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学生さんへのメッセージ

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Page 1: 学生さんへのメッセージ

2011年8月1日版

学生さんへのメッセージ - 長谷川修研の考え方 ー

東京工業大学 像情報工学研究所

長谷川修 [email protected]

Page 2: 学生さんへのメッセージ

長谷川研の基本的な考え方

• 当たり前ですが、長谷川研では「研究」をします。

• 実は最近、これが当たり前でなくなってきています。

• 大学院は、就活のための場ではありません。

• 長谷川研の研究の方向性に共感し、そうした研究に真剣に取り組む気の無い人は、長谷川研には向きません。(入っても、辛いだけです。)

• 上記を読んで、「自分は向かないかな」と思う人は、志望されないことを強くお勧めします。

Page 3: 学生さんへのメッセージ

長谷川研の「研究」とは (1)

• 研究の目標

–研究は自らの幸福、さらには人類の幸福のために行います。よって、これに反することは行いません。

–同時に、「研究をさせて頂いている」という意識も必要です。つまり、研究は自分勝手、好き勝手にやってよい、というものではありません。

–以上の観点から、長谷川研では、将来のコンピュータやロボットの「知能」のあるべき姿を考え、その工学的実現の方法を探ります。

–自分たちの興味と、社会的ニーズの接点がそこにあると考えるからです。

Page 4: 学生さんへのメッセージ

長谷川研の「研究」とは (2)

• 研究の目標

–日本の少子高齢化に伴う労働力不足は深刻です。ごく近い将来(今の学生さんが中高年になる頃までに)、コンピュータやロボットに、少しでも人の手伝いをさせねばなりません。

– しかし、現状ではそれを実現するために不可欠な、「実環境で機能する、人工の知能」が存在しないのです。

–そこに、自分たちの知能研究の成果をお使い頂くことで、社会に貢献することを、長谷川研の最大の目標とします。

Page 5: 学生さんへのメッセージ

研究を進めるにあたって (1)

• 「日本語が話せる」と思ってはいけない –毎年のことですが、実は、殆どの「日本人の」 学生さんが、満足に日本語が話せません。

–正確には、「自分が、今、何のために、何をしており、次に何をすべきか」をきちんと話せる人は、極めて少ないのです。

–そこで、長谷川研に入った人は、まず上記がきちんとできるよう、「日本語の研修」から取り組みます。

– (日本語を話さない留学生には、以上を英語で行います。)

Page 6: 学生さんへのメッセージ

研究を進めるにあたって (2)

• 「自分が、今、何のために、何をしており、次に何をすべきか」を考えることの重要性は、研究に限ったことではありません。

• たとえば、 – 何のために大学(院)に行くのか?

– 大学(院)修了後は、どこで何をし、自分の人生を どうするのか?

に自分なりの「答え」を見つけることは、容易

なことではありません。

しかし、誰もが必ず考えねばなりません。

Page 7: 学生さんへのメッセージ

研究を進めるにあたって (3)

• 繰り返しになりますが、長谷川研では、全ての学生さんに、

あなたは、今、何のために、何をしており、

次に何をすべきか

を徹底して問います。

• つまり、「自分の知能」も徹底的に鍛えます。

• こうした活動を通じ、

自ら考え、行動できる、技術者・研究者

の養成を目指します。

Page 8: 学生さんへのメッセージ

「楽しい」は「楽」ではない。

• 研究において、研究すること自体を楽しめたら、こんな幸せなことはありません。

• しかしそれは決して、楽をする、ということではありません。

• 高い山の頂であるほど、登るのは大変ですが、制した時の喜びは無上のものとなります。

• 研究も、まだ誰も登ったことのない頂への挑戦です。決して楽ではありません。

Page 9: 学生さんへのメッセージ

「強い心」を持って挑もう!

• オリジナルな研究であればあるほど、理解者は少なくなります。

• とんでもない誤解や、間違った批判をされることも珍しくありません。

• そうした時、たとえ自分以外の世界中の人が「間違い」と言っても、「正しいものは正しい」と信念を貫く、強い心が必要です。

• 「正しい」かどうかは、自然(実験)が証明してくれます。心配要りません。

Page 10: 学生さんへのメッセージ

待っています。

• ここまで読んで、なお長谷川研に興味を持ってくれた人は、まず研究室見学に来て下さい。

• そして、長谷川や現役の学生さんと話してみてください。

• その上で、「よし、自分もここで研究したい」と思う人は、ぜひ長谷川研に参加して下さい。

• 長谷川研一同、そうした人を心から待っています。