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Interface Device Laboratory, Kanazawa University http://ifdl.jp/ ハハハハハハハハハハハハ ハハハハハハ 「」 ハハハ ハハハハハ 一()

ハードウエア教材における「失敗」の意義

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ハードウエア教材における「失敗」の意義

秋田純一(金沢大学)

05/02/2023 Interface Device Laboratory, Kanazawa University http://ifdl.jp/

自己紹介金沢大 (’98 ~’ 00 ・’ 04 ~ )公立はこだて未来大 (’00 ~’ 04)

’95 〜’ 00: はこだて未来大 計画策定委員実は’ 00 ~’ 03:RoboCupper

本業:集積回路、    特に(機能つき)イメージセンサ

副業:はんだ付け好きなはんだは Pb:Sn=60:40

(狭義の) IT は専門ではない?(狭義の)プログラミングは専門ではない?

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“My favorite programming language is … Solder”※solder= はんだ付け

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はんだ付け

プログラミング言語

「何かをつくる」ための道具※ 目的ではない

IT =プログラミング?論理思考=プログラミング?

プログラミング教育= IT 技術者育成?

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失敗から学ぶ:「手軽に試せる」環境

http://www.viscuit.com/column01/column02/

原田康徳氏( NTT CS研)

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ハードウエア界のパダライムシフト

ref: http://www.intel.com/jp/intel/museum/processor/index.htm

傾き: ×約 1.5/年

G.Moore が 1965 年に論文 [1] で述べる→ C.Mead が「法則」と命名→「予測」→「指針(目標)」へ[1] G.E.Moore, "Cramming more components onto integrated circuits," IEEE Solid-State Circuit Newsletter, Vol.11, No.5, pp.33-35, 1965.

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ムーアの法則とコンピュータの歴史

DEC VAX(1976)1MIPS

Cray-1 (1978)100MIPS

MIPS : Million Instruction Per Second (1秒間に実行できる命令数)

(世界最初のスーパーコンピュータ)

「世界トップの高速化」+「身近なものにも高速化の恩恵」の2つの側面がある

20000MIPS

10MIPS

100MIPS

20MIPS20000MIPS

109MFLOPS

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「 LED 点滅( L チカ)」のパラダイムシフト

コスト面:マイコン○(「もったいなくない」)

機能面:マイコン○(多機能・仕様変更も容易)

マイコン使用部品点数=1コスト: 100

発振回路 (555)部品点数= 4コスト: 150

円 while(1){ a = 1; sleep(1); a = 0; sleep(1);}

※ さすがに PC ではちょっと・・・

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ムーアの法則がもたらした「思考サイクル」の変化ふつう:「考える→試す」のサイクル

場合によっては「基板設計から」=始まるまで 2 週間

壊さないように、仕様を満たすように(技術者の常)

Arduino +ブレッドボード:「考えながら試す」が融合している(サイクルが短い)良くも悪くも「向こう見ずな試行錯誤」が可能( 15

分で動く)「データシートをちゃんと読まずに動かしてみる」

が可能でもけっこう壊れない(ムーアの法則で意外と丈

夫)5V 出力ピンに LED 直結とか

壊れたらまた買えばいい(ムーアの法則で意外と安い)秋月で売っている。 DigiKey で売っている。入手が劇的に容

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最近の部品は壊れない?「 LED に過電流を流して焼く実習」@

IAMAS=部品の限界を知る

「最近の LED は壊れなくて困る」( by 小林先生@ IAMAS )

Arduino ( Atmel の Atmega )もけっこう壊れない(永久保証 by SwitchScience )失敗できる安心感限界を知る機会の喪失

最初から「抵抗内蔵 LED 」を使ってしまう危険

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LSI 設計で「失敗」できるか?「専用品」(カスタム LSI )は?:現状、無理例:学部1年生に LSI を作らせる?「高いんだぞ・・・」「失敗したらシャレに

ならんぞ」「ツールの使い方が難しいぞ」「基礎知識(回路理論など)をいっぱい勉強

しろ」「ちゃんと動かすのは難しいぞ」

作れない→経験できない→学べない

「そこそこの LSI製造技術」なら、実は不可能ではない: MakeLSI: