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Page 1: 日本外食新聞 - 平成28年2月5日号

(毎月5日・15日・25日発行)   第1471号(1)   平成28年2月5日(金)     (昭和49年11月25日第三種郵便物認可)

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 飲食業を始める前は、建築

業を営む熊本・天草の実家で

土木の仕事に従事。実家が倒

産の憂き目に会い、周りにも

迷惑をかけたと思った小橋さ

んは、「絶対に潰れない会社

をつくろう」と25歳の誕生日

に熊本市内に出てきた。

 そして、最初から1年間と

決めていた焼き鳥屋での修業

を経て、2003年3月に独

立1号店(酒湊

銀杏店)を

オープン。地元・天草出身の

後輩たちをスタッフとして集

めた店で、新たなスタートを

切った。

 かつての実家のような「皆

が集まってくる会社」をつく

りたいと考えていた小橋さん

が、会社経営において重視し

ているのは従業員の満足度

だ。「従業員が喜んでくれる

会社をつくっていけば、自然

とお客さんにも喜んでもらえ

る」という考え方を基本とし

ている。

 料理においても「美味しい

ものをつくりたいというより

も、天草の良いものを全国に

広めたい」という考えがある

ように、従業員や地元・天草

を大切にする想いが小橋さん

の原点となっている。

 いまでは、すべて同一ビル

内に出店している「酒湊」4

店舗に加え、2015年に

オープンした新ブランドの

「天草水産研究所」2店舗を

含む居酒屋6店舗を展開。そ

れぞれ店舗による特徴の違い

はあるが、全店舗に共通する

強みが自家用のトラック(活

魚の運搬車)で天草まで取り

にいく活きのいい鮮魚だ。ま

た、6年ほど前には別会社で

農業生産法人も取得して熊本

市内にある自社農園で野菜の

生産もしており、この農業事

業はこれからも拡大していく

意向だ。

 今後の出店については、「若

い子達に天草を知ってもら

う」ことを目的に開発した「天

草水産研究所」が中心となる

見込み。熊本市郊外などへの

出店は視野にあるが、東京や

福岡といった「県外には全く

興味がない」と断言する。一

方で「海外に出店したい」想

いは強くあり、地元・天草の

良さを「世界の人に知っても

らいたい」と、今後の目標を

熱く語る。

従業員や地元を愛する想いが原点

故郷「天草」の良さを世界の人々へ

従業員や地元を愛する想いが原点

故郷「天草」の良さを世界の人々へ

酒湊(さかそう)代表取締役

小橋 大地 氏こばし だいち

●主な記事●

4,5,10………

【オープン】大宮ワイン倶楽部/魚丸・南草津店/sage &fennel/GEMS大門など

2~3……

7………

熊本県随一の繁華街に根を下ろす 酒湊グループが実践する 「地元ブランド」発信の尖り方すかいらーくが禁煙対応加速へ郊外の外食市場狙い大手中堅がこぞって舵切りヒューマンWがカキ業態郊外型モデル化へAPカンパニーがコーヒーで6次産業事業を第1回「居酒屋JAPAN」盛況裏に閉幕 2日間で1万8000人超が来場ワイン酒場《ヴィノシティ》FC展開へ和音人が餃子掘り下げた本気の酒場出店「食の宝庫」熊本の産物を知る

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