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2014日本ジオパーク全国大会分科会E趣旨説明
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生物圏保存地域(ユネスコエコパーク)とジオパーク
目代邦康(公益財団法人自然保護助成基金)日本ジオパーク南アルプス大会 分科会E
「ジオパークとユネスコエコパーク」 2014.9.27
共有しておきたい知識● 生物圏保存地域やジオパークの仕組みは,国際的な自
然保護,環境問題解決の議論の中で生まれてきた.● Protected Areaと呼ばれる自然環境の保全地域.● 1992年のリオ宣言にある「持続可能な発展
(sustainable development)」が鍵となる考え方.● 主体は,地域住民やそこの自然を保全しようとする
人.
● 生物圏保存地域やジオパークの仕組みは,国際的な自然保護,環境問題解決の議論の中で生まれてきた.
● Protected Areaと呼ばれる自然環境の保全地域.● 1992年のリオ宣言にある「持続可能な発展
(sustainable development)」が鍵となる考え方.● 主体は,地域住民やそこの自然を保全しようとする
人.
地球環境問題の議論の系譜● 1972年 国連人間環境会議(ストックホルム会議).「かけが
えのない地球(Only One Earth)」.国連環境計画UNEP設立.
● 1982年 UNEP管理理事国特別会合(ナイロビ会議)
● 1992年 環境と開発に関する国連会議(リオサミット,地球サミット).→リオ宣言(持続可能な開発).アジェンダ21,気候変動枠組み条約,生物多様性条約.
● 2002年 持続可能な開発に関する世界首脳会議(ヨハネスブルグサミット,環境開発サミット)
● 2012年 国連持続可能な開発会議(リオ+20).グリーンエコノミー.
地球環境問題の議論の系譜● 1972年 国連人間環境会議(ストックホルム会議).「かけが
えのない地球(Only One Earth)」.国連環境計画UNEP設立.
● 1982年 UNEP管理理事国特別会合(ナイロビ会議)
● 1992年 環境と開発に関する国連会議(リオサミット,地球サミット).→リオ宣言(持続可能な開発).アジェンダ21,気候変動枠組み条約,生物多様性条約.
● 2002年 持続可能な開発に関する世界首脳会議(ヨハネスブルグサミット,環境開発サミット)
● 2012年 国連持続可能な開発会議(リオ+20).グリーンエコノミー.
1999 UNESCO GEOPARKS Programme
地球環境問題の議論の系譜● 1972年 国連人間環境会議(ストックホルム会議).「かけが
えのない地球(Only One Earth)」.国連環境計画UNEP設立.
● 1982年 UNEP管理理事国特別会合(ナイロビ会議)
● 1992年 環境と開発に関する国連会議(リオサミット,地球サミット).→リオ宣言(持続可能な開発).アジェンダ21,気候変動枠組み条約,生物多様性条約.
● 2002年 持続可能な開発に関する世界首脳会議(ヨハネスブルグサミット,環境開発サミット)
● 2012年 国連持続可能な開発会議(リオ+20).グリーンエコノミー.
1999 UNESCO GEOPARKS Programme
1971 UNESCO MAB Programme
1972 UNESCO World Heritage
持続可能な地域の発展● 開発問題(=南北問題)の解決策.● 希少種の保全から,生物多様性の保全へ.● 生物多様性は生態系サービスを生み出す.● 資源を守り,資源を使い切らない.● 科学で価値を作り出し,教育で広げる.● 地域間衡平,世代間衡平.● 経済化・・エコツーリズム.
持続可能な発展のための仕組み保全の対象 恩恵 禍い 保全 国際的な活動
生物多様性biodiversity
生態系サービスEcological
service
生態系の保全bioconservation
・MAB・世界自然遺産
ジオ多様性geodiversity
大地の恵み*
Geological service
自然災害Geological
hazard
ジオ遺産の保全geoconservation
・GP
文化多様性cultural diversity
文化の保全cultural
conservation
・世界文化遺産・GP・文化多様性世界宣言
* この「大地の恵み」には,地下資源(燃料・鉱物資源)の採掘は含まない.**文化の多様性に関する世界宣言(2001):文化的多様性は人類共通の遺産であり、現在及び将来の世代のためにその重要性が認識され、主張されるべきである.
なぜ多様性を保全するか● グローバリゼーションで価値のあるものの消失
スピードが上がる.● 多様性の保全=良好な生活環境の維持.● 多様性の保全=地域アイデンティティーの確
立.● オルタナティブな豊かさ.
● ユネスコによる国際的プログラム● 1971〜● 生物圏保存地域(Biosphere
Reserve;日本ではユネスコエコパーク)
● 目的:生物多様性の保全,経済と社会の発展及び学術的支援の3つの機能をもち,自然環境の保全と人間の営みが持続的に共存している地域を指定することにより,地域の取組と科学的な知見に基づく人間と自然との共生に関するモデルを提示する.
MAB(人間と生物圏)プログラム
保全Conservation
調査・研究支援Logistic supportReseach & Monitoring
地域振興Local development
日本のBR(ユネスコエコパーク)
● 白山 (1980年登録)
● 大台ケ原・大峯山(1980年登録)
● 志賀高原 (1980年登録 2014年拡張)
● 屋久島(1980年登録)
● 綾(2012年登録)
● 只見(2014年登録)
● 南アルプス(2014年登録)
BRとGPBR GP
保全対象 生態系 主に,地形・地層.生態系,考古,文化遺産を含む
対象範囲 指定範囲全域連続的,ゾーネイション
ジオサイト離散的
根拠 生態系の地理的分布 住民の地域アイデンティティー
ジオサイト
ジオサイト
論点の整理● 何を保全するのか?
– 何を? 生態系 and/or ジオ遺産(geoheritage)● 誰が活動を担うのか?● 自地域の持続可能な発展のための努力と,他地
域の持続可能な発展のための支援.– 自地域の問題解決プログラムとして– 国際的な支援プログラムとして.
プログラム9:00-9:20 趣旨説明 目代邦康
9:20-9:50 エコパークとジオパークの制度比較・白山手取川GPとBRの連携:中村(白山手取川GP)
9:50-10:10 南アルプスジオパークとBRの連携:小林(南アルプスGP)
10:10-10:30 南アルプスBRの現状と将来:廣瀬和弘(南アルプス市BR)
10:30-10:50 綾BRの現状と将来:朱宮丈晴(日本自然保護協会)
10:50-12:00 総合討論 パネリスト:講演者.進行:目代.