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アーバンデータチャレンジ2014 ファイナル・ステージ! 島根ブロック(島根大学)の取組 島根大学法文学部法経学科 島根大学RubyOSSプロジェクトセンター 野田哲夫

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アーバンデータチャレンジ2014 ファイナル・ステージ!

島根ブロック(島根大学)の取組

島根大学法文学部法経学科

島根大学Ruby・OSSプロジェクトセンター

野田哲夫

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島根大学のオープンデータ研究プロジェクト

Ruby・OSSプロジェクトセンター 野田哲夫 法文学部・情報経済論

オープンデータの統計解析・経済効果の研究

石川健 法文学部・経済統計学

オープンデータの統計解析・経済効果の研究

丹生晃隆 産学連携センター・経営学・応用経済学

オープンデータの統計解析・経済効果の研究

平川正人 総合理工研究科・データベース

オープンデータの統計解析ツールの設計

高清水直美 評価室・データベース

オープンデータの統計解析ツールの設計

濱野強 戦略的研究推進センター・衛生学・統計科学

オープンデータの活用による地域マネジメント研究

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研究プロジェクトの概要

行政等が公開するオープンデータに加えてソーシャルネットワークマップに集積する民間データ等のビッグデータを集積・解析するツールをRubyで構築する。

集積されたデータを統計的手法によって分析することによってビッグデータ・オープンデータの活用による地域マネジメント(街づくり・健康福祉)の研究を行う。

経済効果の研究(オープンデータがもたらす効果について手法面・データ面から検討を加え、最終的には、1) 期待される効果の種類と規模、2) 推計のために整備が望まれる基礎データ、3) 政策を推進するにあたっての推計値の受け止め方 の3点についての検討)を行う。

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松江市・松江観光協会

島根大学

オープンデータ

オープンデータ

• データを地図上に表示 • データとイベントの紐づけ、 データと歴史軸の紐づけ

を行う

観光客 市民

■オープンデータの設計 オープンデータ化する際に必要となる情報(データ項目)を決める。 (データテンプレートの作成) ■データの登録(オープンデータ化) 観光施設情報、イベント情報、歴史・文化情報を登録する。

• 観光に関する新たな発見や 旅行計画に役立て

• 利用価値の高い情報を簡単 に入手

• 他のWebサイトでデータ を再利用(自由に)

• 新たなアイディアや活用方法

• 他のWebサイトにおいても 同じツール or 考え方で オープンデータ化

オープンデータ化の メリットが大きくなる

Web閲覧

プログラム で読み込み (将来)

松江ソーシャルネットワークマップの概要 (平成25年度松江市との共同研究で構築)

■医療・救急情報 医療機関(病院) 医療機関(診療所) 消防署

アクセシビリティの表示(救急告示病院の例)

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松江SNMS

松江市

島根大学

観光・ イベント情報 登録

歴史・ 文化情報 登録

民間機関

店舗 情報(*1) 登録

(*1)まずは飲食店情報を想定

IPA・経済産業省の取り組み

観光客

市民

Web閲覧

プログラム で読み込み

• オープンデータ化の仕組みは松江SNMSを利用 • 別途作成したオープンデータ作成ツールを利用 ※共通語彙データベース 用語の意味を明確化、用語間の関連性の統一、 データの構造化を目的として作成された 語彙データベース 今回活用することによって... 松江だけでなく、日本で活用できる共通語彙基盤の 整備に役立てる → 広域観光への活用等

IPAが提供する 共通語彙 データベース を参照

オープンデータ登録

オープンデータ 作成ツール (*1)

松江ソーシャルネットワークマップを活用した オープンデータ統計解析システムの構築計画

オープンデータ化支援ツール →Rubyでの構築

統計解析ツール →Rubyでの構築

ビッグデータ・オープンデータ活用の経済効果推計・予測

分析フレームワークの導出が課題

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オープンデータ化支援ツール

オープンデータ化の流れ

公開する情報の データ項目の決定

テンプレートの作成 (例)観光施設情報に必要なデータ項目 ・名称 ・カテゴリ ・住所 ・・県、市、町

語彙

IPA:情報処理推進機構 (経産省)

が提供する共通語彙基盤 表記にゆれがあると 情報が正しく伝わらない

共通語彙DB

データの入力

オープンデータ化

オープンデータの利活用

人による 作業

ツールが 自動作成

項目名称と構造を取得

構造

データ入力支援 入力値制限、 入力サンプル、 チェックボックス、 プルダウン、、、

オープンデータ RDFに準拠した XMLファイル

オープンデータ を活用する システム

オープンデータ を活用する システム

オープンデータ を利活用する システム

他で作成された オープンデータ

コンピュータが 判読できる形式

オープンデータ化支援ツール →Rubyでの構築

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オープンデータ活用による経済効果推計① 公共データのオープン化による経済効果推計と検討

ACIL Tasman調査(2008, 2008)

オーストラリア(2008)とニュージーランド(2009)を対象とし生産性の

向上効果を事業者にインタビューを行い集計、経済全体への効果についてはCGE(Computable General Equilibrium:応用一般均衡モデル)推計 GDP比0.6~1.2%の効果

EU European Commission Vickery調査(2011)

ACIL Tasman調査の手法に従ってGDPなどを手がかりにEU各国の推計を行いそれらの平均をとるという手法 GDP比1.7%の効果

→インタビューを通じた推計→時間と労力が必要

→先行者の分析手法の利用→先行研究のバイアスを踏襲

本研究→日本の経済全体へ与える波及効果を2012年度で2.4~4.7兆円程度(GDP比の0.51%から0.99%)と簡単な推計を行った上で、オープンデータによって公共データが利用しやすくなれば、更に1800~3500億円程度の追加的経済効果があると推計(Innovation Nippon研究会:Google、国際大学GLOCOMとの共同研究)

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オープンデータ活用による経済効果推計② オープンデータの潜在的効果と経済効果推計と検討

McKinsey Global Instituteの経済効果推計(2013)

教育、運輸、消費財、電気・電力、石油・ガス、保健医療、消費者金融の7分野で経済効果(オープンデータの活用による潜在的価値)はで全世界で毎年約3兆ドルと推計

Omidyar Networkによる経済効果推計(2014)

McKinsey Global Institute調査報告に従ってG20諸国においてオープンデータがもたらしうる潜在的な経済効果を算出し、年間で2.6兆円、5年間で1.3兆円と推計

→同様にインタビューを通じた推計→時間と労力が必要

→オープンデータを活用した政策が成功する、あるいは政策(例えば

規制緩和や既得権益の除去等)によってオープンデータ化を妨害する要因が取り除かれているということを前提としており、過大評価に

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日本におけるオープンデータ経済効果推計の課題と推計方法

オープンデータの範囲やその活用の定義

政府や地方自治体の保有する公共データに限り、これがオープンデータ化(単なる公開ではなく機械判読可能でオープンライセンスで提供されるという定義に基づく)された範囲、あるいはオープンデータ化されなかったことによる経済的逸失を算出

オープンデータの活用により期待される効果と推計方法

産業部門の関連する公共機関(部門)と当該産業分野の民間事業者へのアンケート調査やヒアリング調査によって収集

該産業分野(ミクロレベル)でのオープンデータ化による直接効果を推計することから始め、これを産業毎に積み上げていく方式

オープンデータ活用の経済効果推計フレームワークの導出へ

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オープンデータ活用の経済効果推計フレームワーク

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島根大学のオープンソース・オープンデータ教育プロジェクト

• プログラミング言語Rubyとオープンソースの理解・活用を進めるため、「Rubyプログラミング」、「開発フレームワーク」(Ruby on Rails)の開講

• Rubyプログラマ・エンジニアの協力による実践的なプログラミング演習

• ライブラリの活用とグループ演習によるアプリケーションの開発と発表

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島根大学のオープンソース・オープンデータ教育プロジェクト

• プログラミング言語Rubyを用いてオープンデータをWeb上の地図にプロットし,可視化するシステムを開発

• 大学内のデータとしては「Wi-Fiルータ設置情報」「AED設置情

報」「樹木データ」「ごみ箱とリサイクルステーションデータ」などに位置情報を計測して付加し,地図表示に適したフォーマットに整形することでコンテンツを作成

• アプリケーションフレームワークはRuby on Railsを利用

データベース

Wi-Fi機器情報

AED設置場所

樹木データ

食べられる植物

ゴミ箱・リサイクルステーション

アプリケーションプログラム

ユーザインターフェース

データモデル

地図描画

データ表示・登録

Ruby on Railsフレームワーク

O/R

マッピング

Webブラウザ

データベース

Wi-Fi機器情報

AED設置場所

樹木データ

食べられる植物

ゴミ箱・リサイクルステーション

アプリケーションプログラム

ユーザインターフェース

データモデル

地図描画

データ表示・登録

Ruby on Railsフレームワーク

O/R

マッピング

Webブラウザ

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「松江まちあるきオープンデータソン」の開催

• オープンデータを活用したイベント「松江まちあるきオープンデータソン」(2014年12月23日)を開催

• 参加型の地図作成ツールのOpenStreetMapとマップ編集ソフトを

活用して、学生・市民がまち歩きをしながら集めたデータをマッピング

• オープンデータソンの開催によってオープンデータを活用した地域マネジメントの効果を検証する機会となり、またデータ利用したアプリケーションの開発やビジネスモデルの提案へ

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オープンデータ研究・教育の成果へ

まちあるきオープンデータソンの開催

アプリケーションの開発 ビジネスモデルの提案

松江オープンソース活用ビジネスプランコンテスト

プログラミング教育と発表

アーバンデータチャレンジ2014 ファイナルステージ!