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医学部4年生に対する 採血シミュレーション教育における eラーニングの利用検討 自治医科大学 淺田義和 鈴木義彦 長谷川剛 JSISE 37全国大会 千葉工業大学 芝園キャンパス Aug. 22-24, 2012 発表15質疑5

120823 第37回jsise全国大会

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医学部4年生に対する採血シミュレーション教育における

eラーニングの利用検討 自治医科大学

淺田義和 鈴木義彦 長谷川剛

JSISE 第37回 全国大会

@ 千葉工業大学 芝園キャンパスAug. 22-24, 2012

発表15分質疑5分

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Overview

• 医学部4年生に対するシミュレーション(採血)でeラーニングを活用

• アンケートによる満足度調査

• 半々に分け、2群間でアンケートを比較

• 予習的な使い方への好感度

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背景• 医療でのeラーニング

• 知識取得、態度教育

• スキルの上達(?)

• eラーニングとシミュレーションの組み合わせによる教育

• JMeL, JSISE研究会で発表

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目的• 学部生向けの採血手技教育における

eラーニングとシミュレーションの組み合わせによる教育効果

• 学生の満足度調査

• eラーニングの使い道

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方法• 対象:医学部4年生(N=116)

• CBTおよびOSCEは終了済

• 30人程度の集団で4回に分けて実施

• 講習時間は 75分x2 + 30分の休憩

• eラーニングとシミュレーション

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4回に分けた背景• 臨床実習前教育(PreBSL)の一環

• 2012年4月23日~27日の5日

• BSL班(7人1グループx16班)ごと

• 一度に2~8グループずつ

• 全14種類の研修をローテーション

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チェックリスト• 学生相互でチェック ( → 教員が確認 )

• シミュレーターを患者さんとみなし、接することができていた(声かけ など)

• 患者確認(名前確認)を実施していた• 正しい手順で採血を実施できた• 正しい手順でルート確保を実施できた• 針を針捨てBOXに捨てていた

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評価アンケート:7件法• 教材は使いやすいか• 教材は分かりやすいか• 医学教育においてタブレットは必要か• 今後も教材を使い続けたいか

• eラーニング教材は良い予(復)習になったか

• eラーニングとシミュレーションはどちらから行った方がよいと感じたか

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結果(アンケート)• 2群で比較:A(Simから)B(eから)

質問項目 A群(35名)A群(35名) B群(39名)B群(39名)質問項目 平均 SD 平均 SD

使いやすさ 5.2 1.2 5.5 1.5

分かりやすさ 5.2 1.2 5.5 1.3

タブレットの必要性 5.7 1.3 5.5 1.6

今後の継続利用 5.7 1.2 5.7 1.2

予・復習の効果 5.0 1.3 5.2 1.6

先に実施すべきは?* 3.5 2.0 2.6 1.6

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自由記述の結果• 自分のiPadで活用していきたい

• 操作が分からない(指導が不親切)

• iPadの配布や補助金を検討してほしい

• iPadで(電子教材やeラーニングで)調べるという体を利用して、ネットで遊んでばかりいる学生が気に食わない

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考察• eラーニングの位置づけが不透明

• 予習は好印象。復習・テスト問題の活用は?• 学生もタブレットの必要性を認識(?)

• 予算の問題

• 遊んでしまう学生の対応• 履修主義的な教育の弊害

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今後の課題• eラーニングの位置づけを明確化

• 学習結果の評価手法を再検討

• 「遊ぶ」学生の減少へ

• 教員のFD(指導・評価手法の統一)

• 講習の責任範囲を再検討?