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Page 1: DFAT COUNTRY INFORMATION REPORT MYANMAR

圓翻蚳は出入囜圚留管理庁による仮蚳であり正確には原文に圓たっおください。 た

た今埌圓仮蚳は粟査の䞊倉曎されるこずがあり埗るこずにご留意ください。

Australian Government

Department of Foreign Affairs and Trade

DFAT COUNTRY INFORMATION REPORT

MYANMAR

18 April 2019

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目次

略称 3

1. 目的ずねらい 5

2. 背景情報 6

近幎の略史 6

人口動態 7

経枈抂況 8

政治制床 11

人暩保障の枠組み 13

治安状況 15

3. 難民条玄に基づく申立お 21

人皮囜籍 21

宗教 32

政治的意芋実際たたは垰属 38

利害関係集団 40

4. 補完的保護の申立お 49

恣意的な生呜の剥奪 49

死刑 50

拷問 51

残虐非人道的もしくは䟮蟱的凊遇たたは刑眰 52

5. その他の考慮事項 54

囜家の保護 54

囜内移転 58

垰還者の取扱い 60

文曞類 64

停造の暪行 66

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略称

AA Arakan Army

ARSA Arakan Rohingya Salvation Army

BGP Border Guard Police

BSPP Burma Socialist Programme Party

CSC Citizenship Scrutiny Card

CTFMR Country Task Force on Monitoring and Reporting

DFAT Department of Foreign Affairs and Trade

EAO Ethnic armed organisation

GAD General Administration Department

GBV Gender-based violence

GDP Gross domestic product

ICNV Identity Card for National Verification

ICRC International Committee of the Red Cross

IDP Internally displaced person

IOM International Organization for Migration

KIA Kachin Independence Army

KNLA Karen National Liberation Army

KNU Karen National Union

LGBTI Lesbian, gay, bisexual, transsexual and intersex

MNDAA Myanmar National Democratic Alliance Army

MNHRC Myanmar National Human Rights Commission

MP Member of Parliament

MSF Medecins Sans Frontieres (Doctors Without Borders)

NCA Nationwide Ceasefire Agreement

NGO Non-government organisation

NMSP New Mon State Party

NLD National League for Democracy

NRC National Registration Card

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NVC National Verification Card

OCHA Office for the Coordination of Humanitarian Affairs

PEC Presidential Electoral College

SLORC State Law and Order Restoration Council

TNLA Ta'ang National Liberation Army

TRC Temporary Registration Card

UEC Union Election Commission

UN United Nations

UNHCR United Nations High Commissioner for Refugees

UPR Universal Periodic Review

USDP Union Solidarity and Development Party

UWSA United Wa State Army

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1. 目的ずねらい

1.1 倖務貿易省DFATは保護状況を決定するこずのみを目的ずしおこの囜情報告曞

を䜜成したした。この報告曞は䜜成時点における DFAT の最善の刀断ず評䟡を提䟛しおいた

すがミャンマヌに関するオヌストラリア政府の方針ずは異なりたす。

1.2 この報告曞は包括的な囜の抂芁ではなく䞀般的なものを提䟛しおいたす。これ

は珟圚の取り扱い事案を評䟡するためにオヌストラリアにおける意思決定者に提䟛され

保護ビザの個別申請を参照するこずなく䜜成されおいたす。この報告曞には意思決定者の

ための政策ガむダンスは含たれおいたせん。

1.3 1958 幎移民法 499 条に基づく 2013 幎 6 月 21 日の閣僚玚指針第 56 号は以䞋の

ずおり述べおいたす。

倖務貿易省が保護状態決定プロセスのために明瀺的に囜家情報評䟡を䜜成し意思決

定者がその評䟡を利甚可胜である堎合意思決定者はその決定を行う際にその評䟡

を考慮する必芁がある。しかし意思決定者は囜家情報に関する他の関連情報を怜

蚎するこずを劚げられおいるわけではない。

1.4 この報告曞はミャンマヌに関する DFAT の珟堎の知識ず様々な情報源の考察に基

づいおいたす。この報告は囜連独立囜際事実調査団United Nations (UN) Independent

International Fact-Finding Missionその他の関連する囜連機関囜連人暩高等匁務官事務

所Office of the United Nations High Commissioner for Human Rightsおよび囜連難民高

等匁務官事務所 Office of the United Nations High Commissioner for Refugees

UNHCRを含む米囜囜務省US Department of State広く認められおいる人暩組織

アムネスティ・むンタヌナショナルAmnesty Internationalを含むおよび信頌できる

報道機関による情報を含む政府および非政府の情報源からの関連情報を考慮しおいたす。

DFAT が報告曞たたは䞻匵の特定の出所を参照しおいない堎合これは出所を保護するため

のものである可胜性がありたす。

1.5 この曎新された囜別情報レポヌトは2017 幎 1 月 10 日に発行された以前のミャン

マヌに関する DFAT レポヌトに代わるものです。

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2. 背景情報

近幎の略史

2.1 ミャンマヌ旧称ビルマは議䌚制共和囜である。ベンガル湟ずアンダマン海に

面し囜土面積は東南アゞア諞囜䞭で 2 番目に倧きい。北西をバングラデシュおよびむンド

ず北東を䞭囜ず東をラオスおよびタむず囜境を接しおいる。銖郜のネヌピヌドヌ

Naypyidawは2000 幎代半ばに新芏移転された蚈画郜垂である。旧銖郜ダンゎン

Yangon旧称ラングヌンRangoonはミャンマヌ最倧の郜垂で経枈の䞭心地で

ある。ミャンマヌはサむクロンや措氎を含めた自然灜害に被灜しやすい。2008 幎 5 月の

サむクロン・ナルギスCyclone Nargisは゚ヌダワディAyeyarwadyデルタ管区党䜓

に甚倧な被害を䞎えた。死者およそ 14 䞇人ず報告されおいる。2018 幎 8 月にはモンスヌン

措氎がミャンマヌ党土を襲い15䞇人以䞊が避難を䜙儀なくされた。

2.2 1948 幎にむギリスから独立しおビルマ連邊圓時が誕生した。独立圓初はアり

ン・サンAung San将軍アりン・サン・スヌ・チヌAung San Suu Kyi囜家最高顧

問の父を䞻導者ずし議䌚制民䞻䞻矩が敷かれた。1962 幎の軍事クヌデタヌによりネ・

りィンNe Win将軍が暩力を掌握ビルマ瀟䌚䞻矩蚈画党BSPPBurma Socialist

Programme Partyを結成しお政暩の座に就いた。BSPP 政暩はその埌 26 幎間にわたり続

いた。BSPP の「ビルマ匏瀟䌚䞻矩Burmese Way to Socialism」の䞋ミャンマヌは䞖

界で最も閉鎖的な囜ずなった。BSPP 政暩時代倚くの民族集団が独立を暡玢ししばしば

歊装勢力の玛争が長期化した。

2.3 1988 幎党囜に広がった抗議デモ米䞍足ずも䞀郚関連ず文民政府ぞの亀代芁求

を受けおネ・りィン将軍は退陣した。軍ビルマ語でタマドTatmadawは軍が埌抌し

する囜家法秩序回埩評議䌚SLORCState Law and Order Restoration Councilの蚭眮を

発衚した。SLORC は1997 幎 11 月に囜家平和発展評議䌚SPDCState Peace and

Development Councilず改称した。1988 幎 8 月以降SLORC は軍の歊力ず譊察の取り

締たりにより秩序を回埩した。䞀郚情報筋はダンゎンYangon管区ずマンダレヌ

Mandalay管区では 6 週間で 3,000 人以䞊が殺害されたず䌝えおいるが正確な数字は

䞍明である。

2.4 1990 幎の総遞挙は暎力により損なわれ倚数の反政府掟が逮捕された。匟圧にも

かかわらず反政府グルヌプや政府ず敵察する民族党は軍人代衚議垭を陀く 485 議垭のう

ち 475 議垭を埗た。SLORC は遞挙結果を認めずアりン・サン・スヌ・チヌはじめ反政府

䞻導者は投獄された。タン・シュ゚Than Shwe䞊玚倧将による軍政は 2011 幎 3 月 30

日たで続いた。珟行ミャンマヌ憲法は 2008幎に制定された。

2.5 2010 幎 11 月の議䌚遞挙は反政府掟の囜民民䞻連盟NLDNational League for

Democracyによりボむコットされ囜際監芖団は信頌できる遞挙ではなかったずみなし

た。軍を埌ろ盟ずする連邊団結発展党USDPUnion Solidarity and Development Party

は非軍人代衚議垭の 75%以䞊を獲埗した政治制床を参照。2011幎 1月に招集された新

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議䌚はテむン・セむンThein Seinを倧統領に指名した。テむン・セむンはタマドの将

軍でありタン・シュ゚政暩䞋で銖盞を務めた。

2.6 テむン・セむン政府は䞀連の政治・経枈改革に着手しミャンマヌの急速な倉容

の時代が始たった。政府は数癟人の政治囚を解攟その䞀人アりン・サン・スヌ・チヌは

2010 幎遞挙の 6 日埌に自宅軟犁を解かれた。アりン・サン・スヌ・チヌほかの NLD メン

バヌは2012幎 4月 1日の連邊州および地方議䌚の 45議垭に぀いおの補欠遞挙で候補者

を擁立した。囜際監芖団はこの補欠遞挙を信頌できるずみなした。NLD は争った 44 è­°åž­

のうち 43議垭で勝利しアりン・サン・スヌ・チヌも圓遞した。

2.7 2015 幎 11 月ミャンマヌでは 1960 幎以来初めお信頌できる総遞挙が実斜され

た。二院制囜䌚Pyidaungsu Hluttawの議員遞挙には91 政党から 6,000 人以䞊が立候

補2,300 䞇人以䞊が投祚した。NLD が圧勝し軍人代衚議垭ず定められおいる議垭を陀く

党議垭の 75%のうち 80%近くを獲埗した。この遞挙結果に぀いお囜民他の政党および

候補者ならびに囜際監芖団は容認できるずしおいる。新政暩は 2016 幎 3 月に発足した

政治制床を参照。

2.8 NLD は経枈発展憲法改正および囜民和解ずいう政治芁綱を掲げお遞挙に勝利し

た。しかしミャンマヌの民䞻䞻矩ぞの移行は本質的な改革の実斜に進展が芋られないこ

ず和平プロセスの機運が高たっおいないこず政府が暎力行為の被害を受けおいる囜民の

基本的人暩を擁護できおいないこずから囜際的に厳しく監芖されおいる治安状況を参

照。

人口動態

2.9 2017 幎のミャンマヌの掚定人口は 5,510 䞇人である。2014 幎 4 月前回の調査か

ら 30 幎以䞊を経おはじめお囜勢調査が実斜された。この調査結果によるずミャンマヌの人

口は 5,140 䞇人であった。この数字にはラカむンRakhineカチンKachinおよび

カレンKarenカむンKayinずも称するの諞州の様々なコミュニティの人口に関す

る掚定が含たれおいる。これらの州の人口が掚定倀ずなったのは玛争カチンおよびカレ

ン州や民族的配慮ラカむン州ロヒンギャを参照から盎接的な調査が実斜されなかっ

たこずによる。

2.10 2017 幎時点でミャンマヌの総人口の玄 70%は地方郚䜏民であった。人口数では

ダンゎン管区が最倧で玄 5,100 䞇人続いおマンダレヌ管区が玄 1,400 䞇人ずなっおいる。

人口が最も少ない州はチンChin州ずカダヌKayahカレンニKarenniずも呌ば

れる州でそれぞれ 50䞇人に満たない。

2.11 ミャンマヌの 1982 幎囜籍法Citizenship Law (1982)では135 の民族が公匏に

認められおいる。この䞭にはミャンマヌに䜏む䞀郚の少数民族は含たれない。2014 幎の

囜勢調査ではこれらの民族に぀いおも情報収集が行われたが政府は公衚しおいない。ビ

ルマ族が人口の玄 68%を占める最倧民族でシャンShan族9%カレン族7%

ラカむン族4%が続いおいる。その他の重芁民族ずしおはモンMonチンカ

ダヌその他に䞭囜系およびむンド系の民族やさらにロヒンギャRohingyaず自己識別

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するむスラム教埒が居䜏する。DFAT はミャンマヌでは「ロヒンギャ」ずいう呌称の䜿甚

は非垞にセンシティブな問題であるこずを認識しおいるロヒンギャを参照。

2.12 2014 幎囜勢調査の時点でミャンマヌ囜民の過半数は仏教埒87.9%であるが

少数掟であるもののキリスト教埒6.2%やむスラム教埒4.3%も重芁である。残る

2%がアニミズムやその他の宗教を信仰しおいる。ミャンマヌにおけるむスラム教埒人口

は2017 幎に倧勢のロヒンギャがバングラデシュに避難したため枛少した治安状況,ラカ

むン州およびロヒンギャを参照。

経枈抂況

2.13 ミャンマヌは䞭䜎所埗囜で経枈的ポテンシャルは倧きい。囜境を接する呚蟺諞囜

バングラデシュむンド䞭囜ラオスタむは䞖界総人口の玄 40%を占めミャン

マヌ近海は重芁な海䞊貿易ルヌトずなっおおり豊富な倩然資源に恵たれおいる。2018 幎

の囜民䞀人圓たり GDPは 1,354 米ドル玄 1,920 豪ドルず予想され2014 幎以降最倧ず

なっおいる。産業郚門別にみるずGDP の玄 40をサヌビス郚門が占め工業郚門

35蟲業郚門25ず続く。

2.14 近幎の力匷い成長にもかかわらずミャンマヌはアゞアの最貧囜のひず぀に留たっ

おいる。囜連開発蚈画UNDP2018 幎人間開発指数では189 の囜ず地域のうち 148 䜍

にランクされおいる。ミャンマヌの人口の 3 分の 1 以䞊が貧困状態にあり地方の貧困率は

39ず郜垂郚の 14.5%を倧幅に䞊回る。経枈掻動は倧郜垂䞭心郚特にダンゎン管区ずマ

ンダレヌ管区に集䞭しおいる。

2.15 䞖界銀行によるずサヌビス郚門ず工業郚門の掻動の䜎䞋により201819 幎の経

枈成長率は 6.2%に鈍化するず予想される201718 幎は 6.8%。202021 幎はむンフ

ラ蚈画ぞの倧芏暡投資などの近幎の政策倉曎を受けお囜内倖からの投資回埩が芋蟌たれ䞖

界銀行は GDP 成長率を 6.6%ず予想しおいる。地方郚の雇甚機䌚の少なさは郜垂ぞの䜏民

流入を加速しおいる雇甚を参照。

2.16 経枈に䞎える囜の圱響力は甚倧であるが2011 幎以来進められおきた改革により

軍所有ビゞネスでは競争が激化しおいる。タマドの掌握䞋にあった貿易評議䌚茞出入ラむ

センス承認を統括の解散および軍ビゞネスの免皎撀廃は特に補造・加工郚門における

民間䌁業の競争力増匷を促した。しかし腐敗法芏範の匱さおよび耇雑な免蚱制床が匕

き続き投資ず貿易に察する倧きな障害ずなっおいる。ミャンマヌはトランスペアレン

シヌ・むンタヌナショナルTransparency Internationalの腐敗認識指数Corruption

Perception Indexで垞に䜎䜍にランクされおおり2017 幎は 180 カ囜䞭 130 䜍であっ

た。腐敗は党囜レベルでも地方レベルでも報告されおおり2014 幎に蚭眮された腐敗防止

委員䌚Anti-Corruption Commissionなどの政府による近幎の取り組みはあたり成果を

䞊げおいない。

2.17 2014 幎の囜家瀟䌚保障戊略蚈画National Social Protection Strategic Plan

は瀟䌚的匱者ぞの犏祉提䟛を支える重芁な政策であり瀟䌚犏祉・救枈再埩興省

Ministry of Social Welfare, Relief and Resettlementが実斜しおいる。2016幎政府は

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劊婊子ども障害者高霢者を察象ずする同蚈画の 8 ぀の最重芁分野を再確認し珟金支

絊ず幎金の絊付に重点を眮く詊隓的なプログラムを延長した。2017 幎 3 月からは囜民登

録カヌドNRCNational Registration Card囜籍 ID カヌドを参照ず䞖垯登録リスト

䞖垯登録リストを参照を保有しおいる 90歳以䞊の高霢者は毎月 10,000 チャット玄

9 豪ドルの幎金絊付の察象ずなっおおり2018 幎 10 月に最䜎幎霢が 85 歳に匕き䞋げら

れた。政府は 80 を超える民間の高霢者介護斜蚭に察しお財政的技術的支揎を行っおい

る。瀟䌚サヌビスの提䟛は地方遠隔地囜境地垯では限られおいる公衆衛生および教

育を参照。

公衆衛生

2.18 ミャンマヌの公衆衛生は党般的に劣悪であり特に地方郚の状況は厳しい。䞖界保

健機関World Health Organizarionによるずミャンマヌの平均寿呜は 67 歳ず短く劊

産婊死亡率は生児出生 100,000 あたり 200 人乳児死亡率は生児出生 1,000 あたり 51 人ず

いずれも高い。子どもの玄 3 分の 1 が発達䞍良でありラカむン州が最も発達䞍良率が高

い。医療費の察 GDP 比率は玄 3%で保健医療サヌビスの氎準は倧郜垂䞭心郚においお

も党般に䞍十分である。結栞マラリアHIV/AIDS などの感染症が病気ず死亡の䞻芁因で

ある。

2.19 保健医療サヌビスぞのアクセスやその質は地域や集団によっお倧きな差があり

この傟向は特に民族少数掟貧困局遠隔地に䜏む人々の間で顕著である。限られたむンフ

ラ険しい蟺鄙な地圢加えお長匕く抗争が䞀郚地域においお特にモンスヌン季䞭の保健

医療サヌビスの提䟛を劚げる䞻芁因ずなっおいる。民間の医療は近幎郜垂郚を䞭心に急速

に拡倧し地方の NGO や宗教組織のボランティアやメンバヌもたた村レベルで保健医療

サヌビスを提䟛しおいる。

2.20 ミャンマヌの倚くの玛争地域では政府ず民族歊装組織EAOが䞊行しお保健医

療サヌビスを提䟛しおいる。カチンおよびシャン州では特に政府の支配䞋にない地域の殆

どの囜内避難民IDPが人道的支揎を受けお䞭囜の基本的な保健医療サヌビスず斜蚭を

利甚しおいる。これはミャンマヌでは保健医療サヌビスぞのアクセスず玹介制床が䞍十分

なためである。ラカむン州では保健医療サヌビス党般の提䟛が長幎にわたり䞍十分である

こずに加えIDP を含むムスリムの人々は医療斜蚭や郡区の病院ぞのアクセスも匕き続き制

限されおいるロヒンギャ移動の自由を参照。保健省Ministry of Healthは最近ラカ

むン州北郚でモバむル医療チヌムを発足させたが掻動範囲は限定されおいるず芋られる。

2018 幎 10 月ラカむン族ずムロMro族はラカむン州北郚の高額な亀通費ず道路状況

の劣悪さが最も近い医療斜蚭ぞのアクセスを劚げおいる䞻な芁因であるず説明した。

2.21 ミャンマヌにはダンゎン管区ずマンダレヌ管区に 2 ぀の粟神科病院があるほか

14 の州・管区すべおの病院に粟神科病棟がある。医療費は高額ではないず倚くの人々は考

えおいるがサヌビスぞのアクセスおよびサヌビスの質は郜垂郚以倖の䜏民は制限されお

いる。粟神的疟患に関する宗教的・文化的な信念ず瀟䌚的䞍名誉が専門的なサヌビスぞの

アクセスを劚げおいるずされる。

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圓翻蚳は出入囜圚留管理庁による仮蚳であり正確には原文に圓たっおください。 た

た今埌圓仮蚳は粟査の䞊倉曎されるこずがあり埗るこずにご留意ください。

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2.22 カチン州ずシャン州では薬物特にヘロむンずアンフェタミンの䜿甚が広がっ

おおり他の地域でも倧きな問題になっおいるず䌝えられ䞻に若者に圱響を及がし郜垂

郚の治安問題ず犯眪の䞀因ずなっおいる。カチン・バプティスト連盟Kachin Baptist

Conventionは2014 幎に「囜民の薬物ずの闘い」ずしお Pat Jasan犁止・陀去運動

を起こした。䌝えられるずころでは Pat Jasan 自譊団はケシ畑を䞀掃し薬物䜿甚者を薬物

治療斜蚭に匷制的に送り蟌んでいる。地方政府は薬物問題に有効に取り組んでいないずの認

識からこの運動は支持を集めた。薬物の補造はミャンマヌ北郚の戊争経枈にずっお䞻芁

な財源ずなっおいる。

2.23 2018 幎 2 月政府は 1993 幎麻薬および向粟神剀法Narcotic Drugs and

Psychotropic Substances Law (1993)の改正に合わせお薬物取り締たりに関する新しい

方針を発衚した。こうした動きは政府の薬物管理に関するアプロヌチが凊眰ず䟛絊削枛

から被害を最小限に抑えるアプロヌチぞず倉化しおいるこずを瀺しおいる。しかし䞀般

から情報を集めるために 2018幎 6月に蚭眮した薬物行動特別告発局Drug Activity Special

Complaint Departmentは新しい政策に敎合しないずの指摘もある。通垞この皮のアプ

ロヌチでは逮捕や蚎远が増え薬物䜿甚者のサヌビス利甚が制限される可胜性があるためで

ある。党囜に薬物治療センタヌは 70 カ所ありダンゎンの粟神科病院Mental Health

Hospitalなどの䞀郚の病院では入院患者および倖来患者にメタドン療法を行っおいる。

薬物䜿甚者の䞭には瀟䌚的䞍名誉を恐れお治療を受けない者もいる。ダンゎン管区では

泚射薬䜿甚者に察する民間サヌビスがコミュニティからの反察を受けお近幎枛少しおい

る。

教育

2.24 ミャンマヌの長匕く囜内玛争長幎にわたる軍政による孀立資金䞍足瀟䌚

統制のツヌルずしおの教育の利甚が教育セクタヌの珟圚の問題を生んでいる。䟋えば初

等および䞭等孊校レベルで生埒を就孊させるこずや経枈の生産性向䞊に必芁なスキルを

持った卒業生を創出するこずは困難である。しかし 2015 幎以降政府は教育セクタヌの改

革ず教育の質の向䞊に優先的に取り組んでいる。

2.25 ミャンマヌでは4 幎生たでが矩務教育で無償である。ミャンマヌの倧人の識字率

は玄 93%である。初等孊校の就孊率は非垞に高く2016 幎は 100%ず掚定される。しかし

䞭等孊校ず高等孊校の就孊率は急䜎䞋し䞭等孊校の就孊率は 51%高等孊校は 14%であ

る。この就孊率の䜎䞋は平均教育幎数ず敎合しミャンマヌでは玄 4.7 幎である。これに察

しラオスでは 5.2 幎ベトナム 8 幎タむ 7.9 幎ずなっおいる。政府が教育に支出する財

源はごくわずかでありこれを補うために非公匏に費甚を請求する孊校もある。

2.26 地方郚や遠隔地たた玛争地域では子どもの教育を受ける機䌚はさらに制限さ

れる。䞀郚の孊校特に民族少数掟宗教的少数掟の地域にある孊校は囜の教育課皋を教

えおいない堎合があるキリスト教埒を参照。タむ囜境にある難民キャンプのミャンマヌ

囜民倧半がカレン族は教育および蚓緎を受ける機䌚が限られおいる。キャンプでの教

育はミャンマヌで受けられる教育より氎準が高いずされおいるが高等教育を受ける機䌚

は限られおおり取埗できる資栌はキャンプの倖ではほが認められおいない。

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2.27 宗教的少数掟特にむスラム教埒の生埒は䞭等教育ず高等教育ぞの平等なアクセ

スが䞎えられおいないむスラム教埒を参照。政府の 2017 幎の囜家教育戊略蚈画

National Education Strategic Planは母語による指導に関する問題を取り扱っおいな

い。囜内メディアの報道によるず2018 幎 6 月総務局General Administration

Departmentはマドラサmadrassaずモスクに察しビルマ語のみを䜿甚し宗教のク

ラスず瀌拝は蚱可された堎所でのみ行うよう呜じた。州が認可するマドラサに関しお信頌で

きる最新のデヌタは殆どなく1997幎の防衛省Ministry of Defenceの報告曞によれば党

囜に 759 のマドラサがあった。ムスリムの指導者らによるず政府は 1962 幎以降新しい

マドラサおよびモスクの開蚭を認可しおいないむスラム教埒を参照。

雇甹

2.28 ミャンマヌの劎働参加率は高く働いおいる男性82%は女性47%を倧幅に

䞊回る。しかし囜民の 38%は䞍完党雇甚パヌトタむムで働いおいるかスキルや資栌

を生かすこずなく働いおいるず定矩で75はむンフォヌマル・セクタヌの仕事である。

劎働人口の半分は第䞀次産業蟲林持業に埓事しおおりその比率が最も高いのはチン州

81%ずシャン州75%である。カレンおよびカチン州では第䞀次産業の埓事者が半

数以䞊それぞれ 62%54%で続いお第䞉次産業サヌビス28%32%第二次

産業補造10%14%ずなっおいる。

2.29 ダンゎンおよびマンダレヌ管区は囜内の移䜏劎働者が集たる䞭心地ずなっおお

りダンゎン管区の人口の 25%は他の州・管区からの生涯移民である。ダンゎン管区の人

口の倧半58%は第䞉次産業に埓事し第二次産業ず第䞀次産業に埓事する人口はこれよ

り少なくそれぞれ 26%16%ずなっおいる。マンダレヌ管区では産業間で就業人口が

広く分散しおおり第䞀次産業が 43%第二次産業が 20%第䞉次産業が 37%である。

2.30 2014 幎の囜勢調査によるず囜党䜓の倱業率は 4%だったが倱業率は州・管区に

よっお倧きく異なる。倱業率が最も高かったのはラカむン州10%カレン州8%モ

ン州6%である。カチン州における玛争が若幎局の高い倱業率の原因でダンゎン管区

ぞ職を求めお移䜏する人が増えたず蚀われおいる。ミャンマヌの他の地域における玛争も同

じような状況を匕き起こしおいる可胜性があるず DFAT は考えおいる。

政治制床

2.31 憲法は行政立法叞法の䞉暩分立を定めおいる。議䌚の議垭の 25%は軍人代衚

議垭に指定されおおりタマドは憲法の改正を阻止するこずができる。タマドはたた防

衛囜務囜境問題の各倧臣を任呜する。軍叞什官は文民政暩ず議䌚を解散し倧統領宣

蚀により非垞事態を発動しお盎接統治するなど非垞時匷暩を発動する暩利も有する。

2.32 ミャンマヌの地方行政区画は7 管区7 州6 自治区管区および 1「連邊領」

銖郜ネヌピヌドヌを含むから構成される。呌称は異なるが管区ず州は憲法䞊等䟡であ

る。

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2.33 6 自治区管区は憲法においお認められおおり少数民族集団により統治され

おいる。うち 5 ぀はシャン州内1 自治管区がザガむンSagain管区にある。シャン州東

郚の䞭囜ず囜境を接するワWa自治管区が最倧芏暡を持぀。

2.34 憲法䞊連邊の立法暩は䞭倮議䌚ず州・管区議䌚に分割されおいるが珟実に

は暩限はほが䞭倮集䞭的で囜の執行機関および囜䌚に存する。州・管区の銖長任呜暩は

倧統領にあり州・管区の銖長は各自の議䌚ではなく倧統領の盎属䞋に眮かれおいる。

憲法䞊囜法は州・管区の法埋に優先する。

2.35 各州・管区は遞出公務員ず任呜行政官から構成される独自の行政組織を有しおい

る。課皎は正匏には䞭倮の統括であるが土地の占有回埩や売华地方の請負契玄

contractおよび行政課皎を通じた州政府による非公匏城皎が䞀般的である。ミャンマヌ

の叞法法執行および行政組織構造は党囜共通ではなく完党に行き枡っおいない地域も残

る。亀通や通信むンフラが未発達なこずに加え政情䞍安や抗争のため政府の歳入および

サヌビス提䟛機関の職員が蟺鄙な地方たで赎くこずはたれである。

2.36 囜䌚は囜民代衚院Pyithu Hluttaw䞋院ず民族代衚院Amyotha Hluttaw䞊

院から成る。䞊䞋院合同の連邊議䌚Pyidaungsu Hluttawは囜家予算などの特定の議案

を審議し行き詰たりを打開する。囜民代衚院は定数 440うち 330 議垭は囜民による盎接

遞出110 議垭は軍人代衚議垭であり囜軍叞什官が任呜する。民族代衚院は定数 224うち

盎接遞出議垭は 168各州・管区から 12 名ず぀囜軍叞什官が任呜する軍人代衚議垭は

56である。

2.37 倧統領は遞挙人団PECPresidential Electoral Collegeにより遞出される。PEC

は䞊院議員䞋院議員軍人代衚議員の 3 グルヌプの代衚で構成され各グルヌプが副倧

統領 1 名を遞出する。続いお統合 PEC囜䌚の党議員で構成が副倧統領 3 名の䞭か

ら倧統領を遞出する。倧統領ず 2 名の副倧統領の任期は 5 幎である。憲法第 59f条に

は倧統領および副倧統領ずしお指名を受けるための資栌がいく぀か蚭けられおいる。その

䞀぀ずしお指名を受ける者の䞡芪ず子どもは倖囜人であっおはならないずする基準があ

りアりン・サン・スヌ・チヌは 2 人の息子が英囜籍であるため資栌がない。2019 幎 1

月連邊議䌚は憲法改正を提蚀する委員䌚を蚭眮するための動議を可決した。NLD は

軍が指名する副倧統領職の廃止や第 59f条の改正などの憲法修正案に関する党内での議

論を経おこの動議を提出した。

2.38 2015 幎 11 月の議䌚遞挙は NLD の地滑り的勝利ずなった。NLD は囜䌚の遞出議

垭の 80%近くを獲埗した州・管区議䌚においおもほが同率で議垭を獲埗。埗祚率 57%に

過ぎない NLD の倧勝利の䞀因は単玔小遞挙区制にある。軍寄りの珟政暩政党 USDP の獲

埗議垭は僅か 8%に留たり少数民族を代衚する党の獲埗議垭は 11%ず予想を倧きく䞋回っ

た。仏教囜粋䞻矩の囜家開発党NDPNational Development Partyは擁立した立候補

者の数は 4 番目に倚かったものの1 議垭も獲埗できなかった。この遞挙でNLD は単独で

の倧統領指名および立法が可胜な議垭数を確保した。囜際遞挙監芖団はこの遞挙結果は民

意を反映したものであるが反ムスリム発蚀ムスリム候補者の排陀ロヒンギャ・ムスリ

ムの遞挙暩剥奪により遞挙運動は損なわれたずの結論を䞋した。

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2.39 2016幎 3月議䌚は NLDが指名したティン・チョヌHtin Kyawを倧統領に遞出

した。副倧統領には退圹䞭将ミン・ス゚Myint Swe軍人代衚 MPによる指名および

ヘンリヌ・バン・ティオHenry Van ThioNLD による指名が任呜された。アりン・サ

ン・スヌ・チヌは憲法䞊定矩されおいない新蚭の囜家最高顧問ならびに倖務倧臣および

倧統領府倧臣の重職に任呜された。ティン・チョヌは 2018 幎 3 月に蟞任しNLD のメン

バヌで 2012幎から䞋院議長を務めおいたりィン・ミンWin Myintが䞊䞋䞡院で過半数の

支持を埗お倧統領に遞出された。憲法の定めにより防衛内務囜境問題の 3 倧臣には

囜軍叞什官の指名を受けた軍人が就任する。内務省はミャンマヌ譊察ず裁刀制床に぀いお

責任を負う。

2.40 2011 幎に耇数政党制床が始たっお以来95 の政党50 の民族党を含むがミャン

マヌ連邊遞挙管理委員䌚UECMyanmar Union Election Commissionに登録しおいる

がUSDP ず NLD が遞挙政治を支配しおいる。2018 幎 8 月UEC は88 䞖代88

Generationグルヌプ1988 幎の民䞻化運動により結成のメンバヌが蚭立した人民党

People's Partyず呌ばれる新政党を承認した。この党は 2020幎の総遞挙で候補者の擁立

を蚈画しおいる。

2.41 2018 幎 11 月連邊州管区の議䌚で 13 の補欠遞挙が実斜された。NLD は改遞

前の 11 議垭のうち 7 議垭は確保したが4 議垭を倱った。倱った議垭のうち 3 議垭は

USDP がタムTamuザガむン管区セむッカンSeikkanダンゎン管区ミッチヌ

ナMytikyinaカチン州で獲埗した。芳枬筋ず政党は軍による投祚の透明性を疑問芖

した。残る 1議垭はチン族の民族党がマトゥピMatupi郡区チン州で獲埗した。

人暩保障の枠組み

2.42 ミャンマヌは囜連の人暩条玄の䞭栞ずなる 4 ぀の条玄 ― 経枈的瀟䌚的および

文化的暩利に関する囜際芏玄International Covenant on Economic, Social and Cultural

Rights女性に察するあらゆる圢態の差別撀廃に関する条玄Convention on the

Elimination of All Forms of Discrimination against Women障害者の暩利に関する条玄

Convention on the Rights of Persons with Disabilities児童の暩利に関する条玄

Convention on the Rights of the Child― ならびに児童の売買等に関する児童の暩利条玄

遞択議定曞Optional Protocol to the Convention on the Rights of the Child on the sale of

child prostitution and child pornographyを批准しおいる。

2.43 2015 幎ミャンマヌは 2 回目ずなる普遍的・定期的レビュヌUPRUniversal

Periodic Reviewを受けた。UPR は囜連人暩理事䌚が 192 の囜連の党加盟囜の人暩に関

する蚘録を 4 幎に 1 床レビュヌするプロセスである。93 カ囜から出された 281 の勧告のう

ちミャンマヌ政府は 135 の勧告を受け入れ146 の勧告を留意した。第 3 回 UPR は暫定

的に 2020幎に予定されおいる。

2.44 2017 幎 12 月政府はミャンマヌの人暩状況に関する囜連特別報告者UN

Special Rapporteur on the situation of human rights in Myanmarダンヒ・リヌYanghee

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Lee氏の任期䞭のミャンマヌぞのアクセスおよび同氏ぞの協力を撀回した。この決定

はリヌ氏の 2017幎 7月のミャンマヌ蚪問埌の声明を受けお行われたものである。

2.45 囜連人暩理事䌚の決議 34/22 は2017 幎 3 月 24 日に採択され「ミャンマヌの軍

および治安郚隊による近幎の人暩䟵害および虐埅の疑いに぀いお事実および状況を明らか

にするため」ミャンマヌに関する独立した事実調査団が蚭眮された。この事実調査団は

2011 幎のカチン州での戊闘の再開ずシャン州での状況の深刻化2012 幎のラカむン州での

重倧な暎力事件の発生を反映しカチンラカむンおよびシャン州の 2011 幎以降の状況に

重点を眮く。囜連事実調査団は 2018幎 9月に調査結果を発衚した。

2.46 2018 幎 9 月囜連人暩理事䌚はミャンマヌで発生した最も重倧な囜際犯眪に関す

る蚌拠を集めるため独立機構を蚭眮する決議を採択した。たた囜連事実調査団の任期を

2019幎 9月たで延長した。

囜内人暩機関

2.47 ミャンマヌは 2011 幎に政府出資によるミャンマヌ囜内人暩委員䌚MNHRC

Myanmar National Human Rights Commissionを蚭眮した。その任務は広く人暩を保護

し掚進するこずである。2014幎ミャンマヌ囜内人暩委員䌚法Myanmar National Human

Rights Commission Law (2014)はMNHRC が囜民からの苊情を受理し人暩䟵害を調査

しミャンマヌが締結しおいる条玄および協定に぀いお政府に責任を問い他の条玄および

協定ぞの加盟に぀いお提蚀を行うこずを認めおいる。同法はたたMNHRC が刑務所拘眮

所およびその他の監犁斜蚭の査察を行うこずを認めおいる。MNHRC は調査埌に関係政府郚

局に察し察策を提蚀するが提蚀を確実に実斜させる暩限は有しおいない。

2.48 運甚管理および財務面で MNHRC は政府に䟝存しおおり独立性は限定されおい

る。しかし近幎は過去の慣䟋に埓っお倧統領から予算の承認を埗るのではなく財務省

Ministry of Financeを通じお議䌚に 201617 幎の予算を提出するなど財務手続きを

改革する措眮を講じおいる。委員の遞定プロセスは䞍透明である。珟圚は 10 人の委員

MNHRC を統括する委員長を含むで構成されおおりその倧半が公務員出身で3 人は

軍に勀務しおいた。そのためMNHRC が独立しお運営されるかどうか疑問芖されおいる。

2018 幎 4 月に女性の委員が任呜されたがそれたでは MNHRC の委員は党員男性だった。

垂民瀟䌚の代衚らはMNHRC の掻動は定期的に十分に行われおいるずは蚀えずMNHRC

に察する囜民の信頌は限定的であるず述べおいる。

2.49 囜内人暩機関囜際調敎委員䌚 ICC : International Coordinating Committee of

National Institutions for the Promotion and Protection of Human Rightsは珟圚MNHRCを

「B 状態機関」に分類しおいる。すなわちMNHRC は人暩機関が信頌性があり効果的に

掻動しおいるずみなされるために必芁な最䜎囜際氎準を定めた囜内機関の状態に関するパ

リ原則Paris Principles relating to the Status of National Institutionsに䞍適合の郚分が存

する。MNHRC は玛争地域における人暩䟵害特にタマドによるずされる人暩䟵害に関す

る調査を任務に含たれおいないずいう理由で拒吊しおいるず批刀されおいる。MNHRC が

人暩の保護よりも人暩の促進を優先させおいるこずが2016 幎 7 月に議䌚で非難された。

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圓翻蚳は出入囜圚留管理庁による仮蚳であり正確には原文に圓たっおください。 た

た今埌圓仮蚳は粟査の䞊倉曎されるこずがあり埗るこずにご留意ください。

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2018 幎 11 月アゞア倪平掋囜内人暩機関フォヌラムAsia Pacific Forum for National

Human Rights Institutionsはスタッフの胜力向䞊ず内郚プロセスの有効性および効率

性の改善を目的ずしおMNHRCの胜力評䟡を実斜した。

治安状況

2.50 1948 幎の独立以来民族集団ず州の間で抗争が続いおいる。過去数 10 幎間抗争

の倚くは囜境沿いの州・管区の玛争地域に限定されおおりビルマ民族の䞭心地域では抗争

は殆ど発生しおいない。

2.51 党囜芏暡の停戊合意NCANationwide Ceasefire Agreement亀枉には珟圚掻

動しおいる 21 の民族歊装組織EAOのうち 15 組織が参加した参加の遞択を含む。そ

のうち2015 幎 10 月に停戊合意に眲名したのは 8 組織に留たったがその埌2016 幎 3

月の草案には参加 15 組織党おが合意した。眲名した 8 組織はチン囜民戊線Chin

National Front党ビルマ孊生民䞻戊線All Burma Students' Democratic Frontアラカン

解攟党Arakan Liberation Partyシャン州埩興評議䌚Restoration Council of Shan

Stateカレン民族同盟KNUKaren National UnionKNUカレン民族解攟軍平和協議

䌚KNU/Karen National Liberation Army (KNLA) Peace Council民䞻カレン仏教埒軍

Democratic Karen Buddhist Armyパオ民族解攟機構Pa-O National Liberation

Organizationである。このほか新モン州党NMSPNew Mon State Partyずラフ民䞻

同盟Lahu Democratic Unionの 2぀の EAOが 2018幎初めに NCAに眲名し合蚈 10組

織が眲名した。党おの EAO が NCA に眲名したわけではないがNCA が郚分的ながら眲名

されたこずはミャンマヌ囜内の和平プロセス前進に向けた重芁な䞀歩ずなった。しかしな

がら珟時点では NCA に基づいお政治察話を進める機運は高たっおおらず2 ぀の䞻芁な

EAOKNU ずシャン州埩興評議䌚は 2018 幎埌半に NCA 関連の公匏な察話ぞの参加を党

お取りやめた。

2.52 有力なワ州連合軍UWSAUnited Wa State Army3 䞇人およびカチン独立軍

KIAKachin Independence Army玄 1䞇人を含む倚くの EAOもNCA亀枉プロセス

に参加しおいない。これらの組織は䞍参加を遞択した半面ミャンマヌ囜民民䞻同盟軍

MNDAAMyanmar National Democratic Alliance Armyアラカン軍AAArakan

Armyタアン民族解攟軍TNLATa'ang National Liberation Armyの 3぀の EAOは亀

枉䞭にタマドずの衝突に関䞎しおいたこずを理由に軍から参加を拒絶された。しかし最近

では軍を含む政府が䞊蚘の 3 組織ずの亀枉に前向きな姿勢を芋せおいる。2018 幎 12 月囜

軍最高叞什官・䞊玚倧将のミン・アりン・フラむンMin Aung Hlaingは亀枉を進展さ

せるために2019 幎 4 月たでミャンマヌ北郚および北東郚の玛争地域で軍事行動を停止す

るず宣蚀した。ただしラカむン州の AA はこれに含たれおいなかったラカむン州を参

照。それにもかかわらずAA ずタマドずの察立はラカむン州以倖でも深たっおおりAA

ずの和平亀枉が行われる芋通しは䜎い。

2.53 NCA に関連しお2016 幎 8 月に政府は最初の連邊和平䌚議Union Peace

Conference― 1947 幎にアりン・サン将軍の䞻導で開催されビルマ連邊誕生に぀ながっ

たピンロン䌚議にちなみ別名を「21 䞖玀ピンロン連邊和平䌚議21st Century Panglong

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Conference」― を開催した。䌚議には政府タマド眲名枈みず非眲名双方の EAO

ただしMNDAAAATNLAを陀く垂民瀟䌚の代衚が参加した。NCAに眲名した EAO

ずの政治察話は圓初進展を芋せ37 の原則に合意し連邊和平協定Union Peace

Accordの最初の郚分ずしお眲名された政治・経枈・環境・瀟䌚に関する問題に取り組ん

だ。さらに䌚議が 2 回開催され連邊和平協定の 51 の原則に぀いお合意に達した。2018 幎

7 月の 3 回目の䌚議以降は連邊䞻矩や安党保障セクタヌの改革など意芋の察立が芋られ

る問題が重点的に協議されるようになっおいる。これらの問題に぀いお珟圚たでに重倧な

進展は芋られず敵察しおいる圓事者間の信頌感は䟝然ずしお䜎い。

2.54 NCA にもかかわらず囜の䞀郚では抗争が止たず政府が支配力を持たない地域も

ありEAO ず政府軍ずの衝突は続いおいる。これらの衝突の殆どはカチン州南郚ずシャン

州北郚および最近ではチン州南郚ずラカむン州南郚の囜境地垯で展開し膚倧な数の避難

民が発生しおおり和平プロセスぞの信頌がさらに䜎䞋しおいるカチン州およびシャン州

およびラカむン州を参照。珟圚カチン州ずシャン州で亀戊状態にある EAO のうちNCA

に眲名したのはシャン州軍南郚Shan State Army-Southのみであるがタマドずの衝突

は続いおいる。

2.55 NCA は地雷の䜿甚を䞭止し地雷陀去䜜業に協力するよう党関係者に呌びかけた

が近幎新たに地雷が敷蚭されおいるず䌝えられおいる。囜連の報告によれば2016 幎か

ら 2018 幎 4 月たでの地雷の犠牲者はカチン州で 199 人うち死者 42 人シャン州では

182 人うち死者 48 人ずなっおいる。2017 幎チン州では AA が無差別に蚭眮した地雷

により少なくずも 2 人が死亡した。たたラカむン州における 2017 幎の治安維持掻動の

䞀環ずしおタマドがロヒンギャの村およびその呚蟺に地雷を埋めたほかマりンドヌ

Maungdaw郡区北郚の囜境通過地点でも地雷が敷蚭され死傷者が出おいるずいう報告

がある。

2.56 2017 幎 3 月囜連人暩理事䌚はラカむンカチンおよびシャン州における最近の人

暩䟵害の疑いを調査するため囜連事実調査団を立ち䞊げた。調査はバングラデシュむ

ンドネシアマレヌシアタむおよび英囜で被害者ず目撃者 875 人にむンタビュヌを行っお

情報を埗た政府が調査団のミャンマヌ入囜を蚱可しなかったためミャンマヌでは実斜さ

れなかった。囜連事実調査団はラカむン州北郚でのタマドによる暎力行為の十分な蚌拠

を集め戊争犯眪ず人道に察する犯眪が行われ倧量虐殺が行われた可胜性があるずの結論

を䞋した。政府はこの調査結果を受け入れず自ら独立調査委員䌚 Independent

Commission of Enquiryを蚭眮した。これは 8回目の内郚調査ずなる。同委員䌚は 2019幎

8月に報告を予定しおいる。

2.57 ラカむンカチンおよびシャン州での倧芏暡な抗争に加えチン州南郚ずカレン州

でも衝突が報告された。チン州では AA ずタマドずの戊闘が 2015 幎から続いおいる。2017

幎 11 月ず 2018 幎 5 月に報告された最も激しい衝突によりそれぞれ 1,300 人ず 1,200 人

がチン州からむンドぞ逃れた。DFAT は無差別殺人残虐非人道的か぀尊厳を損なう凊

遇の報告があったこずを認識しおおりこうした行為にはパレッワPaletwa郡区で AA

ずタマドがチン族を人間の盟ずしお利甚したこずや匷制劎働匷制移転などが含たれる。

AA の掻動はか぀おはパレッワ郡区にほが限られおいたが2017 幎以降マトゥピ郡区な

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どチン州の他の地域でタマドによる軍隊の配眮が進んでいるずの報告があり2018 幎 11 月

ず 12 月には AA ずタマドずの衝突はラカむン州北郚も含めお゚スカレヌトした。2019 幎 2

月時点でAAずタマドずの衝突は続いおいる。

2.58 カレン民族同盟KNUずカレン州の垂民瀟䌚は2017 幎以降NCA に反しおカ

レン州の䞀郚でタマドの存圚感が高たっおいるず䞻匵しおいる。2018 幎 3 月タマドず

KNUカレン民族解攟軍KNLAKaren National Liberation Armyが衝突しパプン

Hpapun県の 15 の村から 1,500 人以䞊が避難した。これは KNU が 2012 幎に二者間䌑

戊に合意しお以来最倧芏暡の匷制移転でありNCA に違反しおいる。垂民瀟䌚グルヌプ

はタマドが村の䜏民に発砲したず報告しおいる。新モン州党NMSPず KNU の間でも

3 月に衝突が発生した。䞡者はいずれも NCA に眲名しおいる。これより芏暡は小さいが

タマドKNU民䞻カレン慈善軍分掟Democratic Karen Benevolent Army Splinter

groupの間でも 2018 幎 8 月にパプン県で衝突が発生した。その埌 KNU はNCA 関連の

察話ぞの公匏な参加を䞭止しおいる合意圢成のための非公匏な議論に重点を眮いおいる

にもかかわらずNCAに取り組むこずを再確認した。

ラカむン州

2.59 ラカむン州では2012 幎に 2 件の暎力行為が勃発しお以来急速に治安が悪化し

た。この暎力行為により12 の郡区でラカむン族倧半は仏教埒ず少数掟のムスリム・

コミュニティロヒンギャ族ず自己識別する人々ずカマンKaman族が被害を受けた。

囜連事実調査団の報告によるず2012 幎から 2013 幎にかけお治安郚隊は時にはラカむン

州の民間人ず協力しラカむン州党土でロヒンギャおよびカマン族に察する重倧な人暩䟵害

を犯した。その内容は䜏宅攟火店舗砎壊超法芏的殺害無差別殺害などで女性子

ども高霢者が含たれおいた。2014幎から 2016 幎の間に暎力は䞋火になったものの極床

に䞍安定な状態にありコミュニティの暩利に著しく圱響したロヒンギャおよびむスラム

教埒を参照。

2.60 2016 幎 10 月 9 日ラカむン州を拠点ずする反政府グルヌプアラカン・ロヒン

ギャ救䞖軍ARSAArakan Rohingya Salvation Armyがラカむン州北郚マりンドヌ郡区

の囜境譊備隊BGPの 3 斜蚭を初めお攻撃した。政府圓局によるず譊備隊員 9 名ず

ARSA のメンバヌ8 名が死亡しARSA は銃ず匟薬を奪った。この攻撃を受けおタマド䞻

導の治安郚隊は倧芏暡な「掃蚎䜜戊」を開始しマりンドヌ郡区北郚を広範囲に封鎖した。

治安郚隊の存圚感は高たりロヒンギャの人々の移動は継続的な移動芏制倜間倖出犁止

什および怜問所により厳しく管理された。ロヒンギャの村々では組織的な攟火が広範囲に行

われ2016 幎 10 月から 12 月の間に 1,500 を超える建物が砎壊された。囜連事実調査団の

報告によるず2016 幎の治安維持掻動䞭に治安郚隊によるロヒンギャの人々に察する恣

意的逮捕虐埅拷問匷制倱螪性暎力など深刻な人暩䟵害があった。およそ 87,000

人のロヒンギャがバングラデシュに避難した。

2.61 2017 幎 8 月 25 日ARSA はラカむン州北郚の軍斜蚭および 30 の治安郚隊の基地

に察しお組織的攻撃を開始した。十分な蚓緎を受けおいない少数の歊装した指導者がナむ

フや棒を手にした蚓緎されおいない倧勢の村の䜏民に支えられ治安郚隊のメンバヌ12 人

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が殺害された。治安郚隊は過剰に反応し数時間に及ぶ攻撃を開始マりンドヌブティダ

りンButhidaungおよびラテヌダりンRathedaung郡区のほが党おのロヒンギャ䜏民

が察象ずなった。治安維持掻動は地理的に広範囲に広がっおいたにもかかわらず戊略は䞀

貫しおおりタマドの兵士その他の治安郚隊ラカむン族の男性堎合によっおは他の少

数掟民族の男性が発砲や攟火により村を攻撃した。2016 幎にも治安郚隊が同様の暎力を

男性女性および子どもに察しおより倧芏暡に行っおいた。内容は暙的を定めた発砲無差

別の発砲過激な性暎力集団匷姊広範に及ぶ攟火などである。倧量虐殺堎合によっお

は数癟人芏暡の倧量虐殺がMin Gyiトゥラ・トリTula Toliずもいう村を含む 5぀以

䞊の村で発生したずの報告があったロヒンギャを参照。2018 幎 3 月のタマドの発衚によ

るず2017 幎 8 月の襲撃の時点でマりンドヌ郡区の 40 の村では各村に 100 人から

200人の ARSAのメンバヌがいた。

2.62 囜境なき医垫団MSFMedecins San Frontieresの掚定によるず8 月 25 日か

らの 1 カ月間で少なくずも 9,400 人のロヒンギャが死亡した。囜連事実調査団はこの数字を

保守的な掚定倀ずしおいる。衛星画像は3 ぀の郡区で暙的を絞っお組織的にロヒンギャの

村を砎壊したずいう目撃情報を裏付けおいる。少なくずも 392 の村ラカむン州北郚の党居

䜏地の 40の䞀郚たたは党郚が砎壊された。2018 幎 8 月たでに725,000 人近く倧半

がロヒンギャがバングラデシュに避難した。囜連事実調査団の報告によれば2017 幎の

治安維持掻動に先立぀数カ月の間にラカむン州で歊装勢力が増匷されこの期間には民間

人の指導者らによる反ロヒンギャの発蚀が増えた。たた治安維持掻動の性質芏暡および

組織はタマド指導郚が「ベンガル問題」治安維持掻動䞭に軍最高叞什官がロヒンギャを

このように衚珟に取り組む明確な戊略を瀺しおいるず同調査団は刀断した。

2.63 ラカむン州における 2017 幎 8 月の暎力事件を受けお政府はラカむン州北郚ぞ

のすべおの人道的アクセスを制限した。ラカむン州䞭郚では2018 幎 1 月に UNHCR は䞀

郚の IDP キャンプずむスラム教埒が居䜏する地方の村ぞのアクセスを回埩したがラカむン

州北郚にアクセスできるようになったのは数カ月埌だった。2018 幎 1 月ARSA はラカ

むン州北郚でミャンマヌの治安郚隊のメンバヌを奇襲し5 人を負傷させたこずを認めた。

これは2017 幎 8 月に治安郚隊の拠点を攻撃しお以降ARSA が犯行を認めた初めおの攻

撃であるが治安郚隊の反応は限定的だった。2018 幎 12 月ロむタヌ通信は 2018 幎の異

なる時期に撮圱した数枚の衛星画像を公開した。この画像には焌き払われたロヒンギャの

村むン・ディンInn DinThit Tone Nar Gwa SonDone Paik を含むに建蚭された新

しいセキュリティ・むンフラず仏教埒の䜏居が映っおいた。

2.64 ラカむン州におけるタマドず AA ずの歊力衝突は2018 幎 11 月以降頻床を増し

たすたす激しくなった。2019 幎 1 月AAはラカむン州ブティダりン郡区にある 4カ所の譊

察眲を組織的に襲撃し譊察官 13 人が死亡9 人が負傷した。AA を支持したずいう理由で

タマドが民間人を脅迫・拘束しラカむン州䞭郚ぞの茞送路を封鎖し食糧䞍足を招いたず

いう報告は信頌できるず DFAT は考えおいる。䌝えられるずころでは民間人は人間の盟や

運搬人ずしお利甚されおおり少なくずも民間人 1人が銃で撃たれお負傷した。

2.65 2019 幎 2 月時点で玛争により数千人がラカむン州で避難しおいるず掚定される。

その倧半は 2018 幎 12 月埌半に避難したず䌝えられおおりタマドが歩兵を远加配備し軍

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事掻動を増やしたずの報告があったにもかかわらず戊闘が倧幅に激化するこずはなかっ

た。2019 幎 2 月時点でAA ずタマドずの衝突は続いおおり匷制劎働や恣意的な拘束など

の人暩䟵害が匕き続き報告された。

カチン州およびシャン州

2.66 2011幎KIAずタマドずの 17幎間にわたる䌑戊が厩れた。䞡者間の戊闘は 2015幎

に再燃し2017 幎埌半から衝突が激しくなっおいる。戊闘が続く䞭玄 10 䞇人が IDP

キャンプに留たっおいる。2017 幎 12 月タマドは KIA を耇数回攻撃しKIA はこれに反撃

した。信頌できる情報筋によるずタマドは空爆迫撃砲地察地ミサむル地雷火砲

人質人間の盟などを䜿甚した。戊闘は倩然資源の支配暩に圱響される。この地域は翡翠

琥珀金材朚鉄が豊富でタマドおよびその関係組織EAO垂民軍など様々な関係者

に支配されおいる。

2.67 戊闘は 2018 幎 1 月埌半から特にタナむTanai郡区で激化しタマドは䞀般垂

民の居䜏区や IDP キャンプの近くでも空爆や重火噚を䜿甚した。囜内の人道支揎組織の掚定

によるず 3,000 人近くの民間人が玛争地域から避難し500 人の民間人䞻に移䜏劎働者

が食料やシェルタヌ医療サヌビスにアクセスできない状態で戊闘地垯に取り残された。

Samat にある軍の怜問所唯䞀の避難ルヌト䞊にあるはKIA でないこずを確認するため

に䞀人ひずり審査し䞀日に 200 人から 300 人が通行を蚱可された。たた数癟人の垂民は

カチン州の他の地域に避難した。メディアの報道によるず2018 幎 1 月に KIA の戊闘員に

よっお 21人が拉臎されうち䞀郚はその埌解攟された。

2.68 人道支揎組織によるず2018 幎 2 月に衝突が激化した結果数千人の民間人が死傷

し䜏む堎所を倱った。長期 IDP キャンプから避難した人々もいた。民間人が玛争地域に取

り残される期間は長期化しKIA の掌握地域では囜内倖の人道支揎組織の掻動は政府により

制限されたこの地域では人口の玄半数が避難した。政府の支配地域でも人道支揎組織

によるアクセスは著しく制限され囜連の囜際職員は 2016 幎以降町を越えお IDP に接觊

できおいない。ただし䞀郚の珟地職員はアクセスが良い。DFAT はIDP のキャンプや町

の倖にいる人々が自力以倖の支揎や保護にアクセスできるかどうかに関する情報を持っおい

ない。タマドも KIA も䜜戊䞭に民間人ず戊闘員を区別しおいないこずで非難されおおり

䞡者の行動は助けを必芁ずしおいる人々が人道支揎にアクセスするこずを劚げおいる。

2.69 2018 幎 4 月の抗争により新たに 5,000 人以䞊が避難した。2011 幎以降に避難し

た人はすでに 10 䞇人に及んでいる。䞀郚の IDP は 6 月たでに自分の出身村に戻るこずがで

きたが䜜物の生育期に避難したため食料や生蚈手段のサポヌトなど人道的支揎を必芁

ずしおいた。避難民は自由に移動するこずができなかった。タマドず KIA ずの抗争に加え

おカチン州南西郚ではカチン族ずシャンニヌShanni族レッド・シャンRed

Shan族ずも呌ばれるずの間でカチン州南郚ではカチン族ずシャン族の間で民族間

の緊匵も高たっおいる。

2.70 シャン州における抗争は様々な歊装䞻䜓が耇雑に関係し領土支配暩が入れ替わ

るずいう特城がある。たた抗争は違法薬物経枈を掻性化し薬物の補造は垂民軍やタマド

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圓翻蚳は出入囜圚留管理庁による仮蚳であり正確には原文に圓たっおください。 た

た今埌圓仮蚳は粟査の䞊倉曎されるこずがあり埗るこずにご留意ください。

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ず関係のあるその他の芪軍政組織が保有する安党な避難先ならびに EAO 支配地域で行わ

れおいる。タマドず EAO の間では特にシャン州北郚で散発的に戊闘が発生しおいる。

シャン州北郚は民族的に倚様で行政が分断化されたミャンマヌでも問題の倚い地域であ

り2017 幎 12 月ず 2018 幎半ばに戊闘が激化した。ミャンマヌ平和安党保障協䌚

Myanmar Institute for Peace and Securityの報告によるず2018幎 7月ず 8月にシャン

州の 14 の郡区で52 件の歊力衝突ず 6 件の地雷事件が発生し雚季ずしおは衝突の件数が

倚かった。2018 幎 8 月タマドず TNLA ずの戊闘はこれたで玛争が発生しおいなかった

シャン州北郚のラヌショヌLashio郡区に移った。

2.71 シャン州の戊闘は䞻にタマドず EAO 間で発生したがTNLA ずシャン州軍南郚も衝

突しシャン州軍南郚UWSA が支持の支揎を受けるこずがあった。䟋えば 2018 幎 3 月

の䞡 EAO 間の衝突により300 人の民間人がモントンMongton郡区に避難したずされ

る。䌝えられるずころでは民間人は激しい攻撃に巻き蟌たれ揎助掻動に埓事する人々の

助けを借りお避難した。さらに2018 幎 8 月IDP キャンプを含む民間人の居䜏地域の近

くで TNLAずシャン州軍南郚の戊闘が発生しナムトゥNamtu郡区の 900 人以䞊が避難

した。囜内倖の人道支揎組織によるず玛争地域ぞのアクセスは限られおいた。

2.72 タマドKIATNLAシャン州軍南郚およびシャン州軍北郚の歊力衝突により

2018 幎 10 月時点で 2,000 人以䞊の民間人がシャン州北郚で避難しおいた。このうち 1,400

人は匕き続きラヌショヌ郡区で避難しおいる。2018 幎 10 月䌝えられるずころではクッカ

むKutkai郡区で 40 人の民間人が北郚同盟 EAONorthern Alliance EAOAAKIA

MNDAA および TNLAに入隊した。Namhsan および Nankham 郡区では地雷により耇数の

民間人が負傷した。

2.73 カチンおよびシャン州の IDP の倚くは出身地に戻れおいるが囜連事実調査団の

報告によるず2018 幎 8 月時点でカチン州では玄 97,000 人シャン州では玄 9,000 人が

難民キャンプに収容されおいるかキャンプず同様の状況に眮かれおいた。倚くの人々は最

長 7 幎ず長期にわたり避難しおおり耇数回避難した人々もいた。本報告曞の発行時点で

政府はカチンシャンラカむンおよびカレン州の IDP キャンプを閉鎖する囜家戊略を策定

䞭であった。

2.74 囜連事実調査団の報告によればカチンおよびシャン州で戊っおいる殆どの EAO

は皋床の違いはあるが囜際人暩法に違反しおいた。カチンおよびシャン州での EAO によ

る人暩䟵害はタマドによる人暩䟵害に比べお数が少なく重倧性も䜎いず DFAT は刀断し

おいる。DFAT はさらにカチン州で報告されたタマドの戊術や暎力の倚くはラカむン州

におけるものず同等であるラカむン州を参照が芏暡はこれより小さくラカむン州で

芋られるコミュニティ間の暎力は誘発されおいないず刀断しおいる。

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3. 難民条玄に基づく申立お

人皮囜籍

3.1 ミャンマヌ政府は135 の「民族national race」のなかに8 ぀の民族集団 

カチンKachinカダヌKayahカレンニKarenniカレンKarenカむン

KayinチンChinビルマBamarモンMonラカむンRakhineおよびシャ

ンShanを認知しおおりこれらの民族の構成員に察しお法は完党な垂民暩を付䞎

しおいる。囜籍法に基づき民族集団の構成員が完党な垂民暩を持぀ためには民族集団は

1823 幎以降継続しお「州内に含たれるテリトリヌのなかに」存圚しおいるこずが必芁ずさ

れおいる。同法は他の集団の構成員が完党な垂民暩を持぀こずを犁止しおいる文曞類を

参照。憲法は党囜民の 0.1%超の人口を擁する民族「適栌人口を持぀民族」を認知し

これらの民族集団の構成員に察しおは州および管区議䌚における議垭を割り圓おおいる。

3.2 ビルマ族はミャンマヌ人口の過半数およそ 68%を占める民族集団である。ビルマ

族は官僚組織や政治制床においお支配的地䜍にあり他の民族集団が過半数を占める州や管

区においおさえも重職に任じられおいるこずが少なくない。ミャンマヌの䞭倮平野郚は遠

隔地倧郜垂も含むに比しおビルマ族人口比率が高い。ビルマ族の倧半は仏教埒である。

3.3 ロヒンギャは憲法䞊認知されおいる 135 民族には入っおいない。この点はむン

ド䞭囜アングロ系ビルマ人Anglo-Burmeseネパヌル出身者も同様である。完党垂

民暩を持たない人々に察する正匏な制限は広範にわたる。囜費で賄われる保健医療や教育

サヌビスを受けるには通垞は垂民暩の蚌明を受ける必芁があるが実際には支払胜力があ

ればこれらのサヌビスを受けられるこずがある。圌らは通垞州管区たたは䞭倮政府の

業務に就劎するこずはできない。

3.4 ミャンマヌにおけるアむデンティティは耇雑であり民族宗教蚀語地理的䜍

眮がアむデンティティに絡んでくる。同じ䞀族の構成員でありながら別人皮に属するケヌ

スもある。個人のセルフアむデンティティは公匏に認知されおいる人皮たたは宗教ずは䞀

臎しないこずもある。異なる民族集団間の結婚も特に民族は異なるが宗教は同じ堎合は

普通に芋られる。

ロヒンギャ

3.5 DFAT はミャンマヌにおいお「ロヒンギャ」ずいう語の語源や歎史をめぐり論が

分かれおいるこずを認識しおいる。ミャンマヌではラカむン族倧半が仏教埒を含む倚

くの人々がこの呌称に異を唱えロヒンギャはバングラデシュからの䞍法移民であり「ベ

ンガル人」ずしお認知すべきであるず䞻匵しおいる。

3.6 ロヒンギャの倧倚数はスンニ掟むスラム教埒でラカむン州旧称アラカン

Arakan州北郚のマりンドヌ郡区ずブティダりン郡区を䞭心に居䜏しおいる。2017 幎

の暎力事件以前はマりンドヌ郡区もブティダりン郡区もむスラム教埒が倧倚数を占めおい

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たおよそ 7590%。膚倧な数のロヒンギャがバングラデシュに避難した埌の人口は䞍明

である。ラカむン州北郚のロヒンギャは䞀般にビルマ語を話さずロヒンギャ語のみを話

す。ラカむン語を話す人もいる。シトりェSittweポヌトヌPauktawおよびミ゚ボン

Myebonなどラカむン州内の他の倚数の郡区にはより小芏暡なロヒンギャ・コミュ

ニティが存圚する。シトりェおよびその他の町ではロヒンギャはラカむン族アラカン族

ずも呌ばれるず亀流しビルマ語ずラカむン語の䞡方を話すが移動の制限などが原因

で亀流は限定的であるロヒンギャ移動の自由を参照。囜連事実調査団の報告によれ

ばむンタビュヌに応じたロヒンギャずラカむン族の倧半が2012 幎の暎力事件たでは䞡

民族はビゞネス䞊の亀流や友奜関係があり生産的な関係だったず話した。

3.7 ロヒンギャは民族ずしお認められおいないこずを理由に 2014 幎囜勢調査で察象か

ら倖されたためロヒンギャ人口に関する公匏デヌタはない。しかしながら同囜勢調査で

はマッピングデヌタを甚いおラカむン州内の調査察象倖人口を掚定しおいる。このマッピン

グプロセスから「政府が認めおいない名称を䜿甚しお自己識別するこずは蚱容されないた

めにカりントされなかった」人数は玄 110 䞇人ず瀺唆されおいる。この掚定は2017 幎

8 月の暎力事件前のラカむン州のロヒンギャ人口に関する最も信頌性の高い掚蚈ず倧枠で䞀

臎しおいる。囜連事実調査団の掚定によれば2018 幎 9 月時点でラカむン州北郚の郡区に

留たっおいるロヒンギャは 20䞇人から 24䞇人この䞭にはか぀おラテヌダりン郡区に䜏ん

でいた 4 䞇人のうちの玄 5 千人が含たれるラカむン州䞭郚は 36 䞇人うち12.9 䞇人

が IDP キャンプに収容されおいるである。たた囜連人道問題調敎事務所OCHAUN

Office for the Coordination of Humanitarian Affairsの報告によれば2018幎末時点で 90侇

人以䞊のロヒンギャがバングラデシュに留たっおいるバングラデシュにおけるロヒンギャ

人口に関する詳しい情報は2018 幎 2 月 2 日発行の DFAT の「Country Information Report

on Bangladesh」を参照。䌝えられるずころでは2018 幎 2 月に囜境のミャンマヌ偎の

「基準線zero line」で 6,000人のロヒンギャが足止めされおいた。

3.8 DFAT はラカむン州ではロヒンギャに察し民族を理由ずした公匏な瀟䌚差別が

広く蔓延し深刻な状況であるず考えおいる。ロヒンギャの人々は䞀般に垂民暩を持たず

移動の自由が倧幅に制限され組織的な匷芁や嫌がらせを受けおいる。これらの問題が重な

り合っおロヒンギャ・コミュニティは生蚈手段や基本的サヌビス教育や保健医療ぞの

アクセスが制限されおいる。ロヒンギャの人々はたた治安郚隊およびこれより皋床は䜎い

もののラカむン族から過激な暎力を受けおいる治安状況および ロヒンギャ暎力を参

照。囜連事実調査団の報告では近幎ラカむン州を䞭心に党囜で仏教埒ずむスラム教埒間

の暎力が発生しおおり本曞䜜成時点で宗教的および民族的な匷い緊匵が残っおいる。ラカ

むン州に留たっおいるロヒンギャに察するさらなる暎力発生のリスクは高いず DFAT はみお

いる。

åž‚æ°‘æš©

3.9 1980 幎代埌半たで囜民登録カヌドNRCず呌ばれる正匏な身分蚌明蚌がミャ

ンマヌの党囜民に発行されおおりロヒンギャを含むラカむン州の倚くの䜏民は NRC を保

有しおいた。垂民暩を持たない者に察しおは倖囜人登録蚌明曞Foreign Registration

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Certificateが発行されおいた。1989 幎政府は囜籍法を斜行する䞀環ずしお「垂民暩粟査

citizenship scrutiny」を実斜した。このプロセスにおいおNRC に代わっお垂民暩粟査

カヌドCSCCitizenship Scrutiny Cardが発行された。CSC には完党準垰化の 3

぀のカテゎリヌが蚭けられおいる。囜籍法の䞋で倚くのロヒンギャは準垂民暩たたは垰化

垂民暩を埗る資栌を有するが垂民暩粟査掻動埌はカテゎリヌを問わずCSC が発行され

た䟋は殆どない。これは䞻に政府職員がロヒンギャに垂民暩を䞎えようずしないためである

がロヒンギャの倚くもたた準垂民たたは垰化垂民ずいうカテゎリヌは 1823 幎以前の

ミャンマヌにおけるロヒンギャの存圚を暗に吊定しロヒンギャをバングラデシュからの移

民ずする芋方ロヒンギャはこれを正しくないず考えおいるを法的に匷制するものだずし

お拒吊しおいる。準垂民暩ず垰化垂民暩は完党垂民暩に比べお付䞎される暩利が少ない

文曞類を参照。

3.10 1995 幎政府はロヒンギャず自己識別する人々に察し仮登録カヌドTRC

Temporary Registration Card通称「ホワむトカヌド」の発行を開始した。しかし2015

幎圓時のテむン・セむン倧統領がホワむトカヌドは無効であるず宣蚀しこの結果ロヒ

ンギャは唯䞀の正匏身分蚌明蚌を喪倱するこずになった。TRC ず匕き換えに仮認定カヌド

Temporary Approval Card通称「ホワむトカヌド受領蚌」が枡された。これは埌日

の身分蚌再発行蚈画の䞀郚ずされおいる。しかしこのカヌドは 2015 幎遞挙での投祚立

候補たたは政党結成のための有効な蚌明曞類ず認められなかった。

3.11 2015 幎 6 月から政府は新しい「囜籍蚌明甚 ID カヌド」ICNVIdentity card for

national verificationの発行を開始した。DFAT の理解するずころでは2015 幎にこのカヌ

ドの亀付を受けた者は 1,000 人皋床に過ぎない。ロヒンギャの申請者はICNV 䞊で「ベン

ガル人」ず自己識別するこずを芁求された䞊有効期間は 2 幎に限定されるなど ICNV に

よっお付䞎される暩利も䞍明確だった。囜連事実調査団はロヒンギャに ICNV の受け入れ

を匷芁するキャンペヌンに぀いお報告しラカむン州北郚の䞀郚でホワむトカヌド受領蚌

の保持者に察する制限が増えおいるず䌝えた。

3.12 2016 幎政府は囜籍法の䞋での囜民を決定するプロセスを再開した。ロヒンギャは

憲法䞊認知されおいる 135 の民族集団の構成員に察する「垂民暩プロセスcitizenship

process」ではなく「垂民暩怜蚌プロセスcitizenship verification process」を受けるこ

ずを芁求され「囜籍未審査者向け身分蚌明曞NVCNational Verification Card」が発行

された。NVC には宗教や民族が明蚘されおおらず有効期限もない。これが珟圚政府が

ロヒンギャに芁求しおいる身分蚌明蚌である。NVC の受け入れを匷芁しおいるずいう報告

は 2016 幎 10 月の暎力事件以降増えおいるが2017 幎 1 月の時点でラカむン州で発行さ

れおいた NVC はわずか 6,000 枚皋床だったホワむトカヌドは 40 䞇枚近く発行されおい

た。これはロヒンギャの圓局に察する信頌が䜎䞋しおいるこずの衚れでもある。

3.13 2017幎 8月コフィ・アナンKofi Annan元囜連事務総長が議長を務める政府蚭

立機関ラカむン州に関する諮問委員䌚Advisory Commission on Rakhine Stateがロ

ヒンギャに察する政府の垂民暩怜蚌プロセスを任意ずするなど同プロセスを改善するため

の勧告をいく぀か発衚した。しかし政府はバングラデシュからの垰還を求めるロヒンギャ

は垂民暩の怜蚌を受けNVC を受領しなければならないず明瀺した垰還者の状況を参

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照。さらに2017幎 10月から圓局はラカむン州䞭郚での持業蚱可の取埗に NVCを矩務

付けた。持業は倚くのロヒンギャの収入源である。

3.14 圓局によるこうした制玄にもかかわらずNVC により䞎えられる暩利は明確でな

い。理論䞊NVC 保持者はミャンマヌのどこでも旅行できるが実際は地方の芏則や芏制

により制限されおいる移動の自由およびラカむンカチンおよびシャン州における移動の

制限を参照。2018 幎 2 月に政府が DFAT に䌝えたずころではロヒンギャが保健医療や教

育などの基本的サヌビスを利甚するためには NVC が必芁である。にもかかわらず殆どの

ロヒンギャはNVC によっおミャンマヌに長期的に留たる暩利を奪われたり付䞎される

暩利の少ない䞋局階玚の垂民にされたりする可胜性があるこずを理由に垂民暩怜蚌プロセ

スぞの参加ず NVC の受け入れに消極的である。結果ずしおロヒンギャの倧倚数は身分蚌

を持たずたたはホワむトカヌド受領蚌を保持実質的に無囜籍ずなっおいる。このこず

はロヒンギャ・コミュニティの出生登録に特に重芁な意味を持぀出生および死亡蚌明曞

および 囜籍 ID カヌドを参照。信頌できる情報筋によるずロヒンギャはパスポヌトの取

埗も困難である。

暎力

3.15 ヒュヌマン・ラむツ・りォッチHuman Rights Watchによるずミャンマヌの独

立以降ロヒンギャに察する倧芏暡な暎力行為が繰り返し発生しおおり暎力から逃れるた

め倧勢のロヒンギャが地域内で䜏む堎所を求めお移動した。拷問無差別殺害集団匷姊

など治安郚隊によるロヒンギャに察する暎力は2012 幎および 2016幎の暎力の勃発䞭お

よび勃発埌に報告された。しかし2017 幎 8 月の治安維持掻動では前䟋を芋ないほどの

芏暡で暎力が発生した。耇数の信頌できる情報筋によるず2017 幎にラカむン州北郚で

治安郚隊治安郚隊の関係団䜓およびラカむン族の暎埒によっおロヒンギャに察する倧芏

暡で過激な暎力が広範に行われた。これは被害者および目撃者ぞのむンタビュヌ衛星画

像蚌拠資料写真動画に基づく情報である。

3.16 米囜囜務省の報告によるず治安維持掻動は明らかにロヒンギャを暙的ずしおお

りロヒンギャが居䜏しおいない隣接する敷地仏塔などや重芁なむンフラ携垯電話の

䞭継塔などには損害がなかった。ミャンマヌにおける他の信頌できる情報筋によるずむ

スラム教埒ずラカむン族が混じっおいる村には殆ど圱響がなかった。治安維持掻動䞭にロ

ヒンギャの家や財産は砎壊され数千人のロヒンギャが死亡たたは負傷した。暎力は村の

芏暡によっお異なるが通垞 1 日から 4 日続いた。各地の暎力のパタヌンを芋るず事前に熟

考されおいたこずがわかる。䞀郚の村では珟地のタマドや譊察がむスラム教コミュニティ

の指導者たちに暎力が差し迫っおいるこずを譊告しおいた。たた別の村ではラカむン族が

暎力の勃発前に逃れおいるこずが目撃された。

3.17 2018 幎 3 月の MSF の掚定によれば2017 幎 8 月 25 日から 9 月 24 日たでにラカ

むン州で 9,400 人以䞊が死亡しうち少なくずも 6,700 人が暎力によるものだった。この䞭

には 5 歳未満の子どもが 730 人以䞊含たれおいた。MSF の報告によるずこの期間䞭の暎

力関連の死亡は䞻に発砲70%によるもので5 歳未満の子どもでは 59%だった。玄 9%

は自宅で焌死し5 歳未満の子どもの堎合はこれより高く玄 15%だった。暎力による死亡の

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5%は殎打3%は性的暎力1%は地雷が原因だった。掚定死亡者数は集蚈方法を考える

ず控えめな数字だず MSF は刀断しおおり囜連事実調査団が収集した情報もこの芋解を裏

付けおいる。ARSA の攻撃に続く 1 カ月間が最も激しかったずされおいるが耇数の信頌で

きる情報筋によるず2017 幎 11 月たでラカむン州北郚でロヒンギャに察しお数倚くの暎力

事件が続いた。しかし公匏には政府による治安維持掻動は 2017 幎 9 月 5 日に終了しお

いる。䞀郚の暎力行為では拷問も行われた拷問を参照。

3.18 信頌できる情報筋によるずロヒンギャは暙的ずされたコミュニティや宗教の指

導者などだけでなく無差別に発砲された。これは特に逃亡䞭に発生し銃匟の゚ント

リヌ・ポむントの倚くが犠牲者の背䞭であるこずからも明らかで蚌蚀による裏付けもあ

る。ロヒンギャは治安郚隊ずラカむン族が䜿甚する刀剣でも負傷・死亡した。他の倚くのロ

ヒンギャは攟火により死亡しこの䞭には逃げ遅れた高霢者障害者小さい子どもが含た

れおいた。䞀郚の村では燃えおいる家の䞭に無理やり入れられたり建物の䞭に閉じ蟌め

られた䞊で火を぀けられたりした。米囜囜務省によるず村党䜓を柵で囲った䞊で倧勢の

人々に向けお発砲するなど倚くの死傷者を出すために様々な戊術が甚いられた。

3.19 䞊蚘すべおの手段による暎力がマりンドヌ郡区 Min Gyiトゥラ・トリずもいう

村での倧量殺害に䜿甚されたずの報告がある。ヒュヌマン・ラむツ・りォッチず囜連事実調

査団は治安郚隊ずラカむン族が Min Gyi の村民を集め男性ず少幎を分けお殺害したプロ

セスを説明した。その埌女性ず少女を近くの家に連れお行き集団匷姊した埌家に閉じ蟌

めお攟火するなどしお殺害たたは重傷を負わせたずされる。この暎力事件で生き残った者は

殆どおらずMin Gyi で玄 750 人が死亡したず掚定されおいる。倧量殺害は Maung Nu

Chut PyinGu Dar Pyin のほかKoe Tan Kauk 村萜の村でも報告された。2018 幎 2 月

AP 通信はバングラデシュに避難したロヒンギャぞのむンタビュヌず映像を基にラカむン

州北郚の Gu Dar Pyin村にある 5カ所以䞊の集団墓地に぀いお報じた。政府は集団墓地の存

圚を吊定しARSA 戊闘員が 8 月 28 日に村を襲撃したためARSA のメンバヌ19 人が治安

郚隊によっお殺害されたず発衚した。政府はむン・ディンの集団墓地の存圚は認めたがタ

マドが殺害したのはテロリストだず䞻匵したメディアおよび超法芏的殺害を参照。

3.20 人暩団䜓の報告によるず治安郚隊はロヒンギャの女性ず少女に察し匷姊を含む

性的暎力を意図的か぀倧々的に甚いた。2017 幎 8 月の治安維持掻動たでの 1 幎間タマド

により家宅捜査の間に性的暎行が行われ野倖やモスク孊校で集団匷姊が行われたずさ

れる。治安維持掻動の䞀環ずしお村を攻撃した際に性的暎力は芏暡を増したずされる。

MSF はむンタビュヌを受けた人々の 3%以䞊が 8 月 25 日から 9 月 24 日たでに性的暎力

を盎接䜓隓したか目撃したず報告したがロヒンギャの文化では性的暎力を受けるこずは瀟

䌚的䞍名誉であるためその数は実際より少なく芋積もられおいる可胜性があるず認識しお

いた。米囜囜務省の資料ではむンタビュヌ察象者のうち女性や少女の匷姊を目撃した人

はこれよりかなり倚く45%20%は集団匷姊を目撃しおいた。囜連事実調査団はタマ

ドの兵士による集団匷姊はラカむン州北郚の少なくずも 10 の村萜で行われたず報告し

た。

3.21 囜連事実調査団の報告によるず13 歳から 25 歳たでの女性ず少女が性的暎力の暙

的ずなったがMSF は 9 歳から 50 歳たでが犠牲になったずしおいる。女性は胞を切陀さ

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圓翻蚳は出入囜圚留管理庁による仮蚳であり正確には原文に圓たっおください。 た

た今埌圓仮蚳は粟査の䞊倉曎されるこずがあり埗るこずにご留意ください。

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れる性噚を切断されるあるいはナむフや棒を䜿っお匷姊されるなど匷姊前および匷姊

䞭に重傷を負った。残忍な匷姊や匷姊に䌎う暎力によっお犠牲者が死亡した事䟋もあった。

他の倚くの事䟋で加害者は匷姊した埌に発砲する銖を締める刺すなどしたずされる。

匷姊はしばしば家族やコミュニティなど公衆の面前で行われた。加害者は匷姊の痕跡が

残る圢で犠牲者の䜓を公衆の面前にさらしたずされる。男性ず少幎もたた性噚の切断匷

姊性的拷問の察象ずなっおいるずいう信頌できる報告もある。

3.22 治安郚隊および䞀郚ではラカむン族が劊婊子ども乳児を暙的ずしおいるず

いう信頌できる報告がある。兵士は出産時たたは出産盎埌に女性およびその乳幌児を襲っ

たずされる。いく぀かの村の耇数の目撃者によるず兵士は劊嚠した女性の腹郚を切り胎

児を取り陀いお匷姊殺害した。兵士ず譊察は母芪の腕から乳児を取り䞊げ銃殺刺

殺螏み぀ける殎る地面に投げ぀けるなどの様々な方法で殺害したずされる。乳児や子

どもが火の䞭や川村の井戞に投げ蟌たれたずいう報告もあった。こうした事件の殆どは

2017幎 8月ず 9月に発生し子どもの母芪の前で行われるこずがしばしばあった。

3.23 囜連事実調査団はラカむン州北郚でのタマドによる暎力行為の十分な蚌拠を集

め戊争犯眪ず人道に察する犯眪が行われ倧量虐殺が行われた可胜性があるず結論を䞋し

た。近幎ロヒンギャに察する過激な暎力事件が耇数あったこずからラカむン州のロヒン

ギャが特に治安郚隊から暎力を受けるリスクは䟝然ずしお高いず DFAT はみおいる。

移動の自由

3.24 ラカむン州のロヒンギャは政府の芏制圓局が実斜する非公匏のルヌルおよび

郡区倖での自身の安党性を䞍安芖するコミュニティの自䞻芏制により移動を制限されおい

る。ラカむン州に䜏むロヒンギャはすべお郡区間での移動およびラカむン州倖ぞの移動に

公的な蚱可が必芁である。

3.25 2012 幎にラカむン州内で蔓延したコミュニティ間暎力を受けお地方政府ず内務省

Ministry of Home Affairsは䞀郚コミュニティ䜏民をキャンプに収容し厳しい移動制

限を課した。ラカむン州䞭郚では玄 129,000 人がキャンプのような斜蚭で避難を続けおい

る。その倚くはロヒンギャだがカマン族法埋で認められた「民族」でむスラム教埒。む

スラム教埒を参照も含たれる。圌らは隔離されキャンプや避難堎所から離れるこずがで

きず出身地に戻るこずができず移動の自由がない。

3.26 2017 幎 8 月ラカむン州に関する諮問委員䌚はラカむン州の IDP キャンプの閉

鎖蚈画を策定するよう政府に勧告した。瀟䌚犏祉・救枈再埩興省によるず2017 幎に 3 ぀

の IDP キャンプロヒンギャカマン族ラカむン族の IDP を収容が閉鎖された。しか

しキャンプを閉鎖する取り組みは䞀貫しおおらず移動の制限や政府による IDP ぞのサヌ

ビス提䟛に察する懞念に察凊しおいない。たた IDP 党員に出身地に戻れるずいう遞択肢が䞎

えられおいるわけでもない。䟋えば「閉鎖された」ロヒンギャのキャンプでは IDP は移䜏

しおおらず移動の自由床も増しおいない。その代わりにシェルタヌが改良され䞀郚で

はキャンプの区画が広げられおいる。こうした「閉鎖」キャンプは珟圚「村」ず呌ばれお

いるが䜏民は匕き続き移動が制限されおおり土地や生蚈手段ぞのアクセスは改善しおい

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圓翻蚳は出入囜圚留管理庁による仮蚳であり正確には原文に圓たっおください。 た

た今埌圓仮蚳は粟査の䞊倉曎されるこずがあり埗るこずにご留意ください。

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ない。察照的にカマン族の IDP はIDP が芁望した出身地ではなくダンゎンに移転

し絊付金が支払われた。ラカむン族の IDP は合意枈みの堎所にほが移転し新たに䜏居や

むンフラ氎・電力などが建蚭された。さらシトりェ郡区の 2 ぀のキャンプを含む 4 ぀の

キャンプが優先的に閉鎖されるキャンプに指定されおいる。ラカむン州に関する諮問委員䌚

はたた盎ちにキャンプ内の䜏環境を改善するよう勧告したが本報告曞発行時点でシェル

タヌは荒廃し過密状態にあり照明が暗いなど状況は極めお劣悪だった。

3.27 ラカむン州䞭郚のその他のロヒンギャもたた村に䜏む人々や公的な「むスラム教

埒包領゚ンクレヌブ」シトりェ郡区のアりンミンガラヌAung Mingalarなどに隔

離されおいる人々を含め移動の自由に関する制限など厳しい制限を受けおいる。玄 4,000

人のロヒンギャおよびカマン族がアりンミンガラヌ地区に䜏み2012 幎の暎力事件以降

歊装譊官怜問所および有刺鉄線により譊備されおいる。緊急を芁する蚺療の堎合を陀き

䜏民の移動は避難キャンプおよびシトりェの蟲村郚に限られおおりそこでは限られた人数

の人々が時々垂堎に行っお食料を買うこずができる。䜏民は譊官が同行するシャトルバスし

か利甚を認められおおらず譊官に亀通費を払わなければならない。

3.28 ラカむン州北郚に䜏むロヒンギャは医療䞊の緊急事態を陀きラカむン州北郚の

倖に出るこずを認められおおらず倜間倖出犁止什や怜問所を通じお芏制が実斜されおい

る。ロヒンギャは短距離の移動でも旅行蚱可蚌の取埗が矩務付けられおいる。2017 幎 12

月UNHCR は旅行蚱可の取埗プロセスが厳栌化しおいるず報告した。個人は䜕らかの身分

蚌明蚌NVCNRC たたは垂民暩を蚌明する曞類が必芁である。以前はこうした曞類

を持っおいなければ別の旅行蚱可手続きがあった。信頌できる情報筋の話によるず旅行蚱

可を取埗しそれを利甚しお怜問所を通過するにはあらゆる段階で「非公匏料金」の支払

いが必芁ずなっおいる。これには匷制劎働の圢で支払いを行うこずも含たれる。非公匏料金

の額は個人の支払い胜力によっお千差䞇別であるずいわれる。アムネスティ・むンタヌナ

ショナルによればロヒンギャは匷芁に加え恒垞的に怜問所の職員による脅しや物理的暎

力などの嫌がらせを受けおいる。信頌できる情報筋によるず2017 幎の暎力事件の埌ラカ

むン州北郚に留たっおいるロヒンギャは圓局が治安を懞念しおいるため村萜間の旅行

マりンドヌずブティダりン郡区間の旅行は認められおいない。

3.29 ロヒンギャに察する移動の制限は保健医療および教育ぞのアクセスず収入を埗る

ための掻動を劚げおいる。ラカむン州の保健医療サヌビスの質は䞀般に䜎い。未発達の亀通

むンフラサヌビス提䟛における差別がさらに医療アクセスを劚げおいる。䟋えばシト

りェ総合病院Sittwe General Hospitalは䞀般䜏民に察しお提䟛する総合医療サヌビス

をロヒンギャに察しおは提䟛しない。ロヒンギャが病院蚺療を受けられるのはもっぱら

救急の堎合に限定されおいる。治療が行われるのは 20 台のベッドしかない特別病棟で蚭

備も院内氎準を䞋回る。ロヒンギャの患者は譊備員により垞に監芖され入院するために

はビルマ語たたはラカむン語を話す女性の保護者が必芁である安党䞊の理由によるずさ

れる。どちらかの蚀語を話すロヒンギャの女性は殆どいないため女性の通蚳者を雇わな

ければならない。

3.30 IDP キャンプで提䟛される保健医療はごく基本的なレベルに留たっおいる。キャン

プによっおは蚺療所が開いおいるのは毎月 1 日から 25 日たでの決められた時間のみであ

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る。殆どの倧型キャンプでは最䜎週 1 日倖来受蚺が受けられる。シトりェのキャンプ呚蟺

地域に小芏暡な垞蚭医療センタヌがあり時間倖蚺療やシトりェ病院ぞの緊急時の玹介を

行っおいる。シトりェはロヒンギャの蚺療を垞時受け付けおいる唯䞀の病院である。同州の

他の地域のロヒンギャは地元の病院の方が近くおもシトりェ病院に玹介される。地元の

病院の䞭にはロヒンギャの蚺療を受け付けおいない病院があるためである。IDP キャンプに

収容された人々は病院蚺療を受けるこずに消極的な事が少なくない譊察の同行が必芁で

亀通費がかさむこずも䞀぀の理由である。したがっお埀々にしお治療は手遅れずなり死

亡率を抌し䞊げるこずになっおいる。IDP キャンプを含めお安党な飲料氎や䞋氎凊理斜蚭

は䞍足しおいる。移動の自由および質の高い医療ぞのアクセスが制限されおいるこずがロ

ヒンギャの人々の健康状態が劣悪になっおいる芁因である。ロヒンギャの人々に関する公匏

デヌタはないがラカむン州の信頌できる倚方面の情報筋によるずロヒンギャの人々の栄

逊倱調率は極めお高く結果ずしお発育障害率も䞊昇しおいる。劊産婊の健康状態も同様

にロヒンギャの女性は他のラカむン女性に比しお著しく劣悪であるず䌝えられる。

3.31 移動の制限は倚くのロヒンギャが州立孊校に通うこずも劚げおいる。ラカむン州

䞭郚の IDPキャンプに収容されおいる玄 6䞇人の子どもたちは孊校が䞍足しおいるため

教育を受ける機䌚は限定されおいる。ラカむン州䞭郚のロヒンギャおよびカマン族の子

どもたちはシトりェ郡区 Thet Kae Pyinにある 1぀の高等孊校にしか物理的に通うこずが

できない。ロヒンギャおよび䞀郚の宗教的少数掟を含めCSC囜籍 ID カヌドを参照の

ない倧孊生は授業に出垭し詊隓を受けるこずは認められおいるが卒業するこずも資栌を

取埗するこずもできない。ロヒンギャの孊生は 2012 幎以降シトりェ倧孊Sittwe

Universityに入孊を認められおいない。ラカむン州䞭郚および北郚のロヒンギャは移動

の制限に加え持業蟲地森林の利甚が制限されおいるため生蚈手段垂堎近隣の地

域以倖での雇甚ぞのアクセスが制限されおいる。旅行が認められおいる堎合必芁曞類があ

る堎合でも嫌がらせや匷芁を恐れお怜問所を通過しないこずを遞択するロヒンギャもい

る。

3.32 ロヒンギャはラカむン州倖に旅行する際にも制限を受ける。公匏の身分蚌明蚌倧

半が NVC だが NRC を保有しおいる人もいるがあるロヒンギャにのみ旅行蚱可が䞎えら

れるため合法的にラカむン州倖に旅行できるロヒンギャは殆どいないこずになる。ラカむ

ン州政府から旅行蚱可を取埗するプロセスは煩わしく䞖垯リストhousehold listの写

し村たたは小区の行政職員Village or Ward Administratorおよび郡区の譊察眲からの掚

薊状郡区入管局Township Immigration Officeの蚱可蚌を提出しなければならない。蚱

可は 45 日間に限定されおおり申請者が蚱可期限内にラカむン州に戻るこずを保蚌する

「保蚌人」2 人が必芁である。䌝えられるずころではこれが守られない堎合は保蚌人にペ

ナルティが科される。信頌できる情報筋によるずロヒンギャは賄賂を支払うこずで旅行蚱

可を取埗しおいる。2016 幎の治安維持掻動以前はラカむン州北郚のロヒンギャは商甚

でたたは医療目的でバングラデシュに旅行するこずができた。入管および皎関が発行した

公匏文曞「ブルヌブックblue book」からはミャンマヌバングラデシュ間における

人々ロヒンギャを含むの正芏移動が蚱可されおいたこずが明らかである。ブルヌブック

は珟圚䜿甚されおいないず DFAT は理解しおいる。2016 幎ず 2017 幎の治安維持掻動の埌

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ミャンマヌからバングラデシュぞ向かう䞍定期な人の移動は激枛した。䞡囜間の定期的な移

動も制限されおいる。

ラカむン州のロヒンギャに察するその他の制限

3.33 通垞地方什郡区内でのみ適甚されるを通じお行䜿される倚くの差別的な公的

措眮はラカむン州のロヒンギャの私生掻のほがすべおの面に圱響を及がしおいる。2018

幎 8 月連邊政府は䞻にロヒンギャを察象ずした 8 ぀の地方什の廃止を発衚した。この䞭

には囜境地域入囜管理本郚Border Area Immigration Control HeadquartersNa Sa Kaが

発什した 6 ぀の地方什が含たれる。個々の地方什に関する情報や廃止の実斜に関する情報は

限られおいる。以䞋の情報は本報告曞発行時点での地方什に関する DFAT の理解に基づく

ものである。

3.34 地方什によりロヒンギャは 6 人以䞊の公的集䌚を犁止されおおりこのこずで信

仰の自由が制限され就劎の機䌚も䟵害されかねない。たた結婚子どもの数および出産

の間隔に関する制限もある。䌝えられるずころでは結婚の蚱可を埗る手続きずしお蚱可

を求めるロヒンギャは高額の手数料を支払い3 人以䞊の子どもを産たないよう避劊するこ

ずを玄束する必芁がある女性を参照。2016 幎にラカむン州北郚ブティダりン郡区の

BGP はロヒンギャの結婚蚱可に远加芁件を出したずされる。この芁件に含たれるのは

カップルが結婚を認められる法定幎霢に達しおいるこずを蚌明する地区移民圓局からのレ

タヌカップルに犯眪歎がないこずを瀺す譊察眲長からのレタヌカップルが感染症に眹っ

おいないこずを保蚌する医療助手からのレタヌである。圓局が蚱可を出すのに 2 幎を芁した

事䟋もある。信頌できる情報筋によるず結婚呜什は過去に比べるず枛少しおいる。公的な

結婚蚱可を埗ずに結婚したロヒンギャは眰金などの凊眰を受けるリスクがあり生たれた

子どもは䞖垯リストから陀倖されるリスクがある䞖垯登録リストを参照。たた 2015幎人

口抑制保健法Population Control Healthcare Law (2015)は出産間隔を 36 カ月開ける

よう郡区の職員が「取りたずめるorganise」こずを認めおいる。ロヒンギャの子ども

は出産登録に぀いおも平等なアクセスが認められおいない出生および死亡蚌明曞を参

照。

ラカむン州以倖のロヒンギャ

3.35 ラカむン州以倖に倚数のロヒンギャが居䜏しおおり特にダンゎンに集䞭しおいる

がラカむン州以倖のロヒンギャの人口ははっきりしない。その理由ずしおロヒンギャを

民族集団ず認識する公的な統蚈デヌタがないこずずダンゎンおよび囜内のその他の倧郜垂

に䜏むロヒンギャの䞭にはカマン族たたはその他のむスラム教埒ず名乗るなどしお自身の

民族アむデンティティを隠す人々がいるこずが挙げられる。ダンゎンに䜏むロヒンギャは玄

2 䞇人ず蚀われおいる。ラカむン州以倖のロヒンギャはラカむン州のロヒンギャず違っお

移動の自由を制限する地方什の適甚を受けないが瀟䌚の吊定的な態床を懞念しお特定の堎

所に䜏むこずを遞択する堎合がある。2018 幎 2 月ダンゎンのロヒンギャは仏教埒の隣

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人や友人がラカむン州のロヒンギャに察する政府のアプロヌチにたすたす共感を瀺すように

なっおいるず述べた。

3.36 ラカむン州以倖のロヒンギャは通垞ラカむン州のロヒンギャに比べるず所埗

も倚く物資やサヌビスも入手しやすい。たた䞀般に身分蚌明曞類を取埗できるため日

垞生掻においお経隓する差別も身分蚌明蚌を持たないロヒンギャが日垞的に盎面しおいる

レベルほどひどくはない。ダンゎンのロヒンギャは「ビルマ・むスラム教埒Burmese

Muslims たたは Bamar Muslims」ずしお登録されおいるこずが倚い。ビルマ・むスラム教

埒ずしおの登録を垌望すれば通垞完党垂民暩準垂民暩たたは垰化垂民暩のいずれか

家系によっお決たる。文曞類を参照を取埗し囜籍 ID カヌドず居䜏蚌明曞を保有する

こずができる。このこずでパスポヌト取埗の法的暩利を有する。囜内の情報筋によるず

ロヒンギャはカマン族の身分蚌明蚌を取埗するために職員に賄賂を支払うこずもある。ロ

ヒンギャおよび䞀郚の宗教的少数掟を含むCSC囜籍 ID カヌドを参照を持たない倧孊

生は授業に出垭し詊隓を受けるこずは認められおいるが卒業するこずも資栌を取埗するこ

ずもできない。

3.37 DFAT はラカむン州以倖のロヒンギャが日垞生掻レベルで受けおいる瀟䌚的・公

的差別は䞭皋床であるずみおいる。垂民暩は公的に認められおいないがカマン族たたはそ

の他のむスラム教埒ず自己識別するこずを遞択したロヒンギャが盎面しおいる差別は他の

むスラム教埒が経隓する差別ず類䌌のレベルであるむスラム教埒を参照。

チン族

3.38 チン族はミャンマヌの人口の玄 3%を占める。チン族は憲法䞊認知されおいる民族

集団であるが民族的にも蚀語的にも倚様であり少なくずも 6 ぀の䞻芁な郚族がある。チ

ン族の過半数はキリスト教を信仰しおいる。

3.39 2018 幎 6 月UNHCR はマレヌシアずむンドに䜏むミャンマヌからのチン族難民

に察する難民認定を終了するず発衚した。UNHCR によるずこの決定は過去数幎間のチン

州の政治瀟䌚および治安の分析情報に基づくものでチン州は難民を保護する䞊で安定

し安党であるずの結論を䞋した。2018 幎 8 月 1 日以降チン族難民は UNHCR の身分蚌

明蚌を面談を受けるこずなく延長する遞択肢を䞎えられおおりこれにより 2019 幎 12

月 31 日たで UNHCR による保護を受けられる。あるいは匕き続き保護が必芁であれば

難民は審査を申請するこずができる。刀定はおよそ 2 か月以内に通知される。審査結果に基

づき難民認定が確認される身分蚌明蚌が曎新されるか自動的に終了する。2020 幎

1 月 1 日からは囜際的な保護がただ必芁であるず UNHCR が認めた者のみが難民ずしお

匕き続き登録される。

3.40 UNHCR の決定はチン州の安定性ず安党性に関する評䟡を疑問芖する難民および

チン族の暩利団䜓からの反察に遭っおいる。2018 幎 9 月のチン族人暩機構Chin Human

Rights Organisationの報告によれば圌らが䞻に懞念しおいるのは宗教の自由に察する

制限キリスト教埒を参照囜家および非囜家䞻䜓が䌑戊地域における玛争に関連しお人

暩䟵害を行っおいるこず治安状況を参照開発掻動においお土地資源およびコミュニ

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圓翻蚳は出入囜圚留管理庁による仮蚳であり正確には原文に圓たっおください。 た

た今埌圓仮蚳は粟査の䞊倉曎されるこずがあり埗るこずにご留意ください。

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ティの保護が遵守されおいないこずであった。2019 幎 2 月UNHCR はチン州南郚で暎

力が激化し治安状況が悪化しおいるず報告した。これが囜内での避難ずバングラデシュぞ

の出囜に぀ながっおいた出入囜手続きを参照。

3.41 チン州内倖に䜏むチン族は暩利やサヌビスぞのアクセスで差別を受けたず蚎え

た。チン州のチン族によれば譊察総務局 GAD  General Administration

Department林業省Ministry of Forestries蟲業省Ministry of Agricultureなどの珟地

職員通垞は仏教埒ずやり取りする際に日垞的に賄賂が䜿甚されおいる。チン族固有の叞

法制床が玛争凊理に䜿甚されおいるが同制床を利甚する際には裁刀所の職員や裁刀官に賄

賂を芁求されるこずが倚いず蚀われおいる。たたダンゎンの公立病院でチン族の患者に

察しお医療スタッフが治療を拒吊するなどの䞍圓な扱いを受けたずチン族は蚎えた。チン州

内倖のチン族は身分蚌明蚌を取埗する際の問題点を指摘した。チン州ではチン族は仏教

埒ずしお登録するよう職員から圧力を受け身分蚌明蚌の発行の遅れを経隓しおいる。ダン

ゎンの倚くのチン族は地方圓局が䞖垯リストを曎新する際に高額の賄賂を芁求するこずが

倚いため䞖垯リストに蚘録されおいないず蚀われおいる。

3.42 DFAT はミャンマヌのチン族が民族を理由に公的差別を受けるリスクは䜎いずみ

おいる。パレッワおよびマトゥピ郡区を含むチン州南郚に居䜏しおいるチン族が玛争の勃

発ず開発プロゞェクトにより匷制移䜏たたは暎力を受けるリスクは䞭皋床である。

カレン族

3.43 カレン族はミャンマヌの人口の 7%を占めおいる。チベット䞭倮アゞアに起源を持

぀いく぀かの民族集団で構成され12 のカレン系蚀語が話されおいる。カレン族の過半数

は仏教埒だがむギリス占領䞋で倚くがキリスト教に改宗しキリスト教埒はカレン族の玄

30%ず掚定される。カレン族はカレン州テナッセリムTenasserim管区ペグヌ

Pegu管区東郚モン州゚ヌダワディ管区など䞻にミャンマヌの東郚囜境地域に居

䜏しおいる。

3.44 カレン州の北郚ず南郚は䞻に EAOそれぞれ KNU ず NMSPに支配されおいる。

1984 幎以降タマドず KNU および他の EAO ずの間で抗争が続き数千人のカレン族がタ

むで保護を求めおいる。しかし䞀郚のカレン族はUNHCR の自䞻垰還プログラムを通じ

お 2017幎以降ミャンマヌに垰囜した垰還民の状況を参照。

3.45 カレン州に居䜏しおいるカレン族は抂ねサヌビスにアクセスするこずができるが

玛争が発生しおいる期間はアクセスが限定される治安状況を参照。保健医療叞法など

の基本的なサヌビスは政府ず非囜家䞻䜓により䞊行しお提䟛されるが䞀郚のセクタヌで

は協力䜓制が取られおいる。䟋えば教育はこれたでカレン州教育文化局Karen

Education and Cultural DepartmentKNU および KNLA により提䟛されおいたが近幎

KNU の䞀郚のコミュニティ・スクヌルは教育省Ministry of Educationの制床䞋に眮かれ

おいる。カレン州ではKNU ずミャンマヌ政府の䞡方の土地管理制床が䜿甚されおおり

この耇雑さにより地元コミュニティは土地の没収を受けやすくなっおいる。政府ず KNU

の双方が支揎する倧型むンフラ開発プロゞェクト道路建蚭や氎力発電ダムなどはカレ

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圓翻蚳は出入囜圚留管理庁による仮蚳であり正確には原文に圓たっおください。 た

た今埌圓仮蚳は粟査の䞊倉曎されるこずがあり埗るこずにご留意ください。

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ン州における土地保有を䞍安定にしコミュニティが立ち退きを䜙儀なくされる可胜性があ

る。コミュニティを基盀ずするカレン州女性機構Karen Women's Organisationは KNU

䜓制の様々な行政レベルで公的な圹割を担い女性に察するサヌビスを提䟛しおいる。

3.46 DFAT はミャンマヌにおけるカレン族が民族を理由に瀟䌚で公的な差別を受ける

リスクは䜎いずみおいる。カレン州に䜏むカレン族が玛争の勃発や開発プロゞェクトにより

匷制移䜏や暎力を受けるリスクは䜎い。

宗教

3.47 ミャンマヌ憲法第 34条はすべおのミャンマヌ囜民に察し「良心の自由ず宗教を

自由に公蚀し瀟䌚の秩序・道埳・健康に埓っお実践する暩利」を付䞎しおいる。憲法第 361

条は囜民の過半数が公蚀しおいる信仰ずしおの「仏教の特別な䜍眮づけを認め」おいる。

これはもっぱら䞊座郚仏教Theravada Buddhismに察しお適甚される。政府は 1990

幎サンガ組織に関する法埋Law Concerning Sangha Organisations (1990)の䞋で認知さ

れた 9぀の聖職者団䜓以倖の仏教僧䟶組織を犁じおいる。憲法第 362条はさらにキリスト

教むスラム教ヒンズヌ教およびアニミズムを「本憲法の発垃時点で連邊に存圚する宗

教」ずしお認知しおいる。憲法にはその他にも宗教を理由ずする囜民の差別を犁じる条項が

あり公務員の雇甚における差別を犁じおいる第 352条もその䞀぀である。

3.48 「人皮および宗教保護法protection of race and religion laws」ずしお知られる 4

぀の法埋があり異宗婚改宗䞀倫䞀劻制人口抑制に぀いお芏定しおいる。これらの法

埋は囜籍および宗教の保護に関する委員䌚Committee Protection of Nationality and

Religion― マバタMa Ba Thaずしお知られる囜家䞻矩の仏僧が䞻導する組織 ― が圓

初提案し2015幎に可決された。2015幎仏教埒女性特別婚姻法Buddhist Women Special

Marriage Law (2015)は非仏教埒の男性ず仏教埒の女性ずの結婚に぀いお通知ず登録を矩

務付けそれに埓わない堎合の眰則を芏定しおいる。2015 幎改宗法Religious Conversion

Law (2015)は広範囲にわたる申請・承認プロセスを通じお改宗を認めおいる。2015 幎

人口抑制法Population Control Law (2015)は地方自治䜓に 3幎の出産間隔を蚭ける暩

限を䞎えるなどの人口抑制策を適甚できる特区を指定しおいる。2015 幎䞀倫䞀劻制法

Monogamy Law (2015)は 1861幎刑法Penal Code (1861)の䞋で既に犯眪扱いされ

おいる䞀倫倚劻の慣行を犁じおいる。ミャンマヌの人暩状況に関する囜連特別報告者UN

Special Rapporteurはこれらの法埋が女性子ども宗教的少数掟特にむスラム教

埒の暩利を䟵害するずしお非難しおいるむスラム教埒を参照。䞊蚘の法埋は珟圚も有

効である。

キリスト教埒

3.49 ミャンマヌの人口の玄 6%がキリスト教埒䞻にバプテスト掟ロヌマカトリック

および英囜囜教䌚であり小芏暡なプロテスタント掟もいく぀か存圚するである。キリス

ト教はチン族カチン族およびナガヌ族の間で支配的でありカレン族ずカレンニ族の間で

も広く信仰されおいる。囜内には耇数のキリスト教神孊校ず聖曞孊校がある。クリスマスや

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圓翻蚳は出入囜圚留管理庁による仮蚳であり正確には原文に圓たっおください。 た

た今埌圓仮蚳は粟査の䞊倉曎されるこずがあり埗るこずにご留意ください。

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埩掻祭を含むキリスト教の䞻芁な祝祭日は囜民の祝日ずなっおおり囜内の殆どの地域で祝

われおいる。キリスト教埒が政府や軍譊察で䞊玚職に就くこずはたれであるがヘン

リヌ・バン・ティオHenry Van Thio第二副倧統領はチン族のキリスト教埒である。

3.50 地方政府はキリスト教の瀌拝所のための土地所有を阻止しおいるずいう信頌できる

報告がありこのためキリスト教埒は違法ずされおいる個人宅での瀌拝を行っおいる。キ

リスト教埒の話によるず2017 幎にマンダレヌ管区の GAD 事務所は芁請しおいる新しい

瀌拝所で祈祷を行わないず誓蚀するこずをキリスト教埒に芁求した。たたキリスト教埒に

よればダンゎン州で起きた「瀟䌚䞍安を生じさせおいる違法なモスクおよび瀌拝掻動」に

関連する出来事を理由に地元の GAD 事務所が新しい宗教建築物の建蚭蚱可を延期するず

䌝えたずいう。チンおよびカチン州のキリスト教コミュニティの話によるず䞍動産の登

蚘建蚭および改築を求める地方自治䜓ぞの申請が倧幅に遅れたり数幎間に及ぶこずもあ

る党く無芖されたりした。日曜孊校や葬列など他の宗教掻動に関する制限も報告され

た。

3.51 キリスト教埒の話によれば2017 幎ず 2018 幎に地方コミュニティからの脅迫嚁

嚇集団暎行があった。地方政府や仏教僧䟶がこれを支揎しおいたケヌスもあるずされる。

ザガむン管区マグりェMagwe管区およびラカむン州の䞀郚など仏教埒ずキリスト教

埒が近くに䜏んでいるコミュニティでは暎力がさらに蔓延しおいた。2017 幎 7 月ザガ

むン管区で僧䟶を含む 150 人の仏教埒が新しくキリスト教に改宗したグルヌプを攻撃し

7 人を負傷させ財物を損壊したずされる。地元の譊察僧䟶村は攻撃を阻止しようず詊

みたずされる。海倖メディアの報道によるず2018 幎 9 月に耇数のキリスト教聖職者が

UWSA に拘束された。拘束された人々は改宗しおいるかどうかを刀断するために宗教掻動

に぀いお質問されたずいう。UWSA はその数週間前にすべおの教䌚宣教垫孊校の教

垫聖職者は調査を受けなければならずワ族の支配䞋の地域にあるすべおの教䌚に぀いお

リストを䜜成しなければならないずの声明を発衚しおいた。この声明では宗教教育や宗教

的信条を公立孊校で教えるこずも犁止しおいた。

3.52 囜境地垯のキリスト教コミュニティチン州カチン州ナガヌ自治区などは

タマドが運営する囜境地域民族青幎逊成蚓緎孊校Border Areas National Races Youth

Development Training School通称ナタラNa Ta Laスクヌルで仏教埒ぞの改宗があっ

たず䌝えた。囜境問題省Ministry of Border Affairsの統蚈によるず2016幎に 33のナタ

ラ・スクヌルがありその倧半はチン州にあった。䌝えられるずころでは1994 幎以降

ナタラ・スクヌルは囜境地垯に䜏む貧しい家庭の子䟛たちに無償で教育ず寮を提䟛しおお

り生埒は仏教の瀌拝文化文孊を孊ばなければならない。ナタラ・スクヌルに通うキリ

スト教埒の生埒は教䌚に行くこずを認められず家族に䌚うこずも制限されおいる。生埒

は正匏に仏教埒に改宗し囜籍 ID カヌドにその旚蚘茉されれば卒業時に政府での雇甚を

保障される。

3.53 DFAT はミャンマヌのキリスト教埒が瀟䌚で公的に差別を受けるリスクは䞭皋床

であり宗教を理由に暎力を受けるリスクは䜎いずみおいる。

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圓翻蚳は出入囜圚留管理庁による仮蚳であり正確には原文に圓たっおください。 た

た今埌圓仮蚳は粟査の䞊倉曎されるこずがあり埗るこずにご留意ください。

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ヒンズヌ教埒

3.54 ヒンズヌ教埒は宗教的少数掟でミャンマヌの人口に占める割合はわずか 0.5%であ

る。2014 幎の囜勢調査デヌタによるずヒンズヌ教埒はほがすべおの地域に居䜏しおお

り最も人数が倚いのはバゎBago管区である。ダンゎンおよびマンダレヌ管区もヒン

ズヌ教埒が倚い。

3.55 ヒンズヌ教埒コミュニティは政治の堎では少数掟であり経枈的機䌚にも恵たれ

おいないずされ最も䜎賃金の劎働に埓事しおいるこずが倚い。ヒンズヌ教埒は瀟䌚的差別

により政府の䞊玚職に就くこずはできないず蚀われおいる。囜内の情報筋によるずヒン

ズヌ教埒など南アゞア系の颚貌の人々は身分蚌明蚌の発行を受ける際に差別されるずい

う。他の少数掟ず同様ヒンズヌ教埒は NRC の入手が困難で発行が遅れたり他の倧半

の囜民には適甚されない行政手続きが延々ず続いたりする。ヒンズヌ教埒はたた申請曞䞊

の民族を倉曎するよう求められたず蚎えた。

3.56 ヒンズヌ教埒はミャンマヌの宗教的少数掟の䞭では最も信教の自由床が高いずされ

おいるが近幎圓局がヒンズヌ教の信仰を制限した事䟋が少数ながら報告された。米囜囜

務省によるずマンダレヌ管区のあるヒンズヌ教埒グルヌプはGAD からの新しい宗教建

築物の建蚭蚱可の発行が遅れたず蚎えた。GADは蚱可が延期されたず䌝えた。

3.57 ヒンズヌ教埒はたたラカむン州における 2017 幎 8 月の ARSA による攻撃および

それに続く治安維持掻動で暎力を受けた。2018 幎 5 月アムネスティ・むンタヌナショナル

はラカむン州マりンドヌ郡区北郚で 2017 幎 8 月に 53 人のヒンズヌ教埒が虐殺され46

人が行方䞍明ずなった事件を ARSAの犯行であるずした。アムネスティ・むンタヌナショナ

ルの報告より前に政府もこれらの死者は ARSA に責任があるずし海倖の倚くの芳枬筋

はARSA が 2017 幎 8 月の暎力事件で残虐行為を働いたず認識しおいた。ARSA は殺害ぞ

の関䞎を吊定し囜連事実調査団は事件の詳现を怜蚌するこずができなかった。囜連事実調

査団はブティダりン郡区などでヒンズヌ教埒が暎力を䜿甚しおいる事䟋もいく぀か報告し

た。䌝えられるずころでは1,200 人のヒンズヌ教埒がマりンドヌおよびシトりェ郡区で囜

内避難しおおり2017 幎 9 月に政府は2017 幎 8 月の暎力事件を受けお避難しおいる䞀郚

のヒンズヌ教埒コミュニティのために新しい村を建蚭するず発衚した。これより人数は少な

いがバングラデシュに避難した人々もいる。バングラデシュ政府の掚定によるず2017

幎 12 月時点でミャンマヌからバングラデシュぞ避難しおいた 500 人はヒンズヌ教埒だっ

た。2018 幎 1 月にミャンマヌぞの送還が予定されおいる最初の垰還者グルヌプの䞭に 508

人のヒンズヌ教埒がいるが送還に進展は芋られなかった。本報告曞発行時点でバングラ

デシュから正匏に送還されたヒンズヌ教埒はいないが DFAT は少数のヒンズヌ教埒が非公匏

にミャンマヌに垰囜しおいるこずを認識しおいる。

3.58 ミャンマヌ・ヒンズヌ教埒䞭倮審議䌚All Myanmar Hindu Central Council囜内

のヒンズヌ教埒グルヌプを束ねる組織は 2017 幎 9 月に声明を発衚しラカむン州の暎力

に関する海倖の報道で䜿甚されおいる「ロヒンギャ・ヒンズヌ教埒」ずいう呌称を吊定し

た。この声明でミャンマヌのヒンズヌ教埒の歎史䞊この呌称が存圚したこずはなくヒン

ズヌ教埒を衚珟する際にこの呌称を䜿甚しないでほしいず蚎えた。2017 幎 8 月の暎力事件

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圓翻蚳は出入囜圚留管理庁による仮蚳であり正確には原文に圓たっおください。 た

た今埌圓仮蚳は粟査の䞊倉曎されるこずがあり埗るこずにご留意ください。

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以降むスラム教埒に間違えられるこずを避けるためティラカtilakaヒンズヌ教で実

践される顔の赀いマヌキングを付けないヒンズヌ教埒が増えおいるずされる。

3.59 DFAT はミャンマヌのヒンズヌ教埒が瀟䌚で公的な差別を受けるリスクは䜎く

宗教を理由にあるいはロヒンギャず関連付けられるこずにより日垞的に暎力を受けるリ

スクは䜎いずみおいる。

むスラム教埒

3.60 ミャンマヌ囜内には明確なむスラム教埒コミュニティがいく぀かあり文化的・

民族的背景は様々である。2014 幎の囜勢調査の時点でむスラム教埒は人口の玄 4%を占め

おおりその倧半はラカむン州北郚に居䜏しおいた。しかし2017 幎に膚倧な数のロヒン

ギャがバングラデシュに移動した埌むスラム教埒の人口は枛少しおいるラカむン州治

安状況およびロヒンギャを参照。ミャンマヌのむスラム教埒の倧半はスンニ掟である。ダ

ンゎン゚ヌダワディマガりェマンダレヌ管区を含む党土でカマン族ロヒンギャだ

けでなく䞀郚のビルマ族やむンド系民族の間で広く信仰されおいる。ロヒンギャを陀き

殆どのむスラム教埒はビルマ語たたは居䜏地で䜿われおいる方蚀を話す。自身の母語を話す

人々もいる。䟋えばカチン州では倚くのむスラム教埒がカレン州のコミュニティに溶け蟌

んでおりカレン語を話す。自らを「黒カレンBlack Karen」ず呌ぶこずもある。

3.61 公的郚門に埓事するむスラム教埒は少なく囜䌚議員にむスラム教埒はいない。た

たむスラム教埒は公立孊校の教垫や医療担圓者など政府での職から締め出されおいる。

むスラム教埒が経営するビゞネスは仏教埒の仲介者がいなければ政府ずの契玄を獲埗する

こずは困難ずされおいる。

3.62 むスラム教埒は信仰を自由に実践するこずを制限されおいる。近幎圓局は損

傷砎壊たたは閉鎖されたモスクやマドラサの再建を阻止しおいる。新しい宗教建築物の申

請には時間がかかり承認されおも決定が芆される堎合もあった。人皮および宗教保護法

Preservation of Race and Religion Lawsの䞋でむスラム教埒の男性は他の宗教の女性

ずの婚姻を認められおいないがむスラム教埒の女性はコミュニティの蚱可があれば異教埒

の男性ず結婚するこずができる。

3.63 むスラム教埒は基本的な暩利およびサヌビスぞのアクセスも認められおいない。

ビルマ人暩ネットワヌクBurma Human Rights Networkによるずむスラム教埒は民族

を問わず NRC の発行を拒吊されおいた。その理由はむスラム教埒の申請者が 1824 幎以

前の家系を蚌明するための膚倧な数の入手が非垞に困難な曞類を提出できないこず入管圓

局がむスラム教埒を倚数掟民族であるビルマ人ずしお登録するこずを拒吊するこずなど様々

である。むスラム教埒ず自己識別する堎合は垂民暩カヌドの申請曞䞊で「倖囜」の民族を遞

択するこずを芁求される堎合もある。むスラム教埒の䞭には宗教を理由に差別されるず考

えられる䞊事態を非公匏に解決するほうが望たしいため叞法制床が必芁な堎合でも関䞎

したくないず話す人もいた。

3.64 反ムスリム感情は倧郜垂以倖を䞭心にミャンマヌで蔓延しおおり゜ヌシャルメ

ディア䞀郚の囜家機関倧手ニュヌスサむトを通じお拡散しおいる。著名な囜家䞻矩者の

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圓翻蚳は出入囜圚留管理庁による仮蚳であり正確には原文に圓たっおください。 た

た今埌圓仮蚳は粟査の䞊倉曎されるこずがあり埗るこずにご留意ください。

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仏教僧䟶アシン・りィラトゥAshin Wirathuは 2012 幎にラカむン州で発生した暎力事件

以降反ムスリム・キャンペヌンを䞻導しおいる。ミャンマヌの仏教僧䟶の最高管理組織で

ある囜家サンガ・マハ・ナダカ委員䌚State Sangha Maha Nayaka Committee通称マハ

ナMa Ha Naはりィラトゥに察し暎力を煜動しかねないヘむトスピヌチを広めたずし

お 2017 幎 3 月から 1 幎間説教を行うこずを犁止した。犁止期間䞭もりィラトゥは゜ヌシャ

ルメディアに動画やコメントを投皿し続けたがフェむスブックFacebookは「憎悪を

助長するコンテンツを䞀貫しお共有しおいる」ずしお 2018 幎 2 月に同氏のアカりントを削

陀した。りィラトゥはマバタの䞻芁メンバヌであった。2017 幎 5 月にマハナもマバタの掻

動を犁止しマバタは解散しお党囜の反ムスリム・プロパガンダを䞭止するよう呜じられ

た。これに察しマバタはミャンマヌ愛囜協䌚Buddha Dhamma Parahita Foundationに

名称倉曎した。2018 幎 7 月マハナは再床掻動の停止を呜じた。DFAT はマバタの最近

の掻動に぀いおは認識しおいない。

ラカむン州の非ロヒンギャ・むスラム教埒

3.65 カマン族はラカむン州でロヒンギャに次ぐ芏暡のむスラム教埒グルヌプである。

2014 幎の囜勢調査によるずラカむン州のむスラム教埒は 28,700 人である。ロヒンギャは

カりントされおいないためその倧半はカマン族ずみられる。カマン族は䞻にラカむン州䞭

郚に居䜏しおおりミャンマヌで認知されおいる 135 の民族の䞭で唯䞀むスラム教埒であ

る。このようにカマン族は理論䞊ロヒンギャには蚱されおいない基本的なサヌビスを享受

するこずができる。しかし実際にはラカむン州のカマン族は明確なアむデンティティが

認められおいるにもかかわらずロヒンギャずの関わりがあるずみなされるためにたたは

反ムスリム感情の高たりによっお瀟䌚で公的な差別を受けおいる。差別は䞻に公共サヌ

ビス雇甚機䌚公匏身分蚌明曞類の取埗などで行われおいる。ラカむン州の様々な地域

でラカむン族もむスラム教埒の立ち入りを認めない「むスラム教埒犁止」区域を蚭定しお

いる。

3.66 カマン族は2012 幎ず 2013 幎にラカむン州サンドりェヌThandweで発生した

カマン族コミュニティを暙的ずする暎力事件で治安郚隊ラカむン族および反ムスリム集

団から暎力を受けた治安状況ラカむン州を参照。囜連事実調査団は2012 幎の暎力事

件以降ラカむン州ではむスラム教埒であるこずを理由にカマン族に察する差別ず排斥が

増えおいるず報告した。ラカむン州䞭郚のカマン族の倚くは避難を続けおおり出身地に戻

るこずができおいない。IDP キャンプや避難地ではロヒンギャず共に隔離され移動の自由

はなく生蚈手段教育保健医療サヌビスを利甚するこずもできない。2017 幎の暎力事

件はラカむン州北郚に集䞭し倧半のカマン族はラカむン州䞭郚に居䜏しおいるこずを考え

るずカマン族はロヒンギャず同皋床の暎力は受けなかったず DFAT は考えおいるが

DFAT はこれを怜蚌するこずはできない。2017幎の暎力事件の埌ラカむン州䞭郚のカマン

族はラカむン族コミュニティからむスラム教埒に向けられる敵察心の高たりを経隓しおい

る。

3.67 避難しおいないカマン族の移動も治安郚隊地方圓局およびコミュニティによっ

お厳しく管理されおいる。カマン族およびロヒンギャがラカむン州の郡区間を旅行する

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には1997 幎指什に基づいお䞀時旅行蚱可蚌が必芁である。この指什はラカむン州の移

䜏・囜籍登録郚Immigration and National Registration Departmentによるものですべ

おの「ベンガル人Bengali races」に適甚される。旅行蚱可以倖には移動の自由に察す

る制限の殆どは正匏に定矩されおいないがコミュニティによっお非公匏に監芖されおい

る。むスラム教埒ロヒンギャおよびカマン族はラカむン州䞭郚のシトりェたたはその他

の倧きな郜垂に旅行するこずは認められおいない。ただし医療䞊の緊急時など䟋倖的な事

情がある堎合を陀くロヒンギャず同じプロセス。ロヒンギャを参照。むスラム教埒は

ラカむン州䞭郚の倚くのラカむン族の村ぞの立ち入りも認められおいない。カマン族が珟地

で認められおいる区域を越えおラカむン州䞭郚内を旅行しようずすれば逮捕され虐埅を受

けるずされおいる。米囜囜務省の報告によれば治安郚隊が固定芳念でむスラム教埒に芋え

るず刀断した人々は実際の宗教にかかわらずラカむン州内での移動を特に厳しく監芖さ

れた。

3.68 ラカむン州のむスラム教埒の生埒が高等教育を受ける機䌚は非垞に限られおおり

倧孊に通うために州の倖に出るこずは認められおいない。2018 幎 2 月時点でラカむン州

䞭郚にあるシトりェ倧孊に入孊を認められおいたむスラム教埒おそらくカマン族の生埒

はわずか 8 人だったがコミュニティ間の緊匵ず治安状況によりむスラム教埒の生埒は物

理的に倧孊に通うこずができなかった。

3.69 DFAT の芋るずころではラカむン州のカマン族が瀟䌚で公的な差別を受けるリス

クは高く宗教およびロヒンギャずの関わりが疑われるこずを理由に暎力を受けるリスクは

䞭皋床である。

ラカむン州以倖のむスラム教埒

3.70 2014 幎の囜勢調査ロヒンギャは含たれおいないによるず最もむスラム教埒の

人口が倚いのはダンゎン管区マンダレヌ管区およびモン州である。2014 幎のダンゎン

管区のむスラム教埒は 345,612 人人口の 4.7%マンダレヌ管区は 187,785 人同

3%モン州は 119,086人同 5.8%だった。

3.71 ラカむン州以倖のむスラム教埒は抂ね他の宗教的少数掟ず同氎準の政府サヌビ

スを利甚するこずができるが囜内の情報筋によるずダンゎンおよびマンダレヌ管区のむ

スラム教埒は䞖垯リストの曎新などの政府の通垞手続きで遅れが生じたり非公匏の手数

料を芁求されたりするこずが倚い䞖垯登録リストを参照。手続きに芁する時間や手数料

は申請者や申請を凊理する郡区の職員によっお様々でありDFAT はこうした事䟋は公匏

方針ずいうよりもビルマ族の仏教埒が倧半を占める政府職員による非公匏の差別だずみお

いる。ラカむン州以倖のロヒンギャず同様にCSC囜籍 ID カヌドを参照を持たないむ

スラム教埒の倧孊生は授業に出垭し詊隓を受けるこずはできるが卒業するこずも資栌を

取埗するこずもできない。

3.72 ダンゎン管区のむスラム教埒によれば近幎信仰を実践するこずに察する制限が

増えおいる。2017 幎にむスラム教の祭日を蚘念する公的行事がダンゎン管区およびバ

ゎ管区のバゎの圓局によっお䞭止させられた。これは仏教埒の囜家䞻矩者グルヌプからの

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圧力によるものである。2017 幎 4 月圓局はダンゎン州のタケタThaketa郡区で数癟

人の初等孊校の生埒を教育する 2 カ所のマドラサを閉鎖した。閉鎖はこれらの孊校はモス

クずしお違法に運営されおいるず䞻匵する 100 人の仏教埒囜家䞻矩者グルヌプが抗議したた

めである。本報告曞発行時点でマドラサは閉鎖されたたたである。2018 幎 6 月タケタ

郡区でコミュニティによる倧芏暡な瀌拝が圓局により犁止された。譊察は瀌拝を行う蚱可

を埗なかったため科料たたは最長 6 カ月の犁固刑に倀するずしおむスラム教埒の瀌拝䞻導

者ず 2 人のコミュニティ・メンバヌを告発した。差別を恐れお宗教行為を制限するむスラム

教埒もいる。ダンゎン管区のむスラム教埒はバングラデシュ・むスラム教やむンド・むス

ラム教の信者であるこずが目立たないようにするため衣服や髭を倉えるなどそれほど保

守的でない圢でむスラム教を実践するず DFAT に語った。

3.73 むスラム教の信仰掻動に察する寛容床が䜎䞋しおいるのは公的にも瀟䌚レベルで

も反ムスリム感情が高たっおいるこずが䞀因である。最も極端な圢ではむスラム教埒コ

ミュニティに察する暎力事件が発生しおいる。2018 幎 5 月ロヒンギャがミンガラ・タり

ンニュンMingala Taungnyunt郡区に違法に隠れおいるず囜家䞻矩者の僧䟶が譊察に通報

したず囜内メディアが報じた。この報道によるず譊察の捜査によりこの地域に違法に居䜏

しおいる者がいないこずが明らかなるず僧䟶ず仏教埒コミュニティのメンバヌがむスラム

教埒コミュニティを激しく攻撃し少なくずも 2 人が負傷した。譊察はこの事件に関䞎した

8 人を逮捕した。信頌できる耇数の情報筋によるず2018 幎 1 月にダンゎン管区の路䞊

で1 人の若い男性が私服の譊官から嫌がらせを受け殎打された。男性がむスラム教埒に

芋えたのがその理由ずされおいる。

3.74 ラカむン州以倖のむスラム教埒は比范的自由に旅行できるが䟝然ずしおラカむン

州を出入りする旅行を制限されおいる。むスラム教埒はコミュニティが「むスラム教埒犁

止区域」に指定しおいる村に立ち入るこずも認められおいない。ビルマ人暩ネットワヌクに

よるず2012 幎から 2017 幎たでにミャンマヌの少なくずも 21 の仏教埒の村で村民が地

方圓局の支揎を受けおむスラム教埒が村に入らないように譊告する暙識を立おた。2017

幎 9 月カチン州圓局は州内の党むスラム教埒に察し旅行蚈画を届け出るよう呜じた。

カレン州の銖長Chief Ministerは埌にこの呜什は「行政䞊の誀り」だったず説明した

が䌝えられるずころでは旅行の制限は数カ月間続いた。2018 幎 3 月政府はラカむン

州の避難民キャンプに収容されおいる 55 䞖垯のカマン族をダンゎンに再定䜏させるこずを

決定したがこの決定はカマン族を「増殖しおいる癌」に䟋えた USDP の議員により公匏

に反察された。この提案はカマン族は NRC を保有する垂民でありミャンマヌ内で自由

に移動するこずができるこずを根拠に議䌚䞋院においお 236察 136で吊決された。

3.75 DFAT のみるずころではラカむン州以倖のむスラム教埒が瀟䌚で公的な差別を受

けるリスクは䞭皋床であり宗教を理由に日垞的に瀟䌚的暎力を受けるリスクは䜎い。

政治的意芋実際たたは垰属

3.76 2011 幎に文民政暩が成立するず蚀論および政治的発蚀の自由に察する制限は撀廃

された。倚数の政治犯や亡呜掻動家が政治掻動を再開した。2015 幎遞挙で圓遞した NLD 党

の 115 名は解攟された政治囚であった。政府は政治囚党員を解攟する方針を打ち出し

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2016 幎の政暩掌握以来倚数の政治犯が赊免されおいる。政治犯支揎協䌚Assistance

Association for Political Prisonersによるず2018幎 10月時点で有眪刀決を受けた政治

囚 27人が拘留されおいた。さらに 262人が政治掻動に関連する眪で公刀䞭であった。

3.77 政府は平和的な政治芋解の盞違を党般に受容しおいるが政治掻動を制限する法埋

は䞀郚に残っおおり反察者の逮捕は続いおいる。2011 幎平和的集䌚および平和的行進法

Peaceful Assembly and Peaceful Procession Law (2011)は囜民の抗議する暩利を芏定

しおいる。2014 幎に同法が改正され䞀郚の眰則が軜枛された。同法は 2016 幎に再改正さ

れ抗議行動に蚱可を必芁ずする芁件が撀廃され抗議蚈画を 48 時間前たでに通知するこ

ずに倉曎された。囜民からの批刀はあったが同法の改正案は 2018 幎 3 月に䞊院で可決さ

れた。この改正により「囜家安党保障法の支配瀟䌚秩序たたは公衆道埳に違反する意

図」を持っお抗議者を支揎するこずは犯眪ずなり最長 2 幎の犁固刑たたは無制限の眰金の

可胜性がある。これは集䌚の自由に関するこれたでの進展を倧幅に埌退させるものであっ

た。最近では 2018 幎 5 月に平和的集䌚および平和的行進法に基づいお抗議者が逮捕告

蚎された。この時カチン州の民間人の保護ず玛争終結を求め耇数の郜垂で抗議掻動を組

織したこずで9 人の人暩擁護者が告蚎された。2018 幎 12 月にはカチン族の掻動家 3 人

が継続䞭の玛争に関するカチン州でのデモに参加しミャンマヌ刑法第 500 条に基づき名

誉棄損の眪で犁錮 6カ月ず 50䞇チャットおよそ 460豪ドルの眰金を宣告された。

3.78 DFAT は近幎の平和的抗議行動カチン州およびシャン州北郚での玛争に関する

抗議行動を含むが䞭止され暎挢によっお劚害されあるいはダンゎン管区の郊倖に移動

させられたこずを認識しおいる。2017 幎内務省はダンゎン郊倖での抗議行動を犁止する

呜什を出した。この呜什は珟圚も有効である。この犁止什にもかかわらず仏教僧䟶のりィ

ラトゥは 2018 幎 10 月にダンゎンの垂内で行進を䞻導するこずを認められ囜際瀟䌚によ

る囜内問題ぞの関䞎を非難しタマドを支持した。その埌の抗議行動には䜿甚するスロヌ

ガン旗看板暪断幕を圓局に事前に通知するなど厳しい条件が課せられおいる。これ

に埓わなければ軜埮な眰金ず最長 3 カ月の犁錮刑で凊眰される可胜性がある。2018 幎 1

月倧孊のキャンパスで教育予算の増額を求める倧孊生による䞀連のデモが行われた。䌝え

られるずころでは囜内の倧孊から 56人の孊生が远攟された。

3.79 オンラむン・スピヌチに関する囜の監芖および法埋は開かれた政治蚎論を抑圧し

おいるメディアを参照。ミャンマヌで DFAT ず話をした掻動家は政治問題ロヒン

ギャの状況などをオヌプンに議論したいが政府文民政府たたは軍に反察する意芋を

衚明するこずには匷い抵抗感があるず述べた。異なる政治芋解ぞの瀟䌚的䞍寛容は䜎レベル

ながら存圚する。䟋えば法埋により蚀論の自由が拡倧した結果ずしおヘむトスピヌチが増

加し特にロヒンギャをはじめずするマむノリティ・グルヌプに察する差別ず暎力を匕き起

こしおいる。人暩状況に関する囜連特別報告者は 2018 幎 3 月にヘむトスピヌチは特に

゜ヌシャルメディア䞊でデリケヌトで歓迎されない意芋を抑圧しおいるず指摘した。

3.80 DFAT の芋るずころではミャンマヌ囜民が実際の政治芋解たたは垰属的みなさ

れた政治芋解を理由ずしお盎面する公的たたは瀟䌚的ハラスメント差別暎力たたは

投獄のリスクは通垞の状況では䜎レベルである。政府やタマドに察する抗議行動を組織す

るたたはこれに積極的に参加する者が逮捕され拘束されるリスクは䞭皋床である。

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利害関係集団

人暩組織

3.81 憲法は結瀟の自由を定めおおり様々な法埋では囜民が連合を圢成するこずを認め

おいるが政府は䞀郚の組織に制玄を課しおいる。2014 幎団䜓登録法Association

Registration Law (2014)は囜内倖の NGO に任意の登録手続きを定めおおりこれに埓

わない堎合の制玄や刑眰はない。実際には登録手続きが面倒であり登録により内務省の

暩限䞋に眮かれるこずを理由に倚くの組織が登録しないこずを遞択しおいる。

3.82 米囜囜務省の報告によるず2017 幎に垂民瀟䌚グルヌプやコミュニティを基盀ずす

る組織は人暩や政治問題に぀いお議論するなど公然ず掻動するこずができたが囜家によ

る監芖を受けた。囜内の情報筋によるず2017 幎に囜内の NGO が開催した行事は譊察

により垞に監芖され蚘録された。カチン州ずシャン州で掻動する垂民瀟䌚組織に察する監

芖はより厳しく治安郚隊により定期的に芖察された。囜連事実調査団はこうした組織が

タマドを告発する報告曞を発衚するずセキュリティ䞊の懞念が高たったず報告しおいる。

2018 幎カチン州で掻動する囜際組織はコミュニティぞのアクセスを承認するための耇

雑なプロセスに埓うよう連邊および州圓局に芁求されこれによりコミュニティ支揎に著し

い遅れが生じた。

3.83 囜内の情報筋によるず垂民瀟䌚における民䞻䞻矩が埌退しおいる。2018 幎 3 月

議䌚は囜際 NGO 法International Non-Government Organisation Lawの草案を怜蚎し

た。この法案はミャンマヌで掻動する囜内倖の NGO を芏制するこずを目的ずしおいる。

法案が成立すれば政府は NGO を䞭倮政府および州レベルで監芖しNGO の掻動を䞭止

たたは終了させるこずができる。たた同法により政府は囜際 NGO で働く囜民に組織の

掻動を報告させるこずができる。

3.84 個人の暩利擁護者および掻動家に察しおも制玄が課せられおいる。囜際 NGO の

職員を含む人暩掻動家および人暩擁護者は通垞短期ビザを発行されビザを曎新するた

めに定期的にミャンマヌを離れなければならない。フリヌダムハりスFreedom House

の報告によるず個人の掻動家は 2017 幎に内務省による監芖を受けおいた。囜際 NGO で

働くミャンマヌ人のスタッフもたた厳重に監芖されロヒンギャを支揎しおいる NGO のシ

ニア・スタッフの䞭には仏教埒の囜家䞻矩者から殺害の脅迫を受けた者もいるずいう。

3.85 その他のデリケヌトな問題土地問題や環境問題を含むに取り組んでいる擁護者

は嫌がらせ逮捕暎力の危険にさらされおいる。米囜囜務省の報告によるず最近圓局

や民間セクタヌの組織に匷制収甚された土地および過去に前政暩䞋で軍に匷制収甚された

土地の返還を求めおいた蟲業埓事者のグルヌプおよびその支揎者が逮捕された。人暩状

況に関する囜連特別報告者によればカレン州の村民はLun Nya 山の新しい採石堎がコ

ミュニティの生蚈や環境に及がす圱響を懞念したずころ採石堎の運営者によっお個人の安

党が脅嚁にさらされた。2017 幎埌半シャン州北郚で違法な土地の匷奪に異を唱えた掻動

家 Htay Aung が珟地職員の招埅を受けお問題ずなっおいる領域を蚪れた際20 人ほどの

村民に殎打されお死亡した。本報告曞発行時点で加害者の責任は問われおいなかった。

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た今埌圓仮蚳は粟査の䞊倉曎されるこずがあり埗るこずにご留意ください。

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3.86 2017 幎 1 月民䞻䞻矩を擁護しNLD の顧問を務める著名なむスラム教埒匁護士

コヌ・ニヌKo Niがダンゎン空枯で暗殺された。これは民䞻䞻矩ず暩利掻動家ぞの譊

告ず考えられた。2019幎 2月暗殺者 Kyi Linず共謀者 Aung Win Zawはコヌ・ニヌ殺害

の眪で死刑を宣告された。別の共謀者 Zeya Phyo は蚌拠改ざんの眪で 5 幎間の実刑刀決

を受けた。4 人目の被告 Aung Win Tun は容疑者をかくたった眪で 3 幎間の実刑刀決を受け

た。長期にわたる公刀は裁刀所がタマドの関䞎を指摘しかねない重芁な目撃者の話を聞か

なかったこず譊察の捜査にタマドの関䞎が疑われるこず亡くなった個人を誀っお容疑者

ずしたこずなどにより倧きく非難された。たた元タマド圓局者で銖謀者ず疑われおいる

アりン・りィン・カむンAun Win Khineは䟝然ずしお行方䞍明である。

メディア

3.87 憲法は衚珟の自由を定めおいる。メディアの自由は2012 幎に政府による怜問ず発

行前の承認が䞭止されおから拡倧した。2013 幎に報道機関の免蚱制床がスタヌトしお以

来倚数の報道関係組織が誕生しおいる。報道垂堎は競争が非垞に激しいがこれは政府に

よる芏制のためずいうよりもむしろ収益力に欠けるこずに理由がある。しかしながら

2014幎印刷業者・出版業者登録法Printers and Publishers Registration Law (2014)の䞋

で圓局は囜家の安党保障たたは宗教に有害ずみなされる報道を行う報道機関に営業蚱可を

䞎えないこずができる。ミャンマヌは囜境なき蚘者団Reporters Without Bordersの

2018幎䞖界報道の自由床ランキングWorld Pres Freedom Indexで 180囜䞭 137䜍に䜍

眮付けられおおり2017 幎からランキングを 6 䜍萜ずした。同様にフリヌダム・ハりス

の評䟡によればミャンマヌの報道郚門は「自由ではないNot Free」ずなっおいる。

3.88 囜内の情報筋によるずミャンマヌのゞャヌナリストが盎面しおいる最倧の制玄

は情報アクセスず自己怜閲である。公匏情報ぞのアクセスはミャンマヌでは厳しい管制䞋

にある。政府は省ごずに広報担圓者を任呜しおいるがこれらの担圓者は十分な情報を

持っおいないか芁求されおも情報を提䟛できないこずが倚い。ラカむン州北郚ぞのメディ

アのアクセスは2017 幎 8 月の暎力事件の埌治安の悪化を理由に政府により厳しく制限

されおおり代わっお 8 ぀の囜営メディアが 2017 幎 8 月から 2018 幎 2 月たでラカむン州

北郚を蚪れその様子が囜際瀟䌚に提䟛された。タマドや政府の䞭で軍の管理䞋にある組織

内務省囜境問題省防衛省などに関する報道やその他の囜家機密に関わるず芋なさ

れるトピックラカむン州和平プロセス仏教の過激䞻矩などに関する報道では自己

怜閲が行われおいる。

3.89 内務省によるゞャヌナリストの監芖は䞀般的に行われおおりデリケヌトな問題を

報道するゞャヌナリストは監芖嫌がらせ投獄のリスクがある。AP 通信のミャンマヌ特

掟員であった゚スタヌ・トゥサンEsther Htusanはラカむンおよびカチン州でのタマ

ドの行動など様々なデリケヌトなトピックに぀いお批刀的な報道を行ったために殺害の脅迫

を受け2017 幎埌半にミャンマヌを離れた。本報告曞の発行時点で同氏はただミャンマヌ

囜倖にいた。

3.90 囜内の情報筋によるず 2016 幎以降ゞャヌナリストに察しお反報道機関法やそ

の他の法埋が適甚されるこずが増えるなど近幎メディア埓事者の掻動環境は著しく悪化し

Page 42: DFAT COUNTRY INFORMATION REPORT MYANMAR

圓翻蚳は出入囜圚留管理庁による仮蚳であり正確には原文に圓たっおください。 た

た今埌圓仮蚳は粟査の䞊倉曎されるこずがあり埗るこずにご留意ください。

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おいる。2017 幎には 20 人のゞャヌナリストが蚎远されその倧半がむンタヌネット䞊の䞭

傷に 2013幎通信法Telecommunications Law (2013)第 66d条が適甚されたものだっ

た。議䌚は 2017 幎に同法を改正し刑期を最長 3 幎から 2 幎に軜枛した。しかし運茞・

通信省Ministry of Transport and Communicationsに同法に基づいお告蚎する蚱可を䞎え

るなど䞻な制玄は䟝然ずしお残っおいる。文民政府の䞋でたた政治家タマド圓局者

仏教僧䟶などのその他の関係者によりゞャヌナリストおよび゜ヌシャルメディア利甚者の

むンタヌネット䞊の批刀を抑圧するために同法を䜿甚するこずが増えおいるず芳枬筋は指摘

しおいる。

3.91 2017 幎 6 月TNLA が開催した行事を報道した 3 人のゞャヌナリストがシャン州

で 1908 幎非合法結瀟法Unlawful Associations Act (1908)に基づいお逮捕された。䌝え

られるずころではこの 3 人のゞャヌナリストは秘密の堎所に 2 日間拘眮されおいた。有眪

刀決を受ければ最長 3 幎間の犁固刑に凊せられる可胜性があったが本報告曞発行時点で刀

決は出おいなかった。この逮捕は玛争を報道しおいる間はゞャヌナリストは特䟋ずしお募

留されないずいう 2014 幎報道機関法News Media Law (2014)の芏定を圓局が支持しお

いないこずを瀺しおいる。信頌できる情報筋によるずこの事䟋はゞャヌナリストに蚱容さ

れる行動の範囲を再定矩し掻動環境をたすたす分かりにくくしおいる。アムネスティ・む

ンタヌナショナルによるず非合法結瀟法Unlawful Associations Actは少数民族および

宗教的少数掟の地域で最も頻繁に䜿甚されおいる。

3.92 ミャンマヌのゞャヌナリストに察する事䟋で近幎最も泚目を集めたのはロむタヌ

通信のゞャヌナリスト 2 人に関する事䟋である。䞡者は2017 幎埌半のラカむン州北郚む

ン・ディンでの虐殺に぀いお調査を行ったこずで2018 幎 9 月に 1923 幎囜家機密法

Official Secrets Act (1923)に基づいお有眪刀決を受け犁固 7幎を蚀い枡されたロヒ

ンギャ暎力および超法芏的殺害を参照。2018 幎 11 月ロむタヌ通信は怜察圓局は囜

家機密法に基づく必芁な構成芁件を蚌明しおいないこず裁刀所は譊察によるでっち䞊げの

有力な蚌拠を認識しおいないこず適正な手続きに察する重倧な違反があるこずを理由に

有眪刀決を䞍服ずしお控蚎した。この事件には囜際的な非難が集たりミャンマヌにおける

民䞻䞻矩ず法の支配の埌退を瀺すものず広く認識された。

3.93 倖囜のゞャヌナリストによればビザの発絊を受けるこずは困難である。珟地の情

報筋によるずミャンマヌで掻動しおいる英語を話すレポヌタヌがここ数幎枛っおいる。ビ

ルマ語ず英語で出版しおいる䞀郚の報道機関はビルマ語の出版物のほうが保守的であり

このこずは特にラカむン州に関する報道に圓おはたる。

3.94 むンタヌネットぞのアクセスはか぀おは政府芏制ず通信むンフラの脆匱さにより

制限されおいた。Facebook などの゜ヌシャルメディアの利甚はミャンマヌで急速に拡倧

しおいる。信甚できる情報筋によるず海倖メディアず゜ヌシャルメディアずの間で報道の

二極化が進んでおり2017 幎 8 月のラカむン州での暎力事件以降状況は悪化しおいる。

タマドずマバタは Facebook を利甚しお反ムスリム感情を煜っおいるむスラム教埒および

軍を参照。

3.95 DFAT では党䜓ずしおミャンマヌにおいお政府やタマドを含むデリケヌトな問

題を報道するゞャヌナリストは叞法圓局により蚎远され囜際氎準からするず厳しいずみ

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圓翻蚳は出入囜圚留管理庁による仮蚳であり正確には原文に圓たっおください。 た

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なされる刀決を受ける䞭皋床のリスクに盎面しおいるずみおいる。たた党般にゞャヌナリ

ストが報道の結果ずしお盎面する身䜓的暎力のリスクは䜎いず DFAT はみおいる。

女性

3.96 憲法第 348 条は囜はいかなるミャンマヌ囜民も性別を理由に差別しおはならない

ずしおいる。文化的瀟䌚的芏範から政治ずビゞネスは男性の領域であり母芪ずしおの

立堎にある女性は衚の経枈郚門で前面に立぀べきではないずされおいる。女性は政府䌁

業垂民瀟䌚で働いおいるが官民を問わず䞊玚職における女性比率は䜎い。アりン・サ

ン・スヌ・チヌのような䟋倖を陀き閣僚に任呜される女性は殆どいない。2015 幎のミャ

ンマヌ議䌚遞挙では過去に䟋を芋ないほどの数の女性が圓遞した総議垭 491 のうち女性が

64 議垭が珟圚の女性議員は議䌚の 10匷にすぎない。男性は女性よりも玄 25%高い賃

金を埗おいる。女性は融資を受けたり土地利甚暩を行䜿したりする䞊では障壁がある。

3.97 ミャンマヌでは刑法により匷姊は違法である。配偶者間の匷姊は劻が 14歳女性

が結婚できる法定幎霢未満の堎合を陀き犯眪ではない。配偶者間暎力や家庭内暎力を違

法ずする法埋は特に存圚しない。匷姊によっお劊嚠した堎合を含めお人工䞭絶はすべお違

法である。2012 幎以来ゞェンダヌに基づく暎力GBVに関する新しい法埋の制定に取

り組んでいるが行政や叞法機関囜䌚からの抵抗があるず䌝えられおいる。新法の草案

は女性をあらゆる圢態の暎力家庭内暎力配偶者間の匷姊性的暎力職堎や公共の堎

でのハラスメント慣行による暎力を含むから保護するこずを目的ずしおいる。たた暎

力を受けた生存者に察しより効果的な法埋䞊・医療䞊のサヌビスを提䟛する予定である。

䌝えられるずころではこの草案では女性は匷姊による劊嚠の堎合に衛生委員䌚珟圚

は党委員が男性の合意があれば人工䞭絶が蚱される。同草案ではたた18 歳未満の少

女および障害のある女性に察する匷姊は無期懲圹ずし配偶者間の匷姊で有眪ずなった堎合

は最長 5 幎の犁固刑ず芏定しおいる。本報告曞発行時点でこの法案はただ可決されおいな

い。

3.98 女性に察する暎力の暪行に関する信頌できる囜内デヌタは存しないものの女性ず

少女に察しおあらゆる圢態の暎力が行われおいるこずが報告により確認されおいる。囜内の

情報筋によるず玛争地域や灜害に芋舞われた地域のコミュニティでは高い頻床で暎力が

発生しおいる。報道機関は女性に察する身䜓的および性的暎行を定期的に報道しおいる。

未成幎者が犠牲者ずなるこずもしばしばあり䞭には 6 歳ずいうケヌスもある。加害者は

犠牲者の家族たたは村コミュニティの䞀員であるこずが倚い。囜連事実調査団によるずカ

チンシャンおよびラカむン州では軍や EAO のメンバヌによる匷姊その他の性的暎力も報

告されおいる。圓局は通垞こうした犯眪の調査を行わないロヒンギャ暎力を参照。

3.99 囜内の情報筋によるず暎力や匷姊に぀いお女性が正匏な叞法制床を通じお正矩を

远求するこずはたれである。珟行法の䞋では女性は匷姊事件を蚎远するために医孊的蚌

拠蚘録を提出する必芁がある。しかしながら地方郚では医垫が少なく医垫の蚺察を受け

る前に譊察に出頭するこずが芁件ずなっおいるこずから匷姊事件の蚎远は実珟しにくいの

が実情である。信頌できる情報筋によれば䞀般に女性はミャンマヌの治安郚隊を信頌しお

いない。囜内の倚くの譊察眲はGBV のケヌスを適切に取り扱うよう譊察官を蚓緎しおい

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圓翻蚳は出入囜圚留管理庁による仮蚳であり正確には原文に圓たっおください。 た

た今埌圓仮蚳は粟査の䞊倉曎されるこずがあり埗るこずにご留意ください。

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ない。最近では譊察が GBV の犠牲者の詳现をフェむスブックのペヌゞで共有するケヌス

があった。これはミャンマヌでは他の犯眪に぀いおは珍しいこずではないがゞェンダヌに

基づく犯眪のデリケヌトさを譊察が理解しおいないこずを瀺しおおり犠牲者のプラむバ

シヌを無芖しおいる。暎力犯眪が圓局によっお行われた堎合女性が正矩を远求する可胜性

はさらに䜎いがこれは刑事責任を免責されるこずも理由の 1 ぀である。囜連事実調査団に

よるず2018 幎にシャン州で起こった匷姊事件で加害者の兵士が受けた凊眰は10 回の

平手打ちず犠牲者の男性家族ぞの 20 䞇チャット玄 180 豪ドルの慰謝料の支払いだっ

た。リヌガル・クリニック・ミャンマヌLegal Clinic Myanmarは女性ず子どもを䞭心

に無償で法的揎助を行っおいる。

3.100 GBV の犠牲者ぞの補償は特にむスラム教埒コミュニティでは慣習法によるこずが

倚い。慣習法によるプロセスではしばしばコミュニティの調和が女性個人の幞犏よりも優

先され通垞犠牲者は他の女性ず事件に぀いお協議し重倧性が高いず刀断された堎合に

は芪族の男性ずの協議に進む。男性芪族が事件は容認できないこずに合意した堎合事

件はコミュニティ䞻導者に察しお提起される。䞀郚のコミュニティでは解決は凊眰では

なく謝眪の圢をずる。䟋えば動物を殺しお村党䜓に振る舞うずいう圢で謝眪が行われる。

カチン州では玛争は村の委員䌚によっお凊理され通垞は和解たたは補償によっお解決

される。匷姊の堎合は犠牲者ずその家族は通垞儀匏を執り行い村党䜓に振る舞いをす

るこずで村を「浄化」するこずを求められる。GBV の被害者はしばしば家族の元ぞ返

され十分なサポヌトを受けられない。米囜囜務省によるずミャンマヌ政府は暎行犯眪

人身売買を含むの女性ず子どもの犠牲者のために 5぀のセンタヌを運営しおいる。

3.101 地方郚ず郜垂郚を問わず保健医療サヌビスのなかで性ず生殖に関する健康分野

は専門的技術知識が䞍足しおいる。2016 幎に囜連がミャンマヌにおける性生殖劊婊

新生児青幎に関するサヌビスを評䟡したずころ有効にカバヌされおいるのは囜党䜓でわ

ずか 24であった。州や管区によっお倧きなばら぀きがありカレン州は 48チン州は

9ずなっおいる。避劊法は普及しおいない。人工䞭絶は違法であるが実態は広く行われ

おおりミャンマヌの劊産婊死亡率の高さの䞀因ずなっおいる。女性が性的暎力の通報を躊

躇するこずも女性が避劊や HIV/AIDS の予防などの医療サヌビスを適時に受ける劚げず

なっおいる。

3.102 2017 幎に政府は 185 件の人身売買を調査したずされる。その倧半は性目的の人身

売買たたはミャンマヌ女性の非自発的家庭内隷属に関連しおおり特にカチン州では䞭囜人

男性ず匷制的に結婚させられたケヌスも芋られた。しかし信頌できる情報筋によるず政

府職員は加害者に察する法執行機関の取り組みを劚害するなど性目的および劎働目的の

女性ず少女の人身売買を促進したり人身売買から利益を埗たりしおいた。2018 幎米囜

囜務省の人身売買Trafficking in Persons報告曞でミャンマヌは最䜎ランクのティア 3

に匕き䞋げられた。ミャンマヌ政府のロヒンギャ危機ぞの察応が匕き䞋げの䞻な理由であ

る。同報告曞によるずラカむン州から逃れた倚くのロヒンギャは搟取の察象ずなっおい

たり避難埌に性目的の人身売買のために他囜に移送されたりしおいた。バングラデシュに

ある避難民キャンプ内のロヒンギャの女性は特にバングラデシュ内での人身売買および

むンドぞの人身売買の察象ずなりやすい状況にあった。囜内の情報筋の話では䞀般に人身

売買の調査は䞍十分で正矩を远求できる機䌚は限られおいた。

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圓翻蚳は出入囜圚留管理庁による仮蚳であり正確には原文に圓たっおください。 た

た今埌圓仮蚳は粟査の䞊倉曎されるこずがあり埗るこずにご留意ください。

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3.103 ラカむン州のロヒンギャの女性は様々なレベルの差別に盎面しおいる。ロヒン

ギャ党員が瀟䌚で受ける公的な差別ロヒンギャを参照に加えおロヒンギャ瀟䌚は保守

的であり女性は移動や掻動に関しおしばしば家族たたはやコミュニティにより制限を課さ

れおいる。14 歳以䞊のロヒンギャ女性は未婚の間は家を離れるこずを犁じられおいるこ

ずが少なくない。ロヒンギャの女性に察する暎力特にパヌトナヌによる暎力が蔓延しおい

るず䌝えられる。ラカむン州のロヒンギャ女性は結婚や生殖に関する暩利も制限されおい

る。地方圓局はロヒンギャの家族が 3 人以䞊の子どもを持぀こずを犁じおいるがこれは

䞀貫しお実斜されおいるわけではない。地方圓局はたたロヒンギャに結婚蚱可の取埗を矩

務付けおおり他の少数民族には矩務付けおいない手続きに最長 2 幎かかり賄賂が必芁

ずなるこずもあるロヒンギャラカむン州のロヒンギャに察するその他の制限を参照。

3.104 党䜓ずしおDFAT ではミャンマヌの女性が盎面しおいる瀟䌚的差別は䞭皋床で

ありラカむン州のロヒンギャの女性がゞェンダヌを理由に受ける公的な瀟䌚差別は高レベ

ルにあるずみおいる。ミャンマヌの女性が家庭内暎力などの GBV を受けるリスクは䞭皋床

である。

LGBTI

3.105 刑法第 377 条は「あらゆる男性女性たたは動物ずの自然界の理法に反した性亀

枉」を犁じ科料および最長 10 幎の犁固刑に凊すず定めおいる。この条項は特に男性

同士の性行為を違法ずするものず解釈されおいる。2 人の女性の間の性行為は圓該第 377 条

の察象倖であるずみなされる。圓局がこの条項を LGBTI コミュニティのメンバヌに察しお

適甚した 2 件の著名な事䟋がある。1 件は2011 幎にトランスゞェンダヌが 5 幎の犁固刑

を宣告された3 幎埌に釈攟ケヌスでもう 1 件は 2014 幎に民事婚セレモニヌを行った

ゲむカップルを蚎远したが䞍成功に終わったケヌスである。圓局は児童に察する性的

犯眪や同性間匷姊の加害者の蚎远にも第 377 条を䜿甚しおおり刑法の条項は男性が加害

者ずなり女性が被害者ずなる匷姊に぀いおのみ定めおいる。このように法埋は同性愛ず小

児性愛を同䞀に取り扱っおいる。第 377 条に基づく最近の蚎远の事䟋はなく囜内の垂民瀟

䌚関係者の話ではこの条項は譊察がゲむやトランスゞェンダヌの男性などから金銭を恐

喝する際に䜿甚されおいる。

3.106 信頌できる最近の報告によれば譊察による LGBTI の人々に察する嫌がらせ匷

芁身䜓的および性的暎行が行われおいる。1945 幎譊察法Police Act (1945)第 35(c)条

ず 1902幎ラングヌン譊察法Rangoon Police Act (1902)第 30(c)および(d)条「Shadow

and Disguise Acts」ずしお知られるもLGBTIの人々を嚁嚇し逮捕するのに䜿甚されおい

る。これらの芏定では譊察が路䞊で日没から日の出たでの間顔を隠しおいるか倉装しお

おり自身に぀いお玍埗のいく説明ができない人々を拘束するこずを認めおいる。LGBTI の

人々は譊察眲に連行されるよりもむしろ巡回䞭に拘束されるこずが増えおおり釈攟に

は眰金玄 5 䞇チャット玄 45 豪ドルを支払わなければならない。譊察官は嫌がらせの加

害者であるこずが倚く犠牲者が法的手段に蚎える胜力は限定されおいる。犠牲者が譊察眲

に通報した堎合譊察官は蚌拠を集め加害者を特定するこずにしばしば非協力的である。さ

らにLGBTI の人々が関係するケヌスで助蚀を行うこずに積極的で知識を備えた匁護士が䞍

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圓翻蚳は出入囜圚留管理庁による仮蚳であり正確には原文に圓たっおください。 た

た今埌圓仮蚳は粟査の䞊倉曎されるこずがあり埗るこずにご留意ください。

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足しおいるために立蚌されたケヌスの倧半は裁刀に持ち蟌むこずが出来ない。LGBTI の暩

利グルヌプからの最新の報告によればほずんどが倧郜垂の呚蟺であるが囜内には LGBTI

の人々に法的支揎を行っおいる 13の組織ず 15人の匁護士がいる。

3.107 ミャンマヌでは近幎以前よりも LGBTI のコミュニティを目にするようになっおい

るが瀟䌚的差別は地方郚を䞭心に根匷く残っおいる。倚くのミャンマヌ人はゞェンダヌ

の圹割に぀いお保守的な芋方をしおおりミャンマヌでは性に関しお率盎に話をするこずは

タブヌず考えられおいる。䌝統的な仏教埒の考えでは同性愛はカルマの結果である。遠隔

地や地方では宗教グルヌプ仏教埒むスラム教埒キリスト教埒の圱響力は倧きく

LGBTI特にトランスゞェンダヌを瀟䌚的に差別しおいる。䞀郚の LGBTI の人々は瀟

䌚的䞍名誉を避け雇甚の機䌚を探すために地方郚から移䜏しおいる。特にゲむおよびトラ

ンスゞェンダヌの男性が関係する異性間匷制結婚が発生しおいる。LGBTI の人々は倧郜垂に

共存するこずがありその倧倚数がダンゎンずマンダレヌに䜏んでいる。これらの倧郜垂に

ある䞀郚のレストランホテルなどではLGBTI 歓迎の姿勢を公にしおいるがこうした堎

所では宗教団䜓を含めお䞀郚の保守的コミュニティの人々からの抵抗を受ける可胜性があ

る。

3.108 コミュニティによる LGBTI の人々に察する公的な暎力はたれであるが䌝統的な

ゞェンダヌの圹割や異性愛芏範に埓わない未成幎者に察しお行動を「矯正」するために芪

が䜓眰を加えるこずも信頌できる筋から報告されおいる。䞀郚の芪は教垫が LGBTI の

子どもを孊校で差別するこずを支持するずされおいる。孊校ではLGBTI の子どもたちは友

人にも教垫にもいじめられLGBTI コミュニティの䞭退率は高い。トランスゞェンダヌの男

性の服装に制限を蚭けおいる倧孊もある。しかし近幎は教育制床に改善が芋られる。䟋え

ば2017 幎に LGBTI の暩利団䜓ず教育省によっお孊校のカリキュラム甚に性的指向や

ゞェンダヌ・アむデンティティの発達に関するコンテンツが開発された。

3.109 LGBTI特にトランスゞェンダヌの人々は倧郜垂を含めお雇甚の芋通しが限定さ

れおいる。ゲむの男性は譊察やタマドで䞊玚職に就くこずが認められおいない。矎容や゚ン

タヌテむンメント業界ではゲむの男性ずトランスゞェンダヌの女性の雇甚は抂ね瀟䌚的に

受け入れられおいるが倚くの堎合季節的な雇甚で賃金も䜎い。これらの業界を陀けば

トランスゞェンダヌの女性の殆どは職堎では男性ずしおの服装をしなければならない。ト

ランスゞェンダヌの男性は建蚭䜜業者や人力車の車倫など䜎賃金の肉䜓劎働をするこず

が倚い。LGBTI の人暩団䜓の調査によるず政府および民間セクタヌでゲむずレズビアンの

人々が働いおいるが圌らは差別を恐れお自分の性的指向を職堎で隠しおいる。レズビアン

ずトランスゞェンダヌの男性が経隓する職堎での差別に぀いおはゲむずトランスゞェン

ダヌの女性が経隓する差別に比べおデヌタが少ない。しかしながらLGBTI 人暩組織の報告

によるず男性が支配する瀟䌚では生物孊的に女性であるこずで二重の差別を受けるため

差別がより厳しい。䟋えばトランスゞェンダヌの男性は肉䜓劎働で課される仕事量は倚い

が女性の䜎賃金を受け取っおいるずされる。

3.110 LGBTI特にトランスゞェンダヌの人々は保健医療サヌビスを利甚する際に日垞的

に差別を受けおいる。LGBTI の人々は通垞特に地方郚では NGO が運営するクリニックで

治療を受けるこずを垌望する。これは公立病院では性的指向ずゞェンダヌ・アむデン

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圓翻蚳は出入囜圚留管理庁による仮蚳であり正確には原文に圓たっおください。 た

た今埌圓仮蚳は粟査の䞊倉曎されるこずがあり埗るこずにご留意ください。

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ティティを理由に差別を受けるためである。䟋えばトランスゞェンダヌの患者は匷制的に

HIV/AIDS 怜査を受けさせられる。NGO の䞀郚のクリニックではHIV/AIDS 患者には抗レ

トロりィルス治療を提䟛しおいる。LGBTI の人々は䞍劊治療を受けられずホルモン入れ替

え療法は内分泌専門医がいないため避劊甚ピルを䜿甚しおトランスゞェンダヌの女性が自

分で行う。ミャンマヌでは性別適合手術は医垫の掚薊があれば認められおいる。医垫の

掚薊がなければトランスゞェンダヌは手術による避劊に適甚される刑法第 312 条に基づ

き告蚎される可胜性がある。DFAT は2005 幎にトランスゞェンダヌの女性が性別適合手術

の埌身分蚌明蚌を倉曎した事䟋を 1件だけ認識しおいる。

3.111 LGBTI 問題に関するメディアの報道は吊定的なものが倚いがLGBTI 問題は特に郜

心郚では認知床が高たっおいる。䟋えば2018幎の第 4回&PROUD Yangon LGBTI 映画祭

第 1 回は 2014幎に開催には玄 5,000 人が集たった。゜ヌシャルメディアは LGBTI 問題

に察する意識を高めるこずに貢献しおいるがLGBTI コミュニティを暙的ずしたヘむトス

ピヌチの媒䜓にもなっおいる。ミャンマヌには掻発な LGBTI 垂民瀟䌚が存圚する。ミャン

マヌLGBTI暩利ネットワヌクMyanmar LGBTI Rights NetworkはLGBTI の暩利を擁護

する玄 20 の垂民団䜓で構成されおいる。これらの垂民団䜓は政府から掻動蚱可を受けおい

るが脅迫や嚁嚇の察象になる可胜性がある。

3.112 DFAT のみるずころではミャンマヌの LGBTI の人々が瀟䌚で公的な差別を日垞

的に受けるリスクは䞭皋床である。たたミャンマヌの LGBTI の人々が性的指向たたは

ゞェンダヌ・アむデンティティに起因しお暎力を受けるリスクは䜎いず DFAT は芋おいる。

子ども

3.113 ミャンマヌの 1993 幎児童法Child Law (1993)は 16 歳未満を児童ず定矩しおお

りこれはミャンマヌが締玄しおいる児童の暩利に関する条玄ず矛盟しおいる。同法は刑事

的責任を問われる最䜎幎霢を 7 歳ず定めおおり囜際法の䞋で蚱容できるずされる 12 歳を

倧幅に䞋回る。これらの問題は児童暩利法Child Rights Lawの草案で怜蚎䞭であるず

DFAT は理解しおいる。同草案は本報告曞発行時点で議䌚で審議䞭であった。

3.114 ミャンマヌは匷制劎働ず性目的の人身売買の察象ずなる子どもたちを囜内倖に送

り出しおいる。政府は 2016 幎に店舗斜蚭および工堎で働くこずができる最䜎幎霢を 14

歳に匕き䞊げたが児童劎働は広く行われおいる。貧困のために芪は子どもを孊校に通わせ

るこずをやめ䞖垯の収入に貢献させようずする。郜垂郚では子どもは倚くの堎合露倩

商ごみ収集人レストランやカフェの接客係および家事劎働者ずしお働いおいる。地方で

は家族の蟲䜜業を日垞的に手䌝っおいる。子どもはカフェやその他の小芏暡ビゞネス蟲業

や建蚭セクタヌでたた物乞いを通じお匷制劎働や性目的の人身売買債務による束瞛を

含むの察象ずなりやすい。

3.115 タマドや EAOが子どもを兵士やその他の支揎任務で城甚するずいう報告もある。子

どもに察する重倧な違反を監芖し報告する正匏な仕組みである囜連の監芖および報告囜

別タスクフォヌスCTFMRCountry Task Force on Monitoring and Reportingはダンゎ

ンずマンダレヌを含め2017 幎に児童兵士城甚の苊情を 15 件受け取った本報告曞発行時

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点で怜蚌は終わっおいない。米囜囜務省はタマドおよび関連する垂民軍で子どもが

掃陀運搬炊事などの支揎任務を行っおいる 13 件の事䟋を報告した。こうした事䟋の 1

぀に200 人以䞊の子どもが関係しおいるずいう報告があった。政府は2012 幎の児童兵

士の城甚を䞭止する政府ず囜連間の共同行動蚈画に基づき2017 幎に 49 人の児童兵士を解

攟したが軍の任務を離れた子どもたちやCTFMR の公匏なプロセスを受けずに解攟され

た子どもたちはこうした事䟋がタマドによっお調査されおいる間職堎攟棄の眪で逮捕さ

れ投獄されるリスクにさらされおいる。䞀郚の EAO はタマドずの戊闘のために子どもた

ちを IDP キャンプなどから拉臎たたは城甚しおいる。児童兵士の城甚で知られる EAO は

KIA民䞻カレン慈善軍KNLAKNLA 平和協議䌚カレンニ軍Karenni Armyシャン

州軍南郚および UWSA である。瀟䌚犏祉・救枈再埩興省UNICEF および垂民瀟䌚組織

は解攟された子どもに瀟䌚埩垰サヌビスずサポヌトを提䟛しおいる。

3.116 子どもに察する家庭内暎力に぀いおは䜓眰を参照のこず。ロヒンギャの子どもたち

に察する暎力に぀いおはロヒンギャ暎力を参照のこず。

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4. 補完的保護の申立お

恣意的な生呜の剥奪

超法芏的殺害

4.1 超法芏的殺害は囜䞭で報告されおおり特に玛争地垯に集䞭しおいる。囜連事実調

査団によるず2016 幎ず 2017 幎にシャン州およびラカむン州で超法芏的殺害が行われ軍

事行動匷制劎働タマドが拘束しおいた人々の凊刑拘束䞭の死亡を参照EAO ず同じ

民族に暙的を絞った殺害が報告された。䟋えば2018 幎 7 月にTNLA の女性医垫 6 人が

タマドによる拘束䞭に超法芏的に殺害されたがタマドは関䞎を吊定しおいる。2017 幎 8

月のラカむン州での治安維持掻動䞭にタマドおよび BGP により超法芏的殺害が広範に行わ

れた。マりンドヌ郡区むン・ディンでは治安維持軍が少なくずも 10 人のロヒンギャ男性

を超法芏的に殺害した。集団墓地が発芋されるずタマドは殺害を認めたが殺害された男

性はテロリストだず䞻匵した。ラカむン州北郚の少なくずも 5 ぀の地域で2017 幎の暎力

事件の䞀環ずしお広く民間人が殺害されたずする信頌できる報告がありむン・ディンはそ

の 1぀であるロヒンギャ暎力を参照。

4.2 信頌できる報告によるずタマドの兵士は匷制劎働から逃れようずした匷制劎

働を拒んだあるいは劎働を続けるこずが身䜓的に䞍可胜になったこずを理由に意図的に

殺害を行った。䟋えば2017 幎 1 月にシャン州ムセMuse郡区で匷制運搬劎働で重い

物資を運ぶこずができなくなった 2 人の村民が殺害された1 人は撲殺もう 1 人は銃殺

ず䌝えられおいる。囜連事実調査団はEAO ず同じ民族で特に 18 歳から 40 歳の男性

がタマドにより殺害された耇数の事䟋を報告した。2016 幎 3 月シャン州マントン

Manton矀区でTNLA のメンバヌず思われるタアンTa'ang族の男性が銃殺されたず

芋られる。

4.3 超法芏的殺害はミャンマヌのその他の地域でも報告されおいる。2018 幎 4 月カ

レン州でタマドがKNLA の兵士ずバむクに乗っおいたカレン族のコミュニティ・リヌダヌ

で環境掻動家の Saw O Moo を銃撃し臎呜傷を負わせたずされる。タマドは同氏が地雷

を埋めおいた疑いがあるこずを根拠に犯行を吊定した。アムネスティ・むンタヌナショナ

ルによるず2017 幎 12 月にカダヌ州でカレンニ族の男性 4 人がタマドの兵士に殺害され

た。

匷制たたは非自発的倱螪

4.4 囜連事実調査団はタマドおよびミャンマヌ情報郚Myanmar Intelligence Office

通称 Sa Ya Paによる匷制倱螪の耇数の事䟋を報告した。倱螪は倚くの堎合拘束に関す

る手続き䞊の保護措眮を遵守しおいない状況で発生したずされる。このため家族は拘束

されおいる芪族が逃亡する釈攟されるたたは正匏な拘眮所に移送されるたで行方が分

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からないこずが倚くその期間は数週間や数カ月に及ぶこずもあった。タマドに逮捕された

たた戻っお来ず家族が居所を知らされないたたでいるケヌスもあった。マンシMansi

郡区のカチン族の IDP 2 人は2018 幎 1 月にタマドに逮捕されたず䌝えられた埌1 カ月

間行方䞍明でその埌村の近くのゞャングルで死䜓が発芋された。䌝えられるずころでは

タマドはコミュニティのリヌダヌに倱螪した IDP の捜玢を蚱可しなかった。囜連事実調査

団はたたタマドに拘束され家族が探したずころ死䜓で発芋されたずいう耇数の報告も受

けた。死䜓の倚くは埋められたり手銖をロヌプで瞛られたりしおいた。

4.5 アムネスティ・むンタヌナショナルず囜連事実調査団によるずEAO たたは反政府

グルヌプによる匷制倱螪の耇数の事䟋があった。匷制倱螪はタマドぞの協力や EAO ぞの

抵抗を理由に実行され自分たちの䜜戊ぞの参加を匷制する手段ずしおも行われた。アムネ

スティ・むンタヌナショナルによればラカむン州で 2017 幎 8 月に発生したラカむン族ず

ムロMro族の村民の匷制倱螪は ARSA によるものだった。2017 幎 10 月にシャン州

Nankham 郡区でTNLA はある若い男性を入隊させようずしたが䞍圚だったためその

男性の父芪を拉臎しその男性が戻り入隊するたで拘束したずされる。KIA もたた自分た

ちの掻動ぞの参加を匷制する手段ずしお民間人を拉臎したずの報告がある。䟋えばシャ

ン州クッカむKutkai郡区では入隊に抵抗した兄の効である 12 歳の少女を拉臎し人

質に取った。

拘束䞭の死亡

4.6 囜連事実調査団の報告によるずタマドによる拘束䞭に男女を問わず数倚くの民

間人ず EAO のメンバヌが殺害された。その䞀般的なパタヌンはタマドが個人を拘束し

職業および EAOずの関係あるいは EAOのメンバヌや拠点の所圚に぀いお尋問ししばし

ば拷問や虐埅をするその埌犠牲者を殺害するずいうものだった。2018 幎 1 月カチン州

タナむ郡区でタマドず KIA ずの衝突埌にタマドに拘束されおいた 5 人の男性がタマドの

兵士に銃で撃たれ臎呜傷を負ったずされる。2016 幎 11 月タマドの兵士はシャン州ム

セ郡区の軍キャンプで少なくずも 80 人の男性を逮捕拘束したずされる。タマドず北郚同

盟ずの戊闘䞭に逃亡しようずした 90 歳の男性がタマドにより殺害されたずいう目撃者の報

告もある。

4.7 譊察に募留されおいる間に死亡したずいう報告もあった。䟋えばMNHRC は

2018 幎 9 月にダンゎン譊察で尋問を受けおいた男性が殎り殺された事件に぀いお調査を

行っおいるずされる。MNHRC はたた2018 幎 8 月に゚ヌダワディ管区で持網を盗んだ疑

いのある男性が譊察募留䞭に死亡した事䟋も調査し関䞎した捜査官ず譊察官に察し措眮を

講じるよう内務省に勧告したずされる。

死刑

4.8 1988 幎以降ミャンマヌでは死刑は執行されおいないが裁刀所は匕き続き 1898

幎刑事蚎蚟法Code of Criminal Procedure (1898)第 368条に基づき死刑刀決を䞋しお

いる。殺人麻薬密売薬物保持に぀いおは匷制的に死刑刀決が䞋される。地方裁刀所で

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死刑刀決を受けた犯眪者は高等裁刀所に控蚎するこずができる。2018 幎 7 月の刑務所局

Prisons Departmentの報告によるず2016 幎以降死刑刀決を受けた 66 人の犯眪者のう

ち 33 人が控蚎した。最終手段ずしお犯眪者は倧統領の恩赊を嘆願するこずができる。テ

むン・セむン政暩2011幎から 2016幎以降死刑が終身刑に枛刑された事䟋はない。

拷問

4.9 刑法は拷問を犁じおいるが囜内の情報筋によるずタマドおよび譊察は自䟛

やその他の情報を匕き出すために拷問手段を匕き続き甚いおいる。最も倚甚される拷問方法

は殎打食事・氎・睡眠の剥奪ずされる。

4.10 党般に圓局による拷問やその他の虐埅は玛争地域においおEAO のメン

バヌたたは支持者ず疑われる人々や軍事行動に参加しおいる人々に察しお最も頻繁に行わ

れる傟向がある。囜連事実調査団はカチン州ずシャン州での軍事行動パトロヌル匷制

劎働䞭の拷問の䞻たる加害者はタマドの兵士であるこずを確認した。堎合によっおは

Pyithu Sitタマドの蚓緎を受けた民間人の歊装集団で通称「People's Militias」などの垂民

軍たたは Sa Ya Pa が同行したずされる。囜連事実調査団の説明によるずカチン州および

シャン州における拷問の犠牲者は倧半が 18 歳から 40 歳の「戊闘幎霢」の男性でタ

マドの玛争盞手の戊闘員ず同じ民族であるこずが倚い。

4.11 䟋えば 2017 幎 6 月にタマドはシャン州 Namhsan 郡区で TNLA のメン

バヌず疑われる男性を拘束し拷問したずされる。この男性は拷問を受けたずされる日の

翌日に発芋されTNLA の制服を身に付けおいた。囜連事実調査団はたたEAO に協力しお

いるず非難された幎配の男性倚くは村の行政職員やコミュニティ・リヌダヌが拷問を

受けた事䟋を報告した。2017 幎 8 月タマドの兵士はシャン州クッカむ郡区でTNLA

のメッセンゞャヌず疑われた幎配の男性 IDP を拷問したずされる。䌝えられるずころでは

この拷問は耇数の堎所で 24 時間以䞊続き激しく殎打する瞄で瞛るホットワックスに

よる火傷手足を折るなどを䌎う尋問が行われた。カチン州ずシャン州では女性ず子ども

も匷姊やその他の性的暎力などタマドによる拷問の察象ずなったずされる。こうした事䟋

では通垞EAO の掻動に関する情報や䟛述を埗るためたたはタマドの敵察者に同調した

眰ずしお拷問が行われた。

4.12 ラカむン州で圓局および䞀郚の民間人がロヒンギャの人々子どもを含むに

察しお拷問を行ったずいう信頌できる報告もありその倧半は 2017 幎 8 月 25 日頃に発生

しおいるロヒンギャ暎力を参照。米囜囜務省によるずバングラデシュでむンタ

ビュヌを行ったロヒンギャ避難民の 10 人に 1 人は2017 幎の治安維持掻動䞭にタマドの

兵士ず民間人がロヒンギャに察しお身䜓を切断する行為や拷問ず考えられる行為を行うのを

目撃しおいた。身䜓を切断する行為には自癜を匷芁するために内臓を切り取っお匕き出

す四肢手足を切断する爪を匕き抜く髭や性噚を燃やすこずや焌き殺すこずなどが含

たれた。米囜囜務省がむンタビュヌした 33 人のロヒンギャによるず治安維持掻動䞭に

凊眰たたは尋問の䞀環ずしお戞倖に䜕時間も出されたロヒンギャのグルヌプもいた。8 月

25 日の事件発生の前から刑務所に収容されおいたロヒンギャも特に尋問䞭に拷問を経隓

したり目撃したりした。アムネスティ・むンタヌナショナルはロヒンギャの男性 17 人ず

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圓翻蚳は出入囜圚留管理庁による仮蚳であり正確には原文に圓たっおください。 た

た今埌圓仮蚳は粟査の䞊倉曎されるこずがあり埗るこずにご留意ください。

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10 代の少幎 2 人が8 月 25 日頃にラテヌダりンおよびブティダりン郡区の BGP 拠点で拘

束されおいる間に拷問を受けた事䟋を報告した。尋問䞭に拘束者は激しく殎打され火傷

を負わされ長時間にわたっお無理な姿勢を匷いられた。少なくずも 5 件の事䟋で性噚を

焌く切断するなどの性的暎力があった。䜕日も氎を䞎えられず1 週間以䞊食事を䞎えら

れない拘束者もいた。アムネスティ・むンタヌナショナルず米囜囜務省によれば圓局は拷

問の事件を調査するこずも加害者ずされる人物を凊眰するこずも殆どなかった。米囜囜務

省はさらに圓局はタマドや譊察による拷問の疑いを調査するこずも加害者ずされる人物

を凊眰するこずも殆どなかったず指摘した。

残虐非人道的もしくは䟮蟱的凊遇たたは刑眰

恣意的な逮捕および拘束

4.13 刑事蚎蚟法は24 時間を超える募留には裁刀所の蚱可を埗るこずを矩務付けおい

る。2017幎圓局は非合法結瀟法Unlawful Associations Actを䜿甚しお少数民族や宗

教的少数掟の地域を䞭心に恣意的な逮捕を行った。同法は受刑者が圓初の刑期を終えた

埌に圓局が刑期を延長するこずを認めおいる。同法はたた囜の䞻暩や安党治安安寧を

脅かす行為を行っおいるたたは行う可胜性があるず圓局が確信できる堎合眪状も裁刀も

なしに容疑者を募留するこずを認めおいる。米囜囜務省によるず文民政府もタマドも同法

を広矩に解釈し掻動家孊生リヌダヌ蟲業埓事者ゞャヌナリスト人暩擁護者を募留

しおいる耇数の事䟋があった。たた政府は䞀般に被募留者が 2 週間の公刀前募留期間よ

り前に募留の法的根拠に異議を申し立おるこずを認めなかったずされる。

4.14 囜連事実調査団の報告によるずラカむン州で BGPおよびタマドによるロヒンギャ

に察する恣意的な逮捕および募留は広く行われおいた。2016 幎 10 月から 2017 幎 8 月の間

にラカむン州北郚でロヒンギャの恣意的逮捕が増加したこずが浮き圫りになり同時期に治

安郚隊のプレれンスが高たったこずず䞀臎しおいる。䌝えられるずころでは逮捕者の倧半

は自身の掻動や ARSAメンバヌに関する情報に぀いお尋問され釈攟されるためには賄賂

が芁求された。囜連事実調査団はカチン州およびシャン州での民間人の倧量逮捕ず募留に

぀いおも報告した。逮捕ず募留は匷制劎働のためず民族歊装組織ずの関係が疑われるため

であった。犠牲者の倚くは逮捕の理由に぀いお説明されず裁刀にかけられるこずもな

かったずされる。

䜓眰

4.15 䜓眰は家庭孊校および刑事斜蚭では合法である児童法第 66 条は「芪教垫た

たは子どもを支配する暩利を持぀その他の人物による蚓戒」を定めおいる。刑法第 89 条は

「12 歳未満の子どものために善意で行われるこずはすべお・・・それによっお生じる可胜

性のある危害を理由に犯眪ずはならない」ず芏定しおいる。孊校での䜓眰を犁止する政府指

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圓翻蚳は出入囜圚留管理庁による仮蚳であり正確には原文に圓たっおください。 た

た今埌圓仮蚳は粟査の䞊倉曎されるこずがあり埗るこずにご留意ください。

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什はこれらの法埋ず矛盟しおいる。2017 幎に米囜囜務省は䜓眰は子どもに察する懲眰

の手段ずしお䟝然ずしお広く䜿甚されおいるず報告した。

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圓翻蚳は出入囜圚留管理庁による仮蚳であり正確には原文に圓たっおください。 た

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5. その他の考慮事項

囜家の保護

5.1 憲法は囜民に察し「人皮出生信仰公的立堎地䜍文化性および貧富」

を理由ずした差別からの自由を保障しおいる。しかしながら囜民を差別から守るための具

䜓的な保護に぀いおは法埋で殆ど芏定されおおらず囜民が差別に察する補償を远求する方

法も限られおいる。さらに法埋は垂民暩を持たない者ロヒンギャを含むを保護しおい

ない。

5.2 囜の保護を受けられるか吊かは状況に巊右され必ずしも宗教や民族に基づいお決

定されるものではない。ミャンマヌでは人口の過半数を占めるビルマ族仏教埒が治安郚隊

を含む公共サヌビスを独占しおいるこずず反ムスリム感情が蔓延しおいるこずからむス

ラム教埒特にロヒンギャが有効な囜の保護を受けるこずは困難ずなっおいる。

軍

5.3 タマドは陞軍海軍空軍で構成され総垥は囜軍叞什官である。囜軍叞什官

は軍が少なくずも 11è­°åž­äž­ 6議垭を支配する囜防安党保障評議䌚National Defence and

Security Councilによっお遞出される。囜軍叞什官の暩限は広範にわたり副倧統領 1

名防衛内務囜境問題の各省倧臣および議䌚の軍人代衚議員の芁職任呜暩を有しおい

る。憲法は囜軍叞什官による決定は最終的なもので非垞事態においおは囜軍叞什官が立

法行政叞法のすべおの暩限を行䜿するず芏定しおいる。公匏な数字は明らかにされおい

ないが信頌できる情報筋によるずタマドの芏暡は 30䞇人から 50䞇人ず掚定される。囜

家予算に占める軍事費の割合に぀いおも掚定倀にばら぀きがあるが13%から 14%ずの掚

定が倧半である。軍には他の資金源もあるため実際の軍事予算は確認できない。

5.4 公匏には城兵制床はなく軍は志願兵で構成されおいるずみなされる。しかしなが

ら囜内の情報筋によるず䞀郚の兵士たちは刑事䞊の有眪刀決を回避するためたたは

貧困から逃れるために入隊を䜙儀なくされおいる。ミャンマヌは児童の暩利に関する条玄を

批准しおおり近幎入隊時点で 18 歳未満の児童を陀隊させる措眮を講じおいる2012 幎

から。子どもず歊力玛争に関する囜連事務総長幎次報告曞UN Secretary-General Annual

Report on Children and Armed Conflictによるず2012幎の児童兵士の城甚防止に関する

囜連ずの合同行動蚈画に基づいお 101 人の児童ず青幎がタマドから解攟された。しかしなが

ら近幎では枛っおはいるものの特に玛争地域においおタマドが成人ず子どもを問わず時

ずしお匷制劎働をさせおいるずいう報告が続いおいる子どもを参照。

5.5 政府が特別緊急事態を宣蚀したラカむン州におけるコミュニティ間暎力の最䞭コ

ミュニティ保護の圹割を第䞀矩的に担ったのは譊察でなくおタマドであった。しかしなが

ら保護を求めるむスラム教埒の支揎を拒吊するラカむン族による激しい攻撃を支持す

る過激な暎力を䜿甚するなどタマドはコミュニティを保護しおいないずする信頌できる

報告があるロヒンギャ暎力を参照。囜際危機グルヌプInternational Crisis Groupを

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圓翻蚳は出入囜圚留管理庁による仮蚳であり正確には原文に圓たっおください。 た

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含む耇数の信頌できる情報筋によるずタマドは 2016 幎の暎力事件以降ラカむン州で反

政府勢力に察抗するための「4 ぀の分断four cuts」戊略1960 幎代に最初に策定を実

斜したずされる。「4 ぀の分断」ずは民族自決のために闘う EAO の食料資金情報およ

び倧衆の支持を断぀こずである。この戊略は玛争地域における民間人を盎接暙的にしおい

るずしお人暩団䜓により非難されおいる。カチン州およびシャン州北郚でタマドは玛争地

域で民間人を保護しおいないずの報告がある。䟋えば食料や救揎物資の配絊は KIA 戊闘員

を支揎するずいう理由でカチン州の玛争地域コミュニティに配絊を行っおいない。

5.6 ミャンマヌ政府においお過去に軍が果たしおきた圹割から軍関係者は人暩乱甚

の告発に関する蚎远を免れる傟向がある。近幎囜家法の䞋で兵士が殺人で有眪刀決を受け

た事䟋がいく぀かあるが若い軍人が関䞎しおいるこずが倚く刑期は短い。タマドに察す

る最も著名な有眪刀決ずしおロむタヌ通信によるむン・ディンの虐殺の報道を受けお

2018幎 4月に 7人の兵士に犁固 10幎ず重劎働刑の刀決が䞋されたメディアおよび超法芏

的殺害を参照。これは治安郚隊がロヒンギャに察する暎力で責任を問われた初めおの事䟋

である。2018 幎 9月囜連事実調査団は2017 幎 8 月のラカむン州での囜軍叞什官ず 5 人

の将軍の行動に関し倧量虐殺人道に察する犯眪戊争犯眪で蚎远するよう求めた。

5.7 タマドは特にロヒンギャに察するヘむトスピヌチの拡散にも盎接関䞎しおいる。

フェむスブックのサむバヌセキュリティ・ポリシヌの責任者は「ミャンマヌ軍に盎接結び

぀くプロパガンダを密かに拡散しようずする明確で意図的な詊み」が芋぀かったず述べ

2018幎 8月に囜軍叞什官を含むタマド高官の耇数のアカりントを削陀した。

5.8 党䜓ずしおDFAT はタマドは䞀郚の民間人に保護を提䟛しおいるがラカむン

州のロヒンギャやカチンおよびシャン州の民間人などには保護を提䟛しおいないずみおい

る。たたタマドは通垞凊眰を受けずに行動しおいるず DFAT はみおいる。

譊察

5.9 ミャンマヌ譊察は玛争・䌑戊地域以倖での法の執行を担っおおり軍が任呜する内

務倧臣の盎属䞋に眮かれおいる。党囜の譊察官の数は 75,000 人で州・管区ごずに地域の

譊察がある。ラカむン州では BGP が掻動しおいる。BGP はミャンマヌずバングラデシュの

囜境地域の治安維持を担圓し怜問所を運営しロヒンギャおよびその他の䜏民の州内の移

動を蚘録しおいる。

5.10 法芏範の匱さはミャンマヌにおいお効果的な囜の保護を劚げる重芁問題である。

歎代の政府は法治の改善法・秩序制床改革を公玄しおきた。しかしながら犯眪の犠牲

者が保護たたは補償を求める手段は殆どない。譊察郚隊はしばしば資金や人員・蚭備が䞍足

し蚓緎も十分に行われおおらずこのこずが譊察の胜力や察応力に悪圱響を及がしおい

る。犯眪の倧半は通報されず捜査されない。女性譊官は党䜓のわずか 8%皋床である。女

性の犠牲者は匷姊や人身売買などの犯眪を男性の譊官に話すこずを躊躇する文化があるた

め女性譊官の少なさが匷姊や人身売買などの犯眪捜査の劚げずなる可胜性がある。

5.11 譊察の保護を求めるには蚎え手続のために公匏身分蚌明曞類が必芁である。埓っ

おロヒンギャなど適切な蚌明曞類を持たない者はしばしば譊察に蚎えるこずができな

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圓翻蚳は出入囜圚留管理庁による仮蚳であり正確には原文に圓たっおください。 た

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い。しかもラカむン州の地方行政機関ず譊察はほが党員がラカむン族仏教埒である。譊

察官が䜎い絊䞎を補うために民間人に金銭を匷芁するこずは日垞的で犯眪捜査の実斜のた

めに犯眪の犠牲者に高額の賄賂を芁求するこずが少なくないずされる。トランスペアレン

シヌ・むンタヌナショナルが 2017 幎に発衚した調査結果によれば譊察に通報したミャン

マヌ囜民の 49%が賄賂を払っおいた。腐敗ず匷芁は特にラカむン州のロヒンギャロヒ

ンギャ移動の自由を参照やその他の少数掟グルヌプLGBTI を参照に察しお暪行しお

いる。

5.12 譊察が民間人を保護しおいないずいう信頌できる報告がある。䟋えば2017 幎 8 月

のラカむン州北郚の治安維持掻動では地域譊察はロヒンギャの犠牲者を保護するこずがで

きなかったか保護しようずしなかったずされる。ただし他の民族集団やその財物に察し

おは譊察の保護がある。譊察はたたラカむン州で耇数の事䟋で民間人に察しお過床の暎力

を甚いたずされおいる。米囜囜務省はBGP が単独でたたタマドず連携しお 2017 幎 8 月

以降ロヒンギャに察しお暎力を振るったず報告しおいるロヒンギャ暎力を参照。ロむ

タヌ通信の報道によるず準譊察組織がロヒンギャの男性 10 人を恣意的に逮捕しお凊刑す

るなどむン・ディンでの軍事行動を支揎した。この報道ロむタヌ通信のゞャヌナリスト

2 人の逮捕に぀ながった。メディアを参照は写真や準譊察の蚌蚀など信頌できる蚌拠

の裏付けがあった。BGP は 2016 幎の治安維持掻動でのロヒンギャに察する暎力にも関䞎し

おいた。譊察はロヒンギャの民間人を殎った眪で 1 人の譊官を降栌したずされる。この様

子は録画されYouTube に投皿された。捜査の詳现は公にされなかった。2018 幎 1 月譊

察はラカむン州 Mrauk-U で仏教埒の祝祭を犁止する政府呜什ぞの反察を衚明する抗議者

の矀衆に発砲しラカむン族 7人を殺害した。

5.13 譊察の䞍法行為の調査は透明性が欠劂しおいるこずが倚い。譊察官の告発を成功

させるためには譊察の銖脳郚たたは著名人物のサポヌトが必芁である。軍が譊察を支配し

おいるため譊察は政治的干枉も受ける。ロむタヌ通信のゞャヌナリストワ・ロンWa

Loneずチョヌ・゜り・りヌKyaw Soe Ooの事䟋メディアを参照では譊郚埌

に 1995幎譊察芏埋維持法Police Force Maintenance of Discipline Law (1995)に違反し

た眪で犁固 1 幎を宣告されたの蚌蚀など譊察によるでっち䞊げの有力な蚌拠がある。垂

民瀟䌚団䜓もたた2017 幎にダンゎンで発生したコヌ・ニヌ氏の事件で譊察が意図的に

捜査を手加枛したず報告しおいる人暩組織を参照。

5.14 党䜓ずしお民間人特にラカむン州のロヒンギャに察する囜の保護提䟛ずいう点

で譊察の胜力は限られおおり腐敗の察象ずなりやすいず DFAT はみおいる。譊察の行動

は䞍凊眰に付されるのが通䟋である。

叞法

5.15 ミャンマヌの民間法廷は 4 ぀のレベルに分かれおいる。連邊最高裁刀所14 の州・

管区高等裁刀所67 の地方・自治区管区裁刀所324 の郡区裁刀所である。憲法は

囜防関係者が関䞎する事件を独自に審刀する軍事裁刀所を定めおいる。州・管区レベルで

は民事問題は叞法制床ではなく官僚によっお取り扱われるこずが倚い。刑事事件は村の治

安刀事の審理に委ねるほか州や連邊裁刀所に䞊蚎するこずができる。

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5.16 政府が連邊叞法組織の䞊玚職を任呜するため叞法制床は長らく政治的偏りの圱を

匕きずっおおり裁刀官は通垞自己の立堎を独立的ずはみおいない。最高レベルの叞法機

関は憲法裁刀所であり通垞は法案の審理を取り扱う。憲法は憲法裁刀所の決定を保護し

おいるが憲法裁刀所刀事は政府が任呜する。個々の憲法裁刀所刀事の決定は同刀事の退

任埌に再考に付すこずができる。2012 幎憲法裁刀所刀事党員が退任を匷いられたがこ

の䟋にも叞法党䜓の独立性の欠劂が珟れおいる。憲法および法什に叞法の独立が芏定されお

いるが実際には腐敗および独立性の欠劂は続いおおりミャンマヌの叞法制床にずっお重

倧な課題ずなっおいる。トランスペアレンシヌ・むンタヌナショナルの 2017 幎の報告によ

るず裁刀所を利甚したこずのあるミャンマヌ囜民の 39%は賄賂を払っおいた。

5.17 政府ず法曹界の双方が叞法制床改革に取り組んでいるが改革が有意な成果を䞊げ

るには長い時間が必芁であろう。䞀般囜民の叞法に察する信頌は極めお䜎レベルであり犯

眪の犠牲者が法的手段に蚎えるこずは少ない。2016幎法埋扶助法Legal Aid Law (2016)

は貧しい人々ぞの法的支揎の提䟛を芏定しおいるが貧困の基準は州や管区によっお異な

る。法埋扶助協䌚は州・管区の高等裁刀所および政府によっお組織されおいる。

5.18 憲法は二重の危険double jeopardyに察する保護を芏定しおいる。憲法第 374

条は「管蜄裁刀所により有眪たたは無眪刀決を受けた者は䞊玚裁刀所が刀決を無効ずし

再審理を呜じる堎合を陀き再審理を行うこずはできない」ず定めおいる。同様の芏定が

2010幎連邊叞法制床法Union Judiciary Law (2010)第 6条にもある。個人が異なる郡区

で同じ犯眪に぀いお眪を問われるケヌスが報告されおいる。

5.19 DFAT はミャンマヌの叞法は匱䜓であり囜の保護を提䟛する胜力は限られおい

るずみおいる。政治的にデリケヌトで既埗暩益や治安掻動が絡む問題では叞法が独立性に

基づく結論を䞋すこずに信を眮くこずはできない。DFAT はたた叞法内郚の腐敗が公正な

裁刀の履行に圱を萜ずす可胜性があるずみおいる。

拘留ず刑務所

5.20 内務省の矯正局Correctional Departmentはおよそ 40 の刑務所ず 50 の劎働収

容所正匏名称は「蟲業・家畜飌育職蚓緎センタヌ」および「補造センタヌ」を運営しお

おり掚定 6 䞇人の囚人が収容男性 5 䞇人女性䞇人が別の斜蚭に収容されおいる。

䞀郚の刑務所では公刀前被募留者が既に有眪刀決を受けおいる受刑者ず䞀緒に収容され

政治囚が䞀般の囚人ず䞀緒に収容されおいるず䌝えられる。子どもず LGBTI コミュニティ

の人々は通垞別の棟に収容されおいる。

5.21 2018 幎 4 月政府は倧統領の恩赊を発衚し8,000 人以䞊の受刑者を釈攟した。そ

の倧半は薬物犯眪により服圹しおいたが36 人の政治囚も含たれおいた。2018 幎 5 月む

スラム教埒で宗教の垣根を超えた掻動家のゟヌ・ゟヌ・ラッZaw Zaw Lattずプむン・

ピュヌ・ラッPwint Phyu Lattを含む 259人の囚人が釈攟された。2018幎 12月時点で

35 人の政治囚が服圹し56 人が政治掻動の裁刀を埅぀間募留されおいた。236 人は刑務所

の倖で政治掻動の裁刀を埅っおいた。

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圓翻蚳は出入囜圚留管理庁による仮蚳であり正確には原文に圓たっおください。 た

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5.22 赀十字囜際委員䌚ICRCInternational Committee of the Red Crossは刑務所

および劎働収容所の芖察を蚱されおいるがラカむン州ずカチン州では立ち入りが制限され

おいる。ICRC の報告曞は極秘ベヌスで刑務所圓局ず共有されICRC は政府ず協力しお刑

務所の状況改善に取り組んでいる。MNHRC もたた政府の蚱可を埗おラカむン州北郚を

含む刑務所ず拘眮所を蚈画的に査察しおいる。

5.23 囜内の情報筋によるず刑務所ず劎働収容所の状況は劣悪で拘束具が広範に䜿甚

されおいた。刑務所の過密状態は未解決の問題である。2017 幎の MNHRC の報告による

ず30 カ所の刑務所の合蚈収容胜力は 31,500 人だったが50,000 人以䞊が収容されおい

た。政府は囜内最倧のむンセむン䞭倮刑務所Insein Central Prisonに 2018幎 6月時点で

12,000 人が収容されおいるず発衚したが同刑務所の収容胜力は 10,000 人である。䞀郚の

刑務所には医療棟があり公立病院ぞの玹介制床があったが通垞囚人たちは医薬品や保

健医療サヌビスがなかなか受けられない状況にある。刑務所でも劎働収容所でも腐敗が暪行

しおおり囚人は氎囚人服その他の生掻必需品を手に入れるためにあるいは他の受刑

者を監督する暩限を䞎えおもらうために看守に賄賂を莈っおいるずされる。通垞法定代

理人は刑務所でクラむアントに接芋するこずが蚱されおいる。受刑者の家族は䞖垯リストを

圓局に瀺し家族であるこずを蚌明できる堎合に限り蚪問が認められおいる。ただし囜内の

情報筋によるずラカむン州北郚では匁護士ず家族の蚪問は認められおいない。

5.24 2015 幎以来新しい刑務所法が議䌚で審議されおいる。2018 幎 3 月ミャンマヌ

の人暩状況に関する囜連特別報告者は同法案は拷問およびその他の残虐非人道的たた

は尊厳を損なう凊遇たたは刑眰に関しお囜際基準を満たしおおらず刑務所を独立の立堎か

ら監芖する仕組みがないず懞念を衚明した。

囜内移転

5.25 憲法第 355 条は囜民の「ミャンマヌ連邊内の任意の堎所に法埋に埓っお定着し居

䜏する」暩利を保護しおいる。垂民暩を持たない者ず玛争地域の民間人を陀き囜内移動の

自由は通垞認められおいるロヒンギャ移動の自由およびラカむンカチンおよびシャン

州における移動の制限を参照。2016幎に2012幎小区・村管理法Ward or Village Tract

Administration Law (2012)が改正され宿泊客の登録矩務は個人宅に 1 カ月以䞊滞圚す

る宿泊客のみに適甚されるようになった。玛争が発生しおいる州の䜏民は通垞他の地域の

䜏民に比べお移動の自由が制限される。

5.26 囜際移䜏機関IOMInternational Organization of Migrationによるず2014幎に

940 䞇人人口の 20%が囜内で移䜏した。移転の理由はより良い経枈・ラむフスタむ

ル・教育機䌚の远求など倚皮倚様である。より良い生蚈の機䌚を求めお移動する季節的

移䜏ルヌトが定着しおいる。2015 幎の総遞挙ずそれに䌎う経枈倉化は地方から郜心ぞの

移䜏を促す倧きな芁因ずなっおいる。少数民族の䞭にはビルマ語を解さない者もいるため

ビルマ語圏ぞの移転は実質的に困難で移転先の遞択肢は蚀語が共通する地域に限定されや

すい。玛争地域の IDP は IDP キャンプに自発的に移動する堎合ず匷制的に移動させられ

る堎合があるずの報告がある。いったんキャンプに居䜏するずIDP は通垞移動を制限さ

れる。

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圓翻蚳は出入囜圚留管理庁による仮蚳であり正確には原文に圓たっおください。 た

た今埌圓仮蚳は粟査の䞊倉曎されるこずがあり埗るこずにご留意ください。

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5.27 ロヒンギャず玛争地域の民間人を陀き囜民の倧半は各自の財政状況に応じお囜

内を移転するこずができるず DFATはみおいる。

ラカむンカチンおよびシャン州における移動の制限

5.28 2012 幎の暎力事件以降ラカむン州での正匏な移動制限はロヒンギャの人々に加

えおカマン族ずその他のむスラム教埒に拡倧されたロヒンギャ移動の自由を参照。倚

数掟民族のラカむン族を含むその他の民族・宗教集団は自身の経枈的な䜙裕の範囲内で抂

ね移動の自由を享受しおいる。ラカむン族はコミュニティ間の緊匵の高たりなどを理由

にむスラム教埒の村ぞの旅行を自ら制限する堎合がある。

5.29 囜連事実調査団の報告によるずカチン州ずシャン州では怜問所や曞類チェッ

ク倜間倖出犁止什など様々な移動の制限が課されおいる。たた戊闘や地雷などで安党

が脅かされおいるため自ら移動を制限する堎合もあるずされる。EAO 発行の身分蚌明蚌

を保持する人々の移動が最も制限されおいるずの報告がある。

䞖垯登録リスト

5.30 小区・村管理法に基づき党囜の村および小区の行政官Village and Ward Tract

Administratorは出生および死亡の情報を収集・登録し䞖垯リスト䞊で個人を远加・削

陀するこずを矩務付けられおいる。したがっお移転や結婚など倉曎があればすべお郡区総

務局Township Administration Officeに報告する矩務がある。手続きに必芁ずされる曞類

および金額は管蜄法域により異なる。䟋えばアムネスティ・むンタヌナショナルの

2017 幎の報告によればラカむン州で個人をある䞖垯から別の䞖垯に移すには既存の䞖

垯リストの写し婚姻蚌明曞身分蚌明蚌の写し小区たたは村の圓局からの掚薊状が必芁

である。圓局からの芁請があればリストの写しも提瀺しなければならない。䞖垯リストは入

囜管理・人口省Ministry of Immigration and Populationず内務省により発行され曎新さ

れる。

5.31 身分蚌明蚌の発行孊校ぞの入孊特に䞭等孊校以䞊のレベルサヌビスの利甚

保健医療電気・氎など結婚および旅行蚱可には䞖垯登録が必芁である。2015 幎に

TRC が無効ずなっお以来ロヒンギャ垂民暩および囜籍 ID カヌドを参照倚くのロヒ

ンギャにずっお䞖垯リストが身分を蚌明する唯䞀の文曞ずなっおいる。

5.32 ラカむン州北郚では䞖垯リストは倖囜人䞍法入囜防止委員䌚Committee for the

Prevention of the Illegal Immigration of Foreigners通称 Ma Ka Paず BGPにより毎幎曎

新されるず䌝えられ最近では 2018 幎に曎新された。囜内の他の地域では幎次調査は

行っおいない。2017 幎のアムネスティ・むンタヌナショナルの報告によるず幎次チェッ

クの際に䞍圚だった䜏民が旅行蚱可なく䞖垯リストから削陀されおいる事䟋があった。た

た䞖垯リストから削陀された埌に海倖から垰囜した人々は逮捕されお入囜法違反で有眪

ずなるリスクにさらされおいるずの報告もあった。䞖垯リストから削陀されないようにする

ために賄賂を莈っおいるずされるがその費甚は珟地の基準からするず高額ず考えられおい

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圓翻蚳は出入囜圚留管理庁による仮蚳であり正確には原文に圓たっおください。 た

た今埌圓仮蚳は粟査の䞊倉曎されるこずがあり埗るこずにご留意ください。

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る。ラカむン州䞭郚では2012 幎の暎力事件以降䞀郚の䞖垯リストが曎新されおいない

ずの報告がある。2017 幎にアムネスティ・むンタヌナショナルは2016 幎以降ロヒン

ギャの人々にずっお䞖垯リストに出生を远加登録するこずはたすたす困難になっおいるず指

摘したロヒンギャ垂民暩および出生および死亡蚌明曞を参照。

5.33 登録されおいないこずが刀明した堎合最長 7 日間の譊察拘留に凊される。拘留期

間䞭に被拘留者は䞖垯に垰属するこずを立蚌し䞖垯筆頭者に䞖垯リストに登録しおもら

わなければならない。䞖垯筆頭者が未登録者を䞖垯員であるず認めなかった堎合に぀いおは

䞍明でありDFAT では䞍正確な登録で凊眰が課せられる頻床や凊眰の䞀貫性に぀いお

情報を埗おいない。囜連事実調査団は治安維持掻動の埌にミャンマヌを離れたロヒンギャ

の倧半は埓前の居䜏を蚌明する曞類を持っおいる可胜性は䜎いず刀断した。

垰還者の取扱い

出入囜手続き

5.34 囜際空枯はダンゎンマンダレヌネヌピヌドヌの 3 ぀である。ミャンマヌのパ

スポヌト保有者のチェックむンず入囜手続きは基本的には囜際暙準手続きず類䌌しおい

る。空枯職員が予玄内容を確認しパスポヌトの氏名ず旅客名簿の氏名を照合する。皎関お

よび入管職員が手荷物を入念に怜査し入管職員がパスポヌトの写真ずパスポヌト所持者が

同䞀人物か吊かを確認しパスポヌトをスキャンする。譊察ず入管の身元確認システムは統

合されおいない。

5.35 陞路によりミャンマヌず倖囜ずを行き来するこずはタむラオス䞭囜むンド

の限られた数の正匏な囜境怜問所に限定されおいる。囜境怜問所は殆どあるいはたったく

通知なく閉鎖されるこずがあり入囜は囜境沿いの州もしくはその隣接地域たたは囜境

沿いの町の䜏民に限られる。しかし監芖されおいない囜境地域が長く䌞びおおりそこでは

非公匏な越境が発生しおいる。「無人地垯no man's land」ずしお知られるミャンマヌずバ

ングラデシュの囜境地域はミャンマヌ領土の䞀郚ずみなされおいる。

5.36 2017 幎 8 月の暎力事件の埌ラカむン州からの海路による䞍定期な移動が報告され

た。2018 幎 4 月ず 5 月2 月にシトりェ郡区からボヌトで出発した埌むンドネシアのア

チェAceh州で登録された 5 人のロヒンギャに぀いお DFAT は話を聞いたがその内容

は矛盟しおいた。このグルヌプは圓初ミャンマヌ海軍がボヌトを劚害し7 人の乗員を殎

打・殺害しボヌトの゚ンゞンを取り倖したず蚎えた。その埌このグルヌプはミャンマヌ

海軍がボヌトを劚害し成人男性に身䜓的暎行を加えボヌトの゚ンゞンを取り倖した埌

行方䞍明の乗員は岞に向かっお泳ごうずボヌトを離れたず説明した。ミャンマヌ海軍はボヌ

トを劚害しおいないず吊認した。2018 幎 11 月ミャンマヌ圓局はミャンマヌ海域内で 4

隻のボヌトを劚害した。4 隻はすべおラカむン州を出発しおマレヌシアかむンドネシアに向

かうボヌトだった。乗員の倧半はシトりェ郡区のロヒンギャでいずれの堎合も拘束され

尋問され出発枯に戻された。DFAT の理解しおいるずころでは䜕人かの乗員は出囜の

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圓翻蚳は出入囜圚留管理庁による仮蚳であり正確には原文に圓たっおください。 た

た今埌圓仮蚳は粟査の䞊倉曎されるこずがあり埗るこずにご留意ください。

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䞻な理由は仕事を芋぀け良い医療を受けるためだず説明した。乗員はミャンマヌ法の䞋で起

蚎されおいなかったず䌝えられる。

5.37 2019 幎 2 月UNHCR はAA ずタマド間の衝突が発生しおからバングラデシュ

に逃れる人々の数がやや増加しおいるず報告した。この䞭には軍事行動を逃れたずされる

ラカむン族ずチン族が含たれおいた。

垰還者の状況

5.38 ミャンマヌの劎働・入囜管理・人口省Ministry of Labour, Immigration and

Populationは垰還者の面接実斜責任を負っおいる。ただしロヒンギャの垰還者は瀟䌚

犏祉・救枈再埩興省が管理するロヒンギャの垰還者の状況を参照。DFAT はこれらの

面接が実斜される頻床や政府治安圓局がいかなる皮類の情報を埗おいるか埗おいるか吊

かを含めおに぀いおは了知しおいない。

5.39 支揎を埗お正匏な垰還プロセスを経お自䞻的にタむからミャンマヌに戻る避難民

䞻にカレン族は「囜籍の怜蚌」を受ける。この手続きはCSC囜籍 ID カヌドを参

照が発行されるたでに 1 幎かかるこずがある。CSC があればミャンマヌで暩利を行䜿

しサヌビスを利甚するこずができる。ミャンマヌ政府タむ政府UNHCR および IOM

は2016 幎以降164 人のミャンマヌ難民のタむからの正匏な自䞻垰還を実珟させた。こ

の䞭には 2018 幎 5 月に垰還した 93 人が含たれる。UNHCRIOM および䞖界食糧蚈画

World Food Programmeはこうした垰還者に察し垰還地域の状況に関する情報カり

ンセリング亀通費1 人圓たり 1,800 タむバヌツ80 豪ドル埩垰支揎倧人 1 人

5,400 タむバヌツ230 豪ドル子ども 1 人 3,600 タむバヌツ155 豪ドル食料配絊

2,100タむバヌツ90豪ドルおよび食料以倖の基本品を提䟛した。

5.40 䞀方タむから非公匏に垰還した難民は政府ず KNUの間で䌑戊協定が締結された

2012 幎以降9,000 人から 18,000 人ず掚定される。正匏な垰還プロセスでは垂民暩が保蚌

されおいるにもかかわらずタむから垰還する難民の過半数は様々な理由により非公匏な

垰還を遞択したず DFAT はみおいる。その理由はキャンプ収容者の間で䟝然ずしおミャン

マヌ政府に察する䞍信感があるこずや怜蚌プロセスに時間がかかるこずでこれにより家

族が離散する可胜性がある。タむにおけるキャンプの状況は制玄があり劣悪であるが珟

時点ではミャンマヌの倚くの地域の状況に比べお勝るずも劣らずDFAT はこのこずも垰還

者が増えない䞀因ずみおいる。

5.41 DFAT は2017 幎ず 2018 幎に囜際空枯経由でミャンマヌに自䞻垰還した人たち

が少数いるこずを認識しおいるがミャンマヌ垰還埌に政府関係者から尋問や䞍圓な扱いを

受けたずいう報告はない。ミャンマヌを䞍法出囜した垰還者は理論的には䞍法越境した

かどで最長 5 幎の犁固刑に凊せられるこずになっおいる。この芏定は近幎執行されおいない

ず DFAT は理解しおいるが確認はできおいない。

5.42 過去には政府が反察掟の著名人物の旅行や居䜏を管理しようずしおきた。2011 幎

8 月 17 日圓時のテむン・セむン倧統領はミャンマヌは軍政時代に囜を逃れた亡呜者の

垰還を歓迎するずいう声明を出した。珟圚は元政治囚や亡呜掻動家は安党に垰囜できるこ

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圓翻蚳は出入囜圚留管理庁による仮蚳であり正確には原文に圓たっおください。 た

た今埌圓仮蚳は粟査の䞊倉曎されるこずがあり埗るこずにご留意ください。

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ずが倚い。しかしビザや居䜏蚱可を曎新する際に圓局の手続きで遅延を経隓した人もい

る。

ロヒンギャの垰還者の状況

5.43 2017 幎 11 月にミャンマヌ政府ずバングラデシュ政府は「ラカむン州からの避難民

の垰還に関する合意Agreement of Return of Displaced Persons from Rakhine State」を

締結した。この合意によるずミャンマヌは2016 幎 10 月および 2017 幎 8 月の暎力的攻

撃の埌にバングラデシュに逃れたラカむン州の䜏民がか぀おラカむン州に居䜏しおいたこ

ずを蚌明できれば圌らを受け入れる。ミャンマヌずバングラデシュは2018 幎 1 月にロ

ヒンギャ避難民の送還を開始し2 幎以内にこのプロセスを完了するこずに合意した。ミャ

ンマヌ政府はロヒンギャの送還に正匏に取り組んでいるものの垰還者の物理的むンフラに

のみ焊点を圓おおおり安党を確保し垰還者に情報を䞎えコミュニティ間の関係に察凊

するための明確なプランがないずしおこれたでの察応に囜際瀟䌚から非難が集たっおい

る。

5.44 政府は送還の資栌があるロヒンギャは2 ぀のレセプションセンタヌのいずれか

に䞀時的に収容されるず発衚した。同センタヌはBGP 隊員ずタマドの兵士によっお譊備

されるずいう。レセプションセンタヌでは垰還者は歊噚を所有しおいないかの身䜓怜査

などセキュリティ・チェックを受けた埌登録され郡区の蚘録ず照合される。垰還者はバ

むオメトリック情報指王網膜スキャン写真を取られ電子識別システムに入力され

る。仮身分蚌明蚌が発行される。本報告曞発行時点でロヒンギャの垰還者は送還手続きず

しお垂民暩怜蚌プロセスを受けNVC を受け入れなければならないロヒンギャ垂民

暩および囜籍 ID カヌドを参照。身䜓怜査ず䌝染病チェックを含む健康蚺断も行われる。垰

還者はレセプションセンタヌに 2 晩たで滞圚しより長期の䞀時滞圚キャンプに移送され

る。垰還者はその埌11 の指定入怍地域のいずれかに移り政府の「キャッシュ・

フォヌ・ワヌクcash for work」プログラムを通じお未開発地域に自分の家を建おなけれ

ばならない。レセプションセンタヌや道路䜏宅の建蚭を含む政府のむンフラ開発はラカ

むン州人道支揎・再定䜏・埩興発展蚈画Union Enterprise for Humanitarian Assistance,

Resettlement and Development in Rakhine䞻導によるず DFATは理解しおいる。

5.45 ヒュヌマン・ラむツ・りォッチによるず2017 幎 12 月から 2018 幎 2 月たでの間

にラカむン州北郚の少なくずも 55 の村で重機が䜿甚され残っおいるすべおの建物や

怍物が䞀掃されさら地になった。ヒュヌマン・ラむツ・りォッチの 2018 幎 2 月の報告に

よるず砎壊された村の殆どは2017 幎 8 月の攻撃によっお党面的たたは郚分的に焌き払

われた 362 の村の䞀郚であるがブルドヌザヌで敎地された村のうち 2 ぀の村は 2018 幎 1

月時点で損害を受けおいなかった。近くの仏教埒の村は被害を受けおいないず報告されおい

る。囜連事実調査団によるず圓局は空き地を収甚し他の民族集団のために䜏居を建おた

り新しいむンフラプロゞェクト道路や鉱山などに利甚したりしおいる。政府は土地

を改良し垰還者の䜏宅を建おるために村をブルドヌザヌで敎地しおいるず䞻匵するが土

地の利甚目的がセキュリティ斜蚭に倉えられたこずで政府の立堎は匱たっおいる。ラカむン

州北郚の䞀郚の地域ではラカむン族および州内の他の地域の仏教埒は地域の人口構成を

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圓翻蚳は出入囜圚留管理庁による仮蚳であり正確には原文に圓たっおください。 た

た今埌圓仮蚳は粟査の䞊倉曎されるこずがあり埗るこずにご留意ください。

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倉えむスラム教埒の垰還に抵抗するため移䜏・入怍するようラカむン族の掻動家などに

奚励されおいる。囜内メディアによるず仏教埒 40 䞖垯玄 100 人が 2018 幎初めにラ

カむン州南郚からマりンドヌ郡区に移䜏しそこでしばらく宗教斜蚭に滞圚した。䌝えられ

るずころではこの地域で定䜏する政府蚱可を埗おいなかったため地方圓局はその埌マり

ンドヌ郡区南郚のむン・ディン村近くに移転させた。しかし政府はラカむン州北郚の䞀郚

地域に仏教埒が再び䜏むこずを容認した。ラカむン州議䌚ラカむン族の政党が支配は

倧衆の芁望を理由にマりンドヌ郡区南郚にロヒンギャが再移䜏するこずに反察する動議を

可決した。

5.46 2018 幎 6 月政府は UNHCR および UNDP ず送還に関する芚曞Memorandum of

Understandingを締結したが実斜は遅々ずしお進んでいない。2018 幎 9 月UNDP ず

UNHCR はラカむン州の 23 の村ず 3 ぀の村萜で送還プロセスを呚知させるために最初の珟

地評䟡を行ったがこれたでのずころUNHCR ず UNDPはラカむン州北郚の䞀郚にしかア

クセスできおいない。OCHAUNHCR および ICRC は 2018 幎に公匏声明を発衚しロヒ

ンギャがミャンマヌに自䞻的か぀安党に尊厳を持っお継続的に垰還するにはラカむン州

北郚の状況は䞍十分であるずした。移動の自由垂民暩「ロヒンギャ」ず認識されるこ

ず自身の土地および生蚈手段ぞのアクセスがバングラデシュからの垰還者にずっお優先

事項になるが珟圚の垰還プログラムではこうした条件は満たされないず DFAT はみおい

る。本報告曞発行時点で送還プロセスはただ開始されおいない。

5.47 2018幎 7月囜連人暩高等匁務官UN High Commissioner for Human Rightsは

ミャンマヌに぀いお自䞻的か぀非公匏にバングラデシュから垰還した数名のロヒンギャが

ミャンマヌ垰囜時に拘束され詳现䞍明の眪で有眪刀決を受けおいたず報告した。2018 幎

8 月ヒュヌマン・ラむツ・りォッチはラカむン州マりンドヌ郡区で BGP 隊員がバン

グラデシュからのロヒンギャの自䞻垰還者 6 人を別々に投獄拷問したず報告した。この報

告によるずBGP 隊員は公刀前募留䞭に無理な姿勢を維持させ拳や棒鞭で殎打し

火傷や電気ショックを䞎えARSA ずの関係を自癜するよう匷芁した。たた氎や食物も満

足に䞎えなかった。私服の軍情報郚員も尋問䞭に垰還者を殎る蹎るなどしたずされる。垰

還者は匁護士を䟝頌するこずができず審理はビルマ語で行われたので十分に理解できな

かったず話した。6 人の垰還者は違法な越境を理由に 4 幎の刑を宣告されたが1 カ月服

圹した埌倧統領の恩赊が出された。

5.48 囜家最高顧問による 2018 幎 5 月の報道発衚ではバングラデシュからの垰還者 58

人ヒュヌマン・ラむツ・りォッチがむンタビュヌした 6 人のロヒンギャを含むに恩赊が

出されミャンマヌずバングラデシュの䞡政府間の合意に埓っお凊理されるず説明された。

この発衚によるずレセプションセンタヌに移送され身元確認が行われた埌䞀時滞圚

キャンプに移される予定だった。埌に 4 人のロヒンギャがこのグルヌプに加わり党郚で

62 人ずなったずされる。ヒュヌマン・ラむツ・りォッチによるずこのグルヌプは NVC を

受け取るよう匷芁され䞀時滞圚キャンプぞ移送されるたで収容されおいる BGP の斜蚭か

ら出ようずすれば再逮捕するず脅された。ロヒンギャの 2 ぀のグルヌプむンタビュヌを受

けた 6 人の垰還者を含むは再逮捕ず拷問を恐れおバングラデシュに逃げ垰ったずされ

る。囜家最高顧問の報道発衚では垰還者の取り扱いはテロリズムに関䞎しおいない者の

みに適甚されるず明蚘されおいた。DFAT が信頌できる情報筋から聞いた話では77 人のロ

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圓翻蚳は出入囜圚留管理庁による仮蚳であり正確には原文に圓たっおください。 た

た今埌圓仮蚳は粟査の䞊倉曎されるこずがあり埗るこずにご留意ください。

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ヒンギャの垰還者が逮捕された。䞀郚の垰還者は恩赊の埌も匕き続き拘束されたず掚枬され

るが確認するこずはできない。

5.49 2018 幎 10 月メディアず人暩団䜓はむンドから 7 人のロヒンギャがミャンマヌ

に垰還したず䌝えた。信頌できる情報筋から少なくずも 5 人は远攟されたのではなく自

分の意思で出身地の村堎所は䞍明に垰還したず DFAT は理解しおいるが情報に基づく

同意であるか吊か確認するこずはできない。

5.50 2018 幎 11 月ミャンマヌずバングラデシュは送還プロセスの開始に合意したず発

衚したがUNHCR がむンタビュヌを行ったずころ垰還が確認された最初の 2,000 人の難

民は意思に反しおいたこずが明らかになった。

5.51 DFAT は亡呜を垌望したが倱敗したロヒンギャ特に囜倖亡呜を垌望した者か

ら虐埅の信頌できる報告を確認しおいない。

文曞類

5.52 囜籍法は垂民暩を完党垂民暩準垂民暩および垰化垂民暩の 3 皮に分類しおい

る。完党垂民暩は公的に認められた「民族」぀たり 1823幎以前にミャンマヌに定䜏しお

いたず考えられる民族集団に属しおいる者にのみ䞎えられる。準垂民暩は囜籍法が発効する

前に垂民暩を申請しおいた者に䞎えられ垰化垂民暩は 1948 幎以前に本人たたは䞡芪が

ミャンマヌに入囜したか居䜏しおいたたたは少なくずも片方の芪が䜕らかのミャンマヌ垂

民暩を保有しおいるずいう「確蚌」がある者にのみ䞎えられる。

5.53 これらの 3 ぀のカテゎリヌでは付䞎される暩利が異なり準垂民ず垰化垂民は政

治参加や教育保健医療移動の自由財物の所有などで完党垂民ず同じ暩利が付䞎され

ない。18 歳以䞊のすべおの囜民は遞挙暩を持぀が被遞挙暩は完党垂民暩を持぀囜民䞡

芪がずもに完党垂民暩を持぀者のみに認められおいる。医孊法埋工孊など䞀郚の倧孊

レベルの教育過皋ぞの入孊は完党垂民暩保有者のみに制限されおいる。政府は「囜の利

益のために」出生により垂民暩を有する者を陀くあらゆる者の完党・垰化・準垂民暩を無

効ずするこずができる。

5.54 トランスペアレンシヌ・むンタヌナショナルの 2017 幎の報告によるず身分蚌明

蚌を申請した囜民の 40%は賄賂を支払った。

出生および死亡蚌明曞

5.55 小区・村管理法はすべおの出生・死亡を小区たたは村萜の行政機関に登録するこ

ずを矩務付けおいる。これを遵守しない堎合最長 7 日間の犁固たたは 5,000 チャット玄

5豪ドルの眰金の察象ずなる。

5.56 出生蚌明曞があれば囜民は瀟䌚・教育・保健医療サヌビスを受けるこずができ

る。出生蚌明曞のない囜民は高等教育や雇甚機䌚が䞎えられない可胜性がある。2014 幎

ず 2015 幎に政府は出生登録の手続きに関する認知床向䞊のための党囜キャンペヌンを実

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圓翻蚳は出入囜圚留管理庁による仮蚳であり正確には原文に圓たっおください。 た

た今埌圓仮蚳は粟査の䞊倉曎されるこずがあり埗るこずにご留意ください。

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斜した。䌝えられるずころでは2017 幎に 5 歳未満の子どもの 20%以䞋が未登録だった。

郜垂郚の子どもの倧半は登録されおいるが遠隔地では出生蚌明曞のある子どもは殆どいな

かった。ラカむン州の子どもは登録されおいない可胜性が高く囜内の情報筋からはロヒ

ンギャは出生蚌明曞の取埗が困難であるずの報告があったロヒンギャラカむン州のロヒ

ンギャに察するその他の制限を参照。

5.57 ミャンマヌ初のオンラむン出生・死亡登録システムは蚈画・財務省Ministry of

Planning and Financeにより運営されおおり2018幎 8月にモン州で立ち䞊げられた。こ

の詊隓システムではモン州のすべおの郡区医療担圓者Township Medical Officerがデゞ

タルモバむル蚘録システムを利甚しお出生・死亡を登録し蚌明曞を発行するこずができ

る。死亡に関しおは特に医療保険サヌビスぞのアクセスが限られおいる地方郚では登録

が完党に行われおいないずされる。

囜籍 IDカヌド

5.58 ミャンマヌの独立以来異なる法埋に基づき耇数の異なる身分蚌明蚌が発行され

おいる。

NRCしばしば「䞉぀折りカヌド」ず呌ばれミャンマヌ䜏民登録法Residents of

Burma Registration Actに基づいお発行された。民族および宗教に関する情報は蚘茉さ

れおいない。2017 幎に政府はネヌピヌドヌマンダレヌ管区ダンゎン管区および

ラカむン州で玙ベヌスの NRC を電子カヌドに切り替える詊隓プロゞェクトを開始し

た。

TRC通称「ホワむトカヌド」。NRC を玛倱たたは損傷した人のために䞀時的に亀付さ

れおいた。1995 幎ミャンマヌ圓局は囜籍法の定める 8 ぀の民族ずしお正匏に認知

されおいないロヒンギャやその他の少数掟に察しお TRC の発行を開始したが圌らの

垂民暩は決定されおいた。TRC は 2015 幎に無効ずなり代わりに仮認定カヌドホワ

むトカヌド受領蚌が発行された。

CSC囜籍法に基づいお導入された。3 ぀の垂民暩カテゎリヌに埓っお完党垂民には

ピンクカヌド準垂民にはグリヌンカヌド垰化垂民にはブルヌカヌドが発行された。

CSC には民族および宗教に関する情報が蚘茉されおいる。ロヒンギャに察しお発行さ

れおいる CSCはごくわずかである。

NVC旧称 ICNV。2016 幎から NVCタヌコむズカヌドが垂民暩怜蚌を受けおいる

人々に発行されおいるがNVC は身分蚌明蚌でも垂民暩を蚌明するものでもない。

NVC には民族および宗教に関する情報が蚘茉されおいない。UNHCR によれば倚くの

ヒンズヌ教埒は垰化垂民 CSC の察象であるが身分を蚌明する曞類を持っおいないこ

ずが倚く身分蚌を持っおいる人は政府に NVC を取埗するよう芁求される。2017 幎

10 月以降NVC の発行時にバむオメトリックデヌタが収集されおいる。ラカむン州で

は治安郚隊が同䌎しお移䜏・囜籍登録郚が NVC を発行しおいる。倚くのむスラム教

埒は圓局に出向いおカヌドを申請するこずに消極的なため通垞は䞀軒䞀軒蚪ねお申

請を受ける。倚くのロヒンギャは政府に察する匷い䞍信感から匕き続き NVC プロセ

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圓翻蚳は出入囜圚留管理庁による仮蚳であり正確には原文に圓たっおください。 た

た今埌圓仮蚳は粟査の䞊倉曎されるこずがあり埗るこずにご留意ください。

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スぞの参加に消極的である。DFAT はこのプロセスに自発的に参加しなかった個人が

NVCを発行されたずいう報告を認識しおいるロヒンギャ垂民暩を参照。

パスポヌト

5.59 ミャンマヌは 2010 幎に機械読み取り可胜パスポヌトを導入した。政府は珟圚電

子パスポヌトシステムの導入に取り組んでいる。電子パスポヌトは保持者の身元確認のた

めのバむオメトリック情報を含むものずなる。2010 幎より前は手曞きのパスポヌトが発

行されおいた。期限が切れおいなければ珟圚でも有効ずみなされる。

5.60 2014 幎たでパスポヌト発絊センタヌはダンゎンずマンダレヌの 2 か所であっ

た。2014 幎 1 月政府は新たに党囜に 15 のパスポヌト発絊センタヌを開蚭した。珟圚す

べおの州・管区に発絊センタヌが存圚する。パスポヌト取埗にはミャンマヌ囜民は

CSC芪の CSC および䞖垯登録を提瀺する必芁がありさらに発絊センタヌでも申請曞蚘

入が必芁である。申請には本人が出頭する必芁があり正匏な写真を撮圱される。通垞発

絊たでの期間は 10から 15営業日ず指定されるが期間はオフィスによっお様々である。䟋

えば2018 幎にハッカHakhaオフィスでパスポヌトを申請したチン族は通垞発行た

でに 2 カ月かかったずされる。パスポヌトの凊理を早くしおもらうために賄賂が芁求される

ずの報告もある停造の暪行を参照。

停造の暪行

5.61 ミャンマヌでは文曞停造が暪行しおいる。停造は停造曞類の䜜成ず虚停情報に

基づく真正曞類取埗の 2 通りがある。囜内の腐敗の蔓延は停造身分蚌明曞類は比范的容易

に手に入る可胜性を意味する。出生・婚姻・離婚蚌明曞䞖垯登録リストNRCCSC

NVC など身分が蚌明できる曞類はすべお重倧な停造の察象ずなる。パスポヌトはセキュ

リティの面では遥かに高レベルだが停の囜籍 ID カヌドを甚いお真正パスポヌトを取埗で

きる。

5.62 DFAT はミャンマヌおよびバングラデシュの囜民が自分のアむデンティティを分

かりにくくし䞍正に保護を申請するために自身の身分蚌明曞類を凊分しおいるこずを認

識しおいる。DFAT は虚停文曞を持っおいるず刀断された者の圓局の取り扱いに぀いおは

情報を持っおいない。


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