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発行:2016年5月
この資料は、製造元から提供される取扱説明書の操作方法・注意事項等を簡潔に記載したものであるため、装置の操作にあたっては、製造元から提供される取扱説明書を参照してください。
安全使用に関しての注意等は省略されている場合があります。安全使用のための注意、患者さんの安全確保のために、守っていただきたい事項などにつきましては、取扱説明書、添付文書に従ってください。
クイックガイド
- IDEAL & Flex編 -Discovery MR750 3.0T
Discovery MR750w 3.0T
Optima MR450w 1.5T
Signa Explorer/Creator 1.5T
Optima MR360 Advance/Brivo MR355 Inspire 1.5T
Signa HDxt 3.0T/1.5T OptimaEdition 23.0
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Chapter1 IDEAL
Chapter2 Flex(LAVA-Flex)
Chapter3 IDEAL & Flexの注意点
1. IDEALの原理
2. IDEALの臨床応用例
3. IDEALの撮像条件 作成手順
1. Flexの原理
2. Flexの撮像条件 作成手順
分離エラーについて
クイックガイド
- IDEAL & Flex編 -
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Chapter1 IDEALー 1. IDEALの原理ー
Chapter1
IDEAL : Iterative Dixon water-fat separation with Echo Asymmetry and Least-squares
【IDEALとは?】
3Point Dixon法と磁場不均一フィールドマップを利用した脂肪抑制が撮像できます。従来のCHESS法脂肪抑制に比較し、均一な脂肪抑制画像を得られます。一度の撮像で4つのコントラストを同時に取得可能です。
図1-1 IDEALのアルゴリズム概略図
φ2 = π/2
φ3 =7π/6
φ1 = -π/6
Fat
Water
Field Mapの作成(局所磁場不均一の計算)
Field Mapによって磁場不均一の影響を排除
水画像
①
脂肪画像
②
Out of Phase画像
④
③
In Phase画像
合成画像
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発行:2016年5月図1-3 IDEALの応用例
Chapter1 IDEALー 2. IDEALの臨床応用例ー
FatSat IDEAL
図1-2 Chem SAT(FatSat)/IDEALの比較
従来の脂肪抑制画像とIDEALの比較、IDEALを使用した各部位の画像を下図に示します。
Chapter1
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①撮像シーケンスを選択します。
2D ; FSE-XL, FRFSE-XL
3D ; FastGRE, FastSPGR
Chapter1 IDEALー 3. IDEALの撮像条件 作成手順ー
【IDEAL 撮像可能なシーケンス】
図1-4 IDEALの設定画面(1)
Chapter1
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② Imaging Optionから「IDEAL」を選択します。その他、必要なImaging Optionを選択してください。
③撮像後に再構成される画像を選択します。
・In Phase、Out of Phaseにチェックをしていただくと撮像後に自動で画像が作成されます。
※Water(水画像)、Fat(脂肪画像)は必ず再構成されます。
※ ASSETが使用可能なコイルではAccel1.0を使用することでNo Phase Wrapの代わりとしてご使用いただけます。ASSETを使用するときにはCalibrationが必要になります。
Chapter1 IDEALー 3. IDEALの撮像条件 作成手順ー
図1-5 IDEALの設定画面(2)
図1-6 IDEALの設定画面(3)
Chapter1
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・IDEALではTEの違う3種類のデータから画像を作成しているため1NEXでも通常のシーケンスの3NEXに相当します。・IDEALを使用するとエコースペースが延長します。(1.5T:約5msほど 3T :約2.5msほど)
注意:Maximum TEが延長するとブラーリングの影響が強くなります。対策:ETLやバンド幅を調整して、Maximum TEを180ms以下となるように
撮像条件を変更してください。
最大TE(Maximum TE)を確認してください!
・ Water画像は撮像順番のシリーズNo.で作成されます。
・ Fat画像はWater画像のシリーズNo.×100で作成されます。
・ InPhase、OutPhase画像を再構成させた場合には、
Fat画像から順に撮像No.がつきます。
【撮像条件のポイント】
【シリーズ番号について】
Chapter1 IDEALー 3. IDEALの撮像条件 作成手順ー
図1-7 IDEALの設定画面(4)
図1-8 IDEALの設定画面(5)
Chapter1
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・ 撮像可能コイルに制限はありません。・ Water画像の水と脂肪のコントラストはFat SATと比較すると弱くなります。・ 1NEX使用時にNo Phase Wrapを使用すると撮像時間が延長します。・局所磁場不均一の箇所では計算ミスが起きる可能性があります。
T2強調 IDEAL T1強調 IDEAL
【その他の注意点】
Chapter1 IDEALー 3. IDEALの撮像条件 作成手順ー
図1-9 IDEALの撮像例
Chapter1
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3Dファーストスポイルドグラス(FSPGR)ベースに2-point Dixon法を応用した水脂肪分離手法です。形状の起伏や金属による局所磁場不均一を、フィールドマップ(GE独自)によって解決します。
Chapter2 Flex(LAVA-Flex)ー 1. Flexの原理ー
【Flexとは?】
・ 1度の撮像で水画像、脂肪画像、In phase画像、Out of phase画像の4つのコントラストが得られます。
・腹部、骨盤、乳腺などの造影検査撮像用に、均一な脂肪抑制画像(水画像)を提供します。
・従来、脂肪抑制のかかりにくかった領域(頚部・胸部など)の撮像に活用頂けます。
【Flexの特長】
図2-1 Flexのアルゴリズム概略図
Chapter2
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【注意点】・ LAVA-Flex は Breast コイルでは撮像できません。同様の撮像法であるVIBRANT-Flexをお使いください。・ ARC が使用可能なコイルは表2-1(p.11)をご参照ください。それ以外のコイルでは使用できません。
①使用コイルを選択します。
Pulse Sequence Family からの選択ではなく、下段の Application (緑枠)の中から LAVA-Flex を選択してください。
②パルスシーケンスを選択します。
①
②
②
Chapter2 Flex(LAVA-Flex)ー 2. Flexの撮像条件 作成手順ー
図2-2 Flexの設定画面(1)
図2-3 Flexの設定画面(2)
Chapter2
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・ Self-calibration Parallel imagingであるARCが併用可能です。→ ARCを選択するとExtended Dynamic Rangeが自動的に選択されます。→ ARC選択時はSmart Prepとの併用は出来ません。・ ZIP×2とZIP×4の併用はできません。・ ZIP512とZIP1024の併用はできません。・ ASSETは使用できません。
③イメージングオプションを適宜選択します。
③
Chapter2 Flex(LAVA-Flex)ー 2. Flexの撮像条件 作成手順ー
図2-4 Flexの設定画面(3)
Chapter2
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・ 脂肪抑制パルスとの併用はできません。・ GRx SATは使用可能です(図2-6)。・ Concat SAT は使用できません。
・ TE値はMinimum と Min Full から選択可能です。
【注意点】パラメータが抜ける場合にはMin Fullに設定してください。
④
⑤
⑥
⑦
⑧
Chapter2 Flex(LAVA-Flex)ー 2. Flexの撮像条件 作成手順ー
④ SATに関して
図2-5 Flexの設定画面(4)
図2-6 Flexの設定画面(5)・・・GRx SATの設定
図2-7 Flexの設定画面(6)・・・TEの設定
⑤ TEの設定に関して
Chapter2
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・ プルダウンからのFactor(倍速)の選択が可能です。・任意のFactor(倍速)を直接入力することも可能です。
WATER: LAVA-Flex Ax
FAT: LAVA-Flex Ax
InPhase: LAVA-Flex Ax
OutPhase: LAVA-Flex Ax
・ Water画像は撮像順番のシリーズNo.で作成されます。
・ Fat画像はWater画像のシリーズNo.×100で作成されます。
・ In Phase、Out of Phase画像を再構成させた場合には、
Fat画像から順に撮像No.がつきます。
⑦再構成画像の設定に関して
・In Phase、Out of Phaseにチェックをしていただくと撮像後に自動で画像が作成されます。
※Water(水画像)、Fat(脂肪画像)は必ず再構成されます。
⑦
⑥ Accelerationの設定に関して
Chapter2 Flex(LAVA-Flex)ー 2. Flexの撮像条件 作成手順ー
⑥
図2-8 Flexの設定画面(7)
図2-9 Flexの設定画面(8)
図2-10 Flexの設定画面(9)
Chapter2
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CV 4:Image acq. Delay撮像までのdelay時間の設定を行います。Minはオートボイスの設定時間、Maxは100秒までの設定可能です。
CV 9:minimum ARC Phase overscansARCを使用するときにk-Spaceのセンターから位相方向に何ピクセル分を完全なデータでとして取得するのかを変更することが可能になります。数値が小さくなると撮像時間が短くなりますが、画質が低下します。
CV 10:minimum ARC Slice overscansARCを使用するときにk-Spaceのセンターからスライス方向に何ピクセル分を完全なデータでとして取得するのかを変更することが可能になります。数値が小さくなると撮像時間が短くなりますが、画質が低下します。
CV 13:Centrick-spaceのorderingをCentricに設定が可能です。
CV 15:Turbo ARCk-spaceの埋め方を変えることで撮像時間を短縮することが可能になります。0から1、2と変更することで撮像時間が短くなりますが画質が低下します。
CV 16:Multiple TR acquisition一度の撮像でIn-phaseとOpposed-phaseを同時収集するか、別々に収集するかの選択が可能になります。 In-phaseとOpposed-phaseを別々に収集する場合、2倍の撮像時間を要します。
Chapter2 Flex(LAVA-Flex)ー 2. Flexの撮像条件 作成手順ー
⑧
⑧詳細(Advanced)タブの設定に関して
図2-11 Flexの設定画面(9)
Chapter2
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発行:2016年5月
water画像には、脂肪組織からの信号が含まれている場合があり、fat画像には、水からの信号が含まれている場合があります。
患者または組織の動きや大きな磁場変動のある領域、空間的に隔離された組織の画像、SN比の低い画像で発生する場合があります。この分離エラーは画像の一部または広範囲にわたって発生する場合があります。デフォルトでは、water画像とfat画像が必ず再構成されます。分離ミスが発生した場合にはこの2種類の画像を比較し、確認が必要です。Shimボリュームを設定して中心周波数の確認を行うことにより、この エラーの発生を低減することができます。ただし、分離ミスを完全に回避することはできません。
Chapter3 IDEAL & Flexの注意点ー分離エラーについてー
【注意点】空気などがある場所では分離エラーが起きる可能性があります。
水画像 脂肪画像
図3-1 IDEAL & Flexの分離エラー例
Chapter3
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発行:2016年5月
【製造販売業者の名称と連絡先、発行部署】
製造販売業者 : GEヘルスケア・ジャパン株式会社
住所 : 東京都日野市旭が丘4-7-127
保守サービス連絡先 : GEヘルスケア・ジャパン株式会社
電話 : 0120 – 055 – 919 FAX : 042 – 648 – 2927
発行部署 : ヘルスケア統括本部 Radiology推進本部
Discovery MR750 3.0T
販売名 ディスカバリーMR750
医療機器認証番号 221ACBZX00095000
Discovery MR750w 3.0T
販売名 ディスカバリーMR750w
医療機器認証番号 223ACBZX00061000
Signa HDxt 3.0T OptimaEditon 23.0
販売名 シグナEXCITE 3.0T
医療機器認証番号 21700BZY00014000
Optima MR450w 1.5T
販売名 オプティマMR450w
医療機器認証番号 223ACBZX00032000
SIGNA Explorerは薬事認証書上の販売名「磁気共鳴断層撮影装置Optima MR360/Brivo MR355」
類型 SIGNA Explorerのことです。
医療機器認証番号 222ACBZX00009000
SIGNA Creatorは薬事認証書上の販売名「磁気共鳴断層撮影装置Optima MR360/Brivo MR355」
類型 SIGNA Creatorのことです。
医療機器認証番号 222ACBZX00009000
Signa HDxt 1.5T OptimaEditon 23.0
販売名 シグナ核磁気共鳴コンピュータ断層撮影装置
医療機器認証番号 16100BZY00207000
Optima MR360 Advance 1.5T / Brivo MR355 Inspire 1.5T
販売名 磁気共鳴断層撮影装置 Optima MR360 / Brivo MR355
医療機器認証番号 222ACBZX00009000