7
42 11.「光RAMサブシステムに関する研究開発」の開発成果について 平成18年度~平成 22年度( 5年間) 1.施策の目標 将来のルータの主流になる と期待される 全光パケットルータを 実現する 上で不可欠である 、非同期光信号で入出力可能な光RAMサブシステ ムを 実 現する 基本技術を確立し、プロ トタイプ の作製によ り技術的可能性を 検証する 。 3 .研究 開発の 概要と 期待される 効果 2.研究開発の背景 ブロ ードバン ド化による トラ フィック急増に対応したネットワーク増強が急務となっている 。信号伝送はWDM光伝送等の急速な進展によ り 当面の容量 増強に対しては技術的には充分対応できる 余地を 残している が、処理の大部分を 電子回路に依存している ルーティング処理がネットワークの新たな ボトルネックになる と懸念されている 。この点から今後のネットワーク増強には、ルータの大容量化・低コスト・低消費電力化が重要課題と なっている 。 現在のルータでは信号処理は全面的に電子回路に依存しているが、入出力は光化が進みまた装置内部のインターコネクショ ンも光化されつつある。 このためルータ内部では光⇔電気の変換を繰り返しながら処理が進む形となり、光電変換及びこれに伴う速度変換のための直⇔並列変換が装置 のコスト及び消費電力の過半を 占めている 。信号処理の光化を 進めこれらの変換回数を 極力減らすことが不可欠と考えられている が、パケット処理 に不可欠な光メモリが存在しないため現状では光化は不可能であり、この分野での研究開発が期待されている。 4.研究開発の期間及び体制 NICT委託研究(日本電信電話株式会社、大阪大学、九州大学、日本電気株式会社) 上述したルータ内部の光化に向けては、光メモリ自体の研究が重要である ばかりでなく、光メモリに信号を 書き込んだり読み込んだりする ためのアド レッサや光信号パルス列の直列・並列変換を用いるインターフェース等の光メモリ周辺技術の研究も同時に推進する必要がある。本委託研究では、 光メモリ単体とその将来の量産化を 睨んだ製造技術、およ び周辺光制御技術の研究を 進め、さらには光メモリを 前提とした光パケットルータ構成法 の研究も行っている 。これらの研究成果を 集約する ことによ って、将来の光ルータの重要な要素となる 光RAMサブ システムの動作実証が期 待できる 。 電気 PSC PSC PSC PSC 読み出し番地指定 SPC SPC SPC SPC 読み出し用 制御光発生器 書き込み用 制御光発生器 パケット受信ボード 出力ポート情報 スケジューラー 光RAM 単 体素子 光アドレッサ 光アドレッサ 書き込み番地指定 光RAMサブシステムの構成 入力光パ ケット信号

11.「光RAMサブシステムに関する研究開発」の開 … 11.「光RAMサブシステムに関する研究開発」の開発成果について 平成18年度~平成22年度(5年間)

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Page 1: 11.「光RAMサブシステムに関する研究開発」の開 … 11.「光RAMサブシステムに関する研究開発」の開発成果について 平成18年度~平成22年度(5年間)

42

11.「光RAMサブシステムに関する研究開発」の開発成果について

平成18年度~平成22年度(5年間)

1.施策の目標

将来のルータの主流になると期待される全光パケットルータを実現する上で不可欠である、非同期光信号で入出力可能な光RAMサブシステムを実現する基本技術を確立し、プロトタイプの作製により技術的可能性を検証する。

3.研究開発の概要と期待される効果

2.研究開発の背景

ブロードバンド化によるトラ フィック急増に対応したネットワーク増強が急務となっている。信号伝送はWDM光伝送等の急速な進展により当面の容量

増強に対しては技術的には充分対応できる余地を残しているが、処理の大部分を電子回路に依存しているルーティング処理がネットワークの新たなボトルネックになると懸念されている。この点から今後のネットワーク増強には、ルータの大容量化・低コスト・低消費電力化が重要課題となっている。

現在のルータでは信号処理は全面的に電子回路に依存しているが、入出力は光化が進みまた装置内部のインターコネクショ ンも光化されつつある。このためルータ内部では光⇔電気の変換を繰り返しながら処理が進む形となり、光電変換及びこれに伴う速度変換のための直⇔並列変換が装置

のコスト及び消費電力の過半を占めている。信号処理の光化を進めこれらの変換回数を極力減らすことが不可欠と考えられているが、パケット処理に不可欠な光メモリが存在しないため現状では光化は不可能であり、この分野での研究開発が期待されている。

4.研究開発の期間及び体制NICT委託研究(日本電信電話株式会社、大阪大学、九州大学、日本電気株式会社)

上述したルータ内部の光化に向けては、光メモリ自体の研究が重要であるばかりでなく、光メモリに信号を書き込んだり読み込んだりするためのアドレッサや光信号パルス列の直列・並列変換を用いるインターフェース等の光メモリ周辺技術の研究も同時に推進する必要がある。本委託研究では、

光メモリ単体とその将来の量産化を睨んだ製造技術、および周辺光制御技術の研究を進め、さらには光メモリを前提とした光パケットルータ構成法の研究も行っている。これらの研究成果を集約することによって、将来の光ルータの重要な要素となる光RAMサブシステムの動作実証が期待できる。

電気

PSCPSC

PSCPSC

PSCPSC

PSCPSC

読み出し番地指定

SPCSPC

SPCSPC

SPCSPC

SPCSPC

読み出し用制御光発生器

読み出し用制御光発生器

書き込み用制御光発生器

書き込み用制御光発生器

パケット受信ボード

出力ポート情報

スケジューラースケジューラー

光RAM単体素子

光アドレッサ光アドレッサ光アドレッサ

書き込み番地指定

光RAMサブシステムの構成

入力光パケット信号

Page 2: 11.「光RAMサブシステムに関する研究開発」の開 … 11.「光RAMサブシステムに関する研究開発」の開発成果について 平成18年度~平成22年度(5年間)

43

① 光RAM単体素子技術

① 光RAM単体素子技術の主な成果

2

A 低消費エネルギー・超小型の光ビットメモリの研究

B 光ビットメモリの低消費エネルギー・高機能化(レーザ発振)C アクティブ型光RAM単位素子の研究

D フォ トニックナノ構造プロセス基盤技術

A 低消費エネルギー・超小型の光ビットメモリの研究インジウムリン系化合物半導体を材料としたフォ トニック結晶ナノ共

振器を用いた全光ビットメモリの開発に成功。

同媒質では世界最高の共振特性を実現。メモリ保持に必要なバイ アス光のパワーが最低値40μWと従来の半

導体レーザの光双安定動作を用いた光メモリに比べ約2桁低減し、か

つ従来の60倍の150nsというメモリ保持時間を達成。

フォトニック結晶光メモリの素子構造

200nm

共振器

空気穴

~400nm

共振器

N TT 光メモリ を開 発【日経産業 2008年4月25日】

持 続時間60倍【日刊工業 2008年4月25日】

消 費電力100分の1

【フジサ ンケイ ビジネスアイ

2008年5月3日】

小さな 電力で大 きな新技術

【産経 2008年5月28日】

N TT 光メモリ を開 発【日経産業 2008年4月25日】

持 続時間60倍【日刊工業 2008年4月25日】

消 費電力100分の1

【フジサ ンケイ ビジネスアイ

2008年5月3日】

小さな 電力で大 きな新技術

【産経 2008年5月28日】

B 光ヒ ゙ットメモリの低消費エネルギー・高機能化(レーザ発振)

フォ トニック結晶レーザは、安定な光RAM単位素子や光RAM素子内の光アンプへの適用など高機能化が期待

できる。この技術は光ビットメモリの低消費電力化を実現するために重要である。

本研究開発では、インジウムリン系化合物半導体のバンドギャップを1.3 µmから1.4µmに変更することによりCW光入力で、1µW以下の光強度に対し双安定特性

を示した。従ってメモリ保持時間の増大、さらに低消費エネルギー化が期待できる。

また、幅変化型のフォ トニック結晶構造を用いた単一量子井戸において室温CWで

の光注入によるレーザ発振を確認した。

0.01 0.1 1 100-40

-30

-20

-10

0

入力パワー [µW ]

出力

パワ

ー[d

B]

ファ

イバ

光出

力[n

W]

光励起強度 [µW]0 1000 20000

0.01

0.02

0.03

C アクティブ型光RAM単位素子の研究光RAMにとって重要なヒステリシス幅の検討を進め、単位素子の

小型化に伴うヒステリシス狭幅化を改善する手法を検討した。その結

果、・500µm以下の素子サイ ズを実現(単位素子サイズを40%程度低減)

・世界最高の電流ヒステリシス幅(32mA、Iop比30%程度)

を達成した。この成果に基づくことで、今後4bitメモリを実現する道筋がついた。

電気

光 RAM

単 体素子

光 RAM

単 体素子

PSCPSC

PSCPSC

PSCPSC

PSCPSC

SPCSPC

SPCSPC

SPCSPC

SPCSPC

読み出 し用

制御光発 生器

読み出 し用

制御光発 生器書き 込み用

制御光発 生器

書き 込み用

制御光発 生器

パケット受信 ボード

出 力ポート 情報

スケジュー ラースケジュー ラー

光アドレッサ光アドレッサ光アドレッサ

光RAMサブシステムの構成

入 力光パケ ット

信 号

Page 3: 11.「光RAMサブシステムに関する研究開発」の開 … 11.「光RAMサブシステムに関する研究開発」の開発成果について 平成18年度~平成22年度(5年間)

44

① 光RAM単体素子技術

① 光RAM単体素子技術の主な成果

2

A 低消費エネルギー・超小型の光ビットメモリの研究

B 光ビットメモリの低消費エネルギー・高機能化(レーザ発振)C アクティブ型光RAM単位素子の研究

D フォ トニックナノ構造プロセス基盤技術

電気

光 RAM

単 体素子

光 RAM

単 体素子

PSCPSC

PSCPSC

PSCPSC

PSCPSC

SPCSPC

SPCSPC

SPCSPC

SPCSPC

読み出 し用

制御光発 生器

読み出 し用

制御光発 生器書き 込み用

制御光発 生器

書き 込み用

制御光発 生器

パケット受信 ボード

出 力ポート 情報

スケジュー ラースケジュー ラー

光アドレッサ光アドレッサ光アドレッサ

光RAMサブシステムの構成

入 力光パケ ット

信 号

D フォトニックナノ構造プロセス基盤技術光RAM実用化には量産対応の高精度加工形状制御が必須である。

今回、加工中の化学反応でガスが放つ光の波長から形状予測する効

率的な手法を確立、量産装置を用いた光RAM製造に道を拓いた。

微細なフォ トニックナノ構造は製造検査が課題である。今回、加工状態を光反射特性を調べる手法を考案、実用に向けた知見を得た。

2次元フォトニックナノ構造周期420 nm, 直径 200 nm

-20 -10 0 10 20

30

40

50

60

1.820E8

3.140E8

4.460E8

5.780E8

7.100E8

8.420E8入射光

反射光

水平方向 角度

垂直

方向

角度

光反射特性を利用した非破壊検査手法(左) 概念図 (右) 2次元光学回折像の例

Page 4: 11.「光RAMサブシステムに関する研究開発」の開 … 11.「光RAMサブシステムに関する研究開発」の開発成果について 平成18年度~平成22年度(5年間)

45

② 光RAMサブシステム制御技術の主な成果

2

A 波長可変レーザと集積した波長変換素子の高速動作化これまでの研究開発により、相互ゲイ ン変調を用いた波長変換器におい て

10 Gbit/ s動作が確認された。

今年度は高速化が可能な相互位相変調(XPM)型の波長変換器を適用し

半導体二重マイ クロリング共振器を用いた波長可変レー ザとモノリシック 集

積した素子の開発に 成功した。

波長変換後の出力

遅延干渉計

(10 ps/div)

モノリシック集積した波長ルーティング型光アドレッサ

波長可変レーザ

波長変換器

本研究開発では、遅延干渉計(下図点線内)をモノリシック集積することで、XPM動作

が可能(右図) となりこれにより40 Gbit/s動作

に向けて大き く進展した。

B 光ビーム走査型光アドレッサの開発多モード干渉型導波路素子の動的スイ ッチング動作を実証

光ビーム走査型光アドレッサとして、多

モード干渉(MMI)導波路型光スイ ッチを試

作し、スイ ッチング特性の波長依存性、 偏

波依存性を確認した。

連続光に対して動的なスイ ッチング動作

を実証した。

・登り時間 0.9~2.0 ns・下り時間 0.8~1.4 ns

で動的なスイ ッチング動作を実証

・登り時間 0.9~2.0 ns・下り時間 0.8~1.4 ns

で動的なスイ ッチング動作を実証

C 全光シリアル-パラレル変換器の小型ファイバ

モジュール化

本課題ではこれまで、入力光パケ ットと光メモリ媒体との光イ ンターフェイ ス

として、高速光パケット と並列の低速光信号との変換・逆変換を行う光シリア

ル-パラ レル変換器の試作機を作製し、 その基本動作を確認してき た。

今回、振動・温度変化に対する安定化と小型化とを目指した、10Gbps , 16

ビットファイ バモジュールの開発に成功した。今後は、40Gbps, 4ビット非同期バー スト光パケ ットに対する全光シリア

ルーパラ レル双方向変換器の開発を目指す。

出力ファイバ

入力ファイバ70 x 20 x 20 mm3

(a) (b)

開発した小型モジュールの外観

② 光RAMサブシステム制御技術

A 波長可変レー ザと集積した波長変換素子の高速動作化

B 光ビーム走査型光アドレッサの開発

C 全光シリアル-パラ レル変換器の小型ファイ バモジュール化D 全光ビットメモリの為の制御パルス光発生器の小型化

E 電気パラ レル-光シリアル変換器の小型パッケー ジ化

電気

光 RAM単 体素子

光 RAM単 体素子

PSCPSC

PSCPSC

PSCPSC

PSCPSC

SPCSPC

SPCSPC

SPCSPC

SPCSPC

読み出 し用

制御光発 生器

読み出 し用

制御光発 生器書き 込み用

制御光発 生器

書き 込み用

制御光発 生器

パケット受信 ボード

出 力ポート 情報

スケジュー ラースケジュー ラー

光 アド レッサ光 アド レッサ光 アド レッサ

光RAMサブシステムの構成

入 力光パケ ット

信 号

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46

② 光RAMサブシステム制御技術

② 光RAMサブシステム制御技術の主な成果

2

A 波長可変レー ザと集積した波長変換素子の高速動作化

B 光ビーム走査型光アドレッサの開発

C 全光シリアル-パラ レル変換器の小型ファイ バモジュール化D 全光ビットメモリの為の制御パルス光発生器の小型化

E 電気パラ レル-光シリアル変換器の小型パッケー ジ化

電気

光 RAM

単 体素子

光 RAM

単 体素子

PSCPSC

PSCPSC

PSCPSC

PSCPSC

SPCSPC

SPCSPC

SPCSPC

SPCSPC

読み出 し用

制御光発 生器

読み出 し用

制御光発 生器書き 込み用

制御光発 生器

書き 込み用

制御光発 生器

パケット受信 ボード

出 力ポート 情報

スケジュー ラースケジュー ラー

光 アド レッサ光 アド レッサ光 アド レッサ

光RAMサブシステムの構成

入 力光パケ ット

信 号

D 全光ビットメモリの為の制御パルス光発生器の小型化

本課題ではこれまで、長い 非同期バースト光パケット信号を光メモリ媒体に読み書きするため の区切りを示す光パルス信号(制御パルス光)を安定

かつ瞬時に発生できる制御光信号発生器プロトタイ プの作製を実施、その

基本動作を確認してきた。

今回、制御光発生器のキー モジュー ルである光パルス列発生器の小型

化モジュール化(従来型プロトタイ プの1/5のフットプリント)を実施、動作確

認に成功した。今後は、光クロック発生器と光パルス列発生器とで構成される制御光発

生器を一体化させるとともに、安定化を図ることを目指す

開発した小型モジュールの外観

E 電気パラレル-光シリアル変換器の小型パッ ケージ化

これまで、電子RA Mから 読み出した並列電気信号をシリアル光パケットに

再構築するため の電気パラ レル-光シリアル変換OEI C(光電子集積回路)を

開発、10 G/40 G動作のための回路最適化を行ってき た。

今回、電子回路基板への実装に向け、 OEICとOEI Cに光照射を行うため

の光回路とを一体化した電気パラ レル-光シリアル変換器の小型パッケージ

化に成功、電子RAMに書き込まれたデー タを実際に電気パラ レル

-光シリアル変換器によって読み出し、

光パケットに変換することに成功した。今後は他の課題で開発したシリアル-

パラ レル変換器と制御光発生器、および本課題で開発した電気パラ レル-光シリアル変換器を電子RA Mと組み合わせて

光電融合型RA Mの完成を目指す。 開発した電気パラレル-光シリアル変換器の外観

58cm x 10cm

Page 6: 11.「光RAMサブシステムに関する研究開発」の開 … 11.「光RAMサブシステムに関する研究開発」の開発成果について 平成18年度~平成22年度(5年間)

47

③ 全光パケットルータの構成とバッファ管理技術

③ 全光パケットルータの構成とバッファ管理技術の主な成果

2

A 全光パケットルータの構成とバッファ 管理技術

B 転送プロトコルを含む全光パケットルータシステムの性能評価

電気

光 RAM

単 体素子

光 RAM

単 体素子

PSCPSC

PSCPSC

PSCPSC

PSCPSC

SPCSPC

SPCSPC

SPCSPC

SPCSPC

読み出 し用

制御光発 生器

読み出 し用

制御光発 生器書き 込み用

制御光発 生器

書き 込み用

制御光発 生器

パケット受信 ボード

出 力ポート 情報

スケジュー ラースケジュー ラー

光 アド レッサ光 アド レッサ光 アド レッサ

光RAMサブシステムの構成

入 力光パケ ット

信 号

近年の小容量バッファを用いたパケット交換ネットワークの研究では、必要

バッファ 量は数十Mbyteオーダー数十Mbyteは光ビットメモリの集積規

模としては依然として大きく、更なる容量

削減が必要であるスイ ッチ構成を改良し、パケット競合時

のパケット棄却を回避する同じパケット棄却率の条件下で、必要

バッファ 容量を更に20%削減する

A 全光パケットルータの構成とバッファ管理技術

B 転送プロトコルを含む全光パケットルータシステムの性能評価

制御理論に 基づくデー タ転送方式により必要バッファ 容量を大幅に削減:

90%利用率の場合10.5kbyte、30%利用率の場合 6 kbyte

H20年度は、パケット の中継ノー ドに適用可能なパケット間隔調整機構を

立案した

シミュレーショ ン評価によりネットワークのスループットが10%改善される

光パケットル ータ 光パケットル ータ

新たなデータ転送 制御方 式 の立案

電気/光境界 ルータ電気/光境界 ルータ

光パケットル ータ

光パケットルータにパケット間隔調整構を導入→ スルー プットが10%程度改善

バッファ付きバンヤンアーキテクチャ

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48

2008年5月24日に九州大学筑紫地区オープンキャンパスにて、本委託研究の成果を発表した。

1.これまで得られた成果(特許出願や論文発表等)

2.研究成果発表会等の開催について

(3) 九州大学筑紫地区オープンキャンパスに出展

NICTが総務省と連携して推進しているフォ トニックネットワーク研究の成果を広く公開し、普及を図るため

に、2008年11月6日に都内にて開催された『フォ トニックネットワーク研究発表会』に参加して、本委託研究の成果をパネル展示した。

6

特許出願 論文 研究発表 報道発表 標準化提案

光RAMサブシステム

に関する研究開発3 16 62 1 0

(2) 日本電信電話株式会社主催の『NTT R&Dフォーラム』に出展

NTT R&Dフォーラ ムは、NTTが研究・開発に取り組んでいる最新技術を紹介する年1回のイ ベント。2009年2月19日~20日の2日間にわたり、NTT武蔵野研究開発センタにて開催された。『NGNが拓く豊かなコミュニケーショ ンサービスの未来』をテーマにした今回のフォーラ ムでは、100件近い展示や講演・パネルディ

スカ ッショ ン・ ワークショ ップが行われ、2日間で延べ4,400の参加者で賑わった。http://event.ecl.ntt.co.jp/forum2009/info/index.htmlhttp://www.ntt.co.j p/info/rdforum.html

(1) 情報通信研究機構NICT主催の『フォトニックネットワーク研究成果発表会』に出展