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獨協医科大学越谷病院救命救急センター 学習セッション プレゼンテーションの方法 1 110707

救命センター・プレゼンテーションの方法

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獨協医科大学越谷病院救命救急センター・臨床研修医(1年目)のためのプレゼンテーションの方法解説。学習セッション用教材

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Page 1: 救命センター・プレゼンテーションの方法

獨協医科大学越谷病院救命救急センター

学習セッションプレゼンテーションの方法

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Page 2: 救命センター・プレゼンテーションの方法

プレゼンテーションの種類と目的n 朝のカンファレンス:新入院患者プレゼン

n 診断、現病歴・背景、初期診療の内容、問題点

n 朝の回診

n ICU:ベッドサイドでのプレゼン

n アクティブな問題リスト、解決プランと進捗、解決の障害要素

n 2東病棟:ナースステーションでのプレゼン

n アクティブな問題リスト、問題解決のゴール、進捗、転院の障害要素

n 症例検討会でのプレゼン

n 症例の診断・治療に関する医学的な妥当性の批評的吟味(診断・治療)

n 夕の回診(ICU)でのプレゼン

n 一日のサマリと、朝までに予測されるリスクとその対応プランの確認

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Page 3: 救命センター・プレゼンテーションの方法

プレゼンテーションのポイント

n プレゼンテーションの内容は、患者の経過とともに変化する

n プレゼンテーションでは「自分の考え」を明確に述べる

n 検査結果、画像所見を羅列するだけでは十分でない

n 診断、治療方針、治療内容、見通しについて「自分の結論」を発表する

n 「自分の結論」を導きだした思考過程を説明し、結論の医学的妥当性について考えを述べる

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Page 4: 救命センター・プレゼンテーションの方法

新患プレゼンテーション例n 36歳男性、交通外傷により肝損傷と骨盤骨折を受傷。TAEを行いショックから離脱しました。

n 受傷機転は○○○、△△△のため救命センターの適応と判断し救命センターに搬入

n 初期治療

n 初期バイタル、救命処置、最初の画像診断、蘇生的治療の概要

n 蘇生的治療の詳細

n 問題点

n 医学的(基礎疾患、既往歴)、社会的・家庭的・経済的背景

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Page 5: 救命センター・プレゼンテーションの方法

朝の回診:ICUでのプレゼン例n 36歳男性、肝損傷と骨盤折で○月○日入院

n 一般的な問題点のリスト

n 入院の原因となった傷病の診断と治療の経過・プラン

n 全身管理:呼吸、循環、鎮静・鎮痛、意識、体液、栄養

n 合併症:感染症

n 医療エラー:予測されるエラーとその、起こったときの対応策

n 今日の予定、2東転床の見込み5

Page 6: 救命センター・プレゼンテーションの方法

朝の回診:2東病棟でのプレゼン例n 36歳男性、肝損傷と骨盤折で○月○日入院、○月○日2東転床

n 一般的な問題点のリスト

n 全身・局所の問題点

n 現在行っている治療・処置、リハビリ

n 転院、退院調整の問題点と進捗6

Page 7: 救命センター・プレゼンテーションの方法

夕の回診:ICUでのプレゼン例n 今日のサマリ

n どんな治療を行って、どういう結果だったのか

n 意識レベル、バイタルサイン、外表所見のチェック

n 呼吸・循環動態の安定度、不安定になる可能性とその対応プラン

n レスピレーター、血液浄化などの侵襲的治療の効果・合併症のチェック

n その他の合併症(体液、代謝、感染症)のチェック7

Page 8: 救命センター・プレゼンテーションの方法

症例検討会でのプレゼンテーションn 新患プレゼンテーション

n 初期診療の妥当性の検討

n 救急処置、診断、治療

n 最終的な診断と治療方針・治療効果について

n 診断根拠は?

n 治療はガイドラインに沿っているか?

n 診断・治療の問題についての文献的考察

n プログレムリストと治療プラン

n 転院・退院調整の問題点と進捗8