが夢の中のことであ

ると考えなければならないまた豊かな食べ物や飽食を避け激しい

32

B] 夢のヨーガの教え

活動で自己をすり減らすことのないようにしなければならない手短に

言うとヨーギーはプラ-ナの力と強い意志力と夢を認識する他

の方法とを一つに合体させるよう努めなければならないのである

くう夢を認識する主要な方法は四つの空を開示するためにプラーナを

中央気道に至らせることである これが生じたならそれらと一つずつ

同一化しなくてはならないそして夢が現われるのを待ち夢を認識

するよう努める この実践の詳説は後に行なう

夢を観察する最も良い時間は夜明けから日の出の問であるなぜな

らそれは食べ物が消化され休息は十分で眠気は深くなく心は比

較的鮮明な時間帯だからである しかしほんの浅 く眠るだけの人は

夜の間にこれを実践することも可能である

ヨーギーは眠りに落ちる前に夢を認識しようという決意と確倍を

少なくとも7回多い場合には21回行なう しばらく喉のチァクラに

四つの基調音節を観想し次に壷の呼吸をゆるやかに保持 しながら

赤いオーム字のみに集中する

長い継続 した眠りは避けなければならないその代わり回数を増や

して短時間眠るように努める 目が覚める都度直前の眠りの間にう

まく夢を認識したかどうか振 り返ってみる必要があるもしうまくいっ

ていなかったら次に眠る前に真筆な祈 りを捧げる

もしもこのすべての後にもまだ夢を認識できないならば起き上

がって部屋の中のもの椅子やテーブルベッド衣類絵画を観察

しそれらがすべて夢の中のヴィジョンであると考えるこの感覚を失

わずにもう一度眠りにつく

極度の眠気のために夢を認訊できない人は身体全体と部屋中に満ち

る光線を放ち輝 く赤いオーム字を喉のチアクラにあるいは輝く白

いビンドゥを両眉の真ん中に観想する ごく浅く眠る傾向の人は青い

フム字か青いビンドゥを秘密チァクラに観想する

33

上述の教えのすべてを怠惰でなく実践しながら依然として夢を認識

できない人は独居に引きこもり衣服をすべて脱 ぎ捨て飛び跳ね

踊 り裸で走 り回り

「これは夢だ夢なんだ」

と大声で叫ぶべきであるさらに危険な崖っ淵に行き疎い地の底

をのぞき込み同じことをする それでもまだ夢を認識できないとした

ら自己を恥 じるべきであるそして懸命にグルとタントラの主神に

祈るべきである そして喉のチアクラの位置に次第に速度を増して

回転する円形の鋭い刃を観想 しそれが電動ノコギリのように全身を上

下して身体を肉片と灰とに薄切 りする様を観想するそれらを覚者方

とおなかを空かせた有情の魂に布施をするその後識別的な思考を

持たずにマハ-ムドラーについて隈想を行なう

夢をときたま少しの間だけは認識できてもいつもというわけでは

ない人は実践がまだ足 りないと気づくかもしれないこれは特に夢

の認識の直後に急に目を覚ました場合に当てはまる その場合はこ

の傾向に対して繰り返し自分自身に諭し夢の状態にとどまっていたい

という欲求を強めなければならないたとえ目が覚めても日を開けず

逆に夢を見続けるようにもしくは心臓か秘密チァクラに集中するよう

試みるべきである

どんな原因で夢から急激に覚めてしまうのか注意深 く調べてみなけ

ればならない極度の緊張が原因ならもっとリラックスするように物

音が原因ならもっと静かな場所で眠るように寒さや熱さが原因なら

もっと厚着をしたり薄着をしたりなどすべきである ある教えでは育

定的力と否定的力である赤と白のビンドゥの間に座っている自分自身を

観想することが助けになると述べている また壷の呼吸を保持しなが

ら青いフム字を喉のチァクラに観想するのも助けになるといわれてい

要するに夢を認識できない理由を発見すべく常に努力ししかる級

34

団 夢のヨーガの数え

に適切な矯正手段を講じる 例えば眠気がひどい場合には赤か白の

ビンドゥを喉に観想するかあるいは両眉の真ん中に放射する輝く光

を観想する警戒心が強すぎたりすぐに日が覚めてしまう場合には

青か黒のビンドゥを心臓か秘密チァクラに観想する夢が鮮明でない

場合には赤いビンドゥを喉のチァタラに観想 し輝 く光を放射 しなが

ら全身のすべてのナ-ディーを覆っていると観想する

怖い夢を見たときヨーギーは

「これは夢だ夢の中で火に焼かれたり水に溺れたりすることがある

だろうかこの動物や悪魔やそういうものがわたしに害を与えること

があるだろうか」と言って不当な恐怖心から身を守るこの意識を持ち続け火を踏み

つけたり水の中を歩いたり大きな火の玉に変身して恐ろしい悪魔や

獣の心臓に飛び込んで爆発させたりすべきである

夢をかなりしっかりと堅実に認識できているヨーギーは「夢の トラ

ンスフォーム」の実践に進むこれはつまり夢を見ている状態で鳥

虎ライオン神聖天国王家岩林や自分の望む何にでも変身し

ようと試みることであるこの雫践が安定したならば今度は様々な

形状のタントラの主神の身体座っていたり立っていたり大きかった

り小さかったり等に変身する同じように夢の中で見ているものを別

の対象物に変化させる例えば動物を人間に水を火に大地を空間

に一つを多数に多数を一つにと変化させる 例えば上半身からは

火下半身からは水を放ったり太陽と月を踏みつけたり身体を何百

万何十億と増やして宇宙全体をいっぱいにしたりといった種々の神過

力を働かせる

夢のヨーガの実践の主要な目的の一つは「中間の生存」の状態で

そしてこの生の中で幻身を実現する手助けをすることである これをくう

獲得するためにはまず 「眠りの四つの空」を認識 しなければならないくう くう

次に第四の空あるいは生来的な空から「風とともにある心」が作 り

35

出したマンダラのタントラの主神の幻身を瞬時に投影しその後にマくう

ンダラとタントラの主神をもう一度大いなる空に溶け込ませる これは

要するに夢のヨーガで実践される 「生起」と 「溶解」のプロセスであ

るl

この後以下に示した 「覚者の国-の旅」を実践する

自分がタントラの主神になったと観想 し流れ星のごとく瞬時にイ

ンドラの天あるいはどこか他の 「生まれ変わり」の世界の天に至る

そして戻る前にその場所を観察する これが安定 したならば次に

「覚者の浄土」の一つに例えばヴァイローチャナやアミタ-バや

その他の 「浄土」に旅する これも同じようにほんの瞬時のうちにな

される 「覚者の浄土」に至ったならば党者に敬意を表わして布施を

し覚者の説法を聴 く

最初のうちヴィジョンと経験はあまりはっきりとしないが自分が

夢で見たものは本物の 「浄土」そのものなのだと堅く信 じる なぜな

ら「生まれ変わり」の世界も 「煩悩破壊」の世界 も結局は夢にす ぎ

ないからであるこのように実践するうちにヴィジョンは徐々に徐々

に鮮明になってゆくはずである

もしある者が 「幻身のヨーガと夢のヨーガに何か違いがあるので

しょうか」と尋ねたならその答えは両者は基本的に同じであるが

夢のヨーガは幻身のヨーガの補足と見なされているということである0

一つは幻身を生み出すために使われもう一方はそれをさらに完全なち

のにするために使われるのであるまた「覚醒」状態の光から生 じる

幻身は夢のそれよりももっと深遠なもっと微細なものであること

を知るべきである とはいえ二つのヨーガは互いに相補い合うもの

として実践される なぜなら夢と覚醒の状態の二分性の中に顕現 した

時間への固執は究極的にはこのようにして征服されるからである

これら二つのヨーガを合体 した実践によって人は 「生まれ変わり」

の世界の習慣的な思考を浄化するようになるすべての物事は心の顕現

36

B] 夢のヨーガの数え

であり心は夢と同様それ自体では実体を持たないものであると悟る

「生まれ変わり」の世界も 「煩悩破壊」の世界も実在 しない屡気楼であ

りそれらは何も束縛しないし何も解放しないと知る自己の粗雑と

微細純粋と不純な愛着のすべてを洗い清める そして最終的に覚者

の境地の魔法のような 「完全な楽しみの身体」を明らかにするようにな

37

B] 光のヨーガの数え

どのようにして光を認識する

か位省をすべて取 り除き光を認識するために望ましいすべての粂件

を集めるための蟹備段階の修行においてたどる段階は夢のヨーガと同

じである しかしさらにヨーギ-は良い栄養になる食物を取 り身

体をマ ノサージし非常に静かな場所に住み自己のビンドゥを保存 し

常に柔和でリラックスしていなければならないo幌想の各々の期間に

おいてその3分の 1の1馴 Iほ トウモの修行に耽やし3分の2の時rll

ほ光のヨーガの修行に数やさねばならない

投初に心臓のチアクラに母神と共に座っている青いヴ7ジラダラ

を観想 しヴアジラダラに 「生来の光を開示 してください」と祈るべき

であるそれから心臓のチアクラに市い7ム字を観想 し壷の呼吸を

煤つかまたは心の中でフム字を長 く唱えるべきであるそうすると

外側の世界がすべて彼の身体に溶け込みその身体がフム字に溶け込み(

)そのフム字がナーダに溶け込みそのナータが大いなる空に溶け込むく

つ彼は空について阪想 し息を保つべきであるこのサマディから立ち

上がるとヨーギーは再びタントラの主神の幻影の身体を観想する

「これは夜にのみ行なうべきだ」と間違って主張する人がいる し

かし実際はこれを九一日通 して修行すると「風とともにある心」 を

習得する可能性が大いに増 し光の啓示が安定するその結果睡眠中

に光を認識するのがずっと容易になる

さらに同時に保息をすることによって大いなる利益が加わる

他の方法で光を認識することは非常に難 しいしそのようにして認識した

3

E] 光のヨーガの教え

光は長く持続 しないこの修行に従う人は必ずプラ-ナを中央気道にくう

もたらし四つの空を開示するそれゆえこれが 「光のヨーガ」とい

う最も重要な修行なのである

〈睡眠中に光を保つこと〉くう

昼間にプラ-ナを中央気道にもたらすことによって四つの空を順

番に開示できる人は眠りに落ちる直前に心臓のチァクラにあるフム辛

に集中すれば睡眠中にもそうすることができる

光を 「保つ」のに一番いい時間は睡眠の最も深い夜 (の真ん中)で

はなく夜明けまたはいつでもいいから睡眠の浅いときであるそおう が い

して一番いい姿勢はライオンの横臥位である

ここで光のヨーガの修行で不可欠な二つのことは心臓のチァクラ

の蓮華の五つの花弁にある五つの基調音節 (Hu血ANuTaRa)

を観想 し息を保つことである

眠りに落ちる前にヨーギーは啓示増大達成の段階の後で

「生来の光が生じたときに必ずそれを認識するぞ」と繰 り返 し繰 り近

し21回考えるべきである それから身体全体がフム字に溶け込みフ

ム字が光に溶け込むことを観想しそれに集中する 少し眠たくなった

らア字に集中する かなり眠くなったらヌ字に集中する非常に眠

くなったらタ字に集中する 眠りに落ちそうなったらラ字に集中す

る眠りに落ちながら(または気を失いながら)フム字に集中する

初め最初の三つの音節に集中した直後に眠りに陥る傾向が強いので

最後の二つの音節に集中するのが難しいと思うかもしれlない しかし

繰 り返し修行することによって徐々にできるようになる睡眠という

気を失った状態で意識をとどめられない人はサマディの力をもっとつ

けるように昼間に一生懸命修行すべきであるこれによって気を失っ

た状態で意識をとどめ光を少し見ることができるようになる

39

ある教えにはまだ光を認識できなければ三日三晩眠ることを放秦

してからもう一度やってみるべきだと述べられているくう

四つの光または空すなわち啓示の光増大の光達成の光坐

来の誕生を順番に開示できる人は粗雑な 「生まれ変わり」の世界の忠

考と微細な 「生まれ変わり」の世界の思考の両方を取 り除き識別するそら

心を超越することができるそうすると要一つない空のように透明で

澄みわたった本物の睡眠の光に直面するO これがとびきり上等の経験

すなわち完全な光であるこの次には「まあまあ」の経験とか「少なくう

い」光と呼べるようなものがあるここではヨーギーは四つの空を

順番に認識できないかまたは「生まれ変わり」の世界の顕現をすべ

て取 り除くことはできないがひどい眠気を克服し透明な光り輝く空

性を明確に識別することができる

この次には「劣った」経験があるここではヨーギーは 「完全な」

光も 「少ない」光も経験 しないが夢が生じる前の眠りの状態で澄ん

だ透明な心を経験する昼間の修行で安定したサマディを達成 したら

その力は眠りと夢の状態も含めて昼と夜を通じて行き届 くその場

合ヨーギーは(原則として)夢を見ないもし見ることがあったと

してもそれをすぐに認識できる しかしこれは睡眠の光ではなくて

睡眠の状態でのサマディの経験でしかないと言うグルもいる確かにそ

うかもしれないがそのように修行すれば光を認識する機会を本当に

増大させることができすぐに 「少ない」光を見るであろう

光を保つ方法は多くあるが上述の教えでこの目的のためには十分

である ヨーギーは自分に最も役に立つ特定の教えに従うべきである0

くう《四つの空についての説明〉

くう四つの空または四つの光または四つの楽は光のヨーガの経験の

中核である これらは目覚めた状態の昼間の修行でプラ-ナを中央

気道に集めることによって引き起こされる そうできる人は特に四香

40

B] 光のヨーガの教え

くう くう目の空すなわち生来の光に集中すべきである この四つの空を認識

する方法は以下のとおりである

夜の光のヨーガの修行で最初に心臓のチァクラにある蓮華の花弁の

一つにあるア字に集中する この修行によって五大元素のプラ-ナが

中央気道に集中し煙寮気楼蛍の光などが順番に現われる眠気を

感じたらヌ字に集中するするとますますプラ-ナが集まり粗雑くう

な区別する思考が崩壊 し初めの空すなわち啓示の光が現われるそそら

うすると要一つない空に明るい月の光を見ているかのような感じを

経験する

もっと眠たくなったらタ字に集中しより多くのプラーナが集まりくう

微細な区別する思考がすべて崩壊 し二番目すなわち極端な空 (別名そら

増大の光)が現われる そうすると雲一つない空に明るい太陽の光

を見ているかのような感 じを経験する

とても眠くなったらラ字に集中するそうするとすべてのプラ-

ナが集まり最も微細な区別する思考のほとんどが崩壊し三番目すくう

なわち大いなる空 (別名 達成の光)が現われるそうすると深い雲

一つない天空にすべてを包含する暗闇を見ているかのような感 じを経

験する

最後にフム字に集中している間に眠りに落ちる (または気を失う)

と達成のすべてのプラ-ナと最も微細な区別する思考のすべてが崩くう

壊 し四番目すなわち完壁な空 (別名 生来の光)が現われるそそら そうきoう

う すると夜明けの澄んだ空の蒼等を見ているかのような感 じを経験 したそがれ

太陽月黄昏という三つのけがれのすべてが彼から離れ去るこれくう

らがヨーギーか認識 し修行 しなければならない四つの空すなわち

睡眠の光であるくう

最初この四つの空をすべて認識することはで きないかもしれないが

途切れることのない根気強い修行によってついには認識するようになくう

る四つの空を 「保つ」ことに熟達 していない人は浅い睡眠の間に

41

ヨーガを修行すべきである 熟達している人は深い睡眠のときにその

修行をすべきである 規則正 しいプロセスで光を保つことにまだ熟逮

していない人は逆のプロセスで行なうのが難 しいと感じるだろうす

なわち生来の光から三番目を保ち二番目をそれから一番目の光-(

とであるそれゆえ正 しいプロセスが基本であり非常に重要なので

ある

プラーナの乱れによって光のサマディから出されそうになったら

心臓のチァクラのフム字に集中してサマディをもう一度安定させるべ

きである これがダメなら「少ない」光について隈想すべ きである

「少ない」光から出されそうになったら夢の幻影の身体の修行をしよ

うとすべきであるしかしこれをきちんと行なうためには昼間の修くう

行でプラ-ナを中央気道に集め四つの空を開示できなければならない

この段階に到達 して初めて夜光を完壁に保つことができる修行

の進んでいないヨーギーは一番目と二番目の光は認識できるかもしれ

ないが三番目と生来の光を認識することは極めて困難であろう

寝る前に光を保とうという非常に強い望みを生 じさせ(身体全体

を満たしている)輝 く光を発 している心臓のチァクラにあるフム字に集

中すれば「少ない」光を見る機会は十分にある夢のない浅い睡眠の

状態では彼は心の性質を光 り輝いているが空っぽ (不明瞭さのない

透明)であると見なす意識は目覚めているかのように明噺である

にもかかわらず散漫にする思考を取 り除くことができず光 り輝 く意

識も夢と一緒に現われるもしこれが起こったらまだフム字に集中し

続け光を安定させるために光 り輝 く意識を保とうとすべきである0

深い睡眠のときに光を認識できない人はがっか りする必要はなく

認識するように再度努力するべきである そうすれば徐々にうまく

いくようになる プラ-ナの乱れのために夢が現われたらこれらのヴィ

ジョンがタントラの主神と彼のマンダラと同じであると見なしそのヴィくう

ジョンをもう一度大いなる空に溶け込ませようとする

42

E] 光のヨーガの数え

「r少ない」光は真の陸眠の光ではない」ということを知るべきである

後者は散漫と区別する思考がすべてない第四番目すなわち生来の

光であるが前者は区別する心と散漫が混ざり合った表面的な光でし

かないしかしこの 「少ない」光を安定させ強めることができれば

最終的には生来の光を保つことに成功する 現在のところチベット

のヨーギーの多 くは対応する〝 光を保つ段階に到達することしかで

きない修行のよくでさる者ですら「少ない」光 しか保つことができ

ないそれゆえこの違いを知っているということは非常に重要なこと

である

《三つの基本的な光についての解説》

タントラの教えによると光は三つのグループに分けることができる

① 起源の光

(参 道の光

(参 果報の光

「起源すなわちリアリティーの光」とは人が気づいていようがい

まいが関係なくすべてのときに存在 して」る生来の光である 睡眠のくう

光と死の光はこの種類に属する「道の光」とは空の状態すなわくう

ちプラ-ナが中央気道に集まったときに開示する四つの光または空

を直接悟ることであるこれはまた「区別しない智慧」- 主観 と客くう

観という二元性を超越 している「生まれていない空」を悟 ること-

とも呼ばれる「果報の光」とは覚者の境地という完全で完壁な解脱

の境地である 「二つが一つになった究極の光」を悟ることである

「睡眠の光」は様々なグループに分類することもできる「対象に面

すること」のない深い睡眠において認識されるものは「深い睡眠の光」と呼ばれる 粗雑な対象と微細な対象によって認識されるものは「F少ないJ睡眠の光」と呼ばれるなど

前に夢のヨーガや教えたように修行者は自分に自信があ り「中

43

間の生存」をマスターできるのかをどうかを観察すべきである こう自

閉すべきである

「わたしの今の悟 りで時が来たときにr死の光J をコントロールで

きるのだろうか 」くう

「四つの睡眠の空」をコントロールすることができれば死のときにくう

「四つの空」を認識できると確信を持つことができるo そq)人にとって

は死は道における非常に役に立つ段階である

よってこの光のヨーガの修行によって「生まれ変わり」の世界に

対する執着と「生まれ変わり」の世界における識別は浄化され「自己

を照らす智慧」を悟る「生来の光の智慧の火」によって不純な習慣

的思考をすべて破壊 し「息子の光」と 「母親の光」を一つにし「生ま

れない光」という大いなる全体にすべてを包含する そうすると完全

な 「法則の身体」と 「形状の身体」を達成し「生まれ変わり」の世界

の終わりまで少 しも努力することなしに数え切れないほどの多くの

方法ですべての衆生を助けることができる

44

6]「中川の生存」のヨーガの救え

回 「中間の生存 」のヨ-ガの教え

1「中間の生存」の数え (1)

(死の象徴

〉1形状一茶姿の集積が崩壊 し始めるとき極度な消耗の程度まで弱

きを感 じる地元素が崩壊 し始めると身体は活プJを失う視党器官

が崩壊すると眼球を動かすあるいははっきりと比ることができない

「大きな蚊の智慧」の元素がJiFi壊 し始めると心は大変暗く鈍くなる

2感光の楽fJ-tが崩壊 し始めるとだるく感 じマヒしたような感じ

がする水元菜が崩壊するときは身体内の分泌が止まるO聴覚の機

能が崩壊するとき聞こえなくなるo「平等の智eu の元素が分解さ

れるとIgぴと苦しみの区別がつかなくなる

3 識別の躯村tが崩壊 し始めるといかなる外的な対象も見えなくなる

火元-兼がJuL)壌するときは消化できない鼻が利かなくなり始めると

上部のプラーナが遅 くなり不規則になる映光の感JltLが崩壊すると

においを区別できなくなるO観察の智慧の元素が分解されると死

にかけている者は周りに立っている身内の者を見分けることができな

くなる

4 構成要素の躯積が崩壊するとき何もすることができなくなる

プラーナの元紫が分解するとき十の租雑なプラ-ナが来たところへ

仰る味光の器官が崩壊するとき舌が撞 く厚 くなる味覚の感光

がなくなると異なる味を区別できないO活動の智yi箕の元素が崩壊す

るとき行為することも意志することもできなくなる

4

別の経典によれば死に関する次の教えがある

1地元素が水元素に崩壊するとき外的なサインは自分の身体を動

かせなくなりそしてあたかもすべての支えを失って倒れそうに感

じることである

「お願いだ立ち上がるのを助けてくれ」

と大声で叫びたい内的なサインは意識が渦巻く煙の雲のように現

われることである

2水元素が火元素に崩壊するときの外的なサインはすべての分泌が

乾き切ることであり内的なサインは意識が移動する賓気横のよう

に現われ白い現われの33の邪悪心の識別する思考がすべて静まるこ

とである

3火元素がプラ-ナに崩壊するときは外側のサインは身体の熱が

大幅に減少し一方で指や爪先はしびれて冷たくなることである内

的なサインは意識が蛍の光の薄暗いスパークのようにして現われ

赤い現われの40の愛著の識別する思考が静まることである

4プラ-ナが意識に崩壊するときの外側のサインは死にゆく人の出

息が大変長 くなり入息が大変短 くなることである 内的なサインは

意識がはっきりとして安定したランプの光のように現われ七つの

黒い迷妄の識別する思考がすべて静まることである

経典によればこれらの死のサインは個人によって一つ一つ順々に

現われたりあるいはすべてが一度に現われたりする

微細な元素が崩壊したら死にかけている人は次のような経験をす

ることになるそら

1意識が 「啓示の光」に崩壊するとき雲のない空に浮かぶ月の光のI

ように光を見る

2啓示の意識が 「増加の光」に崩壊するとき夜明けのように赤っぽ

い草色の一条の光を見る

3「増加の光」が 「達成の光」に崩壊すると完全な暗闇を経験 し

46

6] 「中間の生存」のヨーガの数え

意識を失うそら

4この無意識の状態は再び光の中に崩壊 し夜明けの要一つない空

のような- 前の三つの段階の微細なけがれすべてを超越 した-くう

透明なはっきりとした空が現われるこれが真実の 「死の光」あるい

は 「生来の光」である

異なる元素が次から次-と崩壊 したら最終的にプラーナの元素が

心臓のチァクラで意識に崩壊するその後頭頂のチァタラにある白い

ビンドゥが下降しヘソのチァクラにある赤いビンドゥが上昇し二つ

が心臓で一緒になる赤と白のビンドゥが完全に混ぜ合わさったとき

「死の光」が現われる 六つの世界のすべての有情の魂がそれぞれの

生の終わりに一度死の光を見るのだが残念ながら彼はそれを認読

することもつかむこともできない

《「中間の生存」の出現》

それから逆の順序で死の光から達成増加啓示と順に現われる

眠っていたプラ-ナが動き始め達成の光が現われるそしてすぐにそ

れから増加の光啓示の光と続くそれから80の識別する思考が生じ

その結果 「中間の生存」のすべての幻影のような顕現が現われる

ここでよく論議を呼ぶ質問が起こる

「r中間の生存Jの住人の身体と顔はどのように見えるのか」アサンガの兄弟たちによれば彼らは次の転生の姿をしている しか

し他の人々によれば生前の姿に似ているという 「継承の派」のグ

ルたちによれば「中間の生存」の初めのころの段階では「中間の生存」

の住人の顔と身体は生前のものに似ておりそれからそれが徐々に消え

てゆきそして 「中間の生存」の後の段階になれば次に来る転生の現

われをとるこの理論は理にかなっているだけではなく経典とも一致

している 多くの経は「習慣の身体」の 「中間の生存」状態における

存在は生前にならって形作られることを明確に示 している

47

「中間の生存」の住人はすべての器官を完全に備えてお り再び再

生することが定められている場所以外であれば妨害なくどこへでも旅

することができる 彼は 「生まれ変わり」の世界に属する超常的力を幾

分有しており食物の香 りを食べて生き他の同じ 「中間の生存」の住int

人たちを見ることができるなおここから先の内容については一つ

の例にすぎない

もし 「中間の生存」の住人が悲惨な領域に生まれることが定められ

ているのであれば深い暗闘あるいは黒い雨の夜のヴィジョンを見

るだろう もし彼が幸福な領域に生まれるものであるなら月のように

輝 く白い光を見る

別の経典はこういう

地獄に生まれる者たちにはすべてのものが焼けた木のように黒っぽ

い茶色に見える 低級霊域に生まれる者たちは煙色の色を見る天に坐

まれる者は金色の光を見る 形状の要素に生まれる者たちは白を見る

そして非形状の要素に生まれる者たちは「中間の生存」の経験をし

ない- 彼らは死後即座に非形状の要素へ生まれ変わることになる

しかし低い領域に生まれることが定められている非形状の要素の生令

体たちは再び 「中間の生存」を経験するともいわれている

地元素が妨げられたとき「中間の生存」の住人たちは爆発の雷鳴を

開く水元素が妨げられたとき海の波のとどろさを開き火元素のと

き燃え上がる森のうなりを開き風元素のとき大暴風雨の高いヒュ-

ヒューとなる音を開く

三毒- 愛著邪悪心迷妄- は「中間の生存」の住人が自赤

黒の様々な種類の恐ろしいヴィジョンつまり彼を傷つけるために近づ

いてくる恐ろしい幽霊や悪魔として投影された習慣的な思考を持つ国と

なる

「中間の生存」の住人は次のような性質を持つといわれる

① 身体は抵抗を示すことがなく影を作らないそして一瞬のう

48

回 「中間の生存」のヨーガの教え

ちに多くの土地へ旅することができる

② 他の領嘘の生命体は彼の行為を目撃することができない

③ 透視能力とテレパシーを持つo

④ 太陽も月も星も見ない

(9 生来的な心の記録を見て自分が生前行なった良い行為 悪い行

為のすべてを詳しく見る

⑥ 食物は見るがそれが彼に布施されたか捧げられたのでなけれ

ば味わうことはできない

以上のような説明は行なわれたが個人のカルマは決して同じという

ことはなくまた顕現も大変異なっているのでこれらをはっきりと限

定されたあるいは一定不変のものとして受け入れるのは難 しい多く

の点で 「中間の生存」の状態は夢の状態のようであり非常に不安定で

不確かなものなのである

「中間の生存」の生命の最高の長さは7日であるが もしこの期間に

「中間の生存」の住人が転生をしなければ彼は 「死ぬ」あるいは気絶

して第二 「中間の生存」に即座に生まれ変わる このプロセスは7回

繰 り返されることができるので全体で49日となる

「中間の生存」の住人は次に転生する場所を見るや否やその場所

に恋 しでしまう

湿気と温かさによって生まれ変わる者は壇とにおいによって引かれ

る 虫あるいは卵の形に生まれ変わる者は両親がセックスをしてい

るのを見たとき両方の親に対する大きな変著と邪悪心を抱 く 男性に

生まれるものは母を愛 して父を憎み女性は逆となるこの愛著と那

悪心が生 じるや否や「中間の生存」の住人は直ちに気絶 しそれを知

らないで転生する天の一つに生まれるものは壮麗な天国にあるよう

な豪邸と男女の天使を見彼らを望む

悲惨な領域に生まれる者は多くの恐ろしいヴィジョンを見絶望的

にそれらを避けようとする 洞窟や穴や木に逃れようとすれば彼は動

49

物に生まれ変わる もし鉄の家に逃げようとすれば地獄に生まれる0

「中間の生存」の住人が死ぬときはやはり四段階の崩壊のプロセス

つまりプラ-ナの減退から啓示増加達成生来的な光を通過す

る それから逆のプロセスが始まり生来的な光から達成増加啓

示80の識別する思考プラ-ナのエレメント火--と心と身体の

複合体が完成するまで続 く

《「中間の生存」 での機会》くう

死の際で息子と母の空の光が混ぜ合わさるとき識別をする考えと

いう微細なけがれはすべて鋲まる このとき生起と完成のヨーガを敬

得した修行の進んだヨーギーは完全な覚者の境地とその徳を同時に

達成できる かなり修行の進んだ者しかし素晴らしいマハームドラー

を昼夜修行でさる者また死の光を保てる者は「中間の生存」のヴィ

ジョンが現われるときそれを使っで悟りを進めることができる

この世のすべての顕現は実は 「中間の生存」のそれでありすべて

の 「生まれ変わり」の世界の存在は「中間の生存」の存在なのである

誕生と死の間の期間は「生と死の中間の生存」と呼ばれる 眠 りに落

ちたときから目覚めまでは 「夢の中開の生存」死から再生までは 「中

間の生存」そのものである これら三つの 「中間の生存」においてトウ

モと幻身のヨーガ光と夢のヨーガそして 「中間の生存」と変身のヨー

ガの修行が強調されるべきである

眠っている状態起きている状態の両方で見るもの開くもの触

るもの行動するものはすべて「中間の生存」の状態であると考える

べきであるこの教えを繰 り返し続けて修行することは優れた 「中間

の生存」の準備であると認識すべきである

そして死のときが近づいたなら自分の財産 持ち物を三宝に布施

し惜 しみなく布施しすべての執着を切り神聖になされた約束の戒

を厳 しく守 りすべての道に外れたこと罪をザンゲすべきである ま

50

B] 「中開の生存」のヨーガの教え

たもし神聖になされた約束の戒を破ったことがあるならグルあるい

は覚者に再びイニシエーションを与えてくれるように懇願 し破った棉

聖になされた約束の戒を修復すべきである真剣にグルとタントラの主

神に祈 り死の光と 「中間の生存」での幻身を保持できるよう助けを求

めまた法友に頼って死の際で教えを思い出させてもらう

最も修行の進んでいるヨーギーは死のとき溶解のヨーガを行ない

おのずから照らす精髄に集中してそれを死の光に混ぜ合わせる そし

てその光から「風とともにある心」でできた完全な 「完全な楽 しみの

身体」と 「変化身」を生 じさせるよう努力する

マハ-ム ドラーの第四段階に達した非常に修行が進んでいるヨーギー

は死のときに確実に母と息子の光を混ぜ合わせることができる この

ときカルマの身体顕現心のすべてのきずなが切れ覚者の境地の

徳がすべて完成する彼らの心は法則の身体になり身体は智慧の身体

になり土地は完成と純粋さの土地になる

かなり修行の進んでいるヨーギーも最も進んでいる者たちと同じよ

うに修行するべきであるもしこれに成功すれば彼らは 「中間の生存」を通らないで転生できる そうでなければ真剣に覚者の浄土に生まれ

るように祈 り変身のヨーガの教えを適用すべきである

死の光も幻身のヨーガも保持することめできない劣ったヨーギーは

心の集中力を喚起 し確実な理解と揺るぎのない自信を持って教えを逮

用 し死と 「中間の生存」の挑戦に立ち向かう解放を得るために死と

「中間の生存」の機会を利用することができない者はカルマによって

もうー度 「生まれ変わり」の世界に生まれることを強いられる これを

防ぐためには次の指示に従う

「中間の生存」にいる者がその者にとって最 も魅力的な場所に来た

ときそれをタントラの主神のマンダラだと観想する 男と女の性交を

見て愛著と邪悪心が生起 したら自分自身に注意を喚起 してこれが

覚者が現わした父と母の第三イニシエーションだと考える 楽と空の経

51

くう験を受け入れ愛書も邪悪心も幻影で空であると見る

くうこのように空の状態の見解を強調することによって「生まれ変わり」

の世界から永遠に自分を解放できるかもしれないもし 「中間の生存」

にいる者がこれをうまく成し遂げ最初の7日間で再生を逃れることが

でき為ならそれに続 く7日間あるいはその後に同じことを成し遂げ

ることは難しくない彼はタントラの主神の浄土に生まれ道-の帰依

を完成するだろう

もし 「中間の生存」にいる者が覚者の浄土に生まれたいと思うなら

そこに生まれたいという強い願望を培わなくてはならないこれは非育

に重要であるそして変身のヨーガの教えを適用すると一騎のうち

にその浄土に生まれる

「中間の生存」ヨーガの恩恵は次のようにまとめられる

(ni 「法則の身体」は死のときに実現できる

② 「完全な楽しみの身体」は 「中間の生存」で

③ 「変化身」は肉体化するときに実現される

これはまた覚者の三身の成就に導く道とも呼ばれる

2「中間の生存」の教え (2)

《崩壊の諸段階》

人間は25の粗雑な対象- 五つの集積四つの元素六つの感覚要

素五つの対象五つの基本的智慧- が崩壊することによって必ず

死ぬ

死のプロセスには八つの段階がありそれには25の要素の崩壊が含

まれる22の要素は最初の四つの段階の間に崩壊する残 りすなわ

ち識別の集積 意識の感覚 諸現象の性質を悟る基本的智慧は最級

の四つの段階の間に崩壊する

52

B] 「中間の生存」のヨーガの教え

図1 25の粗雑な対象

5つのとらわれfの集報 53の基本的魯魚 四大元素 6つの感覚事案 5うめ対魚

形材 窄準 二 基本的鋲のような智患 也 日の感

覚 形状-容姿感 車 基本的な平等の智

憩 水 耳の感覚 声蓑 壷 基本的な

分析の智患 火 鼻の感覚 香り痕由の構成 基本的な活動を 風 舌

の感覚 味達成する智患 身の感覚 接

触敗 軍 基本

的な諸現象の性質の智愁 意識の感覚図2 8つの崩壊価 白の崩噂空重BO油 填 ー3番白の崩薮 iIi春日重油 墳一J

1 帝敬す二

る奮寮 形状-容姿 感 覚 弛 別 経験の構成

元 素 地 水 火 風博 労要素 T 日の感

覚 耳の感覚 舟の感兜 舌と身の感覚対 慶

目に見える形状-容姿 士PJ 香 り 味と

接触基本地軸 基本的 基本的な 基本的な 基本的な活動を鏡のような智慧 平等の智患 分析

の智恵 達成する智患崩壊寸を5帝P

の崩壊 there4や畢日申申墳 7寧日の崩壊 や番

〈一番目の崩壊〉

最初に形状一容姿の集積の段階の五つの現象が自然に崩壊するす

なわち形状一容姿の集積のような智慧地元素目の感覚生命体の

中にある目に見える形状一容姿である形状一容姿の集積の崩壊の外的I

な印として手足が前より小さくなり身体が弱く力がなくなる

この大きさと力の減少は普通老齢とともに訪れる顕著なかたちである

基本的な鏡のような智慧は鏡に像が現われるのとちょうど向 じよう

に多くの対象が同時に明確に現われる通常の意識であると説明されて

いるこの崩壊の外的な印として視界がハツキリしなくなり暗くな

地元案の崩壊の外的な印として身体が非常に細 くなり手足がだら

んとし身体が地面の下に沈んでいっているような感じがする

沈んでいく感覚は「持ち上げてくれ 」と叫ぶほどである

目の感覚の崩壊の外的な印として日を開けたり閉じたりできなくな

生命体の中にある目に見える形状-容姿の崩壊の外的な印としてつヤ

身体の艶が減少し力が尽きる

この五つの崩壊の内的な印は「屡気楼のような」と呼ばれる青っぽ

い現われが生 じることであるこれは太陽の光が夏の砂漠を打つとき

の水の現われのようなものである

現われは煙の塊にもたとえられるがたいていは零気横にたとえられる

《二番目の崩壊》

その後感覚の集積の段階の五つの現象が同時に崩壊する感覚の集

積が崩壊するときの外的な印は身体の意識が感覚の意識に伴う楽

苦しみ どちらでもない感覚をもはや経験することができないというこ

とである

基本的な平等の智慧は楽 苦しみ どちらでもない感覚を一つの檀

54

回 「中間の生存」のヨーガの教え

類すなわち感覚として心にとめている通常の意識であると説明され

ている

これは多くの同発語を一つの意味を持つものとして心にとめている意識とし

ても表現されている

この崩壊の外的な印として意識の感覚に伴う楽 苦しみ どちら

でもない感覚をもはや心にとめることができない

水元素の崩壊の外的な印として唾液汗尿血液精液が干上が

口鼻舌喉が干からび歯にはカスが生じる

耳の感覚の崩壊の外的な印として外的 内的な音がもはや聞こえな

生命体の中に含まれている音の崩壊の外的な印として耳の内側の

「ur」という音がもはや生じない

この五つの崩壊の内的な印は「煙のような」と呼ばれる現われが生

じることである これは煙の塊の中にある煙突からうねって出てい

る煙に似ている

《三番目の崩壊》

その後識別の集積の段階の五つの現象が同時に崩壊する 識別の集

積の崩壊の外的な印として両親のような親しい人のことをもはや気

にとめなくなる

基本的分析の智慧は親しい人の個々の名前や目的などに気をとめ

る通常の意識であると説明されている

この崩壊の印としては自分の両親の名前すらもはや思い出せない0

火元素の崩壊としては身体の温かさが減少しそこから食べ物や飲

み物を消化する力が失われる

鼻の感覚力の崩壊の外的な印としては鼻からの空気の吸い込みは弱

くなるが吐き出しは強く長くなり息はまるで一つ一つ積み上げられ

55

ているかのようである

生命体の中に含まれているにおいの崩壊の外的な印としてはいいに

おいも悪いにおいも喚ぐことはできない

この五つの崩壊の内的印は「蛍のような」と呼ばれる現われが生 じ

ることであるこれは煙突から上る煙の-吹きの中に見られる赤いすす

火の粉または穀物を妙るために使われるフライパンの底の煤につい

た赤い火の粉のようである

《四番目の崩壊》

その後経験の構成の集積の段階の五つの現象が同時に崩壊するこ

の集積の崩壊の外的な印は動き回るというような肉体運動をすること

ができないことである

基本的な活動を達成する智慧は今生および来生の外的 世俗的な

活動や目的などそしてまたそれらをどのようにして達成するのかを

心にとめている意識であると説明されている

風の元素の崩壊の外的な印としては10の風- 粗雑な生命を運ぶ風

など- がその住みかから心臓に移 り息が出たり入ったりしなくな

舌の感覚力の崩壊の外的な印としては舌が太 く短 くなりつけ根が

青 くなる

生命体に含まれる味の崩壊の外的な印としてもはや六つの味 (甘さ

酸っぱさ苦さ渋さピリッとした塩辛さ)を経験できない

この時点で身の感覚と接触も必ず崩壊するのでその崩壊の外的な

印としていかなるなめらかさも租さも感じることができない

この七つの崩壊の内的な印は「燃えるバターランプのような」と呼

ばれる現われが生 じることである これはバターランプがまさに消え

んとするとき炎がパチパチするようなものである

56

E] 「巾問の生存」のヨーガの教え

「崩壊の意味」前の元素がどのようにして後ろの元素に崩壊 していく

のかについていうと地 水 火 風という順序で前の元素と関係の

ある風の意識の基礎として働 く能力が撤退し後の元素の意識の基礎

として働く能力がより顕現するのである これは前の元素の後の元莱

-の崩壊と呼ばれているがある一つの元素が別の元素の性質を持つよ

うになるということではない

地が水に崩壊するということは地の風の意識の基礎として働く能力

が退化しそのときに水の風の意識の基礎として働く能力がより顕現

するようになるということを意味するこのようにこれは前者の舵

力が後者の能力へ移動するようなものなので地が水に崩壊するといわ

れているが通常の地が通常の水に崩壊することではないこれは他の

崩壊にも当てはまる

《五番目の崩壊》

四つの元素が崩壊した後意識の集積の段階にある五つの現象が段階

的に現われなくてはならないこれらは80の表示的概念の心輝 く白の

現われの心輝 く赤い増加の心輝 く黒の達成間近の心そして死の

クリアライトの心である

80の概念は三つのグループに分かれ33が白い現われの心を表わし

40が赤い増加の心を表わし七つが黒い達成間近の心を表わす 最初の

グループの概念は対象の乗 り物として働 く粗雑な風の動 きに関係 し

よって白の現われの心を顕現として経験 していない者にとっては

その乗 り物として働く風が赤い増加の心そして黒い達成間近の心と

比べていくらか粗雑な動きをしていると感じられるこの白い現われ

の心に関する推論ができるのは最初の概念のグループが微細から釈

雑へと反対の順序で進んでいるときの白い現われの心の痕跡あるい

は結果だからである

57

この33とは

1大きな欲望の欠如 心は対象を欲さない

2中くらいの欲望の欠如

3小さな欲望の欠如I

4心の行き来 心は外的対象-と行ったり内的対象-帰ったりする

5大きな悲しみ 快い対象と別れることに対する心の苦痛

6中くらいの悲しみ

7小さな悲しみ

8安らぎ心は安らかにとどまる

9概念化 対象のまぶしさによって興智した心

10大きな恐れ 不快な対象に出合ったことによって生み出される恐れ

ll中くらいの恐れ

12小さな恐れ

13大きな執着 快い対象に執着すること

14中くらいの執着

15小さな執着

16とらわれ 愛欲界の対象に完全にとらわれた心

17不善あるいは非知識 善行に対する疑念

18飢え 食べ物を欲すること

19渇き飲物を欲すること

20大きな感覚 快感痛みどちらでもないという感覚

21中くらいの感覚

22小さな感覚

23知者の概念

24知ることの概念

25知られる対象の概念

26個別の識別 何がふさわしく何がふさわしくないかを分析する心

27恥 自分自身が同意しないあるいは宗教的な禁止によって

58

固 「中間の生存」のヨーガの教え

誤った行為を避けること

28慈悲 苦悩からの離別を願うこと

29哀れみ 観察の対象を完全に保護する心

30美 しいものと会いたいと欲すること

31不安 とらわれた心確信がない

32蓄積 所有物を集める心

33嫉妬 他の繁栄によって乱れた心

二つ日の40の概念は対象の乗 り物として働 く中くらいの風に関係す

るよってそれを経験 していない者にとっては赤あるいはオレンジ

の増加の乗 り物として働 く風が自あるいは黒い現われと比べて中く

らいの動きをしていると感 じられるつまり心がより微細になるにつ

れて心の二元性がより少なくなりつつあるということであるこの赤

い増加の心に関する推論ができるのはこの概念のグループが反対の順

序で粗雑へと進んでいるときの赤い増加の心の痕跡あるいは結果だか

らである

この40の概念とは

1欲望 まだ手に入れていない対象に対する執着

2愛著 手に入れた対象に対する執着

3大きな喜び 快い対象を見て喜ぶ心

4中くらいの喜び

5小さな喜び

6うれしさ 欲 した対象を達成 したことによる満足

7歓喜 欲 した対象を繰 り返 して経験する心

8驚き以前生起 しなかった対象について考えること

9興暫 快い対象を知覚 して散漫になった心

10満足 快い対象に対する満足

ll抱擁 抱擁 したいと欲すること

12キス キスしたいと欲すること

59

13吸う吸いたいと欲すること

14安定 変化 しない連続の心

15精進 善に向かう心

16プライド自分が優れていると思う心

17活動 活動を成し遂げることに関係する心

18強盗 富を盗みたいと欲すること

19力 他の軍隊を征服したいと欲すること

20熱意 善の道を修習する心

21大きな困難に対する従事 倣慢さによって悪行に従事すること

22中くらいの困難に対する従事

23小さな困難に対する従事

24激しさ理由もなく優れた者と議論したいと欲すること

25戯れ 魅力的な者を見て戯れたいと欲すること

26怒る傾向 憤慨の心

27善 善行に対して努力したいと願うこと

28はっきりとした言葉と真実 他が理解できるようにそして自

分の事実の識別を変えないで話 したいと願うこと

29非真実 自分の事実の識別を変えてから話したいと願うこと

30確信 非常に安定した意図

31非仮定 対象を保持 したいと欲さない心

32寄贈者 所有物を与えたいと願うこと

33熱心な勧告 怠惰な者に宗教の実践をするように勧めること

34英雄的行為 煩悩のような敵を克服したいと願うこと

35-恥知らず 自分が同意しないあるいは宗教的な禁止によって非

行を避けないで悪行に従事すること

36欺き偽善によって人を欺くこと

37キツさ鋭い良心

38悪徳 邪見解に慣れた心

60

6] rFP問の生存」のヨーガの教え

39非優 しさ他を傷つけたいと願うこと

40不正 不正直

三番目の七つの概念は対象の乗 り物として働 く弱い風の動きに関係

するよって黒い達成間近の心に関してそれを経験 していない者に

それを示す働きをする これはこの概念のグループが反対の順序で釈

雑へと進んでいるときの黒い増加の心の痕跡あるいは結果だからであ

この七つの概念とは

1忘れっぽさ衰えた注意力

2誤り水を寮気樺と思うことなど

3しゃべらない しゃべりたくないと思うこと

4意気消沈 悩む心

5怠惰 善に対する熱意のなさ

6疑念

7中くらいの欲 愛著と邪悪心が同じくらいの心

80の表示的概念とその乗 り物である風は輝 く白い現われの前に崩壊

しなくてはならないなぜなら理解の様式と現われの心のそれは不

一致だからであるまたこの二つの間には粗雑さと微細さに関して大

きな違いがあるので80の概念のような粗雑な心は白い現われのとき

には存在できない80の表示的概念とその乗り物である風が輝 く白い

現われへと崩壊するとき燃えているバターランプのような現われが坐

起する80の表示的概念がその中に崩壊 してしまったときの現われくう

の心自身の印は非常に明るい透明さと空の現われおよび月の光が

充満したけがれのない秋の夜空のような白い様相の光の現われである

この現われの原因に関していえば心臓から上の左右両方の気道の風

がその上の開口つまり頭頂から中央気道に入ったからであるこ

の力によって頭頂の緒がゆるみ父から得た音節ハムが逆さになった

相である [皇 ]白いビンドゥが水のような性質を持っているがゆ

61

えに下に下がるそれが心臓のところにある左右の気道の大童の円

の緒の上に来ると輝く白い現われが生起する このようにこれは

外側から差した月の光などの現われではないのである

これが現われと呼ばれるのは月の光のような現われが生起するからくう

であり空と呼ばれるのは80の概念とその乗 り物である風が存在 し

ないからである

〈六番目の崩壊》

この後現われの心とその乗り物である風が増加の心に崩壊する0くう

増加の心が生起すると空であり 「空っぽ」であるが前よりももっ

と澄んだ赤またはオレンジの現われが太陽の光の浸透したけがれのそら

ない秋の空のように輝く

この原因に関していえば心臓から下の左右の気道の風がすべて管

骨の一番下あるいは性器のところの開口を通って中央気道に入るか

らであるこの力によって宝石 (性器)の中のチアクラの結とヘソ

のチァタラの結が徐々にゆるむこれによってヘソのチァクラの真ん

中にある縦一本の線の短いア [A]の形で存在 している母から得

た赤いビンドゥが上に上がる赤い現われは心臓にある六重の円の

左右の気道の緒の下まで上昇する よってこれは外側から輝 く太陽

の光の輝きなどではないのである

これが赤い現われと呼ばれるのは太陽の光のように鮮やかであるかくう

らで「非常に空」と呼ばれるのは現われの心とその乗 り物 として働

く風が存在しないからである

《七番目の崩壊》

この後増加の心がその乗 り物である風とともに達成間近の心に

崩壊する 最初夜の初めのような濃い闇が浸透 したけがれのない秩そら

の空のような様々な黒い現われが生起する

62

団 「中問の生存」のヨーガの教え

中央気道の中の上と下の風は心臓に集まっておりこの力によって

心臓のところにある左右の気道の六重の円の結がゆるむこれによって

逆さになった音節ハム [卓 ]の様相上の白いビンドゥが降り下の縦

の線の様相の赤いビンドゥが昇る これらは心臓のところの中央気追

の真ん中で子音で終わる (閉じた箱の)様相で存在している赤と白の

不滅のビンドゥに入るこの出合いによって達成間近の輝 く黒い現われ

が生起する このようにこれは外側からやってくる閲の現われ等の

ケースではないのである

これが 「達成間近」 と呼ばれるのはクリアライ トに近いからでくう

「大きな空」と呼ぼるのは増加の心とその乗 り物 として働 く風が存

在 しないからである

達成間近の心の最初の方では対象の感覚があるしかし最後の方

では心は沖象に注意 しておらず闇に困惑して気を失って無意識に

なりそうであるその後非常に微細な風と心から偶発的に生起するす

べての風と心が止まる

注意力のない達成間近な心の最後の部分は普通の状態で初めから

顕現せずに存在 していた非常に微細な風と心の注意力が活性化するま

で続 く これが起こると死のクリアライトが現われる

輝 く白い現われの心の定義は

① 概念の崩壊によって起こりその動きすなわち回復まで続きそら くう

② 月の光の浸透したけがれのない秋の空のような輝く白い空の

現われが現われ

(卦 何の租雑な二元の現われも現われない心の意識である

80の概念は崩壊しているが現われの心は概念的であるOより微細な多様性はあ

るが二元である散漫ではないが心象的な要素がありゆえに概念的である

一方クリアライトの心は完全に非概念的で非二元である

現われの増加の心の定義は

(》 概念の崩壊によって起こりその動きすなわち回復まで続 く

63

そら

(参 太陽の光の浸透したけがれのない秋の空のような輝 く赤い空の

現われが生起する

(卦 どんな粗雑で二元の現われも現われない心の意識である

達成間近の心の定義は int

① 概念の崩壊によって起こりその動きすなわち回復まで続くそら

(参 夜の初めの濃い闇の浸透したけがれのない秋の空のような輝くう

く黒い空の現われが生起する

どんな二元の現われも現われない心の意識である

《八番目の崩壊〉

達成間近の心がクリアライトに崩壊すると注意力のない達成間近

の心の二番目の部分が一掃される粗雑な二元の現われがみじんもないくう

明るく透明な空の現われが現われる これは三つのけがれすなわち

月の光 太陽の光 闇のない自然な秋の夜明けの色のようであるこくう

の現われは直接に空を認識するサマディの意識のようである

クリアライトの現われの原因は白と赤のビンドゥがそれぞれ心臓で

白と赤の不滅のビンドゥに溶解し中央気道のすべての風が非常に級

細な生命を運ぶ風に崩壊するからであるこれによって最初から顕現

しない状態で普通に存在していた非常に微細な風と心が顕現しそれ

によってこのような現われが現われるよってこれは外側からの空っそら

ぽの空のような現われのケースではない

これは「死のクリアライト」そして80の概念現われ増加達成くう

間近がなくそれを乗 り物とする風もないゆえに「すべて空」 と呼ば

れる これは実際の死である

これは基本的な真実の身体である真実の身体へと変化していくため

の浄化の土台であるがゆえにそう呼ばれる「空っぽ」は基本的な自然

の身体と呼ばれるそしてそれを対象としてとる心は基本的な智慧を

認識す _-真束の身体と呼ばれる

64

固 「中間の生存」のヨーガの教え

ほとんどの人間はクリアライトに3日とどまりそれから白と赤の構

成要素の印が起こる

血と癖が少 し鼻と性器から現われるこれは心臓で崩壊 したビンドゥの浄化 さ

れなかった部分である

しかし肉体的な構成要素が病気によってひどく消耗している場令

には何日経っても赤と白の構成要素の印は起こらない

このような人は一日もクリアライトにいることはないかもしれない

また高いあるいは低い悟 りを持つヨーギーの場合にはクリアラ

イトと真実の身体を混ぜ合わせることができこの状態に普通よりも長

くいたりまたその期間を短くしたりすることができる

65

固 変身のヲ-ガ (意識を移し変える)の教え

変身のヨーガ (意識を移 し変える)は意識を覚者の浄土にある

いは高い誕生の世界に運ぶために編み出された数えである死の光

および 「中間の生存」の幻身を保つことのできる修行の進んだヨーギー

にとってはこのヨーガが必要であるoこれは非prime削こ重要であるO生起

のヨーガを取得 した者そしてある程度プラーナとナ-ディーそして

マハームドラーの見解を取碍 した者がこのヨーガを修行するのに適し

た者であるOこれを行なうことができない省も少なくともカルマの法

則に強い信を持ちこの修行の意味とプロセスを完全に理解すべきである

そして先に述べた壷の呼吸と ト〉モが鞭FJlなくできるようにな

らなくてはならない

(変身のヨーガの修行の仕方

)変身のヨーガの観想と訓練は次のように行なう

自分自身のタントラの主神の身体の中に中央気道を観想 し八つ

のフム音節が身体の八つの出口 (二つの耳二つの目_hLロ肛門

性器)をそれぞれ預っていると観想するoこれは唐瓢がこれらの門

から出ていかないようにするためである そ

らそれからタントラの主 神が自分の前方上の空に座っていると観想

するそしてブルーのフム字を心臓のチアクラに観想し五色の光を放

っていると観想する次に壷の呼吸を維持しその力を使って7ム字杏l=こ

中央気道を通 して「神聖天への開稚 (ブラフマランドラ)」まで一気

に打ち上げるそして同時に大きな声で 「ヒクリ と叫び打ち上げる力

6

回 変身のヨーガ (意紙を移し替える)の教え

を強めるフム字を 「神聖天への開溝」に一秒保ち優 しく 「カ」 と

ささやいてそれを心臓のチアクラまで降ろす止める前にこれを7

回繰 り返しそしてまた始める 数回行なったら走りながら 「ヒク」そら

と7回叫んでフム字を身体の外に出し自分の前方上の空にいるタン

トラの主神の心臓に入れる そして優 しく低い声で「カ」と7回続け

て繰 り返すこのようにしてフム字を自分の心臓のチァタラに返す0

これを1日に4回行なう者は数日後に次のような経験をする-

頭頂がひどくかゆくなり熱 くなるそして真ん中に盛 り上がりがで

きそこから黄色の液体が分泌されるもしこれらの症状が起こった

ならこれが成就の印であると思ってよいこの後この修行をやめ

一カ月に1回か2回行なう しかし頻繁に覚者の浄土に生まれるとい

う強い発願を行ないそこに行く確信と望みを強める

《変身のヨーガの応用》

死の印がすべて現われ命を延ばすことがこれ以上できない場合変

身のヨーガを行なうまだ死ぬ時期が来る前にこれを行なう者は大き

な罪を犯すことになり地獄に落ちる

死の際のこのヨーガのテクニックは先に述べたものと同じである0

一つの違いは中央気道の上部と 「神聖天への開溝」を非常に大きく

そしてふさがれていないと観想することである

ここでフム字を心臓のチァクラに観想し全力を使って 「ヒク」 と

叫ぶ瞬時にフム字は中央気道を上がり「神聖天への開溝」を通ってそら

あっという間に自分の眼前の空にいるタントラの主神の心臓に達する

もしこのときにすべてが暗くなりプラ-ナが吹き出し頭頂がかゆ

く痛 くなるならこれは身体を抜け出して覚者の浄土に行 くという

確実な印である もしこのような印が現われない場合にはフム字杏

降ろし休んでからもう一度 トライするこの印が現われたら「ヒクリ

と21回から25回叫び続ける そうすれば絶対に覚者の浄土に生まれる

67

友人親戚など死にかけている人につき添っている人は骨変身

のヨーガの教えを思い出させその確信と倍を強め彼のために祈 り

彼を助ける

生きている間このヨーガを修習する機会のなかった者は次のようI

にする

死が近づいたなら祈 り供物を捧げザンゲし覚者方の前で願い

を言う 覚醒の心を生じさせすべての邪悪な想念を断ちすべての執

着を切るライオンの横臥位になる覚者の浄土に生まれたいという真

剣な願いを生じさせ変身のヨーガの教えを適用するこれを知らない

者は知っている者に簡単に話してもらう そのような人もいない場令そら

には単に自分の前前方上の空にいるタントラの主神の心臓に集中

する そして「ヒク」と21回叫び続ける このようにして意識を覚

者の心臓に放 り投げる

もし死につつある人の頭を優しくなで「メンラ (薬師愛欲神)」と

繰 り返すなら8人の到達其智運命魂方がやってきて死につつある人

の意識を覚者アミタ-バの西の浄土に導いてくれる

動物が死んでいる場合には「ラトナクータ」を繰 り返すその動物

の意識は高い世界へ生まれる

死の光と 「中間の生存」の幻身を認識できないけれども高い世界に

生まれるために変身のヨーガに頼る者は三つのグループに分けられ

る 覚者の浄土に生まれ変わる有名なヨーギーはそこで簡単に究極の

解脱を達成する 普通の者は法則とヴァジラヤーナが普及している場

所に生まれることができ数生で覚者の境地に達する劣った者はこ

のヨーガによって大きな死の恐怖を避けることができ「中間の生存」

と恐怖から逃れ幸福な場所に生まれ変わりいずれは解放を達成する

68

h主釘

rcて

E] 熱あるいはトウモヨーガの教え

1トウモすなわち熟を増大する方法

熟を増大させるためにヨーギーは トウモの炎の舌を指 8本分の幅

まで伸ばす依然として集中の中心は本来の トウモそのものにつま

り炎の舌が生じた源にある 次に炎の舌が心臓喉さらには演

頂のチァクラにまで上昇してゆくところを観想する 中には トウモは

喉のチァクラより上方に観想すべきでないという者もいるがここで問

題にしているのはより多くの熟を発生させることなのでこの観想で

構わない

引き続き全身くまなく大小長短のいかんを問わずすべてのナ-

ディーに トウモの炎が広がってゆくと考えるこうして身体全体は

燃え盛る火の玉となる この隈想の終わりには炎はすべて主要なトウ

モに撤退する

もしこの実践を行なってもまだ熟を生じることができないとするな

らあるいは身体の一部分にしか熟を生じることができないとするな

ら以下の行法を試みるとよい

足を組んで座 り両腕で両膝を抱 くそして下腹部を右回り左回

りに何度も回転させながら壷の呼吸を保持する 腹部を突き出したり

引っ込めたり何度も繰 り返す他より冷えている部位を重点的に身

体をこする熱を増大させるために同様に体を使った他の行法を行な

うこれらはすべて呼吸を保持している間に行なわれる 体中を勢いよ

く荒れ回る大きな炎を観想 しても熱の増大は増長されるが最も重辛

なことは トウモの炎が依然として中央気道の内部で燃え盛っている

と考えることである

激しい壷の呼吸や身体運動などのような活動的な行法は速やかに熟

を発生させることが可能であるがこのようにして生み出された熟は安

定せずあまり長く続かないしたがってこれによる利益は非常に小

さい しかし徐々に着実にトウモの熟を生み出すことができるならば

この熟は決して減少することはなく測り知れないほどの利益が得られ

ll

たとえひどい寒さでも毛皮類は身に着けるべきではない非常に普

いときでも決して裸になってはならない同様に火の近くに寄った

り照 りつける太陽に身をさらしたり大きなラッパを吹いたり口で

呼吸 してはならない「常に安定した壷の呼吸」を絶えず実践 し質の

良い栄養のある食物を取 り自己のビンドゥを注意深 く守るべきである

集中的な熟が身体のある部分体中あるいは肉と皮の間に発生し

たならこれは火のプラ-ナが突然燃え出した徴候である しかしこ

の熟は安定せずすぐに尽きてしまうのでこれには注意を向けずへ

ソの創 り変えるチァタラの部位の トウモに集中しプラ-ナを中央気道

に導 くよう心がける

もし至福感を伴う熱「エクスタシー」の熟が徐々に増大 し体中に

広がり始める一方でその熟をヘソの創 り変えるチァクラに感 じたなら

これこそ本物の トウモの熟でありそれによって赤と白のビンドゥか

ら生み出されるものが増大すると理解する

これらの教えに従いながらまだ トウモを起こすことができない場令

にはウインドトレーニング〝 をしっかり行なうべきである

2楽を増大する方法

(腿のつけ根に押 しつけた)左足の畦を (ビンドゥを漏らさないようかつやくさん

に)旺門の括約筋の下にぴったりと当てがい地面に座る 逆さまに

なったサンスクリット語の音節ハム (Ha血)字 [皇 ]に体現化された

白いビンドゥを観想する 大きさはエンドウ豆ほど色は雪のような白

形は丸く輝きながら光を放ち頭頂のチァクラに位置している同樵

に トゥモの炎その先端は針のように細いが猛烈に熱い炎をヘソの

創 り変えるチァクラに観想 しその炎が中央気道の内部で貫 く熟を栄

生し始めると観想するその結果頭頂のチァクラの白いビンドゥが港

け出して滴 り落ちる

12

B] 熱あるいはトウモヨーガの教え

このようにビンドゥが溶けることによって大いなる楽が生み出され

る この楽を生み出す修行では空気を吸い込んでヘソの下方で トウ

モの熟をあおる交替に トウモの熟は頭頂のチァクラの白いビンドゥ

を絶えることなく溶かしひっきりなしに (無尽蔵に)ビンドゥを喉の

チァクラに滴らせそこからすべてのナ-ディーにゆきわたらせるO

全身に満ちる大いなる楽と熟はこのように生み出されるそして滴

り落ちるビンドゥの絶え間ない流れはへソのチァクラまで広が りこ

のチァクラでさらに大きな楽が生み出される

この観想によってもわずかな楽 しか生 じない場合は以下の修行に

重点を置 く

針のように細い トウモの炎がへソから上向きに頭頂のチァクラまで

伸び白いビンドゥに触れそれを溶かし頭頂のチァクラのナ-ディー

にゆきわたっていると観想する 同時によりいっそう多 くの楽が生み

出されたと考える その後この楽に満ちた経験にほんの少 しの問集

中する このようにしてビンドゥが滴 り落ち「四つのナ-ディーの

輪」すべてにゆきわたると観想する

この後白いビンドゥが頭頂のチァタラに戻ることを観想することに

よって「逆向きの運動」が適用されるビンドゥの下降と上昇の両方

が額繁に実践されるこれに加えて白いビンドゥとトウモが一つに混

じり合い無数のナ-ディーを通 して全身に広が りそうして大いなる

楽を生 じると観想する滴 り落ちる白いビンドゥが トウモの炎の上に

落ちると後者の炎は最初の大きさに減少 し白いビンドゥが上昇する

と トウモもそのあとを追いかけ頭頂のチァタラまで達する

「溶解」と息を吐き出すプロセスのとき背骨は真っす ぐに保たれ

結合 したビンドゥは適切な体の動 きによって全身に広がる

このように実践 してもなお楽を生み出すことができないならば吹

に中央気道の下方部分すぐ下の性器までの部分を観想 し大いなる

楽のチァタラとその32本のナ-ディーを喋想する次に白いビンドゥ

13

が間断なく性器に滴 り落ちそのナーディーを通じて広がると観想する

その結果大いなる楽が生み出される この後ビンドゥを高いチァク

ラに引き上げるための付加的な逆向きの運動を適用する

これらの方策によっても依然として大いなる楽を生み出すことが

できないならば「智慧の母のムドラー」を適用する- つまり白

いビンドゥを溶かすために呼吸を使ってトウモの熱を刺激 しながら

ダーキニーとの性行為を観想するなどの方法がある 日々の修行では

「四つのナーディーの輪」が使われる楽を増大させる場合にのみ大

いなる楽のチアクラ (秘密チァクラ)が加えられ智慧の母のムドラー

が使われる

これによってもビンドゥを保つことができなければ力強く下方の

プラ-ナを引き上げ肛門括約筋を収縮させビンドゥが頭頂のチァク

ラから下降していることを観想するあるいは他の逆向きのステップを

とる この後すぐに適切な身体の運動を数回行じビンドゥを身体中

に広げそれから輝 く心の精髄についてしばらく隈想する

ここで楽の経験についてのコメントが幾分必要となろう

一般的にいって楽の経験は四つのカテゴリーに分けられる

① 全身が柔らかくなめらかになっていくと感 じ何かに触ると喜

びと心地良さの感覚を経験するならばこれは身体の多くのナ-ディー

が 「調御された」という印であるこの種の楽はこのため 「ナ-

ディーの楽」と呼ばれる

② もしかゆいところを掻いたときのように身体のある部分にデ

リケー トな快感を感じるがこの快感が瞬間的なものですぐに潤

えるなら「プラ-ナの楽」を経験 したといわれる

(卦 もし温かさとエクスタシーの感覚が全身あるいは特定の部分

に生じるならばこれは赤いビンドゥが増加することによって生み

出された楽である

14

B] 熟あるいはトウモヨーガの教え

④ 楽の感覚が性行為における楽のように強烈で体全体に満ちて

「性欲的」であるならばそれはビンドゥを溶かす トウモの炎に

よって生み出された楽である これは強烈さに応 じて三つのグ

ループに区分される

(1) 楽と性欲がとても激 しく耐え難いためビンドゥを保持する

ことが非常に困難であると感 じられる場合これは 「男性の楽」

と呼ばれる

(2) 楽と性欲は強烈だが上述の場合ほど強くはなくビンドゥを

コントロールすることが少 しは容易であると感 じられる場合そ

れは「女性の楽」と見なされる

(3) もし楽と性欲が上記の場合ほど強くない場合はビンドゥを

コントロールするのは簡単なはずであるこの場合にはこれは

「甘露の楽」と呼ばれる

これらの楽はすべて トウモの炎がビンドゥを溶かすことによって坐

み出されるものであるがプラ-ナが中央気道に入 り溶けるときに生

み出される楽ではないということを覚えておかなくてはならないこれ

については後で詳 しく述べる

エクスタシーを経験 している間ビンドゥを保持することは非常に重

要なのでここでいくつかの注意をしておくべきであろう一般的に

ほとんどの人は「ナ-ローパの六つの運動」などを行なって三つの

気道と四つのチァクラをはっきりと観想すればビンドゥを保持するこ

とができるはずである しかしビンドゥが非常に気まぐれでコント

ロールが難しく楽を増大する修行の間にビンドゥの流れを保持できな

い人もいるこういう場合には「トラの身体の動き」「象」「亀」「ライ

オン」などの特別な運動を行なうとよいこれらの運動はビンドゥを

保持 し抑え広げるための運動だからである

15

3非誠別を増大する方法

グル方によると非識別の経験を深めるためには トウモによって坐

み出された楽の性質および心とその顕現の性質を注意深 く観察しな

くてはならないすべての事象の空性を見るように努めできる限り長I

く原初の状態にとどまらなくてはならない楽のヨーガを修習するにあくう

たっては楽と空の状態を混ぜ合わせるように努めるこれが非識別の

一般的な修行であるくう

すでに空の状態と心の精髄を悟った者にはこれらの数語で十分で

ある しかしそうでない者のために次の事柄がつけ加えられる

非識別の洞察を深めるためには隈想時間の半分から3分のZをこれ

に当てるナーディーあるいはビンドゥは観想せず壷の呼吸もそれくう

に類似したものも行なわないただ空の観察に集中する サマディにおくう

いてある程度の安定をすでに得ているならその力を空の状態の観察

を進めるために適用する そうでない場合はプラーナ-ヤーマその他

によって安定した隈想を得る なぜならサマディが安定していないと

自我の心を効果的に観察することができず非識別の状態に到達できな

いからである

この後形状を越えたサマディに到達するために「突然自由にし

突然油断なく気を配らなければならないl」という方法を適用する そし

てこれによって以前より深く心の本質とその働きを観察するここくう

で理解することのできない心の精髄がすべての概念化を超える 「輝 く空

である全体」と認識しすべての顕現と絶えず変動する想念それ自体がくう空であると悟 りこれによってすべての疑念と恐れから完全に解放さ

れる

またヨーギーはどのように心が生起しとどまり消えていくかくう

を観察しこのプロセスを非常に親密に感じるように努める 空が音

顕現輝きと同一一であると観る修行もまた大変有効である

幌想時間の3分の lは「柔らかいタイプ」の壷の呼吸およびマハー

16

E] 熟あるいはトウモヨーガの数え

ムドラーに当てる陰想の後にも意識性を生き生きと保持するよう努

めすべての経験を道に照らし合わせて確認する

くう4楽と空のサマディを進歩させる方法

くうでは「楽と空のサマディを進歩させる方法」について簡潔に説明し

ようくう

この完成のヨーガの修行をするということは自己が空の状態を悟る

ことと トウモによって作られる四つの楽を混ぜ合わせることである0くう

自己の心を楽と空の経験に投入させながらプラ-ナとナ-ディーとビ

ンドゥを使って修行することは解放と解脱の状態への最も早い方法で

ある しかし最初に安定した楽を引き出し最も密接にそれを味わいくう

観察しそれを空の状態と同一視しなければならない

例えば溶けるビンドゥが頭頂のチァクラを通って広がると「最初

の楽」が現われる このときヨーギーは自己の心をこの楽の真ったどくう

中に投げ入れる- それとおのずから輝いている空の状態すなわちくう

いわゆる 「二つが一つになった楽と空のマハ-ムドラーの経験」を少

しも散漫にならずに混ぜ合わせるこのように修行することによって

散漫な思考の 粗雑な〝 形状の大半が鎮圧される

ビンドゥが喉のチァクラに滴 り落ちそこから広がると「最高の楽」くう

が生 じるそれから「楽と空のサマディ」に投入 しながら喉のチァ

クラに集中すると微細な〝 散漫な思考の大部分が鋲圧される ビン

ドゥが心臓のチァクラに降りそこから広がると三番目すなわちくう

「超えた楽」が生じる 次にヨーギーは「楽と空のサマディ」の中で

心臓のチァクラに集中する すべての〝散漫な思考が鋲圧される ビ

ンドゥがヘソのチァクラに滴 り落ちると「生来の生まれない楽」が生

じる

上のプロセスはいわゆる 「降りてくる」(すなわち下降の)プロ

セスであるこの後にヨーギーは 「上がっていく」(すなわち上昇

17

の)プロセスを修行するこれは前者と逆であるビンドゥはヘソか

ら心臓喉頭頂のチァクラへと上がりそして 「生来の生まれない大

いなる楽」が生 じる

この険想の終わりにヨーギーはナ-ディーとチァクラをすべて軽

視しマハ-ムドラーとトウモに集中しながら「壷の呼吸」を数多 くくう

繰 り返す日々の修行において楽と空の経験の感覚を少しでもとど

めようと努力し出合うすべてのものをこの目的を促進するために刺

用する

チァタラに集中するとプラ-ナが自動的にそこに集中するプラ-

ナをチァクラに集中させることができればビンドゥも安定 し「四つくう

の楽と空の状態の精通」が生じる

ここで極めて重要な点を明確にするビンドゥが トウモの熟によってくう

溶かされたときに作 り出される楽は「実際の〝 四つの楽と空の状態

の精通」ではなく対応するもの を引き起こすだけであるしかしくう

絶え間ない修行によってこれらの楽と空の経験を維持し安定させて

いる人はだれでも最終的にはプラ-ナを中央気道に導き入れそし

て「実際の〝 四つの楽」が生 じる ヨーギーがこれらを認識できくう くう

輝 く空の 「心の精髄」と同一視できると「四つの楽と空の状態の精通」

が生じる

対応する〝 智慧はまだ微細な主観と客観すなわち二元の観念くう

の色合いを帯びていて空の状態の観察の初めの段階で現われる 「本

当の智慧」はすべての二元性がない其の智慧である

トウモのヨーガの修行によって作 り出される 「四つの楽」は非常に

広大で範囲も強さも非常に奥が深いのでそれを言葉で表現すること

18

E] 熱あるいはトウモヨーガの教え

くうはできないこの状態に達すると「楽と空のサマディ」を達成 したと

いわれる それゆえ トウモはタントラのすべての修行の土台である

「トウモ」という言葉は「すべての欲望と情熱を破壊することのできるとうもう くう梓猛な女性」という意味でありまた「輝 く空の智慧を作 り出すこと

ができる者」という意味であると理解することもできるそれゆえトウ

モは無智と悪をすべて焼き尽くす超越した智慧の火なのである

ヨーギーは4種類の トウモも心得るべきである

(訂 外的 トウモ すべての悪と障害を破壊することのできる生起のヨー

ガのトウモ

② 内的 トウモ 404の病気を治すことのできる生命プラ-ナのトウモ

(卦 秘密の トウモ すべての欲望と情熱を破壊することのできる溶

けて下降するトウモ

⑤ 超越 したトウモ 「生来の生まれない智慧」を生 じさせることの

できるトウモ

5トウモの修行で障害を克服する方法

トウモのヨーガの修行の障害となる主なものはヨーギーと在家信者

が共有している四つの一般的なもの一一病気妨害欲望と情熱死-

であるしかしその支配に屈せず大いなる勇気と辛抱強さを持って

闘い続けなければならない トウモの修行で出会う特殊な困難さは以

下のとおりである

最初の段階では身体のナ-ディーが慣れていないためヨーギーに

は 身体的な〝 困難が多くある 様々な種類の病気や痛みに悩み力を

失い非常に弱くなった感じがする慢性病または 「昔からの病」があ

るとそれが悪化する 初期の段階ではプラ-ナがまだ馴らされてい

ないので(他の)弱点に出会ったり息を止めるのが困難だったりす

るビンドゥかまだ身体全体にゆきわたっていないので心は明確に機

能することができずよって経験は貧弱なものとなる 集中がまだ安

19

走していないので散漫な思考が多く生じその結果正しい修行や正

しい考えに関して混乱してしまうさらに正しい修行法を知らないと

プラ-ナとナ-ディーとビンドゥの大きな障害が起こる

こうした悩みの種はすべてヨーギーの トウモの修行を妨げるものでJ

ある治療法則は簡単で勇気と忍耐である このときヨーギーは

「生まれ変わり」の世界の苦 しみや人生の無常などについて隈想 し離

れようという強い気持ちを喚起する「覚者の境地の二つが一つになっ

たヴァジラの身体」を達成しようという気持ちを新たにし逃げようと

いう考えを起こさずにすべての苦しみと試練を経験 しようと決心する

成就 したグル方や聖者方の伝記を読み自己の勇気と決意を強める勇

気と忍耐によって道にある困難はすべて克服できると確信を持つ

一方ヨーギーがあまりにも強い観念に支配された禁欲的な生活を

していると トウモの修行を支えるだけの力がないその結果それ以

上修行する気がなくなり道半ばでやめてしまう こういう場合には

全面的に休息をとり良い栄養になる食物を取って力と健康を取 り

戻すべきである

トウモの修行でプラ-ナとナ-ディーを馴らしたら身体全体が非

常になめらかで柔軟であると感じる大きな温かさが (ヘソの創 り変え

るチァクラから)生じビンドゥは不安定になり絶えず変化するよう

になる こうしたことすべてによって非常に楽しくなり精力旺盛に

なるしかしその結果ビンドゥが大いに増大しそれに応じて性欲

が増すこの危険な時期には極めて注意深 くし自己のビンドゥを熱

心に保持すること 自己の努力を怠ったり弱めたりするとビンドゥを

失うという危機に瀕する- これは夢や陰想の段階にそして目覚め

ている問にすら起こり得るビンドゥを失うということはトウモのヨー

ガにとっては致命的な一撃であるそれゆえビンドゥを保持するこ

とに極端に熱心になること戒を厳格に守り人間の身体などの不浄性

について隈想 し性欲を鎖圧する洞察力を持って性欲の性質を観察

20

E] 熱あるいは トウモヨーガの教え

することはそれを克服することにも役立つ

一般的にいってビンドゥを失うことは隈想修行すべてにとって有

害であるが トウモのヨーガにとっては特に致命的であるビンドゥ

を失うとどのような種類の隈想を行なおうともいかなる種類の恩忠

も受けることはできないそれゆえこの生命力をとどめて安定させる

ためのさらに特殊な訓練を行なうことも含めてビンドゥを保持するI

ためにあらゆる努力をなすことである

トウモの修行においである程度の進歩を成し遂げ楽輝き非識別

の良い経験を得同時に他の徳も得ると自分の経験を人に話 したいと

いう強い気持ちを持つかもしれない しかしもしそうするならこれ

らすべての徳と経験を失いもう一度取 り戻すのが難しいということに

なるかもしれないさらに神聖になされた約束の戒を破るならこれ

によっても経験と戒を守っていた間に得た利益を失うことになる

もしこれが起こったなら善行も含めてすべての経験は幻影であり

自己の実存を持たない虹のようなものであると考えるそしてそれくう

らに執着せず空の状態の真実を隈想する そして内側の経験を秘杏

に保てなかった過ちをザンゲしこれからはこの経験をグル以外には

話さないと決心するもし神聖になされた約束の戒を破ったならザ

ンゲし戒を回復させるためにヴァジラサットヴァのマントラを唱え

る そしてまたグルに鞄い イニシエーションを求めタントラの主

神にもう一度イニシューシ岳亨を与えてくれるようにと祈願する世俗

的な栄光プライド執着を真に放棄 し真のヨーギーがなすように陰

想を培うと決心する

もし法則の基本的な教えに従いそれに従って修行するなら障害

はそれほど多 くないはずである しかし能力の低い者またあまり

にきつく修行 しすぎる者にはプラーナナ-ディービンドゥに関す

る多くの障害が生 じる

トウモのヨーガを一定に習慣的に行なう者は特別な規則を守らな

21

くてはならない熟を保つためには隈想のときに少なくとも数回は呼

吸法を行ない トウモの火を観想する 熱も寒さも恐れてはならない0

身を切るほど寒いときでも毛皮あるいは厚い服を着てはならない0

また暑いときでも裸になってはいけないローソクや火を吹き消してI

はならないまた極端に冷たい物を飲んではならない

楽を保つためにはビンドゥを保つために大きな努力をしなければな

らないどんなことがあってもそれを失ってはならないまたショウ

ガ トウガラシコショウニンニク腐った肉や魚極端に酸っぱい

塩辛いまたは脂っこい食べ物を取ってはならない火に近づきすぎな

いようにし暑い太陽に身をさらしてはならないまた地面にクッショ

ンを敷かないで座ってはならない裸足で歩 くことを避ける昼間寝て

はならないまた汗をかきすぎるような活動をしてはならない

深い院想を保つためには一人で暮らし意味のない活動はすべて放

棄する

トウモ ヨーガの経験と徳

人によって能力とカルマは大きく違うので トウモのヨーガによっ

て生み出される経験と徳について一般化することは難 しいある人はた

くさん功徳を達成 しているかもしれないしかし多くの経験をしてい

ないかもしれない別の人にとってはこれは反対かもしれない また

ヨーギーが通過 しなくてはならない様々な経験のはっきりした順番を予

想するのも難しい

ここでもっと重要なトウモのヨーガの効果について検討 してみるこ

とにする ここまでにおいてプラ-ナを調御 し トウモの火を燃やす

ときの印と経験について見てきた これから見るのはもう一つの重要ふう

な題目「r風とともにある心 Jがそれぞれのチァタラに集中したときの

経験」である

(タントラの教義によると)五つのチァタラそれぞれのナ-ディー

22

口 熱あるいはトウモヨーガの教え

はそれぞれのチァクラに特別な基調音節 「種子」の形をとる 五つの

基調音節 (Hu血ANuTaRa)もっと正確にいえば五つの異

なったナ-ディーの形は人の五つの主要な煩悩の象徴または表現で

ある つまり愛著迷妄邪悪心プライド嫉妬である

トウモの修行中このチァクラに集中すると「風 とともにある心」

もそこに集中する「風とともにある心」がこれらの基調音節に集中す

ることによって同時にその種子が表わす煩悩が動くその結果ヨー

ギーは愛著邪悪心疑念プライドといった大きな煩悩を感 じる

これらの煩悩は自由にヨーギーの意思とは関係なく生起するあらゆ

る雑念散漫さ病が生起 しヨーギーの帰依を妨げるO「風 とともに

ある心」がチァクラに集中することによってヨーギーはまた夢院

想あるいは目覚めているときでさえ様々なヴィジョンを見るこの

ときこそこれらの障害を克服するために祈 りザンゲし覚醒の心くう

を培い放棄の精神を強め空の状態を観察しなくてはならないまた

肉体的な行法を行ないそれぞれのチァクラの結節を解くそしてこあかし

れらの障害は実際は助けであり帰依の証でありヨーギーが道におい

て確実に進歩 しているということを示しているのだということを理解す

る このように進歩を喜び挑戦を受け入れる

プラ-ナとナ-ディーを調御 し五つのエレメントのプラ-ナを保持

し集め普段の場所から中央気道に導 くことができるなら煙唇気くう

棲蛍の光ランプの光そして生まれない空の光という五つの夜の

印が現われる そして五つのプラーナを保持 し続けると月の光日

の光雷の光虹の光月と太陽が一緒になった光という昼の印が順

番に現われるある場合には多くの光の点や光の塵が現われるこれ

らは一緒になって10の印と呼ばれる

もしプラーナナ-ディービンドゥの純粋なエッセンスを五つ

のチァクラに集めることができるなら白赤ブルー黄色緑の覚

者の浄土が現われるまた「風とともにある心」を神秘的なナ-ディー

23

に集めることができれば24の聖なる秘密の場所と タントラの主神

ダーキニー門番たちが現われる

五つのプラ-ナを完全にマスターできる者あるいはそれを五つの

チァクラに保持できる者は次の利益を得る - 身体が丈夫になる

肌が滑らかになる顔が輝き元気になる そして常にエネルギーにあ

ふれる 高 く厚い壁にさえ阻まれない

赤と白のビンドゥを中央気道に保持することのできる者は次の三つ

の恩恵を得る

① 身体から光線を放つことができ日の光の中で立っても影を放た

ない

(卦 身体を消すことができる

(卦 奇跡を現わすことができる

「風とともにある心」と五つのエレメントの純粋なエッセンスを中央

気道に持ってくることのできる者は次のことができる

(D 石を金に変える

② 水の上を歩 く

(動 火に入っても焼かれない

トウモの熟で雪山を溶かす

(9 遠い宇宙へ瞬時に旅するそら

⑥ 空を飛び岩や山を通 り抜ける

これらの徳の幅と深さは「風とともにある心」の取得の熟練の程度

によって大きく異なる神通力の続 く期間もまた大きく異なる も

しヨーギーが 「風とともにある心」を保持できない場合にはこれらの

徳は消える

ナ-デイ二とビンドゥが浄化されるとヨーギーはあらゆる寄跡を行

なうことができる ビンドゥが安定 し(上のチァクラに)上げられる

と川を止めることができる「風とともにある心」が集中すると見

つめるだけで人を催眠術にかけることができる火元素が制御されると

24

皿 熟あるいはトウモヨーガの教え

太陽を止めることができる ナ-ディーの力で富と数え切れない宝石

を生み出すことができる プラ-ナの力で人を引きつけビンドゥの

力で非人 (愛欲神幽霊悪魔)を引きつけることができる

これらの恩恵と徳を手に入れることができるがこれらはすべて虹

のようにそれ自体の実体を持たない幻影であると理解すべきであるこ

れらの力ゆえに思い上がってはいけない八つの世俗的な利益を寛服し

散漫のないおのずから照らすマハ-ムドラーに集中するべきである

なぜならこれが悟りを深める唯一の方法だからである

簡単にいえば トウモの修行は我々に生まれることのないマハ-ム

ドラーの智慧を悟らせてくれすべての執着と無智からの解放を達成し

すべての 「生篭れ変わり」の世界のナ-ディーの結節を解きすべての

「生まれ変わり」の世界のナ-ディーを智慧のナ-ディーに変えすべ

てのカルマのプラ-ナを浄化し障害のない智慧のプラーナに変えす

べてのけがれたビンドゥを浄化 しそれを楽のビンドゥに変える「二

つが一つになった完全な覚者の境地の虹」を完成する

25

B] 幻身のヨーガの教え

幌想の各期F別においてその3分の1の時rZりをトウモの修行に当てる

lui者の境地の 「完全な楽しみの身体」を追求し幻身の修行を今行な

っているのはすべての衆生を利するためだということを思い起こす

それから喉のチアクラに母神と共に座している赤い 「完全な楽し

みの身体」のグルに祝福と援助を祈る

外側の世界にあるすべてのもの- 家町山川人間動物

身体のすべての器官と感光- は混乱した心の単なる現われでしかなく

与耳の存在やそれ自体の実体はないと考える唇気楼や魔術や夢や

抱や影や露のようなものであるというのはこれらのものは

リアリティーの中には存在しないからだ他に依存 して生じるもの (条

件の生起)はこだまと映った影のようなものでそれ自身の実体は全

牡ないと考える

そして続けてこだまや映った影について考えすべての法則は一

悼的なものであり指や抱のように消え去るものであると考え太陽が

罪ると露がどのようにして消え水が流れ過ぎると抱がどのようにし

て消えるのかを観想する一瞬たりともものが変化せずにいることは

ないすべての法則は虹のように美 しいが実在せずすぐに無に帰し

てしまうと考える さi

lこのように魔術と空の状態について隈想すべきであるこの匝想

の後でさえ深く収づいた執着がすべて根こそぎになるまで共理と魔

柿の働きを観察し続ける

ここまでに述べた修行は幻身のヨーガの土台または錐備である

2

B] 幻身のヨーガの数え

では修行自体を二つに分けて論じよう

1不純な幻身の修行

2純粋な幻身の修行

1不純な幻身の修行

鏡の前に立って自分の映っている姿を観察する- しばらくの間

映っている姿を見る- そしてこの像が様々な要因すなわち鏡

身体光空間などの組み合わせによってある条件の下でどのようくう

にして作り出されたのかを考えるそれは現われてはいるが空である-

つまり依存 して生じている (条件の生起)それ自身の実体のないも

のである

それからその像の現われをその服と装飾品とひとまとめにして観

察しそれが気に入るか気に入らないかを考えるまた急に怒ったふ

りをしたり自分とケンカするふりをしたりしてそれに影響されるか

どうかを観察するこのように修行することによってすべての快と不

快は幻影であり主観的であり自分自身の心によって創 り出されたも

のであることがわかり執着がかなり減少する

次にテープの修行を行なう自分自身で自分自身に対 して心地良

い言葉とそれから気に入らない言葉を連発し録音しそれをひたす

ら聴き続け心が乱れなくなるまで行なう もしこれに成功するなら

賞賛に対 しても非難に対 しても無頓着になり解放を達成する

快不快喜び苦 しみ得ること失うことこれらが同じになる

まで事象の幻影的な性質について静かな場所で一人で院想する この

後で人のいるところに行き人々やその活動の中で修行する もし

まだ快いものと不快なものに好意的 非好意的に反応するようであれ

ばまた一人になりもう一度修行する

27

2純粋な幻身の修行

幻影であるタントラの主神を観想することは完成のヨーガの土台で

あるばかりではなく「中間の生存」において完壁な 「完全な楽 しみの

身体」を達成する方法でもある生起のヨーガにおけるタントラの主神

の観想は次のように行なう

タントラの主神の絵を手に入れ二つの鏡の間に置くそして三つの

像の幻影性を観察するタントラの主神が心の目に恋人のようにはっき

りと現われるまで絵を観想する助けとして使う 修行者はタントラの

主神の全身の完全なイメージを一度に観想しできるだけ長 くそれを

保持するようにいわれる ヴィジョンが消えると今度は身体の部分を

非常にはっきりと観想する頭と顔から始め首胴体手足等を全

身が非常に生き生きとくっきりとするまで観想する

タントラの主神のヴィジョンがはっきりとし安定してきたら一歩くう くう

先に進みヴィジョンを空の状態と同一化させる空の状態の見解のな

い観想はどんなによくても単なるよいイメージにすぎないタントくう

ラの主神の幻影性に関する院想でさえ空の状態の直接認識がなければ

相対的な達成は成し遂げられるが究極的な達成は成 し遂げられない0くう

一方空の状態を知る者はタントラの主神のヴィジョンをすぐに何のくう

自己実体もない投影された心の幻影としで悟る 現われそれ自体が坐くう

であり空と同一化させる必要はないのだと理解する

くう隈想の問はタントラの主神のヴィジョンをおのずから輝 く空の中

に吸収させる隈憩の後ではこの意識性を保ち自分の出会うものす

べてとそれを同一化させる

簡単にいえば生起のヨーガにおいて投影されたタントラの主神のヴィくう

ジョンは顕現する空の真理の一つの表現であり何の実体実存もな

い幻影性の象徴である比倫を使 うなら魔法の魂われ水に映った

月肉と骨のない影瞬間的に変わる寒気楼心に投影された夢依存

して生 じるものから生 じるこだま実存のない幻覚常に形を変える雲

28

B] 幻身のヨーガの教え

美しく生き生きとしているけれども実体のない虹現われたと思 うと

すぐに消えてしまう稲妻突然現われはじける泡はっきりと現われ

るけれどもそれ自体の実体がない鏡の中の像などにたとえることがで

きるだろ一うo

タントラの主神のヴィジョンを難なく楽に安定させられるようになっ

たら今度はそれを宇宙大の大きさに拡大しケシ粒ほどの大きさに縮

め一つから何百万へと倍増するそしてこれらの化身をすべて元の

身体に戻ししばらくそれを隈想する日常の生活においては自分の

経験すべてを覚者の界と同一視し家や町をマンダラ世界を覚者の浄

土すべての人を覚者方と到達真智運命魂方と同一視するまたすべ

ての音がマントラの詠唱であると考えすべての思考が法則の身体の

働きでありすべての望ましいもの楽しみが覚者方への供物であると

考える このようにして修行者は 「生まれ変わり」の世界のすべてのくう

顕現を浄化 しそれをおのずから輝 く空と混ぜ合わせるのである

四つの空あるいは四つの楽を開示するためにはまずプラ-ナを中

くう央気道に入れるすると四番目つまり生来的に生まれた空から

「風とともにあa心」で作られた幻身が現われる これを達成するため

には壷の呼吸を保ちながら「風とともにある心」の象徴であり五

色の光線を放っているブルーのフム (Hu血)字 [亘]を心臓のチァ

クラに観想する これによってプラ-ナが中央気道に入り煙屡気

横などの印が現われ啓示増加達成の光がそれぞれ現われる 同時

にフム字が大いなる光に溶け込むここでヨーギーはできるだけ長く

自分自身を光のサマディの中に吸収する最後にサマディから出るとき

タントラの主神の幻身を 「風とともにある心」と一緒に発射する

これを全部正しく行なうのは難しいと思う者はまず壷の呼吸を保ち

ながらブルーのフム字に集中しこの呼吸の溶解のプロセスを練習する

29

《幻身の一般的復習》

「生まれ変わり」の世界と 「煩悩破壊」の世界のすべての事象 (法則)

にはそれ自身の性質がなくゆえに幻影である しかし魂の執着

混乱区別する想念によって事象は真実であるように見えるこの敬

着と混乱を払うためにすべての法則の空性を観察し魔術に関する真

理を学ぶべきであるこれが幻影性の一般的な原理である

タントラの幻身のヨーガの背景となる原理は次のようにまとめるこ

とができる 粗雑でカルマに支配された人間の身体の中に人の執普

と混乱で隠された覚者の身体の純粋な精髄が存在する幻身のヨーガのくう

サマディの修行を通してこれらの執着と混乱が徐々に払われ輝く空

の智慧が認識される その結果「生まれ変わり」の世界のプラ-ナ

ナ-ディービンドゥは浄化され人間の身体は虹のような覚者の境地

の幻身へと変化する

幻身のヨーガの中心となる修行は生来の光を開示しそれに続いて

「風とともにある心」を通して幻身を轟射することである

この修行の間ヨーギーは何も存在 しないという感じを強く持つoこ

の経験は完全な解脱に到達するまで深まり続ける

30

【ヨ 夢のヨーガの救え

B] 夢のヨ-ガの教え

夢の認識は夢のヨーガの実践の中核をなしているこれを獲得す

るためにはまず自己の鮮明な自覚性を患らせる原因のすべてを取 り除

かなければならない自iL性を負か1ている支配的な原因とその解毒剤が

以下に簡単に述べられる

(》 タントラの戒を破った者は夢を認識することができないこ

の場合ヨーギーは罪を油められ神聖になされた約束の戒を回

復するために自己の違反をザンゲしヴアジラサ ノトヴ7のマン

トラを実践しなければならないまた彼は自分のグルもしくは

祈りを通 して新しいイニシエーションを得るよう努めなければな

らない

(参 グルおよびタントラの教えに対してほとんど信のない者は夢

を認識するのが困難であることに気づくこの場合信を強めるよ

う努めなければならない

(参 物質的な利益に食欲な者は夢を認識することができないこ

の場合彼は自己の物質的な所有物を布施しこの生に執着する

ことをやめなければならない

O(む ビンドゥを失った者身体をけがした者は夢を認識すること

ができないよってビンドゥを保ち括静でない人間食べ物

秩所との交わりを避けるよう懸命に努めなければならないもし

どうしてもそれらと交わらなければならない場合矯正手段として

クリヤ ヨーガを行なう必要がある

(9 もし心が雑念でいっぱいであったり夢を見たいという思いが

3

弱い場合夢を認識することができないこの場合独居 し成就

に対する自己の志と確信を強めるよう決意しなければならない

⑥ 自分の見るもの聴 くもの触れるものはすべて夢の中のこと

であると日中絶えず考えるならば夜夢を認織する機会を大いIに増大させる

夢のヨーガに取 り組み始める前にまず一般的な準備修行を終了しな

ければならない次に各期間の3分の 1をトウモの修行に3分の2

を喉のチァクラに 「種子」音節を観想することに費やす この観想は

夢を生み出す優れたテクニックである

まず喉のチァクラに座している赤い身体のグルに夜夢を認識す

る手助けをしてくださいと懇願する次に4枚花弁の蓮華を喉のチァ

クラに観想 しその中心に赤いオーム (Orb)字 【歩 ]正面の花弁に

青いア (A)字 [3T ]右の花弁に黄色いヌ (Nu)字 [弓 ]後方の

花弁に赤い夕 (Ta)字 [可 ]左の花弁に緑色のラ (Ra)字 [て ]

をすべて非常にくっきりと鮮明に観想する

喉のチァクラに赤いオーム字を観想 し壷の呼吸をできる限り長く煤

持することによって上記の内容を簡素化することもできるあるいは

各呼吸で 「オーム」を長く心の中で唱えることもできる

ある者はこれは寝ている間にのみなされるべきであるというかも

しれないこの発言は正しくないなぜならもしそれが昼間主要な隈

想として扱われるならば素早くかつ容易に 「風とともにある心」を喉

のチァクラに集中させることができその結果もっとたくさんのもっ

と鮮明な夢が現われるようになるからであるそれに加えてこの実践くう

はまたプラーナが中央気道に入り四つの空を開示する手助けともな

ヨーギーは絶えず目覚めた状態で自分の見るもの聴 くもの触

れるもの考えるもの影響を及ぼすものすべてが夢の中のことであ

ると考えなければならないまた豊かな食べ物や飽食を避け激しい

32

B] 夢のヨーガの教え

活動で自己をすり減らすことのないようにしなければならない手短に

言うとヨーギーはプラ-ナの力と強い意志力と夢を認識する他

の方法とを一つに合体させるよう努めなければならないのである

くう夢を認識する主要な方法は四つの空を開示するためにプラーナを

中央気道に至らせることである これが生じたならそれらと一つずつ

同一化しなくてはならないそして夢が現われるのを待ち夢を認識

するよう努める この実践の詳説は後に行なう

夢を観察する最も良い時間は夜明けから日の出の問であるなぜな

らそれは食べ物が消化され休息は十分で眠気は深くなく心は比

較的鮮明な時間帯だからである しかしほんの浅 く眠るだけの人は

夜の間にこれを実践することも可能である

ヨーギーは眠りに落ちる前に夢を認識しようという決意と確倍を

少なくとも7回多い場合には21回行なう しばらく喉のチァクラに

四つの基調音節を観想し次に壷の呼吸をゆるやかに保持 しながら

赤いオーム字のみに集中する

長い継続 した眠りは避けなければならないその代わり回数を増や

して短時間眠るように努める 目が覚める都度直前の眠りの間にう

まく夢を認識したかどうか振 り返ってみる必要があるもしうまくいっ

ていなかったら次に眠る前に真筆な祈 りを捧げる

もしもこのすべての後にもまだ夢を認識できないならば起き上

がって部屋の中のもの椅子やテーブルベッド衣類絵画を観察

しそれらがすべて夢の中のヴィジョンであると考えるこの感覚を失

わずにもう一度眠りにつく

極度の眠気のために夢を認訊できない人は身体全体と部屋中に満ち

る光線を放ち輝 く赤いオーム字を喉のチアクラにあるいは輝く白

いビンドゥを両眉の真ん中に観想する ごく浅く眠る傾向の人は青い

フム字か青いビンドゥを秘密チァクラに観想する

33

上述の教えのすべてを怠惰でなく実践しながら依然として夢を認識

できない人は独居に引きこもり衣服をすべて脱 ぎ捨て飛び跳ね

踊 り裸で走 り回り

「これは夢だ夢なんだ」

と大声で叫ぶべきであるさらに危険な崖っ淵に行き疎い地の底

をのぞき込み同じことをする それでもまだ夢を認識できないとした

ら自己を恥 じるべきであるそして懸命にグルとタントラの主神に

祈るべきである そして喉のチアクラの位置に次第に速度を増して

回転する円形の鋭い刃を観想 しそれが電動ノコギリのように全身を上

下して身体を肉片と灰とに薄切 りする様を観想するそれらを覚者方

とおなかを空かせた有情の魂に布施をするその後識別的な思考を

持たずにマハ-ムドラーについて隈想を行なう

夢をときたま少しの間だけは認識できてもいつもというわけでは

ない人は実践がまだ足 りないと気づくかもしれないこれは特に夢

の認識の直後に急に目を覚ました場合に当てはまる その場合はこ

の傾向に対して繰り返し自分自身に諭し夢の状態にとどまっていたい

という欲求を強めなければならないたとえ目が覚めても日を開けず

逆に夢を見続けるようにもしくは心臓か秘密チァクラに集中するよう

試みるべきである

どんな原因で夢から急激に覚めてしまうのか注意深 く調べてみなけ

ればならない極度の緊張が原因ならもっとリラックスするように物

音が原因ならもっと静かな場所で眠るように寒さや熱さが原因なら

もっと厚着をしたり薄着をしたりなどすべきである ある教えでは育

定的力と否定的力である赤と白のビンドゥの間に座っている自分自身を

観想することが助けになると述べている また壷の呼吸を保持しなが

ら青いフム字を喉のチァクラに観想するのも助けになるといわれてい

要するに夢を認識できない理由を発見すべく常に努力ししかる級

34

団 夢のヨーガの数え

に適切な矯正手段を講じる 例えば眠気がひどい場合には赤か白の

ビンドゥを喉に観想するかあるいは両眉の真ん中に放射する輝く光

を観想する警戒心が強すぎたりすぐに日が覚めてしまう場合には

青か黒のビンドゥを心臓か秘密チァクラに観想する夢が鮮明でない

場合には赤いビンドゥを喉のチァタラに観想 し輝 く光を放射 しなが

ら全身のすべてのナ-ディーを覆っていると観想する

怖い夢を見たときヨーギーは

「これは夢だ夢の中で火に焼かれたり水に溺れたりすることがある

だろうかこの動物や悪魔やそういうものがわたしに害を与えること

があるだろうか」と言って不当な恐怖心から身を守るこの意識を持ち続け火を踏み

つけたり水の中を歩いたり大きな火の玉に変身して恐ろしい悪魔や

獣の心臓に飛び込んで爆発させたりすべきである

夢をかなりしっかりと堅実に認識できているヨーギーは「夢の トラ

ンスフォーム」の実践に進むこれはつまり夢を見ている状態で鳥

虎ライオン神聖天国王家岩林や自分の望む何にでも変身し

ようと試みることであるこの雫践が安定したならば今度は様々な

形状のタントラの主神の身体座っていたり立っていたり大きかった

り小さかったり等に変身する同じように夢の中で見ているものを別

の対象物に変化させる例えば動物を人間に水を火に大地を空間

に一つを多数に多数を一つにと変化させる 例えば上半身からは

火下半身からは水を放ったり太陽と月を踏みつけたり身体を何百

万何十億と増やして宇宙全体をいっぱいにしたりといった種々の神過

力を働かせる

夢のヨーガの実践の主要な目的の一つは「中間の生存」の状態で

そしてこの生の中で幻身を実現する手助けをすることである これをくう

獲得するためにはまず 「眠りの四つの空」を認識 しなければならないくう くう

次に第四の空あるいは生来的な空から「風とともにある心」が作 り

35

出したマンダラのタントラの主神の幻身を瞬時に投影しその後にマくう

ンダラとタントラの主神をもう一度大いなる空に溶け込ませる これは

要するに夢のヨーガで実践される 「生起」と 「溶解」のプロセスであ

るl

この後以下に示した 「覚者の国-の旅」を実践する

自分がタントラの主神になったと観想 し流れ星のごとく瞬時にイ

ンドラの天あるいはどこか他の 「生まれ変わり」の世界の天に至る

そして戻る前にその場所を観察する これが安定 したならば次に

「覚者の浄土」の一つに例えばヴァイローチャナやアミタ-バや

その他の 「浄土」に旅する これも同じようにほんの瞬時のうちにな

される 「覚者の浄土」に至ったならば党者に敬意を表わして布施を

し覚者の説法を聴 く

最初のうちヴィジョンと経験はあまりはっきりとしないが自分が

夢で見たものは本物の 「浄土」そのものなのだと堅く信 じる なぜな

ら「生まれ変わり」の世界も 「煩悩破壊」の世界 も結局は夢にす ぎ

ないからであるこのように実践するうちにヴィジョンは徐々に徐々

に鮮明になってゆくはずである

もしある者が 「幻身のヨーガと夢のヨーガに何か違いがあるので

しょうか」と尋ねたならその答えは両者は基本的に同じであるが

夢のヨーガは幻身のヨーガの補足と見なされているということである0

一つは幻身を生み出すために使われもう一方はそれをさらに完全なち

のにするために使われるのであるまた「覚醒」状態の光から生 じる

幻身は夢のそれよりももっと深遠なもっと微細なものであること

を知るべきである とはいえ二つのヨーガは互いに相補い合うもの

として実践される なぜなら夢と覚醒の状態の二分性の中に顕現 した

時間への固執は究極的にはこのようにして征服されるからである

これら二つのヨーガを合体 した実践によって人は 「生まれ変わり」

の世界の習慣的な思考を浄化するようになるすべての物事は心の顕現

36

B] 夢のヨーガの数え

であり心は夢と同様それ自体では実体を持たないものであると悟る

「生まれ変わり」の世界も 「煩悩破壊」の世界も実在 しない屡気楼であ

りそれらは何も束縛しないし何も解放しないと知る自己の粗雑と

微細純粋と不純な愛着のすべてを洗い清める そして最終的に覚者

の境地の魔法のような 「完全な楽しみの身体」を明らかにするようにな

37

B] 光のヨーガの数え

どのようにして光を認識する

か位省をすべて取 り除き光を認識するために望ましいすべての粂件

を集めるための蟹備段階の修行においてたどる段階は夢のヨーガと同

じである しかしさらにヨーギ-は良い栄養になる食物を取 り身

体をマ ノサージし非常に静かな場所に住み自己のビンドゥを保存 し

常に柔和でリラックスしていなければならないo幌想の各々の期間に

おいてその3分の 1の1馴 Iほ トウモの修行に耽やし3分の2の時rll

ほ光のヨーガの修行に数やさねばならない

投初に心臓のチアクラに母神と共に座っている青いヴ7ジラダラ

を観想 しヴアジラダラに 「生来の光を開示 してください」と祈るべき

であるそれから心臓のチアクラに市い7ム字を観想 し壷の呼吸を

煤つかまたは心の中でフム字を長 く唱えるべきであるそうすると

外側の世界がすべて彼の身体に溶け込みその身体がフム字に溶け込み(

)そのフム字がナーダに溶け込みそのナータが大いなる空に溶け込むく

つ彼は空について阪想 し息を保つべきであるこのサマディから立ち

上がるとヨーギーは再びタントラの主神の幻影の身体を観想する

「これは夜にのみ行なうべきだ」と間違って主張する人がいる し

かし実際はこれを九一日通 して修行すると「風とともにある心」 を

習得する可能性が大いに増 し光の啓示が安定するその結果睡眠中

に光を認識するのがずっと容易になる

さらに同時に保息をすることによって大いなる利益が加わる

他の方法で光を認識することは非常に難 しいしそのようにして認識した

3

E] 光のヨーガの教え

光は長く持続 しないこの修行に従う人は必ずプラ-ナを中央気道にくう

もたらし四つの空を開示するそれゆえこれが 「光のヨーガ」とい

う最も重要な修行なのである

〈睡眠中に光を保つこと〉くう

昼間にプラ-ナを中央気道にもたらすことによって四つの空を順

番に開示できる人は眠りに落ちる直前に心臓のチァクラにあるフム辛

に集中すれば睡眠中にもそうすることができる

光を 「保つ」のに一番いい時間は睡眠の最も深い夜 (の真ん中)で

はなく夜明けまたはいつでもいいから睡眠の浅いときであるそおう が い

して一番いい姿勢はライオンの横臥位である

ここで光のヨーガの修行で不可欠な二つのことは心臓のチァクラ

の蓮華の五つの花弁にある五つの基調音節 (Hu血ANuTaRa)

を観想 し息を保つことである

眠りに落ちる前にヨーギーは啓示増大達成の段階の後で

「生来の光が生じたときに必ずそれを認識するぞ」と繰 り返 し繰 り近

し21回考えるべきである それから身体全体がフム字に溶け込みフ

ム字が光に溶け込むことを観想しそれに集中する 少し眠たくなった

らア字に集中する かなり眠くなったらヌ字に集中する非常に眠

くなったらタ字に集中する 眠りに落ちそうなったらラ字に集中す

る眠りに落ちながら(または気を失いながら)フム字に集中する

初め最初の三つの音節に集中した直後に眠りに陥る傾向が強いので

最後の二つの音節に集中するのが難しいと思うかもしれlない しかし

繰 り返し修行することによって徐々にできるようになる睡眠という

気を失った状態で意識をとどめられない人はサマディの力をもっとつ

けるように昼間に一生懸命修行すべきであるこれによって気を失っ

た状態で意識をとどめ光を少し見ることができるようになる

39

ある教えにはまだ光を認識できなければ三日三晩眠ることを放秦

してからもう一度やってみるべきだと述べられているくう

四つの光または空すなわち啓示の光増大の光達成の光坐

来の誕生を順番に開示できる人は粗雑な 「生まれ変わり」の世界の忠

考と微細な 「生まれ変わり」の世界の思考の両方を取 り除き識別するそら

心を超越することができるそうすると要一つない空のように透明で

澄みわたった本物の睡眠の光に直面するO これがとびきり上等の経験

すなわち完全な光であるこの次には「まあまあ」の経験とか「少なくう

い」光と呼べるようなものがあるここではヨーギーは四つの空を

順番に認識できないかまたは「生まれ変わり」の世界の顕現をすべ

て取 り除くことはできないがひどい眠気を克服し透明な光り輝く空

性を明確に識別することができる

この次には「劣った」経験があるここではヨーギーは 「完全な」

光も 「少ない」光も経験 しないが夢が生じる前の眠りの状態で澄ん

だ透明な心を経験する昼間の修行で安定したサマディを達成 したら

その力は眠りと夢の状態も含めて昼と夜を通じて行き届 くその場

合ヨーギーは(原則として)夢を見ないもし見ることがあったと

してもそれをすぐに認識できる しかしこれは睡眠の光ではなくて

睡眠の状態でのサマディの経験でしかないと言うグルもいる確かにそ

うかもしれないがそのように修行すれば光を認識する機会を本当に

増大させることができすぐに 「少ない」光を見るであろう

光を保つ方法は多くあるが上述の教えでこの目的のためには十分

である ヨーギーは自分に最も役に立つ特定の教えに従うべきである0

くう《四つの空についての説明〉

くう四つの空または四つの光または四つの楽は光のヨーガの経験の

中核である これらは目覚めた状態の昼間の修行でプラ-ナを中央

気道に集めることによって引き起こされる そうできる人は特に四香

40

B] 光のヨーガの教え

くう くう目の空すなわち生来の光に集中すべきである この四つの空を認識

する方法は以下のとおりである

夜の光のヨーガの修行で最初に心臓のチァクラにある蓮華の花弁の

一つにあるア字に集中する この修行によって五大元素のプラ-ナが

中央気道に集中し煙寮気楼蛍の光などが順番に現われる眠気を

感じたらヌ字に集中するするとますますプラ-ナが集まり粗雑くう

な区別する思考が崩壊 し初めの空すなわち啓示の光が現われるそそら

うすると要一つない空に明るい月の光を見ているかのような感じを

経験する

もっと眠たくなったらタ字に集中しより多くのプラーナが集まりくう

微細な区別する思考がすべて崩壊 し二番目すなわち極端な空 (別名そら

増大の光)が現われる そうすると雲一つない空に明るい太陽の光

を見ているかのような感 じを経験する

とても眠くなったらラ字に集中するそうするとすべてのプラ-

ナが集まり最も微細な区別する思考のほとんどが崩壊し三番目すくう

なわち大いなる空 (別名 達成の光)が現われるそうすると深い雲

一つない天空にすべてを包含する暗闇を見ているかのような感 じを経

験する

最後にフム字に集中している間に眠りに落ちる (または気を失う)

と達成のすべてのプラ-ナと最も微細な区別する思考のすべてが崩くう

壊 し四番目すなわち完壁な空 (別名 生来の光)が現われるそそら そうきoう

う すると夜明けの澄んだ空の蒼等を見ているかのような感 じを経験 したそがれ

太陽月黄昏という三つのけがれのすべてが彼から離れ去るこれくう

らがヨーギーか認識 し修行 しなければならない四つの空すなわち

睡眠の光であるくう

最初この四つの空をすべて認識することはで きないかもしれないが

途切れることのない根気強い修行によってついには認識するようになくう

る四つの空を 「保つ」ことに熟達 していない人は浅い睡眠の間に

41

ヨーガを修行すべきである 熟達している人は深い睡眠のときにその

修行をすべきである 規則正 しいプロセスで光を保つことにまだ熟逮

していない人は逆のプロセスで行なうのが難 しいと感じるだろうす

なわち生来の光から三番目を保ち二番目をそれから一番目の光-(

とであるそれゆえ正 しいプロセスが基本であり非常に重要なので

ある

プラーナの乱れによって光のサマディから出されそうになったら

心臓のチァクラのフム字に集中してサマディをもう一度安定させるべ

きである これがダメなら「少ない」光について隈想すべ きである

「少ない」光から出されそうになったら夢の幻影の身体の修行をしよ

うとすべきであるしかしこれをきちんと行なうためには昼間の修くう

行でプラ-ナを中央気道に集め四つの空を開示できなければならない

この段階に到達 して初めて夜光を完壁に保つことができる修行

の進んでいないヨーギーは一番目と二番目の光は認識できるかもしれ

ないが三番目と生来の光を認識することは極めて困難であろう

寝る前に光を保とうという非常に強い望みを生 じさせ(身体全体

を満たしている)輝 く光を発 している心臓のチァクラにあるフム字に集

中すれば「少ない」光を見る機会は十分にある夢のない浅い睡眠の

状態では彼は心の性質を光 り輝いているが空っぽ (不明瞭さのない

透明)であると見なす意識は目覚めているかのように明噺である

にもかかわらず散漫にする思考を取 り除くことができず光 り輝 く意

識も夢と一緒に現われるもしこれが起こったらまだフム字に集中し

続け光を安定させるために光 り輝 く意識を保とうとすべきである0

深い睡眠のときに光を認識できない人はがっか りする必要はなく

認識するように再度努力するべきである そうすれば徐々にうまく

いくようになる プラ-ナの乱れのために夢が現われたらこれらのヴィ

ジョンがタントラの主神と彼のマンダラと同じであると見なしそのヴィくう

ジョンをもう一度大いなる空に溶け込ませようとする

42

E] 光のヨーガの数え

「r少ない」光は真の陸眠の光ではない」ということを知るべきである

後者は散漫と区別する思考がすべてない第四番目すなわち生来の

光であるが前者は区別する心と散漫が混ざり合った表面的な光でし

かないしかしこの 「少ない」光を安定させ強めることができれば

最終的には生来の光を保つことに成功する 現在のところチベット

のヨーギーの多 くは対応する〝 光を保つ段階に到達することしかで

きない修行のよくでさる者ですら「少ない」光 しか保つことができ

ないそれゆえこの違いを知っているということは非常に重要なこと

である

《三つの基本的な光についての解説》

タントラの教えによると光は三つのグループに分けることができる

① 起源の光

(参 道の光

(参 果報の光

「起源すなわちリアリティーの光」とは人が気づいていようがい

まいが関係なくすべてのときに存在 して」る生来の光である 睡眠のくう

光と死の光はこの種類に属する「道の光」とは空の状態すなわくう

ちプラ-ナが中央気道に集まったときに開示する四つの光または空

を直接悟ることであるこれはまた「区別しない智慧」- 主観 と客くう

観という二元性を超越 している「生まれていない空」を悟 ること-

とも呼ばれる「果報の光」とは覚者の境地という完全で完壁な解脱

の境地である 「二つが一つになった究極の光」を悟ることである

「睡眠の光」は様々なグループに分類することもできる「対象に面

すること」のない深い睡眠において認識されるものは「深い睡眠の光」と呼ばれる 粗雑な対象と微細な対象によって認識されるものは「F少ないJ睡眠の光」と呼ばれるなど

前に夢のヨーガや教えたように修行者は自分に自信があ り「中

43

間の生存」をマスターできるのかをどうかを観察すべきである こう自

閉すべきである

「わたしの今の悟 りで時が来たときにr死の光J をコントロールで

きるのだろうか 」くう

「四つの睡眠の空」をコントロールすることができれば死のときにくう

「四つの空」を認識できると確信を持つことができるo そq)人にとって

は死は道における非常に役に立つ段階である

よってこの光のヨーガの修行によって「生まれ変わり」の世界に

対する執着と「生まれ変わり」の世界における識別は浄化され「自己

を照らす智慧」を悟る「生来の光の智慧の火」によって不純な習慣

的思考をすべて破壊 し「息子の光」と 「母親の光」を一つにし「生ま

れない光」という大いなる全体にすべてを包含する そうすると完全

な 「法則の身体」と 「形状の身体」を達成し「生まれ変わり」の世界

の終わりまで少 しも努力することなしに数え切れないほどの多くの

方法ですべての衆生を助けることができる

44

6]「中川の生存」のヨーガの救え

回 「中間の生存 」のヨ-ガの教え

1「中間の生存」の数え (1)

(死の象徴

〉1形状一茶姿の集積が崩壊 し始めるとき極度な消耗の程度まで弱

きを感 じる地元素が崩壊 し始めると身体は活プJを失う視党器官

が崩壊すると眼球を動かすあるいははっきりと比ることができない

「大きな蚊の智慧」の元素がJiFi壊 し始めると心は大変暗く鈍くなる

2感光の楽fJ-tが崩壊 し始めるとだるく感 じマヒしたような感じ

がする水元菜が崩壊するときは身体内の分泌が止まるO聴覚の機

能が崩壊するとき聞こえなくなるo「平等の智eu の元素が分解さ

れるとIgぴと苦しみの区別がつかなくなる

3 識別の躯村tが崩壊 し始めるといかなる外的な対象も見えなくなる

火元-兼がJuL)壌するときは消化できない鼻が利かなくなり始めると

上部のプラーナが遅 くなり不規則になる映光の感JltLが崩壊すると

においを区別できなくなるO観察の智慧の元素が分解されると死

にかけている者は周りに立っている身内の者を見分けることができな

くなる

4 構成要素の躯積が崩壊するとき何もすることができなくなる

プラーナの元紫が分解するとき十の租雑なプラ-ナが来たところへ

仰る味光の器官が崩壊するとき舌が撞 く厚 くなる味覚の感光

がなくなると異なる味を区別できないO活動の智yi箕の元素が崩壊す

るとき行為することも意志することもできなくなる

4

別の経典によれば死に関する次の教えがある

1地元素が水元素に崩壊するとき外的なサインは自分の身体を動

かせなくなりそしてあたかもすべての支えを失って倒れそうに感

じることである

「お願いだ立ち上がるのを助けてくれ」

と大声で叫びたい内的なサインは意識が渦巻く煙の雲のように現

われることである

2水元素が火元素に崩壊するときの外的なサインはすべての分泌が

乾き切ることであり内的なサインは意識が移動する賓気横のよう

に現われ白い現われの33の邪悪心の識別する思考がすべて静まるこ

とである

3火元素がプラ-ナに崩壊するときは外側のサインは身体の熱が

大幅に減少し一方で指や爪先はしびれて冷たくなることである内

的なサインは意識が蛍の光の薄暗いスパークのようにして現われ

赤い現われの40の愛著の識別する思考が静まることである

4プラ-ナが意識に崩壊するときの外側のサインは死にゆく人の出

息が大変長 くなり入息が大変短 くなることである 内的なサインは

意識がはっきりとして安定したランプの光のように現われ七つの

黒い迷妄の識別する思考がすべて静まることである

経典によればこれらの死のサインは個人によって一つ一つ順々に

現われたりあるいはすべてが一度に現われたりする

微細な元素が崩壊したら死にかけている人は次のような経験をす

ることになるそら

1意識が 「啓示の光」に崩壊するとき雲のない空に浮かぶ月の光のI

ように光を見る

2啓示の意識が 「増加の光」に崩壊するとき夜明けのように赤っぽ

い草色の一条の光を見る

3「増加の光」が 「達成の光」に崩壊すると完全な暗闇を経験 し

46

6] 「中間の生存」のヨーガの数え

意識を失うそら

4この無意識の状態は再び光の中に崩壊 し夜明けの要一つない空

のような- 前の三つの段階の微細なけがれすべてを超越 した-くう

透明なはっきりとした空が現われるこれが真実の 「死の光」あるい

は 「生来の光」である

異なる元素が次から次-と崩壊 したら最終的にプラーナの元素が

心臓のチァクラで意識に崩壊するその後頭頂のチァタラにある白い

ビンドゥが下降しヘソのチァクラにある赤いビンドゥが上昇し二つ

が心臓で一緒になる赤と白のビンドゥが完全に混ぜ合わさったとき

「死の光」が現われる 六つの世界のすべての有情の魂がそれぞれの

生の終わりに一度死の光を見るのだが残念ながら彼はそれを認読

することもつかむこともできない

《「中間の生存」の出現》

それから逆の順序で死の光から達成増加啓示と順に現われる

眠っていたプラ-ナが動き始め達成の光が現われるそしてすぐにそ

れから増加の光啓示の光と続くそれから80の識別する思考が生じ

その結果 「中間の生存」のすべての幻影のような顕現が現われる

ここでよく論議を呼ぶ質問が起こる

「r中間の生存Jの住人の身体と顔はどのように見えるのか」アサンガの兄弟たちによれば彼らは次の転生の姿をしている しか

し他の人々によれば生前の姿に似ているという 「継承の派」のグ

ルたちによれば「中間の生存」の初めのころの段階では「中間の生存」

の住人の顔と身体は生前のものに似ておりそれからそれが徐々に消え

てゆきそして 「中間の生存」の後の段階になれば次に来る転生の現

われをとるこの理論は理にかなっているだけではなく経典とも一致

している 多くの経は「習慣の身体」の 「中間の生存」状態における

存在は生前にならって形作られることを明確に示 している

47

「中間の生存」の住人はすべての器官を完全に備えてお り再び再

生することが定められている場所以外であれば妨害なくどこへでも旅

することができる 彼は 「生まれ変わり」の世界に属する超常的力を幾

分有しており食物の香 りを食べて生き他の同じ 「中間の生存」の住int

人たちを見ることができるなおここから先の内容については一つ

の例にすぎない

もし 「中間の生存」の住人が悲惨な領域に生まれることが定められ

ているのであれば深い暗闘あるいは黒い雨の夜のヴィジョンを見

るだろう もし彼が幸福な領域に生まれるものであるなら月のように

輝 く白い光を見る

別の経典はこういう

地獄に生まれる者たちにはすべてのものが焼けた木のように黒っぽ

い茶色に見える 低級霊域に生まれる者たちは煙色の色を見る天に坐

まれる者は金色の光を見る 形状の要素に生まれる者たちは白を見る

そして非形状の要素に生まれる者たちは「中間の生存」の経験をし

ない- 彼らは死後即座に非形状の要素へ生まれ変わることになる

しかし低い領域に生まれることが定められている非形状の要素の生令

体たちは再び 「中間の生存」を経験するともいわれている

地元素が妨げられたとき「中間の生存」の住人たちは爆発の雷鳴を

開く水元素が妨げられたとき海の波のとどろさを開き火元素のと

き燃え上がる森のうなりを開き風元素のとき大暴風雨の高いヒュ-

ヒューとなる音を開く

三毒- 愛著邪悪心迷妄- は「中間の生存」の住人が自赤

黒の様々な種類の恐ろしいヴィジョンつまり彼を傷つけるために近づ

いてくる恐ろしい幽霊や悪魔として投影された習慣的な思考を持つ国と

なる

「中間の生存」の住人は次のような性質を持つといわれる

① 身体は抵抗を示すことがなく影を作らないそして一瞬のう

48

回 「中間の生存」のヨーガの教え

ちに多くの土地へ旅することができる

② 他の領嘘の生命体は彼の行為を目撃することができない

③ 透視能力とテレパシーを持つo

④ 太陽も月も星も見ない

(9 生来的な心の記録を見て自分が生前行なった良い行為 悪い行

為のすべてを詳しく見る

⑥ 食物は見るがそれが彼に布施されたか捧げられたのでなけれ

ば味わうことはできない

以上のような説明は行なわれたが個人のカルマは決して同じという

ことはなくまた顕現も大変異なっているのでこれらをはっきりと限

定されたあるいは一定不変のものとして受け入れるのは難 しい多く

の点で 「中間の生存」の状態は夢の状態のようであり非常に不安定で

不確かなものなのである

「中間の生存」の生命の最高の長さは7日であるが もしこの期間に

「中間の生存」の住人が転生をしなければ彼は 「死ぬ」あるいは気絶

して第二 「中間の生存」に即座に生まれ変わる このプロセスは7回

繰 り返されることができるので全体で49日となる

「中間の生存」の住人は次に転生する場所を見るや否やその場所

に恋 しでしまう

湿気と温かさによって生まれ変わる者は壇とにおいによって引かれ

る 虫あるいは卵の形に生まれ変わる者は両親がセックスをしてい

るのを見たとき両方の親に対する大きな変著と邪悪心を抱 く 男性に

生まれるものは母を愛 して父を憎み女性は逆となるこの愛著と那

悪心が生 じるや否や「中間の生存」の住人は直ちに気絶 しそれを知

らないで転生する天の一つに生まれるものは壮麗な天国にあるよう

な豪邸と男女の天使を見彼らを望む

悲惨な領域に生まれる者は多くの恐ろしいヴィジョンを見絶望的

にそれらを避けようとする 洞窟や穴や木に逃れようとすれば彼は動

49

物に生まれ変わる もし鉄の家に逃げようとすれば地獄に生まれる0

「中間の生存」の住人が死ぬときはやはり四段階の崩壊のプロセス

つまりプラ-ナの減退から啓示増加達成生来的な光を通過す

る それから逆のプロセスが始まり生来的な光から達成増加啓

示80の識別する思考プラ-ナのエレメント火--と心と身体の

複合体が完成するまで続 く

《「中間の生存」 での機会》くう

死の際で息子と母の空の光が混ぜ合わさるとき識別をする考えと

いう微細なけがれはすべて鋲まる このとき生起と完成のヨーガを敬

得した修行の進んだヨーギーは完全な覚者の境地とその徳を同時に

達成できる かなり修行の進んだ者しかし素晴らしいマハームドラー

を昼夜修行でさる者また死の光を保てる者は「中間の生存」のヴィ

ジョンが現われるときそれを使っで悟りを進めることができる

この世のすべての顕現は実は 「中間の生存」のそれでありすべて

の 「生まれ変わり」の世界の存在は「中間の生存」の存在なのである

誕生と死の間の期間は「生と死の中間の生存」と呼ばれる 眠 りに落

ちたときから目覚めまでは 「夢の中開の生存」死から再生までは 「中

間の生存」そのものである これら三つの 「中間の生存」においてトウ

モと幻身のヨーガ光と夢のヨーガそして 「中間の生存」と変身のヨー

ガの修行が強調されるべきである

眠っている状態起きている状態の両方で見るもの開くもの触

るもの行動するものはすべて「中間の生存」の状態であると考える

べきであるこの教えを繰 り返し続けて修行することは優れた 「中間

の生存」の準備であると認識すべきである

そして死のときが近づいたなら自分の財産 持ち物を三宝に布施

し惜 しみなく布施しすべての執着を切り神聖になされた約束の戒

を厳 しく守 りすべての道に外れたこと罪をザンゲすべきである ま

50

B] 「中開の生存」のヨーガの教え

たもし神聖になされた約束の戒を破ったことがあるならグルあるい

は覚者に再びイニシエーションを与えてくれるように懇願 し破った棉

聖になされた約束の戒を修復すべきである真剣にグルとタントラの主

神に祈 り死の光と 「中間の生存」での幻身を保持できるよう助けを求

めまた法友に頼って死の際で教えを思い出させてもらう

最も修行の進んでいるヨーギーは死のとき溶解のヨーガを行ない

おのずから照らす精髄に集中してそれを死の光に混ぜ合わせる そし

てその光から「風とともにある心」でできた完全な 「完全な楽 しみの

身体」と 「変化身」を生 じさせるよう努力する

マハ-ム ドラーの第四段階に達した非常に修行が進んでいるヨーギー

は死のときに確実に母と息子の光を混ぜ合わせることができる この

ときカルマの身体顕現心のすべてのきずなが切れ覚者の境地の

徳がすべて完成する彼らの心は法則の身体になり身体は智慧の身体

になり土地は完成と純粋さの土地になる

かなり修行の進んでいるヨーギーも最も進んでいる者たちと同じよ

うに修行するべきであるもしこれに成功すれば彼らは 「中間の生存」を通らないで転生できる そうでなければ真剣に覚者の浄土に生まれ

るように祈 り変身のヨーガの教えを適用すべきである

死の光も幻身のヨーガも保持することめできない劣ったヨーギーは

心の集中力を喚起 し確実な理解と揺るぎのない自信を持って教えを逮

用 し死と 「中間の生存」の挑戦に立ち向かう解放を得るために死と

「中間の生存」の機会を利用することができない者はカルマによって

もうー度 「生まれ変わり」の世界に生まれることを強いられる これを

防ぐためには次の指示に従う

「中間の生存」にいる者がその者にとって最 も魅力的な場所に来た

ときそれをタントラの主神のマンダラだと観想する 男と女の性交を

見て愛著と邪悪心が生起 したら自分自身に注意を喚起 してこれが

覚者が現わした父と母の第三イニシエーションだと考える 楽と空の経

51

くう験を受け入れ愛書も邪悪心も幻影で空であると見る

くうこのように空の状態の見解を強調することによって「生まれ変わり」

の世界から永遠に自分を解放できるかもしれないもし 「中間の生存」

にいる者がこれをうまく成し遂げ最初の7日間で再生を逃れることが

でき為ならそれに続 く7日間あるいはその後に同じことを成し遂げ

ることは難しくない彼はタントラの主神の浄土に生まれ道-の帰依

を完成するだろう

もし 「中間の生存」にいる者が覚者の浄土に生まれたいと思うなら

そこに生まれたいという強い願望を培わなくてはならないこれは非育

に重要であるそして変身のヨーガの教えを適用すると一騎のうち

にその浄土に生まれる

「中間の生存」ヨーガの恩恵は次のようにまとめられる

(ni 「法則の身体」は死のときに実現できる

② 「完全な楽しみの身体」は 「中間の生存」で

③ 「変化身」は肉体化するときに実現される

これはまた覚者の三身の成就に導く道とも呼ばれる

2「中間の生存」の教え (2)

《崩壊の諸段階》

人間は25の粗雑な対象- 五つの集積四つの元素六つの感覚要

素五つの対象五つの基本的智慧- が崩壊することによって必ず

死ぬ

死のプロセスには八つの段階がありそれには25の要素の崩壊が含

まれる22の要素は最初の四つの段階の間に崩壊する残 りすなわ

ち識別の集積 意識の感覚 諸現象の性質を悟る基本的智慧は最級

の四つの段階の間に崩壊する

52

B] 「中間の生存」のヨーガの教え

図1 25の粗雑な対象

5つのとらわれfの集報 53の基本的魯魚 四大元素 6つの感覚事案 5うめ対魚

形材 窄準 二 基本的鋲のような智患 也 日の感

覚 形状-容姿感 車 基本的な平等の智

憩 水 耳の感覚 声蓑 壷 基本的な

分析の智患 火 鼻の感覚 香り痕由の構成 基本的な活動を 風 舌

の感覚 味達成する智患 身の感覚 接

触敗 軍 基本

的な諸現象の性質の智愁 意識の感覚図2 8つの崩壊価 白の崩噂空重BO油 填 ー3番白の崩薮 iIi春日重油 墳一J

1 帝敬す二

る奮寮 形状-容姿 感 覚 弛 別 経験の構成

元 素 地 水 火 風博 労要素 T 日の感

覚 耳の感覚 舟の感兜 舌と身の感覚対 慶

目に見える形状-容姿 士PJ 香 り 味と

接触基本地軸 基本的 基本的な 基本的な 基本的な活動を鏡のような智慧 平等の智患 分析

の智恵 達成する智患崩壊寸を5帝P

の崩壊 there4や畢日申申墳 7寧日の崩壊 や番

〈一番目の崩壊〉

最初に形状一容姿の集積の段階の五つの現象が自然に崩壊するす

なわち形状一容姿の集積のような智慧地元素目の感覚生命体の

中にある目に見える形状一容姿である形状一容姿の集積の崩壊の外的I

な印として手足が前より小さくなり身体が弱く力がなくなる

この大きさと力の減少は普通老齢とともに訪れる顕著なかたちである

基本的な鏡のような智慧は鏡に像が現われるのとちょうど向 じよう

に多くの対象が同時に明確に現われる通常の意識であると説明されて

いるこの崩壊の外的な印として視界がハツキリしなくなり暗くな

地元案の崩壊の外的な印として身体が非常に細 くなり手足がだら

んとし身体が地面の下に沈んでいっているような感じがする

沈んでいく感覚は「持ち上げてくれ 」と叫ぶほどである

目の感覚の崩壊の外的な印として日を開けたり閉じたりできなくな

生命体の中にある目に見える形状-容姿の崩壊の外的な印としてつヤ

身体の艶が減少し力が尽きる

この五つの崩壊の内的な印は「屡気楼のような」と呼ばれる青っぽ

い現われが生 じることであるこれは太陽の光が夏の砂漠を打つとき

の水の現われのようなものである

現われは煙の塊にもたとえられるがたいていは零気横にたとえられる

《二番目の崩壊》

その後感覚の集積の段階の五つの現象が同時に崩壊する感覚の集

積が崩壊するときの外的な印は身体の意識が感覚の意識に伴う楽

苦しみ どちらでもない感覚をもはや経験することができないというこ

とである

基本的な平等の智慧は楽 苦しみ どちらでもない感覚を一つの檀

54

回 「中間の生存」のヨーガの教え

類すなわち感覚として心にとめている通常の意識であると説明され

ている

これは多くの同発語を一つの意味を持つものとして心にとめている意識とし

ても表現されている

この崩壊の外的な印として意識の感覚に伴う楽 苦しみ どちら

でもない感覚をもはや心にとめることができない

水元素の崩壊の外的な印として唾液汗尿血液精液が干上が

口鼻舌喉が干からび歯にはカスが生じる

耳の感覚の崩壊の外的な印として外的 内的な音がもはや聞こえな

生命体の中に含まれている音の崩壊の外的な印として耳の内側の

「ur」という音がもはや生じない

この五つの崩壊の内的な印は「煙のような」と呼ばれる現われが生

じることである これは煙の塊の中にある煙突からうねって出てい

る煙に似ている

《三番目の崩壊》

その後識別の集積の段階の五つの現象が同時に崩壊する 識別の集

積の崩壊の外的な印として両親のような親しい人のことをもはや気

にとめなくなる

基本的分析の智慧は親しい人の個々の名前や目的などに気をとめ

る通常の意識であると説明されている

この崩壊の印としては自分の両親の名前すらもはや思い出せない0

火元素の崩壊としては身体の温かさが減少しそこから食べ物や飲

み物を消化する力が失われる

鼻の感覚力の崩壊の外的な印としては鼻からの空気の吸い込みは弱

くなるが吐き出しは強く長くなり息はまるで一つ一つ積み上げられ

55

ているかのようである

生命体の中に含まれているにおいの崩壊の外的な印としてはいいに

おいも悪いにおいも喚ぐことはできない

この五つの崩壊の内的印は「蛍のような」と呼ばれる現われが生 じ

ることであるこれは煙突から上る煙の-吹きの中に見られる赤いすす

火の粉または穀物を妙るために使われるフライパンの底の煤につい

た赤い火の粉のようである

《四番目の崩壊》

その後経験の構成の集積の段階の五つの現象が同時に崩壊するこ

の集積の崩壊の外的な印は動き回るというような肉体運動をすること

ができないことである

基本的な活動を達成する智慧は今生および来生の外的 世俗的な

活動や目的などそしてまたそれらをどのようにして達成するのかを

心にとめている意識であると説明されている

風の元素の崩壊の外的な印としては10の風- 粗雑な生命を運ぶ風

など- がその住みかから心臓に移 り息が出たり入ったりしなくな

舌の感覚力の崩壊の外的な印としては舌が太 く短 くなりつけ根が

青 くなる

生命体に含まれる味の崩壊の外的な印としてもはや六つの味 (甘さ

酸っぱさ苦さ渋さピリッとした塩辛さ)を経験できない

この時点で身の感覚と接触も必ず崩壊するのでその崩壊の外的な

印としていかなるなめらかさも租さも感じることができない

この七つの崩壊の内的な印は「燃えるバターランプのような」と呼

ばれる現われが生 じることである これはバターランプがまさに消え

んとするとき炎がパチパチするようなものである

56

E] 「巾問の生存」のヨーガの教え

「崩壊の意味」前の元素がどのようにして後ろの元素に崩壊 していく

のかについていうと地 水 火 風という順序で前の元素と関係の

ある風の意識の基礎として働 く能力が撤退し後の元素の意識の基礎

として働く能力がより顕現するのである これは前の元素の後の元莱

-の崩壊と呼ばれているがある一つの元素が別の元素の性質を持つよ

うになるということではない

地が水に崩壊するということは地の風の意識の基礎として働く能力

が退化しそのときに水の風の意識の基礎として働く能力がより顕現

するようになるということを意味するこのようにこれは前者の舵

力が後者の能力へ移動するようなものなので地が水に崩壊するといわ

れているが通常の地が通常の水に崩壊することではないこれは他の

崩壊にも当てはまる

《五番目の崩壊》

四つの元素が崩壊した後意識の集積の段階にある五つの現象が段階

的に現われなくてはならないこれらは80の表示的概念の心輝 く白の

現われの心輝 く赤い増加の心輝 く黒の達成間近の心そして死の

クリアライトの心である

80の概念は三つのグループに分かれ33が白い現われの心を表わし

40が赤い増加の心を表わし七つが黒い達成間近の心を表わす 最初の

グループの概念は対象の乗 り物として働 く粗雑な風の動 きに関係 し

よって白の現われの心を顕現として経験 していない者にとっては

その乗 り物として働く風が赤い増加の心そして黒い達成間近の心と

比べていくらか粗雑な動きをしていると感じられるこの白い現われ

の心に関する推論ができるのは最初の概念のグループが微細から釈

雑へと反対の順序で進んでいるときの白い現われの心の痕跡あるい

は結果だからである

57

この33とは

1大きな欲望の欠如 心は対象を欲さない

2中くらいの欲望の欠如

3小さな欲望の欠如I

4心の行き来 心は外的対象-と行ったり内的対象-帰ったりする

5大きな悲しみ 快い対象と別れることに対する心の苦痛

6中くらいの悲しみ

7小さな悲しみ

8安らぎ心は安らかにとどまる

9概念化 対象のまぶしさによって興智した心

10大きな恐れ 不快な対象に出合ったことによって生み出される恐れ

ll中くらいの恐れ

12小さな恐れ

13大きな執着 快い対象に執着すること

14中くらいの執着

15小さな執着

16とらわれ 愛欲界の対象に完全にとらわれた心

17不善あるいは非知識 善行に対する疑念

18飢え 食べ物を欲すること

19渇き飲物を欲すること

20大きな感覚 快感痛みどちらでもないという感覚

21中くらいの感覚

22小さな感覚

23知者の概念

24知ることの概念

25知られる対象の概念

26個別の識別 何がふさわしく何がふさわしくないかを分析する心

27恥 自分自身が同意しないあるいは宗教的な禁止によって

58

固 「中間の生存」のヨーガの教え

誤った行為を避けること

28慈悲 苦悩からの離別を願うこと

29哀れみ 観察の対象を完全に保護する心

30美 しいものと会いたいと欲すること

31不安 とらわれた心確信がない

32蓄積 所有物を集める心

33嫉妬 他の繁栄によって乱れた心

二つ日の40の概念は対象の乗 り物として働 く中くらいの風に関係す

るよってそれを経験 していない者にとっては赤あるいはオレンジ

の増加の乗 り物として働 く風が自あるいは黒い現われと比べて中く

らいの動きをしていると感 じられるつまり心がより微細になるにつ

れて心の二元性がより少なくなりつつあるということであるこの赤

い増加の心に関する推論ができるのはこの概念のグループが反対の順

序で粗雑へと進んでいるときの赤い増加の心の痕跡あるいは結果だか

らである

この40の概念とは

1欲望 まだ手に入れていない対象に対する執着

2愛著 手に入れた対象に対する執着

3大きな喜び 快い対象を見て喜ぶ心

4中くらいの喜び

5小さな喜び

6うれしさ 欲 した対象を達成 したことによる満足

7歓喜 欲 した対象を繰 り返 して経験する心

8驚き以前生起 しなかった対象について考えること

9興暫 快い対象を知覚 して散漫になった心

10満足 快い対象に対する満足

ll抱擁 抱擁 したいと欲すること

12キス キスしたいと欲すること

59

13吸う吸いたいと欲すること

14安定 変化 しない連続の心

15精進 善に向かう心

16プライド自分が優れていると思う心

17活動 活動を成し遂げることに関係する心

18強盗 富を盗みたいと欲すること

19力 他の軍隊を征服したいと欲すること

20熱意 善の道を修習する心

21大きな困難に対する従事 倣慢さによって悪行に従事すること

22中くらいの困難に対する従事

23小さな困難に対する従事

24激しさ理由もなく優れた者と議論したいと欲すること

25戯れ 魅力的な者を見て戯れたいと欲すること

26怒る傾向 憤慨の心

27善 善行に対して努力したいと願うこと

28はっきりとした言葉と真実 他が理解できるようにそして自

分の事実の識別を変えないで話 したいと願うこと

29非真実 自分の事実の識別を変えてから話したいと願うこと

30確信 非常に安定した意図

31非仮定 対象を保持 したいと欲さない心

32寄贈者 所有物を与えたいと願うこと

33熱心な勧告 怠惰な者に宗教の実践をするように勧めること

34英雄的行為 煩悩のような敵を克服したいと願うこと

35-恥知らず 自分が同意しないあるいは宗教的な禁止によって非

行を避けないで悪行に従事すること

36欺き偽善によって人を欺くこと

37キツさ鋭い良心

38悪徳 邪見解に慣れた心

60

6] rFP問の生存」のヨーガの教え

39非優 しさ他を傷つけたいと願うこと

40不正 不正直

三番目の七つの概念は対象の乗 り物として働 く弱い風の動きに関係

するよって黒い達成間近の心に関してそれを経験 していない者に

それを示す働きをする これはこの概念のグループが反対の順序で釈

雑へと進んでいるときの黒い増加の心の痕跡あるいは結果だからであ

この七つの概念とは

1忘れっぽさ衰えた注意力

2誤り水を寮気樺と思うことなど

3しゃべらない しゃべりたくないと思うこと

4意気消沈 悩む心

5怠惰 善に対する熱意のなさ

6疑念

7中くらいの欲 愛著と邪悪心が同じくらいの心

80の表示的概念とその乗 り物である風は輝 く白い現われの前に崩壊

しなくてはならないなぜなら理解の様式と現われの心のそれは不

一致だからであるまたこの二つの間には粗雑さと微細さに関して大

きな違いがあるので80の概念のような粗雑な心は白い現われのとき

には存在できない80の表示的概念とその乗り物である風が輝 く白い

現われへと崩壊するとき燃えているバターランプのような現われが坐

起する80の表示的概念がその中に崩壊 してしまったときの現われくう

の心自身の印は非常に明るい透明さと空の現われおよび月の光が

充満したけがれのない秋の夜空のような白い様相の光の現われである

この現われの原因に関していえば心臓から上の左右両方の気道の風

がその上の開口つまり頭頂から中央気道に入ったからであるこ

の力によって頭頂の緒がゆるみ父から得た音節ハムが逆さになった

相である [皇 ]白いビンドゥが水のような性質を持っているがゆ

61

えに下に下がるそれが心臓のところにある左右の気道の大童の円

の緒の上に来ると輝く白い現われが生起する このようにこれは

外側から差した月の光などの現われではないのである

これが現われと呼ばれるのは月の光のような現われが生起するからくう

であり空と呼ばれるのは80の概念とその乗 り物である風が存在 し

ないからである

〈六番目の崩壊》

この後現われの心とその乗り物である風が増加の心に崩壊する0くう

増加の心が生起すると空であり 「空っぽ」であるが前よりももっ

と澄んだ赤またはオレンジの現われが太陽の光の浸透したけがれのそら

ない秋の空のように輝く

この原因に関していえば心臓から下の左右の気道の風がすべて管

骨の一番下あるいは性器のところの開口を通って中央気道に入るか

らであるこの力によって宝石 (性器)の中のチアクラの結とヘソ

のチァタラの結が徐々にゆるむこれによってヘソのチァクラの真ん

中にある縦一本の線の短いア [A]の形で存在 している母から得

た赤いビンドゥが上に上がる赤い現われは心臓にある六重の円の

左右の気道の緒の下まで上昇する よってこれは外側から輝 く太陽

の光の輝きなどではないのである

これが赤い現われと呼ばれるのは太陽の光のように鮮やかであるかくう

らで「非常に空」と呼ばれるのは現われの心とその乗 り物 として働

く風が存在しないからである

《七番目の崩壊》

この後増加の心がその乗 り物である風とともに達成間近の心に

崩壊する 最初夜の初めのような濃い闇が浸透 したけがれのない秩そら

の空のような様々な黒い現われが生起する

62

団 「中問の生存」のヨーガの教え

中央気道の中の上と下の風は心臓に集まっておりこの力によって

心臓のところにある左右の気道の六重の円の結がゆるむこれによって

逆さになった音節ハム [卓 ]の様相上の白いビンドゥが降り下の縦

の線の様相の赤いビンドゥが昇る これらは心臓のところの中央気追

の真ん中で子音で終わる (閉じた箱の)様相で存在している赤と白の

不滅のビンドゥに入るこの出合いによって達成間近の輝 く黒い現われ

が生起する このようにこれは外側からやってくる閲の現われ等の

ケースではないのである

これが 「達成間近」 と呼ばれるのはクリアライ トに近いからでくう

「大きな空」と呼ぼるのは増加の心とその乗 り物 として働 く風が存

在 しないからである

達成間近の心の最初の方では対象の感覚があるしかし最後の方

では心は沖象に注意 しておらず闇に困惑して気を失って無意識に

なりそうであるその後非常に微細な風と心から偶発的に生起するす

べての風と心が止まる

注意力のない達成間近な心の最後の部分は普通の状態で初めから

顕現せずに存在 していた非常に微細な風と心の注意力が活性化するま

で続 く これが起こると死のクリアライトが現われる

輝 く白い現われの心の定義は

① 概念の崩壊によって起こりその動きすなわち回復まで続きそら くう

② 月の光の浸透したけがれのない秋の空のような輝く白い空の

現われが現われ

(卦 何の租雑な二元の現われも現われない心の意識である

80の概念は崩壊しているが現われの心は概念的であるOより微細な多様性はあ

るが二元である散漫ではないが心象的な要素がありゆえに概念的である

一方クリアライトの心は完全に非概念的で非二元である

現われの増加の心の定義は

(》 概念の崩壊によって起こりその動きすなわち回復まで続 く

63

そら

(参 太陽の光の浸透したけがれのない秋の空のような輝 く赤い空の

現われが生起する

(卦 どんな粗雑で二元の現われも現われない心の意識である

達成間近の心の定義は int

① 概念の崩壊によって起こりその動きすなわち回復まで続くそら

(参 夜の初めの濃い闇の浸透したけがれのない秋の空のような輝くう

く黒い空の現われが生起する

どんな二元の現われも現われない心の意識である

《八番目の崩壊〉

達成間近の心がクリアライトに崩壊すると注意力のない達成間近

の心の二番目の部分が一掃される粗雑な二元の現われがみじんもないくう

明るく透明な空の現われが現われる これは三つのけがれすなわち

月の光 太陽の光 闇のない自然な秋の夜明けの色のようであるこくう

の現われは直接に空を認識するサマディの意識のようである

クリアライトの現われの原因は白と赤のビンドゥがそれぞれ心臓で

白と赤の不滅のビンドゥに溶解し中央気道のすべての風が非常に級

細な生命を運ぶ風に崩壊するからであるこれによって最初から顕現

しない状態で普通に存在していた非常に微細な風と心が顕現しそれ

によってこのような現われが現われるよってこれは外側からの空っそら

ぽの空のような現われのケースではない

これは「死のクリアライト」そして80の概念現われ増加達成くう

間近がなくそれを乗 り物とする風もないゆえに「すべて空」 と呼ば

れる これは実際の死である

これは基本的な真実の身体である真実の身体へと変化していくため

の浄化の土台であるがゆえにそう呼ばれる「空っぽ」は基本的な自然

の身体と呼ばれるそしてそれを対象としてとる心は基本的な智慧を

認識す _-真束の身体と呼ばれる

64

固 「中間の生存」のヨーガの教え

ほとんどの人間はクリアライトに3日とどまりそれから白と赤の構

成要素の印が起こる

血と癖が少 し鼻と性器から現われるこれは心臓で崩壊 したビンドゥの浄化 さ

れなかった部分である

しかし肉体的な構成要素が病気によってひどく消耗している場令

には何日経っても赤と白の構成要素の印は起こらない

このような人は一日もクリアライトにいることはないかもしれない

また高いあるいは低い悟 りを持つヨーギーの場合にはクリアラ

イトと真実の身体を混ぜ合わせることができこの状態に普通よりも長

くいたりまたその期間を短くしたりすることができる

65

固 変身のヲ-ガ (意識を移し変える)の教え

変身のヨーガ (意識を移 し変える)は意識を覚者の浄土にある

いは高い誕生の世界に運ぶために編み出された数えである死の光

および 「中間の生存」の幻身を保つことのできる修行の進んだヨーギー

にとってはこのヨーガが必要であるoこれは非prime削こ重要であるO生起

のヨーガを取得 した者そしてある程度プラーナとナ-ディーそして

マハームドラーの見解を取碍 した者がこのヨーガを修行するのに適し

た者であるOこれを行なうことができない省も少なくともカルマの法

則に強い信を持ちこの修行の意味とプロセスを完全に理解すべきである

そして先に述べた壷の呼吸と ト〉モが鞭FJlなくできるようにな

らなくてはならない

(変身のヨーガの修行の仕方

)変身のヨーガの観想と訓練は次のように行なう

自分自身のタントラの主神の身体の中に中央気道を観想 し八つ

のフム音節が身体の八つの出口 (二つの耳二つの目_hLロ肛門

性器)をそれぞれ預っていると観想するoこれは唐瓢がこれらの門

から出ていかないようにするためである そ

らそれからタントラの主 神が自分の前方上の空に座っていると観想

するそしてブルーのフム字を心臓のチアクラに観想し五色の光を放

っていると観想する次に壷の呼吸を維持しその力を使って7ム字杏l=こ

中央気道を通 して「神聖天への開稚 (ブラフマランドラ)」まで一気

に打ち上げるそして同時に大きな声で 「ヒクリ と叫び打ち上げる力

6

回 変身のヨーガ (意紙を移し替える)の教え

を強めるフム字を 「神聖天への開溝」に一秒保ち優 しく 「カ」 と

ささやいてそれを心臓のチアクラまで降ろす止める前にこれを7

回繰 り返しそしてまた始める 数回行なったら走りながら 「ヒク」そら

と7回叫んでフム字を身体の外に出し自分の前方上の空にいるタン

トラの主神の心臓に入れる そして優 しく低い声で「カ」と7回続け

て繰 り返すこのようにしてフム字を自分の心臓のチァタラに返す0

これを1日に4回行なう者は数日後に次のような経験をする-

頭頂がひどくかゆくなり熱 くなるそして真ん中に盛 り上がりがで

きそこから黄色の液体が分泌されるもしこれらの症状が起こった

ならこれが成就の印であると思ってよいこの後この修行をやめ

一カ月に1回か2回行なう しかし頻繁に覚者の浄土に生まれるとい

う強い発願を行ないそこに行く確信と望みを強める

《変身のヨーガの応用》

死の印がすべて現われ命を延ばすことがこれ以上できない場合変

身のヨーガを行なうまだ死ぬ時期が来る前にこれを行なう者は大き

な罪を犯すことになり地獄に落ちる

死の際のこのヨーガのテクニックは先に述べたものと同じである0

一つの違いは中央気道の上部と 「神聖天への開溝」を非常に大きく

そしてふさがれていないと観想することである

ここでフム字を心臓のチァクラに観想し全力を使って 「ヒク」 と

叫ぶ瞬時にフム字は中央気道を上がり「神聖天への開溝」を通ってそら

あっという間に自分の眼前の空にいるタントラの主神の心臓に達する

もしこのときにすべてが暗くなりプラ-ナが吹き出し頭頂がかゆ

く痛 くなるならこれは身体を抜け出して覚者の浄土に行 くという

確実な印である もしこのような印が現われない場合にはフム字杏

降ろし休んでからもう一度 トライするこの印が現われたら「ヒクリ

と21回から25回叫び続ける そうすれば絶対に覚者の浄土に生まれる

67

友人親戚など死にかけている人につき添っている人は骨変身

のヨーガの教えを思い出させその確信と倍を強め彼のために祈 り

彼を助ける

生きている間このヨーガを修習する機会のなかった者は次のようI

にする

死が近づいたなら祈 り供物を捧げザンゲし覚者方の前で願い

を言う 覚醒の心を生じさせすべての邪悪な想念を断ちすべての執

着を切るライオンの横臥位になる覚者の浄土に生まれたいという真

剣な願いを生じさせ変身のヨーガの教えを適用するこれを知らない

者は知っている者に簡単に話してもらう そのような人もいない場令そら

には単に自分の前前方上の空にいるタントラの主神の心臓に集中

する そして「ヒク」と21回叫び続ける このようにして意識を覚

者の心臓に放 り投げる

もし死につつある人の頭を優しくなで「メンラ (薬師愛欲神)」と

繰 り返すなら8人の到達其智運命魂方がやってきて死につつある人

の意識を覚者アミタ-バの西の浄土に導いてくれる

動物が死んでいる場合には「ラトナクータ」を繰 り返すその動物

の意識は高い世界へ生まれる

死の光と 「中間の生存」の幻身を認識できないけれども高い世界に

生まれるために変身のヨーガに頼る者は三つのグループに分けられ

る 覚者の浄土に生まれ変わる有名なヨーギーはそこで簡単に究極の

解脱を達成する 普通の者は法則とヴァジラヤーナが普及している場

所に生まれることができ数生で覚者の境地に達する劣った者はこ

のヨーガによって大きな死の恐怖を避けることができ「中間の生存」

と恐怖から逃れ幸福な場所に生まれ変わりいずれは解放を達成する

68

h主釘

rcて

たとえひどい寒さでも毛皮類は身に着けるべきではない非常に普

いときでも決して裸になってはならない同様に火の近くに寄った

り照 りつける太陽に身をさらしたり大きなラッパを吹いたり口で

呼吸 してはならない「常に安定した壷の呼吸」を絶えず実践 し質の

良い栄養のある食物を取 り自己のビンドゥを注意深 く守るべきである

集中的な熟が身体のある部分体中あるいは肉と皮の間に発生し

たならこれは火のプラ-ナが突然燃え出した徴候である しかしこ

の熟は安定せずすぐに尽きてしまうのでこれには注意を向けずへ

ソの創 り変えるチァタラの部位の トウモに集中しプラ-ナを中央気道

に導 くよう心がける

もし至福感を伴う熱「エクスタシー」の熟が徐々に増大 し体中に

広がり始める一方でその熟をヘソの創 り変えるチァクラに感 じたなら

これこそ本物の トウモの熟でありそれによって赤と白のビンドゥか

ら生み出されるものが増大すると理解する

これらの教えに従いながらまだ トウモを起こすことができない場令

にはウインドトレーニング〝 をしっかり行なうべきである

2楽を増大する方法

(腿のつけ根に押 しつけた)左足の畦を (ビンドゥを漏らさないようかつやくさん

に)旺門の括約筋の下にぴったりと当てがい地面に座る 逆さまに

なったサンスクリット語の音節ハム (Ha血)字 [皇 ]に体現化された

白いビンドゥを観想する 大きさはエンドウ豆ほど色は雪のような白

形は丸く輝きながら光を放ち頭頂のチァクラに位置している同樵

に トゥモの炎その先端は針のように細いが猛烈に熱い炎をヘソの

創 り変えるチァクラに観想 しその炎が中央気道の内部で貫 く熟を栄

生し始めると観想するその結果頭頂のチァクラの白いビンドゥが港

け出して滴 り落ちる

12

B] 熱あるいはトウモヨーガの教え

このようにビンドゥが溶けることによって大いなる楽が生み出され

る この楽を生み出す修行では空気を吸い込んでヘソの下方で トウ

モの熟をあおる交替に トウモの熟は頭頂のチァクラの白いビンドゥ

を絶えることなく溶かしひっきりなしに (無尽蔵に)ビンドゥを喉の

チァクラに滴らせそこからすべてのナ-ディーにゆきわたらせるO

全身に満ちる大いなる楽と熟はこのように生み出されるそして滴

り落ちるビンドゥの絶え間ない流れはへソのチァクラまで広が りこ

のチァクラでさらに大きな楽が生み出される

この観想によってもわずかな楽 しか生 じない場合は以下の修行に

重点を置 く

針のように細い トウモの炎がへソから上向きに頭頂のチァクラまで

伸び白いビンドゥに触れそれを溶かし頭頂のチァクラのナ-ディー

にゆきわたっていると観想する 同時によりいっそう多 くの楽が生み

出されたと考える その後この楽に満ちた経験にほんの少 しの問集

中する このようにしてビンドゥが滴 り落ち「四つのナ-ディーの

輪」すべてにゆきわたると観想する

この後白いビンドゥが頭頂のチァタラに戻ることを観想することに

よって「逆向きの運動」が適用されるビンドゥの下降と上昇の両方

が額繁に実践されるこれに加えて白いビンドゥとトウモが一つに混

じり合い無数のナ-ディーを通 して全身に広が りそうして大いなる

楽を生 じると観想する滴 り落ちる白いビンドゥが トウモの炎の上に

落ちると後者の炎は最初の大きさに減少 し白いビンドゥが上昇する

と トウモもそのあとを追いかけ頭頂のチァタラまで達する

「溶解」と息を吐き出すプロセスのとき背骨は真っす ぐに保たれ

結合 したビンドゥは適切な体の動 きによって全身に広がる

このように実践 してもなお楽を生み出すことができないならば吹

に中央気道の下方部分すぐ下の性器までの部分を観想 し大いなる

楽のチァタラとその32本のナ-ディーを喋想する次に白いビンドゥ

13

が間断なく性器に滴 り落ちそのナーディーを通じて広がると観想する

その結果大いなる楽が生み出される この後ビンドゥを高いチァク

ラに引き上げるための付加的な逆向きの運動を適用する

これらの方策によっても依然として大いなる楽を生み出すことが

できないならば「智慧の母のムドラー」を適用する- つまり白

いビンドゥを溶かすために呼吸を使ってトウモの熱を刺激 しながら

ダーキニーとの性行為を観想するなどの方法がある 日々の修行では

「四つのナーディーの輪」が使われる楽を増大させる場合にのみ大

いなる楽のチアクラ (秘密チァクラ)が加えられ智慧の母のムドラー

が使われる

これによってもビンドゥを保つことができなければ力強く下方の

プラ-ナを引き上げ肛門括約筋を収縮させビンドゥが頭頂のチァク

ラから下降していることを観想するあるいは他の逆向きのステップを

とる この後すぐに適切な身体の運動を数回行じビンドゥを身体中

に広げそれから輝 く心の精髄についてしばらく隈想する

ここで楽の経験についてのコメントが幾分必要となろう

一般的にいって楽の経験は四つのカテゴリーに分けられる

① 全身が柔らかくなめらかになっていくと感 じ何かに触ると喜

びと心地良さの感覚を経験するならばこれは身体の多くのナ-ディー

が 「調御された」という印であるこの種の楽はこのため 「ナ-

ディーの楽」と呼ばれる

② もしかゆいところを掻いたときのように身体のある部分にデ

リケー トな快感を感じるがこの快感が瞬間的なものですぐに潤

えるなら「プラ-ナの楽」を経験 したといわれる

(卦 もし温かさとエクスタシーの感覚が全身あるいは特定の部分

に生じるならばこれは赤いビンドゥが増加することによって生み

出された楽である

14

B] 熟あるいはトウモヨーガの教え

④ 楽の感覚が性行為における楽のように強烈で体全体に満ちて

「性欲的」であるならばそれはビンドゥを溶かす トウモの炎に

よって生み出された楽である これは強烈さに応 じて三つのグ

ループに区分される

(1) 楽と性欲がとても激 しく耐え難いためビンドゥを保持する

ことが非常に困難であると感 じられる場合これは 「男性の楽」

と呼ばれる

(2) 楽と性欲は強烈だが上述の場合ほど強くはなくビンドゥを

コントロールすることが少 しは容易であると感 じられる場合そ

れは「女性の楽」と見なされる

(3) もし楽と性欲が上記の場合ほど強くない場合はビンドゥを

コントロールするのは簡単なはずであるこの場合にはこれは

「甘露の楽」と呼ばれる

これらの楽はすべて トウモの炎がビンドゥを溶かすことによって坐

み出されるものであるがプラ-ナが中央気道に入 り溶けるときに生

み出される楽ではないということを覚えておかなくてはならないこれ

については後で詳 しく述べる

エクスタシーを経験 している間ビンドゥを保持することは非常に重

要なのでここでいくつかの注意をしておくべきであろう一般的に

ほとんどの人は「ナ-ローパの六つの運動」などを行なって三つの

気道と四つのチァクラをはっきりと観想すればビンドゥを保持するこ

とができるはずである しかしビンドゥが非常に気まぐれでコント

ロールが難しく楽を増大する修行の間にビンドゥの流れを保持できな

い人もいるこういう場合には「トラの身体の動き」「象」「亀」「ライ

オン」などの特別な運動を行なうとよいこれらの運動はビンドゥを

保持 し抑え広げるための運動だからである

15

3非誠別を増大する方法

グル方によると非識別の経験を深めるためには トウモによって坐

み出された楽の性質および心とその顕現の性質を注意深 く観察しな

くてはならないすべての事象の空性を見るように努めできる限り長I

く原初の状態にとどまらなくてはならない楽のヨーガを修習するにあくう

たっては楽と空の状態を混ぜ合わせるように努めるこれが非識別の

一般的な修行であるくう

すでに空の状態と心の精髄を悟った者にはこれらの数語で十分で

ある しかしそうでない者のために次の事柄がつけ加えられる

非識別の洞察を深めるためには隈想時間の半分から3分のZをこれ

に当てるナーディーあるいはビンドゥは観想せず壷の呼吸もそれくう

に類似したものも行なわないただ空の観察に集中する サマディにおくう

いてある程度の安定をすでに得ているならその力を空の状態の観察

を進めるために適用する そうでない場合はプラーナ-ヤーマその他

によって安定した隈想を得る なぜならサマディが安定していないと

自我の心を効果的に観察することができず非識別の状態に到達できな

いからである

この後形状を越えたサマディに到達するために「突然自由にし

突然油断なく気を配らなければならないl」という方法を適用する そし

てこれによって以前より深く心の本質とその働きを観察するここくう

で理解することのできない心の精髄がすべての概念化を超える 「輝 く空

である全体」と認識しすべての顕現と絶えず変動する想念それ自体がくう空であると悟 りこれによってすべての疑念と恐れから完全に解放さ

れる

またヨーギーはどのように心が生起しとどまり消えていくかくう

を観察しこのプロセスを非常に親密に感じるように努める 空が音

顕現輝きと同一一であると観る修行もまた大変有効である

幌想時間の3分の lは「柔らかいタイプ」の壷の呼吸およびマハー

16

E] 熟あるいはトウモヨーガの数え

ムドラーに当てる陰想の後にも意識性を生き生きと保持するよう努

めすべての経験を道に照らし合わせて確認する

くう4楽と空のサマディを進歩させる方法

くうでは「楽と空のサマディを進歩させる方法」について簡潔に説明し

ようくう

この完成のヨーガの修行をするということは自己が空の状態を悟る

ことと トウモによって作られる四つの楽を混ぜ合わせることである0くう

自己の心を楽と空の経験に投入させながらプラ-ナとナ-ディーとビ

ンドゥを使って修行することは解放と解脱の状態への最も早い方法で

ある しかし最初に安定した楽を引き出し最も密接にそれを味わいくう

観察しそれを空の状態と同一視しなければならない

例えば溶けるビンドゥが頭頂のチァクラを通って広がると「最初

の楽」が現われる このときヨーギーは自己の心をこの楽の真ったどくう

中に投げ入れる- それとおのずから輝いている空の状態すなわちくう

いわゆる 「二つが一つになった楽と空のマハ-ムドラーの経験」を少

しも散漫にならずに混ぜ合わせるこのように修行することによって

散漫な思考の 粗雑な〝 形状の大半が鎮圧される

ビンドゥが喉のチァクラに滴 り落ちそこから広がると「最高の楽」くう

が生 じるそれから「楽と空のサマディ」に投入 しながら喉のチァ

クラに集中すると微細な〝 散漫な思考の大部分が鋲圧される ビン

ドゥが心臓のチァクラに降りそこから広がると三番目すなわちくう

「超えた楽」が生じる 次にヨーギーは「楽と空のサマディ」の中で

心臓のチァクラに集中する すべての〝散漫な思考が鋲圧される ビ

ンドゥがヘソのチァクラに滴 り落ちると「生来の生まれない楽」が生

じる

上のプロセスはいわゆる 「降りてくる」(すなわち下降の)プロ

セスであるこの後にヨーギーは 「上がっていく」(すなわち上昇

17

の)プロセスを修行するこれは前者と逆であるビンドゥはヘソか

ら心臓喉頭頂のチァクラへと上がりそして 「生来の生まれない大

いなる楽」が生 じる

この険想の終わりにヨーギーはナ-ディーとチァクラをすべて軽

視しマハ-ムドラーとトウモに集中しながら「壷の呼吸」を数多 くくう

繰 り返す日々の修行において楽と空の経験の感覚を少しでもとど

めようと努力し出合うすべてのものをこの目的を促進するために刺

用する

チァタラに集中するとプラ-ナが自動的にそこに集中するプラ-

ナをチァクラに集中させることができればビンドゥも安定 し「四つくう

の楽と空の状態の精通」が生じる

ここで極めて重要な点を明確にするビンドゥが トウモの熟によってくう

溶かされたときに作 り出される楽は「実際の〝 四つの楽と空の状態

の精通」ではなく対応するもの を引き起こすだけであるしかしくう

絶え間ない修行によってこれらの楽と空の経験を維持し安定させて

いる人はだれでも最終的にはプラ-ナを中央気道に導き入れそし

て「実際の〝 四つの楽」が生 じる ヨーギーがこれらを認識できくう くう

輝 く空の 「心の精髄」と同一視できると「四つの楽と空の状態の精通」

が生じる

対応する〝 智慧はまだ微細な主観と客観すなわち二元の観念くう

の色合いを帯びていて空の状態の観察の初めの段階で現われる 「本

当の智慧」はすべての二元性がない其の智慧である

トウモのヨーガの修行によって作 り出される 「四つの楽」は非常に

広大で範囲も強さも非常に奥が深いのでそれを言葉で表現すること

18

E] 熱あるいはトウモヨーガの教え

くうはできないこの状態に達すると「楽と空のサマディ」を達成 したと

いわれる それゆえ トウモはタントラのすべての修行の土台である

「トウモ」という言葉は「すべての欲望と情熱を破壊することのできるとうもう くう梓猛な女性」という意味でありまた「輝 く空の智慧を作 り出すこと

ができる者」という意味であると理解することもできるそれゆえトウ

モは無智と悪をすべて焼き尽くす超越した智慧の火なのである

ヨーギーは4種類の トウモも心得るべきである

(訂 外的 トウモ すべての悪と障害を破壊することのできる生起のヨー

ガのトウモ

② 内的 トウモ 404の病気を治すことのできる生命プラ-ナのトウモ

(卦 秘密の トウモ すべての欲望と情熱を破壊することのできる溶

けて下降するトウモ

⑤ 超越 したトウモ 「生来の生まれない智慧」を生 じさせることの

できるトウモ

5トウモの修行で障害を克服する方法

トウモのヨーガの修行の障害となる主なものはヨーギーと在家信者

が共有している四つの一般的なもの一一病気妨害欲望と情熱死-

であるしかしその支配に屈せず大いなる勇気と辛抱強さを持って

闘い続けなければならない トウモの修行で出会う特殊な困難さは以

下のとおりである

最初の段階では身体のナ-ディーが慣れていないためヨーギーに

は 身体的な〝 困難が多くある 様々な種類の病気や痛みに悩み力を

失い非常に弱くなった感じがする慢性病または 「昔からの病」があ

るとそれが悪化する 初期の段階ではプラ-ナがまだ馴らされてい

ないので(他の)弱点に出会ったり息を止めるのが困難だったりす

るビンドゥかまだ身体全体にゆきわたっていないので心は明確に機

能することができずよって経験は貧弱なものとなる 集中がまだ安

19

走していないので散漫な思考が多く生じその結果正しい修行や正

しい考えに関して混乱してしまうさらに正しい修行法を知らないと

プラ-ナとナ-ディーとビンドゥの大きな障害が起こる

こうした悩みの種はすべてヨーギーの トウモの修行を妨げるものでJ

ある治療法則は簡単で勇気と忍耐である このときヨーギーは

「生まれ変わり」の世界の苦 しみや人生の無常などについて隈想 し離

れようという強い気持ちを喚起する「覚者の境地の二つが一つになっ

たヴァジラの身体」を達成しようという気持ちを新たにし逃げようと

いう考えを起こさずにすべての苦しみと試練を経験 しようと決心する

成就 したグル方や聖者方の伝記を読み自己の勇気と決意を強める勇

気と忍耐によって道にある困難はすべて克服できると確信を持つ

一方ヨーギーがあまりにも強い観念に支配された禁欲的な生活を

していると トウモの修行を支えるだけの力がないその結果それ以

上修行する気がなくなり道半ばでやめてしまう こういう場合には

全面的に休息をとり良い栄養になる食物を取って力と健康を取 り

戻すべきである

トウモの修行でプラ-ナとナ-ディーを馴らしたら身体全体が非

常になめらかで柔軟であると感じる大きな温かさが (ヘソの創 り変え

るチァクラから)生じビンドゥは不安定になり絶えず変化するよう

になる こうしたことすべてによって非常に楽しくなり精力旺盛に

なるしかしその結果ビンドゥが大いに増大しそれに応じて性欲

が増すこの危険な時期には極めて注意深 くし自己のビンドゥを熱

心に保持すること 自己の努力を怠ったり弱めたりするとビンドゥを

失うという危機に瀕する- これは夢や陰想の段階にそして目覚め

ている問にすら起こり得るビンドゥを失うということはトウモのヨー

ガにとっては致命的な一撃であるそれゆえビンドゥを保持するこ

とに極端に熱心になること戒を厳格に守り人間の身体などの不浄性

について隈想 し性欲を鎖圧する洞察力を持って性欲の性質を観察

20

E] 熱あるいは トウモヨーガの教え

することはそれを克服することにも役立つ

一般的にいってビンドゥを失うことは隈想修行すべてにとって有

害であるが トウモのヨーガにとっては特に致命的であるビンドゥ

を失うとどのような種類の隈想を行なおうともいかなる種類の恩忠

も受けることはできないそれゆえこの生命力をとどめて安定させる

ためのさらに特殊な訓練を行なうことも含めてビンドゥを保持するI

ためにあらゆる努力をなすことである

トウモの修行においである程度の進歩を成し遂げ楽輝き非識別

の良い経験を得同時に他の徳も得ると自分の経験を人に話 したいと

いう強い気持ちを持つかもしれない しかしもしそうするならこれ

らすべての徳と経験を失いもう一度取 り戻すのが難しいということに

なるかもしれないさらに神聖になされた約束の戒を破るならこれ

によっても経験と戒を守っていた間に得た利益を失うことになる

もしこれが起こったなら善行も含めてすべての経験は幻影であり

自己の実存を持たない虹のようなものであると考えるそしてそれくう

らに執着せず空の状態の真実を隈想する そして内側の経験を秘杏

に保てなかった過ちをザンゲしこれからはこの経験をグル以外には

話さないと決心するもし神聖になされた約束の戒を破ったならザ

ンゲし戒を回復させるためにヴァジラサットヴァのマントラを唱え

る そしてまたグルに鞄い イニシエーションを求めタントラの主

神にもう一度イニシューシ岳亨を与えてくれるようにと祈願する世俗

的な栄光プライド執着を真に放棄 し真のヨーギーがなすように陰

想を培うと決心する

もし法則の基本的な教えに従いそれに従って修行するなら障害

はそれほど多 くないはずである しかし能力の低い者またあまり

にきつく修行 しすぎる者にはプラーナナ-ディービンドゥに関す

る多くの障害が生 じる

トウモのヨーガを一定に習慣的に行なう者は特別な規則を守らな

21

くてはならない熟を保つためには隈想のときに少なくとも数回は呼

吸法を行ない トウモの火を観想する 熱も寒さも恐れてはならない0

身を切るほど寒いときでも毛皮あるいは厚い服を着てはならない0

また暑いときでも裸になってはいけないローソクや火を吹き消してI

はならないまた極端に冷たい物を飲んではならない

楽を保つためにはビンドゥを保つために大きな努力をしなければな

らないどんなことがあってもそれを失ってはならないまたショウ

ガ トウガラシコショウニンニク腐った肉や魚極端に酸っぱい

塩辛いまたは脂っこい食べ物を取ってはならない火に近づきすぎな

いようにし暑い太陽に身をさらしてはならないまた地面にクッショ

ンを敷かないで座ってはならない裸足で歩 くことを避ける昼間寝て

はならないまた汗をかきすぎるような活動をしてはならない

深い院想を保つためには一人で暮らし意味のない活動はすべて放

棄する

トウモ ヨーガの経験と徳

人によって能力とカルマは大きく違うので トウモのヨーガによっ

て生み出される経験と徳について一般化することは難 しいある人はた

くさん功徳を達成 しているかもしれないしかし多くの経験をしてい

ないかもしれない別の人にとってはこれは反対かもしれない また

ヨーギーが通過 しなくてはならない様々な経験のはっきりした順番を予

想するのも難しい

ここでもっと重要なトウモのヨーガの効果について検討 してみるこ

とにする ここまでにおいてプラ-ナを調御 し トウモの火を燃やす

ときの印と経験について見てきた これから見るのはもう一つの重要ふう

な題目「r風とともにある心 Jがそれぞれのチァタラに集中したときの

経験」である

(タントラの教義によると)五つのチァタラそれぞれのナ-ディー

22

口 熱あるいはトウモヨーガの教え

はそれぞれのチァクラに特別な基調音節 「種子」の形をとる 五つの

基調音節 (Hu血ANuTaRa)もっと正確にいえば五つの異

なったナ-ディーの形は人の五つの主要な煩悩の象徴または表現で

ある つまり愛著迷妄邪悪心プライド嫉妬である

トウモの修行中このチァクラに集中すると「風 とともにある心」

もそこに集中する「風とともにある心」がこれらの基調音節に集中す

ることによって同時にその種子が表わす煩悩が動くその結果ヨー

ギーは愛著邪悪心疑念プライドといった大きな煩悩を感 じる

これらの煩悩は自由にヨーギーの意思とは関係なく生起するあらゆ

る雑念散漫さ病が生起 しヨーギーの帰依を妨げるO「風 とともに

ある心」がチァクラに集中することによってヨーギーはまた夢院

想あるいは目覚めているときでさえ様々なヴィジョンを見るこの

ときこそこれらの障害を克服するために祈 りザンゲし覚醒の心くう

を培い放棄の精神を強め空の状態を観察しなくてはならないまた

肉体的な行法を行ないそれぞれのチァクラの結節を解くそしてこあかし

れらの障害は実際は助けであり帰依の証でありヨーギーが道におい

て確実に進歩 しているということを示しているのだということを理解す

る このように進歩を喜び挑戦を受け入れる

プラ-ナとナ-ディーを調御 し五つのエレメントのプラ-ナを保持

し集め普段の場所から中央気道に導 くことができるなら煙唇気くう

棲蛍の光ランプの光そして生まれない空の光という五つの夜の

印が現われる そして五つのプラーナを保持 し続けると月の光日

の光雷の光虹の光月と太陽が一緒になった光という昼の印が順

番に現われるある場合には多くの光の点や光の塵が現われるこれ

らは一緒になって10の印と呼ばれる

もしプラーナナ-ディービンドゥの純粋なエッセンスを五つ

のチァクラに集めることができるなら白赤ブルー黄色緑の覚

者の浄土が現われるまた「風とともにある心」を神秘的なナ-ディー

23

に集めることができれば24の聖なる秘密の場所と タントラの主神

ダーキニー門番たちが現われる

五つのプラ-ナを完全にマスターできる者あるいはそれを五つの

チァクラに保持できる者は次の利益を得る - 身体が丈夫になる

肌が滑らかになる顔が輝き元気になる そして常にエネルギーにあ

ふれる 高 く厚い壁にさえ阻まれない

赤と白のビンドゥを中央気道に保持することのできる者は次の三つ

の恩恵を得る

① 身体から光線を放つことができ日の光の中で立っても影を放た

ない

(卦 身体を消すことができる

(卦 奇跡を現わすことができる

「風とともにある心」と五つのエレメントの純粋なエッセンスを中央

気道に持ってくることのできる者は次のことができる

(D 石を金に変える

② 水の上を歩 く

(動 火に入っても焼かれない

トウモの熟で雪山を溶かす

(9 遠い宇宙へ瞬時に旅するそら

⑥ 空を飛び岩や山を通 り抜ける

これらの徳の幅と深さは「風とともにある心」の取得の熟練の程度

によって大きく異なる神通力の続 く期間もまた大きく異なる も

しヨーギーが 「風とともにある心」を保持できない場合にはこれらの

徳は消える

ナ-デイ二とビンドゥが浄化されるとヨーギーはあらゆる寄跡を行

なうことができる ビンドゥが安定 し(上のチァクラに)上げられる

と川を止めることができる「風とともにある心」が集中すると見

つめるだけで人を催眠術にかけることができる火元素が制御されると

24

皿 熟あるいはトウモヨーガの教え

太陽を止めることができる ナ-ディーの力で富と数え切れない宝石

を生み出すことができる プラ-ナの力で人を引きつけビンドゥの

力で非人 (愛欲神幽霊悪魔)を引きつけることができる

これらの恩恵と徳を手に入れることができるがこれらはすべて虹

のようにそれ自体の実体を持たない幻影であると理解すべきであるこ

れらの力ゆえに思い上がってはいけない八つの世俗的な利益を寛服し

散漫のないおのずから照らすマハ-ムドラーに集中するべきである

なぜならこれが悟りを深める唯一の方法だからである

簡単にいえば トウモの修行は我々に生まれることのないマハ-ム

ドラーの智慧を悟らせてくれすべての執着と無智からの解放を達成し

すべての 「生篭れ変わり」の世界のナ-ディーの結節を解きすべての

「生まれ変わり」の世界のナ-ディーを智慧のナ-ディーに変えすべ

てのカルマのプラ-ナを浄化し障害のない智慧のプラーナに変えす

べてのけがれたビンドゥを浄化 しそれを楽のビンドゥに変える「二

つが一つになった完全な覚者の境地の虹」を完成する

25

B] 幻身のヨーガの教え

幌想の各期F別においてその3分の1の時rZりをトウモの修行に当てる

lui者の境地の 「完全な楽しみの身体」を追求し幻身の修行を今行な

っているのはすべての衆生を利するためだということを思い起こす

それから喉のチアクラに母神と共に座している赤い 「完全な楽し

みの身体」のグルに祝福と援助を祈る

外側の世界にあるすべてのもの- 家町山川人間動物

身体のすべての器官と感光- は混乱した心の単なる現われでしかなく

与耳の存在やそれ自体の実体はないと考える唇気楼や魔術や夢や

抱や影や露のようなものであるというのはこれらのものは

リアリティーの中には存在しないからだ他に依存 して生じるもの (条

件の生起)はこだまと映った影のようなものでそれ自身の実体は全

牡ないと考える

そして続けてこだまや映った影について考えすべての法則は一

悼的なものであり指や抱のように消え去るものであると考え太陽が

罪ると露がどのようにして消え水が流れ過ぎると抱がどのようにし

て消えるのかを観想する一瞬たりともものが変化せずにいることは

ないすべての法則は虹のように美 しいが実在せずすぐに無に帰し

てしまうと考える さi

lこのように魔術と空の状態について隈想すべきであるこの匝想

の後でさえ深く収づいた執着がすべて根こそぎになるまで共理と魔

柿の働きを観察し続ける

ここまでに述べた修行は幻身のヨーガの土台または錐備である

2

B] 幻身のヨーガの数え

では修行自体を二つに分けて論じよう

1不純な幻身の修行

2純粋な幻身の修行

1不純な幻身の修行

鏡の前に立って自分の映っている姿を観察する- しばらくの間

映っている姿を見る- そしてこの像が様々な要因すなわち鏡

身体光空間などの組み合わせによってある条件の下でどのようくう

にして作り出されたのかを考えるそれは現われてはいるが空である-

つまり依存 して生じている (条件の生起)それ自身の実体のないも

のである

それからその像の現われをその服と装飾品とひとまとめにして観

察しそれが気に入るか気に入らないかを考えるまた急に怒ったふ

りをしたり自分とケンカするふりをしたりしてそれに影響されるか

どうかを観察するこのように修行することによってすべての快と不

快は幻影であり主観的であり自分自身の心によって創 り出されたも

のであることがわかり執着がかなり減少する

次にテープの修行を行なう自分自身で自分自身に対 して心地良

い言葉とそれから気に入らない言葉を連発し録音しそれをひたす

ら聴き続け心が乱れなくなるまで行なう もしこれに成功するなら

賞賛に対 しても非難に対 しても無頓着になり解放を達成する

快不快喜び苦 しみ得ること失うことこれらが同じになる

まで事象の幻影的な性質について静かな場所で一人で院想する この

後で人のいるところに行き人々やその活動の中で修行する もし

まだ快いものと不快なものに好意的 非好意的に反応するようであれ

ばまた一人になりもう一度修行する

27

2純粋な幻身の修行

幻影であるタントラの主神を観想することは完成のヨーガの土台で

あるばかりではなく「中間の生存」において完壁な 「完全な楽 しみの

身体」を達成する方法でもある生起のヨーガにおけるタントラの主神

の観想は次のように行なう

タントラの主神の絵を手に入れ二つの鏡の間に置くそして三つの

像の幻影性を観察するタントラの主神が心の目に恋人のようにはっき

りと現われるまで絵を観想する助けとして使う 修行者はタントラの

主神の全身の完全なイメージを一度に観想しできるだけ長 くそれを

保持するようにいわれる ヴィジョンが消えると今度は身体の部分を

非常にはっきりと観想する頭と顔から始め首胴体手足等を全

身が非常に生き生きとくっきりとするまで観想する

タントラの主神のヴィジョンがはっきりとし安定してきたら一歩くう くう

先に進みヴィジョンを空の状態と同一化させる空の状態の見解のな

い観想はどんなによくても単なるよいイメージにすぎないタントくう

ラの主神の幻影性に関する院想でさえ空の状態の直接認識がなければ

相対的な達成は成し遂げられるが究極的な達成は成 し遂げられない0くう

一方空の状態を知る者はタントラの主神のヴィジョンをすぐに何のくう

自己実体もない投影された心の幻影としで悟る 現われそれ自体が坐くう

であり空と同一化させる必要はないのだと理解する

くう隈想の問はタントラの主神のヴィジョンをおのずから輝 く空の中

に吸収させる隈憩の後ではこの意識性を保ち自分の出会うものす

べてとそれを同一化させる

簡単にいえば生起のヨーガにおいて投影されたタントラの主神のヴィくう

ジョンは顕現する空の真理の一つの表現であり何の実体実存もな

い幻影性の象徴である比倫を使 うなら魔法の魂われ水に映った

月肉と骨のない影瞬間的に変わる寒気楼心に投影された夢依存

して生 じるものから生 じるこだま実存のない幻覚常に形を変える雲

28

B] 幻身のヨーガの教え

美しく生き生きとしているけれども実体のない虹現われたと思 うと

すぐに消えてしまう稲妻突然現われはじける泡はっきりと現われ

るけれどもそれ自体の実体がない鏡の中の像などにたとえることがで

きるだろ一うo

タントラの主神のヴィジョンを難なく楽に安定させられるようになっ

たら今度はそれを宇宙大の大きさに拡大しケシ粒ほどの大きさに縮

め一つから何百万へと倍増するそしてこれらの化身をすべて元の

身体に戻ししばらくそれを隈想する日常の生活においては自分の

経験すべてを覚者の界と同一視し家や町をマンダラ世界を覚者の浄

土すべての人を覚者方と到達真智運命魂方と同一視するまたすべ

ての音がマントラの詠唱であると考えすべての思考が法則の身体の

働きでありすべての望ましいもの楽しみが覚者方への供物であると

考える このようにして修行者は 「生まれ変わり」の世界のすべてのくう

顕現を浄化 しそれをおのずから輝 く空と混ぜ合わせるのである

四つの空あるいは四つの楽を開示するためにはまずプラ-ナを中

くう央気道に入れるすると四番目つまり生来的に生まれた空から

「風とともにあa心」で作られた幻身が現われる これを達成するため

には壷の呼吸を保ちながら「風とともにある心」の象徴であり五

色の光線を放っているブルーのフム (Hu血)字 [亘]を心臓のチァ

クラに観想する これによってプラ-ナが中央気道に入り煙屡気

横などの印が現われ啓示増加達成の光がそれぞれ現われる 同時

にフム字が大いなる光に溶け込むここでヨーギーはできるだけ長く

自分自身を光のサマディの中に吸収する最後にサマディから出るとき

タントラの主神の幻身を 「風とともにある心」と一緒に発射する

これを全部正しく行なうのは難しいと思う者はまず壷の呼吸を保ち

ながらブルーのフム字に集中しこの呼吸の溶解のプロセスを練習する

29

《幻身の一般的復習》

「生まれ変わり」の世界と 「煩悩破壊」の世界のすべての事象 (法則)

にはそれ自身の性質がなくゆえに幻影である しかし魂の執着

混乱区別する想念によって事象は真実であるように見えるこの敬

着と混乱を払うためにすべての法則の空性を観察し魔術に関する真

理を学ぶべきであるこれが幻影性の一般的な原理である

タントラの幻身のヨーガの背景となる原理は次のようにまとめるこ

とができる 粗雑でカルマに支配された人間の身体の中に人の執普

と混乱で隠された覚者の身体の純粋な精髄が存在する幻身のヨーガのくう

サマディの修行を通してこれらの執着と混乱が徐々に払われ輝く空

の智慧が認識される その結果「生まれ変わり」の世界のプラ-ナ

ナ-ディービンドゥは浄化され人間の身体は虹のような覚者の境地

の幻身へと変化する

幻身のヨーガの中心となる修行は生来の光を開示しそれに続いて

「風とともにある心」を通して幻身を轟射することである

この修行の間ヨーギーは何も存在 しないという感じを強く持つoこ

の経験は完全な解脱に到達するまで深まり続ける

30

【ヨ 夢のヨーガの救え

B] 夢のヨ-ガの教え

夢の認識は夢のヨーガの実践の中核をなしているこれを獲得す

るためにはまず自己の鮮明な自覚性を患らせる原因のすべてを取 り除

かなければならない自iL性を負か1ている支配的な原因とその解毒剤が

以下に簡単に述べられる

(》 タントラの戒を破った者は夢を認識することができないこ

の場合ヨーギーは罪を油められ神聖になされた約束の戒を回

復するために自己の違反をザンゲしヴアジラサ ノトヴ7のマン

トラを実践しなければならないまた彼は自分のグルもしくは

祈りを通 して新しいイニシエーションを得るよう努めなければな

らない

(参 グルおよびタントラの教えに対してほとんど信のない者は夢

を認識するのが困難であることに気づくこの場合信を強めるよ

う努めなければならない

(参 物質的な利益に食欲な者は夢を認識することができないこ

の場合彼は自己の物質的な所有物を布施しこの生に執着する

ことをやめなければならない

O(む ビンドゥを失った者身体をけがした者は夢を認識すること

ができないよってビンドゥを保ち括静でない人間食べ物

秩所との交わりを避けるよう懸命に努めなければならないもし

どうしてもそれらと交わらなければならない場合矯正手段として

クリヤ ヨーガを行なう必要がある

(9 もし心が雑念でいっぱいであったり夢を見たいという思いが

3

弱い場合夢を認識することができないこの場合独居 し成就

に対する自己の志と確信を強めるよう決意しなければならない

⑥ 自分の見るもの聴 くもの触れるものはすべて夢の中のこと

であると日中絶えず考えるならば夜夢を認織する機会を大いIに増大させる

夢のヨーガに取 り組み始める前にまず一般的な準備修行を終了しな

ければならない次に各期間の3分の 1をトウモの修行に3分の2

を喉のチァクラに 「種子」音節を観想することに費やす この観想は

夢を生み出す優れたテクニックである

まず喉のチァクラに座している赤い身体のグルに夜夢を認識す

る手助けをしてくださいと懇願する次に4枚花弁の蓮華を喉のチァ

クラに観想 しその中心に赤いオーム (Orb)字 【歩 ]正面の花弁に

青いア (A)字 [3T ]右の花弁に黄色いヌ (Nu)字 [弓 ]後方の

花弁に赤い夕 (Ta)字 [可 ]左の花弁に緑色のラ (Ra)字 [て ]

をすべて非常にくっきりと鮮明に観想する

喉のチァクラに赤いオーム字を観想 し壷の呼吸をできる限り長く煤

持することによって上記の内容を簡素化することもできるあるいは

各呼吸で 「オーム」を長く心の中で唱えることもできる

ある者はこれは寝ている間にのみなされるべきであるというかも

しれないこの発言は正しくないなぜならもしそれが昼間主要な隈

想として扱われるならば素早くかつ容易に 「風とともにある心」を喉

のチァクラに集中させることができその結果もっとたくさんのもっ

と鮮明な夢が現われるようになるからであるそれに加えてこの実践くう

はまたプラーナが中央気道に入り四つの空を開示する手助けともな

ヨーギーは絶えず目覚めた状態で自分の見るもの聴 くもの触

れるもの考えるもの影響を及ぼすものすべてが夢の中のことであ

ると考えなければならないまた豊かな食べ物や飽食を避け激しい

32

B] 夢のヨーガの教え

活動で自己をすり減らすことのないようにしなければならない手短に

言うとヨーギーはプラ-ナの力と強い意志力と夢を認識する他

の方法とを一つに合体させるよう努めなければならないのである

くう夢を認識する主要な方法は四つの空を開示するためにプラーナを

中央気道に至らせることである これが生じたならそれらと一つずつ

同一化しなくてはならないそして夢が現われるのを待ち夢を認識

するよう努める この実践の詳説は後に行なう

夢を観察する最も良い時間は夜明けから日の出の問であるなぜな

らそれは食べ物が消化され休息は十分で眠気は深くなく心は比

較的鮮明な時間帯だからである しかしほんの浅 く眠るだけの人は

夜の間にこれを実践することも可能である

ヨーギーは眠りに落ちる前に夢を認識しようという決意と確倍を

少なくとも7回多い場合には21回行なう しばらく喉のチァクラに

四つの基調音節を観想し次に壷の呼吸をゆるやかに保持 しながら

赤いオーム字のみに集中する

長い継続 した眠りは避けなければならないその代わり回数を増や

して短時間眠るように努める 目が覚める都度直前の眠りの間にう

まく夢を認識したかどうか振 り返ってみる必要があるもしうまくいっ

ていなかったら次に眠る前に真筆な祈 りを捧げる

もしもこのすべての後にもまだ夢を認識できないならば起き上

がって部屋の中のもの椅子やテーブルベッド衣類絵画を観察

しそれらがすべて夢の中のヴィジョンであると考えるこの感覚を失

わずにもう一度眠りにつく

極度の眠気のために夢を認訊できない人は身体全体と部屋中に満ち

る光線を放ち輝 く赤いオーム字を喉のチアクラにあるいは輝く白

いビンドゥを両眉の真ん中に観想する ごく浅く眠る傾向の人は青い

フム字か青いビンドゥを秘密チァクラに観想する

33

上述の教えのすべてを怠惰でなく実践しながら依然として夢を認識

できない人は独居に引きこもり衣服をすべて脱 ぎ捨て飛び跳ね

踊 り裸で走 り回り

「これは夢だ夢なんだ」

と大声で叫ぶべきであるさらに危険な崖っ淵に行き疎い地の底

をのぞき込み同じことをする それでもまだ夢を認識できないとした

ら自己を恥 じるべきであるそして懸命にグルとタントラの主神に

祈るべきである そして喉のチアクラの位置に次第に速度を増して

回転する円形の鋭い刃を観想 しそれが電動ノコギリのように全身を上

下して身体を肉片と灰とに薄切 りする様を観想するそれらを覚者方

とおなかを空かせた有情の魂に布施をするその後識別的な思考を

持たずにマハ-ムドラーについて隈想を行なう

夢をときたま少しの間だけは認識できてもいつもというわけでは

ない人は実践がまだ足 りないと気づくかもしれないこれは特に夢

の認識の直後に急に目を覚ました場合に当てはまる その場合はこ

の傾向に対して繰り返し自分自身に諭し夢の状態にとどまっていたい

という欲求を強めなければならないたとえ目が覚めても日を開けず

逆に夢を見続けるようにもしくは心臓か秘密チァクラに集中するよう

試みるべきである

どんな原因で夢から急激に覚めてしまうのか注意深 く調べてみなけ

ればならない極度の緊張が原因ならもっとリラックスするように物

音が原因ならもっと静かな場所で眠るように寒さや熱さが原因なら

もっと厚着をしたり薄着をしたりなどすべきである ある教えでは育

定的力と否定的力である赤と白のビンドゥの間に座っている自分自身を

観想することが助けになると述べている また壷の呼吸を保持しなが

ら青いフム字を喉のチァクラに観想するのも助けになるといわれてい

要するに夢を認識できない理由を発見すべく常に努力ししかる級

34

団 夢のヨーガの数え

に適切な矯正手段を講じる 例えば眠気がひどい場合には赤か白の

ビンドゥを喉に観想するかあるいは両眉の真ん中に放射する輝く光

を観想する警戒心が強すぎたりすぐに日が覚めてしまう場合には

青か黒のビンドゥを心臓か秘密チァクラに観想する夢が鮮明でない

場合には赤いビンドゥを喉のチァタラに観想 し輝 く光を放射 しなが

ら全身のすべてのナ-ディーを覆っていると観想する

怖い夢を見たときヨーギーは

「これは夢だ夢の中で火に焼かれたり水に溺れたりすることがある

だろうかこの動物や悪魔やそういうものがわたしに害を与えること

があるだろうか」と言って不当な恐怖心から身を守るこの意識を持ち続け火を踏み

つけたり水の中を歩いたり大きな火の玉に変身して恐ろしい悪魔や

獣の心臓に飛び込んで爆発させたりすべきである

夢をかなりしっかりと堅実に認識できているヨーギーは「夢の トラ

ンスフォーム」の実践に進むこれはつまり夢を見ている状態で鳥

虎ライオン神聖天国王家岩林や自分の望む何にでも変身し

ようと試みることであるこの雫践が安定したならば今度は様々な

形状のタントラの主神の身体座っていたり立っていたり大きかった

り小さかったり等に変身する同じように夢の中で見ているものを別

の対象物に変化させる例えば動物を人間に水を火に大地を空間

に一つを多数に多数を一つにと変化させる 例えば上半身からは

火下半身からは水を放ったり太陽と月を踏みつけたり身体を何百

万何十億と増やして宇宙全体をいっぱいにしたりといった種々の神過

力を働かせる

夢のヨーガの実践の主要な目的の一つは「中間の生存」の状態で

そしてこの生の中で幻身を実現する手助けをすることである これをくう

獲得するためにはまず 「眠りの四つの空」を認識 しなければならないくう くう

次に第四の空あるいは生来的な空から「風とともにある心」が作 り

35

出したマンダラのタントラの主神の幻身を瞬時に投影しその後にマくう

ンダラとタントラの主神をもう一度大いなる空に溶け込ませる これは

要するに夢のヨーガで実践される 「生起」と 「溶解」のプロセスであ

るl

この後以下に示した 「覚者の国-の旅」を実践する

自分がタントラの主神になったと観想 し流れ星のごとく瞬時にイ

ンドラの天あるいはどこか他の 「生まれ変わり」の世界の天に至る

そして戻る前にその場所を観察する これが安定 したならば次に

「覚者の浄土」の一つに例えばヴァイローチャナやアミタ-バや

その他の 「浄土」に旅する これも同じようにほんの瞬時のうちにな

される 「覚者の浄土」に至ったならば党者に敬意を表わして布施を

し覚者の説法を聴 く

最初のうちヴィジョンと経験はあまりはっきりとしないが自分が

夢で見たものは本物の 「浄土」そのものなのだと堅く信 じる なぜな

ら「生まれ変わり」の世界も 「煩悩破壊」の世界 も結局は夢にす ぎ

ないからであるこのように実践するうちにヴィジョンは徐々に徐々

に鮮明になってゆくはずである

もしある者が 「幻身のヨーガと夢のヨーガに何か違いがあるので

しょうか」と尋ねたならその答えは両者は基本的に同じであるが

夢のヨーガは幻身のヨーガの補足と見なされているということである0

一つは幻身を生み出すために使われもう一方はそれをさらに完全なち

のにするために使われるのであるまた「覚醒」状態の光から生 じる

幻身は夢のそれよりももっと深遠なもっと微細なものであること

を知るべきである とはいえ二つのヨーガは互いに相補い合うもの

として実践される なぜなら夢と覚醒の状態の二分性の中に顕現 した

時間への固執は究極的にはこのようにして征服されるからである

これら二つのヨーガを合体 した実践によって人は 「生まれ変わり」

の世界の習慣的な思考を浄化するようになるすべての物事は心の顕現

36

B] 夢のヨーガの数え

であり心は夢と同様それ自体では実体を持たないものであると悟る

「生まれ変わり」の世界も 「煩悩破壊」の世界も実在 しない屡気楼であ

りそれらは何も束縛しないし何も解放しないと知る自己の粗雑と

微細純粋と不純な愛着のすべてを洗い清める そして最終的に覚者

の境地の魔法のような 「完全な楽しみの身体」を明らかにするようにな

37

B] 光のヨーガの数え

どのようにして光を認識する

か位省をすべて取 り除き光を認識するために望ましいすべての粂件

を集めるための蟹備段階の修行においてたどる段階は夢のヨーガと同

じである しかしさらにヨーギ-は良い栄養になる食物を取 り身

体をマ ノサージし非常に静かな場所に住み自己のビンドゥを保存 し

常に柔和でリラックスしていなければならないo幌想の各々の期間に

おいてその3分の 1の1馴 Iほ トウモの修行に耽やし3分の2の時rll

ほ光のヨーガの修行に数やさねばならない

投初に心臓のチアクラに母神と共に座っている青いヴ7ジラダラ

を観想 しヴアジラダラに 「生来の光を開示 してください」と祈るべき

であるそれから心臓のチアクラに市い7ム字を観想 し壷の呼吸を

煤つかまたは心の中でフム字を長 く唱えるべきであるそうすると

外側の世界がすべて彼の身体に溶け込みその身体がフム字に溶け込み(

)そのフム字がナーダに溶け込みそのナータが大いなる空に溶け込むく

つ彼は空について阪想 し息を保つべきであるこのサマディから立ち

上がるとヨーギーは再びタントラの主神の幻影の身体を観想する

「これは夜にのみ行なうべきだ」と間違って主張する人がいる し

かし実際はこれを九一日通 して修行すると「風とともにある心」 を

習得する可能性が大いに増 し光の啓示が安定するその結果睡眠中

に光を認識するのがずっと容易になる

さらに同時に保息をすることによって大いなる利益が加わる

他の方法で光を認識することは非常に難 しいしそのようにして認識した

3

E] 光のヨーガの教え

光は長く持続 しないこの修行に従う人は必ずプラ-ナを中央気道にくう

もたらし四つの空を開示するそれゆえこれが 「光のヨーガ」とい

う最も重要な修行なのである

〈睡眠中に光を保つこと〉くう

昼間にプラ-ナを中央気道にもたらすことによって四つの空を順

番に開示できる人は眠りに落ちる直前に心臓のチァクラにあるフム辛

に集中すれば睡眠中にもそうすることができる

光を 「保つ」のに一番いい時間は睡眠の最も深い夜 (の真ん中)で

はなく夜明けまたはいつでもいいから睡眠の浅いときであるそおう が い

して一番いい姿勢はライオンの横臥位である

ここで光のヨーガの修行で不可欠な二つのことは心臓のチァクラ

の蓮華の五つの花弁にある五つの基調音節 (Hu血ANuTaRa)

を観想 し息を保つことである

眠りに落ちる前にヨーギーは啓示増大達成の段階の後で

「生来の光が生じたときに必ずそれを認識するぞ」と繰 り返 し繰 り近

し21回考えるべきである それから身体全体がフム字に溶け込みフ

ム字が光に溶け込むことを観想しそれに集中する 少し眠たくなった

らア字に集中する かなり眠くなったらヌ字に集中する非常に眠

くなったらタ字に集中する 眠りに落ちそうなったらラ字に集中す

る眠りに落ちながら(または気を失いながら)フム字に集中する

初め最初の三つの音節に集中した直後に眠りに陥る傾向が強いので

最後の二つの音節に集中するのが難しいと思うかもしれlない しかし

繰 り返し修行することによって徐々にできるようになる睡眠という

気を失った状態で意識をとどめられない人はサマディの力をもっとつ

けるように昼間に一生懸命修行すべきであるこれによって気を失っ

た状態で意識をとどめ光を少し見ることができるようになる

39

ある教えにはまだ光を認識できなければ三日三晩眠ることを放秦

してからもう一度やってみるべきだと述べられているくう

四つの光または空すなわち啓示の光増大の光達成の光坐

来の誕生を順番に開示できる人は粗雑な 「生まれ変わり」の世界の忠

考と微細な 「生まれ変わり」の世界の思考の両方を取 り除き識別するそら

心を超越することができるそうすると要一つない空のように透明で

澄みわたった本物の睡眠の光に直面するO これがとびきり上等の経験

すなわち完全な光であるこの次には「まあまあ」の経験とか「少なくう

い」光と呼べるようなものがあるここではヨーギーは四つの空を

順番に認識できないかまたは「生まれ変わり」の世界の顕現をすべ

て取 り除くことはできないがひどい眠気を克服し透明な光り輝く空

性を明確に識別することができる

この次には「劣った」経験があるここではヨーギーは 「完全な」

光も 「少ない」光も経験 しないが夢が生じる前の眠りの状態で澄ん

だ透明な心を経験する昼間の修行で安定したサマディを達成 したら

その力は眠りと夢の状態も含めて昼と夜を通じて行き届 くその場

合ヨーギーは(原則として)夢を見ないもし見ることがあったと

してもそれをすぐに認識できる しかしこれは睡眠の光ではなくて

睡眠の状態でのサマディの経験でしかないと言うグルもいる確かにそ

うかもしれないがそのように修行すれば光を認識する機会を本当に

増大させることができすぐに 「少ない」光を見るであろう

光を保つ方法は多くあるが上述の教えでこの目的のためには十分

である ヨーギーは自分に最も役に立つ特定の教えに従うべきである0

くう《四つの空についての説明〉

くう四つの空または四つの光または四つの楽は光のヨーガの経験の

中核である これらは目覚めた状態の昼間の修行でプラ-ナを中央

気道に集めることによって引き起こされる そうできる人は特に四香

40

B] 光のヨーガの教え

くう くう目の空すなわち生来の光に集中すべきである この四つの空を認識

する方法は以下のとおりである

夜の光のヨーガの修行で最初に心臓のチァクラにある蓮華の花弁の

一つにあるア字に集中する この修行によって五大元素のプラ-ナが

中央気道に集中し煙寮気楼蛍の光などが順番に現われる眠気を

感じたらヌ字に集中するするとますますプラ-ナが集まり粗雑くう

な区別する思考が崩壊 し初めの空すなわち啓示の光が現われるそそら

うすると要一つない空に明るい月の光を見ているかのような感じを

経験する

もっと眠たくなったらタ字に集中しより多くのプラーナが集まりくう

微細な区別する思考がすべて崩壊 し二番目すなわち極端な空 (別名そら

増大の光)が現われる そうすると雲一つない空に明るい太陽の光

を見ているかのような感 じを経験する

とても眠くなったらラ字に集中するそうするとすべてのプラ-

ナが集まり最も微細な区別する思考のほとんどが崩壊し三番目すくう

なわち大いなる空 (別名 達成の光)が現われるそうすると深い雲

一つない天空にすべてを包含する暗闇を見ているかのような感 じを経

験する

最後にフム字に集中している間に眠りに落ちる (または気を失う)

と達成のすべてのプラ-ナと最も微細な区別する思考のすべてが崩くう

壊 し四番目すなわち完壁な空 (別名 生来の光)が現われるそそら そうきoう

う すると夜明けの澄んだ空の蒼等を見ているかのような感 じを経験 したそがれ

太陽月黄昏という三つのけがれのすべてが彼から離れ去るこれくう

らがヨーギーか認識 し修行 しなければならない四つの空すなわち

睡眠の光であるくう

最初この四つの空をすべて認識することはで きないかもしれないが

途切れることのない根気強い修行によってついには認識するようになくう

る四つの空を 「保つ」ことに熟達 していない人は浅い睡眠の間に

41

ヨーガを修行すべきである 熟達している人は深い睡眠のときにその

修行をすべきである 規則正 しいプロセスで光を保つことにまだ熟逮

していない人は逆のプロセスで行なうのが難 しいと感じるだろうす

なわち生来の光から三番目を保ち二番目をそれから一番目の光-(

とであるそれゆえ正 しいプロセスが基本であり非常に重要なので

ある

プラーナの乱れによって光のサマディから出されそうになったら

心臓のチァクラのフム字に集中してサマディをもう一度安定させるべ

きである これがダメなら「少ない」光について隈想すべ きである

「少ない」光から出されそうになったら夢の幻影の身体の修行をしよ

うとすべきであるしかしこれをきちんと行なうためには昼間の修くう

行でプラ-ナを中央気道に集め四つの空を開示できなければならない

この段階に到達 して初めて夜光を完壁に保つことができる修行

の進んでいないヨーギーは一番目と二番目の光は認識できるかもしれ

ないが三番目と生来の光を認識することは極めて困難であろう

寝る前に光を保とうという非常に強い望みを生 じさせ(身体全体

を満たしている)輝 く光を発 している心臓のチァクラにあるフム字に集

中すれば「少ない」光を見る機会は十分にある夢のない浅い睡眠の

状態では彼は心の性質を光 り輝いているが空っぽ (不明瞭さのない

透明)であると見なす意識は目覚めているかのように明噺である

にもかかわらず散漫にする思考を取 り除くことができず光 り輝 く意

識も夢と一緒に現われるもしこれが起こったらまだフム字に集中し

続け光を安定させるために光 り輝 く意識を保とうとすべきである0

深い睡眠のときに光を認識できない人はがっか りする必要はなく

認識するように再度努力するべきである そうすれば徐々にうまく

いくようになる プラ-ナの乱れのために夢が現われたらこれらのヴィ

ジョンがタントラの主神と彼のマンダラと同じであると見なしそのヴィくう

ジョンをもう一度大いなる空に溶け込ませようとする

42

E] 光のヨーガの数え

「r少ない」光は真の陸眠の光ではない」ということを知るべきである

後者は散漫と区別する思考がすべてない第四番目すなわち生来の

光であるが前者は区別する心と散漫が混ざり合った表面的な光でし

かないしかしこの 「少ない」光を安定させ強めることができれば

最終的には生来の光を保つことに成功する 現在のところチベット

のヨーギーの多 くは対応する〝 光を保つ段階に到達することしかで

きない修行のよくでさる者ですら「少ない」光 しか保つことができ

ないそれゆえこの違いを知っているということは非常に重要なこと

である

《三つの基本的な光についての解説》

タントラの教えによると光は三つのグループに分けることができる

① 起源の光

(参 道の光

(参 果報の光

「起源すなわちリアリティーの光」とは人が気づいていようがい

まいが関係なくすべてのときに存在 して」る生来の光である 睡眠のくう

光と死の光はこの種類に属する「道の光」とは空の状態すなわくう

ちプラ-ナが中央気道に集まったときに開示する四つの光または空

を直接悟ることであるこれはまた「区別しない智慧」- 主観 と客くう

観という二元性を超越 している「生まれていない空」を悟 ること-

とも呼ばれる「果報の光」とは覚者の境地という完全で完壁な解脱

の境地である 「二つが一つになった究極の光」を悟ることである

「睡眠の光」は様々なグループに分類することもできる「対象に面

すること」のない深い睡眠において認識されるものは「深い睡眠の光」と呼ばれる 粗雑な対象と微細な対象によって認識されるものは「F少ないJ睡眠の光」と呼ばれるなど

前に夢のヨーガや教えたように修行者は自分に自信があ り「中

43

間の生存」をマスターできるのかをどうかを観察すべきである こう自

閉すべきである

「わたしの今の悟 りで時が来たときにr死の光J をコントロールで

きるのだろうか 」くう

「四つの睡眠の空」をコントロールすることができれば死のときにくう

「四つの空」を認識できると確信を持つことができるo そq)人にとって

は死は道における非常に役に立つ段階である

よってこの光のヨーガの修行によって「生まれ変わり」の世界に

対する執着と「生まれ変わり」の世界における識別は浄化され「自己

を照らす智慧」を悟る「生来の光の智慧の火」によって不純な習慣

的思考をすべて破壊 し「息子の光」と 「母親の光」を一つにし「生ま

れない光」という大いなる全体にすべてを包含する そうすると完全

な 「法則の身体」と 「形状の身体」を達成し「生まれ変わり」の世界

の終わりまで少 しも努力することなしに数え切れないほどの多くの

方法ですべての衆生を助けることができる

44

6]「中川の生存」のヨーガの救え

回 「中間の生存 」のヨ-ガの教え

1「中間の生存」の数え (1)

(死の象徴

〉1形状一茶姿の集積が崩壊 し始めるとき極度な消耗の程度まで弱

きを感 じる地元素が崩壊 し始めると身体は活プJを失う視党器官

が崩壊すると眼球を動かすあるいははっきりと比ることができない

「大きな蚊の智慧」の元素がJiFi壊 し始めると心は大変暗く鈍くなる

2感光の楽fJ-tが崩壊 し始めるとだるく感 じマヒしたような感じ

がする水元菜が崩壊するときは身体内の分泌が止まるO聴覚の機

能が崩壊するとき聞こえなくなるo「平等の智eu の元素が分解さ

れるとIgぴと苦しみの区別がつかなくなる

3 識別の躯村tが崩壊 し始めるといかなる外的な対象も見えなくなる

火元-兼がJuL)壌するときは消化できない鼻が利かなくなり始めると

上部のプラーナが遅 くなり不規則になる映光の感JltLが崩壊すると

においを区別できなくなるO観察の智慧の元素が分解されると死

にかけている者は周りに立っている身内の者を見分けることができな

くなる

4 構成要素の躯積が崩壊するとき何もすることができなくなる

プラーナの元紫が分解するとき十の租雑なプラ-ナが来たところへ

仰る味光の器官が崩壊するとき舌が撞 く厚 くなる味覚の感光

がなくなると異なる味を区別できないO活動の智yi箕の元素が崩壊す

るとき行為することも意志することもできなくなる

4

別の経典によれば死に関する次の教えがある

1地元素が水元素に崩壊するとき外的なサインは自分の身体を動

かせなくなりそしてあたかもすべての支えを失って倒れそうに感

じることである

「お願いだ立ち上がるのを助けてくれ」

と大声で叫びたい内的なサインは意識が渦巻く煙の雲のように現

われることである

2水元素が火元素に崩壊するときの外的なサインはすべての分泌が

乾き切ることであり内的なサインは意識が移動する賓気横のよう

に現われ白い現われの33の邪悪心の識別する思考がすべて静まるこ

とである

3火元素がプラ-ナに崩壊するときは外側のサインは身体の熱が

大幅に減少し一方で指や爪先はしびれて冷たくなることである内

的なサインは意識が蛍の光の薄暗いスパークのようにして現われ

赤い現われの40の愛著の識別する思考が静まることである

4プラ-ナが意識に崩壊するときの外側のサインは死にゆく人の出

息が大変長 くなり入息が大変短 くなることである 内的なサインは

意識がはっきりとして安定したランプの光のように現われ七つの

黒い迷妄の識別する思考がすべて静まることである

経典によればこれらの死のサインは個人によって一つ一つ順々に

現われたりあるいはすべてが一度に現われたりする

微細な元素が崩壊したら死にかけている人は次のような経験をす

ることになるそら

1意識が 「啓示の光」に崩壊するとき雲のない空に浮かぶ月の光のI

ように光を見る

2啓示の意識が 「増加の光」に崩壊するとき夜明けのように赤っぽ

い草色の一条の光を見る

3「増加の光」が 「達成の光」に崩壊すると完全な暗闇を経験 し

46

6] 「中間の生存」のヨーガの数え

意識を失うそら

4この無意識の状態は再び光の中に崩壊 し夜明けの要一つない空

のような- 前の三つの段階の微細なけがれすべてを超越 した-くう

透明なはっきりとした空が現われるこれが真実の 「死の光」あるい

は 「生来の光」である

異なる元素が次から次-と崩壊 したら最終的にプラーナの元素が

心臓のチァクラで意識に崩壊するその後頭頂のチァタラにある白い

ビンドゥが下降しヘソのチァクラにある赤いビンドゥが上昇し二つ

が心臓で一緒になる赤と白のビンドゥが完全に混ぜ合わさったとき

「死の光」が現われる 六つの世界のすべての有情の魂がそれぞれの

生の終わりに一度死の光を見るのだが残念ながら彼はそれを認読

することもつかむこともできない

《「中間の生存」の出現》

それから逆の順序で死の光から達成増加啓示と順に現われる

眠っていたプラ-ナが動き始め達成の光が現われるそしてすぐにそ

れから増加の光啓示の光と続くそれから80の識別する思考が生じ

その結果 「中間の生存」のすべての幻影のような顕現が現われる

ここでよく論議を呼ぶ質問が起こる

「r中間の生存Jの住人の身体と顔はどのように見えるのか」アサンガの兄弟たちによれば彼らは次の転生の姿をしている しか

し他の人々によれば生前の姿に似ているという 「継承の派」のグ

ルたちによれば「中間の生存」の初めのころの段階では「中間の生存」

の住人の顔と身体は生前のものに似ておりそれからそれが徐々に消え

てゆきそして 「中間の生存」の後の段階になれば次に来る転生の現

われをとるこの理論は理にかなっているだけではなく経典とも一致

している 多くの経は「習慣の身体」の 「中間の生存」状態における

存在は生前にならって形作られることを明確に示 している

47

「中間の生存」の住人はすべての器官を完全に備えてお り再び再

生することが定められている場所以外であれば妨害なくどこへでも旅

することができる 彼は 「生まれ変わり」の世界に属する超常的力を幾

分有しており食物の香 りを食べて生き他の同じ 「中間の生存」の住int

人たちを見ることができるなおここから先の内容については一つ

の例にすぎない

もし 「中間の生存」の住人が悲惨な領域に生まれることが定められ

ているのであれば深い暗闘あるいは黒い雨の夜のヴィジョンを見

るだろう もし彼が幸福な領域に生まれるものであるなら月のように

輝 く白い光を見る

別の経典はこういう

地獄に生まれる者たちにはすべてのものが焼けた木のように黒っぽ

い茶色に見える 低級霊域に生まれる者たちは煙色の色を見る天に坐

まれる者は金色の光を見る 形状の要素に生まれる者たちは白を見る

そして非形状の要素に生まれる者たちは「中間の生存」の経験をし

ない- 彼らは死後即座に非形状の要素へ生まれ変わることになる

しかし低い領域に生まれることが定められている非形状の要素の生令

体たちは再び 「中間の生存」を経験するともいわれている

地元素が妨げられたとき「中間の生存」の住人たちは爆発の雷鳴を

開く水元素が妨げられたとき海の波のとどろさを開き火元素のと

き燃え上がる森のうなりを開き風元素のとき大暴風雨の高いヒュ-

ヒューとなる音を開く

三毒- 愛著邪悪心迷妄- は「中間の生存」の住人が自赤

黒の様々な種類の恐ろしいヴィジョンつまり彼を傷つけるために近づ

いてくる恐ろしい幽霊や悪魔として投影された習慣的な思考を持つ国と

なる

「中間の生存」の住人は次のような性質を持つといわれる

① 身体は抵抗を示すことがなく影を作らないそして一瞬のう

48

回 「中間の生存」のヨーガの教え

ちに多くの土地へ旅することができる

② 他の領嘘の生命体は彼の行為を目撃することができない

③ 透視能力とテレパシーを持つo

④ 太陽も月も星も見ない

(9 生来的な心の記録を見て自分が生前行なった良い行為 悪い行

為のすべてを詳しく見る

⑥ 食物は見るがそれが彼に布施されたか捧げられたのでなけれ

ば味わうことはできない

以上のような説明は行なわれたが個人のカルマは決して同じという

ことはなくまた顕現も大変異なっているのでこれらをはっきりと限

定されたあるいは一定不変のものとして受け入れるのは難 しい多く

の点で 「中間の生存」の状態は夢の状態のようであり非常に不安定で

不確かなものなのである

「中間の生存」の生命の最高の長さは7日であるが もしこの期間に

「中間の生存」の住人が転生をしなければ彼は 「死ぬ」あるいは気絶

して第二 「中間の生存」に即座に生まれ変わる このプロセスは7回

繰 り返されることができるので全体で49日となる

「中間の生存」の住人は次に転生する場所を見るや否やその場所

に恋 しでしまう

湿気と温かさによって生まれ変わる者は壇とにおいによって引かれ

る 虫あるいは卵の形に生まれ変わる者は両親がセックスをしてい

るのを見たとき両方の親に対する大きな変著と邪悪心を抱 く 男性に

生まれるものは母を愛 して父を憎み女性は逆となるこの愛著と那

悪心が生 じるや否や「中間の生存」の住人は直ちに気絶 しそれを知

らないで転生する天の一つに生まれるものは壮麗な天国にあるよう

な豪邸と男女の天使を見彼らを望む

悲惨な領域に生まれる者は多くの恐ろしいヴィジョンを見絶望的

にそれらを避けようとする 洞窟や穴や木に逃れようとすれば彼は動

49

物に生まれ変わる もし鉄の家に逃げようとすれば地獄に生まれる0

「中間の生存」の住人が死ぬときはやはり四段階の崩壊のプロセス

つまりプラ-ナの減退から啓示増加達成生来的な光を通過す

る それから逆のプロセスが始まり生来的な光から達成増加啓

示80の識別する思考プラ-ナのエレメント火--と心と身体の

複合体が完成するまで続 く

《「中間の生存」 での機会》くう

死の際で息子と母の空の光が混ぜ合わさるとき識別をする考えと

いう微細なけがれはすべて鋲まる このとき生起と完成のヨーガを敬

得した修行の進んだヨーギーは完全な覚者の境地とその徳を同時に

達成できる かなり修行の進んだ者しかし素晴らしいマハームドラー

を昼夜修行でさる者また死の光を保てる者は「中間の生存」のヴィ

ジョンが現われるときそれを使っで悟りを進めることができる

この世のすべての顕現は実は 「中間の生存」のそれでありすべて

の 「生まれ変わり」の世界の存在は「中間の生存」の存在なのである

誕生と死の間の期間は「生と死の中間の生存」と呼ばれる 眠 りに落

ちたときから目覚めまでは 「夢の中開の生存」死から再生までは 「中

間の生存」そのものである これら三つの 「中間の生存」においてトウ

モと幻身のヨーガ光と夢のヨーガそして 「中間の生存」と変身のヨー

ガの修行が強調されるべきである

眠っている状態起きている状態の両方で見るもの開くもの触

るもの行動するものはすべて「中間の生存」の状態であると考える

べきであるこの教えを繰 り返し続けて修行することは優れた 「中間

の生存」の準備であると認識すべきである

そして死のときが近づいたなら自分の財産 持ち物を三宝に布施

し惜 しみなく布施しすべての執着を切り神聖になされた約束の戒

を厳 しく守 りすべての道に外れたこと罪をザンゲすべきである ま

50

B] 「中開の生存」のヨーガの教え

たもし神聖になされた約束の戒を破ったことがあるならグルあるい

は覚者に再びイニシエーションを与えてくれるように懇願 し破った棉

聖になされた約束の戒を修復すべきである真剣にグルとタントラの主

神に祈 り死の光と 「中間の生存」での幻身を保持できるよう助けを求

めまた法友に頼って死の際で教えを思い出させてもらう

最も修行の進んでいるヨーギーは死のとき溶解のヨーガを行ない

おのずから照らす精髄に集中してそれを死の光に混ぜ合わせる そし

てその光から「風とともにある心」でできた完全な 「完全な楽 しみの

身体」と 「変化身」を生 じさせるよう努力する

マハ-ム ドラーの第四段階に達した非常に修行が進んでいるヨーギー

は死のときに確実に母と息子の光を混ぜ合わせることができる この

ときカルマの身体顕現心のすべてのきずなが切れ覚者の境地の

徳がすべて完成する彼らの心は法則の身体になり身体は智慧の身体

になり土地は完成と純粋さの土地になる

かなり修行の進んでいるヨーギーも最も進んでいる者たちと同じよ

うに修行するべきであるもしこれに成功すれば彼らは 「中間の生存」を通らないで転生できる そうでなければ真剣に覚者の浄土に生まれ

るように祈 り変身のヨーガの教えを適用すべきである

死の光も幻身のヨーガも保持することめできない劣ったヨーギーは

心の集中力を喚起 し確実な理解と揺るぎのない自信を持って教えを逮

用 し死と 「中間の生存」の挑戦に立ち向かう解放を得るために死と

「中間の生存」の機会を利用することができない者はカルマによって

もうー度 「生まれ変わり」の世界に生まれることを強いられる これを

防ぐためには次の指示に従う

「中間の生存」にいる者がその者にとって最 も魅力的な場所に来た

ときそれをタントラの主神のマンダラだと観想する 男と女の性交を

見て愛著と邪悪心が生起 したら自分自身に注意を喚起 してこれが

覚者が現わした父と母の第三イニシエーションだと考える 楽と空の経

51

くう験を受け入れ愛書も邪悪心も幻影で空であると見る

くうこのように空の状態の見解を強調することによって「生まれ変わり」

の世界から永遠に自分を解放できるかもしれないもし 「中間の生存」

にいる者がこれをうまく成し遂げ最初の7日間で再生を逃れることが

でき為ならそれに続 く7日間あるいはその後に同じことを成し遂げ

ることは難しくない彼はタントラの主神の浄土に生まれ道-の帰依

を完成するだろう

もし 「中間の生存」にいる者が覚者の浄土に生まれたいと思うなら

そこに生まれたいという強い願望を培わなくてはならないこれは非育

に重要であるそして変身のヨーガの教えを適用すると一騎のうち

にその浄土に生まれる

「中間の生存」ヨーガの恩恵は次のようにまとめられる

(ni 「法則の身体」は死のときに実現できる

② 「完全な楽しみの身体」は 「中間の生存」で

③ 「変化身」は肉体化するときに実現される

これはまた覚者の三身の成就に導く道とも呼ばれる

2「中間の生存」の教え (2)

《崩壊の諸段階》

人間は25の粗雑な対象- 五つの集積四つの元素六つの感覚要

素五つの対象五つの基本的智慧- が崩壊することによって必ず

死ぬ

死のプロセスには八つの段階がありそれには25の要素の崩壊が含

まれる22の要素は最初の四つの段階の間に崩壊する残 りすなわ

ち識別の集積 意識の感覚 諸現象の性質を悟る基本的智慧は最級

の四つの段階の間に崩壊する

52

B] 「中間の生存」のヨーガの教え

図1 25の粗雑な対象

5つのとらわれfの集報 53の基本的魯魚 四大元素 6つの感覚事案 5うめ対魚

形材 窄準 二 基本的鋲のような智患 也 日の感

覚 形状-容姿感 車 基本的な平等の智

憩 水 耳の感覚 声蓑 壷 基本的な

分析の智患 火 鼻の感覚 香り痕由の構成 基本的な活動を 風 舌

の感覚 味達成する智患 身の感覚 接

触敗 軍 基本

的な諸現象の性質の智愁 意識の感覚図2 8つの崩壊価 白の崩噂空重BO油 填 ー3番白の崩薮 iIi春日重油 墳一J

1 帝敬す二

る奮寮 形状-容姿 感 覚 弛 別 経験の構成

元 素 地 水 火 風博 労要素 T 日の感

覚 耳の感覚 舟の感兜 舌と身の感覚対 慶

目に見える形状-容姿 士PJ 香 り 味と

接触基本地軸 基本的 基本的な 基本的な 基本的な活動を鏡のような智慧 平等の智患 分析

の智恵 達成する智患崩壊寸を5帝P

の崩壊 there4や畢日申申墳 7寧日の崩壊 や番

〈一番目の崩壊〉

最初に形状一容姿の集積の段階の五つの現象が自然に崩壊するす

なわち形状一容姿の集積のような智慧地元素目の感覚生命体の

中にある目に見える形状一容姿である形状一容姿の集積の崩壊の外的I

な印として手足が前より小さくなり身体が弱く力がなくなる

この大きさと力の減少は普通老齢とともに訪れる顕著なかたちである

基本的な鏡のような智慧は鏡に像が現われるのとちょうど向 じよう

に多くの対象が同時に明確に現われる通常の意識であると説明されて

いるこの崩壊の外的な印として視界がハツキリしなくなり暗くな

地元案の崩壊の外的な印として身体が非常に細 くなり手足がだら

んとし身体が地面の下に沈んでいっているような感じがする

沈んでいく感覚は「持ち上げてくれ 」と叫ぶほどである

目の感覚の崩壊の外的な印として日を開けたり閉じたりできなくな

生命体の中にある目に見える形状-容姿の崩壊の外的な印としてつヤ

身体の艶が減少し力が尽きる

この五つの崩壊の内的な印は「屡気楼のような」と呼ばれる青っぽ

い現われが生 じることであるこれは太陽の光が夏の砂漠を打つとき

の水の現われのようなものである

現われは煙の塊にもたとえられるがたいていは零気横にたとえられる

《二番目の崩壊》

その後感覚の集積の段階の五つの現象が同時に崩壊する感覚の集

積が崩壊するときの外的な印は身体の意識が感覚の意識に伴う楽

苦しみ どちらでもない感覚をもはや経験することができないというこ

とである

基本的な平等の智慧は楽 苦しみ どちらでもない感覚を一つの檀

54

回 「中間の生存」のヨーガの教え

類すなわち感覚として心にとめている通常の意識であると説明され

ている

これは多くの同発語を一つの意味を持つものとして心にとめている意識とし

ても表現されている

この崩壊の外的な印として意識の感覚に伴う楽 苦しみ どちら

でもない感覚をもはや心にとめることができない

水元素の崩壊の外的な印として唾液汗尿血液精液が干上が

口鼻舌喉が干からび歯にはカスが生じる

耳の感覚の崩壊の外的な印として外的 内的な音がもはや聞こえな

生命体の中に含まれている音の崩壊の外的な印として耳の内側の

「ur」という音がもはや生じない

この五つの崩壊の内的な印は「煙のような」と呼ばれる現われが生

じることである これは煙の塊の中にある煙突からうねって出てい

る煙に似ている

《三番目の崩壊》

その後識別の集積の段階の五つの現象が同時に崩壊する 識別の集

積の崩壊の外的な印として両親のような親しい人のことをもはや気

にとめなくなる

基本的分析の智慧は親しい人の個々の名前や目的などに気をとめ

る通常の意識であると説明されている

この崩壊の印としては自分の両親の名前すらもはや思い出せない0

火元素の崩壊としては身体の温かさが減少しそこから食べ物や飲

み物を消化する力が失われる

鼻の感覚力の崩壊の外的な印としては鼻からの空気の吸い込みは弱

くなるが吐き出しは強く長くなり息はまるで一つ一つ積み上げられ

55

ているかのようである

生命体の中に含まれているにおいの崩壊の外的な印としてはいいに

おいも悪いにおいも喚ぐことはできない

この五つの崩壊の内的印は「蛍のような」と呼ばれる現われが生 じ

ることであるこれは煙突から上る煙の-吹きの中に見られる赤いすす

火の粉または穀物を妙るために使われるフライパンの底の煤につい

た赤い火の粉のようである

《四番目の崩壊》

その後経験の構成の集積の段階の五つの現象が同時に崩壊するこ

の集積の崩壊の外的な印は動き回るというような肉体運動をすること

ができないことである

基本的な活動を達成する智慧は今生および来生の外的 世俗的な

活動や目的などそしてまたそれらをどのようにして達成するのかを

心にとめている意識であると説明されている

風の元素の崩壊の外的な印としては10の風- 粗雑な生命を運ぶ風

など- がその住みかから心臓に移 り息が出たり入ったりしなくな

舌の感覚力の崩壊の外的な印としては舌が太 く短 くなりつけ根が

青 くなる

生命体に含まれる味の崩壊の外的な印としてもはや六つの味 (甘さ

酸っぱさ苦さ渋さピリッとした塩辛さ)を経験できない

この時点で身の感覚と接触も必ず崩壊するのでその崩壊の外的な

印としていかなるなめらかさも租さも感じることができない

この七つの崩壊の内的な印は「燃えるバターランプのような」と呼

ばれる現われが生 じることである これはバターランプがまさに消え

んとするとき炎がパチパチするようなものである

56

E] 「巾問の生存」のヨーガの教え

「崩壊の意味」前の元素がどのようにして後ろの元素に崩壊 していく

のかについていうと地 水 火 風という順序で前の元素と関係の

ある風の意識の基礎として働 く能力が撤退し後の元素の意識の基礎

として働く能力がより顕現するのである これは前の元素の後の元莱

-の崩壊と呼ばれているがある一つの元素が別の元素の性質を持つよ

うになるということではない

地が水に崩壊するということは地の風の意識の基礎として働く能力

が退化しそのときに水の風の意識の基礎として働く能力がより顕現

するようになるということを意味するこのようにこれは前者の舵

力が後者の能力へ移動するようなものなので地が水に崩壊するといわ

れているが通常の地が通常の水に崩壊することではないこれは他の

崩壊にも当てはまる

《五番目の崩壊》

四つの元素が崩壊した後意識の集積の段階にある五つの現象が段階

的に現われなくてはならないこれらは80の表示的概念の心輝 く白の

現われの心輝 く赤い増加の心輝 く黒の達成間近の心そして死の

クリアライトの心である

80の概念は三つのグループに分かれ33が白い現われの心を表わし

40が赤い増加の心を表わし七つが黒い達成間近の心を表わす 最初の

グループの概念は対象の乗 り物として働 く粗雑な風の動 きに関係 し

よって白の現われの心を顕現として経験 していない者にとっては

その乗 り物として働く風が赤い増加の心そして黒い達成間近の心と

比べていくらか粗雑な動きをしていると感じられるこの白い現われ

の心に関する推論ができるのは最初の概念のグループが微細から釈

雑へと反対の順序で進んでいるときの白い現われの心の痕跡あるい

は結果だからである

57

この33とは

1大きな欲望の欠如 心は対象を欲さない

2中くらいの欲望の欠如

3小さな欲望の欠如I

4心の行き来 心は外的対象-と行ったり内的対象-帰ったりする

5大きな悲しみ 快い対象と別れることに対する心の苦痛

6中くらいの悲しみ

7小さな悲しみ

8安らぎ心は安らかにとどまる

9概念化 対象のまぶしさによって興智した心

10大きな恐れ 不快な対象に出合ったことによって生み出される恐れ

ll中くらいの恐れ

12小さな恐れ

13大きな執着 快い対象に執着すること

14中くらいの執着

15小さな執着

16とらわれ 愛欲界の対象に完全にとらわれた心

17不善あるいは非知識 善行に対する疑念

18飢え 食べ物を欲すること

19渇き飲物を欲すること

20大きな感覚 快感痛みどちらでもないという感覚

21中くらいの感覚

22小さな感覚

23知者の概念

24知ることの概念

25知られる対象の概念

26個別の識別 何がふさわしく何がふさわしくないかを分析する心

27恥 自分自身が同意しないあるいは宗教的な禁止によって

58

固 「中間の生存」のヨーガの教え

誤った行為を避けること

28慈悲 苦悩からの離別を願うこと

29哀れみ 観察の対象を完全に保護する心

30美 しいものと会いたいと欲すること

31不安 とらわれた心確信がない

32蓄積 所有物を集める心

33嫉妬 他の繁栄によって乱れた心

二つ日の40の概念は対象の乗 り物として働 く中くらいの風に関係す

るよってそれを経験 していない者にとっては赤あるいはオレンジ

の増加の乗 り物として働 く風が自あるいは黒い現われと比べて中く

らいの動きをしていると感 じられるつまり心がより微細になるにつ

れて心の二元性がより少なくなりつつあるということであるこの赤

い増加の心に関する推論ができるのはこの概念のグループが反対の順

序で粗雑へと進んでいるときの赤い増加の心の痕跡あるいは結果だか

らである

この40の概念とは

1欲望 まだ手に入れていない対象に対する執着

2愛著 手に入れた対象に対する執着

3大きな喜び 快い対象を見て喜ぶ心

4中くらいの喜び

5小さな喜び

6うれしさ 欲 した対象を達成 したことによる満足

7歓喜 欲 した対象を繰 り返 して経験する心

8驚き以前生起 しなかった対象について考えること

9興暫 快い対象を知覚 して散漫になった心

10満足 快い対象に対する満足

ll抱擁 抱擁 したいと欲すること

12キス キスしたいと欲すること

59

13吸う吸いたいと欲すること

14安定 変化 しない連続の心

15精進 善に向かう心

16プライド自分が優れていると思う心

17活動 活動を成し遂げることに関係する心

18強盗 富を盗みたいと欲すること

19力 他の軍隊を征服したいと欲すること

20熱意 善の道を修習する心

21大きな困難に対する従事 倣慢さによって悪行に従事すること

22中くらいの困難に対する従事

23小さな困難に対する従事

24激しさ理由もなく優れた者と議論したいと欲すること

25戯れ 魅力的な者を見て戯れたいと欲すること

26怒る傾向 憤慨の心

27善 善行に対して努力したいと願うこと

28はっきりとした言葉と真実 他が理解できるようにそして自

分の事実の識別を変えないで話 したいと願うこと

29非真実 自分の事実の識別を変えてから話したいと願うこと

30確信 非常に安定した意図

31非仮定 対象を保持 したいと欲さない心

32寄贈者 所有物を与えたいと願うこと

33熱心な勧告 怠惰な者に宗教の実践をするように勧めること

34英雄的行為 煩悩のような敵を克服したいと願うこと

35-恥知らず 自分が同意しないあるいは宗教的な禁止によって非

行を避けないで悪行に従事すること

36欺き偽善によって人を欺くこと

37キツさ鋭い良心

38悪徳 邪見解に慣れた心

60

6] rFP問の生存」のヨーガの教え

39非優 しさ他を傷つけたいと願うこと

40不正 不正直

三番目の七つの概念は対象の乗 り物として働 く弱い風の動きに関係

するよって黒い達成間近の心に関してそれを経験 していない者に

それを示す働きをする これはこの概念のグループが反対の順序で釈

雑へと進んでいるときの黒い増加の心の痕跡あるいは結果だからであ

この七つの概念とは

1忘れっぽさ衰えた注意力

2誤り水を寮気樺と思うことなど

3しゃべらない しゃべりたくないと思うこと

4意気消沈 悩む心

5怠惰 善に対する熱意のなさ

6疑念

7中くらいの欲 愛著と邪悪心が同じくらいの心

80の表示的概念とその乗 り物である風は輝 く白い現われの前に崩壊

しなくてはならないなぜなら理解の様式と現われの心のそれは不

一致だからであるまたこの二つの間には粗雑さと微細さに関して大

きな違いがあるので80の概念のような粗雑な心は白い現われのとき

には存在できない80の表示的概念とその乗り物である風が輝 く白い

現われへと崩壊するとき燃えているバターランプのような現われが坐

起する80の表示的概念がその中に崩壊 してしまったときの現われくう

の心自身の印は非常に明るい透明さと空の現われおよび月の光が

充満したけがれのない秋の夜空のような白い様相の光の現われである

この現われの原因に関していえば心臓から上の左右両方の気道の風

がその上の開口つまり頭頂から中央気道に入ったからであるこ

の力によって頭頂の緒がゆるみ父から得た音節ハムが逆さになった

相である [皇 ]白いビンドゥが水のような性質を持っているがゆ

61

えに下に下がるそれが心臓のところにある左右の気道の大童の円

の緒の上に来ると輝く白い現われが生起する このようにこれは

外側から差した月の光などの現われではないのである

これが現われと呼ばれるのは月の光のような現われが生起するからくう

であり空と呼ばれるのは80の概念とその乗 り物である風が存在 し

ないからである

〈六番目の崩壊》

この後現われの心とその乗り物である風が増加の心に崩壊する0くう

増加の心が生起すると空であり 「空っぽ」であるが前よりももっ

と澄んだ赤またはオレンジの現われが太陽の光の浸透したけがれのそら

ない秋の空のように輝く

この原因に関していえば心臓から下の左右の気道の風がすべて管

骨の一番下あるいは性器のところの開口を通って中央気道に入るか

らであるこの力によって宝石 (性器)の中のチアクラの結とヘソ

のチァタラの結が徐々にゆるむこれによってヘソのチァクラの真ん

中にある縦一本の線の短いア [A]の形で存在 している母から得

た赤いビンドゥが上に上がる赤い現われは心臓にある六重の円の

左右の気道の緒の下まで上昇する よってこれは外側から輝 く太陽

の光の輝きなどではないのである

これが赤い現われと呼ばれるのは太陽の光のように鮮やかであるかくう

らで「非常に空」と呼ばれるのは現われの心とその乗 り物 として働

く風が存在しないからである

《七番目の崩壊》

この後増加の心がその乗 り物である風とともに達成間近の心に

崩壊する 最初夜の初めのような濃い闇が浸透 したけがれのない秩そら

の空のような様々な黒い現われが生起する

62

団 「中問の生存」のヨーガの教え

中央気道の中の上と下の風は心臓に集まっておりこの力によって

心臓のところにある左右の気道の六重の円の結がゆるむこれによって

逆さになった音節ハム [卓 ]の様相上の白いビンドゥが降り下の縦

の線の様相の赤いビンドゥが昇る これらは心臓のところの中央気追

の真ん中で子音で終わる (閉じた箱の)様相で存在している赤と白の

不滅のビンドゥに入るこの出合いによって達成間近の輝 く黒い現われ

が生起する このようにこれは外側からやってくる閲の現われ等の

ケースではないのである

これが 「達成間近」 と呼ばれるのはクリアライ トに近いからでくう

「大きな空」と呼ぼるのは増加の心とその乗 り物 として働 く風が存

在 しないからである

達成間近の心の最初の方では対象の感覚があるしかし最後の方

では心は沖象に注意 しておらず闇に困惑して気を失って無意識に

なりそうであるその後非常に微細な風と心から偶発的に生起するす

べての風と心が止まる

注意力のない達成間近な心の最後の部分は普通の状態で初めから

顕現せずに存在 していた非常に微細な風と心の注意力が活性化するま

で続 く これが起こると死のクリアライトが現われる

輝 く白い現われの心の定義は

① 概念の崩壊によって起こりその動きすなわち回復まで続きそら くう

② 月の光の浸透したけがれのない秋の空のような輝く白い空の

現われが現われ

(卦 何の租雑な二元の現われも現われない心の意識である

80の概念は崩壊しているが現われの心は概念的であるOより微細な多様性はあ

るが二元である散漫ではないが心象的な要素がありゆえに概念的である

一方クリアライトの心は完全に非概念的で非二元である

現われの増加の心の定義は

(》 概念の崩壊によって起こりその動きすなわち回復まで続 く

63

そら

(参 太陽の光の浸透したけがれのない秋の空のような輝 く赤い空の

現われが生起する

(卦 どんな粗雑で二元の現われも現われない心の意識である

達成間近の心の定義は int

① 概念の崩壊によって起こりその動きすなわち回復まで続くそら

(参 夜の初めの濃い闇の浸透したけがれのない秋の空のような輝くう

く黒い空の現われが生起する

どんな二元の現われも現われない心の意識である

《八番目の崩壊〉

達成間近の心がクリアライトに崩壊すると注意力のない達成間近

の心の二番目の部分が一掃される粗雑な二元の現われがみじんもないくう

明るく透明な空の現われが現われる これは三つのけがれすなわち

月の光 太陽の光 闇のない自然な秋の夜明けの色のようであるこくう

の現われは直接に空を認識するサマディの意識のようである

クリアライトの現われの原因は白と赤のビンドゥがそれぞれ心臓で

白と赤の不滅のビンドゥに溶解し中央気道のすべての風が非常に級

細な生命を運ぶ風に崩壊するからであるこれによって最初から顕現

しない状態で普通に存在していた非常に微細な風と心が顕現しそれ

によってこのような現われが現われるよってこれは外側からの空っそら

ぽの空のような現われのケースではない

これは「死のクリアライト」そして80の概念現われ増加達成くう

間近がなくそれを乗 り物とする風もないゆえに「すべて空」 と呼ば

れる これは実際の死である

これは基本的な真実の身体である真実の身体へと変化していくため

の浄化の土台であるがゆえにそう呼ばれる「空っぽ」は基本的な自然

の身体と呼ばれるそしてそれを対象としてとる心は基本的な智慧を

認識す _-真束の身体と呼ばれる

64

固 「中間の生存」のヨーガの教え

ほとんどの人間はクリアライトに3日とどまりそれから白と赤の構

成要素の印が起こる

血と癖が少 し鼻と性器から現われるこれは心臓で崩壊 したビンドゥの浄化 さ

れなかった部分である

しかし肉体的な構成要素が病気によってひどく消耗している場令

には何日経っても赤と白の構成要素の印は起こらない

このような人は一日もクリアライトにいることはないかもしれない

また高いあるいは低い悟 りを持つヨーギーの場合にはクリアラ

イトと真実の身体を混ぜ合わせることができこの状態に普通よりも長

くいたりまたその期間を短くしたりすることができる

65

固 変身のヲ-ガ (意識を移し変える)の教え

変身のヨーガ (意識を移 し変える)は意識を覚者の浄土にある

いは高い誕生の世界に運ぶために編み出された数えである死の光

および 「中間の生存」の幻身を保つことのできる修行の進んだヨーギー

にとってはこのヨーガが必要であるoこれは非prime削こ重要であるO生起

のヨーガを取得 した者そしてある程度プラーナとナ-ディーそして

マハームドラーの見解を取碍 した者がこのヨーガを修行するのに適し

た者であるOこれを行なうことができない省も少なくともカルマの法

則に強い信を持ちこの修行の意味とプロセスを完全に理解すべきである

そして先に述べた壷の呼吸と ト〉モが鞭FJlなくできるようにな

らなくてはならない

(変身のヨーガの修行の仕方

)変身のヨーガの観想と訓練は次のように行なう

自分自身のタントラの主神の身体の中に中央気道を観想 し八つ

のフム音節が身体の八つの出口 (二つの耳二つの目_hLロ肛門

性器)をそれぞれ預っていると観想するoこれは唐瓢がこれらの門

から出ていかないようにするためである そ

らそれからタントラの主 神が自分の前方上の空に座っていると観想

するそしてブルーのフム字を心臓のチアクラに観想し五色の光を放

っていると観想する次に壷の呼吸を維持しその力を使って7ム字杏l=こ

中央気道を通 して「神聖天への開稚 (ブラフマランドラ)」まで一気

に打ち上げるそして同時に大きな声で 「ヒクリ と叫び打ち上げる力

6

回 変身のヨーガ (意紙を移し替える)の教え

を強めるフム字を 「神聖天への開溝」に一秒保ち優 しく 「カ」 と

ささやいてそれを心臓のチアクラまで降ろす止める前にこれを7

回繰 り返しそしてまた始める 数回行なったら走りながら 「ヒク」そら

と7回叫んでフム字を身体の外に出し自分の前方上の空にいるタン

トラの主神の心臓に入れる そして優 しく低い声で「カ」と7回続け

て繰 り返すこのようにしてフム字を自分の心臓のチァタラに返す0

これを1日に4回行なう者は数日後に次のような経験をする-

頭頂がひどくかゆくなり熱 くなるそして真ん中に盛 り上がりがで

きそこから黄色の液体が分泌されるもしこれらの症状が起こった

ならこれが成就の印であると思ってよいこの後この修行をやめ

一カ月に1回か2回行なう しかし頻繁に覚者の浄土に生まれるとい

う強い発願を行ないそこに行く確信と望みを強める

《変身のヨーガの応用》

死の印がすべて現われ命を延ばすことがこれ以上できない場合変

身のヨーガを行なうまだ死ぬ時期が来る前にこれを行なう者は大き

な罪を犯すことになり地獄に落ちる

死の際のこのヨーガのテクニックは先に述べたものと同じである0

一つの違いは中央気道の上部と 「神聖天への開溝」を非常に大きく

そしてふさがれていないと観想することである

ここでフム字を心臓のチァクラに観想し全力を使って 「ヒク」 と

叫ぶ瞬時にフム字は中央気道を上がり「神聖天への開溝」を通ってそら

あっという間に自分の眼前の空にいるタントラの主神の心臓に達する

もしこのときにすべてが暗くなりプラ-ナが吹き出し頭頂がかゆ

く痛 くなるならこれは身体を抜け出して覚者の浄土に行 くという

確実な印である もしこのような印が現われない場合にはフム字杏

降ろし休んでからもう一度 トライするこの印が現われたら「ヒクリ

と21回から25回叫び続ける そうすれば絶対に覚者の浄土に生まれる

67

友人親戚など死にかけている人につき添っている人は骨変身

のヨーガの教えを思い出させその確信と倍を強め彼のために祈 り

彼を助ける

生きている間このヨーガを修習する機会のなかった者は次のようI

にする

死が近づいたなら祈 り供物を捧げザンゲし覚者方の前で願い

を言う 覚醒の心を生じさせすべての邪悪な想念を断ちすべての執

着を切るライオンの横臥位になる覚者の浄土に生まれたいという真

剣な願いを生じさせ変身のヨーガの教えを適用するこれを知らない

者は知っている者に簡単に話してもらう そのような人もいない場令そら

には単に自分の前前方上の空にいるタントラの主神の心臓に集中

する そして「ヒク」と21回叫び続ける このようにして意識を覚

者の心臓に放 り投げる

もし死につつある人の頭を優しくなで「メンラ (薬師愛欲神)」と

繰 り返すなら8人の到達其智運命魂方がやってきて死につつある人

の意識を覚者アミタ-バの西の浄土に導いてくれる

動物が死んでいる場合には「ラトナクータ」を繰 り返すその動物

の意識は高い世界へ生まれる

死の光と 「中間の生存」の幻身を認識できないけれども高い世界に

生まれるために変身のヨーガに頼る者は三つのグループに分けられ

る 覚者の浄土に生まれ変わる有名なヨーギーはそこで簡単に究極の

解脱を達成する 普通の者は法則とヴァジラヤーナが普及している場

所に生まれることができ数生で覚者の境地に達する劣った者はこ

のヨーガによって大きな死の恐怖を避けることができ「中間の生存」

と恐怖から逃れ幸福な場所に生まれ変わりいずれは解放を達成する

68

h主釘

rcて

B] 熱あるいはトウモヨーガの教え

このようにビンドゥが溶けることによって大いなる楽が生み出され

る この楽を生み出す修行では空気を吸い込んでヘソの下方で トウ

モの熟をあおる交替に トウモの熟は頭頂のチァクラの白いビンドゥ

を絶えることなく溶かしひっきりなしに (無尽蔵に)ビンドゥを喉の

チァクラに滴らせそこからすべてのナ-ディーにゆきわたらせるO

全身に満ちる大いなる楽と熟はこのように生み出されるそして滴

り落ちるビンドゥの絶え間ない流れはへソのチァクラまで広が りこ

のチァクラでさらに大きな楽が生み出される

この観想によってもわずかな楽 しか生 じない場合は以下の修行に

重点を置 く

針のように細い トウモの炎がへソから上向きに頭頂のチァクラまで

伸び白いビンドゥに触れそれを溶かし頭頂のチァクラのナ-ディー

にゆきわたっていると観想する 同時によりいっそう多 くの楽が生み

出されたと考える その後この楽に満ちた経験にほんの少 しの問集

中する このようにしてビンドゥが滴 り落ち「四つのナ-ディーの

輪」すべてにゆきわたると観想する

この後白いビンドゥが頭頂のチァタラに戻ることを観想することに

よって「逆向きの運動」が適用されるビンドゥの下降と上昇の両方

が額繁に実践されるこれに加えて白いビンドゥとトウモが一つに混

じり合い無数のナ-ディーを通 して全身に広が りそうして大いなる

楽を生 じると観想する滴 り落ちる白いビンドゥが トウモの炎の上に

落ちると後者の炎は最初の大きさに減少 し白いビンドゥが上昇する

と トウモもそのあとを追いかけ頭頂のチァタラまで達する

「溶解」と息を吐き出すプロセスのとき背骨は真っす ぐに保たれ

結合 したビンドゥは適切な体の動 きによって全身に広がる

このように実践 してもなお楽を生み出すことができないならば吹

に中央気道の下方部分すぐ下の性器までの部分を観想 し大いなる

楽のチァタラとその32本のナ-ディーを喋想する次に白いビンドゥ

13

が間断なく性器に滴 り落ちそのナーディーを通じて広がると観想する

その結果大いなる楽が生み出される この後ビンドゥを高いチァク

ラに引き上げるための付加的な逆向きの運動を適用する

これらの方策によっても依然として大いなる楽を生み出すことが

できないならば「智慧の母のムドラー」を適用する- つまり白

いビンドゥを溶かすために呼吸を使ってトウモの熱を刺激 しながら

ダーキニーとの性行為を観想するなどの方法がある 日々の修行では

「四つのナーディーの輪」が使われる楽を増大させる場合にのみ大

いなる楽のチアクラ (秘密チァクラ)が加えられ智慧の母のムドラー

が使われる

これによってもビンドゥを保つことができなければ力強く下方の

プラ-ナを引き上げ肛門括約筋を収縮させビンドゥが頭頂のチァク

ラから下降していることを観想するあるいは他の逆向きのステップを

とる この後すぐに適切な身体の運動を数回行じビンドゥを身体中

に広げそれから輝 く心の精髄についてしばらく隈想する

ここで楽の経験についてのコメントが幾分必要となろう

一般的にいって楽の経験は四つのカテゴリーに分けられる

① 全身が柔らかくなめらかになっていくと感 じ何かに触ると喜

びと心地良さの感覚を経験するならばこれは身体の多くのナ-ディー

が 「調御された」という印であるこの種の楽はこのため 「ナ-

ディーの楽」と呼ばれる

② もしかゆいところを掻いたときのように身体のある部分にデ

リケー トな快感を感じるがこの快感が瞬間的なものですぐに潤

えるなら「プラ-ナの楽」を経験 したといわれる

(卦 もし温かさとエクスタシーの感覚が全身あるいは特定の部分

に生じるならばこれは赤いビンドゥが増加することによって生み

出された楽である

14

B] 熟あるいはトウモヨーガの教え

④ 楽の感覚が性行為における楽のように強烈で体全体に満ちて

「性欲的」であるならばそれはビンドゥを溶かす トウモの炎に

よって生み出された楽である これは強烈さに応 じて三つのグ

ループに区分される

(1) 楽と性欲がとても激 しく耐え難いためビンドゥを保持する

ことが非常に困難であると感 じられる場合これは 「男性の楽」

と呼ばれる

(2) 楽と性欲は強烈だが上述の場合ほど強くはなくビンドゥを

コントロールすることが少 しは容易であると感 じられる場合そ

れは「女性の楽」と見なされる

(3) もし楽と性欲が上記の場合ほど強くない場合はビンドゥを

コントロールするのは簡単なはずであるこの場合にはこれは

「甘露の楽」と呼ばれる

これらの楽はすべて トウモの炎がビンドゥを溶かすことによって坐

み出されるものであるがプラ-ナが中央気道に入 り溶けるときに生

み出される楽ではないということを覚えておかなくてはならないこれ

については後で詳 しく述べる

エクスタシーを経験 している間ビンドゥを保持することは非常に重

要なのでここでいくつかの注意をしておくべきであろう一般的に

ほとんどの人は「ナ-ローパの六つの運動」などを行なって三つの

気道と四つのチァクラをはっきりと観想すればビンドゥを保持するこ

とができるはずである しかしビンドゥが非常に気まぐれでコント

ロールが難しく楽を増大する修行の間にビンドゥの流れを保持できな

い人もいるこういう場合には「トラの身体の動き」「象」「亀」「ライ

オン」などの特別な運動を行なうとよいこれらの運動はビンドゥを

保持 し抑え広げるための運動だからである

15

3非誠別を増大する方法

グル方によると非識別の経験を深めるためには トウモによって坐

み出された楽の性質および心とその顕現の性質を注意深 く観察しな

くてはならないすべての事象の空性を見るように努めできる限り長I

く原初の状態にとどまらなくてはならない楽のヨーガを修習するにあくう

たっては楽と空の状態を混ぜ合わせるように努めるこれが非識別の

一般的な修行であるくう

すでに空の状態と心の精髄を悟った者にはこれらの数語で十分で

ある しかしそうでない者のために次の事柄がつけ加えられる

非識別の洞察を深めるためには隈想時間の半分から3分のZをこれ

に当てるナーディーあるいはビンドゥは観想せず壷の呼吸もそれくう

に類似したものも行なわないただ空の観察に集中する サマディにおくう

いてある程度の安定をすでに得ているならその力を空の状態の観察

を進めるために適用する そうでない場合はプラーナ-ヤーマその他

によって安定した隈想を得る なぜならサマディが安定していないと

自我の心を効果的に観察することができず非識別の状態に到達できな

いからである

この後形状を越えたサマディに到達するために「突然自由にし

突然油断なく気を配らなければならないl」という方法を適用する そし

てこれによって以前より深く心の本質とその働きを観察するここくう

で理解することのできない心の精髄がすべての概念化を超える 「輝 く空

である全体」と認識しすべての顕現と絶えず変動する想念それ自体がくう空であると悟 りこれによってすべての疑念と恐れから完全に解放さ

れる

またヨーギーはどのように心が生起しとどまり消えていくかくう

を観察しこのプロセスを非常に親密に感じるように努める 空が音

顕現輝きと同一一であると観る修行もまた大変有効である

幌想時間の3分の lは「柔らかいタイプ」の壷の呼吸およびマハー

16

E] 熟あるいはトウモヨーガの数え

ムドラーに当てる陰想の後にも意識性を生き生きと保持するよう努

めすべての経験を道に照らし合わせて確認する

くう4楽と空のサマディを進歩させる方法

くうでは「楽と空のサマディを進歩させる方法」について簡潔に説明し

ようくう

この完成のヨーガの修行をするということは自己が空の状態を悟る

ことと トウモによって作られる四つの楽を混ぜ合わせることである0くう

自己の心を楽と空の経験に投入させながらプラ-ナとナ-ディーとビ

ンドゥを使って修行することは解放と解脱の状態への最も早い方法で

ある しかし最初に安定した楽を引き出し最も密接にそれを味わいくう

観察しそれを空の状態と同一視しなければならない

例えば溶けるビンドゥが頭頂のチァクラを通って広がると「最初

の楽」が現われる このときヨーギーは自己の心をこの楽の真ったどくう

中に投げ入れる- それとおのずから輝いている空の状態すなわちくう

いわゆる 「二つが一つになった楽と空のマハ-ムドラーの経験」を少

しも散漫にならずに混ぜ合わせるこのように修行することによって

散漫な思考の 粗雑な〝 形状の大半が鎮圧される

ビンドゥが喉のチァクラに滴 り落ちそこから広がると「最高の楽」くう

が生 じるそれから「楽と空のサマディ」に投入 しながら喉のチァ

クラに集中すると微細な〝 散漫な思考の大部分が鋲圧される ビン

ドゥが心臓のチァクラに降りそこから広がると三番目すなわちくう

「超えた楽」が生じる 次にヨーギーは「楽と空のサマディ」の中で

心臓のチァクラに集中する すべての〝散漫な思考が鋲圧される ビ

ンドゥがヘソのチァクラに滴 り落ちると「生来の生まれない楽」が生

じる

上のプロセスはいわゆる 「降りてくる」(すなわち下降の)プロ

セスであるこの後にヨーギーは 「上がっていく」(すなわち上昇

17

の)プロセスを修行するこれは前者と逆であるビンドゥはヘソか

ら心臓喉頭頂のチァクラへと上がりそして 「生来の生まれない大

いなる楽」が生 じる

この険想の終わりにヨーギーはナ-ディーとチァクラをすべて軽

視しマハ-ムドラーとトウモに集中しながら「壷の呼吸」を数多 くくう

繰 り返す日々の修行において楽と空の経験の感覚を少しでもとど

めようと努力し出合うすべてのものをこの目的を促進するために刺

用する

チァタラに集中するとプラ-ナが自動的にそこに集中するプラ-

ナをチァクラに集中させることができればビンドゥも安定 し「四つくう

の楽と空の状態の精通」が生じる

ここで極めて重要な点を明確にするビンドゥが トウモの熟によってくう

溶かされたときに作 り出される楽は「実際の〝 四つの楽と空の状態

の精通」ではなく対応するもの を引き起こすだけであるしかしくう

絶え間ない修行によってこれらの楽と空の経験を維持し安定させて

いる人はだれでも最終的にはプラ-ナを中央気道に導き入れそし

て「実際の〝 四つの楽」が生 じる ヨーギーがこれらを認識できくう くう

輝 く空の 「心の精髄」と同一視できると「四つの楽と空の状態の精通」

が生じる

対応する〝 智慧はまだ微細な主観と客観すなわち二元の観念くう

の色合いを帯びていて空の状態の観察の初めの段階で現われる 「本

当の智慧」はすべての二元性がない其の智慧である

トウモのヨーガの修行によって作 り出される 「四つの楽」は非常に

広大で範囲も強さも非常に奥が深いのでそれを言葉で表現すること

18

E] 熱あるいはトウモヨーガの教え

くうはできないこの状態に達すると「楽と空のサマディ」を達成 したと

いわれる それゆえ トウモはタントラのすべての修行の土台である

「トウモ」という言葉は「すべての欲望と情熱を破壊することのできるとうもう くう梓猛な女性」という意味でありまた「輝 く空の智慧を作 り出すこと

ができる者」という意味であると理解することもできるそれゆえトウ

モは無智と悪をすべて焼き尽くす超越した智慧の火なのである

ヨーギーは4種類の トウモも心得るべきである

(訂 外的 トウモ すべての悪と障害を破壊することのできる生起のヨー

ガのトウモ

② 内的 トウモ 404の病気を治すことのできる生命プラ-ナのトウモ

(卦 秘密の トウモ すべての欲望と情熱を破壊することのできる溶

けて下降するトウモ

⑤ 超越 したトウモ 「生来の生まれない智慧」を生 じさせることの

できるトウモ

5トウモの修行で障害を克服する方法

トウモのヨーガの修行の障害となる主なものはヨーギーと在家信者

が共有している四つの一般的なもの一一病気妨害欲望と情熱死-

であるしかしその支配に屈せず大いなる勇気と辛抱強さを持って

闘い続けなければならない トウモの修行で出会う特殊な困難さは以

下のとおりである

最初の段階では身体のナ-ディーが慣れていないためヨーギーに

は 身体的な〝 困難が多くある 様々な種類の病気や痛みに悩み力を

失い非常に弱くなった感じがする慢性病または 「昔からの病」があ

るとそれが悪化する 初期の段階ではプラ-ナがまだ馴らされてい

ないので(他の)弱点に出会ったり息を止めるのが困難だったりす

るビンドゥかまだ身体全体にゆきわたっていないので心は明確に機

能することができずよって経験は貧弱なものとなる 集中がまだ安

19

走していないので散漫な思考が多く生じその結果正しい修行や正

しい考えに関して混乱してしまうさらに正しい修行法を知らないと

プラ-ナとナ-ディーとビンドゥの大きな障害が起こる

こうした悩みの種はすべてヨーギーの トウモの修行を妨げるものでJ

ある治療法則は簡単で勇気と忍耐である このときヨーギーは

「生まれ変わり」の世界の苦 しみや人生の無常などについて隈想 し離

れようという強い気持ちを喚起する「覚者の境地の二つが一つになっ

たヴァジラの身体」を達成しようという気持ちを新たにし逃げようと

いう考えを起こさずにすべての苦しみと試練を経験 しようと決心する

成就 したグル方や聖者方の伝記を読み自己の勇気と決意を強める勇

気と忍耐によって道にある困難はすべて克服できると確信を持つ

一方ヨーギーがあまりにも強い観念に支配された禁欲的な生活を

していると トウモの修行を支えるだけの力がないその結果それ以

上修行する気がなくなり道半ばでやめてしまう こういう場合には

全面的に休息をとり良い栄養になる食物を取って力と健康を取 り

戻すべきである

トウモの修行でプラ-ナとナ-ディーを馴らしたら身体全体が非

常になめらかで柔軟であると感じる大きな温かさが (ヘソの創 り変え

るチァクラから)生じビンドゥは不安定になり絶えず変化するよう

になる こうしたことすべてによって非常に楽しくなり精力旺盛に

なるしかしその結果ビンドゥが大いに増大しそれに応じて性欲

が増すこの危険な時期には極めて注意深 くし自己のビンドゥを熱

心に保持すること 自己の努力を怠ったり弱めたりするとビンドゥを

失うという危機に瀕する- これは夢や陰想の段階にそして目覚め

ている問にすら起こり得るビンドゥを失うということはトウモのヨー

ガにとっては致命的な一撃であるそれゆえビンドゥを保持するこ

とに極端に熱心になること戒を厳格に守り人間の身体などの不浄性

について隈想 し性欲を鎖圧する洞察力を持って性欲の性質を観察

20

E] 熱あるいは トウモヨーガの教え

することはそれを克服することにも役立つ

一般的にいってビンドゥを失うことは隈想修行すべてにとって有

害であるが トウモのヨーガにとっては特に致命的であるビンドゥ

を失うとどのような種類の隈想を行なおうともいかなる種類の恩忠

も受けることはできないそれゆえこの生命力をとどめて安定させる

ためのさらに特殊な訓練を行なうことも含めてビンドゥを保持するI

ためにあらゆる努力をなすことである

トウモの修行においである程度の進歩を成し遂げ楽輝き非識別

の良い経験を得同時に他の徳も得ると自分の経験を人に話 したいと

いう強い気持ちを持つかもしれない しかしもしそうするならこれ

らすべての徳と経験を失いもう一度取 り戻すのが難しいということに

なるかもしれないさらに神聖になされた約束の戒を破るならこれ

によっても経験と戒を守っていた間に得た利益を失うことになる

もしこれが起こったなら善行も含めてすべての経験は幻影であり

自己の実存を持たない虹のようなものであると考えるそしてそれくう

らに執着せず空の状態の真実を隈想する そして内側の経験を秘杏

に保てなかった過ちをザンゲしこれからはこの経験をグル以外には

話さないと決心するもし神聖になされた約束の戒を破ったならザ

ンゲし戒を回復させるためにヴァジラサットヴァのマントラを唱え

る そしてまたグルに鞄い イニシエーションを求めタントラの主

神にもう一度イニシューシ岳亨を与えてくれるようにと祈願する世俗

的な栄光プライド執着を真に放棄 し真のヨーギーがなすように陰

想を培うと決心する

もし法則の基本的な教えに従いそれに従って修行するなら障害

はそれほど多 くないはずである しかし能力の低い者またあまり

にきつく修行 しすぎる者にはプラーナナ-ディービンドゥに関す

る多くの障害が生 じる

トウモのヨーガを一定に習慣的に行なう者は特別な規則を守らな

21

くてはならない熟を保つためには隈想のときに少なくとも数回は呼

吸法を行ない トウモの火を観想する 熱も寒さも恐れてはならない0

身を切るほど寒いときでも毛皮あるいは厚い服を着てはならない0

また暑いときでも裸になってはいけないローソクや火を吹き消してI

はならないまた極端に冷たい物を飲んではならない

楽を保つためにはビンドゥを保つために大きな努力をしなければな

らないどんなことがあってもそれを失ってはならないまたショウ

ガ トウガラシコショウニンニク腐った肉や魚極端に酸っぱい

塩辛いまたは脂っこい食べ物を取ってはならない火に近づきすぎな

いようにし暑い太陽に身をさらしてはならないまた地面にクッショ

ンを敷かないで座ってはならない裸足で歩 くことを避ける昼間寝て

はならないまた汗をかきすぎるような活動をしてはならない

深い院想を保つためには一人で暮らし意味のない活動はすべて放

棄する

トウモ ヨーガの経験と徳

人によって能力とカルマは大きく違うので トウモのヨーガによっ

て生み出される経験と徳について一般化することは難 しいある人はた

くさん功徳を達成 しているかもしれないしかし多くの経験をしてい

ないかもしれない別の人にとってはこれは反対かもしれない また

ヨーギーが通過 しなくてはならない様々な経験のはっきりした順番を予

想するのも難しい

ここでもっと重要なトウモのヨーガの効果について検討 してみるこ

とにする ここまでにおいてプラ-ナを調御 し トウモの火を燃やす

ときの印と経験について見てきた これから見るのはもう一つの重要ふう

な題目「r風とともにある心 Jがそれぞれのチァタラに集中したときの

経験」である

(タントラの教義によると)五つのチァタラそれぞれのナ-ディー

22

口 熱あるいはトウモヨーガの教え

はそれぞれのチァクラに特別な基調音節 「種子」の形をとる 五つの

基調音節 (Hu血ANuTaRa)もっと正確にいえば五つの異

なったナ-ディーの形は人の五つの主要な煩悩の象徴または表現で

ある つまり愛著迷妄邪悪心プライド嫉妬である

トウモの修行中このチァクラに集中すると「風 とともにある心」

もそこに集中する「風とともにある心」がこれらの基調音節に集中す

ることによって同時にその種子が表わす煩悩が動くその結果ヨー

ギーは愛著邪悪心疑念プライドといった大きな煩悩を感 じる

これらの煩悩は自由にヨーギーの意思とは関係なく生起するあらゆ

る雑念散漫さ病が生起 しヨーギーの帰依を妨げるO「風 とともに

ある心」がチァクラに集中することによってヨーギーはまた夢院

想あるいは目覚めているときでさえ様々なヴィジョンを見るこの

ときこそこれらの障害を克服するために祈 りザンゲし覚醒の心くう

を培い放棄の精神を強め空の状態を観察しなくてはならないまた

肉体的な行法を行ないそれぞれのチァクラの結節を解くそしてこあかし

れらの障害は実際は助けであり帰依の証でありヨーギーが道におい

て確実に進歩 しているということを示しているのだということを理解す

る このように進歩を喜び挑戦を受け入れる

プラ-ナとナ-ディーを調御 し五つのエレメントのプラ-ナを保持

し集め普段の場所から中央気道に導 くことができるなら煙唇気くう

棲蛍の光ランプの光そして生まれない空の光という五つの夜の

印が現われる そして五つのプラーナを保持 し続けると月の光日

の光雷の光虹の光月と太陽が一緒になった光という昼の印が順

番に現われるある場合には多くの光の点や光の塵が現われるこれ

らは一緒になって10の印と呼ばれる

もしプラーナナ-ディービンドゥの純粋なエッセンスを五つ

のチァクラに集めることができるなら白赤ブルー黄色緑の覚

者の浄土が現われるまた「風とともにある心」を神秘的なナ-ディー

23

に集めることができれば24の聖なる秘密の場所と タントラの主神

ダーキニー門番たちが現われる

五つのプラ-ナを完全にマスターできる者あるいはそれを五つの

チァクラに保持できる者は次の利益を得る - 身体が丈夫になる

肌が滑らかになる顔が輝き元気になる そして常にエネルギーにあ

ふれる 高 く厚い壁にさえ阻まれない

赤と白のビンドゥを中央気道に保持することのできる者は次の三つ

の恩恵を得る

① 身体から光線を放つことができ日の光の中で立っても影を放た

ない

(卦 身体を消すことができる

(卦 奇跡を現わすことができる

「風とともにある心」と五つのエレメントの純粋なエッセンスを中央

気道に持ってくることのできる者は次のことができる

(D 石を金に変える

② 水の上を歩 く

(動 火に入っても焼かれない

トウモの熟で雪山を溶かす

(9 遠い宇宙へ瞬時に旅するそら

⑥ 空を飛び岩や山を通 り抜ける

これらの徳の幅と深さは「風とともにある心」の取得の熟練の程度

によって大きく異なる神通力の続 く期間もまた大きく異なる も

しヨーギーが 「風とともにある心」を保持できない場合にはこれらの

徳は消える

ナ-デイ二とビンドゥが浄化されるとヨーギーはあらゆる寄跡を行

なうことができる ビンドゥが安定 し(上のチァクラに)上げられる

と川を止めることができる「風とともにある心」が集中すると見

つめるだけで人を催眠術にかけることができる火元素が制御されると

24

皿 熟あるいはトウモヨーガの教え

太陽を止めることができる ナ-ディーの力で富と数え切れない宝石

を生み出すことができる プラ-ナの力で人を引きつけビンドゥの

力で非人 (愛欲神幽霊悪魔)を引きつけることができる

これらの恩恵と徳を手に入れることができるがこれらはすべて虹

のようにそれ自体の実体を持たない幻影であると理解すべきであるこ

れらの力ゆえに思い上がってはいけない八つの世俗的な利益を寛服し

散漫のないおのずから照らすマハ-ムドラーに集中するべきである

なぜならこれが悟りを深める唯一の方法だからである

簡単にいえば トウモの修行は我々に生まれることのないマハ-ム

ドラーの智慧を悟らせてくれすべての執着と無智からの解放を達成し

すべての 「生篭れ変わり」の世界のナ-ディーの結節を解きすべての

「生まれ変わり」の世界のナ-ディーを智慧のナ-ディーに変えすべ

てのカルマのプラ-ナを浄化し障害のない智慧のプラーナに変えす

べてのけがれたビンドゥを浄化 しそれを楽のビンドゥに変える「二

つが一つになった完全な覚者の境地の虹」を完成する

25

B] 幻身のヨーガの教え

幌想の各期F別においてその3分の1の時rZりをトウモの修行に当てる

lui者の境地の 「完全な楽しみの身体」を追求し幻身の修行を今行な

っているのはすべての衆生を利するためだということを思い起こす

それから喉のチアクラに母神と共に座している赤い 「完全な楽し

みの身体」のグルに祝福と援助を祈る

外側の世界にあるすべてのもの- 家町山川人間動物

身体のすべての器官と感光- は混乱した心の単なる現われでしかなく

与耳の存在やそれ自体の実体はないと考える唇気楼や魔術や夢や

抱や影や露のようなものであるというのはこれらのものは

リアリティーの中には存在しないからだ他に依存 して生じるもの (条

件の生起)はこだまと映った影のようなものでそれ自身の実体は全

牡ないと考える

そして続けてこだまや映った影について考えすべての法則は一

悼的なものであり指や抱のように消え去るものであると考え太陽が

罪ると露がどのようにして消え水が流れ過ぎると抱がどのようにし

て消えるのかを観想する一瞬たりともものが変化せずにいることは

ないすべての法則は虹のように美 しいが実在せずすぐに無に帰し

てしまうと考える さi

lこのように魔術と空の状態について隈想すべきであるこの匝想

の後でさえ深く収づいた執着がすべて根こそぎになるまで共理と魔

柿の働きを観察し続ける

ここまでに述べた修行は幻身のヨーガの土台または錐備である

2

B] 幻身のヨーガの数え

では修行自体を二つに分けて論じよう

1不純な幻身の修行

2純粋な幻身の修行

1不純な幻身の修行

鏡の前に立って自分の映っている姿を観察する- しばらくの間

映っている姿を見る- そしてこの像が様々な要因すなわち鏡

身体光空間などの組み合わせによってある条件の下でどのようくう

にして作り出されたのかを考えるそれは現われてはいるが空である-

つまり依存 して生じている (条件の生起)それ自身の実体のないも

のである

それからその像の現われをその服と装飾品とひとまとめにして観

察しそれが気に入るか気に入らないかを考えるまた急に怒ったふ

りをしたり自分とケンカするふりをしたりしてそれに影響されるか

どうかを観察するこのように修行することによってすべての快と不

快は幻影であり主観的であり自分自身の心によって創 り出されたも

のであることがわかり執着がかなり減少する

次にテープの修行を行なう自分自身で自分自身に対 して心地良

い言葉とそれから気に入らない言葉を連発し録音しそれをひたす

ら聴き続け心が乱れなくなるまで行なう もしこれに成功するなら

賞賛に対 しても非難に対 しても無頓着になり解放を達成する

快不快喜び苦 しみ得ること失うことこれらが同じになる

まで事象の幻影的な性質について静かな場所で一人で院想する この

後で人のいるところに行き人々やその活動の中で修行する もし

まだ快いものと不快なものに好意的 非好意的に反応するようであれ

ばまた一人になりもう一度修行する

27

2純粋な幻身の修行

幻影であるタントラの主神を観想することは完成のヨーガの土台で

あるばかりではなく「中間の生存」において完壁な 「完全な楽 しみの

身体」を達成する方法でもある生起のヨーガにおけるタントラの主神

の観想は次のように行なう

タントラの主神の絵を手に入れ二つの鏡の間に置くそして三つの

像の幻影性を観察するタントラの主神が心の目に恋人のようにはっき

りと現われるまで絵を観想する助けとして使う 修行者はタントラの

主神の全身の完全なイメージを一度に観想しできるだけ長 くそれを

保持するようにいわれる ヴィジョンが消えると今度は身体の部分を

非常にはっきりと観想する頭と顔から始め首胴体手足等を全

身が非常に生き生きとくっきりとするまで観想する

タントラの主神のヴィジョンがはっきりとし安定してきたら一歩くう くう

先に進みヴィジョンを空の状態と同一化させる空の状態の見解のな

い観想はどんなによくても単なるよいイメージにすぎないタントくう

ラの主神の幻影性に関する院想でさえ空の状態の直接認識がなければ

相対的な達成は成し遂げられるが究極的な達成は成 し遂げられない0くう

一方空の状態を知る者はタントラの主神のヴィジョンをすぐに何のくう

自己実体もない投影された心の幻影としで悟る 現われそれ自体が坐くう

であり空と同一化させる必要はないのだと理解する

くう隈想の問はタントラの主神のヴィジョンをおのずから輝 く空の中

に吸収させる隈憩の後ではこの意識性を保ち自分の出会うものす

べてとそれを同一化させる

簡単にいえば生起のヨーガにおいて投影されたタントラの主神のヴィくう

ジョンは顕現する空の真理の一つの表現であり何の実体実存もな

い幻影性の象徴である比倫を使 うなら魔法の魂われ水に映った

月肉と骨のない影瞬間的に変わる寒気楼心に投影された夢依存

して生 じるものから生 じるこだま実存のない幻覚常に形を変える雲

28

B] 幻身のヨーガの教え

美しく生き生きとしているけれども実体のない虹現われたと思 うと

すぐに消えてしまう稲妻突然現われはじける泡はっきりと現われ

るけれどもそれ自体の実体がない鏡の中の像などにたとえることがで

きるだろ一うo

タントラの主神のヴィジョンを難なく楽に安定させられるようになっ

たら今度はそれを宇宙大の大きさに拡大しケシ粒ほどの大きさに縮

め一つから何百万へと倍増するそしてこれらの化身をすべて元の

身体に戻ししばらくそれを隈想する日常の生活においては自分の

経験すべてを覚者の界と同一視し家や町をマンダラ世界を覚者の浄

土すべての人を覚者方と到達真智運命魂方と同一視するまたすべ

ての音がマントラの詠唱であると考えすべての思考が法則の身体の

働きでありすべての望ましいもの楽しみが覚者方への供物であると

考える このようにして修行者は 「生まれ変わり」の世界のすべてのくう

顕現を浄化 しそれをおのずから輝 く空と混ぜ合わせるのである

四つの空あるいは四つの楽を開示するためにはまずプラ-ナを中

くう央気道に入れるすると四番目つまり生来的に生まれた空から

「風とともにあa心」で作られた幻身が現われる これを達成するため

には壷の呼吸を保ちながら「風とともにある心」の象徴であり五

色の光線を放っているブルーのフム (Hu血)字 [亘]を心臓のチァ

クラに観想する これによってプラ-ナが中央気道に入り煙屡気

横などの印が現われ啓示増加達成の光がそれぞれ現われる 同時

にフム字が大いなる光に溶け込むここでヨーギーはできるだけ長く

自分自身を光のサマディの中に吸収する最後にサマディから出るとき

タントラの主神の幻身を 「風とともにある心」と一緒に発射する

これを全部正しく行なうのは難しいと思う者はまず壷の呼吸を保ち

ながらブルーのフム字に集中しこの呼吸の溶解のプロセスを練習する

29

《幻身の一般的復習》

「生まれ変わり」の世界と 「煩悩破壊」の世界のすべての事象 (法則)

にはそれ自身の性質がなくゆえに幻影である しかし魂の執着

混乱区別する想念によって事象は真実であるように見えるこの敬

着と混乱を払うためにすべての法則の空性を観察し魔術に関する真

理を学ぶべきであるこれが幻影性の一般的な原理である

タントラの幻身のヨーガの背景となる原理は次のようにまとめるこ

とができる 粗雑でカルマに支配された人間の身体の中に人の執普

と混乱で隠された覚者の身体の純粋な精髄が存在する幻身のヨーガのくう

サマディの修行を通してこれらの執着と混乱が徐々に払われ輝く空

の智慧が認識される その結果「生まれ変わり」の世界のプラ-ナ

ナ-ディービンドゥは浄化され人間の身体は虹のような覚者の境地

の幻身へと変化する

幻身のヨーガの中心となる修行は生来の光を開示しそれに続いて

「風とともにある心」を通して幻身を轟射することである

この修行の間ヨーギーは何も存在 しないという感じを強く持つoこ

の経験は完全な解脱に到達するまで深まり続ける

30

【ヨ 夢のヨーガの救え

B] 夢のヨ-ガの教え

夢の認識は夢のヨーガの実践の中核をなしているこれを獲得す

るためにはまず自己の鮮明な自覚性を患らせる原因のすべてを取 り除

かなければならない自iL性を負か1ている支配的な原因とその解毒剤が

以下に簡単に述べられる

(》 タントラの戒を破った者は夢を認識することができないこ

の場合ヨーギーは罪を油められ神聖になされた約束の戒を回

復するために自己の違反をザンゲしヴアジラサ ノトヴ7のマン

トラを実践しなければならないまた彼は自分のグルもしくは

祈りを通 して新しいイニシエーションを得るよう努めなければな

らない

(参 グルおよびタントラの教えに対してほとんど信のない者は夢

を認識するのが困難であることに気づくこの場合信を強めるよ

う努めなければならない

(参 物質的な利益に食欲な者は夢を認識することができないこ

の場合彼は自己の物質的な所有物を布施しこの生に執着する

ことをやめなければならない

O(む ビンドゥを失った者身体をけがした者は夢を認識すること

ができないよってビンドゥを保ち括静でない人間食べ物

秩所との交わりを避けるよう懸命に努めなければならないもし

どうしてもそれらと交わらなければならない場合矯正手段として

クリヤ ヨーガを行なう必要がある

(9 もし心が雑念でいっぱいであったり夢を見たいという思いが

3

弱い場合夢を認識することができないこの場合独居 し成就

に対する自己の志と確信を強めるよう決意しなければならない

⑥ 自分の見るもの聴 くもの触れるものはすべて夢の中のこと

であると日中絶えず考えるならば夜夢を認織する機会を大いIに増大させる

夢のヨーガに取 り組み始める前にまず一般的な準備修行を終了しな

ければならない次に各期間の3分の 1をトウモの修行に3分の2

を喉のチァクラに 「種子」音節を観想することに費やす この観想は

夢を生み出す優れたテクニックである

まず喉のチァクラに座している赤い身体のグルに夜夢を認識す

る手助けをしてくださいと懇願する次に4枚花弁の蓮華を喉のチァ

クラに観想 しその中心に赤いオーム (Orb)字 【歩 ]正面の花弁に

青いア (A)字 [3T ]右の花弁に黄色いヌ (Nu)字 [弓 ]後方の

花弁に赤い夕 (Ta)字 [可 ]左の花弁に緑色のラ (Ra)字 [て ]

をすべて非常にくっきりと鮮明に観想する

喉のチァクラに赤いオーム字を観想 し壷の呼吸をできる限り長く煤

持することによって上記の内容を簡素化することもできるあるいは

各呼吸で 「オーム」を長く心の中で唱えることもできる

ある者はこれは寝ている間にのみなされるべきであるというかも

しれないこの発言は正しくないなぜならもしそれが昼間主要な隈

想として扱われるならば素早くかつ容易に 「風とともにある心」を喉

のチァクラに集中させることができその結果もっとたくさんのもっ

と鮮明な夢が現われるようになるからであるそれに加えてこの実践くう

はまたプラーナが中央気道に入り四つの空を開示する手助けともな

ヨーギーは絶えず目覚めた状態で自分の見るもの聴 くもの触

れるもの考えるもの影響を及ぼすものすべてが夢の中のことであ

ると考えなければならないまた豊かな食べ物や飽食を避け激しい

32

B] 夢のヨーガの教え

活動で自己をすり減らすことのないようにしなければならない手短に

言うとヨーギーはプラ-ナの力と強い意志力と夢を認識する他

の方法とを一つに合体させるよう努めなければならないのである

くう夢を認識する主要な方法は四つの空を開示するためにプラーナを

中央気道に至らせることである これが生じたならそれらと一つずつ

同一化しなくてはならないそして夢が現われるのを待ち夢を認識

するよう努める この実践の詳説は後に行なう

夢を観察する最も良い時間は夜明けから日の出の問であるなぜな

らそれは食べ物が消化され休息は十分で眠気は深くなく心は比

較的鮮明な時間帯だからである しかしほんの浅 く眠るだけの人は

夜の間にこれを実践することも可能である

ヨーギーは眠りに落ちる前に夢を認識しようという決意と確倍を

少なくとも7回多い場合には21回行なう しばらく喉のチァクラに

四つの基調音節を観想し次に壷の呼吸をゆるやかに保持 しながら

赤いオーム字のみに集中する

長い継続 した眠りは避けなければならないその代わり回数を増や

して短時間眠るように努める 目が覚める都度直前の眠りの間にう

まく夢を認識したかどうか振 り返ってみる必要があるもしうまくいっ

ていなかったら次に眠る前に真筆な祈 りを捧げる

もしもこのすべての後にもまだ夢を認識できないならば起き上

がって部屋の中のもの椅子やテーブルベッド衣類絵画を観察

しそれらがすべて夢の中のヴィジョンであると考えるこの感覚を失

わずにもう一度眠りにつく

極度の眠気のために夢を認訊できない人は身体全体と部屋中に満ち

る光線を放ち輝 く赤いオーム字を喉のチアクラにあるいは輝く白

いビンドゥを両眉の真ん中に観想する ごく浅く眠る傾向の人は青い

フム字か青いビンドゥを秘密チァクラに観想する

33

上述の教えのすべてを怠惰でなく実践しながら依然として夢を認識

できない人は独居に引きこもり衣服をすべて脱 ぎ捨て飛び跳ね

踊 り裸で走 り回り

「これは夢だ夢なんだ」

と大声で叫ぶべきであるさらに危険な崖っ淵に行き疎い地の底

をのぞき込み同じことをする それでもまだ夢を認識できないとした

ら自己を恥 じるべきであるそして懸命にグルとタントラの主神に

祈るべきである そして喉のチアクラの位置に次第に速度を増して

回転する円形の鋭い刃を観想 しそれが電動ノコギリのように全身を上

下して身体を肉片と灰とに薄切 りする様を観想するそれらを覚者方

とおなかを空かせた有情の魂に布施をするその後識別的な思考を

持たずにマハ-ムドラーについて隈想を行なう

夢をときたま少しの間だけは認識できてもいつもというわけでは

ない人は実践がまだ足 りないと気づくかもしれないこれは特に夢

の認識の直後に急に目を覚ました場合に当てはまる その場合はこ

の傾向に対して繰り返し自分自身に諭し夢の状態にとどまっていたい

という欲求を強めなければならないたとえ目が覚めても日を開けず

逆に夢を見続けるようにもしくは心臓か秘密チァクラに集中するよう

試みるべきである

どんな原因で夢から急激に覚めてしまうのか注意深 く調べてみなけ

ればならない極度の緊張が原因ならもっとリラックスするように物

音が原因ならもっと静かな場所で眠るように寒さや熱さが原因なら

もっと厚着をしたり薄着をしたりなどすべきである ある教えでは育

定的力と否定的力である赤と白のビンドゥの間に座っている自分自身を

観想することが助けになると述べている また壷の呼吸を保持しなが

ら青いフム字を喉のチァクラに観想するのも助けになるといわれてい

要するに夢を認識できない理由を発見すべく常に努力ししかる級

34

団 夢のヨーガの数え

に適切な矯正手段を講じる 例えば眠気がひどい場合には赤か白の

ビンドゥを喉に観想するかあるいは両眉の真ん中に放射する輝く光

を観想する警戒心が強すぎたりすぐに日が覚めてしまう場合には

青か黒のビンドゥを心臓か秘密チァクラに観想する夢が鮮明でない

場合には赤いビンドゥを喉のチァタラに観想 し輝 く光を放射 しなが

ら全身のすべてのナ-ディーを覆っていると観想する

怖い夢を見たときヨーギーは

「これは夢だ夢の中で火に焼かれたり水に溺れたりすることがある

だろうかこの動物や悪魔やそういうものがわたしに害を与えること

があるだろうか」と言って不当な恐怖心から身を守るこの意識を持ち続け火を踏み

つけたり水の中を歩いたり大きな火の玉に変身して恐ろしい悪魔や

獣の心臓に飛び込んで爆発させたりすべきである

夢をかなりしっかりと堅実に認識できているヨーギーは「夢の トラ

ンスフォーム」の実践に進むこれはつまり夢を見ている状態で鳥

虎ライオン神聖天国王家岩林や自分の望む何にでも変身し

ようと試みることであるこの雫践が安定したならば今度は様々な

形状のタントラの主神の身体座っていたり立っていたり大きかった

り小さかったり等に変身する同じように夢の中で見ているものを別

の対象物に変化させる例えば動物を人間に水を火に大地を空間

に一つを多数に多数を一つにと変化させる 例えば上半身からは

火下半身からは水を放ったり太陽と月を踏みつけたり身体を何百

万何十億と増やして宇宙全体をいっぱいにしたりといった種々の神過

力を働かせる

夢のヨーガの実践の主要な目的の一つは「中間の生存」の状態で

そしてこの生の中で幻身を実現する手助けをすることである これをくう

獲得するためにはまず 「眠りの四つの空」を認識 しなければならないくう くう

次に第四の空あるいは生来的な空から「風とともにある心」が作 り

35

出したマンダラのタントラの主神の幻身を瞬時に投影しその後にマくう

ンダラとタントラの主神をもう一度大いなる空に溶け込ませる これは

要するに夢のヨーガで実践される 「生起」と 「溶解」のプロセスであ

るl

この後以下に示した 「覚者の国-の旅」を実践する

自分がタントラの主神になったと観想 し流れ星のごとく瞬時にイ

ンドラの天あるいはどこか他の 「生まれ変わり」の世界の天に至る

そして戻る前にその場所を観察する これが安定 したならば次に

「覚者の浄土」の一つに例えばヴァイローチャナやアミタ-バや

その他の 「浄土」に旅する これも同じようにほんの瞬時のうちにな

される 「覚者の浄土」に至ったならば党者に敬意を表わして布施を

し覚者の説法を聴 く

最初のうちヴィジョンと経験はあまりはっきりとしないが自分が

夢で見たものは本物の 「浄土」そのものなのだと堅く信 じる なぜな

ら「生まれ変わり」の世界も 「煩悩破壊」の世界 も結局は夢にす ぎ

ないからであるこのように実践するうちにヴィジョンは徐々に徐々

に鮮明になってゆくはずである

もしある者が 「幻身のヨーガと夢のヨーガに何か違いがあるので

しょうか」と尋ねたならその答えは両者は基本的に同じであるが

夢のヨーガは幻身のヨーガの補足と見なされているということである0

一つは幻身を生み出すために使われもう一方はそれをさらに完全なち

のにするために使われるのであるまた「覚醒」状態の光から生 じる

幻身は夢のそれよりももっと深遠なもっと微細なものであること

を知るべきである とはいえ二つのヨーガは互いに相補い合うもの

として実践される なぜなら夢と覚醒の状態の二分性の中に顕現 した

時間への固執は究極的にはこのようにして征服されるからである

これら二つのヨーガを合体 した実践によって人は 「生まれ変わり」

の世界の習慣的な思考を浄化するようになるすべての物事は心の顕現

36

B] 夢のヨーガの数え

であり心は夢と同様それ自体では実体を持たないものであると悟る

「生まれ変わり」の世界も 「煩悩破壊」の世界も実在 しない屡気楼であ

りそれらは何も束縛しないし何も解放しないと知る自己の粗雑と

微細純粋と不純な愛着のすべてを洗い清める そして最終的に覚者

の境地の魔法のような 「完全な楽しみの身体」を明らかにするようにな

37

B] 光のヨーガの数え

どのようにして光を認識する

か位省をすべて取 り除き光を認識するために望ましいすべての粂件

を集めるための蟹備段階の修行においてたどる段階は夢のヨーガと同

じである しかしさらにヨーギ-は良い栄養になる食物を取 り身

体をマ ノサージし非常に静かな場所に住み自己のビンドゥを保存 し

常に柔和でリラックスしていなければならないo幌想の各々の期間に

おいてその3分の 1の1馴 Iほ トウモの修行に耽やし3分の2の時rll

ほ光のヨーガの修行に数やさねばならない

投初に心臓のチアクラに母神と共に座っている青いヴ7ジラダラ

を観想 しヴアジラダラに 「生来の光を開示 してください」と祈るべき

であるそれから心臓のチアクラに市い7ム字を観想 し壷の呼吸を

煤つかまたは心の中でフム字を長 く唱えるべきであるそうすると

外側の世界がすべて彼の身体に溶け込みその身体がフム字に溶け込み(

)そのフム字がナーダに溶け込みそのナータが大いなる空に溶け込むく

つ彼は空について阪想 し息を保つべきであるこのサマディから立ち

上がるとヨーギーは再びタントラの主神の幻影の身体を観想する

「これは夜にのみ行なうべきだ」と間違って主張する人がいる し

かし実際はこれを九一日通 して修行すると「風とともにある心」 を

習得する可能性が大いに増 し光の啓示が安定するその結果睡眠中

に光を認識するのがずっと容易になる

さらに同時に保息をすることによって大いなる利益が加わる

他の方法で光を認識することは非常に難 しいしそのようにして認識した

3

E] 光のヨーガの教え

光は長く持続 しないこの修行に従う人は必ずプラ-ナを中央気道にくう

もたらし四つの空を開示するそれゆえこれが 「光のヨーガ」とい

う最も重要な修行なのである

〈睡眠中に光を保つこと〉くう

昼間にプラ-ナを中央気道にもたらすことによって四つの空を順

番に開示できる人は眠りに落ちる直前に心臓のチァクラにあるフム辛

に集中すれば睡眠中にもそうすることができる

光を 「保つ」のに一番いい時間は睡眠の最も深い夜 (の真ん中)で

はなく夜明けまたはいつでもいいから睡眠の浅いときであるそおう が い

して一番いい姿勢はライオンの横臥位である

ここで光のヨーガの修行で不可欠な二つのことは心臓のチァクラ

の蓮華の五つの花弁にある五つの基調音節 (Hu血ANuTaRa)

を観想 し息を保つことである

眠りに落ちる前にヨーギーは啓示増大達成の段階の後で

「生来の光が生じたときに必ずそれを認識するぞ」と繰 り返 し繰 り近

し21回考えるべきである それから身体全体がフム字に溶け込みフ

ム字が光に溶け込むことを観想しそれに集中する 少し眠たくなった

らア字に集中する かなり眠くなったらヌ字に集中する非常に眠

くなったらタ字に集中する 眠りに落ちそうなったらラ字に集中す

る眠りに落ちながら(または気を失いながら)フム字に集中する

初め最初の三つの音節に集中した直後に眠りに陥る傾向が強いので

最後の二つの音節に集中するのが難しいと思うかもしれlない しかし

繰 り返し修行することによって徐々にできるようになる睡眠という

気を失った状態で意識をとどめられない人はサマディの力をもっとつ

けるように昼間に一生懸命修行すべきであるこれによって気を失っ

た状態で意識をとどめ光を少し見ることができるようになる

39

ある教えにはまだ光を認識できなければ三日三晩眠ることを放秦

してからもう一度やってみるべきだと述べられているくう

四つの光または空すなわち啓示の光増大の光達成の光坐

来の誕生を順番に開示できる人は粗雑な 「生まれ変わり」の世界の忠

考と微細な 「生まれ変わり」の世界の思考の両方を取 り除き識別するそら

心を超越することができるそうすると要一つない空のように透明で

澄みわたった本物の睡眠の光に直面するO これがとびきり上等の経験

すなわち完全な光であるこの次には「まあまあ」の経験とか「少なくう

い」光と呼べるようなものがあるここではヨーギーは四つの空を

順番に認識できないかまたは「生まれ変わり」の世界の顕現をすべ

て取 り除くことはできないがひどい眠気を克服し透明な光り輝く空

性を明確に識別することができる

この次には「劣った」経験があるここではヨーギーは 「完全な」

光も 「少ない」光も経験 しないが夢が生じる前の眠りの状態で澄ん

だ透明な心を経験する昼間の修行で安定したサマディを達成 したら

その力は眠りと夢の状態も含めて昼と夜を通じて行き届 くその場

合ヨーギーは(原則として)夢を見ないもし見ることがあったと

してもそれをすぐに認識できる しかしこれは睡眠の光ではなくて

睡眠の状態でのサマディの経験でしかないと言うグルもいる確かにそ

うかもしれないがそのように修行すれば光を認識する機会を本当に

増大させることができすぐに 「少ない」光を見るであろう

光を保つ方法は多くあるが上述の教えでこの目的のためには十分

である ヨーギーは自分に最も役に立つ特定の教えに従うべきである0

くう《四つの空についての説明〉

くう四つの空または四つの光または四つの楽は光のヨーガの経験の

中核である これらは目覚めた状態の昼間の修行でプラ-ナを中央

気道に集めることによって引き起こされる そうできる人は特に四香

40

B] 光のヨーガの教え

くう くう目の空すなわち生来の光に集中すべきである この四つの空を認識

する方法は以下のとおりである

夜の光のヨーガの修行で最初に心臓のチァクラにある蓮華の花弁の

一つにあるア字に集中する この修行によって五大元素のプラ-ナが

中央気道に集中し煙寮気楼蛍の光などが順番に現われる眠気を

感じたらヌ字に集中するするとますますプラ-ナが集まり粗雑くう

な区別する思考が崩壊 し初めの空すなわち啓示の光が現われるそそら

うすると要一つない空に明るい月の光を見ているかのような感じを

経験する

もっと眠たくなったらタ字に集中しより多くのプラーナが集まりくう

微細な区別する思考がすべて崩壊 し二番目すなわち極端な空 (別名そら

増大の光)が現われる そうすると雲一つない空に明るい太陽の光

を見ているかのような感 じを経験する

とても眠くなったらラ字に集中するそうするとすべてのプラ-

ナが集まり最も微細な区別する思考のほとんどが崩壊し三番目すくう

なわち大いなる空 (別名 達成の光)が現われるそうすると深い雲

一つない天空にすべてを包含する暗闇を見ているかのような感 じを経

験する

最後にフム字に集中している間に眠りに落ちる (または気を失う)

と達成のすべてのプラ-ナと最も微細な区別する思考のすべてが崩くう

壊 し四番目すなわち完壁な空 (別名 生来の光)が現われるそそら そうきoう

う すると夜明けの澄んだ空の蒼等を見ているかのような感 じを経験 したそがれ

太陽月黄昏という三つのけがれのすべてが彼から離れ去るこれくう

らがヨーギーか認識 し修行 しなければならない四つの空すなわち

睡眠の光であるくう

最初この四つの空をすべて認識することはで きないかもしれないが

途切れることのない根気強い修行によってついには認識するようになくう

る四つの空を 「保つ」ことに熟達 していない人は浅い睡眠の間に

41

ヨーガを修行すべきである 熟達している人は深い睡眠のときにその

修行をすべきである 規則正 しいプロセスで光を保つことにまだ熟逮

していない人は逆のプロセスで行なうのが難 しいと感じるだろうす

なわち生来の光から三番目を保ち二番目をそれから一番目の光-(

とであるそれゆえ正 しいプロセスが基本であり非常に重要なので

ある

プラーナの乱れによって光のサマディから出されそうになったら

心臓のチァクラのフム字に集中してサマディをもう一度安定させるべ

きである これがダメなら「少ない」光について隈想すべ きである

「少ない」光から出されそうになったら夢の幻影の身体の修行をしよ

うとすべきであるしかしこれをきちんと行なうためには昼間の修くう

行でプラ-ナを中央気道に集め四つの空を開示できなければならない

この段階に到達 して初めて夜光を完壁に保つことができる修行

の進んでいないヨーギーは一番目と二番目の光は認識できるかもしれ

ないが三番目と生来の光を認識することは極めて困難であろう

寝る前に光を保とうという非常に強い望みを生 じさせ(身体全体

を満たしている)輝 く光を発 している心臓のチァクラにあるフム字に集

中すれば「少ない」光を見る機会は十分にある夢のない浅い睡眠の

状態では彼は心の性質を光 り輝いているが空っぽ (不明瞭さのない

透明)であると見なす意識は目覚めているかのように明噺である

にもかかわらず散漫にする思考を取 り除くことができず光 り輝 く意

識も夢と一緒に現われるもしこれが起こったらまだフム字に集中し

続け光を安定させるために光 り輝 く意識を保とうとすべきである0

深い睡眠のときに光を認識できない人はがっか りする必要はなく

認識するように再度努力するべきである そうすれば徐々にうまく

いくようになる プラ-ナの乱れのために夢が現われたらこれらのヴィ

ジョンがタントラの主神と彼のマンダラと同じであると見なしそのヴィくう

ジョンをもう一度大いなる空に溶け込ませようとする

42

E] 光のヨーガの数え

「r少ない」光は真の陸眠の光ではない」ということを知るべきである

後者は散漫と区別する思考がすべてない第四番目すなわち生来の

光であるが前者は区別する心と散漫が混ざり合った表面的な光でし

かないしかしこの 「少ない」光を安定させ強めることができれば

最終的には生来の光を保つことに成功する 現在のところチベット

のヨーギーの多 くは対応する〝 光を保つ段階に到達することしかで

きない修行のよくでさる者ですら「少ない」光 しか保つことができ

ないそれゆえこの違いを知っているということは非常に重要なこと

である

《三つの基本的な光についての解説》

タントラの教えによると光は三つのグループに分けることができる

① 起源の光

(参 道の光

(参 果報の光

「起源すなわちリアリティーの光」とは人が気づいていようがい

まいが関係なくすべてのときに存在 して」る生来の光である 睡眠のくう

光と死の光はこの種類に属する「道の光」とは空の状態すなわくう

ちプラ-ナが中央気道に集まったときに開示する四つの光または空

を直接悟ることであるこれはまた「区別しない智慧」- 主観 と客くう

観という二元性を超越 している「生まれていない空」を悟 ること-

とも呼ばれる「果報の光」とは覚者の境地という完全で完壁な解脱

の境地である 「二つが一つになった究極の光」を悟ることである

「睡眠の光」は様々なグループに分類することもできる「対象に面

すること」のない深い睡眠において認識されるものは「深い睡眠の光」と呼ばれる 粗雑な対象と微細な対象によって認識されるものは「F少ないJ睡眠の光」と呼ばれるなど

前に夢のヨーガや教えたように修行者は自分に自信があ り「中

43

間の生存」をマスターできるのかをどうかを観察すべきである こう自

閉すべきである

「わたしの今の悟 りで時が来たときにr死の光J をコントロールで

きるのだろうか 」くう

「四つの睡眠の空」をコントロールすることができれば死のときにくう

「四つの空」を認識できると確信を持つことができるo そq)人にとって

は死は道における非常に役に立つ段階である

よってこの光のヨーガの修行によって「生まれ変わり」の世界に

対する執着と「生まれ変わり」の世界における識別は浄化され「自己

を照らす智慧」を悟る「生来の光の智慧の火」によって不純な習慣

的思考をすべて破壊 し「息子の光」と 「母親の光」を一つにし「生ま

れない光」という大いなる全体にすべてを包含する そうすると完全

な 「法則の身体」と 「形状の身体」を達成し「生まれ変わり」の世界

の終わりまで少 しも努力することなしに数え切れないほどの多くの

方法ですべての衆生を助けることができる

44

6]「中川の生存」のヨーガの救え

回 「中間の生存 」のヨ-ガの教え

1「中間の生存」の数え (1)

(死の象徴

〉1形状一茶姿の集積が崩壊 し始めるとき極度な消耗の程度まで弱

きを感 じる地元素が崩壊 し始めると身体は活プJを失う視党器官

が崩壊すると眼球を動かすあるいははっきりと比ることができない

「大きな蚊の智慧」の元素がJiFi壊 し始めると心は大変暗く鈍くなる

2感光の楽fJ-tが崩壊 し始めるとだるく感 じマヒしたような感じ

がする水元菜が崩壊するときは身体内の分泌が止まるO聴覚の機

能が崩壊するとき聞こえなくなるo「平等の智eu の元素が分解さ

れるとIgぴと苦しみの区別がつかなくなる

3 識別の躯村tが崩壊 し始めるといかなる外的な対象も見えなくなる

火元-兼がJuL)壌するときは消化できない鼻が利かなくなり始めると

上部のプラーナが遅 くなり不規則になる映光の感JltLが崩壊すると

においを区別できなくなるO観察の智慧の元素が分解されると死

にかけている者は周りに立っている身内の者を見分けることができな

くなる

4 構成要素の躯積が崩壊するとき何もすることができなくなる

プラーナの元紫が分解するとき十の租雑なプラ-ナが来たところへ

仰る味光の器官が崩壊するとき舌が撞 く厚 くなる味覚の感光

がなくなると異なる味を区別できないO活動の智yi箕の元素が崩壊す

るとき行為することも意志することもできなくなる

4

別の経典によれば死に関する次の教えがある

1地元素が水元素に崩壊するとき外的なサインは自分の身体を動

かせなくなりそしてあたかもすべての支えを失って倒れそうに感

じることである

「お願いだ立ち上がるのを助けてくれ」

と大声で叫びたい内的なサインは意識が渦巻く煙の雲のように現

われることである

2水元素が火元素に崩壊するときの外的なサインはすべての分泌が

乾き切ることであり内的なサインは意識が移動する賓気横のよう

に現われ白い現われの33の邪悪心の識別する思考がすべて静まるこ

とである

3火元素がプラ-ナに崩壊するときは外側のサインは身体の熱が

大幅に減少し一方で指や爪先はしびれて冷たくなることである内

的なサインは意識が蛍の光の薄暗いスパークのようにして現われ

赤い現われの40の愛著の識別する思考が静まることである

4プラ-ナが意識に崩壊するときの外側のサインは死にゆく人の出

息が大変長 くなり入息が大変短 くなることである 内的なサインは

意識がはっきりとして安定したランプの光のように現われ七つの

黒い迷妄の識別する思考がすべて静まることである

経典によればこれらの死のサインは個人によって一つ一つ順々に

現われたりあるいはすべてが一度に現われたりする

微細な元素が崩壊したら死にかけている人は次のような経験をす

ることになるそら

1意識が 「啓示の光」に崩壊するとき雲のない空に浮かぶ月の光のI

ように光を見る

2啓示の意識が 「増加の光」に崩壊するとき夜明けのように赤っぽ

い草色の一条の光を見る

3「増加の光」が 「達成の光」に崩壊すると完全な暗闇を経験 し

46

6] 「中間の生存」のヨーガの数え

意識を失うそら

4この無意識の状態は再び光の中に崩壊 し夜明けの要一つない空

のような- 前の三つの段階の微細なけがれすべてを超越 した-くう

透明なはっきりとした空が現われるこれが真実の 「死の光」あるい

は 「生来の光」である

異なる元素が次から次-と崩壊 したら最終的にプラーナの元素が

心臓のチァクラで意識に崩壊するその後頭頂のチァタラにある白い

ビンドゥが下降しヘソのチァクラにある赤いビンドゥが上昇し二つ

が心臓で一緒になる赤と白のビンドゥが完全に混ぜ合わさったとき

「死の光」が現われる 六つの世界のすべての有情の魂がそれぞれの

生の終わりに一度死の光を見るのだが残念ながら彼はそれを認読

することもつかむこともできない

《「中間の生存」の出現》

それから逆の順序で死の光から達成増加啓示と順に現われる

眠っていたプラ-ナが動き始め達成の光が現われるそしてすぐにそ

れから増加の光啓示の光と続くそれから80の識別する思考が生じ

その結果 「中間の生存」のすべての幻影のような顕現が現われる

ここでよく論議を呼ぶ質問が起こる

「r中間の生存Jの住人の身体と顔はどのように見えるのか」アサンガの兄弟たちによれば彼らは次の転生の姿をしている しか

し他の人々によれば生前の姿に似ているという 「継承の派」のグ

ルたちによれば「中間の生存」の初めのころの段階では「中間の生存」

の住人の顔と身体は生前のものに似ておりそれからそれが徐々に消え

てゆきそして 「中間の生存」の後の段階になれば次に来る転生の現

われをとるこの理論は理にかなっているだけではなく経典とも一致

している 多くの経は「習慣の身体」の 「中間の生存」状態における

存在は生前にならって形作られることを明確に示 している

47

「中間の生存」の住人はすべての器官を完全に備えてお り再び再

生することが定められている場所以外であれば妨害なくどこへでも旅

することができる 彼は 「生まれ変わり」の世界に属する超常的力を幾

分有しており食物の香 りを食べて生き他の同じ 「中間の生存」の住int

人たちを見ることができるなおここから先の内容については一つ

の例にすぎない

もし 「中間の生存」の住人が悲惨な領域に生まれることが定められ

ているのであれば深い暗闘あるいは黒い雨の夜のヴィジョンを見

るだろう もし彼が幸福な領域に生まれるものであるなら月のように

輝 く白い光を見る

別の経典はこういう

地獄に生まれる者たちにはすべてのものが焼けた木のように黒っぽ

い茶色に見える 低級霊域に生まれる者たちは煙色の色を見る天に坐

まれる者は金色の光を見る 形状の要素に生まれる者たちは白を見る

そして非形状の要素に生まれる者たちは「中間の生存」の経験をし

ない- 彼らは死後即座に非形状の要素へ生まれ変わることになる

しかし低い領域に生まれることが定められている非形状の要素の生令

体たちは再び 「中間の生存」を経験するともいわれている

地元素が妨げられたとき「中間の生存」の住人たちは爆発の雷鳴を

開く水元素が妨げられたとき海の波のとどろさを開き火元素のと

き燃え上がる森のうなりを開き風元素のとき大暴風雨の高いヒュ-

ヒューとなる音を開く

三毒- 愛著邪悪心迷妄- は「中間の生存」の住人が自赤

黒の様々な種類の恐ろしいヴィジョンつまり彼を傷つけるために近づ

いてくる恐ろしい幽霊や悪魔として投影された習慣的な思考を持つ国と

なる

「中間の生存」の住人は次のような性質を持つといわれる

① 身体は抵抗を示すことがなく影を作らないそして一瞬のう

48

回 「中間の生存」のヨーガの教え

ちに多くの土地へ旅することができる

② 他の領嘘の生命体は彼の行為を目撃することができない

③ 透視能力とテレパシーを持つo

④ 太陽も月も星も見ない

(9 生来的な心の記録を見て自分が生前行なった良い行為 悪い行

為のすべてを詳しく見る

⑥ 食物は見るがそれが彼に布施されたか捧げられたのでなけれ

ば味わうことはできない

以上のような説明は行なわれたが個人のカルマは決して同じという

ことはなくまた顕現も大変異なっているのでこれらをはっきりと限

定されたあるいは一定不変のものとして受け入れるのは難 しい多く

の点で 「中間の生存」の状態は夢の状態のようであり非常に不安定で

不確かなものなのである

「中間の生存」の生命の最高の長さは7日であるが もしこの期間に

「中間の生存」の住人が転生をしなければ彼は 「死ぬ」あるいは気絶

して第二 「中間の生存」に即座に生まれ変わる このプロセスは7回

繰 り返されることができるので全体で49日となる

「中間の生存」の住人は次に転生する場所を見るや否やその場所

に恋 しでしまう

湿気と温かさによって生まれ変わる者は壇とにおいによって引かれ

る 虫あるいは卵の形に生まれ変わる者は両親がセックスをしてい

るのを見たとき両方の親に対する大きな変著と邪悪心を抱 く 男性に

生まれるものは母を愛 して父を憎み女性は逆となるこの愛著と那

悪心が生 じるや否や「中間の生存」の住人は直ちに気絶 しそれを知

らないで転生する天の一つに生まれるものは壮麗な天国にあるよう

な豪邸と男女の天使を見彼らを望む

悲惨な領域に生まれる者は多くの恐ろしいヴィジョンを見絶望的

にそれらを避けようとする 洞窟や穴や木に逃れようとすれば彼は動

49

物に生まれ変わる もし鉄の家に逃げようとすれば地獄に生まれる0

「中間の生存」の住人が死ぬときはやはり四段階の崩壊のプロセス

つまりプラ-ナの減退から啓示増加達成生来的な光を通過す

る それから逆のプロセスが始まり生来的な光から達成増加啓

示80の識別する思考プラ-ナのエレメント火--と心と身体の

複合体が完成するまで続 く

《「中間の生存」 での機会》くう

死の際で息子と母の空の光が混ぜ合わさるとき識別をする考えと

いう微細なけがれはすべて鋲まる このとき生起と完成のヨーガを敬

得した修行の進んだヨーギーは完全な覚者の境地とその徳を同時に

達成できる かなり修行の進んだ者しかし素晴らしいマハームドラー

を昼夜修行でさる者また死の光を保てる者は「中間の生存」のヴィ

ジョンが現われるときそれを使っで悟りを進めることができる

この世のすべての顕現は実は 「中間の生存」のそれでありすべて

の 「生まれ変わり」の世界の存在は「中間の生存」の存在なのである

誕生と死の間の期間は「生と死の中間の生存」と呼ばれる 眠 りに落

ちたときから目覚めまでは 「夢の中開の生存」死から再生までは 「中

間の生存」そのものである これら三つの 「中間の生存」においてトウ

モと幻身のヨーガ光と夢のヨーガそして 「中間の生存」と変身のヨー

ガの修行が強調されるべきである

眠っている状態起きている状態の両方で見るもの開くもの触

るもの行動するものはすべて「中間の生存」の状態であると考える

べきであるこの教えを繰 り返し続けて修行することは優れた 「中間

の生存」の準備であると認識すべきである

そして死のときが近づいたなら自分の財産 持ち物を三宝に布施

し惜 しみなく布施しすべての執着を切り神聖になされた約束の戒

を厳 しく守 りすべての道に外れたこと罪をザンゲすべきである ま

50

B] 「中開の生存」のヨーガの教え

たもし神聖になされた約束の戒を破ったことがあるならグルあるい

は覚者に再びイニシエーションを与えてくれるように懇願 し破った棉

聖になされた約束の戒を修復すべきである真剣にグルとタントラの主

神に祈 り死の光と 「中間の生存」での幻身を保持できるよう助けを求

めまた法友に頼って死の際で教えを思い出させてもらう

最も修行の進んでいるヨーギーは死のとき溶解のヨーガを行ない

おのずから照らす精髄に集中してそれを死の光に混ぜ合わせる そし

てその光から「風とともにある心」でできた完全な 「完全な楽 しみの

身体」と 「変化身」を生 じさせるよう努力する

マハ-ム ドラーの第四段階に達した非常に修行が進んでいるヨーギー

は死のときに確実に母と息子の光を混ぜ合わせることができる この

ときカルマの身体顕現心のすべてのきずなが切れ覚者の境地の

徳がすべて完成する彼らの心は法則の身体になり身体は智慧の身体

になり土地は完成と純粋さの土地になる

かなり修行の進んでいるヨーギーも最も進んでいる者たちと同じよ

うに修行するべきであるもしこれに成功すれば彼らは 「中間の生存」を通らないで転生できる そうでなければ真剣に覚者の浄土に生まれ

るように祈 り変身のヨーガの教えを適用すべきである

死の光も幻身のヨーガも保持することめできない劣ったヨーギーは

心の集中力を喚起 し確実な理解と揺るぎのない自信を持って教えを逮

用 し死と 「中間の生存」の挑戦に立ち向かう解放を得るために死と

「中間の生存」の機会を利用することができない者はカルマによって

もうー度 「生まれ変わり」の世界に生まれることを強いられる これを

防ぐためには次の指示に従う

「中間の生存」にいる者がその者にとって最 も魅力的な場所に来た

ときそれをタントラの主神のマンダラだと観想する 男と女の性交を

見て愛著と邪悪心が生起 したら自分自身に注意を喚起 してこれが

覚者が現わした父と母の第三イニシエーションだと考える 楽と空の経

51

くう験を受け入れ愛書も邪悪心も幻影で空であると見る

くうこのように空の状態の見解を強調することによって「生まれ変わり」

の世界から永遠に自分を解放できるかもしれないもし 「中間の生存」

にいる者がこれをうまく成し遂げ最初の7日間で再生を逃れることが

でき為ならそれに続 く7日間あるいはその後に同じことを成し遂げ

ることは難しくない彼はタントラの主神の浄土に生まれ道-の帰依

を完成するだろう

もし 「中間の生存」にいる者が覚者の浄土に生まれたいと思うなら

そこに生まれたいという強い願望を培わなくてはならないこれは非育

に重要であるそして変身のヨーガの教えを適用すると一騎のうち

にその浄土に生まれる

「中間の生存」ヨーガの恩恵は次のようにまとめられる

(ni 「法則の身体」は死のときに実現できる

② 「完全な楽しみの身体」は 「中間の生存」で

③ 「変化身」は肉体化するときに実現される

これはまた覚者の三身の成就に導く道とも呼ばれる

2「中間の生存」の教え (2)

《崩壊の諸段階》

人間は25の粗雑な対象- 五つの集積四つの元素六つの感覚要

素五つの対象五つの基本的智慧- が崩壊することによって必ず

死ぬ

死のプロセスには八つの段階がありそれには25の要素の崩壊が含

まれる22の要素は最初の四つの段階の間に崩壊する残 りすなわ

ち識別の集積 意識の感覚 諸現象の性質を悟る基本的智慧は最級

の四つの段階の間に崩壊する

52

B] 「中間の生存」のヨーガの教え

図1 25の粗雑な対象

5つのとらわれfの集報 53の基本的魯魚 四大元素 6つの感覚事案 5うめ対魚

形材 窄準 二 基本的鋲のような智患 也 日の感

覚 形状-容姿感 車 基本的な平等の智

憩 水 耳の感覚 声蓑 壷 基本的な

分析の智患 火 鼻の感覚 香り痕由の構成 基本的な活動を 風 舌

の感覚 味達成する智患 身の感覚 接

触敗 軍 基本

的な諸現象の性質の智愁 意識の感覚図2 8つの崩壊価 白の崩噂空重BO油 填 ー3番白の崩薮 iIi春日重油 墳一J

1 帝敬す二

る奮寮 形状-容姿 感 覚 弛 別 経験の構成

元 素 地 水 火 風博 労要素 T 日の感

覚 耳の感覚 舟の感兜 舌と身の感覚対 慶

目に見える形状-容姿 士PJ 香 り 味と

接触基本地軸 基本的 基本的な 基本的な 基本的な活動を鏡のような智慧 平等の智患 分析

の智恵 達成する智患崩壊寸を5帝P

の崩壊 there4や畢日申申墳 7寧日の崩壊 や番

〈一番目の崩壊〉

最初に形状一容姿の集積の段階の五つの現象が自然に崩壊するす

なわち形状一容姿の集積のような智慧地元素目の感覚生命体の

中にある目に見える形状一容姿である形状一容姿の集積の崩壊の外的I

な印として手足が前より小さくなり身体が弱く力がなくなる

この大きさと力の減少は普通老齢とともに訪れる顕著なかたちである

基本的な鏡のような智慧は鏡に像が現われるのとちょうど向 じよう

に多くの対象が同時に明確に現われる通常の意識であると説明されて

いるこの崩壊の外的な印として視界がハツキリしなくなり暗くな

地元案の崩壊の外的な印として身体が非常に細 くなり手足がだら

んとし身体が地面の下に沈んでいっているような感じがする

沈んでいく感覚は「持ち上げてくれ 」と叫ぶほどである

目の感覚の崩壊の外的な印として日を開けたり閉じたりできなくな

生命体の中にある目に見える形状-容姿の崩壊の外的な印としてつヤ

身体の艶が減少し力が尽きる

この五つの崩壊の内的な印は「屡気楼のような」と呼ばれる青っぽ

い現われが生 じることであるこれは太陽の光が夏の砂漠を打つとき

の水の現われのようなものである

現われは煙の塊にもたとえられるがたいていは零気横にたとえられる

《二番目の崩壊》

その後感覚の集積の段階の五つの現象が同時に崩壊する感覚の集

積が崩壊するときの外的な印は身体の意識が感覚の意識に伴う楽

苦しみ どちらでもない感覚をもはや経験することができないというこ

とである

基本的な平等の智慧は楽 苦しみ どちらでもない感覚を一つの檀

54

回 「中間の生存」のヨーガの教え

類すなわち感覚として心にとめている通常の意識であると説明され

ている

これは多くの同発語を一つの意味を持つものとして心にとめている意識とし

ても表現されている

この崩壊の外的な印として意識の感覚に伴う楽 苦しみ どちら

でもない感覚をもはや心にとめることができない

水元素の崩壊の外的な印として唾液汗尿血液精液が干上が

口鼻舌喉が干からび歯にはカスが生じる

耳の感覚の崩壊の外的な印として外的 内的な音がもはや聞こえな

生命体の中に含まれている音の崩壊の外的な印として耳の内側の

「ur」という音がもはや生じない

この五つの崩壊の内的な印は「煙のような」と呼ばれる現われが生

じることである これは煙の塊の中にある煙突からうねって出てい

る煙に似ている

《三番目の崩壊》

その後識別の集積の段階の五つの現象が同時に崩壊する 識別の集

積の崩壊の外的な印として両親のような親しい人のことをもはや気

にとめなくなる

基本的分析の智慧は親しい人の個々の名前や目的などに気をとめ

る通常の意識であると説明されている

この崩壊の印としては自分の両親の名前すらもはや思い出せない0

火元素の崩壊としては身体の温かさが減少しそこから食べ物や飲

み物を消化する力が失われる

鼻の感覚力の崩壊の外的な印としては鼻からの空気の吸い込みは弱

くなるが吐き出しは強く長くなり息はまるで一つ一つ積み上げられ

55

ているかのようである

生命体の中に含まれているにおいの崩壊の外的な印としてはいいに

おいも悪いにおいも喚ぐことはできない

この五つの崩壊の内的印は「蛍のような」と呼ばれる現われが生 じ

ることであるこれは煙突から上る煙の-吹きの中に見られる赤いすす

火の粉または穀物を妙るために使われるフライパンの底の煤につい

た赤い火の粉のようである

《四番目の崩壊》

その後経験の構成の集積の段階の五つの現象が同時に崩壊するこ

の集積の崩壊の外的な印は動き回るというような肉体運動をすること

ができないことである

基本的な活動を達成する智慧は今生および来生の外的 世俗的な

活動や目的などそしてまたそれらをどのようにして達成するのかを

心にとめている意識であると説明されている

風の元素の崩壊の外的な印としては10の風- 粗雑な生命を運ぶ風

など- がその住みかから心臓に移 り息が出たり入ったりしなくな

舌の感覚力の崩壊の外的な印としては舌が太 く短 くなりつけ根が

青 くなる

生命体に含まれる味の崩壊の外的な印としてもはや六つの味 (甘さ

酸っぱさ苦さ渋さピリッとした塩辛さ)を経験できない

この時点で身の感覚と接触も必ず崩壊するのでその崩壊の外的な

印としていかなるなめらかさも租さも感じることができない

この七つの崩壊の内的な印は「燃えるバターランプのような」と呼

ばれる現われが生 じることである これはバターランプがまさに消え

んとするとき炎がパチパチするようなものである

56

E] 「巾問の生存」のヨーガの教え

「崩壊の意味」前の元素がどのようにして後ろの元素に崩壊 していく

のかについていうと地 水 火 風という順序で前の元素と関係の

ある風の意識の基礎として働 く能力が撤退し後の元素の意識の基礎

として働く能力がより顕現するのである これは前の元素の後の元莱

-の崩壊と呼ばれているがある一つの元素が別の元素の性質を持つよ

うになるということではない

地が水に崩壊するということは地の風の意識の基礎として働く能力

が退化しそのときに水の風の意識の基礎として働く能力がより顕現

するようになるということを意味するこのようにこれは前者の舵

力が後者の能力へ移動するようなものなので地が水に崩壊するといわ

れているが通常の地が通常の水に崩壊することではないこれは他の

崩壊にも当てはまる

《五番目の崩壊》

四つの元素が崩壊した後意識の集積の段階にある五つの現象が段階

的に現われなくてはならないこれらは80の表示的概念の心輝 く白の

現われの心輝 く赤い増加の心輝 く黒の達成間近の心そして死の

クリアライトの心である

80の概念は三つのグループに分かれ33が白い現われの心を表わし

40が赤い増加の心を表わし七つが黒い達成間近の心を表わす 最初の

グループの概念は対象の乗 り物として働 く粗雑な風の動 きに関係 し

よって白の現われの心を顕現として経験 していない者にとっては

その乗 り物として働く風が赤い増加の心そして黒い達成間近の心と

比べていくらか粗雑な動きをしていると感じられるこの白い現われ

の心に関する推論ができるのは最初の概念のグループが微細から釈

雑へと反対の順序で進んでいるときの白い現われの心の痕跡あるい

は結果だからである

57

この33とは

1大きな欲望の欠如 心は対象を欲さない

2中くらいの欲望の欠如

3小さな欲望の欠如I

4心の行き来 心は外的対象-と行ったり内的対象-帰ったりする

5大きな悲しみ 快い対象と別れることに対する心の苦痛

6中くらいの悲しみ

7小さな悲しみ

8安らぎ心は安らかにとどまる

9概念化 対象のまぶしさによって興智した心

10大きな恐れ 不快な対象に出合ったことによって生み出される恐れ

ll中くらいの恐れ

12小さな恐れ

13大きな執着 快い対象に執着すること

14中くらいの執着

15小さな執着

16とらわれ 愛欲界の対象に完全にとらわれた心

17不善あるいは非知識 善行に対する疑念

18飢え 食べ物を欲すること

19渇き飲物を欲すること

20大きな感覚 快感痛みどちらでもないという感覚

21中くらいの感覚

22小さな感覚

23知者の概念

24知ることの概念

25知られる対象の概念

26個別の識別 何がふさわしく何がふさわしくないかを分析する心

27恥 自分自身が同意しないあるいは宗教的な禁止によって

58

固 「中間の生存」のヨーガの教え

誤った行為を避けること

28慈悲 苦悩からの離別を願うこと

29哀れみ 観察の対象を完全に保護する心

30美 しいものと会いたいと欲すること

31不安 とらわれた心確信がない

32蓄積 所有物を集める心

33嫉妬 他の繁栄によって乱れた心

二つ日の40の概念は対象の乗 り物として働 く中くらいの風に関係す

るよってそれを経験 していない者にとっては赤あるいはオレンジ

の増加の乗 り物として働 く風が自あるいは黒い現われと比べて中く

らいの動きをしていると感 じられるつまり心がより微細になるにつ

れて心の二元性がより少なくなりつつあるということであるこの赤

い増加の心に関する推論ができるのはこの概念のグループが反対の順

序で粗雑へと進んでいるときの赤い増加の心の痕跡あるいは結果だか

らである

この40の概念とは

1欲望 まだ手に入れていない対象に対する執着

2愛著 手に入れた対象に対する執着

3大きな喜び 快い対象を見て喜ぶ心

4中くらいの喜び

5小さな喜び

6うれしさ 欲 した対象を達成 したことによる満足

7歓喜 欲 した対象を繰 り返 して経験する心

8驚き以前生起 しなかった対象について考えること

9興暫 快い対象を知覚 して散漫になった心

10満足 快い対象に対する満足

ll抱擁 抱擁 したいと欲すること

12キス キスしたいと欲すること

59

13吸う吸いたいと欲すること

14安定 変化 しない連続の心

15精進 善に向かう心

16プライド自分が優れていると思う心

17活動 活動を成し遂げることに関係する心

18強盗 富を盗みたいと欲すること

19力 他の軍隊を征服したいと欲すること

20熱意 善の道を修習する心

21大きな困難に対する従事 倣慢さによって悪行に従事すること

22中くらいの困難に対する従事

23小さな困難に対する従事

24激しさ理由もなく優れた者と議論したいと欲すること

25戯れ 魅力的な者を見て戯れたいと欲すること

26怒る傾向 憤慨の心

27善 善行に対して努力したいと願うこと

28はっきりとした言葉と真実 他が理解できるようにそして自

分の事実の識別を変えないで話 したいと願うこと

29非真実 自分の事実の識別を変えてから話したいと願うこと

30確信 非常に安定した意図

31非仮定 対象を保持 したいと欲さない心

32寄贈者 所有物を与えたいと願うこと

33熱心な勧告 怠惰な者に宗教の実践をするように勧めること

34英雄的行為 煩悩のような敵を克服したいと願うこと

35-恥知らず 自分が同意しないあるいは宗教的な禁止によって非

行を避けないで悪行に従事すること

36欺き偽善によって人を欺くこと

37キツさ鋭い良心

38悪徳 邪見解に慣れた心

60

6] rFP問の生存」のヨーガの教え

39非優 しさ他を傷つけたいと願うこと

40不正 不正直

三番目の七つの概念は対象の乗 り物として働 く弱い風の動きに関係

するよって黒い達成間近の心に関してそれを経験 していない者に

それを示す働きをする これはこの概念のグループが反対の順序で釈

雑へと進んでいるときの黒い増加の心の痕跡あるいは結果だからであ

この七つの概念とは

1忘れっぽさ衰えた注意力

2誤り水を寮気樺と思うことなど

3しゃべらない しゃべりたくないと思うこと

4意気消沈 悩む心

5怠惰 善に対する熱意のなさ

6疑念

7中くらいの欲 愛著と邪悪心が同じくらいの心

80の表示的概念とその乗 り物である風は輝 く白い現われの前に崩壊

しなくてはならないなぜなら理解の様式と現われの心のそれは不

一致だからであるまたこの二つの間には粗雑さと微細さに関して大

きな違いがあるので80の概念のような粗雑な心は白い現われのとき

には存在できない80の表示的概念とその乗り物である風が輝 く白い

現われへと崩壊するとき燃えているバターランプのような現われが坐

起する80の表示的概念がその中に崩壊 してしまったときの現われくう

の心自身の印は非常に明るい透明さと空の現われおよび月の光が

充満したけがれのない秋の夜空のような白い様相の光の現われである

この現われの原因に関していえば心臓から上の左右両方の気道の風

がその上の開口つまり頭頂から中央気道に入ったからであるこ

の力によって頭頂の緒がゆるみ父から得た音節ハムが逆さになった

相である [皇 ]白いビンドゥが水のような性質を持っているがゆ

61

えに下に下がるそれが心臓のところにある左右の気道の大童の円

の緒の上に来ると輝く白い現われが生起する このようにこれは

外側から差した月の光などの現われではないのである

これが現われと呼ばれるのは月の光のような現われが生起するからくう

であり空と呼ばれるのは80の概念とその乗 り物である風が存在 し

ないからである

〈六番目の崩壊》

この後現われの心とその乗り物である風が増加の心に崩壊する0くう

増加の心が生起すると空であり 「空っぽ」であるが前よりももっ

と澄んだ赤またはオレンジの現われが太陽の光の浸透したけがれのそら

ない秋の空のように輝く

この原因に関していえば心臓から下の左右の気道の風がすべて管

骨の一番下あるいは性器のところの開口を通って中央気道に入るか

らであるこの力によって宝石 (性器)の中のチアクラの結とヘソ

のチァタラの結が徐々にゆるむこれによってヘソのチァクラの真ん

中にある縦一本の線の短いア [A]の形で存在 している母から得

た赤いビンドゥが上に上がる赤い現われは心臓にある六重の円の

左右の気道の緒の下まで上昇する よってこれは外側から輝 く太陽

の光の輝きなどではないのである

これが赤い現われと呼ばれるのは太陽の光のように鮮やかであるかくう

らで「非常に空」と呼ばれるのは現われの心とその乗 り物 として働

く風が存在しないからである

《七番目の崩壊》

この後増加の心がその乗 り物である風とともに達成間近の心に

崩壊する 最初夜の初めのような濃い闇が浸透 したけがれのない秩そら

の空のような様々な黒い現われが生起する

62

団 「中問の生存」のヨーガの教え

中央気道の中の上と下の風は心臓に集まっておりこの力によって

心臓のところにある左右の気道の六重の円の結がゆるむこれによって

逆さになった音節ハム [卓 ]の様相上の白いビンドゥが降り下の縦

の線の様相の赤いビンドゥが昇る これらは心臓のところの中央気追

の真ん中で子音で終わる (閉じた箱の)様相で存在している赤と白の

不滅のビンドゥに入るこの出合いによって達成間近の輝 く黒い現われ

が生起する このようにこれは外側からやってくる閲の現われ等の

ケースではないのである

これが 「達成間近」 と呼ばれるのはクリアライ トに近いからでくう

「大きな空」と呼ぼるのは増加の心とその乗 り物 として働 く風が存

在 しないからである

達成間近の心の最初の方では対象の感覚があるしかし最後の方

では心は沖象に注意 しておらず闇に困惑して気を失って無意識に

なりそうであるその後非常に微細な風と心から偶発的に生起するす

べての風と心が止まる

注意力のない達成間近な心の最後の部分は普通の状態で初めから

顕現せずに存在 していた非常に微細な風と心の注意力が活性化するま

で続 く これが起こると死のクリアライトが現われる

輝 く白い現われの心の定義は

① 概念の崩壊によって起こりその動きすなわち回復まで続きそら くう

② 月の光の浸透したけがれのない秋の空のような輝く白い空の

現われが現われ

(卦 何の租雑な二元の現われも現われない心の意識である

80の概念は崩壊しているが現われの心は概念的であるOより微細な多様性はあ

るが二元である散漫ではないが心象的な要素がありゆえに概念的である

一方クリアライトの心は完全に非概念的で非二元である

現われの増加の心の定義は

(》 概念の崩壊によって起こりその動きすなわち回復まで続 く

63

そら

(参 太陽の光の浸透したけがれのない秋の空のような輝 く赤い空の

現われが生起する

(卦 どんな粗雑で二元の現われも現われない心の意識である

達成間近の心の定義は int

① 概念の崩壊によって起こりその動きすなわち回復まで続くそら

(参 夜の初めの濃い闇の浸透したけがれのない秋の空のような輝くう

く黒い空の現われが生起する

どんな二元の現われも現われない心の意識である

《八番目の崩壊〉

達成間近の心がクリアライトに崩壊すると注意力のない達成間近

の心の二番目の部分が一掃される粗雑な二元の現われがみじんもないくう

明るく透明な空の現われが現われる これは三つのけがれすなわち

月の光 太陽の光 闇のない自然な秋の夜明けの色のようであるこくう

の現われは直接に空を認識するサマディの意識のようである

クリアライトの現われの原因は白と赤のビンドゥがそれぞれ心臓で

白と赤の不滅のビンドゥに溶解し中央気道のすべての風が非常に級

細な生命を運ぶ風に崩壊するからであるこれによって最初から顕現

しない状態で普通に存在していた非常に微細な風と心が顕現しそれ

によってこのような現われが現われるよってこれは外側からの空っそら

ぽの空のような現われのケースではない

これは「死のクリアライト」そして80の概念現われ増加達成くう

間近がなくそれを乗 り物とする風もないゆえに「すべて空」 と呼ば

れる これは実際の死である

これは基本的な真実の身体である真実の身体へと変化していくため

の浄化の土台であるがゆえにそう呼ばれる「空っぽ」は基本的な自然

の身体と呼ばれるそしてそれを対象としてとる心は基本的な智慧を

認識す _-真束の身体と呼ばれる

64

固 「中間の生存」のヨーガの教え

ほとんどの人間はクリアライトに3日とどまりそれから白と赤の構

成要素の印が起こる

血と癖が少 し鼻と性器から現われるこれは心臓で崩壊 したビンドゥの浄化 さ

れなかった部分である

しかし肉体的な構成要素が病気によってひどく消耗している場令

には何日経っても赤と白の構成要素の印は起こらない

このような人は一日もクリアライトにいることはないかもしれない

また高いあるいは低い悟 りを持つヨーギーの場合にはクリアラ

イトと真実の身体を混ぜ合わせることができこの状態に普通よりも長

くいたりまたその期間を短くしたりすることができる

65

固 変身のヲ-ガ (意識を移し変える)の教え

変身のヨーガ (意識を移 し変える)は意識を覚者の浄土にある

いは高い誕生の世界に運ぶために編み出された数えである死の光

および 「中間の生存」の幻身を保つことのできる修行の進んだヨーギー

にとってはこのヨーガが必要であるoこれは非prime削こ重要であるO生起

のヨーガを取得 した者そしてある程度プラーナとナ-ディーそして

マハームドラーの見解を取碍 した者がこのヨーガを修行するのに適し

た者であるOこれを行なうことができない省も少なくともカルマの法

則に強い信を持ちこの修行の意味とプロセスを完全に理解すべきである

そして先に述べた壷の呼吸と ト〉モが鞭FJlなくできるようにな

らなくてはならない

(変身のヨーガの修行の仕方

)変身のヨーガの観想と訓練は次のように行なう

自分自身のタントラの主神の身体の中に中央気道を観想 し八つ

のフム音節が身体の八つの出口 (二つの耳二つの目_hLロ肛門

性器)をそれぞれ預っていると観想するoこれは唐瓢がこれらの門

から出ていかないようにするためである そ

らそれからタントラの主 神が自分の前方上の空に座っていると観想

するそしてブルーのフム字を心臓のチアクラに観想し五色の光を放

っていると観想する次に壷の呼吸を維持しその力を使って7ム字杏l=こ

中央気道を通 して「神聖天への開稚 (ブラフマランドラ)」まで一気

に打ち上げるそして同時に大きな声で 「ヒクリ と叫び打ち上げる力

6

回 変身のヨーガ (意紙を移し替える)の教え

を強めるフム字を 「神聖天への開溝」に一秒保ち優 しく 「カ」 と

ささやいてそれを心臓のチアクラまで降ろす止める前にこれを7

回繰 り返しそしてまた始める 数回行なったら走りながら 「ヒク」そら

と7回叫んでフム字を身体の外に出し自分の前方上の空にいるタン

トラの主神の心臓に入れる そして優 しく低い声で「カ」と7回続け

て繰 り返すこのようにしてフム字を自分の心臓のチァタラに返す0

これを1日に4回行なう者は数日後に次のような経験をする-

頭頂がひどくかゆくなり熱 くなるそして真ん中に盛 り上がりがで

きそこから黄色の液体が分泌されるもしこれらの症状が起こった

ならこれが成就の印であると思ってよいこの後この修行をやめ

一カ月に1回か2回行なう しかし頻繁に覚者の浄土に生まれるとい

う強い発願を行ないそこに行く確信と望みを強める

《変身のヨーガの応用》

死の印がすべて現われ命を延ばすことがこれ以上できない場合変

身のヨーガを行なうまだ死ぬ時期が来る前にこれを行なう者は大き

な罪を犯すことになり地獄に落ちる

死の際のこのヨーガのテクニックは先に述べたものと同じである0

一つの違いは中央気道の上部と 「神聖天への開溝」を非常に大きく

そしてふさがれていないと観想することである

ここでフム字を心臓のチァクラに観想し全力を使って 「ヒク」 と

叫ぶ瞬時にフム字は中央気道を上がり「神聖天への開溝」を通ってそら

あっという間に自分の眼前の空にいるタントラの主神の心臓に達する

もしこのときにすべてが暗くなりプラ-ナが吹き出し頭頂がかゆ

く痛 くなるならこれは身体を抜け出して覚者の浄土に行 くという

確実な印である もしこのような印が現われない場合にはフム字杏

降ろし休んでからもう一度 トライするこの印が現われたら「ヒクリ

と21回から25回叫び続ける そうすれば絶対に覚者の浄土に生まれる

67

友人親戚など死にかけている人につき添っている人は骨変身

のヨーガの教えを思い出させその確信と倍を強め彼のために祈 り

彼を助ける

生きている間このヨーガを修習する機会のなかった者は次のようI

にする

死が近づいたなら祈 り供物を捧げザンゲし覚者方の前で願い

を言う 覚醒の心を生じさせすべての邪悪な想念を断ちすべての執

着を切るライオンの横臥位になる覚者の浄土に生まれたいという真

剣な願いを生じさせ変身のヨーガの教えを適用するこれを知らない

者は知っている者に簡単に話してもらう そのような人もいない場令そら

には単に自分の前前方上の空にいるタントラの主神の心臓に集中

する そして「ヒク」と21回叫び続ける このようにして意識を覚

者の心臓に放 り投げる

もし死につつある人の頭を優しくなで「メンラ (薬師愛欲神)」と

繰 り返すなら8人の到達其智運命魂方がやってきて死につつある人

の意識を覚者アミタ-バの西の浄土に導いてくれる

動物が死んでいる場合には「ラトナクータ」を繰 り返すその動物

の意識は高い世界へ生まれる

死の光と 「中間の生存」の幻身を認識できないけれども高い世界に

生まれるために変身のヨーガに頼る者は三つのグループに分けられ

る 覚者の浄土に生まれ変わる有名なヨーギーはそこで簡単に究極の

解脱を達成する 普通の者は法則とヴァジラヤーナが普及している場

所に生まれることができ数生で覚者の境地に達する劣った者はこ

のヨーガによって大きな死の恐怖を避けることができ「中間の生存」

と恐怖から逃れ幸福な場所に生まれ変わりいずれは解放を達成する

68

h主釘

rcて

が間断なく性器に滴 り落ちそのナーディーを通じて広がると観想する

その結果大いなる楽が生み出される この後ビンドゥを高いチァク

ラに引き上げるための付加的な逆向きの運動を適用する

これらの方策によっても依然として大いなる楽を生み出すことが

できないならば「智慧の母のムドラー」を適用する- つまり白

いビンドゥを溶かすために呼吸を使ってトウモの熱を刺激 しながら

ダーキニーとの性行為を観想するなどの方法がある 日々の修行では

「四つのナーディーの輪」が使われる楽を増大させる場合にのみ大

いなる楽のチアクラ (秘密チァクラ)が加えられ智慧の母のムドラー

が使われる

これによってもビンドゥを保つことができなければ力強く下方の

プラ-ナを引き上げ肛門括約筋を収縮させビンドゥが頭頂のチァク

ラから下降していることを観想するあるいは他の逆向きのステップを

とる この後すぐに適切な身体の運動を数回行じビンドゥを身体中

に広げそれから輝 く心の精髄についてしばらく隈想する

ここで楽の経験についてのコメントが幾分必要となろう

一般的にいって楽の経験は四つのカテゴリーに分けられる

① 全身が柔らかくなめらかになっていくと感 じ何かに触ると喜

びと心地良さの感覚を経験するならばこれは身体の多くのナ-ディー

が 「調御された」という印であるこの種の楽はこのため 「ナ-

ディーの楽」と呼ばれる

② もしかゆいところを掻いたときのように身体のある部分にデ

リケー トな快感を感じるがこの快感が瞬間的なものですぐに潤

えるなら「プラ-ナの楽」を経験 したといわれる

(卦 もし温かさとエクスタシーの感覚が全身あるいは特定の部分

に生じるならばこれは赤いビンドゥが増加することによって生み

出された楽である

14

B] 熟あるいはトウモヨーガの教え

④ 楽の感覚が性行為における楽のように強烈で体全体に満ちて

「性欲的」であるならばそれはビンドゥを溶かす トウモの炎に

よって生み出された楽である これは強烈さに応 じて三つのグ

ループに区分される

(1) 楽と性欲がとても激 しく耐え難いためビンドゥを保持する

ことが非常に困難であると感 じられる場合これは 「男性の楽」

と呼ばれる

(2) 楽と性欲は強烈だが上述の場合ほど強くはなくビンドゥを

コントロールすることが少 しは容易であると感 じられる場合そ

れは「女性の楽」と見なされる

(3) もし楽と性欲が上記の場合ほど強くない場合はビンドゥを

コントロールするのは簡単なはずであるこの場合にはこれは

「甘露の楽」と呼ばれる

これらの楽はすべて トウモの炎がビンドゥを溶かすことによって坐

み出されるものであるがプラ-ナが中央気道に入 り溶けるときに生

み出される楽ではないということを覚えておかなくてはならないこれ

については後で詳 しく述べる

エクスタシーを経験 している間ビンドゥを保持することは非常に重

要なのでここでいくつかの注意をしておくべきであろう一般的に

ほとんどの人は「ナ-ローパの六つの運動」などを行なって三つの

気道と四つのチァクラをはっきりと観想すればビンドゥを保持するこ

とができるはずである しかしビンドゥが非常に気まぐれでコント

ロールが難しく楽を増大する修行の間にビンドゥの流れを保持できな

い人もいるこういう場合には「トラの身体の動き」「象」「亀」「ライ

オン」などの特別な運動を行なうとよいこれらの運動はビンドゥを

保持 し抑え広げるための運動だからである

15

3非誠別を増大する方法

グル方によると非識別の経験を深めるためには トウモによって坐

み出された楽の性質および心とその顕現の性質を注意深 く観察しな

くてはならないすべての事象の空性を見るように努めできる限り長I

く原初の状態にとどまらなくてはならない楽のヨーガを修習するにあくう

たっては楽と空の状態を混ぜ合わせるように努めるこれが非識別の

一般的な修行であるくう

すでに空の状態と心の精髄を悟った者にはこれらの数語で十分で

ある しかしそうでない者のために次の事柄がつけ加えられる

非識別の洞察を深めるためには隈想時間の半分から3分のZをこれ

に当てるナーディーあるいはビンドゥは観想せず壷の呼吸もそれくう

に類似したものも行なわないただ空の観察に集中する サマディにおくう

いてある程度の安定をすでに得ているならその力を空の状態の観察

を進めるために適用する そうでない場合はプラーナ-ヤーマその他

によって安定した隈想を得る なぜならサマディが安定していないと

自我の心を効果的に観察することができず非識別の状態に到達できな

いからである

この後形状を越えたサマディに到達するために「突然自由にし

突然油断なく気を配らなければならないl」という方法を適用する そし

てこれによって以前より深く心の本質とその働きを観察するここくう

で理解することのできない心の精髄がすべての概念化を超える 「輝 く空

である全体」と認識しすべての顕現と絶えず変動する想念それ自体がくう空であると悟 りこれによってすべての疑念と恐れから完全に解放さ

れる

またヨーギーはどのように心が生起しとどまり消えていくかくう

を観察しこのプロセスを非常に親密に感じるように努める 空が音

顕現輝きと同一一であると観る修行もまた大変有効である

幌想時間の3分の lは「柔らかいタイプ」の壷の呼吸およびマハー

16

E] 熟あるいはトウモヨーガの数え

ムドラーに当てる陰想の後にも意識性を生き生きと保持するよう努

めすべての経験を道に照らし合わせて確認する

くう4楽と空のサマディを進歩させる方法

くうでは「楽と空のサマディを進歩させる方法」について簡潔に説明し

ようくう

この完成のヨーガの修行をするということは自己が空の状態を悟る

ことと トウモによって作られる四つの楽を混ぜ合わせることである0くう

自己の心を楽と空の経験に投入させながらプラ-ナとナ-ディーとビ

ンドゥを使って修行することは解放と解脱の状態への最も早い方法で

ある しかし最初に安定した楽を引き出し最も密接にそれを味わいくう

観察しそれを空の状態と同一視しなければならない

例えば溶けるビンドゥが頭頂のチァクラを通って広がると「最初

の楽」が現われる このときヨーギーは自己の心をこの楽の真ったどくう

中に投げ入れる- それとおのずから輝いている空の状態すなわちくう

いわゆる 「二つが一つになった楽と空のマハ-ムドラーの経験」を少

しも散漫にならずに混ぜ合わせるこのように修行することによって

散漫な思考の 粗雑な〝 形状の大半が鎮圧される

ビンドゥが喉のチァクラに滴 り落ちそこから広がると「最高の楽」くう

が生 じるそれから「楽と空のサマディ」に投入 しながら喉のチァ

クラに集中すると微細な〝 散漫な思考の大部分が鋲圧される ビン

ドゥが心臓のチァクラに降りそこから広がると三番目すなわちくう

「超えた楽」が生じる 次にヨーギーは「楽と空のサマディ」の中で

心臓のチァクラに集中する すべての〝散漫な思考が鋲圧される ビ

ンドゥがヘソのチァクラに滴 り落ちると「生来の生まれない楽」が生

じる

上のプロセスはいわゆる 「降りてくる」(すなわち下降の)プロ

セスであるこの後にヨーギーは 「上がっていく」(すなわち上昇

17

の)プロセスを修行するこれは前者と逆であるビンドゥはヘソか

ら心臓喉頭頂のチァクラへと上がりそして 「生来の生まれない大

いなる楽」が生 じる

この険想の終わりにヨーギーはナ-ディーとチァクラをすべて軽

視しマハ-ムドラーとトウモに集中しながら「壷の呼吸」を数多 くくう

繰 り返す日々の修行において楽と空の経験の感覚を少しでもとど

めようと努力し出合うすべてのものをこの目的を促進するために刺

用する

チァタラに集中するとプラ-ナが自動的にそこに集中するプラ-

ナをチァクラに集中させることができればビンドゥも安定 し「四つくう

の楽と空の状態の精通」が生じる

ここで極めて重要な点を明確にするビンドゥが トウモの熟によってくう

溶かされたときに作 り出される楽は「実際の〝 四つの楽と空の状態

の精通」ではなく対応するもの を引き起こすだけであるしかしくう

絶え間ない修行によってこれらの楽と空の経験を維持し安定させて

いる人はだれでも最終的にはプラ-ナを中央気道に導き入れそし

て「実際の〝 四つの楽」が生 じる ヨーギーがこれらを認識できくう くう

輝 く空の 「心の精髄」と同一視できると「四つの楽と空の状態の精通」

が生じる

対応する〝 智慧はまだ微細な主観と客観すなわち二元の観念くう

の色合いを帯びていて空の状態の観察の初めの段階で現われる 「本

当の智慧」はすべての二元性がない其の智慧である

トウモのヨーガの修行によって作 り出される 「四つの楽」は非常に

広大で範囲も強さも非常に奥が深いのでそれを言葉で表現すること

18

E] 熱あるいはトウモヨーガの教え

くうはできないこの状態に達すると「楽と空のサマディ」を達成 したと

いわれる それゆえ トウモはタントラのすべての修行の土台である

「トウモ」という言葉は「すべての欲望と情熱を破壊することのできるとうもう くう梓猛な女性」という意味でありまた「輝 く空の智慧を作 り出すこと

ができる者」という意味であると理解することもできるそれゆえトウ

モは無智と悪をすべて焼き尽くす超越した智慧の火なのである

ヨーギーは4種類の トウモも心得るべきである

(訂 外的 トウモ すべての悪と障害を破壊することのできる生起のヨー

ガのトウモ

② 内的 トウモ 404の病気を治すことのできる生命プラ-ナのトウモ

(卦 秘密の トウモ すべての欲望と情熱を破壊することのできる溶

けて下降するトウモ

⑤ 超越 したトウモ 「生来の生まれない智慧」を生 じさせることの

できるトウモ

5トウモの修行で障害を克服する方法

トウモのヨーガの修行の障害となる主なものはヨーギーと在家信者

が共有している四つの一般的なもの一一病気妨害欲望と情熱死-

であるしかしその支配に屈せず大いなる勇気と辛抱強さを持って

闘い続けなければならない トウモの修行で出会う特殊な困難さは以

下のとおりである

最初の段階では身体のナ-ディーが慣れていないためヨーギーに

は 身体的な〝 困難が多くある 様々な種類の病気や痛みに悩み力を

失い非常に弱くなった感じがする慢性病または 「昔からの病」があ

るとそれが悪化する 初期の段階ではプラ-ナがまだ馴らされてい

ないので(他の)弱点に出会ったり息を止めるのが困難だったりす

るビンドゥかまだ身体全体にゆきわたっていないので心は明確に機

能することができずよって経験は貧弱なものとなる 集中がまだ安

19

走していないので散漫な思考が多く生じその結果正しい修行や正

しい考えに関して混乱してしまうさらに正しい修行法を知らないと

プラ-ナとナ-ディーとビンドゥの大きな障害が起こる

こうした悩みの種はすべてヨーギーの トウモの修行を妨げるものでJ

ある治療法則は簡単で勇気と忍耐である このときヨーギーは

「生まれ変わり」の世界の苦 しみや人生の無常などについて隈想 し離

れようという強い気持ちを喚起する「覚者の境地の二つが一つになっ

たヴァジラの身体」を達成しようという気持ちを新たにし逃げようと

いう考えを起こさずにすべての苦しみと試練を経験 しようと決心する

成就 したグル方や聖者方の伝記を読み自己の勇気と決意を強める勇

気と忍耐によって道にある困難はすべて克服できると確信を持つ

一方ヨーギーがあまりにも強い観念に支配された禁欲的な生活を

していると トウモの修行を支えるだけの力がないその結果それ以

上修行する気がなくなり道半ばでやめてしまう こういう場合には

全面的に休息をとり良い栄養になる食物を取って力と健康を取 り

戻すべきである

トウモの修行でプラ-ナとナ-ディーを馴らしたら身体全体が非

常になめらかで柔軟であると感じる大きな温かさが (ヘソの創 り変え

るチァクラから)生じビンドゥは不安定になり絶えず変化するよう

になる こうしたことすべてによって非常に楽しくなり精力旺盛に

なるしかしその結果ビンドゥが大いに増大しそれに応じて性欲

が増すこの危険な時期には極めて注意深 くし自己のビンドゥを熱

心に保持すること 自己の努力を怠ったり弱めたりするとビンドゥを

失うという危機に瀕する- これは夢や陰想の段階にそして目覚め

ている問にすら起こり得るビンドゥを失うということはトウモのヨー

ガにとっては致命的な一撃であるそれゆえビンドゥを保持するこ

とに極端に熱心になること戒を厳格に守り人間の身体などの不浄性

について隈想 し性欲を鎖圧する洞察力を持って性欲の性質を観察

20

E] 熱あるいは トウモヨーガの教え

することはそれを克服することにも役立つ

一般的にいってビンドゥを失うことは隈想修行すべてにとって有

害であるが トウモのヨーガにとっては特に致命的であるビンドゥ

を失うとどのような種類の隈想を行なおうともいかなる種類の恩忠

も受けることはできないそれゆえこの生命力をとどめて安定させる

ためのさらに特殊な訓練を行なうことも含めてビンドゥを保持するI

ためにあらゆる努力をなすことである

トウモの修行においである程度の進歩を成し遂げ楽輝き非識別

の良い経験を得同時に他の徳も得ると自分の経験を人に話 したいと

いう強い気持ちを持つかもしれない しかしもしそうするならこれ

らすべての徳と経験を失いもう一度取 り戻すのが難しいということに

なるかもしれないさらに神聖になされた約束の戒を破るならこれ

によっても経験と戒を守っていた間に得た利益を失うことになる

もしこれが起こったなら善行も含めてすべての経験は幻影であり

自己の実存を持たない虹のようなものであると考えるそしてそれくう

らに執着せず空の状態の真実を隈想する そして内側の経験を秘杏

に保てなかった過ちをザンゲしこれからはこの経験をグル以外には

話さないと決心するもし神聖になされた約束の戒を破ったならザ

ンゲし戒を回復させるためにヴァジラサットヴァのマントラを唱え

る そしてまたグルに鞄い イニシエーションを求めタントラの主

神にもう一度イニシューシ岳亨を与えてくれるようにと祈願する世俗

的な栄光プライド執着を真に放棄 し真のヨーギーがなすように陰

想を培うと決心する

もし法則の基本的な教えに従いそれに従って修行するなら障害

はそれほど多 くないはずである しかし能力の低い者またあまり

にきつく修行 しすぎる者にはプラーナナ-ディービンドゥに関す

る多くの障害が生 じる

トウモのヨーガを一定に習慣的に行なう者は特別な規則を守らな

21

くてはならない熟を保つためには隈想のときに少なくとも数回は呼

吸法を行ない トウモの火を観想する 熱も寒さも恐れてはならない0

身を切るほど寒いときでも毛皮あるいは厚い服を着てはならない0

また暑いときでも裸になってはいけないローソクや火を吹き消してI

はならないまた極端に冷たい物を飲んではならない

楽を保つためにはビンドゥを保つために大きな努力をしなければな

らないどんなことがあってもそれを失ってはならないまたショウ

ガ トウガラシコショウニンニク腐った肉や魚極端に酸っぱい

塩辛いまたは脂っこい食べ物を取ってはならない火に近づきすぎな

いようにし暑い太陽に身をさらしてはならないまた地面にクッショ

ンを敷かないで座ってはならない裸足で歩 くことを避ける昼間寝て

はならないまた汗をかきすぎるような活動をしてはならない

深い院想を保つためには一人で暮らし意味のない活動はすべて放

棄する

トウモ ヨーガの経験と徳

人によって能力とカルマは大きく違うので トウモのヨーガによっ

て生み出される経験と徳について一般化することは難 しいある人はた

くさん功徳を達成 しているかもしれないしかし多くの経験をしてい

ないかもしれない別の人にとってはこれは反対かもしれない また

ヨーギーが通過 しなくてはならない様々な経験のはっきりした順番を予

想するのも難しい

ここでもっと重要なトウモのヨーガの効果について検討 してみるこ

とにする ここまでにおいてプラ-ナを調御 し トウモの火を燃やす

ときの印と経験について見てきた これから見るのはもう一つの重要ふう

な題目「r風とともにある心 Jがそれぞれのチァタラに集中したときの

経験」である

(タントラの教義によると)五つのチァタラそれぞれのナ-ディー

22

口 熱あるいはトウモヨーガの教え

はそれぞれのチァクラに特別な基調音節 「種子」の形をとる 五つの

基調音節 (Hu血ANuTaRa)もっと正確にいえば五つの異

なったナ-ディーの形は人の五つの主要な煩悩の象徴または表現で

ある つまり愛著迷妄邪悪心プライド嫉妬である

トウモの修行中このチァクラに集中すると「風 とともにある心」

もそこに集中する「風とともにある心」がこれらの基調音節に集中す

ることによって同時にその種子が表わす煩悩が動くその結果ヨー

ギーは愛著邪悪心疑念プライドといった大きな煩悩を感 じる

これらの煩悩は自由にヨーギーの意思とは関係なく生起するあらゆ

る雑念散漫さ病が生起 しヨーギーの帰依を妨げるO「風 とともに

ある心」がチァクラに集中することによってヨーギーはまた夢院

想あるいは目覚めているときでさえ様々なヴィジョンを見るこの

ときこそこれらの障害を克服するために祈 りザンゲし覚醒の心くう

を培い放棄の精神を強め空の状態を観察しなくてはならないまた

肉体的な行法を行ないそれぞれのチァクラの結節を解くそしてこあかし

れらの障害は実際は助けであり帰依の証でありヨーギーが道におい

て確実に進歩 しているということを示しているのだということを理解す

る このように進歩を喜び挑戦を受け入れる

プラ-ナとナ-ディーを調御 し五つのエレメントのプラ-ナを保持

し集め普段の場所から中央気道に導 くことができるなら煙唇気くう

棲蛍の光ランプの光そして生まれない空の光という五つの夜の

印が現われる そして五つのプラーナを保持 し続けると月の光日

の光雷の光虹の光月と太陽が一緒になった光という昼の印が順

番に現われるある場合には多くの光の点や光の塵が現われるこれ

らは一緒になって10の印と呼ばれる

もしプラーナナ-ディービンドゥの純粋なエッセンスを五つ

のチァクラに集めることができるなら白赤ブルー黄色緑の覚

者の浄土が現われるまた「風とともにある心」を神秘的なナ-ディー

23

に集めることができれば24の聖なる秘密の場所と タントラの主神

ダーキニー門番たちが現われる

五つのプラ-ナを完全にマスターできる者あるいはそれを五つの

チァクラに保持できる者は次の利益を得る - 身体が丈夫になる

肌が滑らかになる顔が輝き元気になる そして常にエネルギーにあ

ふれる 高 く厚い壁にさえ阻まれない

赤と白のビンドゥを中央気道に保持することのできる者は次の三つ

の恩恵を得る

① 身体から光線を放つことができ日の光の中で立っても影を放た

ない

(卦 身体を消すことができる

(卦 奇跡を現わすことができる

「風とともにある心」と五つのエレメントの純粋なエッセンスを中央

気道に持ってくることのできる者は次のことができる

(D 石を金に変える

② 水の上を歩 く

(動 火に入っても焼かれない

トウモの熟で雪山を溶かす

(9 遠い宇宙へ瞬時に旅するそら

⑥ 空を飛び岩や山を通 り抜ける

これらの徳の幅と深さは「風とともにある心」の取得の熟練の程度

によって大きく異なる神通力の続 く期間もまた大きく異なる も

しヨーギーが 「風とともにある心」を保持できない場合にはこれらの

徳は消える

ナ-デイ二とビンドゥが浄化されるとヨーギーはあらゆる寄跡を行

なうことができる ビンドゥが安定 し(上のチァクラに)上げられる

と川を止めることができる「風とともにある心」が集中すると見

つめるだけで人を催眠術にかけることができる火元素が制御されると

24

皿 熟あるいはトウモヨーガの教え

太陽を止めることができる ナ-ディーの力で富と数え切れない宝石

を生み出すことができる プラ-ナの力で人を引きつけビンドゥの

力で非人 (愛欲神幽霊悪魔)を引きつけることができる

これらの恩恵と徳を手に入れることができるがこれらはすべて虹

のようにそれ自体の実体を持たない幻影であると理解すべきであるこ

れらの力ゆえに思い上がってはいけない八つの世俗的な利益を寛服し

散漫のないおのずから照らすマハ-ムドラーに集中するべきである

なぜならこれが悟りを深める唯一の方法だからである

簡単にいえば トウモの修行は我々に生まれることのないマハ-ム

ドラーの智慧を悟らせてくれすべての執着と無智からの解放を達成し

すべての 「生篭れ変わり」の世界のナ-ディーの結節を解きすべての

「生まれ変わり」の世界のナ-ディーを智慧のナ-ディーに変えすべ

てのカルマのプラ-ナを浄化し障害のない智慧のプラーナに変えす

べてのけがれたビンドゥを浄化 しそれを楽のビンドゥに変える「二

つが一つになった完全な覚者の境地の虹」を完成する

25

B] 幻身のヨーガの教え

幌想の各期F別においてその3分の1の時rZりをトウモの修行に当てる

lui者の境地の 「完全な楽しみの身体」を追求し幻身の修行を今行な

っているのはすべての衆生を利するためだということを思い起こす

それから喉のチアクラに母神と共に座している赤い 「完全な楽し

みの身体」のグルに祝福と援助を祈る

外側の世界にあるすべてのもの- 家町山川人間動物

身体のすべての器官と感光- は混乱した心の単なる現われでしかなく

与耳の存在やそれ自体の実体はないと考える唇気楼や魔術や夢や

抱や影や露のようなものであるというのはこれらのものは

リアリティーの中には存在しないからだ他に依存 して生じるもの (条

件の生起)はこだまと映った影のようなものでそれ自身の実体は全

牡ないと考える

そして続けてこだまや映った影について考えすべての法則は一

悼的なものであり指や抱のように消え去るものであると考え太陽が

罪ると露がどのようにして消え水が流れ過ぎると抱がどのようにし

て消えるのかを観想する一瞬たりともものが変化せずにいることは

ないすべての法則は虹のように美 しいが実在せずすぐに無に帰し

てしまうと考える さi

lこのように魔術と空の状態について隈想すべきであるこの匝想

の後でさえ深く収づいた執着がすべて根こそぎになるまで共理と魔

柿の働きを観察し続ける

ここまでに述べた修行は幻身のヨーガの土台または錐備である

2

B] 幻身のヨーガの数え

では修行自体を二つに分けて論じよう

1不純な幻身の修行

2純粋な幻身の修行

1不純な幻身の修行

鏡の前に立って自分の映っている姿を観察する- しばらくの間

映っている姿を見る- そしてこの像が様々な要因すなわち鏡

身体光空間などの組み合わせによってある条件の下でどのようくう

にして作り出されたのかを考えるそれは現われてはいるが空である-

つまり依存 して生じている (条件の生起)それ自身の実体のないも

のである

それからその像の現われをその服と装飾品とひとまとめにして観

察しそれが気に入るか気に入らないかを考えるまた急に怒ったふ

りをしたり自分とケンカするふりをしたりしてそれに影響されるか

どうかを観察するこのように修行することによってすべての快と不

快は幻影であり主観的であり自分自身の心によって創 り出されたも

のであることがわかり執着がかなり減少する

次にテープの修行を行なう自分自身で自分自身に対 して心地良

い言葉とそれから気に入らない言葉を連発し録音しそれをひたす

ら聴き続け心が乱れなくなるまで行なう もしこれに成功するなら

賞賛に対 しても非難に対 しても無頓着になり解放を達成する

快不快喜び苦 しみ得ること失うことこれらが同じになる

まで事象の幻影的な性質について静かな場所で一人で院想する この

後で人のいるところに行き人々やその活動の中で修行する もし

まだ快いものと不快なものに好意的 非好意的に反応するようであれ

ばまた一人になりもう一度修行する

27

2純粋な幻身の修行

幻影であるタントラの主神を観想することは完成のヨーガの土台で

あるばかりではなく「中間の生存」において完壁な 「完全な楽 しみの

身体」を達成する方法でもある生起のヨーガにおけるタントラの主神

の観想は次のように行なう

タントラの主神の絵を手に入れ二つの鏡の間に置くそして三つの

像の幻影性を観察するタントラの主神が心の目に恋人のようにはっき

りと現われるまで絵を観想する助けとして使う 修行者はタントラの

主神の全身の完全なイメージを一度に観想しできるだけ長 くそれを

保持するようにいわれる ヴィジョンが消えると今度は身体の部分を

非常にはっきりと観想する頭と顔から始め首胴体手足等を全

身が非常に生き生きとくっきりとするまで観想する

タントラの主神のヴィジョンがはっきりとし安定してきたら一歩くう くう

先に進みヴィジョンを空の状態と同一化させる空の状態の見解のな

い観想はどんなによくても単なるよいイメージにすぎないタントくう

ラの主神の幻影性に関する院想でさえ空の状態の直接認識がなければ

相対的な達成は成し遂げられるが究極的な達成は成 し遂げられない0くう

一方空の状態を知る者はタントラの主神のヴィジョンをすぐに何のくう

自己実体もない投影された心の幻影としで悟る 現われそれ自体が坐くう

であり空と同一化させる必要はないのだと理解する

くう隈想の問はタントラの主神のヴィジョンをおのずから輝 く空の中

に吸収させる隈憩の後ではこの意識性を保ち自分の出会うものす

べてとそれを同一化させる

簡単にいえば生起のヨーガにおいて投影されたタントラの主神のヴィくう

ジョンは顕現する空の真理の一つの表現であり何の実体実存もな

い幻影性の象徴である比倫を使 うなら魔法の魂われ水に映った

月肉と骨のない影瞬間的に変わる寒気楼心に投影された夢依存

して生 じるものから生 じるこだま実存のない幻覚常に形を変える雲

28

B] 幻身のヨーガの教え

美しく生き生きとしているけれども実体のない虹現われたと思 うと

すぐに消えてしまう稲妻突然現われはじける泡はっきりと現われ

るけれどもそれ自体の実体がない鏡の中の像などにたとえることがで

きるだろ一うo

タントラの主神のヴィジョンを難なく楽に安定させられるようになっ

たら今度はそれを宇宙大の大きさに拡大しケシ粒ほどの大きさに縮

め一つから何百万へと倍増するそしてこれらの化身をすべて元の

身体に戻ししばらくそれを隈想する日常の生活においては自分の

経験すべてを覚者の界と同一視し家や町をマンダラ世界を覚者の浄

土すべての人を覚者方と到達真智運命魂方と同一視するまたすべ

ての音がマントラの詠唱であると考えすべての思考が法則の身体の

働きでありすべての望ましいもの楽しみが覚者方への供物であると

考える このようにして修行者は 「生まれ変わり」の世界のすべてのくう

顕現を浄化 しそれをおのずから輝 く空と混ぜ合わせるのである

四つの空あるいは四つの楽を開示するためにはまずプラ-ナを中

くう央気道に入れるすると四番目つまり生来的に生まれた空から

「風とともにあa心」で作られた幻身が現われる これを達成するため

には壷の呼吸を保ちながら「風とともにある心」の象徴であり五

色の光線を放っているブルーのフム (Hu血)字 [亘]を心臓のチァ

クラに観想する これによってプラ-ナが中央気道に入り煙屡気

横などの印が現われ啓示増加達成の光がそれぞれ現われる 同時

にフム字が大いなる光に溶け込むここでヨーギーはできるだけ長く

自分自身を光のサマディの中に吸収する最後にサマディから出るとき

タントラの主神の幻身を 「風とともにある心」と一緒に発射する

これを全部正しく行なうのは難しいと思う者はまず壷の呼吸を保ち

ながらブルーのフム字に集中しこの呼吸の溶解のプロセスを練習する

29

《幻身の一般的復習》

「生まれ変わり」の世界と 「煩悩破壊」の世界のすべての事象 (法則)

にはそれ自身の性質がなくゆえに幻影である しかし魂の執着

混乱区別する想念によって事象は真実であるように見えるこの敬

着と混乱を払うためにすべての法則の空性を観察し魔術に関する真

理を学ぶべきであるこれが幻影性の一般的な原理である

タントラの幻身のヨーガの背景となる原理は次のようにまとめるこ

とができる 粗雑でカルマに支配された人間の身体の中に人の執普

と混乱で隠された覚者の身体の純粋な精髄が存在する幻身のヨーガのくう

サマディの修行を通してこれらの執着と混乱が徐々に払われ輝く空

の智慧が認識される その結果「生まれ変わり」の世界のプラ-ナ

ナ-ディービンドゥは浄化され人間の身体は虹のような覚者の境地

の幻身へと変化する

幻身のヨーガの中心となる修行は生来の光を開示しそれに続いて

「風とともにある心」を通して幻身を轟射することである

この修行の間ヨーギーは何も存在 しないという感じを強く持つoこ

の経験は完全な解脱に到達するまで深まり続ける

30

【ヨ 夢のヨーガの救え

B] 夢のヨ-ガの教え

夢の認識は夢のヨーガの実践の中核をなしているこれを獲得す

るためにはまず自己の鮮明な自覚性を患らせる原因のすべてを取 り除

かなければならない自iL性を負か1ている支配的な原因とその解毒剤が

以下に簡単に述べられる

(》 タントラの戒を破った者は夢を認識することができないこ

の場合ヨーギーは罪を油められ神聖になされた約束の戒を回

復するために自己の違反をザンゲしヴアジラサ ノトヴ7のマン

トラを実践しなければならないまた彼は自分のグルもしくは

祈りを通 して新しいイニシエーションを得るよう努めなければな

らない

(参 グルおよびタントラの教えに対してほとんど信のない者は夢

を認識するのが困難であることに気づくこの場合信を強めるよ

う努めなければならない

(参 物質的な利益に食欲な者は夢を認識することができないこ

の場合彼は自己の物質的な所有物を布施しこの生に執着する

ことをやめなければならない

O(む ビンドゥを失った者身体をけがした者は夢を認識すること

ができないよってビンドゥを保ち括静でない人間食べ物

秩所との交わりを避けるよう懸命に努めなければならないもし

どうしてもそれらと交わらなければならない場合矯正手段として

クリヤ ヨーガを行なう必要がある

(9 もし心が雑念でいっぱいであったり夢を見たいという思いが

3

弱い場合夢を認識することができないこの場合独居 し成就

に対する自己の志と確信を強めるよう決意しなければならない

⑥ 自分の見るもの聴 くもの触れるものはすべて夢の中のこと

であると日中絶えず考えるならば夜夢を認織する機会を大いIに増大させる

夢のヨーガに取 り組み始める前にまず一般的な準備修行を終了しな

ければならない次に各期間の3分の 1をトウモの修行に3分の2

を喉のチァクラに 「種子」音節を観想することに費やす この観想は

夢を生み出す優れたテクニックである

まず喉のチァクラに座している赤い身体のグルに夜夢を認識す

る手助けをしてくださいと懇願する次に4枚花弁の蓮華を喉のチァ

クラに観想 しその中心に赤いオーム (Orb)字 【歩 ]正面の花弁に

青いア (A)字 [3T ]右の花弁に黄色いヌ (Nu)字 [弓 ]後方の

花弁に赤い夕 (Ta)字 [可 ]左の花弁に緑色のラ (Ra)字 [て ]

をすべて非常にくっきりと鮮明に観想する

喉のチァクラに赤いオーム字を観想 し壷の呼吸をできる限り長く煤

持することによって上記の内容を簡素化することもできるあるいは

各呼吸で 「オーム」を長く心の中で唱えることもできる

ある者はこれは寝ている間にのみなされるべきであるというかも

しれないこの発言は正しくないなぜならもしそれが昼間主要な隈

想として扱われるならば素早くかつ容易に 「風とともにある心」を喉

のチァクラに集中させることができその結果もっとたくさんのもっ

と鮮明な夢が現われるようになるからであるそれに加えてこの実践くう

はまたプラーナが中央気道に入り四つの空を開示する手助けともな

ヨーギーは絶えず目覚めた状態で自分の見るもの聴 くもの触

れるもの考えるもの影響を及ぼすものすべてが夢の中のことであ

ると考えなければならないまた豊かな食べ物や飽食を避け激しい

32

B] 夢のヨーガの教え

活動で自己をすり減らすことのないようにしなければならない手短に

言うとヨーギーはプラ-ナの力と強い意志力と夢を認識する他

の方法とを一つに合体させるよう努めなければならないのである

くう夢を認識する主要な方法は四つの空を開示するためにプラーナを

中央気道に至らせることである これが生じたならそれらと一つずつ

同一化しなくてはならないそして夢が現われるのを待ち夢を認識

するよう努める この実践の詳説は後に行なう

夢を観察する最も良い時間は夜明けから日の出の問であるなぜな

らそれは食べ物が消化され休息は十分で眠気は深くなく心は比

較的鮮明な時間帯だからである しかしほんの浅 く眠るだけの人は

夜の間にこれを実践することも可能である

ヨーギーは眠りに落ちる前に夢を認識しようという決意と確倍を

少なくとも7回多い場合には21回行なう しばらく喉のチァクラに

四つの基調音節を観想し次に壷の呼吸をゆるやかに保持 しながら

赤いオーム字のみに集中する

長い継続 した眠りは避けなければならないその代わり回数を増や

して短時間眠るように努める 目が覚める都度直前の眠りの間にう

まく夢を認識したかどうか振 り返ってみる必要があるもしうまくいっ

ていなかったら次に眠る前に真筆な祈 りを捧げる

もしもこのすべての後にもまだ夢を認識できないならば起き上

がって部屋の中のもの椅子やテーブルベッド衣類絵画を観察

しそれらがすべて夢の中のヴィジョンであると考えるこの感覚を失

わずにもう一度眠りにつく

極度の眠気のために夢を認訊できない人は身体全体と部屋中に満ち

る光線を放ち輝 く赤いオーム字を喉のチアクラにあるいは輝く白

いビンドゥを両眉の真ん中に観想する ごく浅く眠る傾向の人は青い

フム字か青いビンドゥを秘密チァクラに観想する

33

上述の教えのすべてを怠惰でなく実践しながら依然として夢を認識

できない人は独居に引きこもり衣服をすべて脱 ぎ捨て飛び跳ね

踊 り裸で走 り回り

「これは夢だ夢なんだ」

と大声で叫ぶべきであるさらに危険な崖っ淵に行き疎い地の底

をのぞき込み同じことをする それでもまだ夢を認識できないとした

ら自己を恥 じるべきであるそして懸命にグルとタントラの主神に

祈るべきである そして喉のチアクラの位置に次第に速度を増して

回転する円形の鋭い刃を観想 しそれが電動ノコギリのように全身を上

下して身体を肉片と灰とに薄切 りする様を観想するそれらを覚者方

とおなかを空かせた有情の魂に布施をするその後識別的な思考を

持たずにマハ-ムドラーについて隈想を行なう

夢をときたま少しの間だけは認識できてもいつもというわけでは

ない人は実践がまだ足 りないと気づくかもしれないこれは特に夢

の認識の直後に急に目を覚ました場合に当てはまる その場合はこ

の傾向に対して繰り返し自分自身に諭し夢の状態にとどまっていたい

という欲求を強めなければならないたとえ目が覚めても日を開けず

逆に夢を見続けるようにもしくは心臓か秘密チァクラに集中するよう

試みるべきである

どんな原因で夢から急激に覚めてしまうのか注意深 く調べてみなけ

ればならない極度の緊張が原因ならもっとリラックスするように物

音が原因ならもっと静かな場所で眠るように寒さや熱さが原因なら

もっと厚着をしたり薄着をしたりなどすべきである ある教えでは育

定的力と否定的力である赤と白のビンドゥの間に座っている自分自身を

観想することが助けになると述べている また壷の呼吸を保持しなが

ら青いフム字を喉のチァクラに観想するのも助けになるといわれてい

要するに夢を認識できない理由を発見すべく常に努力ししかる級

34

団 夢のヨーガの数え

に適切な矯正手段を講じる 例えば眠気がひどい場合には赤か白の

ビンドゥを喉に観想するかあるいは両眉の真ん中に放射する輝く光

を観想する警戒心が強すぎたりすぐに日が覚めてしまう場合には

青か黒のビンドゥを心臓か秘密チァクラに観想する夢が鮮明でない

場合には赤いビンドゥを喉のチァタラに観想 し輝 く光を放射 しなが

ら全身のすべてのナ-ディーを覆っていると観想する

怖い夢を見たときヨーギーは

「これは夢だ夢の中で火に焼かれたり水に溺れたりすることがある

だろうかこの動物や悪魔やそういうものがわたしに害を与えること

があるだろうか」と言って不当な恐怖心から身を守るこの意識を持ち続け火を踏み

つけたり水の中を歩いたり大きな火の玉に変身して恐ろしい悪魔や

獣の心臓に飛び込んで爆発させたりすべきである

夢をかなりしっかりと堅実に認識できているヨーギーは「夢の トラ

ンスフォーム」の実践に進むこれはつまり夢を見ている状態で鳥

虎ライオン神聖天国王家岩林や自分の望む何にでも変身し

ようと試みることであるこの雫践が安定したならば今度は様々な

形状のタントラの主神の身体座っていたり立っていたり大きかった

り小さかったり等に変身する同じように夢の中で見ているものを別

の対象物に変化させる例えば動物を人間に水を火に大地を空間

に一つを多数に多数を一つにと変化させる 例えば上半身からは

火下半身からは水を放ったり太陽と月を踏みつけたり身体を何百

万何十億と増やして宇宙全体をいっぱいにしたりといった種々の神過

力を働かせる

夢のヨーガの実践の主要な目的の一つは「中間の生存」の状態で

そしてこの生の中で幻身を実現する手助けをすることである これをくう

獲得するためにはまず 「眠りの四つの空」を認識 しなければならないくう くう

次に第四の空あるいは生来的な空から「風とともにある心」が作 り

35

出したマンダラのタントラの主神の幻身を瞬時に投影しその後にマくう

ンダラとタントラの主神をもう一度大いなる空に溶け込ませる これは

要するに夢のヨーガで実践される 「生起」と 「溶解」のプロセスであ

るl

この後以下に示した 「覚者の国-の旅」を実践する

自分がタントラの主神になったと観想 し流れ星のごとく瞬時にイ

ンドラの天あるいはどこか他の 「生まれ変わり」の世界の天に至る

そして戻る前にその場所を観察する これが安定 したならば次に

「覚者の浄土」の一つに例えばヴァイローチャナやアミタ-バや

その他の 「浄土」に旅する これも同じようにほんの瞬時のうちにな

される 「覚者の浄土」に至ったならば党者に敬意を表わして布施を

し覚者の説法を聴 く

最初のうちヴィジョンと経験はあまりはっきりとしないが自分が

夢で見たものは本物の 「浄土」そのものなのだと堅く信 じる なぜな

ら「生まれ変わり」の世界も 「煩悩破壊」の世界 も結局は夢にす ぎ

ないからであるこのように実践するうちにヴィジョンは徐々に徐々

に鮮明になってゆくはずである

もしある者が 「幻身のヨーガと夢のヨーガに何か違いがあるので

しょうか」と尋ねたならその答えは両者は基本的に同じであるが

夢のヨーガは幻身のヨーガの補足と見なされているということである0

一つは幻身を生み出すために使われもう一方はそれをさらに完全なち

のにするために使われるのであるまた「覚醒」状態の光から生 じる

幻身は夢のそれよりももっと深遠なもっと微細なものであること

を知るべきである とはいえ二つのヨーガは互いに相補い合うもの

として実践される なぜなら夢と覚醒の状態の二分性の中に顕現 した

時間への固執は究極的にはこのようにして征服されるからである

これら二つのヨーガを合体 した実践によって人は 「生まれ変わり」

の世界の習慣的な思考を浄化するようになるすべての物事は心の顕現

36

B] 夢のヨーガの数え

であり心は夢と同様それ自体では実体を持たないものであると悟る

「生まれ変わり」の世界も 「煩悩破壊」の世界も実在 しない屡気楼であ

りそれらは何も束縛しないし何も解放しないと知る自己の粗雑と

微細純粋と不純な愛着のすべてを洗い清める そして最終的に覚者

の境地の魔法のような 「完全な楽しみの身体」を明らかにするようにな

37

B] 光のヨーガの数え

どのようにして光を認識する

か位省をすべて取 り除き光を認識するために望ましいすべての粂件

を集めるための蟹備段階の修行においてたどる段階は夢のヨーガと同

じである しかしさらにヨーギ-は良い栄養になる食物を取 り身

体をマ ノサージし非常に静かな場所に住み自己のビンドゥを保存 し

常に柔和でリラックスしていなければならないo幌想の各々の期間に

おいてその3分の 1の1馴 Iほ トウモの修行に耽やし3分の2の時rll

ほ光のヨーガの修行に数やさねばならない

投初に心臓のチアクラに母神と共に座っている青いヴ7ジラダラ

を観想 しヴアジラダラに 「生来の光を開示 してください」と祈るべき

であるそれから心臓のチアクラに市い7ム字を観想 し壷の呼吸を

煤つかまたは心の中でフム字を長 く唱えるべきであるそうすると

外側の世界がすべて彼の身体に溶け込みその身体がフム字に溶け込み(

)そのフム字がナーダに溶け込みそのナータが大いなる空に溶け込むく

つ彼は空について阪想 し息を保つべきであるこのサマディから立ち

上がるとヨーギーは再びタントラの主神の幻影の身体を観想する

「これは夜にのみ行なうべきだ」と間違って主張する人がいる し

かし実際はこれを九一日通 して修行すると「風とともにある心」 を

習得する可能性が大いに増 し光の啓示が安定するその結果睡眠中

に光を認識するのがずっと容易になる

さらに同時に保息をすることによって大いなる利益が加わる

他の方法で光を認識することは非常に難 しいしそのようにして認識した

3

E] 光のヨーガの教え

光は長く持続 しないこの修行に従う人は必ずプラ-ナを中央気道にくう

もたらし四つの空を開示するそれゆえこれが 「光のヨーガ」とい

う最も重要な修行なのである

〈睡眠中に光を保つこと〉くう

昼間にプラ-ナを中央気道にもたらすことによって四つの空を順

番に開示できる人は眠りに落ちる直前に心臓のチァクラにあるフム辛

に集中すれば睡眠中にもそうすることができる

光を 「保つ」のに一番いい時間は睡眠の最も深い夜 (の真ん中)で

はなく夜明けまたはいつでもいいから睡眠の浅いときであるそおう が い

して一番いい姿勢はライオンの横臥位である

ここで光のヨーガの修行で不可欠な二つのことは心臓のチァクラ

の蓮華の五つの花弁にある五つの基調音節 (Hu血ANuTaRa)

を観想 し息を保つことである

眠りに落ちる前にヨーギーは啓示増大達成の段階の後で

「生来の光が生じたときに必ずそれを認識するぞ」と繰 り返 し繰 り近

し21回考えるべきである それから身体全体がフム字に溶け込みフ

ム字が光に溶け込むことを観想しそれに集中する 少し眠たくなった

らア字に集中する かなり眠くなったらヌ字に集中する非常に眠

くなったらタ字に集中する 眠りに落ちそうなったらラ字に集中す

る眠りに落ちながら(または気を失いながら)フム字に集中する

初め最初の三つの音節に集中した直後に眠りに陥る傾向が強いので

最後の二つの音節に集中するのが難しいと思うかもしれlない しかし

繰 り返し修行することによって徐々にできるようになる睡眠という

気を失った状態で意識をとどめられない人はサマディの力をもっとつ

けるように昼間に一生懸命修行すべきであるこれによって気を失っ

た状態で意識をとどめ光を少し見ることができるようになる

39

ある教えにはまだ光を認識できなければ三日三晩眠ることを放秦

してからもう一度やってみるべきだと述べられているくう

四つの光または空すなわち啓示の光増大の光達成の光坐

来の誕生を順番に開示できる人は粗雑な 「生まれ変わり」の世界の忠

考と微細な 「生まれ変わり」の世界の思考の両方を取 り除き識別するそら

心を超越することができるそうすると要一つない空のように透明で

澄みわたった本物の睡眠の光に直面するO これがとびきり上等の経験

すなわち完全な光であるこの次には「まあまあ」の経験とか「少なくう

い」光と呼べるようなものがあるここではヨーギーは四つの空を

順番に認識できないかまたは「生まれ変わり」の世界の顕現をすべ

て取 り除くことはできないがひどい眠気を克服し透明な光り輝く空

性を明確に識別することができる

この次には「劣った」経験があるここではヨーギーは 「完全な」

光も 「少ない」光も経験 しないが夢が生じる前の眠りの状態で澄ん

だ透明な心を経験する昼間の修行で安定したサマディを達成 したら

その力は眠りと夢の状態も含めて昼と夜を通じて行き届 くその場

合ヨーギーは(原則として)夢を見ないもし見ることがあったと

してもそれをすぐに認識できる しかしこれは睡眠の光ではなくて

睡眠の状態でのサマディの経験でしかないと言うグルもいる確かにそ

うかもしれないがそのように修行すれば光を認識する機会を本当に

増大させることができすぐに 「少ない」光を見るであろう

光を保つ方法は多くあるが上述の教えでこの目的のためには十分

である ヨーギーは自分に最も役に立つ特定の教えに従うべきである0

くう《四つの空についての説明〉

くう四つの空または四つの光または四つの楽は光のヨーガの経験の

中核である これらは目覚めた状態の昼間の修行でプラ-ナを中央

気道に集めることによって引き起こされる そうできる人は特に四香

40

B] 光のヨーガの教え

くう くう目の空すなわち生来の光に集中すべきである この四つの空を認識

する方法は以下のとおりである

夜の光のヨーガの修行で最初に心臓のチァクラにある蓮華の花弁の

一つにあるア字に集中する この修行によって五大元素のプラ-ナが

中央気道に集中し煙寮気楼蛍の光などが順番に現われる眠気を

感じたらヌ字に集中するするとますますプラ-ナが集まり粗雑くう

な区別する思考が崩壊 し初めの空すなわち啓示の光が現われるそそら

うすると要一つない空に明るい月の光を見ているかのような感じを

経験する

もっと眠たくなったらタ字に集中しより多くのプラーナが集まりくう

微細な区別する思考がすべて崩壊 し二番目すなわち極端な空 (別名そら

増大の光)が現われる そうすると雲一つない空に明るい太陽の光

を見ているかのような感 じを経験する

とても眠くなったらラ字に集中するそうするとすべてのプラ-

ナが集まり最も微細な区別する思考のほとんどが崩壊し三番目すくう

なわち大いなる空 (別名 達成の光)が現われるそうすると深い雲

一つない天空にすべてを包含する暗闇を見ているかのような感 じを経

験する

最後にフム字に集中している間に眠りに落ちる (または気を失う)

と達成のすべてのプラ-ナと最も微細な区別する思考のすべてが崩くう

壊 し四番目すなわち完壁な空 (別名 生来の光)が現われるそそら そうきoう

う すると夜明けの澄んだ空の蒼等を見ているかのような感 じを経験 したそがれ

太陽月黄昏という三つのけがれのすべてが彼から離れ去るこれくう

らがヨーギーか認識 し修行 しなければならない四つの空すなわち

睡眠の光であるくう

最初この四つの空をすべて認識することはで きないかもしれないが

途切れることのない根気強い修行によってついには認識するようになくう

る四つの空を 「保つ」ことに熟達 していない人は浅い睡眠の間に

41

ヨーガを修行すべきである 熟達している人は深い睡眠のときにその

修行をすべきである 規則正 しいプロセスで光を保つことにまだ熟逮

していない人は逆のプロセスで行なうのが難 しいと感じるだろうす

なわち生来の光から三番目を保ち二番目をそれから一番目の光-(

とであるそれゆえ正 しいプロセスが基本であり非常に重要なので

ある

プラーナの乱れによって光のサマディから出されそうになったら

心臓のチァクラのフム字に集中してサマディをもう一度安定させるべ

きである これがダメなら「少ない」光について隈想すべ きである

「少ない」光から出されそうになったら夢の幻影の身体の修行をしよ

うとすべきであるしかしこれをきちんと行なうためには昼間の修くう

行でプラ-ナを中央気道に集め四つの空を開示できなければならない

この段階に到達 して初めて夜光を完壁に保つことができる修行

の進んでいないヨーギーは一番目と二番目の光は認識できるかもしれ

ないが三番目と生来の光を認識することは極めて困難であろう

寝る前に光を保とうという非常に強い望みを生 じさせ(身体全体

を満たしている)輝 く光を発 している心臓のチァクラにあるフム字に集

中すれば「少ない」光を見る機会は十分にある夢のない浅い睡眠の

状態では彼は心の性質を光 り輝いているが空っぽ (不明瞭さのない

透明)であると見なす意識は目覚めているかのように明噺である

にもかかわらず散漫にする思考を取 り除くことができず光 り輝 く意

識も夢と一緒に現われるもしこれが起こったらまだフム字に集中し

続け光を安定させるために光 り輝 く意識を保とうとすべきである0

深い睡眠のときに光を認識できない人はがっか りする必要はなく

認識するように再度努力するべきである そうすれば徐々にうまく

いくようになる プラ-ナの乱れのために夢が現われたらこれらのヴィ

ジョンがタントラの主神と彼のマンダラと同じであると見なしそのヴィくう

ジョンをもう一度大いなる空に溶け込ませようとする

42

E] 光のヨーガの数え

「r少ない」光は真の陸眠の光ではない」ということを知るべきである

後者は散漫と区別する思考がすべてない第四番目すなわち生来の

光であるが前者は区別する心と散漫が混ざり合った表面的な光でし

かないしかしこの 「少ない」光を安定させ強めることができれば

最終的には生来の光を保つことに成功する 現在のところチベット

のヨーギーの多 くは対応する〝 光を保つ段階に到達することしかで

きない修行のよくでさる者ですら「少ない」光 しか保つことができ

ないそれゆえこの違いを知っているということは非常に重要なこと

である

《三つの基本的な光についての解説》

タントラの教えによると光は三つのグループに分けることができる

① 起源の光

(参 道の光

(参 果報の光

「起源すなわちリアリティーの光」とは人が気づいていようがい

まいが関係なくすべてのときに存在 して」る生来の光である 睡眠のくう

光と死の光はこの種類に属する「道の光」とは空の状態すなわくう

ちプラ-ナが中央気道に集まったときに開示する四つの光または空

を直接悟ることであるこれはまた「区別しない智慧」- 主観 と客くう

観という二元性を超越 している「生まれていない空」を悟 ること-

とも呼ばれる「果報の光」とは覚者の境地という完全で完壁な解脱

の境地である 「二つが一つになった究極の光」を悟ることである

「睡眠の光」は様々なグループに分類することもできる「対象に面

すること」のない深い睡眠において認識されるものは「深い睡眠の光」と呼ばれる 粗雑な対象と微細な対象によって認識されるものは「F少ないJ睡眠の光」と呼ばれるなど

前に夢のヨーガや教えたように修行者は自分に自信があ り「中

43

間の生存」をマスターできるのかをどうかを観察すべきである こう自

閉すべきである

「わたしの今の悟 りで時が来たときにr死の光J をコントロールで

きるのだろうか 」くう

「四つの睡眠の空」をコントロールすることができれば死のときにくう

「四つの空」を認識できると確信を持つことができるo そq)人にとって

は死は道における非常に役に立つ段階である

よってこの光のヨーガの修行によって「生まれ変わり」の世界に

対する執着と「生まれ変わり」の世界における識別は浄化され「自己

を照らす智慧」を悟る「生来の光の智慧の火」によって不純な習慣

的思考をすべて破壊 し「息子の光」と 「母親の光」を一つにし「生ま

れない光」という大いなる全体にすべてを包含する そうすると完全

な 「法則の身体」と 「形状の身体」を達成し「生まれ変わり」の世界

の終わりまで少 しも努力することなしに数え切れないほどの多くの

方法ですべての衆生を助けることができる

44

6]「中川の生存」のヨーガの救え

回 「中間の生存 」のヨ-ガの教え

1「中間の生存」の数え (1)

(死の象徴

〉1形状一茶姿の集積が崩壊 し始めるとき極度な消耗の程度まで弱

きを感 じる地元素が崩壊 し始めると身体は活プJを失う視党器官

が崩壊すると眼球を動かすあるいははっきりと比ることができない

「大きな蚊の智慧」の元素がJiFi壊 し始めると心は大変暗く鈍くなる

2感光の楽fJ-tが崩壊 し始めるとだるく感 じマヒしたような感じ

がする水元菜が崩壊するときは身体内の分泌が止まるO聴覚の機

能が崩壊するとき聞こえなくなるo「平等の智eu の元素が分解さ

れるとIgぴと苦しみの区別がつかなくなる

3 識別の躯村tが崩壊 し始めるといかなる外的な対象も見えなくなる

火元-兼がJuL)壌するときは消化できない鼻が利かなくなり始めると

上部のプラーナが遅 くなり不規則になる映光の感JltLが崩壊すると

においを区別できなくなるO観察の智慧の元素が分解されると死

にかけている者は周りに立っている身内の者を見分けることができな

くなる

4 構成要素の躯積が崩壊するとき何もすることができなくなる

プラーナの元紫が分解するとき十の租雑なプラ-ナが来たところへ

仰る味光の器官が崩壊するとき舌が撞 く厚 くなる味覚の感光

がなくなると異なる味を区別できないO活動の智yi箕の元素が崩壊す

るとき行為することも意志することもできなくなる

4

別の経典によれば死に関する次の教えがある

1地元素が水元素に崩壊するとき外的なサインは自分の身体を動

かせなくなりそしてあたかもすべての支えを失って倒れそうに感

じることである

「お願いだ立ち上がるのを助けてくれ」

と大声で叫びたい内的なサインは意識が渦巻く煙の雲のように現

われることである

2水元素が火元素に崩壊するときの外的なサインはすべての分泌が

乾き切ることであり内的なサインは意識が移動する賓気横のよう

に現われ白い現われの33の邪悪心の識別する思考がすべて静まるこ

とである

3火元素がプラ-ナに崩壊するときは外側のサインは身体の熱が

大幅に減少し一方で指や爪先はしびれて冷たくなることである内

的なサインは意識が蛍の光の薄暗いスパークのようにして現われ

赤い現われの40の愛著の識別する思考が静まることである

4プラ-ナが意識に崩壊するときの外側のサインは死にゆく人の出

息が大変長 くなり入息が大変短 くなることである 内的なサインは

意識がはっきりとして安定したランプの光のように現われ七つの

黒い迷妄の識別する思考がすべて静まることである

経典によればこれらの死のサインは個人によって一つ一つ順々に

現われたりあるいはすべてが一度に現われたりする

微細な元素が崩壊したら死にかけている人は次のような経験をす

ることになるそら

1意識が 「啓示の光」に崩壊するとき雲のない空に浮かぶ月の光のI

ように光を見る

2啓示の意識が 「増加の光」に崩壊するとき夜明けのように赤っぽ

い草色の一条の光を見る

3「増加の光」が 「達成の光」に崩壊すると完全な暗闇を経験 し

46

6] 「中間の生存」のヨーガの数え

意識を失うそら

4この無意識の状態は再び光の中に崩壊 し夜明けの要一つない空

のような- 前の三つの段階の微細なけがれすべてを超越 した-くう

透明なはっきりとした空が現われるこれが真実の 「死の光」あるい

は 「生来の光」である

異なる元素が次から次-と崩壊 したら最終的にプラーナの元素が

心臓のチァクラで意識に崩壊するその後頭頂のチァタラにある白い

ビンドゥが下降しヘソのチァクラにある赤いビンドゥが上昇し二つ

が心臓で一緒になる赤と白のビンドゥが完全に混ぜ合わさったとき

「死の光」が現われる 六つの世界のすべての有情の魂がそれぞれの

生の終わりに一度死の光を見るのだが残念ながら彼はそれを認読

することもつかむこともできない

《「中間の生存」の出現》

それから逆の順序で死の光から達成増加啓示と順に現われる

眠っていたプラ-ナが動き始め達成の光が現われるそしてすぐにそ

れから増加の光啓示の光と続くそれから80の識別する思考が生じ

その結果 「中間の生存」のすべての幻影のような顕現が現われる

ここでよく論議を呼ぶ質問が起こる

「r中間の生存Jの住人の身体と顔はどのように見えるのか」アサンガの兄弟たちによれば彼らは次の転生の姿をしている しか

し他の人々によれば生前の姿に似ているという 「継承の派」のグ

ルたちによれば「中間の生存」の初めのころの段階では「中間の生存」

の住人の顔と身体は生前のものに似ておりそれからそれが徐々に消え

てゆきそして 「中間の生存」の後の段階になれば次に来る転生の現

われをとるこの理論は理にかなっているだけではなく経典とも一致

している 多くの経は「習慣の身体」の 「中間の生存」状態における

存在は生前にならって形作られることを明確に示 している

47

「中間の生存」の住人はすべての器官を完全に備えてお り再び再

生することが定められている場所以外であれば妨害なくどこへでも旅

することができる 彼は 「生まれ変わり」の世界に属する超常的力を幾

分有しており食物の香 りを食べて生き他の同じ 「中間の生存」の住int

人たちを見ることができるなおここから先の内容については一つ

の例にすぎない

もし 「中間の生存」の住人が悲惨な領域に生まれることが定められ

ているのであれば深い暗闘あるいは黒い雨の夜のヴィジョンを見

るだろう もし彼が幸福な領域に生まれるものであるなら月のように

輝 く白い光を見る

別の経典はこういう

地獄に生まれる者たちにはすべてのものが焼けた木のように黒っぽ

い茶色に見える 低級霊域に生まれる者たちは煙色の色を見る天に坐

まれる者は金色の光を見る 形状の要素に生まれる者たちは白を見る

そして非形状の要素に生まれる者たちは「中間の生存」の経験をし

ない- 彼らは死後即座に非形状の要素へ生まれ変わることになる

しかし低い領域に生まれることが定められている非形状の要素の生令

体たちは再び 「中間の生存」を経験するともいわれている

地元素が妨げられたとき「中間の生存」の住人たちは爆発の雷鳴を

開く水元素が妨げられたとき海の波のとどろさを開き火元素のと

き燃え上がる森のうなりを開き風元素のとき大暴風雨の高いヒュ-

ヒューとなる音を開く

三毒- 愛著邪悪心迷妄- は「中間の生存」の住人が自赤

黒の様々な種類の恐ろしいヴィジョンつまり彼を傷つけるために近づ

いてくる恐ろしい幽霊や悪魔として投影された習慣的な思考を持つ国と

なる

「中間の生存」の住人は次のような性質を持つといわれる

① 身体は抵抗を示すことがなく影を作らないそして一瞬のう

48

回 「中間の生存」のヨーガの教え

ちに多くの土地へ旅することができる

② 他の領嘘の生命体は彼の行為を目撃することができない

③ 透視能力とテレパシーを持つo

④ 太陽も月も星も見ない

(9 生来的な心の記録を見て自分が生前行なった良い行為 悪い行

為のすべてを詳しく見る

⑥ 食物は見るがそれが彼に布施されたか捧げられたのでなけれ

ば味わうことはできない

以上のような説明は行なわれたが個人のカルマは決して同じという

ことはなくまた顕現も大変異なっているのでこれらをはっきりと限

定されたあるいは一定不変のものとして受け入れるのは難 しい多く

の点で 「中間の生存」の状態は夢の状態のようであり非常に不安定で

不確かなものなのである

「中間の生存」の生命の最高の長さは7日であるが もしこの期間に

「中間の生存」の住人が転生をしなければ彼は 「死ぬ」あるいは気絶

して第二 「中間の生存」に即座に生まれ変わる このプロセスは7回

繰 り返されることができるので全体で49日となる

「中間の生存」の住人は次に転生する場所を見るや否やその場所

に恋 しでしまう

湿気と温かさによって生まれ変わる者は壇とにおいによって引かれ

る 虫あるいは卵の形に生まれ変わる者は両親がセックスをしてい

るのを見たとき両方の親に対する大きな変著と邪悪心を抱 く 男性に

生まれるものは母を愛 して父を憎み女性は逆となるこの愛著と那

悪心が生 じるや否や「中間の生存」の住人は直ちに気絶 しそれを知

らないで転生する天の一つに生まれるものは壮麗な天国にあるよう

な豪邸と男女の天使を見彼らを望む

悲惨な領域に生まれる者は多くの恐ろしいヴィジョンを見絶望的

にそれらを避けようとする 洞窟や穴や木に逃れようとすれば彼は動

49

物に生まれ変わる もし鉄の家に逃げようとすれば地獄に生まれる0

「中間の生存」の住人が死ぬときはやはり四段階の崩壊のプロセス

つまりプラ-ナの減退から啓示増加達成生来的な光を通過す

る それから逆のプロセスが始まり生来的な光から達成増加啓

示80の識別する思考プラ-ナのエレメント火--と心と身体の

複合体が完成するまで続 く

《「中間の生存」 での機会》くう

死の際で息子と母の空の光が混ぜ合わさるとき識別をする考えと

いう微細なけがれはすべて鋲まる このとき生起と完成のヨーガを敬

得した修行の進んだヨーギーは完全な覚者の境地とその徳を同時に

達成できる かなり修行の進んだ者しかし素晴らしいマハームドラー

を昼夜修行でさる者また死の光を保てる者は「中間の生存」のヴィ

ジョンが現われるときそれを使っで悟りを進めることができる

この世のすべての顕現は実は 「中間の生存」のそれでありすべて

の 「生まれ変わり」の世界の存在は「中間の生存」の存在なのである

誕生と死の間の期間は「生と死の中間の生存」と呼ばれる 眠 りに落

ちたときから目覚めまでは 「夢の中開の生存」死から再生までは 「中

間の生存」そのものである これら三つの 「中間の生存」においてトウ

モと幻身のヨーガ光と夢のヨーガそして 「中間の生存」と変身のヨー

ガの修行が強調されるべきである

眠っている状態起きている状態の両方で見るもの開くもの触

るもの行動するものはすべて「中間の生存」の状態であると考える

べきであるこの教えを繰 り返し続けて修行することは優れた 「中間

の生存」の準備であると認識すべきである

そして死のときが近づいたなら自分の財産 持ち物を三宝に布施

し惜 しみなく布施しすべての執着を切り神聖になされた約束の戒

を厳 しく守 りすべての道に外れたこと罪をザンゲすべきである ま

50

B] 「中開の生存」のヨーガの教え

たもし神聖になされた約束の戒を破ったことがあるならグルあるい

は覚者に再びイニシエーションを与えてくれるように懇願 し破った棉

聖になされた約束の戒を修復すべきである真剣にグルとタントラの主

神に祈 り死の光と 「中間の生存」での幻身を保持できるよう助けを求

めまた法友に頼って死の際で教えを思い出させてもらう

最も修行の進んでいるヨーギーは死のとき溶解のヨーガを行ない

おのずから照らす精髄に集中してそれを死の光に混ぜ合わせる そし

てその光から「風とともにある心」でできた完全な 「完全な楽 しみの

身体」と 「変化身」を生 じさせるよう努力する

マハ-ム ドラーの第四段階に達した非常に修行が進んでいるヨーギー

は死のときに確実に母と息子の光を混ぜ合わせることができる この

ときカルマの身体顕現心のすべてのきずなが切れ覚者の境地の

徳がすべて完成する彼らの心は法則の身体になり身体は智慧の身体

になり土地は完成と純粋さの土地になる

かなり修行の進んでいるヨーギーも最も進んでいる者たちと同じよ

うに修行するべきであるもしこれに成功すれば彼らは 「中間の生存」を通らないで転生できる そうでなければ真剣に覚者の浄土に生まれ

るように祈 り変身のヨーガの教えを適用すべきである

死の光も幻身のヨーガも保持することめできない劣ったヨーギーは

心の集中力を喚起 し確実な理解と揺るぎのない自信を持って教えを逮

用 し死と 「中間の生存」の挑戦に立ち向かう解放を得るために死と

「中間の生存」の機会を利用することができない者はカルマによって

もうー度 「生まれ変わり」の世界に生まれることを強いられる これを

防ぐためには次の指示に従う

「中間の生存」にいる者がその者にとって最 も魅力的な場所に来た

ときそれをタントラの主神のマンダラだと観想する 男と女の性交を

見て愛著と邪悪心が生起 したら自分自身に注意を喚起 してこれが

覚者が現わした父と母の第三イニシエーションだと考える 楽と空の経

51

くう験を受け入れ愛書も邪悪心も幻影で空であると見る

くうこのように空の状態の見解を強調することによって「生まれ変わり」

の世界から永遠に自分を解放できるかもしれないもし 「中間の生存」

にいる者がこれをうまく成し遂げ最初の7日間で再生を逃れることが

でき為ならそれに続 く7日間あるいはその後に同じことを成し遂げ

ることは難しくない彼はタントラの主神の浄土に生まれ道-の帰依

を完成するだろう

もし 「中間の生存」にいる者が覚者の浄土に生まれたいと思うなら

そこに生まれたいという強い願望を培わなくてはならないこれは非育

に重要であるそして変身のヨーガの教えを適用すると一騎のうち

にその浄土に生まれる

「中間の生存」ヨーガの恩恵は次のようにまとめられる

(ni 「法則の身体」は死のときに実現できる

② 「完全な楽しみの身体」は 「中間の生存」で

③ 「変化身」は肉体化するときに実現される

これはまた覚者の三身の成就に導く道とも呼ばれる

2「中間の生存」の教え (2)

《崩壊の諸段階》

人間は25の粗雑な対象- 五つの集積四つの元素六つの感覚要

素五つの対象五つの基本的智慧- が崩壊することによって必ず

死ぬ

死のプロセスには八つの段階がありそれには25の要素の崩壊が含

まれる22の要素は最初の四つの段階の間に崩壊する残 りすなわ

ち識別の集積 意識の感覚 諸現象の性質を悟る基本的智慧は最級

の四つの段階の間に崩壊する

52

B] 「中間の生存」のヨーガの教え

図1 25の粗雑な対象

5つのとらわれfの集報 53の基本的魯魚 四大元素 6つの感覚事案 5うめ対魚

形材 窄準 二 基本的鋲のような智患 也 日の感

覚 形状-容姿感 車 基本的な平等の智

憩 水 耳の感覚 声蓑 壷 基本的な

分析の智患 火 鼻の感覚 香り痕由の構成 基本的な活動を 風 舌

の感覚 味達成する智患 身の感覚 接

触敗 軍 基本

的な諸現象の性質の智愁 意識の感覚図2 8つの崩壊価 白の崩噂空重BO油 填 ー3番白の崩薮 iIi春日重油 墳一J

1 帝敬す二

る奮寮 形状-容姿 感 覚 弛 別 経験の構成

元 素 地 水 火 風博 労要素 T 日の感

覚 耳の感覚 舟の感兜 舌と身の感覚対 慶

目に見える形状-容姿 士PJ 香 り 味と

接触基本地軸 基本的 基本的な 基本的な 基本的な活動を鏡のような智慧 平等の智患 分析

の智恵 達成する智患崩壊寸を5帝P

の崩壊 there4や畢日申申墳 7寧日の崩壊 や番

〈一番目の崩壊〉

最初に形状一容姿の集積の段階の五つの現象が自然に崩壊するす

なわち形状一容姿の集積のような智慧地元素目の感覚生命体の

中にある目に見える形状一容姿である形状一容姿の集積の崩壊の外的I

な印として手足が前より小さくなり身体が弱く力がなくなる

この大きさと力の減少は普通老齢とともに訪れる顕著なかたちである

基本的な鏡のような智慧は鏡に像が現われるのとちょうど向 じよう

に多くの対象が同時に明確に現われる通常の意識であると説明されて

いるこの崩壊の外的な印として視界がハツキリしなくなり暗くな

地元案の崩壊の外的な印として身体が非常に細 くなり手足がだら

んとし身体が地面の下に沈んでいっているような感じがする

沈んでいく感覚は「持ち上げてくれ 」と叫ぶほどである

目の感覚の崩壊の外的な印として日を開けたり閉じたりできなくな

生命体の中にある目に見える形状-容姿の崩壊の外的な印としてつヤ

身体の艶が減少し力が尽きる

この五つの崩壊の内的な印は「屡気楼のような」と呼ばれる青っぽ

い現われが生 じることであるこれは太陽の光が夏の砂漠を打つとき

の水の現われのようなものである

現われは煙の塊にもたとえられるがたいていは零気横にたとえられる

《二番目の崩壊》

その後感覚の集積の段階の五つの現象が同時に崩壊する感覚の集

積が崩壊するときの外的な印は身体の意識が感覚の意識に伴う楽

苦しみ どちらでもない感覚をもはや経験することができないというこ

とである

基本的な平等の智慧は楽 苦しみ どちらでもない感覚を一つの檀

54

回 「中間の生存」のヨーガの教え

類すなわち感覚として心にとめている通常の意識であると説明され

ている

これは多くの同発語を一つの意味を持つものとして心にとめている意識とし

ても表現されている

この崩壊の外的な印として意識の感覚に伴う楽 苦しみ どちら

でもない感覚をもはや心にとめることができない

水元素の崩壊の外的な印として唾液汗尿血液精液が干上が

口鼻舌喉が干からび歯にはカスが生じる

耳の感覚の崩壊の外的な印として外的 内的な音がもはや聞こえな

生命体の中に含まれている音の崩壊の外的な印として耳の内側の

「ur」という音がもはや生じない

この五つの崩壊の内的な印は「煙のような」と呼ばれる現われが生

じることである これは煙の塊の中にある煙突からうねって出てい

る煙に似ている

《三番目の崩壊》

その後識別の集積の段階の五つの現象が同時に崩壊する 識別の集

積の崩壊の外的な印として両親のような親しい人のことをもはや気

にとめなくなる

基本的分析の智慧は親しい人の個々の名前や目的などに気をとめ

る通常の意識であると説明されている

この崩壊の印としては自分の両親の名前すらもはや思い出せない0

火元素の崩壊としては身体の温かさが減少しそこから食べ物や飲

み物を消化する力が失われる

鼻の感覚力の崩壊の外的な印としては鼻からの空気の吸い込みは弱

くなるが吐き出しは強く長くなり息はまるで一つ一つ積み上げられ

55

ているかのようである

生命体の中に含まれているにおいの崩壊の外的な印としてはいいに

おいも悪いにおいも喚ぐことはできない

この五つの崩壊の内的印は「蛍のような」と呼ばれる現われが生 じ

ることであるこれは煙突から上る煙の-吹きの中に見られる赤いすす

火の粉または穀物を妙るために使われるフライパンの底の煤につい

た赤い火の粉のようである

《四番目の崩壊》

その後経験の構成の集積の段階の五つの現象が同時に崩壊するこ

の集積の崩壊の外的な印は動き回るというような肉体運動をすること

ができないことである

基本的な活動を達成する智慧は今生および来生の外的 世俗的な

活動や目的などそしてまたそれらをどのようにして達成するのかを

心にとめている意識であると説明されている

風の元素の崩壊の外的な印としては10の風- 粗雑な生命を運ぶ風

など- がその住みかから心臓に移 り息が出たり入ったりしなくな

舌の感覚力の崩壊の外的な印としては舌が太 く短 くなりつけ根が

青 くなる

生命体に含まれる味の崩壊の外的な印としてもはや六つの味 (甘さ

酸っぱさ苦さ渋さピリッとした塩辛さ)を経験できない

この時点で身の感覚と接触も必ず崩壊するのでその崩壊の外的な

印としていかなるなめらかさも租さも感じることができない

この七つの崩壊の内的な印は「燃えるバターランプのような」と呼

ばれる現われが生 じることである これはバターランプがまさに消え

んとするとき炎がパチパチするようなものである

56

E] 「巾問の生存」のヨーガの教え

「崩壊の意味」前の元素がどのようにして後ろの元素に崩壊 していく

のかについていうと地 水 火 風という順序で前の元素と関係の

ある風の意識の基礎として働 く能力が撤退し後の元素の意識の基礎

として働く能力がより顕現するのである これは前の元素の後の元莱

-の崩壊と呼ばれているがある一つの元素が別の元素の性質を持つよ

うになるということではない

地が水に崩壊するということは地の風の意識の基礎として働く能力

が退化しそのときに水の風の意識の基礎として働く能力がより顕現

するようになるということを意味するこのようにこれは前者の舵

力が後者の能力へ移動するようなものなので地が水に崩壊するといわ

れているが通常の地が通常の水に崩壊することではないこれは他の

崩壊にも当てはまる

《五番目の崩壊》

四つの元素が崩壊した後意識の集積の段階にある五つの現象が段階

的に現われなくてはならないこれらは80の表示的概念の心輝 く白の

現われの心輝 く赤い増加の心輝 く黒の達成間近の心そして死の

クリアライトの心である

80の概念は三つのグループに分かれ33が白い現われの心を表わし

40が赤い増加の心を表わし七つが黒い達成間近の心を表わす 最初の

グループの概念は対象の乗 り物として働 く粗雑な風の動 きに関係 し

よって白の現われの心を顕現として経験 していない者にとっては

その乗 り物として働く風が赤い増加の心そして黒い達成間近の心と

比べていくらか粗雑な動きをしていると感じられるこの白い現われ

の心に関する推論ができるのは最初の概念のグループが微細から釈

雑へと反対の順序で進んでいるときの白い現われの心の痕跡あるい

は結果だからである

57

この33とは

1大きな欲望の欠如 心は対象を欲さない

2中くらいの欲望の欠如

3小さな欲望の欠如I

4心の行き来 心は外的対象-と行ったり内的対象-帰ったりする

5大きな悲しみ 快い対象と別れることに対する心の苦痛

6中くらいの悲しみ

7小さな悲しみ

8安らぎ心は安らかにとどまる

9概念化 対象のまぶしさによって興智した心

10大きな恐れ 不快な対象に出合ったことによって生み出される恐れ

ll中くらいの恐れ

12小さな恐れ

13大きな執着 快い対象に執着すること

14中くらいの執着

15小さな執着

16とらわれ 愛欲界の対象に完全にとらわれた心

17不善あるいは非知識 善行に対する疑念

18飢え 食べ物を欲すること

19渇き飲物を欲すること

20大きな感覚 快感痛みどちらでもないという感覚

21中くらいの感覚

22小さな感覚

23知者の概念

24知ることの概念

25知られる対象の概念

26個別の識別 何がふさわしく何がふさわしくないかを分析する心

27恥 自分自身が同意しないあるいは宗教的な禁止によって

58

固 「中間の生存」のヨーガの教え

誤った行為を避けること

28慈悲 苦悩からの離別を願うこと

29哀れみ 観察の対象を完全に保護する心

30美 しいものと会いたいと欲すること

31不安 とらわれた心確信がない

32蓄積 所有物を集める心

33嫉妬 他の繁栄によって乱れた心

二つ日の40の概念は対象の乗 り物として働 く中くらいの風に関係す

るよってそれを経験 していない者にとっては赤あるいはオレンジ

の増加の乗 り物として働 く風が自あるいは黒い現われと比べて中く

らいの動きをしていると感 じられるつまり心がより微細になるにつ

れて心の二元性がより少なくなりつつあるということであるこの赤

い増加の心に関する推論ができるのはこの概念のグループが反対の順

序で粗雑へと進んでいるときの赤い増加の心の痕跡あるいは結果だか

らである

この40の概念とは

1欲望 まだ手に入れていない対象に対する執着

2愛著 手に入れた対象に対する執着

3大きな喜び 快い対象を見て喜ぶ心

4中くらいの喜び

5小さな喜び

6うれしさ 欲 した対象を達成 したことによる満足

7歓喜 欲 した対象を繰 り返 して経験する心

8驚き以前生起 しなかった対象について考えること

9興暫 快い対象を知覚 して散漫になった心

10満足 快い対象に対する満足

ll抱擁 抱擁 したいと欲すること

12キス キスしたいと欲すること

59

13吸う吸いたいと欲すること

14安定 変化 しない連続の心

15精進 善に向かう心

16プライド自分が優れていると思う心

17活動 活動を成し遂げることに関係する心

18強盗 富を盗みたいと欲すること

19力 他の軍隊を征服したいと欲すること

20熱意 善の道を修習する心

21大きな困難に対する従事 倣慢さによって悪行に従事すること

22中くらいの困難に対する従事

23小さな困難に対する従事

24激しさ理由もなく優れた者と議論したいと欲すること

25戯れ 魅力的な者を見て戯れたいと欲すること

26怒る傾向 憤慨の心

27善 善行に対して努力したいと願うこと

28はっきりとした言葉と真実 他が理解できるようにそして自

分の事実の識別を変えないで話 したいと願うこと

29非真実 自分の事実の識別を変えてから話したいと願うこと

30確信 非常に安定した意図

31非仮定 対象を保持 したいと欲さない心

32寄贈者 所有物を与えたいと願うこと

33熱心な勧告 怠惰な者に宗教の実践をするように勧めること

34英雄的行為 煩悩のような敵を克服したいと願うこと

35-恥知らず 自分が同意しないあるいは宗教的な禁止によって非

行を避けないで悪行に従事すること

36欺き偽善によって人を欺くこと

37キツさ鋭い良心

38悪徳 邪見解に慣れた心

60

6] rFP問の生存」のヨーガの教え

39非優 しさ他を傷つけたいと願うこと

40不正 不正直

三番目の七つの概念は対象の乗 り物として働 く弱い風の動きに関係

するよって黒い達成間近の心に関してそれを経験 していない者に

それを示す働きをする これはこの概念のグループが反対の順序で釈

雑へと進んでいるときの黒い増加の心の痕跡あるいは結果だからであ

この七つの概念とは

1忘れっぽさ衰えた注意力

2誤り水を寮気樺と思うことなど

3しゃべらない しゃべりたくないと思うこと

4意気消沈 悩む心

5怠惰 善に対する熱意のなさ

6疑念

7中くらいの欲 愛著と邪悪心が同じくらいの心

80の表示的概念とその乗 り物である風は輝 く白い現われの前に崩壊

しなくてはならないなぜなら理解の様式と現われの心のそれは不

一致だからであるまたこの二つの間には粗雑さと微細さに関して大

きな違いがあるので80の概念のような粗雑な心は白い現われのとき

には存在できない80の表示的概念とその乗り物である風が輝 く白い

現われへと崩壊するとき燃えているバターランプのような現われが坐

起する80の表示的概念がその中に崩壊 してしまったときの現われくう

の心自身の印は非常に明るい透明さと空の現われおよび月の光が

充満したけがれのない秋の夜空のような白い様相の光の現われである

この現われの原因に関していえば心臓から上の左右両方の気道の風

がその上の開口つまり頭頂から中央気道に入ったからであるこ

の力によって頭頂の緒がゆるみ父から得た音節ハムが逆さになった

相である [皇 ]白いビンドゥが水のような性質を持っているがゆ

61

えに下に下がるそれが心臓のところにある左右の気道の大童の円

の緒の上に来ると輝く白い現われが生起する このようにこれは

外側から差した月の光などの現われではないのである

これが現われと呼ばれるのは月の光のような現われが生起するからくう

であり空と呼ばれるのは80の概念とその乗 り物である風が存在 し

ないからである

〈六番目の崩壊》

この後現われの心とその乗り物である風が増加の心に崩壊する0くう

増加の心が生起すると空であり 「空っぽ」であるが前よりももっ

と澄んだ赤またはオレンジの現われが太陽の光の浸透したけがれのそら

ない秋の空のように輝く

この原因に関していえば心臓から下の左右の気道の風がすべて管

骨の一番下あるいは性器のところの開口を通って中央気道に入るか

らであるこの力によって宝石 (性器)の中のチアクラの結とヘソ

のチァタラの結が徐々にゆるむこれによってヘソのチァクラの真ん

中にある縦一本の線の短いア [A]の形で存在 している母から得

た赤いビンドゥが上に上がる赤い現われは心臓にある六重の円の

左右の気道の緒の下まで上昇する よってこれは外側から輝 く太陽

の光の輝きなどではないのである

これが赤い現われと呼ばれるのは太陽の光のように鮮やかであるかくう

らで「非常に空」と呼ばれるのは現われの心とその乗 り物 として働

く風が存在しないからである

《七番目の崩壊》

この後増加の心がその乗 り物である風とともに達成間近の心に

崩壊する 最初夜の初めのような濃い闇が浸透 したけがれのない秩そら

の空のような様々な黒い現われが生起する

62

団 「中問の生存」のヨーガの教え

中央気道の中の上と下の風は心臓に集まっておりこの力によって

心臓のところにある左右の気道の六重の円の結がゆるむこれによって

逆さになった音節ハム [卓 ]の様相上の白いビンドゥが降り下の縦

の線の様相の赤いビンドゥが昇る これらは心臓のところの中央気追

の真ん中で子音で終わる (閉じた箱の)様相で存在している赤と白の

不滅のビンドゥに入るこの出合いによって達成間近の輝 く黒い現われ

が生起する このようにこれは外側からやってくる閲の現われ等の

ケースではないのである

これが 「達成間近」 と呼ばれるのはクリアライ トに近いからでくう

「大きな空」と呼ぼるのは増加の心とその乗 り物 として働 く風が存

在 しないからである

達成間近の心の最初の方では対象の感覚があるしかし最後の方

では心は沖象に注意 しておらず闇に困惑して気を失って無意識に

なりそうであるその後非常に微細な風と心から偶発的に生起するす

べての風と心が止まる

注意力のない達成間近な心の最後の部分は普通の状態で初めから

顕現せずに存在 していた非常に微細な風と心の注意力が活性化するま

で続 く これが起こると死のクリアライトが現われる

輝 く白い現われの心の定義は

① 概念の崩壊によって起こりその動きすなわち回復まで続きそら くう

② 月の光の浸透したけがれのない秋の空のような輝く白い空の

現われが現われ

(卦 何の租雑な二元の現われも現われない心の意識である

80の概念は崩壊しているが現われの心は概念的であるOより微細な多様性はあ

るが二元である散漫ではないが心象的な要素がありゆえに概念的である

一方クリアライトの心は完全に非概念的で非二元である

現われの増加の心の定義は

(》 概念の崩壊によって起こりその動きすなわち回復まで続 く

63

そら

(参 太陽の光の浸透したけがれのない秋の空のような輝 く赤い空の

現われが生起する

(卦 どんな粗雑で二元の現われも現われない心の意識である

達成間近の心の定義は int

① 概念の崩壊によって起こりその動きすなわち回復まで続くそら

(参 夜の初めの濃い闇の浸透したけがれのない秋の空のような輝くう

く黒い空の現われが生起する

どんな二元の現われも現われない心の意識である

《八番目の崩壊〉

達成間近の心がクリアライトに崩壊すると注意力のない達成間近

の心の二番目の部分が一掃される粗雑な二元の現われがみじんもないくう

明るく透明な空の現われが現われる これは三つのけがれすなわち

月の光 太陽の光 闇のない自然な秋の夜明けの色のようであるこくう

の現われは直接に空を認識するサマディの意識のようである

クリアライトの現われの原因は白と赤のビンドゥがそれぞれ心臓で

白と赤の不滅のビンドゥに溶解し中央気道のすべての風が非常に級

細な生命を運ぶ風に崩壊するからであるこれによって最初から顕現

しない状態で普通に存在していた非常に微細な風と心が顕現しそれ

によってこのような現われが現われるよってこれは外側からの空っそら

ぽの空のような現われのケースではない

これは「死のクリアライト」そして80の概念現われ増加達成くう

間近がなくそれを乗 り物とする風もないゆえに「すべて空」 と呼ば

れる これは実際の死である

これは基本的な真実の身体である真実の身体へと変化していくため

の浄化の土台であるがゆえにそう呼ばれる「空っぽ」は基本的な自然

の身体と呼ばれるそしてそれを対象としてとる心は基本的な智慧を

認識す _-真束の身体と呼ばれる

64

固 「中間の生存」のヨーガの教え

ほとんどの人間はクリアライトに3日とどまりそれから白と赤の構

成要素の印が起こる

血と癖が少 し鼻と性器から現われるこれは心臓で崩壊 したビンドゥの浄化 さ

れなかった部分である

しかし肉体的な構成要素が病気によってひどく消耗している場令

には何日経っても赤と白の構成要素の印は起こらない

このような人は一日もクリアライトにいることはないかもしれない

また高いあるいは低い悟 りを持つヨーギーの場合にはクリアラ

イトと真実の身体を混ぜ合わせることができこの状態に普通よりも長

くいたりまたその期間を短くしたりすることができる

65

固 変身のヲ-ガ (意識を移し変える)の教え

変身のヨーガ (意識を移 し変える)は意識を覚者の浄土にある

いは高い誕生の世界に運ぶために編み出された数えである死の光

および 「中間の生存」の幻身を保つことのできる修行の進んだヨーギー

にとってはこのヨーガが必要であるoこれは非prime削こ重要であるO生起

のヨーガを取得 した者そしてある程度プラーナとナ-ディーそして

マハームドラーの見解を取碍 した者がこのヨーガを修行するのに適し

た者であるOこれを行なうことができない省も少なくともカルマの法

則に強い信を持ちこの修行の意味とプロセスを完全に理解すべきである

そして先に述べた壷の呼吸と ト〉モが鞭FJlなくできるようにな

らなくてはならない

(変身のヨーガの修行の仕方

)変身のヨーガの観想と訓練は次のように行なう

自分自身のタントラの主神の身体の中に中央気道を観想 し八つ

のフム音節が身体の八つの出口 (二つの耳二つの目_hLロ肛門

性器)をそれぞれ預っていると観想するoこれは唐瓢がこれらの門

から出ていかないようにするためである そ

らそれからタントラの主 神が自分の前方上の空に座っていると観想

するそしてブルーのフム字を心臓のチアクラに観想し五色の光を放

っていると観想する次に壷の呼吸を維持しその力を使って7ム字杏l=こ

中央気道を通 して「神聖天への開稚 (ブラフマランドラ)」まで一気

に打ち上げるそして同時に大きな声で 「ヒクリ と叫び打ち上げる力

6

回 変身のヨーガ (意紙を移し替える)の教え

を強めるフム字を 「神聖天への開溝」に一秒保ち優 しく 「カ」 と

ささやいてそれを心臓のチアクラまで降ろす止める前にこれを7

回繰 り返しそしてまた始める 数回行なったら走りながら 「ヒク」そら

と7回叫んでフム字を身体の外に出し自分の前方上の空にいるタン

トラの主神の心臓に入れる そして優 しく低い声で「カ」と7回続け

て繰 り返すこのようにしてフム字を自分の心臓のチァタラに返す0

これを1日に4回行なう者は数日後に次のような経験をする-

頭頂がひどくかゆくなり熱 くなるそして真ん中に盛 り上がりがで

きそこから黄色の液体が分泌されるもしこれらの症状が起こった

ならこれが成就の印であると思ってよいこの後この修行をやめ

一カ月に1回か2回行なう しかし頻繁に覚者の浄土に生まれるとい

う強い発願を行ないそこに行く確信と望みを強める

《変身のヨーガの応用》

死の印がすべて現われ命を延ばすことがこれ以上できない場合変

身のヨーガを行なうまだ死ぬ時期が来る前にこれを行なう者は大き

な罪を犯すことになり地獄に落ちる

死の際のこのヨーガのテクニックは先に述べたものと同じである0

一つの違いは中央気道の上部と 「神聖天への開溝」を非常に大きく

そしてふさがれていないと観想することである

ここでフム字を心臓のチァクラに観想し全力を使って 「ヒク」 と

叫ぶ瞬時にフム字は中央気道を上がり「神聖天への開溝」を通ってそら

あっという間に自分の眼前の空にいるタントラの主神の心臓に達する

もしこのときにすべてが暗くなりプラ-ナが吹き出し頭頂がかゆ

く痛 くなるならこれは身体を抜け出して覚者の浄土に行 くという

確実な印である もしこのような印が現われない場合にはフム字杏

降ろし休んでからもう一度 トライするこの印が現われたら「ヒクリ

と21回から25回叫び続ける そうすれば絶対に覚者の浄土に生まれる

67

友人親戚など死にかけている人につき添っている人は骨変身

のヨーガの教えを思い出させその確信と倍を強め彼のために祈 り

彼を助ける

生きている間このヨーガを修習する機会のなかった者は次のようI

にする

死が近づいたなら祈 り供物を捧げザンゲし覚者方の前で願い

を言う 覚醒の心を生じさせすべての邪悪な想念を断ちすべての執

着を切るライオンの横臥位になる覚者の浄土に生まれたいという真

剣な願いを生じさせ変身のヨーガの教えを適用するこれを知らない

者は知っている者に簡単に話してもらう そのような人もいない場令そら

には単に自分の前前方上の空にいるタントラの主神の心臓に集中

する そして「ヒク」と21回叫び続ける このようにして意識を覚

者の心臓に放 り投げる

もし死につつある人の頭を優しくなで「メンラ (薬師愛欲神)」と

繰 り返すなら8人の到達其智運命魂方がやってきて死につつある人

の意識を覚者アミタ-バの西の浄土に導いてくれる

動物が死んでいる場合には「ラトナクータ」を繰 り返すその動物

の意識は高い世界へ生まれる

死の光と 「中間の生存」の幻身を認識できないけれども高い世界に

生まれるために変身のヨーガに頼る者は三つのグループに分けられ

る 覚者の浄土に生まれ変わる有名なヨーギーはそこで簡単に究極の

解脱を達成する 普通の者は法則とヴァジラヤーナが普及している場

所に生まれることができ数生で覚者の境地に達する劣った者はこ

のヨーガによって大きな死の恐怖を避けることができ「中間の生存」

と恐怖から逃れ幸福な場所に生まれ変わりいずれは解放を達成する

68

h主釘

rcて

B] 熟あるいはトウモヨーガの教え

④ 楽の感覚が性行為における楽のように強烈で体全体に満ちて

「性欲的」であるならばそれはビンドゥを溶かす トウモの炎に

よって生み出された楽である これは強烈さに応 じて三つのグ

ループに区分される

(1) 楽と性欲がとても激 しく耐え難いためビンドゥを保持する

ことが非常に困難であると感 じられる場合これは 「男性の楽」

と呼ばれる

(2) 楽と性欲は強烈だが上述の場合ほど強くはなくビンドゥを

コントロールすることが少 しは容易であると感 じられる場合そ

れは「女性の楽」と見なされる

(3) もし楽と性欲が上記の場合ほど強くない場合はビンドゥを

コントロールするのは簡単なはずであるこの場合にはこれは

「甘露の楽」と呼ばれる

これらの楽はすべて トウモの炎がビンドゥを溶かすことによって坐

み出されるものであるがプラ-ナが中央気道に入 り溶けるときに生

み出される楽ではないということを覚えておかなくてはならないこれ

については後で詳 しく述べる

エクスタシーを経験 している間ビンドゥを保持することは非常に重

要なのでここでいくつかの注意をしておくべきであろう一般的に

ほとんどの人は「ナ-ローパの六つの運動」などを行なって三つの

気道と四つのチァクラをはっきりと観想すればビンドゥを保持するこ

とができるはずである しかしビンドゥが非常に気まぐれでコント

ロールが難しく楽を増大する修行の間にビンドゥの流れを保持できな

い人もいるこういう場合には「トラの身体の動き」「象」「亀」「ライ

オン」などの特別な運動を行なうとよいこれらの運動はビンドゥを

保持 し抑え広げるための運動だからである

15

3非誠別を増大する方法

グル方によると非識別の経験を深めるためには トウモによって坐

み出された楽の性質および心とその顕現の性質を注意深 く観察しな

くてはならないすべての事象の空性を見るように努めできる限り長I

く原初の状態にとどまらなくてはならない楽のヨーガを修習するにあくう

たっては楽と空の状態を混ぜ合わせるように努めるこれが非識別の

一般的な修行であるくう

すでに空の状態と心の精髄を悟った者にはこれらの数語で十分で

ある しかしそうでない者のために次の事柄がつけ加えられる

非識別の洞察を深めるためには隈想時間の半分から3分のZをこれ

に当てるナーディーあるいはビンドゥは観想せず壷の呼吸もそれくう

に類似したものも行なわないただ空の観察に集中する サマディにおくう

いてある程度の安定をすでに得ているならその力を空の状態の観察

を進めるために適用する そうでない場合はプラーナ-ヤーマその他

によって安定した隈想を得る なぜならサマディが安定していないと

自我の心を効果的に観察することができず非識別の状態に到達できな

いからである

この後形状を越えたサマディに到達するために「突然自由にし

突然油断なく気を配らなければならないl」という方法を適用する そし

てこれによって以前より深く心の本質とその働きを観察するここくう

で理解することのできない心の精髄がすべての概念化を超える 「輝 く空

である全体」と認識しすべての顕現と絶えず変動する想念それ自体がくう空であると悟 りこれによってすべての疑念と恐れから完全に解放さ

れる

またヨーギーはどのように心が生起しとどまり消えていくかくう

を観察しこのプロセスを非常に親密に感じるように努める 空が音

顕現輝きと同一一であると観る修行もまた大変有効である

幌想時間の3分の lは「柔らかいタイプ」の壷の呼吸およびマハー

16

E] 熟あるいはトウモヨーガの数え

ムドラーに当てる陰想の後にも意識性を生き生きと保持するよう努

めすべての経験を道に照らし合わせて確認する

くう4楽と空のサマディを進歩させる方法

くうでは「楽と空のサマディを進歩させる方法」について簡潔に説明し

ようくう

この完成のヨーガの修行をするということは自己が空の状態を悟る

ことと トウモによって作られる四つの楽を混ぜ合わせることである0くう

自己の心を楽と空の経験に投入させながらプラ-ナとナ-ディーとビ

ンドゥを使って修行することは解放と解脱の状態への最も早い方法で

ある しかし最初に安定した楽を引き出し最も密接にそれを味わいくう

観察しそれを空の状態と同一視しなければならない

例えば溶けるビンドゥが頭頂のチァクラを通って広がると「最初

の楽」が現われる このときヨーギーは自己の心をこの楽の真ったどくう

中に投げ入れる- それとおのずから輝いている空の状態すなわちくう

いわゆる 「二つが一つになった楽と空のマハ-ムドラーの経験」を少

しも散漫にならずに混ぜ合わせるこのように修行することによって

散漫な思考の 粗雑な〝 形状の大半が鎮圧される

ビンドゥが喉のチァクラに滴 り落ちそこから広がると「最高の楽」くう

が生 じるそれから「楽と空のサマディ」に投入 しながら喉のチァ

クラに集中すると微細な〝 散漫な思考の大部分が鋲圧される ビン

ドゥが心臓のチァクラに降りそこから広がると三番目すなわちくう

「超えた楽」が生じる 次にヨーギーは「楽と空のサマディ」の中で

心臓のチァクラに集中する すべての〝散漫な思考が鋲圧される ビ

ンドゥがヘソのチァクラに滴 り落ちると「生来の生まれない楽」が生

じる

上のプロセスはいわゆる 「降りてくる」(すなわち下降の)プロ

セスであるこの後にヨーギーは 「上がっていく」(すなわち上昇

17

の)プロセスを修行するこれは前者と逆であるビンドゥはヘソか

ら心臓喉頭頂のチァクラへと上がりそして 「生来の生まれない大

いなる楽」が生 じる

この険想の終わりにヨーギーはナ-ディーとチァクラをすべて軽

視しマハ-ムドラーとトウモに集中しながら「壷の呼吸」を数多 くくう

繰 り返す日々の修行において楽と空の経験の感覚を少しでもとど

めようと努力し出合うすべてのものをこの目的を促進するために刺

用する

チァタラに集中するとプラ-ナが自動的にそこに集中するプラ-

ナをチァクラに集中させることができればビンドゥも安定 し「四つくう

の楽と空の状態の精通」が生じる

ここで極めて重要な点を明確にするビンドゥが トウモの熟によってくう

溶かされたときに作 り出される楽は「実際の〝 四つの楽と空の状態

の精通」ではなく対応するもの を引き起こすだけであるしかしくう

絶え間ない修行によってこれらの楽と空の経験を維持し安定させて

いる人はだれでも最終的にはプラ-ナを中央気道に導き入れそし

て「実際の〝 四つの楽」が生 じる ヨーギーがこれらを認識できくう くう

輝 く空の 「心の精髄」と同一視できると「四つの楽と空の状態の精通」

が生じる

対応する〝 智慧はまだ微細な主観と客観すなわち二元の観念くう

の色合いを帯びていて空の状態の観察の初めの段階で現われる 「本

当の智慧」はすべての二元性がない其の智慧である

トウモのヨーガの修行によって作 り出される 「四つの楽」は非常に

広大で範囲も強さも非常に奥が深いのでそれを言葉で表現すること

18

E] 熱あるいはトウモヨーガの教え

くうはできないこの状態に達すると「楽と空のサマディ」を達成 したと

いわれる それゆえ トウモはタントラのすべての修行の土台である

「トウモ」という言葉は「すべての欲望と情熱を破壊することのできるとうもう くう梓猛な女性」という意味でありまた「輝 く空の智慧を作 り出すこと

ができる者」という意味であると理解することもできるそれゆえトウ

モは無智と悪をすべて焼き尽くす超越した智慧の火なのである

ヨーギーは4種類の トウモも心得るべきである

(訂 外的 トウモ すべての悪と障害を破壊することのできる生起のヨー

ガのトウモ

② 内的 トウモ 404の病気を治すことのできる生命プラ-ナのトウモ

(卦 秘密の トウモ すべての欲望と情熱を破壊することのできる溶

けて下降するトウモ

⑤ 超越 したトウモ 「生来の生まれない智慧」を生 じさせることの

できるトウモ

5トウモの修行で障害を克服する方法

トウモのヨーガの修行の障害となる主なものはヨーギーと在家信者

が共有している四つの一般的なもの一一病気妨害欲望と情熱死-

であるしかしその支配に屈せず大いなる勇気と辛抱強さを持って

闘い続けなければならない トウモの修行で出会う特殊な困難さは以

下のとおりである

最初の段階では身体のナ-ディーが慣れていないためヨーギーに

は 身体的な〝 困難が多くある 様々な種類の病気や痛みに悩み力を

失い非常に弱くなった感じがする慢性病または 「昔からの病」があ

るとそれが悪化する 初期の段階ではプラ-ナがまだ馴らされてい

ないので(他の)弱点に出会ったり息を止めるのが困難だったりす

るビンドゥかまだ身体全体にゆきわたっていないので心は明確に機

能することができずよって経験は貧弱なものとなる 集中がまだ安

19

走していないので散漫な思考が多く生じその結果正しい修行や正

しい考えに関して混乱してしまうさらに正しい修行法を知らないと

プラ-ナとナ-ディーとビンドゥの大きな障害が起こる

こうした悩みの種はすべてヨーギーの トウモの修行を妨げるものでJ

ある治療法則は簡単で勇気と忍耐である このときヨーギーは

「生まれ変わり」の世界の苦 しみや人生の無常などについて隈想 し離

れようという強い気持ちを喚起する「覚者の境地の二つが一つになっ

たヴァジラの身体」を達成しようという気持ちを新たにし逃げようと

いう考えを起こさずにすべての苦しみと試練を経験 しようと決心する

成就 したグル方や聖者方の伝記を読み自己の勇気と決意を強める勇

気と忍耐によって道にある困難はすべて克服できると確信を持つ

一方ヨーギーがあまりにも強い観念に支配された禁欲的な生活を

していると トウモの修行を支えるだけの力がないその結果それ以

上修行する気がなくなり道半ばでやめてしまう こういう場合には

全面的に休息をとり良い栄養になる食物を取って力と健康を取 り

戻すべきである

トウモの修行でプラ-ナとナ-ディーを馴らしたら身体全体が非

常になめらかで柔軟であると感じる大きな温かさが (ヘソの創 り変え

るチァクラから)生じビンドゥは不安定になり絶えず変化するよう

になる こうしたことすべてによって非常に楽しくなり精力旺盛に

なるしかしその結果ビンドゥが大いに増大しそれに応じて性欲

が増すこの危険な時期には極めて注意深 くし自己のビンドゥを熱

心に保持すること 自己の努力を怠ったり弱めたりするとビンドゥを

失うという危機に瀕する- これは夢や陰想の段階にそして目覚め

ている問にすら起こり得るビンドゥを失うということはトウモのヨー

ガにとっては致命的な一撃であるそれゆえビンドゥを保持するこ

とに極端に熱心になること戒を厳格に守り人間の身体などの不浄性

について隈想 し性欲を鎖圧する洞察力を持って性欲の性質を観察

20

E] 熱あるいは トウモヨーガの教え

することはそれを克服することにも役立つ

一般的にいってビンドゥを失うことは隈想修行すべてにとって有

害であるが トウモのヨーガにとっては特に致命的であるビンドゥ

を失うとどのような種類の隈想を行なおうともいかなる種類の恩忠

も受けることはできないそれゆえこの生命力をとどめて安定させる

ためのさらに特殊な訓練を行なうことも含めてビンドゥを保持するI

ためにあらゆる努力をなすことである

トウモの修行においである程度の進歩を成し遂げ楽輝き非識別

の良い経験を得同時に他の徳も得ると自分の経験を人に話 したいと

いう強い気持ちを持つかもしれない しかしもしそうするならこれ

らすべての徳と経験を失いもう一度取 り戻すのが難しいということに

なるかもしれないさらに神聖になされた約束の戒を破るならこれ

によっても経験と戒を守っていた間に得た利益を失うことになる

もしこれが起こったなら善行も含めてすべての経験は幻影であり

自己の実存を持たない虹のようなものであると考えるそしてそれくう

らに執着せず空の状態の真実を隈想する そして内側の経験を秘杏

に保てなかった過ちをザンゲしこれからはこの経験をグル以外には

話さないと決心するもし神聖になされた約束の戒を破ったならザ

ンゲし戒を回復させるためにヴァジラサットヴァのマントラを唱え

る そしてまたグルに鞄い イニシエーションを求めタントラの主

神にもう一度イニシューシ岳亨を与えてくれるようにと祈願する世俗

的な栄光プライド執着を真に放棄 し真のヨーギーがなすように陰

想を培うと決心する

もし法則の基本的な教えに従いそれに従って修行するなら障害

はそれほど多 くないはずである しかし能力の低い者またあまり

にきつく修行 しすぎる者にはプラーナナ-ディービンドゥに関す

る多くの障害が生 じる

トウモのヨーガを一定に習慣的に行なう者は特別な規則を守らな

21

くてはならない熟を保つためには隈想のときに少なくとも数回は呼

吸法を行ない トウモの火を観想する 熱も寒さも恐れてはならない0

身を切るほど寒いときでも毛皮あるいは厚い服を着てはならない0

また暑いときでも裸になってはいけないローソクや火を吹き消してI

はならないまた極端に冷たい物を飲んではならない

楽を保つためにはビンドゥを保つために大きな努力をしなければな

らないどんなことがあってもそれを失ってはならないまたショウ

ガ トウガラシコショウニンニク腐った肉や魚極端に酸っぱい

塩辛いまたは脂っこい食べ物を取ってはならない火に近づきすぎな

いようにし暑い太陽に身をさらしてはならないまた地面にクッショ

ンを敷かないで座ってはならない裸足で歩 くことを避ける昼間寝て

はならないまた汗をかきすぎるような活動をしてはならない

深い院想を保つためには一人で暮らし意味のない活動はすべて放

棄する

トウモ ヨーガの経験と徳

人によって能力とカルマは大きく違うので トウモのヨーガによっ

て生み出される経験と徳について一般化することは難 しいある人はた

くさん功徳を達成 しているかもしれないしかし多くの経験をしてい

ないかもしれない別の人にとってはこれは反対かもしれない また

ヨーギーが通過 しなくてはならない様々な経験のはっきりした順番を予

想するのも難しい

ここでもっと重要なトウモのヨーガの効果について検討 してみるこ

とにする ここまでにおいてプラ-ナを調御 し トウモの火を燃やす

ときの印と経験について見てきた これから見るのはもう一つの重要ふう

な題目「r風とともにある心 Jがそれぞれのチァタラに集中したときの

経験」である

(タントラの教義によると)五つのチァタラそれぞれのナ-ディー

22

口 熱あるいはトウモヨーガの教え

はそれぞれのチァクラに特別な基調音節 「種子」の形をとる 五つの

基調音節 (Hu血ANuTaRa)もっと正確にいえば五つの異

なったナ-ディーの形は人の五つの主要な煩悩の象徴または表現で

ある つまり愛著迷妄邪悪心プライド嫉妬である

トウモの修行中このチァクラに集中すると「風 とともにある心」

もそこに集中する「風とともにある心」がこれらの基調音節に集中す

ることによって同時にその種子が表わす煩悩が動くその結果ヨー

ギーは愛著邪悪心疑念プライドといった大きな煩悩を感 じる

これらの煩悩は自由にヨーギーの意思とは関係なく生起するあらゆ

る雑念散漫さ病が生起 しヨーギーの帰依を妨げるO「風 とともに

ある心」がチァクラに集中することによってヨーギーはまた夢院

想あるいは目覚めているときでさえ様々なヴィジョンを見るこの

ときこそこれらの障害を克服するために祈 りザンゲし覚醒の心くう

を培い放棄の精神を強め空の状態を観察しなくてはならないまた

肉体的な行法を行ないそれぞれのチァクラの結節を解くそしてこあかし

れらの障害は実際は助けであり帰依の証でありヨーギーが道におい

て確実に進歩 しているということを示しているのだということを理解す

る このように進歩を喜び挑戦を受け入れる

プラ-ナとナ-ディーを調御 し五つのエレメントのプラ-ナを保持

し集め普段の場所から中央気道に導 くことができるなら煙唇気くう

棲蛍の光ランプの光そして生まれない空の光という五つの夜の

印が現われる そして五つのプラーナを保持 し続けると月の光日

の光雷の光虹の光月と太陽が一緒になった光という昼の印が順

番に現われるある場合には多くの光の点や光の塵が現われるこれ

らは一緒になって10の印と呼ばれる

もしプラーナナ-ディービンドゥの純粋なエッセンスを五つ

のチァクラに集めることができるなら白赤ブルー黄色緑の覚

者の浄土が現われるまた「風とともにある心」を神秘的なナ-ディー

23

に集めることができれば24の聖なる秘密の場所と タントラの主神

ダーキニー門番たちが現われる

五つのプラ-ナを完全にマスターできる者あるいはそれを五つの

チァクラに保持できる者は次の利益を得る - 身体が丈夫になる

肌が滑らかになる顔が輝き元気になる そして常にエネルギーにあ

ふれる 高 く厚い壁にさえ阻まれない

赤と白のビンドゥを中央気道に保持することのできる者は次の三つ

の恩恵を得る

① 身体から光線を放つことができ日の光の中で立っても影を放た

ない

(卦 身体を消すことができる

(卦 奇跡を現わすことができる

「風とともにある心」と五つのエレメントの純粋なエッセンスを中央

気道に持ってくることのできる者は次のことができる

(D 石を金に変える

② 水の上を歩 く

(動 火に入っても焼かれない

トウモの熟で雪山を溶かす

(9 遠い宇宙へ瞬時に旅するそら

⑥ 空を飛び岩や山を通 り抜ける

これらの徳の幅と深さは「風とともにある心」の取得の熟練の程度

によって大きく異なる神通力の続 く期間もまた大きく異なる も

しヨーギーが 「風とともにある心」を保持できない場合にはこれらの

徳は消える

ナ-デイ二とビンドゥが浄化されるとヨーギーはあらゆる寄跡を行

なうことができる ビンドゥが安定 し(上のチァクラに)上げられる

と川を止めることができる「風とともにある心」が集中すると見

つめるだけで人を催眠術にかけることができる火元素が制御されると

24

皿 熟あるいはトウモヨーガの教え

太陽を止めることができる ナ-ディーの力で富と数え切れない宝石

を生み出すことができる プラ-ナの力で人を引きつけビンドゥの

力で非人 (愛欲神幽霊悪魔)を引きつけることができる

これらの恩恵と徳を手に入れることができるがこれらはすべて虹

のようにそれ自体の実体を持たない幻影であると理解すべきであるこ

れらの力ゆえに思い上がってはいけない八つの世俗的な利益を寛服し

散漫のないおのずから照らすマハ-ムドラーに集中するべきである

なぜならこれが悟りを深める唯一の方法だからである

簡単にいえば トウモの修行は我々に生まれることのないマハ-ム

ドラーの智慧を悟らせてくれすべての執着と無智からの解放を達成し

すべての 「生篭れ変わり」の世界のナ-ディーの結節を解きすべての

「生まれ変わり」の世界のナ-ディーを智慧のナ-ディーに変えすべ

てのカルマのプラ-ナを浄化し障害のない智慧のプラーナに変えす

べてのけがれたビンドゥを浄化 しそれを楽のビンドゥに変える「二

つが一つになった完全な覚者の境地の虹」を完成する

25

B] 幻身のヨーガの教え

幌想の各期F別においてその3分の1の時rZりをトウモの修行に当てる

lui者の境地の 「完全な楽しみの身体」を追求し幻身の修行を今行な

っているのはすべての衆生を利するためだということを思い起こす

それから喉のチアクラに母神と共に座している赤い 「完全な楽し

みの身体」のグルに祝福と援助を祈る

外側の世界にあるすべてのもの- 家町山川人間動物

身体のすべての器官と感光- は混乱した心の単なる現われでしかなく

与耳の存在やそれ自体の実体はないと考える唇気楼や魔術や夢や

抱や影や露のようなものであるというのはこれらのものは

リアリティーの中には存在しないからだ他に依存 して生じるもの (条

件の生起)はこだまと映った影のようなものでそれ自身の実体は全

牡ないと考える

そして続けてこだまや映った影について考えすべての法則は一

悼的なものであり指や抱のように消え去るものであると考え太陽が

罪ると露がどのようにして消え水が流れ過ぎると抱がどのようにし

て消えるのかを観想する一瞬たりともものが変化せずにいることは

ないすべての法則は虹のように美 しいが実在せずすぐに無に帰し

てしまうと考える さi

lこのように魔術と空の状態について隈想すべきであるこの匝想

の後でさえ深く収づいた執着がすべて根こそぎになるまで共理と魔

柿の働きを観察し続ける

ここまでに述べた修行は幻身のヨーガの土台または錐備である

2

B] 幻身のヨーガの数え

では修行自体を二つに分けて論じよう

1不純な幻身の修行

2純粋な幻身の修行

1不純な幻身の修行

鏡の前に立って自分の映っている姿を観察する- しばらくの間

映っている姿を見る- そしてこの像が様々な要因すなわち鏡

身体光空間などの組み合わせによってある条件の下でどのようくう

にして作り出されたのかを考えるそれは現われてはいるが空である-

つまり依存 して生じている (条件の生起)それ自身の実体のないも

のである

それからその像の現われをその服と装飾品とひとまとめにして観

察しそれが気に入るか気に入らないかを考えるまた急に怒ったふ

りをしたり自分とケンカするふりをしたりしてそれに影響されるか

どうかを観察するこのように修行することによってすべての快と不

快は幻影であり主観的であり自分自身の心によって創 り出されたも

のであることがわかり執着がかなり減少する

次にテープの修行を行なう自分自身で自分自身に対 して心地良

い言葉とそれから気に入らない言葉を連発し録音しそれをひたす

ら聴き続け心が乱れなくなるまで行なう もしこれに成功するなら

賞賛に対 しても非難に対 しても無頓着になり解放を達成する

快不快喜び苦 しみ得ること失うことこれらが同じになる

まで事象の幻影的な性質について静かな場所で一人で院想する この

後で人のいるところに行き人々やその活動の中で修行する もし

まだ快いものと不快なものに好意的 非好意的に反応するようであれ

ばまた一人になりもう一度修行する

27

2純粋な幻身の修行

幻影であるタントラの主神を観想することは完成のヨーガの土台で

あるばかりではなく「中間の生存」において完壁な 「完全な楽 しみの

身体」を達成する方法でもある生起のヨーガにおけるタントラの主神

の観想は次のように行なう

タントラの主神の絵を手に入れ二つの鏡の間に置くそして三つの

像の幻影性を観察するタントラの主神が心の目に恋人のようにはっき

りと現われるまで絵を観想する助けとして使う 修行者はタントラの

主神の全身の完全なイメージを一度に観想しできるだけ長 くそれを

保持するようにいわれる ヴィジョンが消えると今度は身体の部分を

非常にはっきりと観想する頭と顔から始め首胴体手足等を全

身が非常に生き生きとくっきりとするまで観想する

タントラの主神のヴィジョンがはっきりとし安定してきたら一歩くう くう

先に進みヴィジョンを空の状態と同一化させる空の状態の見解のな

い観想はどんなによくても単なるよいイメージにすぎないタントくう

ラの主神の幻影性に関する院想でさえ空の状態の直接認識がなければ

相対的な達成は成し遂げられるが究極的な達成は成 し遂げられない0くう

一方空の状態を知る者はタントラの主神のヴィジョンをすぐに何のくう

自己実体もない投影された心の幻影としで悟る 現われそれ自体が坐くう

であり空と同一化させる必要はないのだと理解する

くう隈想の問はタントラの主神のヴィジョンをおのずから輝 く空の中

に吸収させる隈憩の後ではこの意識性を保ち自分の出会うものす

べてとそれを同一化させる

簡単にいえば生起のヨーガにおいて投影されたタントラの主神のヴィくう

ジョンは顕現する空の真理の一つの表現であり何の実体実存もな

い幻影性の象徴である比倫を使 うなら魔法の魂われ水に映った

月肉と骨のない影瞬間的に変わる寒気楼心に投影された夢依存

して生 じるものから生 じるこだま実存のない幻覚常に形を変える雲

28

B] 幻身のヨーガの教え

美しく生き生きとしているけれども実体のない虹現われたと思 うと

すぐに消えてしまう稲妻突然現われはじける泡はっきりと現われ

るけれどもそれ自体の実体がない鏡の中の像などにたとえることがで

きるだろ一うo

タントラの主神のヴィジョンを難なく楽に安定させられるようになっ

たら今度はそれを宇宙大の大きさに拡大しケシ粒ほどの大きさに縮

め一つから何百万へと倍増するそしてこれらの化身をすべて元の

身体に戻ししばらくそれを隈想する日常の生活においては自分の

経験すべてを覚者の界と同一視し家や町をマンダラ世界を覚者の浄

土すべての人を覚者方と到達真智運命魂方と同一視するまたすべ

ての音がマントラの詠唱であると考えすべての思考が法則の身体の

働きでありすべての望ましいもの楽しみが覚者方への供物であると

考える このようにして修行者は 「生まれ変わり」の世界のすべてのくう

顕現を浄化 しそれをおのずから輝 く空と混ぜ合わせるのである

四つの空あるいは四つの楽を開示するためにはまずプラ-ナを中

くう央気道に入れるすると四番目つまり生来的に生まれた空から

「風とともにあa心」で作られた幻身が現われる これを達成するため

には壷の呼吸を保ちながら「風とともにある心」の象徴であり五

色の光線を放っているブルーのフム (Hu血)字 [亘]を心臓のチァ

クラに観想する これによってプラ-ナが中央気道に入り煙屡気

横などの印が現われ啓示増加達成の光がそれぞれ現われる 同時

にフム字が大いなる光に溶け込むここでヨーギーはできるだけ長く

自分自身を光のサマディの中に吸収する最後にサマディから出るとき

タントラの主神の幻身を 「風とともにある心」と一緒に発射する

これを全部正しく行なうのは難しいと思う者はまず壷の呼吸を保ち

ながらブルーのフム字に集中しこの呼吸の溶解のプロセスを練習する

29

《幻身の一般的復習》

「生まれ変わり」の世界と 「煩悩破壊」の世界のすべての事象 (法則)

にはそれ自身の性質がなくゆえに幻影である しかし魂の執着

混乱区別する想念によって事象は真実であるように見えるこの敬

着と混乱を払うためにすべての法則の空性を観察し魔術に関する真

理を学ぶべきであるこれが幻影性の一般的な原理である

タントラの幻身のヨーガの背景となる原理は次のようにまとめるこ

とができる 粗雑でカルマに支配された人間の身体の中に人の執普

と混乱で隠された覚者の身体の純粋な精髄が存在する幻身のヨーガのくう

サマディの修行を通してこれらの執着と混乱が徐々に払われ輝く空

の智慧が認識される その結果「生まれ変わり」の世界のプラ-ナ

ナ-ディービンドゥは浄化され人間の身体は虹のような覚者の境地

の幻身へと変化する

幻身のヨーガの中心となる修行は生来の光を開示しそれに続いて

「風とともにある心」を通して幻身を轟射することである

この修行の間ヨーギーは何も存在 しないという感じを強く持つoこ

の経験は完全な解脱に到達するまで深まり続ける

30

【ヨ 夢のヨーガの救え

B] 夢のヨ-ガの教え

夢の認識は夢のヨーガの実践の中核をなしているこれを獲得す

るためにはまず自己の鮮明な自覚性を患らせる原因のすべてを取 り除

かなければならない自iL性を負か1ている支配的な原因とその解毒剤が

以下に簡単に述べられる

(》 タントラの戒を破った者は夢を認識することができないこ

の場合ヨーギーは罪を油められ神聖になされた約束の戒を回

復するために自己の違反をザンゲしヴアジラサ ノトヴ7のマン

トラを実践しなければならないまた彼は自分のグルもしくは

祈りを通 して新しいイニシエーションを得るよう努めなければな

らない

(参 グルおよびタントラの教えに対してほとんど信のない者は夢

を認識するのが困難であることに気づくこの場合信を強めるよ

う努めなければならない

(参 物質的な利益に食欲な者は夢を認識することができないこ

の場合彼は自己の物質的な所有物を布施しこの生に執着する

ことをやめなければならない

O(む ビンドゥを失った者身体をけがした者は夢を認識すること

ができないよってビンドゥを保ち括静でない人間食べ物

秩所との交わりを避けるよう懸命に努めなければならないもし

どうしてもそれらと交わらなければならない場合矯正手段として

クリヤ ヨーガを行なう必要がある

(9 もし心が雑念でいっぱいであったり夢を見たいという思いが

3

弱い場合夢を認識することができないこの場合独居 し成就

に対する自己の志と確信を強めるよう決意しなければならない

⑥ 自分の見るもの聴 くもの触れるものはすべて夢の中のこと

であると日中絶えず考えるならば夜夢を認織する機会を大いIに増大させる

夢のヨーガに取 り組み始める前にまず一般的な準備修行を終了しな

ければならない次に各期間の3分の 1をトウモの修行に3分の2

を喉のチァクラに 「種子」音節を観想することに費やす この観想は

夢を生み出す優れたテクニックである

まず喉のチァクラに座している赤い身体のグルに夜夢を認識す

る手助けをしてくださいと懇願する次に4枚花弁の蓮華を喉のチァ

クラに観想 しその中心に赤いオーム (Orb)字 【歩 ]正面の花弁に

青いア (A)字 [3T ]右の花弁に黄色いヌ (Nu)字 [弓 ]後方の

花弁に赤い夕 (Ta)字 [可 ]左の花弁に緑色のラ (Ra)字 [て ]

をすべて非常にくっきりと鮮明に観想する

喉のチァクラに赤いオーム字を観想 し壷の呼吸をできる限り長く煤

持することによって上記の内容を簡素化することもできるあるいは

各呼吸で 「オーム」を長く心の中で唱えることもできる

ある者はこれは寝ている間にのみなされるべきであるというかも

しれないこの発言は正しくないなぜならもしそれが昼間主要な隈

想として扱われるならば素早くかつ容易に 「風とともにある心」を喉

のチァクラに集中させることができその結果もっとたくさんのもっ

と鮮明な夢が現われるようになるからであるそれに加えてこの実践くう

はまたプラーナが中央気道に入り四つの空を開示する手助けともな

ヨーギーは絶えず目覚めた状態で自分の見るもの聴 くもの触

れるもの考えるもの影響を及ぼすものすべてが夢の中のことであ

ると考えなければならないまた豊かな食べ物や飽食を避け激しい

32

B] 夢のヨーガの教え

活動で自己をすり減らすことのないようにしなければならない手短に

言うとヨーギーはプラ-ナの力と強い意志力と夢を認識する他

の方法とを一つに合体させるよう努めなければならないのである

くう夢を認識する主要な方法は四つの空を開示するためにプラーナを

中央気道に至らせることである これが生じたならそれらと一つずつ

同一化しなくてはならないそして夢が現われるのを待ち夢を認識

するよう努める この実践の詳説は後に行なう

夢を観察する最も良い時間は夜明けから日の出の問であるなぜな

らそれは食べ物が消化され休息は十分で眠気は深くなく心は比

較的鮮明な時間帯だからである しかしほんの浅 く眠るだけの人は

夜の間にこれを実践することも可能である

ヨーギーは眠りに落ちる前に夢を認識しようという決意と確倍を

少なくとも7回多い場合には21回行なう しばらく喉のチァクラに

四つの基調音節を観想し次に壷の呼吸をゆるやかに保持 しながら

赤いオーム字のみに集中する

長い継続 した眠りは避けなければならないその代わり回数を増や

して短時間眠るように努める 目が覚める都度直前の眠りの間にう

まく夢を認識したかどうか振 り返ってみる必要があるもしうまくいっ

ていなかったら次に眠る前に真筆な祈 りを捧げる

もしもこのすべての後にもまだ夢を認識できないならば起き上

がって部屋の中のもの椅子やテーブルベッド衣類絵画を観察

しそれらがすべて夢の中のヴィジョンであると考えるこの感覚を失

わずにもう一度眠りにつく

極度の眠気のために夢を認訊できない人は身体全体と部屋中に満ち

る光線を放ち輝 く赤いオーム字を喉のチアクラにあるいは輝く白

いビンドゥを両眉の真ん中に観想する ごく浅く眠る傾向の人は青い

フム字か青いビンドゥを秘密チァクラに観想する

33

上述の教えのすべてを怠惰でなく実践しながら依然として夢を認識

できない人は独居に引きこもり衣服をすべて脱 ぎ捨て飛び跳ね

踊 り裸で走 り回り

「これは夢だ夢なんだ」

と大声で叫ぶべきであるさらに危険な崖っ淵に行き疎い地の底

をのぞき込み同じことをする それでもまだ夢を認識できないとした

ら自己を恥 じるべきであるそして懸命にグルとタントラの主神に

祈るべきである そして喉のチアクラの位置に次第に速度を増して

回転する円形の鋭い刃を観想 しそれが電動ノコギリのように全身を上

下して身体を肉片と灰とに薄切 りする様を観想するそれらを覚者方

とおなかを空かせた有情の魂に布施をするその後識別的な思考を

持たずにマハ-ムドラーについて隈想を行なう

夢をときたま少しの間だけは認識できてもいつもというわけでは

ない人は実践がまだ足 りないと気づくかもしれないこれは特に夢

の認識の直後に急に目を覚ました場合に当てはまる その場合はこ

の傾向に対して繰り返し自分自身に諭し夢の状態にとどまっていたい

という欲求を強めなければならないたとえ目が覚めても日を開けず

逆に夢を見続けるようにもしくは心臓か秘密チァクラに集中するよう

試みるべきである

どんな原因で夢から急激に覚めてしまうのか注意深 く調べてみなけ

ればならない極度の緊張が原因ならもっとリラックスするように物

音が原因ならもっと静かな場所で眠るように寒さや熱さが原因なら

もっと厚着をしたり薄着をしたりなどすべきである ある教えでは育

定的力と否定的力である赤と白のビンドゥの間に座っている自分自身を

観想することが助けになると述べている また壷の呼吸を保持しなが

ら青いフム字を喉のチァクラに観想するのも助けになるといわれてい

要するに夢を認識できない理由を発見すべく常に努力ししかる級

34

団 夢のヨーガの数え

に適切な矯正手段を講じる 例えば眠気がひどい場合には赤か白の

ビンドゥを喉に観想するかあるいは両眉の真ん中に放射する輝く光

を観想する警戒心が強すぎたりすぐに日が覚めてしまう場合には

青か黒のビンドゥを心臓か秘密チァクラに観想する夢が鮮明でない

場合には赤いビンドゥを喉のチァタラに観想 し輝 く光を放射 しなが

ら全身のすべてのナ-ディーを覆っていると観想する

怖い夢を見たときヨーギーは

「これは夢だ夢の中で火に焼かれたり水に溺れたりすることがある

だろうかこの動物や悪魔やそういうものがわたしに害を与えること

があるだろうか」と言って不当な恐怖心から身を守るこの意識を持ち続け火を踏み

つけたり水の中を歩いたり大きな火の玉に変身して恐ろしい悪魔や

獣の心臓に飛び込んで爆発させたりすべきである

夢をかなりしっかりと堅実に認識できているヨーギーは「夢の トラ

ンスフォーム」の実践に進むこれはつまり夢を見ている状態で鳥

虎ライオン神聖天国王家岩林や自分の望む何にでも変身し

ようと試みることであるこの雫践が安定したならば今度は様々な

形状のタントラの主神の身体座っていたり立っていたり大きかった

り小さかったり等に変身する同じように夢の中で見ているものを別

の対象物に変化させる例えば動物を人間に水を火に大地を空間

に一つを多数に多数を一つにと変化させる 例えば上半身からは

火下半身からは水を放ったり太陽と月を踏みつけたり身体を何百

万何十億と増やして宇宙全体をいっぱいにしたりといった種々の神過

力を働かせる

夢のヨーガの実践の主要な目的の一つは「中間の生存」の状態で

そしてこの生の中で幻身を実現する手助けをすることである これをくう

獲得するためにはまず 「眠りの四つの空」を認識 しなければならないくう くう

次に第四の空あるいは生来的な空から「風とともにある心」が作 り

35

出したマンダラのタントラの主神の幻身を瞬時に投影しその後にマくう

ンダラとタントラの主神をもう一度大いなる空に溶け込ませる これは

要するに夢のヨーガで実践される 「生起」と 「溶解」のプロセスであ

るl

この後以下に示した 「覚者の国-の旅」を実践する

自分がタントラの主神になったと観想 し流れ星のごとく瞬時にイ

ンドラの天あるいはどこか他の 「生まれ変わり」の世界の天に至る

そして戻る前にその場所を観察する これが安定 したならば次に

「覚者の浄土」の一つに例えばヴァイローチャナやアミタ-バや

その他の 「浄土」に旅する これも同じようにほんの瞬時のうちにな

される 「覚者の浄土」に至ったならば党者に敬意を表わして布施を

し覚者の説法を聴 く

最初のうちヴィジョンと経験はあまりはっきりとしないが自分が

夢で見たものは本物の 「浄土」そのものなのだと堅く信 じる なぜな

ら「生まれ変わり」の世界も 「煩悩破壊」の世界 も結局は夢にす ぎ

ないからであるこのように実践するうちにヴィジョンは徐々に徐々

に鮮明になってゆくはずである

もしある者が 「幻身のヨーガと夢のヨーガに何か違いがあるので

しょうか」と尋ねたならその答えは両者は基本的に同じであるが

夢のヨーガは幻身のヨーガの補足と見なされているということである0

一つは幻身を生み出すために使われもう一方はそれをさらに完全なち

のにするために使われるのであるまた「覚醒」状態の光から生 じる

幻身は夢のそれよりももっと深遠なもっと微細なものであること

を知るべきである とはいえ二つのヨーガは互いに相補い合うもの

として実践される なぜなら夢と覚醒の状態の二分性の中に顕現 した

時間への固執は究極的にはこのようにして征服されるからである

これら二つのヨーガを合体 した実践によって人は 「生まれ変わり」

の世界の習慣的な思考を浄化するようになるすべての物事は心の顕現

36

B] 夢のヨーガの数え

であり心は夢と同様それ自体では実体を持たないものであると悟る

「生まれ変わり」の世界も 「煩悩破壊」の世界も実在 しない屡気楼であ

りそれらは何も束縛しないし何も解放しないと知る自己の粗雑と

微細純粋と不純な愛着のすべてを洗い清める そして最終的に覚者

の境地の魔法のような 「完全な楽しみの身体」を明らかにするようにな

37

B] 光のヨーガの数え

どのようにして光を認識する

か位省をすべて取 り除き光を認識するために望ましいすべての粂件

を集めるための蟹備段階の修行においてたどる段階は夢のヨーガと同

じである しかしさらにヨーギ-は良い栄養になる食物を取 り身

体をマ ノサージし非常に静かな場所に住み自己のビンドゥを保存 し

常に柔和でリラックスしていなければならないo幌想の各々の期間に

おいてその3分の 1の1馴 Iほ トウモの修行に耽やし3分の2の時rll

ほ光のヨーガの修行に数やさねばならない

投初に心臓のチアクラに母神と共に座っている青いヴ7ジラダラ

を観想 しヴアジラダラに 「生来の光を開示 してください」と祈るべき

であるそれから心臓のチアクラに市い7ム字を観想 し壷の呼吸を

煤つかまたは心の中でフム字を長 く唱えるべきであるそうすると

外側の世界がすべて彼の身体に溶け込みその身体がフム字に溶け込み(

)そのフム字がナーダに溶け込みそのナータが大いなる空に溶け込むく

つ彼は空について阪想 し息を保つべきであるこのサマディから立ち

上がるとヨーギーは再びタントラの主神の幻影の身体を観想する

「これは夜にのみ行なうべきだ」と間違って主張する人がいる し

かし実際はこれを九一日通 して修行すると「風とともにある心」 を

習得する可能性が大いに増 し光の啓示が安定するその結果睡眠中

に光を認識するのがずっと容易になる

さらに同時に保息をすることによって大いなる利益が加わる

他の方法で光を認識することは非常に難 しいしそのようにして認識した

3

E] 光のヨーガの教え

光は長く持続 しないこの修行に従う人は必ずプラ-ナを中央気道にくう

もたらし四つの空を開示するそれゆえこれが 「光のヨーガ」とい

う最も重要な修行なのである

〈睡眠中に光を保つこと〉くう

昼間にプラ-ナを中央気道にもたらすことによって四つの空を順

番に開示できる人は眠りに落ちる直前に心臓のチァクラにあるフム辛

に集中すれば睡眠中にもそうすることができる

光を 「保つ」のに一番いい時間は睡眠の最も深い夜 (の真ん中)で

はなく夜明けまたはいつでもいいから睡眠の浅いときであるそおう が い

して一番いい姿勢はライオンの横臥位である

ここで光のヨーガの修行で不可欠な二つのことは心臓のチァクラ

の蓮華の五つの花弁にある五つの基調音節 (Hu血ANuTaRa)

を観想 し息を保つことである

眠りに落ちる前にヨーギーは啓示増大達成の段階の後で

「生来の光が生じたときに必ずそれを認識するぞ」と繰 り返 し繰 り近

し21回考えるべきである それから身体全体がフム字に溶け込みフ

ム字が光に溶け込むことを観想しそれに集中する 少し眠たくなった

らア字に集中する かなり眠くなったらヌ字に集中する非常に眠

くなったらタ字に集中する 眠りに落ちそうなったらラ字に集中す

る眠りに落ちながら(または気を失いながら)フム字に集中する

初め最初の三つの音節に集中した直後に眠りに陥る傾向が強いので

最後の二つの音節に集中するのが難しいと思うかもしれlない しかし

繰 り返し修行することによって徐々にできるようになる睡眠という

気を失った状態で意識をとどめられない人はサマディの力をもっとつ

けるように昼間に一生懸命修行すべきであるこれによって気を失っ

た状態で意識をとどめ光を少し見ることができるようになる

39

ある教えにはまだ光を認識できなければ三日三晩眠ることを放秦

してからもう一度やってみるべきだと述べられているくう

四つの光または空すなわち啓示の光増大の光達成の光坐

来の誕生を順番に開示できる人は粗雑な 「生まれ変わり」の世界の忠

考と微細な 「生まれ変わり」の世界の思考の両方を取 り除き識別するそら

心を超越することができるそうすると要一つない空のように透明で

澄みわたった本物の睡眠の光に直面するO これがとびきり上等の経験

すなわち完全な光であるこの次には「まあまあ」の経験とか「少なくう

い」光と呼べるようなものがあるここではヨーギーは四つの空を

順番に認識できないかまたは「生まれ変わり」の世界の顕現をすべ

て取 り除くことはできないがひどい眠気を克服し透明な光り輝く空

性を明確に識別することができる

この次には「劣った」経験があるここではヨーギーは 「完全な」

光も 「少ない」光も経験 しないが夢が生じる前の眠りの状態で澄ん

だ透明な心を経験する昼間の修行で安定したサマディを達成 したら

その力は眠りと夢の状態も含めて昼と夜を通じて行き届 くその場

合ヨーギーは(原則として)夢を見ないもし見ることがあったと

してもそれをすぐに認識できる しかしこれは睡眠の光ではなくて

睡眠の状態でのサマディの経験でしかないと言うグルもいる確かにそ

うかもしれないがそのように修行すれば光を認識する機会を本当に

増大させることができすぐに 「少ない」光を見るであろう

光を保つ方法は多くあるが上述の教えでこの目的のためには十分

である ヨーギーは自分に最も役に立つ特定の教えに従うべきである0

くう《四つの空についての説明〉

くう四つの空または四つの光または四つの楽は光のヨーガの経験の

中核である これらは目覚めた状態の昼間の修行でプラ-ナを中央

気道に集めることによって引き起こされる そうできる人は特に四香

40

B] 光のヨーガの教え

くう くう目の空すなわち生来の光に集中すべきである この四つの空を認識

する方法は以下のとおりである

夜の光のヨーガの修行で最初に心臓のチァクラにある蓮華の花弁の

一つにあるア字に集中する この修行によって五大元素のプラ-ナが

中央気道に集中し煙寮気楼蛍の光などが順番に現われる眠気を

感じたらヌ字に集中するするとますますプラ-ナが集まり粗雑くう

な区別する思考が崩壊 し初めの空すなわち啓示の光が現われるそそら

うすると要一つない空に明るい月の光を見ているかのような感じを

経験する

もっと眠たくなったらタ字に集中しより多くのプラーナが集まりくう

微細な区別する思考がすべて崩壊 し二番目すなわち極端な空 (別名そら

増大の光)が現われる そうすると雲一つない空に明るい太陽の光

を見ているかのような感 じを経験する

とても眠くなったらラ字に集中するそうするとすべてのプラ-

ナが集まり最も微細な区別する思考のほとんどが崩壊し三番目すくう

なわち大いなる空 (別名 達成の光)が現われるそうすると深い雲

一つない天空にすべてを包含する暗闇を見ているかのような感 じを経

験する

最後にフム字に集中している間に眠りに落ちる (または気を失う)

と達成のすべてのプラ-ナと最も微細な区別する思考のすべてが崩くう

壊 し四番目すなわち完壁な空 (別名 生来の光)が現われるそそら そうきoう

う すると夜明けの澄んだ空の蒼等を見ているかのような感 じを経験 したそがれ

太陽月黄昏という三つのけがれのすべてが彼から離れ去るこれくう

らがヨーギーか認識 し修行 しなければならない四つの空すなわち

睡眠の光であるくう

最初この四つの空をすべて認識することはで きないかもしれないが

途切れることのない根気強い修行によってついには認識するようになくう

る四つの空を 「保つ」ことに熟達 していない人は浅い睡眠の間に

41

ヨーガを修行すべきである 熟達している人は深い睡眠のときにその

修行をすべきである 規則正 しいプロセスで光を保つことにまだ熟逮

していない人は逆のプロセスで行なうのが難 しいと感じるだろうす

なわち生来の光から三番目を保ち二番目をそれから一番目の光-(

とであるそれゆえ正 しいプロセスが基本であり非常に重要なので

ある

プラーナの乱れによって光のサマディから出されそうになったら

心臓のチァクラのフム字に集中してサマディをもう一度安定させるべ

きである これがダメなら「少ない」光について隈想すべ きである

「少ない」光から出されそうになったら夢の幻影の身体の修行をしよ

うとすべきであるしかしこれをきちんと行なうためには昼間の修くう

行でプラ-ナを中央気道に集め四つの空を開示できなければならない

この段階に到達 して初めて夜光を完壁に保つことができる修行

の進んでいないヨーギーは一番目と二番目の光は認識できるかもしれ

ないが三番目と生来の光を認識することは極めて困難であろう

寝る前に光を保とうという非常に強い望みを生 じさせ(身体全体

を満たしている)輝 く光を発 している心臓のチァクラにあるフム字に集

中すれば「少ない」光を見る機会は十分にある夢のない浅い睡眠の

状態では彼は心の性質を光 り輝いているが空っぽ (不明瞭さのない

透明)であると見なす意識は目覚めているかのように明噺である

にもかかわらず散漫にする思考を取 り除くことができず光 り輝 く意

識も夢と一緒に現われるもしこれが起こったらまだフム字に集中し

続け光を安定させるために光 り輝 く意識を保とうとすべきである0

深い睡眠のときに光を認識できない人はがっか りする必要はなく

認識するように再度努力するべきである そうすれば徐々にうまく

いくようになる プラ-ナの乱れのために夢が現われたらこれらのヴィ

ジョンがタントラの主神と彼のマンダラと同じであると見なしそのヴィくう

ジョンをもう一度大いなる空に溶け込ませようとする

42

E] 光のヨーガの数え

「r少ない」光は真の陸眠の光ではない」ということを知るべきである

後者は散漫と区別する思考がすべてない第四番目すなわち生来の

光であるが前者は区別する心と散漫が混ざり合った表面的な光でし

かないしかしこの 「少ない」光を安定させ強めることができれば

最終的には生来の光を保つことに成功する 現在のところチベット

のヨーギーの多 くは対応する〝 光を保つ段階に到達することしかで

きない修行のよくでさる者ですら「少ない」光 しか保つことができ

ないそれゆえこの違いを知っているということは非常に重要なこと

である

《三つの基本的な光についての解説》

タントラの教えによると光は三つのグループに分けることができる

① 起源の光

(参 道の光

(参 果報の光

「起源すなわちリアリティーの光」とは人が気づいていようがい

まいが関係なくすべてのときに存在 して」る生来の光である 睡眠のくう

光と死の光はこの種類に属する「道の光」とは空の状態すなわくう

ちプラ-ナが中央気道に集まったときに開示する四つの光または空

を直接悟ることであるこれはまた「区別しない智慧」- 主観 と客くう

観という二元性を超越 している「生まれていない空」を悟 ること-

とも呼ばれる「果報の光」とは覚者の境地という完全で完壁な解脱

の境地である 「二つが一つになった究極の光」を悟ることである

「睡眠の光」は様々なグループに分類することもできる「対象に面

すること」のない深い睡眠において認識されるものは「深い睡眠の光」と呼ばれる 粗雑な対象と微細な対象によって認識されるものは「F少ないJ睡眠の光」と呼ばれるなど

前に夢のヨーガや教えたように修行者は自分に自信があ り「中

43

間の生存」をマスターできるのかをどうかを観察すべきである こう自

閉すべきである

「わたしの今の悟 りで時が来たときにr死の光J をコントロールで

きるのだろうか 」くう

「四つの睡眠の空」をコントロールすることができれば死のときにくう

「四つの空」を認識できると確信を持つことができるo そq)人にとって

は死は道における非常に役に立つ段階である

よってこの光のヨーガの修行によって「生まれ変わり」の世界に

対する執着と「生まれ変わり」の世界における識別は浄化され「自己

を照らす智慧」を悟る「生来の光の智慧の火」によって不純な習慣

的思考をすべて破壊 し「息子の光」と 「母親の光」を一つにし「生ま

れない光」という大いなる全体にすべてを包含する そうすると完全

な 「法則の身体」と 「形状の身体」を達成し「生まれ変わり」の世界

の終わりまで少 しも努力することなしに数え切れないほどの多くの

方法ですべての衆生を助けることができる

44

6]「中川の生存」のヨーガの救え

回 「中間の生存 」のヨ-ガの教え

1「中間の生存」の数え (1)

(死の象徴

〉1形状一茶姿の集積が崩壊 し始めるとき極度な消耗の程度まで弱

きを感 じる地元素が崩壊 し始めると身体は活プJを失う視党器官

が崩壊すると眼球を動かすあるいははっきりと比ることができない

「大きな蚊の智慧」の元素がJiFi壊 し始めると心は大変暗く鈍くなる

2感光の楽fJ-tが崩壊 し始めるとだるく感 じマヒしたような感じ

がする水元菜が崩壊するときは身体内の分泌が止まるO聴覚の機

能が崩壊するとき聞こえなくなるo「平等の智eu の元素が分解さ

れるとIgぴと苦しみの区別がつかなくなる

3 識別の躯村tが崩壊 し始めるといかなる外的な対象も見えなくなる

火元-兼がJuL)壌するときは消化できない鼻が利かなくなり始めると

上部のプラーナが遅 くなり不規則になる映光の感JltLが崩壊すると

においを区別できなくなるO観察の智慧の元素が分解されると死

にかけている者は周りに立っている身内の者を見分けることができな

くなる

4 構成要素の躯積が崩壊するとき何もすることができなくなる

プラーナの元紫が分解するとき十の租雑なプラ-ナが来たところへ

仰る味光の器官が崩壊するとき舌が撞 く厚 くなる味覚の感光

がなくなると異なる味を区別できないO活動の智yi箕の元素が崩壊す

るとき行為することも意志することもできなくなる

4

別の経典によれば死に関する次の教えがある

1地元素が水元素に崩壊するとき外的なサインは自分の身体を動

かせなくなりそしてあたかもすべての支えを失って倒れそうに感

じることである

「お願いだ立ち上がるのを助けてくれ」

と大声で叫びたい内的なサインは意識が渦巻く煙の雲のように現

われることである

2水元素が火元素に崩壊するときの外的なサインはすべての分泌が

乾き切ることであり内的なサインは意識が移動する賓気横のよう

に現われ白い現われの33の邪悪心の識別する思考がすべて静まるこ

とである

3火元素がプラ-ナに崩壊するときは外側のサインは身体の熱が

大幅に減少し一方で指や爪先はしびれて冷たくなることである内

的なサインは意識が蛍の光の薄暗いスパークのようにして現われ

赤い現われの40の愛著の識別する思考が静まることである

4プラ-ナが意識に崩壊するときの外側のサインは死にゆく人の出

息が大変長 くなり入息が大変短 くなることである 内的なサインは

意識がはっきりとして安定したランプの光のように現われ七つの

黒い迷妄の識別する思考がすべて静まることである

経典によればこれらの死のサインは個人によって一つ一つ順々に

現われたりあるいはすべてが一度に現われたりする

微細な元素が崩壊したら死にかけている人は次のような経験をす

ることになるそら

1意識が 「啓示の光」に崩壊するとき雲のない空に浮かぶ月の光のI

ように光を見る

2啓示の意識が 「増加の光」に崩壊するとき夜明けのように赤っぽ

い草色の一条の光を見る

3「増加の光」が 「達成の光」に崩壊すると完全な暗闇を経験 し

46

6] 「中間の生存」のヨーガの数え

意識を失うそら

4この無意識の状態は再び光の中に崩壊 し夜明けの要一つない空

のような- 前の三つの段階の微細なけがれすべてを超越 した-くう

透明なはっきりとした空が現われるこれが真実の 「死の光」あるい

は 「生来の光」である

異なる元素が次から次-と崩壊 したら最終的にプラーナの元素が

心臓のチァクラで意識に崩壊するその後頭頂のチァタラにある白い

ビンドゥが下降しヘソのチァクラにある赤いビンドゥが上昇し二つ

が心臓で一緒になる赤と白のビンドゥが完全に混ぜ合わさったとき

「死の光」が現われる 六つの世界のすべての有情の魂がそれぞれの

生の終わりに一度死の光を見るのだが残念ながら彼はそれを認読

することもつかむこともできない

《「中間の生存」の出現》

それから逆の順序で死の光から達成増加啓示と順に現われる

眠っていたプラ-ナが動き始め達成の光が現われるそしてすぐにそ

れから増加の光啓示の光と続くそれから80の識別する思考が生じ

その結果 「中間の生存」のすべての幻影のような顕現が現われる

ここでよく論議を呼ぶ質問が起こる

「r中間の生存Jの住人の身体と顔はどのように見えるのか」アサンガの兄弟たちによれば彼らは次の転生の姿をしている しか

し他の人々によれば生前の姿に似ているという 「継承の派」のグ

ルたちによれば「中間の生存」の初めのころの段階では「中間の生存」

の住人の顔と身体は生前のものに似ておりそれからそれが徐々に消え

てゆきそして 「中間の生存」の後の段階になれば次に来る転生の現

われをとるこの理論は理にかなっているだけではなく経典とも一致

している 多くの経は「習慣の身体」の 「中間の生存」状態における

存在は生前にならって形作られることを明確に示 している

47

「中間の生存」の住人はすべての器官を完全に備えてお り再び再

生することが定められている場所以外であれば妨害なくどこへでも旅

することができる 彼は 「生まれ変わり」の世界に属する超常的力を幾

分有しており食物の香 りを食べて生き他の同じ 「中間の生存」の住int

人たちを見ることができるなおここから先の内容については一つ

の例にすぎない

もし 「中間の生存」の住人が悲惨な領域に生まれることが定められ

ているのであれば深い暗闘あるいは黒い雨の夜のヴィジョンを見

るだろう もし彼が幸福な領域に生まれるものであるなら月のように

輝 く白い光を見る

別の経典はこういう

地獄に生まれる者たちにはすべてのものが焼けた木のように黒っぽ

い茶色に見える 低級霊域に生まれる者たちは煙色の色を見る天に坐

まれる者は金色の光を見る 形状の要素に生まれる者たちは白を見る

そして非形状の要素に生まれる者たちは「中間の生存」の経験をし

ない- 彼らは死後即座に非形状の要素へ生まれ変わることになる

しかし低い領域に生まれることが定められている非形状の要素の生令

体たちは再び 「中間の生存」を経験するともいわれている

地元素が妨げられたとき「中間の生存」の住人たちは爆発の雷鳴を

開く水元素が妨げられたとき海の波のとどろさを開き火元素のと

き燃え上がる森のうなりを開き風元素のとき大暴風雨の高いヒュ-

ヒューとなる音を開く

三毒- 愛著邪悪心迷妄- は「中間の生存」の住人が自赤

黒の様々な種類の恐ろしいヴィジョンつまり彼を傷つけるために近づ

いてくる恐ろしい幽霊や悪魔として投影された習慣的な思考を持つ国と

なる

「中間の生存」の住人は次のような性質を持つといわれる

① 身体は抵抗を示すことがなく影を作らないそして一瞬のう

48

回 「中間の生存」のヨーガの教え

ちに多くの土地へ旅することができる

② 他の領嘘の生命体は彼の行為を目撃することができない

③ 透視能力とテレパシーを持つo

④ 太陽も月も星も見ない

(9 生来的な心の記録を見て自分が生前行なった良い行為 悪い行

為のすべてを詳しく見る

⑥ 食物は見るがそれが彼に布施されたか捧げられたのでなけれ

ば味わうことはできない

以上のような説明は行なわれたが個人のカルマは決して同じという

ことはなくまた顕現も大変異なっているのでこれらをはっきりと限

定されたあるいは一定不変のものとして受け入れるのは難 しい多く

の点で 「中間の生存」の状態は夢の状態のようであり非常に不安定で

不確かなものなのである

「中間の生存」の生命の最高の長さは7日であるが もしこの期間に

「中間の生存」の住人が転生をしなければ彼は 「死ぬ」あるいは気絶

して第二 「中間の生存」に即座に生まれ変わる このプロセスは7回

繰 り返されることができるので全体で49日となる

「中間の生存」の住人は次に転生する場所を見るや否やその場所

に恋 しでしまう

湿気と温かさによって生まれ変わる者は壇とにおいによって引かれ

る 虫あるいは卵の形に生まれ変わる者は両親がセックスをしてい

るのを見たとき両方の親に対する大きな変著と邪悪心を抱 く 男性に

生まれるものは母を愛 して父を憎み女性は逆となるこの愛著と那

悪心が生 じるや否や「中間の生存」の住人は直ちに気絶 しそれを知

らないで転生する天の一つに生まれるものは壮麗な天国にあるよう

な豪邸と男女の天使を見彼らを望む

悲惨な領域に生まれる者は多くの恐ろしいヴィジョンを見絶望的

にそれらを避けようとする 洞窟や穴や木に逃れようとすれば彼は動

49

物に生まれ変わる もし鉄の家に逃げようとすれば地獄に生まれる0

「中間の生存」の住人が死ぬときはやはり四段階の崩壊のプロセス

つまりプラ-ナの減退から啓示増加達成生来的な光を通過す

る それから逆のプロセスが始まり生来的な光から達成増加啓

示80の識別する思考プラ-ナのエレメント火--と心と身体の

複合体が完成するまで続 く

《「中間の生存」 での機会》くう

死の際で息子と母の空の光が混ぜ合わさるとき識別をする考えと

いう微細なけがれはすべて鋲まる このとき生起と完成のヨーガを敬

得した修行の進んだヨーギーは完全な覚者の境地とその徳を同時に

達成できる かなり修行の進んだ者しかし素晴らしいマハームドラー

を昼夜修行でさる者また死の光を保てる者は「中間の生存」のヴィ

ジョンが現われるときそれを使っで悟りを進めることができる

この世のすべての顕現は実は 「中間の生存」のそれでありすべて

の 「生まれ変わり」の世界の存在は「中間の生存」の存在なのである

誕生と死の間の期間は「生と死の中間の生存」と呼ばれる 眠 りに落

ちたときから目覚めまでは 「夢の中開の生存」死から再生までは 「中

間の生存」そのものである これら三つの 「中間の生存」においてトウ

モと幻身のヨーガ光と夢のヨーガそして 「中間の生存」と変身のヨー

ガの修行が強調されるべきである

眠っている状態起きている状態の両方で見るもの開くもの触

るもの行動するものはすべて「中間の生存」の状態であると考える

べきであるこの教えを繰 り返し続けて修行することは優れた 「中間

の生存」の準備であると認識すべきである

そして死のときが近づいたなら自分の財産 持ち物を三宝に布施

し惜 しみなく布施しすべての執着を切り神聖になされた約束の戒

を厳 しく守 りすべての道に外れたこと罪をザンゲすべきである ま

50

B] 「中開の生存」のヨーガの教え

たもし神聖になされた約束の戒を破ったことがあるならグルあるい

は覚者に再びイニシエーションを与えてくれるように懇願 し破った棉

聖になされた約束の戒を修復すべきである真剣にグルとタントラの主

神に祈 り死の光と 「中間の生存」での幻身を保持できるよう助けを求

めまた法友に頼って死の際で教えを思い出させてもらう

最も修行の進んでいるヨーギーは死のとき溶解のヨーガを行ない

おのずから照らす精髄に集中してそれを死の光に混ぜ合わせる そし

てその光から「風とともにある心」でできた完全な 「完全な楽 しみの

身体」と 「変化身」を生 じさせるよう努力する

マハ-ム ドラーの第四段階に達した非常に修行が進んでいるヨーギー

は死のときに確実に母と息子の光を混ぜ合わせることができる この

ときカルマの身体顕現心のすべてのきずなが切れ覚者の境地の

徳がすべて完成する彼らの心は法則の身体になり身体は智慧の身体

になり土地は完成と純粋さの土地になる

かなり修行の進んでいるヨーギーも最も進んでいる者たちと同じよ

うに修行するべきであるもしこれに成功すれば彼らは 「中間の生存」を通らないで転生できる そうでなければ真剣に覚者の浄土に生まれ

るように祈 り変身のヨーガの教えを適用すべきである

死の光も幻身のヨーガも保持することめできない劣ったヨーギーは

心の集中力を喚起 し確実な理解と揺るぎのない自信を持って教えを逮

用 し死と 「中間の生存」の挑戦に立ち向かう解放を得るために死と

「中間の生存」の機会を利用することができない者はカルマによって

もうー度 「生まれ変わり」の世界に生まれることを強いられる これを

防ぐためには次の指示に従う

「中間の生存」にいる者がその者にとって最 も魅力的な場所に来た

ときそれをタントラの主神のマンダラだと観想する 男と女の性交を

見て愛著と邪悪心が生起 したら自分自身に注意を喚起 してこれが

覚者が現わした父と母の第三イニシエーションだと考える 楽と空の経

51

くう験を受け入れ愛書も邪悪心も幻影で空であると見る

くうこのように空の状態の見解を強調することによって「生まれ変わり」

の世界から永遠に自分を解放できるかもしれないもし 「中間の生存」

にいる者がこれをうまく成し遂げ最初の7日間で再生を逃れることが

でき為ならそれに続 く7日間あるいはその後に同じことを成し遂げ

ることは難しくない彼はタントラの主神の浄土に生まれ道-の帰依

を完成するだろう

もし 「中間の生存」にいる者が覚者の浄土に生まれたいと思うなら

そこに生まれたいという強い願望を培わなくてはならないこれは非育

に重要であるそして変身のヨーガの教えを適用すると一騎のうち

にその浄土に生まれる

「中間の生存」ヨーガの恩恵は次のようにまとめられる

(ni 「法則の身体」は死のときに実現できる

② 「完全な楽しみの身体」は 「中間の生存」で

③ 「変化身」は肉体化するときに実現される

これはまた覚者の三身の成就に導く道とも呼ばれる

2「中間の生存」の教え (2)

《崩壊の諸段階》

人間は25の粗雑な対象- 五つの集積四つの元素六つの感覚要

素五つの対象五つの基本的智慧- が崩壊することによって必ず

死ぬ

死のプロセスには八つの段階がありそれには25の要素の崩壊が含

まれる22の要素は最初の四つの段階の間に崩壊する残 りすなわ

ち識別の集積 意識の感覚 諸現象の性質を悟る基本的智慧は最級

の四つの段階の間に崩壊する

52

B] 「中間の生存」のヨーガの教え

図1 25の粗雑な対象

5つのとらわれfの集報 53の基本的魯魚 四大元素 6つの感覚事案 5うめ対魚

形材 窄準 二 基本的鋲のような智患 也 日の感

覚 形状-容姿感 車 基本的な平等の智

憩 水 耳の感覚 声蓑 壷 基本的な

分析の智患 火 鼻の感覚 香り痕由の構成 基本的な活動を 風 舌

の感覚 味達成する智患 身の感覚 接

触敗 軍 基本

的な諸現象の性質の智愁 意識の感覚図2 8つの崩壊価 白の崩噂空重BO油 填 ー3番白の崩薮 iIi春日重油 墳一J

1 帝敬す二

る奮寮 形状-容姿 感 覚 弛 別 経験の構成

元 素 地 水 火 風博 労要素 T 日の感

覚 耳の感覚 舟の感兜 舌と身の感覚対 慶

目に見える形状-容姿 士PJ 香 り 味と

接触基本地軸 基本的 基本的な 基本的な 基本的な活動を鏡のような智慧 平等の智患 分析

の智恵 達成する智患崩壊寸を5帝P

の崩壊 there4や畢日申申墳 7寧日の崩壊 や番

〈一番目の崩壊〉

最初に形状一容姿の集積の段階の五つの現象が自然に崩壊するす

なわち形状一容姿の集積のような智慧地元素目の感覚生命体の

中にある目に見える形状一容姿である形状一容姿の集積の崩壊の外的I

な印として手足が前より小さくなり身体が弱く力がなくなる

この大きさと力の減少は普通老齢とともに訪れる顕著なかたちである

基本的な鏡のような智慧は鏡に像が現われるのとちょうど向 じよう

に多くの対象が同時に明確に現われる通常の意識であると説明されて

いるこの崩壊の外的な印として視界がハツキリしなくなり暗くな

地元案の崩壊の外的な印として身体が非常に細 くなり手足がだら

んとし身体が地面の下に沈んでいっているような感じがする

沈んでいく感覚は「持ち上げてくれ 」と叫ぶほどである

目の感覚の崩壊の外的な印として日を開けたり閉じたりできなくな

生命体の中にある目に見える形状-容姿の崩壊の外的な印としてつヤ

身体の艶が減少し力が尽きる

この五つの崩壊の内的な印は「屡気楼のような」と呼ばれる青っぽ

い現われが生 じることであるこれは太陽の光が夏の砂漠を打つとき

の水の現われのようなものである

現われは煙の塊にもたとえられるがたいていは零気横にたとえられる

《二番目の崩壊》

その後感覚の集積の段階の五つの現象が同時に崩壊する感覚の集

積が崩壊するときの外的な印は身体の意識が感覚の意識に伴う楽

苦しみ どちらでもない感覚をもはや経験することができないというこ

とである

基本的な平等の智慧は楽 苦しみ どちらでもない感覚を一つの檀

54

回 「中間の生存」のヨーガの教え

類すなわち感覚として心にとめている通常の意識であると説明され

ている

これは多くの同発語を一つの意味を持つものとして心にとめている意識とし

ても表現されている

この崩壊の外的な印として意識の感覚に伴う楽 苦しみ どちら

でもない感覚をもはや心にとめることができない

水元素の崩壊の外的な印として唾液汗尿血液精液が干上が

口鼻舌喉が干からび歯にはカスが生じる

耳の感覚の崩壊の外的な印として外的 内的な音がもはや聞こえな

生命体の中に含まれている音の崩壊の外的な印として耳の内側の

「ur」という音がもはや生じない

この五つの崩壊の内的な印は「煙のような」と呼ばれる現われが生

じることである これは煙の塊の中にある煙突からうねって出てい

る煙に似ている

《三番目の崩壊》

その後識別の集積の段階の五つの現象が同時に崩壊する 識別の集

積の崩壊の外的な印として両親のような親しい人のことをもはや気

にとめなくなる

基本的分析の智慧は親しい人の個々の名前や目的などに気をとめ

る通常の意識であると説明されている

この崩壊の印としては自分の両親の名前すらもはや思い出せない0

火元素の崩壊としては身体の温かさが減少しそこから食べ物や飲

み物を消化する力が失われる

鼻の感覚力の崩壊の外的な印としては鼻からの空気の吸い込みは弱

くなるが吐き出しは強く長くなり息はまるで一つ一つ積み上げられ

55

ているかのようである

生命体の中に含まれているにおいの崩壊の外的な印としてはいいに

おいも悪いにおいも喚ぐことはできない

この五つの崩壊の内的印は「蛍のような」と呼ばれる現われが生 じ

ることであるこれは煙突から上る煙の-吹きの中に見られる赤いすす

火の粉または穀物を妙るために使われるフライパンの底の煤につい

た赤い火の粉のようである

《四番目の崩壊》

その後経験の構成の集積の段階の五つの現象が同時に崩壊するこ

の集積の崩壊の外的な印は動き回るというような肉体運動をすること

ができないことである

基本的な活動を達成する智慧は今生および来生の外的 世俗的な

活動や目的などそしてまたそれらをどのようにして達成するのかを

心にとめている意識であると説明されている

風の元素の崩壊の外的な印としては10の風- 粗雑な生命を運ぶ風

など- がその住みかから心臓に移 り息が出たり入ったりしなくな

舌の感覚力の崩壊の外的な印としては舌が太 く短 くなりつけ根が

青 くなる

生命体に含まれる味の崩壊の外的な印としてもはや六つの味 (甘さ

酸っぱさ苦さ渋さピリッとした塩辛さ)を経験できない

この時点で身の感覚と接触も必ず崩壊するのでその崩壊の外的な

印としていかなるなめらかさも租さも感じることができない

この七つの崩壊の内的な印は「燃えるバターランプのような」と呼

ばれる現われが生 じることである これはバターランプがまさに消え

んとするとき炎がパチパチするようなものである

56

E] 「巾問の生存」のヨーガの教え

「崩壊の意味」前の元素がどのようにして後ろの元素に崩壊 していく

のかについていうと地 水 火 風という順序で前の元素と関係の

ある風の意識の基礎として働 く能力が撤退し後の元素の意識の基礎

として働く能力がより顕現するのである これは前の元素の後の元莱

-の崩壊と呼ばれているがある一つの元素が別の元素の性質を持つよ

うになるということではない

地が水に崩壊するということは地の風の意識の基礎として働く能力

が退化しそのときに水の風の意識の基礎として働く能力がより顕現

するようになるということを意味するこのようにこれは前者の舵

力が後者の能力へ移動するようなものなので地が水に崩壊するといわ

れているが通常の地が通常の水に崩壊することではないこれは他の

崩壊にも当てはまる

《五番目の崩壊》

四つの元素が崩壊した後意識の集積の段階にある五つの現象が段階

的に現われなくてはならないこれらは80の表示的概念の心輝 く白の

現われの心輝 く赤い増加の心輝 く黒の達成間近の心そして死の

クリアライトの心である

80の概念は三つのグループに分かれ33が白い現われの心を表わし

40が赤い増加の心を表わし七つが黒い達成間近の心を表わす 最初の

グループの概念は対象の乗 り物として働 く粗雑な風の動 きに関係 し

よって白の現われの心を顕現として経験 していない者にとっては

その乗 り物として働く風が赤い増加の心そして黒い達成間近の心と

比べていくらか粗雑な動きをしていると感じられるこの白い現われ

の心に関する推論ができるのは最初の概念のグループが微細から釈

雑へと反対の順序で進んでいるときの白い現われの心の痕跡あるい

は結果だからである

57

この33とは

1大きな欲望の欠如 心は対象を欲さない

2中くらいの欲望の欠如

3小さな欲望の欠如I

4心の行き来 心は外的対象-と行ったり内的対象-帰ったりする

5大きな悲しみ 快い対象と別れることに対する心の苦痛

6中くらいの悲しみ

7小さな悲しみ

8安らぎ心は安らかにとどまる

9概念化 対象のまぶしさによって興智した心

10大きな恐れ 不快な対象に出合ったことによって生み出される恐れ

ll中くらいの恐れ

12小さな恐れ

13大きな執着 快い対象に執着すること

14中くらいの執着

15小さな執着

16とらわれ 愛欲界の対象に完全にとらわれた心

17不善あるいは非知識 善行に対する疑念

18飢え 食べ物を欲すること

19渇き飲物を欲すること

20大きな感覚 快感痛みどちらでもないという感覚

21中くらいの感覚

22小さな感覚

23知者の概念

24知ることの概念

25知られる対象の概念

26個別の識別 何がふさわしく何がふさわしくないかを分析する心

27恥 自分自身が同意しないあるいは宗教的な禁止によって

58

固 「中間の生存」のヨーガの教え

誤った行為を避けること

28慈悲 苦悩からの離別を願うこと

29哀れみ 観察の対象を完全に保護する心

30美 しいものと会いたいと欲すること

31不安 とらわれた心確信がない

32蓄積 所有物を集める心

33嫉妬 他の繁栄によって乱れた心

二つ日の40の概念は対象の乗 り物として働 く中くらいの風に関係す

るよってそれを経験 していない者にとっては赤あるいはオレンジ

の増加の乗 り物として働 く風が自あるいは黒い現われと比べて中く

らいの動きをしていると感 じられるつまり心がより微細になるにつ

れて心の二元性がより少なくなりつつあるということであるこの赤

い増加の心に関する推論ができるのはこの概念のグループが反対の順

序で粗雑へと進んでいるときの赤い増加の心の痕跡あるいは結果だか

らである

この40の概念とは

1欲望 まだ手に入れていない対象に対する執着

2愛著 手に入れた対象に対する執着

3大きな喜び 快い対象を見て喜ぶ心

4中くらいの喜び

5小さな喜び

6うれしさ 欲 した対象を達成 したことによる満足

7歓喜 欲 した対象を繰 り返 して経験する心

8驚き以前生起 しなかった対象について考えること

9興暫 快い対象を知覚 して散漫になった心

10満足 快い対象に対する満足

ll抱擁 抱擁 したいと欲すること

12キス キスしたいと欲すること

59

13吸う吸いたいと欲すること

14安定 変化 しない連続の心

15精進 善に向かう心

16プライド自分が優れていると思う心

17活動 活動を成し遂げることに関係する心

18強盗 富を盗みたいと欲すること

19力 他の軍隊を征服したいと欲すること

20熱意 善の道を修習する心

21大きな困難に対する従事 倣慢さによって悪行に従事すること

22中くらいの困難に対する従事

23小さな困難に対する従事

24激しさ理由もなく優れた者と議論したいと欲すること

25戯れ 魅力的な者を見て戯れたいと欲すること

26怒る傾向 憤慨の心

27善 善行に対して努力したいと願うこと

28はっきりとした言葉と真実 他が理解できるようにそして自

分の事実の識別を変えないで話 したいと願うこと

29非真実 自分の事実の識別を変えてから話したいと願うこと

30確信 非常に安定した意図

31非仮定 対象を保持 したいと欲さない心

32寄贈者 所有物を与えたいと願うこと

33熱心な勧告 怠惰な者に宗教の実践をするように勧めること

34英雄的行為 煩悩のような敵を克服したいと願うこと

35-恥知らず 自分が同意しないあるいは宗教的な禁止によって非

行を避けないで悪行に従事すること

36欺き偽善によって人を欺くこと

37キツさ鋭い良心

38悪徳 邪見解に慣れた心

60

6] rFP問の生存」のヨーガの教え

39非優 しさ他を傷つけたいと願うこと

40不正 不正直

三番目の七つの概念は対象の乗 り物として働 く弱い風の動きに関係

するよって黒い達成間近の心に関してそれを経験 していない者に

それを示す働きをする これはこの概念のグループが反対の順序で釈

雑へと進んでいるときの黒い増加の心の痕跡あるいは結果だからであ

この七つの概念とは

1忘れっぽさ衰えた注意力

2誤り水を寮気樺と思うことなど

3しゃべらない しゃべりたくないと思うこと

4意気消沈 悩む心

5怠惰 善に対する熱意のなさ

6疑念

7中くらいの欲 愛著と邪悪心が同じくらいの心

80の表示的概念とその乗 り物である風は輝 く白い現われの前に崩壊

しなくてはならないなぜなら理解の様式と現われの心のそれは不

一致だからであるまたこの二つの間には粗雑さと微細さに関して大

きな違いがあるので80の概念のような粗雑な心は白い現われのとき

には存在できない80の表示的概念とその乗り物である風が輝 く白い

現われへと崩壊するとき燃えているバターランプのような現われが坐

起する80の表示的概念がその中に崩壊 してしまったときの現われくう

の心自身の印は非常に明るい透明さと空の現われおよび月の光が

充満したけがれのない秋の夜空のような白い様相の光の現われである

この現われの原因に関していえば心臓から上の左右両方の気道の風

がその上の開口つまり頭頂から中央気道に入ったからであるこ

の力によって頭頂の緒がゆるみ父から得た音節ハムが逆さになった

相である [皇 ]白いビンドゥが水のような性質を持っているがゆ

61

えに下に下がるそれが心臓のところにある左右の気道の大童の円

の緒の上に来ると輝く白い現われが生起する このようにこれは

外側から差した月の光などの現われではないのである

これが現われと呼ばれるのは月の光のような現われが生起するからくう

であり空と呼ばれるのは80の概念とその乗 り物である風が存在 し

ないからである

〈六番目の崩壊》

この後現われの心とその乗り物である風が増加の心に崩壊する0くう

増加の心が生起すると空であり 「空っぽ」であるが前よりももっ

と澄んだ赤またはオレンジの現われが太陽の光の浸透したけがれのそら

ない秋の空のように輝く

この原因に関していえば心臓から下の左右の気道の風がすべて管

骨の一番下あるいは性器のところの開口を通って中央気道に入るか

らであるこの力によって宝石 (性器)の中のチアクラの結とヘソ

のチァタラの結が徐々にゆるむこれによってヘソのチァクラの真ん

中にある縦一本の線の短いア [A]の形で存在 している母から得

た赤いビンドゥが上に上がる赤い現われは心臓にある六重の円の

左右の気道の緒の下まで上昇する よってこれは外側から輝 く太陽

の光の輝きなどではないのである

これが赤い現われと呼ばれるのは太陽の光のように鮮やかであるかくう

らで「非常に空」と呼ばれるのは現われの心とその乗 り物 として働

く風が存在しないからである

《七番目の崩壊》

この後増加の心がその乗 り物である風とともに達成間近の心に

崩壊する 最初夜の初めのような濃い闇が浸透 したけがれのない秩そら

の空のような様々な黒い現われが生起する

62

団 「中問の生存」のヨーガの教え

中央気道の中の上と下の風は心臓に集まっておりこの力によって

心臓のところにある左右の気道の六重の円の結がゆるむこれによって

逆さになった音節ハム [卓 ]の様相上の白いビンドゥが降り下の縦

の線の様相の赤いビンドゥが昇る これらは心臓のところの中央気追

の真ん中で子音で終わる (閉じた箱の)様相で存在している赤と白の

不滅のビンドゥに入るこの出合いによって達成間近の輝 く黒い現われ

が生起する このようにこれは外側からやってくる閲の現われ等の

ケースではないのである

これが 「達成間近」 と呼ばれるのはクリアライ トに近いからでくう

「大きな空」と呼ぼるのは増加の心とその乗 り物 として働 く風が存

在 しないからである

達成間近の心の最初の方では対象の感覚があるしかし最後の方

では心は沖象に注意 しておらず闇に困惑して気を失って無意識に

なりそうであるその後非常に微細な風と心から偶発的に生起するす

べての風と心が止まる

注意力のない達成間近な心の最後の部分は普通の状態で初めから

顕現せずに存在 していた非常に微細な風と心の注意力が活性化するま

で続 く これが起こると死のクリアライトが現われる

輝 く白い現われの心の定義は

① 概念の崩壊によって起こりその動きすなわち回復まで続きそら くう

② 月の光の浸透したけがれのない秋の空のような輝く白い空の

現われが現われ

(卦 何の租雑な二元の現われも現われない心の意識である

80の概念は崩壊しているが現われの心は概念的であるOより微細な多様性はあ

るが二元である散漫ではないが心象的な要素がありゆえに概念的である

一方クリアライトの心は完全に非概念的で非二元である

現われの増加の心の定義は

(》 概念の崩壊によって起こりその動きすなわち回復まで続 く

63

そら

(参 太陽の光の浸透したけがれのない秋の空のような輝 く赤い空の

現われが生起する

(卦 どんな粗雑で二元の現われも現われない心の意識である

達成間近の心の定義は int

① 概念の崩壊によって起こりその動きすなわち回復まで続くそら

(参 夜の初めの濃い闇の浸透したけがれのない秋の空のような輝くう

く黒い空の現われが生起する

どんな二元の現われも現われない心の意識である

《八番目の崩壊〉

達成間近の心がクリアライトに崩壊すると注意力のない達成間近

の心の二番目の部分が一掃される粗雑な二元の現われがみじんもないくう

明るく透明な空の現われが現われる これは三つのけがれすなわち

月の光 太陽の光 闇のない自然な秋の夜明けの色のようであるこくう

の現われは直接に空を認識するサマディの意識のようである

クリアライトの現われの原因は白と赤のビンドゥがそれぞれ心臓で

白と赤の不滅のビンドゥに溶解し中央気道のすべての風が非常に級

細な生命を運ぶ風に崩壊するからであるこれによって最初から顕現

しない状態で普通に存在していた非常に微細な風と心が顕現しそれ

によってこのような現われが現われるよってこれは外側からの空っそら

ぽの空のような現われのケースではない

これは「死のクリアライト」そして80の概念現われ増加達成くう

間近がなくそれを乗 り物とする風もないゆえに「すべて空」 と呼ば

れる これは実際の死である

これは基本的な真実の身体である真実の身体へと変化していくため

の浄化の土台であるがゆえにそう呼ばれる「空っぽ」は基本的な自然

の身体と呼ばれるそしてそれを対象としてとる心は基本的な智慧を

認識す _-真束の身体と呼ばれる

64

固 「中間の生存」のヨーガの教え

ほとんどの人間はクリアライトに3日とどまりそれから白と赤の構

成要素の印が起こる

血と癖が少 し鼻と性器から現われるこれは心臓で崩壊 したビンドゥの浄化 さ

れなかった部分である

しかし肉体的な構成要素が病気によってひどく消耗している場令

には何日経っても赤と白の構成要素の印は起こらない

このような人は一日もクリアライトにいることはないかもしれない

また高いあるいは低い悟 りを持つヨーギーの場合にはクリアラ

イトと真実の身体を混ぜ合わせることができこの状態に普通よりも長

くいたりまたその期間を短くしたりすることができる

65

固 変身のヲ-ガ (意識を移し変える)の教え

変身のヨーガ (意識を移 し変える)は意識を覚者の浄土にある

いは高い誕生の世界に運ぶために編み出された数えである死の光

および 「中間の生存」の幻身を保つことのできる修行の進んだヨーギー

にとってはこのヨーガが必要であるoこれは非prime削こ重要であるO生起

のヨーガを取得 した者そしてある程度プラーナとナ-ディーそして

マハームドラーの見解を取碍 した者がこのヨーガを修行するのに適し

た者であるOこれを行なうことができない省も少なくともカルマの法

則に強い信を持ちこの修行の意味とプロセスを完全に理解すべきである

そして先に述べた壷の呼吸と ト〉モが鞭FJlなくできるようにな

らなくてはならない

(変身のヨーガの修行の仕方

)変身のヨーガの観想と訓練は次のように行なう

自分自身のタントラの主神の身体の中に中央気道を観想 し八つ

のフム音節が身体の八つの出口 (二つの耳二つの目_hLロ肛門

性器)をそれぞれ預っていると観想するoこれは唐瓢がこれらの門

から出ていかないようにするためである そ

らそれからタントラの主 神が自分の前方上の空に座っていると観想

するそしてブルーのフム字を心臓のチアクラに観想し五色の光を放

っていると観想する次に壷の呼吸を維持しその力を使って7ム字杏l=こ

中央気道を通 して「神聖天への開稚 (ブラフマランドラ)」まで一気

に打ち上げるそして同時に大きな声で 「ヒクリ と叫び打ち上げる力

6

回 変身のヨーガ (意紙を移し替える)の教え

を強めるフム字を 「神聖天への開溝」に一秒保ち優 しく 「カ」 と

ささやいてそれを心臓のチアクラまで降ろす止める前にこれを7

回繰 り返しそしてまた始める 数回行なったら走りながら 「ヒク」そら

と7回叫んでフム字を身体の外に出し自分の前方上の空にいるタン

トラの主神の心臓に入れる そして優 しく低い声で「カ」と7回続け

て繰 り返すこのようにしてフム字を自分の心臓のチァタラに返す0

これを1日に4回行なう者は数日後に次のような経験をする-

頭頂がひどくかゆくなり熱 くなるそして真ん中に盛 り上がりがで

きそこから黄色の液体が分泌されるもしこれらの症状が起こった

ならこれが成就の印であると思ってよいこの後この修行をやめ

一カ月に1回か2回行なう しかし頻繁に覚者の浄土に生まれるとい

う強い発願を行ないそこに行く確信と望みを強める

《変身のヨーガの応用》

死の印がすべて現われ命を延ばすことがこれ以上できない場合変

身のヨーガを行なうまだ死ぬ時期が来る前にこれを行なう者は大き

な罪を犯すことになり地獄に落ちる

死の際のこのヨーガのテクニックは先に述べたものと同じである0

一つの違いは中央気道の上部と 「神聖天への開溝」を非常に大きく

そしてふさがれていないと観想することである

ここでフム字を心臓のチァクラに観想し全力を使って 「ヒク」 と

叫ぶ瞬時にフム字は中央気道を上がり「神聖天への開溝」を通ってそら

あっという間に自分の眼前の空にいるタントラの主神の心臓に達する

もしこのときにすべてが暗くなりプラ-ナが吹き出し頭頂がかゆ

く痛 くなるならこれは身体を抜け出して覚者の浄土に行 くという

確実な印である もしこのような印が現われない場合にはフム字杏

降ろし休んでからもう一度 トライするこの印が現われたら「ヒクリ

と21回から25回叫び続ける そうすれば絶対に覚者の浄土に生まれる

67

友人親戚など死にかけている人につき添っている人は骨変身

のヨーガの教えを思い出させその確信と倍を強め彼のために祈 り

彼を助ける

生きている間このヨーガを修習する機会のなかった者は次のようI

にする

死が近づいたなら祈 り供物を捧げザンゲし覚者方の前で願い

を言う 覚醒の心を生じさせすべての邪悪な想念を断ちすべての執

着を切るライオンの横臥位になる覚者の浄土に生まれたいという真

剣な願いを生じさせ変身のヨーガの教えを適用するこれを知らない

者は知っている者に簡単に話してもらう そのような人もいない場令そら

には単に自分の前前方上の空にいるタントラの主神の心臓に集中

する そして「ヒク」と21回叫び続ける このようにして意識を覚

者の心臓に放 り投げる

もし死につつある人の頭を優しくなで「メンラ (薬師愛欲神)」と

繰 り返すなら8人の到達其智運命魂方がやってきて死につつある人

の意識を覚者アミタ-バの西の浄土に導いてくれる

動物が死んでいる場合には「ラトナクータ」を繰 り返すその動物

の意識は高い世界へ生まれる

死の光と 「中間の生存」の幻身を認識できないけれども高い世界に

生まれるために変身のヨーガに頼る者は三つのグループに分けられ

る 覚者の浄土に生まれ変わる有名なヨーギーはそこで簡単に究極の

解脱を達成する 普通の者は法則とヴァジラヤーナが普及している場

所に生まれることができ数生で覚者の境地に達する劣った者はこ

のヨーガによって大きな死の恐怖を避けることができ「中間の生存」

と恐怖から逃れ幸福な場所に生まれ変わりいずれは解放を達成する

68

h主釘

rcて

3非誠別を増大する方法

グル方によると非識別の経験を深めるためには トウモによって坐

み出された楽の性質および心とその顕現の性質を注意深 く観察しな

くてはならないすべての事象の空性を見るように努めできる限り長I

く原初の状態にとどまらなくてはならない楽のヨーガを修習するにあくう

たっては楽と空の状態を混ぜ合わせるように努めるこれが非識別の

一般的な修行であるくう

すでに空の状態と心の精髄を悟った者にはこれらの数語で十分で

ある しかしそうでない者のために次の事柄がつけ加えられる

非識別の洞察を深めるためには隈想時間の半分から3分のZをこれ

に当てるナーディーあるいはビンドゥは観想せず壷の呼吸もそれくう

に類似したものも行なわないただ空の観察に集中する サマディにおくう

いてある程度の安定をすでに得ているならその力を空の状態の観察

を進めるために適用する そうでない場合はプラーナ-ヤーマその他

によって安定した隈想を得る なぜならサマディが安定していないと

自我の心を効果的に観察することができず非識別の状態に到達できな

いからである

この後形状を越えたサマディに到達するために「突然自由にし

突然油断なく気を配らなければならないl」という方法を適用する そし

てこれによって以前より深く心の本質とその働きを観察するここくう

で理解することのできない心の精髄がすべての概念化を超える 「輝 く空

である全体」と認識しすべての顕現と絶えず変動する想念それ自体がくう空であると悟 りこれによってすべての疑念と恐れから完全に解放さ

れる

またヨーギーはどのように心が生起しとどまり消えていくかくう

を観察しこのプロセスを非常に親密に感じるように努める 空が音

顕現輝きと同一一であると観る修行もまた大変有効である

幌想時間の3分の lは「柔らかいタイプ」の壷の呼吸およびマハー

16

E] 熟あるいはトウモヨーガの数え

ムドラーに当てる陰想の後にも意識性を生き生きと保持するよう努

めすべての経験を道に照らし合わせて確認する

くう4楽と空のサマディを進歩させる方法

くうでは「楽と空のサマディを進歩させる方法」について簡潔に説明し

ようくう

この完成のヨーガの修行をするということは自己が空の状態を悟る

ことと トウモによって作られる四つの楽を混ぜ合わせることである0くう

自己の心を楽と空の経験に投入させながらプラ-ナとナ-ディーとビ

ンドゥを使って修行することは解放と解脱の状態への最も早い方法で

ある しかし最初に安定した楽を引き出し最も密接にそれを味わいくう

観察しそれを空の状態と同一視しなければならない

例えば溶けるビンドゥが頭頂のチァクラを通って広がると「最初

の楽」が現われる このときヨーギーは自己の心をこの楽の真ったどくう

中に投げ入れる- それとおのずから輝いている空の状態すなわちくう

いわゆる 「二つが一つになった楽と空のマハ-ムドラーの経験」を少

しも散漫にならずに混ぜ合わせるこのように修行することによって

散漫な思考の 粗雑な〝 形状の大半が鎮圧される

ビンドゥが喉のチァクラに滴 り落ちそこから広がると「最高の楽」くう

が生 じるそれから「楽と空のサマディ」に投入 しながら喉のチァ

クラに集中すると微細な〝 散漫な思考の大部分が鋲圧される ビン

ドゥが心臓のチァクラに降りそこから広がると三番目すなわちくう

「超えた楽」が生じる 次にヨーギーは「楽と空のサマディ」の中で

心臓のチァクラに集中する すべての〝散漫な思考が鋲圧される ビ

ンドゥがヘソのチァクラに滴 り落ちると「生来の生まれない楽」が生

じる

上のプロセスはいわゆる 「降りてくる」(すなわち下降の)プロ

セスであるこの後にヨーギーは 「上がっていく」(すなわち上昇

17

の)プロセスを修行するこれは前者と逆であるビンドゥはヘソか

ら心臓喉頭頂のチァクラへと上がりそして 「生来の生まれない大

いなる楽」が生 じる

この険想の終わりにヨーギーはナ-ディーとチァクラをすべて軽

視しマハ-ムドラーとトウモに集中しながら「壷の呼吸」を数多 くくう

繰 り返す日々の修行において楽と空の経験の感覚を少しでもとど

めようと努力し出合うすべてのものをこの目的を促進するために刺

用する

チァタラに集中するとプラ-ナが自動的にそこに集中するプラ-

ナをチァクラに集中させることができればビンドゥも安定 し「四つくう

の楽と空の状態の精通」が生じる

ここで極めて重要な点を明確にするビンドゥが トウモの熟によってくう

溶かされたときに作 り出される楽は「実際の〝 四つの楽と空の状態

の精通」ではなく対応するもの を引き起こすだけであるしかしくう

絶え間ない修行によってこれらの楽と空の経験を維持し安定させて

いる人はだれでも最終的にはプラ-ナを中央気道に導き入れそし

て「実際の〝 四つの楽」が生 じる ヨーギーがこれらを認識できくう くう

輝 く空の 「心の精髄」と同一視できると「四つの楽と空の状態の精通」

が生じる

対応する〝 智慧はまだ微細な主観と客観すなわち二元の観念くう

の色合いを帯びていて空の状態の観察の初めの段階で現われる 「本

当の智慧」はすべての二元性がない其の智慧である

トウモのヨーガの修行によって作 り出される 「四つの楽」は非常に

広大で範囲も強さも非常に奥が深いのでそれを言葉で表現すること

18

E] 熱あるいはトウモヨーガの教え

くうはできないこの状態に達すると「楽と空のサマディ」を達成 したと

いわれる それゆえ トウモはタントラのすべての修行の土台である

「トウモ」という言葉は「すべての欲望と情熱を破壊することのできるとうもう くう梓猛な女性」という意味でありまた「輝 く空の智慧を作 り出すこと

ができる者」という意味であると理解することもできるそれゆえトウ

モは無智と悪をすべて焼き尽くす超越した智慧の火なのである

ヨーギーは4種類の トウモも心得るべきである

(訂 外的 トウモ すべての悪と障害を破壊することのできる生起のヨー

ガのトウモ

② 内的 トウモ 404の病気を治すことのできる生命プラ-ナのトウモ

(卦 秘密の トウモ すべての欲望と情熱を破壊することのできる溶

けて下降するトウモ

⑤ 超越 したトウモ 「生来の生まれない智慧」を生 じさせることの

できるトウモ

5トウモの修行で障害を克服する方法

トウモのヨーガの修行の障害となる主なものはヨーギーと在家信者

が共有している四つの一般的なもの一一病気妨害欲望と情熱死-

であるしかしその支配に屈せず大いなる勇気と辛抱強さを持って

闘い続けなければならない トウモの修行で出会う特殊な困難さは以

下のとおりである

最初の段階では身体のナ-ディーが慣れていないためヨーギーに

は 身体的な〝 困難が多くある 様々な種類の病気や痛みに悩み力を

失い非常に弱くなった感じがする慢性病または 「昔からの病」があ

るとそれが悪化する 初期の段階ではプラ-ナがまだ馴らされてい

ないので(他の)弱点に出会ったり息を止めるのが困難だったりす

るビンドゥかまだ身体全体にゆきわたっていないので心は明確に機

能することができずよって経験は貧弱なものとなる 集中がまだ安

19

走していないので散漫な思考が多く生じその結果正しい修行や正

しい考えに関して混乱してしまうさらに正しい修行法を知らないと

プラ-ナとナ-ディーとビンドゥの大きな障害が起こる

こうした悩みの種はすべてヨーギーの トウモの修行を妨げるものでJ

ある治療法則は簡単で勇気と忍耐である このときヨーギーは

「生まれ変わり」の世界の苦 しみや人生の無常などについて隈想 し離

れようという強い気持ちを喚起する「覚者の境地の二つが一つになっ

たヴァジラの身体」を達成しようという気持ちを新たにし逃げようと

いう考えを起こさずにすべての苦しみと試練を経験 しようと決心する

成就 したグル方や聖者方の伝記を読み自己の勇気と決意を強める勇

気と忍耐によって道にある困難はすべて克服できると確信を持つ

一方ヨーギーがあまりにも強い観念に支配された禁欲的な生活を

していると トウモの修行を支えるだけの力がないその結果それ以

上修行する気がなくなり道半ばでやめてしまう こういう場合には

全面的に休息をとり良い栄養になる食物を取って力と健康を取 り

戻すべきである

トウモの修行でプラ-ナとナ-ディーを馴らしたら身体全体が非

常になめらかで柔軟であると感じる大きな温かさが (ヘソの創 り変え

るチァクラから)生じビンドゥは不安定になり絶えず変化するよう

になる こうしたことすべてによって非常に楽しくなり精力旺盛に

なるしかしその結果ビンドゥが大いに増大しそれに応じて性欲

が増すこの危険な時期には極めて注意深 くし自己のビンドゥを熱

心に保持すること 自己の努力を怠ったり弱めたりするとビンドゥを

失うという危機に瀕する- これは夢や陰想の段階にそして目覚め

ている問にすら起こり得るビンドゥを失うということはトウモのヨー

ガにとっては致命的な一撃であるそれゆえビンドゥを保持するこ

とに極端に熱心になること戒を厳格に守り人間の身体などの不浄性

について隈想 し性欲を鎖圧する洞察力を持って性欲の性質を観察

20

E] 熱あるいは トウモヨーガの教え

することはそれを克服することにも役立つ

一般的にいってビンドゥを失うことは隈想修行すべてにとって有

害であるが トウモのヨーガにとっては特に致命的であるビンドゥ

を失うとどのような種類の隈想を行なおうともいかなる種類の恩忠

も受けることはできないそれゆえこの生命力をとどめて安定させる

ためのさらに特殊な訓練を行なうことも含めてビンドゥを保持するI

ためにあらゆる努力をなすことである

トウモの修行においである程度の進歩を成し遂げ楽輝き非識別

の良い経験を得同時に他の徳も得ると自分の経験を人に話 したいと

いう強い気持ちを持つかもしれない しかしもしそうするならこれ

らすべての徳と経験を失いもう一度取 り戻すのが難しいということに

なるかもしれないさらに神聖になされた約束の戒を破るならこれ

によっても経験と戒を守っていた間に得た利益を失うことになる

もしこれが起こったなら善行も含めてすべての経験は幻影であり

自己の実存を持たない虹のようなものであると考えるそしてそれくう

らに執着せず空の状態の真実を隈想する そして内側の経験を秘杏

に保てなかった過ちをザンゲしこれからはこの経験をグル以外には

話さないと決心するもし神聖になされた約束の戒を破ったならザ

ンゲし戒を回復させるためにヴァジラサットヴァのマントラを唱え

る そしてまたグルに鞄い イニシエーションを求めタントラの主

神にもう一度イニシューシ岳亨を与えてくれるようにと祈願する世俗

的な栄光プライド執着を真に放棄 し真のヨーギーがなすように陰

想を培うと決心する

もし法則の基本的な教えに従いそれに従って修行するなら障害

はそれほど多 くないはずである しかし能力の低い者またあまり

にきつく修行 しすぎる者にはプラーナナ-ディービンドゥに関す

る多くの障害が生 じる

トウモのヨーガを一定に習慣的に行なう者は特別な規則を守らな

21

くてはならない熟を保つためには隈想のときに少なくとも数回は呼

吸法を行ない トウモの火を観想する 熱も寒さも恐れてはならない0

身を切るほど寒いときでも毛皮あるいは厚い服を着てはならない0

また暑いときでも裸になってはいけないローソクや火を吹き消してI

はならないまた極端に冷たい物を飲んではならない

楽を保つためにはビンドゥを保つために大きな努力をしなければな

らないどんなことがあってもそれを失ってはならないまたショウ

ガ トウガラシコショウニンニク腐った肉や魚極端に酸っぱい

塩辛いまたは脂っこい食べ物を取ってはならない火に近づきすぎな

いようにし暑い太陽に身をさらしてはならないまた地面にクッショ

ンを敷かないで座ってはならない裸足で歩 くことを避ける昼間寝て

はならないまた汗をかきすぎるような活動をしてはならない

深い院想を保つためには一人で暮らし意味のない活動はすべて放

棄する

トウモ ヨーガの経験と徳

人によって能力とカルマは大きく違うので トウモのヨーガによっ

て生み出される経験と徳について一般化することは難 しいある人はた

くさん功徳を達成 しているかもしれないしかし多くの経験をしてい

ないかもしれない別の人にとってはこれは反対かもしれない また

ヨーギーが通過 しなくてはならない様々な経験のはっきりした順番を予

想するのも難しい

ここでもっと重要なトウモのヨーガの効果について検討 してみるこ

とにする ここまでにおいてプラ-ナを調御 し トウモの火を燃やす

ときの印と経験について見てきた これから見るのはもう一つの重要ふう

な題目「r風とともにある心 Jがそれぞれのチァタラに集中したときの

経験」である

(タントラの教義によると)五つのチァタラそれぞれのナ-ディー

22

口 熱あるいはトウモヨーガの教え

はそれぞれのチァクラに特別な基調音節 「種子」の形をとる 五つの

基調音節 (Hu血ANuTaRa)もっと正確にいえば五つの異

なったナ-ディーの形は人の五つの主要な煩悩の象徴または表現で

ある つまり愛著迷妄邪悪心プライド嫉妬である

トウモの修行中このチァクラに集中すると「風 とともにある心」

もそこに集中する「風とともにある心」がこれらの基調音節に集中す

ることによって同時にその種子が表わす煩悩が動くその結果ヨー

ギーは愛著邪悪心疑念プライドといった大きな煩悩を感 じる

これらの煩悩は自由にヨーギーの意思とは関係なく生起するあらゆ

る雑念散漫さ病が生起 しヨーギーの帰依を妨げるO「風 とともに

ある心」がチァクラに集中することによってヨーギーはまた夢院

想あるいは目覚めているときでさえ様々なヴィジョンを見るこの

ときこそこれらの障害を克服するために祈 りザンゲし覚醒の心くう

を培い放棄の精神を強め空の状態を観察しなくてはならないまた

肉体的な行法を行ないそれぞれのチァクラの結節を解くそしてこあかし

れらの障害は実際は助けであり帰依の証でありヨーギーが道におい

て確実に進歩 しているということを示しているのだということを理解す

る このように進歩を喜び挑戦を受け入れる

プラ-ナとナ-ディーを調御 し五つのエレメントのプラ-ナを保持

し集め普段の場所から中央気道に導 くことができるなら煙唇気くう

棲蛍の光ランプの光そして生まれない空の光という五つの夜の

印が現われる そして五つのプラーナを保持 し続けると月の光日

の光雷の光虹の光月と太陽が一緒になった光という昼の印が順

番に現われるある場合には多くの光の点や光の塵が現われるこれ

らは一緒になって10の印と呼ばれる

もしプラーナナ-ディービンドゥの純粋なエッセンスを五つ

のチァクラに集めることができるなら白赤ブルー黄色緑の覚

者の浄土が現われるまた「風とともにある心」を神秘的なナ-ディー

23

に集めることができれば24の聖なる秘密の場所と タントラの主神

ダーキニー門番たちが現われる

五つのプラ-ナを完全にマスターできる者あるいはそれを五つの

チァクラに保持できる者は次の利益を得る - 身体が丈夫になる

肌が滑らかになる顔が輝き元気になる そして常にエネルギーにあ

ふれる 高 く厚い壁にさえ阻まれない

赤と白のビンドゥを中央気道に保持することのできる者は次の三つ

の恩恵を得る

① 身体から光線を放つことができ日の光の中で立っても影を放た

ない

(卦 身体を消すことができる

(卦 奇跡を現わすことができる

「風とともにある心」と五つのエレメントの純粋なエッセンスを中央

気道に持ってくることのできる者は次のことができる

(D 石を金に変える

② 水の上を歩 く

(動 火に入っても焼かれない

トウモの熟で雪山を溶かす

(9 遠い宇宙へ瞬時に旅するそら

⑥ 空を飛び岩や山を通 り抜ける

これらの徳の幅と深さは「風とともにある心」の取得の熟練の程度

によって大きく異なる神通力の続 く期間もまた大きく異なる も

しヨーギーが 「風とともにある心」を保持できない場合にはこれらの

徳は消える

ナ-デイ二とビンドゥが浄化されるとヨーギーはあらゆる寄跡を行

なうことができる ビンドゥが安定 し(上のチァクラに)上げられる

と川を止めることができる「風とともにある心」が集中すると見

つめるだけで人を催眠術にかけることができる火元素が制御されると

24

皿 熟あるいはトウモヨーガの教え

太陽を止めることができる ナ-ディーの力で富と数え切れない宝石

を生み出すことができる プラ-ナの力で人を引きつけビンドゥの

力で非人 (愛欲神幽霊悪魔)を引きつけることができる

これらの恩恵と徳を手に入れることができるがこれらはすべて虹

のようにそれ自体の実体を持たない幻影であると理解すべきであるこ

れらの力ゆえに思い上がってはいけない八つの世俗的な利益を寛服し

散漫のないおのずから照らすマハ-ムドラーに集中するべきである

なぜならこれが悟りを深める唯一の方法だからである

簡単にいえば トウモの修行は我々に生まれることのないマハ-ム

ドラーの智慧を悟らせてくれすべての執着と無智からの解放を達成し

すべての 「生篭れ変わり」の世界のナ-ディーの結節を解きすべての

「生まれ変わり」の世界のナ-ディーを智慧のナ-ディーに変えすべ

てのカルマのプラ-ナを浄化し障害のない智慧のプラーナに変えす

べてのけがれたビンドゥを浄化 しそれを楽のビンドゥに変える「二

つが一つになった完全な覚者の境地の虹」を完成する

25

B] 幻身のヨーガの教え

幌想の各期F別においてその3分の1の時rZりをトウモの修行に当てる

lui者の境地の 「完全な楽しみの身体」を追求し幻身の修行を今行な

っているのはすべての衆生を利するためだということを思い起こす

それから喉のチアクラに母神と共に座している赤い 「完全な楽し

みの身体」のグルに祝福と援助を祈る

外側の世界にあるすべてのもの- 家町山川人間動物

身体のすべての器官と感光- は混乱した心の単なる現われでしかなく

与耳の存在やそれ自体の実体はないと考える唇気楼や魔術や夢や

抱や影や露のようなものであるというのはこれらのものは

リアリティーの中には存在しないからだ他に依存 して生じるもの (条

件の生起)はこだまと映った影のようなものでそれ自身の実体は全

牡ないと考える

そして続けてこだまや映った影について考えすべての法則は一

悼的なものであり指や抱のように消え去るものであると考え太陽が

罪ると露がどのようにして消え水が流れ過ぎると抱がどのようにし

て消えるのかを観想する一瞬たりともものが変化せずにいることは

ないすべての法則は虹のように美 しいが実在せずすぐに無に帰し

てしまうと考える さi

lこのように魔術と空の状態について隈想すべきであるこの匝想

の後でさえ深く収づいた執着がすべて根こそぎになるまで共理と魔

柿の働きを観察し続ける

ここまでに述べた修行は幻身のヨーガの土台または錐備である

2

B] 幻身のヨーガの数え

では修行自体を二つに分けて論じよう

1不純な幻身の修行

2純粋な幻身の修行

1不純な幻身の修行

鏡の前に立って自分の映っている姿を観察する- しばらくの間

映っている姿を見る- そしてこの像が様々な要因すなわち鏡

身体光空間などの組み合わせによってある条件の下でどのようくう

にして作り出されたのかを考えるそれは現われてはいるが空である-

つまり依存 して生じている (条件の生起)それ自身の実体のないも

のである

それからその像の現われをその服と装飾品とひとまとめにして観

察しそれが気に入るか気に入らないかを考えるまた急に怒ったふ

りをしたり自分とケンカするふりをしたりしてそれに影響されるか

どうかを観察するこのように修行することによってすべての快と不

快は幻影であり主観的であり自分自身の心によって創 り出されたも

のであることがわかり執着がかなり減少する

次にテープの修行を行なう自分自身で自分自身に対 して心地良

い言葉とそれから気に入らない言葉を連発し録音しそれをひたす

ら聴き続け心が乱れなくなるまで行なう もしこれに成功するなら

賞賛に対 しても非難に対 しても無頓着になり解放を達成する

快不快喜び苦 しみ得ること失うことこれらが同じになる

まで事象の幻影的な性質について静かな場所で一人で院想する この

後で人のいるところに行き人々やその活動の中で修行する もし

まだ快いものと不快なものに好意的 非好意的に反応するようであれ

ばまた一人になりもう一度修行する

27

2純粋な幻身の修行

幻影であるタントラの主神を観想することは完成のヨーガの土台で

あるばかりではなく「中間の生存」において完壁な 「完全な楽 しみの

身体」を達成する方法でもある生起のヨーガにおけるタントラの主神

の観想は次のように行なう

タントラの主神の絵を手に入れ二つの鏡の間に置くそして三つの

像の幻影性を観察するタントラの主神が心の目に恋人のようにはっき

りと現われるまで絵を観想する助けとして使う 修行者はタントラの

主神の全身の完全なイメージを一度に観想しできるだけ長 くそれを

保持するようにいわれる ヴィジョンが消えると今度は身体の部分を

非常にはっきりと観想する頭と顔から始め首胴体手足等を全

身が非常に生き生きとくっきりとするまで観想する

タントラの主神のヴィジョンがはっきりとし安定してきたら一歩くう くう

先に進みヴィジョンを空の状態と同一化させる空の状態の見解のな

い観想はどんなによくても単なるよいイメージにすぎないタントくう

ラの主神の幻影性に関する院想でさえ空の状態の直接認識がなければ

相対的な達成は成し遂げられるが究極的な達成は成 し遂げられない0くう

一方空の状態を知る者はタントラの主神のヴィジョンをすぐに何のくう

自己実体もない投影された心の幻影としで悟る 現われそれ自体が坐くう

であり空と同一化させる必要はないのだと理解する

くう隈想の問はタントラの主神のヴィジョンをおのずから輝 く空の中

に吸収させる隈憩の後ではこの意識性を保ち自分の出会うものす

べてとそれを同一化させる

簡単にいえば生起のヨーガにおいて投影されたタントラの主神のヴィくう

ジョンは顕現する空の真理の一つの表現であり何の実体実存もな

い幻影性の象徴である比倫を使 うなら魔法の魂われ水に映った

月肉と骨のない影瞬間的に変わる寒気楼心に投影された夢依存

して生 じるものから生 じるこだま実存のない幻覚常に形を変える雲

28

B] 幻身のヨーガの教え

美しく生き生きとしているけれども実体のない虹現われたと思 うと

すぐに消えてしまう稲妻突然現われはじける泡はっきりと現われ

るけれどもそれ自体の実体がない鏡の中の像などにたとえることがで

きるだろ一うo

タントラの主神のヴィジョンを難なく楽に安定させられるようになっ

たら今度はそれを宇宙大の大きさに拡大しケシ粒ほどの大きさに縮

め一つから何百万へと倍増するそしてこれらの化身をすべて元の

身体に戻ししばらくそれを隈想する日常の生活においては自分の

経験すべてを覚者の界と同一視し家や町をマンダラ世界を覚者の浄

土すべての人を覚者方と到達真智運命魂方と同一視するまたすべ

ての音がマントラの詠唱であると考えすべての思考が法則の身体の

働きでありすべての望ましいもの楽しみが覚者方への供物であると

考える このようにして修行者は 「生まれ変わり」の世界のすべてのくう

顕現を浄化 しそれをおのずから輝 く空と混ぜ合わせるのである

四つの空あるいは四つの楽を開示するためにはまずプラ-ナを中

くう央気道に入れるすると四番目つまり生来的に生まれた空から

「風とともにあa心」で作られた幻身が現われる これを達成するため

には壷の呼吸を保ちながら「風とともにある心」の象徴であり五

色の光線を放っているブルーのフム (Hu血)字 [亘]を心臓のチァ

クラに観想する これによってプラ-ナが中央気道に入り煙屡気

横などの印が現われ啓示増加達成の光がそれぞれ現われる 同時

にフム字が大いなる光に溶け込むここでヨーギーはできるだけ長く

自分自身を光のサマディの中に吸収する最後にサマディから出るとき

タントラの主神の幻身を 「風とともにある心」と一緒に発射する

これを全部正しく行なうのは難しいと思う者はまず壷の呼吸を保ち

ながらブルーのフム字に集中しこの呼吸の溶解のプロセスを練習する

29

《幻身の一般的復習》

「生まれ変わり」の世界と 「煩悩破壊」の世界のすべての事象 (法則)

にはそれ自身の性質がなくゆえに幻影である しかし魂の執着

混乱区別する想念によって事象は真実であるように見えるこの敬

着と混乱を払うためにすべての法則の空性を観察し魔術に関する真

理を学ぶべきであるこれが幻影性の一般的な原理である

タントラの幻身のヨーガの背景となる原理は次のようにまとめるこ

とができる 粗雑でカルマに支配された人間の身体の中に人の執普

と混乱で隠された覚者の身体の純粋な精髄が存在する幻身のヨーガのくう

サマディの修行を通してこれらの執着と混乱が徐々に払われ輝く空

の智慧が認識される その結果「生まれ変わり」の世界のプラ-ナ

ナ-ディービンドゥは浄化され人間の身体は虹のような覚者の境地

の幻身へと変化する

幻身のヨーガの中心となる修行は生来の光を開示しそれに続いて

「風とともにある心」を通して幻身を轟射することである

この修行の間ヨーギーは何も存在 しないという感じを強く持つoこ

の経験は完全な解脱に到達するまで深まり続ける

30

【ヨ 夢のヨーガの救え

B] 夢のヨ-ガの教え

夢の認識は夢のヨーガの実践の中核をなしているこれを獲得す

るためにはまず自己の鮮明な自覚性を患らせる原因のすべてを取 り除

かなければならない自iL性を負か1ている支配的な原因とその解毒剤が

以下に簡単に述べられる

(》 タントラの戒を破った者は夢を認識することができないこ

の場合ヨーギーは罪を油められ神聖になされた約束の戒を回

復するために自己の違反をザンゲしヴアジラサ ノトヴ7のマン

トラを実践しなければならないまた彼は自分のグルもしくは

祈りを通 して新しいイニシエーションを得るよう努めなければな

らない

(参 グルおよびタントラの教えに対してほとんど信のない者は夢

を認識するのが困難であることに気づくこの場合信を強めるよ

う努めなければならない

(参 物質的な利益に食欲な者は夢を認識することができないこ

の場合彼は自己の物質的な所有物を布施しこの生に執着する

ことをやめなければならない

O(む ビンドゥを失った者身体をけがした者は夢を認識すること

ができないよってビンドゥを保ち括静でない人間食べ物

秩所との交わりを避けるよう懸命に努めなければならないもし

どうしてもそれらと交わらなければならない場合矯正手段として

クリヤ ヨーガを行なう必要がある

(9 もし心が雑念でいっぱいであったり夢を見たいという思いが

3

弱い場合夢を認識することができないこの場合独居 し成就

に対する自己の志と確信を強めるよう決意しなければならない

⑥ 自分の見るもの聴 くもの触れるものはすべて夢の中のこと

であると日中絶えず考えるならば夜夢を認織する機会を大いIに増大させる

夢のヨーガに取 り組み始める前にまず一般的な準備修行を終了しな

ければならない次に各期間の3分の 1をトウモの修行に3分の2

を喉のチァクラに 「種子」音節を観想することに費やす この観想は

夢を生み出す優れたテクニックである

まず喉のチァクラに座している赤い身体のグルに夜夢を認識す

る手助けをしてくださいと懇願する次に4枚花弁の蓮華を喉のチァ

クラに観想 しその中心に赤いオーム (Orb)字 【歩 ]正面の花弁に

青いア (A)字 [3T ]右の花弁に黄色いヌ (Nu)字 [弓 ]後方の

花弁に赤い夕 (Ta)字 [可 ]左の花弁に緑色のラ (Ra)字 [て ]

をすべて非常にくっきりと鮮明に観想する

喉のチァクラに赤いオーム字を観想 し壷の呼吸をできる限り長く煤

持することによって上記の内容を簡素化することもできるあるいは

各呼吸で 「オーム」を長く心の中で唱えることもできる

ある者はこれは寝ている間にのみなされるべきであるというかも

しれないこの発言は正しくないなぜならもしそれが昼間主要な隈

想として扱われるならば素早くかつ容易に 「風とともにある心」を喉

のチァクラに集中させることができその結果もっとたくさんのもっ

と鮮明な夢が現われるようになるからであるそれに加えてこの実践くう

はまたプラーナが中央気道に入り四つの空を開示する手助けともな

ヨーギーは絶えず目覚めた状態で自分の見るもの聴 くもの触

れるもの考えるもの影響を及ぼすものすべてが夢の中のことであ

ると考えなければならないまた豊かな食べ物や飽食を避け激しい

32

B] 夢のヨーガの教え

活動で自己をすり減らすことのないようにしなければならない手短に

言うとヨーギーはプラ-ナの力と強い意志力と夢を認識する他

の方法とを一つに合体させるよう努めなければならないのである

くう夢を認識する主要な方法は四つの空を開示するためにプラーナを

中央気道に至らせることである これが生じたならそれらと一つずつ

同一化しなくてはならないそして夢が現われるのを待ち夢を認識

するよう努める この実践の詳説は後に行なう

夢を観察する最も良い時間は夜明けから日の出の問であるなぜな

らそれは食べ物が消化され休息は十分で眠気は深くなく心は比

較的鮮明な時間帯だからである しかしほんの浅 く眠るだけの人は

夜の間にこれを実践することも可能である

ヨーギーは眠りに落ちる前に夢を認識しようという決意と確倍を

少なくとも7回多い場合には21回行なう しばらく喉のチァクラに

四つの基調音節を観想し次に壷の呼吸をゆるやかに保持 しながら

赤いオーム字のみに集中する

長い継続 した眠りは避けなければならないその代わり回数を増や

して短時間眠るように努める 目が覚める都度直前の眠りの間にう

まく夢を認識したかどうか振 り返ってみる必要があるもしうまくいっ

ていなかったら次に眠る前に真筆な祈 りを捧げる

もしもこのすべての後にもまだ夢を認識できないならば起き上

がって部屋の中のもの椅子やテーブルベッド衣類絵画を観察

しそれらがすべて夢の中のヴィジョンであると考えるこの感覚を失

わずにもう一度眠りにつく

極度の眠気のために夢を認訊できない人は身体全体と部屋中に満ち

る光線を放ち輝 く赤いオーム字を喉のチアクラにあるいは輝く白

いビンドゥを両眉の真ん中に観想する ごく浅く眠る傾向の人は青い

フム字か青いビンドゥを秘密チァクラに観想する

33

上述の教えのすべてを怠惰でなく実践しながら依然として夢を認識

できない人は独居に引きこもり衣服をすべて脱 ぎ捨て飛び跳ね

踊 り裸で走 り回り

「これは夢だ夢なんだ」

と大声で叫ぶべきであるさらに危険な崖っ淵に行き疎い地の底

をのぞき込み同じことをする それでもまだ夢を認識できないとした

ら自己を恥 じるべきであるそして懸命にグルとタントラの主神に

祈るべきである そして喉のチアクラの位置に次第に速度を増して

回転する円形の鋭い刃を観想 しそれが電動ノコギリのように全身を上

下して身体を肉片と灰とに薄切 りする様を観想するそれらを覚者方

とおなかを空かせた有情の魂に布施をするその後識別的な思考を

持たずにマハ-ムドラーについて隈想を行なう

夢をときたま少しの間だけは認識できてもいつもというわけでは

ない人は実践がまだ足 りないと気づくかもしれないこれは特に夢

の認識の直後に急に目を覚ました場合に当てはまる その場合はこ

の傾向に対して繰り返し自分自身に諭し夢の状態にとどまっていたい

という欲求を強めなければならないたとえ目が覚めても日を開けず

逆に夢を見続けるようにもしくは心臓か秘密チァクラに集中するよう

試みるべきである

どんな原因で夢から急激に覚めてしまうのか注意深 く調べてみなけ

ればならない極度の緊張が原因ならもっとリラックスするように物

音が原因ならもっと静かな場所で眠るように寒さや熱さが原因なら

もっと厚着をしたり薄着をしたりなどすべきである ある教えでは育

定的力と否定的力である赤と白のビンドゥの間に座っている自分自身を

観想することが助けになると述べている また壷の呼吸を保持しなが

ら青いフム字を喉のチァクラに観想するのも助けになるといわれてい

要するに夢を認識できない理由を発見すべく常に努力ししかる級

34

団 夢のヨーガの数え

に適切な矯正手段を講じる 例えば眠気がひどい場合には赤か白の

ビンドゥを喉に観想するかあるいは両眉の真ん中に放射する輝く光

を観想する警戒心が強すぎたりすぐに日が覚めてしまう場合には

青か黒のビンドゥを心臓か秘密チァクラに観想する夢が鮮明でない

場合には赤いビンドゥを喉のチァタラに観想 し輝 く光を放射 しなが

ら全身のすべてのナ-ディーを覆っていると観想する

怖い夢を見たときヨーギーは

「これは夢だ夢の中で火に焼かれたり水に溺れたりすることがある

だろうかこの動物や悪魔やそういうものがわたしに害を与えること

があるだろうか」と言って不当な恐怖心から身を守るこの意識を持ち続け火を踏み

つけたり水の中を歩いたり大きな火の玉に変身して恐ろしい悪魔や

獣の心臓に飛び込んで爆発させたりすべきである

夢をかなりしっかりと堅実に認識できているヨーギーは「夢の トラ

ンスフォーム」の実践に進むこれはつまり夢を見ている状態で鳥

虎ライオン神聖天国王家岩林や自分の望む何にでも変身し

ようと試みることであるこの雫践が安定したならば今度は様々な

形状のタントラの主神の身体座っていたり立っていたり大きかった

り小さかったり等に変身する同じように夢の中で見ているものを別

の対象物に変化させる例えば動物を人間に水を火に大地を空間

に一つを多数に多数を一つにと変化させる 例えば上半身からは

火下半身からは水を放ったり太陽と月を踏みつけたり身体を何百

万何十億と増やして宇宙全体をいっぱいにしたりといった種々の神過

力を働かせる

夢のヨーガの実践の主要な目的の一つは「中間の生存」の状態で

そしてこの生の中で幻身を実現する手助けをすることである これをくう

獲得するためにはまず 「眠りの四つの空」を認識 しなければならないくう くう

次に第四の空あるいは生来的な空から「風とともにある心」が作 り

35

出したマンダラのタントラの主神の幻身を瞬時に投影しその後にマくう

ンダラとタントラの主神をもう一度大いなる空に溶け込ませる これは

要するに夢のヨーガで実践される 「生起」と 「溶解」のプロセスであ

るl

この後以下に示した 「覚者の国-の旅」を実践する

自分がタントラの主神になったと観想 し流れ星のごとく瞬時にイ

ンドラの天あるいはどこか他の 「生まれ変わり」の世界の天に至る

そして戻る前にその場所を観察する これが安定 したならば次に

「覚者の浄土」の一つに例えばヴァイローチャナやアミタ-バや

その他の 「浄土」に旅する これも同じようにほんの瞬時のうちにな

される 「覚者の浄土」に至ったならば党者に敬意を表わして布施を

し覚者の説法を聴 く

最初のうちヴィジョンと経験はあまりはっきりとしないが自分が

夢で見たものは本物の 「浄土」そのものなのだと堅く信 じる なぜな

ら「生まれ変わり」の世界も 「煩悩破壊」の世界 も結局は夢にす ぎ

ないからであるこのように実践するうちにヴィジョンは徐々に徐々

に鮮明になってゆくはずである

もしある者が 「幻身のヨーガと夢のヨーガに何か違いがあるので

しょうか」と尋ねたならその答えは両者は基本的に同じであるが

夢のヨーガは幻身のヨーガの補足と見なされているということである0

一つは幻身を生み出すために使われもう一方はそれをさらに完全なち

のにするために使われるのであるまた「覚醒」状態の光から生 じる

幻身は夢のそれよりももっと深遠なもっと微細なものであること

を知るべきである とはいえ二つのヨーガは互いに相補い合うもの

として実践される なぜなら夢と覚醒の状態の二分性の中に顕現 した

時間への固執は究極的にはこのようにして征服されるからである

これら二つのヨーガを合体 した実践によって人は 「生まれ変わり」

の世界の習慣的な思考を浄化するようになるすべての物事は心の顕現

36

B] 夢のヨーガの数え

であり心は夢と同様それ自体では実体を持たないものであると悟る

「生まれ変わり」の世界も 「煩悩破壊」の世界も実在 しない屡気楼であ

りそれらは何も束縛しないし何も解放しないと知る自己の粗雑と

微細純粋と不純な愛着のすべてを洗い清める そして最終的に覚者

の境地の魔法のような 「完全な楽しみの身体」を明らかにするようにな

37

B] 光のヨーガの数え

どのようにして光を認識する

か位省をすべて取 り除き光を認識するために望ましいすべての粂件

を集めるための蟹備段階の修行においてたどる段階は夢のヨーガと同

じである しかしさらにヨーギ-は良い栄養になる食物を取 り身

体をマ ノサージし非常に静かな場所に住み自己のビンドゥを保存 し

常に柔和でリラックスしていなければならないo幌想の各々の期間に

おいてその3分の 1の1馴 Iほ トウモの修行に耽やし3分の2の時rll

ほ光のヨーガの修行に数やさねばならない

投初に心臓のチアクラに母神と共に座っている青いヴ7ジラダラ

を観想 しヴアジラダラに 「生来の光を開示 してください」と祈るべき

であるそれから心臓のチアクラに市い7ム字を観想 し壷の呼吸を

煤つかまたは心の中でフム字を長 く唱えるべきであるそうすると

外側の世界がすべて彼の身体に溶け込みその身体がフム字に溶け込み(

)そのフム字がナーダに溶け込みそのナータが大いなる空に溶け込むく

つ彼は空について阪想 し息を保つべきであるこのサマディから立ち

上がるとヨーギーは再びタントラの主神の幻影の身体を観想する

「これは夜にのみ行なうべきだ」と間違って主張する人がいる し

かし実際はこれを九一日通 して修行すると「風とともにある心」 を

習得する可能性が大いに増 し光の啓示が安定するその結果睡眠中

に光を認識するのがずっと容易になる

さらに同時に保息をすることによって大いなる利益が加わる

他の方法で光を認識することは非常に難 しいしそのようにして認識した

3

E] 光のヨーガの教え

光は長く持続 しないこの修行に従う人は必ずプラ-ナを中央気道にくう

もたらし四つの空を開示するそれゆえこれが 「光のヨーガ」とい

う最も重要な修行なのである

〈睡眠中に光を保つこと〉くう

昼間にプラ-ナを中央気道にもたらすことによって四つの空を順

番に開示できる人は眠りに落ちる直前に心臓のチァクラにあるフム辛

に集中すれば睡眠中にもそうすることができる

光を 「保つ」のに一番いい時間は睡眠の最も深い夜 (の真ん中)で

はなく夜明けまたはいつでもいいから睡眠の浅いときであるそおう が い

して一番いい姿勢はライオンの横臥位である

ここで光のヨーガの修行で不可欠な二つのことは心臓のチァクラ

の蓮華の五つの花弁にある五つの基調音節 (Hu血ANuTaRa)

を観想 し息を保つことである

眠りに落ちる前にヨーギーは啓示増大達成の段階の後で

「生来の光が生じたときに必ずそれを認識するぞ」と繰 り返 し繰 り近

し21回考えるべきである それから身体全体がフム字に溶け込みフ

ム字が光に溶け込むことを観想しそれに集中する 少し眠たくなった

らア字に集中する かなり眠くなったらヌ字に集中する非常に眠

くなったらタ字に集中する 眠りに落ちそうなったらラ字に集中す

る眠りに落ちながら(または気を失いながら)フム字に集中する

初め最初の三つの音節に集中した直後に眠りに陥る傾向が強いので

最後の二つの音節に集中するのが難しいと思うかもしれlない しかし

繰 り返し修行することによって徐々にできるようになる睡眠という

気を失った状態で意識をとどめられない人はサマディの力をもっとつ

けるように昼間に一生懸命修行すべきであるこれによって気を失っ

た状態で意識をとどめ光を少し見ることができるようになる

39

ある教えにはまだ光を認識できなければ三日三晩眠ることを放秦

してからもう一度やってみるべきだと述べられているくう

四つの光または空すなわち啓示の光増大の光達成の光坐

来の誕生を順番に開示できる人は粗雑な 「生まれ変わり」の世界の忠

考と微細な 「生まれ変わり」の世界の思考の両方を取 り除き識別するそら

心を超越することができるそうすると要一つない空のように透明で

澄みわたった本物の睡眠の光に直面するO これがとびきり上等の経験

すなわち完全な光であるこの次には「まあまあ」の経験とか「少なくう

い」光と呼べるようなものがあるここではヨーギーは四つの空を

順番に認識できないかまたは「生まれ変わり」の世界の顕現をすべ

て取 り除くことはできないがひどい眠気を克服し透明な光り輝く空

性を明確に識別することができる

この次には「劣った」経験があるここではヨーギーは 「完全な」

光も 「少ない」光も経験 しないが夢が生じる前の眠りの状態で澄ん

だ透明な心を経験する昼間の修行で安定したサマディを達成 したら

その力は眠りと夢の状態も含めて昼と夜を通じて行き届 くその場

合ヨーギーは(原則として)夢を見ないもし見ることがあったと

してもそれをすぐに認識できる しかしこれは睡眠の光ではなくて

睡眠の状態でのサマディの経験でしかないと言うグルもいる確かにそ

うかもしれないがそのように修行すれば光を認識する機会を本当に

増大させることができすぐに 「少ない」光を見るであろう

光を保つ方法は多くあるが上述の教えでこの目的のためには十分

である ヨーギーは自分に最も役に立つ特定の教えに従うべきである0

くう《四つの空についての説明〉

くう四つの空または四つの光または四つの楽は光のヨーガの経験の

中核である これらは目覚めた状態の昼間の修行でプラ-ナを中央

気道に集めることによって引き起こされる そうできる人は特に四香

40

B] 光のヨーガの教え

くう くう目の空すなわち生来の光に集中すべきである この四つの空を認識

する方法は以下のとおりである

夜の光のヨーガの修行で最初に心臓のチァクラにある蓮華の花弁の

一つにあるア字に集中する この修行によって五大元素のプラ-ナが

中央気道に集中し煙寮気楼蛍の光などが順番に現われる眠気を

感じたらヌ字に集中するするとますますプラ-ナが集まり粗雑くう

な区別する思考が崩壊 し初めの空すなわち啓示の光が現われるそそら

うすると要一つない空に明るい月の光を見ているかのような感じを

経験する

もっと眠たくなったらタ字に集中しより多くのプラーナが集まりくう

微細な区別する思考がすべて崩壊 し二番目すなわち極端な空 (別名そら

増大の光)が現われる そうすると雲一つない空に明るい太陽の光

を見ているかのような感 じを経験する

とても眠くなったらラ字に集中するそうするとすべてのプラ-

ナが集まり最も微細な区別する思考のほとんどが崩壊し三番目すくう

なわち大いなる空 (別名 達成の光)が現われるそうすると深い雲

一つない天空にすべてを包含する暗闇を見ているかのような感 じを経

験する

最後にフム字に集中している間に眠りに落ちる (または気を失う)

と達成のすべてのプラ-ナと最も微細な区別する思考のすべてが崩くう

壊 し四番目すなわち完壁な空 (別名 生来の光)が現われるそそら そうきoう

う すると夜明けの澄んだ空の蒼等を見ているかのような感 じを経験 したそがれ

太陽月黄昏という三つのけがれのすべてが彼から離れ去るこれくう

らがヨーギーか認識 し修行 しなければならない四つの空すなわち

睡眠の光であるくう

最初この四つの空をすべて認識することはで きないかもしれないが

途切れることのない根気強い修行によってついには認識するようになくう

る四つの空を 「保つ」ことに熟達 していない人は浅い睡眠の間に

41

ヨーガを修行すべきである 熟達している人は深い睡眠のときにその

修行をすべきである 規則正 しいプロセスで光を保つことにまだ熟逮

していない人は逆のプロセスで行なうのが難 しいと感じるだろうす

なわち生来の光から三番目を保ち二番目をそれから一番目の光-(

とであるそれゆえ正 しいプロセスが基本であり非常に重要なので

ある

プラーナの乱れによって光のサマディから出されそうになったら

心臓のチァクラのフム字に集中してサマディをもう一度安定させるべ

きである これがダメなら「少ない」光について隈想すべ きである

「少ない」光から出されそうになったら夢の幻影の身体の修行をしよ

うとすべきであるしかしこれをきちんと行なうためには昼間の修くう

行でプラ-ナを中央気道に集め四つの空を開示できなければならない

この段階に到達 して初めて夜光を完壁に保つことができる修行

の進んでいないヨーギーは一番目と二番目の光は認識できるかもしれ

ないが三番目と生来の光を認識することは極めて困難であろう

寝る前に光を保とうという非常に強い望みを生 じさせ(身体全体

を満たしている)輝 く光を発 している心臓のチァクラにあるフム字に集

中すれば「少ない」光を見る機会は十分にある夢のない浅い睡眠の

状態では彼は心の性質を光 り輝いているが空っぽ (不明瞭さのない

透明)であると見なす意識は目覚めているかのように明噺である

にもかかわらず散漫にする思考を取 り除くことができず光 り輝 く意

識も夢と一緒に現われるもしこれが起こったらまだフム字に集中し

続け光を安定させるために光 り輝 く意識を保とうとすべきである0

深い睡眠のときに光を認識できない人はがっか りする必要はなく

認識するように再度努力するべきである そうすれば徐々にうまく

いくようになる プラ-ナの乱れのために夢が現われたらこれらのヴィ

ジョンがタントラの主神と彼のマンダラと同じであると見なしそのヴィくう

ジョンをもう一度大いなる空に溶け込ませようとする

42

E] 光のヨーガの数え

「r少ない」光は真の陸眠の光ではない」ということを知るべきである

後者は散漫と区別する思考がすべてない第四番目すなわち生来の

光であるが前者は区別する心と散漫が混ざり合った表面的な光でし

かないしかしこの 「少ない」光を安定させ強めることができれば

最終的には生来の光を保つことに成功する 現在のところチベット

のヨーギーの多 くは対応する〝 光を保つ段階に到達することしかで

きない修行のよくでさる者ですら「少ない」光 しか保つことができ

ないそれゆえこの違いを知っているということは非常に重要なこと

である

《三つの基本的な光についての解説》

タントラの教えによると光は三つのグループに分けることができる

① 起源の光

(参 道の光

(参 果報の光

「起源すなわちリアリティーの光」とは人が気づいていようがい

まいが関係なくすべてのときに存在 して」る生来の光である 睡眠のくう

光と死の光はこの種類に属する「道の光」とは空の状態すなわくう

ちプラ-ナが中央気道に集まったときに開示する四つの光または空

を直接悟ることであるこれはまた「区別しない智慧」- 主観 と客くう

観という二元性を超越 している「生まれていない空」を悟 ること-

とも呼ばれる「果報の光」とは覚者の境地という完全で完壁な解脱

の境地である 「二つが一つになった究極の光」を悟ることである

「睡眠の光」は様々なグループに分類することもできる「対象に面

すること」のない深い睡眠において認識されるものは「深い睡眠の光」と呼ばれる 粗雑な対象と微細な対象によって認識されるものは「F少ないJ睡眠の光」と呼ばれるなど

前に夢のヨーガや教えたように修行者は自分に自信があ り「中

43

間の生存」をマスターできるのかをどうかを観察すべきである こう自

閉すべきである

「わたしの今の悟 りで時が来たときにr死の光J をコントロールで

きるのだろうか 」くう

「四つの睡眠の空」をコントロールすることができれば死のときにくう

「四つの空」を認識できると確信を持つことができるo そq)人にとって

は死は道における非常に役に立つ段階である

よってこの光のヨーガの修行によって「生まれ変わり」の世界に

対する執着と「生まれ変わり」の世界における識別は浄化され「自己

を照らす智慧」を悟る「生来の光の智慧の火」によって不純な習慣

的思考をすべて破壊 し「息子の光」と 「母親の光」を一つにし「生ま

れない光」という大いなる全体にすべてを包含する そうすると完全

な 「法則の身体」と 「形状の身体」を達成し「生まれ変わり」の世界

の終わりまで少 しも努力することなしに数え切れないほどの多くの

方法ですべての衆生を助けることができる

44

6]「中川の生存」のヨーガの救え

回 「中間の生存 」のヨ-ガの教え

1「中間の生存」の数え (1)

(死の象徴

〉1形状一茶姿の集積が崩壊 し始めるとき極度な消耗の程度まで弱

きを感 じる地元素が崩壊 し始めると身体は活プJを失う視党器官

が崩壊すると眼球を動かすあるいははっきりと比ることができない

「大きな蚊の智慧」の元素がJiFi壊 し始めると心は大変暗く鈍くなる

2感光の楽fJ-tが崩壊 し始めるとだるく感 じマヒしたような感じ

がする水元菜が崩壊するときは身体内の分泌が止まるO聴覚の機

能が崩壊するとき聞こえなくなるo「平等の智eu の元素が分解さ

れるとIgぴと苦しみの区別がつかなくなる

3 識別の躯村tが崩壊 し始めるといかなる外的な対象も見えなくなる

火元-兼がJuL)壌するときは消化できない鼻が利かなくなり始めると

上部のプラーナが遅 くなり不規則になる映光の感JltLが崩壊すると

においを区別できなくなるO観察の智慧の元素が分解されると死

にかけている者は周りに立っている身内の者を見分けることができな

くなる

4 構成要素の躯積が崩壊するとき何もすることができなくなる

プラーナの元紫が分解するとき十の租雑なプラ-ナが来たところへ

仰る味光の器官が崩壊するとき舌が撞 く厚 くなる味覚の感光

がなくなると異なる味を区別できないO活動の智yi箕の元素が崩壊す

るとき行為することも意志することもできなくなる

4

別の経典によれば死に関する次の教えがある

1地元素が水元素に崩壊するとき外的なサインは自分の身体を動

かせなくなりそしてあたかもすべての支えを失って倒れそうに感

じることである

「お願いだ立ち上がるのを助けてくれ」

と大声で叫びたい内的なサインは意識が渦巻く煙の雲のように現

われることである

2水元素が火元素に崩壊するときの外的なサインはすべての分泌が

乾き切ることであり内的なサインは意識が移動する賓気横のよう

に現われ白い現われの33の邪悪心の識別する思考がすべて静まるこ

とである

3火元素がプラ-ナに崩壊するときは外側のサインは身体の熱が

大幅に減少し一方で指や爪先はしびれて冷たくなることである内

的なサインは意識が蛍の光の薄暗いスパークのようにして現われ

赤い現われの40の愛著の識別する思考が静まることである

4プラ-ナが意識に崩壊するときの外側のサインは死にゆく人の出

息が大変長 くなり入息が大変短 くなることである 内的なサインは

意識がはっきりとして安定したランプの光のように現われ七つの

黒い迷妄の識別する思考がすべて静まることである

経典によればこれらの死のサインは個人によって一つ一つ順々に

現われたりあるいはすべてが一度に現われたりする

微細な元素が崩壊したら死にかけている人は次のような経験をす

ることになるそら

1意識が 「啓示の光」に崩壊するとき雲のない空に浮かぶ月の光のI

ように光を見る

2啓示の意識が 「増加の光」に崩壊するとき夜明けのように赤っぽ

い草色の一条の光を見る

3「増加の光」が 「達成の光」に崩壊すると完全な暗闇を経験 し

46

6] 「中間の生存」のヨーガの数え

意識を失うそら

4この無意識の状態は再び光の中に崩壊 し夜明けの要一つない空

のような- 前の三つの段階の微細なけがれすべてを超越 した-くう

透明なはっきりとした空が現われるこれが真実の 「死の光」あるい

は 「生来の光」である

異なる元素が次から次-と崩壊 したら最終的にプラーナの元素が

心臓のチァクラで意識に崩壊するその後頭頂のチァタラにある白い

ビンドゥが下降しヘソのチァクラにある赤いビンドゥが上昇し二つ

が心臓で一緒になる赤と白のビンドゥが完全に混ぜ合わさったとき

「死の光」が現われる 六つの世界のすべての有情の魂がそれぞれの

生の終わりに一度死の光を見るのだが残念ながら彼はそれを認読

することもつかむこともできない

《「中間の生存」の出現》

それから逆の順序で死の光から達成増加啓示と順に現われる

眠っていたプラ-ナが動き始め達成の光が現われるそしてすぐにそ

れから増加の光啓示の光と続くそれから80の識別する思考が生じ

その結果 「中間の生存」のすべての幻影のような顕現が現われる

ここでよく論議を呼ぶ質問が起こる

「r中間の生存Jの住人の身体と顔はどのように見えるのか」アサンガの兄弟たちによれば彼らは次の転生の姿をしている しか

し他の人々によれば生前の姿に似ているという 「継承の派」のグ

ルたちによれば「中間の生存」の初めのころの段階では「中間の生存」

の住人の顔と身体は生前のものに似ておりそれからそれが徐々に消え

てゆきそして 「中間の生存」の後の段階になれば次に来る転生の現

われをとるこの理論は理にかなっているだけではなく経典とも一致

している 多くの経は「習慣の身体」の 「中間の生存」状態における

存在は生前にならって形作られることを明確に示 している

47

「中間の生存」の住人はすべての器官を完全に備えてお り再び再

生することが定められている場所以外であれば妨害なくどこへでも旅

することができる 彼は 「生まれ変わり」の世界に属する超常的力を幾

分有しており食物の香 りを食べて生き他の同じ 「中間の生存」の住int

人たちを見ることができるなおここから先の内容については一つ

の例にすぎない

もし 「中間の生存」の住人が悲惨な領域に生まれることが定められ

ているのであれば深い暗闘あるいは黒い雨の夜のヴィジョンを見

るだろう もし彼が幸福な領域に生まれるものであるなら月のように

輝 く白い光を見る

別の経典はこういう

地獄に生まれる者たちにはすべてのものが焼けた木のように黒っぽ

い茶色に見える 低級霊域に生まれる者たちは煙色の色を見る天に坐

まれる者は金色の光を見る 形状の要素に生まれる者たちは白を見る

そして非形状の要素に生まれる者たちは「中間の生存」の経験をし

ない- 彼らは死後即座に非形状の要素へ生まれ変わることになる

しかし低い領域に生まれることが定められている非形状の要素の生令

体たちは再び 「中間の生存」を経験するともいわれている

地元素が妨げられたとき「中間の生存」の住人たちは爆発の雷鳴を

開く水元素が妨げられたとき海の波のとどろさを開き火元素のと

き燃え上がる森のうなりを開き風元素のとき大暴風雨の高いヒュ-

ヒューとなる音を開く

三毒- 愛著邪悪心迷妄- は「中間の生存」の住人が自赤

黒の様々な種類の恐ろしいヴィジョンつまり彼を傷つけるために近づ

いてくる恐ろしい幽霊や悪魔として投影された習慣的な思考を持つ国と

なる

「中間の生存」の住人は次のような性質を持つといわれる

① 身体は抵抗を示すことがなく影を作らないそして一瞬のう

48

回 「中間の生存」のヨーガの教え

ちに多くの土地へ旅することができる

② 他の領嘘の生命体は彼の行為を目撃することができない

③ 透視能力とテレパシーを持つo

④ 太陽も月も星も見ない

(9 生来的な心の記録を見て自分が生前行なった良い行為 悪い行

為のすべてを詳しく見る

⑥ 食物は見るがそれが彼に布施されたか捧げられたのでなけれ

ば味わうことはできない

以上のような説明は行なわれたが個人のカルマは決して同じという

ことはなくまた顕現も大変異なっているのでこれらをはっきりと限

定されたあるいは一定不変のものとして受け入れるのは難 しい多く

の点で 「中間の生存」の状態は夢の状態のようであり非常に不安定で

不確かなものなのである

「中間の生存」の生命の最高の長さは7日であるが もしこの期間に

「中間の生存」の住人が転生をしなければ彼は 「死ぬ」あるいは気絶

して第二 「中間の生存」に即座に生まれ変わる このプロセスは7回

繰 り返されることができるので全体で49日となる

「中間の生存」の住人は次に転生する場所を見るや否やその場所

に恋 しでしまう

湿気と温かさによって生まれ変わる者は壇とにおいによって引かれ

る 虫あるいは卵の形に生まれ変わる者は両親がセックスをしてい

るのを見たとき両方の親に対する大きな変著と邪悪心を抱 く 男性に

生まれるものは母を愛 して父を憎み女性は逆となるこの愛著と那

悪心が生 じるや否や「中間の生存」の住人は直ちに気絶 しそれを知

らないで転生する天の一つに生まれるものは壮麗な天国にあるよう

な豪邸と男女の天使を見彼らを望む

悲惨な領域に生まれる者は多くの恐ろしいヴィジョンを見絶望的

にそれらを避けようとする 洞窟や穴や木に逃れようとすれば彼は動

49

物に生まれ変わる もし鉄の家に逃げようとすれば地獄に生まれる0

「中間の生存」の住人が死ぬときはやはり四段階の崩壊のプロセス

つまりプラ-ナの減退から啓示増加達成生来的な光を通過す

る それから逆のプロセスが始まり生来的な光から達成増加啓

示80の識別する思考プラ-ナのエレメント火--と心と身体の

複合体が完成するまで続 く

《「中間の生存」 での機会》くう

死の際で息子と母の空の光が混ぜ合わさるとき識別をする考えと

いう微細なけがれはすべて鋲まる このとき生起と完成のヨーガを敬

得した修行の進んだヨーギーは完全な覚者の境地とその徳を同時に

達成できる かなり修行の進んだ者しかし素晴らしいマハームドラー

を昼夜修行でさる者また死の光を保てる者は「中間の生存」のヴィ

ジョンが現われるときそれを使っで悟りを進めることができる

この世のすべての顕現は実は 「中間の生存」のそれでありすべて

の 「生まれ変わり」の世界の存在は「中間の生存」の存在なのである

誕生と死の間の期間は「生と死の中間の生存」と呼ばれる 眠 りに落

ちたときから目覚めまでは 「夢の中開の生存」死から再生までは 「中

間の生存」そのものである これら三つの 「中間の生存」においてトウ

モと幻身のヨーガ光と夢のヨーガそして 「中間の生存」と変身のヨー

ガの修行が強調されるべきである

眠っている状態起きている状態の両方で見るもの開くもの触

るもの行動するものはすべて「中間の生存」の状態であると考える

べきであるこの教えを繰 り返し続けて修行することは優れた 「中間

の生存」の準備であると認識すべきである

そして死のときが近づいたなら自分の財産 持ち物を三宝に布施

し惜 しみなく布施しすべての執着を切り神聖になされた約束の戒

を厳 しく守 りすべての道に外れたこと罪をザンゲすべきである ま

50

B] 「中開の生存」のヨーガの教え

たもし神聖になされた約束の戒を破ったことがあるならグルあるい

は覚者に再びイニシエーションを与えてくれるように懇願 し破った棉

聖になされた約束の戒を修復すべきである真剣にグルとタントラの主

神に祈 り死の光と 「中間の生存」での幻身を保持できるよう助けを求

めまた法友に頼って死の際で教えを思い出させてもらう

最も修行の進んでいるヨーギーは死のとき溶解のヨーガを行ない

おのずから照らす精髄に集中してそれを死の光に混ぜ合わせる そし

てその光から「風とともにある心」でできた完全な 「完全な楽 しみの

身体」と 「変化身」を生 じさせるよう努力する

マハ-ム ドラーの第四段階に達した非常に修行が進んでいるヨーギー

は死のときに確実に母と息子の光を混ぜ合わせることができる この

ときカルマの身体顕現心のすべてのきずなが切れ覚者の境地の

徳がすべて完成する彼らの心は法則の身体になり身体は智慧の身体

になり土地は完成と純粋さの土地になる

かなり修行の進んでいるヨーギーも最も進んでいる者たちと同じよ

うに修行するべきであるもしこれに成功すれば彼らは 「中間の生存」を通らないで転生できる そうでなければ真剣に覚者の浄土に生まれ

るように祈 り変身のヨーガの教えを適用すべきである

死の光も幻身のヨーガも保持することめできない劣ったヨーギーは

心の集中力を喚起 し確実な理解と揺るぎのない自信を持って教えを逮

用 し死と 「中間の生存」の挑戦に立ち向かう解放を得るために死と

「中間の生存」の機会を利用することができない者はカルマによって

もうー度 「生まれ変わり」の世界に生まれることを強いられる これを

防ぐためには次の指示に従う

「中間の生存」にいる者がその者にとって最 も魅力的な場所に来た

ときそれをタントラの主神のマンダラだと観想する 男と女の性交を

見て愛著と邪悪心が生起 したら自分自身に注意を喚起 してこれが

覚者が現わした父と母の第三イニシエーションだと考える 楽と空の経

51

くう験を受け入れ愛書も邪悪心も幻影で空であると見る

くうこのように空の状態の見解を強調することによって「生まれ変わり」

の世界から永遠に自分を解放できるかもしれないもし 「中間の生存」

にいる者がこれをうまく成し遂げ最初の7日間で再生を逃れることが

でき為ならそれに続 く7日間あるいはその後に同じことを成し遂げ

ることは難しくない彼はタントラの主神の浄土に生まれ道-の帰依

を完成するだろう

もし 「中間の生存」にいる者が覚者の浄土に生まれたいと思うなら

そこに生まれたいという強い願望を培わなくてはならないこれは非育

に重要であるそして変身のヨーガの教えを適用すると一騎のうち

にその浄土に生まれる

「中間の生存」ヨーガの恩恵は次のようにまとめられる

(ni 「法則の身体」は死のときに実現できる

② 「完全な楽しみの身体」は 「中間の生存」で

③ 「変化身」は肉体化するときに実現される

これはまた覚者の三身の成就に導く道とも呼ばれる

2「中間の生存」の教え (2)

《崩壊の諸段階》

人間は25の粗雑な対象- 五つの集積四つの元素六つの感覚要

素五つの対象五つの基本的智慧- が崩壊することによって必ず

死ぬ

死のプロセスには八つの段階がありそれには25の要素の崩壊が含

まれる22の要素は最初の四つの段階の間に崩壊する残 りすなわ

ち識別の集積 意識の感覚 諸現象の性質を悟る基本的智慧は最級

の四つの段階の間に崩壊する

52

B] 「中間の生存」のヨーガの教え

図1 25の粗雑な対象

5つのとらわれfの集報 53の基本的魯魚 四大元素 6つの感覚事案 5うめ対魚

形材 窄準 二 基本的鋲のような智患 也 日の感

覚 形状-容姿感 車 基本的な平等の智

憩 水 耳の感覚 声蓑 壷 基本的な

分析の智患 火 鼻の感覚 香り痕由の構成 基本的な活動を 風 舌

の感覚 味達成する智患 身の感覚 接

触敗 軍 基本

的な諸現象の性質の智愁 意識の感覚図2 8つの崩壊価 白の崩噂空重BO油 填 ー3番白の崩薮 iIi春日重油 墳一J

1 帝敬す二

る奮寮 形状-容姿 感 覚 弛 別 経験の構成

元 素 地 水 火 風博 労要素 T 日の感

覚 耳の感覚 舟の感兜 舌と身の感覚対 慶

目に見える形状-容姿 士PJ 香 り 味と

接触基本地軸 基本的 基本的な 基本的な 基本的な活動を鏡のような智慧 平等の智患 分析

の智恵 達成する智患崩壊寸を5帝P

の崩壊 there4や畢日申申墳 7寧日の崩壊 や番

〈一番目の崩壊〉

最初に形状一容姿の集積の段階の五つの現象が自然に崩壊するす

なわち形状一容姿の集積のような智慧地元素目の感覚生命体の

中にある目に見える形状一容姿である形状一容姿の集積の崩壊の外的I

な印として手足が前より小さくなり身体が弱く力がなくなる

この大きさと力の減少は普通老齢とともに訪れる顕著なかたちである

基本的な鏡のような智慧は鏡に像が現われるのとちょうど向 じよう

に多くの対象が同時に明確に現われる通常の意識であると説明されて

いるこの崩壊の外的な印として視界がハツキリしなくなり暗くな

地元案の崩壊の外的な印として身体が非常に細 くなり手足がだら

んとし身体が地面の下に沈んでいっているような感じがする

沈んでいく感覚は「持ち上げてくれ 」と叫ぶほどである

目の感覚の崩壊の外的な印として日を開けたり閉じたりできなくな

生命体の中にある目に見える形状-容姿の崩壊の外的な印としてつヤ

身体の艶が減少し力が尽きる

この五つの崩壊の内的な印は「屡気楼のような」と呼ばれる青っぽ

い現われが生 じることであるこれは太陽の光が夏の砂漠を打つとき

の水の現われのようなものである

現われは煙の塊にもたとえられるがたいていは零気横にたとえられる

《二番目の崩壊》

その後感覚の集積の段階の五つの現象が同時に崩壊する感覚の集

積が崩壊するときの外的な印は身体の意識が感覚の意識に伴う楽

苦しみ どちらでもない感覚をもはや経験することができないというこ

とである

基本的な平等の智慧は楽 苦しみ どちらでもない感覚を一つの檀

54

回 「中間の生存」のヨーガの教え

類すなわち感覚として心にとめている通常の意識であると説明され

ている

これは多くの同発語を一つの意味を持つものとして心にとめている意識とし

ても表現されている

この崩壊の外的な印として意識の感覚に伴う楽 苦しみ どちら

でもない感覚をもはや心にとめることができない

水元素の崩壊の外的な印として唾液汗尿血液精液が干上が

口鼻舌喉が干からび歯にはカスが生じる

耳の感覚の崩壊の外的な印として外的 内的な音がもはや聞こえな

生命体の中に含まれている音の崩壊の外的な印として耳の内側の

「ur」という音がもはや生じない

この五つの崩壊の内的な印は「煙のような」と呼ばれる現われが生

じることである これは煙の塊の中にある煙突からうねって出てい

る煙に似ている

《三番目の崩壊》

その後識別の集積の段階の五つの現象が同時に崩壊する 識別の集

積の崩壊の外的な印として両親のような親しい人のことをもはや気

にとめなくなる

基本的分析の智慧は親しい人の個々の名前や目的などに気をとめ

る通常の意識であると説明されている

この崩壊の印としては自分の両親の名前すらもはや思い出せない0

火元素の崩壊としては身体の温かさが減少しそこから食べ物や飲

み物を消化する力が失われる

鼻の感覚力の崩壊の外的な印としては鼻からの空気の吸い込みは弱

くなるが吐き出しは強く長くなり息はまるで一つ一つ積み上げられ

55

ているかのようである

生命体の中に含まれているにおいの崩壊の外的な印としてはいいに

おいも悪いにおいも喚ぐことはできない

この五つの崩壊の内的印は「蛍のような」と呼ばれる現われが生 じ

ることであるこれは煙突から上る煙の-吹きの中に見られる赤いすす

火の粉または穀物を妙るために使われるフライパンの底の煤につい

た赤い火の粉のようである

《四番目の崩壊》

その後経験の構成の集積の段階の五つの現象が同時に崩壊するこ

の集積の崩壊の外的な印は動き回るというような肉体運動をすること

ができないことである

基本的な活動を達成する智慧は今生および来生の外的 世俗的な

活動や目的などそしてまたそれらをどのようにして達成するのかを

心にとめている意識であると説明されている

風の元素の崩壊の外的な印としては10の風- 粗雑な生命を運ぶ風

など- がその住みかから心臓に移 り息が出たり入ったりしなくな

舌の感覚力の崩壊の外的な印としては舌が太 く短 くなりつけ根が

青 くなる

生命体に含まれる味の崩壊の外的な印としてもはや六つの味 (甘さ

酸っぱさ苦さ渋さピリッとした塩辛さ)を経験できない

この時点で身の感覚と接触も必ず崩壊するのでその崩壊の外的な

印としていかなるなめらかさも租さも感じることができない

この七つの崩壊の内的な印は「燃えるバターランプのような」と呼

ばれる現われが生 じることである これはバターランプがまさに消え

んとするとき炎がパチパチするようなものである

56

E] 「巾問の生存」のヨーガの教え

「崩壊の意味」前の元素がどのようにして後ろの元素に崩壊 していく

のかについていうと地 水 火 風という順序で前の元素と関係の

ある風の意識の基礎として働 く能力が撤退し後の元素の意識の基礎

として働く能力がより顕現するのである これは前の元素の後の元莱

-の崩壊と呼ばれているがある一つの元素が別の元素の性質を持つよ

うになるということではない

地が水に崩壊するということは地の風の意識の基礎として働く能力

が退化しそのときに水の風の意識の基礎として働く能力がより顕現

するようになるということを意味するこのようにこれは前者の舵

力が後者の能力へ移動するようなものなので地が水に崩壊するといわ

れているが通常の地が通常の水に崩壊することではないこれは他の

崩壊にも当てはまる

《五番目の崩壊》

四つの元素が崩壊した後意識の集積の段階にある五つの現象が段階

的に現われなくてはならないこれらは80の表示的概念の心輝 く白の

現われの心輝 く赤い増加の心輝 く黒の達成間近の心そして死の

クリアライトの心である

80の概念は三つのグループに分かれ33が白い現われの心を表わし

40が赤い増加の心を表わし七つが黒い達成間近の心を表わす 最初の

グループの概念は対象の乗 り物として働 く粗雑な風の動 きに関係 し

よって白の現われの心を顕現として経験 していない者にとっては

その乗 り物として働く風が赤い増加の心そして黒い達成間近の心と

比べていくらか粗雑な動きをしていると感じられるこの白い現われ

の心に関する推論ができるのは最初の概念のグループが微細から釈

雑へと反対の順序で進んでいるときの白い現われの心の痕跡あるい

は結果だからである

57

この33とは

1大きな欲望の欠如 心は対象を欲さない

2中くらいの欲望の欠如

3小さな欲望の欠如I

4心の行き来 心は外的対象-と行ったり内的対象-帰ったりする

5大きな悲しみ 快い対象と別れることに対する心の苦痛

6中くらいの悲しみ

7小さな悲しみ

8安らぎ心は安らかにとどまる

9概念化 対象のまぶしさによって興智した心

10大きな恐れ 不快な対象に出合ったことによって生み出される恐れ

ll中くらいの恐れ

12小さな恐れ

13大きな執着 快い対象に執着すること

14中くらいの執着

15小さな執着

16とらわれ 愛欲界の対象に完全にとらわれた心

17不善あるいは非知識 善行に対する疑念

18飢え 食べ物を欲すること

19渇き飲物を欲すること

20大きな感覚 快感痛みどちらでもないという感覚

21中くらいの感覚

22小さな感覚

23知者の概念

24知ることの概念

25知られる対象の概念

26個別の識別 何がふさわしく何がふさわしくないかを分析する心

27恥 自分自身が同意しないあるいは宗教的な禁止によって

58

固 「中間の生存」のヨーガの教え

誤った行為を避けること

28慈悲 苦悩からの離別を願うこと

29哀れみ 観察の対象を完全に保護する心

30美 しいものと会いたいと欲すること

31不安 とらわれた心確信がない

32蓄積 所有物を集める心

33嫉妬 他の繁栄によって乱れた心

二つ日の40の概念は対象の乗 り物として働 く中くらいの風に関係す

るよってそれを経験 していない者にとっては赤あるいはオレンジ

の増加の乗 り物として働 く風が自あるいは黒い現われと比べて中く

らいの動きをしていると感 じられるつまり心がより微細になるにつ

れて心の二元性がより少なくなりつつあるということであるこの赤

い増加の心に関する推論ができるのはこの概念のグループが反対の順

序で粗雑へと進んでいるときの赤い増加の心の痕跡あるいは結果だか

らである

この40の概念とは

1欲望 まだ手に入れていない対象に対する執着

2愛著 手に入れた対象に対する執着

3大きな喜び 快い対象を見て喜ぶ心

4中くらいの喜び

5小さな喜び

6うれしさ 欲 した対象を達成 したことによる満足

7歓喜 欲 した対象を繰 り返 して経験する心

8驚き以前生起 しなかった対象について考えること

9興暫 快い対象を知覚 して散漫になった心

10満足 快い対象に対する満足

ll抱擁 抱擁 したいと欲すること

12キス キスしたいと欲すること

59

13吸う吸いたいと欲すること

14安定 変化 しない連続の心

15精進 善に向かう心

16プライド自分が優れていると思う心

17活動 活動を成し遂げることに関係する心

18強盗 富を盗みたいと欲すること

19力 他の軍隊を征服したいと欲すること

20熱意 善の道を修習する心

21大きな困難に対する従事 倣慢さによって悪行に従事すること

22中くらいの困難に対する従事

23小さな困難に対する従事

24激しさ理由もなく優れた者と議論したいと欲すること

25戯れ 魅力的な者を見て戯れたいと欲すること

26怒る傾向 憤慨の心

27善 善行に対して努力したいと願うこと

28はっきりとした言葉と真実 他が理解できるようにそして自

分の事実の識別を変えないで話 したいと願うこと

29非真実 自分の事実の識別を変えてから話したいと願うこと

30確信 非常に安定した意図

31非仮定 対象を保持 したいと欲さない心

32寄贈者 所有物を与えたいと願うこと

33熱心な勧告 怠惰な者に宗教の実践をするように勧めること

34英雄的行為 煩悩のような敵を克服したいと願うこと

35-恥知らず 自分が同意しないあるいは宗教的な禁止によって非

行を避けないで悪行に従事すること

36欺き偽善によって人を欺くこと

37キツさ鋭い良心

38悪徳 邪見解に慣れた心

60

6] rFP問の生存」のヨーガの教え

39非優 しさ他を傷つけたいと願うこと

40不正 不正直

三番目の七つの概念は対象の乗 り物として働 く弱い風の動きに関係

するよって黒い達成間近の心に関してそれを経験 していない者に

それを示す働きをする これはこの概念のグループが反対の順序で釈

雑へと進んでいるときの黒い増加の心の痕跡あるいは結果だからであ

この七つの概念とは

1忘れっぽさ衰えた注意力

2誤り水を寮気樺と思うことなど

3しゃべらない しゃべりたくないと思うこと

4意気消沈 悩む心

5怠惰 善に対する熱意のなさ

6疑念

7中くらいの欲 愛著と邪悪心が同じくらいの心

80の表示的概念とその乗 り物である風は輝 く白い現われの前に崩壊

しなくてはならないなぜなら理解の様式と現われの心のそれは不

一致だからであるまたこの二つの間には粗雑さと微細さに関して大

きな違いがあるので80の概念のような粗雑な心は白い現われのとき

には存在できない80の表示的概念とその乗り物である風が輝 く白い

現われへと崩壊するとき燃えているバターランプのような現われが坐

起する80の表示的概念がその中に崩壊 してしまったときの現われくう

の心自身の印は非常に明るい透明さと空の現われおよび月の光が

充満したけがれのない秋の夜空のような白い様相の光の現われである

この現われの原因に関していえば心臓から上の左右両方の気道の風

がその上の開口つまり頭頂から中央気道に入ったからであるこ

の力によって頭頂の緒がゆるみ父から得た音節ハムが逆さになった

相である [皇 ]白いビンドゥが水のような性質を持っているがゆ

61

えに下に下がるそれが心臓のところにある左右の気道の大童の円

の緒の上に来ると輝く白い現われが生起する このようにこれは

外側から差した月の光などの現われではないのである

これが現われと呼ばれるのは月の光のような現われが生起するからくう

であり空と呼ばれるのは80の概念とその乗 り物である風が存在 し

ないからである

〈六番目の崩壊》

この後現われの心とその乗り物である風が増加の心に崩壊する0くう

増加の心が生起すると空であり 「空っぽ」であるが前よりももっ

と澄んだ赤またはオレンジの現われが太陽の光の浸透したけがれのそら

ない秋の空のように輝く

この原因に関していえば心臓から下の左右の気道の風がすべて管

骨の一番下あるいは性器のところの開口を通って中央気道に入るか

らであるこの力によって宝石 (性器)の中のチアクラの結とヘソ

のチァタラの結が徐々にゆるむこれによってヘソのチァクラの真ん

中にある縦一本の線の短いア [A]の形で存在 している母から得

た赤いビンドゥが上に上がる赤い現われは心臓にある六重の円の

左右の気道の緒の下まで上昇する よってこれは外側から輝 く太陽

の光の輝きなどではないのである

これが赤い現われと呼ばれるのは太陽の光のように鮮やかであるかくう

らで「非常に空」と呼ばれるのは現われの心とその乗 り物 として働

く風が存在しないからである

《七番目の崩壊》

この後増加の心がその乗 り物である風とともに達成間近の心に

崩壊する 最初夜の初めのような濃い闇が浸透 したけがれのない秩そら

の空のような様々な黒い現われが生起する

62

団 「中問の生存」のヨーガの教え

中央気道の中の上と下の風は心臓に集まっておりこの力によって

心臓のところにある左右の気道の六重の円の結がゆるむこれによって

逆さになった音節ハム [卓 ]の様相上の白いビンドゥが降り下の縦

の線の様相の赤いビンドゥが昇る これらは心臓のところの中央気追

の真ん中で子音で終わる (閉じた箱の)様相で存在している赤と白の

不滅のビンドゥに入るこの出合いによって達成間近の輝 く黒い現われ

が生起する このようにこれは外側からやってくる閲の現われ等の

ケースではないのである

これが 「達成間近」 と呼ばれるのはクリアライ トに近いからでくう

「大きな空」と呼ぼるのは増加の心とその乗 り物 として働 く風が存

在 しないからである

達成間近の心の最初の方では対象の感覚があるしかし最後の方

では心は沖象に注意 しておらず闇に困惑して気を失って無意識に

なりそうであるその後非常に微細な風と心から偶発的に生起するす

べての風と心が止まる

注意力のない達成間近な心の最後の部分は普通の状態で初めから

顕現せずに存在 していた非常に微細な風と心の注意力が活性化するま

で続 く これが起こると死のクリアライトが現われる

輝 く白い現われの心の定義は

① 概念の崩壊によって起こりその動きすなわち回復まで続きそら くう

② 月の光の浸透したけがれのない秋の空のような輝く白い空の

現われが現われ

(卦 何の租雑な二元の現われも現われない心の意識である

80の概念は崩壊しているが現われの心は概念的であるOより微細な多様性はあ

るが二元である散漫ではないが心象的な要素がありゆえに概念的である

一方クリアライトの心は完全に非概念的で非二元である

現われの増加の心の定義は

(》 概念の崩壊によって起こりその動きすなわち回復まで続 く

63

そら

(参 太陽の光の浸透したけがれのない秋の空のような輝 く赤い空の

現われが生起する

(卦 どんな粗雑で二元の現われも現われない心の意識である

達成間近の心の定義は int

① 概念の崩壊によって起こりその動きすなわち回復まで続くそら

(参 夜の初めの濃い闇の浸透したけがれのない秋の空のような輝くう

く黒い空の現われが生起する

どんな二元の現われも現われない心の意識である

《八番目の崩壊〉

達成間近の心がクリアライトに崩壊すると注意力のない達成間近

の心の二番目の部分が一掃される粗雑な二元の現われがみじんもないくう

明るく透明な空の現われが現われる これは三つのけがれすなわち

月の光 太陽の光 闇のない自然な秋の夜明けの色のようであるこくう

の現われは直接に空を認識するサマディの意識のようである

クリアライトの現われの原因は白と赤のビンドゥがそれぞれ心臓で

白と赤の不滅のビンドゥに溶解し中央気道のすべての風が非常に級

細な生命を運ぶ風に崩壊するからであるこれによって最初から顕現

しない状態で普通に存在していた非常に微細な風と心が顕現しそれ

によってこのような現われが現われるよってこれは外側からの空っそら

ぽの空のような現われのケースではない

これは「死のクリアライト」そして80の概念現われ増加達成くう

間近がなくそれを乗 り物とする風もないゆえに「すべて空」 と呼ば

れる これは実際の死である

これは基本的な真実の身体である真実の身体へと変化していくため

の浄化の土台であるがゆえにそう呼ばれる「空っぽ」は基本的な自然

の身体と呼ばれるそしてそれを対象としてとる心は基本的な智慧を

認識す _-真束の身体と呼ばれる

64

固 「中間の生存」のヨーガの教え

ほとんどの人間はクリアライトに3日とどまりそれから白と赤の構

成要素の印が起こる

血と癖が少 し鼻と性器から現われるこれは心臓で崩壊 したビンドゥの浄化 さ

れなかった部分である

しかし肉体的な構成要素が病気によってひどく消耗している場令

には何日経っても赤と白の構成要素の印は起こらない

このような人は一日もクリアライトにいることはないかもしれない

また高いあるいは低い悟 りを持つヨーギーの場合にはクリアラ

イトと真実の身体を混ぜ合わせることができこの状態に普通よりも長

くいたりまたその期間を短くしたりすることができる

65

固 変身のヲ-ガ (意識を移し変える)の教え

変身のヨーガ (意識を移 し変える)は意識を覚者の浄土にある

いは高い誕生の世界に運ぶために編み出された数えである死の光

および 「中間の生存」の幻身を保つことのできる修行の進んだヨーギー

にとってはこのヨーガが必要であるoこれは非prime削こ重要であるO生起

のヨーガを取得 した者そしてある程度プラーナとナ-ディーそして

マハームドラーの見解を取碍 した者がこのヨーガを修行するのに適し

た者であるOこれを行なうことができない省も少なくともカルマの法

則に強い信を持ちこの修行の意味とプロセスを完全に理解すべきである

そして先に述べた壷の呼吸と ト〉モが鞭FJlなくできるようにな

らなくてはならない

(変身のヨーガの修行の仕方

)変身のヨーガの観想と訓練は次のように行なう

自分自身のタントラの主神の身体の中に中央気道を観想 し八つ

のフム音節が身体の八つの出口 (二つの耳二つの目_hLロ肛門

性器)をそれぞれ預っていると観想するoこれは唐瓢がこれらの門

から出ていかないようにするためである そ

らそれからタントラの主 神が自分の前方上の空に座っていると観想

するそしてブルーのフム字を心臓のチアクラに観想し五色の光を放

っていると観想する次に壷の呼吸を維持しその力を使って7ム字杏l=こ

中央気道を通 して「神聖天への開稚 (ブラフマランドラ)」まで一気

に打ち上げるそして同時に大きな声で 「ヒクリ と叫び打ち上げる力

6

回 変身のヨーガ (意紙を移し替える)の教え

を強めるフム字を 「神聖天への開溝」に一秒保ち優 しく 「カ」 と

ささやいてそれを心臓のチアクラまで降ろす止める前にこれを7

回繰 り返しそしてまた始める 数回行なったら走りながら 「ヒク」そら

と7回叫んでフム字を身体の外に出し自分の前方上の空にいるタン

トラの主神の心臓に入れる そして優 しく低い声で「カ」と7回続け

て繰 り返すこのようにしてフム字を自分の心臓のチァタラに返す0

これを1日に4回行なう者は数日後に次のような経験をする-

頭頂がひどくかゆくなり熱 くなるそして真ん中に盛 り上がりがで

きそこから黄色の液体が分泌されるもしこれらの症状が起こった

ならこれが成就の印であると思ってよいこの後この修行をやめ

一カ月に1回か2回行なう しかし頻繁に覚者の浄土に生まれるとい

う強い発願を行ないそこに行く確信と望みを強める

《変身のヨーガの応用》

死の印がすべて現われ命を延ばすことがこれ以上できない場合変

身のヨーガを行なうまだ死ぬ時期が来る前にこれを行なう者は大き

な罪を犯すことになり地獄に落ちる

死の際のこのヨーガのテクニックは先に述べたものと同じである0

一つの違いは中央気道の上部と 「神聖天への開溝」を非常に大きく

そしてふさがれていないと観想することである

ここでフム字を心臓のチァクラに観想し全力を使って 「ヒク」 と

叫ぶ瞬時にフム字は中央気道を上がり「神聖天への開溝」を通ってそら

あっという間に自分の眼前の空にいるタントラの主神の心臓に達する

もしこのときにすべてが暗くなりプラ-ナが吹き出し頭頂がかゆ

く痛 くなるならこれは身体を抜け出して覚者の浄土に行 くという

確実な印である もしこのような印が現われない場合にはフム字杏

降ろし休んでからもう一度 トライするこの印が現われたら「ヒクリ

と21回から25回叫び続ける そうすれば絶対に覚者の浄土に生まれる

67

友人親戚など死にかけている人につき添っている人は骨変身

のヨーガの教えを思い出させその確信と倍を強め彼のために祈 り

彼を助ける

生きている間このヨーガを修習する機会のなかった者は次のようI

にする

死が近づいたなら祈 り供物を捧げザンゲし覚者方の前で願い

を言う 覚醒の心を生じさせすべての邪悪な想念を断ちすべての執

着を切るライオンの横臥位になる覚者の浄土に生まれたいという真

剣な願いを生じさせ変身のヨーガの教えを適用するこれを知らない

者は知っている者に簡単に話してもらう そのような人もいない場令そら

には単に自分の前前方上の空にいるタントラの主神の心臓に集中

する そして「ヒク」と21回叫び続ける このようにして意識を覚

者の心臓に放 り投げる

もし死につつある人の頭を優しくなで「メンラ (薬師愛欲神)」と

繰 り返すなら8人の到達其智運命魂方がやってきて死につつある人

の意識を覚者アミタ-バの西の浄土に導いてくれる

動物が死んでいる場合には「ラトナクータ」を繰 り返すその動物

の意識は高い世界へ生まれる

死の光と 「中間の生存」の幻身を認識できないけれども高い世界に

生まれるために変身のヨーガに頼る者は三つのグループに分けられ

る 覚者の浄土に生まれ変わる有名なヨーギーはそこで簡単に究極の

解脱を達成する 普通の者は法則とヴァジラヤーナが普及している場

所に生まれることができ数生で覚者の境地に達する劣った者はこ

のヨーガによって大きな死の恐怖を避けることができ「中間の生存」

と恐怖から逃れ幸福な場所に生まれ変わりいずれは解放を達成する

68

h主釘

rcて

E] 熟あるいはトウモヨーガの数え

ムドラーに当てる陰想の後にも意識性を生き生きと保持するよう努

めすべての経験を道に照らし合わせて確認する

くう4楽と空のサマディを進歩させる方法

くうでは「楽と空のサマディを進歩させる方法」について簡潔に説明し

ようくう

この完成のヨーガの修行をするということは自己が空の状態を悟る

ことと トウモによって作られる四つの楽を混ぜ合わせることである0くう

自己の心を楽と空の経験に投入させながらプラ-ナとナ-ディーとビ

ンドゥを使って修行することは解放と解脱の状態への最も早い方法で

ある しかし最初に安定した楽を引き出し最も密接にそれを味わいくう

観察しそれを空の状態と同一視しなければならない

例えば溶けるビンドゥが頭頂のチァクラを通って広がると「最初

の楽」が現われる このときヨーギーは自己の心をこの楽の真ったどくう

中に投げ入れる- それとおのずから輝いている空の状態すなわちくう

いわゆる 「二つが一つになった楽と空のマハ-ムドラーの経験」を少

しも散漫にならずに混ぜ合わせるこのように修行することによって

散漫な思考の 粗雑な〝 形状の大半が鎮圧される

ビンドゥが喉のチァクラに滴 り落ちそこから広がると「最高の楽」くう

が生 じるそれから「楽と空のサマディ」に投入 しながら喉のチァ

クラに集中すると微細な〝 散漫な思考の大部分が鋲圧される ビン

ドゥが心臓のチァクラに降りそこから広がると三番目すなわちくう

「超えた楽」が生じる 次にヨーギーは「楽と空のサマディ」の中で

心臓のチァクラに集中する すべての〝散漫な思考が鋲圧される ビ

ンドゥがヘソのチァクラに滴 り落ちると「生来の生まれない楽」が生

じる

上のプロセスはいわゆる 「降りてくる」(すなわち下降の)プロ

セスであるこの後にヨーギーは 「上がっていく」(すなわち上昇

17

の)プロセスを修行するこれは前者と逆であるビンドゥはヘソか

ら心臓喉頭頂のチァクラへと上がりそして 「生来の生まれない大

いなる楽」が生 じる

この険想の終わりにヨーギーはナ-ディーとチァクラをすべて軽

視しマハ-ムドラーとトウモに集中しながら「壷の呼吸」を数多 くくう

繰 り返す日々の修行において楽と空の経験の感覚を少しでもとど

めようと努力し出合うすべてのものをこの目的を促進するために刺

用する

チァタラに集中するとプラ-ナが自動的にそこに集中するプラ-

ナをチァクラに集中させることができればビンドゥも安定 し「四つくう

の楽と空の状態の精通」が生じる

ここで極めて重要な点を明確にするビンドゥが トウモの熟によってくう

溶かされたときに作 り出される楽は「実際の〝 四つの楽と空の状態

の精通」ではなく対応するもの を引き起こすだけであるしかしくう

絶え間ない修行によってこれらの楽と空の経験を維持し安定させて

いる人はだれでも最終的にはプラ-ナを中央気道に導き入れそし

て「実際の〝 四つの楽」が生 じる ヨーギーがこれらを認識できくう くう

輝 く空の 「心の精髄」と同一視できると「四つの楽と空の状態の精通」

が生じる

対応する〝 智慧はまだ微細な主観と客観すなわち二元の観念くう

の色合いを帯びていて空の状態の観察の初めの段階で現われる 「本

当の智慧」はすべての二元性がない其の智慧である

トウモのヨーガの修行によって作 り出される 「四つの楽」は非常に

広大で範囲も強さも非常に奥が深いのでそれを言葉で表現すること

18

E] 熱あるいはトウモヨーガの教え

くうはできないこの状態に達すると「楽と空のサマディ」を達成 したと

いわれる それゆえ トウモはタントラのすべての修行の土台である

「トウモ」という言葉は「すべての欲望と情熱を破壊することのできるとうもう くう梓猛な女性」という意味でありまた「輝 く空の智慧を作 り出すこと

ができる者」という意味であると理解することもできるそれゆえトウ

モは無智と悪をすべて焼き尽くす超越した智慧の火なのである

ヨーギーは4種類の トウモも心得るべきである

(訂 外的 トウモ すべての悪と障害を破壊することのできる生起のヨー

ガのトウモ

② 内的 トウモ 404の病気を治すことのできる生命プラ-ナのトウモ

(卦 秘密の トウモ すべての欲望と情熱を破壊することのできる溶

けて下降するトウモ

⑤ 超越 したトウモ 「生来の生まれない智慧」を生 じさせることの

できるトウモ

5トウモの修行で障害を克服する方法

トウモのヨーガの修行の障害となる主なものはヨーギーと在家信者

が共有している四つの一般的なもの一一病気妨害欲望と情熱死-

であるしかしその支配に屈せず大いなる勇気と辛抱強さを持って

闘い続けなければならない トウモの修行で出会う特殊な困難さは以

下のとおりである

最初の段階では身体のナ-ディーが慣れていないためヨーギーに

は 身体的な〝 困難が多くある 様々な種類の病気や痛みに悩み力を

失い非常に弱くなった感じがする慢性病または 「昔からの病」があ

るとそれが悪化する 初期の段階ではプラ-ナがまだ馴らされてい

ないので(他の)弱点に出会ったり息を止めるのが困難だったりす

るビンドゥかまだ身体全体にゆきわたっていないので心は明確に機

能することができずよって経験は貧弱なものとなる 集中がまだ安

19

走していないので散漫な思考が多く生じその結果正しい修行や正

しい考えに関して混乱してしまうさらに正しい修行法を知らないと

プラ-ナとナ-ディーとビンドゥの大きな障害が起こる

こうした悩みの種はすべてヨーギーの トウモの修行を妨げるものでJ

ある治療法則は簡単で勇気と忍耐である このときヨーギーは

「生まれ変わり」の世界の苦 しみや人生の無常などについて隈想 し離

れようという強い気持ちを喚起する「覚者の境地の二つが一つになっ

たヴァジラの身体」を達成しようという気持ちを新たにし逃げようと

いう考えを起こさずにすべての苦しみと試練を経験 しようと決心する

成就 したグル方や聖者方の伝記を読み自己の勇気と決意を強める勇

気と忍耐によって道にある困難はすべて克服できると確信を持つ

一方ヨーギーがあまりにも強い観念に支配された禁欲的な生活を

していると トウモの修行を支えるだけの力がないその結果それ以

上修行する気がなくなり道半ばでやめてしまう こういう場合には

全面的に休息をとり良い栄養になる食物を取って力と健康を取 り

戻すべきである

トウモの修行でプラ-ナとナ-ディーを馴らしたら身体全体が非

常になめらかで柔軟であると感じる大きな温かさが (ヘソの創 り変え

るチァクラから)生じビンドゥは不安定になり絶えず変化するよう

になる こうしたことすべてによって非常に楽しくなり精力旺盛に

なるしかしその結果ビンドゥが大いに増大しそれに応じて性欲

が増すこの危険な時期には極めて注意深 くし自己のビンドゥを熱

心に保持すること 自己の努力を怠ったり弱めたりするとビンドゥを

失うという危機に瀕する- これは夢や陰想の段階にそして目覚め

ている問にすら起こり得るビンドゥを失うということはトウモのヨー

ガにとっては致命的な一撃であるそれゆえビンドゥを保持するこ

とに極端に熱心になること戒を厳格に守り人間の身体などの不浄性

について隈想 し性欲を鎖圧する洞察力を持って性欲の性質を観察

20

E] 熱あるいは トウモヨーガの教え

することはそれを克服することにも役立つ

一般的にいってビンドゥを失うことは隈想修行すべてにとって有

害であるが トウモのヨーガにとっては特に致命的であるビンドゥ

を失うとどのような種類の隈想を行なおうともいかなる種類の恩忠

も受けることはできないそれゆえこの生命力をとどめて安定させる

ためのさらに特殊な訓練を行なうことも含めてビンドゥを保持するI

ためにあらゆる努力をなすことである

トウモの修行においである程度の進歩を成し遂げ楽輝き非識別

の良い経験を得同時に他の徳も得ると自分の経験を人に話 したいと

いう強い気持ちを持つかもしれない しかしもしそうするならこれ

らすべての徳と経験を失いもう一度取 り戻すのが難しいということに

なるかもしれないさらに神聖になされた約束の戒を破るならこれ

によっても経験と戒を守っていた間に得た利益を失うことになる

もしこれが起こったなら善行も含めてすべての経験は幻影であり

自己の実存を持たない虹のようなものであると考えるそしてそれくう

らに執着せず空の状態の真実を隈想する そして内側の経験を秘杏

に保てなかった過ちをザンゲしこれからはこの経験をグル以外には

話さないと決心するもし神聖になされた約束の戒を破ったならザ

ンゲし戒を回復させるためにヴァジラサットヴァのマントラを唱え

る そしてまたグルに鞄い イニシエーションを求めタントラの主

神にもう一度イニシューシ岳亨を与えてくれるようにと祈願する世俗

的な栄光プライド執着を真に放棄 し真のヨーギーがなすように陰

想を培うと決心する

もし法則の基本的な教えに従いそれに従って修行するなら障害

はそれほど多 くないはずである しかし能力の低い者またあまり

にきつく修行 しすぎる者にはプラーナナ-ディービンドゥに関す

る多くの障害が生 じる

トウモのヨーガを一定に習慣的に行なう者は特別な規則を守らな

21

くてはならない熟を保つためには隈想のときに少なくとも数回は呼

吸法を行ない トウモの火を観想する 熱も寒さも恐れてはならない0

身を切るほど寒いときでも毛皮あるいは厚い服を着てはならない0

また暑いときでも裸になってはいけないローソクや火を吹き消してI

はならないまた極端に冷たい物を飲んではならない

楽を保つためにはビンドゥを保つために大きな努力をしなければな

らないどんなことがあってもそれを失ってはならないまたショウ

ガ トウガラシコショウニンニク腐った肉や魚極端に酸っぱい

塩辛いまたは脂っこい食べ物を取ってはならない火に近づきすぎな

いようにし暑い太陽に身をさらしてはならないまた地面にクッショ

ンを敷かないで座ってはならない裸足で歩 くことを避ける昼間寝て

はならないまた汗をかきすぎるような活動をしてはならない

深い院想を保つためには一人で暮らし意味のない活動はすべて放

棄する

トウモ ヨーガの経験と徳

人によって能力とカルマは大きく違うので トウモのヨーガによっ

て生み出される経験と徳について一般化することは難 しいある人はた

くさん功徳を達成 しているかもしれないしかし多くの経験をしてい

ないかもしれない別の人にとってはこれは反対かもしれない また

ヨーギーが通過 しなくてはならない様々な経験のはっきりした順番を予

想するのも難しい

ここでもっと重要なトウモのヨーガの効果について検討 してみるこ

とにする ここまでにおいてプラ-ナを調御 し トウモの火を燃やす

ときの印と経験について見てきた これから見るのはもう一つの重要ふう

な題目「r風とともにある心 Jがそれぞれのチァタラに集中したときの

経験」である

(タントラの教義によると)五つのチァタラそれぞれのナ-ディー

22

口 熱あるいはトウモヨーガの教え

はそれぞれのチァクラに特別な基調音節 「種子」の形をとる 五つの

基調音節 (Hu血ANuTaRa)もっと正確にいえば五つの異

なったナ-ディーの形は人の五つの主要な煩悩の象徴または表現で

ある つまり愛著迷妄邪悪心プライド嫉妬である

トウモの修行中このチァクラに集中すると「風 とともにある心」

もそこに集中する「風とともにある心」がこれらの基調音節に集中す

ることによって同時にその種子が表わす煩悩が動くその結果ヨー

ギーは愛著邪悪心疑念プライドといった大きな煩悩を感 じる

これらの煩悩は自由にヨーギーの意思とは関係なく生起するあらゆ

る雑念散漫さ病が生起 しヨーギーの帰依を妨げるO「風 とともに

ある心」がチァクラに集中することによってヨーギーはまた夢院

想あるいは目覚めているときでさえ様々なヴィジョンを見るこの

ときこそこれらの障害を克服するために祈 りザンゲし覚醒の心くう

を培い放棄の精神を強め空の状態を観察しなくてはならないまた

肉体的な行法を行ないそれぞれのチァクラの結節を解くそしてこあかし

れらの障害は実際は助けであり帰依の証でありヨーギーが道におい

て確実に進歩 しているということを示しているのだということを理解す

る このように進歩を喜び挑戦を受け入れる

プラ-ナとナ-ディーを調御 し五つのエレメントのプラ-ナを保持

し集め普段の場所から中央気道に導 くことができるなら煙唇気くう

棲蛍の光ランプの光そして生まれない空の光という五つの夜の

印が現われる そして五つのプラーナを保持 し続けると月の光日

の光雷の光虹の光月と太陽が一緒になった光という昼の印が順

番に現われるある場合には多くの光の点や光の塵が現われるこれ

らは一緒になって10の印と呼ばれる

もしプラーナナ-ディービンドゥの純粋なエッセンスを五つ

のチァクラに集めることができるなら白赤ブルー黄色緑の覚

者の浄土が現われるまた「風とともにある心」を神秘的なナ-ディー

23

に集めることができれば24の聖なる秘密の場所と タントラの主神

ダーキニー門番たちが現われる

五つのプラ-ナを完全にマスターできる者あるいはそれを五つの

チァクラに保持できる者は次の利益を得る - 身体が丈夫になる

肌が滑らかになる顔が輝き元気になる そして常にエネルギーにあ

ふれる 高 く厚い壁にさえ阻まれない

赤と白のビンドゥを中央気道に保持することのできる者は次の三つ

の恩恵を得る

① 身体から光線を放つことができ日の光の中で立っても影を放た

ない

(卦 身体を消すことができる

(卦 奇跡を現わすことができる

「風とともにある心」と五つのエレメントの純粋なエッセンスを中央

気道に持ってくることのできる者は次のことができる

(D 石を金に変える

② 水の上を歩 く

(動 火に入っても焼かれない

トウモの熟で雪山を溶かす

(9 遠い宇宙へ瞬時に旅するそら

⑥ 空を飛び岩や山を通 り抜ける

これらの徳の幅と深さは「風とともにある心」の取得の熟練の程度

によって大きく異なる神通力の続 く期間もまた大きく異なる も

しヨーギーが 「風とともにある心」を保持できない場合にはこれらの

徳は消える

ナ-デイ二とビンドゥが浄化されるとヨーギーはあらゆる寄跡を行

なうことができる ビンドゥが安定 し(上のチァクラに)上げられる

と川を止めることができる「風とともにある心」が集中すると見

つめるだけで人を催眠術にかけることができる火元素が制御されると

24

皿 熟あるいはトウモヨーガの教え

太陽を止めることができる ナ-ディーの力で富と数え切れない宝石

を生み出すことができる プラ-ナの力で人を引きつけビンドゥの

力で非人 (愛欲神幽霊悪魔)を引きつけることができる

これらの恩恵と徳を手に入れることができるがこれらはすべて虹

のようにそれ自体の実体を持たない幻影であると理解すべきであるこ

れらの力ゆえに思い上がってはいけない八つの世俗的な利益を寛服し

散漫のないおのずから照らすマハ-ムドラーに集中するべきである

なぜならこれが悟りを深める唯一の方法だからである

簡単にいえば トウモの修行は我々に生まれることのないマハ-ム

ドラーの智慧を悟らせてくれすべての執着と無智からの解放を達成し

すべての 「生篭れ変わり」の世界のナ-ディーの結節を解きすべての

「生まれ変わり」の世界のナ-ディーを智慧のナ-ディーに変えすべ

てのカルマのプラ-ナを浄化し障害のない智慧のプラーナに変えす

べてのけがれたビンドゥを浄化 しそれを楽のビンドゥに変える「二

つが一つになった完全な覚者の境地の虹」を完成する

25

B] 幻身のヨーガの教え

幌想の各期F別においてその3分の1の時rZりをトウモの修行に当てる

lui者の境地の 「完全な楽しみの身体」を追求し幻身の修行を今行な

っているのはすべての衆生を利するためだということを思い起こす

それから喉のチアクラに母神と共に座している赤い 「完全な楽し

みの身体」のグルに祝福と援助を祈る

外側の世界にあるすべてのもの- 家町山川人間動物

身体のすべての器官と感光- は混乱した心の単なる現われでしかなく

与耳の存在やそれ自体の実体はないと考える唇気楼や魔術や夢や

抱や影や露のようなものであるというのはこれらのものは

リアリティーの中には存在しないからだ他に依存 して生じるもの (条

件の生起)はこだまと映った影のようなものでそれ自身の実体は全

牡ないと考える

そして続けてこだまや映った影について考えすべての法則は一

悼的なものであり指や抱のように消え去るものであると考え太陽が

罪ると露がどのようにして消え水が流れ過ぎると抱がどのようにし

て消えるのかを観想する一瞬たりともものが変化せずにいることは

ないすべての法則は虹のように美 しいが実在せずすぐに無に帰し

てしまうと考える さi

lこのように魔術と空の状態について隈想すべきであるこの匝想

の後でさえ深く収づいた執着がすべて根こそぎになるまで共理と魔

柿の働きを観察し続ける

ここまでに述べた修行は幻身のヨーガの土台または錐備である

2

B] 幻身のヨーガの数え

では修行自体を二つに分けて論じよう

1不純な幻身の修行

2純粋な幻身の修行

1不純な幻身の修行

鏡の前に立って自分の映っている姿を観察する- しばらくの間

映っている姿を見る- そしてこの像が様々な要因すなわち鏡

身体光空間などの組み合わせによってある条件の下でどのようくう

にして作り出されたのかを考えるそれは現われてはいるが空である-

つまり依存 して生じている (条件の生起)それ自身の実体のないも

のである

それからその像の現われをその服と装飾品とひとまとめにして観

察しそれが気に入るか気に入らないかを考えるまた急に怒ったふ

りをしたり自分とケンカするふりをしたりしてそれに影響されるか

どうかを観察するこのように修行することによってすべての快と不

快は幻影であり主観的であり自分自身の心によって創 り出されたも

のであることがわかり執着がかなり減少する

次にテープの修行を行なう自分自身で自分自身に対 して心地良

い言葉とそれから気に入らない言葉を連発し録音しそれをひたす

ら聴き続け心が乱れなくなるまで行なう もしこれに成功するなら

賞賛に対 しても非難に対 しても無頓着になり解放を達成する

快不快喜び苦 しみ得ること失うことこれらが同じになる

まで事象の幻影的な性質について静かな場所で一人で院想する この

後で人のいるところに行き人々やその活動の中で修行する もし

まだ快いものと不快なものに好意的 非好意的に反応するようであれ

ばまた一人になりもう一度修行する

27

2純粋な幻身の修行

幻影であるタントラの主神を観想することは完成のヨーガの土台で

あるばかりではなく「中間の生存」において完壁な 「完全な楽 しみの

身体」を達成する方法でもある生起のヨーガにおけるタントラの主神

の観想は次のように行なう

タントラの主神の絵を手に入れ二つの鏡の間に置くそして三つの

像の幻影性を観察するタントラの主神が心の目に恋人のようにはっき

りと現われるまで絵を観想する助けとして使う 修行者はタントラの

主神の全身の完全なイメージを一度に観想しできるだけ長 くそれを

保持するようにいわれる ヴィジョンが消えると今度は身体の部分を

非常にはっきりと観想する頭と顔から始め首胴体手足等を全

身が非常に生き生きとくっきりとするまで観想する

タントラの主神のヴィジョンがはっきりとし安定してきたら一歩くう くう

先に進みヴィジョンを空の状態と同一化させる空の状態の見解のな

い観想はどんなによくても単なるよいイメージにすぎないタントくう

ラの主神の幻影性に関する院想でさえ空の状態の直接認識がなければ

相対的な達成は成し遂げられるが究極的な達成は成 し遂げられない0くう

一方空の状態を知る者はタントラの主神のヴィジョンをすぐに何のくう

自己実体もない投影された心の幻影としで悟る 現われそれ自体が坐くう

であり空と同一化させる必要はないのだと理解する

くう隈想の問はタントラの主神のヴィジョンをおのずから輝 く空の中

に吸収させる隈憩の後ではこの意識性を保ち自分の出会うものす

べてとそれを同一化させる

簡単にいえば生起のヨーガにおいて投影されたタントラの主神のヴィくう

ジョンは顕現する空の真理の一つの表現であり何の実体実存もな

い幻影性の象徴である比倫を使 うなら魔法の魂われ水に映った

月肉と骨のない影瞬間的に変わる寒気楼心に投影された夢依存

して生 じるものから生 じるこだま実存のない幻覚常に形を変える雲

28

B] 幻身のヨーガの教え

美しく生き生きとしているけれども実体のない虹現われたと思 うと

すぐに消えてしまう稲妻突然現われはじける泡はっきりと現われ

るけれどもそれ自体の実体がない鏡の中の像などにたとえることがで

きるだろ一うo

タントラの主神のヴィジョンを難なく楽に安定させられるようになっ

たら今度はそれを宇宙大の大きさに拡大しケシ粒ほどの大きさに縮

め一つから何百万へと倍増するそしてこれらの化身をすべて元の

身体に戻ししばらくそれを隈想する日常の生活においては自分の

経験すべてを覚者の界と同一視し家や町をマンダラ世界を覚者の浄

土すべての人を覚者方と到達真智運命魂方と同一視するまたすべ

ての音がマントラの詠唱であると考えすべての思考が法則の身体の

働きでありすべての望ましいもの楽しみが覚者方への供物であると

考える このようにして修行者は 「生まれ変わり」の世界のすべてのくう

顕現を浄化 しそれをおのずから輝 く空と混ぜ合わせるのである

四つの空あるいは四つの楽を開示するためにはまずプラ-ナを中

くう央気道に入れるすると四番目つまり生来的に生まれた空から

「風とともにあa心」で作られた幻身が現われる これを達成するため

には壷の呼吸を保ちながら「風とともにある心」の象徴であり五

色の光線を放っているブルーのフム (Hu血)字 [亘]を心臓のチァ

クラに観想する これによってプラ-ナが中央気道に入り煙屡気

横などの印が現われ啓示増加達成の光がそれぞれ現われる 同時

にフム字が大いなる光に溶け込むここでヨーギーはできるだけ長く

自分自身を光のサマディの中に吸収する最後にサマディから出るとき

タントラの主神の幻身を 「風とともにある心」と一緒に発射する

これを全部正しく行なうのは難しいと思う者はまず壷の呼吸を保ち

ながらブルーのフム字に集中しこの呼吸の溶解のプロセスを練習する

29

《幻身の一般的復習》

「生まれ変わり」の世界と 「煩悩破壊」の世界のすべての事象 (法則)

にはそれ自身の性質がなくゆえに幻影である しかし魂の執着

混乱区別する想念によって事象は真実であるように見えるこの敬

着と混乱を払うためにすべての法則の空性を観察し魔術に関する真

理を学ぶべきであるこれが幻影性の一般的な原理である

タントラの幻身のヨーガの背景となる原理は次のようにまとめるこ

とができる 粗雑でカルマに支配された人間の身体の中に人の執普

と混乱で隠された覚者の身体の純粋な精髄が存在する幻身のヨーガのくう

サマディの修行を通してこれらの執着と混乱が徐々に払われ輝く空

の智慧が認識される その結果「生まれ変わり」の世界のプラ-ナ

ナ-ディービンドゥは浄化され人間の身体は虹のような覚者の境地

の幻身へと変化する

幻身のヨーガの中心となる修行は生来の光を開示しそれに続いて

「風とともにある心」を通して幻身を轟射することである

この修行の間ヨーギーは何も存在 しないという感じを強く持つoこ

の経験は完全な解脱に到達するまで深まり続ける

30

【ヨ 夢のヨーガの救え

B] 夢のヨ-ガの教え

夢の認識は夢のヨーガの実践の中核をなしているこれを獲得す

るためにはまず自己の鮮明な自覚性を患らせる原因のすべてを取 り除

かなければならない自iL性を負か1ている支配的な原因とその解毒剤が

以下に簡単に述べられる

(》 タントラの戒を破った者は夢を認識することができないこ

の場合ヨーギーは罪を油められ神聖になされた約束の戒を回

復するために自己の違反をザンゲしヴアジラサ ノトヴ7のマン

トラを実践しなければならないまた彼は自分のグルもしくは

祈りを通 して新しいイニシエーションを得るよう努めなければな

らない

(参 グルおよびタントラの教えに対してほとんど信のない者は夢

を認識するのが困難であることに気づくこの場合信を強めるよ

う努めなければならない

(参 物質的な利益に食欲な者は夢を認識することができないこ

の場合彼は自己の物質的な所有物を布施しこの生に執着する

ことをやめなければならない

O(む ビンドゥを失った者身体をけがした者は夢を認識すること

ができないよってビンドゥを保ち括静でない人間食べ物

秩所との交わりを避けるよう懸命に努めなければならないもし

どうしてもそれらと交わらなければならない場合矯正手段として

クリヤ ヨーガを行なう必要がある

(9 もし心が雑念でいっぱいであったり夢を見たいという思いが

3

弱い場合夢を認識することができないこの場合独居 し成就

に対する自己の志と確信を強めるよう決意しなければならない

⑥ 自分の見るもの聴 くもの触れるものはすべて夢の中のこと

であると日中絶えず考えるならば夜夢を認織する機会を大いIに増大させる

夢のヨーガに取 り組み始める前にまず一般的な準備修行を終了しな

ければならない次に各期間の3分の 1をトウモの修行に3分の2

を喉のチァクラに 「種子」音節を観想することに費やす この観想は

夢を生み出す優れたテクニックである

まず喉のチァクラに座している赤い身体のグルに夜夢を認識す

る手助けをしてくださいと懇願する次に4枚花弁の蓮華を喉のチァ

クラに観想 しその中心に赤いオーム (Orb)字 【歩 ]正面の花弁に

青いア (A)字 [3T ]右の花弁に黄色いヌ (Nu)字 [弓 ]後方の

花弁に赤い夕 (Ta)字 [可 ]左の花弁に緑色のラ (Ra)字 [て ]

をすべて非常にくっきりと鮮明に観想する

喉のチァクラに赤いオーム字を観想 し壷の呼吸をできる限り長く煤

持することによって上記の内容を簡素化することもできるあるいは

各呼吸で 「オーム」を長く心の中で唱えることもできる

ある者はこれは寝ている間にのみなされるべきであるというかも

しれないこの発言は正しくないなぜならもしそれが昼間主要な隈

想として扱われるならば素早くかつ容易に 「風とともにある心」を喉

のチァクラに集中させることができその結果もっとたくさんのもっ

と鮮明な夢が現われるようになるからであるそれに加えてこの実践くう

はまたプラーナが中央気道に入り四つの空を開示する手助けともな

ヨーギーは絶えず目覚めた状態で自分の見るもの聴 くもの触

れるもの考えるもの影響を及ぼすものすべてが夢の中のことであ

ると考えなければならないまた豊かな食べ物や飽食を避け激しい

32

B] 夢のヨーガの教え

活動で自己をすり減らすことのないようにしなければならない手短に

言うとヨーギーはプラ-ナの力と強い意志力と夢を認識する他

の方法とを一つに合体させるよう努めなければならないのである

くう夢を認識する主要な方法は四つの空を開示するためにプラーナを

中央気道に至らせることである これが生じたならそれらと一つずつ

同一化しなくてはならないそして夢が現われるのを待ち夢を認識

するよう努める この実践の詳説は後に行なう

夢を観察する最も良い時間は夜明けから日の出の問であるなぜな

らそれは食べ物が消化され休息は十分で眠気は深くなく心は比

較的鮮明な時間帯だからである しかしほんの浅 く眠るだけの人は

夜の間にこれを実践することも可能である

ヨーギーは眠りに落ちる前に夢を認識しようという決意と確倍を

少なくとも7回多い場合には21回行なう しばらく喉のチァクラに

四つの基調音節を観想し次に壷の呼吸をゆるやかに保持 しながら

赤いオーム字のみに集中する

長い継続 した眠りは避けなければならないその代わり回数を増や

して短時間眠るように努める 目が覚める都度直前の眠りの間にう

まく夢を認識したかどうか振 り返ってみる必要があるもしうまくいっ

ていなかったら次に眠る前に真筆な祈 りを捧げる

もしもこのすべての後にもまだ夢を認識できないならば起き上

がって部屋の中のもの椅子やテーブルベッド衣類絵画を観察

しそれらがすべて夢の中のヴィジョンであると考えるこの感覚を失

わずにもう一度眠りにつく

極度の眠気のために夢を認訊できない人は身体全体と部屋中に満ち

る光線を放ち輝 く赤いオーム字を喉のチアクラにあるいは輝く白

いビンドゥを両眉の真ん中に観想する ごく浅く眠る傾向の人は青い

フム字か青いビンドゥを秘密チァクラに観想する

33

上述の教えのすべてを怠惰でなく実践しながら依然として夢を認識

できない人は独居に引きこもり衣服をすべて脱 ぎ捨て飛び跳ね

踊 り裸で走 り回り

「これは夢だ夢なんだ」

と大声で叫ぶべきであるさらに危険な崖っ淵に行き疎い地の底

をのぞき込み同じことをする それでもまだ夢を認識できないとした

ら自己を恥 じるべきであるそして懸命にグルとタントラの主神に

祈るべきである そして喉のチアクラの位置に次第に速度を増して

回転する円形の鋭い刃を観想 しそれが電動ノコギリのように全身を上

下して身体を肉片と灰とに薄切 りする様を観想するそれらを覚者方

とおなかを空かせた有情の魂に布施をするその後識別的な思考を

持たずにマハ-ムドラーについて隈想を行なう

夢をときたま少しの間だけは認識できてもいつもというわけでは

ない人は実践がまだ足 りないと気づくかもしれないこれは特に夢

の認識の直後に急に目を覚ました場合に当てはまる その場合はこ

の傾向に対して繰り返し自分自身に諭し夢の状態にとどまっていたい

という欲求を強めなければならないたとえ目が覚めても日を開けず

逆に夢を見続けるようにもしくは心臓か秘密チァクラに集中するよう

試みるべきである

どんな原因で夢から急激に覚めてしまうのか注意深 く調べてみなけ

ればならない極度の緊張が原因ならもっとリラックスするように物

音が原因ならもっと静かな場所で眠るように寒さや熱さが原因なら

もっと厚着をしたり薄着をしたりなどすべきである ある教えでは育

定的力と否定的力である赤と白のビンドゥの間に座っている自分自身を

観想することが助けになると述べている また壷の呼吸を保持しなが

ら青いフム字を喉のチァクラに観想するのも助けになるといわれてい

要するに夢を認識できない理由を発見すべく常に努力ししかる級

34

団 夢のヨーガの数え

に適切な矯正手段を講じる 例えば眠気がひどい場合には赤か白の

ビンドゥを喉に観想するかあるいは両眉の真ん中に放射する輝く光

を観想する警戒心が強すぎたりすぐに日が覚めてしまう場合には

青か黒のビンドゥを心臓か秘密チァクラに観想する夢が鮮明でない

場合には赤いビンドゥを喉のチァタラに観想 し輝 く光を放射 しなが

ら全身のすべてのナ-ディーを覆っていると観想する

怖い夢を見たときヨーギーは

「これは夢だ夢の中で火に焼かれたり水に溺れたりすることがある

だろうかこの動物や悪魔やそういうものがわたしに害を与えること

があるだろうか」と言って不当な恐怖心から身を守るこの意識を持ち続け火を踏み

つけたり水の中を歩いたり大きな火の玉に変身して恐ろしい悪魔や

獣の心臓に飛び込んで爆発させたりすべきである

夢をかなりしっかりと堅実に認識できているヨーギーは「夢の トラ

ンスフォーム」の実践に進むこれはつまり夢を見ている状態で鳥

虎ライオン神聖天国王家岩林や自分の望む何にでも変身し

ようと試みることであるこの雫践が安定したならば今度は様々な

形状のタントラの主神の身体座っていたり立っていたり大きかった

り小さかったり等に変身する同じように夢の中で見ているものを別

の対象物に変化させる例えば動物を人間に水を火に大地を空間

に一つを多数に多数を一つにと変化させる 例えば上半身からは

火下半身からは水を放ったり太陽と月を踏みつけたり身体を何百

万何十億と増やして宇宙全体をいっぱいにしたりといった種々の神過

力を働かせる

夢のヨーガの実践の主要な目的の一つは「中間の生存」の状態で

そしてこの生の中で幻身を実現する手助けをすることである これをくう

獲得するためにはまず 「眠りの四つの空」を認識 しなければならないくう くう

次に第四の空あるいは生来的な空から「風とともにある心」が作 り

35

出したマンダラのタントラの主神の幻身を瞬時に投影しその後にマくう

ンダラとタントラの主神をもう一度大いなる空に溶け込ませる これは

要するに夢のヨーガで実践される 「生起」と 「溶解」のプロセスであ

るl

この後以下に示した 「覚者の国-の旅」を実践する

自分がタントラの主神になったと観想 し流れ星のごとく瞬時にイ

ンドラの天あるいはどこか他の 「生まれ変わり」の世界の天に至る

そして戻る前にその場所を観察する これが安定 したならば次に

「覚者の浄土」の一つに例えばヴァイローチャナやアミタ-バや

その他の 「浄土」に旅する これも同じようにほんの瞬時のうちにな

される 「覚者の浄土」に至ったならば党者に敬意を表わして布施を

し覚者の説法を聴 く

最初のうちヴィジョンと経験はあまりはっきりとしないが自分が

夢で見たものは本物の 「浄土」そのものなのだと堅く信 じる なぜな

ら「生まれ変わり」の世界も 「煩悩破壊」の世界 も結局は夢にす ぎ

ないからであるこのように実践するうちにヴィジョンは徐々に徐々

に鮮明になってゆくはずである

もしある者が 「幻身のヨーガと夢のヨーガに何か違いがあるので

しょうか」と尋ねたならその答えは両者は基本的に同じであるが

夢のヨーガは幻身のヨーガの補足と見なされているということである0

一つは幻身を生み出すために使われもう一方はそれをさらに完全なち

のにするために使われるのであるまた「覚醒」状態の光から生 じる

幻身は夢のそれよりももっと深遠なもっと微細なものであること

を知るべきである とはいえ二つのヨーガは互いに相補い合うもの

として実践される なぜなら夢と覚醒の状態の二分性の中に顕現 した

時間への固執は究極的にはこのようにして征服されるからである

これら二つのヨーガを合体 した実践によって人は 「生まれ変わり」

の世界の習慣的な思考を浄化するようになるすべての物事は心の顕現

36

B] 夢のヨーガの数え

であり心は夢と同様それ自体では実体を持たないものであると悟る

「生まれ変わり」の世界も 「煩悩破壊」の世界も実在 しない屡気楼であ

りそれらは何も束縛しないし何も解放しないと知る自己の粗雑と

微細純粋と不純な愛着のすべてを洗い清める そして最終的に覚者

の境地の魔法のような 「完全な楽しみの身体」を明らかにするようにな

37

B] 光のヨーガの数え

どのようにして光を認識する

か位省をすべて取 り除き光を認識するために望ましいすべての粂件

を集めるための蟹備段階の修行においてたどる段階は夢のヨーガと同

じである しかしさらにヨーギ-は良い栄養になる食物を取 り身

体をマ ノサージし非常に静かな場所に住み自己のビンドゥを保存 し

常に柔和でリラックスしていなければならないo幌想の各々の期間に

おいてその3分の 1の1馴 Iほ トウモの修行に耽やし3分の2の時rll

ほ光のヨーガの修行に数やさねばならない

投初に心臓のチアクラに母神と共に座っている青いヴ7ジラダラ

を観想 しヴアジラダラに 「生来の光を開示 してください」と祈るべき

であるそれから心臓のチアクラに市い7ム字を観想 し壷の呼吸を

煤つかまたは心の中でフム字を長 く唱えるべきであるそうすると

外側の世界がすべて彼の身体に溶け込みその身体がフム字に溶け込み(

)そのフム字がナーダに溶け込みそのナータが大いなる空に溶け込むく

つ彼は空について阪想 し息を保つべきであるこのサマディから立ち

上がるとヨーギーは再びタントラの主神の幻影の身体を観想する

「これは夜にのみ行なうべきだ」と間違って主張する人がいる し

かし実際はこれを九一日通 して修行すると「風とともにある心」 を

習得する可能性が大いに増 し光の啓示が安定するその結果睡眠中

に光を認識するのがずっと容易になる

さらに同時に保息をすることによって大いなる利益が加わる

他の方法で光を認識することは非常に難 しいしそのようにして認識した

3

E] 光のヨーガの教え

光は長く持続 しないこの修行に従う人は必ずプラ-ナを中央気道にくう

もたらし四つの空を開示するそれゆえこれが 「光のヨーガ」とい

う最も重要な修行なのである

〈睡眠中に光を保つこと〉くう

昼間にプラ-ナを中央気道にもたらすことによって四つの空を順

番に開示できる人は眠りに落ちる直前に心臓のチァクラにあるフム辛

に集中すれば睡眠中にもそうすることができる

光を 「保つ」のに一番いい時間は睡眠の最も深い夜 (の真ん中)で

はなく夜明けまたはいつでもいいから睡眠の浅いときであるそおう が い

して一番いい姿勢はライオンの横臥位である

ここで光のヨーガの修行で不可欠な二つのことは心臓のチァクラ

の蓮華の五つの花弁にある五つの基調音節 (Hu血ANuTaRa)

を観想 し息を保つことである

眠りに落ちる前にヨーギーは啓示増大達成の段階の後で

「生来の光が生じたときに必ずそれを認識するぞ」と繰 り返 し繰 り近

し21回考えるべきである それから身体全体がフム字に溶け込みフ

ム字が光に溶け込むことを観想しそれに集中する 少し眠たくなった

らア字に集中する かなり眠くなったらヌ字に集中する非常に眠

くなったらタ字に集中する 眠りに落ちそうなったらラ字に集中す

る眠りに落ちながら(または気を失いながら)フム字に集中する

初め最初の三つの音節に集中した直後に眠りに陥る傾向が強いので

最後の二つの音節に集中するのが難しいと思うかもしれlない しかし

繰 り返し修行することによって徐々にできるようになる睡眠という

気を失った状態で意識をとどめられない人はサマディの力をもっとつ

けるように昼間に一生懸命修行すべきであるこれによって気を失っ

た状態で意識をとどめ光を少し見ることができるようになる

39

ある教えにはまだ光を認識できなければ三日三晩眠ることを放秦

してからもう一度やってみるべきだと述べられているくう

四つの光または空すなわち啓示の光増大の光達成の光坐

来の誕生を順番に開示できる人は粗雑な 「生まれ変わり」の世界の忠

考と微細な 「生まれ変わり」の世界の思考の両方を取 り除き識別するそら

心を超越することができるそうすると要一つない空のように透明で

澄みわたった本物の睡眠の光に直面するO これがとびきり上等の経験

すなわち完全な光であるこの次には「まあまあ」の経験とか「少なくう

い」光と呼べるようなものがあるここではヨーギーは四つの空を

順番に認識できないかまたは「生まれ変わり」の世界の顕現をすべ

て取 り除くことはできないがひどい眠気を克服し透明な光り輝く空

性を明確に識別することができる

この次には「劣った」経験があるここではヨーギーは 「完全な」

光も 「少ない」光も経験 しないが夢が生じる前の眠りの状態で澄ん

だ透明な心を経験する昼間の修行で安定したサマディを達成 したら

その力は眠りと夢の状態も含めて昼と夜を通じて行き届 くその場

合ヨーギーは(原則として)夢を見ないもし見ることがあったと

してもそれをすぐに認識できる しかしこれは睡眠の光ではなくて

睡眠の状態でのサマディの経験でしかないと言うグルもいる確かにそ

うかもしれないがそのように修行すれば光を認識する機会を本当に

増大させることができすぐに 「少ない」光を見るであろう

光を保つ方法は多くあるが上述の教えでこの目的のためには十分

である ヨーギーは自分に最も役に立つ特定の教えに従うべきである0

くう《四つの空についての説明〉

くう四つの空または四つの光または四つの楽は光のヨーガの経験の

中核である これらは目覚めた状態の昼間の修行でプラ-ナを中央

気道に集めることによって引き起こされる そうできる人は特に四香

40

B] 光のヨーガの教え

くう くう目の空すなわち生来の光に集中すべきである この四つの空を認識

する方法は以下のとおりである

夜の光のヨーガの修行で最初に心臓のチァクラにある蓮華の花弁の

一つにあるア字に集中する この修行によって五大元素のプラ-ナが

中央気道に集中し煙寮気楼蛍の光などが順番に現われる眠気を

感じたらヌ字に集中するするとますますプラ-ナが集まり粗雑くう

な区別する思考が崩壊 し初めの空すなわち啓示の光が現われるそそら

うすると要一つない空に明るい月の光を見ているかのような感じを

経験する

もっと眠たくなったらタ字に集中しより多くのプラーナが集まりくう

微細な区別する思考がすべて崩壊 し二番目すなわち極端な空 (別名そら

増大の光)が現われる そうすると雲一つない空に明るい太陽の光

を見ているかのような感 じを経験する

とても眠くなったらラ字に集中するそうするとすべてのプラ-

ナが集まり最も微細な区別する思考のほとんどが崩壊し三番目すくう

なわち大いなる空 (別名 達成の光)が現われるそうすると深い雲

一つない天空にすべてを包含する暗闇を見ているかのような感 じを経

験する

最後にフム字に集中している間に眠りに落ちる (または気を失う)

と達成のすべてのプラ-ナと最も微細な区別する思考のすべてが崩くう

壊 し四番目すなわち完壁な空 (別名 生来の光)が現われるそそら そうきoう

う すると夜明けの澄んだ空の蒼等を見ているかのような感 じを経験 したそがれ

太陽月黄昏という三つのけがれのすべてが彼から離れ去るこれくう

らがヨーギーか認識 し修行 しなければならない四つの空すなわち

睡眠の光であるくう

最初この四つの空をすべて認識することはで きないかもしれないが

途切れることのない根気強い修行によってついには認識するようになくう

る四つの空を 「保つ」ことに熟達 していない人は浅い睡眠の間に

41

ヨーガを修行すべきである 熟達している人は深い睡眠のときにその

修行をすべきである 規則正 しいプロセスで光を保つことにまだ熟逮

していない人は逆のプロセスで行なうのが難 しいと感じるだろうす

なわち生来の光から三番目を保ち二番目をそれから一番目の光-(

とであるそれゆえ正 しいプロセスが基本であり非常に重要なので

ある

プラーナの乱れによって光のサマディから出されそうになったら

心臓のチァクラのフム字に集中してサマディをもう一度安定させるべ

きである これがダメなら「少ない」光について隈想すべ きである

「少ない」光から出されそうになったら夢の幻影の身体の修行をしよ

うとすべきであるしかしこれをきちんと行なうためには昼間の修くう

行でプラ-ナを中央気道に集め四つの空を開示できなければならない

この段階に到達 して初めて夜光を完壁に保つことができる修行

の進んでいないヨーギーは一番目と二番目の光は認識できるかもしれ

ないが三番目と生来の光を認識することは極めて困難であろう

寝る前に光を保とうという非常に強い望みを生 じさせ(身体全体

を満たしている)輝 く光を発 している心臓のチァクラにあるフム字に集

中すれば「少ない」光を見る機会は十分にある夢のない浅い睡眠の

状態では彼は心の性質を光 り輝いているが空っぽ (不明瞭さのない

透明)であると見なす意識は目覚めているかのように明噺である

にもかかわらず散漫にする思考を取 り除くことができず光 り輝 く意

識も夢と一緒に現われるもしこれが起こったらまだフム字に集中し

続け光を安定させるために光 り輝 く意識を保とうとすべきである0

深い睡眠のときに光を認識できない人はがっか りする必要はなく

認識するように再度努力するべきである そうすれば徐々にうまく

いくようになる プラ-ナの乱れのために夢が現われたらこれらのヴィ

ジョンがタントラの主神と彼のマンダラと同じであると見なしそのヴィくう

ジョンをもう一度大いなる空に溶け込ませようとする

42

E] 光のヨーガの数え

「r少ない」光は真の陸眠の光ではない」ということを知るべきである

後者は散漫と区別する思考がすべてない第四番目すなわち生来の

光であるが前者は区別する心と散漫が混ざり合った表面的な光でし

かないしかしこの 「少ない」光を安定させ強めることができれば

最終的には生来の光を保つことに成功する 現在のところチベット

のヨーギーの多 くは対応する〝 光を保つ段階に到達することしかで

きない修行のよくでさる者ですら「少ない」光 しか保つことができ

ないそれゆえこの違いを知っているということは非常に重要なこと

である

《三つの基本的な光についての解説》

タントラの教えによると光は三つのグループに分けることができる

① 起源の光

(参 道の光

(参 果報の光

「起源すなわちリアリティーの光」とは人が気づいていようがい

まいが関係なくすべてのときに存在 して」る生来の光である 睡眠のくう

光と死の光はこの種類に属する「道の光」とは空の状態すなわくう

ちプラ-ナが中央気道に集まったときに開示する四つの光または空

を直接悟ることであるこれはまた「区別しない智慧」- 主観 と客くう

観という二元性を超越 している「生まれていない空」を悟 ること-

とも呼ばれる「果報の光」とは覚者の境地という完全で完壁な解脱

の境地である 「二つが一つになった究極の光」を悟ることである

「睡眠の光」は様々なグループに分類することもできる「対象に面

すること」のない深い睡眠において認識されるものは「深い睡眠の光」と呼ばれる 粗雑な対象と微細な対象によって認識されるものは「F少ないJ睡眠の光」と呼ばれるなど

前に夢のヨーガや教えたように修行者は自分に自信があ り「中

43

間の生存」をマスターできるのかをどうかを観察すべきである こう自

閉すべきである

「わたしの今の悟 りで時が来たときにr死の光J をコントロールで

きるのだろうか 」くう

「四つの睡眠の空」をコントロールすることができれば死のときにくう

「四つの空」を認識できると確信を持つことができるo そq)人にとって

は死は道における非常に役に立つ段階である

よってこの光のヨーガの修行によって「生まれ変わり」の世界に

対する執着と「生まれ変わり」の世界における識別は浄化され「自己

を照らす智慧」を悟る「生来の光の智慧の火」によって不純な習慣

的思考をすべて破壊 し「息子の光」と 「母親の光」を一つにし「生ま

れない光」という大いなる全体にすべてを包含する そうすると完全

な 「法則の身体」と 「形状の身体」を達成し「生まれ変わり」の世界

の終わりまで少 しも努力することなしに数え切れないほどの多くの

方法ですべての衆生を助けることができる

44

6]「中川の生存」のヨーガの救え

回 「中間の生存 」のヨ-ガの教え

1「中間の生存」の数え (1)

(死の象徴

〉1形状一茶姿の集積が崩壊 し始めるとき極度な消耗の程度まで弱

きを感 じる地元素が崩壊 し始めると身体は活プJを失う視党器官

が崩壊すると眼球を動かすあるいははっきりと比ることができない

「大きな蚊の智慧」の元素がJiFi壊 し始めると心は大変暗く鈍くなる

2感光の楽fJ-tが崩壊 し始めるとだるく感 じマヒしたような感じ

がする水元菜が崩壊するときは身体内の分泌が止まるO聴覚の機

能が崩壊するとき聞こえなくなるo「平等の智eu の元素が分解さ

れるとIgぴと苦しみの区別がつかなくなる

3 識別の躯村tが崩壊 し始めるといかなる外的な対象も見えなくなる

火元-兼がJuL)壌するときは消化できない鼻が利かなくなり始めると

上部のプラーナが遅 くなり不規則になる映光の感JltLが崩壊すると

においを区別できなくなるO観察の智慧の元素が分解されると死

にかけている者は周りに立っている身内の者を見分けることができな

くなる

4 構成要素の躯積が崩壊するとき何もすることができなくなる

プラーナの元紫が分解するとき十の租雑なプラ-ナが来たところへ

仰る味光の器官が崩壊するとき舌が撞 く厚 くなる味覚の感光

がなくなると異なる味を区別できないO活動の智yi箕の元素が崩壊す

るとき行為することも意志することもできなくなる

4

別の経典によれば死に関する次の教えがある

1地元素が水元素に崩壊するとき外的なサインは自分の身体を動

かせなくなりそしてあたかもすべての支えを失って倒れそうに感

じることである

「お願いだ立ち上がるのを助けてくれ」

と大声で叫びたい内的なサインは意識が渦巻く煙の雲のように現

われることである

2水元素が火元素に崩壊するときの外的なサインはすべての分泌が

乾き切ることであり内的なサインは意識が移動する賓気横のよう

に現われ白い現われの33の邪悪心の識別する思考がすべて静まるこ

とである

3火元素がプラ-ナに崩壊するときは外側のサインは身体の熱が

大幅に減少し一方で指や爪先はしびれて冷たくなることである内

的なサインは意識が蛍の光の薄暗いスパークのようにして現われ

赤い現われの40の愛著の識別する思考が静まることである

4プラ-ナが意識に崩壊するときの外側のサインは死にゆく人の出

息が大変長 くなり入息が大変短 くなることである 内的なサインは

意識がはっきりとして安定したランプの光のように現われ七つの

黒い迷妄の識別する思考がすべて静まることである

経典によればこれらの死のサインは個人によって一つ一つ順々に

現われたりあるいはすべてが一度に現われたりする

微細な元素が崩壊したら死にかけている人は次のような経験をす

ることになるそら

1意識が 「啓示の光」に崩壊するとき雲のない空に浮かぶ月の光のI

ように光を見る

2啓示の意識が 「増加の光」に崩壊するとき夜明けのように赤っぽ

い草色の一条の光を見る

3「増加の光」が 「達成の光」に崩壊すると完全な暗闇を経験 し

46

6] 「中間の生存」のヨーガの数え

意識を失うそら

4この無意識の状態は再び光の中に崩壊 し夜明けの要一つない空

のような- 前の三つの段階の微細なけがれすべてを超越 した-くう

透明なはっきりとした空が現われるこれが真実の 「死の光」あるい

は 「生来の光」である

異なる元素が次から次-と崩壊 したら最終的にプラーナの元素が

心臓のチァクラで意識に崩壊するその後頭頂のチァタラにある白い

ビンドゥが下降しヘソのチァクラにある赤いビンドゥが上昇し二つ

が心臓で一緒になる赤と白のビンドゥが完全に混ぜ合わさったとき

「死の光」が現われる 六つの世界のすべての有情の魂がそれぞれの

生の終わりに一度死の光を見るのだが残念ながら彼はそれを認読

することもつかむこともできない

《「中間の生存」の出現》

それから逆の順序で死の光から達成増加啓示と順に現われる

眠っていたプラ-ナが動き始め達成の光が現われるそしてすぐにそ

れから増加の光啓示の光と続くそれから80の識別する思考が生じ

その結果 「中間の生存」のすべての幻影のような顕現が現われる

ここでよく論議を呼ぶ質問が起こる

「r中間の生存Jの住人の身体と顔はどのように見えるのか」アサンガの兄弟たちによれば彼らは次の転生の姿をしている しか

し他の人々によれば生前の姿に似ているという 「継承の派」のグ

ルたちによれば「中間の生存」の初めのころの段階では「中間の生存」

の住人の顔と身体は生前のものに似ておりそれからそれが徐々に消え

てゆきそして 「中間の生存」の後の段階になれば次に来る転生の現

われをとるこの理論は理にかなっているだけではなく経典とも一致

している 多くの経は「習慣の身体」の 「中間の生存」状態における

存在は生前にならって形作られることを明確に示 している

47

「中間の生存」の住人はすべての器官を完全に備えてお り再び再

生することが定められている場所以外であれば妨害なくどこへでも旅

することができる 彼は 「生まれ変わり」の世界に属する超常的力を幾

分有しており食物の香 りを食べて生き他の同じ 「中間の生存」の住int

人たちを見ることができるなおここから先の内容については一つ

の例にすぎない

もし 「中間の生存」の住人が悲惨な領域に生まれることが定められ

ているのであれば深い暗闘あるいは黒い雨の夜のヴィジョンを見

るだろう もし彼が幸福な領域に生まれるものであるなら月のように

輝 く白い光を見る

別の経典はこういう

地獄に生まれる者たちにはすべてのものが焼けた木のように黒っぽ

い茶色に見える 低級霊域に生まれる者たちは煙色の色を見る天に坐

まれる者は金色の光を見る 形状の要素に生まれる者たちは白を見る

そして非形状の要素に生まれる者たちは「中間の生存」の経験をし

ない- 彼らは死後即座に非形状の要素へ生まれ変わることになる

しかし低い領域に生まれることが定められている非形状の要素の生令

体たちは再び 「中間の生存」を経験するともいわれている

地元素が妨げられたとき「中間の生存」の住人たちは爆発の雷鳴を

開く水元素が妨げられたとき海の波のとどろさを開き火元素のと

き燃え上がる森のうなりを開き風元素のとき大暴風雨の高いヒュ-

ヒューとなる音を開く

三毒- 愛著邪悪心迷妄- は「中間の生存」の住人が自赤

黒の様々な種類の恐ろしいヴィジョンつまり彼を傷つけるために近づ

いてくる恐ろしい幽霊や悪魔として投影された習慣的な思考を持つ国と

なる

「中間の生存」の住人は次のような性質を持つといわれる

① 身体は抵抗を示すことがなく影を作らないそして一瞬のう

48

回 「中間の生存」のヨーガの教え

ちに多くの土地へ旅することができる

② 他の領嘘の生命体は彼の行為を目撃することができない

③ 透視能力とテレパシーを持つo

④ 太陽も月も星も見ない

(9 生来的な心の記録を見て自分が生前行なった良い行為 悪い行

為のすべてを詳しく見る

⑥ 食物は見るがそれが彼に布施されたか捧げられたのでなけれ

ば味わうことはできない

以上のような説明は行なわれたが個人のカルマは決して同じという

ことはなくまた顕現も大変異なっているのでこれらをはっきりと限

定されたあるいは一定不変のものとして受け入れるのは難 しい多く

の点で 「中間の生存」の状態は夢の状態のようであり非常に不安定で

不確かなものなのである

「中間の生存」の生命の最高の長さは7日であるが もしこの期間に

「中間の生存」の住人が転生をしなければ彼は 「死ぬ」あるいは気絶

して第二 「中間の生存」に即座に生まれ変わる このプロセスは7回

繰 り返されることができるので全体で49日となる

「中間の生存」の住人は次に転生する場所を見るや否やその場所

に恋 しでしまう

湿気と温かさによって生まれ変わる者は壇とにおいによって引かれ

る 虫あるいは卵の形に生まれ変わる者は両親がセックスをしてい

るのを見たとき両方の親に対する大きな変著と邪悪心を抱 く 男性に

生まれるものは母を愛 して父を憎み女性は逆となるこの愛著と那

悪心が生 じるや否や「中間の生存」の住人は直ちに気絶 しそれを知

らないで転生する天の一つに生まれるものは壮麗な天国にあるよう

な豪邸と男女の天使を見彼らを望む

悲惨な領域に生まれる者は多くの恐ろしいヴィジョンを見絶望的

にそれらを避けようとする 洞窟や穴や木に逃れようとすれば彼は動

49

物に生まれ変わる もし鉄の家に逃げようとすれば地獄に生まれる0

「中間の生存」の住人が死ぬときはやはり四段階の崩壊のプロセス

つまりプラ-ナの減退から啓示増加達成生来的な光を通過す

る それから逆のプロセスが始まり生来的な光から達成増加啓

示80の識別する思考プラ-ナのエレメント火--と心と身体の

複合体が完成するまで続 く

《「中間の生存」 での機会》くう

死の際で息子と母の空の光が混ぜ合わさるとき識別をする考えと

いう微細なけがれはすべて鋲まる このとき生起と完成のヨーガを敬

得した修行の進んだヨーギーは完全な覚者の境地とその徳を同時に

達成できる かなり修行の進んだ者しかし素晴らしいマハームドラー

を昼夜修行でさる者また死の光を保てる者は「中間の生存」のヴィ

ジョンが現われるときそれを使っで悟りを進めることができる

この世のすべての顕現は実は 「中間の生存」のそれでありすべて

の 「生まれ変わり」の世界の存在は「中間の生存」の存在なのである

誕生と死の間の期間は「生と死の中間の生存」と呼ばれる 眠 りに落

ちたときから目覚めまでは 「夢の中開の生存」死から再生までは 「中

間の生存」そのものである これら三つの 「中間の生存」においてトウ

モと幻身のヨーガ光と夢のヨーガそして 「中間の生存」と変身のヨー

ガの修行が強調されるべきである

眠っている状態起きている状態の両方で見るもの開くもの触

るもの行動するものはすべて「中間の生存」の状態であると考える

べきであるこの教えを繰 り返し続けて修行することは優れた 「中間

の生存」の準備であると認識すべきである

そして死のときが近づいたなら自分の財産 持ち物を三宝に布施

し惜 しみなく布施しすべての執着を切り神聖になされた約束の戒

を厳 しく守 りすべての道に外れたこと罪をザンゲすべきである ま

50

B] 「中開の生存」のヨーガの教え

たもし神聖になされた約束の戒を破ったことがあるならグルあるい

は覚者に再びイニシエーションを与えてくれるように懇願 し破った棉

聖になされた約束の戒を修復すべきである真剣にグルとタントラの主

神に祈 り死の光と 「中間の生存」での幻身を保持できるよう助けを求

めまた法友に頼って死の際で教えを思い出させてもらう

最も修行の進んでいるヨーギーは死のとき溶解のヨーガを行ない

おのずから照らす精髄に集中してそれを死の光に混ぜ合わせる そし

てその光から「風とともにある心」でできた完全な 「完全な楽 しみの

身体」と 「変化身」を生 じさせるよう努力する

マハ-ム ドラーの第四段階に達した非常に修行が進んでいるヨーギー

は死のときに確実に母と息子の光を混ぜ合わせることができる この

ときカルマの身体顕現心のすべてのきずなが切れ覚者の境地の

徳がすべて完成する彼らの心は法則の身体になり身体は智慧の身体

になり土地は完成と純粋さの土地になる

かなり修行の進んでいるヨーギーも最も進んでいる者たちと同じよ

うに修行するべきであるもしこれに成功すれば彼らは 「中間の生存」を通らないで転生できる そうでなければ真剣に覚者の浄土に生まれ

るように祈 り変身のヨーガの教えを適用すべきである

死の光も幻身のヨーガも保持することめできない劣ったヨーギーは

心の集中力を喚起 し確実な理解と揺るぎのない自信を持って教えを逮

用 し死と 「中間の生存」の挑戦に立ち向かう解放を得るために死と

「中間の生存」の機会を利用することができない者はカルマによって

もうー度 「生まれ変わり」の世界に生まれることを強いられる これを

防ぐためには次の指示に従う

「中間の生存」にいる者がその者にとって最 も魅力的な場所に来た

ときそれをタントラの主神のマンダラだと観想する 男と女の性交を

見て愛著と邪悪心が生起 したら自分自身に注意を喚起 してこれが

覚者が現わした父と母の第三イニシエーションだと考える 楽と空の経

51

くう験を受け入れ愛書も邪悪心も幻影で空であると見る

くうこのように空の状態の見解を強調することによって「生まれ変わり」

の世界から永遠に自分を解放できるかもしれないもし 「中間の生存」

にいる者がこれをうまく成し遂げ最初の7日間で再生を逃れることが

でき為ならそれに続 く7日間あるいはその後に同じことを成し遂げ

ることは難しくない彼はタントラの主神の浄土に生まれ道-の帰依

を完成するだろう

もし 「中間の生存」にいる者が覚者の浄土に生まれたいと思うなら

そこに生まれたいという強い願望を培わなくてはならないこれは非育

に重要であるそして変身のヨーガの教えを適用すると一騎のうち

にその浄土に生まれる

「中間の生存」ヨーガの恩恵は次のようにまとめられる

(ni 「法則の身体」は死のときに実現できる

② 「完全な楽しみの身体」は 「中間の生存」で

③ 「変化身」は肉体化するときに実現される

これはまた覚者の三身の成就に導く道とも呼ばれる

2「中間の生存」の教え (2)

《崩壊の諸段階》

人間は25の粗雑な対象- 五つの集積四つの元素六つの感覚要

素五つの対象五つの基本的智慧- が崩壊することによって必ず

死ぬ

死のプロセスには八つの段階がありそれには25の要素の崩壊が含

まれる22の要素は最初の四つの段階の間に崩壊する残 りすなわ

ち識別の集積 意識の感覚 諸現象の性質を悟る基本的智慧は最級

の四つの段階の間に崩壊する

52

B] 「中間の生存」のヨーガの教え

図1 25の粗雑な対象

5つのとらわれfの集報 53の基本的魯魚 四大元素 6つの感覚事案 5うめ対魚

形材 窄準 二 基本的鋲のような智患 也 日の感

覚 形状-容姿感 車 基本的な平等の智

憩 水 耳の感覚 声蓑 壷 基本的な

分析の智患 火 鼻の感覚 香り痕由の構成 基本的な活動を 風 舌

の感覚 味達成する智患 身の感覚 接

触敗 軍 基本

的な諸現象の性質の智愁 意識の感覚図2 8つの崩壊価 白の崩噂空重BO油 填 ー3番白の崩薮 iIi春日重油 墳一J

1 帝敬す二

る奮寮 形状-容姿 感 覚 弛 別 経験の構成

元 素 地 水 火 風博 労要素 T 日の感

覚 耳の感覚 舟の感兜 舌と身の感覚対 慶

目に見える形状-容姿 士PJ 香 り 味と

接触基本地軸 基本的 基本的な 基本的な 基本的な活動を鏡のような智慧 平等の智患 分析

の智恵 達成する智患崩壊寸を5帝P

の崩壊 there4や畢日申申墳 7寧日の崩壊 や番

〈一番目の崩壊〉

最初に形状一容姿の集積の段階の五つの現象が自然に崩壊するす

なわち形状一容姿の集積のような智慧地元素目の感覚生命体の

中にある目に見える形状一容姿である形状一容姿の集積の崩壊の外的I

な印として手足が前より小さくなり身体が弱く力がなくなる

この大きさと力の減少は普通老齢とともに訪れる顕著なかたちである

基本的な鏡のような智慧は鏡に像が現われるのとちょうど向 じよう

に多くの対象が同時に明確に現われる通常の意識であると説明されて

いるこの崩壊の外的な印として視界がハツキリしなくなり暗くな

地元案の崩壊の外的な印として身体が非常に細 くなり手足がだら

んとし身体が地面の下に沈んでいっているような感じがする

沈んでいく感覚は「持ち上げてくれ 」と叫ぶほどである

目の感覚の崩壊の外的な印として日を開けたり閉じたりできなくな

生命体の中にある目に見える形状-容姿の崩壊の外的な印としてつヤ

身体の艶が減少し力が尽きる

この五つの崩壊の内的な印は「屡気楼のような」と呼ばれる青っぽ

い現われが生 じることであるこれは太陽の光が夏の砂漠を打つとき

の水の現われのようなものである

現われは煙の塊にもたとえられるがたいていは零気横にたとえられる

《二番目の崩壊》

その後感覚の集積の段階の五つの現象が同時に崩壊する感覚の集

積が崩壊するときの外的な印は身体の意識が感覚の意識に伴う楽

苦しみ どちらでもない感覚をもはや経験することができないというこ

とである

基本的な平等の智慧は楽 苦しみ どちらでもない感覚を一つの檀

54

回 「中間の生存」のヨーガの教え

類すなわち感覚として心にとめている通常の意識であると説明され

ている

これは多くの同発語を一つの意味を持つものとして心にとめている意識とし

ても表現されている

この崩壊の外的な印として意識の感覚に伴う楽 苦しみ どちら

でもない感覚をもはや心にとめることができない

水元素の崩壊の外的な印として唾液汗尿血液精液が干上が

口鼻舌喉が干からび歯にはカスが生じる

耳の感覚の崩壊の外的な印として外的 内的な音がもはや聞こえな

生命体の中に含まれている音の崩壊の外的な印として耳の内側の

「ur」という音がもはや生じない

この五つの崩壊の内的な印は「煙のような」と呼ばれる現われが生

じることである これは煙の塊の中にある煙突からうねって出てい

る煙に似ている

《三番目の崩壊》

その後識別の集積の段階の五つの現象が同時に崩壊する 識別の集

積の崩壊の外的な印として両親のような親しい人のことをもはや気

にとめなくなる

基本的分析の智慧は親しい人の個々の名前や目的などに気をとめ

る通常の意識であると説明されている

この崩壊の印としては自分の両親の名前すらもはや思い出せない0

火元素の崩壊としては身体の温かさが減少しそこから食べ物や飲

み物を消化する力が失われる

鼻の感覚力の崩壊の外的な印としては鼻からの空気の吸い込みは弱

くなるが吐き出しは強く長くなり息はまるで一つ一つ積み上げられ

55

ているかのようである

生命体の中に含まれているにおいの崩壊の外的な印としてはいいに

おいも悪いにおいも喚ぐことはできない

この五つの崩壊の内的印は「蛍のような」と呼ばれる現われが生 じ

ることであるこれは煙突から上る煙の-吹きの中に見られる赤いすす

火の粉または穀物を妙るために使われるフライパンの底の煤につい

た赤い火の粉のようである

《四番目の崩壊》

その後経験の構成の集積の段階の五つの現象が同時に崩壊するこ

の集積の崩壊の外的な印は動き回るというような肉体運動をすること

ができないことである

基本的な活動を達成する智慧は今生および来生の外的 世俗的な

活動や目的などそしてまたそれらをどのようにして達成するのかを

心にとめている意識であると説明されている

風の元素の崩壊の外的な印としては10の風- 粗雑な生命を運ぶ風

など- がその住みかから心臓に移 り息が出たり入ったりしなくな

舌の感覚力の崩壊の外的な印としては舌が太 く短 くなりつけ根が

青 くなる

生命体に含まれる味の崩壊の外的な印としてもはや六つの味 (甘さ

酸っぱさ苦さ渋さピリッとした塩辛さ)を経験できない

この時点で身の感覚と接触も必ず崩壊するのでその崩壊の外的な

印としていかなるなめらかさも租さも感じることができない

この七つの崩壊の内的な印は「燃えるバターランプのような」と呼

ばれる現われが生 じることである これはバターランプがまさに消え

んとするとき炎がパチパチするようなものである

56

E] 「巾問の生存」のヨーガの教え

「崩壊の意味」前の元素がどのようにして後ろの元素に崩壊 していく

のかについていうと地 水 火 風という順序で前の元素と関係の

ある風の意識の基礎として働 く能力が撤退し後の元素の意識の基礎

として働く能力がより顕現するのである これは前の元素の後の元莱

-の崩壊と呼ばれているがある一つの元素が別の元素の性質を持つよ

うになるということではない

地が水に崩壊するということは地の風の意識の基礎として働く能力

が退化しそのときに水の風の意識の基礎として働く能力がより顕現

するようになるということを意味するこのようにこれは前者の舵

力が後者の能力へ移動するようなものなので地が水に崩壊するといわ

れているが通常の地が通常の水に崩壊することではないこれは他の

崩壊にも当てはまる

《五番目の崩壊》

四つの元素が崩壊した後意識の集積の段階にある五つの現象が段階

的に現われなくてはならないこれらは80の表示的概念の心輝 く白の

現われの心輝 く赤い増加の心輝 く黒の達成間近の心そして死の

クリアライトの心である

80の概念は三つのグループに分かれ33が白い現われの心を表わし

40が赤い増加の心を表わし七つが黒い達成間近の心を表わす 最初の

グループの概念は対象の乗 り物として働 く粗雑な風の動 きに関係 し

よって白の現われの心を顕現として経験 していない者にとっては

その乗 り物として働く風が赤い増加の心そして黒い達成間近の心と

比べていくらか粗雑な動きをしていると感じられるこの白い現われ

の心に関する推論ができるのは最初の概念のグループが微細から釈

雑へと反対の順序で進んでいるときの白い現われの心の痕跡あるい

は結果だからである

57

この33とは

1大きな欲望の欠如 心は対象を欲さない

2中くらいの欲望の欠如

3小さな欲望の欠如I

4心の行き来 心は外的対象-と行ったり内的対象-帰ったりする

5大きな悲しみ 快い対象と別れることに対する心の苦痛

6中くらいの悲しみ

7小さな悲しみ

8安らぎ心は安らかにとどまる

9概念化 対象のまぶしさによって興智した心

10大きな恐れ 不快な対象に出合ったことによって生み出される恐れ

ll中くらいの恐れ

12小さな恐れ

13大きな執着 快い対象に執着すること

14中くらいの執着

15小さな執着

16とらわれ 愛欲界の対象に完全にとらわれた心

17不善あるいは非知識 善行に対する疑念

18飢え 食べ物を欲すること

19渇き飲物を欲すること

20大きな感覚 快感痛みどちらでもないという感覚

21中くらいの感覚

22小さな感覚

23知者の概念

24知ることの概念

25知られる対象の概念

26個別の識別 何がふさわしく何がふさわしくないかを分析する心

27恥 自分自身が同意しないあるいは宗教的な禁止によって

58

固 「中間の生存」のヨーガの教え

誤った行為を避けること

28慈悲 苦悩からの離別を願うこと

29哀れみ 観察の対象を完全に保護する心

30美 しいものと会いたいと欲すること

31不安 とらわれた心確信がない

32蓄積 所有物を集める心

33嫉妬 他の繁栄によって乱れた心

二つ日の40の概念は対象の乗 り物として働 く中くらいの風に関係す

るよってそれを経験 していない者にとっては赤あるいはオレンジ

の増加の乗 り物として働 く風が自あるいは黒い現われと比べて中く

らいの動きをしていると感 じられるつまり心がより微細になるにつ

れて心の二元性がより少なくなりつつあるということであるこの赤

い増加の心に関する推論ができるのはこの概念のグループが反対の順

序で粗雑へと進んでいるときの赤い増加の心の痕跡あるいは結果だか

らである

この40の概念とは

1欲望 まだ手に入れていない対象に対する執着

2愛著 手に入れた対象に対する執着

3大きな喜び 快い対象を見て喜ぶ心

4中くらいの喜び

5小さな喜び

6うれしさ 欲 した対象を達成 したことによる満足

7歓喜 欲 した対象を繰 り返 して経験する心

8驚き以前生起 しなかった対象について考えること

9興暫 快い対象を知覚 して散漫になった心

10満足 快い対象に対する満足

ll抱擁 抱擁 したいと欲すること

12キス キスしたいと欲すること

59

13吸う吸いたいと欲すること

14安定 変化 しない連続の心

15精進 善に向かう心

16プライド自分が優れていると思う心

17活動 活動を成し遂げることに関係する心

18強盗 富を盗みたいと欲すること

19力 他の軍隊を征服したいと欲すること

20熱意 善の道を修習する心

21大きな困難に対する従事 倣慢さによって悪行に従事すること

22中くらいの困難に対する従事

23小さな困難に対する従事

24激しさ理由もなく優れた者と議論したいと欲すること

25戯れ 魅力的な者を見て戯れたいと欲すること

26怒る傾向 憤慨の心

27善 善行に対して努力したいと願うこと

28はっきりとした言葉と真実 他が理解できるようにそして自

分の事実の識別を変えないで話 したいと願うこと

29非真実 自分の事実の識別を変えてから話したいと願うこと

30確信 非常に安定した意図

31非仮定 対象を保持 したいと欲さない心

32寄贈者 所有物を与えたいと願うこと

33熱心な勧告 怠惰な者に宗教の実践をするように勧めること

34英雄的行為 煩悩のような敵を克服したいと願うこと

35-恥知らず 自分が同意しないあるいは宗教的な禁止によって非

行を避けないで悪行に従事すること

36欺き偽善によって人を欺くこと

37キツさ鋭い良心

38悪徳 邪見解に慣れた心

60

6] rFP問の生存」のヨーガの教え

39非優 しさ他を傷つけたいと願うこと

40不正 不正直

三番目の七つの概念は対象の乗 り物として働 く弱い風の動きに関係

するよって黒い達成間近の心に関してそれを経験 していない者に

それを示す働きをする これはこの概念のグループが反対の順序で釈

雑へと進んでいるときの黒い増加の心の痕跡あるいは結果だからであ

この七つの概念とは

1忘れっぽさ衰えた注意力

2誤り水を寮気樺と思うことなど

3しゃべらない しゃべりたくないと思うこと

4意気消沈 悩む心

5怠惰 善に対する熱意のなさ

6疑念

7中くらいの欲 愛著と邪悪心が同じくらいの心

80の表示的概念とその乗 り物である風は輝 く白い現われの前に崩壊

しなくてはならないなぜなら理解の様式と現われの心のそれは不

一致だからであるまたこの二つの間には粗雑さと微細さに関して大

きな違いがあるので80の概念のような粗雑な心は白い現われのとき

には存在できない80の表示的概念とその乗り物である風が輝 く白い

現われへと崩壊するとき燃えているバターランプのような現われが坐

起する80の表示的概念がその中に崩壊 してしまったときの現われくう

の心自身の印は非常に明るい透明さと空の現われおよび月の光が

充満したけがれのない秋の夜空のような白い様相の光の現われである

この現われの原因に関していえば心臓から上の左右両方の気道の風

がその上の開口つまり頭頂から中央気道に入ったからであるこ

の力によって頭頂の緒がゆるみ父から得た音節ハムが逆さになった

相である [皇 ]白いビンドゥが水のような性質を持っているがゆ

61

えに下に下がるそれが心臓のところにある左右の気道の大童の円

の緒の上に来ると輝く白い現われが生起する このようにこれは

外側から差した月の光などの現われではないのである

これが現われと呼ばれるのは月の光のような現われが生起するからくう

であり空と呼ばれるのは80の概念とその乗 り物である風が存在 し

ないからである

〈六番目の崩壊》

この後現われの心とその乗り物である風が増加の心に崩壊する0くう

増加の心が生起すると空であり 「空っぽ」であるが前よりももっ

と澄んだ赤またはオレンジの現われが太陽の光の浸透したけがれのそら

ない秋の空のように輝く

この原因に関していえば心臓から下の左右の気道の風がすべて管

骨の一番下あるいは性器のところの開口を通って中央気道に入るか

らであるこの力によって宝石 (性器)の中のチアクラの結とヘソ

のチァタラの結が徐々にゆるむこれによってヘソのチァクラの真ん

中にある縦一本の線の短いア [A]の形で存在 している母から得

た赤いビンドゥが上に上がる赤い現われは心臓にある六重の円の

左右の気道の緒の下まで上昇する よってこれは外側から輝 く太陽

の光の輝きなどではないのである

これが赤い現われと呼ばれるのは太陽の光のように鮮やかであるかくう

らで「非常に空」と呼ばれるのは現われの心とその乗 り物 として働

く風が存在しないからである

《七番目の崩壊》

この後増加の心がその乗 り物である風とともに達成間近の心に

崩壊する 最初夜の初めのような濃い闇が浸透 したけがれのない秩そら

の空のような様々な黒い現われが生起する

62

団 「中問の生存」のヨーガの教え

中央気道の中の上と下の風は心臓に集まっておりこの力によって

心臓のところにある左右の気道の六重の円の結がゆるむこれによって

逆さになった音節ハム [卓 ]の様相上の白いビンドゥが降り下の縦

の線の様相の赤いビンドゥが昇る これらは心臓のところの中央気追

の真ん中で子音で終わる (閉じた箱の)様相で存在している赤と白の

不滅のビンドゥに入るこの出合いによって達成間近の輝 く黒い現われ

が生起する このようにこれは外側からやってくる閲の現われ等の

ケースではないのである

これが 「達成間近」 と呼ばれるのはクリアライ トに近いからでくう

「大きな空」と呼ぼるのは増加の心とその乗 り物 として働 く風が存

在 しないからである

達成間近の心の最初の方では対象の感覚があるしかし最後の方

では心は沖象に注意 しておらず闇に困惑して気を失って無意識に

なりそうであるその後非常に微細な風と心から偶発的に生起するす

べての風と心が止まる

注意力のない達成間近な心の最後の部分は普通の状態で初めから

顕現せずに存在 していた非常に微細な風と心の注意力が活性化するま

で続 く これが起こると死のクリアライトが現われる

輝 く白い現われの心の定義は

① 概念の崩壊によって起こりその動きすなわち回復まで続きそら くう

② 月の光の浸透したけがれのない秋の空のような輝く白い空の

現われが現われ

(卦 何の租雑な二元の現われも現われない心の意識である

80の概念は崩壊しているが現われの心は概念的であるOより微細な多様性はあ

るが二元である散漫ではないが心象的な要素がありゆえに概念的である

一方クリアライトの心は完全に非概念的で非二元である

現われの増加の心の定義は

(》 概念の崩壊によって起こりその動きすなわち回復まで続 く

63

そら

(参 太陽の光の浸透したけがれのない秋の空のような輝 く赤い空の

現われが生起する

(卦 どんな粗雑で二元の現われも現われない心の意識である

達成間近の心の定義は int

① 概念の崩壊によって起こりその動きすなわち回復まで続くそら

(参 夜の初めの濃い闇の浸透したけがれのない秋の空のような輝くう

く黒い空の現われが生起する

どんな二元の現われも現われない心の意識である

《八番目の崩壊〉

達成間近の心がクリアライトに崩壊すると注意力のない達成間近

の心の二番目の部分が一掃される粗雑な二元の現われがみじんもないくう

明るく透明な空の現われが現われる これは三つのけがれすなわち

月の光 太陽の光 闇のない自然な秋の夜明けの色のようであるこくう

の現われは直接に空を認識するサマディの意識のようである

クリアライトの現われの原因は白と赤のビンドゥがそれぞれ心臓で

白と赤の不滅のビンドゥに溶解し中央気道のすべての風が非常に級

細な生命を運ぶ風に崩壊するからであるこれによって最初から顕現

しない状態で普通に存在していた非常に微細な風と心が顕現しそれ

によってこのような現われが現われるよってこれは外側からの空っそら

ぽの空のような現われのケースではない

これは「死のクリアライト」そして80の概念現われ増加達成くう

間近がなくそれを乗 り物とする風もないゆえに「すべて空」 と呼ば

れる これは実際の死である

これは基本的な真実の身体である真実の身体へと変化していくため

の浄化の土台であるがゆえにそう呼ばれる「空っぽ」は基本的な自然

の身体と呼ばれるそしてそれを対象としてとる心は基本的な智慧を

認識す _-真束の身体と呼ばれる

64

固 「中間の生存」のヨーガの教え

ほとんどの人間はクリアライトに3日とどまりそれから白と赤の構

成要素の印が起こる

血と癖が少 し鼻と性器から現われるこれは心臓で崩壊 したビンドゥの浄化 さ

れなかった部分である

しかし肉体的な構成要素が病気によってひどく消耗している場令

には何日経っても赤と白の構成要素の印は起こらない

このような人は一日もクリアライトにいることはないかもしれない

また高いあるいは低い悟 りを持つヨーギーの場合にはクリアラ

イトと真実の身体を混ぜ合わせることができこの状態に普通よりも長

くいたりまたその期間を短くしたりすることができる

65

固 変身のヲ-ガ (意識を移し変える)の教え

変身のヨーガ (意識を移 し変える)は意識を覚者の浄土にある

いは高い誕生の世界に運ぶために編み出された数えである死の光

および 「中間の生存」の幻身を保つことのできる修行の進んだヨーギー

にとってはこのヨーガが必要であるoこれは非prime削こ重要であるO生起

のヨーガを取得 した者そしてある程度プラーナとナ-ディーそして

マハームドラーの見解を取碍 した者がこのヨーガを修行するのに適し

た者であるOこれを行なうことができない省も少なくともカルマの法

則に強い信を持ちこの修行の意味とプロセスを完全に理解すべきである

そして先に述べた壷の呼吸と ト〉モが鞭FJlなくできるようにな

らなくてはならない

(変身のヨーガの修行の仕方

)変身のヨーガの観想と訓練は次のように行なう

自分自身のタントラの主神の身体の中に中央気道を観想 し八つ

のフム音節が身体の八つの出口 (二つの耳二つの目_hLロ肛門

性器)をそれぞれ預っていると観想するoこれは唐瓢がこれらの門

から出ていかないようにするためである そ

らそれからタントラの主 神が自分の前方上の空に座っていると観想

するそしてブルーのフム字を心臓のチアクラに観想し五色の光を放

っていると観想する次に壷の呼吸を維持しその力を使って7ム字杏l=こ

中央気道を通 して「神聖天への開稚 (ブラフマランドラ)」まで一気

に打ち上げるそして同時に大きな声で 「ヒクリ と叫び打ち上げる力

6

回 変身のヨーガ (意紙を移し替える)の教え

を強めるフム字を 「神聖天への開溝」に一秒保ち優 しく 「カ」 と

ささやいてそれを心臓のチアクラまで降ろす止める前にこれを7

回繰 り返しそしてまた始める 数回行なったら走りながら 「ヒク」そら

と7回叫んでフム字を身体の外に出し自分の前方上の空にいるタン

トラの主神の心臓に入れる そして優 しく低い声で「カ」と7回続け

て繰 り返すこのようにしてフム字を自分の心臓のチァタラに返す0

これを1日に4回行なう者は数日後に次のような経験をする-

頭頂がひどくかゆくなり熱 くなるそして真ん中に盛 り上がりがで

きそこから黄色の液体が分泌されるもしこれらの症状が起こった

ならこれが成就の印であると思ってよいこの後この修行をやめ

一カ月に1回か2回行なう しかし頻繁に覚者の浄土に生まれるとい

う強い発願を行ないそこに行く確信と望みを強める

《変身のヨーガの応用》

死の印がすべて現われ命を延ばすことがこれ以上できない場合変

身のヨーガを行なうまだ死ぬ時期が来る前にこれを行なう者は大き

な罪を犯すことになり地獄に落ちる

死の際のこのヨーガのテクニックは先に述べたものと同じである0

一つの違いは中央気道の上部と 「神聖天への開溝」を非常に大きく

そしてふさがれていないと観想することである

ここでフム字を心臓のチァクラに観想し全力を使って 「ヒク」 と

叫ぶ瞬時にフム字は中央気道を上がり「神聖天への開溝」を通ってそら

あっという間に自分の眼前の空にいるタントラの主神の心臓に達する

もしこのときにすべてが暗くなりプラ-ナが吹き出し頭頂がかゆ

く痛 くなるならこれは身体を抜け出して覚者の浄土に行 くという

確実な印である もしこのような印が現われない場合にはフム字杏

降ろし休んでからもう一度 トライするこの印が現われたら「ヒクリ

と21回から25回叫び続ける そうすれば絶対に覚者の浄土に生まれる

67

友人親戚など死にかけている人につき添っている人は骨変身

のヨーガの教えを思い出させその確信と倍を強め彼のために祈 り

彼を助ける

生きている間このヨーガを修習する機会のなかった者は次のようI

にする

死が近づいたなら祈 り供物を捧げザンゲし覚者方の前で願い

を言う 覚醒の心を生じさせすべての邪悪な想念を断ちすべての執

着を切るライオンの横臥位になる覚者の浄土に生まれたいという真

剣な願いを生じさせ変身のヨーガの教えを適用するこれを知らない

者は知っている者に簡単に話してもらう そのような人もいない場令そら

には単に自分の前前方上の空にいるタントラの主神の心臓に集中

する そして「ヒク」と21回叫び続ける このようにして意識を覚

者の心臓に放 り投げる

もし死につつある人の頭を優しくなで「メンラ (薬師愛欲神)」と

繰 り返すなら8人の到達其智運命魂方がやってきて死につつある人

の意識を覚者アミタ-バの西の浄土に導いてくれる

動物が死んでいる場合には「ラトナクータ」を繰 り返すその動物

の意識は高い世界へ生まれる

死の光と 「中間の生存」の幻身を認識できないけれども高い世界に

生まれるために変身のヨーガに頼る者は三つのグループに分けられ

る 覚者の浄土に生まれ変わる有名なヨーギーはそこで簡単に究極の

解脱を達成する 普通の者は法則とヴァジラヤーナが普及している場

所に生まれることができ数生で覚者の境地に達する劣った者はこ

のヨーガによって大きな死の恐怖を避けることができ「中間の生存」

と恐怖から逃れ幸福な場所に生まれ変わりいずれは解放を達成する

68

h主釘

rcて

の)プロセスを修行するこれは前者と逆であるビンドゥはヘソか

ら心臓喉頭頂のチァクラへと上がりそして 「生来の生まれない大

いなる楽」が生 じる

この険想の終わりにヨーギーはナ-ディーとチァクラをすべて軽

視しマハ-ムドラーとトウモに集中しながら「壷の呼吸」を数多 くくう

繰 り返す日々の修行において楽と空の経験の感覚を少しでもとど

めようと努力し出合うすべてのものをこの目的を促進するために刺

用する

チァタラに集中するとプラ-ナが自動的にそこに集中するプラ-

ナをチァクラに集中させることができればビンドゥも安定 し「四つくう

の楽と空の状態の精通」が生じる

ここで極めて重要な点を明確にするビンドゥが トウモの熟によってくう

溶かされたときに作 り出される楽は「実際の〝 四つの楽と空の状態

の精通」ではなく対応するもの を引き起こすだけであるしかしくう

絶え間ない修行によってこれらの楽と空の経験を維持し安定させて

いる人はだれでも最終的にはプラ-ナを中央気道に導き入れそし

て「実際の〝 四つの楽」が生 じる ヨーギーがこれらを認識できくう くう

輝 く空の 「心の精髄」と同一視できると「四つの楽と空の状態の精通」

が生じる

対応する〝 智慧はまだ微細な主観と客観すなわち二元の観念くう

の色合いを帯びていて空の状態の観察の初めの段階で現われる 「本

当の智慧」はすべての二元性がない其の智慧である

トウモのヨーガの修行によって作 り出される 「四つの楽」は非常に

広大で範囲も強さも非常に奥が深いのでそれを言葉で表現すること

18

E] 熱あるいはトウモヨーガの教え

くうはできないこの状態に達すると「楽と空のサマディ」を達成 したと

いわれる それゆえ トウモはタントラのすべての修行の土台である

「トウモ」という言葉は「すべての欲望と情熱を破壊することのできるとうもう くう梓猛な女性」という意味でありまた「輝 く空の智慧を作 り出すこと

ができる者」という意味であると理解することもできるそれゆえトウ

モは無智と悪をすべて焼き尽くす超越した智慧の火なのである

ヨーギーは4種類の トウモも心得るべきである

(訂 外的 トウモ すべての悪と障害を破壊することのできる生起のヨー

ガのトウモ

② 内的 トウモ 404の病気を治すことのできる生命プラ-ナのトウモ

(卦 秘密の トウモ すべての欲望と情熱を破壊することのできる溶

けて下降するトウモ

⑤ 超越 したトウモ 「生来の生まれない智慧」を生 じさせることの

できるトウモ

5トウモの修行で障害を克服する方法

トウモのヨーガの修行の障害となる主なものはヨーギーと在家信者

が共有している四つの一般的なもの一一病気妨害欲望と情熱死-

であるしかしその支配に屈せず大いなる勇気と辛抱強さを持って

闘い続けなければならない トウモの修行で出会う特殊な困難さは以

下のとおりである

最初の段階では身体のナ-ディーが慣れていないためヨーギーに

は 身体的な〝 困難が多くある 様々な種類の病気や痛みに悩み力を

失い非常に弱くなった感じがする慢性病または 「昔からの病」があ

るとそれが悪化する 初期の段階ではプラ-ナがまだ馴らされてい

ないので(他の)弱点に出会ったり息を止めるのが困難だったりす

るビンドゥかまだ身体全体にゆきわたっていないので心は明確に機

能することができずよって経験は貧弱なものとなる 集中がまだ安

19

走していないので散漫な思考が多く生じその結果正しい修行や正

しい考えに関して混乱してしまうさらに正しい修行法を知らないと

プラ-ナとナ-ディーとビンドゥの大きな障害が起こる

こうした悩みの種はすべてヨーギーの トウモの修行を妨げるものでJ

ある治療法則は簡単で勇気と忍耐である このときヨーギーは

「生まれ変わり」の世界の苦 しみや人生の無常などについて隈想 し離

れようという強い気持ちを喚起する「覚者の境地の二つが一つになっ

たヴァジラの身体」を達成しようという気持ちを新たにし逃げようと

いう考えを起こさずにすべての苦しみと試練を経験 しようと決心する

成就 したグル方や聖者方の伝記を読み自己の勇気と決意を強める勇

気と忍耐によって道にある困難はすべて克服できると確信を持つ

一方ヨーギーがあまりにも強い観念に支配された禁欲的な生活を

していると トウモの修行を支えるだけの力がないその結果それ以

上修行する気がなくなり道半ばでやめてしまう こういう場合には

全面的に休息をとり良い栄養になる食物を取って力と健康を取 り

戻すべきである

トウモの修行でプラ-ナとナ-ディーを馴らしたら身体全体が非

常になめらかで柔軟であると感じる大きな温かさが (ヘソの創 り変え

るチァクラから)生じビンドゥは不安定になり絶えず変化するよう

になる こうしたことすべてによって非常に楽しくなり精力旺盛に

なるしかしその結果ビンドゥが大いに増大しそれに応じて性欲

が増すこの危険な時期には極めて注意深 くし自己のビンドゥを熱

心に保持すること 自己の努力を怠ったり弱めたりするとビンドゥを

失うという危機に瀕する- これは夢や陰想の段階にそして目覚め

ている問にすら起こり得るビンドゥを失うということはトウモのヨー

ガにとっては致命的な一撃であるそれゆえビンドゥを保持するこ

とに極端に熱心になること戒を厳格に守り人間の身体などの不浄性

について隈想 し性欲を鎖圧する洞察力を持って性欲の性質を観察

20

E] 熱あるいは トウモヨーガの教え

することはそれを克服することにも役立つ

一般的にいってビンドゥを失うことは隈想修行すべてにとって有

害であるが トウモのヨーガにとっては特に致命的であるビンドゥ

を失うとどのような種類の隈想を行なおうともいかなる種類の恩忠

も受けることはできないそれゆえこの生命力をとどめて安定させる

ためのさらに特殊な訓練を行なうことも含めてビンドゥを保持するI

ためにあらゆる努力をなすことである

トウモの修行においである程度の進歩を成し遂げ楽輝き非識別

の良い経験を得同時に他の徳も得ると自分の経験を人に話 したいと

いう強い気持ちを持つかもしれない しかしもしそうするならこれ

らすべての徳と経験を失いもう一度取 り戻すのが難しいということに

なるかもしれないさらに神聖になされた約束の戒を破るならこれ

によっても経験と戒を守っていた間に得た利益を失うことになる

もしこれが起こったなら善行も含めてすべての経験は幻影であり

自己の実存を持たない虹のようなものであると考えるそしてそれくう

らに執着せず空の状態の真実を隈想する そして内側の経験を秘杏

に保てなかった過ちをザンゲしこれからはこの経験をグル以外には

話さないと決心するもし神聖になされた約束の戒を破ったならザ

ンゲし戒を回復させるためにヴァジラサットヴァのマントラを唱え

る そしてまたグルに鞄い イニシエーションを求めタントラの主

神にもう一度イニシューシ岳亨を与えてくれるようにと祈願する世俗

的な栄光プライド執着を真に放棄 し真のヨーギーがなすように陰

想を培うと決心する

もし法則の基本的な教えに従いそれに従って修行するなら障害

はそれほど多 くないはずである しかし能力の低い者またあまり

にきつく修行 しすぎる者にはプラーナナ-ディービンドゥに関す

る多くの障害が生 じる

トウモのヨーガを一定に習慣的に行なう者は特別な規則を守らな

21

くてはならない熟を保つためには隈想のときに少なくとも数回は呼

吸法を行ない トウモの火を観想する 熱も寒さも恐れてはならない0

身を切るほど寒いときでも毛皮あるいは厚い服を着てはならない0

また暑いときでも裸になってはいけないローソクや火を吹き消してI

はならないまた極端に冷たい物を飲んではならない

楽を保つためにはビンドゥを保つために大きな努力をしなければな

らないどんなことがあってもそれを失ってはならないまたショウ

ガ トウガラシコショウニンニク腐った肉や魚極端に酸っぱい

塩辛いまたは脂っこい食べ物を取ってはならない火に近づきすぎな

いようにし暑い太陽に身をさらしてはならないまた地面にクッショ

ンを敷かないで座ってはならない裸足で歩 くことを避ける昼間寝て

はならないまた汗をかきすぎるような活動をしてはならない

深い院想を保つためには一人で暮らし意味のない活動はすべて放

棄する

トウモ ヨーガの経験と徳

人によって能力とカルマは大きく違うので トウモのヨーガによっ

て生み出される経験と徳について一般化することは難 しいある人はた

くさん功徳を達成 しているかもしれないしかし多くの経験をしてい

ないかもしれない別の人にとってはこれは反対かもしれない また

ヨーギーが通過 しなくてはならない様々な経験のはっきりした順番を予

想するのも難しい

ここでもっと重要なトウモのヨーガの効果について検討 してみるこ

とにする ここまでにおいてプラ-ナを調御 し トウモの火を燃やす

ときの印と経験について見てきた これから見るのはもう一つの重要ふう

な題目「r風とともにある心 Jがそれぞれのチァタラに集中したときの

経験」である

(タントラの教義によると)五つのチァタラそれぞれのナ-ディー

22

口 熱あるいはトウモヨーガの教え

はそれぞれのチァクラに特別な基調音節 「種子」の形をとる 五つの

基調音節 (Hu血ANuTaRa)もっと正確にいえば五つの異

なったナ-ディーの形は人の五つの主要な煩悩の象徴または表現で

ある つまり愛著迷妄邪悪心プライド嫉妬である

トウモの修行中このチァクラに集中すると「風 とともにある心」

もそこに集中する「風とともにある心」がこれらの基調音節に集中す

ることによって同時にその種子が表わす煩悩が動くその結果ヨー

ギーは愛著邪悪心疑念プライドといった大きな煩悩を感 じる

これらの煩悩は自由にヨーギーの意思とは関係なく生起するあらゆ

る雑念散漫さ病が生起 しヨーギーの帰依を妨げるO「風 とともに

ある心」がチァクラに集中することによってヨーギーはまた夢院

想あるいは目覚めているときでさえ様々なヴィジョンを見るこの

ときこそこれらの障害を克服するために祈 りザンゲし覚醒の心くう

を培い放棄の精神を強め空の状態を観察しなくてはならないまた

肉体的な行法を行ないそれぞれのチァクラの結節を解くそしてこあかし

れらの障害は実際は助けであり帰依の証でありヨーギーが道におい

て確実に進歩 しているということを示しているのだということを理解す

る このように進歩を喜び挑戦を受け入れる

プラ-ナとナ-ディーを調御 し五つのエレメントのプラ-ナを保持

し集め普段の場所から中央気道に導 くことができるなら煙唇気くう

棲蛍の光ランプの光そして生まれない空の光という五つの夜の

印が現われる そして五つのプラーナを保持 し続けると月の光日

の光雷の光虹の光月と太陽が一緒になった光という昼の印が順

番に現われるある場合には多くの光の点や光の塵が現われるこれ

らは一緒になって10の印と呼ばれる

もしプラーナナ-ディービンドゥの純粋なエッセンスを五つ

のチァクラに集めることができるなら白赤ブルー黄色緑の覚

者の浄土が現われるまた「風とともにある心」を神秘的なナ-ディー

23

に集めることができれば24の聖なる秘密の場所と タントラの主神

ダーキニー門番たちが現われる

五つのプラ-ナを完全にマスターできる者あるいはそれを五つの

チァクラに保持できる者は次の利益を得る - 身体が丈夫になる

肌が滑らかになる顔が輝き元気になる そして常にエネルギーにあ

ふれる 高 く厚い壁にさえ阻まれない

赤と白のビンドゥを中央気道に保持することのできる者は次の三つ

の恩恵を得る

① 身体から光線を放つことができ日の光の中で立っても影を放た

ない

(卦 身体を消すことができる

(卦 奇跡を現わすことができる

「風とともにある心」と五つのエレメントの純粋なエッセンスを中央

気道に持ってくることのできる者は次のことができる

(D 石を金に変える

② 水の上を歩 く

(動 火に入っても焼かれない

トウモの熟で雪山を溶かす

(9 遠い宇宙へ瞬時に旅するそら

⑥ 空を飛び岩や山を通 り抜ける

これらの徳の幅と深さは「風とともにある心」の取得の熟練の程度

によって大きく異なる神通力の続 く期間もまた大きく異なる も

しヨーギーが 「風とともにある心」を保持できない場合にはこれらの

徳は消える

ナ-デイ二とビンドゥが浄化されるとヨーギーはあらゆる寄跡を行

なうことができる ビンドゥが安定 し(上のチァクラに)上げられる

と川を止めることができる「風とともにある心」が集中すると見

つめるだけで人を催眠術にかけることができる火元素が制御されると

24

皿 熟あるいはトウモヨーガの教え

太陽を止めることができる ナ-ディーの力で富と数え切れない宝石

を生み出すことができる プラ-ナの力で人を引きつけビンドゥの

力で非人 (愛欲神幽霊悪魔)を引きつけることができる

これらの恩恵と徳を手に入れることができるがこれらはすべて虹

のようにそれ自体の実体を持たない幻影であると理解すべきであるこ

れらの力ゆえに思い上がってはいけない八つの世俗的な利益を寛服し

散漫のないおのずから照らすマハ-ムドラーに集中するべきである

なぜならこれが悟りを深める唯一の方法だからである

簡単にいえば トウモの修行は我々に生まれることのないマハ-ム

ドラーの智慧を悟らせてくれすべての執着と無智からの解放を達成し

すべての 「生篭れ変わり」の世界のナ-ディーの結節を解きすべての

「生まれ変わり」の世界のナ-ディーを智慧のナ-ディーに変えすべ

てのカルマのプラ-ナを浄化し障害のない智慧のプラーナに変えす

べてのけがれたビンドゥを浄化 しそれを楽のビンドゥに変える「二

つが一つになった完全な覚者の境地の虹」を完成する

25

B] 幻身のヨーガの教え

幌想の各期F別においてその3分の1の時rZりをトウモの修行に当てる

lui者の境地の 「完全な楽しみの身体」を追求し幻身の修行を今行な

っているのはすべての衆生を利するためだということを思い起こす

それから喉のチアクラに母神と共に座している赤い 「完全な楽し

みの身体」のグルに祝福と援助を祈る

外側の世界にあるすべてのもの- 家町山川人間動物

身体のすべての器官と感光- は混乱した心の単なる現われでしかなく

与耳の存在やそれ自体の実体はないと考える唇気楼や魔術や夢や

抱や影や露のようなものであるというのはこれらのものは

リアリティーの中には存在しないからだ他に依存 して生じるもの (条

件の生起)はこだまと映った影のようなものでそれ自身の実体は全

牡ないと考える

そして続けてこだまや映った影について考えすべての法則は一

悼的なものであり指や抱のように消え去るものであると考え太陽が

罪ると露がどのようにして消え水が流れ過ぎると抱がどのようにし

て消えるのかを観想する一瞬たりともものが変化せずにいることは

ないすべての法則は虹のように美 しいが実在せずすぐに無に帰し

てしまうと考える さi

lこのように魔術と空の状態について隈想すべきであるこの匝想

の後でさえ深く収づいた執着がすべて根こそぎになるまで共理と魔

柿の働きを観察し続ける

ここまでに述べた修行は幻身のヨーガの土台または錐備である

2

B] 幻身のヨーガの数え

では修行自体を二つに分けて論じよう

1不純な幻身の修行

2純粋な幻身の修行

1不純な幻身の修行

鏡の前に立って自分の映っている姿を観察する- しばらくの間

映っている姿を見る- そしてこの像が様々な要因すなわち鏡

身体光空間などの組み合わせによってある条件の下でどのようくう

にして作り出されたのかを考えるそれは現われてはいるが空である-

つまり依存 して生じている (条件の生起)それ自身の実体のないも

のである

それからその像の現われをその服と装飾品とひとまとめにして観

察しそれが気に入るか気に入らないかを考えるまた急に怒ったふ

りをしたり自分とケンカするふりをしたりしてそれに影響されるか

どうかを観察するこのように修行することによってすべての快と不

快は幻影であり主観的であり自分自身の心によって創 り出されたも

のであることがわかり執着がかなり減少する

次にテープの修行を行なう自分自身で自分自身に対 して心地良

い言葉とそれから気に入らない言葉を連発し録音しそれをひたす

ら聴き続け心が乱れなくなるまで行なう もしこれに成功するなら

賞賛に対 しても非難に対 しても無頓着になり解放を達成する

快不快喜び苦 しみ得ること失うことこれらが同じになる

まで事象の幻影的な性質について静かな場所で一人で院想する この

後で人のいるところに行き人々やその活動の中で修行する もし

まだ快いものと不快なものに好意的 非好意的に反応するようであれ

ばまた一人になりもう一度修行する

27

2純粋な幻身の修行

幻影であるタントラの主神を観想することは完成のヨーガの土台で

あるばかりではなく「中間の生存」において完壁な 「完全な楽 しみの

身体」を達成する方法でもある生起のヨーガにおけるタントラの主神

の観想は次のように行なう

タントラの主神の絵を手に入れ二つの鏡の間に置くそして三つの

像の幻影性を観察するタントラの主神が心の目に恋人のようにはっき

りと現われるまで絵を観想する助けとして使う 修行者はタントラの

主神の全身の完全なイメージを一度に観想しできるだけ長 くそれを

保持するようにいわれる ヴィジョンが消えると今度は身体の部分を

非常にはっきりと観想する頭と顔から始め首胴体手足等を全

身が非常に生き生きとくっきりとするまで観想する

タントラの主神のヴィジョンがはっきりとし安定してきたら一歩くう くう

先に進みヴィジョンを空の状態と同一化させる空の状態の見解のな

い観想はどんなによくても単なるよいイメージにすぎないタントくう

ラの主神の幻影性に関する院想でさえ空の状態の直接認識がなければ

相対的な達成は成し遂げられるが究極的な達成は成 し遂げられない0くう

一方空の状態を知る者はタントラの主神のヴィジョンをすぐに何のくう

自己実体もない投影された心の幻影としで悟る 現われそれ自体が坐くう

であり空と同一化させる必要はないのだと理解する

くう隈想の問はタントラの主神のヴィジョンをおのずから輝 く空の中

に吸収させる隈憩の後ではこの意識性を保ち自分の出会うものす

べてとそれを同一化させる

簡単にいえば生起のヨーガにおいて投影されたタントラの主神のヴィくう

ジョンは顕現する空の真理の一つの表現であり何の実体実存もな

い幻影性の象徴である比倫を使 うなら魔法の魂われ水に映った

月肉と骨のない影瞬間的に変わる寒気楼心に投影された夢依存

して生 じるものから生 じるこだま実存のない幻覚常に形を変える雲

28

B] 幻身のヨーガの教え

美しく生き生きとしているけれども実体のない虹現われたと思 うと

すぐに消えてしまう稲妻突然現われはじける泡はっきりと現われ

るけれどもそれ自体の実体がない鏡の中の像などにたとえることがで

きるだろ一うo

タントラの主神のヴィジョンを難なく楽に安定させられるようになっ

たら今度はそれを宇宙大の大きさに拡大しケシ粒ほどの大きさに縮

め一つから何百万へと倍増するそしてこれらの化身をすべて元の

身体に戻ししばらくそれを隈想する日常の生活においては自分の

経験すべてを覚者の界と同一視し家や町をマンダラ世界を覚者の浄

土すべての人を覚者方と到達真智運命魂方と同一視するまたすべ

ての音がマントラの詠唱であると考えすべての思考が法則の身体の

働きでありすべての望ましいもの楽しみが覚者方への供物であると

考える このようにして修行者は 「生まれ変わり」の世界のすべてのくう

顕現を浄化 しそれをおのずから輝 く空と混ぜ合わせるのである

四つの空あるいは四つの楽を開示するためにはまずプラ-ナを中

くう央気道に入れるすると四番目つまり生来的に生まれた空から

「風とともにあa心」で作られた幻身が現われる これを達成するため

には壷の呼吸を保ちながら「風とともにある心」の象徴であり五

色の光線を放っているブルーのフム (Hu血)字 [亘]を心臓のチァ

クラに観想する これによってプラ-ナが中央気道に入り煙屡気

横などの印が現われ啓示増加達成の光がそれぞれ現われる 同時

にフム字が大いなる光に溶け込むここでヨーギーはできるだけ長く

自分自身を光のサマディの中に吸収する最後にサマディから出るとき

タントラの主神の幻身を 「風とともにある心」と一緒に発射する

これを全部正しく行なうのは難しいと思う者はまず壷の呼吸を保ち

ながらブルーのフム字に集中しこの呼吸の溶解のプロセスを練習する

29

《幻身の一般的復習》

「生まれ変わり」の世界と 「煩悩破壊」の世界のすべての事象 (法則)

にはそれ自身の性質がなくゆえに幻影である しかし魂の執着

混乱区別する想念によって事象は真実であるように見えるこの敬

着と混乱を払うためにすべての法則の空性を観察し魔術に関する真

理を学ぶべきであるこれが幻影性の一般的な原理である

タントラの幻身のヨーガの背景となる原理は次のようにまとめるこ

とができる 粗雑でカルマに支配された人間の身体の中に人の執普

と混乱で隠された覚者の身体の純粋な精髄が存在する幻身のヨーガのくう

サマディの修行を通してこれらの執着と混乱が徐々に払われ輝く空

の智慧が認識される その結果「生まれ変わり」の世界のプラ-ナ

ナ-ディービンドゥは浄化され人間の身体は虹のような覚者の境地

の幻身へと変化する

幻身のヨーガの中心となる修行は生来の光を開示しそれに続いて

「風とともにある心」を通して幻身を轟射することである

この修行の間ヨーギーは何も存在 しないという感じを強く持つoこ

の経験は完全な解脱に到達するまで深まり続ける

30

【ヨ 夢のヨーガの救え

B] 夢のヨ-ガの教え

夢の認識は夢のヨーガの実践の中核をなしているこれを獲得す

るためにはまず自己の鮮明な自覚性を患らせる原因のすべてを取 り除

かなければならない自iL性を負か1ている支配的な原因とその解毒剤が

以下に簡単に述べられる

(》 タントラの戒を破った者は夢を認識することができないこ

の場合ヨーギーは罪を油められ神聖になされた約束の戒を回

復するために自己の違反をザンゲしヴアジラサ ノトヴ7のマン

トラを実践しなければならないまた彼は自分のグルもしくは

祈りを通 して新しいイニシエーションを得るよう努めなければな

らない

(参 グルおよびタントラの教えに対してほとんど信のない者は夢

を認識するのが困難であることに気づくこの場合信を強めるよ

う努めなければならない

(参 物質的な利益に食欲な者は夢を認識することができないこ

の場合彼は自己の物質的な所有物を布施しこの生に執着する

ことをやめなければならない

O(む ビンドゥを失った者身体をけがした者は夢を認識すること

ができないよってビンドゥを保ち括静でない人間食べ物

秩所との交わりを避けるよう懸命に努めなければならないもし

どうしてもそれらと交わらなければならない場合矯正手段として

クリヤ ヨーガを行なう必要がある

(9 もし心が雑念でいっぱいであったり夢を見たいという思いが

3

弱い場合夢を認識することができないこの場合独居 し成就

に対する自己の志と確信を強めるよう決意しなければならない

⑥ 自分の見るもの聴 くもの触れるものはすべて夢の中のこと

であると日中絶えず考えるならば夜夢を認織する機会を大いIに増大させる

夢のヨーガに取 り組み始める前にまず一般的な準備修行を終了しな

ければならない次に各期間の3分の 1をトウモの修行に3分の2

を喉のチァクラに 「種子」音節を観想することに費やす この観想は

夢を生み出す優れたテクニックである

まず喉のチァクラに座している赤い身体のグルに夜夢を認識す

る手助けをしてくださいと懇願する次に4枚花弁の蓮華を喉のチァ

クラに観想 しその中心に赤いオーム (Orb)字 【歩 ]正面の花弁に

青いア (A)字 [3T ]右の花弁に黄色いヌ (Nu)字 [弓 ]後方の

花弁に赤い夕 (Ta)字 [可 ]左の花弁に緑色のラ (Ra)字 [て ]

をすべて非常にくっきりと鮮明に観想する

喉のチァクラに赤いオーム字を観想 し壷の呼吸をできる限り長く煤

持することによって上記の内容を簡素化することもできるあるいは

各呼吸で 「オーム」を長く心の中で唱えることもできる

ある者はこれは寝ている間にのみなされるべきであるというかも

しれないこの発言は正しくないなぜならもしそれが昼間主要な隈

想として扱われるならば素早くかつ容易に 「風とともにある心」を喉

のチァクラに集中させることができその結果もっとたくさんのもっ

と鮮明な夢が現われるようになるからであるそれに加えてこの実践くう

はまたプラーナが中央気道に入り四つの空を開示する手助けともな

ヨーギーは絶えず目覚めた状態で自分の見るもの聴 くもの触

れるもの考えるもの影響を及ぼすものすべてが夢の中のことであ

ると考えなければならないまた豊かな食べ物や飽食を避け激しい

32

B] 夢のヨーガの教え

活動で自己をすり減らすことのないようにしなければならない手短に

言うとヨーギーはプラ-ナの力と強い意志力と夢を認識する他

の方法とを一つに合体させるよう努めなければならないのである

くう夢を認識する主要な方法は四つの空を開示するためにプラーナを

中央気道に至らせることである これが生じたならそれらと一つずつ

同一化しなくてはならないそして夢が現われるのを待ち夢を認識

するよう努める この実践の詳説は後に行なう

夢を観察する最も良い時間は夜明けから日の出の問であるなぜな

らそれは食べ物が消化され休息は十分で眠気は深くなく心は比

較的鮮明な時間帯だからである しかしほんの浅 く眠るだけの人は

夜の間にこれを実践することも可能である

ヨーギーは眠りに落ちる前に夢を認識しようという決意と確倍を

少なくとも7回多い場合には21回行なう しばらく喉のチァクラに

四つの基調音節を観想し次に壷の呼吸をゆるやかに保持 しながら

赤いオーム字のみに集中する

長い継続 した眠りは避けなければならないその代わり回数を増や

して短時間眠るように努める 目が覚める都度直前の眠りの間にう

まく夢を認識したかどうか振 り返ってみる必要があるもしうまくいっ

ていなかったら次に眠る前に真筆な祈 りを捧げる

もしもこのすべての後にもまだ夢を認識できないならば起き上

がって部屋の中のもの椅子やテーブルベッド衣類絵画を観察

しそれらがすべて夢の中のヴィジョンであると考えるこの感覚を失

わずにもう一度眠りにつく

極度の眠気のために夢を認訊できない人は身体全体と部屋中に満ち

る光線を放ち輝 く赤いオーム字を喉のチアクラにあるいは輝く白

いビンドゥを両眉の真ん中に観想する ごく浅く眠る傾向の人は青い

フム字か青いビンドゥを秘密チァクラに観想する

33

上述の教えのすべてを怠惰でなく実践しながら依然として夢を認識

できない人は独居に引きこもり衣服をすべて脱 ぎ捨て飛び跳ね

踊 り裸で走 り回り

「これは夢だ夢なんだ」

と大声で叫ぶべきであるさらに危険な崖っ淵に行き疎い地の底

をのぞき込み同じことをする それでもまだ夢を認識できないとした

ら自己を恥 じるべきであるそして懸命にグルとタントラの主神に

祈るべきである そして喉のチアクラの位置に次第に速度を増して

回転する円形の鋭い刃を観想 しそれが電動ノコギリのように全身を上

下して身体を肉片と灰とに薄切 りする様を観想するそれらを覚者方

とおなかを空かせた有情の魂に布施をするその後識別的な思考を

持たずにマハ-ムドラーについて隈想を行なう

夢をときたま少しの間だけは認識できてもいつもというわけでは

ない人は実践がまだ足 りないと気づくかもしれないこれは特に夢

の認識の直後に急に目を覚ました場合に当てはまる その場合はこ

の傾向に対して繰り返し自分自身に諭し夢の状態にとどまっていたい

という欲求を強めなければならないたとえ目が覚めても日を開けず

逆に夢を見続けるようにもしくは心臓か秘密チァクラに集中するよう

試みるべきである

どんな原因で夢から急激に覚めてしまうのか注意深 く調べてみなけ

ればならない極度の緊張が原因ならもっとリラックスするように物

音が原因ならもっと静かな場所で眠るように寒さや熱さが原因なら

もっと厚着をしたり薄着をしたりなどすべきである ある教えでは育

定的力と否定的力である赤と白のビンドゥの間に座っている自分自身を

観想することが助けになると述べている また壷の呼吸を保持しなが

ら青いフム字を喉のチァクラに観想するのも助けになるといわれてい

要するに夢を認識できない理由を発見すべく常に努力ししかる級

34

団 夢のヨーガの数え

に適切な矯正手段を講じる 例えば眠気がひどい場合には赤か白の

ビンドゥを喉に観想するかあるいは両眉の真ん中に放射する輝く光

を観想する警戒心が強すぎたりすぐに日が覚めてしまう場合には

青か黒のビンドゥを心臓か秘密チァクラに観想する夢が鮮明でない

場合には赤いビンドゥを喉のチァタラに観想 し輝 く光を放射 しなが

ら全身のすべてのナ-ディーを覆っていると観想する

怖い夢を見たときヨーギーは

「これは夢だ夢の中で火に焼かれたり水に溺れたりすることがある

だろうかこの動物や悪魔やそういうものがわたしに害を与えること

があるだろうか」と言って不当な恐怖心から身を守るこの意識を持ち続け火を踏み

つけたり水の中を歩いたり大きな火の玉に変身して恐ろしい悪魔や

獣の心臓に飛び込んで爆発させたりすべきである

夢をかなりしっかりと堅実に認識できているヨーギーは「夢の トラ

ンスフォーム」の実践に進むこれはつまり夢を見ている状態で鳥

虎ライオン神聖天国王家岩林や自分の望む何にでも変身し

ようと試みることであるこの雫践が安定したならば今度は様々な

形状のタントラの主神の身体座っていたり立っていたり大きかった

り小さかったり等に変身する同じように夢の中で見ているものを別

の対象物に変化させる例えば動物を人間に水を火に大地を空間

に一つを多数に多数を一つにと変化させる 例えば上半身からは

火下半身からは水を放ったり太陽と月を踏みつけたり身体を何百

万何十億と増やして宇宙全体をいっぱいにしたりといった種々の神過

力を働かせる

夢のヨーガの実践の主要な目的の一つは「中間の生存」の状態で

そしてこの生の中で幻身を実現する手助けをすることである これをくう

獲得するためにはまず 「眠りの四つの空」を認識 しなければならないくう くう

次に第四の空あるいは生来的な空から「風とともにある心」が作 り

35

出したマンダラのタントラの主神の幻身を瞬時に投影しその後にマくう

ンダラとタントラの主神をもう一度大いなる空に溶け込ませる これは

要するに夢のヨーガで実践される 「生起」と 「溶解」のプロセスであ

るl

この後以下に示した 「覚者の国-の旅」を実践する

自分がタントラの主神になったと観想 し流れ星のごとく瞬時にイ

ンドラの天あるいはどこか他の 「生まれ変わり」の世界の天に至る

そして戻る前にその場所を観察する これが安定 したならば次に

「覚者の浄土」の一つに例えばヴァイローチャナやアミタ-バや

その他の 「浄土」に旅する これも同じようにほんの瞬時のうちにな

される 「覚者の浄土」に至ったならば党者に敬意を表わして布施を

し覚者の説法を聴 く

最初のうちヴィジョンと経験はあまりはっきりとしないが自分が

夢で見たものは本物の 「浄土」そのものなのだと堅く信 じる なぜな

ら「生まれ変わり」の世界も 「煩悩破壊」の世界 も結局は夢にす ぎ

ないからであるこのように実践するうちにヴィジョンは徐々に徐々

に鮮明になってゆくはずである

もしある者が 「幻身のヨーガと夢のヨーガに何か違いがあるので

しょうか」と尋ねたならその答えは両者は基本的に同じであるが

夢のヨーガは幻身のヨーガの補足と見なされているということである0

一つは幻身を生み出すために使われもう一方はそれをさらに完全なち

のにするために使われるのであるまた「覚醒」状態の光から生 じる

幻身は夢のそれよりももっと深遠なもっと微細なものであること

を知るべきである とはいえ二つのヨーガは互いに相補い合うもの

として実践される なぜなら夢と覚醒の状態の二分性の中に顕現 した

時間への固執は究極的にはこのようにして征服されるからである

これら二つのヨーガを合体 した実践によって人は 「生まれ変わり」

の世界の習慣的な思考を浄化するようになるすべての物事は心の顕現

36

B] 夢のヨーガの数え

であり心は夢と同様それ自体では実体を持たないものであると悟る

「生まれ変わり」の世界も 「煩悩破壊」の世界も実在 しない屡気楼であ

りそれらは何も束縛しないし何も解放しないと知る自己の粗雑と

微細純粋と不純な愛着のすべてを洗い清める そして最終的に覚者

の境地の魔法のような 「完全な楽しみの身体」を明らかにするようにな

37

B] 光のヨーガの数え

どのようにして光を認識する

か位省をすべて取 り除き光を認識するために望ましいすべての粂件

を集めるための蟹備段階の修行においてたどる段階は夢のヨーガと同

じである しかしさらにヨーギ-は良い栄養になる食物を取 り身

体をマ ノサージし非常に静かな場所に住み自己のビンドゥを保存 し

常に柔和でリラックスしていなければならないo幌想の各々の期間に

おいてその3分の 1の1馴 Iほ トウモの修行に耽やし3分の2の時rll

ほ光のヨーガの修行に数やさねばならない

投初に心臓のチアクラに母神と共に座っている青いヴ7ジラダラ

を観想 しヴアジラダラに 「生来の光を開示 してください」と祈るべき

であるそれから心臓のチアクラに市い7ム字を観想 し壷の呼吸を

煤つかまたは心の中でフム字を長 く唱えるべきであるそうすると

外側の世界がすべて彼の身体に溶け込みその身体がフム字に溶け込み(

)そのフム字がナーダに溶け込みそのナータが大いなる空に溶け込むく

つ彼は空について阪想 し息を保つべきであるこのサマディから立ち

上がるとヨーギーは再びタントラの主神の幻影の身体を観想する

「これは夜にのみ行なうべきだ」と間違って主張する人がいる し

かし実際はこれを九一日通 して修行すると「風とともにある心」 を

習得する可能性が大いに増 し光の啓示が安定するその結果睡眠中

に光を認識するのがずっと容易になる

さらに同時に保息をすることによって大いなる利益が加わる

他の方法で光を認識することは非常に難 しいしそのようにして認識した

3

E] 光のヨーガの教え

光は長く持続 しないこの修行に従う人は必ずプラ-ナを中央気道にくう

もたらし四つの空を開示するそれゆえこれが 「光のヨーガ」とい

う最も重要な修行なのである

〈睡眠中に光を保つこと〉くう

昼間にプラ-ナを中央気道にもたらすことによって四つの空を順

番に開示できる人は眠りに落ちる直前に心臓のチァクラにあるフム辛

に集中すれば睡眠中にもそうすることができる

光を 「保つ」のに一番いい時間は睡眠の最も深い夜 (の真ん中)で

はなく夜明けまたはいつでもいいから睡眠の浅いときであるそおう が い

して一番いい姿勢はライオンの横臥位である

ここで光のヨーガの修行で不可欠な二つのことは心臓のチァクラ

の蓮華の五つの花弁にある五つの基調音節 (Hu血ANuTaRa)

を観想 し息を保つことである

眠りに落ちる前にヨーギーは啓示増大達成の段階の後で

「生来の光が生じたときに必ずそれを認識するぞ」と繰 り返 し繰 り近

し21回考えるべきである それから身体全体がフム字に溶け込みフ

ム字が光に溶け込むことを観想しそれに集中する 少し眠たくなった

らア字に集中する かなり眠くなったらヌ字に集中する非常に眠

くなったらタ字に集中する 眠りに落ちそうなったらラ字に集中す

る眠りに落ちながら(または気を失いながら)フム字に集中する

初め最初の三つの音節に集中した直後に眠りに陥る傾向が強いので

最後の二つの音節に集中するのが難しいと思うかもしれlない しかし

繰 り返し修行することによって徐々にできるようになる睡眠という

気を失った状態で意識をとどめられない人はサマディの力をもっとつ

けるように昼間に一生懸命修行すべきであるこれによって気を失っ

た状態で意識をとどめ光を少し見ることができるようになる

39

ある教えにはまだ光を認識できなければ三日三晩眠ることを放秦

してからもう一度やってみるべきだと述べられているくう

四つの光または空すなわち啓示の光増大の光達成の光坐

来の誕生を順番に開示できる人は粗雑な 「生まれ変わり」の世界の忠

考と微細な 「生まれ変わり」の世界の思考の両方を取 り除き識別するそら

心を超越することができるそうすると要一つない空のように透明で

澄みわたった本物の睡眠の光に直面するO これがとびきり上等の経験

すなわち完全な光であるこの次には「まあまあ」の経験とか「少なくう

い」光と呼べるようなものがあるここではヨーギーは四つの空を

順番に認識できないかまたは「生まれ変わり」の世界の顕現をすべ

て取 り除くことはできないがひどい眠気を克服し透明な光り輝く空

性を明確に識別することができる

この次には「劣った」経験があるここではヨーギーは 「完全な」

光も 「少ない」光も経験 しないが夢が生じる前の眠りの状態で澄ん

だ透明な心を経験する昼間の修行で安定したサマディを達成 したら

その力は眠りと夢の状態も含めて昼と夜を通じて行き届 くその場

合ヨーギーは(原則として)夢を見ないもし見ることがあったと

してもそれをすぐに認識できる しかしこれは睡眠の光ではなくて

睡眠の状態でのサマディの経験でしかないと言うグルもいる確かにそ

うかもしれないがそのように修行すれば光を認識する機会を本当に

増大させることができすぐに 「少ない」光を見るであろう

光を保つ方法は多くあるが上述の教えでこの目的のためには十分

である ヨーギーは自分に最も役に立つ特定の教えに従うべきである0

くう《四つの空についての説明〉

くう四つの空または四つの光または四つの楽は光のヨーガの経験の

中核である これらは目覚めた状態の昼間の修行でプラ-ナを中央

気道に集めることによって引き起こされる そうできる人は特に四香

40

B] 光のヨーガの教え

くう くう目の空すなわち生来の光に集中すべきである この四つの空を認識

する方法は以下のとおりである

夜の光のヨーガの修行で最初に心臓のチァクラにある蓮華の花弁の

一つにあるア字に集中する この修行によって五大元素のプラ-ナが

中央気道に集中し煙寮気楼蛍の光などが順番に現われる眠気を

感じたらヌ字に集中するするとますますプラ-ナが集まり粗雑くう

な区別する思考が崩壊 し初めの空すなわち啓示の光が現われるそそら

うすると要一つない空に明るい月の光を見ているかのような感じを

経験する

もっと眠たくなったらタ字に集中しより多くのプラーナが集まりくう

微細な区別する思考がすべて崩壊 し二番目すなわち極端な空 (別名そら

増大の光)が現われる そうすると雲一つない空に明るい太陽の光

を見ているかのような感 じを経験する

とても眠くなったらラ字に集中するそうするとすべてのプラ-

ナが集まり最も微細な区別する思考のほとんどが崩壊し三番目すくう

なわち大いなる空 (別名 達成の光)が現われるそうすると深い雲

一つない天空にすべてを包含する暗闇を見ているかのような感 じを経

験する

最後にフム字に集中している間に眠りに落ちる (または気を失う)

と達成のすべてのプラ-ナと最も微細な区別する思考のすべてが崩くう

壊 し四番目すなわち完壁な空 (別名 生来の光)が現われるそそら そうきoう

う すると夜明けの澄んだ空の蒼等を見ているかのような感 じを経験 したそがれ

太陽月黄昏という三つのけがれのすべてが彼から離れ去るこれくう

らがヨーギーか認識 し修行 しなければならない四つの空すなわち

睡眠の光であるくう

最初この四つの空をすべて認識することはで きないかもしれないが

途切れることのない根気強い修行によってついには認識するようになくう

る四つの空を 「保つ」ことに熟達 していない人は浅い睡眠の間に

41

ヨーガを修行すべきである 熟達している人は深い睡眠のときにその

修行をすべきである 規則正 しいプロセスで光を保つことにまだ熟逮

していない人は逆のプロセスで行なうのが難 しいと感じるだろうす

なわち生来の光から三番目を保ち二番目をそれから一番目の光-(

とであるそれゆえ正 しいプロセスが基本であり非常に重要なので

ある

プラーナの乱れによって光のサマディから出されそうになったら

心臓のチァクラのフム字に集中してサマディをもう一度安定させるべ

きである これがダメなら「少ない」光について隈想すべ きである

「少ない」光から出されそうになったら夢の幻影の身体の修行をしよ

うとすべきであるしかしこれをきちんと行なうためには昼間の修くう

行でプラ-ナを中央気道に集め四つの空を開示できなければならない

この段階に到達 して初めて夜光を完壁に保つことができる修行

の進んでいないヨーギーは一番目と二番目の光は認識できるかもしれ

ないが三番目と生来の光を認識することは極めて困難であろう

寝る前に光を保とうという非常に強い望みを生 じさせ(身体全体

を満たしている)輝 く光を発 している心臓のチァクラにあるフム字に集

中すれば「少ない」光を見る機会は十分にある夢のない浅い睡眠の

状態では彼は心の性質を光 り輝いているが空っぽ (不明瞭さのない

透明)であると見なす意識は目覚めているかのように明噺である

にもかかわらず散漫にする思考を取 り除くことができず光 り輝 く意

識も夢と一緒に現われるもしこれが起こったらまだフム字に集中し

続け光を安定させるために光 り輝 く意識を保とうとすべきである0

深い睡眠のときに光を認識できない人はがっか りする必要はなく

認識するように再度努力するべきである そうすれば徐々にうまく

いくようになる プラ-ナの乱れのために夢が現われたらこれらのヴィ

ジョンがタントラの主神と彼のマンダラと同じであると見なしそのヴィくう

ジョンをもう一度大いなる空に溶け込ませようとする

42

E] 光のヨーガの数え

「r少ない」光は真の陸眠の光ではない」ということを知るべきである

後者は散漫と区別する思考がすべてない第四番目すなわち生来の

光であるが前者は区別する心と散漫が混ざり合った表面的な光でし

かないしかしこの 「少ない」光を安定させ強めることができれば

最終的には生来の光を保つことに成功する 現在のところチベット

のヨーギーの多 くは対応する〝 光を保つ段階に到達することしかで

きない修行のよくでさる者ですら「少ない」光 しか保つことができ

ないそれゆえこの違いを知っているということは非常に重要なこと

である

《三つの基本的な光についての解説》

タントラの教えによると光は三つのグループに分けることができる

① 起源の光

(参 道の光

(参 果報の光

「起源すなわちリアリティーの光」とは人が気づいていようがい

まいが関係なくすべてのときに存在 して」る生来の光である 睡眠のくう

光と死の光はこの種類に属する「道の光」とは空の状態すなわくう

ちプラ-ナが中央気道に集まったときに開示する四つの光または空

を直接悟ることであるこれはまた「区別しない智慧」- 主観 と客くう

観という二元性を超越 している「生まれていない空」を悟 ること-

とも呼ばれる「果報の光」とは覚者の境地という完全で完壁な解脱

の境地である 「二つが一つになった究極の光」を悟ることである

「睡眠の光」は様々なグループに分類することもできる「対象に面

すること」のない深い睡眠において認識されるものは「深い睡眠の光」と呼ばれる 粗雑な対象と微細な対象によって認識されるものは「F少ないJ睡眠の光」と呼ばれるなど

前に夢のヨーガや教えたように修行者は自分に自信があ り「中

43

間の生存」をマスターできるのかをどうかを観察すべきである こう自

閉すべきである

「わたしの今の悟 りで時が来たときにr死の光J をコントロールで

きるのだろうか 」くう

「四つの睡眠の空」をコントロールすることができれば死のときにくう

「四つの空」を認識できると確信を持つことができるo そq)人にとって

は死は道における非常に役に立つ段階である

よってこの光のヨーガの修行によって「生まれ変わり」の世界に

対する執着と「生まれ変わり」の世界における識別は浄化され「自己

を照らす智慧」を悟る「生来の光の智慧の火」によって不純な習慣

的思考をすべて破壊 し「息子の光」と 「母親の光」を一つにし「生ま

れない光」という大いなる全体にすべてを包含する そうすると完全

な 「法則の身体」と 「形状の身体」を達成し「生まれ変わり」の世界

の終わりまで少 しも努力することなしに数え切れないほどの多くの

方法ですべての衆生を助けることができる

44

6]「中川の生存」のヨーガの救え

回 「中間の生存 」のヨ-ガの教え

1「中間の生存」の数え (1)

(死の象徴

〉1形状一茶姿の集積が崩壊 し始めるとき極度な消耗の程度まで弱

きを感 じる地元素が崩壊 し始めると身体は活プJを失う視党器官

が崩壊すると眼球を動かすあるいははっきりと比ることができない

「大きな蚊の智慧」の元素がJiFi壊 し始めると心は大変暗く鈍くなる

2感光の楽fJ-tが崩壊 し始めるとだるく感 じマヒしたような感じ

がする水元菜が崩壊するときは身体内の分泌が止まるO聴覚の機

能が崩壊するとき聞こえなくなるo「平等の智eu の元素が分解さ

れるとIgぴと苦しみの区別がつかなくなる

3 識別の躯村tが崩壊 し始めるといかなる外的な対象も見えなくなる

火元-兼がJuL)壌するときは消化できない鼻が利かなくなり始めると

上部のプラーナが遅 くなり不規則になる映光の感JltLが崩壊すると

においを区別できなくなるO観察の智慧の元素が分解されると死

にかけている者は周りに立っている身内の者を見分けることができな

くなる

4 構成要素の躯積が崩壊するとき何もすることができなくなる

プラーナの元紫が分解するとき十の租雑なプラ-ナが来たところへ

仰る味光の器官が崩壊するとき舌が撞 く厚 くなる味覚の感光

がなくなると異なる味を区別できないO活動の智yi箕の元素が崩壊す

るとき行為することも意志することもできなくなる

4

別の経典によれば死に関する次の教えがある

1地元素が水元素に崩壊するとき外的なサインは自分の身体を動

かせなくなりそしてあたかもすべての支えを失って倒れそうに感

じることである

「お願いだ立ち上がるのを助けてくれ」

と大声で叫びたい内的なサインは意識が渦巻く煙の雲のように現

われることである

2水元素が火元素に崩壊するときの外的なサインはすべての分泌が

乾き切ることであり内的なサインは意識が移動する賓気横のよう

に現われ白い現われの33の邪悪心の識別する思考がすべて静まるこ

とである

3火元素がプラ-ナに崩壊するときは外側のサインは身体の熱が

大幅に減少し一方で指や爪先はしびれて冷たくなることである内

的なサインは意識が蛍の光の薄暗いスパークのようにして現われ

赤い現われの40の愛著の識別する思考が静まることである

4プラ-ナが意識に崩壊するときの外側のサインは死にゆく人の出

息が大変長 くなり入息が大変短 くなることである 内的なサインは

意識がはっきりとして安定したランプの光のように現われ七つの

黒い迷妄の識別する思考がすべて静まることである

経典によればこれらの死のサインは個人によって一つ一つ順々に

現われたりあるいはすべてが一度に現われたりする

微細な元素が崩壊したら死にかけている人は次のような経験をす

ることになるそら

1意識が 「啓示の光」に崩壊するとき雲のない空に浮かぶ月の光のI

ように光を見る

2啓示の意識が 「増加の光」に崩壊するとき夜明けのように赤っぽ

い草色の一条の光を見る

3「増加の光」が 「達成の光」に崩壊すると完全な暗闇を経験 し

46

6] 「中間の生存」のヨーガの数え

意識を失うそら

4この無意識の状態は再び光の中に崩壊 し夜明けの要一つない空

のような- 前の三つの段階の微細なけがれすべてを超越 した-くう

透明なはっきりとした空が現われるこれが真実の 「死の光」あるい

は 「生来の光」である

異なる元素が次から次-と崩壊 したら最終的にプラーナの元素が

心臓のチァクラで意識に崩壊するその後頭頂のチァタラにある白い

ビンドゥが下降しヘソのチァクラにある赤いビンドゥが上昇し二つ

が心臓で一緒になる赤と白のビンドゥが完全に混ぜ合わさったとき

「死の光」が現われる 六つの世界のすべての有情の魂がそれぞれの

生の終わりに一度死の光を見るのだが残念ながら彼はそれを認読

することもつかむこともできない

《「中間の生存」の出現》

それから逆の順序で死の光から達成増加啓示と順に現われる

眠っていたプラ-ナが動き始め達成の光が現われるそしてすぐにそ

れから増加の光啓示の光と続くそれから80の識別する思考が生じ

その結果 「中間の生存」のすべての幻影のような顕現が現われる

ここでよく論議を呼ぶ質問が起こる

「r中間の生存Jの住人の身体と顔はどのように見えるのか」アサンガの兄弟たちによれば彼らは次の転生の姿をしている しか

し他の人々によれば生前の姿に似ているという 「継承の派」のグ

ルたちによれば「中間の生存」の初めのころの段階では「中間の生存」

の住人の顔と身体は生前のものに似ておりそれからそれが徐々に消え

てゆきそして 「中間の生存」の後の段階になれば次に来る転生の現

われをとるこの理論は理にかなっているだけではなく経典とも一致

している 多くの経は「習慣の身体」の 「中間の生存」状態における

存在は生前にならって形作られることを明確に示 している

47

「中間の生存」の住人はすべての器官を完全に備えてお り再び再

生することが定められている場所以外であれば妨害なくどこへでも旅

することができる 彼は 「生まれ変わり」の世界に属する超常的力を幾

分有しており食物の香 りを食べて生き他の同じ 「中間の生存」の住int

人たちを見ることができるなおここから先の内容については一つ

の例にすぎない

もし 「中間の生存」の住人が悲惨な領域に生まれることが定められ

ているのであれば深い暗闘あるいは黒い雨の夜のヴィジョンを見

るだろう もし彼が幸福な領域に生まれるものであるなら月のように

輝 く白い光を見る

別の経典はこういう

地獄に生まれる者たちにはすべてのものが焼けた木のように黒っぽ

い茶色に見える 低級霊域に生まれる者たちは煙色の色を見る天に坐

まれる者は金色の光を見る 形状の要素に生まれる者たちは白を見る

そして非形状の要素に生まれる者たちは「中間の生存」の経験をし

ない- 彼らは死後即座に非形状の要素へ生まれ変わることになる

しかし低い領域に生まれることが定められている非形状の要素の生令

体たちは再び 「中間の生存」を経験するともいわれている

地元素が妨げられたとき「中間の生存」の住人たちは爆発の雷鳴を

開く水元素が妨げられたとき海の波のとどろさを開き火元素のと

き燃え上がる森のうなりを開き風元素のとき大暴風雨の高いヒュ-

ヒューとなる音を開く

三毒- 愛著邪悪心迷妄- は「中間の生存」の住人が自赤

黒の様々な種類の恐ろしいヴィジョンつまり彼を傷つけるために近づ

いてくる恐ろしい幽霊や悪魔として投影された習慣的な思考を持つ国と

なる

「中間の生存」の住人は次のような性質を持つといわれる

① 身体は抵抗を示すことがなく影を作らないそして一瞬のう

48

回 「中間の生存」のヨーガの教え

ちに多くの土地へ旅することができる

② 他の領嘘の生命体は彼の行為を目撃することができない

③ 透視能力とテレパシーを持つo

④ 太陽も月も星も見ない

(9 生来的な心の記録を見て自分が生前行なった良い行為 悪い行

為のすべてを詳しく見る

⑥ 食物は見るがそれが彼に布施されたか捧げられたのでなけれ

ば味わうことはできない

以上のような説明は行なわれたが個人のカルマは決して同じという

ことはなくまた顕現も大変異なっているのでこれらをはっきりと限

定されたあるいは一定不変のものとして受け入れるのは難 しい多く

の点で 「中間の生存」の状態は夢の状態のようであり非常に不安定で

不確かなものなのである

「中間の生存」の生命の最高の長さは7日であるが もしこの期間に

「中間の生存」の住人が転生をしなければ彼は 「死ぬ」あるいは気絶

して第二 「中間の生存」に即座に生まれ変わる このプロセスは7回

繰 り返されることができるので全体で49日となる

「中間の生存」の住人は次に転生する場所を見るや否やその場所

に恋 しでしまう

湿気と温かさによって生まれ変わる者は壇とにおいによって引かれ

る 虫あるいは卵の形に生まれ変わる者は両親がセックスをしてい

るのを見たとき両方の親に対する大きな変著と邪悪心を抱 く 男性に

生まれるものは母を愛 して父を憎み女性は逆となるこの愛著と那

悪心が生 じるや否や「中間の生存」の住人は直ちに気絶 しそれを知

らないで転生する天の一つに生まれるものは壮麗な天国にあるよう

な豪邸と男女の天使を見彼らを望む

悲惨な領域に生まれる者は多くの恐ろしいヴィジョンを見絶望的

にそれらを避けようとする 洞窟や穴や木に逃れようとすれば彼は動

49

物に生まれ変わる もし鉄の家に逃げようとすれば地獄に生まれる0

「中間の生存」の住人が死ぬときはやはり四段階の崩壊のプロセス

つまりプラ-ナの減退から啓示増加達成生来的な光を通過す

る それから逆のプロセスが始まり生来的な光から達成増加啓

示80の識別する思考プラ-ナのエレメント火--と心と身体の

複合体が完成するまで続 く

《「中間の生存」 での機会》くう

死の際で息子と母の空の光が混ぜ合わさるとき識別をする考えと

いう微細なけがれはすべて鋲まる このとき生起と完成のヨーガを敬

得した修行の進んだヨーギーは完全な覚者の境地とその徳を同時に

達成できる かなり修行の進んだ者しかし素晴らしいマハームドラー

を昼夜修行でさる者また死の光を保てる者は「中間の生存」のヴィ

ジョンが現われるときそれを使っで悟りを進めることができる

この世のすべての顕現は実は 「中間の生存」のそれでありすべて

の 「生まれ変わり」の世界の存在は「中間の生存」の存在なのである

誕生と死の間の期間は「生と死の中間の生存」と呼ばれる 眠 りに落

ちたときから目覚めまでは 「夢の中開の生存」死から再生までは 「中

間の生存」そのものである これら三つの 「中間の生存」においてトウ

モと幻身のヨーガ光と夢のヨーガそして 「中間の生存」と変身のヨー

ガの修行が強調されるべきである

眠っている状態起きている状態の両方で見るもの開くもの触

るもの行動するものはすべて「中間の生存」の状態であると考える

べきであるこの教えを繰 り返し続けて修行することは優れた 「中間

の生存」の準備であると認識すべきである

そして死のときが近づいたなら自分の財産 持ち物を三宝に布施

し惜 しみなく布施しすべての執着を切り神聖になされた約束の戒

を厳 しく守 りすべての道に外れたこと罪をザンゲすべきである ま

50

B] 「中開の生存」のヨーガの教え

たもし神聖になされた約束の戒を破ったことがあるならグルあるい

は覚者に再びイニシエーションを与えてくれるように懇願 し破った棉

聖になされた約束の戒を修復すべきである真剣にグルとタントラの主

神に祈 り死の光と 「中間の生存」での幻身を保持できるよう助けを求

めまた法友に頼って死の際で教えを思い出させてもらう

最も修行の進んでいるヨーギーは死のとき溶解のヨーガを行ない

おのずから照らす精髄に集中してそれを死の光に混ぜ合わせる そし

てその光から「風とともにある心」でできた完全な 「完全な楽 しみの

身体」と 「変化身」を生 じさせるよう努力する

マハ-ム ドラーの第四段階に達した非常に修行が進んでいるヨーギー

は死のときに確実に母と息子の光を混ぜ合わせることができる この

ときカルマの身体顕現心のすべてのきずなが切れ覚者の境地の

徳がすべて完成する彼らの心は法則の身体になり身体は智慧の身体

になり土地は完成と純粋さの土地になる

かなり修行の進んでいるヨーギーも最も進んでいる者たちと同じよ

うに修行するべきであるもしこれに成功すれば彼らは 「中間の生存」を通らないで転生できる そうでなければ真剣に覚者の浄土に生まれ

るように祈 り変身のヨーガの教えを適用すべきである

死の光も幻身のヨーガも保持することめできない劣ったヨーギーは

心の集中力を喚起 し確実な理解と揺るぎのない自信を持って教えを逮

用 し死と 「中間の生存」の挑戦に立ち向かう解放を得るために死と

「中間の生存」の機会を利用することができない者はカルマによって

もうー度 「生まれ変わり」の世界に生まれることを強いられる これを

防ぐためには次の指示に従う

「中間の生存」にいる者がその者にとって最 も魅力的な場所に来た

ときそれをタントラの主神のマンダラだと観想する 男と女の性交を

見て愛著と邪悪心が生起 したら自分自身に注意を喚起 してこれが

覚者が現わした父と母の第三イニシエーションだと考える 楽と空の経

51

くう験を受け入れ愛書も邪悪心も幻影で空であると見る

くうこのように空の状態の見解を強調することによって「生まれ変わり」

の世界から永遠に自分を解放できるかもしれないもし 「中間の生存」

にいる者がこれをうまく成し遂げ最初の7日間で再生を逃れることが

でき為ならそれに続 く7日間あるいはその後に同じことを成し遂げ

ることは難しくない彼はタントラの主神の浄土に生まれ道-の帰依

を完成するだろう

もし 「中間の生存」にいる者が覚者の浄土に生まれたいと思うなら

そこに生まれたいという強い願望を培わなくてはならないこれは非育

に重要であるそして変身のヨーガの教えを適用すると一騎のうち

にその浄土に生まれる

「中間の生存」ヨーガの恩恵は次のようにまとめられる

(ni 「法則の身体」は死のときに実現できる

② 「完全な楽しみの身体」は 「中間の生存」で

③ 「変化身」は肉体化するときに実現される

これはまた覚者の三身の成就に導く道とも呼ばれる

2「中間の生存」の教え (2)

《崩壊の諸段階》

人間は25の粗雑な対象- 五つの集積四つの元素六つの感覚要

素五つの対象五つの基本的智慧- が崩壊することによって必ず

死ぬ

死のプロセスには八つの段階がありそれには25の要素の崩壊が含

まれる22の要素は最初の四つの段階の間に崩壊する残 りすなわ

ち識別の集積 意識の感覚 諸現象の性質を悟る基本的智慧は最級

の四つの段階の間に崩壊する

52

B] 「中間の生存」のヨーガの教え

図1 25の粗雑な対象

5つのとらわれfの集報 53の基本的魯魚 四大元素 6つの感覚事案 5うめ対魚

形材 窄準 二 基本的鋲のような智患 也 日の感

覚 形状-容姿感 車 基本的な平等の智

憩 水 耳の感覚 声蓑 壷 基本的な

分析の智患 火 鼻の感覚 香り痕由の構成 基本的な活動を 風 舌

の感覚 味達成する智患 身の感覚 接

触敗 軍 基本

的な諸現象の性質の智愁 意識の感覚図2 8つの崩壊価 白の崩噂空重BO油 填 ー3番白の崩薮 iIi春日重油 墳一J

1 帝敬す二

る奮寮 形状-容姿 感 覚 弛 別 経験の構成

元 素 地 水 火 風博 労要素 T 日の感

覚 耳の感覚 舟の感兜 舌と身の感覚対 慶

目に見える形状-容姿 士PJ 香 り 味と

接触基本地軸 基本的 基本的な 基本的な 基本的な活動を鏡のような智慧 平等の智患 分析

の智恵 達成する智患崩壊寸を5帝P

の崩壊 there4や畢日申申墳 7寧日の崩壊 や番

〈一番目の崩壊〉

最初に形状一容姿の集積の段階の五つの現象が自然に崩壊するす

なわち形状一容姿の集積のような智慧地元素目の感覚生命体の

中にある目に見える形状一容姿である形状一容姿の集積の崩壊の外的I

な印として手足が前より小さくなり身体が弱く力がなくなる

この大きさと力の減少は普通老齢とともに訪れる顕著なかたちである

基本的な鏡のような智慧は鏡に像が現われるのとちょうど向 じよう

に多くの対象が同時に明確に現われる通常の意識であると説明されて

いるこの崩壊の外的な印として視界がハツキリしなくなり暗くな

地元案の崩壊の外的な印として身体が非常に細 くなり手足がだら

んとし身体が地面の下に沈んでいっているような感じがする

沈んでいく感覚は「持ち上げてくれ 」と叫ぶほどである

目の感覚の崩壊の外的な印として日を開けたり閉じたりできなくな

生命体の中にある目に見える形状-容姿の崩壊の外的な印としてつヤ

身体の艶が減少し力が尽きる

この五つの崩壊の内的な印は「屡気楼のような」と呼ばれる青っぽ

い現われが生 じることであるこれは太陽の光が夏の砂漠を打つとき

の水の現われのようなものである

現われは煙の塊にもたとえられるがたいていは零気横にたとえられる

《二番目の崩壊》

その後感覚の集積の段階の五つの現象が同時に崩壊する感覚の集

積が崩壊するときの外的な印は身体の意識が感覚の意識に伴う楽

苦しみ どちらでもない感覚をもはや経験することができないというこ

とである

基本的な平等の智慧は楽 苦しみ どちらでもない感覚を一つの檀

54

回 「中間の生存」のヨーガの教え

類すなわち感覚として心にとめている通常の意識であると説明され

ている

これは多くの同発語を一つの意味を持つものとして心にとめている意識とし

ても表現されている

この崩壊の外的な印として意識の感覚に伴う楽 苦しみ どちら

でもない感覚をもはや心にとめることができない

水元素の崩壊の外的な印として唾液汗尿血液精液が干上が

口鼻舌喉が干からび歯にはカスが生じる

耳の感覚の崩壊の外的な印として外的 内的な音がもはや聞こえな

生命体の中に含まれている音の崩壊の外的な印として耳の内側の

「ur」という音がもはや生じない

この五つの崩壊の内的な印は「煙のような」と呼ばれる現われが生

じることである これは煙の塊の中にある煙突からうねって出てい

る煙に似ている

《三番目の崩壊》

その後識別の集積の段階の五つの現象が同時に崩壊する 識別の集

積の崩壊の外的な印として両親のような親しい人のことをもはや気

にとめなくなる

基本的分析の智慧は親しい人の個々の名前や目的などに気をとめ

る通常の意識であると説明されている

この崩壊の印としては自分の両親の名前すらもはや思い出せない0

火元素の崩壊としては身体の温かさが減少しそこから食べ物や飲

み物を消化する力が失われる

鼻の感覚力の崩壊の外的な印としては鼻からの空気の吸い込みは弱

くなるが吐き出しは強く長くなり息はまるで一つ一つ積み上げられ

55

ているかのようである

生命体の中に含まれているにおいの崩壊の外的な印としてはいいに

おいも悪いにおいも喚ぐことはできない

この五つの崩壊の内的印は「蛍のような」と呼ばれる現われが生 じ

ることであるこれは煙突から上る煙の-吹きの中に見られる赤いすす

火の粉または穀物を妙るために使われるフライパンの底の煤につい

た赤い火の粉のようである

《四番目の崩壊》

その後経験の構成の集積の段階の五つの現象が同時に崩壊するこ

の集積の崩壊の外的な印は動き回るというような肉体運動をすること

ができないことである

基本的な活動を達成する智慧は今生および来生の外的 世俗的な

活動や目的などそしてまたそれらをどのようにして達成するのかを

心にとめている意識であると説明されている

風の元素の崩壊の外的な印としては10の風- 粗雑な生命を運ぶ風

など- がその住みかから心臓に移 り息が出たり入ったりしなくな

舌の感覚力の崩壊の外的な印としては舌が太 く短 くなりつけ根が

青 くなる

生命体に含まれる味の崩壊の外的な印としてもはや六つの味 (甘さ

酸っぱさ苦さ渋さピリッとした塩辛さ)を経験できない

この時点で身の感覚と接触も必ず崩壊するのでその崩壊の外的な

印としていかなるなめらかさも租さも感じることができない

この七つの崩壊の内的な印は「燃えるバターランプのような」と呼

ばれる現われが生 じることである これはバターランプがまさに消え

んとするとき炎がパチパチするようなものである

56

E] 「巾問の生存」のヨーガの教え

「崩壊の意味」前の元素がどのようにして後ろの元素に崩壊 していく

のかについていうと地 水 火 風という順序で前の元素と関係の

ある風の意識の基礎として働 く能力が撤退し後の元素の意識の基礎

として働く能力がより顕現するのである これは前の元素の後の元莱

-の崩壊と呼ばれているがある一つの元素が別の元素の性質を持つよ

うになるということではない

地が水に崩壊するということは地の風の意識の基礎として働く能力

が退化しそのときに水の風の意識の基礎として働く能力がより顕現

するようになるということを意味するこのようにこれは前者の舵

力が後者の能力へ移動するようなものなので地が水に崩壊するといわ

れているが通常の地が通常の水に崩壊することではないこれは他の

崩壊にも当てはまる

《五番目の崩壊》

四つの元素が崩壊した後意識の集積の段階にある五つの現象が段階

的に現われなくてはならないこれらは80の表示的概念の心輝 く白の

現われの心輝 く赤い増加の心輝 く黒の達成間近の心そして死の

クリアライトの心である

80の概念は三つのグループに分かれ33が白い現われの心を表わし

40が赤い増加の心を表わし七つが黒い達成間近の心を表わす 最初の

グループの概念は対象の乗 り物として働 く粗雑な風の動 きに関係 し

よって白の現われの心を顕現として経験 していない者にとっては

その乗 り物として働く風が赤い増加の心そして黒い達成間近の心と

比べていくらか粗雑な動きをしていると感じられるこの白い現われ

の心に関する推論ができるのは最初の概念のグループが微細から釈

雑へと反対の順序で進んでいるときの白い現われの心の痕跡あるい

は結果だからである

57

この33とは

1大きな欲望の欠如 心は対象を欲さない

2中くらいの欲望の欠如

3小さな欲望の欠如I

4心の行き来 心は外的対象-と行ったり内的対象-帰ったりする

5大きな悲しみ 快い対象と別れることに対する心の苦痛

6中くらいの悲しみ

7小さな悲しみ

8安らぎ心は安らかにとどまる

9概念化 対象のまぶしさによって興智した心

10大きな恐れ 不快な対象に出合ったことによって生み出される恐れ

ll中くらいの恐れ

12小さな恐れ

13大きな執着 快い対象に執着すること

14中くらいの執着

15小さな執着

16とらわれ 愛欲界の対象に完全にとらわれた心

17不善あるいは非知識 善行に対する疑念

18飢え 食べ物を欲すること

19渇き飲物を欲すること

20大きな感覚 快感痛みどちらでもないという感覚

21中くらいの感覚

22小さな感覚

23知者の概念

24知ることの概念

25知られる対象の概念

26個別の識別 何がふさわしく何がふさわしくないかを分析する心

27恥 自分自身が同意しないあるいは宗教的な禁止によって

58

固 「中間の生存」のヨーガの教え

誤った行為を避けること

28慈悲 苦悩からの離別を願うこと

29哀れみ 観察の対象を完全に保護する心

30美 しいものと会いたいと欲すること

31不安 とらわれた心確信がない

32蓄積 所有物を集める心

33嫉妬 他の繁栄によって乱れた心

二つ日の40の概念は対象の乗 り物として働 く中くらいの風に関係す

るよってそれを経験 していない者にとっては赤あるいはオレンジ

の増加の乗 り物として働 く風が自あるいは黒い現われと比べて中く

らいの動きをしていると感 じられるつまり心がより微細になるにつ

れて心の二元性がより少なくなりつつあるということであるこの赤

い増加の心に関する推論ができるのはこの概念のグループが反対の順

序で粗雑へと進んでいるときの赤い増加の心の痕跡あるいは結果だか

らである

この40の概念とは

1欲望 まだ手に入れていない対象に対する執着

2愛著 手に入れた対象に対する執着

3大きな喜び 快い対象を見て喜ぶ心

4中くらいの喜び

5小さな喜び

6うれしさ 欲 した対象を達成 したことによる満足

7歓喜 欲 した対象を繰 り返 して経験する心

8驚き以前生起 しなかった対象について考えること

9興暫 快い対象を知覚 して散漫になった心

10満足 快い対象に対する満足

ll抱擁 抱擁 したいと欲すること

12キス キスしたいと欲すること

59

13吸う吸いたいと欲すること

14安定 変化 しない連続の心

15精進 善に向かう心

16プライド自分が優れていると思う心

17活動 活動を成し遂げることに関係する心

18強盗 富を盗みたいと欲すること

19力 他の軍隊を征服したいと欲すること

20熱意 善の道を修習する心

21大きな困難に対する従事 倣慢さによって悪行に従事すること

22中くらいの困難に対する従事

23小さな困難に対する従事

24激しさ理由もなく優れた者と議論したいと欲すること

25戯れ 魅力的な者を見て戯れたいと欲すること

26怒る傾向 憤慨の心

27善 善行に対して努力したいと願うこと

28はっきりとした言葉と真実 他が理解できるようにそして自

分の事実の識別を変えないで話 したいと願うこと

29非真実 自分の事実の識別を変えてから話したいと願うこと

30確信 非常に安定した意図

31非仮定 対象を保持 したいと欲さない心

32寄贈者 所有物を与えたいと願うこと

33熱心な勧告 怠惰な者に宗教の実践をするように勧めること

34英雄的行為 煩悩のような敵を克服したいと願うこと

35-恥知らず 自分が同意しないあるいは宗教的な禁止によって非

行を避けないで悪行に従事すること

36欺き偽善によって人を欺くこと

37キツさ鋭い良心

38悪徳 邪見解に慣れた心

60

6] rFP問の生存」のヨーガの教え

39非優 しさ他を傷つけたいと願うこと

40不正 不正直

三番目の七つの概念は対象の乗 り物として働 く弱い風の動きに関係

するよって黒い達成間近の心に関してそれを経験 していない者に

それを示す働きをする これはこの概念のグループが反対の順序で釈

雑へと進んでいるときの黒い増加の心の痕跡あるいは結果だからであ

この七つの概念とは

1忘れっぽさ衰えた注意力

2誤り水を寮気樺と思うことなど

3しゃべらない しゃべりたくないと思うこと

4意気消沈 悩む心

5怠惰 善に対する熱意のなさ

6疑念

7中くらいの欲 愛著と邪悪心が同じくらいの心

80の表示的概念とその乗 り物である風は輝 く白い現われの前に崩壊

しなくてはならないなぜなら理解の様式と現われの心のそれは不

一致だからであるまたこの二つの間には粗雑さと微細さに関して大

きな違いがあるので80の概念のような粗雑な心は白い現われのとき

には存在できない80の表示的概念とその乗り物である風が輝 く白い

現われへと崩壊するとき燃えているバターランプのような現われが坐

起する80の表示的概念がその中に崩壊 してしまったときの現われくう

の心自身の印は非常に明るい透明さと空の現われおよび月の光が

充満したけがれのない秋の夜空のような白い様相の光の現われである

この現われの原因に関していえば心臓から上の左右両方の気道の風

がその上の開口つまり頭頂から中央気道に入ったからであるこ

の力によって頭頂の緒がゆるみ父から得た音節ハムが逆さになった

相である [皇 ]白いビンドゥが水のような性質を持っているがゆ

61

えに下に下がるそれが心臓のところにある左右の気道の大童の円

の緒の上に来ると輝く白い現われが生起する このようにこれは

外側から差した月の光などの現われではないのである

これが現われと呼ばれるのは月の光のような現われが生起するからくう

であり空と呼ばれるのは80の概念とその乗 り物である風が存在 し

ないからである

〈六番目の崩壊》

この後現われの心とその乗り物である風が増加の心に崩壊する0くう

増加の心が生起すると空であり 「空っぽ」であるが前よりももっ

と澄んだ赤またはオレンジの現われが太陽の光の浸透したけがれのそら

ない秋の空のように輝く

この原因に関していえば心臓から下の左右の気道の風がすべて管

骨の一番下あるいは性器のところの開口を通って中央気道に入るか

らであるこの力によって宝石 (性器)の中のチアクラの結とヘソ

のチァタラの結が徐々にゆるむこれによってヘソのチァクラの真ん

中にある縦一本の線の短いア [A]の形で存在 している母から得

た赤いビンドゥが上に上がる赤い現われは心臓にある六重の円の

左右の気道の緒の下まで上昇する よってこれは外側から輝 く太陽

の光の輝きなどではないのである

これが赤い現われと呼ばれるのは太陽の光のように鮮やかであるかくう

らで「非常に空」と呼ばれるのは現われの心とその乗 り物 として働

く風が存在しないからである

《七番目の崩壊》

この後増加の心がその乗 り物である風とともに達成間近の心に

崩壊する 最初夜の初めのような濃い闇が浸透 したけがれのない秩そら

の空のような様々な黒い現われが生起する

62

団 「中問の生存」のヨーガの教え

中央気道の中の上と下の風は心臓に集まっておりこの力によって

心臓のところにある左右の気道の六重の円の結がゆるむこれによって

逆さになった音節ハム [卓 ]の様相上の白いビンドゥが降り下の縦

の線の様相の赤いビンドゥが昇る これらは心臓のところの中央気追

の真ん中で子音で終わる (閉じた箱の)様相で存在している赤と白の

不滅のビンドゥに入るこの出合いによって達成間近の輝 く黒い現われ

が生起する このようにこれは外側からやってくる閲の現われ等の

ケースではないのである

これが 「達成間近」 と呼ばれるのはクリアライ トに近いからでくう

「大きな空」と呼ぼるのは増加の心とその乗 り物 として働 く風が存

在 しないからである

達成間近の心の最初の方では対象の感覚があるしかし最後の方

では心は沖象に注意 しておらず闇に困惑して気を失って無意識に

なりそうであるその後非常に微細な風と心から偶発的に生起するす

べての風と心が止まる

注意力のない達成間近な心の最後の部分は普通の状態で初めから

顕現せずに存在 していた非常に微細な風と心の注意力が活性化するま

で続 く これが起こると死のクリアライトが現われる

輝 く白い現われの心の定義は

① 概念の崩壊によって起こりその動きすなわち回復まで続きそら くう

② 月の光の浸透したけがれのない秋の空のような輝く白い空の

現われが現われ

(卦 何の租雑な二元の現われも現われない心の意識である

80の概念は崩壊しているが現われの心は概念的であるOより微細な多様性はあ

るが二元である散漫ではないが心象的な要素がありゆえに概念的である

一方クリアライトの心は完全に非概念的で非二元である

現われの増加の心の定義は

(》 概念の崩壊によって起こりその動きすなわち回復まで続 く

63

そら

(参 太陽の光の浸透したけがれのない秋の空のような輝 く赤い空の

現われが生起する

(卦 どんな粗雑で二元の現われも現われない心の意識である

達成間近の心の定義は int

① 概念の崩壊によって起こりその動きすなわち回復まで続くそら

(参 夜の初めの濃い闇の浸透したけがれのない秋の空のような輝くう

く黒い空の現われが生起する

どんな二元の現われも現われない心の意識である

《八番目の崩壊〉

達成間近の心がクリアライトに崩壊すると注意力のない達成間近

の心の二番目の部分が一掃される粗雑な二元の現われがみじんもないくう

明るく透明な空の現われが現われる これは三つのけがれすなわち

月の光 太陽の光 闇のない自然な秋の夜明けの色のようであるこくう

の現われは直接に空を認識するサマディの意識のようである

クリアライトの現われの原因は白と赤のビンドゥがそれぞれ心臓で

白と赤の不滅のビンドゥに溶解し中央気道のすべての風が非常に級

細な生命を運ぶ風に崩壊するからであるこれによって最初から顕現

しない状態で普通に存在していた非常に微細な風と心が顕現しそれ

によってこのような現われが現われるよってこれは外側からの空っそら

ぽの空のような現われのケースではない

これは「死のクリアライト」そして80の概念現われ増加達成くう

間近がなくそれを乗 り物とする風もないゆえに「すべて空」 と呼ば

れる これは実際の死である

これは基本的な真実の身体である真実の身体へと変化していくため

の浄化の土台であるがゆえにそう呼ばれる「空っぽ」は基本的な自然

の身体と呼ばれるそしてそれを対象としてとる心は基本的な智慧を

認識す _-真束の身体と呼ばれる

64

固 「中間の生存」のヨーガの教え

ほとんどの人間はクリアライトに3日とどまりそれから白と赤の構

成要素の印が起こる

血と癖が少 し鼻と性器から現われるこれは心臓で崩壊 したビンドゥの浄化 さ

れなかった部分である

しかし肉体的な構成要素が病気によってひどく消耗している場令

には何日経っても赤と白の構成要素の印は起こらない

このような人は一日もクリアライトにいることはないかもしれない

また高いあるいは低い悟 りを持つヨーギーの場合にはクリアラ

イトと真実の身体を混ぜ合わせることができこの状態に普通よりも長

くいたりまたその期間を短くしたりすることができる

65

固 変身のヲ-ガ (意識を移し変える)の教え

変身のヨーガ (意識を移 し変える)は意識を覚者の浄土にある

いは高い誕生の世界に運ぶために編み出された数えである死の光

および 「中間の生存」の幻身を保つことのできる修行の進んだヨーギー

にとってはこのヨーガが必要であるoこれは非prime削こ重要であるO生起

のヨーガを取得 した者そしてある程度プラーナとナ-ディーそして

マハームドラーの見解を取碍 した者がこのヨーガを修行するのに適し

た者であるOこれを行なうことができない省も少なくともカルマの法

則に強い信を持ちこの修行の意味とプロセスを完全に理解すべきである

そして先に述べた壷の呼吸と ト〉モが鞭FJlなくできるようにな

らなくてはならない

(変身のヨーガの修行の仕方

)変身のヨーガの観想と訓練は次のように行なう

自分自身のタントラの主神の身体の中に中央気道を観想 し八つ

のフム音節が身体の八つの出口 (二つの耳二つの目_hLロ肛門

性器)をそれぞれ預っていると観想するoこれは唐瓢がこれらの門

から出ていかないようにするためである そ

らそれからタントラの主 神が自分の前方上の空に座っていると観想

するそしてブルーのフム字を心臓のチアクラに観想し五色の光を放

っていると観想する次に壷の呼吸を維持しその力を使って7ム字杏l=こ

中央気道を通 して「神聖天への開稚 (ブラフマランドラ)」まで一気

に打ち上げるそして同時に大きな声で 「ヒクリ と叫び打ち上げる力

6

回 変身のヨーガ (意紙を移し替える)の教え

を強めるフム字を 「神聖天への開溝」に一秒保ち優 しく 「カ」 と

ささやいてそれを心臓のチアクラまで降ろす止める前にこれを7

回繰 り返しそしてまた始める 数回行なったら走りながら 「ヒク」そら

と7回叫んでフム字を身体の外に出し自分の前方上の空にいるタン

トラの主神の心臓に入れる そして優 しく低い声で「カ」と7回続け

て繰 り返すこのようにしてフム字を自分の心臓のチァタラに返す0

これを1日に4回行なう者は数日後に次のような経験をする-

頭頂がひどくかゆくなり熱 くなるそして真ん中に盛 り上がりがで

きそこから黄色の液体が分泌されるもしこれらの症状が起こった

ならこれが成就の印であると思ってよいこの後この修行をやめ

一カ月に1回か2回行なう しかし頻繁に覚者の浄土に生まれるとい

う強い発願を行ないそこに行く確信と望みを強める

《変身のヨーガの応用》

死の印がすべて現われ命を延ばすことがこれ以上できない場合変

身のヨーガを行なうまだ死ぬ時期が来る前にこれを行なう者は大き

な罪を犯すことになり地獄に落ちる

死の際のこのヨーガのテクニックは先に述べたものと同じである0

一つの違いは中央気道の上部と 「神聖天への開溝」を非常に大きく

そしてふさがれていないと観想することである

ここでフム字を心臓のチァクラに観想し全力を使って 「ヒク」 と

叫ぶ瞬時にフム字は中央気道を上がり「神聖天への開溝」を通ってそら

あっという間に自分の眼前の空にいるタントラの主神の心臓に達する

もしこのときにすべてが暗くなりプラ-ナが吹き出し頭頂がかゆ

く痛 くなるならこれは身体を抜け出して覚者の浄土に行 くという

確実な印である もしこのような印が現われない場合にはフム字杏

降ろし休んでからもう一度 トライするこの印が現われたら「ヒクリ

と21回から25回叫び続ける そうすれば絶対に覚者の浄土に生まれる

67

友人親戚など死にかけている人につき添っている人は骨変身

のヨーガの教えを思い出させその確信と倍を強め彼のために祈 り

彼を助ける

生きている間このヨーガを修習する機会のなかった者は次のようI

にする

死が近づいたなら祈 り供物を捧げザンゲし覚者方の前で願い

を言う 覚醒の心を生じさせすべての邪悪な想念を断ちすべての執

着を切るライオンの横臥位になる覚者の浄土に生まれたいという真

剣な願いを生じさせ変身のヨーガの教えを適用するこれを知らない

者は知っている者に簡単に話してもらう そのような人もいない場令そら

には単に自分の前前方上の空にいるタントラの主神の心臓に集中

する そして「ヒク」と21回叫び続ける このようにして意識を覚

者の心臓に放 り投げる

もし死につつある人の頭を優しくなで「メンラ (薬師愛欲神)」と

繰 り返すなら8人の到達其智運命魂方がやってきて死につつある人

の意識を覚者アミタ-バの西の浄土に導いてくれる

動物が死んでいる場合には「ラトナクータ」を繰 り返すその動物

の意識は高い世界へ生まれる

死の光と 「中間の生存」の幻身を認識できないけれども高い世界に

生まれるために変身のヨーガに頼る者は三つのグループに分けられ

る 覚者の浄土に生まれ変わる有名なヨーギーはそこで簡単に究極の

解脱を達成する 普通の者は法則とヴァジラヤーナが普及している場

所に生まれることができ数生で覚者の境地に達する劣った者はこ

のヨーガによって大きな死の恐怖を避けることができ「中間の生存」

と恐怖から逃れ幸福な場所に生まれ変わりいずれは解放を達成する

68

h主釘

rcて

E] 熱あるいはトウモヨーガの教え

くうはできないこの状態に達すると「楽と空のサマディ」を達成 したと

いわれる それゆえ トウモはタントラのすべての修行の土台である

「トウモ」という言葉は「すべての欲望と情熱を破壊することのできるとうもう くう梓猛な女性」という意味でありまた「輝 く空の智慧を作 り出すこと

ができる者」という意味であると理解することもできるそれゆえトウ

モは無智と悪をすべて焼き尽くす超越した智慧の火なのである

ヨーギーは4種類の トウモも心得るべきである

(訂 外的 トウモ すべての悪と障害を破壊することのできる生起のヨー

ガのトウモ

② 内的 トウモ 404の病気を治すことのできる生命プラ-ナのトウモ

(卦 秘密の トウモ すべての欲望と情熱を破壊することのできる溶

けて下降するトウモ

⑤ 超越 したトウモ 「生来の生まれない智慧」を生 じさせることの

できるトウモ

5トウモの修行で障害を克服する方法

トウモのヨーガの修行の障害となる主なものはヨーギーと在家信者

が共有している四つの一般的なもの一一病気妨害欲望と情熱死-

であるしかしその支配に屈せず大いなる勇気と辛抱強さを持って

闘い続けなければならない トウモの修行で出会う特殊な困難さは以

下のとおりである

最初の段階では身体のナ-ディーが慣れていないためヨーギーに

は 身体的な〝 困難が多くある 様々な種類の病気や痛みに悩み力を

失い非常に弱くなった感じがする慢性病または 「昔からの病」があ

るとそれが悪化する 初期の段階ではプラ-ナがまだ馴らされてい

ないので(他の)弱点に出会ったり息を止めるのが困難だったりす

るビンドゥかまだ身体全体にゆきわたっていないので心は明確に機

能することができずよって経験は貧弱なものとなる 集中がまだ安

19

走していないので散漫な思考が多く生じその結果正しい修行や正

しい考えに関して混乱してしまうさらに正しい修行法を知らないと

プラ-ナとナ-ディーとビンドゥの大きな障害が起こる

こうした悩みの種はすべてヨーギーの トウモの修行を妨げるものでJ

ある治療法則は簡単で勇気と忍耐である このときヨーギーは

「生まれ変わり」の世界の苦 しみや人生の無常などについて隈想 し離

れようという強い気持ちを喚起する「覚者の境地の二つが一つになっ

たヴァジラの身体」を達成しようという気持ちを新たにし逃げようと

いう考えを起こさずにすべての苦しみと試練を経験 しようと決心する

成就 したグル方や聖者方の伝記を読み自己の勇気と決意を強める勇

気と忍耐によって道にある困難はすべて克服できると確信を持つ

一方ヨーギーがあまりにも強い観念に支配された禁欲的な生活を

していると トウモの修行を支えるだけの力がないその結果それ以

上修行する気がなくなり道半ばでやめてしまう こういう場合には

全面的に休息をとり良い栄養になる食物を取って力と健康を取 り

戻すべきである

トウモの修行でプラ-ナとナ-ディーを馴らしたら身体全体が非

常になめらかで柔軟であると感じる大きな温かさが (ヘソの創 り変え

るチァクラから)生じビンドゥは不安定になり絶えず変化するよう

になる こうしたことすべてによって非常に楽しくなり精力旺盛に

なるしかしその結果ビンドゥが大いに増大しそれに応じて性欲

が増すこの危険な時期には極めて注意深 くし自己のビンドゥを熱

心に保持すること 自己の努力を怠ったり弱めたりするとビンドゥを

失うという危機に瀕する- これは夢や陰想の段階にそして目覚め

ている問にすら起こり得るビンドゥを失うということはトウモのヨー

ガにとっては致命的な一撃であるそれゆえビンドゥを保持するこ

とに極端に熱心になること戒を厳格に守り人間の身体などの不浄性

について隈想 し性欲を鎖圧する洞察力を持って性欲の性質を観察

20

E] 熱あるいは トウモヨーガの教え

することはそれを克服することにも役立つ

一般的にいってビンドゥを失うことは隈想修行すべてにとって有

害であるが トウモのヨーガにとっては特に致命的であるビンドゥ

を失うとどのような種類の隈想を行なおうともいかなる種類の恩忠

も受けることはできないそれゆえこの生命力をとどめて安定させる

ためのさらに特殊な訓練を行なうことも含めてビンドゥを保持するI

ためにあらゆる努力をなすことである

トウモの修行においである程度の進歩を成し遂げ楽輝き非識別

の良い経験を得同時に他の徳も得ると自分の経験を人に話 したいと

いう強い気持ちを持つかもしれない しかしもしそうするならこれ

らすべての徳と経験を失いもう一度取 り戻すのが難しいということに

なるかもしれないさらに神聖になされた約束の戒を破るならこれ

によっても経験と戒を守っていた間に得た利益を失うことになる

もしこれが起こったなら善行も含めてすべての経験は幻影であり

自己の実存を持たない虹のようなものであると考えるそしてそれくう

らに執着せず空の状態の真実を隈想する そして内側の経験を秘杏

に保てなかった過ちをザンゲしこれからはこの経験をグル以外には

話さないと決心するもし神聖になされた約束の戒を破ったならザ

ンゲし戒を回復させるためにヴァジラサットヴァのマントラを唱え

る そしてまたグルに鞄い イニシエーションを求めタントラの主

神にもう一度イニシューシ岳亨を与えてくれるようにと祈願する世俗

的な栄光プライド執着を真に放棄 し真のヨーギーがなすように陰

想を培うと決心する

もし法則の基本的な教えに従いそれに従って修行するなら障害

はそれほど多 くないはずである しかし能力の低い者またあまり

にきつく修行 しすぎる者にはプラーナナ-ディービンドゥに関す

る多くの障害が生 じる

トウモのヨーガを一定に習慣的に行なう者は特別な規則を守らな

21

くてはならない熟を保つためには隈想のときに少なくとも数回は呼

吸法を行ない トウモの火を観想する 熱も寒さも恐れてはならない0

身を切るほど寒いときでも毛皮あるいは厚い服を着てはならない0

また暑いときでも裸になってはいけないローソクや火を吹き消してI

はならないまた極端に冷たい物を飲んではならない

楽を保つためにはビンドゥを保つために大きな努力をしなければな

らないどんなことがあってもそれを失ってはならないまたショウ

ガ トウガラシコショウニンニク腐った肉や魚極端に酸っぱい

塩辛いまたは脂っこい食べ物を取ってはならない火に近づきすぎな

いようにし暑い太陽に身をさらしてはならないまた地面にクッショ

ンを敷かないで座ってはならない裸足で歩 くことを避ける昼間寝て

はならないまた汗をかきすぎるような活動をしてはならない

深い院想を保つためには一人で暮らし意味のない活動はすべて放

棄する

トウモ ヨーガの経験と徳

人によって能力とカルマは大きく違うので トウモのヨーガによっ

て生み出される経験と徳について一般化することは難 しいある人はた

くさん功徳を達成 しているかもしれないしかし多くの経験をしてい

ないかもしれない別の人にとってはこれは反対かもしれない また

ヨーギーが通過 しなくてはならない様々な経験のはっきりした順番を予

想するのも難しい

ここでもっと重要なトウモのヨーガの効果について検討 してみるこ

とにする ここまでにおいてプラ-ナを調御 し トウモの火を燃やす

ときの印と経験について見てきた これから見るのはもう一つの重要ふう

な題目「r風とともにある心 Jがそれぞれのチァタラに集中したときの

経験」である

(タントラの教義によると)五つのチァタラそれぞれのナ-ディー

22

口 熱あるいはトウモヨーガの教え

はそれぞれのチァクラに特別な基調音節 「種子」の形をとる 五つの

基調音節 (Hu血ANuTaRa)もっと正確にいえば五つの異

なったナ-ディーの形は人の五つの主要な煩悩の象徴または表現で

ある つまり愛著迷妄邪悪心プライド嫉妬である

トウモの修行中このチァクラに集中すると「風 とともにある心」

もそこに集中する「風とともにある心」がこれらの基調音節に集中す

ることによって同時にその種子が表わす煩悩が動くその結果ヨー

ギーは愛著邪悪心疑念プライドといった大きな煩悩を感 じる

これらの煩悩は自由にヨーギーの意思とは関係なく生起するあらゆ

る雑念散漫さ病が生起 しヨーギーの帰依を妨げるO「風 とともに

ある心」がチァクラに集中することによってヨーギーはまた夢院

想あるいは目覚めているときでさえ様々なヴィジョンを見るこの

ときこそこれらの障害を克服するために祈 りザンゲし覚醒の心くう

を培い放棄の精神を強め空の状態を観察しなくてはならないまた

肉体的な行法を行ないそれぞれのチァクラの結節を解くそしてこあかし

れらの障害は実際は助けであり帰依の証でありヨーギーが道におい

て確実に進歩 しているということを示しているのだということを理解す

る このように進歩を喜び挑戦を受け入れる

プラ-ナとナ-ディーを調御 し五つのエレメントのプラ-ナを保持

し集め普段の場所から中央気道に導 くことができるなら煙唇気くう

棲蛍の光ランプの光そして生まれない空の光という五つの夜の

印が現われる そして五つのプラーナを保持 し続けると月の光日

の光雷の光虹の光月と太陽が一緒になった光という昼の印が順

番に現われるある場合には多くの光の点や光の塵が現われるこれ

らは一緒になって10の印と呼ばれる

もしプラーナナ-ディービンドゥの純粋なエッセンスを五つ

のチァクラに集めることができるなら白赤ブルー黄色緑の覚

者の浄土が現われるまた「風とともにある心」を神秘的なナ-ディー

23

に集めることができれば24の聖なる秘密の場所と タントラの主神

ダーキニー門番たちが現われる

五つのプラ-ナを完全にマスターできる者あるいはそれを五つの

チァクラに保持できる者は次の利益を得る - 身体が丈夫になる

肌が滑らかになる顔が輝き元気になる そして常にエネルギーにあ

ふれる 高 く厚い壁にさえ阻まれない

赤と白のビンドゥを中央気道に保持することのできる者は次の三つ

の恩恵を得る

① 身体から光線を放つことができ日の光の中で立っても影を放た

ない

(卦 身体を消すことができる

(卦 奇跡を現わすことができる

「風とともにある心」と五つのエレメントの純粋なエッセンスを中央

気道に持ってくることのできる者は次のことができる

(D 石を金に変える

② 水の上を歩 く

(動 火に入っても焼かれない

トウモの熟で雪山を溶かす

(9 遠い宇宙へ瞬時に旅するそら

⑥ 空を飛び岩や山を通 り抜ける

これらの徳の幅と深さは「風とともにある心」の取得の熟練の程度

によって大きく異なる神通力の続 く期間もまた大きく異なる も

しヨーギーが 「風とともにある心」を保持できない場合にはこれらの

徳は消える

ナ-デイ二とビンドゥが浄化されるとヨーギーはあらゆる寄跡を行

なうことができる ビンドゥが安定 し(上のチァクラに)上げられる

と川を止めることができる「風とともにある心」が集中すると見

つめるだけで人を催眠術にかけることができる火元素が制御されると

24

皿 熟あるいはトウモヨーガの教え

太陽を止めることができる ナ-ディーの力で富と数え切れない宝石

を生み出すことができる プラ-ナの力で人を引きつけビンドゥの

力で非人 (愛欲神幽霊悪魔)を引きつけることができる

これらの恩恵と徳を手に入れることができるがこれらはすべて虹

のようにそれ自体の実体を持たない幻影であると理解すべきであるこ

れらの力ゆえに思い上がってはいけない八つの世俗的な利益を寛服し

散漫のないおのずから照らすマハ-ムドラーに集中するべきである

なぜならこれが悟りを深める唯一の方法だからである

簡単にいえば トウモの修行は我々に生まれることのないマハ-ム

ドラーの智慧を悟らせてくれすべての執着と無智からの解放を達成し

すべての 「生篭れ変わり」の世界のナ-ディーの結節を解きすべての

「生まれ変わり」の世界のナ-ディーを智慧のナ-ディーに変えすべ

てのカルマのプラ-ナを浄化し障害のない智慧のプラーナに変えす

べてのけがれたビンドゥを浄化 しそれを楽のビンドゥに変える「二

つが一つになった完全な覚者の境地の虹」を完成する

25

B] 幻身のヨーガの教え

幌想の各期F別においてその3分の1の時rZりをトウモの修行に当てる

lui者の境地の 「完全な楽しみの身体」を追求し幻身の修行を今行な

っているのはすべての衆生を利するためだということを思い起こす

それから喉のチアクラに母神と共に座している赤い 「完全な楽し

みの身体」のグルに祝福と援助を祈る

外側の世界にあるすべてのもの- 家町山川人間動物

身体のすべての器官と感光- は混乱した心の単なる現われでしかなく

与耳の存在やそれ自体の実体はないと考える唇気楼や魔術や夢や

抱や影や露のようなものであるというのはこれらのものは

リアリティーの中には存在しないからだ他に依存 して生じるもの (条

件の生起)はこだまと映った影のようなものでそれ自身の実体は全

牡ないと考える

そして続けてこだまや映った影について考えすべての法則は一

悼的なものであり指や抱のように消え去るものであると考え太陽が

罪ると露がどのようにして消え水が流れ過ぎると抱がどのようにし

て消えるのかを観想する一瞬たりともものが変化せずにいることは

ないすべての法則は虹のように美 しいが実在せずすぐに無に帰し

てしまうと考える さi

lこのように魔術と空の状態について隈想すべきであるこの匝想

の後でさえ深く収づいた執着がすべて根こそぎになるまで共理と魔

柿の働きを観察し続ける

ここまでに述べた修行は幻身のヨーガの土台または錐備である

2

B] 幻身のヨーガの数え

では修行自体を二つに分けて論じよう

1不純な幻身の修行

2純粋な幻身の修行

1不純な幻身の修行

鏡の前に立って自分の映っている姿を観察する- しばらくの間

映っている姿を見る- そしてこの像が様々な要因すなわち鏡

身体光空間などの組み合わせによってある条件の下でどのようくう

にして作り出されたのかを考えるそれは現われてはいるが空である-

つまり依存 して生じている (条件の生起)それ自身の実体のないも

のである

それからその像の現われをその服と装飾品とひとまとめにして観

察しそれが気に入るか気に入らないかを考えるまた急に怒ったふ

りをしたり自分とケンカするふりをしたりしてそれに影響されるか

どうかを観察するこのように修行することによってすべての快と不

快は幻影であり主観的であり自分自身の心によって創 り出されたも

のであることがわかり執着がかなり減少する

次にテープの修行を行なう自分自身で自分自身に対 して心地良

い言葉とそれから気に入らない言葉を連発し録音しそれをひたす

ら聴き続け心が乱れなくなるまで行なう もしこれに成功するなら

賞賛に対 しても非難に対 しても無頓着になり解放を達成する

快不快喜び苦 しみ得ること失うことこれらが同じになる

まで事象の幻影的な性質について静かな場所で一人で院想する この

後で人のいるところに行き人々やその活動の中で修行する もし

まだ快いものと不快なものに好意的 非好意的に反応するようであれ

ばまた一人になりもう一度修行する

27

2純粋な幻身の修行

幻影であるタントラの主神を観想することは完成のヨーガの土台で

あるばかりではなく「中間の生存」において完壁な 「完全な楽 しみの

身体」を達成する方法でもある生起のヨーガにおけるタントラの主神

の観想は次のように行なう

タントラの主神の絵を手に入れ二つの鏡の間に置くそして三つの

像の幻影性を観察するタントラの主神が心の目に恋人のようにはっき

りと現われるまで絵を観想する助けとして使う 修行者はタントラの

主神の全身の完全なイメージを一度に観想しできるだけ長 くそれを

保持するようにいわれる ヴィジョンが消えると今度は身体の部分を

非常にはっきりと観想する頭と顔から始め首胴体手足等を全

身が非常に生き生きとくっきりとするまで観想する

タントラの主神のヴィジョンがはっきりとし安定してきたら一歩くう くう

先に進みヴィジョンを空の状態と同一化させる空の状態の見解のな

い観想はどんなによくても単なるよいイメージにすぎないタントくう

ラの主神の幻影性に関する院想でさえ空の状態の直接認識がなければ

相対的な達成は成し遂げられるが究極的な達成は成 し遂げられない0くう

一方空の状態を知る者はタントラの主神のヴィジョンをすぐに何のくう

自己実体もない投影された心の幻影としで悟る 現われそれ自体が坐くう

であり空と同一化させる必要はないのだと理解する

くう隈想の問はタントラの主神のヴィジョンをおのずから輝 く空の中

に吸収させる隈憩の後ではこの意識性を保ち自分の出会うものす

べてとそれを同一化させる

簡単にいえば生起のヨーガにおいて投影されたタントラの主神のヴィくう

ジョンは顕現する空の真理の一つの表現であり何の実体実存もな

い幻影性の象徴である比倫を使 うなら魔法の魂われ水に映った

月肉と骨のない影瞬間的に変わる寒気楼心に投影された夢依存

して生 じるものから生 じるこだま実存のない幻覚常に形を変える雲

28

B] 幻身のヨーガの教え

美しく生き生きとしているけれども実体のない虹現われたと思 うと

すぐに消えてしまう稲妻突然現われはじける泡はっきりと現われ

るけれどもそれ自体の実体がない鏡の中の像などにたとえることがで

きるだろ一うo

タントラの主神のヴィジョンを難なく楽に安定させられるようになっ

たら今度はそれを宇宙大の大きさに拡大しケシ粒ほどの大きさに縮

め一つから何百万へと倍増するそしてこれらの化身をすべて元の

身体に戻ししばらくそれを隈想する日常の生活においては自分の

経験すべてを覚者の界と同一視し家や町をマンダラ世界を覚者の浄

土すべての人を覚者方と到達真智運命魂方と同一視するまたすべ

ての音がマントラの詠唱であると考えすべての思考が法則の身体の

働きでありすべての望ましいもの楽しみが覚者方への供物であると

考える このようにして修行者は 「生まれ変わり」の世界のすべてのくう

顕現を浄化 しそれをおのずから輝 く空と混ぜ合わせるのである

四つの空あるいは四つの楽を開示するためにはまずプラ-ナを中

くう央気道に入れるすると四番目つまり生来的に生まれた空から

「風とともにあa心」で作られた幻身が現われる これを達成するため

には壷の呼吸を保ちながら「風とともにある心」の象徴であり五

色の光線を放っているブルーのフム (Hu血)字 [亘]を心臓のチァ

クラに観想する これによってプラ-ナが中央気道に入り煙屡気

横などの印が現われ啓示増加達成の光がそれぞれ現われる 同時

にフム字が大いなる光に溶け込むここでヨーギーはできるだけ長く

自分自身を光のサマディの中に吸収する最後にサマディから出るとき

タントラの主神の幻身を 「風とともにある心」と一緒に発射する

これを全部正しく行なうのは難しいと思う者はまず壷の呼吸を保ち

ながらブルーのフム字に集中しこの呼吸の溶解のプロセスを練習する

29

《幻身の一般的復習》

「生まれ変わり」の世界と 「煩悩破壊」の世界のすべての事象 (法則)

にはそれ自身の性質がなくゆえに幻影である しかし魂の執着

混乱区別する想念によって事象は真実であるように見えるこの敬

着と混乱を払うためにすべての法則の空性を観察し魔術に関する真

理を学ぶべきであるこれが幻影性の一般的な原理である

タントラの幻身のヨーガの背景となる原理は次のようにまとめるこ

とができる 粗雑でカルマに支配された人間の身体の中に人の執普

と混乱で隠された覚者の身体の純粋な精髄が存在する幻身のヨーガのくう

サマディの修行を通してこれらの執着と混乱が徐々に払われ輝く空

の智慧が認識される その結果「生まれ変わり」の世界のプラ-ナ

ナ-ディービンドゥは浄化され人間の身体は虹のような覚者の境地

の幻身へと変化する

幻身のヨーガの中心となる修行は生来の光を開示しそれに続いて

「風とともにある心」を通して幻身を轟射することである

この修行の間ヨーギーは何も存在 しないという感じを強く持つoこ

の経験は完全な解脱に到達するまで深まり続ける

30

【ヨ 夢のヨーガの救え

B] 夢のヨ-ガの教え

夢の認識は夢のヨーガの実践の中核をなしているこれを獲得す

るためにはまず自己の鮮明な自覚性を患らせる原因のすべてを取 り除

かなければならない自iL性を負か1ている支配的な原因とその解毒剤が

以下に簡単に述べられる

(》 タントラの戒を破った者は夢を認識することができないこ

の場合ヨーギーは罪を油められ神聖になされた約束の戒を回

復するために自己の違反をザンゲしヴアジラサ ノトヴ7のマン

トラを実践しなければならないまた彼は自分のグルもしくは

祈りを通 して新しいイニシエーションを得るよう努めなければな

らない

(参 グルおよびタントラの教えに対してほとんど信のない者は夢

を認識するのが困難であることに気づくこの場合信を強めるよ

う努めなければならない

(参 物質的な利益に食欲な者は夢を認識することができないこ

の場合彼は自己の物質的な所有物を布施しこの生に執着する

ことをやめなければならない

O(む ビンドゥを失った者身体をけがした者は夢を認識すること

ができないよってビンドゥを保ち括静でない人間食べ物

秩所との交わりを避けるよう懸命に努めなければならないもし

どうしてもそれらと交わらなければならない場合矯正手段として

クリヤ ヨーガを行なう必要がある

(9 もし心が雑念でいっぱいであったり夢を見たいという思いが

3

弱い場合夢を認識することができないこの場合独居 し成就

に対する自己の志と確信を強めるよう決意しなければならない

⑥ 自分の見るもの聴 くもの触れるものはすべて夢の中のこと

であると日中絶えず考えるならば夜夢を認織する機会を大いIに増大させる

夢のヨーガに取 り組み始める前にまず一般的な準備修行を終了しな

ければならない次に各期間の3分の 1をトウモの修行に3分の2

を喉のチァクラに 「種子」音節を観想することに費やす この観想は

夢を生み出す優れたテクニックである

まず喉のチァクラに座している赤い身体のグルに夜夢を認識す

る手助けをしてくださいと懇願する次に4枚花弁の蓮華を喉のチァ

クラに観想 しその中心に赤いオーム (Orb)字 【歩 ]正面の花弁に

青いア (A)字 [3T ]右の花弁に黄色いヌ (Nu)字 [弓 ]後方の

花弁に赤い夕 (Ta)字 [可 ]左の花弁に緑色のラ (Ra)字 [て ]

をすべて非常にくっきりと鮮明に観想する

喉のチァクラに赤いオーム字を観想 し壷の呼吸をできる限り長く煤

持することによって上記の内容を簡素化することもできるあるいは

各呼吸で 「オーム」を長く心の中で唱えることもできる

ある者はこれは寝ている間にのみなされるべきであるというかも

しれないこの発言は正しくないなぜならもしそれが昼間主要な隈

想として扱われるならば素早くかつ容易に 「風とともにある心」を喉

のチァクラに集中させることができその結果もっとたくさんのもっ

と鮮明な夢が現われるようになるからであるそれに加えてこの実践くう

はまたプラーナが中央気道に入り四つの空を開示する手助けともな

ヨーギーは絶えず目覚めた状態で自分の見るもの聴 くもの触

れるもの考えるもの影響を及ぼすものすべてが夢の中のことであ

ると考えなければならないまた豊かな食べ物や飽食を避け激しい

32

B] 夢のヨーガの教え

活動で自己をすり減らすことのないようにしなければならない手短に

言うとヨーギーはプラ-ナの力と強い意志力と夢を認識する他

の方法とを一つに合体させるよう努めなければならないのである

くう夢を認識する主要な方法は四つの空を開示するためにプラーナを

中央気道に至らせることである これが生じたならそれらと一つずつ

同一化しなくてはならないそして夢が現われるのを待ち夢を認識

するよう努める この実践の詳説は後に行なう

夢を観察する最も良い時間は夜明けから日の出の問であるなぜな

らそれは食べ物が消化され休息は十分で眠気は深くなく心は比

較的鮮明な時間帯だからである しかしほんの浅 く眠るだけの人は

夜の間にこれを実践することも可能である

ヨーギーは眠りに落ちる前に夢を認識しようという決意と確倍を

少なくとも7回多い場合には21回行なう しばらく喉のチァクラに

四つの基調音節を観想し次に壷の呼吸をゆるやかに保持 しながら

赤いオーム字のみに集中する

長い継続 した眠りは避けなければならないその代わり回数を増や

して短時間眠るように努める 目が覚める都度直前の眠りの間にう

まく夢を認識したかどうか振 り返ってみる必要があるもしうまくいっ

ていなかったら次に眠る前に真筆な祈 りを捧げる

もしもこのすべての後にもまだ夢を認識できないならば起き上

がって部屋の中のもの椅子やテーブルベッド衣類絵画を観察

しそれらがすべて夢の中のヴィジョンであると考えるこの感覚を失

わずにもう一度眠りにつく

極度の眠気のために夢を認訊できない人は身体全体と部屋中に満ち

る光線を放ち輝 く赤いオーム字を喉のチアクラにあるいは輝く白

いビンドゥを両眉の真ん中に観想する ごく浅く眠る傾向の人は青い

フム字か青いビンドゥを秘密チァクラに観想する

33

上述の教えのすべてを怠惰でなく実践しながら依然として夢を認識

できない人は独居に引きこもり衣服をすべて脱 ぎ捨て飛び跳ね

踊 り裸で走 り回り

「これは夢だ夢なんだ」

と大声で叫ぶべきであるさらに危険な崖っ淵に行き疎い地の底

をのぞき込み同じことをする それでもまだ夢を認識できないとした

ら自己を恥 じるべきであるそして懸命にグルとタントラの主神に

祈るべきである そして喉のチアクラの位置に次第に速度を増して

回転する円形の鋭い刃を観想 しそれが電動ノコギリのように全身を上

下して身体を肉片と灰とに薄切 りする様を観想するそれらを覚者方

とおなかを空かせた有情の魂に布施をするその後識別的な思考を

持たずにマハ-ムドラーについて隈想を行なう

夢をときたま少しの間だけは認識できてもいつもというわけでは

ない人は実践がまだ足 りないと気づくかもしれないこれは特に夢

の認識の直後に急に目を覚ました場合に当てはまる その場合はこ

の傾向に対して繰り返し自分自身に諭し夢の状態にとどまっていたい

という欲求を強めなければならないたとえ目が覚めても日を開けず

逆に夢を見続けるようにもしくは心臓か秘密チァクラに集中するよう

試みるべきである

どんな原因で夢から急激に覚めてしまうのか注意深 く調べてみなけ

ればならない極度の緊張が原因ならもっとリラックスするように物

音が原因ならもっと静かな場所で眠るように寒さや熱さが原因なら

もっと厚着をしたり薄着をしたりなどすべきである ある教えでは育

定的力と否定的力である赤と白のビンドゥの間に座っている自分自身を

観想することが助けになると述べている また壷の呼吸を保持しなが

ら青いフム字を喉のチァクラに観想するのも助けになるといわれてい

要するに夢を認識できない理由を発見すべく常に努力ししかる級

34

団 夢のヨーガの数え

に適切な矯正手段を講じる 例えば眠気がひどい場合には赤か白の

ビンドゥを喉に観想するかあるいは両眉の真ん中に放射する輝く光

を観想する警戒心が強すぎたりすぐに日が覚めてしまう場合には

青か黒のビンドゥを心臓か秘密チァクラに観想する夢が鮮明でない

場合には赤いビンドゥを喉のチァタラに観想 し輝 く光を放射 しなが

ら全身のすべてのナ-ディーを覆っていると観想する

怖い夢を見たときヨーギーは

「これは夢だ夢の中で火に焼かれたり水に溺れたりすることがある

だろうかこの動物や悪魔やそういうものがわたしに害を与えること

があるだろうか」と言って不当な恐怖心から身を守るこの意識を持ち続け火を踏み

つけたり水の中を歩いたり大きな火の玉に変身して恐ろしい悪魔や

獣の心臓に飛び込んで爆発させたりすべきである

夢をかなりしっかりと堅実に認識できているヨーギーは「夢の トラ

ンスフォーム」の実践に進むこれはつまり夢を見ている状態で鳥

虎ライオン神聖天国王家岩林や自分の望む何にでも変身し

ようと試みることであるこの雫践が安定したならば今度は様々な

形状のタントラの主神の身体座っていたり立っていたり大きかった

り小さかったり等に変身する同じように夢の中で見ているものを別

の対象物に変化させる例えば動物を人間に水を火に大地を空間

に一つを多数に多数を一つにと変化させる 例えば上半身からは

火下半身からは水を放ったり太陽と月を踏みつけたり身体を何百

万何十億と増やして宇宙全体をいっぱいにしたりといった種々の神過

力を働かせる

夢のヨーガの実践の主要な目的の一つは「中間の生存」の状態で

そしてこの生の中で幻身を実現する手助けをすることである これをくう

獲得するためにはまず 「眠りの四つの空」を認識 しなければならないくう くう

次に第四の空あるいは生来的な空から「風とともにある心」が作 り

35

出したマンダラのタントラの主神の幻身を瞬時に投影しその後にマくう

ンダラとタントラの主神をもう一度大いなる空に溶け込ませる これは

要するに夢のヨーガで実践される 「生起」と 「溶解」のプロセスであ

るl

この後以下に示した 「覚者の国-の旅」を実践する

自分がタントラの主神になったと観想 し流れ星のごとく瞬時にイ

ンドラの天あるいはどこか他の 「生まれ変わり」の世界の天に至る

そして戻る前にその場所を観察する これが安定 したならば次に

「覚者の浄土」の一つに例えばヴァイローチャナやアミタ-バや

その他の 「浄土」に旅する これも同じようにほんの瞬時のうちにな

される 「覚者の浄土」に至ったならば党者に敬意を表わして布施を

し覚者の説法を聴 く

最初のうちヴィジョンと経験はあまりはっきりとしないが自分が

夢で見たものは本物の 「浄土」そのものなのだと堅く信 じる なぜな

ら「生まれ変わり」の世界も 「煩悩破壊」の世界 も結局は夢にす ぎ

ないからであるこのように実践するうちにヴィジョンは徐々に徐々

に鮮明になってゆくはずである

もしある者が 「幻身のヨーガと夢のヨーガに何か違いがあるので

しょうか」と尋ねたならその答えは両者は基本的に同じであるが

夢のヨーガは幻身のヨーガの補足と見なされているということである0

一つは幻身を生み出すために使われもう一方はそれをさらに完全なち

のにするために使われるのであるまた「覚醒」状態の光から生 じる

幻身は夢のそれよりももっと深遠なもっと微細なものであること

を知るべきである とはいえ二つのヨーガは互いに相補い合うもの

として実践される なぜなら夢と覚醒の状態の二分性の中に顕現 した

時間への固執は究極的にはこのようにして征服されるからである

これら二つのヨーガを合体 した実践によって人は 「生まれ変わり」

の世界の習慣的な思考を浄化するようになるすべての物事は心の顕現

36

B] 夢のヨーガの数え

であり心は夢と同様それ自体では実体を持たないものであると悟る

「生まれ変わり」の世界も 「煩悩破壊」の世界も実在 しない屡気楼であ

りそれらは何も束縛しないし何も解放しないと知る自己の粗雑と

微細純粋と不純な愛着のすべてを洗い清める そして最終的に覚者

の境地の魔法のような 「完全な楽しみの身体」を明らかにするようにな

37

B] 光のヨーガの数え

どのようにして光を認識する

か位省をすべて取 り除き光を認識するために望ましいすべての粂件

を集めるための蟹備段階の修行においてたどる段階は夢のヨーガと同

じである しかしさらにヨーギ-は良い栄養になる食物を取 り身

体をマ ノサージし非常に静かな場所に住み自己のビンドゥを保存 し

常に柔和でリラックスしていなければならないo幌想の各々の期間に

おいてその3分の 1の1馴 Iほ トウモの修行に耽やし3分の2の時rll

ほ光のヨーガの修行に数やさねばならない

投初に心臓のチアクラに母神と共に座っている青いヴ7ジラダラ

を観想 しヴアジラダラに 「生来の光を開示 してください」と祈るべき

であるそれから心臓のチアクラに市い7ム字を観想 し壷の呼吸を

煤つかまたは心の中でフム字を長 く唱えるべきであるそうすると

外側の世界がすべて彼の身体に溶け込みその身体がフム字に溶け込み(

)そのフム字がナーダに溶け込みそのナータが大いなる空に溶け込むく

つ彼は空について阪想 し息を保つべきであるこのサマディから立ち

上がるとヨーギーは再びタントラの主神の幻影の身体を観想する

「これは夜にのみ行なうべきだ」と間違って主張する人がいる し

かし実際はこれを九一日通 して修行すると「風とともにある心」 を

習得する可能性が大いに増 し光の啓示が安定するその結果睡眠中

に光を認識するのがずっと容易になる

さらに同時に保息をすることによって大いなる利益が加わる

他の方法で光を認識することは非常に難 しいしそのようにして認識した

3

E] 光のヨーガの教え

光は長く持続 しないこの修行に従う人は必ずプラ-ナを中央気道にくう

もたらし四つの空を開示するそれゆえこれが 「光のヨーガ」とい

う最も重要な修行なのである

〈睡眠中に光を保つこと〉くう

昼間にプラ-ナを中央気道にもたらすことによって四つの空を順

番に開示できる人は眠りに落ちる直前に心臓のチァクラにあるフム辛

に集中すれば睡眠中にもそうすることができる

光を 「保つ」のに一番いい時間は睡眠の最も深い夜 (の真ん中)で

はなく夜明けまたはいつでもいいから睡眠の浅いときであるそおう が い

して一番いい姿勢はライオンの横臥位である

ここで光のヨーガの修行で不可欠な二つのことは心臓のチァクラ

の蓮華の五つの花弁にある五つの基調音節 (Hu血ANuTaRa)

を観想 し息を保つことである

眠りに落ちる前にヨーギーは啓示増大達成の段階の後で

「生来の光が生じたときに必ずそれを認識するぞ」と繰 り返 し繰 り近

し21回考えるべきである それから身体全体がフム字に溶け込みフ

ム字が光に溶け込むことを観想しそれに集中する 少し眠たくなった

らア字に集中する かなり眠くなったらヌ字に集中する非常に眠

くなったらタ字に集中する 眠りに落ちそうなったらラ字に集中す

る眠りに落ちながら(または気を失いながら)フム字に集中する

初め最初の三つの音節に集中した直後に眠りに陥る傾向が強いので

最後の二つの音節に集中するのが難しいと思うかもしれlない しかし

繰 り返し修行することによって徐々にできるようになる睡眠という

気を失った状態で意識をとどめられない人はサマディの力をもっとつ

けるように昼間に一生懸命修行すべきであるこれによって気を失っ

た状態で意識をとどめ光を少し見ることができるようになる

39

ある教えにはまだ光を認識できなければ三日三晩眠ることを放秦

してからもう一度やってみるべきだと述べられているくう

四つの光または空すなわち啓示の光増大の光達成の光坐

来の誕生を順番に開示できる人は粗雑な 「生まれ変わり」の世界の忠

考と微細な 「生まれ変わり」の世界の思考の両方を取 り除き識別するそら

心を超越することができるそうすると要一つない空のように透明で

澄みわたった本物の睡眠の光に直面するO これがとびきり上等の経験

すなわち完全な光であるこの次には「まあまあ」の経験とか「少なくう

い」光と呼べるようなものがあるここではヨーギーは四つの空を

順番に認識できないかまたは「生まれ変わり」の世界の顕現をすべ

て取 り除くことはできないがひどい眠気を克服し透明な光り輝く空

性を明確に識別することができる

この次には「劣った」経験があるここではヨーギーは 「完全な」

光も 「少ない」光も経験 しないが夢が生じる前の眠りの状態で澄ん

だ透明な心を経験する昼間の修行で安定したサマディを達成 したら

その力は眠りと夢の状態も含めて昼と夜を通じて行き届 くその場

合ヨーギーは(原則として)夢を見ないもし見ることがあったと

してもそれをすぐに認識できる しかしこれは睡眠の光ではなくて

睡眠の状態でのサマディの経験でしかないと言うグルもいる確かにそ

うかもしれないがそのように修行すれば光を認識する機会を本当に

増大させることができすぐに 「少ない」光を見るであろう

光を保つ方法は多くあるが上述の教えでこの目的のためには十分

である ヨーギーは自分に最も役に立つ特定の教えに従うべきである0

くう《四つの空についての説明〉

くう四つの空または四つの光または四つの楽は光のヨーガの経験の

中核である これらは目覚めた状態の昼間の修行でプラ-ナを中央

気道に集めることによって引き起こされる そうできる人は特に四香

40

B] 光のヨーガの教え

くう くう目の空すなわち生来の光に集中すべきである この四つの空を認識

する方法は以下のとおりである

夜の光のヨーガの修行で最初に心臓のチァクラにある蓮華の花弁の

一つにあるア字に集中する この修行によって五大元素のプラ-ナが

中央気道に集中し煙寮気楼蛍の光などが順番に現われる眠気を

感じたらヌ字に集中するするとますますプラ-ナが集まり粗雑くう

な区別する思考が崩壊 し初めの空すなわち啓示の光が現われるそそら

うすると要一つない空に明るい月の光を見ているかのような感じを

経験する

もっと眠たくなったらタ字に集中しより多くのプラーナが集まりくう

微細な区別する思考がすべて崩壊 し二番目すなわち極端な空 (別名そら

増大の光)が現われる そうすると雲一つない空に明るい太陽の光

を見ているかのような感 じを経験する

とても眠くなったらラ字に集中するそうするとすべてのプラ-

ナが集まり最も微細な区別する思考のほとんどが崩壊し三番目すくう

なわち大いなる空 (別名 達成の光)が現われるそうすると深い雲

一つない天空にすべてを包含する暗闇を見ているかのような感 じを経

験する

最後にフム字に集中している間に眠りに落ちる (または気を失う)

と達成のすべてのプラ-ナと最も微細な区別する思考のすべてが崩くう

壊 し四番目すなわち完壁な空 (別名 生来の光)が現われるそそら そうきoう

う すると夜明けの澄んだ空の蒼等を見ているかのような感 じを経験 したそがれ

太陽月黄昏という三つのけがれのすべてが彼から離れ去るこれくう

らがヨーギーか認識 し修行 しなければならない四つの空すなわち

睡眠の光であるくう

最初この四つの空をすべて認識することはで きないかもしれないが

途切れることのない根気強い修行によってついには認識するようになくう

る四つの空を 「保つ」ことに熟達 していない人は浅い睡眠の間に

41

ヨーガを修行すべきである 熟達している人は深い睡眠のときにその

修行をすべきである 規則正 しいプロセスで光を保つことにまだ熟逮

していない人は逆のプロセスで行なうのが難 しいと感じるだろうす

なわち生来の光から三番目を保ち二番目をそれから一番目の光-(

とであるそれゆえ正 しいプロセスが基本であり非常に重要なので

ある

プラーナの乱れによって光のサマディから出されそうになったら

心臓のチァクラのフム字に集中してサマディをもう一度安定させるべ

きである これがダメなら「少ない」光について隈想すべ きである

「少ない」光から出されそうになったら夢の幻影の身体の修行をしよ

うとすべきであるしかしこれをきちんと行なうためには昼間の修くう

行でプラ-ナを中央気道に集め四つの空を開示できなければならない

この段階に到達 して初めて夜光を完壁に保つことができる修行

の進んでいないヨーギーは一番目と二番目の光は認識できるかもしれ

ないが三番目と生来の光を認識することは極めて困難であろう

寝る前に光を保とうという非常に強い望みを生 じさせ(身体全体

を満たしている)輝 く光を発 している心臓のチァクラにあるフム字に集

中すれば「少ない」光を見る機会は十分にある夢のない浅い睡眠の

状態では彼は心の性質を光 り輝いているが空っぽ (不明瞭さのない

透明)であると見なす意識は目覚めているかのように明噺である

にもかかわらず散漫にする思考を取 り除くことができず光 り輝 く意

識も夢と一緒に現われるもしこれが起こったらまだフム字に集中し

続け光を安定させるために光 り輝 く意識を保とうとすべきである0

深い睡眠のときに光を認識できない人はがっか りする必要はなく

認識するように再度努力するべきである そうすれば徐々にうまく

いくようになる プラ-ナの乱れのために夢が現われたらこれらのヴィ

ジョンがタントラの主神と彼のマンダラと同じであると見なしそのヴィくう

ジョンをもう一度大いなる空に溶け込ませようとする

42

E] 光のヨーガの数え

「r少ない」光は真の陸眠の光ではない」ということを知るべきである

後者は散漫と区別する思考がすべてない第四番目すなわち生来の

光であるが前者は区別する心と散漫が混ざり合った表面的な光でし

かないしかしこの 「少ない」光を安定させ強めることができれば

最終的には生来の光を保つことに成功する 現在のところチベット

のヨーギーの多 くは対応する〝 光を保つ段階に到達することしかで

きない修行のよくでさる者ですら「少ない」光 しか保つことができ

ないそれゆえこの違いを知っているということは非常に重要なこと

である

《三つの基本的な光についての解説》

タントラの教えによると光は三つのグループに分けることができる

① 起源の光

(参 道の光

(参 果報の光

「起源すなわちリアリティーの光」とは人が気づいていようがい

まいが関係なくすべてのときに存在 して」る生来の光である 睡眠のくう

光と死の光はこの種類に属する「道の光」とは空の状態すなわくう

ちプラ-ナが中央気道に集まったときに開示する四つの光または空

を直接悟ることであるこれはまた「区別しない智慧」- 主観 と客くう

観という二元性を超越 している「生まれていない空」を悟 ること-

とも呼ばれる「果報の光」とは覚者の境地という完全で完壁な解脱

の境地である 「二つが一つになった究極の光」を悟ることである

「睡眠の光」は様々なグループに分類することもできる「対象に面

すること」のない深い睡眠において認識されるものは「深い睡眠の光」と呼ばれる 粗雑な対象と微細な対象によって認識されるものは「F少ないJ睡眠の光」と呼ばれるなど

前に夢のヨーガや教えたように修行者は自分に自信があ り「中

43

間の生存」をマスターできるのかをどうかを観察すべきである こう自

閉すべきである

「わたしの今の悟 りで時が来たときにr死の光J をコントロールで

きるのだろうか 」くう

「四つの睡眠の空」をコントロールすることができれば死のときにくう

「四つの空」を認識できると確信を持つことができるo そq)人にとって

は死は道における非常に役に立つ段階である

よってこの光のヨーガの修行によって「生まれ変わり」の世界に

対する執着と「生まれ変わり」の世界における識別は浄化され「自己

を照らす智慧」を悟る「生来の光の智慧の火」によって不純な習慣

的思考をすべて破壊 し「息子の光」と 「母親の光」を一つにし「生ま

れない光」という大いなる全体にすべてを包含する そうすると完全

な 「法則の身体」と 「形状の身体」を達成し「生まれ変わり」の世界

の終わりまで少 しも努力することなしに数え切れないほどの多くの

方法ですべての衆生を助けることができる

44

6]「中川の生存」のヨーガの救え

回 「中間の生存 」のヨ-ガの教え

1「中間の生存」の数え (1)

(死の象徴

〉1形状一茶姿の集積が崩壊 し始めるとき極度な消耗の程度まで弱

きを感 じる地元素が崩壊 し始めると身体は活プJを失う視党器官

が崩壊すると眼球を動かすあるいははっきりと比ることができない

「大きな蚊の智慧」の元素がJiFi壊 し始めると心は大変暗く鈍くなる

2感光の楽fJ-tが崩壊 し始めるとだるく感 じマヒしたような感じ

がする水元菜が崩壊するときは身体内の分泌が止まるO聴覚の機

能が崩壊するとき聞こえなくなるo「平等の智eu の元素が分解さ

れるとIgぴと苦しみの区別がつかなくなる

3 識別の躯村tが崩壊 し始めるといかなる外的な対象も見えなくなる

火元-兼がJuL)壌するときは消化できない鼻が利かなくなり始めると

上部のプラーナが遅 くなり不規則になる映光の感JltLが崩壊すると

においを区別できなくなるO観察の智慧の元素が分解されると死

にかけている者は周りに立っている身内の者を見分けることができな

くなる

4 構成要素の躯積が崩壊するとき何もすることができなくなる

プラーナの元紫が分解するとき十の租雑なプラ-ナが来たところへ

仰る味光の器官が崩壊するとき舌が撞 く厚 くなる味覚の感光

がなくなると異なる味を区別できないO活動の智yi箕の元素が崩壊す

るとき行為することも意志することもできなくなる

4

別の経典によれば死に関する次の教えがある

1地元素が水元素に崩壊するとき外的なサインは自分の身体を動

かせなくなりそしてあたかもすべての支えを失って倒れそうに感

じることである

「お願いだ立ち上がるのを助けてくれ」

と大声で叫びたい内的なサインは意識が渦巻く煙の雲のように現

われることである

2水元素が火元素に崩壊するときの外的なサインはすべての分泌が

乾き切ることであり内的なサインは意識が移動する賓気横のよう

に現われ白い現われの33の邪悪心の識別する思考がすべて静まるこ

とである

3火元素がプラ-ナに崩壊するときは外側のサインは身体の熱が

大幅に減少し一方で指や爪先はしびれて冷たくなることである内

的なサインは意識が蛍の光の薄暗いスパークのようにして現われ

赤い現われの40の愛著の識別する思考が静まることである

4プラ-ナが意識に崩壊するときの外側のサインは死にゆく人の出

息が大変長 くなり入息が大変短 くなることである 内的なサインは

意識がはっきりとして安定したランプの光のように現われ七つの

黒い迷妄の識別する思考がすべて静まることである

経典によればこれらの死のサインは個人によって一つ一つ順々に

現われたりあるいはすべてが一度に現われたりする

微細な元素が崩壊したら死にかけている人は次のような経験をす

ることになるそら

1意識が 「啓示の光」に崩壊するとき雲のない空に浮かぶ月の光のI

ように光を見る

2啓示の意識が 「増加の光」に崩壊するとき夜明けのように赤っぽ

い草色の一条の光を見る

3「増加の光」が 「達成の光」に崩壊すると完全な暗闇を経験 し

46

6] 「中間の生存」のヨーガの数え

意識を失うそら

4この無意識の状態は再び光の中に崩壊 し夜明けの要一つない空

のような- 前の三つの段階の微細なけがれすべてを超越 した-くう

透明なはっきりとした空が現われるこれが真実の 「死の光」あるい

は 「生来の光」である

異なる元素が次から次-と崩壊 したら最終的にプラーナの元素が

心臓のチァクラで意識に崩壊するその後頭頂のチァタラにある白い

ビンドゥが下降しヘソのチァクラにある赤いビンドゥが上昇し二つ

が心臓で一緒になる赤と白のビンドゥが完全に混ぜ合わさったとき

「死の光」が現われる 六つの世界のすべての有情の魂がそれぞれの

生の終わりに一度死の光を見るのだが残念ながら彼はそれを認読

することもつかむこともできない

《「中間の生存」の出現》

それから逆の順序で死の光から達成増加啓示と順に現われる

眠っていたプラ-ナが動き始め達成の光が現われるそしてすぐにそ

れから増加の光啓示の光と続くそれから80の識別する思考が生じ

その結果 「中間の生存」のすべての幻影のような顕現が現われる

ここでよく論議を呼ぶ質問が起こる

「r中間の生存Jの住人の身体と顔はどのように見えるのか」アサンガの兄弟たちによれば彼らは次の転生の姿をしている しか

し他の人々によれば生前の姿に似ているという 「継承の派」のグ

ルたちによれば「中間の生存」の初めのころの段階では「中間の生存」

の住人の顔と身体は生前のものに似ておりそれからそれが徐々に消え

てゆきそして 「中間の生存」の後の段階になれば次に来る転生の現

われをとるこの理論は理にかなっているだけではなく経典とも一致

している 多くの経は「習慣の身体」の 「中間の生存」状態における

存在は生前にならって形作られることを明確に示 している

47

「中間の生存」の住人はすべての器官を完全に備えてお り再び再

生することが定められている場所以外であれば妨害なくどこへでも旅

することができる 彼は 「生まれ変わり」の世界に属する超常的力を幾

分有しており食物の香 りを食べて生き他の同じ 「中間の生存」の住int

人たちを見ることができるなおここから先の内容については一つ

の例にすぎない

もし 「中間の生存」の住人が悲惨な領域に生まれることが定められ

ているのであれば深い暗闘あるいは黒い雨の夜のヴィジョンを見

るだろう もし彼が幸福な領域に生まれるものであるなら月のように

輝 く白い光を見る

別の経典はこういう

地獄に生まれる者たちにはすべてのものが焼けた木のように黒っぽ

い茶色に見える 低級霊域に生まれる者たちは煙色の色を見る天に坐

まれる者は金色の光を見る 形状の要素に生まれる者たちは白を見る

そして非形状の要素に生まれる者たちは「中間の生存」の経験をし

ない- 彼らは死後即座に非形状の要素へ生まれ変わることになる

しかし低い領域に生まれることが定められている非形状の要素の生令

体たちは再び 「中間の生存」を経験するともいわれている

地元素が妨げられたとき「中間の生存」の住人たちは爆発の雷鳴を

開く水元素が妨げられたとき海の波のとどろさを開き火元素のと

き燃え上がる森のうなりを開き風元素のとき大暴風雨の高いヒュ-

ヒューとなる音を開く

三毒- 愛著邪悪心迷妄- は「中間の生存」の住人が自赤

黒の様々な種類の恐ろしいヴィジョンつまり彼を傷つけるために近づ

いてくる恐ろしい幽霊や悪魔として投影された習慣的な思考を持つ国と

なる

「中間の生存」の住人は次のような性質を持つといわれる

① 身体は抵抗を示すことがなく影を作らないそして一瞬のう

48

回 「中間の生存」のヨーガの教え

ちに多くの土地へ旅することができる

② 他の領嘘の生命体は彼の行為を目撃することができない

③ 透視能力とテレパシーを持つo

④ 太陽も月も星も見ない

(9 生来的な心の記録を見て自分が生前行なった良い行為 悪い行

為のすべてを詳しく見る

⑥ 食物は見るがそれが彼に布施されたか捧げられたのでなけれ

ば味わうことはできない

以上のような説明は行なわれたが個人のカルマは決して同じという

ことはなくまた顕現も大変異なっているのでこれらをはっきりと限

定されたあるいは一定不変のものとして受け入れるのは難 しい多く

の点で 「中間の生存」の状態は夢の状態のようであり非常に不安定で

不確かなものなのである

「中間の生存」の生命の最高の長さは7日であるが もしこの期間に

「中間の生存」の住人が転生をしなければ彼は 「死ぬ」あるいは気絶

して第二 「中間の生存」に即座に生まれ変わる このプロセスは7回

繰 り返されることができるので全体で49日となる

「中間の生存」の住人は次に転生する場所を見るや否やその場所

に恋 しでしまう

湿気と温かさによって生まれ変わる者は壇とにおいによって引かれ

る 虫あるいは卵の形に生まれ変わる者は両親がセックスをしてい

るのを見たとき両方の親に対する大きな変著と邪悪心を抱 く 男性に

生まれるものは母を愛 して父を憎み女性は逆となるこの愛著と那

悪心が生 じるや否や「中間の生存」の住人は直ちに気絶 しそれを知

らないで転生する天の一つに生まれるものは壮麗な天国にあるよう

な豪邸と男女の天使を見彼らを望む

悲惨な領域に生まれる者は多くの恐ろしいヴィジョンを見絶望的

にそれらを避けようとする 洞窟や穴や木に逃れようとすれば彼は動

49

物に生まれ変わる もし鉄の家に逃げようとすれば地獄に生まれる0

「中間の生存」の住人が死ぬときはやはり四段階の崩壊のプロセス

つまりプラ-ナの減退から啓示増加達成生来的な光を通過す

る それから逆のプロセスが始まり生来的な光から達成増加啓

示80の識別する思考プラ-ナのエレメント火--と心と身体の

複合体が完成するまで続 く

《「中間の生存」 での機会》くう

死の際で息子と母の空の光が混ぜ合わさるとき識別をする考えと

いう微細なけがれはすべて鋲まる このとき生起と完成のヨーガを敬

得した修行の進んだヨーギーは完全な覚者の境地とその徳を同時に

達成できる かなり修行の進んだ者しかし素晴らしいマハームドラー

を昼夜修行でさる者また死の光を保てる者は「中間の生存」のヴィ

ジョンが現われるときそれを使っで悟りを進めることができる

この世のすべての顕現は実は 「中間の生存」のそれでありすべて

の 「生まれ変わり」の世界の存在は「中間の生存」の存在なのである

誕生と死の間の期間は「生と死の中間の生存」と呼ばれる 眠 りに落

ちたときから目覚めまでは 「夢の中開の生存」死から再生までは 「中

間の生存」そのものである これら三つの 「中間の生存」においてトウ

モと幻身のヨーガ光と夢のヨーガそして 「中間の生存」と変身のヨー

ガの修行が強調されるべきである

眠っている状態起きている状態の両方で見るもの開くもの触

るもの行動するものはすべて「中間の生存」の状態であると考える

べきであるこの教えを繰 り返し続けて修行することは優れた 「中間

の生存」の準備であると認識すべきである

そして死のときが近づいたなら自分の財産 持ち物を三宝に布施

し惜 しみなく布施しすべての執着を切り神聖になされた約束の戒

を厳 しく守 りすべての道に外れたこと罪をザンゲすべきである ま

50

B] 「中開の生存」のヨーガの教え

たもし神聖になされた約束の戒を破ったことがあるならグルあるい

は覚者に再びイニシエーションを与えてくれるように懇願 し破った棉

聖になされた約束の戒を修復すべきである真剣にグルとタントラの主

神に祈 り死の光と 「中間の生存」での幻身を保持できるよう助けを求

めまた法友に頼って死の際で教えを思い出させてもらう

最も修行の進んでいるヨーギーは死のとき溶解のヨーガを行ない

おのずから照らす精髄に集中してそれを死の光に混ぜ合わせる そし

てその光から「風とともにある心」でできた完全な 「完全な楽 しみの

身体」と 「変化身」を生 じさせるよう努力する

マハ-ム ドラーの第四段階に達した非常に修行が進んでいるヨーギー

は死のときに確実に母と息子の光を混ぜ合わせることができる この

ときカルマの身体顕現心のすべてのきずなが切れ覚者の境地の

徳がすべて完成する彼らの心は法則の身体になり身体は智慧の身体

になり土地は完成と純粋さの土地になる

かなり修行の進んでいるヨーギーも最も進んでいる者たちと同じよ

うに修行するべきであるもしこれに成功すれば彼らは 「中間の生存」を通らないで転生できる そうでなければ真剣に覚者の浄土に生まれ

るように祈 り変身のヨーガの教えを適用すべきである

死の光も幻身のヨーガも保持することめできない劣ったヨーギーは

心の集中力を喚起 し確実な理解と揺るぎのない自信を持って教えを逮

用 し死と 「中間の生存」の挑戦に立ち向かう解放を得るために死と

「中間の生存」の機会を利用することができない者はカルマによって

もうー度 「生まれ変わり」の世界に生まれることを強いられる これを

防ぐためには次の指示に従う

「中間の生存」にいる者がその者にとって最 も魅力的な場所に来た

ときそれをタントラの主神のマンダラだと観想する 男と女の性交を

見て愛著と邪悪心が生起 したら自分自身に注意を喚起 してこれが

覚者が現わした父と母の第三イニシエーションだと考える 楽と空の経

51

くう験を受け入れ愛書も邪悪心も幻影で空であると見る

くうこのように空の状態の見解を強調することによって「生まれ変わり」

の世界から永遠に自分を解放できるかもしれないもし 「中間の生存」

にいる者がこれをうまく成し遂げ最初の7日間で再生を逃れることが

でき為ならそれに続 く7日間あるいはその後に同じことを成し遂げ

ることは難しくない彼はタントラの主神の浄土に生まれ道-の帰依

を完成するだろう

もし 「中間の生存」にいる者が覚者の浄土に生まれたいと思うなら

そこに生まれたいという強い願望を培わなくてはならないこれは非育

に重要であるそして変身のヨーガの教えを適用すると一騎のうち

にその浄土に生まれる

「中間の生存」ヨーガの恩恵は次のようにまとめられる

(ni 「法則の身体」は死のときに実現できる

② 「完全な楽しみの身体」は 「中間の生存」で

③ 「変化身」は肉体化するときに実現される

これはまた覚者の三身の成就に導く道とも呼ばれる

2「中間の生存」の教え (2)

《崩壊の諸段階》

人間は25の粗雑な対象- 五つの集積四つの元素六つの感覚要

素五つの対象五つの基本的智慧- が崩壊することによって必ず

死ぬ

死のプロセスには八つの段階がありそれには25の要素の崩壊が含

まれる22の要素は最初の四つの段階の間に崩壊する残 りすなわ

ち識別の集積 意識の感覚 諸現象の性質を悟る基本的智慧は最級

の四つの段階の間に崩壊する

52

B] 「中間の生存」のヨーガの教え

図1 25の粗雑な対象

5つのとらわれfの集報 53の基本的魯魚 四大元素 6つの感覚事案 5うめ対魚

形材 窄準 二 基本的鋲のような智患 也 日の感

覚 形状-容姿感 車 基本的な平等の智

憩 水 耳の感覚 声蓑 壷 基本的な

分析の智患 火 鼻の感覚 香り痕由の構成 基本的な活動を 風 舌

の感覚 味達成する智患 身の感覚 接

触敗 軍 基本

的な諸現象の性質の智愁 意識の感覚図2 8つの崩壊価 白の崩噂空重BO油 填 ー3番白の崩薮 iIi春日重油 墳一J

1 帝敬す二

る奮寮 形状-容姿 感 覚 弛 別 経験の構成

元 素 地 水 火 風博 労要素 T 日の感

覚 耳の感覚 舟の感兜 舌と身の感覚対 慶

目に見える形状-容姿 士PJ 香 り 味と

接触基本地軸 基本的 基本的な 基本的な 基本的な活動を鏡のような智慧 平等の智患 分析

の智恵 達成する智患崩壊寸を5帝P

の崩壊 there4や畢日申申墳 7寧日の崩壊 や番

〈一番目の崩壊〉

最初に形状一容姿の集積の段階の五つの現象が自然に崩壊するす

なわち形状一容姿の集積のような智慧地元素目の感覚生命体の

中にある目に見える形状一容姿である形状一容姿の集積の崩壊の外的I

な印として手足が前より小さくなり身体が弱く力がなくなる

この大きさと力の減少は普通老齢とともに訪れる顕著なかたちである

基本的な鏡のような智慧は鏡に像が現われるのとちょうど向 じよう

に多くの対象が同時に明確に現われる通常の意識であると説明されて

いるこの崩壊の外的な印として視界がハツキリしなくなり暗くな

地元案の崩壊の外的な印として身体が非常に細 くなり手足がだら

んとし身体が地面の下に沈んでいっているような感じがする

沈んでいく感覚は「持ち上げてくれ 」と叫ぶほどである

目の感覚の崩壊の外的な印として日を開けたり閉じたりできなくな

生命体の中にある目に見える形状-容姿の崩壊の外的な印としてつヤ

身体の艶が減少し力が尽きる

この五つの崩壊の内的な印は「屡気楼のような」と呼ばれる青っぽ

い現われが生 じることであるこれは太陽の光が夏の砂漠を打つとき

の水の現われのようなものである

現われは煙の塊にもたとえられるがたいていは零気横にたとえられる

《二番目の崩壊》

その後感覚の集積の段階の五つの現象が同時に崩壊する感覚の集

積が崩壊するときの外的な印は身体の意識が感覚の意識に伴う楽

苦しみ どちらでもない感覚をもはや経験することができないというこ

とである

基本的な平等の智慧は楽 苦しみ どちらでもない感覚を一つの檀

54

回 「中間の生存」のヨーガの教え

類すなわち感覚として心にとめている通常の意識であると説明され

ている

これは多くの同発語を一つの意味を持つものとして心にとめている意識とし

ても表現されている

この崩壊の外的な印として意識の感覚に伴う楽 苦しみ どちら

でもない感覚をもはや心にとめることができない

水元素の崩壊の外的な印として唾液汗尿血液精液が干上が

口鼻舌喉が干からび歯にはカスが生じる

耳の感覚の崩壊の外的な印として外的 内的な音がもはや聞こえな

生命体の中に含まれている音の崩壊の外的な印として耳の内側の

「ur」という音がもはや生じない

この五つの崩壊の内的な印は「煙のような」と呼ばれる現われが生

じることである これは煙の塊の中にある煙突からうねって出てい

る煙に似ている

《三番目の崩壊》

その後識別の集積の段階の五つの現象が同時に崩壊する 識別の集

積の崩壊の外的な印として両親のような親しい人のことをもはや気

にとめなくなる

基本的分析の智慧は親しい人の個々の名前や目的などに気をとめ

る通常の意識であると説明されている

この崩壊の印としては自分の両親の名前すらもはや思い出せない0

火元素の崩壊としては身体の温かさが減少しそこから食べ物や飲

み物を消化する力が失われる

鼻の感覚力の崩壊の外的な印としては鼻からの空気の吸い込みは弱

くなるが吐き出しは強く長くなり息はまるで一つ一つ積み上げられ

55

ているかのようである

生命体の中に含まれているにおいの崩壊の外的な印としてはいいに

おいも悪いにおいも喚ぐことはできない

この五つの崩壊の内的印は「蛍のような」と呼ばれる現われが生 じ

ることであるこれは煙突から上る煙の-吹きの中に見られる赤いすす

火の粉または穀物を妙るために使われるフライパンの底の煤につい

た赤い火の粉のようである

《四番目の崩壊》

その後経験の構成の集積の段階の五つの現象が同時に崩壊するこ

の集積の崩壊の外的な印は動き回るというような肉体運動をすること

ができないことである

基本的な活動を達成する智慧は今生および来生の外的 世俗的な

活動や目的などそしてまたそれらをどのようにして達成するのかを

心にとめている意識であると説明されている

風の元素の崩壊の外的な印としては10の風- 粗雑な生命を運ぶ風

など- がその住みかから心臓に移 り息が出たり入ったりしなくな

舌の感覚力の崩壊の外的な印としては舌が太 く短 くなりつけ根が

青 くなる

生命体に含まれる味の崩壊の外的な印としてもはや六つの味 (甘さ

酸っぱさ苦さ渋さピリッとした塩辛さ)を経験できない

この時点で身の感覚と接触も必ず崩壊するのでその崩壊の外的な

印としていかなるなめらかさも租さも感じることができない

この七つの崩壊の内的な印は「燃えるバターランプのような」と呼

ばれる現われが生 じることである これはバターランプがまさに消え

んとするとき炎がパチパチするようなものである

56

E] 「巾問の生存」のヨーガの教え

「崩壊の意味」前の元素がどのようにして後ろの元素に崩壊 していく

のかについていうと地 水 火 風という順序で前の元素と関係の

ある風の意識の基礎として働 く能力が撤退し後の元素の意識の基礎

として働く能力がより顕現するのである これは前の元素の後の元莱

-の崩壊と呼ばれているがある一つの元素が別の元素の性質を持つよ

うになるということではない

地が水に崩壊するということは地の風の意識の基礎として働く能力

が退化しそのときに水の風の意識の基礎として働く能力がより顕現

するようになるということを意味するこのようにこれは前者の舵

力が後者の能力へ移動するようなものなので地が水に崩壊するといわ

れているが通常の地が通常の水に崩壊することではないこれは他の

崩壊にも当てはまる

《五番目の崩壊》

四つの元素が崩壊した後意識の集積の段階にある五つの現象が段階

的に現われなくてはならないこれらは80の表示的概念の心輝 く白の

現われの心輝 く赤い増加の心輝 く黒の達成間近の心そして死の

クリアライトの心である

80の概念は三つのグループに分かれ33が白い現われの心を表わし

40が赤い増加の心を表わし七つが黒い達成間近の心を表わす 最初の

グループの概念は対象の乗 り物として働 く粗雑な風の動 きに関係 し

よって白の現われの心を顕現として経験 していない者にとっては

その乗 り物として働く風が赤い増加の心そして黒い達成間近の心と

比べていくらか粗雑な動きをしていると感じられるこの白い現われ

の心に関する推論ができるのは最初の概念のグループが微細から釈

雑へと反対の順序で進んでいるときの白い現われの心の痕跡あるい

は結果だからである

57

この33とは

1大きな欲望の欠如 心は対象を欲さない

2中くらいの欲望の欠如

3小さな欲望の欠如I

4心の行き来 心は外的対象-と行ったり内的対象-帰ったりする

5大きな悲しみ 快い対象と別れることに対する心の苦痛

6中くらいの悲しみ

7小さな悲しみ

8安らぎ心は安らかにとどまる

9概念化 対象のまぶしさによって興智した心

10大きな恐れ 不快な対象に出合ったことによって生み出される恐れ

ll中くらいの恐れ

12小さな恐れ

13大きな執着 快い対象に執着すること

14中くらいの執着

15小さな執着

16とらわれ 愛欲界の対象に完全にとらわれた心

17不善あるいは非知識 善行に対する疑念

18飢え 食べ物を欲すること

19渇き飲物を欲すること

20大きな感覚 快感痛みどちらでもないという感覚

21中くらいの感覚

22小さな感覚

23知者の概念

24知ることの概念

25知られる対象の概念

26個別の識別 何がふさわしく何がふさわしくないかを分析する心

27恥 自分自身が同意しないあるいは宗教的な禁止によって

58

固 「中間の生存」のヨーガの教え

誤った行為を避けること

28慈悲 苦悩からの離別を願うこと

29哀れみ 観察の対象を完全に保護する心

30美 しいものと会いたいと欲すること

31不安 とらわれた心確信がない

32蓄積 所有物を集める心

33嫉妬 他の繁栄によって乱れた心

二つ日の40の概念は対象の乗 り物として働 く中くらいの風に関係す

るよってそれを経験 していない者にとっては赤あるいはオレンジ

の増加の乗 り物として働 く風が自あるいは黒い現われと比べて中く

らいの動きをしていると感 じられるつまり心がより微細になるにつ

れて心の二元性がより少なくなりつつあるということであるこの赤

い増加の心に関する推論ができるのはこの概念のグループが反対の順

序で粗雑へと進んでいるときの赤い増加の心の痕跡あるいは結果だか

らである

この40の概念とは

1欲望 まだ手に入れていない対象に対する執着

2愛著 手に入れた対象に対する執着

3大きな喜び 快い対象を見て喜ぶ心

4中くらいの喜び

5小さな喜び

6うれしさ 欲 した対象を達成 したことによる満足

7歓喜 欲 した対象を繰 り返 して経験する心

8驚き以前生起 しなかった対象について考えること

9興暫 快い対象を知覚 して散漫になった心

10満足 快い対象に対する満足

ll抱擁 抱擁 したいと欲すること

12キス キスしたいと欲すること

59

13吸う吸いたいと欲すること

14安定 変化 しない連続の心

15精進 善に向かう心

16プライド自分が優れていると思う心

17活動 活動を成し遂げることに関係する心

18強盗 富を盗みたいと欲すること

19力 他の軍隊を征服したいと欲すること

20熱意 善の道を修習する心

21大きな困難に対する従事 倣慢さによって悪行に従事すること

22中くらいの困難に対する従事

23小さな困難に対する従事

24激しさ理由もなく優れた者と議論したいと欲すること

25戯れ 魅力的な者を見て戯れたいと欲すること

26怒る傾向 憤慨の心

27善 善行に対して努力したいと願うこと

28はっきりとした言葉と真実 他が理解できるようにそして自

分の事実の識別を変えないで話 したいと願うこと

29非真実 自分の事実の識別を変えてから話したいと願うこと

30確信 非常に安定した意図

31非仮定 対象を保持 したいと欲さない心

32寄贈者 所有物を与えたいと願うこと

33熱心な勧告 怠惰な者に宗教の実践をするように勧めること

34英雄的行為 煩悩のような敵を克服したいと願うこと

35-恥知らず 自分が同意しないあるいは宗教的な禁止によって非

行を避けないで悪行に従事すること

36欺き偽善によって人を欺くこと

37キツさ鋭い良心

38悪徳 邪見解に慣れた心

60

6] rFP問の生存」のヨーガの教え

39非優 しさ他を傷つけたいと願うこと

40不正 不正直

三番目の七つの概念は対象の乗 り物として働 く弱い風の動きに関係

するよって黒い達成間近の心に関してそれを経験 していない者に

それを示す働きをする これはこの概念のグループが反対の順序で釈

雑へと進んでいるときの黒い増加の心の痕跡あるいは結果だからであ

この七つの概念とは

1忘れっぽさ衰えた注意力

2誤り水を寮気樺と思うことなど

3しゃべらない しゃべりたくないと思うこと

4意気消沈 悩む心

5怠惰 善に対する熱意のなさ

6疑念

7中くらいの欲 愛著と邪悪心が同じくらいの心

80の表示的概念とその乗 り物である風は輝 く白い現われの前に崩壊

しなくてはならないなぜなら理解の様式と現われの心のそれは不

一致だからであるまたこの二つの間には粗雑さと微細さに関して大

きな違いがあるので80の概念のような粗雑な心は白い現われのとき

には存在できない80の表示的概念とその乗り物である風が輝 く白い

現われへと崩壊するとき燃えているバターランプのような現われが坐

起する80の表示的概念がその中に崩壊 してしまったときの現われくう

の心自身の印は非常に明るい透明さと空の現われおよび月の光が

充満したけがれのない秋の夜空のような白い様相の光の現われである

この現われの原因に関していえば心臓から上の左右両方の気道の風

がその上の開口つまり頭頂から中央気道に入ったからであるこ

の力によって頭頂の緒がゆるみ父から得た音節ハムが逆さになった

相である [皇 ]白いビンドゥが水のような性質を持っているがゆ

61

えに下に下がるそれが心臓のところにある左右の気道の大童の円

の緒の上に来ると輝く白い現われが生起する このようにこれは

外側から差した月の光などの現われではないのである

これが現われと呼ばれるのは月の光のような現われが生起するからくう

であり空と呼ばれるのは80の概念とその乗 り物である風が存在 し

ないからである

〈六番目の崩壊》

この後現われの心とその乗り物である風が増加の心に崩壊する0くう

増加の心が生起すると空であり 「空っぽ」であるが前よりももっ

と澄んだ赤またはオレンジの現われが太陽の光の浸透したけがれのそら

ない秋の空のように輝く

この原因に関していえば心臓から下の左右の気道の風がすべて管

骨の一番下あるいは性器のところの開口を通って中央気道に入るか

らであるこの力によって宝石 (性器)の中のチアクラの結とヘソ

のチァタラの結が徐々にゆるむこれによってヘソのチァクラの真ん

中にある縦一本の線の短いア [A]の形で存在 している母から得

た赤いビンドゥが上に上がる赤い現われは心臓にある六重の円の

左右の気道の緒の下まで上昇する よってこれは外側から輝 く太陽

の光の輝きなどではないのである

これが赤い現われと呼ばれるのは太陽の光のように鮮やかであるかくう

らで「非常に空」と呼ばれるのは現われの心とその乗 り物 として働

く風が存在しないからである

《七番目の崩壊》

この後増加の心がその乗 り物である風とともに達成間近の心に

崩壊する 最初夜の初めのような濃い闇が浸透 したけがれのない秩そら

の空のような様々な黒い現われが生起する

62

団 「中問の生存」のヨーガの教え

中央気道の中の上と下の風は心臓に集まっておりこの力によって

心臓のところにある左右の気道の六重の円の結がゆるむこれによって

逆さになった音節ハム [卓 ]の様相上の白いビンドゥが降り下の縦

の線の様相の赤いビンドゥが昇る これらは心臓のところの中央気追

の真ん中で子音で終わる (閉じた箱の)様相で存在している赤と白の

不滅のビンドゥに入るこの出合いによって達成間近の輝 く黒い現われ

が生起する このようにこれは外側からやってくる閲の現われ等の

ケースではないのである

これが 「達成間近」 と呼ばれるのはクリアライ トに近いからでくう

「大きな空」と呼ぼるのは増加の心とその乗 り物 として働 く風が存

在 しないからである

達成間近の心の最初の方では対象の感覚があるしかし最後の方

では心は沖象に注意 しておらず闇に困惑して気を失って無意識に

なりそうであるその後非常に微細な風と心から偶発的に生起するす

べての風と心が止まる

注意力のない達成間近な心の最後の部分は普通の状態で初めから

顕現せずに存在 していた非常に微細な風と心の注意力が活性化するま

で続 く これが起こると死のクリアライトが現われる

輝 く白い現われの心の定義は

① 概念の崩壊によって起こりその動きすなわち回復まで続きそら くう

② 月の光の浸透したけがれのない秋の空のような輝く白い空の

現われが現われ

(卦 何の租雑な二元の現われも現われない心の意識である

80の概念は崩壊しているが現われの心は概念的であるOより微細な多様性はあ

るが二元である散漫ではないが心象的な要素がありゆえに概念的である

一方クリアライトの心は完全に非概念的で非二元である

現われの増加の心の定義は

(》 概念の崩壊によって起こりその動きすなわち回復まで続 く

63

そら

(参 太陽の光の浸透したけがれのない秋の空のような輝 く赤い空の

現われが生起する

(卦 どんな粗雑で二元の現われも現われない心の意識である

達成間近の心の定義は int

① 概念の崩壊によって起こりその動きすなわち回復まで続くそら

(参 夜の初めの濃い闇の浸透したけがれのない秋の空のような輝くう

く黒い空の現われが生起する

どんな二元の現われも現われない心の意識である

《八番目の崩壊〉

達成間近の心がクリアライトに崩壊すると注意力のない達成間近

の心の二番目の部分が一掃される粗雑な二元の現われがみじんもないくう

明るく透明な空の現われが現われる これは三つのけがれすなわち

月の光 太陽の光 闇のない自然な秋の夜明けの色のようであるこくう

の現われは直接に空を認識するサマディの意識のようである

クリアライトの現われの原因は白と赤のビンドゥがそれぞれ心臓で

白と赤の不滅のビンドゥに溶解し中央気道のすべての風が非常に級

細な生命を運ぶ風に崩壊するからであるこれによって最初から顕現

しない状態で普通に存在していた非常に微細な風と心が顕現しそれ

によってこのような現われが現われるよってこれは外側からの空っそら

ぽの空のような現われのケースではない

これは「死のクリアライト」そして80の概念現われ増加達成くう

間近がなくそれを乗 り物とする風もないゆえに「すべて空」 と呼ば

れる これは実際の死である

これは基本的な真実の身体である真実の身体へと変化していくため

の浄化の土台であるがゆえにそう呼ばれる「空っぽ」は基本的な自然

の身体と呼ばれるそしてそれを対象としてとる心は基本的な智慧を

認識す _-真束の身体と呼ばれる

64

固 「中間の生存」のヨーガの教え

ほとんどの人間はクリアライトに3日とどまりそれから白と赤の構

成要素の印が起こる

血と癖が少 し鼻と性器から現われるこれは心臓で崩壊 したビンドゥの浄化 さ

れなかった部分である

しかし肉体的な構成要素が病気によってひどく消耗している場令

には何日経っても赤と白の構成要素の印は起こらない

このような人は一日もクリアライトにいることはないかもしれない

また高いあるいは低い悟 りを持つヨーギーの場合にはクリアラ

イトと真実の身体を混ぜ合わせることができこの状態に普通よりも長

くいたりまたその期間を短くしたりすることができる

65

固 変身のヲ-ガ (意識を移し変える)の教え

変身のヨーガ (意識を移 し変える)は意識を覚者の浄土にある

いは高い誕生の世界に運ぶために編み出された数えである死の光

および 「中間の生存」の幻身を保つことのできる修行の進んだヨーギー

にとってはこのヨーガが必要であるoこれは非prime削こ重要であるO生起

のヨーガを取得 した者そしてある程度プラーナとナ-ディーそして

マハームドラーの見解を取碍 した者がこのヨーガを修行するのに適し

た者であるOこれを行なうことができない省も少なくともカルマの法

則に強い信を持ちこの修行の意味とプロセスを完全に理解すべきである

そして先に述べた壷の呼吸と ト〉モが鞭FJlなくできるようにな

らなくてはならない

(変身のヨーガの修行の仕方

)変身のヨーガの観想と訓練は次のように行なう

自分自身のタントラの主神の身体の中に中央気道を観想 し八つ

のフム音節が身体の八つの出口 (二つの耳二つの目_hLロ肛門

性器)をそれぞれ預っていると観想するoこれは唐瓢がこれらの門

から出ていかないようにするためである そ

らそれからタントラの主 神が自分の前方上の空に座っていると観想

するそしてブルーのフム字を心臓のチアクラに観想し五色の光を放

っていると観想する次に壷の呼吸を維持しその力を使って7ム字杏l=こ

中央気道を通 して「神聖天への開稚 (ブラフマランドラ)」まで一気

に打ち上げるそして同時に大きな声で 「ヒクリ と叫び打ち上げる力

6

回 変身のヨーガ (意紙を移し替える)の教え

を強めるフム字を 「神聖天への開溝」に一秒保ち優 しく 「カ」 と

ささやいてそれを心臓のチアクラまで降ろす止める前にこれを7

回繰 り返しそしてまた始める 数回行なったら走りながら 「ヒク」そら

と7回叫んでフム字を身体の外に出し自分の前方上の空にいるタン

トラの主神の心臓に入れる そして優 しく低い声で「カ」と7回続け

て繰 り返すこのようにしてフム字を自分の心臓のチァタラに返す0

これを1日に4回行なう者は数日後に次のような経験をする-

頭頂がひどくかゆくなり熱 くなるそして真ん中に盛 り上がりがで

きそこから黄色の液体が分泌されるもしこれらの症状が起こった

ならこれが成就の印であると思ってよいこの後この修行をやめ

一カ月に1回か2回行なう しかし頻繁に覚者の浄土に生まれるとい

う強い発願を行ないそこに行く確信と望みを強める

《変身のヨーガの応用》

死の印がすべて現われ命を延ばすことがこれ以上できない場合変

身のヨーガを行なうまだ死ぬ時期が来る前にこれを行なう者は大き

な罪を犯すことになり地獄に落ちる

死の際のこのヨーガのテクニックは先に述べたものと同じである0

一つの違いは中央気道の上部と 「神聖天への開溝」を非常に大きく

そしてふさがれていないと観想することである

ここでフム字を心臓のチァクラに観想し全力を使って 「ヒク」 と

叫ぶ瞬時にフム字は中央気道を上がり「神聖天への開溝」を通ってそら

あっという間に自分の眼前の空にいるタントラの主神の心臓に達する

もしこのときにすべてが暗くなりプラ-ナが吹き出し頭頂がかゆ

く痛 くなるならこれは身体を抜け出して覚者の浄土に行 くという

確実な印である もしこのような印が現われない場合にはフム字杏

降ろし休んでからもう一度 トライするこの印が現われたら「ヒクリ

と21回から25回叫び続ける そうすれば絶対に覚者の浄土に生まれる

67

友人親戚など死にかけている人につき添っている人は骨変身

のヨーガの教えを思い出させその確信と倍を強め彼のために祈 り

彼を助ける

生きている間このヨーガを修習する機会のなかった者は次のようI

にする

死が近づいたなら祈 り供物を捧げザンゲし覚者方の前で願い

を言う 覚醒の心を生じさせすべての邪悪な想念を断ちすべての執

着を切るライオンの横臥位になる覚者の浄土に生まれたいという真

剣な願いを生じさせ変身のヨーガの教えを適用するこれを知らない

者は知っている者に簡単に話してもらう そのような人もいない場令そら

には単に自分の前前方上の空にいるタントラの主神の心臓に集中

する そして「ヒク」と21回叫び続ける このようにして意識を覚

者の心臓に放 り投げる

もし死につつある人の頭を優しくなで「メンラ (薬師愛欲神)」と

繰 り返すなら8人の到達其智運命魂方がやってきて死につつある人

の意識を覚者アミタ-バの西の浄土に導いてくれる

動物が死んでいる場合には「ラトナクータ」を繰 り返すその動物

の意識は高い世界へ生まれる

死の光と 「中間の生存」の幻身を認識できないけれども高い世界に

生まれるために変身のヨーガに頼る者は三つのグループに分けられ

る 覚者の浄土に生まれ変わる有名なヨーギーはそこで簡単に究極の

解脱を達成する 普通の者は法則とヴァジラヤーナが普及している場

所に生まれることができ数生で覚者の境地に達する劣った者はこ

のヨーガによって大きな死の恐怖を避けることができ「中間の生存」

と恐怖から逃れ幸福な場所に生まれ変わりいずれは解放を達成する

68

h主釘

rcて

走していないので散漫な思考が多く生じその結果正しい修行や正

しい考えに関して混乱してしまうさらに正しい修行法を知らないと

プラ-ナとナ-ディーとビンドゥの大きな障害が起こる

こうした悩みの種はすべてヨーギーの トウモの修行を妨げるものでJ

ある治療法則は簡単で勇気と忍耐である このときヨーギーは

「生まれ変わり」の世界の苦 しみや人生の無常などについて隈想 し離

れようという強い気持ちを喚起する「覚者の境地の二つが一つになっ

たヴァジラの身体」を達成しようという気持ちを新たにし逃げようと

いう考えを起こさずにすべての苦しみと試練を経験 しようと決心する

成就 したグル方や聖者方の伝記を読み自己の勇気と決意を強める勇

気と忍耐によって道にある困難はすべて克服できると確信を持つ

一方ヨーギーがあまりにも強い観念に支配された禁欲的な生活を

していると トウモの修行を支えるだけの力がないその結果それ以

上修行する気がなくなり道半ばでやめてしまう こういう場合には

全面的に休息をとり良い栄養になる食物を取って力と健康を取 り

戻すべきである

トウモの修行でプラ-ナとナ-ディーを馴らしたら身体全体が非

常になめらかで柔軟であると感じる大きな温かさが (ヘソの創 り変え

るチァクラから)生じビンドゥは不安定になり絶えず変化するよう

になる こうしたことすべてによって非常に楽しくなり精力旺盛に

なるしかしその結果ビンドゥが大いに増大しそれに応じて性欲

が増すこの危険な時期には極めて注意深 くし自己のビンドゥを熱

心に保持すること 自己の努力を怠ったり弱めたりするとビンドゥを

失うという危機に瀕する- これは夢や陰想の段階にそして目覚め

ている問にすら起こり得るビンドゥを失うということはトウモのヨー

ガにとっては致命的な一撃であるそれゆえビンドゥを保持するこ

とに極端に熱心になること戒を厳格に守り人間の身体などの不浄性

について隈想 し性欲を鎖圧する洞察力を持って性欲の性質を観察

20

E] 熱あるいは トウモヨーガの教え

することはそれを克服することにも役立つ

一般的にいってビンドゥを失うことは隈想修行すべてにとって有

害であるが トウモのヨーガにとっては特に致命的であるビンドゥ

を失うとどのような種類の隈想を行なおうともいかなる種類の恩忠

も受けることはできないそれゆえこの生命力をとどめて安定させる

ためのさらに特殊な訓練を行なうことも含めてビンドゥを保持するI

ためにあらゆる努力をなすことである

トウモの修行においである程度の進歩を成し遂げ楽輝き非識別

の良い経験を得同時に他の徳も得ると自分の経験を人に話 したいと

いう強い気持ちを持つかもしれない しかしもしそうするならこれ

らすべての徳と経験を失いもう一度取 り戻すのが難しいということに

なるかもしれないさらに神聖になされた約束の戒を破るならこれ

によっても経験と戒を守っていた間に得た利益を失うことになる

もしこれが起こったなら善行も含めてすべての経験は幻影であり

自己の実存を持たない虹のようなものであると考えるそしてそれくう

らに執着せず空の状態の真実を隈想する そして内側の経験を秘杏

に保てなかった過ちをザンゲしこれからはこの経験をグル以外には

話さないと決心するもし神聖になされた約束の戒を破ったならザ

ンゲし戒を回復させるためにヴァジラサットヴァのマントラを唱え

る そしてまたグルに鞄い イニシエーションを求めタントラの主

神にもう一度イニシューシ岳亨を与えてくれるようにと祈願する世俗

的な栄光プライド執着を真に放棄 し真のヨーギーがなすように陰

想を培うと決心する

もし法則の基本的な教えに従いそれに従って修行するなら障害

はそれほど多 くないはずである しかし能力の低い者またあまり

にきつく修行 しすぎる者にはプラーナナ-ディービンドゥに関す

る多くの障害が生 じる

トウモのヨーガを一定に習慣的に行なう者は特別な規則を守らな

21

くてはならない熟を保つためには隈想のときに少なくとも数回は呼

吸法を行ない トウモの火を観想する 熱も寒さも恐れてはならない0

身を切るほど寒いときでも毛皮あるいは厚い服を着てはならない0

また暑いときでも裸になってはいけないローソクや火を吹き消してI

はならないまた極端に冷たい物を飲んではならない

楽を保つためにはビンドゥを保つために大きな努力をしなければな

らないどんなことがあってもそれを失ってはならないまたショウ

ガ トウガラシコショウニンニク腐った肉や魚極端に酸っぱい

塩辛いまたは脂っこい食べ物を取ってはならない火に近づきすぎな

いようにし暑い太陽に身をさらしてはならないまた地面にクッショ

ンを敷かないで座ってはならない裸足で歩 くことを避ける昼間寝て

はならないまた汗をかきすぎるような活動をしてはならない

深い院想を保つためには一人で暮らし意味のない活動はすべて放

棄する

トウモ ヨーガの経験と徳

人によって能力とカルマは大きく違うので トウモのヨーガによっ

て生み出される経験と徳について一般化することは難 しいある人はた

くさん功徳を達成 しているかもしれないしかし多くの経験をしてい

ないかもしれない別の人にとってはこれは反対かもしれない また

ヨーギーが通過 しなくてはならない様々な経験のはっきりした順番を予

想するのも難しい

ここでもっと重要なトウモのヨーガの効果について検討 してみるこ

とにする ここまでにおいてプラ-ナを調御 し トウモの火を燃やす

ときの印と経験について見てきた これから見るのはもう一つの重要ふう

な題目「r風とともにある心 Jがそれぞれのチァタラに集中したときの

経験」である

(タントラの教義によると)五つのチァタラそれぞれのナ-ディー

22

口 熱あるいはトウモヨーガの教え

はそれぞれのチァクラに特別な基調音節 「種子」の形をとる 五つの

基調音節 (Hu血ANuTaRa)もっと正確にいえば五つの異

なったナ-ディーの形は人の五つの主要な煩悩の象徴または表現で

ある つまり愛著迷妄邪悪心プライド嫉妬である

トウモの修行中このチァクラに集中すると「風 とともにある心」

もそこに集中する「風とともにある心」がこれらの基調音節に集中す

ることによって同時にその種子が表わす煩悩が動くその結果ヨー

ギーは愛著邪悪心疑念プライドといった大きな煩悩を感 じる

これらの煩悩は自由にヨーギーの意思とは関係なく生起するあらゆ

る雑念散漫さ病が生起 しヨーギーの帰依を妨げるO「風 とともに

ある心」がチァクラに集中することによってヨーギーはまた夢院

想あるいは目覚めているときでさえ様々なヴィジョンを見るこの

ときこそこれらの障害を克服するために祈 りザンゲし覚醒の心くう

を培い放棄の精神を強め空の状態を観察しなくてはならないまた

肉体的な行法を行ないそれぞれのチァクラの結節を解くそしてこあかし

れらの障害は実際は助けであり帰依の証でありヨーギーが道におい

て確実に進歩 しているということを示しているのだということを理解す

る このように進歩を喜び挑戦を受け入れる

プラ-ナとナ-ディーを調御 し五つのエレメントのプラ-ナを保持

し集め普段の場所から中央気道に導 くことができるなら煙唇気くう

棲蛍の光ランプの光そして生まれない空の光という五つの夜の

印が現われる そして五つのプラーナを保持 し続けると月の光日

の光雷の光虹の光月と太陽が一緒になった光という昼の印が順

番に現われるある場合には多くの光の点や光の塵が現われるこれ

らは一緒になって10の印と呼ばれる

もしプラーナナ-ディービンドゥの純粋なエッセンスを五つ

のチァクラに集めることができるなら白赤ブルー黄色緑の覚

者の浄土が現われるまた「風とともにある心」を神秘的なナ-ディー

23

に集めることができれば24の聖なる秘密の場所と タントラの主神

ダーキニー門番たちが現われる

五つのプラ-ナを完全にマスターできる者あるいはそれを五つの

チァクラに保持できる者は次の利益を得る - 身体が丈夫になる

肌が滑らかになる顔が輝き元気になる そして常にエネルギーにあ

ふれる 高 く厚い壁にさえ阻まれない

赤と白のビンドゥを中央気道に保持することのできる者は次の三つ

の恩恵を得る

① 身体から光線を放つことができ日の光の中で立っても影を放た

ない

(卦 身体を消すことができる

(卦 奇跡を現わすことができる

「風とともにある心」と五つのエレメントの純粋なエッセンスを中央

気道に持ってくることのできる者は次のことができる

(D 石を金に変える

② 水の上を歩 く

(動 火に入っても焼かれない

トウモの熟で雪山を溶かす

(9 遠い宇宙へ瞬時に旅するそら

⑥ 空を飛び岩や山を通 り抜ける

これらの徳の幅と深さは「風とともにある心」の取得の熟練の程度

によって大きく異なる神通力の続 く期間もまた大きく異なる も

しヨーギーが 「風とともにある心」を保持できない場合にはこれらの

徳は消える

ナ-デイ二とビンドゥが浄化されるとヨーギーはあらゆる寄跡を行

なうことができる ビンドゥが安定 し(上のチァクラに)上げられる

と川を止めることができる「風とともにある心」が集中すると見

つめるだけで人を催眠術にかけることができる火元素が制御されると

24

皿 熟あるいはトウモヨーガの教え

太陽を止めることができる ナ-ディーの力で富と数え切れない宝石

を生み出すことができる プラ-ナの力で人を引きつけビンドゥの

力で非人 (愛欲神幽霊悪魔)を引きつけることができる

これらの恩恵と徳を手に入れることができるがこれらはすべて虹

のようにそれ自体の実体を持たない幻影であると理解すべきであるこ

れらの力ゆえに思い上がってはいけない八つの世俗的な利益を寛服し

散漫のないおのずから照らすマハ-ムドラーに集中するべきである

なぜならこれが悟りを深める唯一の方法だからである

簡単にいえば トウモの修行は我々に生まれることのないマハ-ム

ドラーの智慧を悟らせてくれすべての執着と無智からの解放を達成し

すべての 「生篭れ変わり」の世界のナ-ディーの結節を解きすべての

「生まれ変わり」の世界のナ-ディーを智慧のナ-ディーに変えすべ

てのカルマのプラ-ナを浄化し障害のない智慧のプラーナに変えす

べてのけがれたビンドゥを浄化 しそれを楽のビンドゥに変える「二

つが一つになった完全な覚者の境地の虹」を完成する

25

B] 幻身のヨーガの教え

幌想の各期F別においてその3分の1の時rZりをトウモの修行に当てる

lui者の境地の 「完全な楽しみの身体」を追求し幻身の修行を今行な

っているのはすべての衆生を利するためだということを思い起こす

それから喉のチアクラに母神と共に座している赤い 「完全な楽し

みの身体」のグルに祝福と援助を祈る

外側の世界にあるすべてのもの- 家町山川人間動物

身体のすべての器官と感光- は混乱した心の単なる現われでしかなく

与耳の存在やそれ自体の実体はないと考える唇気楼や魔術や夢や

抱や影や露のようなものであるというのはこれらのものは

リアリティーの中には存在しないからだ他に依存 して生じるもの (条

件の生起)はこだまと映った影のようなものでそれ自身の実体は全

牡ないと考える

そして続けてこだまや映った影について考えすべての法則は一

悼的なものであり指や抱のように消え去るものであると考え太陽が

罪ると露がどのようにして消え水が流れ過ぎると抱がどのようにし

て消えるのかを観想する一瞬たりともものが変化せずにいることは

ないすべての法則は虹のように美 しいが実在せずすぐに無に帰し

てしまうと考える さi

lこのように魔術と空の状態について隈想すべきであるこの匝想

の後でさえ深く収づいた執着がすべて根こそぎになるまで共理と魔

柿の働きを観察し続ける

ここまでに述べた修行は幻身のヨーガの土台または錐備である

2

B] 幻身のヨーガの数え

では修行自体を二つに分けて論じよう

1不純な幻身の修行

2純粋な幻身の修行

1不純な幻身の修行

鏡の前に立って自分の映っている姿を観察する- しばらくの間

映っている姿を見る- そしてこの像が様々な要因すなわち鏡

身体光空間などの組み合わせによってある条件の下でどのようくう

にして作り出されたのかを考えるそれは現われてはいるが空である-

つまり依存 して生じている (条件の生起)それ自身の実体のないも

のである

それからその像の現われをその服と装飾品とひとまとめにして観

察しそれが気に入るか気に入らないかを考えるまた急に怒ったふ

りをしたり自分とケンカするふりをしたりしてそれに影響されるか

どうかを観察するこのように修行することによってすべての快と不

快は幻影であり主観的であり自分自身の心によって創 り出されたも

のであることがわかり執着がかなり減少する

次にテープの修行を行なう自分自身で自分自身に対 して心地良

い言葉とそれから気に入らない言葉を連発し録音しそれをひたす

ら聴き続け心が乱れなくなるまで行なう もしこれに成功するなら

賞賛に対 しても非難に対 しても無頓着になり解放を達成する

快不快喜び苦 しみ得ること失うことこれらが同じになる

まで事象の幻影的な性質について静かな場所で一人で院想する この

後で人のいるところに行き人々やその活動の中で修行する もし

まだ快いものと不快なものに好意的 非好意的に反応するようであれ

ばまた一人になりもう一度修行する

27

2純粋な幻身の修行

幻影であるタントラの主神を観想することは完成のヨーガの土台で

あるばかりではなく「中間の生存」において完壁な 「完全な楽 しみの

身体」を達成する方法でもある生起のヨーガにおけるタントラの主神

の観想は次のように行なう

タントラの主神の絵を手に入れ二つの鏡の間に置くそして三つの

像の幻影性を観察するタントラの主神が心の目に恋人のようにはっき

りと現われるまで絵を観想する助けとして使う 修行者はタントラの

主神の全身の完全なイメージを一度に観想しできるだけ長 くそれを

保持するようにいわれる ヴィジョンが消えると今度は身体の部分を

非常にはっきりと観想する頭と顔から始め首胴体手足等を全

身が非常に生き生きとくっきりとするまで観想する

タントラの主神のヴィジョンがはっきりとし安定してきたら一歩くう くう

先に進みヴィジョンを空の状態と同一化させる空の状態の見解のな

い観想はどんなによくても単なるよいイメージにすぎないタントくう

ラの主神の幻影性に関する院想でさえ空の状態の直接認識がなければ

相対的な達成は成し遂げられるが究極的な達成は成 し遂げられない0くう

一方空の状態を知る者はタントラの主神のヴィジョンをすぐに何のくう

自己実体もない投影された心の幻影としで悟る 現われそれ自体が坐くう

であり空と同一化させる必要はないのだと理解する

くう隈想の問はタントラの主神のヴィジョンをおのずから輝 く空の中

に吸収させる隈憩の後ではこの意識性を保ち自分の出会うものす

べてとそれを同一化させる

簡単にいえば生起のヨーガにおいて投影されたタントラの主神のヴィくう

ジョンは顕現する空の真理の一つの表現であり何の実体実存もな

い幻影性の象徴である比倫を使 うなら魔法の魂われ水に映った

月肉と骨のない影瞬間的に変わる寒気楼心に投影された夢依存

して生 じるものから生 じるこだま実存のない幻覚常に形を変える雲

28

B] 幻身のヨーガの教え

美しく生き生きとしているけれども実体のない虹現われたと思 うと

すぐに消えてしまう稲妻突然現われはじける泡はっきりと現われ

るけれどもそれ自体の実体がない鏡の中の像などにたとえることがで

きるだろ一うo

タントラの主神のヴィジョンを難なく楽に安定させられるようになっ

たら今度はそれを宇宙大の大きさに拡大しケシ粒ほどの大きさに縮

め一つから何百万へと倍増するそしてこれらの化身をすべて元の

身体に戻ししばらくそれを隈想する日常の生活においては自分の

経験すべてを覚者の界と同一視し家や町をマンダラ世界を覚者の浄

土すべての人を覚者方と到達真智運命魂方と同一視するまたすべ

ての音がマントラの詠唱であると考えすべての思考が法則の身体の

働きでありすべての望ましいもの楽しみが覚者方への供物であると

考える このようにして修行者は 「生まれ変わり」の世界のすべてのくう

顕現を浄化 しそれをおのずから輝 く空と混ぜ合わせるのである

四つの空あるいは四つの楽を開示するためにはまずプラ-ナを中

くう央気道に入れるすると四番目つまり生来的に生まれた空から

「風とともにあa心」で作られた幻身が現われる これを達成するため

には壷の呼吸を保ちながら「風とともにある心」の象徴であり五

色の光線を放っているブルーのフム (Hu血)字 [亘]を心臓のチァ

クラに観想する これによってプラ-ナが中央気道に入り煙屡気

横などの印が現われ啓示増加達成の光がそれぞれ現われる 同時

にフム字が大いなる光に溶け込むここでヨーギーはできるだけ長く

自分自身を光のサマディの中に吸収する最後にサマディから出るとき

タントラの主神の幻身を 「風とともにある心」と一緒に発射する

これを全部正しく行なうのは難しいと思う者はまず壷の呼吸を保ち

ながらブルーのフム字に集中しこの呼吸の溶解のプロセスを練習する

29

《幻身の一般的復習》

「生まれ変わり」の世界と 「煩悩破壊」の世界のすべての事象 (法則)

にはそれ自身の性質がなくゆえに幻影である しかし魂の執着

混乱区別する想念によって事象は真実であるように見えるこの敬

着と混乱を払うためにすべての法則の空性を観察し魔術に関する真

理を学ぶべきであるこれが幻影性の一般的な原理である

タントラの幻身のヨーガの背景となる原理は次のようにまとめるこ

とができる 粗雑でカルマに支配された人間の身体の中に人の執普

と混乱で隠された覚者の身体の純粋な精髄が存在する幻身のヨーガのくう

サマディの修行を通してこれらの執着と混乱が徐々に払われ輝く空

の智慧が認識される その結果「生まれ変わり」の世界のプラ-ナ

ナ-ディービンドゥは浄化され人間の身体は虹のような覚者の境地

の幻身へと変化する

幻身のヨーガの中心となる修行は生来の光を開示しそれに続いて

「風とともにある心」を通して幻身を轟射することである

この修行の間ヨーギーは何も存在 しないという感じを強く持つoこ

の経験は完全な解脱に到達するまで深まり続ける

30

【ヨ 夢のヨーガの救え

B] 夢のヨ-ガの教え

夢の認識は夢のヨーガの実践の中核をなしているこれを獲得す

るためにはまず自己の鮮明な自覚性を患らせる原因のすべてを取 り除

かなければならない自iL性を負か1ている支配的な原因とその解毒剤が

以下に簡単に述べられる

(》 タントラの戒を破った者は夢を認識することができないこ

の場合ヨーギーは罪を油められ神聖になされた約束の戒を回

復するために自己の違反をザンゲしヴアジラサ ノトヴ7のマン

トラを実践しなければならないまた彼は自分のグルもしくは

祈りを通 して新しいイニシエーションを得るよう努めなければな

らない

(参 グルおよびタントラの教えに対してほとんど信のない者は夢

を認識するのが困難であることに気づくこの場合信を強めるよ

う努めなければならない

(参 物質的な利益に食欲な者は夢を認識することができないこ

の場合彼は自己の物質的な所有物を布施しこの生に執着する

ことをやめなければならない

O(む ビンドゥを失った者身体をけがした者は夢を認識すること

ができないよってビンドゥを保ち括静でない人間食べ物

秩所との交わりを避けるよう懸命に努めなければならないもし

どうしてもそれらと交わらなければならない場合矯正手段として

クリヤ ヨーガを行なう必要がある

(9 もし心が雑念でいっぱいであったり夢を見たいという思いが

3

弱い場合夢を認識することができないこの場合独居 し成就

に対する自己の志と確信を強めるよう決意しなければならない

⑥ 自分の見るもの聴 くもの触れるものはすべて夢の中のこと

であると日中絶えず考えるならば夜夢を認織する機会を大いIに増大させる

夢のヨーガに取 り組み始める前にまず一般的な準備修行を終了しな

ければならない次に各期間の3分の 1をトウモの修行に3分の2

を喉のチァクラに 「種子」音節を観想することに費やす この観想は

夢を生み出す優れたテクニックである

まず喉のチァクラに座している赤い身体のグルに夜夢を認識す

る手助けをしてくださいと懇願する次に4枚花弁の蓮華を喉のチァ

クラに観想 しその中心に赤いオーム (Orb)字 【歩 ]正面の花弁に

青いア (A)字 [3T ]右の花弁に黄色いヌ (Nu)字 [弓 ]後方の

花弁に赤い夕 (Ta)字 [可 ]左の花弁に緑色のラ (Ra)字 [て ]

をすべて非常にくっきりと鮮明に観想する

喉のチァクラに赤いオーム字を観想 し壷の呼吸をできる限り長く煤

持することによって上記の内容を簡素化することもできるあるいは

各呼吸で 「オーム」を長く心の中で唱えることもできる

ある者はこれは寝ている間にのみなされるべきであるというかも

しれないこの発言は正しくないなぜならもしそれが昼間主要な隈

想として扱われるならば素早くかつ容易に 「風とともにある心」を喉

のチァクラに集中させることができその結果もっとたくさんのもっ

と鮮明な夢が現われるようになるからであるそれに加えてこの実践くう

はまたプラーナが中央気道に入り四つの空を開示する手助けともな

ヨーギーは絶えず目覚めた状態で自分の見るもの聴 くもの触

れるもの考えるもの影響を及ぼすものすべてが夢の中のことであ

ると考えなければならないまた豊かな食べ物や飽食を避け激しい

32

B] 夢のヨーガの教え

活動で自己をすり減らすことのないようにしなければならない手短に

言うとヨーギーはプラ-ナの力と強い意志力と夢を認識する他

の方法とを一つに合体させるよう努めなければならないのである

くう夢を認識する主要な方法は四つの空を開示するためにプラーナを

中央気道に至らせることである これが生じたならそれらと一つずつ

同一化しなくてはならないそして夢が現われるのを待ち夢を認識

するよう努める この実践の詳説は後に行なう

夢を観察する最も良い時間は夜明けから日の出の問であるなぜな

らそれは食べ物が消化され休息は十分で眠気は深くなく心は比

較的鮮明な時間帯だからである しかしほんの浅 く眠るだけの人は

夜の間にこれを実践することも可能である

ヨーギーは眠りに落ちる前に夢を認識しようという決意と確倍を

少なくとも7回多い場合には21回行なう しばらく喉のチァクラに

四つの基調音節を観想し次に壷の呼吸をゆるやかに保持 しながら

赤いオーム字のみに集中する

長い継続 した眠りは避けなければならないその代わり回数を増や

して短時間眠るように努める 目が覚める都度直前の眠りの間にう

まく夢を認識したかどうか振 り返ってみる必要があるもしうまくいっ

ていなかったら次に眠る前に真筆な祈 りを捧げる

もしもこのすべての後にもまだ夢を認識できないならば起き上

がって部屋の中のもの椅子やテーブルベッド衣類絵画を観察

しそれらがすべて夢の中のヴィジョンであると考えるこの感覚を失

わずにもう一度眠りにつく

極度の眠気のために夢を認訊できない人は身体全体と部屋中に満ち

る光線を放ち輝 く赤いオーム字を喉のチアクラにあるいは輝く白

いビンドゥを両眉の真ん中に観想する ごく浅く眠る傾向の人は青い

フム字か青いビンドゥを秘密チァクラに観想する

33

上述の教えのすべてを怠惰でなく実践しながら依然として夢を認識

できない人は独居に引きこもり衣服をすべて脱 ぎ捨て飛び跳ね

踊 り裸で走 り回り

「これは夢だ夢なんだ」

と大声で叫ぶべきであるさらに危険な崖っ淵に行き疎い地の底

をのぞき込み同じことをする それでもまだ夢を認識できないとした

ら自己を恥 じるべきであるそして懸命にグルとタントラの主神に

祈るべきである そして喉のチアクラの位置に次第に速度を増して

回転する円形の鋭い刃を観想 しそれが電動ノコギリのように全身を上

下して身体を肉片と灰とに薄切 りする様を観想するそれらを覚者方

とおなかを空かせた有情の魂に布施をするその後識別的な思考を

持たずにマハ-ムドラーについて隈想を行なう

夢をときたま少しの間だけは認識できてもいつもというわけでは

ない人は実践がまだ足 りないと気づくかもしれないこれは特に夢

の認識の直後に急に目を覚ました場合に当てはまる その場合はこ

の傾向に対して繰り返し自分自身に諭し夢の状態にとどまっていたい

という欲求を強めなければならないたとえ目が覚めても日を開けず

逆に夢を見続けるようにもしくは心臓か秘密チァクラに集中するよう

試みるべきである

どんな原因で夢から急激に覚めてしまうのか注意深 く調べてみなけ

ればならない極度の緊張が原因ならもっとリラックスするように物

音が原因ならもっと静かな場所で眠るように寒さや熱さが原因なら

もっと厚着をしたり薄着をしたりなどすべきである ある教えでは育

定的力と否定的力である赤と白のビンドゥの間に座っている自分自身を

観想することが助けになると述べている また壷の呼吸を保持しなが

ら青いフム字を喉のチァクラに観想するのも助けになるといわれてい

要するに夢を認識できない理由を発見すべく常に努力ししかる級

34

団 夢のヨーガの数え

に適切な矯正手段を講じる 例えば眠気がひどい場合には赤か白の

ビンドゥを喉に観想するかあるいは両眉の真ん中に放射する輝く光

を観想する警戒心が強すぎたりすぐに日が覚めてしまう場合には

青か黒のビンドゥを心臓か秘密チァクラに観想する夢が鮮明でない

場合には赤いビンドゥを喉のチァタラに観想 し輝 く光を放射 しなが

ら全身のすべてのナ-ディーを覆っていると観想する

怖い夢を見たときヨーギーは

「これは夢だ夢の中で火に焼かれたり水に溺れたりすることがある

だろうかこの動物や悪魔やそういうものがわたしに害を与えること

があるだろうか」と言って不当な恐怖心から身を守るこの意識を持ち続け火を踏み

つけたり水の中を歩いたり大きな火の玉に変身して恐ろしい悪魔や

獣の心臓に飛び込んで爆発させたりすべきである

夢をかなりしっかりと堅実に認識できているヨーギーは「夢の トラ

ンスフォーム」の実践に進むこれはつまり夢を見ている状態で鳥

虎ライオン神聖天国王家岩林や自分の望む何にでも変身し

ようと試みることであるこの雫践が安定したならば今度は様々な

形状のタントラの主神の身体座っていたり立っていたり大きかった

り小さかったり等に変身する同じように夢の中で見ているものを別

の対象物に変化させる例えば動物を人間に水を火に大地を空間

に一つを多数に多数を一つにと変化させる 例えば上半身からは

火下半身からは水を放ったり太陽と月を踏みつけたり身体を何百

万何十億と増やして宇宙全体をいっぱいにしたりといった種々の神過

力を働かせる

夢のヨーガの実践の主要な目的の一つは「中間の生存」の状態で

そしてこの生の中で幻身を実現する手助けをすることである これをくう

獲得するためにはまず 「眠りの四つの空」を認識 しなければならないくう くう

次に第四の空あるいは生来的な空から「風とともにある心」が作 り

35

出したマンダラのタントラの主神の幻身を瞬時に投影しその後にマくう

ンダラとタントラの主神をもう一度大いなる空に溶け込ませる これは

要するに夢のヨーガで実践される 「生起」と 「溶解」のプロセスであ

るl

この後以下に示した 「覚者の国-の旅」を実践する

自分がタントラの主神になったと観想 し流れ星のごとく瞬時にイ

ンドラの天あるいはどこか他の 「生まれ変わり」の世界の天に至る

そして戻る前にその場所を観察する これが安定 したならば次に

「覚者の浄土」の一つに例えばヴァイローチャナやアミタ-バや

その他の 「浄土」に旅する これも同じようにほんの瞬時のうちにな

される 「覚者の浄土」に至ったならば党者に敬意を表わして布施を

し覚者の説法を聴 く

最初のうちヴィジョンと経験はあまりはっきりとしないが自分が

夢で見たものは本物の 「浄土」そのものなのだと堅く信 じる なぜな

ら「生まれ変わり」の世界も 「煩悩破壊」の世界 も結局は夢にす ぎ

ないからであるこのように実践するうちにヴィジョンは徐々に徐々

に鮮明になってゆくはずである

もしある者が 「幻身のヨーガと夢のヨーガに何か違いがあるので

しょうか」と尋ねたならその答えは両者は基本的に同じであるが

夢のヨーガは幻身のヨーガの補足と見なされているということである0

一つは幻身を生み出すために使われもう一方はそれをさらに完全なち

のにするために使われるのであるまた「覚醒」状態の光から生 じる

幻身は夢のそれよりももっと深遠なもっと微細なものであること

を知るべきである とはいえ二つのヨーガは互いに相補い合うもの

として実践される なぜなら夢と覚醒の状態の二分性の中に顕現 した

時間への固執は究極的にはこのようにして征服されるからである

これら二つのヨーガを合体 した実践によって人は 「生まれ変わり」

の世界の習慣的な思考を浄化するようになるすべての物事は心の顕現

36

B] 夢のヨーガの数え

であり心は夢と同様それ自体では実体を持たないものであると悟る

「生まれ変わり」の世界も 「煩悩破壊」の世界も実在 しない屡気楼であ

りそれらは何も束縛しないし何も解放しないと知る自己の粗雑と

微細純粋と不純な愛着のすべてを洗い清める そして最終的に覚者

の境地の魔法のような 「完全な楽しみの身体」を明らかにするようにな

37

B] 光のヨーガの数え

どのようにして光を認識する

か位省をすべて取 り除き光を認識するために望ましいすべての粂件

を集めるための蟹備段階の修行においてたどる段階は夢のヨーガと同

じである しかしさらにヨーギ-は良い栄養になる食物を取 り身

体をマ ノサージし非常に静かな場所に住み自己のビンドゥを保存 し

常に柔和でリラックスしていなければならないo幌想の各々の期間に

おいてその3分の 1の1馴 Iほ トウモの修行に耽やし3分の2の時rll

ほ光のヨーガの修行に数やさねばならない

投初に心臓のチアクラに母神と共に座っている青いヴ7ジラダラ

を観想 しヴアジラダラに 「生来の光を開示 してください」と祈るべき

であるそれから心臓のチアクラに市い7ム字を観想 し壷の呼吸を

煤つかまたは心の中でフム字を長 く唱えるべきであるそうすると

外側の世界がすべて彼の身体に溶け込みその身体がフム字に溶け込み(

)そのフム字がナーダに溶け込みそのナータが大いなる空に溶け込むく

つ彼は空について阪想 し息を保つべきであるこのサマディから立ち

上がるとヨーギーは再びタントラの主神の幻影の身体を観想する

「これは夜にのみ行なうべきだ」と間違って主張する人がいる し

かし実際はこれを九一日通 して修行すると「風とともにある心」 を

習得する可能性が大いに増 し光の啓示が安定するその結果睡眠中

に光を認識するのがずっと容易になる

さらに同時に保息をすることによって大いなる利益が加わる

他の方法で光を認識することは非常に難 しいしそのようにして認識した

3

E] 光のヨーガの教え

光は長く持続 しないこの修行に従う人は必ずプラ-ナを中央気道にくう

もたらし四つの空を開示するそれゆえこれが 「光のヨーガ」とい

う最も重要な修行なのである

〈睡眠中に光を保つこと〉くう

昼間にプラ-ナを中央気道にもたらすことによって四つの空を順

番に開示できる人は眠りに落ちる直前に心臓のチァクラにあるフム辛

に集中すれば睡眠中にもそうすることができる

光を 「保つ」のに一番いい時間は睡眠の最も深い夜 (の真ん中)で

はなく夜明けまたはいつでもいいから睡眠の浅いときであるそおう が い

して一番いい姿勢はライオンの横臥位である

ここで光のヨーガの修行で不可欠な二つのことは心臓のチァクラ

の蓮華の五つの花弁にある五つの基調音節 (Hu血ANuTaRa)

を観想 し息を保つことである

眠りに落ちる前にヨーギーは啓示増大達成の段階の後で

「生来の光が生じたときに必ずそれを認識するぞ」と繰 り返 し繰 り近

し21回考えるべきである それから身体全体がフム字に溶け込みフ

ム字が光に溶け込むことを観想しそれに集中する 少し眠たくなった

らア字に集中する かなり眠くなったらヌ字に集中する非常に眠

くなったらタ字に集中する 眠りに落ちそうなったらラ字に集中す

る眠りに落ちながら(または気を失いながら)フム字に集中する

初め最初の三つの音節に集中した直後に眠りに陥る傾向が強いので

最後の二つの音節に集中するのが難しいと思うかもしれlない しかし

繰 り返し修行することによって徐々にできるようになる睡眠という

気を失った状態で意識をとどめられない人はサマディの力をもっとつ

けるように昼間に一生懸命修行すべきであるこれによって気を失っ

た状態で意識をとどめ光を少し見ることができるようになる

39

ある教えにはまだ光を認識できなければ三日三晩眠ることを放秦

してからもう一度やってみるべきだと述べられているくう

四つの光または空すなわち啓示の光増大の光達成の光坐

来の誕生を順番に開示できる人は粗雑な 「生まれ変わり」の世界の忠

考と微細な 「生まれ変わり」の世界の思考の両方を取 り除き識別するそら

心を超越することができるそうすると要一つない空のように透明で

澄みわたった本物の睡眠の光に直面するO これがとびきり上等の経験

すなわち完全な光であるこの次には「まあまあ」の経験とか「少なくう

い」光と呼べるようなものがあるここではヨーギーは四つの空を

順番に認識できないかまたは「生まれ変わり」の世界の顕現をすべ

て取 り除くことはできないがひどい眠気を克服し透明な光り輝く空

性を明確に識別することができる

この次には「劣った」経験があるここではヨーギーは 「完全な」

光も 「少ない」光も経験 しないが夢が生じる前の眠りの状態で澄ん

だ透明な心を経験する昼間の修行で安定したサマディを達成 したら

その力は眠りと夢の状態も含めて昼と夜を通じて行き届 くその場

合ヨーギーは(原則として)夢を見ないもし見ることがあったと

してもそれをすぐに認識できる しかしこれは睡眠の光ではなくて

睡眠の状態でのサマディの経験でしかないと言うグルもいる確かにそ

うかもしれないがそのように修行すれば光を認識する機会を本当に

増大させることができすぐに 「少ない」光を見るであろう

光を保つ方法は多くあるが上述の教えでこの目的のためには十分

である ヨーギーは自分に最も役に立つ特定の教えに従うべきである0

くう《四つの空についての説明〉

くう四つの空または四つの光または四つの楽は光のヨーガの経験の

中核である これらは目覚めた状態の昼間の修行でプラ-ナを中央

気道に集めることによって引き起こされる そうできる人は特に四香

40

B] 光のヨーガの教え

くう くう目の空すなわち生来の光に集中すべきである この四つの空を認識

する方法は以下のとおりである

夜の光のヨーガの修行で最初に心臓のチァクラにある蓮華の花弁の

一つにあるア字に集中する この修行によって五大元素のプラ-ナが

中央気道に集中し煙寮気楼蛍の光などが順番に現われる眠気を

感じたらヌ字に集中するするとますますプラ-ナが集まり粗雑くう

な区別する思考が崩壊 し初めの空すなわち啓示の光が現われるそそら

うすると要一つない空に明るい月の光を見ているかのような感じを

経験する

もっと眠たくなったらタ字に集中しより多くのプラーナが集まりくう

微細な区別する思考がすべて崩壊 し二番目すなわち極端な空 (別名そら

増大の光)が現われる そうすると雲一つない空に明るい太陽の光

を見ているかのような感 じを経験する

とても眠くなったらラ字に集中するそうするとすべてのプラ-

ナが集まり最も微細な区別する思考のほとんどが崩壊し三番目すくう

なわち大いなる空 (別名 達成の光)が現われるそうすると深い雲

一つない天空にすべてを包含する暗闇を見ているかのような感 じを経

験する

最後にフム字に集中している間に眠りに落ちる (または気を失う)

と達成のすべてのプラ-ナと最も微細な区別する思考のすべてが崩くう

壊 し四番目すなわち完壁な空 (別名 生来の光)が現われるそそら そうきoう

う すると夜明けの澄んだ空の蒼等を見ているかのような感 じを経験 したそがれ

太陽月黄昏という三つのけがれのすべてが彼から離れ去るこれくう

らがヨーギーか認識 し修行 しなければならない四つの空すなわち

睡眠の光であるくう

最初この四つの空をすべて認識することはで きないかもしれないが

途切れることのない根気強い修行によってついには認識するようになくう

る四つの空を 「保つ」ことに熟達 していない人は浅い睡眠の間に

41

ヨーガを修行すべきである 熟達している人は深い睡眠のときにその

修行をすべきである 規則正 しいプロセスで光を保つことにまだ熟逮

していない人は逆のプロセスで行なうのが難 しいと感じるだろうす

なわち生来の光から三番目を保ち二番目をそれから一番目の光-(

とであるそれゆえ正 しいプロセスが基本であり非常に重要なので

ある

プラーナの乱れによって光のサマディから出されそうになったら

心臓のチァクラのフム字に集中してサマディをもう一度安定させるべ

きである これがダメなら「少ない」光について隈想すべ きである

「少ない」光から出されそうになったら夢の幻影の身体の修行をしよ

うとすべきであるしかしこれをきちんと行なうためには昼間の修くう

行でプラ-ナを中央気道に集め四つの空を開示できなければならない

この段階に到達 して初めて夜光を完壁に保つことができる修行

の進んでいないヨーギーは一番目と二番目の光は認識できるかもしれ

ないが三番目と生来の光を認識することは極めて困難であろう

寝る前に光を保とうという非常に強い望みを生 じさせ(身体全体

を満たしている)輝 く光を発 している心臓のチァクラにあるフム字に集

中すれば「少ない」光を見る機会は十分にある夢のない浅い睡眠の

状態では彼は心の性質を光 り輝いているが空っぽ (不明瞭さのない

透明)であると見なす意識は目覚めているかのように明噺である

にもかかわらず散漫にする思考を取 り除くことができず光 り輝 く意

識も夢と一緒に現われるもしこれが起こったらまだフム字に集中し

続け光を安定させるために光 り輝 く意識を保とうとすべきである0

深い睡眠のときに光を認識できない人はがっか りする必要はなく

認識するように再度努力するべきである そうすれば徐々にうまく

いくようになる プラ-ナの乱れのために夢が現われたらこれらのヴィ

ジョンがタントラの主神と彼のマンダラと同じであると見なしそのヴィくう

ジョンをもう一度大いなる空に溶け込ませようとする

42

E] 光のヨーガの数え

「r少ない」光は真の陸眠の光ではない」ということを知るべきである

後者は散漫と区別する思考がすべてない第四番目すなわち生来の

光であるが前者は区別する心と散漫が混ざり合った表面的な光でし

かないしかしこの 「少ない」光を安定させ強めることができれば

最終的には生来の光を保つことに成功する 現在のところチベット

のヨーギーの多 くは対応する〝 光を保つ段階に到達することしかで

きない修行のよくでさる者ですら「少ない」光 しか保つことができ

ないそれゆえこの違いを知っているということは非常に重要なこと

である

《三つの基本的な光についての解説》

タントラの教えによると光は三つのグループに分けることができる

① 起源の光

(参 道の光

(参 果報の光

「起源すなわちリアリティーの光」とは人が気づいていようがい

まいが関係なくすべてのときに存在 して」る生来の光である 睡眠のくう

光と死の光はこの種類に属する「道の光」とは空の状態すなわくう

ちプラ-ナが中央気道に集まったときに開示する四つの光または空

を直接悟ることであるこれはまた「区別しない智慧」- 主観 と客くう

観という二元性を超越 している「生まれていない空」を悟 ること-

とも呼ばれる「果報の光」とは覚者の境地という完全で完壁な解脱

の境地である 「二つが一つになった究極の光」を悟ることである

「睡眠の光」は様々なグループに分類することもできる「対象に面

すること」のない深い睡眠において認識されるものは「深い睡眠の光」と呼ばれる 粗雑な対象と微細な対象によって認識されるものは「F少ないJ睡眠の光」と呼ばれるなど

前に夢のヨーガや教えたように修行者は自分に自信があ り「中

43

間の生存」をマスターできるのかをどうかを観察すべきである こう自

閉すべきである

「わたしの今の悟 りで時が来たときにr死の光J をコントロールで

きるのだろうか 」くう

「四つの睡眠の空」をコントロールすることができれば死のときにくう

「四つの空」を認識できると確信を持つことができるo そq)人にとって

は死は道における非常に役に立つ段階である

よってこの光のヨーガの修行によって「生まれ変わり」の世界に

対する執着と「生まれ変わり」の世界における識別は浄化され「自己

を照らす智慧」を悟る「生来の光の智慧の火」によって不純な習慣

的思考をすべて破壊 し「息子の光」と 「母親の光」を一つにし「生ま

れない光」という大いなる全体にすべてを包含する そうすると完全

な 「法則の身体」と 「形状の身体」を達成し「生まれ変わり」の世界

の終わりまで少 しも努力することなしに数え切れないほどの多くの

方法ですべての衆生を助けることができる

44

6]「中川の生存」のヨーガの救え

回 「中間の生存 」のヨ-ガの教え

1「中間の生存」の数え (1)

(死の象徴

〉1形状一茶姿の集積が崩壊 し始めるとき極度な消耗の程度まで弱

きを感 じる地元素が崩壊 し始めると身体は活プJを失う視党器官

が崩壊すると眼球を動かすあるいははっきりと比ることができない

「大きな蚊の智慧」の元素がJiFi壊 し始めると心は大変暗く鈍くなる

2感光の楽fJ-tが崩壊 し始めるとだるく感 じマヒしたような感じ

がする水元菜が崩壊するときは身体内の分泌が止まるO聴覚の機

能が崩壊するとき聞こえなくなるo「平等の智eu の元素が分解さ

れるとIgぴと苦しみの区別がつかなくなる

3 識別の躯村tが崩壊 し始めるといかなる外的な対象も見えなくなる

火元-兼がJuL)壌するときは消化できない鼻が利かなくなり始めると

上部のプラーナが遅 くなり不規則になる映光の感JltLが崩壊すると

においを区別できなくなるO観察の智慧の元素が分解されると死

にかけている者は周りに立っている身内の者を見分けることができな

くなる

4 構成要素の躯積が崩壊するとき何もすることができなくなる

プラーナの元紫が分解するとき十の租雑なプラ-ナが来たところへ

仰る味光の器官が崩壊するとき舌が撞 く厚 くなる味覚の感光

がなくなると異なる味を区別できないO活動の智yi箕の元素が崩壊す

るとき行為することも意志することもできなくなる

4

別の経典によれば死に関する次の教えがある

1地元素が水元素に崩壊するとき外的なサインは自分の身体を動

かせなくなりそしてあたかもすべての支えを失って倒れそうに感

じることである

「お願いだ立ち上がるのを助けてくれ」

と大声で叫びたい内的なサインは意識が渦巻く煙の雲のように現

われることである

2水元素が火元素に崩壊するときの外的なサインはすべての分泌が

乾き切ることであり内的なサインは意識が移動する賓気横のよう

に現われ白い現われの33の邪悪心の識別する思考がすべて静まるこ

とである

3火元素がプラ-ナに崩壊するときは外側のサインは身体の熱が

大幅に減少し一方で指や爪先はしびれて冷たくなることである内

的なサインは意識が蛍の光の薄暗いスパークのようにして現われ

赤い現われの40の愛著の識別する思考が静まることである

4プラ-ナが意識に崩壊するときの外側のサインは死にゆく人の出

息が大変長 くなり入息が大変短 くなることである 内的なサインは

意識がはっきりとして安定したランプの光のように現われ七つの

黒い迷妄の識別する思考がすべて静まることである

経典によればこれらの死のサインは個人によって一つ一つ順々に

現われたりあるいはすべてが一度に現われたりする

微細な元素が崩壊したら死にかけている人は次のような経験をす

ることになるそら

1意識が 「啓示の光」に崩壊するとき雲のない空に浮かぶ月の光のI

ように光を見る

2啓示の意識が 「増加の光」に崩壊するとき夜明けのように赤っぽ

い草色の一条の光を見る

3「増加の光」が 「達成の光」に崩壊すると完全な暗闇を経験 し

46

6] 「中間の生存」のヨーガの数え

意識を失うそら

4この無意識の状態は再び光の中に崩壊 し夜明けの要一つない空

のような- 前の三つの段階の微細なけがれすべてを超越 した-くう

透明なはっきりとした空が現われるこれが真実の 「死の光」あるい

は 「生来の光」である

異なる元素が次から次-と崩壊 したら最終的にプラーナの元素が

心臓のチァクラで意識に崩壊するその後頭頂のチァタラにある白い

ビンドゥが下降しヘソのチァクラにある赤いビンドゥが上昇し二つ

が心臓で一緒になる赤と白のビンドゥが完全に混ぜ合わさったとき

「死の光」が現われる 六つの世界のすべての有情の魂がそれぞれの

生の終わりに一度死の光を見るのだが残念ながら彼はそれを認読

することもつかむこともできない

《「中間の生存」の出現》

それから逆の順序で死の光から達成増加啓示と順に現われる

眠っていたプラ-ナが動き始め達成の光が現われるそしてすぐにそ

れから増加の光啓示の光と続くそれから80の識別する思考が生じ

その結果 「中間の生存」のすべての幻影のような顕現が現われる

ここでよく論議を呼ぶ質問が起こる

「r中間の生存Jの住人の身体と顔はどのように見えるのか」アサンガの兄弟たちによれば彼らは次の転生の姿をしている しか

し他の人々によれば生前の姿に似ているという 「継承の派」のグ

ルたちによれば「中間の生存」の初めのころの段階では「中間の生存」

の住人の顔と身体は生前のものに似ておりそれからそれが徐々に消え

てゆきそして 「中間の生存」の後の段階になれば次に来る転生の現

われをとるこの理論は理にかなっているだけではなく経典とも一致

している 多くの経は「習慣の身体」の 「中間の生存」状態における

存在は生前にならって形作られることを明確に示 している

47

「中間の生存」の住人はすべての器官を完全に備えてお り再び再

生することが定められている場所以外であれば妨害なくどこへでも旅

することができる 彼は 「生まれ変わり」の世界に属する超常的力を幾

分有しており食物の香 りを食べて生き他の同じ 「中間の生存」の住int

人たちを見ることができるなおここから先の内容については一つ

の例にすぎない

もし 「中間の生存」の住人が悲惨な領域に生まれることが定められ

ているのであれば深い暗闘あるいは黒い雨の夜のヴィジョンを見

るだろう もし彼が幸福な領域に生まれるものであるなら月のように

輝 く白い光を見る

別の経典はこういう

地獄に生まれる者たちにはすべてのものが焼けた木のように黒っぽ

い茶色に見える 低級霊域に生まれる者たちは煙色の色を見る天に坐

まれる者は金色の光を見る 形状の要素に生まれる者たちは白を見る

そして非形状の要素に生まれる者たちは「中間の生存」の経験をし

ない- 彼らは死後即座に非形状の要素へ生まれ変わることになる

しかし低い領域に生まれることが定められている非形状の要素の生令

体たちは再び 「中間の生存」を経験するともいわれている

地元素が妨げられたとき「中間の生存」の住人たちは爆発の雷鳴を

開く水元素が妨げられたとき海の波のとどろさを開き火元素のと

き燃え上がる森のうなりを開き風元素のとき大暴風雨の高いヒュ-

ヒューとなる音を開く

三毒- 愛著邪悪心迷妄- は「中間の生存」の住人が自赤

黒の様々な種類の恐ろしいヴィジョンつまり彼を傷つけるために近づ

いてくる恐ろしい幽霊や悪魔として投影された習慣的な思考を持つ国と

なる

「中間の生存」の住人は次のような性質を持つといわれる

① 身体は抵抗を示すことがなく影を作らないそして一瞬のう

48

回 「中間の生存」のヨーガの教え

ちに多くの土地へ旅することができる

② 他の領嘘の生命体は彼の行為を目撃することができない

③ 透視能力とテレパシーを持つo

④ 太陽も月も星も見ない

(9 生来的な心の記録を見て自分が生前行なった良い行為 悪い行

為のすべてを詳しく見る

⑥ 食物は見るがそれが彼に布施されたか捧げられたのでなけれ

ば味わうことはできない

以上のような説明は行なわれたが個人のカルマは決して同じという

ことはなくまた顕現も大変異なっているのでこれらをはっきりと限

定されたあるいは一定不変のものとして受け入れるのは難 しい多く

の点で 「中間の生存」の状態は夢の状態のようであり非常に不安定で

不確かなものなのである

「中間の生存」の生命の最高の長さは7日であるが もしこの期間に

「中間の生存」の住人が転生をしなければ彼は 「死ぬ」あるいは気絶

して第二 「中間の生存」に即座に生まれ変わる このプロセスは7回

繰 り返されることができるので全体で49日となる

「中間の生存」の住人は次に転生する場所を見るや否やその場所

に恋 しでしまう

湿気と温かさによって生まれ変わる者は壇とにおいによって引かれ

る 虫あるいは卵の形に生まれ変わる者は両親がセックスをしてい

るのを見たとき両方の親に対する大きな変著と邪悪心を抱 く 男性に

生まれるものは母を愛 して父を憎み女性は逆となるこの愛著と那

悪心が生 じるや否や「中間の生存」の住人は直ちに気絶 しそれを知

らないで転生する天の一つに生まれるものは壮麗な天国にあるよう

な豪邸と男女の天使を見彼らを望む

悲惨な領域に生まれる者は多くの恐ろしいヴィジョンを見絶望的

にそれらを避けようとする 洞窟や穴や木に逃れようとすれば彼は動

49

物に生まれ変わる もし鉄の家に逃げようとすれば地獄に生まれる0

「中間の生存」の住人が死ぬときはやはり四段階の崩壊のプロセス

つまりプラ-ナの減退から啓示増加達成生来的な光を通過す

る それから逆のプロセスが始まり生来的な光から達成増加啓

示80の識別する思考プラ-ナのエレメント火--と心と身体の

複合体が完成するまで続 く

《「中間の生存」 での機会》くう

死の際で息子と母の空の光が混ぜ合わさるとき識別をする考えと

いう微細なけがれはすべて鋲まる このとき生起と完成のヨーガを敬

得した修行の進んだヨーギーは完全な覚者の境地とその徳を同時に

達成できる かなり修行の進んだ者しかし素晴らしいマハームドラー

を昼夜修行でさる者また死の光を保てる者は「中間の生存」のヴィ

ジョンが現われるときそれを使っで悟りを進めることができる

この世のすべての顕現は実は 「中間の生存」のそれでありすべて

の 「生まれ変わり」の世界の存在は「中間の生存」の存在なのである

誕生と死の間の期間は「生と死の中間の生存」と呼ばれる 眠 りに落

ちたときから目覚めまでは 「夢の中開の生存」死から再生までは 「中

間の生存」そのものである これら三つの 「中間の生存」においてトウ

モと幻身のヨーガ光と夢のヨーガそして 「中間の生存」と変身のヨー

ガの修行が強調されるべきである

眠っている状態起きている状態の両方で見るもの開くもの触

るもの行動するものはすべて「中間の生存」の状態であると考える

べきであるこの教えを繰 り返し続けて修行することは優れた 「中間

の生存」の準備であると認識すべきである

そして死のときが近づいたなら自分の財産 持ち物を三宝に布施

し惜 しみなく布施しすべての執着を切り神聖になされた約束の戒

を厳 しく守 りすべての道に外れたこと罪をザンゲすべきである ま

50

B] 「中開の生存」のヨーガの教え

たもし神聖になされた約束の戒を破ったことがあるならグルあるい

は覚者に再びイニシエーションを与えてくれるように懇願 し破った棉

聖になされた約束の戒を修復すべきである真剣にグルとタントラの主

神に祈 り死の光と 「中間の生存」での幻身を保持できるよう助けを求

めまた法友に頼って死の際で教えを思い出させてもらう

最も修行の進んでいるヨーギーは死のとき溶解のヨーガを行ない

おのずから照らす精髄に集中してそれを死の光に混ぜ合わせる そし

てその光から「風とともにある心」でできた完全な 「完全な楽 しみの

身体」と 「変化身」を生 じさせるよう努力する

マハ-ム ドラーの第四段階に達した非常に修行が進んでいるヨーギー

は死のときに確実に母と息子の光を混ぜ合わせることができる この

ときカルマの身体顕現心のすべてのきずなが切れ覚者の境地の

徳がすべて完成する彼らの心は法則の身体になり身体は智慧の身体

になり土地は完成と純粋さの土地になる

かなり修行の進んでいるヨーギーも最も進んでいる者たちと同じよ

うに修行するべきであるもしこれに成功すれば彼らは 「中間の生存」を通らないで転生できる そうでなければ真剣に覚者の浄土に生まれ

るように祈 り変身のヨーガの教えを適用すべきである

死の光も幻身のヨーガも保持することめできない劣ったヨーギーは

心の集中力を喚起 し確実な理解と揺るぎのない自信を持って教えを逮

用 し死と 「中間の生存」の挑戦に立ち向かう解放を得るために死と

「中間の生存」の機会を利用することができない者はカルマによって

もうー度 「生まれ変わり」の世界に生まれることを強いられる これを

防ぐためには次の指示に従う

「中間の生存」にいる者がその者にとって最 も魅力的な場所に来た

ときそれをタントラの主神のマンダラだと観想する 男と女の性交を

見て愛著と邪悪心が生起 したら自分自身に注意を喚起 してこれが

覚者が現わした父と母の第三イニシエーションだと考える 楽と空の経

51

くう験を受け入れ愛書も邪悪心も幻影で空であると見る

くうこのように空の状態の見解を強調することによって「生まれ変わり」

の世界から永遠に自分を解放できるかもしれないもし 「中間の生存」

にいる者がこれをうまく成し遂げ最初の7日間で再生を逃れることが

でき為ならそれに続 く7日間あるいはその後に同じことを成し遂げ

ることは難しくない彼はタントラの主神の浄土に生まれ道-の帰依

を完成するだろう

もし 「中間の生存」にいる者が覚者の浄土に生まれたいと思うなら

そこに生まれたいという強い願望を培わなくてはならないこれは非育

に重要であるそして変身のヨーガの教えを適用すると一騎のうち

にその浄土に生まれる

「中間の生存」ヨーガの恩恵は次のようにまとめられる

(ni 「法則の身体」は死のときに実現できる

② 「完全な楽しみの身体」は 「中間の生存」で

③ 「変化身」は肉体化するときに実現される

これはまた覚者の三身の成就に導く道とも呼ばれる

2「中間の生存」の教え (2)

《崩壊の諸段階》

人間は25の粗雑な対象- 五つの集積四つの元素六つの感覚要

素五つの対象五つの基本的智慧- が崩壊することによって必ず

死ぬ

死のプロセスには八つの段階がありそれには25の要素の崩壊が含

まれる22の要素は最初の四つの段階の間に崩壊する残 りすなわ

ち識別の集積 意識の感覚 諸現象の性質を悟る基本的智慧は最級

の四つの段階の間に崩壊する

52

B] 「中間の生存」のヨーガの教え

図1 25の粗雑な対象

5つのとらわれfの集報 53の基本的魯魚 四大元素 6つの感覚事案 5うめ対魚

形材 窄準 二 基本的鋲のような智患 也 日の感

覚 形状-容姿感 車 基本的な平等の智

憩 水 耳の感覚 声蓑 壷 基本的な

分析の智患 火 鼻の感覚 香り痕由の構成 基本的な活動を 風 舌

の感覚 味達成する智患 身の感覚 接

触敗 軍 基本

的な諸現象の性質の智愁 意識の感覚図2 8つの崩壊価 白の崩噂空重BO油 填 ー3番白の崩薮 iIi春日重油 墳一J

1 帝敬す二

る奮寮 形状-容姿 感 覚 弛 別 経験の構成

元 素 地 水 火 風博 労要素 T 日の感

覚 耳の感覚 舟の感兜 舌と身の感覚対 慶

目に見える形状-容姿 士PJ 香 り 味と

接触基本地軸 基本的 基本的な 基本的な 基本的な活動を鏡のような智慧 平等の智患 分析

の智恵 達成する智患崩壊寸を5帝P

の崩壊 there4や畢日申申墳 7寧日の崩壊 や番

〈一番目の崩壊〉

最初に形状一容姿の集積の段階の五つの現象が自然に崩壊するす

なわち形状一容姿の集積のような智慧地元素目の感覚生命体の

中にある目に見える形状一容姿である形状一容姿の集積の崩壊の外的I

な印として手足が前より小さくなり身体が弱く力がなくなる

この大きさと力の減少は普通老齢とともに訪れる顕著なかたちである

基本的な鏡のような智慧は鏡に像が現われるのとちょうど向 じよう

に多くの対象が同時に明確に現われる通常の意識であると説明されて

いるこの崩壊の外的な印として視界がハツキリしなくなり暗くな

地元案の崩壊の外的な印として身体が非常に細 くなり手足がだら

んとし身体が地面の下に沈んでいっているような感じがする

沈んでいく感覚は「持ち上げてくれ 」と叫ぶほどである

目の感覚の崩壊の外的な印として日を開けたり閉じたりできなくな

生命体の中にある目に見える形状-容姿の崩壊の外的な印としてつヤ

身体の艶が減少し力が尽きる

この五つの崩壊の内的な印は「屡気楼のような」と呼ばれる青っぽ

い現われが生 じることであるこれは太陽の光が夏の砂漠を打つとき

の水の現われのようなものである

現われは煙の塊にもたとえられるがたいていは零気横にたとえられる

《二番目の崩壊》

その後感覚の集積の段階の五つの現象が同時に崩壊する感覚の集

積が崩壊するときの外的な印は身体の意識が感覚の意識に伴う楽

苦しみ どちらでもない感覚をもはや経験することができないというこ

とである

基本的な平等の智慧は楽 苦しみ どちらでもない感覚を一つの檀

54

回 「中間の生存」のヨーガの教え

類すなわち感覚として心にとめている通常の意識であると説明され

ている

これは多くの同発語を一つの意味を持つものとして心にとめている意識とし

ても表現されている

この崩壊の外的な印として意識の感覚に伴う楽 苦しみ どちら

でもない感覚をもはや心にとめることができない

水元素の崩壊の外的な印として唾液汗尿血液精液が干上が

口鼻舌喉が干からび歯にはカスが生じる

耳の感覚の崩壊の外的な印として外的 内的な音がもはや聞こえな

生命体の中に含まれている音の崩壊の外的な印として耳の内側の

「ur」という音がもはや生じない

この五つの崩壊の内的な印は「煙のような」と呼ばれる現われが生

じることである これは煙の塊の中にある煙突からうねって出てい

る煙に似ている

《三番目の崩壊》

その後識別の集積の段階の五つの現象が同時に崩壊する 識別の集

積の崩壊の外的な印として両親のような親しい人のことをもはや気

にとめなくなる

基本的分析の智慧は親しい人の個々の名前や目的などに気をとめ

る通常の意識であると説明されている

この崩壊の印としては自分の両親の名前すらもはや思い出せない0

火元素の崩壊としては身体の温かさが減少しそこから食べ物や飲

み物を消化する力が失われる

鼻の感覚力の崩壊の外的な印としては鼻からの空気の吸い込みは弱

くなるが吐き出しは強く長くなり息はまるで一つ一つ積み上げられ

55

ているかのようである

生命体の中に含まれているにおいの崩壊の外的な印としてはいいに

おいも悪いにおいも喚ぐことはできない

この五つの崩壊の内的印は「蛍のような」と呼ばれる現われが生 じ

ることであるこれは煙突から上る煙の-吹きの中に見られる赤いすす

火の粉または穀物を妙るために使われるフライパンの底の煤につい

た赤い火の粉のようである

《四番目の崩壊》

その後経験の構成の集積の段階の五つの現象が同時に崩壊するこ

の集積の崩壊の外的な印は動き回るというような肉体運動をすること

ができないことである

基本的な活動を達成する智慧は今生および来生の外的 世俗的な

活動や目的などそしてまたそれらをどのようにして達成するのかを

心にとめている意識であると説明されている

風の元素の崩壊の外的な印としては10の風- 粗雑な生命を運ぶ風

など- がその住みかから心臓に移 り息が出たり入ったりしなくな

舌の感覚力の崩壊の外的な印としては舌が太 く短 くなりつけ根が

青 くなる

生命体に含まれる味の崩壊の外的な印としてもはや六つの味 (甘さ

酸っぱさ苦さ渋さピリッとした塩辛さ)を経験できない

この時点で身の感覚と接触も必ず崩壊するのでその崩壊の外的な

印としていかなるなめらかさも租さも感じることができない

この七つの崩壊の内的な印は「燃えるバターランプのような」と呼

ばれる現われが生 じることである これはバターランプがまさに消え

んとするとき炎がパチパチするようなものである

56

E] 「巾問の生存」のヨーガの教え

「崩壊の意味」前の元素がどのようにして後ろの元素に崩壊 していく

のかについていうと地 水 火 風という順序で前の元素と関係の

ある風の意識の基礎として働 く能力が撤退し後の元素の意識の基礎

として働く能力がより顕現するのである これは前の元素の後の元莱

-の崩壊と呼ばれているがある一つの元素が別の元素の性質を持つよ

うになるということではない

地が水に崩壊するということは地の風の意識の基礎として働く能力

が退化しそのときに水の風の意識の基礎として働く能力がより顕現

するようになるということを意味するこのようにこれは前者の舵

力が後者の能力へ移動するようなものなので地が水に崩壊するといわ

れているが通常の地が通常の水に崩壊することではないこれは他の

崩壊にも当てはまる

《五番目の崩壊》

四つの元素が崩壊した後意識の集積の段階にある五つの現象が段階

的に現われなくてはならないこれらは80の表示的概念の心輝 く白の

現われの心輝 く赤い増加の心輝 く黒の達成間近の心そして死の

クリアライトの心である

80の概念は三つのグループに分かれ33が白い現われの心を表わし

40が赤い増加の心を表わし七つが黒い達成間近の心を表わす 最初の

グループの概念は対象の乗 り物として働 く粗雑な風の動 きに関係 し

よって白の現われの心を顕現として経験 していない者にとっては

その乗 り物として働く風が赤い増加の心そして黒い達成間近の心と

比べていくらか粗雑な動きをしていると感じられるこの白い現われ

の心に関する推論ができるのは最初の概念のグループが微細から釈

雑へと反対の順序で進んでいるときの白い現われの心の痕跡あるい

は結果だからである

57

この33とは

1大きな欲望の欠如 心は対象を欲さない

2中くらいの欲望の欠如

3小さな欲望の欠如I

4心の行き来 心は外的対象-と行ったり内的対象-帰ったりする

5大きな悲しみ 快い対象と別れることに対する心の苦痛

6中くらいの悲しみ

7小さな悲しみ

8安らぎ心は安らかにとどまる

9概念化 対象のまぶしさによって興智した心

10大きな恐れ 不快な対象に出合ったことによって生み出される恐れ

ll中くらいの恐れ

12小さな恐れ

13大きな執着 快い対象に執着すること

14中くらいの執着

15小さな執着

16とらわれ 愛欲界の対象に完全にとらわれた心

17不善あるいは非知識 善行に対する疑念

18飢え 食べ物を欲すること

19渇き飲物を欲すること

20大きな感覚 快感痛みどちらでもないという感覚

21中くらいの感覚

22小さな感覚

23知者の概念

24知ることの概念

25知られる対象の概念

26個別の識別 何がふさわしく何がふさわしくないかを分析する心

27恥 自分自身が同意しないあるいは宗教的な禁止によって

58

固 「中間の生存」のヨーガの教え

誤った行為を避けること

28慈悲 苦悩からの離別を願うこと

29哀れみ 観察の対象を完全に保護する心

30美 しいものと会いたいと欲すること

31不安 とらわれた心確信がない

32蓄積 所有物を集める心

33嫉妬 他の繁栄によって乱れた心

二つ日の40の概念は対象の乗 り物として働 く中くらいの風に関係す

るよってそれを経験 していない者にとっては赤あるいはオレンジ

の増加の乗 り物として働 く風が自あるいは黒い現われと比べて中く

らいの動きをしていると感 じられるつまり心がより微細になるにつ

れて心の二元性がより少なくなりつつあるということであるこの赤

い増加の心に関する推論ができるのはこの概念のグループが反対の順

序で粗雑へと進んでいるときの赤い増加の心の痕跡あるいは結果だか

らである

この40の概念とは

1欲望 まだ手に入れていない対象に対する執着

2愛著 手に入れた対象に対する執着

3大きな喜び 快い対象を見て喜ぶ心

4中くらいの喜び

5小さな喜び

6うれしさ 欲 した対象を達成 したことによる満足

7歓喜 欲 した対象を繰 り返 して経験する心

8驚き以前生起 しなかった対象について考えること

9興暫 快い対象を知覚 して散漫になった心

10満足 快い対象に対する満足

ll抱擁 抱擁 したいと欲すること

12キス キスしたいと欲すること

59

13吸う吸いたいと欲すること

14安定 変化 しない連続の心

15精進 善に向かう心

16プライド自分が優れていると思う心

17活動 活動を成し遂げることに関係する心

18強盗 富を盗みたいと欲すること

19力 他の軍隊を征服したいと欲すること

20熱意 善の道を修習する心

21大きな困難に対する従事 倣慢さによって悪行に従事すること

22中くらいの困難に対する従事

23小さな困難に対する従事

24激しさ理由もなく優れた者と議論したいと欲すること

25戯れ 魅力的な者を見て戯れたいと欲すること

26怒る傾向 憤慨の心

27善 善行に対して努力したいと願うこと

28はっきりとした言葉と真実 他が理解できるようにそして自

分の事実の識別を変えないで話 したいと願うこと

29非真実 自分の事実の識別を変えてから話したいと願うこと

30確信 非常に安定した意図

31非仮定 対象を保持 したいと欲さない心

32寄贈者 所有物を与えたいと願うこと

33熱心な勧告 怠惰な者に宗教の実践をするように勧めること

34英雄的行為 煩悩のような敵を克服したいと願うこと

35-恥知らず 自分が同意しないあるいは宗教的な禁止によって非

行を避けないで悪行に従事すること

36欺き偽善によって人を欺くこと

37キツさ鋭い良心

38悪徳 邪見解に慣れた心

60

6] rFP問の生存」のヨーガの教え

39非優 しさ他を傷つけたいと願うこと

40不正 不正直

三番目の七つの概念は対象の乗 り物として働 く弱い風の動きに関係

するよって黒い達成間近の心に関してそれを経験 していない者に

それを示す働きをする これはこの概念のグループが反対の順序で釈

雑へと進んでいるときの黒い増加の心の痕跡あるいは結果だからであ

この七つの概念とは

1忘れっぽさ衰えた注意力

2誤り水を寮気樺と思うことなど

3しゃべらない しゃべりたくないと思うこと

4意気消沈 悩む心

5怠惰 善に対する熱意のなさ

6疑念

7中くらいの欲 愛著と邪悪心が同じくらいの心

80の表示的概念とその乗 り物である風は輝 く白い現われの前に崩壊

しなくてはならないなぜなら理解の様式と現われの心のそれは不

一致だからであるまたこの二つの間には粗雑さと微細さに関して大

きな違いがあるので80の概念のような粗雑な心は白い現われのとき

には存在できない80の表示的概念とその乗り物である風が輝 く白い

現われへと崩壊するとき燃えているバターランプのような現われが坐

起する80の表示的概念がその中に崩壊 してしまったときの現われくう

の心自身の印は非常に明るい透明さと空の現われおよび月の光が

充満したけがれのない秋の夜空のような白い様相の光の現われである

この現われの原因に関していえば心臓から上の左右両方の気道の風

がその上の開口つまり頭頂から中央気道に入ったからであるこ

の力によって頭頂の緒がゆるみ父から得た音節ハムが逆さになった

相である [皇 ]白いビンドゥが水のような性質を持っているがゆ

61

えに下に下がるそれが心臓のところにある左右の気道の大童の円

の緒の上に来ると輝く白い現われが生起する このようにこれは

外側から差した月の光などの現われではないのである

これが現われと呼ばれるのは月の光のような現われが生起するからくう

であり空と呼ばれるのは80の概念とその乗 り物である風が存在 し

ないからである

〈六番目の崩壊》

この後現われの心とその乗り物である風が増加の心に崩壊する0くう

増加の心が生起すると空であり 「空っぽ」であるが前よりももっ

と澄んだ赤またはオレンジの現われが太陽の光の浸透したけがれのそら

ない秋の空のように輝く

この原因に関していえば心臓から下の左右の気道の風がすべて管

骨の一番下あるいは性器のところの開口を通って中央気道に入るか

らであるこの力によって宝石 (性器)の中のチアクラの結とヘソ

のチァタラの結が徐々にゆるむこれによってヘソのチァクラの真ん

中にある縦一本の線の短いア [A]の形で存在 している母から得

た赤いビンドゥが上に上がる赤い現われは心臓にある六重の円の

左右の気道の緒の下まで上昇する よってこれは外側から輝 く太陽

の光の輝きなどではないのである

これが赤い現われと呼ばれるのは太陽の光のように鮮やかであるかくう

らで「非常に空」と呼ばれるのは現われの心とその乗 り物 として働

く風が存在しないからである

《七番目の崩壊》

この後増加の心がその乗 り物である風とともに達成間近の心に

崩壊する 最初夜の初めのような濃い闇が浸透 したけがれのない秩そら

の空のような様々な黒い現われが生起する

62

団 「中問の生存」のヨーガの教え

中央気道の中の上と下の風は心臓に集まっておりこの力によって

心臓のところにある左右の気道の六重の円の結がゆるむこれによって

逆さになった音節ハム [卓 ]の様相上の白いビンドゥが降り下の縦

の線の様相の赤いビンドゥが昇る これらは心臓のところの中央気追

の真ん中で子音で終わる (閉じた箱の)様相で存在している赤と白の

不滅のビンドゥに入るこの出合いによって達成間近の輝 く黒い現われ

が生起する このようにこれは外側からやってくる閲の現われ等の

ケースではないのである

これが 「達成間近」 と呼ばれるのはクリアライ トに近いからでくう

「大きな空」と呼ぼるのは増加の心とその乗 り物 として働 く風が存

在 しないからである

達成間近の心の最初の方では対象の感覚があるしかし最後の方

では心は沖象に注意 しておらず闇に困惑して気を失って無意識に

なりそうであるその後非常に微細な風と心から偶発的に生起するす

べての風と心が止まる

注意力のない達成間近な心の最後の部分は普通の状態で初めから

顕現せずに存在 していた非常に微細な風と心の注意力が活性化するま

で続 く これが起こると死のクリアライトが現われる

輝 く白い現われの心の定義は

① 概念の崩壊によって起こりその動きすなわち回復まで続きそら くう

② 月の光の浸透したけがれのない秋の空のような輝く白い空の

現われが現われ

(卦 何の租雑な二元の現われも現われない心の意識である

80の概念は崩壊しているが現われの心は概念的であるOより微細な多様性はあ

るが二元である散漫ではないが心象的な要素がありゆえに概念的である

一方クリアライトの心は完全に非概念的で非二元である

現われの増加の心の定義は

(》 概念の崩壊によって起こりその動きすなわち回復まで続 く

63

そら

(参 太陽の光の浸透したけがれのない秋の空のような輝 く赤い空の

現われが生起する

(卦 どんな粗雑で二元の現われも現われない心の意識である

達成間近の心の定義は int

① 概念の崩壊によって起こりその動きすなわち回復まで続くそら

(参 夜の初めの濃い闇の浸透したけがれのない秋の空のような輝くう

く黒い空の現われが生起する

どんな二元の現われも現われない心の意識である

《八番目の崩壊〉

達成間近の心がクリアライトに崩壊すると注意力のない達成間近

の心の二番目の部分が一掃される粗雑な二元の現われがみじんもないくう

明るく透明な空の現われが現われる これは三つのけがれすなわち

月の光 太陽の光 闇のない自然な秋の夜明けの色のようであるこくう

の現われは直接に空を認識するサマディの意識のようである

クリアライトの現われの原因は白と赤のビンドゥがそれぞれ心臓で

白と赤の不滅のビンドゥに溶解し中央気道のすべての風が非常に級

細な生命を運ぶ風に崩壊するからであるこれによって最初から顕現

しない状態で普通に存在していた非常に微細な風と心が顕現しそれ

によってこのような現われが現われるよってこれは外側からの空っそら

ぽの空のような現われのケースではない

これは「死のクリアライト」そして80の概念現われ増加達成くう

間近がなくそれを乗 り物とする風もないゆえに「すべて空」 と呼ば

れる これは実際の死である

これは基本的な真実の身体である真実の身体へと変化していくため

の浄化の土台であるがゆえにそう呼ばれる「空っぽ」は基本的な自然

の身体と呼ばれるそしてそれを対象としてとる心は基本的な智慧を

認識す _-真束の身体と呼ばれる

64

固 「中間の生存」のヨーガの教え

ほとんどの人間はクリアライトに3日とどまりそれから白と赤の構

成要素の印が起こる

血と癖が少 し鼻と性器から現われるこれは心臓で崩壊 したビンドゥの浄化 さ

れなかった部分である

しかし肉体的な構成要素が病気によってひどく消耗している場令

には何日経っても赤と白の構成要素の印は起こらない

このような人は一日もクリアライトにいることはないかもしれない

また高いあるいは低い悟 りを持つヨーギーの場合にはクリアラ

イトと真実の身体を混ぜ合わせることができこの状態に普通よりも長

くいたりまたその期間を短くしたりすることができる

65

固 変身のヲ-ガ (意識を移し変える)の教え

変身のヨーガ (意識を移 し変える)は意識を覚者の浄土にある

いは高い誕生の世界に運ぶために編み出された数えである死の光

および 「中間の生存」の幻身を保つことのできる修行の進んだヨーギー

にとってはこのヨーガが必要であるoこれは非prime削こ重要であるO生起

のヨーガを取得 した者そしてある程度プラーナとナ-ディーそして

マハームドラーの見解を取碍 した者がこのヨーガを修行するのに適し

た者であるOこれを行なうことができない省も少なくともカルマの法

則に強い信を持ちこの修行の意味とプロセスを完全に理解すべきである

そして先に述べた壷の呼吸と ト〉モが鞭FJlなくできるようにな

らなくてはならない

(変身のヨーガの修行の仕方

)変身のヨーガの観想と訓練は次のように行なう

自分自身のタントラの主神の身体の中に中央気道を観想 し八つ

のフム音節が身体の八つの出口 (二つの耳二つの目_hLロ肛門

性器)をそれぞれ預っていると観想するoこれは唐瓢がこれらの門

から出ていかないようにするためである そ

らそれからタントラの主 神が自分の前方上の空に座っていると観想

するそしてブルーのフム字を心臓のチアクラに観想し五色の光を放

っていると観想する次に壷の呼吸を維持しその力を使って7ム字杏l=こ

中央気道を通 して「神聖天への開稚 (ブラフマランドラ)」まで一気

に打ち上げるそして同時に大きな声で 「ヒクリ と叫び打ち上げる力

6

回 変身のヨーガ (意紙を移し替える)の教え

を強めるフム字を 「神聖天への開溝」に一秒保ち優 しく 「カ」 と

ささやいてそれを心臓のチアクラまで降ろす止める前にこれを7

回繰 り返しそしてまた始める 数回行なったら走りながら 「ヒク」そら

と7回叫んでフム字を身体の外に出し自分の前方上の空にいるタン

トラの主神の心臓に入れる そして優 しく低い声で「カ」と7回続け

て繰 り返すこのようにしてフム字を自分の心臓のチァタラに返す0

これを1日に4回行なう者は数日後に次のような経験をする-

頭頂がひどくかゆくなり熱 くなるそして真ん中に盛 り上がりがで

きそこから黄色の液体が分泌されるもしこれらの症状が起こった

ならこれが成就の印であると思ってよいこの後この修行をやめ

一カ月に1回か2回行なう しかし頻繁に覚者の浄土に生まれるとい

う強い発願を行ないそこに行く確信と望みを強める

《変身のヨーガの応用》

死の印がすべて現われ命を延ばすことがこれ以上できない場合変

身のヨーガを行なうまだ死ぬ時期が来る前にこれを行なう者は大き

な罪を犯すことになり地獄に落ちる

死の際のこのヨーガのテクニックは先に述べたものと同じである0

一つの違いは中央気道の上部と 「神聖天への開溝」を非常に大きく

そしてふさがれていないと観想することである

ここでフム字を心臓のチァクラに観想し全力を使って 「ヒク」 と

叫ぶ瞬時にフム字は中央気道を上がり「神聖天への開溝」を通ってそら

あっという間に自分の眼前の空にいるタントラの主神の心臓に達する

もしこのときにすべてが暗くなりプラ-ナが吹き出し頭頂がかゆ

く痛 くなるならこれは身体を抜け出して覚者の浄土に行 くという

確実な印である もしこのような印が現われない場合にはフム字杏

降ろし休んでからもう一度 トライするこの印が現われたら「ヒクリ

と21回から25回叫び続ける そうすれば絶対に覚者の浄土に生まれる

67

友人親戚など死にかけている人につき添っている人は骨変身

のヨーガの教えを思い出させその確信と倍を強め彼のために祈 り

彼を助ける

生きている間このヨーガを修習する機会のなかった者は次のようI

にする

死が近づいたなら祈 り供物を捧げザンゲし覚者方の前で願い

を言う 覚醒の心を生じさせすべての邪悪な想念を断ちすべての執

着を切るライオンの横臥位になる覚者の浄土に生まれたいという真

剣な願いを生じさせ変身のヨーガの教えを適用するこれを知らない

者は知っている者に簡単に話してもらう そのような人もいない場令そら

には単に自分の前前方上の空にいるタントラの主神の心臓に集中

する そして「ヒク」と21回叫び続ける このようにして意識を覚

者の心臓に放 り投げる

もし死につつある人の頭を優しくなで「メンラ (薬師愛欲神)」と

繰 り返すなら8人の到達其智運命魂方がやってきて死につつある人

の意識を覚者アミタ-バの西の浄土に導いてくれる

動物が死んでいる場合には「ラトナクータ」を繰 り返すその動物

の意識は高い世界へ生まれる

死の光と 「中間の生存」の幻身を認識できないけれども高い世界に

生まれるために変身のヨーガに頼る者は三つのグループに分けられ

る 覚者の浄土に生まれ変わる有名なヨーギーはそこで簡単に究極の

解脱を達成する 普通の者は法則とヴァジラヤーナが普及している場

所に生まれることができ数生で覚者の境地に達する劣った者はこ

のヨーガによって大きな死の恐怖を避けることができ「中間の生存」

と恐怖から逃れ幸福な場所に生まれ変わりいずれは解放を達成する

68

h主釘

rcて

E] 熱あるいは トウモヨーガの教え

することはそれを克服することにも役立つ

一般的にいってビンドゥを失うことは隈想修行すべてにとって有

害であるが トウモのヨーガにとっては特に致命的であるビンドゥ

を失うとどのような種類の隈想を行なおうともいかなる種類の恩忠

も受けることはできないそれゆえこの生命力をとどめて安定させる

ためのさらに特殊な訓練を行なうことも含めてビンドゥを保持するI

ためにあらゆる努力をなすことである

トウモの修行においである程度の進歩を成し遂げ楽輝き非識別

の良い経験を得同時に他の徳も得ると自分の経験を人に話 したいと

いう強い気持ちを持つかもしれない しかしもしそうするならこれ

らすべての徳と経験を失いもう一度取 り戻すのが難しいということに

なるかもしれないさらに神聖になされた約束の戒を破るならこれ

によっても経験と戒を守っていた間に得た利益を失うことになる

もしこれが起こったなら善行も含めてすべての経験は幻影であり

自己の実存を持たない虹のようなものであると考えるそしてそれくう

らに執着せず空の状態の真実を隈想する そして内側の経験を秘杏

に保てなかった過ちをザンゲしこれからはこの経験をグル以外には

話さないと決心するもし神聖になされた約束の戒を破ったならザ

ンゲし戒を回復させるためにヴァジラサットヴァのマントラを唱え

る そしてまたグルに鞄い イニシエーションを求めタントラの主

神にもう一度イニシューシ岳亨を与えてくれるようにと祈願する世俗

的な栄光プライド執着を真に放棄 し真のヨーギーがなすように陰

想を培うと決心する

もし法則の基本的な教えに従いそれに従って修行するなら障害

はそれほど多 くないはずである しかし能力の低い者またあまり

にきつく修行 しすぎる者にはプラーナナ-ディービンドゥに関す

る多くの障害が生 じる

トウモのヨーガを一定に習慣的に行なう者は特別な規則を守らな

21

くてはならない熟を保つためには隈想のときに少なくとも数回は呼

吸法を行ない トウモの火を観想する 熱も寒さも恐れてはならない0

身を切るほど寒いときでも毛皮あるいは厚い服を着てはならない0

また暑いときでも裸になってはいけないローソクや火を吹き消してI

はならないまた極端に冷たい物を飲んではならない

楽を保つためにはビンドゥを保つために大きな努力をしなければな

らないどんなことがあってもそれを失ってはならないまたショウ

ガ トウガラシコショウニンニク腐った肉や魚極端に酸っぱい

塩辛いまたは脂っこい食べ物を取ってはならない火に近づきすぎな

いようにし暑い太陽に身をさらしてはならないまた地面にクッショ

ンを敷かないで座ってはならない裸足で歩 くことを避ける昼間寝て

はならないまた汗をかきすぎるような活動をしてはならない

深い院想を保つためには一人で暮らし意味のない活動はすべて放

棄する

トウモ ヨーガの経験と徳

人によって能力とカルマは大きく違うので トウモのヨーガによっ

て生み出される経験と徳について一般化することは難 しいある人はた

くさん功徳を達成 しているかもしれないしかし多くの経験をしてい

ないかもしれない別の人にとってはこれは反対かもしれない また

ヨーギーが通過 しなくてはならない様々な経験のはっきりした順番を予

想するのも難しい

ここでもっと重要なトウモのヨーガの効果について検討 してみるこ

とにする ここまでにおいてプラ-ナを調御 し トウモの火を燃やす

ときの印と経験について見てきた これから見るのはもう一つの重要ふう

な題目「r風とともにある心 Jがそれぞれのチァタラに集中したときの

経験」である

(タントラの教義によると)五つのチァタラそれぞれのナ-ディー

22

口 熱あるいはトウモヨーガの教え

はそれぞれのチァクラに特別な基調音節 「種子」の形をとる 五つの

基調音節 (Hu血ANuTaRa)もっと正確にいえば五つの異

なったナ-ディーの形は人の五つの主要な煩悩の象徴または表現で

ある つまり愛著迷妄邪悪心プライド嫉妬である

トウモの修行中このチァクラに集中すると「風 とともにある心」

もそこに集中する「風とともにある心」がこれらの基調音節に集中す

ることによって同時にその種子が表わす煩悩が動くその結果ヨー

ギーは愛著邪悪心疑念プライドといった大きな煩悩を感 じる

これらの煩悩は自由にヨーギーの意思とは関係なく生起するあらゆ

る雑念散漫さ病が生起 しヨーギーの帰依を妨げるO「風 とともに

ある心」がチァクラに集中することによってヨーギーはまた夢院

想あるいは目覚めているときでさえ様々なヴィジョンを見るこの

ときこそこれらの障害を克服するために祈 りザンゲし覚醒の心くう

を培い放棄の精神を強め空の状態を観察しなくてはならないまた

肉体的な行法を行ないそれぞれのチァクラの結節を解くそしてこあかし

れらの障害は実際は助けであり帰依の証でありヨーギーが道におい

て確実に進歩 しているということを示しているのだということを理解す

る このように進歩を喜び挑戦を受け入れる

プラ-ナとナ-ディーを調御 し五つのエレメントのプラ-ナを保持

し集め普段の場所から中央気道に導 くことができるなら煙唇気くう

棲蛍の光ランプの光そして生まれない空の光という五つの夜の

印が現われる そして五つのプラーナを保持 し続けると月の光日

の光雷の光虹の光月と太陽が一緒になった光という昼の印が順

番に現われるある場合には多くの光の点や光の塵が現われるこれ

らは一緒になって10の印と呼ばれる

もしプラーナナ-ディービンドゥの純粋なエッセンスを五つ

のチァクラに集めることができるなら白赤ブルー黄色緑の覚

者の浄土が現われるまた「風とともにある心」を神秘的なナ-ディー

23

に集めることができれば24の聖なる秘密の場所と タントラの主神

ダーキニー門番たちが現われる

五つのプラ-ナを完全にマスターできる者あるいはそれを五つの

チァクラに保持できる者は次の利益を得る - 身体が丈夫になる

肌が滑らかになる顔が輝き元気になる そして常にエネルギーにあ

ふれる 高 く厚い壁にさえ阻まれない

赤と白のビンドゥを中央気道に保持することのできる者は次の三つ

の恩恵を得る

① 身体から光線を放つことができ日の光の中で立っても影を放た

ない

(卦 身体を消すことができる

(卦 奇跡を現わすことができる

「風とともにある心」と五つのエレメントの純粋なエッセンスを中央

気道に持ってくることのできる者は次のことができる

(D 石を金に変える

② 水の上を歩 く

(動 火に入っても焼かれない

トウモの熟で雪山を溶かす

(9 遠い宇宙へ瞬時に旅するそら

⑥ 空を飛び岩や山を通 り抜ける

これらの徳の幅と深さは「風とともにある心」の取得の熟練の程度

によって大きく異なる神通力の続 く期間もまた大きく異なる も

しヨーギーが 「風とともにある心」を保持できない場合にはこれらの

徳は消える

ナ-デイ二とビンドゥが浄化されるとヨーギーはあらゆる寄跡を行

なうことができる ビンドゥが安定 し(上のチァクラに)上げられる

と川を止めることができる「風とともにある心」が集中すると見

つめるだけで人を催眠術にかけることができる火元素が制御されると

24

皿 熟あるいはトウモヨーガの教え

太陽を止めることができる ナ-ディーの力で富と数え切れない宝石

を生み出すことができる プラ-ナの力で人を引きつけビンドゥの

力で非人 (愛欲神幽霊悪魔)を引きつけることができる

これらの恩恵と徳を手に入れることができるがこれらはすべて虹

のようにそれ自体の実体を持たない幻影であると理解すべきであるこ

れらの力ゆえに思い上がってはいけない八つの世俗的な利益を寛服し

散漫のないおのずから照らすマハ-ムドラーに集中するべきである

なぜならこれが悟りを深める唯一の方法だからである

簡単にいえば トウモの修行は我々に生まれることのないマハ-ム

ドラーの智慧を悟らせてくれすべての執着と無智からの解放を達成し

すべての 「生篭れ変わり」の世界のナ-ディーの結節を解きすべての

「生まれ変わり」の世界のナ-ディーを智慧のナ-ディーに変えすべ

てのカルマのプラ-ナを浄化し障害のない智慧のプラーナに変えす

べてのけがれたビンドゥを浄化 しそれを楽のビンドゥに変える「二

つが一つになった完全な覚者の境地の虹」を完成する

25

B] 幻身のヨーガの教え

幌想の各期F別においてその3分の1の時rZりをトウモの修行に当てる

lui者の境地の 「完全な楽しみの身体」を追求し幻身の修行を今行な

っているのはすべての衆生を利するためだということを思い起こす

それから喉のチアクラに母神と共に座している赤い 「完全な楽し

みの身体」のグルに祝福と援助を祈る

外側の世界にあるすべてのもの- 家町山川人間動物

身体のすべての器官と感光- は混乱した心の単なる現われでしかなく

与耳の存在やそれ自体の実体はないと考える唇気楼や魔術や夢や

抱や影や露のようなものであるというのはこれらのものは

リアリティーの中には存在しないからだ他に依存 して生じるもの (条

件の生起)はこだまと映った影のようなものでそれ自身の実体は全

牡ないと考える

そして続けてこだまや映った影について考えすべての法則は一

悼的なものであり指や抱のように消え去るものであると考え太陽が

罪ると露がどのようにして消え水が流れ過ぎると抱がどのようにし

て消えるのかを観想する一瞬たりともものが変化せずにいることは

ないすべての法則は虹のように美 しいが実在せずすぐに無に帰し

てしまうと考える さi

lこのように魔術と空の状態について隈想すべきであるこの匝想

の後でさえ深く収づいた執着がすべて根こそぎになるまで共理と魔

柿の働きを観察し続ける

ここまでに述べた修行は幻身のヨーガの土台または錐備である

2

B] 幻身のヨーガの数え

では修行自体を二つに分けて論じよう

1不純な幻身の修行

2純粋な幻身の修行

1不純な幻身の修行

鏡の前に立って自分の映っている姿を観察する- しばらくの間

映っている姿を見る- そしてこの像が様々な要因すなわち鏡

身体光空間などの組み合わせによってある条件の下でどのようくう

にして作り出されたのかを考えるそれは現われてはいるが空である-

つまり依存 して生じている (条件の生起)それ自身の実体のないも

のである

それからその像の現われをその服と装飾品とひとまとめにして観

察しそれが気に入るか気に入らないかを考えるまた急に怒ったふ

りをしたり自分とケンカするふりをしたりしてそれに影響されるか

どうかを観察するこのように修行することによってすべての快と不

快は幻影であり主観的であり自分自身の心によって創 り出されたも

のであることがわかり執着がかなり減少する

次にテープの修行を行なう自分自身で自分自身に対 して心地良

い言葉とそれから気に入らない言葉を連発し録音しそれをひたす

ら聴き続け心が乱れなくなるまで行なう もしこれに成功するなら

賞賛に対 しても非難に対 しても無頓着になり解放を達成する

快不快喜び苦 しみ得ること失うことこれらが同じになる

まで事象の幻影的な性質について静かな場所で一人で院想する この

後で人のいるところに行き人々やその活動の中で修行する もし

まだ快いものと不快なものに好意的 非好意的に反応するようであれ

ばまた一人になりもう一度修行する

27

2純粋な幻身の修行

幻影であるタントラの主神を観想することは完成のヨーガの土台で

あるばかりではなく「中間の生存」において完壁な 「完全な楽 しみの

身体」を達成する方法でもある生起のヨーガにおけるタントラの主神

の観想は次のように行なう

タントラの主神の絵を手に入れ二つの鏡の間に置くそして三つの

像の幻影性を観察するタントラの主神が心の目に恋人のようにはっき

りと現われるまで絵を観想する助けとして使う 修行者はタントラの

主神の全身の完全なイメージを一度に観想しできるだけ長 くそれを

保持するようにいわれる ヴィジョンが消えると今度は身体の部分を

非常にはっきりと観想する頭と顔から始め首胴体手足等を全

身が非常に生き生きとくっきりとするまで観想する

タントラの主神のヴィジョンがはっきりとし安定してきたら一歩くう くう

先に進みヴィジョンを空の状態と同一化させる空の状態の見解のな

い観想はどんなによくても単なるよいイメージにすぎないタントくう

ラの主神の幻影性に関する院想でさえ空の状態の直接認識がなければ

相対的な達成は成し遂げられるが究極的な達成は成 し遂げられない0くう

一方空の状態を知る者はタントラの主神のヴィジョンをすぐに何のくう

自己実体もない投影された心の幻影としで悟る 現われそれ自体が坐くう

であり空と同一化させる必要はないのだと理解する

くう隈想の問はタントラの主神のヴィジョンをおのずから輝 く空の中

に吸収させる隈憩の後ではこの意識性を保ち自分の出会うものす

べてとそれを同一化させる

簡単にいえば生起のヨーガにおいて投影されたタントラの主神のヴィくう

ジョンは顕現する空の真理の一つの表現であり何の実体実存もな

い幻影性の象徴である比倫を使 うなら魔法の魂われ水に映った

月肉と骨のない影瞬間的に変わる寒気楼心に投影された夢依存

して生 じるものから生 じるこだま実存のない幻覚常に形を変える雲

28

B] 幻身のヨーガの教え

美しく生き生きとしているけれども実体のない虹現われたと思 うと

すぐに消えてしまう稲妻突然現われはじける泡はっきりと現われ

るけれどもそれ自体の実体がない鏡の中の像などにたとえることがで

きるだろ一うo

タントラの主神のヴィジョンを難なく楽に安定させられるようになっ

たら今度はそれを宇宙大の大きさに拡大しケシ粒ほどの大きさに縮

め一つから何百万へと倍増するそしてこれらの化身をすべて元の

身体に戻ししばらくそれを隈想する日常の生活においては自分の

経験すべてを覚者の界と同一視し家や町をマンダラ世界を覚者の浄

土すべての人を覚者方と到達真智運命魂方と同一視するまたすべ

ての音がマントラの詠唱であると考えすべての思考が法則の身体の

働きでありすべての望ましいもの楽しみが覚者方への供物であると

考える このようにして修行者は 「生まれ変わり」の世界のすべてのくう

顕現を浄化 しそれをおのずから輝 く空と混ぜ合わせるのである

四つの空あるいは四つの楽を開示するためにはまずプラ-ナを中

くう央気道に入れるすると四番目つまり生来的に生まれた空から

「風とともにあa心」で作られた幻身が現われる これを達成するため

には壷の呼吸を保ちながら「風とともにある心」の象徴であり五

色の光線を放っているブルーのフム (Hu血)字 [亘]を心臓のチァ

クラに観想する これによってプラ-ナが中央気道に入り煙屡気

横などの印が現われ啓示増加達成の光がそれぞれ現われる 同時

にフム字が大いなる光に溶け込むここでヨーギーはできるだけ長く

自分自身を光のサマディの中に吸収する最後にサマディから出るとき

タントラの主神の幻身を 「風とともにある心」と一緒に発射する

これを全部正しく行なうのは難しいと思う者はまず壷の呼吸を保ち

ながらブルーのフム字に集中しこの呼吸の溶解のプロセスを練習する

29

《幻身の一般的復習》

「生まれ変わり」の世界と 「煩悩破壊」の世界のすべての事象 (法則)

にはそれ自身の性質がなくゆえに幻影である しかし魂の執着

混乱区別する想念によって事象は真実であるように見えるこの敬

着と混乱を払うためにすべての法則の空性を観察し魔術に関する真

理を学ぶべきであるこれが幻影性の一般的な原理である

タントラの幻身のヨーガの背景となる原理は次のようにまとめるこ

とができる 粗雑でカルマに支配された人間の身体の中に人の執普

と混乱で隠された覚者の身体の純粋な精髄が存在する幻身のヨーガのくう

サマディの修行を通してこれらの執着と混乱が徐々に払われ輝く空

の智慧が認識される その結果「生まれ変わり」の世界のプラ-ナ

ナ-ディービンドゥは浄化され人間の身体は虹のような覚者の境地

の幻身へと変化する

幻身のヨーガの中心となる修行は生来の光を開示しそれに続いて

「風とともにある心」を通して幻身を轟射することである

この修行の間ヨーギーは何も存在 しないという感じを強く持つoこ

の経験は完全な解脱に到達するまで深まり続ける

30

【ヨ 夢のヨーガの救え

B] 夢のヨ-ガの教え

夢の認識は夢のヨーガの実践の中核をなしているこれを獲得す

るためにはまず自己の鮮明な自覚性を患らせる原因のすべてを取 り除

かなければならない自iL性を負か1ている支配的な原因とその解毒剤が

以下に簡単に述べられる

(》 タントラの戒を破った者は夢を認識することができないこ

の場合ヨーギーは罪を油められ神聖になされた約束の戒を回

復するために自己の違反をザンゲしヴアジラサ ノトヴ7のマン

トラを実践しなければならないまた彼は自分のグルもしくは

祈りを通 して新しいイニシエーションを得るよう努めなければな

らない

(参 グルおよびタントラの教えに対してほとんど信のない者は夢

を認識するのが困難であることに気づくこの場合信を強めるよ

う努めなければならない

(参 物質的な利益に食欲な者は夢を認識することができないこ

の場合彼は自己の物質的な所有物を布施しこの生に執着する

ことをやめなければならない

O(む ビンドゥを失った者身体をけがした者は夢を認識すること

ができないよってビンドゥを保ち括静でない人間食べ物

秩所との交わりを避けるよう懸命に努めなければならないもし

どうしてもそれらと交わらなければならない場合矯正手段として

クリヤ ヨーガを行なう必要がある

(9 もし心が雑念でいっぱいであったり夢を見たいという思いが

3

弱い場合夢を認識することができないこの場合独居 し成就

に対する自己の志と確信を強めるよう決意しなければならない

⑥ 自分の見るもの聴 くもの触れるものはすべて夢の中のこと

であると日中絶えず考えるならば夜夢を認織する機会を大いIに増大させる

夢のヨーガに取 り組み始める前にまず一般的な準備修行を終了しな

ければならない次に各期間の3分の 1をトウモの修行に3分の2

を喉のチァクラに 「種子」音節を観想することに費やす この観想は

夢を生み出す優れたテクニックである

まず喉のチァクラに座している赤い身体のグルに夜夢を認識す

る手助けをしてくださいと懇願する次に4枚花弁の蓮華を喉のチァ

クラに観想 しその中心に赤いオーム (Orb)字 【歩 ]正面の花弁に

青いア (A)字 [3T ]右の花弁に黄色いヌ (Nu)字 [弓 ]後方の

花弁に赤い夕 (Ta)字 [可 ]左の花弁に緑色のラ (Ra)字 [て ]

をすべて非常にくっきりと鮮明に観想する

喉のチァクラに赤いオーム字を観想 し壷の呼吸をできる限り長く煤

持することによって上記の内容を簡素化することもできるあるいは

各呼吸で 「オーム」を長く心の中で唱えることもできる

ある者はこれは寝ている間にのみなされるべきであるというかも

しれないこの発言は正しくないなぜならもしそれが昼間主要な隈

想として扱われるならば素早くかつ容易に 「風とともにある心」を喉

のチァクラに集中させることができその結果もっとたくさんのもっ

と鮮明な夢が現われるようになるからであるそれに加えてこの実践くう

はまたプラーナが中央気道に入り四つの空を開示する手助けともな

ヨーギーは絶えず目覚めた状態で自分の見るもの聴 くもの触

れるもの考えるもの影響を及ぼすものすべてが夢の中のことであ

ると考えなければならないまた豊かな食べ物や飽食を避け激しい

32

B] 夢のヨーガの教え

活動で自己をすり減らすことのないようにしなければならない手短に

言うとヨーギーはプラ-ナの力と強い意志力と夢を認識する他

の方法とを一つに合体させるよう努めなければならないのである

くう夢を認識する主要な方法は四つの空を開示するためにプラーナを

中央気道に至らせることである これが生じたならそれらと一つずつ

同一化しなくてはならないそして夢が現われるのを待ち夢を認識

するよう努める この実践の詳説は後に行なう

夢を観察する最も良い時間は夜明けから日の出の問であるなぜな

らそれは食べ物が消化され休息は十分で眠気は深くなく心は比

較的鮮明な時間帯だからである しかしほんの浅 く眠るだけの人は

夜の間にこれを実践することも可能である

ヨーギーは眠りに落ちる前に夢を認識しようという決意と確倍を

少なくとも7回多い場合には21回行なう しばらく喉のチァクラに

四つの基調音節を観想し次に壷の呼吸をゆるやかに保持 しながら

赤いオーム字のみに集中する

長い継続 した眠りは避けなければならないその代わり回数を増や

して短時間眠るように努める 目が覚める都度直前の眠りの間にう

まく夢を認識したかどうか振 り返ってみる必要があるもしうまくいっ

ていなかったら次に眠る前に真筆な祈 りを捧げる

もしもこのすべての後にもまだ夢を認識できないならば起き上

がって部屋の中のもの椅子やテーブルベッド衣類絵画を観察

しそれらがすべて夢の中のヴィジョンであると考えるこの感覚を失

わずにもう一度眠りにつく

極度の眠気のために夢を認訊できない人は身体全体と部屋中に満ち

る光線を放ち輝 く赤いオーム字を喉のチアクラにあるいは輝く白

いビンドゥを両眉の真ん中に観想する ごく浅く眠る傾向の人は青い

フム字か青いビンドゥを秘密チァクラに観想する

33

上述の教えのすべてを怠惰でなく実践しながら依然として夢を認識

できない人は独居に引きこもり衣服をすべて脱 ぎ捨て飛び跳ね

踊 り裸で走 り回り

「これは夢だ夢なんだ」

と大声で叫ぶべきであるさらに危険な崖っ淵に行き疎い地の底

をのぞき込み同じことをする それでもまだ夢を認識できないとした

ら自己を恥 じるべきであるそして懸命にグルとタントラの主神に

祈るべきである そして喉のチアクラの位置に次第に速度を増して

回転する円形の鋭い刃を観想 しそれが電動ノコギリのように全身を上

下して身体を肉片と灰とに薄切 りする様を観想するそれらを覚者方

とおなかを空かせた有情の魂に布施をするその後識別的な思考を

持たずにマハ-ムドラーについて隈想を行なう

夢をときたま少しの間だけは認識できてもいつもというわけでは

ない人は実践がまだ足 りないと気づくかもしれないこれは特に夢

の認識の直後に急に目を覚ました場合に当てはまる その場合はこ

の傾向に対して繰り返し自分自身に諭し夢の状態にとどまっていたい

という欲求を強めなければならないたとえ目が覚めても日を開けず

逆に夢を見続けるようにもしくは心臓か秘密チァクラに集中するよう

試みるべきである

どんな原因で夢から急激に覚めてしまうのか注意深 く調べてみなけ

ればならない極度の緊張が原因ならもっとリラックスするように物

音が原因ならもっと静かな場所で眠るように寒さや熱さが原因なら

もっと厚着をしたり薄着をしたりなどすべきである ある教えでは育

定的力と否定的力である赤と白のビンドゥの間に座っている自分自身を

観想することが助けになると述べている また壷の呼吸を保持しなが

ら青いフム字を喉のチァクラに観想するのも助けになるといわれてい

要するに夢を認識できない理由を発見すべく常に努力ししかる級

34

団 夢のヨーガの数え

に適切な矯正手段を講じる 例えば眠気がひどい場合には赤か白の

ビンドゥを喉に観想するかあるいは両眉の真ん中に放射する輝く光

を観想する警戒心が強すぎたりすぐに日が覚めてしまう場合には

青か黒のビンドゥを心臓か秘密チァクラに観想する夢が鮮明でない

場合には赤いビンドゥを喉のチァタラに観想 し輝 く光を放射 しなが

ら全身のすべてのナ-ディーを覆っていると観想する

怖い夢を見たときヨーギーは

「これは夢だ夢の中で火に焼かれたり水に溺れたりすることがある

だろうかこの動物や悪魔やそういうものがわたしに害を与えること

があるだろうか」と言って不当な恐怖心から身を守るこの意識を持ち続け火を踏み

つけたり水の中を歩いたり大きな火の玉に変身して恐ろしい悪魔や

獣の心臓に飛び込んで爆発させたりすべきである

夢をかなりしっかりと堅実に認識できているヨーギーは「夢の トラ

ンスフォーム」の実践に進むこれはつまり夢を見ている状態で鳥

虎ライオン神聖天国王家岩林や自分の望む何にでも変身し

ようと試みることであるこの雫践が安定したならば今度は様々な

形状のタントラの主神の身体座っていたり立っていたり大きかった

り小さかったり等に変身する同じように夢の中で見ているものを別

の対象物に変化させる例えば動物を人間に水を火に大地を空間

に一つを多数に多数を一つにと変化させる 例えば上半身からは

火下半身からは水を放ったり太陽と月を踏みつけたり身体を何百

万何十億と増やして宇宙全体をいっぱいにしたりといった種々の神過

力を働かせる

夢のヨーガの実践の主要な目的の一つは「中間の生存」の状態で

そしてこの生の中で幻身を実現する手助けをすることである これをくう

獲得するためにはまず 「眠りの四つの空」を認識 しなければならないくう くう

次に第四の空あるいは生来的な空から「風とともにある心」が作 り

35

出したマンダラのタントラの主神の幻身を瞬時に投影しその後にマくう

ンダラとタントラの主神をもう一度大いなる空に溶け込ませる これは

要するに夢のヨーガで実践される 「生起」と 「溶解」のプロセスであ

るl

この後以下に示した 「覚者の国-の旅」を実践する

自分がタントラの主神になったと観想 し流れ星のごとく瞬時にイ

ンドラの天あるいはどこか他の 「生まれ変わり」の世界の天に至る

そして戻る前にその場所を観察する これが安定 したならば次に

「覚者の浄土」の一つに例えばヴァイローチャナやアミタ-バや

その他の 「浄土」に旅する これも同じようにほんの瞬時のうちにな

される 「覚者の浄土」に至ったならば党者に敬意を表わして布施を

し覚者の説法を聴 く

最初のうちヴィジョンと経験はあまりはっきりとしないが自分が

夢で見たものは本物の 「浄土」そのものなのだと堅く信 じる なぜな

ら「生まれ変わり」の世界も 「煩悩破壊」の世界 も結局は夢にす ぎ

ないからであるこのように実践するうちにヴィジョンは徐々に徐々

に鮮明になってゆくはずである

もしある者が 「幻身のヨーガと夢のヨーガに何か違いがあるので

しょうか」と尋ねたならその答えは両者は基本的に同じであるが

夢のヨーガは幻身のヨーガの補足と見なされているということである0

一つは幻身を生み出すために使われもう一方はそれをさらに完全なち

のにするために使われるのであるまた「覚醒」状態の光から生 じる

幻身は夢のそれよりももっと深遠なもっと微細なものであること

を知るべきである とはいえ二つのヨーガは互いに相補い合うもの

として実践される なぜなら夢と覚醒の状態の二分性の中に顕現 した

時間への固執は究極的にはこのようにして征服されるからである

これら二つのヨーガを合体 した実践によって人は 「生まれ変わり」

の世界の習慣的な思考を浄化するようになるすべての物事は心の顕現

36

B] 夢のヨーガの数え

であり心は夢と同様それ自体では実体を持たないものであると悟る

「生まれ変わり」の世界も 「煩悩破壊」の世界も実在 しない屡気楼であ

りそれらは何も束縛しないし何も解放しないと知る自己の粗雑と

微細純粋と不純な愛着のすべてを洗い清める そして最終的に覚者

の境地の魔法のような 「完全な楽しみの身体」を明らかにするようにな

37

B] 光のヨーガの数え

どのようにして光を認識する

か位省をすべて取 り除き光を認識するために望ましいすべての粂件

を集めるための蟹備段階の修行においてたどる段階は夢のヨーガと同

じである しかしさらにヨーギ-は良い栄養になる食物を取 り身

体をマ ノサージし非常に静かな場所に住み自己のビンドゥを保存 し

常に柔和でリラックスしていなければならないo幌想の各々の期間に

おいてその3分の 1の1馴 Iほ トウモの修行に耽やし3分の2の時rll

ほ光のヨーガの修行に数やさねばならない

投初に心臓のチアクラに母神と共に座っている青いヴ7ジラダラ

を観想 しヴアジラダラに 「生来の光を開示 してください」と祈るべき

であるそれから心臓のチアクラに市い7ム字を観想 し壷の呼吸を

煤つかまたは心の中でフム字を長 く唱えるべきであるそうすると

外側の世界がすべて彼の身体に溶け込みその身体がフム字に溶け込み(

)そのフム字がナーダに溶け込みそのナータが大いなる空に溶け込むく

つ彼は空について阪想 し息を保つべきであるこのサマディから立ち

上がるとヨーギーは再びタントラの主神の幻影の身体を観想する

「これは夜にのみ行なうべきだ」と間違って主張する人がいる し

かし実際はこれを九一日通 して修行すると「風とともにある心」 を

習得する可能性が大いに増 し光の啓示が安定するその結果睡眠中

に光を認識するのがずっと容易になる

さらに同時に保息をすることによって大いなる利益が加わる

他の方法で光を認識することは非常に難 しいしそのようにして認識した

3

E] 光のヨーガの教え

光は長く持続 しないこの修行に従う人は必ずプラ-ナを中央気道にくう

もたらし四つの空を開示するそれゆえこれが 「光のヨーガ」とい

う最も重要な修行なのである

〈睡眠中に光を保つこと〉くう

昼間にプラ-ナを中央気道にもたらすことによって四つの空を順

番に開示できる人は眠りに落ちる直前に心臓のチァクラにあるフム辛

に集中すれば睡眠中にもそうすることができる

光を 「保つ」のに一番いい時間は睡眠の最も深い夜 (の真ん中)で

はなく夜明けまたはいつでもいいから睡眠の浅いときであるそおう が い

して一番いい姿勢はライオンの横臥位である

ここで光のヨーガの修行で不可欠な二つのことは心臓のチァクラ

の蓮華の五つの花弁にある五つの基調音節 (Hu血ANuTaRa)

を観想 し息を保つことである

眠りに落ちる前にヨーギーは啓示増大達成の段階の後で

「生来の光が生じたときに必ずそれを認識するぞ」と繰 り返 し繰 り近

し21回考えるべきである それから身体全体がフム字に溶け込みフ

ム字が光に溶け込むことを観想しそれに集中する 少し眠たくなった

らア字に集中する かなり眠くなったらヌ字に集中する非常に眠

くなったらタ字に集中する 眠りに落ちそうなったらラ字に集中す

る眠りに落ちながら(または気を失いながら)フム字に集中する

初め最初の三つの音節に集中した直後に眠りに陥る傾向が強いので

最後の二つの音節に集中するのが難しいと思うかもしれlない しかし

繰 り返し修行することによって徐々にできるようになる睡眠という

気を失った状態で意識をとどめられない人はサマディの力をもっとつ

けるように昼間に一生懸命修行すべきであるこれによって気を失っ

た状態で意識をとどめ光を少し見ることができるようになる

39

ある教えにはまだ光を認識できなければ三日三晩眠ることを放秦

してからもう一度やってみるべきだと述べられているくう

四つの光または空すなわち啓示の光増大の光達成の光坐

来の誕生を順番に開示できる人は粗雑な 「生まれ変わり」の世界の忠

考と微細な 「生まれ変わり」の世界の思考の両方を取 り除き識別するそら

心を超越することができるそうすると要一つない空のように透明で

澄みわたった本物の睡眠の光に直面するO これがとびきり上等の経験

すなわち完全な光であるこの次には「まあまあ」の経験とか「少なくう

い」光と呼べるようなものがあるここではヨーギーは四つの空を

順番に認識できないかまたは「生まれ変わり」の世界の顕現をすべ

て取 り除くことはできないがひどい眠気を克服し透明な光り輝く空

性を明確に識別することができる

この次には「劣った」経験があるここではヨーギーは 「完全な」

光も 「少ない」光も経験 しないが夢が生じる前の眠りの状態で澄ん

だ透明な心を経験する昼間の修行で安定したサマディを達成 したら

その力は眠りと夢の状態も含めて昼と夜を通じて行き届 くその場

合ヨーギーは(原則として)夢を見ないもし見ることがあったと

してもそれをすぐに認識できる しかしこれは睡眠の光ではなくて

睡眠の状態でのサマディの経験でしかないと言うグルもいる確かにそ

うかもしれないがそのように修行すれば光を認識する機会を本当に

増大させることができすぐに 「少ない」光を見るであろう

光を保つ方法は多くあるが上述の教えでこの目的のためには十分

である ヨーギーは自分に最も役に立つ特定の教えに従うべきである0

くう《四つの空についての説明〉

くう四つの空または四つの光または四つの楽は光のヨーガの経験の

中核である これらは目覚めた状態の昼間の修行でプラ-ナを中央

気道に集めることによって引き起こされる そうできる人は特に四香

40

B] 光のヨーガの教え

くう くう目の空すなわち生来の光に集中すべきである この四つの空を認識

する方法は以下のとおりである

夜の光のヨーガの修行で最初に心臓のチァクラにある蓮華の花弁の

一つにあるア字に集中する この修行によって五大元素のプラ-ナが

中央気道に集中し煙寮気楼蛍の光などが順番に現われる眠気を

感じたらヌ字に集中するするとますますプラ-ナが集まり粗雑くう

な区別する思考が崩壊 し初めの空すなわち啓示の光が現われるそそら

うすると要一つない空に明るい月の光を見ているかのような感じを

経験する

もっと眠たくなったらタ字に集中しより多くのプラーナが集まりくう

微細な区別する思考がすべて崩壊 し二番目すなわち極端な空 (別名そら

増大の光)が現われる そうすると雲一つない空に明るい太陽の光

を見ているかのような感 じを経験する

とても眠くなったらラ字に集中するそうするとすべてのプラ-

ナが集まり最も微細な区別する思考のほとんどが崩壊し三番目すくう

なわち大いなる空 (別名 達成の光)が現われるそうすると深い雲

一つない天空にすべてを包含する暗闇を見ているかのような感 じを経

験する

最後にフム字に集中している間に眠りに落ちる (または気を失う)

と達成のすべてのプラ-ナと最も微細な区別する思考のすべてが崩くう

壊 し四番目すなわち完壁な空 (別名 生来の光)が現われるそそら そうきoう

う すると夜明けの澄んだ空の蒼等を見ているかのような感 じを経験 したそがれ

太陽月黄昏という三つのけがれのすべてが彼から離れ去るこれくう

らがヨーギーか認識 し修行 しなければならない四つの空すなわち

睡眠の光であるくう

最初この四つの空をすべて認識することはで きないかもしれないが

途切れることのない根気強い修行によってついには認識するようになくう

る四つの空を 「保つ」ことに熟達 していない人は浅い睡眠の間に

41

ヨーガを修行すべきである 熟達している人は深い睡眠のときにその

修行をすべきである 規則正 しいプロセスで光を保つことにまだ熟逮

していない人は逆のプロセスで行なうのが難 しいと感じるだろうす

なわち生来の光から三番目を保ち二番目をそれから一番目の光-(

とであるそれゆえ正 しいプロセスが基本であり非常に重要なので

ある

プラーナの乱れによって光のサマディから出されそうになったら

心臓のチァクラのフム字に集中してサマディをもう一度安定させるべ

きである これがダメなら「少ない」光について隈想すべ きである

「少ない」光から出されそうになったら夢の幻影の身体の修行をしよ

うとすべきであるしかしこれをきちんと行なうためには昼間の修くう

行でプラ-ナを中央気道に集め四つの空を開示できなければならない

この段階に到達 して初めて夜光を完壁に保つことができる修行

の進んでいないヨーギーは一番目と二番目の光は認識できるかもしれ

ないが三番目と生来の光を認識することは極めて困難であろう

寝る前に光を保とうという非常に強い望みを生 じさせ(身体全体

を満たしている)輝 く光を発 している心臓のチァクラにあるフム字に集

中すれば「少ない」光を見る機会は十分にある夢のない浅い睡眠の

状態では彼は心の性質を光 り輝いているが空っぽ (不明瞭さのない

透明)であると見なす意識は目覚めているかのように明噺である

にもかかわらず散漫にする思考を取 り除くことができず光 り輝 く意

識も夢と一緒に現われるもしこれが起こったらまだフム字に集中し

続け光を安定させるために光 り輝 く意識を保とうとすべきである0

深い睡眠のときに光を認識できない人はがっか りする必要はなく

認識するように再度努力するべきである そうすれば徐々にうまく

いくようになる プラ-ナの乱れのために夢が現われたらこれらのヴィ

ジョンがタントラの主神と彼のマンダラと同じであると見なしそのヴィくう

ジョンをもう一度大いなる空に溶け込ませようとする

42

E] 光のヨーガの数え

「r少ない」光は真の陸眠の光ではない」ということを知るべきである

後者は散漫と区別する思考がすべてない第四番目すなわち生来の

光であるが前者は区別する心と散漫が混ざり合った表面的な光でし

かないしかしこの 「少ない」光を安定させ強めることができれば

最終的には生来の光を保つことに成功する 現在のところチベット

のヨーギーの多 くは対応する〝 光を保つ段階に到達することしかで

きない修行のよくでさる者ですら「少ない」光 しか保つことができ

ないそれゆえこの違いを知っているということは非常に重要なこと

である

《三つの基本的な光についての解説》

タントラの教えによると光は三つのグループに分けることができる

① 起源の光

(参 道の光

(参 果報の光

「起源すなわちリアリティーの光」とは人が気づいていようがい

まいが関係なくすべてのときに存在 して」る生来の光である 睡眠のくう

光と死の光はこの種類に属する「道の光」とは空の状態すなわくう

ちプラ-ナが中央気道に集まったときに開示する四つの光または空

を直接悟ることであるこれはまた「区別しない智慧」- 主観 と客くう

観という二元性を超越 している「生まれていない空」を悟 ること-

とも呼ばれる「果報の光」とは覚者の境地という完全で完壁な解脱

の境地である 「二つが一つになった究極の光」を悟ることである

「睡眠の光」は様々なグループに分類することもできる「対象に面

すること」のない深い睡眠において認識されるものは「深い睡眠の光」と呼ばれる 粗雑な対象と微細な対象によって認識されるものは「F少ないJ睡眠の光」と呼ばれるなど

前に夢のヨーガや教えたように修行者は自分に自信があ り「中

43

間の生存」をマスターできるのかをどうかを観察すべきである こう自

閉すべきである

「わたしの今の悟 りで時が来たときにr死の光J をコントロールで

きるのだろうか 」くう

「四つの睡眠の空」をコントロールすることができれば死のときにくう

「四つの空」を認識できると確信を持つことができるo そq)人にとって

は死は道における非常に役に立つ段階である

よってこの光のヨーガの修行によって「生まれ変わり」の世界に

対する執着と「生まれ変わり」の世界における識別は浄化され「自己

を照らす智慧」を悟る「生来の光の智慧の火」によって不純な習慣

的思考をすべて破壊 し「息子の光」と 「母親の光」を一つにし「生ま

れない光」という大いなる全体にすべてを包含する そうすると完全

な 「法則の身体」と 「形状の身体」を達成し「生まれ変わり」の世界

の終わりまで少 しも努力することなしに数え切れないほどの多くの

方法ですべての衆生を助けることができる

44

6]「中川の生存」のヨーガの救え

回 「中間の生存 」のヨ-ガの教え

1「中間の生存」の数え (1)

(死の象徴

〉1形状一茶姿の集積が崩壊 し始めるとき極度な消耗の程度まで弱

きを感 じる地元素が崩壊 し始めると身体は活プJを失う視党器官

が崩壊すると眼球を動かすあるいははっきりと比ることができない

「大きな蚊の智慧」の元素がJiFi壊 し始めると心は大変暗く鈍くなる

2感光の楽fJ-tが崩壊 し始めるとだるく感 じマヒしたような感じ

がする水元菜が崩壊するときは身体内の分泌が止まるO聴覚の機

能が崩壊するとき聞こえなくなるo「平等の智eu の元素が分解さ

れるとIgぴと苦しみの区別がつかなくなる

3 識別の躯村tが崩壊 し始めるといかなる外的な対象も見えなくなる

火元-兼がJuL)壌するときは消化できない鼻が利かなくなり始めると

上部のプラーナが遅 くなり不規則になる映光の感JltLが崩壊すると

においを区別できなくなるO観察の智慧の元素が分解されると死

にかけている者は周りに立っている身内の者を見分けることができな

くなる

4 構成要素の躯積が崩壊するとき何もすることができなくなる

プラーナの元紫が分解するとき十の租雑なプラ-ナが来たところへ

仰る味光の器官が崩壊するとき舌が撞 く厚 くなる味覚の感光

がなくなると異なる味を区別できないO活動の智yi箕の元素が崩壊す

るとき行為することも意志することもできなくなる

4

別の経典によれば死に関する次の教えがある

1地元素が水元素に崩壊するとき外的なサインは自分の身体を動

かせなくなりそしてあたかもすべての支えを失って倒れそうに感

じることである

「お願いだ立ち上がるのを助けてくれ」

と大声で叫びたい内的なサインは意識が渦巻く煙の雲のように現

われることである

2水元素が火元素に崩壊するときの外的なサインはすべての分泌が

乾き切ることであり内的なサインは意識が移動する賓気横のよう

に現われ白い現われの33の邪悪心の識別する思考がすべて静まるこ

とである

3火元素がプラ-ナに崩壊するときは外側のサインは身体の熱が

大幅に減少し一方で指や爪先はしびれて冷たくなることである内

的なサインは意識が蛍の光の薄暗いスパークのようにして現われ

赤い現われの40の愛著の識別する思考が静まることである

4プラ-ナが意識に崩壊するときの外側のサインは死にゆく人の出

息が大変長 くなり入息が大変短 くなることである 内的なサインは

意識がはっきりとして安定したランプの光のように現われ七つの

黒い迷妄の識別する思考がすべて静まることである

経典によればこれらの死のサインは個人によって一つ一つ順々に

現われたりあるいはすべてが一度に現われたりする

微細な元素が崩壊したら死にかけている人は次のような経験をす

ることになるそら

1意識が 「啓示の光」に崩壊するとき雲のない空に浮かぶ月の光のI

ように光を見る

2啓示の意識が 「増加の光」に崩壊するとき夜明けのように赤っぽ

い草色の一条の光を見る

3「増加の光」が 「達成の光」に崩壊すると完全な暗闇を経験 し

46

6] 「中間の生存」のヨーガの数え

意識を失うそら

4この無意識の状態は再び光の中に崩壊 し夜明けの要一つない空

のような- 前の三つの段階の微細なけがれすべてを超越 した-くう

透明なはっきりとした空が現われるこれが真実の 「死の光」あるい

は 「生来の光」である

異なる元素が次から次-と崩壊 したら最終的にプラーナの元素が

心臓のチァクラで意識に崩壊するその後頭頂のチァタラにある白い

ビンドゥが下降しヘソのチァクラにある赤いビンドゥが上昇し二つ

が心臓で一緒になる赤と白のビンドゥが完全に混ぜ合わさったとき

「死の光」が現われる 六つの世界のすべての有情の魂がそれぞれの

生の終わりに一度死の光を見るのだが残念ながら彼はそれを認読

することもつかむこともできない

《「中間の生存」の出現》

それから逆の順序で死の光から達成増加啓示と順に現われる

眠っていたプラ-ナが動き始め達成の光が現われるそしてすぐにそ

れから増加の光啓示の光と続くそれから80の識別する思考が生じ

その結果 「中間の生存」のすべての幻影のような顕現が現われる

ここでよく論議を呼ぶ質問が起こる

「r中間の生存Jの住人の身体と顔はどのように見えるのか」アサンガの兄弟たちによれば彼らは次の転生の姿をしている しか

し他の人々によれば生前の姿に似ているという 「継承の派」のグ

ルたちによれば「中間の生存」の初めのころの段階では「中間の生存」

の住人の顔と身体は生前のものに似ておりそれからそれが徐々に消え

てゆきそして 「中間の生存」の後の段階になれば次に来る転生の現

われをとるこの理論は理にかなっているだけではなく経典とも一致

している 多くの経は「習慣の身体」の 「中間の生存」状態における

存在は生前にならって形作られることを明確に示 している

47

「中間の生存」の住人はすべての器官を完全に備えてお り再び再

生することが定められている場所以外であれば妨害なくどこへでも旅

することができる 彼は 「生まれ変わり」の世界に属する超常的力を幾

分有しており食物の香 りを食べて生き他の同じ 「中間の生存」の住int

人たちを見ることができるなおここから先の内容については一つ

の例にすぎない

もし 「中間の生存」の住人が悲惨な領域に生まれることが定められ

ているのであれば深い暗闘あるいは黒い雨の夜のヴィジョンを見

るだろう もし彼が幸福な領域に生まれるものであるなら月のように

輝 く白い光を見る

別の経典はこういう

地獄に生まれる者たちにはすべてのものが焼けた木のように黒っぽ

い茶色に見える 低級霊域に生まれる者たちは煙色の色を見る天に坐

まれる者は金色の光を見る 形状の要素に生まれる者たちは白を見る

そして非形状の要素に生まれる者たちは「中間の生存」の経験をし

ない- 彼らは死後即座に非形状の要素へ生まれ変わることになる

しかし低い領域に生まれることが定められている非形状の要素の生令

体たちは再び 「中間の生存」を経験するともいわれている

地元素が妨げられたとき「中間の生存」の住人たちは爆発の雷鳴を

開く水元素が妨げられたとき海の波のとどろさを開き火元素のと

き燃え上がる森のうなりを開き風元素のとき大暴風雨の高いヒュ-

ヒューとなる音を開く

三毒- 愛著邪悪心迷妄- は「中間の生存」の住人が自赤

黒の様々な種類の恐ろしいヴィジョンつまり彼を傷つけるために近づ

いてくる恐ろしい幽霊や悪魔として投影された習慣的な思考を持つ国と

なる

「中間の生存」の住人は次のような性質を持つといわれる

① 身体は抵抗を示すことがなく影を作らないそして一瞬のう

48

回 「中間の生存」のヨーガの教え

ちに多くの土地へ旅することができる

② 他の領嘘の生命体は彼の行為を目撃することができない

③ 透視能力とテレパシーを持つo

④ 太陽も月も星も見ない

(9 生来的な心の記録を見て自分が生前行なった良い行為 悪い行

為のすべてを詳しく見る

⑥ 食物は見るがそれが彼に布施されたか捧げられたのでなけれ

ば味わうことはできない

以上のような説明は行なわれたが個人のカルマは決して同じという

ことはなくまた顕現も大変異なっているのでこれらをはっきりと限

定されたあるいは一定不変のものとして受け入れるのは難 しい多く

の点で 「中間の生存」の状態は夢の状態のようであり非常に不安定で

不確かなものなのである

「中間の生存」の生命の最高の長さは7日であるが もしこの期間に

「中間の生存」の住人が転生をしなければ彼は 「死ぬ」あるいは気絶

して第二 「中間の生存」に即座に生まれ変わる このプロセスは7回

繰 り返されることができるので全体で49日となる

「中間の生存」の住人は次に転生する場所を見るや否やその場所

に恋 しでしまう

湿気と温かさによって生まれ変わる者は壇とにおいによって引かれ

る 虫あるいは卵の形に生まれ変わる者は両親がセックスをしてい

るのを見たとき両方の親に対する大きな変著と邪悪心を抱 く 男性に

生まれるものは母を愛 して父を憎み女性は逆となるこの愛著と那

悪心が生 じるや否や「中間の生存」の住人は直ちに気絶 しそれを知

らないで転生する天の一つに生まれるものは壮麗な天国にあるよう

な豪邸と男女の天使を見彼らを望む

悲惨な領域に生まれる者は多くの恐ろしいヴィジョンを見絶望的

にそれらを避けようとする 洞窟や穴や木に逃れようとすれば彼は動

49

物に生まれ変わる もし鉄の家に逃げようとすれば地獄に生まれる0

「中間の生存」の住人が死ぬときはやはり四段階の崩壊のプロセス

つまりプラ-ナの減退から啓示増加達成生来的な光を通過す

る それから逆のプロセスが始まり生来的な光から達成増加啓

示80の識別する思考プラ-ナのエレメント火--と心と身体の

複合体が完成するまで続 く

《「中間の生存」 での機会》くう

死の際で息子と母の空の光が混ぜ合わさるとき識別をする考えと

いう微細なけがれはすべて鋲まる このとき生起と完成のヨーガを敬

得した修行の進んだヨーギーは完全な覚者の境地とその徳を同時に

達成できる かなり修行の進んだ者しかし素晴らしいマハームドラー

を昼夜修行でさる者また死の光を保てる者は「中間の生存」のヴィ

ジョンが現われるときそれを使っで悟りを進めることができる

この世のすべての顕現は実は 「中間の生存」のそれでありすべて

の 「生まれ変わり」の世界の存在は「中間の生存」の存在なのである

誕生と死の間の期間は「生と死の中間の生存」と呼ばれる 眠 りに落

ちたときから目覚めまでは 「夢の中開の生存」死から再生までは 「中

間の生存」そのものである これら三つの 「中間の生存」においてトウ

モと幻身のヨーガ光と夢のヨーガそして 「中間の生存」と変身のヨー

ガの修行が強調されるべきである

眠っている状態起きている状態の両方で見るもの開くもの触

るもの行動するものはすべて「中間の生存」の状態であると考える

べきであるこの教えを繰 り返し続けて修行することは優れた 「中間

の生存」の準備であると認識すべきである

そして死のときが近づいたなら自分の財産 持ち物を三宝に布施

し惜 しみなく布施しすべての執着を切り神聖になされた約束の戒

を厳 しく守 りすべての道に外れたこと罪をザンゲすべきである ま

50

B] 「中開の生存」のヨーガの教え

たもし神聖になされた約束の戒を破ったことがあるならグルあるい

は覚者に再びイニシエーションを与えてくれるように懇願 し破った棉

聖になされた約束の戒を修復すべきである真剣にグルとタントラの主

神に祈 り死の光と 「中間の生存」での幻身を保持できるよう助けを求

めまた法友に頼って死の際で教えを思い出させてもらう

最も修行の進んでいるヨーギーは死のとき溶解のヨーガを行ない

おのずから照らす精髄に集中してそれを死の光に混ぜ合わせる そし

てその光から「風とともにある心」でできた完全な 「完全な楽 しみの

身体」と 「変化身」を生 じさせるよう努力する

マハ-ム ドラーの第四段階に達した非常に修行が進んでいるヨーギー

は死のときに確実に母と息子の光を混ぜ合わせることができる この

ときカルマの身体顕現心のすべてのきずなが切れ覚者の境地の

徳がすべて完成する彼らの心は法則の身体になり身体は智慧の身体

になり土地は完成と純粋さの土地になる

かなり修行の進んでいるヨーギーも最も進んでいる者たちと同じよ

うに修行するべきであるもしこれに成功すれば彼らは 「中間の生存」を通らないで転生できる そうでなければ真剣に覚者の浄土に生まれ

るように祈 り変身のヨーガの教えを適用すべきである

死の光も幻身のヨーガも保持することめできない劣ったヨーギーは

心の集中力を喚起 し確実な理解と揺るぎのない自信を持って教えを逮

用 し死と 「中間の生存」の挑戦に立ち向かう解放を得るために死と

「中間の生存」の機会を利用することができない者はカルマによって

もうー度 「生まれ変わり」の世界に生まれることを強いられる これを

防ぐためには次の指示に従う

「中間の生存」にいる者がその者にとって最 も魅力的な場所に来た

ときそれをタントラの主神のマンダラだと観想する 男と女の性交を

見て愛著と邪悪心が生起 したら自分自身に注意を喚起 してこれが

覚者が現わした父と母の第三イニシエーションだと考える 楽と空の経

51

くう験を受け入れ愛書も邪悪心も幻影で空であると見る

くうこのように空の状態の見解を強調することによって「生まれ変わり」

の世界から永遠に自分を解放できるかもしれないもし 「中間の生存」

にいる者がこれをうまく成し遂げ最初の7日間で再生を逃れることが

でき為ならそれに続 く7日間あるいはその後に同じことを成し遂げ

ることは難しくない彼はタントラの主神の浄土に生まれ道-の帰依

を完成するだろう

もし 「中間の生存」にいる者が覚者の浄土に生まれたいと思うなら

そこに生まれたいという強い願望を培わなくてはならないこれは非育

に重要であるそして変身のヨーガの教えを適用すると一騎のうち

にその浄土に生まれる

「中間の生存」ヨーガの恩恵は次のようにまとめられる

(ni 「法則の身体」は死のときに実現できる

② 「完全な楽しみの身体」は 「中間の生存」で

③ 「変化身」は肉体化するときに実現される

これはまた覚者の三身の成就に導く道とも呼ばれる

2「中間の生存」の教え (2)

《崩壊の諸段階》

人間は25の粗雑な対象- 五つの集積四つの元素六つの感覚要

素五つの対象五つの基本的智慧- が崩壊することによって必ず

死ぬ

死のプロセスには八つの段階がありそれには25の要素の崩壊が含

まれる22の要素は最初の四つの段階の間に崩壊する残 りすなわ

ち識別の集積 意識の感覚 諸現象の性質を悟る基本的智慧は最級

の四つの段階の間に崩壊する

52

B] 「中間の生存」のヨーガの教え

図1 25の粗雑な対象

5つのとらわれfの集報 53の基本的魯魚 四大元素 6つの感覚事案 5うめ対魚

形材 窄準 二 基本的鋲のような智患 也 日の感

覚 形状-容姿感 車 基本的な平等の智

憩 水 耳の感覚 声蓑 壷 基本的な

分析の智患 火 鼻の感覚 香り痕由の構成 基本的な活動を 風 舌

の感覚 味達成する智患 身の感覚 接

触敗 軍 基本

的な諸現象の性質の智愁 意識の感覚図2 8つの崩壊価 白の崩噂空重BO油 填 ー3番白の崩薮 iIi春日重油 墳一J

1 帝敬す二

る奮寮 形状-容姿 感 覚 弛 別 経験の構成

元 素 地 水 火 風博 労要素 T 日の感

覚 耳の感覚 舟の感兜 舌と身の感覚対 慶

目に見える形状-容姿 士PJ 香 り 味と

接触基本地軸 基本的 基本的な 基本的な 基本的な活動を鏡のような智慧 平等の智患 分析

の智恵 達成する智患崩壊寸を5帝P

の崩壊 there4や畢日申申墳 7寧日の崩壊 や番

〈一番目の崩壊〉

最初に形状一容姿の集積の段階の五つの現象が自然に崩壊するす

なわち形状一容姿の集積のような智慧地元素目の感覚生命体の

中にある目に見える形状一容姿である形状一容姿の集積の崩壊の外的I

な印として手足が前より小さくなり身体が弱く力がなくなる

この大きさと力の減少は普通老齢とともに訪れる顕著なかたちである

基本的な鏡のような智慧は鏡に像が現われるのとちょうど向 じよう

に多くの対象が同時に明確に現われる通常の意識であると説明されて

いるこの崩壊の外的な印として視界がハツキリしなくなり暗くな

地元案の崩壊の外的な印として身体が非常に細 くなり手足がだら

んとし身体が地面の下に沈んでいっているような感じがする

沈んでいく感覚は「持ち上げてくれ 」と叫ぶほどである

目の感覚の崩壊の外的な印として日を開けたり閉じたりできなくな

生命体の中にある目に見える形状-容姿の崩壊の外的な印としてつヤ

身体の艶が減少し力が尽きる

この五つの崩壊の内的な印は「屡気楼のような」と呼ばれる青っぽ

い現われが生 じることであるこれは太陽の光が夏の砂漠を打つとき

の水の現われのようなものである

現われは煙の塊にもたとえられるがたいていは零気横にたとえられる

《二番目の崩壊》

その後感覚の集積の段階の五つの現象が同時に崩壊する感覚の集

積が崩壊するときの外的な印は身体の意識が感覚の意識に伴う楽

苦しみ どちらでもない感覚をもはや経験することができないというこ

とである

基本的な平等の智慧は楽 苦しみ どちらでもない感覚を一つの檀

54

回 「中間の生存」のヨーガの教え

類すなわち感覚として心にとめている通常の意識であると説明され

ている

これは多くの同発語を一つの意味を持つものとして心にとめている意識とし

ても表現されている

この崩壊の外的な印として意識の感覚に伴う楽 苦しみ どちら

でもない感覚をもはや心にとめることができない

水元素の崩壊の外的な印として唾液汗尿血液精液が干上が

口鼻舌喉が干からび歯にはカスが生じる

耳の感覚の崩壊の外的な印として外的 内的な音がもはや聞こえな

生命体の中に含まれている音の崩壊の外的な印として耳の内側の

「ur」という音がもはや生じない

この五つの崩壊の内的な印は「煙のような」と呼ばれる現われが生

じることである これは煙の塊の中にある煙突からうねって出てい

る煙に似ている

《三番目の崩壊》

その後識別の集積の段階の五つの現象が同時に崩壊する 識別の集

積の崩壊の外的な印として両親のような親しい人のことをもはや気

にとめなくなる

基本的分析の智慧は親しい人の個々の名前や目的などに気をとめ

る通常の意識であると説明されている

この崩壊の印としては自分の両親の名前すらもはや思い出せない0

火元素の崩壊としては身体の温かさが減少しそこから食べ物や飲

み物を消化する力が失われる

鼻の感覚力の崩壊の外的な印としては鼻からの空気の吸い込みは弱

くなるが吐き出しは強く長くなり息はまるで一つ一つ積み上げられ

55

ているかのようである

生命体の中に含まれているにおいの崩壊の外的な印としてはいいに

おいも悪いにおいも喚ぐことはできない

この五つの崩壊の内的印は「蛍のような」と呼ばれる現われが生 じ

ることであるこれは煙突から上る煙の-吹きの中に見られる赤いすす

火の粉または穀物を妙るために使われるフライパンの底の煤につい

た赤い火の粉のようである

《四番目の崩壊》

その後経験の構成の集積の段階の五つの現象が同時に崩壊するこ

の集積の崩壊の外的な印は動き回るというような肉体運動をすること

ができないことである

基本的な活動を達成する智慧は今生および来生の外的 世俗的な

活動や目的などそしてまたそれらをどのようにして達成するのかを

心にとめている意識であると説明されている

風の元素の崩壊の外的な印としては10の風- 粗雑な生命を運ぶ風

など- がその住みかから心臓に移 り息が出たり入ったりしなくな

舌の感覚力の崩壊の外的な印としては舌が太 く短 くなりつけ根が

青 くなる

生命体に含まれる味の崩壊の外的な印としてもはや六つの味 (甘さ

酸っぱさ苦さ渋さピリッとした塩辛さ)を経験できない

この時点で身の感覚と接触も必ず崩壊するのでその崩壊の外的な

印としていかなるなめらかさも租さも感じることができない

この七つの崩壊の内的な印は「燃えるバターランプのような」と呼

ばれる現われが生 じることである これはバターランプがまさに消え

んとするとき炎がパチパチするようなものである

56

E] 「巾問の生存」のヨーガの教え

「崩壊の意味」前の元素がどのようにして後ろの元素に崩壊 していく

のかについていうと地 水 火 風という順序で前の元素と関係の

ある風の意識の基礎として働 く能力が撤退し後の元素の意識の基礎

として働く能力がより顕現するのである これは前の元素の後の元莱

-の崩壊と呼ばれているがある一つの元素が別の元素の性質を持つよ

うになるということではない

地が水に崩壊するということは地の風の意識の基礎として働く能力

が退化しそのときに水の風の意識の基礎として働く能力がより顕現

するようになるということを意味するこのようにこれは前者の舵

力が後者の能力へ移動するようなものなので地が水に崩壊するといわ

れているが通常の地が通常の水に崩壊することではないこれは他の

崩壊にも当てはまる

《五番目の崩壊》

四つの元素が崩壊した後意識の集積の段階にある五つの現象が段階

的に現われなくてはならないこれらは80の表示的概念の心輝 く白の

現われの心輝 く赤い増加の心輝 く黒の達成間近の心そして死の

クリアライトの心である

80の概念は三つのグループに分かれ33が白い現われの心を表わし

40が赤い増加の心を表わし七つが黒い達成間近の心を表わす 最初の

グループの概念は対象の乗 り物として働 く粗雑な風の動 きに関係 し

よって白の現われの心を顕現として経験 していない者にとっては

その乗 り物として働く風が赤い増加の心そして黒い達成間近の心と

比べていくらか粗雑な動きをしていると感じられるこの白い現われ

の心に関する推論ができるのは最初の概念のグループが微細から釈

雑へと反対の順序で進んでいるときの白い現われの心の痕跡あるい

は結果だからである

57

この33とは

1大きな欲望の欠如 心は対象を欲さない

2中くらいの欲望の欠如

3小さな欲望の欠如I

4心の行き来 心は外的対象-と行ったり内的対象-帰ったりする

5大きな悲しみ 快い対象と別れることに対する心の苦痛

6中くらいの悲しみ

7小さな悲しみ

8安らぎ心は安らかにとどまる

9概念化 対象のまぶしさによって興智した心

10大きな恐れ 不快な対象に出合ったことによって生み出される恐れ

ll中くらいの恐れ

12小さな恐れ

13大きな執着 快い対象に執着すること

14中くらいの執着

15小さな執着

16とらわれ 愛欲界の対象に完全にとらわれた心

17不善あるいは非知識 善行に対する疑念

18飢え 食べ物を欲すること

19渇き飲物を欲すること

20大きな感覚 快感痛みどちらでもないという感覚

21中くらいの感覚

22小さな感覚

23知者の概念

24知ることの概念

25知られる対象の概念

26個別の識別 何がふさわしく何がふさわしくないかを分析する心

27恥 自分自身が同意しないあるいは宗教的な禁止によって

58

固 「中間の生存」のヨーガの教え

誤った行為を避けること

28慈悲 苦悩からの離別を願うこと

29哀れみ 観察の対象を完全に保護する心

30美 しいものと会いたいと欲すること

31不安 とらわれた心確信がない

32蓄積 所有物を集める心

33嫉妬 他の繁栄によって乱れた心

二つ日の40の概念は対象の乗 り物として働 く中くらいの風に関係す

るよってそれを経験 していない者にとっては赤あるいはオレンジ

の増加の乗 り物として働 く風が自あるいは黒い現われと比べて中く

らいの動きをしていると感 じられるつまり心がより微細になるにつ

れて心の二元性がより少なくなりつつあるということであるこの赤

い増加の心に関する推論ができるのはこの概念のグループが反対の順

序で粗雑へと進んでいるときの赤い増加の心の痕跡あるいは結果だか

らである

この40の概念とは

1欲望 まだ手に入れていない対象に対する執着

2愛著 手に入れた対象に対する執着

3大きな喜び 快い対象を見て喜ぶ心

4中くらいの喜び

5小さな喜び

6うれしさ 欲 した対象を達成 したことによる満足

7歓喜 欲 した対象を繰 り返 して経験する心

8驚き以前生起 しなかった対象について考えること

9興暫 快い対象を知覚 して散漫になった心

10満足 快い対象に対する満足

ll抱擁 抱擁 したいと欲すること

12キス キスしたいと欲すること

59

13吸う吸いたいと欲すること

14安定 変化 しない連続の心

15精進 善に向かう心

16プライド自分が優れていると思う心

17活動 活動を成し遂げることに関係する心

18強盗 富を盗みたいと欲すること

19力 他の軍隊を征服したいと欲すること

20熱意 善の道を修習する心

21大きな困難に対する従事 倣慢さによって悪行に従事すること

22中くらいの困難に対する従事

23小さな困難に対する従事

24激しさ理由もなく優れた者と議論したいと欲すること

25戯れ 魅力的な者を見て戯れたいと欲すること

26怒る傾向 憤慨の心

27善 善行に対して努力したいと願うこと

28はっきりとした言葉と真実 他が理解できるようにそして自

分の事実の識別を変えないで話 したいと願うこと

29非真実 自分の事実の識別を変えてから話したいと願うこと

30確信 非常に安定した意図

31非仮定 対象を保持 したいと欲さない心

32寄贈者 所有物を与えたいと願うこと

33熱心な勧告 怠惰な者に宗教の実践をするように勧めること

34英雄的行為 煩悩のような敵を克服したいと願うこと

35-恥知らず 自分が同意しないあるいは宗教的な禁止によって非

行を避けないで悪行に従事すること

36欺き偽善によって人を欺くこと

37キツさ鋭い良心

38悪徳 邪見解に慣れた心

60

6] rFP問の生存」のヨーガの教え

39非優 しさ他を傷つけたいと願うこと

40不正 不正直

三番目の七つの概念は対象の乗 り物として働 く弱い風の動きに関係

するよって黒い達成間近の心に関してそれを経験 していない者に

それを示す働きをする これはこの概念のグループが反対の順序で釈

雑へと進んでいるときの黒い増加の心の痕跡あるいは結果だからであ

この七つの概念とは

1忘れっぽさ衰えた注意力

2誤り水を寮気樺と思うことなど

3しゃべらない しゃべりたくないと思うこと

4意気消沈 悩む心

5怠惰 善に対する熱意のなさ

6疑念

7中くらいの欲 愛著と邪悪心が同じくらいの心

80の表示的概念とその乗 り物である風は輝 く白い現われの前に崩壊

しなくてはならないなぜなら理解の様式と現われの心のそれは不

一致だからであるまたこの二つの間には粗雑さと微細さに関して大

きな違いがあるので80の概念のような粗雑な心は白い現われのとき

には存在できない80の表示的概念とその乗り物である風が輝 く白い

現われへと崩壊するとき燃えているバターランプのような現われが坐

起する80の表示的概念がその中に崩壊 してしまったときの現われくう

の心自身の印は非常に明るい透明さと空の現われおよび月の光が

充満したけがれのない秋の夜空のような白い様相の光の現われである

この現われの原因に関していえば心臓から上の左右両方の気道の風

がその上の開口つまり頭頂から中央気道に入ったからであるこ

の力によって頭頂の緒がゆるみ父から得た音節ハムが逆さになった

相である [皇 ]白いビンドゥが水のような性質を持っているがゆ

61

えに下に下がるそれが心臓のところにある左右の気道の大童の円

の緒の上に来ると輝く白い現われが生起する このようにこれは

外側から差した月の光などの現われではないのである

これが現われと呼ばれるのは月の光のような現われが生起するからくう

であり空と呼ばれるのは80の概念とその乗 り物である風が存在 し

ないからである

〈六番目の崩壊》

この後現われの心とその乗り物である風が増加の心に崩壊する0くう

増加の心が生起すると空であり 「空っぽ」であるが前よりももっ

と澄んだ赤またはオレンジの現われが太陽の光の浸透したけがれのそら

ない秋の空のように輝く

この原因に関していえば心臓から下の左右の気道の風がすべて管

骨の一番下あるいは性器のところの開口を通って中央気道に入るか

らであるこの力によって宝石 (性器)の中のチアクラの結とヘソ

のチァタラの結が徐々にゆるむこれによってヘソのチァクラの真ん

中にある縦一本の線の短いア [A]の形で存在 している母から得

た赤いビンドゥが上に上がる赤い現われは心臓にある六重の円の

左右の気道の緒の下まで上昇する よってこれは外側から輝 く太陽

の光の輝きなどではないのである

これが赤い現われと呼ばれるのは太陽の光のように鮮やかであるかくう

らで「非常に空」と呼ばれるのは現われの心とその乗 り物 として働

く風が存在しないからである

《七番目の崩壊》

この後増加の心がその乗 り物である風とともに達成間近の心に

崩壊する 最初夜の初めのような濃い闇が浸透 したけがれのない秩そら

の空のような様々な黒い現われが生起する

62

団 「中問の生存」のヨーガの教え

中央気道の中の上と下の風は心臓に集まっておりこの力によって

心臓のところにある左右の気道の六重の円の結がゆるむこれによって

逆さになった音節ハム [卓 ]の様相上の白いビンドゥが降り下の縦

の線の様相の赤いビンドゥが昇る これらは心臓のところの中央気追

の真ん中で子音で終わる (閉じた箱の)様相で存在している赤と白の

不滅のビンドゥに入るこの出合いによって達成間近の輝 く黒い現われ

が生起する このようにこれは外側からやってくる閲の現われ等の

ケースではないのである

これが 「達成間近」 と呼ばれるのはクリアライ トに近いからでくう

「大きな空」と呼ぼるのは増加の心とその乗 り物 として働 く風が存

在 しないからである

達成間近の心の最初の方では対象の感覚があるしかし最後の方

では心は沖象に注意 しておらず闇に困惑して気を失って無意識に

なりそうであるその後非常に微細な風と心から偶発的に生起するす

べての風と心が止まる

注意力のない達成間近な心の最後の部分は普通の状態で初めから

顕現せずに存在 していた非常に微細な風と心の注意力が活性化するま

で続 く これが起こると死のクリアライトが現われる

輝 く白い現われの心の定義は

① 概念の崩壊によって起こりその動きすなわち回復まで続きそら くう

② 月の光の浸透したけがれのない秋の空のような輝く白い空の

現われが現われ

(卦 何の租雑な二元の現われも現われない心の意識である

80の概念は崩壊しているが現われの心は概念的であるOより微細な多様性はあ

るが二元である散漫ではないが心象的な要素がありゆえに概念的である

一方クリアライトの心は完全に非概念的で非二元である

現われの増加の心の定義は

(》 概念の崩壊によって起こりその動きすなわち回復まで続 く

63

そら

(参 太陽の光の浸透したけがれのない秋の空のような輝 く赤い空の

現われが生起する

(卦 どんな粗雑で二元の現われも現われない心の意識である

達成間近の心の定義は int

① 概念の崩壊によって起こりその動きすなわち回復まで続くそら

(参 夜の初めの濃い闇の浸透したけがれのない秋の空のような輝くう

く黒い空の現われが生起する

どんな二元の現われも現われない心の意識である

《八番目の崩壊〉

達成間近の心がクリアライトに崩壊すると注意力のない達成間近

の心の二番目の部分が一掃される粗雑な二元の現われがみじんもないくう

明るく透明な空の現われが現われる これは三つのけがれすなわち

月の光 太陽の光 闇のない自然な秋の夜明けの色のようであるこくう

の現われは直接に空を認識するサマディの意識のようである

クリアライトの現われの原因は白と赤のビンドゥがそれぞれ心臓で

白と赤の不滅のビンドゥに溶解し中央気道のすべての風が非常に級

細な生命を運ぶ風に崩壊するからであるこれによって最初から顕現

しない状態で普通に存在していた非常に微細な風と心が顕現しそれ

によってこのような現われが現われるよってこれは外側からの空っそら

ぽの空のような現われのケースではない

これは「死のクリアライト」そして80の概念現われ増加達成くう

間近がなくそれを乗 り物とする風もないゆえに「すべて空」 と呼ば

れる これは実際の死である

これは基本的な真実の身体である真実の身体へと変化していくため

の浄化の土台であるがゆえにそう呼ばれる「空っぽ」は基本的な自然

の身体と呼ばれるそしてそれを対象としてとる心は基本的な智慧を

認識す _-真束の身体と呼ばれる

64

固 「中間の生存」のヨーガの教え

ほとんどの人間はクリアライトに3日とどまりそれから白と赤の構

成要素の印が起こる

血と癖が少 し鼻と性器から現われるこれは心臓で崩壊 したビンドゥの浄化 さ

れなかった部分である

しかし肉体的な構成要素が病気によってひどく消耗している場令

には何日経っても赤と白の構成要素の印は起こらない

このような人は一日もクリアライトにいることはないかもしれない

また高いあるいは低い悟 りを持つヨーギーの場合にはクリアラ

イトと真実の身体を混ぜ合わせることができこの状態に普通よりも長

くいたりまたその期間を短くしたりすることができる

65

固 変身のヲ-ガ (意識を移し変える)の教え

変身のヨーガ (意識を移 し変える)は意識を覚者の浄土にある

いは高い誕生の世界に運ぶために編み出された数えである死の光

および 「中間の生存」の幻身を保つことのできる修行の進んだヨーギー

にとってはこのヨーガが必要であるoこれは非prime削こ重要であるO生起

のヨーガを取得 した者そしてある程度プラーナとナ-ディーそして

マハームドラーの見解を取碍 した者がこのヨーガを修行するのに適し

た者であるOこれを行なうことができない省も少なくともカルマの法

則に強い信を持ちこの修行の意味とプロセスを完全に理解すべきである

そして先に述べた壷の呼吸と ト〉モが鞭FJlなくできるようにな

らなくてはならない

(変身のヨーガの修行の仕方

)変身のヨーガの観想と訓練は次のように行なう

自分自身のタントラの主神の身体の中に中央気道を観想 し八つ

のフム音節が身体の八つの出口 (二つの耳二つの目_hLロ肛門

性器)をそれぞれ預っていると観想するoこれは唐瓢がこれらの門

から出ていかないようにするためである そ

らそれからタントラの主 神が自分の前方上の空に座っていると観想

するそしてブルーのフム字を心臓のチアクラに観想し五色の光を放

っていると観想する次に壷の呼吸を維持しその力を使って7ム字杏l=こ

中央気道を通 して「神聖天への開稚 (ブラフマランドラ)」まで一気

に打ち上げるそして同時に大きな声で 「ヒクリ と叫び打ち上げる力

6

回 変身のヨーガ (意紙を移し替える)の教え

を強めるフム字を 「神聖天への開溝」に一秒保ち優 しく 「カ」 と

ささやいてそれを心臓のチアクラまで降ろす止める前にこれを7

回繰 り返しそしてまた始める 数回行なったら走りながら 「ヒク」そら

と7回叫んでフム字を身体の外に出し自分の前方上の空にいるタン

トラの主神の心臓に入れる そして優 しく低い声で「カ」と7回続け

て繰 り返すこのようにしてフム字を自分の心臓のチァタラに返す0

これを1日に4回行なう者は数日後に次のような経験をする-

頭頂がひどくかゆくなり熱 くなるそして真ん中に盛 り上がりがで

きそこから黄色の液体が分泌されるもしこれらの症状が起こった

ならこれが成就の印であると思ってよいこの後この修行をやめ

一カ月に1回か2回行なう しかし頻繁に覚者の浄土に生まれるとい

う強い発願を行ないそこに行く確信と望みを強める

《変身のヨーガの応用》

死の印がすべて現われ命を延ばすことがこれ以上できない場合変

身のヨーガを行なうまだ死ぬ時期が来る前にこれを行なう者は大き

な罪を犯すことになり地獄に落ちる

死の際のこのヨーガのテクニックは先に述べたものと同じである0

一つの違いは中央気道の上部と 「神聖天への開溝」を非常に大きく

そしてふさがれていないと観想することである

ここでフム字を心臓のチァクラに観想し全力を使って 「ヒク」 と

叫ぶ瞬時にフム字は中央気道を上がり「神聖天への開溝」を通ってそら

あっという間に自分の眼前の空にいるタントラの主神の心臓に達する

もしこのときにすべてが暗くなりプラ-ナが吹き出し頭頂がかゆ

く痛 くなるならこれは身体を抜け出して覚者の浄土に行 くという

確実な印である もしこのような印が現われない場合にはフム字杏

降ろし休んでからもう一度 トライするこの印が現われたら「ヒクリ

と21回から25回叫び続ける そうすれば絶対に覚者の浄土に生まれる

67

友人親戚など死にかけている人につき添っている人は骨変身

のヨーガの教えを思い出させその確信と倍を強め彼のために祈 り

彼を助ける

生きている間このヨーガを修習する機会のなかった者は次のようI

にする

死が近づいたなら祈 り供物を捧げザンゲし覚者方の前で願い

を言う 覚醒の心を生じさせすべての邪悪な想念を断ちすべての執

着を切るライオンの横臥位になる覚者の浄土に生まれたいという真

剣な願いを生じさせ変身のヨーガの教えを適用するこれを知らない

者は知っている者に簡単に話してもらう そのような人もいない場令そら

には単に自分の前前方上の空にいるタントラの主神の心臓に集中

する そして「ヒク」と21回叫び続ける このようにして意識を覚

者の心臓に放 り投げる

もし死につつある人の頭を優しくなで「メンラ (薬師愛欲神)」と

繰 り返すなら8人の到達其智運命魂方がやってきて死につつある人

の意識を覚者アミタ-バの西の浄土に導いてくれる

動物が死んでいる場合には「ラトナクータ」を繰 り返すその動物

の意識は高い世界へ生まれる

死の光と 「中間の生存」の幻身を認識できないけれども高い世界に

生まれるために変身のヨーガに頼る者は三つのグループに分けられ

る 覚者の浄土に生まれ変わる有名なヨーギーはそこで簡単に究極の

解脱を達成する 普通の者は法則とヴァジラヤーナが普及している場

所に生まれることができ数生で覚者の境地に達する劣った者はこ

のヨーガによって大きな死の恐怖を避けることができ「中間の生存」

と恐怖から逃れ幸福な場所に生まれ変わりいずれは解放を達成する

68

h主釘

rcて

くてはならない熟を保つためには隈想のときに少なくとも数回は呼

吸法を行ない トウモの火を観想する 熱も寒さも恐れてはならない0

身を切るほど寒いときでも毛皮あるいは厚い服を着てはならない0

また暑いときでも裸になってはいけないローソクや火を吹き消してI

はならないまた極端に冷たい物を飲んではならない

楽を保つためにはビンドゥを保つために大きな努力をしなければな

らないどんなことがあってもそれを失ってはならないまたショウ

ガ トウガラシコショウニンニク腐った肉や魚極端に酸っぱい

塩辛いまたは脂っこい食べ物を取ってはならない火に近づきすぎな

いようにし暑い太陽に身をさらしてはならないまた地面にクッショ

ンを敷かないで座ってはならない裸足で歩 くことを避ける昼間寝て

はならないまた汗をかきすぎるような活動をしてはならない

深い院想を保つためには一人で暮らし意味のない活動はすべて放

棄する

トウモ ヨーガの経験と徳

人によって能力とカルマは大きく違うので トウモのヨーガによっ

て生み出される経験と徳について一般化することは難 しいある人はた

くさん功徳を達成 しているかもしれないしかし多くの経験をしてい

ないかもしれない別の人にとってはこれは反対かもしれない また

ヨーギーが通過 しなくてはならない様々な経験のはっきりした順番を予

想するのも難しい

ここでもっと重要なトウモのヨーガの効果について検討 してみるこ

とにする ここまでにおいてプラ-ナを調御 し トウモの火を燃やす

ときの印と経験について見てきた これから見るのはもう一つの重要ふう

な題目「r風とともにある心 Jがそれぞれのチァタラに集中したときの

経験」である

(タントラの教義によると)五つのチァタラそれぞれのナ-ディー

22

口 熱あるいはトウモヨーガの教え

はそれぞれのチァクラに特別な基調音節 「種子」の形をとる 五つの

基調音節 (Hu血ANuTaRa)もっと正確にいえば五つの異

なったナ-ディーの形は人の五つの主要な煩悩の象徴または表現で

ある つまり愛著迷妄邪悪心プライド嫉妬である

トウモの修行中このチァクラに集中すると「風 とともにある心」

もそこに集中する「風とともにある心」がこれらの基調音節に集中す

ることによって同時にその種子が表わす煩悩が動くその結果ヨー

ギーは愛著邪悪心疑念プライドといった大きな煩悩を感 じる

これらの煩悩は自由にヨーギーの意思とは関係なく生起するあらゆ

る雑念散漫さ病が生起 しヨーギーの帰依を妨げるO「風 とともに

ある心」がチァクラに集中することによってヨーギーはまた夢院

想あるいは目覚めているときでさえ様々なヴィジョンを見るこの

ときこそこれらの障害を克服するために祈 りザンゲし覚醒の心くう

を培い放棄の精神を強め空の状態を観察しなくてはならないまた

肉体的な行法を行ないそれぞれのチァクラの結節を解くそしてこあかし

れらの障害は実際は助けであり帰依の証でありヨーギーが道におい

て確実に進歩 しているということを示しているのだということを理解す

る このように進歩を喜び挑戦を受け入れる

プラ-ナとナ-ディーを調御 し五つのエレメントのプラ-ナを保持

し集め普段の場所から中央気道に導 くことができるなら煙唇気くう

棲蛍の光ランプの光そして生まれない空の光という五つの夜の

印が現われる そして五つのプラーナを保持 し続けると月の光日

の光雷の光虹の光月と太陽が一緒になった光という昼の印が順

番に現われるある場合には多くの光の点や光の塵が現われるこれ

らは一緒になって10の印と呼ばれる

もしプラーナナ-ディービンドゥの純粋なエッセンスを五つ

のチァクラに集めることができるなら白赤ブルー黄色緑の覚

者の浄土が現われるまた「風とともにある心」を神秘的なナ-ディー

23

に集めることができれば24の聖なる秘密の場所と タントラの主神

ダーキニー門番たちが現われる

五つのプラ-ナを完全にマスターできる者あるいはそれを五つの

チァクラに保持できる者は次の利益を得る - 身体が丈夫になる

肌が滑らかになる顔が輝き元気になる そして常にエネルギーにあ

ふれる 高 く厚い壁にさえ阻まれない

赤と白のビンドゥを中央気道に保持することのできる者は次の三つ

の恩恵を得る

① 身体から光線を放つことができ日の光の中で立っても影を放た

ない

(卦 身体を消すことができる

(卦 奇跡を現わすことができる

「風とともにある心」と五つのエレメントの純粋なエッセンスを中央

気道に持ってくることのできる者は次のことができる

(D 石を金に変える

② 水の上を歩 く

(動 火に入っても焼かれない

トウモの熟で雪山を溶かす

(9 遠い宇宙へ瞬時に旅するそら

⑥ 空を飛び岩や山を通 り抜ける

これらの徳の幅と深さは「風とともにある心」の取得の熟練の程度

によって大きく異なる神通力の続 く期間もまた大きく異なる も

しヨーギーが 「風とともにある心」を保持できない場合にはこれらの

徳は消える

ナ-デイ二とビンドゥが浄化されるとヨーギーはあらゆる寄跡を行

なうことができる ビンドゥが安定 し(上のチァクラに)上げられる

と川を止めることができる「風とともにある心」が集中すると見

つめるだけで人を催眠術にかけることができる火元素が制御されると

24

皿 熟あるいはトウモヨーガの教え

太陽を止めることができる ナ-ディーの力で富と数え切れない宝石

を生み出すことができる プラ-ナの力で人を引きつけビンドゥの

力で非人 (愛欲神幽霊悪魔)を引きつけることができる

これらの恩恵と徳を手に入れることができるがこれらはすべて虹

のようにそれ自体の実体を持たない幻影であると理解すべきであるこ

れらの力ゆえに思い上がってはいけない八つの世俗的な利益を寛服し

散漫のないおのずから照らすマハ-ムドラーに集中するべきである

なぜならこれが悟りを深める唯一の方法だからである

簡単にいえば トウモの修行は我々に生まれることのないマハ-ム

ドラーの智慧を悟らせてくれすべての執着と無智からの解放を達成し

すべての 「生篭れ変わり」の世界のナ-ディーの結節を解きすべての

「生まれ変わり」の世界のナ-ディーを智慧のナ-ディーに変えすべ

てのカルマのプラ-ナを浄化し障害のない智慧のプラーナに変えす

べてのけがれたビンドゥを浄化 しそれを楽のビンドゥに変える「二

つが一つになった完全な覚者の境地の虹」を完成する

25

B] 幻身のヨーガの教え

幌想の各期F別においてその3分の1の時rZりをトウモの修行に当てる

lui者の境地の 「完全な楽しみの身体」を追求し幻身の修行を今行な

っているのはすべての衆生を利するためだということを思い起こす

それから喉のチアクラに母神と共に座している赤い 「完全な楽し

みの身体」のグルに祝福と援助を祈る

外側の世界にあるすべてのもの- 家町山川人間動物

身体のすべての器官と感光- は混乱した心の単なる現われでしかなく

与耳の存在やそれ自体の実体はないと考える唇気楼や魔術や夢や

抱や影や露のようなものであるというのはこれらのものは

リアリティーの中には存在しないからだ他に依存 して生じるもの (条

件の生起)はこだまと映った影のようなものでそれ自身の実体は全

牡ないと考える

そして続けてこだまや映った影について考えすべての法則は一

悼的なものであり指や抱のように消え去るものであると考え太陽が

罪ると露がどのようにして消え水が流れ過ぎると抱がどのようにし

て消えるのかを観想する一瞬たりともものが変化せずにいることは

ないすべての法則は虹のように美 しいが実在せずすぐに無に帰し

てしまうと考える さi

lこのように魔術と空の状態について隈想すべきであるこの匝想

の後でさえ深く収づいた執着がすべて根こそぎになるまで共理と魔

柿の働きを観察し続ける

ここまでに述べた修行は幻身のヨーガの土台または錐備である

2

B] 幻身のヨーガの数え

では修行自体を二つに分けて論じよう

1不純な幻身の修行

2純粋な幻身の修行

1不純な幻身の修行

鏡の前に立って自分の映っている姿を観察する- しばらくの間

映っている姿を見る- そしてこの像が様々な要因すなわち鏡

身体光空間などの組み合わせによってある条件の下でどのようくう

にして作り出されたのかを考えるそれは現われてはいるが空である-

つまり依存 して生じている (条件の生起)それ自身の実体のないも

のである

それからその像の現われをその服と装飾品とひとまとめにして観

察しそれが気に入るか気に入らないかを考えるまた急に怒ったふ

りをしたり自分とケンカするふりをしたりしてそれに影響されるか

どうかを観察するこのように修行することによってすべての快と不

快は幻影であり主観的であり自分自身の心によって創 り出されたも

のであることがわかり執着がかなり減少する

次にテープの修行を行なう自分自身で自分自身に対 して心地良

い言葉とそれから気に入らない言葉を連発し録音しそれをひたす

ら聴き続け心が乱れなくなるまで行なう もしこれに成功するなら

賞賛に対 しても非難に対 しても無頓着になり解放を達成する

快不快喜び苦 しみ得ること失うことこれらが同じになる

まで事象の幻影的な性質について静かな場所で一人で院想する この

後で人のいるところに行き人々やその活動の中で修行する もし

まだ快いものと不快なものに好意的 非好意的に反応するようであれ

ばまた一人になりもう一度修行する

27

2純粋な幻身の修行

幻影であるタントラの主神を観想することは完成のヨーガの土台で

あるばかりではなく「中間の生存」において完壁な 「完全な楽 しみの

身体」を達成する方法でもある生起のヨーガにおけるタントラの主神

の観想は次のように行なう

タントラの主神の絵を手に入れ二つの鏡の間に置くそして三つの

像の幻影性を観察するタントラの主神が心の目に恋人のようにはっき

りと現われるまで絵を観想する助けとして使う 修行者はタントラの

主神の全身の完全なイメージを一度に観想しできるだけ長 くそれを

保持するようにいわれる ヴィジョンが消えると今度は身体の部分を

非常にはっきりと観想する頭と顔から始め首胴体手足等を全

身が非常に生き生きとくっきりとするまで観想する

タントラの主神のヴィジョンがはっきりとし安定してきたら一歩くう くう

先に進みヴィジョンを空の状態と同一化させる空の状態の見解のな

い観想はどんなによくても単なるよいイメージにすぎないタントくう

ラの主神の幻影性に関する院想でさえ空の状態の直接認識がなければ

相対的な達成は成し遂げられるが究極的な達成は成 し遂げられない0くう

一方空の状態を知る者はタントラの主神のヴィジョンをすぐに何のくう

自己実体もない投影された心の幻影としで悟る 現われそれ自体が坐くう

であり空と同一化させる必要はないのだと理解する

くう隈想の問はタントラの主神のヴィジョンをおのずから輝 く空の中

に吸収させる隈憩の後ではこの意識性を保ち自分の出会うものす

べてとそれを同一化させる

簡単にいえば生起のヨーガにおいて投影されたタントラの主神のヴィくう

ジョンは顕現する空の真理の一つの表現であり何の実体実存もな

い幻影性の象徴である比倫を使 うなら魔法の魂われ水に映った

月肉と骨のない影瞬間的に変わる寒気楼心に投影された夢依存

して生 じるものから生 じるこだま実存のない幻覚常に形を変える雲

28

B] 幻身のヨーガの教え

美しく生き生きとしているけれども実体のない虹現われたと思 うと

すぐに消えてしまう稲妻突然現われはじける泡はっきりと現われ

るけれどもそれ自体の実体がない鏡の中の像などにたとえることがで

きるだろ一うo

タントラの主神のヴィジョンを難なく楽に安定させられるようになっ

たら今度はそれを宇宙大の大きさに拡大しケシ粒ほどの大きさに縮

め一つから何百万へと倍増するそしてこれらの化身をすべて元の

身体に戻ししばらくそれを隈想する日常の生活においては自分の

経験すべてを覚者の界と同一視し家や町をマンダラ世界を覚者の浄

土すべての人を覚者方と到達真智運命魂方と同一視するまたすべ

ての音がマントラの詠唱であると考えすべての思考が法則の身体の

働きでありすべての望ましいもの楽しみが覚者方への供物であると

考える このようにして修行者は 「生まれ変わり」の世界のすべてのくう

顕現を浄化 しそれをおのずから輝 く空と混ぜ合わせるのである

四つの空あるいは四つの楽を開示するためにはまずプラ-ナを中

くう央気道に入れるすると四番目つまり生来的に生まれた空から

「風とともにあa心」で作られた幻身が現われる これを達成するため

には壷の呼吸を保ちながら「風とともにある心」の象徴であり五

色の光線を放っているブルーのフム (Hu血)字 [亘]を心臓のチァ

クラに観想する これによってプラ-ナが中央気道に入り煙屡気

横などの印が現われ啓示増加達成の光がそれぞれ現われる 同時

にフム字が大いなる光に溶け込むここでヨーギーはできるだけ長く

自分自身を光のサマディの中に吸収する最後にサマディから出るとき

タントラの主神の幻身を 「風とともにある心」と一緒に発射する

これを全部正しく行なうのは難しいと思う者はまず壷の呼吸を保ち

ながらブルーのフム字に集中しこの呼吸の溶解のプロセスを練習する

29

《幻身の一般的復習》

「生まれ変わり」の世界と 「煩悩破壊」の世界のすべての事象 (法則)

にはそれ自身の性質がなくゆえに幻影である しかし魂の執着

混乱区別する想念によって事象は真実であるように見えるこの敬

着と混乱を払うためにすべての法則の空性を観察し魔術に関する真

理を学ぶべきであるこれが幻影性の一般的な原理である

タントラの幻身のヨーガの背景となる原理は次のようにまとめるこ

とができる 粗雑でカルマに支配された人間の身体の中に人の執普

と混乱で隠された覚者の身体の純粋な精髄が存在する幻身のヨーガのくう

サマディの修行を通してこれらの執着と混乱が徐々に払われ輝く空

の智慧が認識される その結果「生まれ変わり」の世界のプラ-ナ

ナ-ディービンドゥは浄化され人間の身体は虹のような覚者の境地

の幻身へと変化する

幻身のヨーガの中心となる修行は生来の光を開示しそれに続いて

「風とともにある心」を通して幻身を轟射することである

この修行の間ヨーギーは何も存在 しないという感じを強く持つoこ

の経験は完全な解脱に到達するまで深まり続ける

30

【ヨ 夢のヨーガの救え

B] 夢のヨ-ガの教え

夢の認識は夢のヨーガの実践の中核をなしているこれを獲得す

るためにはまず自己の鮮明な自覚性を患らせる原因のすべてを取 り除

かなければならない自iL性を負か1ている支配的な原因とその解毒剤が

以下に簡単に述べられる

(》 タントラの戒を破った者は夢を認識することができないこ

の場合ヨーギーは罪を油められ神聖になされた約束の戒を回

復するために自己の違反をザンゲしヴアジラサ ノトヴ7のマン

トラを実践しなければならないまた彼は自分のグルもしくは

祈りを通 して新しいイニシエーションを得るよう努めなければな

らない

(参 グルおよびタントラの教えに対してほとんど信のない者は夢

を認識するのが困難であることに気づくこの場合信を強めるよ

う努めなければならない

(参 物質的な利益に食欲な者は夢を認識することができないこ

の場合彼は自己の物質的な所有物を布施しこの生に執着する

ことをやめなければならない

O(む ビンドゥを失った者身体をけがした者は夢を認識すること

ができないよってビンドゥを保ち括静でない人間食べ物

秩所との交わりを避けるよう懸命に努めなければならないもし

どうしてもそれらと交わらなければならない場合矯正手段として

クリヤ ヨーガを行なう必要がある

(9 もし心が雑念でいっぱいであったり夢を見たいという思いが

3

弱い場合夢を認識することができないこの場合独居 し成就

に対する自己の志と確信を強めるよう決意しなければならない

⑥ 自分の見るもの聴 くもの触れるものはすべて夢の中のこと

であると日中絶えず考えるならば夜夢を認織する機会を大いIに増大させる

夢のヨーガに取 り組み始める前にまず一般的な準備修行を終了しな

ければならない次に各期間の3分の 1をトウモの修行に3分の2

を喉のチァクラに 「種子」音節を観想することに費やす この観想は

夢を生み出す優れたテクニックである

まず喉のチァクラに座している赤い身体のグルに夜夢を認識す

る手助けをしてくださいと懇願する次に4枚花弁の蓮華を喉のチァ

クラに観想 しその中心に赤いオーム (Orb)字 【歩 ]正面の花弁に

青いア (A)字 [3T ]右の花弁に黄色いヌ (Nu)字 [弓 ]後方の

花弁に赤い夕 (Ta)字 [可 ]左の花弁に緑色のラ (Ra)字 [て ]

をすべて非常にくっきりと鮮明に観想する

喉のチァクラに赤いオーム字を観想 し壷の呼吸をできる限り長く煤

持することによって上記の内容を簡素化することもできるあるいは

各呼吸で 「オーム」を長く心の中で唱えることもできる

ある者はこれは寝ている間にのみなされるべきであるというかも

しれないこの発言は正しくないなぜならもしそれが昼間主要な隈

想として扱われるならば素早くかつ容易に 「風とともにある心」を喉

のチァクラに集中させることができその結果もっとたくさんのもっ

と鮮明な夢が現われるようになるからであるそれに加えてこの実践くう

はまたプラーナが中央気道に入り四つの空を開示する手助けともな

ヨーギーは絶えず目覚めた状態で自分の見るもの聴 くもの触

れるもの考えるもの影響を及ぼすものすべてが夢の中のことであ

ると考えなければならないまた豊かな食べ物や飽食を避け激しい

32

B] 夢のヨーガの教え

活動で自己をすり減らすことのないようにしなければならない手短に

言うとヨーギーはプラ-ナの力と強い意志力と夢を認識する他

の方法とを一つに合体させるよう努めなければならないのである

くう夢を認識する主要な方法は四つの空を開示するためにプラーナを

中央気道に至らせることである これが生じたならそれらと一つずつ

同一化しなくてはならないそして夢が現われるのを待ち夢を認識

するよう努める この実践の詳説は後に行なう

夢を観察する最も良い時間は夜明けから日の出の問であるなぜな

らそれは食べ物が消化され休息は十分で眠気は深くなく心は比

較的鮮明な時間帯だからである しかしほんの浅 く眠るだけの人は

夜の間にこれを実践することも可能である

ヨーギーは眠りに落ちる前に夢を認識しようという決意と確倍を

少なくとも7回多い場合には21回行なう しばらく喉のチァクラに

四つの基調音節を観想し次に壷の呼吸をゆるやかに保持 しながら

赤いオーム字のみに集中する

長い継続 した眠りは避けなければならないその代わり回数を増や

して短時間眠るように努める 目が覚める都度直前の眠りの間にう

まく夢を認識したかどうか振 り返ってみる必要があるもしうまくいっ

ていなかったら次に眠る前に真筆な祈 りを捧げる

もしもこのすべての後にもまだ夢を認識できないならば起き上

がって部屋の中のもの椅子やテーブルベッド衣類絵画を観察

しそれらがすべて夢の中のヴィジョンであると考えるこの感覚を失

わずにもう一度眠りにつく

極度の眠気のために夢を認訊できない人は身体全体と部屋中に満ち

る光線を放ち輝 く赤いオーム字を喉のチアクラにあるいは輝く白

いビンドゥを両眉の真ん中に観想する ごく浅く眠る傾向の人は青い

フム字か青いビンドゥを秘密チァクラに観想する

33

上述の教えのすべてを怠惰でなく実践しながら依然として夢を認識

できない人は独居に引きこもり衣服をすべて脱 ぎ捨て飛び跳ね

踊 り裸で走 り回り

「これは夢だ夢なんだ」

と大声で叫ぶべきであるさらに危険な崖っ淵に行き疎い地の底

をのぞき込み同じことをする それでもまだ夢を認識できないとした

ら自己を恥 じるべきであるそして懸命にグルとタントラの主神に

祈るべきである そして喉のチアクラの位置に次第に速度を増して

回転する円形の鋭い刃を観想 しそれが電動ノコギリのように全身を上

下して身体を肉片と灰とに薄切 りする様を観想するそれらを覚者方

とおなかを空かせた有情の魂に布施をするその後識別的な思考を

持たずにマハ-ムドラーについて隈想を行なう

夢をときたま少しの間だけは認識できてもいつもというわけでは

ない人は実践がまだ足 りないと気づくかもしれないこれは特に夢

の認識の直後に急に目を覚ました場合に当てはまる その場合はこ

の傾向に対して繰り返し自分自身に諭し夢の状態にとどまっていたい

という欲求を強めなければならないたとえ目が覚めても日を開けず

逆に夢を見続けるようにもしくは心臓か秘密チァクラに集中するよう

試みるべきである

どんな原因で夢から急激に覚めてしまうのか注意深 く調べてみなけ

ればならない極度の緊張が原因ならもっとリラックスするように物

音が原因ならもっと静かな場所で眠るように寒さや熱さが原因なら

もっと厚着をしたり薄着をしたりなどすべきである ある教えでは育

定的力と否定的力である赤と白のビンドゥの間に座っている自分自身を

観想することが助けになると述べている また壷の呼吸を保持しなが

ら青いフム字を喉のチァクラに観想するのも助けになるといわれてい

要するに夢を認識できない理由を発見すべく常に努力ししかる級

34

団 夢のヨーガの数え

に適切な矯正手段を講じる 例えば眠気がひどい場合には赤か白の

ビンドゥを喉に観想するかあるいは両眉の真ん中に放射する輝く光

を観想する警戒心が強すぎたりすぐに日が覚めてしまう場合には

青か黒のビンドゥを心臓か秘密チァクラに観想する夢が鮮明でない

場合には赤いビンドゥを喉のチァタラに観想 し輝 く光を放射 しなが

ら全身のすべてのナ-ディーを覆っていると観想する

怖い夢を見たときヨーギーは

「これは夢だ夢の中で火に焼かれたり水に溺れたりすることがある

だろうかこの動物や悪魔やそういうものがわたしに害を与えること

があるだろうか」と言って不当な恐怖心から身を守るこの意識を持ち続け火を踏み

つけたり水の中を歩いたり大きな火の玉に変身して恐ろしい悪魔や

獣の心臓に飛び込んで爆発させたりすべきである

夢をかなりしっかりと堅実に認識できているヨーギーは「夢の トラ

ンスフォーム」の実践に進むこれはつまり夢を見ている状態で鳥

虎ライオン神聖天国王家岩林や自分の望む何にでも変身し

ようと試みることであるこの雫践が安定したならば今度は様々な

形状のタントラの主神の身体座っていたり立っていたり大きかった

り小さかったり等に変身する同じように夢の中で見ているものを別

の対象物に変化させる例えば動物を人間に水を火に大地を空間

に一つを多数に多数を一つにと変化させる 例えば上半身からは

火下半身からは水を放ったり太陽と月を踏みつけたり身体を何百

万何十億と増やして宇宙全体をいっぱいにしたりといった種々の神過

力を働かせる

夢のヨーガの実践の主要な目的の一つは「中間の生存」の状態で

そしてこの生の中で幻身を実現する手助けをすることである これをくう

獲得するためにはまず 「眠りの四つの空」を認識 しなければならないくう くう

次に第四の空あるいは生来的な空から「風とともにある心」が作 り

35

出したマンダラのタントラの主神の幻身を瞬時に投影しその後にマくう

ンダラとタントラの主神をもう一度大いなる空に溶け込ませる これは

要するに夢のヨーガで実践される 「生起」と 「溶解」のプロセスであ

るl

この後以下に示した 「覚者の国-の旅」を実践する

自分がタントラの主神になったと観想 し流れ星のごとく瞬時にイ

ンドラの天あるいはどこか他の 「生まれ変わり」の世界の天に至る

そして戻る前にその場所を観察する これが安定 したならば次に

「覚者の浄土」の一つに例えばヴァイローチャナやアミタ-バや

その他の 「浄土」に旅する これも同じようにほんの瞬時のうちにな

される 「覚者の浄土」に至ったならば党者に敬意を表わして布施を

し覚者の説法を聴 く

最初のうちヴィジョンと経験はあまりはっきりとしないが自分が

夢で見たものは本物の 「浄土」そのものなのだと堅く信 じる なぜな

ら「生まれ変わり」の世界も 「煩悩破壊」の世界 も結局は夢にす ぎ

ないからであるこのように実践するうちにヴィジョンは徐々に徐々

に鮮明になってゆくはずである

もしある者が 「幻身のヨーガと夢のヨーガに何か違いがあるので

しょうか」と尋ねたならその答えは両者は基本的に同じであるが

夢のヨーガは幻身のヨーガの補足と見なされているということである0

一つは幻身を生み出すために使われもう一方はそれをさらに完全なち

のにするために使われるのであるまた「覚醒」状態の光から生 じる

幻身は夢のそれよりももっと深遠なもっと微細なものであること

を知るべきである とはいえ二つのヨーガは互いに相補い合うもの

として実践される なぜなら夢と覚醒の状態の二分性の中に顕現 した

時間への固執は究極的にはこのようにして征服されるからである

これら二つのヨーガを合体 した実践によって人は 「生まれ変わり」

の世界の習慣的な思考を浄化するようになるすべての物事は心の顕現

36

B] 夢のヨーガの数え

であり心は夢と同様それ自体では実体を持たないものであると悟る

「生まれ変わり」の世界も 「煩悩破壊」の世界も実在 しない屡気楼であ

りそれらは何も束縛しないし何も解放しないと知る自己の粗雑と

微細純粋と不純な愛着のすべてを洗い清める そして最終的に覚者

の境地の魔法のような 「完全な楽しみの身体」を明らかにするようにな

37

B] 光のヨーガの数え

どのようにして光を認識する

か位省をすべて取 り除き光を認識するために望ましいすべての粂件

を集めるための蟹備段階の修行においてたどる段階は夢のヨーガと同

じである しかしさらにヨーギ-は良い栄養になる食物を取 り身

体をマ ノサージし非常に静かな場所に住み自己のビンドゥを保存 し

常に柔和でリラックスしていなければならないo幌想の各々の期間に

おいてその3分の 1の1馴 Iほ トウモの修行に耽やし3分の2の時rll

ほ光のヨーガの修行に数やさねばならない

投初に心臓のチアクラに母神と共に座っている青いヴ7ジラダラ

を観想 しヴアジラダラに 「生来の光を開示 してください」と祈るべき

であるそれから心臓のチアクラに市い7ム字を観想 し壷の呼吸を

煤つかまたは心の中でフム字を長 く唱えるべきであるそうすると

外側の世界がすべて彼の身体に溶け込みその身体がフム字に溶け込み(

)そのフム字がナーダに溶け込みそのナータが大いなる空に溶け込むく

つ彼は空について阪想 し息を保つべきであるこのサマディから立ち

上がるとヨーギーは再びタントラの主神の幻影の身体を観想する

「これは夜にのみ行なうべきだ」と間違って主張する人がいる し

かし実際はこれを九一日通 して修行すると「風とともにある心」 を

習得する可能性が大いに増 し光の啓示が安定するその結果睡眠中

に光を認識するのがずっと容易になる

さらに同時に保息をすることによって大いなる利益が加わる

他の方法で光を認識することは非常に難 しいしそのようにして認識した

3

E] 光のヨーガの教え

光は長く持続 しないこの修行に従う人は必ずプラ-ナを中央気道にくう

もたらし四つの空を開示するそれゆえこれが 「光のヨーガ」とい

う最も重要な修行なのである

〈睡眠中に光を保つこと〉くう

昼間にプラ-ナを中央気道にもたらすことによって四つの空を順

番に開示できる人は眠りに落ちる直前に心臓のチァクラにあるフム辛

に集中すれば睡眠中にもそうすることができる

光を 「保つ」のに一番いい時間は睡眠の最も深い夜 (の真ん中)で

はなく夜明けまたはいつでもいいから睡眠の浅いときであるそおう が い

して一番いい姿勢はライオンの横臥位である

ここで光のヨーガの修行で不可欠な二つのことは心臓のチァクラ

の蓮華の五つの花弁にある五つの基調音節 (Hu血ANuTaRa)

を観想 し息を保つことである

眠りに落ちる前にヨーギーは啓示増大達成の段階の後で

「生来の光が生じたときに必ずそれを認識するぞ」と繰 り返 し繰 り近

し21回考えるべきである それから身体全体がフム字に溶け込みフ

ム字が光に溶け込むことを観想しそれに集中する 少し眠たくなった

らア字に集中する かなり眠くなったらヌ字に集中する非常に眠

くなったらタ字に集中する 眠りに落ちそうなったらラ字に集中す

る眠りに落ちながら(または気を失いながら)フム字に集中する

初め最初の三つの音節に集中した直後に眠りに陥る傾向が強いので

最後の二つの音節に集中するのが難しいと思うかもしれlない しかし

繰 り返し修行することによって徐々にできるようになる睡眠という

気を失った状態で意識をとどめられない人はサマディの力をもっとつ

けるように昼間に一生懸命修行すべきであるこれによって気を失っ

た状態で意識をとどめ光を少し見ることができるようになる

39

ある教えにはまだ光を認識できなければ三日三晩眠ることを放秦

してからもう一度やってみるべきだと述べられているくう

四つの光または空すなわち啓示の光増大の光達成の光坐

来の誕生を順番に開示できる人は粗雑な 「生まれ変わり」の世界の忠

考と微細な 「生まれ変わり」の世界の思考の両方を取 り除き識別するそら

心を超越することができるそうすると要一つない空のように透明で

澄みわたった本物の睡眠の光に直面するO これがとびきり上等の経験

すなわち完全な光であるこの次には「まあまあ」の経験とか「少なくう

い」光と呼べるようなものがあるここではヨーギーは四つの空を

順番に認識できないかまたは「生まれ変わり」の世界の顕現をすべ

て取 り除くことはできないがひどい眠気を克服し透明な光り輝く空

性を明確に識別することができる

この次には「劣った」経験があるここではヨーギーは 「完全な」

光も 「少ない」光も経験 しないが夢が生じる前の眠りの状態で澄ん

だ透明な心を経験する昼間の修行で安定したサマディを達成 したら

その力は眠りと夢の状態も含めて昼と夜を通じて行き届 くその場

合ヨーギーは(原則として)夢を見ないもし見ることがあったと

してもそれをすぐに認識できる しかしこれは睡眠の光ではなくて

睡眠の状態でのサマディの経験でしかないと言うグルもいる確かにそ

うかもしれないがそのように修行すれば光を認識する機会を本当に

増大させることができすぐに 「少ない」光を見るであろう

光を保つ方法は多くあるが上述の教えでこの目的のためには十分

である ヨーギーは自分に最も役に立つ特定の教えに従うべきである0

くう《四つの空についての説明〉

くう四つの空または四つの光または四つの楽は光のヨーガの経験の

中核である これらは目覚めた状態の昼間の修行でプラ-ナを中央

気道に集めることによって引き起こされる そうできる人は特に四香

40

B] 光のヨーガの教え

くう くう目の空すなわち生来の光に集中すべきである この四つの空を認識

する方法は以下のとおりである

夜の光のヨーガの修行で最初に心臓のチァクラにある蓮華の花弁の

一つにあるア字に集中する この修行によって五大元素のプラ-ナが

中央気道に集中し煙寮気楼蛍の光などが順番に現われる眠気を

感じたらヌ字に集中するするとますますプラ-ナが集まり粗雑くう

な区別する思考が崩壊 し初めの空すなわち啓示の光が現われるそそら

うすると要一つない空に明るい月の光を見ているかのような感じを

経験する

もっと眠たくなったらタ字に集中しより多くのプラーナが集まりくう

微細な区別する思考がすべて崩壊 し二番目すなわち極端な空 (別名そら

増大の光)が現われる そうすると雲一つない空に明るい太陽の光

を見ているかのような感 じを経験する

とても眠くなったらラ字に集中するそうするとすべてのプラ-

ナが集まり最も微細な区別する思考のほとんどが崩壊し三番目すくう

なわち大いなる空 (別名 達成の光)が現われるそうすると深い雲

一つない天空にすべてを包含する暗闇を見ているかのような感 じを経

験する

最後にフム字に集中している間に眠りに落ちる (または気を失う)

と達成のすべてのプラ-ナと最も微細な区別する思考のすべてが崩くう

壊 し四番目すなわち完壁な空 (別名 生来の光)が現われるそそら そうきoう

う すると夜明けの澄んだ空の蒼等を見ているかのような感 じを経験 したそがれ

太陽月黄昏という三つのけがれのすべてが彼から離れ去るこれくう

らがヨーギーか認識 し修行 しなければならない四つの空すなわち

睡眠の光であるくう

最初この四つの空をすべて認識することはで きないかもしれないが

途切れることのない根気強い修行によってついには認識するようになくう

る四つの空を 「保つ」ことに熟達 していない人は浅い睡眠の間に

41

ヨーガを修行すべきである 熟達している人は深い睡眠のときにその

修行をすべきである 規則正 しいプロセスで光を保つことにまだ熟逮

していない人は逆のプロセスで行なうのが難 しいと感じるだろうす

なわち生来の光から三番目を保ち二番目をそれから一番目の光-(

とであるそれゆえ正 しいプロセスが基本であり非常に重要なので

ある

プラーナの乱れによって光のサマディから出されそうになったら

心臓のチァクラのフム字に集中してサマディをもう一度安定させるべ

きである これがダメなら「少ない」光について隈想すべ きである

「少ない」光から出されそうになったら夢の幻影の身体の修行をしよ

うとすべきであるしかしこれをきちんと行なうためには昼間の修くう

行でプラ-ナを中央気道に集め四つの空を開示できなければならない

この段階に到達 して初めて夜光を完壁に保つことができる修行

の進んでいないヨーギーは一番目と二番目の光は認識できるかもしれ

ないが三番目と生来の光を認識することは極めて困難であろう

寝る前に光を保とうという非常に強い望みを生 じさせ(身体全体

を満たしている)輝 く光を発 している心臓のチァクラにあるフム字に集

中すれば「少ない」光を見る機会は十分にある夢のない浅い睡眠の

状態では彼は心の性質を光 り輝いているが空っぽ (不明瞭さのない

透明)であると見なす意識は目覚めているかのように明噺である

にもかかわらず散漫にする思考を取 り除くことができず光 り輝 く意

識も夢と一緒に現われるもしこれが起こったらまだフム字に集中し

続け光を安定させるために光 り輝 く意識を保とうとすべきである0

深い睡眠のときに光を認識できない人はがっか りする必要はなく

認識するように再度努力するべきである そうすれば徐々にうまく

いくようになる プラ-ナの乱れのために夢が現われたらこれらのヴィ

ジョンがタントラの主神と彼のマンダラと同じであると見なしそのヴィくう

ジョンをもう一度大いなる空に溶け込ませようとする

42

E] 光のヨーガの数え

「r少ない」光は真の陸眠の光ではない」ということを知るべきである

後者は散漫と区別する思考がすべてない第四番目すなわち生来の

光であるが前者は区別する心と散漫が混ざり合った表面的な光でし

かないしかしこの 「少ない」光を安定させ強めることができれば

最終的には生来の光を保つことに成功する 現在のところチベット

のヨーギーの多 くは対応する〝 光を保つ段階に到達することしかで

きない修行のよくでさる者ですら「少ない」光 しか保つことができ

ないそれゆえこの違いを知っているということは非常に重要なこと

である

《三つの基本的な光についての解説》

タントラの教えによると光は三つのグループに分けることができる

① 起源の光

(参 道の光

(参 果報の光

「起源すなわちリアリティーの光」とは人が気づいていようがい

まいが関係なくすべてのときに存在 して」る生来の光である 睡眠のくう

光と死の光はこの種類に属する「道の光」とは空の状態すなわくう

ちプラ-ナが中央気道に集まったときに開示する四つの光または空

を直接悟ることであるこれはまた「区別しない智慧」- 主観 と客くう

観という二元性を超越 している「生まれていない空」を悟 ること-

とも呼ばれる「果報の光」とは覚者の境地という完全で完壁な解脱

の境地である 「二つが一つになった究極の光」を悟ることである

「睡眠の光」は様々なグループに分類することもできる「対象に面

すること」のない深い睡眠において認識されるものは「深い睡眠の光」と呼ばれる 粗雑な対象と微細な対象によって認識されるものは「F少ないJ睡眠の光」と呼ばれるなど

前に夢のヨーガや教えたように修行者は自分に自信があ り「中

43

間の生存」をマスターできるのかをどうかを観察すべきである こう自

閉すべきである

「わたしの今の悟 りで時が来たときにr死の光J をコントロールで

きるのだろうか 」くう

「四つの睡眠の空」をコントロールすることができれば死のときにくう

「四つの空」を認識できると確信を持つことができるo そq)人にとって

は死は道における非常に役に立つ段階である

よってこの光のヨーガの修行によって「生まれ変わり」の世界に

対する執着と「生まれ変わり」の世界における識別は浄化され「自己

を照らす智慧」を悟る「生来の光の智慧の火」によって不純な習慣

的思考をすべて破壊 し「息子の光」と 「母親の光」を一つにし「生ま

れない光」という大いなる全体にすべてを包含する そうすると完全

な 「法則の身体」と 「形状の身体」を達成し「生まれ変わり」の世界

の終わりまで少 しも努力することなしに数え切れないほどの多くの

方法ですべての衆生を助けることができる

44

6]「中川の生存」のヨーガの救え

回 「中間の生存 」のヨ-ガの教え

1「中間の生存」の数え (1)

(死の象徴

〉1形状一茶姿の集積が崩壊 し始めるとき極度な消耗の程度まで弱

きを感 じる地元素が崩壊 し始めると身体は活プJを失う視党器官

が崩壊すると眼球を動かすあるいははっきりと比ることができない

「大きな蚊の智慧」の元素がJiFi壊 し始めると心は大変暗く鈍くなる

2感光の楽fJ-tが崩壊 し始めるとだるく感 じマヒしたような感じ

がする水元菜が崩壊するときは身体内の分泌が止まるO聴覚の機

能が崩壊するとき聞こえなくなるo「平等の智eu の元素が分解さ

れるとIgぴと苦しみの区別がつかなくなる

3 識別の躯村tが崩壊 し始めるといかなる外的な対象も見えなくなる

火元-兼がJuL)壌するときは消化できない鼻が利かなくなり始めると

上部のプラーナが遅 くなり不規則になる映光の感JltLが崩壊すると

においを区別できなくなるO観察の智慧の元素が分解されると死

にかけている者は周りに立っている身内の者を見分けることができな

くなる

4 構成要素の躯積が崩壊するとき何もすることができなくなる

プラーナの元紫が分解するとき十の租雑なプラ-ナが来たところへ

仰る味光の器官が崩壊するとき舌が撞 く厚 くなる味覚の感光

がなくなると異なる味を区別できないO活動の智yi箕の元素が崩壊す

るとき行為することも意志することもできなくなる

4

別の経典によれば死に関する次の教えがある

1地元素が水元素に崩壊するとき外的なサインは自分の身体を動

かせなくなりそしてあたかもすべての支えを失って倒れそうに感

じることである

「お願いだ立ち上がるのを助けてくれ」

と大声で叫びたい内的なサインは意識が渦巻く煙の雲のように現

われることである

2水元素が火元素に崩壊するときの外的なサインはすべての分泌が

乾き切ることであり内的なサインは意識が移動する賓気横のよう

に現われ白い現われの33の邪悪心の識別する思考がすべて静まるこ

とである

3火元素がプラ-ナに崩壊するときは外側のサインは身体の熱が

大幅に減少し一方で指や爪先はしびれて冷たくなることである内

的なサインは意識が蛍の光の薄暗いスパークのようにして現われ

赤い現われの40の愛著の識別する思考が静まることである

4プラ-ナが意識に崩壊するときの外側のサインは死にゆく人の出

息が大変長 くなり入息が大変短 くなることである 内的なサインは

意識がはっきりとして安定したランプの光のように現われ七つの

黒い迷妄の識別する思考がすべて静まることである

経典によればこれらの死のサインは個人によって一つ一つ順々に

現われたりあるいはすべてが一度に現われたりする

微細な元素が崩壊したら死にかけている人は次のような経験をす

ることになるそら

1意識が 「啓示の光」に崩壊するとき雲のない空に浮かぶ月の光のI

ように光を見る

2啓示の意識が 「増加の光」に崩壊するとき夜明けのように赤っぽ

い草色の一条の光を見る

3「増加の光」が 「達成の光」に崩壊すると完全な暗闇を経験 し

46

6] 「中間の生存」のヨーガの数え

意識を失うそら

4この無意識の状態は再び光の中に崩壊 し夜明けの要一つない空

のような- 前の三つの段階の微細なけがれすべてを超越 した-くう

透明なはっきりとした空が現われるこれが真実の 「死の光」あるい

は 「生来の光」である

異なる元素が次から次-と崩壊 したら最終的にプラーナの元素が

心臓のチァクラで意識に崩壊するその後頭頂のチァタラにある白い

ビンドゥが下降しヘソのチァクラにある赤いビンドゥが上昇し二つ

が心臓で一緒になる赤と白のビンドゥが完全に混ぜ合わさったとき

「死の光」が現われる 六つの世界のすべての有情の魂がそれぞれの

生の終わりに一度死の光を見るのだが残念ながら彼はそれを認読

することもつかむこともできない

《「中間の生存」の出現》

それから逆の順序で死の光から達成増加啓示と順に現われる

眠っていたプラ-ナが動き始め達成の光が現われるそしてすぐにそ

れから増加の光啓示の光と続くそれから80の識別する思考が生じ

その結果 「中間の生存」のすべての幻影のような顕現が現われる

ここでよく論議を呼ぶ質問が起こる

「r中間の生存Jの住人の身体と顔はどのように見えるのか」アサンガの兄弟たちによれば彼らは次の転生の姿をしている しか

し他の人々によれば生前の姿に似ているという 「継承の派」のグ

ルたちによれば「中間の生存」の初めのころの段階では「中間の生存」

の住人の顔と身体は生前のものに似ておりそれからそれが徐々に消え

てゆきそして 「中間の生存」の後の段階になれば次に来る転生の現

われをとるこの理論は理にかなっているだけではなく経典とも一致

している 多くの経は「習慣の身体」の 「中間の生存」状態における

存在は生前にならって形作られることを明確に示 している

47

「中間の生存」の住人はすべての器官を完全に備えてお り再び再

生することが定められている場所以外であれば妨害なくどこへでも旅

することができる 彼は 「生まれ変わり」の世界に属する超常的力を幾

分有しており食物の香 りを食べて生き他の同じ 「中間の生存」の住int

人たちを見ることができるなおここから先の内容については一つ

の例にすぎない

もし 「中間の生存」の住人が悲惨な領域に生まれることが定められ

ているのであれば深い暗闘あるいは黒い雨の夜のヴィジョンを見

るだろう もし彼が幸福な領域に生まれるものであるなら月のように

輝 く白い光を見る

別の経典はこういう

地獄に生まれる者たちにはすべてのものが焼けた木のように黒っぽ

い茶色に見える 低級霊域に生まれる者たちは煙色の色を見る天に坐

まれる者は金色の光を見る 形状の要素に生まれる者たちは白を見る

そして非形状の要素に生まれる者たちは「中間の生存」の経験をし

ない- 彼らは死後即座に非形状の要素へ生まれ変わることになる

しかし低い領域に生まれることが定められている非形状の要素の生令

体たちは再び 「中間の生存」を経験するともいわれている

地元素が妨げられたとき「中間の生存」の住人たちは爆発の雷鳴を

開く水元素が妨げられたとき海の波のとどろさを開き火元素のと

き燃え上がる森のうなりを開き風元素のとき大暴風雨の高いヒュ-

ヒューとなる音を開く

三毒- 愛著邪悪心迷妄- は「中間の生存」の住人が自赤

黒の様々な種類の恐ろしいヴィジョンつまり彼を傷つけるために近づ

いてくる恐ろしい幽霊や悪魔として投影された習慣的な思考を持つ国と

なる

「中間の生存」の住人は次のような性質を持つといわれる

① 身体は抵抗を示すことがなく影を作らないそして一瞬のう

48

回 「中間の生存」のヨーガの教え

ちに多くの土地へ旅することができる

② 他の領嘘の生命体は彼の行為を目撃することができない

③ 透視能力とテレパシーを持つo

④ 太陽も月も星も見ない

(9 生来的な心の記録を見て自分が生前行なった良い行為 悪い行

為のすべてを詳しく見る

⑥ 食物は見るがそれが彼に布施されたか捧げられたのでなけれ

ば味わうことはできない

以上のような説明は行なわれたが個人のカルマは決して同じという

ことはなくまた顕現も大変異なっているのでこれらをはっきりと限

定されたあるいは一定不変のものとして受け入れるのは難 しい多く

の点で 「中間の生存」の状態は夢の状態のようであり非常に不安定で

不確かなものなのである

「中間の生存」の生命の最高の長さは7日であるが もしこの期間に

「中間の生存」の住人が転生をしなければ彼は 「死ぬ」あるいは気絶

して第二 「中間の生存」に即座に生まれ変わる このプロセスは7回

繰 り返されることができるので全体で49日となる

「中間の生存」の住人は次に転生する場所を見るや否やその場所

に恋 しでしまう

湿気と温かさによって生まれ変わる者は壇とにおいによって引かれ

る 虫あるいは卵の形に生まれ変わる者は両親がセックスをしてい

るのを見たとき両方の親に対する大きな変著と邪悪心を抱 く 男性に

生まれるものは母を愛 して父を憎み女性は逆となるこの愛著と那

悪心が生 じるや否や「中間の生存」の住人は直ちに気絶 しそれを知

らないで転生する天の一つに生まれるものは壮麗な天国にあるよう

な豪邸と男女の天使を見彼らを望む

悲惨な領域に生まれる者は多くの恐ろしいヴィジョンを見絶望的

にそれらを避けようとする 洞窟や穴や木に逃れようとすれば彼は動

49

物に生まれ変わる もし鉄の家に逃げようとすれば地獄に生まれる0

「中間の生存」の住人が死ぬときはやはり四段階の崩壊のプロセス

つまりプラ-ナの減退から啓示増加達成生来的な光を通過す

る それから逆のプロセスが始まり生来的な光から達成増加啓

示80の識別する思考プラ-ナのエレメント火--と心と身体の

複合体が完成するまで続 く

《「中間の生存」 での機会》くう

死の際で息子と母の空の光が混ぜ合わさるとき識別をする考えと

いう微細なけがれはすべて鋲まる このとき生起と完成のヨーガを敬

得した修行の進んだヨーギーは完全な覚者の境地とその徳を同時に

達成できる かなり修行の進んだ者しかし素晴らしいマハームドラー

を昼夜修行でさる者また死の光を保てる者は「中間の生存」のヴィ

ジョンが現われるときそれを使っで悟りを進めることができる

この世のすべての顕現は実は 「中間の生存」のそれでありすべて

の 「生まれ変わり」の世界の存在は「中間の生存」の存在なのである

誕生と死の間の期間は「生と死の中間の生存」と呼ばれる 眠 りに落

ちたときから目覚めまでは 「夢の中開の生存」死から再生までは 「中

間の生存」そのものである これら三つの 「中間の生存」においてトウ

モと幻身のヨーガ光と夢のヨーガそして 「中間の生存」と変身のヨー

ガの修行が強調されるべきである

眠っている状態起きている状態の両方で見るもの開くもの触

るもの行動するものはすべて「中間の生存」の状態であると考える

べきであるこの教えを繰 り返し続けて修行することは優れた 「中間

の生存」の準備であると認識すべきである

そして死のときが近づいたなら自分の財産 持ち物を三宝に布施

し惜 しみなく布施しすべての執着を切り神聖になされた約束の戒

を厳 しく守 りすべての道に外れたこと罪をザンゲすべきである ま

50

B] 「中開の生存」のヨーガの教え

たもし神聖になされた約束の戒を破ったことがあるならグルあるい

は覚者に再びイニシエーションを与えてくれるように懇願 し破った棉

聖になされた約束の戒を修復すべきである真剣にグルとタントラの主

神に祈 り死の光と 「中間の生存」での幻身を保持できるよう助けを求

めまた法友に頼って死の際で教えを思い出させてもらう

最も修行の進んでいるヨーギーは死のとき溶解のヨーガを行ない

おのずから照らす精髄に集中してそれを死の光に混ぜ合わせる そし

てその光から「風とともにある心」でできた完全な 「完全な楽 しみの

身体」と 「変化身」を生 じさせるよう努力する

マハ-ム ドラーの第四段階に達した非常に修行が進んでいるヨーギー

は死のときに確実に母と息子の光を混ぜ合わせることができる この

ときカルマの身体顕現心のすべてのきずなが切れ覚者の境地の

徳がすべて完成する彼らの心は法則の身体になり身体は智慧の身体

になり土地は完成と純粋さの土地になる

かなり修行の進んでいるヨーギーも最も進んでいる者たちと同じよ

うに修行するべきであるもしこれに成功すれば彼らは 「中間の生存」を通らないで転生できる そうでなければ真剣に覚者の浄土に生まれ

るように祈 り変身のヨーガの教えを適用すべきである

死の光も幻身のヨーガも保持することめできない劣ったヨーギーは

心の集中力を喚起 し確実な理解と揺るぎのない自信を持って教えを逮

用 し死と 「中間の生存」の挑戦に立ち向かう解放を得るために死と

「中間の生存」の機会を利用することができない者はカルマによって

もうー度 「生まれ変わり」の世界に生まれることを強いられる これを

防ぐためには次の指示に従う

「中間の生存」にいる者がその者にとって最 も魅力的な場所に来た

ときそれをタントラの主神のマンダラだと観想する 男と女の性交を

見て愛著と邪悪心が生起 したら自分自身に注意を喚起 してこれが

覚者が現わした父と母の第三イニシエーションだと考える 楽と空の経

51

くう験を受け入れ愛書も邪悪心も幻影で空であると見る

くうこのように空の状態の見解を強調することによって「生まれ変わり」

の世界から永遠に自分を解放できるかもしれないもし 「中間の生存」

にいる者がこれをうまく成し遂げ最初の7日間で再生を逃れることが

でき為ならそれに続 く7日間あるいはその後に同じことを成し遂げ

ることは難しくない彼はタントラの主神の浄土に生まれ道-の帰依

を完成するだろう

もし 「中間の生存」にいる者が覚者の浄土に生まれたいと思うなら

そこに生まれたいという強い願望を培わなくてはならないこれは非育

に重要であるそして変身のヨーガの教えを適用すると一騎のうち

にその浄土に生まれる

「中間の生存」ヨーガの恩恵は次のようにまとめられる

(ni 「法則の身体」は死のときに実現できる

② 「完全な楽しみの身体」は 「中間の生存」で

③ 「変化身」は肉体化するときに実現される

これはまた覚者の三身の成就に導く道とも呼ばれる

2「中間の生存」の教え (2)

《崩壊の諸段階》

人間は25の粗雑な対象- 五つの集積四つの元素六つの感覚要

素五つの対象五つの基本的智慧- が崩壊することによって必ず

死ぬ

死のプロセスには八つの段階がありそれには25の要素の崩壊が含

まれる22の要素は最初の四つの段階の間に崩壊する残 りすなわ

ち識別の集積 意識の感覚 諸現象の性質を悟る基本的智慧は最級

の四つの段階の間に崩壊する

52

B] 「中間の生存」のヨーガの教え

図1 25の粗雑な対象

5つのとらわれfの集報 53の基本的魯魚 四大元素 6つの感覚事案 5うめ対魚

形材 窄準 二 基本的鋲のような智患 也 日の感

覚 形状-容姿感 車 基本的な平等の智

憩 水 耳の感覚 声蓑 壷 基本的な

分析の智患 火 鼻の感覚 香り痕由の構成 基本的な活動を 風 舌

の感覚 味達成する智患 身の感覚 接

触敗 軍 基本

的な諸現象の性質の智愁 意識の感覚図2 8つの崩壊価 白の崩噂空重BO油 填 ー3番白の崩薮 iIi春日重油 墳一J

1 帝敬す二

る奮寮 形状-容姿 感 覚 弛 別 経験の構成

元 素 地 水 火 風博 労要素 T 日の感

覚 耳の感覚 舟の感兜 舌と身の感覚対 慶

目に見える形状-容姿 士PJ 香 り 味と

接触基本地軸 基本的 基本的な 基本的な 基本的な活動を鏡のような智慧 平等の智患 分析

の智恵 達成する智患崩壊寸を5帝P

の崩壊 there4や畢日申申墳 7寧日の崩壊 や番

〈一番目の崩壊〉

最初に形状一容姿の集積の段階の五つの現象が自然に崩壊するす

なわち形状一容姿の集積のような智慧地元素目の感覚生命体の

中にある目に見える形状一容姿である形状一容姿の集積の崩壊の外的I

な印として手足が前より小さくなり身体が弱く力がなくなる

この大きさと力の減少は普通老齢とともに訪れる顕著なかたちである

基本的な鏡のような智慧は鏡に像が現われるのとちょうど向 じよう

に多くの対象が同時に明確に現われる通常の意識であると説明されて

いるこの崩壊の外的な印として視界がハツキリしなくなり暗くな

地元案の崩壊の外的な印として身体が非常に細 くなり手足がだら

んとし身体が地面の下に沈んでいっているような感じがする

沈んでいく感覚は「持ち上げてくれ 」と叫ぶほどである

目の感覚の崩壊の外的な印として日を開けたり閉じたりできなくな

生命体の中にある目に見える形状-容姿の崩壊の外的な印としてつヤ

身体の艶が減少し力が尽きる

この五つの崩壊の内的な印は「屡気楼のような」と呼ばれる青っぽ

い現われが生 じることであるこれは太陽の光が夏の砂漠を打つとき

の水の現われのようなものである

現われは煙の塊にもたとえられるがたいていは零気横にたとえられる

《二番目の崩壊》

その後感覚の集積の段階の五つの現象が同時に崩壊する感覚の集

積が崩壊するときの外的な印は身体の意識が感覚の意識に伴う楽

苦しみ どちらでもない感覚をもはや経験することができないというこ

とである

基本的な平等の智慧は楽 苦しみ どちらでもない感覚を一つの檀

54

回 「中間の生存」のヨーガの教え

類すなわち感覚として心にとめている通常の意識であると説明され

ている

これは多くの同発語を一つの意味を持つものとして心にとめている意識とし

ても表現されている

この崩壊の外的な印として意識の感覚に伴う楽 苦しみ どちら

でもない感覚をもはや心にとめることができない

水元素の崩壊の外的な印として唾液汗尿血液精液が干上が

口鼻舌喉が干からび歯にはカスが生じる

耳の感覚の崩壊の外的な印として外的 内的な音がもはや聞こえな

生命体の中に含まれている音の崩壊の外的な印として耳の内側の

「ur」という音がもはや生じない

この五つの崩壊の内的な印は「煙のような」と呼ばれる現われが生

じることである これは煙の塊の中にある煙突からうねって出てい

る煙に似ている

《三番目の崩壊》

その後識別の集積の段階の五つの現象が同時に崩壊する 識別の集

積の崩壊の外的な印として両親のような親しい人のことをもはや気

にとめなくなる

基本的分析の智慧は親しい人の個々の名前や目的などに気をとめ

る通常の意識であると説明されている

この崩壊の印としては自分の両親の名前すらもはや思い出せない0

火元素の崩壊としては身体の温かさが減少しそこから食べ物や飲

み物を消化する力が失われる

鼻の感覚力の崩壊の外的な印としては鼻からの空気の吸い込みは弱

くなるが吐き出しは強く長くなり息はまるで一つ一つ積み上げられ

55

ているかのようである

生命体の中に含まれているにおいの崩壊の外的な印としてはいいに

おいも悪いにおいも喚ぐことはできない

この五つの崩壊の内的印は「蛍のような」と呼ばれる現われが生 じ

ることであるこれは煙突から上る煙の-吹きの中に見られる赤いすす

火の粉または穀物を妙るために使われるフライパンの底の煤につい

た赤い火の粉のようである

《四番目の崩壊》

その後経験の構成の集積の段階の五つの現象が同時に崩壊するこ

の集積の崩壊の外的な印は動き回るというような肉体運動をすること

ができないことである

基本的な活動を達成する智慧は今生および来生の外的 世俗的な

活動や目的などそしてまたそれらをどのようにして達成するのかを

心にとめている意識であると説明されている

風の元素の崩壊の外的な印としては10の風- 粗雑な生命を運ぶ風

など- がその住みかから心臓に移 り息が出たり入ったりしなくな

舌の感覚力の崩壊の外的な印としては舌が太 く短 くなりつけ根が

青 くなる

生命体に含まれる味の崩壊の外的な印としてもはや六つの味 (甘さ

酸っぱさ苦さ渋さピリッとした塩辛さ)を経験できない

この時点で身の感覚と接触も必ず崩壊するのでその崩壊の外的な

印としていかなるなめらかさも租さも感じることができない

この七つの崩壊の内的な印は「燃えるバターランプのような」と呼

ばれる現われが生 じることである これはバターランプがまさに消え

んとするとき炎がパチパチするようなものである

56

E] 「巾問の生存」のヨーガの教え

「崩壊の意味」前の元素がどのようにして後ろの元素に崩壊 していく

のかについていうと地 水 火 風という順序で前の元素と関係の

ある風の意識の基礎として働 く能力が撤退し後の元素の意識の基礎

として働く能力がより顕現するのである これは前の元素の後の元莱

-の崩壊と呼ばれているがある一つの元素が別の元素の性質を持つよ

うになるということではない

地が水に崩壊するということは地の風の意識の基礎として働く能力

が退化しそのときに水の風の意識の基礎として働く能力がより顕現

するようになるということを意味するこのようにこれは前者の舵

力が後者の能力へ移動するようなものなので地が水に崩壊するといわ

れているが通常の地が通常の水に崩壊することではないこれは他の

崩壊にも当てはまる

《五番目の崩壊》

四つの元素が崩壊した後意識の集積の段階にある五つの現象が段階

的に現われなくてはならないこれらは80の表示的概念の心輝 く白の

現われの心輝 く赤い増加の心輝 く黒の達成間近の心そして死の

クリアライトの心である

80の概念は三つのグループに分かれ33が白い現われの心を表わし

40が赤い増加の心を表わし七つが黒い達成間近の心を表わす 最初の

グループの概念は対象の乗 り物として働 く粗雑な風の動 きに関係 し

よって白の現われの心を顕現として経験 していない者にとっては

その乗 り物として働く風が赤い増加の心そして黒い達成間近の心と

比べていくらか粗雑な動きをしていると感じられるこの白い現われ

の心に関する推論ができるのは最初の概念のグループが微細から釈

雑へと反対の順序で進んでいるときの白い現われの心の痕跡あるい

は結果だからである

57

この33とは

1大きな欲望の欠如 心は対象を欲さない

2中くらいの欲望の欠如

3小さな欲望の欠如I

4心の行き来 心は外的対象-と行ったり内的対象-帰ったりする

5大きな悲しみ 快い対象と別れることに対する心の苦痛

6中くらいの悲しみ

7小さな悲しみ

8安らぎ心は安らかにとどまる

9概念化 対象のまぶしさによって興智した心

10大きな恐れ 不快な対象に出合ったことによって生み出される恐れ

ll中くらいの恐れ

12小さな恐れ

13大きな執着 快い対象に執着すること

14中くらいの執着

15小さな執着

16とらわれ 愛欲界の対象に完全にとらわれた心

17不善あるいは非知識 善行に対する疑念

18飢え 食べ物を欲すること

19渇き飲物を欲すること

20大きな感覚 快感痛みどちらでもないという感覚

21中くらいの感覚

22小さな感覚

23知者の概念

24知ることの概念

25知られる対象の概念

26個別の識別 何がふさわしく何がふさわしくないかを分析する心

27恥 自分自身が同意しないあるいは宗教的な禁止によって

58

固 「中間の生存」のヨーガの教え

誤った行為を避けること

28慈悲 苦悩からの離別を願うこと

29哀れみ 観察の対象を完全に保護する心

30美 しいものと会いたいと欲すること

31不安 とらわれた心確信がない

32蓄積 所有物を集める心

33嫉妬 他の繁栄によって乱れた心

二つ日の40の概念は対象の乗 り物として働 く中くらいの風に関係す

るよってそれを経験 していない者にとっては赤あるいはオレンジ

の増加の乗 り物として働 く風が自あるいは黒い現われと比べて中く

らいの動きをしていると感 じられるつまり心がより微細になるにつ

れて心の二元性がより少なくなりつつあるということであるこの赤

い増加の心に関する推論ができるのはこの概念のグループが反対の順

序で粗雑へと進んでいるときの赤い増加の心の痕跡あるいは結果だか

らである

この40の概念とは

1欲望 まだ手に入れていない対象に対する執着

2愛著 手に入れた対象に対する執着

3大きな喜び 快い対象を見て喜ぶ心

4中くらいの喜び

5小さな喜び

6うれしさ 欲 した対象を達成 したことによる満足

7歓喜 欲 した対象を繰 り返 して経験する心

8驚き以前生起 しなかった対象について考えること

9興暫 快い対象を知覚 して散漫になった心

10満足 快い対象に対する満足

ll抱擁 抱擁 したいと欲すること

12キス キスしたいと欲すること

59

13吸う吸いたいと欲すること

14安定 変化 しない連続の心

15精進 善に向かう心

16プライド自分が優れていると思う心

17活動 活動を成し遂げることに関係する心

18強盗 富を盗みたいと欲すること

19力 他の軍隊を征服したいと欲すること

20熱意 善の道を修習する心

21大きな困難に対する従事 倣慢さによって悪行に従事すること

22中くらいの困難に対する従事

23小さな困難に対する従事

24激しさ理由もなく優れた者と議論したいと欲すること

25戯れ 魅力的な者を見て戯れたいと欲すること

26怒る傾向 憤慨の心

27善 善行に対して努力したいと願うこと

28はっきりとした言葉と真実 他が理解できるようにそして自

分の事実の識別を変えないで話 したいと願うこと

29非真実 自分の事実の識別を変えてから話したいと願うこと

30確信 非常に安定した意図

31非仮定 対象を保持 したいと欲さない心

32寄贈者 所有物を与えたいと願うこと

33熱心な勧告 怠惰な者に宗教の実践をするように勧めること

34英雄的行為 煩悩のような敵を克服したいと願うこと

35-恥知らず 自分が同意しないあるいは宗教的な禁止によって非

行を避けないで悪行に従事すること

36欺き偽善によって人を欺くこと

37キツさ鋭い良心

38悪徳 邪見解に慣れた心

60

6] rFP問の生存」のヨーガの教え

39非優 しさ他を傷つけたいと願うこと

40不正 不正直

三番目の七つの概念は対象の乗 り物として働 く弱い風の動きに関係

するよって黒い達成間近の心に関してそれを経験 していない者に

それを示す働きをする これはこの概念のグループが反対の順序で釈

雑へと進んでいるときの黒い増加の心の痕跡あるいは結果だからであ

この七つの概念とは

1忘れっぽさ衰えた注意力

2誤り水を寮気樺と思うことなど

3しゃべらない しゃべりたくないと思うこと

4意気消沈 悩む心

5怠惰 善に対する熱意のなさ

6疑念

7中くらいの欲 愛著と邪悪心が同じくらいの心

80の表示的概念とその乗 り物である風は輝 く白い現われの前に崩壊

しなくてはならないなぜなら理解の様式と現われの心のそれは不

一致だからであるまたこの二つの間には粗雑さと微細さに関して大

きな違いがあるので80の概念のような粗雑な心は白い現われのとき

には存在できない80の表示的概念とその乗り物である風が輝 く白い

現われへと崩壊するとき燃えているバターランプのような現われが坐

起する80の表示的概念がその中に崩壊 してしまったときの現われくう

の心自身の印は非常に明るい透明さと空の現われおよび月の光が

充満したけがれのない秋の夜空のような白い様相の光の現われである

この現われの原因に関していえば心臓から上の左右両方の気道の風

がその上の開口つまり頭頂から中央気道に入ったからであるこ

の力によって頭頂の緒がゆるみ父から得た音節ハムが逆さになった

相である [皇 ]白いビンドゥが水のような性質を持っているがゆ

61

えに下に下がるそれが心臓のところにある左右の気道の大童の円

の緒の上に来ると輝く白い現われが生起する このようにこれは

外側から差した月の光などの現われではないのである

これが現われと呼ばれるのは月の光のような現われが生起するからくう

であり空と呼ばれるのは80の概念とその乗 り物である風が存在 し

ないからである

〈六番目の崩壊》

この後現われの心とその乗り物である風が増加の心に崩壊する0くう

増加の心が生起すると空であり 「空っぽ」であるが前よりももっ

と澄んだ赤またはオレンジの現われが太陽の光の浸透したけがれのそら

ない秋の空のように輝く

この原因に関していえば心臓から下の左右の気道の風がすべて管

骨の一番下あるいは性器のところの開口を通って中央気道に入るか

らであるこの力によって宝石 (性器)の中のチアクラの結とヘソ

のチァタラの結が徐々にゆるむこれによってヘソのチァクラの真ん

中にある縦一本の線の短いア [A]の形で存在 している母から得

た赤いビンドゥが上に上がる赤い現われは心臓にある六重の円の

左右の気道の緒の下まで上昇する よってこれは外側から輝 く太陽

の光の輝きなどではないのである

これが赤い現われと呼ばれるのは太陽の光のように鮮やかであるかくう

らで「非常に空」と呼ばれるのは現われの心とその乗 り物 として働

く風が存在しないからである

《七番目の崩壊》

この後増加の心がその乗 り物である風とともに達成間近の心に

崩壊する 最初夜の初めのような濃い闇が浸透 したけがれのない秩そら

の空のような様々な黒い現われが生起する

62

団 「中問の生存」のヨーガの教え

中央気道の中の上と下の風は心臓に集まっておりこの力によって

心臓のところにある左右の気道の六重の円の結がゆるむこれによって

逆さになった音節ハム [卓 ]の様相上の白いビンドゥが降り下の縦

の線の様相の赤いビンドゥが昇る これらは心臓のところの中央気追

の真ん中で子音で終わる (閉じた箱の)様相で存在している赤と白の

不滅のビンドゥに入るこの出合いによって達成間近の輝 く黒い現われ

が生起する このようにこれは外側からやってくる閲の現われ等の

ケースではないのである

これが 「達成間近」 と呼ばれるのはクリアライ トに近いからでくう

「大きな空」と呼ぼるのは増加の心とその乗 り物 として働 く風が存

在 しないからである

達成間近の心の最初の方では対象の感覚があるしかし最後の方

では心は沖象に注意 しておらず闇に困惑して気を失って無意識に

なりそうであるその後非常に微細な風と心から偶発的に生起するす

べての風と心が止まる

注意力のない達成間近な心の最後の部分は普通の状態で初めから

顕現せずに存在 していた非常に微細な風と心の注意力が活性化するま

で続 く これが起こると死のクリアライトが現われる

輝 く白い現われの心の定義は

① 概念の崩壊によって起こりその動きすなわち回復まで続きそら くう

② 月の光の浸透したけがれのない秋の空のような輝く白い空の

現われが現われ

(卦 何の租雑な二元の現われも現われない心の意識である

80の概念は崩壊しているが現われの心は概念的であるOより微細な多様性はあ

るが二元である散漫ではないが心象的な要素がありゆえに概念的である

一方クリアライトの心は完全に非概念的で非二元である

現われの増加の心の定義は

(》 概念の崩壊によって起こりその動きすなわち回復まで続 く

63

そら

(参 太陽の光の浸透したけがれのない秋の空のような輝 く赤い空の

現われが生起する

(卦 どんな粗雑で二元の現われも現われない心の意識である

達成間近の心の定義は int

① 概念の崩壊によって起こりその動きすなわち回復まで続くそら

(参 夜の初めの濃い闇の浸透したけがれのない秋の空のような輝くう

く黒い空の現われが生起する

どんな二元の現われも現われない心の意識である

《八番目の崩壊〉

達成間近の心がクリアライトに崩壊すると注意力のない達成間近

の心の二番目の部分が一掃される粗雑な二元の現われがみじんもないくう

明るく透明な空の現われが現われる これは三つのけがれすなわち

月の光 太陽の光 闇のない自然な秋の夜明けの色のようであるこくう

の現われは直接に空を認識するサマディの意識のようである

クリアライトの現われの原因は白と赤のビンドゥがそれぞれ心臓で

白と赤の不滅のビンドゥに溶解し中央気道のすべての風が非常に級

細な生命を運ぶ風に崩壊するからであるこれによって最初から顕現

しない状態で普通に存在していた非常に微細な風と心が顕現しそれ

によってこのような現われが現われるよってこれは外側からの空っそら

ぽの空のような現われのケースではない

これは「死のクリアライト」そして80の概念現われ増加達成くう

間近がなくそれを乗 り物とする風もないゆえに「すべて空」 と呼ば

れる これは実際の死である

これは基本的な真実の身体である真実の身体へと変化していくため

の浄化の土台であるがゆえにそう呼ばれる「空っぽ」は基本的な自然

の身体と呼ばれるそしてそれを対象としてとる心は基本的な智慧を

認識す _-真束の身体と呼ばれる

64

固 「中間の生存」のヨーガの教え

ほとんどの人間はクリアライトに3日とどまりそれから白と赤の構

成要素の印が起こる

血と癖が少 し鼻と性器から現われるこれは心臓で崩壊 したビンドゥの浄化 さ

れなかった部分である

しかし肉体的な構成要素が病気によってひどく消耗している場令

には何日経っても赤と白の構成要素の印は起こらない

このような人は一日もクリアライトにいることはないかもしれない

また高いあるいは低い悟 りを持つヨーギーの場合にはクリアラ

イトと真実の身体を混ぜ合わせることができこの状態に普通よりも長

くいたりまたその期間を短くしたりすることができる

65

固 変身のヲ-ガ (意識を移し変える)の教え

変身のヨーガ (意識を移 し変える)は意識を覚者の浄土にある

いは高い誕生の世界に運ぶために編み出された数えである死の光

および 「中間の生存」の幻身を保つことのできる修行の進んだヨーギー

にとってはこのヨーガが必要であるoこれは非prime削こ重要であるO生起

のヨーガを取得 した者そしてある程度プラーナとナ-ディーそして

マハームドラーの見解を取碍 した者がこのヨーガを修行するのに適し

た者であるOこれを行なうことができない省も少なくともカルマの法

則に強い信を持ちこの修行の意味とプロセスを完全に理解すべきである

そして先に述べた壷の呼吸と ト〉モが鞭FJlなくできるようにな

らなくてはならない

(変身のヨーガの修行の仕方

)変身のヨーガの観想と訓練は次のように行なう

自分自身のタントラの主神の身体の中に中央気道を観想 し八つ

のフム音節が身体の八つの出口 (二つの耳二つの目_hLロ肛門

性器)をそれぞれ預っていると観想するoこれは唐瓢がこれらの門

から出ていかないようにするためである そ

らそれからタントラの主 神が自分の前方上の空に座っていると観想

するそしてブルーのフム字を心臓のチアクラに観想し五色の光を放

っていると観想する次に壷の呼吸を維持しその力を使って7ム字杏l=こ

中央気道を通 して「神聖天への開稚 (ブラフマランドラ)」まで一気

に打ち上げるそして同時に大きな声で 「ヒクリ と叫び打ち上げる力

6

回 変身のヨーガ (意紙を移し替える)の教え

を強めるフム字を 「神聖天への開溝」に一秒保ち優 しく 「カ」 と

ささやいてそれを心臓のチアクラまで降ろす止める前にこれを7

回繰 り返しそしてまた始める 数回行なったら走りながら 「ヒク」そら

と7回叫んでフム字を身体の外に出し自分の前方上の空にいるタン

トラの主神の心臓に入れる そして優 しく低い声で「カ」と7回続け

て繰 り返すこのようにしてフム字を自分の心臓のチァタラに返す0

これを1日に4回行なう者は数日後に次のような経験をする-

頭頂がひどくかゆくなり熱 くなるそして真ん中に盛 り上がりがで

きそこから黄色の液体が分泌されるもしこれらの症状が起こった

ならこれが成就の印であると思ってよいこの後この修行をやめ

一カ月に1回か2回行なう しかし頻繁に覚者の浄土に生まれるとい

う強い発願を行ないそこに行く確信と望みを強める

《変身のヨーガの応用》

死の印がすべて現われ命を延ばすことがこれ以上できない場合変

身のヨーガを行なうまだ死ぬ時期が来る前にこれを行なう者は大き

な罪を犯すことになり地獄に落ちる

死の際のこのヨーガのテクニックは先に述べたものと同じである0

一つの違いは中央気道の上部と 「神聖天への開溝」を非常に大きく

そしてふさがれていないと観想することである

ここでフム字を心臓のチァクラに観想し全力を使って 「ヒク」 と

叫ぶ瞬時にフム字は中央気道を上がり「神聖天への開溝」を通ってそら

あっという間に自分の眼前の空にいるタントラの主神の心臓に達する

もしこのときにすべてが暗くなりプラ-ナが吹き出し頭頂がかゆ

く痛 くなるならこれは身体を抜け出して覚者の浄土に行 くという

確実な印である もしこのような印が現われない場合にはフム字杏

降ろし休んでからもう一度 トライするこの印が現われたら「ヒクリ

と21回から25回叫び続ける そうすれば絶対に覚者の浄土に生まれる

67

友人親戚など死にかけている人につき添っている人は骨変身

のヨーガの教えを思い出させその確信と倍を強め彼のために祈 り

彼を助ける

生きている間このヨーガを修習する機会のなかった者は次のようI

にする

死が近づいたなら祈 り供物を捧げザンゲし覚者方の前で願い

を言う 覚醒の心を生じさせすべての邪悪な想念を断ちすべての執

着を切るライオンの横臥位になる覚者の浄土に生まれたいという真

剣な願いを生じさせ変身のヨーガの教えを適用するこれを知らない

者は知っている者に簡単に話してもらう そのような人もいない場令そら

には単に自分の前前方上の空にいるタントラの主神の心臓に集中

する そして「ヒク」と21回叫び続ける このようにして意識を覚

者の心臓に放 り投げる

もし死につつある人の頭を優しくなで「メンラ (薬師愛欲神)」と

繰 り返すなら8人の到達其智運命魂方がやってきて死につつある人

の意識を覚者アミタ-バの西の浄土に導いてくれる

動物が死んでいる場合には「ラトナクータ」を繰 り返すその動物

の意識は高い世界へ生まれる

死の光と 「中間の生存」の幻身を認識できないけれども高い世界に

生まれるために変身のヨーガに頼る者は三つのグループに分けられ

る 覚者の浄土に生まれ変わる有名なヨーギーはそこで簡単に究極の

解脱を達成する 普通の者は法則とヴァジラヤーナが普及している場

所に生まれることができ数生で覚者の境地に達する劣った者はこ

のヨーガによって大きな死の恐怖を避けることができ「中間の生存」

と恐怖から逃れ幸福な場所に生まれ変わりいずれは解放を達成する

68

h主釘

rcて

口 熱あるいはトウモヨーガの教え

はそれぞれのチァクラに特別な基調音節 「種子」の形をとる 五つの

基調音節 (Hu血ANuTaRa)もっと正確にいえば五つの異

なったナ-ディーの形は人の五つの主要な煩悩の象徴または表現で

ある つまり愛著迷妄邪悪心プライド嫉妬である

トウモの修行中このチァクラに集中すると「風 とともにある心」

もそこに集中する「風とともにある心」がこれらの基調音節に集中す

ることによって同時にその種子が表わす煩悩が動くその結果ヨー

ギーは愛著邪悪心疑念プライドといった大きな煩悩を感 じる

これらの煩悩は自由にヨーギーの意思とは関係なく生起するあらゆ

る雑念散漫さ病が生起 しヨーギーの帰依を妨げるO「風 とともに

ある心」がチァクラに集中することによってヨーギーはまた夢院

想あるいは目覚めているときでさえ様々なヴィジョンを見るこの

ときこそこれらの障害を克服するために祈 りザンゲし覚醒の心くう

を培い放棄の精神を強め空の状態を観察しなくてはならないまた

肉体的な行法を行ないそれぞれのチァクラの結節を解くそしてこあかし

れらの障害は実際は助けであり帰依の証でありヨーギーが道におい

て確実に進歩 しているということを示しているのだということを理解す

る このように進歩を喜び挑戦を受け入れる

プラ-ナとナ-ディーを調御 し五つのエレメントのプラ-ナを保持

し集め普段の場所から中央気道に導 くことができるなら煙唇気くう

棲蛍の光ランプの光そして生まれない空の光という五つの夜の

印が現われる そして五つのプラーナを保持 し続けると月の光日

の光雷の光虹の光月と太陽が一緒になった光という昼の印が順

番に現われるある場合には多くの光の点や光の塵が現われるこれ

らは一緒になって10の印と呼ばれる

もしプラーナナ-ディービンドゥの純粋なエッセンスを五つ

のチァクラに集めることができるなら白赤ブルー黄色緑の覚

者の浄土が現われるまた「風とともにある心」を神秘的なナ-ディー

23

に集めることができれば24の聖なる秘密の場所と タントラの主神

ダーキニー門番たちが現われる

五つのプラ-ナを完全にマスターできる者あるいはそれを五つの

チァクラに保持できる者は次の利益を得る - 身体が丈夫になる

肌が滑らかになる顔が輝き元気になる そして常にエネルギーにあ

ふれる 高 く厚い壁にさえ阻まれない

赤と白のビンドゥを中央気道に保持することのできる者は次の三つ

の恩恵を得る

① 身体から光線を放つことができ日の光の中で立っても影を放た

ない

(卦 身体を消すことができる

(卦 奇跡を現わすことができる

「風とともにある心」と五つのエレメントの純粋なエッセンスを中央

気道に持ってくることのできる者は次のことができる

(D 石を金に変える

② 水の上を歩 く

(動 火に入っても焼かれない

トウモの熟で雪山を溶かす

(9 遠い宇宙へ瞬時に旅するそら

⑥ 空を飛び岩や山を通 り抜ける

これらの徳の幅と深さは「風とともにある心」の取得の熟練の程度

によって大きく異なる神通力の続 く期間もまた大きく異なる も

しヨーギーが 「風とともにある心」を保持できない場合にはこれらの

徳は消える

ナ-デイ二とビンドゥが浄化されるとヨーギーはあらゆる寄跡を行

なうことができる ビンドゥが安定 し(上のチァクラに)上げられる

と川を止めることができる「風とともにある心」が集中すると見

つめるだけで人を催眠術にかけることができる火元素が制御されると

24

皿 熟あるいはトウモヨーガの教え

太陽を止めることができる ナ-ディーの力で富と数え切れない宝石

を生み出すことができる プラ-ナの力で人を引きつけビンドゥの

力で非人 (愛欲神幽霊悪魔)を引きつけることができる

これらの恩恵と徳を手に入れることができるがこれらはすべて虹

のようにそれ自体の実体を持たない幻影であると理解すべきであるこ

れらの力ゆえに思い上がってはいけない八つの世俗的な利益を寛服し

散漫のないおのずから照らすマハ-ムドラーに集中するべきである

なぜならこれが悟りを深める唯一の方法だからである

簡単にいえば トウモの修行は我々に生まれることのないマハ-ム

ドラーの智慧を悟らせてくれすべての執着と無智からの解放を達成し

すべての 「生篭れ変わり」の世界のナ-ディーの結節を解きすべての

「生まれ変わり」の世界のナ-ディーを智慧のナ-ディーに変えすべ

てのカルマのプラ-ナを浄化し障害のない智慧のプラーナに変えす

べてのけがれたビンドゥを浄化 しそれを楽のビンドゥに変える「二

つが一つになった完全な覚者の境地の虹」を完成する

25

B] 幻身のヨーガの教え

幌想の各期F別においてその3分の1の時rZりをトウモの修行に当てる

lui者の境地の 「完全な楽しみの身体」を追求し幻身の修行を今行な

っているのはすべての衆生を利するためだということを思い起こす

それから喉のチアクラに母神と共に座している赤い 「完全な楽し

みの身体」のグルに祝福と援助を祈る

外側の世界にあるすべてのもの- 家町山川人間動物

身体のすべての器官と感光- は混乱した心の単なる現われでしかなく

与耳の存在やそれ自体の実体はないと考える唇気楼や魔術や夢や

抱や影や露のようなものであるというのはこれらのものは

リアリティーの中には存在しないからだ他に依存 して生じるもの (条

件の生起)はこだまと映った影のようなものでそれ自身の実体は全

牡ないと考える

そして続けてこだまや映った影について考えすべての法則は一

悼的なものであり指や抱のように消え去るものであると考え太陽が

罪ると露がどのようにして消え水が流れ過ぎると抱がどのようにし

て消えるのかを観想する一瞬たりともものが変化せずにいることは

ないすべての法則は虹のように美 しいが実在せずすぐに無に帰し

てしまうと考える さi

lこのように魔術と空の状態について隈想すべきであるこの匝想

の後でさえ深く収づいた執着がすべて根こそぎになるまで共理と魔

柿の働きを観察し続ける

ここまでに述べた修行は幻身のヨーガの土台または錐備である

2

B] 幻身のヨーガの数え

では修行自体を二つに分けて論じよう

1不純な幻身の修行

2純粋な幻身の修行

1不純な幻身の修行

鏡の前に立って自分の映っている姿を観察する- しばらくの間

映っている姿を見る- そしてこの像が様々な要因すなわち鏡

身体光空間などの組み合わせによってある条件の下でどのようくう

にして作り出されたのかを考えるそれは現われてはいるが空である-

つまり依存 して生じている (条件の生起)それ自身の実体のないも

のである

それからその像の現われをその服と装飾品とひとまとめにして観

察しそれが気に入るか気に入らないかを考えるまた急に怒ったふ

りをしたり自分とケンカするふりをしたりしてそれに影響されるか

どうかを観察するこのように修行することによってすべての快と不

快は幻影であり主観的であり自分自身の心によって創 り出されたも

のであることがわかり執着がかなり減少する

次にテープの修行を行なう自分自身で自分自身に対 して心地良

い言葉とそれから気に入らない言葉を連発し録音しそれをひたす

ら聴き続け心が乱れなくなるまで行なう もしこれに成功するなら

賞賛に対 しても非難に対 しても無頓着になり解放を達成する

快不快喜び苦 しみ得ること失うことこれらが同じになる

まで事象の幻影的な性質について静かな場所で一人で院想する この

後で人のいるところに行き人々やその活動の中で修行する もし

まだ快いものと不快なものに好意的 非好意的に反応するようであれ

ばまた一人になりもう一度修行する

27

2純粋な幻身の修行

幻影であるタントラの主神を観想することは完成のヨーガの土台で

あるばかりではなく「中間の生存」において完壁な 「完全な楽 しみの

身体」を達成する方法でもある生起のヨーガにおけるタントラの主神

の観想は次のように行なう

タントラの主神の絵を手に入れ二つの鏡の間に置くそして三つの

像の幻影性を観察するタントラの主神が心の目に恋人のようにはっき

りと現われるまで絵を観想する助けとして使う 修行者はタントラの

主神の全身の完全なイメージを一度に観想しできるだけ長 くそれを

保持するようにいわれる ヴィジョンが消えると今度は身体の部分を

非常にはっきりと観想する頭と顔から始め首胴体手足等を全

身が非常に生き生きとくっきりとするまで観想する

タントラの主神のヴィジョンがはっきりとし安定してきたら一歩くう くう

先に進みヴィジョンを空の状態と同一化させる空の状態の見解のな

い観想はどんなによくても単なるよいイメージにすぎないタントくう

ラの主神の幻影性に関する院想でさえ空の状態の直接認識がなければ

相対的な達成は成し遂げられるが究極的な達成は成 し遂げられない0くう

一方空の状態を知る者はタントラの主神のヴィジョンをすぐに何のくう

自己実体もない投影された心の幻影としで悟る 現われそれ自体が坐くう

であり空と同一化させる必要はないのだと理解する

くう隈想の問はタントラの主神のヴィジョンをおのずから輝 く空の中

に吸収させる隈憩の後ではこの意識性を保ち自分の出会うものす

べてとそれを同一化させる

簡単にいえば生起のヨーガにおいて投影されたタントラの主神のヴィくう

ジョンは顕現する空の真理の一つの表現であり何の実体実存もな

い幻影性の象徴である比倫を使 うなら魔法の魂われ水に映った

月肉と骨のない影瞬間的に変わる寒気楼心に投影された夢依存

して生 じるものから生 じるこだま実存のない幻覚常に形を変える雲

28

B] 幻身のヨーガの教え

美しく生き生きとしているけれども実体のない虹現われたと思 うと

すぐに消えてしまう稲妻突然現われはじける泡はっきりと現われ

るけれどもそれ自体の実体がない鏡の中の像などにたとえることがで

きるだろ一うo

タントラの主神のヴィジョンを難なく楽に安定させられるようになっ

たら今度はそれを宇宙大の大きさに拡大しケシ粒ほどの大きさに縮

め一つから何百万へと倍増するそしてこれらの化身をすべて元の

身体に戻ししばらくそれを隈想する日常の生活においては自分の

経験すべてを覚者の界と同一視し家や町をマンダラ世界を覚者の浄

土すべての人を覚者方と到達真智運命魂方と同一視するまたすべ

ての音がマントラの詠唱であると考えすべての思考が法則の身体の

働きでありすべての望ましいもの楽しみが覚者方への供物であると

考える このようにして修行者は 「生まれ変わり」の世界のすべてのくう

顕現を浄化 しそれをおのずから輝 く空と混ぜ合わせるのである

四つの空あるいは四つの楽を開示するためにはまずプラ-ナを中

くう央気道に入れるすると四番目つまり生来的に生まれた空から

「風とともにあa心」で作られた幻身が現われる これを達成するため

には壷の呼吸を保ちながら「風とともにある心」の象徴であり五

色の光線を放っているブルーのフム (Hu血)字 [亘]を心臓のチァ

クラに観想する これによってプラ-ナが中央気道に入り煙屡気

横などの印が現われ啓示増加達成の光がそれぞれ現われる 同時

にフム字が大いなる光に溶け込むここでヨーギーはできるだけ長く

自分自身を光のサマディの中に吸収する最後にサマディから出るとき

タントラの主神の幻身を 「風とともにある心」と一緒に発射する

これを全部正しく行なうのは難しいと思う者はまず壷の呼吸を保ち

ながらブルーのフム字に集中しこの呼吸の溶解のプロセスを練習する

29

《幻身の一般的復習》

「生まれ変わり」の世界と 「煩悩破壊」の世界のすべての事象 (法則)

にはそれ自身の性質がなくゆえに幻影である しかし魂の執着

混乱区別する想念によって事象は真実であるように見えるこの敬

着と混乱を払うためにすべての法則の空性を観察し魔術に関する真

理を学ぶべきであるこれが幻影性の一般的な原理である

タントラの幻身のヨーガの背景となる原理は次のようにまとめるこ

とができる 粗雑でカルマに支配された人間の身体の中に人の執普

と混乱で隠された覚者の身体の純粋な精髄が存在する幻身のヨーガのくう

サマディの修行を通してこれらの執着と混乱が徐々に払われ輝く空

の智慧が認識される その結果「生まれ変わり」の世界のプラ-ナ

ナ-ディービンドゥは浄化され人間の身体は虹のような覚者の境地

の幻身へと変化する

幻身のヨーガの中心となる修行は生来の光を開示しそれに続いて

「風とともにある心」を通して幻身を轟射することである

この修行の間ヨーギーは何も存在 しないという感じを強く持つoこ

の経験は完全な解脱に到達するまで深まり続ける

30

【ヨ 夢のヨーガの救え

B] 夢のヨ-ガの教え

夢の認識は夢のヨーガの実践の中核をなしているこれを獲得す

るためにはまず自己の鮮明な自覚性を患らせる原因のすべてを取 り除

かなければならない自iL性を負か1ている支配的な原因とその解毒剤が

以下に簡単に述べられる

(》 タントラの戒を破った者は夢を認識することができないこ

の場合ヨーギーは罪を油められ神聖になされた約束の戒を回

復するために自己の違反をザンゲしヴアジラサ ノトヴ7のマン

トラを実践しなければならないまた彼は自分のグルもしくは

祈りを通 して新しいイニシエーションを得るよう努めなければな

らない

(参 グルおよびタントラの教えに対してほとんど信のない者は夢

を認識するのが困難であることに気づくこの場合信を強めるよ

う努めなければならない

(参 物質的な利益に食欲な者は夢を認識することができないこ

の場合彼は自己の物質的な所有物を布施しこの生に執着する

ことをやめなければならない

O(む ビンドゥを失った者身体をけがした者は夢を認識すること

ができないよってビンドゥを保ち括静でない人間食べ物

秩所との交わりを避けるよう懸命に努めなければならないもし

どうしてもそれらと交わらなければならない場合矯正手段として

クリヤ ヨーガを行なう必要がある

(9 もし心が雑念でいっぱいであったり夢を見たいという思いが

3

弱い場合夢を認識することができないこの場合独居 し成就

に対する自己の志と確信を強めるよう決意しなければならない

⑥ 自分の見るもの聴 くもの触れるものはすべて夢の中のこと

であると日中絶えず考えるならば夜夢を認織する機会を大いIに増大させる

夢のヨーガに取 り組み始める前にまず一般的な準備修行を終了しな

ければならない次に各期間の3分の 1をトウモの修行に3分の2

を喉のチァクラに 「種子」音節を観想することに費やす この観想は

夢を生み出す優れたテクニックである

まず喉のチァクラに座している赤い身体のグルに夜夢を認識す

る手助けをしてくださいと懇願する次に4枚花弁の蓮華を喉のチァ

クラに観想 しその中心に赤いオーム (Orb)字 【歩 ]正面の花弁に

青いア (A)字 [3T ]右の花弁に黄色いヌ (Nu)字 [弓 ]後方の

花弁に赤い夕 (Ta)字 [可 ]左の花弁に緑色のラ (Ra)字 [て ]

をすべて非常にくっきりと鮮明に観想する

喉のチァクラに赤いオーム字を観想 し壷の呼吸をできる限り長く煤

持することによって上記の内容を簡素化することもできるあるいは

各呼吸で 「オーム」を長く心の中で唱えることもできる

ある者はこれは寝ている間にのみなされるべきであるというかも

しれないこの発言は正しくないなぜならもしそれが昼間主要な隈

想として扱われるならば素早くかつ容易に 「風とともにある心」を喉

のチァクラに集中させることができその結果もっとたくさんのもっ

と鮮明な夢が現われるようになるからであるそれに加えてこの実践くう

はまたプラーナが中央気道に入り四つの空を開示する手助けともな

ヨーギーは絶えず目覚めた状態で自分の見るもの聴 くもの触

れるもの考えるもの影響を及ぼすものすべてが夢の中のことであ

ると考えなければならないまた豊かな食べ物や飽食を避け激しい

32

B] 夢のヨーガの教え

活動で自己をすり減らすことのないようにしなければならない手短に

言うとヨーギーはプラ-ナの力と強い意志力と夢を認識する他

の方法とを一つに合体させるよう努めなければならないのである

くう夢を認識する主要な方法は四つの空を開示するためにプラーナを

中央気道に至らせることである これが生じたならそれらと一つずつ

同一化しなくてはならないそして夢が現われるのを待ち夢を認識

するよう努める この実践の詳説は後に行なう

夢を観察する最も良い時間は夜明けから日の出の問であるなぜな

らそれは食べ物が消化され休息は十分で眠気は深くなく心は比

較的鮮明な時間帯だからである しかしほんの浅 く眠るだけの人は

夜の間にこれを実践することも可能である

ヨーギーは眠りに落ちる前に夢を認識しようという決意と確倍を

少なくとも7回多い場合には21回行なう しばらく喉のチァクラに

四つの基調音節を観想し次に壷の呼吸をゆるやかに保持 しながら

赤いオーム字のみに集中する

長い継続 した眠りは避けなければならないその代わり回数を増や

して短時間眠るように努める 目が覚める都度直前の眠りの間にう

まく夢を認識したかどうか振 り返ってみる必要があるもしうまくいっ

ていなかったら次に眠る前に真筆な祈 りを捧げる

もしもこのすべての後にもまだ夢を認識できないならば起き上

がって部屋の中のもの椅子やテーブルベッド衣類絵画を観察

しそれらがすべて夢の中のヴィジョンであると考えるこの感覚を失

わずにもう一度眠りにつく

極度の眠気のために夢を認訊できない人は身体全体と部屋中に満ち

る光線を放ち輝 く赤いオーム字を喉のチアクラにあるいは輝く白

いビンドゥを両眉の真ん中に観想する ごく浅く眠る傾向の人は青い

フム字か青いビンドゥを秘密チァクラに観想する

33

上述の教えのすべてを怠惰でなく実践しながら依然として夢を認識

できない人は独居に引きこもり衣服をすべて脱 ぎ捨て飛び跳ね

踊 り裸で走 り回り

「これは夢だ夢なんだ」

と大声で叫ぶべきであるさらに危険な崖っ淵に行き疎い地の底

をのぞき込み同じことをする それでもまだ夢を認識できないとした

ら自己を恥 じるべきであるそして懸命にグルとタントラの主神に

祈るべきである そして喉のチアクラの位置に次第に速度を増して

回転する円形の鋭い刃を観想 しそれが電動ノコギリのように全身を上

下して身体を肉片と灰とに薄切 りする様を観想するそれらを覚者方

とおなかを空かせた有情の魂に布施をするその後識別的な思考を

持たずにマハ-ムドラーについて隈想を行なう

夢をときたま少しの間だけは認識できてもいつもというわけでは

ない人は実践がまだ足 りないと気づくかもしれないこれは特に夢

の認識の直後に急に目を覚ました場合に当てはまる その場合はこ

の傾向に対して繰り返し自分自身に諭し夢の状態にとどまっていたい

という欲求を強めなければならないたとえ目が覚めても日を開けず

逆に夢を見続けるようにもしくは心臓か秘密チァクラに集中するよう

試みるべきである

どんな原因で夢から急激に覚めてしまうのか注意深 く調べてみなけ

ればならない極度の緊張が原因ならもっとリラックスするように物

音が原因ならもっと静かな場所で眠るように寒さや熱さが原因なら

もっと厚着をしたり薄着をしたりなどすべきである ある教えでは育

定的力と否定的力である赤と白のビンドゥの間に座っている自分自身を

観想することが助けになると述べている また壷の呼吸を保持しなが

ら青いフム字を喉のチァクラに観想するのも助けになるといわれてい

要するに夢を認識できない理由を発見すべく常に努力ししかる級

34

団 夢のヨーガの数え

に適切な矯正手段を講じる 例えば眠気がひどい場合には赤か白の

ビンドゥを喉に観想するかあるいは両眉の真ん中に放射する輝く光

を観想する警戒心が強すぎたりすぐに日が覚めてしまう場合には

青か黒のビンドゥを心臓か秘密チァクラに観想する夢が鮮明でない

場合には赤いビンドゥを喉のチァタラに観想 し輝 く光を放射 しなが

ら全身のすべてのナ-ディーを覆っていると観想する

怖い夢を見たときヨーギーは

「これは夢だ夢の中で火に焼かれたり水に溺れたりすることがある

だろうかこの動物や悪魔やそういうものがわたしに害を与えること

があるだろうか」と言って不当な恐怖心から身を守るこの意識を持ち続け火を踏み

つけたり水の中を歩いたり大きな火の玉に変身して恐ろしい悪魔や

獣の心臓に飛び込んで爆発させたりすべきである

夢をかなりしっかりと堅実に認識できているヨーギーは「夢の トラ

ンスフォーム」の実践に進むこれはつまり夢を見ている状態で鳥

虎ライオン神聖天国王家岩林や自分の望む何にでも変身し

ようと試みることであるこの雫践が安定したならば今度は様々な

形状のタントラの主神の身体座っていたり立っていたり大きかった

り小さかったり等に変身する同じように夢の中で見ているものを別

の対象物に変化させる例えば動物を人間に水を火に大地を空間

に一つを多数に多数を一つにと変化させる 例えば上半身からは

火下半身からは水を放ったり太陽と月を踏みつけたり身体を何百

万何十億と増やして宇宙全体をいっぱいにしたりといった種々の神過

力を働かせる

夢のヨーガの実践の主要な目的の一つは「中間の生存」の状態で

そしてこの生の中で幻身を実現する手助けをすることである これをくう

獲得するためにはまず 「眠りの四つの空」を認識 しなければならないくう くう

次に第四の空あるいは生来的な空から「風とともにある心」が作 り

35

出したマンダラのタントラの主神の幻身を瞬時に投影しその後にマくう

ンダラとタントラの主神をもう一度大いなる空に溶け込ませる これは

要するに夢のヨーガで実践される 「生起」と 「溶解」のプロセスであ

るl

この後以下に示した 「覚者の国-の旅」を実践する

自分がタントラの主神になったと観想 し流れ星のごとく瞬時にイ

ンドラの天あるいはどこか他の 「生まれ変わり」の世界の天に至る

そして戻る前にその場所を観察する これが安定 したならば次に

「覚者の浄土」の一つに例えばヴァイローチャナやアミタ-バや

その他の 「浄土」に旅する これも同じようにほんの瞬時のうちにな

される 「覚者の浄土」に至ったならば党者に敬意を表わして布施を

し覚者の説法を聴 く

最初のうちヴィジョンと経験はあまりはっきりとしないが自分が

夢で見たものは本物の 「浄土」そのものなのだと堅く信 じる なぜな

ら「生まれ変わり」の世界も 「煩悩破壊」の世界 も結局は夢にす ぎ

ないからであるこのように実践するうちにヴィジョンは徐々に徐々

に鮮明になってゆくはずである

もしある者が 「幻身のヨーガと夢のヨーガに何か違いがあるので

しょうか」と尋ねたならその答えは両者は基本的に同じであるが

夢のヨーガは幻身のヨーガの補足と見なされているということである0

一つは幻身を生み出すために使われもう一方はそれをさらに完全なち

のにするために使われるのであるまた「覚醒」状態の光から生 じる

幻身は夢のそれよりももっと深遠なもっと微細なものであること

を知るべきである とはいえ二つのヨーガは互いに相補い合うもの

として実践される なぜなら夢と覚醒の状態の二分性の中に顕現 した

時間への固執は究極的にはこのようにして征服されるからである

これら二つのヨーガを合体 した実践によって人は 「生まれ変わり」

の世界の習慣的な思考を浄化するようになるすべての物事は心の顕現

36

B] 夢のヨーガの数え

であり心は夢と同様それ自体では実体を持たないものであると悟る

「生まれ変わり」の世界も 「煩悩破壊」の世界も実在 しない屡気楼であ

りそれらは何も束縛しないし何も解放しないと知る自己の粗雑と

微細純粋と不純な愛着のすべてを洗い清める そして最終的に覚者

の境地の魔法のような 「完全な楽しみの身体」を明らかにするようにな

37

B] 光のヨーガの数え

どのようにして光を認識する

か位省をすべて取 り除き光を認識するために望ましいすべての粂件

を集めるための蟹備段階の修行においてたどる段階は夢のヨーガと同

じである しかしさらにヨーギ-は良い栄養になる食物を取 り身

体をマ ノサージし非常に静かな場所に住み自己のビンドゥを保存 し

常に柔和でリラックスしていなければならないo幌想の各々の期間に

おいてその3分の 1の1馴 Iほ トウモの修行に耽やし3分の2の時rll

ほ光のヨーガの修行に数やさねばならない

投初に心臓のチアクラに母神と共に座っている青いヴ7ジラダラ

を観想 しヴアジラダラに 「生来の光を開示 してください」と祈るべき

であるそれから心臓のチアクラに市い7ム字を観想 し壷の呼吸を

煤つかまたは心の中でフム字を長 く唱えるべきであるそうすると

外側の世界がすべて彼の身体に溶け込みその身体がフム字に溶け込み(

)そのフム字がナーダに溶け込みそのナータが大いなる空に溶け込むく

つ彼は空について阪想 し息を保つべきであるこのサマディから立ち

上がるとヨーギーは再びタントラの主神の幻影の身体を観想する

「これは夜にのみ行なうべきだ」と間違って主張する人がいる し

かし実際はこれを九一日通 して修行すると「風とともにある心」 を

習得する可能性が大いに増 し光の啓示が安定するその結果睡眠中

に光を認識するのがずっと容易になる

さらに同時に保息をすることによって大いなる利益が加わる

他の方法で光を認識することは非常に難 しいしそのようにして認識した

3

E] 光のヨーガの教え

光は長く持続 しないこの修行に従う人は必ずプラ-ナを中央気道にくう

もたらし四つの空を開示するそれゆえこれが 「光のヨーガ」とい

う最も重要な修行なのである

〈睡眠中に光を保つこと〉くう

昼間にプラ-ナを中央気道にもたらすことによって四つの空を順

番に開示できる人は眠りに落ちる直前に心臓のチァクラにあるフム辛

に集中すれば睡眠中にもそうすることができる

光を 「保つ」のに一番いい時間は睡眠の最も深い夜 (の真ん中)で

はなく夜明けまたはいつでもいいから睡眠の浅いときであるそおう が い

して一番いい姿勢はライオンの横臥位である

ここで光のヨーガの修行で不可欠な二つのことは心臓のチァクラ

の蓮華の五つの花弁にある五つの基調音節 (Hu血ANuTaRa)

を観想 し息を保つことである

眠りに落ちる前にヨーギーは啓示増大達成の段階の後で

「生来の光が生じたときに必ずそれを認識するぞ」と繰 り返 し繰 り近

し21回考えるべきである それから身体全体がフム字に溶け込みフ

ム字が光に溶け込むことを観想しそれに集中する 少し眠たくなった

らア字に集中する かなり眠くなったらヌ字に集中する非常に眠

くなったらタ字に集中する 眠りに落ちそうなったらラ字に集中す

る眠りに落ちながら(または気を失いながら)フム字に集中する

初め最初の三つの音節に集中した直後に眠りに陥る傾向が強いので

最後の二つの音節に集中するのが難しいと思うかもしれlない しかし

繰 り返し修行することによって徐々にできるようになる睡眠という

気を失った状態で意識をとどめられない人はサマディの力をもっとつ

けるように昼間に一生懸命修行すべきであるこれによって気を失っ

た状態で意識をとどめ光を少し見ることができるようになる

39

ある教えにはまだ光を認識できなければ三日三晩眠ることを放秦

してからもう一度やってみるべきだと述べられているくう

四つの光または空すなわち啓示の光増大の光達成の光坐

来の誕生を順番に開示できる人は粗雑な 「生まれ変わり」の世界の忠

考と微細な 「生まれ変わり」の世界の思考の両方を取 り除き識別するそら

心を超越することができるそうすると要一つない空のように透明で

澄みわたった本物の睡眠の光に直面するO これがとびきり上等の経験

すなわち完全な光であるこの次には「まあまあ」の経験とか「少なくう

い」光と呼べるようなものがあるここではヨーギーは四つの空を

順番に認識できないかまたは「生まれ変わり」の世界の顕現をすべ

て取 り除くことはできないがひどい眠気を克服し透明な光り輝く空

性を明確に識別することができる

この次には「劣った」経験があるここではヨーギーは 「完全な」

光も 「少ない」光も経験 しないが夢が生じる前の眠りの状態で澄ん

だ透明な心を経験する昼間の修行で安定したサマディを達成 したら

その力は眠りと夢の状態も含めて昼と夜を通じて行き届 くその場

合ヨーギーは(原則として)夢を見ないもし見ることがあったと

してもそれをすぐに認識できる しかしこれは睡眠の光ではなくて

睡眠の状態でのサマディの経験でしかないと言うグルもいる確かにそ

うかもしれないがそのように修行すれば光を認識する機会を本当に

増大させることができすぐに 「少ない」光を見るであろう

光を保つ方法は多くあるが上述の教えでこの目的のためには十分

である ヨーギーは自分に最も役に立つ特定の教えに従うべきである0

くう《四つの空についての説明〉

くう四つの空または四つの光または四つの楽は光のヨーガの経験の

中核である これらは目覚めた状態の昼間の修行でプラ-ナを中央

気道に集めることによって引き起こされる そうできる人は特に四香

40

B] 光のヨーガの教え

くう くう目の空すなわち生来の光に集中すべきである この四つの空を認識

する方法は以下のとおりである

夜の光のヨーガの修行で最初に心臓のチァクラにある蓮華の花弁の

一つにあるア字に集中する この修行によって五大元素のプラ-ナが

中央気道に集中し煙寮気楼蛍の光などが順番に現われる眠気を

感じたらヌ字に集中するするとますますプラ-ナが集まり粗雑くう

な区別する思考が崩壊 し初めの空すなわち啓示の光が現われるそそら

うすると要一つない空に明るい月の光を見ているかのような感じを

経験する

もっと眠たくなったらタ字に集中しより多くのプラーナが集まりくう

微細な区別する思考がすべて崩壊 し二番目すなわち極端な空 (別名そら

増大の光)が現われる そうすると雲一つない空に明るい太陽の光

を見ているかのような感 じを経験する

とても眠くなったらラ字に集中するそうするとすべてのプラ-

ナが集まり最も微細な区別する思考のほとんどが崩壊し三番目すくう

なわち大いなる空 (別名 達成の光)が現われるそうすると深い雲

一つない天空にすべてを包含する暗闇を見ているかのような感 じを経

験する

最後にフム字に集中している間に眠りに落ちる (または気を失う)

と達成のすべてのプラ-ナと最も微細な区別する思考のすべてが崩くう

壊 し四番目すなわち完壁な空 (別名 生来の光)が現われるそそら そうきoう

う すると夜明けの澄んだ空の蒼等を見ているかのような感 じを経験 したそがれ

太陽月黄昏という三つのけがれのすべてが彼から離れ去るこれくう

らがヨーギーか認識 し修行 しなければならない四つの空すなわち

睡眠の光であるくう

最初この四つの空をすべて認識することはで きないかもしれないが

途切れることのない根気強い修行によってついには認識するようになくう

る四つの空を 「保つ」ことに熟達 していない人は浅い睡眠の間に

41

ヨーガを修行すべきである 熟達している人は深い睡眠のときにその

修行をすべきである 規則正 しいプロセスで光を保つことにまだ熟逮

していない人は逆のプロセスで行なうのが難 しいと感じるだろうす

なわち生来の光から三番目を保ち二番目をそれから一番目の光-(

とであるそれゆえ正 しいプロセスが基本であり非常に重要なので

ある

プラーナの乱れによって光のサマディから出されそうになったら

心臓のチァクラのフム字に集中してサマディをもう一度安定させるべ

きである これがダメなら「少ない」光について隈想すべ きである

「少ない」光から出されそうになったら夢の幻影の身体の修行をしよ

うとすべきであるしかしこれをきちんと行なうためには昼間の修くう

行でプラ-ナを中央気道に集め四つの空を開示できなければならない

この段階に到達 して初めて夜光を完壁に保つことができる修行

の進んでいないヨーギーは一番目と二番目の光は認識できるかもしれ

ないが三番目と生来の光を認識することは極めて困難であろう

寝る前に光を保とうという非常に強い望みを生 じさせ(身体全体

を満たしている)輝 く光を発 している心臓のチァクラにあるフム字に集

中すれば「少ない」光を見る機会は十分にある夢のない浅い睡眠の

状態では彼は心の性質を光 り輝いているが空っぽ (不明瞭さのない

透明)であると見なす意識は目覚めているかのように明噺である

にもかかわらず散漫にする思考を取 り除くことができず光 り輝 く意

識も夢と一緒に現われるもしこれが起こったらまだフム字に集中し

続け光を安定させるために光 り輝 く意識を保とうとすべきである0

深い睡眠のときに光を認識できない人はがっか りする必要はなく

認識するように再度努力するべきである そうすれば徐々にうまく

いくようになる プラ-ナの乱れのために夢が現われたらこれらのヴィ

ジョンがタントラの主神と彼のマンダラと同じであると見なしそのヴィくう

ジョンをもう一度大いなる空に溶け込ませようとする

42

E] 光のヨーガの数え

「r少ない」光は真の陸眠の光ではない」ということを知るべきである

後者は散漫と区別する思考がすべてない第四番目すなわち生来の

光であるが前者は区別する心と散漫が混ざり合った表面的な光でし

かないしかしこの 「少ない」光を安定させ強めることができれば

最終的には生来の光を保つことに成功する 現在のところチベット

のヨーギーの多 くは対応する〝 光を保つ段階に到達することしかで

きない修行のよくでさる者ですら「少ない」光 しか保つことができ

ないそれゆえこの違いを知っているということは非常に重要なこと

である

《三つの基本的な光についての解説》

タントラの教えによると光は三つのグループに分けることができる

① 起源の光

(参 道の光

(参 果報の光

「起源すなわちリアリティーの光」とは人が気づいていようがい

まいが関係なくすべてのときに存在 して」る生来の光である 睡眠のくう

光と死の光はこの種類に属する「道の光」とは空の状態すなわくう

ちプラ-ナが中央気道に集まったときに開示する四つの光または空

を直接悟ることであるこれはまた「区別しない智慧」- 主観 と客くう

観という二元性を超越 している「生まれていない空」を悟 ること-

とも呼ばれる「果報の光」とは覚者の境地という完全で完壁な解脱

の境地である 「二つが一つになった究極の光」を悟ることである

「睡眠の光」は様々なグループに分類することもできる「対象に面

すること」のない深い睡眠において認識されるものは「深い睡眠の光」と呼ばれる 粗雑な対象と微細な対象によって認識されるものは「F少ないJ睡眠の光」と呼ばれるなど

前に夢のヨーガや教えたように修行者は自分に自信があ り「中

43

間の生存」をマスターできるのかをどうかを観察すべきである こう自

閉すべきである

「わたしの今の悟 りで時が来たときにr死の光J をコントロールで

きるのだろうか 」くう

「四つの睡眠の空」をコントロールすることができれば死のときにくう

「四つの空」を認識できると確信を持つことができるo そq)人にとって

は死は道における非常に役に立つ段階である

よってこの光のヨーガの修行によって「生まれ変わり」の世界に

対する執着と「生まれ変わり」の世界における識別は浄化され「自己

を照らす智慧」を悟る「生来の光の智慧の火」によって不純な習慣

的思考をすべて破壊 し「息子の光」と 「母親の光」を一つにし「生ま

れない光」という大いなる全体にすべてを包含する そうすると完全

な 「法則の身体」と 「形状の身体」を達成し「生まれ変わり」の世界

の終わりまで少 しも努力することなしに数え切れないほどの多くの

方法ですべての衆生を助けることができる

44

6]「中川の生存」のヨーガの救え

回 「中間の生存 」のヨ-ガの教え

1「中間の生存」の数え (1)

(死の象徴

〉1形状一茶姿の集積が崩壊 し始めるとき極度な消耗の程度まで弱

きを感 じる地元素が崩壊 し始めると身体は活プJを失う視党器官

が崩壊すると眼球を動かすあるいははっきりと比ることができない

「大きな蚊の智慧」の元素がJiFi壊 し始めると心は大変暗く鈍くなる

2感光の楽fJ-tが崩壊 し始めるとだるく感 じマヒしたような感じ

がする水元菜が崩壊するときは身体内の分泌が止まるO聴覚の機

能が崩壊するとき聞こえなくなるo「平等の智eu の元素が分解さ

れるとIgぴと苦しみの区別がつかなくなる

3 識別の躯村tが崩壊 し始めるといかなる外的な対象も見えなくなる

火元-兼がJuL)壌するときは消化できない鼻が利かなくなり始めると

上部のプラーナが遅 くなり不規則になる映光の感JltLが崩壊すると

においを区別できなくなるO観察の智慧の元素が分解されると死

にかけている者は周りに立っている身内の者を見分けることができな

くなる

4 構成要素の躯積が崩壊するとき何もすることができなくなる

プラーナの元紫が分解するとき十の租雑なプラ-ナが来たところへ

仰る味光の器官が崩壊するとき舌が撞 く厚 くなる味覚の感光

がなくなると異なる味を区別できないO活動の智yi箕の元素が崩壊す

るとき行為することも意志することもできなくなる

4

別の経典によれば死に関する次の教えがある

1地元素が水元素に崩壊するとき外的なサインは自分の身体を動

かせなくなりそしてあたかもすべての支えを失って倒れそうに感

じることである

「お願いだ立ち上がるのを助けてくれ」

と大声で叫びたい内的なサインは意識が渦巻く煙の雲のように現

われることである

2水元素が火元素に崩壊するときの外的なサインはすべての分泌が

乾き切ることであり内的なサインは意識が移動する賓気横のよう

に現われ白い現われの33の邪悪心の識別する思考がすべて静まるこ

とである

3火元素がプラ-ナに崩壊するときは外側のサインは身体の熱が

大幅に減少し一方で指や爪先はしびれて冷たくなることである内

的なサインは意識が蛍の光の薄暗いスパークのようにして現われ

赤い現われの40の愛著の識別する思考が静まることである

4プラ-ナが意識に崩壊するときの外側のサインは死にゆく人の出

息が大変長 くなり入息が大変短 くなることである 内的なサインは

意識がはっきりとして安定したランプの光のように現われ七つの

黒い迷妄の識別する思考がすべて静まることである

経典によればこれらの死のサインは個人によって一つ一つ順々に

現われたりあるいはすべてが一度に現われたりする

微細な元素が崩壊したら死にかけている人は次のような経験をす

ることになるそら

1意識が 「啓示の光」に崩壊するとき雲のない空に浮かぶ月の光のI

ように光を見る

2啓示の意識が 「増加の光」に崩壊するとき夜明けのように赤っぽ

い草色の一条の光を見る

3「増加の光」が 「達成の光」に崩壊すると完全な暗闇を経験 し

46

6] 「中間の生存」のヨーガの数え

意識を失うそら

4この無意識の状態は再び光の中に崩壊 し夜明けの要一つない空

のような- 前の三つの段階の微細なけがれすべてを超越 した-くう

透明なはっきりとした空が現われるこれが真実の 「死の光」あるい

は 「生来の光」である

異なる元素が次から次-と崩壊 したら最終的にプラーナの元素が

心臓のチァクラで意識に崩壊するその後頭頂のチァタラにある白い

ビンドゥが下降しヘソのチァクラにある赤いビンドゥが上昇し二つ

が心臓で一緒になる赤と白のビンドゥが完全に混ぜ合わさったとき

「死の光」が現われる 六つの世界のすべての有情の魂がそれぞれの

生の終わりに一度死の光を見るのだが残念ながら彼はそれを認読

することもつかむこともできない

《「中間の生存」の出現》

それから逆の順序で死の光から達成増加啓示と順に現われる

眠っていたプラ-ナが動き始め達成の光が現われるそしてすぐにそ

れから増加の光啓示の光と続くそれから80の識別する思考が生じ

その結果 「中間の生存」のすべての幻影のような顕現が現われる

ここでよく論議を呼ぶ質問が起こる

「r中間の生存Jの住人の身体と顔はどのように見えるのか」アサンガの兄弟たちによれば彼らは次の転生の姿をしている しか

し他の人々によれば生前の姿に似ているという 「継承の派」のグ

ルたちによれば「中間の生存」の初めのころの段階では「中間の生存」

の住人の顔と身体は生前のものに似ておりそれからそれが徐々に消え

てゆきそして 「中間の生存」の後の段階になれば次に来る転生の現

われをとるこの理論は理にかなっているだけではなく経典とも一致

している 多くの経は「習慣の身体」の 「中間の生存」状態における

存在は生前にならって形作られることを明確に示 している

47

「中間の生存」の住人はすべての器官を完全に備えてお り再び再

生することが定められている場所以外であれば妨害なくどこへでも旅

することができる 彼は 「生まれ変わり」の世界に属する超常的力を幾

分有しており食物の香 りを食べて生き他の同じ 「中間の生存」の住int

人たちを見ることができるなおここから先の内容については一つ

の例にすぎない

もし 「中間の生存」の住人が悲惨な領域に生まれることが定められ

ているのであれば深い暗闘あるいは黒い雨の夜のヴィジョンを見

るだろう もし彼が幸福な領域に生まれるものであるなら月のように

輝 く白い光を見る

別の経典はこういう

地獄に生まれる者たちにはすべてのものが焼けた木のように黒っぽ

い茶色に見える 低級霊域に生まれる者たちは煙色の色を見る天に坐

まれる者は金色の光を見る 形状の要素に生まれる者たちは白を見る

そして非形状の要素に生まれる者たちは「中間の生存」の経験をし

ない- 彼らは死後即座に非形状の要素へ生まれ変わることになる

しかし低い領域に生まれることが定められている非形状の要素の生令

体たちは再び 「中間の生存」を経験するともいわれている

地元素が妨げられたとき「中間の生存」の住人たちは爆発の雷鳴を

開く水元素が妨げられたとき海の波のとどろさを開き火元素のと

き燃え上がる森のうなりを開き風元素のとき大暴風雨の高いヒュ-

ヒューとなる音を開く

三毒- 愛著邪悪心迷妄- は「中間の生存」の住人が自赤

黒の様々な種類の恐ろしいヴィジョンつまり彼を傷つけるために近づ

いてくる恐ろしい幽霊や悪魔として投影された習慣的な思考を持つ国と

なる

「中間の生存」の住人は次のような性質を持つといわれる

① 身体は抵抗を示すことがなく影を作らないそして一瞬のう

48

回 「中間の生存」のヨーガの教え

ちに多くの土地へ旅することができる

② 他の領嘘の生命体は彼の行為を目撃することができない

③ 透視能力とテレパシーを持つo

④ 太陽も月も星も見ない

(9 生来的な心の記録を見て自分が生前行なった良い行為 悪い行

為のすべてを詳しく見る

⑥ 食物は見るがそれが彼に布施されたか捧げられたのでなけれ

ば味わうことはできない

以上のような説明は行なわれたが個人のカルマは決して同じという

ことはなくまた顕現も大変異なっているのでこれらをはっきりと限

定されたあるいは一定不変のものとして受け入れるのは難 しい多く

の点で 「中間の生存」の状態は夢の状態のようであり非常に不安定で

不確かなものなのである

「中間の生存」の生命の最高の長さは7日であるが もしこの期間に

「中間の生存」の住人が転生をしなければ彼は 「死ぬ」あるいは気絶

して第二 「中間の生存」に即座に生まれ変わる このプロセスは7回

繰 り返されることができるので全体で49日となる

「中間の生存」の住人は次に転生する場所を見るや否やその場所

に恋 しでしまう

湿気と温かさによって生まれ変わる者は壇とにおいによって引かれ

る 虫あるいは卵の形に生まれ変わる者は両親がセックスをしてい

るのを見たとき両方の親に対する大きな変著と邪悪心を抱 く 男性に

生まれるものは母を愛 して父を憎み女性は逆となるこの愛著と那

悪心が生 じるや否や「中間の生存」の住人は直ちに気絶 しそれを知

らないで転生する天の一つに生まれるものは壮麗な天国にあるよう

な豪邸と男女の天使を見彼らを望む

悲惨な領域に生まれる者は多くの恐ろしいヴィジョンを見絶望的

にそれらを避けようとする 洞窟や穴や木に逃れようとすれば彼は動

49

物に生まれ変わる もし鉄の家に逃げようとすれば地獄に生まれる0

「中間の生存」の住人が死ぬときはやはり四段階の崩壊のプロセス

つまりプラ-ナの減退から啓示増加達成生来的な光を通過す

る それから逆のプロセスが始まり生来的な光から達成増加啓

示80の識別する思考プラ-ナのエレメント火--と心と身体の

複合体が完成するまで続 く

《「中間の生存」 での機会》くう

死の際で息子と母の空の光が混ぜ合わさるとき識別をする考えと

いう微細なけがれはすべて鋲まる このとき生起と完成のヨーガを敬

得した修行の進んだヨーギーは完全な覚者の境地とその徳を同時に

達成できる かなり修行の進んだ者しかし素晴らしいマハームドラー

を昼夜修行でさる者また死の光を保てる者は「中間の生存」のヴィ

ジョンが現われるときそれを使っで悟りを進めることができる

この世のすべての顕現は実は 「中間の生存」のそれでありすべて

の 「生まれ変わり」の世界の存在は「中間の生存」の存在なのである

誕生と死の間の期間は「生と死の中間の生存」と呼ばれる 眠 りに落

ちたときから目覚めまでは 「夢の中開の生存」死から再生までは 「中

間の生存」そのものである これら三つの 「中間の生存」においてトウ

モと幻身のヨーガ光と夢のヨーガそして 「中間の生存」と変身のヨー

ガの修行が強調されるべきである

眠っている状態起きている状態の両方で見るもの開くもの触

るもの行動するものはすべて「中間の生存」の状態であると考える

べきであるこの教えを繰 り返し続けて修行することは優れた 「中間

の生存」の準備であると認識すべきである

そして死のときが近づいたなら自分の財産 持ち物を三宝に布施

し惜 しみなく布施しすべての執着を切り神聖になされた約束の戒

を厳 しく守 りすべての道に外れたこと罪をザンゲすべきである ま

50

B] 「中開の生存」のヨーガの教え

たもし神聖になされた約束の戒を破ったことがあるならグルあるい

は覚者に再びイニシエーションを与えてくれるように懇願 し破った棉

聖になされた約束の戒を修復すべきである真剣にグルとタントラの主

神に祈 り死の光と 「中間の生存」での幻身を保持できるよう助けを求

めまた法友に頼って死の際で教えを思い出させてもらう

最も修行の進んでいるヨーギーは死のとき溶解のヨーガを行ない

おのずから照らす精髄に集中してそれを死の光に混ぜ合わせる そし

てその光から「風とともにある心」でできた完全な 「完全な楽 しみの

身体」と 「変化身」を生 じさせるよう努力する

マハ-ム ドラーの第四段階に達した非常に修行が進んでいるヨーギー

は死のときに確実に母と息子の光を混ぜ合わせることができる この

ときカルマの身体顕現心のすべてのきずなが切れ覚者の境地の

徳がすべて完成する彼らの心は法則の身体になり身体は智慧の身体

になり土地は完成と純粋さの土地になる

かなり修行の進んでいるヨーギーも最も進んでいる者たちと同じよ

うに修行するべきであるもしこれに成功すれば彼らは 「中間の生存」を通らないで転生できる そうでなければ真剣に覚者の浄土に生まれ

るように祈 り変身のヨーガの教えを適用すべきである

死の光も幻身のヨーガも保持することめできない劣ったヨーギーは

心の集中力を喚起 し確実な理解と揺るぎのない自信を持って教えを逮

用 し死と 「中間の生存」の挑戦に立ち向かう解放を得るために死と

「中間の生存」の機会を利用することができない者はカルマによって

もうー度 「生まれ変わり」の世界に生まれることを強いられる これを

防ぐためには次の指示に従う

「中間の生存」にいる者がその者にとって最 も魅力的な場所に来た

ときそれをタントラの主神のマンダラだと観想する 男と女の性交を

見て愛著と邪悪心が生起 したら自分自身に注意を喚起 してこれが

覚者が現わした父と母の第三イニシエーションだと考える 楽と空の経

51

くう験を受け入れ愛書も邪悪心も幻影で空であると見る

くうこのように空の状態の見解を強調することによって「生まれ変わり」

の世界から永遠に自分を解放できるかもしれないもし 「中間の生存」

にいる者がこれをうまく成し遂げ最初の7日間で再生を逃れることが

でき為ならそれに続 く7日間あるいはその後に同じことを成し遂げ

ることは難しくない彼はタントラの主神の浄土に生まれ道-の帰依

を完成するだろう

もし 「中間の生存」にいる者が覚者の浄土に生まれたいと思うなら

そこに生まれたいという強い願望を培わなくてはならないこれは非育

に重要であるそして変身のヨーガの教えを適用すると一騎のうち

にその浄土に生まれる

「中間の生存」ヨーガの恩恵は次のようにまとめられる

(ni 「法則の身体」は死のときに実現できる

② 「完全な楽しみの身体」は 「中間の生存」で

③ 「変化身」は肉体化するときに実現される

これはまた覚者の三身の成就に導く道とも呼ばれる

2「中間の生存」の教え (2)

《崩壊の諸段階》

人間は25の粗雑な対象- 五つの集積四つの元素六つの感覚要

素五つの対象五つの基本的智慧- が崩壊することによって必ず

死ぬ

死のプロセスには八つの段階がありそれには25の要素の崩壊が含

まれる22の要素は最初の四つの段階の間に崩壊する残 りすなわ

ち識別の集積 意識の感覚 諸現象の性質を悟る基本的智慧は最級

の四つの段階の間に崩壊する

52

B] 「中間の生存」のヨーガの教え

図1 25の粗雑な対象

5つのとらわれfの集報 53の基本的魯魚 四大元素 6つの感覚事案 5うめ対魚

形材 窄準 二 基本的鋲のような智患 也 日の感

覚 形状-容姿感 車 基本的な平等の智

憩 水 耳の感覚 声蓑 壷 基本的な

分析の智患 火 鼻の感覚 香り痕由の構成 基本的な活動を 風 舌

の感覚 味達成する智患 身の感覚 接

触敗 軍 基本

的な諸現象の性質の智愁 意識の感覚図2 8つの崩壊価 白の崩噂空重BO油 填 ー3番白の崩薮 iIi春日重油 墳一J

1 帝敬す二

る奮寮 形状-容姿 感 覚 弛 別 経験の構成

元 素 地 水 火 風博 労要素 T 日の感

覚 耳の感覚 舟の感兜 舌と身の感覚対 慶

目に見える形状-容姿 士PJ 香 り 味と

接触基本地軸 基本的 基本的な 基本的な 基本的な活動を鏡のような智慧 平等の智患 分析

の智恵 達成する智患崩壊寸を5帝P

の崩壊 there4や畢日申申墳 7寧日の崩壊 や番

〈一番目の崩壊〉

最初に形状一容姿の集積の段階の五つの現象が自然に崩壊するす

なわち形状一容姿の集積のような智慧地元素目の感覚生命体の

中にある目に見える形状一容姿である形状一容姿の集積の崩壊の外的I

な印として手足が前より小さくなり身体が弱く力がなくなる

この大きさと力の減少は普通老齢とともに訪れる顕著なかたちである

基本的な鏡のような智慧は鏡に像が現われるのとちょうど向 じよう

に多くの対象が同時に明確に現われる通常の意識であると説明されて

いるこの崩壊の外的な印として視界がハツキリしなくなり暗くな

地元案の崩壊の外的な印として身体が非常に細 くなり手足がだら

んとし身体が地面の下に沈んでいっているような感じがする

沈んでいく感覚は「持ち上げてくれ 」と叫ぶほどである

目の感覚の崩壊の外的な印として日を開けたり閉じたりできなくな

生命体の中にある目に見える形状-容姿の崩壊の外的な印としてつヤ

身体の艶が減少し力が尽きる

この五つの崩壊の内的な印は「屡気楼のような」と呼ばれる青っぽ

い現われが生 じることであるこれは太陽の光が夏の砂漠を打つとき

の水の現われのようなものである

現われは煙の塊にもたとえられるがたいていは零気横にたとえられる

《二番目の崩壊》

その後感覚の集積の段階の五つの現象が同時に崩壊する感覚の集

積が崩壊するときの外的な印は身体の意識が感覚の意識に伴う楽

苦しみ どちらでもない感覚をもはや経験することができないというこ

とである

基本的な平等の智慧は楽 苦しみ どちらでもない感覚を一つの檀

54

回 「中間の生存」のヨーガの教え

類すなわち感覚として心にとめている通常の意識であると説明され

ている

これは多くの同発語を一つの意味を持つものとして心にとめている意識とし

ても表現されている

この崩壊の外的な印として意識の感覚に伴う楽 苦しみ どちら

でもない感覚をもはや心にとめることができない

水元素の崩壊の外的な印として唾液汗尿血液精液が干上が

口鼻舌喉が干からび歯にはカスが生じる

耳の感覚の崩壊の外的な印として外的 内的な音がもはや聞こえな

生命体の中に含まれている音の崩壊の外的な印として耳の内側の

「ur」という音がもはや生じない

この五つの崩壊の内的な印は「煙のような」と呼ばれる現われが生

じることである これは煙の塊の中にある煙突からうねって出てい

る煙に似ている

《三番目の崩壊》

その後識別の集積の段階の五つの現象が同時に崩壊する 識別の集

積の崩壊の外的な印として両親のような親しい人のことをもはや気

にとめなくなる

基本的分析の智慧は親しい人の個々の名前や目的などに気をとめ

る通常の意識であると説明されている

この崩壊の印としては自分の両親の名前すらもはや思い出せない0

火元素の崩壊としては身体の温かさが減少しそこから食べ物や飲

み物を消化する力が失われる

鼻の感覚力の崩壊の外的な印としては鼻からの空気の吸い込みは弱

くなるが吐き出しは強く長くなり息はまるで一つ一つ積み上げられ

55

ているかのようである

生命体の中に含まれているにおいの崩壊の外的な印としてはいいに

おいも悪いにおいも喚ぐことはできない

この五つの崩壊の内的印は「蛍のような」と呼ばれる現われが生 じ

ることであるこれは煙突から上る煙の-吹きの中に見られる赤いすす

火の粉または穀物を妙るために使われるフライパンの底の煤につい

た赤い火の粉のようである

《四番目の崩壊》

その後経験の構成の集積の段階の五つの現象が同時に崩壊するこ

の集積の崩壊の外的な印は動き回るというような肉体運動をすること

ができないことである

基本的な活動を達成する智慧は今生および来生の外的 世俗的な

活動や目的などそしてまたそれらをどのようにして達成するのかを

心にとめている意識であると説明されている

風の元素の崩壊の外的な印としては10の風- 粗雑な生命を運ぶ風

など- がその住みかから心臓に移 り息が出たり入ったりしなくな

舌の感覚力の崩壊の外的な印としては舌が太 く短 くなりつけ根が

青 くなる

生命体に含まれる味の崩壊の外的な印としてもはや六つの味 (甘さ

酸っぱさ苦さ渋さピリッとした塩辛さ)を経験できない

この時点で身の感覚と接触も必ず崩壊するのでその崩壊の外的な

印としていかなるなめらかさも租さも感じることができない

この七つの崩壊の内的な印は「燃えるバターランプのような」と呼

ばれる現われが生 じることである これはバターランプがまさに消え

んとするとき炎がパチパチするようなものである

56

E] 「巾問の生存」のヨーガの教え

「崩壊の意味」前の元素がどのようにして後ろの元素に崩壊 していく

のかについていうと地 水 火 風という順序で前の元素と関係の

ある風の意識の基礎として働 く能力が撤退し後の元素の意識の基礎

として働く能力がより顕現するのである これは前の元素の後の元莱

-の崩壊と呼ばれているがある一つの元素が別の元素の性質を持つよ

うになるということではない

地が水に崩壊するということは地の風の意識の基礎として働く能力

が退化しそのときに水の風の意識の基礎として働く能力がより顕現

するようになるということを意味するこのようにこれは前者の舵

力が後者の能力へ移動するようなものなので地が水に崩壊するといわ

れているが通常の地が通常の水に崩壊することではないこれは他の

崩壊にも当てはまる

《五番目の崩壊》

四つの元素が崩壊した後意識の集積の段階にある五つの現象が段階

的に現われなくてはならないこれらは80の表示的概念の心輝 く白の

現われの心輝 く赤い増加の心輝 く黒の達成間近の心そして死の

クリアライトの心である

80の概念は三つのグループに分かれ33が白い現われの心を表わし

40が赤い増加の心を表わし七つが黒い達成間近の心を表わす 最初の

グループの概念は対象の乗 り物として働 く粗雑な風の動 きに関係 し

よって白の現われの心を顕現として経験 していない者にとっては

その乗 り物として働く風が赤い増加の心そして黒い達成間近の心と

比べていくらか粗雑な動きをしていると感じられるこの白い現われ

の心に関する推論ができるのは最初の概念のグループが微細から釈

雑へと反対の順序で進んでいるときの白い現われの心の痕跡あるい

は結果だからである

57

この33とは

1大きな欲望の欠如 心は対象を欲さない

2中くらいの欲望の欠如

3小さな欲望の欠如I

4心の行き来 心は外的対象-と行ったり内的対象-帰ったりする

5大きな悲しみ 快い対象と別れることに対する心の苦痛

6中くらいの悲しみ

7小さな悲しみ

8安らぎ心は安らかにとどまる

9概念化 対象のまぶしさによって興智した心

10大きな恐れ 不快な対象に出合ったことによって生み出される恐れ

ll中くらいの恐れ

12小さな恐れ

13大きな執着 快い対象に執着すること

14中くらいの執着

15小さな執着

16とらわれ 愛欲界の対象に完全にとらわれた心

17不善あるいは非知識 善行に対する疑念

18飢え 食べ物を欲すること

19渇き飲物を欲すること

20大きな感覚 快感痛みどちらでもないという感覚

21中くらいの感覚

22小さな感覚

23知者の概念

24知ることの概念

25知られる対象の概念

26個別の識別 何がふさわしく何がふさわしくないかを分析する心

27恥 自分自身が同意しないあるいは宗教的な禁止によって

58

固 「中間の生存」のヨーガの教え

誤った行為を避けること

28慈悲 苦悩からの離別を願うこと

29哀れみ 観察の対象を完全に保護する心

30美 しいものと会いたいと欲すること

31不安 とらわれた心確信がない

32蓄積 所有物を集める心

33嫉妬 他の繁栄によって乱れた心

二つ日の40の概念は対象の乗 り物として働 く中くらいの風に関係す

るよってそれを経験 していない者にとっては赤あるいはオレンジ

の増加の乗 り物として働 く風が自あるいは黒い現われと比べて中く

らいの動きをしていると感 じられるつまり心がより微細になるにつ

れて心の二元性がより少なくなりつつあるということであるこの赤

い増加の心に関する推論ができるのはこの概念のグループが反対の順

序で粗雑へと進んでいるときの赤い増加の心の痕跡あるいは結果だか

らである

この40の概念とは

1欲望 まだ手に入れていない対象に対する執着

2愛著 手に入れた対象に対する執着

3大きな喜び 快い対象を見て喜ぶ心

4中くらいの喜び

5小さな喜び

6うれしさ 欲 した対象を達成 したことによる満足

7歓喜 欲 した対象を繰 り返 して経験する心

8驚き以前生起 しなかった対象について考えること

9興暫 快い対象を知覚 して散漫になった心

10満足 快い対象に対する満足

ll抱擁 抱擁 したいと欲すること

12キス キスしたいと欲すること

59

13吸う吸いたいと欲すること

14安定 変化 しない連続の心

15精進 善に向かう心

16プライド自分が優れていると思う心

17活動 活動を成し遂げることに関係する心

18強盗 富を盗みたいと欲すること

19力 他の軍隊を征服したいと欲すること

20熱意 善の道を修習する心

21大きな困難に対する従事 倣慢さによって悪行に従事すること

22中くらいの困難に対する従事

23小さな困難に対する従事

24激しさ理由もなく優れた者と議論したいと欲すること

25戯れ 魅力的な者を見て戯れたいと欲すること

26怒る傾向 憤慨の心

27善 善行に対して努力したいと願うこと

28はっきりとした言葉と真実 他が理解できるようにそして自

分の事実の識別を変えないで話 したいと願うこと

29非真実 自分の事実の識別を変えてから話したいと願うこと

30確信 非常に安定した意図

31非仮定 対象を保持 したいと欲さない心

32寄贈者 所有物を与えたいと願うこと

33熱心な勧告 怠惰な者に宗教の実践をするように勧めること

34英雄的行為 煩悩のような敵を克服したいと願うこと

35-恥知らず 自分が同意しないあるいは宗教的な禁止によって非

行を避けないで悪行に従事すること

36欺き偽善によって人を欺くこと

37キツさ鋭い良心

38悪徳 邪見解に慣れた心

60

6] rFP問の生存」のヨーガの教え

39非優 しさ他を傷つけたいと願うこと

40不正 不正直

三番目の七つの概念は対象の乗 り物として働 く弱い風の動きに関係

するよって黒い達成間近の心に関してそれを経験 していない者に

それを示す働きをする これはこの概念のグループが反対の順序で釈

雑へと進んでいるときの黒い増加の心の痕跡あるいは結果だからであ

この七つの概念とは

1忘れっぽさ衰えた注意力

2誤り水を寮気樺と思うことなど

3しゃべらない しゃべりたくないと思うこと

4意気消沈 悩む心

5怠惰 善に対する熱意のなさ

6疑念

7中くらいの欲 愛著と邪悪心が同じくらいの心

80の表示的概念とその乗 り物である風は輝 く白い現われの前に崩壊

しなくてはならないなぜなら理解の様式と現われの心のそれは不

一致だからであるまたこの二つの間には粗雑さと微細さに関して大

きな違いがあるので80の概念のような粗雑な心は白い現われのとき

には存在できない80の表示的概念とその乗り物である風が輝 く白い

現われへと崩壊するとき燃えているバターランプのような現われが坐

起する80の表示的概念がその中に崩壊 してしまったときの現われくう

の心自身の印は非常に明るい透明さと空の現われおよび月の光が

充満したけがれのない秋の夜空のような白い様相の光の現われである

この現われの原因に関していえば心臓から上の左右両方の気道の風

がその上の開口つまり頭頂から中央気道に入ったからであるこ

の力によって頭頂の緒がゆるみ父から得た音節ハムが逆さになった

相である [皇 ]白いビンドゥが水のような性質を持っているがゆ

61

えに下に下がるそれが心臓のところにある左右の気道の大童の円

の緒の上に来ると輝く白い現われが生起する このようにこれは

外側から差した月の光などの現われではないのである

これが現われと呼ばれるのは月の光のような現われが生起するからくう

であり空と呼ばれるのは80の概念とその乗 り物である風が存在 し

ないからである

〈六番目の崩壊》

この後現われの心とその乗り物である風が増加の心に崩壊する0くう

増加の心が生起すると空であり 「空っぽ」であるが前よりももっ

と澄んだ赤またはオレンジの現われが太陽の光の浸透したけがれのそら

ない秋の空のように輝く

この原因に関していえば心臓から下の左右の気道の風がすべて管

骨の一番下あるいは性器のところの開口を通って中央気道に入るか

らであるこの力によって宝石 (性器)の中のチアクラの結とヘソ

のチァタラの結が徐々にゆるむこれによってヘソのチァクラの真ん

中にある縦一本の線の短いア [A]の形で存在 している母から得

た赤いビンドゥが上に上がる赤い現われは心臓にある六重の円の

左右の気道の緒の下まで上昇する よってこれは外側から輝 く太陽

の光の輝きなどではないのである

これが赤い現われと呼ばれるのは太陽の光のように鮮やかであるかくう

らで「非常に空」と呼ばれるのは現われの心とその乗 り物 として働

く風が存在しないからである

《七番目の崩壊》

この後増加の心がその乗 り物である風とともに達成間近の心に

崩壊する 最初夜の初めのような濃い闇が浸透 したけがれのない秩そら

の空のような様々な黒い現われが生起する

62

団 「中問の生存」のヨーガの教え

中央気道の中の上と下の風は心臓に集まっておりこの力によって

心臓のところにある左右の気道の六重の円の結がゆるむこれによって

逆さになった音節ハム [卓 ]の様相上の白いビンドゥが降り下の縦

の線の様相の赤いビンドゥが昇る これらは心臓のところの中央気追

の真ん中で子音で終わる (閉じた箱の)様相で存在している赤と白の

不滅のビンドゥに入るこの出合いによって達成間近の輝 く黒い現われ

が生起する このようにこれは外側からやってくる閲の現われ等の

ケースではないのである

これが 「達成間近」 と呼ばれるのはクリアライ トに近いからでくう

「大きな空」と呼ぼるのは増加の心とその乗 り物 として働 く風が存

在 しないからである

達成間近の心の最初の方では対象の感覚があるしかし最後の方

では心は沖象に注意 しておらず闇に困惑して気を失って無意識に

なりそうであるその後非常に微細な風と心から偶発的に生起するす

べての風と心が止まる

注意力のない達成間近な心の最後の部分は普通の状態で初めから

顕現せずに存在 していた非常に微細な風と心の注意力が活性化するま

で続 く これが起こると死のクリアライトが現われる

輝 く白い現われの心の定義は

① 概念の崩壊によって起こりその動きすなわち回復まで続きそら くう

② 月の光の浸透したけがれのない秋の空のような輝く白い空の

現われが現われ

(卦 何の租雑な二元の現われも現われない心の意識である

80の概念は崩壊しているが現われの心は概念的であるOより微細な多様性はあ

るが二元である散漫ではないが心象的な要素がありゆえに概念的である

一方クリアライトの心は完全に非概念的で非二元である

現われの増加の心の定義は

(》 概念の崩壊によって起こりその動きすなわち回復まで続 く

63

そら

(参 太陽の光の浸透したけがれのない秋の空のような輝 く赤い空の

現われが生起する

(卦 どんな粗雑で二元の現われも現われない心の意識である

達成間近の心の定義は int

① 概念の崩壊によって起こりその動きすなわち回復まで続くそら

(参 夜の初めの濃い闇の浸透したけがれのない秋の空のような輝くう

く黒い空の現われが生起する

どんな二元の現われも現われない心の意識である

《八番目の崩壊〉

達成間近の心がクリアライトに崩壊すると注意力のない達成間近

の心の二番目の部分が一掃される粗雑な二元の現われがみじんもないくう

明るく透明な空の現われが現われる これは三つのけがれすなわち

月の光 太陽の光 闇のない自然な秋の夜明けの色のようであるこくう

の現われは直接に空を認識するサマディの意識のようである

クリアライトの現われの原因は白と赤のビンドゥがそれぞれ心臓で

白と赤の不滅のビンドゥに溶解し中央気道のすべての風が非常に級

細な生命を運ぶ風に崩壊するからであるこれによって最初から顕現

しない状態で普通に存在していた非常に微細な風と心が顕現しそれ

によってこのような現われが現われるよってこれは外側からの空っそら

ぽの空のような現われのケースではない

これは「死のクリアライト」そして80の概念現われ増加達成くう

間近がなくそれを乗 り物とする風もないゆえに「すべて空」 と呼ば

れる これは実際の死である

これは基本的な真実の身体である真実の身体へと変化していくため

の浄化の土台であるがゆえにそう呼ばれる「空っぽ」は基本的な自然

の身体と呼ばれるそしてそれを対象としてとる心は基本的な智慧を

認識す _-真束の身体と呼ばれる

64

固 「中間の生存」のヨーガの教え

ほとんどの人間はクリアライトに3日とどまりそれから白と赤の構

成要素の印が起こる

血と癖が少 し鼻と性器から現われるこれは心臓で崩壊 したビンドゥの浄化 さ

れなかった部分である

しかし肉体的な構成要素が病気によってひどく消耗している場令

には何日経っても赤と白の構成要素の印は起こらない

このような人は一日もクリアライトにいることはないかもしれない

また高いあるいは低い悟 りを持つヨーギーの場合にはクリアラ

イトと真実の身体を混ぜ合わせることができこの状態に普通よりも長

くいたりまたその期間を短くしたりすることができる

65

固 変身のヲ-ガ (意識を移し変える)の教え

変身のヨーガ (意識を移 し変える)は意識を覚者の浄土にある

いは高い誕生の世界に運ぶために編み出された数えである死の光

および 「中間の生存」の幻身を保つことのできる修行の進んだヨーギー

にとってはこのヨーガが必要であるoこれは非prime削こ重要であるO生起

のヨーガを取得 した者そしてある程度プラーナとナ-ディーそして

マハームドラーの見解を取碍 した者がこのヨーガを修行するのに適し

た者であるOこれを行なうことができない省も少なくともカルマの法

則に強い信を持ちこの修行の意味とプロセスを完全に理解すべきである

そして先に述べた壷の呼吸と ト〉モが鞭FJlなくできるようにな

らなくてはならない

(変身のヨーガの修行の仕方

)変身のヨーガの観想と訓練は次のように行なう

自分自身のタントラの主神の身体の中に中央気道を観想 し八つ

のフム音節が身体の八つの出口 (二つの耳二つの目_hLロ肛門

性器)をそれぞれ預っていると観想するoこれは唐瓢がこれらの門

から出ていかないようにするためである そ

らそれからタントラの主 神が自分の前方上の空に座っていると観想

するそしてブルーのフム字を心臓のチアクラに観想し五色の光を放

っていると観想する次に壷の呼吸を維持しその力を使って7ム字杏l=こ

中央気道を通 して「神聖天への開稚 (ブラフマランドラ)」まで一気

に打ち上げるそして同時に大きな声で 「ヒクリ と叫び打ち上げる力

6

回 変身のヨーガ (意紙を移し替える)の教え

を強めるフム字を 「神聖天への開溝」に一秒保ち優 しく 「カ」 と

ささやいてそれを心臓のチアクラまで降ろす止める前にこれを7

回繰 り返しそしてまた始める 数回行なったら走りながら 「ヒク」そら

と7回叫んでフム字を身体の外に出し自分の前方上の空にいるタン

トラの主神の心臓に入れる そして優 しく低い声で「カ」と7回続け

て繰 り返すこのようにしてフム字を自分の心臓のチァタラに返す0

これを1日に4回行なう者は数日後に次のような経験をする-

頭頂がひどくかゆくなり熱 くなるそして真ん中に盛 り上がりがで

きそこから黄色の液体が分泌されるもしこれらの症状が起こった

ならこれが成就の印であると思ってよいこの後この修行をやめ

一カ月に1回か2回行なう しかし頻繁に覚者の浄土に生まれるとい

う強い発願を行ないそこに行く確信と望みを強める

《変身のヨーガの応用》

死の印がすべて現われ命を延ばすことがこれ以上できない場合変

身のヨーガを行なうまだ死ぬ時期が来る前にこれを行なう者は大き

な罪を犯すことになり地獄に落ちる

死の際のこのヨーガのテクニックは先に述べたものと同じである0

一つの違いは中央気道の上部と 「神聖天への開溝」を非常に大きく

そしてふさがれていないと観想することである

ここでフム字を心臓のチァクラに観想し全力を使って 「ヒク」 と

叫ぶ瞬時にフム字は中央気道を上がり「神聖天への開溝」を通ってそら

あっという間に自分の眼前の空にいるタントラの主神の心臓に達する

もしこのときにすべてが暗くなりプラ-ナが吹き出し頭頂がかゆ

く痛 くなるならこれは身体を抜け出して覚者の浄土に行 くという

確実な印である もしこのような印が現われない場合にはフム字杏

降ろし休んでからもう一度 トライするこの印が現われたら「ヒクリ

と21回から25回叫び続ける そうすれば絶対に覚者の浄土に生まれる

67

友人親戚など死にかけている人につき添っている人は骨変身

のヨーガの教えを思い出させその確信と倍を強め彼のために祈 り

彼を助ける

生きている間このヨーガを修習する機会のなかった者は次のようI

にする

死が近づいたなら祈 り供物を捧げザンゲし覚者方の前で願い

を言う 覚醒の心を生じさせすべての邪悪な想念を断ちすべての執

着を切るライオンの横臥位になる覚者の浄土に生まれたいという真

剣な願いを生じさせ変身のヨーガの教えを適用するこれを知らない

者は知っている者に簡単に話してもらう そのような人もいない場令そら

には単に自分の前前方上の空にいるタントラの主神の心臓に集中

する そして「ヒク」と21回叫び続ける このようにして意識を覚

者の心臓に放 り投げる

もし死につつある人の頭を優しくなで「メンラ (薬師愛欲神)」と

繰 り返すなら8人の到達其智運命魂方がやってきて死につつある人

の意識を覚者アミタ-バの西の浄土に導いてくれる

動物が死んでいる場合には「ラトナクータ」を繰 り返すその動物

の意識は高い世界へ生まれる

死の光と 「中間の生存」の幻身を認識できないけれども高い世界に

生まれるために変身のヨーガに頼る者は三つのグループに分けられ

る 覚者の浄土に生まれ変わる有名なヨーギーはそこで簡単に究極の

解脱を達成する 普通の者は法則とヴァジラヤーナが普及している場

所に生まれることができ数生で覚者の境地に達する劣った者はこ

のヨーガによって大きな死の恐怖を避けることができ「中間の生存」

と恐怖から逃れ幸福な場所に生まれ変わりいずれは解放を達成する

68

h主釘

rcて

に集めることができれば24の聖なる秘密の場所と タントラの主神

ダーキニー門番たちが現われる

五つのプラ-ナを完全にマスターできる者あるいはそれを五つの

チァクラに保持できる者は次の利益を得る - 身体が丈夫になる

肌が滑らかになる顔が輝き元気になる そして常にエネルギーにあ

ふれる 高 く厚い壁にさえ阻まれない

赤と白のビンドゥを中央気道に保持することのできる者は次の三つ

の恩恵を得る

① 身体から光線を放つことができ日の光の中で立っても影を放た

ない

(卦 身体を消すことができる

(卦 奇跡を現わすことができる

「風とともにある心」と五つのエレメントの純粋なエッセンスを中央

気道に持ってくることのできる者は次のことができる

(D 石を金に変える

② 水の上を歩 く

(動 火に入っても焼かれない

トウモの熟で雪山を溶かす

(9 遠い宇宙へ瞬時に旅するそら

⑥ 空を飛び岩や山を通 り抜ける

これらの徳の幅と深さは「風とともにある心」の取得の熟練の程度

によって大きく異なる神通力の続 く期間もまた大きく異なる も

しヨーギーが 「風とともにある心」を保持できない場合にはこれらの

徳は消える

ナ-デイ二とビンドゥが浄化されるとヨーギーはあらゆる寄跡を行

なうことができる ビンドゥが安定 し(上のチァクラに)上げられる

と川を止めることができる「風とともにある心」が集中すると見

つめるだけで人を催眠術にかけることができる火元素が制御されると

24

皿 熟あるいはトウモヨーガの教え

太陽を止めることができる ナ-ディーの力で富と数え切れない宝石

を生み出すことができる プラ-ナの力で人を引きつけビンドゥの

力で非人 (愛欲神幽霊悪魔)を引きつけることができる

これらの恩恵と徳を手に入れることができるがこれらはすべて虹

のようにそれ自体の実体を持たない幻影であると理解すべきであるこ

れらの力ゆえに思い上がってはいけない八つの世俗的な利益を寛服し

散漫のないおのずから照らすマハ-ムドラーに集中するべきである

なぜならこれが悟りを深める唯一の方法だからである

簡単にいえば トウモの修行は我々に生まれることのないマハ-ム

ドラーの智慧を悟らせてくれすべての執着と無智からの解放を達成し

すべての 「生篭れ変わり」の世界のナ-ディーの結節を解きすべての

「生まれ変わり」の世界のナ-ディーを智慧のナ-ディーに変えすべ

てのカルマのプラ-ナを浄化し障害のない智慧のプラーナに変えす

べてのけがれたビンドゥを浄化 しそれを楽のビンドゥに変える「二

つが一つになった完全な覚者の境地の虹」を完成する

25

B] 幻身のヨーガの教え

幌想の各期F別においてその3分の1の時rZりをトウモの修行に当てる

lui者の境地の 「完全な楽しみの身体」を追求し幻身の修行を今行な

っているのはすべての衆生を利するためだということを思い起こす

それから喉のチアクラに母神と共に座している赤い 「完全な楽し

みの身体」のグルに祝福と援助を祈る

外側の世界にあるすべてのもの- 家町山川人間動物

身体のすべての器官と感光- は混乱した心の単なる現われでしかなく

与耳の存在やそれ自体の実体はないと考える唇気楼や魔術や夢や

抱や影や露のようなものであるというのはこれらのものは

リアリティーの中には存在しないからだ他に依存 して生じるもの (条

件の生起)はこだまと映った影のようなものでそれ自身の実体は全

牡ないと考える

そして続けてこだまや映った影について考えすべての法則は一

悼的なものであり指や抱のように消え去るものであると考え太陽が

罪ると露がどのようにして消え水が流れ過ぎると抱がどのようにし

て消えるのかを観想する一瞬たりともものが変化せずにいることは

ないすべての法則は虹のように美 しいが実在せずすぐに無に帰し

てしまうと考える さi

lこのように魔術と空の状態について隈想すべきであるこの匝想

の後でさえ深く収づいた執着がすべて根こそぎになるまで共理と魔

柿の働きを観察し続ける

ここまでに述べた修行は幻身のヨーガの土台または錐備である

2

B] 幻身のヨーガの数え

では修行自体を二つに分けて論じよう

1不純な幻身の修行

2純粋な幻身の修行

1不純な幻身の修行

鏡の前に立って自分の映っている姿を観察する- しばらくの間

映っている姿を見る- そしてこの像が様々な要因すなわち鏡

身体光空間などの組み合わせによってある条件の下でどのようくう

にして作り出されたのかを考えるそれは現われてはいるが空である-

つまり依存 して生じている (条件の生起)それ自身の実体のないも

のである

それからその像の現われをその服と装飾品とひとまとめにして観

察しそれが気に入るか気に入らないかを考えるまた急に怒ったふ

りをしたり自分とケンカするふりをしたりしてそれに影響されるか

どうかを観察するこのように修行することによってすべての快と不

快は幻影であり主観的であり自分自身の心によって創 り出されたも

のであることがわかり執着がかなり減少する

次にテープの修行を行なう自分自身で自分自身に対 して心地良

い言葉とそれから気に入らない言葉を連発し録音しそれをひたす

ら聴き続け心が乱れなくなるまで行なう もしこれに成功するなら

賞賛に対 しても非難に対 しても無頓着になり解放を達成する

快不快喜び苦 しみ得ること失うことこれらが同じになる

まで事象の幻影的な性質について静かな場所で一人で院想する この

後で人のいるところに行き人々やその活動の中で修行する もし

まだ快いものと不快なものに好意的 非好意的に反応するようであれ

ばまた一人になりもう一度修行する

27

2純粋な幻身の修行

幻影であるタントラの主神を観想することは完成のヨーガの土台で

あるばかりではなく「中間の生存」において完壁な 「完全な楽 しみの

身体」を達成する方法でもある生起のヨーガにおけるタントラの主神

の観想は次のように行なう

タントラの主神の絵を手に入れ二つの鏡の間に置くそして三つの

像の幻影性を観察するタントラの主神が心の目に恋人のようにはっき

りと現われるまで絵を観想する助けとして使う 修行者はタントラの

主神の全身の完全なイメージを一度に観想しできるだけ長 くそれを

保持するようにいわれる ヴィジョンが消えると今度は身体の部分を

非常にはっきりと観想する頭と顔から始め首胴体手足等を全

身が非常に生き生きとくっきりとするまで観想する

タントラの主神のヴィジョンがはっきりとし安定してきたら一歩くう くう

先に進みヴィジョンを空の状態と同一化させる空の状態の見解のな

い観想はどんなによくても単なるよいイメージにすぎないタントくう

ラの主神の幻影性に関する院想でさえ空の状態の直接認識がなければ

相対的な達成は成し遂げられるが究極的な達成は成 し遂げられない0くう

一方空の状態を知る者はタントラの主神のヴィジョンをすぐに何のくう

自己実体もない投影された心の幻影としで悟る 現われそれ自体が坐くう

であり空と同一化させる必要はないのだと理解する

くう隈想の問はタントラの主神のヴィジョンをおのずから輝 く空の中

に吸収させる隈憩の後ではこの意識性を保ち自分の出会うものす

べてとそれを同一化させる

簡単にいえば生起のヨーガにおいて投影されたタントラの主神のヴィくう

ジョンは顕現する空の真理の一つの表現であり何の実体実存もな

い幻影性の象徴である比倫を使 うなら魔法の魂われ水に映った

月肉と骨のない影瞬間的に変わる寒気楼心に投影された夢依存

して生 じるものから生 じるこだま実存のない幻覚常に形を変える雲

28

B] 幻身のヨーガの教え

美しく生き生きとしているけれども実体のない虹現われたと思 うと

すぐに消えてしまう稲妻突然現われはじける泡はっきりと現われ

るけれどもそれ自体の実体がない鏡の中の像などにたとえることがで

きるだろ一うo

タントラの主神のヴィジョンを難なく楽に安定させられるようになっ

たら今度はそれを宇宙大の大きさに拡大しケシ粒ほどの大きさに縮

め一つから何百万へと倍増するそしてこれらの化身をすべて元の

身体に戻ししばらくそれを隈想する日常の生活においては自分の

経験すべてを覚者の界と同一視し家や町をマンダラ世界を覚者の浄

土すべての人を覚者方と到達真智運命魂方と同一視するまたすべ

ての音がマントラの詠唱であると考えすべての思考が法則の身体の

働きでありすべての望ましいもの楽しみが覚者方への供物であると

考える このようにして修行者は 「生まれ変わり」の世界のすべてのくう

顕現を浄化 しそれをおのずから輝 く空と混ぜ合わせるのである

四つの空あるいは四つの楽を開示するためにはまずプラ-ナを中

くう央気道に入れるすると四番目つまり生来的に生まれた空から

「風とともにあa心」で作られた幻身が現われる これを達成するため

には壷の呼吸を保ちながら「風とともにある心」の象徴であり五

色の光線を放っているブルーのフム (Hu血)字 [亘]を心臓のチァ

クラに観想する これによってプラ-ナが中央気道に入り煙屡気

横などの印が現われ啓示増加達成の光がそれぞれ現われる 同時

にフム字が大いなる光に溶け込むここでヨーギーはできるだけ長く

自分自身を光のサマディの中に吸収する最後にサマディから出るとき

タントラの主神の幻身を 「風とともにある心」と一緒に発射する

これを全部正しく行なうのは難しいと思う者はまず壷の呼吸を保ち

ながらブルーのフム字に集中しこの呼吸の溶解のプロセスを練習する

29

《幻身の一般的復習》

「生まれ変わり」の世界と 「煩悩破壊」の世界のすべての事象 (法則)

にはそれ自身の性質がなくゆえに幻影である しかし魂の執着

混乱区別する想念によって事象は真実であるように見えるこの敬

着と混乱を払うためにすべての法則の空性を観察し魔術に関する真

理を学ぶべきであるこれが幻影性の一般的な原理である

タントラの幻身のヨーガの背景となる原理は次のようにまとめるこ

とができる 粗雑でカルマに支配された人間の身体の中に人の執普

と混乱で隠された覚者の身体の純粋な精髄が存在する幻身のヨーガのくう

サマディの修行を通してこれらの執着と混乱が徐々に払われ輝く空

の智慧が認識される その結果「生まれ変わり」の世界のプラ-ナ

ナ-ディービンドゥは浄化され人間の身体は虹のような覚者の境地

の幻身へと変化する

幻身のヨーガの中心となる修行は生来の光を開示しそれに続いて

「風とともにある心」を通して幻身を轟射することである

この修行の間ヨーギーは何も存在 しないという感じを強く持つoこ

の経験は完全な解脱に到達するまで深まり続ける

30

【ヨ 夢のヨーガの救え

B] 夢のヨ-ガの教え

夢の認識は夢のヨーガの実践の中核をなしているこれを獲得す

るためにはまず自己の鮮明な自覚性を患らせる原因のすべてを取 り除

かなければならない自iL性を負か1ている支配的な原因とその解毒剤が

以下に簡単に述べられる

(》 タントラの戒を破った者は夢を認識することができないこ

の場合ヨーギーは罪を油められ神聖になされた約束の戒を回

復するために自己の違反をザンゲしヴアジラサ ノトヴ7のマン

トラを実践しなければならないまた彼は自分のグルもしくは

祈りを通 して新しいイニシエーションを得るよう努めなければな

らない

(参 グルおよびタントラの教えに対してほとんど信のない者は夢

を認識するのが困難であることに気づくこの場合信を強めるよ

う努めなければならない

(参 物質的な利益に食欲な者は夢を認識することができないこ

の場合彼は自己の物質的な所有物を布施しこの生に執着する

ことをやめなければならない

O(む ビンドゥを失った者身体をけがした者は夢を認識すること

ができないよってビンドゥを保ち括静でない人間食べ物

秩所との交わりを避けるよう懸命に努めなければならないもし

どうしてもそれらと交わらなければならない場合矯正手段として

クリヤ ヨーガを行なう必要がある

(9 もし心が雑念でいっぱいであったり夢を見たいという思いが

3

弱い場合夢を認識することができないこの場合独居 し成就

に対する自己の志と確信を強めるよう決意しなければならない

⑥ 自分の見るもの聴 くもの触れるものはすべて夢の中のこと

であると日中絶えず考えるならば夜夢を認織する機会を大いIに増大させる

夢のヨーガに取 り組み始める前にまず一般的な準備修行を終了しな

ければならない次に各期間の3分の 1をトウモの修行に3分の2

を喉のチァクラに 「種子」音節を観想することに費やす この観想は

夢を生み出す優れたテクニックである

まず喉のチァクラに座している赤い身体のグルに夜夢を認識す

る手助けをしてくださいと懇願する次に4枚花弁の蓮華を喉のチァ

クラに観想 しその中心に赤いオーム (Orb)字 【歩 ]正面の花弁に

青いア (A)字 [3T ]右の花弁に黄色いヌ (Nu)字 [弓 ]後方の

花弁に赤い夕 (Ta)字 [可 ]左の花弁に緑色のラ (Ra)字 [て ]

をすべて非常にくっきりと鮮明に観想する

喉のチァクラに赤いオーム字を観想 し壷の呼吸をできる限り長く煤

持することによって上記の内容を簡素化することもできるあるいは

各呼吸で 「オーム」を長く心の中で唱えることもできる

ある者はこれは寝ている間にのみなされるべきであるというかも

しれないこの発言は正しくないなぜならもしそれが昼間主要な隈

想として扱われるならば素早くかつ容易に 「風とともにある心」を喉

のチァクラに集中させることができその結果もっとたくさんのもっ

と鮮明な夢が現われるようになるからであるそれに加えてこの実践くう

はまたプラーナが中央気道に入り四つの空を開示する手助けともな

ヨーギーは絶えず目覚めた状態で自分の見るもの聴 くもの触

れるもの考えるもの影響を及ぼすものすべてが夢の中のことであ

ると考えなければならないまた豊かな食べ物や飽食を避け激しい

32

B] 夢のヨーガの教え

活動で自己をすり減らすことのないようにしなければならない手短に

言うとヨーギーはプラ-ナの力と強い意志力と夢を認識する他

の方法とを一つに合体させるよう努めなければならないのである

くう夢を認識する主要な方法は四つの空を開示するためにプラーナを

中央気道に至らせることである これが生じたならそれらと一つずつ

同一化しなくてはならないそして夢が現われるのを待ち夢を認識

するよう努める この実践の詳説は後に行なう

夢を観察する最も良い時間は夜明けから日の出の問であるなぜな

らそれは食べ物が消化され休息は十分で眠気は深くなく心は比

較的鮮明な時間帯だからである しかしほんの浅 く眠るだけの人は

夜の間にこれを実践することも可能である

ヨーギーは眠りに落ちる前に夢を認識しようという決意と確倍を

少なくとも7回多い場合には21回行なう しばらく喉のチァクラに

四つの基調音節を観想し次に壷の呼吸をゆるやかに保持 しながら

赤いオーム字のみに集中する

長い継続 した眠りは避けなければならないその代わり回数を増や

して短時間眠るように努める 目が覚める都度直前の眠りの間にう

まく夢を認識したかどうか振 り返ってみる必要があるもしうまくいっ

ていなかったら次に眠る前に真筆な祈 りを捧げる

もしもこのすべての後にもまだ夢を認識できないならば起き上

がって部屋の中のもの椅子やテーブルベッド衣類絵画を観察

しそれらがすべて夢の中のヴィジョンであると考えるこの感覚を失

わずにもう一度眠りにつく

極度の眠気のために夢を認訊できない人は身体全体と部屋中に満ち

る光線を放ち輝 く赤いオーム字を喉のチアクラにあるいは輝く白

いビンドゥを両眉の真ん中に観想する ごく浅く眠る傾向の人は青い

フム字か青いビンドゥを秘密チァクラに観想する

33

上述の教えのすべてを怠惰でなく実践しながら依然として夢を認識

できない人は独居に引きこもり衣服をすべて脱 ぎ捨て飛び跳ね

踊 り裸で走 り回り

「これは夢だ夢なんだ」

と大声で叫ぶべきであるさらに危険な崖っ淵に行き疎い地の底

をのぞき込み同じことをする それでもまだ夢を認識できないとした

ら自己を恥 じるべきであるそして懸命にグルとタントラの主神に

祈るべきである そして喉のチアクラの位置に次第に速度を増して

回転する円形の鋭い刃を観想 しそれが電動ノコギリのように全身を上

下して身体を肉片と灰とに薄切 りする様を観想するそれらを覚者方

とおなかを空かせた有情の魂に布施をするその後識別的な思考を

持たずにマハ-ムドラーについて隈想を行なう

夢をときたま少しの間だけは認識できてもいつもというわけでは

ない人は実践がまだ足 りないと気づくかもしれないこれは特に夢

の認識の直後に急に目を覚ました場合に当てはまる その場合はこ

の傾向に対して繰り返し自分自身に諭し夢の状態にとどまっていたい

という欲求を強めなければならないたとえ目が覚めても日を開けず

逆に夢を見続けるようにもしくは心臓か秘密チァクラに集中するよう

試みるべきである

どんな原因で夢から急激に覚めてしまうのか注意深 く調べてみなけ

ればならない極度の緊張が原因ならもっとリラックスするように物

音が原因ならもっと静かな場所で眠るように寒さや熱さが原因なら

もっと厚着をしたり薄着をしたりなどすべきである ある教えでは育

定的力と否定的力である赤と白のビンドゥの間に座っている自分自身を

観想することが助けになると述べている また壷の呼吸を保持しなが

ら青いフム字を喉のチァクラに観想するのも助けになるといわれてい

要するに夢を認識できない理由を発見すべく常に努力ししかる級

34

団 夢のヨーガの数え

に適切な矯正手段を講じる 例えば眠気がひどい場合には赤か白の

ビンドゥを喉に観想するかあるいは両眉の真ん中に放射する輝く光

を観想する警戒心が強すぎたりすぐに日が覚めてしまう場合には

青か黒のビンドゥを心臓か秘密チァクラに観想する夢が鮮明でない

場合には赤いビンドゥを喉のチァタラに観想 し輝 く光を放射 しなが

ら全身のすべてのナ-ディーを覆っていると観想する

怖い夢を見たときヨーギーは

「これは夢だ夢の中で火に焼かれたり水に溺れたりすることがある

だろうかこの動物や悪魔やそういうものがわたしに害を与えること

があるだろうか」と言って不当な恐怖心から身を守るこの意識を持ち続け火を踏み

つけたり水の中を歩いたり大きな火の玉に変身して恐ろしい悪魔や

獣の心臓に飛び込んで爆発させたりすべきである

夢をかなりしっかりと堅実に認識できているヨーギーは「夢の トラ

ンスフォーム」の実践に進むこれはつまり夢を見ている状態で鳥

虎ライオン神聖天国王家岩林や自分の望む何にでも変身し

ようと試みることであるこの雫践が安定したならば今度は様々な

形状のタントラの主神の身体座っていたり立っていたり大きかった

り小さかったり等に変身する同じように夢の中で見ているものを別

の対象物に変化させる例えば動物を人間に水を火に大地を空間

に一つを多数に多数を一つにと変化させる 例えば上半身からは

火下半身からは水を放ったり太陽と月を踏みつけたり身体を何百

万何十億と増やして宇宙全体をいっぱいにしたりといった種々の神過

力を働かせる

夢のヨーガの実践の主要な目的の一つは「中間の生存」の状態で

そしてこの生の中で幻身を実現する手助けをすることである これをくう

獲得するためにはまず 「眠りの四つの空」を認識 しなければならないくう くう

次に第四の空あるいは生来的な空から「風とともにある心」が作 り

35

出したマンダラのタントラの主神の幻身を瞬時に投影しその後にマくう

ンダラとタントラの主神をもう一度大いなる空に溶け込ませる これは

要するに夢のヨーガで実践される 「生起」と 「溶解」のプロセスであ

るl

この後以下に示した 「覚者の国-の旅」を実践する

自分がタントラの主神になったと観想 し流れ星のごとく瞬時にイ

ンドラの天あるいはどこか他の 「生まれ変わり」の世界の天に至る

そして戻る前にその場所を観察する これが安定 したならば次に

「覚者の浄土」の一つに例えばヴァイローチャナやアミタ-バや

その他の 「浄土」に旅する これも同じようにほんの瞬時のうちにな

される 「覚者の浄土」に至ったならば党者に敬意を表わして布施を

し覚者の説法を聴 く

最初のうちヴィジョンと経験はあまりはっきりとしないが自分が

夢で見たものは本物の 「浄土」そのものなのだと堅く信 じる なぜな

ら「生まれ変わり」の世界も 「煩悩破壊」の世界 も結局は夢にす ぎ

ないからであるこのように実践するうちにヴィジョンは徐々に徐々

に鮮明になってゆくはずである

もしある者が 「幻身のヨーガと夢のヨーガに何か違いがあるので

しょうか」と尋ねたならその答えは両者は基本的に同じであるが

夢のヨーガは幻身のヨーガの補足と見なされているということである0

一つは幻身を生み出すために使われもう一方はそれをさらに完全なち

のにするために使われるのであるまた「覚醒」状態の光から生 じる

幻身は夢のそれよりももっと深遠なもっと微細なものであること

を知るべきである とはいえ二つのヨーガは互いに相補い合うもの

として実践される なぜなら夢と覚醒の状態の二分性の中に顕現 した

時間への固執は究極的にはこのようにして征服されるからである

これら二つのヨーガを合体 した実践によって人は 「生まれ変わり」

の世界の習慣的な思考を浄化するようになるすべての物事は心の顕現

36

B] 夢のヨーガの数え

であり心は夢と同様それ自体では実体を持たないものであると悟る

「生まれ変わり」の世界も 「煩悩破壊」の世界も実在 しない屡気楼であ

りそれらは何も束縛しないし何も解放しないと知る自己の粗雑と

微細純粋と不純な愛着のすべてを洗い清める そして最終的に覚者

の境地の魔法のような 「完全な楽しみの身体」を明らかにするようにな

37

B] 光のヨーガの数え

どのようにして光を認識する

か位省をすべて取 り除き光を認識するために望ましいすべての粂件

を集めるための蟹備段階の修行においてたどる段階は夢のヨーガと同

じである しかしさらにヨーギ-は良い栄養になる食物を取 り身

体をマ ノサージし非常に静かな場所に住み自己のビンドゥを保存 し

常に柔和でリラックスしていなければならないo幌想の各々の期間に

おいてその3分の 1の1馴 Iほ トウモの修行に耽やし3分の2の時rll

ほ光のヨーガの修行に数やさねばならない

投初に心臓のチアクラに母神と共に座っている青いヴ7ジラダラ

を観想 しヴアジラダラに 「生来の光を開示 してください」と祈るべき

であるそれから心臓のチアクラに市い7ム字を観想 し壷の呼吸を

煤つかまたは心の中でフム字を長 く唱えるべきであるそうすると

外側の世界がすべて彼の身体に溶け込みその身体がフム字に溶け込み(

)そのフム字がナーダに溶け込みそのナータが大いなる空に溶け込むく

つ彼は空について阪想 し息を保つべきであるこのサマディから立ち

上がるとヨーギーは再びタントラの主神の幻影の身体を観想する

「これは夜にのみ行なうべきだ」と間違って主張する人がいる し

かし実際はこれを九一日通 して修行すると「風とともにある心」 を

習得する可能性が大いに増 し光の啓示が安定するその結果睡眠中

に光を認識するのがずっと容易になる

さらに同時に保息をすることによって大いなる利益が加わる

他の方法で光を認識することは非常に難 しいしそのようにして認識した

3

E] 光のヨーガの教え

光は長く持続 しないこの修行に従う人は必ずプラ-ナを中央気道にくう

もたらし四つの空を開示するそれゆえこれが 「光のヨーガ」とい

う最も重要な修行なのである

〈睡眠中に光を保つこと〉くう

昼間にプラ-ナを中央気道にもたらすことによって四つの空を順

番に開示できる人は眠りに落ちる直前に心臓のチァクラにあるフム辛

に集中すれば睡眠中にもそうすることができる

光を 「保つ」のに一番いい時間は睡眠の最も深い夜 (の真ん中)で

はなく夜明けまたはいつでもいいから睡眠の浅いときであるそおう が い

して一番いい姿勢はライオンの横臥位である

ここで光のヨーガの修行で不可欠な二つのことは心臓のチァクラ

の蓮華の五つの花弁にある五つの基調音節 (Hu血ANuTaRa)

を観想 し息を保つことである

眠りに落ちる前にヨーギーは啓示増大達成の段階の後で

「生来の光が生じたときに必ずそれを認識するぞ」と繰 り返 し繰 り近

し21回考えるべきである それから身体全体がフム字に溶け込みフ

ム字が光に溶け込むことを観想しそれに集中する 少し眠たくなった

らア字に集中する かなり眠くなったらヌ字に集中する非常に眠

くなったらタ字に集中する 眠りに落ちそうなったらラ字に集中す

る眠りに落ちながら(または気を失いながら)フム字に集中する

初め最初の三つの音節に集中した直後に眠りに陥る傾向が強いので

最後の二つの音節に集中するのが難しいと思うかもしれlない しかし

繰 り返し修行することによって徐々にできるようになる睡眠という

気を失った状態で意識をとどめられない人はサマディの力をもっとつ

けるように昼間に一生懸命修行すべきであるこれによって気を失っ

た状態で意識をとどめ光を少し見ることができるようになる

39

ある教えにはまだ光を認識できなければ三日三晩眠ることを放秦

してからもう一度やってみるべきだと述べられているくう

四つの光または空すなわち啓示の光増大の光達成の光坐

来の誕生を順番に開示できる人は粗雑な 「生まれ変わり」の世界の忠

考と微細な 「生まれ変わり」の世界の思考の両方を取 り除き識別するそら

心を超越することができるそうすると要一つない空のように透明で

澄みわたった本物の睡眠の光に直面するO これがとびきり上等の経験

すなわち完全な光であるこの次には「まあまあ」の経験とか「少なくう

い」光と呼べるようなものがあるここではヨーギーは四つの空を

順番に認識できないかまたは「生まれ変わり」の世界の顕現をすべ

て取 り除くことはできないがひどい眠気を克服し透明な光り輝く空

性を明確に識別することができる

この次には「劣った」経験があるここではヨーギーは 「完全な」

光も 「少ない」光も経験 しないが夢が生じる前の眠りの状態で澄ん

だ透明な心を経験する昼間の修行で安定したサマディを達成 したら

その力は眠りと夢の状態も含めて昼と夜を通じて行き届 くその場

合ヨーギーは(原則として)夢を見ないもし見ることがあったと

してもそれをすぐに認識できる しかしこれは睡眠の光ではなくて

睡眠の状態でのサマディの経験でしかないと言うグルもいる確かにそ

うかもしれないがそのように修行すれば光を認識する機会を本当に

増大させることができすぐに 「少ない」光を見るであろう

光を保つ方法は多くあるが上述の教えでこの目的のためには十分

である ヨーギーは自分に最も役に立つ特定の教えに従うべきである0

くう《四つの空についての説明〉

くう四つの空または四つの光または四つの楽は光のヨーガの経験の

中核である これらは目覚めた状態の昼間の修行でプラ-ナを中央

気道に集めることによって引き起こされる そうできる人は特に四香

40

B] 光のヨーガの教え

くう くう目の空すなわち生来の光に集中すべきである この四つの空を認識

する方法は以下のとおりである

夜の光のヨーガの修行で最初に心臓のチァクラにある蓮華の花弁の

一つにあるア字に集中する この修行によって五大元素のプラ-ナが

中央気道に集中し煙寮気楼蛍の光などが順番に現われる眠気を

感じたらヌ字に集中するするとますますプラ-ナが集まり粗雑くう

な区別する思考が崩壊 し初めの空すなわち啓示の光が現われるそそら

うすると要一つない空に明るい月の光を見ているかのような感じを

経験する

もっと眠たくなったらタ字に集中しより多くのプラーナが集まりくう

微細な区別する思考がすべて崩壊 し二番目すなわち極端な空 (別名そら

増大の光)が現われる そうすると雲一つない空に明るい太陽の光

を見ているかのような感 じを経験する

とても眠くなったらラ字に集中するそうするとすべてのプラ-

ナが集まり最も微細な区別する思考のほとんどが崩壊し三番目すくう

なわち大いなる空 (別名 達成の光)が現われるそうすると深い雲

一つない天空にすべてを包含する暗闇を見ているかのような感 じを経

験する

最後にフム字に集中している間に眠りに落ちる (または気を失う)

と達成のすべてのプラ-ナと最も微細な区別する思考のすべてが崩くう

壊 し四番目すなわち完壁な空 (別名 生来の光)が現われるそそら そうきoう

う すると夜明けの澄んだ空の蒼等を見ているかのような感 じを経験 したそがれ

太陽月黄昏という三つのけがれのすべてが彼から離れ去るこれくう

らがヨーギーか認識 し修行 しなければならない四つの空すなわち

睡眠の光であるくう

最初この四つの空をすべて認識することはで きないかもしれないが

途切れることのない根気強い修行によってついには認識するようになくう

る四つの空を 「保つ」ことに熟達 していない人は浅い睡眠の間に

41

ヨーガを修行すべきである 熟達している人は深い睡眠のときにその

修行をすべきである 規則正 しいプロセスで光を保つことにまだ熟逮

していない人は逆のプロセスで行なうのが難 しいと感じるだろうす

なわち生来の光から三番目を保ち二番目をそれから一番目の光-(

とであるそれゆえ正 しいプロセスが基本であり非常に重要なので

ある

プラーナの乱れによって光のサマディから出されそうになったら

心臓のチァクラのフム字に集中してサマディをもう一度安定させるべ

きである これがダメなら「少ない」光について隈想すべ きである

「少ない」光から出されそうになったら夢の幻影の身体の修行をしよ

うとすべきであるしかしこれをきちんと行なうためには昼間の修くう

行でプラ-ナを中央気道に集め四つの空を開示できなければならない

この段階に到達 して初めて夜光を完壁に保つことができる修行

の進んでいないヨーギーは一番目と二番目の光は認識できるかもしれ

ないが三番目と生来の光を認識することは極めて困難であろう

寝る前に光を保とうという非常に強い望みを生 じさせ(身体全体

を満たしている)輝 く光を発 している心臓のチァクラにあるフム字に集

中すれば「少ない」光を見る機会は十分にある夢のない浅い睡眠の

状態では彼は心の性質を光 り輝いているが空っぽ (不明瞭さのない

透明)であると見なす意識は目覚めているかのように明噺である

にもかかわらず散漫にする思考を取 り除くことができず光 り輝 く意

識も夢と一緒に現われるもしこれが起こったらまだフム字に集中し

続け光を安定させるために光 り輝 く意識を保とうとすべきである0

深い睡眠のときに光を認識できない人はがっか りする必要はなく

認識するように再度努力するべきである そうすれば徐々にうまく

いくようになる プラ-ナの乱れのために夢が現われたらこれらのヴィ

ジョンがタントラの主神と彼のマンダラと同じであると見なしそのヴィくう

ジョンをもう一度大いなる空に溶け込ませようとする

42

E] 光のヨーガの数え

「r少ない」光は真の陸眠の光ではない」ということを知るべきである

後者は散漫と区別する思考がすべてない第四番目すなわち生来の

光であるが前者は区別する心と散漫が混ざり合った表面的な光でし

かないしかしこの 「少ない」光を安定させ強めることができれば

最終的には生来の光を保つことに成功する 現在のところチベット

のヨーギーの多 くは対応する〝 光を保つ段階に到達することしかで

きない修行のよくでさる者ですら「少ない」光 しか保つことができ

ないそれゆえこの違いを知っているということは非常に重要なこと

である

《三つの基本的な光についての解説》

タントラの教えによると光は三つのグループに分けることができる

① 起源の光

(参 道の光

(参 果報の光

「起源すなわちリアリティーの光」とは人が気づいていようがい

まいが関係なくすべてのときに存在 して」る生来の光である 睡眠のくう

光と死の光はこの種類に属する「道の光」とは空の状態すなわくう

ちプラ-ナが中央気道に集まったときに開示する四つの光または空

を直接悟ることであるこれはまた「区別しない智慧」- 主観 と客くう

観という二元性を超越 している「生まれていない空」を悟 ること-

とも呼ばれる「果報の光」とは覚者の境地という完全で完壁な解脱

の境地である 「二つが一つになった究極の光」を悟ることである

「睡眠の光」は様々なグループに分類することもできる「対象に面

すること」のない深い睡眠において認識されるものは「深い睡眠の光」と呼ばれる 粗雑な対象と微細な対象によって認識されるものは「F少ないJ睡眠の光」と呼ばれるなど

前に夢のヨーガや教えたように修行者は自分に自信があ り「中

43

間の生存」をマスターできるのかをどうかを観察すべきである こう自

閉すべきである

「わたしの今の悟 りで時が来たときにr死の光J をコントロールで

きるのだろうか 」くう

「四つの睡眠の空」をコントロールすることができれば死のときにくう

「四つの空」を認識できると確信を持つことができるo そq)人にとって

は死は道における非常に役に立つ段階である

よってこの光のヨーガの修行によって「生まれ変わり」の世界に

対する執着と「生まれ変わり」の世界における識別は浄化され「自己

を照らす智慧」を悟る「生来の光の智慧の火」によって不純な習慣

的思考をすべて破壊 し「息子の光」と 「母親の光」を一つにし「生ま

れない光」という大いなる全体にすべてを包含する そうすると完全

な 「法則の身体」と 「形状の身体」を達成し「生まれ変わり」の世界

の終わりまで少 しも努力することなしに数え切れないほどの多くの

方法ですべての衆生を助けることができる

44

6]「中川の生存」のヨーガの救え

回 「中間の生存 」のヨ-ガの教え

1「中間の生存」の数え (1)

(死の象徴

〉1形状一茶姿の集積が崩壊 し始めるとき極度な消耗の程度まで弱

きを感 じる地元素が崩壊 し始めると身体は活プJを失う視党器官

が崩壊すると眼球を動かすあるいははっきりと比ることができない

「大きな蚊の智慧」の元素がJiFi壊 し始めると心は大変暗く鈍くなる

2感光の楽fJ-tが崩壊 し始めるとだるく感 じマヒしたような感じ

がする水元菜が崩壊するときは身体内の分泌が止まるO聴覚の機

能が崩壊するとき聞こえなくなるo「平等の智eu の元素が分解さ

れるとIgぴと苦しみの区別がつかなくなる

3 識別の躯村tが崩壊 し始めるといかなる外的な対象も見えなくなる

火元-兼がJuL)壌するときは消化できない鼻が利かなくなり始めると

上部のプラーナが遅 くなり不規則になる映光の感JltLが崩壊すると

においを区別できなくなるO観察の智慧の元素が分解されると死

にかけている者は周りに立っている身内の者を見分けることができな

くなる

4 構成要素の躯積が崩壊するとき何もすることができなくなる

プラーナの元紫が分解するとき十の租雑なプラ-ナが来たところへ

仰る味光の器官が崩壊するとき舌が撞 く厚 くなる味覚の感光

がなくなると異なる味を区別できないO活動の智yi箕の元素が崩壊す

るとき行為することも意志することもできなくなる

4

別の経典によれば死に関する次の教えがある

1地元素が水元素に崩壊するとき外的なサインは自分の身体を動

かせなくなりそしてあたかもすべての支えを失って倒れそうに感

じることである

「お願いだ立ち上がるのを助けてくれ」

と大声で叫びたい内的なサインは意識が渦巻く煙の雲のように現

われることである

2水元素が火元素に崩壊するときの外的なサインはすべての分泌が

乾き切ることであり内的なサインは意識が移動する賓気横のよう

に現われ白い現われの33の邪悪心の識別する思考がすべて静まるこ

とである

3火元素がプラ-ナに崩壊するときは外側のサインは身体の熱が

大幅に減少し一方で指や爪先はしびれて冷たくなることである内

的なサインは意識が蛍の光の薄暗いスパークのようにして現われ

赤い現われの40の愛著の識別する思考が静まることである

4プラ-ナが意識に崩壊するときの外側のサインは死にゆく人の出

息が大変長 くなり入息が大変短 くなることである 内的なサインは

意識がはっきりとして安定したランプの光のように現われ七つの

黒い迷妄の識別する思考がすべて静まることである

経典によればこれらの死のサインは個人によって一つ一つ順々に

現われたりあるいはすべてが一度に現われたりする

微細な元素が崩壊したら死にかけている人は次のような経験をす

ることになるそら

1意識が 「啓示の光」に崩壊するとき雲のない空に浮かぶ月の光のI

ように光を見る

2啓示の意識が 「増加の光」に崩壊するとき夜明けのように赤っぽ

い草色の一条の光を見る

3「増加の光」が 「達成の光」に崩壊すると完全な暗闇を経験 し

46

6] 「中間の生存」のヨーガの数え

意識を失うそら

4この無意識の状態は再び光の中に崩壊 し夜明けの要一つない空

のような- 前の三つの段階の微細なけがれすべてを超越 した-くう

透明なはっきりとした空が現われるこれが真実の 「死の光」あるい

は 「生来の光」である

異なる元素が次から次-と崩壊 したら最終的にプラーナの元素が

心臓のチァクラで意識に崩壊するその後頭頂のチァタラにある白い

ビンドゥが下降しヘソのチァクラにある赤いビンドゥが上昇し二つ

が心臓で一緒になる赤と白のビンドゥが完全に混ぜ合わさったとき

「死の光」が現われる 六つの世界のすべての有情の魂がそれぞれの

生の終わりに一度死の光を見るのだが残念ながら彼はそれを認読

することもつかむこともできない

《「中間の生存」の出現》

それから逆の順序で死の光から達成増加啓示と順に現われる

眠っていたプラ-ナが動き始め達成の光が現われるそしてすぐにそ

れから増加の光啓示の光と続くそれから80の識別する思考が生じ

その結果 「中間の生存」のすべての幻影のような顕現が現われる

ここでよく論議を呼ぶ質問が起こる

「r中間の生存Jの住人の身体と顔はどのように見えるのか」アサンガの兄弟たちによれば彼らは次の転生の姿をしている しか

し他の人々によれば生前の姿に似ているという 「継承の派」のグ

ルたちによれば「中間の生存」の初めのころの段階では「中間の生存」

の住人の顔と身体は生前のものに似ておりそれからそれが徐々に消え

てゆきそして 「中間の生存」の後の段階になれば次に来る転生の現

われをとるこの理論は理にかなっているだけではなく経典とも一致

している 多くの経は「習慣の身体」の 「中間の生存」状態における

存在は生前にならって形作られることを明確に示 している

47

「中間の生存」の住人はすべての器官を完全に備えてお り再び再

生することが定められている場所以外であれば妨害なくどこへでも旅

することができる 彼は 「生まれ変わり」の世界に属する超常的力を幾

分有しており食物の香 りを食べて生き他の同じ 「中間の生存」の住int

人たちを見ることができるなおここから先の内容については一つ

の例にすぎない

もし 「中間の生存」の住人が悲惨な領域に生まれることが定められ

ているのであれば深い暗闘あるいは黒い雨の夜のヴィジョンを見

るだろう もし彼が幸福な領域に生まれるものであるなら月のように

輝 く白い光を見る

別の経典はこういう

地獄に生まれる者たちにはすべてのものが焼けた木のように黒っぽ

い茶色に見える 低級霊域に生まれる者たちは煙色の色を見る天に坐

まれる者は金色の光を見る 形状の要素に生まれる者たちは白を見る

そして非形状の要素に生まれる者たちは「中間の生存」の経験をし

ない- 彼らは死後即座に非形状の要素へ生まれ変わることになる

しかし低い領域に生まれることが定められている非形状の要素の生令

体たちは再び 「中間の生存」を経験するともいわれている

地元素が妨げられたとき「中間の生存」の住人たちは爆発の雷鳴を

開く水元素が妨げられたとき海の波のとどろさを開き火元素のと

き燃え上がる森のうなりを開き風元素のとき大暴風雨の高いヒュ-

ヒューとなる音を開く

三毒- 愛著邪悪心迷妄- は「中間の生存」の住人が自赤

黒の様々な種類の恐ろしいヴィジョンつまり彼を傷つけるために近づ

いてくる恐ろしい幽霊や悪魔として投影された習慣的な思考を持つ国と

なる

「中間の生存」の住人は次のような性質を持つといわれる

① 身体は抵抗を示すことがなく影を作らないそして一瞬のう

48

回 「中間の生存」のヨーガの教え

ちに多くの土地へ旅することができる

② 他の領嘘の生命体は彼の行為を目撃することができない

③ 透視能力とテレパシーを持つo

④ 太陽も月も星も見ない

(9 生来的な心の記録を見て自分が生前行なった良い行為 悪い行

為のすべてを詳しく見る

⑥ 食物は見るがそれが彼に布施されたか捧げられたのでなけれ

ば味わうことはできない

以上のような説明は行なわれたが個人のカルマは決して同じという

ことはなくまた顕現も大変異なっているのでこれらをはっきりと限

定されたあるいは一定不変のものとして受け入れるのは難 しい多く

の点で 「中間の生存」の状態は夢の状態のようであり非常に不安定で

不確かなものなのである

「中間の生存」の生命の最高の長さは7日であるが もしこの期間に

「中間の生存」の住人が転生をしなければ彼は 「死ぬ」あるいは気絶

して第二 「中間の生存」に即座に生まれ変わる このプロセスは7回

繰 り返されることができるので全体で49日となる

「中間の生存」の住人は次に転生する場所を見るや否やその場所

に恋 しでしまう

湿気と温かさによって生まれ変わる者は壇とにおいによって引かれ

る 虫あるいは卵の形に生まれ変わる者は両親がセックスをしてい

るのを見たとき両方の親に対する大きな変著と邪悪心を抱 く 男性に

生まれるものは母を愛 して父を憎み女性は逆となるこの愛著と那

悪心が生 じるや否や「中間の生存」の住人は直ちに気絶 しそれを知

らないで転生する天の一つに生まれるものは壮麗な天国にあるよう

な豪邸と男女の天使を見彼らを望む

悲惨な領域に生まれる者は多くの恐ろしいヴィジョンを見絶望的

にそれらを避けようとする 洞窟や穴や木に逃れようとすれば彼は動

49

物に生まれ変わる もし鉄の家に逃げようとすれば地獄に生まれる0

「中間の生存」の住人が死ぬときはやはり四段階の崩壊のプロセス

つまりプラ-ナの減退から啓示増加達成生来的な光を通過す

る それから逆のプロセスが始まり生来的な光から達成増加啓

示80の識別する思考プラ-ナのエレメント火--と心と身体の

複合体が完成するまで続 く

《「中間の生存」 での機会》くう

死の際で息子と母の空の光が混ぜ合わさるとき識別をする考えと

いう微細なけがれはすべて鋲まる このとき生起と完成のヨーガを敬

得した修行の進んだヨーギーは完全な覚者の境地とその徳を同時に

達成できる かなり修行の進んだ者しかし素晴らしいマハームドラー

を昼夜修行でさる者また死の光を保てる者は「中間の生存」のヴィ

ジョンが現われるときそれを使っで悟りを進めることができる

この世のすべての顕現は実は 「中間の生存」のそれでありすべて

の 「生まれ変わり」の世界の存在は「中間の生存」の存在なのである

誕生と死の間の期間は「生と死の中間の生存」と呼ばれる 眠 りに落

ちたときから目覚めまでは 「夢の中開の生存」死から再生までは 「中

間の生存」そのものである これら三つの 「中間の生存」においてトウ

モと幻身のヨーガ光と夢のヨーガそして 「中間の生存」と変身のヨー

ガの修行が強調されるべきである

眠っている状態起きている状態の両方で見るもの開くもの触

るもの行動するものはすべて「中間の生存」の状態であると考える

べきであるこの教えを繰 り返し続けて修行することは優れた 「中間

の生存」の準備であると認識すべきである

そして死のときが近づいたなら自分の財産 持ち物を三宝に布施

し惜 しみなく布施しすべての執着を切り神聖になされた約束の戒

を厳 しく守 りすべての道に外れたこと罪をザンゲすべきである ま

50

B] 「中開の生存」のヨーガの教え

たもし神聖になされた約束の戒を破ったことがあるならグルあるい

は覚者に再びイニシエーションを与えてくれるように懇願 し破った棉

聖になされた約束の戒を修復すべきである真剣にグルとタントラの主

神に祈 り死の光と 「中間の生存」での幻身を保持できるよう助けを求

めまた法友に頼って死の際で教えを思い出させてもらう

最も修行の進んでいるヨーギーは死のとき溶解のヨーガを行ない

おのずから照らす精髄に集中してそれを死の光に混ぜ合わせる そし

てその光から「風とともにある心」でできた完全な 「完全な楽 しみの

身体」と 「変化身」を生 じさせるよう努力する

マハ-ム ドラーの第四段階に達した非常に修行が進んでいるヨーギー

は死のときに確実に母と息子の光を混ぜ合わせることができる この

ときカルマの身体顕現心のすべてのきずなが切れ覚者の境地の

徳がすべて完成する彼らの心は法則の身体になり身体は智慧の身体

になり土地は完成と純粋さの土地になる

かなり修行の進んでいるヨーギーも最も進んでいる者たちと同じよ

うに修行するべきであるもしこれに成功すれば彼らは 「中間の生存」を通らないで転生できる そうでなければ真剣に覚者の浄土に生まれ

るように祈 り変身のヨーガの教えを適用すべきである

死の光も幻身のヨーガも保持することめできない劣ったヨーギーは

心の集中力を喚起 し確実な理解と揺るぎのない自信を持って教えを逮

用 し死と 「中間の生存」の挑戦に立ち向かう解放を得るために死と

「中間の生存」の機会を利用することができない者はカルマによって

もうー度 「生まれ変わり」の世界に生まれることを強いられる これを

防ぐためには次の指示に従う

「中間の生存」にいる者がその者にとって最 も魅力的な場所に来た

ときそれをタントラの主神のマンダラだと観想する 男と女の性交を

見て愛著と邪悪心が生起 したら自分自身に注意を喚起 してこれが

覚者が現わした父と母の第三イニシエーションだと考える 楽と空の経

51

くう験を受け入れ愛書も邪悪心も幻影で空であると見る

くうこのように空の状態の見解を強調することによって「生まれ変わり」

の世界から永遠に自分を解放できるかもしれないもし 「中間の生存」

にいる者がこれをうまく成し遂げ最初の7日間で再生を逃れることが

でき為ならそれに続 く7日間あるいはその後に同じことを成し遂げ

ることは難しくない彼はタントラの主神の浄土に生まれ道-の帰依

を完成するだろう

もし 「中間の生存」にいる者が覚者の浄土に生まれたいと思うなら

そこに生まれたいという強い願望を培わなくてはならないこれは非育

に重要であるそして変身のヨーガの教えを適用すると一騎のうち

にその浄土に生まれる

「中間の生存」ヨーガの恩恵は次のようにまとめられる

(ni 「法則の身体」は死のときに実現できる

② 「完全な楽しみの身体」は 「中間の生存」で

③ 「変化身」は肉体化するときに実現される

これはまた覚者の三身の成就に導く道とも呼ばれる

2「中間の生存」の教え (2)

《崩壊の諸段階》

人間は25の粗雑な対象- 五つの集積四つの元素六つの感覚要

素五つの対象五つの基本的智慧- が崩壊することによって必ず

死ぬ

死のプロセスには八つの段階がありそれには25の要素の崩壊が含

まれる22の要素は最初の四つの段階の間に崩壊する残 りすなわ

ち識別の集積 意識の感覚 諸現象の性質を悟る基本的智慧は最級

の四つの段階の間に崩壊する

52

B] 「中間の生存」のヨーガの教え

図1 25の粗雑な対象

5つのとらわれfの集報 53の基本的魯魚 四大元素 6つの感覚事案 5うめ対魚

形材 窄準 二 基本的鋲のような智患 也 日の感

覚 形状-容姿感 車 基本的な平等の智

憩 水 耳の感覚 声蓑 壷 基本的な

分析の智患 火 鼻の感覚 香り痕由の構成 基本的な活動を 風 舌

の感覚 味達成する智患 身の感覚 接

触敗 軍 基本

的な諸現象の性質の智愁 意識の感覚図2 8つの崩壊価 白の崩噂空重BO油 填 ー3番白の崩薮 iIi春日重油 墳一J

1 帝敬す二

る奮寮 形状-容姿 感 覚 弛 別 経験の構成

元 素 地 水 火 風博 労要素 T 日の感

覚 耳の感覚 舟の感兜 舌と身の感覚対 慶

目に見える形状-容姿 士PJ 香 り 味と

接触基本地軸 基本的 基本的な 基本的な 基本的な活動を鏡のような智慧 平等の智患 分析

の智恵 達成する智患崩壊寸を5帝P

の崩壊 there4や畢日申申墳 7寧日の崩壊 や番

〈一番目の崩壊〉

最初に形状一容姿の集積の段階の五つの現象が自然に崩壊するす

なわち形状一容姿の集積のような智慧地元素目の感覚生命体の

中にある目に見える形状一容姿である形状一容姿の集積の崩壊の外的I

な印として手足が前より小さくなり身体が弱く力がなくなる

この大きさと力の減少は普通老齢とともに訪れる顕著なかたちである

基本的な鏡のような智慧は鏡に像が現われるのとちょうど向 じよう

に多くの対象が同時に明確に現われる通常の意識であると説明されて

いるこの崩壊の外的な印として視界がハツキリしなくなり暗くな

地元案の崩壊の外的な印として身体が非常に細 くなり手足がだら

んとし身体が地面の下に沈んでいっているような感じがする

沈んでいく感覚は「持ち上げてくれ 」と叫ぶほどである

目の感覚の崩壊の外的な印として日を開けたり閉じたりできなくな

生命体の中にある目に見える形状-容姿の崩壊の外的な印としてつヤ

身体の艶が減少し力が尽きる

この五つの崩壊の内的な印は「屡気楼のような」と呼ばれる青っぽ

い現われが生 じることであるこれは太陽の光が夏の砂漠を打つとき

の水の現われのようなものである

現われは煙の塊にもたとえられるがたいていは零気横にたとえられる

《二番目の崩壊》

その後感覚の集積の段階の五つの現象が同時に崩壊する感覚の集

積が崩壊するときの外的な印は身体の意識が感覚の意識に伴う楽

苦しみ どちらでもない感覚をもはや経験することができないというこ

とである

基本的な平等の智慧は楽 苦しみ どちらでもない感覚を一つの檀

54

回 「中間の生存」のヨーガの教え

類すなわち感覚として心にとめている通常の意識であると説明され

ている

これは多くの同発語を一つの意味を持つものとして心にとめている意識とし

ても表現されている

この崩壊の外的な印として意識の感覚に伴う楽 苦しみ どちら

でもない感覚をもはや心にとめることができない

水元素の崩壊の外的な印として唾液汗尿血液精液が干上が

口鼻舌喉が干からび歯にはカスが生じる

耳の感覚の崩壊の外的な印として外的 内的な音がもはや聞こえな

生命体の中に含まれている音の崩壊の外的な印として耳の内側の

「ur」という音がもはや生じない

この五つの崩壊の内的な印は「煙のような」と呼ばれる現われが生

じることである これは煙の塊の中にある煙突からうねって出てい

る煙に似ている

《三番目の崩壊》

その後識別の集積の段階の五つの現象が同時に崩壊する 識別の集

積の崩壊の外的な印として両親のような親しい人のことをもはや気

にとめなくなる

基本的分析の智慧は親しい人の個々の名前や目的などに気をとめ

る通常の意識であると説明されている

この崩壊の印としては自分の両親の名前すらもはや思い出せない0

火元素の崩壊としては身体の温かさが減少しそこから食べ物や飲

み物を消化する力が失われる

鼻の感覚力の崩壊の外的な印としては鼻からの空気の吸い込みは弱

くなるが吐き出しは強く長くなり息はまるで一つ一つ積み上げられ

55

ているかのようである

生命体の中に含まれているにおいの崩壊の外的な印としてはいいに

おいも悪いにおいも喚ぐことはできない

この五つの崩壊の内的印は「蛍のような」と呼ばれる現われが生 じ

ることであるこれは煙突から上る煙の-吹きの中に見られる赤いすす

火の粉または穀物を妙るために使われるフライパンの底の煤につい

た赤い火の粉のようである

《四番目の崩壊》

その後経験の構成の集積の段階の五つの現象が同時に崩壊するこ

の集積の崩壊の外的な印は動き回るというような肉体運動をすること

ができないことである

基本的な活動を達成する智慧は今生および来生の外的 世俗的な

活動や目的などそしてまたそれらをどのようにして達成するのかを

心にとめている意識であると説明されている

風の元素の崩壊の外的な印としては10の風- 粗雑な生命を運ぶ風

など- がその住みかから心臓に移 り息が出たり入ったりしなくな

舌の感覚力の崩壊の外的な印としては舌が太 く短 くなりつけ根が

青 くなる

生命体に含まれる味の崩壊の外的な印としてもはや六つの味 (甘さ

酸っぱさ苦さ渋さピリッとした塩辛さ)を経験できない

この時点で身の感覚と接触も必ず崩壊するのでその崩壊の外的な

印としていかなるなめらかさも租さも感じることができない

この七つの崩壊の内的な印は「燃えるバターランプのような」と呼

ばれる現われが生 じることである これはバターランプがまさに消え

んとするとき炎がパチパチするようなものである

56

E] 「巾問の生存」のヨーガの教え

「崩壊の意味」前の元素がどのようにして後ろの元素に崩壊 していく

のかについていうと地 水 火 風という順序で前の元素と関係の

ある風の意識の基礎として働 く能力が撤退し後の元素の意識の基礎

として働く能力がより顕現するのである これは前の元素の後の元莱

-の崩壊と呼ばれているがある一つの元素が別の元素の性質を持つよ

うになるということではない

地が水に崩壊するということは地の風の意識の基礎として働く能力

が退化しそのときに水の風の意識の基礎として働く能力がより顕現

するようになるということを意味するこのようにこれは前者の舵

力が後者の能力へ移動するようなものなので地が水に崩壊するといわ

れているが通常の地が通常の水に崩壊することではないこれは他の

崩壊にも当てはまる

《五番目の崩壊》

四つの元素が崩壊した後意識の集積の段階にある五つの現象が段階

的に現われなくてはならないこれらは80の表示的概念の心輝 く白の

現われの心輝 く赤い増加の心輝 く黒の達成間近の心そして死の

クリアライトの心である

80の概念は三つのグループに分かれ33が白い現われの心を表わし

40が赤い増加の心を表わし七つが黒い達成間近の心を表わす 最初の

グループの概念は対象の乗 り物として働 く粗雑な風の動 きに関係 し

よって白の現われの心を顕現として経験 していない者にとっては

その乗 り物として働く風が赤い増加の心そして黒い達成間近の心と

比べていくらか粗雑な動きをしていると感じられるこの白い現われ

の心に関する推論ができるのは最初の概念のグループが微細から釈

雑へと反対の順序で進んでいるときの白い現われの心の痕跡あるい

は結果だからである

57

この33とは

1大きな欲望の欠如 心は対象を欲さない

2中くらいの欲望の欠如

3小さな欲望の欠如I

4心の行き来 心は外的対象-と行ったり内的対象-帰ったりする

5大きな悲しみ 快い対象と別れることに対する心の苦痛

6中くらいの悲しみ

7小さな悲しみ

8安らぎ心は安らかにとどまる

9概念化 対象のまぶしさによって興智した心

10大きな恐れ 不快な対象に出合ったことによって生み出される恐れ

ll中くらいの恐れ

12小さな恐れ

13大きな執着 快い対象に執着すること

14中くらいの執着

15小さな執着

16とらわれ 愛欲界の対象に完全にとらわれた心

17不善あるいは非知識 善行に対する疑念

18飢え 食べ物を欲すること

19渇き飲物を欲すること

20大きな感覚 快感痛みどちらでもないという感覚

21中くらいの感覚

22小さな感覚

23知者の概念

24知ることの概念

25知られる対象の概念

26個別の識別 何がふさわしく何がふさわしくないかを分析する心

27恥 自分自身が同意しないあるいは宗教的な禁止によって

58

固 「中間の生存」のヨーガの教え

誤った行為を避けること

28慈悲 苦悩からの離別を願うこと

29哀れみ 観察の対象を完全に保護する心

30美 しいものと会いたいと欲すること

31不安 とらわれた心確信がない

32蓄積 所有物を集める心

33嫉妬 他の繁栄によって乱れた心

二つ日の40の概念は対象の乗 り物として働 く中くらいの風に関係す

るよってそれを経験 していない者にとっては赤あるいはオレンジ

の増加の乗 り物として働 く風が自あるいは黒い現われと比べて中く

らいの動きをしていると感 じられるつまり心がより微細になるにつ

れて心の二元性がより少なくなりつつあるということであるこの赤

い増加の心に関する推論ができるのはこの概念のグループが反対の順

序で粗雑へと進んでいるときの赤い増加の心の痕跡あるいは結果だか

らである

この40の概念とは

1欲望 まだ手に入れていない対象に対する執着

2愛著 手に入れた対象に対する執着

3大きな喜び 快い対象を見て喜ぶ心

4中くらいの喜び

5小さな喜び

6うれしさ 欲 した対象を達成 したことによる満足

7歓喜 欲 した対象を繰 り返 して経験する心

8驚き以前生起 しなかった対象について考えること

9興暫 快い対象を知覚 して散漫になった心

10満足 快い対象に対する満足

ll抱擁 抱擁 したいと欲すること

12キス キスしたいと欲すること

59

13吸う吸いたいと欲すること

14安定 変化 しない連続の心

15精進 善に向かう心

16プライド自分が優れていると思う心

17活動 活動を成し遂げることに関係する心

18強盗 富を盗みたいと欲すること

19力 他の軍隊を征服したいと欲すること

20熱意 善の道を修習する心

21大きな困難に対する従事 倣慢さによって悪行に従事すること

22中くらいの困難に対する従事

23小さな困難に対する従事

24激しさ理由もなく優れた者と議論したいと欲すること

25戯れ 魅力的な者を見て戯れたいと欲すること

26怒る傾向 憤慨の心

27善 善行に対して努力したいと願うこと

28はっきりとした言葉と真実 他が理解できるようにそして自

分の事実の識別を変えないで話 したいと願うこと

29非真実 自分の事実の識別を変えてから話したいと願うこと

30確信 非常に安定した意図

31非仮定 対象を保持 したいと欲さない心

32寄贈者 所有物を与えたいと願うこと

33熱心な勧告 怠惰な者に宗教の実践をするように勧めること

34英雄的行為 煩悩のような敵を克服したいと願うこと

35-恥知らず 自分が同意しないあるいは宗教的な禁止によって非

行を避けないで悪行に従事すること

36欺き偽善によって人を欺くこと

37キツさ鋭い良心

38悪徳 邪見解に慣れた心

60

6] rFP問の生存」のヨーガの教え

39非優 しさ他を傷つけたいと願うこと

40不正 不正直

三番目の七つの概念は対象の乗 り物として働 く弱い風の動きに関係

するよって黒い達成間近の心に関してそれを経験 していない者に

それを示す働きをする これはこの概念のグループが反対の順序で釈

雑へと進んでいるときの黒い増加の心の痕跡あるいは結果だからであ

この七つの概念とは

1忘れっぽさ衰えた注意力

2誤り水を寮気樺と思うことなど

3しゃべらない しゃべりたくないと思うこと

4意気消沈 悩む心

5怠惰 善に対する熱意のなさ

6疑念

7中くらいの欲 愛著と邪悪心が同じくらいの心

80の表示的概念とその乗 り物である風は輝 く白い現われの前に崩壊

しなくてはならないなぜなら理解の様式と現われの心のそれは不

一致だからであるまたこの二つの間には粗雑さと微細さに関して大

きな違いがあるので80の概念のような粗雑な心は白い現われのとき

には存在できない80の表示的概念とその乗り物である風が輝 く白い

現われへと崩壊するとき燃えているバターランプのような現われが坐

起する80の表示的概念がその中に崩壊 してしまったときの現われくう

の心自身の印は非常に明るい透明さと空の現われおよび月の光が

充満したけがれのない秋の夜空のような白い様相の光の現われである

この現われの原因に関していえば心臓から上の左右両方の気道の風

がその上の開口つまり頭頂から中央気道に入ったからであるこ

の力によって頭頂の緒がゆるみ父から得た音節ハムが逆さになった

相である [皇 ]白いビンドゥが水のような性質を持っているがゆ

61

えに下に下がるそれが心臓のところにある左右の気道の大童の円

の緒の上に来ると輝く白い現われが生起する このようにこれは

外側から差した月の光などの現われではないのである

これが現われと呼ばれるのは月の光のような現われが生起するからくう

であり空と呼ばれるのは80の概念とその乗 り物である風が存在 し

ないからである

〈六番目の崩壊》

この後現われの心とその乗り物である風が増加の心に崩壊する0くう

増加の心が生起すると空であり 「空っぽ」であるが前よりももっ

と澄んだ赤またはオレンジの現われが太陽の光の浸透したけがれのそら

ない秋の空のように輝く

この原因に関していえば心臓から下の左右の気道の風がすべて管

骨の一番下あるいは性器のところの開口を通って中央気道に入るか

らであるこの力によって宝石 (性器)の中のチアクラの結とヘソ

のチァタラの結が徐々にゆるむこれによってヘソのチァクラの真ん

中にある縦一本の線の短いア [A]の形で存在 している母から得

た赤いビンドゥが上に上がる赤い現われは心臓にある六重の円の

左右の気道の緒の下まで上昇する よってこれは外側から輝 く太陽

の光の輝きなどではないのである

これが赤い現われと呼ばれるのは太陽の光のように鮮やかであるかくう

らで「非常に空」と呼ばれるのは現われの心とその乗 り物 として働

く風が存在しないからである

《七番目の崩壊》

この後増加の心がその乗 り物である風とともに達成間近の心に

崩壊する 最初夜の初めのような濃い闇が浸透 したけがれのない秩そら

の空のような様々な黒い現われが生起する

62

団 「中問の生存」のヨーガの教え

中央気道の中の上と下の風は心臓に集まっておりこの力によって

心臓のところにある左右の気道の六重の円の結がゆるむこれによって

逆さになった音節ハム [卓 ]の様相上の白いビンドゥが降り下の縦

の線の様相の赤いビンドゥが昇る これらは心臓のところの中央気追

の真ん中で子音で終わる (閉じた箱の)様相で存在している赤と白の

不滅のビンドゥに入るこの出合いによって達成間近の輝 く黒い現われ

が生起する このようにこれは外側からやってくる閲の現われ等の

ケースではないのである

これが 「達成間近」 と呼ばれるのはクリアライ トに近いからでくう

「大きな空」と呼ぼるのは増加の心とその乗 り物 として働 く風が存

在 しないからである

達成間近の心の最初の方では対象の感覚があるしかし最後の方

では心は沖象に注意 しておらず闇に困惑して気を失って無意識に

なりそうであるその後非常に微細な風と心から偶発的に生起するす

べての風と心が止まる

注意力のない達成間近な心の最後の部分は普通の状態で初めから

顕現せずに存在 していた非常に微細な風と心の注意力が活性化するま

で続 く これが起こると死のクリアライトが現われる

輝 く白い現われの心の定義は

① 概念の崩壊によって起こりその動きすなわち回復まで続きそら くう

② 月の光の浸透したけがれのない秋の空のような輝く白い空の

現われが現われ

(卦 何の租雑な二元の現われも現われない心の意識である

80の概念は崩壊しているが現われの心は概念的であるOより微細な多様性はあ

るが二元である散漫ではないが心象的な要素がありゆえに概念的である

一方クリアライトの心は完全に非概念的で非二元である

現われの増加の心の定義は

(》 概念の崩壊によって起こりその動きすなわち回復まで続 く

63

そら

(参 太陽の光の浸透したけがれのない秋の空のような輝 く赤い空の

現われが生起する

(卦 どんな粗雑で二元の現われも現われない心の意識である

達成間近の心の定義は int

① 概念の崩壊によって起こりその動きすなわち回復まで続くそら

(参 夜の初めの濃い闇の浸透したけがれのない秋の空のような輝くう

く黒い空の現われが生起する

どんな二元の現われも現われない心の意識である

《八番目の崩壊〉

達成間近の心がクリアライトに崩壊すると注意力のない達成間近

の心の二番目の部分が一掃される粗雑な二元の現われがみじんもないくう

明るく透明な空の現われが現われる これは三つのけがれすなわち

月の光 太陽の光 闇のない自然な秋の夜明けの色のようであるこくう

の現われは直接に空を認識するサマディの意識のようである

クリアライトの現われの原因は白と赤のビンドゥがそれぞれ心臓で

白と赤の不滅のビンドゥに溶解し中央気道のすべての風が非常に級

細な生命を運ぶ風に崩壊するからであるこれによって最初から顕現

しない状態で普通に存在していた非常に微細な風と心が顕現しそれ

によってこのような現われが現われるよってこれは外側からの空っそら

ぽの空のような現われのケースではない

これは「死のクリアライト」そして80の概念現われ増加達成くう

間近がなくそれを乗 り物とする風もないゆえに「すべて空」 と呼ば

れる これは実際の死である

これは基本的な真実の身体である真実の身体へと変化していくため

の浄化の土台であるがゆえにそう呼ばれる「空っぽ」は基本的な自然

の身体と呼ばれるそしてそれを対象としてとる心は基本的な智慧を

認識す _-真束の身体と呼ばれる

64

固 「中間の生存」のヨーガの教え

ほとんどの人間はクリアライトに3日とどまりそれから白と赤の構

成要素の印が起こる

血と癖が少 し鼻と性器から現われるこれは心臓で崩壊 したビンドゥの浄化 さ

れなかった部分である

しかし肉体的な構成要素が病気によってひどく消耗している場令

には何日経っても赤と白の構成要素の印は起こらない

このような人は一日もクリアライトにいることはないかもしれない

また高いあるいは低い悟 りを持つヨーギーの場合にはクリアラ

イトと真実の身体を混ぜ合わせることができこの状態に普通よりも長

くいたりまたその期間を短くしたりすることができる

65

固 変身のヲ-ガ (意識を移し変える)の教え

変身のヨーガ (意識を移 し変える)は意識を覚者の浄土にある

いは高い誕生の世界に運ぶために編み出された数えである死の光

および 「中間の生存」の幻身を保つことのできる修行の進んだヨーギー

にとってはこのヨーガが必要であるoこれは非prime削こ重要であるO生起

のヨーガを取得 した者そしてある程度プラーナとナ-ディーそして

マハームドラーの見解を取碍 した者がこのヨーガを修行するのに適し

た者であるOこれを行なうことができない省も少なくともカルマの法

則に強い信を持ちこの修行の意味とプロセスを完全に理解すべきである

そして先に述べた壷の呼吸と ト〉モが鞭FJlなくできるようにな

らなくてはならない

(変身のヨーガの修行の仕方

)変身のヨーガの観想と訓練は次のように行なう

自分自身のタントラの主神の身体の中に中央気道を観想 し八つ

のフム音節が身体の八つの出口 (二つの耳二つの目_hLロ肛門

性器)をそれぞれ預っていると観想するoこれは唐瓢がこれらの門

から出ていかないようにするためである そ

らそれからタントラの主 神が自分の前方上の空に座っていると観想

するそしてブルーのフム字を心臓のチアクラに観想し五色の光を放

っていると観想する次に壷の呼吸を維持しその力を使って7ム字杏l=こ

中央気道を通 して「神聖天への開稚 (ブラフマランドラ)」まで一気

に打ち上げるそして同時に大きな声で 「ヒクリ と叫び打ち上げる力

6

回 変身のヨーガ (意紙を移し替える)の教え

を強めるフム字を 「神聖天への開溝」に一秒保ち優 しく 「カ」 と

ささやいてそれを心臓のチアクラまで降ろす止める前にこれを7

回繰 り返しそしてまた始める 数回行なったら走りながら 「ヒク」そら

と7回叫んでフム字を身体の外に出し自分の前方上の空にいるタン

トラの主神の心臓に入れる そして優 しく低い声で「カ」と7回続け

て繰 り返すこのようにしてフム字を自分の心臓のチァタラに返す0

これを1日に4回行なう者は数日後に次のような経験をする-

頭頂がひどくかゆくなり熱 くなるそして真ん中に盛 り上がりがで

きそこから黄色の液体が分泌されるもしこれらの症状が起こった

ならこれが成就の印であると思ってよいこの後この修行をやめ

一カ月に1回か2回行なう しかし頻繁に覚者の浄土に生まれるとい

う強い発願を行ないそこに行く確信と望みを強める

《変身のヨーガの応用》

死の印がすべて現われ命を延ばすことがこれ以上できない場合変

身のヨーガを行なうまだ死ぬ時期が来る前にこれを行なう者は大き

な罪を犯すことになり地獄に落ちる

死の際のこのヨーガのテクニックは先に述べたものと同じである0

一つの違いは中央気道の上部と 「神聖天への開溝」を非常に大きく

そしてふさがれていないと観想することである

ここでフム字を心臓のチァクラに観想し全力を使って 「ヒク」 と

叫ぶ瞬時にフム字は中央気道を上がり「神聖天への開溝」を通ってそら

あっという間に自分の眼前の空にいるタントラの主神の心臓に達する

もしこのときにすべてが暗くなりプラ-ナが吹き出し頭頂がかゆ

く痛 くなるならこれは身体を抜け出して覚者の浄土に行 くという

確実な印である もしこのような印が現われない場合にはフム字杏

降ろし休んでからもう一度 トライするこの印が現われたら「ヒクリ

と21回から25回叫び続ける そうすれば絶対に覚者の浄土に生まれる

67

友人親戚など死にかけている人につき添っている人は骨変身

のヨーガの教えを思い出させその確信と倍を強め彼のために祈 り

彼を助ける

生きている間このヨーガを修習する機会のなかった者は次のようI

にする

死が近づいたなら祈 り供物を捧げザンゲし覚者方の前で願い

を言う 覚醒の心を生じさせすべての邪悪な想念を断ちすべての執

着を切るライオンの横臥位になる覚者の浄土に生まれたいという真

剣な願いを生じさせ変身のヨーガの教えを適用するこれを知らない

者は知っている者に簡単に話してもらう そのような人もいない場令そら

には単に自分の前前方上の空にいるタントラの主神の心臓に集中

する そして「ヒク」と21回叫び続ける このようにして意識を覚

者の心臓に放 り投げる

もし死につつある人の頭を優しくなで「メンラ (薬師愛欲神)」と

繰 り返すなら8人の到達其智運命魂方がやってきて死につつある人

の意識を覚者アミタ-バの西の浄土に導いてくれる

動物が死んでいる場合には「ラトナクータ」を繰 り返すその動物

の意識は高い世界へ生まれる

死の光と 「中間の生存」の幻身を認識できないけれども高い世界に

生まれるために変身のヨーガに頼る者は三つのグループに分けられ

る 覚者の浄土に生まれ変わる有名なヨーギーはそこで簡単に究極の

解脱を達成する 普通の者は法則とヴァジラヤーナが普及している場

所に生まれることができ数生で覚者の境地に達する劣った者はこ

のヨーガによって大きな死の恐怖を避けることができ「中間の生存」

と恐怖から逃れ幸福な場所に生まれ変わりいずれは解放を達成する

68

h主釘

rcて

皿 熟あるいはトウモヨーガの教え

太陽を止めることができる ナ-ディーの力で富と数え切れない宝石

を生み出すことができる プラ-ナの力で人を引きつけビンドゥの

力で非人 (愛欲神幽霊悪魔)を引きつけることができる

これらの恩恵と徳を手に入れることができるがこれらはすべて虹

のようにそれ自体の実体を持たない幻影であると理解すべきであるこ

れらの力ゆえに思い上がってはいけない八つの世俗的な利益を寛服し

散漫のないおのずから照らすマハ-ムドラーに集中するべきである

なぜならこれが悟りを深める唯一の方法だからである

簡単にいえば トウモの修行は我々に生まれることのないマハ-ム

ドラーの智慧を悟らせてくれすべての執着と無智からの解放を達成し

すべての 「生篭れ変わり」の世界のナ-ディーの結節を解きすべての

「生まれ変わり」の世界のナ-ディーを智慧のナ-ディーに変えすべ

てのカルマのプラ-ナを浄化し障害のない智慧のプラーナに変えす

べてのけがれたビンドゥを浄化 しそれを楽のビンドゥに変える「二

つが一つになった完全な覚者の境地の虹」を完成する

25

B] 幻身のヨーガの教え

幌想の各期F別においてその3分の1の時rZりをトウモの修行に当てる

lui者の境地の 「完全な楽しみの身体」を追求し幻身の修行を今行な

っているのはすべての衆生を利するためだということを思い起こす

それから喉のチアクラに母神と共に座している赤い 「完全な楽し

みの身体」のグルに祝福と援助を祈る

外側の世界にあるすべてのもの- 家町山川人間動物

身体のすべての器官と感光- は混乱した心の単なる現われでしかなく

与耳の存在やそれ自体の実体はないと考える唇気楼や魔術や夢や

抱や影や露のようなものであるというのはこれらのものは

リアリティーの中には存在しないからだ他に依存 して生じるもの (条

件の生起)はこだまと映った影のようなものでそれ自身の実体は全

牡ないと考える

そして続けてこだまや映った影について考えすべての法則は一

悼的なものであり指や抱のように消え去るものであると考え太陽が

罪ると露がどのようにして消え水が流れ過ぎると抱がどのようにし

て消えるのかを観想する一瞬たりともものが変化せずにいることは

ないすべての法則は虹のように美 しいが実在せずすぐに無に帰し

てしまうと考える さi

lこのように魔術と空の状態について隈想すべきであるこの匝想

の後でさえ深く収づいた執着がすべて根こそぎになるまで共理と魔

柿の働きを観察し続ける

ここまでに述べた修行は幻身のヨーガの土台または錐備である

2

B] 幻身のヨーガの数え

では修行自体を二つに分けて論じよう

1不純な幻身の修行

2純粋な幻身の修行

1不純な幻身の修行

鏡の前に立って自分の映っている姿を観察する- しばらくの間

映っている姿を見る- そしてこの像が様々な要因すなわち鏡

身体光空間などの組み合わせによってある条件の下でどのようくう

にして作り出されたのかを考えるそれは現われてはいるが空である-

つまり依存 して生じている (条件の生起)それ自身の実体のないも

のである

それからその像の現われをその服と装飾品とひとまとめにして観

察しそれが気に入るか気に入らないかを考えるまた急に怒ったふ

りをしたり自分とケンカするふりをしたりしてそれに影響されるか

どうかを観察するこのように修行することによってすべての快と不

快は幻影であり主観的であり自分自身の心によって創 り出されたも

のであることがわかり執着がかなり減少する

次にテープの修行を行なう自分自身で自分自身に対 して心地良

い言葉とそれから気に入らない言葉を連発し録音しそれをひたす

ら聴き続け心が乱れなくなるまで行なう もしこれに成功するなら

賞賛に対 しても非難に対 しても無頓着になり解放を達成する

快不快喜び苦 しみ得ること失うことこれらが同じになる

まで事象の幻影的な性質について静かな場所で一人で院想する この

後で人のいるところに行き人々やその活動の中で修行する もし

まだ快いものと不快なものに好意的 非好意的に反応するようであれ

ばまた一人になりもう一度修行する

27

2純粋な幻身の修行

幻影であるタントラの主神を観想することは完成のヨーガの土台で

あるばかりではなく「中間の生存」において完壁な 「完全な楽 しみの

身体」を達成する方法でもある生起のヨーガにおけるタントラの主神

の観想は次のように行なう

タントラの主神の絵を手に入れ二つの鏡の間に置くそして三つの

像の幻影性を観察するタントラの主神が心の目に恋人のようにはっき

りと現われるまで絵を観想する助けとして使う 修行者はタントラの

主神の全身の完全なイメージを一度に観想しできるだけ長 くそれを

保持するようにいわれる ヴィジョンが消えると今度は身体の部分を

非常にはっきりと観想する頭と顔から始め首胴体手足等を全

身が非常に生き生きとくっきりとするまで観想する

タントラの主神のヴィジョンがはっきりとし安定してきたら一歩くう くう

先に進みヴィジョンを空の状態と同一化させる空の状態の見解のな

い観想はどんなによくても単なるよいイメージにすぎないタントくう

ラの主神の幻影性に関する院想でさえ空の状態の直接認識がなければ

相対的な達成は成し遂げられるが究極的な達成は成 し遂げられない0くう

一方空の状態を知る者はタントラの主神のヴィジョンをすぐに何のくう

自己実体もない投影された心の幻影としで悟る 現われそれ自体が坐くう

であり空と同一化させる必要はないのだと理解する

くう隈想の問はタントラの主神のヴィジョンをおのずから輝 く空の中

に吸収させる隈憩の後ではこの意識性を保ち自分の出会うものす

べてとそれを同一化させる

簡単にいえば生起のヨーガにおいて投影されたタントラの主神のヴィくう

ジョンは顕現する空の真理の一つの表現であり何の実体実存もな

い幻影性の象徴である比倫を使 うなら魔法の魂われ水に映った

月肉と骨のない影瞬間的に変わる寒気楼心に投影された夢依存

して生 じるものから生 じるこだま実存のない幻覚常に形を変える雲

28

B] 幻身のヨーガの教え

美しく生き生きとしているけれども実体のない虹現われたと思 うと

すぐに消えてしまう稲妻突然現われはじける泡はっきりと現われ

るけれどもそれ自体の実体がない鏡の中の像などにたとえることがで

きるだろ一うo

タントラの主神のヴィジョンを難なく楽に安定させられるようになっ

たら今度はそれを宇宙大の大きさに拡大しケシ粒ほどの大きさに縮

め一つから何百万へと倍増するそしてこれらの化身をすべて元の

身体に戻ししばらくそれを隈想する日常の生活においては自分の

経験すべてを覚者の界と同一視し家や町をマンダラ世界を覚者の浄

土すべての人を覚者方と到達真智運命魂方と同一視するまたすべ

ての音がマントラの詠唱であると考えすべての思考が法則の身体の

働きでありすべての望ましいもの楽しみが覚者方への供物であると

考える このようにして修行者は 「生まれ変わり」の世界のすべてのくう

顕現を浄化 しそれをおのずから輝 く空と混ぜ合わせるのである

四つの空あるいは四つの楽を開示するためにはまずプラ-ナを中

くう央気道に入れるすると四番目つまり生来的に生まれた空から

「風とともにあa心」で作られた幻身が現われる これを達成するため

には壷の呼吸を保ちながら「風とともにある心」の象徴であり五

色の光線を放っているブルーのフム (Hu血)字 [亘]を心臓のチァ

クラに観想する これによってプラ-ナが中央気道に入り煙屡気

横などの印が現われ啓示増加達成の光がそれぞれ現われる 同時

にフム字が大いなる光に溶け込むここでヨーギーはできるだけ長く

自分自身を光のサマディの中に吸収する最後にサマディから出るとき

タントラの主神の幻身を 「風とともにある心」と一緒に発射する

これを全部正しく行なうのは難しいと思う者はまず壷の呼吸を保ち

ながらブルーのフム字に集中しこの呼吸の溶解のプロセスを練習する

29

《幻身の一般的復習》

「生まれ変わり」の世界と 「煩悩破壊」の世界のすべての事象 (法則)

にはそれ自身の性質がなくゆえに幻影である しかし魂の執着

混乱区別する想念によって事象は真実であるように見えるこの敬

着と混乱を払うためにすべての法則の空性を観察し魔術に関する真

理を学ぶべきであるこれが幻影性の一般的な原理である

タントラの幻身のヨーガの背景となる原理は次のようにまとめるこ

とができる 粗雑でカルマに支配された人間の身体の中に人の執普

と混乱で隠された覚者の身体の純粋な精髄が存在する幻身のヨーガのくう

サマディの修行を通してこれらの執着と混乱が徐々に払われ輝く空

の智慧が認識される その結果「生まれ変わり」の世界のプラ-ナ

ナ-ディービンドゥは浄化され人間の身体は虹のような覚者の境地

の幻身へと変化する

幻身のヨーガの中心となる修行は生来の光を開示しそれに続いて

「風とともにある心」を通して幻身を轟射することである

この修行の間ヨーギーは何も存在 しないという感じを強く持つoこ

の経験は完全な解脱に到達するまで深まり続ける

30

【ヨ 夢のヨーガの救え

B] 夢のヨ-ガの教え

夢の認識は夢のヨーガの実践の中核をなしているこれを獲得す

るためにはまず自己の鮮明な自覚性を患らせる原因のすべてを取 り除

かなければならない自iL性を負か1ている支配的な原因とその解毒剤が

以下に簡単に述べられる

(》 タントラの戒を破った者は夢を認識することができないこ

の場合ヨーギーは罪を油められ神聖になされた約束の戒を回

復するために自己の違反をザンゲしヴアジラサ ノトヴ7のマン

トラを実践しなければならないまた彼は自分のグルもしくは

祈りを通 して新しいイニシエーションを得るよう努めなければな

らない

(参 グルおよびタントラの教えに対してほとんど信のない者は夢

を認識するのが困難であることに気づくこの場合信を強めるよ

う努めなければならない

(参 物質的な利益に食欲な者は夢を認識することができないこ

の場合彼は自己の物質的な所有物を布施しこの生に執着する

ことをやめなければならない

O(む ビンドゥを失った者身体をけがした者は夢を認識すること

ができないよってビンドゥを保ち括静でない人間食べ物

秩所との交わりを避けるよう懸命に努めなければならないもし

どうしてもそれらと交わらなければならない場合矯正手段として

クリヤ ヨーガを行なう必要がある

(9 もし心が雑念でいっぱいであったり夢を見たいという思いが

3

弱い場合夢を認識することができないこの場合独居 し成就

に対する自己の志と確信を強めるよう決意しなければならない

⑥ 自分の見るもの聴 くもの触れるものはすべて夢の中のこと

であると日中絶えず考えるならば夜夢を認織する機会を大いIに増大させる

夢のヨーガに取 り組み始める前にまず一般的な準備修行を終了しな

ければならない次に各期間の3分の 1をトウモの修行に3分の2

を喉のチァクラに 「種子」音節を観想することに費やす この観想は

夢を生み出す優れたテクニックである

まず喉のチァクラに座している赤い身体のグルに夜夢を認識す

る手助けをしてくださいと懇願する次に4枚花弁の蓮華を喉のチァ

クラに観想 しその中心に赤いオーム (Orb)字 【歩 ]正面の花弁に

青いア (A)字 [3T ]右の花弁に黄色いヌ (Nu)字 [弓 ]後方の

花弁に赤い夕 (Ta)字 [可 ]左の花弁に緑色のラ (Ra)字 [て ]

をすべて非常にくっきりと鮮明に観想する

喉のチァクラに赤いオーム字を観想 し壷の呼吸をできる限り長く煤

持することによって上記の内容を簡素化することもできるあるいは

各呼吸で 「オーム」を長く心の中で唱えることもできる

ある者はこれは寝ている間にのみなされるべきであるというかも

しれないこの発言は正しくないなぜならもしそれが昼間主要な隈

想として扱われるならば素早くかつ容易に 「風とともにある心」を喉

のチァクラに集中させることができその結果もっとたくさんのもっ

と鮮明な夢が現われるようになるからであるそれに加えてこの実践くう

はまたプラーナが中央気道に入り四つの空を開示する手助けともな

ヨーギーは絶えず目覚めた状態で自分の見るもの聴 くもの触

れるもの考えるもの影響を及ぼすものすべてが夢の中のことであ

ると考えなければならないまた豊かな食べ物や飽食を避け激しい

32

B] 夢のヨーガの教え

活動で自己をすり減らすことのないようにしなければならない手短に

言うとヨーギーはプラ-ナの力と強い意志力と夢を認識する他

の方法とを一つに合体させるよう努めなければならないのである

くう夢を認識する主要な方法は四つの空を開示するためにプラーナを

中央気道に至らせることである これが生じたならそれらと一つずつ

同一化しなくてはならないそして夢が現われるのを待ち夢を認識

するよう努める この実践の詳説は後に行なう

夢を観察する最も良い時間は夜明けから日の出の問であるなぜな

らそれは食べ物が消化され休息は十分で眠気は深くなく心は比

較的鮮明な時間帯だからである しかしほんの浅 く眠るだけの人は

夜の間にこれを実践することも可能である

ヨーギーは眠りに落ちる前に夢を認識しようという決意と確倍を

少なくとも7回多い場合には21回行なう しばらく喉のチァクラに

四つの基調音節を観想し次に壷の呼吸をゆるやかに保持 しながら

赤いオーム字のみに集中する

長い継続 した眠りは避けなければならないその代わり回数を増や

して短時間眠るように努める 目が覚める都度直前の眠りの間にう

まく夢を認識したかどうか振 り返ってみる必要があるもしうまくいっ

ていなかったら次に眠る前に真筆な祈 りを捧げる

もしもこのすべての後にもまだ夢を認識できないならば起き上

がって部屋の中のもの椅子やテーブルベッド衣類絵画を観察

しそれらがすべて夢の中のヴィジョンであると考えるこの感覚を失

わずにもう一度眠りにつく

極度の眠気のために夢を認訊できない人は身体全体と部屋中に満ち

る光線を放ち輝 く赤いオーム字を喉のチアクラにあるいは輝く白

いビンドゥを両眉の真ん中に観想する ごく浅く眠る傾向の人は青い

フム字か青いビンドゥを秘密チァクラに観想する

33

上述の教えのすべてを怠惰でなく実践しながら依然として夢を認識

できない人は独居に引きこもり衣服をすべて脱 ぎ捨て飛び跳ね

踊 り裸で走 り回り

「これは夢だ夢なんだ」

と大声で叫ぶべきであるさらに危険な崖っ淵に行き疎い地の底

をのぞき込み同じことをする それでもまだ夢を認識できないとした

ら自己を恥 じるべきであるそして懸命にグルとタントラの主神に

祈るべきである そして喉のチアクラの位置に次第に速度を増して

回転する円形の鋭い刃を観想 しそれが電動ノコギリのように全身を上

下して身体を肉片と灰とに薄切 りする様を観想するそれらを覚者方

とおなかを空かせた有情の魂に布施をするその後識別的な思考を

持たずにマハ-ムドラーについて隈想を行なう

夢をときたま少しの間だけは認識できてもいつもというわけでは

ない人は実践がまだ足 りないと気づくかもしれないこれは特に夢

の認識の直後に急に目を覚ました場合に当てはまる その場合はこ

の傾向に対して繰り返し自分自身に諭し夢の状態にとどまっていたい

という欲求を強めなければならないたとえ目が覚めても日を開けず

逆に夢を見続けるようにもしくは心臓か秘密チァクラに集中するよう

試みるべきである

どんな原因で夢から急激に覚めてしまうのか注意深 く調べてみなけ

ればならない極度の緊張が原因ならもっとリラックスするように物

音が原因ならもっと静かな場所で眠るように寒さや熱さが原因なら

もっと厚着をしたり薄着をしたりなどすべきである ある教えでは育

定的力と否定的力である赤と白のビンドゥの間に座っている自分自身を

観想することが助けになると述べている また壷の呼吸を保持しなが

ら青いフム字を喉のチァクラに観想するのも助けになるといわれてい

要するに夢を認識できない理由を発見すべく常に努力ししかる級

34

団 夢のヨーガの数え

に適切な矯正手段を講じる 例えば眠気がひどい場合には赤か白の

ビンドゥを喉に観想するかあるいは両眉の真ん中に放射する輝く光

を観想する警戒心が強すぎたりすぐに日が覚めてしまう場合には

青か黒のビンドゥを心臓か秘密チァクラに観想する夢が鮮明でない

場合には赤いビンドゥを喉のチァタラに観想 し輝 く光を放射 しなが

ら全身のすべてのナ-ディーを覆っていると観想する

怖い夢を見たときヨーギーは

「これは夢だ夢の中で火に焼かれたり水に溺れたりすることがある

だろうかこの動物や悪魔やそういうものがわたしに害を与えること

があるだろうか」と言って不当な恐怖心から身を守るこの意識を持ち続け火を踏み

つけたり水の中を歩いたり大きな火の玉に変身して恐ろしい悪魔や

獣の心臓に飛び込んで爆発させたりすべきである

夢をかなりしっかりと堅実に認識できているヨーギーは「夢の トラ

ンスフォーム」の実践に進むこれはつまり夢を見ている状態で鳥

虎ライオン神聖天国王家岩林や自分の望む何にでも変身し

ようと試みることであるこの雫践が安定したならば今度は様々な

形状のタントラの主神の身体座っていたり立っていたり大きかった

り小さかったり等に変身する同じように夢の中で見ているものを別

の対象物に変化させる例えば動物を人間に水を火に大地を空間

に一つを多数に多数を一つにと変化させる 例えば上半身からは

火下半身からは水を放ったり太陽と月を踏みつけたり身体を何百

万何十億と増やして宇宙全体をいっぱいにしたりといった種々の神過

力を働かせる

夢のヨーガの実践の主要な目的の一つは「中間の生存」の状態で

そしてこの生の中で幻身を実現する手助けをすることである これをくう

獲得するためにはまず 「眠りの四つの空」を認識 しなければならないくう くう

次に第四の空あるいは生来的な空から「風とともにある心」が作 り

35

出したマンダラのタントラの主神の幻身を瞬時に投影しその後にマくう

ンダラとタントラの主神をもう一度大いなる空に溶け込ませる これは

要するに夢のヨーガで実践される 「生起」と 「溶解」のプロセスであ

るl

この後以下に示した 「覚者の国-の旅」を実践する

自分がタントラの主神になったと観想 し流れ星のごとく瞬時にイ

ンドラの天あるいはどこか他の 「生まれ変わり」の世界の天に至る

そして戻る前にその場所を観察する これが安定 したならば次に

「覚者の浄土」の一つに例えばヴァイローチャナやアミタ-バや

その他の 「浄土」に旅する これも同じようにほんの瞬時のうちにな

される 「覚者の浄土」に至ったならば党者に敬意を表わして布施を

し覚者の説法を聴 く

最初のうちヴィジョンと経験はあまりはっきりとしないが自分が

夢で見たものは本物の 「浄土」そのものなのだと堅く信 じる なぜな

ら「生まれ変わり」の世界も 「煩悩破壊」の世界 も結局は夢にす ぎ

ないからであるこのように実践するうちにヴィジョンは徐々に徐々

に鮮明になってゆくはずである

もしある者が 「幻身のヨーガと夢のヨーガに何か違いがあるので

しょうか」と尋ねたならその答えは両者は基本的に同じであるが

夢のヨーガは幻身のヨーガの補足と見なされているということである0

一つは幻身を生み出すために使われもう一方はそれをさらに完全なち

のにするために使われるのであるまた「覚醒」状態の光から生 じる

幻身は夢のそれよりももっと深遠なもっと微細なものであること

を知るべきである とはいえ二つのヨーガは互いに相補い合うもの

として実践される なぜなら夢と覚醒の状態の二分性の中に顕現 した

時間への固執は究極的にはこのようにして征服されるからである

これら二つのヨーガを合体 した実践によって人は 「生まれ変わり」

の世界の習慣的な思考を浄化するようになるすべての物事は心の顕現

36

B] 夢のヨーガの数え

であり心は夢と同様それ自体では実体を持たないものであると悟る

「生まれ変わり」の世界も 「煩悩破壊」の世界も実在 しない屡気楼であ

りそれらは何も束縛しないし何も解放しないと知る自己の粗雑と

微細純粋と不純な愛着のすべてを洗い清める そして最終的に覚者

の境地の魔法のような 「完全な楽しみの身体」を明らかにするようにな

37

B] 光のヨーガの数え

どのようにして光を認識する

か位省をすべて取 り除き光を認識するために望ましいすべての粂件

を集めるための蟹備段階の修行においてたどる段階は夢のヨーガと同

じである しかしさらにヨーギ-は良い栄養になる食物を取 り身

体をマ ノサージし非常に静かな場所に住み自己のビンドゥを保存 し

常に柔和でリラックスしていなければならないo幌想の各々の期間に

おいてその3分の 1の1馴 Iほ トウモの修行に耽やし3分の2の時rll

ほ光のヨーガの修行に数やさねばならない

投初に心臓のチアクラに母神と共に座っている青いヴ7ジラダラ

を観想 しヴアジラダラに 「生来の光を開示 してください」と祈るべき

であるそれから心臓のチアクラに市い7ム字を観想 し壷の呼吸を

煤つかまたは心の中でフム字を長 く唱えるべきであるそうすると

外側の世界がすべて彼の身体に溶け込みその身体がフム字に溶け込み(

)そのフム字がナーダに溶け込みそのナータが大いなる空に溶け込むく

つ彼は空について阪想 し息を保つべきであるこのサマディから立ち

上がるとヨーギーは再びタントラの主神の幻影の身体を観想する

「これは夜にのみ行なうべきだ」と間違って主張する人がいる し

かし実際はこれを九一日通 して修行すると「風とともにある心」 を

習得する可能性が大いに増 し光の啓示が安定するその結果睡眠中

に光を認識するのがずっと容易になる

さらに同時に保息をすることによって大いなる利益が加わる

他の方法で光を認識することは非常に難 しいしそのようにして認識した

3

E] 光のヨーガの教え

光は長く持続 しないこの修行に従う人は必ずプラ-ナを中央気道にくう

もたらし四つの空を開示するそれゆえこれが 「光のヨーガ」とい

う最も重要な修行なのである

〈睡眠中に光を保つこと〉くう

昼間にプラ-ナを中央気道にもたらすことによって四つの空を順

番に開示できる人は眠りに落ちる直前に心臓のチァクラにあるフム辛

に集中すれば睡眠中にもそうすることができる

光を 「保つ」のに一番いい時間は睡眠の最も深い夜 (の真ん中)で

はなく夜明けまたはいつでもいいから睡眠の浅いときであるそおう が い

して一番いい姿勢はライオンの横臥位である

ここで光のヨーガの修行で不可欠な二つのことは心臓のチァクラ

の蓮華の五つの花弁にある五つの基調音節 (Hu血ANuTaRa)

を観想 し息を保つことである

眠りに落ちる前にヨーギーは啓示増大達成の段階の後で

「生来の光が生じたときに必ずそれを認識するぞ」と繰 り返 し繰 り近

し21回考えるべきである それから身体全体がフム字に溶け込みフ

ム字が光に溶け込むことを観想しそれに集中する 少し眠たくなった

らア字に集中する かなり眠くなったらヌ字に集中する非常に眠

くなったらタ字に集中する 眠りに落ちそうなったらラ字に集中す

る眠りに落ちながら(または気を失いながら)フム字に集中する

初め最初の三つの音節に集中した直後に眠りに陥る傾向が強いので

最後の二つの音節に集中するのが難しいと思うかもしれlない しかし

繰 り返し修行することによって徐々にできるようになる睡眠という

気を失った状態で意識をとどめられない人はサマディの力をもっとつ

けるように昼間に一生懸命修行すべきであるこれによって気を失っ

た状態で意識をとどめ光を少し見ることができるようになる

39

ある教えにはまだ光を認識できなければ三日三晩眠ることを放秦

してからもう一度やってみるべきだと述べられているくう

四つの光または空すなわち啓示の光増大の光達成の光坐

来の誕生を順番に開示できる人は粗雑な 「生まれ変わり」の世界の忠

考と微細な 「生まれ変わり」の世界の思考の両方を取 り除き識別するそら

心を超越することができるそうすると要一つない空のように透明で

澄みわたった本物の睡眠の光に直面するO これがとびきり上等の経験

すなわち完全な光であるこの次には「まあまあ」の経験とか「少なくう

い」光と呼べるようなものがあるここではヨーギーは四つの空を

順番に認識できないかまたは「生まれ変わり」の世界の顕現をすべ

て取 り除くことはできないがひどい眠気を克服し透明な光り輝く空

性を明確に識別することができる

この次には「劣った」経験があるここではヨーギーは 「完全な」

光も 「少ない」光も経験 しないが夢が生じる前の眠りの状態で澄ん

だ透明な心を経験する昼間の修行で安定したサマディを達成 したら

その力は眠りと夢の状態も含めて昼と夜を通じて行き届 くその場

合ヨーギーは(原則として)夢を見ないもし見ることがあったと

してもそれをすぐに認識できる しかしこれは睡眠の光ではなくて

睡眠の状態でのサマディの経験でしかないと言うグルもいる確かにそ

うかもしれないがそのように修行すれば光を認識する機会を本当に

増大させることができすぐに 「少ない」光を見るであろう

光を保つ方法は多くあるが上述の教えでこの目的のためには十分

である ヨーギーは自分に最も役に立つ特定の教えに従うべきである0

くう《四つの空についての説明〉

くう四つの空または四つの光または四つの楽は光のヨーガの経験の

中核である これらは目覚めた状態の昼間の修行でプラ-ナを中央

気道に集めることによって引き起こされる そうできる人は特に四香

40

B] 光のヨーガの教え

くう くう目の空すなわち生来の光に集中すべきである この四つの空を認識

する方法は以下のとおりである

夜の光のヨーガの修行で最初に心臓のチァクラにある蓮華の花弁の

一つにあるア字に集中する この修行によって五大元素のプラ-ナが

中央気道に集中し煙寮気楼蛍の光などが順番に現われる眠気を

感じたらヌ字に集中するするとますますプラ-ナが集まり粗雑くう

な区別する思考が崩壊 し初めの空すなわち啓示の光が現われるそそら

うすると要一つない空に明るい月の光を見ているかのような感じを

経験する

もっと眠たくなったらタ字に集中しより多くのプラーナが集まりくう

微細な区別する思考がすべて崩壊 し二番目すなわち極端な空 (別名そら

増大の光)が現われる そうすると雲一つない空に明るい太陽の光

を見ているかのような感 じを経験する

とても眠くなったらラ字に集中するそうするとすべてのプラ-

ナが集まり最も微細な区別する思考のほとんどが崩壊し三番目すくう

なわち大いなる空 (別名 達成の光)が現われるそうすると深い雲

一つない天空にすべてを包含する暗闇を見ているかのような感 じを経

験する

最後にフム字に集中している間に眠りに落ちる (または気を失う)

と達成のすべてのプラ-ナと最も微細な区別する思考のすべてが崩くう

壊 し四番目すなわち完壁な空 (別名 生来の光)が現われるそそら そうきoう

う すると夜明けの澄んだ空の蒼等を見ているかのような感 じを経験 したそがれ

太陽月黄昏という三つのけがれのすべてが彼から離れ去るこれくう

らがヨーギーか認識 し修行 しなければならない四つの空すなわち

睡眠の光であるくう

最初この四つの空をすべて認識することはで きないかもしれないが

途切れることのない根気強い修行によってついには認識するようになくう

る四つの空を 「保つ」ことに熟達 していない人は浅い睡眠の間に

41

ヨーガを修行すべきである 熟達している人は深い睡眠のときにその

修行をすべきである 規則正 しいプロセスで光を保つことにまだ熟逮

していない人は逆のプロセスで行なうのが難 しいと感じるだろうす

なわち生来の光から三番目を保ち二番目をそれから一番目の光-(

とであるそれゆえ正 しいプロセスが基本であり非常に重要なので

ある

プラーナの乱れによって光のサマディから出されそうになったら

心臓のチァクラのフム字に集中してサマディをもう一度安定させるべ

きである これがダメなら「少ない」光について隈想すべ きである

「少ない」光から出されそうになったら夢の幻影の身体の修行をしよ

うとすべきであるしかしこれをきちんと行なうためには昼間の修くう

行でプラ-ナを中央気道に集め四つの空を開示できなければならない

この段階に到達 して初めて夜光を完壁に保つことができる修行

の進んでいないヨーギーは一番目と二番目の光は認識できるかもしれ

ないが三番目と生来の光を認識することは極めて困難であろう

寝る前に光を保とうという非常に強い望みを生 じさせ(身体全体

を満たしている)輝 く光を発 している心臓のチァクラにあるフム字に集

中すれば「少ない」光を見る機会は十分にある夢のない浅い睡眠の

状態では彼は心の性質を光 り輝いているが空っぽ (不明瞭さのない

透明)であると見なす意識は目覚めているかのように明噺である

にもかかわらず散漫にする思考を取 り除くことができず光 り輝 く意

識も夢と一緒に現われるもしこれが起こったらまだフム字に集中し

続け光を安定させるために光 り輝 く意識を保とうとすべきである0

深い睡眠のときに光を認識できない人はがっか りする必要はなく

認識するように再度努力するべきである そうすれば徐々にうまく

いくようになる プラ-ナの乱れのために夢が現われたらこれらのヴィ

ジョンがタントラの主神と彼のマンダラと同じであると見なしそのヴィくう

ジョンをもう一度大いなる空に溶け込ませようとする

42

E] 光のヨーガの数え

「r少ない」光は真の陸眠の光ではない」ということを知るべきである

後者は散漫と区別する思考がすべてない第四番目すなわち生来の

光であるが前者は区別する心と散漫が混ざり合った表面的な光でし

かないしかしこの 「少ない」光を安定させ強めることができれば

最終的には生来の光を保つことに成功する 現在のところチベット

のヨーギーの多 くは対応する〝 光を保つ段階に到達することしかで

きない修行のよくでさる者ですら「少ない」光 しか保つことができ

ないそれゆえこの違いを知っているということは非常に重要なこと

である

《三つの基本的な光についての解説》

タントラの教えによると光は三つのグループに分けることができる

① 起源の光

(参 道の光

(参 果報の光

「起源すなわちリアリティーの光」とは人が気づいていようがい

まいが関係なくすべてのときに存在 して」る生来の光である 睡眠のくう

光と死の光はこの種類に属する「道の光」とは空の状態すなわくう

ちプラ-ナが中央気道に集まったときに開示する四つの光または空

を直接悟ることであるこれはまた「区別しない智慧」- 主観 と客くう

観という二元性を超越 している「生まれていない空」を悟 ること-

とも呼ばれる「果報の光」とは覚者の境地という完全で完壁な解脱

の境地である 「二つが一つになった究極の光」を悟ることである

「睡眠の光」は様々なグループに分類することもできる「対象に面

すること」のない深い睡眠において認識されるものは「深い睡眠の光」と呼ばれる 粗雑な対象と微細な対象によって認識されるものは「F少ないJ睡眠の光」と呼ばれるなど

前に夢のヨーガや教えたように修行者は自分に自信があ り「中

43

間の生存」をマスターできるのかをどうかを観察すべきである こう自

閉すべきである

「わたしの今の悟 りで時が来たときにr死の光J をコントロールで

きるのだろうか 」くう

「四つの睡眠の空」をコントロールすることができれば死のときにくう

「四つの空」を認識できると確信を持つことができるo そq)人にとって

は死は道における非常に役に立つ段階である

よってこの光のヨーガの修行によって「生まれ変わり」の世界に

対する執着と「生まれ変わり」の世界における識別は浄化され「自己

を照らす智慧」を悟る「生来の光の智慧の火」によって不純な習慣

的思考をすべて破壊 し「息子の光」と 「母親の光」を一つにし「生ま

れない光」という大いなる全体にすべてを包含する そうすると完全

な 「法則の身体」と 「形状の身体」を達成し「生まれ変わり」の世界

の終わりまで少 しも努力することなしに数え切れないほどの多くの

方法ですべての衆生を助けることができる

44

6]「中川の生存」のヨーガの救え

回 「中間の生存 」のヨ-ガの教え

1「中間の生存」の数え (1)

(死の象徴

〉1形状一茶姿の集積が崩壊 し始めるとき極度な消耗の程度まで弱

きを感 じる地元素が崩壊 し始めると身体は活プJを失う視党器官

が崩壊すると眼球を動かすあるいははっきりと比ることができない

「大きな蚊の智慧」の元素がJiFi壊 し始めると心は大変暗く鈍くなる

2感光の楽fJ-tが崩壊 し始めるとだるく感 じマヒしたような感じ

がする水元菜が崩壊するときは身体内の分泌が止まるO聴覚の機

能が崩壊するとき聞こえなくなるo「平等の智eu の元素が分解さ

れるとIgぴと苦しみの区別がつかなくなる

3 識別の躯村tが崩壊 し始めるといかなる外的な対象も見えなくなる

火元-兼がJuL)壌するときは消化できない鼻が利かなくなり始めると

上部のプラーナが遅 くなり不規則になる映光の感JltLが崩壊すると

においを区別できなくなるO観察の智慧の元素が分解されると死

にかけている者は周りに立っている身内の者を見分けることができな

くなる

4 構成要素の躯積が崩壊するとき何もすることができなくなる

プラーナの元紫が分解するとき十の租雑なプラ-ナが来たところへ

仰る味光の器官が崩壊するとき舌が撞 く厚 くなる味覚の感光

がなくなると異なる味を区別できないO活動の智yi箕の元素が崩壊す

るとき行為することも意志することもできなくなる

4

別の経典によれば死に関する次の教えがある

1地元素が水元素に崩壊するとき外的なサインは自分の身体を動

かせなくなりそしてあたかもすべての支えを失って倒れそうに感

じることである

「お願いだ立ち上がるのを助けてくれ」

と大声で叫びたい内的なサインは意識が渦巻く煙の雲のように現

われることである

2水元素が火元素に崩壊するときの外的なサインはすべての分泌が

乾き切ることであり内的なサインは意識が移動する賓気横のよう

に現われ白い現われの33の邪悪心の識別する思考がすべて静まるこ

とである

3火元素がプラ-ナに崩壊するときは外側のサインは身体の熱が

大幅に減少し一方で指や爪先はしびれて冷たくなることである内

的なサインは意識が蛍の光の薄暗いスパークのようにして現われ

赤い現われの40の愛著の識別する思考が静まることである

4プラ-ナが意識に崩壊するときの外側のサインは死にゆく人の出

息が大変長 くなり入息が大変短 くなることである 内的なサインは

意識がはっきりとして安定したランプの光のように現われ七つの

黒い迷妄の識別する思考がすべて静まることである

経典によればこれらの死のサインは個人によって一つ一つ順々に

現われたりあるいはすべてが一度に現われたりする

微細な元素が崩壊したら死にかけている人は次のような経験をす

ることになるそら

1意識が 「啓示の光」に崩壊するとき雲のない空に浮かぶ月の光のI

ように光を見る

2啓示の意識が 「増加の光」に崩壊するとき夜明けのように赤っぽ

い草色の一条の光を見る

3「増加の光」が 「達成の光」に崩壊すると完全な暗闇を経験 し

46

6] 「中間の生存」のヨーガの数え

意識を失うそら

4この無意識の状態は再び光の中に崩壊 し夜明けの要一つない空

のような- 前の三つの段階の微細なけがれすべてを超越 した-くう

透明なはっきりとした空が現われるこれが真実の 「死の光」あるい

は 「生来の光」である

異なる元素が次から次-と崩壊 したら最終的にプラーナの元素が

心臓のチァクラで意識に崩壊するその後頭頂のチァタラにある白い

ビンドゥが下降しヘソのチァクラにある赤いビンドゥが上昇し二つ

が心臓で一緒になる赤と白のビンドゥが完全に混ぜ合わさったとき

「死の光」が現われる 六つの世界のすべての有情の魂がそれぞれの

生の終わりに一度死の光を見るのだが残念ながら彼はそれを認読

することもつかむこともできない

《「中間の生存」の出現》

それから逆の順序で死の光から達成増加啓示と順に現われる

眠っていたプラ-ナが動き始め達成の光が現われるそしてすぐにそ

れから増加の光啓示の光と続くそれから80の識別する思考が生じ

その結果 「中間の生存」のすべての幻影のような顕現が現われる

ここでよく論議を呼ぶ質問が起こる

「r中間の生存Jの住人の身体と顔はどのように見えるのか」アサンガの兄弟たちによれば彼らは次の転生の姿をしている しか

し他の人々によれば生前の姿に似ているという 「継承の派」のグ

ルたちによれば「中間の生存」の初めのころの段階では「中間の生存」

の住人の顔と身体は生前のものに似ておりそれからそれが徐々に消え

てゆきそして 「中間の生存」の後の段階になれば次に来る転生の現

われをとるこの理論は理にかなっているだけではなく経典とも一致

している 多くの経は「習慣の身体」の 「中間の生存」状態における

存在は生前にならって形作られることを明確に示 している

47

「中間の生存」の住人はすべての器官を完全に備えてお り再び再

生することが定められている場所以外であれば妨害なくどこへでも旅

することができる 彼は 「生まれ変わり」の世界に属する超常的力を幾

分有しており食物の香 りを食べて生き他の同じ 「中間の生存」の住int

人たちを見ることができるなおここから先の内容については一つ

の例にすぎない

もし 「中間の生存」の住人が悲惨な領域に生まれることが定められ

ているのであれば深い暗闘あるいは黒い雨の夜のヴィジョンを見

るだろう もし彼が幸福な領域に生まれるものであるなら月のように

輝 く白い光を見る

別の経典はこういう

地獄に生まれる者たちにはすべてのものが焼けた木のように黒っぽ

い茶色に見える 低級霊域に生まれる者たちは煙色の色を見る天に坐

まれる者は金色の光を見る 形状の要素に生まれる者たちは白を見る

そして非形状の要素に生まれる者たちは「中間の生存」の経験をし

ない- 彼らは死後即座に非形状の要素へ生まれ変わることになる

しかし低い領域に生まれることが定められている非形状の要素の生令

体たちは再び 「中間の生存」を経験するともいわれている

地元素が妨げられたとき「中間の生存」の住人たちは爆発の雷鳴を

開く水元素が妨げられたとき海の波のとどろさを開き火元素のと

き燃え上がる森のうなりを開き風元素のとき大暴風雨の高いヒュ-

ヒューとなる音を開く

三毒- 愛著邪悪心迷妄- は「中間の生存」の住人が自赤

黒の様々な種類の恐ろしいヴィジョンつまり彼を傷つけるために近づ

いてくる恐ろしい幽霊や悪魔として投影された習慣的な思考を持つ国と

なる

「中間の生存」の住人は次のような性質を持つといわれる

① 身体は抵抗を示すことがなく影を作らないそして一瞬のう

48

回 「中間の生存」のヨーガの教え

ちに多くの土地へ旅することができる

② 他の領嘘の生命体は彼の行為を目撃することができない

③ 透視能力とテレパシーを持つo

④ 太陽も月も星も見ない

(9 生来的な心の記録を見て自分が生前行なった良い行為 悪い行

為のすべてを詳しく見る

⑥ 食物は見るがそれが彼に布施されたか捧げられたのでなけれ

ば味わうことはできない

以上のような説明は行なわれたが個人のカルマは決して同じという

ことはなくまた顕現も大変異なっているのでこれらをはっきりと限

定されたあるいは一定不変のものとして受け入れるのは難 しい多く

の点で 「中間の生存」の状態は夢の状態のようであり非常に不安定で

不確かなものなのである

「中間の生存」の生命の最高の長さは7日であるが もしこの期間に

「中間の生存」の住人が転生をしなければ彼は 「死ぬ」あるいは気絶

して第二 「中間の生存」に即座に生まれ変わる このプロセスは7回

繰 り返されることができるので全体で49日となる

「中間の生存」の住人は次に転生する場所を見るや否やその場所

に恋 しでしまう

湿気と温かさによって生まれ変わる者は壇とにおいによって引かれ

る 虫あるいは卵の形に生まれ変わる者は両親がセックスをしてい

るのを見たとき両方の親に対する大きな変著と邪悪心を抱 く 男性に

生まれるものは母を愛 して父を憎み女性は逆となるこの愛著と那

悪心が生 じるや否や「中間の生存」の住人は直ちに気絶 しそれを知

らないで転生する天の一つに生まれるものは壮麗な天国にあるよう

な豪邸と男女の天使を見彼らを望む

悲惨な領域に生まれる者は多くの恐ろしいヴィジョンを見絶望的

にそれらを避けようとする 洞窟や穴や木に逃れようとすれば彼は動

49

物に生まれ変わる もし鉄の家に逃げようとすれば地獄に生まれる0

「中間の生存」の住人が死ぬときはやはり四段階の崩壊のプロセス

つまりプラ-ナの減退から啓示増加達成生来的な光を通過す

る それから逆のプロセスが始まり生来的な光から達成増加啓

示80の識別する思考プラ-ナのエレメント火--と心と身体の

複合体が完成するまで続 く

《「中間の生存」 での機会》くう

死の際で息子と母の空の光が混ぜ合わさるとき識別をする考えと

いう微細なけがれはすべて鋲まる このとき生起と完成のヨーガを敬

得した修行の進んだヨーギーは完全な覚者の境地とその徳を同時に

達成できる かなり修行の進んだ者しかし素晴らしいマハームドラー

を昼夜修行でさる者また死の光を保てる者は「中間の生存」のヴィ

ジョンが現われるときそれを使っで悟りを進めることができる

この世のすべての顕現は実は 「中間の生存」のそれでありすべて

の 「生まれ変わり」の世界の存在は「中間の生存」の存在なのである

誕生と死の間の期間は「生と死の中間の生存」と呼ばれる 眠 りに落

ちたときから目覚めまでは 「夢の中開の生存」死から再生までは 「中

間の生存」そのものである これら三つの 「中間の生存」においてトウ

モと幻身のヨーガ光と夢のヨーガそして 「中間の生存」と変身のヨー

ガの修行が強調されるべきである

眠っている状態起きている状態の両方で見るもの開くもの触

るもの行動するものはすべて「中間の生存」の状態であると考える

べきであるこの教えを繰 り返し続けて修行することは優れた 「中間

の生存」の準備であると認識すべきである

そして死のときが近づいたなら自分の財産 持ち物を三宝に布施

し惜 しみなく布施しすべての執着を切り神聖になされた約束の戒

を厳 しく守 りすべての道に外れたこと罪をザンゲすべきである ま

50

B] 「中開の生存」のヨーガの教え

たもし神聖になされた約束の戒を破ったことがあるならグルあるい

は覚者に再びイニシエーションを与えてくれるように懇願 し破った棉

聖になされた約束の戒を修復すべきである真剣にグルとタントラの主

神に祈 り死の光と 「中間の生存」での幻身を保持できるよう助けを求

めまた法友に頼って死の際で教えを思い出させてもらう

最も修行の進んでいるヨーギーは死のとき溶解のヨーガを行ない

おのずから照らす精髄に集中してそれを死の光に混ぜ合わせる そし

てその光から「風とともにある心」でできた完全な 「完全な楽 しみの

身体」と 「変化身」を生 じさせるよう努力する

マハ-ム ドラーの第四段階に達した非常に修行が進んでいるヨーギー

は死のときに確実に母と息子の光を混ぜ合わせることができる この

ときカルマの身体顕現心のすべてのきずなが切れ覚者の境地の

徳がすべて完成する彼らの心は法則の身体になり身体は智慧の身体

になり土地は完成と純粋さの土地になる

かなり修行の進んでいるヨーギーも最も進んでいる者たちと同じよ

うに修行するべきであるもしこれに成功すれば彼らは 「中間の生存」を通らないで転生できる そうでなければ真剣に覚者の浄土に生まれ

るように祈 り変身のヨーガの教えを適用すべきである

死の光も幻身のヨーガも保持することめできない劣ったヨーギーは

心の集中力を喚起 し確実な理解と揺るぎのない自信を持って教えを逮

用 し死と 「中間の生存」の挑戦に立ち向かう解放を得るために死と

「中間の生存」の機会を利用することができない者はカルマによって

もうー度 「生まれ変わり」の世界に生まれることを強いられる これを

防ぐためには次の指示に従う

「中間の生存」にいる者がその者にとって最 も魅力的な場所に来た

ときそれをタントラの主神のマンダラだと観想する 男と女の性交を

見て愛著と邪悪心が生起 したら自分自身に注意を喚起 してこれが

覚者が現わした父と母の第三イニシエーションだと考える 楽と空の経

51

くう験を受け入れ愛書も邪悪心も幻影で空であると見る

くうこのように空の状態の見解を強調することによって「生まれ変わり」

の世界から永遠に自分を解放できるかもしれないもし 「中間の生存」

にいる者がこれをうまく成し遂げ最初の7日間で再生を逃れることが

でき為ならそれに続 く7日間あるいはその後に同じことを成し遂げ

ることは難しくない彼はタントラの主神の浄土に生まれ道-の帰依

を完成するだろう

もし 「中間の生存」にいる者が覚者の浄土に生まれたいと思うなら

そこに生まれたいという強い願望を培わなくてはならないこれは非育

に重要であるそして変身のヨーガの教えを適用すると一騎のうち

にその浄土に生まれる

「中間の生存」ヨーガの恩恵は次のようにまとめられる

(ni 「法則の身体」は死のときに実現できる

② 「完全な楽しみの身体」は 「中間の生存」で

③ 「変化身」は肉体化するときに実現される

これはまた覚者の三身の成就に導く道とも呼ばれる

2「中間の生存」の教え (2)

《崩壊の諸段階》

人間は25の粗雑な対象- 五つの集積四つの元素六つの感覚要

素五つの対象五つの基本的智慧- が崩壊することによって必ず

死ぬ

死のプロセスには八つの段階がありそれには25の要素の崩壊が含

まれる22の要素は最初の四つの段階の間に崩壊する残 りすなわ

ち識別の集積 意識の感覚 諸現象の性質を悟る基本的智慧は最級

の四つの段階の間に崩壊する

52

B] 「中間の生存」のヨーガの教え

図1 25の粗雑な対象

5つのとらわれfの集報 53の基本的魯魚 四大元素 6つの感覚事案 5うめ対魚

形材 窄準 二 基本的鋲のような智患 也 日の感

覚 形状-容姿感 車 基本的な平等の智

憩 水 耳の感覚 声蓑 壷 基本的な

分析の智患 火 鼻の感覚 香り痕由の構成 基本的な活動を 風 舌

の感覚 味達成する智患 身の感覚 接

触敗 軍 基本

的な諸現象の性質の智愁 意識の感覚図2 8つの崩壊価 白の崩噂空重BO油 填 ー3番白の崩薮 iIi春日重油 墳一J

1 帝敬す二

る奮寮 形状-容姿 感 覚 弛 別 経験の構成

元 素 地 水 火 風博 労要素 T 日の感

覚 耳の感覚 舟の感兜 舌と身の感覚対 慶

目に見える形状-容姿 士PJ 香 り 味と

接触基本地軸 基本的 基本的な 基本的な 基本的な活動を鏡のような智慧 平等の智患 分析

の智恵 達成する智患崩壊寸を5帝P

の崩壊 there4や畢日申申墳 7寧日の崩壊 や番

〈一番目の崩壊〉

最初に形状一容姿の集積の段階の五つの現象が自然に崩壊するす

なわち形状一容姿の集積のような智慧地元素目の感覚生命体の

中にある目に見える形状一容姿である形状一容姿の集積の崩壊の外的I

な印として手足が前より小さくなり身体が弱く力がなくなる

この大きさと力の減少は普通老齢とともに訪れる顕著なかたちである

基本的な鏡のような智慧は鏡に像が現われるのとちょうど向 じよう

に多くの対象が同時に明確に現われる通常の意識であると説明されて

いるこの崩壊の外的な印として視界がハツキリしなくなり暗くな

地元案の崩壊の外的な印として身体が非常に細 くなり手足がだら

んとし身体が地面の下に沈んでいっているような感じがする

沈んでいく感覚は「持ち上げてくれ 」と叫ぶほどである

目の感覚の崩壊の外的な印として日を開けたり閉じたりできなくな

生命体の中にある目に見える形状-容姿の崩壊の外的な印としてつヤ

身体の艶が減少し力が尽きる

この五つの崩壊の内的な印は「屡気楼のような」と呼ばれる青っぽ

い現われが生 じることであるこれは太陽の光が夏の砂漠を打つとき

の水の現われのようなものである

現われは煙の塊にもたとえられるがたいていは零気横にたとえられる

《二番目の崩壊》

その後感覚の集積の段階の五つの現象が同時に崩壊する感覚の集

積が崩壊するときの外的な印は身体の意識が感覚の意識に伴う楽

苦しみ どちらでもない感覚をもはや経験することができないというこ

とである

基本的な平等の智慧は楽 苦しみ どちらでもない感覚を一つの檀

54

回 「中間の生存」のヨーガの教え

類すなわち感覚として心にとめている通常の意識であると説明され

ている

これは多くの同発語を一つの意味を持つものとして心にとめている意識とし

ても表現されている

この崩壊の外的な印として意識の感覚に伴う楽 苦しみ どちら

でもない感覚をもはや心にとめることができない

水元素の崩壊の外的な印として唾液汗尿血液精液が干上が

口鼻舌喉が干からび歯にはカスが生じる

耳の感覚の崩壊の外的な印として外的 内的な音がもはや聞こえな

生命体の中に含まれている音の崩壊の外的な印として耳の内側の

「ur」という音がもはや生じない

この五つの崩壊の内的な印は「煙のような」と呼ばれる現われが生

じることである これは煙の塊の中にある煙突からうねって出てい

る煙に似ている

《三番目の崩壊》

その後識別の集積の段階の五つの現象が同時に崩壊する 識別の集

積の崩壊の外的な印として両親のような親しい人のことをもはや気

にとめなくなる

基本的分析の智慧は親しい人の個々の名前や目的などに気をとめ

る通常の意識であると説明されている

この崩壊の印としては自分の両親の名前すらもはや思い出せない0

火元素の崩壊としては身体の温かさが減少しそこから食べ物や飲

み物を消化する力が失われる

鼻の感覚力の崩壊の外的な印としては鼻からの空気の吸い込みは弱

くなるが吐き出しは強く長くなり息はまるで一つ一つ積み上げられ

55

ているかのようである

生命体の中に含まれているにおいの崩壊の外的な印としてはいいに

おいも悪いにおいも喚ぐことはできない

この五つの崩壊の内的印は「蛍のような」と呼ばれる現われが生 じ

ることであるこれは煙突から上る煙の-吹きの中に見られる赤いすす

火の粉または穀物を妙るために使われるフライパンの底の煤につい

た赤い火の粉のようである

《四番目の崩壊》

その後経験の構成の集積の段階の五つの現象が同時に崩壊するこ

の集積の崩壊の外的な印は動き回るというような肉体運動をすること

ができないことである

基本的な活動を達成する智慧は今生および来生の外的 世俗的な

活動や目的などそしてまたそれらをどのようにして達成するのかを

心にとめている意識であると説明されている

風の元素の崩壊の外的な印としては10の風- 粗雑な生命を運ぶ風

など- がその住みかから心臓に移 り息が出たり入ったりしなくな

舌の感覚力の崩壊の外的な印としては舌が太 く短 くなりつけ根が

青 くなる

生命体に含まれる味の崩壊の外的な印としてもはや六つの味 (甘さ

酸っぱさ苦さ渋さピリッとした塩辛さ)を経験できない

この時点で身の感覚と接触も必ず崩壊するのでその崩壊の外的な

印としていかなるなめらかさも租さも感じることができない

この七つの崩壊の内的な印は「燃えるバターランプのような」と呼

ばれる現われが生 じることである これはバターランプがまさに消え

んとするとき炎がパチパチするようなものである

56

E] 「巾問の生存」のヨーガの教え

「崩壊の意味」前の元素がどのようにして後ろの元素に崩壊 していく

のかについていうと地 水 火 風という順序で前の元素と関係の

ある風の意識の基礎として働 く能力が撤退し後の元素の意識の基礎

として働く能力がより顕現するのである これは前の元素の後の元莱

-の崩壊と呼ばれているがある一つの元素が別の元素の性質を持つよ

うになるということではない

地が水に崩壊するということは地の風の意識の基礎として働く能力

が退化しそのときに水の風の意識の基礎として働く能力がより顕現

するようになるということを意味するこのようにこれは前者の舵

力が後者の能力へ移動するようなものなので地が水に崩壊するといわ

れているが通常の地が通常の水に崩壊することではないこれは他の

崩壊にも当てはまる

《五番目の崩壊》

四つの元素が崩壊した後意識の集積の段階にある五つの現象が段階

的に現われなくてはならないこれらは80の表示的概念の心輝 く白の

現われの心輝 く赤い増加の心輝 く黒の達成間近の心そして死の

クリアライトの心である

80の概念は三つのグループに分かれ33が白い現われの心を表わし

40が赤い増加の心を表わし七つが黒い達成間近の心を表わす 最初の

グループの概念は対象の乗 り物として働 く粗雑な風の動 きに関係 し

よって白の現われの心を顕現として経験 していない者にとっては

その乗 り物として働く風が赤い増加の心そして黒い達成間近の心と

比べていくらか粗雑な動きをしていると感じられるこの白い現われ

の心に関する推論ができるのは最初の概念のグループが微細から釈

雑へと反対の順序で進んでいるときの白い現われの心の痕跡あるい

は結果だからである

57

この33とは

1大きな欲望の欠如 心は対象を欲さない

2中くらいの欲望の欠如

3小さな欲望の欠如I

4心の行き来 心は外的対象-と行ったり内的対象-帰ったりする

5大きな悲しみ 快い対象と別れることに対する心の苦痛

6中くらいの悲しみ

7小さな悲しみ

8安らぎ心は安らかにとどまる

9概念化 対象のまぶしさによって興智した心

10大きな恐れ 不快な対象に出合ったことによって生み出される恐れ

ll中くらいの恐れ

12小さな恐れ

13大きな執着 快い対象に執着すること

14中くらいの執着

15小さな執着

16とらわれ 愛欲界の対象に完全にとらわれた心

17不善あるいは非知識 善行に対する疑念

18飢え 食べ物を欲すること

19渇き飲物を欲すること

20大きな感覚 快感痛みどちらでもないという感覚

21中くらいの感覚

22小さな感覚

23知者の概念

24知ることの概念

25知られる対象の概念

26個別の識別 何がふさわしく何がふさわしくないかを分析する心

27恥 自分自身が同意しないあるいは宗教的な禁止によって

58

固 「中間の生存」のヨーガの教え

誤った行為を避けること

28慈悲 苦悩からの離別を願うこと

29哀れみ 観察の対象を完全に保護する心

30美 しいものと会いたいと欲すること

31不安 とらわれた心確信がない

32蓄積 所有物を集める心

33嫉妬 他の繁栄によって乱れた心

二つ日の40の概念は対象の乗 り物として働 く中くらいの風に関係す

るよってそれを経験 していない者にとっては赤あるいはオレンジ

の増加の乗 り物として働 く風が自あるいは黒い現われと比べて中く

らいの動きをしていると感 じられるつまり心がより微細になるにつ

れて心の二元性がより少なくなりつつあるということであるこの赤

い増加の心に関する推論ができるのはこの概念のグループが反対の順

序で粗雑へと進んでいるときの赤い増加の心の痕跡あるいは結果だか

らである

この40の概念とは

1欲望 まだ手に入れていない対象に対する執着

2愛著 手に入れた対象に対する執着

3大きな喜び 快い対象を見て喜ぶ心

4中くらいの喜び

5小さな喜び

6うれしさ 欲 した対象を達成 したことによる満足

7歓喜 欲 した対象を繰 り返 して経験する心

8驚き以前生起 しなかった対象について考えること

9興暫 快い対象を知覚 して散漫になった心

10満足 快い対象に対する満足

ll抱擁 抱擁 したいと欲すること

12キス キスしたいと欲すること

59

13吸う吸いたいと欲すること

14安定 変化 しない連続の心

15精進 善に向かう心

16プライド自分が優れていると思う心

17活動 活動を成し遂げることに関係する心

18強盗 富を盗みたいと欲すること

19力 他の軍隊を征服したいと欲すること

20熱意 善の道を修習する心

21大きな困難に対する従事 倣慢さによって悪行に従事すること

22中くらいの困難に対する従事

23小さな困難に対する従事

24激しさ理由もなく優れた者と議論したいと欲すること

25戯れ 魅力的な者を見て戯れたいと欲すること

26怒る傾向 憤慨の心

27善 善行に対して努力したいと願うこと

28はっきりとした言葉と真実 他が理解できるようにそして自

分の事実の識別を変えないで話 したいと願うこと

29非真実 自分の事実の識別を変えてから話したいと願うこと

30確信 非常に安定した意図

31非仮定 対象を保持 したいと欲さない心

32寄贈者 所有物を与えたいと願うこと

33熱心な勧告 怠惰な者に宗教の実践をするように勧めること

34英雄的行為 煩悩のような敵を克服したいと願うこと

35-恥知らず 自分が同意しないあるいは宗教的な禁止によって非

行を避けないで悪行に従事すること

36欺き偽善によって人を欺くこと

37キツさ鋭い良心

38悪徳 邪見解に慣れた心

60

6] rFP問の生存」のヨーガの教え

39非優 しさ他を傷つけたいと願うこと

40不正 不正直

三番目の七つの概念は対象の乗 り物として働 く弱い風の動きに関係

するよって黒い達成間近の心に関してそれを経験 していない者に

それを示す働きをする これはこの概念のグループが反対の順序で釈

雑へと進んでいるときの黒い増加の心の痕跡あるいは結果だからであ

この七つの概念とは

1忘れっぽさ衰えた注意力

2誤り水を寮気樺と思うことなど

3しゃべらない しゃべりたくないと思うこと

4意気消沈 悩む心

5怠惰 善に対する熱意のなさ

6疑念

7中くらいの欲 愛著と邪悪心が同じくらいの心

80の表示的概念とその乗 り物である風は輝 く白い現われの前に崩壊

しなくてはならないなぜなら理解の様式と現われの心のそれは不

一致だからであるまたこの二つの間には粗雑さと微細さに関して大

きな違いがあるので80の概念のような粗雑な心は白い現われのとき

には存在できない80の表示的概念とその乗り物である風が輝 く白い

現われへと崩壊するとき燃えているバターランプのような現われが坐

起する80の表示的概念がその中に崩壊 してしまったときの現われくう

の心自身の印は非常に明るい透明さと空の現われおよび月の光が

充満したけがれのない秋の夜空のような白い様相の光の現われである

この現われの原因に関していえば心臓から上の左右両方の気道の風

がその上の開口つまり頭頂から中央気道に入ったからであるこ

の力によって頭頂の緒がゆるみ父から得た音節ハムが逆さになった

相である [皇 ]白いビンドゥが水のような性質を持っているがゆ

61

えに下に下がるそれが心臓のところにある左右の気道の大童の円

の緒の上に来ると輝く白い現われが生起する このようにこれは

外側から差した月の光などの現われではないのである

これが現われと呼ばれるのは月の光のような現われが生起するからくう

であり空と呼ばれるのは80の概念とその乗 り物である風が存在 し

ないからである

〈六番目の崩壊》

この後現われの心とその乗り物である風が増加の心に崩壊する0くう

増加の心が生起すると空であり 「空っぽ」であるが前よりももっ

と澄んだ赤またはオレンジの現われが太陽の光の浸透したけがれのそら

ない秋の空のように輝く

この原因に関していえば心臓から下の左右の気道の風がすべて管

骨の一番下あるいは性器のところの開口を通って中央気道に入るか

らであるこの力によって宝石 (性器)の中のチアクラの結とヘソ

のチァタラの結が徐々にゆるむこれによってヘソのチァクラの真ん

中にある縦一本の線の短いア [A]の形で存在 している母から得

た赤いビンドゥが上に上がる赤い現われは心臓にある六重の円の

左右の気道の緒の下まで上昇する よってこれは外側から輝 く太陽

の光の輝きなどではないのである

これが赤い現われと呼ばれるのは太陽の光のように鮮やかであるかくう

らで「非常に空」と呼ばれるのは現われの心とその乗 り物 として働

く風が存在しないからである

《七番目の崩壊》

この後増加の心がその乗 り物である風とともに達成間近の心に

崩壊する 最初夜の初めのような濃い闇が浸透 したけがれのない秩そら

の空のような様々な黒い現われが生起する

62

団 「中問の生存」のヨーガの教え

中央気道の中の上と下の風は心臓に集まっておりこの力によって

心臓のところにある左右の気道の六重の円の結がゆるむこれによって

逆さになった音節ハム [卓 ]の様相上の白いビンドゥが降り下の縦

の線の様相の赤いビンドゥが昇る これらは心臓のところの中央気追

の真ん中で子音で終わる (閉じた箱の)様相で存在している赤と白の

不滅のビンドゥに入るこの出合いによって達成間近の輝 く黒い現われ

が生起する このようにこれは外側からやってくる閲の現われ等の

ケースではないのである

これが 「達成間近」 と呼ばれるのはクリアライ トに近いからでくう

「大きな空」と呼ぼるのは増加の心とその乗 り物 として働 く風が存

在 しないからである

達成間近の心の最初の方では対象の感覚があるしかし最後の方

では心は沖象に注意 しておらず闇に困惑して気を失って無意識に

なりそうであるその後非常に微細な風と心から偶発的に生起するす

べての風と心が止まる

注意力のない達成間近な心の最後の部分は普通の状態で初めから

顕現せずに存在 していた非常に微細な風と心の注意力が活性化するま

で続 く これが起こると死のクリアライトが現われる

輝 く白い現われの心の定義は

① 概念の崩壊によって起こりその動きすなわち回復まで続きそら くう

② 月の光の浸透したけがれのない秋の空のような輝く白い空の

現われが現われ

(卦 何の租雑な二元の現われも現われない心の意識である

80の概念は崩壊しているが現われの心は概念的であるOより微細な多様性はあ

るが二元である散漫ではないが心象的な要素がありゆえに概念的である

一方クリアライトの心は完全に非概念的で非二元である

現われの増加の心の定義は

(》 概念の崩壊によって起こりその動きすなわち回復まで続 く

63

そら

(参 太陽の光の浸透したけがれのない秋の空のような輝 く赤い空の

現われが生起する

(卦 どんな粗雑で二元の現われも現われない心の意識である

達成間近の心の定義は int

① 概念の崩壊によって起こりその動きすなわち回復まで続くそら

(参 夜の初めの濃い闇の浸透したけがれのない秋の空のような輝くう

く黒い空の現われが生起する

どんな二元の現われも現われない心の意識である

《八番目の崩壊〉

達成間近の心がクリアライトに崩壊すると注意力のない達成間近

の心の二番目の部分が一掃される粗雑な二元の現われがみじんもないくう

明るく透明な空の現われが現われる これは三つのけがれすなわち

月の光 太陽の光 闇のない自然な秋の夜明けの色のようであるこくう

の現われは直接に空を認識するサマディの意識のようである

クリアライトの現われの原因は白と赤のビンドゥがそれぞれ心臓で

白と赤の不滅のビンドゥに溶解し中央気道のすべての風が非常に級

細な生命を運ぶ風に崩壊するからであるこれによって最初から顕現

しない状態で普通に存在していた非常に微細な風と心が顕現しそれ

によってこのような現われが現われるよってこれは外側からの空っそら

ぽの空のような現われのケースではない

これは「死のクリアライト」そして80の概念現われ増加達成くう

間近がなくそれを乗 り物とする風もないゆえに「すべて空」 と呼ば

れる これは実際の死である

これは基本的な真実の身体である真実の身体へと変化していくため

の浄化の土台であるがゆえにそう呼ばれる「空っぽ」は基本的な自然

の身体と呼ばれるそしてそれを対象としてとる心は基本的な智慧を

認識す _-真束の身体と呼ばれる

64

固 「中間の生存」のヨーガの教え

ほとんどの人間はクリアライトに3日とどまりそれから白と赤の構

成要素の印が起こる

血と癖が少 し鼻と性器から現われるこれは心臓で崩壊 したビンドゥの浄化 さ

れなかった部分である

しかし肉体的な構成要素が病気によってひどく消耗している場令

には何日経っても赤と白の構成要素の印は起こらない

このような人は一日もクリアライトにいることはないかもしれない

また高いあるいは低い悟 りを持つヨーギーの場合にはクリアラ

イトと真実の身体を混ぜ合わせることができこの状態に普通よりも長

くいたりまたその期間を短くしたりすることができる

65

固 変身のヲ-ガ (意識を移し変える)の教え

変身のヨーガ (意識を移 し変える)は意識を覚者の浄土にある

いは高い誕生の世界に運ぶために編み出された数えである死の光

および 「中間の生存」の幻身を保つことのできる修行の進んだヨーギー

にとってはこのヨーガが必要であるoこれは非prime削こ重要であるO生起

のヨーガを取得 した者そしてある程度プラーナとナ-ディーそして

マハームドラーの見解を取碍 した者がこのヨーガを修行するのに適し

た者であるOこれを行なうことができない省も少なくともカルマの法

則に強い信を持ちこの修行の意味とプロセスを完全に理解すべきである

そして先に述べた壷の呼吸と ト〉モが鞭FJlなくできるようにな

らなくてはならない

(変身のヨーガの修行の仕方

)変身のヨーガの観想と訓練は次のように行なう

自分自身のタントラの主神の身体の中に中央気道を観想 し八つ

のフム音節が身体の八つの出口 (二つの耳二つの目_hLロ肛門

性器)をそれぞれ預っていると観想するoこれは唐瓢がこれらの門

から出ていかないようにするためである そ

らそれからタントラの主 神が自分の前方上の空に座っていると観想

するそしてブルーのフム字を心臓のチアクラに観想し五色の光を放

っていると観想する次に壷の呼吸を維持しその力を使って7ム字杏l=こ

中央気道を通 して「神聖天への開稚 (ブラフマランドラ)」まで一気

に打ち上げるそして同時に大きな声で 「ヒクリ と叫び打ち上げる力

6

回 変身のヨーガ (意紙を移し替える)の教え

を強めるフム字を 「神聖天への開溝」に一秒保ち優 しく 「カ」 と

ささやいてそれを心臓のチアクラまで降ろす止める前にこれを7

回繰 り返しそしてまた始める 数回行なったら走りながら 「ヒク」そら

と7回叫んでフム字を身体の外に出し自分の前方上の空にいるタン

トラの主神の心臓に入れる そして優 しく低い声で「カ」と7回続け

て繰 り返すこのようにしてフム字を自分の心臓のチァタラに返す0

これを1日に4回行なう者は数日後に次のような経験をする-

頭頂がひどくかゆくなり熱 くなるそして真ん中に盛 り上がりがで

きそこから黄色の液体が分泌されるもしこれらの症状が起こった

ならこれが成就の印であると思ってよいこの後この修行をやめ

一カ月に1回か2回行なう しかし頻繁に覚者の浄土に生まれるとい

う強い発願を行ないそこに行く確信と望みを強める

《変身のヨーガの応用》

死の印がすべて現われ命を延ばすことがこれ以上できない場合変

身のヨーガを行なうまだ死ぬ時期が来る前にこれを行なう者は大き

な罪を犯すことになり地獄に落ちる

死の際のこのヨーガのテクニックは先に述べたものと同じである0

一つの違いは中央気道の上部と 「神聖天への開溝」を非常に大きく

そしてふさがれていないと観想することである

ここでフム字を心臓のチァクラに観想し全力を使って 「ヒク」 と

叫ぶ瞬時にフム字は中央気道を上がり「神聖天への開溝」を通ってそら

あっという間に自分の眼前の空にいるタントラの主神の心臓に達する

もしこのときにすべてが暗くなりプラ-ナが吹き出し頭頂がかゆ

く痛 くなるならこれは身体を抜け出して覚者の浄土に行 くという

確実な印である もしこのような印が現われない場合にはフム字杏

降ろし休んでからもう一度 トライするこの印が現われたら「ヒクリ

と21回から25回叫び続ける そうすれば絶対に覚者の浄土に生まれる

67

友人親戚など死にかけている人につき添っている人は骨変身

のヨーガの教えを思い出させその確信と倍を強め彼のために祈 り

彼を助ける

生きている間このヨーガを修習する機会のなかった者は次のようI

にする

死が近づいたなら祈 り供物を捧げザンゲし覚者方の前で願い

を言う 覚醒の心を生じさせすべての邪悪な想念を断ちすべての執

着を切るライオンの横臥位になる覚者の浄土に生まれたいという真

剣な願いを生じさせ変身のヨーガの教えを適用するこれを知らない

者は知っている者に簡単に話してもらう そのような人もいない場令そら

には単に自分の前前方上の空にいるタントラの主神の心臓に集中

する そして「ヒク」と21回叫び続ける このようにして意識を覚

者の心臓に放 り投げる

もし死につつある人の頭を優しくなで「メンラ (薬師愛欲神)」と

繰 り返すなら8人の到達其智運命魂方がやってきて死につつある人

の意識を覚者アミタ-バの西の浄土に導いてくれる

動物が死んでいる場合には「ラトナクータ」を繰 り返すその動物

の意識は高い世界へ生まれる

死の光と 「中間の生存」の幻身を認識できないけれども高い世界に

生まれるために変身のヨーガに頼る者は三つのグループに分けられ

る 覚者の浄土に生まれ変わる有名なヨーギーはそこで簡単に究極の

解脱を達成する 普通の者は法則とヴァジラヤーナが普及している場

所に生まれることができ数生で覚者の境地に達する劣った者はこ

のヨーガによって大きな死の恐怖を避けることができ「中間の生存」

と恐怖から逃れ幸福な場所に生まれ変わりいずれは解放を達成する

68

h主釘

rcて

B] 幻身のヨーガの教え

幌想の各期F別においてその3分の1の時rZりをトウモの修行に当てる

lui者の境地の 「完全な楽しみの身体」を追求し幻身の修行を今行な

っているのはすべての衆生を利するためだということを思い起こす

それから喉のチアクラに母神と共に座している赤い 「完全な楽し

みの身体」のグルに祝福と援助を祈る

外側の世界にあるすべてのもの- 家町山川人間動物

身体のすべての器官と感光- は混乱した心の単なる現われでしかなく

与耳の存在やそれ自体の実体はないと考える唇気楼や魔術や夢や

抱や影や露のようなものであるというのはこれらのものは

リアリティーの中には存在しないからだ他に依存 して生じるもの (条

件の生起)はこだまと映った影のようなものでそれ自身の実体は全

牡ないと考える

そして続けてこだまや映った影について考えすべての法則は一

悼的なものであり指や抱のように消え去るものであると考え太陽が

罪ると露がどのようにして消え水が流れ過ぎると抱がどのようにし

て消えるのかを観想する一瞬たりともものが変化せずにいることは

ないすべての法則は虹のように美 しいが実在せずすぐに無に帰し

てしまうと考える さi

lこのように魔術と空の状態について隈想すべきであるこの匝想

の後でさえ深く収づいた執着がすべて根こそぎになるまで共理と魔

柿の働きを観察し続ける

ここまでに述べた修行は幻身のヨーガの土台または錐備である

2

B] 幻身のヨーガの数え

では修行自体を二つに分けて論じよう

1不純な幻身の修行

2純粋な幻身の修行

1不純な幻身の修行

鏡の前に立って自分の映っている姿を観察する- しばらくの間

映っている姿を見る- そしてこの像が様々な要因すなわち鏡

身体光空間などの組み合わせによってある条件の下でどのようくう

にして作り出されたのかを考えるそれは現われてはいるが空である-

つまり依存 して生じている (条件の生起)それ自身の実体のないも

のである

それからその像の現われをその服と装飾品とひとまとめにして観

察しそれが気に入るか気に入らないかを考えるまた急に怒ったふ

りをしたり自分とケンカするふりをしたりしてそれに影響されるか

どうかを観察するこのように修行することによってすべての快と不

快は幻影であり主観的であり自分自身の心によって創 り出されたも

のであることがわかり執着がかなり減少する

次にテープの修行を行なう自分自身で自分自身に対 して心地良

い言葉とそれから気に入らない言葉を連発し録音しそれをひたす

ら聴き続け心が乱れなくなるまで行なう もしこれに成功するなら

賞賛に対 しても非難に対 しても無頓着になり解放を達成する

快不快喜び苦 しみ得ること失うことこれらが同じになる

まで事象の幻影的な性質について静かな場所で一人で院想する この

後で人のいるところに行き人々やその活動の中で修行する もし

まだ快いものと不快なものに好意的 非好意的に反応するようであれ

ばまた一人になりもう一度修行する

27

2純粋な幻身の修行

幻影であるタントラの主神を観想することは完成のヨーガの土台で

あるばかりではなく「中間の生存」において完壁な 「完全な楽 しみの

身体」を達成する方法でもある生起のヨーガにおけるタントラの主神

の観想は次のように行なう

タントラの主神の絵を手に入れ二つの鏡の間に置くそして三つの

像の幻影性を観察するタントラの主神が心の目に恋人のようにはっき

りと現われるまで絵を観想する助けとして使う 修行者はタントラの

主神の全身の完全なイメージを一度に観想しできるだけ長 くそれを

保持するようにいわれる ヴィジョンが消えると今度は身体の部分を

非常にはっきりと観想する頭と顔から始め首胴体手足等を全

身が非常に生き生きとくっきりとするまで観想する

タントラの主神のヴィジョンがはっきりとし安定してきたら一歩くう くう

先に進みヴィジョンを空の状態と同一化させる空の状態の見解のな

い観想はどんなによくても単なるよいイメージにすぎないタントくう

ラの主神の幻影性に関する院想でさえ空の状態の直接認識がなければ

相対的な達成は成し遂げられるが究極的な達成は成 し遂げられない0くう

一方空の状態を知る者はタントラの主神のヴィジョンをすぐに何のくう

自己実体もない投影された心の幻影としで悟る 現われそれ自体が坐くう

であり空と同一化させる必要はないのだと理解する

くう隈想の問はタントラの主神のヴィジョンをおのずから輝 く空の中

に吸収させる隈憩の後ではこの意識性を保ち自分の出会うものす

べてとそれを同一化させる

簡単にいえば生起のヨーガにおいて投影されたタントラの主神のヴィくう

ジョンは顕現する空の真理の一つの表現であり何の実体実存もな

い幻影性の象徴である比倫を使 うなら魔法の魂われ水に映った

月肉と骨のない影瞬間的に変わる寒気楼心に投影された夢依存

して生 じるものから生 じるこだま実存のない幻覚常に形を変える雲

28

B] 幻身のヨーガの教え

美しく生き生きとしているけれども実体のない虹現われたと思 うと

すぐに消えてしまう稲妻突然現われはじける泡はっきりと現われ

るけれどもそれ自体の実体がない鏡の中の像などにたとえることがで

きるだろ一うo

タントラの主神のヴィジョンを難なく楽に安定させられるようになっ

たら今度はそれを宇宙大の大きさに拡大しケシ粒ほどの大きさに縮

め一つから何百万へと倍増するそしてこれらの化身をすべて元の

身体に戻ししばらくそれを隈想する日常の生活においては自分の

経験すべてを覚者の界と同一視し家や町をマンダラ世界を覚者の浄

土すべての人を覚者方と到達真智運命魂方と同一視するまたすべ

ての音がマントラの詠唱であると考えすべての思考が法則の身体の

働きでありすべての望ましいもの楽しみが覚者方への供物であると

考える このようにして修行者は 「生まれ変わり」の世界のすべてのくう

顕現を浄化 しそれをおのずから輝 く空と混ぜ合わせるのである

四つの空あるいは四つの楽を開示するためにはまずプラ-ナを中

くう央気道に入れるすると四番目つまり生来的に生まれた空から

「風とともにあa心」で作られた幻身が現われる これを達成するため

には壷の呼吸を保ちながら「風とともにある心」の象徴であり五

色の光線を放っているブルーのフム (Hu血)字 [亘]を心臓のチァ

クラに観想する これによってプラ-ナが中央気道に入り煙屡気

横などの印が現われ啓示増加達成の光がそれぞれ現われる 同時

にフム字が大いなる光に溶け込むここでヨーギーはできるだけ長く

自分自身を光のサマディの中に吸収する最後にサマディから出るとき

タントラの主神の幻身を 「風とともにある心」と一緒に発射する

これを全部正しく行なうのは難しいと思う者はまず壷の呼吸を保ち

ながらブルーのフム字に集中しこの呼吸の溶解のプロセスを練習する

29

《幻身の一般的復習》

「生まれ変わり」の世界と 「煩悩破壊」の世界のすべての事象 (法則)

にはそれ自身の性質がなくゆえに幻影である しかし魂の執着

混乱区別する想念によって事象は真実であるように見えるこの敬

着と混乱を払うためにすべての法則の空性を観察し魔術に関する真

理を学ぶべきであるこれが幻影性の一般的な原理である

タントラの幻身のヨーガの背景となる原理は次のようにまとめるこ

とができる 粗雑でカルマに支配された人間の身体の中に人の執普

と混乱で隠された覚者の身体の純粋な精髄が存在する幻身のヨーガのくう

サマディの修行を通してこれらの執着と混乱が徐々に払われ輝く空

の智慧が認識される その結果「生まれ変わり」の世界のプラ-ナ

ナ-ディービンドゥは浄化され人間の身体は虹のような覚者の境地

の幻身へと変化する

幻身のヨーガの中心となる修行は生来の光を開示しそれに続いて

「風とともにある心」を通して幻身を轟射することである

この修行の間ヨーギーは何も存在 しないという感じを強く持つoこ

の経験は完全な解脱に到達するまで深まり続ける

30

【ヨ 夢のヨーガの救え

B] 夢のヨ-ガの教え

夢の認識は夢のヨーガの実践の中核をなしているこれを獲得す

るためにはまず自己の鮮明な自覚性を患らせる原因のすべてを取 り除

かなければならない自iL性を負か1ている支配的な原因とその解毒剤が

以下に簡単に述べられる

(》 タントラの戒を破った者は夢を認識することができないこ

の場合ヨーギーは罪を油められ神聖になされた約束の戒を回

復するために自己の違反をザンゲしヴアジラサ ノトヴ7のマン

トラを実践しなければならないまた彼は自分のグルもしくは

祈りを通 して新しいイニシエーションを得るよう努めなければな

らない

(参 グルおよびタントラの教えに対してほとんど信のない者は夢

を認識するのが困難であることに気づくこの場合信を強めるよ

う努めなければならない

(参 物質的な利益に食欲な者は夢を認識することができないこ

の場合彼は自己の物質的な所有物を布施しこの生に執着する

ことをやめなければならない

O(む ビンドゥを失った者身体をけがした者は夢を認識すること

ができないよってビンドゥを保ち括静でない人間食べ物

秩所との交わりを避けるよう懸命に努めなければならないもし

どうしてもそれらと交わらなければならない場合矯正手段として

クリヤ ヨーガを行なう必要がある

(9 もし心が雑念でいっぱいであったり夢を見たいという思いが

3

弱い場合夢を認識することができないこの場合独居 し成就

に対する自己の志と確信を強めるよう決意しなければならない

⑥ 自分の見るもの聴 くもの触れるものはすべて夢の中のこと

であると日中絶えず考えるならば夜夢を認織する機会を大いIに増大させる

夢のヨーガに取 り組み始める前にまず一般的な準備修行を終了しな

ければならない次に各期間の3分の 1をトウモの修行に3分の2

を喉のチァクラに 「種子」音節を観想することに費やす この観想は

夢を生み出す優れたテクニックである

まず喉のチァクラに座している赤い身体のグルに夜夢を認識す

る手助けをしてくださいと懇願する次に4枚花弁の蓮華を喉のチァ

クラに観想 しその中心に赤いオーム (Orb)字 【歩 ]正面の花弁に

青いア (A)字 [3T ]右の花弁に黄色いヌ (Nu)字 [弓 ]後方の

花弁に赤い夕 (Ta)字 [可 ]左の花弁に緑色のラ (Ra)字 [て ]

をすべて非常にくっきりと鮮明に観想する

喉のチァクラに赤いオーム字を観想 し壷の呼吸をできる限り長く煤

持することによって上記の内容を簡素化することもできるあるいは

各呼吸で 「オーム」を長く心の中で唱えることもできる

ある者はこれは寝ている間にのみなされるべきであるというかも

しれないこの発言は正しくないなぜならもしそれが昼間主要な隈

想として扱われるならば素早くかつ容易に 「風とともにある心」を喉

のチァクラに集中させることができその結果もっとたくさんのもっ

と鮮明な夢が現われるようになるからであるそれに加えてこの実践くう

はまたプラーナが中央気道に入り四つの空を開示する手助けともな

ヨーギーは絶えず目覚めた状態で自分の見るもの聴 くもの触

れるもの考えるもの影響を及ぼすものすべてが夢の中のことであ

ると考えなければならないまた豊かな食べ物や飽食を避け激しい

32

B] 夢のヨーガの教え

活動で自己をすり減らすことのないようにしなければならない手短に

言うとヨーギーはプラ-ナの力と強い意志力と夢を認識する他

の方法とを一つに合体させるよう努めなければならないのである

くう夢を認識する主要な方法は四つの空を開示するためにプラーナを

中央気道に至らせることである これが生じたならそれらと一つずつ

同一化しなくてはならないそして夢が現われるのを待ち夢を認識

するよう努める この実践の詳説は後に行なう

夢を観察する最も良い時間は夜明けから日の出の問であるなぜな

らそれは食べ物が消化され休息は十分で眠気は深くなく心は比

較的鮮明な時間帯だからである しかしほんの浅 く眠るだけの人は

夜の間にこれを実践することも可能である

ヨーギーは眠りに落ちる前に夢を認識しようという決意と確倍を

少なくとも7回多い場合には21回行なう しばらく喉のチァクラに

四つの基調音節を観想し次に壷の呼吸をゆるやかに保持 しながら

赤いオーム字のみに集中する

長い継続 した眠りは避けなければならないその代わり回数を増や

して短時間眠るように努める 目が覚める都度直前の眠りの間にう

まく夢を認識したかどうか振 り返ってみる必要があるもしうまくいっ

ていなかったら次に眠る前に真筆な祈 りを捧げる

もしもこのすべての後にもまだ夢を認識できないならば起き上

がって部屋の中のもの椅子やテーブルベッド衣類絵画を観察

しそれらがすべて夢の中のヴィジョンであると考えるこの感覚を失

わずにもう一度眠りにつく

極度の眠気のために夢を認訊できない人は身体全体と部屋中に満ち

る光線を放ち輝 く赤いオーム字を喉のチアクラにあるいは輝く白

いビンドゥを両眉の真ん中に観想する ごく浅く眠る傾向の人は青い

フム字か青いビンドゥを秘密チァクラに観想する

33

上述の教えのすべてを怠惰でなく実践しながら依然として夢を認識

できない人は独居に引きこもり衣服をすべて脱 ぎ捨て飛び跳ね

踊 り裸で走 り回り

「これは夢だ夢なんだ」

と大声で叫ぶべきであるさらに危険な崖っ淵に行き疎い地の底

をのぞき込み同じことをする それでもまだ夢を認識できないとした

ら自己を恥 じるべきであるそして懸命にグルとタントラの主神に

祈るべきである そして喉のチアクラの位置に次第に速度を増して

回転する円形の鋭い刃を観想 しそれが電動ノコギリのように全身を上

下して身体を肉片と灰とに薄切 りする様を観想するそれらを覚者方

とおなかを空かせた有情の魂に布施をするその後識別的な思考を

持たずにマハ-ムドラーについて隈想を行なう

夢をときたま少しの間だけは認識できてもいつもというわけでは

ない人は実践がまだ足 りないと気づくかもしれないこれは特に夢

の認識の直後に急に目を覚ました場合に当てはまる その場合はこ

の傾向に対して繰り返し自分自身に諭し夢の状態にとどまっていたい

という欲求を強めなければならないたとえ目が覚めても日を開けず

逆に夢を見続けるようにもしくは心臓か秘密チァクラに集中するよう

試みるべきである

どんな原因で夢から急激に覚めてしまうのか注意深 く調べてみなけ

ればならない極度の緊張が原因ならもっとリラックスするように物

音が原因ならもっと静かな場所で眠るように寒さや熱さが原因なら

もっと厚着をしたり薄着をしたりなどすべきである ある教えでは育

定的力と否定的力である赤と白のビンドゥの間に座っている自分自身を

観想することが助けになると述べている また壷の呼吸を保持しなが

ら青いフム字を喉のチァクラに観想するのも助けになるといわれてい

要するに夢を認識できない理由を発見すべく常に努力ししかる級

34

団 夢のヨーガの数え

に適切な矯正手段を講じる 例えば眠気がひどい場合には赤か白の

ビンドゥを喉に観想するかあるいは両眉の真ん中に放射する輝く光

を観想する警戒心が強すぎたりすぐに日が覚めてしまう場合には

青か黒のビンドゥを心臓か秘密チァクラに観想する夢が鮮明でない

場合には赤いビンドゥを喉のチァタラに観想 し輝 く光を放射 しなが

ら全身のすべてのナ-ディーを覆っていると観想する

怖い夢を見たときヨーギーは

「これは夢だ夢の中で火に焼かれたり水に溺れたりすることがある

だろうかこの動物や悪魔やそういうものがわたしに害を与えること

があるだろうか」と言って不当な恐怖心から身を守るこの意識を持ち続け火を踏み

つけたり水の中を歩いたり大きな火の玉に変身して恐ろしい悪魔や

獣の心臓に飛び込んで爆発させたりすべきである

夢をかなりしっかりと堅実に認識できているヨーギーは「夢の トラ

ンスフォーム」の実践に進むこれはつまり夢を見ている状態で鳥

虎ライオン神聖天国王家岩林や自分の望む何にでも変身し

ようと試みることであるこの雫践が安定したならば今度は様々な

形状のタントラの主神の身体座っていたり立っていたり大きかった

り小さかったり等に変身する同じように夢の中で見ているものを別

の対象物に変化させる例えば動物を人間に水を火に大地を空間

に一つを多数に多数を一つにと変化させる 例えば上半身からは

火下半身からは水を放ったり太陽と月を踏みつけたり身体を何百

万何十億と増やして宇宙全体をいっぱいにしたりといった種々の神過

力を働かせる

夢のヨーガの実践の主要な目的の一つは「中間の生存」の状態で

そしてこの生の中で幻身を実現する手助けをすることである これをくう

獲得するためにはまず 「眠りの四つの空」を認識 しなければならないくう くう

次に第四の空あるいは生来的な空から「風とともにある心」が作 り

35

出したマンダラのタントラの主神の幻身を瞬時に投影しその後にマくう

ンダラとタントラの主神をもう一度大いなる空に溶け込ませる これは

要するに夢のヨーガで実践される 「生起」と 「溶解」のプロセスであ

るl

この後以下に示した 「覚者の国-の旅」を実践する

自分がタントラの主神になったと観想 し流れ星のごとく瞬時にイ

ンドラの天あるいはどこか他の 「生まれ変わり」の世界の天に至る

そして戻る前にその場所を観察する これが安定 したならば次に

「覚者の浄土」の一つに例えばヴァイローチャナやアミタ-バや

その他の 「浄土」に旅する これも同じようにほんの瞬時のうちにな

される 「覚者の浄土」に至ったならば党者に敬意を表わして布施を

し覚者の説法を聴 く

最初のうちヴィジョンと経験はあまりはっきりとしないが自分が

夢で見たものは本物の 「浄土」そのものなのだと堅く信 じる なぜな

ら「生まれ変わり」の世界も 「煩悩破壊」の世界 も結局は夢にす ぎ

ないからであるこのように実践するうちにヴィジョンは徐々に徐々

に鮮明になってゆくはずである

もしある者が 「幻身のヨーガと夢のヨーガに何か違いがあるので

しょうか」と尋ねたならその答えは両者は基本的に同じであるが

夢のヨーガは幻身のヨーガの補足と見なされているということである0

一つは幻身を生み出すために使われもう一方はそれをさらに完全なち

のにするために使われるのであるまた「覚醒」状態の光から生 じる

幻身は夢のそれよりももっと深遠なもっと微細なものであること

を知るべきである とはいえ二つのヨーガは互いに相補い合うもの

として実践される なぜなら夢と覚醒の状態の二分性の中に顕現 した

時間への固執は究極的にはこのようにして征服されるからである

これら二つのヨーガを合体 した実践によって人は 「生まれ変わり」

の世界の習慣的な思考を浄化するようになるすべての物事は心の顕現

36

B] 夢のヨーガの数え

であり心は夢と同様それ自体では実体を持たないものであると悟る

「生まれ変わり」の世界も 「煩悩破壊」の世界も実在 しない屡気楼であ

りそれらは何も束縛しないし何も解放しないと知る自己の粗雑と

微細純粋と不純な愛着のすべてを洗い清める そして最終的に覚者

の境地の魔法のような 「完全な楽しみの身体」を明らかにするようにな

37

B] 光のヨーガの数え

どのようにして光を認識する

か位省をすべて取 り除き光を認識するために望ましいすべての粂件

を集めるための蟹備段階の修行においてたどる段階は夢のヨーガと同

じである しかしさらにヨーギ-は良い栄養になる食物を取 り身

体をマ ノサージし非常に静かな場所に住み自己のビンドゥを保存 し

常に柔和でリラックスしていなければならないo幌想の各々の期間に

おいてその3分の 1の1馴 Iほ トウモの修行に耽やし3分の2の時rll

ほ光のヨーガの修行に数やさねばならない

投初に心臓のチアクラに母神と共に座っている青いヴ7ジラダラ

を観想 しヴアジラダラに 「生来の光を開示 してください」と祈るべき

であるそれから心臓のチアクラに市い7ム字を観想 し壷の呼吸を

煤つかまたは心の中でフム字を長 く唱えるべきであるそうすると

外側の世界がすべて彼の身体に溶け込みその身体がフム字に溶け込み(

)そのフム字がナーダに溶け込みそのナータが大いなる空に溶け込むく

つ彼は空について阪想 し息を保つべきであるこのサマディから立ち

上がるとヨーギーは再びタントラの主神の幻影の身体を観想する

「これは夜にのみ行なうべきだ」と間違って主張する人がいる し

かし実際はこれを九一日通 して修行すると「風とともにある心」 を

習得する可能性が大いに増 し光の啓示が安定するその結果睡眠中

に光を認識するのがずっと容易になる

さらに同時に保息をすることによって大いなる利益が加わる

他の方法で光を認識することは非常に難 しいしそのようにして認識した

3

E] 光のヨーガの教え

光は長く持続 しないこの修行に従う人は必ずプラ-ナを中央気道にくう

もたらし四つの空を開示するそれゆえこれが 「光のヨーガ」とい

う最も重要な修行なのである

〈睡眠中に光を保つこと〉くう

昼間にプラ-ナを中央気道にもたらすことによって四つの空を順

番に開示できる人は眠りに落ちる直前に心臓のチァクラにあるフム辛

に集中すれば睡眠中にもそうすることができる

光を 「保つ」のに一番いい時間は睡眠の最も深い夜 (の真ん中)で

はなく夜明けまたはいつでもいいから睡眠の浅いときであるそおう が い

して一番いい姿勢はライオンの横臥位である

ここで光のヨーガの修行で不可欠な二つのことは心臓のチァクラ

の蓮華の五つの花弁にある五つの基調音節 (Hu血ANuTaRa)

を観想 し息を保つことである

眠りに落ちる前にヨーギーは啓示増大達成の段階の後で

「生来の光が生じたときに必ずそれを認識するぞ」と繰 り返 し繰 り近

し21回考えるべきである それから身体全体がフム字に溶け込みフ

ム字が光に溶け込むことを観想しそれに集中する 少し眠たくなった

らア字に集中する かなり眠くなったらヌ字に集中する非常に眠

くなったらタ字に集中する 眠りに落ちそうなったらラ字に集中す

る眠りに落ちながら(または気を失いながら)フム字に集中する

初め最初の三つの音節に集中した直後に眠りに陥る傾向が強いので

最後の二つの音節に集中するのが難しいと思うかもしれlない しかし

繰 り返し修行することによって徐々にできるようになる睡眠という

気を失った状態で意識をとどめられない人はサマディの力をもっとつ

けるように昼間に一生懸命修行すべきであるこれによって気を失っ

た状態で意識をとどめ光を少し見ることができるようになる

39

ある教えにはまだ光を認識できなければ三日三晩眠ることを放秦

してからもう一度やってみるべきだと述べられているくう

四つの光または空すなわち啓示の光増大の光達成の光坐

来の誕生を順番に開示できる人は粗雑な 「生まれ変わり」の世界の忠

考と微細な 「生まれ変わり」の世界の思考の両方を取 り除き識別するそら

心を超越することができるそうすると要一つない空のように透明で

澄みわたった本物の睡眠の光に直面するO これがとびきり上等の経験

すなわち完全な光であるこの次には「まあまあ」の経験とか「少なくう

い」光と呼べるようなものがあるここではヨーギーは四つの空を

順番に認識できないかまたは「生まれ変わり」の世界の顕現をすべ

て取 り除くことはできないがひどい眠気を克服し透明な光り輝く空

性を明確に識別することができる

この次には「劣った」経験があるここではヨーギーは 「完全な」

光も 「少ない」光も経験 しないが夢が生じる前の眠りの状態で澄ん

だ透明な心を経験する昼間の修行で安定したサマディを達成 したら

その力は眠りと夢の状態も含めて昼と夜を通じて行き届 くその場

合ヨーギーは(原則として)夢を見ないもし見ることがあったと

してもそれをすぐに認識できる しかしこれは睡眠の光ではなくて

睡眠の状態でのサマディの経験でしかないと言うグルもいる確かにそ

うかもしれないがそのように修行すれば光を認識する機会を本当に

増大させることができすぐに 「少ない」光を見るであろう

光を保つ方法は多くあるが上述の教えでこの目的のためには十分

である ヨーギーは自分に最も役に立つ特定の教えに従うべきである0

くう《四つの空についての説明〉

くう四つの空または四つの光または四つの楽は光のヨーガの経験の

中核である これらは目覚めた状態の昼間の修行でプラ-ナを中央

気道に集めることによって引き起こされる そうできる人は特に四香

40

B] 光のヨーガの教え

くう くう目の空すなわち生来の光に集中すべきである この四つの空を認識

する方法は以下のとおりである

夜の光のヨーガの修行で最初に心臓のチァクラにある蓮華の花弁の

一つにあるア字に集中する この修行によって五大元素のプラ-ナが

中央気道に集中し煙寮気楼蛍の光などが順番に現われる眠気を

感じたらヌ字に集中するするとますますプラ-ナが集まり粗雑くう

な区別する思考が崩壊 し初めの空すなわち啓示の光が現われるそそら

うすると要一つない空に明るい月の光を見ているかのような感じを

経験する

もっと眠たくなったらタ字に集中しより多くのプラーナが集まりくう

微細な区別する思考がすべて崩壊 し二番目すなわち極端な空 (別名そら

増大の光)が現われる そうすると雲一つない空に明るい太陽の光

を見ているかのような感 じを経験する

とても眠くなったらラ字に集中するそうするとすべてのプラ-

ナが集まり最も微細な区別する思考のほとんどが崩壊し三番目すくう

なわち大いなる空 (別名 達成の光)が現われるそうすると深い雲

一つない天空にすべてを包含する暗闇を見ているかのような感 じを経

験する

最後にフム字に集中している間に眠りに落ちる (または気を失う)

と達成のすべてのプラ-ナと最も微細な区別する思考のすべてが崩くう

壊 し四番目すなわち完壁な空 (別名 生来の光)が現われるそそら そうきoう

う すると夜明けの澄んだ空の蒼等を見ているかのような感 じを経験 したそがれ

太陽月黄昏という三つのけがれのすべてが彼から離れ去るこれくう

らがヨーギーか認識 し修行 しなければならない四つの空すなわち

睡眠の光であるくう

最初この四つの空をすべて認識することはで きないかもしれないが

途切れることのない根気強い修行によってついには認識するようになくう

る四つの空を 「保つ」ことに熟達 していない人は浅い睡眠の間に

41

ヨーガを修行すべきである 熟達している人は深い睡眠のときにその

修行をすべきである 規則正 しいプロセスで光を保つことにまだ熟逮

していない人は逆のプロセスで行なうのが難 しいと感じるだろうす

なわち生来の光から三番目を保ち二番目をそれから一番目の光-(

とであるそれゆえ正 しいプロセスが基本であり非常に重要なので

ある

プラーナの乱れによって光のサマディから出されそうになったら

心臓のチァクラのフム字に集中してサマディをもう一度安定させるべ

きである これがダメなら「少ない」光について隈想すべ きである

「少ない」光から出されそうになったら夢の幻影の身体の修行をしよ

うとすべきであるしかしこれをきちんと行なうためには昼間の修くう

行でプラ-ナを中央気道に集め四つの空を開示できなければならない

この段階に到達 して初めて夜光を完壁に保つことができる修行

の進んでいないヨーギーは一番目と二番目の光は認識できるかもしれ

ないが三番目と生来の光を認識することは極めて困難であろう

寝る前に光を保とうという非常に強い望みを生 じさせ(身体全体

を満たしている)輝 く光を発 している心臓のチァクラにあるフム字に集

中すれば「少ない」光を見る機会は十分にある夢のない浅い睡眠の

状態では彼は心の性質を光 り輝いているが空っぽ (不明瞭さのない

透明)であると見なす意識は目覚めているかのように明噺である

にもかかわらず散漫にする思考を取 り除くことができず光 り輝 く意

識も夢と一緒に現われるもしこれが起こったらまだフム字に集中し

続け光を安定させるために光 り輝 く意識を保とうとすべきである0

深い睡眠のときに光を認識できない人はがっか りする必要はなく

認識するように再度努力するべきである そうすれば徐々にうまく

いくようになる プラ-ナの乱れのために夢が現われたらこれらのヴィ

ジョンがタントラの主神と彼のマンダラと同じであると見なしそのヴィくう

ジョンをもう一度大いなる空に溶け込ませようとする

42

E] 光のヨーガの数え

「r少ない」光は真の陸眠の光ではない」ということを知るべきである

後者は散漫と区別する思考がすべてない第四番目すなわち生来の

光であるが前者は区別する心と散漫が混ざり合った表面的な光でし

かないしかしこの 「少ない」光を安定させ強めることができれば

最終的には生来の光を保つことに成功する 現在のところチベット

のヨーギーの多 くは対応する〝 光を保つ段階に到達することしかで

きない修行のよくでさる者ですら「少ない」光 しか保つことができ

ないそれゆえこの違いを知っているということは非常に重要なこと

である

《三つの基本的な光についての解説》

タントラの教えによると光は三つのグループに分けることができる

① 起源の光

(参 道の光

(参 果報の光

「起源すなわちリアリティーの光」とは人が気づいていようがい

まいが関係なくすべてのときに存在 して」る生来の光である 睡眠のくう

光と死の光はこの種類に属する「道の光」とは空の状態すなわくう

ちプラ-ナが中央気道に集まったときに開示する四つの光または空

を直接悟ることであるこれはまた「区別しない智慧」- 主観 と客くう

観という二元性を超越 している「生まれていない空」を悟 ること-

とも呼ばれる「果報の光」とは覚者の境地という完全で完壁な解脱

の境地である 「二つが一つになった究極の光」を悟ることである

「睡眠の光」は様々なグループに分類することもできる「対象に面

すること」のない深い睡眠において認識されるものは「深い睡眠の光」と呼ばれる 粗雑な対象と微細な対象によって認識されるものは「F少ないJ睡眠の光」と呼ばれるなど

前に夢のヨーガや教えたように修行者は自分に自信があ り「中

43

間の生存」をマスターできるのかをどうかを観察すべきである こう自

閉すべきである

「わたしの今の悟 りで時が来たときにr死の光J をコントロールで

きるのだろうか 」くう

「四つの睡眠の空」をコントロールすることができれば死のときにくう

「四つの空」を認識できると確信を持つことができるo そq)人にとって

は死は道における非常に役に立つ段階である

よってこの光のヨーガの修行によって「生まれ変わり」の世界に

対する執着と「生まれ変わり」の世界における識別は浄化され「自己

を照らす智慧」を悟る「生来の光の智慧の火」によって不純な習慣

的思考をすべて破壊 し「息子の光」と 「母親の光」を一つにし「生ま

れない光」という大いなる全体にすべてを包含する そうすると完全

な 「法則の身体」と 「形状の身体」を達成し「生まれ変わり」の世界

の終わりまで少 しも努力することなしに数え切れないほどの多くの

方法ですべての衆生を助けることができる

44

6]「中川の生存」のヨーガの救え

回 「中間の生存 」のヨ-ガの教え

1「中間の生存」の数え (1)

(死の象徴

〉1形状一茶姿の集積が崩壊 し始めるとき極度な消耗の程度まで弱

きを感 じる地元素が崩壊 し始めると身体は活プJを失う視党器官

が崩壊すると眼球を動かすあるいははっきりと比ることができない

「大きな蚊の智慧」の元素がJiFi壊 し始めると心は大変暗く鈍くなる

2感光の楽fJ-tが崩壊 し始めるとだるく感 じマヒしたような感じ

がする水元菜が崩壊するときは身体内の分泌が止まるO聴覚の機

能が崩壊するとき聞こえなくなるo「平等の智eu の元素が分解さ

れるとIgぴと苦しみの区別がつかなくなる

3 識別の躯村tが崩壊 し始めるといかなる外的な対象も見えなくなる

火元-兼がJuL)壌するときは消化できない鼻が利かなくなり始めると

上部のプラーナが遅 くなり不規則になる映光の感JltLが崩壊すると

においを区別できなくなるO観察の智慧の元素が分解されると死

にかけている者は周りに立っている身内の者を見分けることができな

くなる

4 構成要素の躯積が崩壊するとき何もすることができなくなる

プラーナの元紫が分解するとき十の租雑なプラ-ナが来たところへ

仰る味光の器官が崩壊するとき舌が撞 く厚 くなる味覚の感光

がなくなると異なる味を区別できないO活動の智yi箕の元素が崩壊す

るとき行為することも意志することもできなくなる

4

別の経典によれば死に関する次の教えがある

1地元素が水元素に崩壊するとき外的なサインは自分の身体を動

かせなくなりそしてあたかもすべての支えを失って倒れそうに感

じることである

「お願いだ立ち上がるのを助けてくれ」

と大声で叫びたい内的なサインは意識が渦巻く煙の雲のように現

われることである

2水元素が火元素に崩壊するときの外的なサインはすべての分泌が

乾き切ることであり内的なサインは意識が移動する賓気横のよう

に現われ白い現われの33の邪悪心の識別する思考がすべて静まるこ

とである

3火元素がプラ-ナに崩壊するときは外側のサインは身体の熱が

大幅に減少し一方で指や爪先はしびれて冷たくなることである内

的なサインは意識が蛍の光の薄暗いスパークのようにして現われ

赤い現われの40の愛著の識別する思考が静まることである

4プラ-ナが意識に崩壊するときの外側のサインは死にゆく人の出

息が大変長 くなり入息が大変短 くなることである 内的なサインは

意識がはっきりとして安定したランプの光のように現われ七つの

黒い迷妄の識別する思考がすべて静まることである

経典によればこれらの死のサインは個人によって一つ一つ順々に

現われたりあるいはすべてが一度に現われたりする

微細な元素が崩壊したら死にかけている人は次のような経験をす

ることになるそら

1意識が 「啓示の光」に崩壊するとき雲のない空に浮かぶ月の光のI

ように光を見る

2啓示の意識が 「増加の光」に崩壊するとき夜明けのように赤っぽ

い草色の一条の光を見る

3「増加の光」が 「達成の光」に崩壊すると完全な暗闇を経験 し

46

6] 「中間の生存」のヨーガの数え

意識を失うそら

4この無意識の状態は再び光の中に崩壊 し夜明けの要一つない空

のような- 前の三つの段階の微細なけがれすべてを超越 した-くう

透明なはっきりとした空が現われるこれが真実の 「死の光」あるい

は 「生来の光」である

異なる元素が次から次-と崩壊 したら最終的にプラーナの元素が

心臓のチァクラで意識に崩壊するその後頭頂のチァタラにある白い

ビンドゥが下降しヘソのチァクラにある赤いビンドゥが上昇し二つ

が心臓で一緒になる赤と白のビンドゥが完全に混ぜ合わさったとき

「死の光」が現われる 六つの世界のすべての有情の魂がそれぞれの

生の終わりに一度死の光を見るのだが残念ながら彼はそれを認読

することもつかむこともできない

《「中間の生存」の出現》

それから逆の順序で死の光から達成増加啓示と順に現われる

眠っていたプラ-ナが動き始め達成の光が現われるそしてすぐにそ

れから増加の光啓示の光と続くそれから80の識別する思考が生じ

その結果 「中間の生存」のすべての幻影のような顕現が現われる

ここでよく論議を呼ぶ質問が起こる

「r中間の生存Jの住人の身体と顔はどのように見えるのか」アサンガの兄弟たちによれば彼らは次の転生の姿をしている しか

し他の人々によれば生前の姿に似ているという 「継承の派」のグ

ルたちによれば「中間の生存」の初めのころの段階では「中間の生存」

の住人の顔と身体は生前のものに似ておりそれからそれが徐々に消え

てゆきそして 「中間の生存」の後の段階になれば次に来る転生の現

われをとるこの理論は理にかなっているだけではなく経典とも一致

している 多くの経は「習慣の身体」の 「中間の生存」状態における

存在は生前にならって形作られることを明確に示 している

47

「中間の生存」の住人はすべての器官を完全に備えてお り再び再

生することが定められている場所以外であれば妨害なくどこへでも旅

することができる 彼は 「生まれ変わり」の世界に属する超常的力を幾

分有しており食物の香 りを食べて生き他の同じ 「中間の生存」の住int

人たちを見ることができるなおここから先の内容については一つ

の例にすぎない

もし 「中間の生存」の住人が悲惨な領域に生まれることが定められ

ているのであれば深い暗闘あるいは黒い雨の夜のヴィジョンを見

るだろう もし彼が幸福な領域に生まれるものであるなら月のように

輝 く白い光を見る

別の経典はこういう

地獄に生まれる者たちにはすべてのものが焼けた木のように黒っぽ

い茶色に見える 低級霊域に生まれる者たちは煙色の色を見る天に坐

まれる者は金色の光を見る 形状の要素に生まれる者たちは白を見る

そして非形状の要素に生まれる者たちは「中間の生存」の経験をし

ない- 彼らは死後即座に非形状の要素へ生まれ変わることになる

しかし低い領域に生まれることが定められている非形状の要素の生令

体たちは再び 「中間の生存」を経験するともいわれている

地元素が妨げられたとき「中間の生存」の住人たちは爆発の雷鳴を

開く水元素が妨げられたとき海の波のとどろさを開き火元素のと

き燃え上がる森のうなりを開き風元素のとき大暴風雨の高いヒュ-

ヒューとなる音を開く

三毒- 愛著邪悪心迷妄- は「中間の生存」の住人が自赤

黒の様々な種類の恐ろしいヴィジョンつまり彼を傷つけるために近づ

いてくる恐ろしい幽霊や悪魔として投影された習慣的な思考を持つ国と

なる

「中間の生存」の住人は次のような性質を持つといわれる

① 身体は抵抗を示すことがなく影を作らないそして一瞬のう

48

回 「中間の生存」のヨーガの教え

ちに多くの土地へ旅することができる

② 他の領嘘の生命体は彼の行為を目撃することができない

③ 透視能力とテレパシーを持つo

④ 太陽も月も星も見ない

(9 生来的な心の記録を見て自分が生前行なった良い行為 悪い行

為のすべてを詳しく見る

⑥ 食物は見るがそれが彼に布施されたか捧げられたのでなけれ

ば味わうことはできない

以上のような説明は行なわれたが個人のカルマは決して同じという

ことはなくまた顕現も大変異なっているのでこれらをはっきりと限

定されたあるいは一定不変のものとして受け入れるのは難 しい多く

の点で 「中間の生存」の状態は夢の状態のようであり非常に不安定で

不確かなものなのである

「中間の生存」の生命の最高の長さは7日であるが もしこの期間に

「中間の生存」の住人が転生をしなければ彼は 「死ぬ」あるいは気絶

して第二 「中間の生存」に即座に生まれ変わる このプロセスは7回

繰 り返されることができるので全体で49日となる

「中間の生存」の住人は次に転生する場所を見るや否やその場所

に恋 しでしまう

湿気と温かさによって生まれ変わる者は壇とにおいによって引かれ

る 虫あるいは卵の形に生まれ変わる者は両親がセックスをしてい

るのを見たとき両方の親に対する大きな変著と邪悪心を抱 く 男性に

生まれるものは母を愛 して父を憎み女性は逆となるこの愛著と那

悪心が生 じるや否や「中間の生存」の住人は直ちに気絶 しそれを知

らないで転生する天の一つに生まれるものは壮麗な天国にあるよう

な豪邸と男女の天使を見彼らを望む

悲惨な領域に生まれる者は多くの恐ろしいヴィジョンを見絶望的

にそれらを避けようとする 洞窟や穴や木に逃れようとすれば彼は動

49

物に生まれ変わる もし鉄の家に逃げようとすれば地獄に生まれる0

「中間の生存」の住人が死ぬときはやはり四段階の崩壊のプロセス

つまりプラ-ナの減退から啓示増加達成生来的な光を通過す

る それから逆のプロセスが始まり生来的な光から達成増加啓

示80の識別する思考プラ-ナのエレメント火--と心と身体の

複合体が完成するまで続 く

《「中間の生存」 での機会》くう

死の際で息子と母の空の光が混ぜ合わさるとき識別をする考えと

いう微細なけがれはすべて鋲まる このとき生起と完成のヨーガを敬

得した修行の進んだヨーギーは完全な覚者の境地とその徳を同時に

達成できる かなり修行の進んだ者しかし素晴らしいマハームドラー

を昼夜修行でさる者また死の光を保てる者は「中間の生存」のヴィ

ジョンが現われるときそれを使っで悟りを進めることができる

この世のすべての顕現は実は 「中間の生存」のそれでありすべて

の 「生まれ変わり」の世界の存在は「中間の生存」の存在なのである

誕生と死の間の期間は「生と死の中間の生存」と呼ばれる 眠 りに落

ちたときから目覚めまでは 「夢の中開の生存」死から再生までは 「中

間の生存」そのものである これら三つの 「中間の生存」においてトウ

モと幻身のヨーガ光と夢のヨーガそして 「中間の生存」と変身のヨー

ガの修行が強調されるべきである

眠っている状態起きている状態の両方で見るもの開くもの触

るもの行動するものはすべて「中間の生存」の状態であると考える

べきであるこの教えを繰 り返し続けて修行することは優れた 「中間

の生存」の準備であると認識すべきである

そして死のときが近づいたなら自分の財産 持ち物を三宝に布施

し惜 しみなく布施しすべての執着を切り神聖になされた約束の戒

を厳 しく守 りすべての道に外れたこと罪をザンゲすべきである ま

50

B] 「中開の生存」のヨーガの教え

たもし神聖になされた約束の戒を破ったことがあるならグルあるい

は覚者に再びイニシエーションを与えてくれるように懇願 し破った棉

聖になされた約束の戒を修復すべきである真剣にグルとタントラの主

神に祈 り死の光と 「中間の生存」での幻身を保持できるよう助けを求

めまた法友に頼って死の際で教えを思い出させてもらう

最も修行の進んでいるヨーギーは死のとき溶解のヨーガを行ない

おのずから照らす精髄に集中してそれを死の光に混ぜ合わせる そし

てその光から「風とともにある心」でできた完全な 「完全な楽 しみの

身体」と 「変化身」を生 じさせるよう努力する

マハ-ム ドラーの第四段階に達した非常に修行が進んでいるヨーギー

は死のときに確実に母と息子の光を混ぜ合わせることができる この

ときカルマの身体顕現心のすべてのきずなが切れ覚者の境地の

徳がすべて完成する彼らの心は法則の身体になり身体は智慧の身体

になり土地は完成と純粋さの土地になる

かなり修行の進んでいるヨーギーも最も進んでいる者たちと同じよ

うに修行するべきであるもしこれに成功すれば彼らは 「中間の生存」を通らないで転生できる そうでなければ真剣に覚者の浄土に生まれ

るように祈 り変身のヨーガの教えを適用すべきである

死の光も幻身のヨーガも保持することめできない劣ったヨーギーは

心の集中力を喚起 し確実な理解と揺るぎのない自信を持って教えを逮

用 し死と 「中間の生存」の挑戦に立ち向かう解放を得るために死と

「中間の生存」の機会を利用することができない者はカルマによって

もうー度 「生まれ変わり」の世界に生まれることを強いられる これを

防ぐためには次の指示に従う

「中間の生存」にいる者がその者にとって最 も魅力的な場所に来た

ときそれをタントラの主神のマンダラだと観想する 男と女の性交を

見て愛著と邪悪心が生起 したら自分自身に注意を喚起 してこれが

覚者が現わした父と母の第三イニシエーションだと考える 楽と空の経

51

くう験を受け入れ愛書も邪悪心も幻影で空であると見る

くうこのように空の状態の見解を強調することによって「生まれ変わり」

の世界から永遠に自分を解放できるかもしれないもし 「中間の生存」

にいる者がこれをうまく成し遂げ最初の7日間で再生を逃れることが

でき為ならそれに続 く7日間あるいはその後に同じことを成し遂げ

ることは難しくない彼はタントラの主神の浄土に生まれ道-の帰依

を完成するだろう

もし 「中間の生存」にいる者が覚者の浄土に生まれたいと思うなら

そこに生まれたいという強い願望を培わなくてはならないこれは非育

に重要であるそして変身のヨーガの教えを適用すると一騎のうち

にその浄土に生まれる

「中間の生存」ヨーガの恩恵は次のようにまとめられる

(ni 「法則の身体」は死のときに実現できる

② 「完全な楽しみの身体」は 「中間の生存」で

③ 「変化身」は肉体化するときに実現される

これはまた覚者の三身の成就に導く道とも呼ばれる

2「中間の生存」の教え (2)

《崩壊の諸段階》

人間は25の粗雑な対象- 五つの集積四つの元素六つの感覚要

素五つの対象五つの基本的智慧- が崩壊することによって必ず

死ぬ

死のプロセスには八つの段階がありそれには25の要素の崩壊が含

まれる22の要素は最初の四つの段階の間に崩壊する残 りすなわ

ち識別の集積 意識の感覚 諸現象の性質を悟る基本的智慧は最級

の四つの段階の間に崩壊する

52

B] 「中間の生存」のヨーガの教え

図1 25の粗雑な対象

5つのとらわれfの集報 53の基本的魯魚 四大元素 6つの感覚事案 5うめ対魚

形材 窄準 二 基本的鋲のような智患 也 日の感

覚 形状-容姿感 車 基本的な平等の智

憩 水 耳の感覚 声蓑 壷 基本的な

分析の智患 火 鼻の感覚 香り痕由の構成 基本的な活動を 風 舌

の感覚 味達成する智患 身の感覚 接

触敗 軍 基本

的な諸現象の性質の智愁 意識の感覚図2 8つの崩壊価 白の崩噂空重BO油 填 ー3番白の崩薮 iIi春日重油 墳一J

1 帝敬す二

る奮寮 形状-容姿 感 覚 弛 別 経験の構成

元 素 地 水 火 風博 労要素 T 日の感

覚 耳の感覚 舟の感兜 舌と身の感覚対 慶

目に見える形状-容姿 士PJ 香 り 味と

接触基本地軸 基本的 基本的な 基本的な 基本的な活動を鏡のような智慧 平等の智患 分析

の智恵 達成する智患崩壊寸を5帝P

の崩壊 there4や畢日申申墳 7寧日の崩壊 や番

〈一番目の崩壊〉

最初に形状一容姿の集積の段階の五つの現象が自然に崩壊するす

なわち形状一容姿の集積のような智慧地元素目の感覚生命体の

中にある目に見える形状一容姿である形状一容姿の集積の崩壊の外的I

な印として手足が前より小さくなり身体が弱く力がなくなる

この大きさと力の減少は普通老齢とともに訪れる顕著なかたちである

基本的な鏡のような智慧は鏡に像が現われるのとちょうど向 じよう

に多くの対象が同時に明確に現われる通常の意識であると説明されて

いるこの崩壊の外的な印として視界がハツキリしなくなり暗くな

地元案の崩壊の外的な印として身体が非常に細 くなり手足がだら

んとし身体が地面の下に沈んでいっているような感じがする

沈んでいく感覚は「持ち上げてくれ 」と叫ぶほどである

目の感覚の崩壊の外的な印として日を開けたり閉じたりできなくな

生命体の中にある目に見える形状-容姿の崩壊の外的な印としてつヤ

身体の艶が減少し力が尽きる

この五つの崩壊の内的な印は「屡気楼のような」と呼ばれる青っぽ

い現われが生 じることであるこれは太陽の光が夏の砂漠を打つとき

の水の現われのようなものである

現われは煙の塊にもたとえられるがたいていは零気横にたとえられる

《二番目の崩壊》

その後感覚の集積の段階の五つの現象が同時に崩壊する感覚の集

積が崩壊するときの外的な印は身体の意識が感覚の意識に伴う楽

苦しみ どちらでもない感覚をもはや経験することができないというこ

とである

基本的な平等の智慧は楽 苦しみ どちらでもない感覚を一つの檀

54

回 「中間の生存」のヨーガの教え

類すなわち感覚として心にとめている通常の意識であると説明され

ている

これは多くの同発語を一つの意味を持つものとして心にとめている意識とし

ても表現されている

この崩壊の外的な印として意識の感覚に伴う楽 苦しみ どちら

でもない感覚をもはや心にとめることができない

水元素の崩壊の外的な印として唾液汗尿血液精液が干上が

口鼻舌喉が干からび歯にはカスが生じる

耳の感覚の崩壊の外的な印として外的 内的な音がもはや聞こえな

生命体の中に含まれている音の崩壊の外的な印として耳の内側の

「ur」という音がもはや生じない

この五つの崩壊の内的な印は「煙のような」と呼ばれる現われが生

じることである これは煙の塊の中にある煙突からうねって出てい

る煙に似ている

《三番目の崩壊》

その後識別の集積の段階の五つの現象が同時に崩壊する 識別の集

積の崩壊の外的な印として両親のような親しい人のことをもはや気

にとめなくなる

基本的分析の智慧は親しい人の個々の名前や目的などに気をとめ

る通常の意識であると説明されている

この崩壊の印としては自分の両親の名前すらもはや思い出せない0

火元素の崩壊としては身体の温かさが減少しそこから食べ物や飲

み物を消化する力が失われる

鼻の感覚力の崩壊の外的な印としては鼻からの空気の吸い込みは弱

くなるが吐き出しは強く長くなり息はまるで一つ一つ積み上げられ

55

ているかのようである

生命体の中に含まれているにおいの崩壊の外的な印としてはいいに

おいも悪いにおいも喚ぐことはできない

この五つの崩壊の内的印は「蛍のような」と呼ばれる現われが生 じ

ることであるこれは煙突から上る煙の-吹きの中に見られる赤いすす

火の粉または穀物を妙るために使われるフライパンの底の煤につい

た赤い火の粉のようである

《四番目の崩壊》

その後経験の構成の集積の段階の五つの現象が同時に崩壊するこ

の集積の崩壊の外的な印は動き回るというような肉体運動をすること

ができないことである

基本的な活動を達成する智慧は今生および来生の外的 世俗的な

活動や目的などそしてまたそれらをどのようにして達成するのかを

心にとめている意識であると説明されている

風の元素の崩壊の外的な印としては10の風- 粗雑な生命を運ぶ風

など- がその住みかから心臓に移 り息が出たり入ったりしなくな

舌の感覚力の崩壊の外的な印としては舌が太 く短 くなりつけ根が

青 くなる

生命体に含まれる味の崩壊の外的な印としてもはや六つの味 (甘さ

酸っぱさ苦さ渋さピリッとした塩辛さ)を経験できない

この時点で身の感覚と接触も必ず崩壊するのでその崩壊の外的な

印としていかなるなめらかさも租さも感じることができない

この七つの崩壊の内的な印は「燃えるバターランプのような」と呼

ばれる現われが生 じることである これはバターランプがまさに消え

んとするとき炎がパチパチするようなものである

56

E] 「巾問の生存」のヨーガの教え

「崩壊の意味」前の元素がどのようにして後ろの元素に崩壊 していく

のかについていうと地 水 火 風という順序で前の元素と関係の

ある風の意識の基礎として働 く能力が撤退し後の元素の意識の基礎

として働く能力がより顕現するのである これは前の元素の後の元莱

-の崩壊と呼ばれているがある一つの元素が別の元素の性質を持つよ

うになるということではない

地が水に崩壊するということは地の風の意識の基礎として働く能力

が退化しそのときに水の風の意識の基礎として働く能力がより顕現

するようになるということを意味するこのようにこれは前者の舵

力が後者の能力へ移動するようなものなので地が水に崩壊するといわ

れているが通常の地が通常の水に崩壊することではないこれは他の

崩壊にも当てはまる

《五番目の崩壊》

四つの元素が崩壊した後意識の集積の段階にある五つの現象が段階

的に現われなくてはならないこれらは80の表示的概念の心輝 く白の

現われの心輝 く赤い増加の心輝 く黒の達成間近の心そして死の

クリアライトの心である

80の概念は三つのグループに分かれ33が白い現われの心を表わし

40が赤い増加の心を表わし七つが黒い達成間近の心を表わす 最初の

グループの概念は対象の乗 り物として働 く粗雑な風の動 きに関係 し

よって白の現われの心を顕現として経験 していない者にとっては

その乗 り物として働く風が赤い増加の心そして黒い達成間近の心と

比べていくらか粗雑な動きをしていると感じられるこの白い現われ

の心に関する推論ができるのは最初の概念のグループが微細から釈

雑へと反対の順序で進んでいるときの白い現われの心の痕跡あるい

は結果だからである

57

この33とは

1大きな欲望の欠如 心は対象を欲さない

2中くらいの欲望の欠如

3小さな欲望の欠如I

4心の行き来 心は外的対象-と行ったり内的対象-帰ったりする

5大きな悲しみ 快い対象と別れることに対する心の苦痛

6中くらいの悲しみ

7小さな悲しみ

8安らぎ心は安らかにとどまる

9概念化 対象のまぶしさによって興智した心

10大きな恐れ 不快な対象に出合ったことによって生み出される恐れ

ll中くらいの恐れ

12小さな恐れ

13大きな執着 快い対象に執着すること

14中くらいの執着

15小さな執着

16とらわれ 愛欲界の対象に完全にとらわれた心

17不善あるいは非知識 善行に対する疑念

18飢え 食べ物を欲すること

19渇き飲物を欲すること

20大きな感覚 快感痛みどちらでもないという感覚

21中くらいの感覚

22小さな感覚

23知者の概念

24知ることの概念

25知られる対象の概念

26個別の識別 何がふさわしく何がふさわしくないかを分析する心

27恥 自分自身が同意しないあるいは宗教的な禁止によって

58

固 「中間の生存」のヨーガの教え

誤った行為を避けること

28慈悲 苦悩からの離別を願うこと

29哀れみ 観察の対象を完全に保護する心

30美 しいものと会いたいと欲すること

31不安 とらわれた心確信がない

32蓄積 所有物を集める心

33嫉妬 他の繁栄によって乱れた心

二つ日の40の概念は対象の乗 り物として働 く中くらいの風に関係す

るよってそれを経験 していない者にとっては赤あるいはオレンジ

の増加の乗 り物として働 く風が自あるいは黒い現われと比べて中く

らいの動きをしていると感 じられるつまり心がより微細になるにつ

れて心の二元性がより少なくなりつつあるということであるこの赤

い増加の心に関する推論ができるのはこの概念のグループが反対の順

序で粗雑へと進んでいるときの赤い増加の心の痕跡あるいは結果だか

らである

この40の概念とは

1欲望 まだ手に入れていない対象に対する執着

2愛著 手に入れた対象に対する執着

3大きな喜び 快い対象を見て喜ぶ心

4中くらいの喜び

5小さな喜び

6うれしさ 欲 した対象を達成 したことによる満足

7歓喜 欲 した対象を繰 り返 して経験する心

8驚き以前生起 しなかった対象について考えること

9興暫 快い対象を知覚 して散漫になった心

10満足 快い対象に対する満足

ll抱擁 抱擁 したいと欲すること

12キス キスしたいと欲すること

59

13吸う吸いたいと欲すること

14安定 変化 しない連続の心

15精進 善に向かう心

16プライド自分が優れていると思う心

17活動 活動を成し遂げることに関係する心

18強盗 富を盗みたいと欲すること

19力 他の軍隊を征服したいと欲すること

20熱意 善の道を修習する心

21大きな困難に対する従事 倣慢さによって悪行に従事すること

22中くらいの困難に対する従事

23小さな困難に対する従事

24激しさ理由もなく優れた者と議論したいと欲すること

25戯れ 魅力的な者を見て戯れたいと欲すること

26怒る傾向 憤慨の心

27善 善行に対して努力したいと願うこと

28はっきりとした言葉と真実 他が理解できるようにそして自

分の事実の識別を変えないで話 したいと願うこと

29非真実 自分の事実の識別を変えてから話したいと願うこと

30確信 非常に安定した意図

31非仮定 対象を保持 したいと欲さない心

32寄贈者 所有物を与えたいと願うこと

33熱心な勧告 怠惰な者に宗教の実践をするように勧めること

34英雄的行為 煩悩のような敵を克服したいと願うこと

35-恥知らず 自分が同意しないあるいは宗教的な禁止によって非

行を避けないで悪行に従事すること

36欺き偽善によって人を欺くこと

37キツさ鋭い良心

38悪徳 邪見解に慣れた心

60

6] rFP問の生存」のヨーガの教え

39非優 しさ他を傷つけたいと願うこと

40不正 不正直

三番目の七つの概念は対象の乗 り物として働 く弱い風の動きに関係

するよって黒い達成間近の心に関してそれを経験 していない者に

それを示す働きをする これはこの概念のグループが反対の順序で釈

雑へと進んでいるときの黒い増加の心の痕跡あるいは結果だからであ

この七つの概念とは

1忘れっぽさ衰えた注意力

2誤り水を寮気樺と思うことなど

3しゃべらない しゃべりたくないと思うこと

4意気消沈 悩む心

5怠惰 善に対する熱意のなさ

6疑念

7中くらいの欲 愛著と邪悪心が同じくらいの心

80の表示的概念とその乗 り物である風は輝 く白い現われの前に崩壊

しなくてはならないなぜなら理解の様式と現われの心のそれは不

一致だからであるまたこの二つの間には粗雑さと微細さに関して大

きな違いがあるので80の概念のような粗雑な心は白い現われのとき

には存在できない80の表示的概念とその乗り物である風が輝 く白い

現われへと崩壊するとき燃えているバターランプのような現われが坐

起する80の表示的概念がその中に崩壊 してしまったときの現われくう

の心自身の印は非常に明るい透明さと空の現われおよび月の光が

充満したけがれのない秋の夜空のような白い様相の光の現われである

この現われの原因に関していえば心臓から上の左右両方の気道の風

がその上の開口つまり頭頂から中央気道に入ったからであるこ

の力によって頭頂の緒がゆるみ父から得た音節ハムが逆さになった

相である [皇 ]白いビンドゥが水のような性質を持っているがゆ

61

えに下に下がるそれが心臓のところにある左右の気道の大童の円

の緒の上に来ると輝く白い現われが生起する このようにこれは

外側から差した月の光などの現われではないのである

これが現われと呼ばれるのは月の光のような現われが生起するからくう

であり空と呼ばれるのは80の概念とその乗 り物である風が存在 し

ないからである

〈六番目の崩壊》

この後現われの心とその乗り物である風が増加の心に崩壊する0くう

増加の心が生起すると空であり 「空っぽ」であるが前よりももっ

と澄んだ赤またはオレンジの現われが太陽の光の浸透したけがれのそら

ない秋の空のように輝く

この原因に関していえば心臓から下の左右の気道の風がすべて管

骨の一番下あるいは性器のところの開口を通って中央気道に入るか

らであるこの力によって宝石 (性器)の中のチアクラの結とヘソ

のチァタラの結が徐々にゆるむこれによってヘソのチァクラの真ん

中にある縦一本の線の短いア [A]の形で存在 している母から得

た赤いビンドゥが上に上がる赤い現われは心臓にある六重の円の

左右の気道の緒の下まで上昇する よってこれは外側から輝 く太陽

の光の輝きなどではないのである

これが赤い現われと呼ばれるのは太陽の光のように鮮やかであるかくう

らで「非常に空」と呼ばれるのは現われの心とその乗 り物 として働

く風が存在しないからである

《七番目の崩壊》

この後増加の心がその乗 り物である風とともに達成間近の心に

崩壊する 最初夜の初めのような濃い闇が浸透 したけがれのない秩そら

の空のような様々な黒い現われが生起する

62

団 「中問の生存」のヨーガの教え

中央気道の中の上と下の風は心臓に集まっておりこの力によって

心臓のところにある左右の気道の六重の円の結がゆるむこれによって

逆さになった音節ハム [卓 ]の様相上の白いビンドゥが降り下の縦

の線の様相の赤いビンドゥが昇る これらは心臓のところの中央気追

の真ん中で子音で終わる (閉じた箱の)様相で存在している赤と白の

不滅のビンドゥに入るこの出合いによって達成間近の輝 く黒い現われ

が生起する このようにこれは外側からやってくる閲の現われ等の

ケースではないのである

これが 「達成間近」 と呼ばれるのはクリアライ トに近いからでくう

「大きな空」と呼ぼるのは増加の心とその乗 り物 として働 く風が存

在 しないからである

達成間近の心の最初の方では対象の感覚があるしかし最後の方

では心は沖象に注意 しておらず闇に困惑して気を失って無意識に

なりそうであるその後非常に微細な風と心から偶発的に生起するす

べての風と心が止まる

注意力のない達成間近な心の最後の部分は普通の状態で初めから

顕現せずに存在 していた非常に微細な風と心の注意力が活性化するま

で続 く これが起こると死のクリアライトが現われる

輝 く白い現われの心の定義は

① 概念の崩壊によって起こりその動きすなわち回復まで続きそら くう

② 月の光の浸透したけがれのない秋の空のような輝く白い空の

現われが現われ

(卦 何の租雑な二元の現われも現われない心の意識である

80の概念は崩壊しているが現われの心は概念的であるOより微細な多様性はあ

るが二元である散漫ではないが心象的な要素がありゆえに概念的である

一方クリアライトの心は完全に非概念的で非二元である

現われの増加の心の定義は

(》 概念の崩壊によって起こりその動きすなわち回復まで続 く

63

そら

(参 太陽の光の浸透したけがれのない秋の空のような輝 く赤い空の

現われが生起する

(卦 どんな粗雑で二元の現われも現われない心の意識である

達成間近の心の定義は int

① 概念の崩壊によって起こりその動きすなわち回復まで続くそら

(参 夜の初めの濃い闇の浸透したけがれのない秋の空のような輝くう

く黒い空の現われが生起する

どんな二元の現われも現われない心の意識である

《八番目の崩壊〉

達成間近の心がクリアライトに崩壊すると注意力のない達成間近

の心の二番目の部分が一掃される粗雑な二元の現われがみじんもないくう

明るく透明な空の現われが現われる これは三つのけがれすなわち

月の光 太陽の光 闇のない自然な秋の夜明けの色のようであるこくう

の現われは直接に空を認識するサマディの意識のようである

クリアライトの現われの原因は白と赤のビンドゥがそれぞれ心臓で

白と赤の不滅のビンドゥに溶解し中央気道のすべての風が非常に級

細な生命を運ぶ風に崩壊するからであるこれによって最初から顕現

しない状態で普通に存在していた非常に微細な風と心が顕現しそれ

によってこのような現われが現われるよってこれは外側からの空っそら

ぽの空のような現われのケースではない

これは「死のクリアライト」そして80の概念現われ増加達成くう

間近がなくそれを乗 り物とする風もないゆえに「すべて空」 と呼ば

れる これは実際の死である

これは基本的な真実の身体である真実の身体へと変化していくため

の浄化の土台であるがゆえにそう呼ばれる「空っぽ」は基本的な自然

の身体と呼ばれるそしてそれを対象としてとる心は基本的な智慧を

認識す _-真束の身体と呼ばれる

64

固 「中間の生存」のヨーガの教え

ほとんどの人間はクリアライトに3日とどまりそれから白と赤の構

成要素の印が起こる

血と癖が少 し鼻と性器から現われるこれは心臓で崩壊 したビンドゥの浄化 さ

れなかった部分である

しかし肉体的な構成要素が病気によってひどく消耗している場令

には何日経っても赤と白の構成要素の印は起こらない

このような人は一日もクリアライトにいることはないかもしれない

また高いあるいは低い悟 りを持つヨーギーの場合にはクリアラ

イトと真実の身体を混ぜ合わせることができこの状態に普通よりも長

くいたりまたその期間を短くしたりすることができる

65

固 変身のヲ-ガ (意識を移し変える)の教え

変身のヨーガ (意識を移 し変える)は意識を覚者の浄土にある

いは高い誕生の世界に運ぶために編み出された数えである死の光

および 「中間の生存」の幻身を保つことのできる修行の進んだヨーギー

にとってはこのヨーガが必要であるoこれは非prime削こ重要であるO生起

のヨーガを取得 した者そしてある程度プラーナとナ-ディーそして

マハームドラーの見解を取碍 した者がこのヨーガを修行するのに適し

た者であるOこれを行なうことができない省も少なくともカルマの法

則に強い信を持ちこの修行の意味とプロセスを完全に理解すべきである

そして先に述べた壷の呼吸と ト〉モが鞭FJlなくできるようにな

らなくてはならない

(変身のヨーガの修行の仕方

)変身のヨーガの観想と訓練は次のように行なう

自分自身のタントラの主神の身体の中に中央気道を観想 し八つ

のフム音節が身体の八つの出口 (二つの耳二つの目_hLロ肛門

性器)をそれぞれ預っていると観想するoこれは唐瓢がこれらの門

から出ていかないようにするためである そ

らそれからタントラの主 神が自分の前方上の空に座っていると観想

するそしてブルーのフム字を心臓のチアクラに観想し五色の光を放

っていると観想する次に壷の呼吸を維持しその力を使って7ム字杏l=こ

中央気道を通 して「神聖天への開稚 (ブラフマランドラ)」まで一気

に打ち上げるそして同時に大きな声で 「ヒクリ と叫び打ち上げる力

6

回 変身のヨーガ (意紙を移し替える)の教え

を強めるフム字を 「神聖天への開溝」に一秒保ち優 しく 「カ」 と

ささやいてそれを心臓のチアクラまで降ろす止める前にこれを7

回繰 り返しそしてまた始める 数回行なったら走りながら 「ヒク」そら

と7回叫んでフム字を身体の外に出し自分の前方上の空にいるタン

トラの主神の心臓に入れる そして優 しく低い声で「カ」と7回続け

て繰 り返すこのようにしてフム字を自分の心臓のチァタラに返す0

これを1日に4回行なう者は数日後に次のような経験をする-

頭頂がひどくかゆくなり熱 くなるそして真ん中に盛 り上がりがで

きそこから黄色の液体が分泌されるもしこれらの症状が起こった

ならこれが成就の印であると思ってよいこの後この修行をやめ

一カ月に1回か2回行なう しかし頻繁に覚者の浄土に生まれるとい

う強い発願を行ないそこに行く確信と望みを強める

《変身のヨーガの応用》

死の印がすべて現われ命を延ばすことがこれ以上できない場合変

身のヨーガを行なうまだ死ぬ時期が来る前にこれを行なう者は大き

な罪を犯すことになり地獄に落ちる

死の際のこのヨーガのテクニックは先に述べたものと同じである0

一つの違いは中央気道の上部と 「神聖天への開溝」を非常に大きく

そしてふさがれていないと観想することである

ここでフム字を心臓のチァクラに観想し全力を使って 「ヒク」 と

叫ぶ瞬時にフム字は中央気道を上がり「神聖天への開溝」を通ってそら

あっという間に自分の眼前の空にいるタントラの主神の心臓に達する

もしこのときにすべてが暗くなりプラ-ナが吹き出し頭頂がかゆ

く痛 くなるならこれは身体を抜け出して覚者の浄土に行 くという

確実な印である もしこのような印が現われない場合にはフム字杏

降ろし休んでからもう一度 トライするこの印が現われたら「ヒクリ

と21回から25回叫び続ける そうすれば絶対に覚者の浄土に生まれる

67

友人親戚など死にかけている人につき添っている人は骨変身

のヨーガの教えを思い出させその確信と倍を強め彼のために祈 り

彼を助ける

生きている間このヨーガを修習する機会のなかった者は次のようI

にする

死が近づいたなら祈 り供物を捧げザンゲし覚者方の前で願い

を言う 覚醒の心を生じさせすべての邪悪な想念を断ちすべての執

着を切るライオンの横臥位になる覚者の浄土に生まれたいという真

剣な願いを生じさせ変身のヨーガの教えを適用するこれを知らない

者は知っている者に簡単に話してもらう そのような人もいない場令そら

には単に自分の前前方上の空にいるタントラの主神の心臓に集中

する そして「ヒク」と21回叫び続ける このようにして意識を覚

者の心臓に放 り投げる

もし死につつある人の頭を優しくなで「メンラ (薬師愛欲神)」と

繰 り返すなら8人の到達其智運命魂方がやってきて死につつある人

の意識を覚者アミタ-バの西の浄土に導いてくれる

動物が死んでいる場合には「ラトナクータ」を繰 り返すその動物

の意識は高い世界へ生まれる

死の光と 「中間の生存」の幻身を認識できないけれども高い世界に

生まれるために変身のヨーガに頼る者は三つのグループに分けられ

る 覚者の浄土に生まれ変わる有名なヨーギーはそこで簡単に究極の

解脱を達成する 普通の者は法則とヴァジラヤーナが普及している場

所に生まれることができ数生で覚者の境地に達する劣った者はこ

のヨーガによって大きな死の恐怖を避けることができ「中間の生存」

と恐怖から逃れ幸福な場所に生まれ変わりいずれは解放を達成する

68

h主釘

rcて

B] 幻身のヨーガの数え

では修行自体を二つに分けて論じよう

1不純な幻身の修行

2純粋な幻身の修行

1不純な幻身の修行

鏡の前に立って自分の映っている姿を観察する- しばらくの間

映っている姿を見る- そしてこの像が様々な要因すなわち鏡

身体光空間などの組み合わせによってある条件の下でどのようくう

にして作り出されたのかを考えるそれは現われてはいるが空である-

つまり依存 して生じている (条件の生起)それ自身の実体のないも

のである

それからその像の現われをその服と装飾品とひとまとめにして観

察しそれが気に入るか気に入らないかを考えるまた急に怒ったふ

りをしたり自分とケンカするふりをしたりしてそれに影響されるか

どうかを観察するこのように修行することによってすべての快と不

快は幻影であり主観的であり自分自身の心によって創 り出されたも

のであることがわかり執着がかなり減少する

次にテープの修行を行なう自分自身で自分自身に対 して心地良

い言葉とそれから気に入らない言葉を連発し録音しそれをひたす

ら聴き続け心が乱れなくなるまで行なう もしこれに成功するなら

賞賛に対 しても非難に対 しても無頓着になり解放を達成する

快不快喜び苦 しみ得ること失うことこれらが同じになる

まで事象の幻影的な性質について静かな場所で一人で院想する この

後で人のいるところに行き人々やその活動の中で修行する もし

まだ快いものと不快なものに好意的 非好意的に反応するようであれ

ばまた一人になりもう一度修行する

27

2純粋な幻身の修行

幻影であるタントラの主神を観想することは完成のヨーガの土台で

あるばかりではなく「中間の生存」において完壁な 「完全な楽 しみの

身体」を達成する方法でもある生起のヨーガにおけるタントラの主神

の観想は次のように行なう

タントラの主神の絵を手に入れ二つの鏡の間に置くそして三つの

像の幻影性を観察するタントラの主神が心の目に恋人のようにはっき

りと現われるまで絵を観想する助けとして使う 修行者はタントラの

主神の全身の完全なイメージを一度に観想しできるだけ長 くそれを

保持するようにいわれる ヴィジョンが消えると今度は身体の部分を

非常にはっきりと観想する頭と顔から始め首胴体手足等を全

身が非常に生き生きとくっきりとするまで観想する

タントラの主神のヴィジョンがはっきりとし安定してきたら一歩くう くう

先に進みヴィジョンを空の状態と同一化させる空の状態の見解のな

い観想はどんなによくても単なるよいイメージにすぎないタントくう

ラの主神の幻影性に関する院想でさえ空の状態の直接認識がなければ

相対的な達成は成し遂げられるが究極的な達成は成 し遂げられない0くう

一方空の状態を知る者はタントラの主神のヴィジョンをすぐに何のくう

自己実体もない投影された心の幻影としで悟る 現われそれ自体が坐くう

であり空と同一化させる必要はないのだと理解する

くう隈想の問はタントラの主神のヴィジョンをおのずから輝 く空の中

に吸収させる隈憩の後ではこの意識性を保ち自分の出会うものす

べてとそれを同一化させる

簡単にいえば生起のヨーガにおいて投影されたタントラの主神のヴィくう

ジョンは顕現する空の真理の一つの表現であり何の実体実存もな

い幻影性の象徴である比倫を使 うなら魔法の魂われ水に映った

月肉と骨のない影瞬間的に変わる寒気楼心に投影された夢依存

して生 じるものから生 じるこだま実存のない幻覚常に形を変える雲

28

B] 幻身のヨーガの教え

美しく生き生きとしているけれども実体のない虹現われたと思 うと

すぐに消えてしまう稲妻突然現われはじける泡はっきりと現われ

るけれどもそれ自体の実体がない鏡の中の像などにたとえることがで

きるだろ一うo

タントラの主神のヴィジョンを難なく楽に安定させられるようになっ

たら今度はそれを宇宙大の大きさに拡大しケシ粒ほどの大きさに縮

め一つから何百万へと倍増するそしてこれらの化身をすべて元の

身体に戻ししばらくそれを隈想する日常の生活においては自分の

経験すべてを覚者の界と同一視し家や町をマンダラ世界を覚者の浄

土すべての人を覚者方と到達真智運命魂方と同一視するまたすべ

ての音がマントラの詠唱であると考えすべての思考が法則の身体の

働きでありすべての望ましいもの楽しみが覚者方への供物であると

考える このようにして修行者は 「生まれ変わり」の世界のすべてのくう

顕現を浄化 しそれをおのずから輝 く空と混ぜ合わせるのである

四つの空あるいは四つの楽を開示するためにはまずプラ-ナを中

くう央気道に入れるすると四番目つまり生来的に生まれた空から

「風とともにあa心」で作られた幻身が現われる これを達成するため

には壷の呼吸を保ちながら「風とともにある心」の象徴であり五

色の光線を放っているブルーのフム (Hu血)字 [亘]を心臓のチァ

クラに観想する これによってプラ-ナが中央気道に入り煙屡気

横などの印が現われ啓示増加達成の光がそれぞれ現われる 同時

にフム字が大いなる光に溶け込むここでヨーギーはできるだけ長く

自分自身を光のサマディの中に吸収する最後にサマディから出るとき

タントラの主神の幻身を 「風とともにある心」と一緒に発射する

これを全部正しく行なうのは難しいと思う者はまず壷の呼吸を保ち

ながらブルーのフム字に集中しこの呼吸の溶解のプロセスを練習する

29

《幻身の一般的復習》

「生まれ変わり」の世界と 「煩悩破壊」の世界のすべての事象 (法則)

にはそれ自身の性質がなくゆえに幻影である しかし魂の執着

混乱区別する想念によって事象は真実であるように見えるこの敬

着と混乱を払うためにすべての法則の空性を観察し魔術に関する真

理を学ぶべきであるこれが幻影性の一般的な原理である

タントラの幻身のヨーガの背景となる原理は次のようにまとめるこ

とができる 粗雑でカルマに支配された人間の身体の中に人の執普

と混乱で隠された覚者の身体の純粋な精髄が存在する幻身のヨーガのくう

サマディの修行を通してこれらの執着と混乱が徐々に払われ輝く空

の智慧が認識される その結果「生まれ変わり」の世界のプラ-ナ

ナ-ディービンドゥは浄化され人間の身体は虹のような覚者の境地

の幻身へと変化する

幻身のヨーガの中心となる修行は生来の光を開示しそれに続いて

「風とともにある心」を通して幻身を轟射することである

この修行の間ヨーギーは何も存在 しないという感じを強く持つoこ

の経験は完全な解脱に到達するまで深まり続ける

30

【ヨ 夢のヨーガの救え

B] 夢のヨ-ガの教え

夢の認識は夢のヨーガの実践の中核をなしているこれを獲得す

るためにはまず自己の鮮明な自覚性を患らせる原因のすべてを取 り除

かなければならない自iL性を負か1ている支配的な原因とその解毒剤が

以下に簡単に述べられる

(》 タントラの戒を破った者は夢を認識することができないこ

の場合ヨーギーは罪を油められ神聖になされた約束の戒を回

復するために自己の違反をザンゲしヴアジラサ ノトヴ7のマン

トラを実践しなければならないまた彼は自分のグルもしくは

祈りを通 して新しいイニシエーションを得るよう努めなければな

らない

(参 グルおよびタントラの教えに対してほとんど信のない者は夢

を認識するのが困難であることに気づくこの場合信を強めるよ

う努めなければならない

(参 物質的な利益に食欲な者は夢を認識することができないこ

の場合彼は自己の物質的な所有物を布施しこの生に執着する

ことをやめなければならない

O(む ビンドゥを失った者身体をけがした者は夢を認識すること

ができないよってビンドゥを保ち括静でない人間食べ物

秩所との交わりを避けるよう懸命に努めなければならないもし

どうしてもそれらと交わらなければならない場合矯正手段として

クリヤ ヨーガを行なう必要がある

(9 もし心が雑念でいっぱいであったり夢を見たいという思いが

3

弱い場合夢を認識することができないこの場合独居 し成就

に対する自己の志と確信を強めるよう決意しなければならない

⑥ 自分の見るもの聴 くもの触れるものはすべて夢の中のこと

であると日中絶えず考えるならば夜夢を認織する機会を大いIに増大させる

夢のヨーガに取 り組み始める前にまず一般的な準備修行を終了しな

ければならない次に各期間の3分の 1をトウモの修行に3分の2

を喉のチァクラに 「種子」音節を観想することに費やす この観想は

夢を生み出す優れたテクニックである

まず喉のチァクラに座している赤い身体のグルに夜夢を認識す

る手助けをしてくださいと懇願する次に4枚花弁の蓮華を喉のチァ

クラに観想 しその中心に赤いオーム (Orb)字 【歩 ]正面の花弁に

青いア (A)字 [3T ]右の花弁に黄色いヌ (Nu)字 [弓 ]後方の

花弁に赤い夕 (Ta)字 [可 ]左の花弁に緑色のラ (Ra)字 [て ]

をすべて非常にくっきりと鮮明に観想する

喉のチァクラに赤いオーム字を観想 し壷の呼吸をできる限り長く煤

持することによって上記の内容を簡素化することもできるあるいは

各呼吸で 「オーム」を長く心の中で唱えることもできる

ある者はこれは寝ている間にのみなされるべきであるというかも

しれないこの発言は正しくないなぜならもしそれが昼間主要な隈

想として扱われるならば素早くかつ容易に 「風とともにある心」を喉

のチァクラに集中させることができその結果もっとたくさんのもっ

と鮮明な夢が現われるようになるからであるそれに加えてこの実践くう

はまたプラーナが中央気道に入り四つの空を開示する手助けともな

ヨーギーは絶えず目覚めた状態で自分の見るもの聴 くもの触

れるもの考えるもの影響を及ぼすものすべてが夢の中のことであ

ると考えなければならないまた豊かな食べ物や飽食を避け激しい

32

B] 夢のヨーガの教え

活動で自己をすり減らすことのないようにしなければならない手短に

言うとヨーギーはプラ-ナの力と強い意志力と夢を認識する他

の方法とを一つに合体させるよう努めなければならないのである

くう夢を認識する主要な方法は四つの空を開示するためにプラーナを

中央気道に至らせることである これが生じたならそれらと一つずつ

同一化しなくてはならないそして夢が現われるのを待ち夢を認識

するよう努める この実践の詳説は後に行なう

夢を観察する最も良い時間は夜明けから日の出の問であるなぜな

らそれは食べ物が消化され休息は十分で眠気は深くなく心は比

較的鮮明な時間帯だからである しかしほんの浅 く眠るだけの人は

夜の間にこれを実践することも可能である

ヨーギーは眠りに落ちる前に夢を認識しようという決意と確倍を

少なくとも7回多い場合には21回行なう しばらく喉のチァクラに

四つの基調音節を観想し次に壷の呼吸をゆるやかに保持 しながら

赤いオーム字のみに集中する

長い継続 した眠りは避けなければならないその代わり回数を増や

して短時間眠るように努める 目が覚める都度直前の眠りの間にう

まく夢を認識したかどうか振 り返ってみる必要があるもしうまくいっ

ていなかったら次に眠る前に真筆な祈 りを捧げる

もしもこのすべての後にもまだ夢を認識できないならば起き上

がって部屋の中のもの椅子やテーブルベッド衣類絵画を観察

しそれらがすべて夢の中のヴィジョンであると考えるこの感覚を失

わずにもう一度眠りにつく

極度の眠気のために夢を認訊できない人は身体全体と部屋中に満ち

る光線を放ち輝 く赤いオーム字を喉のチアクラにあるいは輝く白

いビンドゥを両眉の真ん中に観想する ごく浅く眠る傾向の人は青い

フム字か青いビンドゥを秘密チァクラに観想する

33

上述の教えのすべてを怠惰でなく実践しながら依然として夢を認識

できない人は独居に引きこもり衣服をすべて脱 ぎ捨て飛び跳ね

踊 り裸で走 り回り

「これは夢だ夢なんだ」

と大声で叫ぶべきであるさらに危険な崖っ淵に行き疎い地の底

をのぞき込み同じことをする それでもまだ夢を認識できないとした

ら自己を恥 じるべきであるそして懸命にグルとタントラの主神に

祈るべきである そして喉のチアクラの位置に次第に速度を増して

回転する円形の鋭い刃を観想 しそれが電動ノコギリのように全身を上

下して身体を肉片と灰とに薄切 りする様を観想するそれらを覚者方

とおなかを空かせた有情の魂に布施をするその後識別的な思考を

持たずにマハ-ムドラーについて隈想を行なう

夢をときたま少しの間だけは認識できてもいつもというわけでは

ない人は実践がまだ足 りないと気づくかもしれないこれは特に夢

の認識の直後に急に目を覚ました場合に当てはまる その場合はこ

の傾向に対して繰り返し自分自身に諭し夢の状態にとどまっていたい

という欲求を強めなければならないたとえ目が覚めても日を開けず

逆に夢を見続けるようにもしくは心臓か秘密チァクラに集中するよう

試みるべきである

どんな原因で夢から急激に覚めてしまうのか注意深 く調べてみなけ

ればならない極度の緊張が原因ならもっとリラックスするように物

音が原因ならもっと静かな場所で眠るように寒さや熱さが原因なら

もっと厚着をしたり薄着をしたりなどすべきである ある教えでは育

定的力と否定的力である赤と白のビンドゥの間に座っている自分自身を

観想することが助けになると述べている また壷の呼吸を保持しなが

ら青いフム字を喉のチァクラに観想するのも助けになるといわれてい

要するに夢を認識できない理由を発見すべく常に努力ししかる級

34

団 夢のヨーガの数え

に適切な矯正手段を講じる 例えば眠気がひどい場合には赤か白の

ビンドゥを喉に観想するかあるいは両眉の真ん中に放射する輝く光

を観想する警戒心が強すぎたりすぐに日が覚めてしまう場合には

青か黒のビンドゥを心臓か秘密チァクラに観想する夢が鮮明でない

場合には赤いビンドゥを喉のチァタラに観想 し輝 く光を放射 しなが

ら全身のすべてのナ-ディーを覆っていると観想する

怖い夢を見たときヨーギーは

「これは夢だ夢の中で火に焼かれたり水に溺れたりすることがある

だろうかこの動物や悪魔やそういうものがわたしに害を与えること

があるだろうか」と言って不当な恐怖心から身を守るこの意識を持ち続け火を踏み

つけたり水の中を歩いたり大きな火の玉に変身して恐ろしい悪魔や

獣の心臓に飛び込んで爆発させたりすべきである

夢をかなりしっかりと堅実に認識できているヨーギーは「夢の トラ

ンスフォーム」の実践に進むこれはつまり夢を見ている状態で鳥

虎ライオン神聖天国王家岩林や自分の望む何にでも変身し

ようと試みることであるこの雫践が安定したならば今度は様々な

形状のタントラの主神の身体座っていたり立っていたり大きかった

り小さかったり等に変身する同じように夢の中で見ているものを別

の対象物に変化させる例えば動物を人間に水を火に大地を空間

に一つを多数に多数を一つにと変化させる 例えば上半身からは

火下半身からは水を放ったり太陽と月を踏みつけたり身体を何百

万何十億と増やして宇宙全体をいっぱいにしたりといった種々の神過

力を働かせる

夢のヨーガの実践の主要な目的の一つは「中間の生存」の状態で

そしてこの生の中で幻身を実現する手助けをすることである これをくう

獲得するためにはまず 「眠りの四つの空」を認識 しなければならないくう くう

次に第四の空あるいは生来的な空から「風とともにある心」が作 り

35

出したマンダラのタントラの主神の幻身を瞬時に投影しその後にマくう

ンダラとタントラの主神をもう一度大いなる空に溶け込ませる これは

要するに夢のヨーガで実践される 「生起」と 「溶解」のプロセスであ

るl

この後以下に示した 「覚者の国-の旅」を実践する

自分がタントラの主神になったと観想 し流れ星のごとく瞬時にイ

ンドラの天あるいはどこか他の 「生まれ変わり」の世界の天に至る

そして戻る前にその場所を観察する これが安定 したならば次に

「覚者の浄土」の一つに例えばヴァイローチャナやアミタ-バや

その他の 「浄土」に旅する これも同じようにほんの瞬時のうちにな

される 「覚者の浄土」に至ったならば党者に敬意を表わして布施を

し覚者の説法を聴 く

最初のうちヴィジョンと経験はあまりはっきりとしないが自分が

夢で見たものは本物の 「浄土」そのものなのだと堅く信 じる なぜな

ら「生まれ変わり」の世界も 「煩悩破壊」の世界 も結局は夢にす ぎ

ないからであるこのように実践するうちにヴィジョンは徐々に徐々

に鮮明になってゆくはずである

もしある者が 「幻身のヨーガと夢のヨーガに何か違いがあるので

しょうか」と尋ねたならその答えは両者は基本的に同じであるが

夢のヨーガは幻身のヨーガの補足と見なされているということである0

一つは幻身を生み出すために使われもう一方はそれをさらに完全なち

のにするために使われるのであるまた「覚醒」状態の光から生 じる

幻身は夢のそれよりももっと深遠なもっと微細なものであること

を知るべきである とはいえ二つのヨーガは互いに相補い合うもの

として実践される なぜなら夢と覚醒の状態の二分性の中に顕現 した

時間への固執は究極的にはこのようにして征服されるからである

これら二つのヨーガを合体 した実践によって人は 「生まれ変わり」

の世界の習慣的な思考を浄化するようになるすべての物事は心の顕現

36

B] 夢のヨーガの数え

であり心は夢と同様それ自体では実体を持たないものであると悟る

「生まれ変わり」の世界も 「煩悩破壊」の世界も実在 しない屡気楼であ

りそれらは何も束縛しないし何も解放しないと知る自己の粗雑と

微細純粋と不純な愛着のすべてを洗い清める そして最終的に覚者

の境地の魔法のような 「完全な楽しみの身体」を明らかにするようにな

37

B] 光のヨーガの数え

どのようにして光を認識する

か位省をすべて取 り除き光を認識するために望ましいすべての粂件

を集めるための蟹備段階の修行においてたどる段階は夢のヨーガと同

じである しかしさらにヨーギ-は良い栄養になる食物を取 り身

体をマ ノサージし非常に静かな場所に住み自己のビンドゥを保存 し

常に柔和でリラックスしていなければならないo幌想の各々の期間に

おいてその3分の 1の1馴 Iほ トウモの修行に耽やし3分の2の時rll

ほ光のヨーガの修行に数やさねばならない

投初に心臓のチアクラに母神と共に座っている青いヴ7ジラダラ

を観想 しヴアジラダラに 「生来の光を開示 してください」と祈るべき

であるそれから心臓のチアクラに市い7ム字を観想 し壷の呼吸を

煤つかまたは心の中でフム字を長 く唱えるべきであるそうすると

外側の世界がすべて彼の身体に溶け込みその身体がフム字に溶け込み(

)そのフム字がナーダに溶け込みそのナータが大いなる空に溶け込むく

つ彼は空について阪想 し息を保つべきであるこのサマディから立ち

上がるとヨーギーは再びタントラの主神の幻影の身体を観想する

「これは夜にのみ行なうべきだ」と間違って主張する人がいる し

かし実際はこれを九一日通 して修行すると「風とともにある心」 を

習得する可能性が大いに増 し光の啓示が安定するその結果睡眠中

に光を認識するのがずっと容易になる

さらに同時に保息をすることによって大いなる利益が加わる

他の方法で光を認識することは非常に難 しいしそのようにして認識した

3

E] 光のヨーガの教え

光は長く持続 しないこの修行に従う人は必ずプラ-ナを中央気道にくう

もたらし四つの空を開示するそれゆえこれが 「光のヨーガ」とい

う最も重要な修行なのである

〈睡眠中に光を保つこと〉くう

昼間にプラ-ナを中央気道にもたらすことによって四つの空を順

番に開示できる人は眠りに落ちる直前に心臓のチァクラにあるフム辛

に集中すれば睡眠中にもそうすることができる

光を 「保つ」のに一番いい時間は睡眠の最も深い夜 (の真ん中)で

はなく夜明けまたはいつでもいいから睡眠の浅いときであるそおう が い

して一番いい姿勢はライオンの横臥位である

ここで光のヨーガの修行で不可欠な二つのことは心臓のチァクラ

の蓮華の五つの花弁にある五つの基調音節 (Hu血ANuTaRa)

を観想 し息を保つことである

眠りに落ちる前にヨーギーは啓示増大達成の段階の後で

「生来の光が生じたときに必ずそれを認識するぞ」と繰 り返 し繰 り近

し21回考えるべきである それから身体全体がフム字に溶け込みフ

ム字が光に溶け込むことを観想しそれに集中する 少し眠たくなった

らア字に集中する かなり眠くなったらヌ字に集中する非常に眠

くなったらタ字に集中する 眠りに落ちそうなったらラ字に集中す

る眠りに落ちながら(または気を失いながら)フム字に集中する

初め最初の三つの音節に集中した直後に眠りに陥る傾向が強いので

最後の二つの音節に集中するのが難しいと思うかもしれlない しかし

繰 り返し修行することによって徐々にできるようになる睡眠という

気を失った状態で意識をとどめられない人はサマディの力をもっとつ

けるように昼間に一生懸命修行すべきであるこれによって気を失っ

た状態で意識をとどめ光を少し見ることができるようになる

39

ある教えにはまだ光を認識できなければ三日三晩眠ることを放秦

してからもう一度やってみるべきだと述べられているくう

四つの光または空すなわち啓示の光増大の光達成の光坐

来の誕生を順番に開示できる人は粗雑な 「生まれ変わり」の世界の忠

考と微細な 「生まれ変わり」の世界の思考の両方を取 り除き識別するそら

心を超越することができるそうすると要一つない空のように透明で

澄みわたった本物の睡眠の光に直面するO これがとびきり上等の経験

すなわち完全な光であるこの次には「まあまあ」の経験とか「少なくう

い」光と呼べるようなものがあるここではヨーギーは四つの空を

順番に認識できないかまたは「生まれ変わり」の世界の顕現をすべ

て取 り除くことはできないがひどい眠気を克服し透明な光り輝く空

性を明確に識別することができる

この次には「劣った」経験があるここではヨーギーは 「完全な」

光も 「少ない」光も経験 しないが夢が生じる前の眠りの状態で澄ん

だ透明な心を経験する昼間の修行で安定したサマディを達成 したら

その力は眠りと夢の状態も含めて昼と夜を通じて行き届 くその場

合ヨーギーは(原則として)夢を見ないもし見ることがあったと

してもそれをすぐに認識できる しかしこれは睡眠の光ではなくて

睡眠の状態でのサマディの経験でしかないと言うグルもいる確かにそ

うかもしれないがそのように修行すれば光を認識する機会を本当に

増大させることができすぐに 「少ない」光を見るであろう

光を保つ方法は多くあるが上述の教えでこの目的のためには十分

である ヨーギーは自分に最も役に立つ特定の教えに従うべきである0

くう《四つの空についての説明〉

くう四つの空または四つの光または四つの楽は光のヨーガの経験の

中核である これらは目覚めた状態の昼間の修行でプラ-ナを中央

気道に集めることによって引き起こされる そうできる人は特に四香

40

B] 光のヨーガの教え

くう くう目の空すなわち生来の光に集中すべきである この四つの空を認識

する方法は以下のとおりである

夜の光のヨーガの修行で最初に心臓のチァクラにある蓮華の花弁の

一つにあるア字に集中する この修行によって五大元素のプラ-ナが

中央気道に集中し煙寮気楼蛍の光などが順番に現われる眠気を

感じたらヌ字に集中するするとますますプラ-ナが集まり粗雑くう

な区別する思考が崩壊 し初めの空すなわち啓示の光が現われるそそら

うすると要一つない空に明るい月の光を見ているかのような感じを

経験する

もっと眠たくなったらタ字に集中しより多くのプラーナが集まりくう

微細な区別する思考がすべて崩壊 し二番目すなわち極端な空 (別名そら

増大の光)が現われる そうすると雲一つない空に明るい太陽の光

を見ているかのような感 じを経験する

とても眠くなったらラ字に集中するそうするとすべてのプラ-

ナが集まり最も微細な区別する思考のほとんどが崩壊し三番目すくう

なわち大いなる空 (別名 達成の光)が現われるそうすると深い雲

一つない天空にすべてを包含する暗闇を見ているかのような感 じを経

験する

最後にフム字に集中している間に眠りに落ちる (または気を失う)

と達成のすべてのプラ-ナと最も微細な区別する思考のすべてが崩くう

壊 し四番目すなわち完壁な空 (別名 生来の光)が現われるそそら そうきoう

う すると夜明けの澄んだ空の蒼等を見ているかのような感 じを経験 したそがれ

太陽月黄昏という三つのけがれのすべてが彼から離れ去るこれくう

らがヨーギーか認識 し修行 しなければならない四つの空すなわち

睡眠の光であるくう

最初この四つの空をすべて認識することはで きないかもしれないが

途切れることのない根気強い修行によってついには認識するようになくう

る四つの空を 「保つ」ことに熟達 していない人は浅い睡眠の間に

41

ヨーガを修行すべきである 熟達している人は深い睡眠のときにその

修行をすべきである 規則正 しいプロセスで光を保つことにまだ熟逮

していない人は逆のプロセスで行なうのが難 しいと感じるだろうす

なわち生来の光から三番目を保ち二番目をそれから一番目の光-(

とであるそれゆえ正 しいプロセスが基本であり非常に重要なので

ある

プラーナの乱れによって光のサマディから出されそうになったら

心臓のチァクラのフム字に集中してサマディをもう一度安定させるべ

きである これがダメなら「少ない」光について隈想すべ きである

「少ない」光から出されそうになったら夢の幻影の身体の修行をしよ

うとすべきであるしかしこれをきちんと行なうためには昼間の修くう

行でプラ-ナを中央気道に集め四つの空を開示できなければならない

この段階に到達 して初めて夜光を完壁に保つことができる修行

の進んでいないヨーギーは一番目と二番目の光は認識できるかもしれ

ないが三番目と生来の光を認識することは極めて困難であろう

寝る前に光を保とうという非常に強い望みを生 じさせ(身体全体

を満たしている)輝 く光を発 している心臓のチァクラにあるフム字に集

中すれば「少ない」光を見る機会は十分にある夢のない浅い睡眠の

状態では彼は心の性質を光 り輝いているが空っぽ (不明瞭さのない

透明)であると見なす意識は目覚めているかのように明噺である

にもかかわらず散漫にする思考を取 り除くことができず光 り輝 く意

識も夢と一緒に現われるもしこれが起こったらまだフム字に集中し

続け光を安定させるために光 り輝 く意識を保とうとすべきである0

深い睡眠のときに光を認識できない人はがっか りする必要はなく

認識するように再度努力するべきである そうすれば徐々にうまく

いくようになる プラ-ナの乱れのために夢が現われたらこれらのヴィ

ジョンがタントラの主神と彼のマンダラと同じであると見なしそのヴィくう

ジョンをもう一度大いなる空に溶け込ませようとする

42

E] 光のヨーガの数え

「r少ない」光は真の陸眠の光ではない」ということを知るべきである

後者は散漫と区別する思考がすべてない第四番目すなわち生来の

光であるが前者は区別する心と散漫が混ざり合った表面的な光でし

かないしかしこの 「少ない」光を安定させ強めることができれば

最終的には生来の光を保つことに成功する 現在のところチベット

のヨーギーの多 くは対応する〝 光を保つ段階に到達することしかで

きない修行のよくでさる者ですら「少ない」光 しか保つことができ

ないそれゆえこの違いを知っているということは非常に重要なこと

である

《三つの基本的な光についての解説》

タントラの教えによると光は三つのグループに分けることができる

① 起源の光

(参 道の光

(参 果報の光

「起源すなわちリアリティーの光」とは人が気づいていようがい

まいが関係なくすべてのときに存在 して」る生来の光である 睡眠のくう

光と死の光はこの種類に属する「道の光」とは空の状態すなわくう

ちプラ-ナが中央気道に集まったときに開示する四つの光または空

を直接悟ることであるこれはまた「区別しない智慧」- 主観 と客くう

観という二元性を超越 している「生まれていない空」を悟 ること-

とも呼ばれる「果報の光」とは覚者の境地という完全で完壁な解脱

の境地である 「二つが一つになった究極の光」を悟ることである

「睡眠の光」は様々なグループに分類することもできる「対象に面

すること」のない深い睡眠において認識されるものは「深い睡眠の光」と呼ばれる 粗雑な対象と微細な対象によって認識されるものは「F少ないJ睡眠の光」と呼ばれるなど

前に夢のヨーガや教えたように修行者は自分に自信があ り「中

43

間の生存」をマスターできるのかをどうかを観察すべきである こう自

閉すべきである

「わたしの今の悟 りで時が来たときにr死の光J をコントロールで

きるのだろうか 」くう

「四つの睡眠の空」をコントロールすることができれば死のときにくう

「四つの空」を認識できると確信を持つことができるo そq)人にとって

は死は道における非常に役に立つ段階である

よってこの光のヨーガの修行によって「生まれ変わり」の世界に

対する執着と「生まれ変わり」の世界における識別は浄化され「自己

を照らす智慧」を悟る「生来の光の智慧の火」によって不純な習慣

的思考をすべて破壊 し「息子の光」と 「母親の光」を一つにし「生ま

れない光」という大いなる全体にすべてを包含する そうすると完全

な 「法則の身体」と 「形状の身体」を達成し「生まれ変わり」の世界

の終わりまで少 しも努力することなしに数え切れないほどの多くの

方法ですべての衆生を助けることができる

44

6]「中川の生存」のヨーガの救え

回 「中間の生存 」のヨ-ガの教え

1「中間の生存」の数え (1)

(死の象徴

〉1形状一茶姿の集積が崩壊 し始めるとき極度な消耗の程度まで弱

きを感 じる地元素が崩壊 し始めると身体は活プJを失う視党器官

が崩壊すると眼球を動かすあるいははっきりと比ることができない

「大きな蚊の智慧」の元素がJiFi壊 し始めると心は大変暗く鈍くなる

2感光の楽fJ-tが崩壊 し始めるとだるく感 じマヒしたような感じ

がする水元菜が崩壊するときは身体内の分泌が止まるO聴覚の機

能が崩壊するとき聞こえなくなるo「平等の智eu の元素が分解さ

れるとIgぴと苦しみの区別がつかなくなる

3 識別の躯村tが崩壊 し始めるといかなる外的な対象も見えなくなる

火元-兼がJuL)壌するときは消化できない鼻が利かなくなり始めると

上部のプラーナが遅 くなり不規則になる映光の感JltLが崩壊すると

においを区別できなくなるO観察の智慧の元素が分解されると死

にかけている者は周りに立っている身内の者を見分けることができな

くなる

4 構成要素の躯積が崩壊するとき何もすることができなくなる

プラーナの元紫が分解するとき十の租雑なプラ-ナが来たところへ

仰る味光の器官が崩壊するとき舌が撞 く厚 くなる味覚の感光

がなくなると異なる味を区別できないO活動の智yi箕の元素が崩壊す

るとき行為することも意志することもできなくなる

4

別の経典によれば死に関する次の教えがある

1地元素が水元素に崩壊するとき外的なサインは自分の身体を動

かせなくなりそしてあたかもすべての支えを失って倒れそうに感

じることである

「お願いだ立ち上がるのを助けてくれ」

と大声で叫びたい内的なサインは意識が渦巻く煙の雲のように現

われることである

2水元素が火元素に崩壊するときの外的なサインはすべての分泌が

乾き切ることであり内的なサインは意識が移動する賓気横のよう

に現われ白い現われの33の邪悪心の識別する思考がすべて静まるこ

とである

3火元素がプラ-ナに崩壊するときは外側のサインは身体の熱が

大幅に減少し一方で指や爪先はしびれて冷たくなることである内

的なサインは意識が蛍の光の薄暗いスパークのようにして現われ

赤い現われの40の愛著の識別する思考が静まることである

4プラ-ナが意識に崩壊するときの外側のサインは死にゆく人の出

息が大変長 くなり入息が大変短 くなることである 内的なサインは

意識がはっきりとして安定したランプの光のように現われ七つの

黒い迷妄の識別する思考がすべて静まることである

経典によればこれらの死のサインは個人によって一つ一つ順々に

現われたりあるいはすべてが一度に現われたりする

微細な元素が崩壊したら死にかけている人は次のような経験をす

ることになるそら

1意識が 「啓示の光」に崩壊するとき雲のない空に浮かぶ月の光のI

ように光を見る

2啓示の意識が 「増加の光」に崩壊するとき夜明けのように赤っぽ

い草色の一条の光を見る

3「増加の光」が 「達成の光」に崩壊すると完全な暗闇を経験 し

46

6] 「中間の生存」のヨーガの数え

意識を失うそら

4この無意識の状態は再び光の中に崩壊 し夜明けの要一つない空

のような- 前の三つの段階の微細なけがれすべてを超越 した-くう

透明なはっきりとした空が現われるこれが真実の 「死の光」あるい

は 「生来の光」である

異なる元素が次から次-と崩壊 したら最終的にプラーナの元素が

心臓のチァクラで意識に崩壊するその後頭頂のチァタラにある白い

ビンドゥが下降しヘソのチァクラにある赤いビンドゥが上昇し二つ

が心臓で一緒になる赤と白のビンドゥが完全に混ぜ合わさったとき

「死の光」が現われる 六つの世界のすべての有情の魂がそれぞれの

生の終わりに一度死の光を見るのだが残念ながら彼はそれを認読

することもつかむこともできない

《「中間の生存」の出現》

それから逆の順序で死の光から達成増加啓示と順に現われる

眠っていたプラ-ナが動き始め達成の光が現われるそしてすぐにそ

れから増加の光啓示の光と続くそれから80の識別する思考が生じ

その結果 「中間の生存」のすべての幻影のような顕現が現われる

ここでよく論議を呼ぶ質問が起こる

「r中間の生存Jの住人の身体と顔はどのように見えるのか」アサンガの兄弟たちによれば彼らは次の転生の姿をしている しか

し他の人々によれば生前の姿に似ているという 「継承の派」のグ

ルたちによれば「中間の生存」の初めのころの段階では「中間の生存」

の住人の顔と身体は生前のものに似ておりそれからそれが徐々に消え

てゆきそして 「中間の生存」の後の段階になれば次に来る転生の現

われをとるこの理論は理にかなっているだけではなく経典とも一致

している 多くの経は「習慣の身体」の 「中間の生存」状態における

存在は生前にならって形作られることを明確に示 している

47

「中間の生存」の住人はすべての器官を完全に備えてお り再び再

生することが定められている場所以外であれば妨害なくどこへでも旅

することができる 彼は 「生まれ変わり」の世界に属する超常的力を幾

分有しており食物の香 りを食べて生き他の同じ 「中間の生存」の住int

人たちを見ることができるなおここから先の内容については一つ

の例にすぎない

もし 「中間の生存」の住人が悲惨な領域に生まれることが定められ

ているのであれば深い暗闘あるいは黒い雨の夜のヴィジョンを見

るだろう もし彼が幸福な領域に生まれるものであるなら月のように

輝 く白い光を見る

別の経典はこういう

地獄に生まれる者たちにはすべてのものが焼けた木のように黒っぽ

い茶色に見える 低級霊域に生まれる者たちは煙色の色を見る天に坐

まれる者は金色の光を見る 形状の要素に生まれる者たちは白を見る

そして非形状の要素に生まれる者たちは「中間の生存」の経験をし

ない- 彼らは死後即座に非形状の要素へ生まれ変わることになる

しかし低い領域に生まれることが定められている非形状の要素の生令

体たちは再び 「中間の生存」を経験するともいわれている

地元素が妨げられたとき「中間の生存」の住人たちは爆発の雷鳴を

開く水元素が妨げられたとき海の波のとどろさを開き火元素のと

き燃え上がる森のうなりを開き風元素のとき大暴風雨の高いヒュ-

ヒューとなる音を開く

三毒- 愛著邪悪心迷妄- は「中間の生存」の住人が自赤

黒の様々な種類の恐ろしいヴィジョンつまり彼を傷つけるために近づ

いてくる恐ろしい幽霊や悪魔として投影された習慣的な思考を持つ国と

なる

「中間の生存」の住人は次のような性質を持つといわれる

① 身体は抵抗を示すことがなく影を作らないそして一瞬のう

48

回 「中間の生存」のヨーガの教え

ちに多くの土地へ旅することができる

② 他の領嘘の生命体は彼の行為を目撃することができない

③ 透視能力とテレパシーを持つo

④ 太陽も月も星も見ない

(9 生来的な心の記録を見て自分が生前行なった良い行為 悪い行

為のすべてを詳しく見る

⑥ 食物は見るがそれが彼に布施されたか捧げられたのでなけれ

ば味わうことはできない

以上のような説明は行なわれたが個人のカルマは決して同じという

ことはなくまた顕現も大変異なっているのでこれらをはっきりと限

定されたあるいは一定不変のものとして受け入れるのは難 しい多く

の点で 「中間の生存」の状態は夢の状態のようであり非常に不安定で

不確かなものなのである

「中間の生存」の生命の最高の長さは7日であるが もしこの期間に

「中間の生存」の住人が転生をしなければ彼は 「死ぬ」あるいは気絶

して第二 「中間の生存」に即座に生まれ変わる このプロセスは7回

繰 り返されることができるので全体で49日となる

「中間の生存」の住人は次に転生する場所を見るや否やその場所

に恋 しでしまう

湿気と温かさによって生まれ変わる者は壇とにおいによって引かれ

る 虫あるいは卵の形に生まれ変わる者は両親がセックスをしてい

るのを見たとき両方の親に対する大きな変著と邪悪心を抱 く 男性に

生まれるものは母を愛 して父を憎み女性は逆となるこの愛著と那

悪心が生 じるや否や「中間の生存」の住人は直ちに気絶 しそれを知

らないで転生する天の一つに生まれるものは壮麗な天国にあるよう

な豪邸と男女の天使を見彼らを望む

悲惨な領域に生まれる者は多くの恐ろしいヴィジョンを見絶望的

にそれらを避けようとする 洞窟や穴や木に逃れようとすれば彼は動

49

物に生まれ変わる もし鉄の家に逃げようとすれば地獄に生まれる0

「中間の生存」の住人が死ぬときはやはり四段階の崩壊のプロセス

つまりプラ-ナの減退から啓示増加達成生来的な光を通過す

る それから逆のプロセスが始まり生来的な光から達成増加啓

示80の識別する思考プラ-ナのエレメント火--と心と身体の

複合体が完成するまで続 く

《「中間の生存」 での機会》くう

死の際で息子と母の空の光が混ぜ合わさるとき識別をする考えと

いう微細なけがれはすべて鋲まる このとき生起と完成のヨーガを敬

得した修行の進んだヨーギーは完全な覚者の境地とその徳を同時に

達成できる かなり修行の進んだ者しかし素晴らしいマハームドラー

を昼夜修行でさる者また死の光を保てる者は「中間の生存」のヴィ

ジョンが現われるときそれを使っで悟りを進めることができる

この世のすべての顕現は実は 「中間の生存」のそれでありすべて

の 「生まれ変わり」の世界の存在は「中間の生存」の存在なのである

誕生と死の間の期間は「生と死の中間の生存」と呼ばれる 眠 りに落

ちたときから目覚めまでは 「夢の中開の生存」死から再生までは 「中

間の生存」そのものである これら三つの 「中間の生存」においてトウ

モと幻身のヨーガ光と夢のヨーガそして 「中間の生存」と変身のヨー

ガの修行が強調されるべきである

眠っている状態起きている状態の両方で見るもの開くもの触

るもの行動するものはすべて「中間の生存」の状態であると考える

べきであるこの教えを繰 り返し続けて修行することは優れた 「中間

の生存」の準備であると認識すべきである

そして死のときが近づいたなら自分の財産 持ち物を三宝に布施

し惜 しみなく布施しすべての執着を切り神聖になされた約束の戒

を厳 しく守 りすべての道に外れたこと罪をザンゲすべきである ま

50

B] 「中開の生存」のヨーガの教え

たもし神聖になされた約束の戒を破ったことがあるならグルあるい

は覚者に再びイニシエーションを与えてくれるように懇願 し破った棉

聖になされた約束の戒を修復すべきである真剣にグルとタントラの主

神に祈 り死の光と 「中間の生存」での幻身を保持できるよう助けを求

めまた法友に頼って死の際で教えを思い出させてもらう

最も修行の進んでいるヨーギーは死のとき溶解のヨーガを行ない

おのずから照らす精髄に集中してそれを死の光に混ぜ合わせる そし

てその光から「風とともにある心」でできた完全な 「完全な楽 しみの

身体」と 「変化身」を生 じさせるよう努力する

マハ-ム ドラーの第四段階に達した非常に修行が進んでいるヨーギー

は死のときに確実に母と息子の光を混ぜ合わせることができる この

ときカルマの身体顕現心のすべてのきずなが切れ覚者の境地の

徳がすべて完成する彼らの心は法則の身体になり身体は智慧の身体

になり土地は完成と純粋さの土地になる

かなり修行の進んでいるヨーギーも最も進んでいる者たちと同じよ

うに修行するべきであるもしこれに成功すれば彼らは 「中間の生存」を通らないで転生できる そうでなければ真剣に覚者の浄土に生まれ

るように祈 り変身のヨーガの教えを適用すべきである

死の光も幻身のヨーガも保持することめできない劣ったヨーギーは

心の集中力を喚起 し確実な理解と揺るぎのない自信を持って教えを逮

用 し死と 「中間の生存」の挑戦に立ち向かう解放を得るために死と

「中間の生存」の機会を利用することができない者はカルマによって

もうー度 「生まれ変わり」の世界に生まれることを強いられる これを

防ぐためには次の指示に従う

「中間の生存」にいる者がその者にとって最 も魅力的な場所に来た

ときそれをタントラの主神のマンダラだと観想する 男と女の性交を

見て愛著と邪悪心が生起 したら自分自身に注意を喚起 してこれが

覚者が現わした父と母の第三イニシエーションだと考える 楽と空の経

51

くう験を受け入れ愛書も邪悪心も幻影で空であると見る

くうこのように空の状態の見解を強調することによって「生まれ変わり」

の世界から永遠に自分を解放できるかもしれないもし 「中間の生存」

にいる者がこれをうまく成し遂げ最初の7日間で再生を逃れることが

でき為ならそれに続 く7日間あるいはその後に同じことを成し遂げ

ることは難しくない彼はタントラの主神の浄土に生まれ道-の帰依

を完成するだろう

もし 「中間の生存」にいる者が覚者の浄土に生まれたいと思うなら

そこに生まれたいという強い願望を培わなくてはならないこれは非育

に重要であるそして変身のヨーガの教えを適用すると一騎のうち

にその浄土に生まれる

「中間の生存」ヨーガの恩恵は次のようにまとめられる

(ni 「法則の身体」は死のときに実現できる

② 「完全な楽しみの身体」は 「中間の生存」で

③ 「変化身」は肉体化するときに実現される

これはまた覚者の三身の成就に導く道とも呼ばれる

2「中間の生存」の教え (2)

《崩壊の諸段階》

人間は25の粗雑な対象- 五つの集積四つの元素六つの感覚要

素五つの対象五つの基本的智慧- が崩壊することによって必ず

死ぬ

死のプロセスには八つの段階がありそれには25の要素の崩壊が含

まれる22の要素は最初の四つの段階の間に崩壊する残 りすなわ

ち識別の集積 意識の感覚 諸現象の性質を悟る基本的智慧は最級

の四つの段階の間に崩壊する

52

B] 「中間の生存」のヨーガの教え

図1 25の粗雑な対象

5つのとらわれfの集報 53の基本的魯魚 四大元素 6つの感覚事案 5うめ対魚

形材 窄準 二 基本的鋲のような智患 也 日の感

覚 形状-容姿感 車 基本的な平等の智

憩 水 耳の感覚 声蓑 壷 基本的な

分析の智患 火 鼻の感覚 香り痕由の構成 基本的な活動を 風 舌

の感覚 味達成する智患 身の感覚 接

触敗 軍 基本

的な諸現象の性質の智愁 意識の感覚図2 8つの崩壊価 白の崩噂空重BO油 填 ー3番白の崩薮 iIi春日重油 墳一J

1 帝敬す二

る奮寮 形状-容姿 感 覚 弛 別 経験の構成

元 素 地 水 火 風博 労要素 T 日の感

覚 耳の感覚 舟の感兜 舌と身の感覚対 慶

目に見える形状-容姿 士PJ 香 り 味と

接触基本地軸 基本的 基本的な 基本的な 基本的な活動を鏡のような智慧 平等の智患 分析

の智恵 達成する智患崩壊寸を5帝P

の崩壊 there4や畢日申申墳 7寧日の崩壊 や番

〈一番目の崩壊〉

最初に形状一容姿の集積の段階の五つの現象が自然に崩壊するす

なわち形状一容姿の集積のような智慧地元素目の感覚生命体の

中にある目に見える形状一容姿である形状一容姿の集積の崩壊の外的I

な印として手足が前より小さくなり身体が弱く力がなくなる

この大きさと力の減少は普通老齢とともに訪れる顕著なかたちである

基本的な鏡のような智慧は鏡に像が現われるのとちょうど向 じよう

に多くの対象が同時に明確に現われる通常の意識であると説明されて

いるこの崩壊の外的な印として視界がハツキリしなくなり暗くな

地元案の崩壊の外的な印として身体が非常に細 くなり手足がだら

んとし身体が地面の下に沈んでいっているような感じがする

沈んでいく感覚は「持ち上げてくれ 」と叫ぶほどである

目の感覚の崩壊の外的な印として日を開けたり閉じたりできなくな

生命体の中にある目に見える形状-容姿の崩壊の外的な印としてつヤ

身体の艶が減少し力が尽きる

この五つの崩壊の内的な印は「屡気楼のような」と呼ばれる青っぽ

い現われが生 じることであるこれは太陽の光が夏の砂漠を打つとき

の水の現われのようなものである

現われは煙の塊にもたとえられるがたいていは零気横にたとえられる

《二番目の崩壊》

その後感覚の集積の段階の五つの現象が同時に崩壊する感覚の集

積が崩壊するときの外的な印は身体の意識が感覚の意識に伴う楽

苦しみ どちらでもない感覚をもはや経験することができないというこ

とである

基本的な平等の智慧は楽 苦しみ どちらでもない感覚を一つの檀

54

回 「中間の生存」のヨーガの教え

類すなわち感覚として心にとめている通常の意識であると説明され

ている

これは多くの同発語を一つの意味を持つものとして心にとめている意識とし

ても表現されている

この崩壊の外的な印として意識の感覚に伴う楽 苦しみ どちら

でもない感覚をもはや心にとめることができない

水元素の崩壊の外的な印として唾液汗尿血液精液が干上が

口鼻舌喉が干からび歯にはカスが生じる

耳の感覚の崩壊の外的な印として外的 内的な音がもはや聞こえな

生命体の中に含まれている音の崩壊の外的な印として耳の内側の

「ur」という音がもはや生じない

この五つの崩壊の内的な印は「煙のような」と呼ばれる現われが生

じることである これは煙の塊の中にある煙突からうねって出てい

る煙に似ている

《三番目の崩壊》

その後識別の集積の段階の五つの現象が同時に崩壊する 識別の集

積の崩壊の外的な印として両親のような親しい人のことをもはや気

にとめなくなる

基本的分析の智慧は親しい人の個々の名前や目的などに気をとめ

る通常の意識であると説明されている

この崩壊の印としては自分の両親の名前すらもはや思い出せない0

火元素の崩壊としては身体の温かさが減少しそこから食べ物や飲

み物を消化する力が失われる

鼻の感覚力の崩壊の外的な印としては鼻からの空気の吸い込みは弱

くなるが吐き出しは強く長くなり息はまるで一つ一つ積み上げられ

55

ているかのようである

生命体の中に含まれているにおいの崩壊の外的な印としてはいいに

おいも悪いにおいも喚ぐことはできない

この五つの崩壊の内的印は「蛍のような」と呼ばれる現われが生 じ

ることであるこれは煙突から上る煙の-吹きの中に見られる赤いすす

火の粉または穀物を妙るために使われるフライパンの底の煤につい

た赤い火の粉のようである

《四番目の崩壊》

その後経験の構成の集積の段階の五つの現象が同時に崩壊するこ

の集積の崩壊の外的な印は動き回るというような肉体運動をすること

ができないことである

基本的な活動を達成する智慧は今生および来生の外的 世俗的な

活動や目的などそしてまたそれらをどのようにして達成するのかを

心にとめている意識であると説明されている

風の元素の崩壊の外的な印としては10の風- 粗雑な生命を運ぶ風

など- がその住みかから心臓に移 り息が出たり入ったりしなくな

舌の感覚力の崩壊の外的な印としては舌が太 く短 くなりつけ根が

青 くなる

生命体に含まれる味の崩壊の外的な印としてもはや六つの味 (甘さ

酸っぱさ苦さ渋さピリッとした塩辛さ)を経験できない

この時点で身の感覚と接触も必ず崩壊するのでその崩壊の外的な

印としていかなるなめらかさも租さも感じることができない

この七つの崩壊の内的な印は「燃えるバターランプのような」と呼

ばれる現われが生 じることである これはバターランプがまさに消え

んとするとき炎がパチパチするようなものである

56

E] 「巾問の生存」のヨーガの教え

「崩壊の意味」前の元素がどのようにして後ろの元素に崩壊 していく

のかについていうと地 水 火 風という順序で前の元素と関係の

ある風の意識の基礎として働 く能力が撤退し後の元素の意識の基礎

として働く能力がより顕現するのである これは前の元素の後の元莱

-の崩壊と呼ばれているがある一つの元素が別の元素の性質を持つよ

うになるということではない

地が水に崩壊するということは地の風の意識の基礎として働く能力

が退化しそのときに水の風の意識の基礎として働く能力がより顕現

するようになるということを意味するこのようにこれは前者の舵

力が後者の能力へ移動するようなものなので地が水に崩壊するといわ

れているが通常の地が通常の水に崩壊することではないこれは他の

崩壊にも当てはまる

《五番目の崩壊》

四つの元素が崩壊した後意識の集積の段階にある五つの現象が段階

的に現われなくてはならないこれらは80の表示的概念の心輝 く白の

現われの心輝 く赤い増加の心輝 く黒の達成間近の心そして死の

クリアライトの心である

80の概念は三つのグループに分かれ33が白い現われの心を表わし

40が赤い増加の心を表わし七つが黒い達成間近の心を表わす 最初の

グループの概念は対象の乗 り物として働 く粗雑な風の動 きに関係 し

よって白の現われの心を顕現として経験 していない者にとっては

その乗 り物として働く風が赤い増加の心そして黒い達成間近の心と

比べていくらか粗雑な動きをしていると感じられるこの白い現われ

の心に関する推論ができるのは最初の概念のグループが微細から釈

雑へと反対の順序で進んでいるときの白い現われの心の痕跡あるい

は結果だからである

57

この33とは

1大きな欲望の欠如 心は対象を欲さない

2中くらいの欲望の欠如

3小さな欲望の欠如I

4心の行き来 心は外的対象-と行ったり内的対象-帰ったりする

5大きな悲しみ 快い対象と別れることに対する心の苦痛

6中くらいの悲しみ

7小さな悲しみ

8安らぎ心は安らかにとどまる

9概念化 対象のまぶしさによって興智した心

10大きな恐れ 不快な対象に出合ったことによって生み出される恐れ

ll中くらいの恐れ

12小さな恐れ

13大きな執着 快い対象に執着すること

14中くらいの執着

15小さな執着

16とらわれ 愛欲界の対象に完全にとらわれた心

17不善あるいは非知識 善行に対する疑念

18飢え 食べ物を欲すること

19渇き飲物を欲すること

20大きな感覚 快感痛みどちらでもないという感覚

21中くらいの感覚

22小さな感覚

23知者の概念

24知ることの概念

25知られる対象の概念

26個別の識別 何がふさわしく何がふさわしくないかを分析する心

27恥 自分自身が同意しないあるいは宗教的な禁止によって

58

固 「中間の生存」のヨーガの教え

誤った行為を避けること

28慈悲 苦悩からの離別を願うこと

29哀れみ 観察の対象を完全に保護する心

30美 しいものと会いたいと欲すること

31不安 とらわれた心確信がない

32蓄積 所有物を集める心

33嫉妬 他の繁栄によって乱れた心

二つ日の40の概念は対象の乗 り物として働 く中くらいの風に関係す

るよってそれを経験 していない者にとっては赤あるいはオレンジ

の増加の乗 り物として働 く風が自あるいは黒い現われと比べて中く

らいの動きをしていると感 じられるつまり心がより微細になるにつ

れて心の二元性がより少なくなりつつあるということであるこの赤

い増加の心に関する推論ができるのはこの概念のグループが反対の順

序で粗雑へと進んでいるときの赤い増加の心の痕跡あるいは結果だか

らである

この40の概念とは

1欲望 まだ手に入れていない対象に対する執着

2愛著 手に入れた対象に対する執着

3大きな喜び 快い対象を見て喜ぶ心

4中くらいの喜び

5小さな喜び

6うれしさ 欲 した対象を達成 したことによる満足

7歓喜 欲 した対象を繰 り返 して経験する心

8驚き以前生起 しなかった対象について考えること

9興暫 快い対象を知覚 して散漫になった心

10満足 快い対象に対する満足

ll抱擁 抱擁 したいと欲すること

12キス キスしたいと欲すること

59

13吸う吸いたいと欲すること

14安定 変化 しない連続の心

15精進 善に向かう心

16プライド自分が優れていると思う心

17活動 活動を成し遂げることに関係する心

18強盗 富を盗みたいと欲すること

19力 他の軍隊を征服したいと欲すること

20熱意 善の道を修習する心

21大きな困難に対する従事 倣慢さによって悪行に従事すること

22中くらいの困難に対する従事

23小さな困難に対する従事

24激しさ理由もなく優れた者と議論したいと欲すること

25戯れ 魅力的な者を見て戯れたいと欲すること

26怒る傾向 憤慨の心

27善 善行に対して努力したいと願うこと

28はっきりとした言葉と真実 他が理解できるようにそして自

分の事実の識別を変えないで話 したいと願うこと

29非真実 自分の事実の識別を変えてから話したいと願うこと

30確信 非常に安定した意図

31非仮定 対象を保持 したいと欲さない心

32寄贈者 所有物を与えたいと願うこと

33熱心な勧告 怠惰な者に宗教の実践をするように勧めること

34英雄的行為 煩悩のような敵を克服したいと願うこと

35-恥知らず 自分が同意しないあるいは宗教的な禁止によって非

行を避けないで悪行に従事すること

36欺き偽善によって人を欺くこと

37キツさ鋭い良心

38悪徳 邪見解に慣れた心

60

6] rFP問の生存」のヨーガの教え

39非優 しさ他を傷つけたいと願うこと

40不正 不正直

三番目の七つの概念は対象の乗 り物として働 く弱い風の動きに関係

するよって黒い達成間近の心に関してそれを経験 していない者に

それを示す働きをする これはこの概念のグループが反対の順序で釈

雑へと進んでいるときの黒い増加の心の痕跡あるいは結果だからであ

この七つの概念とは

1忘れっぽさ衰えた注意力

2誤り水を寮気樺と思うことなど

3しゃべらない しゃべりたくないと思うこと

4意気消沈 悩む心

5怠惰 善に対する熱意のなさ

6疑念

7中くらいの欲 愛著と邪悪心が同じくらいの心

80の表示的概念とその乗 り物である風は輝 く白い現われの前に崩壊

しなくてはならないなぜなら理解の様式と現われの心のそれは不

一致だからであるまたこの二つの間には粗雑さと微細さに関して大

きな違いがあるので80の概念のような粗雑な心は白い現われのとき

には存在できない80の表示的概念とその乗り物である風が輝 く白い

現われへと崩壊するとき燃えているバターランプのような現われが坐

起する80の表示的概念がその中に崩壊 してしまったときの現われくう

の心自身の印は非常に明るい透明さと空の現われおよび月の光が

充満したけがれのない秋の夜空のような白い様相の光の現われである

この現われの原因に関していえば心臓から上の左右両方の気道の風

がその上の開口つまり頭頂から中央気道に入ったからであるこ

の力によって頭頂の緒がゆるみ父から得た音節ハムが逆さになった

相である [皇 ]白いビンドゥが水のような性質を持っているがゆ

61

えに下に下がるそれが心臓のところにある左右の気道の大童の円

の緒の上に来ると輝く白い現われが生起する このようにこれは

外側から差した月の光などの現われではないのである

これが現われと呼ばれるのは月の光のような現われが生起するからくう

であり空と呼ばれるのは80の概念とその乗 り物である風が存在 し

ないからである

〈六番目の崩壊》

この後現われの心とその乗り物である風が増加の心に崩壊する0くう

増加の心が生起すると空であり 「空っぽ」であるが前よりももっ

と澄んだ赤またはオレンジの現われが太陽の光の浸透したけがれのそら

ない秋の空のように輝く

この原因に関していえば心臓から下の左右の気道の風がすべて管

骨の一番下あるいは性器のところの開口を通って中央気道に入るか

らであるこの力によって宝石 (性器)の中のチアクラの結とヘソ

のチァタラの結が徐々にゆるむこれによってヘソのチァクラの真ん

中にある縦一本の線の短いア [A]の形で存在 している母から得

た赤いビンドゥが上に上がる赤い現われは心臓にある六重の円の

左右の気道の緒の下まで上昇する よってこれは外側から輝 く太陽

の光の輝きなどではないのである

これが赤い現われと呼ばれるのは太陽の光のように鮮やかであるかくう

らで「非常に空」と呼ばれるのは現われの心とその乗 り物 として働

く風が存在しないからである

《七番目の崩壊》

この後増加の心がその乗 り物である風とともに達成間近の心に

崩壊する 最初夜の初めのような濃い闇が浸透 したけがれのない秩そら

の空のような様々な黒い現われが生起する

62

団 「中問の生存」のヨーガの教え

中央気道の中の上と下の風は心臓に集まっておりこの力によって

心臓のところにある左右の気道の六重の円の結がゆるむこれによって

逆さになった音節ハム [卓 ]の様相上の白いビンドゥが降り下の縦

の線の様相の赤いビンドゥが昇る これらは心臓のところの中央気追

の真ん中で子音で終わる (閉じた箱の)様相で存在している赤と白の

不滅のビンドゥに入るこの出合いによって達成間近の輝 く黒い現われ

が生起する このようにこれは外側からやってくる閲の現われ等の

ケースではないのである

これが 「達成間近」 と呼ばれるのはクリアライ トに近いからでくう

「大きな空」と呼ぼるのは増加の心とその乗 り物 として働 く風が存

在 しないからである

達成間近の心の最初の方では対象の感覚があるしかし最後の方

では心は沖象に注意 しておらず闇に困惑して気を失って無意識に

なりそうであるその後非常に微細な風と心から偶発的に生起するす

べての風と心が止まる

注意力のない達成間近な心の最後の部分は普通の状態で初めから

顕現せずに存在 していた非常に微細な風と心の注意力が活性化するま

で続 く これが起こると死のクリアライトが現われる

輝 く白い現われの心の定義は

① 概念の崩壊によって起こりその動きすなわち回復まで続きそら くう

② 月の光の浸透したけがれのない秋の空のような輝く白い空の

現われが現われ

(卦 何の租雑な二元の現われも現われない心の意識である

80の概念は崩壊しているが現われの心は概念的であるOより微細な多様性はあ

るが二元である散漫ではないが心象的な要素がありゆえに概念的である

一方クリアライトの心は完全に非概念的で非二元である

現われの増加の心の定義は

(》 概念の崩壊によって起こりその動きすなわち回復まで続 く

63

そら

(参 太陽の光の浸透したけがれのない秋の空のような輝 く赤い空の

現われが生起する

(卦 どんな粗雑で二元の現われも現われない心の意識である

達成間近の心の定義は int

① 概念の崩壊によって起こりその動きすなわち回復まで続くそら

(参 夜の初めの濃い闇の浸透したけがれのない秋の空のような輝くう

く黒い空の現われが生起する

どんな二元の現われも現われない心の意識である

《八番目の崩壊〉

達成間近の心がクリアライトに崩壊すると注意力のない達成間近

の心の二番目の部分が一掃される粗雑な二元の現われがみじんもないくう

明るく透明な空の現われが現われる これは三つのけがれすなわち

月の光 太陽の光 闇のない自然な秋の夜明けの色のようであるこくう

の現われは直接に空を認識するサマディの意識のようである

クリアライトの現われの原因は白と赤のビンドゥがそれぞれ心臓で

白と赤の不滅のビンドゥに溶解し中央気道のすべての風が非常に級

細な生命を運ぶ風に崩壊するからであるこれによって最初から顕現

しない状態で普通に存在していた非常に微細な風と心が顕現しそれ

によってこのような現われが現われるよってこれは外側からの空っそら

ぽの空のような現われのケースではない

これは「死のクリアライト」そして80の概念現われ増加達成くう

間近がなくそれを乗 り物とする風もないゆえに「すべて空」 と呼ば

れる これは実際の死である

これは基本的な真実の身体である真実の身体へと変化していくため

の浄化の土台であるがゆえにそう呼ばれる「空っぽ」は基本的な自然

の身体と呼ばれるそしてそれを対象としてとる心は基本的な智慧を

認識す _-真束の身体と呼ばれる

64

固 「中間の生存」のヨーガの教え

ほとんどの人間はクリアライトに3日とどまりそれから白と赤の構

成要素の印が起こる

血と癖が少 し鼻と性器から現われるこれは心臓で崩壊 したビンドゥの浄化 さ

れなかった部分である

しかし肉体的な構成要素が病気によってひどく消耗している場令

には何日経っても赤と白の構成要素の印は起こらない

このような人は一日もクリアライトにいることはないかもしれない

また高いあるいは低い悟 りを持つヨーギーの場合にはクリアラ

イトと真実の身体を混ぜ合わせることができこの状態に普通よりも長

くいたりまたその期間を短くしたりすることができる

65

固 変身のヲ-ガ (意識を移し変える)の教え

変身のヨーガ (意識を移 し変える)は意識を覚者の浄土にある

いは高い誕生の世界に運ぶために編み出された数えである死の光

および 「中間の生存」の幻身を保つことのできる修行の進んだヨーギー

にとってはこのヨーガが必要であるoこれは非prime削こ重要であるO生起

のヨーガを取得 した者そしてある程度プラーナとナ-ディーそして

マハームドラーの見解を取碍 した者がこのヨーガを修行するのに適し

た者であるOこれを行なうことができない省も少なくともカルマの法

則に強い信を持ちこの修行の意味とプロセスを完全に理解すべきである

そして先に述べた壷の呼吸と ト〉モが鞭FJlなくできるようにな

らなくてはならない

(変身のヨーガの修行の仕方

)変身のヨーガの観想と訓練は次のように行なう

自分自身のタントラの主神の身体の中に中央気道を観想 し八つ

のフム音節が身体の八つの出口 (二つの耳二つの目_hLロ肛門

性器)をそれぞれ預っていると観想するoこれは唐瓢がこれらの門

から出ていかないようにするためである そ

らそれからタントラの主 神が自分の前方上の空に座っていると観想

するそしてブルーのフム字を心臓のチアクラに観想し五色の光を放

っていると観想する次に壷の呼吸を維持しその力を使って7ム字杏l=こ

中央気道を通 して「神聖天への開稚 (ブラフマランドラ)」まで一気

に打ち上げるそして同時に大きな声で 「ヒクリ と叫び打ち上げる力

6

回 変身のヨーガ (意紙を移し替える)の教え

を強めるフム字を 「神聖天への開溝」に一秒保ち優 しく 「カ」 と

ささやいてそれを心臓のチアクラまで降ろす止める前にこれを7

回繰 り返しそしてまた始める 数回行なったら走りながら 「ヒク」そら

と7回叫んでフム字を身体の外に出し自分の前方上の空にいるタン

トラの主神の心臓に入れる そして優 しく低い声で「カ」と7回続け

て繰 り返すこのようにしてフム字を自分の心臓のチァタラに返す0

これを1日に4回行なう者は数日後に次のような経験をする-

頭頂がひどくかゆくなり熱 くなるそして真ん中に盛 り上がりがで

きそこから黄色の液体が分泌されるもしこれらの症状が起こった

ならこれが成就の印であると思ってよいこの後この修行をやめ

一カ月に1回か2回行なう しかし頻繁に覚者の浄土に生まれるとい

う強い発願を行ないそこに行く確信と望みを強める

《変身のヨーガの応用》

死の印がすべて現われ命を延ばすことがこれ以上できない場合変

身のヨーガを行なうまだ死ぬ時期が来る前にこれを行なう者は大き

な罪を犯すことになり地獄に落ちる

死の際のこのヨーガのテクニックは先に述べたものと同じである0

一つの違いは中央気道の上部と 「神聖天への開溝」を非常に大きく

そしてふさがれていないと観想することである

ここでフム字を心臓のチァクラに観想し全力を使って 「ヒク」 と

叫ぶ瞬時にフム字は中央気道を上がり「神聖天への開溝」を通ってそら

あっという間に自分の眼前の空にいるタントラの主神の心臓に達する

もしこのときにすべてが暗くなりプラ-ナが吹き出し頭頂がかゆ

く痛 くなるならこれは身体を抜け出して覚者の浄土に行 くという

確実な印である もしこのような印が現われない場合にはフム字杏

降ろし休んでからもう一度 トライするこの印が現われたら「ヒクリ

と21回から25回叫び続ける そうすれば絶対に覚者の浄土に生まれる

67

友人親戚など死にかけている人につき添っている人は骨変身

のヨーガの教えを思い出させその確信と倍を強め彼のために祈 り

彼を助ける

生きている間このヨーガを修習する機会のなかった者は次のようI

にする

死が近づいたなら祈 り供物を捧げザンゲし覚者方の前で願い

を言う 覚醒の心を生じさせすべての邪悪な想念を断ちすべての執

着を切るライオンの横臥位になる覚者の浄土に生まれたいという真

剣な願いを生じさせ変身のヨーガの教えを適用するこれを知らない

者は知っている者に簡単に話してもらう そのような人もいない場令そら

には単に自分の前前方上の空にいるタントラの主神の心臓に集中

する そして「ヒク」と21回叫び続ける このようにして意識を覚

者の心臓に放 り投げる

もし死につつある人の頭を優しくなで「メンラ (薬師愛欲神)」と

繰 り返すなら8人の到達其智運命魂方がやってきて死につつある人

の意識を覚者アミタ-バの西の浄土に導いてくれる

動物が死んでいる場合には「ラトナクータ」を繰 り返すその動物

の意識は高い世界へ生まれる

死の光と 「中間の生存」の幻身を認識できないけれども高い世界に

生まれるために変身のヨーガに頼る者は三つのグループに分けられ

る 覚者の浄土に生まれ変わる有名なヨーギーはそこで簡単に究極の

解脱を達成する 普通の者は法則とヴァジラヤーナが普及している場

所に生まれることができ数生で覚者の境地に達する劣った者はこ

のヨーガによって大きな死の恐怖を避けることができ「中間の生存」

と恐怖から逃れ幸福な場所に生まれ変わりいずれは解放を達成する

68

h主釘

rcて

2純粋な幻身の修行

幻影であるタントラの主神を観想することは完成のヨーガの土台で

あるばかりではなく「中間の生存」において完壁な 「完全な楽 しみの

身体」を達成する方法でもある生起のヨーガにおけるタントラの主神

の観想は次のように行なう

タントラの主神の絵を手に入れ二つの鏡の間に置くそして三つの

像の幻影性を観察するタントラの主神が心の目に恋人のようにはっき

りと現われるまで絵を観想する助けとして使う 修行者はタントラの

主神の全身の完全なイメージを一度に観想しできるだけ長 くそれを

保持するようにいわれる ヴィジョンが消えると今度は身体の部分を

非常にはっきりと観想する頭と顔から始め首胴体手足等を全

身が非常に生き生きとくっきりとするまで観想する

タントラの主神のヴィジョンがはっきりとし安定してきたら一歩くう くう

先に進みヴィジョンを空の状態と同一化させる空の状態の見解のな

い観想はどんなによくても単なるよいイメージにすぎないタントくう

ラの主神の幻影性に関する院想でさえ空の状態の直接認識がなければ

相対的な達成は成し遂げられるが究極的な達成は成 し遂げられない0くう

一方空の状態を知る者はタントラの主神のヴィジョンをすぐに何のくう

自己実体もない投影された心の幻影としで悟る 現われそれ自体が坐くう

であり空と同一化させる必要はないのだと理解する

くう隈想の問はタントラの主神のヴィジョンをおのずから輝 く空の中

に吸収させる隈憩の後ではこの意識性を保ち自分の出会うものす

べてとそれを同一化させる

簡単にいえば生起のヨーガにおいて投影されたタントラの主神のヴィくう

ジョンは顕現する空の真理の一つの表現であり何の実体実存もな

い幻影性の象徴である比倫を使 うなら魔法の魂われ水に映った

月肉と骨のない影瞬間的に変わる寒気楼心に投影された夢依存

して生 じるものから生 じるこだま実存のない幻覚常に形を変える雲

28

B] 幻身のヨーガの教え

美しく生き生きとしているけれども実体のない虹現われたと思 うと

すぐに消えてしまう稲妻突然現われはじける泡はっきりと現われ

るけれどもそれ自体の実体がない鏡の中の像などにたとえることがで

きるだろ一うo

タントラの主神のヴィジョンを難なく楽に安定させられるようになっ

たら今度はそれを宇宙大の大きさに拡大しケシ粒ほどの大きさに縮

め一つから何百万へと倍増するそしてこれらの化身をすべて元の

身体に戻ししばらくそれを隈想する日常の生活においては自分の

経験すべてを覚者の界と同一視し家や町をマンダラ世界を覚者の浄

土すべての人を覚者方と到達真智運命魂方と同一視するまたすべ

ての音がマントラの詠唱であると考えすべての思考が法則の身体の

働きでありすべての望ましいもの楽しみが覚者方への供物であると

考える このようにして修行者は 「生まれ変わり」の世界のすべてのくう

顕現を浄化 しそれをおのずから輝 く空と混ぜ合わせるのである

四つの空あるいは四つの楽を開示するためにはまずプラ-ナを中

くう央気道に入れるすると四番目つまり生来的に生まれた空から

「風とともにあa心」で作られた幻身が現われる これを達成するため

には壷の呼吸を保ちながら「風とともにある心」の象徴であり五

色の光線を放っているブルーのフム (Hu血)字 [亘]を心臓のチァ

クラに観想する これによってプラ-ナが中央気道に入り煙屡気

横などの印が現われ啓示増加達成の光がそれぞれ現われる 同時

にフム字が大いなる光に溶け込むここでヨーギーはできるだけ長く

自分自身を光のサマディの中に吸収する最後にサマディから出るとき

タントラの主神の幻身を 「風とともにある心」と一緒に発射する

これを全部正しく行なうのは難しいと思う者はまず壷の呼吸を保ち

ながらブルーのフム字に集中しこの呼吸の溶解のプロセスを練習する

29

《幻身の一般的復習》

「生まれ変わり」の世界と 「煩悩破壊」の世界のすべての事象 (法則)

にはそれ自身の性質がなくゆえに幻影である しかし魂の執着

混乱区別する想念によって事象は真実であるように見えるこの敬

着と混乱を払うためにすべての法則の空性を観察し魔術に関する真

理を学ぶべきであるこれが幻影性の一般的な原理である

タントラの幻身のヨーガの背景となる原理は次のようにまとめるこ

とができる 粗雑でカルマに支配された人間の身体の中に人の執普

と混乱で隠された覚者の身体の純粋な精髄が存在する幻身のヨーガのくう

サマディの修行を通してこれらの執着と混乱が徐々に払われ輝く空

の智慧が認識される その結果「生まれ変わり」の世界のプラ-ナ

ナ-ディービンドゥは浄化され人間の身体は虹のような覚者の境地

の幻身へと変化する

幻身のヨーガの中心となる修行は生来の光を開示しそれに続いて

「風とともにある心」を通して幻身を轟射することである

この修行の間ヨーギーは何も存在 しないという感じを強く持つoこ

の経験は完全な解脱に到達するまで深まり続ける

30

【ヨ 夢のヨーガの救え

B] 夢のヨ-ガの教え

夢の認識は夢のヨーガの実践の中核をなしているこれを獲得す

るためにはまず自己の鮮明な自覚性を患らせる原因のすべてを取 り除

かなければならない自iL性を負か1ている支配的な原因とその解毒剤が

以下に簡単に述べられる

(》 タントラの戒を破った者は夢を認識することができないこ

の場合ヨーギーは罪を油められ神聖になされた約束の戒を回

復するために自己の違反をザンゲしヴアジラサ ノトヴ7のマン

トラを実践しなければならないまた彼は自分のグルもしくは

祈りを通 して新しいイニシエーションを得るよう努めなければな

らない

(参 グルおよびタントラの教えに対してほとんど信のない者は夢

を認識するのが困難であることに気づくこの場合信を強めるよ

う努めなければならない

(参 物質的な利益に食欲な者は夢を認識することができないこ

の場合彼は自己の物質的な所有物を布施しこの生に執着する

ことをやめなければならない

O(む ビンドゥを失った者身体をけがした者は夢を認識すること

ができないよってビンドゥを保ち括静でない人間食べ物

秩所との交わりを避けるよう懸命に努めなければならないもし

どうしてもそれらと交わらなければならない場合矯正手段として

クリヤ ヨーガを行なう必要がある

(9 もし心が雑念でいっぱいであったり夢を見たいという思いが

3

弱い場合夢を認識することができないこの場合独居 し成就

に対する自己の志と確信を強めるよう決意しなければならない

⑥ 自分の見るもの聴 くもの触れるものはすべて夢の中のこと

であると日中絶えず考えるならば夜夢を認織する機会を大いIに増大させる

夢のヨーガに取 り組み始める前にまず一般的な準備修行を終了しな

ければならない次に各期間の3分の 1をトウモの修行に3分の2

を喉のチァクラに 「種子」音節を観想することに費やす この観想は

夢を生み出す優れたテクニックである

まず喉のチァクラに座している赤い身体のグルに夜夢を認識す

る手助けをしてくださいと懇願する次に4枚花弁の蓮華を喉のチァ

クラに観想 しその中心に赤いオーム (Orb)字 【歩 ]正面の花弁に

青いア (A)字 [3T ]右の花弁に黄色いヌ (Nu)字 [弓 ]後方の

花弁に赤い夕 (Ta)字 [可 ]左の花弁に緑色のラ (Ra)字 [て ]

をすべて非常にくっきりと鮮明に観想する

喉のチァクラに赤いオーム字を観想 し壷の呼吸をできる限り長く煤

持することによって上記の内容を簡素化することもできるあるいは

各呼吸で 「オーム」を長く心の中で唱えることもできる

ある者はこれは寝ている間にのみなされるべきであるというかも

しれないこの発言は正しくないなぜならもしそれが昼間主要な隈

想として扱われるならば素早くかつ容易に 「風とともにある心」を喉

のチァクラに集中させることができその結果もっとたくさんのもっ

と鮮明な夢が現われるようになるからであるそれに加えてこの実践くう

はまたプラーナが中央気道に入り四つの空を開示する手助けともな

ヨーギーは絶えず目覚めた状態で自分の見るもの聴 くもの触

れるもの考えるもの影響を及ぼすものすべてが夢の中のことであ

ると考えなければならないまた豊かな食べ物や飽食を避け激しい

32

B] 夢のヨーガの教え

活動で自己をすり減らすことのないようにしなければならない手短に

言うとヨーギーはプラ-ナの力と強い意志力と夢を認識する他

の方法とを一つに合体させるよう努めなければならないのである

くう夢を認識する主要な方法は四つの空を開示するためにプラーナを

中央気道に至らせることである これが生じたならそれらと一つずつ

同一化しなくてはならないそして夢が現われるのを待ち夢を認識

するよう努める この実践の詳説は後に行なう

夢を観察する最も良い時間は夜明けから日の出の問であるなぜな

らそれは食べ物が消化され休息は十分で眠気は深くなく心は比

較的鮮明な時間帯だからである しかしほんの浅 く眠るだけの人は

夜の間にこれを実践することも可能である

ヨーギーは眠りに落ちる前に夢を認識しようという決意と確倍を

少なくとも7回多い場合には21回行なう しばらく喉のチァクラに

四つの基調音節を観想し次に壷の呼吸をゆるやかに保持 しながら

赤いオーム字のみに集中する

長い継続 した眠りは避けなければならないその代わり回数を増や

して短時間眠るように努める 目が覚める都度直前の眠りの間にう

まく夢を認識したかどうか振 り返ってみる必要があるもしうまくいっ

ていなかったら次に眠る前に真筆な祈 りを捧げる

もしもこのすべての後にもまだ夢を認識できないならば起き上

がって部屋の中のもの椅子やテーブルベッド衣類絵画を観察

しそれらがすべて夢の中のヴィジョンであると考えるこの感覚を失

わずにもう一度眠りにつく

極度の眠気のために夢を認訊できない人は身体全体と部屋中に満ち

る光線を放ち輝 く赤いオーム字を喉のチアクラにあるいは輝く白

いビンドゥを両眉の真ん中に観想する ごく浅く眠る傾向の人は青い

フム字か青いビンドゥを秘密チァクラに観想する

33

上述の教えのすべてを怠惰でなく実践しながら依然として夢を認識

できない人は独居に引きこもり衣服をすべて脱 ぎ捨て飛び跳ね

踊 り裸で走 り回り

「これは夢だ夢なんだ」

と大声で叫ぶべきであるさらに危険な崖っ淵に行き疎い地の底

をのぞき込み同じことをする それでもまだ夢を認識できないとした

ら自己を恥 じるべきであるそして懸命にグルとタントラの主神に

祈るべきである そして喉のチアクラの位置に次第に速度を増して

回転する円形の鋭い刃を観想 しそれが電動ノコギリのように全身を上

下して身体を肉片と灰とに薄切 りする様を観想するそれらを覚者方

とおなかを空かせた有情の魂に布施をするその後識別的な思考を

持たずにマハ-ムドラーについて隈想を行なう

夢をときたま少しの間だけは認識できてもいつもというわけでは

ない人は実践がまだ足 りないと気づくかもしれないこれは特に夢

の認識の直後に急に目を覚ました場合に当てはまる その場合はこ

の傾向に対して繰り返し自分自身に諭し夢の状態にとどまっていたい

という欲求を強めなければならないたとえ目が覚めても日を開けず

逆に夢を見続けるようにもしくは心臓か秘密チァクラに集中するよう

試みるべきである

どんな原因で夢から急激に覚めてしまうのか注意深 く調べてみなけ

ればならない極度の緊張が原因ならもっとリラックスするように物

音が原因ならもっと静かな場所で眠るように寒さや熱さが原因なら

もっと厚着をしたり薄着をしたりなどすべきである ある教えでは育

定的力と否定的力である赤と白のビンドゥの間に座っている自分自身を

観想することが助けになると述べている また壷の呼吸を保持しなが

ら青いフム字を喉のチァクラに観想するのも助けになるといわれてい

要するに夢を認識できない理由を発見すべく常に努力ししかる級

34

団 夢のヨーガの数え

に適切な矯正手段を講じる 例えば眠気がひどい場合には赤か白の

ビンドゥを喉に観想するかあるいは両眉の真ん中に放射する輝く光

を観想する警戒心が強すぎたりすぐに日が覚めてしまう場合には

青か黒のビンドゥを心臓か秘密チァクラに観想する夢が鮮明でない

場合には赤いビンドゥを喉のチァタラに観想 し輝 く光を放射 しなが

ら全身のすべてのナ-ディーを覆っていると観想する

怖い夢を見たときヨーギーは

「これは夢だ夢の中で火に焼かれたり水に溺れたりすることがある

だろうかこの動物や悪魔やそういうものがわたしに害を与えること

があるだろうか」と言って不当な恐怖心から身を守るこの意識を持ち続け火を踏み

つけたり水の中を歩いたり大きな火の玉に変身して恐ろしい悪魔や

獣の心臓に飛び込んで爆発させたりすべきである

夢をかなりしっかりと堅実に認識できているヨーギーは「夢の トラ

ンスフォーム」の実践に進むこれはつまり夢を見ている状態で鳥

虎ライオン神聖天国王家岩林や自分の望む何にでも変身し

ようと試みることであるこの雫践が安定したならば今度は様々な

形状のタントラの主神の身体座っていたり立っていたり大きかった

り小さかったり等に変身する同じように夢の中で見ているものを別

の対象物に変化させる例えば動物を人間に水を火に大地を空間

に一つを多数に多数を一つにと変化させる 例えば上半身からは

火下半身からは水を放ったり太陽と月を踏みつけたり身体を何百

万何十億と増やして宇宙全体をいっぱいにしたりといった種々の神過

力を働かせる

夢のヨーガの実践の主要な目的の一つは「中間の生存」の状態で

そしてこの生の中で幻身を実現する手助けをすることである これをくう

獲得するためにはまず 「眠りの四つの空」を認識 しなければならないくう くう

次に第四の空あるいは生来的な空から「風とともにある心」が作 り

35

出したマンダラのタントラの主神の幻身を瞬時に投影しその後にマくう

ンダラとタントラの主神をもう一度大いなる空に溶け込ませる これは

要するに夢のヨーガで実践される 「生起」と 「溶解」のプロセスであ

るl

この後以下に示した 「覚者の国-の旅」を実践する

自分がタントラの主神になったと観想 し流れ星のごとく瞬時にイ

ンドラの天あるいはどこか他の 「生まれ変わり」の世界の天に至る

そして戻る前にその場所を観察する これが安定 したならば次に

「覚者の浄土」の一つに例えばヴァイローチャナやアミタ-バや

その他の 「浄土」に旅する これも同じようにほんの瞬時のうちにな

される 「覚者の浄土」に至ったならば党者に敬意を表わして布施を

し覚者の説法を聴 く

最初のうちヴィジョンと経験はあまりはっきりとしないが自分が

夢で見たものは本物の 「浄土」そのものなのだと堅く信 じる なぜな

ら「生まれ変わり」の世界も 「煩悩破壊」の世界 も結局は夢にす ぎ

ないからであるこのように実践するうちにヴィジョンは徐々に徐々

に鮮明になってゆくはずである

もしある者が 「幻身のヨーガと夢のヨーガに何か違いがあるので

しょうか」と尋ねたならその答えは両者は基本的に同じであるが

夢のヨーガは幻身のヨーガの補足と見なされているということである0

一つは幻身を生み出すために使われもう一方はそれをさらに完全なち

のにするために使われるのであるまた「覚醒」状態の光から生 じる

幻身は夢のそれよりももっと深遠なもっと微細なものであること

を知るべきである とはいえ二つのヨーガは互いに相補い合うもの

として実践される なぜなら夢と覚醒の状態の二分性の中に顕現 した

時間への固執は究極的にはこのようにして征服されるからである

これら二つのヨーガを合体 した実践によって人は 「生まれ変わり」

の世界の習慣的な思考を浄化するようになるすべての物事は心の顕現

36

B] 夢のヨーガの数え

であり心は夢と同様それ自体では実体を持たないものであると悟る

「生まれ変わり」の世界も 「煩悩破壊」の世界も実在 しない屡気楼であ

りそれらは何も束縛しないし何も解放しないと知る自己の粗雑と

微細純粋と不純な愛着のすべてを洗い清める そして最終的に覚者

の境地の魔法のような 「完全な楽しみの身体」を明らかにするようにな

37

B] 光のヨーガの数え

どのようにして光を認識する

か位省をすべて取 り除き光を認識するために望ましいすべての粂件

を集めるための蟹備段階の修行においてたどる段階は夢のヨーガと同

じである しかしさらにヨーギ-は良い栄養になる食物を取 り身

体をマ ノサージし非常に静かな場所に住み自己のビンドゥを保存 し

常に柔和でリラックスしていなければならないo幌想の各々の期間に

おいてその3分の 1の1馴 Iほ トウモの修行に耽やし3分の2の時rll

ほ光のヨーガの修行に数やさねばならない

投初に心臓のチアクラに母神と共に座っている青いヴ7ジラダラ

を観想 しヴアジラダラに 「生来の光を開示 してください」と祈るべき

であるそれから心臓のチアクラに市い7ム字を観想 し壷の呼吸を

煤つかまたは心の中でフム字を長 く唱えるべきであるそうすると

外側の世界がすべて彼の身体に溶け込みその身体がフム字に溶け込み(

)そのフム字がナーダに溶け込みそのナータが大いなる空に溶け込むく

つ彼は空について阪想 し息を保つべきであるこのサマディから立ち

上がるとヨーギーは再びタントラの主神の幻影の身体を観想する

「これは夜にのみ行なうべきだ」と間違って主張する人がいる し

かし実際はこれを九一日通 して修行すると「風とともにある心」 を

習得する可能性が大いに増 し光の啓示が安定するその結果睡眠中

に光を認識するのがずっと容易になる

さらに同時に保息をすることによって大いなる利益が加わる

他の方法で光を認識することは非常に難 しいしそのようにして認識した

3

E] 光のヨーガの教え

光は長く持続 しないこの修行に従う人は必ずプラ-ナを中央気道にくう

もたらし四つの空を開示するそれゆえこれが 「光のヨーガ」とい

う最も重要な修行なのである

〈睡眠中に光を保つこと〉くう

昼間にプラ-ナを中央気道にもたらすことによって四つの空を順

番に開示できる人は眠りに落ちる直前に心臓のチァクラにあるフム辛

に集中すれば睡眠中にもそうすることができる

光を 「保つ」のに一番いい時間は睡眠の最も深い夜 (の真ん中)で

はなく夜明けまたはいつでもいいから睡眠の浅いときであるそおう が い

して一番いい姿勢はライオンの横臥位である

ここで光のヨーガの修行で不可欠な二つのことは心臓のチァクラ

の蓮華の五つの花弁にある五つの基調音節 (Hu血ANuTaRa)

を観想 し息を保つことである

眠りに落ちる前にヨーギーは啓示増大達成の段階の後で

「生来の光が生じたときに必ずそれを認識するぞ」と繰 り返 し繰 り近

し21回考えるべきである それから身体全体がフム字に溶け込みフ

ム字が光に溶け込むことを観想しそれに集中する 少し眠たくなった

らア字に集中する かなり眠くなったらヌ字に集中する非常に眠

くなったらタ字に集中する 眠りに落ちそうなったらラ字に集中す

る眠りに落ちながら(または気を失いながら)フム字に集中する

初め最初の三つの音節に集中した直後に眠りに陥る傾向が強いので

最後の二つの音節に集中するのが難しいと思うかもしれlない しかし

繰 り返し修行することによって徐々にできるようになる睡眠という

気を失った状態で意識をとどめられない人はサマディの力をもっとつ

けるように昼間に一生懸命修行すべきであるこれによって気を失っ

た状態で意識をとどめ光を少し見ることができるようになる

39

ある教えにはまだ光を認識できなければ三日三晩眠ることを放秦

してからもう一度やってみるべきだと述べられているくう

四つの光または空すなわち啓示の光増大の光達成の光坐

来の誕生を順番に開示できる人は粗雑な 「生まれ変わり」の世界の忠

考と微細な 「生まれ変わり」の世界の思考の両方を取 り除き識別するそら

心を超越することができるそうすると要一つない空のように透明で

澄みわたった本物の睡眠の光に直面するO これがとびきり上等の経験

すなわち完全な光であるこの次には「まあまあ」の経験とか「少なくう

い」光と呼べるようなものがあるここではヨーギーは四つの空を

順番に認識できないかまたは「生まれ変わり」の世界の顕現をすべ

て取 り除くことはできないがひどい眠気を克服し透明な光り輝く空

性を明確に識別することができる

この次には「劣った」経験があるここではヨーギーは 「完全な」

光も 「少ない」光も経験 しないが夢が生じる前の眠りの状態で澄ん

だ透明な心を経験する昼間の修行で安定したサマディを達成 したら

その力は眠りと夢の状態も含めて昼と夜を通じて行き届 くその場

合ヨーギーは(原則として)夢を見ないもし見ることがあったと

してもそれをすぐに認識できる しかしこれは睡眠の光ではなくて

睡眠の状態でのサマディの経験でしかないと言うグルもいる確かにそ

うかもしれないがそのように修行すれば光を認識する機会を本当に

増大させることができすぐに 「少ない」光を見るであろう

光を保つ方法は多くあるが上述の教えでこの目的のためには十分

である ヨーギーは自分に最も役に立つ特定の教えに従うべきである0

くう《四つの空についての説明〉

くう四つの空または四つの光または四つの楽は光のヨーガの経験の

中核である これらは目覚めた状態の昼間の修行でプラ-ナを中央

気道に集めることによって引き起こされる そうできる人は特に四香

40

B] 光のヨーガの教え

くう くう目の空すなわち生来の光に集中すべきである この四つの空を認識

する方法は以下のとおりである

夜の光のヨーガの修行で最初に心臓のチァクラにある蓮華の花弁の

一つにあるア字に集中する この修行によって五大元素のプラ-ナが

中央気道に集中し煙寮気楼蛍の光などが順番に現われる眠気を

感じたらヌ字に集中するするとますますプラ-ナが集まり粗雑くう

な区別する思考が崩壊 し初めの空すなわち啓示の光が現われるそそら

うすると要一つない空に明るい月の光を見ているかのような感じを

経験する

もっと眠たくなったらタ字に集中しより多くのプラーナが集まりくう

微細な区別する思考がすべて崩壊 し二番目すなわち極端な空 (別名そら

増大の光)が現われる そうすると雲一つない空に明るい太陽の光

を見ているかのような感 じを経験する

とても眠くなったらラ字に集中するそうするとすべてのプラ-

ナが集まり最も微細な区別する思考のほとんどが崩壊し三番目すくう

なわち大いなる空 (別名 達成の光)が現われるそうすると深い雲

一つない天空にすべてを包含する暗闇を見ているかのような感 じを経

験する

最後にフム字に集中している間に眠りに落ちる (または気を失う)

と達成のすべてのプラ-ナと最も微細な区別する思考のすべてが崩くう

壊 し四番目すなわち完壁な空 (別名 生来の光)が現われるそそら そうきoう

う すると夜明けの澄んだ空の蒼等を見ているかのような感 じを経験 したそがれ

太陽月黄昏という三つのけがれのすべてが彼から離れ去るこれくう

らがヨーギーか認識 し修行 しなければならない四つの空すなわち

睡眠の光であるくう

最初この四つの空をすべて認識することはで きないかもしれないが

途切れることのない根気強い修行によってついには認識するようになくう

る四つの空を 「保つ」ことに熟達 していない人は浅い睡眠の間に

41

ヨーガを修行すべきである 熟達している人は深い睡眠のときにその

修行をすべきである 規則正 しいプロセスで光を保つことにまだ熟逮

していない人は逆のプロセスで行なうのが難 しいと感じるだろうす

なわち生来の光から三番目を保ち二番目をそれから一番目の光-(

とであるそれゆえ正 しいプロセスが基本であり非常に重要なので

ある

プラーナの乱れによって光のサマディから出されそうになったら

心臓のチァクラのフム字に集中してサマディをもう一度安定させるべ

きである これがダメなら「少ない」光について隈想すべ きである

「少ない」光から出されそうになったら夢の幻影の身体の修行をしよ

うとすべきであるしかしこれをきちんと行なうためには昼間の修くう

行でプラ-ナを中央気道に集め四つの空を開示できなければならない

この段階に到達 して初めて夜光を完壁に保つことができる修行

の進んでいないヨーギーは一番目と二番目の光は認識できるかもしれ

ないが三番目と生来の光を認識することは極めて困難であろう

寝る前に光を保とうという非常に強い望みを生 じさせ(身体全体

を満たしている)輝 く光を発 している心臓のチァクラにあるフム字に集

中すれば「少ない」光を見る機会は十分にある夢のない浅い睡眠の

状態では彼は心の性質を光 り輝いているが空っぽ (不明瞭さのない

透明)であると見なす意識は目覚めているかのように明噺である

にもかかわらず散漫にする思考を取 り除くことができず光 り輝 く意

識も夢と一緒に現われるもしこれが起こったらまだフム字に集中し

続け光を安定させるために光 り輝 く意識を保とうとすべきである0

深い睡眠のときに光を認識できない人はがっか りする必要はなく

認識するように再度努力するべきである そうすれば徐々にうまく

いくようになる プラ-ナの乱れのために夢が現われたらこれらのヴィ

ジョンがタントラの主神と彼のマンダラと同じであると見なしそのヴィくう

ジョンをもう一度大いなる空に溶け込ませようとする

42

E] 光のヨーガの数え

「r少ない」光は真の陸眠の光ではない」ということを知るべきである

後者は散漫と区別する思考がすべてない第四番目すなわち生来の

光であるが前者は区別する心と散漫が混ざり合った表面的な光でし

かないしかしこの 「少ない」光を安定させ強めることができれば

最終的には生来の光を保つことに成功する 現在のところチベット

のヨーギーの多 くは対応する〝 光を保つ段階に到達することしかで

きない修行のよくでさる者ですら「少ない」光 しか保つことができ

ないそれゆえこの違いを知っているということは非常に重要なこと

である

《三つの基本的な光についての解説》

タントラの教えによると光は三つのグループに分けることができる

① 起源の光

(参 道の光

(参 果報の光

「起源すなわちリアリティーの光」とは人が気づいていようがい

まいが関係なくすべてのときに存在 して」る生来の光である 睡眠のくう

光と死の光はこの種類に属する「道の光」とは空の状態すなわくう

ちプラ-ナが中央気道に集まったときに開示する四つの光または空

を直接悟ることであるこれはまた「区別しない智慧」- 主観 と客くう

観という二元性を超越 している「生まれていない空」を悟 ること-

とも呼ばれる「果報の光」とは覚者の境地という完全で完壁な解脱

の境地である 「二つが一つになった究極の光」を悟ることである

「睡眠の光」は様々なグループに分類することもできる「対象に面

すること」のない深い睡眠において認識されるものは「深い睡眠の光」と呼ばれる 粗雑な対象と微細な対象によって認識されるものは「F少ないJ睡眠の光」と呼ばれるなど

前に夢のヨーガや教えたように修行者は自分に自信があ り「中

43

間の生存」をマスターできるのかをどうかを観察すべきである こう自

閉すべきである

「わたしの今の悟 りで時が来たときにr死の光J をコントロールで

きるのだろうか 」くう

「四つの睡眠の空」をコントロールすることができれば死のときにくう

「四つの空」を認識できると確信を持つことができるo そq)人にとって

は死は道における非常に役に立つ段階である

よってこの光のヨーガの修行によって「生まれ変わり」の世界に

対する執着と「生まれ変わり」の世界における識別は浄化され「自己

を照らす智慧」を悟る「生来の光の智慧の火」によって不純な習慣

的思考をすべて破壊 し「息子の光」と 「母親の光」を一つにし「生ま

れない光」という大いなる全体にすべてを包含する そうすると完全

な 「法則の身体」と 「形状の身体」を達成し「生まれ変わり」の世界

の終わりまで少 しも努力することなしに数え切れないほどの多くの

方法ですべての衆生を助けることができる

44

6]「中川の生存」のヨーガの救え

回 「中間の生存 」のヨ-ガの教え

1「中間の生存」の数え (1)

(死の象徴

〉1形状一茶姿の集積が崩壊 し始めるとき極度な消耗の程度まで弱

きを感 じる地元素が崩壊 し始めると身体は活プJを失う視党器官

が崩壊すると眼球を動かすあるいははっきりと比ることができない

「大きな蚊の智慧」の元素がJiFi壊 し始めると心は大変暗く鈍くなる

2感光の楽fJ-tが崩壊 し始めるとだるく感 じマヒしたような感じ

がする水元菜が崩壊するときは身体内の分泌が止まるO聴覚の機

能が崩壊するとき聞こえなくなるo「平等の智eu の元素が分解さ

れるとIgぴと苦しみの区別がつかなくなる

3 識別の躯村tが崩壊 し始めるといかなる外的な対象も見えなくなる

火元-兼がJuL)壌するときは消化できない鼻が利かなくなり始めると

上部のプラーナが遅 くなり不規則になる映光の感JltLが崩壊すると

においを区別できなくなるO観察の智慧の元素が分解されると死

にかけている者は周りに立っている身内の者を見分けることができな

くなる

4 構成要素の躯積が崩壊するとき何もすることができなくなる

プラーナの元紫が分解するとき十の租雑なプラ-ナが来たところへ

仰る味光の器官が崩壊するとき舌が撞 く厚 くなる味覚の感光

がなくなると異なる味を区別できないO活動の智yi箕の元素が崩壊す

るとき行為することも意志することもできなくなる

4

別の経典によれば死に関する次の教えがある

1地元素が水元素に崩壊するとき外的なサインは自分の身体を動

かせなくなりそしてあたかもすべての支えを失って倒れそうに感

じることである

「お願いだ立ち上がるのを助けてくれ」

と大声で叫びたい内的なサインは意識が渦巻く煙の雲のように現

われることである

2水元素が火元素に崩壊するときの外的なサインはすべての分泌が

乾き切ることであり内的なサインは意識が移動する賓気横のよう

に現われ白い現われの33の邪悪心の識別する思考がすべて静まるこ

とである

3火元素がプラ-ナに崩壊するときは外側のサインは身体の熱が

大幅に減少し一方で指や爪先はしびれて冷たくなることである内

的なサインは意識が蛍の光の薄暗いスパークのようにして現われ

赤い現われの40の愛著の識別する思考が静まることである

4プラ-ナが意識に崩壊するときの外側のサインは死にゆく人の出

息が大変長 くなり入息が大変短 くなることである 内的なサインは

意識がはっきりとして安定したランプの光のように現われ七つの

黒い迷妄の識別する思考がすべて静まることである

経典によればこれらの死のサインは個人によって一つ一つ順々に

現われたりあるいはすべてが一度に現われたりする

微細な元素が崩壊したら死にかけている人は次のような経験をす

ることになるそら

1意識が 「啓示の光」に崩壊するとき雲のない空に浮かぶ月の光のI

ように光を見る

2啓示の意識が 「増加の光」に崩壊するとき夜明けのように赤っぽ

い草色の一条の光を見る

3「増加の光」が 「達成の光」に崩壊すると完全な暗闇を経験 し

46

6] 「中間の生存」のヨーガの数え

意識を失うそら

4この無意識の状態は再び光の中に崩壊 し夜明けの要一つない空

のような- 前の三つの段階の微細なけがれすべてを超越 した-くう

透明なはっきりとした空が現われるこれが真実の 「死の光」あるい

は 「生来の光」である

異なる元素が次から次-と崩壊 したら最終的にプラーナの元素が

心臓のチァクラで意識に崩壊するその後頭頂のチァタラにある白い

ビンドゥが下降しヘソのチァクラにある赤いビンドゥが上昇し二つ

が心臓で一緒になる赤と白のビンドゥが完全に混ぜ合わさったとき

「死の光」が現われる 六つの世界のすべての有情の魂がそれぞれの

生の終わりに一度死の光を見るのだが残念ながら彼はそれを認読

することもつかむこともできない

《「中間の生存」の出現》

それから逆の順序で死の光から達成増加啓示と順に現われる

眠っていたプラ-ナが動き始め達成の光が現われるそしてすぐにそ

れから増加の光啓示の光と続くそれから80の識別する思考が生じ

その結果 「中間の生存」のすべての幻影のような顕現が現われる

ここでよく論議を呼ぶ質問が起こる

「r中間の生存Jの住人の身体と顔はどのように見えるのか」アサンガの兄弟たちによれば彼らは次の転生の姿をしている しか

し他の人々によれば生前の姿に似ているという 「継承の派」のグ

ルたちによれば「中間の生存」の初めのころの段階では「中間の生存」

の住人の顔と身体は生前のものに似ておりそれからそれが徐々に消え

てゆきそして 「中間の生存」の後の段階になれば次に来る転生の現

われをとるこの理論は理にかなっているだけではなく経典とも一致

している 多くの経は「習慣の身体」の 「中間の生存」状態における

存在は生前にならって形作られることを明確に示 している

47

「中間の生存」の住人はすべての器官を完全に備えてお り再び再

生することが定められている場所以外であれば妨害なくどこへでも旅

することができる 彼は 「生まれ変わり」の世界に属する超常的力を幾

分有しており食物の香 りを食べて生き他の同じ 「中間の生存」の住int

人たちを見ることができるなおここから先の内容については一つ

の例にすぎない

もし 「中間の生存」の住人が悲惨な領域に生まれることが定められ

ているのであれば深い暗闘あるいは黒い雨の夜のヴィジョンを見

るだろう もし彼が幸福な領域に生まれるものであるなら月のように

輝 く白い光を見る

別の経典はこういう

地獄に生まれる者たちにはすべてのものが焼けた木のように黒っぽ

い茶色に見える 低級霊域に生まれる者たちは煙色の色を見る天に坐

まれる者は金色の光を見る 形状の要素に生まれる者たちは白を見る

そして非形状の要素に生まれる者たちは「中間の生存」の経験をし

ない- 彼らは死後即座に非形状の要素へ生まれ変わることになる

しかし低い領域に生まれることが定められている非形状の要素の生令

体たちは再び 「中間の生存」を経験するともいわれている

地元素が妨げられたとき「中間の生存」の住人たちは爆発の雷鳴を

開く水元素が妨げられたとき海の波のとどろさを開き火元素のと

き燃え上がる森のうなりを開き風元素のとき大暴風雨の高いヒュ-

ヒューとなる音を開く

三毒- 愛著邪悪心迷妄- は「中間の生存」の住人が自赤

黒の様々な種類の恐ろしいヴィジョンつまり彼を傷つけるために近づ

いてくる恐ろしい幽霊や悪魔として投影された習慣的な思考を持つ国と

なる

「中間の生存」の住人は次のような性質を持つといわれる

① 身体は抵抗を示すことがなく影を作らないそして一瞬のう

48

回 「中間の生存」のヨーガの教え

ちに多くの土地へ旅することができる

② 他の領嘘の生命体は彼の行為を目撃することができない

③ 透視能力とテレパシーを持つo

④ 太陽も月も星も見ない

(9 生来的な心の記録を見て自分が生前行なった良い行為 悪い行

為のすべてを詳しく見る

⑥ 食物は見るがそれが彼に布施されたか捧げられたのでなけれ

ば味わうことはできない

以上のような説明は行なわれたが個人のカルマは決して同じという

ことはなくまた顕現も大変異なっているのでこれらをはっきりと限

定されたあるいは一定不変のものとして受け入れるのは難 しい多く

の点で 「中間の生存」の状態は夢の状態のようであり非常に不安定で

不確かなものなのである

「中間の生存」の生命の最高の長さは7日であるが もしこの期間に

「中間の生存」の住人が転生をしなければ彼は 「死ぬ」あるいは気絶

して第二 「中間の生存」に即座に生まれ変わる このプロセスは7回

繰 り返されることができるので全体で49日となる

「中間の生存」の住人は次に転生する場所を見るや否やその場所

に恋 しでしまう

湿気と温かさによって生まれ変わる者は壇とにおいによって引かれ

る 虫あるいは卵の形に生まれ変わる者は両親がセックスをしてい

るのを見たとき両方の親に対する大きな変著と邪悪心を抱 く 男性に

生まれるものは母を愛 して父を憎み女性は逆となるこの愛著と那

悪心が生 じるや否や「中間の生存」の住人は直ちに気絶 しそれを知

らないで転生する天の一つに生まれるものは壮麗な天国にあるよう

な豪邸と男女の天使を見彼らを望む

悲惨な領域に生まれる者は多くの恐ろしいヴィジョンを見絶望的

にそれらを避けようとする 洞窟や穴や木に逃れようとすれば彼は動

49

物に生まれ変わる もし鉄の家に逃げようとすれば地獄に生まれる0

「中間の生存」の住人が死ぬときはやはり四段階の崩壊のプロセス

つまりプラ-ナの減退から啓示増加達成生来的な光を通過す

る それから逆のプロセスが始まり生来的な光から達成増加啓

示80の識別する思考プラ-ナのエレメント火--と心と身体の

複合体が完成するまで続 く

《「中間の生存」 での機会》くう

死の際で息子と母の空の光が混ぜ合わさるとき識別をする考えと

いう微細なけがれはすべて鋲まる このとき生起と完成のヨーガを敬

得した修行の進んだヨーギーは完全な覚者の境地とその徳を同時に

達成できる かなり修行の進んだ者しかし素晴らしいマハームドラー

を昼夜修行でさる者また死の光を保てる者は「中間の生存」のヴィ

ジョンが現われるときそれを使っで悟りを進めることができる

この世のすべての顕現は実は 「中間の生存」のそれでありすべて

の 「生まれ変わり」の世界の存在は「中間の生存」の存在なのである

誕生と死の間の期間は「生と死の中間の生存」と呼ばれる 眠 りに落

ちたときから目覚めまでは 「夢の中開の生存」死から再生までは 「中

間の生存」そのものである これら三つの 「中間の生存」においてトウ

モと幻身のヨーガ光と夢のヨーガそして 「中間の生存」と変身のヨー

ガの修行が強調されるべきである

眠っている状態起きている状態の両方で見るもの開くもの触

るもの行動するものはすべて「中間の生存」の状態であると考える

べきであるこの教えを繰 り返し続けて修行することは優れた 「中間

の生存」の準備であると認識すべきである

そして死のときが近づいたなら自分の財産 持ち物を三宝に布施

し惜 しみなく布施しすべての執着を切り神聖になされた約束の戒

を厳 しく守 りすべての道に外れたこと罪をザンゲすべきである ま

50

B] 「中開の生存」のヨーガの教え

たもし神聖になされた約束の戒を破ったことがあるならグルあるい

は覚者に再びイニシエーションを与えてくれるように懇願 し破った棉

聖になされた約束の戒を修復すべきである真剣にグルとタントラの主

神に祈 り死の光と 「中間の生存」での幻身を保持できるよう助けを求

めまた法友に頼って死の際で教えを思い出させてもらう

最も修行の進んでいるヨーギーは死のとき溶解のヨーガを行ない

おのずから照らす精髄に集中してそれを死の光に混ぜ合わせる そし

てその光から「風とともにある心」でできた完全な 「完全な楽 しみの

身体」と 「変化身」を生 じさせるよう努力する

マハ-ム ドラーの第四段階に達した非常に修行が進んでいるヨーギー

は死のときに確実に母と息子の光を混ぜ合わせることができる この

ときカルマの身体顕現心のすべてのきずなが切れ覚者の境地の

徳がすべて完成する彼らの心は法則の身体になり身体は智慧の身体

になり土地は完成と純粋さの土地になる

かなり修行の進んでいるヨーギーも最も進んでいる者たちと同じよ

うに修行するべきであるもしこれに成功すれば彼らは 「中間の生存」を通らないで転生できる そうでなければ真剣に覚者の浄土に生まれ

るように祈 り変身のヨーガの教えを適用すべきである

死の光も幻身のヨーガも保持することめできない劣ったヨーギーは

心の集中力を喚起 し確実な理解と揺るぎのない自信を持って教えを逮

用 し死と 「中間の生存」の挑戦に立ち向かう解放を得るために死と

「中間の生存」の機会を利用することができない者はカルマによって

もうー度 「生まれ変わり」の世界に生まれることを強いられる これを

防ぐためには次の指示に従う

「中間の生存」にいる者がその者にとって最 も魅力的な場所に来た

ときそれをタントラの主神のマンダラだと観想する 男と女の性交を

見て愛著と邪悪心が生起 したら自分自身に注意を喚起 してこれが

覚者が現わした父と母の第三イニシエーションだと考える 楽と空の経

51

くう験を受け入れ愛書も邪悪心も幻影で空であると見る

くうこのように空の状態の見解を強調することによって「生まれ変わり」

の世界から永遠に自分を解放できるかもしれないもし 「中間の生存」

にいる者がこれをうまく成し遂げ最初の7日間で再生を逃れることが

でき為ならそれに続 く7日間あるいはその後に同じことを成し遂げ

ることは難しくない彼はタントラの主神の浄土に生まれ道-の帰依

を完成するだろう

もし 「中間の生存」にいる者が覚者の浄土に生まれたいと思うなら

そこに生まれたいという強い願望を培わなくてはならないこれは非育

に重要であるそして変身のヨーガの教えを適用すると一騎のうち

にその浄土に生まれる

「中間の生存」ヨーガの恩恵は次のようにまとめられる

(ni 「法則の身体」は死のときに実現できる

② 「完全な楽しみの身体」は 「中間の生存」で

③ 「変化身」は肉体化するときに実現される

これはまた覚者の三身の成就に導く道とも呼ばれる

2「中間の生存」の教え (2)

《崩壊の諸段階》

人間は25の粗雑な対象- 五つの集積四つの元素六つの感覚要

素五つの対象五つの基本的智慧- が崩壊することによって必ず

死ぬ

死のプロセスには八つの段階がありそれには25の要素の崩壊が含

まれる22の要素は最初の四つの段階の間に崩壊する残 りすなわ

ち識別の集積 意識の感覚 諸現象の性質を悟る基本的智慧は最級

の四つの段階の間に崩壊する

52

B] 「中間の生存」のヨーガの教え

図1 25の粗雑な対象

5つのとらわれfの集報 53の基本的魯魚 四大元素 6つの感覚事案 5うめ対魚

形材 窄準 二 基本的鋲のような智患 也 日の感

覚 形状-容姿感 車 基本的な平等の智

憩 水 耳の感覚 声蓑 壷 基本的な

分析の智患 火 鼻の感覚 香り痕由の構成 基本的な活動を 風 舌

の感覚 味達成する智患 身の感覚 接

触敗 軍 基本

的な諸現象の性質の智愁 意識の感覚図2 8つの崩壊価 白の崩噂空重BO油 填 ー3番白の崩薮 iIi春日重油 墳一J

1 帝敬す二

る奮寮 形状-容姿 感 覚 弛 別 経験の構成

元 素 地 水 火 風博 労要素 T 日の感

覚 耳の感覚 舟の感兜 舌と身の感覚対 慶

目に見える形状-容姿 士PJ 香 り 味と

接触基本地軸 基本的 基本的な 基本的な 基本的な活動を鏡のような智慧 平等の智患 分析

の智恵 達成する智患崩壊寸を5帝P

の崩壊 there4や畢日申申墳 7寧日の崩壊 や番

〈一番目の崩壊〉

最初に形状一容姿の集積の段階の五つの現象が自然に崩壊するす

なわち形状一容姿の集積のような智慧地元素目の感覚生命体の

中にある目に見える形状一容姿である形状一容姿の集積の崩壊の外的I

な印として手足が前より小さくなり身体が弱く力がなくなる

この大きさと力の減少は普通老齢とともに訪れる顕著なかたちである

基本的な鏡のような智慧は鏡に像が現われるのとちょうど向 じよう

に多くの対象が同時に明確に現われる通常の意識であると説明されて

いるこの崩壊の外的な印として視界がハツキリしなくなり暗くな

地元案の崩壊の外的な印として身体が非常に細 くなり手足がだら

んとし身体が地面の下に沈んでいっているような感じがする

沈んでいく感覚は「持ち上げてくれ 」と叫ぶほどである

目の感覚の崩壊の外的な印として日を開けたり閉じたりできなくな

生命体の中にある目に見える形状-容姿の崩壊の外的な印としてつヤ

身体の艶が減少し力が尽きる

この五つの崩壊の内的な印は「屡気楼のような」と呼ばれる青っぽ

い現われが生 じることであるこれは太陽の光が夏の砂漠を打つとき

の水の現われのようなものである

現われは煙の塊にもたとえられるがたいていは零気横にたとえられる

《二番目の崩壊》

その後感覚の集積の段階の五つの現象が同時に崩壊する感覚の集

積が崩壊するときの外的な印は身体の意識が感覚の意識に伴う楽

苦しみ どちらでもない感覚をもはや経験することができないというこ

とである

基本的な平等の智慧は楽 苦しみ どちらでもない感覚を一つの檀

54

回 「中間の生存」のヨーガの教え

類すなわち感覚として心にとめている通常の意識であると説明され

ている

これは多くの同発語を一つの意味を持つものとして心にとめている意識とし

ても表現されている

この崩壊の外的な印として意識の感覚に伴う楽 苦しみ どちら

でもない感覚をもはや心にとめることができない

水元素の崩壊の外的な印として唾液汗尿血液精液が干上が

口鼻舌喉が干からび歯にはカスが生じる

耳の感覚の崩壊の外的な印として外的 内的な音がもはや聞こえな

生命体の中に含まれている音の崩壊の外的な印として耳の内側の

「ur」という音がもはや生じない

この五つの崩壊の内的な印は「煙のような」と呼ばれる現われが生

じることである これは煙の塊の中にある煙突からうねって出てい

る煙に似ている

《三番目の崩壊》

その後識別の集積の段階の五つの現象が同時に崩壊する 識別の集

積の崩壊の外的な印として両親のような親しい人のことをもはや気

にとめなくなる

基本的分析の智慧は親しい人の個々の名前や目的などに気をとめ

る通常の意識であると説明されている

この崩壊の印としては自分の両親の名前すらもはや思い出せない0

火元素の崩壊としては身体の温かさが減少しそこから食べ物や飲

み物を消化する力が失われる

鼻の感覚力の崩壊の外的な印としては鼻からの空気の吸い込みは弱

くなるが吐き出しは強く長くなり息はまるで一つ一つ積み上げられ

55

ているかのようである

生命体の中に含まれているにおいの崩壊の外的な印としてはいいに

おいも悪いにおいも喚ぐことはできない

この五つの崩壊の内的印は「蛍のような」と呼ばれる現われが生 じ

ることであるこれは煙突から上る煙の-吹きの中に見られる赤いすす

火の粉または穀物を妙るために使われるフライパンの底の煤につい

た赤い火の粉のようである

《四番目の崩壊》

その後経験の構成の集積の段階の五つの現象が同時に崩壊するこ

の集積の崩壊の外的な印は動き回るというような肉体運動をすること

ができないことである

基本的な活動を達成する智慧は今生および来生の外的 世俗的な

活動や目的などそしてまたそれらをどのようにして達成するのかを

心にとめている意識であると説明されている

風の元素の崩壊の外的な印としては10の風- 粗雑な生命を運ぶ風

など- がその住みかから心臓に移 り息が出たり入ったりしなくな

舌の感覚力の崩壊の外的な印としては舌が太 く短 くなりつけ根が

青 くなる

生命体に含まれる味の崩壊の外的な印としてもはや六つの味 (甘さ

酸っぱさ苦さ渋さピリッとした塩辛さ)を経験できない

この時点で身の感覚と接触も必ず崩壊するのでその崩壊の外的な

印としていかなるなめらかさも租さも感じることができない

この七つの崩壊の内的な印は「燃えるバターランプのような」と呼

ばれる現われが生 じることである これはバターランプがまさに消え

んとするとき炎がパチパチするようなものである

56

E] 「巾問の生存」のヨーガの教え

「崩壊の意味」前の元素がどのようにして後ろの元素に崩壊 していく

のかについていうと地 水 火 風という順序で前の元素と関係の

ある風の意識の基礎として働 く能力が撤退し後の元素の意識の基礎

として働く能力がより顕現するのである これは前の元素の後の元莱

-の崩壊と呼ばれているがある一つの元素が別の元素の性質を持つよ

うになるということではない

地が水に崩壊するということは地の風の意識の基礎として働く能力

が退化しそのときに水の風の意識の基礎として働く能力がより顕現

するようになるということを意味するこのようにこれは前者の舵

力が後者の能力へ移動するようなものなので地が水に崩壊するといわ

れているが通常の地が通常の水に崩壊することではないこれは他の

崩壊にも当てはまる

《五番目の崩壊》

四つの元素が崩壊した後意識の集積の段階にある五つの現象が段階

的に現われなくてはならないこれらは80の表示的概念の心輝 く白の

現われの心輝 く赤い増加の心輝 く黒の達成間近の心そして死の

クリアライトの心である

80の概念は三つのグループに分かれ33が白い現われの心を表わし

40が赤い増加の心を表わし七つが黒い達成間近の心を表わす 最初の

グループの概念は対象の乗 り物として働 く粗雑な風の動 きに関係 し

よって白の現われの心を顕現として経験 していない者にとっては

その乗 り物として働く風が赤い増加の心そして黒い達成間近の心と

比べていくらか粗雑な動きをしていると感じられるこの白い現われ

の心に関する推論ができるのは最初の概念のグループが微細から釈

雑へと反対の順序で進んでいるときの白い現われの心の痕跡あるい

は結果だからである

57

この33とは

1大きな欲望の欠如 心は対象を欲さない

2中くらいの欲望の欠如

3小さな欲望の欠如I

4心の行き来 心は外的対象-と行ったり内的対象-帰ったりする

5大きな悲しみ 快い対象と別れることに対する心の苦痛

6中くらいの悲しみ

7小さな悲しみ

8安らぎ心は安らかにとどまる

9概念化 対象のまぶしさによって興智した心

10大きな恐れ 不快な対象に出合ったことによって生み出される恐れ

ll中くらいの恐れ

12小さな恐れ

13大きな執着 快い対象に執着すること

14中くらいの執着

15小さな執着

16とらわれ 愛欲界の対象に完全にとらわれた心

17不善あるいは非知識 善行に対する疑念

18飢え 食べ物を欲すること

19渇き飲物を欲すること

20大きな感覚 快感痛みどちらでもないという感覚

21中くらいの感覚

22小さな感覚

23知者の概念

24知ることの概念

25知られる対象の概念

26個別の識別 何がふさわしく何がふさわしくないかを分析する心

27恥 自分自身が同意しないあるいは宗教的な禁止によって

58

固 「中間の生存」のヨーガの教え

誤った行為を避けること

28慈悲 苦悩からの離別を願うこと

29哀れみ 観察の対象を完全に保護する心

30美 しいものと会いたいと欲すること

31不安 とらわれた心確信がない

32蓄積 所有物を集める心

33嫉妬 他の繁栄によって乱れた心

二つ日の40の概念は対象の乗 り物として働 く中くらいの風に関係す

るよってそれを経験 していない者にとっては赤あるいはオレンジ

の増加の乗 り物として働 く風が自あるいは黒い現われと比べて中く

らいの動きをしていると感 じられるつまり心がより微細になるにつ

れて心の二元性がより少なくなりつつあるということであるこの赤

い増加の心に関する推論ができるのはこの概念のグループが反対の順

序で粗雑へと進んでいるときの赤い増加の心の痕跡あるいは結果だか

らである

この40の概念とは

1欲望 まだ手に入れていない対象に対する執着

2愛著 手に入れた対象に対する執着

3大きな喜び 快い対象を見て喜ぶ心

4中くらいの喜び

5小さな喜び

6うれしさ 欲 した対象を達成 したことによる満足

7歓喜 欲 した対象を繰 り返 して経験する心

8驚き以前生起 しなかった対象について考えること

9興暫 快い対象を知覚 して散漫になった心

10満足 快い対象に対する満足

ll抱擁 抱擁 したいと欲すること

12キス キスしたいと欲すること

59

13吸う吸いたいと欲すること

14安定 変化 しない連続の心

15精進 善に向かう心

16プライド自分が優れていると思う心

17活動 活動を成し遂げることに関係する心

18強盗 富を盗みたいと欲すること

19力 他の軍隊を征服したいと欲すること

20熱意 善の道を修習する心

21大きな困難に対する従事 倣慢さによって悪行に従事すること

22中くらいの困難に対する従事

23小さな困難に対する従事

24激しさ理由もなく優れた者と議論したいと欲すること

25戯れ 魅力的な者を見て戯れたいと欲すること

26怒る傾向 憤慨の心

27善 善行に対して努力したいと願うこと

28はっきりとした言葉と真実 他が理解できるようにそして自

分の事実の識別を変えないで話 したいと願うこと

29非真実 自分の事実の識別を変えてから話したいと願うこと

30確信 非常に安定した意図

31非仮定 対象を保持 したいと欲さない心

32寄贈者 所有物を与えたいと願うこと

33熱心な勧告 怠惰な者に宗教の実践をするように勧めること

34英雄的行為 煩悩のような敵を克服したいと願うこと

35-恥知らず 自分が同意しないあるいは宗教的な禁止によって非

行を避けないで悪行に従事すること

36欺き偽善によって人を欺くこと

37キツさ鋭い良心

38悪徳 邪見解に慣れた心

60

6] rFP問の生存」のヨーガの教え

39非優 しさ他を傷つけたいと願うこと

40不正 不正直

三番目の七つの概念は対象の乗 り物として働 く弱い風の動きに関係

するよって黒い達成間近の心に関してそれを経験 していない者に

それを示す働きをする これはこの概念のグループが反対の順序で釈

雑へと進んでいるときの黒い増加の心の痕跡あるいは結果だからであ

この七つの概念とは

1忘れっぽさ衰えた注意力

2誤り水を寮気樺と思うことなど

3しゃべらない しゃべりたくないと思うこと

4意気消沈 悩む心

5怠惰 善に対する熱意のなさ

6疑念

7中くらいの欲 愛著と邪悪心が同じくらいの心

80の表示的概念とその乗 り物である風は輝 く白い現われの前に崩壊

しなくてはならないなぜなら理解の様式と現われの心のそれは不

一致だからであるまたこの二つの間には粗雑さと微細さに関して大

きな違いがあるので80の概念のような粗雑な心は白い現われのとき

には存在できない80の表示的概念とその乗り物である風が輝 く白い

現われへと崩壊するとき燃えているバターランプのような現われが坐

起する80の表示的概念がその中に崩壊 してしまったときの現われくう

の心自身の印は非常に明るい透明さと空の現われおよび月の光が

充満したけがれのない秋の夜空のような白い様相の光の現われである

この現われの原因に関していえば心臓から上の左右両方の気道の風

がその上の開口つまり頭頂から中央気道に入ったからであるこ

の力によって頭頂の緒がゆるみ父から得た音節ハムが逆さになった

相である [皇 ]白いビンドゥが水のような性質を持っているがゆ

61

えに下に下がるそれが心臓のところにある左右の気道の大童の円

の緒の上に来ると輝く白い現われが生起する このようにこれは

外側から差した月の光などの現われではないのである

これが現われと呼ばれるのは月の光のような現われが生起するからくう

であり空と呼ばれるのは80の概念とその乗 り物である風が存在 し

ないからである

〈六番目の崩壊》

この後現われの心とその乗り物である風が増加の心に崩壊する0くう

増加の心が生起すると空であり 「空っぽ」であるが前よりももっ

と澄んだ赤またはオレンジの現われが太陽の光の浸透したけがれのそら

ない秋の空のように輝く

この原因に関していえば心臓から下の左右の気道の風がすべて管

骨の一番下あるいは性器のところの開口を通って中央気道に入るか

らであるこの力によって宝石 (性器)の中のチアクラの結とヘソ

のチァタラの結が徐々にゆるむこれによってヘソのチァクラの真ん

中にある縦一本の線の短いア [A]の形で存在 している母から得

た赤いビンドゥが上に上がる赤い現われは心臓にある六重の円の

左右の気道の緒の下まで上昇する よってこれは外側から輝 く太陽

の光の輝きなどではないのである

これが赤い現われと呼ばれるのは太陽の光のように鮮やかであるかくう

らで「非常に空」と呼ばれるのは現われの心とその乗 り物 として働

く風が存在しないからである

《七番目の崩壊》

この後増加の心がその乗 り物である風とともに達成間近の心に

崩壊する 最初夜の初めのような濃い闇が浸透 したけがれのない秩そら

の空のような様々な黒い現われが生起する

62

団 「中問の生存」のヨーガの教え

中央気道の中の上と下の風は心臓に集まっておりこの力によって

心臓のところにある左右の気道の六重の円の結がゆるむこれによって

逆さになった音節ハム [卓 ]の様相上の白いビンドゥが降り下の縦

の線の様相の赤いビンドゥが昇る これらは心臓のところの中央気追

の真ん中で子音で終わる (閉じた箱の)様相で存在している赤と白の

不滅のビンドゥに入るこの出合いによって達成間近の輝 く黒い現われ

が生起する このようにこれは外側からやってくる閲の現われ等の

ケースではないのである

これが 「達成間近」 と呼ばれるのはクリアライ トに近いからでくう

「大きな空」と呼ぼるのは増加の心とその乗 り物 として働 く風が存

在 しないからである

達成間近の心の最初の方では対象の感覚があるしかし最後の方

では心は沖象に注意 しておらず闇に困惑して気を失って無意識に

なりそうであるその後非常に微細な風と心から偶発的に生起するす

べての風と心が止まる

注意力のない達成間近な心の最後の部分は普通の状態で初めから

顕現せずに存在 していた非常に微細な風と心の注意力が活性化するま

で続 く これが起こると死のクリアライトが現われる

輝 く白い現われの心の定義は

① 概念の崩壊によって起こりその動きすなわち回復まで続きそら くう

② 月の光の浸透したけがれのない秋の空のような輝く白い空の

現われが現われ

(卦 何の租雑な二元の現われも現われない心の意識である

80の概念は崩壊しているが現われの心は概念的であるOより微細な多様性はあ

るが二元である散漫ではないが心象的な要素がありゆえに概念的である

一方クリアライトの心は完全に非概念的で非二元である

現われの増加の心の定義は

(》 概念の崩壊によって起こりその動きすなわち回復まで続 く

63

そら

(参 太陽の光の浸透したけがれのない秋の空のような輝 く赤い空の

現われが生起する

(卦 どんな粗雑で二元の現われも現われない心の意識である

達成間近の心の定義は int

① 概念の崩壊によって起こりその動きすなわち回復まで続くそら

(参 夜の初めの濃い闇の浸透したけがれのない秋の空のような輝くう

く黒い空の現われが生起する

どんな二元の現われも現われない心の意識である

《八番目の崩壊〉

達成間近の心がクリアライトに崩壊すると注意力のない達成間近

の心の二番目の部分が一掃される粗雑な二元の現われがみじんもないくう

明るく透明な空の現われが現われる これは三つのけがれすなわち

月の光 太陽の光 闇のない自然な秋の夜明けの色のようであるこくう

の現われは直接に空を認識するサマディの意識のようである

クリアライトの現われの原因は白と赤のビンドゥがそれぞれ心臓で

白と赤の不滅のビンドゥに溶解し中央気道のすべての風が非常に級

細な生命を運ぶ風に崩壊するからであるこれによって最初から顕現

しない状態で普通に存在していた非常に微細な風と心が顕現しそれ

によってこのような現われが現われるよってこれは外側からの空っそら

ぽの空のような現われのケースではない

これは「死のクリアライト」そして80の概念現われ増加達成くう

間近がなくそれを乗 り物とする風もないゆえに「すべて空」 と呼ば

れる これは実際の死である

これは基本的な真実の身体である真実の身体へと変化していくため

の浄化の土台であるがゆえにそう呼ばれる「空っぽ」は基本的な自然

の身体と呼ばれるそしてそれを対象としてとる心は基本的な智慧を

認識す _-真束の身体と呼ばれる

64

固 「中間の生存」のヨーガの教え

ほとんどの人間はクリアライトに3日とどまりそれから白と赤の構

成要素の印が起こる

血と癖が少 し鼻と性器から現われるこれは心臓で崩壊 したビンドゥの浄化 さ

れなかった部分である

しかし肉体的な構成要素が病気によってひどく消耗している場令

には何日経っても赤と白の構成要素の印は起こらない

このような人は一日もクリアライトにいることはないかもしれない

また高いあるいは低い悟 りを持つヨーギーの場合にはクリアラ

イトと真実の身体を混ぜ合わせることができこの状態に普通よりも長

くいたりまたその期間を短くしたりすることができる

65

固 変身のヲ-ガ (意識を移し変える)の教え

変身のヨーガ (意識を移 し変える)は意識を覚者の浄土にある

いは高い誕生の世界に運ぶために編み出された数えである死の光

および 「中間の生存」の幻身を保つことのできる修行の進んだヨーギー

にとってはこのヨーガが必要であるoこれは非prime削こ重要であるO生起

のヨーガを取得 した者そしてある程度プラーナとナ-ディーそして

マハームドラーの見解を取碍 した者がこのヨーガを修行するのに適し

た者であるOこれを行なうことができない省も少なくともカルマの法

則に強い信を持ちこの修行の意味とプロセスを完全に理解すべきである

そして先に述べた壷の呼吸と ト〉モが鞭FJlなくできるようにな

らなくてはならない

(変身のヨーガの修行の仕方

)変身のヨーガの観想と訓練は次のように行なう

自分自身のタントラの主神の身体の中に中央気道を観想 し八つ

のフム音節が身体の八つの出口 (二つの耳二つの目_hLロ肛門

性器)をそれぞれ預っていると観想するoこれは唐瓢がこれらの門

から出ていかないようにするためである そ

らそれからタントラの主 神が自分の前方上の空に座っていると観想

するそしてブルーのフム字を心臓のチアクラに観想し五色の光を放

っていると観想する次に壷の呼吸を維持しその力を使って7ム字杏l=こ

中央気道を通 して「神聖天への開稚 (ブラフマランドラ)」まで一気

に打ち上げるそして同時に大きな声で 「ヒクリ と叫び打ち上げる力

6

回 変身のヨーガ (意紙を移し替える)の教え

を強めるフム字を 「神聖天への開溝」に一秒保ち優 しく 「カ」 と

ささやいてそれを心臓のチアクラまで降ろす止める前にこれを7

回繰 り返しそしてまた始める 数回行なったら走りながら 「ヒク」そら

と7回叫んでフム字を身体の外に出し自分の前方上の空にいるタン

トラの主神の心臓に入れる そして優 しく低い声で「カ」と7回続け

て繰 り返すこのようにしてフム字を自分の心臓のチァタラに返す0

これを1日に4回行なう者は数日後に次のような経験をする-

頭頂がひどくかゆくなり熱 くなるそして真ん中に盛 り上がりがで

きそこから黄色の液体が分泌されるもしこれらの症状が起こった

ならこれが成就の印であると思ってよいこの後この修行をやめ

一カ月に1回か2回行なう しかし頻繁に覚者の浄土に生まれるとい

う強い発願を行ないそこに行く確信と望みを強める

《変身のヨーガの応用》

死の印がすべて現われ命を延ばすことがこれ以上できない場合変

身のヨーガを行なうまだ死ぬ時期が来る前にこれを行なう者は大き

な罪を犯すことになり地獄に落ちる

死の際のこのヨーガのテクニックは先に述べたものと同じである0

一つの違いは中央気道の上部と 「神聖天への開溝」を非常に大きく

そしてふさがれていないと観想することである

ここでフム字を心臓のチァクラに観想し全力を使って 「ヒク」 と

叫ぶ瞬時にフム字は中央気道を上がり「神聖天への開溝」を通ってそら

あっという間に自分の眼前の空にいるタントラの主神の心臓に達する

もしこのときにすべてが暗くなりプラ-ナが吹き出し頭頂がかゆ

く痛 くなるならこれは身体を抜け出して覚者の浄土に行 くという

確実な印である もしこのような印が現われない場合にはフム字杏

降ろし休んでからもう一度 トライするこの印が現われたら「ヒクリ

と21回から25回叫び続ける そうすれば絶対に覚者の浄土に生まれる

67

友人親戚など死にかけている人につき添っている人は骨変身

のヨーガの教えを思い出させその確信と倍を強め彼のために祈 り

彼を助ける

生きている間このヨーガを修習する機会のなかった者は次のようI

にする

死が近づいたなら祈 り供物を捧げザンゲし覚者方の前で願い

を言う 覚醒の心を生じさせすべての邪悪な想念を断ちすべての執

着を切るライオンの横臥位になる覚者の浄土に生まれたいという真

剣な願いを生じさせ変身のヨーガの教えを適用するこれを知らない

者は知っている者に簡単に話してもらう そのような人もいない場令そら

には単に自分の前前方上の空にいるタントラの主神の心臓に集中

する そして「ヒク」と21回叫び続ける このようにして意識を覚

者の心臓に放 り投げる

もし死につつある人の頭を優しくなで「メンラ (薬師愛欲神)」と

繰 り返すなら8人の到達其智運命魂方がやってきて死につつある人

の意識を覚者アミタ-バの西の浄土に導いてくれる

動物が死んでいる場合には「ラトナクータ」を繰 り返すその動物

の意識は高い世界へ生まれる

死の光と 「中間の生存」の幻身を認識できないけれども高い世界に

生まれるために変身のヨーガに頼る者は三つのグループに分けられ

る 覚者の浄土に生まれ変わる有名なヨーギーはそこで簡単に究極の

解脱を達成する 普通の者は法則とヴァジラヤーナが普及している場

所に生まれることができ数生で覚者の境地に達する劣った者はこ

のヨーガによって大きな死の恐怖を避けることができ「中間の生存」

と恐怖から逃れ幸福な場所に生まれ変わりいずれは解放を達成する

68

h主釘

rcて

B] 幻身のヨーガの教え

美しく生き生きとしているけれども実体のない虹現われたと思 うと

すぐに消えてしまう稲妻突然現われはじける泡はっきりと現われ

るけれどもそれ自体の実体がない鏡の中の像などにたとえることがで

きるだろ一うo

タントラの主神のヴィジョンを難なく楽に安定させられるようになっ

たら今度はそれを宇宙大の大きさに拡大しケシ粒ほどの大きさに縮

め一つから何百万へと倍増するそしてこれらの化身をすべて元の

身体に戻ししばらくそれを隈想する日常の生活においては自分の

経験すべてを覚者の界と同一視し家や町をマンダラ世界を覚者の浄

土すべての人を覚者方と到達真智運命魂方と同一視するまたすべ

ての音がマントラの詠唱であると考えすべての思考が法則の身体の

働きでありすべての望ましいもの楽しみが覚者方への供物であると

考える このようにして修行者は 「生まれ変わり」の世界のすべてのくう

顕現を浄化 しそれをおのずから輝 く空と混ぜ合わせるのである

四つの空あるいは四つの楽を開示するためにはまずプラ-ナを中

くう央気道に入れるすると四番目つまり生来的に生まれた空から

「風とともにあa心」で作られた幻身が現われる これを達成するため

には壷の呼吸を保ちながら「風とともにある心」の象徴であり五

色の光線を放っているブルーのフム (Hu血)字 [亘]を心臓のチァ

クラに観想する これによってプラ-ナが中央気道に入り煙屡気

横などの印が現われ啓示増加達成の光がそれぞれ現われる 同時

にフム字が大いなる光に溶け込むここでヨーギーはできるだけ長く

自分自身を光のサマディの中に吸収する最後にサマディから出るとき

タントラの主神の幻身を 「風とともにある心」と一緒に発射する

これを全部正しく行なうのは難しいと思う者はまず壷の呼吸を保ち

ながらブルーのフム字に集中しこの呼吸の溶解のプロセスを練習する

29

《幻身の一般的復習》

「生まれ変わり」の世界と 「煩悩破壊」の世界のすべての事象 (法則)

にはそれ自身の性質がなくゆえに幻影である しかし魂の執着

混乱区別する想念によって事象は真実であるように見えるこの敬

着と混乱を払うためにすべての法則の空性を観察し魔術に関する真

理を学ぶべきであるこれが幻影性の一般的な原理である

タントラの幻身のヨーガの背景となる原理は次のようにまとめるこ

とができる 粗雑でカルマに支配された人間の身体の中に人の執普

と混乱で隠された覚者の身体の純粋な精髄が存在する幻身のヨーガのくう

サマディの修行を通してこれらの執着と混乱が徐々に払われ輝く空

の智慧が認識される その結果「生まれ変わり」の世界のプラ-ナ

ナ-ディービンドゥは浄化され人間の身体は虹のような覚者の境地

の幻身へと変化する

幻身のヨーガの中心となる修行は生来の光を開示しそれに続いて

「風とともにある心」を通して幻身を轟射することである

この修行の間ヨーギーは何も存在 しないという感じを強く持つoこ

の経験は完全な解脱に到達するまで深まり続ける

30

【ヨ 夢のヨーガの救え

B] 夢のヨ-ガの教え

夢の認識は夢のヨーガの実践の中核をなしているこれを獲得す

るためにはまず自己の鮮明な自覚性を患らせる原因のすべてを取 り除

かなければならない自iL性を負か1ている支配的な原因とその解毒剤が

以下に簡単に述べられる

(》 タントラの戒を破った者は夢を認識することができないこ

の場合ヨーギーは罪を油められ神聖になされた約束の戒を回

復するために自己の違反をザンゲしヴアジラサ ノトヴ7のマン

トラを実践しなければならないまた彼は自分のグルもしくは

祈りを通 して新しいイニシエーションを得るよう努めなければな

らない

(参 グルおよびタントラの教えに対してほとんど信のない者は夢

を認識するのが困難であることに気づくこの場合信を強めるよ

う努めなければならない

(参 物質的な利益に食欲な者は夢を認識することができないこ

の場合彼は自己の物質的な所有物を布施しこの生に執着する

ことをやめなければならない

O(む ビンドゥを失った者身体をけがした者は夢を認識すること

ができないよってビンドゥを保ち括静でない人間食べ物

秩所との交わりを避けるよう懸命に努めなければならないもし

どうしてもそれらと交わらなければならない場合矯正手段として

クリヤ ヨーガを行なう必要がある

(9 もし心が雑念でいっぱいであったり夢を見たいという思いが

3

弱い場合夢を認識することができないこの場合独居 し成就

に対する自己の志と確信を強めるよう決意しなければならない

⑥ 自分の見るもの聴 くもの触れるものはすべて夢の中のこと

であると日中絶えず考えるならば夜夢を認織する機会を大いIに増大させる

夢のヨーガに取 り組み始める前にまず一般的な準備修行を終了しな

ければならない次に各期間の3分の 1をトウモの修行に3分の2

を喉のチァクラに 「種子」音節を観想することに費やす この観想は

夢を生み出す優れたテクニックである

まず喉のチァクラに座している赤い身体のグルに夜夢を認識す

る手助けをしてくださいと懇願する次に4枚花弁の蓮華を喉のチァ

クラに観想 しその中心に赤いオーム (Orb)字 【歩 ]正面の花弁に

青いア (A)字 [3T ]右の花弁に黄色いヌ (Nu)字 [弓 ]後方の

花弁に赤い夕 (Ta)字 [可 ]左の花弁に緑色のラ (Ra)字 [て ]

をすべて非常にくっきりと鮮明に観想する

喉のチァクラに赤いオーム字を観想 し壷の呼吸をできる限り長く煤

持することによって上記の内容を簡素化することもできるあるいは

各呼吸で 「オーム」を長く心の中で唱えることもできる

ある者はこれは寝ている間にのみなされるべきであるというかも

しれないこの発言は正しくないなぜならもしそれが昼間主要な隈

想として扱われるならば素早くかつ容易に 「風とともにある心」を喉

のチァクラに集中させることができその結果もっとたくさんのもっ

と鮮明な夢が現われるようになるからであるそれに加えてこの実践くう

はまたプラーナが中央気道に入り四つの空を開示する手助けともな

ヨーギーは絶えず目覚めた状態で自分の見るもの聴 くもの触

れるもの考えるもの影響を及ぼすものすべてが夢の中のことであ

ると考えなければならないまた豊かな食べ物や飽食を避け激しい

32

B] 夢のヨーガの教え

活動で自己をすり減らすことのないようにしなければならない手短に

言うとヨーギーはプラ-ナの力と強い意志力と夢を認識する他

の方法とを一つに合体させるよう努めなければならないのである

くう夢を認識する主要な方法は四つの空を開示するためにプラーナを

中央気道に至らせることである これが生じたならそれらと一つずつ

同一化しなくてはならないそして夢が現われるのを待ち夢を認識

するよう努める この実践の詳説は後に行なう

夢を観察する最も良い時間は夜明けから日の出の問であるなぜな

らそれは食べ物が消化され休息は十分で眠気は深くなく心は比

較的鮮明な時間帯だからである しかしほんの浅 く眠るだけの人は

夜の間にこれを実践することも可能である

ヨーギーは眠りに落ちる前に夢を認識しようという決意と確倍を

少なくとも7回多い場合には21回行なう しばらく喉のチァクラに

四つの基調音節を観想し次に壷の呼吸をゆるやかに保持 しながら

赤いオーム字のみに集中する

長い継続 した眠りは避けなければならないその代わり回数を増や

して短時間眠るように努める 目が覚める都度直前の眠りの間にう

まく夢を認識したかどうか振 り返ってみる必要があるもしうまくいっ

ていなかったら次に眠る前に真筆な祈 りを捧げる

もしもこのすべての後にもまだ夢を認識できないならば起き上

がって部屋の中のもの椅子やテーブルベッド衣類絵画を観察

しそれらがすべて夢の中のヴィジョンであると考えるこの感覚を失

わずにもう一度眠りにつく

極度の眠気のために夢を認訊できない人は身体全体と部屋中に満ち

る光線を放ち輝 く赤いオーム字を喉のチアクラにあるいは輝く白

いビンドゥを両眉の真ん中に観想する ごく浅く眠る傾向の人は青い

フム字か青いビンドゥを秘密チァクラに観想する

33

上述の教えのすべてを怠惰でなく実践しながら依然として夢を認識

できない人は独居に引きこもり衣服をすべて脱 ぎ捨て飛び跳ね

踊 り裸で走 り回り

「これは夢だ夢なんだ」

と大声で叫ぶべきであるさらに危険な崖っ淵に行き疎い地の底

をのぞき込み同じことをする それでもまだ夢を認識できないとした

ら自己を恥 じるべきであるそして懸命にグルとタントラの主神に

祈るべきである そして喉のチアクラの位置に次第に速度を増して

回転する円形の鋭い刃を観想 しそれが電動ノコギリのように全身を上

下して身体を肉片と灰とに薄切 りする様を観想するそれらを覚者方

とおなかを空かせた有情の魂に布施をするその後識別的な思考を

持たずにマハ-ムドラーについて隈想を行なう

夢をときたま少しの間だけは認識できてもいつもというわけでは

ない人は実践がまだ足 りないと気づくかもしれないこれは特に夢

の認識の直後に急に目を覚ました場合に当てはまる その場合はこ

の傾向に対して繰り返し自分自身に諭し夢の状態にとどまっていたい

という欲求を強めなければならないたとえ目が覚めても日を開けず

逆に夢を見続けるようにもしくは心臓か秘密チァクラに集中するよう

試みるべきである

どんな原因で夢から急激に覚めてしまうのか注意深 く調べてみなけ

ればならない極度の緊張が原因ならもっとリラックスするように物

音が原因ならもっと静かな場所で眠るように寒さや熱さが原因なら

もっと厚着をしたり薄着をしたりなどすべきである ある教えでは育

定的力と否定的力である赤と白のビンドゥの間に座っている自分自身を

観想することが助けになると述べている また壷の呼吸を保持しなが

ら青いフム字を喉のチァクラに観想するのも助けになるといわれてい

要するに夢を認識できない理由を発見すべく常に努力ししかる級

34

団 夢のヨーガの数え

に適切な矯正手段を講じる 例えば眠気がひどい場合には赤か白の

ビンドゥを喉に観想するかあるいは両眉の真ん中に放射する輝く光

を観想する警戒心が強すぎたりすぐに日が覚めてしまう場合には

青か黒のビンドゥを心臓か秘密チァクラに観想する夢が鮮明でない

場合には赤いビンドゥを喉のチァタラに観想 し輝 く光を放射 しなが

ら全身のすべてのナ-ディーを覆っていると観想する

怖い夢を見たときヨーギーは

「これは夢だ夢の中で火に焼かれたり水に溺れたりすることがある

だろうかこの動物や悪魔やそういうものがわたしに害を与えること

があるだろうか」と言って不当な恐怖心から身を守るこの意識を持ち続け火を踏み

つけたり水の中を歩いたり大きな火の玉に変身して恐ろしい悪魔や

獣の心臓に飛び込んで爆発させたりすべきである

夢をかなりしっかりと堅実に認識できているヨーギーは「夢の トラ

ンスフォーム」の実践に進むこれはつまり夢を見ている状態で鳥

虎ライオン神聖天国王家岩林や自分の望む何にでも変身し

ようと試みることであるこの雫践が安定したならば今度は様々な

形状のタントラの主神の身体座っていたり立っていたり大きかった

り小さかったり等に変身する同じように夢の中で見ているものを別

の対象物に変化させる例えば動物を人間に水を火に大地を空間

に一つを多数に多数を一つにと変化させる 例えば上半身からは

火下半身からは水を放ったり太陽と月を踏みつけたり身体を何百

万何十億と増やして宇宙全体をいっぱいにしたりといった種々の神過

力を働かせる

夢のヨーガの実践の主要な目的の一つは「中間の生存」の状態で

そしてこの生の中で幻身を実現する手助けをすることである これをくう

獲得するためにはまず 「眠りの四つの空」を認識 しなければならないくう くう

次に第四の空あるいは生来的な空から「風とともにある心」が作 り

35

出したマンダラのタントラの主神の幻身を瞬時に投影しその後にマくう

ンダラとタントラの主神をもう一度大いなる空に溶け込ませる これは

要するに夢のヨーガで実践される 「生起」と 「溶解」のプロセスであ

るl

この後以下に示した 「覚者の国-の旅」を実践する

自分がタントラの主神になったと観想 し流れ星のごとく瞬時にイ

ンドラの天あるいはどこか他の 「生まれ変わり」の世界の天に至る

そして戻る前にその場所を観察する これが安定 したならば次に

「覚者の浄土」の一つに例えばヴァイローチャナやアミタ-バや

その他の 「浄土」に旅する これも同じようにほんの瞬時のうちにな

される 「覚者の浄土」に至ったならば党者に敬意を表わして布施を

し覚者の説法を聴 く

最初のうちヴィジョンと経験はあまりはっきりとしないが自分が

夢で見たものは本物の 「浄土」そのものなのだと堅く信 じる なぜな

ら「生まれ変わり」の世界も 「煩悩破壊」の世界 も結局は夢にす ぎ

ないからであるこのように実践するうちにヴィジョンは徐々に徐々

に鮮明になってゆくはずである

もしある者が 「幻身のヨーガと夢のヨーガに何か違いがあるので

しょうか」と尋ねたならその答えは両者は基本的に同じであるが

夢のヨーガは幻身のヨーガの補足と見なされているということである0

一つは幻身を生み出すために使われもう一方はそれをさらに完全なち

のにするために使われるのであるまた「覚醒」状態の光から生 じる

幻身は夢のそれよりももっと深遠なもっと微細なものであること

を知るべきである とはいえ二つのヨーガは互いに相補い合うもの

として実践される なぜなら夢と覚醒の状態の二分性の中に顕現 した

時間への固執は究極的にはこのようにして征服されるからである

これら二つのヨーガを合体 した実践によって人は 「生まれ変わり」

の世界の習慣的な思考を浄化するようになるすべての物事は心の顕現

36

B] 夢のヨーガの数え

であり心は夢と同様それ自体では実体を持たないものであると悟る

「生まれ変わり」の世界も 「煩悩破壊」の世界も実在 しない屡気楼であ

りそれらは何も束縛しないし何も解放しないと知る自己の粗雑と

微細純粋と不純な愛着のすべてを洗い清める そして最終的に覚者

の境地の魔法のような 「完全な楽しみの身体」を明らかにするようにな

37

B] 光のヨーガの数え

どのようにして光を認識する

か位省をすべて取 り除き光を認識するために望ましいすべての粂件

を集めるための蟹備段階の修行においてたどる段階は夢のヨーガと同

じである しかしさらにヨーギ-は良い栄養になる食物を取 り身

体をマ ノサージし非常に静かな場所に住み自己のビンドゥを保存 し

常に柔和でリラックスしていなければならないo幌想の各々の期間に

おいてその3分の 1の1馴 Iほ トウモの修行に耽やし3分の2の時rll

ほ光のヨーガの修行に数やさねばならない

投初に心臓のチアクラに母神と共に座っている青いヴ7ジラダラ

を観想 しヴアジラダラに 「生来の光を開示 してください」と祈るべき

であるそれから心臓のチアクラに市い7ム字を観想 し壷の呼吸を

煤つかまたは心の中でフム字を長 く唱えるべきであるそうすると

外側の世界がすべて彼の身体に溶け込みその身体がフム字に溶け込み(

)そのフム字がナーダに溶け込みそのナータが大いなる空に溶け込むく

つ彼は空について阪想 し息を保つべきであるこのサマディから立ち

上がるとヨーギーは再びタントラの主神の幻影の身体を観想する

「これは夜にのみ行なうべきだ」と間違って主張する人がいる し

かし実際はこれを九一日通 して修行すると「風とともにある心」 を

習得する可能性が大いに増 し光の啓示が安定するその結果睡眠中

に光を認識するのがずっと容易になる

さらに同時に保息をすることによって大いなる利益が加わる

他の方法で光を認識することは非常に難 しいしそのようにして認識した

3

E] 光のヨーガの教え

光は長く持続 しないこの修行に従う人は必ずプラ-ナを中央気道にくう

もたらし四つの空を開示するそれゆえこれが 「光のヨーガ」とい

う最も重要な修行なのである

〈睡眠中に光を保つこと〉くう

昼間にプラ-ナを中央気道にもたらすことによって四つの空を順

番に開示できる人は眠りに落ちる直前に心臓のチァクラにあるフム辛

に集中すれば睡眠中にもそうすることができる

光を 「保つ」のに一番いい時間は睡眠の最も深い夜 (の真ん中)で

はなく夜明けまたはいつでもいいから睡眠の浅いときであるそおう が い

して一番いい姿勢はライオンの横臥位である

ここで光のヨーガの修行で不可欠な二つのことは心臓のチァクラ

の蓮華の五つの花弁にある五つの基調音節 (Hu血ANuTaRa)

を観想 し息を保つことである

眠りに落ちる前にヨーギーは啓示増大達成の段階の後で

「生来の光が生じたときに必ずそれを認識するぞ」と繰 り返 し繰 り近

し21回考えるべきである それから身体全体がフム字に溶け込みフ

ム字が光に溶け込むことを観想しそれに集中する 少し眠たくなった

らア字に集中する かなり眠くなったらヌ字に集中する非常に眠

くなったらタ字に集中する 眠りに落ちそうなったらラ字に集中す

る眠りに落ちながら(または気を失いながら)フム字に集中する

初め最初の三つの音節に集中した直後に眠りに陥る傾向が強いので

最後の二つの音節に集中するのが難しいと思うかもしれlない しかし

繰 り返し修行することによって徐々にできるようになる睡眠という

気を失った状態で意識をとどめられない人はサマディの力をもっとつ

けるように昼間に一生懸命修行すべきであるこれによって気を失っ

た状態で意識をとどめ光を少し見ることができるようになる

39

ある教えにはまだ光を認識できなければ三日三晩眠ることを放秦

してからもう一度やってみるべきだと述べられているくう

四つの光または空すなわち啓示の光増大の光達成の光坐

来の誕生を順番に開示できる人は粗雑な 「生まれ変わり」の世界の忠

考と微細な 「生まれ変わり」の世界の思考の両方を取 り除き識別するそら

心を超越することができるそうすると要一つない空のように透明で

澄みわたった本物の睡眠の光に直面するO これがとびきり上等の経験

すなわち完全な光であるこの次には「まあまあ」の経験とか「少なくう

い」光と呼べるようなものがあるここではヨーギーは四つの空を

順番に認識できないかまたは「生まれ変わり」の世界の顕現をすべ

て取 り除くことはできないがひどい眠気を克服し透明な光り輝く空

性を明確に識別することができる

この次には「劣った」経験があるここではヨーギーは 「完全な」

光も 「少ない」光も経験 しないが夢が生じる前の眠りの状態で澄ん

だ透明な心を経験する昼間の修行で安定したサマディを達成 したら

その力は眠りと夢の状態も含めて昼と夜を通じて行き届 くその場

合ヨーギーは(原則として)夢を見ないもし見ることがあったと

してもそれをすぐに認識できる しかしこれは睡眠の光ではなくて

睡眠の状態でのサマディの経験でしかないと言うグルもいる確かにそ

うかもしれないがそのように修行すれば光を認識する機会を本当に

増大させることができすぐに 「少ない」光を見るであろう

光を保つ方法は多くあるが上述の教えでこの目的のためには十分

である ヨーギーは自分に最も役に立つ特定の教えに従うべきである0

くう《四つの空についての説明〉

くう四つの空または四つの光または四つの楽は光のヨーガの経験の

中核である これらは目覚めた状態の昼間の修行でプラ-ナを中央

気道に集めることによって引き起こされる そうできる人は特に四香

40

B] 光のヨーガの教え

くう くう目の空すなわち生来の光に集中すべきである この四つの空を認識

する方法は以下のとおりである

夜の光のヨーガの修行で最初に心臓のチァクラにある蓮華の花弁の

一つにあるア字に集中する この修行によって五大元素のプラ-ナが

中央気道に集中し煙寮気楼蛍の光などが順番に現われる眠気を

感じたらヌ字に集中するするとますますプラ-ナが集まり粗雑くう

な区別する思考が崩壊 し初めの空すなわち啓示の光が現われるそそら

うすると要一つない空に明るい月の光を見ているかのような感じを

経験する

もっと眠たくなったらタ字に集中しより多くのプラーナが集まりくう

微細な区別する思考がすべて崩壊 し二番目すなわち極端な空 (別名そら

増大の光)が現われる そうすると雲一つない空に明るい太陽の光

を見ているかのような感 じを経験する

とても眠くなったらラ字に集中するそうするとすべてのプラ-

ナが集まり最も微細な区別する思考のほとんどが崩壊し三番目すくう

なわち大いなる空 (別名 達成の光)が現われるそうすると深い雲

一つない天空にすべてを包含する暗闇を見ているかのような感 じを経

験する

最後にフム字に集中している間に眠りに落ちる (または気を失う)

と達成のすべてのプラ-ナと最も微細な区別する思考のすべてが崩くう

壊 し四番目すなわち完壁な空 (別名 生来の光)が現われるそそら そうきoう

う すると夜明けの澄んだ空の蒼等を見ているかのような感 じを経験 したそがれ

太陽月黄昏という三つのけがれのすべてが彼から離れ去るこれくう

らがヨーギーか認識 し修行 しなければならない四つの空すなわち

睡眠の光であるくう

最初この四つの空をすべて認識することはで きないかもしれないが

途切れることのない根気強い修行によってついには認識するようになくう

る四つの空を 「保つ」ことに熟達 していない人は浅い睡眠の間に

41

ヨーガを修行すべきである 熟達している人は深い睡眠のときにその

修行をすべきである 規則正 しいプロセスで光を保つことにまだ熟逮

していない人は逆のプロセスで行なうのが難 しいと感じるだろうす

なわち生来の光から三番目を保ち二番目をそれから一番目の光-(

とであるそれゆえ正 しいプロセスが基本であり非常に重要なので

ある

プラーナの乱れによって光のサマディから出されそうになったら

心臓のチァクラのフム字に集中してサマディをもう一度安定させるべ

きである これがダメなら「少ない」光について隈想すべ きである

「少ない」光から出されそうになったら夢の幻影の身体の修行をしよ

うとすべきであるしかしこれをきちんと行なうためには昼間の修くう

行でプラ-ナを中央気道に集め四つの空を開示できなければならない

この段階に到達 して初めて夜光を完壁に保つことができる修行

の進んでいないヨーギーは一番目と二番目の光は認識できるかもしれ

ないが三番目と生来の光を認識することは極めて困難であろう

寝る前に光を保とうという非常に強い望みを生 じさせ(身体全体

を満たしている)輝 く光を発 している心臓のチァクラにあるフム字に集

中すれば「少ない」光を見る機会は十分にある夢のない浅い睡眠の

状態では彼は心の性質を光 り輝いているが空っぽ (不明瞭さのない

透明)であると見なす意識は目覚めているかのように明噺である

にもかかわらず散漫にする思考を取 り除くことができず光 り輝 く意

識も夢と一緒に現われるもしこれが起こったらまだフム字に集中し

続け光を安定させるために光 り輝 く意識を保とうとすべきである0

深い睡眠のときに光を認識できない人はがっか りする必要はなく

認識するように再度努力するべきである そうすれば徐々にうまく

いくようになる プラ-ナの乱れのために夢が現われたらこれらのヴィ

ジョンがタントラの主神と彼のマンダラと同じであると見なしそのヴィくう

ジョンをもう一度大いなる空に溶け込ませようとする

42

E] 光のヨーガの数え

「r少ない」光は真の陸眠の光ではない」ということを知るべきである

後者は散漫と区別する思考がすべてない第四番目すなわち生来の

光であるが前者は区別する心と散漫が混ざり合った表面的な光でし

かないしかしこの 「少ない」光を安定させ強めることができれば

最終的には生来の光を保つことに成功する 現在のところチベット

のヨーギーの多 くは対応する〝 光を保つ段階に到達することしかで

きない修行のよくでさる者ですら「少ない」光 しか保つことができ

ないそれゆえこの違いを知っているということは非常に重要なこと

である

《三つの基本的な光についての解説》

タントラの教えによると光は三つのグループに分けることができる

① 起源の光

(参 道の光

(参 果報の光

「起源すなわちリアリティーの光」とは人が気づいていようがい

まいが関係なくすべてのときに存在 して」る生来の光である 睡眠のくう

光と死の光はこの種類に属する「道の光」とは空の状態すなわくう

ちプラ-ナが中央気道に集まったときに開示する四つの光または空

を直接悟ることであるこれはまた「区別しない智慧」- 主観 と客くう

観という二元性を超越 している「生まれていない空」を悟 ること-

とも呼ばれる「果報の光」とは覚者の境地という完全で完壁な解脱

の境地である 「二つが一つになった究極の光」を悟ることである

「睡眠の光」は様々なグループに分類することもできる「対象に面

すること」のない深い睡眠において認識されるものは「深い睡眠の光」と呼ばれる 粗雑な対象と微細な対象によって認識されるものは「F少ないJ睡眠の光」と呼ばれるなど

前に夢のヨーガや教えたように修行者は自分に自信があ り「中

43

間の生存」をマスターできるのかをどうかを観察すべきである こう自

閉すべきである

「わたしの今の悟 りで時が来たときにr死の光J をコントロールで

きるのだろうか 」くう

「四つの睡眠の空」をコントロールすることができれば死のときにくう

「四つの空」を認識できると確信を持つことができるo そq)人にとって

は死は道における非常に役に立つ段階である

よってこの光のヨーガの修行によって「生まれ変わり」の世界に

対する執着と「生まれ変わり」の世界における識別は浄化され「自己

を照らす智慧」を悟る「生来の光の智慧の火」によって不純な習慣

的思考をすべて破壊 し「息子の光」と 「母親の光」を一つにし「生ま

れない光」という大いなる全体にすべてを包含する そうすると完全

な 「法則の身体」と 「形状の身体」を達成し「生まれ変わり」の世界

の終わりまで少 しも努力することなしに数え切れないほどの多くの

方法ですべての衆生を助けることができる

44

6]「中川の生存」のヨーガの救え

回 「中間の生存 」のヨ-ガの教え

1「中間の生存」の数え (1)

(死の象徴

〉1形状一茶姿の集積が崩壊 し始めるとき極度な消耗の程度まで弱

きを感 じる地元素が崩壊 し始めると身体は活プJを失う視党器官

が崩壊すると眼球を動かすあるいははっきりと比ることができない

「大きな蚊の智慧」の元素がJiFi壊 し始めると心は大変暗く鈍くなる

2感光の楽fJ-tが崩壊 し始めるとだるく感 じマヒしたような感じ

がする水元菜が崩壊するときは身体内の分泌が止まるO聴覚の機

能が崩壊するとき聞こえなくなるo「平等の智eu の元素が分解さ

れるとIgぴと苦しみの区別がつかなくなる

3 識別の躯村tが崩壊 し始めるといかなる外的な対象も見えなくなる

火元-兼がJuL)壌するときは消化できない鼻が利かなくなり始めると

上部のプラーナが遅 くなり不規則になる映光の感JltLが崩壊すると

においを区別できなくなるO観察の智慧の元素が分解されると死

にかけている者は周りに立っている身内の者を見分けることができな

くなる

4 構成要素の躯積が崩壊するとき何もすることができなくなる

プラーナの元紫が分解するとき十の租雑なプラ-ナが来たところへ

仰る味光の器官が崩壊するとき舌が撞 く厚 くなる味覚の感光

がなくなると異なる味を区別できないO活動の智yi箕の元素が崩壊す

るとき行為することも意志することもできなくなる

4

別の経典によれば死に関する次の教えがある

1地元素が水元素に崩壊するとき外的なサインは自分の身体を動

かせなくなりそしてあたかもすべての支えを失って倒れそうに感

じることである

「お願いだ立ち上がるのを助けてくれ」

と大声で叫びたい内的なサインは意識が渦巻く煙の雲のように現

われることである

2水元素が火元素に崩壊するときの外的なサインはすべての分泌が

乾き切ることであり内的なサインは意識が移動する賓気横のよう

に現われ白い現われの33の邪悪心の識別する思考がすべて静まるこ

とである

3火元素がプラ-ナに崩壊するときは外側のサインは身体の熱が

大幅に減少し一方で指や爪先はしびれて冷たくなることである内

的なサインは意識が蛍の光の薄暗いスパークのようにして現われ

赤い現われの40の愛著の識別する思考が静まることである

4プラ-ナが意識に崩壊するときの外側のサインは死にゆく人の出

息が大変長 くなり入息が大変短 くなることである 内的なサインは

意識がはっきりとして安定したランプの光のように現われ七つの

黒い迷妄の識別する思考がすべて静まることである

経典によればこれらの死のサインは個人によって一つ一つ順々に

現われたりあるいはすべてが一度に現われたりする

微細な元素が崩壊したら死にかけている人は次のような経験をす

ることになるそら

1意識が 「啓示の光」に崩壊するとき雲のない空に浮かぶ月の光のI

ように光を見る

2啓示の意識が 「増加の光」に崩壊するとき夜明けのように赤っぽ

い草色の一条の光を見る

3「増加の光」が 「達成の光」に崩壊すると完全な暗闇を経験 し

46

6] 「中間の生存」のヨーガの数え

意識を失うそら

4この無意識の状態は再び光の中に崩壊 し夜明けの要一つない空

のような- 前の三つの段階の微細なけがれすべてを超越 した-くう

透明なはっきりとした空が現われるこれが真実の 「死の光」あるい

は 「生来の光」である

異なる元素が次から次-と崩壊 したら最終的にプラーナの元素が

心臓のチァクラで意識に崩壊するその後頭頂のチァタラにある白い

ビンドゥが下降しヘソのチァクラにある赤いビンドゥが上昇し二つ

が心臓で一緒になる赤と白のビンドゥが完全に混ぜ合わさったとき

「死の光」が現われる 六つの世界のすべての有情の魂がそれぞれの

生の終わりに一度死の光を見るのだが残念ながら彼はそれを認読

することもつかむこともできない

《「中間の生存」の出現》

それから逆の順序で死の光から達成増加啓示と順に現われる

眠っていたプラ-ナが動き始め達成の光が現われるそしてすぐにそ

れから増加の光啓示の光と続くそれから80の識別する思考が生じ

その結果 「中間の生存」のすべての幻影のような顕現が現われる

ここでよく論議を呼ぶ質問が起こる

「r中間の生存Jの住人の身体と顔はどのように見えるのか」アサンガの兄弟たちによれば彼らは次の転生の姿をしている しか

し他の人々によれば生前の姿に似ているという 「継承の派」のグ

ルたちによれば「中間の生存」の初めのころの段階では「中間の生存」

の住人の顔と身体は生前のものに似ておりそれからそれが徐々に消え

てゆきそして 「中間の生存」の後の段階になれば次に来る転生の現

われをとるこの理論は理にかなっているだけではなく経典とも一致

している 多くの経は「習慣の身体」の 「中間の生存」状態における

存在は生前にならって形作られることを明確に示 している

47

「中間の生存」の住人はすべての器官を完全に備えてお り再び再

生することが定められている場所以外であれば妨害なくどこへでも旅

することができる 彼は 「生まれ変わり」の世界に属する超常的力を幾

分有しており食物の香 りを食べて生き他の同じ 「中間の生存」の住int

人たちを見ることができるなおここから先の内容については一つ

の例にすぎない

もし 「中間の生存」の住人が悲惨な領域に生まれることが定められ

ているのであれば深い暗闘あるいは黒い雨の夜のヴィジョンを見

るだろう もし彼が幸福な領域に生まれるものであるなら月のように

輝 く白い光を見る

別の経典はこういう

地獄に生まれる者たちにはすべてのものが焼けた木のように黒っぽ

い茶色に見える 低級霊域に生まれる者たちは煙色の色を見る天に坐

まれる者は金色の光を見る 形状の要素に生まれる者たちは白を見る

そして非形状の要素に生まれる者たちは「中間の生存」の経験をし

ない- 彼らは死後即座に非形状の要素へ生まれ変わることになる

しかし低い領域に生まれることが定められている非形状の要素の生令

体たちは再び 「中間の生存」を経験するともいわれている

地元素が妨げられたとき「中間の生存」の住人たちは爆発の雷鳴を

開く水元素が妨げられたとき海の波のとどろさを開き火元素のと

き燃え上がる森のうなりを開き風元素のとき大暴風雨の高いヒュ-

ヒューとなる音を開く

三毒- 愛著邪悪心迷妄- は「中間の生存」の住人が自赤

黒の様々な種類の恐ろしいヴィジョンつまり彼を傷つけるために近づ

いてくる恐ろしい幽霊や悪魔として投影された習慣的な思考を持つ国と

なる

「中間の生存」の住人は次のような性質を持つといわれる

① 身体は抵抗を示すことがなく影を作らないそして一瞬のう

48

回 「中間の生存」のヨーガの教え

ちに多くの土地へ旅することができる

② 他の領嘘の生命体は彼の行為を目撃することができない

③ 透視能力とテレパシーを持つo

④ 太陽も月も星も見ない

(9 生来的な心の記録を見て自分が生前行なった良い行為 悪い行

為のすべてを詳しく見る

⑥ 食物は見るがそれが彼に布施されたか捧げられたのでなけれ

ば味わうことはできない

以上のような説明は行なわれたが個人のカルマは決して同じという

ことはなくまた顕現も大変異なっているのでこれらをはっきりと限

定されたあるいは一定不変のものとして受け入れるのは難 しい多く

の点で 「中間の生存」の状態は夢の状態のようであり非常に不安定で

不確かなものなのである

「中間の生存」の生命の最高の長さは7日であるが もしこの期間に

「中間の生存」の住人が転生をしなければ彼は 「死ぬ」あるいは気絶

して第二 「中間の生存」に即座に生まれ変わる このプロセスは7回

繰 り返されることができるので全体で49日となる

「中間の生存」の住人は次に転生する場所を見るや否やその場所

に恋 しでしまう

湿気と温かさによって生まれ変わる者は壇とにおいによって引かれ

る 虫あるいは卵の形に生まれ変わる者は両親がセックスをしてい

るのを見たとき両方の親に対する大きな変著と邪悪心を抱 く 男性に

生まれるものは母を愛 して父を憎み女性は逆となるこの愛著と那

悪心が生 じるや否や「中間の生存」の住人は直ちに気絶 しそれを知

らないで転生する天の一つに生まれるものは壮麗な天国にあるよう

な豪邸と男女の天使を見彼らを望む

悲惨な領域に生まれる者は多くの恐ろしいヴィジョンを見絶望的

にそれらを避けようとする 洞窟や穴や木に逃れようとすれば彼は動

49

物に生まれ変わる もし鉄の家に逃げようとすれば地獄に生まれる0

「中間の生存」の住人が死ぬときはやはり四段階の崩壊のプロセス

つまりプラ-ナの減退から啓示増加達成生来的な光を通過す

る それから逆のプロセスが始まり生来的な光から達成増加啓

示80の識別する思考プラ-ナのエレメント火--と心と身体の

複合体が完成するまで続 く

《「中間の生存」 での機会》くう

死の際で息子と母の空の光が混ぜ合わさるとき識別をする考えと

いう微細なけがれはすべて鋲まる このとき生起と完成のヨーガを敬

得した修行の進んだヨーギーは完全な覚者の境地とその徳を同時に

達成できる かなり修行の進んだ者しかし素晴らしいマハームドラー

を昼夜修行でさる者また死の光を保てる者は「中間の生存」のヴィ

ジョンが現われるときそれを使っで悟りを進めることができる

この世のすべての顕現は実は 「中間の生存」のそれでありすべて

の 「生まれ変わり」の世界の存在は「中間の生存」の存在なのである

誕生と死の間の期間は「生と死の中間の生存」と呼ばれる 眠 りに落

ちたときから目覚めまでは 「夢の中開の生存」死から再生までは 「中

間の生存」そのものである これら三つの 「中間の生存」においてトウ

モと幻身のヨーガ光と夢のヨーガそして 「中間の生存」と変身のヨー

ガの修行が強調されるべきである

眠っている状態起きている状態の両方で見るもの開くもの触

るもの行動するものはすべて「中間の生存」の状態であると考える

べきであるこの教えを繰 り返し続けて修行することは優れた 「中間

の生存」の準備であると認識すべきである

そして死のときが近づいたなら自分の財産 持ち物を三宝に布施

し惜 しみなく布施しすべての執着を切り神聖になされた約束の戒

を厳 しく守 りすべての道に外れたこと罪をザンゲすべきである ま

50

B] 「中開の生存」のヨーガの教え

たもし神聖になされた約束の戒を破ったことがあるならグルあるい

は覚者に再びイニシエーションを与えてくれるように懇願 し破った棉

聖になされた約束の戒を修復すべきである真剣にグルとタントラの主

神に祈 り死の光と 「中間の生存」での幻身を保持できるよう助けを求

めまた法友に頼って死の際で教えを思い出させてもらう

最も修行の進んでいるヨーギーは死のとき溶解のヨーガを行ない

おのずから照らす精髄に集中してそれを死の光に混ぜ合わせる そし

てその光から「風とともにある心」でできた完全な 「完全な楽 しみの

身体」と 「変化身」を生 じさせるよう努力する

マハ-ム ドラーの第四段階に達した非常に修行が進んでいるヨーギー

は死のときに確実に母と息子の光を混ぜ合わせることができる この

ときカルマの身体顕現心のすべてのきずなが切れ覚者の境地の

徳がすべて完成する彼らの心は法則の身体になり身体は智慧の身体

になり土地は完成と純粋さの土地になる

かなり修行の進んでいるヨーギーも最も進んでいる者たちと同じよ

うに修行するべきであるもしこれに成功すれば彼らは 「中間の生存」を通らないで転生できる そうでなければ真剣に覚者の浄土に生まれ

るように祈 り変身のヨーガの教えを適用すべきである

死の光も幻身のヨーガも保持することめできない劣ったヨーギーは

心の集中力を喚起 し確実な理解と揺るぎのない自信を持って教えを逮

用 し死と 「中間の生存」の挑戦に立ち向かう解放を得るために死と

「中間の生存」の機会を利用することができない者はカルマによって

もうー度 「生まれ変わり」の世界に生まれることを強いられる これを

防ぐためには次の指示に従う

「中間の生存」にいる者がその者にとって最 も魅力的な場所に来た

ときそれをタントラの主神のマンダラだと観想する 男と女の性交を

見て愛著と邪悪心が生起 したら自分自身に注意を喚起 してこれが

覚者が現わした父と母の第三イニシエーションだと考える 楽と空の経

51

くう験を受け入れ愛書も邪悪心も幻影で空であると見る

くうこのように空の状態の見解を強調することによって「生まれ変わり」

の世界から永遠に自分を解放できるかもしれないもし 「中間の生存」

にいる者がこれをうまく成し遂げ最初の7日間で再生を逃れることが

でき為ならそれに続 く7日間あるいはその後に同じことを成し遂げ

ることは難しくない彼はタントラの主神の浄土に生まれ道-の帰依

を完成するだろう

もし 「中間の生存」にいる者が覚者の浄土に生まれたいと思うなら

そこに生まれたいという強い願望を培わなくてはならないこれは非育

に重要であるそして変身のヨーガの教えを適用すると一騎のうち

にその浄土に生まれる

「中間の生存」ヨーガの恩恵は次のようにまとめられる

(ni 「法則の身体」は死のときに実現できる

② 「完全な楽しみの身体」は 「中間の生存」で

③ 「変化身」は肉体化するときに実現される

これはまた覚者の三身の成就に導く道とも呼ばれる

2「中間の生存」の教え (2)

《崩壊の諸段階》

人間は25の粗雑な対象- 五つの集積四つの元素六つの感覚要

素五つの対象五つの基本的智慧- が崩壊することによって必ず

死ぬ

死のプロセスには八つの段階がありそれには25の要素の崩壊が含

まれる22の要素は最初の四つの段階の間に崩壊する残 りすなわ

ち識別の集積 意識の感覚 諸現象の性質を悟る基本的智慧は最級

の四つの段階の間に崩壊する

52

B] 「中間の生存」のヨーガの教え

図1 25の粗雑な対象

5つのとらわれfの集報 53の基本的魯魚 四大元素 6つの感覚事案 5うめ対魚

形材 窄準 二 基本的鋲のような智患 也 日の感

覚 形状-容姿感 車 基本的な平等の智

憩 水 耳の感覚 声蓑 壷 基本的な

分析の智患 火 鼻の感覚 香り痕由の構成 基本的な活動を 風 舌

の感覚 味達成する智患 身の感覚 接

触敗 軍 基本

的な諸現象の性質の智愁 意識の感覚図2 8つの崩壊価 白の崩噂空重BO油 填 ー3番白の崩薮 iIi春日重油 墳一J

1 帝敬す二

る奮寮 形状-容姿 感 覚 弛 別 経験の構成

元 素 地 水 火 風博 労要素 T 日の感

覚 耳の感覚 舟の感兜 舌と身の感覚対 慶

目に見える形状-容姿 士PJ 香 り 味と

接触基本地軸 基本的 基本的な 基本的な 基本的な活動を鏡のような智慧 平等の智患 分析

の智恵 達成する智患崩壊寸を5帝P

の崩壊 there4や畢日申申墳 7寧日の崩壊 や番

〈一番目の崩壊〉

最初に形状一容姿の集積の段階の五つの現象が自然に崩壊するす

なわち形状一容姿の集積のような智慧地元素目の感覚生命体の

中にある目に見える形状一容姿である形状一容姿の集積の崩壊の外的I

な印として手足が前より小さくなり身体が弱く力がなくなる

この大きさと力の減少は普通老齢とともに訪れる顕著なかたちである

基本的な鏡のような智慧は鏡に像が現われるのとちょうど向 じよう

に多くの対象が同時に明確に現われる通常の意識であると説明されて

いるこの崩壊の外的な印として視界がハツキリしなくなり暗くな

地元案の崩壊の外的な印として身体が非常に細 くなり手足がだら

んとし身体が地面の下に沈んでいっているような感じがする

沈んでいく感覚は「持ち上げてくれ 」と叫ぶほどである

目の感覚の崩壊の外的な印として日を開けたり閉じたりできなくな

生命体の中にある目に見える形状-容姿の崩壊の外的な印としてつヤ

身体の艶が減少し力が尽きる

この五つの崩壊の内的な印は「屡気楼のような」と呼ばれる青っぽ

い現われが生 じることであるこれは太陽の光が夏の砂漠を打つとき

の水の現われのようなものである

現われは煙の塊にもたとえられるがたいていは零気横にたとえられる

《二番目の崩壊》

その後感覚の集積の段階の五つの現象が同時に崩壊する感覚の集

積が崩壊するときの外的な印は身体の意識が感覚の意識に伴う楽

苦しみ どちらでもない感覚をもはや経験することができないというこ

とである

基本的な平等の智慧は楽 苦しみ どちらでもない感覚を一つの檀

54

回 「中間の生存」のヨーガの教え

類すなわち感覚として心にとめている通常の意識であると説明され

ている

これは多くの同発語を一つの意味を持つものとして心にとめている意識とし

ても表現されている

この崩壊の外的な印として意識の感覚に伴う楽 苦しみ どちら

でもない感覚をもはや心にとめることができない

水元素の崩壊の外的な印として唾液汗尿血液精液が干上が

口鼻舌喉が干からび歯にはカスが生じる

耳の感覚の崩壊の外的な印として外的 内的な音がもはや聞こえな

生命体の中に含まれている音の崩壊の外的な印として耳の内側の

「ur」という音がもはや生じない

この五つの崩壊の内的な印は「煙のような」と呼ばれる現われが生

じることである これは煙の塊の中にある煙突からうねって出てい

る煙に似ている

《三番目の崩壊》

その後識別の集積の段階の五つの現象が同時に崩壊する 識別の集

積の崩壊の外的な印として両親のような親しい人のことをもはや気

にとめなくなる

基本的分析の智慧は親しい人の個々の名前や目的などに気をとめ

る通常の意識であると説明されている

この崩壊の印としては自分の両親の名前すらもはや思い出せない0

火元素の崩壊としては身体の温かさが減少しそこから食べ物や飲

み物を消化する力が失われる

鼻の感覚力の崩壊の外的な印としては鼻からの空気の吸い込みは弱

くなるが吐き出しは強く長くなり息はまるで一つ一つ積み上げられ

55

ているかのようである

生命体の中に含まれているにおいの崩壊の外的な印としてはいいに

おいも悪いにおいも喚ぐことはできない

この五つの崩壊の内的印は「蛍のような」と呼ばれる現われが生 じ

ることであるこれは煙突から上る煙の-吹きの中に見られる赤いすす

火の粉または穀物を妙るために使われるフライパンの底の煤につい

た赤い火の粉のようである

《四番目の崩壊》

その後経験の構成の集積の段階の五つの現象が同時に崩壊するこ

の集積の崩壊の外的な印は動き回るというような肉体運動をすること

ができないことである

基本的な活動を達成する智慧は今生および来生の外的 世俗的な

活動や目的などそしてまたそれらをどのようにして達成するのかを

心にとめている意識であると説明されている

風の元素の崩壊の外的な印としては10の風- 粗雑な生命を運ぶ風

など- がその住みかから心臓に移 り息が出たり入ったりしなくな

舌の感覚力の崩壊の外的な印としては舌が太 く短 くなりつけ根が

青 くなる

生命体に含まれる味の崩壊の外的な印としてもはや六つの味 (甘さ

酸っぱさ苦さ渋さピリッとした塩辛さ)を経験できない

この時点で身の感覚と接触も必ず崩壊するのでその崩壊の外的な

印としていかなるなめらかさも租さも感じることができない

この七つの崩壊の内的な印は「燃えるバターランプのような」と呼

ばれる現われが生 じることである これはバターランプがまさに消え

んとするとき炎がパチパチするようなものである

56

E] 「巾問の生存」のヨーガの教え

「崩壊の意味」前の元素がどのようにして後ろの元素に崩壊 していく

のかについていうと地 水 火 風という順序で前の元素と関係の

ある風の意識の基礎として働 く能力が撤退し後の元素の意識の基礎

として働く能力がより顕現するのである これは前の元素の後の元莱

-の崩壊と呼ばれているがある一つの元素が別の元素の性質を持つよ

うになるということではない

地が水に崩壊するということは地の風の意識の基礎として働く能力

が退化しそのときに水の風の意識の基礎として働く能力がより顕現

するようになるということを意味するこのようにこれは前者の舵

力が後者の能力へ移動するようなものなので地が水に崩壊するといわ

れているが通常の地が通常の水に崩壊することではないこれは他の

崩壊にも当てはまる

《五番目の崩壊》

四つの元素が崩壊した後意識の集積の段階にある五つの現象が段階

的に現われなくてはならないこれらは80の表示的概念の心輝 く白の

現われの心輝 く赤い増加の心輝 く黒の達成間近の心そして死の

クリアライトの心である

80の概念は三つのグループに分かれ33が白い現われの心を表わし

40が赤い増加の心を表わし七つが黒い達成間近の心を表わす 最初の

グループの概念は対象の乗 り物として働 く粗雑な風の動 きに関係 し

よって白の現われの心を顕現として経験 していない者にとっては

その乗 り物として働く風が赤い増加の心そして黒い達成間近の心と

比べていくらか粗雑な動きをしていると感じられるこの白い現われ

の心に関する推論ができるのは最初の概念のグループが微細から釈

雑へと反対の順序で進んでいるときの白い現われの心の痕跡あるい

は結果だからである

57

この33とは

1大きな欲望の欠如 心は対象を欲さない

2中くらいの欲望の欠如

3小さな欲望の欠如I

4心の行き来 心は外的対象-と行ったり内的対象-帰ったりする

5大きな悲しみ 快い対象と別れることに対する心の苦痛

6中くらいの悲しみ

7小さな悲しみ

8安らぎ心は安らかにとどまる

9概念化 対象のまぶしさによって興智した心

10大きな恐れ 不快な対象に出合ったことによって生み出される恐れ

ll中くらいの恐れ

12小さな恐れ

13大きな執着 快い対象に執着すること

14中くらいの執着

15小さな執着

16とらわれ 愛欲界の対象に完全にとらわれた心

17不善あるいは非知識 善行に対する疑念

18飢え 食べ物を欲すること

19渇き飲物を欲すること

20大きな感覚 快感痛みどちらでもないという感覚

21中くらいの感覚

22小さな感覚

23知者の概念

24知ることの概念

25知られる対象の概念

26個別の識別 何がふさわしく何がふさわしくないかを分析する心

27恥 自分自身が同意しないあるいは宗教的な禁止によって

58

固 「中間の生存」のヨーガの教え

誤った行為を避けること

28慈悲 苦悩からの離別を願うこと

29哀れみ 観察の対象を完全に保護する心

30美 しいものと会いたいと欲すること

31不安 とらわれた心確信がない

32蓄積 所有物を集める心

33嫉妬 他の繁栄によって乱れた心

二つ日の40の概念は対象の乗 り物として働 く中くらいの風に関係す

るよってそれを経験 していない者にとっては赤あるいはオレンジ

の増加の乗 り物として働 く風が自あるいは黒い現われと比べて中く

らいの動きをしていると感 じられるつまり心がより微細になるにつ

れて心の二元性がより少なくなりつつあるということであるこの赤

い増加の心に関する推論ができるのはこの概念のグループが反対の順

序で粗雑へと進んでいるときの赤い増加の心の痕跡あるいは結果だか

らである

この40の概念とは

1欲望 まだ手に入れていない対象に対する執着

2愛著 手に入れた対象に対する執着

3大きな喜び 快い対象を見て喜ぶ心

4中くらいの喜び

5小さな喜び

6うれしさ 欲 した対象を達成 したことによる満足

7歓喜 欲 した対象を繰 り返 して経験する心

8驚き以前生起 しなかった対象について考えること

9興暫 快い対象を知覚 して散漫になった心

10満足 快い対象に対する満足

ll抱擁 抱擁 したいと欲すること

12キス キスしたいと欲すること

59

13吸う吸いたいと欲すること

14安定 変化 しない連続の心

15精進 善に向かう心

16プライド自分が優れていると思う心

17活動 活動を成し遂げることに関係する心

18強盗 富を盗みたいと欲すること

19力 他の軍隊を征服したいと欲すること

20熱意 善の道を修習する心

21大きな困難に対する従事 倣慢さによって悪行に従事すること

22中くらいの困難に対する従事

23小さな困難に対する従事

24激しさ理由もなく優れた者と議論したいと欲すること

25戯れ 魅力的な者を見て戯れたいと欲すること

26怒る傾向 憤慨の心

27善 善行に対して努力したいと願うこと

28はっきりとした言葉と真実 他が理解できるようにそして自

分の事実の識別を変えないで話 したいと願うこと

29非真実 自分の事実の識別を変えてから話したいと願うこと

30確信 非常に安定した意図

31非仮定 対象を保持 したいと欲さない心

32寄贈者 所有物を与えたいと願うこと

33熱心な勧告 怠惰な者に宗教の実践をするように勧めること

34英雄的行為 煩悩のような敵を克服したいと願うこと

35-恥知らず 自分が同意しないあるいは宗教的な禁止によって非

行を避けないで悪行に従事すること

36欺き偽善によって人を欺くこと

37キツさ鋭い良心

38悪徳 邪見解に慣れた心

60

6] rFP問の生存」のヨーガの教え

39非優 しさ他を傷つけたいと願うこと

40不正 不正直

三番目の七つの概念は対象の乗 り物として働 く弱い風の動きに関係

するよって黒い達成間近の心に関してそれを経験 していない者に

それを示す働きをする これはこの概念のグループが反対の順序で釈

雑へと進んでいるときの黒い増加の心の痕跡あるいは結果だからであ

この七つの概念とは

1忘れっぽさ衰えた注意力

2誤り水を寮気樺と思うことなど

3しゃべらない しゃべりたくないと思うこと

4意気消沈 悩む心

5怠惰 善に対する熱意のなさ

6疑念

7中くらいの欲 愛著と邪悪心が同じくらいの心

80の表示的概念とその乗 り物である風は輝 く白い現われの前に崩壊

しなくてはならないなぜなら理解の様式と現われの心のそれは不

一致だからであるまたこの二つの間には粗雑さと微細さに関して大

きな違いがあるので80の概念のような粗雑な心は白い現われのとき

には存在できない80の表示的概念とその乗り物である風が輝 く白い

現われへと崩壊するとき燃えているバターランプのような現われが坐

起する80の表示的概念がその中に崩壊 してしまったときの現われくう

の心自身の印は非常に明るい透明さと空の現われおよび月の光が

充満したけがれのない秋の夜空のような白い様相の光の現われである

この現われの原因に関していえば心臓から上の左右両方の気道の風

がその上の開口つまり頭頂から中央気道に入ったからであるこ

の力によって頭頂の緒がゆるみ父から得た音節ハムが逆さになった

相である [皇 ]白いビンドゥが水のような性質を持っているがゆ

61

えに下に下がるそれが心臓のところにある左右の気道の大童の円

の緒の上に来ると輝く白い現われが生起する このようにこれは

外側から差した月の光などの現われではないのである

これが現われと呼ばれるのは月の光のような現われが生起するからくう

であり空と呼ばれるのは80の概念とその乗 り物である風が存在 し

ないからである

〈六番目の崩壊》

この後現われの心とその乗り物である風が増加の心に崩壊する0くう

増加の心が生起すると空であり 「空っぽ」であるが前よりももっ

と澄んだ赤またはオレンジの現われが太陽の光の浸透したけがれのそら

ない秋の空のように輝く

この原因に関していえば心臓から下の左右の気道の風がすべて管

骨の一番下あるいは性器のところの開口を通って中央気道に入るか

らであるこの力によって宝石 (性器)の中のチアクラの結とヘソ

のチァタラの結が徐々にゆるむこれによってヘソのチァクラの真ん

中にある縦一本の線の短いア [A]の形で存在 している母から得

た赤いビンドゥが上に上がる赤い現われは心臓にある六重の円の

左右の気道の緒の下まで上昇する よってこれは外側から輝 く太陽

の光の輝きなどではないのである

これが赤い現われと呼ばれるのは太陽の光のように鮮やかであるかくう

らで「非常に空」と呼ばれるのは現われの心とその乗 り物 として働

く風が存在しないからである

《七番目の崩壊》

この後増加の心がその乗 り物である風とともに達成間近の心に

崩壊する 最初夜の初めのような濃い闇が浸透 したけがれのない秩そら

の空のような様々な黒い現われが生起する

62

団 「中問の生存」のヨーガの教え

中央気道の中の上と下の風は心臓に集まっておりこの力によって

心臓のところにある左右の気道の六重の円の結がゆるむこれによって

逆さになった音節ハム [卓 ]の様相上の白いビンドゥが降り下の縦

の線の様相の赤いビンドゥが昇る これらは心臓のところの中央気追

の真ん中で子音で終わる (閉じた箱の)様相で存在している赤と白の

不滅のビンドゥに入るこの出合いによって達成間近の輝 く黒い現われ

が生起する このようにこれは外側からやってくる閲の現われ等の

ケースではないのである

これが 「達成間近」 と呼ばれるのはクリアライ トに近いからでくう

「大きな空」と呼ぼるのは増加の心とその乗 り物 として働 く風が存

在 しないからである

達成間近の心の最初の方では対象の感覚があるしかし最後の方

では心は沖象に注意 しておらず闇に困惑して気を失って無意識に

なりそうであるその後非常に微細な風と心から偶発的に生起するす

べての風と心が止まる

注意力のない達成間近な心の最後の部分は普通の状態で初めから

顕現せずに存在 していた非常に微細な風と心の注意力が活性化するま

で続 く これが起こると死のクリアライトが現われる

輝 く白い現われの心の定義は

① 概念の崩壊によって起こりその動きすなわち回復まで続きそら くう

② 月の光の浸透したけがれのない秋の空のような輝く白い空の

現われが現われ

(卦 何の租雑な二元の現われも現われない心の意識である

80の概念は崩壊しているが現われの心は概念的であるOより微細な多様性はあ

るが二元である散漫ではないが心象的な要素がありゆえに概念的である

一方クリアライトの心は完全に非概念的で非二元である

現われの増加の心の定義は

(》 概念の崩壊によって起こりその動きすなわち回復まで続 く

63

そら

(参 太陽の光の浸透したけがれのない秋の空のような輝 く赤い空の

現われが生起する

(卦 どんな粗雑で二元の現われも現われない心の意識である

達成間近の心の定義は int

① 概念の崩壊によって起こりその動きすなわち回復まで続くそら

(参 夜の初めの濃い闇の浸透したけがれのない秋の空のような輝くう

く黒い空の現われが生起する

どんな二元の現われも現われない心の意識である

《八番目の崩壊〉

達成間近の心がクリアライトに崩壊すると注意力のない達成間近

の心の二番目の部分が一掃される粗雑な二元の現われがみじんもないくう

明るく透明な空の現われが現われる これは三つのけがれすなわち

月の光 太陽の光 闇のない自然な秋の夜明けの色のようであるこくう

の現われは直接に空を認識するサマディの意識のようである

クリアライトの現われの原因は白と赤のビンドゥがそれぞれ心臓で

白と赤の不滅のビンドゥに溶解し中央気道のすべての風が非常に級

細な生命を運ぶ風に崩壊するからであるこれによって最初から顕現

しない状態で普通に存在していた非常に微細な風と心が顕現しそれ

によってこのような現われが現われるよってこれは外側からの空っそら

ぽの空のような現われのケースではない

これは「死のクリアライト」そして80の概念現われ増加達成くう

間近がなくそれを乗 り物とする風もないゆえに「すべて空」 と呼ば

れる これは実際の死である

これは基本的な真実の身体である真実の身体へと変化していくため

の浄化の土台であるがゆえにそう呼ばれる「空っぽ」は基本的な自然

の身体と呼ばれるそしてそれを対象としてとる心は基本的な智慧を

認識す _-真束の身体と呼ばれる

64

固 「中間の生存」のヨーガの教え

ほとんどの人間はクリアライトに3日とどまりそれから白と赤の構

成要素の印が起こる

血と癖が少 し鼻と性器から現われるこれは心臓で崩壊 したビンドゥの浄化 さ

れなかった部分である

しかし肉体的な構成要素が病気によってひどく消耗している場令

には何日経っても赤と白の構成要素の印は起こらない

このような人は一日もクリアライトにいることはないかもしれない

また高いあるいは低い悟 りを持つヨーギーの場合にはクリアラ

イトと真実の身体を混ぜ合わせることができこの状態に普通よりも長

くいたりまたその期間を短くしたりすることができる

65

固 変身のヲ-ガ (意識を移し変える)の教え

変身のヨーガ (意識を移 し変える)は意識を覚者の浄土にある

いは高い誕生の世界に運ぶために編み出された数えである死の光

および 「中間の生存」の幻身を保つことのできる修行の進んだヨーギー

にとってはこのヨーガが必要であるoこれは非prime削こ重要であるO生起

のヨーガを取得 した者そしてある程度プラーナとナ-ディーそして

マハームドラーの見解を取碍 した者がこのヨーガを修行するのに適し

た者であるOこれを行なうことができない省も少なくともカルマの法

則に強い信を持ちこの修行の意味とプロセスを完全に理解すべきである

そして先に述べた壷の呼吸と ト〉モが鞭FJlなくできるようにな

らなくてはならない

(変身のヨーガの修行の仕方

)変身のヨーガの観想と訓練は次のように行なう

自分自身のタントラの主神の身体の中に中央気道を観想 し八つ

のフム音節が身体の八つの出口 (二つの耳二つの目_hLロ肛門

性器)をそれぞれ預っていると観想するoこれは唐瓢がこれらの門

から出ていかないようにするためである そ

らそれからタントラの主 神が自分の前方上の空に座っていると観想

するそしてブルーのフム字を心臓のチアクラに観想し五色の光を放

っていると観想する次に壷の呼吸を維持しその力を使って7ム字杏l=こ

中央気道を通 して「神聖天への開稚 (ブラフマランドラ)」まで一気

に打ち上げるそして同時に大きな声で 「ヒクリ と叫び打ち上げる力

6

回 変身のヨーガ (意紙を移し替える)の教え

を強めるフム字を 「神聖天への開溝」に一秒保ち優 しく 「カ」 と

ささやいてそれを心臓のチアクラまで降ろす止める前にこれを7

回繰 り返しそしてまた始める 数回行なったら走りながら 「ヒク」そら

と7回叫んでフム字を身体の外に出し自分の前方上の空にいるタン

トラの主神の心臓に入れる そして優 しく低い声で「カ」と7回続け

て繰 り返すこのようにしてフム字を自分の心臓のチァタラに返す0

これを1日に4回行なう者は数日後に次のような経験をする-

頭頂がひどくかゆくなり熱 くなるそして真ん中に盛 り上がりがで

きそこから黄色の液体が分泌されるもしこれらの症状が起こった

ならこれが成就の印であると思ってよいこの後この修行をやめ

一カ月に1回か2回行なう しかし頻繁に覚者の浄土に生まれるとい

う強い発願を行ないそこに行く確信と望みを強める

《変身のヨーガの応用》

死の印がすべて現われ命を延ばすことがこれ以上できない場合変

身のヨーガを行なうまだ死ぬ時期が来る前にこれを行なう者は大き

な罪を犯すことになり地獄に落ちる

死の際のこのヨーガのテクニックは先に述べたものと同じである0

一つの違いは中央気道の上部と 「神聖天への開溝」を非常に大きく

そしてふさがれていないと観想することである

ここでフム字を心臓のチァクラに観想し全力を使って 「ヒク」 と

叫ぶ瞬時にフム字は中央気道を上がり「神聖天への開溝」を通ってそら

あっという間に自分の眼前の空にいるタントラの主神の心臓に達する

もしこのときにすべてが暗くなりプラ-ナが吹き出し頭頂がかゆ

く痛 くなるならこれは身体を抜け出して覚者の浄土に行 くという

確実な印である もしこのような印が現われない場合にはフム字杏

降ろし休んでからもう一度 トライするこの印が現われたら「ヒクリ

と21回から25回叫び続ける そうすれば絶対に覚者の浄土に生まれる

67

友人親戚など死にかけている人につき添っている人は骨変身

のヨーガの教えを思い出させその確信と倍を強め彼のために祈 り

彼を助ける

生きている間このヨーガを修習する機会のなかった者は次のようI

にする

死が近づいたなら祈 り供物を捧げザンゲし覚者方の前で願い

を言う 覚醒の心を生じさせすべての邪悪な想念を断ちすべての執

着を切るライオンの横臥位になる覚者の浄土に生まれたいという真

剣な願いを生じさせ変身のヨーガの教えを適用するこれを知らない

者は知っている者に簡単に話してもらう そのような人もいない場令そら

には単に自分の前前方上の空にいるタントラの主神の心臓に集中

する そして「ヒク」と21回叫び続ける このようにして意識を覚

者の心臓に放 り投げる

もし死につつある人の頭を優しくなで「メンラ (薬師愛欲神)」と

繰 り返すなら8人の到達其智運命魂方がやってきて死につつある人

の意識を覚者アミタ-バの西の浄土に導いてくれる

動物が死んでいる場合には「ラトナクータ」を繰 り返すその動物

の意識は高い世界へ生まれる

死の光と 「中間の生存」の幻身を認識できないけれども高い世界に

生まれるために変身のヨーガに頼る者は三つのグループに分けられ

る 覚者の浄土に生まれ変わる有名なヨーギーはそこで簡単に究極の

解脱を達成する 普通の者は法則とヴァジラヤーナが普及している場

所に生まれることができ数生で覚者の境地に達する劣った者はこ

のヨーガによって大きな死の恐怖を避けることができ「中間の生存」

と恐怖から逃れ幸福な場所に生まれ変わりいずれは解放を達成する

68

h主釘

rcて

《幻身の一般的復習》

「生まれ変わり」の世界と 「煩悩破壊」の世界のすべての事象 (法則)

にはそれ自身の性質がなくゆえに幻影である しかし魂の執着

混乱区別する想念によって事象は真実であるように見えるこの敬

着と混乱を払うためにすべての法則の空性を観察し魔術に関する真

理を学ぶべきであるこれが幻影性の一般的な原理である

タントラの幻身のヨーガの背景となる原理は次のようにまとめるこ

とができる 粗雑でカルマに支配された人間の身体の中に人の執普

と混乱で隠された覚者の身体の純粋な精髄が存在する幻身のヨーガのくう

サマディの修行を通してこれらの執着と混乱が徐々に払われ輝く空

の智慧が認識される その結果「生まれ変わり」の世界のプラ-ナ

ナ-ディービンドゥは浄化され人間の身体は虹のような覚者の境地

の幻身へと変化する

幻身のヨーガの中心となる修行は生来の光を開示しそれに続いて

「風とともにある心」を通して幻身を轟射することである

この修行の間ヨーギーは何も存在 しないという感じを強く持つoこ

の経験は完全な解脱に到達するまで深まり続ける

30

【ヨ 夢のヨーガの救え

B] 夢のヨ-ガの教え

夢の認識は夢のヨーガの実践の中核をなしているこれを獲得す

るためにはまず自己の鮮明な自覚性を患らせる原因のすべてを取 り除

かなければならない自iL性を負か1ている支配的な原因とその解毒剤が

以下に簡単に述べられる

(》 タントラの戒を破った者は夢を認識することができないこ

の場合ヨーギーは罪を油められ神聖になされた約束の戒を回

復するために自己の違反をザンゲしヴアジラサ ノトヴ7のマン

トラを実践しなければならないまた彼は自分のグルもしくは

祈りを通 して新しいイニシエーションを得るよう努めなければな

らない

(参 グルおよびタントラの教えに対してほとんど信のない者は夢

を認識するのが困難であることに気づくこの場合信を強めるよ

う努めなければならない

(参 物質的な利益に食欲な者は夢を認識することができないこ

の場合彼は自己の物質的な所有物を布施しこの生に執着する

ことをやめなければならない

O(む ビンドゥを失った者身体をけがした者は夢を認識すること

ができないよってビンドゥを保ち括静でない人間食べ物

秩所との交わりを避けるよう懸命に努めなければならないもし

どうしてもそれらと交わらなければならない場合矯正手段として

クリヤ ヨーガを行なう必要がある

(9 もし心が雑念でいっぱいであったり夢を見たいという思いが

3

弱い場合夢を認識することができないこの場合独居 し成就

に対する自己の志と確信を強めるよう決意しなければならない

⑥ 自分の見るもの聴 くもの触れるものはすべて夢の中のこと

であると日中絶えず考えるならば夜夢を認織する機会を大いIに増大させる

夢のヨーガに取 り組み始める前にまず一般的な準備修行を終了しな

ければならない次に各期間の3分の 1をトウモの修行に3分の2

を喉のチァクラに 「種子」音節を観想することに費やす この観想は

夢を生み出す優れたテクニックである

まず喉のチァクラに座している赤い身体のグルに夜夢を認識す

る手助けをしてくださいと懇願する次に4枚花弁の蓮華を喉のチァ

クラに観想 しその中心に赤いオーム (Orb)字 【歩 ]正面の花弁に

青いア (A)字 [3T ]右の花弁に黄色いヌ (Nu)字 [弓 ]後方の

花弁に赤い夕 (Ta)字 [可 ]左の花弁に緑色のラ (Ra)字 [て ]

をすべて非常にくっきりと鮮明に観想する

喉のチァクラに赤いオーム字を観想 し壷の呼吸をできる限り長く煤

持することによって上記の内容を簡素化することもできるあるいは

各呼吸で 「オーム」を長く心の中で唱えることもできる

ある者はこれは寝ている間にのみなされるべきであるというかも

しれないこの発言は正しくないなぜならもしそれが昼間主要な隈

想として扱われるならば素早くかつ容易に 「風とともにある心」を喉

のチァクラに集中させることができその結果もっとたくさんのもっ

と鮮明な夢が現われるようになるからであるそれに加えてこの実践くう

はまたプラーナが中央気道に入り四つの空を開示する手助けともな

ヨーギーは絶えず目覚めた状態で自分の見るもの聴 くもの触

れるもの考えるもの影響を及ぼすものすべてが夢の中のことであ

ると考えなければならないまた豊かな食べ物や飽食を避け激しい

32

B] 夢のヨーガの教え

活動で自己をすり減らすことのないようにしなければならない手短に

言うとヨーギーはプラ-ナの力と強い意志力と夢を認識する他

の方法とを一つに合体させるよう努めなければならないのである

くう夢を認識する主要な方法は四つの空を開示するためにプラーナを

中央気道に至らせることである これが生じたならそれらと一つずつ

同一化しなくてはならないそして夢が現われるのを待ち夢を認識

するよう努める この実践の詳説は後に行なう

夢を観察する最も良い時間は夜明けから日の出の問であるなぜな

らそれは食べ物が消化され休息は十分で眠気は深くなく心は比

較的鮮明な時間帯だからである しかしほんの浅 く眠るだけの人は

夜の間にこれを実践することも可能である

ヨーギーは眠りに落ちる前に夢を認識しようという決意と確倍を

少なくとも7回多い場合には21回行なう しばらく喉のチァクラに

四つの基調音節を観想し次に壷の呼吸をゆるやかに保持 しながら

赤いオーム字のみに集中する

長い継続 した眠りは避けなければならないその代わり回数を増や

して短時間眠るように努める 目が覚める都度直前の眠りの間にう

まく夢を認識したかどうか振 り返ってみる必要があるもしうまくいっ

ていなかったら次に眠る前に真筆な祈 りを捧げる

もしもこのすべての後にもまだ夢を認識できないならば起き上

がって部屋の中のもの椅子やテーブルベッド衣類絵画を観察

しそれらがすべて夢の中のヴィジョンであると考えるこの感覚を失

わずにもう一度眠りにつく

極度の眠気のために夢を認訊できない人は身体全体と部屋中に満ち

る光線を放ち輝 く赤いオーム字を喉のチアクラにあるいは輝く白

いビンドゥを両眉の真ん中に観想する ごく浅く眠る傾向の人は青い

フム字か青いビンドゥを秘密チァクラに観想する

33

上述の教えのすべてを怠惰でなく実践しながら依然として夢を認識

できない人は独居に引きこもり衣服をすべて脱 ぎ捨て飛び跳ね

踊 り裸で走 り回り

「これは夢だ夢なんだ」

と大声で叫ぶべきであるさらに危険な崖っ淵に行き疎い地の底

をのぞき込み同じことをする それでもまだ夢を認識できないとした

ら自己を恥 じるべきであるそして懸命にグルとタントラの主神に

祈るべきである そして喉のチアクラの位置に次第に速度を増して

回転する円形の鋭い刃を観想 しそれが電動ノコギリのように全身を上

下して身体を肉片と灰とに薄切 りする様を観想するそれらを覚者方

とおなかを空かせた有情の魂に布施をするその後識別的な思考を

持たずにマハ-ムドラーについて隈想を行なう

夢をときたま少しの間だけは認識できてもいつもというわけでは

ない人は実践がまだ足 りないと気づくかもしれないこれは特に夢

の認識の直後に急に目を覚ました場合に当てはまる その場合はこ

の傾向に対して繰り返し自分自身に諭し夢の状態にとどまっていたい

という欲求を強めなければならないたとえ目が覚めても日を開けず

逆に夢を見続けるようにもしくは心臓か秘密チァクラに集中するよう

試みるべきである

どんな原因で夢から急激に覚めてしまうのか注意深 く調べてみなけ

ればならない極度の緊張が原因ならもっとリラックスするように物

音が原因ならもっと静かな場所で眠るように寒さや熱さが原因なら

もっと厚着をしたり薄着をしたりなどすべきである ある教えでは育

定的力と否定的力である赤と白のビンドゥの間に座っている自分自身を

観想することが助けになると述べている また壷の呼吸を保持しなが

ら青いフム字を喉のチァクラに観想するのも助けになるといわれてい

要するに夢を認識できない理由を発見すべく常に努力ししかる級

34

団 夢のヨーガの数え

に適切な矯正手段を講じる 例えば眠気がひどい場合には赤か白の

ビンドゥを喉に観想するかあるいは両眉の真ん中に放射する輝く光

を観想する警戒心が強すぎたりすぐに日が覚めてしまう場合には

青か黒のビンドゥを心臓か秘密チァクラに観想する夢が鮮明でない

場合には赤いビンドゥを喉のチァタラに観想 し輝 く光を放射 しなが

ら全身のすべてのナ-ディーを覆っていると観想する

怖い夢を見たときヨーギーは

「これは夢だ夢の中で火に焼かれたり水に溺れたりすることがある

だろうかこの動物や悪魔やそういうものがわたしに害を与えること

があるだろうか」と言って不当な恐怖心から身を守るこの意識を持ち続け火を踏み

つけたり水の中を歩いたり大きな火の玉に変身して恐ろしい悪魔や

獣の心臓に飛び込んで爆発させたりすべきである

夢をかなりしっかりと堅実に認識できているヨーギーは「夢の トラ

ンスフォーム」の実践に進むこれはつまり夢を見ている状態で鳥

虎ライオン神聖天国王家岩林や自分の望む何にでも変身し

ようと試みることであるこの雫践が安定したならば今度は様々な

形状のタントラの主神の身体座っていたり立っていたり大きかった

り小さかったり等に変身する同じように夢の中で見ているものを別

の対象物に変化させる例えば動物を人間に水を火に大地を空間

に一つを多数に多数を一つにと変化させる 例えば上半身からは

火下半身からは水を放ったり太陽と月を踏みつけたり身体を何百

万何十億と増やして宇宙全体をいっぱいにしたりといった種々の神過

力を働かせる

夢のヨーガの実践の主要な目的の一つは「中間の生存」の状態で

そしてこの生の中で幻身を実現する手助けをすることである これをくう

獲得するためにはまず 「眠りの四つの空」を認識 しなければならないくう くう

次に第四の空あるいは生来的な空から「風とともにある心」が作 り

35

出したマンダラのタントラの主神の幻身を瞬時に投影しその後にマくう

ンダラとタントラの主神をもう一度大いなる空に溶け込ませる これは

要するに夢のヨーガで実践される 「生起」と 「溶解」のプロセスであ

るl

この後以下に示した 「覚者の国-の旅」を実践する

自分がタントラの主神になったと観想 し流れ星のごとく瞬時にイ

ンドラの天あるいはどこか他の 「生まれ変わり」の世界の天に至る

そして戻る前にその場所を観察する これが安定 したならば次に

「覚者の浄土」の一つに例えばヴァイローチャナやアミタ-バや

その他の 「浄土」に旅する これも同じようにほんの瞬時のうちにな

される 「覚者の浄土」に至ったならば党者に敬意を表わして布施を

し覚者の説法を聴 く

最初のうちヴィジョンと経験はあまりはっきりとしないが自分が

夢で見たものは本物の 「浄土」そのものなのだと堅く信 じる なぜな

ら「生まれ変わり」の世界も 「煩悩破壊」の世界 も結局は夢にす ぎ

ないからであるこのように実践するうちにヴィジョンは徐々に徐々

に鮮明になってゆくはずである

もしある者が 「幻身のヨーガと夢のヨーガに何か違いがあるので

しょうか」と尋ねたならその答えは両者は基本的に同じであるが

夢のヨーガは幻身のヨーガの補足と見なされているということである0

一つは幻身を生み出すために使われもう一方はそれをさらに完全なち

のにするために使われるのであるまた「覚醒」状態の光から生 じる

幻身は夢のそれよりももっと深遠なもっと微細なものであること

を知るべきである とはいえ二つのヨーガは互いに相補い合うもの

として実践される なぜなら夢と覚醒の状態の二分性の中に顕現 した

時間への固執は究極的にはこのようにして征服されるからである

これら二つのヨーガを合体 した実践によって人は 「生まれ変わり」

の世界の習慣的な思考を浄化するようになるすべての物事は心の顕現

36

B] 夢のヨーガの数え

であり心は夢と同様それ自体では実体を持たないものであると悟る

「生まれ変わり」の世界も 「煩悩破壊」の世界も実在 しない屡気楼であ

りそれらは何も束縛しないし何も解放しないと知る自己の粗雑と

微細純粋と不純な愛着のすべてを洗い清める そして最終的に覚者

の境地の魔法のような 「完全な楽しみの身体」を明らかにするようにな

37

B] 光のヨーガの数え

どのようにして光を認識する

か位省をすべて取 り除き光を認識するために望ましいすべての粂件

を集めるための蟹備段階の修行においてたどる段階は夢のヨーガと同

じである しかしさらにヨーギ-は良い栄養になる食物を取 り身

体をマ ノサージし非常に静かな場所に住み自己のビンドゥを保存 し

常に柔和でリラックスしていなければならないo幌想の各々の期間に

おいてその3分の 1の1馴 Iほ トウモの修行に耽やし3分の2の時rll

ほ光のヨーガの修行に数やさねばならない

投初に心臓のチアクラに母神と共に座っている青いヴ7ジラダラ

を観想 しヴアジラダラに 「生来の光を開示 してください」と祈るべき

であるそれから心臓のチアクラに市い7ム字を観想 し壷の呼吸を

煤つかまたは心の中でフム字を長 く唱えるべきであるそうすると

外側の世界がすべて彼の身体に溶け込みその身体がフム字に溶け込み(

)そのフム字がナーダに溶け込みそのナータが大いなる空に溶け込むく

つ彼は空について阪想 し息を保つべきであるこのサマディから立ち

上がるとヨーギーは再びタントラの主神の幻影の身体を観想する

「これは夜にのみ行なうべきだ」と間違って主張する人がいる し

かし実際はこれを九一日通 して修行すると「風とともにある心」 を

習得する可能性が大いに増 し光の啓示が安定するその結果睡眠中

に光を認識するのがずっと容易になる

さらに同時に保息をすることによって大いなる利益が加わる

他の方法で光を認識することは非常に難 しいしそのようにして認識した

3

E] 光のヨーガの教え

光は長く持続 しないこの修行に従う人は必ずプラ-ナを中央気道にくう

もたらし四つの空を開示するそれゆえこれが 「光のヨーガ」とい

う最も重要な修行なのである

〈睡眠中に光を保つこと〉くう

昼間にプラ-ナを中央気道にもたらすことによって四つの空を順

番に開示できる人は眠りに落ちる直前に心臓のチァクラにあるフム辛

に集中すれば睡眠中にもそうすることができる

光を 「保つ」のに一番いい時間は睡眠の最も深い夜 (の真ん中)で

はなく夜明けまたはいつでもいいから睡眠の浅いときであるそおう が い

して一番いい姿勢はライオンの横臥位である

ここで光のヨーガの修行で不可欠な二つのことは心臓のチァクラ

の蓮華の五つの花弁にある五つの基調音節 (Hu血ANuTaRa)

を観想 し息を保つことである

眠りに落ちる前にヨーギーは啓示増大達成の段階の後で

「生来の光が生じたときに必ずそれを認識するぞ」と繰 り返 し繰 り近

し21回考えるべきである それから身体全体がフム字に溶け込みフ

ム字が光に溶け込むことを観想しそれに集中する 少し眠たくなった

らア字に集中する かなり眠くなったらヌ字に集中する非常に眠

くなったらタ字に集中する 眠りに落ちそうなったらラ字に集中す

る眠りに落ちながら(または気を失いながら)フム字に集中する

初め最初の三つの音節に集中した直後に眠りに陥る傾向が強いので

最後の二つの音節に集中するのが難しいと思うかもしれlない しかし

繰 り返し修行することによって徐々にできるようになる睡眠という

気を失った状態で意識をとどめられない人はサマディの力をもっとつ

けるように昼間に一生懸命修行すべきであるこれによって気を失っ

た状態で意識をとどめ光を少し見ることができるようになる

39

ある教えにはまだ光を認識できなければ三日三晩眠ることを放秦

してからもう一度やってみるべきだと述べられているくう

四つの光または空すなわち啓示の光増大の光達成の光坐

来の誕生を順番に開示できる人は粗雑な 「生まれ変わり」の世界の忠

考と微細な 「生まれ変わり」の世界の思考の両方を取 り除き識別するそら

心を超越することができるそうすると要一つない空のように透明で

澄みわたった本物の睡眠の光に直面するO これがとびきり上等の経験

すなわち完全な光であるこの次には「まあまあ」の経験とか「少なくう

い」光と呼べるようなものがあるここではヨーギーは四つの空を

順番に認識できないかまたは「生まれ変わり」の世界の顕現をすべ

て取 り除くことはできないがひどい眠気を克服し透明な光り輝く空

性を明確に識別することができる

この次には「劣った」経験があるここではヨーギーは 「完全な」

光も 「少ない」光も経験 しないが夢が生じる前の眠りの状態で澄ん

だ透明な心を経験する昼間の修行で安定したサマディを達成 したら

その力は眠りと夢の状態も含めて昼と夜を通じて行き届 くその場

合ヨーギーは(原則として)夢を見ないもし見ることがあったと

してもそれをすぐに認識できる しかしこれは睡眠の光ではなくて

睡眠の状態でのサマディの経験でしかないと言うグルもいる確かにそ

うかもしれないがそのように修行すれば光を認識する機会を本当に

増大させることができすぐに 「少ない」光を見るであろう

光を保つ方法は多くあるが上述の教えでこの目的のためには十分

である ヨーギーは自分に最も役に立つ特定の教えに従うべきである0

くう《四つの空についての説明〉

くう四つの空または四つの光または四つの楽は光のヨーガの経験の

中核である これらは目覚めた状態の昼間の修行でプラ-ナを中央

気道に集めることによって引き起こされる そうできる人は特に四香

40

B] 光のヨーガの教え

くう くう目の空すなわち生来の光に集中すべきである この四つの空を認識

する方法は以下のとおりである

夜の光のヨーガの修行で最初に心臓のチァクラにある蓮華の花弁の

一つにあるア字に集中する この修行によって五大元素のプラ-ナが

中央気道に集中し煙寮気楼蛍の光などが順番に現われる眠気を

感じたらヌ字に集中するするとますますプラ-ナが集まり粗雑くう

な区別する思考が崩壊 し初めの空すなわち啓示の光が現われるそそら

うすると要一つない空に明るい月の光を見ているかのような感じを

経験する

もっと眠たくなったらタ字に集中しより多くのプラーナが集まりくう

微細な区別する思考がすべて崩壊 し二番目すなわち極端な空 (別名そら

増大の光)が現われる そうすると雲一つない空に明るい太陽の光

を見ているかのような感 じを経験する

とても眠くなったらラ字に集中するそうするとすべてのプラ-

ナが集まり最も微細な区別する思考のほとんどが崩壊し三番目すくう

なわち大いなる空 (別名 達成の光)が現われるそうすると深い雲

一つない天空にすべてを包含する暗闇を見ているかのような感 じを経

験する

最後にフム字に集中している間に眠りに落ちる (または気を失う)

と達成のすべてのプラ-ナと最も微細な区別する思考のすべてが崩くう

壊 し四番目すなわち完壁な空 (別名 生来の光)が現われるそそら そうきoう

う すると夜明けの澄んだ空の蒼等を見ているかのような感 じを経験 したそがれ

太陽月黄昏という三つのけがれのすべてが彼から離れ去るこれくう

らがヨーギーか認識 し修行 しなければならない四つの空すなわち

睡眠の光であるくう

最初この四つの空をすべて認識することはで きないかもしれないが

途切れることのない根気強い修行によってついには認識するようになくう

る四つの空を 「保つ」ことに熟達 していない人は浅い睡眠の間に

41

ヨーガを修行すべきである 熟達している人は深い睡眠のときにその

修行をすべきである 規則正 しいプロセスで光を保つことにまだ熟逮

していない人は逆のプロセスで行なうのが難 しいと感じるだろうす

なわち生来の光から三番目を保ち二番目をそれから一番目の光-(

とであるそれゆえ正 しいプロセスが基本であり非常に重要なので

ある

プラーナの乱れによって光のサマディから出されそうになったら

心臓のチァクラのフム字に集中してサマディをもう一度安定させるべ

きである これがダメなら「少ない」光について隈想すべ きである

「少ない」光から出されそうになったら夢の幻影の身体の修行をしよ

うとすべきであるしかしこれをきちんと行なうためには昼間の修くう

行でプラ-ナを中央気道に集め四つの空を開示できなければならない

この段階に到達 して初めて夜光を完壁に保つことができる修行

の進んでいないヨーギーは一番目と二番目の光は認識できるかもしれ

ないが三番目と生来の光を認識することは極めて困難であろう

寝る前に光を保とうという非常に強い望みを生 じさせ(身体全体

を満たしている)輝 く光を発 している心臓のチァクラにあるフム字に集

中すれば「少ない」光を見る機会は十分にある夢のない浅い睡眠の

状態では彼は心の性質を光 り輝いているが空っぽ (不明瞭さのない

透明)であると見なす意識は目覚めているかのように明噺である

にもかかわらず散漫にする思考を取 り除くことができず光 り輝 く意

識も夢と一緒に現われるもしこれが起こったらまだフム字に集中し

続け光を安定させるために光 り輝 く意識を保とうとすべきである0

深い睡眠のときに光を認識できない人はがっか りする必要はなく

認識するように再度努力するべきである そうすれば徐々にうまく

いくようになる プラ-ナの乱れのために夢が現われたらこれらのヴィ

ジョンがタントラの主神と彼のマンダラと同じであると見なしそのヴィくう

ジョンをもう一度大いなる空に溶け込ませようとする

42

E] 光のヨーガの数え

「r少ない」光は真の陸眠の光ではない」ということを知るべきである

後者は散漫と区別する思考がすべてない第四番目すなわち生来の

光であるが前者は区別する心と散漫が混ざり合った表面的な光でし

かないしかしこの 「少ない」光を安定させ強めることができれば

最終的には生来の光を保つことに成功する 現在のところチベット

のヨーギーの多 くは対応する〝 光を保つ段階に到達することしかで

きない修行のよくでさる者ですら「少ない」光 しか保つことができ

ないそれゆえこの違いを知っているということは非常に重要なこと

である

《三つの基本的な光についての解説》

タントラの教えによると光は三つのグループに分けることができる

① 起源の光

(参 道の光

(参 果報の光

「起源すなわちリアリティーの光」とは人が気づいていようがい

まいが関係なくすべてのときに存在 して」る生来の光である 睡眠のくう

光と死の光はこの種類に属する「道の光」とは空の状態すなわくう

ちプラ-ナが中央気道に集まったときに開示する四つの光または空

を直接悟ることであるこれはまた「区別しない智慧」- 主観 と客くう

観という二元性を超越 している「生まれていない空」を悟 ること-

とも呼ばれる「果報の光」とは覚者の境地という完全で完壁な解脱

の境地である 「二つが一つになった究極の光」を悟ることである

「睡眠の光」は様々なグループに分類することもできる「対象に面

すること」のない深い睡眠において認識されるものは「深い睡眠の光」と呼ばれる 粗雑な対象と微細な対象によって認識されるものは「F少ないJ睡眠の光」と呼ばれるなど

前に夢のヨーガや教えたように修行者は自分に自信があ り「中

43

間の生存」をマスターできるのかをどうかを観察すべきである こう自

閉すべきである

「わたしの今の悟 りで時が来たときにr死の光J をコントロールで

きるのだろうか 」くう

「四つの睡眠の空」をコントロールすることができれば死のときにくう

「四つの空」を認識できると確信を持つことができるo そq)人にとって

は死は道における非常に役に立つ段階である

よってこの光のヨーガの修行によって「生まれ変わり」の世界に

対する執着と「生まれ変わり」の世界における識別は浄化され「自己

を照らす智慧」を悟る「生来の光の智慧の火」によって不純な習慣

的思考をすべて破壊 し「息子の光」と 「母親の光」を一つにし「生ま

れない光」という大いなる全体にすべてを包含する そうすると完全

な 「法則の身体」と 「形状の身体」を達成し「生まれ変わり」の世界

の終わりまで少 しも努力することなしに数え切れないほどの多くの

方法ですべての衆生を助けることができる

44

6]「中川の生存」のヨーガの救え

回 「中間の生存 」のヨ-ガの教え

1「中間の生存」の数え (1)

(死の象徴

〉1形状一茶姿の集積が崩壊 し始めるとき極度な消耗の程度まで弱

きを感 じる地元素が崩壊 し始めると身体は活プJを失う視党器官

が崩壊すると眼球を動かすあるいははっきりと比ることができない

「大きな蚊の智慧」の元素がJiFi壊 し始めると心は大変暗く鈍くなる

2感光の楽fJ-tが崩壊 し始めるとだるく感 じマヒしたような感じ

がする水元菜が崩壊するときは身体内の分泌が止まるO聴覚の機

能が崩壊するとき聞こえなくなるo「平等の智eu の元素が分解さ

れるとIgぴと苦しみの区別がつかなくなる

3 識別の躯村tが崩壊 し始めるといかなる外的な対象も見えなくなる

火元-兼がJuL)壌するときは消化できない鼻が利かなくなり始めると

上部のプラーナが遅 くなり不規則になる映光の感JltLが崩壊すると

においを区別できなくなるO観察の智慧の元素が分解されると死

にかけている者は周りに立っている身内の者を見分けることができな

くなる

4 構成要素の躯積が崩壊するとき何もすることができなくなる

プラーナの元紫が分解するとき十の租雑なプラ-ナが来たところへ

仰る味光の器官が崩壊するとき舌が撞 く厚 くなる味覚の感光

がなくなると異なる味を区別できないO活動の智yi箕の元素が崩壊す

るとき行為することも意志することもできなくなる

4

別の経典によれば死に関する次の教えがある

1地元素が水元素に崩壊するとき外的なサインは自分の身体を動

かせなくなりそしてあたかもすべての支えを失って倒れそうに感

じることである

「お願いだ立ち上がるのを助けてくれ」

と大声で叫びたい内的なサインは意識が渦巻く煙の雲のように現

われることである

2水元素が火元素に崩壊するときの外的なサインはすべての分泌が

乾き切ることであり内的なサインは意識が移動する賓気横のよう

に現われ白い現われの33の邪悪心の識別する思考がすべて静まるこ

とである

3火元素がプラ-ナに崩壊するときは外側のサインは身体の熱が

大幅に減少し一方で指や爪先はしびれて冷たくなることである内

的なサインは意識が蛍の光の薄暗いスパークのようにして現われ

赤い現われの40の愛著の識別する思考が静まることである

4プラ-ナが意識に崩壊するときの外側のサインは死にゆく人の出

息が大変長 くなり入息が大変短 くなることである 内的なサインは

意識がはっきりとして安定したランプの光のように現われ七つの

黒い迷妄の識別する思考がすべて静まることである

経典によればこれらの死のサインは個人によって一つ一つ順々に

現われたりあるいはすべてが一度に現われたりする

微細な元素が崩壊したら死にかけている人は次のような経験をす

ることになるそら

1意識が 「啓示の光」に崩壊するとき雲のない空に浮かぶ月の光のI

ように光を見る

2啓示の意識が 「増加の光」に崩壊するとき夜明けのように赤っぽ

い草色の一条の光を見る

3「増加の光」が 「達成の光」に崩壊すると完全な暗闇を経験 し

46

6] 「中間の生存」のヨーガの数え

意識を失うそら

4この無意識の状態は再び光の中に崩壊 し夜明けの要一つない空

のような- 前の三つの段階の微細なけがれすべてを超越 した-くう

透明なはっきりとした空が現われるこれが真実の 「死の光」あるい

は 「生来の光」である

異なる元素が次から次-と崩壊 したら最終的にプラーナの元素が

心臓のチァクラで意識に崩壊するその後頭頂のチァタラにある白い

ビンドゥが下降しヘソのチァクラにある赤いビンドゥが上昇し二つ

が心臓で一緒になる赤と白のビンドゥが完全に混ぜ合わさったとき

「死の光」が現われる 六つの世界のすべての有情の魂がそれぞれの

生の終わりに一度死の光を見るのだが残念ながら彼はそれを認読

することもつかむこともできない

《「中間の生存」の出現》

それから逆の順序で死の光から達成増加啓示と順に現われる

眠っていたプラ-ナが動き始め達成の光が現われるそしてすぐにそ

れから増加の光啓示の光と続くそれから80の識別する思考が生じ

その結果 「中間の生存」のすべての幻影のような顕現が現われる

ここでよく論議を呼ぶ質問が起こる

「r中間の生存Jの住人の身体と顔はどのように見えるのか」アサンガの兄弟たちによれば彼らは次の転生の姿をしている しか

し他の人々によれば生前の姿に似ているという 「継承の派」のグ

ルたちによれば「中間の生存」の初めのころの段階では「中間の生存」

の住人の顔と身体は生前のものに似ておりそれからそれが徐々に消え

てゆきそして 「中間の生存」の後の段階になれば次に来る転生の現

われをとるこの理論は理にかなっているだけではなく経典とも一致

している 多くの経は「習慣の身体」の 「中間の生存」状態における

存在は生前にならって形作られることを明確に示 している

47

「中間の生存」の住人はすべての器官を完全に備えてお り再び再

生することが定められている場所以外であれば妨害なくどこへでも旅

することができる 彼は 「生まれ変わり」の世界に属する超常的力を幾

分有しており食物の香 りを食べて生き他の同じ 「中間の生存」の住int

人たちを見ることができるなおここから先の内容については一つ

の例にすぎない

もし 「中間の生存」の住人が悲惨な領域に生まれることが定められ

ているのであれば深い暗闘あるいは黒い雨の夜のヴィジョンを見

るだろう もし彼が幸福な領域に生まれるものであるなら月のように

輝 く白い光を見る

別の経典はこういう

地獄に生まれる者たちにはすべてのものが焼けた木のように黒っぽ

い茶色に見える 低級霊域に生まれる者たちは煙色の色を見る天に坐

まれる者は金色の光を見る 形状の要素に生まれる者たちは白を見る

そして非形状の要素に生まれる者たちは「中間の生存」の経験をし

ない- 彼らは死後即座に非形状の要素へ生まれ変わることになる

しかし低い領域に生まれることが定められている非形状の要素の生令

体たちは再び 「中間の生存」を経験するともいわれている

地元素が妨げられたとき「中間の生存」の住人たちは爆発の雷鳴を

開く水元素が妨げられたとき海の波のとどろさを開き火元素のと

き燃え上がる森のうなりを開き風元素のとき大暴風雨の高いヒュ-

ヒューとなる音を開く

三毒- 愛著邪悪心迷妄- は「中間の生存」の住人が自赤

黒の様々な種類の恐ろしいヴィジョンつまり彼を傷つけるために近づ

いてくる恐ろしい幽霊や悪魔として投影された習慣的な思考を持つ国と

なる

「中間の生存」の住人は次のような性質を持つといわれる

① 身体は抵抗を示すことがなく影を作らないそして一瞬のう

48

回 「中間の生存」のヨーガの教え

ちに多くの土地へ旅することができる

② 他の領嘘の生命体は彼の行為を目撃することができない

③ 透視能力とテレパシーを持つo

④ 太陽も月も星も見ない

(9 生来的な心の記録を見て自分が生前行なった良い行為 悪い行

為のすべてを詳しく見る

⑥ 食物は見るがそれが彼に布施されたか捧げられたのでなけれ

ば味わうことはできない

以上のような説明は行なわれたが個人のカルマは決して同じという

ことはなくまた顕現も大変異なっているのでこれらをはっきりと限

定されたあるいは一定不変のものとして受け入れるのは難 しい多く

の点で 「中間の生存」の状態は夢の状態のようであり非常に不安定で

不確かなものなのである

「中間の生存」の生命の最高の長さは7日であるが もしこの期間に

「中間の生存」の住人が転生をしなければ彼は 「死ぬ」あるいは気絶

して第二 「中間の生存」に即座に生まれ変わる このプロセスは7回

繰 り返されることができるので全体で49日となる

「中間の生存」の住人は次に転生する場所を見るや否やその場所

に恋 しでしまう

湿気と温かさによって生まれ変わる者は壇とにおいによって引かれ

る 虫あるいは卵の形に生まれ変わる者は両親がセックスをしてい

るのを見たとき両方の親に対する大きな変著と邪悪心を抱 く 男性に

生まれるものは母を愛 して父を憎み女性は逆となるこの愛著と那

悪心が生 じるや否や「中間の生存」の住人は直ちに気絶 しそれを知

らないで転生する天の一つに生まれるものは壮麗な天国にあるよう

な豪邸と男女の天使を見彼らを望む

悲惨な領域に生まれる者は多くの恐ろしいヴィジョンを見絶望的

にそれらを避けようとする 洞窟や穴や木に逃れようとすれば彼は動

49

物に生まれ変わる もし鉄の家に逃げようとすれば地獄に生まれる0

「中間の生存」の住人が死ぬときはやはり四段階の崩壊のプロセス

つまりプラ-ナの減退から啓示増加達成生来的な光を通過す

る それから逆のプロセスが始まり生来的な光から達成増加啓

示80の識別する思考プラ-ナのエレメント火--と心と身体の

複合体が完成するまで続 く

《「中間の生存」 での機会》くう

死の際で息子と母の空の光が混ぜ合わさるとき識別をする考えと

いう微細なけがれはすべて鋲まる このとき生起と完成のヨーガを敬

得した修行の進んだヨーギーは完全な覚者の境地とその徳を同時に

達成できる かなり修行の進んだ者しかし素晴らしいマハームドラー

を昼夜修行でさる者また死の光を保てる者は「中間の生存」のヴィ

ジョンが現われるときそれを使っで悟りを進めることができる

この世のすべての顕現は実は 「中間の生存」のそれでありすべて

の 「生まれ変わり」の世界の存在は「中間の生存」の存在なのである

誕生と死の間の期間は「生と死の中間の生存」と呼ばれる 眠 りに落

ちたときから目覚めまでは 「夢の中開の生存」死から再生までは 「中

間の生存」そのものである これら三つの 「中間の生存」においてトウ

モと幻身のヨーガ光と夢のヨーガそして 「中間の生存」と変身のヨー

ガの修行が強調されるべきである

眠っている状態起きている状態の両方で見るもの開くもの触

るもの行動するものはすべて「中間の生存」の状態であると考える

べきであるこの教えを繰 り返し続けて修行することは優れた 「中間

の生存」の準備であると認識すべきである

そして死のときが近づいたなら自分の財産 持ち物を三宝に布施

し惜 しみなく布施しすべての執着を切り神聖になされた約束の戒

を厳 しく守 りすべての道に外れたこと罪をザンゲすべきである ま

50

B] 「中開の生存」のヨーガの教え

たもし神聖になされた約束の戒を破ったことがあるならグルあるい

は覚者に再びイニシエーションを与えてくれるように懇願 し破った棉

聖になされた約束の戒を修復すべきである真剣にグルとタントラの主

神に祈 り死の光と 「中間の生存」での幻身を保持できるよう助けを求

めまた法友に頼って死の際で教えを思い出させてもらう

最も修行の進んでいるヨーギーは死のとき溶解のヨーガを行ない

おのずから照らす精髄に集中してそれを死の光に混ぜ合わせる そし

てその光から「風とともにある心」でできた完全な 「完全な楽 しみの

身体」と 「変化身」を生 じさせるよう努力する

マハ-ム ドラーの第四段階に達した非常に修行が進んでいるヨーギー

は死のときに確実に母と息子の光を混ぜ合わせることができる この

ときカルマの身体顕現心のすべてのきずなが切れ覚者の境地の

徳がすべて完成する彼らの心は法則の身体になり身体は智慧の身体

になり土地は完成と純粋さの土地になる

かなり修行の進んでいるヨーギーも最も進んでいる者たちと同じよ

うに修行するべきであるもしこれに成功すれば彼らは 「中間の生存」を通らないで転生できる そうでなければ真剣に覚者の浄土に生まれ

るように祈 り変身のヨーガの教えを適用すべきである

死の光も幻身のヨーガも保持することめできない劣ったヨーギーは

心の集中力を喚起 し確実な理解と揺るぎのない自信を持って教えを逮

用 し死と 「中間の生存」の挑戦に立ち向かう解放を得るために死と

「中間の生存」の機会を利用することができない者はカルマによって

もうー度 「生まれ変わり」の世界に生まれることを強いられる これを

防ぐためには次の指示に従う

「中間の生存」にいる者がその者にとって最 も魅力的な場所に来た

ときそれをタントラの主神のマンダラだと観想する 男と女の性交を

見て愛著と邪悪心が生起 したら自分自身に注意を喚起 してこれが

覚者が現わした父と母の第三イニシエーションだと考える 楽と空の経

51

くう験を受け入れ愛書も邪悪心も幻影で空であると見る

くうこのように空の状態の見解を強調することによって「生まれ変わり」

の世界から永遠に自分を解放できるかもしれないもし 「中間の生存」

にいる者がこれをうまく成し遂げ最初の7日間で再生を逃れることが

でき為ならそれに続 く7日間あるいはその後に同じことを成し遂げ

ることは難しくない彼はタントラの主神の浄土に生まれ道-の帰依

を完成するだろう

もし 「中間の生存」にいる者が覚者の浄土に生まれたいと思うなら

そこに生まれたいという強い願望を培わなくてはならないこれは非育

に重要であるそして変身のヨーガの教えを適用すると一騎のうち

にその浄土に生まれる

「中間の生存」ヨーガの恩恵は次のようにまとめられる

(ni 「法則の身体」は死のときに実現できる

② 「完全な楽しみの身体」は 「中間の生存」で

③ 「変化身」は肉体化するときに実現される

これはまた覚者の三身の成就に導く道とも呼ばれる

2「中間の生存」の教え (2)

《崩壊の諸段階》

人間は25の粗雑な対象- 五つの集積四つの元素六つの感覚要

素五つの対象五つの基本的智慧- が崩壊することによって必ず

死ぬ

死のプロセスには八つの段階がありそれには25の要素の崩壊が含

まれる22の要素は最初の四つの段階の間に崩壊する残 りすなわ

ち識別の集積 意識の感覚 諸現象の性質を悟る基本的智慧は最級

の四つの段階の間に崩壊する

52

B] 「中間の生存」のヨーガの教え

図1 25の粗雑な対象

5つのとらわれfの集報 53の基本的魯魚 四大元素 6つの感覚事案 5うめ対魚

形材 窄準 二 基本的鋲のような智患 也 日の感

覚 形状-容姿感 車 基本的な平等の智

憩 水 耳の感覚 声蓑 壷 基本的な

分析の智患 火 鼻の感覚 香り痕由の構成 基本的な活動を 風 舌

の感覚 味達成する智患 身の感覚 接

触敗 軍 基本

的な諸現象の性質の智愁 意識の感覚図2 8つの崩壊価 白の崩噂空重BO油 填 ー3番白の崩薮 iIi春日重油 墳一J

1 帝敬す二

る奮寮 形状-容姿 感 覚 弛 別 経験の構成

元 素 地 水 火 風博 労要素 T 日の感

覚 耳の感覚 舟の感兜 舌と身の感覚対 慶

目に見える形状-容姿 士PJ 香 り 味と

接触基本地軸 基本的 基本的な 基本的な 基本的な活動を鏡のような智慧 平等の智患 分析

の智恵 達成する智患崩壊寸を5帝P

の崩壊 there4や畢日申申墳 7寧日の崩壊 や番

〈一番目の崩壊〉

最初に形状一容姿の集積の段階の五つの現象が自然に崩壊するす

なわち形状一容姿の集積のような智慧地元素目の感覚生命体の

中にある目に見える形状一容姿である形状一容姿の集積の崩壊の外的I

な印として手足が前より小さくなり身体が弱く力がなくなる

この大きさと力の減少は普通老齢とともに訪れる顕著なかたちである

基本的な鏡のような智慧は鏡に像が現われるのとちょうど向 じよう

に多くの対象が同時に明確に現われる通常の意識であると説明されて

いるこの崩壊の外的な印として視界がハツキリしなくなり暗くな

地元案の崩壊の外的な印として身体が非常に細 くなり手足がだら

んとし身体が地面の下に沈んでいっているような感じがする

沈んでいく感覚は「持ち上げてくれ 」と叫ぶほどである

目の感覚の崩壊の外的な印として日を開けたり閉じたりできなくな

生命体の中にある目に見える形状-容姿の崩壊の外的な印としてつヤ

身体の艶が減少し力が尽きる

この五つの崩壊の内的な印は「屡気楼のような」と呼ばれる青っぽ

い現われが生 じることであるこれは太陽の光が夏の砂漠を打つとき

の水の現われのようなものである

現われは煙の塊にもたとえられるがたいていは零気横にたとえられる

《二番目の崩壊》

その後感覚の集積の段階の五つの現象が同時に崩壊する感覚の集

積が崩壊するときの外的な印は身体の意識が感覚の意識に伴う楽

苦しみ どちらでもない感覚をもはや経験することができないというこ

とである

基本的な平等の智慧は楽 苦しみ どちらでもない感覚を一つの檀

54

回 「中間の生存」のヨーガの教え

類すなわち感覚として心にとめている通常の意識であると説明され

ている

これは多くの同発語を一つの意味を持つものとして心にとめている意識とし

ても表現されている

この崩壊の外的な印として意識の感覚に伴う楽 苦しみ どちら

でもない感覚をもはや心にとめることができない

水元素の崩壊の外的な印として唾液汗尿血液精液が干上が

口鼻舌喉が干からび歯にはカスが生じる

耳の感覚の崩壊の外的な印として外的 内的な音がもはや聞こえな

生命体の中に含まれている音の崩壊の外的な印として耳の内側の

「ur」という音がもはや生じない

この五つの崩壊の内的な印は「煙のような」と呼ばれる現われが生

じることである これは煙の塊の中にある煙突からうねって出てい

る煙に似ている

《三番目の崩壊》

その後識別の集積の段階の五つの現象が同時に崩壊する 識別の集

積の崩壊の外的な印として両親のような親しい人のことをもはや気

にとめなくなる

基本的分析の智慧は親しい人の個々の名前や目的などに気をとめ

る通常の意識であると説明されている

この崩壊の印としては自分の両親の名前すらもはや思い出せない0

火元素の崩壊としては身体の温かさが減少しそこから食べ物や飲

み物を消化する力が失われる

鼻の感覚力の崩壊の外的な印としては鼻からの空気の吸い込みは弱

くなるが吐き出しは強く長くなり息はまるで一つ一つ積み上げられ

55

ているかのようである

生命体の中に含まれているにおいの崩壊の外的な印としてはいいに

おいも悪いにおいも喚ぐことはできない

この五つの崩壊の内的印は「蛍のような」と呼ばれる現われが生 じ

ることであるこれは煙突から上る煙の-吹きの中に見られる赤いすす

火の粉または穀物を妙るために使われるフライパンの底の煤につい

た赤い火の粉のようである

《四番目の崩壊》

その後経験の構成の集積の段階の五つの現象が同時に崩壊するこ

の集積の崩壊の外的な印は動き回るというような肉体運動をすること

ができないことである

基本的な活動を達成する智慧は今生および来生の外的 世俗的な

活動や目的などそしてまたそれらをどのようにして達成するのかを

心にとめている意識であると説明されている

風の元素の崩壊の外的な印としては10の風- 粗雑な生命を運ぶ風

など- がその住みかから心臓に移 り息が出たり入ったりしなくな

舌の感覚力の崩壊の外的な印としては舌が太 く短 くなりつけ根が

青 くなる

生命体に含まれる味の崩壊の外的な印としてもはや六つの味 (甘さ

酸っぱさ苦さ渋さピリッとした塩辛さ)を経験できない

この時点で身の感覚と接触も必ず崩壊するのでその崩壊の外的な

印としていかなるなめらかさも租さも感じることができない

この七つの崩壊の内的な印は「燃えるバターランプのような」と呼

ばれる現われが生 じることである これはバターランプがまさに消え

んとするとき炎がパチパチするようなものである

56

E] 「巾問の生存」のヨーガの教え

「崩壊の意味」前の元素がどのようにして後ろの元素に崩壊 していく

のかについていうと地 水 火 風という順序で前の元素と関係の

ある風の意識の基礎として働 く能力が撤退し後の元素の意識の基礎

として働く能力がより顕現するのである これは前の元素の後の元莱

-の崩壊と呼ばれているがある一つの元素が別の元素の性質を持つよ

うになるということではない

地が水に崩壊するということは地の風の意識の基礎として働く能力

が退化しそのときに水の風の意識の基礎として働く能力がより顕現

するようになるということを意味するこのようにこれは前者の舵

力が後者の能力へ移動するようなものなので地が水に崩壊するといわ

れているが通常の地が通常の水に崩壊することではないこれは他の

崩壊にも当てはまる

《五番目の崩壊》

四つの元素が崩壊した後意識の集積の段階にある五つの現象が段階

的に現われなくてはならないこれらは80の表示的概念の心輝 く白の

現われの心輝 く赤い増加の心輝 く黒の達成間近の心そして死の

クリアライトの心である

80の概念は三つのグループに分かれ33が白い現われの心を表わし

40が赤い増加の心を表わし七つが黒い達成間近の心を表わす 最初の

グループの概念は対象の乗 り物として働 く粗雑な風の動 きに関係 し

よって白の現われの心を顕現として経験 していない者にとっては

その乗 り物として働く風が赤い増加の心そして黒い達成間近の心と

比べていくらか粗雑な動きをしていると感じられるこの白い現われ

の心に関する推論ができるのは最初の概念のグループが微細から釈

雑へと反対の順序で進んでいるときの白い現われの心の痕跡あるい

は結果だからである

57

この33とは

1大きな欲望の欠如 心は対象を欲さない

2中くらいの欲望の欠如

3小さな欲望の欠如I

4心の行き来 心は外的対象-と行ったり内的対象-帰ったりする

5大きな悲しみ 快い対象と別れることに対する心の苦痛

6中くらいの悲しみ

7小さな悲しみ

8安らぎ心は安らかにとどまる

9概念化 対象のまぶしさによって興智した心

10大きな恐れ 不快な対象に出合ったことによって生み出される恐れ

ll中くらいの恐れ

12小さな恐れ

13大きな執着 快い対象に執着すること

14中くらいの執着

15小さな執着

16とらわれ 愛欲界の対象に完全にとらわれた心

17不善あるいは非知識 善行に対する疑念

18飢え 食べ物を欲すること

19渇き飲物を欲すること

20大きな感覚 快感痛みどちらでもないという感覚

21中くらいの感覚

22小さな感覚

23知者の概念

24知ることの概念

25知られる対象の概念

26個別の識別 何がふさわしく何がふさわしくないかを分析する心

27恥 自分自身が同意しないあるいは宗教的な禁止によって

58

固 「中間の生存」のヨーガの教え

誤った行為を避けること

28慈悲 苦悩からの離別を願うこと

29哀れみ 観察の対象を完全に保護する心

30美 しいものと会いたいと欲すること

31不安 とらわれた心確信がない

32蓄積 所有物を集める心

33嫉妬 他の繁栄によって乱れた心

二つ日の40の概念は対象の乗 り物として働 く中くらいの風に関係す

るよってそれを経験 していない者にとっては赤あるいはオレンジ

の増加の乗 り物として働 く風が自あるいは黒い現われと比べて中く

らいの動きをしていると感 じられるつまり心がより微細になるにつ

れて心の二元性がより少なくなりつつあるということであるこの赤

い増加の心に関する推論ができるのはこの概念のグループが反対の順

序で粗雑へと進んでいるときの赤い増加の心の痕跡あるいは結果だか

らである

この40の概念とは

1欲望 まだ手に入れていない対象に対する執着

2愛著 手に入れた対象に対する執着

3大きな喜び 快い対象を見て喜ぶ心

4中くらいの喜び

5小さな喜び

6うれしさ 欲 した対象を達成 したことによる満足

7歓喜 欲 した対象を繰 り返 して経験する心

8驚き以前生起 しなかった対象について考えること

9興暫 快い対象を知覚 して散漫になった心

10満足 快い対象に対する満足

ll抱擁 抱擁 したいと欲すること

12キス キスしたいと欲すること

59

13吸う吸いたいと欲すること

14安定 変化 しない連続の心

15精進 善に向かう心

16プライド自分が優れていると思う心

17活動 活動を成し遂げることに関係する心

18強盗 富を盗みたいと欲すること

19力 他の軍隊を征服したいと欲すること

20熱意 善の道を修習する心

21大きな困難に対する従事 倣慢さによって悪行に従事すること

22中くらいの困難に対する従事

23小さな困難に対する従事

24激しさ理由もなく優れた者と議論したいと欲すること

25戯れ 魅力的な者を見て戯れたいと欲すること

26怒る傾向 憤慨の心

27善 善行に対して努力したいと願うこと

28はっきりとした言葉と真実 他が理解できるようにそして自

分の事実の識別を変えないで話 したいと願うこと

29非真実 自分の事実の識別を変えてから話したいと願うこと

30確信 非常に安定した意図

31非仮定 対象を保持 したいと欲さない心

32寄贈者 所有物を与えたいと願うこと

33熱心な勧告 怠惰な者に宗教の実践をするように勧めること

34英雄的行為 煩悩のような敵を克服したいと願うこと

35-恥知らず 自分が同意しないあるいは宗教的な禁止によって非

行を避けないで悪行に従事すること

36欺き偽善によって人を欺くこと

37キツさ鋭い良心

38悪徳 邪見解に慣れた心

60

6] rFP問の生存」のヨーガの教え

39非優 しさ他を傷つけたいと願うこと

40不正 不正直

三番目の七つの概念は対象の乗 り物として働 く弱い風の動きに関係

するよって黒い達成間近の心に関してそれを経験 していない者に

それを示す働きをする これはこの概念のグループが反対の順序で釈

雑へと進んでいるときの黒い増加の心の痕跡あるいは結果だからであ

この七つの概念とは

1忘れっぽさ衰えた注意力

2誤り水を寮気樺と思うことなど

3しゃべらない しゃべりたくないと思うこと

4意気消沈 悩む心

5怠惰 善に対する熱意のなさ

6疑念

7中くらいの欲 愛著と邪悪心が同じくらいの心

80の表示的概念とその乗 り物である風は輝 く白い現われの前に崩壊

しなくてはならないなぜなら理解の様式と現われの心のそれは不

一致だからであるまたこの二つの間には粗雑さと微細さに関して大

きな違いがあるので80の概念のような粗雑な心は白い現われのとき

には存在できない80の表示的概念とその乗り物である風が輝 く白い

現われへと崩壊するとき燃えているバターランプのような現われが坐

起する80の表示的概念がその中に崩壊 してしまったときの現われくう

の心自身の印は非常に明るい透明さと空の現われおよび月の光が

充満したけがれのない秋の夜空のような白い様相の光の現われである

この現われの原因に関していえば心臓から上の左右両方の気道の風

がその上の開口つまり頭頂から中央気道に入ったからであるこ

の力によって頭頂の緒がゆるみ父から得た音節ハムが逆さになった

相である [皇 ]白いビンドゥが水のような性質を持っているがゆ

61

えに下に下がるそれが心臓のところにある左右の気道の大童の円

の緒の上に来ると輝く白い現われが生起する このようにこれは

外側から差した月の光などの現われではないのである

これが現われと呼ばれるのは月の光のような現われが生起するからくう

であり空と呼ばれるのは80の概念とその乗 り物である風が存在 し

ないからである

〈六番目の崩壊》

この後現われの心とその乗り物である風が増加の心に崩壊する0くう

増加の心が生起すると空であり 「空っぽ」であるが前よりももっ

と澄んだ赤またはオレンジの現われが太陽の光の浸透したけがれのそら

ない秋の空のように輝く

この原因に関していえば心臓から下の左右の気道の風がすべて管

骨の一番下あるいは性器のところの開口を通って中央気道に入るか

らであるこの力によって宝石 (性器)の中のチアクラの結とヘソ

のチァタラの結が徐々にゆるむこれによってヘソのチァクラの真ん

中にある縦一本の線の短いア [A]の形で存在 している母から得

た赤いビンドゥが上に上がる赤い現われは心臓にある六重の円の

左右の気道の緒の下まで上昇する よってこれは外側から輝 く太陽

の光の輝きなどではないのである

これが赤い現われと呼ばれるのは太陽の光のように鮮やかであるかくう

らで「非常に空」と呼ばれるのは現われの心とその乗 り物 として働

く風が存在しないからである

《七番目の崩壊》

この後増加の心がその乗 り物である風とともに達成間近の心に

崩壊する 最初夜の初めのような濃い闇が浸透 したけがれのない秩そら

の空のような様々な黒い現われが生起する

62

団 「中問の生存」のヨーガの教え

中央気道の中の上と下の風は心臓に集まっておりこの力によって

心臓のところにある左右の気道の六重の円の結がゆるむこれによって

逆さになった音節ハム [卓 ]の様相上の白いビンドゥが降り下の縦

の線の様相の赤いビンドゥが昇る これらは心臓のところの中央気追

の真ん中で子音で終わる (閉じた箱の)様相で存在している赤と白の

不滅のビンドゥに入るこの出合いによって達成間近の輝 く黒い現われ

が生起する このようにこれは外側からやってくる閲の現われ等の

ケースではないのである

これが 「達成間近」 と呼ばれるのはクリアライ トに近いからでくう

「大きな空」と呼ぼるのは増加の心とその乗 り物 として働 く風が存

在 しないからである

達成間近の心の最初の方では対象の感覚があるしかし最後の方

では心は沖象に注意 しておらず闇に困惑して気を失って無意識に

なりそうであるその後非常に微細な風と心から偶発的に生起するす

べての風と心が止まる

注意力のない達成間近な心の最後の部分は普通の状態で初めから

顕現せずに存在 していた非常に微細な風と心の注意力が活性化するま

で続 く これが起こると死のクリアライトが現われる

輝 く白い現われの心の定義は

① 概念の崩壊によって起こりその動きすなわち回復まで続きそら くう

② 月の光の浸透したけがれのない秋の空のような輝く白い空の

現われが現われ

(卦 何の租雑な二元の現われも現われない心の意識である

80の概念は崩壊しているが現われの心は概念的であるOより微細な多様性はあ

るが二元である散漫ではないが心象的な要素がありゆえに概念的である

一方クリアライトの心は完全に非概念的で非二元である

現われの増加の心の定義は

(》 概念の崩壊によって起こりその動きすなわち回復まで続 く

63

そら

(参 太陽の光の浸透したけがれのない秋の空のような輝 く赤い空の

現われが生起する

(卦 どんな粗雑で二元の現われも現われない心の意識である

達成間近の心の定義は int

① 概念の崩壊によって起こりその動きすなわち回復まで続くそら

(参 夜の初めの濃い闇の浸透したけがれのない秋の空のような輝くう

く黒い空の現われが生起する

どんな二元の現われも現われない心の意識である

《八番目の崩壊〉

達成間近の心がクリアライトに崩壊すると注意力のない達成間近

の心の二番目の部分が一掃される粗雑な二元の現われがみじんもないくう

明るく透明な空の現われが現われる これは三つのけがれすなわち

月の光 太陽の光 闇のない自然な秋の夜明けの色のようであるこくう

の現われは直接に空を認識するサマディの意識のようである

クリアライトの現われの原因は白と赤のビンドゥがそれぞれ心臓で

白と赤の不滅のビンドゥに溶解し中央気道のすべての風が非常に級

細な生命を運ぶ風に崩壊するからであるこれによって最初から顕現

しない状態で普通に存在していた非常に微細な風と心が顕現しそれ

によってこのような現われが現われるよってこれは外側からの空っそら

ぽの空のような現われのケースではない

これは「死のクリアライト」そして80の概念現われ増加達成くう

間近がなくそれを乗 り物とする風もないゆえに「すべて空」 と呼ば

れる これは実際の死である

これは基本的な真実の身体である真実の身体へと変化していくため

の浄化の土台であるがゆえにそう呼ばれる「空っぽ」は基本的な自然

の身体と呼ばれるそしてそれを対象としてとる心は基本的な智慧を

認識す _-真束の身体と呼ばれる

64

固 「中間の生存」のヨーガの教え

ほとんどの人間はクリアライトに3日とどまりそれから白と赤の構

成要素の印が起こる

血と癖が少 し鼻と性器から現われるこれは心臓で崩壊 したビンドゥの浄化 さ

れなかった部分である

しかし肉体的な構成要素が病気によってひどく消耗している場令

には何日経っても赤と白の構成要素の印は起こらない

このような人は一日もクリアライトにいることはないかもしれない

また高いあるいは低い悟 りを持つヨーギーの場合にはクリアラ

イトと真実の身体を混ぜ合わせることができこの状態に普通よりも長

くいたりまたその期間を短くしたりすることができる

65

固 変身のヲ-ガ (意識を移し変える)の教え

変身のヨーガ (意識を移 し変える)は意識を覚者の浄土にある

いは高い誕生の世界に運ぶために編み出された数えである死の光

および 「中間の生存」の幻身を保つことのできる修行の進んだヨーギー

にとってはこのヨーガが必要であるoこれは非prime削こ重要であるO生起

のヨーガを取得 した者そしてある程度プラーナとナ-ディーそして

マハームドラーの見解を取碍 した者がこのヨーガを修行するのに適し

た者であるOこれを行なうことができない省も少なくともカルマの法

則に強い信を持ちこの修行の意味とプロセスを完全に理解すべきである

そして先に述べた壷の呼吸と ト〉モが鞭FJlなくできるようにな

らなくてはならない

(変身のヨーガの修行の仕方

)変身のヨーガの観想と訓練は次のように行なう

自分自身のタントラの主神の身体の中に中央気道を観想 し八つ

のフム音節が身体の八つの出口 (二つの耳二つの目_hLロ肛門

性器)をそれぞれ預っていると観想するoこれは唐瓢がこれらの門

から出ていかないようにするためである そ

らそれからタントラの主 神が自分の前方上の空に座っていると観想

するそしてブルーのフム字を心臓のチアクラに観想し五色の光を放

っていると観想する次に壷の呼吸を維持しその力を使って7ム字杏l=こ

中央気道を通 して「神聖天への開稚 (ブラフマランドラ)」まで一気

に打ち上げるそして同時に大きな声で 「ヒクリ と叫び打ち上げる力

6

回 変身のヨーガ (意紙を移し替える)の教え

を強めるフム字を 「神聖天への開溝」に一秒保ち優 しく 「カ」 と

ささやいてそれを心臓のチアクラまで降ろす止める前にこれを7

回繰 り返しそしてまた始める 数回行なったら走りながら 「ヒク」そら

と7回叫んでフム字を身体の外に出し自分の前方上の空にいるタン

トラの主神の心臓に入れる そして優 しく低い声で「カ」と7回続け

て繰 り返すこのようにしてフム字を自分の心臓のチァタラに返す0

これを1日に4回行なう者は数日後に次のような経験をする-

頭頂がひどくかゆくなり熱 くなるそして真ん中に盛 り上がりがで

きそこから黄色の液体が分泌されるもしこれらの症状が起こった

ならこれが成就の印であると思ってよいこの後この修行をやめ

一カ月に1回か2回行なう しかし頻繁に覚者の浄土に生まれるとい

う強い発願を行ないそこに行く確信と望みを強める

《変身のヨーガの応用》

死の印がすべて現われ命を延ばすことがこれ以上できない場合変

身のヨーガを行なうまだ死ぬ時期が来る前にこれを行なう者は大き

な罪を犯すことになり地獄に落ちる

死の際のこのヨーガのテクニックは先に述べたものと同じである0

一つの違いは中央気道の上部と 「神聖天への開溝」を非常に大きく

そしてふさがれていないと観想することである

ここでフム字を心臓のチァクラに観想し全力を使って 「ヒク」 と

叫ぶ瞬時にフム字は中央気道を上がり「神聖天への開溝」を通ってそら

あっという間に自分の眼前の空にいるタントラの主神の心臓に達する

もしこのときにすべてが暗くなりプラ-ナが吹き出し頭頂がかゆ

く痛 くなるならこれは身体を抜け出して覚者の浄土に行 くという

確実な印である もしこのような印が現われない場合にはフム字杏

降ろし休んでからもう一度 トライするこの印が現われたら「ヒクリ

と21回から25回叫び続ける そうすれば絶対に覚者の浄土に生まれる

67

友人親戚など死にかけている人につき添っている人は骨変身

のヨーガの教えを思い出させその確信と倍を強め彼のために祈 り

彼を助ける

生きている間このヨーガを修習する機会のなかった者は次のようI

にする

死が近づいたなら祈 り供物を捧げザンゲし覚者方の前で願い

を言う 覚醒の心を生じさせすべての邪悪な想念を断ちすべての執

着を切るライオンの横臥位になる覚者の浄土に生まれたいという真

剣な願いを生じさせ変身のヨーガの教えを適用するこれを知らない

者は知っている者に簡単に話してもらう そのような人もいない場令そら

には単に自分の前前方上の空にいるタントラの主神の心臓に集中

する そして「ヒク」と21回叫び続ける このようにして意識を覚

者の心臓に放 り投げる

もし死につつある人の頭を優しくなで「メンラ (薬師愛欲神)」と

繰 り返すなら8人の到達其智運命魂方がやってきて死につつある人

の意識を覚者アミタ-バの西の浄土に導いてくれる

動物が死んでいる場合には「ラトナクータ」を繰 り返すその動物

の意識は高い世界へ生まれる

死の光と 「中間の生存」の幻身を認識できないけれども高い世界に

生まれるために変身のヨーガに頼る者は三つのグループに分けられ

る 覚者の浄土に生まれ変わる有名なヨーギーはそこで簡単に究極の

解脱を達成する 普通の者は法則とヴァジラヤーナが普及している場

所に生まれることができ数生で覚者の境地に達する劣った者はこ

のヨーガによって大きな死の恐怖を避けることができ「中間の生存」

と恐怖から逃れ幸福な場所に生まれ変わりいずれは解放を達成する

68

h主釘

rcて

【ヨ 夢のヨーガの救え

B] 夢のヨ-ガの教え

夢の認識は夢のヨーガの実践の中核をなしているこれを獲得す

るためにはまず自己の鮮明な自覚性を患らせる原因のすべてを取 り除

かなければならない自iL性を負か1ている支配的な原因とその解毒剤が

以下に簡単に述べられる

(》 タントラの戒を破った者は夢を認識することができないこ

の場合ヨーギーは罪を油められ神聖になされた約束の戒を回

復するために自己の違反をザンゲしヴアジラサ ノトヴ7のマン

トラを実践しなければならないまた彼は自分のグルもしくは

祈りを通 して新しいイニシエーションを得るよう努めなければな

らない

(参 グルおよびタントラの教えに対してほとんど信のない者は夢

を認識するのが困難であることに気づくこの場合信を強めるよ

う努めなければならない

(参 物質的な利益に食欲な者は夢を認識することができないこ

の場合彼は自己の物質的な所有物を布施しこの生に執着する

ことをやめなければならない

O(む ビンドゥを失った者身体をけがした者は夢を認識すること

ができないよってビンドゥを保ち括静でない人間食べ物

秩所との交わりを避けるよう懸命に努めなければならないもし

どうしてもそれらと交わらなければならない場合矯正手段として

クリヤ ヨーガを行なう必要がある

(9 もし心が雑念でいっぱいであったり夢を見たいという思いが

3

弱い場合夢を認識することができないこの場合独居 し成就

に対する自己の志と確信を強めるよう決意しなければならない

⑥ 自分の見るもの聴 くもの触れるものはすべて夢の中のこと

であると日中絶えず考えるならば夜夢を認織する機会を大いIに増大させる

夢のヨーガに取 り組み始める前にまず一般的な準備修行を終了しな

ければならない次に各期間の3分の 1をトウモの修行に3分の2

を喉のチァクラに 「種子」音節を観想することに費やす この観想は

夢を生み出す優れたテクニックである

まず喉のチァクラに座している赤い身体のグルに夜夢を認識す

る手助けをしてくださいと懇願する次に4枚花弁の蓮華を喉のチァ

クラに観想 しその中心に赤いオーム (Orb)字 【歩 ]正面の花弁に

青いア (A)字 [3T ]右の花弁に黄色いヌ (Nu)字 [弓 ]後方の

花弁に赤い夕 (Ta)字 [可 ]左の花弁に緑色のラ (Ra)字 [て ]

をすべて非常にくっきりと鮮明に観想する

喉のチァクラに赤いオーム字を観想 し壷の呼吸をできる限り長く煤

持することによって上記の内容を簡素化することもできるあるいは

各呼吸で 「オーム」を長く心の中で唱えることもできる

ある者はこれは寝ている間にのみなされるべきであるというかも

しれないこの発言は正しくないなぜならもしそれが昼間主要な隈

想として扱われるならば素早くかつ容易に 「風とともにある心」を喉

のチァクラに集中させることができその結果もっとたくさんのもっ

と鮮明な夢が現われるようになるからであるそれに加えてこの実践くう

はまたプラーナが中央気道に入り四つの空を開示する手助けともな

ヨーギーは絶えず目覚めた状態で自分の見るもの聴 くもの触

れるもの考えるもの影響を及ぼすものすべてが夢の中のことであ

ると考えなければならないまた豊かな食べ物や飽食を避け激しい

32

B] 夢のヨーガの教え

活動で自己をすり減らすことのないようにしなければならない手短に

言うとヨーギーはプラ-ナの力と強い意志力と夢を認識する他

の方法とを一つに合体させるよう努めなければならないのである

くう夢を認識する主要な方法は四つの空を開示するためにプラーナを

中央気道に至らせることである これが生じたならそれらと一つずつ

同一化しなくてはならないそして夢が現われるのを待ち夢を認識

するよう努める この実践の詳説は後に行なう

夢を観察する最も良い時間は夜明けから日の出の問であるなぜな

らそれは食べ物が消化され休息は十分で眠気は深くなく心は比

較的鮮明な時間帯だからである しかしほんの浅 く眠るだけの人は

夜の間にこれを実践することも可能である

ヨーギーは眠りに落ちる前に夢を認識しようという決意と確倍を

少なくとも7回多い場合には21回行なう しばらく喉のチァクラに

四つの基調音節を観想し次に壷の呼吸をゆるやかに保持 しながら

赤いオーム字のみに集中する

長い継続 した眠りは避けなければならないその代わり回数を増や

して短時間眠るように努める 目が覚める都度直前の眠りの間にう

まく夢を認識したかどうか振 り返ってみる必要があるもしうまくいっ

ていなかったら次に眠る前に真筆な祈 りを捧げる

もしもこのすべての後にもまだ夢を認識できないならば起き上

がって部屋の中のもの椅子やテーブルベッド衣類絵画を観察

しそれらがすべて夢の中のヴィジョンであると考えるこの感覚を失

わずにもう一度眠りにつく

極度の眠気のために夢を認訊できない人は身体全体と部屋中に満ち

る光線を放ち輝 く赤いオーム字を喉のチアクラにあるいは輝く白

いビンドゥを両眉の真ん中に観想する ごく浅く眠る傾向の人は青い

フム字か青いビンドゥを秘密チァクラに観想する

33

上述の教えのすべてを怠惰でなく実践しながら依然として夢を認識

できない人は独居に引きこもり衣服をすべて脱 ぎ捨て飛び跳ね

踊 り裸で走 り回り

「これは夢だ夢なんだ」

と大声で叫ぶべきであるさらに危険な崖っ淵に行き疎い地の底

をのぞき込み同じことをする それでもまだ夢を認識できないとした

ら自己を恥 じるべきであるそして懸命にグルとタントラの主神に

祈るべきである そして喉のチアクラの位置に次第に速度を増して

回転する円形の鋭い刃を観想 しそれが電動ノコギリのように全身を上

下して身体を肉片と灰とに薄切 りする様を観想するそれらを覚者方

とおなかを空かせた有情の魂に布施をするその後識別的な思考を

持たずにマハ-ムドラーについて隈想を行なう

夢をときたま少しの間だけは認識できてもいつもというわけでは

ない人は実践がまだ足 りないと気づくかもしれないこれは特に夢

の認識の直後に急に目を覚ました場合に当てはまる その場合はこ

の傾向に対して繰り返し自分自身に諭し夢の状態にとどまっていたい

という欲求を強めなければならないたとえ目が覚めても日を開けず

逆に夢を見続けるようにもしくは心臓か秘密チァクラに集中するよう

試みるべきである

どんな原因で夢から急激に覚めてしまうのか注意深 く調べてみなけ

ればならない極度の緊張が原因ならもっとリラックスするように物

音が原因ならもっと静かな場所で眠るように寒さや熱さが原因なら

もっと厚着をしたり薄着をしたりなどすべきである ある教えでは育

定的力と否定的力である赤と白のビンドゥの間に座っている自分自身を

観想することが助けになると述べている また壷の呼吸を保持しなが

ら青いフム字を喉のチァクラに観想するのも助けになるといわれてい

要するに夢を認識できない理由を発見すべく常に努力ししかる級

34

団 夢のヨーガの数え

に適切な矯正手段を講じる 例えば眠気がひどい場合には赤か白の

ビンドゥを喉に観想するかあるいは両眉の真ん中に放射する輝く光

を観想する警戒心が強すぎたりすぐに日が覚めてしまう場合には

青か黒のビンドゥを心臓か秘密チァクラに観想する夢が鮮明でない

場合には赤いビンドゥを喉のチァタラに観想 し輝 く光を放射 しなが

ら全身のすべてのナ-ディーを覆っていると観想する

怖い夢を見たときヨーギーは

「これは夢だ夢の中で火に焼かれたり水に溺れたりすることがある

だろうかこの動物や悪魔やそういうものがわたしに害を与えること

があるだろうか」と言って不当な恐怖心から身を守るこの意識を持ち続け火を踏み

つけたり水の中を歩いたり大きな火の玉に変身して恐ろしい悪魔や

獣の心臓に飛び込んで爆発させたりすべきである

夢をかなりしっかりと堅実に認識できているヨーギーは「夢の トラ

ンスフォーム」の実践に進むこれはつまり夢を見ている状態で鳥

虎ライオン神聖天国王家岩林や自分の望む何にでも変身し

ようと試みることであるこの雫践が安定したならば今度は様々な

形状のタントラの主神の身体座っていたり立っていたり大きかった

り小さかったり等に変身する同じように夢の中で見ているものを別

の対象物に変化させる例えば動物を人間に水を火に大地を空間

に一つを多数に多数を一つにと変化させる 例えば上半身からは

火下半身からは水を放ったり太陽と月を踏みつけたり身体を何百

万何十億と増やして宇宙全体をいっぱいにしたりといった種々の神過

力を働かせる

夢のヨーガの実践の主要な目的の一つは「中間の生存」の状態で

そしてこの生の中で幻身を実現する手助けをすることである これをくう

獲得するためにはまず 「眠りの四つの空」を認識 しなければならないくう くう

次に第四の空あるいは生来的な空から「風とともにある心」が作 り

35

出したマンダラのタントラの主神の幻身を瞬時に投影しその後にマくう

ンダラとタントラの主神をもう一度大いなる空に溶け込ませる これは

要するに夢のヨーガで実践される 「生起」と 「溶解」のプロセスであ

るl

この後以下に示した 「覚者の国-の旅」を実践する

自分がタントラの主神になったと観想 し流れ星のごとく瞬時にイ

ンドラの天あるいはどこか他の 「生まれ変わり」の世界の天に至る

そして戻る前にその場所を観察する これが安定 したならば次に

「覚者の浄土」の一つに例えばヴァイローチャナやアミタ-バや

その他の 「浄土」に旅する これも同じようにほんの瞬時のうちにな

される 「覚者の浄土」に至ったならば党者に敬意を表わして布施を

し覚者の説法を聴 く

最初のうちヴィジョンと経験はあまりはっきりとしないが自分が

夢で見たものは本物の 「浄土」そのものなのだと堅く信 じる なぜな

ら「生まれ変わり」の世界も 「煩悩破壊」の世界 も結局は夢にす ぎ

ないからであるこのように実践するうちにヴィジョンは徐々に徐々

に鮮明になってゆくはずである

もしある者が 「幻身のヨーガと夢のヨーガに何か違いがあるので

しょうか」と尋ねたならその答えは両者は基本的に同じであるが

夢のヨーガは幻身のヨーガの補足と見なされているということである0

一つは幻身を生み出すために使われもう一方はそれをさらに完全なち

のにするために使われるのであるまた「覚醒」状態の光から生 じる

幻身は夢のそれよりももっと深遠なもっと微細なものであること

を知るべきである とはいえ二つのヨーガは互いに相補い合うもの

として実践される なぜなら夢と覚醒の状態の二分性の中に顕現 した

時間への固執は究極的にはこのようにして征服されるからである

これら二つのヨーガを合体 した実践によって人は 「生まれ変わり」

の世界の習慣的な思考を浄化するようになるすべての物事は心の顕現

36

B] 夢のヨーガの数え

であり心は夢と同様それ自体では実体を持たないものであると悟る

「生まれ変わり」の世界も 「煩悩破壊」の世界も実在 しない屡気楼であ

りそれらは何も束縛しないし何も解放しないと知る自己の粗雑と

微細純粋と不純な愛着のすべてを洗い清める そして最終的に覚者

の境地の魔法のような 「完全な楽しみの身体」を明らかにするようにな

37

B] 光のヨーガの数え

どのようにして光を認識する

か位省をすべて取 り除き光を認識するために望ましいすべての粂件

を集めるための蟹備段階の修行においてたどる段階は夢のヨーガと同

じである しかしさらにヨーギ-は良い栄養になる食物を取 り身

体をマ ノサージし非常に静かな場所に住み自己のビンドゥを保存 し

常に柔和でリラックスしていなければならないo幌想の各々の期間に

おいてその3分の 1の1馴 Iほ トウモの修行に耽やし3分の2の時rll

ほ光のヨーガの修行に数やさねばならない

投初に心臓のチアクラに母神と共に座っている青いヴ7ジラダラ

を観想 しヴアジラダラに 「生来の光を開示 してください」と祈るべき

であるそれから心臓のチアクラに市い7ム字を観想 し壷の呼吸を

煤つかまたは心の中でフム字を長 く唱えるべきであるそうすると

外側の世界がすべて彼の身体に溶け込みその身体がフム字に溶け込み(

)そのフム字がナーダに溶け込みそのナータが大いなる空に溶け込むく

つ彼は空について阪想 し息を保つべきであるこのサマディから立ち

上がるとヨーギーは再びタントラの主神の幻影の身体を観想する

「これは夜にのみ行なうべきだ」と間違って主張する人がいる し

かし実際はこれを九一日通 して修行すると「風とともにある心」 を

習得する可能性が大いに増 し光の啓示が安定するその結果睡眠中

に光を認識するのがずっと容易になる

さらに同時に保息をすることによって大いなる利益が加わる

他の方法で光を認識することは非常に難 しいしそのようにして認識した

3

E] 光のヨーガの教え

光は長く持続 しないこの修行に従う人は必ずプラ-ナを中央気道にくう

もたらし四つの空を開示するそれゆえこれが 「光のヨーガ」とい

う最も重要な修行なのである

〈睡眠中に光を保つこと〉くう

昼間にプラ-ナを中央気道にもたらすことによって四つの空を順

番に開示できる人は眠りに落ちる直前に心臓のチァクラにあるフム辛

に集中すれば睡眠中にもそうすることができる

光を 「保つ」のに一番いい時間は睡眠の最も深い夜 (の真ん中)で

はなく夜明けまたはいつでもいいから睡眠の浅いときであるそおう が い

して一番いい姿勢はライオンの横臥位である

ここで光のヨーガの修行で不可欠な二つのことは心臓のチァクラ

の蓮華の五つの花弁にある五つの基調音節 (Hu血ANuTaRa)

を観想 し息を保つことである

眠りに落ちる前にヨーギーは啓示増大達成の段階の後で

「生来の光が生じたときに必ずそれを認識するぞ」と繰 り返 し繰 り近

し21回考えるべきである それから身体全体がフム字に溶け込みフ

ム字が光に溶け込むことを観想しそれに集中する 少し眠たくなった

らア字に集中する かなり眠くなったらヌ字に集中する非常に眠

くなったらタ字に集中する 眠りに落ちそうなったらラ字に集中す

る眠りに落ちながら(または気を失いながら)フム字に集中する

初め最初の三つの音節に集中した直後に眠りに陥る傾向が強いので

最後の二つの音節に集中するのが難しいと思うかもしれlない しかし

繰 り返し修行することによって徐々にできるようになる睡眠という

気を失った状態で意識をとどめられない人はサマディの力をもっとつ

けるように昼間に一生懸命修行すべきであるこれによって気を失っ

た状態で意識をとどめ光を少し見ることができるようになる

39

ある教えにはまだ光を認識できなければ三日三晩眠ることを放秦

してからもう一度やってみるべきだと述べられているくう

四つの光または空すなわち啓示の光増大の光達成の光坐

来の誕生を順番に開示できる人は粗雑な 「生まれ変わり」の世界の忠

考と微細な 「生まれ変わり」の世界の思考の両方を取 り除き識別するそら

心を超越することができるそうすると要一つない空のように透明で

澄みわたった本物の睡眠の光に直面するO これがとびきり上等の経験

すなわち完全な光であるこの次には「まあまあ」の経験とか「少なくう

い」光と呼べるようなものがあるここではヨーギーは四つの空を

順番に認識できないかまたは「生まれ変わり」の世界の顕現をすべ

て取 り除くことはできないがひどい眠気を克服し透明な光り輝く空

性を明確に識別することができる

この次には「劣った」経験があるここではヨーギーは 「完全な」

光も 「少ない」光も経験 しないが夢が生じる前の眠りの状態で澄ん

だ透明な心を経験する昼間の修行で安定したサマディを達成 したら

その力は眠りと夢の状態も含めて昼と夜を通じて行き届 くその場

合ヨーギーは(原則として)夢を見ないもし見ることがあったと

してもそれをすぐに認識できる しかしこれは睡眠の光ではなくて

睡眠の状態でのサマディの経験でしかないと言うグルもいる確かにそ

うかもしれないがそのように修行すれば光を認識する機会を本当に

増大させることができすぐに 「少ない」光を見るであろう

光を保つ方法は多くあるが上述の教えでこの目的のためには十分

である ヨーギーは自分に最も役に立つ特定の教えに従うべきである0

くう《四つの空についての説明〉

くう四つの空または四つの光または四つの楽は光のヨーガの経験の

中核である これらは目覚めた状態の昼間の修行でプラ-ナを中央

気道に集めることによって引き起こされる そうできる人は特に四香

40

B] 光のヨーガの教え

くう くう目の空すなわち生来の光に集中すべきである この四つの空を認識

する方法は以下のとおりである

夜の光のヨーガの修行で最初に心臓のチァクラにある蓮華の花弁の

一つにあるア字に集中する この修行によって五大元素のプラ-ナが

中央気道に集中し煙寮気楼蛍の光などが順番に現われる眠気を

感じたらヌ字に集中するするとますますプラ-ナが集まり粗雑くう

な区別する思考が崩壊 し初めの空すなわち啓示の光が現われるそそら

うすると要一つない空に明るい月の光を見ているかのような感じを

経験する

もっと眠たくなったらタ字に集中しより多くのプラーナが集まりくう

微細な区別する思考がすべて崩壊 し二番目すなわち極端な空 (別名そら

増大の光)が現われる そうすると雲一つない空に明るい太陽の光

を見ているかのような感 じを経験する

とても眠くなったらラ字に集中するそうするとすべてのプラ-

ナが集まり最も微細な区別する思考のほとんどが崩壊し三番目すくう

なわち大いなる空 (別名 達成の光)が現われるそうすると深い雲

一つない天空にすべてを包含する暗闇を見ているかのような感 じを経

験する

最後にフム字に集中している間に眠りに落ちる (または気を失う)

と達成のすべてのプラ-ナと最も微細な区別する思考のすべてが崩くう

壊 し四番目すなわち完壁な空 (別名 生来の光)が現われるそそら そうきoう

う すると夜明けの澄んだ空の蒼等を見ているかのような感 じを経験 したそがれ

太陽月黄昏という三つのけがれのすべてが彼から離れ去るこれくう

らがヨーギーか認識 し修行 しなければならない四つの空すなわち

睡眠の光であるくう

最初この四つの空をすべて認識することはで きないかもしれないが

途切れることのない根気強い修行によってついには認識するようになくう

る四つの空を 「保つ」ことに熟達 していない人は浅い睡眠の間に

41

ヨーガを修行すべきである 熟達している人は深い睡眠のときにその

修行をすべきである 規則正 しいプロセスで光を保つことにまだ熟逮

していない人は逆のプロセスで行なうのが難 しいと感じるだろうす

なわち生来の光から三番目を保ち二番目をそれから一番目の光-(

とであるそれゆえ正 しいプロセスが基本であり非常に重要なので

ある

プラーナの乱れによって光のサマディから出されそうになったら

心臓のチァクラのフム字に集中してサマディをもう一度安定させるべ

きである これがダメなら「少ない」光について隈想すべ きである

「少ない」光から出されそうになったら夢の幻影の身体の修行をしよ

うとすべきであるしかしこれをきちんと行なうためには昼間の修くう

行でプラ-ナを中央気道に集め四つの空を開示できなければならない

この段階に到達 して初めて夜光を完壁に保つことができる修行

の進んでいないヨーギーは一番目と二番目の光は認識できるかもしれ

ないが三番目と生来の光を認識することは極めて困難であろう

寝る前に光を保とうという非常に強い望みを生 じさせ(身体全体

を満たしている)輝 く光を発 している心臓のチァクラにあるフム字に集

中すれば「少ない」光を見る機会は十分にある夢のない浅い睡眠の

状態では彼は心の性質を光 り輝いているが空っぽ (不明瞭さのない

透明)であると見なす意識は目覚めているかのように明噺である

にもかかわらず散漫にする思考を取 り除くことができず光 り輝 く意

識も夢と一緒に現われるもしこれが起こったらまだフム字に集中し

続け光を安定させるために光 り輝 く意識を保とうとすべきである0

深い睡眠のときに光を認識できない人はがっか りする必要はなく

認識するように再度努力するべきである そうすれば徐々にうまく

いくようになる プラ-ナの乱れのために夢が現われたらこれらのヴィ

ジョンがタントラの主神と彼のマンダラと同じであると見なしそのヴィくう

ジョンをもう一度大いなる空に溶け込ませようとする

42

E] 光のヨーガの数え

「r少ない」光は真の陸眠の光ではない」ということを知るべきである

後者は散漫と区別する思考がすべてない第四番目すなわち生来の

光であるが前者は区別する心と散漫が混ざり合った表面的な光でし

かないしかしこの 「少ない」光を安定させ強めることができれば

最終的には生来の光を保つことに成功する 現在のところチベット

のヨーギーの多 くは対応する〝 光を保つ段階に到達することしかで

きない修行のよくでさる者ですら「少ない」光 しか保つことができ

ないそれゆえこの違いを知っているということは非常に重要なこと

である

《三つの基本的な光についての解説》

タントラの教えによると光は三つのグループに分けることができる

① 起源の光

(参 道の光

(参 果報の光

「起源すなわちリアリティーの光」とは人が気づいていようがい

まいが関係なくすべてのときに存在 して」る生来の光である 睡眠のくう

光と死の光はこの種類に属する「道の光」とは空の状態すなわくう

ちプラ-ナが中央気道に集まったときに開示する四つの光または空

を直接悟ることであるこれはまた「区別しない智慧」- 主観 と客くう

観という二元性を超越 している「生まれていない空」を悟 ること-

とも呼ばれる「果報の光」とは覚者の境地という完全で完壁な解脱

の境地である 「二つが一つになった究極の光」を悟ることである

「睡眠の光」は様々なグループに分類することもできる「対象に面

すること」のない深い睡眠において認識されるものは「深い睡眠の光」と呼ばれる 粗雑な対象と微細な対象によって認識されるものは「F少ないJ睡眠の光」と呼ばれるなど

前に夢のヨーガや教えたように修行者は自分に自信があ り「中

43

間の生存」をマスターできるのかをどうかを観察すべきである こう自

閉すべきである

「わたしの今の悟 りで時が来たときにr死の光J をコントロールで

きるのだろうか 」くう

「四つの睡眠の空」をコントロールすることができれば死のときにくう

「四つの空」を認識できると確信を持つことができるo そq)人にとって

は死は道における非常に役に立つ段階である

よってこの光のヨーガの修行によって「生まれ変わり」の世界に

対する執着と「生まれ変わり」の世界における識別は浄化され「自己

を照らす智慧」を悟る「生来の光の智慧の火」によって不純な習慣

的思考をすべて破壊 し「息子の光」と 「母親の光」を一つにし「生ま

れない光」という大いなる全体にすべてを包含する そうすると完全

な 「法則の身体」と 「形状の身体」を達成し「生まれ変わり」の世界

の終わりまで少 しも努力することなしに数え切れないほどの多くの

方法ですべての衆生を助けることができる

44

6]「中川の生存」のヨーガの救え

回 「中間の生存 」のヨ-ガの教え

1「中間の生存」の数え (1)

(死の象徴

〉1形状一茶姿の集積が崩壊 し始めるとき極度な消耗の程度まで弱

きを感 じる地元素が崩壊 し始めると身体は活プJを失う視党器官

が崩壊すると眼球を動かすあるいははっきりと比ることができない

「大きな蚊の智慧」の元素がJiFi壊 し始めると心は大変暗く鈍くなる

2感光の楽fJ-tが崩壊 し始めるとだるく感 じマヒしたような感じ

がする水元菜が崩壊するときは身体内の分泌が止まるO聴覚の機

能が崩壊するとき聞こえなくなるo「平等の智eu の元素が分解さ

れるとIgぴと苦しみの区別がつかなくなる

3 識別の躯村tが崩壊 し始めるといかなる外的な対象も見えなくなる

火元-兼がJuL)壌するときは消化できない鼻が利かなくなり始めると

上部のプラーナが遅 くなり不規則になる映光の感JltLが崩壊すると

においを区別できなくなるO観察の智慧の元素が分解されると死

にかけている者は周りに立っている身内の者を見分けることができな

くなる

4 構成要素の躯積が崩壊するとき何もすることができなくなる

プラーナの元紫が分解するとき十の租雑なプラ-ナが来たところへ

仰る味光の器官が崩壊するとき舌が撞 く厚 くなる味覚の感光

がなくなると異なる味を区別できないO活動の智yi箕の元素が崩壊す

るとき行為することも意志することもできなくなる

4

別の経典によれば死に関する次の教えがある

1地元素が水元素に崩壊するとき外的なサインは自分の身体を動

かせなくなりそしてあたかもすべての支えを失って倒れそうに感

じることである

「お願いだ立ち上がるのを助けてくれ」

と大声で叫びたい内的なサインは意識が渦巻く煙の雲のように現

われることである

2水元素が火元素に崩壊するときの外的なサインはすべての分泌が

乾き切ることであり内的なサインは意識が移動する賓気横のよう

に現われ白い現われの33の邪悪心の識別する思考がすべて静まるこ

とである

3火元素がプラ-ナに崩壊するときは外側のサインは身体の熱が

大幅に減少し一方で指や爪先はしびれて冷たくなることである内

的なサインは意識が蛍の光の薄暗いスパークのようにして現われ

赤い現われの40の愛著の識別する思考が静まることである

4プラ-ナが意識に崩壊するときの外側のサインは死にゆく人の出

息が大変長 くなり入息が大変短 くなることである 内的なサインは

意識がはっきりとして安定したランプの光のように現われ七つの

黒い迷妄の識別する思考がすべて静まることである

経典によればこれらの死のサインは個人によって一つ一つ順々に

現われたりあるいはすべてが一度に現われたりする

微細な元素が崩壊したら死にかけている人は次のような経験をす

ることになるそら

1意識が 「啓示の光」に崩壊するとき雲のない空に浮かぶ月の光のI

ように光を見る

2啓示の意識が 「増加の光」に崩壊するとき夜明けのように赤っぽ

い草色の一条の光を見る

3「増加の光」が 「達成の光」に崩壊すると完全な暗闇を経験 し

46

6] 「中間の生存」のヨーガの数え

意識を失うそら

4この無意識の状態は再び光の中に崩壊 し夜明けの要一つない空

のような- 前の三つの段階の微細なけがれすべてを超越 した-くう

透明なはっきりとした空が現われるこれが真実の 「死の光」あるい

は 「生来の光」である

異なる元素が次から次-と崩壊 したら最終的にプラーナの元素が

心臓のチァクラで意識に崩壊するその後頭頂のチァタラにある白い

ビンドゥが下降しヘソのチァクラにある赤いビンドゥが上昇し二つ

が心臓で一緒になる赤と白のビンドゥが完全に混ぜ合わさったとき

「死の光」が現われる 六つの世界のすべての有情の魂がそれぞれの

生の終わりに一度死の光を見るのだが残念ながら彼はそれを認読

することもつかむこともできない

《「中間の生存」の出現》

それから逆の順序で死の光から達成増加啓示と順に現われる

眠っていたプラ-ナが動き始め達成の光が現われるそしてすぐにそ

れから増加の光啓示の光と続くそれから80の識別する思考が生じ

その結果 「中間の生存」のすべての幻影のような顕現が現われる

ここでよく論議を呼ぶ質問が起こる

「r中間の生存Jの住人の身体と顔はどのように見えるのか」アサンガの兄弟たちによれば彼らは次の転生の姿をしている しか

し他の人々によれば生前の姿に似ているという 「継承の派」のグ

ルたちによれば「中間の生存」の初めのころの段階では「中間の生存」

の住人の顔と身体は生前のものに似ておりそれからそれが徐々に消え

てゆきそして 「中間の生存」の後の段階になれば次に来る転生の現

われをとるこの理論は理にかなっているだけではなく経典とも一致

している 多くの経は「習慣の身体」の 「中間の生存」状態における

存在は生前にならって形作られることを明確に示 している

47

「中間の生存」の住人はすべての器官を完全に備えてお り再び再

生することが定められている場所以外であれば妨害なくどこへでも旅

することができる 彼は 「生まれ変わり」の世界に属する超常的力を幾

分有しており食物の香 りを食べて生き他の同じ 「中間の生存」の住int

人たちを見ることができるなおここから先の内容については一つ

の例にすぎない

もし 「中間の生存」の住人が悲惨な領域に生まれることが定められ

ているのであれば深い暗闘あるいは黒い雨の夜のヴィジョンを見

るだろう もし彼が幸福な領域に生まれるものであるなら月のように

輝 く白い光を見る

別の経典はこういう

地獄に生まれる者たちにはすべてのものが焼けた木のように黒っぽ

い茶色に見える 低級霊域に生まれる者たちは煙色の色を見る天に坐

まれる者は金色の光を見る 形状の要素に生まれる者たちは白を見る

そして非形状の要素に生まれる者たちは「中間の生存」の経験をし

ない- 彼らは死後即座に非形状の要素へ生まれ変わることになる

しかし低い領域に生まれることが定められている非形状の要素の生令

体たちは再び 「中間の生存」を経験するともいわれている

地元素が妨げられたとき「中間の生存」の住人たちは爆発の雷鳴を

開く水元素が妨げられたとき海の波のとどろさを開き火元素のと

き燃え上がる森のうなりを開き風元素のとき大暴風雨の高いヒュ-

ヒューとなる音を開く

三毒- 愛著邪悪心迷妄- は「中間の生存」の住人が自赤

黒の様々な種類の恐ろしいヴィジョンつまり彼を傷つけるために近づ

いてくる恐ろしい幽霊や悪魔として投影された習慣的な思考を持つ国と

なる

「中間の生存」の住人は次のような性質を持つといわれる

① 身体は抵抗を示すことがなく影を作らないそして一瞬のう

48

回 「中間の生存」のヨーガの教え

ちに多くの土地へ旅することができる

② 他の領嘘の生命体は彼の行為を目撃することができない

③ 透視能力とテレパシーを持つo

④ 太陽も月も星も見ない

(9 生来的な心の記録を見て自分が生前行なった良い行為 悪い行

為のすべてを詳しく見る

⑥ 食物は見るがそれが彼に布施されたか捧げられたのでなけれ

ば味わうことはできない

以上のような説明は行なわれたが個人のカルマは決して同じという

ことはなくまた顕現も大変異なっているのでこれらをはっきりと限

定されたあるいは一定不変のものとして受け入れるのは難 しい多く

の点で 「中間の生存」の状態は夢の状態のようであり非常に不安定で

不確かなものなのである

「中間の生存」の生命の最高の長さは7日であるが もしこの期間に

「中間の生存」の住人が転生をしなければ彼は 「死ぬ」あるいは気絶

して第二 「中間の生存」に即座に生まれ変わる このプロセスは7回

繰 り返されることができるので全体で49日となる

「中間の生存」の住人は次に転生する場所を見るや否やその場所

に恋 しでしまう

湿気と温かさによって生まれ変わる者は壇とにおいによって引かれ

る 虫あるいは卵の形に生まれ変わる者は両親がセックスをしてい

るのを見たとき両方の親に対する大きな変著と邪悪心を抱 く 男性に

生まれるものは母を愛 して父を憎み女性は逆となるこの愛著と那

悪心が生 じるや否や「中間の生存」の住人は直ちに気絶 しそれを知

らないで転生する天の一つに生まれるものは壮麗な天国にあるよう

な豪邸と男女の天使を見彼らを望む

悲惨な領域に生まれる者は多くの恐ろしいヴィジョンを見絶望的

にそれらを避けようとする 洞窟や穴や木に逃れようとすれば彼は動

49

物に生まれ変わる もし鉄の家に逃げようとすれば地獄に生まれる0

「中間の生存」の住人が死ぬときはやはり四段階の崩壊のプロセス

つまりプラ-ナの減退から啓示増加達成生来的な光を通過す

る それから逆のプロセスが始まり生来的な光から達成増加啓

示80の識別する思考プラ-ナのエレメント火--と心と身体の

複合体が完成するまで続 く

《「中間の生存」 での機会》くう

死の際で息子と母の空の光が混ぜ合わさるとき識別をする考えと

いう微細なけがれはすべて鋲まる このとき生起と完成のヨーガを敬

得した修行の進んだヨーギーは完全な覚者の境地とその徳を同時に

達成できる かなり修行の進んだ者しかし素晴らしいマハームドラー

を昼夜修行でさる者また死の光を保てる者は「中間の生存」のヴィ

ジョンが現われるときそれを使っで悟りを進めることができる

この世のすべての顕現は実は 「中間の生存」のそれでありすべて

の 「生まれ変わり」の世界の存在は「中間の生存」の存在なのである

誕生と死の間の期間は「生と死の中間の生存」と呼ばれる 眠 りに落

ちたときから目覚めまでは 「夢の中開の生存」死から再生までは 「中

間の生存」そのものである これら三つの 「中間の生存」においてトウ

モと幻身のヨーガ光と夢のヨーガそして 「中間の生存」と変身のヨー

ガの修行が強調されるべきである

眠っている状態起きている状態の両方で見るもの開くもの触

るもの行動するものはすべて「中間の生存」の状態であると考える

べきであるこの教えを繰 り返し続けて修行することは優れた 「中間

の生存」の準備であると認識すべきである

そして死のときが近づいたなら自分の財産 持ち物を三宝に布施

し惜 しみなく布施しすべての執着を切り神聖になされた約束の戒

を厳 しく守 りすべての道に外れたこと罪をザンゲすべきである ま

50

B] 「中開の生存」のヨーガの教え

たもし神聖になされた約束の戒を破ったことがあるならグルあるい

は覚者に再びイニシエーションを与えてくれるように懇願 し破った棉

聖になされた約束の戒を修復すべきである真剣にグルとタントラの主

神に祈 り死の光と 「中間の生存」での幻身を保持できるよう助けを求

めまた法友に頼って死の際で教えを思い出させてもらう

最も修行の進んでいるヨーギーは死のとき溶解のヨーガを行ない

おのずから照らす精髄に集中してそれを死の光に混ぜ合わせる そし

てその光から「風とともにある心」でできた完全な 「完全な楽 しみの

身体」と 「変化身」を生 じさせるよう努力する

マハ-ム ドラーの第四段階に達した非常に修行が進んでいるヨーギー

は死のときに確実に母と息子の光を混ぜ合わせることができる この

ときカルマの身体顕現心のすべてのきずなが切れ覚者の境地の

徳がすべて完成する彼らの心は法則の身体になり身体は智慧の身体

になり土地は完成と純粋さの土地になる

かなり修行の進んでいるヨーギーも最も進んでいる者たちと同じよ

うに修行するべきであるもしこれに成功すれば彼らは 「中間の生存」を通らないで転生できる そうでなければ真剣に覚者の浄土に生まれ

るように祈 り変身のヨーガの教えを適用すべきである

死の光も幻身のヨーガも保持することめできない劣ったヨーギーは

心の集中力を喚起 し確実な理解と揺るぎのない自信を持って教えを逮

用 し死と 「中間の生存」の挑戦に立ち向かう解放を得るために死と

「中間の生存」の機会を利用することができない者はカルマによって

もうー度 「生まれ変わり」の世界に生まれることを強いられる これを

防ぐためには次の指示に従う

「中間の生存」にいる者がその者にとって最 も魅力的な場所に来た

ときそれをタントラの主神のマンダラだと観想する 男と女の性交を

見て愛著と邪悪心が生起 したら自分自身に注意を喚起 してこれが

覚者が現わした父と母の第三イニシエーションだと考える 楽と空の経

51

くう験を受け入れ愛書も邪悪心も幻影で空であると見る

くうこのように空の状態の見解を強調することによって「生まれ変わり」

の世界から永遠に自分を解放できるかもしれないもし 「中間の生存」

にいる者がこれをうまく成し遂げ最初の7日間で再生を逃れることが

でき為ならそれに続 く7日間あるいはその後に同じことを成し遂げ

ることは難しくない彼はタントラの主神の浄土に生まれ道-の帰依

を完成するだろう

もし 「中間の生存」にいる者が覚者の浄土に生まれたいと思うなら

そこに生まれたいという強い願望を培わなくてはならないこれは非育

に重要であるそして変身のヨーガの教えを適用すると一騎のうち

にその浄土に生まれる

「中間の生存」ヨーガの恩恵は次のようにまとめられる

(ni 「法則の身体」は死のときに実現できる

② 「完全な楽しみの身体」は 「中間の生存」で

③ 「変化身」は肉体化するときに実現される

これはまた覚者の三身の成就に導く道とも呼ばれる

2「中間の生存」の教え (2)

《崩壊の諸段階》

人間は25の粗雑な対象- 五つの集積四つの元素六つの感覚要

素五つの対象五つの基本的智慧- が崩壊することによって必ず

死ぬ

死のプロセスには八つの段階がありそれには25の要素の崩壊が含

まれる22の要素は最初の四つの段階の間に崩壊する残 りすなわ

ち識別の集積 意識の感覚 諸現象の性質を悟る基本的智慧は最級

の四つの段階の間に崩壊する

52

B] 「中間の生存」のヨーガの教え

図1 25の粗雑な対象

5つのとらわれfの集報 53の基本的魯魚 四大元素 6つの感覚事案 5うめ対魚

形材 窄準 二 基本的鋲のような智患 也 日の感

覚 形状-容姿感 車 基本的な平等の智

憩 水 耳の感覚 声蓑 壷 基本的な

分析の智患 火 鼻の感覚 香り痕由の構成 基本的な活動を 風 舌

の感覚 味達成する智患 身の感覚 接

触敗 軍 基本

的な諸現象の性質の智愁 意識の感覚図2 8つの崩壊価 白の崩噂空重BO油 填 ー3番白の崩薮 iIi春日重油 墳一J

1 帝敬す二

る奮寮 形状-容姿 感 覚 弛 別 経験の構成

元 素 地 水 火 風博 労要素 T 日の感

覚 耳の感覚 舟の感兜 舌と身の感覚対 慶

目に見える形状-容姿 士PJ 香 り 味と

接触基本地軸 基本的 基本的な 基本的な 基本的な活動を鏡のような智慧 平等の智患 分析

の智恵 達成する智患崩壊寸を5帝P

の崩壊 there4や畢日申申墳 7寧日の崩壊 や番

〈一番目の崩壊〉

最初に形状一容姿の集積の段階の五つの現象が自然に崩壊するす

なわち形状一容姿の集積のような智慧地元素目の感覚生命体の

中にある目に見える形状一容姿である形状一容姿の集積の崩壊の外的I

な印として手足が前より小さくなり身体が弱く力がなくなる

この大きさと力の減少は普通老齢とともに訪れる顕著なかたちである

基本的な鏡のような智慧は鏡に像が現われるのとちょうど向 じよう

に多くの対象が同時に明確に現われる通常の意識であると説明されて

いるこの崩壊の外的な印として視界がハツキリしなくなり暗くな

地元案の崩壊の外的な印として身体が非常に細 くなり手足がだら

んとし身体が地面の下に沈んでいっているような感じがする

沈んでいく感覚は「持ち上げてくれ 」と叫ぶほどである

目の感覚の崩壊の外的な印として日を開けたり閉じたりできなくな

生命体の中にある目に見える形状-容姿の崩壊の外的な印としてつヤ

身体の艶が減少し力が尽きる

この五つの崩壊の内的な印は「屡気楼のような」と呼ばれる青っぽ

い現われが生 じることであるこれは太陽の光が夏の砂漠を打つとき

の水の現われのようなものである

現われは煙の塊にもたとえられるがたいていは零気横にたとえられる

《二番目の崩壊》

その後感覚の集積の段階の五つの現象が同時に崩壊する感覚の集

積が崩壊するときの外的な印は身体の意識が感覚の意識に伴う楽

苦しみ どちらでもない感覚をもはや経験することができないというこ

とである

基本的な平等の智慧は楽 苦しみ どちらでもない感覚を一つの檀

54

回 「中間の生存」のヨーガの教え

類すなわち感覚として心にとめている通常の意識であると説明され

ている

これは多くの同発語を一つの意味を持つものとして心にとめている意識とし

ても表現されている

この崩壊の外的な印として意識の感覚に伴う楽 苦しみ どちら

でもない感覚をもはや心にとめることができない

水元素の崩壊の外的な印として唾液汗尿血液精液が干上が

口鼻舌喉が干からび歯にはカスが生じる

耳の感覚の崩壊の外的な印として外的 内的な音がもはや聞こえな

生命体の中に含まれている音の崩壊の外的な印として耳の内側の

「ur」という音がもはや生じない

この五つの崩壊の内的な印は「煙のような」と呼ばれる現われが生

じることである これは煙の塊の中にある煙突からうねって出てい

る煙に似ている

《三番目の崩壊》

その後識別の集積の段階の五つの現象が同時に崩壊する 識別の集

積の崩壊の外的な印として両親のような親しい人のことをもはや気

にとめなくなる

基本的分析の智慧は親しい人の個々の名前や目的などに気をとめ

る通常の意識であると説明されている

この崩壊の印としては自分の両親の名前すらもはや思い出せない0

火元素の崩壊としては身体の温かさが減少しそこから食べ物や飲

み物を消化する力が失われる

鼻の感覚力の崩壊の外的な印としては鼻からの空気の吸い込みは弱

くなるが吐き出しは強く長くなり息はまるで一つ一つ積み上げられ

55

ているかのようである

生命体の中に含まれているにおいの崩壊の外的な印としてはいいに

おいも悪いにおいも喚ぐことはできない

この五つの崩壊の内的印は「蛍のような」と呼ばれる現われが生 じ

ることであるこれは煙突から上る煙の-吹きの中に見られる赤いすす

火の粉または穀物を妙るために使われるフライパンの底の煤につい

た赤い火の粉のようである

《四番目の崩壊》

その後経験の構成の集積の段階の五つの現象が同時に崩壊するこ

の集積の崩壊の外的な印は動き回るというような肉体運動をすること

ができないことである

基本的な活動を達成する智慧は今生および来生の外的 世俗的な

活動や目的などそしてまたそれらをどのようにして達成するのかを

心にとめている意識であると説明されている

風の元素の崩壊の外的な印としては10の風- 粗雑な生命を運ぶ風

など- がその住みかから心臓に移 り息が出たり入ったりしなくな

舌の感覚力の崩壊の外的な印としては舌が太 く短 くなりつけ根が

青 くなる

生命体に含まれる味の崩壊の外的な印としてもはや六つの味 (甘さ

酸っぱさ苦さ渋さピリッとした塩辛さ)を経験できない

この時点で身の感覚と接触も必ず崩壊するのでその崩壊の外的な

印としていかなるなめらかさも租さも感じることができない

この七つの崩壊の内的な印は「燃えるバターランプのような」と呼

ばれる現われが生 じることである これはバターランプがまさに消え

んとするとき炎がパチパチするようなものである

56

E] 「巾問の生存」のヨーガの教え

「崩壊の意味」前の元素がどのようにして後ろの元素に崩壊 していく

のかについていうと地 水 火 風という順序で前の元素と関係の

ある風の意識の基礎として働 く能力が撤退し後の元素の意識の基礎

として働く能力がより顕現するのである これは前の元素の後の元莱

-の崩壊と呼ばれているがある一つの元素が別の元素の性質を持つよ

うになるということではない

地が水に崩壊するということは地の風の意識の基礎として働く能力

が退化しそのときに水の風の意識の基礎として働く能力がより顕現

するようになるということを意味するこのようにこれは前者の舵

力が後者の能力へ移動するようなものなので地が水に崩壊するといわ

れているが通常の地が通常の水に崩壊することではないこれは他の

崩壊にも当てはまる

《五番目の崩壊》

四つの元素が崩壊した後意識の集積の段階にある五つの現象が段階

的に現われなくてはならないこれらは80の表示的概念の心輝 く白の

現われの心輝 く赤い増加の心輝 く黒の達成間近の心そして死の

クリアライトの心である

80の概念は三つのグループに分かれ33が白い現われの心を表わし

40が赤い増加の心を表わし七つが黒い達成間近の心を表わす 最初の

グループの概念は対象の乗 り物として働 く粗雑な風の動 きに関係 し

よって白の現われの心を顕現として経験 していない者にとっては

その乗 り物として働く風が赤い増加の心そして黒い達成間近の心と

比べていくらか粗雑な動きをしていると感じられるこの白い現われ

の心に関する推論ができるのは最初の概念のグループが微細から釈

雑へと反対の順序で進んでいるときの白い現われの心の痕跡あるい

は結果だからである

57

この33とは

1大きな欲望の欠如 心は対象を欲さない

2中くらいの欲望の欠如

3小さな欲望の欠如I

4心の行き来 心は外的対象-と行ったり内的対象-帰ったりする

5大きな悲しみ 快い対象と別れることに対する心の苦痛

6中くらいの悲しみ

7小さな悲しみ

8安らぎ心は安らかにとどまる

9概念化 対象のまぶしさによって興智した心

10大きな恐れ 不快な対象に出合ったことによって生み出される恐れ

ll中くらいの恐れ

12小さな恐れ

13大きな執着 快い対象に執着すること

14中くらいの執着

15小さな執着

16とらわれ 愛欲界の対象に完全にとらわれた心

17不善あるいは非知識 善行に対する疑念

18飢え 食べ物を欲すること

19渇き飲物を欲すること

20大きな感覚 快感痛みどちらでもないという感覚

21中くらいの感覚

22小さな感覚

23知者の概念

24知ることの概念

25知られる対象の概念

26個別の識別 何がふさわしく何がふさわしくないかを分析する心

27恥 自分自身が同意しないあるいは宗教的な禁止によって

58

固 「中間の生存」のヨーガの教え

誤った行為を避けること

28慈悲 苦悩からの離別を願うこと

29哀れみ 観察の対象を完全に保護する心

30美 しいものと会いたいと欲すること

31不安 とらわれた心確信がない

32蓄積 所有物を集める心

33嫉妬 他の繁栄によって乱れた心

二つ日の40の概念は対象の乗 り物として働 く中くらいの風に関係す

るよってそれを経験 していない者にとっては赤あるいはオレンジ

の増加の乗 り物として働 く風が自あるいは黒い現われと比べて中く

らいの動きをしていると感 じられるつまり心がより微細になるにつ

れて心の二元性がより少なくなりつつあるということであるこの赤

い増加の心に関する推論ができるのはこの概念のグループが反対の順

序で粗雑へと進んでいるときの赤い増加の心の痕跡あるいは結果だか

らである

この40の概念とは

1欲望 まだ手に入れていない対象に対する執着

2愛著 手に入れた対象に対する執着

3大きな喜び 快い対象を見て喜ぶ心

4中くらいの喜び

5小さな喜び

6うれしさ 欲 した対象を達成 したことによる満足

7歓喜 欲 した対象を繰 り返 して経験する心

8驚き以前生起 しなかった対象について考えること

9興暫 快い対象を知覚 して散漫になった心

10満足 快い対象に対する満足

ll抱擁 抱擁 したいと欲すること

12キス キスしたいと欲すること

59

13吸う吸いたいと欲すること

14安定 変化 しない連続の心

15精進 善に向かう心

16プライド自分が優れていると思う心

17活動 活動を成し遂げることに関係する心

18強盗 富を盗みたいと欲すること

19力 他の軍隊を征服したいと欲すること

20熱意 善の道を修習する心

21大きな困難に対する従事 倣慢さによって悪行に従事すること

22中くらいの困難に対する従事

23小さな困難に対する従事

24激しさ理由もなく優れた者と議論したいと欲すること

25戯れ 魅力的な者を見て戯れたいと欲すること

26怒る傾向 憤慨の心

27善 善行に対して努力したいと願うこと

28はっきりとした言葉と真実 他が理解できるようにそして自

分の事実の識別を変えないで話 したいと願うこと

29非真実 自分の事実の識別を変えてから話したいと願うこと

30確信 非常に安定した意図

31非仮定 対象を保持 したいと欲さない心

32寄贈者 所有物を与えたいと願うこと

33熱心な勧告 怠惰な者に宗教の実践をするように勧めること

34英雄的行為 煩悩のような敵を克服したいと願うこと

35-恥知らず 自分が同意しないあるいは宗教的な禁止によって非

行を避けないで悪行に従事すること

36欺き偽善によって人を欺くこと

37キツさ鋭い良心

38悪徳 邪見解に慣れた心

60

6] rFP問の生存」のヨーガの教え

39非優 しさ他を傷つけたいと願うこと

40不正 不正直

三番目の七つの概念は対象の乗 り物として働 く弱い風の動きに関係

するよって黒い達成間近の心に関してそれを経験 していない者に

それを示す働きをする これはこの概念のグループが反対の順序で釈

雑へと進んでいるときの黒い増加の心の痕跡あるいは結果だからであ

この七つの概念とは

1忘れっぽさ衰えた注意力

2誤り水を寮気樺と思うことなど

3しゃべらない しゃべりたくないと思うこと

4意気消沈 悩む心

5怠惰 善に対する熱意のなさ

6疑念

7中くらいの欲 愛著と邪悪心が同じくらいの心

80の表示的概念とその乗 り物である風は輝 く白い現われの前に崩壊

しなくてはならないなぜなら理解の様式と現われの心のそれは不

一致だからであるまたこの二つの間には粗雑さと微細さに関して大

きな違いがあるので80の概念のような粗雑な心は白い現われのとき

には存在できない80の表示的概念とその乗り物である風が輝 く白い

現われへと崩壊するとき燃えているバターランプのような現われが坐

起する80の表示的概念がその中に崩壊 してしまったときの現われくう

の心自身の印は非常に明るい透明さと空の現われおよび月の光が

充満したけがれのない秋の夜空のような白い様相の光の現われである

この現われの原因に関していえば心臓から上の左右両方の気道の風

がその上の開口つまり頭頂から中央気道に入ったからであるこ

の力によって頭頂の緒がゆるみ父から得た音節ハムが逆さになった

相である [皇 ]白いビンドゥが水のような性質を持っているがゆ

61

えに下に下がるそれが心臓のところにある左右の気道の大童の円

の緒の上に来ると輝く白い現われが生起する このようにこれは

外側から差した月の光などの現われではないのである

これが現われと呼ばれるのは月の光のような現われが生起するからくう

であり空と呼ばれるのは80の概念とその乗 り物である風が存在 し

ないからである

〈六番目の崩壊》

この後現われの心とその乗り物である風が増加の心に崩壊する0くう

増加の心が生起すると空であり 「空っぽ」であるが前よりももっ

と澄んだ赤またはオレンジの現われが太陽の光の浸透したけがれのそら

ない秋の空のように輝く

この原因に関していえば心臓から下の左右の気道の風がすべて管

骨の一番下あるいは性器のところの開口を通って中央気道に入るか

らであるこの力によって宝石 (性器)の中のチアクラの結とヘソ

のチァタラの結が徐々にゆるむこれによってヘソのチァクラの真ん

中にある縦一本の線の短いア [A]の形で存在 している母から得

た赤いビンドゥが上に上がる赤い現われは心臓にある六重の円の

左右の気道の緒の下まで上昇する よってこれは外側から輝 く太陽

の光の輝きなどではないのである

これが赤い現われと呼ばれるのは太陽の光のように鮮やかであるかくう

らで「非常に空」と呼ばれるのは現われの心とその乗 り物 として働

く風が存在しないからである

《七番目の崩壊》

この後増加の心がその乗 り物である風とともに達成間近の心に

崩壊する 最初夜の初めのような濃い闇が浸透 したけがれのない秩そら

の空のような様々な黒い現われが生起する

62

団 「中問の生存」のヨーガの教え

中央気道の中の上と下の風は心臓に集まっておりこの力によって

心臓のところにある左右の気道の六重の円の結がゆるむこれによって

逆さになった音節ハム [卓 ]の様相上の白いビンドゥが降り下の縦

の線の様相の赤いビンドゥが昇る これらは心臓のところの中央気追

の真ん中で子音で終わる (閉じた箱の)様相で存在している赤と白の

不滅のビンドゥに入るこの出合いによって達成間近の輝 く黒い現われ

が生起する このようにこれは外側からやってくる閲の現われ等の

ケースではないのである

これが 「達成間近」 と呼ばれるのはクリアライ トに近いからでくう

「大きな空」と呼ぼるのは増加の心とその乗 り物 として働 く風が存

在 しないからである

達成間近の心の最初の方では対象の感覚があるしかし最後の方

では心は沖象に注意 しておらず闇に困惑して気を失って無意識に

なりそうであるその後非常に微細な風と心から偶発的に生起するす

べての風と心が止まる

注意力のない達成間近な心の最後の部分は普通の状態で初めから

顕現せずに存在 していた非常に微細な風と心の注意力が活性化するま

で続 く これが起こると死のクリアライトが現われる

輝 く白い現われの心の定義は

① 概念の崩壊によって起こりその動きすなわち回復まで続きそら くう

② 月の光の浸透したけがれのない秋の空のような輝く白い空の

現われが現われ

(卦 何の租雑な二元の現われも現われない心の意識である

80の概念は崩壊しているが現われの心は概念的であるOより微細な多様性はあ

るが二元である散漫ではないが心象的な要素がありゆえに概念的である

一方クリアライトの心は完全に非概念的で非二元である

現われの増加の心の定義は

(》 概念の崩壊によって起こりその動きすなわち回復まで続 く

63

そら

(参 太陽の光の浸透したけがれのない秋の空のような輝 く赤い空の

現われが生起する

(卦 どんな粗雑で二元の現われも現われない心の意識である

達成間近の心の定義は int

① 概念の崩壊によって起こりその動きすなわち回復まで続くそら

(参 夜の初めの濃い闇の浸透したけがれのない秋の空のような輝くう

く黒い空の現われが生起する

どんな二元の現われも現われない心の意識である

《八番目の崩壊〉

達成間近の心がクリアライトに崩壊すると注意力のない達成間近

の心の二番目の部分が一掃される粗雑な二元の現われがみじんもないくう

明るく透明な空の現われが現われる これは三つのけがれすなわち

月の光 太陽の光 闇のない自然な秋の夜明けの色のようであるこくう

の現われは直接に空を認識するサマディの意識のようである

クリアライトの現われの原因は白と赤のビンドゥがそれぞれ心臓で

白と赤の不滅のビンドゥに溶解し中央気道のすべての風が非常に級

細な生命を運ぶ風に崩壊するからであるこれによって最初から顕現

しない状態で普通に存在していた非常に微細な風と心が顕現しそれ

によってこのような現われが現われるよってこれは外側からの空っそら

ぽの空のような現われのケースではない

これは「死のクリアライト」そして80の概念現われ増加達成くう

間近がなくそれを乗 り物とする風もないゆえに「すべて空」 と呼ば

れる これは実際の死である

これは基本的な真実の身体である真実の身体へと変化していくため

の浄化の土台であるがゆえにそう呼ばれる「空っぽ」は基本的な自然

の身体と呼ばれるそしてそれを対象としてとる心は基本的な智慧を

認識す _-真束の身体と呼ばれる

64

固 「中間の生存」のヨーガの教え

ほとんどの人間はクリアライトに3日とどまりそれから白と赤の構

成要素の印が起こる

血と癖が少 し鼻と性器から現われるこれは心臓で崩壊 したビンドゥの浄化 さ

れなかった部分である

しかし肉体的な構成要素が病気によってひどく消耗している場令

には何日経っても赤と白の構成要素の印は起こらない

このような人は一日もクリアライトにいることはないかもしれない

また高いあるいは低い悟 りを持つヨーギーの場合にはクリアラ

イトと真実の身体を混ぜ合わせることができこの状態に普通よりも長

くいたりまたその期間を短くしたりすることができる

65

固 変身のヲ-ガ (意識を移し変える)の教え

変身のヨーガ (意識を移 し変える)は意識を覚者の浄土にある

いは高い誕生の世界に運ぶために編み出された数えである死の光

および 「中間の生存」の幻身を保つことのできる修行の進んだヨーギー

にとってはこのヨーガが必要であるoこれは非prime削こ重要であるO生起

のヨーガを取得 した者そしてある程度プラーナとナ-ディーそして

マハームドラーの見解を取碍 した者がこのヨーガを修行するのに適し

た者であるOこれを行なうことができない省も少なくともカルマの法

則に強い信を持ちこの修行の意味とプロセスを完全に理解すべきである

そして先に述べた壷の呼吸と ト〉モが鞭FJlなくできるようにな

らなくてはならない

(変身のヨーガの修行の仕方

)変身のヨーガの観想と訓練は次のように行なう

自分自身のタントラの主神の身体の中に中央気道を観想 し八つ

のフム音節が身体の八つの出口 (二つの耳二つの目_hLロ肛門

性器)をそれぞれ預っていると観想するoこれは唐瓢がこれらの門

から出ていかないようにするためである そ

らそれからタントラの主 神が自分の前方上の空に座っていると観想

するそしてブルーのフム字を心臓のチアクラに観想し五色の光を放

っていると観想する次に壷の呼吸を維持しその力を使って7ム字杏l=こ

中央気道を通 して「神聖天への開稚 (ブラフマランドラ)」まで一気

に打ち上げるそして同時に大きな声で 「ヒクリ と叫び打ち上げる力

6

回 変身のヨーガ (意紙を移し替える)の教え

を強めるフム字を 「神聖天への開溝」に一秒保ち優 しく 「カ」 と

ささやいてそれを心臓のチアクラまで降ろす止める前にこれを7

回繰 り返しそしてまた始める 数回行なったら走りながら 「ヒク」そら

と7回叫んでフム字を身体の外に出し自分の前方上の空にいるタン

トラの主神の心臓に入れる そして優 しく低い声で「カ」と7回続け

て繰 り返すこのようにしてフム字を自分の心臓のチァタラに返す0

これを1日に4回行なう者は数日後に次のような経験をする-

頭頂がひどくかゆくなり熱 くなるそして真ん中に盛 り上がりがで

きそこから黄色の液体が分泌されるもしこれらの症状が起こった

ならこれが成就の印であると思ってよいこの後この修行をやめ

一カ月に1回か2回行なう しかし頻繁に覚者の浄土に生まれるとい

う強い発願を行ないそこに行く確信と望みを強める

《変身のヨーガの応用》

死の印がすべて現われ命を延ばすことがこれ以上できない場合変

身のヨーガを行なうまだ死ぬ時期が来る前にこれを行なう者は大き

な罪を犯すことになり地獄に落ちる

死の際のこのヨーガのテクニックは先に述べたものと同じである0

一つの違いは中央気道の上部と 「神聖天への開溝」を非常に大きく

そしてふさがれていないと観想することである

ここでフム字を心臓のチァクラに観想し全力を使って 「ヒク」 と

叫ぶ瞬時にフム字は中央気道を上がり「神聖天への開溝」を通ってそら

あっという間に自分の眼前の空にいるタントラの主神の心臓に達する

もしこのときにすべてが暗くなりプラ-ナが吹き出し頭頂がかゆ

く痛 くなるならこれは身体を抜け出して覚者の浄土に行 くという

確実な印である もしこのような印が現われない場合にはフム字杏

降ろし休んでからもう一度 トライするこの印が現われたら「ヒクリ

と21回から25回叫び続ける そうすれば絶対に覚者の浄土に生まれる

67

友人親戚など死にかけている人につき添っている人は骨変身

のヨーガの教えを思い出させその確信と倍を強め彼のために祈 り

彼を助ける

生きている間このヨーガを修習する機会のなかった者は次のようI

にする

死が近づいたなら祈 り供物を捧げザンゲし覚者方の前で願い

を言う 覚醒の心を生じさせすべての邪悪な想念を断ちすべての執

着を切るライオンの横臥位になる覚者の浄土に生まれたいという真

剣な願いを生じさせ変身のヨーガの教えを適用するこれを知らない

者は知っている者に簡単に話してもらう そのような人もいない場令そら

には単に自分の前前方上の空にいるタントラの主神の心臓に集中

する そして「ヒク」と21回叫び続ける このようにして意識を覚

者の心臓に放 り投げる

もし死につつある人の頭を優しくなで「メンラ (薬師愛欲神)」と

繰 り返すなら8人の到達其智運命魂方がやってきて死につつある人

の意識を覚者アミタ-バの西の浄土に導いてくれる

動物が死んでいる場合には「ラトナクータ」を繰 り返すその動物

の意識は高い世界へ生まれる

死の光と 「中間の生存」の幻身を認識できないけれども高い世界に

生まれるために変身のヨーガに頼る者は三つのグループに分けられ

る 覚者の浄土に生まれ変わる有名なヨーギーはそこで簡単に究極の

解脱を達成する 普通の者は法則とヴァジラヤーナが普及している場

所に生まれることができ数生で覚者の境地に達する劣った者はこ

のヨーガによって大きな死の恐怖を避けることができ「中間の生存」

と恐怖から逃れ幸福な場所に生まれ変わりいずれは解放を達成する

68

h主釘

rcて

弱い場合夢を認識することができないこの場合独居 し成就

に対する自己の志と確信を強めるよう決意しなければならない

⑥ 自分の見るもの聴 くもの触れるものはすべて夢の中のこと

であると日中絶えず考えるならば夜夢を認織する機会を大いIに増大させる

夢のヨーガに取 り組み始める前にまず一般的な準備修行を終了しな

ければならない次に各期間の3分の 1をトウモの修行に3分の2

を喉のチァクラに 「種子」音節を観想することに費やす この観想は

夢を生み出す優れたテクニックである

まず喉のチァクラに座している赤い身体のグルに夜夢を認識す

る手助けをしてくださいと懇願する次に4枚花弁の蓮華を喉のチァ

クラに観想 しその中心に赤いオーム (Orb)字 【歩 ]正面の花弁に

青いア (A)字 [3T ]右の花弁に黄色いヌ (Nu)字 [弓 ]後方の

花弁に赤い夕 (Ta)字 [可 ]左の花弁に緑色のラ (Ra)字 [て ]

をすべて非常にくっきりと鮮明に観想する

喉のチァクラに赤いオーム字を観想 し壷の呼吸をできる限り長く煤

持することによって上記の内容を簡素化することもできるあるいは

各呼吸で 「オーム」を長く心の中で唱えることもできる

ある者はこれは寝ている間にのみなされるべきであるというかも

しれないこの発言は正しくないなぜならもしそれが昼間主要な隈

想として扱われるならば素早くかつ容易に 「風とともにある心」を喉

のチァクラに集中させることができその結果もっとたくさんのもっ

と鮮明な夢が現われるようになるからであるそれに加えてこの実践くう

はまたプラーナが中央気道に入り四つの空を開示する手助けともな

ヨーギーは絶えず目覚めた状態で自分の見るもの聴 くもの触

れるもの考えるもの影響を及ぼすものすべてが夢の中のことであ

ると考えなければならないまた豊かな食べ物や飽食を避け激しい

32

B] 夢のヨーガの教え

活動で自己をすり減らすことのないようにしなければならない手短に

言うとヨーギーはプラ-ナの力と強い意志力と夢を認識する他

の方法とを一つに合体させるよう努めなければならないのである

くう夢を認識する主要な方法は四つの空を開示するためにプラーナを

中央気道に至らせることである これが生じたならそれらと一つずつ

同一化しなくてはならないそして夢が現われるのを待ち夢を認識

するよう努める この実践の詳説は後に行なう

夢を観察する最も良い時間は夜明けから日の出の問であるなぜな

らそれは食べ物が消化され休息は十分で眠気は深くなく心は比

較的鮮明な時間帯だからである しかしほんの浅 く眠るだけの人は

夜の間にこれを実践することも可能である

ヨーギーは眠りに落ちる前に夢を認識しようという決意と確倍を

少なくとも7回多い場合には21回行なう しばらく喉のチァクラに

四つの基調音節を観想し次に壷の呼吸をゆるやかに保持 しながら

赤いオーム字のみに集中する

長い継続 した眠りは避けなければならないその代わり回数を増や

して短時間眠るように努める 目が覚める都度直前の眠りの間にう

まく夢を認識したかどうか振 り返ってみる必要があるもしうまくいっ

ていなかったら次に眠る前に真筆な祈 りを捧げる

もしもこのすべての後にもまだ夢を認識できないならば起き上

がって部屋の中のもの椅子やテーブルベッド衣類絵画を観察

しそれらがすべて夢の中のヴィジョンであると考えるこの感覚を失

わずにもう一度眠りにつく

極度の眠気のために夢を認訊できない人は身体全体と部屋中に満ち

る光線を放ち輝 く赤いオーム字を喉のチアクラにあるいは輝く白

いビンドゥを両眉の真ん中に観想する ごく浅く眠る傾向の人は青い

フム字か青いビンドゥを秘密チァクラに観想する

33

上述の教えのすべてを怠惰でなく実践しながら依然として夢を認識

できない人は独居に引きこもり衣服をすべて脱 ぎ捨て飛び跳ね

踊 り裸で走 り回り

「これは夢だ夢なんだ」

と大声で叫ぶべきであるさらに危険な崖っ淵に行き疎い地の底

をのぞき込み同じことをする それでもまだ夢を認識できないとした

ら自己を恥 じるべきであるそして懸命にグルとタントラの主神に

祈るべきである そして喉のチアクラの位置に次第に速度を増して

回転する円形の鋭い刃を観想 しそれが電動ノコギリのように全身を上

下して身体を肉片と灰とに薄切 りする様を観想するそれらを覚者方

とおなかを空かせた有情の魂に布施をするその後識別的な思考を

持たずにマハ-ムドラーについて隈想を行なう

夢をときたま少しの間だけは認識できてもいつもというわけでは

ない人は実践がまだ足 りないと気づくかもしれないこれは特に夢

の認識の直後に急に目を覚ました場合に当てはまる その場合はこ

の傾向に対して繰り返し自分自身に諭し夢の状態にとどまっていたい

という欲求を強めなければならないたとえ目が覚めても日を開けず

逆に夢を見続けるようにもしくは心臓か秘密チァクラに集中するよう

試みるべきである

どんな原因で夢から急激に覚めてしまうのか注意深 く調べてみなけ

ればならない極度の緊張が原因ならもっとリラックスするように物

音が原因ならもっと静かな場所で眠るように寒さや熱さが原因なら

もっと厚着をしたり薄着をしたりなどすべきである ある教えでは育

定的力と否定的力である赤と白のビンドゥの間に座っている自分自身を

観想することが助けになると述べている また壷の呼吸を保持しなが

ら青いフム字を喉のチァクラに観想するのも助けになるといわれてい

要するに夢を認識できない理由を発見すべく常に努力ししかる級

34

団 夢のヨーガの数え

に適切な矯正手段を講じる 例えば眠気がひどい場合には赤か白の

ビンドゥを喉に観想するかあるいは両眉の真ん中に放射する輝く光

を観想する警戒心が強すぎたりすぐに日が覚めてしまう場合には

青か黒のビンドゥを心臓か秘密チァクラに観想する夢が鮮明でない

場合には赤いビンドゥを喉のチァタラに観想 し輝 く光を放射 しなが

ら全身のすべてのナ-ディーを覆っていると観想する

怖い夢を見たときヨーギーは

「これは夢だ夢の中で火に焼かれたり水に溺れたりすることがある

だろうかこの動物や悪魔やそういうものがわたしに害を与えること

があるだろうか」と言って不当な恐怖心から身を守るこの意識を持ち続け火を踏み

つけたり水の中を歩いたり大きな火の玉に変身して恐ろしい悪魔や

獣の心臓に飛び込んで爆発させたりすべきである

夢をかなりしっかりと堅実に認識できているヨーギーは「夢の トラ

ンスフォーム」の実践に進むこれはつまり夢を見ている状態で鳥

虎ライオン神聖天国王家岩林や自分の望む何にでも変身し

ようと試みることであるこの雫践が安定したならば今度は様々な

形状のタントラの主神の身体座っていたり立っていたり大きかった

り小さかったり等に変身する同じように夢の中で見ているものを別

の対象物に変化させる例えば動物を人間に水を火に大地を空間

に一つを多数に多数を一つにと変化させる 例えば上半身からは

火下半身からは水を放ったり太陽と月を踏みつけたり身体を何百

万何十億と増やして宇宙全体をいっぱいにしたりといった種々の神過

力を働かせる

夢のヨーガの実践の主要な目的の一つは「中間の生存」の状態で

そしてこの生の中で幻身を実現する手助けをすることである これをくう

獲得するためにはまず 「眠りの四つの空」を認識 しなければならないくう くう

次に第四の空あるいは生来的な空から「風とともにある心」が作 り

35

出したマンダラのタントラの主神の幻身を瞬時に投影しその後にマくう

ンダラとタントラの主神をもう一度大いなる空に溶け込ませる これは

要するに夢のヨーガで実践される 「生起」と 「溶解」のプロセスであ

るl

この後以下に示した 「覚者の国-の旅」を実践する

自分がタントラの主神になったと観想 し流れ星のごとく瞬時にイ

ンドラの天あるいはどこか他の 「生まれ変わり」の世界の天に至る

そして戻る前にその場所を観察する これが安定 したならば次に

「覚者の浄土」の一つに例えばヴァイローチャナやアミタ-バや

その他の 「浄土」に旅する これも同じようにほんの瞬時のうちにな

される 「覚者の浄土」に至ったならば党者に敬意を表わして布施を

し覚者の説法を聴 く

最初のうちヴィジョンと経験はあまりはっきりとしないが自分が

夢で見たものは本物の 「浄土」そのものなのだと堅く信 じる なぜな

ら「生まれ変わり」の世界も 「煩悩破壊」の世界 も結局は夢にす ぎ

ないからであるこのように実践するうちにヴィジョンは徐々に徐々

に鮮明になってゆくはずである

もしある者が 「幻身のヨーガと夢のヨーガに何か違いがあるので

しょうか」と尋ねたならその答えは両者は基本的に同じであるが

夢のヨーガは幻身のヨーガの補足と見なされているということである0

一つは幻身を生み出すために使われもう一方はそれをさらに完全なち

のにするために使われるのであるまた「覚醒」状態の光から生 じる

幻身は夢のそれよりももっと深遠なもっと微細なものであること

を知るべきである とはいえ二つのヨーガは互いに相補い合うもの

として実践される なぜなら夢と覚醒の状態の二分性の中に顕現 した

時間への固執は究極的にはこのようにして征服されるからである

これら二つのヨーガを合体 した実践によって人は 「生まれ変わり」

の世界の習慣的な思考を浄化するようになるすべての物事は心の顕現

36

B] 夢のヨーガの数え

であり心は夢と同様それ自体では実体を持たないものであると悟る

「生まれ変わり」の世界も 「煩悩破壊」の世界も実在 しない屡気楼であ

りそれらは何も束縛しないし何も解放しないと知る自己の粗雑と

微細純粋と不純な愛着のすべてを洗い清める そして最終的に覚者

の境地の魔法のような 「完全な楽しみの身体」を明らかにするようにな

37

B] 光のヨーガの数え

どのようにして光を認識する

か位省をすべて取 り除き光を認識するために望ましいすべての粂件

を集めるための蟹備段階の修行においてたどる段階は夢のヨーガと同

じである しかしさらにヨーギ-は良い栄養になる食物を取 り身

体をマ ノサージし非常に静かな場所に住み自己のビンドゥを保存 し

常に柔和でリラックスしていなければならないo幌想の各々の期間に

おいてその3分の 1の1馴 Iほ トウモの修行に耽やし3分の2の時rll

ほ光のヨーガの修行に数やさねばならない

投初に心臓のチアクラに母神と共に座っている青いヴ7ジラダラ

を観想 しヴアジラダラに 「生来の光を開示 してください」と祈るべき

であるそれから心臓のチアクラに市い7ム字を観想 し壷の呼吸を

煤つかまたは心の中でフム字を長 く唱えるべきであるそうすると

外側の世界がすべて彼の身体に溶け込みその身体がフム字に溶け込み(

)そのフム字がナーダに溶け込みそのナータが大いなる空に溶け込むく

つ彼は空について阪想 し息を保つべきであるこのサマディから立ち

上がるとヨーギーは再びタントラの主神の幻影の身体を観想する

「これは夜にのみ行なうべきだ」と間違って主張する人がいる し

かし実際はこれを九一日通 して修行すると「風とともにある心」 を

習得する可能性が大いに増 し光の啓示が安定するその結果睡眠中

に光を認識するのがずっと容易になる

さらに同時に保息をすることによって大いなる利益が加わる

他の方法で光を認識することは非常に難 しいしそのようにして認識した

3

E] 光のヨーガの教え

光は長く持続 しないこの修行に従う人は必ずプラ-ナを中央気道にくう

もたらし四つの空を開示するそれゆえこれが 「光のヨーガ」とい

う最も重要な修行なのである

〈睡眠中に光を保つこと〉くう

昼間にプラ-ナを中央気道にもたらすことによって四つの空を順

番に開示できる人は眠りに落ちる直前に心臓のチァクラにあるフム辛

に集中すれば睡眠中にもそうすることができる

光を 「保つ」のに一番いい時間は睡眠の最も深い夜 (の真ん中)で

はなく夜明けまたはいつでもいいから睡眠の浅いときであるそおう が い

して一番いい姿勢はライオンの横臥位である

ここで光のヨーガの修行で不可欠な二つのことは心臓のチァクラ

の蓮華の五つの花弁にある五つの基調音節 (Hu血ANuTaRa)

を観想 し息を保つことである

眠りに落ちる前にヨーギーは啓示増大達成の段階の後で

「生来の光が生じたときに必ずそれを認識するぞ」と繰 り返 し繰 り近

し21回考えるべきである それから身体全体がフム字に溶け込みフ

ム字が光に溶け込むことを観想しそれに集中する 少し眠たくなった

らア字に集中する かなり眠くなったらヌ字に集中する非常に眠

くなったらタ字に集中する 眠りに落ちそうなったらラ字に集中す

る眠りに落ちながら(または気を失いながら)フム字に集中する

初め最初の三つの音節に集中した直後に眠りに陥る傾向が強いので

最後の二つの音節に集中するのが難しいと思うかもしれlない しかし

繰 り返し修行することによって徐々にできるようになる睡眠という

気を失った状態で意識をとどめられない人はサマディの力をもっとつ

けるように昼間に一生懸命修行すべきであるこれによって気を失っ

た状態で意識をとどめ光を少し見ることができるようになる

39

ある教えにはまだ光を認識できなければ三日三晩眠ることを放秦

してからもう一度やってみるべきだと述べられているくう

四つの光または空すなわち啓示の光増大の光達成の光坐

来の誕生を順番に開示できる人は粗雑な 「生まれ変わり」の世界の忠

考と微細な 「生まれ変わり」の世界の思考の両方を取 り除き識別するそら

心を超越することができるそうすると要一つない空のように透明で

澄みわたった本物の睡眠の光に直面するO これがとびきり上等の経験

すなわち完全な光であるこの次には「まあまあ」の経験とか「少なくう

い」光と呼べるようなものがあるここではヨーギーは四つの空を

順番に認識できないかまたは「生まれ変わり」の世界の顕現をすべ

て取 り除くことはできないがひどい眠気を克服し透明な光り輝く空

性を明確に識別することができる

この次には「劣った」経験があるここではヨーギーは 「完全な」

光も 「少ない」光も経験 しないが夢が生じる前の眠りの状態で澄ん

だ透明な心を経験する昼間の修行で安定したサマディを達成 したら

その力は眠りと夢の状態も含めて昼と夜を通じて行き届 くその場

合ヨーギーは(原則として)夢を見ないもし見ることがあったと

してもそれをすぐに認識できる しかしこれは睡眠の光ではなくて

睡眠の状態でのサマディの経験でしかないと言うグルもいる確かにそ

うかもしれないがそのように修行すれば光を認識する機会を本当に

増大させることができすぐに 「少ない」光を見るであろう

光を保つ方法は多くあるが上述の教えでこの目的のためには十分

である ヨーギーは自分に最も役に立つ特定の教えに従うべきである0

くう《四つの空についての説明〉

くう四つの空または四つの光または四つの楽は光のヨーガの経験の

中核である これらは目覚めた状態の昼間の修行でプラ-ナを中央

気道に集めることによって引き起こされる そうできる人は特に四香

40

B] 光のヨーガの教え

くう くう目の空すなわち生来の光に集中すべきである この四つの空を認識

する方法は以下のとおりである

夜の光のヨーガの修行で最初に心臓のチァクラにある蓮華の花弁の

一つにあるア字に集中する この修行によって五大元素のプラ-ナが

中央気道に集中し煙寮気楼蛍の光などが順番に現われる眠気を

感じたらヌ字に集中するするとますますプラ-ナが集まり粗雑くう

な区別する思考が崩壊 し初めの空すなわち啓示の光が現われるそそら

うすると要一つない空に明るい月の光を見ているかのような感じを

経験する

もっと眠たくなったらタ字に集中しより多くのプラーナが集まりくう

微細な区別する思考がすべて崩壊 し二番目すなわち極端な空 (別名そら

増大の光)が現われる そうすると雲一つない空に明るい太陽の光

を見ているかのような感 じを経験する

とても眠くなったらラ字に集中するそうするとすべてのプラ-

ナが集まり最も微細な区別する思考のほとんどが崩壊し三番目すくう

なわち大いなる空 (別名 達成の光)が現われるそうすると深い雲

一つない天空にすべてを包含する暗闇を見ているかのような感 じを経

験する

最後にフム字に集中している間に眠りに落ちる (または気を失う)

と達成のすべてのプラ-ナと最も微細な区別する思考のすべてが崩くう

壊 し四番目すなわち完壁な空 (別名 生来の光)が現われるそそら そうきoう

う すると夜明けの澄んだ空の蒼等を見ているかのような感 じを経験 したそがれ

太陽月黄昏という三つのけがれのすべてが彼から離れ去るこれくう

らがヨーギーか認識 し修行 しなければならない四つの空すなわち

睡眠の光であるくう

最初この四つの空をすべて認識することはで きないかもしれないが

途切れることのない根気強い修行によってついには認識するようになくう

る四つの空を 「保つ」ことに熟達 していない人は浅い睡眠の間に

41

ヨーガを修行すべきである 熟達している人は深い睡眠のときにその

修行をすべきである 規則正 しいプロセスで光を保つことにまだ熟逮

していない人は逆のプロセスで行なうのが難 しいと感じるだろうす

なわち生来の光から三番目を保ち二番目をそれから一番目の光-(

とであるそれゆえ正 しいプロセスが基本であり非常に重要なので

ある

プラーナの乱れによって光のサマディから出されそうになったら

心臓のチァクラのフム字に集中してサマディをもう一度安定させるべ

きである これがダメなら「少ない」光について隈想すべ きである

「少ない」光から出されそうになったら夢の幻影の身体の修行をしよ

うとすべきであるしかしこれをきちんと行なうためには昼間の修くう

行でプラ-ナを中央気道に集め四つの空を開示できなければならない

この段階に到達 して初めて夜光を完壁に保つことができる修行

の進んでいないヨーギーは一番目と二番目の光は認識できるかもしれ

ないが三番目と生来の光を認識することは極めて困難であろう

寝る前に光を保とうという非常に強い望みを生 じさせ(身体全体

を満たしている)輝 く光を発 している心臓のチァクラにあるフム字に集

中すれば「少ない」光を見る機会は十分にある夢のない浅い睡眠の

状態では彼は心の性質を光 り輝いているが空っぽ (不明瞭さのない

透明)であると見なす意識は目覚めているかのように明噺である

にもかかわらず散漫にする思考を取 り除くことができず光 り輝 く意

識も夢と一緒に現われるもしこれが起こったらまだフム字に集中し

続け光を安定させるために光 り輝 く意識を保とうとすべきである0

深い睡眠のときに光を認識できない人はがっか りする必要はなく

認識するように再度努力するべきである そうすれば徐々にうまく

いくようになる プラ-ナの乱れのために夢が現われたらこれらのヴィ

ジョンがタントラの主神と彼のマンダラと同じであると見なしそのヴィくう

ジョンをもう一度大いなる空に溶け込ませようとする

42

E] 光のヨーガの数え

「r少ない」光は真の陸眠の光ではない」ということを知るべきである

後者は散漫と区別する思考がすべてない第四番目すなわち生来の

光であるが前者は区別する心と散漫が混ざり合った表面的な光でし

かないしかしこの 「少ない」光を安定させ強めることができれば

最終的には生来の光を保つことに成功する 現在のところチベット

のヨーギーの多 くは対応する〝 光を保つ段階に到達することしかで

きない修行のよくでさる者ですら「少ない」光 しか保つことができ

ないそれゆえこの違いを知っているということは非常に重要なこと

である

《三つの基本的な光についての解説》

タントラの教えによると光は三つのグループに分けることができる

① 起源の光

(参 道の光

(参 果報の光

「起源すなわちリアリティーの光」とは人が気づいていようがい

まいが関係なくすべてのときに存在 して」る生来の光である 睡眠のくう

光と死の光はこの種類に属する「道の光」とは空の状態すなわくう

ちプラ-ナが中央気道に集まったときに開示する四つの光または空

を直接悟ることであるこれはまた「区別しない智慧」- 主観 と客くう

観という二元性を超越 している「生まれていない空」を悟 ること-

とも呼ばれる「果報の光」とは覚者の境地という完全で完壁な解脱

の境地である 「二つが一つになった究極の光」を悟ることである

「睡眠の光」は様々なグループに分類することもできる「対象に面

すること」のない深い睡眠において認識されるものは「深い睡眠の光」と呼ばれる 粗雑な対象と微細な対象によって認識されるものは「F少ないJ睡眠の光」と呼ばれるなど

前に夢のヨーガや教えたように修行者は自分に自信があ り「中

43

間の生存」をマスターできるのかをどうかを観察すべきである こう自

閉すべきである

「わたしの今の悟 りで時が来たときにr死の光J をコントロールで

きるのだろうか 」くう

「四つの睡眠の空」をコントロールすることができれば死のときにくう

「四つの空」を認識できると確信を持つことができるo そq)人にとって

は死は道における非常に役に立つ段階である

よってこの光のヨーガの修行によって「生まれ変わり」の世界に

対する執着と「生まれ変わり」の世界における識別は浄化され「自己

を照らす智慧」を悟る「生来の光の智慧の火」によって不純な習慣

的思考をすべて破壊 し「息子の光」と 「母親の光」を一つにし「生ま

れない光」という大いなる全体にすべてを包含する そうすると完全

な 「法則の身体」と 「形状の身体」を達成し「生まれ変わり」の世界

の終わりまで少 しも努力することなしに数え切れないほどの多くの

方法ですべての衆生を助けることができる

44

6]「中川の生存」のヨーガの救え

回 「中間の生存 」のヨ-ガの教え

1「中間の生存」の数え (1)

(死の象徴

〉1形状一茶姿の集積が崩壊 し始めるとき極度な消耗の程度まで弱

きを感 じる地元素が崩壊 し始めると身体は活プJを失う視党器官

が崩壊すると眼球を動かすあるいははっきりと比ることができない

「大きな蚊の智慧」の元素がJiFi壊 し始めると心は大変暗く鈍くなる

2感光の楽fJ-tが崩壊 し始めるとだるく感 じマヒしたような感じ

がする水元菜が崩壊するときは身体内の分泌が止まるO聴覚の機

能が崩壊するとき聞こえなくなるo「平等の智eu の元素が分解さ

れるとIgぴと苦しみの区別がつかなくなる

3 識別の躯村tが崩壊 し始めるといかなる外的な対象も見えなくなる

火元-兼がJuL)壌するときは消化できない鼻が利かなくなり始めると

上部のプラーナが遅 くなり不規則になる映光の感JltLが崩壊すると

においを区別できなくなるO観察の智慧の元素が分解されると死

にかけている者は周りに立っている身内の者を見分けることができな

くなる

4 構成要素の躯積が崩壊するとき何もすることができなくなる

プラーナの元紫が分解するとき十の租雑なプラ-ナが来たところへ

仰る味光の器官が崩壊するとき舌が撞 く厚 くなる味覚の感光

がなくなると異なる味を区別できないO活動の智yi箕の元素が崩壊す

るとき行為することも意志することもできなくなる

4

別の経典によれば死に関する次の教えがある

1地元素が水元素に崩壊するとき外的なサインは自分の身体を動

かせなくなりそしてあたかもすべての支えを失って倒れそうに感

じることである

「お願いだ立ち上がるのを助けてくれ」

と大声で叫びたい内的なサインは意識が渦巻く煙の雲のように現

われることである

2水元素が火元素に崩壊するときの外的なサインはすべての分泌が

乾き切ることであり内的なサインは意識が移動する賓気横のよう

に現われ白い現われの33の邪悪心の識別する思考がすべて静まるこ

とである

3火元素がプラ-ナに崩壊するときは外側のサインは身体の熱が

大幅に減少し一方で指や爪先はしびれて冷たくなることである内

的なサインは意識が蛍の光の薄暗いスパークのようにして現われ

赤い現われの40の愛著の識別する思考が静まることである

4プラ-ナが意識に崩壊するときの外側のサインは死にゆく人の出

息が大変長 くなり入息が大変短 くなることである 内的なサインは

意識がはっきりとして安定したランプの光のように現われ七つの

黒い迷妄の識別する思考がすべて静まることである

経典によればこれらの死のサインは個人によって一つ一つ順々に

現われたりあるいはすべてが一度に現われたりする

微細な元素が崩壊したら死にかけている人は次のような経験をす

ることになるそら

1意識が 「啓示の光」に崩壊するとき雲のない空に浮かぶ月の光のI

ように光を見る

2啓示の意識が 「増加の光」に崩壊するとき夜明けのように赤っぽ

い草色の一条の光を見る

3「増加の光」が 「達成の光」に崩壊すると完全な暗闇を経験 し

46

6] 「中間の生存」のヨーガの数え

意識を失うそら

4この無意識の状態は再び光の中に崩壊 し夜明けの要一つない空

のような- 前の三つの段階の微細なけがれすべてを超越 した-くう

透明なはっきりとした空が現われるこれが真実の 「死の光」あるい

は 「生来の光」である

異なる元素が次から次-と崩壊 したら最終的にプラーナの元素が

心臓のチァクラで意識に崩壊するその後頭頂のチァタラにある白い

ビンドゥが下降しヘソのチァクラにある赤いビンドゥが上昇し二つ

が心臓で一緒になる赤と白のビンドゥが完全に混ぜ合わさったとき

「死の光」が現われる 六つの世界のすべての有情の魂がそれぞれの

生の終わりに一度死の光を見るのだが残念ながら彼はそれを認読

することもつかむこともできない

《「中間の生存」の出現》

それから逆の順序で死の光から達成増加啓示と順に現われる

眠っていたプラ-ナが動き始め達成の光が現われるそしてすぐにそ

れから増加の光啓示の光と続くそれから80の識別する思考が生じ

その結果 「中間の生存」のすべての幻影のような顕現が現われる

ここでよく論議を呼ぶ質問が起こる

「r中間の生存Jの住人の身体と顔はどのように見えるのか」アサンガの兄弟たちによれば彼らは次の転生の姿をしている しか

し他の人々によれば生前の姿に似ているという 「継承の派」のグ

ルたちによれば「中間の生存」の初めのころの段階では「中間の生存」

の住人の顔と身体は生前のものに似ておりそれからそれが徐々に消え

てゆきそして 「中間の生存」の後の段階になれば次に来る転生の現

われをとるこの理論は理にかなっているだけではなく経典とも一致

している 多くの経は「習慣の身体」の 「中間の生存」状態における

存在は生前にならって形作られることを明確に示 している

47

「中間の生存」の住人はすべての器官を完全に備えてお り再び再

生することが定められている場所以外であれば妨害なくどこへでも旅

することができる 彼は 「生まれ変わり」の世界に属する超常的力を幾

分有しており食物の香 りを食べて生き他の同じ 「中間の生存」の住int

人たちを見ることができるなおここから先の内容については一つ

の例にすぎない

もし 「中間の生存」の住人が悲惨な領域に生まれることが定められ

ているのであれば深い暗闘あるいは黒い雨の夜のヴィジョンを見

るだろう もし彼が幸福な領域に生まれるものであるなら月のように

輝 く白い光を見る

別の経典はこういう

地獄に生まれる者たちにはすべてのものが焼けた木のように黒っぽ

い茶色に見える 低級霊域に生まれる者たちは煙色の色を見る天に坐

まれる者は金色の光を見る 形状の要素に生まれる者たちは白を見る

そして非形状の要素に生まれる者たちは「中間の生存」の経験をし

ない- 彼らは死後即座に非形状の要素へ生まれ変わることになる

しかし低い領域に生まれることが定められている非形状の要素の生令

体たちは再び 「中間の生存」を経験するともいわれている

地元素が妨げられたとき「中間の生存」の住人たちは爆発の雷鳴を

開く水元素が妨げられたとき海の波のとどろさを開き火元素のと

き燃え上がる森のうなりを開き風元素のとき大暴風雨の高いヒュ-

ヒューとなる音を開く

三毒- 愛著邪悪心迷妄- は「中間の生存」の住人が自赤

黒の様々な種類の恐ろしいヴィジョンつまり彼を傷つけるために近づ

いてくる恐ろしい幽霊や悪魔として投影された習慣的な思考を持つ国と

なる

「中間の生存」の住人は次のような性質を持つといわれる

① 身体は抵抗を示すことがなく影を作らないそして一瞬のう

48

回 「中間の生存」のヨーガの教え

ちに多くの土地へ旅することができる

② 他の領嘘の生命体は彼の行為を目撃することができない

③ 透視能力とテレパシーを持つo

④ 太陽も月も星も見ない

(9 生来的な心の記録を見て自分が生前行なった良い行為 悪い行

為のすべてを詳しく見る

⑥ 食物は見るがそれが彼に布施されたか捧げられたのでなけれ

ば味わうことはできない

以上のような説明は行なわれたが個人のカルマは決して同じという

ことはなくまた顕現も大変異なっているのでこれらをはっきりと限

定されたあるいは一定不変のものとして受け入れるのは難 しい多く

の点で 「中間の生存」の状態は夢の状態のようであり非常に不安定で

不確かなものなのである

「中間の生存」の生命の最高の長さは7日であるが もしこの期間に

「中間の生存」の住人が転生をしなければ彼は 「死ぬ」あるいは気絶

して第二 「中間の生存」に即座に生まれ変わる このプロセスは7回

繰 り返されることができるので全体で49日となる

「中間の生存」の住人は次に転生する場所を見るや否やその場所

に恋 しでしまう

湿気と温かさによって生まれ変わる者は壇とにおいによって引かれ

る 虫あるいは卵の形に生まれ変わる者は両親がセックスをしてい

るのを見たとき両方の親に対する大きな変著と邪悪心を抱 く 男性に

生まれるものは母を愛 して父を憎み女性は逆となるこの愛著と那

悪心が生 じるや否や「中間の生存」の住人は直ちに気絶 しそれを知

らないで転生する天の一つに生まれるものは壮麗な天国にあるよう

な豪邸と男女の天使を見彼らを望む

悲惨な領域に生まれる者は多くの恐ろしいヴィジョンを見絶望的

にそれらを避けようとする 洞窟や穴や木に逃れようとすれば彼は動

49

物に生まれ変わる もし鉄の家に逃げようとすれば地獄に生まれる0

「中間の生存」の住人が死ぬときはやはり四段階の崩壊のプロセス

つまりプラ-ナの減退から啓示増加達成生来的な光を通過す

る それから逆のプロセスが始まり生来的な光から達成増加啓

示80の識別する思考プラ-ナのエレメント火--と心と身体の

複合体が完成するまで続 く

《「中間の生存」 での機会》くう

死の際で息子と母の空の光が混ぜ合わさるとき識別をする考えと

いう微細なけがれはすべて鋲まる このとき生起と完成のヨーガを敬

得した修行の進んだヨーギーは完全な覚者の境地とその徳を同時に

達成できる かなり修行の進んだ者しかし素晴らしいマハームドラー

を昼夜修行でさる者また死の光を保てる者は「中間の生存」のヴィ

ジョンが現われるときそれを使っで悟りを進めることができる

この世のすべての顕現は実は 「中間の生存」のそれでありすべて

の 「生まれ変わり」の世界の存在は「中間の生存」の存在なのである

誕生と死の間の期間は「生と死の中間の生存」と呼ばれる 眠 りに落

ちたときから目覚めまでは 「夢の中開の生存」死から再生までは 「中

間の生存」そのものである これら三つの 「中間の生存」においてトウ

モと幻身のヨーガ光と夢のヨーガそして 「中間の生存」と変身のヨー

ガの修行が強調されるべきである

眠っている状態起きている状態の両方で見るもの開くもの触

るもの行動するものはすべて「中間の生存」の状態であると考える

べきであるこの教えを繰 り返し続けて修行することは優れた 「中間

の生存」の準備であると認識すべきである

そして死のときが近づいたなら自分の財産 持ち物を三宝に布施

し惜 しみなく布施しすべての執着を切り神聖になされた約束の戒

を厳 しく守 りすべての道に外れたこと罪をザンゲすべきである ま

50

B] 「中開の生存」のヨーガの教え

たもし神聖になされた約束の戒を破ったことがあるならグルあるい

は覚者に再びイニシエーションを与えてくれるように懇願 し破った棉

聖になされた約束の戒を修復すべきである真剣にグルとタントラの主

神に祈 り死の光と 「中間の生存」での幻身を保持できるよう助けを求

めまた法友に頼って死の際で教えを思い出させてもらう

最も修行の進んでいるヨーギーは死のとき溶解のヨーガを行ない

おのずから照らす精髄に集中してそれを死の光に混ぜ合わせる そし

てその光から「風とともにある心」でできた完全な 「完全な楽 しみの

身体」と 「変化身」を生 じさせるよう努力する

マハ-ム ドラーの第四段階に達した非常に修行が進んでいるヨーギー

は死のときに確実に母と息子の光を混ぜ合わせることができる この

ときカルマの身体顕現心のすべてのきずなが切れ覚者の境地の

徳がすべて完成する彼らの心は法則の身体になり身体は智慧の身体

になり土地は完成と純粋さの土地になる

かなり修行の進んでいるヨーギーも最も進んでいる者たちと同じよ

うに修行するべきであるもしこれに成功すれば彼らは 「中間の生存」を通らないで転生できる そうでなければ真剣に覚者の浄土に生まれ

るように祈 り変身のヨーガの教えを適用すべきである

死の光も幻身のヨーガも保持することめできない劣ったヨーギーは

心の集中力を喚起 し確実な理解と揺るぎのない自信を持って教えを逮

用 し死と 「中間の生存」の挑戦に立ち向かう解放を得るために死と

「中間の生存」の機会を利用することができない者はカルマによって

もうー度 「生まれ変わり」の世界に生まれることを強いられる これを

防ぐためには次の指示に従う

「中間の生存」にいる者がその者にとって最 も魅力的な場所に来た

ときそれをタントラの主神のマンダラだと観想する 男と女の性交を

見て愛著と邪悪心が生起 したら自分自身に注意を喚起 してこれが

覚者が現わした父と母の第三イニシエーションだと考える 楽と空の経

51

くう験を受け入れ愛書も邪悪心も幻影で空であると見る

くうこのように空の状態の見解を強調することによって「生まれ変わり」

の世界から永遠に自分を解放できるかもしれないもし 「中間の生存」

にいる者がこれをうまく成し遂げ最初の7日間で再生を逃れることが

でき為ならそれに続 く7日間あるいはその後に同じことを成し遂げ

ることは難しくない彼はタントラの主神の浄土に生まれ道-の帰依

を完成するだろう

もし 「中間の生存」にいる者が覚者の浄土に生まれたいと思うなら

そこに生まれたいという強い願望を培わなくてはならないこれは非育

に重要であるそして変身のヨーガの教えを適用すると一騎のうち

にその浄土に生まれる

「中間の生存」ヨーガの恩恵は次のようにまとめられる

(ni 「法則の身体」は死のときに実現できる

② 「完全な楽しみの身体」は 「中間の生存」で

③ 「変化身」は肉体化するときに実現される

これはまた覚者の三身の成就に導く道とも呼ばれる

2「中間の生存」の教え (2)

《崩壊の諸段階》

人間は25の粗雑な対象- 五つの集積四つの元素六つの感覚要

素五つの対象五つの基本的智慧- が崩壊することによって必ず

死ぬ

死のプロセスには八つの段階がありそれには25の要素の崩壊が含

まれる22の要素は最初の四つの段階の間に崩壊する残 りすなわ

ち識別の集積 意識の感覚 諸現象の性質を悟る基本的智慧は最級

の四つの段階の間に崩壊する

52

B] 「中間の生存」のヨーガの教え

図1 25の粗雑な対象

5つのとらわれfの集報 53の基本的魯魚 四大元素 6つの感覚事案 5うめ対魚

形材 窄準 二 基本的鋲のような智患 也 日の感

覚 形状-容姿感 車 基本的な平等の智

憩 水 耳の感覚 声蓑 壷 基本的な

分析の智患 火 鼻の感覚 香り痕由の構成 基本的な活動を 風 舌

の感覚 味達成する智患 身の感覚 接

触敗 軍 基本

的な諸現象の性質の智愁 意識の感覚図2 8つの崩壊価 白の崩噂空重BO油 填 ー3番白の崩薮 iIi春日重油 墳一J

1 帝敬す二

る奮寮 形状-容姿 感 覚 弛 別 経験の構成

元 素 地 水 火 風博 労要素 T 日の感

覚 耳の感覚 舟の感兜 舌と身の感覚対 慶

目に見える形状-容姿 士PJ 香 り 味と

接触基本地軸 基本的 基本的な 基本的な 基本的な活動を鏡のような智慧 平等の智患 分析

の智恵 達成する智患崩壊寸を5帝P

の崩壊 there4や畢日申申墳 7寧日の崩壊 や番

〈一番目の崩壊〉

最初に形状一容姿の集積の段階の五つの現象が自然に崩壊するす

なわち形状一容姿の集積のような智慧地元素目の感覚生命体の

中にある目に見える形状一容姿である形状一容姿の集積の崩壊の外的I

な印として手足が前より小さくなり身体が弱く力がなくなる

この大きさと力の減少は普通老齢とともに訪れる顕著なかたちである

基本的な鏡のような智慧は鏡に像が現われるのとちょうど向 じよう

に多くの対象が同時に明確に現われる通常の意識であると説明されて

いるこの崩壊の外的な印として視界がハツキリしなくなり暗くな

地元案の崩壊の外的な印として身体が非常に細 くなり手足がだら

んとし身体が地面の下に沈んでいっているような感じがする

沈んでいく感覚は「持ち上げてくれ 」と叫ぶほどである

目の感覚の崩壊の外的な印として日を開けたり閉じたりできなくな

生命体の中にある目に見える形状-容姿の崩壊の外的な印としてつヤ

身体の艶が減少し力が尽きる

この五つの崩壊の内的な印は「屡気楼のような」と呼ばれる青っぽ

い現われが生 じることであるこれは太陽の光が夏の砂漠を打つとき

の水の現われのようなものである

現われは煙の塊にもたとえられるがたいていは零気横にたとえられる

《二番目の崩壊》

その後感覚の集積の段階の五つの現象が同時に崩壊する感覚の集

積が崩壊するときの外的な印は身体の意識が感覚の意識に伴う楽

苦しみ どちらでもない感覚をもはや経験することができないというこ

とである

基本的な平等の智慧は楽 苦しみ どちらでもない感覚を一つの檀

54

回 「中間の生存」のヨーガの教え

類すなわち感覚として心にとめている通常の意識であると説明され

ている

これは多くの同発語を一つの意味を持つものとして心にとめている意識とし

ても表現されている

この崩壊の外的な印として意識の感覚に伴う楽 苦しみ どちら

でもない感覚をもはや心にとめることができない

水元素の崩壊の外的な印として唾液汗尿血液精液が干上が

口鼻舌喉が干からび歯にはカスが生じる

耳の感覚の崩壊の外的な印として外的 内的な音がもはや聞こえな

生命体の中に含まれている音の崩壊の外的な印として耳の内側の

「ur」という音がもはや生じない

この五つの崩壊の内的な印は「煙のような」と呼ばれる現われが生

じることである これは煙の塊の中にある煙突からうねって出てい

る煙に似ている

《三番目の崩壊》

その後識別の集積の段階の五つの現象が同時に崩壊する 識別の集

積の崩壊の外的な印として両親のような親しい人のことをもはや気

にとめなくなる

基本的分析の智慧は親しい人の個々の名前や目的などに気をとめ

る通常の意識であると説明されている

この崩壊の印としては自分の両親の名前すらもはや思い出せない0

火元素の崩壊としては身体の温かさが減少しそこから食べ物や飲

み物を消化する力が失われる

鼻の感覚力の崩壊の外的な印としては鼻からの空気の吸い込みは弱

くなるが吐き出しは強く長くなり息はまるで一つ一つ積み上げられ

55

ているかのようである

生命体の中に含まれているにおいの崩壊の外的な印としてはいいに

おいも悪いにおいも喚ぐことはできない

この五つの崩壊の内的印は「蛍のような」と呼ばれる現われが生 じ

ることであるこれは煙突から上る煙の-吹きの中に見られる赤いすす

火の粉または穀物を妙るために使われるフライパンの底の煤につい

た赤い火の粉のようである

《四番目の崩壊》

その後経験の構成の集積の段階の五つの現象が同時に崩壊するこ

の集積の崩壊の外的な印は動き回るというような肉体運動をすること

ができないことである

基本的な活動を達成する智慧は今生および来生の外的 世俗的な

活動や目的などそしてまたそれらをどのようにして達成するのかを

心にとめている意識であると説明されている

風の元素の崩壊の外的な印としては10の風- 粗雑な生命を運ぶ風

など- がその住みかから心臓に移 り息が出たり入ったりしなくな

舌の感覚力の崩壊の外的な印としては舌が太 く短 くなりつけ根が

青 くなる

生命体に含まれる味の崩壊の外的な印としてもはや六つの味 (甘さ

酸っぱさ苦さ渋さピリッとした塩辛さ)を経験できない

この時点で身の感覚と接触も必ず崩壊するのでその崩壊の外的な

印としていかなるなめらかさも租さも感じることができない

この七つの崩壊の内的な印は「燃えるバターランプのような」と呼

ばれる現われが生 じることである これはバターランプがまさに消え

んとするとき炎がパチパチするようなものである

56

E] 「巾問の生存」のヨーガの教え

「崩壊の意味」前の元素がどのようにして後ろの元素に崩壊 していく

のかについていうと地 水 火 風という順序で前の元素と関係の

ある風の意識の基礎として働 く能力が撤退し後の元素の意識の基礎

として働く能力がより顕現するのである これは前の元素の後の元莱

-の崩壊と呼ばれているがある一つの元素が別の元素の性質を持つよ

うになるということではない

地が水に崩壊するということは地の風の意識の基礎として働く能力

が退化しそのときに水の風の意識の基礎として働く能力がより顕現

するようになるということを意味するこのようにこれは前者の舵

力が後者の能力へ移動するようなものなので地が水に崩壊するといわ

れているが通常の地が通常の水に崩壊することではないこれは他の

崩壊にも当てはまる

《五番目の崩壊》

四つの元素が崩壊した後意識の集積の段階にある五つの現象が段階

的に現われなくてはならないこれらは80の表示的概念の心輝 く白の

現われの心輝 く赤い増加の心輝 く黒の達成間近の心そして死の

クリアライトの心である

80の概念は三つのグループに分かれ33が白い現われの心を表わし

40が赤い増加の心を表わし七つが黒い達成間近の心を表わす 最初の

グループの概念は対象の乗 り物として働 く粗雑な風の動 きに関係 し

よって白の現われの心を顕現として経験 していない者にとっては

その乗 り物として働く風が赤い増加の心そして黒い達成間近の心と

比べていくらか粗雑な動きをしていると感じられるこの白い現われ

の心に関する推論ができるのは最初の概念のグループが微細から釈

雑へと反対の順序で進んでいるときの白い現われの心の痕跡あるい

は結果だからである

57

この33とは

1大きな欲望の欠如 心は対象を欲さない

2中くらいの欲望の欠如

3小さな欲望の欠如I

4心の行き来 心は外的対象-と行ったり内的対象-帰ったりする

5大きな悲しみ 快い対象と別れることに対する心の苦痛

6中くらいの悲しみ

7小さな悲しみ

8安らぎ心は安らかにとどまる

9概念化 対象のまぶしさによって興智した心

10大きな恐れ 不快な対象に出合ったことによって生み出される恐れ

ll中くらいの恐れ

12小さな恐れ

13大きな執着 快い対象に執着すること

14中くらいの執着

15小さな執着

16とらわれ 愛欲界の対象に完全にとらわれた心

17不善あるいは非知識 善行に対する疑念

18飢え 食べ物を欲すること

19渇き飲物を欲すること

20大きな感覚 快感痛みどちらでもないという感覚

21中くらいの感覚

22小さな感覚

23知者の概念

24知ることの概念

25知られる対象の概念

26個別の識別 何がふさわしく何がふさわしくないかを分析する心

27恥 自分自身が同意しないあるいは宗教的な禁止によって

58

固 「中間の生存」のヨーガの教え

誤った行為を避けること

28慈悲 苦悩からの離別を願うこと

29哀れみ 観察の対象を完全に保護する心

30美 しいものと会いたいと欲すること

31不安 とらわれた心確信がない

32蓄積 所有物を集める心

33嫉妬 他の繁栄によって乱れた心

二つ日の40の概念は対象の乗 り物として働 く中くらいの風に関係す

るよってそれを経験 していない者にとっては赤あるいはオレンジ

の増加の乗 り物として働 く風が自あるいは黒い現われと比べて中く

らいの動きをしていると感 じられるつまり心がより微細になるにつ

れて心の二元性がより少なくなりつつあるということであるこの赤

い増加の心に関する推論ができるのはこの概念のグループが反対の順

序で粗雑へと進んでいるときの赤い増加の心の痕跡あるいは結果だか

らである

この40の概念とは

1欲望 まだ手に入れていない対象に対する執着

2愛著 手に入れた対象に対する執着

3大きな喜び 快い対象を見て喜ぶ心

4中くらいの喜び

5小さな喜び

6うれしさ 欲 した対象を達成 したことによる満足

7歓喜 欲 した対象を繰 り返 して経験する心

8驚き以前生起 しなかった対象について考えること

9興暫 快い対象を知覚 して散漫になった心

10満足 快い対象に対する満足

ll抱擁 抱擁 したいと欲すること

12キス キスしたいと欲すること

59

13吸う吸いたいと欲すること

14安定 変化 しない連続の心

15精進 善に向かう心

16プライド自分が優れていると思う心

17活動 活動を成し遂げることに関係する心

18強盗 富を盗みたいと欲すること

19力 他の軍隊を征服したいと欲すること

20熱意 善の道を修習する心

21大きな困難に対する従事 倣慢さによって悪行に従事すること

22中くらいの困難に対する従事

23小さな困難に対する従事

24激しさ理由もなく優れた者と議論したいと欲すること

25戯れ 魅力的な者を見て戯れたいと欲すること

26怒る傾向 憤慨の心

27善 善行に対して努力したいと願うこと

28はっきりとした言葉と真実 他が理解できるようにそして自

分の事実の識別を変えないで話 したいと願うこと

29非真実 自分の事実の識別を変えてから話したいと願うこと

30確信 非常に安定した意図

31非仮定 対象を保持 したいと欲さない心

32寄贈者 所有物を与えたいと願うこと

33熱心な勧告 怠惰な者に宗教の実践をするように勧めること

34英雄的行為 煩悩のような敵を克服したいと願うこと

35-恥知らず 自分が同意しないあるいは宗教的な禁止によって非

行を避けないで悪行に従事すること

36欺き偽善によって人を欺くこと

37キツさ鋭い良心

38悪徳 邪見解に慣れた心

60

6] rFP問の生存」のヨーガの教え

39非優 しさ他を傷つけたいと願うこと

40不正 不正直

三番目の七つの概念は対象の乗 り物として働 く弱い風の動きに関係

するよって黒い達成間近の心に関してそれを経験 していない者に

それを示す働きをする これはこの概念のグループが反対の順序で釈

雑へと進んでいるときの黒い増加の心の痕跡あるいは結果だからであ

この七つの概念とは

1忘れっぽさ衰えた注意力

2誤り水を寮気樺と思うことなど

3しゃべらない しゃべりたくないと思うこと

4意気消沈 悩む心

5怠惰 善に対する熱意のなさ

6疑念

7中くらいの欲 愛著と邪悪心が同じくらいの心

80の表示的概念とその乗 り物である風は輝 く白い現われの前に崩壊

しなくてはならないなぜなら理解の様式と現われの心のそれは不

一致だからであるまたこの二つの間には粗雑さと微細さに関して大

きな違いがあるので80の概念のような粗雑な心は白い現われのとき

には存在できない80の表示的概念とその乗り物である風が輝 く白い

現われへと崩壊するとき燃えているバターランプのような現われが坐

起する80の表示的概念がその中に崩壊 してしまったときの現われくう

の心自身の印は非常に明るい透明さと空の現われおよび月の光が

充満したけがれのない秋の夜空のような白い様相の光の現われである

この現われの原因に関していえば心臓から上の左右両方の気道の風

がその上の開口つまり頭頂から中央気道に入ったからであるこ

の力によって頭頂の緒がゆるみ父から得た音節ハムが逆さになった

相である [皇 ]白いビンドゥが水のような性質を持っているがゆ

61

えに下に下がるそれが心臓のところにある左右の気道の大童の円

の緒の上に来ると輝く白い現われが生起する このようにこれは

外側から差した月の光などの現われではないのである

これが現われと呼ばれるのは月の光のような現われが生起するからくう

であり空と呼ばれるのは80の概念とその乗 り物である風が存在 し

ないからである

〈六番目の崩壊》

この後現われの心とその乗り物である風が増加の心に崩壊する0くう

増加の心が生起すると空であり 「空っぽ」であるが前よりももっ

と澄んだ赤またはオレンジの現われが太陽の光の浸透したけがれのそら

ない秋の空のように輝く

この原因に関していえば心臓から下の左右の気道の風がすべて管

骨の一番下あるいは性器のところの開口を通って中央気道に入るか

らであるこの力によって宝石 (性器)の中のチアクラの結とヘソ

のチァタラの結が徐々にゆるむこれによってヘソのチァクラの真ん

中にある縦一本の線の短いア [A]の形で存在 している母から得

た赤いビンドゥが上に上がる赤い現われは心臓にある六重の円の

左右の気道の緒の下まで上昇する よってこれは外側から輝 く太陽

の光の輝きなどではないのである

これが赤い現われと呼ばれるのは太陽の光のように鮮やかであるかくう

らで「非常に空」と呼ばれるのは現われの心とその乗 り物 として働

く風が存在しないからである

《七番目の崩壊》

この後増加の心がその乗 り物である風とともに達成間近の心に

崩壊する 最初夜の初めのような濃い闇が浸透 したけがれのない秩そら

の空のような様々な黒い現われが生起する

62

団 「中問の生存」のヨーガの教え

中央気道の中の上と下の風は心臓に集まっておりこの力によって

心臓のところにある左右の気道の六重の円の結がゆるむこれによって

逆さになった音節ハム [卓 ]の様相上の白いビンドゥが降り下の縦

の線の様相の赤いビンドゥが昇る これらは心臓のところの中央気追

の真ん中で子音で終わる (閉じた箱の)様相で存在している赤と白の

不滅のビンドゥに入るこの出合いによって達成間近の輝 く黒い現われ

が生起する このようにこれは外側からやってくる閲の現われ等の

ケースではないのである

これが 「達成間近」 と呼ばれるのはクリアライ トに近いからでくう

「大きな空」と呼ぼるのは増加の心とその乗 り物 として働 く風が存

在 しないからである

達成間近の心の最初の方では対象の感覚があるしかし最後の方

では心は沖象に注意 しておらず闇に困惑して気を失って無意識に

なりそうであるその後非常に微細な風と心から偶発的に生起するす

べての風と心が止まる

注意力のない達成間近な心の最後の部分は普通の状態で初めから

顕現せずに存在 していた非常に微細な風と心の注意力が活性化するま

で続 く これが起こると死のクリアライトが現われる

輝 く白い現われの心の定義は

① 概念の崩壊によって起こりその動きすなわち回復まで続きそら くう

② 月の光の浸透したけがれのない秋の空のような輝く白い空の

現われが現われ

(卦 何の租雑な二元の現われも現われない心の意識である

80の概念は崩壊しているが現われの心は概念的であるOより微細な多様性はあ

るが二元である散漫ではないが心象的な要素がありゆえに概念的である

一方クリアライトの心は完全に非概念的で非二元である

現われの増加の心の定義は

(》 概念の崩壊によって起こりその動きすなわち回復まで続 く

63

そら

(参 太陽の光の浸透したけがれのない秋の空のような輝 く赤い空の

現われが生起する

(卦 どんな粗雑で二元の現われも現われない心の意識である

達成間近の心の定義は int

① 概念の崩壊によって起こりその動きすなわち回復まで続くそら

(参 夜の初めの濃い闇の浸透したけがれのない秋の空のような輝くう

く黒い空の現われが生起する

どんな二元の現われも現われない心の意識である

《八番目の崩壊〉

達成間近の心がクリアライトに崩壊すると注意力のない達成間近

の心の二番目の部分が一掃される粗雑な二元の現われがみじんもないくう

明るく透明な空の現われが現われる これは三つのけがれすなわち

月の光 太陽の光 闇のない自然な秋の夜明けの色のようであるこくう

の現われは直接に空を認識するサマディの意識のようである

クリアライトの現われの原因は白と赤のビンドゥがそれぞれ心臓で

白と赤の不滅のビンドゥに溶解し中央気道のすべての風が非常に級

細な生命を運ぶ風に崩壊するからであるこれによって最初から顕現

しない状態で普通に存在していた非常に微細な風と心が顕現しそれ

によってこのような現われが現われるよってこれは外側からの空っそら

ぽの空のような現われのケースではない

これは「死のクリアライト」そして80の概念現われ増加達成くう

間近がなくそれを乗 り物とする風もないゆえに「すべて空」 と呼ば

れる これは実際の死である

これは基本的な真実の身体である真実の身体へと変化していくため

の浄化の土台であるがゆえにそう呼ばれる「空っぽ」は基本的な自然

の身体と呼ばれるそしてそれを対象としてとる心は基本的な智慧を

認識す _-真束の身体と呼ばれる

64

固 「中間の生存」のヨーガの教え

ほとんどの人間はクリアライトに3日とどまりそれから白と赤の構

成要素の印が起こる

血と癖が少 し鼻と性器から現われるこれは心臓で崩壊 したビンドゥの浄化 さ

れなかった部分である

しかし肉体的な構成要素が病気によってひどく消耗している場令

には何日経っても赤と白の構成要素の印は起こらない

このような人は一日もクリアライトにいることはないかもしれない

また高いあるいは低い悟 りを持つヨーギーの場合にはクリアラ

イトと真実の身体を混ぜ合わせることができこの状態に普通よりも長

くいたりまたその期間を短くしたりすることができる

65

固 変身のヲ-ガ (意識を移し変える)の教え

変身のヨーガ (意識を移 し変える)は意識を覚者の浄土にある

いは高い誕生の世界に運ぶために編み出された数えである死の光

および 「中間の生存」の幻身を保つことのできる修行の進んだヨーギー

にとってはこのヨーガが必要であるoこれは非prime削こ重要であるO生起

のヨーガを取得 した者そしてある程度プラーナとナ-ディーそして

マハームドラーの見解を取碍 した者がこのヨーガを修行するのに適し

た者であるOこれを行なうことができない省も少なくともカルマの法

則に強い信を持ちこの修行の意味とプロセスを完全に理解すべきである

そして先に述べた壷の呼吸と ト〉モが鞭FJlなくできるようにな

らなくてはならない

(変身のヨーガの修行の仕方

)変身のヨーガの観想と訓練は次のように行なう

自分自身のタントラの主神の身体の中に中央気道を観想 し八つ

のフム音節が身体の八つの出口 (二つの耳二つの目_hLロ肛門

性器)をそれぞれ預っていると観想するoこれは唐瓢がこれらの門

から出ていかないようにするためである そ

らそれからタントラの主 神が自分の前方上の空に座っていると観想

するそしてブルーのフム字を心臓のチアクラに観想し五色の光を放

っていると観想する次に壷の呼吸を維持しその力を使って7ム字杏l=こ

中央気道を通 して「神聖天への開稚 (ブラフマランドラ)」まで一気

に打ち上げるそして同時に大きな声で 「ヒクリ と叫び打ち上げる力

6

回 変身のヨーガ (意紙を移し替える)の教え

を強めるフム字を 「神聖天への開溝」に一秒保ち優 しく 「カ」 と

ささやいてそれを心臓のチアクラまで降ろす止める前にこれを7

回繰 り返しそしてまた始める 数回行なったら走りながら 「ヒク」そら

と7回叫んでフム字を身体の外に出し自分の前方上の空にいるタン

トラの主神の心臓に入れる そして優 しく低い声で「カ」と7回続け

て繰 り返すこのようにしてフム字を自分の心臓のチァタラに返す0

これを1日に4回行なう者は数日後に次のような経験をする-

頭頂がひどくかゆくなり熱 くなるそして真ん中に盛 り上がりがで

きそこから黄色の液体が分泌されるもしこれらの症状が起こった

ならこれが成就の印であると思ってよいこの後この修行をやめ

一カ月に1回か2回行なう しかし頻繁に覚者の浄土に生まれるとい

う強い発願を行ないそこに行く確信と望みを強める

《変身のヨーガの応用》

死の印がすべて現われ命を延ばすことがこれ以上できない場合変

身のヨーガを行なうまだ死ぬ時期が来る前にこれを行なう者は大き

な罪を犯すことになり地獄に落ちる

死の際のこのヨーガのテクニックは先に述べたものと同じである0

一つの違いは中央気道の上部と 「神聖天への開溝」を非常に大きく

そしてふさがれていないと観想することである

ここでフム字を心臓のチァクラに観想し全力を使って 「ヒク」 と

叫ぶ瞬時にフム字は中央気道を上がり「神聖天への開溝」を通ってそら

あっという間に自分の眼前の空にいるタントラの主神の心臓に達する

もしこのときにすべてが暗くなりプラ-ナが吹き出し頭頂がかゆ

く痛 くなるならこれは身体を抜け出して覚者の浄土に行 くという

確実な印である もしこのような印が現われない場合にはフム字杏

降ろし休んでからもう一度 トライするこの印が現われたら「ヒクリ

と21回から25回叫び続ける そうすれば絶対に覚者の浄土に生まれる

67

友人親戚など死にかけている人につき添っている人は骨変身

のヨーガの教えを思い出させその確信と倍を強め彼のために祈 り

彼を助ける

生きている間このヨーガを修習する機会のなかった者は次のようI

にする

死が近づいたなら祈 り供物を捧げザンゲし覚者方の前で願い

を言う 覚醒の心を生じさせすべての邪悪な想念を断ちすべての執

着を切るライオンの横臥位になる覚者の浄土に生まれたいという真

剣な願いを生じさせ変身のヨーガの教えを適用するこれを知らない

者は知っている者に簡単に話してもらう そのような人もいない場令そら

には単に自分の前前方上の空にいるタントラの主神の心臓に集中

する そして「ヒク」と21回叫び続ける このようにして意識を覚

者の心臓に放 り投げる

もし死につつある人の頭を優しくなで「メンラ (薬師愛欲神)」と

繰 り返すなら8人の到達其智運命魂方がやってきて死につつある人

の意識を覚者アミタ-バの西の浄土に導いてくれる

動物が死んでいる場合には「ラトナクータ」を繰 り返すその動物

の意識は高い世界へ生まれる

死の光と 「中間の生存」の幻身を認識できないけれども高い世界に

生まれるために変身のヨーガに頼る者は三つのグループに分けられ

る 覚者の浄土に生まれ変わる有名なヨーギーはそこで簡単に究極の

解脱を達成する 普通の者は法則とヴァジラヤーナが普及している場

所に生まれることができ数生で覚者の境地に達する劣った者はこ

のヨーガによって大きな死の恐怖を避けることができ「中間の生存」

と恐怖から逃れ幸福な場所に生まれ変わりいずれは解放を達成する

68

h主釘

rcて

B] 夢のヨーガの教え

活動で自己をすり減らすことのないようにしなければならない手短に

言うとヨーギーはプラ-ナの力と強い意志力と夢を認識する他

の方法とを一つに合体させるよう努めなければならないのである

くう夢を認識する主要な方法は四つの空を開示するためにプラーナを

中央気道に至らせることである これが生じたならそれらと一つずつ

同一化しなくてはならないそして夢が現われるのを待ち夢を認識

するよう努める この実践の詳説は後に行なう

夢を観察する最も良い時間は夜明けから日の出の問であるなぜな

らそれは食べ物が消化され休息は十分で眠気は深くなく心は比

較的鮮明な時間帯だからである しかしほんの浅 く眠るだけの人は

夜の間にこれを実践することも可能である

ヨーギーは眠りに落ちる前に夢を認識しようという決意と確倍を

少なくとも7回多い場合には21回行なう しばらく喉のチァクラに

四つの基調音節を観想し次に壷の呼吸をゆるやかに保持 しながら

赤いオーム字のみに集中する

長い継続 した眠りは避けなければならないその代わり回数を増や

して短時間眠るように努める 目が覚める都度直前の眠りの間にう

まく夢を認識したかどうか振 り返ってみる必要があるもしうまくいっ

ていなかったら次に眠る前に真筆な祈 りを捧げる

もしもこのすべての後にもまだ夢を認識できないならば起き上

がって部屋の中のもの椅子やテーブルベッド衣類絵画を観察

しそれらがすべて夢の中のヴィジョンであると考えるこの感覚を失

わずにもう一度眠りにつく

極度の眠気のために夢を認訊できない人は身体全体と部屋中に満ち

る光線を放ち輝 く赤いオーム字を喉のチアクラにあるいは輝く白

いビンドゥを両眉の真ん中に観想する ごく浅く眠る傾向の人は青い

フム字か青いビンドゥを秘密チァクラに観想する

33

上述の教えのすべてを怠惰でなく実践しながら依然として夢を認識

できない人は独居に引きこもり衣服をすべて脱 ぎ捨て飛び跳ね

踊 り裸で走 り回り

「これは夢だ夢なんだ」

と大声で叫ぶべきであるさらに危険な崖っ淵に行き疎い地の底

をのぞき込み同じことをする それでもまだ夢を認識できないとした

ら自己を恥 じるべきであるそして懸命にグルとタントラの主神に

祈るべきである そして喉のチアクラの位置に次第に速度を増して

回転する円形の鋭い刃を観想 しそれが電動ノコギリのように全身を上

下して身体を肉片と灰とに薄切 りする様を観想するそれらを覚者方

とおなかを空かせた有情の魂に布施をするその後識別的な思考を

持たずにマハ-ムドラーについて隈想を行なう

夢をときたま少しの間だけは認識できてもいつもというわけでは

ない人は実践がまだ足 りないと気づくかもしれないこれは特に夢

の認識の直後に急に目を覚ました場合に当てはまる その場合はこ

の傾向に対して繰り返し自分自身に諭し夢の状態にとどまっていたい

という欲求を強めなければならないたとえ目が覚めても日を開けず

逆に夢を見続けるようにもしくは心臓か秘密チァクラに集中するよう

試みるべきである

どんな原因で夢から急激に覚めてしまうのか注意深 く調べてみなけ

ればならない極度の緊張が原因ならもっとリラックスするように物

音が原因ならもっと静かな場所で眠るように寒さや熱さが原因なら

もっと厚着をしたり薄着をしたりなどすべきである ある教えでは育

定的力と否定的力である赤と白のビンドゥの間に座っている自分自身を

観想することが助けになると述べている また壷の呼吸を保持しなが

ら青いフム字を喉のチァクラに観想するのも助けになるといわれてい

要するに夢を認識できない理由を発見すべく常に努力ししかる級

34

団 夢のヨーガの数え

に適切な矯正手段を講じる 例えば眠気がひどい場合には赤か白の

ビンドゥを喉に観想するかあるいは両眉の真ん中に放射する輝く光

を観想する警戒心が強すぎたりすぐに日が覚めてしまう場合には

青か黒のビンドゥを心臓か秘密チァクラに観想する夢が鮮明でない

場合には赤いビンドゥを喉のチァタラに観想 し輝 く光を放射 しなが

ら全身のすべてのナ-ディーを覆っていると観想する

怖い夢を見たときヨーギーは

「これは夢だ夢の中で火に焼かれたり水に溺れたりすることがある

だろうかこの動物や悪魔やそういうものがわたしに害を与えること

があるだろうか」と言って不当な恐怖心から身を守るこの意識を持ち続け火を踏み

つけたり水の中を歩いたり大きな火の玉に変身して恐ろしい悪魔や

獣の心臓に飛び込んで爆発させたりすべきである

夢をかなりしっかりと堅実に認識できているヨーギーは「夢の トラ

ンスフォーム」の実践に進むこれはつまり夢を見ている状態で鳥

虎ライオン神聖天国王家岩林や自分の望む何にでも変身し

ようと試みることであるこの雫践が安定したならば今度は様々な

形状のタントラの主神の身体座っていたり立っていたり大きかった

り小さかったり等に変身する同じように夢の中で見ているものを別

の対象物に変化させる例えば動物を人間に水を火に大地を空間

に一つを多数に多数を一つにと変化させる 例えば上半身からは

火下半身からは水を放ったり太陽と月を踏みつけたり身体を何百

万何十億と増やして宇宙全体をいっぱいにしたりといった種々の神過

力を働かせる

夢のヨーガの実践の主要な目的の一つは「中間の生存」の状態で

そしてこの生の中で幻身を実現する手助けをすることである これをくう

獲得するためにはまず 「眠りの四つの空」を認識 しなければならないくう くう

次に第四の空あるいは生来的な空から「風とともにある心」が作 り

35

出したマンダラのタントラの主神の幻身を瞬時に投影しその後にマくう

ンダラとタントラの主神をもう一度大いなる空に溶け込ませる これは

要するに夢のヨーガで実践される 「生起」と 「溶解」のプロセスであ

るl

この後以下に示した 「覚者の国-の旅」を実践する

自分がタントラの主神になったと観想 し流れ星のごとく瞬時にイ

ンドラの天あるいはどこか他の 「生まれ変わり」の世界の天に至る

そして戻る前にその場所を観察する これが安定 したならば次に

「覚者の浄土」の一つに例えばヴァイローチャナやアミタ-バや

その他の 「浄土」に旅する これも同じようにほんの瞬時のうちにな

される 「覚者の浄土」に至ったならば党者に敬意を表わして布施を

し覚者の説法を聴 く

最初のうちヴィジョンと経験はあまりはっきりとしないが自分が

夢で見たものは本物の 「浄土」そのものなのだと堅く信 じる なぜな

ら「生まれ変わり」の世界も 「煩悩破壊」の世界 も結局は夢にす ぎ

ないからであるこのように実践するうちにヴィジョンは徐々に徐々

に鮮明になってゆくはずである

もしある者が 「幻身のヨーガと夢のヨーガに何か違いがあるので

しょうか」と尋ねたならその答えは両者は基本的に同じであるが

夢のヨーガは幻身のヨーガの補足と見なされているということである0

一つは幻身を生み出すために使われもう一方はそれをさらに完全なち

のにするために使われるのであるまた「覚醒」状態の光から生 じる

幻身は夢のそれよりももっと深遠なもっと微細なものであること

を知るべきである とはいえ二つのヨーガは互いに相補い合うもの

として実践される なぜなら夢と覚醒の状態の二分性の中に顕現 した

時間への固執は究極的にはこのようにして征服されるからである

これら二つのヨーガを合体 した実践によって人は 「生まれ変わり」

の世界の習慣的な思考を浄化するようになるすべての物事は心の顕現

36

B] 夢のヨーガの数え

であり心は夢と同様それ自体では実体を持たないものであると悟る

「生まれ変わり」の世界も 「煩悩破壊」の世界も実在 しない屡気楼であ

りそれらは何も束縛しないし何も解放しないと知る自己の粗雑と

微細純粋と不純な愛着のすべてを洗い清める そして最終的に覚者

の境地の魔法のような 「完全な楽しみの身体」を明らかにするようにな

37

B] 光のヨーガの数え

どのようにして光を認識する

か位省をすべて取 り除き光を認識するために望ましいすべての粂件

を集めるための蟹備段階の修行においてたどる段階は夢のヨーガと同

じである しかしさらにヨーギ-は良い栄養になる食物を取 り身

体をマ ノサージし非常に静かな場所に住み自己のビンドゥを保存 し

常に柔和でリラックスしていなければならないo幌想の各々の期間に

おいてその3分の 1の1馴 Iほ トウモの修行に耽やし3分の2の時rll

ほ光のヨーガの修行に数やさねばならない

投初に心臓のチアクラに母神と共に座っている青いヴ7ジラダラ

を観想 しヴアジラダラに 「生来の光を開示 してください」と祈るべき

であるそれから心臓のチアクラに市い7ム字を観想 し壷の呼吸を

煤つかまたは心の中でフム字を長 く唱えるべきであるそうすると

外側の世界がすべて彼の身体に溶け込みその身体がフム字に溶け込み(

)そのフム字がナーダに溶け込みそのナータが大いなる空に溶け込むく

つ彼は空について阪想 し息を保つべきであるこのサマディから立ち

上がるとヨーギーは再びタントラの主神の幻影の身体を観想する

「これは夜にのみ行なうべきだ」と間違って主張する人がいる し

かし実際はこれを九一日通 して修行すると「風とともにある心」 を

習得する可能性が大いに増 し光の啓示が安定するその結果睡眠中

に光を認識するのがずっと容易になる

さらに同時に保息をすることによって大いなる利益が加わる

他の方法で光を認識することは非常に難 しいしそのようにして認識した

3

E] 光のヨーガの教え

光は長く持続 しないこの修行に従う人は必ずプラ-ナを中央気道にくう

もたらし四つの空を開示するそれゆえこれが 「光のヨーガ」とい

う最も重要な修行なのである

〈睡眠中に光を保つこと〉くう

昼間にプラ-ナを中央気道にもたらすことによって四つの空を順

番に開示できる人は眠りに落ちる直前に心臓のチァクラにあるフム辛

に集中すれば睡眠中にもそうすることができる

光を 「保つ」のに一番いい時間は睡眠の最も深い夜 (の真ん中)で

はなく夜明けまたはいつでもいいから睡眠の浅いときであるそおう が い

して一番いい姿勢はライオンの横臥位である

ここで光のヨーガの修行で不可欠な二つのことは心臓のチァクラ

の蓮華の五つの花弁にある五つの基調音節 (Hu血ANuTaRa)

を観想 し息を保つことである

眠りに落ちる前にヨーギーは啓示増大達成の段階の後で

「生来の光が生じたときに必ずそれを認識するぞ」と繰 り返 し繰 り近

し21回考えるべきである それから身体全体がフム字に溶け込みフ

ム字が光に溶け込むことを観想しそれに集中する 少し眠たくなった

らア字に集中する かなり眠くなったらヌ字に集中する非常に眠

くなったらタ字に集中する 眠りに落ちそうなったらラ字に集中す

る眠りに落ちながら(または気を失いながら)フム字に集中する

初め最初の三つの音節に集中した直後に眠りに陥る傾向が強いので

最後の二つの音節に集中するのが難しいと思うかもしれlない しかし

繰 り返し修行することによって徐々にできるようになる睡眠という

気を失った状態で意識をとどめられない人はサマディの力をもっとつ

けるように昼間に一生懸命修行すべきであるこれによって気を失っ

た状態で意識をとどめ光を少し見ることができるようになる

39

ある教えにはまだ光を認識できなければ三日三晩眠ることを放秦

してからもう一度やってみるべきだと述べられているくう

四つの光または空すなわち啓示の光増大の光達成の光坐

来の誕生を順番に開示できる人は粗雑な 「生まれ変わり」の世界の忠

考と微細な 「生まれ変わり」の世界の思考の両方を取 り除き識別するそら

心を超越することができるそうすると要一つない空のように透明で

澄みわたった本物の睡眠の光に直面するO これがとびきり上等の経験

すなわち完全な光であるこの次には「まあまあ」の経験とか「少なくう

い」光と呼べるようなものがあるここではヨーギーは四つの空を

順番に認識できないかまたは「生まれ変わり」の世界の顕現をすべ

て取 り除くことはできないがひどい眠気を克服し透明な光り輝く空

性を明確に識別することができる

この次には「劣った」経験があるここではヨーギーは 「完全な」

光も 「少ない」光も経験 しないが夢が生じる前の眠りの状態で澄ん

だ透明な心を経験する昼間の修行で安定したサマディを達成 したら

その力は眠りと夢の状態も含めて昼と夜を通じて行き届 くその場

合ヨーギーは(原則として)夢を見ないもし見ることがあったと

してもそれをすぐに認識できる しかしこれは睡眠の光ではなくて

睡眠の状態でのサマディの経験でしかないと言うグルもいる確かにそ

うかもしれないがそのように修行すれば光を認識する機会を本当に

増大させることができすぐに 「少ない」光を見るであろう

光を保つ方法は多くあるが上述の教えでこの目的のためには十分

である ヨーギーは自分に最も役に立つ特定の教えに従うべきである0

くう《四つの空についての説明〉

くう四つの空または四つの光または四つの楽は光のヨーガの経験の

中核である これらは目覚めた状態の昼間の修行でプラ-ナを中央

気道に集めることによって引き起こされる そうできる人は特に四香

40

B] 光のヨーガの教え

くう くう目の空すなわち生来の光に集中すべきである この四つの空を認識

する方法は以下のとおりである

夜の光のヨーガの修行で最初に心臓のチァクラにある蓮華の花弁の

一つにあるア字に集中する この修行によって五大元素のプラ-ナが

中央気道に集中し煙寮気楼蛍の光などが順番に現われる眠気を

感じたらヌ字に集中するするとますますプラ-ナが集まり粗雑くう

な区別する思考が崩壊 し初めの空すなわち啓示の光が現われるそそら

うすると要一つない空に明るい月の光を見ているかのような感じを

経験する

もっと眠たくなったらタ字に集中しより多くのプラーナが集まりくう

微細な区別する思考がすべて崩壊 し二番目すなわち極端な空 (別名そら

増大の光)が現われる そうすると雲一つない空に明るい太陽の光

を見ているかのような感 じを経験する

とても眠くなったらラ字に集中するそうするとすべてのプラ-

ナが集まり最も微細な区別する思考のほとんどが崩壊し三番目すくう

なわち大いなる空 (別名 達成の光)が現われるそうすると深い雲

一つない天空にすべてを包含する暗闇を見ているかのような感 じを経

験する

最後にフム字に集中している間に眠りに落ちる (または気を失う)

と達成のすべてのプラ-ナと最も微細な区別する思考のすべてが崩くう

壊 し四番目すなわち完壁な空 (別名 生来の光)が現われるそそら そうきoう

う すると夜明けの澄んだ空の蒼等を見ているかのような感 じを経験 したそがれ

太陽月黄昏という三つのけがれのすべてが彼から離れ去るこれくう

らがヨーギーか認識 し修行 しなければならない四つの空すなわち

睡眠の光であるくう

最初この四つの空をすべて認識することはで きないかもしれないが

途切れることのない根気強い修行によってついには認識するようになくう

る四つの空を 「保つ」ことに熟達 していない人は浅い睡眠の間に

41

ヨーガを修行すべきである 熟達している人は深い睡眠のときにその

修行をすべきである 規則正 しいプロセスで光を保つことにまだ熟逮

していない人は逆のプロセスで行なうのが難 しいと感じるだろうす

なわち生来の光から三番目を保ち二番目をそれから一番目の光-(

とであるそれゆえ正 しいプロセスが基本であり非常に重要なので

ある

プラーナの乱れによって光のサマディから出されそうになったら

心臓のチァクラのフム字に集中してサマディをもう一度安定させるべ

きである これがダメなら「少ない」光について隈想すべ きである

「少ない」光から出されそうになったら夢の幻影の身体の修行をしよ

うとすべきであるしかしこれをきちんと行なうためには昼間の修くう

行でプラ-ナを中央気道に集め四つの空を開示できなければならない

この段階に到達 して初めて夜光を完壁に保つことができる修行

の進んでいないヨーギーは一番目と二番目の光は認識できるかもしれ

ないが三番目と生来の光を認識することは極めて困難であろう

寝る前に光を保とうという非常に強い望みを生 じさせ(身体全体

を満たしている)輝 く光を発 している心臓のチァクラにあるフム字に集

中すれば「少ない」光を見る機会は十分にある夢のない浅い睡眠の

状態では彼は心の性質を光 り輝いているが空っぽ (不明瞭さのない

透明)であると見なす意識は目覚めているかのように明噺である

にもかかわらず散漫にする思考を取 り除くことができず光 り輝 く意

識も夢と一緒に現われるもしこれが起こったらまだフム字に集中し

続け光を安定させるために光 り輝 く意識を保とうとすべきである0

深い睡眠のときに光を認識できない人はがっか りする必要はなく

認識するように再度努力するべきである そうすれば徐々にうまく

いくようになる プラ-ナの乱れのために夢が現われたらこれらのヴィ

ジョンがタントラの主神と彼のマンダラと同じであると見なしそのヴィくう

ジョンをもう一度大いなる空に溶け込ませようとする

42

E] 光のヨーガの数え

「r少ない」光は真の陸眠の光ではない」ということを知るべきである

後者は散漫と区別する思考がすべてない第四番目すなわち生来の

光であるが前者は区別する心と散漫が混ざり合った表面的な光でし

かないしかしこの 「少ない」光を安定させ強めることができれば

最終的には生来の光を保つことに成功する 現在のところチベット

のヨーギーの多 くは対応する〝 光を保つ段階に到達することしかで

きない修行のよくでさる者ですら「少ない」光 しか保つことができ

ないそれゆえこの違いを知っているということは非常に重要なこと

である

《三つの基本的な光についての解説》

タントラの教えによると光は三つのグループに分けることができる

① 起源の光

(参 道の光

(参 果報の光

「起源すなわちリアリティーの光」とは人が気づいていようがい

まいが関係なくすべてのときに存在 して」る生来の光である 睡眠のくう

光と死の光はこの種類に属する「道の光」とは空の状態すなわくう

ちプラ-ナが中央気道に集まったときに開示する四つの光または空

を直接悟ることであるこれはまた「区別しない智慧」- 主観 と客くう

観という二元性を超越 している「生まれていない空」を悟 ること-

とも呼ばれる「果報の光」とは覚者の境地という完全で完壁な解脱

の境地である 「二つが一つになった究極の光」を悟ることである

「睡眠の光」は様々なグループに分類することもできる「対象に面

すること」のない深い睡眠において認識されるものは「深い睡眠の光」と呼ばれる 粗雑な対象と微細な対象によって認識されるものは「F少ないJ睡眠の光」と呼ばれるなど

前に夢のヨーガや教えたように修行者は自分に自信があ り「中

43

間の生存」をマスターできるのかをどうかを観察すべきである こう自

閉すべきである

「わたしの今の悟 りで時が来たときにr死の光J をコントロールで

きるのだろうか 」くう

「四つの睡眠の空」をコントロールすることができれば死のときにくう

「四つの空」を認識できると確信を持つことができるo そq)人にとって

は死は道における非常に役に立つ段階である

よってこの光のヨーガの修行によって「生まれ変わり」の世界に

対する執着と「生まれ変わり」の世界における識別は浄化され「自己

を照らす智慧」を悟る「生来の光の智慧の火」によって不純な習慣

的思考をすべて破壊 し「息子の光」と 「母親の光」を一つにし「生ま

れない光」という大いなる全体にすべてを包含する そうすると完全

な 「法則の身体」と 「形状の身体」を達成し「生まれ変わり」の世界

の終わりまで少 しも努力することなしに数え切れないほどの多くの

方法ですべての衆生を助けることができる

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6]「中川の生存」のヨーガの救え

回 「中間の生存 」のヨ-ガの教え

1「中間の生存」の数え (1)

(死の象徴

〉1形状一茶姿の集積が崩壊 し始めるとき極度な消耗の程度まで弱

きを感 じる地元素が崩壊 し始めると身体は活プJを失う視党器官

が崩壊すると眼球を動かすあるいははっきりと比ることができない

「大きな蚊の智慧」の元素がJiFi壊 し始めると心は大変暗く鈍くなる

2感光の楽fJ-tが崩壊 し始めるとだるく感 じマヒしたような感じ

がする水元菜が崩壊するときは身体内の分泌が止まるO聴覚の機

能が崩壊するとき聞こえなくなるo「平等の智eu の元素が分解さ

れるとIgぴと苦しみの区別がつかなくなる

3 識別の躯村tが崩壊 し始めるといかなる外的な対象も見えなくなる

火元-兼がJuL)壌するときは消化できない鼻が利かなくなり始めると

上部のプラーナが遅 くなり不規則になる映光の感JltLが崩壊すると

においを区別できなくなるO観察の智慧の元素が分解されると死

にかけている者は周りに立っている身内の者を見分けることができな

くなる

4 構成要素の躯積が崩壊するとき何もすることができなくなる

プラーナの元紫が分解するとき十の租雑なプラ-ナが来たところへ

仰る味光の器官が崩壊するとき舌が撞 く厚 くなる味覚の感光

がなくなると異なる味を区別できないO活動の智yi箕の元素が崩壊す

るとき行為することも意志することもできなくなる

4

別の経典によれば死に関する次の教えがある

1地元素が水元素に崩壊するとき外的なサインは自分の身体を動

かせなくなりそしてあたかもすべての支えを失って倒れそうに感

じることである

「お願いだ立ち上がるのを助けてくれ」

と大声で叫びたい内的なサインは意識が渦巻く煙の雲のように現

われることである

2水元素が火元素に崩壊するときの外的なサインはすべての分泌が

乾き切ることであり内的なサインは意識が移動する賓気横のよう

に現われ白い現われの33の邪悪心の識別する思考がすべて静まるこ

とである

3火元素がプラ-ナに崩壊するときは外側のサインは身体の熱が

大幅に減少し一方で指や爪先はしびれて冷たくなることである内

的なサインは意識が蛍の光の薄暗いスパークのようにして現われ

赤い現われの40の愛著の識別する思考が静まることである

4プラ-ナが意識に崩壊するときの外側のサインは死にゆく人の出

息が大変長 くなり入息が大変短 くなることである 内的なサインは

意識がはっきりとして安定したランプの光のように現われ七つの

黒い迷妄の識別する思考がすべて静まることである

経典によればこれらの死のサインは個人によって一つ一つ順々に

現われたりあるいはすべてが一度に現われたりする

微細な元素が崩壊したら死にかけている人は次のような経験をす

ることになるそら

1意識が 「啓示の光」に崩壊するとき雲のない空に浮かぶ月の光のI

ように光を見る

2啓示の意識が 「増加の光」に崩壊するとき夜明けのように赤っぽ

い草色の一条の光を見る

3「増加の光」が 「達成の光」に崩壊すると完全な暗闇を経験 し

46

6] 「中間の生存」のヨーガの数え

意識を失うそら

4この無意識の状態は再び光の中に崩壊 し夜明けの要一つない空

のような- 前の三つの段階の微細なけがれすべてを超越 した-くう

透明なはっきりとした空が現われるこれが真実の 「死の光」あるい

は 「生来の光」である

異なる元素が次から次-と崩壊 したら最終的にプラーナの元素が

心臓のチァクラで意識に崩壊するその後頭頂のチァタラにある白い

ビンドゥが下降しヘソのチァクラにある赤いビンドゥが上昇し二つ

が心臓で一緒になる赤と白のビンドゥが完全に混ぜ合わさったとき

「死の光」が現われる 六つの世界のすべての有情の魂がそれぞれの

生の終わりに一度死の光を見るのだが残念ながら彼はそれを認読

することもつかむこともできない

《「中間の生存」の出現》

それから逆の順序で死の光から達成増加啓示と順に現われる

眠っていたプラ-ナが動き始め達成の光が現われるそしてすぐにそ

れから増加の光啓示の光と続くそれから80の識別する思考が生じ

その結果 「中間の生存」のすべての幻影のような顕現が現われる

ここでよく論議を呼ぶ質問が起こる

「r中間の生存Jの住人の身体と顔はどのように見えるのか」アサンガの兄弟たちによれば彼らは次の転生の姿をしている しか

し他の人々によれば生前の姿に似ているという 「継承の派」のグ

ルたちによれば「中間の生存」の初めのころの段階では「中間の生存」

の住人の顔と身体は生前のものに似ておりそれからそれが徐々に消え

てゆきそして 「中間の生存」の後の段階になれば次に来る転生の現

われをとるこの理論は理にかなっているだけではなく経典とも一致

している 多くの経は「習慣の身体」の 「中間の生存」状態における

存在は生前にならって形作られることを明確に示 している

47

「中間の生存」の住人はすべての器官を完全に備えてお り再び再

生することが定められている場所以外であれば妨害なくどこへでも旅

することができる 彼は 「生まれ変わり」の世界に属する超常的力を幾

分有しており食物の香 りを食べて生き他の同じ 「中間の生存」の住int

人たちを見ることができるなおここから先の内容については一つ

の例にすぎない

もし 「中間の生存」の住人が悲惨な領域に生まれることが定められ

ているのであれば深い暗闘あるいは黒い雨の夜のヴィジョンを見

るだろう もし彼が幸福な領域に生まれるものであるなら月のように

輝 く白い光を見る

別の経典はこういう

地獄に生まれる者たちにはすべてのものが焼けた木のように黒っぽ

い茶色に見える 低級霊域に生まれる者たちは煙色の色を見る天に坐

まれる者は金色の光を見る 形状の要素に生まれる者たちは白を見る

そして非形状の要素に生まれる者たちは「中間の生存」の経験をし

ない- 彼らは死後即座に非形状の要素へ生まれ変わることになる

しかし低い領域に生まれることが定められている非形状の要素の生令

体たちは再び 「中間の生存」を経験するともいわれている

地元素が妨げられたとき「中間の生存」の住人たちは爆発の雷鳴を

開く水元素が妨げられたとき海の波のとどろさを開き火元素のと

き燃え上がる森のうなりを開き風元素のとき大暴風雨の高いヒュ-

ヒューとなる音を開く

三毒- 愛著邪悪心迷妄- は「中間の生存」の住人が自赤

黒の様々な種類の恐ろしいヴィジョンつまり彼を傷つけるために近づ

いてくる恐ろしい幽霊や悪魔として投影された習慣的な思考を持つ国と

なる

「中間の生存」の住人は次のような性質を持つといわれる

① 身体は抵抗を示すことがなく影を作らないそして一瞬のう

48

回 「中間の生存」のヨーガの教え

ちに多くの土地へ旅することができる

② 他の領嘘の生命体は彼の行為を目撃することができない

③ 透視能力とテレパシーを持つo

④ 太陽も月も星も見ない

(9 生来的な心の記録を見て自分が生前行なった良い行為 悪い行

為のすべてを詳しく見る

⑥ 食物は見るがそれが彼に布施されたか捧げられたのでなけれ

ば味わうことはできない

以上のような説明は行なわれたが個人のカルマは決して同じという

ことはなくまた顕現も大変異なっているのでこれらをはっきりと限

定されたあるいは一定不変のものとして受け入れるのは難 しい多く

の点で 「中間の生存」の状態は夢の状態のようであり非常に不安定で

不確かなものなのである

「中間の生存」の生命の最高の長さは7日であるが もしこの期間に

「中間の生存」の住人が転生をしなければ彼は 「死ぬ」あるいは気絶

して第二 「中間の生存」に即座に生まれ変わる このプロセスは7回

繰 り返されることができるので全体で49日となる

「中間の生存」の住人は次に転生する場所を見るや否やその場所

に恋 しでしまう

湿気と温かさによって生まれ変わる者は壇とにおいによって引かれ

る 虫あるいは卵の形に生まれ変わる者は両親がセックスをしてい

るのを見たとき両方の親に対する大きな変著と邪悪心を抱 く 男性に

生まれるものは母を愛 して父を憎み女性は逆となるこの愛著と那

悪心が生 じるや否や「中間の生存」の住人は直ちに気絶 しそれを知

らないで転生する天の一つに生まれるものは壮麗な天国にあるよう

な豪邸と男女の天使を見彼らを望む

悲惨な領域に生まれる者は多くの恐ろしいヴィジョンを見絶望的

にそれらを避けようとする 洞窟や穴や木に逃れようとすれば彼は動

49

物に生まれ変わる もし鉄の家に逃げようとすれば地獄に生まれる0

「中間の生存」の住人が死ぬときはやはり四段階の崩壊のプロセス

つまりプラ-ナの減退から啓示増加達成生来的な光を通過す

る それから逆のプロセスが始まり生来的な光から達成増加啓

示80の識別する思考プラ-ナのエレメント火--と心と身体の

複合体が完成するまで続 く

《「中間の生存」 での機会》くう

死の際で息子と母の空の光が混ぜ合わさるとき識別をする考えと

いう微細なけがれはすべて鋲まる このとき生起と完成のヨーガを敬

得した修行の進んだヨーギーは完全な覚者の境地とその徳を同時に

達成できる かなり修行の進んだ者しかし素晴らしいマハームドラー

を昼夜修行でさる者また死の光を保てる者は「中間の生存」のヴィ

ジョンが現われるときそれを使っで悟りを進めることができる

この世のすべての顕現は実は 「中間の生存」のそれでありすべて

の 「生まれ変わり」の世界の存在は「中間の生存」の存在なのである

誕生と死の間の期間は「生と死の中間の生存」と呼ばれる 眠 りに落

ちたときから目覚めまでは 「夢の中開の生存」死から再生までは 「中

間の生存」そのものである これら三つの 「中間の生存」においてトウ

モと幻身のヨーガ光と夢のヨーガそして 「中間の生存」と変身のヨー

ガの修行が強調されるべきである

眠っている状態起きている状態の両方で見るもの開くもの触

るもの行動するものはすべて「中間の生存」の状態であると考える

べきであるこの教えを繰 り返し続けて修行することは優れた 「中間

の生存」の準備であると認識すべきである

そして死のときが近づいたなら自分の財産 持ち物を三宝に布施

し惜 しみなく布施しすべての執着を切り神聖になされた約束の戒

を厳 しく守 りすべての道に外れたこと罪をザンゲすべきである ま

50

B] 「中開の生存」のヨーガの教え

たもし神聖になされた約束の戒を破ったことがあるならグルあるい

は覚者に再びイニシエーションを与えてくれるように懇願 し破った棉

聖になされた約束の戒を修復すべきである真剣にグルとタントラの主

神に祈 り死の光と 「中間の生存」での幻身を保持できるよう助けを求

めまた法友に頼って死の際で教えを思い出させてもらう

最も修行の進んでいるヨーギーは死のとき溶解のヨーガを行ない

おのずから照らす精髄に集中してそれを死の光に混ぜ合わせる そし

てその光から「風とともにある心」でできた完全な 「完全な楽 しみの

身体」と 「変化身」を生 じさせるよう努力する

マハ-ム ドラーの第四段階に達した非常に修行が進んでいるヨーギー

は死のときに確実に母と息子の光を混ぜ合わせることができる この

ときカルマの身体顕現心のすべてのきずなが切れ覚者の境地の

徳がすべて完成する彼らの心は法則の身体になり身体は智慧の身体

になり土地は完成と純粋さの土地になる

かなり修行の進んでいるヨーギーも最も進んでいる者たちと同じよ

うに修行するべきであるもしこれに成功すれば彼らは 「中間の生存」を通らないで転生できる そうでなければ真剣に覚者の浄土に生まれ

るように祈 り変身のヨーガの教えを適用すべきである

死の光も幻身のヨーガも保持することめできない劣ったヨーギーは

心の集中力を喚起 し確実な理解と揺るぎのない自信を持って教えを逮

用 し死と 「中間の生存」の挑戦に立ち向かう解放を得るために死と

「中間の生存」の機会を利用することができない者はカルマによって

もうー度 「生まれ変わり」の世界に生まれることを強いられる これを

防ぐためには次の指示に従う

「中間の生存」にいる者がその者にとって最 も魅力的な場所に来た

ときそれをタントラの主神のマンダラだと観想する 男と女の性交を

見て愛著と邪悪心が生起 したら自分自身に注意を喚起 してこれが

覚者が現わした父と母の第三イニシエーションだと考える 楽と空の経

51

くう験を受け入れ愛書も邪悪心も幻影で空であると見る

くうこのように空の状態の見解を強調することによって「生まれ変わり」

の世界から永遠に自分を解放できるかもしれないもし 「中間の生存」

にいる者がこれをうまく成し遂げ最初の7日間で再生を逃れることが

でき為ならそれに続 く7日間あるいはその後に同じことを成し遂げ

ることは難しくない彼はタントラの主神の浄土に生まれ道-の帰依

を完成するだろう

もし 「中間の生存」にいる者が覚者の浄土に生まれたいと思うなら

そこに生まれたいという強い願望を培わなくてはならないこれは非育

に重要であるそして変身のヨーガの教えを適用すると一騎のうち

にその浄土に生まれる

「中間の生存」ヨーガの恩恵は次のようにまとめられる

(ni 「法則の身体」は死のときに実現できる

② 「完全な楽しみの身体」は 「中間の生存」で

③ 「変化身」は肉体化するときに実現される

これはまた覚者の三身の成就に導く道とも呼ばれる

2「中間の生存」の教え (2)

《崩壊の諸段階》

人間は25の粗雑な対象- 五つの集積四つの元素六つの感覚要

素五つの対象五つの基本的智慧- が崩壊することによって必ず

死ぬ

死のプロセスには八つの段階がありそれには25の要素の崩壊が含

まれる22の要素は最初の四つの段階の間に崩壊する残 りすなわ

ち識別の集積 意識の感覚 諸現象の性質を悟る基本的智慧は最級

の四つの段階の間に崩壊する

52

B] 「中間の生存」のヨーガの教え

図1 25の粗雑な対象

5つのとらわれfの集報 53の基本的魯魚 四大元素 6つの感覚事案 5うめ対魚

形材 窄準 二 基本的鋲のような智患 也 日の感

覚 形状-容姿感 車 基本的な平等の智

憩 水 耳の感覚 声蓑 壷 基本的な

分析の智患 火 鼻の感覚 香り痕由の構成 基本的な活動を 風 舌

の感覚 味達成する智患 身の感覚 接

触敗 軍 基本

的な諸現象の性質の智愁 意識の感覚図2 8つの崩壊価 白の崩噂空重BO油 填 ー3番白の崩薮 iIi春日重油 墳一J

1 帝敬す二

る奮寮 形状-容姿 感 覚 弛 別 経験の構成

元 素 地 水 火 風博 労要素 T 日の感

覚 耳の感覚 舟の感兜 舌と身の感覚対 慶

目に見える形状-容姿 士PJ 香 り 味と

接触基本地軸 基本的 基本的な 基本的な 基本的な活動を鏡のような智慧 平等の智患 分析

の智恵 達成する智患崩壊寸を5帝P

の崩壊 there4や畢日申申墳 7寧日の崩壊 や番

〈一番目の崩壊〉

最初に形状一容姿の集積の段階の五つの現象が自然に崩壊するす

なわち形状一容姿の集積のような智慧地元素目の感覚生命体の

中にある目に見える形状一容姿である形状一容姿の集積の崩壊の外的I

な印として手足が前より小さくなり身体が弱く力がなくなる

この大きさと力の減少は普通老齢とともに訪れる顕著なかたちである

基本的な鏡のような智慧は鏡に像が現われるのとちょうど向 じよう

に多くの対象が同時に明確に現われる通常の意識であると説明されて

いるこの崩壊の外的な印として視界がハツキリしなくなり暗くな

地元案の崩壊の外的な印として身体が非常に細 くなり手足がだら

んとし身体が地面の下に沈んでいっているような感じがする

沈んでいく感覚は「持ち上げてくれ 」と叫ぶほどである

目の感覚の崩壊の外的な印として日を開けたり閉じたりできなくな

生命体の中にある目に見える形状-容姿の崩壊の外的な印としてつヤ

身体の艶が減少し力が尽きる

この五つの崩壊の内的な印は「屡気楼のような」と呼ばれる青っぽ

い現われが生 じることであるこれは太陽の光が夏の砂漠を打つとき

の水の現われのようなものである

現われは煙の塊にもたとえられるがたいていは零気横にたとえられる

《二番目の崩壊》

その後感覚の集積の段階の五つの現象が同時に崩壊する感覚の集

積が崩壊するときの外的な印は身体の意識が感覚の意識に伴う楽

苦しみ どちらでもない感覚をもはや経験することができないというこ

とである

基本的な平等の智慧は楽 苦しみ どちらでもない感覚を一つの檀

54

回 「中間の生存」のヨーガの教え

類すなわち感覚として心にとめている通常の意識であると説明され

ている

これは多くの同発語を一つの意味を持つものとして心にとめている意識とし

ても表現されている

この崩壊の外的な印として意識の感覚に伴う楽 苦しみ どちら

でもない感覚をもはや心にとめることができない

水元素の崩壊の外的な印として唾液汗尿血液精液が干上が

口鼻舌喉が干からび歯にはカスが生じる

耳の感覚の崩壊の外的な印として外的 内的な音がもはや聞こえな

生命体の中に含まれている音の崩壊の外的な印として耳の内側の

「ur」という音がもはや生じない

この五つの崩壊の内的な印は「煙のような」と呼ばれる現われが生

じることである これは煙の塊の中にある煙突からうねって出てい

る煙に似ている

《三番目の崩壊》

その後識別の集積の段階の五つの現象が同時に崩壊する 識別の集

積の崩壊の外的な印として両親のような親しい人のことをもはや気

にとめなくなる

基本的分析の智慧は親しい人の個々の名前や目的などに気をとめ

る通常の意識であると説明されている

この崩壊の印としては自分の両親の名前すらもはや思い出せない0

火元素の崩壊としては身体の温かさが減少しそこから食べ物や飲

み物を消化する力が失われる

鼻の感覚力の崩壊の外的な印としては鼻からの空気の吸い込みは弱

くなるが吐き出しは強く長くなり息はまるで一つ一つ積み上げられ

55

ているかのようである

生命体の中に含まれているにおいの崩壊の外的な印としてはいいに

おいも悪いにおいも喚ぐことはできない

この五つの崩壊の内的印は「蛍のような」と呼ばれる現われが生 じ

ることであるこれは煙突から上る煙の-吹きの中に見られる赤いすす

火の粉または穀物を妙るために使われるフライパンの底の煤につい

た赤い火の粉のようである

《四番目の崩壊》

その後経験の構成の集積の段階の五つの現象が同時に崩壊するこ

の集積の崩壊の外的な印は動き回るというような肉体運動をすること

ができないことである

基本的な活動を達成する智慧は今生および来生の外的 世俗的な

活動や目的などそしてまたそれらをどのようにして達成するのかを

心にとめている意識であると説明されている

風の元素の崩壊の外的な印としては10の風- 粗雑な生命を運ぶ風

など- がその住みかから心臓に移 り息が出たり入ったりしなくな

舌の感覚力の崩壊の外的な印としては舌が太 く短 くなりつけ根が

青 くなる

生命体に含まれる味の崩壊の外的な印としてもはや六つの味 (甘さ

酸っぱさ苦さ渋さピリッとした塩辛さ)を経験できない

この時点で身の感覚と接触も必ず崩壊するのでその崩壊の外的な

印としていかなるなめらかさも租さも感じることができない

この七つの崩壊の内的な印は「燃えるバターランプのような」と呼

ばれる現われが生 じることである これはバターランプがまさに消え

んとするとき炎がパチパチするようなものである

56

E] 「巾問の生存」のヨーガの教え

「崩壊の意味」前の元素がどのようにして後ろの元素に崩壊 していく

のかについていうと地 水 火 風という順序で前の元素と関係の

ある風の意識の基礎として働 く能力が撤退し後の元素の意識の基礎

として働く能力がより顕現するのである これは前の元素の後の元莱

-の崩壊と呼ばれているがある一つの元素が別の元素の性質を持つよ

うになるということではない

地が水に崩壊するということは地の風の意識の基礎として働く能力

が退化しそのときに水の風の意識の基礎として働く能力がより顕現

するようになるということを意味するこのようにこれは前者の舵

力が後者の能力へ移動するようなものなので地が水に崩壊するといわ

れているが通常の地が通常の水に崩壊することではないこれは他の

崩壊にも当てはまる

《五番目の崩壊》

四つの元素が崩壊した後意識の集積の段階にある五つの現象が段階

的に現われなくてはならないこれらは80の表示的概念の心輝 く白の

現われの心輝 く赤い増加の心輝 く黒の達成間近の心そして死の

クリアライトの心である

80の概念は三つのグループに分かれ33が白い現われの心を表わし

40が赤い増加の心を表わし七つが黒い達成間近の心を表わす 最初の

グループの概念は対象の乗 り物として働 く粗雑な風の動 きに関係 し

よって白の現われの心を顕現として経験 していない者にとっては

その乗 り物として働く風が赤い増加の心そして黒い達成間近の心と

比べていくらか粗雑な動きをしていると感じられるこの白い現われ

の心に関する推論ができるのは最初の概念のグループが微細から釈

雑へと反対の順序で進んでいるときの白い現われの心の痕跡あるい

は結果だからである

57

この33とは

1大きな欲望の欠如 心は対象を欲さない

2中くらいの欲望の欠如

3小さな欲望の欠如I

4心の行き来 心は外的対象-と行ったり内的対象-帰ったりする

5大きな悲しみ 快い対象と別れることに対する心の苦痛

6中くらいの悲しみ

7小さな悲しみ

8安らぎ心は安らかにとどまる

9概念化 対象のまぶしさによって興智した心

10大きな恐れ 不快な対象に出合ったことによって生み出される恐れ

ll中くらいの恐れ

12小さな恐れ

13大きな執着 快い対象に執着すること

14中くらいの執着

15小さな執着

16とらわれ 愛欲界の対象に完全にとらわれた心

17不善あるいは非知識 善行に対する疑念

18飢え 食べ物を欲すること

19渇き飲物を欲すること

20大きな感覚 快感痛みどちらでもないという感覚

21中くらいの感覚

22小さな感覚

23知者の概念

24知ることの概念

25知られる対象の概念

26個別の識別 何がふさわしく何がふさわしくないかを分析する心

27恥 自分自身が同意しないあるいは宗教的な禁止によって

58

固 「中間の生存」のヨーガの教え

誤った行為を避けること

28慈悲 苦悩からの離別を願うこと

29哀れみ 観察の対象を完全に保護する心

30美 しいものと会いたいと欲すること

31不安 とらわれた心確信がない

32蓄積 所有物を集める心

33嫉妬 他の繁栄によって乱れた心

二つ日の40の概念は対象の乗 り物として働 く中くらいの風に関係す

るよってそれを経験 していない者にとっては赤あるいはオレンジ

の増加の乗 り物として働 く風が自あるいは黒い現われと比べて中く

らいの動きをしていると感 じられるつまり心がより微細になるにつ

れて心の二元性がより少なくなりつつあるということであるこの赤

い増加の心に関する推論ができるのはこの概念のグループが反対の順

序で粗雑へと進んでいるときの赤い増加の心の痕跡あるいは結果だか

らである

この40の概念とは

1欲望 まだ手に入れていない対象に対する執着

2愛著 手に入れた対象に対する執着

3大きな喜び 快い対象を見て喜ぶ心

4中くらいの喜び

5小さな喜び

6うれしさ 欲 した対象を達成 したことによる満足

7歓喜 欲 した対象を繰 り返 して経験する心

8驚き以前生起 しなかった対象について考えること

9興暫 快い対象を知覚 して散漫になった心

10満足 快い対象に対する満足

ll抱擁 抱擁 したいと欲すること

12キス キスしたいと欲すること

59

13吸う吸いたいと欲すること

14安定 変化 しない連続の心

15精進 善に向かう心

16プライド自分が優れていると思う心

17活動 活動を成し遂げることに関係する心

18強盗 富を盗みたいと欲すること

19力 他の軍隊を征服したいと欲すること

20熱意 善の道を修習する心

21大きな困難に対する従事 倣慢さによって悪行に従事すること

22中くらいの困難に対する従事

23小さな困難に対する従事

24激しさ理由もなく優れた者と議論したいと欲すること

25戯れ 魅力的な者を見て戯れたいと欲すること

26怒る傾向 憤慨の心

27善 善行に対して努力したいと願うこと

28はっきりとした言葉と真実 他が理解できるようにそして自

分の事実の識別を変えないで話 したいと願うこと

29非真実 自分の事実の識別を変えてから話したいと願うこと

30確信 非常に安定した意図

31非仮定 対象を保持 したいと欲さない心

32寄贈者 所有物を与えたいと願うこと

33熱心な勧告 怠惰な者に宗教の実践をするように勧めること

34英雄的行為 煩悩のような敵を克服したいと願うこと

35-恥知らず 自分が同意しないあるいは宗教的な禁止によって非

行を避けないで悪行に従事すること

36欺き偽善によって人を欺くこと

37キツさ鋭い良心

38悪徳 邪見解に慣れた心

60

6] rFP問の生存」のヨーガの教え

39非優 しさ他を傷つけたいと願うこと

40不正 不正直

三番目の七つの概念は対象の乗 り物として働 く弱い風の動きに関係

するよって黒い達成間近の心に関してそれを経験 していない者に

それを示す働きをする これはこの概念のグループが反対の順序で釈

雑へと進んでいるときの黒い増加の心の痕跡あるいは結果だからであ

この七つの概念とは

1忘れっぽさ衰えた注意力

2誤り水を寮気樺と思うことなど

3しゃべらない しゃべりたくないと思うこと

4意気消沈 悩む心

5怠惰 善に対する熱意のなさ

6疑念

7中くらいの欲 愛著と邪悪心が同じくらいの心

80の表示的概念とその乗 り物である風は輝 く白い現われの前に崩壊

しなくてはならないなぜなら理解の様式と現われの心のそれは不

一致だからであるまたこの二つの間には粗雑さと微細さに関して大

きな違いがあるので80の概念のような粗雑な心は白い現われのとき

には存在できない80の表示的概念とその乗り物である風が輝 く白い

現われへと崩壊するとき燃えているバターランプのような現われが坐

起する80の表示的概念がその中に崩壊 してしまったときの現われくう

の心自身の印は非常に明るい透明さと空の現われおよび月の光が

充満したけがれのない秋の夜空のような白い様相の光の現われである

この現われの原因に関していえば心臓から上の左右両方の気道の風

がその上の開口つまり頭頂から中央気道に入ったからであるこ

の力によって頭頂の緒がゆるみ父から得た音節ハムが逆さになった

相である [皇 ]白いビンドゥが水のような性質を持っているがゆ

61

えに下に下がるそれが心臓のところにある左右の気道の大童の円

の緒の上に来ると輝く白い現われが生起する このようにこれは

外側から差した月の光などの現われではないのである

これが現われと呼ばれるのは月の光のような現われが生起するからくう

であり空と呼ばれるのは80の概念とその乗 り物である風が存在 し

ないからである

〈六番目の崩壊》

この後現われの心とその乗り物である風が増加の心に崩壊する0くう

増加の心が生起すると空であり 「空っぽ」であるが前よりももっ

と澄んだ赤またはオレンジの現われが太陽の光の浸透したけがれのそら

ない秋の空のように輝く

この原因に関していえば心臓から下の左右の気道の風がすべて管

骨の一番下あるいは性器のところの開口を通って中央気道に入るか

らであるこの力によって宝石 (性器)の中のチアクラの結とヘソ

のチァタラの結が徐々にゆるむこれによってヘソのチァクラの真ん

中にある縦一本の線の短いア [A]の形で存在 している母から得

た赤いビンドゥが上に上がる赤い現われは心臓にある六重の円の

左右の気道の緒の下まで上昇する よってこれは外側から輝 く太陽

の光の輝きなどではないのである

これが赤い現われと呼ばれるのは太陽の光のように鮮やかであるかくう

らで「非常に空」と呼ばれるのは現われの心とその乗 り物 として働

く風が存在しないからである

《七番目の崩壊》

この後増加の心がその乗 り物である風とともに達成間近の心に

崩壊する 最初夜の初めのような濃い闇が浸透 したけがれのない秩そら

の空のような様々な黒い現われが生起する

62

団 「中問の生存」のヨーガの教え

中央気道の中の上と下の風は心臓に集まっておりこの力によって

心臓のところにある左右の気道の六重の円の結がゆるむこれによって

逆さになった音節ハム [卓 ]の様相上の白いビンドゥが降り下の縦

の線の様相の赤いビンドゥが昇る これらは心臓のところの中央気追

の真ん中で子音で終わる (閉じた箱の)様相で存在している赤と白の

不滅のビンドゥに入るこの出合いによって達成間近の輝 く黒い現われ

が生起する このようにこれは外側からやってくる閲の現われ等の

ケースではないのである

これが 「達成間近」 と呼ばれるのはクリアライ トに近いからでくう

「大きな空」と呼ぼるのは増加の心とその乗 り物 として働 く風が存

在 しないからである

達成間近の心の最初の方では対象の感覚があるしかし最後の方

では心は沖象に注意 しておらず闇に困惑して気を失って無意識に

なりそうであるその後非常に微細な風と心から偶発的に生起するす

べての風と心が止まる

注意力のない達成間近な心の最後の部分は普通の状態で初めから

顕現せずに存在 していた非常に微細な風と心の注意力が活性化するま

で続 く これが起こると死のクリアライトが現われる

輝 く白い現われの心の定義は

① 概念の崩壊によって起こりその動きすなわち回復まで続きそら くう

② 月の光の浸透したけがれのない秋の空のような輝く白い空の

現われが現われ

(卦 何の租雑な二元の現われも現われない心の意識である

80の概念は崩壊しているが現われの心は概念的であるOより微細な多様性はあ

るが二元である散漫ではないが心象的な要素がありゆえに概念的である

一方クリアライトの心は完全に非概念的で非二元である

現われの増加の心の定義は

(》 概念の崩壊によって起こりその動きすなわち回復まで続 く

63

そら

(参 太陽の光の浸透したけがれのない秋の空のような輝 く赤い空の

現われが生起する

(卦 どんな粗雑で二元の現われも現われない心の意識である

達成間近の心の定義は int

① 概念の崩壊によって起こりその動きすなわち回復まで続くそら

(参 夜の初めの濃い闇の浸透したけがれのない秋の空のような輝くう

く黒い空の現われが生起する

どんな二元の現われも現われない心の意識である

《八番目の崩壊〉

達成間近の心がクリアライトに崩壊すると注意力のない達成間近

の心の二番目の部分が一掃される粗雑な二元の現われがみじんもないくう

明るく透明な空の現われが現われる これは三つのけがれすなわち

月の光 太陽の光 闇のない自然な秋の夜明けの色のようであるこくう

の現われは直接に空を認識するサマディの意識のようである

クリアライトの現われの原因は白と赤のビンドゥがそれぞれ心臓で

白と赤の不滅のビンドゥに溶解し中央気道のすべての風が非常に級

細な生命を運ぶ風に崩壊するからであるこれによって最初から顕現

しない状態で普通に存在していた非常に微細な風と心が顕現しそれ

によってこのような現われが現われるよってこれは外側からの空っそら

ぽの空のような現われのケースではない

これは「死のクリアライト」そして80の概念現われ増加達成くう

間近がなくそれを乗 り物とする風もないゆえに「すべて空」 と呼ば

れる これは実際の死である

これは基本的な真実の身体である真実の身体へと変化していくため

の浄化の土台であるがゆえにそう呼ばれる「空っぽ」は基本的な自然

の身体と呼ばれるそしてそれを対象としてとる心は基本的な智慧を

認識す _-真束の身体と呼ばれる

64

固 「中間の生存」のヨーガの教え

ほとんどの人間はクリアライトに3日とどまりそれから白と赤の構

成要素の印が起こる

血と癖が少 し鼻と性器から現われるこれは心臓で崩壊 したビンドゥの浄化 さ

れなかった部分である

しかし肉体的な構成要素が病気によってひどく消耗している場令

には何日経っても赤と白の構成要素の印は起こらない

このような人は一日もクリアライトにいることはないかもしれない

また高いあるいは低い悟 りを持つヨーギーの場合にはクリアラ

イトと真実の身体を混ぜ合わせることができこの状態に普通よりも長

くいたりまたその期間を短くしたりすることができる

65

固 変身のヲ-ガ (意識を移し変える)の教え

変身のヨーガ (意識を移 し変える)は意識を覚者の浄土にある

いは高い誕生の世界に運ぶために編み出された数えである死の光

および 「中間の生存」の幻身を保つことのできる修行の進んだヨーギー

にとってはこのヨーガが必要であるoこれは非prime削こ重要であるO生起

のヨーガを取得 した者そしてある程度プラーナとナ-ディーそして

マハームドラーの見解を取碍 した者がこのヨーガを修行するのに適し

た者であるOこれを行なうことができない省も少なくともカルマの法

則に強い信を持ちこの修行の意味とプロセスを完全に理解すべきである

そして先に述べた壷の呼吸と ト〉モが鞭FJlなくできるようにな

らなくてはならない

(変身のヨーガの修行の仕方

)変身のヨーガの観想と訓練は次のように行なう

自分自身のタントラの主神の身体の中に中央気道を観想 し八つ

のフム音節が身体の八つの出口 (二つの耳二つの目_hLロ肛門

性器)をそれぞれ預っていると観想するoこれは唐瓢がこれらの門

から出ていかないようにするためである そ

らそれからタントラの主 神が自分の前方上の空に座っていると観想

するそしてブルーのフム字を心臓のチアクラに観想し五色の光を放

っていると観想する次に壷の呼吸を維持しその力を使って7ム字杏l=こ

中央気道を通 して「神聖天への開稚 (ブラフマランドラ)」まで一気

に打ち上げるそして同時に大きな声で 「ヒクリ と叫び打ち上げる力

6

回 変身のヨーガ (意紙を移し替える)の教え

を強めるフム字を 「神聖天への開溝」に一秒保ち優 しく 「カ」 と

ささやいてそれを心臓のチアクラまで降ろす止める前にこれを7

回繰 り返しそしてまた始める 数回行なったら走りながら 「ヒク」そら

と7回叫んでフム字を身体の外に出し自分の前方上の空にいるタン

トラの主神の心臓に入れる そして優 しく低い声で「カ」と7回続け

て繰 り返すこのようにしてフム字を自分の心臓のチァタラに返す0

これを1日に4回行なう者は数日後に次のような経験をする-

頭頂がひどくかゆくなり熱 くなるそして真ん中に盛 り上がりがで

きそこから黄色の液体が分泌されるもしこれらの症状が起こった

ならこれが成就の印であると思ってよいこの後この修行をやめ

一カ月に1回か2回行なう しかし頻繁に覚者の浄土に生まれるとい

う強い発願を行ないそこに行く確信と望みを強める

《変身のヨーガの応用》

死の印がすべて現われ命を延ばすことがこれ以上できない場合変

身のヨーガを行なうまだ死ぬ時期が来る前にこれを行なう者は大き

な罪を犯すことになり地獄に落ちる

死の際のこのヨーガのテクニックは先に述べたものと同じである0

一つの違いは中央気道の上部と 「神聖天への開溝」を非常に大きく

そしてふさがれていないと観想することである

ここでフム字を心臓のチァクラに観想し全力を使って 「ヒク」 と

叫ぶ瞬時にフム字は中央気道を上がり「神聖天への開溝」を通ってそら

あっという間に自分の眼前の空にいるタントラの主神の心臓に達する

もしこのときにすべてが暗くなりプラ-ナが吹き出し頭頂がかゆ

く痛 くなるならこれは身体を抜け出して覚者の浄土に行 くという

確実な印である もしこのような印が現われない場合にはフム字杏

降ろし休んでからもう一度 トライするこの印が現われたら「ヒクリ

と21回から25回叫び続ける そうすれば絶対に覚者の浄土に生まれる

67

友人親戚など死にかけている人につき添っている人は骨変身

のヨーガの教えを思い出させその確信と倍を強め彼のために祈 り

彼を助ける

生きている間このヨーガを修習する機会のなかった者は次のようI

にする

死が近づいたなら祈 り供物を捧げザンゲし覚者方の前で願い

を言う 覚醒の心を生じさせすべての邪悪な想念を断ちすべての執

着を切るライオンの横臥位になる覚者の浄土に生まれたいという真

剣な願いを生じさせ変身のヨーガの教えを適用するこれを知らない

者は知っている者に簡単に話してもらう そのような人もいない場令そら

には単に自分の前前方上の空にいるタントラの主神の心臓に集中

する そして「ヒク」と21回叫び続ける このようにして意識を覚

者の心臓に放 り投げる

もし死につつある人の頭を優しくなで「メンラ (薬師愛欲神)」と

繰 り返すなら8人の到達其智運命魂方がやってきて死につつある人

の意識を覚者アミタ-バの西の浄土に導いてくれる

動物が死んでいる場合には「ラトナクータ」を繰 り返すその動物

の意識は高い世界へ生まれる

死の光と 「中間の生存」の幻身を認識できないけれども高い世界に

生まれるために変身のヨーガに頼る者は三つのグループに分けられ

る 覚者の浄土に生まれ変わる有名なヨーギーはそこで簡単に究極の

解脱を達成する 普通の者は法則とヴァジラヤーナが普及している場

所に生まれることができ数生で覚者の境地に達する劣った者はこ

のヨーガによって大きな死の恐怖を避けることができ「中間の生存」

と恐怖から逃れ幸福な場所に生まれ変わりいずれは解放を達成する

68

h主釘

rcて

上述の教えのすべてを怠惰でなく実践しながら依然として夢を認識

できない人は独居に引きこもり衣服をすべて脱 ぎ捨て飛び跳ね

踊 り裸で走 り回り

「これは夢だ夢なんだ」

と大声で叫ぶべきであるさらに危険な崖っ淵に行き疎い地の底

をのぞき込み同じことをする それでもまだ夢を認識できないとした

ら自己を恥 じるべきであるそして懸命にグルとタントラの主神に

祈るべきである そして喉のチアクラの位置に次第に速度を増して

回転する円形の鋭い刃を観想 しそれが電動ノコギリのように全身を上

下して身体を肉片と灰とに薄切 りする様を観想するそれらを覚者方

とおなかを空かせた有情の魂に布施をするその後識別的な思考を

持たずにマハ-ムドラーについて隈想を行なう

夢をときたま少しの間だけは認識できてもいつもというわけでは

ない人は実践がまだ足 りないと気づくかもしれないこれは特に夢

の認識の直後に急に目を覚ました場合に当てはまる その場合はこ

の傾向に対して繰り返し自分自身に諭し夢の状態にとどまっていたい

という欲求を強めなければならないたとえ目が覚めても日を開けず

逆に夢を見続けるようにもしくは心臓か秘密チァクラに集中するよう

試みるべきである

どんな原因で夢から急激に覚めてしまうのか注意深 く調べてみなけ

ればならない極度の緊張が原因ならもっとリラックスするように物

音が原因ならもっと静かな場所で眠るように寒さや熱さが原因なら

もっと厚着をしたり薄着をしたりなどすべきである ある教えでは育

定的力と否定的力である赤と白のビンドゥの間に座っている自分自身を

観想することが助けになると述べている また壷の呼吸を保持しなが

ら青いフム字を喉のチァクラに観想するのも助けになるといわれてい

要するに夢を認識できない理由を発見すべく常に努力ししかる級

34

団 夢のヨーガの数え

に適切な矯正手段を講じる 例えば眠気がひどい場合には赤か白の

ビンドゥを喉に観想するかあるいは両眉の真ん中に放射する輝く光

を観想する警戒心が強すぎたりすぐに日が覚めてしまう場合には

青か黒のビンドゥを心臓か秘密チァクラに観想する夢が鮮明でない

場合には赤いビンドゥを喉のチァタラに観想 し輝 く光を放射 しなが

ら全身のすべてのナ-ディーを覆っていると観想する

怖い夢を見たときヨーギーは

「これは夢だ夢の中で火に焼かれたり水に溺れたりすることがある

だろうかこの動物や悪魔やそういうものがわたしに害を与えること

があるだろうか」と言って不当な恐怖心から身を守るこの意識を持ち続け火を踏み

つけたり水の中を歩いたり大きな火の玉に変身して恐ろしい悪魔や

獣の心臓に飛び込んで爆発させたりすべきである

夢をかなりしっかりと堅実に認識できているヨーギーは「夢の トラ

ンスフォーム」の実践に進むこれはつまり夢を見ている状態で鳥

虎ライオン神聖天国王家岩林や自分の望む何にでも変身し

ようと試みることであるこの雫践が安定したならば今度は様々な

形状のタントラの主神の身体座っていたり立っていたり大きかった

り小さかったり等に変身する同じように夢の中で見ているものを別

の対象物に変化させる例えば動物を人間に水を火に大地を空間

に一つを多数に多数を一つにと変化させる 例えば上半身からは

火下半身からは水を放ったり太陽と月を踏みつけたり身体を何百

万何十億と増やして宇宙全体をいっぱいにしたりといった種々の神過

力を働かせる

夢のヨーガの実践の主要な目的の一つは「中間の生存」の状態で

そしてこの生の中で幻身を実現する手助けをすることである これをくう

獲得するためにはまず 「眠りの四つの空」を認識 しなければならないくう くう

次に第四の空あるいは生来的な空から「風とともにある心」が作 り

35

出したマンダラのタントラの主神の幻身を瞬時に投影しその後にマくう

ンダラとタントラの主神をもう一度大いなる空に溶け込ませる これは

要するに夢のヨーガで実践される 「生起」と 「溶解」のプロセスであ

るl

この後以下に示した 「覚者の国-の旅」を実践する

自分がタントラの主神になったと観想 し流れ星のごとく瞬時にイ

ンドラの天あるいはどこか他の 「生まれ変わり」の世界の天に至る

そして戻る前にその場所を観察する これが安定 したならば次に

「覚者の浄土」の一つに例えばヴァイローチャナやアミタ-バや

その他の 「浄土」に旅する これも同じようにほんの瞬時のうちにな

される 「覚者の浄土」に至ったならば党者に敬意を表わして布施を

し覚者の説法を聴 く

最初のうちヴィジョンと経験はあまりはっきりとしないが自分が

夢で見たものは本物の 「浄土」そのものなのだと堅く信 じる なぜな

ら「生まれ変わり」の世界も 「煩悩破壊」の世界 も結局は夢にす ぎ

ないからであるこのように実践するうちにヴィジョンは徐々に徐々

に鮮明になってゆくはずである

もしある者が 「幻身のヨーガと夢のヨーガに何か違いがあるので

しょうか」と尋ねたならその答えは両者は基本的に同じであるが

夢のヨーガは幻身のヨーガの補足と見なされているということである0

一つは幻身を生み出すために使われもう一方はそれをさらに完全なち

のにするために使われるのであるまた「覚醒」状態の光から生 じる

幻身は夢のそれよりももっと深遠なもっと微細なものであること

を知るべきである とはいえ二つのヨーガは互いに相補い合うもの

として実践される なぜなら夢と覚醒の状態の二分性の中に顕現 した

時間への固執は究極的にはこのようにして征服されるからである

これら二つのヨーガを合体 した実践によって人は 「生まれ変わり」

の世界の習慣的な思考を浄化するようになるすべての物事は心の顕現

36

B] 夢のヨーガの数え

であり心は夢と同様それ自体では実体を持たないものであると悟る

「生まれ変わり」の世界も 「煩悩破壊」の世界も実在 しない屡気楼であ

りそれらは何も束縛しないし何も解放しないと知る自己の粗雑と

微細純粋と不純な愛着のすべてを洗い清める そして最終的に覚者

の境地の魔法のような 「完全な楽しみの身体」を明らかにするようにな

37

B] 光のヨーガの数え

どのようにして光を認識する

か位省をすべて取 り除き光を認識するために望ましいすべての粂件

を集めるための蟹備段階の修行においてたどる段階は夢のヨーガと同

じである しかしさらにヨーギ-は良い栄養になる食物を取 り身

体をマ ノサージし非常に静かな場所に住み自己のビンドゥを保存 し

常に柔和でリラックスしていなければならないo幌想の各々の期間に

おいてその3分の 1の1馴 Iほ トウモの修行に耽やし3分の2の時rll

ほ光のヨーガの修行に数やさねばならない

投初に心臓のチアクラに母神と共に座っている青いヴ7ジラダラ

を観想 しヴアジラダラに 「生来の光を開示 してください」と祈るべき

であるそれから心臓のチアクラに市い7ム字を観想 し壷の呼吸を

煤つかまたは心の中でフム字を長 く唱えるべきであるそうすると

外側の世界がすべて彼の身体に溶け込みその身体がフム字に溶け込み(

)そのフム字がナーダに溶け込みそのナータが大いなる空に溶け込むく

つ彼は空について阪想 し息を保つべきであるこのサマディから立ち

上がるとヨーギーは再びタントラの主神の幻影の身体を観想する

「これは夜にのみ行なうべきだ」と間違って主張する人がいる し

かし実際はこれを九一日通 して修行すると「風とともにある心」 を

習得する可能性が大いに増 し光の啓示が安定するその結果睡眠中

に光を認識するのがずっと容易になる

さらに同時に保息をすることによって大いなる利益が加わる

他の方法で光を認識することは非常に難 しいしそのようにして認識した

3

E] 光のヨーガの教え

光は長く持続 しないこの修行に従う人は必ずプラ-ナを中央気道にくう

もたらし四つの空を開示するそれゆえこれが 「光のヨーガ」とい

う最も重要な修行なのである

〈睡眠中に光を保つこと〉くう

昼間にプラ-ナを中央気道にもたらすことによって四つの空を順

番に開示できる人は眠りに落ちる直前に心臓のチァクラにあるフム辛

に集中すれば睡眠中にもそうすることができる

光を 「保つ」のに一番いい時間は睡眠の最も深い夜 (の真ん中)で

はなく夜明けまたはいつでもいいから睡眠の浅いときであるそおう が い

して一番いい姿勢はライオンの横臥位である

ここで光のヨーガの修行で不可欠な二つのことは心臓のチァクラ

の蓮華の五つの花弁にある五つの基調音節 (Hu血ANuTaRa)

を観想 し息を保つことである

眠りに落ちる前にヨーギーは啓示増大達成の段階の後で

「生来の光が生じたときに必ずそれを認識するぞ」と繰 り返 し繰 り近

し21回考えるべきである それから身体全体がフム字に溶け込みフ

ム字が光に溶け込むことを観想しそれに集中する 少し眠たくなった

らア字に集中する かなり眠くなったらヌ字に集中する非常に眠

くなったらタ字に集中する 眠りに落ちそうなったらラ字に集中す

る眠りに落ちながら(または気を失いながら)フム字に集中する

初め最初の三つの音節に集中した直後に眠りに陥る傾向が強いので

最後の二つの音節に集中するのが難しいと思うかもしれlない しかし

繰 り返し修行することによって徐々にできるようになる睡眠という

気を失った状態で意識をとどめられない人はサマディの力をもっとつ

けるように昼間に一生懸命修行すべきであるこれによって気を失っ

た状態で意識をとどめ光を少し見ることができるようになる

39

ある教えにはまだ光を認識できなければ三日三晩眠ることを放秦

してからもう一度やってみるべきだと述べられているくう

四つの光または空すなわち啓示の光増大の光達成の光坐

来の誕生を順番に開示できる人は粗雑な 「生まれ変わり」の世界の忠

考と微細な 「生まれ変わり」の世界の思考の両方を取 り除き識別するそら

心を超越することができるそうすると要一つない空のように透明で

澄みわたった本物の睡眠の光に直面するO これがとびきり上等の経験

すなわち完全な光であるこの次には「まあまあ」の経験とか「少なくう

い」光と呼べるようなものがあるここではヨーギーは四つの空を

順番に認識できないかまたは「生まれ変わり」の世界の顕現をすべ

て取 り除くことはできないがひどい眠気を克服し透明な光り輝く空

性を明確に識別することができる

この次には「劣った」経験があるここではヨーギーは 「完全な」

光も 「少ない」光も経験 しないが夢が生じる前の眠りの状態で澄ん

だ透明な心を経験する昼間の修行で安定したサマディを達成 したら

その力は眠りと夢の状態も含めて昼と夜を通じて行き届 くその場

合ヨーギーは(原則として)夢を見ないもし見ることがあったと

してもそれをすぐに認識できる しかしこれは睡眠の光ではなくて

睡眠の状態でのサマディの経験でしかないと言うグルもいる確かにそ

うかもしれないがそのように修行すれば光を認識する機会を本当に

増大させることができすぐに 「少ない」光を見るであろう

光を保つ方法は多くあるが上述の教えでこの目的のためには十分

である ヨーギーは自分に最も役に立つ特定の教えに従うべきである0

くう《四つの空についての説明〉

くう四つの空または四つの光または四つの楽は光のヨーガの経験の

中核である これらは目覚めた状態の昼間の修行でプラ-ナを中央

気道に集めることによって引き起こされる そうできる人は特に四香

40

B] 光のヨーガの教え

くう くう目の空すなわち生来の光に集中すべきである この四つの空を認識

する方法は以下のとおりである

夜の光のヨーガの修行で最初に心臓のチァクラにある蓮華の花弁の

一つにあるア字に集中する この修行によって五大元素のプラ-ナが

中央気道に集中し煙寮気楼蛍の光などが順番に現われる眠気を

感じたらヌ字に集中するするとますますプラ-ナが集まり粗雑くう

な区別する思考が崩壊 し初めの空すなわち啓示の光が現われるそそら

うすると要一つない空に明るい月の光を見ているかのような感じを

経験する

もっと眠たくなったらタ字に集中しより多くのプラーナが集まりくう

微細な区別する思考がすべて崩壊 し二番目すなわち極端な空 (別名そら

増大の光)が現われる そうすると雲一つない空に明るい太陽の光

を見ているかのような感 じを経験する

とても眠くなったらラ字に集中するそうするとすべてのプラ-

ナが集まり最も微細な区別する思考のほとんどが崩壊し三番目すくう

なわち大いなる空 (別名 達成の光)が現われるそうすると深い雲

一つない天空にすべてを包含する暗闇を見ているかのような感 じを経

験する

最後にフム字に集中している間に眠りに落ちる (または気を失う)

と達成のすべてのプラ-ナと最も微細な区別する思考のすべてが崩くう

壊 し四番目すなわち完壁な空 (別名 生来の光)が現われるそそら そうきoう

う すると夜明けの澄んだ空の蒼等を見ているかのような感 じを経験 したそがれ

太陽月黄昏という三つのけがれのすべてが彼から離れ去るこれくう

らがヨーギーか認識 し修行 しなければならない四つの空すなわち

睡眠の光であるくう

最初この四つの空をすべて認識することはで きないかもしれないが

途切れることのない根気強い修行によってついには認識するようになくう

る四つの空を 「保つ」ことに熟達 していない人は浅い睡眠の間に

41

ヨーガを修行すべきである 熟達している人は深い睡眠のときにその

修行をすべきである 規則正 しいプロセスで光を保つことにまだ熟逮

していない人は逆のプロセスで行なうのが難 しいと感じるだろうす

なわち生来の光から三番目を保ち二番目をそれから一番目の光-(

とであるそれゆえ正 しいプロセスが基本であり非常に重要なので

ある

プラーナの乱れによって光のサマディから出されそうになったら

心臓のチァクラのフム字に集中してサマディをもう一度安定させるべ

きである これがダメなら「少ない」光について隈想すべ きである

「少ない」光から出されそうになったら夢の幻影の身体の修行をしよ

うとすべきであるしかしこれをきちんと行なうためには昼間の修くう

行でプラ-ナを中央気道に集め四つの空を開示できなければならない

この段階に到達 して初めて夜光を完壁に保つことができる修行

の進んでいないヨーギーは一番目と二番目の光は認識できるかもしれ

ないが三番目と生来の光を認識することは極めて困難であろう

寝る前に光を保とうという非常に強い望みを生 じさせ(身体全体

を満たしている)輝 く光を発 している心臓のチァクラにあるフム字に集

中すれば「少ない」光を見る機会は十分にある夢のない浅い睡眠の

状態では彼は心の性質を光 り輝いているが空っぽ (不明瞭さのない

透明)であると見なす意識は目覚めているかのように明噺である

にもかかわらず散漫にする思考を取 り除くことができず光 り輝 く意

識も夢と一緒に現われるもしこれが起こったらまだフム字に集中し

続け光を安定させるために光 り輝 く意識を保とうとすべきである0

深い睡眠のときに光を認識できない人はがっか りする必要はなく

認識するように再度努力するべきである そうすれば徐々にうまく

いくようになる プラ-ナの乱れのために夢が現われたらこれらのヴィ

ジョンがタントラの主神と彼のマンダラと同じであると見なしそのヴィくう

ジョンをもう一度大いなる空に溶け込ませようとする

42

E] 光のヨーガの数え

「r少ない」光は真の陸眠の光ではない」ということを知るべきである

後者は散漫と区別する思考がすべてない第四番目すなわち生来の

光であるが前者は区別する心と散漫が混ざり合った表面的な光でし

かないしかしこの 「少ない」光を安定させ強めることができれば

最終的には生来の光を保つことに成功する 現在のところチベット

のヨーギーの多 くは対応する〝 光を保つ段階に到達することしかで

きない修行のよくでさる者ですら「少ない」光 しか保つことができ

ないそれゆえこの違いを知っているということは非常に重要なこと

である

《三つの基本的な光についての解説》

タントラの教えによると光は三つのグループに分けることができる

① 起源の光

(参 道の光

(参 果報の光

「起源すなわちリアリティーの光」とは人が気づいていようがい

まいが関係なくすべてのときに存在 して」る生来の光である 睡眠のくう

光と死の光はこの種類に属する「道の光」とは空の状態すなわくう

ちプラ-ナが中央気道に集まったときに開示する四つの光または空

を直接悟ることであるこれはまた「区別しない智慧」- 主観 と客くう

観という二元性を超越 している「生まれていない空」を悟 ること-

とも呼ばれる「果報の光」とは覚者の境地という完全で完壁な解脱

の境地である 「二つが一つになった究極の光」を悟ることである

「睡眠の光」は様々なグループに分類することもできる「対象に面

すること」のない深い睡眠において認識されるものは「深い睡眠の光」と呼ばれる 粗雑な対象と微細な対象によって認識されるものは「F少ないJ睡眠の光」と呼ばれるなど

前に夢のヨーガや教えたように修行者は自分に自信があ り「中

43

間の生存」をマスターできるのかをどうかを観察すべきである こう自

閉すべきである

「わたしの今の悟 りで時が来たときにr死の光J をコントロールで

きるのだろうか 」くう

「四つの睡眠の空」をコントロールすることができれば死のときにくう

「四つの空」を認識できると確信を持つことができるo そq)人にとって

は死は道における非常に役に立つ段階である

よってこの光のヨーガの修行によって「生まれ変わり」の世界に

対する執着と「生まれ変わり」の世界における識別は浄化され「自己

を照らす智慧」を悟る「生来の光の智慧の火」によって不純な習慣

的思考をすべて破壊 し「息子の光」と 「母親の光」を一つにし「生ま

れない光」という大いなる全体にすべてを包含する そうすると完全

な 「法則の身体」と 「形状の身体」を達成し「生まれ変わり」の世界

の終わりまで少 しも努力することなしに数え切れないほどの多くの

方法ですべての衆生を助けることができる

44

6]「中川の生存」のヨーガの救え

回 「中間の生存 」のヨ-ガの教え

1「中間の生存」の数え (1)

(死の象徴

〉1形状一茶姿の集積が崩壊 し始めるとき極度な消耗の程度まで弱

きを感 じる地元素が崩壊 し始めると身体は活プJを失う視党器官

が崩壊すると眼球を動かすあるいははっきりと比ることができない

「大きな蚊の智慧」の元素がJiFi壊 し始めると心は大変暗く鈍くなる

2感光の楽fJ-tが崩壊 し始めるとだるく感 じマヒしたような感じ

がする水元菜が崩壊するときは身体内の分泌が止まるO聴覚の機

能が崩壊するとき聞こえなくなるo「平等の智eu の元素が分解さ

れるとIgぴと苦しみの区別がつかなくなる

3 識別の躯村tが崩壊 し始めるといかなる外的な対象も見えなくなる

火元-兼がJuL)壌するときは消化できない鼻が利かなくなり始めると

上部のプラーナが遅 くなり不規則になる映光の感JltLが崩壊すると

においを区別できなくなるO観察の智慧の元素が分解されると死

にかけている者は周りに立っている身内の者を見分けることができな

くなる

4 構成要素の躯積が崩壊するとき何もすることができなくなる

プラーナの元紫が分解するとき十の租雑なプラ-ナが来たところへ

仰る味光の器官が崩壊するとき舌が撞 く厚 くなる味覚の感光

がなくなると異なる味を区別できないO活動の智yi箕の元素が崩壊す

るとき行為することも意志することもできなくなる

4

別の経典によれば死に関する次の教えがある

1地元素が水元素に崩壊するとき外的なサインは自分の身体を動

かせなくなりそしてあたかもすべての支えを失って倒れそうに感

じることである

「お願いだ立ち上がるのを助けてくれ」

と大声で叫びたい内的なサインは意識が渦巻く煙の雲のように現

われることである

2水元素が火元素に崩壊するときの外的なサインはすべての分泌が

乾き切ることであり内的なサインは意識が移動する賓気横のよう

に現われ白い現われの33の邪悪心の識別する思考がすべて静まるこ

とである

3火元素がプラ-ナに崩壊するときは外側のサインは身体の熱が

大幅に減少し一方で指や爪先はしびれて冷たくなることである内

的なサインは意識が蛍の光の薄暗いスパークのようにして現われ

赤い現われの40の愛著の識別する思考が静まることである

4プラ-ナが意識に崩壊するときの外側のサインは死にゆく人の出

息が大変長 くなり入息が大変短 くなることである 内的なサインは

意識がはっきりとして安定したランプの光のように現われ七つの

黒い迷妄の識別する思考がすべて静まることである

経典によればこれらの死のサインは個人によって一つ一つ順々に

現われたりあるいはすべてが一度に現われたりする

微細な元素が崩壊したら死にかけている人は次のような経験をす

ることになるそら

1意識が 「啓示の光」に崩壊するとき雲のない空に浮かぶ月の光のI

ように光を見る

2啓示の意識が 「増加の光」に崩壊するとき夜明けのように赤っぽ

い草色の一条の光を見る

3「増加の光」が 「達成の光」に崩壊すると完全な暗闇を経験 し

46

6] 「中間の生存」のヨーガの数え

意識を失うそら

4この無意識の状態は再び光の中に崩壊 し夜明けの要一つない空

のような- 前の三つの段階の微細なけがれすべてを超越 した-くう

透明なはっきりとした空が現われるこれが真実の 「死の光」あるい

は 「生来の光」である

異なる元素が次から次-と崩壊 したら最終的にプラーナの元素が

心臓のチァクラで意識に崩壊するその後頭頂のチァタラにある白い

ビンドゥが下降しヘソのチァクラにある赤いビンドゥが上昇し二つ

が心臓で一緒になる赤と白のビンドゥが完全に混ぜ合わさったとき

「死の光」が現われる 六つの世界のすべての有情の魂がそれぞれの

生の終わりに一度死の光を見るのだが残念ながら彼はそれを認読

することもつかむこともできない

《「中間の生存」の出現》

それから逆の順序で死の光から達成増加啓示と順に現われる

眠っていたプラ-ナが動き始め達成の光が現われるそしてすぐにそ

れから増加の光啓示の光と続くそれから80の識別する思考が生じ

その結果 「中間の生存」のすべての幻影のような顕現が現われる

ここでよく論議を呼ぶ質問が起こる

「r中間の生存Jの住人の身体と顔はどのように見えるのか」アサンガの兄弟たちによれば彼らは次の転生の姿をしている しか

し他の人々によれば生前の姿に似ているという 「継承の派」のグ

ルたちによれば「中間の生存」の初めのころの段階では「中間の生存」

の住人の顔と身体は生前のものに似ておりそれからそれが徐々に消え

てゆきそして 「中間の生存」の後の段階になれば次に来る転生の現

われをとるこの理論は理にかなっているだけではなく経典とも一致

している 多くの経は「習慣の身体」の 「中間の生存」状態における

存在は生前にならって形作られることを明確に示 している

47

「中間の生存」の住人はすべての器官を完全に備えてお り再び再

生することが定められている場所以外であれば妨害なくどこへでも旅

することができる 彼は 「生まれ変わり」の世界に属する超常的力を幾

分有しており食物の香 りを食べて生き他の同じ 「中間の生存」の住int

人たちを見ることができるなおここから先の内容については一つ

の例にすぎない

もし 「中間の生存」の住人が悲惨な領域に生まれることが定められ

ているのであれば深い暗闘あるいは黒い雨の夜のヴィジョンを見

るだろう もし彼が幸福な領域に生まれるものであるなら月のように

輝 く白い光を見る

別の経典はこういう

地獄に生まれる者たちにはすべてのものが焼けた木のように黒っぽ

い茶色に見える 低級霊域に生まれる者たちは煙色の色を見る天に坐

まれる者は金色の光を見る 形状の要素に生まれる者たちは白を見る

そして非形状の要素に生まれる者たちは「中間の生存」の経験をし

ない- 彼らは死後即座に非形状の要素へ生まれ変わることになる

しかし低い領域に生まれることが定められている非形状の要素の生令

体たちは再び 「中間の生存」を経験するともいわれている

地元素が妨げられたとき「中間の生存」の住人たちは爆発の雷鳴を

開く水元素が妨げられたとき海の波のとどろさを開き火元素のと

き燃え上がる森のうなりを開き風元素のとき大暴風雨の高いヒュ-

ヒューとなる音を開く

三毒- 愛著邪悪心迷妄- は「中間の生存」の住人が自赤

黒の様々な種類の恐ろしいヴィジョンつまり彼を傷つけるために近づ

いてくる恐ろしい幽霊や悪魔として投影された習慣的な思考を持つ国と

なる

「中間の生存」の住人は次のような性質を持つといわれる

① 身体は抵抗を示すことがなく影を作らないそして一瞬のう

48

回 「中間の生存」のヨーガの教え

ちに多くの土地へ旅することができる

② 他の領嘘の生命体は彼の行為を目撃することができない

③ 透視能力とテレパシーを持つo

④ 太陽も月も星も見ない

(9 生来的な心の記録を見て自分が生前行なった良い行為 悪い行

為のすべてを詳しく見る

⑥ 食物は見るがそれが彼に布施されたか捧げられたのでなけれ

ば味わうことはできない

以上のような説明は行なわれたが個人のカルマは決して同じという

ことはなくまた顕現も大変異なっているのでこれらをはっきりと限

定されたあるいは一定不変のものとして受け入れるのは難 しい多く

の点で 「中間の生存」の状態は夢の状態のようであり非常に不安定で

不確かなものなのである

「中間の生存」の生命の最高の長さは7日であるが もしこの期間に

「中間の生存」の住人が転生をしなければ彼は 「死ぬ」あるいは気絶

して第二 「中間の生存」に即座に生まれ変わる このプロセスは7回

繰 り返されることができるので全体で49日となる

「中間の生存」の住人は次に転生する場所を見るや否やその場所

に恋 しでしまう

湿気と温かさによって生まれ変わる者は壇とにおいによって引かれ

る 虫あるいは卵の形に生まれ変わる者は両親がセックスをしてい

るのを見たとき両方の親に対する大きな変著と邪悪心を抱 く 男性に

生まれるものは母を愛 して父を憎み女性は逆となるこの愛著と那

悪心が生 じるや否や「中間の生存」の住人は直ちに気絶 しそれを知

らないで転生する天の一つに生まれるものは壮麗な天国にあるよう

な豪邸と男女の天使を見彼らを望む

悲惨な領域に生まれる者は多くの恐ろしいヴィジョンを見絶望的

にそれらを避けようとする 洞窟や穴や木に逃れようとすれば彼は動

49

物に生まれ変わる もし鉄の家に逃げようとすれば地獄に生まれる0

「中間の生存」の住人が死ぬときはやはり四段階の崩壊のプロセス

つまりプラ-ナの減退から啓示増加達成生来的な光を通過す

る それから逆のプロセスが始まり生来的な光から達成増加啓

示80の識別する思考プラ-ナのエレメント火--と心と身体の

複合体が完成するまで続 く

《「中間の生存」 での機会》くう

死の際で息子と母の空の光が混ぜ合わさるとき識別をする考えと

いう微細なけがれはすべて鋲まる このとき生起と完成のヨーガを敬

得した修行の進んだヨーギーは完全な覚者の境地とその徳を同時に

達成できる かなり修行の進んだ者しかし素晴らしいマハームドラー

を昼夜修行でさる者また死の光を保てる者は「中間の生存」のヴィ

ジョンが現われるときそれを使っで悟りを進めることができる

この世のすべての顕現は実は 「中間の生存」のそれでありすべて

の 「生まれ変わり」の世界の存在は「中間の生存」の存在なのである

誕生と死の間の期間は「生と死の中間の生存」と呼ばれる 眠 りに落

ちたときから目覚めまでは 「夢の中開の生存」死から再生までは 「中

間の生存」そのものである これら三つの 「中間の生存」においてトウ

モと幻身のヨーガ光と夢のヨーガそして 「中間の生存」と変身のヨー

ガの修行が強調されるべきである

眠っている状態起きている状態の両方で見るもの開くもの触

るもの行動するものはすべて「中間の生存」の状態であると考える

べきであるこの教えを繰 り返し続けて修行することは優れた 「中間

の生存」の準備であると認識すべきである

そして死のときが近づいたなら自分の財産 持ち物を三宝に布施

し惜 しみなく布施しすべての執着を切り神聖になされた約束の戒

を厳 しく守 りすべての道に外れたこと罪をザンゲすべきである ま

50

B] 「中開の生存」のヨーガの教え

たもし神聖になされた約束の戒を破ったことがあるならグルあるい

は覚者に再びイニシエーションを与えてくれるように懇願 し破った棉

聖になされた約束の戒を修復すべきである真剣にグルとタントラの主

神に祈 り死の光と 「中間の生存」での幻身を保持できるよう助けを求

めまた法友に頼って死の際で教えを思い出させてもらう

最も修行の進んでいるヨーギーは死のとき溶解のヨーガを行ない

おのずから照らす精髄に集中してそれを死の光に混ぜ合わせる そし

てその光から「風とともにある心」でできた完全な 「完全な楽 しみの

身体」と 「変化身」を生 じさせるよう努力する

マハ-ム ドラーの第四段階に達した非常に修行が進んでいるヨーギー

は死のときに確実に母と息子の光を混ぜ合わせることができる この

ときカルマの身体顕現心のすべてのきずなが切れ覚者の境地の

徳がすべて完成する彼らの心は法則の身体になり身体は智慧の身体

になり土地は完成と純粋さの土地になる

かなり修行の進んでいるヨーギーも最も進んでいる者たちと同じよ

うに修行するべきであるもしこれに成功すれば彼らは 「中間の生存」を通らないで転生できる そうでなければ真剣に覚者の浄土に生まれ

るように祈 り変身のヨーガの教えを適用すべきである

死の光も幻身のヨーガも保持することめできない劣ったヨーギーは

心の集中力を喚起 し確実な理解と揺るぎのない自信を持って教えを逮

用 し死と 「中間の生存」の挑戦に立ち向かう解放を得るために死と

「中間の生存」の機会を利用することができない者はカルマによって

もうー度 「生まれ変わり」の世界に生まれることを強いられる これを

防ぐためには次の指示に従う

「中間の生存」にいる者がその者にとって最 も魅力的な場所に来た

ときそれをタントラの主神のマンダラだと観想する 男と女の性交を

見て愛著と邪悪心が生起 したら自分自身に注意を喚起 してこれが

覚者が現わした父と母の第三イニシエーションだと考える 楽と空の経

51

くう験を受け入れ愛書も邪悪心も幻影で空であると見る

くうこのように空の状態の見解を強調することによって「生まれ変わり」

の世界から永遠に自分を解放できるかもしれないもし 「中間の生存」

にいる者がこれをうまく成し遂げ最初の7日間で再生を逃れることが

でき為ならそれに続 く7日間あるいはその後に同じことを成し遂げ

ることは難しくない彼はタントラの主神の浄土に生まれ道-の帰依

を完成するだろう

もし 「中間の生存」にいる者が覚者の浄土に生まれたいと思うなら

そこに生まれたいという強い願望を培わなくてはならないこれは非育

に重要であるそして変身のヨーガの教えを適用すると一騎のうち

にその浄土に生まれる

「中間の生存」ヨーガの恩恵は次のようにまとめられる

(ni 「法則の身体」は死のときに実現できる

② 「完全な楽しみの身体」は 「中間の生存」で

③ 「変化身」は肉体化するときに実現される

これはまた覚者の三身の成就に導く道とも呼ばれる

2「中間の生存」の教え (2)

《崩壊の諸段階》

人間は25の粗雑な対象- 五つの集積四つの元素六つの感覚要

素五つの対象五つの基本的智慧- が崩壊することによって必ず

死ぬ

死のプロセスには八つの段階がありそれには25の要素の崩壊が含

まれる22の要素は最初の四つの段階の間に崩壊する残 りすなわ

ち識別の集積 意識の感覚 諸現象の性質を悟る基本的智慧は最級

の四つの段階の間に崩壊する

52

B] 「中間の生存」のヨーガの教え

図1 25の粗雑な対象

5つのとらわれfの集報 53の基本的魯魚 四大元素 6つの感覚事案 5うめ対魚

形材 窄準 二 基本的鋲のような智患 也 日の感

覚 形状-容姿感 車 基本的な平等の智

憩 水 耳の感覚 声蓑 壷 基本的な

分析の智患 火 鼻の感覚 香り痕由の構成 基本的な活動を 風 舌

の感覚 味達成する智患 身の感覚 接

触敗 軍 基本

的な諸現象の性質の智愁 意識の感覚図2 8つの崩壊価 白の崩噂空重BO油 填 ー3番白の崩薮 iIi春日重油 墳一J

1 帝敬す二

る奮寮 形状-容姿 感 覚 弛 別 経験の構成

元 素 地 水 火 風博 労要素 T 日の感

覚 耳の感覚 舟の感兜 舌と身の感覚対 慶

目に見える形状-容姿 士PJ 香 り 味と

接触基本地軸 基本的 基本的な 基本的な 基本的な活動を鏡のような智慧 平等の智患 分析

の智恵 達成する智患崩壊寸を5帝P

の崩壊 there4や畢日申申墳 7寧日の崩壊 や番

〈一番目の崩壊〉

最初に形状一容姿の集積の段階の五つの現象が自然に崩壊するす

なわち形状一容姿の集積のような智慧地元素目の感覚生命体の

中にある目に見える形状一容姿である形状一容姿の集積の崩壊の外的I

な印として手足が前より小さくなり身体が弱く力がなくなる

この大きさと力の減少は普通老齢とともに訪れる顕著なかたちである

基本的な鏡のような智慧は鏡に像が現われるのとちょうど向 じよう

に多くの対象が同時に明確に現われる通常の意識であると説明されて

いるこの崩壊の外的な印として視界がハツキリしなくなり暗くな

地元案の崩壊の外的な印として身体が非常に細 くなり手足がだら

んとし身体が地面の下に沈んでいっているような感じがする

沈んでいく感覚は「持ち上げてくれ 」と叫ぶほどである

目の感覚の崩壊の外的な印として日を開けたり閉じたりできなくな

生命体の中にある目に見える形状-容姿の崩壊の外的な印としてつヤ

身体の艶が減少し力が尽きる

この五つの崩壊の内的な印は「屡気楼のような」と呼ばれる青っぽ

い現われが生 じることであるこれは太陽の光が夏の砂漠を打つとき

の水の現われのようなものである

現われは煙の塊にもたとえられるがたいていは零気横にたとえられる

《二番目の崩壊》

その後感覚の集積の段階の五つの現象が同時に崩壊する感覚の集

積が崩壊するときの外的な印は身体の意識が感覚の意識に伴う楽

苦しみ どちらでもない感覚をもはや経験することができないというこ

とである

基本的な平等の智慧は楽 苦しみ どちらでもない感覚を一つの檀

54

回 「中間の生存」のヨーガの教え

類すなわち感覚として心にとめている通常の意識であると説明され

ている

これは多くの同発語を一つの意味を持つものとして心にとめている意識とし

ても表現されている

この崩壊の外的な印として意識の感覚に伴う楽 苦しみ どちら

でもない感覚をもはや心にとめることができない

水元素の崩壊の外的な印として唾液汗尿血液精液が干上が

口鼻舌喉が干からび歯にはカスが生じる

耳の感覚の崩壊の外的な印として外的 内的な音がもはや聞こえな

生命体の中に含まれている音の崩壊の外的な印として耳の内側の

「ur」という音がもはや生じない

この五つの崩壊の内的な印は「煙のような」と呼ばれる現われが生

じることである これは煙の塊の中にある煙突からうねって出てい

る煙に似ている

《三番目の崩壊》

その後識別の集積の段階の五つの現象が同時に崩壊する 識別の集

積の崩壊の外的な印として両親のような親しい人のことをもはや気

にとめなくなる

基本的分析の智慧は親しい人の個々の名前や目的などに気をとめ

る通常の意識であると説明されている

この崩壊の印としては自分の両親の名前すらもはや思い出せない0

火元素の崩壊としては身体の温かさが減少しそこから食べ物や飲

み物を消化する力が失われる

鼻の感覚力の崩壊の外的な印としては鼻からの空気の吸い込みは弱

くなるが吐き出しは強く長くなり息はまるで一つ一つ積み上げられ

55

ているかのようである

生命体の中に含まれているにおいの崩壊の外的な印としてはいいに

おいも悪いにおいも喚ぐことはできない

この五つの崩壊の内的印は「蛍のような」と呼ばれる現われが生 じ

ることであるこれは煙突から上る煙の-吹きの中に見られる赤いすす

火の粉または穀物を妙るために使われるフライパンの底の煤につい

た赤い火の粉のようである

《四番目の崩壊》

その後経験の構成の集積の段階の五つの現象が同時に崩壊するこ

の集積の崩壊の外的な印は動き回るというような肉体運動をすること

ができないことである

基本的な活動を達成する智慧は今生および来生の外的 世俗的な

活動や目的などそしてまたそれらをどのようにして達成するのかを

心にとめている意識であると説明されている

風の元素の崩壊の外的な印としては10の風- 粗雑な生命を運ぶ風

など- がその住みかから心臓に移 り息が出たり入ったりしなくな

舌の感覚力の崩壊の外的な印としては舌が太 く短 くなりつけ根が

青 くなる

生命体に含まれる味の崩壊の外的な印としてもはや六つの味 (甘さ

酸っぱさ苦さ渋さピリッとした塩辛さ)を経験できない

この時点で身の感覚と接触も必ず崩壊するのでその崩壊の外的な

印としていかなるなめらかさも租さも感じることができない

この七つの崩壊の内的な印は「燃えるバターランプのような」と呼

ばれる現われが生 じることである これはバターランプがまさに消え

んとするとき炎がパチパチするようなものである

56

E] 「巾問の生存」のヨーガの教え

「崩壊の意味」前の元素がどのようにして後ろの元素に崩壊 していく

のかについていうと地 水 火 風という順序で前の元素と関係の

ある風の意識の基礎として働 く能力が撤退し後の元素の意識の基礎

として働く能力がより顕現するのである これは前の元素の後の元莱

-の崩壊と呼ばれているがある一つの元素が別の元素の性質を持つよ

うになるということではない

地が水に崩壊するということは地の風の意識の基礎として働く能力

が退化しそのときに水の風の意識の基礎として働く能力がより顕現

するようになるということを意味するこのようにこれは前者の舵

力が後者の能力へ移動するようなものなので地が水に崩壊するといわ

れているが通常の地が通常の水に崩壊することではないこれは他の

崩壊にも当てはまる

《五番目の崩壊》

四つの元素が崩壊した後意識の集積の段階にある五つの現象が段階

的に現われなくてはならないこれらは80の表示的概念の心輝 く白の

現われの心輝 く赤い増加の心輝 く黒の達成間近の心そして死の

クリアライトの心である

80の概念は三つのグループに分かれ33が白い現われの心を表わし

40が赤い増加の心を表わし七つが黒い達成間近の心を表わす 最初の

グループの概念は対象の乗 り物として働 く粗雑な風の動 きに関係 し

よって白の現われの心を顕現として経験 していない者にとっては

その乗 り物として働く風が赤い増加の心そして黒い達成間近の心と

比べていくらか粗雑な動きをしていると感じられるこの白い現われ

の心に関する推論ができるのは最初の概念のグループが微細から釈

雑へと反対の順序で進んでいるときの白い現われの心の痕跡あるい

は結果だからである

57

この33とは

1大きな欲望の欠如 心は対象を欲さない

2中くらいの欲望の欠如

3小さな欲望の欠如I

4心の行き来 心は外的対象-と行ったり内的対象-帰ったりする

5大きな悲しみ 快い対象と別れることに対する心の苦痛

6中くらいの悲しみ

7小さな悲しみ

8安らぎ心は安らかにとどまる

9概念化 対象のまぶしさによって興智した心

10大きな恐れ 不快な対象に出合ったことによって生み出される恐れ

ll中くらいの恐れ

12小さな恐れ

13大きな執着 快い対象に執着すること

14中くらいの執着

15小さな執着

16とらわれ 愛欲界の対象に完全にとらわれた心

17不善あるいは非知識 善行に対する疑念

18飢え 食べ物を欲すること

19渇き飲物を欲すること

20大きな感覚 快感痛みどちらでもないという感覚

21中くらいの感覚

22小さな感覚

23知者の概念

24知ることの概念

25知られる対象の概念

26個別の識別 何がふさわしく何がふさわしくないかを分析する心

27恥 自分自身が同意しないあるいは宗教的な禁止によって

58

固 「中間の生存」のヨーガの教え

誤った行為を避けること

28慈悲 苦悩からの離別を願うこと

29哀れみ 観察の対象を完全に保護する心

30美 しいものと会いたいと欲すること

31不安 とらわれた心確信がない

32蓄積 所有物を集める心

33嫉妬 他の繁栄によって乱れた心

二つ日の40の概念は対象の乗 り物として働 く中くらいの風に関係す

るよってそれを経験 していない者にとっては赤あるいはオレンジ

の増加の乗 り物として働 く風が自あるいは黒い現われと比べて中く

らいの動きをしていると感 じられるつまり心がより微細になるにつ

れて心の二元性がより少なくなりつつあるということであるこの赤

い増加の心に関する推論ができるのはこの概念のグループが反対の順

序で粗雑へと進んでいるときの赤い増加の心の痕跡あるいは結果だか

らである

この40の概念とは

1欲望 まだ手に入れていない対象に対する執着

2愛著 手に入れた対象に対する執着

3大きな喜び 快い対象を見て喜ぶ心

4中くらいの喜び

5小さな喜び

6うれしさ 欲 した対象を達成 したことによる満足

7歓喜 欲 した対象を繰 り返 して経験する心

8驚き以前生起 しなかった対象について考えること

9興暫 快い対象を知覚 して散漫になった心

10満足 快い対象に対する満足

ll抱擁 抱擁 したいと欲すること

12キス キスしたいと欲すること

59

13吸う吸いたいと欲すること

14安定 変化 しない連続の心

15精進 善に向かう心

16プライド自分が優れていると思う心

17活動 活動を成し遂げることに関係する心

18強盗 富を盗みたいと欲すること

19力 他の軍隊を征服したいと欲すること

20熱意 善の道を修習する心

21大きな困難に対する従事 倣慢さによって悪行に従事すること

22中くらいの困難に対する従事

23小さな困難に対する従事

24激しさ理由もなく優れた者と議論したいと欲すること

25戯れ 魅力的な者を見て戯れたいと欲すること

26怒る傾向 憤慨の心

27善 善行に対して努力したいと願うこと

28はっきりとした言葉と真実 他が理解できるようにそして自

分の事実の識別を変えないで話 したいと願うこと

29非真実 自分の事実の識別を変えてから話したいと願うこと

30確信 非常に安定した意図

31非仮定 対象を保持 したいと欲さない心

32寄贈者 所有物を与えたいと願うこと

33熱心な勧告 怠惰な者に宗教の実践をするように勧めること

34英雄的行為 煩悩のような敵を克服したいと願うこと

35-恥知らず 自分が同意しないあるいは宗教的な禁止によって非

行を避けないで悪行に従事すること

36欺き偽善によって人を欺くこと

37キツさ鋭い良心

38悪徳 邪見解に慣れた心

60

6] rFP問の生存」のヨーガの教え

39非優 しさ他を傷つけたいと願うこと

40不正 不正直

三番目の七つの概念は対象の乗 り物として働 く弱い風の動きに関係

するよって黒い達成間近の心に関してそれを経験 していない者に

それを示す働きをする これはこの概念のグループが反対の順序で釈

雑へと進んでいるときの黒い増加の心の痕跡あるいは結果だからであ

この七つの概念とは

1忘れっぽさ衰えた注意力

2誤り水を寮気樺と思うことなど

3しゃべらない しゃべりたくないと思うこと

4意気消沈 悩む心

5怠惰 善に対する熱意のなさ

6疑念

7中くらいの欲 愛著と邪悪心が同じくらいの心

80の表示的概念とその乗 り物である風は輝 く白い現われの前に崩壊

しなくてはならないなぜなら理解の様式と現われの心のそれは不

一致だからであるまたこの二つの間には粗雑さと微細さに関して大

きな違いがあるので80の概念のような粗雑な心は白い現われのとき

には存在できない80の表示的概念とその乗り物である風が輝 く白い

現われへと崩壊するとき燃えているバターランプのような現われが坐

起する80の表示的概念がその中に崩壊 してしまったときの現われくう

の心自身の印は非常に明るい透明さと空の現われおよび月の光が

充満したけがれのない秋の夜空のような白い様相の光の現われである

この現われの原因に関していえば心臓から上の左右両方の気道の風

がその上の開口つまり頭頂から中央気道に入ったからであるこ

の力によって頭頂の緒がゆるみ父から得た音節ハムが逆さになった

相である [皇 ]白いビンドゥが水のような性質を持っているがゆ

61

えに下に下がるそれが心臓のところにある左右の気道の大童の円

の緒の上に来ると輝く白い現われが生起する このようにこれは

外側から差した月の光などの現われではないのである

これが現われと呼ばれるのは月の光のような現われが生起するからくう

であり空と呼ばれるのは80の概念とその乗 り物である風が存在 し

ないからである

〈六番目の崩壊》

この後現われの心とその乗り物である風が増加の心に崩壊する0くう

増加の心が生起すると空であり 「空っぽ」であるが前よりももっ

と澄んだ赤またはオレンジの現われが太陽の光の浸透したけがれのそら

ない秋の空のように輝く

この原因に関していえば心臓から下の左右の気道の風がすべて管

骨の一番下あるいは性器のところの開口を通って中央気道に入るか

らであるこの力によって宝石 (性器)の中のチアクラの結とヘソ

のチァタラの結が徐々にゆるむこれによってヘソのチァクラの真ん

中にある縦一本の線の短いア [A]の形で存在 している母から得

た赤いビンドゥが上に上がる赤い現われは心臓にある六重の円の

左右の気道の緒の下まで上昇する よってこれは外側から輝 く太陽

の光の輝きなどではないのである

これが赤い現われと呼ばれるのは太陽の光のように鮮やかであるかくう

らで「非常に空」と呼ばれるのは現われの心とその乗 り物 として働

く風が存在しないからである

《七番目の崩壊》

この後増加の心がその乗 り物である風とともに達成間近の心に

崩壊する 最初夜の初めのような濃い闇が浸透 したけがれのない秩そら

の空のような様々な黒い現われが生起する

62

団 「中問の生存」のヨーガの教え

中央気道の中の上と下の風は心臓に集まっておりこの力によって

心臓のところにある左右の気道の六重の円の結がゆるむこれによって

逆さになった音節ハム [卓 ]の様相上の白いビンドゥが降り下の縦

の線の様相の赤いビンドゥが昇る これらは心臓のところの中央気追

の真ん中で子音で終わる (閉じた箱の)様相で存在している赤と白の

不滅のビンドゥに入るこの出合いによって達成間近の輝 く黒い現われ

が生起する このようにこれは外側からやってくる閲の現われ等の

ケースではないのである

これが 「達成間近」 と呼ばれるのはクリアライ トに近いからでくう

「大きな空」と呼ぼるのは増加の心とその乗 り物 として働 く風が存

在 しないからである

達成間近の心の最初の方では対象の感覚があるしかし最後の方

では心は沖象に注意 しておらず闇に困惑して気を失って無意識に

なりそうであるその後非常に微細な風と心から偶発的に生起するす

べての風と心が止まる

注意力のない達成間近な心の最後の部分は普通の状態で初めから

顕現せずに存在 していた非常に微細な風と心の注意力が活性化するま

で続 く これが起こると死のクリアライトが現われる

輝 く白い現われの心の定義は

① 概念の崩壊によって起こりその動きすなわち回復まで続きそら くう

② 月の光の浸透したけがれのない秋の空のような輝く白い空の

現われが現われ

(卦 何の租雑な二元の現われも現われない心の意識である

80の概念は崩壊しているが現われの心は概念的であるOより微細な多様性はあ

るが二元である散漫ではないが心象的な要素がありゆえに概念的である

一方クリアライトの心は完全に非概念的で非二元である

現われの増加の心の定義は

(》 概念の崩壊によって起こりその動きすなわち回復まで続 く

63

そら

(参 太陽の光の浸透したけがれのない秋の空のような輝 く赤い空の

現われが生起する

(卦 どんな粗雑で二元の現われも現われない心の意識である

達成間近の心の定義は int

① 概念の崩壊によって起こりその動きすなわち回復まで続くそら

(参 夜の初めの濃い闇の浸透したけがれのない秋の空のような輝くう

く黒い空の現われが生起する

どんな二元の現われも現われない心の意識である

《八番目の崩壊〉

達成間近の心がクリアライトに崩壊すると注意力のない達成間近

の心の二番目の部分が一掃される粗雑な二元の現われがみじんもないくう

明るく透明な空の現われが現われる これは三つのけがれすなわち

月の光 太陽の光 闇のない自然な秋の夜明けの色のようであるこくう

の現われは直接に空を認識するサマディの意識のようである

クリアライトの現われの原因は白と赤のビンドゥがそれぞれ心臓で

白と赤の不滅のビンドゥに溶解し中央気道のすべての風が非常に級

細な生命を運ぶ風に崩壊するからであるこれによって最初から顕現

しない状態で普通に存在していた非常に微細な風と心が顕現しそれ

によってこのような現われが現われるよってこれは外側からの空っそら

ぽの空のような現われのケースではない

これは「死のクリアライト」そして80の概念現われ増加達成くう

間近がなくそれを乗 り物とする風もないゆえに「すべて空」 と呼ば

れる これは実際の死である

これは基本的な真実の身体である真実の身体へと変化していくため

の浄化の土台であるがゆえにそう呼ばれる「空っぽ」は基本的な自然

の身体と呼ばれるそしてそれを対象としてとる心は基本的な智慧を

認識す _-真束の身体と呼ばれる

64

固 「中間の生存」のヨーガの教え

ほとんどの人間はクリアライトに3日とどまりそれから白と赤の構

成要素の印が起こる

血と癖が少 し鼻と性器から現われるこれは心臓で崩壊 したビンドゥの浄化 さ

れなかった部分である

しかし肉体的な構成要素が病気によってひどく消耗している場令

には何日経っても赤と白の構成要素の印は起こらない

このような人は一日もクリアライトにいることはないかもしれない

また高いあるいは低い悟 りを持つヨーギーの場合にはクリアラ

イトと真実の身体を混ぜ合わせることができこの状態に普通よりも長

くいたりまたその期間を短くしたりすることができる

65

固 変身のヲ-ガ (意識を移し変える)の教え

変身のヨーガ (意識を移 し変える)は意識を覚者の浄土にある

いは高い誕生の世界に運ぶために編み出された数えである死の光

および 「中間の生存」の幻身を保つことのできる修行の進んだヨーギー

にとってはこのヨーガが必要であるoこれは非prime削こ重要であるO生起

のヨーガを取得 した者そしてある程度プラーナとナ-ディーそして

マハームドラーの見解を取碍 した者がこのヨーガを修行するのに適し

た者であるOこれを行なうことができない省も少なくともカルマの法

則に強い信を持ちこの修行の意味とプロセスを完全に理解すべきである

そして先に述べた壷の呼吸と ト〉モが鞭FJlなくできるようにな

らなくてはならない

(変身のヨーガの修行の仕方

)変身のヨーガの観想と訓練は次のように行なう

自分自身のタントラの主神の身体の中に中央気道を観想 し八つ

のフム音節が身体の八つの出口 (二つの耳二つの目_hLロ肛門

性器)をそれぞれ預っていると観想するoこれは唐瓢がこれらの門

から出ていかないようにするためである そ

らそれからタントラの主 神が自分の前方上の空に座っていると観想

するそしてブルーのフム字を心臓のチアクラに観想し五色の光を放

っていると観想する次に壷の呼吸を維持しその力を使って7ム字杏l=こ

中央気道を通 して「神聖天への開稚 (ブラフマランドラ)」まで一気

に打ち上げるそして同時に大きな声で 「ヒクリ と叫び打ち上げる力

6

回 変身のヨーガ (意紙を移し替える)の教え

を強めるフム字を 「神聖天への開溝」に一秒保ち優 しく 「カ」 と

ささやいてそれを心臓のチアクラまで降ろす止める前にこれを7

回繰 り返しそしてまた始める 数回行なったら走りながら 「ヒク」そら

と7回叫んでフム字を身体の外に出し自分の前方上の空にいるタン

トラの主神の心臓に入れる そして優 しく低い声で「カ」と7回続け

て繰 り返すこのようにしてフム字を自分の心臓のチァタラに返す0

これを1日に4回行なう者は数日後に次のような経験をする-

頭頂がひどくかゆくなり熱 くなるそして真ん中に盛 り上がりがで

きそこから黄色の液体が分泌されるもしこれらの症状が起こった

ならこれが成就の印であると思ってよいこの後この修行をやめ

一カ月に1回か2回行なう しかし頻繁に覚者の浄土に生まれるとい

う強い発願を行ないそこに行く確信と望みを強める

《変身のヨーガの応用》

死の印がすべて現われ命を延ばすことがこれ以上できない場合変

身のヨーガを行なうまだ死ぬ時期が来る前にこれを行なう者は大き

な罪を犯すことになり地獄に落ちる

死の際のこのヨーガのテクニックは先に述べたものと同じである0

一つの違いは中央気道の上部と 「神聖天への開溝」を非常に大きく

そしてふさがれていないと観想することである

ここでフム字を心臓のチァクラに観想し全力を使って 「ヒク」 と

叫ぶ瞬時にフム字は中央気道を上がり「神聖天への開溝」を通ってそら

あっという間に自分の眼前の空にいるタントラの主神の心臓に達する

もしこのときにすべてが暗くなりプラ-ナが吹き出し頭頂がかゆ

く痛 くなるならこれは身体を抜け出して覚者の浄土に行 くという

確実な印である もしこのような印が現われない場合にはフム字杏

降ろし休んでからもう一度 トライするこの印が現われたら「ヒクリ

と21回から25回叫び続ける そうすれば絶対に覚者の浄土に生まれる

67

友人親戚など死にかけている人につき添っている人は骨変身

のヨーガの教えを思い出させその確信と倍を強め彼のために祈 り

彼を助ける

生きている間このヨーガを修習する機会のなかった者は次のようI

にする

死が近づいたなら祈 り供物を捧げザンゲし覚者方の前で願い

を言う 覚醒の心を生じさせすべての邪悪な想念を断ちすべての執

着を切るライオンの横臥位になる覚者の浄土に生まれたいという真

剣な願いを生じさせ変身のヨーガの教えを適用するこれを知らない

者は知っている者に簡単に話してもらう そのような人もいない場令そら

には単に自分の前前方上の空にいるタントラの主神の心臓に集中

する そして「ヒク」と21回叫び続ける このようにして意識を覚

者の心臓に放 り投げる

もし死につつある人の頭を優しくなで「メンラ (薬師愛欲神)」と

繰 り返すなら8人の到達其智運命魂方がやってきて死につつある人

の意識を覚者アミタ-バの西の浄土に導いてくれる

動物が死んでいる場合には「ラトナクータ」を繰 り返すその動物

の意識は高い世界へ生まれる

死の光と 「中間の生存」の幻身を認識できないけれども高い世界に

生まれるために変身のヨーガに頼る者は三つのグループに分けられ

る 覚者の浄土に生まれ変わる有名なヨーギーはそこで簡単に究極の

解脱を達成する 普通の者は法則とヴァジラヤーナが普及している場

所に生まれることができ数生で覚者の境地に達する劣った者はこ

のヨーガによって大きな死の恐怖を避けることができ「中間の生存」

と恐怖から逃れ幸福な場所に生まれ変わりいずれは解放を達成する

68

h主釘

rcて

団 夢のヨーガの数え

に適切な矯正手段を講じる 例えば眠気がひどい場合には赤か白の

ビンドゥを喉に観想するかあるいは両眉の真ん中に放射する輝く光

を観想する警戒心が強すぎたりすぐに日が覚めてしまう場合には

青か黒のビンドゥを心臓か秘密チァクラに観想する夢が鮮明でない

場合には赤いビンドゥを喉のチァタラに観想 し輝 く光を放射 しなが

ら全身のすべてのナ-ディーを覆っていると観想する

怖い夢を見たときヨーギーは

「これは夢だ夢の中で火に焼かれたり水に溺れたりすることがある

だろうかこの動物や悪魔やそういうものがわたしに害を与えること

があるだろうか」と言って不当な恐怖心から身を守るこの意識を持ち続け火を踏み

つけたり水の中を歩いたり大きな火の玉に変身して恐ろしい悪魔や

獣の心臓に飛び込んで爆発させたりすべきである

夢をかなりしっかりと堅実に認識できているヨーギーは「夢の トラ

ンスフォーム」の実践に進むこれはつまり夢を見ている状態で鳥

虎ライオン神聖天国王家岩林や自分の望む何にでも変身し

ようと試みることであるこの雫践が安定したならば今度は様々な

形状のタントラの主神の身体座っていたり立っていたり大きかった

り小さかったり等に変身する同じように夢の中で見ているものを別

の対象物に変化させる例えば動物を人間に水を火に大地を空間

に一つを多数に多数を一つにと変化させる 例えば上半身からは

火下半身からは水を放ったり太陽と月を踏みつけたり身体を何百

万何十億と増やして宇宙全体をいっぱいにしたりといった種々の神過

力を働かせる

夢のヨーガの実践の主要な目的の一つは「中間の生存」の状態で

そしてこの生の中で幻身を実現する手助けをすることである これをくう

獲得するためにはまず 「眠りの四つの空」を認識 しなければならないくう くう

次に第四の空あるいは生来的な空から「風とともにある心」が作 り

35

出したマンダラのタントラの主神の幻身を瞬時に投影しその後にマくう

ンダラとタントラの主神をもう一度大いなる空に溶け込ませる これは

要するに夢のヨーガで実践される 「生起」と 「溶解」のプロセスであ

るl

この後以下に示した 「覚者の国-の旅」を実践する

自分がタントラの主神になったと観想 し流れ星のごとく瞬時にイ

ンドラの天あるいはどこか他の 「生まれ変わり」の世界の天に至る

そして戻る前にその場所を観察する これが安定 したならば次に

「覚者の浄土」の一つに例えばヴァイローチャナやアミタ-バや

その他の 「浄土」に旅する これも同じようにほんの瞬時のうちにな

される 「覚者の浄土」に至ったならば党者に敬意を表わして布施を

し覚者の説法を聴 く

最初のうちヴィジョンと経験はあまりはっきりとしないが自分が

夢で見たものは本物の 「浄土」そのものなのだと堅く信 じる なぜな

ら「生まれ変わり」の世界も 「煩悩破壊」の世界 も結局は夢にす ぎ

ないからであるこのように実践するうちにヴィジョンは徐々に徐々

に鮮明になってゆくはずである

もしある者が 「幻身のヨーガと夢のヨーガに何か違いがあるので

しょうか」と尋ねたならその答えは両者は基本的に同じであるが

夢のヨーガは幻身のヨーガの補足と見なされているということである0

一つは幻身を生み出すために使われもう一方はそれをさらに完全なち

のにするために使われるのであるまた「覚醒」状態の光から生 じる

幻身は夢のそれよりももっと深遠なもっと微細なものであること

を知るべきである とはいえ二つのヨーガは互いに相補い合うもの

として実践される なぜなら夢と覚醒の状態の二分性の中に顕現 した

時間への固執は究極的にはこのようにして征服されるからである

これら二つのヨーガを合体 した実践によって人は 「生まれ変わり」

の世界の習慣的な思考を浄化するようになるすべての物事は心の顕現

36

B] 夢のヨーガの数え

であり心は夢と同様それ自体では実体を持たないものであると悟る

「生まれ変わり」の世界も 「煩悩破壊」の世界も実在 しない屡気楼であ

りそれらは何も束縛しないし何も解放しないと知る自己の粗雑と

微細純粋と不純な愛着のすべてを洗い清める そして最終的に覚者

の境地の魔法のような 「完全な楽しみの身体」を明らかにするようにな

37

B] 光のヨーガの数え

どのようにして光を認識する

か位省をすべて取 り除き光を認識するために望ましいすべての粂件

を集めるための蟹備段階の修行においてたどる段階は夢のヨーガと同

じである しかしさらにヨーギ-は良い栄養になる食物を取 り身

体をマ ノサージし非常に静かな場所に住み自己のビンドゥを保存 し

常に柔和でリラックスしていなければならないo幌想の各々の期間に

おいてその3分の 1の1馴 Iほ トウモの修行に耽やし3分の2の時rll

ほ光のヨーガの修行に数やさねばならない

投初に心臓のチアクラに母神と共に座っている青いヴ7ジラダラ

を観想 しヴアジラダラに 「生来の光を開示 してください」と祈るべき

であるそれから心臓のチアクラに市い7ム字を観想 し壷の呼吸を

煤つかまたは心の中でフム字を長 く唱えるべきであるそうすると

外側の世界がすべて彼の身体に溶け込みその身体がフム字に溶け込み(

)そのフム字がナーダに溶け込みそのナータが大いなる空に溶け込むく

つ彼は空について阪想 し息を保つべきであるこのサマディから立ち

上がるとヨーギーは再びタントラの主神の幻影の身体を観想する

「これは夜にのみ行なうべきだ」と間違って主張する人がいる し

かし実際はこれを九一日通 して修行すると「風とともにある心」 を

習得する可能性が大いに増 し光の啓示が安定するその結果睡眠中

に光を認識するのがずっと容易になる

さらに同時に保息をすることによって大いなる利益が加わる

他の方法で光を認識することは非常に難 しいしそのようにして認識した

3

E] 光のヨーガの教え

光は長く持続 しないこの修行に従う人は必ずプラ-ナを中央気道にくう

もたらし四つの空を開示するそれゆえこれが 「光のヨーガ」とい

う最も重要な修行なのである

〈睡眠中に光を保つこと〉くう

昼間にプラ-ナを中央気道にもたらすことによって四つの空を順

番に開示できる人は眠りに落ちる直前に心臓のチァクラにあるフム辛

に集中すれば睡眠中にもそうすることができる

光を 「保つ」のに一番いい時間は睡眠の最も深い夜 (の真ん中)で

はなく夜明けまたはいつでもいいから睡眠の浅いときであるそおう が い

して一番いい姿勢はライオンの横臥位である

ここで光のヨーガの修行で不可欠な二つのことは心臓のチァクラ

の蓮華の五つの花弁にある五つの基調音節 (Hu血ANuTaRa)

を観想 し息を保つことである

眠りに落ちる前にヨーギーは啓示増大達成の段階の後で

「生来の光が生じたときに必ずそれを認識するぞ」と繰 り返 し繰 り近

し21回考えるべきである それから身体全体がフム字に溶け込みフ

ム字が光に溶け込むことを観想しそれに集中する 少し眠たくなった

らア字に集中する かなり眠くなったらヌ字に集中する非常に眠

くなったらタ字に集中する 眠りに落ちそうなったらラ字に集中す

る眠りに落ちながら(または気を失いながら)フム字に集中する

初め最初の三つの音節に集中した直後に眠りに陥る傾向が強いので

最後の二つの音節に集中するのが難しいと思うかもしれlない しかし

繰 り返し修行することによって徐々にできるようになる睡眠という

気を失った状態で意識をとどめられない人はサマディの力をもっとつ

けるように昼間に一生懸命修行すべきであるこれによって気を失っ

た状態で意識をとどめ光を少し見ることができるようになる

39

ある教えにはまだ光を認識できなければ三日三晩眠ることを放秦

してからもう一度やってみるべきだと述べられているくう

四つの光または空すなわち啓示の光増大の光達成の光坐

来の誕生を順番に開示できる人は粗雑な 「生まれ変わり」の世界の忠

考と微細な 「生まれ変わり」の世界の思考の両方を取 り除き識別するそら

心を超越することができるそうすると要一つない空のように透明で

澄みわたった本物の睡眠の光に直面するO これがとびきり上等の経験

すなわち完全な光であるこの次には「まあまあ」の経験とか「少なくう

い」光と呼べるようなものがあるここではヨーギーは四つの空を

順番に認識できないかまたは「生まれ変わり」の世界の顕現をすべ

て取 り除くことはできないがひどい眠気を克服し透明な光り輝く空

性を明確に識別することができる

この次には「劣った」経験があるここではヨーギーは 「完全な」

光も 「少ない」光も経験 しないが夢が生じる前の眠りの状態で澄ん

だ透明な心を経験する昼間の修行で安定したサマディを達成 したら

その力は眠りと夢の状態も含めて昼と夜を通じて行き届 くその場

合ヨーギーは(原則として)夢を見ないもし見ることがあったと

してもそれをすぐに認識できる しかしこれは睡眠の光ではなくて

睡眠の状態でのサマディの経験でしかないと言うグルもいる確かにそ

うかもしれないがそのように修行すれば光を認識する機会を本当に

増大させることができすぐに 「少ない」光を見るであろう

光を保つ方法は多くあるが上述の教えでこの目的のためには十分

である ヨーギーは自分に最も役に立つ特定の教えに従うべきである0

くう《四つの空についての説明〉

くう四つの空または四つの光または四つの楽は光のヨーガの経験の

中核である これらは目覚めた状態の昼間の修行でプラ-ナを中央

気道に集めることによって引き起こされる そうできる人は特に四香

40

B] 光のヨーガの教え

くう くう目の空すなわち生来の光に集中すべきである この四つの空を認識

する方法は以下のとおりである

夜の光のヨーガの修行で最初に心臓のチァクラにある蓮華の花弁の

一つにあるア字に集中する この修行によって五大元素のプラ-ナが

中央気道に集中し煙寮気楼蛍の光などが順番に現われる眠気を

感じたらヌ字に集中するするとますますプラ-ナが集まり粗雑くう

な区別する思考が崩壊 し初めの空すなわち啓示の光が現われるそそら

うすると要一つない空に明るい月の光を見ているかのような感じを

経験する

もっと眠たくなったらタ字に集中しより多くのプラーナが集まりくう

微細な区別する思考がすべて崩壊 し二番目すなわち極端な空 (別名そら

増大の光)が現われる そうすると雲一つない空に明るい太陽の光

を見ているかのような感 じを経験する

とても眠くなったらラ字に集中するそうするとすべてのプラ-

ナが集まり最も微細な区別する思考のほとんどが崩壊し三番目すくう

なわち大いなる空 (別名 達成の光)が現われるそうすると深い雲

一つない天空にすべてを包含する暗闇を見ているかのような感 じを経

験する

最後にフム字に集中している間に眠りに落ちる (または気を失う)

と達成のすべてのプラ-ナと最も微細な区別する思考のすべてが崩くう

壊 し四番目すなわち完壁な空 (別名 生来の光)が現われるそそら そうきoう

う すると夜明けの澄んだ空の蒼等を見ているかのような感 じを経験 したそがれ

太陽月黄昏という三つのけがれのすべてが彼から離れ去るこれくう

らがヨーギーか認識 し修行 しなければならない四つの空すなわち

睡眠の光であるくう

最初この四つの空をすべて認識することはで きないかもしれないが

途切れることのない根気強い修行によってついには認識するようになくう

る四つの空を 「保つ」ことに熟達 していない人は浅い睡眠の間に

41

ヨーガを修行すべきである 熟達している人は深い睡眠のときにその

修行をすべきである 規則正 しいプロセスで光を保つことにまだ熟逮

していない人は逆のプロセスで行なうのが難 しいと感じるだろうす

なわち生来の光から三番目を保ち二番目をそれから一番目の光-(

とであるそれゆえ正 しいプロセスが基本であり非常に重要なので

ある

プラーナの乱れによって光のサマディから出されそうになったら

心臓のチァクラのフム字に集中してサマディをもう一度安定させるべ

きである これがダメなら「少ない」光について隈想すべ きである

「少ない」光から出されそうになったら夢の幻影の身体の修行をしよ

うとすべきであるしかしこれをきちんと行なうためには昼間の修くう

行でプラ-ナを中央気道に集め四つの空を開示できなければならない

この段階に到達 して初めて夜光を完壁に保つことができる修行

の進んでいないヨーギーは一番目と二番目の光は認識できるかもしれ

ないが三番目と生来の光を認識することは極めて困難であろう

寝る前に光を保とうという非常に強い望みを生 じさせ(身体全体

を満たしている)輝 く光を発 している心臓のチァクラにあるフム字に集

中すれば「少ない」光を見る機会は十分にある夢のない浅い睡眠の

状態では彼は心の性質を光 り輝いているが空っぽ (不明瞭さのない

透明)であると見なす意識は目覚めているかのように明噺である

にもかかわらず散漫にする思考を取 り除くことができず光 り輝 く意

識も夢と一緒に現われるもしこれが起こったらまだフム字に集中し

続け光を安定させるために光 り輝 く意識を保とうとすべきである0

深い睡眠のときに光を認識できない人はがっか りする必要はなく

認識するように再度努力するべきである そうすれば徐々にうまく

いくようになる プラ-ナの乱れのために夢が現われたらこれらのヴィ

ジョンがタントラの主神と彼のマンダラと同じであると見なしそのヴィくう

ジョンをもう一度大いなる空に溶け込ませようとする

42

E] 光のヨーガの数え

「r少ない」光は真の陸眠の光ではない」ということを知るべきである

後者は散漫と区別する思考がすべてない第四番目すなわち生来の

光であるが前者は区別する心と散漫が混ざり合った表面的な光でし

かないしかしこの 「少ない」光を安定させ強めることができれば

最終的には生来の光を保つことに成功する 現在のところチベット

のヨーギーの多 くは対応する〝 光を保つ段階に到達することしかで

きない修行のよくでさる者ですら「少ない」光 しか保つことができ

ないそれゆえこの違いを知っているということは非常に重要なこと

である

《三つの基本的な光についての解説》

タントラの教えによると光は三つのグループに分けることができる

① 起源の光

(参 道の光

(参 果報の光

「起源すなわちリアリティーの光」とは人が気づいていようがい

まいが関係なくすべてのときに存在 して」る生来の光である 睡眠のくう

光と死の光はこの種類に属する「道の光」とは空の状態すなわくう

ちプラ-ナが中央気道に集まったときに開示する四つの光または空

を直接悟ることであるこれはまた「区別しない智慧」- 主観 と客くう

観という二元性を超越 している「生まれていない空」を悟 ること-

とも呼ばれる「果報の光」とは覚者の境地という完全で完壁な解脱

の境地である 「二つが一つになった究極の光」を悟ることである

「睡眠の光」は様々なグループに分類することもできる「対象に面

すること」のない深い睡眠において認識されるものは「深い睡眠の光」と呼ばれる 粗雑な対象と微細な対象によって認識されるものは「F少ないJ睡眠の光」と呼ばれるなど

前に夢のヨーガや教えたように修行者は自分に自信があ り「中

43

間の生存」をマスターできるのかをどうかを観察すべきである こう自

閉すべきである

「わたしの今の悟 りで時が来たときにr死の光J をコントロールで

きるのだろうか 」くう

「四つの睡眠の空」をコントロールすることができれば死のときにくう

「四つの空」を認識できると確信を持つことができるo そq)人にとって

は死は道における非常に役に立つ段階である

よってこの光のヨーガの修行によって「生まれ変わり」の世界に

対する執着と「生まれ変わり」の世界における識別は浄化され「自己

を照らす智慧」を悟る「生来の光の智慧の火」によって不純な習慣

的思考をすべて破壊 し「息子の光」と 「母親の光」を一つにし「生ま

れない光」という大いなる全体にすべてを包含する そうすると完全

な 「法則の身体」と 「形状の身体」を達成し「生まれ変わり」の世界

の終わりまで少 しも努力することなしに数え切れないほどの多くの

方法ですべての衆生を助けることができる

44

6]「中川の生存」のヨーガの救え

回 「中間の生存 」のヨ-ガの教え

1「中間の生存」の数え (1)

(死の象徴

〉1形状一茶姿の集積が崩壊 し始めるとき極度な消耗の程度まで弱

きを感 じる地元素が崩壊 し始めると身体は活プJを失う視党器官

が崩壊すると眼球を動かすあるいははっきりと比ることができない

「大きな蚊の智慧」の元素がJiFi壊 し始めると心は大変暗く鈍くなる

2感光の楽fJ-tが崩壊 し始めるとだるく感 じマヒしたような感じ

がする水元菜が崩壊するときは身体内の分泌が止まるO聴覚の機

能が崩壊するとき聞こえなくなるo「平等の智eu の元素が分解さ

れるとIgぴと苦しみの区別がつかなくなる

3 識別の躯村tが崩壊 し始めるといかなる外的な対象も見えなくなる

火元-兼がJuL)壌するときは消化できない鼻が利かなくなり始めると

上部のプラーナが遅 くなり不規則になる映光の感JltLが崩壊すると

においを区別できなくなるO観察の智慧の元素が分解されると死

にかけている者は周りに立っている身内の者を見分けることができな

くなる

4 構成要素の躯積が崩壊するとき何もすることができなくなる

プラーナの元紫が分解するとき十の租雑なプラ-ナが来たところへ

仰る味光の器官が崩壊するとき舌が撞 く厚 くなる味覚の感光

がなくなると異なる味を区別できないO活動の智yi箕の元素が崩壊す

るとき行為することも意志することもできなくなる

4

別の経典によれば死に関する次の教えがある

1地元素が水元素に崩壊するとき外的なサインは自分の身体を動

かせなくなりそしてあたかもすべての支えを失って倒れそうに感

じることである

「お願いだ立ち上がるのを助けてくれ」

と大声で叫びたい内的なサインは意識が渦巻く煙の雲のように現

われることである

2水元素が火元素に崩壊するときの外的なサインはすべての分泌が

乾き切ることであり内的なサインは意識が移動する賓気横のよう

に現われ白い現われの33の邪悪心の識別する思考がすべて静まるこ

とである

3火元素がプラ-ナに崩壊するときは外側のサインは身体の熱が

大幅に減少し一方で指や爪先はしびれて冷たくなることである内

的なサインは意識が蛍の光の薄暗いスパークのようにして現われ

赤い現われの40の愛著の識別する思考が静まることである

4プラ-ナが意識に崩壊するときの外側のサインは死にゆく人の出

息が大変長 くなり入息が大変短 くなることである 内的なサインは

意識がはっきりとして安定したランプの光のように現われ七つの

黒い迷妄の識別する思考がすべて静まることである

経典によればこれらの死のサインは個人によって一つ一つ順々に

現われたりあるいはすべてが一度に現われたりする

微細な元素が崩壊したら死にかけている人は次のような経験をす

ることになるそら

1意識が 「啓示の光」に崩壊するとき雲のない空に浮かぶ月の光のI

ように光を見る

2啓示の意識が 「増加の光」に崩壊するとき夜明けのように赤っぽ

い草色の一条の光を見る

3「増加の光」が 「達成の光」に崩壊すると完全な暗闇を経験 し

46

6] 「中間の生存」のヨーガの数え

意識を失うそら

4この無意識の状態は再び光の中に崩壊 し夜明けの要一つない空

のような- 前の三つの段階の微細なけがれすべてを超越 した-くう

透明なはっきりとした空が現われるこれが真実の 「死の光」あるい

は 「生来の光」である

異なる元素が次から次-と崩壊 したら最終的にプラーナの元素が

心臓のチァクラで意識に崩壊するその後頭頂のチァタラにある白い

ビンドゥが下降しヘソのチァクラにある赤いビンドゥが上昇し二つ

が心臓で一緒になる赤と白のビンドゥが完全に混ぜ合わさったとき

「死の光」が現われる 六つの世界のすべての有情の魂がそれぞれの

生の終わりに一度死の光を見るのだが残念ながら彼はそれを認読

することもつかむこともできない

《「中間の生存」の出現》

それから逆の順序で死の光から達成増加啓示と順に現われる

眠っていたプラ-ナが動き始め達成の光が現われるそしてすぐにそ

れから増加の光啓示の光と続くそれから80の識別する思考が生じ

その結果 「中間の生存」のすべての幻影のような顕現が現われる

ここでよく論議を呼ぶ質問が起こる

「r中間の生存Jの住人の身体と顔はどのように見えるのか」アサンガの兄弟たちによれば彼らは次の転生の姿をしている しか

し他の人々によれば生前の姿に似ているという 「継承の派」のグ

ルたちによれば「中間の生存」の初めのころの段階では「中間の生存」

の住人の顔と身体は生前のものに似ておりそれからそれが徐々に消え

てゆきそして 「中間の生存」の後の段階になれば次に来る転生の現

われをとるこの理論は理にかなっているだけではなく経典とも一致

している 多くの経は「習慣の身体」の 「中間の生存」状態における

存在は生前にならって形作られることを明確に示 している

47

「中間の生存」の住人はすべての器官を完全に備えてお り再び再

生することが定められている場所以外であれば妨害なくどこへでも旅

することができる 彼は 「生まれ変わり」の世界に属する超常的力を幾

分有しており食物の香 りを食べて生き他の同じ 「中間の生存」の住int

人たちを見ることができるなおここから先の内容については一つ

の例にすぎない

もし 「中間の生存」の住人が悲惨な領域に生まれることが定められ

ているのであれば深い暗闘あるいは黒い雨の夜のヴィジョンを見

るだろう もし彼が幸福な領域に生まれるものであるなら月のように

輝 く白い光を見る

別の経典はこういう

地獄に生まれる者たちにはすべてのものが焼けた木のように黒っぽ

い茶色に見える 低級霊域に生まれる者たちは煙色の色を見る天に坐

まれる者は金色の光を見る 形状の要素に生まれる者たちは白を見る

そして非形状の要素に生まれる者たちは「中間の生存」の経験をし

ない- 彼らは死後即座に非形状の要素へ生まれ変わることになる

しかし低い領域に生まれることが定められている非形状の要素の生令

体たちは再び 「中間の生存」を経験するともいわれている

地元素が妨げられたとき「中間の生存」の住人たちは爆発の雷鳴を

開く水元素が妨げられたとき海の波のとどろさを開き火元素のと

き燃え上がる森のうなりを開き風元素のとき大暴風雨の高いヒュ-

ヒューとなる音を開く

三毒- 愛著邪悪心迷妄- は「中間の生存」の住人が自赤

黒の様々な種類の恐ろしいヴィジョンつまり彼を傷つけるために近づ

いてくる恐ろしい幽霊や悪魔として投影された習慣的な思考を持つ国と

なる

「中間の生存」の住人は次のような性質を持つといわれる

① 身体は抵抗を示すことがなく影を作らないそして一瞬のう

48

回 「中間の生存」のヨーガの教え

ちに多くの土地へ旅することができる

② 他の領嘘の生命体は彼の行為を目撃することができない

③ 透視能力とテレパシーを持つo

④ 太陽も月も星も見ない

(9 生来的な心の記録を見て自分が生前行なった良い行為 悪い行

為のすべてを詳しく見る

⑥ 食物は見るがそれが彼に布施されたか捧げられたのでなけれ

ば味わうことはできない

以上のような説明は行なわれたが個人のカルマは決して同じという

ことはなくまた顕現も大変異なっているのでこれらをはっきりと限

定されたあるいは一定不変のものとして受け入れるのは難 しい多く

の点で 「中間の生存」の状態は夢の状態のようであり非常に不安定で

不確かなものなのである

「中間の生存」の生命の最高の長さは7日であるが もしこの期間に

「中間の生存」の住人が転生をしなければ彼は 「死ぬ」あるいは気絶

して第二 「中間の生存」に即座に生まれ変わる このプロセスは7回

繰 り返されることができるので全体で49日となる

「中間の生存」の住人は次に転生する場所を見るや否やその場所

に恋 しでしまう

湿気と温かさによって生まれ変わる者は壇とにおいによって引かれ

る 虫あるいは卵の形に生まれ変わる者は両親がセックスをしてい

るのを見たとき両方の親に対する大きな変著と邪悪心を抱 く 男性に

生まれるものは母を愛 して父を憎み女性は逆となるこの愛著と那

悪心が生 じるや否や「中間の生存」の住人は直ちに気絶 しそれを知

らないで転生する天の一つに生まれるものは壮麗な天国にあるよう

な豪邸と男女の天使を見彼らを望む

悲惨な領域に生まれる者は多くの恐ろしいヴィジョンを見絶望的

にそれらを避けようとする 洞窟や穴や木に逃れようとすれば彼は動

49

物に生まれ変わる もし鉄の家に逃げようとすれば地獄に生まれる0

「中間の生存」の住人が死ぬときはやはり四段階の崩壊のプロセス

つまりプラ-ナの減退から啓示増加達成生来的な光を通過す

る それから逆のプロセスが始まり生来的な光から達成増加啓

示80の識別する思考プラ-ナのエレメント火--と心と身体の

複合体が完成するまで続 く

《「中間の生存」 での機会》くう

死の際で息子と母の空の光が混ぜ合わさるとき識別をする考えと

いう微細なけがれはすべて鋲まる このとき生起と完成のヨーガを敬

得した修行の進んだヨーギーは完全な覚者の境地とその徳を同時に

達成できる かなり修行の進んだ者しかし素晴らしいマハームドラー

を昼夜修行でさる者また死の光を保てる者は「中間の生存」のヴィ

ジョンが現われるときそれを使っで悟りを進めることができる

この世のすべての顕現は実は 「中間の生存」のそれでありすべて

の 「生まれ変わり」の世界の存在は「中間の生存」の存在なのである

誕生と死の間の期間は「生と死の中間の生存」と呼ばれる 眠 りに落

ちたときから目覚めまでは 「夢の中開の生存」死から再生までは 「中

間の生存」そのものである これら三つの 「中間の生存」においてトウ

モと幻身のヨーガ光と夢のヨーガそして 「中間の生存」と変身のヨー

ガの修行が強調されるべきである

眠っている状態起きている状態の両方で見るもの開くもの触

るもの行動するものはすべて「中間の生存」の状態であると考える

べきであるこの教えを繰 り返し続けて修行することは優れた 「中間

の生存」の準備であると認識すべきである

そして死のときが近づいたなら自分の財産 持ち物を三宝に布施

し惜 しみなく布施しすべての執着を切り神聖になされた約束の戒

を厳 しく守 りすべての道に外れたこと罪をザンゲすべきである ま

50

B] 「中開の生存」のヨーガの教え

たもし神聖になされた約束の戒を破ったことがあるならグルあるい

は覚者に再びイニシエーションを与えてくれるように懇願 し破った棉

聖になされた約束の戒を修復すべきである真剣にグルとタントラの主

神に祈 り死の光と 「中間の生存」での幻身を保持できるよう助けを求

めまた法友に頼って死の際で教えを思い出させてもらう

最も修行の進んでいるヨーギーは死のとき溶解のヨーガを行ない

おのずから照らす精髄に集中してそれを死の光に混ぜ合わせる そし

てその光から「風とともにある心」でできた完全な 「完全な楽 しみの

身体」と 「変化身」を生 じさせるよう努力する

マハ-ム ドラーの第四段階に達した非常に修行が進んでいるヨーギー

は死のときに確実に母と息子の光を混ぜ合わせることができる この

ときカルマの身体顕現心のすべてのきずなが切れ覚者の境地の

徳がすべて完成する彼らの心は法則の身体になり身体は智慧の身体

になり土地は完成と純粋さの土地になる

かなり修行の進んでいるヨーギーも最も進んでいる者たちと同じよ

うに修行するべきであるもしこれに成功すれば彼らは 「中間の生存」を通らないで転生できる そうでなければ真剣に覚者の浄土に生まれ

るように祈 り変身のヨーガの教えを適用すべきである

死の光も幻身のヨーガも保持することめできない劣ったヨーギーは

心の集中力を喚起 し確実な理解と揺るぎのない自信を持って教えを逮

用 し死と 「中間の生存」の挑戦に立ち向かう解放を得るために死と

「中間の生存」の機会を利用することができない者はカルマによって

もうー度 「生まれ変わり」の世界に生まれることを強いられる これを

防ぐためには次の指示に従う

「中間の生存」にいる者がその者にとって最 も魅力的な場所に来た

ときそれをタントラの主神のマンダラだと観想する 男と女の性交を

見て愛著と邪悪心が生起 したら自分自身に注意を喚起 してこれが

覚者が現わした父と母の第三イニシエーションだと考える 楽と空の経

51

くう験を受け入れ愛書も邪悪心も幻影で空であると見る

くうこのように空の状態の見解を強調することによって「生まれ変わり」

の世界から永遠に自分を解放できるかもしれないもし 「中間の生存」

にいる者がこれをうまく成し遂げ最初の7日間で再生を逃れることが

でき為ならそれに続 く7日間あるいはその後に同じことを成し遂げ

ることは難しくない彼はタントラの主神の浄土に生まれ道-の帰依

を完成するだろう

もし 「中間の生存」にいる者が覚者の浄土に生まれたいと思うなら

そこに生まれたいという強い願望を培わなくてはならないこれは非育

に重要であるそして変身のヨーガの教えを適用すると一騎のうち

にその浄土に生まれる

「中間の生存」ヨーガの恩恵は次のようにまとめられる

(ni 「法則の身体」は死のときに実現できる

② 「完全な楽しみの身体」は 「中間の生存」で

③ 「変化身」は肉体化するときに実現される

これはまた覚者の三身の成就に導く道とも呼ばれる

2「中間の生存」の教え (2)

《崩壊の諸段階》

人間は25の粗雑な対象- 五つの集積四つの元素六つの感覚要

素五つの対象五つの基本的智慧- が崩壊することによって必ず

死ぬ

死のプロセスには八つの段階がありそれには25の要素の崩壊が含

まれる22の要素は最初の四つの段階の間に崩壊する残 りすなわ

ち識別の集積 意識の感覚 諸現象の性質を悟る基本的智慧は最級

の四つの段階の間に崩壊する

52

B] 「中間の生存」のヨーガの教え

図1 25の粗雑な対象

5つのとらわれfの集報 53の基本的魯魚 四大元素 6つの感覚事案 5うめ対魚

形材 窄準 二 基本的鋲のような智患 也 日の感

覚 形状-容姿感 車 基本的な平等の智

憩 水 耳の感覚 声蓑 壷 基本的な

分析の智患 火 鼻の感覚 香り痕由の構成 基本的な活動を 風 舌

の感覚 味達成する智患 身の感覚 接

触敗 軍 基本

的な諸現象の性質の智愁 意識の感覚図2 8つの崩壊価 白の崩噂空重BO油 填 ー3番白の崩薮 iIi春日重油 墳一J

1 帝敬す二

る奮寮 形状-容姿 感 覚 弛 別 経験の構成

元 素 地 水 火 風博 労要素 T 日の感

覚 耳の感覚 舟の感兜 舌と身の感覚対 慶

目に見える形状-容姿 士PJ 香 り 味と

接触基本地軸 基本的 基本的な 基本的な 基本的な活動を鏡のような智慧 平等の智患 分析

の智恵 達成する智患崩壊寸を5帝P

の崩壊 there4や畢日申申墳 7寧日の崩壊 や番

〈一番目の崩壊〉

最初に形状一容姿の集積の段階の五つの現象が自然に崩壊するす

なわち形状一容姿の集積のような智慧地元素目の感覚生命体の

中にある目に見える形状一容姿である形状一容姿の集積の崩壊の外的I

な印として手足が前より小さくなり身体が弱く力がなくなる

この大きさと力の減少は普通老齢とともに訪れる顕著なかたちである

基本的な鏡のような智慧は鏡に像が現われるのとちょうど向 じよう

に多くの対象が同時に明確に現われる通常の意識であると説明されて

いるこの崩壊の外的な印として視界がハツキリしなくなり暗くな

地元案の崩壊の外的な印として身体が非常に細 くなり手足がだら

んとし身体が地面の下に沈んでいっているような感じがする

沈んでいく感覚は「持ち上げてくれ 」と叫ぶほどである

目の感覚の崩壊の外的な印として日を開けたり閉じたりできなくな

生命体の中にある目に見える形状-容姿の崩壊の外的な印としてつヤ

身体の艶が減少し力が尽きる

この五つの崩壊の内的な印は「屡気楼のような」と呼ばれる青っぽ

い現われが生 じることであるこれは太陽の光が夏の砂漠を打つとき

の水の現われのようなものである

現われは煙の塊にもたとえられるがたいていは零気横にたとえられる

《二番目の崩壊》

その後感覚の集積の段階の五つの現象が同時に崩壊する感覚の集

積が崩壊するときの外的な印は身体の意識が感覚の意識に伴う楽

苦しみ どちらでもない感覚をもはや経験することができないというこ

とである

基本的な平等の智慧は楽 苦しみ どちらでもない感覚を一つの檀

54

回 「中間の生存」のヨーガの教え

類すなわち感覚として心にとめている通常の意識であると説明され

ている

これは多くの同発語を一つの意味を持つものとして心にとめている意識とし

ても表現されている

この崩壊の外的な印として意識の感覚に伴う楽 苦しみ どちら

でもない感覚をもはや心にとめることができない

水元素の崩壊の外的な印として唾液汗尿血液精液が干上が

口鼻舌喉が干からび歯にはカスが生じる

耳の感覚の崩壊の外的な印として外的 内的な音がもはや聞こえな

生命体の中に含まれている音の崩壊の外的な印として耳の内側の

「ur」という音がもはや生じない

この五つの崩壊の内的な印は「煙のような」と呼ばれる現われが生

じることである これは煙の塊の中にある煙突からうねって出てい

る煙に似ている

《三番目の崩壊》

その後識別の集積の段階の五つの現象が同時に崩壊する 識別の集

積の崩壊の外的な印として両親のような親しい人のことをもはや気

にとめなくなる

基本的分析の智慧は親しい人の個々の名前や目的などに気をとめ

る通常の意識であると説明されている

この崩壊の印としては自分の両親の名前すらもはや思い出せない0

火元素の崩壊としては身体の温かさが減少しそこから食べ物や飲

み物を消化する力が失われる

鼻の感覚力の崩壊の外的な印としては鼻からの空気の吸い込みは弱

くなるが吐き出しは強く長くなり息はまるで一つ一つ積み上げられ

55

ているかのようである

生命体の中に含まれているにおいの崩壊の外的な印としてはいいに

おいも悪いにおいも喚ぐことはできない

この五つの崩壊の内的印は「蛍のような」と呼ばれる現われが生 じ

ることであるこれは煙突から上る煙の-吹きの中に見られる赤いすす

火の粉または穀物を妙るために使われるフライパンの底の煤につい

た赤い火の粉のようである

《四番目の崩壊》

その後経験の構成の集積の段階の五つの現象が同時に崩壊するこ

の集積の崩壊の外的な印は動き回るというような肉体運動をすること

ができないことである

基本的な活動を達成する智慧は今生および来生の外的 世俗的な

活動や目的などそしてまたそれらをどのようにして達成するのかを

心にとめている意識であると説明されている

風の元素の崩壊の外的な印としては10の風- 粗雑な生命を運ぶ風

など- がその住みかから心臓に移 り息が出たり入ったりしなくな

舌の感覚力の崩壊の外的な印としては舌が太 く短 くなりつけ根が

青 くなる

生命体に含まれる味の崩壊の外的な印としてもはや六つの味 (甘さ

酸っぱさ苦さ渋さピリッとした塩辛さ)を経験できない

この時点で身の感覚と接触も必ず崩壊するのでその崩壊の外的な

印としていかなるなめらかさも租さも感じることができない

この七つの崩壊の内的な印は「燃えるバターランプのような」と呼

ばれる現われが生 じることである これはバターランプがまさに消え

んとするとき炎がパチパチするようなものである

56

E] 「巾問の生存」のヨーガの教え

「崩壊の意味」前の元素がどのようにして後ろの元素に崩壊 していく

のかについていうと地 水 火 風という順序で前の元素と関係の

ある風の意識の基礎として働 く能力が撤退し後の元素の意識の基礎

として働く能力がより顕現するのである これは前の元素の後の元莱

-の崩壊と呼ばれているがある一つの元素が別の元素の性質を持つよ

うになるということではない

地が水に崩壊するということは地の風の意識の基礎として働く能力

が退化しそのときに水の風の意識の基礎として働く能力がより顕現

するようになるということを意味するこのようにこれは前者の舵

力が後者の能力へ移動するようなものなので地が水に崩壊するといわ

れているが通常の地が通常の水に崩壊することではないこれは他の

崩壊にも当てはまる

《五番目の崩壊》

四つの元素が崩壊した後意識の集積の段階にある五つの現象が段階

的に現われなくてはならないこれらは80の表示的概念の心輝 く白の

現われの心輝 く赤い増加の心輝 く黒の達成間近の心そして死の

クリアライトの心である

80の概念は三つのグループに分かれ33が白い現われの心を表わし

40が赤い増加の心を表わし七つが黒い達成間近の心を表わす 最初の

グループの概念は対象の乗 り物として働 く粗雑な風の動 きに関係 し

よって白の現われの心を顕現として経験 していない者にとっては

その乗 り物として働く風が赤い増加の心そして黒い達成間近の心と

比べていくらか粗雑な動きをしていると感じられるこの白い現われ

の心に関する推論ができるのは最初の概念のグループが微細から釈

雑へと反対の順序で進んでいるときの白い現われの心の痕跡あるい

は結果だからである

57

この33とは

1大きな欲望の欠如 心は対象を欲さない

2中くらいの欲望の欠如

3小さな欲望の欠如I

4心の行き来 心は外的対象-と行ったり内的対象-帰ったりする

5大きな悲しみ 快い対象と別れることに対する心の苦痛

6中くらいの悲しみ

7小さな悲しみ

8安らぎ心は安らかにとどまる

9概念化 対象のまぶしさによって興智した心

10大きな恐れ 不快な対象に出合ったことによって生み出される恐れ

ll中くらいの恐れ

12小さな恐れ

13大きな執着 快い対象に執着すること

14中くらいの執着

15小さな執着

16とらわれ 愛欲界の対象に完全にとらわれた心

17不善あるいは非知識 善行に対する疑念

18飢え 食べ物を欲すること

19渇き飲物を欲すること

20大きな感覚 快感痛みどちらでもないという感覚

21中くらいの感覚

22小さな感覚

23知者の概念

24知ることの概念

25知られる対象の概念

26個別の識別 何がふさわしく何がふさわしくないかを分析する心

27恥 自分自身が同意しないあるいは宗教的な禁止によって

58

固 「中間の生存」のヨーガの教え

誤った行為を避けること

28慈悲 苦悩からの離別を願うこと

29哀れみ 観察の対象を完全に保護する心

30美 しいものと会いたいと欲すること

31不安 とらわれた心確信がない

32蓄積 所有物を集める心

33嫉妬 他の繁栄によって乱れた心

二つ日の40の概念は対象の乗 り物として働 く中くらいの風に関係す

るよってそれを経験 していない者にとっては赤あるいはオレンジ

の増加の乗 り物として働 く風が自あるいは黒い現われと比べて中く

らいの動きをしていると感 じられるつまり心がより微細になるにつ

れて心の二元性がより少なくなりつつあるということであるこの赤

い増加の心に関する推論ができるのはこの概念のグループが反対の順

序で粗雑へと進んでいるときの赤い増加の心の痕跡あるいは結果だか

らである

この40の概念とは

1欲望 まだ手に入れていない対象に対する執着

2愛著 手に入れた対象に対する執着

3大きな喜び 快い対象を見て喜ぶ心

4中くらいの喜び

5小さな喜び

6うれしさ 欲 した対象を達成 したことによる満足

7歓喜 欲 した対象を繰 り返 して経験する心

8驚き以前生起 しなかった対象について考えること

9興暫 快い対象を知覚 して散漫になった心

10満足 快い対象に対する満足

ll抱擁 抱擁 したいと欲すること

12キス キスしたいと欲すること

59

13吸う吸いたいと欲すること

14安定 変化 しない連続の心

15精進 善に向かう心

16プライド自分が優れていると思う心

17活動 活動を成し遂げることに関係する心

18強盗 富を盗みたいと欲すること

19力 他の軍隊を征服したいと欲すること

20熱意 善の道を修習する心

21大きな困難に対する従事 倣慢さによって悪行に従事すること

22中くらいの困難に対する従事

23小さな困難に対する従事

24激しさ理由もなく優れた者と議論したいと欲すること

25戯れ 魅力的な者を見て戯れたいと欲すること

26怒る傾向 憤慨の心

27善 善行に対して努力したいと願うこと

28はっきりとした言葉と真実 他が理解できるようにそして自

分の事実の識別を変えないで話 したいと願うこと

29非真実 自分の事実の識別を変えてから話したいと願うこと

30確信 非常に安定した意図

31非仮定 対象を保持 したいと欲さない心

32寄贈者 所有物を与えたいと願うこと

33熱心な勧告 怠惰な者に宗教の実践をするように勧めること

34英雄的行為 煩悩のような敵を克服したいと願うこと

35-恥知らず 自分が同意しないあるいは宗教的な禁止によって非

行を避けないで悪行に従事すること

36欺き偽善によって人を欺くこと

37キツさ鋭い良心

38悪徳 邪見解に慣れた心

60

6] rFP問の生存」のヨーガの教え

39非優 しさ他を傷つけたいと願うこと

40不正 不正直

三番目の七つの概念は対象の乗 り物として働 く弱い風の動きに関係

するよって黒い達成間近の心に関してそれを経験 していない者に

それを示す働きをする これはこの概念のグループが反対の順序で釈

雑へと進んでいるときの黒い増加の心の痕跡あるいは結果だからであ

この七つの概念とは

1忘れっぽさ衰えた注意力

2誤り水を寮気樺と思うことなど

3しゃべらない しゃべりたくないと思うこと

4意気消沈 悩む心

5怠惰 善に対する熱意のなさ

6疑念

7中くらいの欲 愛著と邪悪心が同じくらいの心

80の表示的概念とその乗 り物である風は輝 く白い現われの前に崩壊

しなくてはならないなぜなら理解の様式と現われの心のそれは不

一致だからであるまたこの二つの間には粗雑さと微細さに関して大

きな違いがあるので80の概念のような粗雑な心は白い現われのとき

には存在できない80の表示的概念とその乗り物である風が輝 く白い

現われへと崩壊するとき燃えているバターランプのような現われが坐

起する80の表示的概念がその中に崩壊 してしまったときの現われくう

の心自身の印は非常に明るい透明さと空の現われおよび月の光が

充満したけがれのない秋の夜空のような白い様相の光の現われである

この現われの原因に関していえば心臓から上の左右両方の気道の風

がその上の開口つまり頭頂から中央気道に入ったからであるこ

の力によって頭頂の緒がゆるみ父から得た音節ハムが逆さになった

相である [皇 ]白いビンドゥが水のような性質を持っているがゆ

61

えに下に下がるそれが心臓のところにある左右の気道の大童の円

の緒の上に来ると輝く白い現われが生起する このようにこれは

外側から差した月の光などの現われではないのである

これが現われと呼ばれるのは月の光のような現われが生起するからくう

であり空と呼ばれるのは80の概念とその乗 り物である風が存在 し

ないからである

〈六番目の崩壊》

この後現われの心とその乗り物である風が増加の心に崩壊する0くう

増加の心が生起すると空であり 「空っぽ」であるが前よりももっ

と澄んだ赤またはオレンジの現われが太陽の光の浸透したけがれのそら

ない秋の空のように輝く

この原因に関していえば心臓から下の左右の気道の風がすべて管

骨の一番下あるいは性器のところの開口を通って中央気道に入るか

らであるこの力によって宝石 (性器)の中のチアクラの結とヘソ

のチァタラの結が徐々にゆるむこれによってヘソのチァクラの真ん

中にある縦一本の線の短いア [A]の形で存在 している母から得

た赤いビンドゥが上に上がる赤い現われは心臓にある六重の円の

左右の気道の緒の下まで上昇する よってこれは外側から輝 く太陽

の光の輝きなどではないのである

これが赤い現われと呼ばれるのは太陽の光のように鮮やかであるかくう

らで「非常に空」と呼ばれるのは現われの心とその乗 り物 として働

く風が存在しないからである

《七番目の崩壊》

この後増加の心がその乗 り物である風とともに達成間近の心に

崩壊する 最初夜の初めのような濃い闇が浸透 したけがれのない秩そら

の空のような様々な黒い現われが生起する

62

団 「中問の生存」のヨーガの教え

中央気道の中の上と下の風は心臓に集まっておりこの力によって

心臓のところにある左右の気道の六重の円の結がゆるむこれによって

逆さになった音節ハム [卓 ]の様相上の白いビンドゥが降り下の縦

の線の様相の赤いビンドゥが昇る これらは心臓のところの中央気追

の真ん中で子音で終わる (閉じた箱の)様相で存在している赤と白の

不滅のビンドゥに入るこの出合いによって達成間近の輝 く黒い現われ

が生起する このようにこれは外側からやってくる閲の現われ等の

ケースではないのである

これが 「達成間近」 と呼ばれるのはクリアライ トに近いからでくう

「大きな空」と呼ぼるのは増加の心とその乗 り物 として働 く風が存

在 しないからである

達成間近の心の最初の方では対象の感覚があるしかし最後の方

では心は沖象に注意 しておらず闇に困惑して気を失って無意識に

なりそうであるその後非常に微細な風と心から偶発的に生起するす

べての風と心が止まる

注意力のない達成間近な心の最後の部分は普通の状態で初めから

顕現せずに存在 していた非常に微細な風と心の注意力が活性化するま

で続 く これが起こると死のクリアライトが現われる

輝 く白い現われの心の定義は

① 概念の崩壊によって起こりその動きすなわち回復まで続きそら くう

② 月の光の浸透したけがれのない秋の空のような輝く白い空の

現われが現われ

(卦 何の租雑な二元の現われも現われない心の意識である

80の概念は崩壊しているが現われの心は概念的であるOより微細な多様性はあ

るが二元である散漫ではないが心象的な要素がありゆえに概念的である

一方クリアライトの心は完全に非概念的で非二元である

現われの増加の心の定義は

(》 概念の崩壊によって起こりその動きすなわち回復まで続 く

63

そら

(参 太陽の光の浸透したけがれのない秋の空のような輝 く赤い空の

現われが生起する

(卦 どんな粗雑で二元の現われも現われない心の意識である

達成間近の心の定義は int

① 概念の崩壊によって起こりその動きすなわち回復まで続くそら

(参 夜の初めの濃い闇の浸透したけがれのない秋の空のような輝くう

く黒い空の現われが生起する

どんな二元の現われも現われない心の意識である

《八番目の崩壊〉

達成間近の心がクリアライトに崩壊すると注意力のない達成間近

の心の二番目の部分が一掃される粗雑な二元の現われがみじんもないくう

明るく透明な空の現われが現われる これは三つのけがれすなわち

月の光 太陽の光 闇のない自然な秋の夜明けの色のようであるこくう

の現われは直接に空を認識するサマディの意識のようである

クリアライトの現われの原因は白と赤のビンドゥがそれぞれ心臓で

白と赤の不滅のビンドゥに溶解し中央気道のすべての風が非常に級

細な生命を運ぶ風に崩壊するからであるこれによって最初から顕現

しない状態で普通に存在していた非常に微細な風と心が顕現しそれ

によってこのような現われが現われるよってこれは外側からの空っそら

ぽの空のような現われのケースではない

これは「死のクリアライト」そして80の概念現われ増加達成くう

間近がなくそれを乗 り物とする風もないゆえに「すべて空」 と呼ば

れる これは実際の死である

これは基本的な真実の身体である真実の身体へと変化していくため

の浄化の土台であるがゆえにそう呼ばれる「空っぽ」は基本的な自然

の身体と呼ばれるそしてそれを対象としてとる心は基本的な智慧を

認識す _-真束の身体と呼ばれる

64

固 「中間の生存」のヨーガの教え

ほとんどの人間はクリアライトに3日とどまりそれから白と赤の構

成要素の印が起こる

血と癖が少 し鼻と性器から現われるこれは心臓で崩壊 したビンドゥの浄化 さ

れなかった部分である

しかし肉体的な構成要素が病気によってひどく消耗している場令

には何日経っても赤と白の構成要素の印は起こらない

このような人は一日もクリアライトにいることはないかもしれない

また高いあるいは低い悟 りを持つヨーギーの場合にはクリアラ

イトと真実の身体を混ぜ合わせることができこの状態に普通よりも長

くいたりまたその期間を短くしたりすることができる

65

固 変身のヲ-ガ (意識を移し変える)の教え

変身のヨーガ (意識を移 し変える)は意識を覚者の浄土にある

いは高い誕生の世界に運ぶために編み出された数えである死の光

および 「中間の生存」の幻身を保つことのできる修行の進んだヨーギー

にとってはこのヨーガが必要であるoこれは非prime削こ重要であるO生起

のヨーガを取得 した者そしてある程度プラーナとナ-ディーそして

マハームドラーの見解を取碍 した者がこのヨーガを修行するのに適し

た者であるOこれを行なうことができない省も少なくともカルマの法

則に強い信を持ちこの修行の意味とプロセスを完全に理解すべきである

そして先に述べた壷の呼吸と ト〉モが鞭FJlなくできるようにな

らなくてはならない

(変身のヨーガの修行の仕方

)変身のヨーガの観想と訓練は次のように行なう

自分自身のタントラの主神の身体の中に中央気道を観想 し八つ

のフム音節が身体の八つの出口 (二つの耳二つの目_hLロ肛門

性器)をそれぞれ預っていると観想するoこれは唐瓢がこれらの門

から出ていかないようにするためである そ

らそれからタントラの主 神が自分の前方上の空に座っていると観想

するそしてブルーのフム字を心臓のチアクラに観想し五色の光を放

っていると観想する次に壷の呼吸を維持しその力を使って7ム字杏l=こ

中央気道を通 して「神聖天への開稚 (ブラフマランドラ)」まで一気

に打ち上げるそして同時に大きな声で 「ヒクリ と叫び打ち上げる力

6

回 変身のヨーガ (意紙を移し替える)の教え

を強めるフム字を 「神聖天への開溝」に一秒保ち優 しく 「カ」 と

ささやいてそれを心臓のチアクラまで降ろす止める前にこれを7

回繰 り返しそしてまた始める 数回行なったら走りながら 「ヒク」そら

と7回叫んでフム字を身体の外に出し自分の前方上の空にいるタン

トラの主神の心臓に入れる そして優 しく低い声で「カ」と7回続け

て繰 り返すこのようにしてフム字を自分の心臓のチァタラに返す0

これを1日に4回行なう者は数日後に次のような経験をする-

頭頂がひどくかゆくなり熱 くなるそして真ん中に盛 り上がりがで

きそこから黄色の液体が分泌されるもしこれらの症状が起こった

ならこれが成就の印であると思ってよいこの後この修行をやめ

一カ月に1回か2回行なう しかし頻繁に覚者の浄土に生まれるとい

う強い発願を行ないそこに行く確信と望みを強める

《変身のヨーガの応用》

死の印がすべて現われ命を延ばすことがこれ以上できない場合変

身のヨーガを行なうまだ死ぬ時期が来る前にこれを行なう者は大き

な罪を犯すことになり地獄に落ちる

死の際のこのヨーガのテクニックは先に述べたものと同じである0

一つの違いは中央気道の上部と 「神聖天への開溝」を非常に大きく

そしてふさがれていないと観想することである

ここでフム字を心臓のチァクラに観想し全力を使って 「ヒク」 と

叫ぶ瞬時にフム字は中央気道を上がり「神聖天への開溝」を通ってそら

あっという間に自分の眼前の空にいるタントラの主神の心臓に達する

もしこのときにすべてが暗くなりプラ-ナが吹き出し頭頂がかゆ

く痛 くなるならこれは身体を抜け出して覚者の浄土に行 くという

確実な印である もしこのような印が現われない場合にはフム字杏

降ろし休んでからもう一度 トライするこの印が現われたら「ヒクリ

と21回から25回叫び続ける そうすれば絶対に覚者の浄土に生まれる

67

友人親戚など死にかけている人につき添っている人は骨変身

のヨーガの教えを思い出させその確信と倍を強め彼のために祈 り

彼を助ける

生きている間このヨーガを修習する機会のなかった者は次のようI

にする

死が近づいたなら祈 り供物を捧げザンゲし覚者方の前で願い

を言う 覚醒の心を生じさせすべての邪悪な想念を断ちすべての執

着を切るライオンの横臥位になる覚者の浄土に生まれたいという真

剣な願いを生じさせ変身のヨーガの教えを適用するこれを知らない

者は知っている者に簡単に話してもらう そのような人もいない場令そら

には単に自分の前前方上の空にいるタントラの主神の心臓に集中

する そして「ヒク」と21回叫び続ける このようにして意識を覚

者の心臓に放 り投げる

もし死につつある人の頭を優しくなで「メンラ (薬師愛欲神)」と

繰 り返すなら8人の到達其智運命魂方がやってきて死につつある人

の意識を覚者アミタ-バの西の浄土に導いてくれる

動物が死んでいる場合には「ラトナクータ」を繰 り返すその動物

の意識は高い世界へ生まれる

死の光と 「中間の生存」の幻身を認識できないけれども高い世界に

生まれるために変身のヨーガに頼る者は三つのグループに分けられ

る 覚者の浄土に生まれ変わる有名なヨーギーはそこで簡単に究極の

解脱を達成する 普通の者は法則とヴァジラヤーナが普及している場

所に生まれることができ数生で覚者の境地に達する劣った者はこ

のヨーガによって大きな死の恐怖を避けることができ「中間の生存」

と恐怖から逃れ幸福な場所に生まれ変わりいずれは解放を達成する

68

h主釘

rcて

出したマンダラのタントラの主神の幻身を瞬時に投影しその後にマくう

ンダラとタントラの主神をもう一度大いなる空に溶け込ませる これは

要するに夢のヨーガで実践される 「生起」と 「溶解」のプロセスであ

るl

この後以下に示した 「覚者の国-の旅」を実践する

自分がタントラの主神になったと観想 し流れ星のごとく瞬時にイ

ンドラの天あるいはどこか他の 「生まれ変わり」の世界の天に至る

そして戻る前にその場所を観察する これが安定 したならば次に

「覚者の浄土」の一つに例えばヴァイローチャナやアミタ-バや

その他の 「浄土」に旅する これも同じようにほんの瞬時のうちにな

される 「覚者の浄土」に至ったならば党者に敬意を表わして布施を

し覚者の説法を聴 く

最初のうちヴィジョンと経験はあまりはっきりとしないが自分が

夢で見たものは本物の 「浄土」そのものなのだと堅く信 じる なぜな

ら「生まれ変わり」の世界も 「煩悩破壊」の世界 も結局は夢にす ぎ

ないからであるこのように実践するうちにヴィジョンは徐々に徐々

に鮮明になってゆくはずである

もしある者が 「幻身のヨーガと夢のヨーガに何か違いがあるので

しょうか」と尋ねたならその答えは両者は基本的に同じであるが

夢のヨーガは幻身のヨーガの補足と見なされているということである0

一つは幻身を生み出すために使われもう一方はそれをさらに完全なち

のにするために使われるのであるまた「覚醒」状態の光から生 じる

幻身は夢のそれよりももっと深遠なもっと微細なものであること

を知るべきである とはいえ二つのヨーガは互いに相補い合うもの

として実践される なぜなら夢と覚醒の状態の二分性の中に顕現 した

時間への固執は究極的にはこのようにして征服されるからである

これら二つのヨーガを合体 した実践によって人は 「生まれ変わり」

の世界の習慣的な思考を浄化するようになるすべての物事は心の顕現

36

B] 夢のヨーガの数え

であり心は夢と同様それ自体では実体を持たないものであると悟る

「生まれ変わり」の世界も 「煩悩破壊」の世界も実在 しない屡気楼であ

りそれらは何も束縛しないし何も解放しないと知る自己の粗雑と

微細純粋と不純な愛着のすべてを洗い清める そして最終的に覚者

の境地の魔法のような 「完全な楽しみの身体」を明らかにするようにな

37

B] 光のヨーガの数え

どのようにして光を認識する

か位省をすべて取 り除き光を認識するために望ましいすべての粂件

を集めるための蟹備段階の修行においてたどる段階は夢のヨーガと同

じである しかしさらにヨーギ-は良い栄養になる食物を取 り身

体をマ ノサージし非常に静かな場所に住み自己のビンドゥを保存 し

常に柔和でリラックスしていなければならないo幌想の各々の期間に

おいてその3分の 1の1馴 Iほ トウモの修行に耽やし3分の2の時rll

ほ光のヨーガの修行に数やさねばならない

投初に心臓のチアクラに母神と共に座っている青いヴ7ジラダラ

を観想 しヴアジラダラに 「生来の光を開示 してください」と祈るべき

であるそれから心臓のチアクラに市い7ム字を観想 し壷の呼吸を

煤つかまたは心の中でフム字を長 く唱えるべきであるそうすると

外側の世界がすべて彼の身体に溶け込みその身体がフム字に溶け込み(

)そのフム字がナーダに溶け込みそのナータが大いなる空に溶け込むく

つ彼は空について阪想 し息を保つべきであるこのサマディから立ち

上がるとヨーギーは再びタントラの主神の幻影の身体を観想する

「これは夜にのみ行なうべきだ」と間違って主張する人がいる し

かし実際はこれを九一日通 して修行すると「風とともにある心」 を

習得する可能性が大いに増 し光の啓示が安定するその結果睡眠中

に光を認識するのがずっと容易になる

さらに同時に保息をすることによって大いなる利益が加わる

他の方法で光を認識することは非常に難 しいしそのようにして認識した

3

E] 光のヨーガの教え

光は長く持続 しないこの修行に従う人は必ずプラ-ナを中央気道にくう

もたらし四つの空を開示するそれゆえこれが 「光のヨーガ」とい

う最も重要な修行なのである

〈睡眠中に光を保つこと〉くう

昼間にプラ-ナを中央気道にもたらすことによって四つの空を順

番に開示できる人は眠りに落ちる直前に心臓のチァクラにあるフム辛

に集中すれば睡眠中にもそうすることができる

光を 「保つ」のに一番いい時間は睡眠の最も深い夜 (の真ん中)で

はなく夜明けまたはいつでもいいから睡眠の浅いときであるそおう が い

して一番いい姿勢はライオンの横臥位である

ここで光のヨーガの修行で不可欠な二つのことは心臓のチァクラ

の蓮華の五つの花弁にある五つの基調音節 (Hu血ANuTaRa)

を観想 し息を保つことである

眠りに落ちる前にヨーギーは啓示増大達成の段階の後で

「生来の光が生じたときに必ずそれを認識するぞ」と繰 り返 し繰 り近

し21回考えるべきである それから身体全体がフム字に溶け込みフ

ム字が光に溶け込むことを観想しそれに集中する 少し眠たくなった

らア字に集中する かなり眠くなったらヌ字に集中する非常に眠

くなったらタ字に集中する 眠りに落ちそうなったらラ字に集中す

る眠りに落ちながら(または気を失いながら)フム字に集中する

初め最初の三つの音節に集中した直後に眠りに陥る傾向が強いので

最後の二つの音節に集中するのが難しいと思うかもしれlない しかし

繰 り返し修行することによって徐々にできるようになる睡眠という

気を失った状態で意識をとどめられない人はサマディの力をもっとつ

けるように昼間に一生懸命修行すべきであるこれによって気を失っ

た状態で意識をとどめ光を少し見ることができるようになる

39

ある教えにはまだ光を認識できなければ三日三晩眠ることを放秦

してからもう一度やってみるべきだと述べられているくう

四つの光または空すなわち啓示の光増大の光達成の光坐

来の誕生を順番に開示できる人は粗雑な 「生まれ変わり」の世界の忠

考と微細な 「生まれ変わり」の世界の思考の両方を取 り除き識別するそら

心を超越することができるそうすると要一つない空のように透明で

澄みわたった本物の睡眠の光に直面するO これがとびきり上等の経験

すなわち完全な光であるこの次には「まあまあ」の経験とか「少なくう

い」光と呼べるようなものがあるここではヨーギーは四つの空を

順番に認識できないかまたは「生まれ変わり」の世界の顕現をすべ

て取 り除くことはできないがひどい眠気を克服し透明な光り輝く空

性を明確に識別することができる

この次には「劣った」経験があるここではヨーギーは 「完全な」

光も 「少ない」光も経験 しないが夢が生じる前の眠りの状態で澄ん

だ透明な心を経験する昼間の修行で安定したサマディを達成 したら

その力は眠りと夢の状態も含めて昼と夜を通じて行き届 くその場

合ヨーギーは(原則として)夢を見ないもし見ることがあったと

してもそれをすぐに認識できる しかしこれは睡眠の光ではなくて

睡眠の状態でのサマディの経験でしかないと言うグルもいる確かにそ

うかもしれないがそのように修行すれば光を認識する機会を本当に

増大させることができすぐに 「少ない」光を見るであろう

光を保つ方法は多くあるが上述の教えでこの目的のためには十分

である ヨーギーは自分に最も役に立つ特定の教えに従うべきである0

くう《四つの空についての説明〉

くう四つの空または四つの光または四つの楽は光のヨーガの経験の

中核である これらは目覚めた状態の昼間の修行でプラ-ナを中央

気道に集めることによって引き起こされる そうできる人は特に四香

40

B] 光のヨーガの教え

くう くう目の空すなわち生来の光に集中すべきである この四つの空を認識

する方法は以下のとおりである

夜の光のヨーガの修行で最初に心臓のチァクラにある蓮華の花弁の

一つにあるア字に集中する この修行によって五大元素のプラ-ナが

中央気道に集中し煙寮気楼蛍の光などが順番に現われる眠気を

感じたらヌ字に集中するするとますますプラ-ナが集まり粗雑くう

な区別する思考が崩壊 し初めの空すなわち啓示の光が現われるそそら

うすると要一つない空に明るい月の光を見ているかのような感じを

経験する

もっと眠たくなったらタ字に集中しより多くのプラーナが集まりくう

微細な区別する思考がすべて崩壊 し二番目すなわち極端な空 (別名そら

増大の光)が現われる そうすると雲一つない空に明るい太陽の光

を見ているかのような感 じを経験する

とても眠くなったらラ字に集中するそうするとすべてのプラ-

ナが集まり最も微細な区別する思考のほとんどが崩壊し三番目すくう

なわち大いなる空 (別名 達成の光)が現われるそうすると深い雲

一つない天空にすべてを包含する暗闇を見ているかのような感 じを経

験する

最後にフム字に集中している間に眠りに落ちる (または気を失う)

と達成のすべてのプラ-ナと最も微細な区別する思考のすべてが崩くう

壊 し四番目すなわち完壁な空 (別名 生来の光)が現われるそそら そうきoう

う すると夜明けの澄んだ空の蒼等を見ているかのような感 じを経験 したそがれ

太陽月黄昏という三つのけがれのすべてが彼から離れ去るこれくう

らがヨーギーか認識 し修行 しなければならない四つの空すなわち

睡眠の光であるくう

最初この四つの空をすべて認識することはで きないかもしれないが

途切れることのない根気強い修行によってついには認識するようになくう

る四つの空を 「保つ」ことに熟達 していない人は浅い睡眠の間に

41

ヨーガを修行すべきである 熟達している人は深い睡眠のときにその

修行をすべきである 規則正 しいプロセスで光を保つことにまだ熟逮

していない人は逆のプロセスで行なうのが難 しいと感じるだろうす

なわち生来の光から三番目を保ち二番目をそれから一番目の光-(

とであるそれゆえ正 しいプロセスが基本であり非常に重要なので

ある

プラーナの乱れによって光のサマディから出されそうになったら

心臓のチァクラのフム字に集中してサマディをもう一度安定させるべ

きである これがダメなら「少ない」光について隈想すべ きである

「少ない」光から出されそうになったら夢の幻影の身体の修行をしよ

うとすべきであるしかしこれをきちんと行なうためには昼間の修くう

行でプラ-ナを中央気道に集め四つの空を開示できなければならない

この段階に到達 して初めて夜光を完壁に保つことができる修行

の進んでいないヨーギーは一番目と二番目の光は認識できるかもしれ

ないが三番目と生来の光を認識することは極めて困難であろう

寝る前に光を保とうという非常に強い望みを生 じさせ(身体全体

を満たしている)輝 く光を発 している心臓のチァクラにあるフム字に集

中すれば「少ない」光を見る機会は十分にある夢のない浅い睡眠の

状態では彼は心の性質を光 り輝いているが空っぽ (不明瞭さのない

透明)であると見なす意識は目覚めているかのように明噺である

にもかかわらず散漫にする思考を取 り除くことができず光 り輝 く意

識も夢と一緒に現われるもしこれが起こったらまだフム字に集中し

続け光を安定させるために光 り輝 く意識を保とうとすべきである0

深い睡眠のときに光を認識できない人はがっか りする必要はなく

認識するように再度努力するべきである そうすれば徐々にうまく

いくようになる プラ-ナの乱れのために夢が現われたらこれらのヴィ

ジョンがタントラの主神と彼のマンダラと同じであると見なしそのヴィくう

ジョンをもう一度大いなる空に溶け込ませようとする

42

E] 光のヨーガの数え

「r少ない」光は真の陸眠の光ではない」ということを知るべきである

後者は散漫と区別する思考がすべてない第四番目すなわち生来の

光であるが前者は区別する心と散漫が混ざり合った表面的な光でし

かないしかしこの 「少ない」光を安定させ強めることができれば

最終的には生来の光を保つことに成功する 現在のところチベット

のヨーギーの多 くは対応する〝 光を保つ段階に到達することしかで

きない修行のよくでさる者ですら「少ない」光 しか保つことができ

ないそれゆえこの違いを知っているということは非常に重要なこと

である

《三つの基本的な光についての解説》

タントラの教えによると光は三つのグループに分けることができる

① 起源の光

(参 道の光

(参 果報の光

「起源すなわちリアリティーの光」とは人が気づいていようがい

まいが関係なくすべてのときに存在 して」る生来の光である 睡眠のくう

光と死の光はこの種類に属する「道の光」とは空の状態すなわくう

ちプラ-ナが中央気道に集まったときに開示する四つの光または空

を直接悟ることであるこれはまた「区別しない智慧」- 主観 と客くう

観という二元性を超越 している「生まれていない空」を悟 ること-

とも呼ばれる「果報の光」とは覚者の境地という完全で完壁な解脱

の境地である 「二つが一つになった究極の光」を悟ることである

「睡眠の光」は様々なグループに分類することもできる「対象に面

すること」のない深い睡眠において認識されるものは「深い睡眠の光」と呼ばれる 粗雑な対象と微細な対象によって認識されるものは「F少ないJ睡眠の光」と呼ばれるなど

前に夢のヨーガや教えたように修行者は自分に自信があ り「中

43

間の生存」をマスターできるのかをどうかを観察すべきである こう自

閉すべきである

「わたしの今の悟 りで時が来たときにr死の光J をコントロールで

きるのだろうか 」くう

「四つの睡眠の空」をコントロールすることができれば死のときにくう

「四つの空」を認識できると確信を持つことができるo そq)人にとって

は死は道における非常に役に立つ段階である

よってこの光のヨーガの修行によって「生まれ変わり」の世界に

対する執着と「生まれ変わり」の世界における識別は浄化され「自己

を照らす智慧」を悟る「生来の光の智慧の火」によって不純な習慣

的思考をすべて破壊 し「息子の光」と 「母親の光」を一つにし「生ま

れない光」という大いなる全体にすべてを包含する そうすると完全

な 「法則の身体」と 「形状の身体」を達成し「生まれ変わり」の世界

の終わりまで少 しも努力することなしに数え切れないほどの多くの

方法ですべての衆生を助けることができる

44

6]「中川の生存」のヨーガの救え

回 「中間の生存 」のヨ-ガの教え

1「中間の生存」の数え (1)

(死の象徴

〉1形状一茶姿の集積が崩壊 し始めるとき極度な消耗の程度まで弱

きを感 じる地元素が崩壊 し始めると身体は活プJを失う視党器官

が崩壊すると眼球を動かすあるいははっきりと比ることができない

「大きな蚊の智慧」の元素がJiFi壊 し始めると心は大変暗く鈍くなる

2感光の楽fJ-tが崩壊 し始めるとだるく感 じマヒしたような感じ

がする水元菜が崩壊するときは身体内の分泌が止まるO聴覚の機

能が崩壊するとき聞こえなくなるo「平等の智eu の元素が分解さ

れるとIgぴと苦しみの区別がつかなくなる

3 識別の躯村tが崩壊 し始めるといかなる外的な対象も見えなくなる

火元-兼がJuL)壌するときは消化できない鼻が利かなくなり始めると

上部のプラーナが遅 くなり不規則になる映光の感JltLが崩壊すると

においを区別できなくなるO観察の智慧の元素が分解されると死

にかけている者は周りに立っている身内の者を見分けることができな

くなる

4 構成要素の躯積が崩壊するとき何もすることができなくなる

プラーナの元紫が分解するとき十の租雑なプラ-ナが来たところへ

仰る味光の器官が崩壊するとき舌が撞 く厚 くなる味覚の感光

がなくなると異なる味を区別できないO活動の智yi箕の元素が崩壊す

るとき行為することも意志することもできなくなる

4

別の経典によれば死に関する次の教えがある

1地元素が水元素に崩壊するとき外的なサインは自分の身体を動

かせなくなりそしてあたかもすべての支えを失って倒れそうに感

じることである

「お願いだ立ち上がるのを助けてくれ」

と大声で叫びたい内的なサインは意識が渦巻く煙の雲のように現

われることである

2水元素が火元素に崩壊するときの外的なサインはすべての分泌が

乾き切ることであり内的なサインは意識が移動する賓気横のよう

に現われ白い現われの33の邪悪心の識別する思考がすべて静まるこ

とである

3火元素がプラ-ナに崩壊するときは外側のサインは身体の熱が

大幅に減少し一方で指や爪先はしびれて冷たくなることである内

的なサインは意識が蛍の光の薄暗いスパークのようにして現われ

赤い現われの40の愛著の識別する思考が静まることである

4プラ-ナが意識に崩壊するときの外側のサインは死にゆく人の出

息が大変長 くなり入息が大変短 くなることである 内的なサインは

意識がはっきりとして安定したランプの光のように現われ七つの

黒い迷妄の識別する思考がすべて静まることである

経典によればこれらの死のサインは個人によって一つ一つ順々に

現われたりあるいはすべてが一度に現われたりする

微細な元素が崩壊したら死にかけている人は次のような経験をす

ることになるそら

1意識が 「啓示の光」に崩壊するとき雲のない空に浮かぶ月の光のI

ように光を見る

2啓示の意識が 「増加の光」に崩壊するとき夜明けのように赤っぽ

い草色の一条の光を見る

3「増加の光」が 「達成の光」に崩壊すると完全な暗闇を経験 し

46

6] 「中間の生存」のヨーガの数え

意識を失うそら

4この無意識の状態は再び光の中に崩壊 し夜明けの要一つない空

のような- 前の三つの段階の微細なけがれすべてを超越 した-くう

透明なはっきりとした空が現われるこれが真実の 「死の光」あるい

は 「生来の光」である

異なる元素が次から次-と崩壊 したら最終的にプラーナの元素が

心臓のチァクラで意識に崩壊するその後頭頂のチァタラにある白い

ビンドゥが下降しヘソのチァクラにある赤いビンドゥが上昇し二つ

が心臓で一緒になる赤と白のビンドゥが完全に混ぜ合わさったとき

「死の光」が現われる 六つの世界のすべての有情の魂がそれぞれの

生の終わりに一度死の光を見るのだが残念ながら彼はそれを認読

することもつかむこともできない

《「中間の生存」の出現》

それから逆の順序で死の光から達成増加啓示と順に現われる

眠っていたプラ-ナが動き始め達成の光が現われるそしてすぐにそ

れから増加の光啓示の光と続くそれから80の識別する思考が生じ

その結果 「中間の生存」のすべての幻影のような顕現が現われる

ここでよく論議を呼ぶ質問が起こる

「r中間の生存Jの住人の身体と顔はどのように見えるのか」アサンガの兄弟たちによれば彼らは次の転生の姿をしている しか

し他の人々によれば生前の姿に似ているという 「継承の派」のグ

ルたちによれば「中間の生存」の初めのころの段階では「中間の生存」

の住人の顔と身体は生前のものに似ておりそれからそれが徐々に消え

てゆきそして 「中間の生存」の後の段階になれば次に来る転生の現

われをとるこの理論は理にかなっているだけではなく経典とも一致

している 多くの経は「習慣の身体」の 「中間の生存」状態における

存在は生前にならって形作られることを明確に示 している

47

「中間の生存」の住人はすべての器官を完全に備えてお り再び再

生することが定められている場所以外であれば妨害なくどこへでも旅

することができる 彼は 「生まれ変わり」の世界に属する超常的力を幾

分有しており食物の香 りを食べて生き他の同じ 「中間の生存」の住int

人たちを見ることができるなおここから先の内容については一つ

の例にすぎない

もし 「中間の生存」の住人が悲惨な領域に生まれることが定められ

ているのであれば深い暗闘あるいは黒い雨の夜のヴィジョンを見

るだろう もし彼が幸福な領域に生まれるものであるなら月のように

輝 く白い光を見る

別の経典はこういう

地獄に生まれる者たちにはすべてのものが焼けた木のように黒っぽ

い茶色に見える 低級霊域に生まれる者たちは煙色の色を見る天に坐

まれる者は金色の光を見る 形状の要素に生まれる者たちは白を見る

そして非形状の要素に生まれる者たちは「中間の生存」の経験をし

ない- 彼らは死後即座に非形状の要素へ生まれ変わることになる

しかし低い領域に生まれることが定められている非形状の要素の生令

体たちは再び 「中間の生存」を経験するともいわれている

地元素が妨げられたとき「中間の生存」の住人たちは爆発の雷鳴を

開く水元素が妨げられたとき海の波のとどろさを開き火元素のと

き燃え上がる森のうなりを開き風元素のとき大暴風雨の高いヒュ-

ヒューとなる音を開く

三毒- 愛著邪悪心迷妄- は「中間の生存」の住人が自赤

黒の様々な種類の恐ろしいヴィジョンつまり彼を傷つけるために近づ

いてくる恐ろしい幽霊や悪魔として投影された習慣的な思考を持つ国と

なる

「中間の生存」の住人は次のような性質を持つといわれる

① 身体は抵抗を示すことがなく影を作らないそして一瞬のう

48

回 「中間の生存」のヨーガの教え

ちに多くの土地へ旅することができる

② 他の領嘘の生命体は彼の行為を目撃することができない

③ 透視能力とテレパシーを持つo

④ 太陽も月も星も見ない

(9 生来的な心の記録を見て自分が生前行なった良い行為 悪い行

為のすべてを詳しく見る

⑥ 食物は見るがそれが彼に布施されたか捧げられたのでなけれ

ば味わうことはできない

以上のような説明は行なわれたが個人のカルマは決して同じという

ことはなくまた顕現も大変異なっているのでこれらをはっきりと限

定されたあるいは一定不変のものとして受け入れるのは難 しい多く

の点で 「中間の生存」の状態は夢の状態のようであり非常に不安定で

不確かなものなのである

「中間の生存」の生命の最高の長さは7日であるが もしこの期間に

「中間の生存」の住人が転生をしなければ彼は 「死ぬ」あるいは気絶

して第二 「中間の生存」に即座に生まれ変わる このプロセスは7回

繰 り返されることができるので全体で49日となる

「中間の生存」の住人は次に転生する場所を見るや否やその場所

に恋 しでしまう

湿気と温かさによって生まれ変わる者は壇とにおいによって引かれ

る 虫あるいは卵の形に生まれ変わる者は両親がセックスをしてい

るのを見たとき両方の親に対する大きな変著と邪悪心を抱 く 男性に

生まれるものは母を愛 して父を憎み女性は逆となるこの愛著と那

悪心が生 じるや否や「中間の生存」の住人は直ちに気絶 しそれを知

らないで転生する天の一つに生まれるものは壮麗な天国にあるよう

な豪邸と男女の天使を見彼らを望む

悲惨な領域に生まれる者は多くの恐ろしいヴィジョンを見絶望的

にそれらを避けようとする 洞窟や穴や木に逃れようとすれば彼は動

49

物に生まれ変わる もし鉄の家に逃げようとすれば地獄に生まれる0

「中間の生存」の住人が死ぬときはやはり四段階の崩壊のプロセス

つまりプラ-ナの減退から啓示増加達成生来的な光を通過す

る それから逆のプロセスが始まり生来的な光から達成増加啓

示80の識別する思考プラ-ナのエレメント火--と心と身体の

複合体が完成するまで続 く

《「中間の生存」 での機会》くう

死の際で息子と母の空の光が混ぜ合わさるとき識別をする考えと

いう微細なけがれはすべて鋲まる このとき生起と完成のヨーガを敬

得した修行の進んだヨーギーは完全な覚者の境地とその徳を同時に

達成できる かなり修行の進んだ者しかし素晴らしいマハームドラー

を昼夜修行でさる者また死の光を保てる者は「中間の生存」のヴィ

ジョンが現われるときそれを使っで悟りを進めることができる

この世のすべての顕現は実は 「中間の生存」のそれでありすべて

の 「生まれ変わり」の世界の存在は「中間の生存」の存在なのである

誕生と死の間の期間は「生と死の中間の生存」と呼ばれる 眠 りに落

ちたときから目覚めまでは 「夢の中開の生存」死から再生までは 「中

間の生存」そのものである これら三つの 「中間の生存」においてトウ

モと幻身のヨーガ光と夢のヨーガそして 「中間の生存」と変身のヨー

ガの修行が強調されるべきである

眠っている状態起きている状態の両方で見るもの開くもの触

るもの行動するものはすべて「中間の生存」の状態であると考える

べきであるこの教えを繰 り返し続けて修行することは優れた 「中間

の生存」の準備であると認識すべきである

そして死のときが近づいたなら自分の財産 持ち物を三宝に布施

し惜 しみなく布施しすべての執着を切り神聖になされた約束の戒

を厳 しく守 りすべての道に外れたこと罪をザンゲすべきである ま

50

B] 「中開の生存」のヨーガの教え

たもし神聖になされた約束の戒を破ったことがあるならグルあるい

は覚者に再びイニシエーションを与えてくれるように懇願 し破った棉

聖になされた約束の戒を修復すべきである真剣にグルとタントラの主

神に祈 り死の光と 「中間の生存」での幻身を保持できるよう助けを求

めまた法友に頼って死の際で教えを思い出させてもらう

最も修行の進んでいるヨーギーは死のとき溶解のヨーガを行ない

おのずから照らす精髄に集中してそれを死の光に混ぜ合わせる そし

てその光から「風とともにある心」でできた完全な 「完全な楽 しみの

身体」と 「変化身」を生 じさせるよう努力する

マハ-ム ドラーの第四段階に達した非常に修行が進んでいるヨーギー

は死のときに確実に母と息子の光を混ぜ合わせることができる この

ときカルマの身体顕現心のすべてのきずなが切れ覚者の境地の

徳がすべて完成する彼らの心は法則の身体になり身体は智慧の身体

になり土地は完成と純粋さの土地になる

かなり修行の進んでいるヨーギーも最も進んでいる者たちと同じよ

うに修行するべきであるもしこれに成功すれば彼らは 「中間の生存」を通らないで転生できる そうでなければ真剣に覚者の浄土に生まれ

るように祈 り変身のヨーガの教えを適用すべきである

死の光も幻身のヨーガも保持することめできない劣ったヨーギーは

心の集中力を喚起 し確実な理解と揺るぎのない自信を持って教えを逮

用 し死と 「中間の生存」の挑戦に立ち向かう解放を得るために死と

「中間の生存」の機会を利用することができない者はカルマによって

もうー度 「生まれ変わり」の世界に生まれることを強いられる これを

防ぐためには次の指示に従う

「中間の生存」にいる者がその者にとって最 も魅力的な場所に来た

ときそれをタントラの主神のマンダラだと観想する 男と女の性交を

見て愛著と邪悪心が生起 したら自分自身に注意を喚起 してこれが

覚者が現わした父と母の第三イニシエーションだと考える 楽と空の経

51

くう験を受け入れ愛書も邪悪心も幻影で空であると見る

くうこのように空の状態の見解を強調することによって「生まれ変わり」

の世界から永遠に自分を解放できるかもしれないもし 「中間の生存」

にいる者がこれをうまく成し遂げ最初の7日間で再生を逃れることが

でき為ならそれに続 く7日間あるいはその後に同じことを成し遂げ

ることは難しくない彼はタントラの主神の浄土に生まれ道-の帰依

を完成するだろう

もし 「中間の生存」にいる者が覚者の浄土に生まれたいと思うなら

そこに生まれたいという強い願望を培わなくてはならないこれは非育

に重要であるそして変身のヨーガの教えを適用すると一騎のうち

にその浄土に生まれる

「中間の生存」ヨーガの恩恵は次のようにまとめられる

(ni 「法則の身体」は死のときに実現できる

② 「完全な楽しみの身体」は 「中間の生存」で

③ 「変化身」は肉体化するときに実現される

これはまた覚者の三身の成就に導く道とも呼ばれる

2「中間の生存」の教え (2)

《崩壊の諸段階》

人間は25の粗雑な対象- 五つの集積四つの元素六つの感覚要

素五つの対象五つの基本的智慧- が崩壊することによって必ず

死ぬ

死のプロセスには八つの段階がありそれには25の要素の崩壊が含

まれる22の要素は最初の四つの段階の間に崩壊する残 りすなわ

ち識別の集積 意識の感覚 諸現象の性質を悟る基本的智慧は最級

の四つの段階の間に崩壊する

52

B] 「中間の生存」のヨーガの教え

図1 25の粗雑な対象

5つのとらわれfの集報 53の基本的魯魚 四大元素 6つの感覚事案 5うめ対魚

形材 窄準 二 基本的鋲のような智患 也 日の感

覚 形状-容姿感 車 基本的な平等の智

憩 水 耳の感覚 声蓑 壷 基本的な

分析の智患 火 鼻の感覚 香り痕由の構成 基本的な活動を 風 舌

の感覚 味達成する智患 身の感覚 接

触敗 軍 基本

的な諸現象の性質の智愁 意識の感覚図2 8つの崩壊価 白の崩噂空重BO油 填 ー3番白の崩薮 iIi春日重油 墳一J

1 帝敬す二

る奮寮 形状-容姿 感 覚 弛 別 経験の構成

元 素 地 水 火 風博 労要素 T 日の感

覚 耳の感覚 舟の感兜 舌と身の感覚対 慶

目に見える形状-容姿 士PJ 香 り 味と

接触基本地軸 基本的 基本的な 基本的な 基本的な活動を鏡のような智慧 平等の智患 分析

の智恵 達成する智患崩壊寸を5帝P

の崩壊 there4や畢日申申墳 7寧日の崩壊 や番

〈一番目の崩壊〉

最初に形状一容姿の集積の段階の五つの現象が自然に崩壊するす

なわち形状一容姿の集積のような智慧地元素目の感覚生命体の

中にある目に見える形状一容姿である形状一容姿の集積の崩壊の外的I

な印として手足が前より小さくなり身体が弱く力がなくなる

この大きさと力の減少は普通老齢とともに訪れる顕著なかたちである

基本的な鏡のような智慧は鏡に像が現われるのとちょうど向 じよう

に多くの対象が同時に明確に現われる通常の意識であると説明されて

いるこの崩壊の外的な印として視界がハツキリしなくなり暗くな

地元案の崩壊の外的な印として身体が非常に細 くなり手足がだら

んとし身体が地面の下に沈んでいっているような感じがする

沈んでいく感覚は「持ち上げてくれ 」と叫ぶほどである

目の感覚の崩壊の外的な印として日を開けたり閉じたりできなくな

生命体の中にある目に見える形状-容姿の崩壊の外的な印としてつヤ

身体の艶が減少し力が尽きる

この五つの崩壊の内的な印は「屡気楼のような」と呼ばれる青っぽ

い現われが生 じることであるこれは太陽の光が夏の砂漠を打つとき

の水の現われのようなものである

現われは煙の塊にもたとえられるがたいていは零気横にたとえられる

《二番目の崩壊》

その後感覚の集積の段階の五つの現象が同時に崩壊する感覚の集

積が崩壊するときの外的な印は身体の意識が感覚の意識に伴う楽

苦しみ どちらでもない感覚をもはや経験することができないというこ

とである

基本的な平等の智慧は楽 苦しみ どちらでもない感覚を一つの檀

54

回 「中間の生存」のヨーガの教え

類すなわち感覚として心にとめている通常の意識であると説明され

ている

これは多くの同発語を一つの意味を持つものとして心にとめている意識とし

ても表現されている

この崩壊の外的な印として意識の感覚に伴う楽 苦しみ どちら

でもない感覚をもはや心にとめることができない

水元素の崩壊の外的な印として唾液汗尿血液精液が干上が

口鼻舌喉が干からび歯にはカスが生じる

耳の感覚の崩壊の外的な印として外的 内的な音がもはや聞こえな

生命体の中に含まれている音の崩壊の外的な印として耳の内側の

「ur」という音がもはや生じない

この五つの崩壊の内的な印は「煙のような」と呼ばれる現われが生

じることである これは煙の塊の中にある煙突からうねって出てい

る煙に似ている

《三番目の崩壊》

その後識別の集積の段階の五つの現象が同時に崩壊する 識別の集

積の崩壊の外的な印として両親のような親しい人のことをもはや気

にとめなくなる

基本的分析の智慧は親しい人の個々の名前や目的などに気をとめ

る通常の意識であると説明されている

この崩壊の印としては自分の両親の名前すらもはや思い出せない0

火元素の崩壊としては身体の温かさが減少しそこから食べ物や飲

み物を消化する力が失われる

鼻の感覚力の崩壊の外的な印としては鼻からの空気の吸い込みは弱

くなるが吐き出しは強く長くなり息はまるで一つ一つ積み上げられ

55

ているかのようである

生命体の中に含まれているにおいの崩壊の外的な印としてはいいに

おいも悪いにおいも喚ぐことはできない

この五つの崩壊の内的印は「蛍のような」と呼ばれる現われが生 じ

ることであるこれは煙突から上る煙の-吹きの中に見られる赤いすす

火の粉または穀物を妙るために使われるフライパンの底の煤につい

た赤い火の粉のようである

《四番目の崩壊》

その後経験の構成の集積の段階の五つの現象が同時に崩壊するこ

の集積の崩壊の外的な印は動き回るというような肉体運動をすること

ができないことである

基本的な活動を達成する智慧は今生および来生の外的 世俗的な

活動や目的などそしてまたそれらをどのようにして達成するのかを

心にとめている意識であると説明されている

風の元素の崩壊の外的な印としては10の風- 粗雑な生命を運ぶ風

など- がその住みかから心臓に移 り息が出たり入ったりしなくな

舌の感覚力の崩壊の外的な印としては舌が太 く短 くなりつけ根が

青 くなる

生命体に含まれる味の崩壊の外的な印としてもはや六つの味 (甘さ

酸っぱさ苦さ渋さピリッとした塩辛さ)を経験できない

この時点で身の感覚と接触も必ず崩壊するのでその崩壊の外的な

印としていかなるなめらかさも租さも感じることができない

この七つの崩壊の内的な印は「燃えるバターランプのような」と呼

ばれる現われが生 じることである これはバターランプがまさに消え

んとするとき炎がパチパチするようなものである

56

E] 「巾問の生存」のヨーガの教え

「崩壊の意味」前の元素がどのようにして後ろの元素に崩壊 していく

のかについていうと地 水 火 風という順序で前の元素と関係の

ある風の意識の基礎として働 く能力が撤退し後の元素の意識の基礎

として働く能力がより顕現するのである これは前の元素の後の元莱

-の崩壊と呼ばれているがある一つの元素が別の元素の性質を持つよ

うになるということではない

地が水に崩壊するということは地の風の意識の基礎として働く能力

が退化しそのときに水の風の意識の基礎として働く能力がより顕現

するようになるということを意味するこのようにこれは前者の舵

力が後者の能力へ移動するようなものなので地が水に崩壊するといわ

れているが通常の地が通常の水に崩壊することではないこれは他の

崩壊にも当てはまる

《五番目の崩壊》

四つの元素が崩壊した後意識の集積の段階にある五つの現象が段階

的に現われなくてはならないこれらは80の表示的概念の心輝 く白の

現われの心輝 く赤い増加の心輝 く黒の達成間近の心そして死の

クリアライトの心である

80の概念は三つのグループに分かれ33が白い現われの心を表わし

40が赤い増加の心を表わし七つが黒い達成間近の心を表わす 最初の

グループの概念は対象の乗 り物として働 く粗雑な風の動 きに関係 し

よって白の現われの心を顕現として経験 していない者にとっては

その乗 り物として働く風が赤い増加の心そして黒い達成間近の心と

比べていくらか粗雑な動きをしていると感じられるこの白い現われ

の心に関する推論ができるのは最初の概念のグループが微細から釈

雑へと反対の順序で進んでいるときの白い現われの心の痕跡あるい

は結果だからである

57

この33とは

1大きな欲望の欠如 心は対象を欲さない

2中くらいの欲望の欠如

3小さな欲望の欠如I

4心の行き来 心は外的対象-と行ったり内的対象-帰ったりする

5大きな悲しみ 快い対象と別れることに対する心の苦痛

6中くらいの悲しみ

7小さな悲しみ

8安らぎ心は安らかにとどまる

9概念化 対象のまぶしさによって興智した心

10大きな恐れ 不快な対象に出合ったことによって生み出される恐れ

ll中くらいの恐れ

12小さな恐れ

13大きな執着 快い対象に執着すること

14中くらいの執着

15小さな執着

16とらわれ 愛欲界の対象に完全にとらわれた心

17不善あるいは非知識 善行に対する疑念

18飢え 食べ物を欲すること

19渇き飲物を欲すること

20大きな感覚 快感痛みどちらでもないという感覚

21中くらいの感覚

22小さな感覚

23知者の概念

24知ることの概念

25知られる対象の概念

26個別の識別 何がふさわしく何がふさわしくないかを分析する心

27恥 自分自身が同意しないあるいは宗教的な禁止によって

58

固 「中間の生存」のヨーガの教え

誤った行為を避けること

28慈悲 苦悩からの離別を願うこと

29哀れみ 観察の対象を完全に保護する心

30美 しいものと会いたいと欲すること

31不安 とらわれた心確信がない

32蓄積 所有物を集める心

33嫉妬 他の繁栄によって乱れた心

二つ日の40の概念は対象の乗 り物として働 く中くらいの風に関係す

るよってそれを経験 していない者にとっては赤あるいはオレンジ

の増加の乗 り物として働 く風が自あるいは黒い現われと比べて中く

らいの動きをしていると感 じられるつまり心がより微細になるにつ

れて心の二元性がより少なくなりつつあるということであるこの赤

い増加の心に関する推論ができるのはこの概念のグループが反対の順

序で粗雑へと進んでいるときの赤い増加の心の痕跡あるいは結果だか

らである

この40の概念とは

1欲望 まだ手に入れていない対象に対する執着

2愛著 手に入れた対象に対する執着

3大きな喜び 快い対象を見て喜ぶ心

4中くらいの喜び

5小さな喜び

6うれしさ 欲 した対象を達成 したことによる満足

7歓喜 欲 した対象を繰 り返 して経験する心

8驚き以前生起 しなかった対象について考えること

9興暫 快い対象を知覚 して散漫になった心

10満足 快い対象に対する満足

ll抱擁 抱擁 したいと欲すること

12キス キスしたいと欲すること

59

13吸う吸いたいと欲すること

14安定 変化 しない連続の心

15精進 善に向かう心

16プライド自分が優れていると思う心

17活動 活動を成し遂げることに関係する心

18強盗 富を盗みたいと欲すること

19力 他の軍隊を征服したいと欲すること

20熱意 善の道を修習する心

21大きな困難に対する従事 倣慢さによって悪行に従事すること

22中くらいの困難に対する従事

23小さな困難に対する従事

24激しさ理由もなく優れた者と議論したいと欲すること

25戯れ 魅力的な者を見て戯れたいと欲すること

26怒る傾向 憤慨の心

27善 善行に対して努力したいと願うこと

28はっきりとした言葉と真実 他が理解できるようにそして自

分の事実の識別を変えないで話 したいと願うこと

29非真実 自分の事実の識別を変えてから話したいと願うこと

30確信 非常に安定した意図

31非仮定 対象を保持 したいと欲さない心

32寄贈者 所有物を与えたいと願うこと

33熱心な勧告 怠惰な者に宗教の実践をするように勧めること

34英雄的行為 煩悩のような敵を克服したいと願うこと

35-恥知らず 自分が同意しないあるいは宗教的な禁止によって非

行を避けないで悪行に従事すること

36欺き偽善によって人を欺くこと

37キツさ鋭い良心

38悪徳 邪見解に慣れた心

60

6] rFP問の生存」のヨーガの教え

39非優 しさ他を傷つけたいと願うこと

40不正 不正直

三番目の七つの概念は対象の乗 り物として働 く弱い風の動きに関係

するよって黒い達成間近の心に関してそれを経験 していない者に

それを示す働きをする これはこの概念のグループが反対の順序で釈

雑へと進んでいるときの黒い増加の心の痕跡あるいは結果だからであ

この七つの概念とは

1忘れっぽさ衰えた注意力

2誤り水を寮気樺と思うことなど

3しゃべらない しゃべりたくないと思うこと

4意気消沈 悩む心

5怠惰 善に対する熱意のなさ

6疑念

7中くらいの欲 愛著と邪悪心が同じくらいの心

80の表示的概念とその乗 り物である風は輝 く白い現われの前に崩壊

しなくてはならないなぜなら理解の様式と現われの心のそれは不

一致だからであるまたこの二つの間には粗雑さと微細さに関して大

きな違いがあるので80の概念のような粗雑な心は白い現われのとき

には存在できない80の表示的概念とその乗り物である風が輝 く白い

現われへと崩壊するとき燃えているバターランプのような現われが坐

起する80の表示的概念がその中に崩壊 してしまったときの現われくう

の心自身の印は非常に明るい透明さと空の現われおよび月の光が

充満したけがれのない秋の夜空のような白い様相の光の現われである

この現われの原因に関していえば心臓から上の左右両方の気道の風

がその上の開口つまり頭頂から中央気道に入ったからであるこ

の力によって頭頂の緒がゆるみ父から得た音節ハムが逆さになった

相である [皇 ]白いビンドゥが水のような性質を持っているがゆ

61

えに下に下がるそれが心臓のところにある左右の気道の大童の円

の緒の上に来ると輝く白い現われが生起する このようにこれは

外側から差した月の光などの現われではないのである

これが現われと呼ばれるのは月の光のような現われが生起するからくう

であり空と呼ばれるのは80の概念とその乗 り物である風が存在 し

ないからである

〈六番目の崩壊》

この後現われの心とその乗り物である風が増加の心に崩壊する0くう

増加の心が生起すると空であり 「空っぽ」であるが前よりももっ

と澄んだ赤またはオレンジの現われが太陽の光の浸透したけがれのそら

ない秋の空のように輝く

この原因に関していえば心臓から下の左右の気道の風がすべて管

骨の一番下あるいは性器のところの開口を通って中央気道に入るか

らであるこの力によって宝石 (性器)の中のチアクラの結とヘソ

のチァタラの結が徐々にゆるむこれによってヘソのチァクラの真ん

中にある縦一本の線の短いア [A]の形で存在 している母から得

た赤いビンドゥが上に上がる赤い現われは心臓にある六重の円の

左右の気道の緒の下まで上昇する よってこれは外側から輝 く太陽

の光の輝きなどではないのである

これが赤い現われと呼ばれるのは太陽の光のように鮮やかであるかくう

らで「非常に空」と呼ばれるのは現われの心とその乗 り物 として働

く風が存在しないからである

《七番目の崩壊》

この後増加の心がその乗 り物である風とともに達成間近の心に

崩壊する 最初夜の初めのような濃い闇が浸透 したけがれのない秩そら

の空のような様々な黒い現われが生起する

62

団 「中問の生存」のヨーガの教え

中央気道の中の上と下の風は心臓に集まっておりこの力によって

心臓のところにある左右の気道の六重の円の結がゆるむこれによって

逆さになった音節ハム [卓 ]の様相上の白いビンドゥが降り下の縦

の線の様相の赤いビンドゥが昇る これらは心臓のところの中央気追

の真ん中で子音で終わる (閉じた箱の)様相で存在している赤と白の

不滅のビンドゥに入るこの出合いによって達成間近の輝 く黒い現われ

が生起する このようにこれは外側からやってくる閲の現われ等の

ケースではないのである

これが 「達成間近」 と呼ばれるのはクリアライ トに近いからでくう

「大きな空」と呼ぼるのは増加の心とその乗 り物 として働 く風が存

在 しないからである

達成間近の心の最初の方では対象の感覚があるしかし最後の方

では心は沖象に注意 しておらず闇に困惑して気を失って無意識に

なりそうであるその後非常に微細な風と心から偶発的に生起するす

べての風と心が止まる

注意力のない達成間近な心の最後の部分は普通の状態で初めから

顕現せずに存在 していた非常に微細な風と心の注意力が活性化するま

で続 く これが起こると死のクリアライトが現われる

輝 く白い現われの心の定義は

① 概念の崩壊によって起こりその動きすなわち回復まで続きそら くう

② 月の光の浸透したけがれのない秋の空のような輝く白い空の

現われが現われ

(卦 何の租雑な二元の現われも現われない心の意識である

80の概念は崩壊しているが現われの心は概念的であるOより微細な多様性はあ

るが二元である散漫ではないが心象的な要素がありゆえに概念的である

一方クリアライトの心は完全に非概念的で非二元である

現われの増加の心の定義は

(》 概念の崩壊によって起こりその動きすなわち回復まで続 く

63

そら

(参 太陽の光の浸透したけがれのない秋の空のような輝 く赤い空の

現われが生起する

(卦 どんな粗雑で二元の現われも現われない心の意識である

達成間近の心の定義は int

① 概念の崩壊によって起こりその動きすなわち回復まで続くそら

(参 夜の初めの濃い闇の浸透したけがれのない秋の空のような輝くう

く黒い空の現われが生起する

どんな二元の現われも現われない心の意識である

《八番目の崩壊〉

達成間近の心がクリアライトに崩壊すると注意力のない達成間近

の心の二番目の部分が一掃される粗雑な二元の現われがみじんもないくう

明るく透明な空の現われが現われる これは三つのけがれすなわち

月の光 太陽の光 闇のない自然な秋の夜明けの色のようであるこくう

の現われは直接に空を認識するサマディの意識のようである

クリアライトの現われの原因は白と赤のビンドゥがそれぞれ心臓で

白と赤の不滅のビンドゥに溶解し中央気道のすべての風が非常に級

細な生命を運ぶ風に崩壊するからであるこれによって最初から顕現

しない状態で普通に存在していた非常に微細な風と心が顕現しそれ

によってこのような現われが現われるよってこれは外側からの空っそら

ぽの空のような現われのケースではない

これは「死のクリアライト」そして80の概念現われ増加達成くう

間近がなくそれを乗 り物とする風もないゆえに「すべて空」 と呼ば

れる これは実際の死である

これは基本的な真実の身体である真実の身体へと変化していくため

の浄化の土台であるがゆえにそう呼ばれる「空っぽ」は基本的な自然

の身体と呼ばれるそしてそれを対象としてとる心は基本的な智慧を

認識す _-真束の身体と呼ばれる

64

固 「中間の生存」のヨーガの教え

ほとんどの人間はクリアライトに3日とどまりそれから白と赤の構

成要素の印が起こる

血と癖が少 し鼻と性器から現われるこれは心臓で崩壊 したビンドゥの浄化 さ

れなかった部分である

しかし肉体的な構成要素が病気によってひどく消耗している場令

には何日経っても赤と白の構成要素の印は起こらない

このような人は一日もクリアライトにいることはないかもしれない

また高いあるいは低い悟 りを持つヨーギーの場合にはクリアラ

イトと真実の身体を混ぜ合わせることができこの状態に普通よりも長

くいたりまたその期間を短くしたりすることができる

65

固 変身のヲ-ガ (意識を移し変える)の教え

変身のヨーガ (意識を移 し変える)は意識を覚者の浄土にある

いは高い誕生の世界に運ぶために編み出された数えである死の光

および 「中間の生存」の幻身を保つことのできる修行の進んだヨーギー

にとってはこのヨーガが必要であるoこれは非prime削こ重要であるO生起

のヨーガを取得 した者そしてある程度プラーナとナ-ディーそして

マハームドラーの見解を取碍 した者がこのヨーガを修行するのに適し

た者であるOこれを行なうことができない省も少なくともカルマの法

則に強い信を持ちこの修行の意味とプロセスを完全に理解すべきである

そして先に述べた壷の呼吸と ト〉モが鞭FJlなくできるようにな

らなくてはならない

(変身のヨーガの修行の仕方

)変身のヨーガの観想と訓練は次のように行なう

自分自身のタントラの主神の身体の中に中央気道を観想 し八つ

のフム音節が身体の八つの出口 (二つの耳二つの目_hLロ肛門

性器)をそれぞれ預っていると観想するoこれは唐瓢がこれらの門

から出ていかないようにするためである そ

らそれからタントラの主 神が自分の前方上の空に座っていると観想

するそしてブルーのフム字を心臓のチアクラに観想し五色の光を放

っていると観想する次に壷の呼吸を維持しその力を使って7ム字杏l=こ

中央気道を通 して「神聖天への開稚 (ブラフマランドラ)」まで一気

に打ち上げるそして同時に大きな声で 「ヒクリ と叫び打ち上げる力

6

回 変身のヨーガ (意紙を移し替える)の教え

を強めるフム字を 「神聖天への開溝」に一秒保ち優 しく 「カ」 と

ささやいてそれを心臓のチアクラまで降ろす止める前にこれを7

回繰 り返しそしてまた始める 数回行なったら走りながら 「ヒク」そら

と7回叫んでフム字を身体の外に出し自分の前方上の空にいるタン

トラの主神の心臓に入れる そして優 しく低い声で「カ」と7回続け

て繰 り返すこのようにしてフム字を自分の心臓のチァタラに返す0

これを1日に4回行なう者は数日後に次のような経験をする-

頭頂がひどくかゆくなり熱 くなるそして真ん中に盛 り上がりがで

きそこから黄色の液体が分泌されるもしこれらの症状が起こった

ならこれが成就の印であると思ってよいこの後この修行をやめ

一カ月に1回か2回行なう しかし頻繁に覚者の浄土に生まれるとい

う強い発願を行ないそこに行く確信と望みを強める

《変身のヨーガの応用》

死の印がすべて現われ命を延ばすことがこれ以上できない場合変

身のヨーガを行なうまだ死ぬ時期が来る前にこれを行なう者は大き

な罪を犯すことになり地獄に落ちる

死の際のこのヨーガのテクニックは先に述べたものと同じである0

一つの違いは中央気道の上部と 「神聖天への開溝」を非常に大きく

そしてふさがれていないと観想することである

ここでフム字を心臓のチァクラに観想し全力を使って 「ヒク」 と

叫ぶ瞬時にフム字は中央気道を上がり「神聖天への開溝」を通ってそら

あっという間に自分の眼前の空にいるタントラの主神の心臓に達する

もしこのときにすべてが暗くなりプラ-ナが吹き出し頭頂がかゆ

く痛 くなるならこれは身体を抜け出して覚者の浄土に行 くという

確実な印である もしこのような印が現われない場合にはフム字杏

降ろし休んでからもう一度 トライするこの印が現われたら「ヒクリ

と21回から25回叫び続ける そうすれば絶対に覚者の浄土に生まれる

67

友人親戚など死にかけている人につき添っている人は骨変身

のヨーガの教えを思い出させその確信と倍を強め彼のために祈 り

彼を助ける

生きている間このヨーガを修習する機会のなかった者は次のようI

にする

死が近づいたなら祈 り供物を捧げザンゲし覚者方の前で願い

を言う 覚醒の心を生じさせすべての邪悪な想念を断ちすべての執

着を切るライオンの横臥位になる覚者の浄土に生まれたいという真

剣な願いを生じさせ変身のヨーガの教えを適用するこれを知らない

者は知っている者に簡単に話してもらう そのような人もいない場令そら

には単に自分の前前方上の空にいるタントラの主神の心臓に集中

する そして「ヒク」と21回叫び続ける このようにして意識を覚

者の心臓に放 り投げる

もし死につつある人の頭を優しくなで「メンラ (薬師愛欲神)」と

繰 り返すなら8人の到達其智運命魂方がやってきて死につつある人

の意識を覚者アミタ-バの西の浄土に導いてくれる

動物が死んでいる場合には「ラトナクータ」を繰 り返すその動物

の意識は高い世界へ生まれる

死の光と 「中間の生存」の幻身を認識できないけれども高い世界に

生まれるために変身のヨーガに頼る者は三つのグループに分けられ

る 覚者の浄土に生まれ変わる有名なヨーギーはそこで簡単に究極の

解脱を達成する 普通の者は法則とヴァジラヤーナが普及している場

所に生まれることができ数生で覚者の境地に達する劣った者はこ

のヨーガによって大きな死の恐怖を避けることができ「中間の生存」

と恐怖から逃れ幸福な場所に生まれ変わりいずれは解放を達成する

68

h主釘

rcて

B] 夢のヨーガの数え

であり心は夢と同様それ自体では実体を持たないものであると悟る

「生まれ変わり」の世界も 「煩悩破壊」の世界も実在 しない屡気楼であ

りそれらは何も束縛しないし何も解放しないと知る自己の粗雑と

微細純粋と不純な愛着のすべてを洗い清める そして最終的に覚者

の境地の魔法のような 「完全な楽しみの身体」を明らかにするようにな

37

B] 光のヨーガの数え

どのようにして光を認識する

か位省をすべて取 り除き光を認識するために望ましいすべての粂件

を集めるための蟹備段階の修行においてたどる段階は夢のヨーガと同

じである しかしさらにヨーギ-は良い栄養になる食物を取 り身

体をマ ノサージし非常に静かな場所に住み自己のビンドゥを保存 し

常に柔和でリラックスしていなければならないo幌想の各々の期間に

おいてその3分の 1の1馴 Iほ トウモの修行に耽やし3分の2の時rll

ほ光のヨーガの修行に数やさねばならない

投初に心臓のチアクラに母神と共に座っている青いヴ7ジラダラ

を観想 しヴアジラダラに 「生来の光を開示 してください」と祈るべき

であるそれから心臓のチアクラに市い7ム字を観想 し壷の呼吸を

煤つかまたは心の中でフム字を長 く唱えるべきであるそうすると

外側の世界がすべて彼の身体に溶け込みその身体がフム字に溶け込み(

)そのフム字がナーダに溶け込みそのナータが大いなる空に溶け込むく

つ彼は空について阪想 し息を保つべきであるこのサマディから立ち

上がるとヨーギーは再びタントラの主神の幻影の身体を観想する

「これは夜にのみ行なうべきだ」と間違って主張する人がいる し

かし実際はこれを九一日通 して修行すると「風とともにある心」 を

習得する可能性が大いに増 し光の啓示が安定するその結果睡眠中

に光を認識するのがずっと容易になる

さらに同時に保息をすることによって大いなる利益が加わる

他の方法で光を認識することは非常に難 しいしそのようにして認識した

3

E] 光のヨーガの教え

光は長く持続 しないこの修行に従う人は必ずプラ-ナを中央気道にくう

もたらし四つの空を開示するそれゆえこれが 「光のヨーガ」とい

う最も重要な修行なのである

〈睡眠中に光を保つこと〉くう

昼間にプラ-ナを中央気道にもたらすことによって四つの空を順

番に開示できる人は眠りに落ちる直前に心臓のチァクラにあるフム辛

に集中すれば睡眠中にもそうすることができる

光を 「保つ」のに一番いい時間は睡眠の最も深い夜 (の真ん中)で

はなく夜明けまたはいつでもいいから睡眠の浅いときであるそおう が い

して一番いい姿勢はライオンの横臥位である

ここで光のヨーガの修行で不可欠な二つのことは心臓のチァクラ

の蓮華の五つの花弁にある五つの基調音節 (Hu血ANuTaRa)

を観想 し息を保つことである

眠りに落ちる前にヨーギーは啓示増大達成の段階の後で

「生来の光が生じたときに必ずそれを認識するぞ」と繰 り返 し繰 り近

し21回考えるべきである それから身体全体がフム字に溶け込みフ

ム字が光に溶け込むことを観想しそれに集中する 少し眠たくなった

らア字に集中する かなり眠くなったらヌ字に集中する非常に眠

くなったらタ字に集中する 眠りに落ちそうなったらラ字に集中す

る眠りに落ちながら(または気を失いながら)フム字に集中する

初め最初の三つの音節に集中した直後に眠りに陥る傾向が強いので

最後の二つの音節に集中するのが難しいと思うかもしれlない しかし

繰 り返し修行することによって徐々にできるようになる睡眠という

気を失った状態で意識をとどめられない人はサマディの力をもっとつ

けるように昼間に一生懸命修行すべきであるこれによって気を失っ

た状態で意識をとどめ光を少し見ることができるようになる

39

ある教えにはまだ光を認識できなければ三日三晩眠ることを放秦

してからもう一度やってみるべきだと述べられているくう

四つの光または空すなわち啓示の光増大の光達成の光坐

来の誕生を順番に開示できる人は粗雑な 「生まれ変わり」の世界の忠

考と微細な 「生まれ変わり」の世界の思考の両方を取 り除き識別するそら

心を超越することができるそうすると要一つない空のように透明で

澄みわたった本物の睡眠の光に直面するO これがとびきり上等の経験

すなわち完全な光であるこの次には「まあまあ」の経験とか「少なくう

い」光と呼べるようなものがあるここではヨーギーは四つの空を

順番に認識できないかまたは「生まれ変わり」の世界の顕現をすべ

て取 り除くことはできないがひどい眠気を克服し透明な光り輝く空

性を明確に識別することができる

この次には「劣った」経験があるここではヨーギーは 「完全な」

光も 「少ない」光も経験 しないが夢が生じる前の眠りの状態で澄ん

だ透明な心を経験する昼間の修行で安定したサマディを達成 したら

その力は眠りと夢の状態も含めて昼と夜を通じて行き届 くその場

合ヨーギーは(原則として)夢を見ないもし見ることがあったと

してもそれをすぐに認識できる しかしこれは睡眠の光ではなくて

睡眠の状態でのサマディの経験でしかないと言うグルもいる確かにそ

うかもしれないがそのように修行すれば光を認識する機会を本当に

増大させることができすぐに 「少ない」光を見るであろう

光を保つ方法は多くあるが上述の教えでこの目的のためには十分

である ヨーギーは自分に最も役に立つ特定の教えに従うべきである0

くう《四つの空についての説明〉

くう四つの空または四つの光または四つの楽は光のヨーガの経験の

中核である これらは目覚めた状態の昼間の修行でプラ-ナを中央

気道に集めることによって引き起こされる そうできる人は特に四香

40

B] 光のヨーガの教え

くう くう目の空すなわち生来の光に集中すべきである この四つの空を認識

する方法は以下のとおりである

夜の光のヨーガの修行で最初に心臓のチァクラにある蓮華の花弁の

一つにあるア字に集中する この修行によって五大元素のプラ-ナが

中央気道に集中し煙寮気楼蛍の光などが順番に現われる眠気を

感じたらヌ字に集中するするとますますプラ-ナが集まり粗雑くう

な区別する思考が崩壊 し初めの空すなわち啓示の光が現われるそそら

うすると要一つない空に明るい月の光を見ているかのような感じを

経験する

もっと眠たくなったらタ字に集中しより多くのプラーナが集まりくう

微細な区別する思考がすべて崩壊 し二番目すなわち極端な空 (別名そら

増大の光)が現われる そうすると雲一つない空に明るい太陽の光

を見ているかのような感 じを経験する

とても眠くなったらラ字に集中するそうするとすべてのプラ-

ナが集まり最も微細な区別する思考のほとんどが崩壊し三番目すくう

なわち大いなる空 (別名 達成の光)が現われるそうすると深い雲

一つない天空にすべてを包含する暗闇を見ているかのような感 じを経

験する

最後にフム字に集中している間に眠りに落ちる (または気を失う)

と達成のすべてのプラ-ナと最も微細な区別する思考のすべてが崩くう

壊 し四番目すなわち完壁な空 (別名 生来の光)が現われるそそら そうきoう

う すると夜明けの澄んだ空の蒼等を見ているかのような感 じを経験 したそがれ

太陽月黄昏という三つのけがれのすべてが彼から離れ去るこれくう

らがヨーギーか認識 し修行 しなければならない四つの空すなわち

睡眠の光であるくう

最初この四つの空をすべて認識することはで きないかもしれないが

途切れることのない根気強い修行によってついには認識するようになくう

る四つの空を 「保つ」ことに熟達 していない人は浅い睡眠の間に

41

ヨーガを修行すべきである 熟達している人は深い睡眠のときにその

修行をすべきである 規則正 しいプロセスで光を保つことにまだ熟逮

していない人は逆のプロセスで行なうのが難 しいと感じるだろうす

なわち生来の光から三番目を保ち二番目をそれから一番目の光-(

とであるそれゆえ正 しいプロセスが基本であり非常に重要なので

ある

プラーナの乱れによって光のサマディから出されそうになったら

心臓のチァクラのフム字に集中してサマディをもう一度安定させるべ

きである これがダメなら「少ない」光について隈想すべ きである

「少ない」光から出されそうになったら夢の幻影の身体の修行をしよ

うとすべきであるしかしこれをきちんと行なうためには昼間の修くう

行でプラ-ナを中央気道に集め四つの空を開示できなければならない

この段階に到達 して初めて夜光を完壁に保つことができる修行

の進んでいないヨーギーは一番目と二番目の光は認識できるかもしれ

ないが三番目と生来の光を認識することは極めて困難であろう

寝る前に光を保とうという非常に強い望みを生 じさせ(身体全体

を満たしている)輝 く光を発 している心臓のチァクラにあるフム字に集

中すれば「少ない」光を見る機会は十分にある夢のない浅い睡眠の

状態では彼は心の性質を光 り輝いているが空っぽ (不明瞭さのない

透明)であると見なす意識は目覚めているかのように明噺である

にもかかわらず散漫にする思考を取 り除くことができず光 り輝 く意

識も夢と一緒に現われるもしこれが起こったらまだフム字に集中し

続け光を安定させるために光 り輝 く意識を保とうとすべきである0

深い睡眠のときに光を認識できない人はがっか りする必要はなく

認識するように再度努力するべきである そうすれば徐々にうまく

いくようになる プラ-ナの乱れのために夢が現われたらこれらのヴィ

ジョンがタントラの主神と彼のマンダラと同じであると見なしそのヴィくう

ジョンをもう一度大いなる空に溶け込ませようとする

42

E] 光のヨーガの数え

「r少ない」光は真の陸眠の光ではない」ということを知るべきである

後者は散漫と区別する思考がすべてない第四番目すなわち生来の

光であるが前者は区別する心と散漫が混ざり合った表面的な光でし

かないしかしこの 「少ない」光を安定させ強めることができれば

最終的には生来の光を保つことに成功する 現在のところチベット

のヨーギーの多 くは対応する〝 光を保つ段階に到達することしかで

きない修行のよくでさる者ですら「少ない」光 しか保つことができ

ないそれゆえこの違いを知っているということは非常に重要なこと

である

《三つの基本的な光についての解説》

タントラの教えによると光は三つのグループに分けることができる

① 起源の光

(参 道の光

(参 果報の光

「起源すなわちリアリティーの光」とは人が気づいていようがい

まいが関係なくすべてのときに存在 して」る生来の光である 睡眠のくう

光と死の光はこの種類に属する「道の光」とは空の状態すなわくう

ちプラ-ナが中央気道に集まったときに開示する四つの光または空

を直接悟ることであるこれはまた「区別しない智慧」- 主観 と客くう

観という二元性を超越 している「生まれていない空」を悟 ること-

とも呼ばれる「果報の光」とは覚者の境地という完全で完壁な解脱

の境地である 「二つが一つになった究極の光」を悟ることである

「睡眠の光」は様々なグループに分類することもできる「対象に面

すること」のない深い睡眠において認識されるものは「深い睡眠の光」と呼ばれる 粗雑な対象と微細な対象によって認識されるものは「F少ないJ睡眠の光」と呼ばれるなど

前に夢のヨーガや教えたように修行者は自分に自信があ り「中

43

間の生存」をマスターできるのかをどうかを観察すべきである こう自

閉すべきである

「わたしの今の悟 りで時が来たときにr死の光J をコントロールで

きるのだろうか 」くう

「四つの睡眠の空」をコントロールすることができれば死のときにくう

「四つの空」を認識できると確信を持つことができるo そq)人にとって

は死は道における非常に役に立つ段階である

よってこの光のヨーガの修行によって「生まれ変わり」の世界に

対する執着と「生まれ変わり」の世界における識別は浄化され「自己

を照らす智慧」を悟る「生来の光の智慧の火」によって不純な習慣

的思考をすべて破壊 し「息子の光」と 「母親の光」を一つにし「生ま

れない光」という大いなる全体にすべてを包含する そうすると完全

な 「法則の身体」と 「形状の身体」を達成し「生まれ変わり」の世界

の終わりまで少 しも努力することなしに数え切れないほどの多くの

方法ですべての衆生を助けることができる

44

6]「中川の生存」のヨーガの救え

回 「中間の生存 」のヨ-ガの教え

1「中間の生存」の数え (1)

(死の象徴

〉1形状一茶姿の集積が崩壊 し始めるとき極度な消耗の程度まで弱

きを感 じる地元素が崩壊 し始めると身体は活プJを失う視党器官

が崩壊すると眼球を動かすあるいははっきりと比ることができない

「大きな蚊の智慧」の元素がJiFi壊 し始めると心は大変暗く鈍くなる

2感光の楽fJ-tが崩壊 し始めるとだるく感 じマヒしたような感じ

がする水元菜が崩壊するときは身体内の分泌が止まるO聴覚の機

能が崩壊するとき聞こえなくなるo「平等の智eu の元素が分解さ

れるとIgぴと苦しみの区別がつかなくなる

3 識別の躯村tが崩壊 し始めるといかなる外的な対象も見えなくなる

火元-兼がJuL)壌するときは消化できない鼻が利かなくなり始めると

上部のプラーナが遅 くなり不規則になる映光の感JltLが崩壊すると

においを区別できなくなるO観察の智慧の元素が分解されると死

にかけている者は周りに立っている身内の者を見分けることができな

くなる

4 構成要素の躯積が崩壊するとき何もすることができなくなる

プラーナの元紫が分解するとき十の租雑なプラ-ナが来たところへ

仰る味光の器官が崩壊するとき舌が撞 く厚 くなる味覚の感光

がなくなると異なる味を区別できないO活動の智yi箕の元素が崩壊す

るとき行為することも意志することもできなくなる

4

別の経典によれば死に関する次の教えがある

1地元素が水元素に崩壊するとき外的なサインは自分の身体を動

かせなくなりそしてあたかもすべての支えを失って倒れそうに感

じることである

「お願いだ立ち上がるのを助けてくれ」

と大声で叫びたい内的なサインは意識が渦巻く煙の雲のように現

われることである

2水元素が火元素に崩壊するときの外的なサインはすべての分泌が

乾き切ることであり内的なサインは意識が移動する賓気横のよう

に現われ白い現われの33の邪悪心の識別する思考がすべて静まるこ

とである

3火元素がプラ-ナに崩壊するときは外側のサインは身体の熱が

大幅に減少し一方で指や爪先はしびれて冷たくなることである内

的なサインは意識が蛍の光の薄暗いスパークのようにして現われ

赤い現われの40の愛著の識別する思考が静まることである

4プラ-ナが意識に崩壊するときの外側のサインは死にゆく人の出

息が大変長 くなり入息が大変短 くなることである 内的なサインは

意識がはっきりとして安定したランプの光のように現われ七つの

黒い迷妄の識別する思考がすべて静まることである

経典によればこれらの死のサインは個人によって一つ一つ順々に

現われたりあるいはすべてが一度に現われたりする

微細な元素が崩壊したら死にかけている人は次のような経験をす

ることになるそら

1意識が 「啓示の光」に崩壊するとき雲のない空に浮かぶ月の光のI

ように光を見る

2啓示の意識が 「増加の光」に崩壊するとき夜明けのように赤っぽ

い草色の一条の光を見る

3「増加の光」が 「達成の光」に崩壊すると完全な暗闇を経験 し

46

6] 「中間の生存」のヨーガの数え

意識を失うそら

4この無意識の状態は再び光の中に崩壊 し夜明けの要一つない空

のような- 前の三つの段階の微細なけがれすべてを超越 した-くう

透明なはっきりとした空が現われるこれが真実の 「死の光」あるい

は 「生来の光」である

異なる元素が次から次-と崩壊 したら最終的にプラーナの元素が

心臓のチァクラで意識に崩壊するその後頭頂のチァタラにある白い

ビンドゥが下降しヘソのチァクラにある赤いビンドゥが上昇し二つ

が心臓で一緒になる赤と白のビンドゥが完全に混ぜ合わさったとき

「死の光」が現われる 六つの世界のすべての有情の魂がそれぞれの

生の終わりに一度死の光を見るのだが残念ながら彼はそれを認読

することもつかむこともできない

《「中間の生存」の出現》

それから逆の順序で死の光から達成増加啓示と順に現われる

眠っていたプラ-ナが動き始め達成の光が現われるそしてすぐにそ

れから増加の光啓示の光と続くそれから80の識別する思考が生じ

その結果 「中間の生存」のすべての幻影のような顕現が現われる

ここでよく論議を呼ぶ質問が起こる

「r中間の生存Jの住人の身体と顔はどのように見えるのか」アサンガの兄弟たちによれば彼らは次の転生の姿をしている しか

し他の人々によれば生前の姿に似ているという 「継承の派」のグ

ルたちによれば「中間の生存」の初めのころの段階では「中間の生存」

の住人の顔と身体は生前のものに似ておりそれからそれが徐々に消え

てゆきそして 「中間の生存」の後の段階になれば次に来る転生の現

われをとるこの理論は理にかなっているだけではなく経典とも一致

している 多くの経は「習慣の身体」の 「中間の生存」状態における

存在は生前にならって形作られることを明確に示 している

47

「中間の生存」の住人はすべての器官を完全に備えてお り再び再

生することが定められている場所以外であれば妨害なくどこへでも旅

することができる 彼は 「生まれ変わり」の世界に属する超常的力を幾

分有しており食物の香 りを食べて生き他の同じ 「中間の生存」の住int

人たちを見ることができるなおここから先の内容については一つ

の例にすぎない

もし 「中間の生存」の住人が悲惨な領域に生まれることが定められ

ているのであれば深い暗闘あるいは黒い雨の夜のヴィジョンを見

るだろう もし彼が幸福な領域に生まれるものであるなら月のように

輝 く白い光を見る

別の経典はこういう

地獄に生まれる者たちにはすべてのものが焼けた木のように黒っぽ

い茶色に見える 低級霊域に生まれる者たちは煙色の色を見る天に坐

まれる者は金色の光を見る 形状の要素に生まれる者たちは白を見る

そして非形状の要素に生まれる者たちは「中間の生存」の経験をし

ない- 彼らは死後即座に非形状の要素へ生まれ変わることになる

しかし低い領域に生まれることが定められている非形状の要素の生令

体たちは再び 「中間の生存」を経験するともいわれている

地元素が妨げられたとき「中間の生存」の住人たちは爆発の雷鳴を

開く水元素が妨げられたとき海の波のとどろさを開き火元素のと

き燃え上がる森のうなりを開き風元素のとき大暴風雨の高いヒュ-

ヒューとなる音を開く

三毒- 愛著邪悪心迷妄- は「中間の生存」の住人が自赤

黒の様々な種類の恐ろしいヴィジョンつまり彼を傷つけるために近づ

いてくる恐ろしい幽霊や悪魔として投影された習慣的な思考を持つ国と

なる

「中間の生存」の住人は次のような性質を持つといわれる

① 身体は抵抗を示すことがなく影を作らないそして一瞬のう

48

回 「中間の生存」のヨーガの教え

ちに多くの土地へ旅することができる

② 他の領嘘の生命体は彼の行為を目撃することができない

③ 透視能力とテレパシーを持つo

④ 太陽も月も星も見ない

(9 生来的な心の記録を見て自分が生前行なった良い行為 悪い行

為のすべてを詳しく見る

⑥ 食物は見るがそれが彼に布施されたか捧げられたのでなけれ

ば味わうことはできない

以上のような説明は行なわれたが個人のカルマは決して同じという

ことはなくまた顕現も大変異なっているのでこれらをはっきりと限

定されたあるいは一定不変のものとして受け入れるのは難 しい多く

の点で 「中間の生存」の状態は夢の状態のようであり非常に不安定で

不確かなものなのである

「中間の生存」の生命の最高の長さは7日であるが もしこの期間に

「中間の生存」の住人が転生をしなければ彼は 「死ぬ」あるいは気絶

して第二 「中間の生存」に即座に生まれ変わる このプロセスは7回

繰 り返されることができるので全体で49日となる

「中間の生存」の住人は次に転生する場所を見るや否やその場所

に恋 しでしまう

湿気と温かさによって生まれ変わる者は壇とにおいによって引かれ

る 虫あるいは卵の形に生まれ変わる者は両親がセックスをしてい

るのを見たとき両方の親に対する大きな変著と邪悪心を抱 く 男性に

生まれるものは母を愛 して父を憎み女性は逆となるこの愛著と那

悪心が生 じるや否や「中間の生存」の住人は直ちに気絶 しそれを知

らないで転生する天の一つに生まれるものは壮麗な天国にあるよう

な豪邸と男女の天使を見彼らを望む

悲惨な領域に生まれる者は多くの恐ろしいヴィジョンを見絶望的

にそれらを避けようとする 洞窟や穴や木に逃れようとすれば彼は動

49

物に生まれ変わる もし鉄の家に逃げようとすれば地獄に生まれる0

「中間の生存」の住人が死ぬときはやはり四段階の崩壊のプロセス

つまりプラ-ナの減退から啓示増加達成生来的な光を通過す

る それから逆のプロセスが始まり生来的な光から達成増加啓

示80の識別する思考プラ-ナのエレメント火--と心と身体の

複合体が完成するまで続 く

《「中間の生存」 での機会》くう

死の際で息子と母の空の光が混ぜ合わさるとき識別をする考えと

いう微細なけがれはすべて鋲まる このとき生起と完成のヨーガを敬

得した修行の進んだヨーギーは完全な覚者の境地とその徳を同時に

達成できる かなり修行の進んだ者しかし素晴らしいマハームドラー

を昼夜修行でさる者また死の光を保てる者は「中間の生存」のヴィ

ジョンが現われるときそれを使っで悟りを進めることができる

この世のすべての顕現は実は 「中間の生存」のそれでありすべて

の 「生まれ変わり」の世界の存在は「中間の生存」の存在なのである

誕生と死の間の期間は「生と死の中間の生存」と呼ばれる 眠 りに落

ちたときから目覚めまでは 「夢の中開の生存」死から再生までは 「中

間の生存」そのものである これら三つの 「中間の生存」においてトウ

モと幻身のヨーガ光と夢のヨーガそして 「中間の生存」と変身のヨー

ガの修行が強調されるべきである

眠っている状態起きている状態の両方で見るもの開くもの触

るもの行動するものはすべて「中間の生存」の状態であると考える

べきであるこの教えを繰 り返し続けて修行することは優れた 「中間

の生存」の準備であると認識すべきである

そして死のときが近づいたなら自分の財産 持ち物を三宝に布施

し惜 しみなく布施しすべての執着を切り神聖になされた約束の戒

を厳 しく守 りすべての道に外れたこと罪をザンゲすべきである ま

50

B] 「中開の生存」のヨーガの教え

たもし神聖になされた約束の戒を破ったことがあるならグルあるい

は覚者に再びイニシエーションを与えてくれるように懇願 し破った棉

聖になされた約束の戒を修復すべきである真剣にグルとタントラの主

神に祈 り死の光と 「中間の生存」での幻身を保持できるよう助けを求

めまた法友に頼って死の際で教えを思い出させてもらう

最も修行の進んでいるヨーギーは死のとき溶解のヨーガを行ない

おのずから照らす精髄に集中してそれを死の光に混ぜ合わせる そし

てその光から「風とともにある心」でできた完全な 「完全な楽 しみの

身体」と 「変化身」を生 じさせるよう努力する

マハ-ム ドラーの第四段階に達した非常に修行が進んでいるヨーギー

は死のときに確実に母と息子の光を混ぜ合わせることができる この

ときカルマの身体顕現心のすべてのきずなが切れ覚者の境地の

徳がすべて完成する彼らの心は法則の身体になり身体は智慧の身体

になり土地は完成と純粋さの土地になる

かなり修行の進んでいるヨーギーも最も進んでいる者たちと同じよ

うに修行するべきであるもしこれに成功すれば彼らは 「中間の生存」を通らないで転生できる そうでなければ真剣に覚者の浄土に生まれ

るように祈 り変身のヨーガの教えを適用すべきである

死の光も幻身のヨーガも保持することめできない劣ったヨーギーは

心の集中力を喚起 し確実な理解と揺るぎのない自信を持って教えを逮

用 し死と 「中間の生存」の挑戦に立ち向かう解放を得るために死と

「中間の生存」の機会を利用することができない者はカルマによって

もうー度 「生まれ変わり」の世界に生まれることを強いられる これを

防ぐためには次の指示に従う

「中間の生存」にいる者がその者にとって最 も魅力的な場所に来た

ときそれをタントラの主神のマンダラだと観想する 男と女の性交を

見て愛著と邪悪心が生起 したら自分自身に注意を喚起 してこれが

覚者が現わした父と母の第三イニシエーションだと考える 楽と空の経

51

くう験を受け入れ愛書も邪悪心も幻影で空であると見る

くうこのように空の状態の見解を強調することによって「生まれ変わり」

の世界から永遠に自分を解放できるかもしれないもし 「中間の生存」

にいる者がこれをうまく成し遂げ最初の7日間で再生を逃れることが

でき為ならそれに続 く7日間あるいはその後に同じことを成し遂げ

ることは難しくない彼はタントラの主神の浄土に生まれ道-の帰依

を完成するだろう

もし 「中間の生存」にいる者が覚者の浄土に生まれたいと思うなら

そこに生まれたいという強い願望を培わなくてはならないこれは非育

に重要であるそして変身のヨーガの教えを適用すると一騎のうち

にその浄土に生まれる

「中間の生存」ヨーガの恩恵は次のようにまとめられる

(ni 「法則の身体」は死のときに実現できる

② 「完全な楽しみの身体」は 「中間の生存」で

③ 「変化身」は肉体化するときに実現される

これはまた覚者の三身の成就に導く道とも呼ばれる

2「中間の生存」の教え (2)

《崩壊の諸段階》

人間は25の粗雑な対象- 五つの集積四つの元素六つの感覚要

素五つの対象五つの基本的智慧- が崩壊することによって必ず

死ぬ

死のプロセスには八つの段階がありそれには25の要素の崩壊が含

まれる22の要素は最初の四つの段階の間に崩壊する残 りすなわ

ち識別の集積 意識の感覚 諸現象の性質を悟る基本的智慧は最級

の四つの段階の間に崩壊する

52

B] 「中間の生存」のヨーガの教え

図1 25の粗雑な対象

5つのとらわれfの集報 53の基本的魯魚 四大元素 6つの感覚事案 5うめ対魚

形材 窄準 二 基本的鋲のような智患 也 日の感

覚 形状-容姿感 車 基本的な平等の智

憩 水 耳の感覚 声蓑 壷 基本的な

分析の智患 火 鼻の感覚 香り痕由の構成 基本的な活動を 風 舌

の感覚 味達成する智患 身の感覚 接

触敗 軍 基本

的な諸現象の性質の智愁 意識の感覚図2 8つの崩壊価 白の崩噂空重BO油 填 ー3番白の崩薮 iIi春日重油 墳一J

1 帝敬す二

る奮寮 形状-容姿 感 覚 弛 別 経験の構成

元 素 地 水 火 風博 労要素 T 日の感

覚 耳の感覚 舟の感兜 舌と身の感覚対 慶

目に見える形状-容姿 士PJ 香 り 味と

接触基本地軸 基本的 基本的な 基本的な 基本的な活動を鏡のような智慧 平等の智患 分析

の智恵 達成する智患崩壊寸を5帝P

の崩壊 there4や畢日申申墳 7寧日の崩壊 や番

〈一番目の崩壊〉

最初に形状一容姿の集積の段階の五つの現象が自然に崩壊するす

なわち形状一容姿の集積のような智慧地元素目の感覚生命体の

中にある目に見える形状一容姿である形状一容姿の集積の崩壊の外的I

な印として手足が前より小さくなり身体が弱く力がなくなる

この大きさと力の減少は普通老齢とともに訪れる顕著なかたちである

基本的な鏡のような智慧は鏡に像が現われるのとちょうど向 じよう

に多くの対象が同時に明確に現われる通常の意識であると説明されて

いるこの崩壊の外的な印として視界がハツキリしなくなり暗くな

地元案の崩壊の外的な印として身体が非常に細 くなり手足がだら

んとし身体が地面の下に沈んでいっているような感じがする

沈んでいく感覚は「持ち上げてくれ 」と叫ぶほどである

目の感覚の崩壊の外的な印として日を開けたり閉じたりできなくな

生命体の中にある目に見える形状-容姿の崩壊の外的な印としてつヤ

身体の艶が減少し力が尽きる

この五つの崩壊の内的な印は「屡気楼のような」と呼ばれる青っぽ

い現われが生 じることであるこれは太陽の光が夏の砂漠を打つとき

の水の現われのようなものである

現われは煙の塊にもたとえられるがたいていは零気横にたとえられる

《二番目の崩壊》

その後感覚の集積の段階の五つの現象が同時に崩壊する感覚の集

積が崩壊するときの外的な印は身体の意識が感覚の意識に伴う楽

苦しみ どちらでもない感覚をもはや経験することができないというこ

とである

基本的な平等の智慧は楽 苦しみ どちらでもない感覚を一つの檀

54

回 「中間の生存」のヨーガの教え

類すなわち感覚として心にとめている通常の意識であると説明され

ている

これは多くの同発語を一つの意味を持つものとして心にとめている意識とし

ても表現されている

この崩壊の外的な印として意識の感覚に伴う楽 苦しみ どちら

でもない感覚をもはや心にとめることができない

水元素の崩壊の外的な印として唾液汗尿血液精液が干上が

口鼻舌喉が干からび歯にはカスが生じる

耳の感覚の崩壊の外的な印として外的 内的な音がもはや聞こえな

生命体の中に含まれている音の崩壊の外的な印として耳の内側の

「ur」という音がもはや生じない

この五つの崩壊の内的な印は「煙のような」と呼ばれる現われが生

じることである これは煙の塊の中にある煙突からうねって出てい

る煙に似ている

《三番目の崩壊》

その後識別の集積の段階の五つの現象が同時に崩壊する 識別の集

積の崩壊の外的な印として両親のような親しい人のことをもはや気

にとめなくなる

基本的分析の智慧は親しい人の個々の名前や目的などに気をとめ

る通常の意識であると説明されている

この崩壊の印としては自分の両親の名前すらもはや思い出せない0

火元素の崩壊としては身体の温かさが減少しそこから食べ物や飲

み物を消化する力が失われる

鼻の感覚力の崩壊の外的な印としては鼻からの空気の吸い込みは弱

くなるが吐き出しは強く長くなり息はまるで一つ一つ積み上げられ

55

ているかのようである

生命体の中に含まれているにおいの崩壊の外的な印としてはいいに

おいも悪いにおいも喚ぐことはできない

この五つの崩壊の内的印は「蛍のような」と呼ばれる現われが生 じ

ることであるこれは煙突から上る煙の-吹きの中に見られる赤いすす

火の粉または穀物を妙るために使われるフライパンの底の煤につい

た赤い火の粉のようである

《四番目の崩壊》

その後経験の構成の集積の段階の五つの現象が同時に崩壊するこ

の集積の崩壊の外的な印は動き回るというような肉体運動をすること

ができないことである

基本的な活動を達成する智慧は今生および来生の外的 世俗的な

活動や目的などそしてまたそれらをどのようにして達成するのかを

心にとめている意識であると説明されている

風の元素の崩壊の外的な印としては10の風- 粗雑な生命を運ぶ風

など- がその住みかから心臓に移 り息が出たり入ったりしなくな

舌の感覚力の崩壊の外的な印としては舌が太 く短 くなりつけ根が

青 くなる

生命体に含まれる味の崩壊の外的な印としてもはや六つの味 (甘さ

酸っぱさ苦さ渋さピリッとした塩辛さ)を経験できない

この時点で身の感覚と接触も必ず崩壊するのでその崩壊の外的な

印としていかなるなめらかさも租さも感じることができない

この七つの崩壊の内的な印は「燃えるバターランプのような」と呼

ばれる現われが生 じることである これはバターランプがまさに消え

んとするとき炎がパチパチするようなものである

56

E] 「巾問の生存」のヨーガの教え

「崩壊の意味」前の元素がどのようにして後ろの元素に崩壊 していく

のかについていうと地 水 火 風という順序で前の元素と関係の

ある風の意識の基礎として働 く能力が撤退し後の元素の意識の基礎

として働く能力がより顕現するのである これは前の元素の後の元莱

-の崩壊と呼ばれているがある一つの元素が別の元素の性質を持つよ

うになるということではない

地が水に崩壊するということは地の風の意識の基礎として働く能力

が退化しそのときに水の風の意識の基礎として働く能力がより顕現

するようになるということを意味するこのようにこれは前者の舵

力が後者の能力へ移動するようなものなので地が水に崩壊するといわ

れているが通常の地が通常の水に崩壊することではないこれは他の

崩壊にも当てはまる

《五番目の崩壊》

四つの元素が崩壊した後意識の集積の段階にある五つの現象が段階

的に現われなくてはならないこれらは80の表示的概念の心輝 く白の

現われの心輝 く赤い増加の心輝 く黒の達成間近の心そして死の

クリアライトの心である

80の概念は三つのグループに分かれ33が白い現われの心を表わし

40が赤い増加の心を表わし七つが黒い達成間近の心を表わす 最初の

グループの概念は対象の乗 り物として働 く粗雑な風の動 きに関係 し

よって白の現われの心を顕現として経験 していない者にとっては

その乗 り物として働く風が赤い増加の心そして黒い達成間近の心と

比べていくらか粗雑な動きをしていると感じられるこの白い現われ

の心に関する推論ができるのは最初の概念のグループが微細から釈

雑へと反対の順序で進んでいるときの白い現われの心の痕跡あるい

は結果だからである

57

この33とは

1大きな欲望の欠如 心は対象を欲さない

2中くらいの欲望の欠如

3小さな欲望の欠如I

4心の行き来 心は外的対象-と行ったり内的対象-帰ったりする

5大きな悲しみ 快い対象と別れることに対する心の苦痛

6中くらいの悲しみ

7小さな悲しみ

8安らぎ心は安らかにとどまる

9概念化 対象のまぶしさによって興智した心

10大きな恐れ 不快な対象に出合ったことによって生み出される恐れ

ll中くらいの恐れ

12小さな恐れ

13大きな執着 快い対象に執着すること

14中くらいの執着

15小さな執着

16とらわれ 愛欲界の対象に完全にとらわれた心

17不善あるいは非知識 善行に対する疑念

18飢え 食べ物を欲すること

19渇き飲物を欲すること

20大きな感覚 快感痛みどちらでもないという感覚

21中くらいの感覚

22小さな感覚

23知者の概念

24知ることの概念

25知られる対象の概念

26個別の識別 何がふさわしく何がふさわしくないかを分析する心

27恥 自分自身が同意しないあるいは宗教的な禁止によって

58

固 「中間の生存」のヨーガの教え

誤った行為を避けること

28慈悲 苦悩からの離別を願うこと

29哀れみ 観察の対象を完全に保護する心

30美 しいものと会いたいと欲すること

31不安 とらわれた心確信がない

32蓄積 所有物を集める心

33嫉妬 他の繁栄によって乱れた心

二つ日の40の概念は対象の乗 り物として働 く中くらいの風に関係す

るよってそれを経験 していない者にとっては赤あるいはオレンジ

の増加の乗 り物として働 く風が自あるいは黒い現われと比べて中く

らいの動きをしていると感 じられるつまり心がより微細になるにつ

れて心の二元性がより少なくなりつつあるということであるこの赤

い増加の心に関する推論ができるのはこの概念のグループが反対の順

序で粗雑へと進んでいるときの赤い増加の心の痕跡あるいは結果だか

らである

この40の概念とは

1欲望 まだ手に入れていない対象に対する執着

2愛著 手に入れた対象に対する執着

3大きな喜び 快い対象を見て喜ぶ心

4中くらいの喜び

5小さな喜び

6うれしさ 欲 した対象を達成 したことによる満足

7歓喜 欲 した対象を繰 り返 して経験する心

8驚き以前生起 しなかった対象について考えること

9興暫 快い対象を知覚 して散漫になった心

10満足 快い対象に対する満足

ll抱擁 抱擁 したいと欲すること

12キス キスしたいと欲すること

59

13吸う吸いたいと欲すること

14安定 変化 しない連続の心

15精進 善に向かう心

16プライド自分が優れていると思う心

17活動 活動を成し遂げることに関係する心

18強盗 富を盗みたいと欲すること

19力 他の軍隊を征服したいと欲すること

20熱意 善の道を修習する心

21大きな困難に対する従事 倣慢さによって悪行に従事すること

22中くらいの困難に対する従事

23小さな困難に対する従事

24激しさ理由もなく優れた者と議論したいと欲すること

25戯れ 魅力的な者を見て戯れたいと欲すること

26怒る傾向 憤慨の心

27善 善行に対して努力したいと願うこと

28はっきりとした言葉と真実 他が理解できるようにそして自

分の事実の識別を変えないで話 したいと願うこと

29非真実 自分の事実の識別を変えてから話したいと願うこと

30確信 非常に安定した意図

31非仮定 対象を保持 したいと欲さない心

32寄贈者 所有物を与えたいと願うこと

33熱心な勧告 怠惰な者に宗教の実践をするように勧めること

34英雄的行為 煩悩のような敵を克服したいと願うこと

35-恥知らず 自分が同意しないあるいは宗教的な禁止によって非

行を避けないで悪行に従事すること

36欺き偽善によって人を欺くこと

37キツさ鋭い良心

38悪徳 邪見解に慣れた心

60

6] rFP問の生存」のヨーガの教え

39非優 しさ他を傷つけたいと願うこと

40不正 不正直

三番目の七つの概念は対象の乗 り物として働 く弱い風の動きに関係

するよって黒い達成間近の心に関してそれを経験 していない者に

それを示す働きをする これはこの概念のグループが反対の順序で釈

雑へと進んでいるときの黒い増加の心の痕跡あるいは結果だからであ

この七つの概念とは

1忘れっぽさ衰えた注意力

2誤り水を寮気樺と思うことなど

3しゃべらない しゃべりたくないと思うこと

4意気消沈 悩む心

5怠惰 善に対する熱意のなさ

6疑念

7中くらいの欲 愛著と邪悪心が同じくらいの心

80の表示的概念とその乗 り物である風は輝 く白い現われの前に崩壊

しなくてはならないなぜなら理解の様式と現われの心のそれは不

一致だからであるまたこの二つの間には粗雑さと微細さに関して大

きな違いがあるので80の概念のような粗雑な心は白い現われのとき

には存在できない80の表示的概念とその乗り物である風が輝 く白い

現われへと崩壊するとき燃えているバターランプのような現われが坐

起する80の表示的概念がその中に崩壊 してしまったときの現われくう

の心自身の印は非常に明るい透明さと空の現われおよび月の光が

充満したけがれのない秋の夜空のような白い様相の光の現われである

この現われの原因に関していえば心臓から上の左右両方の気道の風

がその上の開口つまり頭頂から中央気道に入ったからであるこ

の力によって頭頂の緒がゆるみ父から得た音節ハムが逆さになった

相である [皇 ]白いビンドゥが水のような性質を持っているがゆ

61

えに下に下がるそれが心臓のところにある左右の気道の大童の円

の緒の上に来ると輝く白い現われが生起する このようにこれは

外側から差した月の光などの現われではないのである

これが現われと呼ばれるのは月の光のような現われが生起するからくう

であり空と呼ばれるのは80の概念とその乗 り物である風が存在 し

ないからである

〈六番目の崩壊》

この後現われの心とその乗り物である風が増加の心に崩壊する0くう

増加の心が生起すると空であり 「空っぽ」であるが前よりももっ

と澄んだ赤またはオレンジの現われが太陽の光の浸透したけがれのそら

ない秋の空のように輝く

この原因に関していえば心臓から下の左右の気道の風がすべて管

骨の一番下あるいは性器のところの開口を通って中央気道に入るか

らであるこの力によって宝石 (性器)の中のチアクラの結とヘソ

のチァタラの結が徐々にゆるむこれによってヘソのチァクラの真ん

中にある縦一本の線の短いア [A]の形で存在 している母から得

た赤いビンドゥが上に上がる赤い現われは心臓にある六重の円の

左右の気道の緒の下まで上昇する よってこれは外側から輝 く太陽

の光の輝きなどではないのである

これが赤い現われと呼ばれるのは太陽の光のように鮮やかであるかくう

らで「非常に空」と呼ばれるのは現われの心とその乗 り物 として働

く風が存在しないからである

《七番目の崩壊》

この後増加の心がその乗 り物である風とともに達成間近の心に

崩壊する 最初夜の初めのような濃い闇が浸透 したけがれのない秩そら

の空のような様々な黒い現われが生起する

62

団 「中問の生存」のヨーガの教え

中央気道の中の上と下の風は心臓に集まっておりこの力によって

心臓のところにある左右の気道の六重の円の結がゆるむこれによって

逆さになった音節ハム [卓 ]の様相上の白いビンドゥが降り下の縦

の線の様相の赤いビンドゥが昇る これらは心臓のところの中央気追

の真ん中で子音で終わる (閉じた箱の)様相で存在している赤と白の

不滅のビンドゥに入るこの出合いによって達成間近の輝 く黒い現われ

が生起する このようにこれは外側からやってくる閲の現われ等の

ケースではないのである

これが 「達成間近」 と呼ばれるのはクリアライ トに近いからでくう

「大きな空」と呼ぼるのは増加の心とその乗 り物 として働 く風が存

在 しないからである

達成間近の心の最初の方では対象の感覚があるしかし最後の方

では心は沖象に注意 しておらず闇に困惑して気を失って無意識に

なりそうであるその後非常に微細な風と心から偶発的に生起するす

べての風と心が止まる

注意力のない達成間近な心の最後の部分は普通の状態で初めから

顕現せずに存在 していた非常に微細な風と心の注意力が活性化するま

で続 く これが起こると死のクリアライトが現われる

輝 く白い現われの心の定義は

① 概念の崩壊によって起こりその動きすなわち回復まで続きそら くう

② 月の光の浸透したけがれのない秋の空のような輝く白い空の

現われが現われ

(卦 何の租雑な二元の現われも現われない心の意識である

80の概念は崩壊しているが現われの心は概念的であるOより微細な多様性はあ

るが二元である散漫ではないが心象的な要素がありゆえに概念的である

一方クリアライトの心は完全に非概念的で非二元である

現われの増加の心の定義は

(》 概念の崩壊によって起こりその動きすなわち回復まで続 く

63

そら

(参 太陽の光の浸透したけがれのない秋の空のような輝 く赤い空の

現われが生起する

(卦 どんな粗雑で二元の現われも現われない心の意識である

達成間近の心の定義は int

① 概念の崩壊によって起こりその動きすなわち回復まで続くそら

(参 夜の初めの濃い闇の浸透したけがれのない秋の空のような輝くう

く黒い空の現われが生起する

どんな二元の現われも現われない心の意識である

《八番目の崩壊〉

達成間近の心がクリアライトに崩壊すると注意力のない達成間近

の心の二番目の部分が一掃される粗雑な二元の現われがみじんもないくう

明るく透明な空の現われが現われる これは三つのけがれすなわち

月の光 太陽の光 闇のない自然な秋の夜明けの色のようであるこくう

の現われは直接に空を認識するサマディの意識のようである

クリアライトの現われの原因は白と赤のビンドゥがそれぞれ心臓で

白と赤の不滅のビンドゥに溶解し中央気道のすべての風が非常に級

細な生命を運ぶ風に崩壊するからであるこれによって最初から顕現

しない状態で普通に存在していた非常に微細な風と心が顕現しそれ

によってこのような現われが現われるよってこれは外側からの空っそら

ぽの空のような現われのケースではない

これは「死のクリアライト」そして80の概念現われ増加達成くう

間近がなくそれを乗 り物とする風もないゆえに「すべて空」 と呼ば

れる これは実際の死である

これは基本的な真実の身体である真実の身体へと変化していくため

の浄化の土台であるがゆえにそう呼ばれる「空っぽ」は基本的な自然

の身体と呼ばれるそしてそれを対象としてとる心は基本的な智慧を

認識す _-真束の身体と呼ばれる

64

固 「中間の生存」のヨーガの教え

ほとんどの人間はクリアライトに3日とどまりそれから白と赤の構

成要素の印が起こる

血と癖が少 し鼻と性器から現われるこれは心臓で崩壊 したビンドゥの浄化 さ

れなかった部分である

しかし肉体的な構成要素が病気によってひどく消耗している場令

には何日経っても赤と白の構成要素の印は起こらない

このような人は一日もクリアライトにいることはないかもしれない

また高いあるいは低い悟 りを持つヨーギーの場合にはクリアラ

イトと真実の身体を混ぜ合わせることができこの状態に普通よりも長

くいたりまたその期間を短くしたりすることができる

65

固 変身のヲ-ガ (意識を移し変える)の教え

変身のヨーガ (意識を移 し変える)は意識を覚者の浄土にある

いは高い誕生の世界に運ぶために編み出された数えである死の光

および 「中間の生存」の幻身を保つことのできる修行の進んだヨーギー

にとってはこのヨーガが必要であるoこれは非prime削こ重要であるO生起

のヨーガを取得 した者そしてある程度プラーナとナ-ディーそして

マハームドラーの見解を取碍 した者がこのヨーガを修行するのに適し

た者であるOこれを行なうことができない省も少なくともカルマの法

則に強い信を持ちこの修行の意味とプロセスを完全に理解すべきである

そして先に述べた壷の呼吸と ト〉モが鞭FJlなくできるようにな

らなくてはならない

(変身のヨーガの修行の仕方

)変身のヨーガの観想と訓練は次のように行なう

自分自身のタントラの主神の身体の中に中央気道を観想 し八つ

のフム音節が身体の八つの出口 (二つの耳二つの目_hLロ肛門

性器)をそれぞれ預っていると観想するoこれは唐瓢がこれらの門

から出ていかないようにするためである そ

らそれからタントラの主 神が自分の前方上の空に座っていると観想

するそしてブルーのフム字を心臓のチアクラに観想し五色の光を放

っていると観想する次に壷の呼吸を維持しその力を使って7ム字杏l=こ

中央気道を通 して「神聖天への開稚 (ブラフマランドラ)」まで一気

に打ち上げるそして同時に大きな声で 「ヒクリ と叫び打ち上げる力

6

回 変身のヨーガ (意紙を移し替える)の教え

を強めるフム字を 「神聖天への開溝」に一秒保ち優 しく 「カ」 と

ささやいてそれを心臓のチアクラまで降ろす止める前にこれを7

回繰 り返しそしてまた始める 数回行なったら走りながら 「ヒク」そら

と7回叫んでフム字を身体の外に出し自分の前方上の空にいるタン

トラの主神の心臓に入れる そして優 しく低い声で「カ」と7回続け

て繰 り返すこのようにしてフム字を自分の心臓のチァタラに返す0

これを1日に4回行なう者は数日後に次のような経験をする-

頭頂がひどくかゆくなり熱 くなるそして真ん中に盛 り上がりがで

きそこから黄色の液体が分泌されるもしこれらの症状が起こった

ならこれが成就の印であると思ってよいこの後この修行をやめ

一カ月に1回か2回行なう しかし頻繁に覚者の浄土に生まれるとい

う強い発願を行ないそこに行く確信と望みを強める

《変身のヨーガの応用》

死の印がすべて現われ命を延ばすことがこれ以上できない場合変

身のヨーガを行なうまだ死ぬ時期が来る前にこれを行なう者は大き

な罪を犯すことになり地獄に落ちる

死の際のこのヨーガのテクニックは先に述べたものと同じである0

一つの違いは中央気道の上部と 「神聖天への開溝」を非常に大きく

そしてふさがれていないと観想することである

ここでフム字を心臓のチァクラに観想し全力を使って 「ヒク」 と

叫ぶ瞬時にフム字は中央気道を上がり「神聖天への開溝」を通ってそら

あっという間に自分の眼前の空にいるタントラの主神の心臓に達する

もしこのときにすべてが暗くなりプラ-ナが吹き出し頭頂がかゆ

く痛 くなるならこれは身体を抜け出して覚者の浄土に行 くという

確実な印である もしこのような印が現われない場合にはフム字杏

降ろし休んでからもう一度 トライするこの印が現われたら「ヒクリ

と21回から25回叫び続ける そうすれば絶対に覚者の浄土に生まれる

67

友人親戚など死にかけている人につき添っている人は骨変身

のヨーガの教えを思い出させその確信と倍を強め彼のために祈 り

彼を助ける

生きている間このヨーガを修習する機会のなかった者は次のようI

にする

死が近づいたなら祈 り供物を捧げザンゲし覚者方の前で願い

を言う 覚醒の心を生じさせすべての邪悪な想念を断ちすべての執

着を切るライオンの横臥位になる覚者の浄土に生まれたいという真

剣な願いを生じさせ変身のヨーガの教えを適用するこれを知らない

者は知っている者に簡単に話してもらう そのような人もいない場令そら

には単に自分の前前方上の空にいるタントラの主神の心臓に集中

する そして「ヒク」と21回叫び続ける このようにして意識を覚

者の心臓に放 り投げる

もし死につつある人の頭を優しくなで「メンラ (薬師愛欲神)」と

繰 り返すなら8人の到達其智運命魂方がやってきて死につつある人

の意識を覚者アミタ-バの西の浄土に導いてくれる

動物が死んでいる場合には「ラトナクータ」を繰 り返すその動物

の意識は高い世界へ生まれる

死の光と 「中間の生存」の幻身を認識できないけれども高い世界に

生まれるために変身のヨーガに頼る者は三つのグループに分けられ

る 覚者の浄土に生まれ変わる有名なヨーギーはそこで簡単に究極の

解脱を達成する 普通の者は法則とヴァジラヤーナが普及している場

所に生まれることができ数生で覚者の境地に達する劣った者はこ

のヨーガによって大きな死の恐怖を避けることができ「中間の生存」

と恐怖から逃れ幸福な場所に生まれ変わりいずれは解放を達成する

68

h主釘

rcて

B] 光のヨーガの数え

どのようにして光を認識する

か位省をすべて取 り除き光を認識するために望ましいすべての粂件

を集めるための蟹備段階の修行においてたどる段階は夢のヨーガと同

じである しかしさらにヨーギ-は良い栄養になる食物を取 り身

体をマ ノサージし非常に静かな場所に住み自己のビンドゥを保存 し

常に柔和でリラックスしていなければならないo幌想の各々の期間に

おいてその3分の 1の1馴 Iほ トウモの修行に耽やし3分の2の時rll

ほ光のヨーガの修行に数やさねばならない

投初に心臓のチアクラに母神と共に座っている青いヴ7ジラダラ

を観想 しヴアジラダラに 「生来の光を開示 してください」と祈るべき

であるそれから心臓のチアクラに市い7ム字を観想 し壷の呼吸を

煤つかまたは心の中でフム字を長 く唱えるべきであるそうすると

外側の世界がすべて彼の身体に溶け込みその身体がフム字に溶け込み(

)そのフム字がナーダに溶け込みそのナータが大いなる空に溶け込むく

つ彼は空について阪想 し息を保つべきであるこのサマディから立ち

上がるとヨーギーは再びタントラの主神の幻影の身体を観想する

「これは夜にのみ行なうべきだ」と間違って主張する人がいる し

かし実際はこれを九一日通 して修行すると「風とともにある心」 を

習得する可能性が大いに増 し光の啓示が安定するその結果睡眠中

に光を認識するのがずっと容易になる

さらに同時に保息をすることによって大いなる利益が加わる

他の方法で光を認識することは非常に難 しいしそのようにして認識した

3

E] 光のヨーガの教え

光は長く持続 しないこの修行に従う人は必ずプラ-ナを中央気道にくう

もたらし四つの空を開示するそれゆえこれが 「光のヨーガ」とい

う最も重要な修行なのである

〈睡眠中に光を保つこと〉くう

昼間にプラ-ナを中央気道にもたらすことによって四つの空を順

番に開示できる人は眠りに落ちる直前に心臓のチァクラにあるフム辛

に集中すれば睡眠中にもそうすることができる

光を 「保つ」のに一番いい時間は睡眠の最も深い夜 (の真ん中)で

はなく夜明けまたはいつでもいいから睡眠の浅いときであるそおう が い

して一番いい姿勢はライオンの横臥位である

ここで光のヨーガの修行で不可欠な二つのことは心臓のチァクラ

の蓮華の五つの花弁にある五つの基調音節 (Hu血ANuTaRa)

を観想 し息を保つことである

眠りに落ちる前にヨーギーは啓示増大達成の段階の後で

「生来の光が生じたときに必ずそれを認識するぞ」と繰 り返 し繰 り近

し21回考えるべきである それから身体全体がフム字に溶け込みフ

ム字が光に溶け込むことを観想しそれに集中する 少し眠たくなった

らア字に集中する かなり眠くなったらヌ字に集中する非常に眠

くなったらタ字に集中する 眠りに落ちそうなったらラ字に集中す

る眠りに落ちながら(または気を失いながら)フム字に集中する

初め最初の三つの音節に集中した直後に眠りに陥る傾向が強いので

最後の二つの音節に集中するのが難しいと思うかもしれlない しかし

繰 り返し修行することによって徐々にできるようになる睡眠という

気を失った状態で意識をとどめられない人はサマディの力をもっとつ

けるように昼間に一生懸命修行すべきであるこれによって気を失っ

た状態で意識をとどめ光を少し見ることができるようになる

39

ある教えにはまだ光を認識できなければ三日三晩眠ることを放秦

してからもう一度やってみるべきだと述べられているくう

四つの光または空すなわち啓示の光増大の光達成の光坐

来の誕生を順番に開示できる人は粗雑な 「生まれ変わり」の世界の忠

考と微細な 「生まれ変わり」の世界の思考の両方を取 り除き識別するそら

心を超越することができるそうすると要一つない空のように透明で

澄みわたった本物の睡眠の光に直面するO これがとびきり上等の経験

すなわち完全な光であるこの次には「まあまあ」の経験とか「少なくう

い」光と呼べるようなものがあるここではヨーギーは四つの空を

順番に認識できないかまたは「生まれ変わり」の世界の顕現をすべ

て取 り除くことはできないがひどい眠気を克服し透明な光り輝く空

性を明確に識別することができる

この次には「劣った」経験があるここではヨーギーは 「完全な」

光も 「少ない」光も経験 しないが夢が生じる前の眠りの状態で澄ん

だ透明な心を経験する昼間の修行で安定したサマディを達成 したら

その力は眠りと夢の状態も含めて昼と夜を通じて行き届 くその場

合ヨーギーは(原則として)夢を見ないもし見ることがあったと

してもそれをすぐに認識できる しかしこれは睡眠の光ではなくて

睡眠の状態でのサマディの経験でしかないと言うグルもいる確かにそ

うかもしれないがそのように修行すれば光を認識する機会を本当に

増大させることができすぐに 「少ない」光を見るであろう

光を保つ方法は多くあるが上述の教えでこの目的のためには十分

である ヨーギーは自分に最も役に立つ特定の教えに従うべきである0

くう《四つの空についての説明〉

くう四つの空または四つの光または四つの楽は光のヨーガの経験の

中核である これらは目覚めた状態の昼間の修行でプラ-ナを中央

気道に集めることによって引き起こされる そうできる人は特に四香

40

B] 光のヨーガの教え

くう くう目の空すなわち生来の光に集中すべきである この四つの空を認識

する方法は以下のとおりである

夜の光のヨーガの修行で最初に心臓のチァクラにある蓮華の花弁の

一つにあるア字に集中する この修行によって五大元素のプラ-ナが

中央気道に集中し煙寮気楼蛍の光などが順番に現われる眠気を

感じたらヌ字に集中するするとますますプラ-ナが集まり粗雑くう

な区別する思考が崩壊 し初めの空すなわち啓示の光が現われるそそら

うすると要一つない空に明るい月の光を見ているかのような感じを

経験する

もっと眠たくなったらタ字に集中しより多くのプラーナが集まりくう

微細な区別する思考がすべて崩壊 し二番目すなわち極端な空 (別名そら

増大の光)が現われる そうすると雲一つない空に明るい太陽の光

を見ているかのような感 じを経験する

とても眠くなったらラ字に集中するそうするとすべてのプラ-

ナが集まり最も微細な区別する思考のほとんどが崩壊し三番目すくう

なわち大いなる空 (別名 達成の光)が現われるそうすると深い雲

一つない天空にすべてを包含する暗闇を見ているかのような感 じを経

験する

最後にフム字に集中している間に眠りに落ちる (または気を失う)

と達成のすべてのプラ-ナと最も微細な区別する思考のすべてが崩くう

壊 し四番目すなわち完壁な空 (別名 生来の光)が現われるそそら そうきoう

う すると夜明けの澄んだ空の蒼等を見ているかのような感 じを経験 したそがれ

太陽月黄昏という三つのけがれのすべてが彼から離れ去るこれくう

らがヨーギーか認識 し修行 しなければならない四つの空すなわち

睡眠の光であるくう

最初この四つの空をすべて認識することはで きないかもしれないが

途切れることのない根気強い修行によってついには認識するようになくう

る四つの空を 「保つ」ことに熟達 していない人は浅い睡眠の間に

41

ヨーガを修行すべきである 熟達している人は深い睡眠のときにその

修行をすべきである 規則正 しいプロセスで光を保つことにまだ熟逮

していない人は逆のプロセスで行なうのが難 しいと感じるだろうす

なわち生来の光から三番目を保ち二番目をそれから一番目の光-(

とであるそれゆえ正 しいプロセスが基本であり非常に重要なので

ある

プラーナの乱れによって光のサマディから出されそうになったら

心臓のチァクラのフム字に集中してサマディをもう一度安定させるべ

きである これがダメなら「少ない」光について隈想すべ きである

「少ない」光から出されそうになったら夢の幻影の身体の修行をしよ

うとすべきであるしかしこれをきちんと行なうためには昼間の修くう

行でプラ-ナを中央気道に集め四つの空を開示できなければならない

この段階に到達 して初めて夜光を完壁に保つことができる修行

の進んでいないヨーギーは一番目と二番目の光は認識できるかもしれ

ないが三番目と生来の光を認識することは極めて困難であろう

寝る前に光を保とうという非常に強い望みを生 じさせ(身体全体

を満たしている)輝 く光を発 している心臓のチァクラにあるフム字に集

中すれば「少ない」光を見る機会は十分にある夢のない浅い睡眠の

状態では彼は心の性質を光 り輝いているが空っぽ (不明瞭さのない

透明)であると見なす意識は目覚めているかのように明噺である

にもかかわらず散漫にする思考を取 り除くことができず光 り輝 く意

識も夢と一緒に現われるもしこれが起こったらまだフム字に集中し

続け光を安定させるために光 り輝 く意識を保とうとすべきである0

深い睡眠のときに光を認識できない人はがっか りする必要はなく

認識するように再度努力するべきである そうすれば徐々にうまく

いくようになる プラ-ナの乱れのために夢が現われたらこれらのヴィ

ジョンがタントラの主神と彼のマンダラと同じであると見なしそのヴィくう

ジョンをもう一度大いなる空に溶け込ませようとする

42

E] 光のヨーガの数え

「r少ない」光は真の陸眠の光ではない」ということを知るべきである

後者は散漫と区別する思考がすべてない第四番目すなわち生来の

光であるが前者は区別する心と散漫が混ざり合った表面的な光でし

かないしかしこの 「少ない」光を安定させ強めることができれば

最終的には生来の光を保つことに成功する 現在のところチベット

のヨーギーの多 くは対応する〝 光を保つ段階に到達することしかで

きない修行のよくでさる者ですら「少ない」光 しか保つことができ

ないそれゆえこの違いを知っているということは非常に重要なこと

である

《三つの基本的な光についての解説》

タントラの教えによると光は三つのグループに分けることができる

① 起源の光

(参 道の光

(参 果報の光

「起源すなわちリアリティーの光」とは人が気づいていようがい

まいが関係なくすべてのときに存在 して」る生来の光である 睡眠のくう

光と死の光はこの種類に属する「道の光」とは空の状態すなわくう

ちプラ-ナが中央気道に集まったときに開示する四つの光または空

を直接悟ることであるこれはまた「区別しない智慧」- 主観 と客くう

観という二元性を超越 している「生まれていない空」を悟 ること-

とも呼ばれる「果報の光」とは覚者の境地という完全で完壁な解脱

の境地である 「二つが一つになった究極の光」を悟ることである

「睡眠の光」は様々なグループに分類することもできる「対象に面

すること」のない深い睡眠において認識されるものは「深い睡眠の光」と呼ばれる 粗雑な対象と微細な対象によって認識されるものは「F少ないJ睡眠の光」と呼ばれるなど

前に夢のヨーガや教えたように修行者は自分に自信があ り「中

43

間の生存」をマスターできるのかをどうかを観察すべきである こう自

閉すべきである

「わたしの今の悟 りで時が来たときにr死の光J をコントロールで

きるのだろうか 」くう

「四つの睡眠の空」をコントロールすることができれば死のときにくう

「四つの空」を認識できると確信を持つことができるo そq)人にとって

は死は道における非常に役に立つ段階である

よってこの光のヨーガの修行によって「生まれ変わり」の世界に

対する執着と「生まれ変わり」の世界における識別は浄化され「自己

を照らす智慧」を悟る「生来の光の智慧の火」によって不純な習慣

的思考をすべて破壊 し「息子の光」と 「母親の光」を一つにし「生ま

れない光」という大いなる全体にすべてを包含する そうすると完全

な 「法則の身体」と 「形状の身体」を達成し「生まれ変わり」の世界

の終わりまで少 しも努力することなしに数え切れないほどの多くの

方法ですべての衆生を助けることができる

44

6]「中川の生存」のヨーガの救え

回 「中間の生存 」のヨ-ガの教え

1「中間の生存」の数え (1)

(死の象徴

〉1形状一茶姿の集積が崩壊 し始めるとき極度な消耗の程度まで弱

きを感 じる地元素が崩壊 し始めると身体は活プJを失う視党器官

が崩壊すると眼球を動かすあるいははっきりと比ることができない

「大きな蚊の智慧」の元素がJiFi壊 し始めると心は大変暗く鈍くなる

2感光の楽fJ-tが崩壊 し始めるとだるく感 じマヒしたような感じ

がする水元菜が崩壊するときは身体内の分泌が止まるO聴覚の機

能が崩壊するとき聞こえなくなるo「平等の智eu の元素が分解さ

れるとIgぴと苦しみの区別がつかなくなる

3 識別の躯村tが崩壊 し始めるといかなる外的な対象も見えなくなる

火元-兼がJuL)壌するときは消化できない鼻が利かなくなり始めると

上部のプラーナが遅 くなり不規則になる映光の感JltLが崩壊すると

においを区別できなくなるO観察の智慧の元素が分解されると死

にかけている者は周りに立っている身内の者を見分けることができな

くなる

4 構成要素の躯積が崩壊するとき何もすることができなくなる

プラーナの元紫が分解するとき十の租雑なプラ-ナが来たところへ

仰る味光の器官が崩壊するとき舌が撞 く厚 くなる味覚の感光

がなくなると異なる味を区別できないO活動の智yi箕の元素が崩壊す

るとき行為することも意志することもできなくなる

4

別の経典によれば死に関する次の教えがある

1地元素が水元素に崩壊するとき外的なサインは自分の身体を動

かせなくなりそしてあたかもすべての支えを失って倒れそうに感

じることである

「お願いだ立ち上がるのを助けてくれ」

と大声で叫びたい内的なサインは意識が渦巻く煙の雲のように現

われることである

2水元素が火元素に崩壊するときの外的なサインはすべての分泌が

乾き切ることであり内的なサインは意識が移動する賓気横のよう

に現われ白い現われの33の邪悪心の識別する思考がすべて静まるこ

とである

3火元素がプラ-ナに崩壊するときは外側のサインは身体の熱が

大幅に減少し一方で指や爪先はしびれて冷たくなることである内

的なサインは意識が蛍の光の薄暗いスパークのようにして現われ

赤い現われの40の愛著の識別する思考が静まることである

4プラ-ナが意識に崩壊するときの外側のサインは死にゆく人の出

息が大変長 くなり入息が大変短 くなることである 内的なサインは

意識がはっきりとして安定したランプの光のように現われ七つの

黒い迷妄の識別する思考がすべて静まることである

経典によればこれらの死のサインは個人によって一つ一つ順々に

現われたりあるいはすべてが一度に現われたりする

微細な元素が崩壊したら死にかけている人は次のような経験をす

ることになるそら

1意識が 「啓示の光」に崩壊するとき雲のない空に浮かぶ月の光のI

ように光を見る

2啓示の意識が 「増加の光」に崩壊するとき夜明けのように赤っぽ

い草色の一条の光を見る

3「増加の光」が 「達成の光」に崩壊すると完全な暗闇を経験 し

46

6] 「中間の生存」のヨーガの数え

意識を失うそら

4この無意識の状態は再び光の中に崩壊 し夜明けの要一つない空

のような- 前の三つの段階の微細なけがれすべてを超越 した-くう

透明なはっきりとした空が現われるこれが真実の 「死の光」あるい

は 「生来の光」である

異なる元素が次から次-と崩壊 したら最終的にプラーナの元素が

心臓のチァクラで意識に崩壊するその後頭頂のチァタラにある白い

ビンドゥが下降しヘソのチァクラにある赤いビンドゥが上昇し二つ

が心臓で一緒になる赤と白のビンドゥが完全に混ぜ合わさったとき

「死の光」が現われる 六つの世界のすべての有情の魂がそれぞれの

生の終わりに一度死の光を見るのだが残念ながら彼はそれを認読

することもつかむこともできない

《「中間の生存」の出現》

それから逆の順序で死の光から達成増加啓示と順に現われる

眠っていたプラ-ナが動き始め達成の光が現われるそしてすぐにそ

れから増加の光啓示の光と続くそれから80の識別する思考が生じ

その結果 「中間の生存」のすべての幻影のような顕現が現われる

ここでよく論議を呼ぶ質問が起こる

「r中間の生存Jの住人の身体と顔はどのように見えるのか」アサンガの兄弟たちによれば彼らは次の転生の姿をしている しか

し他の人々によれば生前の姿に似ているという 「継承の派」のグ

ルたちによれば「中間の生存」の初めのころの段階では「中間の生存」

の住人の顔と身体は生前のものに似ておりそれからそれが徐々に消え

てゆきそして 「中間の生存」の後の段階になれば次に来る転生の現

われをとるこの理論は理にかなっているだけではなく経典とも一致

している 多くの経は「習慣の身体」の 「中間の生存」状態における

存在は生前にならって形作られることを明確に示 している

47

「中間の生存」の住人はすべての器官を完全に備えてお り再び再

生することが定められている場所以外であれば妨害なくどこへでも旅

することができる 彼は 「生まれ変わり」の世界に属する超常的力を幾

分有しており食物の香 りを食べて生き他の同じ 「中間の生存」の住int

人たちを見ることができるなおここから先の内容については一つ

の例にすぎない

もし 「中間の生存」の住人が悲惨な領域に生まれることが定められ

ているのであれば深い暗闘あるいは黒い雨の夜のヴィジョンを見

るだろう もし彼が幸福な領域に生まれるものであるなら月のように

輝 く白い光を見る

別の経典はこういう

地獄に生まれる者たちにはすべてのものが焼けた木のように黒っぽ

い茶色に見える 低級霊域に生まれる者たちは煙色の色を見る天に坐

まれる者は金色の光を見る 形状の要素に生まれる者たちは白を見る

そして非形状の要素に生まれる者たちは「中間の生存」の経験をし

ない- 彼らは死後即座に非形状の要素へ生まれ変わることになる

しかし低い領域に生まれることが定められている非形状の要素の生令

体たちは再び 「中間の生存」を経験するともいわれている

地元素が妨げられたとき「中間の生存」の住人たちは爆発の雷鳴を

開く水元素が妨げられたとき海の波のとどろさを開き火元素のと

き燃え上がる森のうなりを開き風元素のとき大暴風雨の高いヒュ-

ヒューとなる音を開く

三毒- 愛著邪悪心迷妄- は「中間の生存」の住人が自赤

黒の様々な種類の恐ろしいヴィジョンつまり彼を傷つけるために近づ

いてくる恐ろしい幽霊や悪魔として投影された習慣的な思考を持つ国と

なる

「中間の生存」の住人は次のような性質を持つといわれる

① 身体は抵抗を示すことがなく影を作らないそして一瞬のう

48

回 「中間の生存」のヨーガの教え

ちに多くの土地へ旅することができる

② 他の領嘘の生命体は彼の行為を目撃することができない

③ 透視能力とテレパシーを持つo

④ 太陽も月も星も見ない

(9 生来的な心の記録を見て自分が生前行なった良い行為 悪い行

為のすべてを詳しく見る

⑥ 食物は見るがそれが彼に布施されたか捧げられたのでなけれ

ば味わうことはできない

以上のような説明は行なわれたが個人のカルマは決して同じという

ことはなくまた顕現も大変異なっているのでこれらをはっきりと限

定されたあるいは一定不変のものとして受け入れるのは難 しい多く

の点で 「中間の生存」の状態は夢の状態のようであり非常に不安定で

不確かなものなのである

「中間の生存」の生命の最高の長さは7日であるが もしこの期間に

「中間の生存」の住人が転生をしなければ彼は 「死ぬ」あるいは気絶

して第二 「中間の生存」に即座に生まれ変わる このプロセスは7回

繰 り返されることができるので全体で49日となる

「中間の生存」の住人は次に転生する場所を見るや否やその場所

に恋 しでしまう

湿気と温かさによって生まれ変わる者は壇とにおいによって引かれ

る 虫あるいは卵の形に生まれ変わる者は両親がセックスをしてい

るのを見たとき両方の親に対する大きな変著と邪悪心を抱 く 男性に

生まれるものは母を愛 して父を憎み女性は逆となるこの愛著と那

悪心が生 じるや否や「中間の生存」の住人は直ちに気絶 しそれを知

らないで転生する天の一つに生まれるものは壮麗な天国にあるよう

な豪邸と男女の天使を見彼らを望む

悲惨な領域に生まれる者は多くの恐ろしいヴィジョンを見絶望的

にそれらを避けようとする 洞窟や穴や木に逃れようとすれば彼は動

49

物に生まれ変わる もし鉄の家に逃げようとすれば地獄に生まれる0

「中間の生存」の住人が死ぬときはやはり四段階の崩壊のプロセス

つまりプラ-ナの減退から啓示増加達成生来的な光を通過す

る それから逆のプロセスが始まり生来的な光から達成増加啓

示80の識別する思考プラ-ナのエレメント火--と心と身体の

複合体が完成するまで続 く

《「中間の生存」 での機会》くう

死の際で息子と母の空の光が混ぜ合わさるとき識別をする考えと

いう微細なけがれはすべて鋲まる このとき生起と完成のヨーガを敬

得した修行の進んだヨーギーは完全な覚者の境地とその徳を同時に

達成できる かなり修行の進んだ者しかし素晴らしいマハームドラー

を昼夜修行でさる者また死の光を保てる者は「中間の生存」のヴィ

ジョンが現われるときそれを使っで悟りを進めることができる

この世のすべての顕現は実は 「中間の生存」のそれでありすべて

の 「生まれ変わり」の世界の存在は「中間の生存」の存在なのである

誕生と死の間の期間は「生と死の中間の生存」と呼ばれる 眠 りに落

ちたときから目覚めまでは 「夢の中開の生存」死から再生までは 「中

間の生存」そのものである これら三つの 「中間の生存」においてトウ

モと幻身のヨーガ光と夢のヨーガそして 「中間の生存」と変身のヨー

ガの修行が強調されるべきである

眠っている状態起きている状態の両方で見るもの開くもの触

るもの行動するものはすべて「中間の生存」の状態であると考える

べきであるこの教えを繰 り返し続けて修行することは優れた 「中間

の生存」の準備であると認識すべきである

そして死のときが近づいたなら自分の財産 持ち物を三宝に布施

し惜 しみなく布施しすべての執着を切り神聖になされた約束の戒

を厳 しく守 りすべての道に外れたこと罪をザンゲすべきである ま

50

B] 「中開の生存」のヨーガの教え

たもし神聖になされた約束の戒を破ったことがあるならグルあるい

は覚者に再びイニシエーションを与えてくれるように懇願 し破った棉

聖になされた約束の戒を修復すべきである真剣にグルとタントラの主

神に祈 り死の光と 「中間の生存」での幻身を保持できるよう助けを求

めまた法友に頼って死の際で教えを思い出させてもらう

最も修行の進んでいるヨーギーは死のとき溶解のヨーガを行ない

おのずから照らす精髄に集中してそれを死の光に混ぜ合わせる そし

てその光から「風とともにある心」でできた完全な 「完全な楽 しみの

身体」と 「変化身」を生 じさせるよう努力する

マハ-ム ドラーの第四段階に達した非常に修行が進んでいるヨーギー

は死のときに確実に母と息子の光を混ぜ合わせることができる この

ときカルマの身体顕現心のすべてのきずなが切れ覚者の境地の

徳がすべて完成する彼らの心は法則の身体になり身体は智慧の身体

になり土地は完成と純粋さの土地になる

かなり修行の進んでいるヨーギーも最も進んでいる者たちと同じよ

うに修行するべきであるもしこれに成功すれば彼らは 「中間の生存」を通らないで転生できる そうでなければ真剣に覚者の浄土に生まれ

るように祈 り変身のヨーガの教えを適用すべきである

死の光も幻身のヨーガも保持することめできない劣ったヨーギーは

心の集中力を喚起 し確実な理解と揺るぎのない自信を持って教えを逮

用 し死と 「中間の生存」の挑戦に立ち向かう解放を得るために死と

「中間の生存」の機会を利用することができない者はカルマによって

もうー度 「生まれ変わり」の世界に生まれることを強いられる これを

防ぐためには次の指示に従う

「中間の生存」にいる者がその者にとって最 も魅力的な場所に来た

ときそれをタントラの主神のマンダラだと観想する 男と女の性交を

見て愛著と邪悪心が生起 したら自分自身に注意を喚起 してこれが

覚者が現わした父と母の第三イニシエーションだと考える 楽と空の経

51

くう験を受け入れ愛書も邪悪心も幻影で空であると見る

くうこのように空の状態の見解を強調することによって「生まれ変わり」

の世界から永遠に自分を解放できるかもしれないもし 「中間の生存」

にいる者がこれをうまく成し遂げ最初の7日間で再生を逃れることが

でき為ならそれに続 く7日間あるいはその後に同じことを成し遂げ

ることは難しくない彼はタントラの主神の浄土に生まれ道-の帰依

を完成するだろう

もし 「中間の生存」にいる者が覚者の浄土に生まれたいと思うなら

そこに生まれたいという強い願望を培わなくてはならないこれは非育

に重要であるそして変身のヨーガの教えを適用すると一騎のうち

にその浄土に生まれる

「中間の生存」ヨーガの恩恵は次のようにまとめられる

(ni 「法則の身体」は死のときに実現できる

② 「完全な楽しみの身体」は 「中間の生存」で

③ 「変化身」は肉体化するときに実現される

これはまた覚者の三身の成就に導く道とも呼ばれる

2「中間の生存」の教え (2)

《崩壊の諸段階》

人間は25の粗雑な対象- 五つの集積四つの元素六つの感覚要

素五つの対象五つの基本的智慧- が崩壊することによって必ず

死ぬ

死のプロセスには八つの段階がありそれには25の要素の崩壊が含

まれる22の要素は最初の四つの段階の間に崩壊する残 りすなわ

ち識別の集積 意識の感覚 諸現象の性質を悟る基本的智慧は最級

の四つの段階の間に崩壊する

52

B] 「中間の生存」のヨーガの教え

図1 25の粗雑な対象

5つのとらわれfの集報 53の基本的魯魚 四大元素 6つの感覚事案 5うめ対魚

形材 窄準 二 基本的鋲のような智患 也 日の感

覚 形状-容姿感 車 基本的な平等の智

憩 水 耳の感覚 声蓑 壷 基本的な

分析の智患 火 鼻の感覚 香り痕由の構成 基本的な活動を 風 舌

の感覚 味達成する智患 身の感覚 接

触敗 軍 基本

的な諸現象の性質の智愁 意識の感覚図2 8つの崩壊価 白の崩噂空重BO油 填 ー3番白の崩薮 iIi春日重油 墳一J

1 帝敬す二

る奮寮 形状-容姿 感 覚 弛 別 経験の構成

元 素 地 水 火 風博 労要素 T 日の感

覚 耳の感覚 舟の感兜 舌と身の感覚対 慶

目に見える形状-容姿 士PJ 香 り 味と

接触基本地軸 基本的 基本的な 基本的な 基本的な活動を鏡のような智慧 平等の智患 分析

の智恵 達成する智患崩壊寸を5帝P

の崩壊 there4や畢日申申墳 7寧日の崩壊 や番

〈一番目の崩壊〉

最初に形状一容姿の集積の段階の五つの現象が自然に崩壊するす

なわち形状一容姿の集積のような智慧地元素目の感覚生命体の

中にある目に見える形状一容姿である形状一容姿の集積の崩壊の外的I

な印として手足が前より小さくなり身体が弱く力がなくなる

この大きさと力の減少は普通老齢とともに訪れる顕著なかたちである

基本的な鏡のような智慧は鏡に像が現われるのとちょうど向 じよう

に多くの対象が同時に明確に現われる通常の意識であると説明されて

いるこの崩壊の外的な印として視界がハツキリしなくなり暗くな

地元案の崩壊の外的な印として身体が非常に細 くなり手足がだら

んとし身体が地面の下に沈んでいっているような感じがする

沈んでいく感覚は「持ち上げてくれ 」と叫ぶほどである

目の感覚の崩壊の外的な印として日を開けたり閉じたりできなくな

生命体の中にある目に見える形状-容姿の崩壊の外的な印としてつヤ

身体の艶が減少し力が尽きる

この五つの崩壊の内的な印は「屡気楼のような」と呼ばれる青っぽ

い現われが生 じることであるこれは太陽の光が夏の砂漠を打つとき

の水の現われのようなものである

現われは煙の塊にもたとえられるがたいていは零気横にたとえられる

《二番目の崩壊》

その後感覚の集積の段階の五つの現象が同時に崩壊する感覚の集

積が崩壊するときの外的な印は身体の意識が感覚の意識に伴う楽

苦しみ どちらでもない感覚をもはや経験することができないというこ

とである

基本的な平等の智慧は楽 苦しみ どちらでもない感覚を一つの檀

54

回 「中間の生存」のヨーガの教え

類すなわち感覚として心にとめている通常の意識であると説明され

ている

これは多くの同発語を一つの意味を持つものとして心にとめている意識とし

ても表現されている

この崩壊の外的な印として意識の感覚に伴う楽 苦しみ どちら

でもない感覚をもはや心にとめることができない

水元素の崩壊の外的な印として唾液汗尿血液精液が干上が

口鼻舌喉が干からび歯にはカスが生じる

耳の感覚の崩壊の外的な印として外的 内的な音がもはや聞こえな

生命体の中に含まれている音の崩壊の外的な印として耳の内側の

「ur」という音がもはや生じない

この五つの崩壊の内的な印は「煙のような」と呼ばれる現われが生

じることである これは煙の塊の中にある煙突からうねって出てい

る煙に似ている

《三番目の崩壊》

その後識別の集積の段階の五つの現象が同時に崩壊する 識別の集

積の崩壊の外的な印として両親のような親しい人のことをもはや気

にとめなくなる

基本的分析の智慧は親しい人の個々の名前や目的などに気をとめ

る通常の意識であると説明されている

この崩壊の印としては自分の両親の名前すらもはや思い出せない0

火元素の崩壊としては身体の温かさが減少しそこから食べ物や飲

み物を消化する力が失われる

鼻の感覚力の崩壊の外的な印としては鼻からの空気の吸い込みは弱

くなるが吐き出しは強く長くなり息はまるで一つ一つ積み上げられ

55

ているかのようである

生命体の中に含まれているにおいの崩壊の外的な印としてはいいに

おいも悪いにおいも喚ぐことはできない

この五つの崩壊の内的印は「蛍のような」と呼ばれる現われが生 じ

ることであるこれは煙突から上る煙の-吹きの中に見られる赤いすす

火の粉または穀物を妙るために使われるフライパンの底の煤につい

た赤い火の粉のようである

《四番目の崩壊》

その後経験の構成の集積の段階の五つの現象が同時に崩壊するこ

の集積の崩壊の外的な印は動き回るというような肉体運動をすること

ができないことである

基本的な活動を達成する智慧は今生および来生の外的 世俗的な

活動や目的などそしてまたそれらをどのようにして達成するのかを

心にとめている意識であると説明されている

風の元素の崩壊の外的な印としては10の風- 粗雑な生命を運ぶ風

など- がその住みかから心臓に移 り息が出たり入ったりしなくな

舌の感覚力の崩壊の外的な印としては舌が太 く短 くなりつけ根が

青 くなる

生命体に含まれる味の崩壊の外的な印としてもはや六つの味 (甘さ

酸っぱさ苦さ渋さピリッとした塩辛さ)を経験できない

この時点で身の感覚と接触も必ず崩壊するのでその崩壊の外的な

印としていかなるなめらかさも租さも感じることができない

この七つの崩壊の内的な印は「燃えるバターランプのような」と呼

ばれる現われが生 じることである これはバターランプがまさに消え

んとするとき炎がパチパチするようなものである

56

E] 「巾問の生存」のヨーガの教え

「崩壊の意味」前の元素がどのようにして後ろの元素に崩壊 していく

のかについていうと地 水 火 風という順序で前の元素と関係の

ある風の意識の基礎として働 く能力が撤退し後の元素の意識の基礎

として働く能力がより顕現するのである これは前の元素の後の元莱

-の崩壊と呼ばれているがある一つの元素が別の元素の性質を持つよ

うになるということではない

地が水に崩壊するということは地の風の意識の基礎として働く能力

が退化しそのときに水の風の意識の基礎として働く能力がより顕現

するようになるということを意味するこのようにこれは前者の舵

力が後者の能力へ移動するようなものなので地が水に崩壊するといわ

れているが通常の地が通常の水に崩壊することではないこれは他の

崩壊にも当てはまる

《五番目の崩壊》

四つの元素が崩壊した後意識の集積の段階にある五つの現象が段階

的に現われなくてはならないこれらは80の表示的概念の心輝 く白の

現われの心輝 く赤い増加の心輝 く黒の達成間近の心そして死の

クリアライトの心である

80の概念は三つのグループに分かれ33が白い現われの心を表わし

40が赤い増加の心を表わし七つが黒い達成間近の心を表わす 最初の

グループの概念は対象の乗 り物として働 く粗雑な風の動 きに関係 し

よって白の現われの心を顕現として経験 していない者にとっては

その乗 り物として働く風が赤い増加の心そして黒い達成間近の心と

比べていくらか粗雑な動きをしていると感じられるこの白い現われ

の心に関する推論ができるのは最初の概念のグループが微細から釈

雑へと反対の順序で進んでいるときの白い現われの心の痕跡あるい

は結果だからである

57

この33とは

1大きな欲望の欠如 心は対象を欲さない

2中くらいの欲望の欠如

3小さな欲望の欠如I

4心の行き来 心は外的対象-と行ったり内的対象-帰ったりする

5大きな悲しみ 快い対象と別れることに対する心の苦痛

6中くらいの悲しみ

7小さな悲しみ

8安らぎ心は安らかにとどまる

9概念化 対象のまぶしさによって興智した心

10大きな恐れ 不快な対象に出合ったことによって生み出される恐れ

ll中くらいの恐れ

12小さな恐れ

13大きな執着 快い対象に執着すること

14中くらいの執着

15小さな執着

16とらわれ 愛欲界の対象に完全にとらわれた心

17不善あるいは非知識 善行に対する疑念

18飢え 食べ物を欲すること

19渇き飲物を欲すること

20大きな感覚 快感痛みどちらでもないという感覚

21中くらいの感覚

22小さな感覚

23知者の概念

24知ることの概念

25知られる対象の概念

26個別の識別 何がふさわしく何がふさわしくないかを分析する心

27恥 自分自身が同意しないあるいは宗教的な禁止によって

58

固 「中間の生存」のヨーガの教え

誤った行為を避けること

28慈悲 苦悩からの離別を願うこと

29哀れみ 観察の対象を完全に保護する心

30美 しいものと会いたいと欲すること

31不安 とらわれた心確信がない

32蓄積 所有物を集める心

33嫉妬 他の繁栄によって乱れた心

二つ日の40の概念は対象の乗 り物として働 く中くらいの風に関係す

るよってそれを経験 していない者にとっては赤あるいはオレンジ

の増加の乗 り物として働 く風が自あるいは黒い現われと比べて中く

らいの動きをしていると感 じられるつまり心がより微細になるにつ

れて心の二元性がより少なくなりつつあるということであるこの赤

い増加の心に関する推論ができるのはこの概念のグループが反対の順

序で粗雑へと進んでいるときの赤い増加の心の痕跡あるいは結果だか

らである

この40の概念とは

1欲望 まだ手に入れていない対象に対する執着

2愛著 手に入れた対象に対する執着

3大きな喜び 快い対象を見て喜ぶ心

4中くらいの喜び

5小さな喜び

6うれしさ 欲 した対象を達成 したことによる満足

7歓喜 欲 した対象を繰 り返 して経験する心

8驚き以前生起 しなかった対象について考えること

9興暫 快い対象を知覚 して散漫になった心

10満足 快い対象に対する満足

ll抱擁 抱擁 したいと欲すること

12キス キスしたいと欲すること

59

13吸う吸いたいと欲すること

14安定 変化 しない連続の心

15精進 善に向かう心

16プライド自分が優れていると思う心

17活動 活動を成し遂げることに関係する心

18強盗 富を盗みたいと欲すること

19力 他の軍隊を征服したいと欲すること

20熱意 善の道を修習する心

21大きな困難に対する従事 倣慢さによって悪行に従事すること

22中くらいの困難に対する従事

23小さな困難に対する従事

24激しさ理由もなく優れた者と議論したいと欲すること

25戯れ 魅力的な者を見て戯れたいと欲すること

26怒る傾向 憤慨の心

27善 善行に対して努力したいと願うこと

28はっきりとした言葉と真実 他が理解できるようにそして自

分の事実の識別を変えないで話 したいと願うこと

29非真実 自分の事実の識別を変えてから話したいと願うこと

30確信 非常に安定した意図

31非仮定 対象を保持 したいと欲さない心

32寄贈者 所有物を与えたいと願うこと

33熱心な勧告 怠惰な者に宗教の実践をするように勧めること

34英雄的行為 煩悩のような敵を克服したいと願うこと

35-恥知らず 自分が同意しないあるいは宗教的な禁止によって非

行を避けないで悪行に従事すること

36欺き偽善によって人を欺くこと

37キツさ鋭い良心

38悪徳 邪見解に慣れた心

60

6] rFP問の生存」のヨーガの教え

39非優 しさ他を傷つけたいと願うこと

40不正 不正直

三番目の七つの概念は対象の乗 り物として働 く弱い風の動きに関係

するよって黒い達成間近の心に関してそれを経験 していない者に

それを示す働きをする これはこの概念のグループが反対の順序で釈

雑へと進んでいるときの黒い増加の心の痕跡あるいは結果だからであ

この七つの概念とは

1忘れっぽさ衰えた注意力

2誤り水を寮気樺と思うことなど

3しゃべらない しゃべりたくないと思うこと

4意気消沈 悩む心

5怠惰 善に対する熱意のなさ

6疑念

7中くらいの欲 愛著と邪悪心が同じくらいの心

80の表示的概念とその乗 り物である風は輝 く白い現われの前に崩壊

しなくてはならないなぜなら理解の様式と現われの心のそれは不

一致だからであるまたこの二つの間には粗雑さと微細さに関して大

きな違いがあるので80の概念のような粗雑な心は白い現われのとき

には存在できない80の表示的概念とその乗り物である風が輝 く白い

現われへと崩壊するとき燃えているバターランプのような現われが坐

起する80の表示的概念がその中に崩壊 してしまったときの現われくう

の心自身の印は非常に明るい透明さと空の現われおよび月の光が

充満したけがれのない秋の夜空のような白い様相の光の現われである

この現われの原因に関していえば心臓から上の左右両方の気道の風

がその上の開口つまり頭頂から中央気道に入ったからであるこ

の力によって頭頂の緒がゆるみ父から得た音節ハムが逆さになった

相である [皇 ]白いビンドゥが水のような性質を持っているがゆ

61

えに下に下がるそれが心臓のところにある左右の気道の大童の円

の緒の上に来ると輝く白い現われが生起する このようにこれは

外側から差した月の光などの現われではないのである

これが現われと呼ばれるのは月の光のような現われが生起するからくう

であり空と呼ばれるのは80の概念とその乗 り物である風が存在 し

ないからである

〈六番目の崩壊》

この後現われの心とその乗り物である風が増加の心に崩壊する0くう

増加の心が生起すると空であり 「空っぽ」であるが前よりももっ

と澄んだ赤またはオレンジの現われが太陽の光の浸透したけがれのそら

ない秋の空のように輝く

この原因に関していえば心臓から下の左右の気道の風がすべて管

骨の一番下あるいは性器のところの開口を通って中央気道に入るか

らであるこの力によって宝石 (性器)の中のチアクラの結とヘソ

のチァタラの結が徐々にゆるむこれによってヘソのチァクラの真ん

中にある縦一本の線の短いア [A]の形で存在 している母から得

た赤いビンドゥが上に上がる赤い現われは心臓にある六重の円の

左右の気道の緒の下まで上昇する よってこれは外側から輝 く太陽

の光の輝きなどではないのである

これが赤い現われと呼ばれるのは太陽の光のように鮮やかであるかくう

らで「非常に空」と呼ばれるのは現われの心とその乗 り物 として働

く風が存在しないからである

《七番目の崩壊》

この後増加の心がその乗 り物である風とともに達成間近の心に

崩壊する 最初夜の初めのような濃い闇が浸透 したけがれのない秩そら

の空のような様々な黒い現われが生起する

62

団 「中問の生存」のヨーガの教え

中央気道の中の上と下の風は心臓に集まっておりこの力によって

心臓のところにある左右の気道の六重の円の結がゆるむこれによって

逆さになった音節ハム [卓 ]の様相上の白いビンドゥが降り下の縦

の線の様相の赤いビンドゥが昇る これらは心臓のところの中央気追

の真ん中で子音で終わる (閉じた箱の)様相で存在している赤と白の

不滅のビンドゥに入るこの出合いによって達成間近の輝 く黒い現われ

が生起する このようにこれは外側からやってくる閲の現われ等の

ケースではないのである

これが 「達成間近」 と呼ばれるのはクリアライ トに近いからでくう

「大きな空」と呼ぼるのは増加の心とその乗 り物 として働 く風が存

在 しないからである

達成間近の心の最初の方では対象の感覚があるしかし最後の方

では心は沖象に注意 しておらず闇に困惑して気を失って無意識に

なりそうであるその後非常に微細な風と心から偶発的に生起するす

べての風と心が止まる

注意力のない達成間近な心の最後の部分は普通の状態で初めから

顕現せずに存在 していた非常に微細な風と心の注意力が活性化するま

で続 く これが起こると死のクリアライトが現われる

輝 く白い現われの心の定義は

① 概念の崩壊によって起こりその動きすなわち回復まで続きそら くう

② 月の光の浸透したけがれのない秋の空のような輝く白い空の

現われが現われ

(卦 何の租雑な二元の現われも現われない心の意識である

80の概念は崩壊しているが現われの心は概念的であるOより微細な多様性はあ

るが二元である散漫ではないが心象的な要素がありゆえに概念的である

一方クリアライトの心は完全に非概念的で非二元である

現われの増加の心の定義は

(》 概念の崩壊によって起こりその動きすなわち回復まで続 く

63

そら

(参 太陽の光の浸透したけがれのない秋の空のような輝 く赤い空の

現われが生起する

(卦 どんな粗雑で二元の現われも現われない心の意識である

達成間近の心の定義は int

① 概念の崩壊によって起こりその動きすなわち回復まで続くそら

(参 夜の初めの濃い闇の浸透したけがれのない秋の空のような輝くう

く黒い空の現われが生起する

どんな二元の現われも現われない心の意識である

《八番目の崩壊〉

達成間近の心がクリアライトに崩壊すると注意力のない達成間近

の心の二番目の部分が一掃される粗雑な二元の現われがみじんもないくう

明るく透明な空の現われが現われる これは三つのけがれすなわち

月の光 太陽の光 闇のない自然な秋の夜明けの色のようであるこくう

の現われは直接に空を認識するサマディの意識のようである

クリアライトの現われの原因は白と赤のビンドゥがそれぞれ心臓で

白と赤の不滅のビンドゥに溶解し中央気道のすべての風が非常に級

細な生命を運ぶ風に崩壊するからであるこれによって最初から顕現

しない状態で普通に存在していた非常に微細な風と心が顕現しそれ

によってこのような現われが現われるよってこれは外側からの空っそら

ぽの空のような現われのケースではない

これは「死のクリアライト」そして80の概念現われ増加達成くう

間近がなくそれを乗 り物とする風もないゆえに「すべて空」 と呼ば

れる これは実際の死である

これは基本的な真実の身体である真実の身体へと変化していくため

の浄化の土台であるがゆえにそう呼ばれる「空っぽ」は基本的な自然

の身体と呼ばれるそしてそれを対象としてとる心は基本的な智慧を

認識す _-真束の身体と呼ばれる

64

固 「中間の生存」のヨーガの教え

ほとんどの人間はクリアライトに3日とどまりそれから白と赤の構

成要素の印が起こる

血と癖が少 し鼻と性器から現われるこれは心臓で崩壊 したビンドゥの浄化 さ

れなかった部分である

しかし肉体的な構成要素が病気によってひどく消耗している場令

には何日経っても赤と白の構成要素の印は起こらない

このような人は一日もクリアライトにいることはないかもしれない

また高いあるいは低い悟 りを持つヨーギーの場合にはクリアラ

イトと真実の身体を混ぜ合わせることができこの状態に普通よりも長

くいたりまたその期間を短くしたりすることができる

65

固 変身のヲ-ガ (意識を移し変える)の教え

変身のヨーガ (意識を移 し変える)は意識を覚者の浄土にある

いは高い誕生の世界に運ぶために編み出された数えである死の光

および 「中間の生存」の幻身を保つことのできる修行の進んだヨーギー

にとってはこのヨーガが必要であるoこれは非prime削こ重要であるO生起

のヨーガを取得 した者そしてある程度プラーナとナ-ディーそして

マハームドラーの見解を取碍 した者がこのヨーガを修行するのに適し

た者であるOこれを行なうことができない省も少なくともカルマの法

則に強い信を持ちこの修行の意味とプロセスを完全に理解すべきである

そして先に述べた壷の呼吸と ト〉モが鞭FJlなくできるようにな

らなくてはならない

(変身のヨーガの修行の仕方

)変身のヨーガの観想と訓練は次のように行なう

自分自身のタントラの主神の身体の中に中央気道を観想 し八つ

のフム音節が身体の八つの出口 (二つの耳二つの目_hLロ肛門

性器)をそれぞれ預っていると観想するoこれは唐瓢がこれらの門

から出ていかないようにするためである そ

らそれからタントラの主 神が自分の前方上の空に座っていると観想

するそしてブルーのフム字を心臓のチアクラに観想し五色の光を放

っていると観想する次に壷の呼吸を維持しその力を使って7ム字杏l=こ

中央気道を通 して「神聖天への開稚 (ブラフマランドラ)」まで一気

に打ち上げるそして同時に大きな声で 「ヒクリ と叫び打ち上げる力

6

回 変身のヨーガ (意紙を移し替える)の教え

を強めるフム字を 「神聖天への開溝」に一秒保ち優 しく 「カ」 と

ささやいてそれを心臓のチアクラまで降ろす止める前にこれを7

回繰 り返しそしてまた始める 数回行なったら走りながら 「ヒク」そら

と7回叫んでフム字を身体の外に出し自分の前方上の空にいるタン

トラの主神の心臓に入れる そして優 しく低い声で「カ」と7回続け

て繰 り返すこのようにしてフム字を自分の心臓のチァタラに返す0

これを1日に4回行なう者は数日後に次のような経験をする-

頭頂がひどくかゆくなり熱 くなるそして真ん中に盛 り上がりがで

きそこから黄色の液体が分泌されるもしこれらの症状が起こった

ならこれが成就の印であると思ってよいこの後この修行をやめ

一カ月に1回か2回行なう しかし頻繁に覚者の浄土に生まれるとい

う強い発願を行ないそこに行く確信と望みを強める

《変身のヨーガの応用》

死の印がすべて現われ命を延ばすことがこれ以上できない場合変

身のヨーガを行なうまだ死ぬ時期が来る前にこれを行なう者は大き

な罪を犯すことになり地獄に落ちる

死の際のこのヨーガのテクニックは先に述べたものと同じである0

一つの違いは中央気道の上部と 「神聖天への開溝」を非常に大きく

そしてふさがれていないと観想することである

ここでフム字を心臓のチァクラに観想し全力を使って 「ヒク」 と

叫ぶ瞬時にフム字は中央気道を上がり「神聖天への開溝」を通ってそら

あっという間に自分の眼前の空にいるタントラの主神の心臓に達する

もしこのときにすべてが暗くなりプラ-ナが吹き出し頭頂がかゆ

く痛 くなるならこれは身体を抜け出して覚者の浄土に行 くという

確実な印である もしこのような印が現われない場合にはフム字杏

降ろし休んでからもう一度 トライするこの印が現われたら「ヒクリ

と21回から25回叫び続ける そうすれば絶対に覚者の浄土に生まれる

67

友人親戚など死にかけている人につき添っている人は骨変身

のヨーガの教えを思い出させその確信と倍を強め彼のために祈 り

彼を助ける

生きている間このヨーガを修習する機会のなかった者は次のようI

にする

死が近づいたなら祈 り供物を捧げザンゲし覚者方の前で願い

を言う 覚醒の心を生じさせすべての邪悪な想念を断ちすべての執

着を切るライオンの横臥位になる覚者の浄土に生まれたいという真

剣な願いを生じさせ変身のヨーガの教えを適用するこれを知らない

者は知っている者に簡単に話してもらう そのような人もいない場令そら

には単に自分の前前方上の空にいるタントラの主神の心臓に集中

する そして「ヒク」と21回叫び続ける このようにして意識を覚

者の心臓に放 り投げる

もし死につつある人の頭を優しくなで「メンラ (薬師愛欲神)」と

繰 り返すなら8人の到達其智運命魂方がやってきて死につつある人

の意識を覚者アミタ-バの西の浄土に導いてくれる

動物が死んでいる場合には「ラトナクータ」を繰 り返すその動物

の意識は高い世界へ生まれる

死の光と 「中間の生存」の幻身を認識できないけれども高い世界に

生まれるために変身のヨーガに頼る者は三つのグループに分けられ

る 覚者の浄土に生まれ変わる有名なヨーギーはそこで簡単に究極の

解脱を達成する 普通の者は法則とヴァジラヤーナが普及している場

所に生まれることができ数生で覚者の境地に達する劣った者はこ

のヨーガによって大きな死の恐怖を避けることができ「中間の生存」

と恐怖から逃れ幸福な場所に生まれ変わりいずれは解放を達成する

68

h主釘

rcて

E] 光のヨーガの教え

光は長く持続 しないこの修行に従う人は必ずプラ-ナを中央気道にくう

もたらし四つの空を開示するそれゆえこれが 「光のヨーガ」とい

う最も重要な修行なのである

〈睡眠中に光を保つこと〉くう

昼間にプラ-ナを中央気道にもたらすことによって四つの空を順

番に開示できる人は眠りに落ちる直前に心臓のチァクラにあるフム辛

に集中すれば睡眠中にもそうすることができる

光を 「保つ」のに一番いい時間は睡眠の最も深い夜 (の真ん中)で

はなく夜明けまたはいつでもいいから睡眠の浅いときであるそおう が い

して一番いい姿勢はライオンの横臥位である

ここで光のヨーガの修行で不可欠な二つのことは心臓のチァクラ

の蓮華の五つの花弁にある五つの基調音節 (Hu血ANuTaRa)

を観想 し息を保つことである

眠りに落ちる前にヨーギーは啓示増大達成の段階の後で

「生来の光が生じたときに必ずそれを認識するぞ」と繰 り返 し繰 り近

し21回考えるべきである それから身体全体がフム字に溶け込みフ

ム字が光に溶け込むことを観想しそれに集中する 少し眠たくなった

らア字に集中する かなり眠くなったらヌ字に集中する非常に眠

くなったらタ字に集中する 眠りに落ちそうなったらラ字に集中す

る眠りに落ちながら(または気を失いながら)フム字に集中する

初め最初の三つの音節に集中した直後に眠りに陥る傾向が強いので

最後の二つの音節に集中するのが難しいと思うかもしれlない しかし

繰 り返し修行することによって徐々にできるようになる睡眠という

気を失った状態で意識をとどめられない人はサマディの力をもっとつ

けるように昼間に一生懸命修行すべきであるこれによって気を失っ

た状態で意識をとどめ光を少し見ることができるようになる

39

ある教えにはまだ光を認識できなければ三日三晩眠ることを放秦

してからもう一度やってみるべきだと述べられているくう

四つの光または空すなわち啓示の光増大の光達成の光坐

来の誕生を順番に開示できる人は粗雑な 「生まれ変わり」の世界の忠

考と微細な 「生まれ変わり」の世界の思考の両方を取 り除き識別するそら

心を超越することができるそうすると要一つない空のように透明で

澄みわたった本物の睡眠の光に直面するO これがとびきり上等の経験

すなわち完全な光であるこの次には「まあまあ」の経験とか「少なくう

い」光と呼べるようなものがあるここではヨーギーは四つの空を

順番に認識できないかまたは「生まれ変わり」の世界の顕現をすべ

て取 り除くことはできないがひどい眠気を克服し透明な光り輝く空

性を明確に識別することができる

この次には「劣った」経験があるここではヨーギーは 「完全な」

光も 「少ない」光も経験 しないが夢が生じる前の眠りの状態で澄ん

だ透明な心を経験する昼間の修行で安定したサマディを達成 したら

その力は眠りと夢の状態も含めて昼と夜を通じて行き届 くその場

合ヨーギーは(原則として)夢を見ないもし見ることがあったと

してもそれをすぐに認識できる しかしこれは睡眠の光ではなくて

睡眠の状態でのサマディの経験でしかないと言うグルもいる確かにそ

うかもしれないがそのように修行すれば光を認識する機会を本当に

増大させることができすぐに 「少ない」光を見るであろう

光を保つ方法は多くあるが上述の教えでこの目的のためには十分

である ヨーギーは自分に最も役に立つ特定の教えに従うべきである0

くう《四つの空についての説明〉

くう四つの空または四つの光または四つの楽は光のヨーガの経験の

中核である これらは目覚めた状態の昼間の修行でプラ-ナを中央

気道に集めることによって引き起こされる そうできる人は特に四香

40

B] 光のヨーガの教え

くう くう目の空すなわち生来の光に集中すべきである この四つの空を認識

する方法は以下のとおりである

夜の光のヨーガの修行で最初に心臓のチァクラにある蓮華の花弁の

一つにあるア字に集中する この修行によって五大元素のプラ-ナが

中央気道に集中し煙寮気楼蛍の光などが順番に現われる眠気を

感じたらヌ字に集中するするとますますプラ-ナが集まり粗雑くう

な区別する思考が崩壊 し初めの空すなわち啓示の光が現われるそそら

うすると要一つない空に明るい月の光を見ているかのような感じを

経験する

もっと眠たくなったらタ字に集中しより多くのプラーナが集まりくう

微細な区別する思考がすべて崩壊 し二番目すなわち極端な空 (別名そら

増大の光)が現われる そうすると雲一つない空に明るい太陽の光

を見ているかのような感 じを経験する

とても眠くなったらラ字に集中するそうするとすべてのプラ-

ナが集まり最も微細な区別する思考のほとんどが崩壊し三番目すくう

なわち大いなる空 (別名 達成の光)が現われるそうすると深い雲

一つない天空にすべてを包含する暗闇を見ているかのような感 じを経

験する

最後にフム字に集中している間に眠りに落ちる (または気を失う)

と達成のすべてのプラ-ナと最も微細な区別する思考のすべてが崩くう

壊 し四番目すなわち完壁な空 (別名 生来の光)が現われるそそら そうきoう

う すると夜明けの澄んだ空の蒼等を見ているかのような感 じを経験 したそがれ

太陽月黄昏という三つのけがれのすべてが彼から離れ去るこれくう

らがヨーギーか認識 し修行 しなければならない四つの空すなわち

睡眠の光であるくう

最初この四つの空をすべて認識することはで きないかもしれないが

途切れることのない根気強い修行によってついには認識するようになくう

る四つの空を 「保つ」ことに熟達 していない人は浅い睡眠の間に

41

ヨーガを修行すべきである 熟達している人は深い睡眠のときにその

修行をすべきである 規則正 しいプロセスで光を保つことにまだ熟逮

していない人は逆のプロセスで行なうのが難 しいと感じるだろうす

なわち生来の光から三番目を保ち二番目をそれから一番目の光-(

とであるそれゆえ正 しいプロセスが基本であり非常に重要なので

ある

プラーナの乱れによって光のサマディから出されそうになったら

心臓のチァクラのフム字に集中してサマディをもう一度安定させるべ

きである これがダメなら「少ない」光について隈想すべ きである

「少ない」光から出されそうになったら夢の幻影の身体の修行をしよ

うとすべきであるしかしこれをきちんと行なうためには昼間の修くう

行でプラ-ナを中央気道に集め四つの空を開示できなければならない

この段階に到達 して初めて夜光を完壁に保つことができる修行

の進んでいないヨーギーは一番目と二番目の光は認識できるかもしれ

ないが三番目と生来の光を認識することは極めて困難であろう

寝る前に光を保とうという非常に強い望みを生 じさせ(身体全体

を満たしている)輝 く光を発 している心臓のチァクラにあるフム字に集

中すれば「少ない」光を見る機会は十分にある夢のない浅い睡眠の

状態では彼は心の性質を光 り輝いているが空っぽ (不明瞭さのない

透明)であると見なす意識は目覚めているかのように明噺である

にもかかわらず散漫にする思考を取 り除くことができず光 り輝 く意

識も夢と一緒に現われるもしこれが起こったらまだフム字に集中し

続け光を安定させるために光 り輝 く意識を保とうとすべきである0

深い睡眠のときに光を認識できない人はがっか りする必要はなく

認識するように再度努力するべきである そうすれば徐々にうまく

いくようになる プラ-ナの乱れのために夢が現われたらこれらのヴィ

ジョンがタントラの主神と彼のマンダラと同じであると見なしそのヴィくう

ジョンをもう一度大いなる空に溶け込ませようとする

42

E] 光のヨーガの数え

「r少ない」光は真の陸眠の光ではない」ということを知るべきである

後者は散漫と区別する思考がすべてない第四番目すなわち生来の

光であるが前者は区別する心と散漫が混ざり合った表面的な光でし

かないしかしこの 「少ない」光を安定させ強めることができれば

最終的には生来の光を保つことに成功する 現在のところチベット

のヨーギーの多 くは対応する〝 光を保つ段階に到達することしかで

きない修行のよくでさる者ですら「少ない」光 しか保つことができ

ないそれゆえこの違いを知っているということは非常に重要なこと

である

《三つの基本的な光についての解説》

タントラの教えによると光は三つのグループに分けることができる

① 起源の光

(参 道の光

(参 果報の光

「起源すなわちリアリティーの光」とは人が気づいていようがい

まいが関係なくすべてのときに存在 して」る生来の光である 睡眠のくう

光と死の光はこの種類に属する「道の光」とは空の状態すなわくう

ちプラ-ナが中央気道に集まったときに開示する四つの光または空

を直接悟ることであるこれはまた「区別しない智慧」- 主観 と客くう

観という二元性を超越 している「生まれていない空」を悟 ること-

とも呼ばれる「果報の光」とは覚者の境地という完全で完壁な解脱

の境地である 「二つが一つになった究極の光」を悟ることである

「睡眠の光」は様々なグループに分類することもできる「対象に面

すること」のない深い睡眠において認識されるものは「深い睡眠の光」と呼ばれる 粗雑な対象と微細な対象によって認識されるものは「F少ないJ睡眠の光」と呼ばれるなど

前に夢のヨーガや教えたように修行者は自分に自信があ り「中

43

間の生存」をマスターできるのかをどうかを観察すべきである こう自

閉すべきである

「わたしの今の悟 りで時が来たときにr死の光J をコントロールで

きるのだろうか 」くう

「四つの睡眠の空」をコントロールすることができれば死のときにくう

「四つの空」を認識できると確信を持つことができるo そq)人にとって

は死は道における非常に役に立つ段階である

よってこの光のヨーガの修行によって「生まれ変わり」の世界に

対する執着と「生まれ変わり」の世界における識別は浄化され「自己

を照らす智慧」を悟る「生来の光の智慧の火」によって不純な習慣

的思考をすべて破壊 し「息子の光」と 「母親の光」を一つにし「生ま

れない光」という大いなる全体にすべてを包含する そうすると完全

な 「法則の身体」と 「形状の身体」を達成し「生まれ変わり」の世界

の終わりまで少 しも努力することなしに数え切れないほどの多くの

方法ですべての衆生を助けることができる

44

6]「中川の生存」のヨーガの救え

回 「中間の生存 」のヨ-ガの教え

1「中間の生存」の数え (1)

(死の象徴

〉1形状一茶姿の集積が崩壊 し始めるとき極度な消耗の程度まで弱

きを感 じる地元素が崩壊 し始めると身体は活プJを失う視党器官

が崩壊すると眼球を動かすあるいははっきりと比ることができない

「大きな蚊の智慧」の元素がJiFi壊 し始めると心は大変暗く鈍くなる

2感光の楽fJ-tが崩壊 し始めるとだるく感 じマヒしたような感じ

がする水元菜が崩壊するときは身体内の分泌が止まるO聴覚の機

能が崩壊するとき聞こえなくなるo「平等の智eu の元素が分解さ

れるとIgぴと苦しみの区別がつかなくなる

3 識別の躯村tが崩壊 し始めるといかなる外的な対象も見えなくなる

火元-兼がJuL)壌するときは消化できない鼻が利かなくなり始めると

上部のプラーナが遅 くなり不規則になる映光の感JltLが崩壊すると

においを区別できなくなるO観察の智慧の元素が分解されると死

にかけている者は周りに立っている身内の者を見分けることができな

くなる

4 構成要素の躯積が崩壊するとき何もすることができなくなる

プラーナの元紫が分解するとき十の租雑なプラ-ナが来たところへ

仰る味光の器官が崩壊するとき舌が撞 く厚 くなる味覚の感光

がなくなると異なる味を区別できないO活動の智yi箕の元素が崩壊す

るとき行為することも意志することもできなくなる

4

別の経典によれば死に関する次の教えがある

1地元素が水元素に崩壊するとき外的なサインは自分の身体を動

かせなくなりそしてあたかもすべての支えを失って倒れそうに感

じることである

「お願いだ立ち上がるのを助けてくれ」

と大声で叫びたい内的なサインは意識が渦巻く煙の雲のように現

われることである

2水元素が火元素に崩壊するときの外的なサインはすべての分泌が

乾き切ることであり内的なサインは意識が移動する賓気横のよう

に現われ白い現われの33の邪悪心の識別する思考がすべて静まるこ

とである

3火元素がプラ-ナに崩壊するときは外側のサインは身体の熱が

大幅に減少し一方で指や爪先はしびれて冷たくなることである内

的なサインは意識が蛍の光の薄暗いスパークのようにして現われ

赤い現われの40の愛著の識別する思考が静まることである

4プラ-ナが意識に崩壊するときの外側のサインは死にゆく人の出

息が大変長 くなり入息が大変短 くなることである 内的なサインは

意識がはっきりとして安定したランプの光のように現われ七つの

黒い迷妄の識別する思考がすべて静まることである

経典によればこれらの死のサインは個人によって一つ一つ順々に

現われたりあるいはすべてが一度に現われたりする

微細な元素が崩壊したら死にかけている人は次のような経験をす

ることになるそら

1意識が 「啓示の光」に崩壊するとき雲のない空に浮かぶ月の光のI

ように光を見る

2啓示の意識が 「増加の光」に崩壊するとき夜明けのように赤っぽ

い草色の一条の光を見る

3「増加の光」が 「達成の光」に崩壊すると完全な暗闇を経験 し

46

6] 「中間の生存」のヨーガの数え

意識を失うそら

4この無意識の状態は再び光の中に崩壊 し夜明けの要一つない空

のような- 前の三つの段階の微細なけがれすべてを超越 した-くう

透明なはっきりとした空が現われるこれが真実の 「死の光」あるい

は 「生来の光」である

異なる元素が次から次-と崩壊 したら最終的にプラーナの元素が

心臓のチァクラで意識に崩壊するその後頭頂のチァタラにある白い

ビンドゥが下降しヘソのチァクラにある赤いビンドゥが上昇し二つ

が心臓で一緒になる赤と白のビンドゥが完全に混ぜ合わさったとき

「死の光」が現われる 六つの世界のすべての有情の魂がそれぞれの

生の終わりに一度死の光を見るのだが残念ながら彼はそれを認読

することもつかむこともできない

《「中間の生存」の出現》

それから逆の順序で死の光から達成増加啓示と順に現われる

眠っていたプラ-ナが動き始め達成の光が現われるそしてすぐにそ

れから増加の光啓示の光と続くそれから80の識別する思考が生じ

その結果 「中間の生存」のすべての幻影のような顕現が現われる

ここでよく論議を呼ぶ質問が起こる

「r中間の生存Jの住人の身体と顔はどのように見えるのか」アサンガの兄弟たちによれば彼らは次の転生の姿をしている しか

し他の人々によれば生前の姿に似ているという 「継承の派」のグ

ルたちによれば「中間の生存」の初めのころの段階では「中間の生存」

の住人の顔と身体は生前のものに似ておりそれからそれが徐々に消え

てゆきそして 「中間の生存」の後の段階になれば次に来る転生の現

われをとるこの理論は理にかなっているだけではなく経典とも一致

している 多くの経は「習慣の身体」の 「中間の生存」状態における

存在は生前にならって形作られることを明確に示 している

47

「中間の生存」の住人はすべての器官を完全に備えてお り再び再

生することが定められている場所以外であれば妨害なくどこへでも旅

することができる 彼は 「生まれ変わり」の世界に属する超常的力を幾

分有しており食物の香 りを食べて生き他の同じ 「中間の生存」の住int

人たちを見ることができるなおここから先の内容については一つ

の例にすぎない

もし 「中間の生存」の住人が悲惨な領域に生まれることが定められ

ているのであれば深い暗闘あるいは黒い雨の夜のヴィジョンを見

るだろう もし彼が幸福な領域に生まれるものであるなら月のように

輝 く白い光を見る

別の経典はこういう

地獄に生まれる者たちにはすべてのものが焼けた木のように黒っぽ

い茶色に見える 低級霊域に生まれる者たちは煙色の色を見る天に坐

まれる者は金色の光を見る 形状の要素に生まれる者たちは白を見る

そして非形状の要素に生まれる者たちは「中間の生存」の経験をし

ない- 彼らは死後即座に非形状の要素へ生まれ変わることになる

しかし低い領域に生まれることが定められている非形状の要素の生令

体たちは再び 「中間の生存」を経験するともいわれている

地元素が妨げられたとき「中間の生存」の住人たちは爆発の雷鳴を

開く水元素が妨げられたとき海の波のとどろさを開き火元素のと

き燃え上がる森のうなりを開き風元素のとき大暴風雨の高いヒュ-

ヒューとなる音を開く

三毒- 愛著邪悪心迷妄- は「中間の生存」の住人が自赤

黒の様々な種類の恐ろしいヴィジョンつまり彼を傷つけるために近づ

いてくる恐ろしい幽霊や悪魔として投影された習慣的な思考を持つ国と

なる

「中間の生存」の住人は次のような性質を持つといわれる

① 身体は抵抗を示すことがなく影を作らないそして一瞬のう

48

回 「中間の生存」のヨーガの教え

ちに多くの土地へ旅することができる

② 他の領嘘の生命体は彼の行為を目撃することができない

③ 透視能力とテレパシーを持つo

④ 太陽も月も星も見ない

(9 生来的な心の記録を見て自分が生前行なった良い行為 悪い行

為のすべてを詳しく見る

⑥ 食物は見るがそれが彼に布施されたか捧げられたのでなけれ

ば味わうことはできない

以上のような説明は行なわれたが個人のカルマは決して同じという

ことはなくまた顕現も大変異なっているのでこれらをはっきりと限

定されたあるいは一定不変のものとして受け入れるのは難 しい多く

の点で 「中間の生存」の状態は夢の状態のようであり非常に不安定で

不確かなものなのである

「中間の生存」の生命の最高の長さは7日であるが もしこの期間に

「中間の生存」の住人が転生をしなければ彼は 「死ぬ」あるいは気絶

して第二 「中間の生存」に即座に生まれ変わる このプロセスは7回

繰 り返されることができるので全体で49日となる

「中間の生存」の住人は次に転生する場所を見るや否やその場所

に恋 しでしまう

湿気と温かさによって生まれ変わる者は壇とにおいによって引かれ

る 虫あるいは卵の形に生まれ変わる者は両親がセックスをしてい

るのを見たとき両方の親に対する大きな変著と邪悪心を抱 く 男性に

生まれるものは母を愛 して父を憎み女性は逆となるこの愛著と那

悪心が生 じるや否や「中間の生存」の住人は直ちに気絶 しそれを知

らないで転生する天の一つに生まれるものは壮麗な天国にあるよう

な豪邸と男女の天使を見彼らを望む

悲惨な領域に生まれる者は多くの恐ろしいヴィジョンを見絶望的

にそれらを避けようとする 洞窟や穴や木に逃れようとすれば彼は動

49

物に生まれ変わる もし鉄の家に逃げようとすれば地獄に生まれる0

「中間の生存」の住人が死ぬときはやはり四段階の崩壊のプロセス

つまりプラ-ナの減退から啓示増加達成生来的な光を通過す

る それから逆のプロセスが始まり生来的な光から達成増加啓

示80の識別する思考プラ-ナのエレメント火--と心と身体の

複合体が完成するまで続 く

《「中間の生存」 での機会》くう

死の際で息子と母の空の光が混ぜ合わさるとき識別をする考えと

いう微細なけがれはすべて鋲まる このとき生起と完成のヨーガを敬

得した修行の進んだヨーギーは完全な覚者の境地とその徳を同時に

達成できる かなり修行の進んだ者しかし素晴らしいマハームドラー

を昼夜修行でさる者また死の光を保てる者は「中間の生存」のヴィ

ジョンが現われるときそれを使っで悟りを進めることができる

この世のすべての顕現は実は 「中間の生存」のそれでありすべて

の 「生まれ変わり」の世界の存在は「中間の生存」の存在なのである

誕生と死の間の期間は「生と死の中間の生存」と呼ばれる 眠 りに落

ちたときから目覚めまでは 「夢の中開の生存」死から再生までは 「中

間の生存」そのものである これら三つの 「中間の生存」においてトウ

モと幻身のヨーガ光と夢のヨーガそして 「中間の生存」と変身のヨー

ガの修行が強調されるべきである

眠っている状態起きている状態の両方で見るもの開くもの触

るもの行動するものはすべて「中間の生存」の状態であると考える

べきであるこの教えを繰 り返し続けて修行することは優れた 「中間

の生存」の準備であると認識すべきである

そして死のときが近づいたなら自分の財産 持ち物を三宝に布施

し惜 しみなく布施しすべての執着を切り神聖になされた約束の戒

を厳 しく守 りすべての道に外れたこと罪をザンゲすべきである ま

50

B] 「中開の生存」のヨーガの教え

たもし神聖になされた約束の戒を破ったことがあるならグルあるい

は覚者に再びイニシエーションを与えてくれるように懇願 し破った棉

聖になされた約束の戒を修復すべきである真剣にグルとタントラの主

神に祈 り死の光と 「中間の生存」での幻身を保持できるよう助けを求

めまた法友に頼って死の際で教えを思い出させてもらう

最も修行の進んでいるヨーギーは死のとき溶解のヨーガを行ない

おのずから照らす精髄に集中してそれを死の光に混ぜ合わせる そし

てその光から「風とともにある心」でできた完全な 「完全な楽 しみの

身体」と 「変化身」を生 じさせるよう努力する

マハ-ム ドラーの第四段階に達した非常に修行が進んでいるヨーギー

は死のときに確実に母と息子の光を混ぜ合わせることができる この

ときカルマの身体顕現心のすべてのきずなが切れ覚者の境地の

徳がすべて完成する彼らの心は法則の身体になり身体は智慧の身体

になり土地は完成と純粋さの土地になる

かなり修行の進んでいるヨーギーも最も進んでいる者たちと同じよ

うに修行するべきであるもしこれに成功すれば彼らは 「中間の生存」を通らないで転生できる そうでなければ真剣に覚者の浄土に生まれ

るように祈 り変身のヨーガの教えを適用すべきである

死の光も幻身のヨーガも保持することめできない劣ったヨーギーは

心の集中力を喚起 し確実な理解と揺るぎのない自信を持って教えを逮

用 し死と 「中間の生存」の挑戦に立ち向かう解放を得るために死と

「中間の生存」の機会を利用することができない者はカルマによって

もうー度 「生まれ変わり」の世界に生まれることを強いられる これを

防ぐためには次の指示に従う

「中間の生存」にいる者がその者にとって最 も魅力的な場所に来た

ときそれをタントラの主神のマンダラだと観想する 男と女の性交を

見て愛著と邪悪心が生起 したら自分自身に注意を喚起 してこれが

覚者が現わした父と母の第三イニシエーションだと考える 楽と空の経

51

くう験を受け入れ愛書も邪悪心も幻影で空であると見る

くうこのように空の状態の見解を強調することによって「生まれ変わり」

の世界から永遠に自分を解放できるかもしれないもし 「中間の生存」

にいる者がこれをうまく成し遂げ最初の7日間で再生を逃れることが

でき為ならそれに続 く7日間あるいはその後に同じことを成し遂げ

ることは難しくない彼はタントラの主神の浄土に生まれ道-の帰依

を完成するだろう

もし 「中間の生存」にいる者が覚者の浄土に生まれたいと思うなら

そこに生まれたいという強い願望を培わなくてはならないこれは非育

に重要であるそして変身のヨーガの教えを適用すると一騎のうち

にその浄土に生まれる

「中間の生存」ヨーガの恩恵は次のようにまとめられる

(ni 「法則の身体」は死のときに実現できる

② 「完全な楽しみの身体」は 「中間の生存」で

③ 「変化身」は肉体化するときに実現される

これはまた覚者の三身の成就に導く道とも呼ばれる

2「中間の生存」の教え (2)

《崩壊の諸段階》

人間は25の粗雑な対象- 五つの集積四つの元素六つの感覚要

素五つの対象五つの基本的智慧- が崩壊することによって必ず

死ぬ

死のプロセスには八つの段階がありそれには25の要素の崩壊が含

まれる22の要素は最初の四つの段階の間に崩壊する残 りすなわ

ち識別の集積 意識の感覚 諸現象の性質を悟る基本的智慧は最級

の四つの段階の間に崩壊する

52

B] 「中間の生存」のヨーガの教え

図1 25の粗雑な対象

5つのとらわれfの集報 53の基本的魯魚 四大元素 6つの感覚事案 5うめ対魚

形材 窄準 二 基本的鋲のような智患 也 日の感

覚 形状-容姿感 車 基本的な平等の智

憩 水 耳の感覚 声蓑 壷 基本的な

分析の智患 火 鼻の感覚 香り痕由の構成 基本的な活動を 風 舌

の感覚 味達成する智患 身の感覚 接

触敗 軍 基本

的な諸現象の性質の智愁 意識の感覚図2 8つの崩壊価 白の崩噂空重BO油 填 ー3番白の崩薮 iIi春日重油 墳一J

1 帝敬す二

る奮寮 形状-容姿 感 覚 弛 別 経験の構成

元 素 地 水 火 風博 労要素 T 日の感

覚 耳の感覚 舟の感兜 舌と身の感覚対 慶

目に見える形状-容姿 士PJ 香 り 味と

接触基本地軸 基本的 基本的な 基本的な 基本的な活動を鏡のような智慧 平等の智患 分析

の智恵 達成する智患崩壊寸を5帝P

の崩壊 there4や畢日申申墳 7寧日の崩壊 や番

〈一番目の崩壊〉

最初に形状一容姿の集積の段階の五つの現象が自然に崩壊するす

なわち形状一容姿の集積のような智慧地元素目の感覚生命体の

中にある目に見える形状一容姿である形状一容姿の集積の崩壊の外的I

な印として手足が前より小さくなり身体が弱く力がなくなる

この大きさと力の減少は普通老齢とともに訪れる顕著なかたちである

基本的な鏡のような智慧は鏡に像が現われるのとちょうど向 じよう

に多くの対象が同時に明確に現われる通常の意識であると説明されて

いるこの崩壊の外的な印として視界がハツキリしなくなり暗くな

地元案の崩壊の外的な印として身体が非常に細 くなり手足がだら

んとし身体が地面の下に沈んでいっているような感じがする

沈んでいく感覚は「持ち上げてくれ 」と叫ぶほどである

目の感覚の崩壊の外的な印として日を開けたり閉じたりできなくな

生命体の中にある目に見える形状-容姿の崩壊の外的な印としてつヤ

身体の艶が減少し力が尽きる

この五つの崩壊の内的な印は「屡気楼のような」と呼ばれる青っぽ

い現われが生 じることであるこれは太陽の光が夏の砂漠を打つとき

の水の現われのようなものである

現われは煙の塊にもたとえられるがたいていは零気横にたとえられる

《二番目の崩壊》

その後感覚の集積の段階の五つの現象が同時に崩壊する感覚の集

積が崩壊するときの外的な印は身体の意識が感覚の意識に伴う楽

苦しみ どちらでもない感覚をもはや経験することができないというこ

とである

基本的な平等の智慧は楽 苦しみ どちらでもない感覚を一つの檀

54

回 「中間の生存」のヨーガの教え

類すなわち感覚として心にとめている通常の意識であると説明され

ている

これは多くの同発語を一つの意味を持つものとして心にとめている意識とし

ても表現されている

この崩壊の外的な印として意識の感覚に伴う楽 苦しみ どちら

でもない感覚をもはや心にとめることができない

水元素の崩壊の外的な印として唾液汗尿血液精液が干上が

口鼻舌喉が干からび歯にはカスが生じる

耳の感覚の崩壊の外的な印として外的 内的な音がもはや聞こえな

生命体の中に含まれている音の崩壊の外的な印として耳の内側の

「ur」という音がもはや生じない

この五つの崩壊の内的な印は「煙のような」と呼ばれる現われが生

じることである これは煙の塊の中にある煙突からうねって出てい

る煙に似ている

《三番目の崩壊》

その後識別の集積の段階の五つの現象が同時に崩壊する 識別の集

積の崩壊の外的な印として両親のような親しい人のことをもはや気

にとめなくなる

基本的分析の智慧は親しい人の個々の名前や目的などに気をとめ

る通常の意識であると説明されている

この崩壊の印としては自分の両親の名前すらもはや思い出せない0

火元素の崩壊としては身体の温かさが減少しそこから食べ物や飲

み物を消化する力が失われる

鼻の感覚力の崩壊の外的な印としては鼻からの空気の吸い込みは弱

くなるが吐き出しは強く長くなり息はまるで一つ一つ積み上げられ

55

ているかのようである

生命体の中に含まれているにおいの崩壊の外的な印としてはいいに

おいも悪いにおいも喚ぐことはできない

この五つの崩壊の内的印は「蛍のような」と呼ばれる現われが生 じ

ることであるこれは煙突から上る煙の-吹きの中に見られる赤いすす

火の粉または穀物を妙るために使われるフライパンの底の煤につい

た赤い火の粉のようである

《四番目の崩壊》

その後経験の構成の集積の段階の五つの現象が同時に崩壊するこ

の集積の崩壊の外的な印は動き回るというような肉体運動をすること

ができないことである

基本的な活動を達成する智慧は今生および来生の外的 世俗的な

活動や目的などそしてまたそれらをどのようにして達成するのかを

心にとめている意識であると説明されている

風の元素の崩壊の外的な印としては10の風- 粗雑な生命を運ぶ風

など- がその住みかから心臓に移 り息が出たり入ったりしなくな

舌の感覚力の崩壊の外的な印としては舌が太 く短 くなりつけ根が

青 くなる

生命体に含まれる味の崩壊の外的な印としてもはや六つの味 (甘さ

酸っぱさ苦さ渋さピリッとした塩辛さ)を経験できない

この時点で身の感覚と接触も必ず崩壊するのでその崩壊の外的な

印としていかなるなめらかさも租さも感じることができない

この七つの崩壊の内的な印は「燃えるバターランプのような」と呼

ばれる現われが生 じることである これはバターランプがまさに消え

んとするとき炎がパチパチするようなものである

56

E] 「巾問の生存」のヨーガの教え

「崩壊の意味」前の元素がどのようにして後ろの元素に崩壊 していく

のかについていうと地 水 火 風という順序で前の元素と関係の

ある風の意識の基礎として働 く能力が撤退し後の元素の意識の基礎

として働く能力がより顕現するのである これは前の元素の後の元莱

-の崩壊と呼ばれているがある一つの元素が別の元素の性質を持つよ

うになるということではない

地が水に崩壊するということは地の風の意識の基礎として働く能力

が退化しそのときに水の風の意識の基礎として働く能力がより顕現

するようになるということを意味するこのようにこれは前者の舵

力が後者の能力へ移動するようなものなので地が水に崩壊するといわ

れているが通常の地が通常の水に崩壊することではないこれは他の

崩壊にも当てはまる

《五番目の崩壊》

四つの元素が崩壊した後意識の集積の段階にある五つの現象が段階

的に現われなくてはならないこれらは80の表示的概念の心輝 く白の

現われの心輝 く赤い増加の心輝 く黒の達成間近の心そして死の

クリアライトの心である

80の概念は三つのグループに分かれ33が白い現われの心を表わし

40が赤い増加の心を表わし七つが黒い達成間近の心を表わす 最初の

グループの概念は対象の乗 り物として働 く粗雑な風の動 きに関係 し

よって白の現われの心を顕現として経験 していない者にとっては

その乗 り物として働く風が赤い増加の心そして黒い達成間近の心と

比べていくらか粗雑な動きをしていると感じられるこの白い現われ

の心に関する推論ができるのは最初の概念のグループが微細から釈

雑へと反対の順序で進んでいるときの白い現われの心の痕跡あるい

は結果だからである

57

この33とは

1大きな欲望の欠如 心は対象を欲さない

2中くらいの欲望の欠如

3小さな欲望の欠如I

4心の行き来 心は外的対象-と行ったり内的対象-帰ったりする

5大きな悲しみ 快い対象と別れることに対する心の苦痛

6中くらいの悲しみ

7小さな悲しみ

8安らぎ心は安らかにとどまる

9概念化 対象のまぶしさによって興智した心

10大きな恐れ 不快な対象に出合ったことによって生み出される恐れ

ll中くらいの恐れ

12小さな恐れ

13大きな執着 快い対象に執着すること

14中くらいの執着

15小さな執着

16とらわれ 愛欲界の対象に完全にとらわれた心

17不善あるいは非知識 善行に対する疑念

18飢え 食べ物を欲すること

19渇き飲物を欲すること

20大きな感覚 快感痛みどちらでもないという感覚

21中くらいの感覚

22小さな感覚

23知者の概念

24知ることの概念

25知られる対象の概念

26個別の識別 何がふさわしく何がふさわしくないかを分析する心

27恥 自分自身が同意しないあるいは宗教的な禁止によって

58

固 「中間の生存」のヨーガの教え

誤った行為を避けること

28慈悲 苦悩からの離別を願うこと

29哀れみ 観察の対象を完全に保護する心

30美 しいものと会いたいと欲すること

31不安 とらわれた心確信がない

32蓄積 所有物を集める心

33嫉妬 他の繁栄によって乱れた心

二つ日の40の概念は対象の乗 り物として働 く中くらいの風に関係す

るよってそれを経験 していない者にとっては赤あるいはオレンジ

の増加の乗 り物として働 く風が自あるいは黒い現われと比べて中く

らいの動きをしていると感 じられるつまり心がより微細になるにつ

れて心の二元性がより少なくなりつつあるということであるこの赤

い増加の心に関する推論ができるのはこの概念のグループが反対の順

序で粗雑へと進んでいるときの赤い増加の心の痕跡あるいは結果だか

らである

この40の概念とは

1欲望 まだ手に入れていない対象に対する執着

2愛著 手に入れた対象に対する執着

3大きな喜び 快い対象を見て喜ぶ心

4中くらいの喜び

5小さな喜び

6うれしさ 欲 した対象を達成 したことによる満足

7歓喜 欲 した対象を繰 り返 して経験する心

8驚き以前生起 しなかった対象について考えること

9興暫 快い対象を知覚 して散漫になった心

10満足 快い対象に対する満足

ll抱擁 抱擁 したいと欲すること

12キス キスしたいと欲すること

59

13吸う吸いたいと欲すること

14安定 変化 しない連続の心

15精進 善に向かう心

16プライド自分が優れていると思う心

17活動 活動を成し遂げることに関係する心

18強盗 富を盗みたいと欲すること

19力 他の軍隊を征服したいと欲すること

20熱意 善の道を修習する心

21大きな困難に対する従事 倣慢さによって悪行に従事すること

22中くらいの困難に対する従事

23小さな困難に対する従事

24激しさ理由もなく優れた者と議論したいと欲すること

25戯れ 魅力的な者を見て戯れたいと欲すること

26怒る傾向 憤慨の心

27善 善行に対して努力したいと願うこと

28はっきりとした言葉と真実 他が理解できるようにそして自

分の事実の識別を変えないで話 したいと願うこと

29非真実 自分の事実の識別を変えてから話したいと願うこと

30確信 非常に安定した意図

31非仮定 対象を保持 したいと欲さない心

32寄贈者 所有物を与えたいと願うこと

33熱心な勧告 怠惰な者に宗教の実践をするように勧めること

34英雄的行為 煩悩のような敵を克服したいと願うこと

35-恥知らず 自分が同意しないあるいは宗教的な禁止によって非

行を避けないで悪行に従事すること

36欺き偽善によって人を欺くこと

37キツさ鋭い良心

38悪徳 邪見解に慣れた心

60

6] rFP問の生存」のヨーガの教え

39非優 しさ他を傷つけたいと願うこと

40不正 不正直

三番目の七つの概念は対象の乗 り物として働 く弱い風の動きに関係

するよって黒い達成間近の心に関してそれを経験 していない者に

それを示す働きをする これはこの概念のグループが反対の順序で釈

雑へと進んでいるときの黒い増加の心の痕跡あるいは結果だからであ

この七つの概念とは

1忘れっぽさ衰えた注意力

2誤り水を寮気樺と思うことなど

3しゃべらない しゃべりたくないと思うこと

4意気消沈 悩む心

5怠惰 善に対する熱意のなさ

6疑念

7中くらいの欲 愛著と邪悪心が同じくらいの心

80の表示的概念とその乗 り物である風は輝 く白い現われの前に崩壊

しなくてはならないなぜなら理解の様式と現われの心のそれは不

一致だからであるまたこの二つの間には粗雑さと微細さに関して大

きな違いがあるので80の概念のような粗雑な心は白い現われのとき

には存在できない80の表示的概念とその乗り物である風が輝 く白い

現われへと崩壊するとき燃えているバターランプのような現われが坐

起する80の表示的概念がその中に崩壊 してしまったときの現われくう

の心自身の印は非常に明るい透明さと空の現われおよび月の光が

充満したけがれのない秋の夜空のような白い様相の光の現われである

この現われの原因に関していえば心臓から上の左右両方の気道の風

がその上の開口つまり頭頂から中央気道に入ったからであるこ

の力によって頭頂の緒がゆるみ父から得た音節ハムが逆さになった

相である [皇 ]白いビンドゥが水のような性質を持っているがゆ

61

えに下に下がるそれが心臓のところにある左右の気道の大童の円

の緒の上に来ると輝く白い現われが生起する このようにこれは

外側から差した月の光などの現われではないのである

これが現われと呼ばれるのは月の光のような現われが生起するからくう

であり空と呼ばれるのは80の概念とその乗 り物である風が存在 し

ないからである

〈六番目の崩壊》

この後現われの心とその乗り物である風が増加の心に崩壊する0くう

増加の心が生起すると空であり 「空っぽ」であるが前よりももっ

と澄んだ赤またはオレンジの現われが太陽の光の浸透したけがれのそら

ない秋の空のように輝く

この原因に関していえば心臓から下の左右の気道の風がすべて管

骨の一番下あるいは性器のところの開口を通って中央気道に入るか

らであるこの力によって宝石 (性器)の中のチアクラの結とヘソ

のチァタラの結が徐々にゆるむこれによってヘソのチァクラの真ん

中にある縦一本の線の短いア [A]の形で存在 している母から得

た赤いビンドゥが上に上がる赤い現われは心臓にある六重の円の

左右の気道の緒の下まで上昇する よってこれは外側から輝 く太陽

の光の輝きなどではないのである

これが赤い現われと呼ばれるのは太陽の光のように鮮やかであるかくう

らで「非常に空」と呼ばれるのは現われの心とその乗 り物 として働

く風が存在しないからである

《七番目の崩壊》

この後増加の心がその乗 り物である風とともに達成間近の心に

崩壊する 最初夜の初めのような濃い闇が浸透 したけがれのない秩そら

の空のような様々な黒い現われが生起する

62

団 「中問の生存」のヨーガの教え

中央気道の中の上と下の風は心臓に集まっておりこの力によって

心臓のところにある左右の気道の六重の円の結がゆるむこれによって

逆さになった音節ハム [卓 ]の様相上の白いビンドゥが降り下の縦

の線の様相の赤いビンドゥが昇る これらは心臓のところの中央気追

の真ん中で子音で終わる (閉じた箱の)様相で存在している赤と白の

不滅のビンドゥに入るこの出合いによって達成間近の輝 く黒い現われ

が生起する このようにこれは外側からやってくる閲の現われ等の

ケースではないのである

これが 「達成間近」 と呼ばれるのはクリアライ トに近いからでくう

「大きな空」と呼ぼるのは増加の心とその乗 り物 として働 く風が存

在 しないからである

達成間近の心の最初の方では対象の感覚があるしかし最後の方

では心は沖象に注意 しておらず闇に困惑して気を失って無意識に

なりそうであるその後非常に微細な風と心から偶発的に生起するす

べての風と心が止まる

注意力のない達成間近な心の最後の部分は普通の状態で初めから

顕現せずに存在 していた非常に微細な風と心の注意力が活性化するま

で続 く これが起こると死のクリアライトが現われる

輝 く白い現われの心の定義は

① 概念の崩壊によって起こりその動きすなわち回復まで続きそら くう

② 月の光の浸透したけがれのない秋の空のような輝く白い空の

現われが現われ

(卦 何の租雑な二元の現われも現われない心の意識である

80の概念は崩壊しているが現われの心は概念的であるOより微細な多様性はあ

るが二元である散漫ではないが心象的な要素がありゆえに概念的である

一方クリアライトの心は完全に非概念的で非二元である

現われの増加の心の定義は

(》 概念の崩壊によって起こりその動きすなわち回復まで続 く

63

そら

(参 太陽の光の浸透したけがれのない秋の空のような輝 く赤い空の

現われが生起する

(卦 どんな粗雑で二元の現われも現われない心の意識である

達成間近の心の定義は int

① 概念の崩壊によって起こりその動きすなわち回復まで続くそら

(参 夜の初めの濃い闇の浸透したけがれのない秋の空のような輝くう

く黒い空の現われが生起する

どんな二元の現われも現われない心の意識である

《八番目の崩壊〉

達成間近の心がクリアライトに崩壊すると注意力のない達成間近

の心の二番目の部分が一掃される粗雑な二元の現われがみじんもないくう

明るく透明な空の現われが現われる これは三つのけがれすなわち

月の光 太陽の光 闇のない自然な秋の夜明けの色のようであるこくう

の現われは直接に空を認識するサマディの意識のようである

クリアライトの現われの原因は白と赤のビンドゥがそれぞれ心臓で

白と赤の不滅のビンドゥに溶解し中央気道のすべての風が非常に級

細な生命を運ぶ風に崩壊するからであるこれによって最初から顕現

しない状態で普通に存在していた非常に微細な風と心が顕現しそれ

によってこのような現われが現われるよってこれは外側からの空っそら

ぽの空のような現われのケースではない

これは「死のクリアライト」そして80の概念現われ増加達成くう

間近がなくそれを乗 り物とする風もないゆえに「すべて空」 と呼ば

れる これは実際の死である

これは基本的な真実の身体である真実の身体へと変化していくため

の浄化の土台であるがゆえにそう呼ばれる「空っぽ」は基本的な自然

の身体と呼ばれるそしてそれを対象としてとる心は基本的な智慧を

認識す _-真束の身体と呼ばれる

64

固 「中間の生存」のヨーガの教え

ほとんどの人間はクリアライトに3日とどまりそれから白と赤の構

成要素の印が起こる

血と癖が少 し鼻と性器から現われるこれは心臓で崩壊 したビンドゥの浄化 さ

れなかった部分である

しかし肉体的な構成要素が病気によってひどく消耗している場令

には何日経っても赤と白の構成要素の印は起こらない

このような人は一日もクリアライトにいることはないかもしれない

また高いあるいは低い悟 りを持つヨーギーの場合にはクリアラ

イトと真実の身体を混ぜ合わせることができこの状態に普通よりも長

くいたりまたその期間を短くしたりすることができる

65

固 変身のヲ-ガ (意識を移し変える)の教え

変身のヨーガ (意識を移 し変える)は意識を覚者の浄土にある

いは高い誕生の世界に運ぶために編み出された数えである死の光

および 「中間の生存」の幻身を保つことのできる修行の進んだヨーギー

にとってはこのヨーガが必要であるoこれは非prime削こ重要であるO生起

のヨーガを取得 した者そしてある程度プラーナとナ-ディーそして

マハームドラーの見解を取碍 した者がこのヨーガを修行するのに適し

た者であるOこれを行なうことができない省も少なくともカルマの法

則に強い信を持ちこの修行の意味とプロセスを完全に理解すべきである

そして先に述べた壷の呼吸と ト〉モが鞭FJlなくできるようにな

らなくてはならない

(変身のヨーガの修行の仕方

)変身のヨーガの観想と訓練は次のように行なう

自分自身のタントラの主神の身体の中に中央気道を観想 し八つ

のフム音節が身体の八つの出口 (二つの耳二つの目_hLロ肛門

性器)をそれぞれ預っていると観想するoこれは唐瓢がこれらの門

から出ていかないようにするためである そ

らそれからタントラの主 神が自分の前方上の空に座っていると観想

するそしてブルーのフム字を心臓のチアクラに観想し五色の光を放

っていると観想する次に壷の呼吸を維持しその力を使って7ム字杏l=こ

中央気道を通 して「神聖天への開稚 (ブラフマランドラ)」まで一気

に打ち上げるそして同時に大きな声で 「ヒクリ と叫び打ち上げる力

6

回 変身のヨーガ (意紙を移し替える)の教え

を強めるフム字を 「神聖天への開溝」に一秒保ち優 しく 「カ」 と

ささやいてそれを心臓のチアクラまで降ろす止める前にこれを7

回繰 り返しそしてまた始める 数回行なったら走りながら 「ヒク」そら

と7回叫んでフム字を身体の外に出し自分の前方上の空にいるタン

トラの主神の心臓に入れる そして優 しく低い声で「カ」と7回続け

て繰 り返すこのようにしてフム字を自分の心臓のチァタラに返す0

これを1日に4回行なう者は数日後に次のような経験をする-

頭頂がひどくかゆくなり熱 くなるそして真ん中に盛 り上がりがで

きそこから黄色の液体が分泌されるもしこれらの症状が起こった

ならこれが成就の印であると思ってよいこの後この修行をやめ

一カ月に1回か2回行なう しかし頻繁に覚者の浄土に生まれるとい

う強い発願を行ないそこに行く確信と望みを強める

《変身のヨーガの応用》

死の印がすべて現われ命を延ばすことがこれ以上できない場合変

身のヨーガを行なうまだ死ぬ時期が来る前にこれを行なう者は大き

な罪を犯すことになり地獄に落ちる

死の際のこのヨーガのテクニックは先に述べたものと同じである0

一つの違いは中央気道の上部と 「神聖天への開溝」を非常に大きく

そしてふさがれていないと観想することである

ここでフム字を心臓のチァクラに観想し全力を使って 「ヒク」 と

叫ぶ瞬時にフム字は中央気道を上がり「神聖天への開溝」を通ってそら

あっという間に自分の眼前の空にいるタントラの主神の心臓に達する

もしこのときにすべてが暗くなりプラ-ナが吹き出し頭頂がかゆ

く痛 くなるならこれは身体を抜け出して覚者の浄土に行 くという

確実な印である もしこのような印が現われない場合にはフム字杏

降ろし休んでからもう一度 トライするこの印が現われたら「ヒクリ

と21回から25回叫び続ける そうすれば絶対に覚者の浄土に生まれる

67

友人親戚など死にかけている人につき添っている人は骨変身

のヨーガの教えを思い出させその確信と倍を強め彼のために祈 り

彼を助ける

生きている間このヨーガを修習する機会のなかった者は次のようI

にする

死が近づいたなら祈 り供物を捧げザンゲし覚者方の前で願い

を言う 覚醒の心を生じさせすべての邪悪な想念を断ちすべての執

着を切るライオンの横臥位になる覚者の浄土に生まれたいという真

剣な願いを生じさせ変身のヨーガの教えを適用するこれを知らない

者は知っている者に簡単に話してもらう そのような人もいない場令そら

には単に自分の前前方上の空にいるタントラの主神の心臓に集中

する そして「ヒク」と21回叫び続ける このようにして意識を覚

者の心臓に放 り投げる

もし死につつある人の頭を優しくなで「メンラ (薬師愛欲神)」と

繰 り返すなら8人の到達其智運命魂方がやってきて死につつある人

の意識を覚者アミタ-バの西の浄土に導いてくれる

動物が死んでいる場合には「ラトナクータ」を繰 り返すその動物

の意識は高い世界へ生まれる

死の光と 「中間の生存」の幻身を認識できないけれども高い世界に

生まれるために変身のヨーガに頼る者は三つのグループに分けられ

る 覚者の浄土に生まれ変わる有名なヨーギーはそこで簡単に究極の

解脱を達成する 普通の者は法則とヴァジラヤーナが普及している場

所に生まれることができ数生で覚者の境地に達する劣った者はこ

のヨーガによって大きな死の恐怖を避けることができ「中間の生存」

と恐怖から逃れ幸福な場所に生まれ変わりいずれは解放を達成する

68

h主釘

rcて

ある教えにはまだ光を認識できなければ三日三晩眠ることを放秦

してからもう一度やってみるべきだと述べられているくう

四つの光または空すなわち啓示の光増大の光達成の光坐

来の誕生を順番に開示できる人は粗雑な 「生まれ変わり」の世界の忠

考と微細な 「生まれ変わり」の世界の思考の両方を取 り除き識別するそら

心を超越することができるそうすると要一つない空のように透明で

澄みわたった本物の睡眠の光に直面するO これがとびきり上等の経験

すなわち完全な光であるこの次には「まあまあ」の経験とか「少なくう

い」光と呼べるようなものがあるここではヨーギーは四つの空を

順番に認識できないかまたは「生まれ変わり」の世界の顕現をすべ

て取 り除くことはできないがひどい眠気を克服し透明な光り輝く空

性を明確に識別することができる

この次には「劣った」経験があるここではヨーギーは 「完全な」

光も 「少ない」光も経験 しないが夢が生じる前の眠りの状態で澄ん

だ透明な心を経験する昼間の修行で安定したサマディを達成 したら

その力は眠りと夢の状態も含めて昼と夜を通じて行き届 くその場

合ヨーギーは(原則として)夢を見ないもし見ることがあったと

してもそれをすぐに認識できる しかしこれは睡眠の光ではなくて

睡眠の状態でのサマディの経験でしかないと言うグルもいる確かにそ

うかもしれないがそのように修行すれば光を認識する機会を本当に

増大させることができすぐに 「少ない」光を見るであろう

光を保つ方法は多くあるが上述の教えでこの目的のためには十分

である ヨーギーは自分に最も役に立つ特定の教えに従うべきである0

くう《四つの空についての説明〉

くう四つの空または四つの光または四つの楽は光のヨーガの経験の

中核である これらは目覚めた状態の昼間の修行でプラ-ナを中央

気道に集めることによって引き起こされる そうできる人は特に四香

40

B] 光のヨーガの教え

くう くう目の空すなわち生来の光に集中すべきである この四つの空を認識

する方法は以下のとおりである

夜の光のヨーガの修行で最初に心臓のチァクラにある蓮華の花弁の

一つにあるア字に集中する この修行によって五大元素のプラ-ナが

中央気道に集中し煙寮気楼蛍の光などが順番に現われる眠気を

感じたらヌ字に集中するするとますますプラ-ナが集まり粗雑くう

な区別する思考が崩壊 し初めの空すなわち啓示の光が現われるそそら

うすると要一つない空に明るい月の光を見ているかのような感じを

経験する

もっと眠たくなったらタ字に集中しより多くのプラーナが集まりくう

微細な区別する思考がすべて崩壊 し二番目すなわち極端な空 (別名そら

増大の光)が現われる そうすると雲一つない空に明るい太陽の光

を見ているかのような感 じを経験する

とても眠くなったらラ字に集中するそうするとすべてのプラ-

ナが集まり最も微細な区別する思考のほとんどが崩壊し三番目すくう

なわち大いなる空 (別名 達成の光)が現われるそうすると深い雲

一つない天空にすべてを包含する暗闇を見ているかのような感 じを経

験する

最後にフム字に集中している間に眠りに落ちる (または気を失う)

と達成のすべてのプラ-ナと最も微細な区別する思考のすべてが崩くう

壊 し四番目すなわち完壁な空 (別名 生来の光)が現われるそそら そうきoう

う すると夜明けの澄んだ空の蒼等を見ているかのような感 じを経験 したそがれ

太陽月黄昏という三つのけがれのすべてが彼から離れ去るこれくう

らがヨーギーか認識 し修行 しなければならない四つの空すなわち

睡眠の光であるくう

最初この四つの空をすべて認識することはで きないかもしれないが

途切れることのない根気強い修行によってついには認識するようになくう

る四つの空を 「保つ」ことに熟達 していない人は浅い睡眠の間に

41

ヨーガを修行すべきである 熟達している人は深い睡眠のときにその

修行をすべきである 規則正 しいプロセスで光を保つことにまだ熟逮

していない人は逆のプロセスで行なうのが難 しいと感じるだろうす

なわち生来の光から三番目を保ち二番目をそれから一番目の光-(

とであるそれゆえ正 しいプロセスが基本であり非常に重要なので

ある

プラーナの乱れによって光のサマディから出されそうになったら

心臓のチァクラのフム字に集中してサマディをもう一度安定させるべ

きである これがダメなら「少ない」光について隈想すべ きである

「少ない」光から出されそうになったら夢の幻影の身体の修行をしよ

うとすべきであるしかしこれをきちんと行なうためには昼間の修くう

行でプラ-ナを中央気道に集め四つの空を開示できなければならない

この段階に到達 して初めて夜光を完壁に保つことができる修行

の進んでいないヨーギーは一番目と二番目の光は認識できるかもしれ

ないが三番目と生来の光を認識することは極めて困難であろう

寝る前に光を保とうという非常に強い望みを生 じさせ(身体全体

を満たしている)輝 く光を発 している心臓のチァクラにあるフム字に集

中すれば「少ない」光を見る機会は十分にある夢のない浅い睡眠の

状態では彼は心の性質を光 り輝いているが空っぽ (不明瞭さのない

透明)であると見なす意識は目覚めているかのように明噺である

にもかかわらず散漫にする思考を取 り除くことができず光 り輝 く意

識も夢と一緒に現われるもしこれが起こったらまだフム字に集中し

続け光を安定させるために光 り輝 く意識を保とうとすべきである0

深い睡眠のときに光を認識できない人はがっか りする必要はなく

認識するように再度努力するべきである そうすれば徐々にうまく

いくようになる プラ-ナの乱れのために夢が現われたらこれらのヴィ

ジョンがタントラの主神と彼のマンダラと同じであると見なしそのヴィくう

ジョンをもう一度大いなる空に溶け込ませようとする

42

E] 光のヨーガの数え

「r少ない」光は真の陸眠の光ではない」ということを知るべきである

後者は散漫と区別する思考がすべてない第四番目すなわち生来の

光であるが前者は区別する心と散漫が混ざり合った表面的な光でし

かないしかしこの 「少ない」光を安定させ強めることができれば

最終的には生来の光を保つことに成功する 現在のところチベット

のヨーギーの多 くは対応する〝 光を保つ段階に到達することしかで

きない修行のよくでさる者ですら「少ない」光 しか保つことができ

ないそれゆえこの違いを知っているということは非常に重要なこと

である

《三つの基本的な光についての解説》

タントラの教えによると光は三つのグループに分けることができる

① 起源の光

(参 道の光

(参 果報の光

「起源すなわちリアリティーの光」とは人が気づいていようがい

まいが関係なくすべてのときに存在 して」る生来の光である 睡眠のくう

光と死の光はこの種類に属する「道の光」とは空の状態すなわくう

ちプラ-ナが中央気道に集まったときに開示する四つの光または空

を直接悟ることであるこれはまた「区別しない智慧」- 主観 と客くう

観という二元性を超越 している「生まれていない空」を悟 ること-

とも呼ばれる「果報の光」とは覚者の境地という完全で完壁な解脱

の境地である 「二つが一つになった究極の光」を悟ることである

「睡眠の光」は様々なグループに分類することもできる「対象に面

すること」のない深い睡眠において認識されるものは「深い睡眠の光」と呼ばれる 粗雑な対象と微細な対象によって認識されるものは「F少ないJ睡眠の光」と呼ばれるなど

前に夢のヨーガや教えたように修行者は自分に自信があ り「中

43

間の生存」をマスターできるのかをどうかを観察すべきである こう自

閉すべきである

「わたしの今の悟 りで時が来たときにr死の光J をコントロールで

きるのだろうか 」くう

「四つの睡眠の空」をコントロールすることができれば死のときにくう

「四つの空」を認識できると確信を持つことができるo そq)人にとって

は死は道における非常に役に立つ段階である

よってこの光のヨーガの修行によって「生まれ変わり」の世界に

対する執着と「生まれ変わり」の世界における識別は浄化され「自己

を照らす智慧」を悟る「生来の光の智慧の火」によって不純な習慣

的思考をすべて破壊 し「息子の光」と 「母親の光」を一つにし「生ま

れない光」という大いなる全体にすべてを包含する そうすると完全

な 「法則の身体」と 「形状の身体」を達成し「生まれ変わり」の世界

の終わりまで少 しも努力することなしに数え切れないほどの多くの

方法ですべての衆生を助けることができる

44

6]「中川の生存」のヨーガの救え

回 「中間の生存 」のヨ-ガの教え

1「中間の生存」の数え (1)

(死の象徴

〉1形状一茶姿の集積が崩壊 し始めるとき極度な消耗の程度まで弱

きを感 じる地元素が崩壊 し始めると身体は活プJを失う視党器官

が崩壊すると眼球を動かすあるいははっきりと比ることができない

「大きな蚊の智慧」の元素がJiFi壊 し始めると心は大変暗く鈍くなる

2感光の楽fJ-tが崩壊 し始めるとだるく感 じマヒしたような感じ

がする水元菜が崩壊するときは身体内の分泌が止まるO聴覚の機

能が崩壊するとき聞こえなくなるo「平等の智eu の元素が分解さ

れるとIgぴと苦しみの区別がつかなくなる

3 識別の躯村tが崩壊 し始めるといかなる外的な対象も見えなくなる

火元-兼がJuL)壌するときは消化できない鼻が利かなくなり始めると

上部のプラーナが遅 くなり不規則になる映光の感JltLが崩壊すると

においを区別できなくなるO観察の智慧の元素が分解されると死

にかけている者は周りに立っている身内の者を見分けることができな

くなる

4 構成要素の躯積が崩壊するとき何もすることができなくなる

プラーナの元紫が分解するとき十の租雑なプラ-ナが来たところへ

仰る味光の器官が崩壊するとき舌が撞 く厚 くなる味覚の感光

がなくなると異なる味を区別できないO活動の智yi箕の元素が崩壊す

るとき行為することも意志することもできなくなる

4

別の経典によれば死に関する次の教えがある

1地元素が水元素に崩壊するとき外的なサインは自分の身体を動

かせなくなりそしてあたかもすべての支えを失って倒れそうに感

じることである

「お願いだ立ち上がるのを助けてくれ」

と大声で叫びたい内的なサインは意識が渦巻く煙の雲のように現

われることである

2水元素が火元素に崩壊するときの外的なサインはすべての分泌が

乾き切ることであり内的なサインは意識が移動する賓気横のよう

に現われ白い現われの33の邪悪心の識別する思考がすべて静まるこ

とである

3火元素がプラ-ナに崩壊するときは外側のサインは身体の熱が

大幅に減少し一方で指や爪先はしびれて冷たくなることである内

的なサインは意識が蛍の光の薄暗いスパークのようにして現われ

赤い現われの40の愛著の識別する思考が静まることである

4プラ-ナが意識に崩壊するときの外側のサインは死にゆく人の出

息が大変長 くなり入息が大変短 くなることである 内的なサインは

意識がはっきりとして安定したランプの光のように現われ七つの

黒い迷妄の識別する思考がすべて静まることである

経典によればこれらの死のサインは個人によって一つ一つ順々に

現われたりあるいはすべてが一度に現われたりする

微細な元素が崩壊したら死にかけている人は次のような経験をす

ることになるそら

1意識が 「啓示の光」に崩壊するとき雲のない空に浮かぶ月の光のI

ように光を見る

2啓示の意識が 「増加の光」に崩壊するとき夜明けのように赤っぽ

い草色の一条の光を見る

3「増加の光」が 「達成の光」に崩壊すると完全な暗闇を経験 し

46

6] 「中間の生存」のヨーガの数え

意識を失うそら

4この無意識の状態は再び光の中に崩壊 し夜明けの要一つない空

のような- 前の三つの段階の微細なけがれすべてを超越 した-くう

透明なはっきりとした空が現われるこれが真実の 「死の光」あるい

は 「生来の光」である

異なる元素が次から次-と崩壊 したら最終的にプラーナの元素が

心臓のチァクラで意識に崩壊するその後頭頂のチァタラにある白い

ビンドゥが下降しヘソのチァクラにある赤いビンドゥが上昇し二つ

が心臓で一緒になる赤と白のビンドゥが完全に混ぜ合わさったとき

「死の光」が現われる 六つの世界のすべての有情の魂がそれぞれの

生の終わりに一度死の光を見るのだが残念ながら彼はそれを認読

することもつかむこともできない

《「中間の生存」の出現》

それから逆の順序で死の光から達成増加啓示と順に現われる

眠っていたプラ-ナが動き始め達成の光が現われるそしてすぐにそ

れから増加の光啓示の光と続くそれから80の識別する思考が生じ

その結果 「中間の生存」のすべての幻影のような顕現が現われる

ここでよく論議を呼ぶ質問が起こる

「r中間の生存Jの住人の身体と顔はどのように見えるのか」アサンガの兄弟たちによれば彼らは次の転生の姿をしている しか

し他の人々によれば生前の姿に似ているという 「継承の派」のグ

ルたちによれば「中間の生存」の初めのころの段階では「中間の生存」

の住人の顔と身体は生前のものに似ておりそれからそれが徐々に消え

てゆきそして 「中間の生存」の後の段階になれば次に来る転生の現

われをとるこの理論は理にかなっているだけではなく経典とも一致

している 多くの経は「習慣の身体」の 「中間の生存」状態における

存在は生前にならって形作られることを明確に示 している

47

「中間の生存」の住人はすべての器官を完全に備えてお り再び再

生することが定められている場所以外であれば妨害なくどこへでも旅

することができる 彼は 「生まれ変わり」の世界に属する超常的力を幾

分有しており食物の香 りを食べて生き他の同じ 「中間の生存」の住int

人たちを見ることができるなおここから先の内容については一つ

の例にすぎない

もし 「中間の生存」の住人が悲惨な領域に生まれることが定められ

ているのであれば深い暗闘あるいは黒い雨の夜のヴィジョンを見

るだろう もし彼が幸福な領域に生まれるものであるなら月のように

輝 く白い光を見る

別の経典はこういう

地獄に生まれる者たちにはすべてのものが焼けた木のように黒っぽ

い茶色に見える 低級霊域に生まれる者たちは煙色の色を見る天に坐

まれる者は金色の光を見る 形状の要素に生まれる者たちは白を見る

そして非形状の要素に生まれる者たちは「中間の生存」の経験をし

ない- 彼らは死後即座に非形状の要素へ生まれ変わることになる

しかし低い領域に生まれることが定められている非形状の要素の生令

体たちは再び 「中間の生存」を経験するともいわれている

地元素が妨げられたとき「中間の生存」の住人たちは爆発の雷鳴を

開く水元素が妨げられたとき海の波のとどろさを開き火元素のと

き燃え上がる森のうなりを開き風元素のとき大暴風雨の高いヒュ-

ヒューとなる音を開く

三毒- 愛著邪悪心迷妄- は「中間の生存」の住人が自赤

黒の様々な種類の恐ろしいヴィジョンつまり彼を傷つけるために近づ

いてくる恐ろしい幽霊や悪魔として投影された習慣的な思考を持つ国と

なる

「中間の生存」の住人は次のような性質を持つといわれる

① 身体は抵抗を示すことがなく影を作らないそして一瞬のう

48

回 「中間の生存」のヨーガの教え

ちに多くの土地へ旅することができる

② 他の領嘘の生命体は彼の行為を目撃することができない

③ 透視能力とテレパシーを持つo

④ 太陽も月も星も見ない

(9 生来的な心の記録を見て自分が生前行なった良い行為 悪い行

為のすべてを詳しく見る

⑥ 食物は見るがそれが彼に布施されたか捧げられたのでなけれ

ば味わうことはできない

以上のような説明は行なわれたが個人のカルマは決して同じという

ことはなくまた顕現も大変異なっているのでこれらをはっきりと限

定されたあるいは一定不変のものとして受け入れるのは難 しい多く

の点で 「中間の生存」の状態は夢の状態のようであり非常に不安定で

不確かなものなのである

「中間の生存」の生命の最高の長さは7日であるが もしこの期間に

「中間の生存」の住人が転生をしなければ彼は 「死ぬ」あるいは気絶

して第二 「中間の生存」に即座に生まれ変わる このプロセスは7回

繰 り返されることができるので全体で49日となる

「中間の生存」の住人は次に転生する場所を見るや否やその場所

に恋 しでしまう

湿気と温かさによって生まれ変わる者は壇とにおいによって引かれ

る 虫あるいは卵の形に生まれ変わる者は両親がセックスをしてい

るのを見たとき両方の親に対する大きな変著と邪悪心を抱 く 男性に

生まれるものは母を愛 して父を憎み女性は逆となるこの愛著と那

悪心が生 じるや否や「中間の生存」の住人は直ちに気絶 しそれを知

らないで転生する天の一つに生まれるものは壮麗な天国にあるよう

な豪邸と男女の天使を見彼らを望む

悲惨な領域に生まれる者は多くの恐ろしいヴィジョンを見絶望的

にそれらを避けようとする 洞窟や穴や木に逃れようとすれば彼は動

49

物に生まれ変わる もし鉄の家に逃げようとすれば地獄に生まれる0

「中間の生存」の住人が死ぬときはやはり四段階の崩壊のプロセス

つまりプラ-ナの減退から啓示増加達成生来的な光を通過す

る それから逆のプロセスが始まり生来的な光から達成増加啓

示80の識別する思考プラ-ナのエレメント火--と心と身体の

複合体が完成するまで続 く

《「中間の生存」 での機会》くう

死の際で息子と母の空の光が混ぜ合わさるとき識別をする考えと

いう微細なけがれはすべて鋲まる このとき生起と完成のヨーガを敬

得した修行の進んだヨーギーは完全な覚者の境地とその徳を同時に

達成できる かなり修行の進んだ者しかし素晴らしいマハームドラー

を昼夜修行でさる者また死の光を保てる者は「中間の生存」のヴィ

ジョンが現われるときそれを使っで悟りを進めることができる

この世のすべての顕現は実は 「中間の生存」のそれでありすべて

の 「生まれ変わり」の世界の存在は「中間の生存」の存在なのである

誕生と死の間の期間は「生と死の中間の生存」と呼ばれる 眠 りに落

ちたときから目覚めまでは 「夢の中開の生存」死から再生までは 「中

間の生存」そのものである これら三つの 「中間の生存」においてトウ

モと幻身のヨーガ光と夢のヨーガそして 「中間の生存」と変身のヨー

ガの修行が強調されるべきである

眠っている状態起きている状態の両方で見るもの開くもの触

るもの行動するものはすべて「中間の生存」の状態であると考える

べきであるこの教えを繰 り返し続けて修行することは優れた 「中間

の生存」の準備であると認識すべきである

そして死のときが近づいたなら自分の財産 持ち物を三宝に布施

し惜 しみなく布施しすべての執着を切り神聖になされた約束の戒

を厳 しく守 りすべての道に外れたこと罪をザンゲすべきである ま

50

B] 「中開の生存」のヨーガの教え

たもし神聖になされた約束の戒を破ったことがあるならグルあるい

は覚者に再びイニシエーションを与えてくれるように懇願 し破った棉

聖になされた約束の戒を修復すべきである真剣にグルとタントラの主

神に祈 り死の光と 「中間の生存」での幻身を保持できるよう助けを求

めまた法友に頼って死の際で教えを思い出させてもらう

最も修行の進んでいるヨーギーは死のとき溶解のヨーガを行ない

おのずから照らす精髄に集中してそれを死の光に混ぜ合わせる そし

てその光から「風とともにある心」でできた完全な 「完全な楽 しみの

身体」と 「変化身」を生 じさせるよう努力する

マハ-ム ドラーの第四段階に達した非常に修行が進んでいるヨーギー

は死のときに確実に母と息子の光を混ぜ合わせることができる この

ときカルマの身体顕現心のすべてのきずなが切れ覚者の境地の

徳がすべて完成する彼らの心は法則の身体になり身体は智慧の身体

になり土地は完成と純粋さの土地になる

かなり修行の進んでいるヨーギーも最も進んでいる者たちと同じよ

うに修行するべきであるもしこれに成功すれば彼らは 「中間の生存」を通らないで転生できる そうでなければ真剣に覚者の浄土に生まれ

るように祈 り変身のヨーガの教えを適用すべきである

死の光も幻身のヨーガも保持することめできない劣ったヨーギーは

心の集中力を喚起 し確実な理解と揺るぎのない自信を持って教えを逮

用 し死と 「中間の生存」の挑戦に立ち向かう解放を得るために死と

「中間の生存」の機会を利用することができない者はカルマによって

もうー度 「生まれ変わり」の世界に生まれることを強いられる これを

防ぐためには次の指示に従う

「中間の生存」にいる者がその者にとって最 も魅力的な場所に来た

ときそれをタントラの主神のマンダラだと観想する 男と女の性交を

見て愛著と邪悪心が生起 したら自分自身に注意を喚起 してこれが

覚者が現わした父と母の第三イニシエーションだと考える 楽と空の経

51

くう験を受け入れ愛書も邪悪心も幻影で空であると見る

くうこのように空の状態の見解を強調することによって「生まれ変わり」

の世界から永遠に自分を解放できるかもしれないもし 「中間の生存」

にいる者がこれをうまく成し遂げ最初の7日間で再生を逃れることが

でき為ならそれに続 く7日間あるいはその後に同じことを成し遂げ

ることは難しくない彼はタントラの主神の浄土に生まれ道-の帰依

を完成するだろう

もし 「中間の生存」にいる者が覚者の浄土に生まれたいと思うなら

そこに生まれたいという強い願望を培わなくてはならないこれは非育

に重要であるそして変身のヨーガの教えを適用すると一騎のうち

にその浄土に生まれる

「中間の生存」ヨーガの恩恵は次のようにまとめられる

(ni 「法則の身体」は死のときに実現できる

② 「完全な楽しみの身体」は 「中間の生存」で

③ 「変化身」は肉体化するときに実現される

これはまた覚者の三身の成就に導く道とも呼ばれる

2「中間の生存」の教え (2)

《崩壊の諸段階》

人間は25の粗雑な対象- 五つの集積四つの元素六つの感覚要

素五つの対象五つの基本的智慧- が崩壊することによって必ず

死ぬ

死のプロセスには八つの段階がありそれには25の要素の崩壊が含

まれる22の要素は最初の四つの段階の間に崩壊する残 りすなわ

ち識別の集積 意識の感覚 諸現象の性質を悟る基本的智慧は最級

の四つの段階の間に崩壊する

52

B] 「中間の生存」のヨーガの教え

図1 25の粗雑な対象

5つのとらわれfの集報 53の基本的魯魚 四大元素 6つの感覚事案 5うめ対魚

形材 窄準 二 基本的鋲のような智患 也 日の感

覚 形状-容姿感 車 基本的な平等の智

憩 水 耳の感覚 声蓑 壷 基本的な

分析の智患 火 鼻の感覚 香り痕由の構成 基本的な活動を 風 舌

の感覚 味達成する智患 身の感覚 接

触敗 軍 基本

的な諸現象の性質の智愁 意識の感覚図2 8つの崩壊価 白の崩噂空重BO油 填 ー3番白の崩薮 iIi春日重油 墳一J

1 帝敬す二

る奮寮 形状-容姿 感 覚 弛 別 経験の構成

元 素 地 水 火 風博 労要素 T 日の感

覚 耳の感覚 舟の感兜 舌と身の感覚対 慶

目に見える形状-容姿 士PJ 香 り 味と

接触基本地軸 基本的 基本的な 基本的な 基本的な活動を鏡のような智慧 平等の智患 分析

の智恵 達成する智患崩壊寸を5帝P

の崩壊 there4や畢日申申墳 7寧日の崩壊 や番

〈一番目の崩壊〉

最初に形状一容姿の集積の段階の五つの現象が自然に崩壊するす

なわち形状一容姿の集積のような智慧地元素目の感覚生命体の

中にある目に見える形状一容姿である形状一容姿の集積の崩壊の外的I

な印として手足が前より小さくなり身体が弱く力がなくなる

この大きさと力の減少は普通老齢とともに訪れる顕著なかたちである

基本的な鏡のような智慧は鏡に像が現われるのとちょうど向 じよう

に多くの対象が同時に明確に現われる通常の意識であると説明されて

いるこの崩壊の外的な印として視界がハツキリしなくなり暗くな

地元案の崩壊の外的な印として身体が非常に細 くなり手足がだら

んとし身体が地面の下に沈んでいっているような感じがする

沈んでいく感覚は「持ち上げてくれ 」と叫ぶほどである

目の感覚の崩壊の外的な印として日を開けたり閉じたりできなくな

生命体の中にある目に見える形状-容姿の崩壊の外的な印としてつヤ

身体の艶が減少し力が尽きる

この五つの崩壊の内的な印は「屡気楼のような」と呼ばれる青っぽ

い現われが生 じることであるこれは太陽の光が夏の砂漠を打つとき

の水の現われのようなものである

現われは煙の塊にもたとえられるがたいていは零気横にたとえられる

《二番目の崩壊》

その後感覚の集積の段階の五つの現象が同時に崩壊する感覚の集

積が崩壊するときの外的な印は身体の意識が感覚の意識に伴う楽

苦しみ どちらでもない感覚をもはや経験することができないというこ

とである

基本的な平等の智慧は楽 苦しみ どちらでもない感覚を一つの檀

54

回 「中間の生存」のヨーガの教え

類すなわち感覚として心にとめている通常の意識であると説明され

ている

これは多くの同発語を一つの意味を持つものとして心にとめている意識とし

ても表現されている

この崩壊の外的な印として意識の感覚に伴う楽 苦しみ どちら

でもない感覚をもはや心にとめることができない

水元素の崩壊の外的な印として唾液汗尿血液精液が干上が

口鼻舌喉が干からび歯にはカスが生じる

耳の感覚の崩壊の外的な印として外的 内的な音がもはや聞こえな

生命体の中に含まれている音の崩壊の外的な印として耳の内側の

「ur」という音がもはや生じない

この五つの崩壊の内的な印は「煙のような」と呼ばれる現われが生

じることである これは煙の塊の中にある煙突からうねって出てい

る煙に似ている

《三番目の崩壊》

その後識別の集積の段階の五つの現象が同時に崩壊する 識別の集

積の崩壊の外的な印として両親のような親しい人のことをもはや気

にとめなくなる

基本的分析の智慧は親しい人の個々の名前や目的などに気をとめ

る通常の意識であると説明されている

この崩壊の印としては自分の両親の名前すらもはや思い出せない0

火元素の崩壊としては身体の温かさが減少しそこから食べ物や飲

み物を消化する力が失われる

鼻の感覚力の崩壊の外的な印としては鼻からの空気の吸い込みは弱

くなるが吐き出しは強く長くなり息はまるで一つ一つ積み上げられ

55

ているかのようである

生命体の中に含まれているにおいの崩壊の外的な印としてはいいに

おいも悪いにおいも喚ぐことはできない

この五つの崩壊の内的印は「蛍のような」と呼ばれる現われが生 じ

ることであるこれは煙突から上る煙の-吹きの中に見られる赤いすす

火の粉または穀物を妙るために使われるフライパンの底の煤につい

た赤い火の粉のようである

《四番目の崩壊》

その後経験の構成の集積の段階の五つの現象が同時に崩壊するこ

の集積の崩壊の外的な印は動き回るというような肉体運動をすること

ができないことである

基本的な活動を達成する智慧は今生および来生の外的 世俗的な

活動や目的などそしてまたそれらをどのようにして達成するのかを

心にとめている意識であると説明されている

風の元素の崩壊の外的な印としては10の風- 粗雑な生命を運ぶ風

など- がその住みかから心臓に移 り息が出たり入ったりしなくな

舌の感覚力の崩壊の外的な印としては舌が太 く短 くなりつけ根が

青 くなる

生命体に含まれる味の崩壊の外的な印としてもはや六つの味 (甘さ

酸っぱさ苦さ渋さピリッとした塩辛さ)を経験できない

この時点で身の感覚と接触も必ず崩壊するのでその崩壊の外的な

印としていかなるなめらかさも租さも感じることができない

この七つの崩壊の内的な印は「燃えるバターランプのような」と呼

ばれる現われが生 じることである これはバターランプがまさに消え

んとするとき炎がパチパチするようなものである

56

E] 「巾問の生存」のヨーガの教え

「崩壊の意味」前の元素がどのようにして後ろの元素に崩壊 していく

のかについていうと地 水 火 風という順序で前の元素と関係の

ある風の意識の基礎として働 く能力が撤退し後の元素の意識の基礎

として働く能力がより顕現するのである これは前の元素の後の元莱

-の崩壊と呼ばれているがある一つの元素が別の元素の性質を持つよ

うになるということではない

地が水に崩壊するということは地の風の意識の基礎として働く能力

が退化しそのときに水の風の意識の基礎として働く能力がより顕現

するようになるということを意味するこのようにこれは前者の舵

力が後者の能力へ移動するようなものなので地が水に崩壊するといわ

れているが通常の地が通常の水に崩壊することではないこれは他の

崩壊にも当てはまる

《五番目の崩壊》

四つの元素が崩壊した後意識の集積の段階にある五つの現象が段階

的に現われなくてはならないこれらは80の表示的概念の心輝 く白の

現われの心輝 く赤い増加の心輝 く黒の達成間近の心そして死の

クリアライトの心である

80の概念は三つのグループに分かれ33が白い現われの心を表わし

40が赤い増加の心を表わし七つが黒い達成間近の心を表わす 最初の

グループの概念は対象の乗 り物として働 く粗雑な風の動 きに関係 し

よって白の現われの心を顕現として経験 していない者にとっては

その乗 り物として働く風が赤い増加の心そして黒い達成間近の心と

比べていくらか粗雑な動きをしていると感じられるこの白い現われ

の心に関する推論ができるのは最初の概念のグループが微細から釈

雑へと反対の順序で進んでいるときの白い現われの心の痕跡あるい

は結果だからである

57

この33とは

1大きな欲望の欠如 心は対象を欲さない

2中くらいの欲望の欠如

3小さな欲望の欠如I

4心の行き来 心は外的対象-と行ったり内的対象-帰ったりする

5大きな悲しみ 快い対象と別れることに対する心の苦痛

6中くらいの悲しみ

7小さな悲しみ

8安らぎ心は安らかにとどまる

9概念化 対象のまぶしさによって興智した心

10大きな恐れ 不快な対象に出合ったことによって生み出される恐れ

ll中くらいの恐れ

12小さな恐れ

13大きな執着 快い対象に執着すること

14中くらいの執着

15小さな執着

16とらわれ 愛欲界の対象に完全にとらわれた心

17不善あるいは非知識 善行に対する疑念

18飢え 食べ物を欲すること

19渇き飲物を欲すること

20大きな感覚 快感痛みどちらでもないという感覚

21中くらいの感覚

22小さな感覚

23知者の概念

24知ることの概念

25知られる対象の概念

26個別の識別 何がふさわしく何がふさわしくないかを分析する心

27恥 自分自身が同意しないあるいは宗教的な禁止によって

58

固 「中間の生存」のヨーガの教え

誤った行為を避けること

28慈悲 苦悩からの離別を願うこと

29哀れみ 観察の対象を完全に保護する心

30美 しいものと会いたいと欲すること

31不安 とらわれた心確信がない

32蓄積 所有物を集める心

33嫉妬 他の繁栄によって乱れた心

二つ日の40の概念は対象の乗 り物として働 く中くらいの風に関係す

るよってそれを経験 していない者にとっては赤あるいはオレンジ

の増加の乗 り物として働 く風が自あるいは黒い現われと比べて中く

らいの動きをしていると感 じられるつまり心がより微細になるにつ

れて心の二元性がより少なくなりつつあるということであるこの赤

い増加の心に関する推論ができるのはこの概念のグループが反対の順

序で粗雑へと進んでいるときの赤い増加の心の痕跡あるいは結果だか

らである

この40の概念とは

1欲望 まだ手に入れていない対象に対する執着

2愛著 手に入れた対象に対する執着

3大きな喜び 快い対象を見て喜ぶ心

4中くらいの喜び

5小さな喜び

6うれしさ 欲 した対象を達成 したことによる満足

7歓喜 欲 した対象を繰 り返 して経験する心

8驚き以前生起 しなかった対象について考えること

9興暫 快い対象を知覚 して散漫になった心

10満足 快い対象に対する満足

ll抱擁 抱擁 したいと欲すること

12キス キスしたいと欲すること

59

13吸う吸いたいと欲すること

14安定 変化 しない連続の心

15精進 善に向かう心

16プライド自分が優れていると思う心

17活動 活動を成し遂げることに関係する心

18強盗 富を盗みたいと欲すること

19力 他の軍隊を征服したいと欲すること

20熱意 善の道を修習する心

21大きな困難に対する従事 倣慢さによって悪行に従事すること

22中くらいの困難に対する従事

23小さな困難に対する従事

24激しさ理由もなく優れた者と議論したいと欲すること

25戯れ 魅力的な者を見て戯れたいと欲すること

26怒る傾向 憤慨の心

27善 善行に対して努力したいと願うこと

28はっきりとした言葉と真実 他が理解できるようにそして自

分の事実の識別を変えないで話 したいと願うこと

29非真実 自分の事実の識別を変えてから話したいと願うこと

30確信 非常に安定した意図

31非仮定 対象を保持 したいと欲さない心

32寄贈者 所有物を与えたいと願うこと

33熱心な勧告 怠惰な者に宗教の実践をするように勧めること

34英雄的行為 煩悩のような敵を克服したいと願うこと

35-恥知らず 自分が同意しないあるいは宗教的な禁止によって非

行を避けないで悪行に従事すること

36欺き偽善によって人を欺くこと

37キツさ鋭い良心

38悪徳 邪見解に慣れた心

60

6] rFP問の生存」のヨーガの教え

39非優 しさ他を傷つけたいと願うこと

40不正 不正直

三番目の七つの概念は対象の乗 り物として働 く弱い風の動きに関係

するよって黒い達成間近の心に関してそれを経験 していない者に

それを示す働きをする これはこの概念のグループが反対の順序で釈

雑へと進んでいるときの黒い増加の心の痕跡あるいは結果だからであ

この七つの概念とは

1忘れっぽさ衰えた注意力

2誤り水を寮気樺と思うことなど

3しゃべらない しゃべりたくないと思うこと

4意気消沈 悩む心

5怠惰 善に対する熱意のなさ

6疑念

7中くらいの欲 愛著と邪悪心が同じくらいの心

80の表示的概念とその乗 り物である風は輝 く白い現われの前に崩壊

しなくてはならないなぜなら理解の様式と現われの心のそれは不

一致だからであるまたこの二つの間には粗雑さと微細さに関して大

きな違いがあるので80の概念のような粗雑な心は白い現われのとき

には存在できない80の表示的概念とその乗り物である風が輝 く白い

現われへと崩壊するとき燃えているバターランプのような現われが坐

起する80の表示的概念がその中に崩壊 してしまったときの現われくう

の心自身の印は非常に明るい透明さと空の現われおよび月の光が

充満したけがれのない秋の夜空のような白い様相の光の現われである

この現われの原因に関していえば心臓から上の左右両方の気道の風

がその上の開口つまり頭頂から中央気道に入ったからであるこ

の力によって頭頂の緒がゆるみ父から得た音節ハムが逆さになった

相である [皇 ]白いビンドゥが水のような性質を持っているがゆ

61

えに下に下がるそれが心臓のところにある左右の気道の大童の円

の緒の上に来ると輝く白い現われが生起する このようにこれは

外側から差した月の光などの現われではないのである

これが現われと呼ばれるのは月の光のような現われが生起するからくう

であり空と呼ばれるのは80の概念とその乗 り物である風が存在 し

ないからである

〈六番目の崩壊》

この後現われの心とその乗り物である風が増加の心に崩壊する0くう

増加の心が生起すると空であり 「空っぽ」であるが前よりももっ

と澄んだ赤またはオレンジの現われが太陽の光の浸透したけがれのそら

ない秋の空のように輝く

この原因に関していえば心臓から下の左右の気道の風がすべて管

骨の一番下あるいは性器のところの開口を通って中央気道に入るか

らであるこの力によって宝石 (性器)の中のチアクラの結とヘソ

のチァタラの結が徐々にゆるむこれによってヘソのチァクラの真ん

中にある縦一本の線の短いア [A]の形で存在 している母から得

た赤いビンドゥが上に上がる赤い現われは心臓にある六重の円の

左右の気道の緒の下まで上昇する よってこれは外側から輝 く太陽

の光の輝きなどではないのである

これが赤い現われと呼ばれるのは太陽の光のように鮮やかであるかくう

らで「非常に空」と呼ばれるのは現われの心とその乗 り物 として働

く風が存在しないからである

《七番目の崩壊》

この後増加の心がその乗 り物である風とともに達成間近の心に

崩壊する 最初夜の初めのような濃い闇が浸透 したけがれのない秩そら

の空のような様々な黒い現われが生起する

62

団 「中問の生存」のヨーガの教え

中央気道の中の上と下の風は心臓に集まっておりこの力によって

心臓のところにある左右の気道の六重の円の結がゆるむこれによって

逆さになった音節ハム [卓 ]の様相上の白いビンドゥが降り下の縦

の線の様相の赤いビンドゥが昇る これらは心臓のところの中央気追

の真ん中で子音で終わる (閉じた箱の)様相で存在している赤と白の

不滅のビンドゥに入るこの出合いによって達成間近の輝 く黒い現われ

が生起する このようにこれは外側からやってくる閲の現われ等の

ケースではないのである

これが 「達成間近」 と呼ばれるのはクリアライ トに近いからでくう

「大きな空」と呼ぼるのは増加の心とその乗 り物 として働 く風が存

在 しないからである

達成間近の心の最初の方では対象の感覚があるしかし最後の方

では心は沖象に注意 しておらず闇に困惑して気を失って無意識に

なりそうであるその後非常に微細な風と心から偶発的に生起するす

べての風と心が止まる

注意力のない達成間近な心の最後の部分は普通の状態で初めから

顕現せずに存在 していた非常に微細な風と心の注意力が活性化するま

で続 く これが起こると死のクリアライトが現われる

輝 く白い現われの心の定義は

① 概念の崩壊によって起こりその動きすなわち回復まで続きそら くう

② 月の光の浸透したけがれのない秋の空のような輝く白い空の

現われが現われ

(卦 何の租雑な二元の現われも現われない心の意識である

80の概念は崩壊しているが現われの心は概念的であるOより微細な多様性はあ

るが二元である散漫ではないが心象的な要素がありゆえに概念的である

一方クリアライトの心は完全に非概念的で非二元である

現われの増加の心の定義は

(》 概念の崩壊によって起こりその動きすなわち回復まで続 く

63

そら

(参 太陽の光の浸透したけがれのない秋の空のような輝 く赤い空の

現われが生起する

(卦 どんな粗雑で二元の現われも現われない心の意識である

達成間近の心の定義は int

① 概念の崩壊によって起こりその動きすなわち回復まで続くそら

(参 夜の初めの濃い闇の浸透したけがれのない秋の空のような輝くう

く黒い空の現われが生起する

どんな二元の現われも現われない心の意識である

《八番目の崩壊〉

達成間近の心がクリアライトに崩壊すると注意力のない達成間近

の心の二番目の部分が一掃される粗雑な二元の現われがみじんもないくう

明るく透明な空の現われが現われる これは三つのけがれすなわち

月の光 太陽の光 闇のない自然な秋の夜明けの色のようであるこくう

の現われは直接に空を認識するサマディの意識のようである

クリアライトの現われの原因は白と赤のビンドゥがそれぞれ心臓で

白と赤の不滅のビンドゥに溶解し中央気道のすべての風が非常に級

細な生命を運ぶ風に崩壊するからであるこれによって最初から顕現

しない状態で普通に存在していた非常に微細な風と心が顕現しそれ

によってこのような現われが現われるよってこれは外側からの空っそら

ぽの空のような現われのケースではない

これは「死のクリアライト」そして80の概念現われ増加達成くう

間近がなくそれを乗 り物とする風もないゆえに「すべて空」 と呼ば

れる これは実際の死である

これは基本的な真実の身体である真実の身体へと変化していくため

の浄化の土台であるがゆえにそう呼ばれる「空っぽ」は基本的な自然

の身体と呼ばれるそしてそれを対象としてとる心は基本的な智慧を

認識す _-真束の身体と呼ばれる

64

固 「中間の生存」のヨーガの教え

ほとんどの人間はクリアライトに3日とどまりそれから白と赤の構

成要素の印が起こる

血と癖が少 し鼻と性器から現われるこれは心臓で崩壊 したビンドゥの浄化 さ

れなかった部分である

しかし肉体的な構成要素が病気によってひどく消耗している場令

には何日経っても赤と白の構成要素の印は起こらない

このような人は一日もクリアライトにいることはないかもしれない

また高いあるいは低い悟 りを持つヨーギーの場合にはクリアラ

イトと真実の身体を混ぜ合わせることができこの状態に普通よりも長

くいたりまたその期間を短くしたりすることができる

65

固 変身のヲ-ガ (意識を移し変える)の教え

変身のヨーガ (意識を移 し変える)は意識を覚者の浄土にある

いは高い誕生の世界に運ぶために編み出された数えである死の光

および 「中間の生存」の幻身を保つことのできる修行の進んだヨーギー

にとってはこのヨーガが必要であるoこれは非prime削こ重要であるO生起

のヨーガを取得 した者そしてある程度プラーナとナ-ディーそして

マハームドラーの見解を取碍 した者がこのヨーガを修行するのに適し

た者であるOこれを行なうことができない省も少なくともカルマの法

則に強い信を持ちこの修行の意味とプロセスを完全に理解すべきである

そして先に述べた壷の呼吸と ト〉モが鞭FJlなくできるようにな

らなくてはならない

(変身のヨーガの修行の仕方

)変身のヨーガの観想と訓練は次のように行なう

自分自身のタントラの主神の身体の中に中央気道を観想 し八つ

のフム音節が身体の八つの出口 (二つの耳二つの目_hLロ肛門

性器)をそれぞれ預っていると観想するoこれは唐瓢がこれらの門

から出ていかないようにするためである そ

らそれからタントラの主 神が自分の前方上の空に座っていると観想

するそしてブルーのフム字を心臓のチアクラに観想し五色の光を放

っていると観想する次に壷の呼吸を維持しその力を使って7ム字杏l=こ

中央気道を通 して「神聖天への開稚 (ブラフマランドラ)」まで一気

に打ち上げるそして同時に大きな声で 「ヒクリ と叫び打ち上げる力

6

回 変身のヨーガ (意紙を移し替える)の教え

を強めるフム字を 「神聖天への開溝」に一秒保ち優 しく 「カ」 と

ささやいてそれを心臓のチアクラまで降ろす止める前にこれを7

回繰 り返しそしてまた始める 数回行なったら走りながら 「ヒク」そら

と7回叫んでフム字を身体の外に出し自分の前方上の空にいるタン

トラの主神の心臓に入れる そして優 しく低い声で「カ」と7回続け

て繰 り返すこのようにしてフム字を自分の心臓のチァタラに返す0

これを1日に4回行なう者は数日後に次のような経験をする-

頭頂がひどくかゆくなり熱 くなるそして真ん中に盛 り上がりがで

きそこから黄色の液体が分泌されるもしこれらの症状が起こった

ならこれが成就の印であると思ってよいこの後この修行をやめ

一カ月に1回か2回行なう しかし頻繁に覚者の浄土に生まれるとい

う強い発願を行ないそこに行く確信と望みを強める

《変身のヨーガの応用》

死の印がすべて現われ命を延ばすことがこれ以上できない場合変

身のヨーガを行なうまだ死ぬ時期が来る前にこれを行なう者は大き

な罪を犯すことになり地獄に落ちる

死の際のこのヨーガのテクニックは先に述べたものと同じである0

一つの違いは中央気道の上部と 「神聖天への開溝」を非常に大きく

そしてふさがれていないと観想することである

ここでフム字を心臓のチァクラに観想し全力を使って 「ヒク」 と

叫ぶ瞬時にフム字は中央気道を上がり「神聖天への開溝」を通ってそら

あっという間に自分の眼前の空にいるタントラの主神の心臓に達する

もしこのときにすべてが暗くなりプラ-ナが吹き出し頭頂がかゆ

く痛 くなるならこれは身体を抜け出して覚者の浄土に行 くという

確実な印である もしこのような印が現われない場合にはフム字杏

降ろし休んでからもう一度 トライするこの印が現われたら「ヒクリ

と21回から25回叫び続ける そうすれば絶対に覚者の浄土に生まれる

67

友人親戚など死にかけている人につき添っている人は骨変身

のヨーガの教えを思い出させその確信と倍を強め彼のために祈 り

彼を助ける

生きている間このヨーガを修習する機会のなかった者は次のようI

にする

死が近づいたなら祈 り供物を捧げザンゲし覚者方の前で願い

を言う 覚醒の心を生じさせすべての邪悪な想念を断ちすべての執

着を切るライオンの横臥位になる覚者の浄土に生まれたいという真

剣な願いを生じさせ変身のヨーガの教えを適用するこれを知らない

者は知っている者に簡単に話してもらう そのような人もいない場令そら

には単に自分の前前方上の空にいるタントラの主神の心臓に集中

する そして「ヒク」と21回叫び続ける このようにして意識を覚

者の心臓に放 り投げる

もし死につつある人の頭を優しくなで「メンラ (薬師愛欲神)」と

繰 り返すなら8人の到達其智運命魂方がやってきて死につつある人

の意識を覚者アミタ-バの西の浄土に導いてくれる

動物が死んでいる場合には「ラトナクータ」を繰 り返すその動物

の意識は高い世界へ生まれる

死の光と 「中間の生存」の幻身を認識できないけれども高い世界に

生まれるために変身のヨーガに頼る者は三つのグループに分けられ

る 覚者の浄土に生まれ変わる有名なヨーギーはそこで簡単に究極の

解脱を達成する 普通の者は法則とヴァジラヤーナが普及している場

所に生まれることができ数生で覚者の境地に達する劣った者はこ

のヨーガによって大きな死の恐怖を避けることができ「中間の生存」

と恐怖から逃れ幸福な場所に生まれ変わりいずれは解放を達成する

68

h主釘

rcて

B] 光のヨーガの教え

くう くう目の空すなわち生来の光に集中すべきである この四つの空を認識

する方法は以下のとおりである

夜の光のヨーガの修行で最初に心臓のチァクラにある蓮華の花弁の

一つにあるア字に集中する この修行によって五大元素のプラ-ナが

中央気道に集中し煙寮気楼蛍の光などが順番に現われる眠気を

感じたらヌ字に集中するするとますますプラ-ナが集まり粗雑くう

な区別する思考が崩壊 し初めの空すなわち啓示の光が現われるそそら

うすると要一つない空に明るい月の光を見ているかのような感じを

経験する

もっと眠たくなったらタ字に集中しより多くのプラーナが集まりくう

微細な区別する思考がすべて崩壊 し二番目すなわち極端な空 (別名そら

増大の光)が現われる そうすると雲一つない空に明るい太陽の光

を見ているかのような感 じを経験する

とても眠くなったらラ字に集中するそうするとすべてのプラ-

ナが集まり最も微細な区別する思考のほとんどが崩壊し三番目すくう

なわち大いなる空 (別名 達成の光)が現われるそうすると深い雲

一つない天空にすべてを包含する暗闇を見ているかのような感 じを経

験する

最後にフム字に集中している間に眠りに落ちる (または気を失う)

と達成のすべてのプラ-ナと最も微細な区別する思考のすべてが崩くう

壊 し四番目すなわち完壁な空 (別名 生来の光)が現われるそそら そうきoう

う すると夜明けの澄んだ空の蒼等を見ているかのような感 じを経験 したそがれ

太陽月黄昏という三つのけがれのすべてが彼から離れ去るこれくう

らがヨーギーか認識 し修行 しなければならない四つの空すなわち

睡眠の光であるくう

最初この四つの空をすべて認識することはで きないかもしれないが

途切れることのない根気強い修行によってついには認識するようになくう

る四つの空を 「保つ」ことに熟達 していない人は浅い睡眠の間に

41

ヨーガを修行すべきである 熟達している人は深い睡眠のときにその

修行をすべきである 規則正 しいプロセスで光を保つことにまだ熟逮

していない人は逆のプロセスで行なうのが難 しいと感じるだろうす

なわち生来の光から三番目を保ち二番目をそれから一番目の光-(

とであるそれゆえ正 しいプロセスが基本であり非常に重要なので

ある

プラーナの乱れによって光のサマディから出されそうになったら

心臓のチァクラのフム字に集中してサマディをもう一度安定させるべ

きである これがダメなら「少ない」光について隈想すべ きである

「少ない」光から出されそうになったら夢の幻影の身体の修行をしよ

うとすべきであるしかしこれをきちんと行なうためには昼間の修くう

行でプラ-ナを中央気道に集め四つの空を開示できなければならない

この段階に到達 して初めて夜光を完壁に保つことができる修行

の進んでいないヨーギーは一番目と二番目の光は認識できるかもしれ

ないが三番目と生来の光を認識することは極めて困難であろう

寝る前に光を保とうという非常に強い望みを生 じさせ(身体全体

を満たしている)輝 く光を発 している心臓のチァクラにあるフム字に集

中すれば「少ない」光を見る機会は十分にある夢のない浅い睡眠の

状態では彼は心の性質を光 り輝いているが空っぽ (不明瞭さのない

透明)であると見なす意識は目覚めているかのように明噺である

にもかかわらず散漫にする思考を取 り除くことができず光 り輝 く意

識も夢と一緒に現われるもしこれが起こったらまだフム字に集中し

続け光を安定させるために光 り輝 く意識を保とうとすべきである0

深い睡眠のときに光を認識できない人はがっか りする必要はなく

認識するように再度努力するべきである そうすれば徐々にうまく

いくようになる プラ-ナの乱れのために夢が現われたらこれらのヴィ

ジョンがタントラの主神と彼のマンダラと同じであると見なしそのヴィくう

ジョンをもう一度大いなる空に溶け込ませようとする

42

E] 光のヨーガの数え

「r少ない」光は真の陸眠の光ではない」ということを知るべきである

後者は散漫と区別する思考がすべてない第四番目すなわち生来の

光であるが前者は区別する心と散漫が混ざり合った表面的な光でし

かないしかしこの 「少ない」光を安定させ強めることができれば

最終的には生来の光を保つことに成功する 現在のところチベット

のヨーギーの多 くは対応する〝 光を保つ段階に到達することしかで

きない修行のよくでさる者ですら「少ない」光 しか保つことができ

ないそれゆえこの違いを知っているということは非常に重要なこと

である

《三つの基本的な光についての解説》

タントラの教えによると光は三つのグループに分けることができる

① 起源の光

(参 道の光

(参 果報の光

「起源すなわちリアリティーの光」とは人が気づいていようがい

まいが関係なくすべてのときに存在 して」る生来の光である 睡眠のくう

光と死の光はこの種類に属する「道の光」とは空の状態すなわくう

ちプラ-ナが中央気道に集まったときに開示する四つの光または空

を直接悟ることであるこれはまた「区別しない智慧」- 主観 と客くう

観という二元性を超越 している「生まれていない空」を悟 ること-

とも呼ばれる「果報の光」とは覚者の境地という完全で完壁な解脱

の境地である 「二つが一つになった究極の光」を悟ることである

「睡眠の光」は様々なグループに分類することもできる「対象に面

すること」のない深い睡眠において認識されるものは「深い睡眠の光」と呼ばれる 粗雑な対象と微細な対象によって認識されるものは「F少ないJ睡眠の光」と呼ばれるなど

前に夢のヨーガや教えたように修行者は自分に自信があ り「中

43

間の生存」をマスターできるのかをどうかを観察すべきである こう自

閉すべきである

「わたしの今の悟 りで時が来たときにr死の光J をコントロールで

きるのだろうか 」くう

「四つの睡眠の空」をコントロールすることができれば死のときにくう

「四つの空」を認識できると確信を持つことができるo そq)人にとって

は死は道における非常に役に立つ段階である

よってこの光のヨーガの修行によって「生まれ変わり」の世界に

対する執着と「生まれ変わり」の世界における識別は浄化され「自己

を照らす智慧」を悟る「生来の光の智慧の火」によって不純な習慣

的思考をすべて破壊 し「息子の光」と 「母親の光」を一つにし「生ま

れない光」という大いなる全体にすべてを包含する そうすると完全

な 「法則の身体」と 「形状の身体」を達成し「生まれ変わり」の世界

の終わりまで少 しも努力することなしに数え切れないほどの多くの

方法ですべての衆生を助けることができる

44

6]「中川の生存」のヨーガの救え

回 「中間の生存 」のヨ-ガの教え

1「中間の生存」の数え (1)

(死の象徴

〉1形状一茶姿の集積が崩壊 し始めるとき極度な消耗の程度まで弱

きを感 じる地元素が崩壊 し始めると身体は活プJを失う視党器官

が崩壊すると眼球を動かすあるいははっきりと比ることができない

「大きな蚊の智慧」の元素がJiFi壊 し始めると心は大変暗く鈍くなる

2感光の楽fJ-tが崩壊 し始めるとだるく感 じマヒしたような感じ

がする水元菜が崩壊するときは身体内の分泌が止まるO聴覚の機

能が崩壊するとき聞こえなくなるo「平等の智eu の元素が分解さ

れるとIgぴと苦しみの区別がつかなくなる

3 識別の躯村tが崩壊 し始めるといかなる外的な対象も見えなくなる

火元-兼がJuL)壌するときは消化できない鼻が利かなくなり始めると

上部のプラーナが遅 くなり不規則になる映光の感JltLが崩壊すると

においを区別できなくなるO観察の智慧の元素が分解されると死

にかけている者は周りに立っている身内の者を見分けることができな

くなる

4 構成要素の躯積が崩壊するとき何もすることができなくなる

プラーナの元紫が分解するとき十の租雑なプラ-ナが来たところへ

仰る味光の器官が崩壊するとき舌が撞 く厚 くなる味覚の感光

がなくなると異なる味を区別できないO活動の智yi箕の元素が崩壊す

るとき行為することも意志することもできなくなる

4

別の経典によれば死に関する次の教えがある

1地元素が水元素に崩壊するとき外的なサインは自分の身体を動

かせなくなりそしてあたかもすべての支えを失って倒れそうに感

じることである

「お願いだ立ち上がるのを助けてくれ」

と大声で叫びたい内的なサインは意識が渦巻く煙の雲のように現

われることである

2水元素が火元素に崩壊するときの外的なサインはすべての分泌が

乾き切ることであり内的なサインは意識が移動する賓気横のよう

に現われ白い現われの33の邪悪心の識別する思考がすべて静まるこ

とである

3火元素がプラ-ナに崩壊するときは外側のサインは身体の熱が

大幅に減少し一方で指や爪先はしびれて冷たくなることである内

的なサインは意識が蛍の光の薄暗いスパークのようにして現われ

赤い現われの40の愛著の識別する思考が静まることである

4プラ-ナが意識に崩壊するときの外側のサインは死にゆく人の出

息が大変長 くなり入息が大変短 くなることである 内的なサインは

意識がはっきりとして安定したランプの光のように現われ七つの

黒い迷妄の識別する思考がすべて静まることである

経典によればこれらの死のサインは個人によって一つ一つ順々に

現われたりあるいはすべてが一度に現われたりする

微細な元素が崩壊したら死にかけている人は次のような経験をす

ることになるそら

1意識が 「啓示の光」に崩壊するとき雲のない空に浮かぶ月の光のI

ように光を見る

2啓示の意識が 「増加の光」に崩壊するとき夜明けのように赤っぽ

い草色の一条の光を見る

3「増加の光」が 「達成の光」に崩壊すると完全な暗闇を経験 し

46

6] 「中間の生存」のヨーガの数え

意識を失うそら

4この無意識の状態は再び光の中に崩壊 し夜明けの要一つない空

のような- 前の三つの段階の微細なけがれすべてを超越 した-くう

透明なはっきりとした空が現われるこれが真実の 「死の光」あるい

は 「生来の光」である

異なる元素が次から次-と崩壊 したら最終的にプラーナの元素が

心臓のチァクラで意識に崩壊するその後頭頂のチァタラにある白い

ビンドゥが下降しヘソのチァクラにある赤いビンドゥが上昇し二つ

が心臓で一緒になる赤と白のビンドゥが完全に混ぜ合わさったとき

「死の光」が現われる 六つの世界のすべての有情の魂がそれぞれの

生の終わりに一度死の光を見るのだが残念ながら彼はそれを認読

することもつかむこともできない

《「中間の生存」の出現》

それから逆の順序で死の光から達成増加啓示と順に現われる

眠っていたプラ-ナが動き始め達成の光が現われるそしてすぐにそ

れから増加の光啓示の光と続くそれから80の識別する思考が生じ

その結果 「中間の生存」のすべての幻影のような顕現が現われる

ここでよく論議を呼ぶ質問が起こる

「r中間の生存Jの住人の身体と顔はどのように見えるのか」アサンガの兄弟たちによれば彼らは次の転生の姿をしている しか

し他の人々によれば生前の姿に似ているという 「継承の派」のグ

ルたちによれば「中間の生存」の初めのころの段階では「中間の生存」

の住人の顔と身体は生前のものに似ておりそれからそれが徐々に消え

てゆきそして 「中間の生存」の後の段階になれば次に来る転生の現

われをとるこの理論は理にかなっているだけではなく経典とも一致

している 多くの経は「習慣の身体」の 「中間の生存」状態における

存在は生前にならって形作られることを明確に示 している

47

「中間の生存」の住人はすべての器官を完全に備えてお り再び再

生することが定められている場所以外であれば妨害なくどこへでも旅

することができる 彼は 「生まれ変わり」の世界に属する超常的力を幾

分有しており食物の香 りを食べて生き他の同じ 「中間の生存」の住int

人たちを見ることができるなおここから先の内容については一つ

の例にすぎない

もし 「中間の生存」の住人が悲惨な領域に生まれることが定められ

ているのであれば深い暗闘あるいは黒い雨の夜のヴィジョンを見

るだろう もし彼が幸福な領域に生まれるものであるなら月のように

輝 く白い光を見る

別の経典はこういう

地獄に生まれる者たちにはすべてのものが焼けた木のように黒っぽ

い茶色に見える 低級霊域に生まれる者たちは煙色の色を見る天に坐

まれる者は金色の光を見る 形状の要素に生まれる者たちは白を見る

そして非形状の要素に生まれる者たちは「中間の生存」の経験をし

ない- 彼らは死後即座に非形状の要素へ生まれ変わることになる

しかし低い領域に生まれることが定められている非形状の要素の生令

体たちは再び 「中間の生存」を経験するともいわれている

地元素が妨げられたとき「中間の生存」の住人たちは爆発の雷鳴を

開く水元素が妨げられたとき海の波のとどろさを開き火元素のと

き燃え上がる森のうなりを開き風元素のとき大暴風雨の高いヒュ-

ヒューとなる音を開く

三毒- 愛著邪悪心迷妄- は「中間の生存」の住人が自赤

黒の様々な種類の恐ろしいヴィジョンつまり彼を傷つけるために近づ

いてくる恐ろしい幽霊や悪魔として投影された習慣的な思考を持つ国と

なる

「中間の生存」の住人は次のような性質を持つといわれる

① 身体は抵抗を示すことがなく影を作らないそして一瞬のう

48

回 「中間の生存」のヨーガの教え

ちに多くの土地へ旅することができる

② 他の領嘘の生命体は彼の行為を目撃することができない

③ 透視能力とテレパシーを持つo

④ 太陽も月も星も見ない

(9 生来的な心の記録を見て自分が生前行なった良い行為 悪い行

為のすべてを詳しく見る

⑥ 食物は見るがそれが彼に布施されたか捧げられたのでなけれ

ば味わうことはできない

以上のような説明は行なわれたが個人のカルマは決して同じという

ことはなくまた顕現も大変異なっているのでこれらをはっきりと限

定されたあるいは一定不変のものとして受け入れるのは難 しい多く

の点で 「中間の生存」の状態は夢の状態のようであり非常に不安定で

不確かなものなのである

「中間の生存」の生命の最高の長さは7日であるが もしこの期間に

「中間の生存」の住人が転生をしなければ彼は 「死ぬ」あるいは気絶

して第二 「中間の生存」に即座に生まれ変わる このプロセスは7回

繰 り返されることができるので全体で49日となる

「中間の生存」の住人は次に転生する場所を見るや否やその場所

に恋 しでしまう

湿気と温かさによって生まれ変わる者は壇とにおいによって引かれ

る 虫あるいは卵の形に生まれ変わる者は両親がセックスをしてい

るのを見たとき両方の親に対する大きな変著と邪悪心を抱 く 男性に

生まれるものは母を愛 して父を憎み女性は逆となるこの愛著と那

悪心が生 じるや否や「中間の生存」の住人は直ちに気絶 しそれを知

らないで転生する天の一つに生まれるものは壮麗な天国にあるよう

な豪邸と男女の天使を見彼らを望む

悲惨な領域に生まれる者は多くの恐ろしいヴィジョンを見絶望的

にそれらを避けようとする 洞窟や穴や木に逃れようとすれば彼は動

49

物に生まれ変わる もし鉄の家に逃げようとすれば地獄に生まれる0

「中間の生存」の住人が死ぬときはやはり四段階の崩壊のプロセス

つまりプラ-ナの減退から啓示増加達成生来的な光を通過す

る それから逆のプロセスが始まり生来的な光から達成増加啓

示80の識別する思考プラ-ナのエレメント火--と心と身体の

複合体が完成するまで続 く

《「中間の生存」 での機会》くう

死の際で息子と母の空の光が混ぜ合わさるとき識別をする考えと

いう微細なけがれはすべて鋲まる このとき生起と完成のヨーガを敬

得した修行の進んだヨーギーは完全な覚者の境地とその徳を同時に

達成できる かなり修行の進んだ者しかし素晴らしいマハームドラー

を昼夜修行でさる者また死の光を保てる者は「中間の生存」のヴィ

ジョンが現われるときそれを使っで悟りを進めることができる

この世のすべての顕現は実は 「中間の生存」のそれでありすべて

の 「生まれ変わり」の世界の存在は「中間の生存」の存在なのである

誕生と死の間の期間は「生と死の中間の生存」と呼ばれる 眠 りに落

ちたときから目覚めまでは 「夢の中開の生存」死から再生までは 「中

間の生存」そのものである これら三つの 「中間の生存」においてトウ

モと幻身のヨーガ光と夢のヨーガそして 「中間の生存」と変身のヨー

ガの修行が強調されるべきである

眠っている状態起きている状態の両方で見るもの開くもの触

るもの行動するものはすべて「中間の生存」の状態であると考える

べきであるこの教えを繰 り返し続けて修行することは優れた 「中間

の生存」の準備であると認識すべきである

そして死のときが近づいたなら自分の財産 持ち物を三宝に布施

し惜 しみなく布施しすべての執着を切り神聖になされた約束の戒

を厳 しく守 りすべての道に外れたこと罪をザンゲすべきである ま

50

B] 「中開の生存」のヨーガの教え

たもし神聖になされた約束の戒を破ったことがあるならグルあるい

は覚者に再びイニシエーションを与えてくれるように懇願 し破った棉

聖になされた約束の戒を修復すべきである真剣にグルとタントラの主

神に祈 り死の光と 「中間の生存」での幻身を保持できるよう助けを求

めまた法友に頼って死の際で教えを思い出させてもらう

最も修行の進んでいるヨーギーは死のとき溶解のヨーガを行ない

おのずから照らす精髄に集中してそれを死の光に混ぜ合わせる そし

てその光から「風とともにある心」でできた完全な 「完全な楽 しみの

身体」と 「変化身」を生 じさせるよう努力する

マハ-ム ドラーの第四段階に達した非常に修行が進んでいるヨーギー

は死のときに確実に母と息子の光を混ぜ合わせることができる この

ときカルマの身体顕現心のすべてのきずなが切れ覚者の境地の

徳がすべて完成する彼らの心は法則の身体になり身体は智慧の身体

になり土地は完成と純粋さの土地になる

かなり修行の進んでいるヨーギーも最も進んでいる者たちと同じよ

うに修行するべきであるもしこれに成功すれば彼らは 「中間の生存」を通らないで転生できる そうでなければ真剣に覚者の浄土に生まれ

るように祈 り変身のヨーガの教えを適用すべきである

死の光も幻身のヨーガも保持することめできない劣ったヨーギーは

心の集中力を喚起 し確実な理解と揺るぎのない自信を持って教えを逮

用 し死と 「中間の生存」の挑戦に立ち向かう解放を得るために死と

「中間の生存」の機会を利用することができない者はカルマによって

もうー度 「生まれ変わり」の世界に生まれることを強いられる これを

防ぐためには次の指示に従う

「中間の生存」にいる者がその者にとって最 も魅力的な場所に来た

ときそれをタントラの主神のマンダラだと観想する 男と女の性交を

見て愛著と邪悪心が生起 したら自分自身に注意を喚起 してこれが

覚者が現わした父と母の第三イニシエーションだと考える 楽と空の経

51

くう験を受け入れ愛書も邪悪心も幻影で空であると見る

くうこのように空の状態の見解を強調することによって「生まれ変わり」

の世界から永遠に自分を解放できるかもしれないもし 「中間の生存」

にいる者がこれをうまく成し遂げ最初の7日間で再生を逃れることが

でき為ならそれに続 く7日間あるいはその後に同じことを成し遂げ

ることは難しくない彼はタントラの主神の浄土に生まれ道-の帰依

を完成するだろう

もし 「中間の生存」にいる者が覚者の浄土に生まれたいと思うなら

そこに生まれたいという強い願望を培わなくてはならないこれは非育

に重要であるそして変身のヨーガの教えを適用すると一騎のうち

にその浄土に生まれる

「中間の生存」ヨーガの恩恵は次のようにまとめられる

(ni 「法則の身体」は死のときに実現できる

② 「完全な楽しみの身体」は 「中間の生存」で

③ 「変化身」は肉体化するときに実現される

これはまた覚者の三身の成就に導く道とも呼ばれる

2「中間の生存」の教え (2)

《崩壊の諸段階》

人間は25の粗雑な対象- 五つの集積四つの元素六つの感覚要

素五つの対象五つの基本的智慧- が崩壊することによって必ず

死ぬ

死のプロセスには八つの段階がありそれには25の要素の崩壊が含

まれる22の要素は最初の四つの段階の間に崩壊する残 りすなわ

ち識別の集積 意識の感覚 諸現象の性質を悟る基本的智慧は最級

の四つの段階の間に崩壊する

52

B] 「中間の生存」のヨーガの教え

図1 25の粗雑な対象

5つのとらわれfの集報 53の基本的魯魚 四大元素 6つの感覚事案 5うめ対魚

形材 窄準 二 基本的鋲のような智患 也 日の感

覚 形状-容姿感 車 基本的な平等の智

憩 水 耳の感覚 声蓑 壷 基本的な

分析の智患 火 鼻の感覚 香り痕由の構成 基本的な活動を 風 舌

の感覚 味達成する智患 身の感覚 接

触敗 軍 基本

的な諸現象の性質の智愁 意識の感覚図2 8つの崩壊価 白の崩噂空重BO油 填 ー3番白の崩薮 iIi春日重油 墳一J

1 帝敬す二

る奮寮 形状-容姿 感 覚 弛 別 経験の構成

元 素 地 水 火 風博 労要素 T 日の感

覚 耳の感覚 舟の感兜 舌と身の感覚対 慶

目に見える形状-容姿 士PJ 香 り 味と

接触基本地軸 基本的 基本的な 基本的な 基本的な活動を鏡のような智慧 平等の智患 分析

の智恵 達成する智患崩壊寸を5帝P

の崩壊 there4や畢日申申墳 7寧日の崩壊 や番

〈一番目の崩壊〉

最初に形状一容姿の集積の段階の五つの現象が自然に崩壊するす

なわち形状一容姿の集積のような智慧地元素目の感覚生命体の

中にある目に見える形状一容姿である形状一容姿の集積の崩壊の外的I

な印として手足が前より小さくなり身体が弱く力がなくなる

この大きさと力の減少は普通老齢とともに訪れる顕著なかたちである

基本的な鏡のような智慧は鏡に像が現われるのとちょうど向 じよう

に多くの対象が同時に明確に現われる通常の意識であると説明されて

いるこの崩壊の外的な印として視界がハツキリしなくなり暗くな

地元案の崩壊の外的な印として身体が非常に細 くなり手足がだら

んとし身体が地面の下に沈んでいっているような感じがする

沈んでいく感覚は「持ち上げてくれ 」と叫ぶほどである

目の感覚の崩壊の外的な印として日を開けたり閉じたりできなくな

生命体の中にある目に見える形状-容姿の崩壊の外的な印としてつヤ

身体の艶が減少し力が尽きる

この五つの崩壊の内的な印は「屡気楼のような」と呼ばれる青っぽ

い現われが生 じることであるこれは太陽の光が夏の砂漠を打つとき

の水の現われのようなものである

現われは煙の塊にもたとえられるがたいていは零気横にたとえられる

《二番目の崩壊》

その後感覚の集積の段階の五つの現象が同時に崩壊する感覚の集

積が崩壊するときの外的な印は身体の意識が感覚の意識に伴う楽

苦しみ どちらでもない感覚をもはや経験することができないというこ

とである

基本的な平等の智慧は楽 苦しみ どちらでもない感覚を一つの檀

54

回 「中間の生存」のヨーガの教え

類すなわち感覚として心にとめている通常の意識であると説明され

ている

これは多くの同発語を一つの意味を持つものとして心にとめている意識とし

ても表現されている

この崩壊の外的な印として意識の感覚に伴う楽 苦しみ どちら

でもない感覚をもはや心にとめることができない

水元素の崩壊の外的な印として唾液汗尿血液精液が干上が

口鼻舌喉が干からび歯にはカスが生じる

耳の感覚の崩壊の外的な印として外的 内的な音がもはや聞こえな

生命体の中に含まれている音の崩壊の外的な印として耳の内側の

「ur」という音がもはや生じない

この五つの崩壊の内的な印は「煙のような」と呼ばれる現われが生

じることである これは煙の塊の中にある煙突からうねって出てい

る煙に似ている

《三番目の崩壊》

その後識別の集積の段階の五つの現象が同時に崩壊する 識別の集

積の崩壊の外的な印として両親のような親しい人のことをもはや気

にとめなくなる

基本的分析の智慧は親しい人の個々の名前や目的などに気をとめ

る通常の意識であると説明されている

この崩壊の印としては自分の両親の名前すらもはや思い出せない0

火元素の崩壊としては身体の温かさが減少しそこから食べ物や飲

み物を消化する力が失われる

鼻の感覚力の崩壊の外的な印としては鼻からの空気の吸い込みは弱

くなるが吐き出しは強く長くなり息はまるで一つ一つ積み上げられ

55

ているかのようである

生命体の中に含まれているにおいの崩壊の外的な印としてはいいに

おいも悪いにおいも喚ぐことはできない

この五つの崩壊の内的印は「蛍のような」と呼ばれる現われが生 じ

ることであるこれは煙突から上る煙の-吹きの中に見られる赤いすす

火の粉または穀物を妙るために使われるフライパンの底の煤につい

た赤い火の粉のようである

《四番目の崩壊》

その後経験の構成の集積の段階の五つの現象が同時に崩壊するこ

の集積の崩壊の外的な印は動き回るというような肉体運動をすること

ができないことである

基本的な活動を達成する智慧は今生および来生の外的 世俗的な

活動や目的などそしてまたそれらをどのようにして達成するのかを

心にとめている意識であると説明されている

風の元素の崩壊の外的な印としては10の風- 粗雑な生命を運ぶ風

など- がその住みかから心臓に移 り息が出たり入ったりしなくな

舌の感覚力の崩壊の外的な印としては舌が太 く短 くなりつけ根が

青 くなる

生命体に含まれる味の崩壊の外的な印としてもはや六つの味 (甘さ

酸っぱさ苦さ渋さピリッとした塩辛さ)を経験できない

この時点で身の感覚と接触も必ず崩壊するのでその崩壊の外的な

印としていかなるなめらかさも租さも感じることができない

この七つの崩壊の内的な印は「燃えるバターランプのような」と呼

ばれる現われが生 じることである これはバターランプがまさに消え

んとするとき炎がパチパチするようなものである

56

E] 「巾問の生存」のヨーガの教え

「崩壊の意味」前の元素がどのようにして後ろの元素に崩壊 していく

のかについていうと地 水 火 風という順序で前の元素と関係の

ある風の意識の基礎として働 く能力が撤退し後の元素の意識の基礎

として働く能力がより顕現するのである これは前の元素の後の元莱

-の崩壊と呼ばれているがある一つの元素が別の元素の性質を持つよ

うになるということではない

地が水に崩壊するということは地の風の意識の基礎として働く能力

が退化しそのときに水の風の意識の基礎として働く能力がより顕現

するようになるということを意味するこのようにこれは前者の舵

力が後者の能力へ移動するようなものなので地が水に崩壊するといわ

れているが通常の地が通常の水に崩壊することではないこれは他の

崩壊にも当てはまる

《五番目の崩壊》

四つの元素が崩壊した後意識の集積の段階にある五つの現象が段階

的に現われなくてはならないこれらは80の表示的概念の心輝 く白の

現われの心輝 く赤い増加の心輝 く黒の達成間近の心そして死の

クリアライトの心である

80の概念は三つのグループに分かれ33が白い現われの心を表わし

40が赤い増加の心を表わし七つが黒い達成間近の心を表わす 最初の

グループの概念は対象の乗 り物として働 く粗雑な風の動 きに関係 し

よって白の現われの心を顕現として経験 していない者にとっては

その乗 り物として働く風が赤い増加の心そして黒い達成間近の心と

比べていくらか粗雑な動きをしていると感じられるこの白い現われ

の心に関する推論ができるのは最初の概念のグループが微細から釈

雑へと反対の順序で進んでいるときの白い現われの心の痕跡あるい

は結果だからである

57

この33とは

1大きな欲望の欠如 心は対象を欲さない

2中くらいの欲望の欠如

3小さな欲望の欠如I

4心の行き来 心は外的対象-と行ったり内的対象-帰ったりする

5大きな悲しみ 快い対象と別れることに対する心の苦痛

6中くらいの悲しみ

7小さな悲しみ

8安らぎ心は安らかにとどまる

9概念化 対象のまぶしさによって興智した心

10大きな恐れ 不快な対象に出合ったことによって生み出される恐れ

ll中くらいの恐れ

12小さな恐れ

13大きな執着 快い対象に執着すること

14中くらいの執着

15小さな執着

16とらわれ 愛欲界の対象に完全にとらわれた心

17不善あるいは非知識 善行に対する疑念

18飢え 食べ物を欲すること

19渇き飲物を欲すること

20大きな感覚 快感痛みどちらでもないという感覚

21中くらいの感覚

22小さな感覚

23知者の概念

24知ることの概念

25知られる対象の概念

26個別の識別 何がふさわしく何がふさわしくないかを分析する心

27恥 自分自身が同意しないあるいは宗教的な禁止によって

58

固 「中間の生存」のヨーガの教え

誤った行為を避けること

28慈悲 苦悩からの離別を願うこと

29哀れみ 観察の対象を完全に保護する心

30美 しいものと会いたいと欲すること

31不安 とらわれた心確信がない

32蓄積 所有物を集める心

33嫉妬 他の繁栄によって乱れた心

二つ日の40の概念は対象の乗 り物として働 く中くらいの風に関係す

るよってそれを経験 していない者にとっては赤あるいはオレンジ

の増加の乗 り物として働 く風が自あるいは黒い現われと比べて中く

らいの動きをしていると感 じられるつまり心がより微細になるにつ

れて心の二元性がより少なくなりつつあるということであるこの赤

い増加の心に関する推論ができるのはこの概念のグループが反対の順

序で粗雑へと進んでいるときの赤い増加の心の痕跡あるいは結果だか

らである

この40の概念とは

1欲望 まだ手に入れていない対象に対する執着

2愛著 手に入れた対象に対する執着

3大きな喜び 快い対象を見て喜ぶ心

4中くらいの喜び

5小さな喜び

6うれしさ 欲 した対象を達成 したことによる満足

7歓喜 欲 した対象を繰 り返 して経験する心

8驚き以前生起 しなかった対象について考えること

9興暫 快い対象を知覚 して散漫になった心

10満足 快い対象に対する満足

ll抱擁 抱擁 したいと欲すること

12キス キスしたいと欲すること

59

13吸う吸いたいと欲すること

14安定 変化 しない連続の心

15精進 善に向かう心

16プライド自分が優れていると思う心

17活動 活動を成し遂げることに関係する心

18強盗 富を盗みたいと欲すること

19力 他の軍隊を征服したいと欲すること

20熱意 善の道を修習する心

21大きな困難に対する従事 倣慢さによって悪行に従事すること

22中くらいの困難に対する従事

23小さな困難に対する従事

24激しさ理由もなく優れた者と議論したいと欲すること

25戯れ 魅力的な者を見て戯れたいと欲すること

26怒る傾向 憤慨の心

27善 善行に対して努力したいと願うこと

28はっきりとした言葉と真実 他が理解できるようにそして自

分の事実の識別を変えないで話 したいと願うこと

29非真実 自分の事実の識別を変えてから話したいと願うこと

30確信 非常に安定した意図

31非仮定 対象を保持 したいと欲さない心

32寄贈者 所有物を与えたいと願うこと

33熱心な勧告 怠惰な者に宗教の実践をするように勧めること

34英雄的行為 煩悩のような敵を克服したいと願うこと

35-恥知らず 自分が同意しないあるいは宗教的な禁止によって非

行を避けないで悪行に従事すること

36欺き偽善によって人を欺くこと

37キツさ鋭い良心

38悪徳 邪見解に慣れた心

60

6] rFP問の生存」のヨーガの教え

39非優 しさ他を傷つけたいと願うこと

40不正 不正直

三番目の七つの概念は対象の乗 り物として働 く弱い風の動きに関係

するよって黒い達成間近の心に関してそれを経験 していない者に

それを示す働きをする これはこの概念のグループが反対の順序で釈

雑へと進んでいるときの黒い増加の心の痕跡あるいは結果だからであ

この七つの概念とは

1忘れっぽさ衰えた注意力

2誤り水を寮気樺と思うことなど

3しゃべらない しゃべりたくないと思うこと

4意気消沈 悩む心

5怠惰 善に対する熱意のなさ

6疑念

7中くらいの欲 愛著と邪悪心が同じくらいの心

80の表示的概念とその乗 り物である風は輝 く白い現われの前に崩壊

しなくてはならないなぜなら理解の様式と現われの心のそれは不

一致だからであるまたこの二つの間には粗雑さと微細さに関して大

きな違いがあるので80の概念のような粗雑な心は白い現われのとき

には存在できない80の表示的概念とその乗り物である風が輝 く白い

現われへと崩壊するとき燃えているバターランプのような現われが坐

起する80の表示的概念がその中に崩壊 してしまったときの現われくう

の心自身の印は非常に明るい透明さと空の現われおよび月の光が

充満したけがれのない秋の夜空のような白い様相の光の現われである

この現われの原因に関していえば心臓から上の左右両方の気道の風

がその上の開口つまり頭頂から中央気道に入ったからであるこ

の力によって頭頂の緒がゆるみ父から得た音節ハムが逆さになった

相である [皇 ]白いビンドゥが水のような性質を持っているがゆ

61

えに下に下がるそれが心臓のところにある左右の気道の大童の円

の緒の上に来ると輝く白い現われが生起する このようにこれは

外側から差した月の光などの現われではないのである

これが現われと呼ばれるのは月の光のような現われが生起するからくう

であり空と呼ばれるのは80の概念とその乗 り物である風が存在 し

ないからである

〈六番目の崩壊》

この後現われの心とその乗り物である風が増加の心に崩壊する0くう

増加の心が生起すると空であり 「空っぽ」であるが前よりももっ

と澄んだ赤またはオレンジの現われが太陽の光の浸透したけがれのそら

ない秋の空のように輝く

この原因に関していえば心臓から下の左右の気道の風がすべて管

骨の一番下あるいは性器のところの開口を通って中央気道に入るか

らであるこの力によって宝石 (性器)の中のチアクラの結とヘソ

のチァタラの結が徐々にゆるむこれによってヘソのチァクラの真ん

中にある縦一本の線の短いア [A]の形で存在 している母から得

た赤いビンドゥが上に上がる赤い現われは心臓にある六重の円の

左右の気道の緒の下まで上昇する よってこれは外側から輝 く太陽

の光の輝きなどではないのである

これが赤い現われと呼ばれるのは太陽の光のように鮮やかであるかくう

らで「非常に空」と呼ばれるのは現われの心とその乗 り物 として働

く風が存在しないからである

《七番目の崩壊》

この後増加の心がその乗 り物である風とともに達成間近の心に

崩壊する 最初夜の初めのような濃い闇が浸透 したけがれのない秩そら

の空のような様々な黒い現われが生起する

62

団 「中問の生存」のヨーガの教え

中央気道の中の上と下の風は心臓に集まっておりこの力によって

心臓のところにある左右の気道の六重の円の結がゆるむこれによって

逆さになった音節ハム [卓 ]の様相上の白いビンドゥが降り下の縦

の線の様相の赤いビンドゥが昇る これらは心臓のところの中央気追

の真ん中で子音で終わる (閉じた箱の)様相で存在している赤と白の

不滅のビンドゥに入るこの出合いによって達成間近の輝 く黒い現われ

が生起する このようにこれは外側からやってくる閲の現われ等の

ケースではないのである

これが 「達成間近」 と呼ばれるのはクリアライ トに近いからでくう

「大きな空」と呼ぼるのは増加の心とその乗 り物 として働 く風が存

在 しないからである

達成間近の心の最初の方では対象の感覚があるしかし最後の方

では心は沖象に注意 しておらず闇に困惑して気を失って無意識に

なりそうであるその後非常に微細な風と心から偶発的に生起するす

べての風と心が止まる

注意力のない達成間近な心の最後の部分は普通の状態で初めから

顕現せずに存在 していた非常に微細な風と心の注意力が活性化するま

で続 く これが起こると死のクリアライトが現われる

輝 く白い現われの心の定義は

① 概念の崩壊によって起こりその動きすなわち回復まで続きそら くう

② 月の光の浸透したけがれのない秋の空のような輝く白い空の

現われが現われ

(卦 何の租雑な二元の現われも現われない心の意識である

80の概念は崩壊しているが現われの心は概念的であるOより微細な多様性はあ

るが二元である散漫ではないが心象的な要素がありゆえに概念的である

一方クリアライトの心は完全に非概念的で非二元である

現われの増加の心の定義は

(》 概念の崩壊によって起こりその動きすなわち回復まで続 く

63

そら

(参 太陽の光の浸透したけがれのない秋の空のような輝 く赤い空の

現われが生起する

(卦 どんな粗雑で二元の現われも現われない心の意識である

達成間近の心の定義は int

① 概念の崩壊によって起こりその動きすなわち回復まで続くそら

(参 夜の初めの濃い闇の浸透したけがれのない秋の空のような輝くう

く黒い空の現われが生起する

どんな二元の現われも現われない心の意識である

《八番目の崩壊〉

達成間近の心がクリアライトに崩壊すると注意力のない達成間近

の心の二番目の部分が一掃される粗雑な二元の現われがみじんもないくう

明るく透明な空の現われが現われる これは三つのけがれすなわち

月の光 太陽の光 闇のない自然な秋の夜明けの色のようであるこくう

の現われは直接に空を認識するサマディの意識のようである

クリアライトの現われの原因は白と赤のビンドゥがそれぞれ心臓で

白と赤の不滅のビンドゥに溶解し中央気道のすべての風が非常に級

細な生命を運ぶ風に崩壊するからであるこれによって最初から顕現

しない状態で普通に存在していた非常に微細な風と心が顕現しそれ

によってこのような現われが現われるよってこれは外側からの空っそら

ぽの空のような現われのケースではない

これは「死のクリアライト」そして80の概念現われ増加達成くう

間近がなくそれを乗 り物とする風もないゆえに「すべて空」 と呼ば

れる これは実際の死である

これは基本的な真実の身体である真実の身体へと変化していくため

の浄化の土台であるがゆえにそう呼ばれる「空っぽ」は基本的な自然

の身体と呼ばれるそしてそれを対象としてとる心は基本的な智慧を

認識す _-真束の身体と呼ばれる

64

固 「中間の生存」のヨーガの教え

ほとんどの人間はクリアライトに3日とどまりそれから白と赤の構

成要素の印が起こる

血と癖が少 し鼻と性器から現われるこれは心臓で崩壊 したビンドゥの浄化 さ

れなかった部分である

しかし肉体的な構成要素が病気によってひどく消耗している場令

には何日経っても赤と白の構成要素の印は起こらない

このような人は一日もクリアライトにいることはないかもしれない

また高いあるいは低い悟 りを持つヨーギーの場合にはクリアラ

イトと真実の身体を混ぜ合わせることができこの状態に普通よりも長

くいたりまたその期間を短くしたりすることができる

65

固 変身のヲ-ガ (意識を移し変える)の教え

変身のヨーガ (意識を移 し変える)は意識を覚者の浄土にある

いは高い誕生の世界に運ぶために編み出された数えである死の光

および 「中間の生存」の幻身を保つことのできる修行の進んだヨーギー

にとってはこのヨーガが必要であるoこれは非prime削こ重要であるO生起

のヨーガを取得 した者そしてある程度プラーナとナ-ディーそして

マハームドラーの見解を取碍 した者がこのヨーガを修行するのに適し

た者であるOこれを行なうことができない省も少なくともカルマの法

則に強い信を持ちこの修行の意味とプロセスを完全に理解すべきである

そして先に述べた壷の呼吸と ト〉モが鞭FJlなくできるようにな

らなくてはならない

(変身のヨーガの修行の仕方

)変身のヨーガの観想と訓練は次のように行なう

自分自身のタントラの主神の身体の中に中央気道を観想 し八つ

のフム音節が身体の八つの出口 (二つの耳二つの目_hLロ肛門

性器)をそれぞれ預っていると観想するoこれは唐瓢がこれらの門

から出ていかないようにするためである そ

らそれからタントラの主 神が自分の前方上の空に座っていると観想

するそしてブルーのフム字を心臓のチアクラに観想し五色の光を放

っていると観想する次に壷の呼吸を維持しその力を使って7ム字杏l=こ

中央気道を通 して「神聖天への開稚 (ブラフマランドラ)」まで一気

に打ち上げるそして同時に大きな声で 「ヒクリ と叫び打ち上げる力

6

回 変身のヨーガ (意紙を移し替える)の教え

を強めるフム字を 「神聖天への開溝」に一秒保ち優 しく 「カ」 と

ささやいてそれを心臓のチアクラまで降ろす止める前にこれを7

回繰 り返しそしてまた始める 数回行なったら走りながら 「ヒク」そら

と7回叫んでフム字を身体の外に出し自分の前方上の空にいるタン

トラの主神の心臓に入れる そして優 しく低い声で「カ」と7回続け

て繰 り返すこのようにしてフム字を自分の心臓のチァタラに返す0

これを1日に4回行なう者は数日後に次のような経験をする-

頭頂がひどくかゆくなり熱 くなるそして真ん中に盛 り上がりがで

きそこから黄色の液体が分泌されるもしこれらの症状が起こった

ならこれが成就の印であると思ってよいこの後この修行をやめ

一カ月に1回か2回行なう しかし頻繁に覚者の浄土に生まれるとい

う強い発願を行ないそこに行く確信と望みを強める

《変身のヨーガの応用》

死の印がすべて現われ命を延ばすことがこれ以上できない場合変

身のヨーガを行なうまだ死ぬ時期が来る前にこれを行なう者は大き

な罪を犯すことになり地獄に落ちる

死の際のこのヨーガのテクニックは先に述べたものと同じである0

一つの違いは中央気道の上部と 「神聖天への開溝」を非常に大きく

そしてふさがれていないと観想することである

ここでフム字を心臓のチァクラに観想し全力を使って 「ヒク」 と

叫ぶ瞬時にフム字は中央気道を上がり「神聖天への開溝」を通ってそら

あっという間に自分の眼前の空にいるタントラの主神の心臓に達する

もしこのときにすべてが暗くなりプラ-ナが吹き出し頭頂がかゆ

く痛 くなるならこれは身体を抜け出して覚者の浄土に行 くという

確実な印である もしこのような印が現われない場合にはフム字杏

降ろし休んでからもう一度 トライするこの印が現われたら「ヒクリ

と21回から25回叫び続ける そうすれば絶対に覚者の浄土に生まれる

67

友人親戚など死にかけている人につき添っている人は骨変身

のヨーガの教えを思い出させその確信と倍を強め彼のために祈 り

彼を助ける

生きている間このヨーガを修習する機会のなかった者は次のようI

にする

死が近づいたなら祈 り供物を捧げザンゲし覚者方の前で願い

を言う 覚醒の心を生じさせすべての邪悪な想念を断ちすべての執

着を切るライオンの横臥位になる覚者の浄土に生まれたいという真

剣な願いを生じさせ変身のヨーガの教えを適用するこれを知らない

者は知っている者に簡単に話してもらう そのような人もいない場令そら

には単に自分の前前方上の空にいるタントラの主神の心臓に集中

する そして「ヒク」と21回叫び続ける このようにして意識を覚

者の心臓に放 り投げる

もし死につつある人の頭を優しくなで「メンラ (薬師愛欲神)」と

繰 り返すなら8人の到達其智運命魂方がやってきて死につつある人

の意識を覚者アミタ-バの西の浄土に導いてくれる

動物が死んでいる場合には「ラトナクータ」を繰 り返すその動物

の意識は高い世界へ生まれる

死の光と 「中間の生存」の幻身を認識できないけれども高い世界に

生まれるために変身のヨーガに頼る者は三つのグループに分けられ

る 覚者の浄土に生まれ変わる有名なヨーギーはそこで簡単に究極の

解脱を達成する 普通の者は法則とヴァジラヤーナが普及している場

所に生まれることができ数生で覚者の境地に達する劣った者はこ

のヨーガによって大きな死の恐怖を避けることができ「中間の生存」

と恐怖から逃れ幸福な場所に生まれ変わりいずれは解放を達成する

68

h主釘

rcて

ヨーガを修行すべきである 熟達している人は深い睡眠のときにその

修行をすべきである 規則正 しいプロセスで光を保つことにまだ熟逮

していない人は逆のプロセスで行なうのが難 しいと感じるだろうす

なわち生来の光から三番目を保ち二番目をそれから一番目の光-(

とであるそれゆえ正 しいプロセスが基本であり非常に重要なので

ある

プラーナの乱れによって光のサマディから出されそうになったら

心臓のチァクラのフム字に集中してサマディをもう一度安定させるべ

きである これがダメなら「少ない」光について隈想すべ きである

「少ない」光から出されそうになったら夢の幻影の身体の修行をしよ

うとすべきであるしかしこれをきちんと行なうためには昼間の修くう

行でプラ-ナを中央気道に集め四つの空を開示できなければならない

この段階に到達 して初めて夜光を完壁に保つことができる修行

の進んでいないヨーギーは一番目と二番目の光は認識できるかもしれ

ないが三番目と生来の光を認識することは極めて困難であろう

寝る前に光を保とうという非常に強い望みを生 じさせ(身体全体

を満たしている)輝 く光を発 している心臓のチァクラにあるフム字に集

中すれば「少ない」光を見る機会は十分にある夢のない浅い睡眠の

状態では彼は心の性質を光 り輝いているが空っぽ (不明瞭さのない

透明)であると見なす意識は目覚めているかのように明噺である

にもかかわらず散漫にする思考を取 り除くことができず光 り輝 く意

識も夢と一緒に現われるもしこれが起こったらまだフム字に集中し

続け光を安定させるために光 り輝 く意識を保とうとすべきである0

深い睡眠のときに光を認識できない人はがっか りする必要はなく

認識するように再度努力するべきである そうすれば徐々にうまく

いくようになる プラ-ナの乱れのために夢が現われたらこれらのヴィ

ジョンがタントラの主神と彼のマンダラと同じであると見なしそのヴィくう

ジョンをもう一度大いなる空に溶け込ませようとする

42

E] 光のヨーガの数え

「r少ない」光は真の陸眠の光ではない」ということを知るべきである

後者は散漫と区別する思考がすべてない第四番目すなわち生来の

光であるが前者は区別する心と散漫が混ざり合った表面的な光でし

かないしかしこの 「少ない」光を安定させ強めることができれば

最終的には生来の光を保つことに成功する 現在のところチベット

のヨーギーの多 くは対応する〝 光を保つ段階に到達することしかで

きない修行のよくでさる者ですら「少ない」光 しか保つことができ

ないそれゆえこの違いを知っているということは非常に重要なこと

である

《三つの基本的な光についての解説》

タントラの教えによると光は三つのグループに分けることができる

① 起源の光

(参 道の光

(参 果報の光

「起源すなわちリアリティーの光」とは人が気づいていようがい

まいが関係なくすべてのときに存在 して」る生来の光である 睡眠のくう

光と死の光はこの種類に属する「道の光」とは空の状態すなわくう

ちプラ-ナが中央気道に集まったときに開示する四つの光または空

を直接悟ることであるこれはまた「区別しない智慧」- 主観 と客くう

観という二元性を超越 している「生まれていない空」を悟 ること-

とも呼ばれる「果報の光」とは覚者の境地という完全で完壁な解脱

の境地である 「二つが一つになった究極の光」を悟ることである

「睡眠の光」は様々なグループに分類することもできる「対象に面

すること」のない深い睡眠において認識されるものは「深い睡眠の光」と呼ばれる 粗雑な対象と微細な対象によって認識されるものは「F少ないJ睡眠の光」と呼ばれるなど

前に夢のヨーガや教えたように修行者は自分に自信があ り「中

43

間の生存」をマスターできるのかをどうかを観察すべきである こう自

閉すべきである

「わたしの今の悟 りで時が来たときにr死の光J をコントロールで

きるのだろうか 」くう

「四つの睡眠の空」をコントロールすることができれば死のときにくう

「四つの空」を認識できると確信を持つことができるo そq)人にとって

は死は道における非常に役に立つ段階である

よってこの光のヨーガの修行によって「生まれ変わり」の世界に

対する執着と「生まれ変わり」の世界における識別は浄化され「自己

を照らす智慧」を悟る「生来の光の智慧の火」によって不純な習慣

的思考をすべて破壊 し「息子の光」と 「母親の光」を一つにし「生ま

れない光」という大いなる全体にすべてを包含する そうすると完全

な 「法則の身体」と 「形状の身体」を達成し「生まれ変わり」の世界

の終わりまで少 しも努力することなしに数え切れないほどの多くの

方法ですべての衆生を助けることができる

44

6]「中川の生存」のヨーガの救え

回 「中間の生存 」のヨ-ガの教え

1「中間の生存」の数え (1)

(死の象徴

〉1形状一茶姿の集積が崩壊 し始めるとき極度な消耗の程度まで弱

きを感 じる地元素が崩壊 し始めると身体は活プJを失う視党器官

が崩壊すると眼球を動かすあるいははっきりと比ることができない

「大きな蚊の智慧」の元素がJiFi壊 し始めると心は大変暗く鈍くなる

2感光の楽fJ-tが崩壊 し始めるとだるく感 じマヒしたような感じ

がする水元菜が崩壊するときは身体内の分泌が止まるO聴覚の機

能が崩壊するとき聞こえなくなるo「平等の智eu の元素が分解さ

れるとIgぴと苦しみの区別がつかなくなる

3 識別の躯村tが崩壊 し始めるといかなる外的な対象も見えなくなる

火元-兼がJuL)壌するときは消化できない鼻が利かなくなり始めると

上部のプラーナが遅 くなり不規則になる映光の感JltLが崩壊すると

においを区別できなくなるO観察の智慧の元素が分解されると死

にかけている者は周りに立っている身内の者を見分けることができな

くなる

4 構成要素の躯積が崩壊するとき何もすることができなくなる

プラーナの元紫が分解するとき十の租雑なプラ-ナが来たところへ

仰る味光の器官が崩壊するとき舌が撞 く厚 くなる味覚の感光

がなくなると異なる味を区別できないO活動の智yi箕の元素が崩壊す

るとき行為することも意志することもできなくなる

4

別の経典によれば死に関する次の教えがある

1地元素が水元素に崩壊するとき外的なサインは自分の身体を動

かせなくなりそしてあたかもすべての支えを失って倒れそうに感

じることである

「お願いだ立ち上がるのを助けてくれ」

と大声で叫びたい内的なサインは意識が渦巻く煙の雲のように現

われることである

2水元素が火元素に崩壊するときの外的なサインはすべての分泌が

乾き切ることであり内的なサインは意識が移動する賓気横のよう

に現われ白い現われの33の邪悪心の識別する思考がすべて静まるこ

とである

3火元素がプラ-ナに崩壊するときは外側のサインは身体の熱が

大幅に減少し一方で指や爪先はしびれて冷たくなることである内

的なサインは意識が蛍の光の薄暗いスパークのようにして現われ

赤い現われの40の愛著の識別する思考が静まることである

4プラ-ナが意識に崩壊するときの外側のサインは死にゆく人の出

息が大変長 くなり入息が大変短 くなることである 内的なサインは

意識がはっきりとして安定したランプの光のように現われ七つの

黒い迷妄の識別する思考がすべて静まることである

経典によればこれらの死のサインは個人によって一つ一つ順々に

現われたりあるいはすべてが一度に現われたりする

微細な元素が崩壊したら死にかけている人は次のような経験をす

ることになるそら

1意識が 「啓示の光」に崩壊するとき雲のない空に浮かぶ月の光のI

ように光を見る

2啓示の意識が 「増加の光」に崩壊するとき夜明けのように赤っぽ

い草色の一条の光を見る

3「増加の光」が 「達成の光」に崩壊すると完全な暗闇を経験 し

46

6] 「中間の生存」のヨーガの数え

意識を失うそら

4この無意識の状態は再び光の中に崩壊 し夜明けの要一つない空

のような- 前の三つの段階の微細なけがれすべてを超越 した-くう

透明なはっきりとした空が現われるこれが真実の 「死の光」あるい

は 「生来の光」である

異なる元素が次から次-と崩壊 したら最終的にプラーナの元素が

心臓のチァクラで意識に崩壊するその後頭頂のチァタラにある白い

ビンドゥが下降しヘソのチァクラにある赤いビンドゥが上昇し二つ

が心臓で一緒になる赤と白のビンドゥが完全に混ぜ合わさったとき

「死の光」が現われる 六つの世界のすべての有情の魂がそれぞれの

生の終わりに一度死の光を見るのだが残念ながら彼はそれを認読

することもつかむこともできない

《「中間の生存」の出現》

それから逆の順序で死の光から達成増加啓示と順に現われる

眠っていたプラ-ナが動き始め達成の光が現われるそしてすぐにそ

れから増加の光啓示の光と続くそれから80の識別する思考が生じ

その結果 「中間の生存」のすべての幻影のような顕現が現われる

ここでよく論議を呼ぶ質問が起こる

「r中間の生存Jの住人の身体と顔はどのように見えるのか」アサンガの兄弟たちによれば彼らは次の転生の姿をしている しか

し他の人々によれば生前の姿に似ているという 「継承の派」のグ

ルたちによれば「中間の生存」の初めのころの段階では「中間の生存」

の住人の顔と身体は生前のものに似ておりそれからそれが徐々に消え

てゆきそして 「中間の生存」の後の段階になれば次に来る転生の現

われをとるこの理論は理にかなっているだけではなく経典とも一致

している 多くの経は「習慣の身体」の 「中間の生存」状態における

存在は生前にならって形作られることを明確に示 している

47

「中間の生存」の住人はすべての器官を完全に備えてお り再び再

生することが定められている場所以外であれば妨害なくどこへでも旅

することができる 彼は 「生まれ変わり」の世界に属する超常的力を幾

分有しており食物の香 りを食べて生き他の同じ 「中間の生存」の住int

人たちを見ることができるなおここから先の内容については一つ

の例にすぎない

もし 「中間の生存」の住人が悲惨な領域に生まれることが定められ

ているのであれば深い暗闘あるいは黒い雨の夜のヴィジョンを見

るだろう もし彼が幸福な領域に生まれるものであるなら月のように

輝 く白い光を見る

別の経典はこういう

地獄に生まれる者たちにはすべてのものが焼けた木のように黒っぽ

い茶色に見える 低級霊域に生まれる者たちは煙色の色を見る天に坐

まれる者は金色の光を見る 形状の要素に生まれる者たちは白を見る

そして非形状の要素に生まれる者たちは「中間の生存」の経験をし

ない- 彼らは死後即座に非形状の要素へ生まれ変わることになる

しかし低い領域に生まれることが定められている非形状の要素の生令

体たちは再び 「中間の生存」を経験するともいわれている

地元素が妨げられたとき「中間の生存」の住人たちは爆発の雷鳴を

開く水元素が妨げられたとき海の波のとどろさを開き火元素のと

き燃え上がる森のうなりを開き風元素のとき大暴風雨の高いヒュ-

ヒューとなる音を開く

三毒- 愛著邪悪心迷妄- は「中間の生存」の住人が自赤

黒の様々な種類の恐ろしいヴィジョンつまり彼を傷つけるために近づ

いてくる恐ろしい幽霊や悪魔として投影された習慣的な思考を持つ国と

なる

「中間の生存」の住人は次のような性質を持つといわれる

① 身体は抵抗を示すことがなく影を作らないそして一瞬のう

48

回 「中間の生存」のヨーガの教え

ちに多くの土地へ旅することができる

② 他の領嘘の生命体は彼の行為を目撃することができない

③ 透視能力とテレパシーを持つo

④ 太陽も月も星も見ない

(9 生来的な心の記録を見て自分が生前行なった良い行為 悪い行

為のすべてを詳しく見る

⑥ 食物は見るがそれが彼に布施されたか捧げられたのでなけれ

ば味わうことはできない

以上のような説明は行なわれたが個人のカルマは決して同じという

ことはなくまた顕現も大変異なっているのでこれらをはっきりと限

定されたあるいは一定不変のものとして受け入れるのは難 しい多く

の点で 「中間の生存」の状態は夢の状態のようであり非常に不安定で

不確かなものなのである

「中間の生存」の生命の最高の長さは7日であるが もしこの期間に

「中間の生存」の住人が転生をしなければ彼は 「死ぬ」あるいは気絶

して第二 「中間の生存」に即座に生まれ変わる このプロセスは7回

繰 り返されることができるので全体で49日となる

「中間の生存」の住人は次に転生する場所を見るや否やその場所

に恋 しでしまう

湿気と温かさによって生まれ変わる者は壇とにおいによって引かれ

る 虫あるいは卵の形に生まれ変わる者は両親がセックスをしてい

るのを見たとき両方の親に対する大きな変著と邪悪心を抱 く 男性に

生まれるものは母を愛 して父を憎み女性は逆となるこの愛著と那

悪心が生 じるや否や「中間の生存」の住人は直ちに気絶 しそれを知

らないで転生する天の一つに生まれるものは壮麗な天国にあるよう

な豪邸と男女の天使を見彼らを望む

悲惨な領域に生まれる者は多くの恐ろしいヴィジョンを見絶望的

にそれらを避けようとする 洞窟や穴や木に逃れようとすれば彼は動

49

物に生まれ変わる もし鉄の家に逃げようとすれば地獄に生まれる0

「中間の生存」の住人が死ぬときはやはり四段階の崩壊のプロセス

つまりプラ-ナの減退から啓示増加達成生来的な光を通過す

る それから逆のプロセスが始まり生来的な光から達成増加啓

示80の識別する思考プラ-ナのエレメント火--と心と身体の

複合体が完成するまで続 く

《「中間の生存」 での機会》くう

死の際で息子と母の空の光が混ぜ合わさるとき識別をする考えと

いう微細なけがれはすべて鋲まる このとき生起と完成のヨーガを敬

得した修行の進んだヨーギーは完全な覚者の境地とその徳を同時に

達成できる かなり修行の進んだ者しかし素晴らしいマハームドラー

を昼夜修行でさる者また死の光を保てる者は「中間の生存」のヴィ

ジョンが現われるときそれを使っで悟りを進めることができる

この世のすべての顕現は実は 「中間の生存」のそれでありすべて

の 「生まれ変わり」の世界の存在は「中間の生存」の存在なのである

誕生と死の間の期間は「生と死の中間の生存」と呼ばれる 眠 りに落

ちたときから目覚めまでは 「夢の中開の生存」死から再生までは 「中

間の生存」そのものである これら三つの 「中間の生存」においてトウ

モと幻身のヨーガ光と夢のヨーガそして 「中間の生存」と変身のヨー

ガの修行が強調されるべきである

眠っている状態起きている状態の両方で見るもの開くもの触

るもの行動するものはすべて「中間の生存」の状態であると考える

べきであるこの教えを繰 り返し続けて修行することは優れた 「中間

の生存」の準備であると認識すべきである

そして死のときが近づいたなら自分の財産 持ち物を三宝に布施

し惜 しみなく布施しすべての執着を切り神聖になされた約束の戒

を厳 しく守 りすべての道に外れたこと罪をザンゲすべきである ま

50

B] 「中開の生存」のヨーガの教え

たもし神聖になされた約束の戒を破ったことがあるならグルあるい

は覚者に再びイニシエーションを与えてくれるように懇願 し破った棉

聖になされた約束の戒を修復すべきである真剣にグルとタントラの主

神に祈 り死の光と 「中間の生存」での幻身を保持できるよう助けを求

めまた法友に頼って死の際で教えを思い出させてもらう

最も修行の進んでいるヨーギーは死のとき溶解のヨーガを行ない

おのずから照らす精髄に集中してそれを死の光に混ぜ合わせる そし

てその光から「風とともにある心」でできた完全な 「完全な楽 しみの

身体」と 「変化身」を生 じさせるよう努力する

マハ-ム ドラーの第四段階に達した非常に修行が進んでいるヨーギー

は死のときに確実に母と息子の光を混ぜ合わせることができる この

ときカルマの身体顕現心のすべてのきずなが切れ覚者の境地の

徳がすべて完成する彼らの心は法則の身体になり身体は智慧の身体

になり土地は完成と純粋さの土地になる

かなり修行の進んでいるヨーギーも最も進んでいる者たちと同じよ

うに修行するべきであるもしこれに成功すれば彼らは 「中間の生存」を通らないで転生できる そうでなければ真剣に覚者の浄土に生まれ

るように祈 り変身のヨーガの教えを適用すべきである

死の光も幻身のヨーガも保持することめできない劣ったヨーギーは

心の集中力を喚起 し確実な理解と揺るぎのない自信を持って教えを逮

用 し死と 「中間の生存」の挑戦に立ち向かう解放を得るために死と

「中間の生存」の機会を利用することができない者はカルマによって

もうー度 「生まれ変わり」の世界に生まれることを強いられる これを

防ぐためには次の指示に従う

「中間の生存」にいる者がその者にとって最 も魅力的な場所に来た

ときそれをタントラの主神のマンダラだと観想する 男と女の性交を

見て愛著と邪悪心が生起 したら自分自身に注意を喚起 してこれが

覚者が現わした父と母の第三イニシエーションだと考える 楽と空の経

51

くう験を受け入れ愛書も邪悪心も幻影で空であると見る

くうこのように空の状態の見解を強調することによって「生まれ変わり」

の世界から永遠に自分を解放できるかもしれないもし 「中間の生存」

にいる者がこれをうまく成し遂げ最初の7日間で再生を逃れることが

でき為ならそれに続 く7日間あるいはその後に同じことを成し遂げ

ることは難しくない彼はタントラの主神の浄土に生まれ道-の帰依

を完成するだろう

もし 「中間の生存」にいる者が覚者の浄土に生まれたいと思うなら

そこに生まれたいという強い願望を培わなくてはならないこれは非育

に重要であるそして変身のヨーガの教えを適用すると一騎のうち

にその浄土に生まれる

「中間の生存」ヨーガの恩恵は次のようにまとめられる

(ni 「法則の身体」は死のときに実現できる

② 「完全な楽しみの身体」は 「中間の生存」で

③ 「変化身」は肉体化するときに実現される

これはまた覚者の三身の成就に導く道とも呼ばれる

2「中間の生存」の教え (2)

《崩壊の諸段階》

人間は25の粗雑な対象- 五つの集積四つの元素六つの感覚要

素五つの対象五つの基本的智慧- が崩壊することによって必ず

死ぬ

死のプロセスには八つの段階がありそれには25の要素の崩壊が含

まれる22の要素は最初の四つの段階の間に崩壊する残 りすなわ

ち識別の集積 意識の感覚 諸現象の性質を悟る基本的智慧は最級

の四つの段階の間に崩壊する

52

B] 「中間の生存」のヨーガの教え

図1 25の粗雑な対象

5つのとらわれfの集報 53の基本的魯魚 四大元素 6つの感覚事案 5うめ対魚

形材 窄準 二 基本的鋲のような智患 也 日の感

覚 形状-容姿感 車 基本的な平等の智

憩 水 耳の感覚 声蓑 壷 基本的な

分析の智患 火 鼻の感覚 香り痕由の構成 基本的な活動を 風 舌

の感覚 味達成する智患 身の感覚 接

触敗 軍 基本

的な諸現象の性質の智愁 意識の感覚図2 8つの崩壊価 白の崩噂空重BO油 填 ー3番白の崩薮 iIi春日重油 墳一J

1 帝敬す二

る奮寮 形状-容姿 感 覚 弛 別 経験の構成

元 素 地 水 火 風博 労要素 T 日の感

覚 耳の感覚 舟の感兜 舌と身の感覚対 慶

目に見える形状-容姿 士PJ 香 り 味と

接触基本地軸 基本的 基本的な 基本的な 基本的な活動を鏡のような智慧 平等の智患 分析

の智恵 達成する智患崩壊寸を5帝P

の崩壊 there4や畢日申申墳 7寧日の崩壊 や番

〈一番目の崩壊〉

最初に形状一容姿の集積の段階の五つの現象が自然に崩壊するす

なわち形状一容姿の集積のような智慧地元素目の感覚生命体の

中にある目に見える形状一容姿である形状一容姿の集積の崩壊の外的I

な印として手足が前より小さくなり身体が弱く力がなくなる

この大きさと力の減少は普通老齢とともに訪れる顕著なかたちである

基本的な鏡のような智慧は鏡に像が現われるのとちょうど向 じよう

に多くの対象が同時に明確に現われる通常の意識であると説明されて

いるこの崩壊の外的な印として視界がハツキリしなくなり暗くな

地元案の崩壊の外的な印として身体が非常に細 くなり手足がだら

んとし身体が地面の下に沈んでいっているような感じがする

沈んでいく感覚は「持ち上げてくれ 」と叫ぶほどである

目の感覚の崩壊の外的な印として日を開けたり閉じたりできなくな

生命体の中にある目に見える形状-容姿の崩壊の外的な印としてつヤ

身体の艶が減少し力が尽きる

この五つの崩壊の内的な印は「屡気楼のような」と呼ばれる青っぽ

い現われが生 じることであるこれは太陽の光が夏の砂漠を打つとき

の水の現われのようなものである

現われは煙の塊にもたとえられるがたいていは零気横にたとえられる

《二番目の崩壊》

その後感覚の集積の段階の五つの現象が同時に崩壊する感覚の集

積が崩壊するときの外的な印は身体の意識が感覚の意識に伴う楽

苦しみ どちらでもない感覚をもはや経験することができないというこ

とである

基本的な平等の智慧は楽 苦しみ どちらでもない感覚を一つの檀

54

回 「中間の生存」のヨーガの教え

類すなわち感覚として心にとめている通常の意識であると説明され

ている

これは多くの同発語を一つの意味を持つものとして心にとめている意識とし

ても表現されている

この崩壊の外的な印として意識の感覚に伴う楽 苦しみ どちら

でもない感覚をもはや心にとめることができない

水元素の崩壊の外的な印として唾液汗尿血液精液が干上が

口鼻舌喉が干からび歯にはカスが生じる

耳の感覚の崩壊の外的な印として外的 内的な音がもはや聞こえな

生命体の中に含まれている音の崩壊の外的な印として耳の内側の

「ur」という音がもはや生じない

この五つの崩壊の内的な印は「煙のような」と呼ばれる現われが生

じることである これは煙の塊の中にある煙突からうねって出てい

る煙に似ている

《三番目の崩壊》

その後識別の集積の段階の五つの現象が同時に崩壊する 識別の集

積の崩壊の外的な印として両親のような親しい人のことをもはや気

にとめなくなる

基本的分析の智慧は親しい人の個々の名前や目的などに気をとめ

る通常の意識であると説明されている

この崩壊の印としては自分の両親の名前すらもはや思い出せない0

火元素の崩壊としては身体の温かさが減少しそこから食べ物や飲

み物を消化する力が失われる

鼻の感覚力の崩壊の外的な印としては鼻からの空気の吸い込みは弱

くなるが吐き出しは強く長くなり息はまるで一つ一つ積み上げられ

55

ているかのようである

生命体の中に含まれているにおいの崩壊の外的な印としてはいいに

おいも悪いにおいも喚ぐことはできない

この五つの崩壊の内的印は「蛍のような」と呼ばれる現われが生 じ

ることであるこれは煙突から上る煙の-吹きの中に見られる赤いすす

火の粉または穀物を妙るために使われるフライパンの底の煤につい

た赤い火の粉のようである

《四番目の崩壊》

その後経験の構成の集積の段階の五つの現象が同時に崩壊するこ

の集積の崩壊の外的な印は動き回るというような肉体運動をすること

ができないことである

基本的な活動を達成する智慧は今生および来生の外的 世俗的な

活動や目的などそしてまたそれらをどのようにして達成するのかを

心にとめている意識であると説明されている

風の元素の崩壊の外的な印としては10の風- 粗雑な生命を運ぶ風

など- がその住みかから心臓に移 り息が出たり入ったりしなくな

舌の感覚力の崩壊の外的な印としては舌が太 く短 くなりつけ根が

青 くなる

生命体に含まれる味の崩壊の外的な印としてもはや六つの味 (甘さ

酸っぱさ苦さ渋さピリッとした塩辛さ)を経験できない

この時点で身の感覚と接触も必ず崩壊するのでその崩壊の外的な

印としていかなるなめらかさも租さも感じることができない

この七つの崩壊の内的な印は「燃えるバターランプのような」と呼

ばれる現われが生 じることである これはバターランプがまさに消え

んとするとき炎がパチパチするようなものである

56

E] 「巾問の生存」のヨーガの教え

「崩壊の意味」前の元素がどのようにして後ろの元素に崩壊 していく

のかについていうと地 水 火 風という順序で前の元素と関係の

ある風の意識の基礎として働 く能力が撤退し後の元素の意識の基礎

として働く能力がより顕現するのである これは前の元素の後の元莱

-の崩壊と呼ばれているがある一つの元素が別の元素の性質を持つよ

うになるということではない

地が水に崩壊するということは地の風の意識の基礎として働く能力

が退化しそのときに水の風の意識の基礎として働く能力がより顕現

するようになるということを意味するこのようにこれは前者の舵

力が後者の能力へ移動するようなものなので地が水に崩壊するといわ

れているが通常の地が通常の水に崩壊することではないこれは他の

崩壊にも当てはまる

《五番目の崩壊》

四つの元素が崩壊した後意識の集積の段階にある五つの現象が段階

的に現われなくてはならないこれらは80の表示的概念の心輝 く白の

現われの心輝 く赤い増加の心輝 く黒の達成間近の心そして死の

クリアライトの心である

80の概念は三つのグループに分かれ33が白い現われの心を表わし

40が赤い増加の心を表わし七つが黒い達成間近の心を表わす 最初の

グループの概念は対象の乗 り物として働 く粗雑な風の動 きに関係 し

よって白の現われの心を顕現として経験 していない者にとっては

その乗 り物として働く風が赤い増加の心そして黒い達成間近の心と

比べていくらか粗雑な動きをしていると感じられるこの白い現われ

の心に関する推論ができるのは最初の概念のグループが微細から釈

雑へと反対の順序で進んでいるときの白い現われの心の痕跡あるい

は結果だからである

57

この33とは

1大きな欲望の欠如 心は対象を欲さない

2中くらいの欲望の欠如

3小さな欲望の欠如I

4心の行き来 心は外的対象-と行ったり内的対象-帰ったりする

5大きな悲しみ 快い対象と別れることに対する心の苦痛

6中くらいの悲しみ

7小さな悲しみ

8安らぎ心は安らかにとどまる

9概念化 対象のまぶしさによって興智した心

10大きな恐れ 不快な対象に出合ったことによって生み出される恐れ

ll中くらいの恐れ

12小さな恐れ

13大きな執着 快い対象に執着すること

14中くらいの執着

15小さな執着

16とらわれ 愛欲界の対象に完全にとらわれた心

17不善あるいは非知識 善行に対する疑念

18飢え 食べ物を欲すること

19渇き飲物を欲すること

20大きな感覚 快感痛みどちらでもないという感覚

21中くらいの感覚

22小さな感覚

23知者の概念

24知ることの概念

25知られる対象の概念

26個別の識別 何がふさわしく何がふさわしくないかを分析する心

27恥 自分自身が同意しないあるいは宗教的な禁止によって

58

固 「中間の生存」のヨーガの教え

誤った行為を避けること

28慈悲 苦悩からの離別を願うこと

29哀れみ 観察の対象を完全に保護する心

30美 しいものと会いたいと欲すること

31不安 とらわれた心確信がない

32蓄積 所有物を集める心

33嫉妬 他の繁栄によって乱れた心

二つ日の40の概念は対象の乗 り物として働 く中くらいの風に関係す

るよってそれを経験 していない者にとっては赤あるいはオレンジ

の増加の乗 り物として働 く風が自あるいは黒い現われと比べて中く

らいの動きをしていると感 じられるつまり心がより微細になるにつ

れて心の二元性がより少なくなりつつあるということであるこの赤

い増加の心に関する推論ができるのはこの概念のグループが反対の順

序で粗雑へと進んでいるときの赤い増加の心の痕跡あるいは結果だか

らである

この40の概念とは

1欲望 まだ手に入れていない対象に対する執着

2愛著 手に入れた対象に対する執着

3大きな喜び 快い対象を見て喜ぶ心

4中くらいの喜び

5小さな喜び

6うれしさ 欲 した対象を達成 したことによる満足

7歓喜 欲 した対象を繰 り返 して経験する心

8驚き以前生起 しなかった対象について考えること

9興暫 快い対象を知覚 して散漫になった心

10満足 快い対象に対する満足

ll抱擁 抱擁 したいと欲すること

12キス キスしたいと欲すること

59

13吸う吸いたいと欲すること

14安定 変化 しない連続の心

15精進 善に向かう心

16プライド自分が優れていると思う心

17活動 活動を成し遂げることに関係する心

18強盗 富を盗みたいと欲すること

19力 他の軍隊を征服したいと欲すること

20熱意 善の道を修習する心

21大きな困難に対する従事 倣慢さによって悪行に従事すること

22中くらいの困難に対する従事

23小さな困難に対する従事

24激しさ理由もなく優れた者と議論したいと欲すること

25戯れ 魅力的な者を見て戯れたいと欲すること

26怒る傾向 憤慨の心

27善 善行に対して努力したいと願うこと

28はっきりとした言葉と真実 他が理解できるようにそして自

分の事実の識別を変えないで話 したいと願うこと

29非真実 自分の事実の識別を変えてから話したいと願うこと

30確信 非常に安定した意図

31非仮定 対象を保持 したいと欲さない心

32寄贈者 所有物を与えたいと願うこと

33熱心な勧告 怠惰な者に宗教の実践をするように勧めること

34英雄的行為 煩悩のような敵を克服したいと願うこと

35-恥知らず 自分が同意しないあるいは宗教的な禁止によって非

行を避けないで悪行に従事すること

36欺き偽善によって人を欺くこと

37キツさ鋭い良心

38悪徳 邪見解に慣れた心

60

6] rFP問の生存」のヨーガの教え

39非優 しさ他を傷つけたいと願うこと

40不正 不正直

三番目の七つの概念は対象の乗 り物として働 く弱い風の動きに関係

するよって黒い達成間近の心に関してそれを経験 していない者に

それを示す働きをする これはこの概念のグループが反対の順序で釈

雑へと進んでいるときの黒い増加の心の痕跡あるいは結果だからであ

この七つの概念とは

1忘れっぽさ衰えた注意力

2誤り水を寮気樺と思うことなど

3しゃべらない しゃべりたくないと思うこと

4意気消沈 悩む心

5怠惰 善に対する熱意のなさ

6疑念

7中くらいの欲 愛著と邪悪心が同じくらいの心

80の表示的概念とその乗 り物である風は輝 く白い現われの前に崩壊

しなくてはならないなぜなら理解の様式と現われの心のそれは不

一致だからであるまたこの二つの間には粗雑さと微細さに関して大

きな違いがあるので80の概念のような粗雑な心は白い現われのとき

には存在できない80の表示的概念とその乗り物である風が輝 く白い

現われへと崩壊するとき燃えているバターランプのような現われが坐

起する80の表示的概念がその中に崩壊 してしまったときの現われくう

の心自身の印は非常に明るい透明さと空の現われおよび月の光が

充満したけがれのない秋の夜空のような白い様相の光の現われである

この現われの原因に関していえば心臓から上の左右両方の気道の風

がその上の開口つまり頭頂から中央気道に入ったからであるこ

の力によって頭頂の緒がゆるみ父から得た音節ハムが逆さになった

相である [皇 ]白いビンドゥが水のような性質を持っているがゆ

61

えに下に下がるそれが心臓のところにある左右の気道の大童の円

の緒の上に来ると輝く白い現われが生起する このようにこれは

外側から差した月の光などの現われではないのである

これが現われと呼ばれるのは月の光のような現われが生起するからくう

であり空と呼ばれるのは80の概念とその乗 り物である風が存在 し

ないからである

〈六番目の崩壊》

この後現われの心とその乗り物である風が増加の心に崩壊する0くう

増加の心が生起すると空であり 「空っぽ」であるが前よりももっ

と澄んだ赤またはオレンジの現われが太陽の光の浸透したけがれのそら

ない秋の空のように輝く

この原因に関していえば心臓から下の左右の気道の風がすべて管

骨の一番下あるいは性器のところの開口を通って中央気道に入るか

らであるこの力によって宝石 (性器)の中のチアクラの結とヘソ

のチァタラの結が徐々にゆるむこれによってヘソのチァクラの真ん

中にある縦一本の線の短いア [A]の形で存在 している母から得

た赤いビンドゥが上に上がる赤い現われは心臓にある六重の円の

左右の気道の緒の下まで上昇する よってこれは外側から輝 く太陽

の光の輝きなどではないのである

これが赤い現われと呼ばれるのは太陽の光のように鮮やかであるかくう

らで「非常に空」と呼ばれるのは現われの心とその乗 り物 として働

く風が存在しないからである

《七番目の崩壊》

この後増加の心がその乗 り物である風とともに達成間近の心に

崩壊する 最初夜の初めのような濃い闇が浸透 したけがれのない秩そら

の空のような様々な黒い現われが生起する

62

団 「中問の生存」のヨーガの教え

中央気道の中の上と下の風は心臓に集まっておりこの力によって

心臓のところにある左右の気道の六重の円の結がゆるむこれによって

逆さになった音節ハム [卓 ]の様相上の白いビンドゥが降り下の縦

の線の様相の赤いビンドゥが昇る これらは心臓のところの中央気追

の真ん中で子音で終わる (閉じた箱の)様相で存在している赤と白の

不滅のビンドゥに入るこの出合いによって達成間近の輝 く黒い現われ

が生起する このようにこれは外側からやってくる閲の現われ等の

ケースではないのである

これが 「達成間近」 と呼ばれるのはクリアライ トに近いからでくう

「大きな空」と呼ぼるのは増加の心とその乗 り物 として働 く風が存

在 しないからである

達成間近の心の最初の方では対象の感覚があるしかし最後の方

では心は沖象に注意 しておらず闇に困惑して気を失って無意識に

なりそうであるその後非常に微細な風と心から偶発的に生起するす

べての風と心が止まる

注意力のない達成間近な心の最後の部分は普通の状態で初めから

顕現せずに存在 していた非常に微細な風と心の注意力が活性化するま

で続 く これが起こると死のクリアライトが現われる

輝 く白い現われの心の定義は

① 概念の崩壊によって起こりその動きすなわち回復まで続きそら くう

② 月の光の浸透したけがれのない秋の空のような輝く白い空の

現われが現われ

(卦 何の租雑な二元の現われも現われない心の意識である

80の概念は崩壊しているが現われの心は概念的であるOより微細な多様性はあ

るが二元である散漫ではないが心象的な要素がありゆえに概念的である

一方クリアライトの心は完全に非概念的で非二元である

現われの増加の心の定義は

(》 概念の崩壊によって起こりその動きすなわち回復まで続 く

63

そら

(参 太陽の光の浸透したけがれのない秋の空のような輝 く赤い空の

現われが生起する

(卦 どんな粗雑で二元の現われも現われない心の意識である

達成間近の心の定義は int

① 概念の崩壊によって起こりその動きすなわち回復まで続くそら

(参 夜の初めの濃い闇の浸透したけがれのない秋の空のような輝くう

く黒い空の現われが生起する

どんな二元の現われも現われない心の意識である

《八番目の崩壊〉

達成間近の心がクリアライトに崩壊すると注意力のない達成間近

の心の二番目の部分が一掃される粗雑な二元の現われがみじんもないくう

明るく透明な空の現われが現われる これは三つのけがれすなわち

月の光 太陽の光 闇のない自然な秋の夜明けの色のようであるこくう

の現われは直接に空を認識するサマディの意識のようである

クリアライトの現われの原因は白と赤のビンドゥがそれぞれ心臓で

白と赤の不滅のビンドゥに溶解し中央気道のすべての風が非常に級

細な生命を運ぶ風に崩壊するからであるこれによって最初から顕現

しない状態で普通に存在していた非常に微細な風と心が顕現しそれ

によってこのような現われが現われるよってこれは外側からの空っそら

ぽの空のような現われのケースではない

これは「死のクリアライト」そして80の概念現われ増加達成くう

間近がなくそれを乗 り物とする風もないゆえに「すべて空」 と呼ば

れる これは実際の死である

これは基本的な真実の身体である真実の身体へと変化していくため

の浄化の土台であるがゆえにそう呼ばれる「空っぽ」は基本的な自然

の身体と呼ばれるそしてそれを対象としてとる心は基本的な智慧を

認識す _-真束の身体と呼ばれる

64

固 「中間の生存」のヨーガの教え

ほとんどの人間はクリアライトに3日とどまりそれから白と赤の構

成要素の印が起こる

血と癖が少 し鼻と性器から現われるこれは心臓で崩壊 したビンドゥの浄化 さ

れなかった部分である

しかし肉体的な構成要素が病気によってひどく消耗している場令

には何日経っても赤と白の構成要素の印は起こらない

このような人は一日もクリアライトにいることはないかもしれない

また高いあるいは低い悟 りを持つヨーギーの場合にはクリアラ

イトと真実の身体を混ぜ合わせることができこの状態に普通よりも長

くいたりまたその期間を短くしたりすることができる

65

固 変身のヲ-ガ (意識を移し変える)の教え

変身のヨーガ (意識を移 し変える)は意識を覚者の浄土にある

いは高い誕生の世界に運ぶために編み出された数えである死の光

および 「中間の生存」の幻身を保つことのできる修行の進んだヨーギー

にとってはこのヨーガが必要であるoこれは非prime削こ重要であるO生起

のヨーガを取得 した者そしてある程度プラーナとナ-ディーそして

マハームドラーの見解を取碍 した者がこのヨーガを修行するのに適し

た者であるOこれを行なうことができない省も少なくともカルマの法

則に強い信を持ちこの修行の意味とプロセスを完全に理解すべきである

そして先に述べた壷の呼吸と ト〉モが鞭FJlなくできるようにな

らなくてはならない

(変身のヨーガの修行の仕方

)変身のヨーガの観想と訓練は次のように行なう

自分自身のタントラの主神の身体の中に中央気道を観想 し八つ

のフム音節が身体の八つの出口 (二つの耳二つの目_hLロ肛門

性器)をそれぞれ預っていると観想するoこれは唐瓢がこれらの門

から出ていかないようにするためである そ

らそれからタントラの主 神が自分の前方上の空に座っていると観想

するそしてブルーのフム字を心臓のチアクラに観想し五色の光を放

っていると観想する次に壷の呼吸を維持しその力を使って7ム字杏l=こ

中央気道を通 して「神聖天への開稚 (ブラフマランドラ)」まで一気

に打ち上げるそして同時に大きな声で 「ヒクリ と叫び打ち上げる力

6

回 変身のヨーガ (意紙を移し替える)の教え

を強めるフム字を 「神聖天への開溝」に一秒保ち優 しく 「カ」 と

ささやいてそれを心臓のチアクラまで降ろす止める前にこれを7

回繰 り返しそしてまた始める 数回行なったら走りながら 「ヒク」そら

と7回叫んでフム字を身体の外に出し自分の前方上の空にいるタン

トラの主神の心臓に入れる そして優 しく低い声で「カ」と7回続け

て繰 り返すこのようにしてフム字を自分の心臓のチァタラに返す0

これを1日に4回行なう者は数日後に次のような経験をする-

頭頂がひどくかゆくなり熱 くなるそして真ん中に盛 り上がりがで

きそこから黄色の液体が分泌されるもしこれらの症状が起こった

ならこれが成就の印であると思ってよいこの後この修行をやめ

一カ月に1回か2回行なう しかし頻繁に覚者の浄土に生まれるとい

う強い発願を行ないそこに行く確信と望みを強める

《変身のヨーガの応用》

死の印がすべて現われ命を延ばすことがこれ以上できない場合変

身のヨーガを行なうまだ死ぬ時期が来る前にこれを行なう者は大き

な罪を犯すことになり地獄に落ちる

死の際のこのヨーガのテクニックは先に述べたものと同じである0

一つの違いは中央気道の上部と 「神聖天への開溝」を非常に大きく

そしてふさがれていないと観想することである

ここでフム字を心臓のチァクラに観想し全力を使って 「ヒク」 と

叫ぶ瞬時にフム字は中央気道を上がり「神聖天への開溝」を通ってそら

あっという間に自分の眼前の空にいるタントラの主神の心臓に達する

もしこのときにすべてが暗くなりプラ-ナが吹き出し頭頂がかゆ

く痛 くなるならこれは身体を抜け出して覚者の浄土に行 くという

確実な印である もしこのような印が現われない場合にはフム字杏

降ろし休んでからもう一度 トライするこの印が現われたら「ヒクリ

と21回から25回叫び続ける そうすれば絶対に覚者の浄土に生まれる

67

友人親戚など死にかけている人につき添っている人は骨変身

のヨーガの教えを思い出させその確信と倍を強め彼のために祈 り

彼を助ける

生きている間このヨーガを修習する機会のなかった者は次のようI

にする

死が近づいたなら祈 り供物を捧げザンゲし覚者方の前で願い

を言う 覚醒の心を生じさせすべての邪悪な想念を断ちすべての執

着を切るライオンの横臥位になる覚者の浄土に生まれたいという真

剣な願いを生じさせ変身のヨーガの教えを適用するこれを知らない

者は知っている者に簡単に話してもらう そのような人もいない場令そら

には単に自分の前前方上の空にいるタントラの主神の心臓に集中

する そして「ヒク」と21回叫び続ける このようにして意識を覚

者の心臓に放 り投げる

もし死につつある人の頭を優しくなで「メンラ (薬師愛欲神)」と

繰 り返すなら8人の到達其智運命魂方がやってきて死につつある人

の意識を覚者アミタ-バの西の浄土に導いてくれる

動物が死んでいる場合には「ラトナクータ」を繰 り返すその動物

の意識は高い世界へ生まれる

死の光と 「中間の生存」の幻身を認識できないけれども高い世界に

生まれるために変身のヨーガに頼る者は三つのグループに分けられ

る 覚者の浄土に生まれ変わる有名なヨーギーはそこで簡単に究極の

解脱を達成する 普通の者は法則とヴァジラヤーナが普及している場

所に生まれることができ数生で覚者の境地に達する劣った者はこ

のヨーガによって大きな死の恐怖を避けることができ「中間の生存」

と恐怖から逃れ幸福な場所に生まれ変わりいずれは解放を達成する

68

h主釘

rcて

E] 光のヨーガの数え

「r少ない」光は真の陸眠の光ではない」ということを知るべきである

後者は散漫と区別する思考がすべてない第四番目すなわち生来の

光であるが前者は区別する心と散漫が混ざり合った表面的な光でし

かないしかしこの 「少ない」光を安定させ強めることができれば

最終的には生来の光を保つことに成功する 現在のところチベット

のヨーギーの多 くは対応する〝 光を保つ段階に到達することしかで

きない修行のよくでさる者ですら「少ない」光 しか保つことができ

ないそれゆえこの違いを知っているということは非常に重要なこと

である

《三つの基本的な光についての解説》

タントラの教えによると光は三つのグループに分けることができる

① 起源の光

(参 道の光

(参 果報の光

「起源すなわちリアリティーの光」とは人が気づいていようがい

まいが関係なくすべてのときに存在 して」る生来の光である 睡眠のくう

光と死の光はこの種類に属する「道の光」とは空の状態すなわくう

ちプラ-ナが中央気道に集まったときに開示する四つの光または空

を直接悟ることであるこれはまた「区別しない智慧」- 主観 と客くう

観という二元性を超越 している「生まれていない空」を悟 ること-

とも呼ばれる「果報の光」とは覚者の境地という完全で完壁な解脱

の境地である 「二つが一つになった究極の光」を悟ることである

「睡眠の光」は様々なグループに分類することもできる「対象に面

すること」のない深い睡眠において認識されるものは「深い睡眠の光」と呼ばれる 粗雑な対象と微細な対象によって認識されるものは「F少ないJ睡眠の光」と呼ばれるなど

前に夢のヨーガや教えたように修行者は自分に自信があ り「中

43

間の生存」をマスターできるのかをどうかを観察すべきである こう自

閉すべきである

「わたしの今の悟 りで時が来たときにr死の光J をコントロールで

きるのだろうか 」くう

「四つの睡眠の空」をコントロールすることができれば死のときにくう

「四つの空」を認識できると確信を持つことができるo そq)人にとって

は死は道における非常に役に立つ段階である

よってこの光のヨーガの修行によって「生まれ変わり」の世界に

対する執着と「生まれ変わり」の世界における識別は浄化され「自己

を照らす智慧」を悟る「生来の光の智慧の火」によって不純な習慣

的思考をすべて破壊 し「息子の光」と 「母親の光」を一つにし「生ま

れない光」という大いなる全体にすべてを包含する そうすると完全

な 「法則の身体」と 「形状の身体」を達成し「生まれ変わり」の世界

の終わりまで少 しも努力することなしに数え切れないほどの多くの

方法ですべての衆生を助けることができる

44

6]「中川の生存」のヨーガの救え

回 「中間の生存 」のヨ-ガの教え

1「中間の生存」の数え (1)

(死の象徴

〉1形状一茶姿の集積が崩壊 し始めるとき極度な消耗の程度まで弱

きを感 じる地元素が崩壊 し始めると身体は活プJを失う視党器官

が崩壊すると眼球を動かすあるいははっきりと比ることができない

「大きな蚊の智慧」の元素がJiFi壊 し始めると心は大変暗く鈍くなる

2感光の楽fJ-tが崩壊 し始めるとだるく感 じマヒしたような感じ

がする水元菜が崩壊するときは身体内の分泌が止まるO聴覚の機

能が崩壊するとき聞こえなくなるo「平等の智eu の元素が分解さ

れるとIgぴと苦しみの区別がつかなくなる

3 識別の躯村tが崩壊 し始めるといかなる外的な対象も見えなくなる

火元-兼がJuL)壌するときは消化できない鼻が利かなくなり始めると

上部のプラーナが遅 くなり不規則になる映光の感JltLが崩壊すると

においを区別できなくなるO観察の智慧の元素が分解されると死

にかけている者は周りに立っている身内の者を見分けることができな

くなる

4 構成要素の躯積が崩壊するとき何もすることができなくなる

プラーナの元紫が分解するとき十の租雑なプラ-ナが来たところへ

仰る味光の器官が崩壊するとき舌が撞 く厚 くなる味覚の感光

がなくなると異なる味を区別できないO活動の智yi箕の元素が崩壊す

るとき行為することも意志することもできなくなる

4

別の経典によれば死に関する次の教えがある

1地元素が水元素に崩壊するとき外的なサインは自分の身体を動

かせなくなりそしてあたかもすべての支えを失って倒れそうに感

じることである

「お願いだ立ち上がるのを助けてくれ」

と大声で叫びたい内的なサインは意識が渦巻く煙の雲のように現

われることである

2水元素が火元素に崩壊するときの外的なサインはすべての分泌が

乾き切ることであり内的なサインは意識が移動する賓気横のよう

に現われ白い現われの33の邪悪心の識別する思考がすべて静まるこ

とである

3火元素がプラ-ナに崩壊するときは外側のサインは身体の熱が

大幅に減少し一方で指や爪先はしびれて冷たくなることである内

的なサインは意識が蛍の光の薄暗いスパークのようにして現われ

赤い現われの40の愛著の識別する思考が静まることである

4プラ-ナが意識に崩壊するときの外側のサインは死にゆく人の出

息が大変長 くなり入息が大変短 くなることである 内的なサインは

意識がはっきりとして安定したランプの光のように現われ七つの

黒い迷妄の識別する思考がすべて静まることである

経典によればこれらの死のサインは個人によって一つ一つ順々に

現われたりあるいはすべてが一度に現われたりする

微細な元素が崩壊したら死にかけている人は次のような経験をす

ることになるそら

1意識が 「啓示の光」に崩壊するとき雲のない空に浮かぶ月の光のI

ように光を見る

2啓示の意識が 「増加の光」に崩壊するとき夜明けのように赤っぽ

い草色の一条の光を見る

3「増加の光」が 「達成の光」に崩壊すると完全な暗闇を経験 し

46

6] 「中間の生存」のヨーガの数え

意識を失うそら

4この無意識の状態は再び光の中に崩壊 し夜明けの要一つない空

のような- 前の三つの段階の微細なけがれすべてを超越 した-くう

透明なはっきりとした空が現われるこれが真実の 「死の光」あるい

は 「生来の光」である

異なる元素が次から次-と崩壊 したら最終的にプラーナの元素が

心臓のチァクラで意識に崩壊するその後頭頂のチァタラにある白い

ビンドゥが下降しヘソのチァクラにある赤いビンドゥが上昇し二つ

が心臓で一緒になる赤と白のビンドゥが完全に混ぜ合わさったとき

「死の光」が現われる 六つの世界のすべての有情の魂がそれぞれの

生の終わりに一度死の光を見るのだが残念ながら彼はそれを認読

することもつかむこともできない

《「中間の生存」の出現》

それから逆の順序で死の光から達成増加啓示と順に現われる

眠っていたプラ-ナが動き始め達成の光が現われるそしてすぐにそ

れから増加の光啓示の光と続くそれから80の識別する思考が生じ

その結果 「中間の生存」のすべての幻影のような顕現が現われる

ここでよく論議を呼ぶ質問が起こる

「r中間の生存Jの住人の身体と顔はどのように見えるのか」アサンガの兄弟たちによれば彼らは次の転生の姿をしている しか

し他の人々によれば生前の姿に似ているという 「継承の派」のグ

ルたちによれば「中間の生存」の初めのころの段階では「中間の生存」

の住人の顔と身体は生前のものに似ておりそれからそれが徐々に消え

てゆきそして 「中間の生存」の後の段階になれば次に来る転生の現

われをとるこの理論は理にかなっているだけではなく経典とも一致

している 多くの経は「習慣の身体」の 「中間の生存」状態における

存在は生前にならって形作られることを明確に示 している

47

「中間の生存」の住人はすべての器官を完全に備えてお り再び再

生することが定められている場所以外であれば妨害なくどこへでも旅

することができる 彼は 「生まれ変わり」の世界に属する超常的力を幾

分有しており食物の香 りを食べて生き他の同じ 「中間の生存」の住int

人たちを見ることができるなおここから先の内容については一つ

の例にすぎない

もし 「中間の生存」の住人が悲惨な領域に生まれることが定められ

ているのであれば深い暗闘あるいは黒い雨の夜のヴィジョンを見

るだろう もし彼が幸福な領域に生まれるものであるなら月のように

輝 く白い光を見る

別の経典はこういう

地獄に生まれる者たちにはすべてのものが焼けた木のように黒っぽ

い茶色に見える 低級霊域に生まれる者たちは煙色の色を見る天に坐

まれる者は金色の光を見る 形状の要素に生まれる者たちは白を見る

そして非形状の要素に生まれる者たちは「中間の生存」の経験をし

ない- 彼らは死後即座に非形状の要素へ生まれ変わることになる

しかし低い領域に生まれることが定められている非形状の要素の生令

体たちは再び 「中間の生存」を経験するともいわれている

地元素が妨げられたとき「中間の生存」の住人たちは爆発の雷鳴を

開く水元素が妨げられたとき海の波のとどろさを開き火元素のと

き燃え上がる森のうなりを開き風元素のとき大暴風雨の高いヒュ-

ヒューとなる音を開く

三毒- 愛著邪悪心迷妄- は「中間の生存」の住人が自赤

黒の様々な種類の恐ろしいヴィジョンつまり彼を傷つけるために近づ

いてくる恐ろしい幽霊や悪魔として投影された習慣的な思考を持つ国と

なる

「中間の生存」の住人は次のような性質を持つといわれる

① 身体は抵抗を示すことがなく影を作らないそして一瞬のう

48

回 「中間の生存」のヨーガの教え

ちに多くの土地へ旅することができる

② 他の領嘘の生命体は彼の行為を目撃することができない

③ 透視能力とテレパシーを持つo

④ 太陽も月も星も見ない

(9 生来的な心の記録を見て自分が生前行なった良い行為 悪い行

為のすべてを詳しく見る

⑥ 食物は見るがそれが彼に布施されたか捧げられたのでなけれ

ば味わうことはできない

以上のような説明は行なわれたが個人のカルマは決して同じという

ことはなくまた顕現も大変異なっているのでこれらをはっきりと限

定されたあるいは一定不変のものとして受け入れるのは難 しい多く

の点で 「中間の生存」の状態は夢の状態のようであり非常に不安定で

不確かなものなのである

「中間の生存」の生命の最高の長さは7日であるが もしこの期間に

「中間の生存」の住人が転生をしなければ彼は 「死ぬ」あるいは気絶

して第二 「中間の生存」に即座に生まれ変わる このプロセスは7回

繰 り返されることができるので全体で49日となる

「中間の生存」の住人は次に転生する場所を見るや否やその場所

に恋 しでしまう

湿気と温かさによって生まれ変わる者は壇とにおいによって引かれ

る 虫あるいは卵の形に生まれ変わる者は両親がセックスをしてい

るのを見たとき両方の親に対する大きな変著と邪悪心を抱 く 男性に

生まれるものは母を愛 して父を憎み女性は逆となるこの愛著と那

悪心が生 じるや否や「中間の生存」の住人は直ちに気絶 しそれを知

らないで転生する天の一つに生まれるものは壮麗な天国にあるよう

な豪邸と男女の天使を見彼らを望む

悲惨な領域に生まれる者は多くの恐ろしいヴィジョンを見絶望的

にそれらを避けようとする 洞窟や穴や木に逃れようとすれば彼は動

49

物に生まれ変わる もし鉄の家に逃げようとすれば地獄に生まれる0

「中間の生存」の住人が死ぬときはやはり四段階の崩壊のプロセス

つまりプラ-ナの減退から啓示増加達成生来的な光を通過す

る それから逆のプロセスが始まり生来的な光から達成増加啓

示80の識別する思考プラ-ナのエレメント火--と心と身体の

複合体が完成するまで続 く

《「中間の生存」 での機会》くう

死の際で息子と母の空の光が混ぜ合わさるとき識別をする考えと

いう微細なけがれはすべて鋲まる このとき生起と完成のヨーガを敬

得した修行の進んだヨーギーは完全な覚者の境地とその徳を同時に

達成できる かなり修行の進んだ者しかし素晴らしいマハームドラー

を昼夜修行でさる者また死の光を保てる者は「中間の生存」のヴィ

ジョンが現われるときそれを使っで悟りを進めることができる

この世のすべての顕現は実は 「中間の生存」のそれでありすべて

の 「生まれ変わり」の世界の存在は「中間の生存」の存在なのである

誕生と死の間の期間は「生と死の中間の生存」と呼ばれる 眠 りに落

ちたときから目覚めまでは 「夢の中開の生存」死から再生までは 「中

間の生存」そのものである これら三つの 「中間の生存」においてトウ

モと幻身のヨーガ光と夢のヨーガそして 「中間の生存」と変身のヨー

ガの修行が強調されるべきである

眠っている状態起きている状態の両方で見るもの開くもの触

るもの行動するものはすべて「中間の生存」の状態であると考える

べきであるこの教えを繰 り返し続けて修行することは優れた 「中間

の生存」の準備であると認識すべきである

そして死のときが近づいたなら自分の財産 持ち物を三宝に布施

し惜 しみなく布施しすべての執着を切り神聖になされた約束の戒

を厳 しく守 りすべての道に外れたこと罪をザンゲすべきである ま

50

B] 「中開の生存」のヨーガの教え

たもし神聖になされた約束の戒を破ったことがあるならグルあるい

は覚者に再びイニシエーションを与えてくれるように懇願 し破った棉

聖になされた約束の戒を修復すべきである真剣にグルとタントラの主

神に祈 り死の光と 「中間の生存」での幻身を保持できるよう助けを求

めまた法友に頼って死の際で教えを思い出させてもらう

最も修行の進んでいるヨーギーは死のとき溶解のヨーガを行ない

おのずから照らす精髄に集中してそれを死の光に混ぜ合わせる そし

てその光から「風とともにある心」でできた完全な 「完全な楽 しみの

身体」と 「変化身」を生 じさせるよう努力する

マハ-ム ドラーの第四段階に達した非常に修行が進んでいるヨーギー

は死のときに確実に母と息子の光を混ぜ合わせることができる この

ときカルマの身体顕現心のすべてのきずなが切れ覚者の境地の

徳がすべて完成する彼らの心は法則の身体になり身体は智慧の身体

になり土地は完成と純粋さの土地になる

かなり修行の進んでいるヨーギーも最も進んでいる者たちと同じよ

うに修行するべきであるもしこれに成功すれば彼らは 「中間の生存」を通らないで転生できる そうでなければ真剣に覚者の浄土に生まれ

るように祈 り変身のヨーガの教えを適用すべきである

死の光も幻身のヨーガも保持することめできない劣ったヨーギーは

心の集中力を喚起 し確実な理解と揺るぎのない自信を持って教えを逮

用 し死と 「中間の生存」の挑戦に立ち向かう解放を得るために死と

「中間の生存」の機会を利用することができない者はカルマによって

もうー度 「生まれ変わり」の世界に生まれることを強いられる これを

防ぐためには次の指示に従う

「中間の生存」にいる者がその者にとって最 も魅力的な場所に来た

ときそれをタントラの主神のマンダラだと観想する 男と女の性交を

見て愛著と邪悪心が生起 したら自分自身に注意を喚起 してこれが

覚者が現わした父と母の第三イニシエーションだと考える 楽と空の経

51

くう験を受け入れ愛書も邪悪心も幻影で空であると見る

くうこのように空の状態の見解を強調することによって「生まれ変わり」

の世界から永遠に自分を解放できるかもしれないもし 「中間の生存」

にいる者がこれをうまく成し遂げ最初の7日間で再生を逃れることが

でき為ならそれに続 く7日間あるいはその後に同じことを成し遂げ

ることは難しくない彼はタントラの主神の浄土に生まれ道-の帰依

を完成するだろう

もし 「中間の生存」にいる者が覚者の浄土に生まれたいと思うなら

そこに生まれたいという強い願望を培わなくてはならないこれは非育

に重要であるそして変身のヨーガの教えを適用すると一騎のうち

にその浄土に生まれる

「中間の生存」ヨーガの恩恵は次のようにまとめられる

(ni 「法則の身体」は死のときに実現できる

② 「完全な楽しみの身体」は 「中間の生存」で

③ 「変化身」は肉体化するときに実現される

これはまた覚者の三身の成就に導く道とも呼ばれる

2「中間の生存」の教え (2)

《崩壊の諸段階》

人間は25の粗雑な対象- 五つの集積四つの元素六つの感覚要

素五つの対象五つの基本的智慧- が崩壊することによって必ず

死ぬ

死のプロセスには八つの段階がありそれには25の要素の崩壊が含

まれる22の要素は最初の四つの段階の間に崩壊する残 りすなわ

ち識別の集積 意識の感覚 諸現象の性質を悟る基本的智慧は最級

の四つの段階の間に崩壊する

52

B] 「中間の生存」のヨーガの教え

図1 25の粗雑な対象

5つのとらわれfの集報 53の基本的魯魚 四大元素 6つの感覚事案 5うめ対魚

形材 窄準 二 基本的鋲のような智患 也 日の感

覚 形状-容姿感 車 基本的な平等の智

憩 水 耳の感覚 声蓑 壷 基本的な

分析の智患 火 鼻の感覚 香り痕由の構成 基本的な活動を 風 舌

の感覚 味達成する智患 身の感覚 接

触敗 軍 基本

的な諸現象の性質の智愁 意識の感覚図2 8つの崩壊価 白の崩噂空重BO油 填 ー3番白の崩薮 iIi春日重油 墳一J

1 帝敬す二

る奮寮 形状-容姿 感 覚 弛 別 経験の構成

元 素 地 水 火 風博 労要素 T 日の感

覚 耳の感覚 舟の感兜 舌と身の感覚対 慶

目に見える形状-容姿 士PJ 香 り 味と

接触基本地軸 基本的 基本的な 基本的な 基本的な活動を鏡のような智慧 平等の智患 分析

の智恵 達成する智患崩壊寸を5帝P

の崩壊 there4や畢日申申墳 7寧日の崩壊 や番

〈一番目の崩壊〉

最初に形状一容姿の集積の段階の五つの現象が自然に崩壊するす

なわち形状一容姿の集積のような智慧地元素目の感覚生命体の

中にある目に見える形状一容姿である形状一容姿の集積の崩壊の外的I

な印として手足が前より小さくなり身体が弱く力がなくなる

この大きさと力の減少は普通老齢とともに訪れる顕著なかたちである

基本的な鏡のような智慧は鏡に像が現われるのとちょうど向 じよう

に多くの対象が同時に明確に現われる通常の意識であると説明されて

いるこの崩壊の外的な印として視界がハツキリしなくなり暗くな

地元案の崩壊の外的な印として身体が非常に細 くなり手足がだら

んとし身体が地面の下に沈んでいっているような感じがする

沈んでいく感覚は「持ち上げてくれ 」と叫ぶほどである

目の感覚の崩壊の外的な印として日を開けたり閉じたりできなくな

生命体の中にある目に見える形状-容姿の崩壊の外的な印としてつヤ

身体の艶が減少し力が尽きる

この五つの崩壊の内的な印は「屡気楼のような」と呼ばれる青っぽ

い現われが生 じることであるこれは太陽の光が夏の砂漠を打つとき

の水の現われのようなものである

現われは煙の塊にもたとえられるがたいていは零気横にたとえられる

《二番目の崩壊》

その後感覚の集積の段階の五つの現象が同時に崩壊する感覚の集

積が崩壊するときの外的な印は身体の意識が感覚の意識に伴う楽

苦しみ どちらでもない感覚をもはや経験することができないというこ

とである

基本的な平等の智慧は楽 苦しみ どちらでもない感覚を一つの檀

54

回 「中間の生存」のヨーガの教え

類すなわち感覚として心にとめている通常の意識であると説明され

ている

これは多くの同発語を一つの意味を持つものとして心にとめている意識とし

ても表現されている

この崩壊の外的な印として意識の感覚に伴う楽 苦しみ どちら

でもない感覚をもはや心にとめることができない

水元素の崩壊の外的な印として唾液汗尿血液精液が干上が

口鼻舌喉が干からび歯にはカスが生じる

耳の感覚の崩壊の外的な印として外的 内的な音がもはや聞こえな

生命体の中に含まれている音の崩壊の外的な印として耳の内側の

「ur」という音がもはや生じない

この五つの崩壊の内的な印は「煙のような」と呼ばれる現われが生

じることである これは煙の塊の中にある煙突からうねって出てい

る煙に似ている

《三番目の崩壊》

その後識別の集積の段階の五つの現象が同時に崩壊する 識別の集

積の崩壊の外的な印として両親のような親しい人のことをもはや気

にとめなくなる

基本的分析の智慧は親しい人の個々の名前や目的などに気をとめ

る通常の意識であると説明されている

この崩壊の印としては自分の両親の名前すらもはや思い出せない0

火元素の崩壊としては身体の温かさが減少しそこから食べ物や飲

み物を消化する力が失われる

鼻の感覚力の崩壊の外的な印としては鼻からの空気の吸い込みは弱

くなるが吐き出しは強く長くなり息はまるで一つ一つ積み上げられ

55

ているかのようである

生命体の中に含まれているにおいの崩壊の外的な印としてはいいに

おいも悪いにおいも喚ぐことはできない

この五つの崩壊の内的印は「蛍のような」と呼ばれる現われが生 じ

ることであるこれは煙突から上る煙の-吹きの中に見られる赤いすす

火の粉または穀物を妙るために使われるフライパンの底の煤につい

た赤い火の粉のようである

《四番目の崩壊》

その後経験の構成の集積の段階の五つの現象が同時に崩壊するこ

の集積の崩壊の外的な印は動き回るというような肉体運動をすること

ができないことである

基本的な活動を達成する智慧は今生および来生の外的 世俗的な

活動や目的などそしてまたそれらをどのようにして達成するのかを

心にとめている意識であると説明されている

風の元素の崩壊の外的な印としては10の風- 粗雑な生命を運ぶ風

など- がその住みかから心臓に移 り息が出たり入ったりしなくな

舌の感覚力の崩壊の外的な印としては舌が太 く短 くなりつけ根が

青 くなる

生命体に含まれる味の崩壊の外的な印としてもはや六つの味 (甘さ

酸っぱさ苦さ渋さピリッとした塩辛さ)を経験できない

この時点で身の感覚と接触も必ず崩壊するのでその崩壊の外的な

印としていかなるなめらかさも租さも感じることができない

この七つの崩壊の内的な印は「燃えるバターランプのような」と呼

ばれる現われが生 じることである これはバターランプがまさに消え

んとするとき炎がパチパチするようなものである

56

E] 「巾問の生存」のヨーガの教え

「崩壊の意味」前の元素がどのようにして後ろの元素に崩壊 していく

のかについていうと地 水 火 風という順序で前の元素と関係の

ある風の意識の基礎として働 く能力が撤退し後の元素の意識の基礎

として働く能力がより顕現するのである これは前の元素の後の元莱

-の崩壊と呼ばれているがある一つの元素が別の元素の性質を持つよ

うになるということではない

地が水に崩壊するということは地の風の意識の基礎として働く能力

が退化しそのときに水の風の意識の基礎として働く能力がより顕現

するようになるということを意味するこのようにこれは前者の舵

力が後者の能力へ移動するようなものなので地が水に崩壊するといわ

れているが通常の地が通常の水に崩壊することではないこれは他の

崩壊にも当てはまる

《五番目の崩壊》

四つの元素が崩壊した後意識の集積の段階にある五つの現象が段階

的に現われなくてはならないこれらは80の表示的概念の心輝 く白の

現われの心輝 く赤い増加の心輝 く黒の達成間近の心そして死の

クリアライトの心である

80の概念は三つのグループに分かれ33が白い現われの心を表わし

40が赤い増加の心を表わし七つが黒い達成間近の心を表わす 最初の

グループの概念は対象の乗 り物として働 く粗雑な風の動 きに関係 し

よって白の現われの心を顕現として経験 していない者にとっては

その乗 り物として働く風が赤い増加の心そして黒い達成間近の心と

比べていくらか粗雑な動きをしていると感じられるこの白い現われ

の心に関する推論ができるのは最初の概念のグループが微細から釈

雑へと反対の順序で進んでいるときの白い現われの心の痕跡あるい

は結果だからである

57

この33とは

1大きな欲望の欠如 心は対象を欲さない

2中くらいの欲望の欠如

3小さな欲望の欠如I

4心の行き来 心は外的対象-と行ったり内的対象-帰ったりする

5大きな悲しみ 快い対象と別れることに対する心の苦痛

6中くらいの悲しみ

7小さな悲しみ

8安らぎ心は安らかにとどまる

9概念化 対象のまぶしさによって興智した心

10大きな恐れ 不快な対象に出合ったことによって生み出される恐れ

ll中くらいの恐れ

12小さな恐れ

13大きな執着 快い対象に執着すること

14中くらいの執着

15小さな執着

16とらわれ 愛欲界の対象に完全にとらわれた心

17不善あるいは非知識 善行に対する疑念

18飢え 食べ物を欲すること

19渇き飲物を欲すること

20大きな感覚 快感痛みどちらでもないという感覚

21中くらいの感覚

22小さな感覚

23知者の概念

24知ることの概念

25知られる対象の概念

26個別の識別 何がふさわしく何がふさわしくないかを分析する心

27恥 自分自身が同意しないあるいは宗教的な禁止によって

58

固 「中間の生存」のヨーガの教え

誤った行為を避けること

28慈悲 苦悩からの離別を願うこと

29哀れみ 観察の対象を完全に保護する心

30美 しいものと会いたいと欲すること

31不安 とらわれた心確信がない

32蓄積 所有物を集める心

33嫉妬 他の繁栄によって乱れた心

二つ日の40の概念は対象の乗 り物として働 く中くらいの風に関係す

るよってそれを経験 していない者にとっては赤あるいはオレンジ

の増加の乗 り物として働 く風が自あるいは黒い現われと比べて中く

らいの動きをしていると感 じられるつまり心がより微細になるにつ

れて心の二元性がより少なくなりつつあるということであるこの赤

い増加の心に関する推論ができるのはこの概念のグループが反対の順

序で粗雑へと進んでいるときの赤い増加の心の痕跡あるいは結果だか

らである

この40の概念とは

1欲望 まだ手に入れていない対象に対する執着

2愛著 手に入れた対象に対する執着

3大きな喜び 快い対象を見て喜ぶ心

4中くらいの喜び

5小さな喜び

6うれしさ 欲 した対象を達成 したことによる満足

7歓喜 欲 した対象を繰 り返 して経験する心

8驚き以前生起 しなかった対象について考えること

9興暫 快い対象を知覚 して散漫になった心

10満足 快い対象に対する満足

ll抱擁 抱擁 したいと欲すること

12キス キスしたいと欲すること

59

13吸う吸いたいと欲すること

14安定 変化 しない連続の心

15精進 善に向かう心

16プライド自分が優れていると思う心

17活動 活動を成し遂げることに関係する心

18強盗 富を盗みたいと欲すること

19力 他の軍隊を征服したいと欲すること

20熱意 善の道を修習する心

21大きな困難に対する従事 倣慢さによって悪行に従事すること

22中くらいの困難に対する従事

23小さな困難に対する従事

24激しさ理由もなく優れた者と議論したいと欲すること

25戯れ 魅力的な者を見て戯れたいと欲すること

26怒る傾向 憤慨の心

27善 善行に対して努力したいと願うこと

28はっきりとした言葉と真実 他が理解できるようにそして自

分の事実の識別を変えないで話 したいと願うこと

29非真実 自分の事実の識別を変えてから話したいと願うこと

30確信 非常に安定した意図

31非仮定 対象を保持 したいと欲さない心

32寄贈者 所有物を与えたいと願うこと

33熱心な勧告 怠惰な者に宗教の実践をするように勧めること

34英雄的行為 煩悩のような敵を克服したいと願うこと

35-恥知らず 自分が同意しないあるいは宗教的な禁止によって非

行を避けないで悪行に従事すること

36欺き偽善によって人を欺くこと

37キツさ鋭い良心

38悪徳 邪見解に慣れた心

60

6] rFP問の生存」のヨーガの教え

39非優 しさ他を傷つけたいと願うこと

40不正 不正直

三番目の七つの概念は対象の乗 り物として働 く弱い風の動きに関係

するよって黒い達成間近の心に関してそれを経験 していない者に

それを示す働きをする これはこの概念のグループが反対の順序で釈

雑へと進んでいるときの黒い増加の心の痕跡あるいは結果だからであ

この七つの概念とは

1忘れっぽさ衰えた注意力

2誤り水を寮気樺と思うことなど

3しゃべらない しゃべりたくないと思うこと

4意気消沈 悩む心

5怠惰 善に対する熱意のなさ

6疑念

7中くらいの欲 愛著と邪悪心が同じくらいの心

80の表示的概念とその乗 り物である風は輝 く白い現われの前に崩壊

しなくてはならないなぜなら理解の様式と現われの心のそれは不

一致だからであるまたこの二つの間には粗雑さと微細さに関して大

きな違いがあるので80の概念のような粗雑な心は白い現われのとき

には存在できない80の表示的概念とその乗り物である風が輝 く白い

現われへと崩壊するとき燃えているバターランプのような現われが坐

起する80の表示的概念がその中に崩壊 してしまったときの現われくう

の心自身の印は非常に明るい透明さと空の現われおよび月の光が

充満したけがれのない秋の夜空のような白い様相の光の現われである

この現われの原因に関していえば心臓から上の左右両方の気道の風

がその上の開口つまり頭頂から中央気道に入ったからであるこ

の力によって頭頂の緒がゆるみ父から得た音節ハムが逆さになった

相である [皇 ]白いビンドゥが水のような性質を持っているがゆ

61

えに下に下がるそれが心臓のところにある左右の気道の大童の円

の緒の上に来ると輝く白い現われが生起する このようにこれは

外側から差した月の光などの現われではないのである

これが現われと呼ばれるのは月の光のような現われが生起するからくう

であり空と呼ばれるのは80の概念とその乗 り物である風が存在 し

ないからである

〈六番目の崩壊》

この後現われの心とその乗り物である風が増加の心に崩壊する0くう

増加の心が生起すると空であり 「空っぽ」であるが前よりももっ

と澄んだ赤またはオレンジの現われが太陽の光の浸透したけがれのそら

ない秋の空のように輝く

この原因に関していえば心臓から下の左右の気道の風がすべて管

骨の一番下あるいは性器のところの開口を通って中央気道に入るか

らであるこの力によって宝石 (性器)の中のチアクラの結とヘソ

のチァタラの結が徐々にゆるむこれによってヘソのチァクラの真ん

中にある縦一本の線の短いア [A]の形で存在 している母から得

た赤いビンドゥが上に上がる赤い現われは心臓にある六重の円の

左右の気道の緒の下まで上昇する よってこれは外側から輝 く太陽

の光の輝きなどではないのである

これが赤い現われと呼ばれるのは太陽の光のように鮮やかであるかくう

らで「非常に空」と呼ばれるのは現われの心とその乗 り物 として働

く風が存在しないからである

《七番目の崩壊》

この後増加の心がその乗 り物である風とともに達成間近の心に

崩壊する 最初夜の初めのような濃い闇が浸透 したけがれのない秩そら

の空のような様々な黒い現われが生起する

62

団 「中問の生存」のヨーガの教え

中央気道の中の上と下の風は心臓に集まっておりこの力によって

心臓のところにある左右の気道の六重の円の結がゆるむこれによって

逆さになった音節ハム [卓 ]の様相上の白いビンドゥが降り下の縦

の線の様相の赤いビンドゥが昇る これらは心臓のところの中央気追

の真ん中で子音で終わる (閉じた箱の)様相で存在している赤と白の

不滅のビンドゥに入るこの出合いによって達成間近の輝 く黒い現われ

が生起する このようにこれは外側からやってくる閲の現われ等の

ケースではないのである

これが 「達成間近」 と呼ばれるのはクリアライ トに近いからでくう

「大きな空」と呼ぼるのは増加の心とその乗 り物 として働 く風が存

在 しないからである

達成間近の心の最初の方では対象の感覚があるしかし最後の方

では心は沖象に注意 しておらず闇に困惑して気を失って無意識に

なりそうであるその後非常に微細な風と心から偶発的に生起するす

べての風と心が止まる

注意力のない達成間近な心の最後の部分は普通の状態で初めから

顕現せずに存在 していた非常に微細な風と心の注意力が活性化するま

で続 く これが起こると死のクリアライトが現われる

輝 く白い現われの心の定義は

① 概念の崩壊によって起こりその動きすなわち回復まで続きそら くう

② 月の光の浸透したけがれのない秋の空のような輝く白い空の

現われが現われ

(卦 何の租雑な二元の現われも現われない心の意識である

80の概念は崩壊しているが現われの心は概念的であるOより微細な多様性はあ

るが二元である散漫ではないが心象的な要素がありゆえに概念的である

一方クリアライトの心は完全に非概念的で非二元である

現われの増加の心の定義は

(》 概念の崩壊によって起こりその動きすなわち回復まで続 く

63

そら

(参 太陽の光の浸透したけがれのない秋の空のような輝 く赤い空の

現われが生起する

(卦 どんな粗雑で二元の現われも現われない心の意識である

達成間近の心の定義は int

① 概念の崩壊によって起こりその動きすなわち回復まで続くそら

(参 夜の初めの濃い闇の浸透したけがれのない秋の空のような輝くう

く黒い空の現われが生起する

どんな二元の現われも現われない心の意識である

《八番目の崩壊〉

達成間近の心がクリアライトに崩壊すると注意力のない達成間近

の心の二番目の部分が一掃される粗雑な二元の現われがみじんもないくう

明るく透明な空の現われが現われる これは三つのけがれすなわち

月の光 太陽の光 闇のない自然な秋の夜明けの色のようであるこくう

の現われは直接に空を認識するサマディの意識のようである

クリアライトの現われの原因は白と赤のビンドゥがそれぞれ心臓で

白と赤の不滅のビンドゥに溶解し中央気道のすべての風が非常に級

細な生命を運ぶ風に崩壊するからであるこれによって最初から顕現

しない状態で普通に存在していた非常に微細な風と心が顕現しそれ

によってこのような現われが現われるよってこれは外側からの空っそら

ぽの空のような現われのケースではない

これは「死のクリアライト」そして80の概念現われ増加達成くう

間近がなくそれを乗 り物とする風もないゆえに「すべて空」 と呼ば

れる これは実際の死である

これは基本的な真実の身体である真実の身体へと変化していくため

の浄化の土台であるがゆえにそう呼ばれる「空っぽ」は基本的な自然

の身体と呼ばれるそしてそれを対象としてとる心は基本的な智慧を

認識す _-真束の身体と呼ばれる

64

固 「中間の生存」のヨーガの教え

ほとんどの人間はクリアライトに3日とどまりそれから白と赤の構

成要素の印が起こる

血と癖が少 し鼻と性器から現われるこれは心臓で崩壊 したビンドゥの浄化 さ

れなかった部分である

しかし肉体的な構成要素が病気によってひどく消耗している場令

には何日経っても赤と白の構成要素の印は起こらない

このような人は一日もクリアライトにいることはないかもしれない

また高いあるいは低い悟 りを持つヨーギーの場合にはクリアラ

イトと真実の身体を混ぜ合わせることができこの状態に普通よりも長

くいたりまたその期間を短くしたりすることができる

65

固 変身のヲ-ガ (意識を移し変える)の教え

変身のヨーガ (意識を移 し変える)は意識を覚者の浄土にある

いは高い誕生の世界に運ぶために編み出された数えである死の光

および 「中間の生存」の幻身を保つことのできる修行の進んだヨーギー

にとってはこのヨーガが必要であるoこれは非prime削こ重要であるO生起

のヨーガを取得 した者そしてある程度プラーナとナ-ディーそして

マハームドラーの見解を取碍 した者がこのヨーガを修行するのに適し

た者であるOこれを行なうことができない省も少なくともカルマの法

則に強い信を持ちこの修行の意味とプロセスを完全に理解すべきである

そして先に述べた壷の呼吸と ト〉モが鞭FJlなくできるようにな

らなくてはならない

(変身のヨーガの修行の仕方

)変身のヨーガの観想と訓練は次のように行なう

自分自身のタントラの主神の身体の中に中央気道を観想 し八つ

のフム音節が身体の八つの出口 (二つの耳二つの目_hLロ肛門

性器)をそれぞれ預っていると観想するoこれは唐瓢がこれらの門

から出ていかないようにするためである そ

らそれからタントラの主 神が自分の前方上の空に座っていると観想

するそしてブルーのフム字を心臓のチアクラに観想し五色の光を放

っていると観想する次に壷の呼吸を維持しその力を使って7ム字杏l=こ

中央気道を通 して「神聖天への開稚 (ブラフマランドラ)」まで一気

に打ち上げるそして同時に大きな声で 「ヒクリ と叫び打ち上げる力

6

回 変身のヨーガ (意紙を移し替える)の教え

を強めるフム字を 「神聖天への開溝」に一秒保ち優 しく 「カ」 と

ささやいてそれを心臓のチアクラまで降ろす止める前にこれを7

回繰 り返しそしてまた始める 数回行なったら走りながら 「ヒク」そら

と7回叫んでフム字を身体の外に出し自分の前方上の空にいるタン

トラの主神の心臓に入れる そして優 しく低い声で「カ」と7回続け

て繰 り返すこのようにしてフム字を自分の心臓のチァタラに返す0

これを1日に4回行なう者は数日後に次のような経験をする-

頭頂がひどくかゆくなり熱 くなるそして真ん中に盛 り上がりがで

きそこから黄色の液体が分泌されるもしこれらの症状が起こった

ならこれが成就の印であると思ってよいこの後この修行をやめ

一カ月に1回か2回行なう しかし頻繁に覚者の浄土に生まれるとい

う強い発願を行ないそこに行く確信と望みを強める

《変身のヨーガの応用》

死の印がすべて現われ命を延ばすことがこれ以上できない場合変

身のヨーガを行なうまだ死ぬ時期が来る前にこれを行なう者は大き

な罪を犯すことになり地獄に落ちる

死の際のこのヨーガのテクニックは先に述べたものと同じである0

一つの違いは中央気道の上部と 「神聖天への開溝」を非常に大きく

そしてふさがれていないと観想することである

ここでフム字を心臓のチァクラに観想し全力を使って 「ヒク」 と

叫ぶ瞬時にフム字は中央気道を上がり「神聖天への開溝」を通ってそら

あっという間に自分の眼前の空にいるタントラの主神の心臓に達する

もしこのときにすべてが暗くなりプラ-ナが吹き出し頭頂がかゆ

く痛 くなるならこれは身体を抜け出して覚者の浄土に行 くという

確実な印である もしこのような印が現われない場合にはフム字杏

降ろし休んでからもう一度 トライするこの印が現われたら「ヒクリ

と21回から25回叫び続ける そうすれば絶対に覚者の浄土に生まれる

67

友人親戚など死にかけている人につき添っている人は骨変身

のヨーガの教えを思い出させその確信と倍を強め彼のために祈 り

彼を助ける

生きている間このヨーガを修習する機会のなかった者は次のようI

にする

死が近づいたなら祈 り供物を捧げザンゲし覚者方の前で願い

を言う 覚醒の心を生じさせすべての邪悪な想念を断ちすべての執

着を切るライオンの横臥位になる覚者の浄土に生まれたいという真

剣な願いを生じさせ変身のヨーガの教えを適用するこれを知らない

者は知っている者に簡単に話してもらう そのような人もいない場令そら

には単に自分の前前方上の空にいるタントラの主神の心臓に集中

する そして「ヒク」と21回叫び続ける このようにして意識を覚

者の心臓に放 り投げる

もし死につつある人の頭を優しくなで「メンラ (薬師愛欲神)」と

繰 り返すなら8人の到達其智運命魂方がやってきて死につつある人

の意識を覚者アミタ-バの西の浄土に導いてくれる

動物が死んでいる場合には「ラトナクータ」を繰 り返すその動物

の意識は高い世界へ生まれる

死の光と 「中間の生存」の幻身を認識できないけれども高い世界に

生まれるために変身のヨーガに頼る者は三つのグループに分けられ

る 覚者の浄土に生まれ変わる有名なヨーギーはそこで簡単に究極の

解脱を達成する 普通の者は法則とヴァジラヤーナが普及している場

所に生まれることができ数生で覚者の境地に達する劣った者はこ

のヨーガによって大きな死の恐怖を避けることができ「中間の生存」

と恐怖から逃れ幸福な場所に生まれ変わりいずれは解放を達成する

68

h主釘

rcて

間の生存」をマスターできるのかをどうかを観察すべきである こう自

閉すべきである

「わたしの今の悟 りで時が来たときにr死の光J をコントロールで

きるのだろうか 」くう

「四つの睡眠の空」をコントロールすることができれば死のときにくう

「四つの空」を認識できると確信を持つことができるo そq)人にとって

は死は道における非常に役に立つ段階である

よってこの光のヨーガの修行によって「生まれ変わり」の世界に

対する執着と「生まれ変わり」の世界における識別は浄化され「自己

を照らす智慧」を悟る「生来の光の智慧の火」によって不純な習慣

的思考をすべて破壊 し「息子の光」と 「母親の光」を一つにし「生ま

れない光」という大いなる全体にすべてを包含する そうすると完全

な 「法則の身体」と 「形状の身体」を達成し「生まれ変わり」の世界

の終わりまで少 しも努力することなしに数え切れないほどの多くの

方法ですべての衆生を助けることができる

44

6]「中川の生存」のヨーガの救え

回 「中間の生存 」のヨ-ガの教え

1「中間の生存」の数え (1)

(死の象徴

〉1形状一茶姿の集積が崩壊 し始めるとき極度な消耗の程度まで弱

きを感 じる地元素が崩壊 し始めると身体は活プJを失う視党器官

が崩壊すると眼球を動かすあるいははっきりと比ることができない

「大きな蚊の智慧」の元素がJiFi壊 し始めると心は大変暗く鈍くなる

2感光の楽fJ-tが崩壊 し始めるとだるく感 じマヒしたような感じ

がする水元菜が崩壊するときは身体内の分泌が止まるO聴覚の機

能が崩壊するとき聞こえなくなるo「平等の智eu の元素が分解さ

れるとIgぴと苦しみの区別がつかなくなる

3 識別の躯村tが崩壊 し始めるといかなる外的な対象も見えなくなる

火元-兼がJuL)壌するときは消化できない鼻が利かなくなり始めると

上部のプラーナが遅 くなり不規則になる映光の感JltLが崩壊すると

においを区別できなくなるO観察の智慧の元素が分解されると死

にかけている者は周りに立っている身内の者を見分けることができな

くなる

4 構成要素の躯積が崩壊するとき何もすることができなくなる

プラーナの元紫が分解するとき十の租雑なプラ-ナが来たところへ

仰る味光の器官が崩壊するとき舌が撞 く厚 くなる味覚の感光

がなくなると異なる味を区別できないO活動の智yi箕の元素が崩壊す

るとき行為することも意志することもできなくなる

4

別の経典によれば死に関する次の教えがある

1地元素が水元素に崩壊するとき外的なサインは自分の身体を動

かせなくなりそしてあたかもすべての支えを失って倒れそうに感

じることである

「お願いだ立ち上がるのを助けてくれ」

と大声で叫びたい内的なサインは意識が渦巻く煙の雲のように現

われることである

2水元素が火元素に崩壊するときの外的なサインはすべての分泌が

乾き切ることであり内的なサインは意識が移動する賓気横のよう

に現われ白い現われの33の邪悪心の識別する思考がすべて静まるこ

とである

3火元素がプラ-ナに崩壊するときは外側のサインは身体の熱が

大幅に減少し一方で指や爪先はしびれて冷たくなることである内

的なサインは意識が蛍の光の薄暗いスパークのようにして現われ

赤い現われの40の愛著の識別する思考が静まることである

4プラ-ナが意識に崩壊するときの外側のサインは死にゆく人の出

息が大変長 くなり入息が大変短 くなることである 内的なサインは

意識がはっきりとして安定したランプの光のように現われ七つの

黒い迷妄の識別する思考がすべて静まることである

経典によればこれらの死のサインは個人によって一つ一つ順々に

現われたりあるいはすべてが一度に現われたりする

微細な元素が崩壊したら死にかけている人は次のような経験をす

ることになるそら

1意識が 「啓示の光」に崩壊するとき雲のない空に浮かぶ月の光のI

ように光を見る

2啓示の意識が 「増加の光」に崩壊するとき夜明けのように赤っぽ

い草色の一条の光を見る

3「増加の光」が 「達成の光」に崩壊すると完全な暗闇を経験 し

46

6] 「中間の生存」のヨーガの数え

意識を失うそら

4この無意識の状態は再び光の中に崩壊 し夜明けの要一つない空

のような- 前の三つの段階の微細なけがれすべてを超越 した-くう

透明なはっきりとした空が現われるこれが真実の 「死の光」あるい

は 「生来の光」である

異なる元素が次から次-と崩壊 したら最終的にプラーナの元素が

心臓のチァクラで意識に崩壊するその後頭頂のチァタラにある白い

ビンドゥが下降しヘソのチァクラにある赤いビンドゥが上昇し二つ

が心臓で一緒になる赤と白のビンドゥが完全に混ぜ合わさったとき

「死の光」が現われる 六つの世界のすべての有情の魂がそれぞれの

生の終わりに一度死の光を見るのだが残念ながら彼はそれを認読

することもつかむこともできない

《「中間の生存」の出現》

それから逆の順序で死の光から達成増加啓示と順に現われる

眠っていたプラ-ナが動き始め達成の光が現われるそしてすぐにそ

れから増加の光啓示の光と続くそれから80の識別する思考が生じ

その結果 「中間の生存」のすべての幻影のような顕現が現われる

ここでよく論議を呼ぶ質問が起こる

「r中間の生存Jの住人の身体と顔はどのように見えるのか」アサンガの兄弟たちによれば彼らは次の転生の姿をしている しか

し他の人々によれば生前の姿に似ているという 「継承の派」のグ

ルたちによれば「中間の生存」の初めのころの段階では「中間の生存」

の住人の顔と身体は生前のものに似ておりそれからそれが徐々に消え

てゆきそして 「中間の生存」の後の段階になれば次に来る転生の現

われをとるこの理論は理にかなっているだけではなく経典とも一致

している 多くの経は「習慣の身体」の 「中間の生存」状態における

存在は生前にならって形作られることを明確に示 している

47

「中間の生存」の住人はすべての器官を完全に備えてお り再び再

生することが定められている場所以外であれば妨害なくどこへでも旅

することができる 彼は 「生まれ変わり」の世界に属する超常的力を幾

分有しており食物の香 りを食べて生き他の同じ 「中間の生存」の住int

人たちを見ることができるなおここから先の内容については一つ

の例にすぎない

もし 「中間の生存」の住人が悲惨な領域に生まれることが定められ

ているのであれば深い暗闘あるいは黒い雨の夜のヴィジョンを見

るだろう もし彼が幸福な領域に生まれるものであるなら月のように

輝 く白い光を見る

別の経典はこういう

地獄に生まれる者たちにはすべてのものが焼けた木のように黒っぽ

い茶色に見える 低級霊域に生まれる者たちは煙色の色を見る天に坐

まれる者は金色の光を見る 形状の要素に生まれる者たちは白を見る

そして非形状の要素に生まれる者たちは「中間の生存」の経験をし

ない- 彼らは死後即座に非形状の要素へ生まれ変わることになる

しかし低い領域に生まれることが定められている非形状の要素の生令

体たちは再び 「中間の生存」を経験するともいわれている

地元素が妨げられたとき「中間の生存」の住人たちは爆発の雷鳴を

開く水元素が妨げられたとき海の波のとどろさを開き火元素のと

き燃え上がる森のうなりを開き風元素のとき大暴風雨の高いヒュ-

ヒューとなる音を開く

三毒- 愛著邪悪心迷妄- は「中間の生存」の住人が自赤

黒の様々な種類の恐ろしいヴィジョンつまり彼を傷つけるために近づ

いてくる恐ろしい幽霊や悪魔として投影された習慣的な思考を持つ国と

なる

「中間の生存」の住人は次のような性質を持つといわれる

① 身体は抵抗を示すことがなく影を作らないそして一瞬のう

48

回 「中間の生存」のヨーガの教え

ちに多くの土地へ旅することができる

② 他の領嘘の生命体は彼の行為を目撃することができない

③ 透視能力とテレパシーを持つo

④ 太陽も月も星も見ない

(9 生来的な心の記録を見て自分が生前行なった良い行為 悪い行

為のすべてを詳しく見る

⑥ 食物は見るがそれが彼に布施されたか捧げられたのでなけれ

ば味わうことはできない

以上のような説明は行なわれたが個人のカルマは決して同じという

ことはなくまた顕現も大変異なっているのでこれらをはっきりと限

定されたあるいは一定不変のものとして受け入れるのは難 しい多く

の点で 「中間の生存」の状態は夢の状態のようであり非常に不安定で

不確かなものなのである

「中間の生存」の生命の最高の長さは7日であるが もしこの期間に

「中間の生存」の住人が転生をしなければ彼は 「死ぬ」あるいは気絶

して第二 「中間の生存」に即座に生まれ変わる このプロセスは7回

繰 り返されることができるので全体で49日となる

「中間の生存」の住人は次に転生する場所を見るや否やその場所

に恋 しでしまう

湿気と温かさによって生まれ変わる者は壇とにおいによって引かれ

る 虫あるいは卵の形に生まれ変わる者は両親がセックスをしてい

るのを見たとき両方の親に対する大きな変著と邪悪心を抱 く 男性に

生まれるものは母を愛 して父を憎み女性は逆となるこの愛著と那

悪心が生 じるや否や「中間の生存」の住人は直ちに気絶 しそれを知

らないで転生する天の一つに生まれるものは壮麗な天国にあるよう

な豪邸と男女の天使を見彼らを望む

悲惨な領域に生まれる者は多くの恐ろしいヴィジョンを見絶望的

にそれらを避けようとする 洞窟や穴や木に逃れようとすれば彼は動

49

物に生まれ変わる もし鉄の家に逃げようとすれば地獄に生まれる0

「中間の生存」の住人が死ぬときはやはり四段階の崩壊のプロセス

つまりプラ-ナの減退から啓示増加達成生来的な光を通過す

る それから逆のプロセスが始まり生来的な光から達成増加啓

示80の識別する思考プラ-ナのエレメント火--と心と身体の

複合体が完成するまで続 く

《「中間の生存」 での機会》くう

死の際で息子と母の空の光が混ぜ合わさるとき識別をする考えと

いう微細なけがれはすべて鋲まる このとき生起と完成のヨーガを敬

得した修行の進んだヨーギーは完全な覚者の境地とその徳を同時に

達成できる かなり修行の進んだ者しかし素晴らしいマハームドラー

を昼夜修行でさる者また死の光を保てる者は「中間の生存」のヴィ

ジョンが現われるときそれを使っで悟りを進めることができる

この世のすべての顕現は実は 「中間の生存」のそれでありすべて

の 「生まれ変わり」の世界の存在は「中間の生存」の存在なのである

誕生と死の間の期間は「生と死の中間の生存」と呼ばれる 眠 りに落

ちたときから目覚めまでは 「夢の中開の生存」死から再生までは 「中

間の生存」そのものである これら三つの 「中間の生存」においてトウ

モと幻身のヨーガ光と夢のヨーガそして 「中間の生存」と変身のヨー

ガの修行が強調されるべきである

眠っている状態起きている状態の両方で見るもの開くもの触

るもの行動するものはすべて「中間の生存」の状態であると考える

べきであるこの教えを繰 り返し続けて修行することは優れた 「中間

の生存」の準備であると認識すべきである

そして死のときが近づいたなら自分の財産 持ち物を三宝に布施

し惜 しみなく布施しすべての執着を切り神聖になされた約束の戒

を厳 しく守 りすべての道に外れたこと罪をザンゲすべきである ま

50

B] 「中開の生存」のヨーガの教え

たもし神聖になされた約束の戒を破ったことがあるならグルあるい

は覚者に再びイニシエーションを与えてくれるように懇願 し破った棉

聖になされた約束の戒を修復すべきである真剣にグルとタントラの主

神に祈 り死の光と 「中間の生存」での幻身を保持できるよう助けを求

めまた法友に頼って死の際で教えを思い出させてもらう

最も修行の進んでいるヨーギーは死のとき溶解のヨーガを行ない

おのずから照らす精髄に集中してそれを死の光に混ぜ合わせる そし

てその光から「風とともにある心」でできた完全な 「完全な楽 しみの

身体」と 「変化身」を生 じさせるよう努力する

マハ-ム ドラーの第四段階に達した非常に修行が進んでいるヨーギー

は死のときに確実に母と息子の光を混ぜ合わせることができる この

ときカルマの身体顕現心のすべてのきずなが切れ覚者の境地の

徳がすべて完成する彼らの心は法則の身体になり身体は智慧の身体

になり土地は完成と純粋さの土地になる

かなり修行の進んでいるヨーギーも最も進んでいる者たちと同じよ

うに修行するべきであるもしこれに成功すれば彼らは 「中間の生存」を通らないで転生できる そうでなければ真剣に覚者の浄土に生まれ

るように祈 り変身のヨーガの教えを適用すべきである

死の光も幻身のヨーガも保持することめできない劣ったヨーギーは

心の集中力を喚起 し確実な理解と揺るぎのない自信を持って教えを逮

用 し死と 「中間の生存」の挑戦に立ち向かう解放を得るために死と

「中間の生存」の機会を利用することができない者はカルマによって

もうー度 「生まれ変わり」の世界に生まれることを強いられる これを

防ぐためには次の指示に従う

「中間の生存」にいる者がその者にとって最 も魅力的な場所に来た

ときそれをタントラの主神のマンダラだと観想する 男と女の性交を

見て愛著と邪悪心が生起 したら自分自身に注意を喚起 してこれが

覚者が現わした父と母の第三イニシエーションだと考える 楽と空の経

51

くう験を受け入れ愛書も邪悪心も幻影で空であると見る

くうこのように空の状態の見解を強調することによって「生まれ変わり」

の世界から永遠に自分を解放できるかもしれないもし 「中間の生存」

にいる者がこれをうまく成し遂げ最初の7日間で再生を逃れることが

でき為ならそれに続 く7日間あるいはその後に同じことを成し遂げ

ることは難しくない彼はタントラの主神の浄土に生まれ道-の帰依

を完成するだろう

もし 「中間の生存」にいる者が覚者の浄土に生まれたいと思うなら

そこに生まれたいという強い願望を培わなくてはならないこれは非育

に重要であるそして変身のヨーガの教えを適用すると一騎のうち

にその浄土に生まれる

「中間の生存」ヨーガの恩恵は次のようにまとめられる

(ni 「法則の身体」は死のときに実現できる

② 「完全な楽しみの身体」は 「中間の生存」で

③ 「変化身」は肉体化するときに実現される

これはまた覚者の三身の成就に導く道とも呼ばれる

2「中間の生存」の教え (2)

《崩壊の諸段階》

人間は25の粗雑な対象- 五つの集積四つの元素六つの感覚要

素五つの対象五つの基本的智慧- が崩壊することによって必ず

死ぬ

死のプロセスには八つの段階がありそれには25の要素の崩壊が含

まれる22の要素は最初の四つの段階の間に崩壊する残 りすなわ

ち識別の集積 意識の感覚 諸現象の性質を悟る基本的智慧は最級

の四つの段階の間に崩壊する

52

B] 「中間の生存」のヨーガの教え

図1 25の粗雑な対象

5つのとらわれfの集報 53の基本的魯魚 四大元素 6つの感覚事案 5うめ対魚

形材 窄準 二 基本的鋲のような智患 也 日の感

覚 形状-容姿感 車 基本的な平等の智

憩 水 耳の感覚 声蓑 壷 基本的な

分析の智患 火 鼻の感覚 香り痕由の構成 基本的な活動を 風 舌

の感覚 味達成する智患 身の感覚 接

触敗 軍 基本

的な諸現象の性質の智愁 意識の感覚図2 8つの崩壊価 白の崩噂空重BO油 填 ー3番白の崩薮 iIi春日重油 墳一J

1 帝敬す二

る奮寮 形状-容姿 感 覚 弛 別 経験の構成

元 素 地 水 火 風博 労要素 T 日の感

覚 耳の感覚 舟の感兜 舌と身の感覚対 慶

目に見える形状-容姿 士PJ 香 り 味と

接触基本地軸 基本的 基本的な 基本的な 基本的な活動を鏡のような智慧 平等の智患 分析

の智恵 達成する智患崩壊寸を5帝P

の崩壊 there4や畢日申申墳 7寧日の崩壊 や番

〈一番目の崩壊〉

最初に形状一容姿の集積の段階の五つの現象が自然に崩壊するす

なわち形状一容姿の集積のような智慧地元素目の感覚生命体の

中にある目に見える形状一容姿である形状一容姿の集積の崩壊の外的I

な印として手足が前より小さくなり身体が弱く力がなくなる

この大きさと力の減少は普通老齢とともに訪れる顕著なかたちである

基本的な鏡のような智慧は鏡に像が現われるのとちょうど向 じよう

に多くの対象が同時に明確に現われる通常の意識であると説明されて

いるこの崩壊の外的な印として視界がハツキリしなくなり暗くな

地元案の崩壊の外的な印として身体が非常に細 くなり手足がだら

んとし身体が地面の下に沈んでいっているような感じがする

沈んでいく感覚は「持ち上げてくれ 」と叫ぶほどである

目の感覚の崩壊の外的な印として日を開けたり閉じたりできなくな

生命体の中にある目に見える形状-容姿の崩壊の外的な印としてつヤ

身体の艶が減少し力が尽きる

この五つの崩壊の内的な印は「屡気楼のような」と呼ばれる青っぽ

い現われが生 じることであるこれは太陽の光が夏の砂漠を打つとき

の水の現われのようなものである

現われは煙の塊にもたとえられるがたいていは零気横にたとえられる

《二番目の崩壊》

その後感覚の集積の段階の五つの現象が同時に崩壊する感覚の集

積が崩壊するときの外的な印は身体の意識が感覚の意識に伴う楽

苦しみ どちらでもない感覚をもはや経験することができないというこ

とである

基本的な平等の智慧は楽 苦しみ どちらでもない感覚を一つの檀

54

回 「中間の生存」のヨーガの教え

類すなわち感覚として心にとめている通常の意識であると説明され

ている

これは多くの同発語を一つの意味を持つものとして心にとめている意識とし

ても表現されている

この崩壊の外的な印として意識の感覚に伴う楽 苦しみ どちら

でもない感覚をもはや心にとめることができない

水元素の崩壊の外的な印として唾液汗尿血液精液が干上が

口鼻舌喉が干からび歯にはカスが生じる

耳の感覚の崩壊の外的な印として外的 内的な音がもはや聞こえな

生命体の中に含まれている音の崩壊の外的な印として耳の内側の

「ur」という音がもはや生じない

この五つの崩壊の内的な印は「煙のような」と呼ばれる現われが生

じることである これは煙の塊の中にある煙突からうねって出てい

る煙に似ている

《三番目の崩壊》

その後識別の集積の段階の五つの現象が同時に崩壊する 識別の集

積の崩壊の外的な印として両親のような親しい人のことをもはや気

にとめなくなる

基本的分析の智慧は親しい人の個々の名前や目的などに気をとめ

る通常の意識であると説明されている

この崩壊の印としては自分の両親の名前すらもはや思い出せない0

火元素の崩壊としては身体の温かさが減少しそこから食べ物や飲

み物を消化する力が失われる

鼻の感覚力の崩壊の外的な印としては鼻からの空気の吸い込みは弱

くなるが吐き出しは強く長くなり息はまるで一つ一つ積み上げられ

55

ているかのようである

生命体の中に含まれているにおいの崩壊の外的な印としてはいいに

おいも悪いにおいも喚ぐことはできない

この五つの崩壊の内的印は「蛍のような」と呼ばれる現われが生 じ

ることであるこれは煙突から上る煙の-吹きの中に見られる赤いすす

火の粉または穀物を妙るために使われるフライパンの底の煤につい

た赤い火の粉のようである

《四番目の崩壊》

その後経験の構成の集積の段階の五つの現象が同時に崩壊するこ

の集積の崩壊の外的な印は動き回るというような肉体運動をすること

ができないことである

基本的な活動を達成する智慧は今生および来生の外的 世俗的な

活動や目的などそしてまたそれらをどのようにして達成するのかを

心にとめている意識であると説明されている

風の元素の崩壊の外的な印としては10の風- 粗雑な生命を運ぶ風

など- がその住みかから心臓に移 り息が出たり入ったりしなくな

舌の感覚力の崩壊の外的な印としては舌が太 く短 くなりつけ根が

青 くなる

生命体に含まれる味の崩壊の外的な印としてもはや六つの味 (甘さ

酸っぱさ苦さ渋さピリッとした塩辛さ)を経験できない

この時点で身の感覚と接触も必ず崩壊するのでその崩壊の外的な

印としていかなるなめらかさも租さも感じることができない

この七つの崩壊の内的な印は「燃えるバターランプのような」と呼

ばれる現われが生 じることである これはバターランプがまさに消え

んとするとき炎がパチパチするようなものである

56

E] 「巾問の生存」のヨーガの教え

「崩壊の意味」前の元素がどのようにして後ろの元素に崩壊 していく

のかについていうと地 水 火 風という順序で前の元素と関係の

ある風の意識の基礎として働 く能力が撤退し後の元素の意識の基礎

として働く能力がより顕現するのである これは前の元素の後の元莱

-の崩壊と呼ばれているがある一つの元素が別の元素の性質を持つよ

うになるということではない

地が水に崩壊するということは地の風の意識の基礎として働く能力

が退化しそのときに水の風の意識の基礎として働く能力がより顕現

するようになるということを意味するこのようにこれは前者の舵

力が後者の能力へ移動するようなものなので地が水に崩壊するといわ

れているが通常の地が通常の水に崩壊することではないこれは他の

崩壊にも当てはまる

《五番目の崩壊》

四つの元素が崩壊した後意識の集積の段階にある五つの現象が段階

的に現われなくてはならないこれらは80の表示的概念の心輝 く白の

現われの心輝 く赤い増加の心輝 く黒の達成間近の心そして死の

クリアライトの心である

80の概念は三つのグループに分かれ33が白い現われの心を表わし

40が赤い増加の心を表わし七つが黒い達成間近の心を表わす 最初の

グループの概念は対象の乗 り物として働 く粗雑な風の動 きに関係 し

よって白の現われの心を顕現として経験 していない者にとっては

その乗 り物として働く風が赤い増加の心そして黒い達成間近の心と

比べていくらか粗雑な動きをしていると感じられるこの白い現われ

の心に関する推論ができるのは最初の概念のグループが微細から釈

雑へと反対の順序で進んでいるときの白い現われの心の痕跡あるい

は結果だからである

57

この33とは

1大きな欲望の欠如 心は対象を欲さない

2中くらいの欲望の欠如

3小さな欲望の欠如I

4心の行き来 心は外的対象-と行ったり内的対象-帰ったりする

5大きな悲しみ 快い対象と別れることに対する心の苦痛

6中くらいの悲しみ

7小さな悲しみ

8安らぎ心は安らかにとどまる

9概念化 対象のまぶしさによって興智した心

10大きな恐れ 不快な対象に出合ったことによって生み出される恐れ

ll中くらいの恐れ

12小さな恐れ

13大きな執着 快い対象に執着すること

14中くらいの執着

15小さな執着

16とらわれ 愛欲界の対象に完全にとらわれた心

17不善あるいは非知識 善行に対する疑念

18飢え 食べ物を欲すること

19渇き飲物を欲すること

20大きな感覚 快感痛みどちらでもないという感覚

21中くらいの感覚

22小さな感覚

23知者の概念

24知ることの概念

25知られる対象の概念

26個別の識別 何がふさわしく何がふさわしくないかを分析する心

27恥 自分自身が同意しないあるいは宗教的な禁止によって

58

固 「中間の生存」のヨーガの教え

誤った行為を避けること

28慈悲 苦悩からの離別を願うこと

29哀れみ 観察の対象を完全に保護する心

30美 しいものと会いたいと欲すること

31不安 とらわれた心確信がない

32蓄積 所有物を集める心

33嫉妬 他の繁栄によって乱れた心

二つ日の40の概念は対象の乗 り物として働 く中くらいの風に関係す

るよってそれを経験 していない者にとっては赤あるいはオレンジ

の増加の乗 り物として働 く風が自あるいは黒い現われと比べて中く

らいの動きをしていると感 じられるつまり心がより微細になるにつ

れて心の二元性がより少なくなりつつあるということであるこの赤

い増加の心に関する推論ができるのはこの概念のグループが反対の順

序で粗雑へと進んでいるときの赤い増加の心の痕跡あるいは結果だか

らである

この40の概念とは

1欲望 まだ手に入れていない対象に対する執着

2愛著 手に入れた対象に対する執着

3大きな喜び 快い対象を見て喜ぶ心

4中くらいの喜び

5小さな喜び

6うれしさ 欲 した対象を達成 したことによる満足

7歓喜 欲 した対象を繰 り返 して経験する心

8驚き以前生起 しなかった対象について考えること

9興暫 快い対象を知覚 して散漫になった心

10満足 快い対象に対する満足

ll抱擁 抱擁 したいと欲すること

12キス キスしたいと欲すること

59

13吸う吸いたいと欲すること

14安定 変化 しない連続の心

15精進 善に向かう心

16プライド自分が優れていると思う心

17活動 活動を成し遂げることに関係する心

18強盗 富を盗みたいと欲すること

19力 他の軍隊を征服したいと欲すること

20熱意 善の道を修習する心

21大きな困難に対する従事 倣慢さによって悪行に従事すること

22中くらいの困難に対する従事

23小さな困難に対する従事

24激しさ理由もなく優れた者と議論したいと欲すること

25戯れ 魅力的な者を見て戯れたいと欲すること

26怒る傾向 憤慨の心

27善 善行に対して努力したいと願うこと

28はっきりとした言葉と真実 他が理解できるようにそして自

分の事実の識別を変えないで話 したいと願うこと

29非真実 自分の事実の識別を変えてから話したいと願うこと

30確信 非常に安定した意図

31非仮定 対象を保持 したいと欲さない心

32寄贈者 所有物を与えたいと願うこと

33熱心な勧告 怠惰な者に宗教の実践をするように勧めること

34英雄的行為 煩悩のような敵を克服したいと願うこと

35-恥知らず 自分が同意しないあるいは宗教的な禁止によって非

行を避けないで悪行に従事すること

36欺き偽善によって人を欺くこと

37キツさ鋭い良心

38悪徳 邪見解に慣れた心

60

6] rFP問の生存」のヨーガの教え

39非優 しさ他を傷つけたいと願うこと

40不正 不正直

三番目の七つの概念は対象の乗 り物として働 く弱い風の動きに関係

するよって黒い達成間近の心に関してそれを経験 していない者に

それを示す働きをする これはこの概念のグループが反対の順序で釈

雑へと進んでいるときの黒い増加の心の痕跡あるいは結果だからであ

この七つの概念とは

1忘れっぽさ衰えた注意力

2誤り水を寮気樺と思うことなど

3しゃべらない しゃべりたくないと思うこと

4意気消沈 悩む心

5怠惰 善に対する熱意のなさ

6疑念

7中くらいの欲 愛著と邪悪心が同じくらいの心

80の表示的概念とその乗 り物である風は輝 く白い現われの前に崩壊

しなくてはならないなぜなら理解の様式と現われの心のそれは不

一致だからであるまたこの二つの間には粗雑さと微細さに関して大

きな違いがあるので80の概念のような粗雑な心は白い現われのとき

には存在できない80の表示的概念とその乗り物である風が輝 く白い

現われへと崩壊するとき燃えているバターランプのような現われが坐

起する80の表示的概念がその中に崩壊 してしまったときの現われくう

の心自身の印は非常に明るい透明さと空の現われおよび月の光が

充満したけがれのない秋の夜空のような白い様相の光の現われである

この現われの原因に関していえば心臓から上の左右両方の気道の風

がその上の開口つまり頭頂から中央気道に入ったからであるこ

の力によって頭頂の緒がゆるみ父から得た音節ハムが逆さになった

相である [皇 ]白いビンドゥが水のような性質を持っているがゆ

61

えに下に下がるそれが心臓のところにある左右の気道の大童の円

の緒の上に来ると輝く白い現われが生起する このようにこれは

外側から差した月の光などの現われではないのである

これが現われと呼ばれるのは月の光のような現われが生起するからくう

であり空と呼ばれるのは80の概念とその乗 り物である風が存在 し

ないからである

〈六番目の崩壊》

この後現われの心とその乗り物である風が増加の心に崩壊する0くう

増加の心が生起すると空であり 「空っぽ」であるが前よりももっ

と澄んだ赤またはオレンジの現われが太陽の光の浸透したけがれのそら

ない秋の空のように輝く

この原因に関していえば心臓から下の左右の気道の風がすべて管

骨の一番下あるいは性器のところの開口を通って中央気道に入るか

らであるこの力によって宝石 (性器)の中のチアクラの結とヘソ

のチァタラの結が徐々にゆるむこれによってヘソのチァクラの真ん

中にある縦一本の線の短いア [A]の形で存在 している母から得

た赤いビンドゥが上に上がる赤い現われは心臓にある六重の円の

左右の気道の緒の下まで上昇する よってこれは外側から輝 く太陽

の光の輝きなどではないのである

これが赤い現われと呼ばれるのは太陽の光のように鮮やかであるかくう

らで「非常に空」と呼ばれるのは現われの心とその乗 り物 として働

く風が存在しないからである

《七番目の崩壊》

この後増加の心がその乗 り物である風とともに達成間近の心に

崩壊する 最初夜の初めのような濃い闇が浸透 したけがれのない秩そら

の空のような様々な黒い現われが生起する

62

団 「中問の生存」のヨーガの教え

中央気道の中の上と下の風は心臓に集まっておりこの力によって

心臓のところにある左右の気道の六重の円の結がゆるむこれによって

逆さになった音節ハム [卓 ]の様相上の白いビンドゥが降り下の縦

の線の様相の赤いビンドゥが昇る これらは心臓のところの中央気追

の真ん中で子音で終わる (閉じた箱の)様相で存在している赤と白の

不滅のビンドゥに入るこの出合いによって達成間近の輝 く黒い現われ

が生起する このようにこれは外側からやってくる閲の現われ等の

ケースではないのである

これが 「達成間近」 と呼ばれるのはクリアライ トに近いからでくう

「大きな空」と呼ぼるのは増加の心とその乗 り物 として働 く風が存

在 しないからである

達成間近の心の最初の方では対象の感覚があるしかし最後の方

では心は沖象に注意 しておらず闇に困惑して気を失って無意識に

なりそうであるその後非常に微細な風と心から偶発的に生起するす

べての風と心が止まる

注意力のない達成間近な心の最後の部分は普通の状態で初めから

顕現せずに存在 していた非常に微細な風と心の注意力が活性化するま

で続 く これが起こると死のクリアライトが現われる

輝 く白い現われの心の定義は

① 概念の崩壊によって起こりその動きすなわち回復まで続きそら くう

② 月の光の浸透したけがれのない秋の空のような輝く白い空の

現われが現われ

(卦 何の租雑な二元の現われも現われない心の意識である

80の概念は崩壊しているが現われの心は概念的であるOより微細な多様性はあ

るが二元である散漫ではないが心象的な要素がありゆえに概念的である

一方クリアライトの心は完全に非概念的で非二元である

現われの増加の心の定義は

(》 概念の崩壊によって起こりその動きすなわち回復まで続 く

63

そら

(参 太陽の光の浸透したけがれのない秋の空のような輝 く赤い空の

現われが生起する

(卦 どんな粗雑で二元の現われも現われない心の意識である

達成間近の心の定義は int

① 概念の崩壊によって起こりその動きすなわち回復まで続くそら

(参 夜の初めの濃い闇の浸透したけがれのない秋の空のような輝くう

く黒い空の現われが生起する

どんな二元の現われも現われない心の意識である

《八番目の崩壊〉

達成間近の心がクリアライトに崩壊すると注意力のない達成間近

の心の二番目の部分が一掃される粗雑な二元の現われがみじんもないくう

明るく透明な空の現われが現われる これは三つのけがれすなわち

月の光 太陽の光 闇のない自然な秋の夜明けの色のようであるこくう

の現われは直接に空を認識するサマディの意識のようである

クリアライトの現われの原因は白と赤のビンドゥがそれぞれ心臓で

白と赤の不滅のビンドゥに溶解し中央気道のすべての風が非常に級

細な生命を運ぶ風に崩壊するからであるこれによって最初から顕現

しない状態で普通に存在していた非常に微細な風と心が顕現しそれ

によってこのような現われが現われるよってこれは外側からの空っそら

ぽの空のような現われのケースではない

これは「死のクリアライト」そして80の概念現われ増加達成くう

間近がなくそれを乗 り物とする風もないゆえに「すべて空」 と呼ば

れる これは実際の死である

これは基本的な真実の身体である真実の身体へと変化していくため

の浄化の土台であるがゆえにそう呼ばれる「空っぽ」は基本的な自然

の身体と呼ばれるそしてそれを対象としてとる心は基本的な智慧を

認識す _-真束の身体と呼ばれる

64

固 「中間の生存」のヨーガの教え

ほとんどの人間はクリアライトに3日とどまりそれから白と赤の構

成要素の印が起こる

血と癖が少 し鼻と性器から現われるこれは心臓で崩壊 したビンドゥの浄化 さ

れなかった部分である

しかし肉体的な構成要素が病気によってひどく消耗している場令

には何日経っても赤と白の構成要素の印は起こらない

このような人は一日もクリアライトにいることはないかもしれない

また高いあるいは低い悟 りを持つヨーギーの場合にはクリアラ

イトと真実の身体を混ぜ合わせることができこの状態に普通よりも長

くいたりまたその期間を短くしたりすることができる

65

固 変身のヲ-ガ (意識を移し変える)の教え

変身のヨーガ (意識を移 し変える)は意識を覚者の浄土にある

いは高い誕生の世界に運ぶために編み出された数えである死の光

および 「中間の生存」の幻身を保つことのできる修行の進んだヨーギー

にとってはこのヨーガが必要であるoこれは非prime削こ重要であるO生起

のヨーガを取得 した者そしてある程度プラーナとナ-ディーそして

マハームドラーの見解を取碍 した者がこのヨーガを修行するのに適し

た者であるOこれを行なうことができない省も少なくともカルマの法

則に強い信を持ちこの修行の意味とプロセスを完全に理解すべきである

そして先に述べた壷の呼吸と ト〉モが鞭FJlなくできるようにな

らなくてはならない

(変身のヨーガの修行の仕方

)変身のヨーガの観想と訓練は次のように行なう

自分自身のタントラの主神の身体の中に中央気道を観想 し八つ

のフム音節が身体の八つの出口 (二つの耳二つの目_hLロ肛門

性器)をそれぞれ預っていると観想するoこれは唐瓢がこれらの門

から出ていかないようにするためである そ

らそれからタントラの主 神が自分の前方上の空に座っていると観想

するそしてブルーのフム字を心臓のチアクラに観想し五色の光を放

っていると観想する次に壷の呼吸を維持しその力を使って7ム字杏l=こ

中央気道を通 して「神聖天への開稚 (ブラフマランドラ)」まで一気

に打ち上げるそして同時に大きな声で 「ヒクリ と叫び打ち上げる力

6

回 変身のヨーガ (意紙を移し替える)の教え

を強めるフム字を 「神聖天への開溝」に一秒保ち優 しく 「カ」 と

ささやいてそれを心臓のチアクラまで降ろす止める前にこれを7

回繰 り返しそしてまた始める 数回行なったら走りながら 「ヒク」そら

と7回叫んでフム字を身体の外に出し自分の前方上の空にいるタン

トラの主神の心臓に入れる そして優 しく低い声で「カ」と7回続け

て繰 り返すこのようにしてフム字を自分の心臓のチァタラに返す0

これを1日に4回行なう者は数日後に次のような経験をする-

頭頂がひどくかゆくなり熱 くなるそして真ん中に盛 り上がりがで

きそこから黄色の液体が分泌されるもしこれらの症状が起こった

ならこれが成就の印であると思ってよいこの後この修行をやめ

一カ月に1回か2回行なう しかし頻繁に覚者の浄土に生まれるとい

う強い発願を行ないそこに行く確信と望みを強める

《変身のヨーガの応用》

死の印がすべて現われ命を延ばすことがこれ以上できない場合変

身のヨーガを行なうまだ死ぬ時期が来る前にこれを行なう者は大き

な罪を犯すことになり地獄に落ちる

死の際のこのヨーガのテクニックは先に述べたものと同じである0

一つの違いは中央気道の上部と 「神聖天への開溝」を非常に大きく

そしてふさがれていないと観想することである

ここでフム字を心臓のチァクラに観想し全力を使って 「ヒク」 と

叫ぶ瞬時にフム字は中央気道を上がり「神聖天への開溝」を通ってそら

あっという間に自分の眼前の空にいるタントラの主神の心臓に達する

もしこのときにすべてが暗くなりプラ-ナが吹き出し頭頂がかゆ

く痛 くなるならこれは身体を抜け出して覚者の浄土に行 くという

確実な印である もしこのような印が現われない場合にはフム字杏

降ろし休んでからもう一度 トライするこの印が現われたら「ヒクリ

と21回から25回叫び続ける そうすれば絶対に覚者の浄土に生まれる

67

友人親戚など死にかけている人につき添っている人は骨変身

のヨーガの教えを思い出させその確信と倍を強め彼のために祈 り

彼を助ける

生きている間このヨーガを修習する機会のなかった者は次のようI

にする

死が近づいたなら祈 り供物を捧げザンゲし覚者方の前で願い

を言う 覚醒の心を生じさせすべての邪悪な想念を断ちすべての執

着を切るライオンの横臥位になる覚者の浄土に生まれたいという真

剣な願いを生じさせ変身のヨーガの教えを適用するこれを知らない

者は知っている者に簡単に話してもらう そのような人もいない場令そら

には単に自分の前前方上の空にいるタントラの主神の心臓に集中

する そして「ヒク」と21回叫び続ける このようにして意識を覚

者の心臓に放 り投げる

もし死につつある人の頭を優しくなで「メンラ (薬師愛欲神)」と

繰 り返すなら8人の到達其智運命魂方がやってきて死につつある人

の意識を覚者アミタ-バの西の浄土に導いてくれる

動物が死んでいる場合には「ラトナクータ」を繰 り返すその動物

の意識は高い世界へ生まれる

死の光と 「中間の生存」の幻身を認識できないけれども高い世界に

生まれるために変身のヨーガに頼る者は三つのグループに分けられ

る 覚者の浄土に生まれ変わる有名なヨーギーはそこで簡単に究極の

解脱を達成する 普通の者は法則とヴァジラヤーナが普及している場

所に生まれることができ数生で覚者の境地に達する劣った者はこ

のヨーガによって大きな死の恐怖を避けることができ「中間の生存」

と恐怖から逃れ幸福な場所に生まれ変わりいずれは解放を達成する

68

h主釘

rcて

6]「中川の生存」のヨーガの救え

回 「中間の生存 」のヨ-ガの教え

1「中間の生存」の数え (1)

(死の象徴

〉1形状一茶姿の集積が崩壊 し始めるとき極度な消耗の程度まで弱

きを感 じる地元素が崩壊 し始めると身体は活プJを失う視党器官

が崩壊すると眼球を動かすあるいははっきりと比ることができない

「大きな蚊の智慧」の元素がJiFi壊 し始めると心は大変暗く鈍くなる

2感光の楽fJ-tが崩壊 し始めるとだるく感 じマヒしたような感じ

がする水元菜が崩壊するときは身体内の分泌が止まるO聴覚の機

能が崩壊するとき聞こえなくなるo「平等の智eu の元素が分解さ

れるとIgぴと苦しみの区別がつかなくなる

3 識別の躯村tが崩壊 し始めるといかなる外的な対象も見えなくなる

火元-兼がJuL)壌するときは消化できない鼻が利かなくなり始めると

上部のプラーナが遅 くなり不規則になる映光の感JltLが崩壊すると

においを区別できなくなるO観察の智慧の元素が分解されると死

にかけている者は周りに立っている身内の者を見分けることができな

くなる

4 構成要素の躯積が崩壊するとき何もすることができなくなる

プラーナの元紫が分解するとき十の租雑なプラ-ナが来たところへ

仰る味光の器官が崩壊するとき舌が撞 く厚 くなる味覚の感光

がなくなると異なる味を区別できないO活動の智yi箕の元素が崩壊す

るとき行為することも意志することもできなくなる

4

別の経典によれば死に関する次の教えがある

1地元素が水元素に崩壊するとき外的なサインは自分の身体を動

かせなくなりそしてあたかもすべての支えを失って倒れそうに感

じることである

「お願いだ立ち上がるのを助けてくれ」

と大声で叫びたい内的なサインは意識が渦巻く煙の雲のように現

われることである

2水元素が火元素に崩壊するときの外的なサインはすべての分泌が

乾き切ることであり内的なサインは意識が移動する賓気横のよう

に現われ白い現われの33の邪悪心の識別する思考がすべて静まるこ

とである

3火元素がプラ-ナに崩壊するときは外側のサインは身体の熱が

大幅に減少し一方で指や爪先はしびれて冷たくなることである内

的なサインは意識が蛍の光の薄暗いスパークのようにして現われ

赤い現われの40の愛著の識別する思考が静まることである

4プラ-ナが意識に崩壊するときの外側のサインは死にゆく人の出

息が大変長 くなり入息が大変短 くなることである 内的なサインは

意識がはっきりとして安定したランプの光のように現われ七つの

黒い迷妄の識別する思考がすべて静まることである

経典によればこれらの死のサインは個人によって一つ一つ順々に

現われたりあるいはすべてが一度に現われたりする

微細な元素が崩壊したら死にかけている人は次のような経験をす

ることになるそら

1意識が 「啓示の光」に崩壊するとき雲のない空に浮かぶ月の光のI

ように光を見る

2啓示の意識が 「増加の光」に崩壊するとき夜明けのように赤っぽ

い草色の一条の光を見る

3「増加の光」が 「達成の光」に崩壊すると完全な暗闇を経験 し

46

6] 「中間の生存」のヨーガの数え

意識を失うそら

4この無意識の状態は再び光の中に崩壊 し夜明けの要一つない空

のような- 前の三つの段階の微細なけがれすべてを超越 した-くう

透明なはっきりとした空が現われるこれが真実の 「死の光」あるい

は 「生来の光」である

異なる元素が次から次-と崩壊 したら最終的にプラーナの元素が

心臓のチァクラで意識に崩壊するその後頭頂のチァタラにある白い

ビンドゥが下降しヘソのチァクラにある赤いビンドゥが上昇し二つ

が心臓で一緒になる赤と白のビンドゥが完全に混ぜ合わさったとき

「死の光」が現われる 六つの世界のすべての有情の魂がそれぞれの

生の終わりに一度死の光を見るのだが残念ながら彼はそれを認読

することもつかむこともできない

《「中間の生存」の出現》

それから逆の順序で死の光から達成増加啓示と順に現われる

眠っていたプラ-ナが動き始め達成の光が現われるそしてすぐにそ

れから増加の光啓示の光と続くそれから80の識別する思考が生じ

その結果 「中間の生存」のすべての幻影のような顕現が現われる

ここでよく論議を呼ぶ質問が起こる

「r中間の生存Jの住人の身体と顔はどのように見えるのか」アサンガの兄弟たちによれば彼らは次の転生の姿をしている しか

し他の人々によれば生前の姿に似ているという 「継承の派」のグ

ルたちによれば「中間の生存」の初めのころの段階では「中間の生存」

の住人の顔と身体は生前のものに似ておりそれからそれが徐々に消え

てゆきそして 「中間の生存」の後の段階になれば次に来る転生の現

われをとるこの理論は理にかなっているだけではなく経典とも一致

している 多くの経は「習慣の身体」の 「中間の生存」状態における

存在は生前にならって形作られることを明確に示 している

47

「中間の生存」の住人はすべての器官を完全に備えてお り再び再

生することが定められている場所以外であれば妨害なくどこへでも旅

することができる 彼は 「生まれ変わり」の世界に属する超常的力を幾

分有しており食物の香 りを食べて生き他の同じ 「中間の生存」の住int

人たちを見ることができるなおここから先の内容については一つ

の例にすぎない

もし 「中間の生存」の住人が悲惨な領域に生まれることが定められ

ているのであれば深い暗闘あるいは黒い雨の夜のヴィジョンを見

るだろう もし彼が幸福な領域に生まれるものであるなら月のように

輝 く白い光を見る

別の経典はこういう

地獄に生まれる者たちにはすべてのものが焼けた木のように黒っぽ

い茶色に見える 低級霊域に生まれる者たちは煙色の色を見る天に坐

まれる者は金色の光を見る 形状の要素に生まれる者たちは白を見る

そして非形状の要素に生まれる者たちは「中間の生存」の経験をし

ない- 彼らは死後即座に非形状の要素へ生まれ変わることになる

しかし低い領域に生まれることが定められている非形状の要素の生令

体たちは再び 「中間の生存」を経験するともいわれている

地元素が妨げられたとき「中間の生存」の住人たちは爆発の雷鳴を

開く水元素が妨げられたとき海の波のとどろさを開き火元素のと

き燃え上がる森のうなりを開き風元素のとき大暴風雨の高いヒュ-

ヒューとなる音を開く

三毒- 愛著邪悪心迷妄- は「中間の生存」の住人が自赤

黒の様々な種類の恐ろしいヴィジョンつまり彼を傷つけるために近づ

いてくる恐ろしい幽霊や悪魔として投影された習慣的な思考を持つ国と

なる

「中間の生存」の住人は次のような性質を持つといわれる

① 身体は抵抗を示すことがなく影を作らないそして一瞬のう

48

回 「中間の生存」のヨーガの教え

ちに多くの土地へ旅することができる

② 他の領嘘の生命体は彼の行為を目撃することができない

③ 透視能力とテレパシーを持つo

④ 太陽も月も星も見ない

(9 生来的な心の記録を見て自分が生前行なった良い行為 悪い行

為のすべてを詳しく見る

⑥ 食物は見るがそれが彼に布施されたか捧げられたのでなけれ

ば味わうことはできない

以上のような説明は行なわれたが個人のカルマは決して同じという

ことはなくまた顕現も大変異なっているのでこれらをはっきりと限

定されたあるいは一定不変のものとして受け入れるのは難 しい多く

の点で 「中間の生存」の状態は夢の状態のようであり非常に不安定で

不確かなものなのである

「中間の生存」の生命の最高の長さは7日であるが もしこの期間に

「中間の生存」の住人が転生をしなければ彼は 「死ぬ」あるいは気絶

して第二 「中間の生存」に即座に生まれ変わる このプロセスは7回

繰 り返されることができるので全体で49日となる

「中間の生存」の住人は次に転生する場所を見るや否やその場所

に恋 しでしまう

湿気と温かさによって生まれ変わる者は壇とにおいによって引かれ

る 虫あるいは卵の形に生まれ変わる者は両親がセックスをしてい

るのを見たとき両方の親に対する大きな変著と邪悪心を抱 く 男性に

生まれるものは母を愛 して父を憎み女性は逆となるこの愛著と那

悪心が生 じるや否や「中間の生存」の住人は直ちに気絶 しそれを知

らないで転生する天の一つに生まれるものは壮麗な天国にあるよう

な豪邸と男女の天使を見彼らを望む

悲惨な領域に生まれる者は多くの恐ろしいヴィジョンを見絶望的

にそれらを避けようとする 洞窟や穴や木に逃れようとすれば彼は動

49

物に生まれ変わる もし鉄の家に逃げようとすれば地獄に生まれる0

「中間の生存」の住人が死ぬときはやはり四段階の崩壊のプロセス

つまりプラ-ナの減退から啓示増加達成生来的な光を通過す

る それから逆のプロセスが始まり生来的な光から達成増加啓

示80の識別する思考プラ-ナのエレメント火--と心と身体の

複合体が完成するまで続 く

《「中間の生存」 での機会》くう

死の際で息子と母の空の光が混ぜ合わさるとき識別をする考えと

いう微細なけがれはすべて鋲まる このとき生起と完成のヨーガを敬

得した修行の進んだヨーギーは完全な覚者の境地とその徳を同時に

達成できる かなり修行の進んだ者しかし素晴らしいマハームドラー

を昼夜修行でさる者また死の光を保てる者は「中間の生存」のヴィ

ジョンが現われるときそれを使っで悟りを進めることができる

この世のすべての顕現は実は 「中間の生存」のそれでありすべて

の 「生まれ変わり」の世界の存在は「中間の生存」の存在なのである

誕生と死の間の期間は「生と死の中間の生存」と呼ばれる 眠 りに落

ちたときから目覚めまでは 「夢の中開の生存」死から再生までは 「中

間の生存」そのものである これら三つの 「中間の生存」においてトウ

モと幻身のヨーガ光と夢のヨーガそして 「中間の生存」と変身のヨー

ガの修行が強調されるべきである

眠っている状態起きている状態の両方で見るもの開くもの触

るもの行動するものはすべて「中間の生存」の状態であると考える

べきであるこの教えを繰 り返し続けて修行することは優れた 「中間

の生存」の準備であると認識すべきである

そして死のときが近づいたなら自分の財産 持ち物を三宝に布施

し惜 しみなく布施しすべての執着を切り神聖になされた約束の戒

を厳 しく守 りすべての道に外れたこと罪をザンゲすべきである ま

50

B] 「中開の生存」のヨーガの教え

たもし神聖になされた約束の戒を破ったことがあるならグルあるい

は覚者に再びイニシエーションを与えてくれるように懇願 し破った棉

聖になされた約束の戒を修復すべきである真剣にグルとタントラの主

神に祈 り死の光と 「中間の生存」での幻身を保持できるよう助けを求

めまた法友に頼って死の際で教えを思い出させてもらう

最も修行の進んでいるヨーギーは死のとき溶解のヨーガを行ない

おのずから照らす精髄に集中してそれを死の光に混ぜ合わせる そし

てその光から「風とともにある心」でできた完全な 「完全な楽 しみの

身体」と 「変化身」を生 じさせるよう努力する

マハ-ム ドラーの第四段階に達した非常に修行が進んでいるヨーギー

は死のときに確実に母と息子の光を混ぜ合わせることができる この

ときカルマの身体顕現心のすべてのきずなが切れ覚者の境地の

徳がすべて完成する彼らの心は法則の身体になり身体は智慧の身体

になり土地は完成と純粋さの土地になる

かなり修行の進んでいるヨーギーも最も進んでいる者たちと同じよ

うに修行するべきであるもしこれに成功すれば彼らは 「中間の生存」を通らないで転生できる そうでなければ真剣に覚者の浄土に生まれ

るように祈 り変身のヨーガの教えを適用すべきである

死の光も幻身のヨーガも保持することめできない劣ったヨーギーは

心の集中力を喚起 し確実な理解と揺るぎのない自信を持って教えを逮

用 し死と 「中間の生存」の挑戦に立ち向かう解放を得るために死と

「中間の生存」の機会を利用することができない者はカルマによって

もうー度 「生まれ変わり」の世界に生まれることを強いられる これを

防ぐためには次の指示に従う

「中間の生存」にいる者がその者にとって最 も魅力的な場所に来た

ときそれをタントラの主神のマンダラだと観想する 男と女の性交を

見て愛著と邪悪心が生起 したら自分自身に注意を喚起 してこれが

覚者が現わした父と母の第三イニシエーションだと考える 楽と空の経

51

くう験を受け入れ愛書も邪悪心も幻影で空であると見る

くうこのように空の状態の見解を強調することによって「生まれ変わり」

の世界から永遠に自分を解放できるかもしれないもし 「中間の生存」

にいる者がこれをうまく成し遂げ最初の7日間で再生を逃れることが

でき為ならそれに続 く7日間あるいはその後に同じことを成し遂げ

ることは難しくない彼はタントラの主神の浄土に生まれ道-の帰依

を完成するだろう

もし 「中間の生存」にいる者が覚者の浄土に生まれたいと思うなら

そこに生まれたいという強い願望を培わなくてはならないこれは非育

に重要であるそして変身のヨーガの教えを適用すると一騎のうち

にその浄土に生まれる

「中間の生存」ヨーガの恩恵は次のようにまとめられる

(ni 「法則の身体」は死のときに実現できる

② 「完全な楽しみの身体」は 「中間の生存」で

③ 「変化身」は肉体化するときに実現される

これはまた覚者の三身の成就に導く道とも呼ばれる

2「中間の生存」の教え (2)

《崩壊の諸段階》

人間は25の粗雑な対象- 五つの集積四つの元素六つの感覚要

素五つの対象五つの基本的智慧- が崩壊することによって必ず

死ぬ

死のプロセスには八つの段階がありそれには25の要素の崩壊が含

まれる22の要素は最初の四つの段階の間に崩壊する残 りすなわ

ち識別の集積 意識の感覚 諸現象の性質を悟る基本的智慧は最級

の四つの段階の間に崩壊する

52

B] 「中間の生存」のヨーガの教え

図1 25の粗雑な対象

5つのとらわれfの集報 53の基本的魯魚 四大元素 6つの感覚事案 5うめ対魚

形材 窄準 二 基本的鋲のような智患 也 日の感

覚 形状-容姿感 車 基本的な平等の智

憩 水 耳の感覚 声蓑 壷 基本的な

分析の智患 火 鼻の感覚 香り痕由の構成 基本的な活動を 風 舌

の感覚 味達成する智患 身の感覚 接

触敗 軍 基本

的な諸現象の性質の智愁 意識の感覚図2 8つの崩壊価 白の崩噂空重BO油 填 ー3番白の崩薮 iIi春日重油 墳一J

1 帝敬す二

る奮寮 形状-容姿 感 覚 弛 別 経験の構成

元 素 地 水 火 風博 労要素 T 日の感

覚 耳の感覚 舟の感兜 舌と身の感覚対 慶

目に見える形状-容姿 士PJ 香 り 味と

接触基本地軸 基本的 基本的な 基本的な 基本的な活動を鏡のような智慧 平等の智患 分析

の智恵 達成する智患崩壊寸を5帝P

の崩壊 there4や畢日申申墳 7寧日の崩壊 や番

〈一番目の崩壊〉

最初に形状一容姿の集積の段階の五つの現象が自然に崩壊するす

なわち形状一容姿の集積のような智慧地元素目の感覚生命体の

中にある目に見える形状一容姿である形状一容姿の集積の崩壊の外的I

な印として手足が前より小さくなり身体が弱く力がなくなる

この大きさと力の減少は普通老齢とともに訪れる顕著なかたちである

基本的な鏡のような智慧は鏡に像が現われるのとちょうど向 じよう

に多くの対象が同時に明確に現われる通常の意識であると説明されて

いるこの崩壊の外的な印として視界がハツキリしなくなり暗くな

地元案の崩壊の外的な印として身体が非常に細 くなり手足がだら

んとし身体が地面の下に沈んでいっているような感じがする

沈んでいく感覚は「持ち上げてくれ 」と叫ぶほどである

目の感覚の崩壊の外的な印として日を開けたり閉じたりできなくな

生命体の中にある目に見える形状-容姿の崩壊の外的な印としてつヤ

身体の艶が減少し力が尽きる

この五つの崩壊の内的な印は「屡気楼のような」と呼ばれる青っぽ

い現われが生 じることであるこれは太陽の光が夏の砂漠を打つとき

の水の現われのようなものである

現われは煙の塊にもたとえられるがたいていは零気横にたとえられる

《二番目の崩壊》

その後感覚の集積の段階の五つの現象が同時に崩壊する感覚の集

積が崩壊するときの外的な印は身体の意識が感覚の意識に伴う楽

苦しみ どちらでもない感覚をもはや経験することができないというこ

とである

基本的な平等の智慧は楽 苦しみ どちらでもない感覚を一つの檀

54

回 「中間の生存」のヨーガの教え

類すなわち感覚として心にとめている通常の意識であると説明され

ている

これは多くの同発語を一つの意味を持つものとして心にとめている意識とし

ても表現されている

この崩壊の外的な印として意識の感覚に伴う楽 苦しみ どちら

でもない感覚をもはや心にとめることができない

水元素の崩壊の外的な印として唾液汗尿血液精液が干上が

口鼻舌喉が干からび歯にはカスが生じる

耳の感覚の崩壊の外的な印として外的 内的な音がもはや聞こえな

生命体の中に含まれている音の崩壊の外的な印として耳の内側の

「ur」という音がもはや生じない

この五つの崩壊の内的な印は「煙のような」と呼ばれる現われが生

じることである これは煙の塊の中にある煙突からうねって出てい

る煙に似ている

《三番目の崩壊》

その後識別の集積の段階の五つの現象が同時に崩壊する 識別の集

積の崩壊の外的な印として両親のような親しい人のことをもはや気

にとめなくなる

基本的分析の智慧は親しい人の個々の名前や目的などに気をとめ

る通常の意識であると説明されている

この崩壊の印としては自分の両親の名前すらもはや思い出せない0

火元素の崩壊としては身体の温かさが減少しそこから食べ物や飲

み物を消化する力が失われる

鼻の感覚力の崩壊の外的な印としては鼻からの空気の吸い込みは弱

くなるが吐き出しは強く長くなり息はまるで一つ一つ積み上げられ

55

ているかのようである

生命体の中に含まれているにおいの崩壊の外的な印としてはいいに

おいも悪いにおいも喚ぐことはできない

この五つの崩壊の内的印は「蛍のような」と呼ばれる現われが生 じ

ることであるこれは煙突から上る煙の-吹きの中に見られる赤いすす

火の粉または穀物を妙るために使われるフライパンの底の煤につい

た赤い火の粉のようである

《四番目の崩壊》

その後経験の構成の集積の段階の五つの現象が同時に崩壊するこ

の集積の崩壊の外的な印は動き回るというような肉体運動をすること

ができないことである

基本的な活動を達成する智慧は今生および来生の外的 世俗的な

活動や目的などそしてまたそれらをどのようにして達成するのかを

心にとめている意識であると説明されている

風の元素の崩壊の外的な印としては10の風- 粗雑な生命を運ぶ風

など- がその住みかから心臓に移 り息が出たり入ったりしなくな

舌の感覚力の崩壊の外的な印としては舌が太 く短 くなりつけ根が

青 くなる

生命体に含まれる味の崩壊の外的な印としてもはや六つの味 (甘さ

酸っぱさ苦さ渋さピリッとした塩辛さ)を経験できない

この時点で身の感覚と接触も必ず崩壊するのでその崩壊の外的な

印としていかなるなめらかさも租さも感じることができない

この七つの崩壊の内的な印は「燃えるバターランプのような」と呼

ばれる現われが生 じることである これはバターランプがまさに消え

んとするとき炎がパチパチするようなものである

56

E] 「巾問の生存」のヨーガの教え

「崩壊の意味」前の元素がどのようにして後ろの元素に崩壊 していく

のかについていうと地 水 火 風という順序で前の元素と関係の

ある風の意識の基礎として働 く能力が撤退し後の元素の意識の基礎

として働く能力がより顕現するのである これは前の元素の後の元莱

-の崩壊と呼ばれているがある一つの元素が別の元素の性質を持つよ

うになるということではない

地が水に崩壊するということは地の風の意識の基礎として働く能力

が退化しそのときに水の風の意識の基礎として働く能力がより顕現

するようになるということを意味するこのようにこれは前者の舵

力が後者の能力へ移動するようなものなので地が水に崩壊するといわ

れているが通常の地が通常の水に崩壊することではないこれは他の

崩壊にも当てはまる

《五番目の崩壊》

四つの元素が崩壊した後意識の集積の段階にある五つの現象が段階

的に現われなくてはならないこれらは80の表示的概念の心輝 く白の

現われの心輝 く赤い増加の心輝 く黒の達成間近の心そして死の

クリアライトの心である

80の概念は三つのグループに分かれ33が白い現われの心を表わし

40が赤い増加の心を表わし七つが黒い達成間近の心を表わす 最初の

グループの概念は対象の乗 り物として働 く粗雑な風の動 きに関係 し

よって白の現われの心を顕現として経験 していない者にとっては

その乗 り物として働く風が赤い増加の心そして黒い達成間近の心と

比べていくらか粗雑な動きをしていると感じられるこの白い現われ

の心に関する推論ができるのは最初の概念のグループが微細から釈

雑へと反対の順序で進んでいるときの白い現われの心の痕跡あるい

は結果だからである

57

この33とは

1大きな欲望の欠如 心は対象を欲さない

2中くらいの欲望の欠如

3小さな欲望の欠如I

4心の行き来 心は外的対象-と行ったり内的対象-帰ったりする

5大きな悲しみ 快い対象と別れることに対する心の苦痛

6中くらいの悲しみ

7小さな悲しみ

8安らぎ心は安らかにとどまる

9概念化 対象のまぶしさによって興智した心

10大きな恐れ 不快な対象に出合ったことによって生み出される恐れ

ll中くらいの恐れ

12小さな恐れ

13大きな執着 快い対象に執着すること

14中くらいの執着

15小さな執着

16とらわれ 愛欲界の対象に完全にとらわれた心

17不善あるいは非知識 善行に対する疑念

18飢え 食べ物を欲すること

19渇き飲物を欲すること

20大きな感覚 快感痛みどちらでもないという感覚

21中くらいの感覚

22小さな感覚

23知者の概念

24知ることの概念

25知られる対象の概念

26個別の識別 何がふさわしく何がふさわしくないかを分析する心

27恥 自分自身が同意しないあるいは宗教的な禁止によって

58

固 「中間の生存」のヨーガの教え

誤った行為を避けること

28慈悲 苦悩からの離別を願うこと

29哀れみ 観察の対象を完全に保護する心

30美 しいものと会いたいと欲すること

31不安 とらわれた心確信がない

32蓄積 所有物を集める心

33嫉妬 他の繁栄によって乱れた心

二つ日の40の概念は対象の乗 り物として働 く中くらいの風に関係す

るよってそれを経験 していない者にとっては赤あるいはオレンジ

の増加の乗 り物として働 く風が自あるいは黒い現われと比べて中く

らいの動きをしていると感 じられるつまり心がより微細になるにつ

れて心の二元性がより少なくなりつつあるということであるこの赤

い増加の心に関する推論ができるのはこの概念のグループが反対の順

序で粗雑へと進んでいるときの赤い増加の心の痕跡あるいは結果だか

らである

この40の概念とは

1欲望 まだ手に入れていない対象に対する執着

2愛著 手に入れた対象に対する執着

3大きな喜び 快い対象を見て喜ぶ心

4中くらいの喜び

5小さな喜び

6うれしさ 欲 した対象を達成 したことによる満足

7歓喜 欲 した対象を繰 り返 して経験する心

8驚き以前生起 しなかった対象について考えること

9興暫 快い対象を知覚 して散漫になった心

10満足 快い対象に対する満足

ll抱擁 抱擁 したいと欲すること

12キス キスしたいと欲すること

59

13吸う吸いたいと欲すること

14安定 変化 しない連続の心

15精進 善に向かう心

16プライド自分が優れていると思う心

17活動 活動を成し遂げることに関係する心

18強盗 富を盗みたいと欲すること

19力 他の軍隊を征服したいと欲すること

20熱意 善の道を修習する心

21大きな困難に対する従事 倣慢さによって悪行に従事すること

22中くらいの困難に対する従事

23小さな困難に対する従事

24激しさ理由もなく優れた者と議論したいと欲すること

25戯れ 魅力的な者を見て戯れたいと欲すること

26怒る傾向 憤慨の心

27善 善行に対して努力したいと願うこと

28はっきりとした言葉と真実 他が理解できるようにそして自

分の事実の識別を変えないで話 したいと願うこと

29非真実 自分の事実の識別を変えてから話したいと願うこと

30確信 非常に安定した意図

31非仮定 対象を保持 したいと欲さない心

32寄贈者 所有物を与えたいと願うこと

33熱心な勧告 怠惰な者に宗教の実践をするように勧めること

34英雄的行為 煩悩のような敵を克服したいと願うこと

35-恥知らず 自分が同意しないあるいは宗教的な禁止によって非

行を避けないで悪行に従事すること

36欺き偽善によって人を欺くこと

37キツさ鋭い良心

38悪徳 邪見解に慣れた心

60

6] rFP問の生存」のヨーガの教え

39非優 しさ他を傷つけたいと願うこと

40不正 不正直

三番目の七つの概念は対象の乗 り物として働 く弱い風の動きに関係

するよって黒い達成間近の心に関してそれを経験 していない者に

それを示す働きをする これはこの概念のグループが反対の順序で釈

雑へと進んでいるときの黒い増加の心の痕跡あるいは結果だからであ

この七つの概念とは

1忘れっぽさ衰えた注意力

2誤り水を寮気樺と思うことなど

3しゃべらない しゃべりたくないと思うこと

4意気消沈 悩む心

5怠惰 善に対する熱意のなさ

6疑念

7中くらいの欲 愛著と邪悪心が同じくらいの心

80の表示的概念とその乗 り物である風は輝 く白い現われの前に崩壊

しなくてはならないなぜなら理解の様式と現われの心のそれは不

一致だからであるまたこの二つの間には粗雑さと微細さに関して大

きな違いがあるので80の概念のような粗雑な心は白い現われのとき

には存在できない80の表示的概念とその乗り物である風が輝 く白い

現われへと崩壊するとき燃えているバターランプのような現われが坐

起する80の表示的概念がその中に崩壊 してしまったときの現われくう

の心自身の印は非常に明るい透明さと空の現われおよび月の光が

充満したけがれのない秋の夜空のような白い様相の光の現われである

この現われの原因に関していえば心臓から上の左右両方の気道の風

がその上の開口つまり頭頂から中央気道に入ったからであるこ

の力によって頭頂の緒がゆるみ父から得た音節ハムが逆さになった

相である [皇 ]白いビンドゥが水のような性質を持っているがゆ

61

えに下に下がるそれが心臓のところにある左右の気道の大童の円

の緒の上に来ると輝く白い現われが生起する このようにこれは

外側から差した月の光などの現われではないのである

これが現われと呼ばれるのは月の光のような現われが生起するからくう

であり空と呼ばれるのは80の概念とその乗 り物である風が存在 し

ないからである

〈六番目の崩壊》

この後現われの心とその乗り物である風が増加の心に崩壊する0くう

増加の心が生起すると空であり 「空っぽ」であるが前よりももっ

と澄んだ赤またはオレンジの現われが太陽の光の浸透したけがれのそら

ない秋の空のように輝く

この原因に関していえば心臓から下の左右の気道の風がすべて管

骨の一番下あるいは性器のところの開口を通って中央気道に入るか

らであるこの力によって宝石 (性器)の中のチアクラの結とヘソ

のチァタラの結が徐々にゆるむこれによってヘソのチァクラの真ん

中にある縦一本の線の短いア [A]の形で存在 している母から得

た赤いビンドゥが上に上がる赤い現われは心臓にある六重の円の

左右の気道の緒の下まで上昇する よってこれは外側から輝 く太陽

の光の輝きなどではないのである

これが赤い現われと呼ばれるのは太陽の光のように鮮やかであるかくう

らで「非常に空」と呼ばれるのは現われの心とその乗 り物 として働

く風が存在しないからである

《七番目の崩壊》

この後増加の心がその乗 り物である風とともに達成間近の心に

崩壊する 最初夜の初めのような濃い闇が浸透 したけがれのない秩そら

の空のような様々な黒い現われが生起する

62

団 「中問の生存」のヨーガの教え

中央気道の中の上と下の風は心臓に集まっておりこの力によって

心臓のところにある左右の気道の六重の円の結がゆるむこれによって

逆さになった音節ハム [卓 ]の様相上の白いビンドゥが降り下の縦

の線の様相の赤いビンドゥが昇る これらは心臓のところの中央気追

の真ん中で子音で終わる (閉じた箱の)様相で存在している赤と白の

不滅のビンドゥに入るこの出合いによって達成間近の輝 く黒い現われ

が生起する このようにこれは外側からやってくる閲の現われ等の

ケースではないのである

これが 「達成間近」 と呼ばれるのはクリアライ トに近いからでくう

「大きな空」と呼ぼるのは増加の心とその乗 り物 として働 く風が存

在 しないからである

達成間近の心の最初の方では対象の感覚があるしかし最後の方

では心は沖象に注意 しておらず闇に困惑して気を失って無意識に

なりそうであるその後非常に微細な風と心から偶発的に生起するす

べての風と心が止まる

注意力のない達成間近な心の最後の部分は普通の状態で初めから

顕現せずに存在 していた非常に微細な風と心の注意力が活性化するま

で続 く これが起こると死のクリアライトが現われる

輝 く白い現われの心の定義は

① 概念の崩壊によって起こりその動きすなわち回復まで続きそら くう

② 月の光の浸透したけがれのない秋の空のような輝く白い空の

現われが現われ

(卦 何の租雑な二元の現われも現われない心の意識である

80の概念は崩壊しているが現われの心は概念的であるOより微細な多様性はあ

るが二元である散漫ではないが心象的な要素がありゆえに概念的である

一方クリアライトの心は完全に非概念的で非二元である

現われの増加の心の定義は

(》 概念の崩壊によって起こりその動きすなわち回復まで続 く

63

そら

(参 太陽の光の浸透したけがれのない秋の空のような輝 く赤い空の

現われが生起する

(卦 どんな粗雑で二元の現われも現われない心の意識である

達成間近の心の定義は int

① 概念の崩壊によって起こりその動きすなわち回復まで続くそら

(参 夜の初めの濃い闇の浸透したけがれのない秋の空のような輝くう

く黒い空の現われが生起する

どんな二元の現われも現われない心の意識である

《八番目の崩壊〉

達成間近の心がクリアライトに崩壊すると注意力のない達成間近

の心の二番目の部分が一掃される粗雑な二元の現われがみじんもないくう

明るく透明な空の現われが現われる これは三つのけがれすなわち

月の光 太陽の光 闇のない自然な秋の夜明けの色のようであるこくう

の現われは直接に空を認識するサマディの意識のようである

クリアライトの現われの原因は白と赤のビンドゥがそれぞれ心臓で

白と赤の不滅のビンドゥに溶解し中央気道のすべての風が非常に級

細な生命を運ぶ風に崩壊するからであるこれによって最初から顕現

しない状態で普通に存在していた非常に微細な風と心が顕現しそれ

によってこのような現われが現われるよってこれは外側からの空っそら

ぽの空のような現われのケースではない

これは「死のクリアライト」そして80の概念現われ増加達成くう

間近がなくそれを乗 り物とする風もないゆえに「すべて空」 と呼ば

れる これは実際の死である

これは基本的な真実の身体である真実の身体へと変化していくため

の浄化の土台であるがゆえにそう呼ばれる「空っぽ」は基本的な自然

の身体と呼ばれるそしてそれを対象としてとる心は基本的な智慧を

認識す _-真束の身体と呼ばれる

64

固 「中間の生存」のヨーガの教え

ほとんどの人間はクリアライトに3日とどまりそれから白と赤の構

成要素の印が起こる

血と癖が少 し鼻と性器から現われるこれは心臓で崩壊 したビンドゥの浄化 さ

れなかった部分である

しかし肉体的な構成要素が病気によってひどく消耗している場令

には何日経っても赤と白の構成要素の印は起こらない

このような人は一日もクリアライトにいることはないかもしれない

また高いあるいは低い悟 りを持つヨーギーの場合にはクリアラ

イトと真実の身体を混ぜ合わせることができこの状態に普通よりも長

くいたりまたその期間を短くしたりすることができる

65

固 変身のヲ-ガ (意識を移し変える)の教え

変身のヨーガ (意識を移 し変える)は意識を覚者の浄土にある

いは高い誕生の世界に運ぶために編み出された数えである死の光

および 「中間の生存」の幻身を保つことのできる修行の進んだヨーギー

にとってはこのヨーガが必要であるoこれは非prime削こ重要であるO生起

のヨーガを取得 した者そしてある程度プラーナとナ-ディーそして

マハームドラーの見解を取碍 した者がこのヨーガを修行するのに適し

た者であるOこれを行なうことができない省も少なくともカルマの法

則に強い信を持ちこの修行の意味とプロセスを完全に理解すべきである

そして先に述べた壷の呼吸と ト〉モが鞭FJlなくできるようにな

らなくてはならない

(変身のヨーガの修行の仕方

)変身のヨーガの観想と訓練は次のように行なう

自分自身のタントラの主神の身体の中に中央気道を観想 し八つ

のフム音節が身体の八つの出口 (二つの耳二つの目_hLロ肛門

性器)をそれぞれ預っていると観想するoこれは唐瓢がこれらの門

から出ていかないようにするためである そ

らそれからタントラの主 神が自分の前方上の空に座っていると観想

するそしてブルーのフム字を心臓のチアクラに観想し五色の光を放

っていると観想する次に壷の呼吸を維持しその力を使って7ム字杏l=こ

中央気道を通 して「神聖天への開稚 (ブラフマランドラ)」まで一気

に打ち上げるそして同時に大きな声で 「ヒクリ と叫び打ち上げる力

6

回 変身のヨーガ (意紙を移し替える)の教え

を強めるフム字を 「神聖天への開溝」に一秒保ち優 しく 「カ」 と

ささやいてそれを心臓のチアクラまで降ろす止める前にこれを7

回繰 り返しそしてまた始める 数回行なったら走りながら 「ヒク」そら

と7回叫んでフム字を身体の外に出し自分の前方上の空にいるタン

トラの主神の心臓に入れる そして優 しく低い声で「カ」と7回続け

て繰 り返すこのようにしてフム字を自分の心臓のチァタラに返す0

これを1日に4回行なう者は数日後に次のような経験をする-

頭頂がひどくかゆくなり熱 くなるそして真ん中に盛 り上がりがで

きそこから黄色の液体が分泌されるもしこれらの症状が起こった

ならこれが成就の印であると思ってよいこの後この修行をやめ

一カ月に1回か2回行なう しかし頻繁に覚者の浄土に生まれるとい

う強い発願を行ないそこに行く確信と望みを強める

《変身のヨーガの応用》

死の印がすべて現われ命を延ばすことがこれ以上できない場合変

身のヨーガを行なうまだ死ぬ時期が来る前にこれを行なう者は大き

な罪を犯すことになり地獄に落ちる

死の際のこのヨーガのテクニックは先に述べたものと同じである0

一つの違いは中央気道の上部と 「神聖天への開溝」を非常に大きく

そしてふさがれていないと観想することである

ここでフム字を心臓のチァクラに観想し全力を使って 「ヒク」 と

叫ぶ瞬時にフム字は中央気道を上がり「神聖天への開溝」を通ってそら

あっという間に自分の眼前の空にいるタントラの主神の心臓に達する

もしこのときにすべてが暗くなりプラ-ナが吹き出し頭頂がかゆ

く痛 くなるならこれは身体を抜け出して覚者の浄土に行 くという

確実な印である もしこのような印が現われない場合にはフム字杏

降ろし休んでからもう一度 トライするこの印が現われたら「ヒクリ

と21回から25回叫び続ける そうすれば絶対に覚者の浄土に生まれる

67

友人親戚など死にかけている人につき添っている人は骨変身

のヨーガの教えを思い出させその確信と倍を強め彼のために祈 り

彼を助ける

生きている間このヨーガを修習する機会のなかった者は次のようI

にする

死が近づいたなら祈 り供物を捧げザンゲし覚者方の前で願い

を言う 覚醒の心を生じさせすべての邪悪な想念を断ちすべての執

着を切るライオンの横臥位になる覚者の浄土に生まれたいという真

剣な願いを生じさせ変身のヨーガの教えを適用するこれを知らない

者は知っている者に簡単に話してもらう そのような人もいない場令そら

には単に自分の前前方上の空にいるタントラの主神の心臓に集中

する そして「ヒク」と21回叫び続ける このようにして意識を覚

者の心臓に放 り投げる

もし死につつある人の頭を優しくなで「メンラ (薬師愛欲神)」と

繰 り返すなら8人の到達其智運命魂方がやってきて死につつある人

の意識を覚者アミタ-バの西の浄土に導いてくれる

動物が死んでいる場合には「ラトナクータ」を繰 り返すその動物

の意識は高い世界へ生まれる

死の光と 「中間の生存」の幻身を認識できないけれども高い世界に

生まれるために変身のヨーガに頼る者は三つのグループに分けられ

る 覚者の浄土に生まれ変わる有名なヨーギーはそこで簡単に究極の

解脱を達成する 普通の者は法則とヴァジラヤーナが普及している場

所に生まれることができ数生で覚者の境地に達する劣った者はこ

のヨーガによって大きな死の恐怖を避けることができ「中間の生存」

と恐怖から逃れ幸福な場所に生まれ変わりいずれは解放を達成する

68

h主釘

rcて

別の経典によれば死に関する次の教えがある

1地元素が水元素に崩壊するとき外的なサインは自分の身体を動

かせなくなりそしてあたかもすべての支えを失って倒れそうに感

じることである

「お願いだ立ち上がるのを助けてくれ」

と大声で叫びたい内的なサインは意識が渦巻く煙の雲のように現

われることである

2水元素が火元素に崩壊するときの外的なサインはすべての分泌が

乾き切ることであり内的なサインは意識が移動する賓気横のよう

に現われ白い現われの33の邪悪心の識別する思考がすべて静まるこ

とである

3火元素がプラ-ナに崩壊するときは外側のサインは身体の熱が

大幅に減少し一方で指や爪先はしびれて冷たくなることである内

的なサインは意識が蛍の光の薄暗いスパークのようにして現われ

赤い現われの40の愛著の識別する思考が静まることである

4プラ-ナが意識に崩壊するときの外側のサインは死にゆく人の出

息が大変長 くなり入息が大変短 くなることである 内的なサインは

意識がはっきりとして安定したランプの光のように現われ七つの

黒い迷妄の識別する思考がすべて静まることである

経典によればこれらの死のサインは個人によって一つ一つ順々に

現われたりあるいはすべてが一度に現われたりする

微細な元素が崩壊したら死にかけている人は次のような経験をす

ることになるそら

1意識が 「啓示の光」に崩壊するとき雲のない空に浮かぶ月の光のI

ように光を見る

2啓示の意識が 「増加の光」に崩壊するとき夜明けのように赤っぽ

い草色の一条の光を見る

3「増加の光」が 「達成の光」に崩壊すると完全な暗闇を経験 し

46

6] 「中間の生存」のヨーガの数え

意識を失うそら

4この無意識の状態は再び光の中に崩壊 し夜明けの要一つない空

のような- 前の三つの段階の微細なけがれすべてを超越 した-くう

透明なはっきりとした空が現われるこれが真実の 「死の光」あるい

は 「生来の光」である

異なる元素が次から次-と崩壊 したら最終的にプラーナの元素が

心臓のチァクラで意識に崩壊するその後頭頂のチァタラにある白い

ビンドゥが下降しヘソのチァクラにある赤いビンドゥが上昇し二つ

が心臓で一緒になる赤と白のビンドゥが完全に混ぜ合わさったとき

「死の光」が現われる 六つの世界のすべての有情の魂がそれぞれの

生の終わりに一度死の光を見るのだが残念ながら彼はそれを認読

することもつかむこともできない

《「中間の生存」の出現》

それから逆の順序で死の光から達成増加啓示と順に現われる

眠っていたプラ-ナが動き始め達成の光が現われるそしてすぐにそ

れから増加の光啓示の光と続くそれから80の識別する思考が生じ

その結果 「中間の生存」のすべての幻影のような顕現が現われる

ここでよく論議を呼ぶ質問が起こる

「r中間の生存Jの住人の身体と顔はどのように見えるのか」アサンガの兄弟たちによれば彼らは次の転生の姿をしている しか

し他の人々によれば生前の姿に似ているという 「継承の派」のグ

ルたちによれば「中間の生存」の初めのころの段階では「中間の生存」

の住人の顔と身体は生前のものに似ておりそれからそれが徐々に消え

てゆきそして 「中間の生存」の後の段階になれば次に来る転生の現

われをとるこの理論は理にかなっているだけではなく経典とも一致

している 多くの経は「習慣の身体」の 「中間の生存」状態における

存在は生前にならって形作られることを明確に示 している

47

「中間の生存」の住人はすべての器官を完全に備えてお り再び再

生することが定められている場所以外であれば妨害なくどこへでも旅

することができる 彼は 「生まれ変わり」の世界に属する超常的力を幾

分有しており食物の香 りを食べて生き他の同じ 「中間の生存」の住int

人たちを見ることができるなおここから先の内容については一つ

の例にすぎない

もし 「中間の生存」の住人が悲惨な領域に生まれることが定められ

ているのであれば深い暗闘あるいは黒い雨の夜のヴィジョンを見

るだろう もし彼が幸福な領域に生まれるものであるなら月のように

輝 く白い光を見る

別の経典はこういう

地獄に生まれる者たちにはすべてのものが焼けた木のように黒っぽ

い茶色に見える 低級霊域に生まれる者たちは煙色の色を見る天に坐

まれる者は金色の光を見る 形状の要素に生まれる者たちは白を見る

そして非形状の要素に生まれる者たちは「中間の生存」の経験をし

ない- 彼らは死後即座に非形状の要素へ生まれ変わることになる

しかし低い領域に生まれることが定められている非形状の要素の生令

体たちは再び 「中間の生存」を経験するともいわれている

地元素が妨げられたとき「中間の生存」の住人たちは爆発の雷鳴を

開く水元素が妨げられたとき海の波のとどろさを開き火元素のと

き燃え上がる森のうなりを開き風元素のとき大暴風雨の高いヒュ-

ヒューとなる音を開く

三毒- 愛著邪悪心迷妄- は「中間の生存」の住人が自赤

黒の様々な種類の恐ろしいヴィジョンつまり彼を傷つけるために近づ

いてくる恐ろしい幽霊や悪魔として投影された習慣的な思考を持つ国と

なる

「中間の生存」の住人は次のような性質を持つといわれる

① 身体は抵抗を示すことがなく影を作らないそして一瞬のう

48

回 「中間の生存」のヨーガの教え

ちに多くの土地へ旅することができる

② 他の領嘘の生命体は彼の行為を目撃することができない

③ 透視能力とテレパシーを持つo

④ 太陽も月も星も見ない

(9 生来的な心の記録を見て自分が生前行なった良い行為 悪い行

為のすべてを詳しく見る

⑥ 食物は見るがそれが彼に布施されたか捧げられたのでなけれ

ば味わうことはできない

以上のような説明は行なわれたが個人のカルマは決して同じという

ことはなくまた顕現も大変異なっているのでこれらをはっきりと限

定されたあるいは一定不変のものとして受け入れるのは難 しい多く

の点で 「中間の生存」の状態は夢の状態のようであり非常に不安定で

不確かなものなのである

「中間の生存」の生命の最高の長さは7日であるが もしこの期間に

「中間の生存」の住人が転生をしなければ彼は 「死ぬ」あるいは気絶

して第二 「中間の生存」に即座に生まれ変わる このプロセスは7回

繰 り返されることができるので全体で49日となる

「中間の生存」の住人は次に転生する場所を見るや否やその場所

に恋 しでしまう

湿気と温かさによって生まれ変わる者は壇とにおいによって引かれ

る 虫あるいは卵の形に生まれ変わる者は両親がセックスをしてい

るのを見たとき両方の親に対する大きな変著と邪悪心を抱 く 男性に

生まれるものは母を愛 して父を憎み女性は逆となるこの愛著と那

悪心が生 じるや否や「中間の生存」の住人は直ちに気絶 しそれを知

らないで転生する天の一つに生まれるものは壮麗な天国にあるよう

な豪邸と男女の天使を見彼らを望む

悲惨な領域に生まれる者は多くの恐ろしいヴィジョンを見絶望的

にそれらを避けようとする 洞窟や穴や木に逃れようとすれば彼は動

49

物に生まれ変わる もし鉄の家に逃げようとすれば地獄に生まれる0

「中間の生存」の住人が死ぬときはやはり四段階の崩壊のプロセス

つまりプラ-ナの減退から啓示増加達成生来的な光を通過す

る それから逆のプロセスが始まり生来的な光から達成増加啓

示80の識別する思考プラ-ナのエレメント火--と心と身体の

複合体が完成するまで続 く

《「中間の生存」 での機会》くう

死の際で息子と母の空の光が混ぜ合わさるとき識別をする考えと

いう微細なけがれはすべて鋲まる このとき生起と完成のヨーガを敬

得した修行の進んだヨーギーは完全な覚者の境地とその徳を同時に

達成できる かなり修行の進んだ者しかし素晴らしいマハームドラー

を昼夜修行でさる者また死の光を保てる者は「中間の生存」のヴィ

ジョンが現われるときそれを使っで悟りを進めることができる

この世のすべての顕現は実は 「中間の生存」のそれでありすべて

の 「生まれ変わり」の世界の存在は「中間の生存」の存在なのである

誕生と死の間の期間は「生と死の中間の生存」と呼ばれる 眠 りに落

ちたときから目覚めまでは 「夢の中開の生存」死から再生までは 「中

間の生存」そのものである これら三つの 「中間の生存」においてトウ

モと幻身のヨーガ光と夢のヨーガそして 「中間の生存」と変身のヨー

ガの修行が強調されるべきである

眠っている状態起きている状態の両方で見るもの開くもの触

るもの行動するものはすべて「中間の生存」の状態であると考える

べきであるこの教えを繰 り返し続けて修行することは優れた 「中間

の生存」の準備であると認識すべきである

そして死のときが近づいたなら自分の財産 持ち物を三宝に布施

し惜 しみなく布施しすべての執着を切り神聖になされた約束の戒

を厳 しく守 りすべての道に外れたこと罪をザンゲすべきである ま

50

B] 「中開の生存」のヨーガの教え

たもし神聖になされた約束の戒を破ったことがあるならグルあるい

は覚者に再びイニシエーションを与えてくれるように懇願 し破った棉

聖になされた約束の戒を修復すべきである真剣にグルとタントラの主

神に祈 り死の光と 「中間の生存」での幻身を保持できるよう助けを求

めまた法友に頼って死の際で教えを思い出させてもらう

最も修行の進んでいるヨーギーは死のとき溶解のヨーガを行ない

おのずから照らす精髄に集中してそれを死の光に混ぜ合わせる そし

てその光から「風とともにある心」でできた完全な 「完全な楽 しみの

身体」と 「変化身」を生 じさせるよう努力する

マハ-ム ドラーの第四段階に達した非常に修行が進んでいるヨーギー

は死のときに確実に母と息子の光を混ぜ合わせることができる この

ときカルマの身体顕現心のすべてのきずなが切れ覚者の境地の

徳がすべて完成する彼らの心は法則の身体になり身体は智慧の身体

になり土地は完成と純粋さの土地になる

かなり修行の進んでいるヨーギーも最も進んでいる者たちと同じよ

うに修行するべきであるもしこれに成功すれば彼らは 「中間の生存」を通らないで転生できる そうでなければ真剣に覚者の浄土に生まれ

るように祈 り変身のヨーガの教えを適用すべきである

死の光も幻身のヨーガも保持することめできない劣ったヨーギーは

心の集中力を喚起 し確実な理解と揺るぎのない自信を持って教えを逮

用 し死と 「中間の生存」の挑戦に立ち向かう解放を得るために死と

「中間の生存」の機会を利用することができない者はカルマによって

もうー度 「生まれ変わり」の世界に生まれることを強いられる これを

防ぐためには次の指示に従う

「中間の生存」にいる者がその者にとって最 も魅力的な場所に来た

ときそれをタントラの主神のマンダラだと観想する 男と女の性交を

見て愛著と邪悪心が生起 したら自分自身に注意を喚起 してこれが

覚者が現わした父と母の第三イニシエーションだと考える 楽と空の経

51

くう験を受け入れ愛書も邪悪心も幻影で空であると見る

くうこのように空の状態の見解を強調することによって「生まれ変わり」

の世界から永遠に自分を解放できるかもしれないもし 「中間の生存」

にいる者がこれをうまく成し遂げ最初の7日間で再生を逃れることが

でき為ならそれに続 く7日間あるいはその後に同じことを成し遂げ

ることは難しくない彼はタントラの主神の浄土に生まれ道-の帰依

を完成するだろう

もし 「中間の生存」にいる者が覚者の浄土に生まれたいと思うなら

そこに生まれたいという強い願望を培わなくてはならないこれは非育

に重要であるそして変身のヨーガの教えを適用すると一騎のうち

にその浄土に生まれる

「中間の生存」ヨーガの恩恵は次のようにまとめられる

(ni 「法則の身体」は死のときに実現できる

② 「完全な楽しみの身体」は 「中間の生存」で

③ 「変化身」は肉体化するときに実現される

これはまた覚者の三身の成就に導く道とも呼ばれる

2「中間の生存」の教え (2)

《崩壊の諸段階》

人間は25の粗雑な対象- 五つの集積四つの元素六つの感覚要

素五つの対象五つの基本的智慧- が崩壊することによって必ず

死ぬ

死のプロセスには八つの段階がありそれには25の要素の崩壊が含

まれる22の要素は最初の四つの段階の間に崩壊する残 りすなわ

ち識別の集積 意識の感覚 諸現象の性質を悟る基本的智慧は最級

の四つの段階の間に崩壊する

52

B] 「中間の生存」のヨーガの教え

図1 25の粗雑な対象

5つのとらわれfの集報 53の基本的魯魚 四大元素 6つの感覚事案 5うめ対魚

形材 窄準 二 基本的鋲のような智患 也 日の感

覚 形状-容姿感 車 基本的な平等の智

憩 水 耳の感覚 声蓑 壷 基本的な

分析の智患 火 鼻の感覚 香り痕由の構成 基本的な活動を 風 舌

の感覚 味達成する智患 身の感覚 接

触敗 軍 基本

的な諸現象の性質の智愁 意識の感覚図2 8つの崩壊価 白の崩噂空重BO油 填 ー3番白の崩薮 iIi春日重油 墳一J

1 帝敬す二

る奮寮 形状-容姿 感 覚 弛 別 経験の構成

元 素 地 水 火 風博 労要素 T 日の感

覚 耳の感覚 舟の感兜 舌と身の感覚対 慶

目に見える形状-容姿 士PJ 香 り 味と

接触基本地軸 基本的 基本的な 基本的な 基本的な活動を鏡のような智慧 平等の智患 分析

の智恵 達成する智患崩壊寸を5帝P

の崩壊 there4や畢日申申墳 7寧日の崩壊 や番

〈一番目の崩壊〉

最初に形状一容姿の集積の段階の五つの現象が自然に崩壊するす

なわち形状一容姿の集積のような智慧地元素目の感覚生命体の

中にある目に見える形状一容姿である形状一容姿の集積の崩壊の外的I

な印として手足が前より小さくなり身体が弱く力がなくなる

この大きさと力の減少は普通老齢とともに訪れる顕著なかたちである

基本的な鏡のような智慧は鏡に像が現われるのとちょうど向 じよう

に多くの対象が同時に明確に現われる通常の意識であると説明されて

いるこの崩壊の外的な印として視界がハツキリしなくなり暗くな

地元案の崩壊の外的な印として身体が非常に細 くなり手足がだら

んとし身体が地面の下に沈んでいっているような感じがする

沈んでいく感覚は「持ち上げてくれ 」と叫ぶほどである

目の感覚の崩壊の外的な印として日を開けたり閉じたりできなくな

生命体の中にある目に見える形状-容姿の崩壊の外的な印としてつヤ

身体の艶が減少し力が尽きる

この五つの崩壊の内的な印は「屡気楼のような」と呼ばれる青っぽ

い現われが生 じることであるこれは太陽の光が夏の砂漠を打つとき

の水の現われのようなものである

現われは煙の塊にもたとえられるがたいていは零気横にたとえられる

《二番目の崩壊》

その後感覚の集積の段階の五つの現象が同時に崩壊する感覚の集

積が崩壊するときの外的な印は身体の意識が感覚の意識に伴う楽

苦しみ どちらでもない感覚をもはや経験することができないというこ

とである

基本的な平等の智慧は楽 苦しみ どちらでもない感覚を一つの檀

54

回 「中間の生存」のヨーガの教え

類すなわち感覚として心にとめている通常の意識であると説明され

ている

これは多くの同発語を一つの意味を持つものとして心にとめている意識とし

ても表現されている

この崩壊の外的な印として意識の感覚に伴う楽 苦しみ どちら

でもない感覚をもはや心にとめることができない

水元素の崩壊の外的な印として唾液汗尿血液精液が干上が

口鼻舌喉が干からび歯にはカスが生じる

耳の感覚の崩壊の外的な印として外的 内的な音がもはや聞こえな

生命体の中に含まれている音の崩壊の外的な印として耳の内側の

「ur」という音がもはや生じない

この五つの崩壊の内的な印は「煙のような」と呼ばれる現われが生

じることである これは煙の塊の中にある煙突からうねって出てい

る煙に似ている

《三番目の崩壊》

その後識別の集積の段階の五つの現象が同時に崩壊する 識別の集

積の崩壊の外的な印として両親のような親しい人のことをもはや気

にとめなくなる

基本的分析の智慧は親しい人の個々の名前や目的などに気をとめ

る通常の意識であると説明されている

この崩壊の印としては自分の両親の名前すらもはや思い出せない0

火元素の崩壊としては身体の温かさが減少しそこから食べ物や飲

み物を消化する力が失われる

鼻の感覚力の崩壊の外的な印としては鼻からの空気の吸い込みは弱

くなるが吐き出しは強く長くなり息はまるで一つ一つ積み上げられ

55

ているかのようである

生命体の中に含まれているにおいの崩壊の外的な印としてはいいに

おいも悪いにおいも喚ぐことはできない

この五つの崩壊の内的印は「蛍のような」と呼ばれる現われが生 じ

ることであるこれは煙突から上る煙の-吹きの中に見られる赤いすす

火の粉または穀物を妙るために使われるフライパンの底の煤につい

た赤い火の粉のようである

《四番目の崩壊》

その後経験の構成の集積の段階の五つの現象が同時に崩壊するこ

の集積の崩壊の外的な印は動き回るというような肉体運動をすること

ができないことである

基本的な活動を達成する智慧は今生および来生の外的 世俗的な

活動や目的などそしてまたそれらをどのようにして達成するのかを

心にとめている意識であると説明されている

風の元素の崩壊の外的な印としては10の風- 粗雑な生命を運ぶ風

など- がその住みかから心臓に移 り息が出たり入ったりしなくな

舌の感覚力の崩壊の外的な印としては舌が太 く短 くなりつけ根が

青 くなる

生命体に含まれる味の崩壊の外的な印としてもはや六つの味 (甘さ

酸っぱさ苦さ渋さピリッとした塩辛さ)を経験できない

この時点で身の感覚と接触も必ず崩壊するのでその崩壊の外的な

印としていかなるなめらかさも租さも感じることができない

この七つの崩壊の内的な印は「燃えるバターランプのような」と呼

ばれる現われが生 じることである これはバターランプがまさに消え

んとするとき炎がパチパチするようなものである

56

E] 「巾問の生存」のヨーガの教え

「崩壊の意味」前の元素がどのようにして後ろの元素に崩壊 していく

のかについていうと地 水 火 風という順序で前の元素と関係の

ある風の意識の基礎として働 く能力が撤退し後の元素の意識の基礎

として働く能力がより顕現するのである これは前の元素の後の元莱

-の崩壊と呼ばれているがある一つの元素が別の元素の性質を持つよ

うになるということではない

地が水に崩壊するということは地の風の意識の基礎として働く能力

が退化しそのときに水の風の意識の基礎として働く能力がより顕現

するようになるということを意味するこのようにこれは前者の舵

力が後者の能力へ移動するようなものなので地が水に崩壊するといわ

れているが通常の地が通常の水に崩壊することではないこれは他の

崩壊にも当てはまる

《五番目の崩壊》

四つの元素が崩壊した後意識の集積の段階にある五つの現象が段階

的に現われなくてはならないこれらは80の表示的概念の心輝 く白の

現われの心輝 く赤い増加の心輝 く黒の達成間近の心そして死の

クリアライトの心である

80の概念は三つのグループに分かれ33が白い現われの心を表わし

40が赤い増加の心を表わし七つが黒い達成間近の心を表わす 最初の

グループの概念は対象の乗 り物として働 く粗雑な風の動 きに関係 し

よって白の現われの心を顕現として経験 していない者にとっては

その乗 り物として働く風が赤い増加の心そして黒い達成間近の心と

比べていくらか粗雑な動きをしていると感じられるこの白い現われ

の心に関する推論ができるのは最初の概念のグループが微細から釈

雑へと反対の順序で進んでいるときの白い現われの心の痕跡あるい

は結果だからである

57

この33とは

1大きな欲望の欠如 心は対象を欲さない

2中くらいの欲望の欠如

3小さな欲望の欠如I

4心の行き来 心は外的対象-と行ったり内的対象-帰ったりする

5大きな悲しみ 快い対象と別れることに対する心の苦痛

6中くらいの悲しみ

7小さな悲しみ

8安らぎ心は安らかにとどまる

9概念化 対象のまぶしさによって興智した心

10大きな恐れ 不快な対象に出合ったことによって生み出される恐れ

ll中くらいの恐れ

12小さな恐れ

13大きな執着 快い対象に執着すること

14中くらいの執着

15小さな執着

16とらわれ 愛欲界の対象に完全にとらわれた心

17不善あるいは非知識 善行に対する疑念

18飢え 食べ物を欲すること

19渇き飲物を欲すること

20大きな感覚 快感痛みどちらでもないという感覚

21中くらいの感覚

22小さな感覚

23知者の概念

24知ることの概念

25知られる対象の概念

26個別の識別 何がふさわしく何がふさわしくないかを分析する心

27恥 自分自身が同意しないあるいは宗教的な禁止によって

58

固 「中間の生存」のヨーガの教え

誤った行為を避けること

28慈悲 苦悩からの離別を願うこと

29哀れみ 観察の対象を完全に保護する心

30美 しいものと会いたいと欲すること

31不安 とらわれた心確信がない

32蓄積 所有物を集める心

33嫉妬 他の繁栄によって乱れた心

二つ日の40の概念は対象の乗 り物として働 く中くらいの風に関係す

るよってそれを経験 していない者にとっては赤あるいはオレンジ

の増加の乗 り物として働 く風が自あるいは黒い現われと比べて中く

らいの動きをしていると感 じられるつまり心がより微細になるにつ

れて心の二元性がより少なくなりつつあるということであるこの赤

い増加の心に関する推論ができるのはこの概念のグループが反対の順

序で粗雑へと進んでいるときの赤い増加の心の痕跡あるいは結果だか

らである

この40の概念とは

1欲望 まだ手に入れていない対象に対する執着

2愛著 手に入れた対象に対する執着

3大きな喜び 快い対象を見て喜ぶ心

4中くらいの喜び

5小さな喜び

6うれしさ 欲 した対象を達成 したことによる満足

7歓喜 欲 した対象を繰 り返 して経験する心

8驚き以前生起 しなかった対象について考えること

9興暫 快い対象を知覚 して散漫になった心

10満足 快い対象に対する満足

ll抱擁 抱擁 したいと欲すること

12キス キスしたいと欲すること

59

13吸う吸いたいと欲すること

14安定 変化 しない連続の心

15精進 善に向かう心

16プライド自分が優れていると思う心

17活動 活動を成し遂げることに関係する心

18強盗 富を盗みたいと欲すること

19力 他の軍隊を征服したいと欲すること

20熱意 善の道を修習する心

21大きな困難に対する従事 倣慢さによって悪行に従事すること

22中くらいの困難に対する従事

23小さな困難に対する従事

24激しさ理由もなく優れた者と議論したいと欲すること

25戯れ 魅力的な者を見て戯れたいと欲すること

26怒る傾向 憤慨の心

27善 善行に対して努力したいと願うこと

28はっきりとした言葉と真実 他が理解できるようにそして自

分の事実の識別を変えないで話 したいと願うこと

29非真実 自分の事実の識別を変えてから話したいと願うこと

30確信 非常に安定した意図

31非仮定 対象を保持 したいと欲さない心

32寄贈者 所有物を与えたいと願うこと

33熱心な勧告 怠惰な者に宗教の実践をするように勧めること

34英雄的行為 煩悩のような敵を克服したいと願うこと

35-恥知らず 自分が同意しないあるいは宗教的な禁止によって非

行を避けないで悪行に従事すること

36欺き偽善によって人を欺くこと

37キツさ鋭い良心

38悪徳 邪見解に慣れた心

60

6] rFP問の生存」のヨーガの教え

39非優 しさ他を傷つけたいと願うこと

40不正 不正直

三番目の七つの概念は対象の乗 り物として働 く弱い風の動きに関係

するよって黒い達成間近の心に関してそれを経験 していない者に

それを示す働きをする これはこの概念のグループが反対の順序で釈

雑へと進んでいるときの黒い増加の心の痕跡あるいは結果だからであ

この七つの概念とは

1忘れっぽさ衰えた注意力

2誤り水を寮気樺と思うことなど

3しゃべらない しゃべりたくないと思うこと

4意気消沈 悩む心

5怠惰 善に対する熱意のなさ

6疑念

7中くらいの欲 愛著と邪悪心が同じくらいの心

80の表示的概念とその乗 り物である風は輝 く白い現われの前に崩壊

しなくてはならないなぜなら理解の様式と現われの心のそれは不

一致だからであるまたこの二つの間には粗雑さと微細さに関して大

きな違いがあるので80の概念のような粗雑な心は白い現われのとき

には存在できない80の表示的概念とその乗り物である風が輝 く白い

現われへと崩壊するとき燃えているバターランプのような現われが坐

起する80の表示的概念がその中に崩壊 してしまったときの現われくう

の心自身の印は非常に明るい透明さと空の現われおよび月の光が

充満したけがれのない秋の夜空のような白い様相の光の現われである

この現われの原因に関していえば心臓から上の左右両方の気道の風

がその上の開口つまり頭頂から中央気道に入ったからであるこ

の力によって頭頂の緒がゆるみ父から得た音節ハムが逆さになった

相である [皇 ]白いビンドゥが水のような性質を持っているがゆ

61

えに下に下がるそれが心臓のところにある左右の気道の大童の円

の緒の上に来ると輝く白い現われが生起する このようにこれは

外側から差した月の光などの現われではないのである

これが現われと呼ばれるのは月の光のような現われが生起するからくう

であり空と呼ばれるのは80の概念とその乗 り物である風が存在 し

ないからである

〈六番目の崩壊》

この後現われの心とその乗り物である風が増加の心に崩壊する0くう

増加の心が生起すると空であり 「空っぽ」であるが前よりももっ

と澄んだ赤またはオレンジの現われが太陽の光の浸透したけがれのそら

ない秋の空のように輝く

この原因に関していえば心臓から下の左右の気道の風がすべて管

骨の一番下あるいは性器のところの開口を通って中央気道に入るか

らであるこの力によって宝石 (性器)の中のチアクラの結とヘソ

のチァタラの結が徐々にゆるむこれによってヘソのチァクラの真ん

中にある縦一本の線の短いア [A]の形で存在 している母から得

た赤いビンドゥが上に上がる赤い現われは心臓にある六重の円の

左右の気道の緒の下まで上昇する よってこれは外側から輝 く太陽

の光の輝きなどではないのである

これが赤い現われと呼ばれるのは太陽の光のように鮮やかであるかくう

らで「非常に空」と呼ばれるのは現われの心とその乗 り物 として働

く風が存在しないからである

《七番目の崩壊》

この後増加の心がその乗 り物である風とともに達成間近の心に

崩壊する 最初夜の初めのような濃い闇が浸透 したけがれのない秩そら

の空のような様々な黒い現われが生起する

62

団 「中問の生存」のヨーガの教え

中央気道の中の上と下の風は心臓に集まっておりこの力によって

心臓のところにある左右の気道の六重の円の結がゆるむこれによって

逆さになった音節ハム [卓 ]の様相上の白いビンドゥが降り下の縦

の線の様相の赤いビンドゥが昇る これらは心臓のところの中央気追

の真ん中で子音で終わる (閉じた箱の)様相で存在している赤と白の

不滅のビンドゥに入るこの出合いによって達成間近の輝 く黒い現われ

が生起する このようにこれは外側からやってくる閲の現われ等の

ケースではないのである

これが 「達成間近」 と呼ばれるのはクリアライ トに近いからでくう

「大きな空」と呼ぼるのは増加の心とその乗 り物 として働 く風が存

在 しないからである

達成間近の心の最初の方では対象の感覚があるしかし最後の方

では心は沖象に注意 しておらず闇に困惑して気を失って無意識に

なりそうであるその後非常に微細な風と心から偶発的に生起するす

べての風と心が止まる

注意力のない達成間近な心の最後の部分は普通の状態で初めから

顕現せずに存在 していた非常に微細な風と心の注意力が活性化するま

で続 く これが起こると死のクリアライトが現われる

輝 く白い現われの心の定義は

① 概念の崩壊によって起こりその動きすなわち回復まで続きそら くう

② 月の光の浸透したけがれのない秋の空のような輝く白い空の

現われが現われ

(卦 何の租雑な二元の現われも現われない心の意識である

80の概念は崩壊しているが現われの心は概念的であるOより微細な多様性はあ

るが二元である散漫ではないが心象的な要素がありゆえに概念的である

一方クリアライトの心は完全に非概念的で非二元である

現われの増加の心の定義は

(》 概念の崩壊によって起こりその動きすなわち回復まで続 く

63

そら

(参 太陽の光の浸透したけがれのない秋の空のような輝 く赤い空の

現われが生起する

(卦 どんな粗雑で二元の現われも現われない心の意識である

達成間近の心の定義は int

① 概念の崩壊によって起こりその動きすなわち回復まで続くそら

(参 夜の初めの濃い闇の浸透したけがれのない秋の空のような輝くう

く黒い空の現われが生起する

どんな二元の現われも現われない心の意識である

《八番目の崩壊〉

達成間近の心がクリアライトに崩壊すると注意力のない達成間近

の心の二番目の部分が一掃される粗雑な二元の現われがみじんもないくう

明るく透明な空の現われが現われる これは三つのけがれすなわち

月の光 太陽の光 闇のない自然な秋の夜明けの色のようであるこくう

の現われは直接に空を認識するサマディの意識のようである

クリアライトの現われの原因は白と赤のビンドゥがそれぞれ心臓で

白と赤の不滅のビンドゥに溶解し中央気道のすべての風が非常に級

細な生命を運ぶ風に崩壊するからであるこれによって最初から顕現

しない状態で普通に存在していた非常に微細な風と心が顕現しそれ

によってこのような現われが現われるよってこれは外側からの空っそら

ぽの空のような現われのケースではない

これは「死のクリアライト」そして80の概念現われ増加達成くう

間近がなくそれを乗 り物とする風もないゆえに「すべて空」 と呼ば

れる これは実際の死である

これは基本的な真実の身体である真実の身体へと変化していくため

の浄化の土台であるがゆえにそう呼ばれる「空っぽ」は基本的な自然

の身体と呼ばれるそしてそれを対象としてとる心は基本的な智慧を

認識す _-真束の身体と呼ばれる

64

固 「中間の生存」のヨーガの教え

ほとんどの人間はクリアライトに3日とどまりそれから白と赤の構

成要素の印が起こる

血と癖が少 し鼻と性器から現われるこれは心臓で崩壊 したビンドゥの浄化 さ

れなかった部分である

しかし肉体的な構成要素が病気によってひどく消耗している場令

には何日経っても赤と白の構成要素の印は起こらない

このような人は一日もクリアライトにいることはないかもしれない

また高いあるいは低い悟 りを持つヨーギーの場合にはクリアラ

イトと真実の身体を混ぜ合わせることができこの状態に普通よりも長

くいたりまたその期間を短くしたりすることができる

65

固 変身のヲ-ガ (意識を移し変える)の教え

変身のヨーガ (意識を移 し変える)は意識を覚者の浄土にある

いは高い誕生の世界に運ぶために編み出された数えである死の光

および 「中間の生存」の幻身を保つことのできる修行の進んだヨーギー

にとってはこのヨーガが必要であるoこれは非prime削こ重要であるO生起

のヨーガを取得 した者そしてある程度プラーナとナ-ディーそして

マハームドラーの見解を取碍 した者がこのヨーガを修行するのに適し

た者であるOこれを行なうことができない省も少なくともカルマの法

則に強い信を持ちこの修行の意味とプロセスを完全に理解すべきである

そして先に述べた壷の呼吸と ト〉モが鞭FJlなくできるようにな

らなくてはならない

(変身のヨーガの修行の仕方

)変身のヨーガの観想と訓練は次のように行なう

自分自身のタントラの主神の身体の中に中央気道を観想 し八つ

のフム音節が身体の八つの出口 (二つの耳二つの目_hLロ肛門

性器)をそれぞれ預っていると観想するoこれは唐瓢がこれらの門

から出ていかないようにするためである そ

らそれからタントラの主 神が自分の前方上の空に座っていると観想

するそしてブルーのフム字を心臓のチアクラに観想し五色の光を放

っていると観想する次に壷の呼吸を維持しその力を使って7ム字杏l=こ

中央気道を通 して「神聖天への開稚 (ブラフマランドラ)」まで一気

に打ち上げるそして同時に大きな声で 「ヒクリ と叫び打ち上げる力

6

回 変身のヨーガ (意紙を移し替える)の教え

を強めるフム字を 「神聖天への開溝」に一秒保ち優 しく 「カ」 と

ささやいてそれを心臓のチアクラまで降ろす止める前にこれを7

回繰 り返しそしてまた始める 数回行なったら走りながら 「ヒク」そら

と7回叫んでフム字を身体の外に出し自分の前方上の空にいるタン

トラの主神の心臓に入れる そして優 しく低い声で「カ」と7回続け

て繰 り返すこのようにしてフム字を自分の心臓のチァタラに返す0

これを1日に4回行なう者は数日後に次のような経験をする-

頭頂がひどくかゆくなり熱 くなるそして真ん中に盛 り上がりがで

きそこから黄色の液体が分泌されるもしこれらの症状が起こった

ならこれが成就の印であると思ってよいこの後この修行をやめ

一カ月に1回か2回行なう しかし頻繁に覚者の浄土に生まれるとい

う強い発願を行ないそこに行く確信と望みを強める

《変身のヨーガの応用》

死の印がすべて現われ命を延ばすことがこれ以上できない場合変

身のヨーガを行なうまだ死ぬ時期が来る前にこれを行なう者は大き

な罪を犯すことになり地獄に落ちる

死の際のこのヨーガのテクニックは先に述べたものと同じである0

一つの違いは中央気道の上部と 「神聖天への開溝」を非常に大きく

そしてふさがれていないと観想することである

ここでフム字を心臓のチァクラに観想し全力を使って 「ヒク」 と

叫ぶ瞬時にフム字は中央気道を上がり「神聖天への開溝」を通ってそら

あっという間に自分の眼前の空にいるタントラの主神の心臓に達する

もしこのときにすべてが暗くなりプラ-ナが吹き出し頭頂がかゆ

く痛 くなるならこれは身体を抜け出して覚者の浄土に行 くという

確実な印である もしこのような印が現われない場合にはフム字杏

降ろし休んでからもう一度 トライするこの印が現われたら「ヒクリ

と21回から25回叫び続ける そうすれば絶対に覚者の浄土に生まれる

67

友人親戚など死にかけている人につき添っている人は骨変身

のヨーガの教えを思い出させその確信と倍を強め彼のために祈 り

彼を助ける

生きている間このヨーガを修習する機会のなかった者は次のようI

にする

死が近づいたなら祈 り供物を捧げザンゲし覚者方の前で願い

を言う 覚醒の心を生じさせすべての邪悪な想念を断ちすべての執

着を切るライオンの横臥位になる覚者の浄土に生まれたいという真

剣な願いを生じさせ変身のヨーガの教えを適用するこれを知らない

者は知っている者に簡単に話してもらう そのような人もいない場令そら

には単に自分の前前方上の空にいるタントラの主神の心臓に集中

する そして「ヒク」と21回叫び続ける このようにして意識を覚

者の心臓に放 り投げる

もし死につつある人の頭を優しくなで「メンラ (薬師愛欲神)」と

繰 り返すなら8人の到達其智運命魂方がやってきて死につつある人

の意識を覚者アミタ-バの西の浄土に導いてくれる

動物が死んでいる場合には「ラトナクータ」を繰 り返すその動物

の意識は高い世界へ生まれる

死の光と 「中間の生存」の幻身を認識できないけれども高い世界に

生まれるために変身のヨーガに頼る者は三つのグループに分けられ

る 覚者の浄土に生まれ変わる有名なヨーギーはそこで簡単に究極の

解脱を達成する 普通の者は法則とヴァジラヤーナが普及している場

所に生まれることができ数生で覚者の境地に達する劣った者はこ

のヨーガによって大きな死の恐怖を避けることができ「中間の生存」

と恐怖から逃れ幸福な場所に生まれ変わりいずれは解放を達成する

68

h主釘

rcて

6] 「中間の生存」のヨーガの数え

意識を失うそら

4この無意識の状態は再び光の中に崩壊 し夜明けの要一つない空

のような- 前の三つの段階の微細なけがれすべてを超越 した-くう

透明なはっきりとした空が現われるこれが真実の 「死の光」あるい

は 「生来の光」である

異なる元素が次から次-と崩壊 したら最終的にプラーナの元素が

心臓のチァクラで意識に崩壊するその後頭頂のチァタラにある白い

ビンドゥが下降しヘソのチァクラにある赤いビンドゥが上昇し二つ

が心臓で一緒になる赤と白のビンドゥが完全に混ぜ合わさったとき

「死の光」が現われる 六つの世界のすべての有情の魂がそれぞれの

生の終わりに一度死の光を見るのだが残念ながら彼はそれを認読

することもつかむこともできない

《「中間の生存」の出現》

それから逆の順序で死の光から達成増加啓示と順に現われる

眠っていたプラ-ナが動き始め達成の光が現われるそしてすぐにそ

れから増加の光啓示の光と続くそれから80の識別する思考が生じ

その結果 「中間の生存」のすべての幻影のような顕現が現われる

ここでよく論議を呼ぶ質問が起こる

「r中間の生存Jの住人の身体と顔はどのように見えるのか」アサンガの兄弟たちによれば彼らは次の転生の姿をしている しか

し他の人々によれば生前の姿に似ているという 「継承の派」のグ

ルたちによれば「中間の生存」の初めのころの段階では「中間の生存」

の住人の顔と身体は生前のものに似ておりそれからそれが徐々に消え

てゆきそして 「中間の生存」の後の段階になれば次に来る転生の現

われをとるこの理論は理にかなっているだけではなく経典とも一致

している 多くの経は「習慣の身体」の 「中間の生存」状態における

存在は生前にならって形作られることを明確に示 している

47

「中間の生存」の住人はすべての器官を完全に備えてお り再び再

生することが定められている場所以外であれば妨害なくどこへでも旅

することができる 彼は 「生まれ変わり」の世界に属する超常的力を幾

分有しており食物の香 りを食べて生き他の同じ 「中間の生存」の住int

人たちを見ることができるなおここから先の内容については一つ

の例にすぎない

もし 「中間の生存」の住人が悲惨な領域に生まれることが定められ

ているのであれば深い暗闘あるいは黒い雨の夜のヴィジョンを見

るだろう もし彼が幸福な領域に生まれるものであるなら月のように

輝 く白い光を見る

別の経典はこういう

地獄に生まれる者たちにはすべてのものが焼けた木のように黒っぽ

い茶色に見える 低級霊域に生まれる者たちは煙色の色を見る天に坐

まれる者は金色の光を見る 形状の要素に生まれる者たちは白を見る

そして非形状の要素に生まれる者たちは「中間の生存」の経験をし

ない- 彼らは死後即座に非形状の要素へ生まれ変わることになる

しかし低い領域に生まれることが定められている非形状の要素の生令

体たちは再び 「中間の生存」を経験するともいわれている

地元素が妨げられたとき「中間の生存」の住人たちは爆発の雷鳴を

開く水元素が妨げられたとき海の波のとどろさを開き火元素のと

き燃え上がる森のうなりを開き風元素のとき大暴風雨の高いヒュ-

ヒューとなる音を開く

三毒- 愛著邪悪心迷妄- は「中間の生存」の住人が自赤

黒の様々な種類の恐ろしいヴィジョンつまり彼を傷つけるために近づ

いてくる恐ろしい幽霊や悪魔として投影された習慣的な思考を持つ国と

なる

「中間の生存」の住人は次のような性質を持つといわれる

① 身体は抵抗を示すことがなく影を作らないそして一瞬のう

48

回 「中間の生存」のヨーガの教え

ちに多くの土地へ旅することができる

② 他の領嘘の生命体は彼の行為を目撃することができない

③ 透視能力とテレパシーを持つo

④ 太陽も月も星も見ない

(9 生来的な心の記録を見て自分が生前行なった良い行為 悪い行

為のすべてを詳しく見る

⑥ 食物は見るがそれが彼に布施されたか捧げられたのでなけれ

ば味わうことはできない

以上のような説明は行なわれたが個人のカルマは決して同じという

ことはなくまた顕現も大変異なっているのでこれらをはっきりと限

定されたあるいは一定不変のものとして受け入れるのは難 しい多く

の点で 「中間の生存」の状態は夢の状態のようであり非常に不安定で

不確かなものなのである

「中間の生存」の生命の最高の長さは7日であるが もしこの期間に

「中間の生存」の住人が転生をしなければ彼は 「死ぬ」あるいは気絶

して第二 「中間の生存」に即座に生まれ変わる このプロセスは7回

繰 り返されることができるので全体で49日となる

「中間の生存」の住人は次に転生する場所を見るや否やその場所

に恋 しでしまう

湿気と温かさによって生まれ変わる者は壇とにおいによって引かれ

る 虫あるいは卵の形に生まれ変わる者は両親がセックスをしてい

るのを見たとき両方の親に対する大きな変著と邪悪心を抱 く 男性に

生まれるものは母を愛 して父を憎み女性は逆となるこの愛著と那

悪心が生 じるや否や「中間の生存」の住人は直ちに気絶 しそれを知

らないで転生する天の一つに生まれるものは壮麗な天国にあるよう

な豪邸と男女の天使を見彼らを望む

悲惨な領域に生まれる者は多くの恐ろしいヴィジョンを見絶望的

にそれらを避けようとする 洞窟や穴や木に逃れようとすれば彼は動

49

物に生まれ変わる もし鉄の家に逃げようとすれば地獄に生まれる0

「中間の生存」の住人が死ぬときはやはり四段階の崩壊のプロセス

つまりプラ-ナの減退から啓示増加達成生来的な光を通過す

る それから逆のプロセスが始まり生来的な光から達成増加啓

示80の識別する思考プラ-ナのエレメント火--と心と身体の

複合体が完成するまで続 く

《「中間の生存」 での機会》くう

死の際で息子と母の空の光が混ぜ合わさるとき識別をする考えと

いう微細なけがれはすべて鋲まる このとき生起と完成のヨーガを敬

得した修行の進んだヨーギーは完全な覚者の境地とその徳を同時に

達成できる かなり修行の進んだ者しかし素晴らしいマハームドラー

を昼夜修行でさる者また死の光を保てる者は「中間の生存」のヴィ

ジョンが現われるときそれを使っで悟りを進めることができる

この世のすべての顕現は実は 「中間の生存」のそれでありすべて

の 「生まれ変わり」の世界の存在は「中間の生存」の存在なのである

誕生と死の間の期間は「生と死の中間の生存」と呼ばれる 眠 りに落

ちたときから目覚めまでは 「夢の中開の生存」死から再生までは 「中

間の生存」そのものである これら三つの 「中間の生存」においてトウ

モと幻身のヨーガ光と夢のヨーガそして 「中間の生存」と変身のヨー

ガの修行が強調されるべきである

眠っている状態起きている状態の両方で見るもの開くもの触

るもの行動するものはすべて「中間の生存」の状態であると考える

べきであるこの教えを繰 り返し続けて修行することは優れた 「中間

の生存」の準備であると認識すべきである

そして死のときが近づいたなら自分の財産 持ち物を三宝に布施

し惜 しみなく布施しすべての執着を切り神聖になされた約束の戒

を厳 しく守 りすべての道に外れたこと罪をザンゲすべきである ま

50

B] 「中開の生存」のヨーガの教え

たもし神聖になされた約束の戒を破ったことがあるならグルあるい

は覚者に再びイニシエーションを与えてくれるように懇願 し破った棉

聖になされた約束の戒を修復すべきである真剣にグルとタントラの主

神に祈 り死の光と 「中間の生存」での幻身を保持できるよう助けを求

めまた法友に頼って死の際で教えを思い出させてもらう

最も修行の進んでいるヨーギーは死のとき溶解のヨーガを行ない

おのずから照らす精髄に集中してそれを死の光に混ぜ合わせる そし

てその光から「風とともにある心」でできた完全な 「完全な楽 しみの

身体」と 「変化身」を生 じさせるよう努力する

マハ-ム ドラーの第四段階に達した非常に修行が進んでいるヨーギー

は死のときに確実に母と息子の光を混ぜ合わせることができる この

ときカルマの身体顕現心のすべてのきずなが切れ覚者の境地の

徳がすべて完成する彼らの心は法則の身体になり身体は智慧の身体

になり土地は完成と純粋さの土地になる

かなり修行の進んでいるヨーギーも最も進んでいる者たちと同じよ

うに修行するべきであるもしこれに成功すれば彼らは 「中間の生存」を通らないで転生できる そうでなければ真剣に覚者の浄土に生まれ

るように祈 り変身のヨーガの教えを適用すべきである

死の光も幻身のヨーガも保持することめできない劣ったヨーギーは

心の集中力を喚起 し確実な理解と揺るぎのない自信を持って教えを逮

用 し死と 「中間の生存」の挑戦に立ち向かう解放を得るために死と

「中間の生存」の機会を利用することができない者はカルマによって

もうー度 「生まれ変わり」の世界に生まれることを強いられる これを

防ぐためには次の指示に従う

「中間の生存」にいる者がその者にとって最 も魅力的な場所に来た

ときそれをタントラの主神のマンダラだと観想する 男と女の性交を

見て愛著と邪悪心が生起 したら自分自身に注意を喚起 してこれが

覚者が現わした父と母の第三イニシエーションだと考える 楽と空の経

51

くう験を受け入れ愛書も邪悪心も幻影で空であると見る

くうこのように空の状態の見解を強調することによって「生まれ変わり」

の世界から永遠に自分を解放できるかもしれないもし 「中間の生存」

にいる者がこれをうまく成し遂げ最初の7日間で再生を逃れることが

でき為ならそれに続 く7日間あるいはその後に同じことを成し遂げ

ることは難しくない彼はタントラの主神の浄土に生まれ道-の帰依

を完成するだろう

もし 「中間の生存」にいる者が覚者の浄土に生まれたいと思うなら

そこに生まれたいという強い願望を培わなくてはならないこれは非育

に重要であるそして変身のヨーガの教えを適用すると一騎のうち

にその浄土に生まれる

「中間の生存」ヨーガの恩恵は次のようにまとめられる

(ni 「法則の身体」は死のときに実現できる

② 「完全な楽しみの身体」は 「中間の生存」で

③ 「変化身」は肉体化するときに実現される

これはまた覚者の三身の成就に導く道とも呼ばれる

2「中間の生存」の教え (2)

《崩壊の諸段階》

人間は25の粗雑な対象- 五つの集積四つの元素六つの感覚要

素五つの対象五つの基本的智慧- が崩壊することによって必ず

死ぬ

死のプロセスには八つの段階がありそれには25の要素の崩壊が含

まれる22の要素は最初の四つの段階の間に崩壊する残 りすなわ

ち識別の集積 意識の感覚 諸現象の性質を悟る基本的智慧は最級

の四つの段階の間に崩壊する

52

B] 「中間の生存」のヨーガの教え

図1 25の粗雑な対象

5つのとらわれfの集報 53の基本的魯魚 四大元素 6つの感覚事案 5うめ対魚

形材 窄準 二 基本的鋲のような智患 也 日の感

覚 形状-容姿感 車 基本的な平等の智

憩 水 耳の感覚 声蓑 壷 基本的な

分析の智患 火 鼻の感覚 香り痕由の構成 基本的な活動を 風 舌

の感覚 味達成する智患 身の感覚 接

触敗 軍 基本

的な諸現象の性質の智愁 意識の感覚図2 8つの崩壊価 白の崩噂空重BO油 填 ー3番白の崩薮 iIi春日重油 墳一J

1 帝敬す二

る奮寮 形状-容姿 感 覚 弛 別 経験の構成

元 素 地 水 火 風博 労要素 T 日の感

覚 耳の感覚 舟の感兜 舌と身の感覚対 慶

目に見える形状-容姿 士PJ 香 り 味と

接触基本地軸 基本的 基本的な 基本的な 基本的な活動を鏡のような智慧 平等の智患 分析

の智恵 達成する智患崩壊寸を5帝P

の崩壊 there4や畢日申申墳 7寧日の崩壊 や番

〈一番目の崩壊〉

最初に形状一容姿の集積の段階の五つの現象が自然に崩壊するす

なわち形状一容姿の集積のような智慧地元素目の感覚生命体の

中にある目に見える形状一容姿である形状一容姿の集積の崩壊の外的I

な印として手足が前より小さくなり身体が弱く力がなくなる

この大きさと力の減少は普通老齢とともに訪れる顕著なかたちである

基本的な鏡のような智慧は鏡に像が現われるのとちょうど向 じよう

に多くの対象が同時に明確に現われる通常の意識であると説明されて

いるこの崩壊の外的な印として視界がハツキリしなくなり暗くな

地元案の崩壊の外的な印として身体が非常に細 くなり手足がだら

んとし身体が地面の下に沈んでいっているような感じがする

沈んでいく感覚は「持ち上げてくれ 」と叫ぶほどである

目の感覚の崩壊の外的な印として日を開けたり閉じたりできなくな

生命体の中にある目に見える形状-容姿の崩壊の外的な印としてつヤ

身体の艶が減少し力が尽きる

この五つの崩壊の内的な印は「屡気楼のような」と呼ばれる青っぽ

い現われが生 じることであるこれは太陽の光が夏の砂漠を打つとき

の水の現われのようなものである

現われは煙の塊にもたとえられるがたいていは零気横にたとえられる

《二番目の崩壊》

その後感覚の集積の段階の五つの現象が同時に崩壊する感覚の集

積が崩壊するときの外的な印は身体の意識が感覚の意識に伴う楽

苦しみ どちらでもない感覚をもはや経験することができないというこ

とである

基本的な平等の智慧は楽 苦しみ どちらでもない感覚を一つの檀

54

回 「中間の生存」のヨーガの教え

類すなわち感覚として心にとめている通常の意識であると説明され

ている

これは多くの同発語を一つの意味を持つものとして心にとめている意識とし

ても表現されている

この崩壊の外的な印として意識の感覚に伴う楽 苦しみ どちら

でもない感覚をもはや心にとめることができない

水元素の崩壊の外的な印として唾液汗尿血液精液が干上が

口鼻舌喉が干からび歯にはカスが生じる

耳の感覚の崩壊の外的な印として外的 内的な音がもはや聞こえな

生命体の中に含まれている音の崩壊の外的な印として耳の内側の

「ur」という音がもはや生じない

この五つの崩壊の内的な印は「煙のような」と呼ばれる現われが生

じることである これは煙の塊の中にある煙突からうねって出てい

る煙に似ている

《三番目の崩壊》

その後識別の集積の段階の五つの現象が同時に崩壊する 識別の集

積の崩壊の外的な印として両親のような親しい人のことをもはや気

にとめなくなる

基本的分析の智慧は親しい人の個々の名前や目的などに気をとめ

る通常の意識であると説明されている

この崩壊の印としては自分の両親の名前すらもはや思い出せない0

火元素の崩壊としては身体の温かさが減少しそこから食べ物や飲

み物を消化する力が失われる

鼻の感覚力の崩壊の外的な印としては鼻からの空気の吸い込みは弱

くなるが吐き出しは強く長くなり息はまるで一つ一つ積み上げられ

55

ているかのようである

生命体の中に含まれているにおいの崩壊の外的な印としてはいいに

おいも悪いにおいも喚ぐことはできない

この五つの崩壊の内的印は「蛍のような」と呼ばれる現われが生 じ

ることであるこれは煙突から上る煙の-吹きの中に見られる赤いすす

火の粉または穀物を妙るために使われるフライパンの底の煤につい

た赤い火の粉のようである

《四番目の崩壊》

その後経験の構成の集積の段階の五つの現象が同時に崩壊するこ

の集積の崩壊の外的な印は動き回るというような肉体運動をすること

ができないことである

基本的な活動を達成する智慧は今生および来生の外的 世俗的な

活動や目的などそしてまたそれらをどのようにして達成するのかを

心にとめている意識であると説明されている

風の元素の崩壊の外的な印としては10の風- 粗雑な生命を運ぶ風

など- がその住みかから心臓に移 り息が出たり入ったりしなくな

舌の感覚力の崩壊の外的な印としては舌が太 く短 くなりつけ根が

青 くなる

生命体に含まれる味の崩壊の外的な印としてもはや六つの味 (甘さ

酸っぱさ苦さ渋さピリッとした塩辛さ)を経験できない

この時点で身の感覚と接触も必ず崩壊するのでその崩壊の外的な

印としていかなるなめらかさも租さも感じることができない

この七つの崩壊の内的な印は「燃えるバターランプのような」と呼

ばれる現われが生 じることである これはバターランプがまさに消え

んとするとき炎がパチパチするようなものである

56

E] 「巾問の生存」のヨーガの教え

「崩壊の意味」前の元素がどのようにして後ろの元素に崩壊 していく

のかについていうと地 水 火 風という順序で前の元素と関係の

ある風の意識の基礎として働 く能力が撤退し後の元素の意識の基礎

として働く能力がより顕現するのである これは前の元素の後の元莱

-の崩壊と呼ばれているがある一つの元素が別の元素の性質を持つよ

うになるということではない

地が水に崩壊するということは地の風の意識の基礎として働く能力

が退化しそのときに水の風の意識の基礎として働く能力がより顕現

するようになるということを意味するこのようにこれは前者の舵

力が後者の能力へ移動するようなものなので地が水に崩壊するといわ

れているが通常の地が通常の水に崩壊することではないこれは他の

崩壊にも当てはまる

《五番目の崩壊》

四つの元素が崩壊した後意識の集積の段階にある五つの現象が段階

的に現われなくてはならないこれらは80の表示的概念の心輝 く白の

現われの心輝 く赤い増加の心輝 く黒の達成間近の心そして死の

クリアライトの心である

80の概念は三つのグループに分かれ33が白い現われの心を表わし

40が赤い増加の心を表わし七つが黒い達成間近の心を表わす 最初の

グループの概念は対象の乗 り物として働 く粗雑な風の動 きに関係 し

よって白の現われの心を顕現として経験 していない者にとっては

その乗 り物として働く風が赤い増加の心そして黒い達成間近の心と

比べていくらか粗雑な動きをしていると感じられるこの白い現われ

の心に関する推論ができるのは最初の概念のグループが微細から釈

雑へと反対の順序で進んでいるときの白い現われの心の痕跡あるい

は結果だからである

57

この33とは

1大きな欲望の欠如 心は対象を欲さない

2中くらいの欲望の欠如

3小さな欲望の欠如I

4心の行き来 心は外的対象-と行ったり内的対象-帰ったりする

5大きな悲しみ 快い対象と別れることに対する心の苦痛

6中くらいの悲しみ

7小さな悲しみ

8安らぎ心は安らかにとどまる

9概念化 対象のまぶしさによって興智した心

10大きな恐れ 不快な対象に出合ったことによって生み出される恐れ

ll中くらいの恐れ

12小さな恐れ

13大きな執着 快い対象に執着すること

14中くらいの執着

15小さな執着

16とらわれ 愛欲界の対象に完全にとらわれた心

17不善あるいは非知識 善行に対する疑念

18飢え 食べ物を欲すること

19渇き飲物を欲すること

20大きな感覚 快感痛みどちらでもないという感覚

21中くらいの感覚

22小さな感覚

23知者の概念

24知ることの概念

25知られる対象の概念

26個別の識別 何がふさわしく何がふさわしくないかを分析する心

27恥 自分自身が同意しないあるいは宗教的な禁止によって

58

固 「中間の生存」のヨーガの教え

誤った行為を避けること

28慈悲 苦悩からの離別を願うこと

29哀れみ 観察の対象を完全に保護する心

30美 しいものと会いたいと欲すること

31不安 とらわれた心確信がない

32蓄積 所有物を集める心

33嫉妬 他の繁栄によって乱れた心

二つ日の40の概念は対象の乗 り物として働 く中くらいの風に関係す

るよってそれを経験 していない者にとっては赤あるいはオレンジ

の増加の乗 り物として働 く風が自あるいは黒い現われと比べて中く

らいの動きをしていると感 じられるつまり心がより微細になるにつ

れて心の二元性がより少なくなりつつあるということであるこの赤

い増加の心に関する推論ができるのはこの概念のグループが反対の順

序で粗雑へと進んでいるときの赤い増加の心の痕跡あるいは結果だか

らである

この40の概念とは

1欲望 まだ手に入れていない対象に対する執着

2愛著 手に入れた対象に対する執着

3大きな喜び 快い対象を見て喜ぶ心

4中くらいの喜び

5小さな喜び

6うれしさ 欲 した対象を達成 したことによる満足

7歓喜 欲 した対象を繰 り返 して経験する心

8驚き以前生起 しなかった対象について考えること

9興暫 快い対象を知覚 して散漫になった心

10満足 快い対象に対する満足

ll抱擁 抱擁 したいと欲すること

12キス キスしたいと欲すること

59

13吸う吸いたいと欲すること

14安定 変化 しない連続の心

15精進 善に向かう心

16プライド自分が優れていると思う心

17活動 活動を成し遂げることに関係する心

18強盗 富を盗みたいと欲すること

19力 他の軍隊を征服したいと欲すること

20熱意 善の道を修習する心

21大きな困難に対する従事 倣慢さによって悪行に従事すること

22中くらいの困難に対する従事

23小さな困難に対する従事

24激しさ理由もなく優れた者と議論したいと欲すること

25戯れ 魅力的な者を見て戯れたいと欲すること

26怒る傾向 憤慨の心

27善 善行に対して努力したいと願うこと

28はっきりとした言葉と真実 他が理解できるようにそして自

分の事実の識別を変えないで話 したいと願うこと

29非真実 自分の事実の識別を変えてから話したいと願うこと

30確信 非常に安定した意図

31非仮定 対象を保持 したいと欲さない心

32寄贈者 所有物を与えたいと願うこと

33熱心な勧告 怠惰な者に宗教の実践をするように勧めること

34英雄的行為 煩悩のような敵を克服したいと願うこと

35-恥知らず 自分が同意しないあるいは宗教的な禁止によって非

行を避けないで悪行に従事すること

36欺き偽善によって人を欺くこと

37キツさ鋭い良心

38悪徳 邪見解に慣れた心

60

6] rFP問の生存」のヨーガの教え

39非優 しさ他を傷つけたいと願うこと

40不正 不正直

三番目の七つの概念は対象の乗 り物として働 く弱い風の動きに関係

するよって黒い達成間近の心に関してそれを経験 していない者に

それを示す働きをする これはこの概念のグループが反対の順序で釈

雑へと進んでいるときの黒い増加の心の痕跡あるいは結果だからであ

この七つの概念とは

1忘れっぽさ衰えた注意力

2誤り水を寮気樺と思うことなど

3しゃべらない しゃべりたくないと思うこと

4意気消沈 悩む心

5怠惰 善に対する熱意のなさ

6疑念

7中くらいの欲 愛著と邪悪心が同じくらいの心

80の表示的概念とその乗 り物である風は輝 く白い現われの前に崩壊

しなくてはならないなぜなら理解の様式と現われの心のそれは不

一致だからであるまたこの二つの間には粗雑さと微細さに関して大

きな違いがあるので80の概念のような粗雑な心は白い現われのとき

には存在できない80の表示的概念とその乗り物である風が輝 く白い

現われへと崩壊するとき燃えているバターランプのような現われが坐

起する80の表示的概念がその中に崩壊 してしまったときの現われくう

の心自身の印は非常に明るい透明さと空の現われおよび月の光が

充満したけがれのない秋の夜空のような白い様相の光の現われである

この現われの原因に関していえば心臓から上の左右両方の気道の風

がその上の開口つまり頭頂から中央気道に入ったからであるこ

の力によって頭頂の緒がゆるみ父から得た音節ハムが逆さになった

相である [皇 ]白いビンドゥが水のような性質を持っているがゆ

61

えに下に下がるそれが心臓のところにある左右の気道の大童の円

の緒の上に来ると輝く白い現われが生起する このようにこれは

外側から差した月の光などの現われではないのである

これが現われと呼ばれるのは月の光のような現われが生起するからくう

であり空と呼ばれるのは80の概念とその乗 り物である風が存在 し

ないからである

〈六番目の崩壊》

この後現われの心とその乗り物である風が増加の心に崩壊する0くう

増加の心が生起すると空であり 「空っぽ」であるが前よりももっ

と澄んだ赤またはオレンジの現われが太陽の光の浸透したけがれのそら

ない秋の空のように輝く

この原因に関していえば心臓から下の左右の気道の風がすべて管

骨の一番下あるいは性器のところの開口を通って中央気道に入るか

らであるこの力によって宝石 (性器)の中のチアクラの結とヘソ

のチァタラの結が徐々にゆるむこれによってヘソのチァクラの真ん

中にある縦一本の線の短いア [A]の形で存在 している母から得

た赤いビンドゥが上に上がる赤い現われは心臓にある六重の円の

左右の気道の緒の下まで上昇する よってこれは外側から輝 く太陽

の光の輝きなどではないのである

これが赤い現われと呼ばれるのは太陽の光のように鮮やかであるかくう

らで「非常に空」と呼ばれるのは現われの心とその乗 り物 として働

く風が存在しないからである

《七番目の崩壊》

この後増加の心がその乗 り物である風とともに達成間近の心に

崩壊する 最初夜の初めのような濃い闇が浸透 したけがれのない秩そら

の空のような様々な黒い現われが生起する

62

団 「中問の生存」のヨーガの教え

中央気道の中の上と下の風は心臓に集まっておりこの力によって

心臓のところにある左右の気道の六重の円の結がゆるむこれによって

逆さになった音節ハム [卓 ]の様相上の白いビンドゥが降り下の縦

の線の様相の赤いビンドゥが昇る これらは心臓のところの中央気追

の真ん中で子音で終わる (閉じた箱の)様相で存在している赤と白の

不滅のビンドゥに入るこの出合いによって達成間近の輝 く黒い現われ

が生起する このようにこれは外側からやってくる閲の現われ等の

ケースではないのである

これが 「達成間近」 と呼ばれるのはクリアライ トに近いからでくう

「大きな空」と呼ぼるのは増加の心とその乗 り物 として働 く風が存

在 しないからである

達成間近の心の最初の方では対象の感覚があるしかし最後の方

では心は沖象に注意 しておらず闇に困惑して気を失って無意識に

なりそうであるその後非常に微細な風と心から偶発的に生起するす

べての風と心が止まる

注意力のない達成間近な心の最後の部分は普通の状態で初めから

顕現せずに存在 していた非常に微細な風と心の注意力が活性化するま

で続 く これが起こると死のクリアライトが現われる

輝 く白い現われの心の定義は

① 概念の崩壊によって起こりその動きすなわち回復まで続きそら くう

② 月の光の浸透したけがれのない秋の空のような輝く白い空の

現われが現われ

(卦 何の租雑な二元の現われも現われない心の意識である

80の概念は崩壊しているが現われの心は概念的であるOより微細な多様性はあ

るが二元である散漫ではないが心象的な要素がありゆえに概念的である

一方クリアライトの心は完全に非概念的で非二元である

現われの増加の心の定義は

(》 概念の崩壊によって起こりその動きすなわち回復まで続 く

63

そら

(参 太陽の光の浸透したけがれのない秋の空のような輝 く赤い空の

現われが生起する

(卦 どんな粗雑で二元の現われも現われない心の意識である

達成間近の心の定義は int

① 概念の崩壊によって起こりその動きすなわち回復まで続くそら

(参 夜の初めの濃い闇の浸透したけがれのない秋の空のような輝くう

く黒い空の現われが生起する

どんな二元の現われも現われない心の意識である

《八番目の崩壊〉

達成間近の心がクリアライトに崩壊すると注意力のない達成間近

の心の二番目の部分が一掃される粗雑な二元の現われがみじんもないくう

明るく透明な空の現われが現われる これは三つのけがれすなわち

月の光 太陽の光 闇のない自然な秋の夜明けの色のようであるこくう

の現われは直接に空を認識するサマディの意識のようである

クリアライトの現われの原因は白と赤のビンドゥがそれぞれ心臓で

白と赤の不滅のビンドゥに溶解し中央気道のすべての風が非常に級

細な生命を運ぶ風に崩壊するからであるこれによって最初から顕現

しない状態で普通に存在していた非常に微細な風と心が顕現しそれ

によってこのような現われが現われるよってこれは外側からの空っそら

ぽの空のような現われのケースではない

これは「死のクリアライト」そして80の概念現われ増加達成くう

間近がなくそれを乗 り物とする風もないゆえに「すべて空」 と呼ば

れる これは実際の死である

これは基本的な真実の身体である真実の身体へと変化していくため

の浄化の土台であるがゆえにそう呼ばれる「空っぽ」は基本的な自然

の身体と呼ばれるそしてそれを対象としてとる心は基本的な智慧を

認識す _-真束の身体と呼ばれる

64

固 「中間の生存」のヨーガの教え

ほとんどの人間はクリアライトに3日とどまりそれから白と赤の構

成要素の印が起こる

血と癖が少 し鼻と性器から現われるこれは心臓で崩壊 したビンドゥの浄化 さ

れなかった部分である

しかし肉体的な構成要素が病気によってひどく消耗している場令

には何日経っても赤と白の構成要素の印は起こらない

このような人は一日もクリアライトにいることはないかもしれない

また高いあるいは低い悟 りを持つヨーギーの場合にはクリアラ

イトと真実の身体を混ぜ合わせることができこの状態に普通よりも長

くいたりまたその期間を短くしたりすることができる

65

固 変身のヲ-ガ (意識を移し変える)の教え

変身のヨーガ (意識を移 し変える)は意識を覚者の浄土にある

いは高い誕生の世界に運ぶために編み出された数えである死の光

および 「中間の生存」の幻身を保つことのできる修行の進んだヨーギー

にとってはこのヨーガが必要であるoこれは非prime削こ重要であるO生起

のヨーガを取得 した者そしてある程度プラーナとナ-ディーそして

マハームドラーの見解を取碍 した者がこのヨーガを修行するのに適し

た者であるOこれを行なうことができない省も少なくともカルマの法

則に強い信を持ちこの修行の意味とプロセスを完全に理解すべきである

そして先に述べた壷の呼吸と ト〉モが鞭FJlなくできるようにな

らなくてはならない

(変身のヨーガの修行の仕方

)変身のヨーガの観想と訓練は次のように行なう

自分自身のタントラの主神の身体の中に中央気道を観想 し八つ

のフム音節が身体の八つの出口 (二つの耳二つの目_hLロ肛門

性器)をそれぞれ預っていると観想するoこれは唐瓢がこれらの門

から出ていかないようにするためである そ

らそれからタントラの主 神が自分の前方上の空に座っていると観想

するそしてブルーのフム字を心臓のチアクラに観想し五色の光を放

っていると観想する次に壷の呼吸を維持しその力を使って7ム字杏l=こ

中央気道を通 して「神聖天への開稚 (ブラフマランドラ)」まで一気

に打ち上げるそして同時に大きな声で 「ヒクリ と叫び打ち上げる力

6

回 変身のヨーガ (意紙を移し替える)の教え

を強めるフム字を 「神聖天への開溝」に一秒保ち優 しく 「カ」 と

ささやいてそれを心臓のチアクラまで降ろす止める前にこれを7

回繰 り返しそしてまた始める 数回行なったら走りながら 「ヒク」そら

と7回叫んでフム字を身体の外に出し自分の前方上の空にいるタン

トラの主神の心臓に入れる そして優 しく低い声で「カ」と7回続け

て繰 り返すこのようにしてフム字を自分の心臓のチァタラに返す0

これを1日に4回行なう者は数日後に次のような経験をする-

頭頂がひどくかゆくなり熱 くなるそして真ん中に盛 り上がりがで

きそこから黄色の液体が分泌されるもしこれらの症状が起こった

ならこれが成就の印であると思ってよいこの後この修行をやめ

一カ月に1回か2回行なう しかし頻繁に覚者の浄土に生まれるとい

う強い発願を行ないそこに行く確信と望みを強める

《変身のヨーガの応用》

死の印がすべて現われ命を延ばすことがこれ以上できない場合変

身のヨーガを行なうまだ死ぬ時期が来る前にこれを行なう者は大き

な罪を犯すことになり地獄に落ちる

死の際のこのヨーガのテクニックは先に述べたものと同じである0

一つの違いは中央気道の上部と 「神聖天への開溝」を非常に大きく

そしてふさがれていないと観想することである

ここでフム字を心臓のチァクラに観想し全力を使って 「ヒク」 と

叫ぶ瞬時にフム字は中央気道を上がり「神聖天への開溝」を通ってそら

あっという間に自分の眼前の空にいるタントラの主神の心臓に達する

もしこのときにすべてが暗くなりプラ-ナが吹き出し頭頂がかゆ

く痛 くなるならこれは身体を抜け出して覚者の浄土に行 くという

確実な印である もしこのような印が現われない場合にはフム字杏

降ろし休んでからもう一度 トライするこの印が現われたら「ヒクリ

と21回から25回叫び続ける そうすれば絶対に覚者の浄土に生まれる

67

友人親戚など死にかけている人につき添っている人は骨変身

のヨーガの教えを思い出させその確信と倍を強め彼のために祈 り

彼を助ける

生きている間このヨーガを修習する機会のなかった者は次のようI

にする

死が近づいたなら祈 り供物を捧げザンゲし覚者方の前で願い

を言う 覚醒の心を生じさせすべての邪悪な想念を断ちすべての執

着を切るライオンの横臥位になる覚者の浄土に生まれたいという真

剣な願いを生じさせ変身のヨーガの教えを適用するこれを知らない

者は知っている者に簡単に話してもらう そのような人もいない場令そら

には単に自分の前前方上の空にいるタントラの主神の心臓に集中

する そして「ヒク」と21回叫び続ける このようにして意識を覚

者の心臓に放 り投げる

もし死につつある人の頭を優しくなで「メンラ (薬師愛欲神)」と

繰 り返すなら8人の到達其智運命魂方がやってきて死につつある人

の意識を覚者アミタ-バの西の浄土に導いてくれる

動物が死んでいる場合には「ラトナクータ」を繰 り返すその動物

の意識は高い世界へ生まれる

死の光と 「中間の生存」の幻身を認識できないけれども高い世界に

生まれるために変身のヨーガに頼る者は三つのグループに分けられ

る 覚者の浄土に生まれ変わる有名なヨーギーはそこで簡単に究極の

解脱を達成する 普通の者は法則とヴァジラヤーナが普及している場

所に生まれることができ数生で覚者の境地に達する劣った者はこ

のヨーガによって大きな死の恐怖を避けることができ「中間の生存」

と恐怖から逃れ幸福な場所に生まれ変わりいずれは解放を達成する

68

h主釘

rcて

「中間の生存」の住人はすべての器官を完全に備えてお り再び再

生することが定められている場所以外であれば妨害なくどこへでも旅

することができる 彼は 「生まれ変わり」の世界に属する超常的力を幾

分有しており食物の香 りを食べて生き他の同じ 「中間の生存」の住int

人たちを見ることができるなおここから先の内容については一つ

の例にすぎない

もし 「中間の生存」の住人が悲惨な領域に生まれることが定められ

ているのであれば深い暗闘あるいは黒い雨の夜のヴィジョンを見

るだろう もし彼が幸福な領域に生まれるものであるなら月のように

輝 く白い光を見る

別の経典はこういう

地獄に生まれる者たちにはすべてのものが焼けた木のように黒っぽ

い茶色に見える 低級霊域に生まれる者たちは煙色の色を見る天に坐

まれる者は金色の光を見る 形状の要素に生まれる者たちは白を見る

そして非形状の要素に生まれる者たちは「中間の生存」の経験をし

ない- 彼らは死後即座に非形状の要素へ生まれ変わることになる

しかし低い領域に生まれることが定められている非形状の要素の生令

体たちは再び 「中間の生存」を経験するともいわれている

地元素が妨げられたとき「中間の生存」の住人たちは爆発の雷鳴を

開く水元素が妨げられたとき海の波のとどろさを開き火元素のと

き燃え上がる森のうなりを開き風元素のとき大暴風雨の高いヒュ-

ヒューとなる音を開く

三毒- 愛著邪悪心迷妄- は「中間の生存」の住人が自赤

黒の様々な種類の恐ろしいヴィジョンつまり彼を傷つけるために近づ

いてくる恐ろしい幽霊や悪魔として投影された習慣的な思考を持つ国と

なる

「中間の生存」の住人は次のような性質を持つといわれる

① 身体は抵抗を示すことがなく影を作らないそして一瞬のう

48

回 「中間の生存」のヨーガの教え

ちに多くの土地へ旅することができる

② 他の領嘘の生命体は彼の行為を目撃することができない

③ 透視能力とテレパシーを持つo

④ 太陽も月も星も見ない

(9 生来的な心の記録を見て自分が生前行なった良い行為 悪い行

為のすべてを詳しく見る

⑥ 食物は見るがそれが彼に布施されたか捧げられたのでなけれ

ば味わうことはできない

以上のような説明は行なわれたが個人のカルマは決して同じという

ことはなくまた顕現も大変異なっているのでこれらをはっきりと限

定されたあるいは一定不変のものとして受け入れるのは難 しい多く

の点で 「中間の生存」の状態は夢の状態のようであり非常に不安定で

不確かなものなのである

「中間の生存」の生命の最高の長さは7日であるが もしこの期間に

「中間の生存」の住人が転生をしなければ彼は 「死ぬ」あるいは気絶

して第二 「中間の生存」に即座に生まれ変わる このプロセスは7回

繰 り返されることができるので全体で49日となる

「中間の生存」の住人は次に転生する場所を見るや否やその場所

に恋 しでしまう

湿気と温かさによって生まれ変わる者は壇とにおいによって引かれ

る 虫あるいは卵の形に生まれ変わる者は両親がセックスをしてい

るのを見たとき両方の親に対する大きな変著と邪悪心を抱 く 男性に

生まれるものは母を愛 して父を憎み女性は逆となるこの愛著と那

悪心が生 じるや否や「中間の生存」の住人は直ちに気絶 しそれを知

らないで転生する天の一つに生まれるものは壮麗な天国にあるよう

な豪邸と男女の天使を見彼らを望む

悲惨な領域に生まれる者は多くの恐ろしいヴィジョンを見絶望的

にそれらを避けようとする 洞窟や穴や木に逃れようとすれば彼は動

49

物に生まれ変わる もし鉄の家に逃げようとすれば地獄に生まれる0

「中間の生存」の住人が死ぬときはやはり四段階の崩壊のプロセス

つまりプラ-ナの減退から啓示増加達成生来的な光を通過す

る それから逆のプロセスが始まり生来的な光から達成増加啓

示80の識別する思考プラ-ナのエレメント火--と心と身体の

複合体が完成するまで続 く

《「中間の生存」 での機会》くう

死の際で息子と母の空の光が混ぜ合わさるとき識別をする考えと

いう微細なけがれはすべて鋲まる このとき生起と完成のヨーガを敬

得した修行の進んだヨーギーは完全な覚者の境地とその徳を同時に

達成できる かなり修行の進んだ者しかし素晴らしいマハームドラー

を昼夜修行でさる者また死の光を保てる者は「中間の生存」のヴィ

ジョンが現われるときそれを使っで悟りを進めることができる

この世のすべての顕現は実は 「中間の生存」のそれでありすべて

の 「生まれ変わり」の世界の存在は「中間の生存」の存在なのである

誕生と死の間の期間は「生と死の中間の生存」と呼ばれる 眠 りに落

ちたときから目覚めまでは 「夢の中開の生存」死から再生までは 「中

間の生存」そのものである これら三つの 「中間の生存」においてトウ

モと幻身のヨーガ光と夢のヨーガそして 「中間の生存」と変身のヨー

ガの修行が強調されるべきである

眠っている状態起きている状態の両方で見るもの開くもの触

るもの行動するものはすべて「中間の生存」の状態であると考える

べきであるこの教えを繰 り返し続けて修行することは優れた 「中間

の生存」の準備であると認識すべきである

そして死のときが近づいたなら自分の財産 持ち物を三宝に布施

し惜 しみなく布施しすべての執着を切り神聖になされた約束の戒

を厳 しく守 りすべての道に外れたこと罪をザンゲすべきである ま

50

B] 「中開の生存」のヨーガの教え

たもし神聖になされた約束の戒を破ったことがあるならグルあるい

は覚者に再びイニシエーションを与えてくれるように懇願 し破った棉

聖になされた約束の戒を修復すべきである真剣にグルとタントラの主

神に祈 り死の光と 「中間の生存」での幻身を保持できるよう助けを求

めまた法友に頼って死の際で教えを思い出させてもらう

最も修行の進んでいるヨーギーは死のとき溶解のヨーガを行ない

おのずから照らす精髄に集中してそれを死の光に混ぜ合わせる そし

てその光から「風とともにある心」でできた完全な 「完全な楽 しみの

身体」と 「変化身」を生 じさせるよう努力する

マハ-ム ドラーの第四段階に達した非常に修行が進んでいるヨーギー

は死のときに確実に母と息子の光を混ぜ合わせることができる この

ときカルマの身体顕現心のすべてのきずなが切れ覚者の境地の

徳がすべて完成する彼らの心は法則の身体になり身体は智慧の身体

になり土地は完成と純粋さの土地になる

かなり修行の進んでいるヨーギーも最も進んでいる者たちと同じよ

うに修行するべきであるもしこれに成功すれば彼らは 「中間の生存」を通らないで転生できる そうでなければ真剣に覚者の浄土に生まれ

るように祈 り変身のヨーガの教えを適用すべきである

死の光も幻身のヨーガも保持することめできない劣ったヨーギーは

心の集中力を喚起 し確実な理解と揺るぎのない自信を持って教えを逮

用 し死と 「中間の生存」の挑戦に立ち向かう解放を得るために死と

「中間の生存」の機会を利用することができない者はカルマによって

もうー度 「生まれ変わり」の世界に生まれることを強いられる これを

防ぐためには次の指示に従う

「中間の生存」にいる者がその者にとって最 も魅力的な場所に来た

ときそれをタントラの主神のマンダラだと観想する 男と女の性交を

見て愛著と邪悪心が生起 したら自分自身に注意を喚起 してこれが

覚者が現わした父と母の第三イニシエーションだと考える 楽と空の経

51

くう験を受け入れ愛書も邪悪心も幻影で空であると見る

くうこのように空の状態の見解を強調することによって「生まれ変わり」

の世界から永遠に自分を解放できるかもしれないもし 「中間の生存」

にいる者がこれをうまく成し遂げ最初の7日間で再生を逃れることが

でき為ならそれに続 く7日間あるいはその後に同じことを成し遂げ

ることは難しくない彼はタントラの主神の浄土に生まれ道-の帰依

を完成するだろう

もし 「中間の生存」にいる者が覚者の浄土に生まれたいと思うなら

そこに生まれたいという強い願望を培わなくてはならないこれは非育

に重要であるそして変身のヨーガの教えを適用すると一騎のうち

にその浄土に生まれる

「中間の生存」ヨーガの恩恵は次のようにまとめられる

(ni 「法則の身体」は死のときに実現できる

② 「完全な楽しみの身体」は 「中間の生存」で

③ 「変化身」は肉体化するときに実現される

これはまた覚者の三身の成就に導く道とも呼ばれる

2「中間の生存」の教え (2)

《崩壊の諸段階》

人間は25の粗雑な対象- 五つの集積四つの元素六つの感覚要

素五つの対象五つの基本的智慧- が崩壊することによって必ず

死ぬ

死のプロセスには八つの段階がありそれには25の要素の崩壊が含

まれる22の要素は最初の四つの段階の間に崩壊する残 りすなわ

ち識別の集積 意識の感覚 諸現象の性質を悟る基本的智慧は最級

の四つの段階の間に崩壊する

52

B] 「中間の生存」のヨーガの教え

図1 25の粗雑な対象

5つのとらわれfの集報 53の基本的魯魚 四大元素 6つの感覚事案 5うめ対魚

形材 窄準 二 基本的鋲のような智患 也 日の感

覚 形状-容姿感 車 基本的な平等の智

憩 水 耳の感覚 声蓑 壷 基本的な

分析の智患 火 鼻の感覚 香り痕由の構成 基本的な活動を 風 舌

の感覚 味達成する智患 身の感覚 接

触敗 軍 基本

的な諸現象の性質の智愁 意識の感覚図2 8つの崩壊価 白の崩噂空重BO油 填 ー3番白の崩薮 iIi春日重油 墳一J

1 帝敬す二

る奮寮 形状-容姿 感 覚 弛 別 経験の構成

元 素 地 水 火 風博 労要素 T 日の感

覚 耳の感覚 舟の感兜 舌と身の感覚対 慶

目に見える形状-容姿 士PJ 香 り 味と

接触基本地軸 基本的 基本的な 基本的な 基本的な活動を鏡のような智慧 平等の智患 分析

の智恵 達成する智患崩壊寸を5帝P

の崩壊 there4や畢日申申墳 7寧日の崩壊 や番

〈一番目の崩壊〉

最初に形状一容姿の集積の段階の五つの現象が自然に崩壊するす

なわち形状一容姿の集積のような智慧地元素目の感覚生命体の

中にある目に見える形状一容姿である形状一容姿の集積の崩壊の外的I

な印として手足が前より小さくなり身体が弱く力がなくなる

この大きさと力の減少は普通老齢とともに訪れる顕著なかたちである

基本的な鏡のような智慧は鏡に像が現われるのとちょうど向 じよう

に多くの対象が同時に明確に現われる通常の意識であると説明されて

いるこの崩壊の外的な印として視界がハツキリしなくなり暗くな

地元案の崩壊の外的な印として身体が非常に細 くなり手足がだら

んとし身体が地面の下に沈んでいっているような感じがする

沈んでいく感覚は「持ち上げてくれ 」と叫ぶほどである

目の感覚の崩壊の外的な印として日を開けたり閉じたりできなくな

生命体の中にある目に見える形状-容姿の崩壊の外的な印としてつヤ

身体の艶が減少し力が尽きる

この五つの崩壊の内的な印は「屡気楼のような」と呼ばれる青っぽ

い現われが生 じることであるこれは太陽の光が夏の砂漠を打つとき

の水の現われのようなものである

現われは煙の塊にもたとえられるがたいていは零気横にたとえられる

《二番目の崩壊》

その後感覚の集積の段階の五つの現象が同時に崩壊する感覚の集

積が崩壊するときの外的な印は身体の意識が感覚の意識に伴う楽

苦しみ どちらでもない感覚をもはや経験することができないというこ

とである

基本的な平等の智慧は楽 苦しみ どちらでもない感覚を一つの檀

54

回 「中間の生存」のヨーガの教え

類すなわち感覚として心にとめている通常の意識であると説明され

ている

これは多くの同発語を一つの意味を持つものとして心にとめている意識とし

ても表現されている

この崩壊の外的な印として意識の感覚に伴う楽 苦しみ どちら

でもない感覚をもはや心にとめることができない

水元素の崩壊の外的な印として唾液汗尿血液精液が干上が

口鼻舌喉が干からび歯にはカスが生じる

耳の感覚の崩壊の外的な印として外的 内的な音がもはや聞こえな

生命体の中に含まれている音の崩壊の外的な印として耳の内側の

「ur」という音がもはや生じない

この五つの崩壊の内的な印は「煙のような」と呼ばれる現われが生

じることである これは煙の塊の中にある煙突からうねって出てい

る煙に似ている

《三番目の崩壊》

その後識別の集積の段階の五つの現象が同時に崩壊する 識別の集

積の崩壊の外的な印として両親のような親しい人のことをもはや気

にとめなくなる

基本的分析の智慧は親しい人の個々の名前や目的などに気をとめ

る通常の意識であると説明されている

この崩壊の印としては自分の両親の名前すらもはや思い出せない0

火元素の崩壊としては身体の温かさが減少しそこから食べ物や飲

み物を消化する力が失われる

鼻の感覚力の崩壊の外的な印としては鼻からの空気の吸い込みは弱

くなるが吐き出しは強く長くなり息はまるで一つ一つ積み上げられ

55

ているかのようである

生命体の中に含まれているにおいの崩壊の外的な印としてはいいに

おいも悪いにおいも喚ぐことはできない

この五つの崩壊の内的印は「蛍のような」と呼ばれる現われが生 じ

ることであるこれは煙突から上る煙の-吹きの中に見られる赤いすす

火の粉または穀物を妙るために使われるフライパンの底の煤につい

た赤い火の粉のようである

《四番目の崩壊》

その後経験の構成の集積の段階の五つの現象が同時に崩壊するこ

の集積の崩壊の外的な印は動き回るというような肉体運動をすること

ができないことである

基本的な活動を達成する智慧は今生および来生の外的 世俗的な

活動や目的などそしてまたそれらをどのようにして達成するのかを

心にとめている意識であると説明されている

風の元素の崩壊の外的な印としては10の風- 粗雑な生命を運ぶ風

など- がその住みかから心臓に移 り息が出たり入ったりしなくな

舌の感覚力の崩壊の外的な印としては舌が太 く短 くなりつけ根が

青 くなる

生命体に含まれる味の崩壊の外的な印としてもはや六つの味 (甘さ

酸っぱさ苦さ渋さピリッとした塩辛さ)を経験できない

この時点で身の感覚と接触も必ず崩壊するのでその崩壊の外的な

印としていかなるなめらかさも租さも感じることができない

この七つの崩壊の内的な印は「燃えるバターランプのような」と呼

ばれる現われが生 じることである これはバターランプがまさに消え

んとするとき炎がパチパチするようなものである

56

E] 「巾問の生存」のヨーガの教え

「崩壊の意味」前の元素がどのようにして後ろの元素に崩壊 していく

のかについていうと地 水 火 風という順序で前の元素と関係の

ある風の意識の基礎として働 く能力が撤退し後の元素の意識の基礎

として働く能力がより顕現するのである これは前の元素の後の元莱

-の崩壊と呼ばれているがある一つの元素が別の元素の性質を持つよ

うになるということではない

地が水に崩壊するということは地の風の意識の基礎として働く能力

が退化しそのときに水の風の意識の基礎として働く能力がより顕現

するようになるということを意味するこのようにこれは前者の舵

力が後者の能力へ移動するようなものなので地が水に崩壊するといわ

れているが通常の地が通常の水に崩壊することではないこれは他の

崩壊にも当てはまる

《五番目の崩壊》

四つの元素が崩壊した後意識の集積の段階にある五つの現象が段階

的に現われなくてはならないこれらは80の表示的概念の心輝 く白の

現われの心輝 く赤い増加の心輝 く黒の達成間近の心そして死の

クリアライトの心である

80の概念は三つのグループに分かれ33が白い現われの心を表わし

40が赤い増加の心を表わし七つが黒い達成間近の心を表わす 最初の

グループの概念は対象の乗 り物として働 く粗雑な風の動 きに関係 し

よって白の現われの心を顕現として経験 していない者にとっては

その乗 り物として働く風が赤い増加の心そして黒い達成間近の心と

比べていくらか粗雑な動きをしていると感じられるこの白い現われ

の心に関する推論ができるのは最初の概念のグループが微細から釈

雑へと反対の順序で進んでいるときの白い現われの心の痕跡あるい

は結果だからである

57

この33とは

1大きな欲望の欠如 心は対象を欲さない

2中くらいの欲望の欠如

3小さな欲望の欠如I

4心の行き来 心は外的対象-と行ったり内的対象-帰ったりする

5大きな悲しみ 快い対象と別れることに対する心の苦痛

6中くらいの悲しみ

7小さな悲しみ

8安らぎ心は安らかにとどまる

9概念化 対象のまぶしさによって興智した心

10大きな恐れ 不快な対象に出合ったことによって生み出される恐れ

ll中くらいの恐れ

12小さな恐れ

13大きな執着 快い対象に執着すること

14中くらいの執着

15小さな執着

16とらわれ 愛欲界の対象に完全にとらわれた心

17不善あるいは非知識 善行に対する疑念

18飢え 食べ物を欲すること

19渇き飲物を欲すること

20大きな感覚 快感痛みどちらでもないという感覚

21中くらいの感覚

22小さな感覚

23知者の概念

24知ることの概念

25知られる対象の概念

26個別の識別 何がふさわしく何がふさわしくないかを分析する心

27恥 自分自身が同意しないあるいは宗教的な禁止によって

58

固 「中間の生存」のヨーガの教え

誤った行為を避けること

28慈悲 苦悩からの離別を願うこと

29哀れみ 観察の対象を完全に保護する心

30美 しいものと会いたいと欲すること

31不安 とらわれた心確信がない

32蓄積 所有物を集める心

33嫉妬 他の繁栄によって乱れた心

二つ日の40の概念は対象の乗 り物として働 く中くらいの風に関係す

るよってそれを経験 していない者にとっては赤あるいはオレンジ

の増加の乗 り物として働 く風が自あるいは黒い現われと比べて中く

らいの動きをしていると感 じられるつまり心がより微細になるにつ

れて心の二元性がより少なくなりつつあるということであるこの赤

い増加の心に関する推論ができるのはこの概念のグループが反対の順

序で粗雑へと進んでいるときの赤い増加の心の痕跡あるいは結果だか

らである

この40の概念とは

1欲望 まだ手に入れていない対象に対する執着

2愛著 手に入れた対象に対する執着

3大きな喜び 快い対象を見て喜ぶ心

4中くらいの喜び

5小さな喜び

6うれしさ 欲 した対象を達成 したことによる満足

7歓喜 欲 した対象を繰 り返 して経験する心

8驚き以前生起 しなかった対象について考えること

9興暫 快い対象を知覚 して散漫になった心

10満足 快い対象に対する満足

ll抱擁 抱擁 したいと欲すること

12キス キスしたいと欲すること

59

13吸う吸いたいと欲すること

14安定 変化 しない連続の心

15精進 善に向かう心

16プライド自分が優れていると思う心

17活動 活動を成し遂げることに関係する心

18強盗 富を盗みたいと欲すること

19力 他の軍隊を征服したいと欲すること

20熱意 善の道を修習する心

21大きな困難に対する従事 倣慢さによって悪行に従事すること

22中くらいの困難に対する従事

23小さな困難に対する従事

24激しさ理由もなく優れた者と議論したいと欲すること

25戯れ 魅力的な者を見て戯れたいと欲すること

26怒る傾向 憤慨の心

27善 善行に対して努力したいと願うこと

28はっきりとした言葉と真実 他が理解できるようにそして自

分の事実の識別を変えないで話 したいと願うこと

29非真実 自分の事実の識別を変えてから話したいと願うこと

30確信 非常に安定した意図

31非仮定 対象を保持 したいと欲さない心

32寄贈者 所有物を与えたいと願うこと

33熱心な勧告 怠惰な者に宗教の実践をするように勧めること

34英雄的行為 煩悩のような敵を克服したいと願うこと

35-恥知らず 自分が同意しないあるいは宗教的な禁止によって非

行を避けないで悪行に従事すること

36欺き偽善によって人を欺くこと

37キツさ鋭い良心

38悪徳 邪見解に慣れた心

60

6] rFP問の生存」のヨーガの教え

39非優 しさ他を傷つけたいと願うこと

40不正 不正直

三番目の七つの概念は対象の乗 り物として働 く弱い風の動きに関係

するよって黒い達成間近の心に関してそれを経験 していない者に

それを示す働きをする これはこの概念のグループが反対の順序で釈

雑へと進んでいるときの黒い増加の心の痕跡あるいは結果だからであ

この七つの概念とは

1忘れっぽさ衰えた注意力

2誤り水を寮気樺と思うことなど

3しゃべらない しゃべりたくないと思うこと

4意気消沈 悩む心

5怠惰 善に対する熱意のなさ

6疑念

7中くらいの欲 愛著と邪悪心が同じくらいの心

80の表示的概念とその乗 り物である風は輝 く白い現われの前に崩壊

しなくてはならないなぜなら理解の様式と現われの心のそれは不

一致だからであるまたこの二つの間には粗雑さと微細さに関して大

きな違いがあるので80の概念のような粗雑な心は白い現われのとき

には存在できない80の表示的概念とその乗り物である風が輝 く白い

現われへと崩壊するとき燃えているバターランプのような現われが坐

起する80の表示的概念がその中に崩壊 してしまったときの現われくう

の心自身の印は非常に明るい透明さと空の現われおよび月の光が

充満したけがれのない秋の夜空のような白い様相の光の現われである

この現われの原因に関していえば心臓から上の左右両方の気道の風

がその上の開口つまり頭頂から中央気道に入ったからであるこ

の力によって頭頂の緒がゆるみ父から得た音節ハムが逆さになった

相である [皇 ]白いビンドゥが水のような性質を持っているがゆ

61

えに下に下がるそれが心臓のところにある左右の気道の大童の円

の緒の上に来ると輝く白い現われが生起する このようにこれは

外側から差した月の光などの現われではないのである

これが現われと呼ばれるのは月の光のような現われが生起するからくう

であり空と呼ばれるのは80の概念とその乗 り物である風が存在 し

ないからである

〈六番目の崩壊》

この後現われの心とその乗り物である風が増加の心に崩壊する0くう

増加の心が生起すると空であり 「空っぽ」であるが前よりももっ

と澄んだ赤またはオレンジの現われが太陽の光の浸透したけがれのそら

ない秋の空のように輝く

この原因に関していえば心臓から下の左右の気道の風がすべて管

骨の一番下あるいは性器のところの開口を通って中央気道に入るか

らであるこの力によって宝石 (性器)の中のチアクラの結とヘソ

のチァタラの結が徐々にゆるむこれによってヘソのチァクラの真ん

中にある縦一本の線の短いア [A]の形で存在 している母から得

た赤いビンドゥが上に上がる赤い現われは心臓にある六重の円の

左右の気道の緒の下まで上昇する よってこれは外側から輝 く太陽

の光の輝きなどではないのである

これが赤い現われと呼ばれるのは太陽の光のように鮮やかであるかくう

らで「非常に空」と呼ばれるのは現われの心とその乗 り物 として働

く風が存在しないからである

《七番目の崩壊》

この後増加の心がその乗 り物である風とともに達成間近の心に

崩壊する 最初夜の初めのような濃い闇が浸透 したけがれのない秩そら

の空のような様々な黒い現われが生起する

62

団 「中問の生存」のヨーガの教え

中央気道の中の上と下の風は心臓に集まっておりこの力によって

心臓のところにある左右の気道の六重の円の結がゆるむこれによって

逆さになった音節ハム [卓 ]の様相上の白いビンドゥが降り下の縦

の線の様相の赤いビンドゥが昇る これらは心臓のところの中央気追

の真ん中で子音で終わる (閉じた箱の)様相で存在している赤と白の

不滅のビンドゥに入るこの出合いによって達成間近の輝 く黒い現われ

が生起する このようにこれは外側からやってくる閲の現われ等の

ケースではないのである

これが 「達成間近」 と呼ばれるのはクリアライ トに近いからでくう

「大きな空」と呼ぼるのは増加の心とその乗 り物 として働 く風が存

在 しないからである

達成間近の心の最初の方では対象の感覚があるしかし最後の方

では心は沖象に注意 しておらず闇に困惑して気を失って無意識に

なりそうであるその後非常に微細な風と心から偶発的に生起するす

べての風と心が止まる

注意力のない達成間近な心の最後の部分は普通の状態で初めから

顕現せずに存在 していた非常に微細な風と心の注意力が活性化するま

で続 く これが起こると死のクリアライトが現われる

輝 く白い現われの心の定義は

① 概念の崩壊によって起こりその動きすなわち回復まで続きそら くう

② 月の光の浸透したけがれのない秋の空のような輝く白い空の

現われが現われ

(卦 何の租雑な二元の現われも現われない心の意識である

80の概念は崩壊しているが現われの心は概念的であるOより微細な多様性はあ

るが二元である散漫ではないが心象的な要素がありゆえに概念的である

一方クリアライトの心は完全に非概念的で非二元である

現われの増加の心の定義は

(》 概念の崩壊によって起こりその動きすなわち回復まで続 く

63

そら

(参 太陽の光の浸透したけがれのない秋の空のような輝 く赤い空の

現われが生起する

(卦 どんな粗雑で二元の現われも現われない心の意識である

達成間近の心の定義は int

① 概念の崩壊によって起こりその動きすなわち回復まで続くそら

(参 夜の初めの濃い闇の浸透したけがれのない秋の空のような輝くう

く黒い空の現われが生起する

どんな二元の現われも現われない心の意識である

《八番目の崩壊〉

達成間近の心がクリアライトに崩壊すると注意力のない達成間近

の心の二番目の部分が一掃される粗雑な二元の現われがみじんもないくう

明るく透明な空の現われが現われる これは三つのけがれすなわち

月の光 太陽の光 闇のない自然な秋の夜明けの色のようであるこくう

の現われは直接に空を認識するサマディの意識のようである

クリアライトの現われの原因は白と赤のビンドゥがそれぞれ心臓で

白と赤の不滅のビンドゥに溶解し中央気道のすべての風が非常に級

細な生命を運ぶ風に崩壊するからであるこれによって最初から顕現

しない状態で普通に存在していた非常に微細な風と心が顕現しそれ

によってこのような現われが現われるよってこれは外側からの空っそら

ぽの空のような現われのケースではない

これは「死のクリアライト」そして80の概念現われ増加達成くう

間近がなくそれを乗 り物とする風もないゆえに「すべて空」 と呼ば

れる これは実際の死である

これは基本的な真実の身体である真実の身体へと変化していくため

の浄化の土台であるがゆえにそう呼ばれる「空っぽ」は基本的な自然

の身体と呼ばれるそしてそれを対象としてとる心は基本的な智慧を

認識す _-真束の身体と呼ばれる

64

固 「中間の生存」のヨーガの教え

ほとんどの人間はクリアライトに3日とどまりそれから白と赤の構

成要素の印が起こる

血と癖が少 し鼻と性器から現われるこれは心臓で崩壊 したビンドゥの浄化 さ

れなかった部分である

しかし肉体的な構成要素が病気によってひどく消耗している場令

には何日経っても赤と白の構成要素の印は起こらない

このような人は一日もクリアライトにいることはないかもしれない

また高いあるいは低い悟 りを持つヨーギーの場合にはクリアラ

イトと真実の身体を混ぜ合わせることができこの状態に普通よりも長

くいたりまたその期間を短くしたりすることができる

65

固 変身のヲ-ガ (意識を移し変える)の教え

変身のヨーガ (意識を移 し変える)は意識を覚者の浄土にある

いは高い誕生の世界に運ぶために編み出された数えである死の光

および 「中間の生存」の幻身を保つことのできる修行の進んだヨーギー

にとってはこのヨーガが必要であるoこれは非prime削こ重要であるO生起

のヨーガを取得 した者そしてある程度プラーナとナ-ディーそして

マハームドラーの見解を取碍 した者がこのヨーガを修行するのに適し

た者であるOこれを行なうことができない省も少なくともカルマの法

則に強い信を持ちこの修行の意味とプロセスを完全に理解すべきである

そして先に述べた壷の呼吸と ト〉モが鞭FJlなくできるようにな

らなくてはならない

(変身のヨーガの修行の仕方

)変身のヨーガの観想と訓練は次のように行なう

自分自身のタントラの主神の身体の中に中央気道を観想 し八つ

のフム音節が身体の八つの出口 (二つの耳二つの目_hLロ肛門

性器)をそれぞれ預っていると観想するoこれは唐瓢がこれらの門

から出ていかないようにするためである そ

らそれからタントラの主 神が自分の前方上の空に座っていると観想

するそしてブルーのフム字を心臓のチアクラに観想し五色の光を放

っていると観想する次に壷の呼吸を維持しその力を使って7ム字杏l=こ

中央気道を通 して「神聖天への開稚 (ブラフマランドラ)」まで一気

に打ち上げるそして同時に大きな声で 「ヒクリ と叫び打ち上げる力

6

回 変身のヨーガ (意紙を移し替える)の教え

を強めるフム字を 「神聖天への開溝」に一秒保ち優 しく 「カ」 と

ささやいてそれを心臓のチアクラまで降ろす止める前にこれを7

回繰 り返しそしてまた始める 数回行なったら走りながら 「ヒク」そら

と7回叫んでフム字を身体の外に出し自分の前方上の空にいるタン

トラの主神の心臓に入れる そして優 しく低い声で「カ」と7回続け

て繰 り返すこのようにしてフム字を自分の心臓のチァタラに返す0

これを1日に4回行なう者は数日後に次のような経験をする-

頭頂がひどくかゆくなり熱 くなるそして真ん中に盛 り上がりがで

きそこから黄色の液体が分泌されるもしこれらの症状が起こった

ならこれが成就の印であると思ってよいこの後この修行をやめ

一カ月に1回か2回行なう しかし頻繁に覚者の浄土に生まれるとい

う強い発願を行ないそこに行く確信と望みを強める

《変身のヨーガの応用》

死の印がすべて現われ命を延ばすことがこれ以上できない場合変

身のヨーガを行なうまだ死ぬ時期が来る前にこれを行なう者は大き

な罪を犯すことになり地獄に落ちる

死の際のこのヨーガのテクニックは先に述べたものと同じである0

一つの違いは中央気道の上部と 「神聖天への開溝」を非常に大きく

そしてふさがれていないと観想することである

ここでフム字を心臓のチァクラに観想し全力を使って 「ヒク」 と

叫ぶ瞬時にフム字は中央気道を上がり「神聖天への開溝」を通ってそら

あっという間に自分の眼前の空にいるタントラの主神の心臓に達する

もしこのときにすべてが暗くなりプラ-ナが吹き出し頭頂がかゆ

く痛 くなるならこれは身体を抜け出して覚者の浄土に行 くという

確実な印である もしこのような印が現われない場合にはフム字杏

降ろし休んでからもう一度 トライするこの印が現われたら「ヒクリ

と21回から25回叫び続ける そうすれば絶対に覚者の浄土に生まれる

67

友人親戚など死にかけている人につき添っている人は骨変身

のヨーガの教えを思い出させその確信と倍を強め彼のために祈 り

彼を助ける

生きている間このヨーガを修習する機会のなかった者は次のようI

にする

死が近づいたなら祈 り供物を捧げザンゲし覚者方の前で願い

を言う 覚醒の心を生じさせすべての邪悪な想念を断ちすべての執

着を切るライオンの横臥位になる覚者の浄土に生まれたいという真

剣な願いを生じさせ変身のヨーガの教えを適用するこれを知らない

者は知っている者に簡単に話してもらう そのような人もいない場令そら

には単に自分の前前方上の空にいるタントラの主神の心臓に集中

する そして「ヒク」と21回叫び続ける このようにして意識を覚

者の心臓に放 り投げる

もし死につつある人の頭を優しくなで「メンラ (薬師愛欲神)」と

繰 り返すなら8人の到達其智運命魂方がやってきて死につつある人

の意識を覚者アミタ-バの西の浄土に導いてくれる

動物が死んでいる場合には「ラトナクータ」を繰 り返すその動物

の意識は高い世界へ生まれる

死の光と 「中間の生存」の幻身を認識できないけれども高い世界に

生まれるために変身のヨーガに頼る者は三つのグループに分けられ

る 覚者の浄土に生まれ変わる有名なヨーギーはそこで簡単に究極の

解脱を達成する 普通の者は法則とヴァジラヤーナが普及している場

所に生まれることができ数生で覚者の境地に達する劣った者はこ

のヨーガによって大きな死の恐怖を避けることができ「中間の生存」

と恐怖から逃れ幸福な場所に生まれ変わりいずれは解放を達成する

68

h主釘

rcて

回 「中間の生存」のヨーガの教え

ちに多くの土地へ旅することができる

② 他の領嘘の生命体は彼の行為を目撃することができない

③ 透視能力とテレパシーを持つo

④ 太陽も月も星も見ない

(9 生来的な心の記録を見て自分が生前行なった良い行為 悪い行

為のすべてを詳しく見る

⑥ 食物は見るがそれが彼に布施されたか捧げられたのでなけれ

ば味わうことはできない

以上のような説明は行なわれたが個人のカルマは決して同じという

ことはなくまた顕現も大変異なっているのでこれらをはっきりと限

定されたあるいは一定不変のものとして受け入れるのは難 しい多く

の点で 「中間の生存」の状態は夢の状態のようであり非常に不安定で

不確かなものなのである

「中間の生存」の生命の最高の長さは7日であるが もしこの期間に

「中間の生存」の住人が転生をしなければ彼は 「死ぬ」あるいは気絶

して第二 「中間の生存」に即座に生まれ変わる このプロセスは7回

繰 り返されることができるので全体で49日となる

「中間の生存」の住人は次に転生する場所を見るや否やその場所

に恋 しでしまう

湿気と温かさによって生まれ変わる者は壇とにおいによって引かれ

る 虫あるいは卵の形に生まれ変わる者は両親がセックスをしてい

るのを見たとき両方の親に対する大きな変著と邪悪心を抱 く 男性に

生まれるものは母を愛 して父を憎み女性は逆となるこの愛著と那

悪心が生 じるや否や「中間の生存」の住人は直ちに気絶 しそれを知

らないで転生する天の一つに生まれるものは壮麗な天国にあるよう

な豪邸と男女の天使を見彼らを望む

悲惨な領域に生まれる者は多くの恐ろしいヴィジョンを見絶望的

にそれらを避けようとする 洞窟や穴や木に逃れようとすれば彼は動

49

物に生まれ変わる もし鉄の家に逃げようとすれば地獄に生まれる0

「中間の生存」の住人が死ぬときはやはり四段階の崩壊のプロセス

つまりプラ-ナの減退から啓示増加達成生来的な光を通過す

る それから逆のプロセスが始まり生来的な光から達成増加啓

示80の識別する思考プラ-ナのエレメント火--と心と身体の

複合体が完成するまで続 く

《「中間の生存」 での機会》くう

死の際で息子と母の空の光が混ぜ合わさるとき識別をする考えと

いう微細なけがれはすべて鋲まる このとき生起と完成のヨーガを敬

得した修行の進んだヨーギーは完全な覚者の境地とその徳を同時に

達成できる かなり修行の進んだ者しかし素晴らしいマハームドラー

を昼夜修行でさる者また死の光を保てる者は「中間の生存」のヴィ

ジョンが現われるときそれを使っで悟りを進めることができる

この世のすべての顕現は実は 「中間の生存」のそれでありすべて

の 「生まれ変わり」の世界の存在は「中間の生存」の存在なのである

誕生と死の間の期間は「生と死の中間の生存」と呼ばれる 眠 りに落

ちたときから目覚めまでは 「夢の中開の生存」死から再生までは 「中

間の生存」そのものである これら三つの 「中間の生存」においてトウ

モと幻身のヨーガ光と夢のヨーガそして 「中間の生存」と変身のヨー

ガの修行が強調されるべきである

眠っている状態起きている状態の両方で見るもの開くもの触

るもの行動するものはすべて「中間の生存」の状態であると考える

べきであるこの教えを繰 り返し続けて修行することは優れた 「中間

の生存」の準備であると認識すべきである

そして死のときが近づいたなら自分の財産 持ち物を三宝に布施

し惜 しみなく布施しすべての執着を切り神聖になされた約束の戒

を厳 しく守 りすべての道に外れたこと罪をザンゲすべきである ま

50

B] 「中開の生存」のヨーガの教え

たもし神聖になされた約束の戒を破ったことがあるならグルあるい

は覚者に再びイニシエーションを与えてくれるように懇願 し破った棉

聖になされた約束の戒を修復すべきである真剣にグルとタントラの主

神に祈 り死の光と 「中間の生存」での幻身を保持できるよう助けを求

めまた法友に頼って死の際で教えを思い出させてもらう

最も修行の進んでいるヨーギーは死のとき溶解のヨーガを行ない

おのずから照らす精髄に集中してそれを死の光に混ぜ合わせる そし

てその光から「風とともにある心」でできた完全な 「完全な楽 しみの

身体」と 「変化身」を生 じさせるよう努力する

マハ-ム ドラーの第四段階に達した非常に修行が進んでいるヨーギー

は死のときに確実に母と息子の光を混ぜ合わせることができる この

ときカルマの身体顕現心のすべてのきずなが切れ覚者の境地の

徳がすべて完成する彼らの心は法則の身体になり身体は智慧の身体

になり土地は完成と純粋さの土地になる

かなり修行の進んでいるヨーギーも最も進んでいる者たちと同じよ

うに修行するべきであるもしこれに成功すれば彼らは 「中間の生存」を通らないで転生できる そうでなければ真剣に覚者の浄土に生まれ

るように祈 り変身のヨーガの教えを適用すべきである

死の光も幻身のヨーガも保持することめできない劣ったヨーギーは

心の集中力を喚起 し確実な理解と揺るぎのない自信を持って教えを逮

用 し死と 「中間の生存」の挑戦に立ち向かう解放を得るために死と

「中間の生存」の機会を利用することができない者はカルマによって

もうー度 「生まれ変わり」の世界に生まれることを強いられる これを

防ぐためには次の指示に従う

「中間の生存」にいる者がその者にとって最 も魅力的な場所に来た

ときそれをタントラの主神のマンダラだと観想する 男と女の性交を

見て愛著と邪悪心が生起 したら自分自身に注意を喚起 してこれが

覚者が現わした父と母の第三イニシエーションだと考える 楽と空の経

51

くう験を受け入れ愛書も邪悪心も幻影で空であると見る

くうこのように空の状態の見解を強調することによって「生まれ変わり」

の世界から永遠に自分を解放できるかもしれないもし 「中間の生存」

にいる者がこれをうまく成し遂げ最初の7日間で再生を逃れることが

でき為ならそれに続 く7日間あるいはその後に同じことを成し遂げ

ることは難しくない彼はタントラの主神の浄土に生まれ道-の帰依

を完成するだろう

もし 「中間の生存」にいる者が覚者の浄土に生まれたいと思うなら

そこに生まれたいという強い願望を培わなくてはならないこれは非育

に重要であるそして変身のヨーガの教えを適用すると一騎のうち

にその浄土に生まれる

「中間の生存」ヨーガの恩恵は次のようにまとめられる

(ni 「法則の身体」は死のときに実現できる

② 「完全な楽しみの身体」は 「中間の生存」で

③ 「変化身」は肉体化するときに実現される

これはまた覚者の三身の成就に導く道とも呼ばれる

2「中間の生存」の教え (2)

《崩壊の諸段階》

人間は25の粗雑な対象- 五つの集積四つの元素六つの感覚要

素五つの対象五つの基本的智慧- が崩壊することによって必ず

死ぬ

死のプロセスには八つの段階がありそれには25の要素の崩壊が含

まれる22の要素は最初の四つの段階の間に崩壊する残 りすなわ

ち識別の集積 意識の感覚 諸現象の性質を悟る基本的智慧は最級

の四つの段階の間に崩壊する

52

B] 「中間の生存」のヨーガの教え

図1 25の粗雑な対象

5つのとらわれfの集報 53の基本的魯魚 四大元素 6つの感覚事案 5うめ対魚

形材 窄準 二 基本的鋲のような智患 也 日の感

覚 形状-容姿感 車 基本的な平等の智

憩 水 耳の感覚 声蓑 壷 基本的な

分析の智患 火 鼻の感覚 香り痕由の構成 基本的な活動を 風 舌

の感覚 味達成する智患 身の感覚 接

触敗 軍 基本

的な諸現象の性質の智愁 意識の感覚図2 8つの崩壊価 白の崩噂空重BO油 填 ー3番白の崩薮 iIi春日重油 墳一J

1 帝敬す二

る奮寮 形状-容姿 感 覚 弛 別 経験の構成

元 素 地 水 火 風博 労要素 T 日の感

覚 耳の感覚 舟の感兜 舌と身の感覚対 慶

目に見える形状-容姿 士PJ 香 り 味と

接触基本地軸 基本的 基本的な 基本的な 基本的な活動を鏡のような智慧 平等の智患 分析

の智恵 達成する智患崩壊寸を5帝P

の崩壊 there4や畢日申申墳 7寧日の崩壊 や番

〈一番目の崩壊〉

最初に形状一容姿の集積の段階の五つの現象が自然に崩壊するす

なわち形状一容姿の集積のような智慧地元素目の感覚生命体の

中にある目に見える形状一容姿である形状一容姿の集積の崩壊の外的I

な印として手足が前より小さくなり身体が弱く力がなくなる

この大きさと力の減少は普通老齢とともに訪れる顕著なかたちである

基本的な鏡のような智慧は鏡に像が現われるのとちょうど向 じよう

に多くの対象が同時に明確に現われる通常の意識であると説明されて

いるこの崩壊の外的な印として視界がハツキリしなくなり暗くな

地元案の崩壊の外的な印として身体が非常に細 くなり手足がだら

んとし身体が地面の下に沈んでいっているような感じがする

沈んでいく感覚は「持ち上げてくれ 」と叫ぶほどである

目の感覚の崩壊の外的な印として日を開けたり閉じたりできなくな

生命体の中にある目に見える形状-容姿の崩壊の外的な印としてつヤ

身体の艶が減少し力が尽きる

この五つの崩壊の内的な印は「屡気楼のような」と呼ばれる青っぽ

い現われが生 じることであるこれは太陽の光が夏の砂漠を打つとき

の水の現われのようなものである

現われは煙の塊にもたとえられるがたいていは零気横にたとえられる

《二番目の崩壊》

その後感覚の集積の段階の五つの現象が同時に崩壊する感覚の集

積が崩壊するときの外的な印は身体の意識が感覚の意識に伴う楽

苦しみ どちらでもない感覚をもはや経験することができないというこ

とである

基本的な平等の智慧は楽 苦しみ どちらでもない感覚を一つの檀

54

回 「中間の生存」のヨーガの教え

類すなわち感覚として心にとめている通常の意識であると説明され

ている

これは多くの同発語を一つの意味を持つものとして心にとめている意識とし

ても表現されている

この崩壊の外的な印として意識の感覚に伴う楽 苦しみ どちら

でもない感覚をもはや心にとめることができない

水元素の崩壊の外的な印として唾液汗尿血液精液が干上が

口鼻舌喉が干からび歯にはカスが生じる

耳の感覚の崩壊の外的な印として外的 内的な音がもはや聞こえな

生命体の中に含まれている音の崩壊の外的な印として耳の内側の

「ur」という音がもはや生じない

この五つの崩壊の内的な印は「煙のような」と呼ばれる現われが生

じることである これは煙の塊の中にある煙突からうねって出てい

る煙に似ている

《三番目の崩壊》

その後識別の集積の段階の五つの現象が同時に崩壊する 識別の集

積の崩壊の外的な印として両親のような親しい人のことをもはや気

にとめなくなる

基本的分析の智慧は親しい人の個々の名前や目的などに気をとめ

る通常の意識であると説明されている

この崩壊の印としては自分の両親の名前すらもはや思い出せない0

火元素の崩壊としては身体の温かさが減少しそこから食べ物や飲

み物を消化する力が失われる

鼻の感覚力の崩壊の外的な印としては鼻からの空気の吸い込みは弱

くなるが吐き出しは強く長くなり息はまるで一つ一つ積み上げられ

55

ているかのようである

生命体の中に含まれているにおいの崩壊の外的な印としてはいいに

おいも悪いにおいも喚ぐことはできない

この五つの崩壊の内的印は「蛍のような」と呼ばれる現われが生 じ

ることであるこれは煙突から上る煙の-吹きの中に見られる赤いすす

火の粉または穀物を妙るために使われるフライパンの底の煤につい

た赤い火の粉のようである

《四番目の崩壊》

その後経験の構成の集積の段階の五つの現象が同時に崩壊するこ

の集積の崩壊の外的な印は動き回るというような肉体運動をすること

ができないことである

基本的な活動を達成する智慧は今生および来生の外的 世俗的な

活動や目的などそしてまたそれらをどのようにして達成するのかを

心にとめている意識であると説明されている

風の元素の崩壊の外的な印としては10の風- 粗雑な生命を運ぶ風

など- がその住みかから心臓に移 り息が出たり入ったりしなくな

舌の感覚力の崩壊の外的な印としては舌が太 く短 くなりつけ根が

青 くなる

生命体に含まれる味の崩壊の外的な印としてもはや六つの味 (甘さ

酸っぱさ苦さ渋さピリッとした塩辛さ)を経験できない

この時点で身の感覚と接触も必ず崩壊するのでその崩壊の外的な

印としていかなるなめらかさも租さも感じることができない

この七つの崩壊の内的な印は「燃えるバターランプのような」と呼

ばれる現われが生 じることである これはバターランプがまさに消え

んとするとき炎がパチパチするようなものである

56

E] 「巾問の生存」のヨーガの教え

「崩壊の意味」前の元素がどのようにして後ろの元素に崩壊 していく

のかについていうと地 水 火 風という順序で前の元素と関係の

ある風の意識の基礎として働 く能力が撤退し後の元素の意識の基礎

として働く能力がより顕現するのである これは前の元素の後の元莱

-の崩壊と呼ばれているがある一つの元素が別の元素の性質を持つよ

うになるということではない

地が水に崩壊するということは地の風の意識の基礎として働く能力

が退化しそのときに水の風の意識の基礎として働く能力がより顕現

するようになるということを意味するこのようにこれは前者の舵

力が後者の能力へ移動するようなものなので地が水に崩壊するといわ

れているが通常の地が通常の水に崩壊することではないこれは他の

崩壊にも当てはまる

《五番目の崩壊》

四つの元素が崩壊した後意識の集積の段階にある五つの現象が段階

的に現われなくてはならないこれらは80の表示的概念の心輝 く白の

現われの心輝 く赤い増加の心輝 く黒の達成間近の心そして死の

クリアライトの心である

80の概念は三つのグループに分かれ33が白い現われの心を表わし

40が赤い増加の心を表わし七つが黒い達成間近の心を表わす 最初の

グループの概念は対象の乗 り物として働 く粗雑な風の動 きに関係 し

よって白の現われの心を顕現として経験 していない者にとっては

その乗 り物として働く風が赤い増加の心そして黒い達成間近の心と

比べていくらか粗雑な動きをしていると感じられるこの白い現われ

の心に関する推論ができるのは最初の概念のグループが微細から釈

雑へと反対の順序で進んでいるときの白い現われの心の痕跡あるい

は結果だからである

57

この33とは

1大きな欲望の欠如 心は対象を欲さない

2中くらいの欲望の欠如

3小さな欲望の欠如I

4心の行き来 心は外的対象-と行ったり内的対象-帰ったりする

5大きな悲しみ 快い対象と別れることに対する心の苦痛

6中くらいの悲しみ

7小さな悲しみ

8安らぎ心は安らかにとどまる

9概念化 対象のまぶしさによって興智した心

10大きな恐れ 不快な対象に出合ったことによって生み出される恐れ

ll中くらいの恐れ

12小さな恐れ

13大きな執着 快い対象に執着すること

14中くらいの執着

15小さな執着

16とらわれ 愛欲界の対象に完全にとらわれた心

17不善あるいは非知識 善行に対する疑念

18飢え 食べ物を欲すること

19渇き飲物を欲すること

20大きな感覚 快感痛みどちらでもないという感覚

21中くらいの感覚

22小さな感覚

23知者の概念

24知ることの概念

25知られる対象の概念

26個別の識別 何がふさわしく何がふさわしくないかを分析する心

27恥 自分自身が同意しないあるいは宗教的な禁止によって

58

固 「中間の生存」のヨーガの教え

誤った行為を避けること

28慈悲 苦悩からの離別を願うこと

29哀れみ 観察の対象を完全に保護する心

30美 しいものと会いたいと欲すること

31不安 とらわれた心確信がない

32蓄積 所有物を集める心

33嫉妬 他の繁栄によって乱れた心

二つ日の40の概念は対象の乗 り物として働 く中くらいの風に関係す

るよってそれを経験 していない者にとっては赤あるいはオレンジ

の増加の乗 り物として働 く風が自あるいは黒い現われと比べて中く

らいの動きをしていると感 じられるつまり心がより微細になるにつ

れて心の二元性がより少なくなりつつあるということであるこの赤

い増加の心に関する推論ができるのはこの概念のグループが反対の順

序で粗雑へと進んでいるときの赤い増加の心の痕跡あるいは結果だか

らである

この40の概念とは

1欲望 まだ手に入れていない対象に対する執着

2愛著 手に入れた対象に対する執着

3大きな喜び 快い対象を見て喜ぶ心

4中くらいの喜び

5小さな喜び

6うれしさ 欲 した対象を達成 したことによる満足

7歓喜 欲 した対象を繰 り返 して経験する心

8驚き以前生起 しなかった対象について考えること

9興暫 快い対象を知覚 して散漫になった心

10満足 快い対象に対する満足

ll抱擁 抱擁 したいと欲すること

12キス キスしたいと欲すること

59

13吸う吸いたいと欲すること

14安定 変化 しない連続の心

15精進 善に向かう心

16プライド自分が優れていると思う心

17活動 活動を成し遂げることに関係する心

18強盗 富を盗みたいと欲すること

19力 他の軍隊を征服したいと欲すること

20熱意 善の道を修習する心

21大きな困難に対する従事 倣慢さによって悪行に従事すること

22中くらいの困難に対する従事

23小さな困難に対する従事

24激しさ理由もなく優れた者と議論したいと欲すること

25戯れ 魅力的な者を見て戯れたいと欲すること

26怒る傾向 憤慨の心

27善 善行に対して努力したいと願うこと

28はっきりとした言葉と真実 他が理解できるようにそして自

分の事実の識別を変えないで話 したいと願うこと

29非真実 自分の事実の識別を変えてから話したいと願うこと

30確信 非常に安定した意図

31非仮定 対象を保持 したいと欲さない心

32寄贈者 所有物を与えたいと願うこと

33熱心な勧告 怠惰な者に宗教の実践をするように勧めること

34英雄的行為 煩悩のような敵を克服したいと願うこと

35-恥知らず 自分が同意しないあるいは宗教的な禁止によって非

行を避けないで悪行に従事すること

36欺き偽善によって人を欺くこと

37キツさ鋭い良心

38悪徳 邪見解に慣れた心

60

6] rFP問の生存」のヨーガの教え

39非優 しさ他を傷つけたいと願うこと

40不正 不正直

三番目の七つの概念は対象の乗 り物として働 く弱い風の動きに関係

するよって黒い達成間近の心に関してそれを経験 していない者に

それを示す働きをする これはこの概念のグループが反対の順序で釈

雑へと進んでいるときの黒い増加の心の痕跡あるいは結果だからであ

この七つの概念とは

1忘れっぽさ衰えた注意力

2誤り水を寮気樺と思うことなど

3しゃべらない しゃべりたくないと思うこと

4意気消沈 悩む心

5怠惰 善に対する熱意のなさ

6疑念

7中くらいの欲 愛著と邪悪心が同じくらいの心

80の表示的概念とその乗 り物である風は輝 く白い現われの前に崩壊

しなくてはならないなぜなら理解の様式と現われの心のそれは不

一致だからであるまたこの二つの間には粗雑さと微細さに関して大

きな違いがあるので80の概念のような粗雑な心は白い現われのとき

には存在できない80の表示的概念とその乗り物である風が輝 く白い

現われへと崩壊するとき燃えているバターランプのような現われが坐

起する80の表示的概念がその中に崩壊 してしまったときの現われくう

の心自身の印は非常に明るい透明さと空の現われおよび月の光が

充満したけがれのない秋の夜空のような白い様相の光の現われである

この現われの原因に関していえば心臓から上の左右両方の気道の風

がその上の開口つまり頭頂から中央気道に入ったからであるこ

の力によって頭頂の緒がゆるみ父から得た音節ハムが逆さになった

相である [皇 ]白いビンドゥが水のような性質を持っているがゆ

61

えに下に下がるそれが心臓のところにある左右の気道の大童の円

の緒の上に来ると輝く白い現われが生起する このようにこれは

外側から差した月の光などの現われではないのである

これが現われと呼ばれるのは月の光のような現われが生起するからくう

であり空と呼ばれるのは80の概念とその乗 り物である風が存在 し

ないからである

〈六番目の崩壊》

この後現われの心とその乗り物である風が増加の心に崩壊する0くう

増加の心が生起すると空であり 「空っぽ」であるが前よりももっ

と澄んだ赤またはオレンジの現われが太陽の光の浸透したけがれのそら

ない秋の空のように輝く

この原因に関していえば心臓から下の左右の気道の風がすべて管

骨の一番下あるいは性器のところの開口を通って中央気道に入るか

らであるこの力によって宝石 (性器)の中のチアクラの結とヘソ

のチァタラの結が徐々にゆるむこれによってヘソのチァクラの真ん

中にある縦一本の線の短いア [A]の形で存在 している母から得

た赤いビンドゥが上に上がる赤い現われは心臓にある六重の円の

左右の気道の緒の下まで上昇する よってこれは外側から輝 く太陽

の光の輝きなどではないのである

これが赤い現われと呼ばれるのは太陽の光のように鮮やかであるかくう

らで「非常に空」と呼ばれるのは現われの心とその乗 り物 として働

く風が存在しないからである

《七番目の崩壊》

この後増加の心がその乗 り物である風とともに達成間近の心に

崩壊する 最初夜の初めのような濃い闇が浸透 したけがれのない秩そら

の空のような様々な黒い現われが生起する

62

団 「中問の生存」のヨーガの教え

中央気道の中の上と下の風は心臓に集まっておりこの力によって

心臓のところにある左右の気道の六重の円の結がゆるむこれによって

逆さになった音節ハム [卓 ]の様相上の白いビンドゥが降り下の縦

の線の様相の赤いビンドゥが昇る これらは心臓のところの中央気追

の真ん中で子音で終わる (閉じた箱の)様相で存在している赤と白の

不滅のビンドゥに入るこの出合いによって達成間近の輝 く黒い現われ

が生起する このようにこれは外側からやってくる閲の現われ等の

ケースではないのである

これが 「達成間近」 と呼ばれるのはクリアライ トに近いからでくう

「大きな空」と呼ぼるのは増加の心とその乗 り物 として働 く風が存

在 しないからである

達成間近の心の最初の方では対象の感覚があるしかし最後の方

では心は沖象に注意 しておらず闇に困惑して気を失って無意識に

なりそうであるその後非常に微細な風と心から偶発的に生起するす

べての風と心が止まる

注意力のない達成間近な心の最後の部分は普通の状態で初めから

顕現せずに存在 していた非常に微細な風と心の注意力が活性化するま

で続 く これが起こると死のクリアライトが現われる

輝 く白い現われの心の定義は

① 概念の崩壊によって起こりその動きすなわち回復まで続きそら くう

② 月の光の浸透したけがれのない秋の空のような輝く白い空の

現われが現われ

(卦 何の租雑な二元の現われも現われない心の意識である

80の概念は崩壊しているが現われの心は概念的であるOより微細な多様性はあ

るが二元である散漫ではないが心象的な要素がありゆえに概念的である

一方クリアライトの心は完全に非概念的で非二元である

現われの増加の心の定義は

(》 概念の崩壊によって起こりその動きすなわち回復まで続 く

63

そら

(参 太陽の光の浸透したけがれのない秋の空のような輝 く赤い空の

現われが生起する

(卦 どんな粗雑で二元の現われも現われない心の意識である

達成間近の心の定義は int

① 概念の崩壊によって起こりその動きすなわち回復まで続くそら

(参 夜の初めの濃い闇の浸透したけがれのない秋の空のような輝くう

く黒い空の現われが生起する

どんな二元の現われも現われない心の意識である

《八番目の崩壊〉

達成間近の心がクリアライトに崩壊すると注意力のない達成間近

の心の二番目の部分が一掃される粗雑な二元の現われがみじんもないくう

明るく透明な空の現われが現われる これは三つのけがれすなわち

月の光 太陽の光 闇のない自然な秋の夜明けの色のようであるこくう

の現われは直接に空を認識するサマディの意識のようである

クリアライトの現われの原因は白と赤のビンドゥがそれぞれ心臓で

白と赤の不滅のビンドゥに溶解し中央気道のすべての風が非常に級

細な生命を運ぶ風に崩壊するからであるこれによって最初から顕現

しない状態で普通に存在していた非常に微細な風と心が顕現しそれ

によってこのような現われが現われるよってこれは外側からの空っそら

ぽの空のような現われのケースではない

これは「死のクリアライト」そして80の概念現われ増加達成くう

間近がなくそれを乗 り物とする風もないゆえに「すべて空」 と呼ば

れる これは実際の死である

これは基本的な真実の身体である真実の身体へと変化していくため

の浄化の土台であるがゆえにそう呼ばれる「空っぽ」は基本的な自然

の身体と呼ばれるそしてそれを対象としてとる心は基本的な智慧を

認識す _-真束の身体と呼ばれる

64

固 「中間の生存」のヨーガの教え

ほとんどの人間はクリアライトに3日とどまりそれから白と赤の構

成要素の印が起こる

血と癖が少 し鼻と性器から現われるこれは心臓で崩壊 したビンドゥの浄化 さ

れなかった部分である

しかし肉体的な構成要素が病気によってひどく消耗している場令

には何日経っても赤と白の構成要素の印は起こらない

このような人は一日もクリアライトにいることはないかもしれない

また高いあるいは低い悟 りを持つヨーギーの場合にはクリアラ

イトと真実の身体を混ぜ合わせることができこの状態に普通よりも長

くいたりまたその期間を短くしたりすることができる

65

固 変身のヲ-ガ (意識を移し変える)の教え

変身のヨーガ (意識を移 し変える)は意識を覚者の浄土にある

いは高い誕生の世界に運ぶために編み出された数えである死の光

および 「中間の生存」の幻身を保つことのできる修行の進んだヨーギー

にとってはこのヨーガが必要であるoこれは非prime削こ重要であるO生起

のヨーガを取得 した者そしてある程度プラーナとナ-ディーそして

マハームドラーの見解を取碍 した者がこのヨーガを修行するのに適し

た者であるOこれを行なうことができない省も少なくともカルマの法

則に強い信を持ちこの修行の意味とプロセスを完全に理解すべきである

そして先に述べた壷の呼吸と ト〉モが鞭FJlなくできるようにな

らなくてはならない

(変身のヨーガの修行の仕方

)変身のヨーガの観想と訓練は次のように行なう

自分自身のタントラの主神の身体の中に中央気道を観想 し八つ

のフム音節が身体の八つの出口 (二つの耳二つの目_hLロ肛門

性器)をそれぞれ預っていると観想するoこれは唐瓢がこれらの門

から出ていかないようにするためである そ

らそれからタントラの主 神が自分の前方上の空に座っていると観想

するそしてブルーのフム字を心臓のチアクラに観想し五色の光を放

っていると観想する次に壷の呼吸を維持しその力を使って7ム字杏l=こ

中央気道を通 して「神聖天への開稚 (ブラフマランドラ)」まで一気

に打ち上げるそして同時に大きな声で 「ヒクリ と叫び打ち上げる力

6

回 変身のヨーガ (意紙を移し替える)の教え

を強めるフム字を 「神聖天への開溝」に一秒保ち優 しく 「カ」 と

ささやいてそれを心臓のチアクラまで降ろす止める前にこれを7

回繰 り返しそしてまた始める 数回行なったら走りながら 「ヒク」そら

と7回叫んでフム字を身体の外に出し自分の前方上の空にいるタン

トラの主神の心臓に入れる そして優 しく低い声で「カ」と7回続け

て繰 り返すこのようにしてフム字を自分の心臓のチァタラに返す0

これを1日に4回行なう者は数日後に次のような経験をする-

頭頂がひどくかゆくなり熱 くなるそして真ん中に盛 り上がりがで

きそこから黄色の液体が分泌されるもしこれらの症状が起こった

ならこれが成就の印であると思ってよいこの後この修行をやめ

一カ月に1回か2回行なう しかし頻繁に覚者の浄土に生まれるとい

う強い発願を行ないそこに行く確信と望みを強める

《変身のヨーガの応用》

死の印がすべて現われ命を延ばすことがこれ以上できない場合変

身のヨーガを行なうまだ死ぬ時期が来る前にこれを行なう者は大き

な罪を犯すことになり地獄に落ちる

死の際のこのヨーガのテクニックは先に述べたものと同じである0

一つの違いは中央気道の上部と 「神聖天への開溝」を非常に大きく

そしてふさがれていないと観想することである

ここでフム字を心臓のチァクラに観想し全力を使って 「ヒク」 と

叫ぶ瞬時にフム字は中央気道を上がり「神聖天への開溝」を通ってそら

あっという間に自分の眼前の空にいるタントラの主神の心臓に達する

もしこのときにすべてが暗くなりプラ-ナが吹き出し頭頂がかゆ

く痛 くなるならこれは身体を抜け出して覚者の浄土に行 くという

確実な印である もしこのような印が現われない場合にはフム字杏

降ろし休んでからもう一度 トライするこの印が現われたら「ヒクリ

と21回から25回叫び続ける そうすれば絶対に覚者の浄土に生まれる

67

友人親戚など死にかけている人につき添っている人は骨変身

のヨーガの教えを思い出させその確信と倍を強め彼のために祈 り

彼を助ける

生きている間このヨーガを修習する機会のなかった者は次のようI

にする

死が近づいたなら祈 り供物を捧げザンゲし覚者方の前で願い

を言う 覚醒の心を生じさせすべての邪悪な想念を断ちすべての執

着を切るライオンの横臥位になる覚者の浄土に生まれたいという真

剣な願いを生じさせ変身のヨーガの教えを適用するこれを知らない

者は知っている者に簡単に話してもらう そのような人もいない場令そら

には単に自分の前前方上の空にいるタントラの主神の心臓に集中

する そして「ヒク」と21回叫び続ける このようにして意識を覚

者の心臓に放 り投げる

もし死につつある人の頭を優しくなで「メンラ (薬師愛欲神)」と

繰 り返すなら8人の到達其智運命魂方がやってきて死につつある人

の意識を覚者アミタ-バの西の浄土に導いてくれる

動物が死んでいる場合には「ラトナクータ」を繰 り返すその動物

の意識は高い世界へ生まれる

死の光と 「中間の生存」の幻身を認識できないけれども高い世界に

生まれるために変身のヨーガに頼る者は三つのグループに分けられ

る 覚者の浄土に生まれ変わる有名なヨーギーはそこで簡単に究極の

解脱を達成する 普通の者は法則とヴァジラヤーナが普及している場

所に生まれることができ数生で覚者の境地に達する劣った者はこ

のヨーガによって大きな死の恐怖を避けることができ「中間の生存」

と恐怖から逃れ幸福な場所に生まれ変わりいずれは解放を達成する

68

h主釘

rcて

物に生まれ変わる もし鉄の家に逃げようとすれば地獄に生まれる0

「中間の生存」の住人が死ぬときはやはり四段階の崩壊のプロセス

つまりプラ-ナの減退から啓示増加達成生来的な光を通過す

る それから逆のプロセスが始まり生来的な光から達成増加啓

示80の識別する思考プラ-ナのエレメント火--と心と身体の

複合体が完成するまで続 く

《「中間の生存」 での機会》くう

死の際で息子と母の空の光が混ぜ合わさるとき識別をする考えと

いう微細なけがれはすべて鋲まる このとき生起と完成のヨーガを敬

得した修行の進んだヨーギーは完全な覚者の境地とその徳を同時に

達成できる かなり修行の進んだ者しかし素晴らしいマハームドラー

を昼夜修行でさる者また死の光を保てる者は「中間の生存」のヴィ

ジョンが現われるときそれを使っで悟りを進めることができる

この世のすべての顕現は実は 「中間の生存」のそれでありすべて

の 「生まれ変わり」の世界の存在は「中間の生存」の存在なのである

誕生と死の間の期間は「生と死の中間の生存」と呼ばれる 眠 りに落

ちたときから目覚めまでは 「夢の中開の生存」死から再生までは 「中

間の生存」そのものである これら三つの 「中間の生存」においてトウ

モと幻身のヨーガ光と夢のヨーガそして 「中間の生存」と変身のヨー

ガの修行が強調されるべきである

眠っている状態起きている状態の両方で見るもの開くもの触

るもの行動するものはすべて「中間の生存」の状態であると考える

べきであるこの教えを繰 り返し続けて修行することは優れた 「中間

の生存」の準備であると認識すべきである

そして死のときが近づいたなら自分の財産 持ち物を三宝に布施

し惜 しみなく布施しすべての執着を切り神聖になされた約束の戒

を厳 しく守 りすべての道に外れたこと罪をザンゲすべきである ま

50

B] 「中開の生存」のヨーガの教え

たもし神聖になされた約束の戒を破ったことがあるならグルあるい

は覚者に再びイニシエーションを与えてくれるように懇願 し破った棉

聖になされた約束の戒を修復すべきである真剣にグルとタントラの主

神に祈 り死の光と 「中間の生存」での幻身を保持できるよう助けを求

めまた法友に頼って死の際で教えを思い出させてもらう

最も修行の進んでいるヨーギーは死のとき溶解のヨーガを行ない

おのずから照らす精髄に集中してそれを死の光に混ぜ合わせる そし

てその光から「風とともにある心」でできた完全な 「完全な楽 しみの

身体」と 「変化身」を生 じさせるよう努力する

マハ-ム ドラーの第四段階に達した非常に修行が進んでいるヨーギー

は死のときに確実に母と息子の光を混ぜ合わせることができる この

ときカルマの身体顕現心のすべてのきずなが切れ覚者の境地の

徳がすべて完成する彼らの心は法則の身体になり身体は智慧の身体

になり土地は完成と純粋さの土地になる

かなり修行の進んでいるヨーギーも最も進んでいる者たちと同じよ

うに修行するべきであるもしこれに成功すれば彼らは 「中間の生存」を通らないで転生できる そうでなければ真剣に覚者の浄土に生まれ

るように祈 り変身のヨーガの教えを適用すべきである

死の光も幻身のヨーガも保持することめできない劣ったヨーギーは

心の集中力を喚起 し確実な理解と揺るぎのない自信を持って教えを逮

用 し死と 「中間の生存」の挑戦に立ち向かう解放を得るために死と

「中間の生存」の機会を利用することができない者はカルマによって

もうー度 「生まれ変わり」の世界に生まれることを強いられる これを

防ぐためには次の指示に従う

「中間の生存」にいる者がその者にとって最 も魅力的な場所に来た

ときそれをタントラの主神のマンダラだと観想する 男と女の性交を

見て愛著と邪悪心が生起 したら自分自身に注意を喚起 してこれが

覚者が現わした父と母の第三イニシエーションだと考える 楽と空の経

51

くう験を受け入れ愛書も邪悪心も幻影で空であると見る

くうこのように空の状態の見解を強調することによって「生まれ変わり」

の世界から永遠に自分を解放できるかもしれないもし 「中間の生存」

にいる者がこれをうまく成し遂げ最初の7日間で再生を逃れることが

でき為ならそれに続 く7日間あるいはその後に同じことを成し遂げ

ることは難しくない彼はタントラの主神の浄土に生まれ道-の帰依

を完成するだろう

もし 「中間の生存」にいる者が覚者の浄土に生まれたいと思うなら

そこに生まれたいという強い願望を培わなくてはならないこれは非育

に重要であるそして変身のヨーガの教えを適用すると一騎のうち

にその浄土に生まれる

「中間の生存」ヨーガの恩恵は次のようにまとめられる

(ni 「法則の身体」は死のときに実現できる

② 「完全な楽しみの身体」は 「中間の生存」で

③ 「変化身」は肉体化するときに実現される

これはまた覚者の三身の成就に導く道とも呼ばれる

2「中間の生存」の教え (2)

《崩壊の諸段階》

人間は25の粗雑な対象- 五つの集積四つの元素六つの感覚要

素五つの対象五つの基本的智慧- が崩壊することによって必ず

死ぬ

死のプロセスには八つの段階がありそれには25の要素の崩壊が含

まれる22の要素は最初の四つの段階の間に崩壊する残 りすなわ

ち識別の集積 意識の感覚 諸現象の性質を悟る基本的智慧は最級

の四つの段階の間に崩壊する

52

B] 「中間の生存」のヨーガの教え

図1 25の粗雑な対象

5つのとらわれfの集報 53の基本的魯魚 四大元素 6つの感覚事案 5うめ対魚

形材 窄準 二 基本的鋲のような智患 也 日の感

覚 形状-容姿感 車 基本的な平等の智

憩 水 耳の感覚 声蓑 壷 基本的な

分析の智患 火 鼻の感覚 香り痕由の構成 基本的な活動を 風 舌

の感覚 味達成する智患 身の感覚 接

触敗 軍 基本

的な諸現象の性質の智愁 意識の感覚図2 8つの崩壊価 白の崩噂空重BO油 填 ー3番白の崩薮 iIi春日重油 墳一J

1 帝敬す二

る奮寮 形状-容姿 感 覚 弛 別 経験の構成

元 素 地 水 火 風博 労要素 T 日の感

覚 耳の感覚 舟の感兜 舌と身の感覚対 慶

目に見える形状-容姿 士PJ 香 り 味と

接触基本地軸 基本的 基本的な 基本的な 基本的な活動を鏡のような智慧 平等の智患 分析

の智恵 達成する智患崩壊寸を5帝P

の崩壊 there4や畢日申申墳 7寧日の崩壊 や番

〈一番目の崩壊〉

最初に形状一容姿の集積の段階の五つの現象が自然に崩壊するす

なわち形状一容姿の集積のような智慧地元素目の感覚生命体の

中にある目に見える形状一容姿である形状一容姿の集積の崩壊の外的I

な印として手足が前より小さくなり身体が弱く力がなくなる

この大きさと力の減少は普通老齢とともに訪れる顕著なかたちである

基本的な鏡のような智慧は鏡に像が現われるのとちょうど向 じよう

に多くの対象が同時に明確に現われる通常の意識であると説明されて

いるこの崩壊の外的な印として視界がハツキリしなくなり暗くな

地元案の崩壊の外的な印として身体が非常に細 くなり手足がだら

んとし身体が地面の下に沈んでいっているような感じがする

沈んでいく感覚は「持ち上げてくれ 」と叫ぶほどである

目の感覚の崩壊の外的な印として日を開けたり閉じたりできなくな

生命体の中にある目に見える形状-容姿の崩壊の外的な印としてつヤ

身体の艶が減少し力が尽きる

この五つの崩壊の内的な印は「屡気楼のような」と呼ばれる青っぽ

い現われが生 じることであるこれは太陽の光が夏の砂漠を打つとき

の水の現われのようなものである

現われは煙の塊にもたとえられるがたいていは零気横にたとえられる

《二番目の崩壊》

その後感覚の集積の段階の五つの現象が同時に崩壊する感覚の集

積が崩壊するときの外的な印は身体の意識が感覚の意識に伴う楽

苦しみ どちらでもない感覚をもはや経験することができないというこ

とである

基本的な平等の智慧は楽 苦しみ どちらでもない感覚を一つの檀

54

回 「中間の生存」のヨーガの教え

類すなわち感覚として心にとめている通常の意識であると説明され

ている

これは多くの同発語を一つの意味を持つものとして心にとめている意識とし

ても表現されている

この崩壊の外的な印として意識の感覚に伴う楽 苦しみ どちら

でもない感覚をもはや心にとめることができない

水元素の崩壊の外的な印として唾液汗尿血液精液が干上が

口鼻舌喉が干からび歯にはカスが生じる

耳の感覚の崩壊の外的な印として外的 内的な音がもはや聞こえな

生命体の中に含まれている音の崩壊の外的な印として耳の内側の

「ur」という音がもはや生じない

この五つの崩壊の内的な印は「煙のような」と呼ばれる現われが生

じることである これは煙の塊の中にある煙突からうねって出てい

る煙に似ている

《三番目の崩壊》

その後識別の集積の段階の五つの現象が同時に崩壊する 識別の集

積の崩壊の外的な印として両親のような親しい人のことをもはや気

にとめなくなる

基本的分析の智慧は親しい人の個々の名前や目的などに気をとめ

る通常の意識であると説明されている

この崩壊の印としては自分の両親の名前すらもはや思い出せない0

火元素の崩壊としては身体の温かさが減少しそこから食べ物や飲

み物を消化する力が失われる

鼻の感覚力の崩壊の外的な印としては鼻からの空気の吸い込みは弱

くなるが吐き出しは強く長くなり息はまるで一つ一つ積み上げられ

55

ているかのようである

生命体の中に含まれているにおいの崩壊の外的な印としてはいいに

おいも悪いにおいも喚ぐことはできない

この五つの崩壊の内的印は「蛍のような」と呼ばれる現われが生 じ

ることであるこれは煙突から上る煙の-吹きの中に見られる赤いすす

火の粉または穀物を妙るために使われるフライパンの底の煤につい

た赤い火の粉のようである

《四番目の崩壊》

その後経験の構成の集積の段階の五つの現象が同時に崩壊するこ

の集積の崩壊の外的な印は動き回るというような肉体運動をすること

ができないことである

基本的な活動を達成する智慧は今生および来生の外的 世俗的な

活動や目的などそしてまたそれらをどのようにして達成するのかを

心にとめている意識であると説明されている

風の元素の崩壊の外的な印としては10の風- 粗雑な生命を運ぶ風

など- がその住みかから心臓に移 り息が出たり入ったりしなくな

舌の感覚力の崩壊の外的な印としては舌が太 く短 くなりつけ根が

青 くなる

生命体に含まれる味の崩壊の外的な印としてもはや六つの味 (甘さ

酸っぱさ苦さ渋さピリッとした塩辛さ)を経験できない

この時点で身の感覚と接触も必ず崩壊するのでその崩壊の外的な

印としていかなるなめらかさも租さも感じることができない

この七つの崩壊の内的な印は「燃えるバターランプのような」と呼

ばれる現われが生 じることである これはバターランプがまさに消え

んとするとき炎がパチパチするようなものである

56

E] 「巾問の生存」のヨーガの教え

「崩壊の意味」前の元素がどのようにして後ろの元素に崩壊 していく

のかについていうと地 水 火 風という順序で前の元素と関係の

ある風の意識の基礎として働 く能力が撤退し後の元素の意識の基礎

として働く能力がより顕現するのである これは前の元素の後の元莱

-の崩壊と呼ばれているがある一つの元素が別の元素の性質を持つよ

うになるということではない

地が水に崩壊するということは地の風の意識の基礎として働く能力

が退化しそのときに水の風の意識の基礎として働く能力がより顕現

するようになるということを意味するこのようにこれは前者の舵

力が後者の能力へ移動するようなものなので地が水に崩壊するといわ

れているが通常の地が通常の水に崩壊することではないこれは他の

崩壊にも当てはまる

《五番目の崩壊》

四つの元素が崩壊した後意識の集積の段階にある五つの現象が段階

的に現われなくてはならないこれらは80の表示的概念の心輝 く白の

現われの心輝 く赤い増加の心輝 く黒の達成間近の心そして死の

クリアライトの心である

80の概念は三つのグループに分かれ33が白い現われの心を表わし

40が赤い増加の心を表わし七つが黒い達成間近の心を表わす 最初の

グループの概念は対象の乗 り物として働 く粗雑な風の動 きに関係 し

よって白の現われの心を顕現として経験 していない者にとっては

その乗 り物として働く風が赤い増加の心そして黒い達成間近の心と

比べていくらか粗雑な動きをしていると感じられるこの白い現われ

の心に関する推論ができるのは最初の概念のグループが微細から釈

雑へと反対の順序で進んでいるときの白い現われの心の痕跡あるい

は結果だからである

57

この33とは

1大きな欲望の欠如 心は対象を欲さない

2中くらいの欲望の欠如

3小さな欲望の欠如I

4心の行き来 心は外的対象-と行ったり内的対象-帰ったりする

5大きな悲しみ 快い対象と別れることに対する心の苦痛

6中くらいの悲しみ

7小さな悲しみ

8安らぎ心は安らかにとどまる

9概念化 対象のまぶしさによって興智した心

10大きな恐れ 不快な対象に出合ったことによって生み出される恐れ

ll中くらいの恐れ

12小さな恐れ

13大きな執着 快い対象に執着すること

14中くらいの執着

15小さな執着

16とらわれ 愛欲界の対象に完全にとらわれた心

17不善あるいは非知識 善行に対する疑念

18飢え 食べ物を欲すること

19渇き飲物を欲すること

20大きな感覚 快感痛みどちらでもないという感覚

21中くらいの感覚

22小さな感覚

23知者の概念

24知ることの概念

25知られる対象の概念

26個別の識別 何がふさわしく何がふさわしくないかを分析する心

27恥 自分自身が同意しないあるいは宗教的な禁止によって

58

固 「中間の生存」のヨーガの教え

誤った行為を避けること

28慈悲 苦悩からの離別を願うこと

29哀れみ 観察の対象を完全に保護する心

30美 しいものと会いたいと欲すること

31不安 とらわれた心確信がない

32蓄積 所有物を集める心

33嫉妬 他の繁栄によって乱れた心

二つ日の40の概念は対象の乗 り物として働 く中くらいの風に関係す

るよってそれを経験 していない者にとっては赤あるいはオレンジ

の増加の乗 り物として働 く風が自あるいは黒い現われと比べて中く

らいの動きをしていると感 じられるつまり心がより微細になるにつ

れて心の二元性がより少なくなりつつあるということであるこの赤

い増加の心に関する推論ができるのはこの概念のグループが反対の順

序で粗雑へと進んでいるときの赤い増加の心の痕跡あるいは結果だか

らである

この40の概念とは

1欲望 まだ手に入れていない対象に対する執着

2愛著 手に入れた対象に対する執着

3大きな喜び 快い対象を見て喜ぶ心

4中くらいの喜び

5小さな喜び

6うれしさ 欲 した対象を達成 したことによる満足

7歓喜 欲 した対象を繰 り返 して経験する心

8驚き以前生起 しなかった対象について考えること

9興暫 快い対象を知覚 して散漫になった心

10満足 快い対象に対する満足

ll抱擁 抱擁 したいと欲すること

12キス キスしたいと欲すること

59

13吸う吸いたいと欲すること

14安定 変化 しない連続の心

15精進 善に向かう心

16プライド自分が優れていると思う心

17活動 活動を成し遂げることに関係する心

18強盗 富を盗みたいと欲すること

19力 他の軍隊を征服したいと欲すること

20熱意 善の道を修習する心

21大きな困難に対する従事 倣慢さによって悪行に従事すること

22中くらいの困難に対する従事

23小さな困難に対する従事

24激しさ理由もなく優れた者と議論したいと欲すること

25戯れ 魅力的な者を見て戯れたいと欲すること

26怒る傾向 憤慨の心

27善 善行に対して努力したいと願うこと

28はっきりとした言葉と真実 他が理解できるようにそして自

分の事実の識別を変えないで話 したいと願うこと

29非真実 自分の事実の識別を変えてから話したいと願うこと

30確信 非常に安定した意図

31非仮定 対象を保持 したいと欲さない心

32寄贈者 所有物を与えたいと願うこと

33熱心な勧告 怠惰な者に宗教の実践をするように勧めること

34英雄的行為 煩悩のような敵を克服したいと願うこと

35-恥知らず 自分が同意しないあるいは宗教的な禁止によって非

行を避けないで悪行に従事すること

36欺き偽善によって人を欺くこと

37キツさ鋭い良心

38悪徳 邪見解に慣れた心

60

6] rFP問の生存」のヨーガの教え

39非優 しさ他を傷つけたいと願うこと

40不正 不正直

三番目の七つの概念は対象の乗 り物として働 く弱い風の動きに関係

するよって黒い達成間近の心に関してそれを経験 していない者に

それを示す働きをする これはこの概念のグループが反対の順序で釈

雑へと進んでいるときの黒い増加の心の痕跡あるいは結果だからであ

この七つの概念とは

1忘れっぽさ衰えた注意力

2誤り水を寮気樺と思うことなど

3しゃべらない しゃべりたくないと思うこと

4意気消沈 悩む心

5怠惰 善に対する熱意のなさ

6疑念

7中くらいの欲 愛著と邪悪心が同じくらいの心

80の表示的概念とその乗 り物である風は輝 く白い現われの前に崩壊

しなくてはならないなぜなら理解の様式と現われの心のそれは不

一致だからであるまたこの二つの間には粗雑さと微細さに関して大

きな違いがあるので80の概念のような粗雑な心は白い現われのとき

には存在できない80の表示的概念とその乗り物である風が輝 く白い

現われへと崩壊するとき燃えているバターランプのような現われが坐

起する80の表示的概念がその中に崩壊 してしまったときの現われくう

の心自身の印は非常に明るい透明さと空の現われおよび月の光が

充満したけがれのない秋の夜空のような白い様相の光の現われである

この現われの原因に関していえば心臓から上の左右両方の気道の風

がその上の開口つまり頭頂から中央気道に入ったからであるこ

の力によって頭頂の緒がゆるみ父から得た音節ハムが逆さになった

相である [皇 ]白いビンドゥが水のような性質を持っているがゆ

61

えに下に下がるそれが心臓のところにある左右の気道の大童の円

の緒の上に来ると輝く白い現われが生起する このようにこれは

外側から差した月の光などの現われではないのである

これが現われと呼ばれるのは月の光のような現われが生起するからくう

であり空と呼ばれるのは80の概念とその乗 り物である風が存在 し

ないからである

〈六番目の崩壊》

この後現われの心とその乗り物である風が増加の心に崩壊する0くう

増加の心が生起すると空であり 「空っぽ」であるが前よりももっ

と澄んだ赤またはオレンジの現われが太陽の光の浸透したけがれのそら

ない秋の空のように輝く

この原因に関していえば心臓から下の左右の気道の風がすべて管

骨の一番下あるいは性器のところの開口を通って中央気道に入るか

らであるこの力によって宝石 (性器)の中のチアクラの結とヘソ

のチァタラの結が徐々にゆるむこれによってヘソのチァクラの真ん

中にある縦一本の線の短いア [A]の形で存在 している母から得

た赤いビンドゥが上に上がる赤い現われは心臓にある六重の円の

左右の気道の緒の下まで上昇する よってこれは外側から輝 く太陽

の光の輝きなどではないのである

これが赤い現われと呼ばれるのは太陽の光のように鮮やかであるかくう

らで「非常に空」と呼ばれるのは現われの心とその乗 り物 として働

く風が存在しないからである

《七番目の崩壊》

この後増加の心がその乗 り物である風とともに達成間近の心に

崩壊する 最初夜の初めのような濃い闇が浸透 したけがれのない秩そら

の空のような様々な黒い現われが生起する

62

団 「中問の生存」のヨーガの教え

中央気道の中の上と下の風は心臓に集まっておりこの力によって

心臓のところにある左右の気道の六重の円の結がゆるむこれによって

逆さになった音節ハム [卓 ]の様相上の白いビンドゥが降り下の縦

の線の様相の赤いビンドゥが昇る これらは心臓のところの中央気追

の真ん中で子音で終わる (閉じた箱の)様相で存在している赤と白の

不滅のビンドゥに入るこの出合いによって達成間近の輝 く黒い現われ

が生起する このようにこれは外側からやってくる閲の現われ等の

ケースではないのである

これが 「達成間近」 と呼ばれるのはクリアライ トに近いからでくう

「大きな空」と呼ぼるのは増加の心とその乗 り物 として働 く風が存

在 しないからである

達成間近の心の最初の方では対象の感覚があるしかし最後の方

では心は沖象に注意 しておらず闇に困惑して気を失って無意識に

なりそうであるその後非常に微細な風と心から偶発的に生起するす

べての風と心が止まる

注意力のない達成間近な心の最後の部分は普通の状態で初めから

顕現せずに存在 していた非常に微細な風と心の注意力が活性化するま

で続 く これが起こると死のクリアライトが現われる

輝 く白い現われの心の定義は

① 概念の崩壊によって起こりその動きすなわち回復まで続きそら くう

② 月の光の浸透したけがれのない秋の空のような輝く白い空の

現われが現われ

(卦 何の租雑な二元の現われも現われない心の意識である

80の概念は崩壊しているが現われの心は概念的であるOより微細な多様性はあ

るが二元である散漫ではないが心象的な要素がありゆえに概念的である

一方クリアライトの心は完全に非概念的で非二元である

現われの増加の心の定義は

(》 概念の崩壊によって起こりその動きすなわち回復まで続 く

63

そら

(参 太陽の光の浸透したけがれのない秋の空のような輝 く赤い空の

現われが生起する

(卦 どんな粗雑で二元の現われも現われない心の意識である

達成間近の心の定義は int

① 概念の崩壊によって起こりその動きすなわち回復まで続くそら

(参 夜の初めの濃い闇の浸透したけがれのない秋の空のような輝くう

く黒い空の現われが生起する

どんな二元の現われも現われない心の意識である

《八番目の崩壊〉

達成間近の心がクリアライトに崩壊すると注意力のない達成間近

の心の二番目の部分が一掃される粗雑な二元の現われがみじんもないくう

明るく透明な空の現われが現われる これは三つのけがれすなわち

月の光 太陽の光 闇のない自然な秋の夜明けの色のようであるこくう

の現われは直接に空を認識するサマディの意識のようである

クリアライトの現われの原因は白と赤のビンドゥがそれぞれ心臓で

白と赤の不滅のビンドゥに溶解し中央気道のすべての風が非常に級

細な生命を運ぶ風に崩壊するからであるこれによって最初から顕現

しない状態で普通に存在していた非常に微細な風と心が顕現しそれ

によってこのような現われが現われるよってこれは外側からの空っそら

ぽの空のような現われのケースではない

これは「死のクリアライト」そして80の概念現われ増加達成くう

間近がなくそれを乗 り物とする風もないゆえに「すべて空」 と呼ば

れる これは実際の死である

これは基本的な真実の身体である真実の身体へと変化していくため

の浄化の土台であるがゆえにそう呼ばれる「空っぽ」は基本的な自然

の身体と呼ばれるそしてそれを対象としてとる心は基本的な智慧を

認識す _-真束の身体と呼ばれる

64

固 「中間の生存」のヨーガの教え

ほとんどの人間はクリアライトに3日とどまりそれから白と赤の構

成要素の印が起こる

血と癖が少 し鼻と性器から現われるこれは心臓で崩壊 したビンドゥの浄化 さ

れなかった部分である

しかし肉体的な構成要素が病気によってひどく消耗している場令

には何日経っても赤と白の構成要素の印は起こらない

このような人は一日もクリアライトにいることはないかもしれない

また高いあるいは低い悟 りを持つヨーギーの場合にはクリアラ

イトと真実の身体を混ぜ合わせることができこの状態に普通よりも長

くいたりまたその期間を短くしたりすることができる

65

固 変身のヲ-ガ (意識を移し変える)の教え

変身のヨーガ (意識を移 し変える)は意識を覚者の浄土にある

いは高い誕生の世界に運ぶために編み出された数えである死の光

および 「中間の生存」の幻身を保つことのできる修行の進んだヨーギー

にとってはこのヨーガが必要であるoこれは非prime削こ重要であるO生起

のヨーガを取得 した者そしてある程度プラーナとナ-ディーそして

マハームドラーの見解を取碍 した者がこのヨーガを修行するのに適し

た者であるOこれを行なうことができない省も少なくともカルマの法

則に強い信を持ちこの修行の意味とプロセスを完全に理解すべきである

そして先に述べた壷の呼吸と ト〉モが鞭FJlなくできるようにな

らなくてはならない

(変身のヨーガの修行の仕方

)変身のヨーガの観想と訓練は次のように行なう

自分自身のタントラの主神の身体の中に中央気道を観想 し八つ

のフム音節が身体の八つの出口 (二つの耳二つの目_hLロ肛門

性器)をそれぞれ預っていると観想するoこれは唐瓢がこれらの門

から出ていかないようにするためである そ

らそれからタントラの主 神が自分の前方上の空に座っていると観想

するそしてブルーのフム字を心臓のチアクラに観想し五色の光を放

っていると観想する次に壷の呼吸を維持しその力を使って7ム字杏l=こ

中央気道を通 して「神聖天への開稚 (ブラフマランドラ)」まで一気

に打ち上げるそして同時に大きな声で 「ヒクリ と叫び打ち上げる力

6

回 変身のヨーガ (意紙を移し替える)の教え

を強めるフム字を 「神聖天への開溝」に一秒保ち優 しく 「カ」 と

ささやいてそれを心臓のチアクラまで降ろす止める前にこれを7

回繰 り返しそしてまた始める 数回行なったら走りながら 「ヒク」そら

と7回叫んでフム字を身体の外に出し自分の前方上の空にいるタン

トラの主神の心臓に入れる そして優 しく低い声で「カ」と7回続け

て繰 り返すこのようにしてフム字を自分の心臓のチァタラに返す0

これを1日に4回行なう者は数日後に次のような経験をする-

頭頂がひどくかゆくなり熱 くなるそして真ん中に盛 り上がりがで

きそこから黄色の液体が分泌されるもしこれらの症状が起こった

ならこれが成就の印であると思ってよいこの後この修行をやめ

一カ月に1回か2回行なう しかし頻繁に覚者の浄土に生まれるとい

う強い発願を行ないそこに行く確信と望みを強める

《変身のヨーガの応用》

死の印がすべて現われ命を延ばすことがこれ以上できない場合変

身のヨーガを行なうまだ死ぬ時期が来る前にこれを行なう者は大き

な罪を犯すことになり地獄に落ちる

死の際のこのヨーガのテクニックは先に述べたものと同じである0

一つの違いは中央気道の上部と 「神聖天への開溝」を非常に大きく

そしてふさがれていないと観想することである

ここでフム字を心臓のチァクラに観想し全力を使って 「ヒク」 と

叫ぶ瞬時にフム字は中央気道を上がり「神聖天への開溝」を通ってそら

あっという間に自分の眼前の空にいるタントラの主神の心臓に達する

もしこのときにすべてが暗くなりプラ-ナが吹き出し頭頂がかゆ

く痛 くなるならこれは身体を抜け出して覚者の浄土に行 くという

確実な印である もしこのような印が現われない場合にはフム字杏

降ろし休んでからもう一度 トライするこの印が現われたら「ヒクリ

と21回から25回叫び続ける そうすれば絶対に覚者の浄土に生まれる

67

友人親戚など死にかけている人につき添っている人は骨変身

のヨーガの教えを思い出させその確信と倍を強め彼のために祈 り

彼を助ける

生きている間このヨーガを修習する機会のなかった者は次のようI

にする

死が近づいたなら祈 り供物を捧げザンゲし覚者方の前で願い

を言う 覚醒の心を生じさせすべての邪悪な想念を断ちすべての執

着を切るライオンの横臥位になる覚者の浄土に生まれたいという真

剣な願いを生じさせ変身のヨーガの教えを適用するこれを知らない

者は知っている者に簡単に話してもらう そのような人もいない場令そら

には単に自分の前前方上の空にいるタントラの主神の心臓に集中

する そして「ヒク」と21回叫び続ける このようにして意識を覚

者の心臓に放 り投げる

もし死につつある人の頭を優しくなで「メンラ (薬師愛欲神)」と

繰 り返すなら8人の到達其智運命魂方がやってきて死につつある人

の意識を覚者アミタ-バの西の浄土に導いてくれる

動物が死んでいる場合には「ラトナクータ」を繰 り返すその動物

の意識は高い世界へ生まれる

死の光と 「中間の生存」の幻身を認識できないけれども高い世界に

生まれるために変身のヨーガに頼る者は三つのグループに分けられ

る 覚者の浄土に生まれ変わる有名なヨーギーはそこで簡単に究極の

解脱を達成する 普通の者は法則とヴァジラヤーナが普及している場

所に生まれることができ数生で覚者の境地に達する劣った者はこ

のヨーガによって大きな死の恐怖を避けることができ「中間の生存」

と恐怖から逃れ幸福な場所に生まれ変わりいずれは解放を達成する

68

h主釘

rcて

B] 「中開の生存」のヨーガの教え

たもし神聖になされた約束の戒を破ったことがあるならグルあるい

は覚者に再びイニシエーションを与えてくれるように懇願 し破った棉

聖になされた約束の戒を修復すべきである真剣にグルとタントラの主

神に祈 り死の光と 「中間の生存」での幻身を保持できるよう助けを求

めまた法友に頼って死の際で教えを思い出させてもらう

最も修行の進んでいるヨーギーは死のとき溶解のヨーガを行ない

おのずから照らす精髄に集中してそれを死の光に混ぜ合わせる そし

てその光から「風とともにある心」でできた完全な 「完全な楽 しみの

身体」と 「変化身」を生 じさせるよう努力する

マハ-ム ドラーの第四段階に達した非常に修行が進んでいるヨーギー

は死のときに確実に母と息子の光を混ぜ合わせることができる この

ときカルマの身体顕現心のすべてのきずなが切れ覚者の境地の

徳がすべて完成する彼らの心は法則の身体になり身体は智慧の身体

になり土地は完成と純粋さの土地になる

かなり修行の進んでいるヨーギーも最も進んでいる者たちと同じよ

うに修行するべきであるもしこれに成功すれば彼らは 「中間の生存」を通らないで転生できる そうでなければ真剣に覚者の浄土に生まれ

るように祈 り変身のヨーガの教えを適用すべきである

死の光も幻身のヨーガも保持することめできない劣ったヨーギーは

心の集中力を喚起 し確実な理解と揺るぎのない自信を持って教えを逮

用 し死と 「中間の生存」の挑戦に立ち向かう解放を得るために死と

「中間の生存」の機会を利用することができない者はカルマによって

もうー度 「生まれ変わり」の世界に生まれることを強いられる これを

防ぐためには次の指示に従う

「中間の生存」にいる者がその者にとって最 も魅力的な場所に来た

ときそれをタントラの主神のマンダラだと観想する 男と女の性交を

見て愛著と邪悪心が生起 したら自分自身に注意を喚起 してこれが

覚者が現わした父と母の第三イニシエーションだと考える 楽と空の経

51

くう験を受け入れ愛書も邪悪心も幻影で空であると見る

くうこのように空の状態の見解を強調することによって「生まれ変わり」

の世界から永遠に自分を解放できるかもしれないもし 「中間の生存」

にいる者がこれをうまく成し遂げ最初の7日間で再生を逃れることが

でき為ならそれに続 く7日間あるいはその後に同じことを成し遂げ

ることは難しくない彼はタントラの主神の浄土に生まれ道-の帰依

を完成するだろう

もし 「中間の生存」にいる者が覚者の浄土に生まれたいと思うなら

そこに生まれたいという強い願望を培わなくてはならないこれは非育

に重要であるそして変身のヨーガの教えを適用すると一騎のうち

にその浄土に生まれる

「中間の生存」ヨーガの恩恵は次のようにまとめられる

(ni 「法則の身体」は死のときに実現できる

② 「完全な楽しみの身体」は 「中間の生存」で

③ 「変化身」は肉体化するときに実現される

これはまた覚者の三身の成就に導く道とも呼ばれる

2「中間の生存」の教え (2)

《崩壊の諸段階》

人間は25の粗雑な対象- 五つの集積四つの元素六つの感覚要

素五つの対象五つの基本的智慧- が崩壊することによって必ず

死ぬ

死のプロセスには八つの段階がありそれには25の要素の崩壊が含

まれる22の要素は最初の四つの段階の間に崩壊する残 りすなわ

ち識別の集積 意識の感覚 諸現象の性質を悟る基本的智慧は最級

の四つの段階の間に崩壊する

52

B] 「中間の生存」のヨーガの教え

図1 25の粗雑な対象

5つのとらわれfの集報 53の基本的魯魚 四大元素 6つの感覚事案 5うめ対魚

形材 窄準 二 基本的鋲のような智患 也 日の感

覚 形状-容姿感 車 基本的な平等の智

憩 水 耳の感覚 声蓑 壷 基本的な

分析の智患 火 鼻の感覚 香り痕由の構成 基本的な活動を 風 舌

の感覚 味達成する智患 身の感覚 接

触敗 軍 基本

的な諸現象の性質の智愁 意識の感覚図2 8つの崩壊価 白の崩噂空重BO油 填 ー3番白の崩薮 iIi春日重油 墳一J

1 帝敬す二

る奮寮 形状-容姿 感 覚 弛 別 経験の構成

元 素 地 水 火 風博 労要素 T 日の感

覚 耳の感覚 舟の感兜 舌と身の感覚対 慶

目に見える形状-容姿 士PJ 香 り 味と

接触基本地軸 基本的 基本的な 基本的な 基本的な活動を鏡のような智慧 平等の智患 分析

の智恵 達成する智患崩壊寸を5帝P

の崩壊 there4や畢日申申墳 7寧日の崩壊 や番

〈一番目の崩壊〉

最初に形状一容姿の集積の段階の五つの現象が自然に崩壊するす

なわち形状一容姿の集積のような智慧地元素目の感覚生命体の

中にある目に見える形状一容姿である形状一容姿の集積の崩壊の外的I

な印として手足が前より小さくなり身体が弱く力がなくなる

この大きさと力の減少は普通老齢とともに訪れる顕著なかたちである

基本的な鏡のような智慧は鏡に像が現われるのとちょうど向 じよう

に多くの対象が同時に明確に現われる通常の意識であると説明されて

いるこの崩壊の外的な印として視界がハツキリしなくなり暗くな

地元案の崩壊の外的な印として身体が非常に細 くなり手足がだら

んとし身体が地面の下に沈んでいっているような感じがする

沈んでいく感覚は「持ち上げてくれ 」と叫ぶほどである

目の感覚の崩壊の外的な印として日を開けたり閉じたりできなくな

生命体の中にある目に見える形状-容姿の崩壊の外的な印としてつヤ

身体の艶が減少し力が尽きる

この五つの崩壊の内的な印は「屡気楼のような」と呼ばれる青っぽ

い現われが生 じることであるこれは太陽の光が夏の砂漠を打つとき

の水の現われのようなものである

現われは煙の塊にもたとえられるがたいていは零気横にたとえられる

《二番目の崩壊》

その後感覚の集積の段階の五つの現象が同時に崩壊する感覚の集

積が崩壊するときの外的な印は身体の意識が感覚の意識に伴う楽

苦しみ どちらでもない感覚をもはや経験することができないというこ

とである

基本的な平等の智慧は楽 苦しみ どちらでもない感覚を一つの檀

54

回 「中間の生存」のヨーガの教え

類すなわち感覚として心にとめている通常の意識であると説明され

ている

これは多くの同発語を一つの意味を持つものとして心にとめている意識とし

ても表現されている

この崩壊の外的な印として意識の感覚に伴う楽 苦しみ どちら

でもない感覚をもはや心にとめることができない

水元素の崩壊の外的な印として唾液汗尿血液精液が干上が

口鼻舌喉が干からび歯にはカスが生じる

耳の感覚の崩壊の外的な印として外的 内的な音がもはや聞こえな

生命体の中に含まれている音の崩壊の外的な印として耳の内側の

「ur」という音がもはや生じない

この五つの崩壊の内的な印は「煙のような」と呼ばれる現われが生

じることである これは煙の塊の中にある煙突からうねって出てい

る煙に似ている

《三番目の崩壊》

その後識別の集積の段階の五つの現象が同時に崩壊する 識別の集

積の崩壊の外的な印として両親のような親しい人のことをもはや気

にとめなくなる

基本的分析の智慧は親しい人の個々の名前や目的などに気をとめ

る通常の意識であると説明されている

この崩壊の印としては自分の両親の名前すらもはや思い出せない0

火元素の崩壊としては身体の温かさが減少しそこから食べ物や飲

み物を消化する力が失われる

鼻の感覚力の崩壊の外的な印としては鼻からの空気の吸い込みは弱

くなるが吐き出しは強く長くなり息はまるで一つ一つ積み上げられ

55

ているかのようである

生命体の中に含まれているにおいの崩壊の外的な印としてはいいに

おいも悪いにおいも喚ぐことはできない

この五つの崩壊の内的印は「蛍のような」と呼ばれる現われが生 じ

ることであるこれは煙突から上る煙の-吹きの中に見られる赤いすす

火の粉または穀物を妙るために使われるフライパンの底の煤につい

た赤い火の粉のようである

《四番目の崩壊》

その後経験の構成の集積の段階の五つの現象が同時に崩壊するこ

の集積の崩壊の外的な印は動き回るというような肉体運動をすること

ができないことである

基本的な活動を達成する智慧は今生および来生の外的 世俗的な

活動や目的などそしてまたそれらをどのようにして達成するのかを

心にとめている意識であると説明されている

風の元素の崩壊の外的な印としては10の風- 粗雑な生命を運ぶ風

など- がその住みかから心臓に移 り息が出たり入ったりしなくな

舌の感覚力の崩壊の外的な印としては舌が太 く短 くなりつけ根が

青 くなる

生命体に含まれる味の崩壊の外的な印としてもはや六つの味 (甘さ

酸っぱさ苦さ渋さピリッとした塩辛さ)を経験できない

この時点で身の感覚と接触も必ず崩壊するのでその崩壊の外的な

印としていかなるなめらかさも租さも感じることができない

この七つの崩壊の内的な印は「燃えるバターランプのような」と呼

ばれる現われが生 じることである これはバターランプがまさに消え

んとするとき炎がパチパチするようなものである

56

E] 「巾問の生存」のヨーガの教え

「崩壊の意味」前の元素がどのようにして後ろの元素に崩壊 していく

のかについていうと地 水 火 風という順序で前の元素と関係の

ある風の意識の基礎として働 く能力が撤退し後の元素の意識の基礎

として働く能力がより顕現するのである これは前の元素の後の元莱

-の崩壊と呼ばれているがある一つの元素が別の元素の性質を持つよ

うになるということではない

地が水に崩壊するということは地の風の意識の基礎として働く能力

が退化しそのときに水の風の意識の基礎として働く能力がより顕現

するようになるということを意味するこのようにこれは前者の舵

力が後者の能力へ移動するようなものなので地が水に崩壊するといわ

れているが通常の地が通常の水に崩壊することではないこれは他の

崩壊にも当てはまる

《五番目の崩壊》

四つの元素が崩壊した後意識の集積の段階にある五つの現象が段階

的に現われなくてはならないこれらは80の表示的概念の心輝 く白の

現われの心輝 く赤い増加の心輝 く黒の達成間近の心そして死の

クリアライトの心である

80の概念は三つのグループに分かれ33が白い現われの心を表わし

40が赤い増加の心を表わし七つが黒い達成間近の心を表わす 最初の

グループの概念は対象の乗 り物として働 く粗雑な風の動 きに関係 し

よって白の現われの心を顕現として経験 していない者にとっては

その乗 り物として働く風が赤い増加の心そして黒い達成間近の心と

比べていくらか粗雑な動きをしていると感じられるこの白い現われ

の心に関する推論ができるのは最初の概念のグループが微細から釈

雑へと反対の順序で進んでいるときの白い現われの心の痕跡あるい

は結果だからである

57

この33とは

1大きな欲望の欠如 心は対象を欲さない

2中くらいの欲望の欠如

3小さな欲望の欠如I

4心の行き来 心は外的対象-と行ったり内的対象-帰ったりする

5大きな悲しみ 快い対象と別れることに対する心の苦痛

6中くらいの悲しみ

7小さな悲しみ

8安らぎ心は安らかにとどまる

9概念化 対象のまぶしさによって興智した心

10大きな恐れ 不快な対象に出合ったことによって生み出される恐れ

ll中くらいの恐れ

12小さな恐れ

13大きな執着 快い対象に執着すること

14中くらいの執着

15小さな執着

16とらわれ 愛欲界の対象に完全にとらわれた心

17不善あるいは非知識 善行に対する疑念

18飢え 食べ物を欲すること

19渇き飲物を欲すること

20大きな感覚 快感痛みどちらでもないという感覚

21中くらいの感覚

22小さな感覚

23知者の概念

24知ることの概念

25知られる対象の概念

26個別の識別 何がふさわしく何がふさわしくないかを分析する心

27恥 自分自身が同意しないあるいは宗教的な禁止によって

58

固 「中間の生存」のヨーガの教え

誤った行為を避けること

28慈悲 苦悩からの離別を願うこと

29哀れみ 観察の対象を完全に保護する心

30美 しいものと会いたいと欲すること

31不安 とらわれた心確信がない

32蓄積 所有物を集める心

33嫉妬 他の繁栄によって乱れた心

二つ日の40の概念は対象の乗 り物として働 く中くらいの風に関係す

るよってそれを経験 していない者にとっては赤あるいはオレンジ

の増加の乗 り物として働 く風が自あるいは黒い現われと比べて中く

らいの動きをしていると感 じられるつまり心がより微細になるにつ

れて心の二元性がより少なくなりつつあるということであるこの赤

い増加の心に関する推論ができるのはこの概念のグループが反対の順

序で粗雑へと進んでいるときの赤い増加の心の痕跡あるいは結果だか

らである

この40の概念とは

1欲望 まだ手に入れていない対象に対する執着

2愛著 手に入れた対象に対する執着

3大きな喜び 快い対象を見て喜ぶ心

4中くらいの喜び

5小さな喜び

6うれしさ 欲 した対象を達成 したことによる満足

7歓喜 欲 した対象を繰 り返 して経験する心

8驚き以前生起 しなかった対象について考えること

9興暫 快い対象を知覚 して散漫になった心

10満足 快い対象に対する満足

ll抱擁 抱擁 したいと欲すること

12キス キスしたいと欲すること

59

13吸う吸いたいと欲すること

14安定 変化 しない連続の心

15精進 善に向かう心

16プライド自分が優れていると思う心

17活動 活動を成し遂げることに関係する心

18強盗 富を盗みたいと欲すること

19力 他の軍隊を征服したいと欲すること

20熱意 善の道を修習する心

21大きな困難に対する従事 倣慢さによって悪行に従事すること

22中くらいの困難に対する従事

23小さな困難に対する従事

24激しさ理由もなく優れた者と議論したいと欲すること

25戯れ 魅力的な者を見て戯れたいと欲すること

26怒る傾向 憤慨の心

27善 善行に対して努力したいと願うこと

28はっきりとした言葉と真実 他が理解できるようにそして自

分の事実の識別を変えないで話 したいと願うこと

29非真実 自分の事実の識別を変えてから話したいと願うこと

30確信 非常に安定した意図

31非仮定 対象を保持 したいと欲さない心

32寄贈者 所有物を与えたいと願うこと

33熱心な勧告 怠惰な者に宗教の実践をするように勧めること

34英雄的行為 煩悩のような敵を克服したいと願うこと

35-恥知らず 自分が同意しないあるいは宗教的な禁止によって非

行を避けないで悪行に従事すること

36欺き偽善によって人を欺くこと

37キツさ鋭い良心

38悪徳 邪見解に慣れた心

60

6] rFP問の生存」のヨーガの教え

39非優 しさ他を傷つけたいと願うこと

40不正 不正直

三番目の七つの概念は対象の乗 り物として働 く弱い風の動きに関係

するよって黒い達成間近の心に関してそれを経験 していない者に

それを示す働きをする これはこの概念のグループが反対の順序で釈

雑へと進んでいるときの黒い増加の心の痕跡あるいは結果だからであ

この七つの概念とは

1忘れっぽさ衰えた注意力

2誤り水を寮気樺と思うことなど

3しゃべらない しゃべりたくないと思うこと

4意気消沈 悩む心

5怠惰 善に対する熱意のなさ

6疑念

7中くらいの欲 愛著と邪悪心が同じくらいの心

80の表示的概念とその乗 り物である風は輝 く白い現われの前に崩壊

しなくてはならないなぜなら理解の様式と現われの心のそれは不

一致だからであるまたこの二つの間には粗雑さと微細さに関して大

きな違いがあるので80の概念のような粗雑な心は白い現われのとき

には存在できない80の表示的概念とその乗り物である風が輝 く白い

現われへと崩壊するとき燃えているバターランプのような現われが坐

起する80の表示的概念がその中に崩壊 してしまったときの現われくう

の心自身の印は非常に明るい透明さと空の現われおよび月の光が

充満したけがれのない秋の夜空のような白い様相の光の現われである

この現われの原因に関していえば心臓から上の左右両方の気道の風

がその上の開口つまり頭頂から中央気道に入ったからであるこ

の力によって頭頂の緒がゆるみ父から得た音節ハムが逆さになった

相である [皇 ]白いビンドゥが水のような性質を持っているがゆ

61

えに下に下がるそれが心臓のところにある左右の気道の大童の円

の緒の上に来ると輝く白い現われが生起する このようにこれは

外側から差した月の光などの現われではないのである

これが現われと呼ばれるのは月の光のような現われが生起するからくう

であり空と呼ばれるのは80の概念とその乗 り物である風が存在 し

ないからである

〈六番目の崩壊》

この後現われの心とその乗り物である風が増加の心に崩壊する0くう

増加の心が生起すると空であり 「空っぽ」であるが前よりももっ

と澄んだ赤またはオレンジの現われが太陽の光の浸透したけがれのそら

ない秋の空のように輝く

この原因に関していえば心臓から下の左右の気道の風がすべて管

骨の一番下あるいは性器のところの開口を通って中央気道に入るか

らであるこの力によって宝石 (性器)の中のチアクラの結とヘソ

のチァタラの結が徐々にゆるむこれによってヘソのチァクラの真ん

中にある縦一本の線の短いア [A]の形で存在 している母から得

た赤いビンドゥが上に上がる赤い現われは心臓にある六重の円の

左右の気道の緒の下まで上昇する よってこれは外側から輝 く太陽

の光の輝きなどではないのである

これが赤い現われと呼ばれるのは太陽の光のように鮮やかであるかくう

らで「非常に空」と呼ばれるのは現われの心とその乗 り物 として働

く風が存在しないからである

《七番目の崩壊》

この後増加の心がその乗 り物である風とともに達成間近の心に

崩壊する 最初夜の初めのような濃い闇が浸透 したけがれのない秩そら

の空のような様々な黒い現われが生起する

62

団 「中問の生存」のヨーガの教え

中央気道の中の上と下の風は心臓に集まっておりこの力によって

心臓のところにある左右の気道の六重の円の結がゆるむこれによって

逆さになった音節ハム [卓 ]の様相上の白いビンドゥが降り下の縦

の線の様相の赤いビンドゥが昇る これらは心臓のところの中央気追

の真ん中で子音で終わる (閉じた箱の)様相で存在している赤と白の

不滅のビンドゥに入るこの出合いによって達成間近の輝 く黒い現われ

が生起する このようにこれは外側からやってくる閲の現われ等の

ケースではないのである

これが 「達成間近」 と呼ばれるのはクリアライ トに近いからでくう

「大きな空」と呼ぼるのは増加の心とその乗 り物 として働 く風が存

在 しないからである

達成間近の心の最初の方では対象の感覚があるしかし最後の方

では心は沖象に注意 しておらず闇に困惑して気を失って無意識に

なりそうであるその後非常に微細な風と心から偶発的に生起するす

べての風と心が止まる

注意力のない達成間近な心の最後の部分は普通の状態で初めから

顕現せずに存在 していた非常に微細な風と心の注意力が活性化するま

で続 く これが起こると死のクリアライトが現われる

輝 く白い現われの心の定義は

① 概念の崩壊によって起こりその動きすなわち回復まで続きそら くう

② 月の光の浸透したけがれのない秋の空のような輝く白い空の

現われが現われ

(卦 何の租雑な二元の現われも現われない心の意識である

80の概念は崩壊しているが現われの心は概念的であるOより微細な多様性はあ

るが二元である散漫ではないが心象的な要素がありゆえに概念的である

一方クリアライトの心は完全に非概念的で非二元である

現われの増加の心の定義は

(》 概念の崩壊によって起こりその動きすなわち回復まで続 く

63

そら

(参 太陽の光の浸透したけがれのない秋の空のような輝 く赤い空の

現われが生起する

(卦 どんな粗雑で二元の現われも現われない心の意識である

達成間近の心の定義は int

① 概念の崩壊によって起こりその動きすなわち回復まで続くそら

(参 夜の初めの濃い闇の浸透したけがれのない秋の空のような輝くう

く黒い空の現われが生起する

どんな二元の現われも現われない心の意識である

《八番目の崩壊〉

達成間近の心がクリアライトに崩壊すると注意力のない達成間近

の心の二番目の部分が一掃される粗雑な二元の現われがみじんもないくう

明るく透明な空の現われが現われる これは三つのけがれすなわち

月の光 太陽の光 闇のない自然な秋の夜明けの色のようであるこくう

の現われは直接に空を認識するサマディの意識のようである

クリアライトの現われの原因は白と赤のビンドゥがそれぞれ心臓で

白と赤の不滅のビンドゥに溶解し中央気道のすべての風が非常に級

細な生命を運ぶ風に崩壊するからであるこれによって最初から顕現

しない状態で普通に存在していた非常に微細な風と心が顕現しそれ

によってこのような現われが現われるよってこれは外側からの空っそら

ぽの空のような現われのケースではない

これは「死のクリアライト」そして80の概念現われ増加達成くう

間近がなくそれを乗 り物とする風もないゆえに「すべて空」 と呼ば

れる これは実際の死である

これは基本的な真実の身体である真実の身体へと変化していくため

の浄化の土台であるがゆえにそう呼ばれる「空っぽ」は基本的な自然

の身体と呼ばれるそしてそれを対象としてとる心は基本的な智慧を

認識す _-真束の身体と呼ばれる

64

固 「中間の生存」のヨーガの教え

ほとんどの人間はクリアライトに3日とどまりそれから白と赤の構

成要素の印が起こる

血と癖が少 し鼻と性器から現われるこれは心臓で崩壊 したビンドゥの浄化 さ

れなかった部分である

しかし肉体的な構成要素が病気によってひどく消耗している場令

には何日経っても赤と白の構成要素の印は起こらない

このような人は一日もクリアライトにいることはないかもしれない

また高いあるいは低い悟 りを持つヨーギーの場合にはクリアラ

イトと真実の身体を混ぜ合わせることができこの状態に普通よりも長

くいたりまたその期間を短くしたりすることができる

65

固 変身のヲ-ガ (意識を移し変える)の教え

変身のヨーガ (意識を移 し変える)は意識を覚者の浄土にある

いは高い誕生の世界に運ぶために編み出された数えである死の光

および 「中間の生存」の幻身を保つことのできる修行の進んだヨーギー

にとってはこのヨーガが必要であるoこれは非prime削こ重要であるO生起

のヨーガを取得 した者そしてある程度プラーナとナ-ディーそして

マハームドラーの見解を取碍 した者がこのヨーガを修行するのに適し

た者であるOこれを行なうことができない省も少なくともカルマの法

則に強い信を持ちこの修行の意味とプロセスを完全に理解すべきである

そして先に述べた壷の呼吸と ト〉モが鞭FJlなくできるようにな

らなくてはならない

(変身のヨーガの修行の仕方

)変身のヨーガの観想と訓練は次のように行なう

自分自身のタントラの主神の身体の中に中央気道を観想 し八つ

のフム音節が身体の八つの出口 (二つの耳二つの目_hLロ肛門

性器)をそれぞれ預っていると観想するoこれは唐瓢がこれらの門

から出ていかないようにするためである そ

らそれからタントラの主 神が自分の前方上の空に座っていると観想

するそしてブルーのフム字を心臓のチアクラに観想し五色の光を放

っていると観想する次に壷の呼吸を維持しその力を使って7ム字杏l=こ

中央気道を通 して「神聖天への開稚 (ブラフマランドラ)」まで一気

に打ち上げるそして同時に大きな声で 「ヒクリ と叫び打ち上げる力

6

回 変身のヨーガ (意紙を移し替える)の教え

を強めるフム字を 「神聖天への開溝」に一秒保ち優 しく 「カ」 と

ささやいてそれを心臓のチアクラまで降ろす止める前にこれを7

回繰 り返しそしてまた始める 数回行なったら走りながら 「ヒク」そら

と7回叫んでフム字を身体の外に出し自分の前方上の空にいるタン

トラの主神の心臓に入れる そして優 しく低い声で「カ」と7回続け

て繰 り返すこのようにしてフム字を自分の心臓のチァタラに返す0

これを1日に4回行なう者は数日後に次のような経験をする-

頭頂がひどくかゆくなり熱 くなるそして真ん中に盛 り上がりがで

きそこから黄色の液体が分泌されるもしこれらの症状が起こった

ならこれが成就の印であると思ってよいこの後この修行をやめ

一カ月に1回か2回行なう しかし頻繁に覚者の浄土に生まれるとい

う強い発願を行ないそこに行く確信と望みを強める

《変身のヨーガの応用》

死の印がすべて現われ命を延ばすことがこれ以上できない場合変

身のヨーガを行なうまだ死ぬ時期が来る前にこれを行なう者は大き

な罪を犯すことになり地獄に落ちる

死の際のこのヨーガのテクニックは先に述べたものと同じである0

一つの違いは中央気道の上部と 「神聖天への開溝」を非常に大きく

そしてふさがれていないと観想することである

ここでフム字を心臓のチァクラに観想し全力を使って 「ヒク」 と

叫ぶ瞬時にフム字は中央気道を上がり「神聖天への開溝」を通ってそら

あっという間に自分の眼前の空にいるタントラの主神の心臓に達する

もしこのときにすべてが暗くなりプラ-ナが吹き出し頭頂がかゆ

く痛 くなるならこれは身体を抜け出して覚者の浄土に行 くという

確実な印である もしこのような印が現われない場合にはフム字杏

降ろし休んでからもう一度 トライするこの印が現われたら「ヒクリ

と21回から25回叫び続ける そうすれば絶対に覚者の浄土に生まれる

67

友人親戚など死にかけている人につき添っている人は骨変身

のヨーガの教えを思い出させその確信と倍を強め彼のために祈 り

彼を助ける

生きている間このヨーガを修習する機会のなかった者は次のようI

にする

死が近づいたなら祈 り供物を捧げザンゲし覚者方の前で願い

を言う 覚醒の心を生じさせすべての邪悪な想念を断ちすべての執

着を切るライオンの横臥位になる覚者の浄土に生まれたいという真

剣な願いを生じさせ変身のヨーガの教えを適用するこれを知らない

者は知っている者に簡単に話してもらう そのような人もいない場令そら

には単に自分の前前方上の空にいるタントラの主神の心臓に集中

する そして「ヒク」と21回叫び続ける このようにして意識を覚

者の心臓に放 り投げる

もし死につつある人の頭を優しくなで「メンラ (薬師愛欲神)」と

繰 り返すなら8人の到達其智運命魂方がやってきて死につつある人

の意識を覚者アミタ-バの西の浄土に導いてくれる

動物が死んでいる場合には「ラトナクータ」を繰 り返すその動物

の意識は高い世界へ生まれる

死の光と 「中間の生存」の幻身を認識できないけれども高い世界に

生まれるために変身のヨーガに頼る者は三つのグループに分けられ

る 覚者の浄土に生まれ変わる有名なヨーギーはそこで簡単に究極の

解脱を達成する 普通の者は法則とヴァジラヤーナが普及している場

所に生まれることができ数生で覚者の境地に達する劣った者はこ

のヨーガによって大きな死の恐怖を避けることができ「中間の生存」

と恐怖から逃れ幸福な場所に生まれ変わりいずれは解放を達成する

68

h主釘

rcて

くう験を受け入れ愛書も邪悪心も幻影で空であると見る

くうこのように空の状態の見解を強調することによって「生まれ変わり」

の世界から永遠に自分を解放できるかもしれないもし 「中間の生存」

にいる者がこれをうまく成し遂げ最初の7日間で再生を逃れることが

でき為ならそれに続 く7日間あるいはその後に同じことを成し遂げ

ることは難しくない彼はタントラの主神の浄土に生まれ道-の帰依

を完成するだろう

もし 「中間の生存」にいる者が覚者の浄土に生まれたいと思うなら

そこに生まれたいという強い願望を培わなくてはならないこれは非育

に重要であるそして変身のヨーガの教えを適用すると一騎のうち

にその浄土に生まれる

「中間の生存」ヨーガの恩恵は次のようにまとめられる

(ni 「法則の身体」は死のときに実現できる

② 「完全な楽しみの身体」は 「中間の生存」で

③ 「変化身」は肉体化するときに実現される

これはまた覚者の三身の成就に導く道とも呼ばれる

2「中間の生存」の教え (2)

《崩壊の諸段階》

人間は25の粗雑な対象- 五つの集積四つの元素六つの感覚要

素五つの対象五つの基本的智慧- が崩壊することによって必ず

死ぬ

死のプロセスには八つの段階がありそれには25の要素の崩壊が含

まれる22の要素は最初の四つの段階の間に崩壊する残 りすなわ

ち識別の集積 意識の感覚 諸現象の性質を悟る基本的智慧は最級

の四つの段階の間に崩壊する

52

B] 「中間の生存」のヨーガの教え

図1 25の粗雑な対象

5つのとらわれfの集報 53の基本的魯魚 四大元素 6つの感覚事案 5うめ対魚

形材 窄準 二 基本的鋲のような智患 也 日の感

覚 形状-容姿感 車 基本的な平等の智

憩 水 耳の感覚 声蓑 壷 基本的な

分析の智患 火 鼻の感覚 香り痕由の構成 基本的な活動を 風 舌

の感覚 味達成する智患 身の感覚 接

触敗 軍 基本

的な諸現象の性質の智愁 意識の感覚図2 8つの崩壊価 白の崩噂空重BO油 填 ー3番白の崩薮 iIi春日重油 墳一J

1 帝敬す二

る奮寮 形状-容姿 感 覚 弛 別 経験の構成

元 素 地 水 火 風博 労要素 T 日の感

覚 耳の感覚 舟の感兜 舌と身の感覚対 慶

目に見える形状-容姿 士PJ 香 り 味と

接触基本地軸 基本的 基本的な 基本的な 基本的な活動を鏡のような智慧 平等の智患 分析

の智恵 達成する智患崩壊寸を5帝P

の崩壊 there4や畢日申申墳 7寧日の崩壊 や番

〈一番目の崩壊〉

最初に形状一容姿の集積の段階の五つの現象が自然に崩壊するす

なわち形状一容姿の集積のような智慧地元素目の感覚生命体の

中にある目に見える形状一容姿である形状一容姿の集積の崩壊の外的I

な印として手足が前より小さくなり身体が弱く力がなくなる

この大きさと力の減少は普通老齢とともに訪れる顕著なかたちである

基本的な鏡のような智慧は鏡に像が現われるのとちょうど向 じよう

に多くの対象が同時に明確に現われる通常の意識であると説明されて

いるこの崩壊の外的な印として視界がハツキリしなくなり暗くな

地元案の崩壊の外的な印として身体が非常に細 くなり手足がだら

んとし身体が地面の下に沈んでいっているような感じがする

沈んでいく感覚は「持ち上げてくれ 」と叫ぶほどである

目の感覚の崩壊の外的な印として日を開けたり閉じたりできなくな

生命体の中にある目に見える形状-容姿の崩壊の外的な印としてつヤ

身体の艶が減少し力が尽きる

この五つの崩壊の内的な印は「屡気楼のような」と呼ばれる青っぽ

い現われが生 じることであるこれは太陽の光が夏の砂漠を打つとき

の水の現われのようなものである

現われは煙の塊にもたとえられるがたいていは零気横にたとえられる

《二番目の崩壊》

その後感覚の集積の段階の五つの現象が同時に崩壊する感覚の集

積が崩壊するときの外的な印は身体の意識が感覚の意識に伴う楽

苦しみ どちらでもない感覚をもはや経験することができないというこ

とである

基本的な平等の智慧は楽 苦しみ どちらでもない感覚を一つの檀

54

回 「中間の生存」のヨーガの教え

類すなわち感覚として心にとめている通常の意識であると説明され

ている

これは多くの同発語を一つの意味を持つものとして心にとめている意識とし

ても表現されている

この崩壊の外的な印として意識の感覚に伴う楽 苦しみ どちら

でもない感覚をもはや心にとめることができない

水元素の崩壊の外的な印として唾液汗尿血液精液が干上が

口鼻舌喉が干からび歯にはカスが生じる

耳の感覚の崩壊の外的な印として外的 内的な音がもはや聞こえな

生命体の中に含まれている音の崩壊の外的な印として耳の内側の

「ur」という音がもはや生じない

この五つの崩壊の内的な印は「煙のような」と呼ばれる現われが生

じることである これは煙の塊の中にある煙突からうねって出てい

る煙に似ている

《三番目の崩壊》

その後識別の集積の段階の五つの現象が同時に崩壊する 識別の集

積の崩壊の外的な印として両親のような親しい人のことをもはや気

にとめなくなる

基本的分析の智慧は親しい人の個々の名前や目的などに気をとめ

る通常の意識であると説明されている

この崩壊の印としては自分の両親の名前すらもはや思い出せない0

火元素の崩壊としては身体の温かさが減少しそこから食べ物や飲

み物を消化する力が失われる

鼻の感覚力の崩壊の外的な印としては鼻からの空気の吸い込みは弱

くなるが吐き出しは強く長くなり息はまるで一つ一つ積み上げられ

55

ているかのようである

生命体の中に含まれているにおいの崩壊の外的な印としてはいいに

おいも悪いにおいも喚ぐことはできない

この五つの崩壊の内的印は「蛍のような」と呼ばれる現われが生 じ

ることであるこれは煙突から上る煙の-吹きの中に見られる赤いすす

火の粉または穀物を妙るために使われるフライパンの底の煤につい

た赤い火の粉のようである

《四番目の崩壊》

その後経験の構成の集積の段階の五つの現象が同時に崩壊するこ

の集積の崩壊の外的な印は動き回るというような肉体運動をすること

ができないことである

基本的な活動を達成する智慧は今生および来生の外的 世俗的な

活動や目的などそしてまたそれらをどのようにして達成するのかを

心にとめている意識であると説明されている

風の元素の崩壊の外的な印としては10の風- 粗雑な生命を運ぶ風

など- がその住みかから心臓に移 り息が出たり入ったりしなくな

舌の感覚力の崩壊の外的な印としては舌が太 く短 くなりつけ根が

青 くなる

生命体に含まれる味の崩壊の外的な印としてもはや六つの味 (甘さ

酸っぱさ苦さ渋さピリッとした塩辛さ)を経験できない

この時点で身の感覚と接触も必ず崩壊するのでその崩壊の外的な

印としていかなるなめらかさも租さも感じることができない

この七つの崩壊の内的な印は「燃えるバターランプのような」と呼

ばれる現われが生 じることである これはバターランプがまさに消え

んとするとき炎がパチパチするようなものである

56

E] 「巾問の生存」のヨーガの教え

「崩壊の意味」前の元素がどのようにして後ろの元素に崩壊 していく

のかについていうと地 水 火 風という順序で前の元素と関係の

ある風の意識の基礎として働 く能力が撤退し後の元素の意識の基礎

として働く能力がより顕現するのである これは前の元素の後の元莱

-の崩壊と呼ばれているがある一つの元素が別の元素の性質を持つよ

うになるということではない

地が水に崩壊するということは地の風の意識の基礎として働く能力

が退化しそのときに水の風の意識の基礎として働く能力がより顕現

するようになるということを意味するこのようにこれは前者の舵

力が後者の能力へ移動するようなものなので地が水に崩壊するといわ

れているが通常の地が通常の水に崩壊することではないこれは他の

崩壊にも当てはまる

《五番目の崩壊》

四つの元素が崩壊した後意識の集積の段階にある五つの現象が段階

的に現われなくてはならないこれらは80の表示的概念の心輝 く白の

現われの心輝 く赤い増加の心輝 く黒の達成間近の心そして死の

クリアライトの心である

80の概念は三つのグループに分かれ33が白い現われの心を表わし

40が赤い増加の心を表わし七つが黒い達成間近の心を表わす 最初の

グループの概念は対象の乗 り物として働 く粗雑な風の動 きに関係 し

よって白の現われの心を顕現として経験 していない者にとっては

その乗 り物として働く風が赤い増加の心そして黒い達成間近の心と

比べていくらか粗雑な動きをしていると感じられるこの白い現われ

の心に関する推論ができるのは最初の概念のグループが微細から釈

雑へと反対の順序で進んでいるときの白い現われの心の痕跡あるい

は結果だからである

57

この33とは

1大きな欲望の欠如 心は対象を欲さない

2中くらいの欲望の欠如

3小さな欲望の欠如I

4心の行き来 心は外的対象-と行ったり内的対象-帰ったりする

5大きな悲しみ 快い対象と別れることに対する心の苦痛

6中くらいの悲しみ

7小さな悲しみ

8安らぎ心は安らかにとどまる

9概念化 対象のまぶしさによって興智した心

10大きな恐れ 不快な対象に出合ったことによって生み出される恐れ

ll中くらいの恐れ

12小さな恐れ

13大きな執着 快い対象に執着すること

14中くらいの執着

15小さな執着

16とらわれ 愛欲界の対象に完全にとらわれた心

17不善あるいは非知識 善行に対する疑念

18飢え 食べ物を欲すること

19渇き飲物を欲すること

20大きな感覚 快感痛みどちらでもないという感覚

21中くらいの感覚

22小さな感覚

23知者の概念

24知ることの概念

25知られる対象の概念

26個別の識別 何がふさわしく何がふさわしくないかを分析する心

27恥 自分自身が同意しないあるいは宗教的な禁止によって

58

固 「中間の生存」のヨーガの教え

誤った行為を避けること

28慈悲 苦悩からの離別を願うこと

29哀れみ 観察の対象を完全に保護する心

30美 しいものと会いたいと欲すること

31不安 とらわれた心確信がない

32蓄積 所有物を集める心

33嫉妬 他の繁栄によって乱れた心

二つ日の40の概念は対象の乗 り物として働 く中くらいの風に関係す

るよってそれを経験 していない者にとっては赤あるいはオレンジ

の増加の乗 り物として働 く風が自あるいは黒い現われと比べて中く

らいの動きをしていると感 じられるつまり心がより微細になるにつ

れて心の二元性がより少なくなりつつあるということであるこの赤

い増加の心に関する推論ができるのはこの概念のグループが反対の順

序で粗雑へと進んでいるときの赤い増加の心の痕跡あるいは結果だか

らである

この40の概念とは

1欲望 まだ手に入れていない対象に対する執着

2愛著 手に入れた対象に対する執着

3大きな喜び 快い対象を見て喜ぶ心

4中くらいの喜び

5小さな喜び

6うれしさ 欲 した対象を達成 したことによる満足

7歓喜 欲 した対象を繰 り返 して経験する心

8驚き以前生起 しなかった対象について考えること

9興暫 快い対象を知覚 して散漫になった心

10満足 快い対象に対する満足

ll抱擁 抱擁 したいと欲すること

12キス キスしたいと欲すること

59

13吸う吸いたいと欲すること

14安定 変化 しない連続の心

15精進 善に向かう心

16プライド自分が優れていると思う心

17活動 活動を成し遂げることに関係する心

18強盗 富を盗みたいと欲すること

19力 他の軍隊を征服したいと欲すること

20熱意 善の道を修習する心

21大きな困難に対する従事 倣慢さによって悪行に従事すること

22中くらいの困難に対する従事

23小さな困難に対する従事

24激しさ理由もなく優れた者と議論したいと欲すること

25戯れ 魅力的な者を見て戯れたいと欲すること

26怒る傾向 憤慨の心

27善 善行に対して努力したいと願うこと

28はっきりとした言葉と真実 他が理解できるようにそして自

分の事実の識別を変えないで話 したいと願うこと

29非真実 自分の事実の識別を変えてから話したいと願うこと

30確信 非常に安定した意図

31非仮定 対象を保持 したいと欲さない心

32寄贈者 所有物を与えたいと願うこと

33熱心な勧告 怠惰な者に宗教の実践をするように勧めること

34英雄的行為 煩悩のような敵を克服したいと願うこと

35-恥知らず 自分が同意しないあるいは宗教的な禁止によって非

行を避けないで悪行に従事すること

36欺き偽善によって人を欺くこと

37キツさ鋭い良心

38悪徳 邪見解に慣れた心

60

6] rFP問の生存」のヨーガの教え

39非優 しさ他を傷つけたいと願うこと

40不正 不正直

三番目の七つの概念は対象の乗 り物として働 く弱い風の動きに関係

するよって黒い達成間近の心に関してそれを経験 していない者に

それを示す働きをする これはこの概念のグループが反対の順序で釈

雑へと進んでいるときの黒い増加の心の痕跡あるいは結果だからであ

この七つの概念とは

1忘れっぽさ衰えた注意力

2誤り水を寮気樺と思うことなど

3しゃべらない しゃべりたくないと思うこと

4意気消沈 悩む心

5怠惰 善に対する熱意のなさ

6疑念

7中くらいの欲 愛著と邪悪心が同じくらいの心

80の表示的概念とその乗 り物である風は輝 く白い現われの前に崩壊

しなくてはならないなぜなら理解の様式と現われの心のそれは不

一致だからであるまたこの二つの間には粗雑さと微細さに関して大

きな違いがあるので80の概念のような粗雑な心は白い現われのとき

には存在できない80の表示的概念とその乗り物である風が輝 く白い

現われへと崩壊するとき燃えているバターランプのような現われが坐

起する80の表示的概念がその中に崩壊 してしまったときの現われくう

の心自身の印は非常に明るい透明さと空の現われおよび月の光が

充満したけがれのない秋の夜空のような白い様相の光の現われである

この現われの原因に関していえば心臓から上の左右両方の気道の風

がその上の開口つまり頭頂から中央気道に入ったからであるこ

の力によって頭頂の緒がゆるみ父から得た音節ハムが逆さになった

相である [皇 ]白いビンドゥが水のような性質を持っているがゆ

61

えに下に下がるそれが心臓のところにある左右の気道の大童の円

の緒の上に来ると輝く白い現われが生起する このようにこれは

外側から差した月の光などの現われではないのである

これが現われと呼ばれるのは月の光のような現われが生起するからくう

であり空と呼ばれるのは80の概念とその乗 り物である風が存在 し

ないからである

〈六番目の崩壊》

この後現われの心とその乗り物である風が増加の心に崩壊する0くう

増加の心が生起すると空であり 「空っぽ」であるが前よりももっ

と澄んだ赤またはオレンジの現われが太陽の光の浸透したけがれのそら

ない秋の空のように輝く

この原因に関していえば心臓から下の左右の気道の風がすべて管

骨の一番下あるいは性器のところの開口を通って中央気道に入るか

らであるこの力によって宝石 (性器)の中のチアクラの結とヘソ

のチァタラの結が徐々にゆるむこれによってヘソのチァクラの真ん

中にある縦一本の線の短いア [A]の形で存在 している母から得

た赤いビンドゥが上に上がる赤い現われは心臓にある六重の円の

左右の気道の緒の下まで上昇する よってこれは外側から輝 く太陽

の光の輝きなどではないのである

これが赤い現われと呼ばれるのは太陽の光のように鮮やかであるかくう

らで「非常に空」と呼ばれるのは現われの心とその乗 り物 として働

く風が存在しないからである

《七番目の崩壊》

この後増加の心がその乗 り物である風とともに達成間近の心に

崩壊する 最初夜の初めのような濃い闇が浸透 したけがれのない秩そら

の空のような様々な黒い現われが生起する

62

団 「中問の生存」のヨーガの教え

中央気道の中の上と下の風は心臓に集まっておりこの力によって

心臓のところにある左右の気道の六重の円の結がゆるむこれによって

逆さになった音節ハム [卓 ]の様相上の白いビンドゥが降り下の縦

の線の様相の赤いビンドゥが昇る これらは心臓のところの中央気追

の真ん中で子音で終わる (閉じた箱の)様相で存在している赤と白の

不滅のビンドゥに入るこの出合いによって達成間近の輝 く黒い現われ

が生起する このようにこれは外側からやってくる閲の現われ等の

ケースではないのである

これが 「達成間近」 と呼ばれるのはクリアライ トに近いからでくう

「大きな空」と呼ぼるのは増加の心とその乗 り物 として働 く風が存

在 しないからである

達成間近の心の最初の方では対象の感覚があるしかし最後の方

では心は沖象に注意 しておらず闇に困惑して気を失って無意識に

なりそうであるその後非常に微細な風と心から偶発的に生起するす

べての風と心が止まる

注意力のない達成間近な心の最後の部分は普通の状態で初めから

顕現せずに存在 していた非常に微細な風と心の注意力が活性化するま

で続 く これが起こると死のクリアライトが現われる

輝 く白い現われの心の定義は

① 概念の崩壊によって起こりその動きすなわち回復まで続きそら くう

② 月の光の浸透したけがれのない秋の空のような輝く白い空の

現われが現われ

(卦 何の租雑な二元の現われも現われない心の意識である

80の概念は崩壊しているが現われの心は概念的であるOより微細な多様性はあ

るが二元である散漫ではないが心象的な要素がありゆえに概念的である

一方クリアライトの心は完全に非概念的で非二元である

現われの増加の心の定義は

(》 概念の崩壊によって起こりその動きすなわち回復まで続 く

63

そら

(参 太陽の光の浸透したけがれのない秋の空のような輝 く赤い空の

現われが生起する

(卦 どんな粗雑で二元の現われも現われない心の意識である

達成間近の心の定義は int

① 概念の崩壊によって起こりその動きすなわち回復まで続くそら

(参 夜の初めの濃い闇の浸透したけがれのない秋の空のような輝くう

く黒い空の現われが生起する

どんな二元の現われも現われない心の意識である

《八番目の崩壊〉

達成間近の心がクリアライトに崩壊すると注意力のない達成間近

の心の二番目の部分が一掃される粗雑な二元の現われがみじんもないくう

明るく透明な空の現われが現われる これは三つのけがれすなわち

月の光 太陽の光 闇のない自然な秋の夜明けの色のようであるこくう

の現われは直接に空を認識するサマディの意識のようである

クリアライトの現われの原因は白と赤のビンドゥがそれぞれ心臓で

白と赤の不滅のビンドゥに溶解し中央気道のすべての風が非常に級

細な生命を運ぶ風に崩壊するからであるこれによって最初から顕現

しない状態で普通に存在していた非常に微細な風と心が顕現しそれ

によってこのような現われが現われるよってこれは外側からの空っそら

ぽの空のような現われのケースではない

これは「死のクリアライト」そして80の概念現われ増加達成くう

間近がなくそれを乗 り物とする風もないゆえに「すべて空」 と呼ば

れる これは実際の死である

これは基本的な真実の身体である真実の身体へと変化していくため

の浄化の土台であるがゆえにそう呼ばれる「空っぽ」は基本的な自然

の身体と呼ばれるそしてそれを対象としてとる心は基本的な智慧を

認識す _-真束の身体と呼ばれる

64

固 「中間の生存」のヨーガの教え

ほとんどの人間はクリアライトに3日とどまりそれから白と赤の構

成要素の印が起こる

血と癖が少 し鼻と性器から現われるこれは心臓で崩壊 したビンドゥの浄化 さ

れなかった部分である

しかし肉体的な構成要素が病気によってひどく消耗している場令

には何日経っても赤と白の構成要素の印は起こらない

このような人は一日もクリアライトにいることはないかもしれない

また高いあるいは低い悟 りを持つヨーギーの場合にはクリアラ

イトと真実の身体を混ぜ合わせることができこの状態に普通よりも長

くいたりまたその期間を短くしたりすることができる

65

固 変身のヲ-ガ (意識を移し変える)の教え

変身のヨーガ (意識を移 し変える)は意識を覚者の浄土にある

いは高い誕生の世界に運ぶために編み出された数えである死の光

および 「中間の生存」の幻身を保つことのできる修行の進んだヨーギー

にとってはこのヨーガが必要であるoこれは非prime削こ重要であるO生起

のヨーガを取得 した者そしてある程度プラーナとナ-ディーそして

マハームドラーの見解を取碍 した者がこのヨーガを修行するのに適し

た者であるOこれを行なうことができない省も少なくともカルマの法

則に強い信を持ちこの修行の意味とプロセスを完全に理解すべきである

そして先に述べた壷の呼吸と ト〉モが鞭FJlなくできるようにな

らなくてはならない

(変身のヨーガの修行の仕方

)変身のヨーガの観想と訓練は次のように行なう

自分自身のタントラの主神の身体の中に中央気道を観想 し八つ

のフム音節が身体の八つの出口 (二つの耳二つの目_hLロ肛門

性器)をそれぞれ預っていると観想するoこれは唐瓢がこれらの門

から出ていかないようにするためである そ

らそれからタントラの主 神が自分の前方上の空に座っていると観想

するそしてブルーのフム字を心臓のチアクラに観想し五色の光を放

っていると観想する次に壷の呼吸を維持しその力を使って7ム字杏l=こ

中央気道を通 して「神聖天への開稚 (ブラフマランドラ)」まで一気

に打ち上げるそして同時に大きな声で 「ヒクリ と叫び打ち上げる力

6

回 変身のヨーガ (意紙を移し替える)の教え

を強めるフム字を 「神聖天への開溝」に一秒保ち優 しく 「カ」 と

ささやいてそれを心臓のチアクラまで降ろす止める前にこれを7

回繰 り返しそしてまた始める 数回行なったら走りながら 「ヒク」そら

と7回叫んでフム字を身体の外に出し自分の前方上の空にいるタン

トラの主神の心臓に入れる そして優 しく低い声で「カ」と7回続け

て繰 り返すこのようにしてフム字を自分の心臓のチァタラに返す0

これを1日に4回行なう者は数日後に次のような経験をする-

頭頂がひどくかゆくなり熱 くなるそして真ん中に盛 り上がりがで

きそこから黄色の液体が分泌されるもしこれらの症状が起こった

ならこれが成就の印であると思ってよいこの後この修行をやめ

一カ月に1回か2回行なう しかし頻繁に覚者の浄土に生まれるとい

う強い発願を行ないそこに行く確信と望みを強める

《変身のヨーガの応用》

死の印がすべて現われ命を延ばすことがこれ以上できない場合変

身のヨーガを行なうまだ死ぬ時期が来る前にこれを行なう者は大き

な罪を犯すことになり地獄に落ちる

死の際のこのヨーガのテクニックは先に述べたものと同じである0

一つの違いは中央気道の上部と 「神聖天への開溝」を非常に大きく

そしてふさがれていないと観想することである

ここでフム字を心臓のチァクラに観想し全力を使って 「ヒク」 と

叫ぶ瞬時にフム字は中央気道を上がり「神聖天への開溝」を通ってそら

あっという間に自分の眼前の空にいるタントラの主神の心臓に達する

もしこのときにすべてが暗くなりプラ-ナが吹き出し頭頂がかゆ

く痛 くなるならこれは身体を抜け出して覚者の浄土に行 くという

確実な印である もしこのような印が現われない場合にはフム字杏

降ろし休んでからもう一度 トライするこの印が現われたら「ヒクリ

と21回から25回叫び続ける そうすれば絶対に覚者の浄土に生まれる

67

友人親戚など死にかけている人につき添っている人は骨変身

のヨーガの教えを思い出させその確信と倍を強め彼のために祈 り

彼を助ける

生きている間このヨーガを修習する機会のなかった者は次のようI

にする

死が近づいたなら祈 り供物を捧げザンゲし覚者方の前で願い

を言う 覚醒の心を生じさせすべての邪悪な想念を断ちすべての執

着を切るライオンの横臥位になる覚者の浄土に生まれたいという真

剣な願いを生じさせ変身のヨーガの教えを適用するこれを知らない

者は知っている者に簡単に話してもらう そのような人もいない場令そら

には単に自分の前前方上の空にいるタントラの主神の心臓に集中

する そして「ヒク」と21回叫び続ける このようにして意識を覚

者の心臓に放 り投げる

もし死につつある人の頭を優しくなで「メンラ (薬師愛欲神)」と

繰 り返すなら8人の到達其智運命魂方がやってきて死につつある人

の意識を覚者アミタ-バの西の浄土に導いてくれる

動物が死んでいる場合には「ラトナクータ」を繰 り返すその動物

の意識は高い世界へ生まれる

死の光と 「中間の生存」の幻身を認識できないけれども高い世界に

生まれるために変身のヨーガに頼る者は三つのグループに分けられ

る 覚者の浄土に生まれ変わる有名なヨーギーはそこで簡単に究極の

解脱を達成する 普通の者は法則とヴァジラヤーナが普及している場

所に生まれることができ数生で覚者の境地に達する劣った者はこ

のヨーガによって大きな死の恐怖を避けることができ「中間の生存」

と恐怖から逃れ幸福な場所に生まれ変わりいずれは解放を達成する

68

h主釘

rcて

B] 「中間の生存」のヨーガの教え

図1 25の粗雑な対象

5つのとらわれfの集報 53の基本的魯魚 四大元素 6つの感覚事案 5うめ対魚

形材 窄準 二 基本的鋲のような智患 也 日の感

覚 形状-容姿感 車 基本的な平等の智

憩 水 耳の感覚 声蓑 壷 基本的な

分析の智患 火 鼻の感覚 香り痕由の構成 基本的な活動を 風 舌

の感覚 味達成する智患 身の感覚 接

触敗 軍 基本

的な諸現象の性質の智愁 意識の感覚図2 8つの崩壊価 白の崩噂空重BO油 填 ー3番白の崩薮 iIi春日重油 墳一J

1 帝敬す二

る奮寮 形状-容姿 感 覚 弛 別 経験の構成

元 素 地 水 火 風博 労要素 T 日の感

覚 耳の感覚 舟の感兜 舌と身の感覚対 慶

目に見える形状-容姿 士PJ 香 り 味と

接触基本地軸 基本的 基本的な 基本的な 基本的な活動を鏡のような智慧 平等の智患 分析

の智恵 達成する智患崩壊寸を5帝P

の崩壊 there4や畢日申申墳 7寧日の崩壊 や番

〈一番目の崩壊〉

最初に形状一容姿の集積の段階の五つの現象が自然に崩壊するす

なわち形状一容姿の集積のような智慧地元素目の感覚生命体の

中にある目に見える形状一容姿である形状一容姿の集積の崩壊の外的I

な印として手足が前より小さくなり身体が弱く力がなくなる

この大きさと力の減少は普通老齢とともに訪れる顕著なかたちである

基本的な鏡のような智慧は鏡に像が現われるのとちょうど向 じよう

に多くの対象が同時に明確に現われる通常の意識であると説明されて

いるこの崩壊の外的な印として視界がハツキリしなくなり暗くな

地元案の崩壊の外的な印として身体が非常に細 くなり手足がだら

んとし身体が地面の下に沈んでいっているような感じがする

沈んでいく感覚は「持ち上げてくれ 」と叫ぶほどである

目の感覚の崩壊の外的な印として日を開けたり閉じたりできなくな

生命体の中にある目に見える形状-容姿の崩壊の外的な印としてつヤ

身体の艶が減少し力が尽きる

この五つの崩壊の内的な印は「屡気楼のような」と呼ばれる青っぽ

い現われが生 じることであるこれは太陽の光が夏の砂漠を打つとき

の水の現われのようなものである

現われは煙の塊にもたとえられるがたいていは零気横にたとえられる

《二番目の崩壊》

その後感覚の集積の段階の五つの現象が同時に崩壊する感覚の集

積が崩壊するときの外的な印は身体の意識が感覚の意識に伴う楽

苦しみ どちらでもない感覚をもはや経験することができないというこ

とである

基本的な平等の智慧は楽 苦しみ どちらでもない感覚を一つの檀

54

回 「中間の生存」のヨーガの教え

類すなわち感覚として心にとめている通常の意識であると説明され

ている

これは多くの同発語を一つの意味を持つものとして心にとめている意識とし

ても表現されている

この崩壊の外的な印として意識の感覚に伴う楽 苦しみ どちら

でもない感覚をもはや心にとめることができない

水元素の崩壊の外的な印として唾液汗尿血液精液が干上が

口鼻舌喉が干からび歯にはカスが生じる

耳の感覚の崩壊の外的な印として外的 内的な音がもはや聞こえな

生命体の中に含まれている音の崩壊の外的な印として耳の内側の

「ur」という音がもはや生じない

この五つの崩壊の内的な印は「煙のような」と呼ばれる現われが生

じることである これは煙の塊の中にある煙突からうねって出てい

る煙に似ている

《三番目の崩壊》

その後識別の集積の段階の五つの現象が同時に崩壊する 識別の集

積の崩壊の外的な印として両親のような親しい人のことをもはや気

にとめなくなる

基本的分析の智慧は親しい人の個々の名前や目的などに気をとめ

る通常の意識であると説明されている

この崩壊の印としては自分の両親の名前すらもはや思い出せない0

火元素の崩壊としては身体の温かさが減少しそこから食べ物や飲

み物を消化する力が失われる

鼻の感覚力の崩壊の外的な印としては鼻からの空気の吸い込みは弱

くなるが吐き出しは強く長くなり息はまるで一つ一つ積み上げられ

55

ているかのようである

生命体の中に含まれているにおいの崩壊の外的な印としてはいいに

おいも悪いにおいも喚ぐことはできない

この五つの崩壊の内的印は「蛍のような」と呼ばれる現われが生 じ

ることであるこれは煙突から上る煙の-吹きの中に見られる赤いすす

火の粉または穀物を妙るために使われるフライパンの底の煤につい

た赤い火の粉のようである

《四番目の崩壊》

その後経験の構成の集積の段階の五つの現象が同時に崩壊するこ

の集積の崩壊の外的な印は動き回るというような肉体運動をすること

ができないことである

基本的な活動を達成する智慧は今生および来生の外的 世俗的な

活動や目的などそしてまたそれらをどのようにして達成するのかを

心にとめている意識であると説明されている

風の元素の崩壊の外的な印としては10の風- 粗雑な生命を運ぶ風

など- がその住みかから心臓に移 り息が出たり入ったりしなくな

舌の感覚力の崩壊の外的な印としては舌が太 く短 くなりつけ根が

青 くなる

生命体に含まれる味の崩壊の外的な印としてもはや六つの味 (甘さ

酸っぱさ苦さ渋さピリッとした塩辛さ)を経験できない

この時点で身の感覚と接触も必ず崩壊するのでその崩壊の外的な

印としていかなるなめらかさも租さも感じることができない

この七つの崩壊の内的な印は「燃えるバターランプのような」と呼

ばれる現われが生 じることである これはバターランプがまさに消え

んとするとき炎がパチパチするようなものである

56

E] 「巾問の生存」のヨーガの教え

「崩壊の意味」前の元素がどのようにして後ろの元素に崩壊 していく

のかについていうと地 水 火 風という順序で前の元素と関係の

ある風の意識の基礎として働 く能力が撤退し後の元素の意識の基礎

として働く能力がより顕現するのである これは前の元素の後の元莱

-の崩壊と呼ばれているがある一つの元素が別の元素の性質を持つよ

うになるということではない

地が水に崩壊するということは地の風の意識の基礎として働く能力

が退化しそのときに水の風の意識の基礎として働く能力がより顕現

するようになるということを意味するこのようにこれは前者の舵

力が後者の能力へ移動するようなものなので地が水に崩壊するといわ

れているが通常の地が通常の水に崩壊することではないこれは他の

崩壊にも当てはまる

《五番目の崩壊》

四つの元素が崩壊した後意識の集積の段階にある五つの現象が段階

的に現われなくてはならないこれらは80の表示的概念の心輝 く白の

現われの心輝 く赤い増加の心輝 く黒の達成間近の心そして死の

クリアライトの心である

80の概念は三つのグループに分かれ33が白い現われの心を表わし

40が赤い増加の心を表わし七つが黒い達成間近の心を表わす 最初の

グループの概念は対象の乗 り物として働 く粗雑な風の動 きに関係 し

よって白の現われの心を顕現として経験 していない者にとっては

その乗 り物として働く風が赤い増加の心そして黒い達成間近の心と

比べていくらか粗雑な動きをしていると感じられるこの白い現われ

の心に関する推論ができるのは最初の概念のグループが微細から釈

雑へと反対の順序で進んでいるときの白い現われの心の痕跡あるい

は結果だからである

57

この33とは

1大きな欲望の欠如 心は対象を欲さない

2中くらいの欲望の欠如

3小さな欲望の欠如I

4心の行き来 心は外的対象-と行ったり内的対象-帰ったりする

5大きな悲しみ 快い対象と別れることに対する心の苦痛

6中くらいの悲しみ

7小さな悲しみ

8安らぎ心は安らかにとどまる

9概念化 対象のまぶしさによって興智した心

10大きな恐れ 不快な対象に出合ったことによって生み出される恐れ

ll中くらいの恐れ

12小さな恐れ

13大きな執着 快い対象に執着すること

14中くらいの執着

15小さな執着

16とらわれ 愛欲界の対象に完全にとらわれた心

17不善あるいは非知識 善行に対する疑念

18飢え 食べ物を欲すること

19渇き飲物を欲すること

20大きな感覚 快感痛みどちらでもないという感覚

21中くらいの感覚

22小さな感覚

23知者の概念

24知ることの概念

25知られる対象の概念

26個別の識別 何がふさわしく何がふさわしくないかを分析する心

27恥 自分自身が同意しないあるいは宗教的な禁止によって

58

固 「中間の生存」のヨーガの教え

誤った行為を避けること

28慈悲 苦悩からの離別を願うこと

29哀れみ 観察の対象を完全に保護する心

30美 しいものと会いたいと欲すること

31不安 とらわれた心確信がない

32蓄積 所有物を集める心

33嫉妬 他の繁栄によって乱れた心

二つ日の40の概念は対象の乗 り物として働 く中くらいの風に関係す

るよってそれを経験 していない者にとっては赤あるいはオレンジ

の増加の乗 り物として働 く風が自あるいは黒い現われと比べて中く

らいの動きをしていると感 じられるつまり心がより微細になるにつ

れて心の二元性がより少なくなりつつあるということであるこの赤

い増加の心に関する推論ができるのはこの概念のグループが反対の順

序で粗雑へと進んでいるときの赤い増加の心の痕跡あるいは結果だか

らである

この40の概念とは

1欲望 まだ手に入れていない対象に対する執着

2愛著 手に入れた対象に対する執着

3大きな喜び 快い対象を見て喜ぶ心

4中くらいの喜び

5小さな喜び

6うれしさ 欲 した対象を達成 したことによる満足

7歓喜 欲 した対象を繰 り返 して経験する心

8驚き以前生起 しなかった対象について考えること

9興暫 快い対象を知覚 して散漫になった心

10満足 快い対象に対する満足

ll抱擁 抱擁 したいと欲すること

12キス キスしたいと欲すること

59

13吸う吸いたいと欲すること

14安定 変化 しない連続の心

15精進 善に向かう心

16プライド自分が優れていると思う心

17活動 活動を成し遂げることに関係する心

18強盗 富を盗みたいと欲すること

19力 他の軍隊を征服したいと欲すること

20熱意 善の道を修習する心

21大きな困難に対する従事 倣慢さによって悪行に従事すること

22中くらいの困難に対する従事

23小さな困難に対する従事

24激しさ理由もなく優れた者と議論したいと欲すること

25戯れ 魅力的な者を見て戯れたいと欲すること

26怒る傾向 憤慨の心

27善 善行に対して努力したいと願うこと

28はっきりとした言葉と真実 他が理解できるようにそして自

分の事実の識別を変えないで話 したいと願うこと

29非真実 自分の事実の識別を変えてから話したいと願うこと

30確信 非常に安定した意図

31非仮定 対象を保持 したいと欲さない心

32寄贈者 所有物を与えたいと願うこと

33熱心な勧告 怠惰な者に宗教の実践をするように勧めること

34英雄的行為 煩悩のような敵を克服したいと願うこと

35-恥知らず 自分が同意しないあるいは宗教的な禁止によって非

行を避けないで悪行に従事すること

36欺き偽善によって人を欺くこと

37キツさ鋭い良心

38悪徳 邪見解に慣れた心

60

6] rFP問の生存」のヨーガの教え

39非優 しさ他を傷つけたいと願うこと

40不正 不正直

三番目の七つの概念は対象の乗 り物として働 く弱い風の動きに関係

するよって黒い達成間近の心に関してそれを経験 していない者に

それを示す働きをする これはこの概念のグループが反対の順序で釈

雑へと進んでいるときの黒い増加の心の痕跡あるいは結果だからであ

この七つの概念とは

1忘れっぽさ衰えた注意力

2誤り水を寮気樺と思うことなど

3しゃべらない しゃべりたくないと思うこと

4意気消沈 悩む心

5怠惰 善に対する熱意のなさ

6疑念

7中くらいの欲 愛著と邪悪心が同じくらいの心

80の表示的概念とその乗 り物である風は輝 く白い現われの前に崩壊

しなくてはならないなぜなら理解の様式と現われの心のそれは不

一致だからであるまたこの二つの間には粗雑さと微細さに関して大

きな違いがあるので80の概念のような粗雑な心は白い現われのとき

には存在できない80の表示的概念とその乗り物である風が輝 く白い

現われへと崩壊するとき燃えているバターランプのような現われが坐

起する80の表示的概念がその中に崩壊 してしまったときの現われくう

の心自身の印は非常に明るい透明さと空の現われおよび月の光が

充満したけがれのない秋の夜空のような白い様相の光の現われである

この現われの原因に関していえば心臓から上の左右両方の気道の風

がその上の開口つまり頭頂から中央気道に入ったからであるこ

の力によって頭頂の緒がゆるみ父から得た音節ハムが逆さになった

相である [皇 ]白いビンドゥが水のような性質を持っているがゆ

61

えに下に下がるそれが心臓のところにある左右の気道の大童の円

の緒の上に来ると輝く白い現われが生起する このようにこれは

外側から差した月の光などの現われではないのである

これが現われと呼ばれるのは月の光のような現われが生起するからくう

であり空と呼ばれるのは80の概念とその乗 り物である風が存在 し

ないからである

〈六番目の崩壊》

この後現われの心とその乗り物である風が増加の心に崩壊する0くう

増加の心が生起すると空であり 「空っぽ」であるが前よりももっ

と澄んだ赤またはオレンジの現われが太陽の光の浸透したけがれのそら

ない秋の空のように輝く

この原因に関していえば心臓から下の左右の気道の風がすべて管

骨の一番下あるいは性器のところの開口を通って中央気道に入るか

らであるこの力によって宝石 (性器)の中のチアクラの結とヘソ

のチァタラの結が徐々にゆるむこれによってヘソのチァクラの真ん

中にある縦一本の線の短いア [A]の形で存在 している母から得

た赤いビンドゥが上に上がる赤い現われは心臓にある六重の円の

左右の気道の緒の下まで上昇する よってこれは外側から輝 く太陽

の光の輝きなどではないのである

これが赤い現われと呼ばれるのは太陽の光のように鮮やかであるかくう

らで「非常に空」と呼ばれるのは現われの心とその乗 り物 として働

く風が存在しないからである

《七番目の崩壊》

この後増加の心がその乗 り物である風とともに達成間近の心に

崩壊する 最初夜の初めのような濃い闇が浸透 したけがれのない秩そら

の空のような様々な黒い現われが生起する

62

団 「中問の生存」のヨーガの教え

中央気道の中の上と下の風は心臓に集まっておりこの力によって

心臓のところにある左右の気道の六重の円の結がゆるむこれによって

逆さになった音節ハム [卓 ]の様相上の白いビンドゥが降り下の縦

の線の様相の赤いビンドゥが昇る これらは心臓のところの中央気追

の真ん中で子音で終わる (閉じた箱の)様相で存在している赤と白の

不滅のビンドゥに入るこの出合いによって達成間近の輝 く黒い現われ

が生起する このようにこれは外側からやってくる閲の現われ等の

ケースではないのである

これが 「達成間近」 と呼ばれるのはクリアライ トに近いからでくう

「大きな空」と呼ぼるのは増加の心とその乗 り物 として働 く風が存

在 しないからである

達成間近の心の最初の方では対象の感覚があるしかし最後の方

では心は沖象に注意 しておらず闇に困惑して気を失って無意識に

なりそうであるその後非常に微細な風と心から偶発的に生起するす

べての風と心が止まる

注意力のない達成間近な心の最後の部分は普通の状態で初めから

顕現せずに存在 していた非常に微細な風と心の注意力が活性化するま

で続 く これが起こると死のクリアライトが現われる

輝 く白い現われの心の定義は

① 概念の崩壊によって起こりその動きすなわち回復まで続きそら くう

② 月の光の浸透したけがれのない秋の空のような輝く白い空の

現われが現われ

(卦 何の租雑な二元の現われも現われない心の意識である

80の概念は崩壊しているが現われの心は概念的であるOより微細な多様性はあ

るが二元である散漫ではないが心象的な要素がありゆえに概念的である

一方クリアライトの心は完全に非概念的で非二元である

現われの増加の心の定義は

(》 概念の崩壊によって起こりその動きすなわち回復まで続 く

63

そら

(参 太陽の光の浸透したけがれのない秋の空のような輝 く赤い空の

現われが生起する

(卦 どんな粗雑で二元の現われも現われない心の意識である

達成間近の心の定義は int

① 概念の崩壊によって起こりその動きすなわち回復まで続くそら

(参 夜の初めの濃い闇の浸透したけがれのない秋の空のような輝くう

く黒い空の現われが生起する

どんな二元の現われも現われない心の意識である

《八番目の崩壊〉

達成間近の心がクリアライトに崩壊すると注意力のない達成間近

の心の二番目の部分が一掃される粗雑な二元の現われがみじんもないくう

明るく透明な空の現われが現われる これは三つのけがれすなわち

月の光 太陽の光 闇のない自然な秋の夜明けの色のようであるこくう

の現われは直接に空を認識するサマディの意識のようである

クリアライトの現われの原因は白と赤のビンドゥがそれぞれ心臓で

白と赤の不滅のビンドゥに溶解し中央気道のすべての風が非常に級

細な生命を運ぶ風に崩壊するからであるこれによって最初から顕現

しない状態で普通に存在していた非常に微細な風と心が顕現しそれ

によってこのような現われが現われるよってこれは外側からの空っそら

ぽの空のような現われのケースではない

これは「死のクリアライト」そして80の概念現われ増加達成くう

間近がなくそれを乗 り物とする風もないゆえに「すべて空」 と呼ば

れる これは実際の死である

これは基本的な真実の身体である真実の身体へと変化していくため

の浄化の土台であるがゆえにそう呼ばれる「空っぽ」は基本的な自然

の身体と呼ばれるそしてそれを対象としてとる心は基本的な智慧を

認識す _-真束の身体と呼ばれる

64

固 「中間の生存」のヨーガの教え

ほとんどの人間はクリアライトに3日とどまりそれから白と赤の構

成要素の印が起こる

血と癖が少 し鼻と性器から現われるこれは心臓で崩壊 したビンドゥの浄化 さ

れなかった部分である

しかし肉体的な構成要素が病気によってひどく消耗している場令

には何日経っても赤と白の構成要素の印は起こらない

このような人は一日もクリアライトにいることはないかもしれない

また高いあるいは低い悟 りを持つヨーギーの場合にはクリアラ

イトと真実の身体を混ぜ合わせることができこの状態に普通よりも長

くいたりまたその期間を短くしたりすることができる

65

固 変身のヲ-ガ (意識を移し変える)の教え

変身のヨーガ (意識を移 し変える)は意識を覚者の浄土にある

いは高い誕生の世界に運ぶために編み出された数えである死の光

および 「中間の生存」の幻身を保つことのできる修行の進んだヨーギー

にとってはこのヨーガが必要であるoこれは非prime削こ重要であるO生起

のヨーガを取得 した者そしてある程度プラーナとナ-ディーそして

マハームドラーの見解を取碍 した者がこのヨーガを修行するのに適し

た者であるOこれを行なうことができない省も少なくともカルマの法

則に強い信を持ちこの修行の意味とプロセスを完全に理解すべきである

そして先に述べた壷の呼吸と ト〉モが鞭FJlなくできるようにな

らなくてはならない

(変身のヨーガの修行の仕方

)変身のヨーガの観想と訓練は次のように行なう

自分自身のタントラの主神の身体の中に中央気道を観想 し八つ

のフム音節が身体の八つの出口 (二つの耳二つの目_hLロ肛門

性器)をそれぞれ預っていると観想するoこれは唐瓢がこれらの門

から出ていかないようにするためである そ

らそれからタントラの主 神が自分の前方上の空に座っていると観想

するそしてブルーのフム字を心臓のチアクラに観想し五色の光を放

っていると観想する次に壷の呼吸を維持しその力を使って7ム字杏l=こ

中央気道を通 して「神聖天への開稚 (ブラフマランドラ)」まで一気

に打ち上げるそして同時に大きな声で 「ヒクリ と叫び打ち上げる力

6

回 変身のヨーガ (意紙を移し替える)の教え

を強めるフム字を 「神聖天への開溝」に一秒保ち優 しく 「カ」 と

ささやいてそれを心臓のチアクラまで降ろす止める前にこれを7

回繰 り返しそしてまた始める 数回行なったら走りながら 「ヒク」そら

と7回叫んでフム字を身体の外に出し自分の前方上の空にいるタン

トラの主神の心臓に入れる そして優 しく低い声で「カ」と7回続け

て繰 り返すこのようにしてフム字を自分の心臓のチァタラに返す0

これを1日に4回行なう者は数日後に次のような経験をする-

頭頂がひどくかゆくなり熱 くなるそして真ん中に盛 り上がりがで

きそこから黄色の液体が分泌されるもしこれらの症状が起こった

ならこれが成就の印であると思ってよいこの後この修行をやめ

一カ月に1回か2回行なう しかし頻繁に覚者の浄土に生まれるとい

う強い発願を行ないそこに行く確信と望みを強める

《変身のヨーガの応用》

死の印がすべて現われ命を延ばすことがこれ以上できない場合変

身のヨーガを行なうまだ死ぬ時期が来る前にこれを行なう者は大き

な罪を犯すことになり地獄に落ちる

死の際のこのヨーガのテクニックは先に述べたものと同じである0

一つの違いは中央気道の上部と 「神聖天への開溝」を非常に大きく

そしてふさがれていないと観想することである

ここでフム字を心臓のチァクラに観想し全力を使って 「ヒク」 と

叫ぶ瞬時にフム字は中央気道を上がり「神聖天への開溝」を通ってそら

あっという間に自分の眼前の空にいるタントラの主神の心臓に達する

もしこのときにすべてが暗くなりプラ-ナが吹き出し頭頂がかゆ

く痛 くなるならこれは身体を抜け出して覚者の浄土に行 くという

確実な印である もしこのような印が現われない場合にはフム字杏

降ろし休んでからもう一度 トライするこの印が現われたら「ヒクリ

と21回から25回叫び続ける そうすれば絶対に覚者の浄土に生まれる

67

友人親戚など死にかけている人につき添っている人は骨変身

のヨーガの教えを思い出させその確信と倍を強め彼のために祈 り

彼を助ける

生きている間このヨーガを修習する機会のなかった者は次のようI

にする

死が近づいたなら祈 り供物を捧げザンゲし覚者方の前で願い

を言う 覚醒の心を生じさせすべての邪悪な想念を断ちすべての執

着を切るライオンの横臥位になる覚者の浄土に生まれたいという真

剣な願いを生じさせ変身のヨーガの教えを適用するこれを知らない

者は知っている者に簡単に話してもらう そのような人もいない場令そら

には単に自分の前前方上の空にいるタントラの主神の心臓に集中

する そして「ヒク」と21回叫び続ける このようにして意識を覚

者の心臓に放 り投げる

もし死につつある人の頭を優しくなで「メンラ (薬師愛欲神)」と

繰 り返すなら8人の到達其智運命魂方がやってきて死につつある人

の意識を覚者アミタ-バの西の浄土に導いてくれる

動物が死んでいる場合には「ラトナクータ」を繰 り返すその動物

の意識は高い世界へ生まれる

死の光と 「中間の生存」の幻身を認識できないけれども高い世界に

生まれるために変身のヨーガに頼る者は三つのグループに分けられ

る 覚者の浄土に生まれ変わる有名なヨーギーはそこで簡単に究極の

解脱を達成する 普通の者は法則とヴァジラヤーナが普及している場

所に生まれることができ数生で覚者の境地に達する劣った者はこ

のヨーガによって大きな死の恐怖を避けることができ「中間の生存」

と恐怖から逃れ幸福な場所に生まれ変わりいずれは解放を達成する

68

h主釘

rcて

〈一番目の崩壊〉

最初に形状一容姿の集積の段階の五つの現象が自然に崩壊するす

なわち形状一容姿の集積のような智慧地元素目の感覚生命体の

中にある目に見える形状一容姿である形状一容姿の集積の崩壊の外的I

な印として手足が前より小さくなり身体が弱く力がなくなる

この大きさと力の減少は普通老齢とともに訪れる顕著なかたちである

基本的な鏡のような智慧は鏡に像が現われるのとちょうど向 じよう

に多くの対象が同時に明確に現われる通常の意識であると説明されて

いるこの崩壊の外的な印として視界がハツキリしなくなり暗くな

地元案の崩壊の外的な印として身体が非常に細 くなり手足がだら

んとし身体が地面の下に沈んでいっているような感じがする

沈んでいく感覚は「持ち上げてくれ 」と叫ぶほどである

目の感覚の崩壊の外的な印として日を開けたり閉じたりできなくな

生命体の中にある目に見える形状-容姿の崩壊の外的な印としてつヤ

身体の艶が減少し力が尽きる

この五つの崩壊の内的な印は「屡気楼のような」と呼ばれる青っぽ

い現われが生 じることであるこれは太陽の光が夏の砂漠を打つとき

の水の現われのようなものである

現われは煙の塊にもたとえられるがたいていは零気横にたとえられる

《二番目の崩壊》

その後感覚の集積の段階の五つの現象が同時に崩壊する感覚の集

積が崩壊するときの外的な印は身体の意識が感覚の意識に伴う楽

苦しみ どちらでもない感覚をもはや経験することができないというこ

とである

基本的な平等の智慧は楽 苦しみ どちらでもない感覚を一つの檀

54

回 「中間の生存」のヨーガの教え

類すなわち感覚として心にとめている通常の意識であると説明され

ている

これは多くの同発語を一つの意味を持つものとして心にとめている意識とし

ても表現されている

この崩壊の外的な印として意識の感覚に伴う楽 苦しみ どちら

でもない感覚をもはや心にとめることができない

水元素の崩壊の外的な印として唾液汗尿血液精液が干上が

口鼻舌喉が干からび歯にはカスが生じる

耳の感覚の崩壊の外的な印として外的 内的な音がもはや聞こえな

生命体の中に含まれている音の崩壊の外的な印として耳の内側の

「ur」という音がもはや生じない

この五つの崩壊の内的な印は「煙のような」と呼ばれる現われが生

じることである これは煙の塊の中にある煙突からうねって出てい

る煙に似ている

《三番目の崩壊》

その後識別の集積の段階の五つの現象が同時に崩壊する 識別の集

積の崩壊の外的な印として両親のような親しい人のことをもはや気

にとめなくなる

基本的分析の智慧は親しい人の個々の名前や目的などに気をとめ

る通常の意識であると説明されている

この崩壊の印としては自分の両親の名前すらもはや思い出せない0

火元素の崩壊としては身体の温かさが減少しそこから食べ物や飲

み物を消化する力が失われる

鼻の感覚力の崩壊の外的な印としては鼻からの空気の吸い込みは弱

くなるが吐き出しは強く長くなり息はまるで一つ一つ積み上げられ

55

ているかのようである

生命体の中に含まれているにおいの崩壊の外的な印としてはいいに

おいも悪いにおいも喚ぐことはできない

この五つの崩壊の内的印は「蛍のような」と呼ばれる現われが生 じ

ることであるこれは煙突から上る煙の-吹きの中に見られる赤いすす

火の粉または穀物を妙るために使われるフライパンの底の煤につい

た赤い火の粉のようである

《四番目の崩壊》

その後経験の構成の集積の段階の五つの現象が同時に崩壊するこ

の集積の崩壊の外的な印は動き回るというような肉体運動をすること

ができないことである

基本的な活動を達成する智慧は今生および来生の外的 世俗的な

活動や目的などそしてまたそれらをどのようにして達成するのかを

心にとめている意識であると説明されている

風の元素の崩壊の外的な印としては10の風- 粗雑な生命を運ぶ風

など- がその住みかから心臓に移 り息が出たり入ったりしなくな

舌の感覚力の崩壊の外的な印としては舌が太 く短 くなりつけ根が

青 くなる

生命体に含まれる味の崩壊の外的な印としてもはや六つの味 (甘さ

酸っぱさ苦さ渋さピリッとした塩辛さ)を経験できない

この時点で身の感覚と接触も必ず崩壊するのでその崩壊の外的な

印としていかなるなめらかさも租さも感じることができない

この七つの崩壊の内的な印は「燃えるバターランプのような」と呼

ばれる現われが生 じることである これはバターランプがまさに消え

んとするとき炎がパチパチするようなものである

56

E] 「巾問の生存」のヨーガの教え

「崩壊の意味」前の元素がどのようにして後ろの元素に崩壊 していく

のかについていうと地 水 火 風という順序で前の元素と関係の

ある風の意識の基礎として働 く能力が撤退し後の元素の意識の基礎

として働く能力がより顕現するのである これは前の元素の後の元莱

-の崩壊と呼ばれているがある一つの元素が別の元素の性質を持つよ

うになるということではない

地が水に崩壊するということは地の風の意識の基礎として働く能力

が退化しそのときに水の風の意識の基礎として働く能力がより顕現

するようになるということを意味するこのようにこれは前者の舵

力が後者の能力へ移動するようなものなので地が水に崩壊するといわ

れているが通常の地が通常の水に崩壊することではないこれは他の

崩壊にも当てはまる

《五番目の崩壊》

四つの元素が崩壊した後意識の集積の段階にある五つの現象が段階

的に現われなくてはならないこれらは80の表示的概念の心輝 く白の

現われの心輝 く赤い増加の心輝 く黒の達成間近の心そして死の

クリアライトの心である

80の概念は三つのグループに分かれ33が白い現われの心を表わし

40が赤い増加の心を表わし七つが黒い達成間近の心を表わす 最初の

グループの概念は対象の乗 り物として働 く粗雑な風の動 きに関係 し

よって白の現われの心を顕現として経験 していない者にとっては

その乗 り物として働く風が赤い増加の心そして黒い達成間近の心と

比べていくらか粗雑な動きをしていると感じられるこの白い現われ

の心に関する推論ができるのは最初の概念のグループが微細から釈

雑へと反対の順序で進んでいるときの白い現われの心の痕跡あるい

は結果だからである

57

この33とは

1大きな欲望の欠如 心は対象を欲さない

2中くらいの欲望の欠如

3小さな欲望の欠如I

4心の行き来 心は外的対象-と行ったり内的対象-帰ったりする

5大きな悲しみ 快い対象と別れることに対する心の苦痛

6中くらいの悲しみ

7小さな悲しみ

8安らぎ心は安らかにとどまる

9概念化 対象のまぶしさによって興智した心

10大きな恐れ 不快な対象に出合ったことによって生み出される恐れ

ll中くらいの恐れ

12小さな恐れ

13大きな執着 快い対象に執着すること

14中くらいの執着

15小さな執着

16とらわれ 愛欲界の対象に完全にとらわれた心

17不善あるいは非知識 善行に対する疑念

18飢え 食べ物を欲すること

19渇き飲物を欲すること

20大きな感覚 快感痛みどちらでもないという感覚

21中くらいの感覚

22小さな感覚

23知者の概念

24知ることの概念

25知られる対象の概念

26個別の識別 何がふさわしく何がふさわしくないかを分析する心

27恥 自分自身が同意しないあるいは宗教的な禁止によって

58

固 「中間の生存」のヨーガの教え

誤った行為を避けること

28慈悲 苦悩からの離別を願うこと

29哀れみ 観察の対象を完全に保護する心

30美 しいものと会いたいと欲すること

31不安 とらわれた心確信がない

32蓄積 所有物を集める心

33嫉妬 他の繁栄によって乱れた心

二つ日の40の概念は対象の乗 り物として働 く中くらいの風に関係す

るよってそれを経験 していない者にとっては赤あるいはオレンジ

の増加の乗 り物として働 く風が自あるいは黒い現われと比べて中く

らいの動きをしていると感 じられるつまり心がより微細になるにつ

れて心の二元性がより少なくなりつつあるということであるこの赤

い増加の心に関する推論ができるのはこの概念のグループが反対の順

序で粗雑へと進んでいるときの赤い増加の心の痕跡あるいは結果だか

らである

この40の概念とは

1欲望 まだ手に入れていない対象に対する執着

2愛著 手に入れた対象に対する執着

3大きな喜び 快い対象を見て喜ぶ心

4中くらいの喜び

5小さな喜び

6うれしさ 欲 した対象を達成 したことによる満足

7歓喜 欲 した対象を繰 り返 して経験する心

8驚き以前生起 しなかった対象について考えること

9興暫 快い対象を知覚 して散漫になった心

10満足 快い対象に対する満足

ll抱擁 抱擁 したいと欲すること

12キス キスしたいと欲すること

59

13吸う吸いたいと欲すること

14安定 変化 しない連続の心

15精進 善に向かう心

16プライド自分が優れていると思う心

17活動 活動を成し遂げることに関係する心

18強盗 富を盗みたいと欲すること

19力 他の軍隊を征服したいと欲すること

20熱意 善の道を修習する心

21大きな困難に対する従事 倣慢さによって悪行に従事すること

22中くらいの困難に対する従事

23小さな困難に対する従事

24激しさ理由もなく優れた者と議論したいと欲すること

25戯れ 魅力的な者を見て戯れたいと欲すること

26怒る傾向 憤慨の心

27善 善行に対して努力したいと願うこと

28はっきりとした言葉と真実 他が理解できるようにそして自

分の事実の識別を変えないで話 したいと願うこと

29非真実 自分の事実の識別を変えてから話したいと願うこと

30確信 非常に安定した意図

31非仮定 対象を保持 したいと欲さない心

32寄贈者 所有物を与えたいと願うこと

33熱心な勧告 怠惰な者に宗教の実践をするように勧めること

34英雄的行為 煩悩のような敵を克服したいと願うこと

35-恥知らず 自分が同意しないあるいは宗教的な禁止によって非

行を避けないで悪行に従事すること

36欺き偽善によって人を欺くこと

37キツさ鋭い良心

38悪徳 邪見解に慣れた心

60

6] rFP問の生存」のヨーガの教え

39非優 しさ他を傷つけたいと願うこと

40不正 不正直

三番目の七つの概念は対象の乗 り物として働 く弱い風の動きに関係

するよって黒い達成間近の心に関してそれを経験 していない者に

それを示す働きをする これはこの概念のグループが反対の順序で釈

雑へと進んでいるときの黒い増加の心の痕跡あるいは結果だからであ

この七つの概念とは

1忘れっぽさ衰えた注意力

2誤り水を寮気樺と思うことなど

3しゃべらない しゃべりたくないと思うこと

4意気消沈 悩む心

5怠惰 善に対する熱意のなさ

6疑念

7中くらいの欲 愛著と邪悪心が同じくらいの心

80の表示的概念とその乗 り物である風は輝 く白い現われの前に崩壊

しなくてはならないなぜなら理解の様式と現われの心のそれは不

一致だからであるまたこの二つの間には粗雑さと微細さに関して大

きな違いがあるので80の概念のような粗雑な心は白い現われのとき

には存在できない80の表示的概念とその乗り物である風が輝 く白い

現われへと崩壊するとき燃えているバターランプのような現われが坐

起する80の表示的概念がその中に崩壊 してしまったときの現われくう

の心自身の印は非常に明るい透明さと空の現われおよび月の光が

充満したけがれのない秋の夜空のような白い様相の光の現われである

この現われの原因に関していえば心臓から上の左右両方の気道の風

がその上の開口つまり頭頂から中央気道に入ったからであるこ

の力によって頭頂の緒がゆるみ父から得た音節ハムが逆さになった

相である [皇 ]白いビンドゥが水のような性質を持っているがゆ

61

えに下に下がるそれが心臓のところにある左右の気道の大童の円

の緒の上に来ると輝く白い現われが生起する このようにこれは

外側から差した月の光などの現われではないのである

これが現われと呼ばれるのは月の光のような現われが生起するからくう

であり空と呼ばれるのは80の概念とその乗 り物である風が存在 し

ないからである

〈六番目の崩壊》

この後現われの心とその乗り物である風が増加の心に崩壊する0くう

増加の心が生起すると空であり 「空っぽ」であるが前よりももっ

と澄んだ赤またはオレンジの現われが太陽の光の浸透したけがれのそら

ない秋の空のように輝く

この原因に関していえば心臓から下の左右の気道の風がすべて管

骨の一番下あるいは性器のところの開口を通って中央気道に入るか

らであるこの力によって宝石 (性器)の中のチアクラの結とヘソ

のチァタラの結が徐々にゆるむこれによってヘソのチァクラの真ん

中にある縦一本の線の短いア [A]の形で存在 している母から得

た赤いビンドゥが上に上がる赤い現われは心臓にある六重の円の

左右の気道の緒の下まで上昇する よってこれは外側から輝 く太陽

の光の輝きなどではないのである

これが赤い現われと呼ばれるのは太陽の光のように鮮やかであるかくう

らで「非常に空」と呼ばれるのは現われの心とその乗 り物 として働

く風が存在しないからである

《七番目の崩壊》

この後増加の心がその乗 り物である風とともに達成間近の心に

崩壊する 最初夜の初めのような濃い闇が浸透 したけがれのない秩そら

の空のような様々な黒い現われが生起する

62

団 「中問の生存」のヨーガの教え

中央気道の中の上と下の風は心臓に集まっておりこの力によって

心臓のところにある左右の気道の六重の円の結がゆるむこれによって

逆さになった音節ハム [卓 ]の様相上の白いビンドゥが降り下の縦

の線の様相の赤いビンドゥが昇る これらは心臓のところの中央気追

の真ん中で子音で終わる (閉じた箱の)様相で存在している赤と白の

不滅のビンドゥに入るこの出合いによって達成間近の輝 く黒い現われ

が生起する このようにこれは外側からやってくる閲の現われ等の

ケースではないのである

これが 「達成間近」 と呼ばれるのはクリアライ トに近いからでくう

「大きな空」と呼ぼるのは増加の心とその乗 り物 として働 く風が存

在 しないからである

達成間近の心の最初の方では対象の感覚があるしかし最後の方

では心は沖象に注意 しておらず闇に困惑して気を失って無意識に

なりそうであるその後非常に微細な風と心から偶発的に生起するす

べての風と心が止まる

注意力のない達成間近な心の最後の部分は普通の状態で初めから

顕現せずに存在 していた非常に微細な風と心の注意力が活性化するま

で続 く これが起こると死のクリアライトが現われる

輝 く白い現われの心の定義は

① 概念の崩壊によって起こりその動きすなわち回復まで続きそら くう

② 月の光の浸透したけがれのない秋の空のような輝く白い空の

現われが現われ

(卦 何の租雑な二元の現われも現われない心の意識である

80の概念は崩壊しているが現われの心は概念的であるOより微細な多様性はあ

るが二元である散漫ではないが心象的な要素がありゆえに概念的である

一方クリアライトの心は完全に非概念的で非二元である

現われの増加の心の定義は

(》 概念の崩壊によって起こりその動きすなわち回復まで続 く

63

そら

(参 太陽の光の浸透したけがれのない秋の空のような輝 く赤い空の

現われが生起する

(卦 どんな粗雑で二元の現われも現われない心の意識である

達成間近の心の定義は int

① 概念の崩壊によって起こりその動きすなわち回復まで続くそら

(参 夜の初めの濃い闇の浸透したけがれのない秋の空のような輝くう

く黒い空の現われが生起する

どんな二元の現われも現われない心の意識である

《八番目の崩壊〉

達成間近の心がクリアライトに崩壊すると注意力のない達成間近

の心の二番目の部分が一掃される粗雑な二元の現われがみじんもないくう

明るく透明な空の現われが現われる これは三つのけがれすなわち

月の光 太陽の光 闇のない自然な秋の夜明けの色のようであるこくう

の現われは直接に空を認識するサマディの意識のようである

クリアライトの現われの原因は白と赤のビンドゥがそれぞれ心臓で

白と赤の不滅のビンドゥに溶解し中央気道のすべての風が非常に級

細な生命を運ぶ風に崩壊するからであるこれによって最初から顕現

しない状態で普通に存在していた非常に微細な風と心が顕現しそれ

によってこのような現われが現われるよってこれは外側からの空っそら

ぽの空のような現われのケースではない

これは「死のクリアライト」そして80の概念現われ増加達成くう

間近がなくそれを乗 り物とする風もないゆえに「すべて空」 と呼ば

れる これは実際の死である

これは基本的な真実の身体である真実の身体へと変化していくため

の浄化の土台であるがゆえにそう呼ばれる「空っぽ」は基本的な自然

の身体と呼ばれるそしてそれを対象としてとる心は基本的な智慧を

認識す _-真束の身体と呼ばれる

64

固 「中間の生存」のヨーガの教え

ほとんどの人間はクリアライトに3日とどまりそれから白と赤の構

成要素の印が起こる

血と癖が少 し鼻と性器から現われるこれは心臓で崩壊 したビンドゥの浄化 さ

れなかった部分である

しかし肉体的な構成要素が病気によってひどく消耗している場令

には何日経っても赤と白の構成要素の印は起こらない

このような人は一日もクリアライトにいることはないかもしれない

また高いあるいは低い悟 りを持つヨーギーの場合にはクリアラ

イトと真実の身体を混ぜ合わせることができこの状態に普通よりも長

くいたりまたその期間を短くしたりすることができる

65

固 変身のヲ-ガ (意識を移し変える)の教え

変身のヨーガ (意識を移 し変える)は意識を覚者の浄土にある

いは高い誕生の世界に運ぶために編み出された数えである死の光

および 「中間の生存」の幻身を保つことのできる修行の進んだヨーギー

にとってはこのヨーガが必要であるoこれは非prime削こ重要であるO生起

のヨーガを取得 した者そしてある程度プラーナとナ-ディーそして

マハームドラーの見解を取碍 した者がこのヨーガを修行するのに適し

た者であるOこれを行なうことができない省も少なくともカルマの法

則に強い信を持ちこの修行の意味とプロセスを完全に理解すべきである

そして先に述べた壷の呼吸と ト〉モが鞭FJlなくできるようにな

らなくてはならない

(変身のヨーガの修行の仕方

)変身のヨーガの観想と訓練は次のように行なう

自分自身のタントラの主神の身体の中に中央気道を観想 し八つ

のフム音節が身体の八つの出口 (二つの耳二つの目_hLロ肛門

性器)をそれぞれ預っていると観想するoこれは唐瓢がこれらの門

から出ていかないようにするためである そ

らそれからタントラの主 神が自分の前方上の空に座っていると観想

するそしてブルーのフム字を心臓のチアクラに観想し五色の光を放

っていると観想する次に壷の呼吸を維持しその力を使って7ム字杏l=こ

中央気道を通 して「神聖天への開稚 (ブラフマランドラ)」まで一気

に打ち上げるそして同時に大きな声で 「ヒクリ と叫び打ち上げる力

6

回 変身のヨーガ (意紙を移し替える)の教え

を強めるフム字を 「神聖天への開溝」に一秒保ち優 しく 「カ」 と

ささやいてそれを心臓のチアクラまで降ろす止める前にこれを7

回繰 り返しそしてまた始める 数回行なったら走りながら 「ヒク」そら

と7回叫んでフム字を身体の外に出し自分の前方上の空にいるタン

トラの主神の心臓に入れる そして優 しく低い声で「カ」と7回続け

て繰 り返すこのようにしてフム字を自分の心臓のチァタラに返す0

これを1日に4回行なう者は数日後に次のような経験をする-

頭頂がひどくかゆくなり熱 くなるそして真ん中に盛 り上がりがで

きそこから黄色の液体が分泌されるもしこれらの症状が起こった

ならこれが成就の印であると思ってよいこの後この修行をやめ

一カ月に1回か2回行なう しかし頻繁に覚者の浄土に生まれるとい

う強い発願を行ないそこに行く確信と望みを強める

《変身のヨーガの応用》

死の印がすべて現われ命を延ばすことがこれ以上できない場合変

身のヨーガを行なうまだ死ぬ時期が来る前にこれを行なう者は大き

な罪を犯すことになり地獄に落ちる

死の際のこのヨーガのテクニックは先に述べたものと同じである0

一つの違いは中央気道の上部と 「神聖天への開溝」を非常に大きく

そしてふさがれていないと観想することである

ここでフム字を心臓のチァクラに観想し全力を使って 「ヒク」 と

叫ぶ瞬時にフム字は中央気道を上がり「神聖天への開溝」を通ってそら

あっという間に自分の眼前の空にいるタントラの主神の心臓に達する

もしこのときにすべてが暗くなりプラ-ナが吹き出し頭頂がかゆ

く痛 くなるならこれは身体を抜け出して覚者の浄土に行 くという

確実な印である もしこのような印が現われない場合にはフム字杏

降ろし休んでからもう一度 トライするこの印が現われたら「ヒクリ

と21回から25回叫び続ける そうすれば絶対に覚者の浄土に生まれる

67

友人親戚など死にかけている人につき添っている人は骨変身

のヨーガの教えを思い出させその確信と倍を強め彼のために祈 り

彼を助ける

生きている間このヨーガを修習する機会のなかった者は次のようI

にする

死が近づいたなら祈 り供物を捧げザンゲし覚者方の前で願い

を言う 覚醒の心を生じさせすべての邪悪な想念を断ちすべての執

着を切るライオンの横臥位になる覚者の浄土に生まれたいという真

剣な願いを生じさせ変身のヨーガの教えを適用するこれを知らない

者は知っている者に簡単に話してもらう そのような人もいない場令そら

には単に自分の前前方上の空にいるタントラの主神の心臓に集中

する そして「ヒク」と21回叫び続ける このようにして意識を覚

者の心臓に放 り投げる

もし死につつある人の頭を優しくなで「メンラ (薬師愛欲神)」と

繰 り返すなら8人の到達其智運命魂方がやってきて死につつある人

の意識を覚者アミタ-バの西の浄土に導いてくれる

動物が死んでいる場合には「ラトナクータ」を繰 り返すその動物

の意識は高い世界へ生まれる

死の光と 「中間の生存」の幻身を認識できないけれども高い世界に

生まれるために変身のヨーガに頼る者は三つのグループに分けられ

る 覚者の浄土に生まれ変わる有名なヨーギーはそこで簡単に究極の

解脱を達成する 普通の者は法則とヴァジラヤーナが普及している場

所に生まれることができ数生で覚者の境地に達する劣った者はこ

のヨーガによって大きな死の恐怖を避けることができ「中間の生存」

と恐怖から逃れ幸福な場所に生まれ変わりいずれは解放を達成する

68

h主釘

rcて

回 「中間の生存」のヨーガの教え

類すなわち感覚として心にとめている通常の意識であると説明され

ている

これは多くの同発語を一つの意味を持つものとして心にとめている意識とし

ても表現されている

この崩壊の外的な印として意識の感覚に伴う楽 苦しみ どちら

でもない感覚をもはや心にとめることができない

水元素の崩壊の外的な印として唾液汗尿血液精液が干上が

口鼻舌喉が干からび歯にはカスが生じる

耳の感覚の崩壊の外的な印として外的 内的な音がもはや聞こえな

生命体の中に含まれている音の崩壊の外的な印として耳の内側の

「ur」という音がもはや生じない

この五つの崩壊の内的な印は「煙のような」と呼ばれる現われが生

じることである これは煙の塊の中にある煙突からうねって出てい

る煙に似ている

《三番目の崩壊》

その後識別の集積の段階の五つの現象が同時に崩壊する 識別の集

積の崩壊の外的な印として両親のような親しい人のことをもはや気

にとめなくなる

基本的分析の智慧は親しい人の個々の名前や目的などに気をとめ

る通常の意識であると説明されている

この崩壊の印としては自分の両親の名前すらもはや思い出せない0

火元素の崩壊としては身体の温かさが減少しそこから食べ物や飲

み物を消化する力が失われる

鼻の感覚力の崩壊の外的な印としては鼻からの空気の吸い込みは弱

くなるが吐き出しは強く長くなり息はまるで一つ一つ積み上げられ

55

ているかのようである

生命体の中に含まれているにおいの崩壊の外的な印としてはいいに

おいも悪いにおいも喚ぐことはできない

この五つの崩壊の内的印は「蛍のような」と呼ばれる現われが生 じ

ることであるこれは煙突から上る煙の-吹きの中に見られる赤いすす

火の粉または穀物を妙るために使われるフライパンの底の煤につい

た赤い火の粉のようである

《四番目の崩壊》

その後経験の構成の集積の段階の五つの現象が同時に崩壊するこ

の集積の崩壊の外的な印は動き回るというような肉体運動をすること

ができないことである

基本的な活動を達成する智慧は今生および来生の外的 世俗的な

活動や目的などそしてまたそれらをどのようにして達成するのかを

心にとめている意識であると説明されている

風の元素の崩壊の外的な印としては10の風- 粗雑な生命を運ぶ風

など- がその住みかから心臓に移 り息が出たり入ったりしなくな

舌の感覚力の崩壊の外的な印としては舌が太 く短 くなりつけ根が

青 くなる

生命体に含まれる味の崩壊の外的な印としてもはや六つの味 (甘さ

酸っぱさ苦さ渋さピリッとした塩辛さ)を経験できない

この時点で身の感覚と接触も必ず崩壊するのでその崩壊の外的な

印としていかなるなめらかさも租さも感じることができない

この七つの崩壊の内的な印は「燃えるバターランプのような」と呼

ばれる現われが生 じることである これはバターランプがまさに消え

んとするとき炎がパチパチするようなものである

56

E] 「巾問の生存」のヨーガの教え

「崩壊の意味」前の元素がどのようにして後ろの元素に崩壊 していく

のかについていうと地 水 火 風という順序で前の元素と関係の

ある風の意識の基礎として働 く能力が撤退し後の元素の意識の基礎

として働く能力がより顕現するのである これは前の元素の後の元莱

-の崩壊と呼ばれているがある一つの元素が別の元素の性質を持つよ

うになるということではない

地が水に崩壊するということは地の風の意識の基礎として働く能力

が退化しそのときに水の風の意識の基礎として働く能力がより顕現

するようになるということを意味するこのようにこれは前者の舵

力が後者の能力へ移動するようなものなので地が水に崩壊するといわ

れているが通常の地が通常の水に崩壊することではないこれは他の

崩壊にも当てはまる

《五番目の崩壊》

四つの元素が崩壊した後意識の集積の段階にある五つの現象が段階

的に現われなくてはならないこれらは80の表示的概念の心輝 く白の

現われの心輝 く赤い増加の心輝 く黒の達成間近の心そして死の

クリアライトの心である

80の概念は三つのグループに分かれ33が白い現われの心を表わし

40が赤い増加の心を表わし七つが黒い達成間近の心を表わす 最初の

グループの概念は対象の乗 り物として働 く粗雑な風の動 きに関係 し

よって白の現われの心を顕現として経験 していない者にとっては

その乗 り物として働く風が赤い増加の心そして黒い達成間近の心と

比べていくらか粗雑な動きをしていると感じられるこの白い現われ

の心に関する推論ができるのは最初の概念のグループが微細から釈

雑へと反対の順序で進んでいるときの白い現われの心の痕跡あるい

は結果だからである

57

この33とは

1大きな欲望の欠如 心は対象を欲さない

2中くらいの欲望の欠如

3小さな欲望の欠如I

4心の行き来 心は外的対象-と行ったり内的対象-帰ったりする

5大きな悲しみ 快い対象と別れることに対する心の苦痛

6中くらいの悲しみ

7小さな悲しみ

8安らぎ心は安らかにとどまる

9概念化 対象のまぶしさによって興智した心

10大きな恐れ 不快な対象に出合ったことによって生み出される恐れ

ll中くらいの恐れ

12小さな恐れ

13大きな執着 快い対象に執着すること

14中くらいの執着

15小さな執着

16とらわれ 愛欲界の対象に完全にとらわれた心

17不善あるいは非知識 善行に対する疑念

18飢え 食べ物を欲すること

19渇き飲物を欲すること

20大きな感覚 快感痛みどちらでもないという感覚

21中くらいの感覚

22小さな感覚

23知者の概念

24知ることの概念

25知られる対象の概念

26個別の識別 何がふさわしく何がふさわしくないかを分析する心

27恥 自分自身が同意しないあるいは宗教的な禁止によって

58

固 「中間の生存」のヨーガの教え

誤った行為を避けること

28慈悲 苦悩からの離別を願うこと

29哀れみ 観察の対象を完全に保護する心

30美 しいものと会いたいと欲すること

31不安 とらわれた心確信がない

32蓄積 所有物を集める心

33嫉妬 他の繁栄によって乱れた心

二つ日の40の概念は対象の乗 り物として働 く中くらいの風に関係す

るよってそれを経験 していない者にとっては赤あるいはオレンジ

の増加の乗 り物として働 く風が自あるいは黒い現われと比べて中く

らいの動きをしていると感 じられるつまり心がより微細になるにつ

れて心の二元性がより少なくなりつつあるということであるこの赤

い増加の心に関する推論ができるのはこの概念のグループが反対の順

序で粗雑へと進んでいるときの赤い増加の心の痕跡あるいは結果だか

らである

この40の概念とは

1欲望 まだ手に入れていない対象に対する執着

2愛著 手に入れた対象に対する執着

3大きな喜び 快い対象を見て喜ぶ心

4中くらいの喜び

5小さな喜び

6うれしさ 欲 した対象を達成 したことによる満足

7歓喜 欲 した対象を繰 り返 して経験する心

8驚き以前生起 しなかった対象について考えること

9興暫 快い対象を知覚 して散漫になった心

10満足 快い対象に対する満足

ll抱擁 抱擁 したいと欲すること

12キス キスしたいと欲すること

59

13吸う吸いたいと欲すること

14安定 変化 しない連続の心

15精進 善に向かう心

16プライド自分が優れていると思う心

17活動 活動を成し遂げることに関係する心

18強盗 富を盗みたいと欲すること

19力 他の軍隊を征服したいと欲すること

20熱意 善の道を修習する心

21大きな困難に対する従事 倣慢さによって悪行に従事すること

22中くらいの困難に対する従事

23小さな困難に対する従事

24激しさ理由もなく優れた者と議論したいと欲すること

25戯れ 魅力的な者を見て戯れたいと欲すること

26怒る傾向 憤慨の心

27善 善行に対して努力したいと願うこと

28はっきりとした言葉と真実 他が理解できるようにそして自

分の事実の識別を変えないで話 したいと願うこと

29非真実 自分の事実の識別を変えてから話したいと願うこと

30確信 非常に安定した意図

31非仮定 対象を保持 したいと欲さない心

32寄贈者 所有物を与えたいと願うこと

33熱心な勧告 怠惰な者に宗教の実践をするように勧めること

34英雄的行為 煩悩のような敵を克服したいと願うこと

35-恥知らず 自分が同意しないあるいは宗教的な禁止によって非

行を避けないで悪行に従事すること

36欺き偽善によって人を欺くこと

37キツさ鋭い良心

38悪徳 邪見解に慣れた心

60

6] rFP問の生存」のヨーガの教え

39非優 しさ他を傷つけたいと願うこと

40不正 不正直

三番目の七つの概念は対象の乗 り物として働 く弱い風の動きに関係

するよって黒い達成間近の心に関してそれを経験 していない者に

それを示す働きをする これはこの概念のグループが反対の順序で釈

雑へと進んでいるときの黒い増加の心の痕跡あるいは結果だからであ

この七つの概念とは

1忘れっぽさ衰えた注意力

2誤り水を寮気樺と思うことなど

3しゃべらない しゃべりたくないと思うこと

4意気消沈 悩む心

5怠惰 善に対する熱意のなさ

6疑念

7中くらいの欲 愛著と邪悪心が同じくらいの心

80の表示的概念とその乗 り物である風は輝 く白い現われの前に崩壊

しなくてはならないなぜなら理解の様式と現われの心のそれは不

一致だからであるまたこの二つの間には粗雑さと微細さに関して大

きな違いがあるので80の概念のような粗雑な心は白い現われのとき

には存在できない80の表示的概念とその乗り物である風が輝 く白い

現われへと崩壊するとき燃えているバターランプのような現われが坐

起する80の表示的概念がその中に崩壊 してしまったときの現われくう

の心自身の印は非常に明るい透明さと空の現われおよび月の光が

充満したけがれのない秋の夜空のような白い様相の光の現われである

この現われの原因に関していえば心臓から上の左右両方の気道の風

がその上の開口つまり頭頂から中央気道に入ったからであるこ

の力によって頭頂の緒がゆるみ父から得た音節ハムが逆さになった

相である [皇 ]白いビンドゥが水のような性質を持っているがゆ

61

えに下に下がるそれが心臓のところにある左右の気道の大童の円

の緒の上に来ると輝く白い現われが生起する このようにこれは

外側から差した月の光などの現われではないのである

これが現われと呼ばれるのは月の光のような現われが生起するからくう

であり空と呼ばれるのは80の概念とその乗 り物である風が存在 し

ないからである

〈六番目の崩壊》

この後現われの心とその乗り物である風が増加の心に崩壊する0くう

増加の心が生起すると空であり 「空っぽ」であるが前よりももっ

と澄んだ赤またはオレンジの現われが太陽の光の浸透したけがれのそら

ない秋の空のように輝く

この原因に関していえば心臓から下の左右の気道の風がすべて管

骨の一番下あるいは性器のところの開口を通って中央気道に入るか

らであるこの力によって宝石 (性器)の中のチアクラの結とヘソ

のチァタラの結が徐々にゆるむこれによってヘソのチァクラの真ん

中にある縦一本の線の短いア [A]の形で存在 している母から得

た赤いビンドゥが上に上がる赤い現われは心臓にある六重の円の

左右の気道の緒の下まで上昇する よってこれは外側から輝 く太陽

の光の輝きなどではないのである

これが赤い現われと呼ばれるのは太陽の光のように鮮やかであるかくう

らで「非常に空」と呼ばれるのは現われの心とその乗 り物 として働

く風が存在しないからである

《七番目の崩壊》

この後増加の心がその乗 り物である風とともに達成間近の心に

崩壊する 最初夜の初めのような濃い闇が浸透 したけがれのない秩そら

の空のような様々な黒い現われが生起する

62

団 「中問の生存」のヨーガの教え

中央気道の中の上と下の風は心臓に集まっておりこの力によって

心臓のところにある左右の気道の六重の円の結がゆるむこれによって

逆さになった音節ハム [卓 ]の様相上の白いビンドゥが降り下の縦

の線の様相の赤いビンドゥが昇る これらは心臓のところの中央気追

の真ん中で子音で終わる (閉じた箱の)様相で存在している赤と白の

不滅のビンドゥに入るこの出合いによって達成間近の輝 く黒い現われ

が生起する このようにこれは外側からやってくる閲の現われ等の

ケースではないのである

これが 「達成間近」 と呼ばれるのはクリアライ トに近いからでくう

「大きな空」と呼ぼるのは増加の心とその乗 り物 として働 く風が存

在 しないからである

達成間近の心の最初の方では対象の感覚があるしかし最後の方

では心は沖象に注意 しておらず闇に困惑して気を失って無意識に

なりそうであるその後非常に微細な風と心から偶発的に生起するす

べての風と心が止まる

注意力のない達成間近な心の最後の部分は普通の状態で初めから

顕現せずに存在 していた非常に微細な風と心の注意力が活性化するま

で続 く これが起こると死のクリアライトが現われる

輝 く白い現われの心の定義は

① 概念の崩壊によって起こりその動きすなわち回復まで続きそら くう

② 月の光の浸透したけがれのない秋の空のような輝く白い空の

現われが現われ

(卦 何の租雑な二元の現われも現われない心の意識である

80の概念は崩壊しているが現われの心は概念的であるOより微細な多様性はあ

るが二元である散漫ではないが心象的な要素がありゆえに概念的である

一方クリアライトの心は完全に非概念的で非二元である

現われの増加の心の定義は

(》 概念の崩壊によって起こりその動きすなわち回復まで続 く

63

そら

(参 太陽の光の浸透したけがれのない秋の空のような輝 く赤い空の

現われが生起する

(卦 どんな粗雑で二元の現われも現われない心の意識である

達成間近の心の定義は int

① 概念の崩壊によって起こりその動きすなわち回復まで続くそら

(参 夜の初めの濃い闇の浸透したけがれのない秋の空のような輝くう

く黒い空の現われが生起する

どんな二元の現われも現われない心の意識である

《八番目の崩壊〉

達成間近の心がクリアライトに崩壊すると注意力のない達成間近

の心の二番目の部分が一掃される粗雑な二元の現われがみじんもないくう

明るく透明な空の現われが現われる これは三つのけがれすなわち

月の光 太陽の光 闇のない自然な秋の夜明けの色のようであるこくう

の現われは直接に空を認識するサマディの意識のようである

クリアライトの現われの原因は白と赤のビンドゥがそれぞれ心臓で

白と赤の不滅のビンドゥに溶解し中央気道のすべての風が非常に級

細な生命を運ぶ風に崩壊するからであるこれによって最初から顕現

しない状態で普通に存在していた非常に微細な風と心が顕現しそれ

によってこのような現われが現われるよってこれは外側からの空っそら

ぽの空のような現われのケースではない

これは「死のクリアライト」そして80の概念現われ増加達成くう

間近がなくそれを乗 り物とする風もないゆえに「すべて空」 と呼ば

れる これは実際の死である

これは基本的な真実の身体である真実の身体へと変化していくため

の浄化の土台であるがゆえにそう呼ばれる「空っぽ」は基本的な自然

の身体と呼ばれるそしてそれを対象としてとる心は基本的な智慧を

認識す _-真束の身体と呼ばれる

64

固 「中間の生存」のヨーガの教え

ほとんどの人間はクリアライトに3日とどまりそれから白と赤の構

成要素の印が起こる

血と癖が少 し鼻と性器から現われるこれは心臓で崩壊 したビンドゥの浄化 さ

れなかった部分である

しかし肉体的な構成要素が病気によってひどく消耗している場令

には何日経っても赤と白の構成要素の印は起こらない

このような人は一日もクリアライトにいることはないかもしれない

また高いあるいは低い悟 りを持つヨーギーの場合にはクリアラ

イトと真実の身体を混ぜ合わせることができこの状態に普通よりも長

くいたりまたその期間を短くしたりすることができる

65

固 変身のヲ-ガ (意識を移し変える)の教え

変身のヨーガ (意識を移 し変える)は意識を覚者の浄土にある

いは高い誕生の世界に運ぶために編み出された数えである死の光

および 「中間の生存」の幻身を保つことのできる修行の進んだヨーギー

にとってはこのヨーガが必要であるoこれは非prime削こ重要であるO生起

のヨーガを取得 した者そしてある程度プラーナとナ-ディーそして

マハームドラーの見解を取碍 した者がこのヨーガを修行するのに適し

た者であるOこれを行なうことができない省も少なくともカルマの法

則に強い信を持ちこの修行の意味とプロセスを完全に理解すべきである

そして先に述べた壷の呼吸と ト〉モが鞭FJlなくできるようにな

らなくてはならない

(変身のヨーガの修行の仕方

)変身のヨーガの観想と訓練は次のように行なう

自分自身のタントラの主神の身体の中に中央気道を観想 し八つ

のフム音節が身体の八つの出口 (二つの耳二つの目_hLロ肛門

性器)をそれぞれ預っていると観想するoこれは唐瓢がこれらの門

から出ていかないようにするためである そ

らそれからタントラの主 神が自分の前方上の空に座っていると観想

するそしてブルーのフム字を心臓のチアクラに観想し五色の光を放

っていると観想する次に壷の呼吸を維持しその力を使って7ム字杏l=こ

中央気道を通 して「神聖天への開稚 (ブラフマランドラ)」まで一気

に打ち上げるそして同時に大きな声で 「ヒクリ と叫び打ち上げる力

6

回 変身のヨーガ (意紙を移し替える)の教え

を強めるフム字を 「神聖天への開溝」に一秒保ち優 しく 「カ」 と

ささやいてそれを心臓のチアクラまで降ろす止める前にこれを7

回繰 り返しそしてまた始める 数回行なったら走りながら 「ヒク」そら

と7回叫んでフム字を身体の外に出し自分の前方上の空にいるタン

トラの主神の心臓に入れる そして優 しく低い声で「カ」と7回続け

て繰 り返すこのようにしてフム字を自分の心臓のチァタラに返す0

これを1日に4回行なう者は数日後に次のような経験をする-

頭頂がひどくかゆくなり熱 くなるそして真ん中に盛 り上がりがで

きそこから黄色の液体が分泌されるもしこれらの症状が起こった

ならこれが成就の印であると思ってよいこの後この修行をやめ

一カ月に1回か2回行なう しかし頻繁に覚者の浄土に生まれるとい

う強い発願を行ないそこに行く確信と望みを強める

《変身のヨーガの応用》

死の印がすべて現われ命を延ばすことがこれ以上できない場合変

身のヨーガを行なうまだ死ぬ時期が来る前にこれを行なう者は大き

な罪を犯すことになり地獄に落ちる

死の際のこのヨーガのテクニックは先に述べたものと同じである0

一つの違いは中央気道の上部と 「神聖天への開溝」を非常に大きく

そしてふさがれていないと観想することである

ここでフム字を心臓のチァクラに観想し全力を使って 「ヒク」 と

叫ぶ瞬時にフム字は中央気道を上がり「神聖天への開溝」を通ってそら

あっという間に自分の眼前の空にいるタントラの主神の心臓に達する

もしこのときにすべてが暗くなりプラ-ナが吹き出し頭頂がかゆ

く痛 くなるならこれは身体を抜け出して覚者の浄土に行 くという

確実な印である もしこのような印が現われない場合にはフム字杏

降ろし休んでからもう一度 トライするこの印が現われたら「ヒクリ

と21回から25回叫び続ける そうすれば絶対に覚者の浄土に生まれる

67

友人親戚など死にかけている人につき添っている人は骨変身

のヨーガの教えを思い出させその確信と倍を強め彼のために祈 り

彼を助ける

生きている間このヨーガを修習する機会のなかった者は次のようI

にする

死が近づいたなら祈 り供物を捧げザンゲし覚者方の前で願い

を言う 覚醒の心を生じさせすべての邪悪な想念を断ちすべての執

着を切るライオンの横臥位になる覚者の浄土に生まれたいという真

剣な願いを生じさせ変身のヨーガの教えを適用するこれを知らない

者は知っている者に簡単に話してもらう そのような人もいない場令そら

には単に自分の前前方上の空にいるタントラの主神の心臓に集中

する そして「ヒク」と21回叫び続ける このようにして意識を覚

者の心臓に放 り投げる

もし死につつある人の頭を優しくなで「メンラ (薬師愛欲神)」と

繰 り返すなら8人の到達其智運命魂方がやってきて死につつある人

の意識を覚者アミタ-バの西の浄土に導いてくれる

動物が死んでいる場合には「ラトナクータ」を繰 り返すその動物

の意識は高い世界へ生まれる

死の光と 「中間の生存」の幻身を認識できないけれども高い世界に

生まれるために変身のヨーガに頼る者は三つのグループに分けられ

る 覚者の浄土に生まれ変わる有名なヨーギーはそこで簡単に究極の

解脱を達成する 普通の者は法則とヴァジラヤーナが普及している場

所に生まれることができ数生で覚者の境地に達する劣った者はこ

のヨーガによって大きな死の恐怖を避けることができ「中間の生存」

と恐怖から逃れ幸福な場所に生まれ変わりいずれは解放を達成する

68

h主釘

rcて

ているかのようである

生命体の中に含まれているにおいの崩壊の外的な印としてはいいに

おいも悪いにおいも喚ぐことはできない

この五つの崩壊の内的印は「蛍のような」と呼ばれる現われが生 じ

ることであるこれは煙突から上る煙の-吹きの中に見られる赤いすす

火の粉または穀物を妙るために使われるフライパンの底の煤につい

た赤い火の粉のようである

《四番目の崩壊》

その後経験の構成の集積の段階の五つの現象が同時に崩壊するこ

の集積の崩壊の外的な印は動き回るというような肉体運動をすること

ができないことである

基本的な活動を達成する智慧は今生および来生の外的 世俗的な

活動や目的などそしてまたそれらをどのようにして達成するのかを

心にとめている意識であると説明されている

風の元素の崩壊の外的な印としては10の風- 粗雑な生命を運ぶ風

など- がその住みかから心臓に移 り息が出たり入ったりしなくな

舌の感覚力の崩壊の外的な印としては舌が太 く短 くなりつけ根が

青 くなる

生命体に含まれる味の崩壊の外的な印としてもはや六つの味 (甘さ

酸っぱさ苦さ渋さピリッとした塩辛さ)を経験できない

この時点で身の感覚と接触も必ず崩壊するのでその崩壊の外的な

印としていかなるなめらかさも租さも感じることができない

この七つの崩壊の内的な印は「燃えるバターランプのような」と呼

ばれる現われが生 じることである これはバターランプがまさに消え

んとするとき炎がパチパチするようなものである

56

E] 「巾問の生存」のヨーガの教え

「崩壊の意味」前の元素がどのようにして後ろの元素に崩壊 していく

のかについていうと地 水 火 風という順序で前の元素と関係の

ある風の意識の基礎として働 く能力が撤退し後の元素の意識の基礎

として働く能力がより顕現するのである これは前の元素の後の元莱

-の崩壊と呼ばれているがある一つの元素が別の元素の性質を持つよ

うになるということではない

地が水に崩壊するということは地の風の意識の基礎として働く能力

が退化しそのときに水の風の意識の基礎として働く能力がより顕現

するようになるということを意味するこのようにこれは前者の舵

力が後者の能力へ移動するようなものなので地が水に崩壊するといわ

れているが通常の地が通常の水に崩壊することではないこれは他の

崩壊にも当てはまる

《五番目の崩壊》

四つの元素が崩壊した後意識の集積の段階にある五つの現象が段階

的に現われなくてはならないこれらは80の表示的概念の心輝 く白の

現われの心輝 く赤い増加の心輝 く黒の達成間近の心そして死の

クリアライトの心である

80の概念は三つのグループに分かれ33が白い現われの心を表わし

40が赤い増加の心を表わし七つが黒い達成間近の心を表わす 最初の

グループの概念は対象の乗 り物として働 く粗雑な風の動 きに関係 し

よって白の現われの心を顕現として経験 していない者にとっては

その乗 り物として働く風が赤い増加の心そして黒い達成間近の心と

比べていくらか粗雑な動きをしていると感じられるこの白い現われ

の心に関する推論ができるのは最初の概念のグループが微細から釈

雑へと反対の順序で進んでいるときの白い現われの心の痕跡あるい

は結果だからである

57

この33とは

1大きな欲望の欠如 心は対象を欲さない

2中くらいの欲望の欠如

3小さな欲望の欠如I

4心の行き来 心は外的対象-と行ったり内的対象-帰ったりする

5大きな悲しみ 快い対象と別れることに対する心の苦痛

6中くらいの悲しみ

7小さな悲しみ

8安らぎ心は安らかにとどまる

9概念化 対象のまぶしさによって興智した心

10大きな恐れ 不快な対象に出合ったことによって生み出される恐れ

ll中くらいの恐れ

12小さな恐れ

13大きな執着 快い対象に執着すること

14中くらいの執着

15小さな執着

16とらわれ 愛欲界の対象に完全にとらわれた心

17不善あるいは非知識 善行に対する疑念

18飢え 食べ物を欲すること

19渇き飲物を欲すること

20大きな感覚 快感痛みどちらでもないという感覚

21中くらいの感覚

22小さな感覚

23知者の概念

24知ることの概念

25知られる対象の概念

26個別の識別 何がふさわしく何がふさわしくないかを分析する心

27恥 自分自身が同意しないあるいは宗教的な禁止によって

58

固 「中間の生存」のヨーガの教え

誤った行為を避けること

28慈悲 苦悩からの離別を願うこと

29哀れみ 観察の対象を完全に保護する心

30美 しいものと会いたいと欲すること

31不安 とらわれた心確信がない

32蓄積 所有物を集める心

33嫉妬 他の繁栄によって乱れた心

二つ日の40の概念は対象の乗 り物として働 く中くらいの風に関係す

るよってそれを経験 していない者にとっては赤あるいはオレンジ

の増加の乗 り物として働 く風が自あるいは黒い現われと比べて中く

らいの動きをしていると感 じられるつまり心がより微細になるにつ

れて心の二元性がより少なくなりつつあるということであるこの赤

い増加の心に関する推論ができるのはこの概念のグループが反対の順

序で粗雑へと進んでいるときの赤い増加の心の痕跡あるいは結果だか

らである

この40の概念とは

1欲望 まだ手に入れていない対象に対する執着

2愛著 手に入れた対象に対する執着

3大きな喜び 快い対象を見て喜ぶ心

4中くらいの喜び

5小さな喜び

6うれしさ 欲 した対象を達成 したことによる満足

7歓喜 欲 した対象を繰 り返 して経験する心

8驚き以前生起 しなかった対象について考えること

9興暫 快い対象を知覚 して散漫になった心

10満足 快い対象に対する満足

ll抱擁 抱擁 したいと欲すること

12キス キスしたいと欲すること

59

13吸う吸いたいと欲すること

14安定 変化 しない連続の心

15精進 善に向かう心

16プライド自分が優れていると思う心

17活動 活動を成し遂げることに関係する心

18強盗 富を盗みたいと欲すること

19力 他の軍隊を征服したいと欲すること

20熱意 善の道を修習する心

21大きな困難に対する従事 倣慢さによって悪行に従事すること

22中くらいの困難に対する従事

23小さな困難に対する従事

24激しさ理由もなく優れた者と議論したいと欲すること

25戯れ 魅力的な者を見て戯れたいと欲すること

26怒る傾向 憤慨の心

27善 善行に対して努力したいと願うこと

28はっきりとした言葉と真実 他が理解できるようにそして自

分の事実の識別を変えないで話 したいと願うこと

29非真実 自分の事実の識別を変えてから話したいと願うこと

30確信 非常に安定した意図

31非仮定 対象を保持 したいと欲さない心

32寄贈者 所有物を与えたいと願うこと

33熱心な勧告 怠惰な者に宗教の実践をするように勧めること

34英雄的行為 煩悩のような敵を克服したいと願うこと

35-恥知らず 自分が同意しないあるいは宗教的な禁止によって非

行を避けないで悪行に従事すること

36欺き偽善によって人を欺くこと

37キツさ鋭い良心

38悪徳 邪見解に慣れた心

60

6] rFP問の生存」のヨーガの教え

39非優 しさ他を傷つけたいと願うこと

40不正 不正直

三番目の七つの概念は対象の乗 り物として働 く弱い風の動きに関係

するよって黒い達成間近の心に関してそれを経験 していない者に

それを示す働きをする これはこの概念のグループが反対の順序で釈

雑へと進んでいるときの黒い増加の心の痕跡あるいは結果だからであ

この七つの概念とは

1忘れっぽさ衰えた注意力

2誤り水を寮気樺と思うことなど

3しゃべらない しゃべりたくないと思うこと

4意気消沈 悩む心

5怠惰 善に対する熱意のなさ

6疑念

7中くらいの欲 愛著と邪悪心が同じくらいの心

80の表示的概念とその乗 り物である風は輝 く白い現われの前に崩壊

しなくてはならないなぜなら理解の様式と現われの心のそれは不

一致だからであるまたこの二つの間には粗雑さと微細さに関して大

きな違いがあるので80の概念のような粗雑な心は白い現われのとき

には存在できない80の表示的概念とその乗り物である風が輝 く白い

現われへと崩壊するとき燃えているバターランプのような現われが坐

起する80の表示的概念がその中に崩壊 してしまったときの現われくう

の心自身の印は非常に明るい透明さと空の現われおよび月の光が

充満したけがれのない秋の夜空のような白い様相の光の現われである

この現われの原因に関していえば心臓から上の左右両方の気道の風

がその上の開口つまり頭頂から中央気道に入ったからであるこ

の力によって頭頂の緒がゆるみ父から得た音節ハムが逆さになった

相である [皇 ]白いビンドゥが水のような性質を持っているがゆ

61

えに下に下がるそれが心臓のところにある左右の気道の大童の円

の緒の上に来ると輝く白い現われが生起する このようにこれは

外側から差した月の光などの現われではないのである

これが現われと呼ばれるのは月の光のような現われが生起するからくう

であり空と呼ばれるのは80の概念とその乗 り物である風が存在 し

ないからである

〈六番目の崩壊》

この後現われの心とその乗り物である風が増加の心に崩壊する0くう

増加の心が生起すると空であり 「空っぽ」であるが前よりももっ

と澄んだ赤またはオレンジの現われが太陽の光の浸透したけがれのそら

ない秋の空のように輝く

この原因に関していえば心臓から下の左右の気道の風がすべて管

骨の一番下あるいは性器のところの開口を通って中央気道に入るか

らであるこの力によって宝石 (性器)の中のチアクラの結とヘソ

のチァタラの結が徐々にゆるむこれによってヘソのチァクラの真ん

中にある縦一本の線の短いア [A]の形で存在 している母から得

た赤いビンドゥが上に上がる赤い現われは心臓にある六重の円の

左右の気道の緒の下まで上昇する よってこれは外側から輝 く太陽

の光の輝きなどではないのである

これが赤い現われと呼ばれるのは太陽の光のように鮮やかであるかくう

らで「非常に空」と呼ばれるのは現われの心とその乗 り物 として働

く風が存在しないからである

《七番目の崩壊》

この後増加の心がその乗 り物である風とともに達成間近の心に

崩壊する 最初夜の初めのような濃い闇が浸透 したけがれのない秩そら

の空のような様々な黒い現われが生起する

62

団 「中問の生存」のヨーガの教え

中央気道の中の上と下の風は心臓に集まっておりこの力によって

心臓のところにある左右の気道の六重の円の結がゆるむこれによって

逆さになった音節ハム [卓 ]の様相上の白いビンドゥが降り下の縦

の線の様相の赤いビンドゥが昇る これらは心臓のところの中央気追

の真ん中で子音で終わる (閉じた箱の)様相で存在している赤と白の

不滅のビンドゥに入るこの出合いによって達成間近の輝 く黒い現われ

が生起する このようにこれは外側からやってくる閲の現われ等の

ケースではないのである

これが 「達成間近」 と呼ばれるのはクリアライ トに近いからでくう

「大きな空」と呼ぼるのは増加の心とその乗 り物 として働 く風が存

在 しないからである

達成間近の心の最初の方では対象の感覚があるしかし最後の方

では心は沖象に注意 しておらず闇に困惑して気を失って無意識に

なりそうであるその後非常に微細な風と心から偶発的に生起するす

べての風と心が止まる

注意力のない達成間近な心の最後の部分は普通の状態で初めから

顕現せずに存在 していた非常に微細な風と心の注意力が活性化するま

で続 く これが起こると死のクリアライトが現われる

輝 く白い現われの心の定義は

① 概念の崩壊によって起こりその動きすなわち回復まで続きそら くう

② 月の光の浸透したけがれのない秋の空のような輝く白い空の

現われが現われ

(卦 何の租雑な二元の現われも現われない心の意識である

80の概念は崩壊しているが現われの心は概念的であるOより微細な多様性はあ

るが二元である散漫ではないが心象的な要素がありゆえに概念的である

一方クリアライトの心は完全に非概念的で非二元である

現われの増加の心の定義は

(》 概念の崩壊によって起こりその動きすなわち回復まで続 く

63

そら

(参 太陽の光の浸透したけがれのない秋の空のような輝 く赤い空の

現われが生起する

(卦 どんな粗雑で二元の現われも現われない心の意識である

達成間近の心の定義は int

① 概念の崩壊によって起こりその動きすなわち回復まで続くそら

(参 夜の初めの濃い闇の浸透したけがれのない秋の空のような輝くう

く黒い空の現われが生起する

どんな二元の現われも現われない心の意識である

《八番目の崩壊〉

達成間近の心がクリアライトに崩壊すると注意力のない達成間近

の心の二番目の部分が一掃される粗雑な二元の現われがみじんもないくう

明るく透明な空の現われが現われる これは三つのけがれすなわち

月の光 太陽の光 闇のない自然な秋の夜明けの色のようであるこくう

の現われは直接に空を認識するサマディの意識のようである

クリアライトの現われの原因は白と赤のビンドゥがそれぞれ心臓で

白と赤の不滅のビンドゥに溶解し中央気道のすべての風が非常に級

細な生命を運ぶ風に崩壊するからであるこれによって最初から顕現

しない状態で普通に存在していた非常に微細な風と心が顕現しそれ

によってこのような現われが現われるよってこれは外側からの空っそら

ぽの空のような現われのケースではない

これは「死のクリアライト」そして80の概念現われ増加達成くう

間近がなくそれを乗 り物とする風もないゆえに「すべて空」 と呼ば

れる これは実際の死である

これは基本的な真実の身体である真実の身体へと変化していくため

の浄化の土台であるがゆえにそう呼ばれる「空っぽ」は基本的な自然

の身体と呼ばれるそしてそれを対象としてとる心は基本的な智慧を

認識す _-真束の身体と呼ばれる

64

固 「中間の生存」のヨーガの教え

ほとんどの人間はクリアライトに3日とどまりそれから白と赤の構

成要素の印が起こる

血と癖が少 し鼻と性器から現われるこれは心臓で崩壊 したビンドゥの浄化 さ

れなかった部分である

しかし肉体的な構成要素が病気によってひどく消耗している場令

には何日経っても赤と白の構成要素の印は起こらない

このような人は一日もクリアライトにいることはないかもしれない

また高いあるいは低い悟 りを持つヨーギーの場合にはクリアラ

イトと真実の身体を混ぜ合わせることができこの状態に普通よりも長

くいたりまたその期間を短くしたりすることができる

65

固 変身のヲ-ガ (意識を移し変える)の教え

変身のヨーガ (意識を移 し変える)は意識を覚者の浄土にある

いは高い誕生の世界に運ぶために編み出された数えである死の光

および 「中間の生存」の幻身を保つことのできる修行の進んだヨーギー

にとってはこのヨーガが必要であるoこれは非prime削こ重要であるO生起

のヨーガを取得 した者そしてある程度プラーナとナ-ディーそして

マハームドラーの見解を取碍 した者がこのヨーガを修行するのに適し

た者であるOこれを行なうことができない省も少なくともカルマの法

則に強い信を持ちこの修行の意味とプロセスを完全に理解すべきである

そして先に述べた壷の呼吸と ト〉モが鞭FJlなくできるようにな

らなくてはならない

(変身のヨーガの修行の仕方

)変身のヨーガの観想と訓練は次のように行なう

自分自身のタントラの主神の身体の中に中央気道を観想 し八つ

のフム音節が身体の八つの出口 (二つの耳二つの目_hLロ肛門

性器)をそれぞれ預っていると観想するoこれは唐瓢がこれらの門

から出ていかないようにするためである そ

らそれからタントラの主 神が自分の前方上の空に座っていると観想

するそしてブルーのフム字を心臓のチアクラに観想し五色の光を放

っていると観想する次に壷の呼吸を維持しその力を使って7ム字杏l=こ

中央気道を通 して「神聖天への開稚 (ブラフマランドラ)」まで一気

に打ち上げるそして同時に大きな声で 「ヒクリ と叫び打ち上げる力

6

回 変身のヨーガ (意紙を移し替える)の教え

を強めるフム字を 「神聖天への開溝」に一秒保ち優 しく 「カ」 と

ささやいてそれを心臓のチアクラまで降ろす止める前にこれを7

回繰 り返しそしてまた始める 数回行なったら走りながら 「ヒク」そら

と7回叫んでフム字を身体の外に出し自分の前方上の空にいるタン

トラの主神の心臓に入れる そして優 しく低い声で「カ」と7回続け

て繰 り返すこのようにしてフム字を自分の心臓のチァタラに返す0

これを1日に4回行なう者は数日後に次のような経験をする-

頭頂がひどくかゆくなり熱 くなるそして真ん中に盛 り上がりがで

きそこから黄色の液体が分泌されるもしこれらの症状が起こった

ならこれが成就の印であると思ってよいこの後この修行をやめ

一カ月に1回か2回行なう しかし頻繁に覚者の浄土に生まれるとい

う強い発願を行ないそこに行く確信と望みを強める

《変身のヨーガの応用》

死の印がすべて現われ命を延ばすことがこれ以上できない場合変

身のヨーガを行なうまだ死ぬ時期が来る前にこれを行なう者は大き

な罪を犯すことになり地獄に落ちる

死の際のこのヨーガのテクニックは先に述べたものと同じである0

一つの違いは中央気道の上部と 「神聖天への開溝」を非常に大きく

そしてふさがれていないと観想することである

ここでフム字を心臓のチァクラに観想し全力を使って 「ヒク」 と

叫ぶ瞬時にフム字は中央気道を上がり「神聖天への開溝」を通ってそら

あっという間に自分の眼前の空にいるタントラの主神の心臓に達する

もしこのときにすべてが暗くなりプラ-ナが吹き出し頭頂がかゆ

く痛 くなるならこれは身体を抜け出して覚者の浄土に行 くという

確実な印である もしこのような印が現われない場合にはフム字杏

降ろし休んでからもう一度 トライするこの印が現われたら「ヒクリ

と21回から25回叫び続ける そうすれば絶対に覚者の浄土に生まれる

67

友人親戚など死にかけている人につき添っている人は骨変身

のヨーガの教えを思い出させその確信と倍を強め彼のために祈 り

彼を助ける

生きている間このヨーガを修習する機会のなかった者は次のようI

にする

死が近づいたなら祈 り供物を捧げザンゲし覚者方の前で願い

を言う 覚醒の心を生じさせすべての邪悪な想念を断ちすべての執

着を切るライオンの横臥位になる覚者の浄土に生まれたいという真

剣な願いを生じさせ変身のヨーガの教えを適用するこれを知らない

者は知っている者に簡単に話してもらう そのような人もいない場令そら

には単に自分の前前方上の空にいるタントラの主神の心臓に集中

する そして「ヒク」と21回叫び続ける このようにして意識を覚

者の心臓に放 り投げる

もし死につつある人の頭を優しくなで「メンラ (薬師愛欲神)」と

繰 り返すなら8人の到達其智運命魂方がやってきて死につつある人

の意識を覚者アミタ-バの西の浄土に導いてくれる

動物が死んでいる場合には「ラトナクータ」を繰 り返すその動物

の意識は高い世界へ生まれる

死の光と 「中間の生存」の幻身を認識できないけれども高い世界に

生まれるために変身のヨーガに頼る者は三つのグループに分けられ

る 覚者の浄土に生まれ変わる有名なヨーギーはそこで簡単に究極の

解脱を達成する 普通の者は法則とヴァジラヤーナが普及している場

所に生まれることができ数生で覚者の境地に達する劣った者はこ

のヨーガによって大きな死の恐怖を避けることができ「中間の生存」

と恐怖から逃れ幸福な場所に生まれ変わりいずれは解放を達成する

68

h主釘

rcて

E] 「巾問の生存」のヨーガの教え

「崩壊の意味」前の元素がどのようにして後ろの元素に崩壊 していく

のかについていうと地 水 火 風という順序で前の元素と関係の

ある風の意識の基礎として働 く能力が撤退し後の元素の意識の基礎

として働く能力がより顕現するのである これは前の元素の後の元莱

-の崩壊と呼ばれているがある一つの元素が別の元素の性質を持つよ

うになるということではない

地が水に崩壊するということは地の風の意識の基礎として働く能力

が退化しそのときに水の風の意識の基礎として働く能力がより顕現

するようになるということを意味するこのようにこれは前者の舵

力が後者の能力へ移動するようなものなので地が水に崩壊するといわ

れているが通常の地が通常の水に崩壊することではないこれは他の

崩壊にも当てはまる

《五番目の崩壊》

四つの元素が崩壊した後意識の集積の段階にある五つの現象が段階

的に現われなくてはならないこれらは80の表示的概念の心輝 く白の

現われの心輝 く赤い増加の心輝 く黒の達成間近の心そして死の

クリアライトの心である

80の概念は三つのグループに分かれ33が白い現われの心を表わし

40が赤い増加の心を表わし七つが黒い達成間近の心を表わす 最初の

グループの概念は対象の乗 り物として働 く粗雑な風の動 きに関係 し

よって白の現われの心を顕現として経験 していない者にとっては

その乗 り物として働く風が赤い増加の心そして黒い達成間近の心と

比べていくらか粗雑な動きをしていると感じられるこの白い現われ

の心に関する推論ができるのは最初の概念のグループが微細から釈

雑へと反対の順序で進んでいるときの白い現われの心の痕跡あるい

は結果だからである

57

この33とは

1大きな欲望の欠如 心は対象を欲さない

2中くらいの欲望の欠如

3小さな欲望の欠如I

4心の行き来 心は外的対象-と行ったり内的対象-帰ったりする

5大きな悲しみ 快い対象と別れることに対する心の苦痛

6中くらいの悲しみ

7小さな悲しみ

8安らぎ心は安らかにとどまる

9概念化 対象のまぶしさによって興智した心

10大きな恐れ 不快な対象に出合ったことによって生み出される恐れ

ll中くらいの恐れ

12小さな恐れ

13大きな執着 快い対象に執着すること

14中くらいの執着

15小さな執着

16とらわれ 愛欲界の対象に完全にとらわれた心

17不善あるいは非知識 善行に対する疑念

18飢え 食べ物を欲すること

19渇き飲物を欲すること

20大きな感覚 快感痛みどちらでもないという感覚

21中くらいの感覚

22小さな感覚

23知者の概念

24知ることの概念

25知られる対象の概念

26個別の識別 何がふさわしく何がふさわしくないかを分析する心

27恥 自分自身が同意しないあるいは宗教的な禁止によって

58

固 「中間の生存」のヨーガの教え

誤った行為を避けること

28慈悲 苦悩からの離別を願うこと

29哀れみ 観察の対象を完全に保護する心

30美 しいものと会いたいと欲すること

31不安 とらわれた心確信がない

32蓄積 所有物を集める心

33嫉妬 他の繁栄によって乱れた心

二つ日の40の概念は対象の乗 り物として働 く中くらいの風に関係す

るよってそれを経験 していない者にとっては赤あるいはオレンジ

の増加の乗 り物として働 く風が自あるいは黒い現われと比べて中く

らいの動きをしていると感 じられるつまり心がより微細になるにつ

れて心の二元性がより少なくなりつつあるということであるこの赤

い増加の心に関する推論ができるのはこの概念のグループが反対の順

序で粗雑へと進んでいるときの赤い増加の心の痕跡あるいは結果だか

らである

この40の概念とは

1欲望 まだ手に入れていない対象に対する執着

2愛著 手に入れた対象に対する執着

3大きな喜び 快い対象を見て喜ぶ心

4中くらいの喜び

5小さな喜び

6うれしさ 欲 した対象を達成 したことによる満足

7歓喜 欲 した対象を繰 り返 して経験する心

8驚き以前生起 しなかった対象について考えること

9興暫 快い対象を知覚 して散漫になった心

10満足 快い対象に対する満足

ll抱擁 抱擁 したいと欲すること

12キス キスしたいと欲すること

59

13吸う吸いたいと欲すること

14安定 変化 しない連続の心

15精進 善に向かう心

16プライド自分が優れていると思う心

17活動 活動を成し遂げることに関係する心

18強盗 富を盗みたいと欲すること

19力 他の軍隊を征服したいと欲すること

20熱意 善の道を修習する心

21大きな困難に対する従事 倣慢さによって悪行に従事すること

22中くらいの困難に対する従事

23小さな困難に対する従事

24激しさ理由もなく優れた者と議論したいと欲すること

25戯れ 魅力的な者を見て戯れたいと欲すること

26怒る傾向 憤慨の心

27善 善行に対して努力したいと願うこと

28はっきりとした言葉と真実 他が理解できるようにそして自

分の事実の識別を変えないで話 したいと願うこと

29非真実 自分の事実の識別を変えてから話したいと願うこと

30確信 非常に安定した意図

31非仮定 対象を保持 したいと欲さない心

32寄贈者 所有物を与えたいと願うこと

33熱心な勧告 怠惰な者に宗教の実践をするように勧めること

34英雄的行為 煩悩のような敵を克服したいと願うこと

35-恥知らず 自分が同意しないあるいは宗教的な禁止によって非

行を避けないで悪行に従事すること

36欺き偽善によって人を欺くこと

37キツさ鋭い良心

38悪徳 邪見解に慣れた心

60

6] rFP問の生存」のヨーガの教え

39非優 しさ他を傷つけたいと願うこと

40不正 不正直

三番目の七つの概念は対象の乗 り物として働 く弱い風の動きに関係

するよって黒い達成間近の心に関してそれを経験 していない者に

それを示す働きをする これはこの概念のグループが反対の順序で釈

雑へと進んでいるときの黒い増加の心の痕跡あるいは結果だからであ

この七つの概念とは

1忘れっぽさ衰えた注意力

2誤り水を寮気樺と思うことなど

3しゃべらない しゃべりたくないと思うこと

4意気消沈 悩む心

5怠惰 善に対する熱意のなさ

6疑念

7中くらいの欲 愛著と邪悪心が同じくらいの心

80の表示的概念とその乗 り物である風は輝 く白い現われの前に崩壊

しなくてはならないなぜなら理解の様式と現われの心のそれは不

一致だからであるまたこの二つの間には粗雑さと微細さに関して大

きな違いがあるので80の概念のような粗雑な心は白い現われのとき

には存在できない80の表示的概念とその乗り物である風が輝 く白い

現われへと崩壊するとき燃えているバターランプのような現われが坐

起する80の表示的概念がその中に崩壊 してしまったときの現われくう

の心自身の印は非常に明るい透明さと空の現われおよび月の光が

充満したけがれのない秋の夜空のような白い様相の光の現われである

この現われの原因に関していえば心臓から上の左右両方の気道の風

がその上の開口つまり頭頂から中央気道に入ったからであるこ

の力によって頭頂の緒がゆるみ父から得た音節ハムが逆さになった

相である [皇 ]白いビンドゥが水のような性質を持っているがゆ

61

えに下に下がるそれが心臓のところにある左右の気道の大童の円

の緒の上に来ると輝く白い現われが生起する このようにこれは

外側から差した月の光などの現われではないのである

これが現われと呼ばれるのは月の光のような現われが生起するからくう

であり空と呼ばれるのは80の概念とその乗 り物である風が存在 し

ないからである

〈六番目の崩壊》

この後現われの心とその乗り物である風が増加の心に崩壊する0くう

増加の心が生起すると空であり 「空っぽ」であるが前よりももっ

と澄んだ赤またはオレンジの現われが太陽の光の浸透したけがれのそら

ない秋の空のように輝く

この原因に関していえば心臓から下の左右の気道の風がすべて管

骨の一番下あるいは性器のところの開口を通って中央気道に入るか

らであるこの力によって宝石 (性器)の中のチアクラの結とヘソ

のチァタラの結が徐々にゆるむこれによってヘソのチァクラの真ん

中にある縦一本の線の短いア [A]の形で存在 している母から得

た赤いビンドゥが上に上がる赤い現われは心臓にある六重の円の

左右の気道の緒の下まで上昇する よってこれは外側から輝 く太陽

の光の輝きなどではないのである

これが赤い現われと呼ばれるのは太陽の光のように鮮やかであるかくう

らで「非常に空」と呼ばれるのは現われの心とその乗 り物 として働

く風が存在しないからである

《七番目の崩壊》

この後増加の心がその乗 り物である風とともに達成間近の心に

崩壊する 最初夜の初めのような濃い闇が浸透 したけがれのない秩そら

の空のような様々な黒い現われが生起する

62

団 「中問の生存」のヨーガの教え

中央気道の中の上と下の風は心臓に集まっておりこの力によって

心臓のところにある左右の気道の六重の円の結がゆるむこれによって

逆さになった音節ハム [卓 ]の様相上の白いビンドゥが降り下の縦

の線の様相の赤いビンドゥが昇る これらは心臓のところの中央気追

の真ん中で子音で終わる (閉じた箱の)様相で存在している赤と白の

不滅のビンドゥに入るこの出合いによって達成間近の輝 く黒い現われ

が生起する このようにこれは外側からやってくる閲の現われ等の

ケースではないのである

これが 「達成間近」 と呼ばれるのはクリアライ トに近いからでくう

「大きな空」と呼ぼるのは増加の心とその乗 り物 として働 く風が存

在 しないからである

達成間近の心の最初の方では対象の感覚があるしかし最後の方

では心は沖象に注意 しておらず闇に困惑して気を失って無意識に

なりそうであるその後非常に微細な風と心から偶発的に生起するす

べての風と心が止まる

注意力のない達成間近な心の最後の部分は普通の状態で初めから

顕現せずに存在 していた非常に微細な風と心の注意力が活性化するま

で続 く これが起こると死のクリアライトが現われる

輝 く白い現われの心の定義は

① 概念の崩壊によって起こりその動きすなわち回復まで続きそら くう

② 月の光の浸透したけがれのない秋の空のような輝く白い空の

現われが現われ

(卦 何の租雑な二元の現われも現われない心の意識である

80の概念は崩壊しているが現われの心は概念的であるOより微細な多様性はあ

るが二元である散漫ではないが心象的な要素がありゆえに概念的である

一方クリアライトの心は完全に非概念的で非二元である

現われの増加の心の定義は

(》 概念の崩壊によって起こりその動きすなわち回復まで続 く

63

そら

(参 太陽の光の浸透したけがれのない秋の空のような輝 く赤い空の

現われが生起する

(卦 どんな粗雑で二元の現われも現われない心の意識である

達成間近の心の定義は int

① 概念の崩壊によって起こりその動きすなわち回復まで続くそら

(参 夜の初めの濃い闇の浸透したけがれのない秋の空のような輝くう

く黒い空の現われが生起する

どんな二元の現われも現われない心の意識である

《八番目の崩壊〉

達成間近の心がクリアライトに崩壊すると注意力のない達成間近

の心の二番目の部分が一掃される粗雑な二元の現われがみじんもないくう

明るく透明な空の現われが現われる これは三つのけがれすなわち

月の光 太陽の光 闇のない自然な秋の夜明けの色のようであるこくう

の現われは直接に空を認識するサマディの意識のようである

クリアライトの現われの原因は白と赤のビンドゥがそれぞれ心臓で

白と赤の不滅のビンドゥに溶解し中央気道のすべての風が非常に級

細な生命を運ぶ風に崩壊するからであるこれによって最初から顕現

しない状態で普通に存在していた非常に微細な風と心が顕現しそれ

によってこのような現われが現われるよってこれは外側からの空っそら

ぽの空のような現われのケースではない

これは「死のクリアライト」そして80の概念現われ増加達成くう

間近がなくそれを乗 り物とする風もないゆえに「すべて空」 と呼ば

れる これは実際の死である

これは基本的な真実の身体である真実の身体へと変化していくため

の浄化の土台であるがゆえにそう呼ばれる「空っぽ」は基本的な自然

の身体と呼ばれるそしてそれを対象としてとる心は基本的な智慧を

認識す _-真束の身体と呼ばれる

64

固 「中間の生存」のヨーガの教え

ほとんどの人間はクリアライトに3日とどまりそれから白と赤の構

成要素の印が起こる

血と癖が少 し鼻と性器から現われるこれは心臓で崩壊 したビンドゥの浄化 さ

れなかった部分である

しかし肉体的な構成要素が病気によってひどく消耗している場令

には何日経っても赤と白の構成要素の印は起こらない

このような人は一日もクリアライトにいることはないかもしれない

また高いあるいは低い悟 りを持つヨーギーの場合にはクリアラ

イトと真実の身体を混ぜ合わせることができこの状態に普通よりも長

くいたりまたその期間を短くしたりすることができる

65

固 変身のヲ-ガ (意識を移し変える)の教え

変身のヨーガ (意識を移 し変える)は意識を覚者の浄土にある

いは高い誕生の世界に運ぶために編み出された数えである死の光

および 「中間の生存」の幻身を保つことのできる修行の進んだヨーギー

にとってはこのヨーガが必要であるoこれは非prime削こ重要であるO生起

のヨーガを取得 した者そしてある程度プラーナとナ-ディーそして

マハームドラーの見解を取碍 した者がこのヨーガを修行するのに適し

た者であるOこれを行なうことができない省も少なくともカルマの法

則に強い信を持ちこの修行の意味とプロセスを完全に理解すべきである

そして先に述べた壷の呼吸と ト〉モが鞭FJlなくできるようにな

らなくてはならない

(変身のヨーガの修行の仕方

)変身のヨーガの観想と訓練は次のように行なう

自分自身のタントラの主神の身体の中に中央気道を観想 し八つ

のフム音節が身体の八つの出口 (二つの耳二つの目_hLロ肛門

性器)をそれぞれ預っていると観想するoこれは唐瓢がこれらの門

から出ていかないようにするためである そ

らそれからタントラの主 神が自分の前方上の空に座っていると観想

するそしてブルーのフム字を心臓のチアクラに観想し五色の光を放

っていると観想する次に壷の呼吸を維持しその力を使って7ム字杏l=こ

中央気道を通 して「神聖天への開稚 (ブラフマランドラ)」まで一気

に打ち上げるそして同時に大きな声で 「ヒクリ と叫び打ち上げる力

6

回 変身のヨーガ (意紙を移し替える)の教え

を強めるフム字を 「神聖天への開溝」に一秒保ち優 しく 「カ」 と

ささやいてそれを心臓のチアクラまで降ろす止める前にこれを7

回繰 り返しそしてまた始める 数回行なったら走りながら 「ヒク」そら

と7回叫んでフム字を身体の外に出し自分の前方上の空にいるタン

トラの主神の心臓に入れる そして優 しく低い声で「カ」と7回続け

て繰 り返すこのようにしてフム字を自分の心臓のチァタラに返す0

これを1日に4回行なう者は数日後に次のような経験をする-

頭頂がひどくかゆくなり熱 くなるそして真ん中に盛 り上がりがで

きそこから黄色の液体が分泌されるもしこれらの症状が起こった

ならこれが成就の印であると思ってよいこの後この修行をやめ

一カ月に1回か2回行なう しかし頻繁に覚者の浄土に生まれるとい

う強い発願を行ないそこに行く確信と望みを強める

《変身のヨーガの応用》

死の印がすべて現われ命を延ばすことがこれ以上できない場合変

身のヨーガを行なうまだ死ぬ時期が来る前にこれを行なう者は大き

な罪を犯すことになり地獄に落ちる

死の際のこのヨーガのテクニックは先に述べたものと同じである0

一つの違いは中央気道の上部と 「神聖天への開溝」を非常に大きく

そしてふさがれていないと観想することである

ここでフム字を心臓のチァクラに観想し全力を使って 「ヒク」 と

叫ぶ瞬時にフム字は中央気道を上がり「神聖天への開溝」を通ってそら

あっという間に自分の眼前の空にいるタントラの主神の心臓に達する

もしこのときにすべてが暗くなりプラ-ナが吹き出し頭頂がかゆ

く痛 くなるならこれは身体を抜け出して覚者の浄土に行 くという

確実な印である もしこのような印が現われない場合にはフム字杏

降ろし休んでからもう一度 トライするこの印が現われたら「ヒクリ

と21回から25回叫び続ける そうすれば絶対に覚者の浄土に生まれる

67

友人親戚など死にかけている人につき添っている人は骨変身

のヨーガの教えを思い出させその確信と倍を強め彼のために祈 り

彼を助ける

生きている間このヨーガを修習する機会のなかった者は次のようI

にする

死が近づいたなら祈 り供物を捧げザンゲし覚者方の前で願い

を言う 覚醒の心を生じさせすべての邪悪な想念を断ちすべての執

着を切るライオンの横臥位になる覚者の浄土に生まれたいという真

剣な願いを生じさせ変身のヨーガの教えを適用するこれを知らない

者は知っている者に簡単に話してもらう そのような人もいない場令そら

には単に自分の前前方上の空にいるタントラの主神の心臓に集中

する そして「ヒク」と21回叫び続ける このようにして意識を覚

者の心臓に放 り投げる

もし死につつある人の頭を優しくなで「メンラ (薬師愛欲神)」と

繰 り返すなら8人の到達其智運命魂方がやってきて死につつある人

の意識を覚者アミタ-バの西の浄土に導いてくれる

動物が死んでいる場合には「ラトナクータ」を繰 り返すその動物

の意識は高い世界へ生まれる

死の光と 「中間の生存」の幻身を認識できないけれども高い世界に

生まれるために変身のヨーガに頼る者は三つのグループに分けられ

る 覚者の浄土に生まれ変わる有名なヨーギーはそこで簡単に究極の

解脱を達成する 普通の者は法則とヴァジラヤーナが普及している場

所に生まれることができ数生で覚者の境地に達する劣った者はこ

のヨーガによって大きな死の恐怖を避けることができ「中間の生存」

と恐怖から逃れ幸福な場所に生まれ変わりいずれは解放を達成する

68

h主釘

rcて

この33とは

1大きな欲望の欠如 心は対象を欲さない

2中くらいの欲望の欠如

3小さな欲望の欠如I

4心の行き来 心は外的対象-と行ったり内的対象-帰ったりする

5大きな悲しみ 快い対象と別れることに対する心の苦痛

6中くらいの悲しみ

7小さな悲しみ

8安らぎ心は安らかにとどまる

9概念化 対象のまぶしさによって興智した心

10大きな恐れ 不快な対象に出合ったことによって生み出される恐れ

ll中くらいの恐れ

12小さな恐れ

13大きな執着 快い対象に執着すること

14中くらいの執着

15小さな執着

16とらわれ 愛欲界の対象に完全にとらわれた心

17不善あるいは非知識 善行に対する疑念

18飢え 食べ物を欲すること

19渇き飲物を欲すること

20大きな感覚 快感痛みどちらでもないという感覚

21中くらいの感覚

22小さな感覚

23知者の概念

24知ることの概念

25知られる対象の概念

26個別の識別 何がふさわしく何がふさわしくないかを分析する心

27恥 自分自身が同意しないあるいは宗教的な禁止によって

58

固 「中間の生存」のヨーガの教え

誤った行為を避けること

28慈悲 苦悩からの離別を願うこと

29哀れみ 観察の対象を完全に保護する心

30美 しいものと会いたいと欲すること

31不安 とらわれた心確信がない

32蓄積 所有物を集める心

33嫉妬 他の繁栄によって乱れた心

二つ日の40の概念は対象の乗 り物として働 く中くらいの風に関係す

るよってそれを経験 していない者にとっては赤あるいはオレンジ

の増加の乗 り物として働 く風が自あるいは黒い現われと比べて中く

らいの動きをしていると感 じられるつまり心がより微細になるにつ

れて心の二元性がより少なくなりつつあるということであるこの赤

い増加の心に関する推論ができるのはこの概念のグループが反対の順

序で粗雑へと進んでいるときの赤い増加の心の痕跡あるいは結果だか

らである

この40の概念とは

1欲望 まだ手に入れていない対象に対する執着

2愛著 手に入れた対象に対する執着

3大きな喜び 快い対象を見て喜ぶ心

4中くらいの喜び

5小さな喜び

6うれしさ 欲 した対象を達成 したことによる満足

7歓喜 欲 した対象を繰 り返 して経験する心

8驚き以前生起 しなかった対象について考えること

9興暫 快い対象を知覚 して散漫になった心

10満足 快い対象に対する満足

ll抱擁 抱擁 したいと欲すること

12キス キスしたいと欲すること

59

13吸う吸いたいと欲すること

14安定 変化 しない連続の心

15精進 善に向かう心

16プライド自分が優れていると思う心

17活動 活動を成し遂げることに関係する心

18強盗 富を盗みたいと欲すること

19力 他の軍隊を征服したいと欲すること

20熱意 善の道を修習する心

21大きな困難に対する従事 倣慢さによって悪行に従事すること

22中くらいの困難に対する従事

23小さな困難に対する従事

24激しさ理由もなく優れた者と議論したいと欲すること

25戯れ 魅力的な者を見て戯れたいと欲すること

26怒る傾向 憤慨の心

27善 善行に対して努力したいと願うこと

28はっきりとした言葉と真実 他が理解できるようにそして自

分の事実の識別を変えないで話 したいと願うこと

29非真実 自分の事実の識別を変えてから話したいと願うこと

30確信 非常に安定した意図

31非仮定 対象を保持 したいと欲さない心

32寄贈者 所有物を与えたいと願うこと

33熱心な勧告 怠惰な者に宗教の実践をするように勧めること

34英雄的行為 煩悩のような敵を克服したいと願うこと

35-恥知らず 自分が同意しないあるいは宗教的な禁止によって非

行を避けないで悪行に従事すること

36欺き偽善によって人を欺くこと

37キツさ鋭い良心

38悪徳 邪見解に慣れた心

60

6] rFP問の生存」のヨーガの教え

39非優 しさ他を傷つけたいと願うこと

40不正 不正直

三番目の七つの概念は対象の乗 り物として働 く弱い風の動きに関係

するよって黒い達成間近の心に関してそれを経験 していない者に

それを示す働きをする これはこの概念のグループが反対の順序で釈

雑へと進んでいるときの黒い増加の心の痕跡あるいは結果だからであ

この七つの概念とは

1忘れっぽさ衰えた注意力

2誤り水を寮気樺と思うことなど

3しゃべらない しゃべりたくないと思うこと

4意気消沈 悩む心

5怠惰 善に対する熱意のなさ

6疑念

7中くらいの欲 愛著と邪悪心が同じくらいの心

80の表示的概念とその乗 り物である風は輝 く白い現われの前に崩壊

しなくてはならないなぜなら理解の様式と現われの心のそれは不

一致だからであるまたこの二つの間には粗雑さと微細さに関して大

きな違いがあるので80の概念のような粗雑な心は白い現われのとき

には存在できない80の表示的概念とその乗り物である風が輝 く白い

現われへと崩壊するとき燃えているバターランプのような現われが坐

起する80の表示的概念がその中に崩壊 してしまったときの現われくう

の心自身の印は非常に明るい透明さと空の現われおよび月の光が

充満したけがれのない秋の夜空のような白い様相の光の現われである

この現われの原因に関していえば心臓から上の左右両方の気道の風

がその上の開口つまり頭頂から中央気道に入ったからであるこ

の力によって頭頂の緒がゆるみ父から得た音節ハムが逆さになった

相である [皇 ]白いビンドゥが水のような性質を持っているがゆ

61

えに下に下がるそれが心臓のところにある左右の気道の大童の円

の緒の上に来ると輝く白い現われが生起する このようにこれは

外側から差した月の光などの現われではないのである

これが現われと呼ばれるのは月の光のような現われが生起するからくう

であり空と呼ばれるのは80の概念とその乗 り物である風が存在 し

ないからである

〈六番目の崩壊》

この後現われの心とその乗り物である風が増加の心に崩壊する0くう

増加の心が生起すると空であり 「空っぽ」であるが前よりももっ

と澄んだ赤またはオレンジの現われが太陽の光の浸透したけがれのそら

ない秋の空のように輝く

この原因に関していえば心臓から下の左右の気道の風がすべて管

骨の一番下あるいは性器のところの開口を通って中央気道に入るか

らであるこの力によって宝石 (性器)の中のチアクラの結とヘソ

のチァタラの結が徐々にゆるむこれによってヘソのチァクラの真ん

中にある縦一本の線の短いア [A]の形で存在 している母から得

た赤いビンドゥが上に上がる赤い現われは心臓にある六重の円の

左右の気道の緒の下まで上昇する よってこれは外側から輝 く太陽

の光の輝きなどではないのである

これが赤い現われと呼ばれるのは太陽の光のように鮮やかであるかくう

らで「非常に空」と呼ばれるのは現われの心とその乗 り物 として働

く風が存在しないからである

《七番目の崩壊》

この後増加の心がその乗 り物である風とともに達成間近の心に

崩壊する 最初夜の初めのような濃い闇が浸透 したけがれのない秩そら

の空のような様々な黒い現われが生起する

62

団 「中問の生存」のヨーガの教え

中央気道の中の上と下の風は心臓に集まっておりこの力によって

心臓のところにある左右の気道の六重の円の結がゆるむこれによって

逆さになった音節ハム [卓 ]の様相上の白いビンドゥが降り下の縦

の線の様相の赤いビンドゥが昇る これらは心臓のところの中央気追

の真ん中で子音で終わる (閉じた箱の)様相で存在している赤と白の

不滅のビンドゥに入るこの出合いによって達成間近の輝 く黒い現われ

が生起する このようにこれは外側からやってくる閲の現われ等の

ケースではないのである

これが 「達成間近」 と呼ばれるのはクリアライ トに近いからでくう

「大きな空」と呼ぼるのは増加の心とその乗 り物 として働 く風が存

在 しないからである

達成間近の心の最初の方では対象の感覚があるしかし最後の方

では心は沖象に注意 しておらず闇に困惑して気を失って無意識に

なりそうであるその後非常に微細な風と心から偶発的に生起するす

べての風と心が止まる

注意力のない達成間近な心の最後の部分は普通の状態で初めから

顕現せずに存在 していた非常に微細な風と心の注意力が活性化するま

で続 く これが起こると死のクリアライトが現われる

輝 く白い現われの心の定義は

① 概念の崩壊によって起こりその動きすなわち回復まで続きそら くう

② 月の光の浸透したけがれのない秋の空のような輝く白い空の

現われが現われ

(卦 何の租雑な二元の現われも現われない心の意識である

80の概念は崩壊しているが現われの心は概念的であるOより微細な多様性はあ

るが二元である散漫ではないが心象的な要素がありゆえに概念的である

一方クリアライトの心は完全に非概念的で非二元である

現われの増加の心の定義は

(》 概念の崩壊によって起こりその動きすなわち回復まで続 く

63

そら

(参 太陽の光の浸透したけがれのない秋の空のような輝 く赤い空の

現われが生起する

(卦 どんな粗雑で二元の現われも現われない心の意識である

達成間近の心の定義は int

① 概念の崩壊によって起こりその動きすなわち回復まで続くそら

(参 夜の初めの濃い闇の浸透したけがれのない秋の空のような輝くう

く黒い空の現われが生起する

どんな二元の現われも現われない心の意識である

《八番目の崩壊〉

達成間近の心がクリアライトに崩壊すると注意力のない達成間近

の心の二番目の部分が一掃される粗雑な二元の現われがみじんもないくう

明るく透明な空の現われが現われる これは三つのけがれすなわち

月の光 太陽の光 闇のない自然な秋の夜明けの色のようであるこくう

の現われは直接に空を認識するサマディの意識のようである

クリアライトの現われの原因は白と赤のビンドゥがそれぞれ心臓で

白と赤の不滅のビンドゥに溶解し中央気道のすべての風が非常に級

細な生命を運ぶ風に崩壊するからであるこれによって最初から顕現

しない状態で普通に存在していた非常に微細な風と心が顕現しそれ

によってこのような現われが現われるよってこれは外側からの空っそら

ぽの空のような現われのケースではない

これは「死のクリアライト」そして80の概念現われ増加達成くう

間近がなくそれを乗 り物とする風もないゆえに「すべて空」 と呼ば

れる これは実際の死である

これは基本的な真実の身体である真実の身体へと変化していくため

の浄化の土台であるがゆえにそう呼ばれる「空っぽ」は基本的な自然

の身体と呼ばれるそしてそれを対象としてとる心は基本的な智慧を

認識す _-真束の身体と呼ばれる

64

固 「中間の生存」のヨーガの教え

ほとんどの人間はクリアライトに3日とどまりそれから白と赤の構

成要素の印が起こる

血と癖が少 し鼻と性器から現われるこれは心臓で崩壊 したビンドゥの浄化 さ

れなかった部分である

しかし肉体的な構成要素が病気によってひどく消耗している場令

には何日経っても赤と白の構成要素の印は起こらない

このような人は一日もクリアライトにいることはないかもしれない

また高いあるいは低い悟 りを持つヨーギーの場合にはクリアラ

イトと真実の身体を混ぜ合わせることができこの状態に普通よりも長

くいたりまたその期間を短くしたりすることができる

65

固 変身のヲ-ガ (意識を移し変える)の教え

変身のヨーガ (意識を移 し変える)は意識を覚者の浄土にある

いは高い誕生の世界に運ぶために編み出された数えである死の光

および 「中間の生存」の幻身を保つことのできる修行の進んだヨーギー

にとってはこのヨーガが必要であるoこれは非prime削こ重要であるO生起

のヨーガを取得 した者そしてある程度プラーナとナ-ディーそして

マハームドラーの見解を取碍 した者がこのヨーガを修行するのに適し

た者であるOこれを行なうことができない省も少なくともカルマの法

則に強い信を持ちこの修行の意味とプロセスを完全に理解すべきである

そして先に述べた壷の呼吸と ト〉モが鞭FJlなくできるようにな

らなくてはならない

(変身のヨーガの修行の仕方

)変身のヨーガの観想と訓練は次のように行なう

自分自身のタントラの主神の身体の中に中央気道を観想 し八つ

のフム音節が身体の八つの出口 (二つの耳二つの目_hLロ肛門

性器)をそれぞれ預っていると観想するoこれは唐瓢がこれらの門

から出ていかないようにするためである そ

らそれからタントラの主 神が自分の前方上の空に座っていると観想

するそしてブルーのフム字を心臓のチアクラに観想し五色の光を放

っていると観想する次に壷の呼吸を維持しその力を使って7ム字杏l=こ

中央気道を通 して「神聖天への開稚 (ブラフマランドラ)」まで一気

に打ち上げるそして同時に大きな声で 「ヒクリ と叫び打ち上げる力

6

回 変身のヨーガ (意紙を移し替える)の教え

を強めるフム字を 「神聖天への開溝」に一秒保ち優 しく 「カ」 と

ささやいてそれを心臓のチアクラまで降ろす止める前にこれを7

回繰 り返しそしてまた始める 数回行なったら走りながら 「ヒク」そら

と7回叫んでフム字を身体の外に出し自分の前方上の空にいるタン

トラの主神の心臓に入れる そして優 しく低い声で「カ」と7回続け

て繰 り返すこのようにしてフム字を自分の心臓のチァタラに返す0

これを1日に4回行なう者は数日後に次のような経験をする-

頭頂がひどくかゆくなり熱 くなるそして真ん中に盛 り上がりがで

きそこから黄色の液体が分泌されるもしこれらの症状が起こった

ならこれが成就の印であると思ってよいこの後この修行をやめ

一カ月に1回か2回行なう しかし頻繁に覚者の浄土に生まれるとい

う強い発願を行ないそこに行く確信と望みを強める

《変身のヨーガの応用》

死の印がすべて現われ命を延ばすことがこれ以上できない場合変

身のヨーガを行なうまだ死ぬ時期が来る前にこれを行なう者は大き

な罪を犯すことになり地獄に落ちる

死の際のこのヨーガのテクニックは先に述べたものと同じである0

一つの違いは中央気道の上部と 「神聖天への開溝」を非常に大きく

そしてふさがれていないと観想することである

ここでフム字を心臓のチァクラに観想し全力を使って 「ヒク」 と

叫ぶ瞬時にフム字は中央気道を上がり「神聖天への開溝」を通ってそら

あっという間に自分の眼前の空にいるタントラの主神の心臓に達する

もしこのときにすべてが暗くなりプラ-ナが吹き出し頭頂がかゆ

く痛 くなるならこれは身体を抜け出して覚者の浄土に行 くという

確実な印である もしこのような印が現われない場合にはフム字杏

降ろし休んでからもう一度 トライするこの印が現われたら「ヒクリ

と21回から25回叫び続ける そうすれば絶対に覚者の浄土に生まれる

67

友人親戚など死にかけている人につき添っている人は骨変身

のヨーガの教えを思い出させその確信と倍を強め彼のために祈 り

彼を助ける

生きている間このヨーガを修習する機会のなかった者は次のようI

にする

死が近づいたなら祈 り供物を捧げザンゲし覚者方の前で願い

を言う 覚醒の心を生じさせすべての邪悪な想念を断ちすべての執

着を切るライオンの横臥位になる覚者の浄土に生まれたいという真

剣な願いを生じさせ変身のヨーガの教えを適用するこれを知らない

者は知っている者に簡単に話してもらう そのような人もいない場令そら

には単に自分の前前方上の空にいるタントラの主神の心臓に集中

する そして「ヒク」と21回叫び続ける このようにして意識を覚

者の心臓に放 り投げる

もし死につつある人の頭を優しくなで「メンラ (薬師愛欲神)」と

繰 り返すなら8人の到達其智運命魂方がやってきて死につつある人

の意識を覚者アミタ-バの西の浄土に導いてくれる

動物が死んでいる場合には「ラトナクータ」を繰 り返すその動物

の意識は高い世界へ生まれる

死の光と 「中間の生存」の幻身を認識できないけれども高い世界に

生まれるために変身のヨーガに頼る者は三つのグループに分けられ

る 覚者の浄土に生まれ変わる有名なヨーギーはそこで簡単に究極の

解脱を達成する 普通の者は法則とヴァジラヤーナが普及している場

所に生まれることができ数生で覚者の境地に達する劣った者はこ

のヨーガによって大きな死の恐怖を避けることができ「中間の生存」

と恐怖から逃れ幸福な場所に生まれ変わりいずれは解放を達成する

68

h主釘

rcて

固 「中間の生存」のヨーガの教え

誤った行為を避けること

28慈悲 苦悩からの離別を願うこと

29哀れみ 観察の対象を完全に保護する心

30美 しいものと会いたいと欲すること

31不安 とらわれた心確信がない

32蓄積 所有物を集める心

33嫉妬 他の繁栄によって乱れた心

二つ日の40の概念は対象の乗 り物として働 く中くらいの風に関係す

るよってそれを経験 していない者にとっては赤あるいはオレンジ

の増加の乗 り物として働 く風が自あるいは黒い現われと比べて中く

らいの動きをしていると感 じられるつまり心がより微細になるにつ

れて心の二元性がより少なくなりつつあるということであるこの赤

い増加の心に関する推論ができるのはこの概念のグループが反対の順

序で粗雑へと進んでいるときの赤い増加の心の痕跡あるいは結果だか

らである

この40の概念とは

1欲望 まだ手に入れていない対象に対する執着

2愛著 手に入れた対象に対する執着

3大きな喜び 快い対象を見て喜ぶ心

4中くらいの喜び

5小さな喜び

6うれしさ 欲 した対象を達成 したことによる満足

7歓喜 欲 した対象を繰 り返 して経験する心

8驚き以前生起 しなかった対象について考えること

9興暫 快い対象を知覚 して散漫になった心

10満足 快い対象に対する満足

ll抱擁 抱擁 したいと欲すること

12キス キスしたいと欲すること

59

13吸う吸いたいと欲すること

14安定 変化 しない連続の心

15精進 善に向かう心

16プライド自分が優れていると思う心

17活動 活動を成し遂げることに関係する心

18強盗 富を盗みたいと欲すること

19力 他の軍隊を征服したいと欲すること

20熱意 善の道を修習する心

21大きな困難に対する従事 倣慢さによって悪行に従事すること

22中くらいの困難に対する従事

23小さな困難に対する従事

24激しさ理由もなく優れた者と議論したいと欲すること

25戯れ 魅力的な者を見て戯れたいと欲すること

26怒る傾向 憤慨の心

27善 善行に対して努力したいと願うこと

28はっきりとした言葉と真実 他が理解できるようにそして自

分の事実の識別を変えないで話 したいと願うこと

29非真実 自分の事実の識別を変えてから話したいと願うこと

30確信 非常に安定した意図

31非仮定 対象を保持 したいと欲さない心

32寄贈者 所有物を与えたいと願うこと

33熱心な勧告 怠惰な者に宗教の実践をするように勧めること

34英雄的行為 煩悩のような敵を克服したいと願うこと

35-恥知らず 自分が同意しないあるいは宗教的な禁止によって非

行を避けないで悪行に従事すること

36欺き偽善によって人を欺くこと

37キツさ鋭い良心

38悪徳 邪見解に慣れた心

60

6] rFP問の生存」のヨーガの教え

39非優 しさ他を傷つけたいと願うこと

40不正 不正直

三番目の七つの概念は対象の乗 り物として働 く弱い風の動きに関係

するよって黒い達成間近の心に関してそれを経験 していない者に

それを示す働きをする これはこの概念のグループが反対の順序で釈

雑へと進んでいるときの黒い増加の心の痕跡あるいは結果だからであ

この七つの概念とは

1忘れっぽさ衰えた注意力

2誤り水を寮気樺と思うことなど

3しゃべらない しゃべりたくないと思うこと

4意気消沈 悩む心

5怠惰 善に対する熱意のなさ

6疑念

7中くらいの欲 愛著と邪悪心が同じくらいの心

80の表示的概念とその乗 り物である風は輝 く白い現われの前に崩壊

しなくてはならないなぜなら理解の様式と現われの心のそれは不

一致だからであるまたこの二つの間には粗雑さと微細さに関して大

きな違いがあるので80の概念のような粗雑な心は白い現われのとき

には存在できない80の表示的概念とその乗り物である風が輝 く白い

現われへと崩壊するとき燃えているバターランプのような現われが坐

起する80の表示的概念がその中に崩壊 してしまったときの現われくう

の心自身の印は非常に明るい透明さと空の現われおよび月の光が

充満したけがれのない秋の夜空のような白い様相の光の現われである

この現われの原因に関していえば心臓から上の左右両方の気道の風

がその上の開口つまり頭頂から中央気道に入ったからであるこ

の力によって頭頂の緒がゆるみ父から得た音節ハムが逆さになった

相である [皇 ]白いビンドゥが水のような性質を持っているがゆ

61

えに下に下がるそれが心臓のところにある左右の気道の大童の円

の緒の上に来ると輝く白い現われが生起する このようにこれは

外側から差した月の光などの現われではないのである

これが現われと呼ばれるのは月の光のような現われが生起するからくう

であり空と呼ばれるのは80の概念とその乗 り物である風が存在 し

ないからである

〈六番目の崩壊》

この後現われの心とその乗り物である風が増加の心に崩壊する0くう

増加の心が生起すると空であり 「空っぽ」であるが前よりももっ

と澄んだ赤またはオレンジの現われが太陽の光の浸透したけがれのそら

ない秋の空のように輝く

この原因に関していえば心臓から下の左右の気道の風がすべて管

骨の一番下あるいは性器のところの開口を通って中央気道に入るか

らであるこの力によって宝石 (性器)の中のチアクラの結とヘソ

のチァタラの結が徐々にゆるむこれによってヘソのチァクラの真ん

中にある縦一本の線の短いア [A]の形で存在 している母から得

た赤いビンドゥが上に上がる赤い現われは心臓にある六重の円の

左右の気道の緒の下まで上昇する よってこれは外側から輝 く太陽

の光の輝きなどではないのである

これが赤い現われと呼ばれるのは太陽の光のように鮮やかであるかくう

らで「非常に空」と呼ばれるのは現われの心とその乗 り物 として働

く風が存在しないからである

《七番目の崩壊》

この後増加の心がその乗 り物である風とともに達成間近の心に

崩壊する 最初夜の初めのような濃い闇が浸透 したけがれのない秩そら

の空のような様々な黒い現われが生起する

62

団 「中問の生存」のヨーガの教え

中央気道の中の上と下の風は心臓に集まっておりこの力によって

心臓のところにある左右の気道の六重の円の結がゆるむこれによって

逆さになった音節ハム [卓 ]の様相上の白いビンドゥが降り下の縦

の線の様相の赤いビンドゥが昇る これらは心臓のところの中央気追

の真ん中で子音で終わる (閉じた箱の)様相で存在している赤と白の

不滅のビンドゥに入るこの出合いによって達成間近の輝 く黒い現われ

が生起する このようにこれは外側からやってくる閲の現われ等の

ケースではないのである

これが 「達成間近」 と呼ばれるのはクリアライ トに近いからでくう

「大きな空」と呼ぼるのは増加の心とその乗 り物 として働 く風が存

在 しないからである

達成間近の心の最初の方では対象の感覚があるしかし最後の方

では心は沖象に注意 しておらず闇に困惑して気を失って無意識に

なりそうであるその後非常に微細な風と心から偶発的に生起するす

べての風と心が止まる

注意力のない達成間近な心の最後の部分は普通の状態で初めから

顕現せずに存在 していた非常に微細な風と心の注意力が活性化するま

で続 く これが起こると死のクリアライトが現われる

輝 く白い現われの心の定義は

① 概念の崩壊によって起こりその動きすなわち回復まで続きそら くう

② 月の光の浸透したけがれのない秋の空のような輝く白い空の

現われが現われ

(卦 何の租雑な二元の現われも現われない心の意識である

80の概念は崩壊しているが現われの心は概念的であるOより微細な多様性はあ

るが二元である散漫ではないが心象的な要素がありゆえに概念的である

一方クリアライトの心は完全に非概念的で非二元である

現われの増加の心の定義は

(》 概念の崩壊によって起こりその動きすなわち回復まで続 く

63

そら

(参 太陽の光の浸透したけがれのない秋の空のような輝 く赤い空の

現われが生起する

(卦 どんな粗雑で二元の現われも現われない心の意識である

達成間近の心の定義は int

① 概念の崩壊によって起こりその動きすなわち回復まで続くそら

(参 夜の初めの濃い闇の浸透したけがれのない秋の空のような輝くう

く黒い空の現われが生起する

どんな二元の現われも現われない心の意識である

《八番目の崩壊〉

達成間近の心がクリアライトに崩壊すると注意力のない達成間近

の心の二番目の部分が一掃される粗雑な二元の現われがみじんもないくう

明るく透明な空の現われが現われる これは三つのけがれすなわち

月の光 太陽の光 闇のない自然な秋の夜明けの色のようであるこくう

の現われは直接に空を認識するサマディの意識のようである

クリアライトの現われの原因は白と赤のビンドゥがそれぞれ心臓で

白と赤の不滅のビンドゥに溶解し中央気道のすべての風が非常に級

細な生命を運ぶ風に崩壊するからであるこれによって最初から顕現

しない状態で普通に存在していた非常に微細な風と心が顕現しそれ

によってこのような現われが現われるよってこれは外側からの空っそら

ぽの空のような現われのケースではない

これは「死のクリアライト」そして80の概念現われ増加達成くう

間近がなくそれを乗 り物とする風もないゆえに「すべて空」 と呼ば

れる これは実際の死である

これは基本的な真実の身体である真実の身体へと変化していくため

の浄化の土台であるがゆえにそう呼ばれる「空っぽ」は基本的な自然

の身体と呼ばれるそしてそれを対象としてとる心は基本的な智慧を

認識す _-真束の身体と呼ばれる

64

固 「中間の生存」のヨーガの教え

ほとんどの人間はクリアライトに3日とどまりそれから白と赤の構

成要素の印が起こる

血と癖が少 し鼻と性器から現われるこれは心臓で崩壊 したビンドゥの浄化 さ

れなかった部分である

しかし肉体的な構成要素が病気によってひどく消耗している場令

には何日経っても赤と白の構成要素の印は起こらない

このような人は一日もクリアライトにいることはないかもしれない

また高いあるいは低い悟 りを持つヨーギーの場合にはクリアラ

イトと真実の身体を混ぜ合わせることができこの状態に普通よりも長

くいたりまたその期間を短くしたりすることができる

65

固 変身のヲ-ガ (意識を移し変える)の教え

変身のヨーガ (意識を移 し変える)は意識を覚者の浄土にある

いは高い誕生の世界に運ぶために編み出された数えである死の光

および 「中間の生存」の幻身を保つことのできる修行の進んだヨーギー

にとってはこのヨーガが必要であるoこれは非prime削こ重要であるO生起

のヨーガを取得 した者そしてある程度プラーナとナ-ディーそして

マハームドラーの見解を取碍 した者がこのヨーガを修行するのに適し

た者であるOこれを行なうことができない省も少なくともカルマの法

則に強い信を持ちこの修行の意味とプロセスを完全に理解すべきである

そして先に述べた壷の呼吸と ト〉モが鞭FJlなくできるようにな

らなくてはならない

(変身のヨーガの修行の仕方

)変身のヨーガの観想と訓練は次のように行なう

自分自身のタントラの主神の身体の中に中央気道を観想 し八つ

のフム音節が身体の八つの出口 (二つの耳二つの目_hLロ肛門

性器)をそれぞれ預っていると観想するoこれは唐瓢がこれらの門

から出ていかないようにするためである そ

らそれからタントラの主 神が自分の前方上の空に座っていると観想

するそしてブルーのフム字を心臓のチアクラに観想し五色の光を放

っていると観想する次に壷の呼吸を維持しその力を使って7ム字杏l=こ

中央気道を通 して「神聖天への開稚 (ブラフマランドラ)」まで一気

に打ち上げるそして同時に大きな声で 「ヒクリ と叫び打ち上げる力

6

回 変身のヨーガ (意紙を移し替える)の教え

を強めるフム字を 「神聖天への開溝」に一秒保ち優 しく 「カ」 と

ささやいてそれを心臓のチアクラまで降ろす止める前にこれを7

回繰 り返しそしてまた始める 数回行なったら走りながら 「ヒク」そら

と7回叫んでフム字を身体の外に出し自分の前方上の空にいるタン

トラの主神の心臓に入れる そして優 しく低い声で「カ」と7回続け

て繰 り返すこのようにしてフム字を自分の心臓のチァタラに返す0

これを1日に4回行なう者は数日後に次のような経験をする-

頭頂がひどくかゆくなり熱 くなるそして真ん中に盛 り上がりがで

きそこから黄色の液体が分泌されるもしこれらの症状が起こった

ならこれが成就の印であると思ってよいこの後この修行をやめ

一カ月に1回か2回行なう しかし頻繁に覚者の浄土に生まれるとい

う強い発願を行ないそこに行く確信と望みを強める

《変身のヨーガの応用》

死の印がすべて現われ命を延ばすことがこれ以上できない場合変

身のヨーガを行なうまだ死ぬ時期が来る前にこれを行なう者は大き

な罪を犯すことになり地獄に落ちる

死の際のこのヨーガのテクニックは先に述べたものと同じである0

一つの違いは中央気道の上部と 「神聖天への開溝」を非常に大きく

そしてふさがれていないと観想することである

ここでフム字を心臓のチァクラに観想し全力を使って 「ヒク」 と

叫ぶ瞬時にフム字は中央気道を上がり「神聖天への開溝」を通ってそら

あっという間に自分の眼前の空にいるタントラの主神の心臓に達する

もしこのときにすべてが暗くなりプラ-ナが吹き出し頭頂がかゆ

く痛 くなるならこれは身体を抜け出して覚者の浄土に行 くという

確実な印である もしこのような印が現われない場合にはフム字杏

降ろし休んでからもう一度 トライするこの印が現われたら「ヒクリ

と21回から25回叫び続ける そうすれば絶対に覚者の浄土に生まれる

67

友人親戚など死にかけている人につき添っている人は骨変身

のヨーガの教えを思い出させその確信と倍を強め彼のために祈 り

彼を助ける

生きている間このヨーガを修習する機会のなかった者は次のようI

にする

死が近づいたなら祈 り供物を捧げザンゲし覚者方の前で願い

を言う 覚醒の心を生じさせすべての邪悪な想念を断ちすべての執

着を切るライオンの横臥位になる覚者の浄土に生まれたいという真

剣な願いを生じさせ変身のヨーガの教えを適用するこれを知らない

者は知っている者に簡単に話してもらう そのような人もいない場令そら

には単に自分の前前方上の空にいるタントラの主神の心臓に集中

する そして「ヒク」と21回叫び続ける このようにして意識を覚

者の心臓に放 り投げる

もし死につつある人の頭を優しくなで「メンラ (薬師愛欲神)」と

繰 り返すなら8人の到達其智運命魂方がやってきて死につつある人

の意識を覚者アミタ-バの西の浄土に導いてくれる

動物が死んでいる場合には「ラトナクータ」を繰 り返すその動物

の意識は高い世界へ生まれる

死の光と 「中間の生存」の幻身を認識できないけれども高い世界に

生まれるために変身のヨーガに頼る者は三つのグループに分けられ

る 覚者の浄土に生まれ変わる有名なヨーギーはそこで簡単に究極の

解脱を達成する 普通の者は法則とヴァジラヤーナが普及している場

所に生まれることができ数生で覚者の境地に達する劣った者はこ

のヨーガによって大きな死の恐怖を避けることができ「中間の生存」

と恐怖から逃れ幸福な場所に生まれ変わりいずれは解放を達成する

68

h主釘

rcて

13吸う吸いたいと欲すること

14安定 変化 しない連続の心

15精進 善に向かう心

16プライド自分が優れていると思う心

17活動 活動を成し遂げることに関係する心

18強盗 富を盗みたいと欲すること

19力 他の軍隊を征服したいと欲すること

20熱意 善の道を修習する心

21大きな困難に対する従事 倣慢さによって悪行に従事すること

22中くらいの困難に対する従事

23小さな困難に対する従事

24激しさ理由もなく優れた者と議論したいと欲すること

25戯れ 魅力的な者を見て戯れたいと欲すること

26怒る傾向 憤慨の心

27善 善行に対して努力したいと願うこと

28はっきりとした言葉と真実 他が理解できるようにそして自

分の事実の識別を変えないで話 したいと願うこと

29非真実 自分の事実の識別を変えてから話したいと願うこと

30確信 非常に安定した意図

31非仮定 対象を保持 したいと欲さない心

32寄贈者 所有物を与えたいと願うこと

33熱心な勧告 怠惰な者に宗教の実践をするように勧めること

34英雄的行為 煩悩のような敵を克服したいと願うこと

35-恥知らず 自分が同意しないあるいは宗教的な禁止によって非

行を避けないで悪行に従事すること

36欺き偽善によって人を欺くこと

37キツさ鋭い良心

38悪徳 邪見解に慣れた心

60

6] rFP問の生存」のヨーガの教え

39非優 しさ他を傷つけたいと願うこと

40不正 不正直

三番目の七つの概念は対象の乗 り物として働 く弱い風の動きに関係

するよって黒い達成間近の心に関してそれを経験 していない者に

それを示す働きをする これはこの概念のグループが反対の順序で釈

雑へと進んでいるときの黒い増加の心の痕跡あるいは結果だからであ

この七つの概念とは

1忘れっぽさ衰えた注意力

2誤り水を寮気樺と思うことなど

3しゃべらない しゃべりたくないと思うこと

4意気消沈 悩む心

5怠惰 善に対する熱意のなさ

6疑念

7中くらいの欲 愛著と邪悪心が同じくらいの心

80の表示的概念とその乗 り物である風は輝 く白い現われの前に崩壊

しなくてはならないなぜなら理解の様式と現われの心のそれは不

一致だからであるまたこの二つの間には粗雑さと微細さに関して大

きな違いがあるので80の概念のような粗雑な心は白い現われのとき

には存在できない80の表示的概念とその乗り物である風が輝 く白い

現われへと崩壊するとき燃えているバターランプのような現われが坐

起する80の表示的概念がその中に崩壊 してしまったときの現われくう

の心自身の印は非常に明るい透明さと空の現われおよび月の光が

充満したけがれのない秋の夜空のような白い様相の光の現われである

この現われの原因に関していえば心臓から上の左右両方の気道の風

がその上の開口つまり頭頂から中央気道に入ったからであるこ

の力によって頭頂の緒がゆるみ父から得た音節ハムが逆さになった

相である [皇 ]白いビンドゥが水のような性質を持っているがゆ

61

えに下に下がるそれが心臓のところにある左右の気道の大童の円

の緒の上に来ると輝く白い現われが生起する このようにこれは

外側から差した月の光などの現われではないのである

これが現われと呼ばれるのは月の光のような現われが生起するからくう

であり空と呼ばれるのは80の概念とその乗 り物である風が存在 し

ないからである

〈六番目の崩壊》

この後現われの心とその乗り物である風が増加の心に崩壊する0くう

増加の心が生起すると空であり 「空っぽ」であるが前よりももっ

と澄んだ赤またはオレンジの現われが太陽の光の浸透したけがれのそら

ない秋の空のように輝く

この原因に関していえば心臓から下の左右の気道の風がすべて管

骨の一番下あるいは性器のところの開口を通って中央気道に入るか

らであるこの力によって宝石 (性器)の中のチアクラの結とヘソ

のチァタラの結が徐々にゆるむこれによってヘソのチァクラの真ん

中にある縦一本の線の短いア [A]の形で存在 している母から得

た赤いビンドゥが上に上がる赤い現われは心臓にある六重の円の

左右の気道の緒の下まで上昇する よってこれは外側から輝 く太陽

の光の輝きなどではないのである

これが赤い現われと呼ばれるのは太陽の光のように鮮やかであるかくう

らで「非常に空」と呼ばれるのは現われの心とその乗 り物 として働

く風が存在しないからである

《七番目の崩壊》

この後増加の心がその乗 り物である風とともに達成間近の心に

崩壊する 最初夜の初めのような濃い闇が浸透 したけがれのない秩そら

の空のような様々な黒い現われが生起する

62

団 「中問の生存」のヨーガの教え

中央気道の中の上と下の風は心臓に集まっておりこの力によって

心臓のところにある左右の気道の六重の円の結がゆるむこれによって

逆さになった音節ハム [卓 ]の様相上の白いビンドゥが降り下の縦

の線の様相の赤いビンドゥが昇る これらは心臓のところの中央気追

の真ん中で子音で終わる (閉じた箱の)様相で存在している赤と白の

不滅のビンドゥに入るこの出合いによって達成間近の輝 く黒い現われ

が生起する このようにこれは外側からやってくる閲の現われ等の

ケースではないのである

これが 「達成間近」 と呼ばれるのはクリアライ トに近いからでくう

「大きな空」と呼ぼるのは増加の心とその乗 り物 として働 く風が存

在 しないからである

達成間近の心の最初の方では対象の感覚があるしかし最後の方

では心は沖象に注意 しておらず闇に困惑して気を失って無意識に

なりそうであるその後非常に微細な風と心から偶発的に生起するす

べての風と心が止まる

注意力のない達成間近な心の最後の部分は普通の状態で初めから

顕現せずに存在 していた非常に微細な風と心の注意力が活性化するま

で続 く これが起こると死のクリアライトが現われる

輝 く白い現われの心の定義は

① 概念の崩壊によって起こりその動きすなわち回復まで続きそら くう

② 月の光の浸透したけがれのない秋の空のような輝く白い空の

現われが現われ

(卦 何の租雑な二元の現われも現われない心の意識である

80の概念は崩壊しているが現われの心は概念的であるOより微細な多様性はあ

るが二元である散漫ではないが心象的な要素がありゆえに概念的である

一方クリアライトの心は完全に非概念的で非二元である

現われの増加の心の定義は

(》 概念の崩壊によって起こりその動きすなわち回復まで続 く

63

そら

(参 太陽の光の浸透したけがれのない秋の空のような輝 く赤い空の

現われが生起する

(卦 どんな粗雑で二元の現われも現われない心の意識である

達成間近の心の定義は int

① 概念の崩壊によって起こりその動きすなわち回復まで続くそら

(参 夜の初めの濃い闇の浸透したけがれのない秋の空のような輝くう

く黒い空の現われが生起する

どんな二元の現われも現われない心の意識である

《八番目の崩壊〉

達成間近の心がクリアライトに崩壊すると注意力のない達成間近

の心の二番目の部分が一掃される粗雑な二元の現われがみじんもないくう

明るく透明な空の現われが現われる これは三つのけがれすなわち

月の光 太陽の光 闇のない自然な秋の夜明けの色のようであるこくう

の現われは直接に空を認識するサマディの意識のようである

クリアライトの現われの原因は白と赤のビンドゥがそれぞれ心臓で

白と赤の不滅のビンドゥに溶解し中央気道のすべての風が非常に級

細な生命を運ぶ風に崩壊するからであるこれによって最初から顕現

しない状態で普通に存在していた非常に微細な風と心が顕現しそれ

によってこのような現われが現われるよってこれは外側からの空っそら

ぽの空のような現われのケースではない

これは「死のクリアライト」そして80の概念現われ増加達成くう

間近がなくそれを乗 り物とする風もないゆえに「すべて空」 と呼ば

れる これは実際の死である

これは基本的な真実の身体である真実の身体へと変化していくため

の浄化の土台であるがゆえにそう呼ばれる「空っぽ」は基本的な自然

の身体と呼ばれるそしてそれを対象としてとる心は基本的な智慧を

認識す _-真束の身体と呼ばれる

64

固 「中間の生存」のヨーガの教え

ほとんどの人間はクリアライトに3日とどまりそれから白と赤の構

成要素の印が起こる

血と癖が少 し鼻と性器から現われるこれは心臓で崩壊 したビンドゥの浄化 さ

れなかった部分である

しかし肉体的な構成要素が病気によってひどく消耗している場令

には何日経っても赤と白の構成要素の印は起こらない

このような人は一日もクリアライトにいることはないかもしれない

また高いあるいは低い悟 りを持つヨーギーの場合にはクリアラ

イトと真実の身体を混ぜ合わせることができこの状態に普通よりも長

くいたりまたその期間を短くしたりすることができる

65

固 変身のヲ-ガ (意識を移し変える)の教え

変身のヨーガ (意識を移 し変える)は意識を覚者の浄土にある

いは高い誕生の世界に運ぶために編み出された数えである死の光

および 「中間の生存」の幻身を保つことのできる修行の進んだヨーギー

にとってはこのヨーガが必要であるoこれは非prime削こ重要であるO生起

のヨーガを取得 した者そしてある程度プラーナとナ-ディーそして

マハームドラーの見解を取碍 した者がこのヨーガを修行するのに適し

た者であるOこれを行なうことができない省も少なくともカルマの法

則に強い信を持ちこの修行の意味とプロセスを完全に理解すべきである

そして先に述べた壷の呼吸と ト〉モが鞭FJlなくできるようにな

らなくてはならない

(変身のヨーガの修行の仕方

)変身のヨーガの観想と訓練は次のように行なう

自分自身のタントラの主神の身体の中に中央気道を観想 し八つ

のフム音節が身体の八つの出口 (二つの耳二つの目_hLロ肛門

性器)をそれぞれ預っていると観想するoこれは唐瓢がこれらの門

から出ていかないようにするためである そ

らそれからタントラの主 神が自分の前方上の空に座っていると観想

するそしてブルーのフム字を心臓のチアクラに観想し五色の光を放

っていると観想する次に壷の呼吸を維持しその力を使って7ム字杏l=こ

中央気道を通 して「神聖天への開稚 (ブラフマランドラ)」まで一気

に打ち上げるそして同時に大きな声で 「ヒクリ と叫び打ち上げる力

6

回 変身のヨーガ (意紙を移し替える)の教え

を強めるフム字を 「神聖天への開溝」に一秒保ち優 しく 「カ」 と

ささやいてそれを心臓のチアクラまで降ろす止める前にこれを7

回繰 り返しそしてまた始める 数回行なったら走りながら 「ヒク」そら

と7回叫んでフム字を身体の外に出し自分の前方上の空にいるタン

トラの主神の心臓に入れる そして優 しく低い声で「カ」と7回続け

て繰 り返すこのようにしてフム字を自分の心臓のチァタラに返す0

これを1日に4回行なう者は数日後に次のような経験をする-

頭頂がひどくかゆくなり熱 くなるそして真ん中に盛 り上がりがで

きそこから黄色の液体が分泌されるもしこれらの症状が起こった

ならこれが成就の印であると思ってよいこの後この修行をやめ

一カ月に1回か2回行なう しかし頻繁に覚者の浄土に生まれるとい

う強い発願を行ないそこに行く確信と望みを強める

《変身のヨーガの応用》

死の印がすべて現われ命を延ばすことがこれ以上できない場合変

身のヨーガを行なうまだ死ぬ時期が来る前にこれを行なう者は大き

な罪を犯すことになり地獄に落ちる

死の際のこのヨーガのテクニックは先に述べたものと同じである0

一つの違いは中央気道の上部と 「神聖天への開溝」を非常に大きく

そしてふさがれていないと観想することである

ここでフム字を心臓のチァクラに観想し全力を使って 「ヒク」 と

叫ぶ瞬時にフム字は中央気道を上がり「神聖天への開溝」を通ってそら

あっという間に自分の眼前の空にいるタントラの主神の心臓に達する

もしこのときにすべてが暗くなりプラ-ナが吹き出し頭頂がかゆ

く痛 くなるならこれは身体を抜け出して覚者の浄土に行 くという

確実な印である もしこのような印が現われない場合にはフム字杏

降ろし休んでからもう一度 トライするこの印が現われたら「ヒクリ

と21回から25回叫び続ける そうすれば絶対に覚者の浄土に生まれる

67

友人親戚など死にかけている人につき添っている人は骨変身

のヨーガの教えを思い出させその確信と倍を強め彼のために祈 り

彼を助ける

生きている間このヨーガを修習する機会のなかった者は次のようI

にする

死が近づいたなら祈 り供物を捧げザンゲし覚者方の前で願い

を言う 覚醒の心を生じさせすべての邪悪な想念を断ちすべての執

着を切るライオンの横臥位になる覚者の浄土に生まれたいという真

剣な願いを生じさせ変身のヨーガの教えを適用するこれを知らない

者は知っている者に簡単に話してもらう そのような人もいない場令そら

には単に自分の前前方上の空にいるタントラの主神の心臓に集中

する そして「ヒク」と21回叫び続ける このようにして意識を覚

者の心臓に放 り投げる

もし死につつある人の頭を優しくなで「メンラ (薬師愛欲神)」と

繰 り返すなら8人の到達其智運命魂方がやってきて死につつある人

の意識を覚者アミタ-バの西の浄土に導いてくれる

動物が死んでいる場合には「ラトナクータ」を繰 り返すその動物

の意識は高い世界へ生まれる

死の光と 「中間の生存」の幻身を認識できないけれども高い世界に

生まれるために変身のヨーガに頼る者は三つのグループに分けられ

る 覚者の浄土に生まれ変わる有名なヨーギーはそこで簡単に究極の

解脱を達成する 普通の者は法則とヴァジラヤーナが普及している場

所に生まれることができ数生で覚者の境地に達する劣った者はこ

のヨーガによって大きな死の恐怖を避けることができ「中間の生存」

と恐怖から逃れ幸福な場所に生まれ変わりいずれは解放を達成する

68

h主釘

rcて

6] rFP問の生存」のヨーガの教え

39非優 しさ他を傷つけたいと願うこと

40不正 不正直

三番目の七つの概念は対象の乗 り物として働 く弱い風の動きに関係

するよって黒い達成間近の心に関してそれを経験 していない者に

それを示す働きをする これはこの概念のグループが反対の順序で釈

雑へと進んでいるときの黒い増加の心の痕跡あるいは結果だからであ

この七つの概念とは

1忘れっぽさ衰えた注意力

2誤り水を寮気樺と思うことなど

3しゃべらない しゃべりたくないと思うこと

4意気消沈 悩む心

5怠惰 善に対する熱意のなさ

6疑念

7中くらいの欲 愛著と邪悪心が同じくらいの心

80の表示的概念とその乗 り物である風は輝 く白い現われの前に崩壊

しなくてはならないなぜなら理解の様式と現われの心のそれは不

一致だからであるまたこの二つの間には粗雑さと微細さに関して大

きな違いがあるので80の概念のような粗雑な心は白い現われのとき

には存在できない80の表示的概念とその乗り物である風が輝 く白い

現われへと崩壊するとき燃えているバターランプのような現われが坐

起する80の表示的概念がその中に崩壊 してしまったときの現われくう

の心自身の印は非常に明るい透明さと空の現われおよび月の光が

充満したけがれのない秋の夜空のような白い様相の光の現われである

この現われの原因に関していえば心臓から上の左右両方の気道の風

がその上の開口つまり頭頂から中央気道に入ったからであるこ

の力によって頭頂の緒がゆるみ父から得た音節ハムが逆さになった

相である [皇 ]白いビンドゥが水のような性質を持っているがゆ

61

えに下に下がるそれが心臓のところにある左右の気道の大童の円

の緒の上に来ると輝く白い現われが生起する このようにこれは

外側から差した月の光などの現われではないのである

これが現われと呼ばれるのは月の光のような現われが生起するからくう

であり空と呼ばれるのは80の概念とその乗 り物である風が存在 し

ないからである

〈六番目の崩壊》

この後現われの心とその乗り物である風が増加の心に崩壊する0くう

増加の心が生起すると空であり 「空っぽ」であるが前よりももっ

と澄んだ赤またはオレンジの現われが太陽の光の浸透したけがれのそら

ない秋の空のように輝く

この原因に関していえば心臓から下の左右の気道の風がすべて管

骨の一番下あるいは性器のところの開口を通って中央気道に入るか

らであるこの力によって宝石 (性器)の中のチアクラの結とヘソ

のチァタラの結が徐々にゆるむこれによってヘソのチァクラの真ん

中にある縦一本の線の短いア [A]の形で存在 している母から得

た赤いビンドゥが上に上がる赤い現われは心臓にある六重の円の

左右の気道の緒の下まで上昇する よってこれは外側から輝 く太陽

の光の輝きなどではないのである

これが赤い現われと呼ばれるのは太陽の光のように鮮やかであるかくう

らで「非常に空」と呼ばれるのは現われの心とその乗 り物 として働

く風が存在しないからである

《七番目の崩壊》

この後増加の心がその乗 り物である風とともに達成間近の心に

崩壊する 最初夜の初めのような濃い闇が浸透 したけがれのない秩そら

の空のような様々な黒い現われが生起する

62

団 「中問の生存」のヨーガの教え

中央気道の中の上と下の風は心臓に集まっておりこの力によって

心臓のところにある左右の気道の六重の円の結がゆるむこれによって

逆さになった音節ハム [卓 ]の様相上の白いビンドゥが降り下の縦

の線の様相の赤いビンドゥが昇る これらは心臓のところの中央気追

の真ん中で子音で終わる (閉じた箱の)様相で存在している赤と白の

不滅のビンドゥに入るこの出合いによって達成間近の輝 く黒い現われ

が生起する このようにこれは外側からやってくる閲の現われ等の

ケースではないのである

これが 「達成間近」 と呼ばれるのはクリアライ トに近いからでくう

「大きな空」と呼ぼるのは増加の心とその乗 り物 として働 く風が存

在 しないからである

達成間近の心の最初の方では対象の感覚があるしかし最後の方

では心は沖象に注意 しておらず闇に困惑して気を失って無意識に

なりそうであるその後非常に微細な風と心から偶発的に生起するす

べての風と心が止まる

注意力のない達成間近な心の最後の部分は普通の状態で初めから

顕現せずに存在 していた非常に微細な風と心の注意力が活性化するま

で続 く これが起こると死のクリアライトが現われる

輝 く白い現われの心の定義は

① 概念の崩壊によって起こりその動きすなわち回復まで続きそら くう

② 月の光の浸透したけがれのない秋の空のような輝く白い空の

現われが現われ

(卦 何の租雑な二元の現われも現われない心の意識である

80の概念は崩壊しているが現われの心は概念的であるOより微細な多様性はあ

るが二元である散漫ではないが心象的な要素がありゆえに概念的である

一方クリアライトの心は完全に非概念的で非二元である

現われの増加の心の定義は

(》 概念の崩壊によって起こりその動きすなわち回復まで続 く

63

そら

(参 太陽の光の浸透したけがれのない秋の空のような輝 く赤い空の

現われが生起する

(卦 どんな粗雑で二元の現われも現われない心の意識である

達成間近の心の定義は int

① 概念の崩壊によって起こりその動きすなわち回復まで続くそら

(参 夜の初めの濃い闇の浸透したけがれのない秋の空のような輝くう

く黒い空の現われが生起する

どんな二元の現われも現われない心の意識である

《八番目の崩壊〉

達成間近の心がクリアライトに崩壊すると注意力のない達成間近

の心の二番目の部分が一掃される粗雑な二元の現われがみじんもないくう

明るく透明な空の現われが現われる これは三つのけがれすなわち

月の光 太陽の光 闇のない自然な秋の夜明けの色のようであるこくう

の現われは直接に空を認識するサマディの意識のようである

クリアライトの現われの原因は白と赤のビンドゥがそれぞれ心臓で

白と赤の不滅のビンドゥに溶解し中央気道のすべての風が非常に級

細な生命を運ぶ風に崩壊するからであるこれによって最初から顕現

しない状態で普通に存在していた非常に微細な風と心が顕現しそれ

によってこのような現われが現われるよってこれは外側からの空っそら

ぽの空のような現われのケースではない

これは「死のクリアライト」そして80の概念現われ増加達成くう

間近がなくそれを乗 り物とする風もないゆえに「すべて空」 と呼ば

れる これは実際の死である

これは基本的な真実の身体である真実の身体へと変化していくため

の浄化の土台であるがゆえにそう呼ばれる「空っぽ」は基本的な自然

の身体と呼ばれるそしてそれを対象としてとる心は基本的な智慧を

認識す _-真束の身体と呼ばれる

64

固 「中間の生存」のヨーガの教え

ほとんどの人間はクリアライトに3日とどまりそれから白と赤の構

成要素の印が起こる

血と癖が少 し鼻と性器から現われるこれは心臓で崩壊 したビンドゥの浄化 さ

れなかった部分である

しかし肉体的な構成要素が病気によってひどく消耗している場令

には何日経っても赤と白の構成要素の印は起こらない

このような人は一日もクリアライトにいることはないかもしれない

また高いあるいは低い悟 りを持つヨーギーの場合にはクリアラ

イトと真実の身体を混ぜ合わせることができこの状態に普通よりも長

くいたりまたその期間を短くしたりすることができる

65

固 変身のヲ-ガ (意識を移し変える)の教え

変身のヨーガ (意識を移 し変える)は意識を覚者の浄土にある

いは高い誕生の世界に運ぶために編み出された数えである死の光

および 「中間の生存」の幻身を保つことのできる修行の進んだヨーギー

にとってはこのヨーガが必要であるoこれは非prime削こ重要であるO生起

のヨーガを取得 した者そしてある程度プラーナとナ-ディーそして

マハームドラーの見解を取碍 した者がこのヨーガを修行するのに適し

た者であるOこれを行なうことができない省も少なくともカルマの法

則に強い信を持ちこの修行の意味とプロセスを完全に理解すべきである

そして先に述べた壷の呼吸と ト〉モが鞭FJlなくできるようにな

らなくてはならない

(変身のヨーガの修行の仕方

)変身のヨーガの観想と訓練は次のように行なう

自分自身のタントラの主神の身体の中に中央気道を観想 し八つ

のフム音節が身体の八つの出口 (二つの耳二つの目_hLロ肛門

性器)をそれぞれ預っていると観想するoこれは唐瓢がこれらの門

から出ていかないようにするためである そ

らそれからタントラの主 神が自分の前方上の空に座っていると観想

するそしてブルーのフム字を心臓のチアクラに観想し五色の光を放

っていると観想する次に壷の呼吸を維持しその力を使って7ム字杏l=こ

中央気道を通 して「神聖天への開稚 (ブラフマランドラ)」まで一気

に打ち上げるそして同時に大きな声で 「ヒクリ と叫び打ち上げる力

6

回 変身のヨーガ (意紙を移し替える)の教え

を強めるフム字を 「神聖天への開溝」に一秒保ち優 しく 「カ」 と

ささやいてそれを心臓のチアクラまで降ろす止める前にこれを7

回繰 り返しそしてまた始める 数回行なったら走りながら 「ヒク」そら

と7回叫んでフム字を身体の外に出し自分の前方上の空にいるタン

トラの主神の心臓に入れる そして優 しく低い声で「カ」と7回続け

て繰 り返すこのようにしてフム字を自分の心臓のチァタラに返す0

これを1日に4回行なう者は数日後に次のような経験をする-

頭頂がひどくかゆくなり熱 くなるそして真ん中に盛 り上がりがで

きそこから黄色の液体が分泌されるもしこれらの症状が起こった

ならこれが成就の印であると思ってよいこの後この修行をやめ

一カ月に1回か2回行なう しかし頻繁に覚者の浄土に生まれるとい

う強い発願を行ないそこに行く確信と望みを強める

《変身のヨーガの応用》

死の印がすべて現われ命を延ばすことがこれ以上できない場合変

身のヨーガを行なうまだ死ぬ時期が来る前にこれを行なう者は大き

な罪を犯すことになり地獄に落ちる

死の際のこのヨーガのテクニックは先に述べたものと同じである0

一つの違いは中央気道の上部と 「神聖天への開溝」を非常に大きく

そしてふさがれていないと観想することである

ここでフム字を心臓のチァクラに観想し全力を使って 「ヒク」 と

叫ぶ瞬時にフム字は中央気道を上がり「神聖天への開溝」を通ってそら

あっという間に自分の眼前の空にいるタントラの主神の心臓に達する

もしこのときにすべてが暗くなりプラ-ナが吹き出し頭頂がかゆ

く痛 くなるならこれは身体を抜け出して覚者の浄土に行 くという

確実な印である もしこのような印が現われない場合にはフム字杏

降ろし休んでからもう一度 トライするこの印が現われたら「ヒクリ

と21回から25回叫び続ける そうすれば絶対に覚者の浄土に生まれる

67

友人親戚など死にかけている人につき添っている人は骨変身

のヨーガの教えを思い出させその確信と倍を強め彼のために祈 り

彼を助ける

生きている間このヨーガを修習する機会のなかった者は次のようI

にする

死が近づいたなら祈 り供物を捧げザンゲし覚者方の前で願い

を言う 覚醒の心を生じさせすべての邪悪な想念を断ちすべての執

着を切るライオンの横臥位になる覚者の浄土に生まれたいという真

剣な願いを生じさせ変身のヨーガの教えを適用するこれを知らない

者は知っている者に簡単に話してもらう そのような人もいない場令そら

には単に自分の前前方上の空にいるタントラの主神の心臓に集中

する そして「ヒク」と21回叫び続ける このようにして意識を覚

者の心臓に放 り投げる

もし死につつある人の頭を優しくなで「メンラ (薬師愛欲神)」と

繰 り返すなら8人の到達其智運命魂方がやってきて死につつある人

の意識を覚者アミタ-バの西の浄土に導いてくれる

動物が死んでいる場合には「ラトナクータ」を繰 り返すその動物

の意識は高い世界へ生まれる

死の光と 「中間の生存」の幻身を認識できないけれども高い世界に

生まれるために変身のヨーガに頼る者は三つのグループに分けられ

る 覚者の浄土に生まれ変わる有名なヨーギーはそこで簡単に究極の

解脱を達成する 普通の者は法則とヴァジラヤーナが普及している場

所に生まれることができ数生で覚者の境地に達する劣った者はこ

のヨーガによって大きな死の恐怖を避けることができ「中間の生存」

と恐怖から逃れ幸福な場所に生まれ変わりいずれは解放を達成する

68

h主釘

rcて

えに下に下がるそれが心臓のところにある左右の気道の大童の円

の緒の上に来ると輝く白い現われが生起する このようにこれは

外側から差した月の光などの現われではないのである

これが現われと呼ばれるのは月の光のような現われが生起するからくう

であり空と呼ばれるのは80の概念とその乗 り物である風が存在 し

ないからである

〈六番目の崩壊》

この後現われの心とその乗り物である風が増加の心に崩壊する0くう

増加の心が生起すると空であり 「空っぽ」であるが前よりももっ

と澄んだ赤またはオレンジの現われが太陽の光の浸透したけがれのそら

ない秋の空のように輝く

この原因に関していえば心臓から下の左右の気道の風がすべて管

骨の一番下あるいは性器のところの開口を通って中央気道に入るか

らであるこの力によって宝石 (性器)の中のチアクラの結とヘソ

のチァタラの結が徐々にゆるむこれによってヘソのチァクラの真ん

中にある縦一本の線の短いア [A]の形で存在 している母から得

た赤いビンドゥが上に上がる赤い現われは心臓にある六重の円の

左右の気道の緒の下まで上昇する よってこれは外側から輝 く太陽

の光の輝きなどではないのである

これが赤い現われと呼ばれるのは太陽の光のように鮮やかであるかくう

らで「非常に空」と呼ばれるのは現われの心とその乗 り物 として働

く風が存在しないからである

《七番目の崩壊》

この後増加の心がその乗 り物である風とともに達成間近の心に

崩壊する 最初夜の初めのような濃い闇が浸透 したけがれのない秩そら

の空のような様々な黒い現われが生起する

62

団 「中問の生存」のヨーガの教え

中央気道の中の上と下の風は心臓に集まっておりこの力によって

心臓のところにある左右の気道の六重の円の結がゆるむこれによって

逆さになった音節ハム [卓 ]の様相上の白いビンドゥが降り下の縦

の線の様相の赤いビンドゥが昇る これらは心臓のところの中央気追

の真ん中で子音で終わる (閉じた箱の)様相で存在している赤と白の

不滅のビンドゥに入るこの出合いによって達成間近の輝 く黒い現われ

が生起する このようにこれは外側からやってくる閲の現われ等の

ケースではないのである

これが 「達成間近」 と呼ばれるのはクリアライ トに近いからでくう

「大きな空」と呼ぼるのは増加の心とその乗 り物 として働 く風が存

在 しないからである

達成間近の心の最初の方では対象の感覚があるしかし最後の方

では心は沖象に注意 しておらず闇に困惑して気を失って無意識に

なりそうであるその後非常に微細な風と心から偶発的に生起するす

べての風と心が止まる

注意力のない達成間近な心の最後の部分は普通の状態で初めから

顕現せずに存在 していた非常に微細な風と心の注意力が活性化するま

で続 く これが起こると死のクリアライトが現われる

輝 く白い現われの心の定義は

① 概念の崩壊によって起こりその動きすなわち回復まで続きそら くう

② 月の光の浸透したけがれのない秋の空のような輝く白い空の

現われが現われ

(卦 何の租雑な二元の現われも現われない心の意識である

80の概念は崩壊しているが現われの心は概念的であるOより微細な多様性はあ

るが二元である散漫ではないが心象的な要素がありゆえに概念的である

一方クリアライトの心は完全に非概念的で非二元である

現われの増加の心の定義は

(》 概念の崩壊によって起こりその動きすなわち回復まで続 く

63

そら

(参 太陽の光の浸透したけがれのない秋の空のような輝 く赤い空の

現われが生起する

(卦 どんな粗雑で二元の現われも現われない心の意識である

達成間近の心の定義は int

① 概念の崩壊によって起こりその動きすなわち回復まで続くそら

(参 夜の初めの濃い闇の浸透したけがれのない秋の空のような輝くう

く黒い空の現われが生起する

どんな二元の現われも現われない心の意識である

《八番目の崩壊〉

達成間近の心がクリアライトに崩壊すると注意力のない達成間近

の心の二番目の部分が一掃される粗雑な二元の現われがみじんもないくう

明るく透明な空の現われが現われる これは三つのけがれすなわち

月の光 太陽の光 闇のない自然な秋の夜明けの色のようであるこくう

の現われは直接に空を認識するサマディの意識のようである

クリアライトの現われの原因は白と赤のビンドゥがそれぞれ心臓で

白と赤の不滅のビンドゥに溶解し中央気道のすべての風が非常に級

細な生命を運ぶ風に崩壊するからであるこれによって最初から顕現

しない状態で普通に存在していた非常に微細な風と心が顕現しそれ

によってこのような現われが現われるよってこれは外側からの空っそら

ぽの空のような現われのケースではない

これは「死のクリアライト」そして80の概念現われ増加達成くう

間近がなくそれを乗 り物とする風もないゆえに「すべて空」 と呼ば

れる これは実際の死である

これは基本的な真実の身体である真実の身体へと変化していくため

の浄化の土台であるがゆえにそう呼ばれる「空っぽ」は基本的な自然

の身体と呼ばれるそしてそれを対象としてとる心は基本的な智慧を

認識す _-真束の身体と呼ばれる

64

固 「中間の生存」のヨーガの教え

ほとんどの人間はクリアライトに3日とどまりそれから白と赤の構

成要素の印が起こる

血と癖が少 し鼻と性器から現われるこれは心臓で崩壊 したビンドゥの浄化 さ

れなかった部分である

しかし肉体的な構成要素が病気によってひどく消耗している場令

には何日経っても赤と白の構成要素の印は起こらない

このような人は一日もクリアライトにいることはないかもしれない

また高いあるいは低い悟 りを持つヨーギーの場合にはクリアラ

イトと真実の身体を混ぜ合わせることができこの状態に普通よりも長

くいたりまたその期間を短くしたりすることができる

65

固 変身のヲ-ガ (意識を移し変える)の教え

変身のヨーガ (意識を移 し変える)は意識を覚者の浄土にある

いは高い誕生の世界に運ぶために編み出された数えである死の光

および 「中間の生存」の幻身を保つことのできる修行の進んだヨーギー

にとってはこのヨーガが必要であるoこれは非prime削こ重要であるO生起

のヨーガを取得 した者そしてある程度プラーナとナ-ディーそして

マハームドラーの見解を取碍 した者がこのヨーガを修行するのに適し

た者であるOこれを行なうことができない省も少なくともカルマの法

則に強い信を持ちこの修行の意味とプロセスを完全に理解すべきである

そして先に述べた壷の呼吸と ト〉モが鞭FJlなくできるようにな

らなくてはならない

(変身のヨーガの修行の仕方

)変身のヨーガの観想と訓練は次のように行なう

自分自身のタントラの主神の身体の中に中央気道を観想 し八つ

のフム音節が身体の八つの出口 (二つの耳二つの目_hLロ肛門

性器)をそれぞれ預っていると観想するoこれは唐瓢がこれらの門

から出ていかないようにするためである そ

らそれからタントラの主 神が自分の前方上の空に座っていると観想

するそしてブルーのフム字を心臓のチアクラに観想し五色の光を放

っていると観想する次に壷の呼吸を維持しその力を使って7ム字杏l=こ

中央気道を通 して「神聖天への開稚 (ブラフマランドラ)」まで一気

に打ち上げるそして同時に大きな声で 「ヒクリ と叫び打ち上げる力

6

回 変身のヨーガ (意紙を移し替える)の教え

を強めるフム字を 「神聖天への開溝」に一秒保ち優 しく 「カ」 と

ささやいてそれを心臓のチアクラまで降ろす止める前にこれを7

回繰 り返しそしてまた始める 数回行なったら走りながら 「ヒク」そら

と7回叫んでフム字を身体の外に出し自分の前方上の空にいるタン

トラの主神の心臓に入れる そして優 しく低い声で「カ」と7回続け

て繰 り返すこのようにしてフム字を自分の心臓のチァタラに返す0

これを1日に4回行なう者は数日後に次のような経験をする-

頭頂がひどくかゆくなり熱 くなるそして真ん中に盛 り上がりがで

きそこから黄色の液体が分泌されるもしこれらの症状が起こった

ならこれが成就の印であると思ってよいこの後この修行をやめ

一カ月に1回か2回行なう しかし頻繁に覚者の浄土に生まれるとい

う強い発願を行ないそこに行く確信と望みを強める

《変身のヨーガの応用》

死の印がすべて現われ命を延ばすことがこれ以上できない場合変

身のヨーガを行なうまだ死ぬ時期が来る前にこれを行なう者は大き

な罪を犯すことになり地獄に落ちる

死の際のこのヨーガのテクニックは先に述べたものと同じである0

一つの違いは中央気道の上部と 「神聖天への開溝」を非常に大きく

そしてふさがれていないと観想することである

ここでフム字を心臓のチァクラに観想し全力を使って 「ヒク」 と

叫ぶ瞬時にフム字は中央気道を上がり「神聖天への開溝」を通ってそら

あっという間に自分の眼前の空にいるタントラの主神の心臓に達する

もしこのときにすべてが暗くなりプラ-ナが吹き出し頭頂がかゆ

く痛 くなるならこれは身体を抜け出して覚者の浄土に行 くという

確実な印である もしこのような印が現われない場合にはフム字杏

降ろし休んでからもう一度 トライするこの印が現われたら「ヒクリ

と21回から25回叫び続ける そうすれば絶対に覚者の浄土に生まれる

67

友人親戚など死にかけている人につき添っている人は骨変身

のヨーガの教えを思い出させその確信と倍を強め彼のために祈 り

彼を助ける

生きている間このヨーガを修習する機会のなかった者は次のようI

にする

死が近づいたなら祈 り供物を捧げザンゲし覚者方の前で願い

を言う 覚醒の心を生じさせすべての邪悪な想念を断ちすべての執

着を切るライオンの横臥位になる覚者の浄土に生まれたいという真

剣な願いを生じさせ変身のヨーガの教えを適用するこれを知らない

者は知っている者に簡単に話してもらう そのような人もいない場令そら

には単に自分の前前方上の空にいるタントラの主神の心臓に集中

する そして「ヒク」と21回叫び続ける このようにして意識を覚

者の心臓に放 り投げる

もし死につつある人の頭を優しくなで「メンラ (薬師愛欲神)」と

繰 り返すなら8人の到達其智運命魂方がやってきて死につつある人

の意識を覚者アミタ-バの西の浄土に導いてくれる

動物が死んでいる場合には「ラトナクータ」を繰 り返すその動物

の意識は高い世界へ生まれる

死の光と 「中間の生存」の幻身を認識できないけれども高い世界に

生まれるために変身のヨーガに頼る者は三つのグループに分けられ

る 覚者の浄土に生まれ変わる有名なヨーギーはそこで簡単に究極の

解脱を達成する 普通の者は法則とヴァジラヤーナが普及している場

所に生まれることができ数生で覚者の境地に達する劣った者はこ

のヨーガによって大きな死の恐怖を避けることができ「中間の生存」

と恐怖から逃れ幸福な場所に生まれ変わりいずれは解放を達成する

68

h主釘

rcて

団 「中問の生存」のヨーガの教え

中央気道の中の上と下の風は心臓に集まっておりこの力によって

心臓のところにある左右の気道の六重の円の結がゆるむこれによって

逆さになった音節ハム [卓 ]の様相上の白いビンドゥが降り下の縦

の線の様相の赤いビンドゥが昇る これらは心臓のところの中央気追

の真ん中で子音で終わる (閉じた箱の)様相で存在している赤と白の

不滅のビンドゥに入るこの出合いによって達成間近の輝 く黒い現われ

が生起する このようにこれは外側からやってくる閲の現われ等の

ケースではないのである

これが 「達成間近」 と呼ばれるのはクリアライ トに近いからでくう

「大きな空」と呼ぼるのは増加の心とその乗 り物 として働 く風が存

在 しないからである

達成間近の心の最初の方では対象の感覚があるしかし最後の方

では心は沖象に注意 しておらず闇に困惑して気を失って無意識に

なりそうであるその後非常に微細な風と心から偶発的に生起するす

べての風と心が止まる

注意力のない達成間近な心の最後の部分は普通の状態で初めから

顕現せずに存在 していた非常に微細な風と心の注意力が活性化するま

で続 く これが起こると死のクリアライトが現われる

輝 く白い現われの心の定義は

① 概念の崩壊によって起こりその動きすなわち回復まで続きそら くう

② 月の光の浸透したけがれのない秋の空のような輝く白い空の

現われが現われ

(卦 何の租雑な二元の現われも現われない心の意識である

80の概念は崩壊しているが現われの心は概念的であるOより微細な多様性はあ

るが二元である散漫ではないが心象的な要素がありゆえに概念的である

一方クリアライトの心は完全に非概念的で非二元である

現われの増加の心の定義は

(》 概念の崩壊によって起こりその動きすなわち回復まで続 く

63

そら

(参 太陽の光の浸透したけがれのない秋の空のような輝 く赤い空の

現われが生起する

(卦 どんな粗雑で二元の現われも現われない心の意識である

達成間近の心の定義は int

① 概念の崩壊によって起こりその動きすなわち回復まで続くそら

(参 夜の初めの濃い闇の浸透したけがれのない秋の空のような輝くう

く黒い空の現われが生起する

どんな二元の現われも現われない心の意識である

《八番目の崩壊〉

達成間近の心がクリアライトに崩壊すると注意力のない達成間近

の心の二番目の部分が一掃される粗雑な二元の現われがみじんもないくう

明るく透明な空の現われが現われる これは三つのけがれすなわち

月の光 太陽の光 闇のない自然な秋の夜明けの色のようであるこくう

の現われは直接に空を認識するサマディの意識のようである

クリアライトの現われの原因は白と赤のビンドゥがそれぞれ心臓で

白と赤の不滅のビンドゥに溶解し中央気道のすべての風が非常に級

細な生命を運ぶ風に崩壊するからであるこれによって最初から顕現

しない状態で普通に存在していた非常に微細な風と心が顕現しそれ

によってこのような現われが現われるよってこれは外側からの空っそら

ぽの空のような現われのケースではない

これは「死のクリアライト」そして80の概念現われ増加達成くう

間近がなくそれを乗 り物とする風もないゆえに「すべて空」 と呼ば

れる これは実際の死である

これは基本的な真実の身体である真実の身体へと変化していくため

の浄化の土台であるがゆえにそう呼ばれる「空っぽ」は基本的な自然

の身体と呼ばれるそしてそれを対象としてとる心は基本的な智慧を

認識す _-真束の身体と呼ばれる

64

固 「中間の生存」のヨーガの教え

ほとんどの人間はクリアライトに3日とどまりそれから白と赤の構

成要素の印が起こる

血と癖が少 し鼻と性器から現われるこれは心臓で崩壊 したビンドゥの浄化 さ

れなかった部分である

しかし肉体的な構成要素が病気によってひどく消耗している場令

には何日経っても赤と白の構成要素の印は起こらない

このような人は一日もクリアライトにいることはないかもしれない

また高いあるいは低い悟 りを持つヨーギーの場合にはクリアラ

イトと真実の身体を混ぜ合わせることができこの状態に普通よりも長

くいたりまたその期間を短くしたりすることができる

65

固 変身のヲ-ガ (意識を移し変える)の教え

変身のヨーガ (意識を移 し変える)は意識を覚者の浄土にある

いは高い誕生の世界に運ぶために編み出された数えである死の光

および 「中間の生存」の幻身を保つことのできる修行の進んだヨーギー

にとってはこのヨーガが必要であるoこれは非prime削こ重要であるO生起

のヨーガを取得 した者そしてある程度プラーナとナ-ディーそして

マハームドラーの見解を取碍 した者がこのヨーガを修行するのに適し

た者であるOこれを行なうことができない省も少なくともカルマの法

則に強い信を持ちこの修行の意味とプロセスを完全に理解すべきである

そして先に述べた壷の呼吸と ト〉モが鞭FJlなくできるようにな

らなくてはならない

(変身のヨーガの修行の仕方

)変身のヨーガの観想と訓練は次のように行なう

自分自身のタントラの主神の身体の中に中央気道を観想 し八つ

のフム音節が身体の八つの出口 (二つの耳二つの目_hLロ肛門

性器)をそれぞれ預っていると観想するoこれは唐瓢がこれらの門

から出ていかないようにするためである そ

らそれからタントラの主 神が自分の前方上の空に座っていると観想

するそしてブルーのフム字を心臓のチアクラに観想し五色の光を放

っていると観想する次に壷の呼吸を維持しその力を使って7ム字杏l=こ

中央気道を通 して「神聖天への開稚 (ブラフマランドラ)」まで一気

に打ち上げるそして同時に大きな声で 「ヒクリ と叫び打ち上げる力

6

回 変身のヨーガ (意紙を移し替える)の教え

を強めるフム字を 「神聖天への開溝」に一秒保ち優 しく 「カ」 と

ささやいてそれを心臓のチアクラまで降ろす止める前にこれを7

回繰 り返しそしてまた始める 数回行なったら走りながら 「ヒク」そら

と7回叫んでフム字を身体の外に出し自分の前方上の空にいるタン

トラの主神の心臓に入れる そして優 しく低い声で「カ」と7回続け

て繰 り返すこのようにしてフム字を自分の心臓のチァタラに返す0

これを1日に4回行なう者は数日後に次のような経験をする-

頭頂がひどくかゆくなり熱 くなるそして真ん中に盛 り上がりがで

きそこから黄色の液体が分泌されるもしこれらの症状が起こった

ならこれが成就の印であると思ってよいこの後この修行をやめ

一カ月に1回か2回行なう しかし頻繁に覚者の浄土に生まれるとい

う強い発願を行ないそこに行く確信と望みを強める

《変身のヨーガの応用》

死の印がすべて現われ命を延ばすことがこれ以上できない場合変

身のヨーガを行なうまだ死ぬ時期が来る前にこれを行なう者は大き

な罪を犯すことになり地獄に落ちる

死の際のこのヨーガのテクニックは先に述べたものと同じである0

一つの違いは中央気道の上部と 「神聖天への開溝」を非常に大きく

そしてふさがれていないと観想することである

ここでフム字を心臓のチァクラに観想し全力を使って 「ヒク」 と

叫ぶ瞬時にフム字は中央気道を上がり「神聖天への開溝」を通ってそら

あっという間に自分の眼前の空にいるタントラの主神の心臓に達する

もしこのときにすべてが暗くなりプラ-ナが吹き出し頭頂がかゆ

く痛 くなるならこれは身体を抜け出して覚者の浄土に行 くという

確実な印である もしこのような印が現われない場合にはフム字杏

降ろし休んでからもう一度 トライするこの印が現われたら「ヒクリ

と21回から25回叫び続ける そうすれば絶対に覚者の浄土に生まれる

67

友人親戚など死にかけている人につき添っている人は骨変身

のヨーガの教えを思い出させその確信と倍を強め彼のために祈 り

彼を助ける

生きている間このヨーガを修習する機会のなかった者は次のようI

にする

死が近づいたなら祈 り供物を捧げザンゲし覚者方の前で願い

を言う 覚醒の心を生じさせすべての邪悪な想念を断ちすべての執

着を切るライオンの横臥位になる覚者の浄土に生まれたいという真

剣な願いを生じさせ変身のヨーガの教えを適用するこれを知らない

者は知っている者に簡単に話してもらう そのような人もいない場令そら

には単に自分の前前方上の空にいるタントラの主神の心臓に集中

する そして「ヒク」と21回叫び続ける このようにして意識を覚

者の心臓に放 り投げる

もし死につつある人の頭を優しくなで「メンラ (薬師愛欲神)」と

繰 り返すなら8人の到達其智運命魂方がやってきて死につつある人

の意識を覚者アミタ-バの西の浄土に導いてくれる

動物が死んでいる場合には「ラトナクータ」を繰 り返すその動物

の意識は高い世界へ生まれる

死の光と 「中間の生存」の幻身を認識できないけれども高い世界に

生まれるために変身のヨーガに頼る者は三つのグループに分けられ

る 覚者の浄土に生まれ変わる有名なヨーギーはそこで簡単に究極の

解脱を達成する 普通の者は法則とヴァジラヤーナが普及している場

所に生まれることができ数生で覚者の境地に達する劣った者はこ

のヨーガによって大きな死の恐怖を避けることができ「中間の生存」

と恐怖から逃れ幸福な場所に生まれ変わりいずれは解放を達成する

68

h主釘

rcて

そら

(参 太陽の光の浸透したけがれのない秋の空のような輝 く赤い空の

現われが生起する

(卦 どんな粗雑で二元の現われも現われない心の意識である

達成間近の心の定義は int

① 概念の崩壊によって起こりその動きすなわち回復まで続くそら

(参 夜の初めの濃い闇の浸透したけがれのない秋の空のような輝くう

く黒い空の現われが生起する

どんな二元の現われも現われない心の意識である

《八番目の崩壊〉

達成間近の心がクリアライトに崩壊すると注意力のない達成間近

の心の二番目の部分が一掃される粗雑な二元の現われがみじんもないくう

明るく透明な空の現われが現われる これは三つのけがれすなわち

月の光 太陽の光 闇のない自然な秋の夜明けの色のようであるこくう

の現われは直接に空を認識するサマディの意識のようである

クリアライトの現われの原因は白と赤のビンドゥがそれぞれ心臓で

白と赤の不滅のビンドゥに溶解し中央気道のすべての風が非常に級

細な生命を運ぶ風に崩壊するからであるこれによって最初から顕現

しない状態で普通に存在していた非常に微細な風と心が顕現しそれ

によってこのような現われが現われるよってこれは外側からの空っそら

ぽの空のような現われのケースではない

これは「死のクリアライト」そして80の概念現われ増加達成くう

間近がなくそれを乗 り物とする風もないゆえに「すべて空」 と呼ば

れる これは実際の死である

これは基本的な真実の身体である真実の身体へと変化していくため

の浄化の土台であるがゆえにそう呼ばれる「空っぽ」は基本的な自然

の身体と呼ばれるそしてそれを対象としてとる心は基本的な智慧を

認識す _-真束の身体と呼ばれる

64

固 「中間の生存」のヨーガの教え

ほとんどの人間はクリアライトに3日とどまりそれから白と赤の構

成要素の印が起こる

血と癖が少 し鼻と性器から現われるこれは心臓で崩壊 したビンドゥの浄化 さ

れなかった部分である

しかし肉体的な構成要素が病気によってひどく消耗している場令

には何日経っても赤と白の構成要素の印は起こらない

このような人は一日もクリアライトにいることはないかもしれない

また高いあるいは低い悟 りを持つヨーギーの場合にはクリアラ

イトと真実の身体を混ぜ合わせることができこの状態に普通よりも長

くいたりまたその期間を短くしたりすることができる

65

固 変身のヲ-ガ (意識を移し変える)の教え

変身のヨーガ (意識を移 し変える)は意識を覚者の浄土にある

いは高い誕生の世界に運ぶために編み出された数えである死の光

および 「中間の生存」の幻身を保つことのできる修行の進んだヨーギー

にとってはこのヨーガが必要であるoこれは非prime削こ重要であるO生起

のヨーガを取得 した者そしてある程度プラーナとナ-ディーそして

マハームドラーの見解を取碍 した者がこのヨーガを修行するのに適し

た者であるOこれを行なうことができない省も少なくともカルマの法

則に強い信を持ちこの修行の意味とプロセスを完全に理解すべきである

そして先に述べた壷の呼吸と ト〉モが鞭FJlなくできるようにな

らなくてはならない

(変身のヨーガの修行の仕方

)変身のヨーガの観想と訓練は次のように行なう

自分自身のタントラの主神の身体の中に中央気道を観想 し八つ

のフム音節が身体の八つの出口 (二つの耳二つの目_hLロ肛門

性器)をそれぞれ預っていると観想するoこれは唐瓢がこれらの門

から出ていかないようにするためである そ

らそれからタントラの主 神が自分の前方上の空に座っていると観想

するそしてブルーのフム字を心臓のチアクラに観想し五色の光を放

っていると観想する次に壷の呼吸を維持しその力を使って7ム字杏l=こ

中央気道を通 して「神聖天への開稚 (ブラフマランドラ)」まで一気

に打ち上げるそして同時に大きな声で 「ヒクリ と叫び打ち上げる力

6

回 変身のヨーガ (意紙を移し替える)の教え

を強めるフム字を 「神聖天への開溝」に一秒保ち優 しく 「カ」 と

ささやいてそれを心臓のチアクラまで降ろす止める前にこれを7

回繰 り返しそしてまた始める 数回行なったら走りながら 「ヒク」そら

と7回叫んでフム字を身体の外に出し自分の前方上の空にいるタン

トラの主神の心臓に入れる そして優 しく低い声で「カ」と7回続け

て繰 り返すこのようにしてフム字を自分の心臓のチァタラに返す0

これを1日に4回行なう者は数日後に次のような経験をする-

頭頂がひどくかゆくなり熱 くなるそして真ん中に盛 り上がりがで

きそこから黄色の液体が分泌されるもしこれらの症状が起こった

ならこれが成就の印であると思ってよいこの後この修行をやめ

一カ月に1回か2回行なう しかし頻繁に覚者の浄土に生まれるとい

う強い発願を行ないそこに行く確信と望みを強める

《変身のヨーガの応用》

死の印がすべて現われ命を延ばすことがこれ以上できない場合変

身のヨーガを行なうまだ死ぬ時期が来る前にこれを行なう者は大き

な罪を犯すことになり地獄に落ちる

死の際のこのヨーガのテクニックは先に述べたものと同じである0

一つの違いは中央気道の上部と 「神聖天への開溝」を非常に大きく

そしてふさがれていないと観想することである

ここでフム字を心臓のチァクラに観想し全力を使って 「ヒク」 と

叫ぶ瞬時にフム字は中央気道を上がり「神聖天への開溝」を通ってそら

あっという間に自分の眼前の空にいるタントラの主神の心臓に達する

もしこのときにすべてが暗くなりプラ-ナが吹き出し頭頂がかゆ

く痛 くなるならこれは身体を抜け出して覚者の浄土に行 くという

確実な印である もしこのような印が現われない場合にはフム字杏

降ろし休んでからもう一度 トライするこの印が現われたら「ヒクリ

と21回から25回叫び続ける そうすれば絶対に覚者の浄土に生まれる

67

友人親戚など死にかけている人につき添っている人は骨変身

のヨーガの教えを思い出させその確信と倍を強め彼のために祈 り

彼を助ける

生きている間このヨーガを修習する機会のなかった者は次のようI

にする

死が近づいたなら祈 り供物を捧げザンゲし覚者方の前で願い

を言う 覚醒の心を生じさせすべての邪悪な想念を断ちすべての執

着を切るライオンの横臥位になる覚者の浄土に生まれたいという真

剣な願いを生じさせ変身のヨーガの教えを適用するこれを知らない

者は知っている者に簡単に話してもらう そのような人もいない場令そら

には単に自分の前前方上の空にいるタントラの主神の心臓に集中

する そして「ヒク」と21回叫び続ける このようにして意識を覚

者の心臓に放 り投げる

もし死につつある人の頭を優しくなで「メンラ (薬師愛欲神)」と

繰 り返すなら8人の到達其智運命魂方がやってきて死につつある人

の意識を覚者アミタ-バの西の浄土に導いてくれる

動物が死んでいる場合には「ラトナクータ」を繰 り返すその動物

の意識は高い世界へ生まれる

死の光と 「中間の生存」の幻身を認識できないけれども高い世界に

生まれるために変身のヨーガに頼る者は三つのグループに分けられ

る 覚者の浄土に生まれ変わる有名なヨーギーはそこで簡単に究極の

解脱を達成する 普通の者は法則とヴァジラヤーナが普及している場

所に生まれることができ数生で覚者の境地に達する劣った者はこ

のヨーガによって大きな死の恐怖を避けることができ「中間の生存」

と恐怖から逃れ幸福な場所に生まれ変わりいずれは解放を達成する

68

h主釘

rcて

固 「中間の生存」のヨーガの教え

ほとんどの人間はクリアライトに3日とどまりそれから白と赤の構

成要素の印が起こる

血と癖が少 し鼻と性器から現われるこれは心臓で崩壊 したビンドゥの浄化 さ

れなかった部分である

しかし肉体的な構成要素が病気によってひどく消耗している場令

には何日経っても赤と白の構成要素の印は起こらない

このような人は一日もクリアライトにいることはないかもしれない

また高いあるいは低い悟 りを持つヨーギーの場合にはクリアラ

イトと真実の身体を混ぜ合わせることができこの状態に普通よりも長

くいたりまたその期間を短くしたりすることができる

65

固 変身のヲ-ガ (意識を移し変える)の教え

変身のヨーガ (意識を移 し変える)は意識を覚者の浄土にある

いは高い誕生の世界に運ぶために編み出された数えである死の光

および 「中間の生存」の幻身を保つことのできる修行の進んだヨーギー

にとってはこのヨーガが必要であるoこれは非prime削こ重要であるO生起

のヨーガを取得 した者そしてある程度プラーナとナ-ディーそして

マハームドラーの見解を取碍 した者がこのヨーガを修行するのに適し

た者であるOこれを行なうことができない省も少なくともカルマの法

則に強い信を持ちこの修行の意味とプロセスを完全に理解すべきである

そして先に述べた壷の呼吸と ト〉モが鞭FJlなくできるようにな

らなくてはならない

(変身のヨーガの修行の仕方

)変身のヨーガの観想と訓練は次のように行なう

自分自身のタントラの主神の身体の中に中央気道を観想 し八つ

のフム音節が身体の八つの出口 (二つの耳二つの目_hLロ肛門

性器)をそれぞれ預っていると観想するoこれは唐瓢がこれらの門

から出ていかないようにするためである そ

らそれからタントラの主 神が自分の前方上の空に座っていると観想

するそしてブルーのフム字を心臓のチアクラに観想し五色の光を放

っていると観想する次に壷の呼吸を維持しその力を使って7ム字杏l=こ

中央気道を通 して「神聖天への開稚 (ブラフマランドラ)」まで一気

に打ち上げるそして同時に大きな声で 「ヒクリ と叫び打ち上げる力

6

回 変身のヨーガ (意紙を移し替える)の教え

を強めるフム字を 「神聖天への開溝」に一秒保ち優 しく 「カ」 と

ささやいてそれを心臓のチアクラまで降ろす止める前にこれを7

回繰 り返しそしてまた始める 数回行なったら走りながら 「ヒク」そら

と7回叫んでフム字を身体の外に出し自分の前方上の空にいるタン

トラの主神の心臓に入れる そして優 しく低い声で「カ」と7回続け

て繰 り返すこのようにしてフム字を自分の心臓のチァタラに返す0

これを1日に4回行なう者は数日後に次のような経験をする-

頭頂がひどくかゆくなり熱 くなるそして真ん中に盛 り上がりがで

きそこから黄色の液体が分泌されるもしこれらの症状が起こった

ならこれが成就の印であると思ってよいこの後この修行をやめ

一カ月に1回か2回行なう しかし頻繁に覚者の浄土に生まれるとい

う強い発願を行ないそこに行く確信と望みを強める

《変身のヨーガの応用》

死の印がすべて現われ命を延ばすことがこれ以上できない場合変

身のヨーガを行なうまだ死ぬ時期が来る前にこれを行なう者は大き

な罪を犯すことになり地獄に落ちる

死の際のこのヨーガのテクニックは先に述べたものと同じである0

一つの違いは中央気道の上部と 「神聖天への開溝」を非常に大きく

そしてふさがれていないと観想することである

ここでフム字を心臓のチァクラに観想し全力を使って 「ヒク」 と

叫ぶ瞬時にフム字は中央気道を上がり「神聖天への開溝」を通ってそら

あっという間に自分の眼前の空にいるタントラの主神の心臓に達する

もしこのときにすべてが暗くなりプラ-ナが吹き出し頭頂がかゆ

く痛 くなるならこれは身体を抜け出して覚者の浄土に行 くという

確実な印である もしこのような印が現われない場合にはフム字杏

降ろし休んでからもう一度 トライするこの印が現われたら「ヒクリ

と21回から25回叫び続ける そうすれば絶対に覚者の浄土に生まれる

67

友人親戚など死にかけている人につき添っている人は骨変身

のヨーガの教えを思い出させその確信と倍を強め彼のために祈 り

彼を助ける

生きている間このヨーガを修習する機会のなかった者は次のようI

にする

死が近づいたなら祈 り供物を捧げザンゲし覚者方の前で願い

を言う 覚醒の心を生じさせすべての邪悪な想念を断ちすべての執

着を切るライオンの横臥位になる覚者の浄土に生まれたいという真

剣な願いを生じさせ変身のヨーガの教えを適用するこれを知らない

者は知っている者に簡単に話してもらう そのような人もいない場令そら

には単に自分の前前方上の空にいるタントラの主神の心臓に集中

する そして「ヒク」と21回叫び続ける このようにして意識を覚

者の心臓に放 り投げる

もし死につつある人の頭を優しくなで「メンラ (薬師愛欲神)」と

繰 り返すなら8人の到達其智運命魂方がやってきて死につつある人

の意識を覚者アミタ-バの西の浄土に導いてくれる

動物が死んでいる場合には「ラトナクータ」を繰 り返すその動物

の意識は高い世界へ生まれる

死の光と 「中間の生存」の幻身を認識できないけれども高い世界に

生まれるために変身のヨーガに頼る者は三つのグループに分けられ

る 覚者の浄土に生まれ変わる有名なヨーギーはそこで簡単に究極の

解脱を達成する 普通の者は法則とヴァジラヤーナが普及している場

所に生まれることができ数生で覚者の境地に達する劣った者はこ

のヨーガによって大きな死の恐怖を避けることができ「中間の生存」

と恐怖から逃れ幸福な場所に生まれ変わりいずれは解放を達成する

68

h主釘

rcて

固 変身のヲ-ガ (意識を移し変える)の教え

変身のヨーガ (意識を移 し変える)は意識を覚者の浄土にある

いは高い誕生の世界に運ぶために編み出された数えである死の光

および 「中間の生存」の幻身を保つことのできる修行の進んだヨーギー

にとってはこのヨーガが必要であるoこれは非prime削こ重要であるO生起

のヨーガを取得 した者そしてある程度プラーナとナ-ディーそして

マハームドラーの見解を取碍 した者がこのヨーガを修行するのに適し

た者であるOこれを行なうことができない省も少なくともカルマの法

則に強い信を持ちこの修行の意味とプロセスを完全に理解すべきである

そして先に述べた壷の呼吸と ト〉モが鞭FJlなくできるようにな

らなくてはならない

(変身のヨーガの修行の仕方

)変身のヨーガの観想と訓練は次のように行なう

自分自身のタントラの主神の身体の中に中央気道を観想 し八つ

のフム音節が身体の八つの出口 (二つの耳二つの目_hLロ肛門

性器)をそれぞれ預っていると観想するoこれは唐瓢がこれらの門

から出ていかないようにするためである そ

らそれからタントラの主 神が自分の前方上の空に座っていると観想

するそしてブルーのフム字を心臓のチアクラに観想し五色の光を放

っていると観想する次に壷の呼吸を維持しその力を使って7ム字杏l=こ

中央気道を通 して「神聖天への開稚 (ブラフマランドラ)」まで一気

に打ち上げるそして同時に大きな声で 「ヒクリ と叫び打ち上げる力

6

回 変身のヨーガ (意紙を移し替える)の教え

を強めるフム字を 「神聖天への開溝」に一秒保ち優 しく 「カ」 と

ささやいてそれを心臓のチアクラまで降ろす止める前にこれを7

回繰 り返しそしてまた始める 数回行なったら走りながら 「ヒク」そら

と7回叫んでフム字を身体の外に出し自分の前方上の空にいるタン

トラの主神の心臓に入れる そして優 しく低い声で「カ」と7回続け

て繰 り返すこのようにしてフム字を自分の心臓のチァタラに返す0

これを1日に4回行なう者は数日後に次のような経験をする-

頭頂がひどくかゆくなり熱 くなるそして真ん中に盛 り上がりがで

きそこから黄色の液体が分泌されるもしこれらの症状が起こった

ならこれが成就の印であると思ってよいこの後この修行をやめ

一カ月に1回か2回行なう しかし頻繁に覚者の浄土に生まれるとい

う強い発願を行ないそこに行く確信と望みを強める

《変身のヨーガの応用》

死の印がすべて現われ命を延ばすことがこれ以上できない場合変

身のヨーガを行なうまだ死ぬ時期が来る前にこれを行なう者は大き

な罪を犯すことになり地獄に落ちる

死の際のこのヨーガのテクニックは先に述べたものと同じである0

一つの違いは中央気道の上部と 「神聖天への開溝」を非常に大きく

そしてふさがれていないと観想することである

ここでフム字を心臓のチァクラに観想し全力を使って 「ヒク」 と

叫ぶ瞬時にフム字は中央気道を上がり「神聖天への開溝」を通ってそら

あっという間に自分の眼前の空にいるタントラの主神の心臓に達する

もしこのときにすべてが暗くなりプラ-ナが吹き出し頭頂がかゆ

く痛 くなるならこれは身体を抜け出して覚者の浄土に行 くという

確実な印である もしこのような印が現われない場合にはフム字杏

降ろし休んでからもう一度 トライするこの印が現われたら「ヒクリ

と21回から25回叫び続ける そうすれば絶対に覚者の浄土に生まれる

67

友人親戚など死にかけている人につき添っている人は骨変身

のヨーガの教えを思い出させその確信と倍を強め彼のために祈 り

彼を助ける

生きている間このヨーガを修習する機会のなかった者は次のようI

にする

死が近づいたなら祈 り供物を捧げザンゲし覚者方の前で願い

を言う 覚醒の心を生じさせすべての邪悪な想念を断ちすべての執

着を切るライオンの横臥位になる覚者の浄土に生まれたいという真

剣な願いを生じさせ変身のヨーガの教えを適用するこれを知らない

者は知っている者に簡単に話してもらう そのような人もいない場令そら

には単に自分の前前方上の空にいるタントラの主神の心臓に集中

する そして「ヒク」と21回叫び続ける このようにして意識を覚

者の心臓に放 り投げる

もし死につつある人の頭を優しくなで「メンラ (薬師愛欲神)」と

繰 り返すなら8人の到達其智運命魂方がやってきて死につつある人

の意識を覚者アミタ-バの西の浄土に導いてくれる

動物が死んでいる場合には「ラトナクータ」を繰 り返すその動物

の意識は高い世界へ生まれる

死の光と 「中間の生存」の幻身を認識できないけれども高い世界に

生まれるために変身のヨーガに頼る者は三つのグループに分けられ

る 覚者の浄土に生まれ変わる有名なヨーギーはそこで簡単に究極の

解脱を達成する 普通の者は法則とヴァジラヤーナが普及している場

所に生まれることができ数生で覚者の境地に達する劣った者はこ

のヨーガによって大きな死の恐怖を避けることができ「中間の生存」

と恐怖から逃れ幸福な場所に生まれ変わりいずれは解放を達成する

68

h主釘

rcて

回 変身のヨーガ (意紙を移し替える)の教え

を強めるフム字を 「神聖天への開溝」に一秒保ち優 しく 「カ」 と

ささやいてそれを心臓のチアクラまで降ろす止める前にこれを7

回繰 り返しそしてまた始める 数回行なったら走りながら 「ヒク」そら

と7回叫んでフム字を身体の外に出し自分の前方上の空にいるタン

トラの主神の心臓に入れる そして優 しく低い声で「カ」と7回続け

て繰 り返すこのようにしてフム字を自分の心臓のチァタラに返す0

これを1日に4回行なう者は数日後に次のような経験をする-

頭頂がひどくかゆくなり熱 くなるそして真ん中に盛 り上がりがで

きそこから黄色の液体が分泌されるもしこれらの症状が起こった

ならこれが成就の印であると思ってよいこの後この修行をやめ

一カ月に1回か2回行なう しかし頻繁に覚者の浄土に生まれるとい

う強い発願を行ないそこに行く確信と望みを強める

《変身のヨーガの応用》

死の印がすべて現われ命を延ばすことがこれ以上できない場合変

身のヨーガを行なうまだ死ぬ時期が来る前にこれを行なう者は大き

な罪を犯すことになり地獄に落ちる

死の際のこのヨーガのテクニックは先に述べたものと同じである0

一つの違いは中央気道の上部と 「神聖天への開溝」を非常に大きく

そしてふさがれていないと観想することである

ここでフム字を心臓のチァクラに観想し全力を使って 「ヒク」 と

叫ぶ瞬時にフム字は中央気道を上がり「神聖天への開溝」を通ってそら

あっという間に自分の眼前の空にいるタントラの主神の心臓に達する

もしこのときにすべてが暗くなりプラ-ナが吹き出し頭頂がかゆ

く痛 くなるならこれは身体を抜け出して覚者の浄土に行 くという

確実な印である もしこのような印が現われない場合にはフム字杏

降ろし休んでからもう一度 トライするこの印が現われたら「ヒクリ

と21回から25回叫び続ける そうすれば絶対に覚者の浄土に生まれる

67

友人親戚など死にかけている人につき添っている人は骨変身

のヨーガの教えを思い出させその確信と倍を強め彼のために祈 り

彼を助ける

生きている間このヨーガを修習する機会のなかった者は次のようI

にする

死が近づいたなら祈 り供物を捧げザンゲし覚者方の前で願い

を言う 覚醒の心を生じさせすべての邪悪な想念を断ちすべての執

着を切るライオンの横臥位になる覚者の浄土に生まれたいという真

剣な願いを生じさせ変身のヨーガの教えを適用するこれを知らない

者は知っている者に簡単に話してもらう そのような人もいない場令そら

には単に自分の前前方上の空にいるタントラの主神の心臓に集中

する そして「ヒク」と21回叫び続ける このようにして意識を覚

者の心臓に放 り投げる

もし死につつある人の頭を優しくなで「メンラ (薬師愛欲神)」と

繰 り返すなら8人の到達其智運命魂方がやってきて死につつある人

の意識を覚者アミタ-バの西の浄土に導いてくれる

動物が死んでいる場合には「ラトナクータ」を繰 り返すその動物

の意識は高い世界へ生まれる

死の光と 「中間の生存」の幻身を認識できないけれども高い世界に

生まれるために変身のヨーガに頼る者は三つのグループに分けられ

る 覚者の浄土に生まれ変わる有名なヨーギーはそこで簡単に究極の

解脱を達成する 普通の者は法則とヴァジラヤーナが普及している場

所に生まれることができ数生で覚者の境地に達する劣った者はこ

のヨーガによって大きな死の恐怖を避けることができ「中間の生存」

と恐怖から逃れ幸福な場所に生まれ変わりいずれは解放を達成する

68

h主釘

rcて

友人親戚など死にかけている人につき添っている人は骨変身

のヨーガの教えを思い出させその確信と倍を強め彼のために祈 り

彼を助ける

生きている間このヨーガを修習する機会のなかった者は次のようI

にする

死が近づいたなら祈 り供物を捧げザンゲし覚者方の前で願い

を言う 覚醒の心を生じさせすべての邪悪な想念を断ちすべての執

着を切るライオンの横臥位になる覚者の浄土に生まれたいという真

剣な願いを生じさせ変身のヨーガの教えを適用するこれを知らない

者は知っている者に簡単に話してもらう そのような人もいない場令そら

には単に自分の前前方上の空にいるタントラの主神の心臓に集中

する そして「ヒク」と21回叫び続ける このようにして意識を覚

者の心臓に放 り投げる

もし死につつある人の頭を優しくなで「メンラ (薬師愛欲神)」と

繰 り返すなら8人の到達其智運命魂方がやってきて死につつある人

の意識を覚者アミタ-バの西の浄土に導いてくれる

動物が死んでいる場合には「ラトナクータ」を繰 り返すその動物

の意識は高い世界へ生まれる

死の光と 「中間の生存」の幻身を認識できないけれども高い世界に

生まれるために変身のヨーガに頼る者は三つのグループに分けられ

る 覚者の浄土に生まれ変わる有名なヨーギーはそこで簡単に究極の

解脱を達成する 普通の者は法則とヴァジラヤーナが普及している場

所に生まれることができ数生で覚者の境地に達する劣った者はこ

のヨーガによって大きな死の恐怖を避けることができ「中間の生存」

と恐怖から逃れ幸福な場所に生まれ変わりいずれは解放を達成する

68

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