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災害地のろう者についてInformationGapBuster 代表 伊藤 芳浩
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港南区聴覚障害者協会講演会
Agenda•311 について•震災ボランティアについて•311 の問題点とは
•災害地の問題について•情報格差について
•IGB は何やっているの?
1.311
M9.0
1 . 1 311(1)
日本史上最悪大震災
1 . 2 311(2)
津波9 . 3 m以上
1 . 3 311(3)
遡上高40 . 5 m
1 . 4 311(3)死者 15,782 人行方不明者 4,086 人
2011 年 9 月 11 日現在
1 . 5 災害ボランティア (1)
場所:宮城県塩釜市周辺日時: 2011 年 6 月 27-7月 1 日
支援物仕分け
1 . 6 災害ボランティア (2)
掃除用具
床の張替え
1 . 7 災害ボランティア (3)
掃除用具
1 . 8 災害ボランティア (4)•大量にある支援物質
栗原市 救援センタ
塩を含む土を入れた土嚢
1 . 9 災害ボランティア (5)
1 .10 災害地の様子 (1)•徐々に復興している
七ヶ浜付近
1.11 災害地の様子 (2)•復興に格差が生じている
東名セブンイレブン
1.12 災害地の様子 (3)•復興に格差が生じている
東名半壊した民屋
1.13 災害地の様子 (4)•インフラの復旧は困難
東松島 民家地盤沈下により満潮時は浸水
1.14 災害地の様子 (5)•インフラの復旧は困難
仙石線
2 災害地のろう者311の時に何が起こったか?
2 . 1 災害地のろう者 (1)
津波を理解出来ず逃遅れた
2 . 2 災害地のろう者 (2)
隣人に手を掴まれて無事に避難出来た
2 . 3 災害地のろう者 (3)
避難所での配給のお知らせが分からなかった
2 . 4 災害地のろう者 (4)
避難所で孤立し昼は外夜は避難所
2 . 5 災害地のろう者 (5)
計画停電の意味が分からず混乱
2.6 災害地の課題 (1)•リスク情報がきちんと伝わらない・理解できない•何が危ないのか•なぜ危ないのか•どうやって避けるか
2 . 7 災害地の課題 (2)
•津波•放射能 / 放射物質•計画停電 / 節電
2 . 8 災害地の課題 (3)•自然現象・それに対する対応を 正しく理解できていない
•津波はどういうものか?•津波が起きたときどうすればよいか?•どこに逃げればよいか?
2 . 9 災害地の課題 (4)•自然現象・それに対する対応を 正しく理解できていない
•放射能/放射性物質はどういうものか?•避けるにはどうすればよいか?•対策はどうすればよいか?
2 . 10 災害地の課題 (5)•自然現象・それに対する対応を 正しく理解できていない
•停電のスケジュールは?•会社はいつ行けばよいか?•公共施設は空いているか?
2. 11 災害地の課題 (6)•生活情報がきちんと伝わらない・理解できない•インフラ ( 電気 , 水 , ガス )•食料 ( 配給 ,炊き出し )•医療
2.12 災害地の課題 (7)
•なぜこの様な事が起こりうるのか?•非常時の情報共有体制が未確立•非常時のボランティア体制の 未確立•非常時でも情報を集めることのできる能力が身に付いていない
•支援者である手話通訳、筆記通訳も 被災者•要支援者の情報共有が不十分 (個人情報保護法、非会員への対応 )
2 .1 3 災害地の課題 (8)
•政府・民間共同での災害対応体制の 十分な検討 ( 情報共有、支援など )
•情報を集める能力の獲得 = 情報リテラシー
2.14 災害地の課題の解決
2 .14 なぜ情報リテラシー?•聴覚障がい者自身が 自力で震災と向き合う ようにすべき ( 自立 )
• 自分で分かることは自分で理解しようとすべき•必要に応じて周りの支援を頼むためにも 困っている点を上手に PR できるように しておくべき
5 IGB とは•情報格差をなくすために 以下の活動をしています
• 障がい者自身の情報リテラシー向上のための セミナー実施• 障がい者を取り巻く人を対象とした 情報格差問題の啓発セミナー実施
5.1 情報格差とは?
•情報洪水のなかで生じる情報量の差•富の格差、健康の格差にもつながる
5.2 なぜ情報格差が生じるのか?
•情報洪水に対する対策不十分•障害・障壁によって情報の流れが 止まっている
•支援者による情報保障•当事者同士の情報交換•当事者の情報リテラシー教育
5.3 情報格差の解消方法
•相互扶助、ボランティアによる 情報保障•各市町村の手話通訳、筆記通訳団体•遠隔地手話通訳システム
•プラスヴォイス•シュアール
5.4 支援者による情報保障
•SoftBank の iPhone/iPad による震災地の聴覚障害者支援
•SoftBank の iPhone/iPad による震災地の聴覚障害者支援 (2)5.4.2 311 時の支援活動①
•震災関連情報ポータルの設置5.4. 4 311 時の支援活動②
•TV などでの手話通訳・字幕設置要望5.4. 3 311 時の支援活動③
5.5 当事者同士の情報交換•コミュニティリーダによる情報共有の徹底
•自治会、聴覚障害者団体•相互扶助、ボランティアによる 情報保障
5.6 情報リテラシー向上•聴覚障害をもつ社会人を対象とした情報リテラシー講座を開催
•将来的には他の障害者や児童・学生も対象とする予定
5.7 情報リテラシーとは• 情報を収集・分析・整理・発信する能力のこと。 (InformationGapBuster)
•収集:ネットで検索したり人づてに 聞いたりして情報を集める•分析:収集した情報の傾向をつかみ、 個々の内容を吟味する【ミクロの視点】•整理:情報をグルーピングや構造化して、大域的に把握する。【マクロの視点】•発信:整理した情報に対して自らの意見を付け加えて、他の人に分かりやすく伝える。
5.8 情報リテラシーの必要性•『情報リテラシー』はなぜ必要か、 また、どんな場面で活かせるのか?
• 生活面• 生活上必須の情報を得る【収集】• 災害等の有事時に情報を得る【収集】• 援助の依頼をする【発信】
•ビジネス面•業務に必要な情報を集める【収集】•ビジネスなどの提案を行う【発信】