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03 節 合成樹脂管工事 (1)機 1)電 600V ビニル絶縁電線(IV)又は 600V 耐燃性ポリエチレン絶縁電線(EM-IE)等を使 用する。 2)合成樹脂管及び付属品は、3.1 表による。 3.1 表 合成樹脂管及び付属品 機 材 名 規格名称 規格番号 硬質ビニル管 硬質塩化ビニル電線管 JISC8430 硬質ビニル管の附属品 硬質塩化ビニル電線管用 附属品 合成樹脂製ボックス及び ボックスカバー JISC8432 JISC8435 PF 管、CD 管 合成樹脂製可とう電線管 JISC8411 PF 管は特記がなけ れば一重管とする PF 管、CD 管の附属品 合成樹脂製可とう電線管 用附属品 JISC8412 注 ボックス類はコンクリート内埋込、隠ぺい場所及び露出場所においても 3.1 表に示す埋込配管用の金属製ボックス及びプルボックスが使用できる。 PF 管(一重管) PF 管(二重管) CD 管 (a)合成樹脂可とう電線管の形状(JISC8411) 3)使用材料 材 料 名 称 仕 様・規 格 数量 製 造 所 硬質ビニル電線管 JIS C 8430 ○○○○ カップリング JIS C 8432 コネクタ JIS C 8433 ノーマルベンド JIS C 8434 サンプル SAMPLE

03節 合成樹脂管工事sekouya.com/242_denki_keikakusho-2/12jyushikan.pdf03節 合成樹脂管工事 (1)機 材 1)電 線 600Vビニル絶縁電線(IV)又は600V耐燃性ポリエチレン絶縁電線(EM-IE)等を使

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03 節 合成樹脂管工事

(1)機 材

1)電 線

600V ビニル絶縁電線(IV)又は 600V 耐燃性ポリエチレン絶縁電線(EM-IE)等を使

用する。

2)合成樹脂管及び付属品は、3.1 表による。

3.1 表 合成樹脂管及び付属品

機 材 名 規格名称 規格番号 備 考

硬質ビニル管 硬質塩化ビニル電線管 JISC8430

硬質ビニル管の附属品

硬質塩化ビニル電線管用

附属品

合成樹脂製ボックス及び

ボックスカバー

JISC8432

JISC8435

PF 管、CD 管 合成樹脂製可とう電線管 JISC8411 PF 管は特記がなけ

れば一重管とする

PF 管、CD 管の附属品 合成樹脂製可とう電線管

用附属品 JISC8412

注 ボックス類はコンクリート内埋込、隠ぺい場所及び露出場所においても 3.1

表に示す埋込配管用の金属製ボックス及びプルボックスが使用できる。

PF 管(一重管) PF 管(二重管) CD 管

(a)合成樹脂可とう電線管の形状(JISC8411)

3)使用材料

材 料 名 称 仕 様・規 格 数量 製 造 所 備 考

硬質ビニル電線管 JIS C 8430 ○○○○

カップリング JIS C 8432

コネクタ JIS C 8433

ノーマルベンド JIS C 8434 サンプル SAMPLE

硬質ビニル製ボックス JIS C 8435

硬質ビニル製カバー JIS C 8435

サドル JIS C 8437

キャップ JIS C 8438

接着剤

PF 管および CD 管 JISC8411

カップリング JISC8412

コネクタ JISC8412

その他附属品

(2)配 管

1)硬質ビニル電線管

a.管路は、重量物の圧力又は機械的衝撃を受ける場所を避ける。

b.管の加工温度は、焼けこげや曲げによる管の変形を生じないように注意する。

c.管相互、及び管とボックスの接続は、3.1図に準ずる。

d.管相互および管と付属品の連結は堅牢にし、管は造営材に確実に支持する。

3.1 図 合成樹脂管の接続

e.管相互および管とボックスとは、管の差込み深さを管の外径の 1.2 倍以上,接着

剤を使用する場合は 0.8 倍以上とする。

f.管の支持間隔は、1.5m 以下とし、支持点は、管端、管とボックスとの接続点及び

管相互の接続点に近い箇所とする。(3.2 図)

g.管の曲げ半径(内側半径とする。)は、管内径の 6 倍以上とし、曲げ角度は 90 度を

超えない。ただし、管の太さが 22mm 以下の場合で施工上やむを得ない場合は、管

内断面が著しく変形せず、管にひび割れが生ずるおそれのない程度まで管の曲げ半

径を小さくすることができる。[内線規程]

h.湿気の多い場所又は水気のある場所に施設する場合は、防湿装置を施す。

i.管相互及び管とボックスとの接続は、管のさし込み深さを管の外径の 1.2 倍(接

着剤を使用する場合は、0.8 倍)以上とし、かつ、さし込み接続により堅ろうに接サンプル SAMPLE

続する。

3.2 図 合成樹脂管の支持

h.温度変化による伸縮を考慮する必要のある場合は、伸縮カップリングを使用する。

2)PF 管、CD 管

a.CD 管は、直接コンクリートに埋込んで施設する場合を除き、専用の不燃性又は自己

消火性のある難燃性の管、ダクトに収めて施設する。

b.コンクリート埋設配管の結束間隔は、曲がり部分等ではコンクリート打設時の移動

や管の浮き上がりを防止するため、1m 以下とする。又、配管相互の間隔は、30mm

以上とする。埋設配管の支持結束には、バインド線又は専用支持金具を使用する。

鉄筋コンクリート内の施工要領は 3.3 図による。

c.合成樹脂管をコンクリートに埋め込む場合、分電盤付近などで配管が集中するとス

ラブ強度が低下するので、管相互の間隔を 30mm 以上とし、交差しないように留意

する。配管は 1m 以下ごとに鉄筋に固定する。

d.管の支持間隔は、隠ぺい配管時は 1.5m 以下、露出配管時は 1m 以下とする。

e.管相互は、直接接続してはならない(ボックス又はカップリングを使用)。

f.配管の太さは、呼径 16mm 以上とする。ただし、コンクリート内に埋設するものは、

原則として呼径 22mm 以下とし、呼径 22mm を超える場合は(係員・監督員・監理者)

と協議の上、その指示による。

g.PF 管、CD 管の施工場所における適用範囲は 3.2 表による。

h.PF 管相互、CD 管相互および PF 管と CD 管とは、直接接続しない。

3.3 図 梁を横断する場合はまとめて配管しない。

サンプル SAMPLE

3.4 図 PF 管・CD 管コンクリートスラブ配管図

3.2 表 PF 管、CD 管の施工場所における適用範囲

配 線 種 別

絶緑電線 ケーブル 施工場所

PF 管 CD 管 PF 管 CD 管

コンクリート埋設 ○ ○ ○ ○

隠ぺい ○ × ○ △

露出 ○ × ○ ×

メタルラス、ワイヤラス、金属

張りの木造造営物における施設 ○ × ○ ×

屋側 ○ × ○ × サンプル SAMPLE

屋外(地中埋設を除く) ○ × ○ ×

地中埋設(「JISC3653 の屋外

配線」に該当するもの) × × ○ ×

地中埋設(「電技解釈第 134 裏

地中電線路」に該当するもの) × × × ×

注 ○印は使用可、×印は使用不可。

△印はケーブル保護用として使用可、但し PF 管を使用する。

3.5 図 PF・CD 管の使用区分の例

(3)配 線

a.電線は屋外用ビニル絶縁電線を除く絶縁電線を用い、管内では電線に接続点を設け

ない。また直径が 3.2mm を超えるものは、より線を使用する。

b.合成樹脂管が防火区画を貫通するときは、壁の両側 1m 以上を金属管を使用するか、

不燃材の管で覆って保護する。(3.5 図)

c.電線相互の接続は、次の要領による。

(1)圧着(又は圧縮)端子

(2)電線コネクタ

(3)圧着スリーブ

等により接続し、(2)を除きその接続部は、絶縁テープにより絶縁被覆と同等以上サンプル SAMPLE

の効力があるように巻付ける。絶縁テープは半幅以上重合せる。3.3 表参照。

3.3 表 電線接続部のビニルテープの巻き数

電線の太さ 絶縁テープ巻回数

2.0mm 以下 2 以上

5.5mm2~14mm2 5 以上

22mm2~60mm2 7 以上

80mm2~150mm2 10 以上

200mm2 以上 11 以上

注 巻回数で示してあるので層数としてはこの 2 倍の数値となる。

d.電線と開閉器等の接続は、圧着(圧縮を含む)端子、連結端子又はねじが緩まない

構造の締付ねじによる。プルボックス内の配線が錯綜する場合は、電線記号、行先

を記入した小型札を取付け整然と収納する。

e.電線又はケーブルの絶縁体がポリエチレンで、絶緑体に直射日光又は紫外線が当た

るおそれのある場合は、自己融着テープ又は収縮チューブ等を使用して、紫外線対

策を施す。

(a)防火区画部に金属管を使用する (b)防火区画部を不燃材で保護する

3.6 図 防火区画貴通箇所の施工

(4)接 地

a.配管を接地線として使用できないので、接地が必要なコンセント、機器などの配管

には接地線を挿入し接続する。(3.7 図)

b.使用電圧が 300V 以下の場合は、管に D 種接地工事を施すものとする。ただし、4m

以下の場合、対地電圧 150V 以下で人が容易に触れるおそれがないときは省略でき

る。

c.使用電圧が 300V を超える場合は、管に C 種接地工事を施す。ただし、人が容易に

触れないように設置する場合は、D 種でもよい。

サンプル SAMPLE

3.7 図 金属製ボックスを使用した場合の接地

サンプル SAMPLE