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新機能

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7.5版2014年2月

法律に基づく通告

この製品はソフトウェア使用許諾契約の条件に従います。

© 2014 Avid Technology Inc.、(“Avid”)、無断転載・複写を禁じます。 Avidの書面による許可なく、本マニュアルの全てまたは一部を複製することは法律で禁じられています。

Avid、SibeliusおよびScorchは、Avid Technology, Inc.の登録商標です。その他の商標はすべて、各所有者に帰属します。

この製品は、米国またはその他の国の1つまたは複数の特許によって保護されている場合があります。 詳細については、www.avid.com/patentsでご確認ください。

製品の機能、仕様、システム要件、可用性は予告なく変更されることがあります。

Guide Part Number 9329-65406-01 REV A 02/14

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目次

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はじめに . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . 1再生 . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . 2再生辞書 . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . 5パフォーマンス . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . 9装飾音符 . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . 11タイムライン . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . 13共有とエクスポート . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . 15楽譜の構造のテキスト・スタイル . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . 17その他の変更と改良 . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . 18Sibelius 7.5の修正事項. . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . 20

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Sibelius 7.5の新機能

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はじめにSibelius 7.5には、以下の新機能があります。

改良された再生時の記譜解釈A tempo、Tempo primoおよびCome primaなどの記号が、自動で再生されるようになりました。Sibeliusは、再生時に短前打音と前打音を区別し、装飾記号を自動で再生、ブレスマークと中間休止を自動で再生します。

さらに表情豊かな再生Espressivoは大幅に改良されました。音符の拍の後ろまたは前をどの程度再生するのかを指定したり、さまざまな楽器の異なるリズミックフィールを同時に使用したり、オリジナルのスイングのリズミックフィールをデザインできるようになり、楽曲の拍子をさらに力強く強調できるようになりました。

新しいタイムライン・ウィンドウスコア全体の構造を一目でわかるように表示し、ランドマークをクリックするだけで、その場所にすばやく移動できます。

ファイルを共有、公開、EメールするSibelius Firstの共有機能が、Sibelius 7.5に搭載されました。 共有機能には、Eメールの送信、Score Exchange、YouTube、Facebook、SoundCloudへの公開が含まれます。

ビデオのエクスポートスコアをDVDにコピーしたりインターネットにアップロードするために、スコアのビデオを作成します。

Avid ScorchへエクスポートiPadへ転送するためにスコアのコピーを自動で準備します。

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再生

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再生Sibelius 7.5 には以下の再生拡張機能が含まれています。

Espressivo 2.0Espressivo™は、再生をよりリアルにするために、再生時の強弱記号にわずかな変更が加えられ、改良されました。詳しくは、「パフォーマンス」を参照してください。

力強いビートSibeliusは、さらに音楽的な解釈を生成して、拍子記号の強拍をわずかに強調してあります。詳しくは、「パフォーマンス」を参照してください。

装飾音符Sibeliusでは、再生中の短前打音と前打音が区別されます。詳しくは、「パフォーマンス」および「装飾音符」を参照してください。

中間休止とブレスマークSibeliusは、小節内に拍子を挿入するフェルマータ付きの休符と同様の中間休止、および後に続く音符を短くして小節の長さは変えないブレスマークを再生します。 ブレスマークは譜表に付けられ、適用する各譜表で指定する必要があるのに対して、中間休止は、再生するために大譜表に付けられる記号として作成する必要があります。 中間休止およびブレスマークの標準設定の再生エフェクトは、[シンボル](Symbols)ページ([再生](Play) > [解釈](Interpretation) >[辞書](Dictionary))で指定します。詳しくは、「再生辞書」を参照してください。 個々の中間休止およびブレスマークの再生は、インスペクターの[再生]パネルにあるコントロールを使用して調整できます。詳しくは、「インスペクター」を参照してください。

リズミックフィールリズミックフィールはタイミングを調整します。オプションで、同じ音価の連続する音符の強弱も調整します。例えば、8分音符のペアの最初の音符を長くする一方で、これに比例してペアの2番目の音符を短くして強調し、スイング・フィールを作ります。または、3つの4分音符の最初の音符を短くして、2番目を長くし、3番目を短くして、4分の3拍子を作ります。リズミックフィールは、一新されたスコアにある大譜表テキスト(テンポテキストなど)に適切な指示を入力して選択できます。 たとえば、次のようなフィールがあります。

* Bebop(理想的なテンポ範囲は120~260bpm)は、速さ、鋭さ、オフビートのフレーズ、ハーモニック代理コードが特徴で、通常はテンポが速いので軽いスイング・フィールを使用しています。 代表的なアーティストは、デイジー・ガレスピー、チャーリー・パーカー、ソニー・スティット、セロニアス・モンクなどです。

* Cool(60~180bpm)は、ゆったりとした感じではあるが、ハード・スイングのスタイルで、1950年代にロサンゼルスやサンフランシスコに出現したので、しばしばウエスト・コースト・ジャズと呼ばれています。 代表的なアーティストは、は、アート・ペッパー、リー・コニッツ、チェット・ベイカー、デイヴ・ブルーベック、ポール・デスモンドなどです。

* Hard bop(120~260bpm)は、ビーバップ・ラインの攻撃的な鋭い部分を一部に残しながら、ソウル、リズム・アンド・ブルース、およびゴスペルの要素を取り入れた、ヘビースイングでファンキーなスタイルです。 代表的なアーティストは、リー・モーガン、フレディー・ハバード、クリフォード・ブラウン&マックス・ローチ、アート・ブレーキー

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Sibelius 7.5の新機能

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&ザ・ジャズ・メッセンジャーなど、ブルー・ノート・レコードでレコーディングを行ったほとんどのアーティストです。

* Heavy swing(60~180bpm)は、ミディアムまたはスローな標準的なチューンおよびブルース・チューンの使用に最適で、本格的なトリプレット・スイングよりも長いスイングです。デクスター・ゴードン、オスカー・ピーターソン、レイ・ブラウンが楽しんでいるのを想像してみてください。

* Light swing(180~220bpm)は、ビル・エヴァンス・トリオなどのわずかに粗い、またはテンポの速い小規模のグループ・ミュージック、あるいはポール・ホワイトマン楽団などの初期のスイングのバンドスタイル・ミュージックに最適です。

* Neo-bop(120~260bpm)は、標準的なスイングよりもわずかに重くなっています。 1980年代、マルサリス・ブラザーズ、ケニー・ギャレットおよびその他の「ヤング・ライオンズ」は、ファンクやフュージョンが出てくる前の正統派ジャズの時代を呼び戻しました。先人たちのハード・ボップの中に同種のリズミックなスイングを再発見しつつも、ハービー・ハンコック、ウェイン・ショーター、ジョン・コルトレーンの、オープンで、ポスト・モードなハーモニック言語を使用しています。

* Fast bop(260~360bpm)は、非常に軽いスイング・フィールを使用した、最速のビバップ・スタイルです。 チャーリー・パーカーとディジー・ガレスピーが「チェロキー」で最高潮に達しているのを想像してみてください。

* Ballad swing(60~100bpm)は、デクスター・ゴードンやコールマン・ホーキンスが取り入れた、ゆっくりしたテンポの優しいスイングで、16分音符の 2倍のフィールを使用しています。

単一譜表のリズミックフィールSibeliusは、スコアにあるその他すべての楽器用に再生するのではなく、単一譜表用のさまざまなリズミックフィールを再生できるようになりました。独奏者を際立たせる場合や、ドラム譜表を音楽の途中で引き立たせる場合などにとても役立ちます。

カスタム・リズミックフィールSibeliusで、オリジナルのリズミックフィールを作成できるようになりました。[再生](Play) >[解釈](Interpretation) > [辞書](Dictionary)ダイアログを選択してください。詳しくは、「再生辞書」を参照してください。

* Sibeliusは、A tempo、Come primaおよびTempo primo を自動で再生します。詳しくは、「再生辞書」を参照してください。

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Sibelius 7.5の新機能

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再生辞書Sibelius 7.5には、以下の新しい再生辞書機能があります。

大譜表ページ([再生](Play) > [解釈](Interpretation) > [辞書](Dictionary)内)で、Sibeliusに内蔵のリズミックフィール(スイング、イネガル、ワルツなど)の各エフェクトを完全にコントロールして、一からオリジナルのリズミックフィールをデザインできるようになりました。 大譜表テキストに入力されたリズミックフィールは、大譜表にあるすべての楽器に適用されます。

同様のコントロールが譜表テキストページでも行うことができます。独奏者の譜表やパーカッションの譜表などの個々の譜表にのみ適用するリズミックフィールを定義できます。 譜表テキスト(テクニック・テキストなど)に入力された譜表に付けられたリズミックフィールは、大譜表(テンポ・テキストなど)に入力された大譜表全体のリズミックフィールよりも優先されます。

リズミックフィールをページの一番上にある[エフェクト]メニューから選択すると、以下のコントロールが表示されます。

*[すべての音符でnティック分シフト]で、リズミックフィールを拍の前に出す(nは正の値)、または拍の後ろに戻す(nは負の値)ことができます。 通常は、単一譜表に適用するためにデザインしたリズミックフィールに関してのみ値をここで設定します。たとえば、ある表現方法で、ドラム・キットの譜表を拍の前に8~16ティック出す場合、同様に、独奏者を同じ分だけ拍の後ろに遅らせる場合などです。 (Sibeliusでは、関連する譜表に付けられたテクニック・テキストで「ahead the beat」タイプまたは「behind the beat」タイプの場合のリズミックフィールが事前設定されています。)

*[拍の4分/8分/16分の下位区分を調整]でどの音価のリズミックフィールを調整する必要があるのかを指定します。 たとえばスイング・リズミックフィールの場合、通常は8分音符を選択し、4分の3拍子のリズミックフィールでは、通常は4分音符を選択します。

*[短い音価]メニューでは、影響する音価より短い音符を Sibeliusでどのように処理するのかを指定します。たとえば、スイング・フィールでの16分音符およびさらに短い音符の処理方法です。 これには次の選択があります。 変更なし(短い音符はリズミックまたはダイナミック調整なしで再生される)、2倍(短い音符は、主に影響する音価に対して指定された調整と同じ調整を行って再生されるが、比率は音価の半分と同じ)、および比例(短い音符は、主に影響する音価に関連した位置に正比例するように調整される)。 この最後の選択は主に

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再生辞書

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下位互換性用に設定されています。ただし、8分音符でスイングしたパッセージでは16分音符が不均衡に演奏されるという好ましくない現象を引き起こす可能性があります。

*[最初の下位区分]、[2番目の下位区分]およびオプションの[3番目の下位区分](4分の3拍子のフィール、シャッフル・フィールなど、単純3拍子記号または復号拍子記号に役立つ)で、実際のリズミック調整とダイナミック調整の指定をコントロールします。 たとえば、8分音符のペアのスイング・フィール(計256ティック、各8拍子は128ティックの長さ)では、[最初の下位区分]の[スイング(ティック)])を160ティックに延長すると、[2番目の下位区分]の[スイング(ティック)]が自動的に96ティックに減ります。さらに、[2番目の下位区分]の[Dynamic emphasis]を105%に指定します。大譜表ページ([再生](Play) > [解釈](Interpretation) > [辞書](Dictionary)にも、A tempo、Come primaおよびTempo primoなどのテンポをリセットするテキストのコントロールがあります。

[Effect]メニューから、[テンポのリセット](Reset Tempo)を選択し、[リセットして復元するテンポ](Reset tempo to)メニューから設定を選択します。

*[前のテンポ記号]を使用して、rit.や accel.ラインなどテンポ修正前に明示された前のテンポ記号にテンポを復元します。 これは、A tempoに使用します。

*[移動/セクションの開始時にあるテンポ記号]を使用して、(前の最後の小節線の後にある)現在の楽章または(前のセクションの最後の後にある)セクションの開始時に明示されたテンポを復元します。 これは、標準設定ではCome primaとTempo primoに使用します。

*[スコアの 1番最初にあるテンポ記号]を使用して、中間にある終止線またはセクションの最後を無視して、スコアの一番初めで明示されたテンポを復元します。

記号ページ([再生](Play) > [解釈](Interpretation) > [辞書](Dictionary))に、中間休止とブレスマークの標準設定の再生エフェクトを指定するコントロール機能があります。

*[無音挿入]は、中間休止用で、追加の無音を挿入して中間休止がある小節を延長します。 中間休止記号は、その音符に関係するどの場所にも置くことができます。中間休止が実際に有効になる場所は、次の3つがあります。 現在の拍の最後、現在演奏している最も短い音符、または記号が記譜された場所です。

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Sibelius 7.5の新機能

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*[無音の長さ]で、挿入した無音の実際の長さを指定します。一般的な複数の拍の長さから選択できます(たとえば、現在のビートの長さの0.5倍は、4分の4拍子に 8分音符の無音を挿入、または8分の6拍子に付点 8分の無音を挿入)、または4分音符で測定した完全な長さ(たとえば、4分音符の2倍の長さで2分の無音が挿入されます。

*[一般的な音価を短くする方法]は、ブレスマーク用で、続く音符の時間を制限して無音を作成します。 中間休止付きの場合、、無音の長さを複数の一般的な拍の長さで、または 4分音符で測定された完全な長さのどちらかで無音の長さを指定できます。 短い音符が必要以上に切り捨てられないように、[拍の長さが短くなりすぎないための最小音価(%)]は標準設定で60%に設定されています。 [すべての譜表にある拍を同時に終わらせる]では、ブレスマークのあるすべての譜表を Sibeliusは確認して、さまざまな譜表の異なる音価でも、すべての譜表の「ブレス」が同時に行われるようになっています。

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再生辞書

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Sibelius 7.5の新機能

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パフォーマンスSibelius 7.5 には以下のパフォーマンス拡張機能が含まれています。

Espressivo再生サウンドをさらに表情豊かでリアルにするために、微細な変更を加えることができるアルゴリズムのEspressivoが、大幅に改良されました。 以前のバージョンの Sibeliusでは、Espressivoは基本的にフレーズのピークにある音符を強調します。特に大きな旋律跳躍の後にくる音符を、中央Cの上の音符で最も顕著なエフェクトを使用して強調し、ベース楽器は弱めます。 このアルゴリズムで適正な結果を得ることができる一方で、一定の休符でリセットが起こる(つまり、中間にあるアーティキュレーション休符の付いた旋律が2つの別個の旋律として扱われ、全体の旋律にわたって強弱の度合いを潜在的に乱してしまう)、あるいは音符のペアでのみ有効になる(つまり、大きな間隔のある旋律は通常ではかなり不自然になる)など、いくつかの欠点がありました。

Sibelius 7.5はEspressivo 2を搭載し、短時間メモリーが旋律の感度にどのような影響を与えるのかというアカデミックなリサーチがきっかけとなった新しいアプローチを採用しています。それぞれの音符のピッチと強弱を以前の音符と単に比較する代わりに、Sibeliusは、最後に再生された音符に重みを置いて、現在の音符のピッチと強弱を、数秒前に再生されたすべての音符と比べます。 Sibeliusは、数多くの音符を使用して現在の音符と比較し、休符の両側にある音符も調べます。この手順で、よりスムーズでさらに表情豊かな結果を得ることができます。

さらに、実際の演奏者による演奏方法のアカデミックなリサーチに基づいて、Espressivo 2はリズムの対比を強調します。たとえば、短い音符が長い音符の前と後のどちらにもある場合、短い音符が強調され、続く長い音符はそれほど強調されません。

標準設定では、Espressivo 2は新しく作成されたスコアで有効ですが、既存のスコアでは有効ではありません。Espressivo 2へ切り替えるには、[再生](Play) > [解釈](Interpretation) >[パフォーマンス](Performance)で、[Espressivo 2を使用する](Use Espressivo 2)を選択してください。 以前のEspressivoアルゴリズムでは、強弱の度合をポコエスプレッシーボ(軽度)、エスプレッシーボ(中程度)およびモルトエスプレッシーボ(重度)から選択して変更できます。または[メカニコ]を選択すればEspressivoをすべて無効にできます。

リズミックフィール[リズミックフィール]メニューは[パフォーマンス]にあり、[再生](Play) > [解釈](Interpretation) >[辞書](Dictionary)にあるカスタムのリズミックフィール・コントロールに従って定義されたリズミックフィールが一覧表示されています。 ここで、スコアの標準設定のリズミックフィールにするカスタムのリズミックフィールを選択できます。詳しくは、「再生辞書」を参照してください。

[拍子だけを変更]オプションが[リズミックフィール]メニューにありましたが、これは削除されました。 リズミックフィールを改良したので、このオプションは関連がなくなりました。

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パフォーマンス

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メトリック・エンファシス新しい[メトリックを強調]グループ・ボックスは、ピッチ付き楽器およびピッチなし楽器用の個別オプションです。これにより、メトリックの強調を小、中、大から選ぶことができます。 新しいスコアは、ピッチ付き楽器に小の強調が標準で設定されます。以前のバージョンのSibeliusで作成されたスコアは、ピッチなし楽器に中の強調が設定されているので、標準設定ではメトリック・エンファシスが無効になります。

メトリック・エンファシスを有効にすると、Sibeliusは、強拍上の音符を少し大きくして小節の強拍をわずかに強調します。たとえば、4分の4拍子ではほとんどの場合、最初の拍が強調され、3番目の拍がそれよりもわずかに少なく強調されます。 これは、実際の演奏者による演奏で作り出される自然な拍子の強弱と一致します。

装飾記号の再生装飾記号の再生は、以下のとおり拡張されました。

* 新しい[装飾記号]グループ・ボックスに、新たに[モルデントの再生]オプションを加えました。これは、新しいスコアでは標準設定で選択されますが、以前のバージョンの Sibeliusで作成されたスコアでは選択解除されます。 これが選択されると、Sibeliusは自動でモルデント記号を再生します。詳しくは、「再生」を参照してください。

* 新しい[単一前打音の再生]オプションは、新しいスコアでは標準設定で選択されますが、以前のバージョンのSibeliusで作成されたスコアでは選択解除されます。 これが選択されると、Sibeliusは再生時に自動で前打音と短前打音を区別します。詳しくは、「装飾音符」を参照してください。

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Sibelius 7.5の新機能

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装飾音符Sibelius 7.5には、以下の装飾音符を扱うための拡張機能が含まれています。

前打音と短前打音Sibeliusでは、[Play back single appoggiaturas]が[再生](Play) > [解釈](Interpretation) >[パフォーマンス](Performance)で選択されている場合、再生中の短前打音と前打音が、ピッチ付き楽器でのみ区別されるようになりました(詳しくは、「パフォーマンス」を参照してください。

付点なしの音符の場合、先行する前打音はリズミック音符の長さを半分に制限します。 付点音符(実際には、付点2分音符または付点3分音符)に先行する前打音は、付点なしの音符としてリズミック音符の長さを制限します。 たとえば、前打音が付点4分音符に先行する場合、前打音は4分音符として再生され、続くリズミック音符は8分音符として再生されます。

任意の音符の前に複数の前打音がある場合、均等に間隔が空けられます。 たとえば、4分音符の前に2つの前打音がある場合、前打音は16分音符として再生され、続くリズミック音符は8分音符として再生されます。 連符の一部である音符に1つ以上の前打音が先行する場合、同じ処理が適用されますが、前打音の位置と長さは適宜変更されます。

前打音がリズミックフィールにより影響を受けているパッセージに存在する場合は、標準のリズミック音符であってもリズミックフィールによる影響を受けます。 これは、リズミックフィールのパターンで定義されたリズミック調整およびリズミック・エンファシスのどちらにも当てはまります。 前打音はリズミック・ビートにあるため、リズミックフィールは最初の前打音を強調し、続くリズミック音符はビートから離れるので強調されません。

前打音自体に書き込まれた長さは、Sibeliusの再生には影響しません。この長さは、先行する前打音の長さに影響する続くリズミック音符のみの長さになるからです。

短い前打音Sibeliusでは、Kurt Stone氏が「短い前打音」と呼ぶ、ビートの前ではなくビート上で演奏する拍節のない音符を再生することもできます。 前打音を短い前打音として再生するためには、前打音を選択し、[ビート上、拍節なし](On the beat, arhythmic)を[装飾音符](Grace note)メニュー([再生](Playback)パネルで、ショートカットCtrl+Shift+IまたはShift-Command-Iの[インスペクター](Inspector)にある)から選択します。

装飾音符の再生ピッチなしのパーカッション譜表の装飾音符(フラム、ドラッグ、ラフなど)の再生が改良されました。 Sibeliusは、メインの音符の前にある、それぞれ連続する装飾音符がより大きい装飾音符のベロシティを低減して、メインの音符の音量を強くしました。 これは、[ピッチなしの譜表にある装飾音符のベロシティを低減](Velocity reduction for grace notes on unpitchedstaves)オプション([再生](Play) > [解釈](Interpretation) > [パフォーマンス](Performance))でコントロールします。このオプションは、なし(エフェクトを無効にする)、小、中または大に設定できます。

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装飾音符

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Sibelius 7.5の新機能

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タイムラインSibelius 7.5には以下の機能を持つ新しいタイムライン・パネルが含まれています。

タイムライン・パネルを使うと、スコアの構造が一目でわかり、スコアのどの場所にもすばやく移動できます。 タイムラインを表示するには、[表示](View) > [パネル](Panels) > [タイムライン](Timeline)(ショートカットはCtrl+Alt+NまたはOpt-Command-N)で、従来の[表示](View) > [パネル](Panels) > [ナビゲーター](Navigator)のショートカットは標準設定では使用できません)を選択します。

タイムラインにはランドマークが表示され、これは、コメント、リハーサル記号、大譜表テキスト(タイトル、テンポ、メトロノーム記号など)、リピート構造、拍子記号、調号など、スコア中に置かれた重要なオブジェクトです。 これらは、タイムラインの色付きの四角形にテキストとして表示されます。 ランドマークはレーンに表示されるので、特定タイプのすべてのランドマークは、タイムラインにわたって同じ行に表示されます。 スコアに特定タイプのランドマークがなければ、レーンは表示されません。

ランドマークが次々と発生した場合、後続のランドマークが前のランドマークにオーバーラップする可能性があります。 ランドマークのテキスト全体を表示するには、ランドマークおよびツール・チップにマウス・オーバーして、ランドマークの完全なテキストを表示させます。これは、特にタイムラインにアイコンとして表示されるコメントに役立ちます。

タイムラインには、小節番号およびタイムコードを表示するためのルーラーがあります([再生](Play) > [ビデオ](Video) > [タイムコード](Timecode)で指定してフォーマットで表示)。スコアに書かれた通りのリピート構造、またはフルスコアに書かれたリピートを表示してスコアを表示できます。スコアにリピートが含まれる場合、その小節番号が繰り返されます(リピートを数えるための小節番号のオプションが[小節番号]ページ([記譜ルール]にある)で選択されていないと仮定した場合)。

タイムラインの下半分には、マクロ・レベルでスコアの構造が表示されます。スコアの譜表の数に応じて高さが分割されています。タイムラインの背景色は、一定の譜表の一定の小節に楽譜があるかどうかによって変わります。 これにより、大きなスコアの場合でも詳細が一目でわかります。たとえば、管楽器のセクションが一定のパッセージで再生されているのかどうか、あるいは最初の場所が完全に空の小節になっているかなどです。

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タイムライン

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特定のランドマークに移動するには、タイムラインにあるランドマークをクリックします。Sibeliusは、ランドマークを表示させるためにスコア表示を移動できます。スコアのオブジェクトに注目が行くように、1~2秒の間オブジェクトの外側に動画が描かれます。 タイムラインのその他のパート(小節番号、タイムコード・ルーラーなど)、その他の小節などをクリックして、任意の小節に移動することもできます。

タイムラインは、スコア・ウィンドウの上または下にドックすることが可能(標準設定では下にドックされている)で、スコア・ウィンドウの幅に広がります。 ドックされると、ランドマークのタイプをより多くまたは少なく表示するために、タイムラインの高さを変更できます。切り離した場合、タイムライン・ウィンドウの水平方向でのサイズ変更も行うことができます。

標準設定で、タイムラインの水平解像度が調整され、スコア全体の長さをタイムライン・パネルの幅に合わせることなどが可能です。 水平解像度は、タイムライン・パネルの一番下にある + ボタンと – ボタンをクリックして変更します。+ をクリックすると、ズーム・インして各小節の幅が広がり、スクロール・バーのコントロールが有効になります。– をクリックすると、ズーム・アウトして各小節の幅が狭くなります。 自動で決定される幅にタイムラインをリセットするには、[Fit]ボタンをクリックします。

ランドマークで使用するテキスト・サイズ、レーンの色、ランドマークの順番、さらにタイムコードの表示用のオプション、タイムラインのリピート構造は、[タイムライン](Timeline)ページ([環境設定](Preferences)内)で、[タイムライン・オプション](Timeline Options)ボタンをクリックして、プリセットとして保存します。

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Sibelius 7.5の新機能

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共有とエクスポートSibelius 7.5には、以下のスコアの共有およびエクスポートの拡張機能が含まれています。

ウェブでの共有Sibelius Firstのすべての共有機能は、[ファイル](File) > [共有](Share)に追加されています。

* SibeliusのスコアをEメールして、さまざまなフォーマットでファイルを貼付できます。* Sibeliusでは、スコアをデジタル楽譜としてScoreExchange.comにアップロードし、公開することができます。

* 作品のビデオをYouTubeまたはFacebookで共有して公開することができます。 SoundCloudへ公開して、オーディオ・ファイルをサイトにアップロードします。 さまざまな品質のビデオおよびオーディオの設定は、各サイトのアカウントにサインインして行います。

ビデオのエクスポートSibeliusでは、スコアのデジタル・ビデオ・ファイルを保存して、DVDに焼いたり、インターネットへアップロードできます。 [ファイル](File) > [エクスポート](Export) > [ビデオ](Video)を選択します。 解像度の設定は、360p~1080pから選択できます。またビデオに含まれる譜表も選択できます。

Avid Scorchへのエクスポート[ファイル](File) > [エクスポート](Export) > [Avid Scorch]を選択します。 Sibeliusはページの向き、譜表の数、余白などを考慮して、iPadのディスプレイを最大限に利用できるようにスコアを拡大縮小します。

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共有とエクスポート

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Sibelius 7.5の新機能

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楽譜の構造のテキスト・スタイルSibelius 7.5に新しい大譜表のテキスト・スタイルが追加されました。

構造楽譜の構造のテキスト・スタイルで、作曲計画や教育目的で構造的な指標を示すことができます。楽譜の構造のテキスト・スタイルを使用してテキストを作成すると、タイムラインでランドマークとして、その他のテキストとラベル付されたレーンに表示されます。

楽譜の構造のテキスト・スタイルは、[テキスト](Text)> [スタイル](Styles)> [一般](General)メニューに表示され、以下の用語がその用語メニューで利用できます。

* イントロ* フレーズ* 符頭* プリコーラス* コーラス* ブリッジ* アウトロ* 間奏* ブレーク* リフレイン* 即興演奏* 即興伴奏* ソロ* タグ* イントロ* 1番目の題目* 2番目の題目* 3番目の題目* メインテーマ* トランジション

* 質問* 回答* トーン回答* リアル回答* カウンター題目* 偽の題目* エクスポジション* 再エクスポジション* カウンター・エクスポジション* ダブル・エクスポジション* エピソード* 開発* 開発エピソード* 再現部* 最終節* テーマ* バリエーション* オスティナート* カデンツァ* 三重奏

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その他の変更と改良

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その他の変更と改良以下は Sibelius 7.5のその他の改良点です。 詳しくは、『リファレンスガイド』を参照してください。

インスペクター[再生]パネルには以下の新しいコントロールがあります。

*[装飾音符]は、装飾音符を、前打音(ビート上、リズミック)、短い前打音(ビート上、拍節なし)、または短前打音(ビートの前)として再生するのかどうかを指定します。詳しくは、「装飾音符」を参照してください。

*[ギャップ]は、選択した大譜表に付けられた中間休止、または譜表に付けられたブレスマークを再生するのかどうか、どの位の長さで無音を生成する必要があるのかを指定します。 中間休止の場合、ギャップを現在の音符の直後、現在のビートの直後、または記号の位置のどこに挿入するかを選択します。ブレスマークの場合、nビート(現在の拍子記号に従う)またはn 4分音符で短くするかどうか、および調整可能な長さの最大値を指定します。 これらをコントロールして、中間休止とブレスマークのアイテム固有のコントロールができますが、標準設定のコントロールは、[再生](Play) > [解釈](Interpretation) > [辞書](Dictionary)で提供されています。詳しくは「再生辞書」を参照してください。

ラインMolto rit.およびmolto rall.ラインは、標準設定ではテンポを50%に下げ、molto accel.ラインは、標準設定ではテンポを150%に上げます。poco rit.およびpoco rall.ラインは、標準設定ではテンポを90%に下げ、poco accel.ラインは、標準設定ではテンポを110%に上げます。

ナビゲーター[ナビゲーター]の左端または右端をドラッグすると、Sibeliusは自動的にスコアのスクロールを始め、このゾーンにマウス・ポインターを置いている限りスクロールし続けます。 この動作は無効にすることができます。[環境設定]の[マウス]ページで、[端をドラッグすると自動的にスクロール]の選択を解除すれば、ナビゲーターのウィンドウの端をマウス・ポインターでドラッグしても自動的にスクロールすることはありません。

音符の入力[環境設定]の[音符の入力]ページにある[編集中に音符を再生]の新しい[ボリューム]コントロールで、スコアの音符またはコードをクリックしたときのボリュームを調整できます。 標準設定では、100に設定されています。

連音符スコアの既存の連音符を編集できる新しい機能があります。 音符、テキスト、ライン、歌詞を任意のタイプの連音符に直接コピー&ペーストできるようになりました。

環境設定* 保存とエクスポート: [ファイル](File) > [環境設定](Preferences)に、保存とエクスポートの各機能のカスタム・フォルダーを指定するための新しい環境設定があります。

* タイムライン: タイムラインのカスタマイズ用にプリセットを作成できます(詳しくは、「タイムライン」を参照してください)。

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Sibelius 7.5の新機能

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シンボル大譜表に付けられた記号は、すべての譜表に書き加えられるようになりました(オプション)。[シンボルの編集]ダイアログに、[すべての譜表に記入]オプションが追加されました。シンボルを大譜表に付けるように設定すると、このオプションが有効化されます。 同様に、従来の[シンボル]ダイアログ([その他のオプション](More Options)([記譜](Notations) > [シンボル](Symbols) > [シンボル](Symbols)ギャラリーの一番下)をクリックしてアクセス可能)にも、このオプションがあり、シンボルごとに添付タイプを上書きできます。 大譜表シンボルのすべてのインスタンスは、いずれかのインスタンスを増減させるとすべて同じように増減します。

ManuScript言語新しいBar.GapBeforeおよびBar.GapAfter読み取り /書き込み変数で、スペースにある一定の小節の前または後にギャップを設定できます。

新しいNote.IsAccidentalVisible読み取り専用の変数は、調べている音符がスコアで実際には臨時記号を表している場合に、Trueを返します(臨時記号そのものが表示されている場合のみ)。

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Sibelius 7.5の修正事項

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Sibelius 7.5の修正事項Sibelius 7.5では以下の項目が修正されています。

MIDIファイルのエクスポート* MIDIファイルとしてスコアがエクスポートされるときに、スコアの先頭よりも前にある再生(最初の音符よりも前にある装飾音符など)はクリップされません。

MIDIファイルのインポート* テンポ記号のインポートは、必要以上の小数位を使用しなくなりました。

再生* スイング・リズミックフィール(Ballad SwingおよびCoolを除く)は、16分音符でスイングしません。このため、音符の再生が8分音符および通常のスイング・リズミックフィールの場合よりも短くなります。

* リズミックフィールにより音符の末尾が延長される、または短くなる場合、後続の音符の開始位置に応じた一定の調整は行われないという問題があります。 この問題についは数多くの例が挙げられます。例えば、4分の3拍子のフィールでは同一ピッチの連続する2つの音符の2番目が短くクリップされます。最初の音符の末尾が、通常の4分の3拍子よりも短く、これが調整されずに、2番目の音符の開始直後に来るので、2番目がカットされます。または、切り離されたサウンドへのスイング再生を起こします。スイングしたペアの最初の音符(長い方の音符)が、記譜よりも末尾が遅れずに通常の長さで再生され、ペアの2番目の音符(短い方の音符)が開始する前にギャップが生じてしまうからです。

* 複数の音符にわたるトリル・ラインで、修正済みのラインにあるすべての音符が正しい全音階の間隔で再生されないという問題があります。

リピート* 大譜表に付けられたコーダ記号を、コーダ部分の開始を示すために使用できるようになりました。

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