11
パネリスト: 酒井宏,得居誠也,一杉裕志, 松尾豊 (進行: 山川宏) 1 2014/1/30 2全脳アーキテクチャー勉強会

全脳アーキテクチャ勉強会 第2回 (山川)

Embed Size (px)

DESCRIPTION

 

Citation preview

Page 1: 全脳アーキテクチャ勉強会 第2回 (山川)

パネリスト: 酒井宏,得居誠也,一杉裕志, 松尾豊 (進行: 山川宏)

1 2014/1/30 第2回 全脳アーキテクチャー勉強会

Page 2: 全脳アーキテクチャ勉強会 第2回 (山川)

AIで未実現の知能は,大脳新皮質の表現学習に関連

理想的な知能

(計

算できない

)

D: 人の新皮質が現状Deep Learning(DL)より優れている知能 α: DLと無関係に,AIが人レベルではない知的機能の集合

実現可能な知能

汎用性

創造性

直観

人工知能 人の知能

α D

情報評価 (扁桃体)

強化学習 (大脳基底核)

制御理論 (小脳) 効率的な,

四則演算, 論理推論

大量データ からの検索

パターン認識

Deep Learning (DL)

2

Human-Level AI

2014/1/30 第2回 全脳アーキテクチャー勉強会

Page 3: 全脳アーキテクチャ勉強会 第2回 (山川)

AIで未実現の知能は,大脳新皮質の表現学習に関連

理想的な知能

(計

算できない

)

D: 人の新皮質が現状Deep Learning(DL)より優れている知能 α: DLと無関係に,AIが人レベルではない知的機能の集合

実現可能な知能

汎用性

創造性

直観

人工知能 人の知能

α D

情報評価 (扁桃体)

強化学習 (大脳基底核)

制御理論 (小脳) 効率的な,

四則演算, 論理推論

大量データ からの検索

パターン認識

Deep Learning (DL)

3

Human-Level AI

WBAは,最初に人を超えるAIを実現しうる有力な

アプローチ.

2014/1/30 第2回 全脳アーキテクチャー勉強会

Page 4: 全脳アーキテクチャ勉強会 第2回 (山川)

人工知能学会2014年5月号: 1. AGI概観: Ben Goertzel氏 2. AGIへの期待: 松原仁氏 3. 2045年に何が起こるのか:松田卓也 4. ユニバーサルAI(AIXI)解説: 相澤先

生,小林先生 5. AGI-13の会議報告: 荒川様・ジェプ

カ様 6. 輪読会の状況報告: 山川・市瀬 7. AGIのロードマップ:篠田様訳

4 2014/1/30 第2回 全脳アーキテクチャー勉強会

Page 5: 全脳アーキテクチャ勉強会 第2回 (山川)

現状の情報技術で未解決/未解明の計算機能はどこに? 創造性,汎用性,直観など

要素的技術のレベル ◦ 神経科学: 局所神経回路 ◦ 情報技術: 自己組織化マップ(SOM),多層パーセプトロン(MLP),独立成分分析

統合アーキテクチャ技術のレベル ◦ 神経科学: 領野間結合,大脳基底核/海馬などの連携 ◦ 情報技術: 強化学習,Deep Learning, 認知アーキテクチャー,

5 2014/1/30 第2回 全脳アーキテクチャー勉強会

Page 6: 全脳アーキテクチャ勉強会 第2回 (山川)

• 梟に学ぶ静音パンタグラフ • ハスの葉に学ぶ超撥水 • パーセプトロン • 海馬のシータ位相歳差から情報

表現を学んだ.

•高齢者転倒原因解明 •触覚を用いて人を抱き上げるロボット •人の直観を活かす環境の構築

医療工学などをはじめとして多くの応用がある. 生物に学ぶ

要素技術

① ② ③ ④

生物から離れた応用 [工学] (性能に価値あり)

生物に活かす応用(医療等) [理学] (知ることに価値あり)

生物に学ぶ 総合技術

機能を機構に 対応させやすい

6 2014/1/30 第2回 全脳アーキテクチャー勉強会

Page 7: 全脳アーキテクチャ勉強会 第2回 (山川)

AIにおける本質的な未解決問題(基本問題)は ◦ フレーム問題

◦ シンボルグラウンディング問題

いずれも表現獲得に係る.

7 2014/1/30 第2回 全脳アーキテクチャー勉強会

Page 8: 全脳アーキテクチャ勉強会 第2回 (山川)

1. 新皮質モデルの表現獲得能力

2. 脳制約はガイドたりうるか(足枷ではなく) なぜ脳を真似るのか?

3. WBAのベンチマークとロードマップ

8 2014/1/30 第2回 全脳アーキテクチャー勉強会

Page 9: 全脳アーキテクチャ勉強会 第2回 (山川)

Deep Learningはどのように成功したか ◦ 脳にガイドされた部分はあるのか,それは何か?

現状モデル(Deep Learning)の限界は何か?

限界はどのように突破されうるか? ◦ さらに脳に学ぶ必要があるのだろうか?

9 2014/1/30 第2回 全脳アーキテクチャー勉強会

Page 10: 全脳アーキテクチャ勉強会 第2回 (山川)

そもそも脳から学ぶ工学的な価値は何か?

脳のガイドのもとに新たな要素技術は生み出せるか?

脳にガイドされた統合技術は可能なのか? ◦ Deep Learningは脳に学んだ統合アーキテクチャの例か?

どこまで脳に似せておけば,脳がガイドとして機能すると期待できるか?

10

脳制約足枷論:工学にとって,脳を真似ることは単なる足枷でしかない.しかも脳科学を学ぶのは骨が折れる

2014/1/30 第2回 全脳アーキテクチャー勉強会

Page 11: 全脳アーキテクチャ勉強会 第2回 (山川)

汎用的なWBA技術の評価ベンチマークはどうあるべきか?

そして段階的に何を目標として進んでいくべきか?

ベンチマーク自体が汎用である必要があるか? ◦ 汎用のベンチマーク: Robocup@Homeのような ◦ 特化したベンチマーク: 特定の課題

11 2014/1/30 第2回 全脳アーキテクチャー勉強会