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楽しいイベントの 作り方

たのしいイベントの作り方

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楽しいイベントの 作り方

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まずは自己紹介

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あんただれ

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レベル: しょくぎょう: しょうごう:

29 プログラマ

はいぱーれがしー こーどくりえいた

@shin_semiya ともうします

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こんにちは

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今日は

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イベントの作り方 について

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語るよ

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この前

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同人読書会

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というのを 企画しました

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読書会is何

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同人誌を持ち込んで みんなでわいわい 読む会です

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問題なんですけど

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企画書を書く前に

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何から決めればいい?

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私の場合

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ハッピーシナリオ

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作家さんが集まって わいわいして

ファンと友達が増える

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これができればOK

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わいわいするために 何をすればいい?

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いろいろ思いつくよね

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ドリンクの差し入れ お菓子の常設 楽しいBGM

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夢が膨らむねえ

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どれをやっても よさげな感じがする

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・・・

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何からすればいい?

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「全部やればいいじゃん」

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……そうだね

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仮に

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リソースが無限で 施策にマイナス効果が なければそうするよ

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避けたいこと

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死ぬほど苦労した割に 楽しんでもらえない

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死ぬほど苦労した割に トラブル発生

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……

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「なんでもやる」は 「死ぬほど苦労した割に~」 という運営側の失敗体験を

惹起しやすい

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高コスト体質は プロジェクト失敗の 培養土壌に好適

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仮に成功しても 「大変だからもう次はいいや」

運営疲弊、続編打ち切り になりやすい

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だから

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限られたリソースの 投入はコスパが 高いところに

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楽しんでもらえるため トラブルを防止するため に重点投入

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そのために?

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まず何を したいんだっけ

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作家さんが集まって わいわいして

ファンと友達が増える

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場と母集団

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作家さんを集める  ● わいわいしやすい    母集団の形成  ● ファンと友達が    増やしやすい場の形成

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これをしたい

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このイベントの 成功条件

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「読書会をしてきました 楽しいイベントでした また行きたいです」

という参加ブログが 1件以上かかれること

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逆に避けたいこと

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参加者が不愉快な 思いをすること

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その1

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異質な人との衝突 で不愉快な思い

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一例.

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女性参加者の前で ガチエロ無理やり系本

を読まれる

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その2

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せっかく持ち込んだ 所有する本の汚損

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一例.

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「紛失で戻ってこない 「お菓子やジュースで

汚れる」

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大方針(Strategy)

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ユーザーのハッピーな 体験を起こしやすくする

ユーザーのアンハッピーな 体験を起こしづらくする

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そのために

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行動指針 (Operation)

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ユーザーのハッピーな 体験を起こしやすくする

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母集団の形成

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東方系の作家に 参加者を限定

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東方系=男性中心 比較的寛容な文化

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作家中心 ファンや友達を求める

人が多い筈

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参加者のハッピーな 体験の方向づけ

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「ファンを作る」 「お友達を作る」

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そのために

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行動(Tactics)

ユーザーのハッピーな体験を 確保するための 行動指針にそった 各種アクション

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ファンを作る ある作者の本を別の参加者が読む 「お、いいな」と読者が思ったら その気持ちを作者に伝わる仕組みを つくる 読者が作者にその気持ちを伝えたいと思ったら伝えやすくする

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感想ノートの設置 持ち込んだ本の置き場所の 横に感想ノートを設置

「読んだら感想を書く」 =

「感想が集まる」

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感想ノートの設置 作者は作品の感想が欲しい。 基本的に自分の書いた本の感想は集まりづらい。 貴重な感想が読んだ人数分集まる。 これはかなりの成功体験。

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名札の着用 「このすごい本を描いたのは誰だぁ  作者を呼べい!」となったときに 作者が探しやすいように色付きの 名札の着用 作者とファンがお話できるチャンスをつくりやすくする。

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お友達ができる? 即売会では「本を売る」行為が本業  となるので交流しづらい。 読書会は本の中身がわかる。持込本  で趣味の傾向がわかる。 感想を話すことでお友達にできる  空気がつくりやすい。

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一連の行動によって ねらっていること

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同人作家は友達を作りづらい。 オフラインであまり話す機会がない 読書会は友達を増やすチャンス。

普段聞きづらい読者の声も集めやすい。逆に声が大量に集まればそれは すごいハッピーな体験。

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(副次効果として)

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同人作家の抱える問題として 認知の不足がある。 知ってもらえなければファンにも友達にもなってもらえない。

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同業、近接クラスタの作家 というハブの人間に認知して もらえればその人を介して ファンが増えるチャンスでもある。

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いいことばかりじゃね?

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うまくいけばね

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アンハッピーな 体験がなければ

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「リスク対策」

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ユーザーのアンハッピーな 体験を起こしづらくする

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防ぐべきは汚損と紛失

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汚損対策

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飲食コーナーと読書コーナーは 場所的に隔離

 濡れティッシュ常備で手を綺麗に  休憩時間の設置によるメリハリ化で事故を防ぐ

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紛失対策 対策で重要なのは

便益とコストのバランス

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本には所有者名を明記

ブックカバー+記名が最も強力 養生テープ+記名は強いがダメージ有 裏表紙に強粘着ポストイット+記名  もそれなりにアリ

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最初にリスト化

参加登録時に持込数のカウントと 表紙が全て見えるよう広げた状態で  スマホ撮影 紛失時何をなくしたかわかるように

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事故は起こるさ

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紛失事故発生時

移動エリアを限定する。荷物持込も制限。 紛失が発生した時は全員留置して捜索。見つからなければ荷物検査も。 悪意を疑うのではなく、事故の残らない土壌作り。

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探したが見つからない。 やばい汚損した。

なければ仕方がない 参加費の一部を補償費用に残置。 事故がなければ終了後その費用で 軽食を提供。

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大事なのはみんなの注意

汚さない、なくさない、を参加者に何度もお知らせすると比較的参加者の動きがお上品になるので事故が起こりづらい。

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うまくいけば

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参加者は

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他人がおすすめする 素敵な同人誌が いっぱい読めて

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ファンや友達ができて

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参加者は ハッピーな気持ちで

帰れる

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ただし

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これだけでは 足りない

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開催に必要な条件

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参加者数の確保 運営スタッフの確保 開催意図の浸透 会場の確保

参加者の協力態度 スタッフの協力態度 会場側の協力態度

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逆に言うと

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開催中止を 検討する条件

このまま催行しても失敗や炎上 につながる可能性が高く 開催中止を考える状態

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参加者数の確保失敗 運営スタッフの確保失敗

開催意図の曲解や告知の炎上 会場の確保失敗

参加者の協力態度(中立以下) スタッフの協力態度(中立以下) 会場側の協力態度(中立以下)

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これを失敗条件と 言います

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それで今回

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開催できていれば 面白そうな企画 だとは思った

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でも

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失敗条件に抵触

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今回は企画中止と なりました

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今回のまとめ

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イベントを通して

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ユーザーにどんな ハッピーな体験を届けたい?

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そのためにどんな行動指針を 設定する?

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行動指針に沿って 取るべき行動を 検討する

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成功条件は? リスク対策は? 失敗条件は?

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というのが イベント企画 作業ですよ

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おわり