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BtoB マーケティング ~闘うマーケッターの極意~ (スライド版) 2016.04.01. 池田秀一

IT BtoB Marketing 教育 スライド 201604

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BtoB マーケティング ~闘うマーケッターの極意~

(スライド版)

2016.04.01.

池田秀一

目次

1. マーケティングとは何か?

2. ビジネスマンとしての基礎能力

3. 商材(商品)とは何か?

4. (製品企画の)マーケッターとしての業務

5. 広報と広告の使い分け

6. パートナー制度(代理店制度)の考え方

7. セミナー、イベント

8. 市場調査、調査アナリスト対応

9. Webサイトでの肝

10. 人生は楽しむこと♪ 新しい事への好奇心

1.マーケティングとは何か?

1.1. マーケティングの定義

1.2. 営業活動との違い

1.3. 営業組織(営業活動)と分離

1.4. マーケティング活動の全体感

1.5. ビジョン → 戦略 → 商材

1.1. マーケティングの定義

BtoB での私(池田秀一)の主観的な定義

☆営業部門が楽に売り上げられる仕組み作り全般

・経営学の大家ピーター・ドラッカーの定義

「セリング(単純なる販売活動)をなくすことである」

1.2. 営業活動との違い

ほとんどすべての外資企業では、

「営業組織」と「マーケティング組織」を分離

マーケティング活動

営業支援、 販売支援

営業活動

売る為の、 社内調整

広報活動

イベント企画 セミナー企画

外部打ち出し の全体調整

広告活動

商品開発 との調整

商品開発

1.3. 営業組織(営業活動)と分離

「マーケティング」を「開発」や「営業」と兼務ではなく、独立した存在とする必要性

マーケティング部門

営業部門 開発部門

サービス部門

1.4. マーケティング活動の全体感

市場調査

商品企画

製品開発

商品化

広報活動

宣伝活動

営業展開

技術支援展開

有償保守展開

有償研修展開

顧客管理

◎ ◎ ○ ○ ◎ ◎ ○ △ △ △ ◎

△ △ ☓ △ △ ○ ◎ ○ ○ ○ ○

☓ ○ ◎ ◎ △ △ △ △ △ △ ☓

☓ △ △ △ △ △ △ ◎ ◎ ◎ ○

マーケティング

営業

開発

サービス

1.5. ビジョン → 戦略 → 商材

企業戦略

商品

企業ビジョン

企業のビジョンがあって、それにあった戦略があり、

戦略にあった商材が開発されて提供される

※商品から、戦略やビジョンができることは無い

衰退する企業は、逆方向に動きが起きる傾向

2.ビジネスマンとしての基礎能力

2.1. 言葉、単語の定義の重要性

2.2. 情報収集に当たっての心構え

2.3. 使命の認識の繰り返し

2.4. 意味のある資料作成

2.5. 意味のある会議運営

2.6. スケジュール管理

2.1. 言葉、単語の定義の重要性

ある職場での打ち合わせの1場面

部長:「中堅企業」向けには、この「ソリューション」が向いてるよね?

課長:「中堅企業」向けには、この「商材」で「宣伝」するのが良いと考えますね。

主任:「中堅企業」向けなら、この「製品」と「サービス」を、先に「プロモーション」しませんか。

『中堅企業』 『ソリューション』 『商材』 『製品』 『サービス』 『宣伝』 『プロモーション』 の意味は、みな同じでしょうか?

同一業界、同一職種、同一社内、同一業務、同僚、上司、部下、同期、であろうと、 【言葉の定義】は微妙に異なる: 合わせた上で打ち合わせる

2.1.1. 自社を語れますか?

引用:http://biz.bcnranking.jp/article/serial/corp_map/1205/120524_129879.html

2.1.2. 自社を語れますか?

引用:http://biz.bcnranking.jp/article/serial/corp_map/1205/120524_129879.html

2.2. 情報収集に当たっての心構え

1. 複数の情報源から情報を集めろ! • 1つの情報源からの情報を鵜呑みにしない

2. IT関連メディアの知人を増やせ! • SNS などで繋がっておく

3. 同じ業界の別会社の知人を持とう! • 同じ会社の人と話しても進歩はない

4. 競合企業の知人を持とう♪ • 逆からの視点を得よう

5. 本は多読しろ! • ネットからの情報だけでは偏りがち • 1つの点について、複数の書籍を流し読み

一番の基本は、人との直接の会話♪

SNS は道具でしかない、直接会ったことのある人との関係維持に使うのがベスト

参考: コミュニケーション戦略マップ

http://marketing.itmedia.co.jp/mm/articles/1208/21/news005_2.html

2.2.1. 競合企業を語れますか?

引用:http://biz.bcnranking.jp/article/serial/corp_map/1205/120517_129811.html

2.2.2. 競合企業を語れますか?

引用:http://biz.bcnranking.jp/article/serial/corp_map/1205/120517_129811.html

2.3. 使命の認識の繰り返し

企業ビジョン 企業戦略 商材

使命 【人財】と【人罪】の差

2.4. 意味のある資料作成

内部向け 外部向け

外部イベント

アナリスト

大規模案件

代理店、ISV

社内営業

カタログ一式

社内技術

社内研修

自部門内

社内上層部

重要度と、優先順位 高 低

2.5. 意味のある会議運営

0. 準備 (お互いの立場、利害の確認と把握)

• 部門内や緊密な関係なら不要、他部門や他社なら必須

2.5. 意味のある会議運営

0. 準備 (お互いの立場、利害の確認と把握)

• 事前に必要な情報は共有する準備は当然

1. この会議で必要な結果、目標を意識して参加

2.5. 意味のある会議運営

0. 準備(お互いの立場、利害の確認と把握)

1. この会議で必要な結果、目標を意識して参加

• (重要度が低ければ飛ばす)

2. 報告、通達事項から先に行う、議論項目が中心

2.5. 意味のある会議運営

0. 準備(お互いの立場、利害の確認と把握)

1. この会議で必要な結果、目標を意識して参加

2. 報告、通達事項から先に行う、議論項目が中心

3. 議論する項目は、発散なのか、収束なのか、を意識

• 発散ならば、ブレインストーミングで広げる • 発散の場合は直後か、別途で収束の時間が必要 • 収束ならば、現実的にできる範囲に落としこむ

2.5. 意味のある会議運営

0. 準備(お互いの立場、利害の確認と把握)

1. この会議で必要な結果、目標を意識して参加

2. 報告、通達事項から先に行う、議論項目が中心

3. 議論する項目は、発散なのか、収束なのか、を意識

4. 決定した項目、次回に持ち越す項目、を明確化

• 予定開始日、納期や責任部署も明記

2.5. 意味のある会議運営

0. 準備(お互いの立場、利害の確認と把握)

1. この会議で必要な結果、目標を意識して参加

2. 報告、通達事項から先に行う、議論項目が中心

3. 議論する項目は、発散なのか、収束なのか、を意識

4. 決定した項目、次回に持ち越す項目、を明確にする

5. 次回までに行う行動を明確にし、全員で合意

• 納期、責任者を明記したアクションプランを記載

2.5. 意味のある会議運営

0. 準備(お互いの立場、利害の確認と把握) • 部門内や緊密な関係なら不要、他部門や他社なら必須

1. この会議で必要な結果を意識して参加 • 事前に必要な情報は共有する準備は当然

2. 報告、通達事項から先に行う、議論項目が中心 • (重要度が低ければ飛ばす)

3. 議論する項目は、発散なのか、収束なのか、を意識 • 発散ならば、ブレインストーミングで広げる • 発散の場合は直後か、別途で収束の時間が必要 • 収束ならば、現実的にできる範囲に落としこむ

4. 決定した項目、次回に持ち越す項目、を明確化 • 予定開始日、納期や責任部署も明記

5. 次回までに行う行動を明確にし、全員で合意 • 納期、責任者を明記したアクションプランを記載

2.6. スケジュール管理

1. スケジューラでのメンバー情報共有 • 使い易いスケジューラが必須 オススメは Google Calendar

2. タスク管理ソフトでのチェック • Excel でのプロジェクト管理は止めよう

RedMine がオススメ

3. 最小限の定例会議 • 定例会議は最小限で、テレカンも検討 会議は必要最小限にする、事前情報共有は当然

3. 商材(商品)とは何か

3.1. 「商材」と「製品」の違い

3.2. 製品として整備

3.3. 商材として整備

3.4. 価格戦略

3.1. 「商材」と「製品」の違い

製品

商材

サービス 販促物

市場へ 開発作業

サービス体制準備 プロモーション準備

3.2. 「製品」として整備

製品 開発作業

• プログラム本体の『適度な』品質 • インストーラの完成度 • メッセージ体系の整備 • インスールガイドの完成度 • 操作マニュアルの完成度 • リファレンスマニュアルの完成度 • 日本語環境、英語環境への対応

• (ライセンス体系の整備) • 価格体系の整備 • (競合製品との比較情報)

3.3. 「商材」として整備

製品

商材

サービス 販促物 市場へ

ライセンス

研修メニュー

技術支援メニュー

保守契約メニュー

資格認定

3.4. 価格戦略 価格決定は企業の根幹、本来経営者が行う

★提示価格を高くし、仕切りを下げて、中間マージンを増やす

★提示価格を安くし、仕切りを高めに、中間マージンは減らす

→ Oracle 的なアプローチ 間接販売向き、代理店のマージンが多い 価格交渉が柔軟(値引きが幅広い) ※注)日本以外では Oracle は直販主体

高額商材に向く

→ Microsoft 的なアプローチ 直接販売には有効、顧客には好まれる 低価格、SMB(Small and Medium Business) 向け

4.マーケッターとしての業務 ~製品企画担当としての責務~

4.1 商材の位置づけを捉える

- 市場動向、顧客動向を捉える

4.2 ビジネスプランを立てる

4.3 案件規模ごとの傾向

4.4 商流(営業チャネル)ごとへの施策検討

- NEC 内部での商材の違い:社製、OEM、SI調達

4.5 社内、社外(代理店、顧客)への認知方法検討

4.6 活動予算の確保

4.1 商材の位置づけを捉える 市場動向、顧客動向、競合などを認識

商材 競合商材

周辺商材 周辺サービス

市場動向 顧客ニーズ

情報収集優先度

自社商材

周辺商材 周辺サービス

市場動向 顧客ニーズ

競合商材 競合サービス

中 高

4.2 ビジネスプランを立てる

1. ターゲット分野の定義 全体、業種別、地域別、新規など細分化し検討

2. ターゲット分野の国内市場規模、成長率 参考情報として、海外市場の規模、成長率

3. ターゲット分野での自社目標(売上げ、市場占有率) ① 現状把握、初年度、次年度、3年度、5年先 ② ベスト:最良、フォーキャスト:普通、ワースト:最悪(撤退戦略) ③ 拡大戦略と同時に、ワースト時の数値化と撤退戦略

4. 目標に合わせた投入予算(人、モノ、金)計画 5. 投入予算の集金計画

予算確保、協業企業からの資本注入、ファンド

6. 販売チャネルの勧誘計画 販売代理店制度を整備し、優先度を付けて勧誘、契約

7. 初期導入顧客の勧誘計画 初期の顧客企業は可能な限り、事例化する

8. 周辺企業の勧誘計画 ISV企業などをパートナー制度を作り勧誘、契約

4.2.2 参考:ネットベンチャー

アイデア

プロトタイプ

広報

(運用) 収益化

フィードバック

撤退 拡大

4.3 案件規模ごとの傾向

大規模案件 ①長期的な導入検討:受注までの足が長い

②調査アナリスト、外部コンサルが入る場合も多い

③大規模個別開発、、カスタマイズが多いPKG適用

④会社知名度と、既得営業領域があれば比較的楽

⑤売上は大きいが利益率は低下しやすい、値引きがタフ

4.3 案件規模ごとの傾向

中小規模案件 ①短期的な導入検討

② PKG適用、もしくは小規模個別開発

③売上は小さいが利益率は高い傾向

④戦略的な枠組みが無いと売り込み難い

4.3 案件規模ごとの傾向

先進案件 ① トップダウン的な導入検討(短期も、長期もある)

②企業競争力強化の為に、新商材での個別開発

③売上は大きくなく、利益率も高くはないが、自社のノウハウ増加

④事例として公開することで、他の先進企業からの引き合い増加

4.3.2 業種ごとでの優先度検討

公共

大規模案件

中小規模案件

先進案件

文教 製造 流通 金融 ……

4.4 商流(営業チャネル)ごとへの施策検討

- 国産IT大手の内部での商材の違い:

-社製、OEM、SI調達 を意識

- 分野ごとの商材をマッピングして整理:

-利益率、他の商材との連携、優先度を考慮

4.5 社内、社外(代理店、顧客)への認知方法検討

社内向け 1. グループ内への配信サービス 2. 全社内部ページへの掲載 3. 部門ごとの内部ページへの掲載 4. 個別メーリングリストでの配信

社外向け

1. 全社の外部メーリングリストへの掲載 2. 外部メーリングリストへの配信、事前に収集必要 3. 外部有償ツールの利用(日経BP、ITmedia など) 4. 広報での通知

4.6 活動予算の確保

基本は、権限のある人への直談 ↓ 管理職、マネジメントの業務として、 必要な予算を確保するのも仕事である ↓ が、実態として、中間管理職には期待薄 ↓ 本当に必要ならば、軋轢を無視して役員などへ それでもダメな部門なら部署移動か、 転職を検討するべき

5.広報と広告の使い分け

5.1 広報と広告の違い

5.2 社内通知としての広報と広告の併用

5.3 広報活動

- メディアキャラバン、投込、BloggerMTG

5.4. 広告活動

5.5 広報後、広告後の結果把握

5.6 継続的な結果調査

5.1 広報と広告の違い

どちらも外部に情報を出す点では同じですが、何が違うか?

広報 費用はほとんど掛からずに発信できるが、発信された情報を元にした2次情報(記事)は、コントロールするのが難しい

• 第三者(記者)が介されている為、読者の信用度は高くなる • 発信においての法規制は少ない、社内規制が多いのはダメ組織

広告 費用は掛かるが、発信された情報(広告)は、コントロールしやすい

• 発信者側(提供企業)の主張と捉えられて、読者の信用度は格段に低くなる

• 発信においての法規制は多い(消費者保護から)

広報と広告は、外部へのメッセージの両輪であり、相乗効果を狙う!

5.1.1 広報と広告の優先度

広報と広告は、外部へのメッセージの両輪であり、相乗効果を狙う!

費用対効果で言えば

積極的な広報 で、低リスク、高リターンを狙う♪

と言うのは建前で、あって、本質的には広報活動を最優先

5.1.2 広報&広告&セミナー

広報と広告とセミナー(イベント)で相乗効果を狙う!

セミナー イベント

商材広報

商材広告

営業活動 案件確保

事例広報

事例広告

セミナー イベント

商材としては、製品、サービス、保守などの単体もあるし、組み合わせもある

5.2 社内通知としての広報と広告の併用

• 大企業では、内部通達では、現場に情報が伝わらない • 営業チャネルの風通しが悪くて、代理店の現場に情報が伝わらない

現場の営業担当は、顧客が興味を持つことは知りたい

顧客が営業担当に聞く形を創る

顧客が商材に興味を持つ

• 広報活動 • セミナー、イベント

5.3 広報活動 「広報」活動とは何か? と言う定義は多種多様にありますが、

• http://d.hatena.ne.jp/keyword/広報 • ネットで「企業広報とは」で検索してみましょう

外部のメディアも利用して、社内、営業チャネル、顧客などに対して、直接に伝えることが可能です。

情報浸透するかが不透明な営業チャネルや、社内チャネルに「伝わるだろう」と脳天気に捉えるのは【愚の骨頂】です。

内部から浸透しないのであれば、並行して、外部から伝達し浸透させるのが適切なのは、論理的に考えれば判ることです。

「私(池田秀一)の主観的定義では、

「社内と社外に広く情報を伝えるのに最適なのが広報活動』

5.3.1 広報活動

1. メディアキャラバン

2. 広報発表 • 記者発表会

• 広報投込み

3. Blogger ミーティング

4. 記事執筆(社員、代理店技術者など)

広報においては、準備が重要です。 外部メディアが好む話題を把握する

旬:タイミング、メディアごとの分野、記者の好み 社内で対応する商材を把握する 競合企業を含めた商材の動向を把握する 周辺企業、協業企業、競合企業を含めた市場全体の動向を把握

5.4. 広告活動 費用対効果を考えると、以下の中で、下に行くほど、金をドブに捨てているに等しい BtoB においては、TVCMや新聞広告で、商材を購入する顧客企業は・・・

居るのか?

1.記事広告 2.検索連動広告 3.Webサイトバナー 4.雑誌広告 5.新聞広告 6.TV CM

BtoB だと金をドブに捨てている

5.4. 広報後、広告後の結果把握

1. 事前目標設定 • 見込み顧客数 • 協業希望企業数 • セミナー申込数 • サイトへのPV/UU増加数 • (広報なら)ニュースサイト掲載数 • (広報なら)雑誌、新聞などの掲載量

2. 結果の収集、把握、分析

3. 次回への反映

• 予算対効果

5.5 継続的な結果調査

1. 商材のサイトのPV/UUの変動値、滞留時間 • 自社サイトへのアクセス分析は基本 • PV/UU は基本、Download などは滞留時間を確認

2. Google など検索で商材名でのサイト数の変動

• キーワードでの検索数を定期的に調査 • 関連キーワードで商材が出る量も定期的に調査

3. 外部の調査会社を使った第三者調査 • ユーザー操作性や競合商材との比較:有償調査 • 商材、サイトや広告へのイメージ調査 • 既存顧客に対する満足度調査:有償調査 • 競合商材の導入企業への敗因調査

6. パートナー制度(代理店制度)の考え方

6.1 OEM先、販売店、SI企業、ISV 企業を区分するのが理想

- 研修パートナー、サポートパートナー

6.2 扱う商材全体としての相乗効果

- 自社商材同士のセット、他社商材とのセット

- 他社のNo.1商材とのセットも見せる必要も検討

6.1 OEM先、販売店、SI企業、ISV 企業を区分

1. OEM先 • OEM先が自社製品として提供し、サービスなども行う

2. 販売代理店 • ディストリビュータ:主に転売が主体、サポートはしない

• SI企業:特定顧客に納品が主体、サポートも行う場合あり

3. ISV企業 • 周辺関連商材を提供する、技術協業が主体

- 研修パートナー、サポートパートナー、もビジネス拡大で必要

6.2 扱う商材全体としての相乗効果

自社商材同士の組み合わせ 1. SW + SW の組み合わせ

2. SW + HW の組み合わせ

3. SW + 研修サービスの組合わせ

4. SW + 導入技術支援の組み合わせ

他社商材との組み合わせ 1. 他社HW との組み合わせ

2. 他社SW との組み合わせ

3. 他社研修サービスとの組み合わせ

4. 他社導入技術支援との組み合わせ

7. イベントとセミナーの考え方

7.1営業の前段階の役割:リードジェネレーション

• 2段階マーケティング

• ナーチャリング(見込み顧客の育成)

7.2 セミナー

• 社内セミナーと社外セミナーの違い • 無償か、有償か

7.3 イベント

• 自社イベント

• イベント会社主催イベント

• 他社イベント

7.1 営業の前段階の役割

営業の前段階の役割:リードジェネレーション準備

– 2段階マーケティング 飛び込み営業されるのは誰でも嫌ですが、興味がある商材についての営業行為は、好意的に対応されます。

まずは、セミナーへの誘導を行い、反応が良い顧客に対して、営業行為を行う2段階のマーケティングで、成約率を上げます。

– ナーチャリング(見込み顧客の育成) セミナーやイベント、広告や広報も含めて、企業名、商材名の刷り込みと、好意的な認知を醸成することで、顧客企業が商材を必要とするタイミングで選択されるように、顧客の心理状態を育成する。

また、パートナー企業(販売代理店、SI企業、ISV企業など)が、提案するタイミングでも、自社商材が選ばれるように心理状態を育成する。

7.2 セミナー

社内セミナーと社外セミナーの違い:無償の紹介

1. 社内セミナーは最小限、それも技術情報優先 社内は売れたり注目が集まってからで十分

情報が無いと社内からクレームが来たら喜べ!

2. 社外セミナーを最優先、外から話題を作れ 大人数よりは、少人数で定期的にセミナー開催

無償か、有償か

1. 基本は無償(販促目的、認知度向上ならば)

2. 有償で行うのは、技術で特化した価値を与える必要

3. 理想は、認定制度+有償研修コースまで

7.3 イベント

自社イベント – 何を目的に行うのか?

– 集客ターゲットの確定:現場技術者、決済権限者、SI企業

– 広報、広告、セミナーとの連携はできているか?

イベント会社主催イベント – イベント会社を誘導し自分の企画で行うのがベスト(有償)

– 企画していない場合に、参加する意味は?

– 費用対効果?

他社イベント – 出る意味があるのか? 自社の利点を再考する

– 他社の顧客情報を奪い取る勢いで参加すべき

8. 市場調査、調査アナリスト対応

8.1 重要度を意識する: 営業、メディア、顧客、調査アナリスト、どれが重要なのか?

8.2 市場調査 無償調査(定例調査)と、有償調査(費用負担調査)

8.3 調査アナリスト対応:アナリスト・リレーション

8.1 重要度を意識する

調査アナリスト ≧ 顧客 > メディア > 営業

商材を担当する部門の責任者(統括部長、事業部長、執行役員など)

企業ビジョン、企業戦略、それに基づいた、その商材分野での戦略、商材そのものの戦略、などなどを語るべき!

社内の営業は一番後回しで良い

8.2 市場調査

無償調査(定例調査) • 調査の開始と最後の頃に2回対応できると良い • 競合情報を間接的に聞けるチャンス

• 市場動向の認識、ビジョン、戦略、商材の流れでの展開が必要

有償調査(費用負担調査)

• 調査費用を負担し、調査項目などを設定できる

• 金額はそれなりに必要:調査会社にも依るが数百万から数千万円単位

• 優良な外資企業では、敗因分析調査も行なっている

8.3 調査アナリスト対応

調査アナリスト対応:アナリスト・リレーション

商材に責任を持つ管理職が対応を行うべき! 市場動向を把握している人が対応すべき!

競合他社動向、周辺関連企業動向も判る人が対応すべき! ビジョン、戦略を踏まえた会話ができるべき!

今後の具体的な施策を語れるべき!

更に、四半期に1度以上は情報交換を行うべき

9. Webサイトでの肝

9.1 Web サイトは、会社の玄関 • 本来は経営層が重要視すべき

• ダメな会社ほど、現場任せ

9.2 検索されやすい Web サイト • 基本はテキストが重要、画像貼付は愚の骨頂

• 広報による記事、記事広告などからのリンクを増やす

9.3 スマフォ(iPhone)、タブレット(iPad)対応 • Webサイトの対応

• 商材:ソフトのGUI対応

9.4 新しいツールとの組み合わせ • SNS: Facebook, mixi, Google+ 、LinkedIn や Twitter

• USTREAM, ニコニコ動画

• LINE

9.1 Web サイトは、会社の玄関

• 本来は経営層が重要視すべき

– 自分の責任商材サイトのアクセス量は?

– どのぐらいのボリュームがある?

• ダメな会社ほど、現場任せ

–自力で大枠は作らないとダメ

–自力で作れる能力で部分外注

9.2 検索されやすい Web サイト

基本はテキストが重要、画像貼付は愚の骨頂 図や表を載せるならば、それと同等のテキストでの説明を並行して載せるぐらいが良い。

カタログにある情報は、すべてがテキストベースでも載っているべき。

マニュアルの概要の章ぐらいの情報も載せておくべき。

記事、記事広告からのリンクを増やす 検索されやすくするには、優良な外部サイトからのリンクが重要

広報活動の成果である記事からのリンクが必須

記事広告(有償)からのリンクも多少の効果はある

競合商材とのベンチマークも、年度単位で行う

9.3 スマフォ(iPhone)、タブレット(iPad)対応

Webサイトの対応 • スマフォのブラウザでも最低限見える事

• 商材やサービスによっては、スマフォ向けのページを用意する

商材:ソフトのGUIとしての対応 • 管理画面などはスマフォからの処理も検討

• RIA商材の適用も検討

9.4 新しいツールとの組み合わせ

• SNS

– Facebook, mixi, Google+ LinkedIn や Twitter, LINE

– 自社構築 OpenPNE

• 映像配信

– Youtube, USTREAM, ニコニコ動画, 自サイト映像配信

http://www.linkedin.com/company/oracle?trk=skills

従業員

ビジネスパートナー 取引先、協業企業

一般顧客、一般市民

個人情報保護方針 サイト運用方針

コミュニケーションセンス

9.4.1 ソーシャルメディアの活用

機密保持契約 パートナー基本契約 その他、商慣習

就業規則

ソーシャルメディア活用ガイドライン

コミュニケーションセンス

9.4.2 参考:

住友スリーエム社 個人向けソーシャルメディアガイドライン

http://www.mmm.co.jp/corporate/sns/socialmedia.html

1. 常に正直さと誠実さをもって行動しましょう

2. 著作権、プライバシー、機密情報、ブランドの取扱い、および情報の発信に関しては、コーポレートポリシーを理解し、遵守しましょう

3. 発言者の立場を明らかにしましょう

4. 投稿しようとする内容を慎重に確認しましょう

5. 議論に注意しましょう

6. 3Mのビジネスパートナーの皆様を守りましょう

9.4.3. SNSツールの特徴

• Twitter

情報拡散に適したツール、短文になるので議論には不向き

• Facebook

主に海外だとプライベート用、日本だとビジネス用でも。

• mixi

日本発で携帯対応も良いが、衰退気味

バナー広告などの仕組みが facebook よりも劣る

• OpenPNE : OSS GUI が mixi っぽい OSS の SNS構築ソフト

• Google+

現状ではニッチ、日本では AKB48 ファン向け

• LinkedIn

企業情報を得るには最強、国内ではまだニッチ

英語圏でのビジネスをしているならば必須

• LINE

プライベート向けに良くできたツール、BtoCでは活用できそう

9.4.4 映像提供ツール

映像提供ツールとして検討すべき

ネット回線が太く早くなっているので今後活用が広まると予想される。

と言っても、映像情報と同等なテキスト情報も掲載

• YouTube

• USTREAM

• ニコニコ動画

• 自社サイトでの映像配信

10. 人生は楽しむこと♪

最後に「人生は楽しむこと♪」です

その為には、IT業界に身を置き続けるなら

–新しい技術動向を楽しんで収集

–新しい商材をいち早く楽しく使う

–社外の友人知人を増やす

–新しいことが好きな友人知人を増やす

–自分の長所を高め続ける♪

自分の為にやりましょう。

組織は活用しましょう、使われるのではない♪