VMkernel NIC の管理

この章は、次の項で構成されています。

• VMkernel NICについて, 1 ページ

• VMkernel NICのポートプロパティの変更, 2 ページ

VMkernel NIC についてVMwareVMkernelネットワークインターフェイスは、ホストにネットワーク接続を提供し、VMwarevMotion、トラフィック管理、耐障害性に対応します。

VMwarevMotionを使用すると、ダウンタイムなしで、電源が入った状態の仮想マシンを移行できます。

VMware vMotionと vCenter Storage vMotionについてを参照してください。

VMware vCenterバージョン 5.5は、次の VMkernelトラフィックオプションをサポートしています。

• vMotion：vMotionトラフィックを送信するネットワーク接続として、VMkernelアダプタが自身を別のホストにアドバタイズできるようにします。選択したホストへの vMotionによる移行は、デフォルト TCP/IPスタックの VMkernelアダプタで vMotionサービスが有効になっていない場合、または vMotion TCP/IPスタックを使用するアダプタが存在しない場合には実行できません。

•管理トラフィック（Management Traffic）：ホストおよび VMware vCenterサーバの管理トラフィックを有効にします。VMkernelアダプタは、通常、ESXiソフトウェアのインストール時に作成されます。冗長性を確保するために、管理トラフィック用の別の VMkernelアダプタをホストに作成することができます。

•耐障害性（Fault Tolerance）：ホストでの耐障害性ロギングを有効にします。耐障害性トラフィック用の VMkernelアダプタは、ホストごとに 1つだけ使用できます。

•仮想 SANトラフィック（Virtual SAN Traffic）：ホストで仮想 SANトラフィックを有効にします。仮想 SANクラスタに属しているすべてのホストに、VMkernelアダプタが必要です。

Cisco UCS Director VMware vSphere リリース 6.5 管理ガイド1

• vSphere Replicationトラフィック（vSphere Replication Traffic）：ソース ESXiホストからVMware vSphereレプリケーションサーバに送信されるレプリケーションデータを処理します。

VMware vCenterバージョン 6.0以降では、バージョン 5.5でサポートされているオプションに加えて、次の VMkernelトラフィックオプションもサポートしています。

•プロビジョニングトラフィック（ProvisioningTraffic）：仮想マシンのコールド移行、複製の作成、スナップショットの作成に対して送信されるデータを処理します。

• vSphere Replication NFCトラフィック（vSphere Replication NFC Traffic）：ターゲットレプリケーションサイトの着信レプリケーションデータを処理します。

VMkernel NICが有効になっているトラフィックオプションは、VMKNICsレポートで表示できます。

VMkernel NIC のポートプロパティの変更VMkernel NICのポートプロパティを変更できます。VMKNICsレポートには、VMkernel NICで有効なトラフィックオプションが一覧表示されます。

手順

ステップ 1 [仮想（Virtual）] > [ネットワーク（Network）]を選択します。ステップ 2 [ネットワーク（Network）]ページでクラウドを選択します。

ステップ 3 [ネットワーク（Network）]ページで [vmkNIC（vmkNICs）]をクリックします。

ステップ 4 ポートプロパティを変更する VMkernel NICを含む行をクリックします。ステップ 5 [ポートプロパティの変更（Modify Port Properties）]をクリックします。ステップ 6 [ポートプロパティの変更（Modify Port Properties）] 画面で、VMkernel NICで有効にするトラ

フィックオプションをクリックします。

ステップ 7 [送信（Submit）]をクリックします。

Cisco UCS Director VMware vSphere リリース 6.5 管理ガイド2

VMkernel NIC の管理VMkernel NIC のポートプロパティの変更