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思春期ジュニアの父親へ 「子どものチカラ」を、信じよう NPO法人ファザーリング・ジャパン NPO 法人コヂカラ・ニッポン 2014627日 @四日市 Stand by Me project

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思春期ジュニアの父親へ

「子どものチカラ」を、信じよう

NPO法人ファザーリング・ジャパン N P O法人コヂカラ ・ニ ッポン

2014年6月27日 @四日市

Stand by Me project

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Sand by Me project

エサを待つだけの子ども

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3 X 思春期ジュニアのパパ (Stand By Me project)

こんな子ども、大丈夫? 【過干渉】

ちょっと出来ないと、

親がすぐに手を貸す

困っていると、

親が何でも手助け

飼育員からのエサを

待つだけのペンギンに

エサを待つだけのペンギン

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4 X 思春期ジュニアのパパ (Stand By Me project)

こんな子ども、大丈夫? 【過保護】

欲しがるものを

すぐに与えてしまう親

欲しがっていない

のに与えてしまう親

与え過ぎは、栄養過多で動けなくなってしまう

太って動けなくなったトラ

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5 X 思春期ジュニアのパパ (Stand By Me project)

こんな子ども、大丈夫? 【過支配】

塾や習い事などで、

超多忙な子ども

しかも、自分ではなく

親が決めている

栄養ドリンクが

欠かせない子どもに

疲れ果てた犬

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弱体化している子ども

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7 X 思春期ジュニアのパパ (Stand By Me project)

自己否定

「私は価値ある人だ」、と思っている

中学生・高校生の割合

57%

42%

20%

7%

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8 X 思春期ジュニアのパパ (Stand By Me project)

内閣府 平成25年度我が国と諸外国の若者の意識に関する調査

http://www8.cao.go.jp/youth/kenkyu/thinking/h25/pdf_index.html (H26/06/10)

※「そう思う」「どちらかといえばそう思う」と回答した者の合計 ※「そう思う」「どちらかといえばそう思う」と回答した者の合計

自己肯定感が低い

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9 X 思春期ジュニアのパパ (Stand By Me project)

内閣府 平成25年度我が国と諸外国の若者の意識に関する調査

意欲が低い

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10 X 思春期ジュニアのパパ (Stand By Me project)

孤独

0

5

10

15

20

25

30

35

日本 カナダ ノルウェー ギリシャ ドイツ イタリア

ユニセフ 2007年調査

「孤独を感じる」と答えた15歳の割合

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11 X 思春期ジュニアのパパ (Stand By Me project)

目標を見失っていく、子ども・若者

「職業に関する意識」 2005年経済産業省

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12 X 思春期ジュニアのパパ (Stand By Me project)

2011年度に小学校に入学した(現小4)

子どもの65%は

現在まだない職業に就く。

米デューク大学教授 キャシー・デイビッドソン

ちなみに、子ども達が生きる未来は?

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父子の関係は?

Stand by Me project

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14 X 思春期ジュニアのパパ (Stand By Me project)

子どもの相談相手

70%

50%

30%

10%

母 父 兄弟・姉妹 友達 いない

男の子

女の子

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15 X 思春期ジュニアのパパ (Stand By Me project)

こんな父子関係も

非イクメンだった父親が、

思春期の我が子を、怒鳴った。

子どもは、シカト、逆ギレ、時には暴力。

イクメンだが「二人目のママ」化になった父親が、

思春期の我が子を、注意した。

子どもは、シカト、逆ギレ、時には暴力。

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そこで、“Stand by Me” project

Stand by Me project

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17 X 思春期ジュニアのパパ (Stand By Me project)

改めて、「子ども教育」の目的

子ども教育の目的

↓↓↓

社会人としての自立

・経済的な自立 ;生活できる経済力を持つこと

・社会的な自立 ;社会の中で役割を持つこと

・精神的な自立 ;仕事に生きがいを持つこと

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18 X 思春期ジュニアのパパ (Stand By Me project)

自立には、バランスある母父性の提供

温かい

厳しい

母性

(安心・愛着)

父性(規範・社会性)

溺愛型

放任型

バランス型

過支配型

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19 X 思春期ジュニアのパパ (Stand By Me project)

父親の悩み、父親の役割

思春期ジュニアの父親は、

・何に悩んでいるのか?

・どうすればいいのか?

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妻から夫へ

Stand by Me project

• FJマザーリング・プロジェクト

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思春期Jr.

ママからのメッセージ

FJマザーリング・プロジェクト

Oh, No! いいね♡ VS

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22 X 思春期ジュニアのパパ (Stand By Me project)

Keyword 1 叱り方

(子どもの)ちょっとした生意気な発言を受け流すことが出来ず、叱るより怒ってしまったこと。

きちんと叱り諭すべき時に「今度やったらお小遣いや減らすぞ。」、と。がっかり。もっと本質を叱って欲しかった。

怒り過ぎ。

私が怒っている時に便乗して怒るのはいけない。

Oh, No!

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23 X 思春期ジュニアのパパ (Stand By Me project)

Keyword 1 叱り方

子どもの話を聴いてくれている。否定しない。

大人として対等に話す。

子どもは初心者の大人なので先輩として相談も

真剣に聞く。

この年代の子どもの精神的な部分と身体的な部分の成長の特徴を理解した上で、

子どもというよりも一人の人として接する。

いいね♡

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24 X 思春期ジュニアのパパ (Stand By Me project)

無関心そうに振る舞う。スルーする。

子どもの頑張りや活躍に興味がない。

子どものトラブルの際、父子で会話する時間を儲けたが何も会話をしなかった。

お構いなしに現実的なことを話し、子どもを混乱させる。

子どもに対して幼稚なからかいをするので、プライドを傷つけているのだが、気づかないし、言っても直らない。

Oh, No! Keyword 2 コミュニケーション

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25 X 思春期ジュニアのパパ (Stand By Me project)

部活の試合を観に行き、子どもと共通の会話をしてくれる。

成長にあった情報提供をしてくれる。

子どもの頑張りを認めてくれる。見守ってくれている。

たまに父子で出かけている。

いいね♡ Keyword 2 コミュニケーション

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26 X 思春期ジュニアのパパ (Stand By Me project)

言い合いになるといつも「いつでも替わる」

という。(大黒柱と主婦)

「任せる」といいつつ、いつも後から文句を言う。

子どもの問題行動を私のせいにしないで欲しい。

反抗が激しい時に母親を支えてほしい。

母親の気持ちをわかってほしい。話を聴いてほしい。

Oh, No! Keyword 3 私(ママ)のケア

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27 X 思春期ジュニアのパパ (Stand By Me project)

Keyword 3 私(ママ)のケア

毎日のように「うちの子がきちんと育っているのは君のおかげだよ。」と言ってくれる。

しっかり子どもと向き合う。母親任せにしない。

男子は悩みの上でも母親ではなく父親が対応しやすいことがある。そんな時にたくさんではなくてもいいので関わろうとする父親の姿。

いいね♡

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Fathering Japanと、

KoDikara Nippon

からの提言

Stand by Me project

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29 X 思春期ジュニアのパパ (Stand By Me project)

父親の役割

4つの根幹

根幹から成る複数の枝

枝の先にある個別の葉っぱ

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30 X 思春期ジュニアのパパ (Stand By Me project)

父親の役割 【4つの根幹】

・我が子のチカラを信じること

・我が子から逃げずに向き合うこと

・社会のウィンドウになること

・笑っている父親でいること

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31 X 思春期ジュニアのパパ (Stand By Me project)

4つの根幹 我が子のチカラを信じること

子ども教育の目的は、「子どもが自立

した社会人になる」ため。

そして、自立するために重要なことは、

「自分のチカラで進もうとする意志と、

自分は価値ある存在なんだという自己

肯定感」を子どもが持てるようになること。

しかし、思春期と言えども人生経験が10年程度の子どもは

未熟さがあり、どうしても親は子どもに対して過干渉、過支配、そして否定的になりがちなもの。

だから、子どもが自主性と自己肯定感を持つことにつながる言動を父親は取っていきたい。

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32 X 思春期ジュニアのパパ (Stand By Me project)

褒めるべき場面では、子どもを褒めている。

子どもの得意なことや長所を知っている。(教科、スポーツ、性格、etc)

子どもの好きなこと、没頭できること、夢やなりたいことを知っている。

家庭内で、子どもに何かしらの役割を担わせている。

子どものことでも、家族のことでも、子ども自身の考えを聴いている。

例え稚拙でも、子どもの意志・意向に対し、否定から入ったりはしない。

子ども本人の希望を聞かずに、進路を断定したりしていない。

子どもの服装や交友関係について、あれこれ指図しない。

子どものテストや部活の結果に関して、過剰な反応や否定をしたりしない。

子ども部屋や学習机を、勝手に触ったりはしない。

お互いの過保護・過干渉などがあった時、妻と話し合って対処している。

子どものチカラを信じている。

4つの根幹 我が子のチカラを信じること

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33 X 思春期ジュニアのパパ (Stand By Me project)

4つの根幹 我が子から逃げずに向き合うこと

子どもが成長する上で一番大切なのは、

父子間に「信頼」があること。

そして、信頼し合うために重要なことは、

親子間で双方向性があり、互いの意見

や立場を尊重し合う関係になること。

しかし、子どもが思春期にもなると、子どもに発生した難しい問題から父親が逃げたり、父子間の関係がギクシャクしたり、会話が断絶したりしがちだ。

だから、父子間での信頼感を醸成し、難局には互いに協力し合う関係につながるための言動を父親は取っていきたい。

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34 X 思春期ジュニアのパパ (Stand By Me project)

4つの根幹 我が子から逃げずに向き合うこと

子どもと、日常的な会話と挨拶がある。

子どもから、学校生活や部活について話しかけてくることがある。

子どもの友達の中で、顔と名前が一致する子がいる。

子どもが家にいない時、だいたいどの辺にいそうか察しがつく。

自分に非があるとき、子どもに謝っている。

子ども本人の意見も聞かずに、怒ったりしない。

子どもと意見が異なった時、子どもから理由を聞いている。

子どもの意見を「聞き流す」のではなく、「聴く」ように努めている。

子どもが興味を持っていることや目指すことを、応援している。

子どもに問題発生した際、「いつでも相談に乗る」という態度を示している。

問題を子ども自身で対処しきれない際、調整に乗り出す覚悟がある。

子どもから逃げずに、向かい合おうと努めている。

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35 X 思春期ジュニアのパパ (Stand By Me project)

4つの根幹 社会のウィンドウになること

思春期の子どもは、あと何年かしたら

「社会」に出ることになる。

そして、社会に出るための準備として

重要なことは、子どもが「社会について

関心と皮膚感覚を持つ」こと。

しかし、昨今の教育環境やコミュニティーを見ていると、子どもが社会と接する機会が少なく、机上の論理や教科的知識だけを持って社会に「放り出される」子どもが多い。

だから、「父親が子どもと社会の架け橋(社会のウィンドウ)」になるための言動を父親は取っていきたい。

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36 X 思春期ジュニアのパパ (Stand By Me project)

4つの根幹 社会のウィンドウになること

子どもに、自分の生き甲斐や夢などを話すことがある。

子どもに、自分の仕事内容、やりがい、苦労などを話すことがある。

政治、経済、社会などについて、子どもと会話すことがある。

ニュースやドキュメンタリーを、子どもと一緒に観て語り合うことがある。

日本の良い所、悪い所などを、子どもと話すことがある。

子どもには、親や先生以外に話のできる大人がいると思う。

子どもから、相談を受けることがある。

子どもと、(子ども自身の)将来について会話をすることがある。

家庭内に「大枠でのルール」を定め、それを子どもには厳守させている。

社会の規範や慣習を、子どもに教えている。

地域コミュニティ(大人の)に子どもと一緒に参加することがある。

子どもにとっての“社会にウィンドウ”になろうと、努めている。

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37 X 思春期ジュニアのパパ (Stand By Me project)

4つの根幹 笑っている父親でいること

「大人になること」に魅力を感じている

子どもは、幸せな人生を送れるだろう。

そして、子どもが「大人になること」に

魅力を感じるために重要なことは、

父親自身に基軸があり、家庭を大切にし、

笑顔のある生活を送っていること。

しかし、長期的視点を持てず目先のことや世間体に左右されたり(=基軸が無い)、家庭や妻を軽視したり、イライラした日々を過ごしている(=笑顔が無い)父親も少なくは無い。

だから、基軸があり、家庭を大切にし、笑顔のある生活を送ることにつながる言動を父親は取っていきたい。

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38 X 思春期ジュニアのパパ (Stand By Me project)

4つの根幹 笑っている父親でいること

目先の利益や結果だけではなく、将来の「あるべき姿」も描いている。

自分にとっての人生の最優先事項を、常に瞬時に言い切ることができる。

毎日を、きちんと生きようと努力している。

妻と、日常的な会話と挨拶がある。

妻の悩みや望みなどを知っている。

妻に、「ありがとう」や「ごめん」を言っている。

妻と真剣に、思春期の子どもにどう向き合うか話し合うことがある。

家族と一緒の食卓は楽しい(明るい)し、話題を探すのに苦労はない。

家に帰るのが楽しみで、出張等で家を外すのは寂しい。

ワークライフバランスの大切さを認識し、実現できるよう努めている。

仕事上などでのイライラを、家庭に持ち込まないように努めている。

明るく充実した人生を送っていると思う。

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39 X 思春期ジュニアのパパ (Stand By Me project)

複数の枝

・幼少期から成人に至るまでの「連続性」 ・我が子との間、妻との間の「信頼関係」 ・「強権発動」はしない

・我が子に「選択させる」 ・我が子を「受け止めてくれる存在」 ・目先の結果よりも「長期的な視点」 ・手をかけるお世話から、「心のお世話」に

・「妻のケア」

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40 X 思春期ジュニアのパパ (Stand By Me project)

枝の先にある個別の葉っぱ

スマホ

バイク

酒・クスリ

犯罪 子ども部屋 お小遣い

受験

就活

家出

子どもを叱り飛ばしたり、ルールを定めたりする前に、

「4つの根幹」と、「複数の枝」を父親が持つことが大切。

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アンケート結果

Stand by Me project

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42 X 思春期ジュニアのパパ (Stand By Me project)

0歳~5歳 14 15%

小学1年生~3年生 14 15%

小学4年生~6年生 25 27%

中学生 21 23%

15歳~18歳 10 11%

18歳以上 7 8%

子どもの年齢層

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43 X 思春期ジュニアのパパ (Stand By Me project)

【A】 「子どものチカラを信じよう」

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44 X 思春期ジュニアのパパ (Stand By Me project)

【B】 「子どもから逃げずに向かい合おう」

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45 X 思春期ジュニアのパパ (Stand By Me project)

【C】 「社会のウィンドウになろう」

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46 X 思春期ジュニアのパパ (Stand By Me project)

【D】 「笑っている父親でいよう」

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≪あなたの思春期時代≫ あなたはどんな思春期を過ごし、親からどのようなことを受けていたか、またそれらが今のあなたの(幸せな)人生にどう影響したかなどについて、自由にご記入下さい。

やりたいことをやらせてくれ、また親からは一度も「勉強しろ」と言われたことが無い。小学生時代は、自らが監督を務める野球チームを作った。中学生時代は、教員室でプレゼンをする生徒会長だった。高校時代は、貸しレコード屋の店長を任された。大学時代は、スキーツアーの会社を設立した。これらに加え、やりたいことや趣味にも十分に時間を割くことができ、進学校も自分で決め、親からはあれこれ指図されることはなかった。当然これらが、今の自分の幸せな人生、主体的な人生の原点となっている。

思春期時代は、親や周囲の大人に反発して、好きなように生きていたと思う。悪いことはたくさんしたが、間違ったことはしていなかったと思う。仕事一辺倒な父親だったが、僕の最後の砦であって、尊敬していた。母親は毎日泣いていたし、僕を叱ったり怒鳴ったりするのに大変だったと思うが、冗談も交え、楽しかったとも思う。

両親は私が小学6年生の時に離婚しました。父親と二人暮らしで思春期を過ごしました。父親は元警察官で厳格で自分の考えを押し付ける躾をしていました。私は父親に反発しながら思春期を過ごしました。しかし、そのことが反面教師となっています。やられて嫌なことはせず、押し付けず、コミュニケーションをしっかり取るということを意識して生活しています。父親には感謝の気持ちでいっぱいです。

自分の父が土日も仕事で家庭に居ない事が多かった為、自分の子供たちとは可能な限り一緒に居る時間を取れるように努めており、それが自分自身の喜びとなっている。

親から「勉強しろ」と言われたことがありません。そのお蔭かどうかは分かりませんが、学ぶことが好きです。生きることは学び続けることです。

思春期前期(13歳~16歳)は競技スポーツにすべての時間を費やしていたこともあり今から思えば周囲と希薄な人間関係しか構築できていなかった。そのこともあってあまり反抗的でもなく親とも特に軋轢は生じなかった。思春期後記(16歳~19歳)は、怪我により競技をやめ、反社会的な行動を繰り返していた。少年犯罪にも関与し、家庭裁判所にも3度送致された(最終は保護観察処分)。その時期にも、幼少のころから自分を深く愛し、そのことを常に表現していてくれた父親の存在が大きく、自分が社会に適合していく最後の砦となってくれた。幼少期~思春期を通じてこの父親との関係が私の「自己肯定感」を育んでくれ、その後の仕事・結婚・子育てにも大いに影響している。

親に対して反抗はしなかった。親からは学習に係る指導、話が多かった。親の仕事をする姿を見て、大人になるのは大変だなと思いながら大人になった。

仕事のため、家族のための時間はあまり取れなかった父親だけど、仕事を真面目にやっている後ろ姿をみて育った。母親からは、父親のお陰で食べていけるんだよ、感謝するようにと、言われ育った。努力の大切さ、親の苦労をしって頑張ろうと子供ながらに思うようになった。

両親に尋ねると、「お前の思春期で苦労した記憶がない」とのこと。私自身も親との関係が特に変わった時期というのは記憶が無い。父親の過干渉から内気に育った兄と、反抗期が酷く父親と対立した妹の間で、私は手のかからない真ん中の子どもとして、好き勝手自由にさせてもらい、羽目を外すことなくトラブルもなく育ったようだ。初めての子である兄と初めての女の子である妹は明らかに両親、特に子煩悩な父との距離が近すぎたのかもしれないと分析している。一方私は両親と程よい距離があったので、精神的な自立は一番早かったと感じている。

頑固で威厳があり、時に威圧的であっな父親は海外出張ばかりで不在がち。一方母親は父の不在を購うために事細かに子どもと接するため、やや過干渉気味であった。その反動からか、私自身は子どもたちに対してかなりおおらかに接しているつもりである。私自身が「過干渉な環境で思春期を過ごした」と感じていたため、子どもたちには可能な限り選択権を与えて自身の発意を大切にするよう努めている。

父親は仕事で不在が多く、普段接する大人と言えば、母親や学校の先生、塾の先生位で、実社会に生きる大人のイメージは掴めなかった。

将来の夢を持ち、勉強と友人との交流、学校以外でのボランティア活動にいそしんでいました。親は仕事が多忙で、あまり影響は受けていません。今の私に影響があったとすれば、子育てや子どもtの接し方等、反面教師にできたことかもしれません

母親への暴力、愛人とのトラブルを見せ付けられた思春期を過しました。家庭が楽しいと思えたことは一度もありませんでした。だからこそ、自分は「笑っている父親」になろうと決めました。

自由にやりたいことを認めてくれ、やらせてもらった。相手を尊重し、大切に思えることが、比較的出来ているかな~と思っています。

親には甘えたり頼ったりする子どもではなかった。考えていることは伝えていなかった。親は常に心配していたと思う。それでも信じてくれていたと思う。今となっては、父親の実直さ、姿勢は尊敬している。それを背中で学ばせてもらったと思う。

基本放任主義でしたが、愛情は、きちんと自分にむけられてた。家庭、家族を大切に大事に思っています。

親に頼っていたことも多いが、自由にさせてもらっていたと思う。

商店街の長屋で育った私たちの時代。高校になっても商店街を通るたびに、○○とこの息子と呼ばれて育った。その時代は、億劫に感じていたが今になるとみんなから守られていたことを感じる。毎土曜日になると、商店街の店主が残り物をもって集まる。そんな親つことがいやになっていた時期があるが、そんなコミュニティが今の時代もっとも重要なものだと感じる。地域活動を重要視する今の自分の人生に重なっている

思春期に、親は自分のことを心配してくれたが過干渉ではなかったと思う。ある程度距離を置いてみてくれたことに感謝している。

過干渉で教育熱心な母親と、それを止めることの出来ない父親の元で育ちました。過度に親の意向に沿おうと努力し、頑張っても頑張っても親の歓心を買えないやりきれなさを抱えていました。思春期〜青年期にかけ、それは長い反抗という形で表れました。それで、自分が子ども時代に理想として描いていたような温かい家庭が欲しくて家庭を持つことにチャレンジしました。最初は失敗して離婚をし、お互い子連れで再チャレンジしているのが今の家庭です。

良くも悪くもあまり干渉されなかった。その分、なんでめ自分でやるという姿勢が培われたと思う。

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≪あなたの今≫ あなたは今、お子さんにどのように接し、何に気を付け、それが子どもの将来にどう影響すると考えているか、自由にご記入下さい。

自主性や主体性を身に着けてほしいので、出来る限り「自分で決めること」や「家庭内で役割を持つこと」に、誘導している。逆に言えば、私の価値観は堂々と述べるが、それを押し付けたり、無理強いさせたりはしないように心掛けている。

長男には、社会の動きを見るように話し、人脈、人間関係を大切にするように話している。長女には、自身の夢や将来像に大きく外れなければ良いとのびのびとさせている。ふたりとも、大枠(ルール、柵)から外れなければ、細かいことは言わないようにしている。

今思春期なので、子供がウザがったり無視する時はこちらも無視するようにしています。子供が絡んで来た時や困っている時は対応しています。でも、一番気をつけているのは、叱る時にはちゃんと叱ることです。それをすれば子供が困った時に相談してくれると思います。

良い悪いの価値判断をしっかり持つ事が大事である事が理解して貰えるように、社会で行っている出来事に対して、何が良くて何が悪いかをその理由と共に伝えるようにしている。

子どもを認め、大好きといい続けることで、自己肯定感を持った子になると思う。また、挨拶や食事のマナーなどの基本的な生活習慣を身に着けさせることで、自立(自律)した人間になって欲しいと思っている。

幼少期~思春期から常に「自立」を言い続け、「自立ために」というマイルストーンを指し示してきた。また、自分が父親から受けた愛情(とその表現)の大切さを自らの子供たちにも伝えてきたつもりである。娘は二人とも18歳で独立(大学生の家は経済的援助)し、それぞれの人生を構築するために歩んでいる。小さい頃から「自立」が最も大切、と伝え続けた結果だと思う。また、自立し、それぞれが独立して生活している現在も、自ら解決できないこと(解決しようと努力していること)についてアドバイスを求めてくる。

なるべく多くの時間携わり、話をする様に心がけています。子どもの問題には、逃げないように心がけています。笑っている父親を目指し、大人になり、社会に出ることが楽しみに思えるロールモデルとなる様にと考えています。

色んな大人が世の中にいて、色んな考え方がある事を知って欲しい。できるだけ可能性を広げてあげたい。その為には興味がある事には、とことん自分で分かるように、方法は教えよう。でも探すのは子供自身になるように。将来は自分で問題や興味を探して、自分なりの答えが出せるようにできれば。

親としてカウンセラーとしてまずは本人の話を聞くことを心がけている。子どもが言いたいことを言えて、親も子もお互いに1人の人格を持った人間として認め合うことが基本にある接し方を皆がお互いに対してやれている。中2の長男に関しては、すでに今でも、私より人間ができているのではないかと思えるような発言も時々あるので、それが良いのか悪いのかわからないが、今のところ順調に育っていると楽観している。恐れることは、世の中、こんなものわかりの良い大人ばかりじゃないので、免疫ができていないのではないかということと、私たち親が過干渉になりすぎることだ。

残念ながら現在単身赴任中のため、日常的な接触はほぼゼロ。ただ、子どもたちには将来に渡って楽しめるような趣味や嗜好を見つけてほしいと願っており、そのために子ども自身が積極的に関わっていることに対しては基本的には反対しないようにと努めている。

つかず離れず、何気ない会話だけでもいいので、常に近くにいるということを感じてもらえる様に、さりげなく接しています。

できるだけ子どもとの時間を大切にし、コミュニケーションをとるよう努力はしているつもりです。特に友人関係等には知ったかぶった大人目線は控えるようにしています。子どもの将来への影響については考えたことはあまりありません。

人生を前向きにとらえることの大切さを教えています。失敗大歓迎!失敗するから学ぶことができる。財布を落としたときに、どんな学びが得られるのか?ネガティブな事から何を学ぶか?空気を読むな!空気を作り出せ!

娘が4年生になり、思春期に入りつつある中で、父子の距離感が毎日変化がある。距離感が遠い日(ツン)もあれば、近い日(デレ)もある中で、娘が望む距離を保ちつつ、心はいつもそばでいるようにしています。もっと干渉した方が、子どもも将来おせっかいやきになってくれるかな~(僕はとてもおせっかいやきなので)とも思うが、かみさんから、ほどほどにと言われているのと、僕自身もそう思うところも大きいので現状そんな感じです。

子育て、子どもと接することは、彼らが大人になった時に困らないようにという想いが大前提にある。その中でも、日々の生活を楽しむようにしている。しかし、父親である私も「人間」で、困ることや大変なことを見せ伝えるようにしている。そうすることが、泥臭い人間を学べ、大人になっていくのだと思っている。

嘘をつかない。嘘を付かないという事は、自分を偽らないことで、困難に直面した時でも、人の助けを必要とすることもできるし、自分の力を知って行くことにつながるから。

子どもが自立するために、自分が「範」となり、生きる術を教えることが重要と考えている。ただ、難しくは考えず、父親が楽しそうにしている姿を見せることで、前向きに生きる姿勢が示せればと思う。

産まれたころから、こどもは一人の大人として接するように努力している。子どもの意見を尊重し、頭ごなしに怒らない。叱るように諭すことに注意をしている。そして、学校行事等に積極的に参加する姿を子どもに見せる、それも重要だと思う。

子どもの価値観を否定せずに、受け入れようとしている。きょうだいの違いを認め、それを否定しようとする意見に対しては異議を唱えるようにしている。自分の思うことを堂々と言えて、行動できるようになってほしいと思う。

日常的なスキル(健康を保つこと、社会性)を身につけることと、本来持っている良い性質を伸ばすこと、過度なストレスを与えないことに気をつけています。また、愛されている、信頼されている、と実感できるように、否定せずに応援しようと思っています。それで、自己肯定感を持って生きていけるのではないでしょうか。

つい強く怒ってしまうこともあるが、出来る限り、否定するような言動は避けている。我が家のモットーは「自分でやれることは自分でやる」なので、その分、子供に裁量権を与える必要があるだろうと考え、それを意識した対応を心掛けている。

こちらの意見を言う(子どもの意見を自分のモノサシで判断する)前に、子どもの話を聴くようにつとめている。自分の意見を適切に主張できることにつながると思っています。

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≪あなたからのメッセージ≫ 子を持つ親へ

我が子のチカラを信じてください。そうすれば必ず、自立した社会人になると思います。

子どもが大きくなるにつれ、思春期になるにつれ、幼少の頃の接し方、接する量が左右すると思います。子どもが思春期になった頃、突然「親」にはなれません。今を大切に過ごしてください。

相手を気遣いコミュニケーションを取ることが大切だと思います。

子供を一人の人間として接する事は頭では判っていても実際に徹底する事は簡単ではありません。特に成長に従って親の想いとは異なる子供になる事も多々あると思います。その時に親として子供を見守る事が出来るかは親としての自分をきちんと見つめる事が出来ているかが大きなカギとなります。自分と配偶者が充実した生活を送る事で子供たちをしっかり見つめ、見守る余裕も生まれると思います。

子供には出来る限り手をかけない(手を出すことを我慢する)。子供の心の成長には出来うる限り心を配る(最新の注意力を以て見守る)。子供の反抗は正しい成長。くよくよ思わない。そのことによって心を離さない。愛情はしっかり表現する(口出して愛していると言い続ける)。子供の成長に関して(特に心の)夫婦でしっかり話し合う。

思春期の一番の問題は、表現したいこと(言いたいこと)が何なのかわからないことと、表現する方法もわからないことだと思います。まずは話をきいてあげてほしい。思春期までにそのような関係を作っておいてください。自分から子どもに悩みを相談したり、親の方からなんでも話をする習慣を身につけてください。

日頃からのコミュニケーションが決定的に重要。我が家は私が単身赴任という特殊な状況ですが、一緒に暮らしていたころはほぼ毎日夕食を共にするように努めており、実際にその通りに過ごしていました。この取り組みは家族間のコミュニケーションを醸成するのに大変有効だったと今でも確信しています。

自分が思春期だった頃のこと、考えていたことや大切にしていたもの、優先順位が上位だったものを忘れずいれば子どもとのコミュニケーションは自ずと取れるような気がします。

親は子どもの最大のスポンサー=支援者であるが、子どもの人生を支配するプロデューサーであってはいけない。子どもの人生は子ども自身が決めることだと思う。

思春期の子どもをもつパパこそ、今が本番!楽しみましょう= その為にも、子どもが小さいころからの関わりを大切にしてくださいね=

どうあれ、乳児、幼児、幼少時代にどれだけ接して、どれだけ関わってきたかで思春期の父親としてのポジションが決まります。仕事やNPO、地域活動、家庭、いろいろある中で、父親である以上、何がいちばん大切なのか考えてお子さんと接してほしいです。

ちゃんと、自分のしたい事を見つけて、なぜそれがやりたいのか、深く考え説明出来るくらい夢中になってほしい。それを、見守ることが親の役目だと思う。

親は親の、子は子の、それぞれの人生がある。それぞれを尊重し、より良い関係を築いて欲しい。

思春期になると、感情のコントロールができないのは当たり前だということを念頭におき、できるだけ中学校や高校にかかわる親の姿を見せることと、常に思春期の旬の情報をキャッチすることそれが必要だと思う。

大人の価値観で見ないでほしい。自分が昔子供であったことを忘れてほしくない。

どんなに頑張っても、完璧な親も完璧な子どもも居ないし、完璧な家庭もない。頑張ることは大切だが、理想に一歩でも近付こうとあくせくして、自分や他者の出来ていないことを拾っていくのはナンセンス。今出来ていること、今ある幸せにどれだけ気付き、大切にしていけるかが幸せな生き方に関わってくる。

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≪あなたからのメッセージ≫ 思春期の子ども達へ

自分のチカラを信じよう。無いものをなげくのではなく、有るものを活かそう。そうすれば必ず、幸せな大人生活を送れると思います。

社会は理不尽なことが多く、時には歪んで見えたりすると思う。それでも、その中で社会のために頑張っている大人たちがいることを知ってほしい。そして、そんな大人になってほしい。もうすぐ、君たちの時代だ。とても楽しみにしている。

相手を気遣いコミュニケーションを取ることが大切だと思います。

人生に正解はありません。悩む事も多々あると思います。然しながら一つ一つ自分で判断をし、自分で決めながら少しずつ成長します。その時に漠然と決めるのでは無く、何故そのように決断したのかを考え、よりよい判断が出来るように一歩一歩努力する事により、少しでも充実し、納得した人生を過ごすことが出来るようになると思います。

「あなたはあなたでいい。自分の人生を生きよう。楽しんで!」

大人をなめるな!自分のできることは自分でする(大人になってから困るぞ)。一日でも早く一人で暮らしていけるようあらゆる知識やスキルを身につけるようにしよう!

あまり頑張りすぎず、でも、絶対に逃げないよう接していきましょう。

思春期が終わったら、どこかで、一杯やりたいね。

もやもやしたり、気になったりすることがあれば、誰かに話をしてください。親に話したくなければ、だれか別の人でもいいです。「話す」=「放す」です。そんな人をたくさん持ってください。

大人は完全ではありません。迷いながら悩みながらあなたに対して意見を言っています。しかしその意見に耳を傾けることは決して悪いことではありません。あなたの未来はあなたが決めるべきです。そしてもしその過程にあなたの周囲の大人がいたら、きっと素晴らしい選択ができることでしょう。

大人は、君たちのことを「思春期」とカテゴライズしてしまいがちですが、君は君であって誰でもない。いつも自分を大切に想って欲しい。そして、少しずつまわりも眺めて欲しい。もう君たちの時代です。応援しています。健闘を祈ります。

先がわからない時代だからこそ楽しんでほしい。いろんな活躍の仕方がある。

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最後に

Stand by Me project

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52 X 思春期ジュニアのパパ (Stand By Me project)

バランスある母父性の提供

母性

・やさしさ、包

・無条件の保護

・自尊感情や

自己肯定感を

父性

・強さ、切

・条件付きの愛情

・道徳心や

社会性を

子育て力

子どもへ

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笑っている親でいよう

イライラ、愚痴、怒ってばかりのパパやママ。

我が子は「大人になりたい」と思うだろうか。

だから、パパもママも、笑顔で過ごそう。

すぐに口出し、先回り、手取り足取りするパパやママ。

我が子は、大人になれるのだろうか。

だから、パパもママも、我が子のチカラを信じよう。

NPOファザーリング・ジャパン

NPO コ ヂ カ ラ ・ ニ ッ ポ ン 「Stand by Me」PJ member 一同