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2013年の電子書籍市場 コンテンツ領域は何が変わる? Julia S

JEPA 20130131

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2013年の電子書籍市場コンテンツ領域は何が変わる?

Julia S

提 供

メディアの革新を通じて情報革命を実現し、社会に貢献する

西尾泰三aka . makeplex

今日のお話

• 作家は電子書籍をどのように活用し始めたか

• KDPなど個人出版サービスは出版業界にどんなインパクトを与えたか

•個人出版はもうかるのか

2012年、電子書籍「元年」

Photo by procsilas

2012年7月2日:楽天、kobo Touch発表

Shridhar Devalla

Kindleもくるって聞いたよ

2012年6月末近日発売のアナウンス

Kindle PaperwhiteKindle Fire HDKindle Fire

8480円~1万5800円~1万2800円~

10月24日発表 11月19日から順次発売

時代は7インチ?

2012年のポイント

•Amazon、Google、Koboが本格参入•電子書籍の一般認知が(多少)拡大•個人出版への注目集まる•有料メルマガ、パブー、ブロマガ、KDP etc

電子書籍市場規模予測

2010 2011 2012 2013 2014 2015 2016

1800

1370

970

600

294

11224

2000

1600

1250

940

713629650

インプレスR&D 電子書籍ビジネス調査報告書2012より作成

電子書籍市場新プラットフォーム向け電子書籍市場

出版・雑誌 新聞 音楽CDなど 有料音楽配信 TV放送・関連サービス 映像ソフト ライブイベント

デジタルコンテンツ白書、ぴあエンタテインメント白書による

コンテンツ産業の規模推移

米国では• 2010年7月:Kindle本がハードカバーの売り上げを抜く

• 2011年1月:Kindle本がペーパーバックの売り上げを抜く

• 2011年5月:紙と電子の販売部数比率逆転(100:105)

• 2012年6月:部数/売上高で電子書籍がハードカバー本を抜く(AAP発表、2012年Q1)

• ハードカバー本:2.29億ドル(約181億円)

• ソフトカバー本:2.99億ドル(約236億円)

• 電子書籍 :2.82億ドル(約223億円)

現在、何が起こっている?

•単純な品ぞろえで語れない•商業出版物と個人出版物などが並列に•柔軟な価格設定の模索•セール、高額ポイントバック etc.•横断検索などの整備

個人出版=KDP?

個人出版はもうかる?• 実売ベースなので難しい

• 70%ロイヤリティーなどもあるが、35%ロイヤリティーの方が利益になる場合も

•まだバッドノウハウがたくさん

•目に見える状態で並ぶことに意味がある

• 恐らく今年は収入の10%が電子(からのもの)になるのではと感じています。それだけで生活はできませんが、無視できる数字でもない̶̶うめ・小沢高広

• 「限界集落(ギリギリ)温泉第一巻」10001部突破――鈴木みそ

• 毎日100万円以上の純利益が出続けています̶̶佐藤秀峰

• 今7000越えました̶̶Gene Mapper作者・藤井太洋

出版社の外で進む出版関連の動き

• Webメディア (All Aboutなど)

• 定額課金型の「cakes」

• ニワンゴ「ブロマガ」

• JコミFANディングなどのクラウドファウンディング

• 個人ブログ(WPのプラグイン)

• コルク(colk)

• エージェント化する編集者

二次利用フリー化

• 佐藤秀峰氏

• ブラックジャックによろしく

佐藤秀峰/漫画 on Web

出版社の機能(と呼ばれるもの)

• 作家を発掘し育成する「発掘・育成」機能

• 作品の創作をサポートし、時にリードする「企画・編集」機能

• 文学賞などに代表される信用により世に紹介・推奨する「ブランド」機能

• 宣伝し、各種販路で展開する「プロモーション・マーケティング」機能

• 作品の二次展開で窓口や代理を務める「マネジメント・窓口」機能

• 上記の初期コストと失敗リスクを負担する「投資・金融」機能

宝石はひとりでに輝く?

出版社と電子媒体

• プロジェクト・アマテラス

•裏サンデー

•HTML5ベースのWebサイトと課金周り

まとめ

• 紙書籍からの電子化は付加価値訴求

•個人出版は容易になったが、は根付いてくるのはさらに1~2年、ただし今年も話題になる

•どうすれば売れるか、は継続課題

ご静聴ありがとうございました