UML の概要とオブジェクト指向の基本概念（ 1 ）

UMLの概要とオブジェクト指向の基本概念（ 1）

FM12004 FM12006川原正澤田佑基

2012/4/16ソフトウェア工学特論 III

UML とは？（澤田） UML の歴史（川原） UML の図（ダイヤグラム）（澤田） UML の共通の要素（川原）

目次


UML とは？ UML の歴史 UML の図（ダイヤグラム） UML の共通の要素

目次


UML とは？◦ UML とは◦ UML の利点◦ オブジェクト指向と利点

UML の歴史 UML の図（ダイヤグラム） UML の共通の要素

目次


UML:Unified Modeling Language　（統一モデリング言語）

オブジェクト指向で業務を分析、設計、開発するときに必要なクラス、オブジェクトなどの要素と、それらを描画する図（ダイアグラム）の表記を規定したもの。

UMLとは


表現力が高く、理解が容易である　すべての工程で用いる表記法が一貫している

世界の共通言語

UMLの利点


手続き型言語のプログラムをフローチャートで設計するように、オブジェクト指向のプログラムをUML を使って描くことができる。

オブジェクト指向の開発には反復型開発プロセスが用いられる。

UMLとオブジェクト指向


システムの全体をいくつかに分割し、各工程を反復しながら段階的に開発する。

反復型開発プロセス


システムの問題を早期に発見し、早期にフィードバックすることが可能になる。

システムの使用の変更や機能の追加に柔軟に対応できる。

システムのより高い品質を実現できる。開発プロセスが分割されることにより 1 回の開発

規模が小さくなり複雑さが低減される。

反復型開発プロセスの利点


質疑応答（ UMLとは？）



目次


UML とは？ UML の歴史

◦ 共通言語の重要性◦ UML の誕生◦ UML の開発年表◦ 質疑応答

UML の図（ダイヤグラム） UML の共通の要素

目次


共通言語が無い場合

共通言語の重要性


共通言語が無い場合











子供がブランコで遊んでいる

A kid is playing the swing.




子供がブランコで遊んでいる

A kid is playing the swing.

伝えたいことは同じでも伝え方が異なる


UML 誕生以前は・・・◦ 開発方法論や表記法が多く存在していた。

UMLの誕生


UML 誕生以前は・・・◦ 開発方法論や表記法が多く存在していた。◦ OMT 法、 Booch 法、 Objectory 法等の様々な開発方

法論が提案されていた。

UMLの誕生


UML 誕生以前は・・・◦ 開発方法論や表記法が多く存在していた。◦ OMT 法、 Booch 法、 Objectory 法等の様々な開発方

法論が提案されていた。

UMLの誕生

OMT 法Rumbaugh

氏

Booch 法Booch 氏

Objectory 法Jacobson 氏


UMLの誕生

OMT 法Rumbaugh

氏

Booch 法Booch 氏



統一言語 UML の開発が行われる

UMLの誕生

OMT 法Rumbaugh

氏

Booch 法Booch 氏



UMLの誕生

Rumbaugh氏

Booch 氏 Jacobson 氏


スリーアミーゴ

UMLの誕生

Rumbaugh氏

Booch 氏 Jacobson 氏


開発年表OMT 法

Rumbaugh氏

Booch 法Booch 氏

Objectory 法Jacobson 氏その他の手法


開発年表OMT 法

Rumbaugh氏

Booch 法Booch 氏


Rumbauh 氏と Booch 氏が提携


開発年表OMT 法

Rumbaugh氏

Booch 法Booch 氏



Unified Method 0.8


開発年表OMT 法

Rumbaugh氏

Booch 法Booch 氏



Unified Method 0.8

UML 0.9


開発年表OMT 法

Rumbaugh氏

Booch 法Booch 氏



Unified Method 0.8

UML 0.9

UML 1.0


開発年表OMT 法

Rumbaugh氏

Booch 法Booch 氏



Unified Method 0.8

UML 0.9

UML 1.0

UML はバージョンアップを繰り返す


質疑応答（ UMLの歴史）



目次


UML とは？ UML の歴史 UML の図（ダイヤグラム）

◦ ユースケース図◦ クラス図◦ シーケンス図◦ コミュニケーション図◦ ステートマシーン図◦ アクティビティ図

UML の共通の要素

目次


システムを多面的に捉える場合、　複数の図（ダイヤグラム）を必要となる。

UMLの図（ダイヤグラム）

• 構造図• クラス図• オブジェクト図• パッケージ図• 合成構造図• コンポーネント図• 配置図

• 振る舞い図• ユースケース図• アクティビティ図• ステートマシン図• 相互作用図• シーケンス図• コミュニケーション図• 相互作用概要図• タイミング図

• ステートマシン図2012/4/16ソフトウェア工学特論 III

動作をユーザ視点で捉え、システムが外部に提供する機能を表現する

ユースケース図（Use Case Diagram）


システム化する領域の概念や言葉（クラス）を用いて

　静的に表現する図。

クラス図（ Class Diagram）


オブジェクトなどの“もの”同士のやり取り（メッセージ）を表現した図

シーケンス図（Sequence Diagram）


コミュニケーション図（ Communication Diagram）シーケンス図よりもメッセージのやり取りを　表現しやすい図


１つのオブジェクトに着目し、生成から消滅までどのような状態があるかを表現する図。

ステートマシン図（ State Machine Diagram）


システムや業務の流れ（フロー）　を表現する図

アクティビティ図（Activity Diagram）


UML で規定されていない図を選択しなさい。① クラス図② シーケンス図③ アクション図④ ユースケース図⑤ 配属図⑥ コンポーネント図

練習問題①


UML で規定されていない図を選択しなさい。① クラス図② シーケンス図③ アクション図④ ユースケース図⑤ 配属図⑥ コンポーネント図

練習問題①


解説：練習問題①

• 構造図• クラス図• オブジェクト図• パッケージ図• 合成構造図• コンポーネント図• 配置図

• 振る舞い図• ユースケース図• アクティビティ図• 相互作用図• ステートマシン図• シーケンス図• コミュニケーション図• 相互作用概要図• タイミング図

• ステートマシン図

UML の図一覧


質疑応答（ UMLの図）



目次



◦ノート◦ 型／インスタンス◦ ステレオタイプ◦ パッケージ◦ フレーム◦練習問題◦ 質疑応答

目次


ノート


UML の要素に対して、コメントや制約などの情報を付加する。

ノート



ノート

買い物かご



ノート

買い物かご

購入予定の商品を入れておく。



ノート

買い物かご




ノート

買い物かご


ノート



ノート

買い物かご


ノート点線（アンカ）を付けること

によりどの要素に対する情報なのかを明確にする


型／インスタンス


UML ではモデル要素に、型／インスタンスという2 面性を持たせている。



クラス／オブジェクト、関連／リンクなどの 2 面性


商品




商品

インスタントラーメン：商品




商品





商品


型／インスタンスの対応関係が分かるように下線を引いて表現する




商品


型／インスタンスの対応関係が分かるように下線を引いて表現する


ステレオタイプ


システム開発には、様々な分野が存在する



システム開発には、様々な分野が存在する


スケジューリング

組み込み

リアルタイム Web システム




UML の基本要素だけでは表現しきれない場合の拡張のメカニズム。





<<boundary>>一覧画面

<<entity>>商品リスト
















ステレオタイプ名を<< >> （ギュメ）で囲みUML 要素の名前上部（または前方）に記述する。


UML で定義されたモデル要素をまとめる。

パッケージ



パッケージ

WebShopping



パッケージ

WebShopping

Control

Domain

GUI

展開



パッケージ

WebShopping

WebShopping

Control

Domain

GUI

展開

パッケージ名をタブの中に書く



パッケージ

WebShopping

WebShopping

Control

Domain

GUI

展開

要素が別の要素を参照している場合は

依存関係（矢印付の線）を引く2012/4/16ソフトウェア工学特論 III

フレーム


フレームの中に図を入れ、図の種類、名称、範囲を明確にすることができる。

フレーム



フレーム

class 会員登録クラス図

ブラックリスト

会員登録画面

会員リスト

会員



フレーム



会員登録画面

会員リスト

会員

ヘッダ



フレーム



会員登録画面

会員リスト

会員

ヘッダ

図の種類



フレーム



会員登録画面

会員リスト

会員

ヘッダ

図の種類図の名称



フレーム



会員登録画面

会員リスト

会員

ヘッダ

図の種類図の名称フレーム


パッケージに含めることができるものを選択しなさい ① クラス

② オブジェクト③ パッケージ④ 上記すべて

練習問題②


パッケージに含めることができるものを選択しなさい ① クラス

② オブジェクト③ パッケージ④ 上記すべて

練習問題②


パッケージには UML の要素全てを含むことが可能。

解説：練習問題②


ノートについて正しいものを選択しなさい。① クラスに付けるもの② メッセージに付けるもの③ 図に付けるもの④ 関連に付けるもの⑤ モデル要素すべてに付けて良いもの

練習問題③


ノートについて正しいものを選択しなさい。① クラスに付けるもの② メッセージに付けるもの③ 図に付けるもの④ 関連に付けるもの⑤ モデル要素すべてに付けて良いもの

練習問題③


ノートは、全てのモデル要素に対してコメント、制約、メソッドなどの情報を付加する際に使用する。

解説：練習問題③


質疑応答（ UMLの共通の要素）



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UML の概要とオブジェクト 指向の基本概念（ 1 ）

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