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2010年12月18日、京都・龍谷大学深草校舎で行われた情報社会学会第3回知識共有コミュニティワークショップでの発表スライドです。
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Advanced Web Applica.on Lab.
Linked Dataとコミュニティが拓くオープンガバメント
2010年12月18日
◯深見嘉明 慶應義塾大学 次世代Web応用技術・ラボ 小林巌生 Open Community Data Initiative 嘉村哲郎 総合研究大学院大学 複合科学研究科、東京藝術大学 加藤文彦 国立情報学研究所 大向一輝 国立情報学研究所 武田英明 国立情報学研究所 高橋徹 ATR メディア情報科学研究所 株式会社ATR-Promotions 上田洋 株式会社ATR-Promotions
情報社会学会 第3回知識共有コミュニティワークショップ
Advanced Web Applica.on Lab.
時代の要請
• 知識共有ワークショップ • オープンデータ • Open Web/ One Web
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Open Dataは前提。 でも、ただ公開するだけでよいのか?
Advanced Web Applica.on Lab.
World Wide Webというインフラ • 元来、情報共有のために開発された
(Berners-Lee 1999) • 全世界で用いられる自律・分散・協調型データベース
• 様々な(コンピュータ)デバイスによって用いられる • API経由のアクセス/ウェブアプリケーションの普及で、サービス・サーバの垣根を超えたデータ流通・活用が広がっている
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World Wide Webは、 Open Government/Government 2.0
実現に最適なインフラである
Advanced Web Applica.on Lab.
World Wide Webの現状 • 人間が目で見るための静的「ドキュメント」を共有するためのインフラ。
• しかし、そのドキュメントには、計算機処理したい情報も埋めこまれている。
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日時情報
位置情報
Advanced Web Applica.on Lab.
World Wide Webの現状
• 既にAPIを公開しているウェブサービスは多数ある。
• しかし、データフォーマット等が統一されていない。
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Interoperability(相互可用性)がなく、サービスを横断した活用
=自律・分散・統合型には程遠い
Advanced Web Applica.on Lab.
Web of Data
• ウェブはコンピュータによってアクセスされる
• ウェブで公開される情報が、計算機処理可能なフォーマットのデータであればもっと便利
• One Web。ということは、データフォーマットも共通であるべき
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not Web of Document
but Web of Data
Advanced Web Applica.on Lab.
データ共有プラットフォームとしてのLOD
• Linked Open Data (LOD)の特徴 – ID = URI, http:// – W3C標準形式=RDFで情報提供 – 他のURI(データリソース)とリンク
http://www.ryukoku.
ac.jp 龍谷大学
subject predicate object
名前
Advanced Web Applica.on Lab.
データ共有プラットフォームとしてのLOD • 既に各分野でリンクされたデータセットが多数生成されています – 203のデータセット – 2500万の RDF triples – 3億9500万の RDF links
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(http://www4.wiwiss.fu-berlin.de/lodcloud/state/)
Advanced Web Applica.on Lab.
from http://www.data.gov/
Open GovermentとLOD
• ただ開示されるだけでは不十分 • 利活用できる体裁での公開が重要 • 既に米国・英国ではLODでのデータ公開が進展している
from http://data.gov.uk/
Advanced Web Applica.on Lab.
日本におけるLOD生成活動実践例 • NDL-SH – 国立国会図書館件名標目表 – 図書分類項目をRDF形式で提供 – SPARQL(RDFクエリ言語)で抽出も可能
• LOD.AC 9
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http://www.w3.org/DesignIssues/LinkedData.html
地域におけるオープンデータの課題
• 国レベルだけではなく地域レベルでも、多大なデータが蓄積されている。
• 公的機関だけがデータを持っているわけではない。ローカルな情報リソースは、住民が抱えている。
• 例えば、美術分野だけでも多様な主体がリソースを持っている。 – 自治体立美術館 – 私立美術館 – ギャラリーや画廊 – 学校法人など
Advanced Web Applica.on Lab.
• 個々の視点でデータが生成・公開されることは大事。
• 地元住民の視点だからこそ生まれる情報がある。 – ユニバーサルトイレマップ – 地域のイベントカレンダー
• でも、それらが分断されているのはもったいない。
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横浜LODプロジェクト
• 市の外郭団体と住民コミュニティとの連携 • データリソース – LOD生成中 • 観光情報(イベント情報、施設情報)をLOD化:データ提供/生成に住民も参加
– 今後の計画 • 横浜市の統計情報をLOD化 • 横浜市のGISに関する情報をLOD化:住民による地域情報の付与
• データ活用案 – 携帯電話やタブレット用対応地図アプリでの表示 – デジタルサイネージでLODを活用した情報配信
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横浜LODプロジェクト
• LOD化が進められるヨコハマ・アートナビ • http://www.yaf.or.jp/m/navi/artcal/
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Advanced Web Applica.on Lab.
将来的には地域情報クラウド実現へ
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Advanced Web Applica.on Lab.
まとめ
• オープンデータは、今後「どのような形で公開するか」が重要なポイントに
• Web of DocumentからWeb of Dataへ • Linked Open Data
: 共通のデータフォーマットで、 かつリンクされた形でのデータ公開
• 民間のみならず、国レベルでのLOD公開が広がる • 地域・住民主導のLOD生成・利用というボトムアップ型のオープンガバメント活動=横浜LODプロジェクトが始動
• このムーブメントに注目ください
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