ProTools 入門Pro Tools® M-Powered™ Essential
バージ ョ ン 8.0.2
Pro Tools M-Powered Essential について
Pro Tools® を初めて使 う 方、 音楽制作を始めたばか り の方は、 このガイ ド をお読み く ださ い。 こ のガイ ド では、 Pro Tools を使って音楽を レ コーデ ィ ング、 作曲、 ミ ッ ク ス、 プロデュースする方法を説明し ます。
まずは簡単な質問から : Pro Tools のイ ン ス ト ールはお済みですか ? まだの場合は、 「Essential ク イ ッ ク ・ セ ッ ト ア ッ プ」 の説明、 またはよ り 詳しい 「Essential ユーザー ・ ガイ ド」 の説明に従って、 Pro Tools® M-Powered ™ Essential ソ フ ト ウ ェ アを イ ン ス ト ールし まし ょ う 。 M-Audio イ ン ターフ ェースのイ ン ス ト ール方法については、 M-Audio イ ン ターフ ェース付属の説明書に従って く ださ い。
ヘ ッ ド フ ォ ンまたはスピーカーを接続する
作成し た音楽を聞 く こ と ができ る よ う 、 ご使用の M-Audio イ ン ターフ ェースにヘッ ド フ ォ ン またはス ピーカーを接続し ま し ょ う 。
デモ ・ ソ ングを聞 く
まずは、 Pro Tools に含まれているデモ ・ ソ ングを使って、 Pro Tools で制作でき る音楽を聴いてみま し ょ う 。 音楽を再生する こ と で、ヘッ ド フ ォ ンやス ピーカーのテス ト もでき ます。 デモ ・ ソ ングは、 Pro Tools M-Powered Essential を イ ン ス ト ールする際にご使用のシステムへ と自動的にダ ウ ン ロード されます。
デモ ・ ソ ングを開 く には :
1 M-Audio イ ン ターフ ェースがコ ンピ ュータに接続され、 電源が入っている こ と を確認し ます。
2 Dock のア イ コ ンを ク リ ッ クするか (Mac)、
デス ク ト ッ プのア イ コ ンをダブルク リ ッ ク し て (Windows)、 Pro Tools M-Powered Essential を起動し ます。
3 [ フ ァ イル ] (File) メ ニ ューか ら [ 開 く ] (Open) を選択し、 デモ ・ ソ ングのデフ ォル ト 位置へ移動し ます。 これらは、 以下の場所に
保存されています。
Mac アプ リ ケーシ ョ ン /Digidesign/Pro Tools/Pro Tools Essential Demos
Windows C:\Program Files\Digidesign\Pro Tools\Pro Tools Essential Demos
Pro Tools を イ ン ス ト ールする前に、 ハー ド ウ ェ ア ・ ド ラ イバを イ ン ス ト ールし、 イ ン ターフ ェース を接続し ます。
Pro Tools M-Powered Essential へのサポー ト は、 Digidesign® ユーザー ・ コ ミ ュ ニテ ィ DUC (Digidesign User Conference) と
DigidesignE メ ール ・ サポー ト によ り 提供されます。 以下の リ ン ク をご覧 く だ さ い。 http://duc.digidesign.com、 または
http://www.digidesign.com/tsr
ヘッ ド フ ォ ン またはス ピーカーの M-Audio イ ン ターフ ェースへの接続方法について、 詳し く は M-Audio イ ン ターフ ェース付
属の説明書に従って く ださい。
「Filtered Dream Essential」 の他にも、 すばら しいデモが用意されています。 「Be There」 (男性ボーカル、 フル制作バージ ョ
ン と基本バージ ョ ン)、 「Salvation Essential」 (女性ボーカル)、 「Essential Loop Demos」 (内蔵ループ ・ コ ンテンツを使った イ
ン ス ト ゥ ル メ ン タル)。
ト ラ ッ ク
ツールバー
編集ウ ィ ン ド ウ
Pro Tools M-Powered Essential 入門1
再生し て聴 く
デモ ・ ソ ングを再生するには :
1 M-Audio イ ン ターフ ェースで、 ヘッ ド フ ォ ン またはス ピーカー ・ モニ ターのレベルを十分に下げます。
2 Pro Tools を再生 ・ 停止するには、 スペースバーを押すか、 画面上の再生ボ タ ン と停止ボ タ ンを ク リ ッ ク し ます。 (これらのボ タ ン
は、 編集ウ ィ ン ド ウの一番上にあ り ます。 また、 [ ウ ィ ン ド ウ ] (Window) >[ ト ラ ン スポー ト ] (Transport) を選択する と 表示される
ト ラ ン スポー ト ・ ウ ィ ン ド ウにも あ り ます。)
3 セ ッ シ ョ ンを再生し ながら、 M-Audio イ ン ターフ ェースのボ リ ュームを徐々に上げます。
4 デモの再生中、 Pro Tools をいろいろ と 操作し てみま し ょ う 。 ト ラ ッ ク のズーム ・ コ ン ト ロールや ト ラ ッ ク ・ ビ ュー ・ コ ン ト ロール
を使ってみま し ょ う 。
5 次に、 [ ウ ィ ン ド ウ ] (Window) メ ニ ューを ク リ ッ ク し、 [ ミ ッ ク ス ] (Mix) を選択し ます。 ミ ッ ク ス ・ ウ ィ ン ド ウが開き、 縦型の
チャ ンネル ・ ス ト リ ッ プに ト ラ ッ ク が表示されます。
ご使用のイ ン ターフ ェースへのヘッ ド フ ォ ンやモニターの接続やボ リ ュームのコ ン ト ロールについて、 詳し く はイ ン ター
フ ェース付属の説明書をご参照 く ださい。
編集ウ ィ ン ド ウのツールバー (左) と ト ラ ンスポー ト ・ ウ ィ ン ド ウ (右) の再生ボタ ン と停止ボタ ン
停止 再生 停止 再生
垂直方向
水平方向
(ズーム・ツールをダブルク リ ッ ク し てズームアウ ト )
水平方向と垂直方向の
ズーマー・ツールを ク リ ッ ク し て選択し てから、ド ラ ッ グ選択し てズームイ ン し ます。
表示高さ を選択
ズーム・ボタ ンをク リ ッ ク し、ト ラ ッ ク表示のサイズと長さ を調節
ト ラ ッ ク・オプシ ョ ン・セレ ク タ を ク リ ッ ク し て
ミ ッ クス・ウイン ド ウ
ト ラ ッ ク
Pro Tools M-Powered Essential 入門 2
編集ウ ィ ン ド ウ と ミ ッ ク ス ・ ウ ィ ン ド ウが、 Pro Tools で作業を行 う 際の主な作業場所 と な り ます。 こ のガイ ド を通し てお読みいただければ、 それぞれのウ ィ ン ド ウがどのよ う な目的で使用されるのかをご理解いただけ る と思います。
6 スペースバーを押すか、 停止ボタ ンを ク リ ッ ク し て再生を停止し ます。
7 デモ ・ ソ ングが確認でき た ら、 [ フ ァ イル ] (File) >[ セ ッ シ ョ ンを閉じ る ] (Close Session) を選択し ます。
CD から曲を取り込む
こ のセ ク シ ョ ンでは、 新規 Pro Tools セ ッ シ ョ ンを作成し、 CD から曲を イ ンポー ト する方法を説明し ます。 新規セ ッ シ ョ ンは、 Pro Tools の起動時または起動後に作成でき ます。
新規セ ッ シ ョ ンを作成するには :
1 セ ッ シ ョ ンがすでに開いている場合、 [ フ ァ イル ] (File) >[ セ ッ シ ョ ンを閉じ る ] (Close) を選択し ます。
2 [ フ ァ イル ] (File) >[ 新規セ ッ シ ョ ン ] (New Session) を選択し ます。
3 [ 新規セ ッ シ ョ ン ] (New Session) ダ イ ア ロ グで、[ 空のセ ッ シ ョ ンを作成 ] (Create a Blank Session) を選択し てか ら [OK] を ク リ ッ ク
し ます。
4 [ セ ッ シ ョ ンに名前を付ける ] (Name the Session) ダ イ ア ロ グで、 セ ッ シ ョ ンを保存する場所を選択し、 名前を入力し てから [ 保存 ]
(Save) を ク リ ッ ク し ます。
5 新規セ ッ シ ョ ンが開いた ら、 [ ウ ィ ン ド ウ ] (Window) >[ 編集 ] (Edit) を選択し て編集ウ ィ ン ド ウ を表示し ます。 以下のよ う な編集
ウ ィ ン ド ウが表示されます。
デモ ・ ソ ングは、 アレ ンジ ・ 編集 ・ ミ ッ ク スがな された複雑なプロ ジェ ク ト の例です。 このガイ ド では、 これ以降デモ ・ ソ
ングが登場する機会はあ り ませんが、 Pro Tools の機能をい く つか学んだ後、 も う 一度チェ ッ ク し てみる と よいでし ょ う 。 デ
モ ・ ソ ングや最近のセ ッ シ ョ ンを開 く には、 [ フ ァ イル ] (File) >[ 最近のセ ッ シ ョ ンを開 く ] (Recent) を選択し てデモ ・ ソ
ングを選択する (デモ ・ セ ッ シ ョ ンが最近使用し たセ ッ シ ョ ンであ る場合) か、 [ フ ァ イル ] (File) >[ セ ッ シ ョ ンを開 く ]
(Open) を選択し て開き ます。
[ 新規セ ッ シ ョ ン ] ダイアログ
編集ウ ィ ン ド ウ ( ト ラ ンスポー ト ・ ウ ィ ン ド ウが前面に表示されている状態)
ト ラ ンスポー ト ・ウイン ド ウ
リージ ョ ン・リ ス ト
Pro Tools M-Powered Essential 入門3
CD から曲を イ ンポー ト するには :
1 コ ンピ ュータの CD/DVD ド ラ イブに CD を挿入し ます。
2 Pro Tools で、 [ ウ ィ ン ド ウ ] (Window) >[ ワーク スペース ] (Workspace) を選択し て ワーク スペース ・ ブ ラ ウザを開き ます。
3 ワーク スペース ・ ブラ ウザで、 オーデ ィ オ CD のア イ コ ンを ク リ ッ ク し て CD のフ ァ イルを表示させます。
4 ア イ テム ( ト ラ ッ ク) を ク リ ッ ク し て CD の曲を選択し ます。
5 ワーク スペースか ら編集ウ ィ ン ド ウの中央の空き スペースにア イ テムを ド ラ ッ グする と 、 曲を含んだ新規オーデ ィ オ ・ ト ラ ッ ク が
作成されます。 マウ スボ タ ンを放す と 、 新規 ト ラ ッ ク内に曲が表示されます。
ワーク スペースか ら リ ージ ョ ン ・ リ ス ト へア イ テムを ド ラ ッ グ し てから、 ト ラ ッ クへ ド ラ ッ グする こ と も でき ます。 こ う する こ と で、一連のオーデ ィ オ ( リ ージ ョ ン) を作成し、 後で別の ト ラ ッ ク または同じ ト ラ ッ ク で使用する こ と ができ ます。
6 ワーク スペース ・ ブラ ウザを閉じ、 スペースバーを押し て曲のプレ イバッ ク を開始し ます (2 ページの 「再生し て聴 く 」 参照)。
オーデ ィ オを編集する
こ こ では、 簡単な編集の例 と し て、 曲が始ま る位置を変更し てみま し ょ う 。 こ の曲では、 曲が始ま る前に ド ラ マーがテンポをカ ウ ント オフ (「1...2...1.2.3...」 のかけ声) し ています。 Pro Tools では、 こ の曲は以下のよ う に表示されます。
こ の画面では、 異な る楽節を 2 つの 「波形」 で視覚的に表し ています。 Pro Tools では、 こ のよ う に音を目で確認する こ と ができ るため、 曲の頭を ト リ ム し てカ ウ ン ト オフ を取 り 除 く こ と などが簡単に行えます。
ア ド バイス: スピーカー・アイ コ ンを ク リ ッ クする と、
ワークスペース
スペースバーを押すと停止し ます。選択されている曲を試聴できます。
リージ ョ ン・リ ス ト
オーデ ィ オ・ ト ラ ッ ク
カウン ト オフ ソ ングス ター ト 波形
Pro Tools M-Powered Essential 入門 4
ト リムするには :
1 ツールバーの ト リ ム ・ ツールを ク リ ッ ク し て選択し ます。
2 ト ラ ッ ク のカ ウ ン ト オフ と 曲の始ま り の間を ク リ ッ ク し ます (カーソルが ト リ マー ・ ア イ コ ンにな り ます)。 左から右へ ド ラ ッ グ し
て位置を微調整し ます。
3 ト リ ム ・ ツールで曲の始めを左へド ラ ッ グする と、 曲を元に戻せます。 元のオーデ ィ オ (カ ウ ン ト オフ) が表示されます。 これは、
Pro Tools での編集が 「ノ ンデ ィ ス ト ラ ク テ ィ ブ」 であ る こ と の一例です。
ループを使っ て作曲する
こ のセ ク シ ョ ンでは、 オーデ ィ オ ・ ループを使って簡単な楽曲を作成する方法を説明し ます。
オーデ ィ オ ・ ループを イ ンポー ト するには :
1 [Pro Tools Essential Loops] ブラ ウザがまだ開かれていない場合、[ ウ ィ ン ド ウ ] (Window) >[ ワーク スペース ] (Workspace) を選択し
てワーク スペース ・ ブラ ウザを開き ます。 ワーク スペース ・ ブ ラ ウザで、 ループのデフ ォル ト 位置へ移動し ます。 これらは、 以下の
場所に保存されています。
Mac アプ リ ケーシ ョ ン /Digidesign/Pro Tools/Pro Tools Essential Loops
Windows C:\Program Files\Digidesign\Pro Tools\Pro Tools Essential Loops
2 オーデ ィ オ ・ フ ォルダの開閉ア イ コ ンを ク リ ッ ク し、 フ ァ イルを表示し ます。
3 試聴するループを ク リ ッ ク し て選択し ます。
4 プレ ビ ュー ・ ボタ ンを ク リ ッ ク し て選択し たループを試聴し ます。 ([ オーデ ィ オ フ ァ イルをセ ッ シ ョ ンのテンポに合わせる ] ボ タ
ンが反転表示のま まであ る こ と を確認し ます。 こ う する こ と で、 フ ァ イルがセ ッ シ ョ ン ・ テンポに確実に合わせられます。 デフ ォル
ト のセ ッ シ ョ ン ・ テンポは 120 BPM です。)
ループ と は、 リ ピー ト させて楽曲の一部を作成するオーデ ィ オ ・ フ ァ イルです。 フ ァ イルのフ ォーマ ッ ト には、 WAV と AIF
があ り ます。
ス ピーカー ・ ア イ コ ンを ク リ ッ ク し てループを試聴する こ と も でき ます。 波形フ ァ イルの さ まざ まな部分を ク リ ッ ク し、 ループのさ まざ まな部分 (開始部分、 中央、 終了部分など) を聴いてみま し ょ う 。
ワークスペース ・ ブ ラウザでのループ試聴
ソ ングス ター トト リムツール
[ オーデ ィ オ フ ァ イルはセ ッ シ ョ ンテンポに合わせる ] ボタ ン
プレビ ュー・ボタ ン
ア ドバイス: さ まざまな音楽ス タ イルのループのコ レ ク シ ョ ンが用意されています。各フ ォルダ内の内部には、そのス タ イルの楽器を含むフ ォルダが多数含まれています。自由に組み合わせて試し てみま し ょ う !
試聴中のループ
Pro Tools M-Powered Essential 入門5
5 ワーク スペースか ら編集ウ ィ ン ド ウの中央の空き スペースにア イ テムを ド ラ ッ グする と 、 ループを含んだ新規オーデ ィ オ ・ ト ラ ッ
ク が作成されます。 オーデ ィ オが拍に合わせて新規 ト ラ ッ ク の先頭か ら始ま る よ う 、 空き スペースの左端までループを ド ラ ッ グ し ま
す。
6 ワーク スペース ・ ブラ ウザを最小化し てから、 スペースバーを押し て曲のプレ イバッ ク を開始し ます。
7 編集ウ ィ ン ド ウで、 ループを ド ラ ッ グ し て新規 ト ラ ッ ク をい く つか作成し ます。 必要に応じ て、 拍に合わせて再生が開始される よ
う グ ラバー ・ ツールを使って新規ループを移動し ます。
テンポを変更する
曲のス ピー ド を速 く し た り 遅 く し た り するには、 セ ッ シ ョ ンのテンポを変更し ます。
テンポを変更するには :
1 [ 表示 ] (View) >[ ルーラー] (Rulers) >[ テンポ ] (Tempo) を選択し ます。 編集ウ ィ ン ド ウに [ テンポ ] が表示されます。 その横のプラ
ス記号 (+) を ク リ ッ ク し ま し ょ う 。 [ テンポ変更 ] (Tempo Change) ダ イ ア ロ グに好みのテンポを入力し、 [OK] を ク リ ッ ク し ます。
2 スペースバーを押すか、 再生ボタ ンを ク リ ッ ク し て、 オーデ ィ オを再生し て聴いてみま し ょ う 。 停止するには、 も う 一度スペース
バーを押し ます。
3 テンポを変更し、 さ ま ざ まなセ ッ シ ョ ン ・ テンポで再生し てみま し ょ う 。
ワークスペース ・ ブ ラウザから ト ラ ッ ク ・ リ ス ト へループを ド ラ ッ グ & ド ロ ッ プする
新規ループを ト ラ ッ ク左端へ移動する
デフ ォル ト のテンポは 120 BPM
テンポ変更追加記号(+)を ク リ ッ ク
Pro Tools M-Powered Essential 入門 6
ループを複製する
ループは、 リ ピー ト させる こ と で 1 つのループから長めの曲を作成する こ と ができ ます。
1 つのループを使って長めの曲を作成するには :
1 複製するループ (または リ ージ ョ ン) を選択し ます。
2 [ 編集 ] (Edit) >[ 複製 ] (Duplicate) を選択し ます。 ループの終了位置のすぐ後に複製されたループが置かれます。
3 スペースバーを押すか、 再生ボタ ンを ク リ ッ ク し て結果を再生し ます。 停止するには、 も う 一度スペースバーを押し ます。
レ コーデ ィ ングする
こ のセ ク シ ョ ンでは、 マ イ ク を接続し て歌や楽器の演奏を録音する方法を説明し ます。 前のセ ク シ ョ ンでは、 CD か ら曲を イ ンポート し ま し た。 このセ ッ シ ョ ンでマイ ク の取 り 扱いに慣れた ら、 歌を レ コーデ ィ ングする こ と ができ ます。
マイ ク を接続する
マイ ク を接続するには :
・ M-Audio イ ン ターフ ェースの [Mic] イ ンプ ッ ト にマイ ク を接続し ます。
ト ラ ッ ク を作成する
Pro Tools の 「 ト ラ ッ ク」 は、 オーデ ィ オ、 MIDI、 その他を レ コーデ ィ ング し て編集するのに使用し ます。 レ コーデ ィ ングする前に、1 つまたは複数の ト ラ ッ ク を作成する必要があ り ます。
レ コーデ ィ ングするオーデ ィ オ ・ ト ラ ッ ク を準備するには :
1 Pro Tools セ ッ シ ョ ンで、 [ ト ラ ッ ク ] (Track) >[ 新規 ] (New) を選択し ます。
2 (こ の例のよ う に)1 つのマイ ク または楽器を レ コーデ ィ ングするには、[ 新規 ト ラ ッ ク ] ダ イ ア ロ グで [1 Mono オーデ ィ オ ト ラ ッ ク ]
を設定し てから [ 作成 ] を ク リ ッ ク し ます。
2 つの入力を同時にレ コーデ ィ ング し たい場合は、 レ コーデ ィ ングする対象によ って 1 つまたは 2 つの新規 ト ラ ッ ク を作成し ます。
・ 2 つの別々の ソース (ボーカル ・ マ イ ク と エレキ ・ ギ ターなど) を レ コーデ ィ ングするには、 [2 Mono オーデ ィ オ ト ラ ッ ク ] を
作成し ます。 こ う する こ と で、 2 つの入力信号を同時にレ コーデ ィ ングでき、 その後の編集は別々に行えます。
または
・ 2 チャ ンネルのステレオ ・ ソース (ステレオのキーボードや DJ ミ キサーの L/R など) を レ コーデ ィ ングするには、 [1 Stereo
オーデ ィ オ ト ラ ッ ク ] を作成し ます。
3 [ ウ イ ン ド ウ ] (Window) > [ ミ ッ ク ス ] (Mix) を選択し、 ミ ッ ク ス ・ ウ イ ン ド ウが表示されている こ と を確認し ます。
Control+D (Windows) または Command+D (Mac) を押すと、 選択されているループ (または リ ージ ョ ン) を複製でき ます。
オーデ ィ オ ・ ト ラ ッ ク内で複製されたループを再生する
(詳し く は、 M-Audio イ ン ターフ ェースの説明書をお読み く だ さい。)
新規モ ノ ・ オーデ ィ オ ・ ト ラ ッ ク を作成する
Pro Tools M-Powered Essential 入門7
4 新規 ト ラ ッ ク のチャ ンネル ・ ス ト リ ッ プの中央に、 [In 1 (Mono) ] と 表示されています。 これは、 どのイ ンプ ッ ト ・ チャ ンネル (イ
ンプ ッ ト 1 またはイ ンプ ッ ト 2) が この ト ラ ッ クへアサイ ン されているかを示し ています。 (別のイ ンプ ッ ト ・ チャ ンネルをアサイ
ンするには、 イ ンプ ッ ト ・ パス ・ セレ ク タ を ク リ ッ ク し てそのチャ ンネルを選択し ます。)
演奏を ト ラ ッ クへレ コーデ ィ ングする
オーデ ィ オ ・ ト ラ ッ ク をレ コーデ ィ ングするには :
1 ト ラ ッ ク のレ コー ド ・ ボタ ンを ク リ ッ ク し ます。
2 マイ ク に向かって歌います。 M-Audio イ ン ターフ ェースのゲイ ン ・ コ ン ト ロールつまみを上げ、 Pro Tools ト ラ ッ ク の メ ーターがど
のよ う に変化するかを確認し ま し ょ う 。 こ う する こ と で、 入力信号を聴き ながら レベルを設定する こ と ができ ます。 (- 画面のフ ェー
ダーを動かし て も、 入力レベルは変化し ません。 再生レベルだけが調整されます。) 画面の ト ラ ッ ク ・ メ ーターがほ と んどの部分で緑
色にな り 、 少し レベルが高い部分で黄色にな る までゲイ ン ・ コ ン ト ロールつまみを上げてみま し ょ う 。
・ ト ラ ッ ク の メ ーターが赤色にな る と ゲイ ンが高すぎますから、 ゲイ ンつまみを下げて く ださ い。
・ ト ラ ッ ク の メ ーターにほ と んど緑色が表示されない場合は、 ゲイ ンが低すぎます。
3 ツールバー (または ト ラ ン スポー ト ・ ウ ィ ン ド ウ) の [ 最初まで巻戻し ] ボタ ンを ク リ ッ ク し てセ ッ シ ョ ンの最初へ戻 り 、 レ コー
ド ・ ボタ ンを ク リ ッ ク し ます。 こ のボ タ ンは、 レ コーデ ィ ングの準備が整った ら押し ます (マス ター ・ レ コー ド ・ ボタ ン と考え る と
よいでし ょ う )。
4 [ ウ ィ ン ド ウ ] (Window) >[ 編集 ] (Edit) を選択し、 レ コーデ ィ ングの様子が分かる よ う にし ておき ま し ょ う 。
ミ ッ クス ・ ウイ ン ド ウで ト ラ ッ ク を録音可能にする
インプ ッ ト ・パスセレ ク タ
レ コー ド・ボタ ン
ト ラ ッ クのメ ーター
レ コー ド再生最初まで巻戻し
Pro Tools M-Powered Essential 入門 8
5 レ コーデ ィ ングを開始するには、 再生ボタ ン またはスペースキーを押し ます。 停止するには、 スペースバーを押すか、 停止ボタ ン
を ク リ ッ ク し ます。 ト ラ ッ ク のレ コーデ ィ ングが完了し、 ト ラ ン スポー ト が停止する と、 Pro Tools に次のよ う に表示されます。
聴いてみる
レ コーデ ィ ングし た ト ラ ッ ク をプレ イバッ クするには :
1 ト ラ ッ ク のレ コー ド ・ ボタ ンを ク リ ッ ク し、 レ コーデ ィ ング ・ モー ド を解除し ます。
2 ト ラ ン スポー ト ・ ウ ィ ン ド ウの再生ボタ ン またはスペースキーを押す と、 プレ イバッ ク が始ま り ます。
3 停止するには、 スペースバーを押すか、 停止ボタ ンを ク リ ッ ク し ます。
他の ト ラ ッ ク をレ コーデ ィ ングする
他の ト ラ ッ ク をレ コーデ ィ ングするには :
1 [ ト ラ ッ ク ] (Track) >[ 新規 ] (New) を選択し、 [1 Mono オーデ ィ オ ・ ト ラ ッ ク ] を作成し ます。
2 新規オーデ ィ オ ・ ト ラ ッ ク のイ ンプ ッ ト ・ パス ・ セレ ク タ を ク リ ッ ク し、 前 と同じ イ ンプ ッ ト ([In 1]) を選択し ます。
3 次に、 最初の ト ラ ッ ク と 同じ よ う に ト ラ ッ ク のレ コー ド ・ ボタ ンを ク リ ッ ク し ます。
4 ト ラ ン スポー ト ・ ウ ィ ン ド ウの [ 最初まで巻戻し ] ボタ ンを ク リ ッ ク し てセ ッ シ ョ ンの最初に戻 り 、 レ コー ド ・ ボタ ン (点滅) を ク
リ ッ ク し て Pro Tools を レ コード ・ アーム し ます。 レ コーデ ィ ングを開始するには、 再生ボタ ン またはスペースキーを押し ます。
5 も う 一度スペースバーを押すと 、 プレ イバッ ク が停止し ます。
バーチャル ・ イ ンス ト ゥルメ ン ト を使う
こ のセ ク シ ョ ンでは、 ビー ト の構築や作曲に使え るプ ラ グ イ ン Structure Essential の使い方を説明し ます。
バーチャル ・ イ ンス ト ゥルメ ン ト ・ プ ラグイ ン Structure Essential
Structure Essential はバーチャル ・ イ ン ス ト ゥ ル メ ン ト ・ プラ グ イ ンです。 バーチャル ・ イ ン ス ト ゥ ル メ ン ト を使えば、 サウ ン ド を作成する こ と ができ ます。 こ のプラ グ イ ンは、 本体のイ ン ス ト ール時に自動的にイ ン ス ト ールされています。 こ のプラ グ イ ンの高品質イ ン ス ト ゥ ル メ ン ト 、 サウ ン ド ・ エフ ェ ク ト 、 その他のサウ ン ド の使用方法は以下の と お り です。
ト ラ ッ ク を設定する
Structure Essential は、 「イ ン ス ト ゥ ル メ ン ト ・ ト ラ ッ ク」 と呼ばれる特別な ト ラ ッ ク に挿入する こ と で、 セ ッ シ ョ ンへ と 追加し ます。
Structure Essential 用のイ ンス ト ゥルメ ン ト ・ ト ラ ッ ク を作成するには :
1 [ ト ラ ッ ク ] (Track) >[ 新規 ] (New) を選択し ます。 [ 新規 ト ラ ッ ク ] (New Track) ダ イ ア ロ グで、 [Mono] と表示されているポ ッ プ
ア ッ プ メ ニ ューを [Stereo] に、 [ オーデ ィ オ ト ラ ッ ク ] (Audio Track) と 表示されているポ ッ プア ッ プ メ ニ ューを [ イ ン ス ト ゥ ル メ ン
ト ト ラ ッ ク ] (Instrument Track) に変更し ます。 他の設定はそのま まにし て、 [ 作成 ] (Create) を ク リ ッ ク し ます。
ト ラ ッ クのレ コーデ ィ ング中 ト ラ ンスポー ト を停止する
ク リ ッ ク ・ ト ラ ッ ク / メ ト ロ ノームの使い方については、 28 ページの 「ク リ ッ ク ( メ ト ロ ノーム) を使 う 」 をお読み く だ
さい。
ステレオのイ ンス ト ゥルメ ン ト ・ ト ラ ッ ク を作成する
Pro Tools M-Powered Essential 入門9
2 [ 表示 ] (Window) >[ ミ ッ ク ス ウ ィ ン ド ウ ] (Mix Window) を選択し、 ミ ッ ク ス ・ ウ ィ ン ド ウ を表示し ます。
3 イ ン ス ト ゥ ル メ ン ト ・ ト ラ ッ ク の上の方にあ る イ ンサー ト ・ セレ ク タ を ク リ ッ ク し、 [Instrument] サブ メ ニ ューから [Structure
Essential] を選択し ます。
4 画面上のキーボー ド を ク リ ッ ク し、 Structure Essential を再生し てサウ ン ド を試聴する こ と ができ ます。
5 マウ ス を使って、 画面上のキーボード の音符をい く つか再生し てみま し ょ う 。 こ こ までの操作に問題がなければ、 パッチ ・ リ ス ト
の最上部に表示される、 デフ ォル ト の [Sine Wave] パッ チの信号の音が聞こ え るはずです。
パッ チをロー ド する
それではサウ ン ド を ロード し てみま し ょ う 。 [Patch] メ ニ ューを使って、 パッチを ロード でき ます。
1 2 重矢印のア イ コ ンか ら、 メ ニ ューの [Structure Essential] を ク リ ッ ク し ます。 パッ チ・ リ ス ト からパッチを選択し ます。各パッチは、
再生可能な イ ン ス ト ゥ ル メ ン ト を示し ています。 パッ チ と は、 あ らかじめ設定が行われている フ ァ イルです。 それぞれのプ ラ グ イ ン
で何ができ るかを知る こ と ができ ます。
2 画面上のキーボー ド を ク リ ッ ク し、 サウ ン ド を聴いてみま し ょ う 。
3 以下のいずれかの方法で作曲し ます。
・ すでに接続されている MIDI コ ン ト ローラーをお持ちの場合、 Structure Essential を演奏し ながら録音する こ と ができ ます。 レ
コーデ ィ ング、 および ト ラ ッ ク のレ コー ド ・ ボタ ン と ト ラ ン スポー ト のレ コード ・ ボ タ ンの使用について、 詳し く は 11 ページ
の 「MIDI コ ン ト ローラーを使って作曲する」 をお読み く ださ い。
または
ステレオのイ ンス ト ゥルメ ン ト ・ ト ラ ッ クに Structure Essential を イ ンサー ト する
画面上のキーボード に、 音符が灰色表示されています。 灰色表示されている ノー ト には、 サウ ン ド があ り ません。
デフ ォル ト の [Sine Wave] パッ チ
インサー ト セレ ク タ
Structure Essential
画面上のキーボー ド
[Sine Wave] パッ チ
二重矢印アイ コ ンを ク リ ッ ク し てパッ チ・リ ス ト へと移動し てから
パッ チのリ ス ト
アイテムをリ ス ト から選択し ます。
Pro Tools M-Powered Essential 入門 10
・ MIDI コ ン ト ローラーな しで作曲する方法については、 12 ページの 「MIDI コ ン ト ローラーを使わないで作曲する」 をお読み く だ
さ い。
MIDI コ ン ト ローラー / キーボー ド を使って作曲する
MIDI とは
MIDI (Musical Instrument Digital Interface) データはオーデ ィ オではな く 、 それ自体にサウ ン ド があ るわけではあ り ません。 MIDI と は、バーチャル ・ イ ン ス ト ゥ ル メ ン ト ・ プ ラ グ イ ン、 MIDI コ ン ト ローラー、 MIDI シーケンサーなどが互いに情報を交換する ための手段です。
MIDI レ コーデ ィ ング (または MIDI シーケン ス) を行 う には、 MIDI コ ン ト ローラー / キーボー ド が必要 と な り ます。 MIDI レ コーデ ィングを行 う には、 音 (またはその他のデータ) を生成する MIDI イ ン ス ト ゥ ル メ ン ト ( リ アルまたはバーチャル) が必要 と な り ます。 ハー ド ウ ェ アの MIDI イ ン ス ト ゥ ル メ ン ト は、 MIDI ケーブルを使ってオーデ ィ オ ・ イ ン ターフ ェースや MIDI イ ン ターフ ェースのインプ ッ ト へ接続し ます。 バーチャル MIDI イ ン ス ト ゥ ル メ ン ト は、 プ ラ グ イ ン と し て Pro Tools のイ ンス ト ゥ ル メ ン ト ・ ト ラ ッ クへインサー ト し、 ProTools 内で直接操作し ます。
こ のガ イ ド の目的に合わせて、 こ こ では、 Pro Tools M-PoweredEssential 付属のバーチャル ・ イ ン ス ト ゥ ル メ ン ト 、 Structure Essential について説明し ていき ます。
MIDI コ ン ト ローラーを使っ て作曲する
こ こ では、 MIDI コ ン ト ローラー / キーボー ド を使って作曲する方法を説明し ます。
イ ンス ト ゥルメ ン ト ・ ト ラ ッ クに MIDI をレ コーデ ィ ングするには :
1 MIDI コ ン ト ローラー / キーボード が (MIDI ケーブルで) M-Audio イ ン ターフ ェースにまたは (USB ケーブルで) 直接コ ンピ ュータ
に接続されている こ と を確認し ます。 (ご使用のイ ン ターフ ェースのコ ンピ ュータへの接続方法について、 詳し く はイ ン ターフ ェー
スの説明書をお読み く だ さい。)
2 前述の手順に従って、 ステレオのイ ン ス ト ゥ ル メ ン ト ・ ト ラ ッ ク を作成し、 Structure Essential を イ ンサー ト し ます (9 ページの
「バーチャル ・ イ ン ス ト ゥ ル メ ン ト を使 う 」 参照)。
3 使用するベース ・ パッチを選択し ます。
4 [ オプシ ョ ン ] (Options) >[MIDI スルー ] (MIDI Thru) を選択し ます。 ([MIDI スルー ] のチェ ッ ク ボ ッ ク スが選択されている こ と を
確認し て く ださ い。)
5 レ コード ・ ボタ ンを ク リ ッ ク し、 イ ン ス ト ゥ ル メ ン ト ・ ト ラ ッ ク を MIDI レ コーデ ィ ング可能にし ます。
6 ト ラ ン スポー ト ・ウ ィ ン ド ウの [ 最初まで巻戻し ] ボタ ンを ク リ ッ ク し ます。これで、セ ッ シ ョ ンの頭か ら レ コーデ ィ ング されます。
編集ウ イ ン ド ウの ト ラ ッ ク に選択し た範囲内へレ コーデ ィ ング し た り 、 カーソル位置か ら レ コーデ ィ ングを開始する こ と も でき ま
す。
7 レ コード ・ ボタ ンを ク リ ッ ク し ます。
8 MIDI コ ン ト ローラー / キーボード を演奏し、 ベース ・ サウ ン ド を聴いてみま し ょ う 。
9 レ コーデ ィ ングを開始するには、 再生ボタ ン またはスペースキーを押し ます。 停止するには、 スペースバーを押すか、 停止ボタ ン
を ク リ ッ ク し ます。
10 も う 一度レ コード ・ ボ タ ンを ク リ ッ ク し、 レ コード ・ モー ド を解除し て、 レ コーデ ィ ング内容をプレ イバッ ク し ます。
ク リ ッ ク (メ ト ロ ノ ーム) を使う
ク リ ッ ク ・ ト ラ ッ ク (「 メ ト ロ ノーム」 と も呼ばれます) は、 ト ラ ッ ク のレ コーデ ィ ング中、 テンポを示し て く れます。 Pro Tools M-Powered Essential には、 Click プラ グ イ ンがあ らかじめイ ンサー ト されている専用の ク リ ッ ク ・ ト ラ ッ ク が付属し ています。
イ ンス ト ゥル メ ン ト ・ ト ラ ッ クの MIDI データ
Pro Tools M-Powered Essential 入門11
ク リ ッ ク ・ ト ラ ッ ク を使用するには :
1 [ 表示 ] (Window) >[ ミ ッ ク ス ウ ィ ン ド ウ ] (Mix Window) を選択し、 ミ ッ ク ス ・ ウ ィ ン ド ウ を表示し ます。
2 ト ラ ッ ク の一番上の [Click] プラ グ イ ンを選択し ます。
3 [Click] プ ラ グ イ ンのウ ィ ン ド ウのラ イブラ リ アン ・ メ ニ ューを ク リ ッ ク し、 サウ ン ド を選択し ます。 カ ウベル、 サイ ド ステ ィ ッ ク、
その他の一般的な ク リ ッ ク ・ サウ ン ド を選択でき ます。
4 [ 表示 ] (View) >[ ト ラ ン スポー ト ] (Transport) >[MIDI コ ン ト ロール ] (MIDI Controls) を選択し、 ト ラ ン スポー ト ・ ウ ィ ン ド ウに
MIDI コ ン ト ロールを表示させます。
5 メ ト ロ ノーム ・ ボタ ンを ク リ ッ クする と 、 ボタ ンが青色でハイ ラ イ ト 表示されます。
6 ト ラ ン スポー ト ・ ウ ィ ン ド ウの再生ボタ ンを ク リ ッ クするか、 スペースバーを押し、 ク リ ッ ク を聴いてみま し ょ う 。
MIDI コ ン ト ローラーを使わないで作曲する
マウ スだけを使って、 ProTools でビー ト を作成し た り 作曲し た り する こ と もでき ます。
ノ ー ト を作成するには :
1 Structure Essential のプラ グ イ ン ・ ウ ィ ン ド ウ を閉じ るか移動し てか ら、 [ ウ ィ ン ド ウ ] (Window) >[ 編集 ] (Edit) を選択し、 編集
ウ ィ ン ド ウにイ ン ス ト ゥ ル メ ン ト ・ ト ラ ッ ク を表示させます。
2 ツールバーのペンシル ・ ツールを ク リ ッ ク し て選択し ます。
3 編集ウ イ ン ド ウで、 編集モード ・ ボ タ ンから [GRID] を選択し ます。
ク リ ッ ク ・ ト ラ ッ クのサウン ド を選択する
[ グ リ ッ ドへスナ ッ プ ] がオンの状態
[ グ リ ッ ドへスナッ プ ] がオンになっている こ と を確認し ま し ょ う 。 ド ラ ム (やその他の) 音を書き込む際、 [ グ リ ッ ドへス
ナッ プ ] モード であれば、 音が拍に合わせられます。
ラ イブ ラ リ アン・メ ニュー
ハイ ラ イ ト 表示されたメ ト ロ ノ ーム・ボタ ン
Pro Tools M-Powered Essential 入門 12
4 ト ラ ッ ク の ト ラ ッ ク ・ ビ ュー ・ セレ ク タ を ク リ ッ ク し、 [ ノ ー ト ] (Notes) を選択し ます。
5 メ イ ンのイ ン ス ト ゥ ル メ ン ト ・ ト ラ ッ ク を ク リ ッ ク し、 ペンシルで ノー ト を描き ます。
マウ ス を ク リ ッ クするたびに作成される小さ なバーが 「MIDI ノー ト 」 です。 ノー ト の位置と 長さ によ って、 いつ、 どれ く らいの間サウ ン ド が聴こ え るのかが決ま り ます。
6 作成し た ノー ト ・ パターンを聴 く には、 ツールバーでペンシル ・ ツールから セレ ク タ ・ ツールへ と変更し、 ト ラ ッ ク内の最初の
ノー ト の前を ク リ ッ ク し てから スペースバーを押し ます。
ノ ー ト を編集する
こ こ では、 ノ ー ト を伸ばし てみま し ょ う 。
MIDI ノ ー ト を伸ばすには :
1 前述の手順に従って、 ステレオのイ ン ス ト ゥ ル メ ン ト ・ ト ラ ッ ク を作成し、 Structure Essential を イ ンサー ト し ます (9 ページの
「バーチャル ・ イ ン ス ト ゥ ル メ ン ト を使 う 」 参照)。
2 使用するパッチを選択し ます。
3 編集ウ ィ ン ド ウの一番上のツールバーにあ る ト リ ム ・ ツールを ク リ ッ ク し て選択し、 イ ン ス ト ゥ ル メ ン ト ・ ト ラ ッ ク の中にあ る
MIDI ノー ト の右端を ク リ ッ ク & ド ラ ッ グ し て右へ伸ばし ます。 ノー ト は選択されたま ま (ハイ ラ イ ト 表示) にな り ます。
4 スペースバーを押す と プレ イバッ ク が始ま り ます。 プレ イバッ クは、 現在の選択範囲 (こ の場合、 伸ばし た MIDI ノー ト ) か ら開始
されます。 MIDI ノ ー ト の長さ だけサウ ン ド が聴こ えます。
白紙の状態から リ ズムを作成するには :
1 前述の手順に従って、 ステレオのイ ン ス ト ゥ ル メ ン ト ・ ト ラ ッ ク を作成し、 Structure Essential を イ ンサー ト し ます (9 ページの
「バーチャル ・ イ ン ス ト ゥ ル メ ン ト を使 う 」 参照)。
2 使用する ド ラ ム ・ キ ッ ト ・ パッ チを選択し ます。
ク リ ッ ク し て ト ラ ッ ク・ビ ュー
[ ノ ー ト ] 形式で表示されている イ ンス ト ゥルメ ン ト ・ ト ラ ッ ク
ポ ッ プア ッ プ メ ニューを表示
MIDI ノ ー ト
ト ラ ッ クの中で ト リム・ツールを使う
Pro Tools M-Powered Essential 入門13
3 新しい ド ラ ム ・ ト ラ ッ ク にペンシルで ノー ト を描き ます。 先程のループ・ ト ラ ッ ク に、も う 1 つの Structure Essential ト ラ ッ ク を加え
る と、 以下のよ う にな り ます。
4 ベース ・ ラ イ ンを加え るには、 も う 1 つ ト ラ ッ ク を作成し、 Structure Essential を イ ンサー ト し てからベース音を ロー ド し ます。
サウン ド を ミ ッ クスする
Pro Tools M-Powered Essential システムには、 レ コーデ ィ ング し たサウ ン ド を加工するためのプラ グ イ ンが多数付属し ています。 こ のセ ク シ ョ ンでは、 プラ グ イ ンを使ってサウ ン ド を加工する方法を説明し ます。 1 つの ト ラ ッ ク にコ ンプレ ッ シ ョ ンを使 う 方法と 、 複数の ト ラ ッ ク に リ バーブを適用する方法を説明し ます。 最後に、 曲の終わ り にフ ェード ア ウ ト を適用し、 曲を完成させます。
コ ンプレ ッ シ ョ ン
コ ンプレ ッ シ ョ ンは、 ト ラ ッ ク のダ イナ ミ ク ス を ス ムーズにし ます (音の大きい と こ ろ と小さ い と こ ろを よ り 均一にし ます)。 ボーカルなどのサウ ン ド を整え る方法の 1 つです。
ト ラ ッ クへコ ンプレ ッ シ ョ ンを適用するには :
1 [ウ ィ ン ド ウ] (Window) > [ ミ ッ ク ス] (Mix) を選択し ます。
2 ト ラ ッ ク の最初の ト ラ ッ ク ・ イ ンサー ト ・ セレ ク タ を ク リ ッ ク し、 [Dynamics] のサブ メ ニ ューの [Compressor/Limiter Dyn 3 (mono)
] を選択し ます。 ト ラ ッ ク に [Dynamics 3 Compressor/Limiter] プラ グ イ ンがイ ンサー ト され、 プ ラ グ イ ン ・ ウ ィ ン ド ウが開き ます。
3 スペースバーを押し て、 プレ イバッ ク を開始し ます。
画面上のキーボード に、 音符が灰色表示されています。 灰色表示されている ノー ト は、 サウ ン ド があ り ません。
オーデ ィ オ ・ ト ラ ッ クにプ ラグイ ンを挿入する
2 つの長い ノ ー ト (ループ用)
3 つの異なる ノ ー ト (キッ ク、バッ ク、ハッ ト )
イ ンサー ト セレ ク タ
Pro Tools M-Powered Essential 入門 14
4 プラ グ イ ン ・ ウ ィ ン ド ウのラ イブラ リ アン ・ メ ニ ュー ( 下図) を ク リ ッ ク し、 一覧から設定フ ァ イル (プ リ セ ッ ト ) の 1 つを選択し
ます。
5 他のプ リ セ ッ ト を選択し、 違いを聴いてみま し ょ う 。 他のプ ラ グ イ ン も試し てみて、 どのよ う なサウ ン ド が作成でき るのか聴いて
みま し ょ う 。 (EQ、 デ ィ レ イ (エコー)、 その他のエフ ェ ク ト については、 [ ヘルプ ] メ ニ ューの 「Essential プラ グ イ ン ・ ガ イ ド」 で
説明し ています。)
6 も う 一度スペースバーを押すと 、 プレ イバッ ク が停止し ます。
リバーブ
リ バーブは、 ボーカルに最適のエフ ェ ク ト です。 大き な コ ンサー ト ・ ホールにいる よ う なサウ ン ド を作成する こ と ができ ます。 リバーブは、 セン ド & リ ターン構成で ミ ッ ク スに組み込む と良い結果が得られます。 セン ド / リ ターンを使 う と 、 複数のボーカルやイン ス ト ゥ ル メ ン ト を同じ単一の リ バーブ ・ エフ ェ ク ト へ簡単に送る こ と ができ ます。
1 つまたは複数の ト ラ ッ クへリバーブを適用するには :
1 [ウ ィ ン ド ウ] (Window) > [ ミ ッ ク ス] (Mix) を選択し ます。
2 下図の とお り 、 ボーカル ・ ト ラ ッ ク のセン ド ・ セレ ク タ を ク リ ッ ク し、 [Bus 1-2] を選択し ます。
3 [ ト ラ ッ ク ] (Track) >[ 新規 ] (New) を選択し、 [1]、 [Stereo]、 [AUX イ ンプ ッ ト ト ラ ッ ク ] (Auxiliary Input Track) を選択し、 [ 作成 ]
(Create) を ク リ ッ ク し ます。
ラ イブ ラ リ アン メ ニュー
セン ド Aセレ ク タ
Pro Tools M-Powered Essential 入門15
4 追加し た新規 AUX イ ンプ ッ ト ・ ト ラ ッ ク で、 以下を行います。
・ ト ラ ッ ク のイ ンサー ト ・ セレ ク タ を ク リ ッ ク し、 [Reverb] のサブ メ ニ ューの [D-Verb] を選択し ます。
または
・ ` ト ラ ッ ク のイ ンプ ッ ト ・ セレ ク タ を ク リ ッ ク し て、 [Bus 1-2] を選択し ます。
5 ボーカル ・ ト ラ ッ ク のセン ド ・ アサイ ン メ ン ト を ク リ ッ ク し て、 セン ド ・ ア ウ ト プ ッ ト ・ ウ ィ ン ド ウ を開き ます。
6 スペースバーを押し、 セン ド ・ ア ウ ト プ ッ ト ・ ウ ィ ン ド ウの小さ なフ ェーダーをゆっ く り 上げます。 こ う し て、 ボーカル ・ ト ラ ッ
ク をどれ く らい D-Verb に送るかを調整し ます。
7 プレ イバッ ク を聴き ながら、 D-Verb の設定を変更し てみま し ょ う 。 こ のセ ク シ ョ ンの説明に従って、 EQ、 デ ィ レ イ、 その他のプラ
グ イ ンを試し てみま し ょ う 。
時には昔ながらのフ ェード ア ウ ト で曲を終わるのも良いでし ょ う 。 こ こ では、 「 ミ ッ ク ス ・ オー ト メ ーシ ョ ン」 を使って ト ラ ッ ク をフ ェー ド ア ウ ト させる方法を説明し ます。 (「Pro Tools リ フ ァ レ ン ス ・ ガイ ド」 では、 さ ま ざ まなフ ェード を作成する方法についても説明し ています。)
フ ェー ド アウ ト を作成するには :
1 フ ェード ア ウ ト を作成するには、 まずマス ター ・ ト ラ ッ ク を追加し ます。
2 ツールバーのグ ラバー ・ ツールで、 マス ター ・ ト ラ ッ ク内のフ ェー ド の開始位置を ク リ ッ ク し ます。 こ の操作によ り 、 白い点 (ブ
レーク ポ イ ン ト ) が作成されます。
3 グ ラバー ・ ツールで、 開始位置 (最初のブレーク ポ イ ン ト ) よ り 後の位置を ク リ ッ ク& ド ラ ッ グ し ます。
4 マス ター ・ ト ラ ッ ク を ク リ ッ ク し、 フ ェード を試聴し たい位置にカーソルを置き ます。
インプ ッ ト
イ ンサー トセレ ク タ
セレ ク タ
セン ド
セン ドのフ ェーダーを上げる
フ ェー ド を作成する
Pro Tools M-Powered Essential 入門 16
5 スペースバーを押し、 フ ェード結果を試聴し ます。
ブレーク ポ イ ン ト は、 ペンシル、 グ ラバー、 ト リ マー ・ ツールなど、 オーデ ィ オ編集で使用するの と 同じ ツールを使って編集する こと もでき ます。 コ ン ト ロールのオー ト メ ーシ ョ ンについて、 詳し く は 「Pro Tools リ フ ァ レ ン ス ・ ガイ ド」 をお読み く だ さい。
あなたの音楽を世界へ
Pro Tools セ ッ シ ョ ンの ト ラ ッ ク のレ コーデ ィ ング と 編集が終わった ら、 いよいよ ミ ッ ク ス ・ ダ ウ ンです。 最後の数ページでは、Pro Tools のバウ ン ス機能を使って、 セ ッ シ ョ ンを構成し ているすべての ト ラ ッ ク から 1 つのマス ター ・ オーデ ィ オ ・ フ ァ イルを作成する方法を説明し ます。 新しいオーデ ィ オ ・ フ ァ イルをデ ィ ス クへバウ ン ス し た ら、 それを CD に焼いた り 、 iTunes などのアプ リケーシ ョ ンを使って MP3 に変換し た り でき ます。
セ ッ シ ョ ンからステレオのマス ターを作成するには :
1 セレ ク タ を使って、 タ イ ム ラ イ ン (または ト ラ ッ ク) をセ ッ シ ョ ンの長さだけ ク リ ッ ク&ド ラ ッ グ し ます。 (範囲を選択し なかっ
た場合は、 セ ッ シ ョ ン全体が最初から最後までバウ ン ス されます。)
2 [ フ ァ イル ] (File) >[ バウ ン ス ] (Bounce To) >[ デ ィ ス ク ] (Disk) を選択し ます。
3 [ バウ ン ス ] (Bounce) ダ イ ア ロ グで以下を行います。 これは CD を作成する ための設定です。
・ [ バウ ン ス ソース ] (Bounce Source) に [Out 1-2] を選択し ます。
・ [ フ ァ イルタ イプ ] (File Type) に [BWF (.WAV) ] を選択し ます。
・ [ フ ォーマ ッ ト ] (Format) に [ ステレオイ ン ター リ ーブ ] (Stereo Interleaved) を選択し ます。
・ [ ビ ッ ト デプス ] (Resolution) に [16]、 [ サンプルレー ト ] (Sample Rate) に [44.1kHz] を選択し ます。
Digidesign は、 直接 MP3 フ ォーマ ッ ト へバウ ン スでき る MP3 エ ク スポー ト ・ オプシ ョ ン も提供し ています。 詳し く は、 ウ ェ
ブサイ ト (www.digidesign.com) の DigiStore をチェ ッ クするか、 Digidesign デ ィ ーラーまでお問い合わせ く ださい。 [ バウ ン ス
] ダ イ ア ロ グについて、 詳し く は 「Pro Tools リ フ ァ レ ン ス ・ ガイ ド」 をお読み く ださい。
タ イムラ イ ン
セレ ク タ
セ ッ シ ョ ンのオーデ ィ オが選択されておりデ ィ スクにバウンスする準備が完了し ている
Pro Tools M-Powered Essential 入門17
4 [ バウ ン ス後に変換する ] (Convert after Bounce) を選択し、 [ バウ ン ス ] (Bounce) を ク リ ッ ク し ます。
5 [ 別名でバウ ン ス を保存 ] (Save Bounce As) ダ イ ア ロ グで名前を入力し、保存する場所を選択し て [ 保存 ] (Save) を ク リ ッ ク し ます。
デ ィ ス クへのバウ ン スが始ま り ます。 バウ ン スは リ アルタ イ ムで行われる ため、 オーデ ィ オのプレ イバッ ク が聴こ えます (バウ ン ス
中は Pro Tools のコ ン ト ロールは操作でき ません)。
ミ ッ ク スダウン後のマス タ リ ング
バウ ン スによ って作成し たオーデ ィ オ ・ フ ァ イルは、 市販の CD 作成ソ フ ト ウ ェ アを使って MP3 へ変換でき ます。 MP3 へ変換すると、 iPod で聴いた り 、 ウ ェブサイ ト にア ッ プし た り 、 電子 メ ールで送った り でき ます。 また、 この CD 作成ソ フ ト ウ ェ アを使って、一般の CD プレーヤーで再生でき るオーデ ィ オ CD を作成する こ と も でき ます。 ス タ ジオ以外の環境で リ フ ァ レ ン ス CD を聴いてみる と 、 他のシステムや リ スニング環境で ミ ッ ク スがどのよ う に変わるかを確認する こ と ができ ます。
さ らに学ぶ
こ のガ イ ド が Pro Tools で音楽を制作するみな さ まの一助になれば幸いです。 こ こ で取 り 上げた ト ピ ッ ク を さ らに学びたい方は、「Pro Tools リ フ ァ レ ン ス ・ ガ イ ド」 をお読み く ださ い。 わから ない用語を検索し てみる こ と も でき ます。 パッ ケージに付属し ている ビデオや Digidesign のウ ェブサイ ト (www.digidesign.com) にあ る ビデオのチュー ト リ アルも ご覧 く ださ い。
© 2009 すべての著作権は Avid Technology, Inc. に帰属し ます。 Avid の書面による許可な く 、 このガイ ド の一部または全部を複製する こ とはできません。 製品の機能、 仕様、 システム要件、 供給は予告な く 変更する こ とがあ り ます。 Avid、 Digidesign、 Pro Tools は米国およびその他の国における Avid Technology, Inc. の登録商標です。 その他の商標は、それぞれの所有者に帰属し ます。
Guide Part Number: 9329-61707-01 REV A June, 2009
バウンスのオプシ ョ ン (オーデ ィ オ CD を作成する と きの設定)
Pro Tools M-Powered Essential 入門18