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DevOps 概要 Hiro Fukami ShakeSoul, inc. 2015.02.25

DevOps 概要 - インフラ革命、今起きていること

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DevOps 概要

Hiro Fukami ShakeSoul, inc. 2015.02.25

I’m …深海 寛信 Hiro Fukami

株式会社シェイクソウル 代表取締役 CEO

創業者 + エンジニア + 一人娘のパパ

Blog hirofukami.com

Facebook /fukami

Twitter @d_sea

Profile1999 NTT (=> NTT東日本)

2002 インターネット総合研究所 (=> ブロードバンドタワー)

2007 トランスコスモス(Meet-Me)

2009- シェイクソウル 設立

2010-2012 fluxflex, inc. 共同創業者 (デラウエア州登記)

I made ...Simple Cloud Hosting Service

Dropbox Web Hosting Service

iOS Apps

Books

Just Launch!

OpsDeliver

https://opsdeliver.com

WebUIからクリックしてサーバアプリをインストール・セットアップするリモートOpsサービス

@opsdeliver

今日お話すること

DevOps の 概念、ビジネス、技術 について解説します。

今日のゴール

DevOps の概要レベルの理解度から、より多面的・具体的な捉え方をできるようになる。

目次1. 概念

2. ビジネス

3. 技術

4. 今後

ちょっと質問

Linux触ったことがある

シェルスクリプトを書いたことがある

Rubyスクリプトを書いたことがある

最近触ったツール名

参加者へのお願い

わからないまま帰らない

わからない時は、

• その場で質問をする

• わからない顔をする

質問の効果自分がわからないものが何かを知ることができる - [認識]

わからないものを言語化してアウトプットできる - [理解]

わからないものがわかるようになる - [成長]

DevOps 概念

What’s ?

What’s DevOps ?

"development" + “operations"

What’s DevOps ?

DevOps is a software development method that stresses communication, collaboration, integration, automation and measurement of cooperation between software developers and other information-technology (IT) professionals.

Wikipedia : https://en.wikipedia.org/wiki/DevOps

What’s DevOps ?

ソフトウェア開発手法の一つ。開発 (Development) と運用 (Operations) を組み合わせたかばん語であり、開発担当者と運用担当者が連携して協力する開発手法をさす。

Wikipedia JP : http://ja.wikipedia.org/wiki/DevOps

“DevOps”DevOpsという単語は2009年のオライリー主催のイベント「Velocity 2009」において、Flickrのエンジニアにより初めて公の場で用いられた。このプレゼンテーションでは「開発と運用が協力することで、1日に10回以上のペースでリリースが可能になる」という発表とともにDevOpsという単語が用いられた。

Wikipedia JP : http://ja.wikipedia.org/wiki/DevOps

“10+ Deploys Per Day: Dev and Ops Cooperation at Flickr”

http://www.slideshare.net/jallspaw/10-deploys-per-day-dev-and-ops-cooperation-at-flickr

Dev vs Ops

Dev -(超えられない壁)- Ops

開発 vs 運用 (性質)

挑戦 vs 安定 (文化)

DevOps

Dev — ♥ — Ops

コミュニケーション、コラボレーション

自動化、測定

DevOpsを実現する要素自動化ツール

共有ツール

高速化 組織内文化

デプロイ手法・フロー

開発手法・フロー

DevOpsが生まれる背景早さへの要求 : より早くより細かくリリース

早さを実現するツール・手法の登場

アジャイル開発

クラウド(IaaS)

自動化ソフトウエア

Dev ♥ Ops Ops ♥ Dev

ツール

DevOpsを実現するツール例

ツール概要

AWS

Docker

Vagrant

Chef

AWSWebAPIからサーバインフラをコントロール

「いつでも」「いくらでも」 使える

「買う」から「借りる」へ

資産を持たずに素早く使い始めることができる

サービスを作る際に資金力は必要なくなる

Dockerコンテナ型の仮想ソフトウエア

LXCで隔離した環境

プロセスとして管理する

従来の仮想ソフトウエアに比べて軽量で高速

あらゆるプラットフォーム上に同一環境を運用できる

クラウドやベンダへの依存がなくなる

VagrantVirtualBoxをコマンドラインで操作するフロントエンドソフトウエア

マルチプラットフォーム対応

インタネット上に公開できる: Vagrant Share

サードパーティVagrant: Vagrant Boxes

ターミナルから仮想環境をコントロールできる

ローカルの開発環境と公開サーバをシームレスにする

ChefサーバにおけるOperationをコードによって実行する

冪等性

Infrastructure as Code

サードパーティCookbook: Chef Supermarket

ソフトウエアが人に代わって素早く正確に作業することができる

今まで管理しづらかったサーバにおける作業がコードに置き換わる

特徴

自動化

コード化

自動化

人からシステムへ

誰よりも早くて正確

コード化

Infrastructure as Code

インフラをコードでコントロールする

作業手順や設定内容がコードで管理できる

人からコードへ昔 今

ハード組み上げ

AWS (5min)ラックマウント

OSインストール

アプリケーションインストール Chef

(10min)セットアップ

ex.) 1台のサーバをサービスインするための作業

トレンド

Trenddocker, vagrant, chef

コンピュータサイエンス カテゴリーにて

TrendKeywords : docker

TrendKeywords : Vagrant

TrendKeywords : chef

兆候

2010年あたりから急激にアクセスが増えている

現状、Dockerが2013年から爆発的な増をし、最も注目されている

Big Wave !!

ビジネス

$160M

$160M

Docker + Chef + Vagrant + Docker関連企業 資金調達額

Docker, inc.Headquarters: San Francisco, CA

前身はdotCloud (Aug 2014 cloudControlに売却)

Founded: January, 2010

資金調達額: $55M ($40M Sep 2014, $15M Jan, 2014)

http://docker.com

https://www.crunchbase.com/organization/docker

Docker 関連ニュースDockerがシリーズCで$40Mを調達、実際に使うのは来年再来年という絶好調の余裕

http://jp.techcrunch.com/2014/09/17/20140916dockers-so-hot-it-just-got-40m-it-wont-start-spending-until-next-year/

Dockerアプリケーションの運用管理を助ける視覚化ツールStackEngineが$1Mを調達 http://jp.techcrunch.com/2014/10/02/20141001stackengine-emerges-from-stealth-to-add-operational-layer-for-docker/

Joyentがクラウドプラットホーム上のエンタプライズ級のDockerサポートのために$15Mを調達

http://jp.techcrunch.com/2014/11/01/20141031joyent-raises-15m-to-bring-enterprise-grade-docker-support-to-its-cloud-platform/

Dockerベースのコンテナから継続的インテグレーションを行うShippableが$8Mを調達 http://jp.techcrunch.com/2014/11/06/20141105shippable-raises-8m-series-a-for-its-docker-based-continuous-integration-platfrom/

Dockerコンテナの集合をSDNでネットワーキングするWeaveworksが$5Mを調達 http://jp.techcrunch.com/2014/12/04/20141203weaveworks-raises-5m/

VagrantCompany: HashiCorp

Headquarters: San Francisco, CA

Founded: 2010

資金調達額: $10M Dec 2014

Vagrant以外にも複数のローカルツールを開発提供している

https://www.hashicorp.com/

https://www.crunchbase.com/organization/hashicorp

Chef Software, inc.Headquarters: Seattle, WA

Founded: September, 2008

資金調達額: $65M ($32M Dec 2013, $19.5M Mar 2012, $11M Jun 2010, $2.5M Apr 2009)

https://www.chef.io/

https://www.crunchbase.com/organization/chef

資金調達成立の意味

VCが投資をすること = 5~10年後に10倍以上の企業価値になること

$160M が10倍以上になる可能性に投資している

今後1900億円以上の市場規模になる可能性がある

技術メリット

なにが革新なのか

劇的な時間短縮

誰よりも早く

No Cloud Lock-in

IaaS/ホスティング事業者に依存しない

サーバの課題 今昔環境 昔 今

本番/ステージング調達 1ヶ月以上 数分 IaaS/Docker

構築 数時間 数分 Chef

テスト調達/構築 数日 数分 Docker

テスト まとめて数時間

定期的に十数分

開発 調達/構築 数日 数分 Vagrant/Chef

AWSの効果サーバ調達時間

昔 : メーカに発注、納期、設置、OSセットアップ 30日

今 : ブラウザから起動 5分

30日(30 x 24 x 60) / 5 = 8640倍の効果

Chefの効果サーバアプリケーションインストール・セットアップ時間

ex.) Ruby on Rails 本番環境

昔 : 手順を見つつインストール、セットアップ、トライ・アンド・エラーしながら何とか動作させる 1日

今 : Chef Cookbook 10分

1日(1 x 24 x 60) / 10 = 144倍

Time is Money

No Cloud Lock-inとは

クラウド(主にIaaS)への依存度が高く、他のクラウドへの移設が困難な、Lock-in されている状態を解消する

No Cloud Lock-in

OS

Middleware

Application

同じものがすぐにセットアップできる

移設 移設

No Cloud Lock-inのメリット

従来の移設のしにくさを解消できる

コストメリットを求めやすい

常に状況に応じて最適なIaaS事業者を選択できる

No Cloud Lock-in対策

大手・スタートアップ含め、Docker Hosting サービスを提供開始

Big PlayersAmazon EC2 Container Service

http://aws.amazon.com/jp/ecs/

Google Container Engine (Alpha)

https://cloud.google.com/container-engine/

Docker 向けの新しい Windows Server コンテナーと Azure サポートを発表

http://blogs.msdn.com/b/windowsazurej/archive/2014/10/20/blog-new-windows-server-containers-and-azure-support-for-docker.aspx

Startupshttp://www.centurylinklabs.com/top-10-startups-built-on-docker/

https://www.tutum.co/

https://www.orchardup.com/

https://quay.io/

https://stackdock.com/

メリットまとめアプリケーションから下のレイヤである、インフラ部分を素早く操作できる

今まで手動で行っていた/インフラチームにお願いしていたことをソフトウエアが行う

開発者にとって、障壁・ストレスを無くし効率的な開発が行える

今後

今後 傾向

テスト・デプロイ・リリースの効率化を求める傾向は続く= Dev と Ops の境目があいまいになる

より早い方法への模索は続く

今後 ツール

効率化を促進するツールの充実が見込める(投資もされる)

よりソフトウエアが人にかわって作業する

早くて正確な環境構築が当たり前になる

今後 エンジニア

エンジニアは直接作業する人から、ツールを利用する・使いこなすことで価値を生み出す役割になる

組み合わせるだけで今までにない価値を生みやすくなる環境が整う

Thanks!!

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