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1. 「新潮」とは・・・ ・文学の最前線。人間の想像力を革新し続けている
・デビュー間もない新人からノーベル文学賞受賞者まで、幅広い書き手が 一誌にひしめく
・音楽・映画・ダンス・建築・写真・絵画などからの領域からも、トップクラス の書き手、アーティストが刺激的な原稿を寄稿(試みがある)
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2. 「新潮」の読者って・・・
・文芸の力を信じていて、特定の作家というより、純文学そのものを愛している
・自分と異なる価値に寛容で、常に新しい表現(文芸)に触れたいと思っている
・日々の生活に、情緒的な刺激と創造的革新を求めている
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3. それで、SNSやデジタルツールの本質って
SNSの本質は、「ネットワーク」と「共感」。
「ネットワーク」は、友人や知人、趣味や価値観など何らかの共通事項で知り合っ
た個人とオンライン上で繋がっていること
「共感」は、そういった自分に近い“仲間ごと”情報だからこそ、感興し共感され、さ
らにその友人から友人へと輪を描いてシェアされ拡散していく
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4. 『新潮』のSNS戦略を考えるにあたって
・日頃、文芸誌を読まない人が、いきなり文芸誌を読むようにはならない
・しかし、思いがけず表現の新たな試みに触れられる機会や、リアルイベントがあ
れば、その体験は投機され、シェアされ得る
・いま既にいる新潮読者(=コアファン)が伝道師(エバンジェリスト)になる
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6.まずはタグボート作り(SNS上でファンを見つけてオンラインに)
・未来の読者はSNSの中に。それは未来の文芸誌読者ではなく、新潮読者! →新潮は、ただ小説を扱う雑誌にあらず、“創造力の最先端”を扱う ・Facebookでも『新潮』アカウントを開設。SNSコミュニケーターを設置 →FBは、より『新潮』向きの年代とメディア特性。詳報や採録にも適す
※ターゲットは20代〜40代で、創造的な表現に関心のある男女を中心に、 アート、ファッション、広告や美容などクリエイティブに携わる全ての人 6
7. コアファン(新潮読者)めがけたリアルイベントを企画
1. 『新潮(最新号)ミート』・・・新潮で発表された表現の新しさを語る会
2. 『新潮リゾームシー』・・・創造的表現でジャンルを横断する場を作る
3. 『新潮スパルタ批評塾』・・・新潮の良き読者(批評家)を養成する
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7-‐1 『新潮(最新号)』感想ミート
『新潮』読者は交流に飢えています。彼らは日々の生活で“新しい文芸表現”に
ついて誰かと語る機会はありません。そういう機会はまずないだろうと考え、もは
やそれに飢えていることさえ忘れてしまっているかもしれません。文芸誌を読む
ことが、“秘めた楽しみ”になってしまっています。例えば、新潮発売2週間後の
金曜夜にB&Bで開催。1DR付き1500円。海外読者向けのオンライン部も。
→ファンの感受性や理解を交換し合い、共有する“楽しみの場”を作る
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7-‐1の2 『新潮』探検隊(現場学習)
・いしいしんじ『クロマグロとシロザケ(東京夜話)』を読んで、築地にマグロを食べにいく
・町田康×いしいしんじ『人生を歩け』を音声ガイドで聞きながら、浅草〜上野間町歩き
・中沢新一の『アースダイバー』を読んで、四谷〜靖国通り、渋谷川~道元坂を歩く
・嶽本野ばらの『純愛』を読んで、首相公邸前の原発反対デモに参加する
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7-‐2 新潮リゾームシー(間口を拡げて、奥行きに触れてもらう)
あるジャンルともう一方のジャンルの出会いを、リアルで提供する ・金原ひとみの新作を吉高由里子に朗読してもらいUSTREAMで音声配信
・富田ラボ(富田恵一)と平野啓一郎が「音楽はどこに行くのか」対談とLIVE
・深夜のシネコンをレンタルし、園子音と中原昌也がトークのち映画視聴
・舞城王太郎『阿修羅ガール』を人気声優らでアフレコしたCDを、新潮の付録に 10
7-‐3 『新潮スパルタ批評塾』の開設
個人の発信が容易な時代になりました。“一億総批評家”の時代です。
では、文芸や表現に対する批評は育くまれているでしょうか? 新潮がちゃんと読める読者は育っているでしょうか? この塾では、新潮と共に歩んできたプロの批評家を講師陣に迎え、読者にも創造と
思考を鍛えてもらうことで、クリエイティブな読者(=批評家)を養成します。
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新潮
批評塾
7-‐3の2 クリエイティブのチェーンを可視化する
スパルタ塾で、批評家の卵が生まれてきたならば。次にやることは、
いまの創造力が何にタグ付けされたものなのか、何のインスパイアなのかを解釈し
ていく。つまり、文芸作品はあらゆる表現の影響を受けている。つながりがわかる
のは玄人かプロ(作家と批評家、編集者)だけ。だから、創造力の断片をタグにして、
世界にちりばめよう。文芸体験の履歴をまとめて、いまの創造力に意識的になろう。
ex) 評論におけるタグ付け、批評家による「文芸作品」まとめ、読書履歴マップ 12
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