View
1
Download
0
Category
Preview:
Citation preview
\11111
=>=冊津l牽l葦ト
†
lヽ.
発酵竹パウダーを散布する亀山さん
\
轟
、
■
■
J
l
l
J
.
1
一
.
.r・∵y・.ヽり
琶1
■
l
-
-
1
1
1
-
-
1
・
,
▼
、
.11
ぎ敏
.ヽ・-止■.\ノち叫虻【L/㌧ ′、「.
10a如kgで効く発酵竹パウダー千葉県八街市・桑山国雄さん
編集部
(68)
竹を肥料にする使い方。
まずは、
最近広まっている竹パウダーを乳
酸発酵させてからまく方法
嚢化は■官のトマトから
竹は桝分を多く含むので、密封し
て嫌気状態にしておくだけで自然に
乳酸菌が殖える。乳酸発酵した甘
酸っぱい香りの竹パウダーを、播種
や定植前に一〇a五〇短前後散布し
てすぐ耕寂。これだけで野菜が変わ
るというやり方だ。
鹿児島県の永田賛さん(「現代農
業」二〇〇七年十月号一六五ペー
ジ)が考案したこの方法が、いま各
地に拡大中。千葉県八街市の東山国
雄さんも、そのおもしろさに取り憑
かれた一人だ。日帰りで鹿児島まで
出かけて永田さんの話を開き、きっ
そくトマトのハウス一棟で試したの
が一昨年の春のこと。
一段日のトマトをとってすぐ桑山
さんは変化を感じた。去年までより
糖度が高い。大きさは変わらないが
重さが増して「水に沈むトマト」に
なった。それですぐ残りのトマトハ
(69現代農業2009.4
【_▲g’呈
囁摩国謎舵奇縁涙を
ユレツダーGS121GN
ウス三棟にも、わざわざマルチをめ
くって発酵竹パウダーを追肥した。
パイプハウス一四棟・四〇aと露
地の畑一・五haで、果菜・葉菜・根
菜をいろいろつくる桑山さん、いま
や何にでも作付け前に発酵竹パウ
ダl。この竹肥料なしに野菜をつく
現代農業2009.4
桑山さん宅でも使っている自走式小型チッバーシ(大輔、TELO9524ト3135)
ることはない。
散布量は一〇a五〇短が基準だ
が、果菜類はやや多めにして七〇~
八〇短。乳酸菌の力を生かすため、 い
散布後すぐにロータリで土へ混ぜ込 り
んで嫌気状態にする。竹は糖分が多
い代わりにチッソは少ない。チッソ
飢餓を起こさないよう、どの野菜で
も播種や定植の一カ月くらい前に発
酵竹パウダーを散布する。
二分で五m分、チッパー
シュレッダーで高速粉砕
一〇a五〇短前後の散布でも、野
菜を作付けするたびに入れていく
ヽ
・
・
」
▲
l
t
十.一¶両替んが.叶州に他う丑町竹
パウダーは一-近くなる。周囲に竹
林はいくらでもある。問題は竹を粉
砕する機械だ。そこで桑山さんは、
大手建設機械メーカーを退職して野
菜の販売会社を立ち上げた古賀康二
さんと組んで竹の粉砕機を導入。近
くの農家十数人も仲間に加えて、発
酵竹パウダー野菜の生産と販売に力
を入れることにした。
導入した機械は、佐賀県の機械 -
粉砕した竹パウダーは集塵機に付けたポリ袋に入る。粉砕機本体は約150万円、集塵機を入れて200万円弱
回転するドラムに2組ずつ付いた刃と爪で竹を粉砕。集塵機に送られる前に通る網の目で粉の大きさが変えられる(標準は5m)。鋼をはずせばチップ状になる
※古賀さんが代表を務める合同会社たまな(TELO3-632ト2787)では、発酵竹パウダーの販売も始めている(アルミ袋入り、5kg3000円)
メーカー㈱大橋が販売するチッパー
シュレッダー(樹木粉砕槻)。二枚
の刃と、ハンマーナイフモアと同じ
ょぅなハンマーで、竹を飲み込みな
がら粉砕していく。処理能力は一時
間当たり一〇〇~一二〇短。直径十
数cm、長さ五mほどの竹が二分もか
からないで粉になった。
集塵機でポリ袋に集められた竹パ
ウダーはそのまま密封。一カ月ほど
おいて乳酸発酵が進んだところで畑
現代農業2009.4
キャベツが甘い!
桑山さんの野菜はスーパーのインショップ、
直売所などで販売
発酵竹パウダーを入れると花の色がさえる。とくにトマトの花のような黄色が鮮やか
にまく。
甘みが増す、葺くなる
さて、その発酵竹パウダーの効
果。いちばんの変化は野菜の甘みが
増すことだ。糖度を測ってみるとト
マトは二度、メロンは一八度、ニ
ンジンも一〇度まで上がるように
なった。
生育が早まる現象もあるようで、
以前は花着けしてから五三日を目安
にしていたメロンの収穫時期が五日
くらい早まった感じだ。しかも収穫
後は、追熟させなくてもすぐにおい
しく食べられる。そのぶん食べ頃の
期間が以前の倍の二週間に延びた。
収量も二~三割増えた。トマトの
場合、花数も増えるがそれよりはト
マト一個の比重が増した感じだ。中
身がよく詰まる現象は、キャベツや
ハクサイでも同じ。菜がびっしり詰
まっていて慮く、やはり甘い。
現代農業2009.4
■
嘲訟射把牽練摂る二発酵竹パウダーの効果をハツカダイコンで実験。対照区Aと播種同時施用区Bは揃いが悪かった。また、Aに比べ8-Eは土が軟らかい(1/4捕種、2/7撮影。竹パウダーは10a50kgを、Bは播種と同時に、C・Dは播種18日前に施用。液肥区Eは、発酵竹パウダーを卦ナた水をかん水に使用。肥料〈9-10-9〉はチッソ成分で10a7kg程度になるよう施用)
施肥丑も二割くらい増やしたほうが
いいと桑山さんは感じている。
発酵竹パウダー三〇鴫で
堆肥三OI分の効果け‥
果たして竹の何がいいのだろう
か? チッソもリン酸もカリも一%
にも満たない竹パウダーを一〇a五
〇短入れただけで野菜が変わるとい
ぅのはいかにも不思議だ。本当のと
ころはわからないが、竹パウダーの
発酵で殖える乳酸菌の力が大きいの
ではないかというのが桑山さんや古
賀さんの見方だ。
「三〇短でも畑は変わります。ただ
五〇短入れたほうが野菜の味もよく
なる。発酵竹パウダーを入れた畑の
土はフワフワ、膨軟。発酵竹パウ
ダー三〇短で堆肥三〇-分くらいの
効果がある感じです」と桑山さん。
7:j現代農業2009.4
て‾・てノンJ靡
靂Lhヽ・一 ′】
‾‾‘・-→
Recommended