ベストプラクティスガイド
ShadowProtect
回復パーティションを含む
UEFI マシンのリストア
2015 年 4 月 20 日
更新日: 2017 年 10 月 25 日
目 次
1. 概要 ........................................................................................................................3
2. リストア環境の設定 ............................................................................................3
ステップ 1-1 Recovery Environment メディアからの起動 ................................3
ステップ 1-2 タイムゾーンの選択 ......................................................................4
ステップ 1-3 必要なドライバの読み込み ..........................................................5
ステップ 1-4 ネットワークドライブの割り当て(オプション) ..................5
ステップ 1-5 パーティションポリシーの設定 ..................................................6
ステップ 1-6 ディスクの初期化 ..........................................................................7
3. ボリュームのリストア ........................................................................................9
ステップ 2-1 リストアの開始 ..............................................................................9
ステップ 2-2 復元タイプの選択 ..........................................................................9
ステップ 2-3 システムボリュームイメージの選択 ....................................... 10
ステップ 2-4 パーティションの作成 ............................................................... 11
ステップ 2-5 ボリュームの最終調整 ............................................................... 13
ステップ 2-6 復元オプションの指定 ............................................................... 13
ステップ 2-7 リストアジョブの確認 ............................................................... 14
ステップ 2-8 他のボリュームのリストア ....................................................... 15
ステップ 2-9 リストア結果の確認 ................................................................... 25
ステップ 2-10 ボリュームへの chkdsk ............................................................. 25
ステップ 2-11 ブート可能なステータスの確認 ............................................. 26
ステップ 2-12 マシンの再起動 ......................................................................... 27
1. 概要
本プラクティスガイドは、回復パーティションを含む UEFIマシンに関するボ
リュームのリストア方法を説明しています。
UEFIマシンは、既定の構成である3つのパーティション(UEFIシステム パ
ーティション、Microsoft予約パーティション、プライマリ Windows パーテ
ィション)に加えて、Windows 回復環境(Windows RE) などの回復ツールをイ
ンストールするパーティションを作成することができます。このパーティシ
ョンに回復ツールをインストールしておくと、Windows を起動できなくなっ
た場合に Windows ブート マネージャーを構成し、回復ツールにフェールオ
ーバーすることができます。
UEFIとは、Unified Extensible Firmware Interfaceの略で、オペレーティ
ングシステム (OS) とプラットフォームファームウェアとの間のソフトウェ
アインタフェースを定義する仕様です。UEFIは、これまでの BIOS(Basic
Input/Output System)を置き換えるもので、UEFIフォーラムによって仕様策
定が進められています。
2. リストア環境の設定
ステップ 1-1 Recovery Environmentメディアからの起動
Recovery Environment メディアで起動する前に、コンピューターのファームウ
ェアで、起動の優先順位を最上位に設定してください。
Recovery Environment で起動すると、ネットワークを開始するかどうかのプロ
ンプトが表示されます。ネットワークが必要ない場合、またはネットワーク
ドライバを読み込む必要がない場合は いいえ をクリックします。
図 2-1 ネットワークマネージャ
回復パーティションを含む UEFI マシンのリストア
4
© StorageCraft Technology Corporation. All rights reserved.
ステップ 1-2 タイムゾーンの選択
次に タイムゾーンの選択 ウインドウが表示されるので、タイムゾーンを設定
します。
タイムゾーンは、後で変更することも可能です。ツール パネルの タイムゾー
ンの選択 から設定できます。
図 2-2 タイムゾーンの選択
回復パーティションを含む UEFI マシンのリストア
5
© StorageCraft Technology Corporation. All rights reserved.
ステップ 1-3 必要なドライバの読み込み
ディスクマップ タブを選び、リストア先のディスクが表示されているかを確
認します。リストア先のディスクが表示されない場合は、ツール パネルの ド
ライバの読み込み から必要なドライバを追加します。
図 2-3 ドライバの読み込み
ステップ 1-4 ネットワークドライブの割り当て(オプション)
必要に応じてネットワークドライブの割り当てを実行します。バックアップ
イメージがネットワークドライブ上に存在している場合、ネットワークドラ
イブを割り当てる必要があります。その場合は、ツール パネルの ネットワー
ク設定 から実行します。必要に応じて IP アドレスなどの設定も行います。
回復パーティションを含む UEFI マシンのリストア
6
© StorageCraft Technology Corporation. All rights reserved.
ステップ 1-5 パーティションポリシーの設定
リストア先のディスクを選び、右クリックして ポリシーの編集 を選択します。
図 2-4 ポリシーの編集
パーティションの開始調整位置とパーティションの終了調整位置が セクタ に
設定されているか確認します。内容に問題がなければ、閉じる をクリックし
て ポリシーの編集 ウインドウを閉じます。
図 2-5 パーティション作成ポリシー
回復パーティションを含む UEFI マシンのリストア
7
© StorageCraft Technology Corporation. All rights reserved.
ステップ 1-6 ディスクの初期化
ディスクを右クリックして ディスクを初期化 を選択します。
図 2-6 ディスクの初期化
右下の初期化をクリックして、GPT ディスクとして初期化 を選択します。
図 2-7 GPT ディスクとして初期化
空のディスク を選択し、OK をクリックします。
回復パーティションを含む UEFI マシンのリストア
8
© StorageCraft Technology Corporation. All rights reserved.
図 2-8 Windows システムディスクとして初期化
ディスクの初期化 ウインドウが表示されたら、右上の × ボタンをクリックし
てウインドウを閉じます。
図 2-9 GPT ディスクとして初期化した結果
回復パーティションを含む UEFI マシンのリストア
9
© StorageCraft Technology Corporation. All rights reserved.
3. ボリュームのリストア
ステップ 2-1 リストアの開始
パーティションを作成するために タスク パネルの ボリュームの復元 を選択
します。または、ウィザード タブの 復元ウィザード から開始することもでき
ます。
復元ウィザード ウインドウが表示されるので、次へ をクリックします。
図 3-1 復元ウィザード
ステップ 2-2 復元タイプの選択
復元 を選び、次へ をクリックします。
図 3-2 復元タイプ
回復パーティションを含む UEFI マシンのリストア
10
© StorageCraft Technology Corporation. All rights reserved.
ステップ 2-3 システムボリュームイメージの選択
このステップでは Microsoft 回復パーティションのリストアについて記述しま
す。残りのパーティションのリストアは、ステップ 2-8 に記述しています。
(1) Microsoft 回復パーティション(Microsoft Recovery Partition)
(2) UEFI システム パーティション(EFI System Partition)
(3) Microsoft 予約パーティション(Windows Microsoft Reserved Partition)
(4) プライマリ Windows パーティション(OS 用のパーティション)
参照 ボタンをクリックし、バックアップイメージが保存されているロケーシ
ョンを選びます。
図 3-3 復元するバックアップイメージ
Microsoft 回復パーティションを選択して、開く をクリックします。
図 3-4 バックアップイメージの選択(Microsoft 回復パーティション)
回復パーティションを含む UEFI マシンのリストア
11
© StorageCraft Technology Corporation. All rights reserved.
次へ をクリックします。
図 3-5 復元するバックアップイメージ(Microsoft 回復パーティション)
ステップ 2-4 パーティションの作成
未フォーマット(未割り当ての容量)を選び、右クリックして空き領域の最
初に正確なプライマリーパーティションを作成 を選びます。
図 3-6 パーティションの作成(Microsoft 回復パーティション)
パーティションの 詳細オプション ウインドウが表示されるので、パーティシ
ョン形式の項目は Microsoft recovery partition を選択し、閉じる をクリックし
ます。
回復パーティションを含む UEFI マシンのリストア
12
© StorageCraft Technology Corporation. All rights reserved.
図 3-7 詳細オプション(Microsoft 回復パーティション)
作成したパーティションを選び、次へ をクリックします。
図 3-8 パーティションの作成結果 (Microsoft 回復パーティション)
回復パーティションを含む UEFI マシンのリストア
13
© StorageCraft Technology Corporation. All rights reserved.
ステップ 2-5 ボリュームの最終調整
最終調整オプションウインドウが表示されるので、この復元操作の最後にボ
リュームを最終調整する にチェックして、次へ をクリックします。
図 3-9 最終調整オプション
ステップ 2-6 復元オプションの指定
MBR (Master Boot record) は使用しないので選択できません。
同じコンピューターにリストアする場合、このまま 次へ をクリックします。
図 3-10 復元オプションの指定
ウィザードの概要が表示されるので、リストアジョブの内容を確認して問題
がなければ、完了 をクリックします。
回復パーティションを含む UEFI マシンのリストア
14
© StorageCraft Technology Corporation. All rights reserved.
図 3-11 ウィザードの概要
ステップ 2-7 リストアジョブの確認
作成したリストアジョブが開始され、タスクマネージャ タブにサマリーが表
示されます。ジョブの詳細を確認するには、詳細の表示 をクリックします。
図 3-12 リストアジョブの結果(Microsoft 回復パーティション)
回復パーティションを含む UEFI マシンのリストア
15
© StorageCraft Technology Corporation. All rights reserved.
ステップ 2-8 他のボリュームのリストア
データボリューム等、他にリストアが必要なボリュームがある場合は、ボリ
ュームごとにステップ 2-1 から 2-7 を繰り返します。
(1) Microsoft 回復パーティション(Microsoft Recovery Partition)
ステップ 2-1 から 2-7 に記述しています。
(注) Microsoft 回復パーティションをバックアップしたマシンと異なるマシ
ンにリストアした場合、その動作は保証されません。
(2) UEFI システム パーティション(EFI System Partition)
UEFI システム パーティション (ESP) は、バックアップからリストアするのでは
なく、新規作成します。
ツール メニューから ディスクのパーティション操作 をクリックします。
図 3-13 ディスクのパーティション操作
回復パーティションを含む UEFI マシンのリストア
16
© StorageCraft Technology Corporation. All rights reserved.
DiskPart ツールが起動します。
図 3-14 DiskPart ツール
UEFI システム パーティション (ESP) を作成するディスクを選択します。
DISKPART> select disk 0
図 3-15 ディスクの選択
回復パーティションを含む UEFI マシンのリストア
17
© StorageCraft Technology Corporation. All rights reserved.
現在のパーティションを確認します。
DISKPART> list partition
図 3-16 現在のパーティション (ESP 作成前)
UEFI システム パーティション (ESP)を作成します。
DISKPART> create partition efi size=99
図 3-17 UEFI システム パーティション (ESP) の作成
回復パーティションを含む UEFI マシンのリストア
18
© StorageCraft Technology Corporation. All rights reserved.
UEFI システム パーティション (ESP) を FAT32 形式でフォーマットします。
DISKPART> format quick fs=fat32 label=”System”
図 3-18 ESP のフォーマット
現在のパーティションを確認します。2 つ目に [システム] というパーティショ
ンが作成されました。
DISKPART> list partition
図 3-19 現在のパーティション (ESP 作成後)
以上で UEFI システム パーティション (ESP)の作成は完了です。
この状態のまま、次に進みます。
回復パーティションを含む UEFI マシンのリストア
19
© StorageCraft Technology Corporation. All rights reserved.
(3) Microsoft 予約パーティション(Windows Microsoft Reserved Partition)
Microsoft 予約パーティション (MSR) は、バックアップからリストアするので
はなく、新規作成します。
『(2) UEFI システム パーティション(EFI System Partition)』に続いて、
DiskPart ツールを使用します。
現在のパーティションを確認します。[回復] パーティションと [システム] パ
ーティションが存在していて、[システム] パーティションの左側にアスタリ
スク (*) がついていることを確認します。
DISKPART> list partition
図 3-20 現在のパーティション (MSR 作成前)
Microsoft 予約パーティション (MSR) を作成します。
DISKPART> create partition msr size=128
図 3-21 Microsoft 予約パーティション (MSR) の作成
回復パーティションを含む UEFI マシンのリストア
20
© StorageCraft Technology Corporation. All rights reserved.
現在のパーティションを確認します。3 つ目に [予約] というパーティションが
作成されました。
DISKPART> list partition
図 3-22 現在のパーティション (MSR 作成後)
DiskPart ツールを終了します。
DISKPART> exit
図 3-23 DiskPart ツールの終了
回復パーティションを含む UEFI マシンのリストア
21
© StorageCraft Technology Corporation. All rights reserved.
ディスクマップ タブで ボリューム情報の更新 をクリックします。UEFI システ
ム パーティション (ESP) と Microsoft 予約パーティション (MSR) が作成された
ことを確認します。
図 3-24 ボリューム情報の更新
回復パーティションを含む UEFI マシンのリストア
22
© StorageCraft Technology Corporation. All rights reserved.
(4) プライマリ Windows パーティション(OS 用のパーティション)
復元ウィザード の 復元するバックアップイメージ ウインドウで 参照 ボタン
をクリックし、プライマリ Windows パーティションを選択して、開く をクリ
ックします。
図 3-25 バックアップイメージの選択(プライマリ Windows パーティション)
次へ をクリックします。
図 3-26 復元するバックアップイメージ(プライマリ Windows パーティション)
回復パーティションを含む UEFI マシンのリストア
23
© StorageCraft Technology Corporation. All rights reserved.
未フォーマット(未割り当ての容量)を選び、右クリックして空き領域の最
初に正確なプライマリーパーティションを作成 を選びます。
図 3-27 パーティションの作成(プライマリ Windows パーティション)
パーティションの 詳細オプション ウインドウが表示されるので、パーティシ
ョン形式の項目は Windows Basic Data Partition を選択し、閉じる をクリック
します。
図 3-28 詳細オプション(プライマリ Windows パーティション)
回復パーティションを含む UEFI マシンのリストア
24
© StorageCraft Technology Corporation. All rights reserved.
作成したパーティションを選び、次へ をクリックします。
図 3-29 パーティションの作成結果(プライマリ Windows パーティション)
作成したリストアジョブが開始され、タスクマネージャタブにサマリーが表
示されます。ジョブの詳細を確認するには、詳細の表示をクリックします。
図 3-30 リストアジョブの結果(プライマリ Windows パーティション)
回復パーティションを含む UEFI マシンのリストア
25
© StorageCraft Technology Corporation. All rights reserved.
ステップ 2-9 リストア結果の確認
全てのリストアが完了したら、ジョブの詳細から、全てのボリュームのリス
トアが問題なく終わったことを確認します。
ステップ 2-10 ボリュームへの chkdsk
リストアしたボリューム一つ一つに chkdsk を実行します。
メニューバーから、ツール>コマンドシェルを選択します。
下記のコマンドをリストアしたボリューム一つ一つに実行します。
chkdsk /f <drive:>
完了後、コマンドシェルを閉じます。
(注)Recovery Environment で割り当てられたドライブレターが元のソースボ
リュームと異なる場合があります。これは、Recovery Environment の動
作中だけに割り当てられたドライブレターであり、特に重要ではあり
ません。正しいボリュームに chkdsk を実行しているかを確認してくだ
さい。
回復パーティションを含む UEFI マシンのリストア
26
© StorageCraft Technology Corporation. All rights reserved.
ステップ 2-11 ブート可能なステータスの確認
再起動する前にシステムボリュームがブート可能なステータスに設定されて
いるかを確認します。ブート可能なステータスに設定されていない場合は、
ブート構成データ(BCD)ツールで修正を行います。
メニューバーから、ツール>ブート構成データ(BCD)ツールを選択します。
ステータスが「破壊」になっている場合は、自動修正 をクリックします。
図 3-31 ブート構成データ(BCD)ツール(修正前)
ステータスが「ブート可能」になっているのを確認したら、ウインドウを閉
じます。
図 3-32 ブート構成データ(BCD)ツール(修正後)
回復パーティションを含む UEFI マシンのリストア
27
© StorageCraft Technology Corporation. All rights reserved.
ステップ 2-12 マシンの再起動
再起動する前にドライバやバックアップイメージを含んでいるデバイスを全
て(USB ハードドライブ等)が接続されていないことを確認します。
メニューからファイル>終了を選びます。