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検尿異常から保存期腎不全、末期腎不全の腎代替療法、さらにはアフェレシス療法まで腎臓関連疾患の診療を幅
広く行っています。また、慢性腎臓病(CKD)啓発のためのイベントや市民公開講座などを行っています。島根県内の
腎臓病治療施設の中心的存在として、若手医師の育成にも力を入れています。
検尿異常、腎障害の診断、治療法決定のための腎生検は年間50例程度実施しています。特にIgA腎症に対しては、
積極的に扁桃腺摘出+ステロイドパルス療法を取り入れ、良好な治療成績を得ています。小児科から移行してこられ
た難治性ネフローゼ症候群に対しても、リツキシマブの投与やLDLアフェレシス療法も積極的に行っております。ま
た、保存期腎不全に対しては、教育入院も取り入れ、食事療法に関しても栄養治療室に協力いただき積極的に取り組
んでいます。末期腎不全に至った場合には、腎代替療法(血液透析、腹膜透析、腎移植)の選択説明をしっかり行って
います。当院では泌尿器科で腎移植を実施しており、腎移植を希望された場合には、泌尿器科に紹介して説明をして
いただいています。また、透析導入期、維持期の管理は泌尿器科と一緒に血液浄化治療部で行っています。
CKD病診連携も積極的に行っております。「CKD連携パス」を用いて、出雲市内を中心に多くの医院、クリニックと連
携ができており、紹介・逆紹介をスムーズに行っています。
一般市民の方々に対してのCKD啓発にも力を入れております。島根県慢性腎臓病対策協議会を立ち上げ、世界腎
臓デー(毎年3月の第二木曜日)に合わせたCKD啓発イベント(ビラ配りと血圧測定、医療相談など)と9月頃に市民公
開講座を開催しています。市民公開講座では、当科、栄養治療室を中心に毎回腎臓病に関係のある診療科等にも参
加していただいております。
日本腎臓学会の指導医1名、専門医3名、日本透析医学会の指導医1名、専門医3名、日本アフェレシス学会専門医1
名(重複あり)を中心に、検尿異常から保存期腎不全、末期腎不全の腎代替療法、さらにはアフェレシス療法まで幅広
く診断、治療を行っています。
対象疾患としては、糸球体腎炎、二次性腎疾患(糖尿病性腎症、ANCA関連血管炎、ループス腎炎など)、電解質異
常、保存期腎不全、慢性腎不全(血液透析、腹膜透析)などがあります。アフェレシス療法に関しては、炎症性腸疾患、
神経疾患、皮膚科疾患、腎疾患など幅広く対応しております。また、指定難病に認定されたIgA腎症、多発性嚢胞腎、一
現在腎臓内科では、先進医療として、①コレステロール結晶塞栓症に対する血液浄化療法(先進医療B)、②LDL
アフェレシス療法の重度尿蛋白を伴う糖尿病性腎症に対する多施設臨床試験(先進医療A)の実施が可能となって
います。
②の糖尿病性腎症に対する先進医療「LDLアフェレシス療法」は、早期の保険収載を目指して実施しております。患
者さんの選択基準は以下のように成っておりますので、ぜひご紹介いただければと思います。
選択基準(登録前3か月以内の連続する2ポイント以上の測定) ▶尿蛋白/尿クレアチニン比が3.0 g/gCr以上
▶血清クレアチニン値が2.0 mg/dL未満
▶薬物療法下で血清LDL-コレステロール値が120 mg/dL以上
▶20歳から75歳まで
除外基準(抜粋) ▶増殖糖尿病網膜症ではない
(新福田分類B IからB V。但し、B Iのうち、眼科医により臨床的に
安定していると判断される場合は除く)
LDLアフェレシス療法とは ▶原理:血漿分離し、血漿中のLDLをデキストラン硫酸をリガンド
とする担体に吸着し選択的に除去する。
▶医療機器:デキストラン硫酸カラム(吸着型血漿浄化器)
▶特長:LDL、VLDL、Lp(a)に対し、高い選択的吸着能を有している。
HDLはほとんど減少しない。
脂質以外の液性因子の除去
アルブミン等の主要な血漿蛋白質にほとんど影響を与えない。
疾患別平成29年診療実績
21
(人数)
6
9
21
5
2
12
11
15
2
16
慢性腎炎
糖尿病性腎症
急性腎障害
ネフローゼ症候群
ANCA関連血管炎、IgA血管炎
膠原病
その他(多発性囊胞腎など)
慢性腎不全 保存期
血液透析導入
腹膜透析導入
PD腹膜炎
(人数)37
検査
腎生検
次性ネフローゼ症候群、一次性膜性増殖性糸球体腎炎、急速進行性糸球体腎炎、抗糸球体基底膜腎炎などに対して
は、腎生検を含む診断・治療が可能です。
業務内容は、①外来:腎臓専門医、透析専門医を中心に、週3日の外来診療(2回/月の腹膜透析外来も含む)を行って
います。②入院:腎生検から、保存期腎不全、電解質異常、急性腎障害、慢性腎不全からの透析(血液透析、腹膜透析)
の導入・維持管理、アフェレシス療法を行っています。他科との連携も深め、必要に応じて院内紹介も受けています。
江川 雅博 助教 吉金 かおり 医科医員
専門分野:内科一般腎臓疾患一般資格:日本内科学会認定内科医日本腎臓学会専門医日本透析医学会専門医
山内 明日香 医科医員
専門分野:内科一般腎疾患一般資格:日本内科学会認定内科医
芦村 龍一 医科医員
専門分野:内科一般腎疾患一般資格:日本内科学会認定内科医日本腎臓学会専門医
川西 未波留 医科医員
専門分野:内科一般腎疾患一般
専門分野:内科一般腎臓疾患一般資格:日本内科学会認定内科医総合内科専門医日本腎臓学会専門医日本透析医学会専門医
病棟医長福永 昇平 医科医員
専門分野:内科一般腎疾患一般資格:日本内科学会認定内科医日本腎臓学会専門医日本透析医学会専門医
腫瘍・血液内科 Oncology and Hematology外来TEL:0853-20-2381 病棟TEL:0853-20-2484医局TEL:0853-20-2122 または 0853-20-2206 医局FAX:0853-20-2122 または 0853-20-2201
連絡先
先進医療
診療実績
腎臓内科
腎臓内科Nephrology
診療科長 伊藤 孝史 診療教授
HPアドレス:http://www.shimane-u-internal4.jp/
専門分野:腎臓病学一般、透析療法、アフェレシス療法資格:日本内科学会認定内科医、総合内科専門医・指導医日本腎臓学会専門医・指導医、日本透析医学会専門医・指導医日本アフェレシス学会専門医、日本老年医学会認定老年病専門医・指導医Fellow of American College of Physicians日本医師会認定産業医、笑い療法士(2級)
スタッフ
診療内容
診療体制
特 色
50
検尿異常から保存期腎不全、末期腎不全の腎代替療法、さらにはアフェレシス療法まで腎臓関連疾患の診療を幅
広く行っています。また、慢性腎臓病(CKD)啓発のためのイベントや市民公開講座などを行っています。島根県内の
腎臓病治療施設の中心的存在として、若手医師の育成にも力を入れています。
検尿異常、腎障害の診断、治療法決定のための腎生検は年間50例程度実施しています。特にIgA腎症に対しては、
積極的に扁桃腺摘出+ステロイドパルス療法を取り入れ、良好な治療成績を得ています。小児科から移行してこられ
た難治性ネフローゼ症候群に対しても、リツキシマブの投与やLDLアフェレシス療法も積極的に行っております。ま
た、保存期腎不全に対しては、教育入院も取り入れ、食事療法に関しても栄養治療室に協力いただき積極的に取り組
んでいます。末期腎不全に至った場合には、腎代替療法(血液透析、腹膜透析、腎移植)の選択説明をしっかり行って
います。当院では泌尿器科で腎移植を実施しており、腎移植を希望された場合には、泌尿器科に紹介して説明をして
いただいています。また、透析導入期、維持期の管理は泌尿器科と一緒に血液浄化治療部で行っています。
CKD病診連携も積極的に行っております。「CKD連携パス」を用いて、出雲市内を中心に多くの医院、クリニックと連
携ができており、紹介・逆紹介をスムーズに行っています。
一般市民の方々に対してのCKD啓発にも力を入れております。島根県慢性腎臓病対策協議会を立ち上げ、世界腎
臓デー(毎年3月の第二木曜日)に合わせたCKD啓発イベント(ビラ配りと血圧測定、医療相談など)と9月頃に市民公
開講座を開催しています。市民公開講座では、当科、栄養治療室を中心に毎回腎臓病に関係のある診療科等にも参
加していただいております。
日本腎臓学会の指導医1名、専門医3名、日本透析医学会の指導医1名、専門医3名、日本アフェレシス学会専門医1
名(重複あり)を中心に、検尿異常から保存期腎不全、末期腎不全の腎代替療法、さらにはアフェレシス療法まで幅広
く診断、治療を行っています。
対象疾患としては、糸球体腎炎、二次性腎疾患(糖尿病性腎症、ANCA関連血管炎、ループス腎炎など)、電解質異
常、保存期腎不全、慢性腎不全(血液透析、腹膜透析)などがあります。アフェレシス療法に関しては、炎症性腸疾患、
神経疾患、皮膚科疾患、腎疾患など幅広く対応しております。また、指定難病に認定されたIgA腎症、多発性嚢胞腎、一
現在腎臓内科では、先進医療として、①コレステロール結晶塞栓症に対する血液浄化療法(先進医療B)、②LDL
アフェレシス療法の重度尿蛋白を伴う糖尿病性腎症に対する多施設臨床試験(先進医療A)の実施が可能となって
います。
②の糖尿病性腎症に対する先進医療「LDLアフェレシス療法」は、早期の保険収載を目指して実施しております。患
者さんの選択基準は以下のように成っておりますので、ぜひご紹介いただければと思います。
選択基準(登録前3か月以内の連続する2ポイント以上の測定) ▶尿蛋白/尿クレアチニン比が3.0 g/gCr以上
▶血清クレアチニン値が2.0 mg/dL未満
▶薬物療法下で血清LDL-コレステロール値が120 mg/dL以上
▶20歳から75歳まで
除外基準(抜粋) ▶増殖糖尿病網膜症ではない
(新福田分類B IからB V。但し、B Iのうち、眼科医により臨床的に
安定していると判断される場合は除く)
LDLアフェレシス療法とは ▶原理:血漿分離し、血漿中のLDLをデキストラン硫酸をリガンド
とする担体に吸着し選択的に除去する。
▶医療機器:デキストラン硫酸カラム(吸着型血漿浄化器)
▶特長:LDL、VLDL、Lp(a)に対し、高い選択的吸着能を有している。
HDLはほとんど減少しない。
脂質以外の液性因子の除去
アルブミン等の主要な血漿蛋白質にほとんど影響を与えない。
疾患別平成29年診療実績
21
(人数)
6
9
21
5
2
12
11
15
2
16
慢性腎炎
糖尿病性腎症
急性腎障害
ネフローゼ症候群
ANCA関連血管炎、IgA血管炎
膠原病
その他(多発性囊胞腎など)
慢性腎不全 保存期
血液透析導入
腹膜透析導入
PD腹膜炎
(人数)37
検査
腎生検
次性ネフローゼ症候群、一次性膜性増殖性糸球体腎炎、急速進行性糸球体腎炎、抗糸球体基底膜腎炎などに対して
は、腎生検を含む診断・治療が可能です。
業務内容は、①外来:腎臓専門医、透析専門医を中心に、週3日の外来診療(2回/月の腹膜透析外来も含む)を行って
います。②入院:腎生検から、保存期腎不全、電解質異常、急性腎障害、慢性腎不全からの透析(血液透析、腹膜透析)
の導入・維持管理、アフェレシス療法を行っています。他科との連携も深め、必要に応じて院内紹介も受けています。
江川 雅博 助教 吉金 かおり 医科医員
専門分野:内科一般腎臓疾患一般資格:日本内科学会認定内科医日本腎臓学会専門医日本透析医学会専門医
山内 明日香 医科医員
専門分野:内科一般腎疾患一般資格:日本内科学会認定内科医
芦村 龍一 医科医員
専門分野:内科一般腎疾患一般資格:日本内科学会認定内科医日本腎臓学会専門医
川西 未波留 医科医員
専門分野:内科一般腎疾患一般
専門分野:内科一般腎臓疾患一般資格:日本内科学会認定内科医総合内科専門医日本腎臓学会専門医日本透析医学会専門医
病棟医長福永 昇平 医科医員
専門分野:内科一般腎疾患一般資格:日本内科学会認定内科医日本腎臓学会専門医日本透析医学会専門医
腫瘍・血液内科 Oncology and Hematology外来TEL:0853-20-2381 病棟TEL:0853-20-2484医局TEL:0853-20-2122 または 0853-20-2206 医局FAX:0853-20-2122 または 0853-20-2201
連絡先
先進医療
診療実績
腎臓内科
腎臓内科Nephrology
診療科長 伊藤 孝史 診療教授
HPアドレス:http://www.shimane-u-internal4.jp/
専門分野:腎臓病学一般、透析療法、アフェレシス療法資格:日本内科学会認定内科医、総合内科専門医・指導医日本腎臓学会専門医・指導医、日本透析医学会専門医・指導医日本アフェレシス学会専門医、日本老年医学会認定老年病専門医・指導医Fellow of American College of Physicians日本医師会認定産業医、笑い療法士(2級)
スタッフ
診療内容
診療体制
特 色
51