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3482019年8月●日発行発 行:日本労働組合総連合会福岡県連合会発行人・編集人:矢田信浩〒812-0025 福岡市博多区店屋町6番5号 小松ビル   TEL.092-283-5529 FAX.092-283-5611 連合福岡のホームページ  http://www.rengo-fukuoka.jp/ 連合福岡のメールアドレス  [email protected] ̅ rengo.jp

 7月21日に投開票が行われた第25回参議院議員選挙において福岡選挙区では、候補者9名が乱立する中、連合福岡推薦の野田くによし候補が、政治の透明性を訴え、現政権を批判するなど現職の強みを生かして365,634票を獲得し当選を果たすことができました。 一方、春田くみこ候補は、立候補が遅れたにも関わらず、連日の街頭行動や集会などを通して支持者獲得の取り組みを行いましたが、残念な結果となりました。 比例代表選挙は、10名の組織内候補を擁立し組織を挙げての闘いを進めた結果、8名の当選となりました。 各構成組織、各地域協議会の皆さんの最後までのご支援に感謝するとともに、連合は今後も「働くことを軸とする安心社会」の実現に向け、雇用不安・生活不安の解消や格差社会の是正など、政策・制度実現に取り組んで行きます。

とある日の丑三つ時。突然「パシッ!」と妻の手を打つ音が寝室に響き渡り目が覚めた。

狭い部屋の空間を縦横無尽に飛びまわる一匹の蚊による家(蚊)内抗争勃発である。爆睡中であった拙者の身体は数カ所攻撃されて痒みあ

り(やられた!)。妻から「顔刺されてない?」と問われたが右頬が痒いのに「大丈夫、そんなドジじゃない」と意地を張ってしまった。右頬を妻に見せないようにヤツを追い求めて30分。

「いたッ!」と妻が発見。慎重に近づくとヤツは白い壁に「ここだぞ!」と挑戦するかのように悠々と留まっている。一発で仕留めて顔を刺された汚名返上、家(蚊)内抗争は終結した。「一寸の虫にも五分の魂」ではあるが睡眠時間を確保するためのやむを得ない措置だと語りながら再び眠りに就いた。猛烈な暑さが続く今夏、健康管理のため睡眠時間を十分にとりましょう。(追伸)その朝いつもどおり目覚めた拙者は爆睡中の妻に右

頬を見せることなく出勤できました。バンザイ!

当選が判明し、バンザイをする野田候補春田候補も懸命の活動で有権者へ訴えました

第25回参議院議員選挙第25回参議院議員選挙第25回参議院議員選挙第25回参議院議員選挙 野田くによし候補当選を果たす!野田くによし候補当選を果たす!野田くによし候補当選を果たす!野田くによし候補当選を果たす!

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れんごうふくおか 2019 れんごうふくおか 2019

2019年度政策・制度要求を策定 2019年度政策・制度セミナー開催

連合福岡は7月29日開催した第23回執行委員会において、6分野40項目にわたる「2019年度政策・制度要求」を確認しました。2年サイクルの2年目にあたる2019年度要求では、昨年度に続き「九州北部豪雨関連事項」を重点要求に位置付け、3つの専門委員会で2018年度要求への回答内容を評価し、「安全」を担当する環境・安全専門委員会において九州北部豪雨被災地の現地視察を行うなど、県民のニーズに応える実効性のある要求の確立に向け議論を重ねてきました。連合福岡は8月9日に、福岡県小川知事へ対して2019年度要求の提出を行いました。

環境・安全委員会 先川 勇司 委員長「自然災害対策が重点。今年も久留米などで、被害が生じるなど、いつどこで起こるか分からない。事前対策の強化を最大限求める。」

政策委員会 藤田 桂三 委員長「参議院選挙を終えたところだが、政策を実現する政治力の必要性を改めて確認しておきたい。2019年度要求は2年サイクルの2年目にあたる。2018年度要求に対する回答を検証し、進捗状況や情勢の変化を踏まえた新たな要求も付加した。しっかり予算化させ、事業展開に繋げたい。今年度も重点要求に据えた『九州北部豪雨関連事項』は、早期復興、安全・安心の防災・減災対策を迅速に対応するよう求めたい。」

政策委員会の環境・安全委員会では、要求書策定にあたり、九州北部豪雨の被害地である朝倉市を視察し、復旧にあたる朝倉市役所の担当職員や、現地住民団体の代表の方などに聞き取りを行いました。現地では県や被災自治体の精力的な取り組みが進められていますが、復旧工事の進捗は当初予定より遅れ、元の住居に戻れる目途が立たないまま、多くの人がこれから先の暮らしに対して不安を抱えた状況に置かれています。発災後2年が経過し、全国の自治体からの被災自治体への支援は収束を迎えていますが、復旧・復興に向けた事業はこれから本格化していきます。引き続きのできる限りの支援を継続しながら、「被災地に寄り添う」真の復興に向けた取り組みの継続・強化が求められています。

白木地区復興支援協議体代表 林清一氏 林氏への聞き取りの様子 会場の様子

朝倉市松末地区『小川』が溢れ住居が取り壊された更地に草が茂る上流では護岸工事が進む 朝倉市復興推進室ヒアリング

昨年の知事申し入れの様子

◆実効性のある対応を求め、8月9日小川知事へ提出 連合福岡では、8月1日政策・制度セミナーを開催し、構成組織や地域協議会、福退連、連合福岡議員懇、福岡労働局や福岡県、経営者団体や労働福祉団体などから、150人を超える参加がありました。 基調講演の講師として、慶應義塾大学経済学部教授で連合本部「人口減少・超少子高齢社会ビジョン」検討委員会有識者アドバイザーも務められた駒村康平氏をお招

きしました。駒村先生は、各種統計資料を読み解きながら、日本の社会保障制度が抱える課題と展望、その中で労働組合が果たすべき役割について話をされました。「老後資金2000万円不足」で注目を集めた金融庁報告書に関して、取りまとめに当たったワーキング・グループメンバーの立場から、「金融庁の報告書という性質上、(所管の異なる)低所得者対策等に言及できないという限界性はあるが、今後進む高齢化に対して、判断能力が低下する方の資産運用を金融機関はどうサポートすべきかなど対応が必要な提言をまとめたもの。『マクロ経済スライド』という仕組みにより、年金の給付水準が低下することを『分かりやすく』説明した点に批判が集まった面もあるが、この報告書を無視するのは、明日登山する人が雨の予報と『雨具が必要』というアドバイスを怒って無視するようなものだ。実際に怒った人の多くはもう今後山に登らない高齢者世代だが、本当に怒るべきはこれから山に登る若い世代だ」と、政府の対応やマスコミの取り上げ方などを厳しく指摘されました。高齢化が進み社会保障財源が厳しくなる現実を踏まえ、「(団塊ジュニア世代の「引きこもり対策」など)就労の機会保障や賃金水準の向上などにより社会保障の支え手をいかに増やすかが喫緊の課題であり、そこで果たすべき労働組合の役割も大きい」と、連合福岡に対する提言をいただきました。 セミナーでは、連合政策委員会藤田委員長及び各専門委員会委員長より議論経過の報告を行い、2019年度要求について共有を図りました。

◆「2019年度要求」の議論経過を共有

◆九州北部関連項目を引き続き重点課題に 委員会で現地視察も実施

医療・地域活性化委員会 大久保 浩 委員長「迎える人口減少・超少子高齢社会へ、医療も地域交通も対応できるまちづくりを念頭に要求をまとめた。」

労働・教育委員会 近藤 敏郎 委員長「『誰もが安心して働ける社会、子どもたちの豊かな学びの保障』を追求する。」

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2019年度政策・制度要求を策定 2019年度政策・制度セミナー開催

連合福岡は7月29日開催した第23回執行委員会において、6分野40項目にわたる「2019年度政策・制度要求」を確認しました。2年サイクルの2年目にあたる2019年度要求では、昨年度に

続き「九州北部豪雨関連事項」を重点要求に位置付け、3つの専門委員会で2018年度要求への回答内容を評価し、「安全」を担当する環境・安全専門委員会において九州北部豪雨被災地の現地視察を行うなど、県民のニーズに応える実効性のある要求の確立に向け議論を重ねてきました。連合福岡は8月9日に、福岡県小川知事へ対して2019年度要

求の提出を行いました。

環境・安全委員会 先川 勇司 委員長「自然災害対策が重点。今年も久留米などで、被害が生じるなど、いつどこで起こるか分からない。事前対策の強化を最大限求める。」

政策委員会 藤田 桂三 委員長「参議院選挙を終えたところだが、政策を実現する政治力の必要性を改めて確認しておきたい。2019年度要求は2年サイクルの2年目にあたる。2018年度要求に対する回答を検証し、進捗状況や情勢の変化を踏まえた新たな要求も付加した。しっかり予算化させ、事業展開に繋げたい。今年度も重点要求に据えた『九州北部豪雨関連事項』は、早期復興、安全・安心の防災・減災対策を迅速に対応するよう求めたい。」

政策委員会の環境・安全委員会では、要求書策定にあたり、九州北部豪雨の被害地である朝倉市を視察し、復旧にあたる朝倉市役所の担当職員や、現地住民団体の代表の方などに聞き取りを行いました。現地では県や被災自治体の精力的な取り組みが進められていますが、復旧工事の進捗は当初予定よ

り遅れ、元の住居に戻れる目途が立たないまま、多くの人がこれから先の暮らしに対して不安を抱えた状況に置かれています。発災後2年が経過し、全国の自治体からの被災自治体への支援は収束を迎えていますが、復旧・復

興に向けた事業はこれから本格化していきます。引き続きのできる限りの支援を継続しながら、「被災地に寄り添う」真の復興に向けた取り組みの継続・強化が求められています。

白木地区復興支援協議体代表 林清一氏 林氏への聞き取りの様子 会場の様子

朝倉市松末地区『小川』が溢れ住居が取り壊された更地に草が茂る上流では護岸工事が進む 朝倉市復興推進室ヒアリング

昨年の知事申し入れの様子

◆実効性のある対応を求め、8月9日小川知事へ提出 連合福岡では、8月1日政策・制度セミナーを開催し、構成組織や地域協議会、福退連、連合福岡議員懇、福岡労働局や福岡県、経営者団体や労働福祉団体などから、150人を超える参加がありました。 基調講演の講師として、慶應義塾大学経済学部教授で連合本部「人口減少・超少子高齢社会ビジョン」検討委員会有識者アドバイザーも務められた駒村康平氏をお招

きしました。駒村先生は、各種統計資料を読み解きながら、日本の社会保障制度が抱える課題と展望、その中で労働組合が果たすべき役割について話をされました。「老後資金2000万円不足」で注目を集めた金融庁報告書に関して、取りまとめに当たったワーキング・グループメンバーの立場から、「金融庁の報告書という性質上、(所管の異なる)低所得者対策等に言及できないという限界性はあるが、今後進む高齢化に対して、判断能力が低下する方の資産運用を金融機関はどうサポートすべきかなど対応が必要な提言をまとめたもの。『マクロ経済スライド』という仕組みにより、年金の給付水準が低下することを『分かりやすく』説明した点に批判が集まった面もあるが、この報告書を無視するのは、明日登山する人が雨の予報と『雨具が必要』というアドバイスを怒って無視するようなものだ。実際に怒った人の多くはもう今後山に登らない高齢者世代だが、本当に怒るべきはこれから山に登る若い世代だ」と、政府の対応やマスコミの取り上げ方などを厳しく指摘されました。高齢化が進み社会保障財源が厳しくなる現実を踏まえ、「(団塊ジュニア世代の「引きこもり対策」など)就労の機会保障や賃金水準の向上などにより社会保障の支え手をいかに増やすかが喫緊の課題であり、そこで果たすべき労働組合の役割も大きい」と、連合福岡に対する提言をいただきました。 セミナーでは、連合政策委員会藤田委員長及び各専門委員会委員長より議論経過の報告を行い、2019年度要求について共有を図りました。

◆「2019年度要求」の議論経過を共有

◆九州北部関連項目を引き続き重点課題に 委員会で現地視察も実施

医療・地域活性化委員会 大久保 浩 委員長「迎える人口減少・超少子高齢社会へ、医療も地域交通も対応できるまちづくりを念頭に要求をまとめた。」

労働・教育委員会 近藤 敏郎 委員長「『誰もが安心して働ける社会、子どもたちの豊かな学びの保障』を追求する。」

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SCHEDULE これからの主な日程

27日(火)27日(火)

※ 申し込み、問い合わせは、最寄りの地域協議会・労福協(地域労福協)に電話で予約して下さい。   10時~17時(土日祝日を除く)

エ リ ア 8月 9月 エ リ ア 8月 9月

福   岡10日(火)

遠 賀 川 30日(金) 27日(金)24日(火)

筑紫・朝倉 6日(火) 3日(火) 北 九 州 21日(水) 18日(水)北 筑 後 20日(火) 10日(火) 京築・田川 7日(水) 4日(水)南 筑 後 21日(水) 11日(水) ※開催済みの日程も掲載しております

「れんごうふくおか」は再生紙を使用しております。

れんごうふくおか 2019

第22回 四役会議交通・運輸部門連絡会「親子ふれあい見学会」  金属部門連絡会「親子ものづくり教室」第24回 執行委員会第5回 女性委員会役員・幹事会

ヤングカーニバルin沖縄2019平和行動in根室

第22回 連合福岡定期大会

8月22日23日

24日26日29日31日~9月2日

9月 6日~9日10月30日

INFORMATION

2019年7月22日

1. 一強政治に歯止めをかけることができなかった結果は極めて残念 2019年7月21日、第25回参議院選挙の投開票が行われた。選挙区の投票率が48.8%と過去2番目の深刻な低水準となる中、強固な支持基盤を有する自民党と公明党が改選議席の過半数を上回る71議席を獲得した。一強政治に歯止めをかけることができなかった結果は極めて残念である。与党に対しては、有権者の半数も投票に行かない中で得られた結果に驕ることなく、数の力に任せた国会運営などを改め、多様な民意を尊重した健全な民主主義政治の体現を強く求める。

2.野党は強い危機感のもと大局的な見地から戦略の検討を 今回の選挙では、立憲民主党と国民民主党が獲得した議席は、3年前に民進党が獲得した32議席を下回る23議席となった。また、5野党1会派は32あるすべての1人区で候補者調整を行い選挙戦に臨んだが、獲得議席は同様の試みを行った前回の参議院選挙の11議席を下回る10議席にとどまった。2012年の解散総選挙以降、自民党に国政選挙6連勝を許したことについて、野党は、今の政治を変えたいと強く願う有権者の期待に応えるだけの受け皿を示すことができたのかを真剣に問い直す必要がある。今後、野党は強い危機感のもと大局的な見地から戦略を検討しなければならない。

3.連合が掲げた勢力構築の足がかりとは言い難い結果 連合は、今次選挙を「政権交代可能な二大政党的政治体制の一翼を担う勢力構築の足がかり」と位置づけ、働く者や生活者の立場に立った政治勢力の拡大に向けて取り組みを展開してきた。とりわけ、これまでになく難しい対応が迫られる中で、立憲民主党、国民民主党とは与党を利さないことを前提に政策協定を締結し、組織力を最大限に結集し得る環境整備に注力した。しかし、比例代表の組織内候補者は10名中8名の当選、選挙区の推薦候補者は44名中18名の当選にとどまり、連合が掲げた勢力構築の足がかりとは言い難い結果となった。

4.健全な議会制民主主義と働く者・生活者のための政策実現に向けて 選挙は、有権者が自ら日本の将来を選択する重要な機会である。それにもかかわらず、今回の選挙でも投票率は低位を脱することはなかった。与野党は、国民の政治への関心や信頼をこれ以上損なわないためにも、人口減少・超少子高齢社会を迎える日本が直面する諸課題に真剣に向き合わなければならない。連合も厳しく政治をチェックするとともに、引き続き健全な議会制民主主義と働く者・生活者のための政策実現に向けて力強く政治活動を推進していく。

以 上

第25回参議院選挙結果についての連合本部 相原事務局長の談話


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