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Miya.mによるwikipediaの説明、解説付き
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解説付き版Miya.m
ウィキペディアについて
ウィキペディアへようこそウィキペディアはだれでも編集できるフリー百科事典です
ウィキペディアとは?
• ウィキペディアは、信頼されるフリーな百科事典を、それも、質においても量においても史上最高の百科事典を目指して、共同作業で創り上げるプロジェクトです。
Wikipedia 日本語版 「Wikipedia:ウィキペディアにようこそ」より
自由な利用を認めるために、ウィキペディアではCC-BY-SA と GFDL のデュアルライセンスを採用しています。 同上
解説
• Wikipediaは、設立当初から「自由に編集できること、営利目的も含め自由に利用できること」を重要視してきました。そのために執筆者の著作権について、特殊なライセンスを採用しています。
• 設立時のライセンスは(オープンな利用を認めるライセンスがこれしかなかったため) GFDLでしたが、その後より一般的な Creative Commonsのライセンスを主用しています。
CC BY-SA 3.0 の要約の一部
Wikipedeliaは「営利目的」にも利用できるライセンスを採用しています。 そのため、外部データのコピーなど他者の著作権に触れそうな投稿は受け入れられず、利用者の合議によって「削除」さ
れることがあります。• 削除されるものの一例 Wikipedia:削除の方針より• 2.2.1 B-1:ケース 著作権問題に関して
•日本語版ウィキペディアでは、少なくとも、日本国内法(著作権法など)、アメリカ合衆国法(サーバーがアメリカにあるため)および「 GFDLと CC-BY-SA 3.0 の デュアルライセンス」の全てを満たす必要があります。法令違反である可能性がある場合( 目安としては、法令違反の可能性が 50 パーセント以上の場合)、削除されます。そうでない場合であっても、削除しないリスクが削除することによる損失を上回る
との結論に至った場合、削除されま す。
解説
• Wikipediaは日本のインターネット界で非常に有名なサイトですが、運営の主体となるWikimedia財団はアメリカにあり、日本に組織を置いていません。
• そういう状況なので、日本語版の参加者たちは「裁判沙汰になったら面倒だ」という意識を持っています。なので「君子危うきに近寄らず」というスタンスをとることが、削除の判断に影響しています。
ウィキペディアの基本原則「 5本の柱」
• ウィキペディアは百科事典です。 →独自の研究を認めない方針
• ウィキペディアは中立な観点に基づきます。 →可能な限り検証可能で信頼できる出典を明記する• ウィキペディアの利用はフリーで、だれでも編集が可能です。
• ウィキペディアには行動規範があります。• 上の 4つの原則のほかには ウィキペディアには確固としたルールはありません。
Wikipedia 日本語版 「Wikipedia: 5本の柱」より抜粋
解説
• Wikipediaは百科事典を作るためのプロジェクトです。百科事典を作るためのルールとして設立者のジミーウェールズは「中立的な観点」のみでよいと考えましたが、参加者が増えるにつれてルールは増えてゆきました。
• ごく早い時期に「独自研究の排除」と「検証可能性」を合わせた 3本柱が設定されました。
• その後ルールはどんどん増え続け 20種類以上になりましたが、今は 5本の柱にまとめられました。
インターネット百科事典の歴史• 1993年 10月 ビル・ゲイツが「インターペディア」プロジェクトの構想を発表 → Wikipediaの仕組みによく似た構想だったが、当時ワールドワイドウェブや wikiが登場する前で、実現が難しく計画段階のまま終わった。
• 2000年にジミー・ウェールズら 3人がインターネット百科事典「ヌーペディア」を立ち上げる。 → 「専門家による管理と、非常に厳格なシステム」のため記事が増えず頓挫。最初の記事は 9月に投稿されたが、年末時点での記事数は 12本。
• 2001年 1月 15日にジミー・ウェールズとラリー・サンガーがwikiソフトウェアを使った「ウィキペディア」プロジェクトを発足させた。 → だれでも編集できるシステムを採用、2週間で記事数は 600を超えた。 2003年からウィキペディアの運営は「ウィキメディア財団」に引き継がれた。
ヌーペデェアとウィキペディアの比較ヌーペディア ウィキペディア
参加者の資格 事前に登録されたボランティアで、学歴等を確認される
誰でも自由に参加できる。
参加者が編集できる範囲
記事を書くライターと査読するエディターがいる。エディターは博士号を持つ人が望ましい
執筆者は平等。エディターという人はいない。
執筆の手順 概要提案→執筆者割り当て→執筆→査読→校正 等のシステムを経て公開される
特にない。執筆に際し疑問や議論が必要な時には、各項目のノートページで執筆者たちが議論する。
記事の公開 上記手順を踏んで、承認を得たものが公開される。
全ての執筆・加筆は直ちに公開される。
その後 記事数が増えず、頓挫 インターネット百科事典として定着し 2003年に財団化。その後も「フリー」な知識を目標に活動の幅を広げる。
解説• ヌーペディアが頓挫し、ウィキペディアが成功した秘訣は、「楽しいか、楽しくないか」だと思います。
• ヌーペディアの執筆者は「あなたの専門分野のこのテーマについて書いてください。書いたものについて専門家が添削・査読をします。それらの修正を終えた後で一般に公開します。なお執筆に対して報酬はありません。」という立場でした。
• それに対しWikipediaは自分の書きたい分野を直接執筆でき、投稿した瞬間から自分の貢献が公開されます。達成感や楽しさという点で両社は比べ物になりません。
ウィキメディア財団が運営しているプロジェクト(抜粋)
全てインターネットを通じて自由に参加できます。英語版 ←
ウィキペディアドイツ語版 ←
フランス語版 ← 日本語版 ← 中国語版 ← ・・・・・その他 200以上 ← ウィクショナリー 各言語版 ←
Wikimedia 財団 ウィキブックス 各言語版 ←
ウィキクオート、ウィキソース、ウィキスピーシーズ、ウィキニュース・・・
各言語版 ←
コモンズ 画像や音声2004年 9月 7日発足 →
ウィキメディア財団の取り組み①ウィキメディアは OpenGLAMを応援してい
ます。2009年にウィキペディアンの Lyam Wyattが大英博物館と協力して、収蔵品に関するデータのオープン化を始めまし
た。( GLAM:美術館・図書館・公文書館・博物館)
ウィキメディア財団の取り組み② 毎年夏にウィキメディアンが集まって世界大会を開催しま
す。Wikimaniaと呼んでいる大会で、今年はロンドンで約 2000人が参加し、3日間で約 200の発表・討議がありました。
Wikimania 2014 の8月9日のプログラム
オープンストリートマップと GLAMが議論されています。
解説
• Wikimedia財団や参加者たちは「楽しいことをやる」点について、かなり意欲的です。インターネットのプロジェクトなのに、毎年全世界から人を集めてWikimaniaというお祭りを実施するのも、そのひとつです。
• またオープンデータの元祖として Open GLAMを応援しています。
日本語版のウィキメディア活動
日本にはウィキメディアの支部( Chapter)は無く、ボランティアが個人的に活動しています。
なお非公式ですが、日本語版ウィキペディアのマスコットととして「ウィキペたん」がいます。
これは日本語版ユーザーの Kasugaさんが 2006年にコモンズに投稿さ
れた画像です。
ウィキペディア日本語版の記事数の推移
2002年 9月からWikipediaで日本語が使えるようになりました。
京都でWikipediatown Kyoto を進めています。
• 2014年 2月 16日 at 京都リサーチパーク• 2014年 2月 22日 at 京都の町屋・ 2014年 7月 12日 at みやこめっせ京都 • 2014年 8月 30日 at 京都府立図書館• 2014年 10月 5日 at 京都府立図書館日本語版で 7項目、英語版に 1項目の記事を作成しました
また各回ともたくさんの写真をアップロードしていただきました。
11月 23日には奈良でも第一回目を実施しました。
京都は次回 12月 7日に開催予定です。
Wikipediaに コピペを投稿してはダメだよ
Wikimedia commons ウィキペたんより
解説
• このウィキペタンはもとは「ウィキって略すな!」と言ってるんですが。
Wikimedia にアップロードできるコンテンツとは
「Wikipediaに私が撮った京都の写真を使いたい!」 どうした
らいい?
• ウィキペディアで使われている写真は、基本的に「ウィキメディアコモンズ」から呼び出されています。
• ですから ウィキペディア上で写真を使いたい時は まず「ウィキメディアコモンズ」に写真をアップロードしてください
どんな写真でもアップロードできますか?
• あなたがアップロードした写真はあなたが著作権を持ちます。アップロードの際に CC BY-SA 3.0 等のフリーなライセンスを選んでください。
• あなた以外の方が著作権を持つ画像は受け入れられません。肖像権にも注意が必要です。他人の著作物などをアップロードする場合は許諾をもらって、その旨を明記してください。
• CC BY-SA 3.0 では、画像の再利用を幅広く認めています。ウィキメディアコモンズにアップロードされた画像は百科事典以外にも使われることを理解しておいてください。
アップロードした写真はどう使われるの?
• Wikimedia財団の全プロジェクトで使えます。外国語版でも使われます。
• 設定された CC BY-SA 3.0 等のライセンスを順守すれば、外部の人や団体でも自由に使っていただけます。
インターネット上のコンテンツのライセンス
複製・再配布・使用
付帯事項 例
パブリックドメイン
自由 特になし アメリカ政府が公開しているコンテンツ
CC BY-SA 3.0 営利利用を含めて自由
利用する場合は出展を明記する。
Wikipedia, COMMONS
政府標準利用規約(第 1.0版)
営利利用を含めて自由
利用する場合は出展を明記する。プラス「法令、条例又は公序良俗に反する利用」等 3項目を禁止
内閣府、国土交通省、陸上・海上・航空自衛隊の HPのコンテンツ
一般の著作権 個人的に使用する以外は、著作権保有者の許諾が必要
日本では著作者の死後 50年間、著作権が保護される。
コピーライト表示の HP、福岡市・京都市の HPのコンテンツ
解説• アメリカは「国民が払った税金でなされた仕事の成果は国民の共有物である」的な考え方。政府の刊行物や HPはパブリックドメインです。
• 日本の政府関係では今夏まで陸上自営隊HPの「装備品一覧」のみが商用利用も可でしたが、今秋大変化が起きました。
• 政府標準利用規約(第 1.0版)は CC BY-SA 3.0に似ていますが、付帯事項が付いてお
り完全にイコールではありません。 惜しいなー
肖像権 Wictionary英語版の「着物」にある写真
肖像権に関して問題なきにしもあらず。コモンズ https://commons.wikimedia.org/wiki/File:Kimono_lady_at_Gion,_Kyoto.jpg
灘の銘酒の原料の宮水(西宮市)の写真
ロゴマーク主体の写真はアップロードできません
著作権:壬生寺の説明板写真の内容が「京都市に著作権があると思われる文章主体」になっています。百科事典にだけ使う場合は「教育目的」ということで使用可能と思いますが、コモンズは商用利用を許諾しており、アップロードは差し控えた方が良いです。
コモンズのデータは全部の言語版で使われます。 表題は漢字も可能ですが英語での表記が推奨されま
す。英語版 ←
ウィキペディアドイツ語版 ←
フランス語版 ← 日本語版 ← 中国語版 ← ・・・・・その他 200以上 ← ウィクショナリー 各言語版 ←
Wikimedia 財団 ウィキブックス 各言語版 ←
ウィキクオート、ウィキソース、ウィキスピーシーズ、ウィキニュース・・・
各言語版 ←
コモンズ 画像や音声 →
Miya.m による Wikipediaにおける著作権侵害の判断基準
• 川端康成の「雪国」の冒頭にある有名な文章を見本にして検討しましょう。
• 「国境の長いトンネルを抜けると雪国であった。夜の底が白くなった。」
日本の著作権法では、著作権は筆者の死後も 50年間保護されています。川端康成は 1972年 4月 16日に亡くなったので上記の文章には著作権が設定されます。
Miya.m による著作権侵害の判断基準①
• キーワードの繋がりに注目します。• 「国境の長いトンネルを抜けると雪国であった。夜の底が白くなった。」
たとえば、次の文章をWikipediaに加筆した場合。「湯沢温泉は、上越国境にある長いトンネルを越えた先の雪国にあります。」「てにをは」を変えていますが 3個のキーワードとその並び順が一致しています。 このレベルの類似は、Wikipediaでは「著作権上問題がある可能性がある」と議論されます。
Miya.m による著作権侵害の判断基準②
• 特徴的な表現はコピーできません。• 「国境の長いトンネルを抜けると雪国であった。夜の底が白くなった。」
二つ目の文章は一般的な表現ではなく、「川端康成の創造」と考えられます。ルールにのっとって「引用」する以外は、使用を避けなければいけません。
アップロードの手順
事前準備
まず画像をパソコンに取り込んでおいてください
1、写真を選ぶ大宰府の鳥居の写真をアップロードし
よう
2、カテゴリーを選ぶ
• ウィキペディアコモンズには何百万枚もの写真が貯蔵されています。せっかくアップロードしていただいた写真が「どのようなもの」か分からなければ他の人が使えません。
• カテゴリーはアップロードを完了した後でも追加できますが、最初にやっておくことをお勧めします。
カテゴリーの探し方 : 既存の大宰府のページに使われている写真と同じカテゴリーに入れよう。
⇒大宰府のページの適当な写真をクリックし日本語版での表示を出す
ここをクリックすると、コモンズのページに飛べます
コモンズの写真データの一番下にこの写真のカテゴリーが記載されてい
る
この写真のカテゴリーはDazaifu Tenman-gu
アップロード作業
御注意さっきのカテゴリーのページは後で使うので、閉じないでください。アップロード作業は別のタブを開いて実行し
ましょう
別のタブでウィキペディアを開いてください。どのページにも左側にウィキペディアコモンズのアップロードボタンがありますのでクリックしてく
ださい。
最初に「諸注意」の画面が出ます。
よく読んで理解しておいてください。
右下の「次へ」ボタンをクリック。
アップロードウィザードです。「共有するメディア・・・」をク
リック
先ほど選んだ写真をクリック
アップロード中 数十秒から数分かかります。
写真データがコモンズのサーバーに送られました。 さぁ これからが本番。「続行」をクリック。
ご注意
慣れるまでは写真は 1枚ずつアップロードしましょう。
「他のファイルを追加」のボタンは使わないでください。
「このファイルは、自分自身による作品です」にチェックを入れる。
CC BY-SA 3.0のライセンスで投稿するなら次へ進みましょう。
「次へ」をクリック
写真のタイトルを変えて、日本語で簡単な説明も入れます。他人の著作物を許諾を得て使う場合はその旨を書いてください。せっかくだから英語でも説明を入れておきましょう。
「他の言語での・・・」をクリック
英語を選びます
英語で解説を入れます。「下手な英語でも無いよりまし」と自分に言い聞かしてます。
さっきのページからカテゴリー名をコピペしてきましょう。これで作業完了です。「次へ」ボタンを
押しましょう。
完了です。
良い写真をたくさんアップロードしてください。