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野菜や果物はどこにできるの?
タネはどこかな?
野菜や果物には、
季節があるの?
土は、きたなくないの?
元気な土ってどういう土?
虫はこわくないの?
草はジャマじゃないの?
野菜や果物は、
どうやって育つの?
元気な野菜は、
どうやって届くの?
タネができた!
家でも学校でも育てよう!
1
2
3
4
5
6
7
や さい くだもの
や さい
き せつ
つち
げん き
げん き
つち
むし
くさ
そだ
とど
いえ がっこう そだ
つち
くだもの
や さい
や さい
くだもの
各項目右ページ下の質問・呼びかけの答や解説<1>(2ページ)
<2>(4ページ)タマネギ:6~7月(長期貯蔵可)、ソラマメ:5月、リンゴ:9~11月(長期貯蔵可)、ハクサイ:12~1月(貯蔵可)、ニンジン:9~12月(貯蔵可)、ニンニク:5~7月(長期貯蔵可)、ピーマン7~8月、カボチャ6~9月(長期貯蔵可)
<3>(6ページ)森の土と、学校の運動場の土を比べてみると、見た感じも触った感じもずいぶんちがっていることに気づきます。色、質感、匂い、など観察してみましょう。
<4>(8ページ)草がはえている地面の方が、何もはえていない地面よりも、温度が低くなっています。緑地を増やすことは、現在環境問題となっている温暖化防止にも役立つことが身近にわかります。
<5>(10ぺージ)「水を飲む」「手を水で洗う」という、普段何気なく行なっていることも、地球全体とつながっている行動です。川の上流から下流、海までの地図をたどってみたり、実際に見学に行って、その場所から世界のことに想像力を働かせてみましょう。
<6>(12ページ)何を基準に食べ物を選んでいるでしょうか。 多くの商品に生産者表示があります。また、有機農業で育てられた農産物には、有機JAS表示がされているものがあります。詳しくは、下記のホームページを御参照ください。
<7>(14ページ)・タネから育て、またタネをとり、そのタネをまた播いて育てることで、生命の不思議さを体感してみましょう。
2011年(平成23年)2月18日号 少年写真ニュース 第1846号-2株式会社少年写真新聞社 昭和29年5月18日第3種郵便物認可
*先生方、保護者の方々へこの冊子は、子ども(小学生から中学生)と大人がいっしょに楽しみ、学べるようにつくられています。各ページの下段に書かれた「大人へのメッセージ」を参考にしていただき、食・農・環境・地域とのつながりなどをテーマに、自由に子どもたちとの会話を広げてください。
このパンフレット教材は、農林水産省の有機農業普及啓発事業のひとつとして、制作されました。
・お問い合わせ:(特活)全国有機農業推進協議会 [電話] 03-5799-6177 [FAX] 03-5799-6302 [メール] [email protected] 〒154-0014 東京都世田谷区新町1-6-7-202
有機農業のポータルサイト「ゆうきひろがる」では、このパンフレットに関連した事業などについても掲載しています。どうぞご覧ください。 http://www.yuki-hirogaru.net/
企画制作:(特活)全国有機農業推進協議会 監修:澤登早苗(全国有機農業推進協議会 理事)企画・イラストレーション:高田美果編集・デザイン:株式会社キュレイターズ
(特活)全国有機農業推進協議会&高田美果※著作権法により、本パンフレットの無断複写、転載は禁じられています。なお、商用目的ではない教育現場では、複写してお使いいただけます。C
のう ぎょう
*大人へのメッセージ 毎日食べている野菜や果物は、「生きている植物」「命あるもの」であることを改めて見直し、それらに関心をもちましょう。 さらに一歩進んで、野菜や果物を生産している「農業」や「農業をしている人」にも関心を向けてみましょう。
<子どもへの問いかけの参考>・家族や知り合いに「農業をしている人」がいますか?・田んぼや畑を見たことがある人、お手伝いをしたことがある人はいますか?
じゃあ、ダイコンのタネは?
あれ?ダイコンにはタネがないよ。ダイコンのタネってどこにあるんだろう。え~っと、ダイコンって、どこにできるんだっけ。
ダイコンのタネもみつかるね、きっと。
え~っと、え~っと、なんだかわからなくなっちゃったよ。
1 野菜や果物はどこにできるの? タネはどこかな?や さい くだ もの
*みんなも予想してみよう。よ そう
1)次の食べものは、どこにできる?たつぎ
2)次の野菜や果物のタネは、どこにある?つぎ や さい くだ もの
最近は、ゲームで遊んでばかりで、畑や田んぼに行ってなかったね。
さい きん あそ
はたけ た い
そういえば、おじいちゃんとおじさんのうちは農家だよね。今度行ったら、いろいろ教えてもらおう。
のう か
こん ど い おし
今日の夕飯は大好きな焼肉!野菜はあんまり好きじゃないけど焼肉のたれに入れるダイコンおろしは好き。
きょう
や さい す
すい
ゆう はん だい す やきにく
やきにく
ダイコンおろしのお手伝いをするよ。妹のカナは、サヤエンドウのスジをとっているよ。
て つだ
いもうと
これはお豆、サヤエンドウのタネだよ。まめ
ダイコンのタネってどんなの?サヤエンドウみたいに丸くておいしいの? まる
あれ? どんなタネか、見たことないよ。み
ちがう、ちがう。土の中にできるんだ。つち なか
サヤエンドウには丸いものがある。まる
は る
1 2
木になるの?
き
じゃあ、タネも土の中?つち なか
*大人へのメッセージ 四季の変化がはっきりしている日本には、野菜や果物にも「走り」「旬」と呼ばれる時期があり、昔から季節感が大切にされてきました。一年中同じ野菜や果物が店頭に並ぶ今の日本は、一面、ものが豊富にあり便利ではありますが、自然の恵みを感じにくくなっています。食べ物は、本来「自然」の一部であることを見直しましょう。野菜や果物の保存の仕方もまた、昔からさまざまに工夫されてきました。発酵食品や乾物など、伝統的な保存方法の良さ、おいしさを楽しむと、食生活はいっそう豊かになるでしょう。
<子どもたちへの問いかけの参考>・果物狩りに行ったり、木になっている実をとって食べたことがありますか?・芋掘りをしたことがありますか?
ねえ、ダイコンはどこ?
な つ
2 野菜や果物には、季節があるの?や さい くだ もの き せつ
まちにまった夏休み!おじいちゃんとおじさんのうちの田んぼや畑、広いね。
なつ やす
た はたけ ひろ
お母さんとよくいくお店にはダイコンは一年中あるよ。ぼくは、いつだって焼肉にダイコンおろしが好きなんだ。
かあ みせ
いちねんじゅう
やき にく
す
今は、ダイコンはないよ。そのかわり、夏野菜がいっぱい。
いま
なつ や さい
ほんとうは、野菜や果物には、季節があるんだよ。いちばんおいしいときを「旬」とよんでいるんだ。でも、気候がちがういろいろな所から運んできたり、「ハウス」とよばれる温室でつくれば、いろんなものがいつでも食べられる。お店には世界中のものがあつまっているんだよ。
や さい
き こう
おん しつ た せ かいじゅうみせ
ところ はこ
くだもの き せつ しゅん
おじさんは、おじいちゃんのやり方をうけついで、季節それぞれにとれるものを、だいじにしているんだ。
野菜や果物のなかには、ジャガイモみたいに長くとっておけるものもある。それから、たくさんとれた野菜を、漬物にしておいてあとで食べることもある。野菜や果物は、それぞれの性質を知って、食べ方の研究をすると、おもしろいよ。
かた
き せつ
や さい
や さい つけもの
た
くだもの
や さい くだもの せい しつ し
た かた けん きゅう
なが
*みんなも考えてみよう!かんが
次の野菜や果物の「旬」はいつだろう?長くとっておける(貯蔵できる)ものはどれだろう?
つぎ
なが ちょぞう
や さい くだもの しゅん
3 4
*大人へのメッセージ 有機農業では堆肥など有機物を活用し、微生物やミミズなど土壌動物が多く棲む、健康な土づくりを大切にしています。微生物など様々な生き物は、有機物を分解し、窒素、リン酸、カリウムをはじめミネラルなど、植物に養分を供給します。近代農業では、化学合成で出来た水に溶けやすい化学肥料(窒素、リン酸、カリウムなど)を直接土に投入し、植物に与えます。例えていえば、私たち人間が肉や野菜を食べて酵素や腸内細菌の力で消化して栄養を
吸収するのが有機農業、栄養剤やサプリメントが化学肥料にあたるともいえるでしょう。栄養剤やサプリメントも有効ですが、基本的にはきちんと食べて消化する全体の仕組みを整えることが大事で、免疫も強くなるといわれます。同じように、有機物を分解する仕組みが整った土、生き物が豊かに生活できる健康な土は、作物が健康に育つ土であり、そこで育つ作物は病害虫に強い成分を自らつくります。それが、作物のもつ”濃い味””濃い香り”となり、人間が食べたときに「おいしい」と感じ、栄養価も高いものになるといわれています。
はやくタネをまこう!
な つ
ダイコンのタネは、いまは、このカンのなかで、ねむっているよ。このあたりでは、秋のはじめにタネをまくと、冬にダイコンができるんだ。いっしょにダイコンを育てて、タネがどこにできるかしらべてみよう。
あき
ふゆ
そだ
*みんなも調べてみよう!しら
森の土ってどんな土だろう。フカフカの土をさがしに行ってみよう。もり つち つち つち い
3 土は、きたなくないの? 元気な 土ってどういう土?つち つち つちげん き
ちょっとまった!肥料を入れたり、たがやしたりしてからだよ。まず、土ってどんなものか知っているかな?
ひ りょう
つち し
いろいろなものでできているね。え?きたない?そんなことないよ。森の土を見てごらん。ふかふかで、においもすっきり。目に見えない小さな生き物(微生物)がかつやくしてきれいにしているんだよ。
もり つち み
め み ちい い もの び せい ぶつ
土には、植物が育ちにくい土と、育ちやすい元気な土があるんだ。下の絵は、土のようすを、わかりやすくしてあるよ。
つち
つちした え
しょくぶつ そだ つち つちそだ げん き
どんな「手入れ」をしたの?
て い
おじさんたちの畑の土も、おじいちゃんや、ひいおじいちゃん、そのずっと前から手入れしているから元気なんだ。
はたけ つち
まえ て い げん き
畑にも、森のように、落ち葉や動物の糞を入れるのさ。
はたけ もり お ば どう ぶつ ふん
げん き
じ かん たい ひ
つち
い
い
でも、そのまま入れても、すぐに「元気な土」にはならないよ。ちゃんと、時間をかけて「堆肥」をつくるんだ。
5 6
*大人へのメッセージ 地球環境問題が様々な角度から指摘される昨今、農業分野でも、なるべく環境に負荷をかけないあり方が模索されています。化学肥料や殺虫・殺菌・除草剤などの農薬を大量に使ってきた近代農業は、確かに一時的には格段の生産性をあげ、人の労力も軽減しました。しかし、一方で地球環境や人の健康に深刻な影響を及ぼしてきました。弊害の少ない農薬の研究も進んでいますが、「これからの農業」は、人の健康や地球環境と密接に結びついた
発想が求められます。そこで、有機農業や環境保全型農業などと呼ばれるやり方が注目されています。有機農業は、特別な農業ではなく自然の力を活かすもので、本来あるべき農業の姿、伝統的な農業ともいえます。今では、ただ昔のやり方に戻るのではなく、新たな発想や科学的な視点も取り入れたやり方が世界中で研究されています(天敵活用、コンパニオンプランツなど)。 また、多様な生物が生きる環境が、病害虫に強い野菜や果物を育てているという事実にも関心が寄せられています。
な つ
*みんなも調べてみよう。しら
草がはえている地面と、何もはえていない地面の温度を、同じ時間に、はかってみよう。くさ じ めん じ めんなに おん ど おな じ かん
4 虫はこわくないの? 草はジャマ じゃないの?むし くさ
土が元気な田んぼや畑には、小さな生き物(微生物)がいっぱいいて、虫やミミズやモグラもいっぱいいるんだ。
つち
ちい
むし
い もの び せい ぶつ
げん き た はたけ
きゃあ、虫、きらい!ミミズも、だいっきらい!
むし
あはは、そんなにきらっちゃ、かわいそうだな。ミミズやモグラがいるのは、土が元気な印。それに、虫がいないと、鳥もいない。動物もいなくなる。だんだん人間も生きられなくなっちゃうよ。
つち
むし
にん げん い
とり どう ぶつ
げん き しるし
作物の葉っぱとかを食べる虫もいるんでしょ?さく もつ は た むし
1種類の虫だけがふえすぎると、作物がぜんめつすることもあるよ。でも、たくさんの種類の生き物がいるとそんなに虫食いだらけにはならない。ふしぎだね。
しゅるい むし さく もつ
しゅるい
むし く
い もの
森には、虫も動物も植物もたくさん。おじさんたちの田畑は、土も生き物の世界も、森と同じようなしくみをめざしているんだ。
もり
もり
た はた
おな
い ものつち せ かい
むし どう ぶつ しょくぶつ
じゃあ、草もジャマじゃないの?くさ
畑の草をぜんぶ刈る人もいるけど、まったく刈らない人もいる。おじさんたちは、草刈りもときどきするけれどぜんぶの草を刈ることはしないよ。草もずいぶん役立っているんだ。
はたけ くさ
くさ
か
くさ か
くさ か
やく だ
ひと か ひと
森と同じようなしくみの畑で育つ野菜や果物は病気にもかかりにくくなるんだよ。
もり
びょうき
おな はたけ そだ や さい くだもの
7 8
*大人へのメッセージ 農業は、何千年もの昔から、自然の大きなめぐりの中で行なわれてきました。太陽と大地と水を恵みとして、植物が育ち、動物が育ち、人はそれらを生きる糧としてきました。近代化に伴い、「自然と一体になった農業」は、「自然を支配する農業」へと変化していきました。しかし、「これからの農業」は、もう一度原点に立ち返って、太陽と大地と水の恵みを大切にしたいと考えます。
あ き
*みんなも調べてみよう!しら
自分が飲んでいる水が、どこから来てどこへ流れ、どうなっていくのか、調べてみよう。
じ ぶん の みず
しら
き なが
5 野菜 や 果物は、どうやって 育つの ?や さい くだ もの そだ
元気な土ができた。虫ももうこわくないね。さあ、ダイコンのタネをまくよ。
げん き つち むし
タネは、野菜や果物の「おおもと」だ。水分が、ねむっているタネをおこすよ。タネから根や芽が出てきて、太陽の光をあびてどんどん大きくなっていく。元気な土と太陽と水があれば、植物は自分の力で育っていくんだ。おじさんたちは、葉っぱがこみすぎないように「間引き」をしたりするよ。
や さい
すい ぶん
ね
おお
げん き
しょくぶつ じ ぶん ちから そだ
つち たいよう みず
め で たい よう ひかり
くだもの
は ま び
お水をいっぱいあげよう!みず
地球は「水の惑星」というくらい、たくさんの水があって水はぐるぐるまわっているよ。日本は、とくに水にめぐまれているんだよ。
山にたくさん木があって、落ち葉があって草がはえていると、水は土にたっぷりしみこんで元気な土になっていくよ。
ち きゅう
に ほん
やま
くさ
げん き つち
みず つち
き お ば
みず わくせい みず
みず
みず
9 10
いやいや、タネをまくときは土をしめらせるけれどあとは、あまり水をやらないよ。元気な土には水がいっぱいたくわえられているんだよ。
おじさんたちは、田んぼでは、たくさんの水をつかうけれど川からきれいな水をひいてきてその水を、できるだけよごさないようにして川にかえすんだ。
つち
みず
た
かわ みず
みず かわ
みず
げん き つち みず
そうでなければ、人も地球も、長く続いていかないと考えられるからです。また、虫や雑草もすべてがジャマなわけではありません。作物と共生したり、生育を助ける働きがあるものもあります。地域の気候など諸条件によって異なるため、一概にどれが味方、どれがジャマとわけることはできないので、大きな循環をよく観察しながら作物を育てることも大切です。「循環」「共生」「生物多様性」、この3つは、「これからの農業」においてもキーワードといえるでしょう。
*大人へのメッセージ 都市と農村は、本来切り離して考えることはできません。農村は、すべての人にとって、なくてはならない食べ物をつくっています。一方、都市に住む人々は、たとえば、近郊の農村でとれたものを食べることによって、近郊の農村を支えることができます。食べものをつくる人と、食べる人が、直接つながり、お互いを知ることで育まれる信頼関係を、「これからの農業」「有機農業」では大事にしたいと思います。昨今、海外からの農産物輸入が増加し、
日本の国内自給率は40%程度にとどまっています。国内の農産物も、顔の見える関係が築かれることはごくわずかです。これでは、食の安全・安心を確保することは容易ではありません。まず、自分の食べているものがどうつくられているのかに関心をもちましょう。食べものをつくっている現場に足を運び、つくる人と話してみませんか。
ふ ゆ
*みんなも調べてみよう。しら
みんながいつも給食や家で食べているものは、だれが、どこで、どうやってつくっているのか調べてみよう。
きゅうしょく
しら
いえ た
6 元気な野菜は、どうやって届くの?げん き や さい とど
大きなダイコンがいっぱいできたよ。ダイコンの命をいただいて、そのぶん、元気でいられるね。
おお
いのち
げん き
おじさんたちは、たくさんの人に元気をとどけるんだ。ひと げん き
や さい くだもの た ひと
たいせつにつくった野菜や果物は、食べてくれる人のところに、たいせつにとどけるよ。
おじさんたちの作物を買っている人は、ときどき田畑をたずねてきてくれるよ。自分がふだん食べているものが、どこで、どんな人が、どうやってつくったものかを知ると、もっとおいしく食べられるからね。おじさんたちも、自分たちがつくったものをどんな人が食べるのか知っていると、たのしくなるよ。ユウキとカナにも、いろいろな季節の畑や田んぼを見てほしいな。
さくもつ
た はた
じ ぶん た
ひと
し た
じ ぶん
ひと た し
き せつ はたけ た み
か ひと
あ、そうだ!だいじなことをわすれていた!ダイコンを食べちゃったけど、タネはどこにあったの?
た
ふふふ、まだこれからのお楽しみ。ヒントは畑にあるよ。
たの
はたけ
あれ?畑に何本かダイコンが残っている!
はたけ なん ぼん
のこ
それはね、春までのこしておくよ。どうなるかな?はる
11 12
*大人へのメッセージ 一つの作物を、タネを播いて育て、またタネができるところまで観察すると、命の循環が実感できます。ぜひ、学校菜園、家庭菜園など身近なところで何かを育ててみましょう。ベランダの植木鉢一つでも、リーフレタスやミニトマト、キュウリ、ジャガイモなどが比較的簡単に、化学肥料や農薬を使わずに育てられます。ベランダでゴーヤやアサガオを育てて「緑のカーテン」をつくれば、部屋が涼しくなりエコロジーに役立つ仕組みもつくれます。そうすれば、子どもたちは、命あるものとして野菜や果物に関心をもち、農業や環境全体へと関心を
広げていくでしょう。今、食べるもの、農業、環境、そして地域社会の問題を、別々ではなくひとつながりのものとして考える視点が大切になっています。身近なところからつながりを見出し、関心を広げていきましょう。
畑のヒント「これからの農業」では、なるべく農薬や化学肥料などを使わないための技術を研究しています。・虫除けに役立つ花や作物を畑に植える:マリーゴールド、ミント、トウガラシなど・コンパニオンプランツ(相性がよく成育を助け合うなど):ナス科とネギ類、ニラとトマトなど・天敵活用(畑の周囲の草を刈らず、天敵の住処をつくる):テントウムシ、カマキリなど
ダイコンさん、おつかれさま。また、タネまきまで、だいじにしまっておこうね。
7 タネができた!家でも学校でも 育てよう!いえ がっ こう そだ
春の畑を見にきたよ。すごい!ダイコンが土からもりあがっているぞ。葉っぱがおばけみたい。あ、お花がきれい。
はる はたけ み
つち
は
はな
これは何かな。ツンツンとがっている・・・あ、丸いものがいっぱいでてきた!やった!ダイコンのタネだ!タネは、ここにできるんだね!
なに
まる
家のベランダにもまいてみよう。
いえ
カナの学校にも畑ができたよ。ダイコンがたくさんできたら、給食で食べられるかもしれないね。
がっ こう はたけ
きゅうしょく た
13 14
ね。