View
60
Download
1
Embed Size (px)
Citation preview
カリキュラムの必要性
住民や患者への健康教育,療養指導
医療専門職の学生や若手研修者への指導
これらの計画を立てる上で必要な情報
期間
場所
指導者
カリキュラムはこれらの全体像を示す
教育目標
教育方法
評価
カリキュラム開発モデル
6段階アプローチ(Kernら.1998)
●
●
●
●
●
●
1. 問題の明確化と一般的ニーズ評価
2. 対象学習者のニーズ評価
3.一般目標と個別目標
4. 教育方略
5.カリキュラムの実施
6. 評価とフィードバック
カリキュラムの捉え方
カリキュラム:学習者が学びとった内容
カリキュラムは,スケジュールや教育方法だけでなく,患者とのやり取り,耳学問,自己学習内容なども
カリキュラムは教育者のものではなく,学習者のもの→学習者中心性(learner-centeredness)
教科課程 教科外課程学科過程
顕在的カリキュラム(教育課程)
潜在的カリキュラム
教育者側が意図したカリキュラム
学習者が学びとった内容
潜在的カリキュラム
例)A大学医学部では,全人的医療のできる良医育成を謳っていた.しかし,指導者の専門医の中には,総合診療医は能力が低いという発言をする者がいた.
タテマエとホンネのずれがあるとき,学生はどちらを学びやすいか
A. カリキュラム開発のプロセス1. 問題の明確化と一般的ニーズ評価
医学教育カリキュラムの究極の目標は?
教育者の義務
医学界が保ってきた教訓・文化を継承する?
患者や社会,学習者のニーズを満たす
医学教育ニーズは公衆衛生的なニーズとリンクしていることが重要
例: 卒前の医療面接教育(1)
10
患者 医師 教育者 社会
現状
患者に対応する際の態度が悪い医師がいる
多くの医師は,外来での時間不足を嘆いている
医療面接教育の機会は不足している.情報収集は教えても,情報提供や摺り合わせの方法は教えていない
患者の自己決定権を重視する流れがあり,医療面接教育の必要性は増している
理想
全ての医師が患者に適切な態度で接する
全ての医師が適切な医療面接スキルを学ぶ
医療面接教育の範囲を広げ,卒業後に全般的な医療面接スキルを身に付けている
全ての医師が最低限の医療面接スキルを身に付けている
ポリシーレベルの考慮
文部科学省や厚生労働省の意向
学部のミッションやビジョン(時に全学の方向性との葛藤も)
基礎医学・臨床医学・社会医学など学部内のサブグループの力関係
費用対効果:時間,教材,教室等を考慮して十分な効果が得られるか
11
ニーズ評価に向けた調査
情報収集
質的:フォーカスグループ,インタビュー
量的:質問紙法
情報解析
質的,量的双方に研究と同様の方法あり
※ 研究と同レベルの厳密さは不要
※ 調査を通じて関係者が学習する効果は重要
14