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職場 トレーニング 通勤・外出 トレーニング 自宅 トレーニング ロッキングチェア運動 モデル立ち運動 かかと歩き 歩行時の重心移動をスムーズにす るトレーニングです。職場でもデス クまわりなどで気軽に行うことがで きます。上半身は床に対して垂直に キープし、足裏を転がすように、滑 らかに移動するのがポイントです。 途中、ふらつきそうになったら、デ スクなどに手をついて、転倒しない よう注意して行いましょう。 片足立ちは、バランス感覚を鍛えるトレーニング の基本中の基本です。その片足立ちを通勤途中や外 出時に、こっそり行えるのがモデル立ち運動です。 信号待ちや電車の待ち時間を利用して行ってみま しょう。バランスを崩しそうになったときは、すぐ に両足に均等に体重を乗せてください。 自宅でできるトレーニングです。リビングから寝室へ、寝室からトイレ へと、家のなかを移動するときに行います。このトレーニングはバランス 感覚を鍛えるとともに、前脛骨筋などの筋肉を強化し、ふくらはぎを柔ら かくすることで、つまずきを防止する効果もあります。 ロコモ予防に効く ワンポイント・アドバイス 指導・監修 坂詰真二 スポーツ&サイエンス代表、NSCA公認ストレングス&コンディショニング・ スペシャリスト、同協会公認パーソナルトレーナー 各種アスリートへの指導、スポーツ系専門学校講師を務めながら、雑誌『Tarzan』 (マガジンハウス)、TV など様々なメディアで運動指導・監修を行う。『体のお とろえは、「足」から始まる 40代からのロコモ対策』(カンゼン)、『要介護が イヤなら今すぐ猫背を直せ 』(双葉新書)など、著書多数 Profile ロコモ=ロコモティブシンドローム(運動器症候群):運動器(骨や関節、筋肉など)の障害により要介護になるリスクの高い状態のこと 家のなかで移動するときに、つま先を浮かせて、かかとで歩く。つま先は床か ら少し上がる程度でよい。このとき、歩幅は通常の半分にする。なお、危険なので、 手に物を持っているときや階段では行わないこと。 両足を肩幅に開き、地面に対して垂直に立つ。 片手を腰に置き、腰に置いた手と反対側の足に 体重のほとんどを乗せて、もう一方の足は軽く地面 につける程度にする。 100%軸足側に体重を かけて、できるだけ真っ すぐに立つ。このとき、軸足 の小指側ではなく、親指側に 体重をかける。左右の足を入 れ替えて行うが、「体重の乗 りにくい足:体重の乗りやす い足」を「2:1」の割合で 行うようにする。 足を一歩分前後に開いて立ち、手 は腰に置き、両足のつま先は正面 に向ける。そして、後ろ側の足に体重を 乗せ、前側の足首をしっかり曲げる。 息を吐きながら2秒かけて、前方に体重を移し、後ろ側の足 のかかとをしっかり上げる。続けて、息を吸いながら体重を 後方に移し、元の姿勢に戻る。をリズミカルに 10 往復行っ たら、左右の足を入れ替えて、同様に 10 往復行う。 1日1〜3セットを週3回〜毎日 エクササイズ 2016 spring 12

バランス感覚を鍛えよう Exercise1 Exercise4 Exercise5 Exercise6 職場 トレーニング Exercise1 Exercise1 Exercise4 Exercise5 Exercise6 通勤・外出 トレーニング

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通勤・外出 トレーニング

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Exercise6自宅 トレーニング

ロッキングチェア運動

モデル立ち運動

かかと歩き

 歩行時の重心移動をスムーズにするトレーニングです。職場でもデスクまわりなどで気軽に行うことができます。上半身は床に対して垂直にキープし、足裏を転がすように、滑らかに移動するのがポイントです。途中、ふらつきそうになったら、デスクなどに手をついて、転倒しないよう注意して行いましょう。

 片足立ちは、バランス感覚を鍛えるトレーニングの基本中の基本です。その片足立ちを通勤途中や外出時に、こっそり行えるのがモデル立ち運動です。信号待ちや電車の待ち時間を利用して行ってみましょう。バランスを崩しそうになったときは、すぐに両足に均等に体重を乗せてください。

 自宅でできるトレーニングです。リビングから寝室へ、寝室からトイレへと、家のなかを移動するときに行います。このトレーニングはバランス感覚を鍛えるとともに、前脛骨筋などの筋肉を強化し、ふくらはぎを柔らかくすることで、つまずきを防止する効果もあります。

バランス感覚は日常生活でも鍛えることができま

す。最も効果的なのは、家でも外でも立つ時間を増

やすこと。このとき大事なのは立ち方です。膝が外

に開かないように足の親指側に体重を乗せ、上半身

を床と垂直に保ってください。

ロ コ モ 予 防 に 効 くワンポイント・アドバイス

バランス感覚を鍛えよう!

ロコモを引き起こす最大の原因の1つ、バランス感覚の衰えを防ぐためのエクササイズを紹介します。

普段からバランス感覚を鍛えることで、いくつになっても自分の足で、しっかり歩ける体をつくりましょう。

指導・監修坂詰真二

スポーツ&サイエンス代表、NSCA公認ストレングス&コンディショニング・スペシャリスト、同協会公認パーソナルトレーナー

各種アスリートへの指導、スポーツ系専門学校講師を務めながら、雑誌『Tarzan』(マガジンハウス)、TV など様々なメディアで運動指導・監修を行う。『体のおとろえは、「足」から始まる 40 代からのロコモ対策』(カンゼン)、『要介護がイヤなら今すぐ猫背を直せ 』(双葉新書)など、著書多数

Profile

ロコモ=ロコモティブシンドローム(運動器症候群):運動器(骨や関節、筋肉など)の障害により要介護になるリスクの高い状態のこと

 家のなかで移動するときに、つま先を浮かせて、かかとで歩く。つま先は床から少し上がる程度でよい。このとき、歩幅は通常の半分にする。なお、危険なので、手に物を持っているときや階段では行わないこと。

1両足を肩幅に開き、地面に対して垂直に立つ。片手を腰に置き、腰に置いた手と反対側の足に

体重のほとんどを乗せて、もう一方の足は軽く地面につける程度にする。

2100%軸足側に体重をかけて、できるだけ真っ

すぐに立つ。このとき、軸足の小指側ではなく、親指側に体重をかける。左右の足を入れ替えて行うが、「体重の乗りにくい足:体重の乗りやすい足」を「2:1」の割合で行うようにする。

1足を一歩分前後に開いて立ち、手は腰に置き、両足のつま先は正面

に向ける。そして、後ろ側の足に体重を乗せ、前側の足首をしっかり曲げる。

2息を吐きながら2秒かけて、前方に体重を移し、後ろ側の足のかかとをしっかり上げる。続けて、息を吸いながら体重を

後方に移し、元の姿勢に戻る。1〜2をリズミカルに 10 往復行ったら、左右の足を入れ替えて、同様に 10 往復行う。

1日1〜3セットを週3回〜毎日

エクササイズ

ロコ モ

予 防 に 効く

2016 spring ★ 12