オープンデータ推進の課題とポイント

－　技術的側面について　－

平本　健二　　政府 CIO補佐官　　経済産業省 CIO補佐官

1

行政の情報の流れ

2

行政機関

利用者（国民・事業者）集める 集約する

分析する 公表する（可視化）

公表する 分析する

国民・事業者

ルール・基盤・標準化

蓄積する

報告書等

生データ・統計データ

統計届出、台帳等

立案する 公表する（可視化）政策、制度等

バリューチェーン

マーケティング

フィードバック

インタラクション

行政の情報の流れ

3

行政機関

利用者（国民・事業者）集める 集約する

分析する 公表する（可視化）

公表する 分析する

国民・事業者

ルール・基盤・標準化

蓄積する

報告書等

生データ・統計データ

統計届出、台帳等

立案する 公表する（可視化）政策、制度等

バリューチェーン

マーケティング

フィードバック

インタラクション

ファイル形式

API

可視化

記述ルール

対話技術

リフレッシュ

分析技術

情報整理技術

知的財産 利用規約

語彙

コード

文字

テンプレート

タグ

メタデータ

電子行政分野におけるオープンな利用環境整備のためのアクションプラン

4

Web用の政策関連情報データカタログ

文字用語コードドメインルール 標準化・共通化した基盤

・基本情報の共通化・持続的に発展可能な標準の採用・設計・開発の共通化

新たな利便性の高いサービス・情報の組み合わせ・プロセスの見直し・ APIを通じた民間サービス開発

府省のwebサイト

テーマ別 webサイト

民間のwebサイト

調達・制度情報

組み合わせ自由な素材群・情報構造の共通化・見出しデータの共通化・重要な情報の集積

ハードウェア・基盤ソフト（共通プラットフォーム）

サービス政府のサービス、民間のサービス

コンテンツ

ガバナンス

ピンクがアクションプラン部分

共通の語彙

情報を正しく効率的に交換、活用していくためには、人名、住所、物等、データを体系的、かつ、構造的に定義して行く必要がある。 共通語彙基盤（ＩＭＩ）は、コア語彙、共通語彙及びドメイン固有語彙で構造化。

コア語彙

ドメイン固有語彙各分野での利用に特化した語彙。例）病床数、時刻表　など

避難所

住所

病院

駅

災害復旧費

ドメイン共通語彙分野固有の語彙の内、他の分野でも参照する主要な語彙。例）病院、駅名、避難所　など

コア語彙どの分野でも利用される普遍的な語彙。例）人、物、場所、日付　など 地理空間

・施設

移動・交通

防災

財務ドメイン固有語彙

ドメイン共通語彙

5

検索

オープンデータ

システム連携

情報構造のイメージ 施設の情報は、コアのボキャブラリとドメインのボキャブラリの組み合わせで表す。

6

病院

建物

診療科

所在（住所）

施設情報

建築物情報

状況

ベッド数

小学校

建物

生徒数

所在（住所）

施設情報

建築物情報

避難所情報コアボキャブラリ

ドメインボキャブラリ

イベント

建物

スケジュール

所在（住所）

連絡先

広域アプリや業種横断アプリが作りやすくなる。

氏名、住所、組織などコア語彙の整備・活用

コード

7

政府機関組織名 調達機関コード 備考 予算書所管コード備考 利用機関コード 備考 GIMA組織コード 備考総務省行政管理局 財務省主計局 総務省統計局 総務省行政管理局

衆議院 1 02 ( )国会 50200 非公開参議院 2 02 ( )国会 50300 非公開最高裁判所 3 03 (裁判所）50500 非公開会計検査院 4 04 50100 非公開国立国会図書館 50400 非公開日本銀行 50600 非公開内閣 5 05 非公開人事院 6 00020 非公開内閣府 7 06 00100 非公開宮内庁 8 01 (皇室費）00110 非公開国家公安委員会（警察庁） 9 00130 (警察庁） 非公開公正取引委員会 00120 非公開防衛庁 10 17 00700 非公開金融庁 11 00150 非公開消費者庁 00160 非公開総務省 12 07 00200 非公開公害等調整委員会 00201 非公開消防庁 00202 非公開法務省 13 08 00250 非公開公安調査庁 00251 非公開外務省 14 09 00300 非公開財務省 15 10 00350 非公開国税庁 00351 非公開文部科学省 16 11 00400 非公開文化庁 00401 非公開厚生労働省 17 12 00450 非公開中央労働委員会 00452 非公開農林水産省 18 13 00500 非公開林野庁 00501 非公開水産庁 00502 非公開経済産業省 19 14 00550 非公開資源エネルギー庁 00551 非公開特許庁 00552 非公開中小企業庁 00553 非公開国土交通省 20 15 00600 非公開観光庁 00601 非公開気象庁 00602 非公開運輸安全委員会 00603 非公開海上保安庁 00604 非公開環境省 21 16 00650 非公開

マスターコードの整備

政府機関、自治体、住所、組織、大学、医療機関、産業、職業、商品、・・・・・・

国立国会図書館は、新官庁コードを運用

人口・世帯企業・家計・経済

大分類 Ａ 農業，林業 大分類 Ｂ 漁業 大分類 Ｃ 鉱業，採石業，砂利採取業 大分類 Ｄ 建設業 大分類 Ｅ 製造業 大分類 Ｆ電気・ガス・熱供給・水道業 大分類 Ｇ 情報通信業 大分類 Ｈ 運輸業，郵便業 大分類 Ｉ卸売業，小売業 大分類 Ｊ金融業，保険業 大分類 Ｋ 不動産業，物品賃貸業 大分類 Ｌ学術研究，専門・技術サービス業 大分類 Ｍ 宿泊業，飲食サービス業 大分類 Ｎ 生活関連サービス業，娯楽業 大分類 Ｏ 教育，学習支援業 大分類 Ｐ 医療，福祉 大分類 Ｑ 複合サービス事業 大分類 Ｒ サービス業（他に分類されないもの） 大分類 Ｓ 公務（他に分類されるものを除く）

司法安全環境災害観光国土気象労働国際

大分類 Ｔ分類不能の産業

「農業」

ホームページには、

この情報がありま

す

統計には、この情報があります

オープンデータには、この情報があります

関連した情報シス

テムがあります

制度情報

関連した、制度がありま

す

調達情報

関連した調達があります

利用者様々なシステムから、一括して関連情報を入手可能。

「Agriculture」

海外の統計等

府省ホームページ

統計

オープンデータ

ITダッシュボード

関連した、文書がありま

す

行政文書

タグの共通化

例１：産業構造審議会商務流通情報分科会の報告書　組織 「経済産業省」　グループ 「審議会・研究会」「報告書」　タグ 「情報通信業」「安全」「国際」

例２：気象データ　組織 「気象庁」　グループ 「データ」　タグ 「気象」「環境」「災害」例３：日本標準職業分類　組織 「総務省」　グループ 「コード」　タグ 「労働」「教育・学習支援業」

「サービス業（他に分類されないもの）」

自治体も含んだサービス視点のタグ

テンプレート化の推進

窓口相談Ｗｅｂ検索ＡＰＩ

府省

自治体

標準フォーマット

制度利用者

専門家相談Ｗｅｂ検索

制度利用者

中小企業応援サイト「ミラサポ」

復旧・復興支援制度データベース

他制度への展開

調達情報への展開

まとめ

10

オープンガバメント•透明性、参加、協働•新しい行政手法

オープンデータ•透明性、参加、協働

•新たな活用方法•情報価値の最大化

電子行政•利用者本位のサービス実現

•効率的なサービス

Webサイトオープンガバメントデータ

ハッカソン等

BPR

オープンデータに惑わされずに

ボトムラインからの改革が必要