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肝機能血液検査のまとめ

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健診や人間ドックを受けられても結果の会社に困っている方に多く出会います。 参考資料から、代表的な検査についてまとめてあります。ご参考になさってください。

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Page 1: 肝機能血液検査のまとめ

肝機能血液検査のまとめ

これだけは知っておきましょう

早坂章はやさかクリニック 院長

千葉県木更津市 畑沢南 4-6-17 http://www.hayasaka-clinic.com

千葉県木更津市 肝臓内科 はやさかクリニック 肝臓専門医 早坂章

Page 2: 肝機能血液検査のまとめ

肝機能検査について知っておきましょう

人間ドックや健康診断の血液検査で異常を指摘されることが一番多いのが、

肝機能障害です。肝機能検査の基本を知り、自分の健康状態を把握しておきましょう。

千葉県木更津市 肝臓内科 はやさかクリニック 肝臓専門医 早坂章

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肝臓の構造• 肝臓内にはいろいろな細胞がありますが、

– 肝細胞:一番多い。働きは次のスライドで御紹介– 胆管細胞:肝細胞で作られる胆汁が流れる管を作る細胞

が主役です。

• 肝臓の血管には、– 肝動脈:心臓からの血液を肝臓に流しこむ血管– 門脈:胃腸から栄養分のある血液を肝臓に流しこむ血管– 肝静脈:肝臓からいろいろな物質を含んだ血液を心臓・全身に戻す血管

があります。肝機能検査の意味を理解するとき、必要な知識です。

千葉県木更津市 肝臓内科 はやさかクリニック 肝臓専門医 早坂章

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肝臓のはたらき• 代謝– 食べたものから消化吸収された栄養素をからだで使える形に変えたり、貯蔵や供給したりします。

• 解毒– からだにとって有害な物質を分解して無毒化します。

• 胆汁の生成– コレステロールから胆汁の主成分、胆汁酸そして胆汁を作ります。胆汁は脂肪の消化吸収を助けます。

• ビリルビンの代謝・排泄– 古くなった赤血球からつくられるビリルビンを胆汁に排泄します。

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ALT(GPT) AST (GOT)

• ALTと ASTは細胞内でつくられる酵素で ALTは肝細胞、ASTは肝細胞と心臓などの臓器に多く存在しています。

• 体内でのアミノ酸代謝やエネルギー代謝の中で重要な働きをします。

• 基準値( ALT:5-45IU/L, AST:10-40IU/L)を超えた場合– 何らかの異常で肝細胞が壊れ、血液中に ALTや ASTが流れでたことを意味しています。

– 代表的な肝臓病:ウイルス性肝炎、アルコール性肝炎、脂肪肝、肝硬変

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γ-GTP

• γ-GTPとは– 肝臓や腎臓などで作られる酵素で、肝臓では通常肝細胞や胆管細胞に存在し、胆汁中にも存在しています。

– たんぱく質を分解・合成する働きをします。なお、アルコールを摂取したときには血液中に γ-GTPがでることがあります。

• 基準値(男性: 80IU/L以下、女性: 30IU/L以下)を超えたら– γ-GTPがたくさん作られて超える場合と細胞が壊れて基準値を超える場合があります。

– 代表的な肝臓病:アルコール性肝障害、胆汁うっ滞、原発性胆汁性肝硬変、胆石、胆道閉塞など

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ALP(アルカリフォスファターゼ)

• ALPとは– 肝臓をはじめ、腎臓などのからだのさまざま細胞でつくられる酵素で、肝臓ではふつう毛細胆管(細い胆管)に多く存在し、胆汁中にも存在しています。

– 乳製品、レバーなどに多く含まれる物質(リン酸化合物)を分解する働きをします。

• 基準値(100-325IU/L)を超えたら– 肝臓障害により胆汁うっ滞が生じると胆汁中に存在するALPが血液中に漏れ出し数値が上昇します。注意点はALPは骨でも作られるので、成長期の子どもや骨の病気でも数値が上昇します

– 代表的な肝臓病:胆汁うっ滞、薬物性肝障害、原発性胆汁性肝硬変、胆石、胆道閉塞、骨の病気

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総ビリルビン(間接ビリルビンと直接ビリルビン)

• ビリルビンとは– 古くなった赤血球が破壊されるときに作られる黄色い色素です。血液で肝臓に運ばれ、胆汁中に捨てられます。

– 肝臓で処理される前のビリルビンを間接ビリルビン(非抱合型ビリルビン)、処理されたあとのビリルビンを直接ビリルビン(抱合型ビリルビン)と呼びます。両方をあわせて、総ビリルビンと呼びます

• 基準値( 0.2-1.1mg/dL)を超えたら– 直接ビリルビンが上昇するのは胆汁の流れが悪い時が主です– 間接ビリルビンが上昇するのは、赤血球が過剰に壊されるとき、体質、肝臓の働きが極度に低下した時です。

– 代表的な肝臓病:胆汁うっ滞、肝硬変、胆石、胆道閉塞、溶血性貧血、体質性黄疸

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総たんぱく・アルブミン• 総たんぱく・アルブミンとは?

– 総たんぱくとは、血液中にふくまれるたんぱく質、全体をさします。

– アルブミンは総たんぱくの約 67%を占めるたんぱく質で、肝細胞のみでつくられ、血液中に存在しています。

– 血液中のさまざまな物質を運んだり、体液の濃度を調整する働きをする重要な物質です。

• 基準値(総たんぱく: 6.7-8.3g/dL、アルブミン:3.8-5.3g/dL)より下がったら– 肝臓の働きがかなり低下していると血液中の数値が下がります。– 代表的な肝臓病:肝硬変、肝臓癌、劇症肝炎、ネフローゼ症候群(腎臓病)

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血小板

• 血小板とは?– 血小板は骨で作られる血液の成分で血液中に存在し、出血したときに出血を止める働きをします。

– 血小板をつくるために必要な物質が肝臓で作られているほか、肝臓は重要な役割を担っています。

• 基準値( 20-34万 /μL)より下がったら– 肝臓病が疑われます。肝炎などで肝臓が硬くなり肝硬変に近づいていくと血小板の作られる量が減ったり、血小板が壊されやすくなり、数値が下がります。

– 代表的な肝臓病:ウイルス性肝炎、肝硬変、肝臓癌

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LDH(乳酸脱水素酵素)

• LDHとは?–肝臓をはじめ、心臓、腎臓などのからだのいろいろな臓器の細胞で作られる酵素です。肝臓では肝細胞に多く存在します。糖質をエネルギーに変える働きをしています。

• 基準値( 120-240IU/L)を超えたら–肝細胞が壊れたときに血液中にこぼれでて数値が上昇します。

–代表的な肝臓病:ウイルス性肝炎、肝硬変、アルコール性肝障害

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ChE(コリンエステラーゼ )

• コリンエステラーゼとは?– 肝細胞でのみつくられる酵素で、血液中へ放出され、体中に存在しています。

• 異常値になる理由– 低くなる場合:肝臓機能の低下– 高くなる場合:栄養過剰による脂肪肝などで多く作られる場合高くなります。

• 代表的肝臓病– 低い場合:肝硬変、劇症肝炎– 高い場合:脂肪肝

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参考資料:小俣政男先生の資料

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