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Blockchain の神話と現実
一般社団法人 OpenID ファウンデーション・ジャパン代表理事 楠 正憲
Copyright 2015 OpenID Foundation Japan. All Rights Reserved.ⓒ
振り返り: 2013 年の Bitcoin バブル
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2012 年末$13.41-
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なぜ Blockchain に期待するのか
Bitcoin はちょっと手を出しにくいんだよね投機的な動きが活発で反社会的な使途も少なくない
▪違法薬物取引、外為規制の迂回、ランサムウェアの集金法的規制が流動的で梯子を外される危険性が高い
▪消費税を課せられただけでも既存の決済手数料と比べて割高▪通貨価値の安定しない途上国との国際決済には便利かもね
でも Blockchain を切り出して使えるんじゃない?攻撃に晒されながらも数千億円を安全に決済している信頼性の低いノードを束ねて 24 時間 365 日稼動してい
るBitcoin の法的リスクは回避しつつ要素技術を活かした
い
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Blockchain の神話と素朴な疑問
何をどこまで実現できるのか実社会のシステムで要求される信頼性を満たせるのかBitcoin は技術的制約を熟知して運用設計されているのでは
実際にコスト競争力が高いのかBitcoin はシニョリッジを運用費に充当しているだけなのでは
実用化へ向けた技術課題は何か利用者のプライバシーは担保できるのかハッシュアルゴリズムの危殆化は問題にならないのか複数組織で運営する場合に責任分界点をどこに設定するのか
キラーアプリケーションは何か小口決済には使えなくても決済網を代替できるのか戸籍や登記簿といった公的台帳を置き換えられるのかIdentity Federation や Attribute eXchange に使えるのか
結果として社会にどのようなインパクトを与えるのか?
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