２－１－２．外壁改修工事

パッケージ ⑤

第２編 応用知識

第１章 改修工事の知識

１．防水改修工事

２．外壁改修工事

３．内装改修工事

２．外壁改修工事

２．１ 一般事項

２．１．２ 調査

（１）予備調査

① 現状調査

目視、簡単な器具使用

外壁診断システム

② 設計図書および関連資料調査

③ 過去の改修等記録調査

④ ヒアリング等の調査 テキスト

P. 79

（２）本調査

目視、簡単な器具使用

調査機器、破壊検査（テストピース）

調査仕様

① 調査範囲

② 調査項目（劣化範囲・程度・数量）

③ 調査方法（使用器具・足場等指定）

④ 破壊検査後の補修方法

⑤ その他改修設計に必要な事項

（３）確認と事後処理

実施後の記録 テキスト

P. 80

写真２－１ ひび割れおよび打診テスト 写真２－２ 表面硬度および圧縮強度測定

写真２－３ ひび割れ幅の測定 写真２－４ 既存塗膜付着強度測定

２．２ 専用仮設工事

２．２．１ 専用仮設の計測・計算 （１）墨出

モルタル、タイル撤去後、新たに仕上する場合

外壁改修面積

（２）養生・清掃片付け

外壁改修面の水平長さに２．０ｍを乗じた面積

（３）資材搬入通路

廊下・階段室・ホール等、通路幅２．０ｍの面積

（４）外部足場

枠組本足場は面積

仮設ゴンドラ、高所作業車は、台数・か所数

（５）第三者侵入防止柵 テキスト P. 81

図２－１ 単管本足場

図２－２ ブラケット付一側足場

テキスト P. 82

２．３ 外壁改修の種類と工法および積算事例

２．３．１ コンクリート打放し仕上げ外壁の改修

（１）種類と工法

改修工法選定：劣化の程度、改修後耐久性能

テキスト P. 83

テキスト P. 84

１）ひび割れ部改修

テキスト P. 84

① 樹脂注入工法 ａ．自動式低圧エポキシ樹脂注入工法

ｂ．手動式エポキシ樹脂注入工法

ｃ．機械式エポキシ樹脂注入工法 テキスト

P. 85

②Ｕカットシール材充填工法

シーリング用材料充填の場合

可とう性エポキシ樹脂充填の場合

シール工法

テキスト P. 85

２）欠損部改修

① 欠損部エポキシ樹脂モルタル充填工法

② 欠損部ポリマーセメントモルタル充填工法

下地処理 ①ケレン②清掃③さび鉄筋のさび落しおよび防錆処理

テキスト P. 86

（２）コンクリート打放し仕上げ外壁の改修 【積算事例】

設計図 Ｐ．８７

数量計算書 Ｐ．８８

内訳書 Ｐ．８９～９１

工事工程 Ｐ．９２

２．３．２ モルタル塗り仕上げ外壁の改修

テキスト P. 93

（１）ひび割れ部の改修

① 在来仕上利用（モルタルを撤去しない）

ひび割れ程度、漏水状況、浮き

ａ．樹脂注入工法

ｂ．シール材工法 ひび割れ幅 ０．２ミリ未満

ｃ．Ｕカット・シール材充填工法 ひび割れ幅 ０．２ミリ以上

テキスト P. 94

樹脂注入工法

テキスト P. 94

Ｕカット・シーリング充填工法 テキスト P. 95

② モルタルを撤去して補修する場合

ひび割れを中心に、両側カッター ＋ 幅１００ミリのモルタル撤去

モルタル撤去後は、 ＋コンクリート打放し面のひび割れ改修 ＋モルタル塗り替え工法

テキスト P. 95

（２）モルタル欠損部の改修

モルタル塗り表面のはがれ、はく落部分 欠損部の劣化程度 モルタル充填工法 モルタル塗り替え工法

周辺のカッター ＋ モルタル撤去

モルタル撤去後は、 ＋コンクリート打放し面のひび割れ改修 ＋モルタル塗り替え工法

テキスト P. 95

（３）モルタル浮き部の改修

① モルタルを撤去する場合

カッター＋モルタル撤去

モルタル撤去後は、 ＋コンクリート打放し面のひび割れ改修 ＋モルタル塗り替え工法

テキスト P. 95

② モルタルを撤去しない場合

ａ．アンカーピンニング部分エポキシ樹脂注入工法

ｂ．アンカーピンニング全面エポキシ樹脂注入工法

ｃ．アンカーピンニング 全面ポリマーセメントスラリー注入工法

ｄ．注入口付 アンカーピンニング部分エポキシ樹脂注入工法

ｅ．注入口付 アンカーピンニング全面エポキシ樹脂注入工法

ｆ．注入口付アンカーピンニング 全面ポリマーセメントスラリー注入工法

テキスト P. 95

表２－３ モルタル塗り仕上外壁の改修一覧表

設計図に指示がない場合

標準配置グリッド

アンカーピン本数、注入口か所数

テキスト

P. 97～98

（４）モルタル塗り替え工法

改修面積 ｍ2 または か所数（人工数）

きれつ部 Ｕカット エポキシ樹脂充填

コーナーきれつ 壁面斜めきれつ

テキスト P. 99

２．３．３ 塗り仕上げ外壁の改修

（１）既存塗膜除去

① サンダー工法 ② 高圧洗浄工法 ③ 塗膜剥離剤工法 ④ 水洗い工法

（２）下地調整

コンクリート面：下地調整塗材 モルタル面：アクリル樹脂エマルションクリアー

（３）仕上げ材塗り

テキスト P. 100

外壁シラー塗布 塗装完了

石調塗装下塗り 石調塗装完了

テキスト P. 101

（４）モルタル塗り仕上げ外壁の改修 【積算事例】

設計図 Ｐ．１０２

数量計算書 Ｐ．１０２～１０３

内訳書 Ｐ．１０４～１０６

工事工程 Ｐ．１０７

（４）モルタル塗り替え壁の改修 【積算事例】

設計図 Ｐ．１０８

数量計算書 Ｐ．１０８～１０９

内訳書 Ｐ．１１０～１１２

工事工程 Ｐ．１１３

確認テスト 第６問

【問題】

労働安全衛生規則により、鋼管足場の「地上第

一の布は、１．８ｍ以下の位置に設けること」と

定められている。

【解答】

×

【解説】

地上第一の布は、２ｍ以下の位置に設けること

と定められている。

２．３．４ タイル張り仕上げ外壁の改修

テキスト P. 114

（１）ひび割れ部改修

① 在来タイル張り仕上利用（タイル撤去なし）

ａ．樹脂注入工法

テキスト P. 115

Ｐ．１１５

テキスト P. 115

ｂ．Ｕカットシール充填工法

テキスト P. 116

（２）タイル欠損部の改修

欠損部周辺のカッター ＋タイル（下地モルタル共）撤去

コンクリート面改修

コンクリート打放し面ひび割れ改修 コンクリート打放し面欠損部改修

タイル張り

タイル張替え工法改修（後述）

テキスト P. 116

テキスト P. 116

（３）タイル浮き部の改修

タイル撤去＋張替え

アンカーピンニング エポキシ樹脂注入工法

アンカーピンニング ポリマーセメントスラリー注入工法

タイルピンポイント接着アンカー工法

テキスト P. 117

① タイルを撤去する場合

タイル欠損部の改修

コンクリート面改修

コンクリート打放し面ひび割れ改修

コンクリート打放し面欠損部改修

テキスト P. 117

（４）タイル張替え改修

タイルのみ張替え or 下地モルタルとも張替え

・・・ 設計図

改修面積 ｍ2

or 点在 ⇒ 大きさ別にか所数

タイル仕様、張り工法

下地モルタル調合・塗り厚 ・・・ 設計図

ポリマーセメントモルタル ・・・ 特記

テキスト P. 117

（５）タイル張り仕上げ外壁の改修 【積算事例】

設計図 Ｐ．１１８

数量計算書 Ｐ．１１８～１１９

内訳書 Ｐ．１２０～１２２

工事工程 Ｐ．１２３

２．３．５ 金属板（パネル）加工材外壁の改修

既存外壁仕上げは残し、金属板で覆う

平成８年度建設技術評価規定による評価

（平成７年建設省告示１８６０号）

（１）金属板による外壁改装工法の分類

① パネルによる改装工法 アルミパネル、ステンレスパネル、

スチールパネル

② サイディングによる改装工法 アルミサイディング、スチールサイディング、

窯業系サイディング

テキスト P. 124

（２）アルミニウムパネル被覆改修工法 （面の形状、シールの状況、表面化粧）

① パネル工法

ａ．一般パネル工法 ｂ．アルキャストパネル工法 ｃ．打ち放しパネル工法（ノンシール） ｄ．フッ素樹脂鋼板パネル工法

ｅ．外断熱パネル：黒曜石パネル、ウレタンパネル

② スパンドレル工法

ａ．一般スパンドレル工法（ノンシール） ｂ．大型スパンドレル工法 ｃ．セラミックサイディング工法（ノンシール） テキスト

P. 125～126

（３）既存外壁仕上材の下地の確認

設計図 Ｐ．１２７

数量計算書 Ｐ．１２７～１２８

内訳書 Ｐ．１２９～１３１

工事工程 Ｐ．１３２

（４）金属板（パネル）加工材外壁の改修 【積算事例】

確認テスト 第７問

【問題】

わが国においては、大正１１年（１９２２年）に、オ

ランダ語を起源として「タイル」と名称統一された。

【解答】

×

【解説】

英語を起源としている。

オランダ語では「テーヘル」。