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2020年度 『総合教育演習 (ゼミ)』概要

2020年度 『総合教育演習 (ゼミ)』概要 · (3) 『「総合教育演習(ゼミ)」選考一覧』で選考の有無・場所等を確認し、選考が実施される場合は必ず出席してくだ

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2020年度『総合教育演習(ゼミ)』概要

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目 次

(1)2020 年度「総合教育演習(ゼミ)」手続日程・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 1

(2)総合教育演習表題 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 2

(3)前年度応募状況 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 3

(4)シラバス ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 4~

※シラバスはパソコンで control + f(controlを押しながら fを押す)と検索画面でキーワード検

索出来ます。

※「演習」については、『2020年度「演習(ゼミ)』概要」を参照してください。

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2020年度「総合教育演習(ゼミ)」手続日程

選考日程

選考予定一覧公開(日

時・選考方法)

2月26日(水) ~

TKUポータルのお知らせで『「総合教育演習(ゼミ)」選考予定一覧』を確認してください。

希望登録3月11日(水)9時 ~ 12日(木)24時

TKUポータルの「ゼミ希望登録・結果参照」から登録してください。

選考一覧公開(場所)3月16日(月) ~

TKUポータルのお知らせで『「総合教育演習(ゼミ)」選考一覧』を確認してください。

選考実施期間 3月16日(月)・17日(火)・18日(水)

選考結果発表3月20日(金)9時 ~

TKUポータルの「ゼミ希望登録・結果参照」で発表します。

選考予定一覧公開(日

時・選考方法)

3月20日(金) ~

TKUポータルのお知らせで『「総合教育演習(ゼミ)」選考予定一覧』を確認してください。

希望登録3月20日(金)9時 ~ 23日(月) 24時

TKUポータルの「ゼミ希望登録・結果参照」から登録してください。

選考一覧公開(場所)3月26日(木)~

TKUポータルのお知らせで『「総合教育演習(ゼミ)」選考一覧』を確認してください。

選考実施期間 3月26日(木)・27日(金)・30日(月)

選考結果発表4月2日(木)9時 ~

TKUポータルの「ゼミ希望登録・結果参照」で発表します。

選考一覧公開(日時・

選考方法・場所)

4月7日(火) ~

TKUポータルのお知らせで『「総合教育演習(ゼミ)」選考一覧』を確認してください。

選考実施期間4月8日(水) ~ 14日(火)

※ 第1回総合教育演習(ゼミ)授業時または、指定された日の昼休み(教室、研究室)

- 注意事項 -

(1) 第1回・2回選考の希望登録は、TKUポータルの「ゼミ希望登録・結果参照」から行ってください。(なお、例年、

継続生も毎年度、演習選考手続きをしないと履修登録できません。)

(2) 『「総合教育演習(ゼミ)」選考予定一覧』で履修を希望する演習の選考日時・方法を確認し、予定を空けておいて

ください。

(3) 『「総合教育演習(ゼミ)」選考一覧』で選考の有無・場所等を確認し、選考が実施される場合は必ず出席してくだ

さい。

(4) 第2回選考以降は定員に空きのあるゼミのみ申込を受け付けます。

(5) 第3回選考は、TKUポータルでの希望登録はできません。TKUポータルのお知らせから『第3回「総合教育演

習」履修許可カード』を各自ダウンロードし、選考時に持参してください。履修を許可された場合、カードに教員

の許可印をもらい、期限内に学務課へ提出してください。提出が選考実施期間を過ぎた場合は履修できません。許

可されなかった場合は、選考実施期間内に別のゼミの選考を受けることができます。

(6) 同一年度に「演習」「総合教育演習」とも履修を希望する場合、同時に希望登録することができます。

※ただし、選考日時が重なった場合は、「総合教育演習」担当の先生に選考時間の調整をお願いしてください。

※履修許可となった「演習」は2020年度に履修指定されます(取消・変更は原則不可)。 以上

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総合教育演習表題  教員名 総合教育演習表題

1 相澤 伸依 読んで書いて話す技術を学ぶ

2 麻生 博之 哲学ゼミ ―― 「生きること」をめぐる哲学・倫理学の諸問題を中心に

3 阿部 弘樹 プログラミングによる数理表現セミナー

4 榎 基宏 天文学入門

5 遠藤 愛 スポーツ・コーチング論

6 大岡 玲 物語論―「映画」の構造を分析する。

7 大貫 敬一 事例を読む

8 小澤 正典 社会データ分析とその検討

9 小田 登志子 TOEFLに挑戦

10 カレイラ松崎 順子 日本・日本文化を英語で発信する・海外における日本・言語教育全般に関する調査・実践

11 澁谷 知美 ジェンダーと教育――議論とインタビュー調査

12 新正 裕尚 東経大地学倶楽部 XII

13 関 昭典 多様な他者との交流を通じた体験型多文化理解

14 徐 京植 芸術を通じて考える人間と社会

15 高井良 健一 ライフヒストリーの教育学―人生から学ぶ―

16 高津 秀之 世界遺産をめぐる歴史の旅

17 対馬 輝昭 英語によるスピーチの体系的理解と実践演習

18 寺田 佳孝 自分の興味関心のあるテーマを見つけ、分かりやすく教えてみる

19 戸邉 秀明 米軍基地の歴史を地域史・世界史から考える

20 富岡 義志雄 サッカーのシステム・戦術を探求する

21 野田 淳子 〝子育ち"支援と家族関係の心理学

22 早尾 貴紀現代世界史のなかで立ち上がり抵抗する人びとを読むーーアジアとヨーロッパ、二つの地域の転換期を考える

23 久川 伸子 外から見た日本語

24 山辺 弦 世界各地域の短編小説を翻訳で読む

25 横畑 知己 現代史を学ぶードイツを中心として

26 吉見 崇 近現代中国のナショナリズムとリベラリズム

27 渡辺 龍也【継続生のみ】 深く学ぶフェアトレードの世界

※「総合教育演習」の受け入れ上限は40名です。

※ 開講期は、すべて通年です。

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前年度応募状況(2019年3月実施)

合計

申込 許可 申込 許可 許可

相澤 伸依 18 面接 エントリーシート 5 4 面接 エントリーシート 2 1 5

麻生 博之 18 エントリーシート 7 5 エントリーシート 6 4 9

阿部 弘樹 13 エントリーシート 15 15 15

余部 福三 18 面接 0 面接 0

上野 麻美 18 面接 レポート 2 2 面接 レポート 0 2

榎 基宏 18 面接 3 3 面接 2 2 5

遠藤 愛 15 面接 レポート 14 8 8

大岡 玲 18 面接 29 24 24

大久保 奈弥 18 エントリーシート レポート 4 0 エントリーシート レポート 2 1 1

大貫 敬一 18 エントリーシート 9 6 エントリーシート 11 11 17

小澤 正典 18 GPA ※ 3 3 GPA ※ 4 4 7

小田 登志子 18 面接 筆記 10 3 面接 筆記 3 3 6

カレイラ松崎 順子 18 エントリーシート 5 5 エントリーシート 3 2 7

小林 誠 18 レポート 4 1 レポート 1 1 2

澁谷 知美 20 エントリーシート 40 23 23

新正 裕尚 18 エントリーシート 7 7 エントリーシート 7 7 14

関 昭典 18 面接 筆記 エントリーシート 6 4 面接 筆記 エントリーシート 3 1 5

徐 京植 18 GPA ※ 4 4 GPA ※ 5 5 9

高井良 健一 18 面接 4 4 面接 5 4 8

高津 秀之 40 GPA ※ 24 24 GPA ※ 24 16 40

田中 景 18 面接 レポート 7 2 GPA ※ 3 3 5

対馬 輝昭 18 面接 筆記 エントリーシート 8 8 面接 筆記 エントリーシート 4 3 11

寺田 佳孝 18 面接 7 5 面接 レポート 1 1 6

戸邉 秀明 18 GPA ※ 8 8 GPA ※ 1 1 9

富岡 義志雄 18 面接 ※ 22 22 22

中川 知佳子 18 面接 3 2 面接 3 3 5

野田 淳子 20 面接 エントリーシート 24 18 18

早尾 貴紀 18 GPA ※ 11 11 GPA ※ 4 4 15

久川 伸子 18 面接 エントリーシート 3 2 面接 エントリーシート 8 3 5

南 隆太 18 レポート 0 レポート 1 1 1

本橋 哲也 18 GPA ※ 2 2 GPA ※ 0 2

山辺 弦 18 面接 レポート 8 5 面接 レポート 3 1 6

横畑 知己 18 GPA ※ 23 18 18

渡辺 龍也 18 レポート GPA 8 6 面接 5 2 8

2019年度 計 329 254 111 84 338

(注1)※は、応募者数が定員(18名)以下の場合は申込者全員を履修許可とし、超えた場合のみ選考を実施する。

(注2)網掛け部分は選考を実施していないことを示す。

教員名募集数 選考方法

第1回

選考方法

第2回

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総合教育演習相澤 伸依

単位: 4 開講期: 通年 開講年度: 2020

【授業表題】

読んで書いて話す技術を学ぶ

【授業の形態・方法・内容】

このゼミではグループワークを通して、読書の仕方を学び、あなたの自己表現能力(書く力・話す力)を高めることを目指します。ゼミで身につける読書の技術は一生役に立ちます。

具体的には、以下の三つの活動を中心としたグループワークを行います。(1) 毎週新書を読むことを通じて、本を読む力と習慣を養う(2) 口頭発表やディスカッションを通じて、話す力を養う(3) 文章の書き方の訓練やレポートの執筆を通じて、書く力を養う

【1期】本を読む力・読み書きの基礎を訓練する各回のゼミは二部構成で実施します。前半は、グループワーク「今週の読書報告」です。ゼミ生は毎週新書を一冊読み、その内容を口頭発表します(本のテーマは教員が指定する場合と自由に選んでもらう場合があります)。その口頭発表を受けて、グループで質疑応答とディスカッションを行います。後半は、教科書を用いて、文章を批判的に読む訓練と論理的に思考し文章を書く訓練「クリティカル・シンキング/ライティング」を行います。

【2期】本を読む力を深める前半は引き続き、グループワーク「今週の読書報告」を行います。後半は輪読「思想を読む」です。担当者の専門であるヨーロッパの哲学・倫理学テキストを題材に、文章を精密に読む技術を訓練します。輪読を通じて、ヨーロッパ思想、文化についての理解も深めます。

なお、長期休暇に海外ゼミ研修を実施することを検討しています。本を通して得た知識を、実地で体験したいと思います。

【到達目標及びディプロマポリシーとの関連】

この授業は「教養」に関する「基礎的な知識と能力」を身につけるための科目です(DP2)。具体的には、以下のような能力を養成します。

・本を読む習慣をつける。・論理的な思考ができるようになる。・自分の意見を表明する能力および他者と議論する能力を身につける。・文献を読解する能力と、理解したことを自分で文章に表現する能力を身につける。

【事前・事後学習】

【事前学習】・週に一冊、新書を読み、報告の準備をする。(5時間/週)・その他課題。(1時間/週)

【事後学習】・ゼミ内容を復習し、次回のディスカッションに備える。(1時間/週)

【授業計画】

【1期】本を読む力・読み書きの基礎を訓練する前半は、グループワーク「今週の読書報告」です。

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後半は、教科書を用いて、文章を批判的に読む訓練と論理的な文章を書く訓練「クリティカル・シンキング」を行います。

【2期】本を読む力・書く力を深める前半は引き続き、グループワーク「今週の読書報告」を行います。後半は輪読「思想を読む」です。

毎回の授業で、コミュニケーションシートを用いてフィードバックを行います。以下の予定は、履修者と相談の上変更する場合があります。

〈1期〉第1回ガイダンス第2回口頭発表の指導第3回本の選び方の指導第4回今週の読書報告+クリティカル・シンキング/ライティング 1第5回今週の読書報告+クリティカル・シンキング/ライティング 2第6回今週の読書報告+クリティカル・シンキング/ライティング 3第7回今週の読書報告+クリティカル・シンキング/ライティング 4第8回映画を読む 1第9回映画を読む 2第10回今週の読書報告+クリティカル・シンキング/ライティング 5第11回今週の読書報告+クリティカル・シンキング/ライティング 6第12回今週の読書報告+クリティカル・シンキング/ライティング 7第13回今週の読書報告+クリティカル・シンキング/ライティング 8第14回小レポートの発表・ディスカッション 1第15回小レポートの発表・ディスカッション 2

〈2期〉第16回夏休みの学習の報告・ディスカッション 1第17回夏休みの学習の報告・ディスカッション 2第18回今週の読書報告+「思想を読む」 1第19回今週の読書報告+「思想を読む」 2第20回今週の読書報告+「思想を読む」 3第21回今週の読書報告+「思想を読む」 4第22回小レポートの発表・ディスカッション 1第23回小レポートの発表・ディスカッション 2第24回今週の読書報告+「思想を読む」 5第25回今週の読書報告+「思想を読む」 6第26回今週の読書報告+「思想を読む」 7第27回「ゼミレポート」のための小論文の発表・ディスカッション1第28回「ゼミレポート」のための小論文の発表・ディスカッション2第29回「ゼミレポート」のための小論文の発表・ディスカッション3第30回一年の学習のまとめ

【評価方法】

授業への貢献、具体的にはレジュメの作成3割、発表3割、ディスカッションへの参加2割、ゼミレポート2割を総合して判断します。課題をこなした上でのゼミ参加が単位認定には必須です。

【教科書】

輪読文献は履修者と相談の上決定します。

【参考文献】

授業中に適宜指示します。

【特記事項】

・ゼミの活動の詳細・様子について、ぜひゼミブログを参照してください。(「相澤ゼミ」で検索。http://tku­seminar­aizawa.blogspot.com/)・新書を毎週一冊読むことを課題にします。実用書や小説ではなく、新書である点に注意し

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てください。・たくさん本を読み、文章を書かなければならないゼミです。課題をこなす覚悟のある方を歓迎します。・課外学習の機会を多く設ける予定です。いろいろなことに関心をもって参加できるフットワークの軽い方を歓迎します。・海外ゼミ研修を実施することを検討しています。・「なんとなく興味があるけど受講するか迷う」という方は、担当教員 相澤[email protected] に遠慮なく相談してください。

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総合教育演習麻生 博之

単位: 4 開講期: 通年 開講年度: 2020

【授業表題】

哲学ゼミ ―― 「生きること」をめぐる哲学・倫理学の諸問題を中心に

【授業の形態・方法・内容】

 「哲学」は、何か特別なものではありません。日ごろ当たり前のように思っているものごとを、あらためて問いなおし、じっくりと考えてみようとする営み、それが哲学だといえます。 このゼミ(演習)では、参加者どうしでディスカッションしたり、さまざまなテキストを読んで考えたりすること、さらには自分で研究テーマを決めてそれを掘り下げること等によって、一人ひとりがそうした「哲学」を実際に行なってみることを目的としています。 そのために今回は、ゼミ全体としては、「生きること」をめぐる哲学的・倫理学的な諸問題―― ひとまず大まかにいえば、そもそも「生きる」とは?/「よく生きる」とは?/現在の社会のなかで「生きる」とは?といった問いにかかわる諸問題 ―― を中心的なテーマとして設定します。具体的には、たとえば、 ・「生きる」ということ――「生命」とは何か? ・生きることの「終焉」――「死」とは何か? ・生きることに「意味」はあるか?(「ニヒリズム」をどう考えるべきか?) ・われわれの生の「アイデンティティー」とは何か? ・われわれが生きている「現実」とは何か?(「ヴァーチャルリアリティ」をどう考えるか?) ・「自由」に生きるとは? ・「他者」と共に生きるとは? ・「合理的」に生きるとは? ・生に「優れたもの/劣ったもの」があるのだろうか?(「生命の質」をどう考えるか?) ・生に「正常/異常」があるのだろうか? ・生命の「操作」――「バイオテクノロジー」をどう考えるか? ・生の「管理」――「生権力」をどう考えるか? ・「AI」の発展のなかで人間の生をどう考えるべきか?等々の問題について考えてみたいと思います。 ただし、その他のテーマでも自分で考えたいことがある人、哲学の古典的なテキストに興味がある人など、大歓迎です。広い意味で「生」にかかわる哲学的・倫理学的な問題をじっくりと考えたい人、そしてまた、あれこれ考えることが好きな人は、気軽にご参加ください。

*内容・進め方などについて詳しい説明を聞きたい人、希望・要望などがある人は、いつでも結構ですので、遠慮なく教員研究室(第二研究センター4F)まで来て下さい。

【到達目標及びディプロマポリシーとの関連】

・自分の考え方やものごとの見方を問いなおし、新たな視点を身につけること。・テキストの読解やディスカッション、レポートの作成、発表などを通して、論理的に考える力、議論をくみたてる力を身につけること。(*この科目は、「教養」に関する「基本的な知識と能力」を身につけるための科目の一つにあたります。)

【事前・事後学習】

・授業で取り扱うテキストをていねいに読み、疑問点や自分の考えを整理しておくこと。・報告やレポートの発表がある場合は、レジュメやレポートを作成すること。(*「大学設置基準」上、この科目は「演習」科目にあたるので、「事前・事後学習に要する時間」は「4時間」程度ということになりますが、いうまでもなく人により異なります。)

【授業計画】

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1期はまず、上に示したような諸問題を中心に、入門的なテキストを読み、参加者間でディスカッションすることによって、基本的な問題のありか・構図を確認する。そのうえで、各自がこだわって考えてみたい研究テーマを設定し、2期以降は、「ゼミ報告会」での発表に向けて、それぞれの思考を深めてゆくこととする。なお最終的には、1年間の思考の成果を「ゼミ論集」としてまとめることにしたい。 毎回の進め方としては、ひとまずは、何人かの担当者にテキストの要約・レポート等の発表、また質問というかたちでの問題提起を行なってもらい、そのうえで全員でディスカッションする、というかたちを基本とする。 基本的な年間計画(予定)は次のとおり。(ただし、1期にどのような問題・テーマを扱うかは、参加者の希望を聞き、相談のうえで決める予定。したがって、以下の「問題」①~⑫は

あくまで当面の例にすぎず、参加者の希望などによって変わることもありうる。)〈1期(例)〉第1回. ガイダンス第2回. 問題の共有① ―― 「AI」の発展のなかで人間の生をどう考えるべきか?第3回. 問題の共有② ―― 生命の「操作」=「バイオテクノロジー」をどう考えるか?第4回. 問題の共有③ ―― 生に「優れたもの/劣ったもの」があるのだろうか?第5回. 問題の共有④ ―― 生に「正常/異常」があるのだろうか?第6回. 問題の共有⑤ ―― 「合理的」に生きるとは?第7回. 問題の共有⑥ ―― 「他者」と共に生きるとは?第8回. 小レポートの発表I第9回. 問題の共有⑦ ―― 「自由」に生きるとは?第10回. 問題の共有⑧ ―― われわれが生きている「現実」とは?(「VR」をどう考える

か?)第11回. 問題の共有⑨ ―― われわれの生の「アイデンティティー」とは何か?第12回. 問題の共有⑩ ―― 生きることに「意味」はあるか?(「ニヒリズム」をどう考える

か?)第13回. 問題の共有⑪ ―― 生きることの「終焉」=「死」とは何か?第14回. 問題の共有⑫ ―― 「生きる」ということ=「生命」とは何か?第15回. 小レポートの発表II〈2期〉第16回. 夏休みの課題の発表①第17回. 夏休みの課題の発表②第18回. 思考の深化(各自のテーマごとに)①第19回. 思考の深化②第20回. 思考の深化③第21回. 思考の深化④第22回. 小レポートの発表III­①第23回. 小レポートの発表III­②第24回. 思考の深化⑤第25回. 思考の深化⑥第26回. 思考の深化⑦第27回. 思考の深化⑧第28回.「ゼミ報告会」のための準備①第29回.「ゼミ報告会」のための準備②第30回. まとめ等

【評価方法】

基本的には、ゼミのなかでの報告・発表、学年末のレポートなどを総合して行なう。

【教科書】

開講時に指示する。

【参考文献】

ゼミのなかでそのつど指示する。

【特記事項】

なるべくなら、「哲学」・「倫理学」・「社会思想」等の講義のどれか、もしくはそれらの関連科目(関連する「教養ゼミ」等を含む)を履修済みであることが望ましい。ただし、この点は必須条件ではない。

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演習(コミ部3,4年継続生のみ)/総合教育演習(コミ部除く2,3,4年)阿部 弘樹

単位: 4 開講期: 通年 開講年度: 2020

【授業表題】

プログラミングによる数理表現セミナー

【授業の形態・方法・内容】

この演習では,コンピュータプログラミングの技法について学び,その実践例として,様々な数理表現に取り組む. 数理表現とは,数や数式で表された数学的な現象を可視化・具現化する行為である.例えば,関数のグラフを描くことは数理表現の典型である.数理表現の手法としては,自らの手で描くという原始的なものから,電気や機械などを用いた物理的な表現までいろいろあるが,この演習では,コンピュータプログラミングを用いた数理表現,例えば,図形の再帰描写,パラメタ曲線の時間推移,乱数を用いたゲームの作成などに取り組む予定である. プログラミング言語はJavaScriptを用いる.JavaScriptは動的なWebページの開発を目的としたプログラミング言語である.そのためJavaScriptの運用には,Webページ作成用の言語であるHTML・CSSと連携させる必要がある.この演習では,はじめにHTML・CSSについて学習し,その後にJavaScriptの学習を行う.開発環境としては,テキストエディタとWebブラウザがあればよいので,大学のPCルームで作業が可能である.

【到達目標及びディプロマポリシーとの関連】

 コンピュータプログラミングの基礎の習得およびプログラム作成に必要な数学的思考の訓練によって,アルゴリズム化やユーザーコミュニケーション等プログラム開発に関わる問題を発見・分析・解決する力(全学DP3,コミュニケーションDP3)の獲得を目指す.

【事前・事後学習】

事前学習として,次回扱うトピックについて予習し,内容の理解および必要な数学的手法の復習を行うこと.特に,方程式・不等式の計算手法,変数や関数の取り扱い,「かつ」「または」「否定」に関わる論理的思考については既に習得済みとして演習を行うので,これらの復習は各自で行うものとする(高校1年の数学までで扱う程度).事後学習としては,習得したプログラミング技法を用いてオリジナルのプログラムを制作し,ゼミ生間で議論を行うことが求められる.(事前学習2時間,事後学習2時間程度)

【授業計画】

1期は,毎回発表者を指名し,HTML・CSS・JavaScriptを用いたプログラミングに関わる演習問題の解答・解説をしてもらう.2期は,1期で習得したプログラミングの技法を用いて,いくつかの数理表現や簡単なゲームの作成に取り組む.演習内でオリジナルなプログラムを開発する課題を出題する予定である.開発したプログラムはゼミ生間で共有し,より良いプログラムとなるようにアイデアを出し合う形でフィードバックを行う.

1期第1回 ガイダンスと開発環境の準備第2回 HTML入門1第3回 HTML入門2第4回 HTML入門3第5回 CSS入門1第6回 CSS入門2第7回 CSS入門3第8回 JavaScript入門1第9回 JavaScript入門2第10回 JavaScript入門3第11回 JavaScript入門4

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第12回 JavaScript入門5第13回 JavaScript入門6第14回 JavaScript入門7第15回 JavaScript入門8

2期第16回 アルゴリズムとプログラム1第17回 アルゴリズムとプログラム2第18回 アルゴリズムとプログラム3第19回 canvas入門1第20回 canvas入門2第21回 canvas入門3第22回 数理表現1第23回 数理表現2第24回 数理表現3第25回 ゲームの作成1第26回 ゲームの作成2第27回 ゲームの作成3第28回 ゲームの作成4第29回 ゲームの作成5第30回 ゲームの作成6

【評価方法】

発表内容および課題によって評価する.

【教科書】

演習内で指示する.

【参考文献】

随時指示する.

【特記事項】

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総合教育演習榎 基宏

単位: 4 開講期: 通年 開講年度: 2020

【授業表題】

天文学入門

【授業の形態・方法・内容】

 この授業では、宇宙の現象を科学的に読み解く学問である天文学を演習形式で学びます。天文学を学ぶことの目的は色々ありえますが、その一つは論理的思考力を鍛えることです。宇宙の現象には、日常の常識や直感とはかけ離れているように思えることが多くあります。このような常識や直感では分からないことの本質を理解するためには、論理的に考える必要があります。そのため、天文学を学ぶことは論理的思考力の訓練になります。

1期は、天文学の入門的な教科書を輪読し系統的に基礎を学びます。輪読とは、一冊の指定された本について、担当者が本の担当部分の要約を発表し、それについて全員で議論する、ということをくり返して、理解を深めながら読み進めていくものです。輪読は、議論とプレゼンテーションの訓練にもなります。2期は、教科書で学んだ基礎をもとに、パソコンを使った天文データ解析などの実習課題に取り組み、12月のゼミ研究報告会でその成果を発表します。

 なお、授業内での発表、提出されたレポートについて、その都度、議論を通じてフィードバックを行います。

【到達目標及びディプロマポリシーとの関連】

・この科目は、「教養」に関する「基本的な知識と能力」を身につけるための科目です。・天文学を学ぶことを通して、論理的な思考力を身につける。・ゼミ活動(教科書の輪読、レポートの作成と発表、実習時の議論など)を通して、「文章に書かれていること、他人が考えていること」を正確に理解し、「自分が調べたこと、考えたこと」を他人に正確に伝えられるようにする。

【事前・事後学習】

1期は、教科書の輪読を行います。事前に、全員が教科書の各回の範囲を読み込みます。その上で、発表担当の場合は、レジュメの作成などの発表準備を行います。発表担当でない場合は、疑問点をリスト化する予習を行います。天文学は段階的・系統的に理解しなければならないので、発表準備や予習をする際には、同時に、それまでに読んだ教科書の内容を振り返る復習も行わなければなりません。

2期は、天文データ解析などの実習を行います。毎回、事前の実習の準備が必要です。実習の課題は段階的に進めるものにしますので、事前準備をする際は、それまでの実習結果の整理と復習が必要になります。

 なお、「大学設置基準」上、この科目は「演習」科目にあたりますので、授業時間外に行う事前事後学習に要する時間は4時間程度となります。

【授業計画】

【1期】第1回 ガイダンス・教科書の決定第2回 教科書の輪読の進め方、発表の仕方、レジュメの作成法について第3回 輪読 (1)第4回 輪読 (2)第5回 輪読 (3)第6回 輪読 (4)

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第7回 輪読 (5)第8回 輪読 (6)第9回 輪読 (7)第10回 輪読 (8)第11回 輪読 (9)第12回 輪読 (10)第13回 輪読 (11)第14回 望遠鏡実習第15回 1期のまとめと夏季休暇中の課題の選択

【2期】第1回 夏季休暇中の課題の成果発表第2回 実習課題の選択第3回 実習(1)第4回 実習(2)第5回 実習(3)第6回 実習(4)第7回 実習(5)第8回 実習(6)第9回 実習(7)第10回 ゼミ報告会準備(1)第11回 ゼミ報告会準備(2)第12回 ゼミ報告会準備(3)第13回 ゼミ報告会の反省と冬季休暇中の課題の選択第14回 冬期休暇中の課題の成果発表第15回 1年間のまとめ

・上記予定は、輪読や実習の進度、ゼミ報告会の日程等により、変更されます。・10月の土曜日に国立天文台三鷹キャンパスの見学を予定しています。・受講者の希望があれば、長期休暇期間に天体観測を行う合宿を実施します。

【評価方法】

(1)担当部分の発表、(2)議論への参加状況、(3)夏季と冬季休暇期間中の課題のレポート、(4)2期に行う実習の成果、の4点を総合的に評価します。詳しくは、4月の第1回目の授業時で説明します。

【教科書】

4月の第1回目の授業時に、教科書の候補を複数提示します。その中から、みんなで議論して教科書を決めます。

【参考文献】

 必要に応じて指示します。

【特記事項】

・詳しい説明を聞きたい場合、担当教員の研究室(第二研究センター1階2103号室)まで来て下さい。・ゼミ時間は延長することもあります。ゼミ時間以降は原則予定を空けておいて下さい。・できれば、「自然の構造a,b」を履修することが望ましいです。

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演習(コミ部3,4年継続生のみ)/総合教育演習(コミ部除く2,3,4年)遠藤 愛

単位: 4 開講期: 通年 開講年度: 2020

【授業表題】

スポーツ・コーチング論

【授業の形態・方法・内容】

コーチングには,技術に対する理解,指導力のみならず,運動の成り立ち,身体を動かす仕組み,世界におけるその競技の意義などを理解し,競技をどのように解釈し,伝えていくかという考え方を築くことも重要である.また、指導者は組織の成り立ちやその運営方法についても知っておかなくてはならない。そこでこのゼミでは,さまざまな側面からスポーツを捉えた上で,コーチングの理論と実践を学んでいく。 さらに、自分でテーマを設定し、自分で文献を探し、文献を参考にしながら自分の考えをまとめて発表する。その際、自分の考えを論述し、パワーポイントなどを用いてプレゼンテーションすることを求め、その都度、プレゼンの内容などについてフィードバックを行う。

【到達目標及びディプロマポリシーとの関連】

 この科目では、自らの考え・アイデアを創造的に表現し、伝達していくコミュニケーション技能に関する実践的な能力を身につけることと、グループワークを通じて総合的な行動力を身につけることを目標としています(DP5)。また、様々なスポーツに対する知識をもとにして,コーチングの本質を理解し,個々の表現力,伝達力,さらには学ぶ力を高めること,および,スポーツを通してのコミュニケーション能力を高めることを目的とする。

【事前・事後学習】

文献や資料など,講義テーマおよび各自の研究テーマに関連したものを指示するので,時には仲間とも協力しながら必要な資料を準備し,内容を理解してから講義に臨むこと。また,毎回の講義後半には教員からの講評を行うので、その講評を参考にしながら自分のわざや技術を他者に伝える効果的な方法を工夫しながら取り組むこと。(事前事後学習:各2時間程度)。【授業計画】

第1回講義内容についてのガイダンス第2回ヒトの運動学習第3回運動の仕組み第4回体力とは何か第5回運動技術とは何か第6回身体知〜動きを言語化する第7回身体知について個別で発表第8回身体知についてグループ発表第9回コーチングとは何か第10回コーチング方法第11回タレント発掘論〜育成計画第12回コーチングにおける諸問題について:体罰第13回コーチングにおける諸問題について:ドーピング第14回コーチングにおける諸問題について:勝利至上主義第15回 1期まとめ第16回研究とは 基礎1 研究論文を読み解く第17回研究とは 基礎2 研究論文を読み解く 第18回研究ノートを書く1 テーマの設定第19回研究ノートを書く2 文献について第20回研究ノートを書く3 (以後は課題としてやっていく)第21回コーチングの実践1

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第22回コーチングの実践2第23回コーチングの実践3第24回コーチングの実践に対する評価1第25回コーチングの実践に対する評価2第26回研究ノート発表1第27回研究ノート発表2第28回研究ノート発表3第29回ディスカッション第30回まとめ

【評価方法】

1.授業に取り組む姿勢(1.テーマに対してどのように準備し,理解しているか,2.仲間との協力,3.自分の考えを伝えることにおいて,どのように工夫し,実践しているか(50%)。2.課題(50%)【教科書】

なし

【参考文献】

『わざの伝承』(明和出版)金子明友著『スポーツ運動学』(大修館書店)クルト・マイネル著,金子明友訳

【特記事項】

自分で設定したテーマをレポートとしてまとめ,発表し評価することや,仲間と共に学ぶこと,スポーツをすること,見ることなど理論と実践を取り入れた演習に意欲を持って取り組むことが求められる。

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総合教育演習大岡 玲

単位: 4 開講期: 通年 開講年度: 2020

【授業表題】

物語論―「映画」の構造を分析する。

【授業の形態・方法・内容】

この授業では演習形式を取り、グループワークを中心にした議論や発表を行う。その内容は、「映画」という表現形式をさまざまな切り口で分析し、批評的にその全体構造を探ることである。それら切り口を見いだす手法として、たとえば「物語の形態論的分析」を初期段階で学習し、それを援用した分析を行う。もちろん、ゼミを進める過程で、さらに発展的に「物語」に関する多くの学問的知見を取り入れていくのは言うまでもない。受講生へのフィードバックは、グループワーク(議論)の中で、また提出された課題(レポートなど)を返却する際に口頭もしくはポータルサイトで行う。

【到達目標及びディプロマポリシーとの関連】

この科目は、「教養」に関する「基本的な知識と能力」を身につけるための科目である。具体的には、映画の構造を多角的に分析することによって、創作表現に対する批評能力を養うのが目的である。

【事前・事後学習】

事前学習:鑑賞する映画について、あらかじめそのストーリーや時代背景、取りあげられている事象の社会的背景などについて下調べをし、予想される作品のポイントについてメモを作成する(二時間程度)。事後学習:映画鑑賞後は、事前に作成したメモと対照しつつ、予想と異なった点や鑑賞によって発見した事柄などについて、以降の議論のためにペーパーを作成する( 低二時間程度)。

【授業計画】

1・2学期を通して、映画作品を素材に議論する予定。1学期第1回 ゼミのガイダンスおよび受講生の班分け(A・B・C・Dの4班体制を予定)。第2回 「物語」を学問的に扱う手法についての基礎知識を、受講生諸君と共有する。第3回 1学期に取りあげる素材について、班ごとに議論し決定。班で決定した素材について、当該班は発表の義務を負う。第4回 A班選定の素材を鑑賞する。第5回 第4回で鑑賞した作品についての検討及び質疑・議論を、A班の発表を軸にして行う。第6回 B班選定の素材を鑑賞する。第7回 第6回で鑑賞した作品についての検討及び質疑・議論を、B班の発表を軸にして行う。第8回 C班選定の素材を鑑賞する。第9回 第8回で鑑賞した作品についての検討及び質疑・議論を、C班の発表を軸にして行う。第10回 D班選定の素材を鑑賞する。第11回 第10回で鑑賞した作品についての検討及び質疑・議論を、D班の発表を軸にして行う。第12回 この時点で鑑賞し終わっている素材に関して、あらためてそれぞれの作品がはらむ問題について、教員から補完的な解説を行い、受講生からの質疑を受ける。第13回 第12回の内容を受け、あらためてグループワークによる議論を行う。第14回 第13回の議論を踏まえ、夏季休暇中の課題になる「メディア論的映画評」を書く上

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でのポイントについて、ゼミ全体として議論を深める。第15回 1学期の締めくくりとして、教員から受講生に対するフィードバックを口頭で行う。

2学期第16回 課題の提出と1学期の議論の復習(班の組み替えを行う可能性あり)。第17回 2学期に取りあげる素材について、班ごとに議論し決定。第18回 A班選定の素材を鑑賞する。第19回 第18回で鑑賞した作品についての検討及び質疑・議論を、A班の発表を軸にして行う。第20回 B班選定の素材を鑑賞する。第21回 第20回で鑑賞した作品について検討及び質疑・議論を、B班の発表を軸にして行う。第22回 C班選定の素材を鑑賞する。第23回 第22回で鑑賞した作品について検討及び質疑・議論を、C班の発表を軸にして行う。第24回 D班選定の素材を鑑賞する。第25回 第24回で鑑賞した作品について検討及び質疑・議論を、D班の発表を軸にして行う。第26回 この時点で鑑賞し終わっている素材に関して、あらためてそれぞれの作品がはらむ問題について、教員から補完的な解説を行い、受講生からの質疑を受ける。第27回 1・2学期に取りあげた素材を、総合的・俯瞰的に議論する。第28回 ゼミ論集を作るための作業1第29回 ゼミ論集を作るための作業2第30回 ゼミ論集を作るための作業3及び教員によるゼミの総評。

【評価方法】

素材に関する情報を調べる事前準備、素材の鑑賞を行った後の議論への積極的な参加を主に評価する。付随的にレポート、ゼミ論集用の評論など提出物を加点対象にする。評価の目安;ゼミでの参加状況(80%)+レポート・評論(20%)。きわめてすぐれた議論や批評は、大幅な加点対象とする。

【教科書】

なし。

【参考文献】

参考文献については、必要に応じて演習開始後に指示する。その場合は、個々人で購入すること。

【特記事項】

素材を鑑賞するために演習の時限延長があるので、注意すること。また、特別授業として、1学期末には歌舞伎鑑賞、2学期末には映画館での素材鑑賞を実施する予定。

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総合教育演習大貫 敬一

単位: 4 開講期: 通年 開講年度: 2020

【授業表題】

事例を読む

【授業の形態・方法・内容】

 ゼミでは、まず、困難を抱えて生きる個人を取り上げて、その人の有様や生き方に接してみます。それから、その人を取り巻く状況に目を向けて、背後にある社会の問題や制度、行政、法律、社会が用意している支援などを調べていきます。最初から社会制度や課題を取り上げるのではなく、まず、さまざまな生き方をしている個人を取り上げ、何を感じ何を考えたかを出発点とします。 われわれが直接接することができる人の数や範囲は限られていて多様な人生を知ることは難しいのですが、自分とは縁遠い人のことであっても、その人が生きる姿の一端に触れれば学ぶことは多いと思います。なお、事例は、本や映像、報道などで公けにされているもので、心理学とそれに関連する教育、福祉などの領域における問題や課題を含む事例とします。 この授業は演習形式で進めます。

【到達目標及びディプロマポリシーとの関連】

この科目は、「教養」に関する「基本的な知識と能力」を身につけるための科目です。具体的には、次の2つを目標にします。(1)心理、教育、福祉領域の諸問題を通して現代社会への理解を深める。(2)基礎的な学習能力の形成 テーマの設定、文献検索、資料検討、レジュメの作成、プレゼンテーション、質疑と討論、レポート作成など。

【事前・事後学習】

演習は事例の発表に基づいて進められるので、事前に事例を読んで来て下さい。発表者は(1)資料やレジュメを作成する、(2)プレゼンテーションの準備をします。また、事後に、発表者は討論で出された意見や質問に関して資料を調べ、レジュメに書き加えたり修正するなどして、まとめのレポートを作成しておいて下さい。まとめのレポートは最終的にゼミ論集作成の際の元原稿となります。発表者以外の履修生は、発表や資料・レジメについてさらに調べるなどして復習しておいて下さい。「大学設置基準」上、この科目は「演習」科目にあたりますので、授業時間外に行う事前事後学習に要する時間は4時間程度となります。

【授業計画】

以下のように授業を進めます。

(1)事例を読む-発表と討論 心理、教育、福祉の領域で、公にされている事例を読み、意見や感想を交換する。(2)背景にある問題や課題 制度や行政の対応、法律、社会が用意している支援、未解決の課題などを調べてまとめる。

 担当教員からは、発表の全体的講評、発表テーマに関する補足資料の提示と補足説明などを通じて

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 受講生にフィードバックします。

 以上の作業をまとめて「ゼミ論集」を作成します。

授業計画 *注)事例発表の副題は、内容を端的に示す、取り上げる予定の書籍や映像などのタイトルや    中に含まれているフレーズです。

<1期>第1回  ガイダンス ゼミの進め方第2回  授業の具体的計画を立てる第3回  担当教員によるプレゼンテーション事例第4回  事例発表 (1)いじめ 1-いじめとの終わりなき戦い第5回  事例発表 (2)いじめ 2-いじめ自殺第三者委員会調査報告書第6回  事例発表 (3)児童虐待-沈黙を破った母親たち第7回  事例発表 (4)児童虐待-虐待カウンセリング第8回  まとめ   まとめと振り返り第9回  事例発表 (5)過労死-とにかく疲れました第10回 事例発表 (6)過労死-過労死ゼロの社会を第11回 事例発表 (7)高齢者-認知症になってもだいじょうぶ第12回 事例発表 (8)高齢者-終の住処はどこに第13回 事例発表 (9)発達障害者 1-漂流する若者たち第14回 事例発表 (10)発達障害者 2-うちの子は字が書けない第15回 まとめ   まとめと振り返り

<2期>第16回  2期の発表の計画を立てる。第17回 事例発表 (1)(履修生が選んだ事例) 第18回 事例発表 (2)(履修生が選んだ事例) 第19回 事例発表 (3)(履修生が選んだ事例)第20回 まとめ  (4) (1)(2)(3)のまとめ第21回 事例発表 (5)(履修生が選んだ事例)第22回 事例発表 (6)(履修生が選んだ事例)第23回 事例発表 (7)(履修生が選んだ事例)第24回 まとめ  (8)(5)(6)(7)のまとめ第25回 事例発表 (9)(履修生が選んだ事例)第26回 事例発表 (10)(履修生が選んだ事例)第27回 事例発表 (11)(履修生が選んだ事例)第28回 まとめ  (12)(9)(10)(11)のまとめ第29回 ゼミ論集作成準備 (1)第30回 ゼミ論集作成準備 (2)【評価方法】

授業参加点(30点)、発表内容・プレゼンテーションの仕方・レジュメ作成(40点)、まとめのレポート(ゼミ論集原稿)(30点)の総合成績で評価する。

【教科書】

使用しない。

【参考文献】

演習の各回に順次紹介する。

【特記事項】

どのような事例に関心があるか考えた上で履修して下さい。なお、事例は心理、教育、福祉領域などに関連する事例に限ります。基本的に事例をじっくり読むことが中心のゼミで、何かの活動をするゼミではありません。ゼミの性格をよく理解した上で履修して下さい。

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演習小澤 正典

単位: 4 開講期: 通年 開講年度: 2020

【授業表題】

社会データ分析とその検討

【授業の形態・方法・内容】

この授業の形態は演習形式で,PCを用いて個人やグループで分析活動を行います.方法は,社会的な問題を検討して,その問題によって生じるデータを分析することにより,分析力の向上を図ります.内容は,基本的にはその週で取り扱うデータに関する問題を提起し,そしてPCを用いて各人またはグループでデータ分析を行い,分析結果を検討します.また,2期においては,課題として各人が自分なりに社会問題と思う問題に対してデータを調べて,得られた分析結果を発表し.学生間で意見交換を行います.なお,データ分析や課題発表等に対しては、随時フィードバックを行います.

【到達目標及びディプロマポリシーとの関連】

(DP2) この科目は,「教養」に関する「基本的な知識と能力」を身につけるための科目です.授業を通して様々な社会データの分析を通してエクセルなどのツールを利用する技術の上達,社会問題に対する洞察力の向上を図ります.また,問題の発見やデータ分析の結果の発表を通して,総合的な能力の育成を図ります.

【事前・事後学習】

毎回様々な分野のデータ分析を行うので,分析方法や処理したデータの妥当性の再検討,また,次週の対象分野での問題点の考察・必要とすべきデータの検討など授業時間の2倍程度の学習が必要です.

【授業計画】

(1期)第1回:授業の方針・内容などのガイダンス第2回:PCにおける分析ツールの紹介と解説第3回:ヒストグラム作成とその解説第4回:乱数の発生との性質第5回:統計的な分析方法の解説1第6回:統計的な分析方法の解説2 第7回:統計的な分析方法の解説3 第8回:分析の演習1(家計データを用いた分析)第9回:分析の演習2(家計データを用いた分析)第10回:分析の演習3(家計データを用いた分析)第11回:モデルと回帰分析1第12回:モデルと回帰分析2第13回:回帰分析1(企業データを用いた分析)第14回:回帰分析2(交通データを用いた分析)第15回:取り扱ったデータ分析の結果のまとめ(2期)第16回:1期での結果と2期での内容の紹介第17回:分析モデルとその方法の紹介第18回:検討課題の発見(各人)第19回:問題とその原因の検討第20回:分析方法の提案第21回:データを用いた分析1第22回:データを用いた分析2第23回:データを用いた分析3

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第24回:問題での分析結果の再検討第25回:データの再検討第26回:新たなデータを用いた分析1第27回:新たなデータを用いた分析2第28回:結果の取りまとめと発表の用意1第29回:結果の取りまとめと発表の用意2第30回:分析結果の発表(各人)

【評価方法】

授業参加・課題発表・レポートを総合的に評価する(100%)

【教科書】

必要な授業用の資料を配付する

【参考文献】

コンピュータリテラシー研究会著「データ分析の基礎」(サンウェイ出版)竹内秀一・篠崎信雄著「統計解析入門」(サンエンス社)

【特記事項】

PCを毎回使用する

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総合教育演習小田 登志子

単位: 4 開講期: 通年 開講年度: 2020

【授業表題】

TOEFLに挑戦

【授業の形態・方法・内容】

・この授業は演習科目である。・この授業は英語圏への留学希望者を対象とし、英語による基礎学力の養成を行う。前期は主にTOEFL対策を通して、英語で授業を受けるための英語力を養成する。後期はインターネット上で英語による授業を受講し、「模擬留学」を行う。この際「反転授業」の方法を用いる。具体的な内容は以下の通り。<前期>(1)英作文(2)語彙テスト(3)学習記録をつけて、累計学習時間をお互いに公表する(1日2時間を目標とする)(4)各学期に1~2回TOEFLを実際に受験し、点数をお互いに公表する(5)スピーキング力育成のため、ラジオ英会話を任意参加で行う<後期>(1)コーセラ(Coursera)などを用いてインターネット上の英語による授業を受講する(2)英文レポートの作成(3)学習記録をつけて、累計学習時間をお互いに公表する(1日2時間を目標とする)(4)学期に1~2回TOEFLを実際に受験し、点数をお互いに公表する(5)スピーキング力育成のため、ラジオ英会話を任意参加で行う

【到達目標及びディプロマポリシーとの関連】

・この科目は教養と語学に関する基本的な知識と能力を身につけるための科目である。(全学DP2)・英語圏の大学に留学できる程度の英語の実践的な能力だけでなく、文書やスピーチの中で強い議論を展開するための論理的思考を身につけることを目標とする。具体的な英語の目標レベルは TOEFL iBT 40点以上。

【事前・事後学習】

・「大学設置基準」上、この科目は「演習」科目にあたるため、授業時間外に行う事前事後学習に要する時間は4時間以上である。詳しくは以下を参照のこと。・英作文等、以下の内容をこなすために、1日につき2時間程度の自主学習が必要である。英作文は期限までに電子メールに添付して提出する。提出された英作文には、まず電子メール上でフィードバックを行う。このフィードバックを参考にして修正を加えた英作文に対して、授業で再びフィードバックを行う。インターネット上の英語の講義については、「反転授業」を行うので、講義内容は各自が事前に閲覧する。<前期>・英作文を定められた期日までに提出する・定められた範囲の語彙を事前に学習する・TOEFL・TOEIC等を受験してスコアを提出する<後期>・インターネット上で英語の授業を受講し、内容をレジメにまとめる・英文レポートを提出する・TOEFL・TOEIC等を受験してスコアを提出する

【授業計画】

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第1回 ガイダンス 第2回 英作文1Independent writing task・英文エッセイの構成・語彙テストと解説1第3回 英作文2Independent writing task・英文エッセイの構成・語彙テストと解説2第4回 英作文3Independent writing task・自分の主張を支持するには・語彙テストと解説3第5回 英作文4Independent writing task・自分の主張を支持するには・語彙テストと解説4第6回 英作文5Independent writing task・予想される反論に反論するには・語彙テストと解説5第7回 英作文6Integrated writing task・内容をつかむ・語彙テストと解説6第8回 英作文7Integrated writing task・内容をつかむ・語彙テストと解説7第9回 英作文8Integrated writing task・何を書かなくてはいけないのか・語彙テストと解説8第10回 英作文9Integrated writing task・何を書かなくてはいけないのか・語彙テストと解説9第11回 英作文10Integrated writing task・幅広いトピックに対応するには・語彙テストと解説10第12回 英作文11Integrated speaking task・内容をつかむ・語彙テストと解説11第13回 英作文12Integrated speaking task・何を言わなくてはいけないのか・語彙テストと解説12第14回 英作文13Integrated speaking task・幅広いトピックに対応するには・語彙テストと解説13第15回 前期のまとめ第16回 ガイダンス・コーセラ(Coursera)等、インターネット上の講義の閲覧方法第17回 授業内容の発表と質疑応答1英語でレジメを作る第18回 授業内容の発表と質疑応答2英語でレジメを作る 第19回 授業内容の発表と質疑応答3重要部分を見極める第20回 授業内容の発表と質疑応答4重要部分を見極める第21回 授業内容の発表と質疑応答5質問をする第22回 授業内容の発表と質疑応答6質問をする第23回 授業内容の発表と質疑応答7関連事項を調べる第24回 授業内容の発表と質疑応答8関連事項を調べる第25回 授業内容の発表と質疑応答9自分の意見を述べる第26回 授業内容の発表と質疑応答10自分の意見を述べる第27回 授業内容の発表と質疑応答11英文レポートを書くには第28回 授業内容の発表と質疑応答12英文レポートを書くには第29回 テスト第30回 テストの解説・英文レポートの講評

【評価方法】

提出された英作文、英文レポート、語彙テストの結果、各種英語テストの点数の伸び具合,累計学習時間などを参考に、総合的に判断する。(100%)【教科書】

授業で指示する。年間で2~3冊を予定。

【参考文献】

なし

【特記事項】

このゼミの対象は主に次のような人:(1)東経大の協定校への留学に応募したい人。(2)国内・国外の大学院に応募する予定があり、TOEFL受験が必要な人。(3)できれば英検準2級・TOEIC400点保持者が望ましい。 履修にあたっては次の条件を必ず全て満たしていること:(1)具体的な留学希望があること。(2)毎日2時間勉強する用意があること。*留学後にゼミに復帰することを歓迎する。また、留学の成果を地域に還元するために、学会における学生発表や、国際交流課・国分寺市国際協会等が主催する国際交流活動への参加を奨励する。*留学の後に余裕をもって就職活動を行うために、2年次から履修することを奨励する。

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*「英語「も」できる東経大生」の育成を旨とし、専門科目のゼミとのかけもちを奨励する。*応募に当たり、留学に伴う費用(生活費・渡航費・卒業が延びた場合の学費など)について保護者とあらかじめ話し合っておくと良い。*過去のゼミ生の多くがTOEIC300~400点台から出発し、年間約700時間の自主学習をこなして留学を実現させた後、TOEIC900点台で卒業した。卒業後は商社や海外の日系企業(アメリカ・ドバイ・バンコク)などで活躍。また、海外の大学への編入(ポーランド・マレーシア)および大学院への進学(フランス、イギリス)などのケースもある。

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総合教育演習カレイラ松崎 順子

単位: 4 開講期: 通年 開講年度: 2020

【授業表題】

日本・日本文化を英語で発信する・海外における日本・言語教育全般に関する調査・実践

【授業の形態・方法・内容】

授業形態この授業は演習形式でグループワークや個人研究を行います。前期:日本・日本文化を英語で紹介する活動を行うための準備を行う。9月の海外ゼミ研修に向けて各グループが調査テーマを決めて、それに向けて準備を行う。後期:様々な英語教育について調査・実践を行う。日本に来日している外国人に英語で日本文化を紹介する。

【到達目標及びディプロマポリシーとの関連】

到達目標は日本・日本文化を英語で紹介できるようになることです。、この科目は、「教養」に関する「基本的な知識と能力」を身につけるための科目です。

【事前・事後学習】

事前・事後学習 演習通年4単位のため、週4時間以上の学習が必要です。「海外からのお客様を英語で案内・応対するための表現集」 (明日香出版)の日本文化紹介の部分の英文を学習し、日本・日本文化について外国人に英語で説明できるように練習してください。

【授業計画】

前期第1回 ガイダンス第2回 日本・日本文化を英語で紹介する活動の準備1第3回 日本・日本文化を英語で紹介する活動の準備2第4回 日本・日本文化を英語で紹介する活動の準備3第5回 日本・日本文化を英語で紹介する活動の準備4第6回 日本・日本文化を英語で紹介する活動の準備5第7回 海外ゼミ研修の調査についての準備1第8回 海外ゼミ研修の調査についての準備2第9回 海外ゼミ研修の調査についての準備3第10回 海外ゼミ研修の調査についての準備4第11回 海外ゼミ研修の調査についての準備5第12回 海外ゼミ研修の調査についての準備6第13回 第1回目リハーサル第14回 各グループの発表に対してフィードバックを行う。第15回 第2回リハーサルその他適宜図書館でも児童に英語を教える活動を行う。

後期第16回 海外ゼミ研修発表会への準備1第17回 海外ゼミ研修発表会への準備2第18回 海外ゼミ研修発表会への準備3第19回 各グループにわかれテーマを決める第20回 各グループが決めたテーマへの調査・実践1第21回 各グループが決めたテーマへの調査・実践2

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第22回 各グループが決めたテーマへの調査・実践3第23回 各グループが決めたテーマへの調査・実践4第24回 各グループが決めたテーマへの調査・実践5第25回 各グループが決めたテーマへの調査・実践6第26回 各グループが決めたテーマへの調査・実践7第27回 各グループが決めたテーマへの調査・実践8第28回 発表会リハーサル第29回 各グループの発表に対してフィードバックを行う第30回 発表会・レポート提出その他適宜図書館でも児童に英語を教える活動を行う。 

【評価方法】

授業参加点(30%)発表会(30%)レポート(40%)で総合評価を行う。

【教科書】

授業で指示する

【参考文献】

授業で指示する。

【特記事項】

英語を積極的に使おうという意欲があり、研究を熱心に行い、さらに、率先してグループでの役割を果たす責任感のある学生を望みます。なお、海外研修において日本文化を英語で伝えるボランティア活動を考えています。実施する場合は、旅費が必要となります。また、8月と2月にゼミ合宿を行う予定です。

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総合教育演習澁谷 知美

単位: 4 開講期: 通年 開講年度: 2020

【授業表題】

ジェンダーと教育――議論とインタビュー調査

【授業の形態・方法・内容】

※この授業はゼミである。グループワークを行う。※初回ゼミを無断欠席した者の履修を認めない。※「評価方法」「特記事項」も必読のこと。

【内容】 以下の3つの活動を主な柱とする。もっとも比重が置かれるのは1)である。1) 教育ににかんする若年層へのインタビュー調査を行う。2018年に発覚した東京医科大

学における不正入試問題は、公正を期すべき教育の場にあからさまな性差別がいまだ存在していたことを示す事例として社会に衝撃を与えた。そこで今回のゼミでは、教育とジェンダーについて若年層にインタビューを行いたい。教育には主として学校教育と家庭教育があるが、東京医大ほどあからさまでなくても、それぞれにおいて男女の扱われ方に違いがあるというのが先行研究での知見である。また、男子集団、女子集団内で、ジェンダー秩序を再生産する実践が行われているという指摘もある。「教育される者」として生きてきた若者たちの認識や実感はいかなるものなのかをインタビュー調査によって明らかにする。こうした問題関心に沿って文献を読み、議論をし、質問項目を立て、調査をし、学内で行われるゼミ発表会で発表をするまでの一続きの調査のプロセスを経験する。 以上に加え、2) 大学卒業後の人生の準備をするキャリア・プランニング、3)他人を尊重しつつ自己主張をするアサーティブ・トレーニングを実施する。 【方針など】 ゼミ時間外には準備が必要(下記「準備学習」参照)。また、遅刻と欠席には厳しく対処する(下記「評価方法」「特記事項」参照)。また、ゼミでは、学生同士の話し合い、ロールプレイング、共同作業に多くの時間が費やされる。

【到達目標及びディプロマポリシーとの関連】

 活動ごとの目標は次のとおり。文献講読を通じて論理的思考力を養い、インタビュー調査とその整理を通じて、他者と意思疎通し、論理的に説明する能力を養う。キャリア・プランニングでは、今後、自分がどのように生きていきたいかを考える。アサーティブ・トレーニングでは、他者にたいする要求と謝絶をさわやかに行うことで、人づきあいをめぐるストレスを低減するスキルを身につける。上記の活動を通じて、「他者を尊重しつつ自由に生きられる人」になることが最終的な到達目標である。 全学DP3「現代社会における諸問題あるいはさまざまな学術研究分野における諸問題を発見・分析・解決する実践的な知識・能力」を養う。

【事前・事後学習】

 全員に必要なことは、その週の指定文献を読むこと、議論の素材となる意見を用意してくることである。発表担当者は、以上に加え、レジメをまとめる。随時、それ以外の宿題(インタビューの実施、書き起こし等)が出る。各週の自習の所要時間はおよそ授業時間の2倍。

【授業計画】

ゼミ生の人数などにより、予定を変更する場合がある。【前期】第1回 オリエンテーション第2回 1対1で自己紹介1第3回 1対1で自己紹介2第4回 1対1で自己紹介3第5回 チーム分け、レジュメの作り方レクチャー第6回 文献講読1

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第7回 文献講読2第8回 文献講読3第9回 文献の論点整理と、インタビューでの質問項目の立案第10回 インタビューの練習第11回 書き起こしの練習第12回 アサーティブ・トレーニング1第13回 アサーティブ・トレーニング2第14回 インタビュー原稿報告会第15回 1期のふりかえり【後期】第16回 インタビュー・データの整理と分析(ラベル作り)第17回 キャリア・プランニング(4年生の就職活動報告)第18回 インタビュー・データの整理と分析(ラベルの分類)第19回 インタビュー・データの整理と分析(青い表札つけ)第20回 インタビュー・データの整理と分析(赤い表札つけ・模造紙作成)第21回 模造紙で調査発表1第22回 模造紙で調査発表2第23回 キャリア・プランニング(社会人の先輩の話を聞く)第24回 パワーポイントでの発表の仕方第25回 パワーポイントで調査発表1第26回 パワーポイントで調査発表2第27回 キャリア・プランニング(エントリーシートとは)第28回 キャリア・プランニング(エントリーシート発表会)第29回 キャリア・プランニング(模擬面接)第30回 1年間のふりかえり

【評価方法】

 以下の者は成績「不可」。以下の条件をクリアした者についてのみ、参加度、課題の達成度を総合的に評価する。1)1学期につき3回以上欠席した者(合理的な理由なき遅刻も欠席扱い)、2)初回ゼミを無断欠席した者。授業内での発表について、その都度、フィードバックを行う。 授業参加、発表、レポート、課題を総合的に評価する(100%)。

【教科書】

 指定しない。

【参考文献】

 河野銀子・藤田由美子編著、2018『新版 教育社会とジェンダー』学文社 そのほか、授業中に指示する。

【特記事項】

・遅刻と欠席には厳しく対応する。・必須ではないが、「ジェンダー論」その他関連科目を受講したことのある者、もしくは受講予定の者の履修が望ましい。・通常程度のやる気があればついてこられる内容である。が、あまりに長時間のバイトに従事している者、不規則な生活をしている者、注意力散漫な者、人と話したり共同作業をするのに苦痛を覚える者は単位取得が困難と思われる。・合宿は実施しない。

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総合教育演習新正 裕尚

単位: 4 開講期: 通年 開講年度: 2020

【授業表題】

東経大地学倶楽部 XII【授業の形態・方法・内容】

 この授業は演習形式であるため、グループでの実験・実習やグループでの研究活動を行いますが、関連して個人発表を取り入れることもあります。地球科学関連分野に関して、テーマを設定して、様々な手法により探求型の学習を行います。テキストを読んで基本的な知識や理論を学ぶことはもちろん、野外等での観察、簡単な実験・実習も取り入れます。テーマは議論して決めますが近年では火山に関連した事柄を取り上げることが多いです。 実験・実習を行う際には、自主性を持って学生同士で工夫、協力して進めることが必要です。年度末には活動の成果をまとめて、ゼミ発表会でのプレゼンなどを通して1年間の総括をします。 個人発表については、その場でコメントをつけることでフィードバックを行います。また、グループでの活動についても、区切りの部分での意見交換を通じてフィードバックを行います。

【到達目標及びディプロマポリシーとの関連】

 一年の活動を通じて、広い意味での地球科学への興味を養うこと、および、実験・実習を通じて手作業を丁寧に行うことの重要性を実感することを目指します。なおこの科目は全学DP2に示された「幅広い教養」に関する基本的な知識・能力を身につけることを目標とします。

【事前・事後学習】

 それぞれの授業で取り扱った内容を後の発表やレポートに生かすことができるように整理しておかねばなりません。また次回授業に必要な資料を調査・精読しておくことが必要です。特に発表の前は内容の準備や発表の練習などを個別・グループで行うことが必須となります。授業回によって異なりますが、平均すると1授業回あたり4時間程度を要します。

【授業計画】

第1回:ガイダンス第2回:文献学習(1)第3回:文献学習(2)第4回:実験・実習(1)第5回:前回までのまとめ第6回:実験・実習(2)第7回:実験・実習(3)第8回:文献学習(4)第9回:文献学習(5)第10回:文献学習(6)第11回:実験・実習(4)第12回:外部見学第13回:前回までのまとめ第14回:夏季休暇・2期活動の準備(1)第15回:夏季休暇・2期活動の準備(2)(夏季休暇中:国外または国内研修)第16回:夏季研修総括・2期活動の相談第17回:グループ研究(1)第18回:グループ研究(2)

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第19回:グループ研究(3)第20回:グループ研究(4)第21回:研究中間まとめ・発表第22回:グループ研究(5)第23回:グループ研究(6)第24回:グループ研究(7)第25回:グループ研究(8)第26回:ゼミ報告会準備(1)第27回:ゼミ報告会準備(2)第28回:年間の活動とりまとめ(1)第29回:年間の活動とりまとめ(2)第30回:年間の活動とりまとめ(3)※外部見学、ゼミ報告会の日程により授業計画を変更することがあります。その場合は事前に連絡します。

【評価方法】

授業への参加の積極性,発表、レポート等の制作物により総合的に判断します(100%)。国外あるいは国内研修、外部見学等への積極的な参加、発表会等の行事への参加・貢献を重視します。あわせて実験や発表準備などの共同作業への貢献を勘案します。

【教科書】

教科書は使用しません。必要に応じて授業内で参考文献を提示します。

【参考文献】

授業内でテーマに沿って随時紹介します。

【特記事項】

夏季に海外ゼミ研修を行うことを計画しており、原則的に参加を求めます。実施時期は9月前半を予定していますが、詳細な時期は話し合って決めます。海外研修が行えない場合は国内研修に切り替えます。また単発の近隣の施設あるいは野外見学を年間2回程度行うことをめざしています。

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総合教育演習関 昭典

単位: 4 開講期: 通年 開講年度: 2020

【授業表題】

多様な他者との交流を通じた体験型多文化理解

【授業の形態・方法・内容】

 同ゼミ受講生、それ以外の学内生、学外者、異性、外国人など多様な他者との関係性を深めることにより、他者の暮らしや生き方、文化を理解し、受講者自身の日常を見つめ直す。ゼミ内での協働作業、ゼミ主催のイベント構築、他大学学生との協働作業、国外学生との協働作業、ネパールなどでの国際学生交流など、様々な形式での交流活動に取り組む。

【到達目標及びディプロマポリシーとの関連】

・多様な他者との交流に向けて、必要とされる多文化理解力を身につけ、実行に移すことができる。・交流場面において、様々な文化背景を持つ人々と円滑に交流できる。・交流を通じて興味を持った観点を調査し、その成果を口頭発表しレポートにまとめることができる。・企画力や発想力を高め、楽しみながら学べるイベントを企画することができる。

全学DP1~4を含む科目である。

【事前・事後学習】

以下の学習項目に取り組む。目安は1日2時間程度。・交流するために必要な語学力を身につけるための授業外の個人学習・多文化理解・多文化コミュニケーションに関する学び・他者との交流に向けた準備・イベント構築のための協働作業・交流の報告に向けた準備・企画力、発想力を高めるトレーニング・個人発表に向けた準備

【授業計画】

一期第1回 オリエンテーション第2回 チームビルディング活動1(ゼミ生という他者の理解)第3回 チームビルディング活動2(ゼミ生という他者との協働に必要な資質の学び)第4回 楽しく充実した協働作業を行う練習第5回 学内ミニイベントの考案1(過去のゼミ生主催のイベントの総復習)第6回 学内ミニイベントの考案2(ゼミ生、学内生に意義のある多文化理解学習イベント確定)第7回 学内ミニイベントの準備1(役割分担、各役割ごとの議論、宣伝活動)第8回 学内ミニイベントの準備2(リハーサル、宣伝活動)第9回 学内イベント開催第10回 夏季ネパール国際交流研修の導入(ネパールの基礎知識学習、人・文化)第11回 夏季ネパール国際交流研修の導入(ネパールの基礎知識学習、過去の交流活動振り返り)第12回 夏季ネパール国際交流研修準備(1) (例:自国の文化・習慣紹介)第13回 夏季ネパール国際交流研修準備(2) (例:自国の舞踊、歌紹介)第14回 夏季ネパール国際交流研修準備(3) (例:自国の問題についての劇作成)第15回 夏季ネパール国際交流研修総合リハーサル

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夏季休業中 9月に、ネパールにて2週間の国際交流研修、研修中に 「ネパール―日本国際学生サミット2020」の開催(予定)

二期 第16回 夏季ネパール国際交流研修の総括(1) 各自の体験の共有第17回 夏季ネパール国際交流研修の総括(2) 研修レポートのポイントの説明第18回 夏季ネパール国際交流研修の総括(3) 研修発表会のリハーサル第19回 ゼミ主催「多文化理解イベント」の構築(1)ブレーンストーミング第20回 ゼミ主催「多文化理解イベント」の構築(2)テーマと趣旨の確定第21回 ゼミ主催「多文化理解イベント」の準備(1)役割分担の決定第22回 ゼミ主催「多文化理解イベント」の準備(2)役割ごとの準備第23回 都内イベントにおいて夏季ネパール国際交流研修の総括発表(「多文化理解イベント」のリハーサルを兼ねる第24回 ゼミ主催「多文化理解イベント」の準備(3)総合リハーサル第25回 ゼミ主催「多文化理解イベント」の開催第26回 ゼミ主催「多文化理解イベント」の総括第27回 個人発表(1)第28回 個人発表(2)第29回 個人発表(3)第30回 一年間の活動の振り返り

(受講者の状況や希望により授業内容を変更することがある)

【評価方法】

以下5点を総合的に評価する(合計100パーセント)1.イベントや国際交流活動へ向けた準備(発表内容、発表準備)2.イベントや国際交流活動における取り組み姿勢、発表内容など3.個人発表、レポート4. 交流言語の個人学習5. 授業への参加状況なお、授業内での発表や発言について、その都度、フィードバックを行う。

【教科書】

授業中に指示する。

【参考文献】

授業中に指示する。

【特記事項】

1. 長期休業中の交流研修への参加を必須とする。開催地、期間はネパール、タイを予定している。開催時期は9月の2週間。大学からの補助を除き15万円~20万円程度の費用がかかる。ただし、やむを得ない特別な事情により参加できない場合には、他の課題による代替を許可する場合もある。2.夏季海外交流研修は、本人の課題等への取り組みが不十分な場合、参加を認めないことがある。3.授業の一部を、学外実習として大学外で実施することがある。4.皆で一緒に新しいことに楽しみながら、挑戦していく。そのための「 強チーム」を目指す。5.ネパール研修に備え英語学習に意欲のある人が好ましい(英語が好きだが苦手の人も受講可能)

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総合教育演習徐 京植

単位: 4 開講期: 通年 開講年度: 2020

【授業表題】

芸術を通じて考える人間と社会

【授業の形態・方法・内容】

この授業は演習形式でグループワークや個人研究を行う。 美術、映画、演劇、音楽などの芸術作品の鑑賞と、それについての討論を通じて、芸術作品に表現されている人間と社会の諸問題を考察する。 すぐれた芸術作品は「ことば」でだけは言い尽くせない人間の複雑な心理や深い感情を、ときには作者自身の意図をも超えて、表現するものといえる。したがって、芸術作品を、たんなる知識や情報として扱うのではなく、それが発するメッセージを全身の感性で受け止めようとすることは、人間と社会をよりよく理解するために不可欠な営みである。 しかし、現状では中学・高校時代に美術館に行くなどの芸術鑑賞を経験した人はわずかであり、大学在学中に同様の経験をする機会も限られている。そこで、このゼミでは、芸術作品にふれる機会をできるだけ多くつくりながら、自由な討論を通じて互いの感性を磨き合うことを目指す。発表について、毎回フィードバックする。

【到達目標及びディプロマポリシーとの関連】

【到達目標】この科目は「教養」に関する「基本的な知識と能力」を身につけるための科目です。1.芸術に対する積極的な興味や関心を抱き、それを表明できる。2.上記の興味や関心を表明するために必要な知見を作品や文献から得ることができる。3.他の学生や教員との対話を通じて、自らの興味・関心を再検討し、磨き上げ、発展させることができる。4.上記の興味、関心、知見を通じて人間と社会をより深く考察することができる。このような4点をクリアすることを到達目標とします。

【事前・事後学習】

 美術館に出かける、映画や演劇を見る、それについて友人や知人と感想や意見を交換する、関連する参考文献をしらべる、といった活動を日常的に行い、芸術に対する自らの感性を日常的に刺激すること。準備学習は教員(徐)から指示された文献を読み、図書館等で関連する文献・資料を自分自身で探すこと。あわせて毎週約4時間程度。

【授業計画】

 前期は内外のすぐれた芸術作品を紹介しながら、それについて討論する。 また、年間二、三回程度は通常の授業に代え、学外の美術館等に出かけて作品を鑑賞する予定である。このゼミを履修する学生諸君はそのつもりで時間を確保することが求められる。 後期には学生それぞれが自己の関心のある芸術作品や分野を選んでいきながら、それについてゼミで発表し、全員で討論する。 最終的にはゼミ学習の成果をレポートにまとめる。第1回 導入ガイダンス第2回 個人発表(1) (第2回から第14回の期間中に、2回程度、美術館見学)第3回 個人発表(2)第4回 個人発表(3)

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第5回 個人発表(4)第6回 個人発表(5)第7回 個人発表(6)第8回 個人発表(7)第9回 個人発表(8)第10回 個人発表(9)第11回 個人発表(10)第12回 個人発表(11)第13回 個人発表(12)第14回 個人発表(13)第15回 前期のまとめ第16回 後期の導入ガイダンス第17回 個人発表 後期(1) (第17回から第29回の期間中に、2回程度、美術館見学)第18回 個人発表 後期(2)第19回 個人発表 後期(3)第20回 個人発表 後期(4)第21回 個人発表 後期(5)第22回 個人発表 後期(6)第23回 個人発表 後期(7)第24回 個人発表 後期(8)第25回 個人発表 後期(9)第26回 個人発表 後期(10)第27回 個人発表 後期(11)第28回 個人発表 後期(12)第29回 個人発表 後期(13)第30回 最終まとめ レポート提出

【評価方法】

日常の授業への参加(25パーセント)、発表の内容(25パーセント)、レポートの総合評価(50パーセント)。

【教科書】

授業の中で指示する。

【参考文献】

授業の中で指示する。

【特記事項】

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総合教育演習高井良 健一

単位: 4 開講期: 通年 開講年度: 2020

【授業表題】

ライフヒストリーの教育学―人生から学ぶ― 【授業の形態・方法・内容】

 本ゼミナールは,ライフストーリー・インタビューによって,恩師の人生の物語を聞き取り、これをもとにライフヒストリーの作品を書き上げることを中心的な課題とする教育学のゼミナールである。本ゼミナールでは,一年をかけて個人での作品の執筆を行う一方で、毎回のゼミでは、受講生が関心をもっている教育諸問題についての議論と探究も行う。ゼミの活動内容は以下の通りである。 前期には,前年度のゼミ冊子ならびに教育学の論文を読み,教育や社会に関わるさまざまなテーマについてのディスカッションを行う。そして,インタビューならびにライフヒストリーの方法を学び,研究計画を作成する。続いて,夏休みにインタビューを行う。これまでの研究対象は,小中高時代の恩師がもっとも多いが,子どもを育てたり,未来をつくる仕事にかかわっている人であれば,これに限るものではない。 後期には,インタビューのデータを文書化したのち,ライフヒストリーの作品を作成し,ゼミで発表する。続いて,発表した作品を,ゼミの発表の際のコメントを参考にリライトして,完成させる。そして,冬合宿で校正・編集作業を行い,最終的にはゼミ冊子としてまとめる。 本ゼミは,インタビューのアポイントメント,インタビュー,インタビューのトランスクリプトの作成,ライフヒストリーの作品執筆,研究発表,作品の加筆・修正,ゼミ冊子の校正と編集という一連のプロセスを通して,コミュニケーションから文章構成,プレゼンテーションといった総合的な知力を育てることを目的としている。その上で,尊敬する他者の人生と格闘することにより,自分のこれまでの歩みと現在、そしてこれから築いていく人生と向き合い,自分の成熟のイメージを探ることも目指している。作品を創り上げたときの達成感と温かいゼミの雰囲気は約束するが,それはゼミ生一人ひとりの真摯で誠実な学びを前提としていることもつけ加えておきたい。

【到達目標及びディプロマポリシーとの関連】

 本ゼミナールでは,本学のディプロマポリシーである社会科学に関する専門知識・能力(全学DP1)ならびに幅広い教養(全学DP2),現代社会における諸問題を発見・分析・解決する実践的な知識・能力(全学DP3),そして、これらの知識・能力に裏付けられた総合的な判断力と行動力(全学DP4)を育むために,以下の到達目標を設定している。 到達目標は,他者の人生を探究することを通して,教育ならびに現代社会についての自らの鑑識眼を高めることである。より具体的には,この授業では,作品づくりの過程で,教養に関する基本的な知識と能力を身につける。さらには、教育・社会に関わるさまざまな問題を論じるための一貫性のある枠組み(フレーム)を身につける。そして,最終的には,教師や教育の専門家として生涯にわたって成長し続けるための教育と学びのヴィジョンと方法を身につけることを目指している。

【事前・事後学習】

 教職課程の授業を履修していることはプラスになると思われるが,教職課程を履修していない学生であっても教育学とライフヒストリーと「学び」に関心をもっているならば,ゼミの履修は十分に可能である。2019年度のゼミ受講生は,教職履修者と未履修者がほぼ同数であった。 受講生は,ゼミの各回において,事前にテキストや受講生のライフヒストリーの作品,インタビューの記録を熟読して,参加することが求められる。ゼミ・ブログの執筆も年に数回廻ってくる。また,インタビューのテープ起こしや作品を創るために,ゼミの時間外にまとまった作業や執筆のための時間を準備することが必要である。具体的には,毎週2時間程度の予習と,インタビューのテープ起こしに30時間,作品の執筆のために30時間が目安として求められる。

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【授業計画】

<前期の概要>・前期のオリエンテーションで自己紹介を行い,一年間のゼミの流れを説明する。・前期はテキストとゼミの先輩が作成した冊子に掲載されている作品を読む。・また適宜,教育学の論文を読み,教育・社会問題についてのディスカッションを行う。

<前期の詳細>第1回 オリエンテーション(1)ーメンバー紹介ー第2回 オリエンテーション(2)ーゼミの1年間ー第3回 カンファレンス-聴くことと語ること第4回 ディスカッション(1)ークラス規模ー第5回 ディスカッション(2)ー就学前教育ー第6回 『教師のライフヒストリー(19)』を読む(1)第7回 『教師のライフヒストリー(19)』を読む(2)第8回 『教師のライフヒストリー(19)』を読む(3)第9回 ライフヒストリーのためのPC講座第10回 ディスカッション(3)ー高等教育無償化ー第11回 ディスカッション(4)ー生涯学習ー第12回 インタビューの技法第13回 教師の人生から学ぶ(1)第14回 研究計画書を検討する(1)第15回 研究計画書を検討する(2)

<夏期休暇の活動>・夏休み中にインタビューの取材を行い,トランスクリプトの作成を行う。

<後期の概要>・後期のはじめに,各受講生の研究の進行状況を報告する。・後期は各受講生がライフヒストリーの作品を発表し,参加者はコメントを行う。・コメントを受け止めて,各受講生はライフヒストリーの作品をブラッシュ・アップする。

<後期の詳細>第16回 インタビューと作品づくりの報告第17回 ディスカッション(5)-子どもの貧困―第18回 ディスカッション(6)-災害から子どもを守る-第19回 ディスカッション(7)-児童虐待―第20回 教師のライフヒストリーの作品を発表する(1)第21回 教師のライフヒストリーの作品を発表する(2)第22回 教師のライフヒストリーの作品を発表する(3)第23回 教師のライフヒストリーの作品を発表する(4)第24回 教師のライフヒストリーの作品を発表する(5)第25回 教師のライフヒストリーの作品を発表する(6)第26回 教師のライフヒストリーの作品を発表する(7)第27回 教師のライフヒストリーの作品を発表する(8)第28回 教師の人生から学ぶ(2)第29回 ゼミ冊子の編集第30回 まとめ

<春期休暇の活動>・春休みに冬合宿を行い、作品の編集作業を行う。・春休み中にゼミ生全員でゼミ冊子を作成する。・最後に卒業する四年生に作品を贈る。

*学生の作品づくりのモニタリングやフィードバックは,毎回のゼミで継続的に行う。

【評価方法】

 平常点(毎回のゼミへの参加・合宿等のイベントへの参加・ゼミでの発表ならびにコメント(50%)、ライフヒストリーの作品づくり・ゼミ冊子づくり(50%)で総合的に評価する)

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【教科書】

・『教師のライフヒストリー(19)』東京経済大学高井良ゼミナール

【参考文献】

・『教師のライフストーリー-高校教師の中年期の危機と再生』高井良健一(勁草書房)・『「協働の学び」が変えた学校』金子奨・高井良健一・木村優(大月書店)・『インタビューの社会学―ライフストーリーの聞き方―』桜井厚(せりか書房)・『ライフヒストリーの教育学』グッドソン&サイクス著・高井良健一&山田浩之ほか訳(昭和堂)・『教育学年報(1)~(10)』佐藤学ほか編著(世織書房)・『専門家として教師を育てる-教師教育改革のグランドデザイン』佐藤学(岩波書店)・『学校を改革する』佐藤学(岩波ブックレット)・『カリキュラムの批評』佐藤学(世織書房)・『教師というアポリア』佐藤学(世織書房)・『学びという快楽』佐藤学(世織書房)・『公立中学校の挑戦-授業を変える学校が変わる』佐藤雅彰・佐藤学 (ぎょうせい)・『中学校における対話と協同-「学びの共同体」の実践』佐藤雅彰 (ぎょうせい)

【特記事項】

 毎回のゼミへの出席は必須である。欠席の場合は連絡が必須である。例年,年に数回のゼミコンパと合宿が行われる。日程の調整や各自の事情についての配慮は行うが,これらのイベントも原則として全員参加である。

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総合教育演習高津 秀之

単位: 4 開講期: 通年 開講年度: 2020

【授業表題】

世界遺産をめぐる歴史の旅

【授業の形態・方法・内容】

世界遺産・・・皆さんはテレビや新聞でその言葉を見たことがあるでしょう。しかし、そもそも世界遺産とは何でしょうか。1972年のユネスコ総会で採択された世界遺産条約にもとづき、人類の歴史の記憶が刻印された建築物や遺跡の数々が、世界遺産リストに登録されています。皆さんは世界遺産をどれだけ知っていますか。本演習では世界各地の世界遺産を取り上げ、その歴史を学んでいきます。文部科学省後援の「世界遺産検定」合格を目指しながら、世界遺産をめぐる旅に出発しましょう。きっと一度は訪れてみたいという世界遺産に出会えます。なお、この授業は演習形式でグループワークや個人研究を行います。授業内で発表していただき、その都度フィードバックを行います。

【到達目標及びディプロマポリシーとの関連】

 この科目は、「教養」に関する「基本的な知識と能力」を身につけるための科目です(「全学のディプロマポリシー」DP2に対応)。具体的には、世界遺産に関する歴史的な知識を学びます。なお受講者には年度内に最低1回、「世界遺産検定」を受験していただきます。

【事前・事後学習】

 「大学設置基準」上、この科目は「演習」科目にあたりますので、授業時間外に行う事前事後学習に要する時間は4時間程度となります。具体的には、1.発表の準備と、2.文献講読の予習を行って下さい。1.発表準備: 毎回2~3の研究発表(前半はグループ発表・後半は個別発表)と質疑応答を行います。担当者は発表の準備をし、レジュメを作成して下さい。他の参加者も関連文献を事前に読んでおいて下さい。2.文献講読の予習: 演習の内容にかかわる概説書を講読します。事前に該当部分を精読してから演習に臨んで下さい。

【授業計画】

第1回 ガイダンス第2回 グループ発表と質疑応答・文献講読1第3回 グループ発表と質疑応答・文献講読2第4回 グループ発表と質疑応答・文献講読3第5回 グループ発表と質疑応答・文献講読4第6回 グループ発表と質疑応答・文献講読5第7回 グループ発表と質疑応答・文献講読6第8回 グループ発表と質疑応答・文献講読7第9回 グループ発表と質疑応答・文献講読8第10回 グループ発表と質疑応答・文献講読9第11回 グループ発表と質疑応答・文献講読10第12回 グループ発表と質疑応答・文献講読11第13回 グループ発表と質疑応答・文献講読12第14回 グループ発表と質疑応答・文献講読13第15回 総括討論第16回 個別発表と質疑応答・文献講読1第17回 個別発表と質疑応答・文献講読2第18回 個別発表と質疑応答・文献講読3第19回 個別発表と質疑応答・文献講読4

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第20回 個別発表と質疑応答・文献講読5第21回 個別発表と質疑応答・文献講読6第22回 個別発表と質疑応答・文献講読7第23回 個別発表と質疑応答・文献講読8第24回 個別発表と質疑応答・文献講読9第25回 個別発表と質疑応答・文献講読10第26回 個別発表と質疑応答・文献講読11第27回 個別発表と質疑応答・文献講読12第28回 個別発表と質疑応答・文献講読13第29回 個別発表と質疑応答・文献講読14第30回 総括討論

【評価方法】

授業参加点(30%)、課題に対する発表内容(50%)、質疑応答での発言・態度(20%)で総合評価を行います。

【教科書】

『はじめて学ぶ世界遺産50 世界遺産検定4級公式テキスト』(世界遺産検定事務局)『きほんを学ぶ世界遺産100 世界遺産検定3級公式テキスト』(世界遺産検定事務局)

【参考文献】

必要に応じて授業中に指示します。

【特記事項】

世界遺産検定については、下のウェブサイトも参照して下さい。https://www.sekaken.jp/

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総合教育演習対馬 輝昭

単位: 4 開講期: 通年 開講年度: 2020

【授業表題】

英語によるスピーチの体系的理解と実践演習

【授業の形態・方法・内容】

 この授業は、演習形式でグループワークや個人研究を行います。また、授業内での発表について、その都度、フィードバックを行います。 英語のスピーチを書くさいに、全体の構成を組み立て、さらに各パラグラフの構成を考えるのが難しいと感じたことがないでしょうか。スピーチで自分の意見・考えを明確に相手に伝えるためには英語独特の構成法に関する知識が必要です。しかし、それらを体系的に学び理解することは自力ではなかなか困難なものです。この演習は、言語学、また修辞学(レトリック)の知見を用いてスピーチの構造を分析する知識・能力を養成します。また、その知識・能力を生かしながらスピーチ原稿を作成し、より効果的にスピーチを行う能力を高めることを目的とします。特に、Persuasive Argumentと呼ばれる、聴者に話者の考えを納得させ、それによってある行動を起こさせるスピーチに焦点をあてたいと思います。例えば、環境問題の重要性を説明し、聴者に環境のための具体的な行動をとるよう説得するスピーチが一例となります。また、Discussion、Show and tell、Impromptu speech(即興のスピーチ)なども行いながら発話力を高める練習もします。さらに必要に応じて発音個人指導も行います。

(重要)英語によるスピーチ・プレゼンテーションを実際に行うことを最終目的とし、それに向かってスピーチに関わるいろいろな側面を学ぶ形としたいので、原則として学内・学外のスピーチ・プレゼンテーションコンテストに参加することを単位修得の条件とします。 英語を使った発話能力を高めたい、英語を使って自己表現し、英語力を伸ばしたいと思っている人を歓迎しますが、単にそれを練習するだけではないので注意して下さい。英文講読、英作文も重要な部分を占めます。発話力養成のためには母国語を使わずその言語のモードに入ることが重要なので、授業中一定時間英語のみしか使わないこととします。(長期休業期間を含む)課題が出されますのでそれを理解して応募して下さい。従って、最低限の英語力(特記事項参照)、コンピュータ使用能力が必要となる他、1年間やり抜く決意のもと応募して下さい。 所属学生の意向を聞き、さらに様々な条件が整えば海外ゼミ研修を行います。例年2月下旬にシンガポール(1週間ほど)で海外研修を行っています。しかし研修への参加は必須ではありません。 この演習の内容は1年単位とします。

【到達目標及びディプロマポリシーとの関連】

本科目は全学ディプロマ・ポリシー3(実践的な知識・能力の取得)に、また、全学ディプロマ・ポリシー3(「教養」に関する「基礎的な知識と能力」を身につけるための科目)に関連している。1)英語によるスピーチ構造を理解し、その知識を基礎としてスピーチライティングができるようになること。2)音声やジェスチャーを効果的に使ってスピーチをする技術を身につけること。3)上の活動を通して、自分の意見や感情を伝えることの重要性、またその喜びを学ぶこと。

【事前・事後学習】

授業の予習として、主に、テキストを読むこと、スピーチ原稿を書くこと、スピーチの練習をすることが必要である(最低3時間程度)。その他、英語の基本的な能力(聴解、読解)を継続して伸ばす学習をすることを推奨する(英語ニュースをインターネットやテレビで聴取す

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る。英字新聞や英語のエッセー・小説を読む等)。週によって異なるが、2時間から4時間程度の授業外学習が必要である。

【授業計画】

1. Orientation (1st Semester): What is speech? What are issues? 2. Rhetorical Triangle, the Toulmin Schema3. The Logical Structure of Arguments I: Frame of an Argument: A Claim Supported by Reasons4. The Logical Structure of Arguments II­1: Grounds & Evidence5. The Logical Structure of Arguments II­2: Using Evidence Effectively6. The Logical Structure of Arguments III: Warrant & Backing7. Macro Structure (Introduction­Body­Conclusion)8. Theory of Style I: Stylistic Devices (contrasts, puzzles and questions)9. Theory of Style II: Stylistic Devices (similes, metaphors, analogies, anecdotes, alliteration)10. Writing Your Speech 1 (Introduction)11. Writing Your Speech 2 (Body 1)12. Writing Your Speech 3 (Body 2)13. Writing Your Speech 4 (Body 3)14. Writing Your Speech 5 (Conclusion)15. Final Presentation (1st Semester)16. Orientation (2nd Semester); Speech Skills17. Speech Skills 1: Postures/Gestures18. Speech Skills 2: Eye Contacts/Facial Expressions19. Speech Skills 3: Intonation/Stress Assignment20. Speech Practice 1 (Introduction)21. Speech Practice 2 (Body 1)22. Speech Practice 3 (Body 2)23. Speech Practice 4 (Body 3)24. Speech Practice 5 (Conclusion)25. Speech Practice 6 (Overall Speech)26. Preparation for the Study Abroad Program 1: Overall Aims of the Program27. Preparation for the Study Abroad Program 2: Specific Plans for Presentation28. Preparation for the Study Abroad Program 3: Preparing for Presentation 129. Preparation for the Study Abroad Program 4: Preparing for Presentation 230. Summary

【評価方法】

課題提出 (30%)スピーチ(40%)授業参加度 (30%)前述のとおり、原則として学内・学外のスピーチコンテストに出場することを単位修得の条件とします。ゼミの性格上、課題提出と出席が不可欠です。期限以内の課題提出を3回以上怠ったもの、3回以上無断で欠席したものには単位を与えません。

【教科書】

授業時に発表します。

【参考文献】

Ramage, J. D., Bean, J. C. & Johnson, J. (2007) Writing Arguments. Pearson, Longman.Atkinson, M. (2004) Lend Me Your Ears.Vermillion.【特記事項】

TOEIC 450点以上のスコア、さらに基本的なコンピュータ使用能力(Word, Excel, Powerpoint)を持つ学生の受講を奨励します。また、募集時に面接と筆記試験を行います。

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総合教育演習寺田 佳孝

単位: 4 開講期: 通年 開講年度: 2020

【授業表題】

自分の興味関心のあるテーマを見つけ、分かりやすく教えてみる

【授業の形態・方法・内容】

 この授業は大きく2つのねらいがあります。1.政治・社会、文化、海外事情、学校、経済等、自分の興味・関心のあるテーマを見つけ、それについて考え、自分なりの意見を持つようにする、2.1.でまとめたテーマについて、他の人に分かりやすく教える教育方法・教材を考えてみる。つまりこの授業は、「自分のテーマを見つける」ことと「自分のテーマを分かりやすく教える」ことを目標にしています。

 大学では多くの講義等を通じて、様々な考え方やテーマに触れることができます。他方で、自分にとって本当に関心あるテーマ、大学生活を通じて追いかけてみたい、調べてみたいテーマを見つけることは、実はなかなか難しいことです。そうしたテーマ追究の1つの方法は、とにかく自分が興味を持ったモノ・コトについてまとめて調べ、発表し、他のメンバーと話をしてみることです。この作業をいくつものテーマで繰り返すなかで、自分にとって本当に興味のあることが絞られていきます。

 こうして自分の興味関心が定まってきたら、次はそれを他の人に分かりやすく教えてみます。「教育」「教える」というと学校をイメージすることが多いと思いますが、実は、「職場」「家庭」「部活」「サークル」など、どこでも教育は行われています。「どうやったら人にうまく教えることができるのか」を学ぶことは、社会に出る全員にとって重要です。さらに、他の人に分かりやすく説明し、教えるなかで、自分のテーマについてより深く理解できるようになります。

 授業形態について、この授業は演習形式でグループワークや個人研究を行います。具体的には、興味のある本の内容報告、ゼミの場での議論、教える準備(授業設計、教材づくり)、他のメンバーに教えてみる、などの活動があります。

【到達目標及びディプロマポリシーとの関連】

 この科目は「教養」に関する「基本的な知識と能力」を身に着けるための科目です。具体的な目標は次の3つです。

1.政治・社会、文化、海外事情、学校、経済等、自分の興味・関心のあるテーマを見つけ、自分なりに考え、意見を持つことができる2.1.のテーマについて、他の人に分かりやすく教えるための教育方法・教材を設計できる3.自分のテーマについて、上記2.で設計した教育方法・教材を使って分かりやすく教えることができる

【事前・事後学習】

 報告担当者は、課題文献や自らの課題について関連内容をまとめ、プリントを作成する等の準備をしてもらいます。また報告者以外の受講者も課題について調べておく等の事前学習が必要です。 合わせて毎回、4時間程度の事前、事後学習が必要になります。

【授業計画】

【前期の学習課題】1.文献発表と話し合いを通じて、自分のテーマを見つける。2.教育、教え方についての本を読み、うまい教え方、教材づくり等について理解を深める。

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なお、受講者の報告、意見等についてはその都度、フィードバックをします。

※ 以下の授業予定は、参加者数、興味関心によって変更することがあります。

第1回 オリエンテーション 自己紹介、授業方法・関連事項の決定第2回 テーマ発表(1) 報告と話し合い第3回 テーマ発表(2) 報告と話し合い第4回 テーマ発表(3) 報告と話し合い第5回 テーマ発表(4) 報告と話し合い第6回 テーマ発表(5) 報告と話し合い第7回 テーマ発表(6) 報告と話し合い第8回 教育文献の検討(1) 教育方法、教材論などの検討第9回 教育文献の検討(2) 教育方法、教材論などの検討第10回 教育文献の検討(3) 教育方法、教材論などの検討第11回 教育文献の検討(4) 教育方法、教材論などの検討第12回 自己課題の発表(1) 報告と話し合い第13回 自己課題の発表(2) 報告と話し合い第14回 自己課題の発表(3) 報告と話し合い第15回 自己課題の発表(4) 報告と話し合い

【後期の学習課題】1.自分のテーマについて、分かりやすく教えるための方法、教材を設計する2.自分のテーマについて、他のメンバーに分かりやすく教える(実践活動)3.自分のテーマについて、最終レポートをまとめる

第16回 テーマ発表(1) 報告と話し合い第17回 テーマ発表(2) 報告と話し合い第18回 テーマ発表(3) 報告と話し合い第19回 テーマ発表(4) 報告と話し合い第20回 教育方法の設計・準備(1)第21回 教育方法の設計・準備(2)第22回 教育方法の設計・準備(3)第23回 教育方法の設計・準備(4)第24回 教育方法の設計・準備(5)第25回 教育方法の設計・準備(6)第26回 教育活動の実施(1) 自分のテーマを分かりやすく教えてみる第27回 教育活動の実施(2) 自分のテーマを分かりやすく教えてみる第28回 教育活動の実施(3) 自分のテーマを分かりやすく教えてみる第29回 教育活動の実施(4) 自分のテーマを分かりやすく教えてみる第30回 教育活動の実施(5) 自分のテーマを分かりやすく教えてみる

【評価方法】

授業中の学習活動(報告内容、話し合いへの参加等。40%)、教育活動(40%)、最終レポート(20%)で総合評価を行います。

【教科書】

開講時、あるいはその都度、授業で提示します。

【参考文献】

開講時、あるいはその都度、授業で指示しますが、たとえば次のものがあります。

向後千春(2012)『いちばんやさしい教える技術』永岡書店稲垣忠・鈴木克明(2011)『授業設計マニュアル』北大路書房

【特記事項】

1.毎回授業に参加するのが基本です(無断欠勤は厳禁、即不可です)。やむを得ない理由で欠席の場合は、本人の直接連絡が必須です。2.授業での報告は、報告者の過重な負担とならないように事前に受講者と相談し、テーマを決めます。

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3.その他の事項については、初回、受講者と相談して決める予定です。なお、受講者数や関心に応じて、授業の進め方や扱う内容を変更することもあります。

その他、授業内容、授業の進め方、受講の是非等について疑問のある方は、直接教員までお問い合わせください。

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総合教育演習戸邉 秀明

単位: 4 開講期: 通年 開講年度: 2020

【授業表題】

米軍基地の歴史を地域史・世界史から考える

【授業の形態・方法・内容】

 この授業は演習形式で、グループワークや個人研究をもとにした発表と討論によって構成される。

20年度演習は、米軍基地について、地域史と世界史の両面から歴史的考察を加えることで、国家関係史を軸に理解されている日本社会の軍事基地理解を相対化し、私たちが生きるこの社会を再考する手がかりを得たい。 米軍基地といえば、日本社会では「沖縄にあるもの」とされ、軍事基地と安全保障をめぐる問題はともすれば「沖縄問題」と呼ばれて、「沖縄に問題がある」かのように捉えられている。しかし、米軍基地は沖縄にだけあるのではない。日本本土では、まさにこの多摩地域が、多くの米軍基地を抱えさせられている。また世界的に見れば、多くの国と地域に米軍が駐屯しており、この100年あまり、その数は拡大の一途をたどってきた。したがって、米軍基地の諸問題を考えるには、いったん国家間の関係から歴史を把握することをやめ、一方では米軍基地と隣り合わせの地域社会から、他方では米軍基地のグローバルな展開の歴史から捉えることで、日米関係史に局限された私たちの狭い視野を解放する必要がある。 具体的には、まず、かつて東京近郊にあった米軍基地の歴史を中学校の歴史教育を通じて掘り起こした地域史の概説書を読み、私たちの歴史が、米軍基地の歴史と足許でつながっていることを確認する。次いで、世界中に展開する米軍基地の歴史と現状を追いかけた壮大な、しかし読みやすい研究書を輪読して、私たちと米軍基地の関係史を、世界史的な視野のもとに置きなおしていく。 以上を通じて演習参加者は、基地のなかの「見知らぬ人々」の歴史以上に、現代世界の支配と抵抗のありさまについて、より深く考える機会を持つことになるだろう。そしてそれは、私たちのいまの社会を、よりリアルにつかむための近道となるかもしれない。 授業ではさらに、ドキュメンタリー映像を随時参照し、関連する施設見学など校外研修を交えるなどして、主題を身近に感じられるようにしていきたい。

【到達目標及びディプロマポリシーとの関連】

 この科目は「教養」に関する「基本的な知識と能力」を身につけるための科目である(全学DP2)。 具体的には、特に以下の諸点を目標として取り組む。1.日本と世界の現代史に関する基本的な知識を得られるようにする。2.具体的な歴史資料にふれて、過去の人々の感じ方、考え方をつかめるようにする(資料読解能力の向上)。3.特定の主題を通した歴史の学習の意義と特質について理解し、自身で学習を進められるようにする。4.資料(文字・映像)の「読み方」について、報告・討論の繰り返しによって習得できるようにする。5.参加者が自身の考察を適切に発表し、それをもとにレポートが作成できるようにする。

【事前・事後学習】

「大学設置基準」上、この科目は「演習」科目にあたるため、授業時間外に行う事前事後学習に要する時間は4時間程度である。特に以下の項目については、自身の報告の有無にかかわらず、毎回実施すること。1.テキスト講読範囲について、討論の際に発言する材料として、自分がテキストから得た知識および疑問点をあらかじめまとめておくこと。

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2.討論の際、テキストの内容と関係する日々の事件や出来事との関わりで意見を求める場合があるため、日常的に関心をもって報道に接し、情報収集に努めること。

【授業計画】

【前期=1期】*ガイダンスの後、報告担当者を決めて教科書=指定文献を輪読していく。*授業内での発表については、その都度、フィードバックを行う。報告の方法やレジュメの作り方などについても随時指導する。(以上は後期も同様)*夏季休暇中に、教科書に関する書評レポートを作成、提出してもらう。

第1回 ガイダンス1(授業の要領の紹介、参加者自己紹介等)第2回 ガイダンス2(関連映像の視聴とそれをめぐる討論)第3回 ガイダンス3(輪読の担当者の決定、本を眺めてみる)第4回 講読A 地域史から見た米軍基地1:「軍都」の形成第5回 講読B 地域史から見た米軍基地2:占領軍の進駐第6回 講読C 地域史から見た米軍基地3:「基地の町」の形成第7回 講読D 地域史から見た米軍基地4:基地中心社会の問題第8回 講読E 地域史から見た米軍基地5:占領下の抑圧第9回 講読F 地域史から見た米軍基地6:学校教育で「基地の町」をどう教えるか+まとめ第10回 関連映像の視聴と討論1第11回 講読G 米軍基地の世界史1:基地国家の誕生第12回 講読H 米軍基地の世界史2:リトルアメリカの世界第13回 講読I 米軍基地の世界史3:住民追放と植民地化第14回 講読J 米軍基地の世界史4:独裁者・マフィアとの癒着第15回 前期の総括討論、夏季レポート作成指導

【後期=2期】*前期開始時に、夏季休暇中のレポートについて全員で検討し、講評によってフィードバックを行う。*前期と同様、文献を講読していくが、関連する映像の視聴を加えて、さらに議論を深める。*今年度のテーマをめぐって考えたことを、期末レポートとして作成、提出してもらう。

第16回 夏季レポートの発表・講評・討論(分担等)第17回 講読K 米軍基地の世界史5:基地と環境汚染第18回 講読L 米軍基地の世界史6:将兵と家族の忠誠第19回 講読M 米軍基地の世界史7:軍隊をめぐる性の問題第20回 講読N 米軍基地の世界史8:軍隊で儲ける方法第21回 講読O 米軍基地の世界史9:費用負担をめぐる攻防第22回 講読P 米軍基地の世界史10:沖縄から考える米軍基地第23回 講読Q 米軍基地の世界史11:世界の米軍基地反対運動第24回 ゼミ報告会発表準備1第25回 ゼミ報告会発表準備2第26回 講読R 米軍基地の世界史12:米軍世界戦略の現在第27回 講読S 米軍基地の世界史13:真の安全とは何か?第28回 関連映像の視聴と討論2第29回 関連映像の視聴と討論3 第30回 年間の総括討論、期末レポート作成指導

*後期の計画については、参加者の関心や理解度に応じて、協議の上、変更することがある。

【評価方法】

1.平常点 60%(レスポンスシートの内容、担当部分の発表内容や司会運営、毎回の議論への参加等を総合的に評価) *毎回授業終了時に感想・意見等をレスポンスシートに記入・提出することで出席とみなす。

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2.レポート 40%(前後期末、計2回) *以上の合計点によって評価する。

【教科書】

1.中条克俊『君たちに伝えたい 朝霞、そこは基地の街だった。』梨の木舎、2006年2.デイヴィッド・ヴァイン(西村金一監修、市中芳江・露久保由美子・手嶋由美子訳)『米軍基地がやってきたこと』原書房、2016年【参考文献】

*授業中に適宜紹介する。

【特記事項】

1.前期・後期とも、教科書として使用する諸文献は購入を原則とする。  (費用は最大でも年間5000円程度。まとめて購入するので、個人で事前に求める必要はない)。2.演習のため、報告と並んで相互の議論を重視する。そのため、教員が指名して発言を求める場合がある。3.授業内容と関係の深い場所への校外視察(日帰り)を実施する場合がある。

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総合教育演習富岡 義志雄

単位: 4 開講期: 通年 開講年度: 2020

【授業表題】

サッカーのシステム・戦術を探求する

【授業の形態・方法・内容】

この授業はサッカーの戦術理解を向上させるために、講義と実技を行います。第2次対戦後のワールドカップで優勝した国のシステム・戦術を多面的に分析し、それを理解することによって受講者の今後のサッカー活動に役立てることを目途として授業を展開する。 1.優勝国のシステム・戦術の資料収集と分析 2.優勝国以外の優れたシステム・戦術の資料収集と分析 3.システム・戦術にマッチする選手を育成するためのトレーニングの資料収集と分析 4.その他上記の項目について、グループあるいは個人で取り組み、その分析結果をまとめる。

【到達目標及びディプロマポリシーとの関連】

(CP4)「教養科目」群におけるゼミを通じ、教養に関わる豊かな思考力や対話力を養います。 (DP3)この科目では、サッカー戦術の専門知識を身につけるとともに実践的な能力を身につけること、グループワーク   を通じて総合的な行動力を身に付けることが目標です。 1.歴代優勝国のシステム・戦術を理解するとともに、優勝国以外の優れたシステム・戦術を分析・理解する。 2.現代サッカーのシステム・戦術を理解する。 3.各ポジションの役割を理解する。 4.選手のスキルアップのためのトレーニング計画の作成する。 各テーマに沿ってレジュメを作成し、個別に発表し討議後、1つの冊子にまとめる。

【事前・事後学習】

 前週の講義終了後に提示した予習課題のレポートを作成し、翌週の講義時に提出すること(2時間程度)。【事前】1.システムの歴史を学んでおくこと    2.基本的戦術を理解しておく【事後】1.ゲーム分析法を学ぶ    2.スキルアップのためのトレーニング計画の作成(資料収集等)   これらの事前・事後学習には、普段からサッカー関係の書物・雑誌等に触れる事。   また、DVD等の映像を視聴することが望ましい。   授業内での発表については、その都度、フィードバックを行うので事後学習に役立ててもらいたい(2時間程   度、サッカー実践活動を含む)。

【授業計画】

第1回 ワールドカップ優勝国のシステム・戦術(1) ブラジル第2回 ワールドカップ優勝国のシステム・戦術(2) イングランド第3回 ワールドカップ優勝国のシステム・戦術(3) アルゼンチン第4回 ワールドカップ優勝国のシステム・戦術(4) ドイツ(旧西ドイツ)第5回 ワールドカップ優勝国のシステム・戦術(5) フランス第6回 ワールドカップ優勝国のシステム・戦術(6) スペイン第7回 ワールドカップ優勝国のシステム・戦術(7) イタリア第8回 優勝国以外の優れたシステム・戦術(1) ハンガリー 

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第9回 優勝国以外の優れたシステム・戦術(2) オランダ第10回 優勝国以外の優れたシステム・戦術(3) デンマーク 第11回 現代サッカーのシステム・戦術(1) 4­4­2システム第12回 現代サッカーのシステム・戦術(2) 4­3­3システム第13回 現代サッカーのシステム・戦術(3) 3­4­3システム第14回 現代サッカーのシステム・戦術(4) 3­5­2システム第15回 システム・戦術のまとめ

第16回 GKの役割と戦術第17回 DFの役割と戦術(1)第18回 DFの役割と戦術(2)第19回 MFの役割と戦術(1)第20回 MFの役割と戦術(2)第21回 MFの役割と戦術(3)第22回 MFの役割と戦術(4)第23回 FWの役割と戦術(1)第24回 FWの役割と戦術(2) 第25回 現代フットボールのトレーニング:守備戦術(1) 個人戦術とグループ戦術第26回 現代フットボールのトレーニング:守備戦術(2) チーム戦術第27回 現代フットボールのトレーニング:攻撃戦術(1) 個人戦術とグループ戦術第28回 現代フットボールのトレーニング:攻撃戦術(2) チーム戦術第29回 まとめ第30回 総合評価 * 授業計画が変更される場合は、事前にお知らせします。

【評価方法】

 授業参加状況と、特に課題に対する取り組みを重視する(80%)。発表・研究成果(20%)

【教科書】

 指定しない

【参考文献】

 授業中に指示する。

【特記事項】

 1.村山キャンパスの教室およびグラウンドで実施する。 2.今後の活動に生かすため、現在、サッカーに関わっている学生を対象とする。  (1) 体育会サッカー部所属者  (2) 少年サッカー等の指導をしている者 3.簡単な戦術・システムに関するテストを実施する。

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総合教育演習野田 淳子

単位: 4 開講期: 通年 開講年度: 2020

【授業表題】

“子育ち”支援と家族関係の心理学

【授業の形態・方法・内容】

 近年、子どもの育ちや家族関係をめぐる状況が大きく変化しつつあると言われます。非婚や晩婚化傾向、単身家庭の増加、高まる育児不安、時として虐待やDVといった現象が取り上げられ、それが「家族の危機」と呼ばれることも少なくありません。しかし、果たして家族は本当に崩壊してしまうのでしょうか?この演習では、そうした現象をただちに問題視するのではなく、むしろ背景にある対人関係や「育つ(変化・発達する)」ことの意味・法則性について、深く考えることをねらいとしています。 めまぐるしく変化する現代の社会が、家族を含む人々の「対人関係の形や働きにどのように作用し」「その心理的側面や関係性にどんな影響を与えうるか」、社会や私たち一人一人が「家族や子どもの育ちをはじめ、対人関係の発達をどのように支援できるか」といった問題について、自分自身が「問い」を発して答えをみつけて頂きます。 授業は演習形式でグループワークや個人研究を行い、授業内での発表についてはその都度、フィードバックを行います。また、学外の子育て支援の現場でのボランティアやフィールドワークを予定しているため、授業時間外も積極的に活動する姿勢のある方を歓迎します。

【到達目標及びディプロマポリシーとの関連】

この科目は「教養」に関する「基本的な知識と能力」を身につけるための科目です。到達目標は以下の通りです。・家族関係や子育て、その支援について、心理学を含む様々な視点から理解を深める。・専門的なテキストの講読に慣れ、内容を理解し,批判的に吟味する力を培う。・レジュメ作成・発表・議論を通して、プレゼンテーションと建設的に議論を行うスキルを身に付ける。・リサーチ・クエスチョン(学問として問うべき価値のある問い)を見出し、調査・実践等を通して研究をした結果についてゼミ発表を行う。

【事前・事後学習】

・毎回の授業で取り上げるテキストに関して、レポータ-の課題としてはテキストのレジュメを作成し、発表すること、レポーター以外の者:発表予定のテキストを事前に熟読し、内容に関する疑問・質問・意見をあらかじめ「予習課題」としてまとめ,授業時に毎回持参して提出することを課題とする。「大学設置基準」上、この科目は「演習」科目にあたりますので、授業時間外に行う事前事後学習に要する時間は4時間程度となる。・各自が取り組む自己課題:年間の授業を通してリサーチ・クエスチョン(前述)を練り上げ、文献検討やを行う。その中のいくつかについて、個人またはグループで文献検討・実地調査を行ってその答えを見い出し、ゼミ研究発表会等で発表を行う。・発表したことを、最終レポートとしてまとめる。

【授業計画】

第Ⅰ期(前期) 現代の子育てや家族関係に関するテキストを購読・発表し、ディスカッションを通して各自が「問い」(リサーチ・クエスチョン)を見出すことが基本となる。レポーター以外の参加者は疑問点や意見を積極的に発表し、活発で建設的な議論を行うことを求める。冒険遊び場の会「国分寺プレイステーション」等の子育て支援の場へ見学・活動参加に赴き、夏休みにはこれらの場での数日間のボランティア活動や文献検討を通して、前期に立ち上げた自らの「問い」を検討する課題に取り組む。

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第1回 ガイダンス 授業の進めかたの説明、自己紹介、文献発表の担当決定第2回 イントロダクション 子どもも大人も育つ社会、その支援とは?第3回 図書館にて文献検索のガイダンス第4回 子育て支援施設紹介第5回 文献講読:発表と討議(1)第6回 文献講読:発表と討議(2)第7回 文献講読:発表と討議(3)第8回 文献講読:発表と討議(4)第9回 文献講読:発表と討議(5)第10回 文献講読:発表と討議(6)第11回 文献講読:発表と討議(7)第12回 文献講読:発表と討議(8)第13回 各自が見出した「問い」(リサーチ・クエスチョン)の発表(1)第14回 各自が見出した「問い」(リサーチ・クエスチョン)の発表(2)第15回 前期の総括討議

第Ⅱ期(後期) 夏休みに行った文献検討やボランティア実践をもとに検討した、「問い」に関する結果を発表する。そして、各自もしくはグループで「問い」を改めて絞り込み、年度末に行うゼミ研究発表会に向けて、その「問い」の検証を行って結果を発表する。ゼミ研究発表会までの間には適宜、中間報告を行ってもらう。また「冒険遊び場の会(プレイステーション)」で毎年11月に行う「おまつり」に参加するなど、自分たちの「問い」を実践活動の中でも検証して頂きたいと考えている。

第16回 夏休みの課題:発表と討論(1)第17回 夏休みの課題:発表と討論(2)第18回 夏休みの課題:発表と討論(3)第19回 「問い」(テーマ)の検討・発表形態(グループ)の決定第20回 ゼミ研究報告・準備(1)第21回 ゼミ研究報告・準備(2)第22回 ゼミ研究報告・準備(3)第23回 中間発表第24回 ゼミ研究報告・準備(4)第25回 ゼミ研究報告・準備(5)第26回 ゼミ研究報告・準備(6)第27回 ゼミ研究報告・準備(7)第28回 ゼミ研究報告の振り返り第29回 最終レポートの発表(1)第30回 最終レポートの発表(2)【評価方法】

・授業に3分の2以上出席していることを単位取得の条件とする。・発表と発表資料の内容(50%)、レポート等の提出課題の内容(20%)、授業やグループワーク・実践活動での積極性(30%)を総合的に評価する。※評価の80%以上が授業参加を通しての評価となるため、出席率や積極性に乏しい場合は評価が厳しくなることに注意して下さい。

【教科書】

前期のテキストは下記の中から、取り上げる章を初回で検討する予定である。・柏木惠子(2008)『子どもが育つ条件-家族心理学から考える』岩波新書・柏木惠子(2013)『大人が育つ条件-発達心理学から考える』岩波新書・ジェームズ・J・ヘックマン(2015)『幼児教育の経済学』東洋経済・中川正(2000)『文化の法則を探ろう』三重大学出版会 

【参考文献】

・柏木惠子(編)『よくわかる家族心理学』ミネルヴァ書房 2000年・柏木惠子・平木典子(著)『家族の心はいま:研究と臨床の対話から』東京大学出版会 2009年・大日向雅美(監修)『企業と育児をつなぐ次世代育成支援対策マニュアル-育児出版社か

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らの提案』赤ちゃんとママ社 2004年・無藤隆・安藤智子(編)『子育て支援の心理学』有斐閣コンパクト 2008年ほか、授業内で適宜紹介する。

【特記事項】

・履修を希望する者は、初回の授業に必ず出席すること。・授業時間外に、学外施設でのボランティアやフィールドワークに積極的に参加すること。・参加者の人数や興味関心に応じて、授業で取り上げる内容やスケジュールを調整する場合がある。

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総合教育演習早尾 貴紀

単位: 4 開講期: 通年 開講年度: 2020

【授業表題】

現代世界史のなかで立ち上がり抵抗する人びとを読むーーアジアとヨーロッパ、二つの地域の転換期を考える

【授業の形態・方法・内容】

 このゼミで目的とすることは二つあります。 一つは、「国家」という存在を考えること、そして国家の民である「国民」を考えること、国家と国民の「関係」を考えることです。国家も国民も、自然で不変のものではありません。生成変化しており、ある時代の局面で大きな転換点を迎えもします。そのとき、その民は翻弄されもしますが、不条理に対し立ち上がり抵抗を示すときもあります。 もう一つは、ハードな学術書にガッチリ取り組むということ。本が読まれない時代と言われますが、せめて大学という場で、学生であるあいだに、学生らしいことをしてほしいのです。この困難な時代のなかで、志のある編集者が大切な本を丁寧に出しています。今年は「共和国」の本を前期と後期に一冊ずつ取り上げます。

 もう少し詳しく説明します。2019年に香港では大規模なデモが毎週のように起きて、それに対する弾圧も厳しく多数

の負傷者と逮捕者が出ました。香港の人びとはいったいなぜ立ち上がったのでしょうか。この大規模なデモには前史があります。2014年の「雨傘革命」と呼ばれた民衆蜂起です。羅永生『香港現代思想史』はそのときに出されたものです。150年ものあいだイギリスの植民地として特異な発展を遂げ、現在は中華人民共和国の特別行政区として「一国二制度」の下にある香港は、「脱植民地」できたのかどうか。「香港(人)」とは何か。そこから考えなくてはなりません。 もう一冊。ナチス・ドイツと言えば、みなさんは全体主義と人種主義、そしてその帰結としてのホロコースト(ユダヤ人の大虐殺)を思い浮かべるでしょう。国民全体がナチスに迎合し、ユダヤ人を非国民として排斥した、と。しかし、ナチス政権下でも立ち上がり抵抗した人びとが確かにいたのです。彼ら/彼女らはどのようにして抗ったのでしょうか。池田浩士『抵抗者たち』は三度も版元を替えながら再刊を重ねた名著です。

 この二冊にしっかり向き合うことで、アジアとヨーロッパにおける近現代史をふまえつつ、国家と国民の変貌およびそれに対する抵抗のかたちを考えていこうと思います。そしてそのことは、日本に暮らす私たちが「日本」という国とその国家への向き合い方を考えることに必然的につながります。

 近年では、スマホ文化の浸透で「お手軽な知識」に走りがちですし、時折手にする本もやはりお手軽な入門新書・概説書で終わりがちです。しかし、大学という場で学ぶことがそういうレベルにとどまっていたら、もったいない。せっかく大学という学問の府にいるのですから、学生こそがハードな本に正面から取り組んでほしいと思っています。

 なお、この授業は演習形式で行ない、担当者の発表に基づき、質疑や討論を進めていきます。 授業内での発表については、その都度授業 後の教員からのコメントでフィードバックを行ないます。

【到達目標及びディプロマポリシーとの関連】

 「国民国家」や植民地支配や戦争について理解するには、現代世界史幅広い背景知識が必要となる。丁寧な読書に加えて、調べものも必要になろう。その過程で、多くの知識を身につけることができる。そして「国家」や「国民」について知見を得ることで、日本社会や世界に対する深い洞察力を身につけることができるようになるはずである。

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 この授業では、幅広い教養を身につけること、総合的な判断力を養う基礎を身につけることを目標とする。

【事前・事後学習】

常日頃から指定テキストとなる本を持ち歩き、時間があれば毎日少しでも読み進めること。分からないことがあれば、極力自分で調べ物をしておくこと。 低でも毎週4時間程度を目安とする。

【授業計画】

毎回、指定された範囲を全員が読んできて、かつ担当者はレジュメ・問題提起を作成し、報告する。

前期第1回 導入:「国家」「国民」とは何か、2019年の香港民衆デモを振り返る第2回 羅永生『香港現代思想史』より、「香港現代思想史」の前半を読む第3回 羅永生『香港現代思想史』より、「香港現代思想史」の後半を読む第4回 羅永生『香港現代思想史』より、「冷戦下の脱植民地化」の前半を読む第5回 羅永生『香港現代思想史』より、「冷戦下の脱植民地化」の後半を読む第6回 羅永生『香港現代思想史』より、「六〇、七〇年代香港の返還言説」の前半を読む第7回 羅永生『香港現代思想史』より、「六〇、七〇年代香港の返還言説」の後半を読む第8回 羅永生『香港現代思想史』より、「七・一をふりかえる」を読む第9回 羅永生『香港現代思想史』より、「香港は国民教育運動に従わない」を読む第10回 羅永生『香港現代思想史』より、「勇士の凱旋に際して保釣をふりかえる」を読む第11回 羅永生『香港現代思想史』より、「コンセンサスが崩れた新選挙文化」を読む第12回 羅永生『香港現代思想史』より、「バーチャル・リベラリズムの終焉」を読む第13回 羅永生『香港現代思想史』より、「植民地主義:一つの失われた視野」を読む第14回 羅永生『香港現代思想史』より、「主体性をもった本土性に向けて」を読む第15回 『香港現代思想史』の訳者解説「方法としての香港」を読みつつ、総括討議をする

後期第1回 導入:ナチズムとは何だったのか、基本的歴史とナチズム研究を確認する第2回 池田浩士『抵抗者たち』より、「序章: 後の蜂起」を読む第3回 池田浩士『抵抗者たち』より、「一章:消された叫び」の前半を読む第4回 池田浩士『抵抗者たち』より、「一章:消された叫び」の後半を読む第5回 池田浩士『抵抗者たち』より、「二章:地下の同志たち」の前半を読む第6回 池田浩士『抵抗者たち』より、「二章:地下の同志たち」の後半を読む第7回 池田浩士『抵抗者たち』より、「三章:血と地にまみれて」の前半を読む第8回 池田浩士『抵抗者たち』より、「三章:血と地にまみれて」の後半を読む第9回 池田浩士『抵抗者たち』より、「四章:あらかじめ見捨てられた抵抗」の前半を読む第10回 池田浩士『抵抗者たち』より、「四章:あらかじめ見捨てられた抵抗」の後半を読む第11回 池田浩士『抵抗者たち』より、「終章: 初の蜂起」を読む第12回 池田浩士『抵抗者たち』より、「後章:解放ののちに」の前半を読む第13回 池田浩士『抵抗者たち』より、「後章:解放ののちに」の後半を読む第14回 池田浩士『抵抗者たち』より、三つの版の「あとがき」を読み総括討議をする第15回 前後期を通じて、近現代世界の「国家」と「抵抗」について比較考察する

【評価方法】

1.自分の担当回の報告内容 50%2.担当回以外の参加姿勢 50%以上による総合評価。

【教科書】

羅永生『誰も知らない香港現代思想史』共和国、2015年池田浩士『抵抗者たちーー反ナチス運動の記録』共和国、2018年【参考文献】

授業の中で適宜指示する。

【特記事項】

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総合教育演習久川 伸子

単位: 4 開講期: 通年 開講年度: 2020

【授業表題】

外から見た日本語

【授業の形態・方法・内容】

日本語を外国語として学ぶ人の数はこの30年間増え続けていますが、その学習目的や学習方法には、かなり変化がみられます。また、日本語を学びたい人は外国籍とは限らず、学習支援者も日本国籍の人に限定されないのですが、日本で日本語を第1言語(母語)として生活していると、これらのことに気づきにくいようです。この演習では、まず「第2言語としての日本語」という観点から出発し、以下のようなテーマについて知識を身につけ、考察します。・第2言語としてみるとき、日本語はどのような特徴をもつ言語でしょうか。・第2言語として日本語を学ぶとき、どのような方法や困難があるでしょうか。・日本語教育支援を必要としているのは誰で、どのような支援ができるでしょうか。第2言語として日本語を見たときの新鮮な驚きを大切にしながら、日本語とその周辺に存在する問題について深く考察するための基礎力を身につけていきましょう。この授業は、演習形式です。テキストを読んで発表し、ディスカッションを行います。個人(またはグループ)研究にも取り組む予定です。授業内での発表、提出物等について、ゼミ内でフィードバックを共有します。個人研究については、ゼミ内での共有のほか、個人に対するフィードバックも随時おこないます。

【到達目標及びディプロマポリシーとの関連】

日本語や言語について書かれた入門的な文献を読むことができるようになること、実際の言語行動や社会を観察、分析、検証し、より深く考察することができるようになること、レジュメ作成、プレゼンテーション、ディスカッション、レポート作成ができるようになること、ゼミの活動を通じて、他者と協働し、自己の役割を誠実に果たせるようになることをゼミの目標とします。この科目は「教養」に関する「基礎的な知識と能力」を身につけるための科目です。

【事前・事後学習】

日常生活の中で意識的に日本語及び日本社会を観察し、毎回報告できるようにすること、指定の文献、資料を読んで、質問、意見等を準備してくること、担当の日に発表するための準備をする(レジュメ、パワーポイント等)こと、研究テーマについてゼミレポートを完成できるよう個人またはグループで研究を進めることが、事前、事後学習として求められています。授業時間の2倍程度の授業外学習が必要です。

【授業計画】

第1回.ガイダンス             第2回.教員による講義とワーク「日本語と日本語教育」    第3回.「研究テーマについて」資料を読む1  第4回.「研究テーマについて」資料を読む2 第5回.「研究テーマについて」資料を読む3         第6回.資料を用いた報告・ディスカッション1       第7回.資料を用いた報告・ディスカッション2           第8回.資料を用いた報告・ディスカッション3     第9回.資料を用いた報告・ディスカッション4          第10回.「研究法について」1        第11回.「研究法について」2       第12回.ゲスト講師による講義   

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第13回.研究テーマ検討1第14回.研究テーマ検討2第15回.研究テーマ検討3 

第16回.学生によるテキスト報告1 第17回.学生によるテキスト報告2第18回.学生によるテキスト報告3第19回.研究の進捗状況報告第20回.学生によるテキスト報告4 第21回.学生によるテキスト報告5第22回.学生によるテキスト報告6第23回.学生によるテキスト報告7 第24回.研究中間発表1第25回.研究中間発表2第26回.「ゼミ報告会」準備1第27回.「ゼミ報告会」準備2第28回.ゲスト講師による講義第29回.研究発表1第30回.研究発表2

【評価方法】

授業内成果(発表、グループワーク、提出物等)及び研究レポートにより、総合的に評価する(100%)。

【教科書】

演習開始後に決定します。

【参考文献】

荒川洋平『日本語という外国語』飯野公一・恩村由香子・杉田洋・森吉直子『新世代の言語学ー社会・文化・人をつなぐものー』白井恭弘『ことばの力学―応用言語学への招待』石黒圭『日本語は「空気」が決める 社会言語学入門』

【特記事項】

日本語だけでなく、さまざまな言語に関心のある学生、多文化社会に関心のある学生、留学生と積極的に交流したい学生を歓迎します。夏合宿、ゼミ報告会参加、ゼミ論集作成などの活動も、学生が希望すれば可能です。なお、発表と討論が終わらないときは次の時間もゼミを延長して続けます。

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総合教育演習山辺 弦

単位: 4 開講期: 通年 開講年度: 2020

【授業表題】

世界各地域の短編小説を翻訳で読む

【授業の形態・方法・内容】

この授業は演習形式でグループワークや個人研究をおこないます。文学を読むことは、ただ楽しみを与えるだけではなく、私たちの知らない時空間について想像上の体験をさせ、世界に対する新たな視野を与えてくれもします。その意味で、世界の各地域・各言語で書かれた文学を読むことは、世界へと開かれた「窓」のようなものだとも言えるでしょう。しかし同時に、文学作品はただ情報を与えるものではなく、さまざまな仕掛けや謎を通して、読者をさらなる思考に誘うものです。文学という世界への「窓」を十分に開け放つためには、作品が放つこの問いかけにじっくりと向き合い、深く分析や議論をおこなう必要があります。このような視点から、この授業では世界中の短編小説を題材にして、受講者がその作品中に「何が」「どのように」「どんな背景で」書かれているかという問いを分析し、お互いに議論していくことにより、世界の文学・文化・歴史・社会について考察していきます。作品は邦訳のあるものを選び、毎回議論をリードする発表者を立てながら、日本語による読解とディスカッションをおこないます。対象となる地域・文化圏は、アメリカとその周辺、ヨーロッパとその周辺、ラテンアメリカ、アジア、中東、アフリカを予定しています。検討に使用する文学作品や物語については、候補作品をこちらで用意します。

【到達目標及びディプロマポリシーとの関連】

この科目は、「教養」に関する「基本的な知識と能力」を身につけるための科目です。多種多様な文学作品の読解や議論を通して、人間や芸術に関する思弁を深めるとともに、文学を「世界への窓」としながら広く海外の文化や社会を考察する能力を獲得することを目標とします。

【事前・事後学習】

発表者は、少なくとも以下の諸点に対する考察と、自分の感想・疑問点などとを含めた発表資料を作成してください。「何が」書かれているか・・・作品の筋や、核となるテーマ・表現など「どのように」書かれているか・・・文章上の工夫の指摘、気になった表現など「どんな背景で」書かれているか・・・作家について略歴などの基本情報、作品の背景など 発表担当以外の人については、毎回各自が教材を読み、発表者と同じく自分の考えをまとめておく必要があります。発表後には、発表者を含めた全体討議において、積極的に意見やコメント、質問をおこなうことが必要となります。発表の方法、分担などの詳細は授業開始時に指示します。なお、「大学設置基準」上、この科目は「演習」科目にあたりますので、授業時間外におこなう事前事後学習に要する時間は4時間程度となります。

【授業計画】

進行はおおむね下記の通りですが、参加者の人数、関心、理解度などを考慮し各回の内容や順序に変更を加えることがあります。また、各地域や語圏を対象とした映像資料などを鑑賞したり、実践的な批評行為への理解を深めるため、課外活動やゼミ合宿などの機会を設けることもあります。

第1回  1期イントロダクション 授業内容の確認第2回  「読む」ための方法 分析概念や手法について第3回  アメリカとその周辺の短編文学作品を対象とする個人発表1第4回  アメリカとその周辺の短編作品を対象とする個人発表2

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第5回  アメリカとその周辺の短編作品を対象とする個人発表3第6回  ヨーロッパとその周辺の短編作品を対象とする個人発表1第7回  ヨーロッパとその周辺の短編作品を対象とする個人発表2第8回  ヨーロッパとその周辺の短編作品を対象とする個人発表3第9回  ラテンアメリカの短編作品を対象とする個人発表1第10回 ラテンアメリカの短編作品を対象とする個人発表2第11回 ラテンアメリカの短編作品を対象とする個人発表3第12回 アジアの短編作品を対象とする個人発表1第13回 アジアの短編作品を対象とする個人発表2第14回 アジアの短編作品を対象とする個人発表3第15回 1期まとめとディスカッション第16回 2期イントロダクション第17回 「読む」とはどういうことか いくつかの批評的テーマについて第18回 アメリカとその周辺の短編文学作品を対象とする個人発表4第19回 アメリカとその周辺の短編文学作品を対象とする個人発表5第20回 アメリカとその周辺の短編文学作品を対象とする個人発表6第21回 ヨーロッパとその周辺の短編作品を対象とする個人発表4第22回 ヨーロッパとその周辺の短編作品を対象とする個人発表5第23回 ヨーロッパとその周辺の短編作品を対象とする個人発表6第24回 中東の短編作品を対象とする個人発表1第25回 中東の短編作品を対象とする個人発表2第26回 中東の短編作品を対象とする個人発表3第27回 アフリカの短編作品を対象とする個人発表1第28回 アフリカの短編作品を対象とする個人発表2第29回 アフリカの短編作品を対象とする個人発表3第30回 2期まとめとディスカッション

【評価方法】

ゼミ内での積極的な議論への参加や、発言の内容、授業態度などを含む授業参加点(70%)と、担当研究発表に取り組む姿勢とその内容(30%)とを総合的に評価します。授業内での発表・発言に関しては、その都度フィードバックをおこないます。

【教科書】

教科書は、秋草俊一郎・戸塚学・奥彩子・福田美雪・山辺弦編、『世界文学アンソロジー これからはじめる』(三省堂、2019年)を使用します。これに加え、必要な場合は適宜プリントなどを配布します。

【参考文献】

必要に応じて指示します。

【特記事項】

演習形式で進めるため、参加者には発表の担当箇所だけでなく、毎回の授業における積極的な参加・発言を求めます。受講者は文学作品や物語を読み解くことに興味を持ち、意欲的に授業に取り組まなくてはなりません。

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総合教育演習横畑 知己

単位: 4 開講期: 通年 開講年度: 2020

【授業表題】

現代史を学ぶードイツを中心として

【授業の形態・方法・内容】

 現代は、政治、経済、文化など、あらゆる側面で、グローバル化が叫ばれる時代である。このような状況の中で、一人一人の人生の「羅針盤」として、自前の「世界地図」をどうやって作ったらよいのだろうか。 残念ながら、高校卒業の時点で、日本史であれ、世界史であれ、現代史を一通り学んだという人は極めて少数であろう。さらに、日本史と世界史は別建ての教科として取り扱われるので、近現代史を理解するうえで当然求められるはずの「世界史」(日本を含む)の総合的な学びを経験することは、一層困難な状況にある。本演習では、教材や学習形態に工夫しながら、楽しく「現代史」を学ぶ機会を提供したいと思っている。 本年度は、主に、第一次世界大戦以降のドイツ現代史を対象として、研究を進める。ナチズムと第二次世界大戦、戦後の環境問題や原発問題、EU統合などの諸問題を、戦前戦後の日本の歴史と比較しながら考察していきたい。基本的なテキストの講読と並行して、関連するドイツ映画の諸作品を歴史を読み解く史料として取り上げていきたい。なお、この授業は、演習形式で行う。個々の学生に対しては、口頭発表、レポート提出の際、随時、フィードバックを行う。

【到達目標及びディプロマポリシーとの関連】

 この授業は、「教養」に関する「基本的な知識と能力」を身につけることを目標とする(全学DP2)。本演習では、とくに、本を「よむこと」、映像を「よむこと」に慣れることによって、内容理解とともに、「読解力」そのものを高めることを目標とする。これまで読書経験が少ないと思っている人、映画を見る機会が少ない人、あるいは逆に、読書好き、映画好きの人、いずれの人々にとっても有益な授業となるように工夫していきたい。本ゼミでの学習を通じて、専門教育の学習の幅を広げ、社会人として必要な教養の基礎を養っていきたい。

【事前・事後学習】

 下記に記した参考文献などを手がかりにして、関連する本に目を通したり、DVDなどを事前に観ておくと、より深い学習が出来るだろう。最低、事前・事後学習合わせて4時間程度が、求められる。

【授業計画】

(前期) 第1回 授業計画、ガイダンス 第2回 テキスト紹介、報告の分担 第3回 テキスト講読(1) 第4回 テキスト講読(2) 第5回 テキスト講読(3) 第6回 テキスト講読(4) 第7回 テキスト講読(5) 第8回 映像資料の視聴(1) 第9回 テキスト講読(6) 第10回 テキスト講読(7) 第11回 テキスト講読(8) 第12回 テキスト講読(9)

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 第13回 テキスト講読(10) 第14回 映像資料の視聴(2) 第15回 前期のまとめ(後期) 第16回 テキスト紹介、報告分担 第17回 テキスト講読(1) 第18回 テキスト講読(2) 第19回 テキスト講読(3) 第20回 映像資料の視聴(1) 第21回 テキスト講読(4) 第22回 テキスト講読(5) 第23回 テキスト講読(6) 第24回 映像資料の視聴(2) 第25回 テキスト講読(7) 第26回 テキスト講読(8) 第27回 テキスト講読(9) 第28回 映像資料の視聴(3) 第29回 映像資料の視聴(4) 第30回 全体のまとめ

【評価方法】

 口頭発表,半期につき、最低1回,50点、レポート,半期につき、最低1回,50点。

【教科書】

 坂井榮八郎『ドイツ史10講』岩波新書、2003年 池内紀  『ヒトラーの時代』中公新書、2019年 映像資料:「ローザ・ルクセンブルク」(1986年)      「ヒトラー/最後の12日間」(2005年)      「みえない雲」(2006年)など。

【参考文献】

 エリック・ホブズボーム『20世紀の歴史』上下2冊、ちくま学芸文庫、2018年,その他

【特記事項】

ゼミの内容についての問い合わせは、研究室にて、随時受け付けます。

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演習吉見 崇

単位: 4 開講期: 通年 開講年度: 2020

【授業表題】

近現代中国のナショナリズムとリベラリズム

【授業の形態・方法・内容】

近現代中国の歴史といった時に、想起するイメージは何でしょうか。例えば、「中華民族という意識」や「独裁」でしょうか。もちろん、今日に続くこうした特徴を、近現代中国が有していたことは否定できません。しかし、本当にそれらの特徴だけに、近現代中国の全体像を収斂させることができるのでしょうか。また、そこには、私たちとは異質な国という先入観が存在していないでしょうか。 本演習では、近現代中国のナショナリズムとリベラリズムに関する最新の研究成果を取り上げながら、上述の問題を再考していくことを目指します。そして、そうした作業を通じて、近現代中国、または現代中国が抱える問題から、世界(史)において普遍性を有する問題を考えることは可能なのか否かを、議論していきます。 本演習は、演習形式で、グループワークと個人研究に基づく発表、討論を行います。また、授業中の発表に対して、フィードバックを行います。

【到達目標及びディプロマポリシーとの関連】

この科目は、「教養」に関する「基本的な知識と能力」を身につけるための科目です。具体的には、中国近現代史の基本的な知識を身につけていくとともに、様々な事象を多角的に分析していく力を養っていくことも目指します。

【事前・事後学習】

「大学設置基準」上、この科目は「演習」科目にあたるため、授業時間外の事前・事後学習に要する時間は4時間程度です。具体的には、次の2点を行ってください。1.各回の教科書の講読範囲をしっかり読み、その主張の特徴とそれに対する疑問点を整理してください。なお、発表者は、それらをレジュメにまとめて準備してください。2.本演習で取り上げる2冊の教科書について、それぞれ講読後にレポートを提出してもらいます。よって、レポート提出へ向けた準備をあわせて行ってください。

【授業計画】

【第1回から第15回は、『中国ナショナリズム』を取り上げます。】第1回 ガイダンス(発表者の決定)第2回 導入:「中国」とは何か第3回 文献講読とグループ発表、討論(1)第4回 文献講読とグループ発表、討論(2)第5回 文献講読とグループ発表、討論(3)第6回 文献講読とグループ発表、討論(4)第7回 文献講読とグループ発表、討論(5)第8回 文献講読とグループ発表、討論(6)第9回 文献講読と個人発表、討論(1)第10回 文献講読と個人発表、討論(2)第11回 文献講読と個人発表、討論(3)第12回 文献講読と個人発表、討論(4)第13回 文献講読と個人発表、討論(5)第14回 文献講読と個人発表、討論(6)第15回 まとめ(総合討論)

【第16回から第30回は、『対立と共存の日中関係史』を取り上げます。】第16回 ガイダンス(発表者の決定)

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第17回 導入:独裁と憲政の相克第18回 文献講読とグループ発表、討論(1)第19回 文献講読とグループ発表、討論(2)第20回 文献講読とグループ発表、討論(3)第21回 文献講読とグループ発表、討論(4)第22回 文献講読とグループ発表、討論(5)第23回 文献講読とグループ発表、討論(6)第24回 文献講読と個人発表、討論(1)第25回 文献講読と個人発表、討論(2)第26回 文献講読と個人発表、討論(3)第27回 文献講読と個人発表、討論(4)第28回 文献講読と個人発表、討論(5)第29回 文献講読と個人発表、討論(6)第30回 まとめ(総合討論)

【評価方法】

授業への参加、発表(70%)、レポート(30%)で、総合的に評価します。

【教科書】

・小野寺史郎『中国ナショナリズム-民族と愛国の近現代史』(中央公論新社、2017年)。・中村元哉『対立と共存の日中関係史-共和国としての中国』(講談社、2017年)。

【参考文献】

授業中に適宜紹介します。

【特記事項】

各回において、発表者だけでなく、参加者全員に発言を求めます。しっかり準備して、授業に臨んでください。

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総合教育演習渡辺 龍也

単位: 4 開講期: 通年 開講年度: 2020

【授業表題】

深く学ぶフェアトレードの世界

【授業の形態・方法・内容】

 グローバリゼーションが進み、地球規模で環境破壊や貧富の格差の拡大する今日、そうした問題の解決に取り組むフェアトレード(公正貿易)が欧米や日本で広がりを見せています。 この授業では、世界の4大フェアトレード・ネットワークが共同で出版した英語のテキストを使って、フェアトレードとはどのような仕組みで、どのように始まり、発展してきたのか等について深く学びます。 この授業は演習科目で、英文テキストを読み進めるだけでなく、主要なテーマに関する情報を履修者自身が書籍や雑誌、メディア報道などから収集して授業に備えます。そして、.長年にわたってフェアトレードの研究と普及活動に携わってきた担当教員の知見を交えて皆で議論することで、フェアトレードへの理解を深めます。 なお、夏季休暇中には短期海外ゼミ研修の実施を予定しています(今年度は東チモールのフェアトレードコーヒー生産地を訪問する予定)。

【到達目標及びディプロマポリシーとの関連】

(全学DP2)幅広い教養と外国語に関する基本的な知識・能力が身に付くこと。 環境破壊や貧富の格差の拡大といったグローバルな問題の本質や原因を理解し、解決策を見いだす実践的な知力や、チャレンジ精神をもって問題解決にあたる判断力と行動力が身に付くとともに、将来グローバルに活動・活躍するにあたって必要となる実践的な英語力が身に付くこと。

【事前・事後学習】

 ゼミ前には、講読する部分について英文テキストの内容を正確に理解できるよう調べたり、議論に備えて情報を収集したりします(2~3時間程度)。ゼミ終了後は、その回学んだことを整理したり、追加的に情報を収集したりすることによって問題への理解を一層深めます(2時間程度)。議論を行った回の後には、主要テーマについての自らの考えを500字程度の英文のミニレポートにまとめ(1時間程度)、次回提出します。

【授業計画】

1.授業ガイダンス2.担当教員によるフェアトレードについての講義(概論)3.第1章 Fair Trade: What’s it all about 前半の講読4.第1章後半の講読5.第1章の主要なテーマについての議論6.第2章 World Trade: contradictions and the Fair Trade response 前半の講読7.第2章後半の講読8.第2章の主要なテーマについての議論9.第3章 The people behind the profits 前半の講読10.第3章後半の講読11.第3章の主要なテーマについての議論12.第4章 Conscious Consumers – urgently needed! 前半の講読13.第4章後半の講読14.第4章の主要なテーマについての議論15. 短期海外ゼミ研修の事前学習-短期海外ゼミ研修-16.短期海外ゼミ研修のまとめ・レポート提出

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17.第5章 Changing Company practices 前半の講読18.第5章後半の講読19.第5章の主要なテーマについての議論20.第6章 Cotton and cotton textiles 前半の講読21.第6章後半の講読22.第6章の主要なテーマについての議論23.第7章 A fair share for coffee producers 前半の講読24.第7章後半の講読25.第7章の主要なテーマについての議論26.第8章 Handicraft: valuing creativity 前半の講読27.第8章後半の講読28.第8章の主要なテーマについての議論29.Conclusion の講読と議論30.全体まとめ

【評価方法】

講読の正確性(20%)、議論への参加(20%)、ミニ・レポートの内容(30%)、短期海外ゼミ研修レポートの内容(30%)で評価します。また、レポートについて個別にフィードバックを行います。

【教科書】

Business Unusual: Successes and Challenges of Fair Trade (Fair Trade Advocacy Office, Brussels)【参考文献】

特になし。

【特記事項】

少なくとも英検準2級以上の英語力が必要とされます。

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2020年度 『総合教育演習(ゼミ)』概要

編 集 東京経済大学 全学教務委員会

発行日 2019年11月

発 行 東京経済大学 学務課