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NPO法人シャローム災害支援センター 吉野裕之 2015.10.10.12. 「真如育英会」と「シャローム」の共催、 「手のひらに太陽の家」の協力で 実施した 『登米町週末保養プログラム』の様子 子どもたちの 健やかな成長と 発達を願って、、、

子どもたちの 健やかな成長と 発達を願って、、、NPO法人シャローム災害支援センター 吉野裕之 2015.10.10.~12. 「真如育英会」と「シャローム」の共催、

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NPO法人シャローム災害支援センター 吉野裕之

2015.10.10.~12.  「真如育英会」と「シャローム」の共催、 「手のひらに太陽の家」の協力で  実施した『登米町週末保養プログラム』の様子

子どもたちの健やかな成長と発達を願って、、、

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避難している子どもの数(2015年04月01日現在の18才未満)県内避難者数 12,006名県外避難者数 11,494名        計 24,500名

福島県HPより抜粋

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子どもの避難状況(平成26年10月01日現在)

中通り地方特に県北地域からの

自主避難者が多い

福島市→県外 2,034人→県内   25人

飯舘村→県外  100人→県内  882人

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 原発事故で屋外活動が制限され、県内の子どもの肥満傾向や体力低下が課題となる中、県は本年度、屋内運動だけで課題を解決するのが難しいとし、屋外活動の拡充に乗り出す。、、、ただ保護者には屋外活動を不安視する声も多く、不安解消を図る取り組みも不可欠だ。 屋外活動の拡充にあたっては、NPO法人などに運営を委託し、年間50日程度自然の中で活動する事業をつくる考え。 文部科学省の昨年度の学校保健統計調査では、県内の5~17歳のうち、肥満傾向にある割合が全年齢で全国平均を上回るなど、肥満傾向や体力低下の問題は深刻で「子どもの運動不足が習慣化しないよう注意が必要」(県教委)との懸念もある。

自然体験の中で育まれる子どもの感性や体力をどうやって確保していくことが出来るのか、、、?

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プールや自然観察など

屋外授業の実施に「一部困難がある」と 回答した県内の小学校

全体の24.6%

特に県北の小学校で

約4割が

「一部困難」と回答。

(2015.04.12.福島民友)

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          依然続く肥満傾向             解消されない運動不足

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2015.05.12.福島民友新聞

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放射線測定における認識の差国・自治体 → 大人は1m、子どもは50cmで測定・モニタリングポストの設置・・・除染済み・動かない

・自動車での測定(推定値)・・・車道は線量が低い

・航空機での測定(推定値) ・・・概要しか分からない

固いアスファルトの車道は既に雨などで洗われているため、放射線量が低い

柔らかい再生材の歩道には雨が浸みており、地面に近いほど放射線量は高い。

しかし現実には、、、1m50cm10cmでの測定値

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放射線測定における認識の差

民間による測定 → 1m、50cmの他、10cmも測定

・10cm・・・地面に近いほど放射線量が高い傾向

・実測・・・子どもが歩く場所、遊ぶ場所を実測する

・データの共有・・・無用な被ばくを避ける為に活用

小学校の前の通学路でも、地上10cmで測定するとホットスポットが見つかる。

ラバー舗装の通学路は特に放射線量が高く、高圧洗浄除染では落とせない。

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福島市森合 ふたつやま公園

2015.06.17. 地上100cmで測定

測定

、環境省

設定

/時間

下回

測定値。

公園

、座

把握

放射能汚染は目に見えないため、どこにホットスポットが潜んでいるのか分からない。子ども達の高さで実測することで初めて状況が把握できる。

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福島市森合 ふたつやま公園

2015.06.17. 地上10cmで測定

適切

除染

芝生広場

測定

線量

。一方、再生材

使

歩道

舗装、側溝

隙間

亀裂

地面近

線量

状況

福島市公園緑地課と情報を共有した結果、ホットスポットの追加除染が決定された。

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福島市北中央 田尻公園土だけの公園は除染効果が出ている

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 子どもたちの健やかな育ちを確保する為に、、、

 1.子ども目線で測定しクールエリアを把握 しよう! 2. 測定結果を保護者や保育・教育者と共有 しよう! 3. 対処法を保護者や保育・教育者と共に具体化 しよう!    制約なく自由に自然の中で遊べる環境を!

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アナンド・グローバー勧告(2013.05.)

(国連人権理事会「健康に対する権利」特別報告者)

78.特別報告者は、日本政府に対し、放射線量に関連する政策・情報提供に関し、以下の勧告を実施するよう要請する。

「放射線量の監視モニタリングにおいては、地域住民による独自の測定結果を含めた、独立した正当(あるいは信頼)性の高いデータを取り入れること。」

(2012年11月15日から26日にかけての調査に基づく報告書=HRNホームページより)

福島での視察・意見交換の様子 国連人権理事会の様子(HRNHPより)

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113名 手術済み100名(2015.11.30.)

A1 結節やのう胞を認めなかった場合

A25.0㎜以下の結節や20.0㎜以下ののう胞を認めた場合

B 判定の場合は二次検査を実施 5.1㎜以上の結節や20.1㎜以上ののう胞を認めた場合。

C甲状腺の状態等から判断して、直ちに二次検査を要する場合。

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一回目の検査で異常の無かった子ども15人に新たな所見が、、、2015.11.30.発表 福島県民健康調査 甲状腺検査(本格検査)実施状況より

図3. 2011.03.11.時点の年齢による分布

39人の先行検査の結果は、A判定が37人(A1が19人、A2が18人)B判定が2人

前回6月報告よりも 14人増加

年齢分布を見ると、医学上子どもとされる15歳以下は29名(74.4%)

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子どもたちの、かけがえのない 「子ども時代」 は誰が? どうやって守るの?

無用な被曝の回避

自然体験や交流

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冬 

工夫

民間

保養

今年度

家族保養、

保養

参加

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 パリ&南フランス保養ツアーの様子 (2013年より3年連続で実施中) ・豊かな環境の中での自然体験  ・フランスの皆さんとの交流  ・福島の教訓をつなぐ旅

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福島県の子供たちを対象とする自然体験・交流活動支援事業

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NPO法人シャロームでは2013年・2014年、学校・教育委員会・受入先の自治体間を繋ぎ、伊達市の3校、福島市の1校、相馬市の1校と、のべ6回の移動教室を連携実施しました。

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伊達市教育委員会による「移動教室」まとめ

 ・温かな交流活動  ・児童の成長  ・豊かな自然体験 ・教職員同士の交流  ・NPO連携で実現

 自主・自立の育成を重点に貴重な体験・交流活動

   → 豊かな心の育成ができた!

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伊達市教育委員会による「移動教室」まとめ(抜粋)

•  新たに事業を立ち上げるには、相当な労力を要する。しかし、その労力を逢かに超える喜びを味わうことができる。それは、心温まる受け入れ体制、多くの子どもたちの笑顔、別れるときの涙、充実感にあふれた教職員、陰になって連絡調整・支援をして下さるNPOの方々の姿などに触れることができること。

•  関係機関との綿密な連絡調整が何よりも大切である。

★成果温かな交流活動、児童の成長(感謝の心、自主性の芽生え)実施校+受け入れ校の教職員同士の交流(良き刺激)県内外での大きな反響→ 国会院内集会( 教育長発表)

 自主・自立の育成を重点に貴重な体験・交流活動 → 豊かな心の育成を目指す 震災を機にした新しい教

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生きる力の獲得

「自ら課題を発見し解決する力」

「コミュニケーション能力」

「物事を多様な観点から考察する力」

「様々な情報を取捨選択できる力」

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求められる子どもたちのための施策「楽しく、効果的な運動」

「安全な生活圏の獲得」

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求められる子どもたちのための施策

「保養プログラムの継続」

「移動教室で公平な参加」

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福島の経験を世界の教訓に、、、市民の力を合わせて!