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2012 年度 年次報告

NY de volunteer 2012 Annual Report

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2012年度

年次報告

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2012年度 年次報告

目次

代表挨拶

団体概要・活動理念

2012年活動実績

メディア掲載

寄付者一覧

Page 3: NY de volunteer 2012 Annual Report

代表挨拶

いつも NY de Volunteer(以下 NYdV)を御支援頂き、誠に有難く厚く御礼申し上げます。

お陰さまで創立 10周年を迎えた 2012年も活発に活動を展開することが出来ました。これもひ

とえに趣旨に賛同し、応援してくださる皆様のお陰です。より一層のご支援を賜りますよう、

NYdVスタッフ一同心よりお願い申し上げます。

従来、ニューヨーク市が運営するリクリエーションセンターで行っていた Explore Japanese

Culture After School Program (以下 EJC、日本文化紹介を通した異文化理解推進教育プログラム)

ですが、今年はプログラム実施先を広げ、公立学校や全米一成功していると言われているチャ

ータースクール(新しい形態の学校)で実施することができました。

また、グローバルな視野を持ち、自発的に行動出来るグローバルリーダーを育成することを

目的とするグローバルリーダーシップ育成プログラムの活動を本格的に開始し、学生、社会人

など幅広い層を対象としてプログラムの提供を行いました。

2008年から続く世界的な景気低迷の影響を受けて財政が逼迫した NY市の教育予算の削減、

日米で発生した天災の被災地支援に寄付金が向かうなど、ここ数年の中で、NPO業界全体をと

りまく潮流の変化がありました。そのような状況の中、2011年に私が受講した Columbia

Business Schoolの Institute of Nonprofit Managementプログラムで学んだ、活動の開拓先を広げた

り今までと異なるプログラムを始める等の模索を続け、その結果が実ったのが今年です。

光栄なことに、今年は内閣府特命担当古川元久大臣より、世界で活躍し『日本』を発信する

日本人プロジェクト ~「国境を越えた情熱」をもって頑張る日本人~として選定を受け、感謝

状を受領する名誉も賜りました。日本人は内向き思考と言われがちですが、NYdVに集まって

くる若者達は、海外で改めて自国の文化やアイデンティティを振り返り、その価値を世界に伝

える市民交流大使として多いに活躍しています。今後とも NYdVはグローバルリーダーを育成

し、彼らが帰国後、日本を支える人材の一員になることに貢献するべく、引き続き精進して参

ります。

これからも皆さまからの御意見、御指導を賜りつつ、団体としてより一層の発展を遂げられ

るよう、努力して参ります。どうぞ引き続き御支援のほど、宜しくお願い申し上げます。

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団体概要

NY de Volunteer (ニューヨークでボランティア、以下 NYdV)は、2002年に活動を始め、2003

年にアメリカ国税局から 501(c)(3) IRS Status(税金控除資格)を取得した非営利法人です。

運営体制(2012年 12月 31日現在)

名誉理事: 谷口 奈保子

理事: アンドリュー・ミーハン

十場 貴久

寺田 和美

高橋 賢一

創立者・代表: 日野 紀子

アドバイザー: 木田俊彦 明恵 トパール リンゼイ 芥川

石元 悠生 遠藤 豊 景山 邦昭

魚住 早智子

運営スタッフ: 50名

所在地及び連絡先

601 West 110th Street #10K5 New York, NY 10025 USA

Tel: 212-932-7208 Fax: 212-678-5365

E-mail:[email protected]

Web: http://www.nydevolunteer.org

活動理念

日米のコミュニティを啓発・集結し、市民の社会参加推進とグローバルリーダー育成を通して、

積極的に変革を起こす人材を社会に送り出します。

NYdVは、創立者の日野紀子が 1994年にコニーアイランドに初めて訪れた時の体験が元にな

って発足しました。ゴミがあふれた浜辺に失望し、自発的に一人でゴミ拾いをしていたところ、

その姿を見た人々が次々と手伝ってくれました。このことから、多くの人と気持ちを共有する

ことや、一人一人は微力でもその力が集まると大きな力となることの偉大さを実感し、2002年

に NYdVを立ち上げました。

設立以来、「誰もが気軽に参加でき、学び、感動を分かち合える」活動を展開することを基本方

針とし、多くの参加者を得るとともに、企業や他の非営利団体と協力して、ニューヨークの社

会問題に取り組む社会貢献活動を行うほか、講演などの機会を活用し、市民の社会参加の啓発、

推進を行っています。

また、グローバルな視野を持ち 自発的に行動出来るリーダー育成に取り組んでいます。

そして 、ニューヨークのように多種多様な人間が住み暮らす大都会において、人種や年齢など

様々な社会的階層の違いを超えた人と人を結ぶ「掛け橋」となる活動を行うことで、すべての

人が他者への理解を深め、広い視野を持ち、尊重しあい、心地よく共生できる社会の構築を目

指して活動しています。

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2012年活動実績

ボランティア参加者数: 550名 (累計参加者数)

メーリングリスト登録者数:約 2500名

ウェブサイトアクセス者数: 1,274,135ヒット

総受益者数: 8,050人

■2012年の傾向として、NYdVの NPO運営のノウハウの充実により活動が拡大しました。

■企業、他団体から NPO経営についての支援の依頼が増えました。

■プログラムの企画内容が成熟し、継続的な受注が増えました。

■組織の運営体制が強化されてきました。

活動一覧

(敬称略)

日時 企画名

1月 17・24・31日

2月 7・14・28日

3月 6・20・27日

Explore Japanese Culture After School Programを企画実施

第 1回~9回

2月 27・28日 ハーバード社会起業大会 スタディツアーに通訳ボランティア参加

3月 30日 国連国際学校における 春祭りに企画参加

4月 27日 「NPO(非営利法人)のしくみ」講演会開催

5月 13日 Japan Dayに企画参加

6月 14日-8月 8日 「Voice From Japan」展で PRコンサルティング

8月 6日~9月 21日

グローバルリーダーシップ育成プログラム:オフィスインターン

生受け入れ

9月 11・12日

グローバルリーダーシップ育成プログラム:大学研修生受け入

れ、ニューヨーク市施設にてボランティア企画実施

9月 22・23日 日米交流美化活動参加

10月 11・12日

グローバルリーダーシップ育成プログラム:アイム湘南美容教育

専門学校の「グローバルシティズン体験プログラム 」研修生受け

入れ、 幼稚園にて日本語による幼児教育のお手伝いの企画実施

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10月 20日

グローバルリーダーシップ育成プログラム:アイディアヒューマ

ンサポートサービス研修生受け入れ、高齢者施設でのボランティ

ア企画実施

11月 7日

グローバルリーダーシップ育成プログラム:小学生受け入れ、子

ども日米交流プログラム企画実施

11月 14日、16日

「NPO、ボランティアについて」「グローバルリーダーシップ育

成プログラム」講演会実施

12月 19日 日本クラブのホリデーイベント支援

2012年の活動内容

*大臣より「世界で活躍し日本を発信する日本人」の感謝状受領 NYdV代表の日野紀子は、内閣府特命担当古川元久大臣より、世界で活躍し『日本』を発信

する日本人プロジェクト ~「国境を越えた情熱」をもって頑張る日本人~として、選定を受け、

2012年9月18日に感謝状を受領いたしました。 この選定を受けたのは、海外の国・地域において特定分野で顕著な活動を行い、『日本』の

発信に貢献した人物と今後一層の貢献が期待される人物で、合計63名、そのうちアメリカか

らは17名が選ばれました。受領者には、女子サッカー選手の澤穂希氏や、 マサチューセッツ

工科大(MIT)メディアラボの所長の伊藤穰一氏、モデルの冨永愛氏、俳優の別所哲也氏など

も含まれます。NPO業界からの選出は3名で、アメリカからは唯一となっております。

この感謝状の授与は、ニューヨークを拠点に市民の社会参加を推進・啓発し、日本文化紹介

を通じて、教育、医療、環境など幅広い社会貢献活動を実施、及び次世代のグローバルリーダ

ーを育成していることが評価されて行われたものです。

これもひとえに、創立から 10年間に渡り活動にご参加下さったボランティアの皆様や、活動

資金をご提供下さったスポンサーの皆様のお陰です。改めまして皆様に御礼を申し上げます。

2002年の創立より 7,000人の人たちと 700以上の活動を実施し、100,000人の人たちに貢献して

きました。ニューヨーク市からは 3回の功労賞を受賞しており、お陰さまで、日本でもアメリ

カでも高い評価を頂いております。NYdVは今後も益々活動に精進してまいります。 どうぞ宜

しくお願い致します。

* Explore Japanese Culture After School Program NYdVがこの数年ニューヨーク氏公園局の委託で実施してきた Explore Japanese Culture After

School Program (以下 EJC、日本文化紹介を通した異文化理解推進教育プログラム)ですが、お陰

さまで、プログラムの実施先が公立学校やニューヨーク市内のチャータースクールにも広がっ

ています。この企画は、もともとニューヨーク市が運営するレクリエーションセンターの公式

なアフタースクール(放課後)プログラムとして、地元の子どもたちに日本文化を紹介するも

のでしたが、日本語教育を文化理解からアプローチするプログラムとしても実施されました。

人種のるつぼといわれるニューヨークにいながらも異文化に滅多に触れる機会がない子どもた

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ちに日本文化に触れてもらい、「世界市民」の育成、かつそれを通して「日米の相互理解推

進」を促すことを目的としています。

① ブルックリン公立小学校

1月から 3月にかけて毎週火曜日、ブルックリンの公立小学校

で 6歳から 11歳までの子どもたちを対象として、計 9回の EJC

を実施いたしました。こちらは PTAより資金をいただいて実現

したものです。毎週いろんな日本文化を紹介しましたが、折り紙

やお習字などに、子どもたちは本当に興味津々。シャイでなかな

かしゃべってくれなかった女の子も、プログラムを通じて少しず

つ打ち解けていきました。

3月のはじめ、私たちは子どもたちと東日本大震災について話

をしました。子どもたちはニュース等を通じて被害の大変さを知

っていました。そこで私たちはあるお願いをしました。今も被災

地で苦しい生活をしている人たちに、手紙を書いてほしい。ニュ

ーヨークという遠く離れた場所にも、被災地の方を思っている人

がいるということを、伝えてほしい。それはきっと、被災地の方に勇気と希望を届けることに

なるだろうから。子どもたちは、一生懸命手紙を書いてくれました。絵を描いたり、スマイル

マークが飛び出るように工夫をしたり、本当に心をこめて書いてくれたのが伝わってきます。

子どもたちのそんな様子を見て、私たちまで元気をもらいました。

② ハーレムチルドレンゾーン中学生 7月 10日より 31日まで、ハーレムチルドレンゾーン Promise Academyに通う 96名の 7年

生(中学生)に対し EJCを実施しました。このプログラムでは、異文化を体験しながら実

際に日本語を使用することにより、子供たちの日本語を学ぶ意欲を向上させることを目的

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としました。授業は日本語の数字、浴衣、折り紙、お箸、書道、お弁当づくり、茶道、剣

道、カラオケの合計 9科目にわたって、1日 4授業ずつ行われました。

生徒たちは授業を通じて、日本のしきたりやマナーを学びました。また、グループで力

を合わせて活動することによってチームワークを、折り紙やお弁当づくり等では創造性や自

己表現を、また学んだことを他の生徒へ教えることを通じてリーダーシップを、強化するこ

とができたのではないかと思います。

日本文化を学び、100人以上の日本人と交流することを通じて、閉ざされたコミュニティ

にクラス子ども達に、世界には多様な文化が存在するということを、身を持って体験して

もらうことができました。

当プログラムは生徒、先生、関係者から大好評で、特に生徒たちは「日本語をもっと勉

強したくなった!」という感想を聞かせてくれました。将来、彼らの何人かでも、いつか

日本に留学して、日米の架け橋となってくれたら、と思います。

*:

*子ども日米交流会 ニューヨーク市との提携により、11月 7日に「子ども日米交流」プログラムを行いました。

これは昨年に引き続き2度目の実施となったもので、日本の小学校の生徒が修学旅行でニュー

ヨークを訪れ、研修の一環で、ニューヨークの子ども達に日本文化を紹介および交流するイベ

ントです。

日本からは約 80人の子どもたちが訪れました。この日のために日本の子どもたちは、自分た

ちの文化を紹介するための資料を英語で作成し、またアメリカの子どもたちに直接日本の文化

を体験してもらうために準備をしてきました。当初予定していた会場は 10月末のハリケーンサ

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ンディーの影響で閉鎖となり、開催が危ぶまれましたが、NYdVはニューヨーク市と友好的な

活動を 10年も続けてきたおかげで、ニューヨーク市との連携により、新たな実施会場を見つけ

ることができました。更に、当日は大雪に見舞われましたが、センターの職員と NYdVスタッ

フの臨機応変な対応により、無事実施できるはこびとなりました。

日本の子どもたちはしっかりと準備した資料でニューヨークの子どもたちに富士山や日本の首相を紹介し、現地の子どもたちも、とても興味深く日本の子どもたちの紹介を聞いていまし

た。また、日本の紹介の後、日本の子どもたちは 3つのグループに分かれて、それぞれお箸の

使い方、剣玉、書道を現地の子どもたちに英語で教えました。最初はちょっと恥ずかしそうに

していた日本の子どもたちですが、徐々に慣れてきたのか「こっち見て」や「こうするんだ

よ」と会話もしながら現地の子どもたちと交流を楽しんでいました。最後は、日本の子どもた

ちが手話を交えて英語で”It’s a small world”の合唱を披露。ニューヨークの子どもたちにもな

じみのある曲で、一緒に踊りながら楽しんでいました。

これからの未来を担って行く子ども達が、生のニューヨークの文化に触れたこの貴重な機会

を通し、グローバルな視野を持ち、世界で活躍できる人材に育つよう、NYdVはこれからもこ

のような日米交流活動を行って参ります。

*グローバルリーダーシップ育成プログラム

NYdVでは日本の大学生や社会人に対して、「インターンシップ」・「米系非営利団体でボ

ランティア」・「ビジネススキルアップ講座」の 3項目を組み合わせたグローバルリーダー育

成プログラムを提供しております。

■オフィスインターン、スキルアップ講座を通したグローバルリーダーになる為の「学び」

■ 観光や留学では経験できない、米系非営利団体でのボランティア「体験」

■世界各国から集まる様々なバックグランドを持つ人たちとの幅広い「交流」

を提供することにより、グローバルな視野を持ち、自発的に行動出来るグローバルリーダーを

育成することを目的としています。

NYdV では今まで在ニューヨーク日系社会および米国人へプログラムを提供してきましたが、

過去 10年に学んだことを日本の若者達に還元し、グローバルリーダー育成を行うために本プロ

グラムを開始いたしました。

NYdVは大学、留学代理店、旅行代理店など複数の提携企業と共に、学生、社会人など幅広

い層を対象として当該プログラムを実施しており、参加者はリーダーシップ、グローバルシテ

ィズンシップを日本語と英語を駆使しながら学びました。おかげさまで大変好評を得ておりま

す。今後、このプログラムを更に強化し、多くの方々に提供して参ります。

① インターン生受け入れ 2012年度は 8月より 9月にかけて約 1カ月ずつ合計4名の参加者の受け入れを行い、多くの

ことを学んで頂きました。インターン生の体験レポート(抜粋)を紹介いたします。

*******

体験レポート:新美 華紅羅

初日は代表の日野氏との面談から始まりました。面談では何故NPOでインターンシップをし

ようと思ったのか、なぜインターンシップをニューヨークでしようと思ったのか、インターン

で自分がどんな風に成長したいのか、等自分のことについて詳しく話します。これは自分が今

からしたいことへの考えを整理する良い機会になりました。私は漠然と何か自分から経験して

いくことがほしいと思ってこのインターンに参加しました。具体的な目標や将来を考えてイン

Page 10: NY de volunteer 2012 Annual Report

ターンをしようと思ってはいなかったのです。

私が自分自身の将来を漠然と考えてはいたつ

もりでしたが、具体的にするためには何も動

いていない、むしろ考えてもいないことが痛

いほど分かりました。そして、インターンを

する前に漠然ではなく目標を立てて取り組む

準備ができました。インターン後には「自分

から行動できる人になる」ことを意識して毎

日仕事に向かっています。

インターン中は、オフィスの環境整備と活

動資金集めを目的としたイベント Happy Hour

FUNdRaiserの準備に携わりました。

楽しいことばかりではなく、自分が体験し

たことない仕事をしてとまどったり、つらい時もありました。しかし、今考えるとこの短期間

で喜怒哀楽をたくさん感じることができたのは NYdVでインターンをしたからこそできる貴重

な体験だと思います。

さらに良いところは先輩方がしっかりと指導をしてくれることです。社会人としてのメール

マナーや電話対応、教養、常識を先輩方が随時教えてくれます。学生生活をしているうえでは

決して知ることのない知識をたくさんに入れることができます。

NYdVでは、言われたことをこなすだけでなく、より良い結果を出すために自分で考えて動

くことを求められます。自分の意見を持って話すことが上手くなりました。疑問に思ったこと、

分からないことも、とまどらないですぐに言えるようになり、自身が成長していることを感じ

ています。

*******

② 大学研修旅行の受け入れ

旅行会社『アムネット』と共にニューヨーク異文化研修の企画を行い、9月 11日及び 12日に

大学生 3名の受け入れを行いました。

初日前半は NYdVオフィスにてオリエンテーションを行い、国際人としての社会貢献のあり

方、ボランティアの心構え、日本文化紹介の練習、英語でのコミュニケーションに関する講座

を行いました。初日後半、2日目は、ニューヨーク市の施設である『The Thomas Jefferson

Recreation Center』に出向き、折り紙、剣玉、お箸遊びなどのゲームを通して、地元の小中学生

や地域住民の方との交流を楽しみました。

2日目の朝に、初日にできなかったこと、もっとこうすればよかったと思うことを皆で出し

合い、改善策を話し合うことにより、その日の午後、学生たちが見違えるように溌剌と活動し、

この研修旅行の意義を実感してもらうことができました。

以下、参加者からのレポート(抜粋)を紹介させて頂きます。

*******

初日、私は恥ずかしがってしまったり、ためらったりしてしまい、積極的に交流をすること

ができませんでした。その悔しさを乗り越える為に、2日目の講義では改めて、英語での積極

的なコミュニケーション方法について指導頂いたことで少し心の準備ができました。そして、2

日目の日米交流は、自分からどんどん話しかける事ができました。待っているだけでは何も始

Page 11: NY de volunteer 2012 Annual Report

まらない、自らが動くことの大切さを体験するこ

とができました。これを日本に帰ってからも活か

したいと思います。

アメリカの高校生と交流して、彼らが将来につ

いてしっかり考えていることをきいて、正直非常

にあせりました。自分も大学生のうちに将来何を

したいのか考えていかないといけないと思いまし

た。

イーストハーレムというマンハッタンにありな

がらも、普通観光では一切いかない地元の人たち

が住むエリアを訪問する事自体、このプログラム

に参加したからこそ出来たことだと思いました。

少し怖かったけど、実際に一人ひとりの話してみたら、みなさんとても親切で、私達を暖かく

迎えてくださいました。一人、男性の人が日本の折り紙に非常に興味を持ってくださって、私

と一緒に約 10種類の折り紙をつくりました。彼は「日本には以前から関心があったけど、日本

人と話すのは今日がはじめてだ」と言っていました。そうか、私が彼にとっても始めて交流し

た日本人なのか、と思うと、ちゃんと日本を伝えられるようになりたい、もっと英語を頑張り

たいと思いました。

*******

③ 各種研修プログラムコーディネート

(1) 保育施設での研修プログラム

10月 11日及び 12日、日本の美容教育専門学校「アイム湘南美容教育専門学校」より幼稚園

教諭、保育士を目指す学生の研修のコーディネートを行いました。幅広い情操教育ができる先

生になることを目指すプログラムを行いたいとの要望に基づき、日本語で幼児にプログラムを

提供するニューヨークの保育施設、計 2施設にて見学、研修の企画・実行を行いました。

施設では日本人の子どもに限らず、日本語に興味のあるご両親が連れて来られたアメリカ人

など、様々な子どもたちがいて、日本語での絵本お読み聞かせ、ゲームなどを楽しんでいまし

た。また、日本語での手遊びを教えることになった学生は、どのように伝えたらわかりやすい

のか試行錯誤を繰り返しながら、一生懸命子どもたちとのコミュニケーションを図っていまし

た。学生たちからは、日本とアメリカの幼児教育における共通点、相違点を知ることは、大変

貴重な経験になったとの感想をいただきました。

(2)高齢者施設でのボランティア

日本のセラピスト及びセラピスト養成学校「アイディアヒューマンサポートサービス」の学

生の研修のコーディネートを行い、10月 20日、ニューヨーク市内の高齢者施設でのボランテ

ィアプログラムの企画・実行を行いました。

以下、参加者からのレポート(抜粋)をご紹介します。

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*******

レポート:佐々木美帆

今日は、姿勢を正しくする

というイベントでのサポー

トを行いました。施設職員

の方の指導のもと、研修参

加者 2名は、アクティビティ

のデモンストレーターとし

てステージにあがり、ほか

のメンバーは、お年寄りの

アクティビティ参加のサポ

ートを行いました。

お年寄りとのかかわりは、

「視線の高さを同じくする、

大きな声で、女優になったつもりでイントネーションを強くして、とにかく笑顔でかかわって

ください。英語の能力は、関係ありません。」との NYdVスタッフの素敵なアドバイスに、気

持ちもリラックスして、お年寄りとの交流がスタート。

イベント終了後は、参加したお年寄りの皆さんの車椅子をおして、お部屋にお送りする対応。

100人近くの方がご参加されていたので、その移動一つとっても、結構大変な作業でした。

とにかく笑顔とジェスチャーで、かかわる皆さんは、さすが本校の受講生・研修生、お声がけ、

かかわり行動は完ぺきでした。そして、本当に心から楽しみながら、ボランティア活動を終了

して、最後の修了証書をいただきました。

自分自身の学びというだけでなく、誰かのために提供できる。誰かのために役に立てる。とい

うことが、私たちのミッションであり、ニューヨークでも、そのような活動でしめくくること

ができて、本当に、よかったと思います。

*******

*講演「NPO(非営利法人)のしくみ」開催 ビジネス講座を定期的に企画開催する「ファイナンシャル道場」より依頼を受け NYdV代表

の日野紀子は 4月 27日、「NPO(Non profit organization=非営利法人)のしくみ」について講演

を行いました。

非営利法人は日本で考えられているボランティア団体のイメージとはずいぶん勝手が違い、

ニューヨーク市全体で14%の雇用を生み出していると言われています。非営利法人とはどう

いう仕組みなのか?非営利法人とビジネスはどこが違うのか?など、日本人にとって理解しに

くい非営利法人業界について、わかりやすく解説しました。

参加者との質疑応答は大変盛り上がり、大好評を得まし

た。また、「今までよくわからなかった非営利法人がどう

やって成り立っているかが理解できた」、「非営利法人と

ビジネスの相違点が整理できた」「非営利法人との付き合

い方がわかった」等の感想を頂きました。多くの方に非営

利法人をより理解して頂く機会を今後の団体発展のために

活用して参ります。

Page 13: NY de volunteer 2012 Annual Report

【Photographer: Masao Katagami 形上将夫】

*東日本大震災支援の展覧会で PRコンサルティング事業受注

全米最大級の教会・聖ジョン大聖堂にて、「VOICE FROM JAPAN 日本からの声:大震災後

の悲しみと希望」展において、NYdVは 10年の活動の中から培った日系メディア、既存ネット

ワークを活かして PRを担当し、意義の高いこの企画を幅広く告知しました。

震災をテーマにした英訳つきの短歌、被災地の写真などを展示した「Voices from Japan」展覧

会は、東日本震災以降の日本を世界に伝えるために、日米の文化交流を推進する『文化交流工

房(代表 辻本勇夫)』によって当団体を含むニューヨークのパートナー団体と共に 6月 15日

から 8月 8日までの 8週間に渡り開催されたものです。

この展覧会は、苦難の中に生き続ける被災者の

姿と心を紹介し、それによって、世界と日本の

人々が同じ人間同士として心の絆を深めるため

のものでした。震災以降すでにニューヨークで

も被災地支援イベントが数多く行われてきまし

たが、この展覧会の意義の深さは、日本人が立

ち上がることのみならず、日本に関心の深いア

メリカ人たちが、遠く離れた国で起こった悲劇

を自らのこととしてともに胸を痛め、復興を願

ってこの企画に参画し、日本および在米の日本

人と共同で実現させたことです。そして、

日ごろ他宗教との交流を盛んに行い、世界

各地から毎日沢山の観光客が訪れる聖ジョ

ン大聖堂が全面協力することにより、「日

本からの声」をまさに「世界の人々の心」

に届ける事が可能となったことです。

展覧会前夜の 6 月 14 日にはオープニン

グ・レセプションが厳かに実施され、約

400 名が会場を訪れました。会場では、円

を描くように配置された 31 首の短歌がカー

ネギーホールより提供された楽譜台の上に展

示されましたが、その順番には意味があり、地震があった 3 月から一年後と時系列に並べられ、

被災地の心の変化を読み取ることが出来ます。そして長い講堂を歩くと、その両側の壁には、

ビデオ映像やニューヨークの写真家マグダレーナ・ソーレによる写真 19点、宮城県の瓦礫から

掘り出された被災写真のコラージュ 2 点を見ることができ、正面の舞台の壁には、代表作の2

つの短歌が大きく壁に吊るされ、最後、一番奥には中川直人画伯による被災地 1000人のポート

レートから 100 点が展示。 被災者本人、そしてその人達に共感した日米の支援者による作品

を一同に鑑賞できました。

式典では、日本から式典出席のために渡米した被災者である歌人、半杭螢子氏と須田富士子

氏、またニューヨーク在住の歌人ダンバー悦子氏のそれぞれが、自作の短歌を朗読しました。

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【Photographer: Masao Katagami 形上将夫】

Page 14: NY de volunteer 2012 Annual Report

「ただいま」と主(あるじ)なき家に声かける 懐かしき匂いに声あげて泣く

半杭螢子 (福島県) 2011年 5月作

"I'm home," I cry

as I enter

the empty house--

my voice responding

to the familiar smells ----------------------------------------------------------------------------------------------------------------

濁流に三人の子らを救ひたまふ 野武士のごとき目の潜水士

須田富士子 (宮城県) 2011年 6月作

from the muddy stream

he saved three children for us --

a diver

with eyes wild and bloodshot

like a wandering samurai

----------------------------------------------------------------------------------------------------------------

*資金集めパーティ Happy Hour FUNdRaiser隔月定期開催

NYdVは代表的な活動のひとつである「Explore Japanese Culture After School Program(以下

EJC): 日本文化紹介を通した異文化理解推進教育プログラム」の実施に必要な資金を集める目

的で Happy Hour FUNdRaiserを開催しており

ます。このイベントは、レストランやバー

の Happy Hourの時間帯に開催する入場料な

しで気軽にお酒を飲みながら参加できるも

のです。このイベントでは、より多くの

方々に当団体の活動の支援、すなわちニュ

ーヨークの子どもたちの教育支援をしてい

ただくことを目的とし、同時に NYdVの

日々の活動も紹介しています。 普段はなか

なか会う機会のない NYdVの活動をご支援

下さっている様々な国籍や年代、業界の

方々との交流やラッフル(※1)などで、楽しみながら活動支援(寄付)をしていただけるイ

ベントとなっております。ラッフルの売上、折鶴ピアスなどのグッズの売上、チップなどが

NYdVへの寄付となり、EJC実施のための資金として充てられ、ニューヨークの子どもたちの

教育支援へと役立てられます。 参加いただく皆さんに、NYdVに対する理解を深めていただき

つつ、参加者が楽しみながらニューヨークの子どもたちを支援していただくことが私たちの目

標です。 (※1 ラッフル:くじ引き抽選会。自分のほしい景品をあらかじめ選んで参加する

抽選。景品はすべて企業や個人からの寄付で、ラッフルチケットの売上はすべて NYdVへの寄

付になります。)

Page 15: NY de volunteer 2012 Annual Report

2012年度は 2月 10日、4月 20日、6月 29日、

8月 17日、10月 23日の合計 5回の Happy Hour

FUNdraiserを開催し、合計約 9000ドルの資金を

集めることができました。

うち、10月 23日に Korean Townにあるスポ

ーツバー『Legends Bar NYC』にて開催した

Happy Hour FUNdraiserでは 82名のお客様が来場

して下さり、日本人やアメリカ人だけでなく、

様々な国籍の方、学生さんや社会人の方々がハッ

ピーアワー価格のお酒を片手に楽しい時間を過ご

して頂きました。恒例の「ラッフルくじ引き抽選

会」では、多数の企業からご提供頂きました約 30の素敵な賞品が並び、順次当選者が発表され

ると会場は盛り上がりを見せました。イベントでは、女優の方がMCを務め、NYdVのプレゼ

ンテーションを始め、ラッフル当選者の発表や司会進行など、大活躍してくださいました。ま

た、コンテンポラリーロックアーティストとして活躍中の方によるライブパフォーマンス、マ

ジシャンの方によるマジックショーなども披露され、素敵な時間を過ごすことが出来ました。

皆様一人一人のご協力により、今年度の Happy Hour FUNdraiserで集めた資金の合計額約

9000ドルで、約 450人の子ども達を支援することが出来ます。収益金は全て、「異文化理解推

進教育プログラム-EJC」の活動資金として大切に使わせて頂きます。

Happy Hour FUNdraiserをご支援くださったスポンサーの皆様、アーティストの方々、司会

を務めてくださった方、ボランティアの皆様、そして来場して下さった皆様、本当にありがと

うございました。この場をお借りして厚く御礼申し上げます。

(順不同、敬称略)

スポンサー:

Asahi Beer USA、Estee Lauder、NARS、Pola、Shiseido、Docomo、Original、Amber 、

Gunze USA、United Airline、Nehemias Cifuentes、Takahisa Juda、Yoshiko Okamura

Ayaka Nishi 、Kambi、Karaoke Champ、Poesy Things 、Tammany Hole、Kaoru Bando、

Karaoke Apple 、Karaoke Shout 、Loreal Japan 、Nimanyima、NY Hallelujah Company LLC、

Page 16: NY de volunteer 2012 Annual Report

NehemiasCifuentes、Tenri Cultural Institute of New York、Continental Airline、

Kambi Ramen House、Kodama Sushi NY、Sakura Shoji, Inc.

パフォーマンス:

Shiori Shinohara Trio、NOB、Mikiko Miyagawa、Lulla Miyuki、Rich Kameda

司会:

Mari Mori

*新アドバイザー就任

今年度、ニューヨーク倫理友の会理事長のリンゼイ芥川氏、ニューヨークの AKTギャラリー

のオーナーでありまたショープロデューサーである明恵トパール氏、元産経新聞編集委員で東

京都都知事特別政策秘書の石元悠生氏、日本とニューヨークの著名ブランド専門デザイナーと

して活躍し、現在ロサンジェルスでシチズンズ オブ ヒューマニティーのデザイナーを務める遠

藤豊氏の 4名が、新たにアドバイザーとして就任いたしました。

*Gray Matters による NPO運営のコンサルテーション支援 各分野のビジネスの第一線で活躍してきた専門家集団の非営利団体 Gray Mattersが、数ある

応募団体の中から NYdVを支援先に選出しました。理事の増員、カリキュラム開発、ファンド

レーズの強化に協力を得ております。

*ハーバード社会起業大会 スタディツアー スタディツアーや世界との交流を通じ、世界を学び、日本人のグローバル化を進め、日本社

会の変革に貢献することを目的する任意団体『ワールドスタディ』によって開催された研修旅

行のうち、2月 27日及び 28日に行われたニューヨークでの非営利団体及び社会起業家訪問ツ

アーに NYdVも通訳として支援同行しました。業界知識と共に高い英語力、日本語力が問われ

る同時通訳を NYdV理事の寺田和美が務め、評価を得ました。

参加者は、貧困地域の子どもたちに教育を提供する世界の代表的な教育非営利団体であり、

また全米人文科学系学生就職ランキング 1位 (2010年) にも躍進したティーチ・フォー・アメリ

カ等を訪問し、新しい社会の形を作る担い手の一つである社会起業家について学びました。世

界で最も社会へ影響力のある人々に会い、考えを聞き、質問できるこのスタディツアーを通じ

て、参加者からは人生が変わるきっかけとなったとの感想も得ました。

*「忘れない 311」 TV Japanによる 収録 姉妹団体 Tokyo de Volunteerと共に、昨年 3月 11日に発生し

た東日本大震災の被災者の方々に対して、日米で様々な支援活

動を行っております。アメリカ・カナダ地域で日本語によるテ

レビ放送を行う NHK系列のテレビ局『TV Japan』より、その

様子を伝えたいとの有難いお話を頂き、2月 23日に収録を行

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いました。

メッセージは「311を忘れない」、タイムズスクエアで NYdVのスタッフがあつまり、みんな

で声を合わせて、「忘れない311」と日本にメッセージをおくりました。この様子は 3月 11

日に TV Japanにて放映されました。

*日米交流美化活動

9月 22日及び 23日にニューヨークの公共施設および街頭の美化活動「ニューヨークお掃除

に学ぶ会」を実施しました。この会には、鍵山秀三郎氏の『掃除哲学』に学ぼうという有志の

集まりとして平成 5年 11月に発足された『日本を美しくする会』が日本から参加し、在ニュー

ヨークの清掃ボランティア団体も 2団体参加しました。

この会は私たちが日頃お世話になっているニューヨーク

市内を綺麗に掃除し、かつそれを通して日米交流を行う、

というものです。NYdVは設立当初よりこのプログラム

に参加しており、毎年恒例となったこの会も今年で記念

すべき10回目を迎えました。今回は米国人、在米日系

人、日本からの参加者、のべ 200名が参加しました。

2日間にわたり、ニューヨーク市リクリエーションセ

ンターとウエストビレッジの街頭にて、地元ニューヨー

クで環境問題、美化活動、ボランティア活動に取り組む

団体や地元の子どもたちと共に清掃活動を行いました。参加者は掃除をして綺麗になるという

達成感はもちろんのこと、活動後の感想共有会で、ただそこにあるゴミ、汚れのことだけでな

く、それらを通したニューヨーカーの姿を学び、清掃への取り組みを通じて心の日米交流をは

かりました。

Page 18: NY de volunteer 2012 Annual Report

メディア掲載

2012年 3月 11日 TV Japan

2012年 3月 12日 日本経済新聞

2012年 5月 15日 SANKEI EXPRESS

2012年 6月 2日 東京新聞(姉妹団体 Tokyo de Volunteerの活動について)

2012年 10月 5日 よみタイム

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2012年 10月 6日 週刊 NY生活

Chopsticks NY “Celebrity Talk” Section on October 2012 号

NORIKO HINO

“I am a big believer in each one of us having the power to change the world to be a better

place. Every action counts.”

New York based non profit organization NY de Volunteer Founder/Executive Director, Noriko Hino was recently selected by the Japan Cabinet Secretariat’s National Policy Unit as one of the Global Messengers of Japan. Hino has been involved with related activities over the last decade, and here she shares her path up until now as well as her hopes for the future. Congratulations on being a recent recipient of an award from the Japan Cabinet Secretariat’s National Policy Unit! What aspects in particular do you think led to your selection?

©Masao Katagatami

≪詳細記事≫

http://www.chopsticksny.com/contents/people/2012/10/9701

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寄付者一覧: Thank You!

NYdVが活動を続けられるのは、寄付のご支援を下さる皆様のおかげです。ありがとう

ございます。

$3,000 -$10,000

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Ziff Brothers Investments, LLC

$1,000 - $2,999

Cleantech Shiogai Tokyo, Inc.

Takahisa Juba

Toshihiko Kida

Ken Takahashi

Sumitomo Corporate of America

Metzger-Price Fund

Japanese Medical Society of America Inc.

The Norinchukin Foundation, Inc.

Chizuko T Korn

Vincent Degiaimo

$500 - $999

Accomodations in N.Y. Inc.

Suntory International Corp.

Cleantech Shiogai Tokyo, Inc.

あっとニューヨーク

Hisashi Juba

Mitchie Takeuchi

Uozumi Design LLC

$100 - $499

Nippon Active Life Club EXROYAL CO., INC. Asao Mikawa

COBU Inc. Atsuko Fukui Hiroyuki Kawashima

Jun Kojima Fumi Matsuki Kotaro Nakai

Amnet New York, Inc. PAL Japan Shogo Kubo

Karaoke Champ Law offices of Mark C. Kalish, P.C. Tomoaki Kato

Tetsu Usui Legends

Norimasa Suzuki M&W International (USA), Inc. $1 - $99

Hirokazu Ishige

Nozomi Terao

Kazumi Terada

O saka-City Council of Social Welfare

Randall David Cook

Steven Horowitz

Chieko Hashizume

Ryuichi Maruyama

Marc Carroll

Mitsuo Shibuya