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Page 1: BLACK VEIL BRIDES - gekirock · 2014-10-07 · FOR FANS OF : PIERCE THE VEIL,DEAD BY APRIL, FINCH もの哀しいオルゴールと切なく激情的に歌い上げるヴォー カルが紡ぐ世界観に、一聴して心を掴まれた前作『Two-Faced

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GENRE : METALCORE, METALFOR FANS OF : AS I LAY DYING, BULLET FOR MY VALENTINE

まさかのTim Lambesis逮捕が2013年のできごと。誰もが信じられない事件となった逮捕劇により残された形になったAS I LAY DYINGのメンバーたちがOH, SLEEPERのヴォーカリストShane Blayを迎え入れてスタートした新バンドWOVENWARの1stアルバム。特徴的で耳に残るギター・リフを始めとしたサウンドはまぎれもなくAS I LAY DYINGながら、クリーン・ヴォーカルがかなり濃く導入され、作品全体としては似て非なる1枚に仕上がっている。曲調も邪悪さが見え隠れしていたAILDとはまた異なり、明るいメジャー感と悲哀が絶妙に混ざりあった、WOVENWARのサウンド・キャラクターを今作だけで十分に表現しきっている。上手くハマればAS I LAY DYING以上に広いリスナー層を獲得してもおかしくないだけに、今後に期待したい。 米沢 彰

WOVENWARWovenwarMetal Blade RecordsNOW ON SALE!!

GENRE : METALCORE, MELODIC DEATH METALFOR FANS OF : THE AGONIST, AMARANTHE, HEAVEN SHALL BURN

紅一点ヴォーカリスト、Sabine擁するドイツのメタルコア・バンド、DEADLOCKが新曲3曲を含む再録2枚組アルバムをリリース!新曲はわずか3曲ながらいずれもDEADLOCKの持ち味であるエレクトロを取り込んだハイクオリティなメタルコア・サウンドにSabine嬢のエモく伸びやかなクリーン・ヴォーカルと、Johnのパワフルなグロウル・ヴォーカルが絡み合う良曲揃い。さらに、「We Shall All Bleed」(『Wolves』(2007年)収録)や「Martyr To Science」(『Manifesto』(2008年)収録)といった個人的にハマった過去の名曲もしっかりと再録されているのがこれまでのファンにとっては嬉しく、また、これからのファンもいきなりこの作品でDEADLOCKが十分に楽しめてしまうというなんとも良いとこドリの30曲入り2枚組作品。 米沢 彰

DEADLOCKThe Re-ArrivalLifeforce RecordsNOW ON SALE!!

GENRE : MELODIC PUNKFOR FANS OF : SUM 41, dustbox, TOTALFAT

活動休止や、幾度のメンバー・チェンジを経て現在のラインナップに落ち着き、東京を中心にじわじわ注目度を高めている3ピース・メロディック・パンク・バンド、Feel So Good。すでに自主制作盤やデモ盤で、アツいコーラスと左回り必至のエネルギッシュな演奏を見せている彼らだが、今作では、数多くのライヴを通して成熟させてきた楽曲から完成度の高い6曲(+ボーナス・トラック)を収録し、満を持して全国デビューを果たす。ファスト&ショートで哀愁漂う王道'90sメロディックのフォロワーかと思いきや、メタルの要素も感じるギター・フレーズも聴きどころなので、Daveが在籍していたころのSUM 41やTOTALFATのアグレッシヴな楽曲が好みだというかたには是非オススメしたい! 山本 真由

Feel So GoodConflateCREATIVE ROOM2014.10.22 ON SALE!!

GENRE : POST HARDCOREFOR FANS OF : THE AMITY AFFLICTION, THE WORD ALIVE, WE CAME AS ROMANS, CHIODOS

今年4月にベーシストの交代を発表。また、結成時より所属していたRISE RECORDSからFearless Recordsへの移籍という、バンドとしての大きな変化を経たTHE COLOR MORALE。プロデューサーにNEW FOUND GLORYやALL TIME LOWなどを手掛けるMike Greenを迎えて制作された今作は、ゲスト・ヴォーカルにWE CAME AS ROMANSのDavid StephensやCHIODOSのCraig Owensが参加するなど話題性も十分。バラエティに富んだ全12曲は聴き応え抜群で、特にMVにもなっているTrack.3「Pray For Me」は叙情フレーズと激情パートの対称性を見事に融合する彼らの持ち味が凝縮されている。全曲必聴。 小林 詩央里

THE COLOR MORALEHold On Pain EndsFearless RecordsNOW ON SALE!!

GENRE : LOUDROCK, MIXTUREFOR FANS OF : INSOLENCE, SKINDRED, SiM, KOT TONMOUTH KINGS

(Hed)P.E.と言えば、ロック、メタル、ヒップホップ、パンクなど雑食性の高い音楽性で、90年代後半にラップメタル/ミクスチャーの波の中でデビューしたバンドだ。作品を重ねるごとに持ち前のストリート臭が増し、極悪グルーヴで聴き手をねじ伏せる音像を鳴らしていた。古(いにしえ)の太鼓の音色で幕を開けるこのニュー・アルバムは、相変わらず地を這うようなヘヴィ感は健在である。だが、随所にレゲエやソウルのテイストも感じさせ、特にスクリームやラップだけでなく、メロディアスな歌い回しを見せるヴォーカルが印象的だ。女性コーラスの導入や、後半にはスロー・テンポのレゲエ・チューンも用意され、SKINDREDを彷彿とさせる曲調もある。表題にある通り、彼らの"進化"が刻まれた濃密作。 荒金 良介

(Hed)P.E.EvolutionPavementNOW ON SALE!!

GENRE : LOUDROCK, ALTERNATIVEFOR FANS OF : LINKIN PARK, NICKELBACK, THE FRAY

誰もが知っているわけではないが、日本でも根強い人気を誇るカナダのクリスチャン・メタル・バンドが、ファンから投資を募って完成させた7作目のアルバム。モダンなメタルを軸にハード・ロッキンな痛快さをアピールしながら、スライド・ギターをブルージーに唸らせたり、アコースティック・ギターを爪弾きながらバラードを歌い上げたり、軽快なピアノをフィーチャーしてポップに迫ったりと曲調は幅広い。ラップ・メタルと紹介されることもあるが、男臭い嗄れ声の持ち主、Trevor McNevan(Vo/Gt)のそれは明らかにラップとは違う個性を感じさせる。出自のせいなのか、この明朗さはキリスト教云々を抜きにして、メタル・ファンに止まらない幅広いリスナーに歓迎されるだろう。根強い人気も頷ける。 山口 智男

THOUSAND FOOT KRUTCHOxygen : InhaleTFKNOW ON SALE!!

GENRE : LOUDROCK, PUNK, POPSFOR FANS OF : UVERworld, ANGRY FROG REBIRTH, ONE OK ROCK

8月に出たTOWER RECORDS1000枚限定の先行シングル「Sweet Sweet Crazy」(featuring ANGRY FROG REBIRTH)を含む1stアルバムが遂に完成。もともとラウド、パンク、エモ、ポップスなど、メンバー5人の好きなジャンルが幅広いゆえに、ひとつのジャンルに凝り固まらない音楽性が彼らの魅力になっていた。今作はその持ち味が1曲1曲に結実したゴージャスかつダイナミックな音像を叩き付けている。冒頭のイントロダクション〜「Rising Up」からライヴハウス仕様のヘヴィでダンサブルでシンガロングできる発汗作用抜群のナンバーで迫ってくる。身も心も刺激する熱情的な曲調以外にも、ストリングス、鍵盤、アコギなど多彩な楽器を用い、百花繚乱のサウンドで聴き手を魅了し続ける。ALL OFF爆発!の1枚だ。 荒金 良介

ALL OFFALL OFFNo Big Deal Records2014.11.12 ON SALE!!

GENRE : POST HARDCORE, METALCORE, SCREEMOFOR FANS OF : PIERCE THE VEIL,DEAD BY APRIL, FINCH

もの哀しいオルゴールと切なく激情的に歌い上げるヴォーカルが紡ぐ世界観に、一聴して心を掴まれた前作『Two-Faced Charade』から約1年4ヶ月。今回も彼らの良さが遺憾なく発揮された新作が完成。荒々しくテクニカルなツイン・ペダルのドラミングやギター、シンセが主張するサウンドは、エレクトロを取り入れたポスト・ハードコアといった印象だが、音数を詰め込むことに傾倒しているわけではない。ここぞという時にはシンプルなルート音のストロークで、あくまでヴォーカルを聴かせる潔いスタンスが曲にメリハリを生んでいる。一貫してマイナー調のグッド・メロディはエモ好きにも、疾走感あるパートはパンク/メロコア好きにもオススメしたい。今後の可能性の拡がりにも期待が高まる良作。 小林 詩央里

FAMOUS LAST WORDSCouncil Of The DeadInVogue RecordsNOW ON SALE!!

GENRE : METALCORE, MELODIC DEATH METALFOR : BULLET FOR MY VALENTINE, DEAD BY APRIL, AMARANTHE

2010年に激ロックFESで初来日を果たした後、翌年には残念ながら活動休止となり、中心メンバーであったRichard Sjunnesson(Vo)、Roger Sjunnesson(Gt/Key)の2人が脱退し、もう誰もが諦めてしまっていたSONIC SYNDICATEが復活を遂げアルバムをリリース!後期のSONIC SYNDICATEのミッド・テンポ気味のトラックが中心ながら、Track.3「Long Road Home」のように1stアルバムを髣髴とさせる力強いリフは健在。活動休止を経てバンドの持ち味を再検証した結果ということか、Nathan(Vo)加入後のシンプルで分かりやすいサビのメロディは継承しつつ、リフやバンドのサウンドは初期のヴァイブを取り戻した構成が非常に上手く噛み合っていて、新たなバンドの再出発を飾るに相応しい充実した1枚に仕上がっている。彼らの復活を心待ちにしていたファンに限らず、多くのメタル・ファンにチェックしてもらいたい。 米沢 彰

SONIC SYNDICATESonic SyndicateNUCLEAR BLASTNOW ON SALE!!

GENRE : CINEMATIC ROCK, LOUDROCK, ALTERNATIVEFOR FANS OF : THIRT Y SECONDS TO MARS, NINE INCH NAILS

オハイオのメタル・バンド、DOWNPLAYのフロントマン、Dustin Batesのソロ・プロジェクト(?)がCHIODOS、FINCH、YELLOWCARD他を擁するニューヨークのレーベルからデビュー。シネマティック・ロックを謳い、メタルとエレクトロとオーケストラ・サウンドを融合させ、エモーショナルに歌い上げながら作り上げた壮大な世界観はなるほどスペクタクルなSF映画ばりにドラマチック。SF的なコンセプトもあるのかもしれない。圧巻はメランコリックな曲でじわじわっと押し通したのち、ダンサブルなTrack.10「Let It Die」で一気に盛り上げる終盤。Track.6「It Has Begun」のようなロック色濃い曲がもうちょっとあってもよかったと思うが、そうしなかったところは彼一流の美学と受け止めたい。 山口 智男

STARSETTransmissionsRazor & TieNOW ON SALE!!

残念ながら8月15日に寺尾順平(Ba)脱退というニュースが飛び込んできたが、止まってはいられないとばかりに2ndアルバムがここに届いた。全13曲トータル・タイム35分という内容だが、息せき切るテンションと曲展開の激しさはそれ以上の濃密体験をもたらしてくれる。いやあすごい。これは最高傑作と言える仕上がりだ。ハードコアの切っ先は研ぎ澄まし、ポップなメロディ・センスもさらに開かれ、個性極まる楽曲が目白押しだ。Track.2「Sublime」は鼓膜をつんざくノイジーなラウド感を放ちながら、なんともドラマティックな曲調に仕上がってて、若手ラウド勢に1歩も引かない逞しい音像を叩き付けている。日高のヴォーカルの表現力、演奏やアレンジも凝ったものが増え、パンク/ハードコアのむせ返るエナジーはそのままにストーリー性を備えた広がりと奥行きも感じさせる。こんなに猛々しい音なのに、幸せな気持ちにさせてくれるのはTHE STARBEMSだけだ。 荒金 良介

重量級のハードコアと最上級のポップネスが融合!

THE STARBEMSVANISHING CITY徳間ジャパンコミュニケーションズ2014.11.12 ON SALE!!GENRE : HARDCORE, PUNK, LOUDROCKFOR FANS OF : MEANING, METALLICA, RISE AGAINST

2006年アメリカはオハイオ州シンシナティで結成されたBLACK VEIL BRIDES。結成時、若干19歳であったAndy Six(Vo)は全米に留まらず日本のゴス&エモ・ファッションのカリスマ的ヒーローでもあった。当時アイドル視されていた彼らだがAVENGED SEVENFOLDやASKING ALEXANDRIAなどトップ・バンドとの度重なるツアーも手伝い年月を追うごとに本格的なメタル・バンドへと成長(ルックスは相変わらずイケメンだが)。そして自己最高の7位を叩きだした3rdアルバム『Wretched And Divine: The Story Of The Wild Ones』から1年、METALLICAやMOTLEY CRUEなども手掛けたベテラン・プロデューサー、Bob Rockを迎えセルフ・タイトルを冠した本作を制作。先行公開された「Faithless」をはじめ、若さゆえのアグレッシヴでエッジーな音楽性に留まらず、A7XやBFMVに勝るとも劣らない熟達した楽曲が聴き手を大満足させる至福の1枚。 村岡 俊介(DJ ムラオカ)

次世代トゥルー・メタル・バンドの旗手“BLACK VEIL BRIDES”熟達の完成度を誇るセルフ・タイトル・アルバムをドロップ!!

BLACK VEIL BRIDESBlack Veil BridesLava / Universal Republic2014.10.27 ON SALE!!GENRE : METAL, METALCOREFOR FANS OF : AVENGED SEVENFOLD, BULLET FOR MY VALENTINE

RANCIDが、ついに再び動き出した! 昨年からニュー・アルバムの噂はあったものの、Larsは自らが主体となって結成したOi!バンド、THE OLD FIRM CASUALSが上手くいっているようだし、TimはTimで、自分たちのルーツを確認するようなカバーを中心としたバンド編成のソロ活動を楽しんでいるようだったので、RANCIDの新譜は期待しすぎず待とうと、ファンは大人しく、でも心待ちにしていたのだ。そんな中、突如発表された実に5年ぶり8枚目となるニュー・アルバムがこちら。新体制となったバンドがひとつになるための“絆”をテーマとした温かな雰囲気と遊び心が満載の、肩の力の抜けた前作とは打って変わって、今作は一切の小細工なしに、1stや5thあたりのストイックでストレートなRANCIDサウンドを追求した作品となった。まさに、ファンにとっては待ちに待ったRANCIDの帰還とも言えるだろう。 山本 真由

これぞRANCID!誇り高き孤高のパンクス、ついに帰還!

RANCID...Honor Is All We KnowSONY MUSIC JAPAN2014.10.22 ON SALE!!

GENRE : PUNK ROCKFOR : ALL PUNK ROCK FANS

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