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Vista 32bit パソコンでの MIDI OUT に関する問題解決に向けて ・はじめに Windows Vista では XP 用の多くのソフトウェア MIDI シンセサイザソフトウェアが動作しなくなりました。YAMAHA XG WDM Softsynthesizer(SY-XG50)Roland VSC-3.2 も動作しません。Wingroove も動作しません。 Wingroove はシェアウェアで、2000 ですが、Vista で動作します。VSC-3.2VSC-88)はメーカーサポート外ですが、Vista で動作することが確認できました。VSC- 88(VSC-3.2)のインストール方法はこのドキュメントの下方に書いております。 また、Vista では MIDI マッパーがなくなったため、MIDI マッパーでの規定の MIDI を変更することによって、デフォルト MIDI Out を変更することができなくなり、Windows Media Player での MIDI Out デバイスを変えることが簡単ではなくなりました。一 般的な使い方では、Default MIDI Out デバイスは Micorosoft GS Wavetable SW Synth に固定されます。 ※実際には MIDI マッパーはあるが隠されているらしいです。 Vista パソコンで無料でできる限りよい音質で MIDI を楽しむには お世辞にも Microsoft GS Wavetable SW Synth の音は良いとはいえません。また Vista に搭載されたものは、代替発音機能がなく、 聞こえない音色があります。更にこの音源は GS のエフェクトやフィルタに未対応です。 また、今まで XP パソコンで使えていた MIDI 音源が動作しなくなった、Vista 対応なのに Windows Media Player などでその MIDI 音源で楽しめない、など選択肢が狭くなりました。ここでは Vista パソコン上で使えるフリーのソフトウェア MIDI 音源である Timidity++の導入方法と、Vista での Default MIDI Out デバイスの変更方法を説明します。 また、VSC-3.2 のインストール成功例も示します。 Timidity++は無料ソフトなのでみんなが同じ環境で楽しむことも可能になります。「いや私は外部 MIDI 音源があり、Vista で動 作するドライバもあるので、Windows Media Player で使えるようにだけしたい。」そのような方にもここで説明する DEFAULT MIDIOUT Device 変更方法は役に立つことでしょう。 ・フリーの MIDI ソフトウェアシンセサイザ[Timidity++]の導入方法 DL 先:http://sourceforge.jp/projects/twsynth/files/?release_id=24409#24409 ここにある「TiMidity-CVS070310_setup_JPN.exe」というものをクリックし、適当なミラーサイトから DL します。日本のサイト の方がダウンロードしやすいことでしょう。 保存先はデスクトップでもどこでも構いません。UAC(ユーザーアカウント制御)はオンのままでも構いませんが、Administarator 権限のあるユーザーで実行してください。 TiMidity-CVS070310_setup_JPN.exe をダブルクリックして実行します。 インストールが開始されます。 [OK]をクリック。 言語を選びます。 [OK]をクリック。

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Page 1: Vista 32bit パソコンでの MIDI OUT に関する問題解決に向けて · Vista 32bitパソコンでのMIDI OUTに関する問題解決に向けて ・はじめに Windows VistaではXP用の多くのソフトウェアMIDIシンセサイザソフトウェアが動作しなくなりました。YAMAHA

Vista 32bitパソコンでのMIDI OUTに関する問題解決に向けて

・はじめに

Windows Vista では XP 用の多くのソフトウェア MIDI シンセサイザソフトウェアが動作しなくなりました。YAMAHA XG WDM Softsynthesizer(SY-XG50)や Roland VSC-3.2 も動作しません。Wingroove も動作しません。Wingroove はシェアウェアで、2000 円

ですが、Vista で動作します。VSC-3.2(VSC-88)はメーカーサポート外ですが、Vista で動作することが確認できました。VSC-88(VSC-3.2)のインストール方法はこのドキュメントの下方に書いております。

また、Vista では MIDI マッパーがなくなったため、MIDI マッパーでの規定の MIDI を変更することによって、デフォルト MIDI Out を変更することができなくなり、Windows Media Player での MIDI Out デバイスを変えることが簡単ではなくなりました。一

般的な使い方では、Default MIDI Out デバイスは Micorosoft GS Wavetable SW Synth に固定されます。

※実際には MIDI マッパーはあるが隠されているらしいです。

・Vista パソコンで無料でできる限りよい音質で MIDI を楽しむには

お世辞にも Microsoft GS Wavetable SW Synth の音は良いとはいえません。また Vista に搭載されたものは、代替発音機能がなく、

聞こえない音色があります。更にこの音源は GS のエフェクトやフィルタに未対応です。

また、今まで XP パソコンで使えていた MIDI 音源が動作しなくなった、Vista 対応なのに Windows Media Player などでその MIDI音源で楽しめない、など選択肢が狭くなりました。ここでは Vista パソコン上で使えるフリーのソフトウェア MIDI 音源である

Timidity++の導入方法と、VistaでのDefault MIDI Outデバイスの変更方法を説明します。

また、VSC-3.2 のインストール成功例も示します。

Timidity++は無料ソフトなのでみんなが同じ環境で楽しむことも可能になります。「いや私は外部 MIDI 音源があり、Vista で動

作するドライバもあるので、Windows Media Player で使えるようにだけしたい。」そのような方にもここで説明する DEFAULT MIDIOUT Device 変更方法は役に立つことでしょう。

・フリーのMIDIソフトウェアシンセサイザ[Timidity++]の導入方法

① DL 先:http://sourceforge.jp/projects/twsynth/files/?release_id=24409#24409ここにある「TiMidity-CVS070310_setup_JPN.exe」というものをクリックし、適当なミラーサイトから DL します。日本のサイト

の方がダウンロードしやすいことでしょう。

保存先はデスクトップでもどこでも構いません。UAC(ユーザーアカウント制御)はオンのままでも構いませんが、Administarator権限のあるユーザーで実行してください。

② TiMidity-CVS070310_setup_JPN.exe をダブルクリックして実行します。

インストールが開始されます。

[OK]をクリック。

言語を選びます。

[OK]をクリック。

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ライセンス契約書に同意します。

[同意する]をクリック。

コンポーネントを選んでください。通常はすべてにチェックが入っていることを確認します。Timidity++ Driver がソフトウェア

MIDI シンセサイザを MIDI ドライバーとして組み込むものですので、このチェックが外れている場合はチェックを入れてくだ

さい。

※外してインストールした場合も後から組み込むことができますが、ハードウェアの追加で行う必要があり面倒なので、チェッ

クは必ず入れておきましょう。

※参考までに:ハードウェアの追加で行う方法

コントロールパネル=>ハードウェアの追加と削除をえらび、デバイスの追加=>新しいデバイスの追加=>いいえ一覧からハード

ウエアを選択します。

=>サウンド、ビデオ、およびゲームコントローラー>ディスク使用=>参照で timiditydrv.INF の場所をひらくー>あとは次へをお

していく。

timiditydrv.inf はインストールした timidity フォルダの timiditydrv フォルダにあります。変更を加えずにインストールした場合は

C:\timidity\timiditydrv にあります。

[次へ]をクリック。

インストール先の確認。デフォルトでは OS 起動ドライブに関係なく C ドライブになっています。デュアルブート環境などで、

Vista のインストールドライブが C 以外の場合は注意してください。通常は C ドライブで構いません。

※XP/2000 環境にインストールされる場合で、C ドライブ以外に OS がある場合は変更してください。尚、ドライバ用のファイ

ルは OS のあるドライブにインストールされますので、この限りではありません。

通常の方は気にしなくて良いです。

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上では E に変更していますが、通常は C です。僕の場合 XP が C ドライブで、XP 上から Vista をマルチブート環境で Vista をイ

ンストールしたため、Vista が E ドライブになっています。DVD-ROM から新規インストールした場合は、Vista はインストール

先ドライブがどのパ-ティションであっても、必ず C ドライブになります。

[インストール]をクリック。

後はインストール画面に従ってください。途中で【ハードウェアの追加】の確認メッセージが出ますが、「継続」をクリックし

てください。「キャンセル」した場合は、Driver がインストールされませんので、インストール完了後に、手動による「ハード

ウェアの追加」で Driver をインストールしてください。

インストール完了したら OS を再起動します。

・Timidity++ Driver 演奏の確認

これには MIDI Out が選べる MIDI プレーヤを使うと便利です。ここでは TMIDI Player を用いて動作確認を説明します。他に

YAMAHA MidRadio Olayer でも内蔵音源のほかに MIDI デバイスを指定して演奏できますので、MidRadio Player で確認するのも

いいでしょう。尚 MidRaido Player の内蔵音源はドライバとして使用することはできません。

※MIDI VIEW LE は再生停止しても音源の音が停止しない(ノートオフが停止のときに送信されていない?)のでお勧めしませ

ん。

TMIDI Player:http://www.vector.co.jp/authors/VA010012/(ふみぃのソフトウェア工房)

TMIDI Player をダウンロード/インストールしてください。

次に TMIDI PLAYER で MIDI Out を Tmidity++ Driver 動作確認用に変更します。

※これはチェックのための設定で、TMIDI Player はポートマップを設定することでマップを切り替えて演奏できますので、後で

設定を変更して使いやすくしてくださいね。

TMIDI Player を起動し、[オプション]メニューから[MIDI設定]をクリックしてください。

[ポート A]のリスト選択で[Timidity ++ Driver]を選び、[OK}を押します。

[演奏モード]メニューから[MIDI ポートマップ指定なし]をクリックし、MIDI ファイルを TMIDI Player 上にドラッグ&ドロップ

するか、[ファイル]メニューの[ファイルを開く]から MIDI ファイルを選んでください。

プレイボタンを押して演奏させてみます。この時今までと違う(Micorosoft GS Wavetavle SW Synth とは違う)音色で演奏できてい

たら Timidity++ Driver 導入は成功しています。

※TMIDI PLAYER が強制終了する場合には

サウンドの設定に問題ある場合があります。お使いのサウンドカードのドライバは Vista に対応したものを使用してください。

ドライバの設定(コントロールパネルのサウンド)で、設定を確認しましょう。

一例:Reatek AC797 Audio の場合

以下の確認と設定を見直してみましょう。

スピーカーのプロパティ詳細タブにある[排他モードのアプリケーションを優先する]のチェックをはずします。[アプリケーショ

ンによりこのデバイスを排他的に利用できるようにする]にはチェックを。

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これで改善されることがあります。

どうしてもうまくいかない場合は YAMAHA MidRadio Player で試してみてください。Timidity++ Driver で演奏させることもでき

ます。

下記は Vista 上で Timidity++ Driver による演奏画面です。

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【YAMAHA MidRadio Player での設定方法】

MidRadio Player を起動したら、「オプション」=>「MIDI 出力先の選択」をクリックします。

次に「オプション」の「再生」画面にある「MIDI 出力先の選択」で、【MIDI デバイスを使う」ボタンをクリックし、プルダウ

ンリスト(▼をクリック)から「Timidity++ Driver」を選択します。

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「OK」ボタンを押します。これで Timidity++で演奏できますので、MIDI ファイルを演奏させてみてください。プルダウンリス

トに Timidity++ Driver があるということは、インストールできているということです。

ここまでで Timidity++ Driver の動作確認ができました。後もう少しです。Window Media Player などでも Timidity++ Driver で演奏

されるように変更しましょう。レジストリをいじります。

・DEFAULT MIDI OUT Device の変更方法・・・お勧めの方法!!

おほほ~い!素晴しいソフトウェアを見つけました。Vista用のMIDI Mapper組み込みコントロールパネルです。

以下からダウンロードして、Vistaの System32フォルダに入れてください。そうすると簡単にデフォルトMIDI OUTデバイスの変更ができるようになります。

http://www.pp-express.info/vista/PLWMidiMap.cpl

① PLWMidiMap.cpl をダウンロード。

② Administrators アカウントでログイン。

③Windows=>System32 フォルダに PLWMidiMap.cpl を入れる。

④変更するユーザーアカウントでログインする。

⑤コントロールパネルの「Putzlowitschs Vista-MIDIMapper」をダブルクリックして実行。

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⑥プルダウンリストからデバイスを選択し、「OK」。

以上で完了します。

MIDI マッパーを組み込むと、シーケンサの MIDI OUT設定で、MIDI Mapper を選択しても演奏できるように

なります(一部のシーケンサソフトではフリーズすることがあります)。

PLWMidiMap.cplを使用しないで変更する方法---これは MIDIMapper の規定の出力デバイスを変更することと

は少しニュアンスが違います。どういうことかというと、Default MIDIout Device に指定されている音源を利

用するソフトウェアでは、ここの設定による音源で演奏が行われます。でそのデフォルトは MIDI Mapper になっているが、ここを書き換えることで MIDI Mapper ではなく、直接音源を指定してしまうということです。

従って MIDI Mapper ではなく、Default MIDIOut Device に演奏を行わせるソフトではここで指定したもので演

奏されますが、MIDI Mapper に演奏させる設計のソフトではここの書き換えは意味が無いということになりま

す。ここの書き換えは MIDI Mapper の規定の MIDI Out Device を変更しているのではないということなんです。

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では、MIDI Mapper の規定の MIDI Out Device はどこを書き換えるのか?これについては恐らくHKEY_CURRENT_USER\Software\Microsoft\Windows\CurrentVersion\Multimedia\MIDIMap」の szPname と思われます。

このことについては vista_midi.htm をご覧ください。

なのでこの方法はあまりお勧めしません。PLWMidiMap.cplを利用した方が賢明です(PLWMidiMap.cplはszPname を書き換えているようです)。

ではどうしてもという方のために・・・

まずレジストリエディタを起動します。[ファイル名を指定して実行]---これはスタートメニュー=>アクセサリにあります。名前

の欄に regedit と入力します。半角英数字です(大文字 REGEDIT でも構いませんが、全角文字はだめです)。

※Windows ログインユーザーごとに設定が必要です。

regedit と入力して[OK}をクリック。

レジストリエディタが起動したら左ペインにあるツリー上の三角印をクリックしてツリーを展開します。展開先は次のようにな

ります。=>が展開を意味します。

コンピュータ=>HKEY_CURRENT_USER=>Software=>Microsoft=>ActiveMovie=>devernum=>{4EFE252-168A-11D1-BC76-00C04FB9453B}展開したらこの中に Default Midiout Device がありますので、クリックします。右側ペインの名前の欄に MidiOutId という項目が

ありますので、ダブルクリックします。

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MidiOutId をダブルクリック。

DWORD(32 ビット)値の編集画面で値を書き換えます。書き換える値はまず 0 を試します。表記は 16進数でも 10進数でも構

いません(0~9 までの値は 16進数も 10進数も同じですから)。32 ビットで入れる必要はありません。

この値がインストールされている MIDI Out デバイスの指定になりますが、数値がどのデバイスかを簡単に調べることができな

いので、0 から試していきます。0 でだめなら 1、1 でもだめなら 2・・・・の要領で行います。下記は 0 が Microsoft GS Wavetable SW Synth で聞こえたので、1 を試しているところ。

※0 は Vista に最初から入っている Microsoft GS Wavetable SW Synth という情報もありますが、一概には言えません。例えば僕の

場合、Timidity++を導入後と更に CASIO USB-MIDI ドライバを導入後は、0=>Microsoft GS Wavetable SW Synth、1=>Timidity++ Driver、2=>CASIO MIDI OUT でしたが、WinGroove を入れたところ、0=>WinGroove、1=>Microsoft GS Wavetable SW Synth、2=>Timidity++ Driver、3=>CASIO MIDI OUT に変わっていました。従って MIDIOUT デバイスのインストール順になると

は限りませんので注意してください。

どうにもならず初期設定に戻す場合は 16進数で ffffffff と入力します(これは 10進数の-1 ですが、-1 とは入力できませんので)。

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1 と入力して[OK]をクリック。

MidiOutId のデータ欄が 0x00000001(1)に変わり値が 1 になりました。

0x は 16進数であることの意味です。

このまま演奏を確認します(レジストリエディタを閉じる必要はありません)。Windows Media Player を起動して、MIDI ファイルを演奏させてみます。この時 Timidity++ Driver で演奏されているなら成功です。

もし変わっていない/音が聞こえないなら 1 ではだめということなので、Windows Media Player を一旦終了させ、再度MidiOutIdをダブルクリックして 2 で試してみてください。

以下同様に再生させて確認します。

うまく動作できたらレジストリエディタを終了させます。

まあ大抵は 1 で OK だと思いますが、Vista で動作する Midi Out デバイス(USB MIDI インターフェースなど)が Timidity++より

も先にインストールされたなどでは 1 ではなくなると思います。USB MIDI インターフェースでの MIDI OUT 演奏をデフォルト

にしたいなら同様にレジストリエディタで変更して確認ください。僕は CASIO USB-MIDI Inyterface UI-7A(XP 用ドライバが

Vista で動作するとメーカーサイトで確認できた)インストールしましたが、先に Timidity++を入れたので、1 が Timidity++ Driver で、2 が UI-7A となり、Windows Media Player で正常に演奏されることを確認しました。

おまけ

Timidity++にはサウンドフォントを追加したり、GUS/Patch による音色の追加ができるようになっており、好みの音色を追加し

てカスタマイズすることができます。GS 用にカスタマイズしたり、XG 用の設定を追加したりもできます。コンフィグ設定ファ

イルの設定記述により、音色の音量やパン・エンベロープのかかり方など細かく設定することができます。詳しくはネット検索

してお試しください。

有名な音色のセットものとして出雲パッチというものがあります。一応 SC+88Pro にも対応しているようですので、自分でカス

タマイズするのが面倒だという方は出雲パッチをダウンロードして設定を変更ください。これもネット検索すれば見つかります。

Google検索で[出雲 timidity]で見つかると思います。

出雲パッチの設定方法も書かれているサイトがありますので、ご利用ください。

※Vista で Windows フォルダにある timidity.cfg を書き換え/上書きコピーするには UAC(ユーザーアカウント制御)をオフにす

る必要があります。UAC のオン/オフは、コントロールパネルのユーザーアカウントにあります。

2007年 9月 1 日 TAXI

追記:

WinGroove が動作中の画面

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WinGroove プレーヤも動作しますし、MIDI ドライバとして組み込んで、他のシーケンサソフトウェアなどからも演奏させるこ

とができました。ユーザー登録もできました。

※Vista では Winhelp32.exe がなくなり、WinGroove ではこのタイプのヘルプなので、ヘルプ表示ができません。

更なるおまけ VSC-88(VSC-3.2)の Vista32bit への導入方法

実は僕の場合、Roland VSC-3.22(現在 3.23)が Vista で動作しています(Virtual Sound Canvas 3.2 VSC-88 のことです)。

これは市販のソフトウェア MIDI 音源なんですが、メーカー側では Vista に未対応で今後も対応予定なしのようです。Vista での

サポートは当然ながら受けられません。従って詳しいインストール方法は避けようかなとも思いましたが、万一 PC 動作不安定

になったとしても自己責任ということで、僕が行った方法を簡単に書いておきます。

Vista 未対応のソフトウェアは Program Files ではなく、セキュリティの低いフォルダにインストールすることをお勧めします。

一例として C ドライブ下に Programs フォルダを作成し、Vista 対応ではないソフトウェアはそのフォルダの下にインストールす

るよう指定します。作成した Programs フォルダはシステムフォルダではないため、標準アカウントユーザーでもフルアクセス

できます。

Administarator 権限(管理者)のユーザーで Vista にログインします。標準ユーザーでも管理者として実行させればいいかもしれ

ませんが、これは試しておりません。ま、とにかく Administrator でログイン、UAC はオフにしています。VSC322U.exe(これは

VSC-88 の Update ファイルで、なければ Roland から入手してください—現在最新アップデートは多分VSC323U.exe))を右クリッ

クして「プロパティ」=>「互換性」=>「互換モードでこのプログラムを実行する」にチェック。Windows XP(Service Pack 2)にします。

再度 VSC322U.exe を右クリックして「管理者として実行」をクリックして実行に移します。

後はインストーラの手順に従います。途中元々のインストールディスクの場所を求められますので、CD-ROM をセットして指

定してください。

インストール完了したら「再起動」します。

これでちゃんと動作します。VSC設定ウィンドウもタスクバーアイコンも OK で、プレーヤーも動作します。WAV 変換機能も

大丈夫でした。

以下動作中の画面です。

尚、エラーとなる場合は一旦ログオフしてサイドログインしてみてください。微妙な起動タイミングで演奏可能になったり、不

可になったりすることがあります。

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Default Midiout Device の MidiOutId は僕のパソコンでは VSC-3.22 が 4 になりました。

※デフォルトの状態から変更を施す場合、Windows ログインユーザーごとに VSC設定ウィンドウで設定しなければなりません。

ソングリストはユーザーごとには作成/保存できません。VSC プレーヤーの OPTION設定にある「終了時にソングリストの内容

を保存する」のチェックは外しておいた方がいいでしょう。

おまけの参考画像

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