171
Title ファブリ・ペロー共振器の励振理論( Dissertation_全文 ) Author(s) 吉田, 靖夫 Citation 京都大学 Issue Date 1970-11-24 URL https://doi.org/10.14989/doctor.k1044 Right Type Thesis or Dissertation Textversion author Kyoto University

Title ファブリ・ペロー共振器の励振理論( Dissertation 全文 ) …...ロー共振器の研究が飛躍的に発展したのは,Schaw!ow,TownJ,Prokhorj によってレーザの可能性が提案され,そのための共振器としてこれがとりあげ

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Title ファブリペロー共振器の励振理論( Dissertation_全文 )

Author(s) 吉田 靖夫

Citation 京都大学

Issue Date 1970-11-24

URL httpsdoiorg1014989doctork1044

Right

Type Thesis or Dissertation

Textversion author

Kyoto University

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ファブリペロー共振器の励振理論

士に1

1970年2月

田靖 夫

fnt―-m^^

yrsquo~^-

第1章

sect11

sectt2

第ご2章

secta1

序論

ファブリペロー共振器研究の歴史

本論文の梗概

強制励振

sect22基礎方程式

sect23基礎方程式の解法および数値結果

(1)基礎方程式の近似解法

(2)励振パワー

(3)共振器内部の場の分布

sect

sect

24簡略解

25増幅および減衰helliphelliphelliphellip

第3章

sect81

sect82

sect38

sect3J4

sect85

sect36

第4章

半透過鏡を通しての励振

基礎方程式

半透過鏡の境界条件

平面波の傾斜入射

自由振動

数値結果

sect41序

rsquo か ー rArr

10

17

17

20

31

44

52

57

57

58

63

67

有孔鏡共振器の励振

sect42基礎方程式

sect43自由振動モード

(1)回折損失

(2)共振器内部の場の分布

72

91

12

99

97

97

106DOC

1970

電気系

I W 4 丿 回 I - - 4 二 ` や

ヽ rarr W hArr W - - 4 t W 4 - 4 φ 6 hArr - l ゜ ゛ ゛ ゛ ゜ I ゛ ゛ ゜ ゛ I ゛

W I W - 二 hArr W ニ - W I W W - 4 - - - W

4 4 4 φ f 4 ∽ 4 軸 4 m 一 丿 争 -

丿 丿 丿 - - 4 丿 φ P I I 丿 絢 1 軸 I I I 4 φ 輛 9 ∽ - 争 争 - rArr W - ミ

∽ 4 二 9 如 丿 larr 4 - - 丿 - 丿 4 - 軸 丿 t -

rArr ミ ー 1 ` ゜ ` ゜ ゛ ゜ 1 ゜ rsquo - ゜ ゛ ` 丿 rsquo -

t や - - 丿 4 I - 1 I W 4 - - - 四 - - -

4 W 4 - 争 四 - - 丿 4 - W φ 丿 φ W 丿 - 4 - -

- t - I - S 丿 - larr -

w - - 岬 I 二 4 ふ 二 - W - 4 丿 4 二 φ larr - W - 4 四 - - -

- - W 4 丿 - - 一 条 4 - W W 丿 4 丿 い W - - W

丿 I 丿 I - W divide - -

゜ ~ 4 1 ゝ I w 丿 丿 - 二 - - ミ - 争 脚 丿 -

四丿---やW-b--WW-゛争WW--四゜--

4 4 I 4 rsquo 1 para φ や t 丿 4 - 丿 4 W

d - s - i - I - W 4 や

w 』 - rarr 丿 - W - - - - - W

- 丿 緬 larr R 峠 I j 回 丿 4 丿 f 4 - 粂 W 4 W W - - -

丿 - - I I I W - W W - や 丿 丿 l W

や ー - - 心 - を を 桐 I I 4 - 心 - W 争 4 争 四 W 丿 - - ミ - 4 4

- 4 紳 峠 - 丿 - 丿 m ∽ 4 丿 - 4 4 4 f ~ ~ - W W 4 - W i m 四

rdquo = 一 - - 4 t 丿 - W W -

- - 4 4 - 丿 rArr para 9 丿 - I 二 I 4 二 4 - W S 4 -

--helliphelliphelliphelliphelliphelliphellip-helliphelliphelliphelliphelliphelliphelliphelliphelliphelliphelliphelliphelliphelliphelliphelliphelliphelliphelliphelliphelliphelliphelliphellip-helliphelliphelliphelliphellip----helliphelliphellip-------helliphellip7

(3)無限長矩形平行平板共振器

sect44一方の鏡のみ有孔の共振器

第5章sect51

sect52

sect58

sect54

sect56

謝辞

付録11

付録21

付録22

付録81

付録82

付録88

付録84

付録51

両鏡傾斜共振器の自由振動モード

113

114

121

121

122

127

130

136

139

140

14

44

11

149

150

152

COhttpwwwirt

lAm10

111

159

16S

rsquo―

9Prime`卜

基礎方程式

回折損失

第6章結論

cos>sinモードの分離

傾斜パラメータKの意味--helliphelliphelliphellip

参考文献

主要記号表

マイクロ波ミリ波におけるファブリペロー

共振器に関する実験

行列要素の計算

行列要素のベキ展開

誘電体多層膜鏡の基準面l

積分1

積分8

積分4

積分2helliphelliphelliphelliphellip

I 4 l I I I l para l I I I I I 丿 φ 峰 I - W 曝 4

- m 4 四

I 4 争

か - - - I 丿 岬 -

` ` φ - I ` f I I W - `

゛ ` ~ ~ = ` 9 ldquo を ゛ 4 ~ か W ゛ = - rarr 』 - - rsquo 1 ~ 丿 - =

丿 丿 r I ` W - ゛

i 丿 I I 丿 1 丿 丿 I I 鼻 lsquo

F i 丿 W 丿 - 丿 - W - m

峙 W 1 I I t - 紳 - ゛ `

t 1 - f l M 6 m 4 4 1 紳 か W 争 ゛ ゜

1 I 1 I j j J S I - t W W 4 ゛ ゜ ` ゜ - ゛ ゛ ゜ I I ldquo ldquo ゛ ゜

争 丿 I I I ` I ` para I I para ` rsquo

l l rsquo 1 ゜ ゛ 1 I ゝ I t rsquo ゜ 丿 para I

I divide ゜ 1 1 4 t 1 I や ゛

` ゜ ゜ ゛

φ I I ` I I I I I ` l ゜ か ゛ ゜ 丿 ゜

rsquo

I I I ゜

I I i I 丿 I I ゜

- ` I ゜ 1 ゛ I l i

- 丿 I

4 二 1 I I W - I

丿 ゜ -

- 1 I I I - I 丿 I l l 丿 丿 M - i W `

丿 r 丿 丿 M - 4 - I I i 丿 I 丿 丿 S 二 ~ 昏 丿 - ` ゜ W 丿 4 丿

μ゛

第1章 序 論

ファプリペロー共振器(Fabry-Perotresonator)は2枚の鏡を向い合

せてそれらの間で電磁波または超音波の共振を行わせるものである鏡以外

には共振器の仕切りはなく共振器内部と外部空間は連続しているために別

名openresonatorとも呼ばれる元来ファブリペロー共振器は光学分野で

の高分解能のファブリペロー干渉計として用いられていてj無限の面積をも

つ鏡として幾何光学的な面からの解析が行われていたしかしファプリペ

ロー共振器の研究が飛躍的に発展したのはSchawowTownJProkhorj

によってレーザの可能性が提案されそのための共振器としてこれがとりあげ

られたことを契機としたものである従来干渉計としては2枚の鏡を接近させ

て用いていたがレー-ザ共振器としては2枚の鏡間にレ=ザ物質を入れて十分の

利得が必要であることから鏡間隔を拡げて用いるようになったそのために

開口よりの回折効果が重要となり波動光学的解析が要求されることとなった

レーザ用の共振器として従来のマイクロ波空胴共振器と類似のものが用いられ

ない理由は空胴型ではQ値が低いことに加えるに短波長のために波長程度の

大きさの共振器を製作できないことおよび製作可能な寸法の空胴共振器を用

いるとモード密度が高過ぎて低いQ値と相まって共振の性質が失われること

であるそこでそれに代るものとして高いQ値と低いモード密度をもつファ

プリペロー共振器が用いられることとなったレーザの発展とともにファ

プリペロー共振器の鏡の形状配置にも種々の変形が現れた平面鏡以外に

球面鏡を用いるものも多く特に両凹面鏡の焦点を一致させた配置は共焦点

配置といってもっとも回折損失の少いものとして注目されているファプリ

ペロー共振器はレーザ共振器用以外に周波数誘電率の測定プラズマ診断

等に利用されるレーザの発振モードを調べるための走査型干渉計もこめ共振

器の一変形であるレーザ共振器用としては主に共焦点配置に近いものが用い

られるがそれ以外の利用には平行平面配置もしぱしば用いられる広義には

ファブリペロー共振器は平面鏡球面鏡配置いずれをも合んでいるが狭義

には平行平面鏡配置のみを意味する特に最近では狭義の用法が多い

sect11ファブリペロー共振器研究の歴史

レーザ共振器として用いられるようになって以来ファブリペロー共振器

の理論的解析は主に波動光学的に行われそれに関する論文の数は現在までに

100を越えているものと思われるここで簡単にファブリペロー共振器

研究の歴史を振り返ってみることとする1966年度前半までの研究に関し

ては小倉池jl2より詳しく紹介されているのでそれらに関してはそれ以後

の研究の基礎となっている主な論文いくつかについて触れるにとどめ1966

年度後半以後の研究特に本論文の主題である励振問題に関係する論文につい

て述べることとする

レーザ共振器として最初の解析はFoxL)によって行われたものでこれは

一方の鏡面上の波動がホイゲンズの原理によって伝播して他方の鏡面上に同

じ分布の波動を再生するということを積分方程式の固有値問題として定式化

したものである固有値が伝播による振幅の減少と位相の偏移を表わすこれ

は多重反射の干渉計像をもとにしているので以下ではこれを干渉計理論と呼

ぶoFoxLiは矩形平面円形平面円形共焦点共振器の場合についてこ

の積分方程式を解くために電子計算機を使って平面波の初期分布を与えて次

第に収束するのを待つというシミュレーションを行なった以後平行平面あ

るいは共焦点配置の共振器に関してこの積分方程式の解を数値的でなく解

扮的に求める研究は数多く表われて汐

はビーム波伝送理論のために共焦点配置の場合と同じ積分方程式を解析し

ている

次に干渉計理論とはまったく別の立場からファブリペロー共振器を解析

している論文をとりあげるVainshteii)は共振器の開口面を平行平面導波管

の開口端と見なして遮断周波数よりわずかに高い周波数の波動が導波管の

壁すなわち共振器の鏡に殆んど垂直に反射をくり返しつつその開口端より

わずかに幅射するという像をもとにして≪Wiener―Hopfで法で共振器の自由振

動を解析している小倉吉田jぶ蛍路十平行平面フ7ブリペロー共振器の

モードのo次近似として閉じた空胴共振器のモードを採用し開口面からの帽

射の反作用を摂動と見なして回折損失を求めているRiskenは11図に

示すように平行平面共振器を開口面Soで内外部に分けて外部を幅射場と

し内部の場を導波管モードで展開してSo面上での場の連続条件より回折損

-2

j-

flsquo

rdquo

一鴫

4rsquo

`W

Si一 一 一 一

-一一一一-

Si

fLL止

So

一一------

So

ユー1

Si

Si

一 一

11図平行平面ファプジペロー共振器

失内部の場の分布を求めている彼はSo面での境界値を1極類しか問題に

しないようにSo面上で境界条件を満たすグリーン関数を使っているそのた

めに11図のSI面上において場の法線微係数がoであるという仮定を用い

ざるを得なかったoo驚y平行平面共振器について波動方程式より出発して

任意の点での波動を鏡の表裏両面からの輸射として記述しこの点を鏡面上に

とると境界条件を満たさねぱならないことから鏡面上の波動の満たす斉次積

分方程式を得鏡面上の波動をルジャンドル関数を使って展開することにより

積分方程式を行列方程式に書き換えて回折損失を求めている9

以上は自由振動モードの解析を行った主要な論文であるこれらの応用の例

は枚挙にいとまがないがそのいくつかを述べる鏡の傾斜あるいは曲率の

微小変化の回折損失に及ぼす影響に関してはGI詔よちjり菖1摂動論を用いて共焦点配置の場合を扱いFoxd小倉吉田諭1

wel認が平行平面配置の場合を扱っているまたFoxIはレーザ媒質の利

得飽和効果を考慮して発振モードを解析している彼はレーザ媒質が鏡の直前

に厚味のない薄層をなしているとみなして干渉計理論を用いて計算機による

シミュレーションを行っているその結果によると発振強度の一番大き宍いモー

ドは平行平面鏡配置では最低次モードであるが共焦点配置ではフレネル数

の増加とともに高次モードとなるFialkovskiiはVainshteinの理返)を基

礎にして一次元の矩形平行平面鏡に関して鏡のインピーダンスが場所的に異

なると弐およびi枚の完全反射鏡を平行に並べてできる2つの共振轜を回折

一 一 一 一 -

rdquo-----や一一

解析遥

を行っているこの他共振器中に結晶媒質を挿為がある

最後に実際上の問題万として重要な励振問題を扱っている論文について述べ

るファブリペロー共振器を使って周波数等の測定あるいはレーザ増幅を

行う場合Rは外部よ)りj波を入射させて励振しなければμらないこめような

場合の励振特性等に関する解析は1960年代前半には殆んど行われていない

わずかにiyainsht謐が散乱問題におけるS行列加論といわれるものを使らて

取扱ているしかし共振器の具体的なモデルをとりあげ七これを計算するこ

とは難しくレ

なされていない厳密な理論ではないがKoppelmaltは1次元

矩形平面鏡共振器の励振問題をとりあげて具体的に場の分布の数値結果を得て

マイクロ波を使うた実験結果と比較しかなりよい一致を示しているこれは

共振器内部の場を壁面で0となる導波管モードで近似展開してその伝播定数

の虚数部にFoxLの得た回折損失を考慮したものである波動方程式から出

y発して初めて具体的に励振特性を求めたのは小倉吉田巌ぷi)~39)上である

これは平行平面鏡共振器の=方の鏡面上に強制励振源をおいたものであるこ

の理論の特徴は自由振動モードを求めずに直接励振問題を扱えるところにある

内容は次節で紹介するこの理論を基礎にして吉田小倉j(ご6ま一方の

鏡が微小透過率を有するときに外部より平面波を入射させて励振する問題を

取扱っているまた特殊な場合として自ユ由振動モー=ドの取扱いも可能であるこ

とを示している彼等はこれを普通の示祐丿平面f)43)44)こ適用してにFox

LIトvainhte包と非匍こよく一致する回折損失場の分布を得るとともに

応用として平面鏡が平行の状態かーら少しぬの解析を行っているその後Fox

46)超万よび鏡眼結合孔のある

計T環綸jで励振に関する問

題が取扱えることを示すとともに計算機に1あるシミュ1レーシヨニンぞ小倉吉

田iおllt1ことよく一致す結果を得tJケ田ト杉凰よ波動方聚式から出

発してFoxLiの干渉計理論に厳密な根拠を与えるとども4こ干渉計理論lこでよ

る励振問題の基礎方程式を与えたノ古妬ま丿その基礎144呈式令共焦点4置の場

合に適用して鏡面上の場を一般偏平楕円関遮で展開してト平面波にJよ4励振

入力共振器のQ値を計算している山田川蔀ま同じkサヽl山田杉尾の理論jを基礎として導波管と球面鏡共振器の結合問題をとりあげているノ榎戸ノ管

卜-

`k

蔀雌剔

L19)yは干渉

-゛

木rsquoは一次元の共焦点型共振器と方形導波管を結合させて導波管側より見た

入力アドミタンスを停留表示で求めて実験と比較している彼等はマイクロ

波回路の伝送線と空

用いている赤尾

合の理論に基礎をおいて共振器の近似固有関数を

共振器と導波管を結合させて入力インピーダンス

を求めている彼等は小ぬと同様に共振器開口面を仮想境界面として

グリーン関数表示した内外部の場を境界面で結合しているしかし彼等は

共振器の形を一般的なものとしてベクトル表現を用いているが実際の計算デ

ータを示していない特殊なものを除いて一般的形状の共振器でこの計算を実

行する際にはグリーン関数を得ることが困難であると思われる

これらの他にファプリペロー共振器のQ値等の特性を実験的に研究して

いる論文も多数ある流体力学におけるレイノルズ数のようにファブリペ

ロー共振器ではフレネル数によってその特性が定まるしたがって光波を使

った実験では波長程度以下の鏡の微調整をすることは不可能であるがミリ波

程度の扱い易い波長を便って共振器を適当に大きくすることによって同じ特

性をもつ共振器の実験を行うことができるこれらの実験に関する論文の内容

は付録11にまとめる

sect12本論文の梗概

本論文は2枚の平行円板鏡をもつファブリペロー共振器の励振問題を波

動方程式から出発して厳密に解析するとともに具体的に励振特性を計算した研

究および種々のファプリペロー共振器すなわち共振器の一方の鏡力半透

過鏡の場合鏡の中心に結合孔のある場合および両鏡が異なる方向に傾斜し

た場合にその理論を応用した研究をまとめたものである

第2章には基本とぶぞlaiSを示す厳密な理論から具体的に励振特性を得た

のはこの研究が最初であるand励振モデルとしてはもっとも簡単な一方の鏡面上

に強制励振源がある場合をとりあげるスカラー波に対するヘルムホルツ波動

方程式の境界値問題として取扱う鏡面上では励振源を除いて場はoとなるも

のとする共振器開口面を仮想的境界面として空間を内外部の2領域に分け

各領域で適当なグリーン関数を用いて場を記述する境界面で両領域の場をな

めらかに接続し境界面上における2つの未知関数に対する連立積分方程式を

得るこれらの未知関数を固有関数で展開し展開係数に対する連立一次方程

式に帰着させるこれを電子計算機で解き励振特性ならびに共振器内部の場

の分布を得るさらにこの励振問題を近似解析して励振特性を簡単に求める

方法を示し`またこの理論が共振器内外部の媒質が異なっていてもあ

るいは媒質の屈折率が複素数であっても適用できることを利用して内部媒質

に利得あるいは吸収のある場合を取扱う

第8章では共振器の一方の鏡が微小透過率を有する場合にこれを通して

外部より平面波を入射させて励振する40)~4d取扱うこれは実験的Rしばしば

行われる方法ではあるが簡単なぷなiを除いて本研究以外には理論解析はなさ

れていない共振器内外部の場の取扱いは第2章と同様であるがこの両領

域以外に入射波の存在する鏡の外側の領域を別に考える微小透過率をもつ鏡

を誘電体鏡と考えこの鏡の両面上での場の関係を求めるこれにより共振器

内部の場を入射平面波を含ひ形で表わすそして第2章同様内外部の場を接

続する平面波が鏡に垂直にまたはわずかに傾斜して入射する場合について

励振特性および共振器内部の場の分布を示す特別の場合として入射平面波

の存在しない場合すなわち自由振動モードを解析する

第4章では共振器の円板鏡の中心に結合孔を有する場合について励振お

よび自由振動モードをとち6忿侈る両方の鏡に孔のある場合および一方の鏡に

のみ孔のある場合の両者を取扱う両鏡に孔のある場合の自由振動モードに関

してはFoxLiの解絡哺るがに片鏡のみ孔のある場合の解析は他にはなされ

ていない全空間こを共賑器内外部と結合孔を含ひ領域の3部分に分け仮想

的境界面を2つ考える2つの境界面で第2章と同様に場をなめらかに接続し

連立一次方程式を得る少し面倒な評似谷iれば自由振動モードを齢くニことが

できてこの場合の回折薪失内部め場の分布を示す特殊な例としてこもっ

とも簡単なファブリペロT共振器どじてしばしば解析される一次元鏡の自由rsquorsquo゛1≒「

振動を取扱うこともできることを示す゛

第5章では一方の鏡が微小傾斜uぼ霜ぬを発展させ両鏡が互いにdivide--

関連なくヽ任意の方向へ微小傾斜したと乱)自由振

μニ5集に平行平面

ファプリーペロー共振器においては傾斜の回折損失に及ぼす影響は大きく

レーザ発振器では鏡の調節は非常に難しいしたがって鏡が傾斜した場合の解

かー

-ゝ

析は重要な意味をもつがこれに関しては乖者等の銚診能恐怖押

Weil7)の電子計算機シミュレーションによるもののみであったまたそれ

らはいずれも片鏡のみ傾斜しているかまたは両鏡が同じ方向に同じ角度だけ対

称的に傾斜しているという特殊な場合であった両鏡が異なる方向へ異なる角

度だけ傾斜するという現実的問題をとりあげた論文は本研究以外には発表

されていない本研究では鏡の傾斜の及ぼす効果は第2章の強制励振源に相

当するものであることを示して励振理論の解析を利用する傾斜鏡の場合の

特徴として角度方向に関して異なる分布をもつモード間に結合が生じること

に注意して解析を行う

第2章 強制励振

sect21序

本章では平行円板鏡ファプリペロー共振器の励振問題をスカラー波に

対するヘルムホルツ波動方程式の境界値問題としてとりあげるsect22では

共振器の開口面に仮想的な境界面を考え全空間を共振器の内外部の2つの

領域に分ける共振器内部では導波管モードのグリーン関数で場を記述する

これは励振問題では自由振動と異なり任意の周波数を考慮しなければなら

ないために内部の場を導波管波で記述することが適当であることによる共

振器外部では自由空間の轜射場のグリーン関数を便い場を記述する励振に関

するもっとも簡単なモデルとして一方の鏡面上内部に強制励振源をおくこ

れは実験でよく行われているように半透過鏡を通して共振器中へ波を入射さ

せて励振するときに鏡の透過率がoに近づいた極限の場合である次に共

振器内外部の場を境界面でなめらかに接続することにより境界面上におけ

る場め値とその法線微係数に対する連立積分方程式を得るこれら2つの未知

関数を固有関数で展開し連立積分方程式を展開係数に対する無限次元の連立

一次方程式に帰着させこれを基礎方程式と呼ぷsect12で紹介した自由振

動を取扱ったRiskenの論タ1異なるところは次のところであるRiskenの

場合は境界面で1種類の境界値のみを問題とするように定式化したために

11図のSI上で場の法線微係数がOとなる仮定が必要であったしかし本論文

では2種類の境界値を問題にすることによりその仮定の代りに鏡の外側の

面上で場の法線微係数がoとなる仮定に変っているこれは共振弱寸法が波

長に比して十分大きいから鏡の褒面までまわりこむヽ場は十分小さいと考えた

ことによる山田ぶもの両者の仮定をWiener-Hopf法で評価し本論文の

仮定の方がよりよいことを証明している

sect23ではsect22で得た基礎方程式の特徴を利用した解法を述べる

この基礎方程式を解くことによって開口面より幅射されるパワーおよび共振

器内部の場の分布を求めることができるここでは電子計算機を便って求め

た励振周波数に対する幅射パワー場の分布の数値例を示す以上の結果は少

し面倒な計算プログラムを要するそこでsect24は共振点付近の振舞lと

関しては簡略な近似式で十分良い解が得られることを示すこれは共振点

付近の周波数では1つの導波管モードのみが特に強く励振されることにより可

能であるsect25では本理論は共振器内外部の媒質の誘電率が異なって

いても適用できることおよび複素誘電率でもよいことを利用して共振器内部

の媒質の誘電率に虚数部を考慮することにより増幅および減衰のある場合の

励振特性を得るなお本章の解析は第8章以下の解析の基礎となるものであ

sect22基礎方程式

共振器は2枚の半径aの円板型鏡を間隔Lだけ離して平行に配置したものと

する鏡は完全反射鏡であるとし励振源は鏡面上に一定の強さで分布してい

るものとする共振器の内外部は自由空間とするこの励振問題をスカラー

波に対する境界値問題としてとりあげ次のように問題設定を行うヘルムホ

ルツ波動方程式

り(r)十kり(rsquor)=O(21)

を満たす波動関数9(r)はz=0およびz=Lに位置する完全反射鏡の両面

上において次の条件を満たすものとする

(r)=Or鏡面上(22)

ただし励振源は鏡の内部面上の一部に分布するものとしそこでは次の条件を

満たすものとする

(r)=9(r)r鏡の内部面上の一部十(28)

ますこ外部無限遠方では帽射条件を満すこすものとするなお鏡の厚さは無限に薄

いものとする

Z=0

21図

--

ファブジペロー共振器

rsquo10

y ¥ 一

rsquoy

---一一-一一一一

一一一一一一一-

-Z一犬L

ang__

前述の問題を解くために21図に示すようにr=aの位置の仮想的円

筒面Sにおいて共振器を内外部の2領域に分け各領域の場を適当なグリー

ン関数で記述する内部の場の記述には次のグリーン関数G(l1rrsquo)を用いる

GCb-Iprsquo)は共振器内部において

2G(rlprsquo)十k2G(rlrrsquo)=-5(P-rrsquo)

を満たし鏡面内部において場と同じ境界条件

G(rlPrsquo)=Ozまたはzrsquo=0またはL

(24)

(2

を満たすただし8(I)はディラックのデルタ関数であるこのG(「

を用いると内部の場は

9i(Irdquo)=一石が≒りざjpartn

9b(rrsquo)d7

七i〔G(rlrrsquo)-≒jリpartn

partG(r|rrsquo)

partnPrime

5)

rrsquo)

9(irrsquo)〕dSrsquo

II(26)

と表わせるjnは21図に示す法線方向であるcyは励振源を示すまた

darsquodSrsquoのプライム()はlrsquoに関して積分することを示すグリーン関数

G(i-|irdquorsquo)の具体的な形としては次の円筒座標表示形を用いる

G(r1frsquo)=Vxsiペ雫)sin(ブ)

χりJi(jミ)Hjlrsquo(jご)cosぞ(part一心

(r<rrsquo0≦zzrsquo≦L)

r>rrsquoのときは(27)でrとrrsquoを交換するただし

ぷ4(ka)2-(旦昇)2

りー{1ぞ=0

2と≧1

(27)

(28)

(29)

グリーンの公式

為(yぴu-u2v)dV=s(v壮一u殼)dS

においてu=9v=Gとおいて(22)~(25)を用いると(26)を得る

11

-一一

であるJZ(x)はベッセル関数でありhrsquo(x)は第1種ハンケル関数で今後

簡単化のため馬(x)と略記する=

外部の場は自由空間のグリーン関数H(pIrrsquo)を用いて記述するすなわち

H(rIIrsquo)=轟jr-rrsquo上

を用いるこれはG(r|rrsquo)と同じく

2H(rlrsquo)十krsquoH(rlrrsquo)=-δ(I―rrsquo)

を満たす具体的にはHCpIrrsquo)の円筒座標表ぶきWだもの

H(|Irsquo)=長姦

Qs4cosf(part-ersquo)

(210)

(211)

゜゜Jj(oline巨二yr)Hど(-h≫rrsquo)cosh(z一均dh

(rrsquo>r) (212)

を用いるただし(212)でr>rrsquoのときはrとrrsquoを交換する励振は

共振器内部の鏡面で行っておりまた共振器寸法は波長λに比べて十分大きい

から内部の場は殆んどZ方向に往復する定在波であって鏡の外面にまでま

わりこまないと考えられるそこで

part9(r)_

9n-

と近似する゛

9(r)

eI l鏡の外面上

これにより外部の場は

=一石CH(か1rrsquo)part9(rrsquo)

partぶ

(218)

partH(llrrsquo)

- 9〔約〕dSrsquo (214)

と近似できる

開口面Sは実際には物体の存在しない仮想的な境界面であるからそこでは場

はなめらかにつながっているすなわち共振器内外部の場とその法線微係数

はS上(r=a)で等しい

〔9〕ia-0〔〕ia40

〔答〕

r一一0Tr=≪+0

〔2〕15)

(216)

山晶Wiener-Hopf法を使って鏡の外面上でのpart男partnと内面上でのそれとの比が

(ka)鴫4の程度であることを示した

12rsquo

7 -

甲rdquo

- 一 一

-t

(26)および(214)により上式を具体的に書くと次のようになる

2πpartG(apartzlrrsquopartい))こぐ

partg97(rりrsquo)rrsquodrrsquodpartrsquo

刊rsquo〔G(apartzlapartz)り(ダPrimey)

partG(a―0(z

partrPrime

aparty)

P(a(rsquozrsquo)〕adpartdz

=-Lが゛(H(apart>zlaIpartrsquo)part9(ノUrsquo)

partH(a十〇ezadrsquozrsquo)

partrPrime9(apartz)〕adpartrsquodzrsquo

part2G(a-opartz|rrsquopartこ0)や

partrpartが乳(rrsquopartPrime)rrsquodrrsquod『

十わ7〔partG(a二17partfzlapartz)

part2G(a-0part

-partrpartが

a8rsquoゞ)

part9>(apartrsquozrsquo)

partrPrime

c(apartrsquozrsquo)〕adpartdz

=-J7〔partH(a+Opartfzatpartrdquo2rsquo)part匹年rsquoや2rsquo)00partrpartrPrime

9rsquoH(a+0partfzapartz)

partrpartrPrime(apart-z)〕adpartPrimedzrsquo

(217)

(218)

aplusmn0はグリーン関数のp=rrsquoにおける特異性を考慮してrrarraの極限の

とり方を示したものである

(217)および(218)の連続条件は開口面S上の関数および

即partnを未知関数とする連立積分方程式であるこの2個の関数を求めれば

(26)(214)によりrsquo共振器内外部の任意の場所における場を求

めることができるしかしこのままでは解き得ないため次のように無限次元

の連立一次方程式に書き換えるS上の未知関数を次に示すように完全直交系

で展開する

13

9>(a≫partz)一

一 ){フンり

列ドJ=1まぐ4=i(早){なり

(n=l2helliphellippound=012helliphellip)

ただしplusmnplusmnは未知の展開係数であり十-はそれぞれ{

(219)

(220)

}内のcospoundQ

sin^partの項に対応する

(217)(218)の両辺に直交関取sill(警){7が}をか

けてS面上で積分するその際(27)(212)のグリーン関数およ

び(219)(220)の展開を代入して

がysin(ぞ)sin(印){ゴにぶ]d6dz=dnttrsquoSpoundpoundrsquo普(2-21)

がでsin(で)sm(――)COSh(z-zrsquo)dzdzrsquo

=(で)(や)讐ヒリ〔l-(-l)degcoshL〕

〔g-(でj2)リhrsquonot(誓)l〕

(222)

を用いると(217)(りリl)9連立積分方程式はa4bJに対

する次の無限次元の連立一次方程式になるこの方程式を基礎方程式と呼ぷ

J(j)馬(ふ)4-jりI(み)屹(今)b4

+8゛ql(乱喘-Lj暗)=-2り゛H(今)暗 (228)

AuJrsquo^iA)H(j)a4一一4rsquoJ(j)叫(zS)b4

+8N{|Mia^-ildquoj4}=-2りhぢ(ム)心(224)

ただし

_arsquonN-一一一入-2V

(n=12helliphellippound=012helliphellip)

14

(225)

申 lsquo

であるが実際に(223)(224)を解く際に問題となるnは共

振器内でz方向に存在する波数(共振器長Lを半波長λ2でわったもの)に

ほ`ゞ等しいところのみであるから

n三2L2(226)

を(2-25)に用いてy

N三良(227)

となるこれはフレネル数と呼ばれるものである(223)(224)

の右辺のψ4は

福三ふかrJj(ムdivide){7ンりら(り)rdrd(228)

で定義されるものでこれは励振の強度を表わす(228)(224)

の左辺の行列要素KpoundL1MpoundNjは

KjΞぐlipoundi^)jpound(A)ln(c)dic(229)

IpoundヨぐAHpound(A)]rsquo(iA)I(≪)d≪(280)

MpoundEでlH^(l)J^(l)Inm(iC)d≪(281)

Npoundequivでjrsquo吟(j)J(j)I(c)d≪(232)

で定義されるただし

jlΞ(ka)し冑1(238)

であるI(g)はn-mが奇数のときは(222)によりoであり偶数

のときは

InnCiC)Ξ(ka)―

1-(-1)rdquoCOS(g昔)

J(n―m=偶数)

であるファプリペロー共振器ではλ≪Lであるのでnmは非常に大き

い数例えばレーザ発振器では10s~107でありまた(228}(224)

はIn―mln≪1の範囲の項のみで近似よく解き得ることにより(284)

におけるmnはtとおいてさしつかえない(223)(224)の

IS

基礎方程式はpart方向のモード番号ぶrsquoおよぴ十一に関して分離していることに

注目すべきである以下に示すように行列要素Kpound>Lnm>MpoundおよびNpound

はフレネル数Nと(28)で定義されるjnの関数であるしたがって

基礎方程式(223)(224)もパラメータとしてフレネル数N

および周波数の関数であるjaのみを含み共振器長Lおよび鏡の半径aその

ものを直接パラメータとして含まない

(229)~(282)の行列要素の計算は付録21にまわしここ

には最終結果のみを示すこととする

(Z2-4πN

一一m-

で定義されるαがα2≪1

はn―mが偶数のとき

Knm―

Am

1--Anrsquo

jj一心2

(235)

の条件を満たすとき(229)~(282)

以下のようになる

〔{s(ju2)一C(Anrsquo)}-{S(Im)-C(Inf)}〕

〔{s(jめ十c(衣l)ト{S(Am)十c(μ)0

K=〔d[srAnrsquo)十c(jj)}一{srsquo(j2)ニcrsquo(Arsquo)}〕

十ifarsquois(i2)-c(lj)}十{srsquo(lj)十一Crsquo(Inrsquo)}〕

L-=notyKnm

Lnn―1

-2

Mnin=Lnmnキm

Mnn=Lnn十iα2

Nnm=

jl-jjrsquo

n=¥m

n吻m

(2パ86)

(287)

(288)

ぐ289)

(2tO)

(a41)

〔jnl{S(112)-C(jj)}-jj{S(jj)一C(jj)}〕

一匹〔Au{s(Aa)十C(In)}―Am{S(j)十C(ぶ)}〕≒mAm―A(242)

Nnn=〔(z2ぷl{s(pound)十c(え)}-{s(八)-c(池l)トj2{srsquo(4)-crsquo(略)l〕

十i〔(zM{S(1)-C(Irsquon)}十{s(丞)十c(池)}十ぶilsrsquo(irsquon)十(ダ(pound)}〕

(243)16

rsquo や ー

rdquo f

pound

n一mが奇数のときは上記行列要素はすべて0となるここでs(t)c(t)

は(A210)(A211)で定義される関数でありsrsquo(t)crsquo(t)は

それぞれs(t)c(t)のtに関する微分を示すs(t)c(t)は回折問題

にしばしば現れるFresnel積分

S(t)ヨぷsin(ブ)dy(244)

C(t)=ぶCOS(―)dy(245)

と次の関係がある

s(t) キs(ソ勺E(z)

c(t)=ホ=臨りこ)

(246)

(247)

(286)~(243)の行列要素の記号xpound等の肩符jを省略して

K等と書いた理由は付録21に述べたように(z2≪1のときこれらの

行列要素がベッセル関数の次数ぶに依存しないためである

Arsquon<く1の場合には行列要素の対角要素(n=m)は付録22に示す

如くベキ展開可能であるこれらのベキ展開表示は簡略解を求める際に有用で

ある

sect2S基礎方程式の解法およぴ数値結果

本節では前節で得た基礎方程式の特徴を利用した近似解法を行う数値例と

しては鏡面の中心の一部分で平面波である強制励振を考える-これは回転対

称な励振であるからぞ=Oのモードしか励振しない次にとキOのモードを励

振するために源の強度をcospound0(ra)ぞとするここにおける強制励振は

次章の半透過鏡を通しての励振の場合の透過率TがTrarrOの極限になっている

したがって本節の例は透過率の小さい鏡に外部より波を入射させた場合の近

似となる

(1)基礎方程式の近似解法

17

ここに前節の基礎方程式(223)(224)を再掲しその特徴を

述べる

J(j)馬(4)a4-jJ(iAn)UrsquoAAn)h^

+8N{Knm3JolineL-b4}゛-2SjNHI(j)4

j4(j)H(1)aぷ-jtぢ(j)叫(心)b品

+8N{M-3j-Nlb4}゛oline2りNjnH(瓦)lsquoφ゛芯

(n=12helliphellippound=012helliphellip)

(248)

この無限次元の連立方程式は角方向のモード番号poundおよび十一(cossin)

に関して分離しておりそれぞれ別の連立方程式として解けばよいまた上

式はモード間の結合を表わすKnmfLnm>Mmnj^t一がIn―mが奇数のとき

は0であるから1n>mに関して偶数と奇数とに分離して解けばよい

実際にこの連立方程式を解くに際し次の物理的事情を考慮するすなわち

mnは共振器の縦方向にのっている波の数を表わすしかるにファブリ

ぺp-共振器では波の存在形態は両鏡聞の往復運動であると見なせるから

mnが共振器長Lを半波長λ2でわった商2Lλの付近の整数をとる

場合にのみ展開係数abjが大きくなることが容易に類推されるこれは

実際に計算を行って確かめることができるすなわち2Lλの整数部分を

nQと定義する占1このnの前後の数十項のambのみを考慮することにより

共振器入力パワーおよび共振器内部の場の分布が決定される特にフレネル数

NがN≫1のとき入力パワーおよび場の分布の概略値を得るためには>an

bllのみを考慮すればよい

基礎方程式(248)で源分布(rpart)が与えられると(228)

によりψ7が決定しabが求められるこの際パラメータとしてはフレ

ネル数Nと(28)で定義される周波数の関数であるjのみである行

列要素K等はこの両者の関数であるそしてまた心は次の如く書き換えら

基礎の連立方程式(248)はjおよび+-に関しては分離して1柘から今後特に

紛わしい場合を除いてa4b4ず芯をそれぞれabVrsquonmmする

n=noに対して)Auは正で最小の値となる

18rsquo`

lsquo ~

- f

れる

j2E(ka)2-(警)2={(ki)2-(阿2)2ト{(平)2-(阿ダ

gポ1一旦Eぎぎ(n-n)=屈-4π2Nくn―no)

)2さ些yぎ(晋一n)

-n)

(249)

(250)

ただし(249)の近似式では鏡間隔が波長に比べて極端に大きい場合を

想定しIIn―n1n≪1としている実際のレーザ発振器ではnは105~

10゛であって計算においてln一n|は102までで十分収束するから上の

近似は成立する(249)(250)の結果は基礎方程式のパラメ

ータはフレネル数Nと周波数を示す2Lλ-nのみであることを示して

いるそしてこれらのパラメータの物理的意味は次の如くである2Lλが

丁度整数のときは平面波共振(面積が無限大の2枚の鏡間での共振)を意味す

るから2Lλ一nは平面波共振からのずれの周波数であるフレネル数N

とは(aL)(λa)のことであるaLは一方の鏡から他方の鏡を

見込ひ角を表わしλaは半径aの孔に光が入射したときの回折角の程度

を示すパラメータであるフレネル数はその両者の比として定義されており

一方の鏡が他方の鏡より受ける光量を表わすパラメータと考えられるフレネ

ル数の語源は一方の鏡の中心に光源をおいたときの他方の鏡に含まれるフ

レネル帯の数の意味である

(248)の基礎方程式に対して以下のように近似解法を行うK(n

キm)等の非対角行列要素がK等の対角行列要素に比して1次の微小量

と見なせるほど十分小さいことを利用するこれは(27)で表わされる導

波管モードsin(nJTzL)lsquocosとpartrsquoJj(jrsquo1゛3)が開口面で反射される時

に異なるnへのモード変換が小さいということである基礎方程式を次の形

に書き換える6

19

{J(In)HZ(jl)+8NK}a-{jJど(jJI4(ju)+8NLn}b

=-2eNHど(jdeg)ちoline8NΞ{K自3rsquoolineLldquob}

{j4(j)Hj(jll)+8NM-}3-{丞J(4)馬(js)+8NN}bn

゛oline2りN焉馬(jdeg)Vn-8NS{Mdeg゜3deg―Nnmbdeg}

非対角要素は対角要素に比し1次の微小量と見なしてan>bn

an―an十辿)+al)十helliphellip

bn=吻十噌十bS)十helliphellip

yL_y卜丿

(25t)

(252)

の様に0次1次2次helliphellipの微小量による展開を行うとき(251)

の方程式は同じ次数の微小量に対する次の一連の方程式に帰着するrsquo

{J^(ln)H(ln)+8NK}迎oline{几Jj(jdeg)嗚(jdeg)+8NLuml}b9)

゛-2QN馬(臨)仇

(253)

{ムJ()H(j)+81ヽJy}aSL{丞J沁}馬沁)+8やヽiR}虎

゜oline2りNjdegH(41)ψ

{Jj(心)nJAn)+8NKnn}a(≪rsquo^-{J(An)nUAu)+8NLnn]h[)

=-8NΣ{K-ayl}-L一心-0}mヤn

{14(jl)Hj(j)+8NMn}a<rsquo≫-{ぶ4(心)H丿外)+8NN}b()

=-8NΣ{MaSslsquo1}-NbSlsquo1)}

s=123hellipr

(254)

以上によって兇が与えられれぼ(258)をまず解いTCこの結果を(2

54)右辺に代入してs=1の場合を解き次にs=2の場合を解くという

ように逐次近似を上げてゆくことができるなお数値計算の際に心が虚数の

ときはベッセル関数ハンケル関数は変形ベッセル関数となる

(2)励振パワー

単位面積当りの時間平均エネルギー采すなわち電力の流れは

20

sequivRe(9rdquo(nk7゛(゛))(255)

で与えられr2印は複素共範を意味する波動方程式(21)を用いると

S=Re{(七1十)}

=Re{み(|則2-k21912)}=O(256)

となり電力の流れSは保存されることが判る(255)を共振器の内部

の領域Vで積分することにより次式が成立する

PequivとI(ひ詰dy)=とIm(g9訂ds) (257)

これは励振入力であって鏡面(7を通って流入する電力と開口面sより流出

する電力が等しいことを示している(257)右辺のs上の積鼎19)

(220)を用いて表わせば

十乖+I)゛脊I(忌戸4戸と)(258)

となる

以下に周波数と励振パワーの関係を数値例により示す最初に半径ea

の領域内で一定の強さの源分布である励振すなわち平面波による励振を考え

9(rpart)=1

この励振は軸対称であるから

(228)より

二匹

ψjolinej

r≦ea(259)

ぞ=Oのモードのみを生じさせるすなわち

JI(s心)10 (260)

となるただしベッセル関数に関する次の積分を使った

μ゛トJ^(tfz)dz=―Jj+1(心)(2deg61)

22図~25図において横軸には周波数を(250)の申セ示された

2Lλ-nの単位で目盛るしたがって2Lλが1だけ変化すると全く

21

6J3S

iOdNI

a3M0d

トndZ一

FREQUENCY

22図(a)

FREQUENCY

22図(b)

22

- -

S -

58言

2I

hI

httpwwwrsquo

1AV-5

ε0t

05

0I02062poundλ-tu011(

rdquo

江]301

iOdNI

iJkt`

rsquoPrimersquoFREQUpoundiヽKV゛

(c)

22図励振特性z=Oの鏡中心の半径01aの面積内で一様分布した卵こよる励m(a)N=5(b)N=10(c)N=20

同じ図形が繰返される縦軸には入力パワーを示すただし(258)の係

数を除いて()内だけを目盛る

22図にフレネル数Nが51020のときの励振特性を示す1周期

中に含まれる極大の数は次のようにして求められる(250)より判るよ

うに2Lλが1だけ増加する間にjloは2π^Wだけ増加する瓦が0

次のベッセル関数の零点と一致する付近の周波数でパワーは極大となるから

フレネル数Nとといこ励振特性の1周期中に含まれる極大の数は増すo次の

ベッセル関数J(x)のn番目の零点はljいごX=(n-11)πであるから1周

期中に含まれる極大の数nは

2Jr3r』(11-O゛(262)

で与えられるしたがって22図に見られるように極大の数はN=5では

4個N=10では6個N=20では9個である

励振特性の共振点を示す極大を同じ角モードぶに対しては左から順iこ(と

23

CV-20

0pound-OI

0-

0)ie1)ipound2)ldeg゜゜゛゜モードと名付ける((259)の励

振ではぶ=oである)この名称の由来はヽFoxL)が初めてファブリペ

ロー共振器の自由振動モードを解析したときの命名法によるものであるすな

わぢ1番目の極大に相当する自由振動モードをFodegcLiがTE馬一一1モード

と名付けたためであるjなおm番目の極大における共振器内部のz=const

の面内の場の分布は近似的に円筒導波管のTMかモードの軸方向の電界

Ez=J(ρ加1)coiとpart(268)

と同形であるただしりはJj(p)゜oの111番目の根である円筒導波管の゛

-ドの名称はブアプリペロー共振器と比べてmに関して1つずれている

22図の共振点のパワーはフレネル数Nとともに増大するまたその半

値幅より求めたQ値は自由振動の回折損とよく一致するこのように半値巾よ

り回折損を求める方法はファブリペロー共振器の実験で回折損を求めるた

めに採用される22図の励振パワーの計算においてはnに関しては20

項程度で十分収束するNが増大するとともにあるいは共振点の周波数に近

づくとともにn=nの項の励振への寄与が他のnの項の寄与に比べて

より大きくなるために収束するための項数はより少くてすひこの理由は

前者に関しては励振の強さを表わす(260)の中のJ≪(e心)j(nヤ

n)がNとともに振動的に小さくな石からである後者の理由は

Ji(poundム)が大き<なるためである特に励振パワーの計算においてはtn>n

(流くO)の項は表面波であるからこれらの項からの寄与は極めて少い

次に励振源の半径Eaが変化すると励振特性がどのように影響を受けるか

ということを28図に示すここでは計算を簡単にするためにtn=n

の項のみによって励振パワーを求めるn=nの項のみで近似計算を行うのは

次の2つの理由による前述した如く共振点に近い周波数では殆んどパワ

一はn=noの項のみによって定まるまたこの方法は特性曲線の谷の付近

FoxLiはその後の論姿11TEMIs-1モードをTEM-hpoundモでドと名称を変更

しているがここでは一般に使用されている(m-1)モードの名称を採用するな

おFoxILiの使用したTEMは厳密な意味では正しくないがほr平面波4こ近い波が

両鏡間を反射往復するために共振器内部の場は近似的にTEMである

24

411

a -

ふー-=一一一一一一一一

IIrII暑

=o

(λタ

02

rarr para a - - - -

V=20

divideIIiII4I

一一一一一一寸

- 丿 -

helliphellip

寸寸

s―

11

J心ωIO瓦20

ts9

91

1111rsquo11111-i

J-Yrdquo-―――

C‐I

10

0ZLA-n04REQびpoundACY06

εをパラメータとする励振特性

O≦2Lλ-no≦1

0Z0

2a図a

-一一

W - - - - - -

para

八レ

シーブ_二

言-j

jhelliphellipcap

エレリ

ブドjyノレレダダ゛

コolineolineoline

二二

ニ上|

_j」

- - - - -

一 一

---一一一一一一一一

- W I W - -

恥4

30

>iBMA

20

10

IIlsquoこε

l-一一

Hフー--rsquo-rsquo-゜ヤ

1[7χ

N゛2deg

yn

1ヽ1X

ヰandい

jプいχにペ

レノスi

acutersquo

万万

ヅレ

rsquo

ノヤ

jy

rsquo

゛rsquoht

tp

www

゛`--rsquo゛

゛`

ldquorsquo`心o゛昨FREQU咄CTo`1

i)ぽ4

28図bd-I-|-para

εをパラメータとずるy励I振特性

0≦2L<l-no^OJ2

26

02

-l

>3M0d

30

20

10

-一一E=10

ln一一oづy-一一≒0「

helliphelliphellip

クぐニニサ

りχ

92

helliphellip

and

Λト

〉十

χべ

rsquo仁ヽ

一一卜χ丿olineト`ヽ

llsquo

χ

ゝゝ

`ヽis

0 odeg1r2L吹`n0001゛

FgEQUEIcr

23図C eをノリメータとする励振特性

OS2Lλ-no<>0016

ではfn=nの項からの寄与が小さくなって他のnの項の寄与が相対的に大き

くなり近似が悪いが一般に興味のあるのは谷の部分ではなくて共振点

の付近であるフレネル数Nが大きいほどこの近似は良いので28図で

はN=20とするちなみにこの近似方法でN=20のときの(00)モ

ードの共振点では励振パワーの誤差は2~3鴨であるなお28図の励

振特性ではε≧02としたために共振モードの違いによる励振パワーの差

が大きいので縦軸はdb目盛で示す

28図aには全周波数範囲の励振特性を示すこの図では横軸のo~(12

の範囲の共振曲線は鋭くて形が不明確であるので図bにその拡大部分を

示す(00)モードに関しては図cにさらにその拡大部分を示す図a

を見て判ることはe=0ン2および05では非常に励振され難いモードが存在

するごとであるしかしe=10ではすべてのモードが励振されているある

モードが励振される強さは源分布にそのモードの成分がどの程度合まれてい

るかということに大きく依存するこれを数式的に調べるn=nの項のみで

近似しているから(260)を用いて基礎方程式(248)は次式とな

るぐ

〔J(DH(j)+8NK〕a-〔jJ(j)砥(j)+8NL〕b

=-4ylNH|(j)JI(dl)

rsquoj二

〔AJo(A)H(j)+8NM〕a-〔j2J(j)H(j)+8NN〕b

=-

b=

AHUA)hCeA)

J(ey4)r1H(1){J(1)H(j)+8NK}

28

(264)

(265)

啼-

4reN

- j

ただし≫3n>bniK-nmLnn≫rdquolnn>Nnnにおいて脚符はいn=nであるので

簡単化のため0と記した特にjに関してはこれを1と略記した(2

64)を解いて

rdquo11

よぢFhieA)〔ARrsquoo(A)[AJo(A)liUA)+Slヽ

L}

一H(j){JJ(1)H(j)+8NN}〕

4JreN

-jj

軸rsquo

-H(iA){AJ(1)H(1)+8NM}〕J

となるただしjは(264)の左辺の係数のつくる行列式である

jΞ(8N)2(KNo-LM)+8N{J(1)H(1)N

-jJo(1)H(j)L-jJ(i)Hrsquoo(i〉M十j2J(j)H(j)K}

(2-66)

jは1のしたがって周波数の関数であるjの1依存性に関しては次節で詳

説するこのjの極小点が共振点になるしかし(265)の分子に

J(d)を含んでいるためにJI(d)の零点がjの極小点の近くになった場合

この共振点は表われないことになるjを極小にするjはほyJ(j)の零点

付近にあるのでe=10のときは共振点が消えることはなくすべてのモー

ドが励振される走査型干渉ゴを使ってこのような平面波によって(00)

モードを励振して(01)モードの励振を押えるときには例えば次のよ

うにすればよいJの2番目の零点が552Jiの1番目の零点が383であ

るからe=383552=069とすればよい

28図cでは励振半径saの増大とともに(00)モードめパワーは

大きくなりかつ共振曲線は頂点に対して左右非対称であるすなわち2L

λの増加とともに急激に立上り頂点を過ぎて緩かに下がるこの左右非対

称性は(266)のjの振舞によって大体定まるのであるがさらに

(2lsquo65)の分子のJI(d)がこれに影響を与え励振半径saの違いによ

つて共振曲線の形に微妙な差を生じさせる

24図にSchdarri認の実験結果との比較を示すScheibeの実験は両平面

鏡の中心R孔をあけて同軸線で結合し一方より励振して他方で検波したもの

であるパラメータは波長λ=32cm鏡の半径a=945cm鏡間距離L

=303(sフレネル数N=94であって波長を変化させて励振曲線を得た

ものである々4図に示すようにこれを22図のN=10の(00)

モードの曲線とその頂点を合せて重ねると大体一致している

走査型干渉計はファプジペロー共振器の一方の鏡を軸方向に走査させて半透過鏡

を通して入射したμ-ザ洸蘇に対する共振点を探すようにしたものである

Z9

相対入力

db

-5

-10

0005

ラソacute|

9384yy

98848

001

93850

0015

Scheibeの実験

9885293854

002

abcd

24図励振特性Scheibeの実験との比較

(00)モードの共振周波数付近

00252Ll-no

以上の2228図のグラフでは平面波による励振を取扱ったから

と=oのモードしか励振できなかった次にと≒oのモードを励振するために

角度方向に分布をもっすこ次の励振源を考える

りIrsquopart)゜Cjrsquocos1part(1)ら10≦r^ea (267)

ここ7Cjを比較に便宜なようにすべてのぞに関して励振叩の強さが一定と

なるように定めるすなわちぞ=oを基準にとづて

darr

=Q

と定める(2

T匹了εと

28)

eI

ぞ=0

ぞ叫0

の火jはりrsquo6rsquo1)を使って

30

(268)

larr

卜 心

_゛へ百i7こFTilsquoeJ≪L(eAn)

嶮-An(269)

となるこれを基礎方程式に入れて解くここではpound=12の場合にn

=nの一項のみで近似した結果を25図に示す比較のためと=oの場合も

描く図aはe=02図bはe=10である各頂点に対応するモード番号

を図申に(とm)で記すグラフより分ることはεが小さいとぶに関して

高次のモードは励振され芦いことであるこれは(269)のJ糾1(sj)の

ためである特にsを非常に小さくすると殆んどぞ=oのモードしか励振さ

れない走査型干渉計で径の小さい絞りを入れて高次モードを消去するのは

この理由による25図では横軸をo~02の範囲内で示したがpound=1

2のモードをO~1の範囲で示せば頂点の位置は異なるが23図aのグ

ラフと類似のものが得られる

(3)共振器内部の場の分布

源分布i(rpart)が与えられるとj基礎方程式(248)を解いて4

b4を得ることができるすなわち((゜19)(2deg20)により境

界面S上の9および即partnが知られたことになるこれを(26)(2

14)に用いれば共振器内外部の場の分布が決定できるここでは(2

6)により共振器内部の場を求めるその結果として次式を得る

9rsquoi(rpartz)=蚕ふs戸siロ(警){7ンリ

times〔H(jそ)ふがWを(ふづ){7ンrdquo図(6りrrsquodrsquoび

い十万(ふこ)ふぐが馬(jご){こが阪(rrsquoかrsquodrrsquodpartrsquo

゛1Jf(jそ){馬(jl)a4-AnUrsquoJA)bJ}〕(270)

〔〕内の第12項は源分布により直接作られた場であり第1項ぱ観測点

(rpart)の内側(rrsquo<r)の源分布による寄与で第2項は外側(rrsquo>r)

のそれによるものである第8項は開口面Sにより反射されてできた場である

31

6J

to

J必

2part

`Sl

=-J-ミnot一一一一一一一

00)りN=20|

-一一-トQ

(0)

ザーご1

t--~=---111rsquolsquo2χiト1

--hellipトよー---一一万4helliphelliphellipト一二-一一χ1{02)sup1

j_lf

り0)

(ヅ(φ3)U3)

`ノノandand

1メ(2)iノ頒ン

ハへ斗

ノレoline卜玉

ダrsquo

犬柚バレ`コり゛十

ニ副上ang一上_____上_____lsquoレ

|べ

トuarr

゛ヽ一一ノダ|

ヤ|

1しzに

Q0050FREQUENCY015

-a=FIJlaゝr25図a`回転非対称の励振源分布による励振特性

1i

e=02

part2 2LA一良025

6j

50

40

KSI

30

20

((`ヽ0)

(AC)

II

rdquo - =

jl

(20)

II

11

1111

(0り

sect

II

II

II

1j

()

oOS

Λ

ul)

pound

一一

四rdquo

20

一 -

(2)

ダpt

1= part

ク」

(2

2)

acutelsquo`ゝゝ

rsquo

χ

χ

(Qヽ3j)

- larr

W - Φ

rsquo

χχχχ

(ヽ3j)

a22pound八-a2S

nablaχPrimersquo

0FREQUENCY0

25図b回転非対称の励振源分布による励侭持性e=10

一 一 - 一 一 一 一

(Q2)戸

ここでは(259)の平面波による励振を考える鏡の中央部の半径6a

の円内に一様に分布した源の場合である当然このときはと=Oのモードし

か励振されないこのとき(270)の鏡面上の積分は実行でき内部の場

の分布は次のように書ける

ゆに)=ににに謡ヤorsquo2)r≦ea

Ea≦r≦a(271)

ただし

u1(rz)=yt

〔H(ム)a十1H(ム)b〕J(烏寺)sin(丑芒)(272)

i(rz)゜i292゛多シよOI(jそ)Jぷそ)一割jそ)Joりぞ))

Xsin(―)゜ニー4゛λsi回警)(278)

uj(rz)=i22N弓えHI(d)J仇ミT)sin(べ三)(274)

U4(rz)=i2π2NEpoundJ(e4n)Ho(ln―)sin(――-)(275)

である(278)のu2の変形には次のLommelの公式を使った

J(j)H(j)-Jン(j)Hz(1)゛皆(2-76)

(278)~(275)のUU3Uは源分布によって直接に励振さ

れた波を表している2-゛OのときI`≦s3において9lsquo<p=lになること

は(26)の第1項の積分におけるグリーン関数の特異性によって保証さ

れているこのことは(271)では次のようにして判Lる(273)

においてnに対する近似を行わずに(225)によってNをnについての

和の中に戻しnについて1からoまでの和をとれば0くz<2Lにおける

フーリエ展開を逆に使って

92(「rsquo2」=22

=(ぴ

ー(nそy-(11a)2

sin(

34

nπZヱ)一

sink(L-z)-

sinkL(277)

larr

08IO

鏡面上における場の分布

35

一嘩

となる2゛0では成立しないがz->0とすれば11z-゛9゜1となることが

わかるその他のUl>U3U4はZrarroでoを与える

次に鏡面上での場の分布を求めるz=0Lの鏡面上では境界条件より9

こOであるので実際の計算は鏡面より14波長離れた位置での場の分布を

求めるノこれは鏡面上での699zに比例する以後簡単化のためこれら

を鏡面上での場の分布と呼ぶことにするln一noln≪1の範囲のnで

場の分布の級数計算は十分よく収束するからz=0Lの鏡面上での場の分

布はそれぞれ十

sin(-j-)副(ソlrrsquoごyl (278)

とおいたものを用いているz=0とLの面上で場の分布が異なるのは励振

がz軸に関して非対称に行われているためである

フレネル数N=51020に対して電子計算機KDCnで数値計算し

た共振点およびその付近の周波数におけるz=OおよびLの鏡而上の場の分

布を振幅と位相の形で26図a~mに示す実線はz=0点線はz=Lの

面上におけるー

分布である

IIFII

3SV工a

一hellip一【】niコdWV

=|

iiI

02

26図a

04 石

pound=01

rdquo゛`゛rsquo゛孕To+00119

゛N

rsquoZdegヽ

olineolineolineolinez=L心

∽f

-か4^k^^Kv4f

Odeg

st

y rdquo

13SV工d

42

一hellip一()niiidwv

`2石

T =7o十00146

Q20406

26図C鏡面上における場の分布

08ra10

――

]のく工a一

64

]()コトーJdWV

0810

26図b鏡面上における場の分布

uarr _k

-Z=O`N

z=i

ぺ`゛rsquolsquorsquo゛゛K

ホス「11

十〇10132

`χ

-Z=O

゛Q゛Q

olineolineolineolinezdegLぐ゛

O0204Q608rえ1(

50deg

20deg

〆〆〆

90deg-`rsquo゛`rsquo゜

5びヽ-rsquo

≫≫rdquo―〆゛=

20degrdquo

A=10

30deg=01

心-

3SVHd

一()DトコdlNV

Z-0

一一一一一一-Z=L

02 04

N=

06

10

0810

26図e鏡面トにおける場の分布

3SVHd

42一

hellip一aniiidi^v

今=十〇0159

02 04 06 o政LO

26図d鏡面上における場の分布

≪supe rsquoヽ゛`ブヽrdquo

コ2j

1SdegFIj

I5tf

11

12f

11

9《frdquo270

1ノ1

60acute゛`ヾ

し~ゝ一ヘノ

30゛rsquoacute゛

n`

l80rsquoi

15δへrsquoPrime`ヽ一ヘヘーノ

`乙-lsquo

120

90

60

30V=IO

t=oin

6j

一一一`4工d

3aniコ`Σく

Z=0

0今

V=io

pound=o1

^=+008O

06 08Ia10

3SV工d

42

hellip一Dniiidwv

Z=0

04

A=|

ε=01

06 08IO

一一一一Z=L

o卜十立

26図f鏡面上における場の分布

------Ztrsquot

02

26図g鏡面上における場の分布

rdquo゛二へ゛olineacuteゝき

PrimePrimersquo`゛`ゝゝゝヾヽ

iここ「_」___L

C=Ul

゛ly2rsquo=z7+(λ070

ヽヽ-ヽ`へ

rsquoゝ1----^

yrdquo〆rsquo゛oline゛`-べ

8odeg1

叫||

20deg゛

90Γ

λぐ

27び`

-7

6びア

j叫ロ

180-1

50rsquo

-ヽψlsquo

~へ

2迄jド`rsquo

9orsquo270deg

6(f

11

叫目

|rl゛L11_)

61

1a

一hellip一sv工d

3anindw

20

10

(12 04

0608ra10

26図i鏡面上における場の分布

3SV工d

3aniコdWV

Z=0

八=10

pound=01

08rL10

26図h鏡面上における場の分布

z=L与二乱

゛rdquo゛゛

χ_

ゝ~~χ∽

rsquo02040608rr|pound

く]

+0006

--一一近姐式

180deg1f1

150

yy71

12(

トuarrZノ

ダノZ油

90deg゛ヽノPrime

270deg゛ノ

450

1Zrsquoj゛ヽノ

6(アz

ユ|「U

11

50deg

2(ydeg

斗d

]`4エ`

3anindwv

Z=

一一--一一-z=L

02 04

A=20

pound=01

o石 oaIa10

216図k鏡面上における場の分布

]いくエー

OCOU>^Cii3

aniコ`Σく

Zrsquo=

04

06

一 01

OBra>o

02

26図丿鏡面上における場の分布

olineolineoline

6べ

そニr゜十〇lsquo088

4rsquo゛

ルク

-----Z乙2ム゛い゛kて1゜十〇036

Kタχ

OU

50deg

270

ノよ

ワー

capノ

801

501

20deg

90rdquorsquo゛2T0-らrsquo2lsquo

^`

60

301

μ=2ひ

ぴ1

hellip一svエd

吽2

一一一()コにLHdnv

Z=0

Z=L

04

A=5

pound=01

警三9十〇0254

06 08ld10

ω14エ`

6420

](一コトコdm

Z=O

Z=pound

a4

A=20

pound=0|

登=7十〇164

06 08tn10

- 一 一 一 一

02

26図m鏡面上における場の分布

-一一一一

Q2

26図ど鏡面上にねナる場の分布

-ヘー

χ

ゝき

へWミ

ゝへ∽--=~~ゝ

4ゝゝ

へ~~-ミーぺ

ゝχ

50゛-

20rsquoぶ

~へ∽~jlsquo

9drsquolsquorsquo

6drsquo

A=5

180jl

sorsquo1

20

川|

1ノ

90270deg45゛630deg

ダ`ノJj17〆

60yl

llrsquo

涛1111

(1し1il

励振半径はすべてε=0-1であるo26図a~hはrsquoN=10の場合を周波

図bimの(00)モニ

ドのリップルは小倉吉田池r

およびFox

L)の自由振動モードのそれらとよく似た形であるリップルがNに特有な理

由は先述した如くNが一方の鏡の中心に光源をおいたときの他方の鏡に含

まれるフレネル帯の数であることによるしたがってこのリップルはNの増加

とともに細かくなるz=oとLの鏡面上の場の分布の差はn-n=奇数の

nの項の影響であるNが大きいほど両者の差は小さい励振源を含むz=0

の面での場の分布のnに関する収束は比較的に悪いが励振源のないz=Lの

面でのそれは前者に比べてよい26図のグラフから判るように共振点で

はすべて鏡の中心における位相はほy90degであるこれはz=Lの鏡からの

反射波と励振波が同位相で強めあっていることを示しているz=oの面上の

42

rdquo

振幅分布においてr≦Saの鏡中心でおよそ1だけ盛り上った形は源分布に

よるものであるすなわち(273)のU2(274)のUsによる寄与で

ある共振点付近以外の周波数における場の分布は全体の振幅は小さく大

きな振動は殆んどなく小さいリップルの連続という形である重要でないと

考えられるので図示しない

角モード番号ぞがOでない場合すなわち回転対称でない分布をもった励振

の場合の場の分布を考える分布の詳しい形は求めないが参考までに(2

67)の源分布による励振の共振周波数における振幅分布の概略形を示

す27図aはpound=lbはぞ=2の場合であるこれらの図は(270)

の〔〕内最後の項中のn=noのみをとり出して得たものであるしたがって

ベッセル関数の形を適当に切ったものであるこれらがほ判

を示すことはpound=oのときの26図iでの鎖線と実線点線との比較で

明らかである

1aanxiuwv

0 02 04 06 08

27図a共振周波数における振幅分布の概略図

ど=1

43

10

-一一--一一一一(10)

一一一一(11)

`ang

ノoline゛`

aanxiidwv

0 02 04 06 081j)≒

27図b共振周波数における振幅分布の概略図

と=2

sect24簡略解

入力パワーと周波数の関係を示す励振特性において普通重要なのは共振

の位置大きさ半値幅等共振点付近の様子である前節において励振特性

は共振点付近でn=noの項のみで近似よく解析できることを述べた本節では

さらにこれを検討し共振点付近での振舞を簡単な式の形に導くこの簡略解

はフレネル数が大きくなるとともに近似がよくなる

n=noの項のみで近似するから基礎方程式(248)よりnの項のみを

とり出した

〔Jj(j)Hj(j)+8NK〕3-〔jJj(j)H(j)+8NL〕b

゛-2QNH(j)仇

〔jJ(j)Hz(j)+8NM〕3一〔j2J(j)H(j)+8NN〕

゛-2QNjH(j)や

より出発しその解

44

り心j(279)

--一一一一(21)

戸入yダ

rsquo

and

and

a゜2々Nlsquoφ(jH(j){jJZ(j)H(j)+8NL}

-Hf(j){j24(j)叫(j)+8NN}〕j

b゜2りN呪〔j叫(j){Jf(j)Hバ1)+8NK}

-nAA){AJrsquo(A)H(I)+8NM}〕j

(280)

を簡単化してゆくただしjは(279)の左辺の係数のつくる行列式

j゛(8N)2(Kdeg゜Ndeg゜olineLodegMdeg゜)+8N{を(j)Hj(j)Ndego

olinejJ(1)H^(1)Ldeg゜olinejJj(j)Hン(A)Modeg十j2Jン(j)叫(A)Kdeg゜}(2lsquo81)

である前節の(264)~(266)は上式の特殊な場合すなわち平

面波励振によってぶ=oのモードのみを取扱ったものであるなお上式でも前

節と同じ略記号を用いているすなわち心では脚符noを省略してこれをjと

記し他の記号では脚符nを単にOと記す方程式の根abの周波数依存性

したがってj依存性に関してもっとも支配的なのは(281)で与えられ

る分母のjである以下jの1依存性を調べるそのために(281)の

右辺に含まれる行列要素KooILhMNを(A228)~(A231)

のベキ展開を用いて書直すここでの仮定はぱり2≪1であるαは(2

35)より(zz=11πNしたがってフレネル数Nを10とすればポ≪100

となるからベッセル関数の零点より判断して(00)(10)

(20)(01)(11)モードの共振点付近を解析できるNが

大きくなると近似がよくなるのは上記の(Zり2≪1の条件を満たすとともに

n=noの項のみによる近似もよくなるためである(281)のjをjと(Z

で表示すると次式となる

j゛(まi)〔(ふ`1`公)゛4lsquoびlニ

(1十i)(pound3pound(j)町(j)〕(282)

上記の変形の際円筒関数に関する(276)のLommelの公式を使った

ここで円筒関数の次の漸近形

Jj(1)~

Hj(j)~ ズ

COS(A―β)

i(A-j3)

45

(283)

(284)

ただし

y=

β 一

(x-CI-

π

〔e≪2(l-β)+1〕

46

(285)

(286)

(287)

(2188)

(289)

(290)

(291)

f ≒

2ぞ+1

が円筒関数の変数がかなり小さいときでも概形を表示することを利用すると

(282)は

J=Ci十C

となるただしc

(1十i)-

21

C2は次式で与えられる実数である

cl=(ま7)(ふ十余)(zrsquo

crsquo゛(み)八二ldquo

Jの実数部をx虚数部をyとおくと(286)より

x二CI十昌〔COS2(zl一β)+1-sin2(j-β)lsquo〕

良一〔COS2(A―β)+1十sin2(1-β)〕

となるここでjの関数としてのxyの変化を考える上式中の三角関数の

部分はjとともに急激に変化ずるがVaの変化は緩かであるので上二式

より三角関数の部分のみを消去してj=x十iyの軌跡を求める(289)

(290)より

-21

)2十(y一昔)2=(j≒)2

を得る上式で分母のjが一定ならば1Xyは円を表わすjを考慮すると

jの増加とともに次第に半径が小さくなってゆく渦巻型であるN=20と

=oの場合に(289)(290)を計算して複素平面上に描いたの

が28図である28図には(281)により正確に計算したjも点線

で書き加えた両曲線の比較より(286)の近似のよいことがわかる図

申に記入した数字はjの値である

s 9

28図N=20と=oのときのの軌跡

曲線中に記入した数字はjの値

とこで共振点を与えるIJllequivx2十y2の極小値とその付近でのj依存性を

調べる1jは極小値の付近でほy一定と見なすα≪1であるからCI≪

C2であるG=oであれば(291)は中心が(C22ふCz21)で

原点を通る円である(291)はこの円を微小距離CIだけ右へ平行移動し

47`

i40

1--<-rsquordquordquordquoヽ

1`ヽヽQ

1`

20χ

χ

5Q

χト

χ1

心χ1

oヽ60ダ

301

゛4iぺ~~~~~~~-~~~

29図=x十lyの軌跡

C(Q十公j7)

たものであるから(29図)原点から円上への最短距離(x2十y2)iは

近似的に原点から円の中心までの距離と円の半径との差で与えられる

(`2十yl)゜u=

(C十公)2十(公)1olineJTj≒ildquo三jMr(292)

次にx2十yrsquoの極小値の付近でのjに対する依存性を考える29図におい

てpart≪1r≪Rとすると

x2十y2=r2十(r十R)2-2r(r十R)cospart竺R2十r2part2(298)

となるここで

R=CiTI(294)

r=02sYA(295)

であるまた三角関数消去の過程より分るように

十part゜2(ぶolinej)(296)

であるただし心は共振点を示すもので

ji=jjmoline瓦心m(297)

48

ダジrsquo1

づブ几|

χ1

|l

7=序1

で与えられるQApoundmはpound次のベッセル関数のm+1番目の零点であり最後の

項はCIヤOであるための補正である(297)の導出は次のようにする

Nが無限大を意味するCI=oのときx2十yrsquoが極小になるのはふ=心のと

きであるこれは円の中心と原点を結ぶ直線の傾斜角がπ4であることに対

応しているCIヤOのときは29図のように円が右へCIだけ平行移動して

いるから円の中心と原点を結ぶ直線の傾斜角は7S4-CijCとなるし

たがってx2十y2を極小にするjは(297)で与えられる

(294)~(296)により(293)は次のよう叱なる

12Ξx2十y2=寧十椎(1-か)2

=(づS)2〔{(ふ十八)permillsquo十昌(zl-j)rsquo〕(298)

次に(280)のao>boの訓り対する依存性を調べる(277)の

Lommelの式および(A228)~(A281)の行列要素のベキ展開

を使うとaboは次式となる

ao竺jLZかv万二1十i)HバA)A`

(299)

bdeg竺}29yHj(j)j

したがって開口面より幅射されるパワーは次式で表わされる

P=牛I(脂= 長手ド鵠器絆よ

エ二TとjpoundpoundAリ2(2100)32πk叫2π(ム+1yj2α2十〔j一小y〕

最後の変形の際ハンケル関数には(284)の漸近形を用いた叱は例

えば(269)のように冽こ対して緩かに変化する関数であるここで

(28)のjの定義式によりjを周波数に書き換える

425(ka)2T(勺斗)2(2リ01)

49

1rに対する共振周波数nを次式で定義する

(2102)

niはnaと異なり整数でないことR注意する(2101)(2102)を辺

々相減じてA-At|ふ≪1の条件を使うと

j一山=Ejふ(苧-n)ぐ2103)

となるこれを(2100)に用いてjの緩かに変化する部分をjと書くと

励振入力は

aQSO4

四k

eaccA|寫1rsquo

{ソミシpound十divide}ぬ群十(苧-02(2lsquo104)

210図a簡略式で求めた励振特性

(00)モード

so

2硲―no

゛-39times10

ヂ ldquo

rdquo

一`1N=20(00)モード

pound=01丿ノ

`Q

not基礎方程式

oline

olineolineこ簡略式

)十_rsquo__

asAVOd

db

10

30 34 38 42times10oline2

2り-n

210図b簡略式で求めた励振特性(01)モード

となり簡単な形で書き表せた上式は周波数2Lλに対してLorentz型の

共振であるこれはピークに対して左右対称の共振である(2104)の近

似式と基礎方程式より直接に計算した正確な結果を210図で比較する図

aは(00)bは(01)モードの共振周波数付近である点線が(2

104)の近似計算であり実線が基礎方程式においてnに関して12項用い

て計算したものである近似式は共振点付近でよく成立していることがわかる

図示していないが(2100)を用いれば(2104)より近似はよい

(2100)はjの緩かな変化をも考慮しているために左右非対称の共振を

示し210図の点線よりさらに実線に近くなる

(2104)より共振の半値幅jnを求めると

jn=2ミ「(長十手)αり1

SI

(2105)

(01)モード

一一一一

χχ

Λχ

-一一基礎方程式

一一一簡略式

であるこれよりQ値を求めることができるファブリペロー共振器の自由

振動の解析では損失を表わすパラメータとしてonetransitlossすなわ

ち鏡間距離Lだけ進ひときの損失の割合partdを用いているQ値とpartdの関係は

Qの定義より次式となる

QΞπnono

=-=-partdJn

(2106)

(2108)

ヰ b

rdquo

一ト

したがって(2105)よりonetrasitlossは次のようになる

δddeg2yTi(jE十〇α3ポ(2107)

これは文献43)で求めた自由振動の結果と一致しているなお(297)

の第2項はNが有限のために生じる共振周波数の偏移を示す項であるが

この結果も文献48)と一致している

sect25増幅およぴ減衰

本章の励振理論は共振器内部と外部の媒質が異なっていても適用できるま

た媒質が複素誘電率をもっていてもよいここではレーザ増幅器をモデルとし

てとりあげる共振器内部の媒質の誘電率に虚数部を考慮することにより増

幅(または減衰)のある場合の励振特性を得るこのとき共振器外部の媒質の

波数はk(実数)であるとするしたがってsect22と同様外部の場を記述

する(214)では(212)のグリーン関数H(l|rrsquo)をそのまま

使用することができる内部の媒質中での波数kiの実数部は外部と同じkとし

虚数部のみを次のように付加する

ki=k-iJk

jk>0のとき増幅を意味する内部の場を記述する(26)は使えるが

この式申に使われている(27)で定義されるグリーン関数G(pIrrsquo)

中の瓦は次式で定義される几におきかえねばならない

以E(kia)2-(そpound)2(2109)

sect22の場合と同様に共振器内外部の場を境界面S上でなめらかに接続

`52

すると(223)(224)に代る基礎方程式は

J(几)町(几)a4-jj(rn)H^(几)b4

+8N蚕{K-aJ-L皿bj}゜-2SpoundNH衣几)暗

fnJ(几)Hj(几)3ぶoline以Jン(几)H(r)b4

(2UO)

+8N{M-aJ-N-bJ}=-2り`irH(r)ψ4(2Ill)

(n=l2helliphellipぞら012helliphellip)

となるただしKLMNは(236)~(248)で与えら

れるもので几1ではなくて(28)で定義されるふnmの関数である

また寫jFは(228)でjを几におきかえたものであるすなわち

ψrsquoぷ=ふぐでJ(几今{7ンpart}rsquoPXrd)Tdrdpart(2112)

簡単に励振特性を得るために>n=noのみで近似するこのときjkk<K1

の範囲をとりあげるから(250)と同様にして

呪g4fN(苧-n-i八戸)(2113)

と近似できるjkLはonetransitの増巾率を表わす回折損失より大き

なjkLを与えると発振領域に入るのでその領域での解析は無意味となる発振

の解析を行うには非線型性を考慮せねばならない本節ではjkLは十分小

さくて線型性の保たれる範囲内にあるものとする

次に数値例を示す(2112)で強制励振源をS(rpart)=1とする几

は複素数であるが(2112)は積分できて(260)で1を几におき

かえたものとなる(2113)の虚数部jkLπをパラメータとして

2Lλ-nをoから1まで変化させる211図aIbcにはN=10

でJkLπ=00020-0001-0002のときにそれぞれ(0

0)(01)(02)モードの共振点付近の励振特性を示す予想さ

れるように増巾のときはピークは高く半値巾は小さくなり減衰ではこの

逆となっているjkLの違いによる共振周波数の差は殆んどないまた高次

のモードになるほど励振特性のjkLによる差は小さい図は省略したが

53

共振点付近以外ではこの程度のjkLの値では殆んど無媒質のときと差のな

い曲線を示す

乱30

叱]三乱

20

0りOS

一 一

-000シyヽ

yy

ノレ

- ~

54

00|<f

(00)l斗

2L

一入 引XO

へχ

OolJ

hArr

一一一一-oC01

- 一 一 一 一

o010

211図a増幅減衰のある場合の励振特性

(00)モードhelliphellip

rsquolsquo--m-一一-一一一丁-

淘芋rsquoへμ=1

゛へ

rsquoノ- 一 一 一 一 darr 一 一 一 一 - - - -

_ _ _ _ _ _ _ _ ¥ 」 _

10

poundm一タQm一

10

00t 00g

い卜2Lソ父-no

211図b増幅減衰のある場合の励振特性

(01)モード

55

00

notnot-not

ノヘトヅ

レ(oj)t十]

トソニ沁

ノダ`ぐへ

j沁

z蛤L`QN

゛マ

一一-一一一一OOOZ

-0

一一一一一一一一一一一-OooI

一一一一一一-000Z

」」_____

db

pound]ま〇一

-10

014 0162L5c`no020022

211図c増幅減衰のある場合の励振特性

(02)モード

56

Nrsquo=lo

angご(02)t-い

N兄

-1

-QOOZ-

-0

一一一一一一-OooZレ

ユ_エー-

第3章 半透過鏡を通しての励振

sect31序

多くの人々によって現在までに行われてきたファブリペロー共振器の解析

はほとんどすべてが2枚の完全反射鏡より構成される共振器のみに関してで

あって外部との結合は論じられていないしかし実用される共振器は必ず外

部との結合を有する結合の方法としては反射鏡の中心付近にあけられた結

合孔によるものあるいはミリ波以上の波長に対しては反射鏡に孔をあけて導

波管を接続する方法等もあるがもっともよく用いられるのは微小透過率を有

する反射鏡を通して行う方法である片方あるいは両方の半透過鏡を通して

共振器内部で発振しているレーザ光を外部にとり出したりあるいは外部から

電磁波を入射させて内部で共振または増巾を行わせている

本章では一枚の完全反射鏡と一枚の半透過鏡より構成されるファブリペ

ロー共振器内へ半透過鏡を通して外部より平面波を入射させて共振器を励振

するモデルをとりあげる入射平面波の周波数(または共振器の鏡間隔)の変

化に対する共振状態の変化を共振器開口面からの帽射パワーおよび共振器内

部の場の分布の変化としてとりあげる解析は第2章の理論を発展させた形と

して行うsect32では全空間を共振器の鏡面および開口面を境界として

8つの領域に分けるすなわち第2章で考慮した共振器内外部の両領域以

外に入射波の存在する領域を付加する次に鏡の透過率が小さいとして

鏡面における場を透過率のベキに展開してこれを第2章で用いた鏡面上での

強制励振源の代りに用いるこのことより第2章の理論は透過率の小さい極

限の場合であることが判るsect33ではsect32で用いた半透過鏡とし

ての誘電体鏡上における場の境界条件を証明するsect34では入射波とし

て鏡に傾斜して入射する平面波をとりあげて幅射パワーおよび場の分布の計

算方法を示すsect85では自由振動を解析するすなわち入射波の存在

しない無励振問題における複素周波数の解を求めるこの解の虚数部より求め

たonetransit当りの損失は回折損失プラス透過率の半分という予期され

る結果であるsect867では平面波の垂直入射並びに微小傾斜入射の場合に

S7

ついて電子計算機を使って求めた幅射パワーおよび場の分布の数値例を示す

半透過鏡を有する共振器の理論解析はsect21でふれたKoppelmannの

簡単なぬ以外には他には行われていないしかし実験的には上記のモデル

とよく似た方法がしばしば行われでぃる例えばKo訟訟忿Westermann

jl諮1)にょって行われているミリ波を便ったファブリペロー共振器の研究

では透過鏡を通して励振することにより共振周波数回折損失場の分布

を求めているこの他にもミリ波用の高Qの共振器を得る目的あるいはビ

ーム導波系の基礎実験あるいは周波数誘電率の測定等のためにマイクロ

波から可視光にいたるまでの種々の波長の電磁波を使って本章の理論と関連

した半透過鏡をもつファブリペロー共振器の実験がなされているこれら

種々の実験の内容に関しては付録11に示したこの他にレーザの発振

モードを調べろために用いられている走査型干渉計も本章の理論の実験化と考

えられる

sect32基礎方程式

平行円板型ファブリペロー共振器の透過鏡を通して外部より波を入射さ

せて励振する問題をスカラー波の境界値問題として取扱う6-座標系としては

円筒座標系を用いる第8゛1図に示すように共振器の軸をz軸としz=L

に完全反射鏡がありz=0にパワー透過率がTである鏡7があるものとする

鏡の半径はともにaとする共振器の内外部はともに損失のない同じ媒質で

満だされているものとする第2章と同様に共振器側面r干aand(O≦z≦L)

Z-0

- 一一-一一一一一一一一

z=L

81図ファブリペロー共振器

58

一 一 一 一 一 一

千-uarrレ

に仮想的な境界面Sを考えるこれにより共振器を内外部に分けて共振器

内部の空間を領域1とし外部を領域IIとする本章では境界面S以外に透

過鏡(7を通して共振器内外部が結合しているそのために入射波の存在

する透過鏡の外側すなわちzくoの空間を領域llとする領域Iとlの間に

は明瞭な境界面を設けないこととするこれは共振器の寸法が入射波の波長

λに比べて十分大きいとして共振器から領域IおよびIへ幅射した波釦

結合を無視したためである

ヘルムホルツ波動方程式

V(r)十k29(r)=o(31)

の解を求める境界条件は完全反射鏡上では

9rsquo(irsquo)=0z=Lの鏡面上(32)

である透過鏡(yの境界条件はパワー透過率TをT≪1として次式で与えられ

olinerpart9i(rpart)

9(rpart)=一価

<Pi(rpart)=仁

partZ

part9(rpart)

-partZ

(33)

(34)

ただし永は波数であ名脚符eおよびiはそれぞれ鏡(yの外側および内側の

面上を示す(33)(34)の証明は次節で行う

次に各領域の場を適当なグリーン関数を反って記述する領域Inの場を

第2章とまったく同じ形で与えるすなわち領域Iでは(26)で与えられ

9(j)ヨーぶpartGCs-lprsquo)

-IpartnPrime

97(rrsquo)d71

+4〔G(rlrrsquo)ざムワ=恒回斗permil(srdquo)〕dSrsquo(35タ

ただしjnrsquoはご81図に示されている境界面および鏡面への垂線である

積分変数の屏lこ()のついている場合は()のついている変数に関して積分する

ことを意味する後に現れる(りに関しても同様の取扱いを意味する

59

グリーン関数G(rlrrsquo)は次の境界条件

G(p|rrsquo)=Ofまたは1rsquoが両鏡の内側の面上の点のとき(86)

を満たすもので円筒座標表示では(27)で与えられる領域皿では場

は(214)で与えられる

9(r)=べ〔H(r|irsquo)勺り一悒応L (87)

ただしH(g|rりは自由空間のグリーン関数であって円筒座標表示では

(212)で与えられる

領域llでは場は近似的に次式で与えられる

(r)=s(「」十ぶμ1が」poundpermil(が)darsquo (88)

ただし≪(<)は鏡gyが完全反射鏡であった場合に入射波とそれによる反

射波とでつくる定在波を意味するしたがって刄(f)は次の境界条件を満たす

〔9rsquoo(rdquorsquo)〕=0 (89タ

グリーン関数K(|rrsquo)は次の境界条件

KCp|rrsquo)=OrまたはIrsquoが鏡(yの外側の面上の点のとき(810)

と無限遠における幅射条件を満たすものであるこのような条件を満たす

KCrIrOは(212)で与えられる自由空間のグリーン関数H(rlrrsquo)をも

ととして鏡像の原理により次の形で与えられる

K(p|rり=H(rpartzlrrsquo6rsquozO-n(Tezrrsquopartな-z)

ことlりrsquo0TjWrsquoバλΓ)与(λ1ldquo)cosj(partolinepartrsquo)

べcxp(ikこ7lz-zrsquo|)-exp(iyiこlz十zず))叫犬(311)

第2章と同様の過程をたどって境界面S上で場をなめらかにつなぐすな

わちS上で領域Iと皿の場とその法線微係数を等しいとおいてS上におけ

る未知関数9およびりpartnに関する連立積分方程式を得暴次叫境界面S

簡単化のため記号の表示としてはrsquo鏡1の厚さを無視して鏡1の内面も外面もとも

lsquoにz=0とするしかし次節で示すように実際には鏡は厚さをもつとして取扱りてい

60

上における未知関数9とpart9partnを次のように展開する

(゛(゛)λyJplusmnbか≪n(-T-){7とpart} (312)

〔希汗λご乱h3Jsideg(于rsquosmり(3-13)

ただし十-はそれぞれcosjpartsinjpartに対応する(312)(3

13)を用いて連立積分方程式を次に示す展開係数―u―に対する

無限次元の非斉次一次方程式に書換える

J(j)ll(j)4-ふ4(ふ)叫(j)l4+8N{Krsquoa忠一Irsquobji)

゛oline2りHjj)暗rsquo

AnfiAn)liJA)4-jJ(j)HrsquoC1)弓-ト名N{ya忠一Nbか(8deg14)

゜-2々烏孵(几)ψ`ぷ

(n=12helliphellip^=012helliphellip)

ただし

り=べ1ゴ

丞=(ka)2-(nπa2ヱ)rsquo

辿=ふx2sJ(jこ){7ン町9i(rpart)rdrdrdquo

(315)

(316)

(317)

(318)

行列要素KuLM-Nnは付録21に与えられたようにjnと

フレネル数Nの関数である方程式(814)は異なるn間は結合してい

るがに異なるぞおよび十-に関しては分離している

以上は第2章とまったく同じ過程であるが(318)の被積分関数中の

9>i(rpart)が第2章では与えられていたのに対して本章ではこの91(rpart)

を入射波S(r)を使って表現する必要のあることに違いがある以下にこれを行

61

う透過鏡の外面上における場の法線微係数は(88)を微分することに

よって次式となる

左右dzこり一石part2K(Sゾ云1ずぶ0)9(rりうd1rsquo(319)

partらpartzは呪partzの鏡の外面上での値を示す内面上における場の法線微

係数は(35)を微分することによって次式となる

timesd<p(aersquo7OpartG(rpart0|apart力

partrrsquo partrrsquo9〔aOrsquoZり〕dぷ (820)

透過鏡の境界条件(33)(34)を便って(319)(320)

に逐次近似を行うpart9partzのo次近似として(319)右辺の第1項をと

(鵠レ勺o)=為戸土 (321)

肩符(0)(1)helliphellip1ま0次1次hellip近似を意味するものとするこれを境界

条件(34)の右辺に用いて9i(rpart)のO次近似を得る

(9i(rpart)うo)_T当tFいぜ2 (822)

これを(820)の右辺の積分申に用いてpart971βzの1次近似を得る

診d゛十poundがG詐づygi)dSrsquo(328)

これを境界条件(38)の右辺に用いて9rsquoeCrrsquopart)の1次近似を得る

〔ら(rpart)〕(リnotふ石ごjシ等d7rsquo

- (8lsquoand24)

これを(319)の積分申に用いて即epartzの1次近似を得る

〔聖雲rsquoPrime〕)(1し指十IJjぷ苫名ごとし霧dずd゛万partzツpartz4k2partzpartが゜partがpartzPrimepartzPrime

62

一 一

十祐ぷ訟趾ぬ4〔G浴一添りdSPrimed7rsquo(325)

これを境界条件(34)により妙)に変換してそれを(318)の積分

申に用いるこの結果として(314)はaJbぷに関して解くことが

できる上述の逐次代入の過程をくり返すことによって順次高次の近似を得

ることができるしかしn次の近似式は(n-1)次の近似式にパワー透

過率Tのn乗を係数にもつ項を付加するに過ぎないしたがってTくJ1のとき

は1次近似で十分である

H3半透過鏡の境界条件

本節では前節に用いた半透過鏡の境界条件(33)(34)を誘電体鏡を

モデルとして導く誘電体鏡は厚さ14波長の高屈折率の材料と低屈折率の材

料を交互に重ね合せた誘電体多層膜である実際にレーザ共振器に使用されて

いる100鴨に近い反射率の鏡は屈折率22と14程度の誘電体で十数層の多層

膜をなしている本節では誘電体鏡に平面波が垂直に入射する場合に最初

に厚さ14波長の単一層について次に各層の厚さが同じ14波長の

多層膜について(33)(34)の境界条件を導く最後に厚さが

14波長よりずれたときに鏡面の座標のとり方をずらすことにより同じ

境界条件が成立することを証明する次節では平面波の傾斜入射について論

じるがその傾斜角は非常に小さいので平面波の垂直入射の場合の(33)

(34)をそのまま成立するとして使用するまた共振時に関しても

波動は平面波よりずれるが同様に(33)(34)を便用する

最初の例として単一層の誘電体に平面波が垂直に入射する場合を考える

誘電層の厚さをdとし真空中と誘電層中の波数をそれぞれkoklとする3

2図aの如く誘電層に垂直にz軸を定めて境界面をz=oおよびz=d

とする係数ABを複素数として各々の領域で波を次のように表示する

9=Aexp(ikoz)十BexpC一ikoz)zS0(326)

=Aiexp{ikoCz一d)}十Biexp{―iko(z―d)}z≧d(327)

0=Adexp(ikiz)十Bd(-iklZ)0≦z≦d(328)

63

z=0

k羞

(a)

Z=d

32図誘電体鏡

ki k2 ki

(b)

k2 ki

境界面z=0dで場をなめらかに接続するすこめ9とpart9rsquopartnを等しいとお

くと次式となる

Ae十B=Ad十Bd(329)

ko(Ae一Be)=k(Ad-Bd)(830)

Adexp(ikid)十Bdexp(―iki(i)=Ai十Bi(881)

ki{Adexp(ikid)一Bdexp(―ikid)}=ko(Ai一Bi)(882)

以上4個の式(329)~(832)よりAdBdを消去すると次式と

なる

ぐ Ae十Be

Ae―Be

じトCOSkid

COSkid

うAAぐ

+Bi

-Bi

(383)

厚さdが14波長に等しいとき(388)の2times2行列の対角要素は消え

よく しI 0

-iK

)にコ (384)

rdquo

ko

AAd

BeBd

ko

Ae-

larrBe

Ai

Bi

ko

Ai

Bi

となるただし

KΞkkl(335)

である

次に32図bのように厚さが14波長の高屈折率と低屈折率の材料が

交互に重なって(2n+1)層をなしている多層膜を考えるkikをそ

れぞれ高低屈折率材料中の波数とすると(333)を求めたのと同様に

して次式を得る

Ae+B(

A一B

rsquoIい

rsquocc

ただしこの場合

kl

ko

)で(j

iで)[レ

ik

klolineikソk]}゜

言に几)にて)

しこ勃(コ)

KE謡(一謡)

(336)

(337)

である(885)はn=0の場合となっている(336)を場とその

微係数の関係に書き換えると次式となる

ブ≒丿けに

0 -K

1ko1一b

ぐう ≒)(338)

Kとパワー透過率Tの関係を求めるために(336)でBi=Oとおいて

AiAを求めると

AiA=2iK(1-K2)

となるしたがってTは次式で与えられる

TΞIAiAel2=4K2(1-Krsquo)2

K≪1の高反射率の場合

Tさ4le

65

(339)

(3JO)

(841)

となりこれを(88 8)に便うと次式となる

]んIトV

-jシ

これは透過鏡の境界条件(33)(3

A|

rarr|

B1

larr4

ko ki

rsquoLLy

(M

ノノ

ゝ91N

kpartZノ

4)に他ならない

ko

larrf一米-一一一一-d---米一e

33図単一層誘電体の基準面

沁けトy{11

-゛

(842)

誘電体単一層の厚さが丁度14波長になっていないときは33図のよ

うに境界面よりぷぎはなれた面を基準面にとることにより(884)

のように対角項をOとすることができるpoundpoundrsquoは以下のように定める左お

よび右の基準面を基準とする場をそれぞれ

C)=Aeexpいko(z-ぽ)}十Bexp{―iko(z十ぞ)}(848)

9)=Arsquoieχp{ik(z-d-が)}十B4expトik)(z一d-が)}(844)

とおくこれらと(326)(327)で表わされる場とは

χ十BCOSkj一isinkぞA十BQA一B

り゜

-isinkとCOSkと

)(

A-Be

へAi十BiCOSkoが-isinkaど皿十麟(

Ai一良

)で―isi1ぞトkぞ

ラ(

ぷ一味

(845)

(846)

Prime

Ae

Be

larr

Airarr

Bi

(ム腎

の関係がある(333)にこれを用いて り憐ト=潤

係を表わす行列の対角要素がoとなるように^ersquoを定めるその結果は

tanko^=tankorsquo=-か{-(会十K)tankid

となるK<gこ1のときは

tankoj=tankoでrsquo竺KCOtkjd

であるこれを使うと次式の関係を得る

貳十B

K-BrsquoJ鯛0

-isinkidK

一―一

{}

KJinkid)A4十B

Arsquoi-Bi

(348)

(349)

(349)は(334)と比較してKがKsinkidに代っただけである

したがって基準面を鏡面より微小距離jどだけずらすことにより(3

3)(34)の境界条件を便うことができる多層膜誘電体鉛において

も各層が14波長厚よりずれているときには同様に基準面を鏡面よりず

らすことにより同じ境界条件が便えるこれに関しては計算が繁雑であるの

で付録31に示す

sect34平面波の傾斜入射

本節では平面波が共振器軸に対してわずかに傾斜して入射する場合をとり

あげて(325)を具体的に計算する平面波の波動ベクトルは0=0

の平面(xz面)内にあってz軸と角ずをなしているものとするこのとき

(38)第1項の定在波乳(r)は次のように表わされる

乳(r)=sin(kzco呼)exp(iksin¥rCOSpart)z<o(350)

(350)を用いて(325)を以下のように求めてゆくkL≫l

のときグリーン関数の微分は次のように近似される

part2G(rlが)-

partzpartzl=0

1111

迩応力COSれpart-partrsquo)PrimeLふ~Ly

ふ(j4)馬(4

H1n-j)JA

―争や

入射波は鏡(yのみを照射す乙ものとしr<aにおいて(850

67

rくf

r>が

を用いる

(351)

- 一 一 - - 一 一 一 一

part2K(rlrrsquo)

-partZpartが

=認多yseio-dPrime)でJr(jdivide)J(く)jdj(852)

x=zrsquo=O

(851)を便って次の積分が計算できる

4昌皆dが=i2がk2NcosS々ijcos66-Qpound(kasinii^An含)(3rsquo58)

ただし(を((zβx)は次式で与えられる

Qμβx)ヅハ(βx){βH(β)4((z)-ldquo馬(β)J(ldquo)}一誓Jr(ldquox)〕(3deg54)

(353)を得るときrrsquoとpartrsquoの積分に関して付録82の(A810)

~(A812)を使った(352)(358)により(325)

の第2項は

4ユ弔落等dardquodarsquo

゜oline2肖31`Jc゜sψ`みsc゜sががylrsquon―(kasin^)rdquo

times〔PC1j)ト4蝿(4)JE(kasin吻十kasinVrsquo馬(4)4{kasin砂}二

十りり(jkasinや)〕AdA(855)

となるただしり((poundβ)は次式で定義され吊

を((poundβ)=り(β(Z)=ふがJ(椅)yβを)rdilsquo

=ij7{-α4(4))(め+β与(α)J2(βリy866)

(325)の第8項はaQhapoundを使って表わされるすなわち次式である

rsquordquodzdzrsquo賃4(G器一器95)dSPrimeむぐ

゜oline

7え〔3゛馬(jdeg)olineb゛j馬(j)〕゛)sねhelliphelliphelliphellip

timesでJj(jを)Pど(jIn)AdA万(3琵)

rdquo

ただしここでajbでの肩符十を省略したこれは(350)の97が十モ

ードすなわちCOSμモードのみを励振するからである

(855)と(357)を(825)に代入して(part9partzjl)を得

てこれを(34)により9i(1)に変換するこの結果を(818)に用い

ると次式となる

Vrsquon^=X^TtyrCOSVrsquoPpound(jkasirrv^)紆μπ3NTMcosや

xl〔4-(ijasinψ|)2〕〔P^Clnlm){lmH^C4n)を(k3sinVrsquo)

-kasinや馬(心)j(kasinや)}-V9(41kasinf))

-こΞ〔am^H^(lm)―b叱心H(今)〕9(jj)

ただし上式導出の過程で(A316)を用いた

(358)

(358)を用いると基礎方程式(814)をa4bがこ関して解くこ

とができるこのとき開口面Sより帽射されるパワーPは(258)によ

り与えられるブ

P=TlnCsぺこds)=かmVZ) (359)

基礎方程式(314)中の行列要素KL-M-N-はnmの偶奇

性が異なるとoとなるものであるしかし同じ基礎方程式中に含まれる(3

58)中のQ(jj)のためにnmの偶奇性が異なっても>Anとノ1

の結合が生じるしたがって第2章と異なり基礎方程式はnの偶奇により

分離しない

(358)においてTrarroとすれば第1項のみを考慮すればよいこ

こで入射角やを中=oとすれば

となりrsquoこれはε=1のときの(260)すなわち

69

(860)

剋odeg2j

゛ltえ(861)

と係数を除いて一致するすなわち第2章における強制励振は共振器外部

より平面波が鏡に垂直に入射するモデルで鏡の透過率TがTrarrOの極限であ

る場合に相当している

共振器内部の場の分布は(85)の第1項の積分申の9(rrsquo)に9i(1)を用い

ることにより

9(「rsquorsquo2」ニiがNふりsin(-j―)cosCpart{iJTrsquo2COSir

XQkasinV^Aadivide)十i7とてUA今バ3degぞHぞ(41)olineb叱jldquoh(a)〕

oline

1iら2NIMcos中Σ〔ぷー(kalsinfy)rsquo((4(4rsquojdegrsquoを)

times{-ImHン(lm)J^(kasinや)十k3sinirRJAmrsquo)J(kasinVrsquo)}

十誓(り(kasinV^A-F)〕

一足ΞQE(441こ)〔≒町(心)一岫心吟(心)〕C3-62)

となるこのとき(A316)(A318)を用いた数値結果については

sect86に示す

sect35自由振動

本節では前節の特別な例として自由振動すなわち励振源のrsquoないデときの

斉次方程式の複素周波数の解について述べる励振のないとき基礎方程式

(814)は次のような斉次方程式となる

l(Anrsquo)lL(An)aDpound―Aふ(41)4(4)blぜ十Ξ〔8N{Knma叱-Lbmぞ}

-1゛2TN}を(ln)P(jAm){H^(lm)a叱一臨Hrsquo(l)hβ〕=0

41ぶ(心)Hr(jll)3f一poundぶ(Au)ii(Aa)hnpound十Ξ〔8N{Ma叱一Nb叱}

-1゛2TNjl(jAn)PMnlm){I^Clm)a叱-jべM)b叱}〕=0

70

poundj3-63)

ただしここで(358)を用いた斉次方程式(363)の解が半透過

鏡をもった共振器の自由振動を与えるN≫1TべJIの条件の下に回折損

失の近似値を得るために文献43)と同様にnの異なるモード間の結合を

無視する(368)の係数の作る行列式は

Jf(j)馬(j)N-lolinejJj(1)叫Cl)Mnn-1J^(i)H(l)L

十124(1)H(1)K+8N{KIN-LnnM}-|-TNI(ふj)

times〔{Hど(j)}2N911-jl与(1)啼(1){L十M}十日hrsquoC1)}rsquok〕=O(364)

となるここで簡単化のためjnを単に1と記した(364)を複素数の

冽こ関して解くことが目的であるこの1より複素共振周波数が求まりその

実数部より共振周波数虚数部より共振器の損失が分る

N≫1T≪1の条件の下で(364)申のもっとも主要な項は

H(1)Nである(付録A21参照)それ故に1のo次近似は

セル関数の根であるそれをjかと記すと

Jf(心)equiv0

JE(j)

ベツ

^m=012helliphellip (365)

である次にjの近似をよくしていく(364)では第1項のベッセル

関数以外ではjのところに心を使うこととする行列要素KnnLMI

Nilを(A228)~(A231)により(zのベキで表わしたものを使う

ただし

α1三1(4gN)(3-66)

であるその結果として(364)は次のように簡単化される

i七(j)馬(々)十T(沓十去)(1-i)α

十{゛1`叫Jお1(々)自N(j)}permil0

ここで次の関係を便った

り(々゛几)ニ1{Jど+1(々-)}2

(3rsquo68)はpound((poundβ)の(pound=βのときの関係式

71

(367)

(368)

り(αlsquorsquo>=i〔{J(α)}rsquo十{し1(ldquo)}≒砂(lsquog)JaI(lsquoz)〕(369)

4こおいて(865)を考慮したものである

(367)を解く際にjを次のようにおいて

j三l^rnCl十part)(δ≪1)

partに関して(867)を解くと

δ=-

となるここで

Jが1(jぞ)Njjか)゜2こ

partdΞ1-lei`I12

を次のjの近似式によって求める

j2竺4πN(kL-nπ)

δd≪1のときは次のように簡単化される

δd三lm(2kL)三I(j22πN)

=ご(ム+1)弓Jlsquo゛+TjFT

πTN

(870)

(871)

(872)

(378)

(374)

(375)

2ら

Lommelの公式(276)より導いた次の関係を利用し

ここで光が鏡間距離Lだけ進んだときの損失onetransitloss8i

を(816)を媒介として求めるすなわち

(875)の第11項は回折損失を表わし第2項は鏡による透過損失を表わ

す(3-75)はこの共振器の損失が回折損失プラス半透過鏡の透過率

の≒であるという当然予想される結果を示している(8-71)のδの実

数部中に透過率Tを含まないことは共振周波数は第1次近似としてT4こ影

響されないことを示す

36数値結果

本節では電子計算機(KDCfl東大大型計算機)を使って入射平面波の

周波数変化に対する共振器側面より帽射するパワーの変化および共振器内部

72

における場の分布を数値計算した結果を示す平面波が鏡りこ対して垂直

に入射する場合とわずかに傾斜して入射する場合に分けて調べる垂直入射

の場合は波は回転対称であるからpound=0の回転対称のモードのみを励振す

るそれに反して傾斜入射の場合は回転対称性が失われているのですべ

てのとのモードを励振する

34図に平面波の垂直入射(ψ=O)の場合に共振器側面より幅射する

パワーを入射平面波の周波数に対してプロットした横軸は周波数と称して

6るが正確には2Lλ-nのことであるnは凪が正で最小であるnの

こどであるつまり2Lλ一nは共振器の鏡間隔Lを半波長λ2でわっ

-まI

Cao)

Co3)

oooG

01

34図垂直入射の励振特性

73

一 一 一 一

0Z

T=I

7=1025-rdquo

①0

20鴎ノ

(iLx-n)

晶__rarr

うrsquoldeg

i{Coj)-ls

]ム

_

い川(02)o

口に

丿川

いいパドリハ

9卜川いTレドcap

1nl

フス

べi

1χ

χl

rsquo`χ|

helliphelliphellip

sup

ang

た商の小数部分のことである2hXが1だけ増減する毎に全く同じ励振曲線

が繰り返される縦軸は共振器側面から幅射されるパワーを鏡全面に入射する

パワーを基準としてdb目盛で示したものである透過率Tの値が1喘と14喘の

ときの励振曲線を示すフレネル数Nは20である図の共振点は左から順に

(00)(01)(02)helliphellipモードである本来横軸はO~1の範囲を示

すべきであるが図示していない横軸03~1の範囲では幅射パワーは非常に小

さく-35db以下であるので省略した(00)の共振点では-78dbすな

わら鏡面に入射するパワーの約が共振器側面より幅射される入射平面波

が鏡全面を照射しているために(00)モードと比べると高次のモードの

パワーは小さいがこれは鏡の透過率により大きく異なる(00)モード

の共振点付近の拡大図を34図右上隅に示すT=l14<7oに対する半

値巾より計算したonetransitloss((2106)参照)はそれぞれ085

弘044rsquo7oであるこれらの数値よりN=20のときの回折損失030を

引き去ると残りは055<7o014となりほyonetransitの透過損

失天2に等しいなお計算に用いたnに関する項数はn≦nの項が20

項n>nの項が2項であるn<nは丞<Oに相当しパワーの計算に対

しては殆んど寄与しない34図の励振曲線は上記の項数で十分良く収束し

ている特にNが大きい場合およびTが小さい場合には収束は良いまた

各モードの共振点付近の周波数においてはIn―noの項から轜射パワーヘの寄

与が他のnの項からの寄与に比べて圧倒的に大きいから収束は非常に良い

ただ共振と共振の間の周波数では収束は悪いしかし実際上興味のあるのは

収束の良い低次のモードの共振点付近と考えられるので実用上問題はないN

およびTと励振曲線との関係を述べるNは1例として20としたが第2

章で述べた様にNを増加すれば各共振点の間隔は狭くなるTを増加する

と透過損が増加し共振の半値巾は増大するTと共振点の高さとの関係を3

5図に示すすなわち35図はN=20のときの(00)および(0

1)モードの共振周波数において透過率変化に対する幅射パワーの変化を示

したものである透過率をOから次第に増加してゆくと帽射パワーが最大と

なる透過率があるN=20の(00)モードではその透過率は051喘

(01)モードでは214であるonetransit当りの透過損失はそ

の半分すなわちそれぞれ026107であるN=20のときのこれら

74

のモードのonetransit当りの回折損失がそれぞれ030喘15696で

あるから(00)モードではほy透過損失と回折損失が等しいところで幅

射パワーが最大となっているが(01)モードではこのようになっていな

いしかし(01)モードの場合35図の(01)に相当する曲線

は極大値付近の変化が非常に緩かであるためにTが増加すると近似が悪く

なることを考慮すると余り確かなことはいえない

次に傾斜入射の場合の励振曲線を示す36図は傾斜角ずをパラメータと

して示し37図は透過率Tをパラメータとして示す横軸および縦軸は3

4図と同じものである共振の周波数に対応するモード名を記号(ごm)

-ぢ

db

-|

3M0d

-20

-2ぢ

(りμ-け振同波敗

(o|)l斗rsquo共振用犠気

M-20

35図透過率とパワーの関係

75

T9多

kU0ノt-ト気価ヽ門凧翼

(乱)

-10

-|「

20I

V3M0cl

-25

-30

(00)

‐I

1り

rsquo11111ヽIII

r11F

I1叫

para 9 W

(20)

yuarrt八

IIキ

いい)

I八口同umlA

1111

丿

CI0

IIIS

andX

χ

χ

oosヶ_FREQt

| | |

叫八-o

叫λ一皿I

峠ごぺ牛こり

`r41嘔

N¥助

(|2=)

ソコχ

Λ

之ムムご島

じゝ---Q4SI

(03)

(02

(20

y Q1

86S励振特性平面波の傾斜入射傾斜角をノtラメータとする

一一一一一一

rdquo

一一

db

刈O

引5

0IHlMOd

77

2S

-30

(00)

(|0)

(20)(01)

χacute

ヽ-

ゝχ

ノ`十ぺ

止_二_helliphellip-1_

T=2

T=I

Tこ05

N20

aφλL=03

__

ang

上____-_上_

002FREQびEか^cr Q呼2ムÅ一息二心part

87図励振特性平面波の傾斜入射透過率をλラメータとする

- - - 一 一 一 一 一 一

)ヽand

χ

-T=05χoline|

N20

ノト03

(1よ)

rdquolsquo`

レソ

`゛へヽ

_

ang

上____-_上_

- 一 一

で図中に記入した平面波の鏡への入射角がψであるがここでは傾斜のパラ

メータとして帥`λを選んだaψλの値は鏡の中心と鏡の縁端とで入射

平面波の位相が何波長ずれているかを示す傾斜入射の場合(ψ≒O)(3

58)によりすべてのどのモードが励起される数値計算の際は比較的入

射角は小さいとしてeに関してO~4を考慮したnに関してはnのみを考

慮したnoのみで近似した理由は励振曲線は共振点の付近の周波数では

noのみで十分良く近似できることおよび入射角を大きくしてゅくにつれて

ど=oのモードの非共振周波数帯にど≒Oのモードの共振が生じてその付

近の周波数においてもnoのみで十分良く近似できることのためであるすな

わち傾斜入射の場合励振され得るモードが多くてそのためにnoのみで近似

して誤差の少い周波数範囲が広い36図を見ると入射角が大きくなると

ともにぎに関して高次のモードが励振されやすくなる様子が分る(2m)

モードと(Om+1)モードの共振周波数は比較的近いところにあるために

入射角が小さい場合は(Om+1)モードの共振がおこり入射角が大きく

なると(2m)モードが主となるこの様子は後に示す場の分布を見ればよ

り判然とする36図に示した小さな入射角ではe=3以上のモードは励

振されていない入射角が大きくなるとともにぎに関する低次モードの励振

が押えられて高次のモードが励振されやすくなることはKoppelmannの

実逗仙実証されているrsquo37図を見iと共振の際には透過損失と回折損失

がほy等しいところで幅射パワーは最大となるため共振モードによって最大

パワーを幅射する透過率は異なっているしかし非共振の際には透過率の差

がそのまま幅射パワーの差になっているすなわちT=2喘と1鴨の曲線の差

が3db弱T=l<1と05喘のそれらの差も3db弱となっている

38図に垂直入射の際の共振器内部z=L7の鏡面上における場の分布

を振幅分布と位相分布とに分けてTをパラメータとして示すフレネル数

Nは20である平面波の垂直入射のため分布はと=Oの回転対称性を有す

るのでに動径方向の分布のみを示す図ab>cの順に(00)(0

1)(02)の共振点における周波数での分布である数値計算の際のn

境界条件から本来2=Lでは場の値は0であるここでは第2章同様z=L一

仇における場の分布を簡単にz=Lにおける場の分布と呼んでいる

78

rsquoi

U3

]切く工d

20

](一nindi^v

02 04 o60810

38図a垂直入射の場の分布(00)モード

Ldarr」

3anトコ」`lsquoく

‐411I‐IFs

2406

210

180

02

_」__」_

04

こ」_ユ

06 0a LO

38図b垂直入射の場の分布(01)モード

15C「

120

90`

V=20

ゝゝ~`x

-^-7o+OOOG8

~゛

χ

一丁゛1`

olineolineolineolineolineoline丁゛Olsquo25y`

」ヒL-JL-_

]j

埜=μ+0036

rarrrarrrarr

し一一一丁=2oline

一一T=I二|ニス

oline一一7=05

゛へ

z穿心こj沁がヽ

__」__」二て」」に_上_に_

50゛

20rsquo

90-一十う十゛-

180deg

90

一hellip一哨くエー

CN―

一hellip一【】nヒidm

a2 0406

一一

一一一一-

T=2rdquo6

05

W=20

2L_

Woline馬

十〇089

08r^I

88図c垂直入射の場の分布(02)モード

に関する和についてはn>noを20項n≦nを20項の合計40項を考慮

した特定の周波数透過率のパラメータに対してこの倍の合計80項を用

いて計算し収束していることを確かめたz=Oの鏡面上での場の分布は収

束が悪くて求めることができなかったこれに反してz=Lの鏡面上では

nからの寄与とn+1からの寄与がほsご相殺してnのみで大略の場の分布が

定まり収束がよいn≒nの項はフレネル数に特有の細かいリップル1と寄与

するものである88図の振巾分布は第2章の強制励振の場合のそれら

(29図)とよく似た曲線となっているが88図ではリップルがかなり

滑らかになっているこれは第2章における鏡面の一部での励振と異なごり

本章では平面波が鏡全面に入射するためと考えられる図aの振巾分布では

T=05の曲線を省略したがこの曲線はT=1喘のそれと殆んど重なって

しまうただ鏡の端においてT=i<yoのそれの振巾が大きい図aでは幅肘

80

-240rsquo_

210deg

18(「

I1II___

パワーの場合と同様にほy回折損失と透過損失の等しくなるTの値で鏡の

中心での振巾分布は最大となっている図bおよびcではほsご振巾分布の形

は相似であるがTの順に振巾が大きくなっているTの順になるのは図b

cに示した(01)(02)モードでは図に示した場合の透過損失よ

りも回折損失が大きいためである

38図の位相分布においては図a>b>cともにTが異なっても殆んど

同じ分布をしているのである特定のTに対する分布曲線のみを示す鏡の端

での位相が中心に比べて遅れているのは26図と同様であるが図bc

では振巾分布の谷に対応する位相分布が26図とは異なるこれも励振面積

の差のためと思われるしかし振巾の小さいところでの位相は余り問題にはな

らない鏡の中心における位相が90degであるのは共振状態を示している

図の番号

ノtラメータabcd

N20202020

T1111嗚

3ψ゛λ03030303

周波数(00)(10)(20)(01)-一一--一一一一一一一一一一一一 -

図の番号efgh

ノtラメータ

N20202020

一一rsquoITI嗚1嗚1嗚1

3φ゛λo101010t

周波数(00)(10)(20)(01)

一一-一一-一一一一-一一-一一図の番号

=-11Jkとハフメー

N20292020

T05鴨050505

3ψλo3030308

周波数(00)(10)(20)(01)_____

一図の番号

mnノζラメー

N1010

TI嗚1

aψ゛λ0101

周波数(00)(10)

31表39図a~nのノリメータ

81

and]≪

呼6al01Z

rsquoo哨一

rsquoo訥一

゜ot

゜COM11y

---aS-

七ヽご一rsquoldquo゛

振幅(立体図)

39図a傾斜入射の場の分布

(00)モード共振周波数

N=20T=1嗚a吻λ=03

82

2千g

2吽Gl10

くcてこここてニニニー

振嘔(立体図)

39図b傾斜入射の場の分布

(10)モード共振周波数N=20T=la吻λ=Oj

回千千

`χ

jχJ゛

-rsquo~^jへ゛`こ

ンolineぺ川X≒へ

Wt`rsquo2rsquorsquoi=rsquolsquolelsquo1

111--一一

sup ]ム

二_上

コごL__

para

|010IS-ZOao

3X

振゛幅

位 相

Tm}フ

振幅(立体図)

39図c傾斜入射の場の分布詰芯昌雅o

83

肪琵g

2ご七てニコつ

振幅(立体図)

39図d傾斜入射の場の分布

(01)モード共振周波数

N=20T=1permila吻λ=03

ドー-ニこ

ここに`

さ守こ三三三亨

lsquo(iiiy4`QX

イし~゛二卜

j゛

Nlsquo゜120

jg`゜-ぼχ

-6゛orsquoto

乏屋≒y~pound一rsquoPrime

ぽy

リrsquo9リリド快

っ7]

05-05を111

ミフ馳

`涜_四苓

rsquo2レoy`

χN

2{101牛

100 parao゛

ll゛

iC12J4

ンノマ`ヽへ≪でコロ

振幅(立体図)

39図e傾斜入射の場の分布

(00)モード共振周波数

N=20T=la^λ=01

84

一づヽ

i_へ

21113今S

~~

゛`rsquoに二こ二つrsquo-

振袖(立体図)

89図f傾斜入射の場の分布

(10)モード共振周波数

N=20T=lai^λ=01

一一一一---奏蓼四

万言言三ジ

ぶだ俗才

oline~゛`-へ

`゛

~χ

lsquo

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χ

_y

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11111χ

iJ4lsquo12lsquok

___

ヘム

ソ]j詣helliphelliphellip

helliphelliphelliphelliphellip9

rsquo

4 t1g

Ii

lod

振幅(立体図)

39図g傾斜入射の場の分布

(20)モード共振周波数

N=20T=lpermila吻λ=01

1~

85

`iij--りり¥

11

qダてニこ7≒==ごここヽ

てrsquoバ-rdquorsquolsquo゛oline`rsquoヽヽ゛゛rsquoヽuarr2`ぺ六-<])

IWrsquolsquo~___-

振幅(立体図)

39図h傾斜入射の場の分布

(01)モード共振周波数

N=20T=la^λ=01

乙子ノ二

uarr冪言言苓言

helliphellip戸oline゛`yヽヽ

ジ`゛

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rdquooline`へ

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1へ

|ゝ

j笥lsquoll恥りと

ジズニ゛ごこどや`

ブ≪]

χブχ

ごぐニダ二二ごド≒や)

χ

ノ二

4e≫1012

021

fiSl

<x一 90rsquoH

≪o

手一一一~>

~゛~~--~`

振幅(立体凶)lsquo

89図i傾斜入射の場の分布

(00)モード共振周波数

N=201X^=05a吻λ=03

86

rdquo

g千224G8

rdquo

χI

ここら

`tこヽ

ドペIII

辿数

ヽ扮`こヽ

ヽべヽ

レ汗三ミF湾言二

言supeブ遜ニ≒ニニ

uarrにて二二ぎ二ててフ~~゛~~-=ミ゜゜rdquorsquo

振幅(立体図)

89図丿傾斜入射の場の分布

(10)モード共振周波数

N=20T=05鴨a吻λ=03

IF

プ言

へ顔cap

仁二二万ブミ言

で二ご777Qrsquo7

≪二

乙ごrsquo

lsquoblsquocヽ4

二丁-一一

trsquo

S0

101520

-こ三でアミシミミー1

-一デ≒ミ≧≦言ミブブ氷

---~-二二二一lsquo丿一一ヽ⑤l二丿

E二二大レ゛二二二万こミミ二二二丿

uarr且三上二二づダ

振幅(立体図)

39図k傾斜入射の場の分布

(20)モード共振周波数

N=20T=05ai^λ=03

Srsquo

87

OIS 02S

゛心`1

4lsquo1SM3

rsquo゜brsquoS

==匹三equivΞ込

一一一一~一匹匹

振幅(立体図)

39図pound傾斜入射の場の分布

(01)モード共振周波数

N=20T=05permil岫λ=03

こ二九よ三回三ヒolineoline辿号垂豆

--ヽZ陽ご奎示言

一^rsquoldquorsquooline゛゛゛`ヽヽJレジレノ゛

`へ

べx

ダダ0j

]]レ]ズソ]

二]

-k

1ヅノレロ゜゛liy

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土圧

__

24G810

rsquo句f

OO一

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一 一 -

二三ブ

5`(`ヽ(二二T)ニレ

振幅(立体図)

39図m傾斜入射の場の分布

(00)モード共振周波数

N=10T=1permilaφyλ=01

88

j6-ニ

より叶

ニoline

rsquorsquo21

sil

゛船i

17

lsquoy

位相

lsquoolinersquoolineoline~Wrsquooline一一oline~二二こここ匹二ここ≒rsquo

`行三三三三三三こ゛lsquo

y゛Q二Iこ7二丁二つ7rdquorsquo

芦幅(立体図

39図n傾斜入射の場の分布

翫鵬二茫叩絲

四回三回

尚尚三子

Aχ_~__ノ~---iFミペrsquo゛

内水

_----

ノ--ご`

andandぐ

caplj上上白

土佐

千⑤

で゛rsquoT゛oline`ヘノ千]

心゛`~ミり-一一一一wrsquonot

~-

--~こ~

3-9図に傾斜入射の場合の場の分布を示すこの場合入射波は回転対称

性を失っているのですべてのどのモードを励振する39図の数値計算の

際には入射角が比較的小さい場合をとりあげて励振曲線の計算のときと同

様にとは0~4を考慮したまたnはnのみを考慮した先述した如くz

=Lの鏡面上での場の分布はnキnのnの偶奇からの寄与がほ1ご相殺して

殆んどn=nからの寄与のみで定まるしたがって39図はz=Lの鏡面

上での場の分布とみなしてよいが細かいリップルは現われない各図は上

より順に等高線方式で示した振幅分布と位相分布および一番下に振巾分布

の立体図である上下対称であるので等高線方式で示した図は下半面を省略

した図a~nはフレネル数N透過率T入射角fおよび周波数を種々の

値に選んだときの場の分布である対応するパラメータを31表に示す

表中の周波数の欄に記入した(とm)は(ersquom)モードの共振周波数の

意味であるここに示した共振周波数は(00)(10)(20)

(01)モードの場合である(00)および(10)モードの共振周

波数は他の共振周波数から十分離れているために図abefij

mnに見る如くそれらのモードは判然としているただ平面波は図に対

する鉛直線からやだけ左側へ傾斜した方向から入射するためにモードの中心

が右側にあって左右非対称となっている励振曲線のところでも述べたように

(20)(01)モードの共振周波数は近いためにそれらの共振周波

数では入射角が小さいときは(01)モードが主となり入射角の大きい

ときは(20)モードが主となるすなわち3やλ=03の図cdを比

較すると図cは(20)モードであることがはっきりしているが図dは

(20)と(01)モードが混合しているしかし入射角の小さい

(3ψ`λ=01)図gを見ると(20)モードの共振周波数であるにもか

かわらず(01)モードの分布をしている同じ周波数で透過率の異なる

図同志すなわち図abcdと図ijIkpoundを比較してみると透

過率の大小の場の分布に及ぼす影響は振巾の大きさ以外には殆んどない

振巾の極大値の付近では対応する位相はほy一定であり極小値の付近に対

応する位相は急激に変化するまた隣り合った極大値に対応する位相は180deg

の位相差を有するしかし後者に関しては(20)(01)モード

89

の混合した図dでは判然としていない

90

第4章 有孔鏡共振器の励振

541序

レーザ共振器として用いられるファブリペロー共振器においては通常透

過鏡を通して出力を取り出すのであるが近年注目されている炭酸ガスレー

ザでは大出力かつ遠赤外域のために適当な透過鏡の製作が困難であること

などによりその出力を鏡の中心にある孔を通して取り出しているまた受

動的なファブリペロー共振器の励振方法としても鏡の孔を通して波を入射

させることが考えられる本章ではこのように鏡に同心の円孔を有する平行

円板型ファブリペロー共振器を解析する

現在までに発表されている有孔鏡共振器の解析としては平行円板型の場合

にはLiZucke8k)論文がゐりまたMCCumbe)は共焦点型をとりあげて

他はfVainsteil5)の方法をこの場合に拡張したものであるMcCumber

の論文は孔のない共振器の干渉計理論による解析の結果に孔が小さいとし

て摂動理論を適用したものであるなお文献78)79)はいずれも両鏡

に同じ大きさの孔があるとして解析したものである

ここで有孔鏡共振器の実用上の問題点を述べると共焦点配置ではエネルギ

ーが鏡の中心に集中するから中心に孔をもつ鏡では損失が非常に大きくて実

用化はされ難いひしろ平行平面配置またはそれに近い配置すなわち鏡間

距離が鏡の曲率半径に比べて十分小さい配置の方が実際上有用である

本章では第2章の理論を発展させた形で平行円板鏡の中心に円孔を有す

るファブリペロー共振器を取り扱う第2章では共振器を含ひ全空間を共

振器内外部の2領域に分けて適当なグリーン関数で各領域内の場を記述し

仮想的に設けた境界面で両領域の場を接続するという方法を用いたsect42

では共振器の中心に孔があるため上述の2領域の他にこの孔を含ひ領域

を別に考えるこの第3の領域は孔の外の共振器外部を含ひからここでは自

由空間のグリーン関数を便って場を記述するそしてこの領域の場と2枚の

91

平行平面鏡にはさまれた共振器内部の領域の場を第2章と同じようR仮想

的な境界面で接続する問題設定は外部より平面波が孔のところに入射する励

振問題としてそれに対する有孔鏡共振器の基礎方程式を与えるsect48で

は励振源のない場合の解すなわち自由振動をとりあげてその回折損失

共振周波数共振器内部の場の分布を示すところでもっとも簡単な平行平

面ファブリペロー共振器の解析として一次元の鏡すなわち有限の幅をも

ち無限に長い矩形鏡がとりあげられることが多いここでは孔のある共振器の

鏡の半径と孔の半径の差を一定に保ちつつ両者を無限大に近づけることによ

りこのような特殊な鏡の共振器の解析も行うsect42sect43の解析は

両方の鏡に孔のある場合であるがsect44では一方の鏡にのみ孔のある場

合についてその自由振動を調べる一方の鏡にのみ孔のある場合の解析は

他には行われていないsect43sect44の解析の結果として孔のある共

振器では角モード番号nこ関して異なるモードが殆んど縮退状態にあること

がわかるすなわちこれらのモードの共振周波数回折損失はほsご等しい

sect42基礎方程式

中心に半径bの同心の孔を有する2枚の半径aの平面円板鏡を間隔Lを

へだてて平行に配置した共振器を考える(4-1図)外部よりこの共振

一』1-1

-II[レレ]

Zoline

`olineoline

ノコユ

町_________ユ

ソト

一一一-一一

41図有孔ファプジペロー共振器

92

111Z一犬L

一 一 一 一 一 一一 一

<pirrsquo)〕dS(43)

以下第2章と同様にして境界面で場をなめらかに接続して境界面上の未

知関数に対する連立積分方程式を得るこれを解くために境界面上の場とそ

の法線微係数を直交関数系で展開して積分方程式をその展開係数に対する連

立無限次元の一次方程式に帰着させる第2章では境界面は1個であったが

本章では2個であるので連立方程式の数は第2章に比べて2倍になるまず

境界面上で両領域の場の値とその法線微係数を等置するr=aのS上に

93

器の孔を通して波が入射するものとする共振器の開口面に仮想的な境界面を

考えて全空間を3つの領域に分けるすなわち41図に示すようにr=

aおよびr=bに境界面SおよびShを考えて共振器内部の空間を領域I

r=aより外側の空間を領域flr=bより内側すなわち孔の存在する空間を

領域Uと名付ける領域aは共振器の外側をも含んでいて領域1と接してい

るわけであるがccでは鏡の寸法は波長に比べて十分大きいと考えて領域

Iとnの境界を定義せずそこにおける場の結合を考慮しないこととする

第2章と同様に共振器内部の鏡面上で場がOとなるDirichlet境界条件を

満たすHelmholtz波動方程式の解を求める領域Iでは(27)で定義さ

れる鏡面上でOとなる境界条件を満たすグリーン関数G(ri゛)を用い領

域Bとnでは有限の距離のところに境界条件が存在しないから(212)

で定義される自由空間のグリーン関数H(pIprsquo)を用いて場を記述するすな

わち領域1では境界面がSとShと2つあるから場は

9rsquor(≫rsquo)゜な〔G(゛l゛rsquo)旦ツシリー但ヤヨjり9(゛rsquo)〕dS

-4h(6(rll`rsquo)≒首し但公芦ひ9(゛)〕lsquoiS(41)

と表わせる領域IIでは第2章とまったく同様にして

り(rOpartH(rlrO911(r)゜一亀〔H(゛1゛rsquo)ご公F-`弓17<P{Trsquo)〕dS (42)

と表わせる領域Uには入射波erdquordquordquou(rpart)が存在するとして場を次の

ように表わす

part9(rrsquo)

9Ⅲ(r)゜eildquo11(「rsquopart」十亀〔H(゛|゛り弓ジpartH(rlrrsquo)

partど

- 一 一

おいては

9rsquo(a―0)゜9rsquon(a十〇)

part9≫l(a-0)一partQ(3十〇)

-一一-

partr

とおきr=bのSb上においては次式のようにおく

91(b十〇)ニ9厘(b-o)

哨(゛ヤ白浪旦二旦

(44)

(45)

(46)

(47)

(41)~(43)の各領域における場を(44)~(47)に用い

るとSSb上における場とその法線微係数の合計4個の未知関数に関する

積分方程式となるここで4個の未知関数を次のように完全直交系で展開す

るS上での展開は

〔胞5孔弓rsquosideg(7){フンり

〔慧じaapoundplusmnrdquotldquo(警){ごPrime}

としSb上での展開は

〔r=bnpoundplusmnかsilsquol(7){7ンり

〔毘ひL孔か白l(警){ぶPrime}

(48)

(49)

(410)

(411)

とする3JbJcJdJは未知の展開係数であり十および一はそれぞ

れ{}内のCOSCpartおよびsinfpartに対応する

(48)~(411)の展開と(27)(2JL2j)の円筒座標表

示のグリーン関数を用いると(44)~(47)の積分方程式は次の連

立無限次元の一次方程式に帰着する

Jj(4)馬(ふ)aJ-4Jj(j)H(j)bJ___

一々(瓦)馬(j)cJ4lsquo几J(j)H(Å)dJ

+8N{KχlmZafi-LnmbJ}=0

94

(412)

rsquo

jJ(j)H(1)aJ一疋J(j)叫(ふ)bJ

-ふIJf(尻)H(j)c4十瓦瓦J(瓦)馬(j)dJ

+8Ni{MnCe-^nmbJ}=0

J(励yj)4-jJ(凪)馬(心)bJ

-J(尻)Hj(凪)J+瓦J(瓦)H(瓦)d品

-8瓦から4一飛dJ}=暗

-8瓦忌{已-c}一瓦dJ}=ちiヽ

(413)

(414)

(415)

-(412)~(415)を第4章の基礎方程式と呼ぶただしAniAnは

丞圭(ka)2-(旦芋)rsquo(416)

j三(kb)2-( 守)2=(心争2 (417)

-で与えられるものでありNNはそれぞれ鏡および孔のフレネル数すなわ

N=器竺i15(418)

瓦=俗三谷(419)

である行列要素K-L-MN一は(229)~(232)で定義

----されるものでその詳細は付録21にあるKmLnmMNはそれ

ぞれKLnmMnmNの定義式(229)~(232)において

鏡の半径aの代りに孔の半径bを用いたものであるすなわちIKnmLnm

MnmNnmは最終的には鏡のフレネル数Nとjlmの関数であるがこれを

明示して

K一三Knm(lnAN)`|

95

凪J(瓦)馬(心)弓-ム凪J(凪)H(Å)bJ

一気Jバ瓦)馬(気)J+jrsquo≒涵)巧(7i)dJ

Lnm―LnmC1AmN)

Mnm=Mnni(lnAmN)

Nnm=Nnm(4n^mN)

----と表わすとKLMNは次式を意味する

--KnmΞKnm(Ad

--LnmΞLnm(I

--MnmequivMnm(yi

--NnmΞNnm(jn

-一臨N)

--jN)

-一心N)

-一臨N)

トyトトトλ

(420)

(421)

(414)および(415)の右辺の励振を表わす項はそれぞれ

畷゜ふ右ぐrsin(で){フンpart}eildquou(aJ)bdadz

~4(e`I)い゛(牛oline11)oline1〕

゜寂i(苧-n)

一一

石r3

〔exp{iπ(T-n)}-1〕

(苧-I)

ぐ{7ンりu(a>りdd(422)

bdpartdz

ぐ{7ンり包ルヂり(428)

であるところで(412)~(415)の基礎方程式はどおよび十

-に関して分離していることに注目したいすなわち基礎方程式は異なるどお

よび十-に関して独立に解けばよいまた行列要素Knm等はn―mが奇

数のときはOであるからnmの偶奇によっても方程式は分離している

最後に数値計算例を示す(43)の右辺第1項のu(rpart)が

u(r(9)=1(4-24)

の場合すなわち入射波が平面波eiklの場合について励振特性を求める

このときu(rpart)は回転対称であるからZ=oのモードのみを励振する

(422)(423)は

〔exp{iπ(孚-n)}-1〕

畷=添-2Lrsquoり

(Tolineldquo

2(425)

(428)

-=0 (426)

となる開口面Sより相射するパワーは(258)で与えられており

I)=かべ首dS=白べ乱ギ) (427)

である第2章と同様に沢を正でかつ最小とするnをnとするとき瓦が

適当に大きい場合n=nの項のみによって鰯射パワーの概略が与えられる

その概略のパワーの計算結果すなわちI(allblo)を42図に示すこ

のときのパラメータはN=20Va=05である図中で(0m)で示

された各モードを比較すると幅射パワーは同じ程度であるが低次モードほ

どピークは鋭く半値巾は小さいすなわち低次モードほど回折損失の小さい

ことを示している

sect43自由振動モード

(1)回折損失

本節では前節の特殊な場合として無励振問題をとりあげて自由振動モー

ドを求める自由振動モードは複素周波数平面での展開係数の極として定義さ

れるすなわち前節の基礎方程式において励振源を表わす右辺を0とおい

た斉次方程式を解くOでない解が存在するために左辺の係数のつくる行列式

をOとおいてその根として定義される自由振動の複素周波数を求めるこの

実数部より共振周波数虚数部より回折損失が求まるこの解を孔のある共

振器を自由振動モードで解析していlsquoるLiZuckerの結果と比較する

基礎方程式(412)~(415)において右辺をOとおいた斉次方程

-一式を解くK-K-(nヤm)等の非対角要素の値はKnKnn等の対角要

素の値に比して十分小さいから基礎方程式においてmヤnなるmの項を無視

するこのとき(412)(413)を行列形で書くと

ぐ 与(jll)Hど(心)+8NK11degjrdquoし(心)叫(心)+8NLuml3pound(jdegmAAdegJ+8`iKdeg゜jrdquoJj(jdeg丿吻1ヽ゛1り+81`lsquo1rsquordquo311

jノJ(ム)馬(j)+81ヽJM凪ぢ(幻H(j)+8NN

二)し

=(言器いj4(1n)H(In)

InInj(ln)I^(ln)

97

丿Cdしう

lO

ISot

こレ

(00)

-ミ

(0 1)

Q4

(02)

l ヽ

A=20

1=0

C03)

゜゛嶮6i叱ずーrdquo

42図有孔共振器の励振特性

ba=05

aj恥入う参多= UP

となり(414)(415)は

-An

一-一一(ln)Hど(心)+8NK

一一一一Jj(ふ1)叫(几)+8NL

----一犬岫簾鸞)働

J^(ln)H(心)几J^(ln)Hrsquo(ln)an

゛ぽぢ(λ)Hj(j)ごjべ(An)llrsquo(iAn))

しご)(429)

となるここでan>bnはplusmn1plusmnを略記したものであるこの略記法を採用

したのは基礎方程式がfおよび十一に関して分離しているので混乱が生

じるおそれがないためである(429)より(ぷ)を解いて(4-28)

の右辺に代入すると次式を得る

Jj(j)Hg(j)十゛8NK|

InJrsquo(In)H(In)ナ8NM

与j=

{H(j)}2(

几馬(心)H(jn)

ただし

ー一一7Ξ8N({を(j)}2N11-

十{ij(l)}rsquoKn)

An

2nj

心(jll)H(j)+8NL

jrsquo(ln)Hrsquo(ln)+8NN

inH(In)叫(j)

0H(1)}2

う如6

ぐう

うnnabしク

An]AAn)]UAn){Ln十M11}

(430)

(431)-

でありjは(428)の左辺の2times2行列の行列式であるすなわち次式

で定義される-

angj一-----一一-

゜(8N)2lsquo(KnNnn―LndegM)+8N〔Jど(心)町(今)NI

一一一一--一一-AnjrsquoAn)B^(^n)Lnn―ふIJj(jり)Hrsquo(^n)Mnn

-2---

+にJ(勾H(飛)瓦〕

(4リ

旦_三μi

となるただし

μΞ8N〔{馬(ふ1)jrsquoNnn-j馬(1n)H^(ln){Ln十M}

99

(432)

(433)

十{AnUrsquodAn))rdquoK〕 (484)

でありjは(480)の左辺の2times2行列の行列式であるすなわち

j三(8N)2(KnndegWnn―LnnMnn)+8N〔Jj(j)Hと(恚)Nり

一心J^(ln)H(ln)Lnn-lnJj(心)巧(心)M

十滋J(志)巧(心)K〕 (435)

-であるNN≫1(4π)のとき行列要素Knn等のベキ展開式(A228)

~(A231)および円筒関数のLommelの公式(276)により

j_Jバ烏)(ln)十(1-i)aμ

一一μ

田バ志)}-

(志)H--

(心)十(1-i)叔一

となる(436)

簡単化される

-{Jバ心}}

(486)

(487)

(437)を用いると(433)は次式のように

一一-を(山)拘(恚)〔を(ln)Hバ几卜を(心)Hj(ふ1)〕

-十01-i)f〔αを(心)Hバ几)十(zJj(瓦)Hバ迅)〕=0

-ただしeaαは次のよう呼定義されるものである

ご毛こ(ふ十―)=0369

ずEム=(ぞ)2

(4ミ38)

(439)

(440)

(441)

(488)の第2項は第1項に比して(zに関して1次だけ高次である

αくKLであるから第2項を補正項と考えてまず第1項だけで(t38)

を几に関して解くこの解をjかとするすなわち々Jま次式を満たす

JE(々-)H(-ご々)not毎(予j)H(1)=0(442)

mは上式の(m+1)番目の根を意味するこれは最低次の揖をm=Qとす

るためである(442)は同軸線のTjMモードのしや断波長を求りる瑞と

100

一一

`W

同じであるこれは孔のあいた共振器の開口面SaおよびSbを閉じたときに

共振器が同軸線型になっているためである特にフレネル数が大きくなると

次第に閉じた共振器のモードに近づくつまり々は1のよい近似値にな

(438)の第2項を補正項とみなしてそこではふの代りに0次近似の

々を用いると(438)は次式となる

〔J^(ln)Hバご1)一Jバ晋j)HバAn)〕

4rsquo(1olinei)ツ(そ゛ぐ回でで石十土万

ヤぷブ)

゜o

(443)の第1項にテイラー展開を反って解を求めるここで

ム〔Jj(j)11j(シ)心(シ)恥(j)乙ぷこ(゛紆)

ただし

nE亙り色し

行者々n)

であることを用いると求める解は

An=Apoundm〔1-(1十i)ξπ(z1十そR2

2゜

lsquolz

1-R2

(443)

(444)

(445)

(446)

で与えられる(446)と(416)より波数kが求まりその虚数部

より光が鏡間距離Lだけ進行するときの回折損失すなわちonetransit

lossdiが次式で求まる

δdΞ1-lei`り2(447)

δdくぶニ1のときは(447)を展開して波数kと心の関係式(250)

すなわち

モード番号iこ関しては同軸線ではm=1からはじめるがファプIJペロー共振器で

は慣用にしたがってm=0からはじめる

101

ポ竺4r^N(―一n)

を用いて次の近似式が成立する

ffd=-2LI(k)=2ぐπ4

-darr-一一へ7r(

である(446)申

frrsquo2=0580

1+抑2

徊2

(448)

(449)

(450)

(452)

1-R2

1+ひrsquo

ふ十占)fM4≒ムゴiy

回折損失がNoline晩に比例するのは平行平面鏡ファブリペロー共振器の特徴

である(446)の実数部から共振周波数を求めると

晋一n=詣〔1-radicF(iと+1)Noline1rsquo4

1+

1-R2

となる〔〕内の第1項は側面の閉じた同軸型共振器の共振周波数であり

第2項は側面が開口であるための補正である

ここでLiZuckel8)がVainstei匹理論を発展させて得た結果と比較

する(446)に相当する彼等の結果をここで使用している記号に書き

換えると

1十豆R2

j=々m〔1十〇581(1十i)α≒ミニ苓L〕(451)

であることから両者は分母と分子の違い以外は係数まで7致しているし

かも著者もLiZuckerもこれらの結果を出すためにぽ≪1としてティラ一

一展開を使っていることを考えるならば両者はまったく一致しているといえ

る一

次に回折損失の数値例を示す48図は孔のフレネル数Nに対するone

transitlossSiを示す図aは(ど0)モード図bは(ど1)豪-

ドである当然のことながら孔が大きくなるほど損失は増加するモーJドこ番

102

rdquo

一 -

8d

01

001

=30

(00)

------(|0)

--一一C20)

43図a有孔共振器の回折損失

10

8d

01

001

43図b有lt共振器の回折損失

10-

and

1Trdquo~not

ブブ10ヤ2o

ソ」

||

ダ」

丿り

rsquo-4i

-一一一一一一(o|)

―0I)1

ニー-1-一一一一T一一rnot一一

「N=0A=20

じ~

にレ

ダグrsquo((yrsquo______

gダrsquo(

ま夕not゜oline(

_二八_)』二___

rsquou-Vs

01

001

44図有IL共振器の共振周波数

10 A

S4

o1

o刈而rsquolo

45図回折損失LifZuckerとの比較

N=9

--一一一一(U)

一一一一一一一二(〇radicO

---一一-(|0)つ

ー-一一一一一一(00)

A=20

卜30

andノ

and

(ニ

-rsquoノ゛rsquo7j

一一一一

ノノ

丿

小川

and

Primeacute

-一一-一一(0り

ー-------(10)

(耳45-

ダ(00)ILi

-一一一一00)JZttcker

号(どm)のmが同じモードの損失はほ1ご等しいという結果になっている

これは数式的には(449)の々およびRのどによる差が殆んどなー

いためである44図は孔のフレネル数Nに対する共振周波数の変化を示

すここでも43図と同様にやはり(どm)のmが同じモードの共振周一

波数はほy等しい(対数グラフにプツトしたためNの小さいところで曲

線の差が目立っているが差の絶対値は小さい)このことから有孔鏡の共

振器では(どm)のmの同じモードはほsご縮退状態にあるといえる中心

に孔があるため本来中心で振巾最大となるど=oのモードの損失が孔のな

い鏡に比ぺて著しく増加してこのような結果になっているこのことは後

に示す様にそれらのモードの場の分布が角度方向の分布を除いて動径方

向には殆んど同じ分布をしていることと符合している損失に関するこの結果

は平行平面鏡配置に近い状態(鏡間距離が鏡の曲率半径に比べてかなり小さ

い鏡配置)の共振器を用いた炭酸ガスレーザの実験においてe=oのモー

ドよりもe=i2のモードの方が発振しやすいという事実と一致すると考え

られるそのわけは完全に両鏡が平行の場合にpound=012のモードが殆

んど同じ回折損失ならば実験の際には両鏡が完全平行状態から多少ともずれ

てお互いに傾斜しているからe=i2のモードの方がど=Oのモードより

も損失は小さくなって発振しやすくなるからである鏡が平行状態からずれ

るとe=i2に比べてど=Oのモードの損失が特に増加することについて

は第5章で孔のない共振器に関して述べる

45図にはLiZuckJ)が計算機によるシミュレーションで求めた回折

損失との比較を示す(00)モードより(10)モードの方がわずかに

損失の少い点および曲線の傾向は一致しているが値には数十パーセントの

差があるこれは(446)の几を求めたときにテイラー展開による近

似を行ったためである鏡のフレネル数Nがもっと大きくて損失の少いところ

では両者の一致はもっとよくなるはずであるしかしLiとZuckerのシミ

ュレーションの方法はNが大きくなると収束が悪くなりそのために行われ

ていない

105

(2)共振器内部の場の分布

共振器内部の場の分布は(41)に(48)~(411)の直交関

数展開を用いて

9(r)==

iπ

-2Σn

sin(平){ヅり

times〔J(jひ{H(j)aJ-lnHKln)b)

-Hバjdivide){Jj(j)cJ一瓦京瓦)dJ}〕 (458)

と表わせるここで基礎方程式(412)~(415)は角モードfお

よび十-に関して分離しているので和はnに関してのみとった以下では

本節の最初で行ったようにnに関して一項のみで近似する(458)の

〔〕内の第2項を(429)によりcdを消去してanbで表

わすと

を(i)J石毎(i)d芸{Hぞ(几)a-zl叫(ln)bn}(454)

となるこれを(453)に用いると動径方向の場の分布は次式に比例す

-9(r)こな(心シー晋Hバ心今)

゜c〔Hj(yi)Jlsquorsquo(jシーjpound<iAn)lり(慨Ty)〕十りうtもとヂrsquoJE(j-1)

(455)

数値計算の際には(455)の第1項では41として(446)を用い

ーる第2項では第1項に比べてαに関して一次高次であるかちjとして0

次近似の(442)で定義されるy1poundmを用いる(4=5ト5)の第1項だけ

lsquoをとり出してAn=々とおくと同軸線のTMモードのE成分を表わす

式となる

場の分布を求める際に(454)(455)のようにまずCnd

を消去する代りにI3nbnを先に消去してもよいすなわち(428)

106

Rより(453)の〔〕内第1項を書き換えると

Hj(ム)a一心H2(j)b=IF{Jf(ジi)cごjJ(ヌ)d}(456)

となるこれを用いて(455)と同様にして共振器内勤径方向の場の

分布を求めると

<p{r)oc今Jど(瓦今-Hpound(1シ

〔3a〕H

ズよ

i)a(457)

--である(455)と(457)の場の分布はNNrarr(qcfrarro)

-の極限においては一致するがNNが有限の場合には両者は少しずれている

数値計算の結果では両者の振巾分布に大差はないが位相分布は鏡の端(r=

ab)の付近においてかなり差があるしかし鏡の端では振巾は小さくて

ここでの位相は余り問題にならない両者の不一致の原因は(446)で

求めた心が近似解であるためである低次モードに関するほどふの近似が良

いため両者の場の分布もよく一致している

次に46図にN=4011=05の場合について(455)で求

めた共振器内部の動径方向の場の分布を示す図はabIcIdIeの順に

それぞれ(00)(01)(02)(10)(20)モー

ドであるiem)モードのどは角方向にCOSどpartで分布することを示し

mは動径方向(r=bからa)にm+1個の振巾の極大値をもつ分布である

ことを示す各モードの振巾分布は最高点の高さが1となるように規格化さ

れているまた位相分布は振巾分布の最高点で0となるように定められてい

る(455)で求めた46図と(457)で求めた結果を比べてみ

ると振巾分布では両者の差は殆んど見分けられない46図ではnに関

しては1項のみをとりあげて計算したため曲線はなめらかであるが他のn

の項を考慮すればこの曲線を概略形としてその上にフレネル数に特有の細

かいリップルが生じた曲線となるであろうこのような他のnを考慮する定式

化に関しては後に述べるフレネル数が増すほどリップルは小さくなりn

107

0310

の一項のみで場の分布の概略形はより正しくダt)される46図を見て分る

ことは(00)(10)(20)モードの場の分布は殆んどー致

していることである一般に(どm)モードのmめ同じモードは動径方向

の分布がほy等しい動径方向の分布に関してはどの異なるモードは本来中

心付近の分布が異なることが特徴であるが中心に孔があるためこのような結

果となっている先述したようにmの同じモードに関しては固有値である

jもほ1r等しいしたがってそれらのモードの違いは角方向の場の分布だけ

である

20

o゛

|0

08

06

04

02

05

06 07 08

46図a有孔共振器の場の分布

(00)モード

108

A=40

=05

卜 -

g D

4 a

10

a8

a6

Q4

a2

05 opound07

08

46図b有子L共振器の場の分布

(01)モード

-140deg

-IGO

-180deg

091乙10

1ががび

|0

08

06

05 opound 0T

08

がぱ

`o゛

09

10

46図c有孔共振器の場の分布

(02)モード

IVrミ

妬45

しノ

ここ

白土

卜 - 4

10

a6

a4

02

05 06 07 08 0910

46図d有孔共振器の場の分布

(10)キード

φ

40rsquo

200

|0

08

06

04

02

05 06 0了 08 0910

46図e有孔共振器の場の分布

(20)モード

A=40

拓=05

こ40

y≪=05

40

20rsquo

orsquo

Ill

10

08

06

04

02

05106 07

08 a90

47図a有子L共振器の場の分布

(00)モード

10

OB

Q6

Q4

02

Q5 (X6 Q7

V 一

一 80

0809fa10

47図b有孔共振器の場の分布

(01)モード

汐一一一一―A=20jj屍45ダ

Xandy

χ

oline1

ぶjpermil

゛8o

一一一一A=20

rsquoa=05

一一

9り

20P

べ`lsquoぶ

~--

場の分布のフレネル数による違いを(00)(01)モードについ

て47図abに示すVa=05のときのN=20と80の比較である

フレネル数Nによる大差はないがNrarrooとともに鏡の端(r=ab)での

振巾が0に近づきやがて閉じた共振器のようになる

最後にnに関して多くの項を考慮した場合の定式化を示すこれは孔のない44)

共振器の自由振動の定式化と同様に行つ本節の(1)でnに関する行列K一等

の非対角要素を無視して固有値jを求めたこのときのnをnと記して

(428)および(429)の斉次方程式を解いてabocdoを

求める(斉次式であるから例えばao=1と定める)nヤnoのanbnC

dllを求めるために非対角要素を考慮するすなわち(412)~(415)の

右辺をOとおいた斉次方程式でanobcdlを既知としてKo等の非対

角要素を考慮する既知の項を右辺にまわすと

を(心)Hバ心)a‐心な(心)Hi(ん)b

---一々(為1)Hj(Å)c十心京心)Hバln)d

=-8N{Knnaχ1-Lnnobno)

Au]poundiAn)Bバ瓦)a一Ai]k心)叫(志)b

―几Jpound(ジiぶ)叫(瓦)c十志lsquojJi(jll)叫(几)d

=-8N{Mnnoan―Nnnobno1≫

一々(うi)HバAu)a十ふIJf(j)H1(j)b

一一---+を(jn)町(j)c一山jrsquoeiAn)Bバj)d

一一-=-8N{KnnoCn―Mnn{n}y

____

一Anjpound(An)iie(iA)a+山志J1(瓦)HバAn)hPrimelsquo

+瓦分(フi)Hン(ヌ)c-ズJ(ジi)叫(j)d

___

=-8N{しnnCno-I^nnodno)

(458)

(459)

(460)

(461)

となる以上4式をabcdnに関する4元連立一次方程式として解け

ばよいこれらを共振器内部の領域の場の分布を表わす(453)に用いれ

ばフレネル数に特有の細かいリップルをもった場の分布が生じる

112

{31無限長矩形平行平板共振器

ファブリペロー共振器の解析の際にしばしばとりあげられるのはもっと

も解析の容易な有限の幅をもち無限の長さをもった一次元鏡で構成される共

振器であるここでは孔のある共振器の極限の場合としてこれをとりあげ

るすなわち鏡の半径aと孔の半径bの差を一定に保つたままabrarroo

とすると幅が(a一b)の無限長矩形平行平板共振器となるこの解析は

烏を求める式(4べ

の漸近形を用いる漸近形を用いることは以下に示すように几rarrであ

ることから正当化される(438)の第1項をOとおいた解すなわち

(442)の々は現在の場合には

^poundmarnπ

一一a-b

m=l23helliphellip (462)

となるこの解はぶrsquoに依存しない(445)のRにはハンケル関数の漸

近形(284)を用いて

R三

一 (-1)rsquo

となるから心の解を表わす(446)はこの場合

さ哭MIC1-(1十i)ぐπ

3d=01291NolineM

a―b

具ぐ)2

(463)

(464)

(466)

(467)

aα

-a-b

と書けるこれより(416)を使って複素周波数が求まる計算の結果と

して損失の小さいときonetransitlossδJま

5d=01284N`ヤ(465)

となるこれはフレネル数の大きい場合のVainsteinの結ぜ

とよく一致しているただしこのときのNは矩形鏡に対するフレネル数であ

って

で定義されるものである(465)のonetransitloss5dをフレネ

113

ル数Nに対して目盛ったのが48図である

64

01

48図無限長矩形平行平板共振器の回折損失

sect44一方の鏡のみ有孔の共振器

炭酸ガスレーザ等に便われるファプリペロー共振器は通常一方の鏡

にのみ出力孔をもつ本節ではそのような一方の鏡にのみ孔のある共振器の

自由振動モードの回折損失共振周波数場の分布を求める49図に示す

ようにz=0の位置にある鏡には孔がなくz=Lの鏡には半氏bの孔があ

るものとするsect42と同じように空間を3つの領域に分けlる領域darr

nはsect42と全く同じであるが領域Ⅲがz=Oの鏡に遮られているとシころ

114

-一一b

m=o

rsquo

rsquorsquouml゛lsquorsquo9rdquooline紬へ1101

Sa n

一一

一 一

「11‐‐IJ‐‐

--not十一rarrl

二二z=Onz=L

49図片鏡有孔ファブリペロー共振器

が異なるしたがって領域Iaの場はsect42と同じ表現(41)(4

2)を用いるが領域皿では第3章で用いたz=0の位置にある孔のな

い鏡上でOとなる境界条件

K(r|rrsquo)=0z又はが=0(468)

を満たすグリーン関数K(|rりを用いて

9rsquoI(r)゜亀〔K(rllrsquo)勺りり一匹拝旦し(rrsquo)〕dS(469)

と表わすただしsect42におけるのと同じように領域1と皿の結合を無

視したK(rlrOの具体的な形は(811)で与えられるすなわち自由

空間のグリーン関数H(rlwrsquo)から鏡像の方法で作られた次式で表わされるも

のである

K(rpartzxrsquodrsquoz)=H(r(zlrrsquoがzrsquo)-H(rpartzぼpartrsquo一心(470)

以下sect42と同じように境界SとSIで場をなめらかに接続するすな

わち(44)~(47)のようにおくここではsect42とは異なり

最初から自由減衰振動モードすなわち無励振問題を取扱うとして定式化する

したがって方程式は斉次式となるここで境界面上における直交関数系巌開

(48)~(411)を用いるただし展開係数aJ等は本節におい

てもa等と略記するこれは次に示すように方程式が角モードどおよび

115

+一に関して分離しているためである境界面S上で領域Ilの場の値

が等しいことすなわち(44)より

J^(ln)Hバj)a-jJj(j)H2(1)b---

-Jf(j)Hバj)c十志J1(j)Hj(j)d

+8NΣIxVnmBmL-b}=0 (471)

を得るまた境界面Sで領域11の場の法線微係数が等しいことすなわ

ち(45)より

An]rsquopound(An)llpound(A)a一AijkAロ)Hi(1)b

-jJjくフi)H1(j)c十心つijkA)H1(几)d

+8NΣ{Mnm3inNnmbm)=0 (472)

を得る同様に境界面Sb上で領域011の場の値が等しいことすなわち

(46)よりー-

一々(ln)HバAn)a十九Jpound(九)叫(心)b

一一--一十な(心)HバAn)c=几外(j)Hバln)d一

+8NΣIPnmCm―Qndm}=0 (478)

を得るまた境界面Sb上で領域0Iの場の法線微係数が等しいことすな

わち(47)より

-jJ1(ジi)Hバj)a十jjJi(j)H^(1n)b

-一一-2-一十心な(臨)Hi(烏)ca-41(j)H1(臨)d

+8NΣIRnmCm―onindm}=0 (474)

を得る(471)~(474)の基礎方程式を両鏡有孔の共振器の基礎

---一方程式(412)~(415)と比べるとKらLgMNIIIの代り

にそれぞれPQR-Sにおき代っていると宍ころだけが異なるここ

でPnmQnin^nm^nmは次式で定義されるものである--

P-ΞrJj(j)恥(1)F-(g)dg

Q一三Xdeg゜jJj(i)Hia)F(Odie

R≒ldegぷ(rsquo゜j心(ジi)Hj(1)F(c)dc

sequivrA^Jrsquoe(yj)喝(v1)Fnn>(≪)dC

ただし

jΞ(kb)2-A2

116

(4-75)

(476)

て477)

し(4-78)

F(g)-

(-1)11411`sin^kL

〔(1と)2-a2〕〔(で)2-x2〕

三(oline1)rdquooline゛(kb)(

4Ξs

(言

)(479)

であるPmQnmRnmSnmの行列要素はKnmLMmNnmの行列要

素とよく似ているが大きな違いは(n一m)が奇数の場合にK一等は0と

なるのに反しPIII等はOでないことであるつまり両鏡有孔の共振器では

nに関して偶奇性の異なる結合はないのに反し片鏡有孔の共振器では共振

一一器に対称性がないために偶奇性の異なるn間に結合があるP等はAn^m

-Nの関数であってK一等と次の関係があるこれは(234)と(479)

を比較すれば容易に見出される(420)のようにK等がAnAmN

の関数であることを明示した表現を使うと

P-=}(-1)゜oline゜K-(j1一瓦}(480)

Q-=―(―1)Mnm(λλ4一石)(4-81)

R-=今(-1)ldquoolinel゛い1{ワij-}瓦)(482)

s自=士(-1)11oline111N(つilj{瓦}(483)

であるn一一rnが奇数のときは右辺のK一等は0となるので(480)

~(483)は成立しないがこの場合には付録21で計算されたn一

m=偶数の場合我K一等がn―m=奇数の場合にも成立すると拡張して

(480)~(4ヽ83)の右辺に用いるものとする

sect43と同様にしてnに関して一項のみで計算を近似する(471)

(472)をまとめて次の行列形で示す

Jど(ンin)llp{A)+8NKlnj^(ンln)Hkl)+8N

AnjkAn)npoundiA)+8NMInjk心)H(j)+8N

117

`h

17

}Z

8j

01

001

410図a片鏡有孔共振器の回折損失

S4

01

001 -10A

410図b片鏡有孔共振器の回折損失

Ndeg20A=30ト

゛゛olineoline(Oメ)}

タolineolineolineoline(脇)

l10可

=20

χ=30ノ

一一(0L)

--一一一いよ)

J^(ln)H^(1n)こiJi(うi)liAA)Cn(ご

J(jj`)H^(ln)AnAnjpound{λ)叫(ふo

)(レ

y)

(473)(474)を次の形にまとめる

(484)

一------(帽雪が二いぶjおここに)に)

を(ワi)Hバj)jjpoundiAn)UrsquopoundCA)an

゛(

瓦J節i)Hバj)jjJ(フi)叫(Å)

)(レ

y)(485)

P一等の行列要素とK等の行列要素間に(480)~(483)の関係

のあることを考慮すれば(484)(485)を両鏡に孔のある場

合に対応するsect43の(428)(429)と比較して次のこと

がわかる一方の鏡にのみ孔のある場合の計算は両鏡に孔のある場合と比べ

ー--てAnAnNは不変としてたy孔のフレネル数Nの代りに1Nを用いれ

ばよいこれは物理的には他方の鏡に孔がないため領域皿では鏡間距離が

実質的に2倍になっていることを意味する(484)(485)をsect

43と同様にして同じ記号を使って4に関して解くと次の結果を得る

4ぶ1か1〔1-(1十i)ξπ(Z

1+v^TaR2

〕 (486)b

1-R2

(486)を両鏡有孔の(446)と比較すると(446)の〔〕

内のぐ陥)R2が(486)では7倍されていることであるしたが

って一方の鏡にのみ孔のある共振器では出力口は少いのに損失は少し増

加するという結果となる(486)より計算したonetransitlossδa

を410図に示す図には鏡のフレネル数Nをパラメータとして孔のフ

ーレネル数Nに対する(yaの変化を示した410図aは(00)(10)

モードであり図bは(01)(11)モードである曲線の傾向は両

鏡有孔の場合の43図と全く同じであるが損失が43図の約12倍とな

っている

119

rdquo

にに項欠

第5章 両鏡傾斜共振器の自由振動モード

sect51序

平行平面ファプリペロー共振器ではわずかな鏡の傾斜が回折損失を急増

加させる特に波長が短かくなればなるほど鏡の微調整は難しくなる赤色

光のHNガスレーザ発振器として用いた場合は鏡の縁端での変位を波長程

度以内におさえないとレーザ発振が困難だといわれているこのように赤

外および光波帯においては鏡の傾斜の影咎は避けがたいしたがって傾斜変

形に対する解析は重要な意味をもつしかし現在までに傾斜変形をとりあげ

た論文はI数少い平行平面型共振器に限ってみればFoxLIWelll8)およ

びOguraYoshidalkenouS6)rsquo4灸よる論文のみである文献25)28)

はいずれも干渉計理論による積分方程式の核に傾斜変形をとりいれて電子計

算機によるシし

に43)は励振理論に基くものである以上の文献は両方の鏡が対称的に

同形に傾斜したものかあるいは一方の鏡のみ傾斜したものであるしかし現

実には両鏡は互いに無関係に傾斜する一般に両鏡の傾斜の方向は一致しない

しまた傾斜角の大きさも両鏡で異なる本章ではそのような一般的な場合

をとりあげてその自由振動モードを解析するこの解析は片鉛傾斜の場合

の自由振動を取扱った文献43)を基礎として両鏡傾斜を取扱うしたがっ

てそこに出てくる表面積分はそのまま利用できる(付録51)

本章の解析は次の順序で行うi52では微小な傾斜変形として基礎

方程式をたてるこのとき変形項は等価励振源となる他章とは異なり傾斜

のため異なる角モード間の結合が生じるさらに次のような面倒な事情がある

文献43)ではモード軸を傾斜方向と一致させることによってCOSgeモ

一ドとsinどpartモードを分離できたこれに反し本章七は両鏡が異なる方向

に傾斜しているために>COSjpartsinがモードを簡単に分離させることが

できないsect58では両モードを分離させるためにはモード軸をどの方

向に選べばよいかを考えるまたモード柏をそのように定めたとき傾斜に関

しては一つの両鏡傾斜パラメータKのみですべてが表わされることを示す

121

この結果として得られた斉次方程式は文献43)の方程式で片鏡傾斜パラメ

ータを新しい両鏡傾斜パラメータKにおきかえたものであlsquoるsect54では

この特性行列式を解いて複素周波数を求めその虚数部より回折損失をK2の項

まで得る傾斜のために(00)モードの損失が特に増加し傾斜角の増加

とともにそれは(01)(10)モードの損失と比較的近い値となる

sect55では両鏡傾斜パラメータKが一方の鏡を変形していない基準系と

みなしたときの他方の鏡の変形を示すものであることおよびsect58で得

たモード軸はその基準系よりみた最大傾斜方向を示すことを証明する

sect52基礎方程式

本節では最終的にはファブリペロー共振器の両方の平面円板鏡が平行

状態から傾斜した場合についての自由振動の基礎方程式を得る解析は最初

は傾斜変形に限定せず鏡の一般的な変形として取り扱う本来z=Oおよび

Lの位置にある鏡をそれぞれ鏡1および2と呼ぶことにする51図のよ

うに鏡12は本来の位置(yからそれぞれa02の位置に変形したものと

する第2章と同様の考え方で出発する本章では自由振動を考えているので

励振源はないがそれに代って鏡面変形による項が等価励振源となって付加す

る犬

sごL

犬上

51図変形した鏡をもつファブリペロー共振器

変形した鏡面Oi02上で場の境界条件は

z=L

9(II)=0rlsquo71ff上

であるとする第2章同様にr=aの仮想面Sで共振器を内

(5)

外副咄ける-

共振器外部の場は(214)で表わされるが内部の場は鏡面変心

にJよ宍る項

yI

122

]レ

を含ひ(27)で与えられる変形しない面馬上で境界値0をとるグリー

ン関数GCpIpOを用いると内部の場は次式で与えられる

9rsquoic〉゜石G(rlrつぢざλd4+恥G(rll`つjヅシりd司

宍ぶ〔GCpIkrsquo)きjダj)一怨言堺≒(rrsquo)〕dsrsquo(52)

`ただし変形による境界面Sの変化は小さいとして無視する(52)を第2

章の内部の場を表わす(2rsquo6)と比^゛ると励振源による一石osectsect<Pdcr

の代りに石iG詰ddegi(iニ12ぐ)があらわれて゛るし記がって後者は等

価励振源となる

次に境界面S上で内外部の場とそれらの法線微係数を等しいとおいて

それらを固有関数展開することにより展開係数に対する無限次元の連立一次

方程式を得る第2章と異なるところは固有関数展開の際に角方向の基準を

θ=0にとらないで次のようにこれと角ηをなす方向にとることである

9(alpartz) ==Σb

叱士

part<p(apartz)1

Ji(警){7ンリー川 (5-3)

ぞふ3Jsiuml(){7ン(Prime-rdquo)}(54)

(55)

partr

片鏡傾斜のときは傾斜の方向と角方向の基準軸を一致させればcosモードと

sinモードをj離させることができたが今の場合は両鏡が傾斜しているた

めに一般的にフ7を導入する後に>COSIsinモードが分離するようにη

を定めるここで

対三ふ=紅ぷ弓詰d-t-daら〕

ただし

uJ(raz)equivJ(jシsil(警){フンりーり))(56)

のようにおくとS面上での連続条件より得られる方程式は(223)

(224)とまったく同形の次式となる

123

一一

2りNHj(jl)暗十Jj(j)Hj(1)aJ一jjpoundiAn)Ei(j)bJ

deg8N{-5Kldquo+十弓L9)壽}十rsquo (57)

2りN41叫(j)暗十jJi(4)Hj(j)a4-゛1Ji(j)雌(j)64

=8N{-弓M-rsquoaゐ十弓Nrsquo^nrsquopound}

(n=l2helliphellippound=012helliphellip)

(58)

上式では(53)(5rsquo4)(5rsquo5)で4えられるbJ34暗

以外はすべて第2章の記号を用いている(55)の積分申の〔part91partn〕(yi

(i=12)は未知関数であるが次の一致条件でこれを求める(52)

で表わされる共振器内部の場の法線微分を鏡面上で行って〔part9partn〕を求め

るとそれは右辺の積分中の〔part9partn〕と一致しなければならない

このー(yi

致条件は一一

(1に)戸rsquorsquordquodn上分rsquoなど9ddegrdquo2dn丿悒rsquo9n

lsquo゛十ぶ怒謡吐号゛ペツ2一白洽M抑ヅ(srsquo)dぎ(5lsquo9)

(i=12)

である(59)の第8項の積S中でS上の卵partr9を(53)(5

4)の展開形に書換え更にG(r|pOの表現式(27)を用いて積9を行

うとrsquo第3項は+plusmnで表わすことができるすなわち(5lsquo9)は

〔1に〕irsquordquoIdn

p〔-Id1十石ブljdタ〔諮〕d4

十2nt

となる以上により解くべき問題は(57)(58)(510)

を連立方程式とみなして〔part9partnk〔part9partn〕4-=万々4を決定する

ことである

以下に近似解法を試みる鏡の変形が波長に比して小さいノレたがって変形

124

の効果が小さいと考えられるときには方程式は逐次近似法によって解くこと

ができる回折損失を求める際には異なるn間の結合は無視してよいと考え

られるからrsquo以下では特別の「lのみに注目しrsquo3ぷbぷリ品叱ぷから「1の

記号を省略して-f-+4匈ニと記す今回折損失を求めようとしている

モードの角モード番号をfとし一般のモードの角モード番号をkと記すこ

のとき4biを変形のO次の微小量であるとしkヤどの4btを1次の

微小量であると考える〔part9degpartn〕をあらわす(510)において1次

の項までを問題にするならば第1項第2項は1次第3項はO次プラス1

次の形であるしたがって第12項の積gにおける〔partgpartn〕として

第3項におけるO次の項k=どを代入するその結果として(510)は

次のように4btのみで表わされる

〔glλ=等Jj恥(心-j雌(j)弓}〔諮λi

+等烏ミ_皿Cl)at-lHk(l)b[)〔僣≒

+yよ_{HZ(j)4-jHi(j)b}

times{石パ可n幡 ddeg1十ゐ怒もにり恕

(i=12) (511)

ただし2次以上の高次の項は無視した(511)の第1項は変形について

o次第23項は1次の項である(511)を(55)に代入して吋

を求めるその結果を(5deg7)(58)に用いれば4btFに関する

連立一次方程式となる

ここで鏡の変形は両平面鏡が傾斜したものとするこの傾斜変形を円筒座標

系を用いて記述する鏡1の最大傾斜の方向はpart=β1の方向とし鏡2のそれ

はpart=βの方向とする鏡の中心を基準としての鏡の端における最大の変位の

波長λに対する比を各鏡の傾斜パラメータと呼ぷことにするMl2の傾

斜パラメータをそれぞれKiK>と記すすなわち鏡1は

z(rrsquopart)゜KIλをcos(0-β1)rsquol`≦3

125

(512)

の位置にあり鏡2は

z(rpart)=L十Kλdividecos(part一凡)r≦11十(513)

の位置にある

(512)(5-13)のように両鏡の傾斜の状態を与えて(511)

を(55)に代入すると2つの型の積分が生じるこれらの積分の動径方向

に関する部9は片鏡傾斜の場数愉じである異なるところは前者では少し

複雑な両鏡の傾斜角を含ひ因子の組合せが生じることである積友)の詳細は付

録51に示してここでは結果のみをとりだす

石i吠盤4degi゛へ塵rsquo略゛i

ご一

2nπ^arsquoKi

助助00

応レソ

Diil(i=l2ρr=十-)

ぷ聊脳脳

一β`一β`一ρ`一β`

紅叫吸伍

+jff+jdarrぞ

紅斑町取

126

陥弓iy

(芯`叫i

弓i171

(石坂i7

一β`lsquoとI~一ぞ

れ斑町『

i-M+MJ4-It

丿けトし

ハ八列丿

abab

rdquoし

(514)

(515)

(516)

k==eplusmn1(5-17)

傅 I

石i心(゜i)石丿些器jタバ回よい(ldegi(呵

竺(-1)ldquoj竺ぺyとS(IF)2jiμ

(ij=12ρr=+-)

ただしDiilはkrsquo=kplusmn1の時以外はOとなりまたjiμはkrsquo=kkplusmn2

の時以外はoとなるものでその定義はそれぞれ(A56)CA514)

で示される

ぢを表わす(55)の積分中に(511)の〔part9partn〕tyを用いると

(57)(58)の基礎方程式は次の行列形に書き換えられる

4k+k+k+k

騰望permil

う心弓一竺厦

Λにレレしヘ

いり叫

00匈Q

004cj

MQ00

んQ00

1 OatEを

心_叫

うシソ

Dk

blGk^

`t

ただし

Ξ

y4

BD

AC

rf

Cl~々

FH

EG

rsquo-

Jk(i)Hk(l)+8NKjJk(j)H1(j)+8NLG

JI(j)Hk(1)+8NM12J1(1)H1(1)+8NN

(5-18)

k=eeplusmn1

Ξ4゛lsquoN2り{KjllgolineKIK2(jllg十j21S)十KlJapoundjP}

{Hバ1}}2AHpoundiA)nrsquoi(j)times(

j町(j)H1(j){j叫(j)}2

μみjF

HEG

几Ξi2がN り(KDぶ-KDrsquoμ)

(519)

H^(l)Hk(l)

lHXl)Hk(l)

IHバAmrsquoiciA)

ArsquoUpound(A)EiU

)(5deg2o)

(k=どplusmn1)

(518)~(520)の左辺において簡単化のため本来各行列要素

に付すべき肩符脚符を()の外に付した

sect53cos>sinモードの分離

(516)(517)の4χ4の行列方程式の左辺は十-が分離

して2つの2times2行列になっているここで右辺の行列においても同様に

十一を夕)離できて2times2行列にできれば方程式は非常に簡単化される

以下に角方向の基準軸のとり方によってこの分離が可能になることを示す

これを示すために(519)(520)の右辺を具体的な形で書く

計算の便宜のため鏡12の傾斜方向を示すβいβを

凡=β

β=-β

ブ(521)

のように選ぶこのように座標を選んでも一般性は失われない(519)

右辺の{}内はρrの組合せにより4種類の因子となるこれらを(A5

14)を用いて書くと

Kl^ipoundpound―K1K2(^AiifW十山l公)十kj2

゜ぞspound-IIなーぽ(1)〔(1+41)K2+2り{Krsquocos2(β一η)

127

-2KiK2Cos277十Klcos2(β十η)l〕H

Kし117-KIK(jli7十血石)十Klj万

¥IIpoundひ1pound(j)゛(1十partβ))IK2rsquo

(522)

゜7り-Ilyf-lf(j)〔(1十り1)K2+2411{Klcos2(β-η)

-2KiKjcos2V十K|cos2(β十Prime)}〕十ぞpermil1permil

(5

23)

Kjlli-KK(jlぷ十j姦)十Kjぶ

゛Kは1尨-KIK(も尨+4ぶ)十Krsquoj芯

=π21poundj-ば(j)partpound1〔Kisin(β-η)十K2sin(β十η)〕

times〔Kcos(β-η)一Kcos(β十η))(524)

となるただしKは両鏡傾斜パラメータで次式で定義される

K2equivKt-2KK2Cos2β十Krsquo(525)

り`はグネッカーの記号である々は(29)で与えられるようにf

=Oのとき1ど≧1のとき2であるが本節ではこの他に便宜上ど≦-1の

とき0となることを付加する

2ど≧1

り゜

lど゜0(5lsquo26)

oど≦-1

(520)の右辺の()内はkρrの組合せにより18種類の因子とな

るこれらに(A56)を用いると(527)~(5い34)のように

なる

KiDrsquoン-1-KJ)劫-1=ご(1十δfl)la_(l){Kicos(β一η)notKeos(β十η)}4

(527)

KiDipound^+―KiD≫poundpound+i=―(1十をo)W1(j){Klcos(β-η)-Kcos(βナη)}

4(528)

KID公一1-KJ)拓-1=ご(71+6pound)W_(l)lKisinCβ-η)十KzsinCβ十η)}

4(529)

128

`-

KIDIを41olineKJ)2公゛1degぞ(1十δβ))Ipound1゛(l){KsinCβ一刀)十Kjsin(βより1

0)

KIDI励oline1olineK2D励oline1゛ぞ(1十々1)Iが_(i)|Ksinfβ-71)十K2sin(βJahl)

KDITiを1-KD41degぶ(71十りrsquoo)la41(j){Klsin(β一〇十K2sin(β大77)

(532)

KiDi^_「KzDzff-degで(1olineり0-i「」)(KiCos(β一刀)olineK2cos(βJaη13)

KIDITi1-KzD2jfl=ぞ(1oline々o)larsquo゛1(j){Klcos(β-71)olineK2cos(β

(534)

(527)~(534)の左辺KDぶ-xI)ぶe()と()を入

れ換えたものは等しい(k=ど士lPr=十-)

(519)(520)でρとrが異符号の行列要素は(524)

(529)~(582)でわかるようにすべて〔Kisin(β一フ7)十Kisin

(β十フフ)〕の因子を含んでいるしたがってこの因子がOとなるように角

モードの基準座標軸77を

KI+K2tan77=pound二瓦7tanβ (535)

と選ぶことにするその結果はCOSモードとsinモードが9離して4χ4

の行列形で表わされている基礎方程式(516)(517)は次のよう

に2times2行列形に簡約される

勺B皿

At

Ck

こ)

-じ片ふにに)(ご)

こぐ尽力によ

(536)

k=fplusmn1 (537)

ただし>COSモードとsinモードに関して(536)(537)はま

ったく同形に書けるので肩符ρを省略したなお(535)のように77

を選ぷと(522)(523)に含まれるKiIK2に関する因子は

129

Kjcos2(β一7)―2KiKjcos2η十Kcos2(β十η)=K2(538)

となり(527)(528)(533)(584)に含まれ

る同様の因子は

{KCOS(β-η)-K2cos(β十η)}2=K2 N(589)

となって(538)(539)はともR両鏡傾斜パラメータKのみの

関数であるこの結果として(536)(537)の連立方程式は

次の唯一の点を除いて片鏡傾斜の式とまったく同じものであることがわかる

片鏡傾斜では傾斜パラメータとしてKIのみがあらわれていたが(K2=0)

本章ではそのKIの代りにKがおきかわっているつまり本章のKは両鏡傾斜

の唯一の傾斜に関するパラメータとなっているご勿論K2=OとすればK=

KIとなって片鏡傾斜の場合を含む`

sect54回折損失

(536)(537)に対しては片鏡傾斜の場合と同じ43)44)行う

のでこれについてはごく簡単に述べるにとどめる(537)を(536)

に代入してその結果が斉次式であることから係数のつくる行列式をoとお

いてそれを整理すると次のようになる

をHj+8NKjJjH1+8NLj白G

J1叫+81ヽJ仙j涛叫+8H

ミ)十(μP~vP)

(ρ=十-)

妨にo

(540)

ただし簡単化のために円筒関数Jk(1)Hk(1)の引数1を省略したまた

μPvPは次のように定義されるものである

μ士戸8π6N3K2り〔器{Nll(Hか1)2-(L十M)jHf-IHyl十K(jHpound-1)2}

timesiipoundpound-xu)ni士秘1)2十包S{N111吸41}≒L十Mn)lH^+lHpound+I十K(IHf+1)2}

仏1

X{Iが41(j)}2(1士をo)2〕(複号同順)(5ム41)

このことは最後に回折損失を求める際にKiKについて自乗の頌までを考慮する

場合のことであってさらに高次のKIGを考慮すればKが唯一のパラメータではあ

りえないであろう

130

μ=πIN2K2Q〔Spound-lipoundpound-rsquolpoundCAXl士り1)l十印11l屁キ1pound(j)(1士lsquoをo)2〕

(複号同順)

ただし

angjkΞJkHw+8NKnnAhliL+8NLnn

lJkHk+8NMyi^JkHt-f8NN

(542)

(543)

である(540)は次のように簡単になる

j=々十(μPrime-μ))8NrN(Hパー(M十L回)jHj叫十K(j叫)2)=o(544)

K=Oのときは第L項だけとなって鏡の傾斜のないときの回折損失を求める

文献43)の(31)と一致する

(KN)2の項まで正しく得られるように(544)の根jを求めるフ

レネル数Nが1より大であるとして(A228)~(A231)のK

LMn^nnのベキ展開表示を用いると

れる

なり)Hj(j)十ひラ=}び一十(μP―vP){吸(j)}

ここでξは次式で定義されるものである

にTy(ふ十去)竺0369

2=0 (545)

(546)

今N>1KW<g1と考えているから(545)では第1項がもっとも

主要な項であるよってjの根はベッセル関数の根1かに近い値をとるここ

A=ApoundnCl十part)(547)

とおいてδを求めると終局的に

part竺二号〔レ宍ぱ=M一一i(μP―vP){Nj(々)12

Tマy`Primef_lPrimersquojl゛八々゜nu-iど丿゛i`゛々111lsquo1ε゛lt々rsquoμなマμl

を得るjを周波数に変換してその虚数部よりonetransitlossδaを

求めることができるpartaとjの関係は(373)に示すように

part4こoline≒Sjly(549)

131

| |

で与えられる(548)の〔〕内の第1項は鏡が傾斜していない時の回

折損失に寄与し第28項はK2N2の因子を含むことから鏡が傾斜した

時の付加の回折損失に寄与するvPに含まれる一部の積分を数値計算してモ

ード毎の回折損失を

δd=Aか +BjmK2N1 (550)

の形で与えるとAjBかは第51表のようになるj≒1のモードでは

cosモードとsinモードは縮退していてe=iのモードのみcosモードと

sinモードが異なる損失を有するsinモードは最大傾斜の方向に節線をもち

cosモードはこれに垂直な方向に節線をもつものである

mZ0128

030107641372120416317599789988

159256369496108300956179270415

390529702886

2035104780861141231

72392311413730192026604940867149

51表ApmBかの数値

上段A加下段Bpoundmpound=1では左下がsinpartモnotド

右下がCOSpartモード

52図にKをパラメータとしてNとpartaの関係を示す1が大きいときには

傾斜の影響をうけやすい53図aにはN=l0のときのbにはN=100

のときのKとδaの関係を示すKNの積が1に近づくと余り信頼できない

が53図より傾斜角の増大とともに(00)モードの損失は急激に

増加して(10)(01)モードのそれらと比較的近い値となること

がわかる

ここで(525)で与えられる傾斜パラメータKの意味を考える次節で

証明するようにKは一方の鏡を変形していないものとしてこれを基準系に

とったときの他方の鏡の最大傾斜を与えるパラメータであるまたCOSsin

モーyドを分離する(585)で与えられるモード軸はその基準系で見た

132

最大傾斜の方向を与えるものである

言]心ji10 102 N

52図Kをノtラメータとした両鏡傾斜の回折損失

(10)モードに対しては実線はsinモード破線はcosモード

133

-1いOrsquo

SjいがCOI)

ッ心

C001ヽ尺゜レ50

(y2

十permil

permil

上Kぺ200

(y3

ムフレk=0

helliphellip51

{望

10

Si

』rsquo

一〇い

`10

68図b両鏡傾斜の回折損失N=100

ど=1のモードに対しては

曳線はsinモード破線はcosモード

tφ

ミt0rsquo

58図a両鏡傾斜の回折損失N==10

ど=1のモードに対しては

実線はsinモード破線はcosモード

1cap

一二7oline「oline

-I(02)

(11)olineoline7notつノ

fOI)ツづhelliphellip_

(ヰ))

(10)之

芦(oo)

N=0

こ-2jiI-

C02)

(1りhelliphelliphelliphelliphellip

COりrsquo

ノ四)

り9jづrsquooline

づら9)

べ=100

レト~

W-

rarr

(a)

--

-III』1I

----

(b)

54図鏡か平行傾斜したファブリペロー共振器

この結果は54図aのように両鏡が同じ方向に同じ角度だけ傾斜した

場合は(KI=K2β=β)K=0となって損失は増加しないことを意味する

しかしこのとき両鏡の平行性は不変であるが相向い合った両鏡の面積は減

少しているから当然回折損失は増加するものと思われるしかしこの損失

増加分は相対的に非常に小さいことを次に示す共振器として有効な鏡の面積

が両鏡の相向い合っている部分のみと考えるとこの面積は54図bに示

すようにおよそπaからπa(a―Lri)に減少するただしr≪r2は鏡12

rsquoの傾斜角であって現在の場合平行傾斜であるから両者は等しく

ri=r2=Kiλa=Kλa(551)

の関係があるしたがってフレネル数Nは実質的にa2Lλからa(a―Lri)

Lλになったとして(550)の第1項は次のように変化する

δd=々バa(a-Lr1)Lλ}oline≒

さ411(a2Lλ)olineM(1十旦随一)2a

=jかNlsquoM(1十晋jP)

ここで(551)を考慮した本章ではKNぐ(1

135

(552)

の条件は十pound満たされ

rsquooline゛へ戸上

やararrニノ

獄し

ているとしているからC552)の()内の第2項で表わされる両鏡

の相向いあった面積の減少による付加損失は無視してよいこれに反してご

(550)の第2項の傾斜変形による付加損失BかK2Nolineり1は52図5

8図に示したように第1項AかNoline呪に比べて無視しえない値をとる

(550)ではKよKの自乗の項までを考慮したものであるその結果

として(550)はKという単一のパラメータのみで表わされまたど

=1のモードのみCOSfsinモードの縮退がとれたもしKiKの4乗の項

までを考慮するならばe=2のモードについてもCOSsinモードの縮退が

とれるであろうまたパ陪メータK以外に鏡12の傾斜方向を示すβ1

β2に依存する回折損失を示すかもしれないし

sect55傾斜パラメータKの意味

(1)Kは一方の鏡を基準にしたときの他方の鏡の最大変形であることの証明

次の8つの座標系を考える変形しない共振器の軸をz軸としてこの共振

器に固定した座標系を(xyz)とする鏡1の鏡軸(鏡に垂直で鏡の中

心を通る線)をzl軸として鏡1に固定した座標系を(xhy≪rsquozx)とする

同様に鏡2の鏡軸をz軸として鏡2に固定した座標系を(xyz)と

する鏡1の変形はその鏡軸を(xyz)系に対して天頂角rl方

位角β1の方向やヽ回転したものとするこのとき両座標系の間には次の関係があ

るrsquo

ドトレy

う`pa

トy

COSncosβlCOSrtsinβ1

―sinβlcosβl

sinncosβlsinrisinβ1

―sinri

COSn

うxyz

(558)

同様に鏡2の変形はその鏡軸を天頂角T2ヽ方位角βの方巾}へ回転したもの

とするこのとき両座標系の間には(558)で脚符1を2におきかえた

関係が成立するこの関係を逆に書くと次のようになる

vvIJノ

xyz

Lドレしχ

玉単谷ミヨ)(E)136

(554)を(553)に代入してzxを(xiyjZ2)系-か表わすと

zi=(sinriCOSrjcos(β1-β2)-cosTisinr2}x2

十sinnsin(βχ-β2)yz

十{sinTxsinrtCOS(β1-βz)十COSnCOSr}z2(555)

となる(555)のzの係数が鏡2を基準系とした鏡1の傾斜角の余弦

を示すこの傾斜角をrであらわしてγ≪1と仮定する

COSr=sinrisinTicos(β1-βz)十COSriCOSγ2(556)

より

戸=rrsquo―2nrCOS(瓦-β)十な(557)

を得るここで次式で

KΞarλ

KIΞaγ1λ

K2Ξaγ2λ

Vトしuarrト丿

(558)

(557)の傾斜角を傾斜パラメータに変換すると次式を得る

K2=K-2KiKcos(凡-β)十K(559)

これは(525)とまったく同じ式であるしたがってKは一方の鏡を

基準にしたときの他方の鏡の最大変形である

(2)(535)で与えられるモード軸は一方の鏡を基準としたときの他

方の鏡の最大傾斜方向に一致することの証明

zlは鏡1の鏡軸を示す鏡2に固定した座標系(x2y2z2)による鏡1

の鏡軸の方位角ボの正接を求めるこのがは最大傾斜方向の方位角と一致する

(555)のx2yの係数の比より

tanηacute=

sinr≫COSTiCOS2β―COSnsinrz(560)

を得るただし(521)のようにβ=ββ=-βとおいたri<T尽て1

として(558)を用いると(560)は次式となる

rsquo―Kisin2(561)

一方(585)で表わされるモード軸ηは(xyizOの座標系で

rsquo`13「

sinnsin2β

みると方位角βだけ回転するしたがって正接の和の公式と(535)を

使って鏡2を基準系としてみたモード軸の方位角の正接は

tanCフフ十β)=匹(562)

となるこれは最大傾斜方向を示す(561)と一致する

138

i≫≫

para

第6章 結 論

本論文では平行円型平面鏡をもつファプリペロー共振器の励振問題を

波動方程式の境界値問題として解析したまたこれを基礎にして鏡が微小

透過率を有する場合結合孔をもつ場合両鏡が傾斜した場合の共振器の励振

問題あるいは自由振動モードを解析した以下に各章で得た成果を要約する

第2章では完全反射鏡よりなる共振器の強制励振を解析したこれは以後

の各章の解析の基礎となるものである強制励振源は一方の鏡の中心部にある

ものとした共振器を内外部にj3け両領域で場を適当なグリーン関数を僥

って表わした境界面で両領域の場をなめらかにつなぐことにより連立積分方

程式を得てこれを無限次元の連立一次方程式に帰着させた電子計算機を便

ってこれを解いて励振特性すなわち励振源の周波数の変化に対する開口面よ

り帽射されるパワーの変化を求めたまた共振器内部の場の分布を振幅分布

と位相分布の形で示した次に近似解析により共振曲線の形を簡単な数式

で示した最後に共振器内部の媒質の屈折率に虚数部を考えることにより

減衰および増幅のある場合の励振特性を得た

第3章では一方の鏡が微小透過率をもっているとしてこれを通して外部

より平面波を入射させて励振する問題をとりあげた第2章と同様に共振器を

内外部に分けるとともに入射波の存在する領域を別に考えた透過鏡を通

しての境界条件を考えて共振器内部の場を入射波を用いて表わした以後は

第2章と同様に境界面で場を接続して解を求めた平面波が鏡に垂直および

微小傾斜して入射する場合を取扱い励振特性および内部の場のjE)布を計算し

た傾斜入射の場合は回転対称性が失われて角方向に異なる種々のモード

が励振される透過率あるいは傾斜角と励振特性の関係および場のj布との関

係を図示した特別の場合として励振源のない自由振動モードを取扱い共

振器の損失が回折損失と透過損失の和となる結果を得てこの理論の定式化の

正しさを確認した

第4章では片方あるいは両方の鏡の中心に結合孔を有する場合の励振問題

および自由振動問題を解析した結合孔を合ひ部1)に第3の領域を考えた共

139

振器内外部の場の連続性と同時に第8の領域と共振器内部の領域の場の

連続性から第2章の2倍の要素をもった無限次元の連立一次方程式を得た

この自由振動モードを求めて孔による回折損失の増加および内部の場の1)布

を計算した鏡の中心に孔を有するために角方向の分布の異なるモードが殆

んど縮退状態に近いこと力咄った

第5章では両方の円板鏡が異なる方向へ異なる角度だけ傾斜した共振器の

自由振動モードの回折損失を求めた傾斜の効果は等価的に励振源とおきかえ

ることができた傾斜の2次の項までを問題にしたとき傾斜による回折損失

の増加は1つの傾斜パラメータで議論できること力扮ったこのパラメータは

一方の鏡を傾斜していないと考えて基準にとったときの他方の鏡の傾斜の度

合を示すものであった平行鏡に比べての回折損失のt励口分はこの傾斜パラ

メータの自乗とフレネル数の平方根の積に比例する結果を得た

謝辞

本研究は京都大学工学部池上淳一教授の御指導の下に行なったものである

終始適切な御指導御鞭捷を下ぎった池上教授に厚く御礼申し上げますまた終

始懇切な御指導御討論を頂いた小倉講師に心から感謝致しますまた本学大学

院在学中第2章の研究に協力して頂いた巌本巌氏に御礼申し上げますさらに

研究に際し色々御助力下さった池上研究室関係者一同に御礼申し上げます

140

輿

付録11 マイクロ波ミリ波における

ファブリペロー共振器に関する実験

ミリ波を中心とする波長領域でのファプリーペロー共振器の実験が多くの研

究者により行35)54)61)~75)れら種々の実験の目的は色々あり列挙すると

ミリ波に対する高いQの共振器を得ることレーザ共振器のモデル実験を取扱

い易い波長帯で行うことビーム導波系の基礎実験を行うこと周波数誘砲

率ガス密度プラズマ密度の測定を行うこと等である

次にこれらの実験の共振器の構造材料等について述べるミリ波領域では

球面鏡の製作が困難であることもあって平面鏡の使用が多い鏡の機能から分

けると透過性のあるものとないものになる透過性を有しないものはアルミ

板および真ちゅう板にアルミメッキまたは銀メッキしたものが使われる透過

性を有すものは大きく分けて2種類ある一つは誘電体を使うものつまり高い

誘電率の誘電体と空気を4波長厚毎に重ね合せたものである他は金属に多くの

孔をあけた板を数枚重ねたものあるいは金属棒を規則正しく並べたもので

誘導性または容量性の性質をもつ材料はアルミ仮を用いたり石英仮にアル

ミをphotoetchしたものを用いる

反射鏡の寸法は使用波長によって色々であるが最大2m程度である反射鏡

が大きくなると円型より正方形のものが多くなる反射鏡の間隔も色々である

がフレネル数は1~100程度である少くとも一方の反射鏡は可動になっ

ている球面鏡を使用する場合でも一方の鏡は平面鏡のことが多い

゛゛ふ

半sJび

材料他幣雪祭足目的その他

竺竺6S)14平面誘電体83ホ-ソご曲線を7て瓦

Culshaw66)87

5平面1ツt板rsquo6 deg3ホoliney127

Scheibe59)95角300平面32同軸線94Stltて励

Zimmerer68)5`10`平rsquo`olinen`ちゅう4rsquoヽ召導波管間隔を変えてQを

10100球(50)一石英rsquo測定

Koppeldeg叩

5616a)30角平面゛電体32ホーフ0゛にヨ欠合讃ゐ雰鸞箔

141

研究者半径間隔

材料他幣回ぬ詰劉目的その他

a半径3一

Weste冒盾平球孔アキ銅箔4~S放物面170Q測定

Primich他71)1212アルミ板4ホーツ導波管罪仁尚

Welling他70)17`平面アルミ487を変えてQを

|滝岫72)こo雪な7Prime64尚oこ 5

回詰鵬o

IChecclljか75角300平面アルミ板80鏡中心にアンテナ6257のは屋根型

rarrr四皿サyEj54)14324球一次元鏡32導波管反射係数測定

11表ファブリペロー共振器の実験関係の研究

励振方法は大別して2種類ある一つは透過性を有する反射鏡の場合でホ

ーンから出た波を一方の透過鏡を通して入射させ他方の透過鏡を通してホー

ンで出力を検知するホーンと鏡の聞にレンズを入れるものもあるホーンの

代りに放物面をおき焦点にアンテナをおくものもあるもう一つの励振方法は

鏡に孔をあけて導波管と結合するものである通常は一方の鏡を入力側として

他方の鏡を出力側とするが出力側の導波管のないものもある後者の場合入

力倶」に方向性結合器を入れて反射波を検出するまた一方の鏡に入力と出力の

両方の結合孔が存在する実験もある波長は大体2~80聊でクラrsquoイストロン

を使うことが多い

振幅分布の測定法として次の3種類がある1つは透過鏡の場合で出力35)61)62)

側の鏡の裏で測定する方法である2番目は共振器に小さな吸収体を入れて

出力の変動を測定する万kであるこの場合吸収体は波長より小さくまた回

折損失等に比して損失が小さいことが要求される3番目は出力側の鏡に小

さな孔をあけてその鏡を横方向に移動させて測定する刄kであるこの孔は

場の分布を乱さないように波長に比して小さくなければならないQの測定

は周波数を変化させて共振の半値幅を求めて計算する

位相分布の測定はファブリペロー共振器に関してはなされていないようで=76)77)

あるがマイクロ波レンズの収差測定に関してなされたものがあるこれはレ

142

para

ンズを通して得た出力を入力の一部を直接とり出した基準位相と比較したも

のであるこれを用いれば共振器の鏡裏で位相分布の測定が可能と思われる

最後にファブリペロー共振器の実験に関する主な研究者とその研究内容

実験装置等を11表に示す

143

付録21 行列要素の計算

(234)で定義されたI(g)は(28)(233)のjj(再掲)

心=(ka)2-(旦芋)2(A21)

j2=(ka)2-a2(A22)

を使って次のように書換えられるここで瓦2j2は正のみならず負にも

なることに注意する

I(g) -not-ka

1COS(anπ)

〔(旦芒)乙心〕〔(眉)2-f〕

ただしここで次の変形を使った

砥7j2=(=+14ド)(g一司戸)

1-COS(ベヅiぐ)

^ka-7-2-j2)(lj一丿)

(A28)

ニ三4N(x=こ-nr)(A34)

上式ではmnは十分大きい整数でかつmnこ1であごるとして行列要素の

積分(229)~(2lsquo82yに寄与するのは(A28)のjlm(g)の分母が0

の付近であることを利用して近似を行ったこれはまたxSkaしたがって

lj2(ka)21べ1の付近のみ積分変数に寄与していることを意味する

次に(A22)により積分変数をgから剥こ変換する積分領域はgとkaの

大小関係によって2部分に分れるc>kaの領域ではzlの偏角をπ2だけ変

化させると

AdAV(ka)二

一y

iC<ka

144

Yトトトしri(A25)

daAdA

oline伐百脳―

c>ka

である積分領域は前者では(Oka)後者では(0=)となる先述の如

くj2尽(ka)2のみ積分に寄与するから(m戸てolinej`iΞkaと近似でき

gくkaのときの積分範囲(Oka)は(0)としてよい(229)~(332)

の行列要素の積分申12べ(ka)2において円筒関数は(A23)で与えられる

Inm(≪)に比べて1に関してはるかに急激に変化するので円筒関数として

は漸次展開を用いてその振動部分を平均値におきかえてさしつかえないこ

の近似が成立するのは(A28)のcos中に含まれる4πNが

21(Z-=--一一

oline4πNくK1 (A26)

の条件を満たすときであるこの結果(229)~(232)は次のようになる

Knm=打謡モ=ツ聡み-

rsquo-rsquonm

-r心

dA

轟で岸回贈づ悦1

-1

Mrdquoニolinei

AdA

11-COS(lj+j2)1

フズi(μ+p)(記+12)(joline百)dj

汀⑤万能十i

1ool-COS{lj`j2

7}(池1-j)(j-1)

AdA

(jべ)dj

145

(A27)

(A2-8)

(A29)

irsquonm―ヤ(前ず添夕ArsquodA

A^dA (A210)

円筒関数は漸近展開を用いたので行列要素は次数引こ無関係であるそのた

めに行列要素Kpound等をK等と肩符どを省いて記す

ここで行列要素の計算結果の表示を簡単化するためにradic次の関数を定義する

s(t)

c(t)

一 ム jsin(txりd`

Ξヰopermilos(ty)d`

(A211)

ただしs(t)c(t)はパラメータ(Zの関数であるが後め便宜のためにパ

ラメータtのみを変数として示し叫まあらわに書かないでおくs(t)c(t)

の微分形は次式で示される

srsquo(t)Ξds_Tlsquopound

crsquo(t)三次ニxjJrsquoぶy

sint(Z2一台s(t)

COStα2-jic(t)

(A212)

上式の結果は部分積分によって得られる定義から明らかなようにs(t)crsquo(t)

は奇関数c(t)srsquo(t)は偶関数である

s(-t)=-s(t)c(-t)=c(t)(A2-13)

srsquo(-t)=srsquo(t)crsquo(-t)=-cべt)(A214)

次に(A27)~(A210)の行列要素中に含まれる積分をs(t)c(t)を用

いて表現する

ほレ次の公式が成立する

-}4deg゜1olinecllギタjrsquoj2)d1ニs(inrsquo)-C(A)叫1darr5)

146

証明次の積分公式

回二白 一斗j

を用いると次の両式が成立する

(A217)

oo`2(jjolinej2)dふぺ}j7jンリoline

Λ

゜2xrsquo(A2lsquo18)

(A219)

両辺をx2に関して(0CC2)で積分すると(A215)(A216)を得る

(2)n≒mのとき次の公式が成立する

-π

-π

ぷ白眉特記会=粛と冠{Djりゐ}い(A^)-c(iA^)}〕

゛(A220)

証明f(jj-μ)=2π(m-n)であることを用いて左辺を部分分数

に分解し(A215)を用いる

(3)(A220)の左辺でn=mのとき次の公式が成立する

ool-COS(Z2几一一二爾二

iA ニldquo2{S(μ)4lsquoC(心)卜{Srsquo(ン4J)-Crsquo(ポ)}

証明(A215)の両辺をがで微分して

(4)次の公式が成立する

(A221)

(Λ216)を用いる

乱ミ沢ズ冷≒河j2dj=乙≒汐rsquo昂(ぷ)-)ト荊(4)-呻}〕

(A222)

乱上畿当牛公

゜ldquo2ポい(ン1)+C(ンj)卜い吠)-C吠)トぶ{S(ンrsquolnrsquo)-CCj)}

(A223)

証明12=ポー(ンjj-j2)と書いて(A215)(A220)(A221)

を用いれば得られる

147

1-COSα2^2-j2)

一一(万一ぷ)2

(5)次の公式が成立する(ただしこれはフレネル積分とは関係がない)

オ皆皆欧尽jdj十

(Z2

-2

一9

Iタ

ng二m

n斗m

1-COS(Z2 i十j

AdA

(A224)

証明次の公式を利用するj

ござ旦びy

iドリ竺ツか二旦dx=ムsinβ(a-b)Cβ≧0)(A225)

ここで(ン41一臨)=2π(m-n)であることを考慮する

以上の公式(A220)~(A224)を用いて(A27)~(A210)の

行列要素rdquonm>rsquo-rsquoロMロN-を(286)~(243)のように書くことがで

きる

148

- -

i「

付録22行列要素のベキ展開

α2t≪1に対してはs(t)c(t)は次のように展開されるこれは定義

式(A211)で被積分関数をベキ展開してそれを項別積分して求めら

れる

s(t)=

c(t)=

言贈一器づ響iolinehelliphellip}

v万叫1一息十拡-helliphellip}

(A226)

(A227)

(z2ぶ≪1の場合にrsquo上式を使って行列要素の対角要素を展開式で表わすと

Lnn――Knn―iく

N=万叫(1十i)十{ぷ(1-i)十helliphellip}

となる

149

(A229)

(A230)

(A231)

付録31誘電体多層膜鏡の基準面

多層膜の両端面での場とその法線微係数を脚符eiをつけて表わすと-

股に

お一

1一b

ドbd

9i

part9i

゛oline瓦s

と書き表わせる媒質が無損失の場合にはa

ad―bc=1

(A81)

cdは実数で

(A32)

の関係があるここで対角要素が0となるように両端面をそれぞれ右へど

どだけ移動した位置に基準面をとりそこでの場を(べ)をつけて表わすそ

μcosβsinβabCOSr―sinr叫しし)く

ー一

)(

白-

ブyj)

であるただし

βΞkoP

7Ξkoど

(A34)

とおいすこ(A88)の右辺の行列の対角要素が0となるようにβrを

定めることができるかどうかを調べる(11)要素と(22)要素をヒ

り出してそれらをOとおくと

aCOSβCOSr十bcosβsinr十csinβCOSr十dsinβsinr=O(A35)

asinβsinr―bsinβCOSr一CCOSβsinr十dCOsβCOSr=0(A86)

である両式よりtanrを消去すると次のt芦nβを決定する式となる

(ac十bd)tanrsquoβ十(a十b2-c2-d2)tanβ一(ac十bd)=0(A87)

この式の判別式はoまたは正であるからtanβは必ず実根を有する同様に

してtanrを決定する式は

150

rsquoI

trsquo

(ab十cd)tan2r十(al一b2十c2-d2)tanr一(ab十cd)=0(A38)

でありtanrは常に実根を有するまた逆にCA37)(A38)

を満たすtanβtanrの適当な組合せは(A35)(A36)を満た

すことは容易に判るから対角要素をOとするように基準面を定めることは常

に可能であるすなわち常に

しぐ

Ob

-1b0

う良Nrsquo

-rsquoU

(A39)

を成立させることができるここで無損失条件(A32)を用いたしたが

って(33)(34)の透過鏡の境界条件は鏡面を少し仮想的にず

らした位置を基準とすることにより常に成立している

151

付録32積分1

が゛e{p(izCOSpart)COSI0dpart=2πijJj(z)(A310)

イ2゛exp(izcospart)sinfpartdpart=0(A311)

Qバ(zβdivide)

苧ふ複(βdivide)がJバβ昔)Jバcg万一)rrsquodrrsquo

ナふJf(βdivide)ぷHI(β万)を((z子)fdrrsquo

ニiノフ〔divideβJj(そ){HE(βdivide)J(βシーな(βdivide)叫(βご)}

十な(βdivide){β叫(β)を(α)-α叫(β)Ji(α)})

゛とし(Jバβdivide){β琲(β)J゛((りT(゛叫(β)が)}oline琴を((gdivide)〕

(A812)

ただし2行目から3行目の変形の際に次の不定積分を便った

`を((zx)Hpound(βx)xdx

ニ訊き〔jJal(αx)Hバβx)-βJj((zx)恥4(βx)〕(A813)

152

rsquo-夕

-4

付録33-積分2

り((Zβ)の定義式(356)にしたがって次の積分を書換える

Iequivぷ゜Pぞ((zヽβ)Pバar}ccda

=かJl(α゛)Jj(β功xddegcが与((zy)与(ry)ydyocdcc(A314)

ここで積分の順序を変更して次の関係を利用すると

ぐ゜を((ZX)を(oCy)oCdof=―しこ二幻

次の結果を得る

I=Pj(βT)

153

(A315)

(A316)

付録34積分3

IΞy7Pj(ccr)Qj((Zヽβヽz)adoj (A317)

言言にごごにごニダrsquo2イ゛ldquo9定ldquo(856)

I゛ぐrsquoj^(ofx)J^(rx)xdxでなじltl路}二Jj(ldquoy)y(lydegoCdcC

=か回喘仁政に卜

ΞQe<<Tり)(A318)

ただし上式の変形において積分の順序を変更して(A315)を利用

した

154

Hj

付録51 積分4

山(514)の積分の証明

鏡の変形が波長に比べて小さいとき(56)で定義されるuに関して

次の近似式が成立する

〔プ〕=-〔プ〕(A51)

〔ujl〕=Zi(rI)〔早〕(71 partZ-rsquozコ0

(A52)

zj(rpart)は(512)で与えられる鏡1の傾斜変形を表わす式である

(A51)(A52)を使うと求める積分は

づ〕二〔崇ご21(6Prime)「drdO(A53)

となる同様にして鏡2の変形による積分は鏡2の傾斜を表わす(513)

を含ひ次の形に書ける

4uC壁di=(-1J旦宍戸h

と書ける卜だし

DiSdegpartsect(βi)Ikk(j)

partこ(βi)Ξ

D忍(i一

一 12)(A55)

(A56)

ぐ{inにり)}{7ン(hり)}cos(rdquo-βi)dlsquorsquo(A57)

(A57)でρ=十ますこは一はそれぞれ積分申の最初の【l内のCOS

またはsinを採用することに対応しiは同様に最後の1】内のそれらに対

155

応する(A57)の具体的な形は

partご(βi)=divideCOS(β-7){5k_krsquo十partし1-1十5k4kい}

part(βi)=号cos(βi-η){5k_t1十δl_1-1―5k+kい}

(A58)

part乱(βi)=号sin(βi-η){5k_k1-partk一町-1十partbkい}

partご(βi)=dividesin(βi-η){一気-y丿十気二F1十Sk+krsquoi)

であるpartkyはクロネッカーの記号であるkrsquo叫kplusmn1ならば(A58)

はすべて0であるまた

lkk(1)=lkk(j)ΞぶJk(lx)Jk(lx)x2dx(A59)

であってど=k+1のときこれは次のように積分できる

lkk1(j)=ム(k{Jk(j)}2一(k+1)Jk-1(り)Jln(j))(A510)

(2)(515)の積分の証明

(A51)(A52)の近似式およびグリーン関数に関する次の近似

partG(ら1吋)

partn

rdquo-一

part2G((714)

partZz(rrsquopartrsquo)

を用いると与えられた積分は次のように変形できる

dcid吋

(A511)

zi(rりrsquo)ぶdg(A5べ12)

同様にyの面上における積分はZ2(rpart)を用いて変形できjるこれらの

積分は計算の結果次のようになる

156

--

ゐiljf(lsquorsquo1)ゐjJべこ上poundj)_duじ鉛

(ldegi祠

=(-1)ldquojpoundそKiKjnj1PTCij=l2)CA5lsquo13)

ただし

jiぶ=2poundk〔part以(βi)゛ベン(βj)十な(βi)rsquoPrimeふ(βj)〕ljkざ(j)(A5deg14)

partμ(β)は(A58)で与えられるものでkヤfplusmn1のときはoであるか

ら(A514)はど=poundfplusmn2のときのみOでない値をとる角モード

番号が2以上異なるものは考慮しないからpoundrsquo=iのみを考えればよい

ljkざ(j)は次式で定義される

I~(j)べ1`yJ゛(ldquo)疆Z閤ぶ副うバ゛)゛(lイご

15)

ど=ざのとき上の積分の実数部は(A59)のjpoundkU)を使って

R〔lpoundkpound(j)〕ニ{ljk(1)}2(A516)

となる虚数部は次のように書換えられる

li1(ljkバj)〕=Jぞk(1)

Ξ2ぶx^dxJj(lx)N1(jx)がJk(^y)jpound(Ay)yMy(A517)

k=ごplusmn1のみを考慮すればよいこのとき次のように一重積分となる

JがU)=i-イ1{Jj(j`)}3Nか(Ax)xdx

(ど+1)でJか1(jx)を(jx)JかI(lx)N^+i(lx)xlsquodxCA518)

(A519)

iee-()=―ヅ之j{Jぞ-1(jx)}2Jf(jx)Nかi(lx)xdx

-ljIJか2(jx){Jj(jx)}rsquoNf-1(jx)xlsquodx

(A518)CAR19)の積分は必要なjの値に対して数値積分

を行って求めた

1S8

参考 文献

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7)GDBoydJPGordonConfocalHultiraodeResonatorforMillimeterthrough(pticalVavelengthIfasersBelLoystTechJ40(1961)489

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10)WStreiferHGamoOntheIJchmidtExpansionforOptical

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12)LBergsteinHSchachterResonantModesofOpticOavitiesofSmallFresnelNumbersJOpt3oc血erZ(1965)1226

13)LBergsteinEMaromAngularSpectraofOpticCavitiesJOptSocAmer56(1966)16

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159

15)LAVainshtein

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709forLasersSovietPhysics

16)HOgurnYYoshidaCavityTheoryofFabryPerotResonatorみpanJApplPhysユ(1964)546

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18)HRiskenCalculationofLaserModesinanActivePero七-Fabry一エnterferometerZPhysユ(1964)150

19)G0omsTheModesofanOpenResonatorwithP1皿eCircularMrrorsApplSciRes(1968)198

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anOpenResonatorwithPlaneCircularMirrorsOptLk2ヱ(1968)426

21) VDGlogeBerechnvmgvonFabry-Perot-Las≪r-Resonatoren

皿itStreumatrizenArchivderElektrischenUbertragung18(1964)197oline

22)yDGlogeEinallgemeinesVerfahrenzurBerechnung町)tischerResonatorenundperiodischerLinsesystemeArchivderElektrischenUbertr昭ung22(1965)13

23)HOguraYYoshidaYFuruhamaJ工kenoueSlight

DeformationofConfocalPatryPerotResonatorJapanJApplPhys5(1966)225

24)池上小倉古田古浜茜簾点FabryPerot共振器の微小変形

幅射科学研究会資料(1965年7月)

25)AGFoxTLiModesinaMaserでInterferometerwithCurvedandTiltedMirrorsProc工EEE51(1963)80

26)HOguraYYoshidaJDcenoueTheoryofX)eformed

FabryPerotResonatorJPhysSocJapan22(1965)598

27)池上小倉吉田S変形したFabryPerot共振器の理論幅射科学

研究会資料(1964年11月)

28)WHWellsModesofaTilted-MrrorOpticalResonatorforthe工nfraredX<EE≪EJourofqE2(1966)94

160

rsquo -

φ

29)AGPox「rLiEffectofGainSaturationontheOsillating

ModesofOpticalMasers工B≪poundiE>JourofQEZ(1966)774

30)ATFialkovskiiOpenResonatorsFormedbyPlatReflectorswith工mpedanceDiscontinuityattheEdgesSovietPhys-TechPhys11(l966)807

31)ATFialkovskiiCoupledOscillationsinDiffraction-CoupledOpenResonatorswithFlatReflectorsSovietPhys-TechPhys11(1966)813

32)LBergsteinTHZachosFabryPerotResonatorsinUniaχiallyAnisotropicMediaIEEEJourofQE2(1966)印1oline

33)末松一軸性結晶を含ひファブリペロー共振器電子通信学会量子

エレクトロニクス研究会資料C1969年10月)

34)LAVainshteinTheExcitationofOpenResonatorsSovietPhys-TechPhys9(1965)1197

35)GKoppelmannMehrstrahlinterferenzundEigenwelleninParallelspiegel-エnterferometerZPhysユ(L965)220

36)HOguraYYoshidaI工wamotoExcitationofFabry-PerotResonator工JPhysSocJapan22(1967)1421

37)池上小倉吉田巌本FabryPerot共振器の励振理論-I轜

射科学研究会資料(1966年5月)

38)池上小倉吉田巌本=ファブリペロー共振器の励振理論電気

通信学会量子エレクトロニクス研究会資料(1966年7月)

39)池上小倉吉田巌本tファブリペロー共振器の励振理論昭41

電気通信学会全国大会Na511

40)YYoshidaHOguraJ工kenoueExcitationofFabry-PerotResonator工工工Wave工ncidencethroughSenii-Transparent

MirrorJapanJApplPhys旦(1969)1513

41)古田小倉池上ファブリペロー共振器の励振理趣3)一半透鏡

を通しての外部励振電子通信学会量子エレクトロニクス研究会資料C1968年2月)

161

42)吉田小倉池上=半透反射鏡を通してのファブリペロー共振器

励振昭42電子通信学会全国大会Na529

43)HOguraYYoshidaJ工kenoueEχcitationofPabry-PerotResonatorI工FreeOscillationJPhysSocJapan2旦(1967)1434

44)池上小倉吉田ファブリペロー共振器の励振理論(2)自由振鄙

電気通信学会量子エレクトロニクス研究会資料(1966年9月)

45)YYoshidaHOgurar

SlightlyTiltedMrrors工kenoueFabiy-PerotResonatorwithJapanJApplPhys旦(1969)285

46)吉田小倉池上変形したファブリペロー共振器(有孔鏡の場合

と両鏡傾斜の場合)幅射料学研究会資料(1968年9月)

47)吉田小倉池上両鏡の傾斜したファブリペロー共振器の回折損

失昭43電子通信学会全国大会i包550

48)吉田小倉池上二孔のあいたファブリペロー共振器昭43電気

四学会連合大会Na1360

49)AGFoχTLiComputationofOpticalResonatorModes

bytheMethodofResonanceExcitation工EEEJourofQE4(1968)460

50)RYamadaYSugiozTheExcitationofFabry-]PerotResonatorJapanJApplPhysヱ(1968)304

51)古浜Z共焦点ファブリペロー共振器の励振理論(平面波による強

制励振の場合電子通信学会マイクロ波研究会資料(1968年11月)

52)やmadaMKawanoExcitationoftheSphericalFabry-PerotResonatorJ町)anJApplPhys旦(1969)650

53)榎戸鈴木S異方性媒質を満たしたFabryPerot共振器電子通

信学会マイクロ波研究会資料(1967年9月)

54)榎戸鈴木松本上村=無限長だ円筒状反射鏡よりなるファブリ

^゛ロー共振器の入力アドミタンス電子通信学会萌文誌ご旦一B(1968)95

162

rdquof

`噛

あly

55)赤尾宮崎=開放型共振器の導波管の結合理論(入力イッピーダ

ンスについて)昭42電子通信学会全国大会Na528

56)宮崎赤尾曲面からなるFabryPerot共振器の固有電磁界と励

振特性昭44電気四学会全国大会Na1515

57)RYamadaOnthePlanaFabry-Pero七工nterferoneterJapanJApplPhysi(1967)904

58)HLevineJSchwingerOntheTheoryofDiffractionby

anApertureinan工nfinitePlaneScreen工PhysRevヱ1(194S)958

59)EHScheibeMeasurementsonResonatorsFormedfrom

CircuLarPlaneandConfocalParaboloidalMirrorsProcエRE49(1961)1079

60)森口宇田川一松数学公式1岩波書店(1953)

6l)GKoT)pelmannEinIG-krowellen-Perot-Fabrj-丿一エnterferometer

alsModellf迂rdenLaser-ResonatorZPhysユヱl(1963)241

62)GKoppelraannMehrstrahlinterferezundBeugungin

abgeblendetenParallelspiegel-エnterferometemZPhys2(1966)44

63)FWestermannMaierDasFnbry-Perot一エnterferometerimMkrowellengebiet工EineDiskussionunterden

VoraussetzungenderOptikZPhysユヱi(1964)244

64)pWestermannMaierDasFabry-Perot-Interferometer

imMikrowellengebie七工工EineDiskussionunterBeruck-sichtigungvonBeuffiuiffseffectenZPhysユヱ1(1964)507

65)WCulshawReflectorsforaMicrowaveFabr3rsquorsquo-Perot工nter-ferometer工Kpound]Trans町Tヱ(960)221

66)WCulshawHighResolutionMillimeterWavePabry-Perot工hterferometer工REトTrasI-ITT旦(1961)182

67)RUlrichKFRenkLGenzelTimableSubnillimeter

工nterferometersoftheFabryPerotType工EESTransMTT11(1964)363

163

68)RZimmererrdquoSphericalr-IirrorFabry-PerotResonatorIEEETr皿sMTT11(1964)371

69)MLichtensteinJJGallagherRECuppMlliraeterSpectrometerUsinaFabry-Perot工nterferoneterRevSciエnstr趾(1963

y843

70)HWellingH(IAndresenDesignProblemsandPerformance

ofMillimeter-WaveFabry-PerotReflectorPlates工Eiar]tKTrans回T12(1965)249

71)R工PrimichRAHayamiTheApplicationoftheFocussed

Fabry-PerotResonatortoPlasmaDiagnostics工ZlmhimShmTransMTT22(1965)53

72)滝山繁沢50Gc帯共焦点共振器内の電磁界分布の測定幅射科

学研究会資料(1965年5月)

75)J≪WDeesAPSheppaΓdFabry-Perot]nterferometers

at168Gcs工E>E>EaTrans工Mユ(1965)52

74)PpCheccacciAMPpCheccacciAMScheggiMicrowaveModelsofOpticalResonatorsAppl0pt1(965)1529

75)PFCheccacciAConsortiniAMScheggiModesPhaseShiftsandLossesofPlat-RoofOpenResonatorsAppl0pt5(1966)1567

76)GWPamellCanJPhys(l958)935

77)YFLumTJFPavlasekTheInfluenceofAberrationsandApertureInclinationsonthePhaseand工ntensitystructureinthe工mageRegionofaLens工EEEparaPransAP(1964)717ぶ

78) pararLiHZuckerModesofaFabry-PerotLaserResonatorwithOutput-CouplixigAper七uresJOptSoc八mer^57(1967)984

79)DEMcCumberEigenmodesofaSymmetricCy]LindricalCon-focalLaserResonatorandTheirPerturbationi^yンOutput-CouplingAperturesBellSyst-TechJ趾(1965)333

164

轟いf

`1

φ

をJ

ilsquo

記号

aJardquoとan

b品

brdquoぞbrdquo

C(t)

c(t)

dndn

GCpIprsquo)

Hdi-lprsquo)

主要記号表

説明

鏡の半径

開口面境界値part9ンpartnの展開係数

開口面境界値rの展開係数

フ1ネノレ積分

フレネル積分の一変形

有孔鎧共振器内側開口面の境界値part9ンlnの

展開係数

傾斜鏡共振器における積分

有孔鏡共振器内側開口面の境界値の展開係

平行平面導波管のグリーy関数

自由空間のグリーy関数

H21(j)Hj(j)第1種ノヽンヶル関数

Iロ(g)

秘(j)

K(||が)

KiK2K

Knl

KIrdquo1

kL

LiLndeg

MnlM11rdquo1

モード変換行夕|犯)積分にあらわれる関数

ベッセル関数

z=0で境界条件を満たすグジーン関数

鏡の傾斜パラメータ

モード変換行列要素

波数

共振器軸長

モード変換行列要素

角方向モード番号

モード変換行列要素

導波管モードのz方向のモード番号

または円筒導波管同軸線モードの番号

フyネノレ数

165

定義個所

21図31図41図

(220)(49)(54)

(219)(48)(53)

(245)

(247)

(411)

(514)

(410)

(24)(25)(27)

(210)

(234)

(311)

(512)(513)(525)

(229)

21図

(230)

(27)

(231)

(234)

(363)(442)

(225)(227)

-N

NnlNdeg゜

Illno

^nm

Pバαβ)

Qnm

有孔鏡共振器の孔のフレネル数

モード変換行列要素

法線方向ペクトノレ

導波管モードのz方向のモード番号

ノtワー

有孔鏡共振器のモード変換行列要素

積分

共振器のQ

有孔鏡共振器のモード変換行列要素

Qj(ぽβx)積分

i^nm

rS

Sa

Snm

Sb

(t)

3ぐSST

u(r

ZN≪

part)

-α

β11β2β

ベッセル関数の比

有孔尨共振器のモード変換行列要素

円筒座標変数

空間座標を示す三次元ベクトル

共振器開口面

有孔鏡共振器の外側および内側開口面

有孔鏡共振器のモード変換行列要素

フレネノレ積分

フレネル積分の゛変形

電力の流れ

パワー透過率

一つの導波管モードの定在波

有孔鏡共振器への入射平面波の横方向分布

円筒座標変数共振器の軸方向を示す

傾斜鏡のz座標の位置を示す

フレネル数の平方根の逆数に比例するノζラメ

ータ

孔のフレネル数の平方根の逆数に比例するノi

ラメータ

鏡の傾斜方向を示す方位角

166

(419)

(282)

21図

(27)(226)

(257)

(475)

(356)

(2106)

(476)

(8る4)

(445)

(477)

21図

41図

(478)

(244)

(246)

(255)

(340)

(56)

(43)

21図

(512)(51S)

y(245)

(4-41)

(52)(513)(521)

φtw

φ

卜にI

yrdquo参

nrsquo7rsquo2「

ぞj

kn

jj

-^ij^rsquo

partd

δ(r-rrsquo)

EQηθgjj心一ふ

rsquolsquo^μ一μ≪oQto

内部媒質が複素屈折率をぞjするときの

゛`゛rsquoプセル関数の変数

鏡の傾斜角

強制励振における行列式

または有孔鏡共振器における行列式

または傾斜鏡共振器における行列式

行列式

共振の半値幅

傾斜鏡共振器における積分

onetransitの回折損失

ディラックのデルタ関数

クロネプカーのデルタ記号

強制励振源の半径を表わすパラメータ

1または2の数値

傾斜鏡共振器において座標軸とモード軸のな

す角

円筒座標変数

積分変数

積分変数

またはlnの略記(sect24sect35第5章)

モードに対応するー゛プセル関数の変数

有孔鏡共振器の4プセル関数の変数

ベッセμ関数の根

自由空間波長

ハyケル関数を含む式

ペブセノ関数を含む式

定数

十またはーを表わす

鏡面上の強制励振源または透過鏡

167

(2109)

(551)(556)

(266)

(435)

(540)

(543)

(2105)

(515)

(2107)

(24)

(221)

(259)

(29)

(53)(54)

(2 29)(232)

(233)

(28)

(417)

(297)

(434)

(431)

(439)

(514)

21図81図

(70

(y1CTz

(r)

9(r)

y)i(l)

9(r)

<pi(rpart)

9rsquoe(rpart)

yl(゜`)

711(r)

rsquojj(lfrsquo)

暗声

+-

傾斜鏡共振器において傾斜していない鏡の位

傾斜鏡共振器こおいて傾斜している鏡の位置

十またはーを表わす

波動関数

強制励振源

または共振器外部からの励振波

共振器内部の波動関数

共振器外部の波動関数

透過鏡の共振器内部面上の波動関数

透過鏡の共振器外部面上の波動関数

有子L鏡共振器内部の波動関数

z外部

z外部で入射波の存在する領域

での波動関数

平面波の入射角

励振強度

COSrpartsinpoundrdquopartに対応するもの

168

51図

51図

(514)

(21)

(23)

(88)

(26)

(214)

(34)

(38)

(41)

(42)

(43)

(850)

(228)(318)(55)

(219)(220)

- 9 4

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Page 2: Title ファブリ・ペロー共振器の励振理論( Dissertation 全文 ) …...ロー共振器の研究が飛躍的に発展したのは,Schaw!ow,TownJ,Prokhorj によってレーザの可能性が提案され,そのための共振器としてこれがとりあげ

にχ}

ファブリペロー共振器の励振理論

士に1

1970年2月

田靖 夫

fnt―-m^^

yrsquo~^-

第1章

sect11

sectt2

第ご2章

secta1

序論

ファブリペロー共振器研究の歴史

本論文の梗概

強制励振

sect22基礎方程式

sect23基礎方程式の解法および数値結果

(1)基礎方程式の近似解法

(2)励振パワー

(3)共振器内部の場の分布

sect

sect

24簡略解

25増幅および減衰helliphelliphelliphellip

第3章

sect81

sect82

sect38

sect3J4

sect85

sect36

第4章

半透過鏡を通しての励振

基礎方程式

半透過鏡の境界条件

平面波の傾斜入射

自由振動

数値結果

sect41序

rsquo か ー rArr

10

17

17

20

31

44

52

57

57

58

63

67

有孔鏡共振器の励振

sect42基礎方程式

sect43自由振動モード

(1)回折損失

(2)共振器内部の場の分布

72

91

12

99

97

97

106DOC

1970

電気系

I W 4 丿 回 I - - 4 二 ` や

ヽ rarr W hArr W - - 4 t W 4 - 4 φ 6 hArr - l ゜ ゛ ゛ ゛ ゜ I ゛ ゛ ゜ ゛ I ゛

W I W - 二 hArr W ニ - W I W W - 4 - - - W

4 4 4 φ f 4 ∽ 4 軸 4 m 一 丿 争 -

丿 丿 丿 - - 4 丿 φ P I I 丿 絢 1 軸 I I I 4 φ 輛 9 ∽ - 争 争 - rArr W - ミ

∽ 4 二 9 如 丿 larr 4 - - 丿 - 丿 4 - 軸 丿 t -

rArr ミ ー 1 ` ゜ ` ゜ ゛ ゜ 1 ゜ rsquo - ゜ ゛ ` 丿 rsquo -

t や - - 丿 4 I - 1 I W 4 - - - 四 - - -

4 W 4 - 争 四 - - 丿 4 - W φ 丿 φ W 丿 - 4 - -

- t - I - S 丿 - larr -

w - - 岬 I 二 4 ふ 二 - W - 4 丿 4 二 φ larr - W - 4 四 - - -

- - W 4 丿 - - 一 条 4 - W W 丿 4 丿 い W - - W

丿 I 丿 I - W divide - -

゜ ~ 4 1 ゝ I w 丿 丿 - 二 - - ミ - 争 脚 丿 -

四丿---やW-b--WW-゛争WW--四゜--

4 4 I 4 rsquo 1 para φ や t 丿 4 - 丿 4 W

d - s - i - I - W 4 や

w 』 - rarr 丿 - W - - - - - W

- 丿 緬 larr R 峠 I j 回 丿 4 丿 f 4 - 粂 W 4 W W - - -

丿 - - I I I W - W W - や 丿 丿 l W

や ー - - 心 - を を 桐 I I 4 - 心 - W 争 4 争 四 W 丿 - - ミ - 4 4

- 4 紳 峠 - 丿 - 丿 m ∽ 4 丿 - 4 4 4 f ~ ~ - W W 4 - W i m 四

rdquo = 一 - - 4 t 丿 - W W -

- - 4 4 - 丿 rArr para 9 丿 - I 二 I 4 二 4 - W S 4 -

--helliphelliphelliphelliphelliphelliphellip-helliphelliphelliphelliphelliphelliphelliphelliphelliphelliphelliphelliphelliphelliphelliphelliphelliphelliphelliphelliphelliphelliphelliphellip-helliphelliphelliphelliphellip----helliphelliphellip-------helliphellip7

(3)無限長矩形平行平板共振器

sect44一方の鏡のみ有孔の共振器

第5章sect51

sect52

sect58

sect54

sect56

謝辞

付録11

付録21

付録22

付録81

付録82

付録88

付録84

付録51

両鏡傾斜共振器の自由振動モード

113

114

121

121

122

127

130

136

139

140

14

44

11

149

150

152

COhttpwwwirt

lAm10

111

159

16S

rsquo―

9Prime`卜

基礎方程式

回折損失

第6章結論

cos>sinモードの分離

傾斜パラメータKの意味--helliphelliphelliphellip

参考文献

主要記号表

マイクロ波ミリ波におけるファブリペロー

共振器に関する実験

行列要素の計算

行列要素のベキ展開

誘電体多層膜鏡の基準面l

積分1

積分8

積分4

積分2helliphelliphelliphelliphellip

I 4 l I I I l para l I I I I I 丿 φ 峰 I - W 曝 4

- m 4 四

I 4 争

か - - - I 丿 岬 -

` ` φ - I ` f I I W - `

゛ ` ~ ~ = ` 9 ldquo を ゛ 4 ~ か W ゛ = - rarr 』 - - rsquo 1 ~ 丿 - =

丿 丿 r I ` W - ゛

i 丿 I I 丿 1 丿 丿 I I 鼻 lsquo

F i 丿 W 丿 - 丿 - W - m

峙 W 1 I I t - 紳 - ゛ `

t 1 - f l M 6 m 4 4 1 紳 か W 争 ゛ ゜

1 I 1 I j j J S I - t W W 4 ゛ ゜ ` ゜ - ゛ ゛ ゜ I I ldquo ldquo ゛ ゜

争 丿 I I I ` I ` para I I para ` rsquo

l l rsquo 1 ゜ ゛ 1 I ゝ I t rsquo ゜ 丿 para I

I divide ゜ 1 1 4 t 1 I や ゛

` ゜ ゜ ゛

φ I I ` I I I I I ` l ゜ か ゛ ゜ 丿 ゜

rsquo

I I I ゜

I I i I 丿 I I ゜

- ` I ゜ 1 ゛ I l i

- 丿 I

4 二 1 I I W - I

丿 ゜ -

- 1 I I I - I 丿 I l l 丿 丿 M - i W `

丿 r 丿 丿 M - 4 - I I i 丿 I 丿 丿 S 二 ~ 昏 丿 - ` ゜ W 丿 4 丿

μ゛

第1章 序 論

ファプリペロー共振器(Fabry-Perotresonator)は2枚の鏡を向い合

せてそれらの間で電磁波または超音波の共振を行わせるものである鏡以外

には共振器の仕切りはなく共振器内部と外部空間は連続しているために別

名openresonatorとも呼ばれる元来ファブリペロー共振器は光学分野で

の高分解能のファブリペロー干渉計として用いられていてj無限の面積をも

つ鏡として幾何光学的な面からの解析が行われていたしかしファプリペ

ロー共振器の研究が飛躍的に発展したのはSchawowTownJProkhorj

によってレーザの可能性が提案されそのための共振器としてこれがとりあげ

られたことを契機としたものである従来干渉計としては2枚の鏡を接近させ

て用いていたがレー-ザ共振器としては2枚の鏡間にレ=ザ物質を入れて十分の

利得が必要であることから鏡間隔を拡げて用いるようになったそのために

開口よりの回折効果が重要となり波動光学的解析が要求されることとなった

レーザ用の共振器として従来のマイクロ波空胴共振器と類似のものが用いられ

ない理由は空胴型ではQ値が低いことに加えるに短波長のために波長程度の

大きさの共振器を製作できないことおよび製作可能な寸法の空胴共振器を用

いるとモード密度が高過ぎて低いQ値と相まって共振の性質が失われること

であるそこでそれに代るものとして高いQ値と低いモード密度をもつファ

プリペロー共振器が用いられることとなったレーザの発展とともにファ

プリペロー共振器の鏡の形状配置にも種々の変形が現れた平面鏡以外に

球面鏡を用いるものも多く特に両凹面鏡の焦点を一致させた配置は共焦点

配置といってもっとも回折損失の少いものとして注目されているファプリ

ペロー共振器はレーザ共振器用以外に周波数誘電率の測定プラズマ診断

等に利用されるレーザの発振モードを調べるための走査型干渉計もこめ共振

器の一変形であるレーザ共振器用としては主に共焦点配置に近いものが用い

られるがそれ以外の利用には平行平面配置もしぱしば用いられる広義には

ファブリペロー共振器は平面鏡球面鏡配置いずれをも合んでいるが狭義

には平行平面鏡配置のみを意味する特に最近では狭義の用法が多い

sect11ファブリペロー共振器研究の歴史

レーザ共振器として用いられるようになって以来ファブリペロー共振器

の理論的解析は主に波動光学的に行われそれに関する論文の数は現在までに

100を越えているものと思われるここで簡単にファブリペロー共振器

研究の歴史を振り返ってみることとする1966年度前半までの研究に関し

ては小倉池jl2より詳しく紹介されているのでそれらに関してはそれ以後

の研究の基礎となっている主な論文いくつかについて触れるにとどめ1966

年度後半以後の研究特に本論文の主題である励振問題に関係する論文につい

て述べることとする

レーザ共振器として最初の解析はFoxL)によって行われたものでこれは

一方の鏡面上の波動がホイゲンズの原理によって伝播して他方の鏡面上に同

じ分布の波動を再生するということを積分方程式の固有値問題として定式化

したものである固有値が伝播による振幅の減少と位相の偏移を表わすこれ

は多重反射の干渉計像をもとにしているので以下ではこれを干渉計理論と呼

ぶoFoxLiは矩形平面円形平面円形共焦点共振器の場合についてこ

の積分方程式を解くために電子計算機を使って平面波の初期分布を与えて次

第に収束するのを待つというシミュレーションを行なった以後平行平面あ

るいは共焦点配置の共振器に関してこの積分方程式の解を数値的でなく解

扮的に求める研究は数多く表われて汐

はビーム波伝送理論のために共焦点配置の場合と同じ積分方程式を解析し

ている

次に干渉計理論とはまったく別の立場からファブリペロー共振器を解析

している論文をとりあげるVainshteii)は共振器の開口面を平行平面導波管

の開口端と見なして遮断周波数よりわずかに高い周波数の波動が導波管の

壁すなわち共振器の鏡に殆んど垂直に反射をくり返しつつその開口端より

わずかに幅射するという像をもとにして≪Wiener―Hopfで法で共振器の自由振

動を解析している小倉吉田jぶ蛍路十平行平面フ7ブリペロー共振器の

モードのo次近似として閉じた空胴共振器のモードを採用し開口面からの帽

射の反作用を摂動と見なして回折損失を求めているRiskenは11図に

示すように平行平面共振器を開口面Soで内外部に分けて外部を幅射場と

し内部の場を導波管モードで展開してSo面上での場の連続条件より回折損

-2

j-

flsquo

rdquo

一鴫

4rsquo

`W

Si一 一 一 一

-一一一一-

Si

fLL止

So

一一------

So

ユー1

Si

Si

一 一

11図平行平面ファプジペロー共振器

失内部の場の分布を求めている彼はSo面での境界値を1極類しか問題に

しないようにSo面上で境界条件を満たすグリーン関数を使っているそのた

めに11図のSI面上において場の法線微係数がoであるという仮定を用い

ざるを得なかったoo驚y平行平面共振器について波動方程式より出発して

任意の点での波動を鏡の表裏両面からの輸射として記述しこの点を鏡面上に

とると境界条件を満たさねぱならないことから鏡面上の波動の満たす斉次積

分方程式を得鏡面上の波動をルジャンドル関数を使って展開することにより

積分方程式を行列方程式に書き換えて回折損失を求めている9

以上は自由振動モードの解析を行った主要な論文であるこれらの応用の例

は枚挙にいとまがないがそのいくつかを述べる鏡の傾斜あるいは曲率の

微小変化の回折損失に及ぼす影響に関してはGI詔よちjり菖1摂動論を用いて共焦点配置の場合を扱いFoxd小倉吉田諭1

wel認が平行平面配置の場合を扱っているまたFoxIはレーザ媒質の利

得飽和効果を考慮して発振モードを解析している彼はレーザ媒質が鏡の直前

に厚味のない薄層をなしているとみなして干渉計理論を用いて計算機による

シミュレーションを行っているその結果によると発振強度の一番大き宍いモー

ドは平行平面鏡配置では最低次モードであるが共焦点配置ではフレネル数

の増加とともに高次モードとなるFialkovskiiはVainshteinの理返)を基

礎にして一次元の矩形平行平面鏡に関して鏡のインピーダンスが場所的に異

なると弐およびi枚の完全反射鏡を平行に並べてできる2つの共振轜を回折

一 一 一 一 -

rdquo-----や一一

解析遥

を行っているこの他共振器中に結晶媒質を挿為がある

最後に実際上の問題万として重要な励振問題を扱っている論文について述べ

るファブリペロー共振器を使って周波数等の測定あるいはレーザ増幅を

行う場合Rは外部よ)りj波を入射させて励振しなければμらないこめような

場合の励振特性等に関する解析は1960年代前半には殆んど行われていない

わずかにiyainsht謐が散乱問題におけるS行列加論といわれるものを使らて

取扱ているしかし共振器の具体的なモデルをとりあげ七これを計算するこ

とは難しくレ

なされていない厳密な理論ではないがKoppelmaltは1次元

矩形平面鏡共振器の励振問題をとりあげて具体的に場の分布の数値結果を得て

マイクロ波を使うた実験結果と比較しかなりよい一致を示しているこれは

共振器内部の場を壁面で0となる導波管モードで近似展開してその伝播定数

の虚数部にFoxLの得た回折損失を考慮したものである波動方程式から出

y発して初めて具体的に励振特性を求めたのは小倉吉田巌ぷi)~39)上である

これは平行平面鏡共振器の=方の鏡面上に強制励振源をおいたものであるこ

の理論の特徴は自由振動モードを求めずに直接励振問題を扱えるところにある

内容は次節で紹介するこの理論を基礎にして吉田小倉j(ご6ま一方の

鏡が微小透過率を有するときに外部より平面波を入射させて励振する問題を

取扱っているまた特殊な場合として自ユ由振動モー=ドの取扱いも可能であるこ

とを示している彼等はこれを普通の示祐丿平面f)43)44)こ適用してにFox

LIトvainhte包と非匍こよく一致する回折損失場の分布を得るとともに

応用として平面鏡が平行の状態かーら少しぬの解析を行っているその後Fox

46)超万よび鏡眼結合孔のある

計T環綸jで励振に関する問

題が取扱えることを示すとともに計算機に1あるシミュ1レーシヨニンぞ小倉吉

田iおllt1ことよく一致す結果を得tJケ田ト杉凰よ波動方聚式から出

発してFoxLiの干渉計理論に厳密な根拠を与えるとども4こ干渉計理論lこでよ

る励振問題の基礎方程式を与えたノ古妬ま丿その基礎144呈式令共焦点4置の場

合に適用して鏡面上の場を一般偏平楕円関遮で展開してト平面波にJよ4励振

入力共振器のQ値を計算している山田川蔀ま同じkサヽl山田杉尾の理論jを基礎として導波管と球面鏡共振器の結合問題をとりあげているノ榎戸ノ管

卜-

`k

蔀雌剔

L19)yは干渉

-゛

木rsquoは一次元の共焦点型共振器と方形導波管を結合させて導波管側より見た

入力アドミタンスを停留表示で求めて実験と比較している彼等はマイクロ

波回路の伝送線と空

用いている赤尾

合の理論に基礎をおいて共振器の近似固有関数を

共振器と導波管を結合させて入力インピーダンス

を求めている彼等は小ぬと同様に共振器開口面を仮想境界面として

グリーン関数表示した内外部の場を境界面で結合しているしかし彼等は

共振器の形を一般的なものとしてベクトル表現を用いているが実際の計算デ

ータを示していない特殊なものを除いて一般的形状の共振器でこの計算を実

行する際にはグリーン関数を得ることが困難であると思われる

これらの他にファプリペロー共振器のQ値等の特性を実験的に研究して

いる論文も多数ある流体力学におけるレイノルズ数のようにファブリペ

ロー共振器ではフレネル数によってその特性が定まるしたがって光波を使

った実験では波長程度以下の鏡の微調整をすることは不可能であるがミリ波

程度の扱い易い波長を便って共振器を適当に大きくすることによって同じ特

性をもつ共振器の実験を行うことができるこれらの実験に関する論文の内容

は付録11にまとめる

sect12本論文の梗概

本論文は2枚の平行円板鏡をもつファブリペロー共振器の励振問題を波

動方程式から出発して厳密に解析するとともに具体的に励振特性を計算した研

究および種々のファプリペロー共振器すなわち共振器の一方の鏡力半透

過鏡の場合鏡の中心に結合孔のある場合および両鏡が異なる方向に傾斜し

た場合にその理論を応用した研究をまとめたものである

第2章には基本とぶぞlaiSを示す厳密な理論から具体的に励振特性を得た

のはこの研究が最初であるand励振モデルとしてはもっとも簡単な一方の鏡面上

に強制励振源がある場合をとりあげるスカラー波に対するヘルムホルツ波動

方程式の境界値問題として取扱う鏡面上では励振源を除いて場はoとなるも

のとする共振器開口面を仮想的境界面として空間を内外部の2領域に分け

各領域で適当なグリーン関数を用いて場を記述する境界面で両領域の場をな

めらかに接続し境界面上における2つの未知関数に対する連立積分方程式を

得るこれらの未知関数を固有関数で展開し展開係数に対する連立一次方程

式に帰着させるこれを電子計算機で解き励振特性ならびに共振器内部の場

の分布を得るさらにこの励振問題を近似解析して励振特性を簡単に求める

方法を示し`またこの理論が共振器内外部の媒質が異なっていてもあ

るいは媒質の屈折率が複素数であっても適用できることを利用して内部媒質

に利得あるいは吸収のある場合を取扱う

第8章では共振器の一方の鏡が微小透過率を有する場合にこれを通して

外部より平面波を入射させて励振する40)~4d取扱うこれは実験的Rしばしば

行われる方法ではあるが簡単なぷなiを除いて本研究以外には理論解析はなさ

れていない共振器内外部の場の取扱いは第2章と同様であるがこの両領

域以外に入射波の存在する鏡の外側の領域を別に考える微小透過率をもつ鏡

を誘電体鏡と考えこの鏡の両面上での場の関係を求めるこれにより共振器

内部の場を入射平面波を含ひ形で表わすそして第2章同様内外部の場を接

続する平面波が鏡に垂直にまたはわずかに傾斜して入射する場合について

励振特性および共振器内部の場の分布を示す特別の場合として入射平面波

の存在しない場合すなわち自由振動モードを解析する

第4章では共振器の円板鏡の中心に結合孔を有する場合について励振お

よび自由振動モードをとち6忿侈る両方の鏡に孔のある場合および一方の鏡に

のみ孔のある場合の両者を取扱う両鏡に孔のある場合の自由振動モードに関

してはFoxLiの解絡哺るがに片鏡のみ孔のある場合の解析は他にはなされ

ていない全空間こを共賑器内外部と結合孔を含ひ領域の3部分に分け仮想

的境界面を2つ考える2つの境界面で第2章と同様に場をなめらかに接続し

連立一次方程式を得る少し面倒な評似谷iれば自由振動モードを齢くニことが

できてこの場合の回折薪失内部め場の分布を示す特殊な例としてこもっ

とも簡単なファブリペロT共振器どじてしばしば解析される一次元鏡の自由rsquorsquo゛1≒「

振動を取扱うこともできることを示す゛

第5章では一方の鏡が微小傾斜uぼ霜ぬを発展させ両鏡が互いにdivide--

関連なくヽ任意の方向へ微小傾斜したと乱)自由振

μニ5集に平行平面

ファプリーペロー共振器においては傾斜の回折損失に及ぼす影響は大きく

レーザ発振器では鏡の調節は非常に難しいしたがって鏡が傾斜した場合の解

かー

-ゝ

析は重要な意味をもつがこれに関しては乖者等の銚診能恐怖押

Weil7)の電子計算機シミュレーションによるもののみであったまたそれ

らはいずれも片鏡のみ傾斜しているかまたは両鏡が同じ方向に同じ角度だけ対

称的に傾斜しているという特殊な場合であった両鏡が異なる方向へ異なる角

度だけ傾斜するという現実的問題をとりあげた論文は本研究以外には発表

されていない本研究では鏡の傾斜の及ぼす効果は第2章の強制励振源に相

当するものであることを示して励振理論の解析を利用する傾斜鏡の場合の

特徴として角度方向に関して異なる分布をもつモード間に結合が生じること

に注意して解析を行う

第2章 強制励振

sect21序

本章では平行円板鏡ファプリペロー共振器の励振問題をスカラー波に

対するヘルムホルツ波動方程式の境界値問題としてとりあげるsect22では

共振器の開口面に仮想的な境界面を考え全空間を共振器の内外部の2つの

領域に分ける共振器内部では導波管モードのグリーン関数で場を記述する

これは励振問題では自由振動と異なり任意の周波数を考慮しなければなら

ないために内部の場を導波管波で記述することが適当であることによる共

振器外部では自由空間の轜射場のグリーン関数を便い場を記述する励振に関

するもっとも簡単なモデルとして一方の鏡面上内部に強制励振源をおくこ

れは実験でよく行われているように半透過鏡を通して共振器中へ波を入射さ

せて励振するときに鏡の透過率がoに近づいた極限の場合である次に共

振器内外部の場を境界面でなめらかに接続することにより境界面上におけ

る場め値とその法線微係数に対する連立積分方程式を得るこれら2つの未知

関数を固有関数で展開し連立積分方程式を展開係数に対する無限次元の連立

一次方程式に帰着させこれを基礎方程式と呼ぷsect12で紹介した自由振

動を取扱ったRiskenの論タ1異なるところは次のところであるRiskenの

場合は境界面で1種類の境界値のみを問題とするように定式化したために

11図のSI上で場の法線微係数がOとなる仮定が必要であったしかし本論文

では2種類の境界値を問題にすることによりその仮定の代りに鏡の外側の

面上で場の法線微係数がoとなる仮定に変っているこれは共振弱寸法が波

長に比して十分大きいから鏡の褒面までまわりこむヽ場は十分小さいと考えた

ことによる山田ぶもの両者の仮定をWiener-Hopf法で評価し本論文の

仮定の方がよりよいことを証明している

sect23ではsect22で得た基礎方程式の特徴を利用した解法を述べる

この基礎方程式を解くことによって開口面より幅射されるパワーおよび共振

器内部の場の分布を求めることができるここでは電子計算機を便って求め

た励振周波数に対する幅射パワー場の分布の数値例を示す以上の結果は少

し面倒な計算プログラムを要するそこでsect24は共振点付近の振舞lと

関しては簡略な近似式で十分良い解が得られることを示すこれは共振点

付近の周波数では1つの導波管モードのみが特に強く励振されることにより可

能であるsect25では本理論は共振器内外部の媒質の誘電率が異なって

いても適用できることおよび複素誘電率でもよいことを利用して共振器内部

の媒質の誘電率に虚数部を考慮することにより増幅および減衰のある場合の

励振特性を得るなお本章の解析は第8章以下の解析の基礎となるものであ

sect22基礎方程式

共振器は2枚の半径aの円板型鏡を間隔Lだけ離して平行に配置したものと

する鏡は完全反射鏡であるとし励振源は鏡面上に一定の強さで分布してい

るものとする共振器の内外部は自由空間とするこの励振問題をスカラー

波に対する境界値問題としてとりあげ次のように問題設定を行うヘルムホ

ルツ波動方程式

り(r)十kり(rsquor)=O(21)

を満たす波動関数9(r)はz=0およびz=Lに位置する完全反射鏡の両面

上において次の条件を満たすものとする

(r)=Or鏡面上(22)

ただし励振源は鏡の内部面上の一部に分布するものとしそこでは次の条件を

満たすものとする

(r)=9(r)r鏡の内部面上の一部十(28)

ますこ外部無限遠方では帽射条件を満すこすものとするなお鏡の厚さは無限に薄

いものとする

Z=0

21図

--

ファブジペロー共振器

rsquo10

y ¥ 一

rsquoy

---一一-一一一一

一一一一一一一-

-Z一犬L

ang__

前述の問題を解くために21図に示すようにr=aの位置の仮想的円

筒面Sにおいて共振器を内外部の2領域に分け各領域の場を適当なグリー

ン関数で記述する内部の場の記述には次のグリーン関数G(l1rrsquo)を用いる

GCb-Iprsquo)は共振器内部において

2G(rlprsquo)十k2G(rlrrsquo)=-5(P-rrsquo)

を満たし鏡面内部において場と同じ境界条件

G(rlPrsquo)=Ozまたはzrsquo=0またはL

(24)

(2

を満たすただし8(I)はディラックのデルタ関数であるこのG(「

を用いると内部の場は

9i(Irdquo)=一石が≒りざjpartn

9b(rrsquo)d7

七i〔G(rlrrsquo)-≒jリpartn

partG(r|rrsquo)

partnPrime

5)

rrsquo)

9(irrsquo)〕dSrsquo

II(26)

と表わせるjnは21図に示す法線方向であるcyは励振源を示すまた

darsquodSrsquoのプライム()はlrsquoに関して積分することを示すグリーン関数

G(i-|irdquorsquo)の具体的な形としては次の円筒座標表示形を用いる

G(r1frsquo)=Vxsiペ雫)sin(ブ)

χりJi(jミ)Hjlrsquo(jご)cosぞ(part一心

(r<rrsquo0≦zzrsquo≦L)

r>rrsquoのときは(27)でrとrrsquoを交換するただし

ぷ4(ka)2-(旦昇)2

りー{1ぞ=0

2と≧1

(27)

(28)

(29)

グリーンの公式

為(yぴu-u2v)dV=s(v壮一u殼)dS

においてu=9v=Gとおいて(22)~(25)を用いると(26)を得る

11

-一一

であるJZ(x)はベッセル関数でありhrsquo(x)は第1種ハンケル関数で今後

簡単化のため馬(x)と略記する=

外部の場は自由空間のグリーン関数H(pIrrsquo)を用いて記述するすなわち

H(rIIrsquo)=轟jr-rrsquo上

を用いるこれはG(r|rrsquo)と同じく

2H(rlrsquo)十krsquoH(rlrrsquo)=-δ(I―rrsquo)

を満たす具体的にはHCpIrrsquo)の円筒座標表ぶきWだもの

H(|Irsquo)=長姦

Qs4cosf(part-ersquo)

(210)

(211)

゜゜Jj(oline巨二yr)Hど(-h≫rrsquo)cosh(z一均dh

(rrsquo>r) (212)

を用いるただし(212)でr>rrsquoのときはrとrrsquoを交換する励振は

共振器内部の鏡面で行っておりまた共振器寸法は波長λに比べて十分大きい

から内部の場は殆んどZ方向に往復する定在波であって鏡の外面にまでま

わりこまないと考えられるそこで

part9(r)_

9n-

と近似する゛

9(r)

eI l鏡の外面上

これにより外部の場は

=一石CH(か1rrsquo)part9(rrsquo)

partぶ

(218)

partH(llrrsquo)

- 9〔約〕dSrsquo (214)

と近似できる

開口面Sは実際には物体の存在しない仮想的な境界面であるからそこでは場

はなめらかにつながっているすなわち共振器内外部の場とその法線微係数

はS上(r=a)で等しい

〔9〕ia-0〔〕ia40

〔答〕

r一一0Tr=≪+0

〔2〕15)

(216)

山晶Wiener-Hopf法を使って鏡の外面上でのpart男partnと内面上でのそれとの比が

(ka)鴫4の程度であることを示した

12rsquo

7 -

甲rdquo

- 一 一

-t

(26)および(214)により上式を具体的に書くと次のようになる

2πpartG(apartzlrrsquopartい))こぐ

partg97(rりrsquo)rrsquodrrsquodpartrsquo

刊rsquo〔G(apartzlapartz)り(ダPrimey)

partG(a―0(z

partrPrime

aparty)

P(a(rsquozrsquo)〕adpartdz

=-Lが゛(H(apart>zlaIpartrsquo)part9(ノUrsquo)

partH(a十〇ezadrsquozrsquo)

partrPrime9(apartz)〕adpartrsquodzrsquo

part2G(a-opartz|rrsquopartこ0)や

partrpartが乳(rrsquopartPrime)rrsquodrrsquod『

十わ7〔partG(a二17partfzlapartz)

part2G(a-0part

-partrpartが

a8rsquoゞ)

part9>(apartrsquozrsquo)

partrPrime

c(apartrsquozrsquo)〕adpartdz

=-J7〔partH(a+Opartfzatpartrdquo2rsquo)part匹年rsquoや2rsquo)00partrpartrPrime

9rsquoH(a+0partfzapartz)

partrpartrPrime(apart-z)〕adpartPrimedzrsquo

(217)

(218)

aplusmn0はグリーン関数のp=rrsquoにおける特異性を考慮してrrarraの極限の

とり方を示したものである

(217)および(218)の連続条件は開口面S上の関数および

即partnを未知関数とする連立積分方程式であるこの2個の関数を求めれば

(26)(214)によりrsquo共振器内外部の任意の場所における場を求

めることができるしかしこのままでは解き得ないため次のように無限次元

の連立一次方程式に書き換えるS上の未知関数を次に示すように完全直交系

で展開する

13

9>(a≫partz)一

一 ){フンり

列ドJ=1まぐ4=i(早){なり

(n=l2helliphellippound=012helliphellip)

ただしplusmnplusmnは未知の展開係数であり十-はそれぞれ{

(219)

(220)

}内のcospoundQ

sin^partの項に対応する

(217)(218)の両辺に直交関取sill(警){7が}をか

けてS面上で積分するその際(27)(212)のグリーン関数およ

び(219)(220)の展開を代入して

がysin(ぞ)sin(印){ゴにぶ]d6dz=dnttrsquoSpoundpoundrsquo普(2-21)

がでsin(で)sm(――)COSh(z-zrsquo)dzdzrsquo

=(で)(や)讐ヒリ〔l-(-l)degcoshL〕

〔g-(でj2)リhrsquonot(誓)l〕

(222)

を用いると(217)(りリl)9連立積分方程式はa4bJに対

する次の無限次元の連立一次方程式になるこの方程式を基礎方程式と呼ぷ

J(j)馬(ふ)4-jりI(み)屹(今)b4

+8゛ql(乱喘-Lj暗)=-2り゛H(今)暗 (228)

AuJrsquo^iA)H(j)a4一一4rsquoJ(j)叫(zS)b4

+8N{|Mia^-ildquoj4}=-2りhぢ(ム)心(224)

ただし

_arsquonN-一一一入-2V

(n=12helliphellippound=012helliphellip)

14

(225)

申 lsquo

であるが実際に(223)(224)を解く際に問題となるnは共

振器内でz方向に存在する波数(共振器長Lを半波長λ2でわったもの)に

ほ`ゞ等しいところのみであるから

n三2L2(226)

を(2-25)に用いてy

N三良(227)

となるこれはフレネル数と呼ばれるものである(223)(224)

の右辺のψ4は

福三ふかrJj(ムdivide){7ンりら(り)rdrd(228)

で定義されるものでこれは励振の強度を表わす(228)(224)

の左辺の行列要素KpoundL1MpoundNjは

KjΞぐlipoundi^)jpound(A)ln(c)dic(229)

IpoundヨぐAHpound(A)]rsquo(iA)I(≪)d≪(280)

MpoundEでlH^(l)J^(l)Inm(iC)d≪(281)

Npoundequivでjrsquo吟(j)J(j)I(c)d≪(232)

で定義されるただし

jlΞ(ka)し冑1(238)

であるI(g)はn-mが奇数のときは(222)によりoであり偶数

のときは

InnCiC)Ξ(ka)―

1-(-1)rdquoCOS(g昔)

J(n―m=偶数)

であるファプリペロー共振器ではλ≪Lであるのでnmは非常に大き

い数例えばレーザ発振器では10s~107でありまた(228}(224)

はIn―mln≪1の範囲の項のみで近似よく解き得ることにより(284)

におけるmnはtとおいてさしつかえない(223)(224)の

IS

基礎方程式はpart方向のモード番号ぶrsquoおよぴ十一に関して分離していることに

注目すべきである以下に示すように行列要素Kpound>Lnm>MpoundおよびNpound

はフレネル数Nと(28)で定義されるjnの関数であるしたがって

基礎方程式(223)(224)もパラメータとしてフレネル数N

および周波数の関数であるjaのみを含み共振器長Lおよび鏡の半径aその

ものを直接パラメータとして含まない

(229)~(282)の行列要素の計算は付録21にまわしここ

には最終結果のみを示すこととする

(Z2-4πN

一一m-

で定義されるαがα2≪1

はn―mが偶数のとき

Knm―

Am

1--Anrsquo

jj一心2

(235)

の条件を満たすとき(229)~(282)

以下のようになる

〔{s(ju2)一C(Anrsquo)}-{S(Im)-C(Inf)}〕

〔{s(jめ十c(衣l)ト{S(Am)十c(μ)0

K=〔d[srAnrsquo)十c(jj)}一{srsquo(j2)ニcrsquo(Arsquo)}〕

十ifarsquois(i2)-c(lj)}十{srsquo(lj)十一Crsquo(Inrsquo)}〕

L-=notyKnm

Lnn―1

-2

Mnin=Lnmnキm

Mnn=Lnn十iα2

Nnm=

jl-jjrsquo

n=¥m

n吻m

(2パ86)

(287)

(288)

ぐ289)

(2tO)

(a41)

〔jnl{S(112)-C(jj)}-jj{S(jj)一C(jj)}〕

一匹〔Au{s(Aa)十C(In)}―Am{S(j)十C(ぶ)}〕≒mAm―A(242)

Nnn=〔(z2ぷl{s(pound)十c(え)}-{s(八)-c(池l)トj2{srsquo(4)-crsquo(略)l〕

十i〔(zM{S(1)-C(Irsquon)}十{s(丞)十c(池)}十ぶilsrsquo(irsquon)十(ダ(pound)}〕

(243)16

rsquo や ー

rdquo f

pound

n一mが奇数のときは上記行列要素はすべて0となるここでs(t)c(t)

は(A210)(A211)で定義される関数でありsrsquo(t)crsquo(t)は

それぞれs(t)c(t)のtに関する微分を示すs(t)c(t)は回折問題

にしばしば現れるFresnel積分

S(t)ヨぷsin(ブ)dy(244)

C(t)=ぶCOS(―)dy(245)

と次の関係がある

s(t) キs(ソ勺E(z)

c(t)=ホ=臨りこ)

(246)

(247)

(286)~(243)の行列要素の記号xpound等の肩符jを省略して

K等と書いた理由は付録21に述べたように(z2≪1のときこれらの

行列要素がベッセル関数の次数ぶに依存しないためである

Arsquon<く1の場合には行列要素の対角要素(n=m)は付録22に示す

如くベキ展開可能であるこれらのベキ展開表示は簡略解を求める際に有用で

ある

sect2S基礎方程式の解法およぴ数値結果

本節では前節で得た基礎方程式の特徴を利用した近似解法を行う数値例と

しては鏡面の中心の一部分で平面波である強制励振を考える-これは回転対

称な励振であるからぞ=Oのモードしか励振しない次にとキOのモードを励

振するために源の強度をcospound0(ra)ぞとするここにおける強制励振は

次章の半透過鏡を通しての励振の場合の透過率TがTrarrOの極限になっている

したがって本節の例は透過率の小さい鏡に外部より波を入射させた場合の近

似となる

(1)基礎方程式の近似解法

17

ここに前節の基礎方程式(223)(224)を再掲しその特徴を

述べる

J(j)馬(4)a4-jJ(iAn)UrsquoAAn)h^

+8N{Knm3JolineL-b4}゛-2SjNHI(j)4

j4(j)H(1)aぷ-jtぢ(j)叫(心)b品

+8N{M-3j-Nlb4}゛oline2りNjnH(瓦)lsquoφ゛芯

(n=12helliphellippound=012helliphellip)

(248)

この無限次元の連立方程式は角方向のモード番号poundおよび十一(cossin)

に関して分離しておりそれぞれ別の連立方程式として解けばよいまた上

式はモード間の結合を表わすKnmfLnm>Mmnj^t一がIn―mが奇数のとき

は0であるから1n>mに関して偶数と奇数とに分離して解けばよい

実際にこの連立方程式を解くに際し次の物理的事情を考慮するすなわち

mnは共振器の縦方向にのっている波の数を表わすしかるにファブリ

ぺp-共振器では波の存在形態は両鏡聞の往復運動であると見なせるから

mnが共振器長Lを半波長λ2でわった商2Lλの付近の整数をとる

場合にのみ展開係数abjが大きくなることが容易に類推されるこれは

実際に計算を行って確かめることができるすなわち2Lλの整数部分を

nQと定義する占1このnの前後の数十項のambのみを考慮することにより

共振器入力パワーおよび共振器内部の場の分布が決定される特にフレネル数

NがN≫1のとき入力パワーおよび場の分布の概略値を得るためには>an

bllのみを考慮すればよい

基礎方程式(248)で源分布(rpart)が与えられると(228)

によりψ7が決定しabが求められるこの際パラメータとしてはフレ

ネル数Nと(28)で定義される周波数の関数であるjのみである行

列要素K等はこの両者の関数であるそしてまた心は次の如く書き換えら

基礎の連立方程式(248)はjおよび+-に関しては分離して1柘から今後特に

紛わしい場合を除いてa4b4ず芯をそれぞれabVrsquonmmする

n=noに対して)Auは正で最小の値となる

18rsquo`

lsquo ~

- f

れる

j2E(ka)2-(警)2={(ki)2-(阿2)2ト{(平)2-(阿ダ

gポ1一旦Eぎぎ(n-n)=屈-4π2Nくn―no)

)2さ些yぎ(晋一n)

-n)

(249)

(250)

ただし(249)の近似式では鏡間隔が波長に比べて極端に大きい場合を

想定しIIn―n1n≪1としている実際のレーザ発振器ではnは105~

10゛であって計算においてln一n|は102までで十分収束するから上の

近似は成立する(249)(250)の結果は基礎方程式のパラメ

ータはフレネル数Nと周波数を示す2Lλ-nのみであることを示して

いるそしてこれらのパラメータの物理的意味は次の如くである2Lλが

丁度整数のときは平面波共振(面積が無限大の2枚の鏡間での共振)を意味す

るから2Lλ一nは平面波共振からのずれの周波数であるフレネル数N

とは(aL)(λa)のことであるaLは一方の鏡から他方の鏡を

見込ひ角を表わしλaは半径aの孔に光が入射したときの回折角の程度

を示すパラメータであるフレネル数はその両者の比として定義されており

一方の鏡が他方の鏡より受ける光量を表わすパラメータと考えられるフレネ

ル数の語源は一方の鏡の中心に光源をおいたときの他方の鏡に含まれるフ

レネル帯の数の意味である

(248)の基礎方程式に対して以下のように近似解法を行うK(n

キm)等の非対角行列要素がK等の対角行列要素に比して1次の微小量

と見なせるほど十分小さいことを利用するこれは(27)で表わされる導

波管モードsin(nJTzL)lsquocosとpartrsquoJj(jrsquo1゛3)が開口面で反射される時

に異なるnへのモード変換が小さいということである基礎方程式を次の形

に書き換える6

19

{J(In)HZ(jl)+8NK}a-{jJど(jJI4(ju)+8NLn}b

=-2eNHど(jdeg)ちoline8NΞ{K自3rsquoolineLldquob}

{j4(j)Hj(jll)+8NM-}3-{丞J(4)馬(js)+8NN}bn

゛oline2りN焉馬(jdeg)Vn-8NS{Mdeg゜3deg―Nnmbdeg}

非対角要素は対角要素に比し1次の微小量と見なしてan>bn

an―an十辿)+al)十helliphellip

bn=吻十噌十bS)十helliphellip

yL_y卜丿

(25t)

(252)

の様に0次1次2次helliphellipの微小量による展開を行うとき(251)

の方程式は同じ次数の微小量に対する次の一連の方程式に帰着するrsquo

{J^(ln)H(ln)+8NK}迎oline{几Jj(jdeg)嗚(jdeg)+8NLuml}b9)

゛-2QN馬(臨)仇

(253)

{ムJ()H(j)+81ヽJy}aSL{丞J沁}馬沁)+8やヽiR}虎

゜oline2りNjdegH(41)ψ

{Jj(心)nJAn)+8NKnn}a(≪rsquo^-{J(An)nUAu)+8NLnn]h[)

=-8NΣ{K-ayl}-L一心-0}mヤn

{14(jl)Hj(j)+8NMn}a<rsquo≫-{ぶ4(心)H丿外)+8NN}b()

=-8NΣ{MaSslsquo1}-NbSlsquo1)}

s=123hellipr

(254)

以上によって兇が与えられれぼ(258)をまず解いTCこの結果を(2

54)右辺に代入してs=1の場合を解き次にs=2の場合を解くという

ように逐次近似を上げてゆくことができるなお数値計算の際に心が虚数の

ときはベッセル関数ハンケル関数は変形ベッセル関数となる

(2)励振パワー

単位面積当りの時間平均エネルギー采すなわち電力の流れは

20

sequivRe(9rdquo(nk7゛(゛))(255)

で与えられr2印は複素共範を意味する波動方程式(21)を用いると

S=Re{(七1十)}

=Re{み(|則2-k21912)}=O(256)

となり電力の流れSは保存されることが判る(255)を共振器の内部

の領域Vで積分することにより次式が成立する

PequivとI(ひ詰dy)=とIm(g9訂ds) (257)

これは励振入力であって鏡面(7を通って流入する電力と開口面sより流出

する電力が等しいことを示している(257)右辺のs上の積鼎19)

(220)を用いて表わせば

十乖+I)゛脊I(忌戸4戸と)(258)

となる

以下に周波数と励振パワーの関係を数値例により示す最初に半径ea

の領域内で一定の強さの源分布である励振すなわち平面波による励振を考え

9(rpart)=1

この励振は軸対称であるから

(228)より

二匹

ψjolinej

r≦ea(259)

ぞ=Oのモードのみを生じさせるすなわち

JI(s心)10 (260)

となるただしベッセル関数に関する次の積分を使った

μ゛トJ^(tfz)dz=―Jj+1(心)(2deg61)

22図~25図において横軸には周波数を(250)の申セ示された

2Lλ-nの単位で目盛るしたがって2Lλが1だけ変化すると全く

21

6J3S

iOdNI

a3M0d

トndZ一

FREQUENCY

22図(a)

FREQUENCY

22図(b)

22

- -

S -

58言

2I

hI

httpwwwrsquo

1AV-5

ε0t

05

0I02062poundλ-tu011(

rdquo

江]301

iOdNI

iJkt`

rsquoPrimersquoFREQUpoundiヽKV゛

(c)

22図励振特性z=Oの鏡中心の半径01aの面積内で一様分布した卵こよる励m(a)N=5(b)N=10(c)N=20

同じ図形が繰返される縦軸には入力パワーを示すただし(258)の係

数を除いて()内だけを目盛る

22図にフレネル数Nが51020のときの励振特性を示す1周期

中に含まれる極大の数は次のようにして求められる(250)より判るよ

うに2Lλが1だけ増加する間にjloは2π^Wだけ増加する瓦が0

次のベッセル関数の零点と一致する付近の周波数でパワーは極大となるから

フレネル数Nとといこ励振特性の1周期中に含まれる極大の数は増すo次の

ベッセル関数J(x)のn番目の零点はljいごX=(n-11)πであるから1周

期中に含まれる極大の数nは

2Jr3r』(11-O゛(262)

で与えられるしたがって22図に見られるように極大の数はN=5では

4個N=10では6個N=20では9個である

励振特性の共振点を示す極大を同じ角モードぶに対しては左から順iこ(と

23

CV-20

0pound-OI

0-

0)ie1)ipound2)ldeg゜゜゛゜モードと名付ける((259)の励

振ではぶ=oである)この名称の由来はヽFoxL)が初めてファブリペ

ロー共振器の自由振動モードを解析したときの命名法によるものであるすな

わぢ1番目の極大に相当する自由振動モードをFodegcLiがTE馬一一1モード

と名付けたためであるjなおm番目の極大における共振器内部のz=const

の面内の場の分布は近似的に円筒導波管のTMかモードの軸方向の電界

Ez=J(ρ加1)coiとpart(268)

と同形であるただしりはJj(p)゜oの111番目の根である円筒導波管の゛

-ドの名称はブアプリペロー共振器と比べてmに関して1つずれている

22図の共振点のパワーはフレネル数Nとともに増大するまたその半

値幅より求めたQ値は自由振動の回折損とよく一致するこのように半値巾よ

り回折損を求める方法はファブリペロー共振器の実験で回折損を求めるた

めに採用される22図の励振パワーの計算においてはnに関しては20

項程度で十分収束するNが増大するとともにあるいは共振点の周波数に近

づくとともにn=nの項の励振への寄与が他のnの項の寄与に比べて

より大きくなるために収束するための項数はより少くてすひこの理由は

前者に関しては励振の強さを表わす(260)の中のJ≪(e心)j(nヤ

n)がNとともに振動的に小さくな石からである後者の理由は

Ji(poundム)が大き<なるためである特に励振パワーの計算においてはtn>n

(流くO)の項は表面波であるからこれらの項からの寄与は極めて少い

次に励振源の半径Eaが変化すると励振特性がどのように影響を受けるか

ということを28図に示すここでは計算を簡単にするためにtn=n

の項のみによって励振パワーを求めるn=nの項のみで近似計算を行うのは

次の2つの理由による前述した如く共振点に近い周波数では殆んどパワ

一はn=noの項のみによって定まるまたこの方法は特性曲線の谷の付近

FoxLiはその後の論姿11TEMIs-1モードをTEM-hpoundモでドと名称を変更

しているがここでは一般に使用されている(m-1)モードの名称を採用するな

おFoxILiの使用したTEMは厳密な意味では正しくないがほr平面波4こ近い波が

両鏡間を反射往復するために共振器内部の場は近似的にTEMである

24

411

a -

ふー-=一一一一一一一一

IIrII暑

=o

(λタ

02

rarr para a - - - -

V=20

divideIIiII4I

一一一一一一寸

- 丿 -

helliphellip

寸寸

s―

11

J心ωIO瓦20

ts9

91

1111rsquo11111-i

J-Yrdquo-―――

C‐I

10

0ZLA-n04REQびpoundACY06

εをパラメータとする励振特性

O≦2Lλ-no≦1

0Z0

2a図a

-一一

W - - - - - -

para

八レ

シーブ_二

言-j

jhelliphellipcap

エレリ

ブドjyノレレダダ゛

コolineolineoline

二二

ニ上|

_j」

- - - - -

一 一

---一一一一一一一一

- W I W - -

恥4

30

>iBMA

20

10

IIlsquoこε

l-一一

Hフー--rsquo-rsquo-゜ヤ

1[7χ

N゛2deg

yn

1ヽ1X

ヰandい

jプいχにペ

レノスi

acutersquo

万万

ヅレ

rsquo

ノヤ

jy

rsquo

゛rsquoht

tp

www

゛`--rsquo゛

゛`

ldquorsquo`心o゛昨FREQU咄CTo`1

i)ぽ4

28図bd-I-|-para

εをパラメータとずるy励I振特性

0≦2L<l-no^OJ2

26

02

-l

>3M0d

30

20

10

-一一E=10

ln一一oづy-一一≒0「

helliphelliphellip

クぐニニサ

りχ

92

helliphellip

and

Λト

〉十

χべ

rsquo仁ヽ

一一卜χ丿olineト`ヽ

llsquo

χ

ゝゝ

`ヽis

0 odeg1r2L吹`n0001゛

FgEQUEIcr

23図C eをノリメータとする励振特性

OS2Lλ-no<>0016

ではfn=nの項からの寄与が小さくなって他のnの項の寄与が相対的に大き

くなり近似が悪いが一般に興味のあるのは谷の部分ではなくて共振点

の付近であるフレネル数Nが大きいほどこの近似は良いので28図で

はN=20とするちなみにこの近似方法でN=20のときの(00)モ

ードの共振点では励振パワーの誤差は2~3鴨であるなお28図の励

振特性ではε≧02としたために共振モードの違いによる励振パワーの差

が大きいので縦軸はdb目盛で示す

28図aには全周波数範囲の励振特性を示すこの図では横軸のo~(12

の範囲の共振曲線は鋭くて形が不明確であるので図bにその拡大部分を

示す(00)モードに関しては図cにさらにその拡大部分を示す図a

を見て判ることはe=0ン2および05では非常に励振され難いモードが存在

するごとであるしかしe=10ではすべてのモードが励振されているある

モードが励振される強さは源分布にそのモードの成分がどの程度合まれてい

るかということに大きく依存するこれを数式的に調べるn=nの項のみで

近似しているから(260)を用いて基礎方程式(248)は次式とな

るぐ

〔J(DH(j)+8NK〕a-〔jJ(j)砥(j)+8NL〕b

=-4ylNH|(j)JI(dl)

rsquoj二

〔AJo(A)H(j)+8NM〕a-〔j2J(j)H(j)+8NN〕b

=-

b=

AHUA)hCeA)

J(ey4)r1H(1){J(1)H(j)+8NK}

28

(264)

(265)

啼-

4reN

- j

ただし≫3n>bniK-nmLnn≫rdquolnn>Nnnにおいて脚符はいn=nであるので

簡単化のため0と記した特にjに関してはこれを1と略記した(2

64)を解いて

rdquo11

よぢFhieA)〔ARrsquoo(A)[AJo(A)liUA)+Slヽ

L}

一H(j){JJ(1)H(j)+8NN}〕

4JreN

-jj

軸rsquo

-H(iA){AJ(1)H(1)+8NM}〕J

となるただしjは(264)の左辺の係数のつくる行列式である

jΞ(8N)2(KNo-LM)+8N{J(1)H(1)N

-jJo(1)H(j)L-jJ(i)Hrsquoo(i〉M十j2J(j)H(j)K}

(2-66)

jは1のしたがって周波数の関数であるjの1依存性に関しては次節で詳

説するこのjの極小点が共振点になるしかし(265)の分子に

J(d)を含んでいるためにJI(d)の零点がjの極小点の近くになった場合

この共振点は表われないことになるjを極小にするjはほyJ(j)の零点

付近にあるのでe=10のときは共振点が消えることはなくすべてのモー

ドが励振される走査型干渉ゴを使ってこのような平面波によって(00)

モードを励振して(01)モードの励振を押えるときには例えば次のよ

うにすればよいJの2番目の零点が552Jiの1番目の零点が383であ

るからe=383552=069とすればよい

28図cでは励振半径saの増大とともに(00)モードめパワーは

大きくなりかつ共振曲線は頂点に対して左右非対称であるすなわち2L

λの増加とともに急激に立上り頂点を過ぎて緩かに下がるこの左右非対

称性は(266)のjの振舞によって大体定まるのであるがさらに

(2lsquo65)の分子のJI(d)がこれに影響を与え励振半径saの違いによ

つて共振曲線の形に微妙な差を生じさせる

24図にSchdarri認の実験結果との比較を示すScheibeの実験は両平面

鏡の中心R孔をあけて同軸線で結合し一方より励振して他方で検波したもの

であるパラメータは波長λ=32cm鏡の半径a=945cm鏡間距離L

=303(sフレネル数N=94であって波長を変化させて励振曲線を得た

ものである々4図に示すようにこれを22図のN=10の(00)

モードの曲線とその頂点を合せて重ねると大体一致している

走査型干渉計はファプジペロー共振器の一方の鏡を軸方向に走査させて半透過鏡

を通して入射したμ-ザ洸蘇に対する共振点を探すようにしたものである

Z9

相対入力

db

-5

-10

0005

ラソacute|

9384yy

98848

001

93850

0015

Scheibeの実験

9885293854

002

abcd

24図励振特性Scheibeの実験との比較

(00)モードの共振周波数付近

00252Ll-no

以上の2228図のグラフでは平面波による励振を取扱ったから

と=oのモードしか励振できなかった次にと≒oのモードを励振するために

角度方向に分布をもっすこ次の励振源を考える

りIrsquopart)゜Cjrsquocos1part(1)ら10≦r^ea (267)

ここ7Cjを比較に便宜なようにすべてのぞに関して励振叩の強さが一定と

なるように定めるすなわちぞ=oを基準にとづて

darr

=Q

と定める(2

T匹了εと

28)

eI

ぞ=0

ぞ叫0

の火jはりrsquo6rsquo1)を使って

30

(268)

larr

卜 心

_゛へ百i7こFTilsquoeJ≪L(eAn)

嶮-An(269)

となるこれを基礎方程式に入れて解くここではpound=12の場合にn

=nの一項のみで近似した結果を25図に示す比較のためと=oの場合も

描く図aはe=02図bはe=10である各頂点に対応するモード番号

を図申に(とm)で記すグラフより分ることはεが小さいとぶに関して

高次のモードは励振され芦いことであるこれは(269)のJ糾1(sj)の

ためである特にsを非常に小さくすると殆んどぞ=oのモードしか励振さ

れない走査型干渉計で径の小さい絞りを入れて高次モードを消去するのは

この理由による25図では横軸をo~02の範囲内で示したがpound=1

2のモードをO~1の範囲で示せば頂点の位置は異なるが23図aのグ

ラフと類似のものが得られる

(3)共振器内部の場の分布

源分布i(rpart)が与えられるとj基礎方程式(248)を解いて4

b4を得ることができるすなわち((゜19)(2deg20)により境

界面S上の9および即partnが知られたことになるこれを(26)(2

14)に用いれば共振器内外部の場の分布が決定できるここでは(2

6)により共振器内部の場を求めるその結果として次式を得る

9rsquoi(rpartz)=蚕ふs戸siロ(警){7ンリ

times〔H(jそ)ふがWを(ふづ){7ンrdquo図(6りrrsquodrsquoび

い十万(ふこ)ふぐが馬(jご){こが阪(rrsquoかrsquodrrsquodpartrsquo

゛1Jf(jそ){馬(jl)a4-AnUrsquoJA)bJ}〕(270)

〔〕内の第12項は源分布により直接作られた場であり第1項ぱ観測点

(rpart)の内側(rrsquo<r)の源分布による寄与で第2項は外側(rrsquo>r)

のそれによるものである第8項は開口面Sにより反射されてできた場である

31

6J

to

J必

2part

`Sl

=-J-ミnot一一一一一一一

00)りN=20|

-一一-トQ

(0)

ザーご1

t--~=---111rsquolsquo2χiト1

--hellipトよー---一一万4helliphelliphellipト一二-一一χ1{02)sup1

j_lf

り0)

(ヅ(φ3)U3)

`ノノandand

1メ(2)iノ頒ン

ハへ斗

ノレoline卜玉

ダrsquo

犬柚バレ`コり゛十

ニ副上ang一上_____上_____lsquoレ

|べ

トuarr

゛ヽ一一ノダ|

ヤ|

1しzに

Q0050FREQUENCY015

-a=FIJlaゝr25図a`回転非対称の励振源分布による励振特性

1i

e=02

part2 2LA一良025

6j

50

40

KSI

30

20

((`ヽ0)

(AC)

II

rdquo - =

jl

(20)

II

11

1111

(0り

sect

II

II

II

1j

()

oOS

Λ

ul)

pound

一一

四rdquo

20

一 -

(2)

ダpt

1= part

ク」

(2

2)

acutelsquo`ゝゝ

rsquo

χ

χ

(Qヽ3j)

- larr

W - Φ

rsquo

χχχχ

(ヽ3j)

a22pound八-a2S

nablaχPrimersquo

0FREQUENCY0

25図b回転非対称の励振源分布による励侭持性e=10

一 一 - 一 一 一 一

(Q2)戸

ここでは(259)の平面波による励振を考える鏡の中央部の半径6a

の円内に一様に分布した源の場合である当然このときはと=Oのモードし

か励振されないこのとき(270)の鏡面上の積分は実行でき内部の場

の分布は次のように書ける

ゆに)=ににに謡ヤorsquo2)r≦ea

Ea≦r≦a(271)

ただし

u1(rz)=yt

〔H(ム)a十1H(ム)b〕J(烏寺)sin(丑芒)(272)

i(rz)゜i292゛多シよOI(jそ)Jぷそ)一割jそ)Joりぞ))

Xsin(―)゜ニー4゛λsi回警)(278)

uj(rz)=i22N弓えHI(d)J仇ミT)sin(べ三)(274)

U4(rz)=i2π2NEpoundJ(e4n)Ho(ln―)sin(――-)(275)

である(278)のu2の変形には次のLommelの公式を使った

J(j)H(j)-Jン(j)Hz(1)゛皆(2-76)

(278)~(275)のUU3Uは源分布によって直接に励振さ

れた波を表している2-゛OのときI`≦s3において9lsquo<p=lになること

は(26)の第1項の積分におけるグリーン関数の特異性によって保証さ

れているこのことは(271)では次のようにして判Lる(273)

においてnに対する近似を行わずに(225)によってNをnについての

和の中に戻しnについて1からoまでの和をとれば0くz<2Lにおける

フーリエ展開を逆に使って

92(「rsquo2」=22

=(ぴ

ー(nそy-(11a)2

sin(

34

nπZヱ)一

sink(L-z)-

sinkL(277)

larr

08IO

鏡面上における場の分布

35

一嘩

となる2゛0では成立しないがz->0とすれば11z-゛9゜1となることが

わかるその他のUl>U3U4はZrarroでoを与える

次に鏡面上での場の分布を求めるz=0Lの鏡面上では境界条件より9

こOであるので実際の計算は鏡面より14波長離れた位置での場の分布を

求めるノこれは鏡面上での699zに比例する以後簡単化のためこれら

を鏡面上での場の分布と呼ぶことにするln一noln≪1の範囲のnで

場の分布の級数計算は十分よく収束するからz=0Lの鏡面上での場の分

布はそれぞれ十

sin(-j-)副(ソlrrsquoごyl (278)

とおいたものを用いているz=0とLの面上で場の分布が異なるのは励振

がz軸に関して非対称に行われているためである

フレネル数N=51020に対して電子計算機KDCnで数値計算し

た共振点およびその付近の周波数におけるz=OおよびLの鏡而上の場の分

布を振幅と位相の形で26図a~mに示す実線はz=0点線はz=Lの

面上におけるー

分布である

IIFII

3SV工a

一hellip一【】niコdWV

=|

iiI

02

26図a

04 石

pound=01

rdquo゛`゛rsquo゛孕To+00119

゛N

rsquoZdegヽ

olineolineolineolinez=L心

∽f

-か4^k^^Kv4f

Odeg

st

y rdquo

13SV工d

42

一hellip一()niiidwv

`2石

T =7o十00146

Q20406

26図C鏡面上における場の分布

08ra10

――

]のく工a一

64

]()コトーJdWV

0810

26図b鏡面上における場の分布

uarr _k

-Z=O`N

z=i

ぺ`゛rsquolsquorsquo゛゛K

ホス「11

十〇10132

`χ

-Z=O

゛Q゛Q

olineolineolineolinezdegLぐ゛

O0204Q608rえ1(

50deg

20deg

〆〆〆

90deg-`rsquo゛`rsquo゜

5びヽ-rsquo

≫≫rdquo―〆゛=

20degrdquo

A=10

30deg=01

心-

3SVHd

一()DトコdlNV

Z-0

一一一一一一-Z=L

02 04

N=

06

10

0810

26図e鏡面トにおける場の分布

3SVHd

42一

hellip一aniiidi^v

今=十〇0159

02 04 06 o政LO

26図d鏡面上における場の分布

≪supe rsquoヽ゛`ブヽrdquo

コ2j

1SdegFIj

I5tf

11

12f

11

9《frdquo270

1ノ1

60acute゛`ヾ

し~ゝ一ヘノ

30゛rsquoacute゛

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l80rsquoi

15δへrsquoPrime`ヽ一ヘヘーノ

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120

90

60

30V=IO

t=oin

6j

一一一`4工d

3aniコ`Σく

Z=0

0今

V=io

pound=o1

^=+008O

06 08Ia10

3SV工d

42

hellip一Dniiidwv

Z=0

04

A=|

ε=01

06 08IO

一一一一Z=L

o卜十立

26図f鏡面上における場の分布

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02

26図g鏡面上における場の分布

rdquo゛二へ゛olineacuteゝき

PrimePrimersquo`゛`ゝゝゝヾヽ

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ヽヽ-ヽ`へ

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yrdquo〆rsquo゛oline゛`-べ

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0608ra10

26図i鏡面上における場の分布

3SV工d

3aniコdWV

Z=0

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26図h鏡面上における場の分布

z=L与二乱

゛rdquo゛゛

χ_

ゝ~~χ∽

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+0006

--一一近姐式

180deg1f1

150

yy71

12(

トuarrZノ

ダノZ油

90deg゛ヽノPrime

270deg゛ノ

450

1Zrsquoj゛ヽノ

6(アz

ユ|「U

11

50deg

2(ydeg

斗d

]`4エ`

3anindwv

Z=

一一--一一-z=L

02 04

A=20

pound=01

o石 oaIa10

216図k鏡面上における場の分布

]いくエー

OCOU>^Cii3

aniコ`Σく

Zrsquo=

04

06

一 01

OBra>o

02

26図丿鏡面上における場の分布

olineolineoline

6べ

そニr゜十〇lsquo088

4rsquo゛

ルク

-----Z乙2ム゛い゛kて1゜十〇036

Kタχ

OU

50deg

270

ノよ

ワー

capノ

801

501

20deg

90rdquorsquo゛2T0-らrsquo2lsquo

^`

60

301

μ=2ひ

ぴ1

hellip一svエd

吽2

一一一()コにLHdnv

Z=0

Z=L

04

A=5

pound=01

警三9十〇0254

06 08ld10

ω14エ`

6420

](一コトコdm

Z=O

Z=pound

a4

A=20

pound=0|

登=7十〇164

06 08tn10

- 一 一 一 一

02

26図m鏡面上における場の分布

-一一一一

Q2

26図ど鏡面上にねナる場の分布

-ヘー

χ

ゝき

へWミ

ゝへ∽--=~~ゝ

4ゝゝ

へ~~-ミーぺ

ゝχ

50゛-

20rsquoぶ

~へ∽~jlsquo

9drsquolsquorsquo

6drsquo

A=5

180jl

sorsquo1

20

川|

1ノ

90270deg45゛630deg

ダ`ノJj17〆

60yl

llrsquo

涛1111

(1し1il

励振半径はすべてε=0-1であるo26図a~hはrsquoN=10の場合を周波

図bimの(00)モニ

ドのリップルは小倉吉田池r

およびFox

L)の自由振動モードのそれらとよく似た形であるリップルがNに特有な理

由は先述した如くNが一方の鏡の中心に光源をおいたときの他方の鏡に含

まれるフレネル帯の数であることによるしたがってこのリップルはNの増加

とともに細かくなるz=oとLの鏡面上の場の分布の差はn-n=奇数の

nの項の影響であるNが大きいほど両者の差は小さい励振源を含むz=0

の面での場の分布のnに関する収束は比較的に悪いが励振源のないz=Lの

面でのそれは前者に比べてよい26図のグラフから判るように共振点で

はすべて鏡の中心における位相はほy90degであるこれはz=Lの鏡からの

反射波と励振波が同位相で強めあっていることを示しているz=oの面上の

42

rdquo

振幅分布においてr≦Saの鏡中心でおよそ1だけ盛り上った形は源分布に

よるものであるすなわち(273)のU2(274)のUsによる寄与で

ある共振点付近以外の周波数における場の分布は全体の振幅は小さく大

きな振動は殆んどなく小さいリップルの連続という形である重要でないと

考えられるので図示しない

角モード番号ぞがOでない場合すなわち回転対称でない分布をもった励振

の場合の場の分布を考える分布の詳しい形は求めないが参考までに(2

67)の源分布による励振の共振周波数における振幅分布の概略形を示

す27図aはpound=lbはぞ=2の場合であるこれらの図は(270)

の〔〕内最後の項中のn=noのみをとり出して得たものであるしたがって

ベッセル関数の形を適当に切ったものであるこれらがほ判

を示すことはpound=oのときの26図iでの鎖線と実線点線との比較で

明らかである

1aanxiuwv

0 02 04 06 08

27図a共振周波数における振幅分布の概略図

ど=1

43

10

-一一--一一一一(10)

一一一一(11)

`ang

ノoline゛`

aanxiidwv

0 02 04 06 081j)≒

27図b共振周波数における振幅分布の概略図

と=2

sect24簡略解

入力パワーと周波数の関係を示す励振特性において普通重要なのは共振

の位置大きさ半値幅等共振点付近の様子である前節において励振特性

は共振点付近でn=noの項のみで近似よく解析できることを述べた本節では

さらにこれを検討し共振点付近での振舞を簡単な式の形に導くこの簡略解

はフレネル数が大きくなるとともに近似がよくなる

n=noの項のみで近似するから基礎方程式(248)よりnの項のみを

とり出した

〔Jj(j)Hj(j)+8NK〕3-〔jJj(j)H(j)+8NL〕b

゛-2QNH(j)仇

〔jJ(j)Hz(j)+8NM〕3一〔j2J(j)H(j)+8NN〕

゛-2QNjH(j)や

より出発しその解

44

り心j(279)

--一一一一(21)

戸入yダ

rsquo

and

and

a゜2々Nlsquoφ(jH(j){jJZ(j)H(j)+8NL}

-Hf(j){j24(j)叫(j)+8NN}〕j

b゜2りN呪〔j叫(j){Jf(j)Hバ1)+8NK}

-nAA){AJrsquo(A)H(I)+8NM}〕j

(280)

を簡単化してゆくただしjは(279)の左辺の係数のつくる行列式

j゛(8N)2(Kdeg゜Ndeg゜olineLodegMdeg゜)+8N{を(j)Hj(j)Ndego

olinejJ(1)H^(1)Ldeg゜olinejJj(j)Hン(A)Modeg十j2Jン(j)叫(A)Kdeg゜}(2lsquo81)

である前節の(264)~(266)は上式の特殊な場合すなわち平

面波励振によってぶ=oのモードのみを取扱ったものであるなお上式でも前

節と同じ略記号を用いているすなわち心では脚符noを省略してこれをjと

記し他の記号では脚符nを単にOと記す方程式の根abの周波数依存性

したがってj依存性に関してもっとも支配的なのは(281)で与えられ

る分母のjである以下jの1依存性を調べるそのために(281)の

右辺に含まれる行列要素KooILhMNを(A228)~(A231)

のベキ展開を用いて書直すここでの仮定はぱり2≪1であるαは(2

35)より(zz=11πNしたがってフレネル数Nを10とすればポ≪100

となるからベッセル関数の零点より判断して(00)(10)

(20)(01)(11)モードの共振点付近を解析できるNが

大きくなると近似がよくなるのは上記の(Zり2≪1の条件を満たすとともに

n=noの項のみによる近似もよくなるためである(281)のjをjと(Z

で表示すると次式となる

j゛(まi)〔(ふ`1`公)゛4lsquoびlニ

(1十i)(pound3pound(j)町(j)〕(282)

上記の変形の際円筒関数に関する(276)のLommelの公式を使った

ここで円筒関数の次の漸近形

Jj(1)~

Hj(j)~ ズ

COS(A―β)

i(A-j3)

45

(283)

(284)

ただし

y=

β 一

(x-CI-

π

〔e≪2(l-β)+1〕

46

(285)

(286)

(287)

(2188)

(289)

(290)

(291)

f ≒

2ぞ+1

が円筒関数の変数がかなり小さいときでも概形を表示することを利用すると

(282)は

J=Ci十C

となるただしc

(1十i)-

21

C2は次式で与えられる実数である

cl=(ま7)(ふ十余)(zrsquo

crsquo゛(み)八二ldquo

Jの実数部をx虚数部をyとおくと(286)より

x二CI十昌〔COS2(zl一β)+1-sin2(j-β)lsquo〕

良一〔COS2(A―β)+1十sin2(1-β)〕

となるここでjの関数としてのxyの変化を考える上式中の三角関数の

部分はjとともに急激に変化ずるがVaの変化は緩かであるので上二式

より三角関数の部分のみを消去してj=x十iyの軌跡を求める(289)

(290)より

-21

)2十(y一昔)2=(j≒)2

を得る上式で分母のjが一定ならば1Xyは円を表わすjを考慮すると

jの増加とともに次第に半径が小さくなってゆく渦巻型であるN=20と

=oの場合に(289)(290)を計算して複素平面上に描いたの

が28図である28図には(281)により正確に計算したjも点線

で書き加えた両曲線の比較より(286)の近似のよいことがわかる図

申に記入した数字はjの値である

s 9

28図N=20と=oのときのの軌跡

曲線中に記入した数字はjの値

とこで共振点を与えるIJllequivx2十y2の極小値とその付近でのj依存性を

調べる1jは極小値の付近でほy一定と見なすα≪1であるからCI≪

C2であるG=oであれば(291)は中心が(C22ふCz21)で

原点を通る円である(291)はこの円を微小距離CIだけ右へ平行移動し

47`

i40

1--<-rsquordquordquordquoヽ

1`ヽヽQ

1`

20χ

χ

5Q

χト

χ1

心χ1

oヽ60ダ

301

゛4iぺ~~~~~~~-~~~

29図=x十lyの軌跡

C(Q十公j7)

たものであるから(29図)原点から円上への最短距離(x2十y2)iは

近似的に原点から円の中心までの距離と円の半径との差で与えられる

(`2十yl)゜u=

(C十公)2十(公)1olineJTj≒ildquo三jMr(292)

次にx2十yrsquoの極小値の付近でのjに対する依存性を考える29図におい

てpart≪1r≪Rとすると

x2十y2=r2十(r十R)2-2r(r十R)cospart竺R2十r2part2(298)

となるここで

R=CiTI(294)

r=02sYA(295)

であるまた三角関数消去の過程より分るように

十part゜2(ぶolinej)(296)

であるただし心は共振点を示すもので

ji=jjmoline瓦心m(297)

48

ダジrsquo1

づブ几|

χ1

|l

7=序1

で与えられるQApoundmはpound次のベッセル関数のm+1番目の零点であり最後の

項はCIヤOであるための補正である(297)の導出は次のようにする

Nが無限大を意味するCI=oのときx2十yrsquoが極小になるのはふ=心のと

きであるこれは円の中心と原点を結ぶ直線の傾斜角がπ4であることに対

応しているCIヤOのときは29図のように円が右へCIだけ平行移動して

いるから円の中心と原点を結ぶ直線の傾斜角は7S4-CijCとなるし

たがってx2十y2を極小にするjは(297)で与えられる

(294)~(296)により(293)は次のよう叱なる

12Ξx2十y2=寧十椎(1-か)2

=(づS)2〔{(ふ十八)permillsquo十昌(zl-j)rsquo〕(298)

次に(280)のao>boの訓り対する依存性を調べる(277)の

Lommelの式および(A228)~(A281)の行列要素のベキ展開

を使うとaboは次式となる

ao竺jLZかv万二1十i)HバA)A`

(299)

bdeg竺}29yHj(j)j

したがって開口面より幅射されるパワーは次式で表わされる

P=牛I(脂= 長手ド鵠器絆よ

エ二TとjpoundpoundAリ2(2100)32πk叫2π(ム+1yj2α2十〔j一小y〕

最後の変形の際ハンケル関数には(284)の漸近形を用いた叱は例

えば(269)のように冽こ対して緩かに変化する関数であるここで

(28)のjの定義式によりjを周波数に書き換える

425(ka)2T(勺斗)2(2リ01)

49

1rに対する共振周波数nを次式で定義する

(2102)

niはnaと異なり整数でないことR注意する(2101)(2102)を辺

々相減じてA-At|ふ≪1の条件を使うと

j一山=Ejふ(苧-n)ぐ2103)

となるこれを(2100)に用いてjの緩かに変化する部分をjと書くと

励振入力は

aQSO4

四k

eaccA|寫1rsquo

{ソミシpound十divide}ぬ群十(苧-02(2lsquo104)

210図a簡略式で求めた励振特性

(00)モード

so

2硲―no

゛-39times10

ヂ ldquo

rdquo

一`1N=20(00)モード

pound=01丿ノ

`Q

not基礎方程式

oline

olineolineこ簡略式

)十_rsquo__

asAVOd

db

10

30 34 38 42times10oline2

2り-n

210図b簡略式で求めた励振特性(01)モード

となり簡単な形で書き表せた上式は周波数2Lλに対してLorentz型の

共振であるこれはピークに対して左右対称の共振である(2104)の近

似式と基礎方程式より直接に計算した正確な結果を210図で比較する図

aは(00)bは(01)モードの共振周波数付近である点線が(2

104)の近似計算であり実線が基礎方程式においてnに関して12項用い

て計算したものである近似式は共振点付近でよく成立していることがわかる

図示していないが(2100)を用いれば(2104)より近似はよい

(2100)はjの緩かな変化をも考慮しているために左右非対称の共振を

示し210図の点線よりさらに実線に近くなる

(2104)より共振の半値幅jnを求めると

jn=2ミ「(長十手)αり1

SI

(2105)

(01)モード

一一一一

χχ

Λχ

-一一基礎方程式

一一一簡略式

であるこれよりQ値を求めることができるファブリペロー共振器の自由

振動の解析では損失を表わすパラメータとしてonetransitlossすなわ

ち鏡間距離Lだけ進ひときの損失の割合partdを用いているQ値とpartdの関係は

Qの定義より次式となる

QΞπnono

=-=-partdJn

(2106)

(2108)

ヰ b

rdquo

一ト

したがって(2105)よりonetrasitlossは次のようになる

δddeg2yTi(jE十〇α3ポ(2107)

これは文献43)で求めた自由振動の結果と一致しているなお(297)

の第2項はNが有限のために生じる共振周波数の偏移を示す項であるが

この結果も文献48)と一致している

sect25増幅およぴ減衰

本章の励振理論は共振器内部と外部の媒質が異なっていても適用できるま

た媒質が複素誘電率をもっていてもよいここではレーザ増幅器をモデルとし

てとりあげる共振器内部の媒質の誘電率に虚数部を考慮することにより増

幅(または減衰)のある場合の励振特性を得るこのとき共振器外部の媒質の

波数はk(実数)であるとするしたがってsect22と同様外部の場を記述

する(214)では(212)のグリーン関数H(l|rrsquo)をそのまま

使用することができる内部の媒質中での波数kiの実数部は外部と同じkとし

虚数部のみを次のように付加する

ki=k-iJk

jk>0のとき増幅を意味する内部の場を記述する(26)は使えるが

この式申に使われている(27)で定義されるグリーン関数G(pIrrsquo)

中の瓦は次式で定義される几におきかえねばならない

以E(kia)2-(そpound)2(2109)

sect22の場合と同様に共振器内外部の場を境界面S上でなめらかに接続

`52

すると(223)(224)に代る基礎方程式は

J(几)町(几)a4-jj(rn)H^(几)b4

+8N蚕{K-aJ-L皿bj}゜-2SpoundNH衣几)暗

fnJ(几)Hj(几)3ぶoline以Jン(几)H(r)b4

(2UO)

+8N{M-aJ-N-bJ}=-2り`irH(r)ψ4(2Ill)

(n=l2helliphellipぞら012helliphellip)

となるただしKLMNは(236)~(248)で与えら

れるもので几1ではなくて(28)で定義されるふnmの関数である

また寫jFは(228)でjを几におきかえたものであるすなわち

ψrsquoぷ=ふぐでJ(几今{7ンpart}rsquoPXrd)Tdrdpart(2112)

簡単に励振特性を得るために>n=noのみで近似するこのときjkk<K1

の範囲をとりあげるから(250)と同様にして

呪g4fN(苧-n-i八戸)(2113)

と近似できるjkLはonetransitの増巾率を表わす回折損失より大き

なjkLを与えると発振領域に入るのでその領域での解析は無意味となる発振

の解析を行うには非線型性を考慮せねばならない本節ではjkLは十分小

さくて線型性の保たれる範囲内にあるものとする

次に数値例を示す(2112)で強制励振源をS(rpart)=1とする几

は複素数であるが(2112)は積分できて(260)で1を几におき

かえたものとなる(2113)の虚数部jkLπをパラメータとして

2Lλ-nをoから1まで変化させる211図aIbcにはN=10

でJkLπ=00020-0001-0002のときにそれぞれ(0

0)(01)(02)モードの共振点付近の励振特性を示す予想さ

れるように増巾のときはピークは高く半値巾は小さくなり減衰ではこの

逆となっているjkLの違いによる共振周波数の差は殆んどないまた高次

のモードになるほど励振特性のjkLによる差は小さい図は省略したが

53

共振点付近以外ではこの程度のjkLの値では殆んど無媒質のときと差のな

い曲線を示す

乱30

叱]三乱

20

0りOS

一 一

-000シyヽ

yy

ノレ

- ~

54

00|<f

(00)l斗

2L

一入 引XO

へχ

OolJ

hArr

一一一一-oC01

- 一 一 一 一

o010

211図a増幅減衰のある場合の励振特性

(00)モードhelliphellip

rsquolsquo--m-一一-一一一丁-

淘芋rsquoへμ=1

゛へ

rsquoノ- 一 一 一 一 darr 一 一 一 一 - - - -

_ _ _ _ _ _ _ _ ¥ 」 _

10

poundm一タQm一

10

00t 00g

い卜2Lソ父-no

211図b増幅減衰のある場合の励振特性

(01)モード

55

00

notnot-not

ノヘトヅ

レ(oj)t十]

トソニ沁

ノダ`ぐへ

j沁

z蛤L`QN

゛マ

一一-一一一一OOOZ

-0

一一一一一一一一一一一-OooI

一一一一一一-000Z

」」_____

db

pound]ま〇一

-10

014 0162L5c`no020022

211図c増幅減衰のある場合の励振特性

(02)モード

56

Nrsquo=lo

angご(02)t-い

N兄

-1

-QOOZ-

-0

一一一一一一-OooZレ

ユ_エー-

第3章 半透過鏡を通しての励振

sect31序

多くの人々によって現在までに行われてきたファブリペロー共振器の解析

はほとんどすべてが2枚の完全反射鏡より構成される共振器のみに関してで

あって外部との結合は論じられていないしかし実用される共振器は必ず外

部との結合を有する結合の方法としては反射鏡の中心付近にあけられた結

合孔によるものあるいはミリ波以上の波長に対しては反射鏡に孔をあけて導

波管を接続する方法等もあるがもっともよく用いられるのは微小透過率を有

する反射鏡を通して行う方法である片方あるいは両方の半透過鏡を通して

共振器内部で発振しているレーザ光を外部にとり出したりあるいは外部から

電磁波を入射させて内部で共振または増巾を行わせている

本章では一枚の完全反射鏡と一枚の半透過鏡より構成されるファブリペ

ロー共振器内へ半透過鏡を通して外部より平面波を入射させて共振器を励振

するモデルをとりあげる入射平面波の周波数(または共振器の鏡間隔)の変

化に対する共振状態の変化を共振器開口面からの帽射パワーおよび共振器内

部の場の分布の変化としてとりあげる解析は第2章の理論を発展させた形と

して行うsect32では全空間を共振器の鏡面および開口面を境界として

8つの領域に分けるすなわち第2章で考慮した共振器内外部の両領域以

外に入射波の存在する領域を付加する次に鏡の透過率が小さいとして

鏡面における場を透過率のベキに展開してこれを第2章で用いた鏡面上での

強制励振源の代りに用いるこのことより第2章の理論は透過率の小さい極

限の場合であることが判るsect33ではsect32で用いた半透過鏡とし

ての誘電体鏡上における場の境界条件を証明するsect34では入射波とし

て鏡に傾斜して入射する平面波をとりあげて幅射パワーおよび場の分布の計

算方法を示すsect85では自由振動を解析するすなわち入射波の存在

しない無励振問題における複素周波数の解を求めるこの解の虚数部より求め

たonetransit当りの損失は回折損失プラス透過率の半分という予期され

る結果であるsect867では平面波の垂直入射並びに微小傾斜入射の場合に

S7

ついて電子計算機を使って求めた幅射パワーおよび場の分布の数値例を示す

半透過鏡を有する共振器の理論解析はsect21でふれたKoppelmannの

簡単なぬ以外には他には行われていないしかし実験的には上記のモデル

とよく似た方法がしばしば行われでぃる例えばKo訟訟忿Westermann

jl諮1)にょって行われているミリ波を便ったファブリペロー共振器の研究

では透過鏡を通して励振することにより共振周波数回折損失場の分布

を求めているこの他にもミリ波用の高Qの共振器を得る目的あるいはビ

ーム導波系の基礎実験あるいは周波数誘電率の測定等のためにマイクロ

波から可視光にいたるまでの種々の波長の電磁波を使って本章の理論と関連

した半透過鏡をもつファブリペロー共振器の実験がなされているこれら

種々の実験の内容に関しては付録11に示したこの他にレーザの発振

モードを調べろために用いられている走査型干渉計も本章の理論の実験化と考

えられる

sect32基礎方程式

平行円板型ファブリペロー共振器の透過鏡を通して外部より波を入射さ

せて励振する問題をスカラー波の境界値問題として取扱う6-座標系としては

円筒座標系を用いる第8゛1図に示すように共振器の軸をz軸としz=L

に完全反射鏡がありz=0にパワー透過率がTである鏡7があるものとする

鏡の半径はともにaとする共振器の内外部はともに損失のない同じ媒質で

満だされているものとする第2章と同様に共振器側面r干aand(O≦z≦L)

Z-0

- 一一-一一一一一一一一

z=L

81図ファブリペロー共振器

58

一 一 一 一 一 一

千-uarrレ

に仮想的な境界面Sを考えるこれにより共振器を内外部に分けて共振器

内部の空間を領域1とし外部を領域IIとする本章では境界面S以外に透

過鏡(7を通して共振器内外部が結合しているそのために入射波の存在

する透過鏡の外側すなわちzくoの空間を領域llとする領域Iとlの間に

は明瞭な境界面を設けないこととするこれは共振器の寸法が入射波の波長

λに比べて十分大きいとして共振器から領域IおよびIへ幅射した波釦

結合を無視したためである

ヘルムホルツ波動方程式

V(r)十k29(r)=o(31)

の解を求める境界条件は完全反射鏡上では

9rsquo(irsquo)=0z=Lの鏡面上(32)

である透過鏡(yの境界条件はパワー透過率TをT≪1として次式で与えられ

olinerpart9i(rpart)

9(rpart)=一価

<Pi(rpart)=仁

partZ

part9(rpart)

-partZ

(33)

(34)

ただし永は波数であ名脚符eおよびiはそれぞれ鏡(yの外側および内側の

面上を示す(33)(34)の証明は次節で行う

次に各領域の場を適当なグリーン関数を反って記述する領域Inの場を

第2章とまったく同じ形で与えるすなわち領域Iでは(26)で与えられ

9(j)ヨーぶpartGCs-lprsquo)

-IpartnPrime

97(rrsquo)d71

+4〔G(rlrrsquo)ざムワ=恒回斗permil(srdquo)〕dSrsquo(35タ

ただしjnrsquoはご81図に示されている境界面および鏡面への垂線である

積分変数の屏lこ()のついている場合は()のついている変数に関して積分する

ことを意味する後に現れる(りに関しても同様の取扱いを意味する

59

グリーン関数G(rlrrsquo)は次の境界条件

G(p|rrsquo)=Ofまたは1rsquoが両鏡の内側の面上の点のとき(86)

を満たすもので円筒座標表示では(27)で与えられる領域皿では場

は(214)で与えられる

9(r)=べ〔H(r|irsquo)勺り一悒応L (87)

ただしH(g|rりは自由空間のグリーン関数であって円筒座標表示では

(212)で与えられる

領域llでは場は近似的に次式で与えられる

(r)=s(「」十ぶμ1が」poundpermil(が)darsquo (88)

ただし≪(<)は鏡gyが完全反射鏡であった場合に入射波とそれによる反

射波とでつくる定在波を意味するしたがって刄(f)は次の境界条件を満たす

〔9rsquoo(rdquorsquo)〕=0 (89タ

グリーン関数K(|rrsquo)は次の境界条件

KCp|rrsquo)=OrまたはIrsquoが鏡(yの外側の面上の点のとき(810)

と無限遠における幅射条件を満たすものであるこのような条件を満たす

KCrIrOは(212)で与えられる自由空間のグリーン関数H(rlrrsquo)をも

ととして鏡像の原理により次の形で与えられる

K(p|rり=H(rpartzlrrsquo6rsquozO-n(Tezrrsquopartな-z)

ことlりrsquo0TjWrsquoバλΓ)与(λ1ldquo)cosj(partolinepartrsquo)

べcxp(ikこ7lz-zrsquo|)-exp(iyiこlz十zず))叫犬(311)

第2章と同様の過程をたどって境界面S上で場をなめらかにつなぐすな

わちS上で領域Iと皿の場とその法線微係数を等しいとおいてS上におけ

る未知関数9およびりpartnに関する連立積分方程式を得暴次叫境界面S

簡単化のため記号の表示としてはrsquo鏡1の厚さを無視して鏡1の内面も外面もとも

lsquoにz=0とするしかし次節で示すように実際には鏡は厚さをもつとして取扱りてい

60

上における未知関数9とpart9partnを次のように展開する

(゛(゛)λyJplusmnbか≪n(-T-){7とpart} (312)

〔希汗λご乱h3Jsideg(于rsquosmり(3-13)

ただし十-はそれぞれcosjpartsinjpartに対応する(312)(3

13)を用いて連立積分方程式を次に示す展開係数―u―に対する

無限次元の非斉次一次方程式に書換える

J(j)ll(j)4-ふ4(ふ)叫(j)l4+8N{Krsquoa忠一Irsquobji)

゛oline2りHjj)暗rsquo

AnfiAn)liJA)4-jJ(j)HrsquoC1)弓-ト名N{ya忠一Nbか(8deg14)

゜-2々烏孵(几)ψ`ぷ

(n=12helliphellip^=012helliphellip)

ただし

り=べ1ゴ

丞=(ka)2-(nπa2ヱ)rsquo

辿=ふx2sJ(jこ){7ン町9i(rpart)rdrdrdquo

(315)

(316)

(317)

(318)

行列要素KuLM-Nnは付録21に与えられたようにjnと

フレネル数Nの関数である方程式(814)は異なるn間は結合してい

るがに異なるぞおよび十-に関しては分離している

以上は第2章とまったく同じ過程であるが(318)の被積分関数中の

9>i(rpart)が第2章では与えられていたのに対して本章ではこの91(rpart)

を入射波S(r)を使って表現する必要のあることに違いがある以下にこれを行

61

う透過鏡の外面上における場の法線微係数は(88)を微分することに

よって次式となる

左右dzこり一石part2K(Sゾ云1ずぶ0)9(rりうd1rsquo(319)

partらpartzは呪partzの鏡の外面上での値を示す内面上における場の法線微

係数は(35)を微分することによって次式となる

timesd<p(aersquo7OpartG(rpart0|apart力

partrrsquo partrrsquo9〔aOrsquoZり〕dぷ (820)

透過鏡の境界条件(33)(34)を便って(319)(320)

に逐次近似を行うpart9partzのo次近似として(319)右辺の第1項をと

(鵠レ勺o)=為戸土 (321)

肩符(0)(1)helliphellip1ま0次1次hellip近似を意味するものとするこれを境界

条件(34)の右辺に用いて9i(rpart)のO次近似を得る

(9i(rpart)うo)_T当tFいぜ2 (822)

これを(820)の右辺の積分申に用いてpart971βzの1次近似を得る

診d゛十poundがG詐づygi)dSrsquo(328)

これを境界条件(38)の右辺に用いて9rsquoeCrrsquopart)の1次近似を得る

〔ら(rpart)〕(リnotふ石ごjシ等d7rsquo

- (8lsquoand24)

これを(319)の積分申に用いて即epartzの1次近似を得る

〔聖雲rsquoPrime〕)(1し指十IJjぷ苫名ごとし霧dずd゛万partzツpartz4k2partzpartが゜partがpartzPrimepartzPrime

62

一 一

十祐ぷ訟趾ぬ4〔G浴一添りdSPrimed7rsquo(325)

これを境界条件(34)により妙)に変換してそれを(318)の積分

申に用いるこの結果として(314)はaJbぷに関して解くことが

できる上述の逐次代入の過程をくり返すことによって順次高次の近似を得

ることができるしかしn次の近似式は(n-1)次の近似式にパワー透

過率Tのn乗を係数にもつ項を付加するに過ぎないしたがってTくJ1のとき

は1次近似で十分である

H3半透過鏡の境界条件

本節では前節に用いた半透過鏡の境界条件(33)(34)を誘電体鏡を

モデルとして導く誘電体鏡は厚さ14波長の高屈折率の材料と低屈折率の材

料を交互に重ね合せた誘電体多層膜である実際にレーザ共振器に使用されて

いる100鴨に近い反射率の鏡は屈折率22と14程度の誘電体で十数層の多層

膜をなしている本節では誘電体鏡に平面波が垂直に入射する場合に最初

に厚さ14波長の単一層について次に各層の厚さが同じ14波長の

多層膜について(33)(34)の境界条件を導く最後に厚さが

14波長よりずれたときに鏡面の座標のとり方をずらすことにより同じ

境界条件が成立することを証明する次節では平面波の傾斜入射について論

じるがその傾斜角は非常に小さいので平面波の垂直入射の場合の(33)

(34)をそのまま成立するとして使用するまた共振時に関しても

波動は平面波よりずれるが同様に(33)(34)を便用する

最初の例として単一層の誘電体に平面波が垂直に入射する場合を考える

誘電層の厚さをdとし真空中と誘電層中の波数をそれぞれkoklとする3

2図aの如く誘電層に垂直にz軸を定めて境界面をz=oおよびz=d

とする係数ABを複素数として各々の領域で波を次のように表示する

9=Aexp(ikoz)十BexpC一ikoz)zS0(326)

=Aiexp{ikoCz一d)}十Biexp{―iko(z―d)}z≧d(327)

0=Adexp(ikiz)十Bd(-iklZ)0≦z≦d(328)

63

z=0

k羞

(a)

Z=d

32図誘電体鏡

ki k2 ki

(b)

k2 ki

境界面z=0dで場をなめらかに接続するすこめ9とpart9rsquopartnを等しいとお

くと次式となる

Ae十B=Ad十Bd(329)

ko(Ae一Be)=k(Ad-Bd)(830)

Adexp(ikid)十Bdexp(―iki(i)=Ai十Bi(881)

ki{Adexp(ikid)一Bdexp(―ikid)}=ko(Ai一Bi)(882)

以上4個の式(329)~(832)よりAdBdを消去すると次式と

なる

ぐ Ae十Be

Ae―Be

じトCOSkid

COSkid

うAAぐ

+Bi

-Bi

(383)

厚さdが14波長に等しいとき(388)の2times2行列の対角要素は消え

よく しI 0

-iK

)にコ (384)

rdquo

ko

AAd

BeBd

ko

Ae-

larrBe

Ai

Bi

ko

Ai

Bi

となるただし

KΞkkl(335)

である

次に32図bのように厚さが14波長の高屈折率と低屈折率の材料が

交互に重なって(2n+1)層をなしている多層膜を考えるkikをそ

れぞれ高低屈折率材料中の波数とすると(333)を求めたのと同様に

して次式を得る

Ae+B(

A一B

rsquoIい

rsquocc

ただしこの場合

kl

ko

)で(j

iで)[レ

ik

klolineikソk]}゜

言に几)にて)

しこ勃(コ)

KE謡(一謡)

(336)

(337)

である(885)はn=0の場合となっている(336)を場とその

微係数の関係に書き換えると次式となる

ブ≒丿けに

0 -K

1ko1一b

ぐう ≒)(338)

Kとパワー透過率Tの関係を求めるために(336)でBi=Oとおいて

AiAを求めると

AiA=2iK(1-K2)

となるしたがってTは次式で与えられる

TΞIAiAel2=4K2(1-Krsquo)2

K≪1の高反射率の場合

Tさ4le

65

(339)

(3JO)

(841)

となりこれを(88 8)に便うと次式となる

]んIトV

-jシ

これは透過鏡の境界条件(33)(3

A|

rarr|

B1

larr4

ko ki

rsquoLLy

(M

ノノ

ゝ91N

kpartZノ

4)に他ならない

ko

larrf一米-一一一一-d---米一e

33図単一層誘電体の基準面

沁けトy{11

-゛

(842)

誘電体単一層の厚さが丁度14波長になっていないときは33図のよ

うに境界面よりぷぎはなれた面を基準面にとることにより(884)

のように対角項をOとすることができるpoundpoundrsquoは以下のように定める左お

よび右の基準面を基準とする場をそれぞれ

C)=Aeexpいko(z-ぽ)}十Bexp{―iko(z十ぞ)}(848)

9)=Arsquoieχp{ik(z-d-が)}十B4expトik)(z一d-が)}(844)

とおくこれらと(326)(327)で表わされる場とは

χ十BCOSkj一isinkぞA十BQA一B

り゜

-isinkとCOSkと

)(

A-Be

へAi十BiCOSkoが-isinkaど皿十麟(

Ai一良

)で―isi1ぞトkぞ

ラ(

ぷ一味

(845)

(846)

Prime

Ae

Be

larr

Airarr

Bi

(ム腎

の関係がある(333)にこれを用いて り憐ト=潤

係を表わす行列の対角要素がoとなるように^ersquoを定めるその結果は

tanko^=tankorsquo=-か{-(会十K)tankid

となるK<gこ1のときは

tankoj=tankoでrsquo竺KCOtkjd

であるこれを使うと次式の関係を得る

貳十B

K-BrsquoJ鯛0

-isinkidK

一―一

{}

KJinkid)A4十B

Arsquoi-Bi

(348)

(349)

(349)は(334)と比較してKがKsinkidに代っただけである

したがって基準面を鏡面より微小距離jどだけずらすことにより(3

3)(34)の境界条件を便うことができる多層膜誘電体鉛において

も各層が14波長厚よりずれているときには同様に基準面を鏡面よりず

らすことにより同じ境界条件が便えるこれに関しては計算が繁雑であるの

で付録31に示す

sect34平面波の傾斜入射

本節では平面波が共振器軸に対してわずかに傾斜して入射する場合をとり

あげて(325)を具体的に計算する平面波の波動ベクトルは0=0

の平面(xz面)内にあってz軸と角ずをなしているものとするこのとき

(38)第1項の定在波乳(r)は次のように表わされる

乳(r)=sin(kzco呼)exp(iksin¥rCOSpart)z<o(350)

(350)を用いて(325)を以下のように求めてゆくkL≫l

のときグリーン関数の微分は次のように近似される

part2G(rlが)-

partzpartzl=0

1111

迩応力COSれpart-partrsquo)PrimeLふ~Ly

ふ(j4)馬(4

H1n-j)JA

―争や

入射波は鏡(yのみを照射す乙ものとしr<aにおいて(850

67

rくf

r>が

を用いる

(351)

- 一 一 - - 一 一 一 一

part2K(rlrrsquo)

-partZpartが

=認多yseio-dPrime)でJr(jdivide)J(く)jdj(852)

x=zrsquo=O

(851)を便って次の積分が計算できる

4昌皆dが=i2がk2NcosS々ijcos66-Qpound(kasinii^An含)(3rsquo58)

ただし(を((zβx)は次式で与えられる

Qμβx)ヅハ(βx){βH(β)4((z)-ldquo馬(β)J(ldquo)}一誓Jr(ldquox)〕(3deg54)

(353)を得るときrrsquoとpartrsquoの積分に関して付録82の(A810)

~(A812)を使った(352)(358)により(325)

の第2項は

4ユ弔落等dardquodarsquo

゜oline2肖31`Jc゜sψ`みsc゜sががylrsquon―(kasin^)rdquo

times〔PC1j)ト4蝿(4)JE(kasin吻十kasinVrsquo馬(4)4{kasin砂}二

十りり(jkasinや)〕AdA(855)

となるただしり((poundβ)は次式で定義され吊

を((poundβ)=り(β(Z)=ふがJ(椅)yβを)rdilsquo

=ij7{-α4(4))(め+β与(α)J2(βリy866)

(325)の第8項はaQhapoundを使って表わされるすなわち次式である

rsquordquodzdzrsquo賃4(G器一器95)dSPrimeむぐ

゜oline

7え〔3゛馬(jdeg)olineb゛j馬(j)〕゛)sねhelliphelliphelliphellip

timesでJj(jを)Pど(jIn)AdA万(3琵)

rdquo

ただしここでajbでの肩符十を省略したこれは(350)の97が十モ

ードすなわちCOSμモードのみを励振するからである

(855)と(357)を(825)に代入して(part9partzjl)を得

てこれを(34)により9i(1)に変換するこの結果を(818)に用い

ると次式となる

Vrsquon^=X^TtyrCOSVrsquoPpound(jkasirrv^)紆μπ3NTMcosや

xl〔4-(ijasinψ|)2〕〔P^Clnlm){lmH^C4n)を(k3sinVrsquo)

-kasinや馬(心)j(kasinや)}-V9(41kasinf))

-こΞ〔am^H^(lm)―b叱心H(今)〕9(jj)

ただし上式導出の過程で(A316)を用いた

(358)

(358)を用いると基礎方程式(814)をa4bがこ関して解くこ

とができるこのとき開口面Sより帽射されるパワーPは(258)によ

り与えられるブ

P=TlnCsぺこds)=かmVZ) (359)

基礎方程式(314)中の行列要素KL-M-N-はnmの偶奇

性が異なるとoとなるものであるしかし同じ基礎方程式中に含まれる(3

58)中のQ(jj)のためにnmの偶奇性が異なっても>Anとノ1

の結合が生じるしたがって第2章と異なり基礎方程式はnの偶奇により

分離しない

(358)においてTrarroとすれば第1項のみを考慮すればよいこ

こで入射角やを中=oとすれば

となりrsquoこれはε=1のときの(260)すなわち

69

(860)

剋odeg2j

゛ltえ(861)

と係数を除いて一致するすなわち第2章における強制励振は共振器外部

より平面波が鏡に垂直に入射するモデルで鏡の透過率TがTrarrOの極限であ

る場合に相当している

共振器内部の場の分布は(85)の第1項の積分申の9(rrsquo)に9i(1)を用い

ることにより

9(「rsquorsquo2」ニiがNふりsin(-j―)cosCpart{iJTrsquo2COSir

XQkasinV^Aadivide)十i7とてUA今バ3degぞHぞ(41)olineb叱jldquoh(a)〕

oline

1iら2NIMcos中Σ〔ぷー(kalsinfy)rsquo((4(4rsquojdegrsquoを)

times{-ImHン(lm)J^(kasinや)十k3sinirRJAmrsquo)J(kasinVrsquo)}

十誓(り(kasinV^A-F)〕

一足ΞQE(441こ)〔≒町(心)一岫心吟(心)〕C3-62)

となるこのとき(A316)(A318)を用いた数値結果については

sect86に示す

sect35自由振動

本節では前節の特別な例として自由振動すなわち励振源のrsquoないデときの

斉次方程式の複素周波数の解について述べる励振のないとき基礎方程式

(814)は次のような斉次方程式となる

l(Anrsquo)lL(An)aDpound―Aふ(41)4(4)blぜ十Ξ〔8N{Knma叱-Lbmぞ}

-1゛2TN}を(ln)P(jAm){H^(lm)a叱一臨Hrsquo(l)hβ〕=0

41ぶ(心)Hr(jll)3f一poundぶ(Au)ii(Aa)hnpound十Ξ〔8N{Ma叱一Nb叱}

-1゛2TNjl(jAn)PMnlm){I^Clm)a叱-jべM)b叱}〕=0

70

poundj3-63)

ただしここで(358)を用いた斉次方程式(363)の解が半透過

鏡をもった共振器の自由振動を与えるN≫1TべJIの条件の下に回折損

失の近似値を得るために文献43)と同様にnの異なるモード間の結合を

無視する(368)の係数の作る行列式は

Jf(j)馬(j)N-lolinejJj(1)叫Cl)Mnn-1J^(i)H(l)L

十124(1)H(1)K+8N{KIN-LnnM}-|-TNI(ふj)

times〔{Hど(j)}2N911-jl与(1)啼(1){L十M}十日hrsquoC1)}rsquok〕=O(364)

となるここで簡単化のためjnを単に1と記した(364)を複素数の

冽こ関して解くことが目的であるこの1より複素共振周波数が求まりその

実数部より共振周波数虚数部より共振器の損失が分る

N≫1T≪1の条件の下で(364)申のもっとも主要な項は

H(1)Nである(付録A21参照)それ故に1のo次近似は

セル関数の根であるそれをjかと記すと

Jf(心)equiv0

JE(j)

ベツ

^m=012helliphellip (365)

である次にjの近似をよくしていく(364)では第1項のベッセル

関数以外ではjのところに心を使うこととする行列要素KnnLMI

Nilを(A228)~(A231)により(zのベキで表わしたものを使う

ただし

α1三1(4gN)(3-66)

であるその結果として(364)は次のように簡単化される

i七(j)馬(々)十T(沓十去)(1-i)α

十{゛1`叫Jお1(々)自N(j)}permil0

ここで次の関係を便った

り(々゛几)ニ1{Jど+1(々-)}2

(3rsquo68)はpound((poundβ)の(pound=βのときの関係式

71

(367)

(368)

り(αlsquorsquo>=i〔{J(α)}rsquo十{し1(ldquo)}≒砂(lsquog)JaI(lsquoz)〕(369)

4こおいて(865)を考慮したものである

(367)を解く際にjを次のようにおいて

j三l^rnCl十part)(δ≪1)

partに関して(867)を解くと

δ=-

となるここで

Jが1(jぞ)Njjか)゜2こ

partdΞ1-lei`I12

を次のjの近似式によって求める

j2竺4πN(kL-nπ)

δd≪1のときは次のように簡単化される

δd三lm(2kL)三I(j22πN)

=ご(ム+1)弓Jlsquo゛+TjFT

πTN

(870)

(871)

(872)

(378)

(374)

(375)

2ら

Lommelの公式(276)より導いた次の関係を利用し

ここで光が鏡間距離Lだけ進んだときの損失onetransitloss8i

を(816)を媒介として求めるすなわち

(875)の第11項は回折損失を表わし第2項は鏡による透過損失を表わ

す(3-75)はこの共振器の損失が回折損失プラス半透過鏡の透過率

の≒であるという当然予想される結果を示している(8-71)のδの実

数部中に透過率Tを含まないことは共振周波数は第1次近似としてT4こ影

響されないことを示す

36数値結果

本節では電子計算機(KDCfl東大大型計算機)を使って入射平面波の

周波数変化に対する共振器側面より帽射するパワーの変化および共振器内部

72

における場の分布を数値計算した結果を示す平面波が鏡りこ対して垂直

に入射する場合とわずかに傾斜して入射する場合に分けて調べる垂直入射

の場合は波は回転対称であるからpound=0の回転対称のモードのみを励振す

るそれに反して傾斜入射の場合は回転対称性が失われているのですべ

てのとのモードを励振する

34図に平面波の垂直入射(ψ=O)の場合に共振器側面より幅射する

パワーを入射平面波の周波数に対してプロットした横軸は周波数と称して

6るが正確には2Lλ-nのことであるnは凪が正で最小であるnの

こどであるつまり2Lλ一nは共振器の鏡間隔Lを半波長λ2でわっ

-まI

Cao)

Co3)

oooG

01

34図垂直入射の励振特性

73

一 一 一 一

0Z

T=I

7=1025-rdquo

①0

20鴎ノ

(iLx-n)

晶__rarr

うrsquoldeg

i{Coj)-ls

]ム

_

い川(02)o

口に

丿川

いいパドリハ

9卜川いTレドcap

1nl

フス

べi

1χ

χl

rsquo`χ|

helliphelliphellip

sup

ang

た商の小数部分のことである2hXが1だけ増減する毎に全く同じ励振曲線

が繰り返される縦軸は共振器側面から幅射されるパワーを鏡全面に入射する

パワーを基準としてdb目盛で示したものである透過率Tの値が1喘と14喘の

ときの励振曲線を示すフレネル数Nは20である図の共振点は左から順に

(00)(01)(02)helliphellipモードである本来横軸はO~1の範囲を示

すべきであるが図示していない横軸03~1の範囲では幅射パワーは非常に小

さく-35db以下であるので省略した(00)の共振点では-78dbすな

わら鏡面に入射するパワーの約が共振器側面より幅射される入射平面波

が鏡全面を照射しているために(00)モードと比べると高次のモードの

パワーは小さいがこれは鏡の透過率により大きく異なる(00)モード

の共振点付近の拡大図を34図右上隅に示すT=l14<7oに対する半

値巾より計算したonetransitloss((2106)参照)はそれぞれ085

弘044rsquo7oであるこれらの数値よりN=20のときの回折損失030を

引き去ると残りは055<7o014となりほyonetransitの透過損

失天2に等しいなお計算に用いたnに関する項数はn≦nの項が20

項n>nの項が2項であるn<nは丞<Oに相当しパワーの計算に対

しては殆んど寄与しない34図の励振曲線は上記の項数で十分良く収束し

ている特にNが大きい場合およびTが小さい場合には収束は良いまた

各モードの共振点付近の周波数においてはIn―noの項から轜射パワーヘの寄

与が他のnの項からの寄与に比べて圧倒的に大きいから収束は非常に良い

ただ共振と共振の間の周波数では収束は悪いしかし実際上興味のあるのは

収束の良い低次のモードの共振点付近と考えられるので実用上問題はないN

およびTと励振曲線との関係を述べるNは1例として20としたが第2

章で述べた様にNを増加すれば各共振点の間隔は狭くなるTを増加する

と透過損が増加し共振の半値巾は増大するTと共振点の高さとの関係を3

5図に示すすなわち35図はN=20のときの(00)および(0

1)モードの共振周波数において透過率変化に対する幅射パワーの変化を示

したものである透過率をOから次第に増加してゆくと帽射パワーが最大と

なる透過率があるN=20の(00)モードではその透過率は051喘

(01)モードでは214であるonetransit当りの透過損失はそ

の半分すなわちそれぞれ026107であるN=20のときのこれら

74

のモードのonetransit当りの回折損失がそれぞれ030喘15696で

あるから(00)モードではほy透過損失と回折損失が等しいところで幅

射パワーが最大となっているが(01)モードではこのようになっていな

いしかし(01)モードの場合35図の(01)に相当する曲線

は極大値付近の変化が非常に緩かであるためにTが増加すると近似が悪く

なることを考慮すると余り確かなことはいえない

次に傾斜入射の場合の励振曲線を示す36図は傾斜角ずをパラメータと

して示し37図は透過率Tをパラメータとして示す横軸および縦軸は3

4図と同じものである共振の周波数に対応するモード名を記号(ごm)

-ぢ

db

-|

3M0d

-20

-2ぢ

(りμ-け振同波敗

(o|)l斗rsquo共振用犠気

M-20

35図透過率とパワーの関係

75

T9多

kU0ノt-ト気価ヽ門凧翼

(乱)

-10

-|「

20I

V3M0cl

-25

-30

(00)

‐I

1り

rsquo11111ヽIII

r11F

I1叫

para 9 W

(20)

yuarrt八

IIキ

いい)

I八口同umlA

1111

丿

CI0

IIIS

andX

χ

χ

oosヶ_FREQt

| | |

叫八-o

叫λ一皿I

峠ごぺ牛こり

`r41嘔

N¥助

(|2=)

ソコχ

Λ

之ムムご島

じゝ---Q4SI

(03)

(02

(20

y Q1

86S励振特性平面波の傾斜入射傾斜角をノtラメータとする

一一一一一一

rdquo

一一

db

刈O

引5

0IHlMOd

77

2S

-30

(00)

(|0)

(20)(01)

χacute

ヽ-

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ノ`十ぺ

止_二_helliphellip-1_

T=2

T=I

Tこ05

N20

aφλL=03

__

ang

上____-_上_

002FREQびEか^cr Q呼2ムÅ一息二心part

87図励振特性平面波の傾斜入射透過率をλラメータとする

- - - 一 一 一 一 一 一

)ヽand

χ

-T=05χoline|

N20

ノト03

(1よ)

rdquolsquo`

レソ

`゛へヽ

_

ang

上____-_上_

- 一 一

で図中に記入した平面波の鏡への入射角がψであるがここでは傾斜のパラ

メータとして帥`λを選んだaψλの値は鏡の中心と鏡の縁端とで入射

平面波の位相が何波長ずれているかを示す傾斜入射の場合(ψ≒O)(3

58)によりすべてのどのモードが励起される数値計算の際は比較的入

射角は小さいとしてeに関してO~4を考慮したnに関してはnのみを考

慮したnoのみで近似した理由は励振曲線は共振点の付近の周波数では

noのみで十分良く近似できることおよび入射角を大きくしてゅくにつれて

ど=oのモードの非共振周波数帯にど≒Oのモードの共振が生じてその付

近の周波数においてもnoのみで十分良く近似できることのためであるすな

わち傾斜入射の場合励振され得るモードが多くてそのためにnoのみで近似

して誤差の少い周波数範囲が広い36図を見ると入射角が大きくなると

ともにぎに関して高次のモードが励振されやすくなる様子が分る(2m)

モードと(Om+1)モードの共振周波数は比較的近いところにあるために

入射角が小さい場合は(Om+1)モードの共振がおこり入射角が大きく

なると(2m)モードが主となるこの様子は後に示す場の分布を見ればよ

り判然とする36図に示した小さな入射角ではe=3以上のモードは励

振されていない入射角が大きくなるとともにぎに関する低次モードの励振

が押えられて高次のモードが励振されやすくなることはKoppelmannの

実逗仙実証されているrsquo37図を見iと共振の際には透過損失と回折損失

がほy等しいところで幅射パワーは最大となるため共振モードによって最大

パワーを幅射する透過率は異なっているしかし非共振の際には透過率の差

がそのまま幅射パワーの差になっているすなわちT=2喘と1鴨の曲線の差

が3db弱T=l<1と05喘のそれらの差も3db弱となっている

38図に垂直入射の際の共振器内部z=L7の鏡面上における場の分布

を振幅分布と位相分布とに分けてTをパラメータとして示すフレネル数

Nは20である平面波の垂直入射のため分布はと=Oの回転対称性を有す

るのでに動径方向の分布のみを示す図ab>cの順に(00)(0

1)(02)の共振点における周波数での分布である数値計算の際のn

境界条件から本来2=Lでは場の値は0であるここでは第2章同様z=L一

仇における場の分布を簡単にz=Lにおける場の分布と呼んでいる

78

rsquoi

U3

]切く工d

20

](一nindi^v

02 04 o60810

38図a垂直入射の場の分布(00)モード

Ldarr」

3anトコ」`lsquoく

‐411I‐IFs

2406

210

180

02

_」__」_

04

こ」_ユ

06 0a LO

38図b垂直入射の場の分布(01)モード

15C「

120

90`

V=20

ゝゝ~`x

-^-7o+OOOG8

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χ

一丁゛1`

olineolineolineolineolineoline丁゛Olsquo25y`

」ヒL-JL-_

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埜=μ+0036

rarrrarrrarr

し一一一丁=2oline

一一T=I二|ニス

oline一一7=05

゛へ

z穿心こj沁がヽ

__」__」二て」」に_上_に_

50゛

20rsquo

90-一十う十゛-

180deg

90

一hellip一哨くエー

CN―

一hellip一【】nヒidm

a2 0406

一一

一一一一-

T=2rdquo6

05

W=20

2L_

Woline馬

十〇089

08r^I

88図c垂直入射の場の分布(02)モード

に関する和についてはn>noを20項n≦nを20項の合計40項を考慮

した特定の周波数透過率のパラメータに対してこの倍の合計80項を用

いて計算し収束していることを確かめたz=Oの鏡面上での場の分布は収

束が悪くて求めることができなかったこれに反してz=Lの鏡面上では

nからの寄与とn+1からの寄与がほsご相殺してnのみで大略の場の分布が

定まり収束がよいn≒nの項はフレネル数に特有の細かいリップル1と寄与

するものである88図の振巾分布は第2章の強制励振の場合のそれら

(29図)とよく似た曲線となっているが88図ではリップルがかなり

滑らかになっているこれは第2章における鏡面の一部での励振と異なごり

本章では平面波が鏡全面に入射するためと考えられる図aの振巾分布では

T=05の曲線を省略したがこの曲線はT=1喘のそれと殆んど重なって

しまうただ鏡の端においてT=i<yoのそれの振巾が大きい図aでは幅肘

80

-240rsquo_

210deg

18(「

I1II___

パワーの場合と同様にほy回折損失と透過損失の等しくなるTの値で鏡の

中心での振巾分布は最大となっている図bおよびcではほsご振巾分布の形

は相似であるがTの順に振巾が大きくなっているTの順になるのは図b

cに示した(01)(02)モードでは図に示した場合の透過損失よ

りも回折損失が大きいためである

38図の位相分布においては図a>b>cともにTが異なっても殆んど

同じ分布をしているのである特定のTに対する分布曲線のみを示す鏡の端

での位相が中心に比べて遅れているのは26図と同様であるが図bc

では振巾分布の谷に対応する位相分布が26図とは異なるこれも励振面積

の差のためと思われるしかし振巾の小さいところでの位相は余り問題にはな

らない鏡の中心における位相が90degであるのは共振状態を示している

図の番号

ノtラメータabcd

N20202020

T1111嗚

3ψ゛λ03030303

周波数(00)(10)(20)(01)-一一--一一一一一一一一一一一一 -

図の番号efgh

ノtラメータ

N20202020

一一rsquoITI嗚1嗚1嗚1

3φ゛λo101010t

周波数(00)(10)(20)(01)

一一-一一-一一一一-一一-一一図の番号

=-11Jkとハフメー

N20292020

T05鴨050505

3ψλo3030308

周波数(00)(10)(20)(01)_____

一図の番号

mnノζラメー

N1010

TI嗚1

aψ゛λ0101

周波数(00)(10)

31表39図a~nのノリメータ

81

and]≪

呼6al01Z

rsquoo哨一

rsquoo訥一

゜ot

゜COM11y

---aS-

七ヽご一rsquoldquo゛

振幅(立体図)

39図a傾斜入射の場の分布

(00)モード共振周波数

N=20T=1嗚a吻λ=03

82

2千g

2吽Gl10

くcてこここてニニニー

振嘔(立体図)

39図b傾斜入射の場の分布

(10)モード共振周波数N=20T=la吻λ=Oj

回千千

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jχJ゛

-rsquo~^jへ゛`こ

ンolineぺ川X≒へ

Wt`rsquo2rsquorsquoi=rsquolsquolelsquo1

111--一一

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二_上

コごL__

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|010IS-ZOao

3X

振゛幅

位 相

Tm}フ

振幅(立体図)

39図c傾斜入射の場の分布詰芯昌雅o

83

肪琵g

2ご七てニコつ

振幅(立体図)

39図d傾斜入射の場の分布

(01)モード共振周波数

N=20T=1permila吻λ=03

ドー-ニこ

ここに`

さ守こ三三三亨

lsquo(iiiy4`QX

イし~゛二卜

j゛

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χN

2{101牛

100 parao゛

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iC12J4

ンノマ`ヽへ≪でコロ

振幅(立体図)

39図e傾斜入射の場の分布

(00)モード共振周波数

N=20T=la^λ=01

84

一づヽ

i_へ

21113今S

~~

゛`rsquoに二こ二つrsquo-

振袖(立体図)

89図f傾斜入射の場の分布

(10)モード共振周波数

N=20T=lai^λ=01

一一一一---奏蓼四

万言言三ジ

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振幅(立体図)

39図g傾斜入射の場の分布

(20)モード共振周波数

N=20T=lpermila吻λ=01

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qダてニこ7≒==ごここヽ

てrsquoバ-rdquorsquolsquo゛oline`rsquoヽヽ゛゛rsquoヽuarr2`ぺ六-<])

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振幅(立体図)

39図h傾斜入射の場の分布

(01)モード共振周波数

N=20T=la^λ=01

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振幅(立体凶)lsquo

89図i傾斜入射の場の分布

(00)モード共振周波数

N=201X^=05a吻λ=03

86

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g千224G8

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uarrにて二二ぎ二ててフ~~゛~~-=ミ゜゜rdquorsquo

振幅(立体図)

89図丿傾斜入射の場の分布

(10)モード共振周波数

N=20T=05鴨a吻λ=03

IF

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へ顔cap

仁二二万ブミ言

で二ご777Qrsquo7

≪二

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---~-二二二一lsquo丿一一ヽ⑤l二丿

E二二大レ゛二二二万こミミ二二二丿

uarr且三上二二づダ

振幅(立体図)

39図k傾斜入射の場の分布

(20)モード共振周波数

N=20T=05ai^λ=03

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87

OIS 02S

゛心`1

4lsquo1SM3

rsquo゜brsquoS

==匹三equivΞ込

一一一一~一匹匹

振幅(立体図)

39図pound傾斜入射の場の分布

(01)モード共振周波数

N=20T=05permil岫λ=03

こ二九よ三回三ヒolineoline辿号垂豆

--ヽZ陽ご奎示言

一^rsquoldquorsquooline゛゛゛`ヽヽJレジレノ゛

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振幅(立体図)

39図m傾斜入射の場の分布

(00)モード共振周波数

N=10T=1permilaφyλ=01

88

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lsquoolinersquoolineoline~Wrsquooline一一oline~二二こここ匹二ここ≒rsquo

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芦幅(立体図

39図n傾斜入射の場の分布

翫鵬二茫叩絲

四回三回

尚尚三子

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--~こ~

3-9図に傾斜入射の場合の場の分布を示すこの場合入射波は回転対称

性を失っているのですべてのどのモードを励振する39図の数値計算の

際には入射角が比較的小さい場合をとりあげて励振曲線の計算のときと同

様にとは0~4を考慮したまたnはnのみを考慮した先述した如くz

=Lの鏡面上での場の分布はnキnのnの偶奇からの寄与がほ1ご相殺して

殆んどn=nからの寄与のみで定まるしたがって39図はz=Lの鏡面

上での場の分布とみなしてよいが細かいリップルは現われない各図は上

より順に等高線方式で示した振幅分布と位相分布および一番下に振巾分布

の立体図である上下対称であるので等高線方式で示した図は下半面を省略

した図a~nはフレネル数N透過率T入射角fおよび周波数を種々の

値に選んだときの場の分布である対応するパラメータを31表に示す

表中の周波数の欄に記入した(とm)は(ersquom)モードの共振周波数の

意味であるここに示した共振周波数は(00)(10)(20)

(01)モードの場合である(00)および(10)モードの共振周

波数は他の共振周波数から十分離れているために図abefij

mnに見る如くそれらのモードは判然としているただ平面波は図に対

する鉛直線からやだけ左側へ傾斜した方向から入射するためにモードの中心

が右側にあって左右非対称となっている励振曲線のところでも述べたように

(20)(01)モードの共振周波数は近いためにそれらの共振周波

数では入射角が小さいときは(01)モードが主となり入射角の大きい

ときは(20)モードが主となるすなわち3やλ=03の図cdを比

較すると図cは(20)モードであることがはっきりしているが図dは

(20)と(01)モードが混合しているしかし入射角の小さい

(3ψ`λ=01)図gを見ると(20)モードの共振周波数であるにもか

かわらず(01)モードの分布をしている同じ周波数で透過率の異なる

図同志すなわち図abcdと図ijIkpoundを比較してみると透

過率の大小の場の分布に及ぼす影響は振巾の大きさ以外には殆んどない

振巾の極大値の付近では対応する位相はほy一定であり極小値の付近に対

応する位相は急激に変化するまた隣り合った極大値に対応する位相は180deg

の位相差を有するしかし後者に関しては(20)(01)モード

89

の混合した図dでは判然としていない

90

第4章 有孔鏡共振器の励振

541序

レーザ共振器として用いられるファブリペロー共振器においては通常透

過鏡を通して出力を取り出すのであるが近年注目されている炭酸ガスレー

ザでは大出力かつ遠赤外域のために適当な透過鏡の製作が困難であること

などによりその出力を鏡の中心にある孔を通して取り出しているまた受

動的なファブリペロー共振器の励振方法としても鏡の孔を通して波を入射

させることが考えられる本章ではこのように鏡に同心の円孔を有する平行

円板型ファブリペロー共振器を解析する

現在までに発表されている有孔鏡共振器の解析としては平行円板型の場合

にはLiZucke8k)論文がゐりまたMCCumbe)は共焦点型をとりあげて

他はfVainsteil5)の方法をこの場合に拡張したものであるMcCumber

の論文は孔のない共振器の干渉計理論による解析の結果に孔が小さいとし

て摂動理論を適用したものであるなお文献78)79)はいずれも両鏡

に同じ大きさの孔があるとして解析したものである

ここで有孔鏡共振器の実用上の問題点を述べると共焦点配置ではエネルギ

ーが鏡の中心に集中するから中心に孔をもつ鏡では損失が非常に大きくて実

用化はされ難いひしろ平行平面配置またはそれに近い配置すなわち鏡間

距離が鏡の曲率半径に比べて十分小さい配置の方が実際上有用である

本章では第2章の理論を発展させた形で平行円板鏡の中心に円孔を有す

るファブリペロー共振器を取り扱う第2章では共振器を含ひ全空間を共

振器内外部の2領域に分けて適当なグリーン関数で各領域内の場を記述し

仮想的に設けた境界面で両領域の場を接続するという方法を用いたsect42

では共振器の中心に孔があるため上述の2領域の他にこの孔を含ひ領域

を別に考えるこの第3の領域は孔の外の共振器外部を含ひからここでは自

由空間のグリーン関数を便って場を記述するそしてこの領域の場と2枚の

91

平行平面鏡にはさまれた共振器内部の領域の場を第2章と同じようR仮想

的な境界面で接続する問題設定は外部より平面波が孔のところに入射する励

振問題としてそれに対する有孔鏡共振器の基礎方程式を与えるsect48で

は励振源のない場合の解すなわち自由振動をとりあげてその回折損失

共振周波数共振器内部の場の分布を示すところでもっとも簡単な平行平

面ファブリペロー共振器の解析として一次元の鏡すなわち有限の幅をも

ち無限に長い矩形鏡がとりあげられることが多いここでは孔のある共振器の

鏡の半径と孔の半径の差を一定に保ちつつ両者を無限大に近づけることによ

りこのような特殊な鏡の共振器の解析も行うsect42sect43の解析は

両方の鏡に孔のある場合であるがsect44では一方の鏡にのみ孔のある場

合についてその自由振動を調べる一方の鏡にのみ孔のある場合の解析は

他には行われていないsect43sect44の解析の結果として孔のある共

振器では角モード番号nこ関して異なるモードが殆んど縮退状態にあること

がわかるすなわちこれらのモードの共振周波数回折損失はほsご等しい

sect42基礎方程式

中心に半径bの同心の孔を有する2枚の半径aの平面円板鏡を間隔Lを

へだてて平行に配置した共振器を考える(4-1図)外部よりこの共振

一』1-1

-II[レレ]

Zoline

`olineoline

ノコユ

町_________ユ

ソト

一一一-一一

41図有孔ファプジペロー共振器

92

111Z一犬L

一 一 一 一 一 一一 一

<pirrsquo)〕dS(43)

以下第2章と同様にして境界面で場をなめらかに接続して境界面上の未

知関数に対する連立積分方程式を得るこれを解くために境界面上の場とそ

の法線微係数を直交関数系で展開して積分方程式をその展開係数に対する連

立無限次元の一次方程式に帰着させる第2章では境界面は1個であったが

本章では2個であるので連立方程式の数は第2章に比べて2倍になるまず

境界面上で両領域の場の値とその法線微係数を等置するr=aのS上に

93

器の孔を通して波が入射するものとする共振器の開口面に仮想的な境界面を

考えて全空間を3つの領域に分けるすなわち41図に示すようにr=

aおよびr=bに境界面SおよびShを考えて共振器内部の空間を領域I

r=aより外側の空間を領域flr=bより内側すなわち孔の存在する空間を

領域Uと名付ける領域aは共振器の外側をも含んでいて領域1と接してい

るわけであるがccでは鏡の寸法は波長に比べて十分大きいと考えて領域

Iとnの境界を定義せずそこにおける場の結合を考慮しないこととする

第2章と同様に共振器内部の鏡面上で場がOとなるDirichlet境界条件を

満たすHelmholtz波動方程式の解を求める領域Iでは(27)で定義さ

れる鏡面上でOとなる境界条件を満たすグリーン関数G(ri゛)を用い領

域Bとnでは有限の距離のところに境界条件が存在しないから(212)

で定義される自由空間のグリーン関数H(pIprsquo)を用いて場を記述するすな

わち領域1では境界面がSとShと2つあるから場は

9rsquor(≫rsquo)゜な〔G(゛l゛rsquo)旦ツシリー但ヤヨjり9(゛rsquo)〕dS

-4h(6(rll`rsquo)≒首し但公芦ひ9(゛)〕lsquoiS(41)

と表わせる領域IIでは第2章とまったく同様にして

り(rOpartH(rlrO911(r)゜一亀〔H(゛1゛rsquo)ご公F-`弓17<P{Trsquo)〕dS (42)

と表わせる領域Uには入射波erdquordquordquou(rpart)が存在するとして場を次の

ように表わす

part9(rrsquo)

9Ⅲ(r)゜eildquo11(「rsquopart」十亀〔H(゛|゛り弓ジpartH(rlrrsquo)

partど

- 一 一

おいては

9rsquo(a―0)゜9rsquon(a十〇)

part9≫l(a-0)一partQ(3十〇)

-一一-

partr

とおきr=bのSb上においては次式のようにおく

91(b十〇)ニ9厘(b-o)

哨(゛ヤ白浪旦二旦

(44)

(45)

(46)

(47)

(41)~(43)の各領域における場を(44)~(47)に用い

るとSSb上における場とその法線微係数の合計4個の未知関数に関する

積分方程式となるここで4個の未知関数を次のように完全直交系で展開す

るS上での展開は

〔胞5孔弓rsquosideg(7){フンり

〔慧じaapoundplusmnrdquotldquo(警){ごPrime}

としSb上での展開は

〔r=bnpoundplusmnかsilsquol(7){7ンり

〔毘ひL孔か白l(警){ぶPrime}

(48)

(49)

(410)

(411)

とする3JbJcJdJは未知の展開係数であり十および一はそれぞ

れ{}内のCOSCpartおよびsinfpartに対応する

(48)~(411)の展開と(27)(2JL2j)の円筒座標表

示のグリーン関数を用いると(44)~(47)の積分方程式は次の連

立無限次元の一次方程式に帰着する

Jj(4)馬(ふ)aJ-4Jj(j)H(j)bJ___

一々(瓦)馬(j)cJ4lsquo几J(j)H(Å)dJ

+8N{KχlmZafi-LnmbJ}=0

94

(412)

rsquo

jJ(j)H(1)aJ一疋J(j)叫(ふ)bJ

-ふIJf(尻)H(j)c4十瓦瓦J(瓦)馬(j)dJ

+8Ni{MnCe-^nmbJ}=0

J(励yj)4-jJ(凪)馬(心)bJ

-J(尻)Hj(凪)J+瓦J(瓦)H(瓦)d品

-8瓦から4一飛dJ}=暗

-8瓦忌{已-c}一瓦dJ}=ちiヽ

(413)

(414)

(415)

-(412)~(415)を第4章の基礎方程式と呼ぶただしAniAnは

丞圭(ka)2-(旦芋)rsquo(416)

j三(kb)2-( 守)2=(心争2 (417)

-で与えられるものでありNNはそれぞれ鏡および孔のフレネル数すなわ

N=器竺i15(418)

瓦=俗三谷(419)

である行列要素K-L-MN一は(229)~(232)で定義

----されるものでその詳細は付録21にあるKmLnmMNはそれ

ぞれKLnmMnmNの定義式(229)~(232)において

鏡の半径aの代りに孔の半径bを用いたものであるすなわちIKnmLnm

MnmNnmは最終的には鏡のフレネル数Nとjlmの関数であるがこれを

明示して

K一三Knm(lnAN)`|

95

凪J(瓦)馬(心)弓-ム凪J(凪)H(Å)bJ

一気Jバ瓦)馬(気)J+jrsquo≒涵)巧(7i)dJ

Lnm―LnmC1AmN)

Mnm=Mnni(lnAmN)

Nnm=Nnm(4n^mN)

----と表わすとKLMNは次式を意味する

--KnmΞKnm(Ad

--LnmΞLnm(I

--MnmequivMnm(yi

--NnmΞNnm(jn

-一臨N)

--jN)

-一心N)

-一臨N)

トyトトトλ

(420)

(421)

(414)および(415)の右辺の励振を表わす項はそれぞれ

畷゜ふ右ぐrsin(で){フンpart}eildquou(aJ)bdadz

~4(e`I)い゛(牛oline11)oline1〕

゜寂i(苧-n)

一一

石r3

〔exp{iπ(T-n)}-1〕

(苧-I)

ぐ{7ンりu(a>りdd(422)

bdpartdz

ぐ{7ンり包ルヂり(428)

であるところで(412)~(415)の基礎方程式はどおよび十

-に関して分離していることに注目したいすなわち基礎方程式は異なるどお

よび十-に関して独立に解けばよいまた行列要素Knm等はn―mが奇

数のときはOであるからnmの偶奇によっても方程式は分離している

最後に数値計算例を示す(43)の右辺第1項のu(rpart)が

u(r(9)=1(4-24)

の場合すなわち入射波が平面波eiklの場合について励振特性を求める

このときu(rpart)は回転対称であるからZ=oのモードのみを励振する

(422)(423)は

〔exp{iπ(孚-n)}-1〕

畷=添-2Lrsquoり

(Tolineldquo

2(425)

(428)

-=0 (426)

となる開口面Sより相射するパワーは(258)で与えられており

I)=かべ首dS=白べ乱ギ) (427)

である第2章と同様に沢を正でかつ最小とするnをnとするとき瓦が

適当に大きい場合n=nの項のみによって鰯射パワーの概略が与えられる

その概略のパワーの計算結果すなわちI(allblo)を42図に示すこ

のときのパラメータはN=20Va=05である図中で(0m)で示

された各モードを比較すると幅射パワーは同じ程度であるが低次モードほ

どピークは鋭く半値巾は小さいすなわち低次モードほど回折損失の小さい

ことを示している

sect43自由振動モード

(1)回折損失

本節では前節の特殊な場合として無励振問題をとりあげて自由振動モー

ドを求める自由振動モードは複素周波数平面での展開係数の極として定義さ

れるすなわち前節の基礎方程式において励振源を表わす右辺を0とおい

た斉次方程式を解くOでない解が存在するために左辺の係数のつくる行列式

をOとおいてその根として定義される自由振動の複素周波数を求めるこの

実数部より共振周波数虚数部より回折損失が求まるこの解を孔のある共

振器を自由振動モードで解析していlsquoるLiZuckerの結果と比較する

基礎方程式(412)~(415)において右辺をOとおいた斉次方程

-一式を解くK-K-(nヤm)等の非対角要素の値はKnKnn等の対角要

素の値に比して十分小さいから基礎方程式においてmヤnなるmの項を無視

するこのとき(412)(413)を行列形で書くと

ぐ 与(jll)Hど(心)+8NK11degjrdquoし(心)叫(心)+8NLuml3pound(jdegmAAdegJ+8`iKdeg゜jrdquoJj(jdeg丿吻1ヽ゛1り+81`lsquo1rsquordquo311

jノJ(ム)馬(j)+81ヽJM凪ぢ(幻H(j)+8NN

二)し

=(言器いj4(1n)H(In)

InInj(ln)I^(ln)

97

丿Cdしう

lO

ISot

こレ

(00)

-ミ

(0 1)

Q4

(02)

l ヽ

A=20

1=0

C03)

゜゛嶮6i叱ずーrdquo

42図有孔共振器の励振特性

ba=05

aj恥入う参多= UP

となり(414)(415)は

-An

一-一一(ln)Hど(心)+8NK

一一一一Jj(ふ1)叫(几)+8NL

----一犬岫簾鸞)働

J^(ln)H(心)几J^(ln)Hrsquo(ln)an

゛ぽぢ(λ)Hj(j)ごjべ(An)llrsquo(iAn))

しご)(429)

となるここでan>bnはplusmn1plusmnを略記したものであるこの略記法を採用

したのは基礎方程式がfおよび十一に関して分離しているので混乱が生

じるおそれがないためである(429)より(ぷ)を解いて(4-28)

の右辺に代入すると次式を得る

Jj(j)Hg(j)十゛8NK|

InJrsquo(In)H(In)ナ8NM

与j=

{H(j)}2(

几馬(心)H(jn)

ただし

ー一一7Ξ8N({を(j)}2N11-

十{ij(l)}rsquoKn)

An

2nj

心(jll)H(j)+8NL

jrsquo(ln)Hrsquo(ln)+8NN

inH(In)叫(j)

0H(1)}2

う如6

ぐう

うnnabしク

An]AAn)]UAn){Ln十M11}

(430)

(431)-

でありjは(428)の左辺の2times2行列の行列式であるすなわち次式

で定義される-

angj一-----一一-

゜(8N)2lsquo(KnNnn―LndegM)+8N〔Jど(心)町(今)NI

一一一一--一一-AnjrsquoAn)B^(^n)Lnn―ふIJj(jり)Hrsquo(^n)Mnn

-2---

+にJ(勾H(飛)瓦〕

(4リ

旦_三μi

となるただし

μΞ8N〔{馬(ふ1)jrsquoNnn-j馬(1n)H^(ln){Ln十M}

99

(432)

(433)

十{AnUrsquodAn))rdquoK〕 (484)

でありjは(480)の左辺の2times2行列の行列式であるすなわち

j三(8N)2(KnndegWnn―LnnMnn)+8N〔Jj(j)Hと(恚)Nり

一心J^(ln)H(ln)Lnn-lnJj(心)巧(心)M

十滋J(志)巧(心)K〕 (435)

-であるNN≫1(4π)のとき行列要素Knn等のベキ展開式(A228)

~(A231)および円筒関数のLommelの公式(276)により

j_Jバ烏)(ln)十(1-i)aμ

一一μ

田バ志)}-

(志)H--

(心)十(1-i)叔一

となる(436)

簡単化される

-{Jバ心}}

(486)

(487)

(437)を用いると(433)は次式のように

一一-を(山)拘(恚)〔を(ln)Hバ几卜を(心)Hj(ふ1)〕

-十01-i)f〔αを(心)Hバ几)十(zJj(瓦)Hバ迅)〕=0

-ただしeaαは次のよう呼定義されるものである

ご毛こ(ふ十―)=0369

ずEム=(ぞ)2

(4ミ38)

(439)

(440)

(441)

(488)の第2項は第1項に比して(zに関して1次だけ高次である

αくKLであるから第2項を補正項と考えてまず第1項だけで(t38)

を几に関して解くこの解をjかとするすなわち々Jま次式を満たす

JE(々-)H(-ご々)not毎(予j)H(1)=0(442)

mは上式の(m+1)番目の根を意味するこれは最低次の揖をm=Qとす

るためである(442)は同軸線のTjMモードのしや断波長を求りる瑞と

100

一一

`W

同じであるこれは孔のあいた共振器の開口面SaおよびSbを閉じたときに

共振器が同軸線型になっているためである特にフレネル数が大きくなると

次第に閉じた共振器のモードに近づくつまり々は1のよい近似値にな

(438)の第2項を補正項とみなしてそこではふの代りに0次近似の

々を用いると(438)は次式となる

〔J^(ln)Hバご1)一Jバ晋j)HバAn)〕

4rsquo(1olinei)ツ(そ゛ぐ回でで石十土万

ヤぷブ)

゜o

(443)の第1項にテイラー展開を反って解を求めるここで

ム〔Jj(j)11j(シ)心(シ)恥(j)乙ぷこ(゛紆)

ただし

nE亙り色し

行者々n)

であることを用いると求める解は

An=Apoundm〔1-(1十i)ξπ(z1十そR2

2゜

lsquolz

1-R2

(443)

(444)

(445)

(446)

で与えられる(446)と(416)より波数kが求まりその虚数部

より光が鏡間距離Lだけ進行するときの回折損失すなわちonetransit

lossdiが次式で求まる

δdΞ1-lei`り2(447)

δdくぶニ1のときは(447)を展開して波数kと心の関係式(250)

すなわち

モード番号iこ関しては同軸線ではm=1からはじめるがファプIJペロー共振器で

は慣用にしたがってm=0からはじめる

101

ポ竺4r^N(―一n)

を用いて次の近似式が成立する

ffd=-2LI(k)=2ぐπ4

-darr-一一へ7r(

である(446)申

frrsquo2=0580

1+抑2

徊2

(448)

(449)

(450)

(452)

1-R2

1+ひrsquo

ふ十占)fM4≒ムゴiy

回折損失がNoline晩に比例するのは平行平面鏡ファブリペロー共振器の特徴

である(446)の実数部から共振周波数を求めると

晋一n=詣〔1-radicF(iと+1)Noline1rsquo4

1+

1-R2

となる〔〕内の第1項は側面の閉じた同軸型共振器の共振周波数であり

第2項は側面が開口であるための補正である

ここでLiZuckel8)がVainstei匹理論を発展させて得た結果と比較

する(446)に相当する彼等の結果をここで使用している記号に書き

換えると

1十豆R2

j=々m〔1十〇581(1十i)α≒ミニ苓L〕(451)

であることから両者は分母と分子の違い以外は係数まで7致しているし

かも著者もLiZuckerもこれらの結果を出すためにぽ≪1としてティラ一

一展開を使っていることを考えるならば両者はまったく一致しているといえ

る一

次に回折損失の数値例を示す48図は孔のフレネル数Nに対するone

transitlossSiを示す図aは(ど0)モード図bは(ど1)豪-

ドである当然のことながら孔が大きくなるほど損失は増加するモーJドこ番

102

rdquo

一 -

8d

01

001

=30

(00)

------(|0)

--一一C20)

43図a有孔共振器の回折損失

10

8d

01

001

43図b有lt共振器の回折損失

10-

and

1Trdquo~not

ブブ10ヤ2o

ソ」

||

ダ」

丿り

rsquo-4i

-一一一一一一(o|)

―0I)1

ニー-1-一一一一T一一rnot一一

「N=0A=20

じ~

にレ

ダグrsquo((yrsquo______

gダrsquo(

ま夕not゜oline(

_二八_)』二___

rsquou-Vs

01

001

44図有IL共振器の共振周波数

10 A

S4

o1

o刈而rsquolo

45図回折損失LifZuckerとの比較

N=9

--一一一一(U)

一一一一一一一二(〇radicO

---一一-(|0)つ

ー-一一一一一一(00)

A=20

卜30

andノ

and

(ニ

-rsquoノ゛rsquo7j

一一一一

ノノ

丿

小川

and

Primeacute

-一一-一一(0り

ー-------(10)

(耳45-

ダ(00)ILi

-一一一一00)JZttcker

号(どm)のmが同じモードの損失はほ1ご等しいという結果になっている

これは数式的には(449)の々およびRのどによる差が殆んどなー

いためである44図は孔のフレネル数Nに対する共振周波数の変化を示

すここでも43図と同様にやはり(どm)のmが同じモードの共振周一

波数はほy等しい(対数グラフにプツトしたためNの小さいところで曲

線の差が目立っているが差の絶対値は小さい)このことから有孔鏡の共

振器では(どm)のmの同じモードはほsご縮退状態にあるといえる中心

に孔があるため本来中心で振巾最大となるど=oのモードの損失が孔のな

い鏡に比ぺて著しく増加してこのような結果になっているこのことは後

に示す様にそれらのモードの場の分布が角度方向の分布を除いて動径方

向には殆んど同じ分布をしていることと符合している損失に関するこの結果

は平行平面鏡配置に近い状態(鏡間距離が鏡の曲率半径に比べてかなり小さ

い鏡配置)の共振器を用いた炭酸ガスレーザの実験においてe=oのモー

ドよりもe=i2のモードの方が発振しやすいという事実と一致すると考え

られるそのわけは完全に両鏡が平行の場合にpound=012のモードが殆

んど同じ回折損失ならば実験の際には両鏡が完全平行状態から多少ともずれ

てお互いに傾斜しているからe=i2のモードの方がど=Oのモードより

も損失は小さくなって発振しやすくなるからである鏡が平行状態からずれ

るとe=i2に比べてど=Oのモードの損失が特に増加することについて

は第5章で孔のない共振器に関して述べる

45図にはLiZuckJ)が計算機によるシミュレーションで求めた回折

損失との比較を示す(00)モードより(10)モードの方がわずかに

損失の少い点および曲線の傾向は一致しているが値には数十パーセントの

差があるこれは(446)の几を求めたときにテイラー展開による近

似を行ったためである鏡のフレネル数Nがもっと大きくて損失の少いところ

では両者の一致はもっとよくなるはずであるしかしLiとZuckerのシミ

ュレーションの方法はNが大きくなると収束が悪くなりそのために行われ

ていない

105

(2)共振器内部の場の分布

共振器内部の場の分布は(41)に(48)~(411)の直交関

数展開を用いて

9(r)==

iπ

-2Σn

sin(平){ヅり

times〔J(jひ{H(j)aJ-lnHKln)b)

-Hバjdivide){Jj(j)cJ一瓦京瓦)dJ}〕 (458)

と表わせるここで基礎方程式(412)~(415)は角モードfお

よび十-に関して分離しているので和はnに関してのみとった以下では

本節の最初で行ったようにnに関して一項のみで近似する(458)の

〔〕内の第2項を(429)によりcdを消去してanbで表

わすと

を(i)J石毎(i)d芸{Hぞ(几)a-zl叫(ln)bn}(454)

となるこれを(453)に用いると動径方向の場の分布は次式に比例す

-9(r)こな(心シー晋Hバ心今)

゜c〔Hj(yi)Jlsquorsquo(jシーjpound<iAn)lり(慨Ty)〕十りうtもとヂrsquoJE(j-1)

(455)

数値計算の際には(455)の第1項では41として(446)を用い

ーる第2項では第1項に比べてαに関して一次高次であるかちjとして0

次近似の(442)で定義されるy1poundmを用いる(4=5ト5)の第1項だけ

lsquoをとり出してAn=々とおくと同軸線のTMモードのE成分を表わす

式となる

場の分布を求める際に(454)(455)のようにまずCnd

を消去する代りにI3nbnを先に消去してもよいすなわち(428)

106

Rより(453)の〔〕内第1項を書き換えると

Hj(ム)a一心H2(j)b=IF{Jf(ジi)cごjJ(ヌ)d}(456)

となるこれを用いて(455)と同様にして共振器内勤径方向の場の

分布を求めると

<p{r)oc今Jど(瓦今-Hpound(1シ

〔3a〕H

ズよ

i)a(457)

--である(455)と(457)の場の分布はNNrarr(qcfrarro)

-の極限においては一致するがNNが有限の場合には両者は少しずれている

数値計算の結果では両者の振巾分布に大差はないが位相分布は鏡の端(r=

ab)の付近においてかなり差があるしかし鏡の端では振巾は小さくて

ここでの位相は余り問題にならない両者の不一致の原因は(446)で

求めた心が近似解であるためである低次モードに関するほどふの近似が良

いため両者の場の分布もよく一致している

次に46図にN=4011=05の場合について(455)で求

めた共振器内部の動径方向の場の分布を示す図はabIcIdIeの順に

それぞれ(00)(01)(02)(10)(20)モー

ドであるiem)モードのどは角方向にCOSどpartで分布することを示し

mは動径方向(r=bからa)にm+1個の振巾の極大値をもつ分布である

ことを示す各モードの振巾分布は最高点の高さが1となるように規格化さ

れているまた位相分布は振巾分布の最高点で0となるように定められてい

る(455)で求めた46図と(457)で求めた結果を比べてみ

ると振巾分布では両者の差は殆んど見分けられない46図ではnに関

しては1項のみをとりあげて計算したため曲線はなめらかであるが他のn

の項を考慮すればこの曲線を概略形としてその上にフレネル数に特有の細

かいリップルが生じた曲線となるであろうこのような他のnを考慮する定式

化に関しては後に述べるフレネル数が増すほどリップルは小さくなりn

107

0310

の一項のみで場の分布の概略形はより正しくダt)される46図を見て分る

ことは(00)(10)(20)モードの場の分布は殆んどー致

していることである一般に(どm)モードのmめ同じモードは動径方向

の分布がほy等しい動径方向の分布に関してはどの異なるモードは本来中

心付近の分布が異なることが特徴であるが中心に孔があるためこのような結

果となっている先述したようにmの同じモードに関しては固有値である

jもほ1r等しいしたがってそれらのモードの違いは角方向の場の分布だけ

である

20

o゛

|0

08

06

04

02

05

06 07 08

46図a有孔共振器の場の分布

(00)モード

108

A=40

=05

卜 -

g D

4 a

10

a8

a6

Q4

a2

05 opound07

08

46図b有子L共振器の場の分布

(01)モード

-140deg

-IGO

-180deg

091乙10

1ががび

|0

08

06

05 opound 0T

08

がぱ

`o゛

09

10

46図c有孔共振器の場の分布

(02)モード

IVrミ

妬45

しノ

ここ

白土

卜 - 4

10

a6

a4

02

05 06 07 08 0910

46図d有孔共振器の場の分布

(10)キード

φ

40rsquo

200

|0

08

06

04

02

05 06 0了 08 0910

46図e有孔共振器の場の分布

(20)モード

A=40

拓=05

こ40

y≪=05

40

20rsquo

orsquo

Ill

10

08

06

04

02

05106 07

08 a90

47図a有子L共振器の場の分布

(00)モード

10

OB

Q6

Q4

02

Q5 (X6 Q7

V 一

一 80

0809fa10

47図b有孔共振器の場の分布

(01)モード

汐一一一一―A=20jj屍45ダ

Xandy

χ

oline1

ぶjpermil

゛8o

一一一一A=20

rsquoa=05

一一

9り

20P

べ`lsquoぶ

~--

場の分布のフレネル数による違いを(00)(01)モードについ

て47図abに示すVa=05のときのN=20と80の比較である

フレネル数Nによる大差はないがNrarrooとともに鏡の端(r=ab)での

振巾が0に近づきやがて閉じた共振器のようになる

最後にnに関して多くの項を考慮した場合の定式化を示すこれは孔のない44)

共振器の自由振動の定式化と同様に行つ本節の(1)でnに関する行列K一等

の非対角要素を無視して固有値jを求めたこのときのnをnと記して

(428)および(429)の斉次方程式を解いてabocdoを

求める(斉次式であるから例えばao=1と定める)nヤnoのanbnC

dllを求めるために非対角要素を考慮するすなわち(412)~(415)の

右辺をOとおいた斉次方程式でanobcdlを既知としてKo等の非対

角要素を考慮する既知の項を右辺にまわすと

を(心)Hバ心)a‐心な(心)Hi(ん)b

---一々(為1)Hj(Å)c十心京心)Hバln)d

=-8N{Knnaχ1-Lnnobno)

Au]poundiAn)Bバ瓦)a一Ai]k心)叫(志)b

―几Jpound(ジiぶ)叫(瓦)c十志lsquojJi(jll)叫(几)d

=-8N{Mnnoan―Nnnobno1≫

一々(うi)HバAu)a十ふIJf(j)H1(j)b

一一---+を(jn)町(j)c一山jrsquoeiAn)Bバj)d

一一-=-8N{KnnoCn―Mnn{n}y

____

一Anjpound(An)iie(iA)a+山志J1(瓦)HバAn)hPrimelsquo

+瓦分(フi)Hン(ヌ)c-ズJ(ジi)叫(j)d

___

=-8N{しnnCno-I^nnodno)

(458)

(459)

(460)

(461)

となる以上4式をabcdnに関する4元連立一次方程式として解け

ばよいこれらを共振器内部の領域の場の分布を表わす(453)に用いれ

ばフレネル数に特有の細かいリップルをもった場の分布が生じる

112

{31無限長矩形平行平板共振器

ファブリペロー共振器の解析の際にしばしばとりあげられるのはもっと

も解析の容易な有限の幅をもち無限の長さをもった一次元鏡で構成される共

振器であるここでは孔のある共振器の極限の場合としてこれをとりあげ

るすなわち鏡の半径aと孔の半径bの差を一定に保つたままabrarroo

とすると幅が(a一b)の無限長矩形平行平板共振器となるこの解析は

烏を求める式(4べ

の漸近形を用いる漸近形を用いることは以下に示すように几rarrであ

ることから正当化される(438)の第1項をOとおいた解すなわち

(442)の々は現在の場合には

^poundmarnπ

一一a-b

m=l23helliphellip (462)

となるこの解はぶrsquoに依存しない(445)のRにはハンケル関数の漸

近形(284)を用いて

R三

一 (-1)rsquo

となるから心の解を表わす(446)はこの場合

さ哭MIC1-(1十i)ぐπ

3d=01291NolineM

a―b

具ぐ)2

(463)

(464)

(466)

(467)

aα

-a-b

と書けるこれより(416)を使って複素周波数が求まる計算の結果と

して損失の小さいときonetransitlossδJま

5d=01284N`ヤ(465)

となるこれはフレネル数の大きい場合のVainsteinの結ぜ

とよく一致しているただしこのときのNは矩形鏡に対するフレネル数であ

って

で定義されるものである(465)のonetransitloss5dをフレネ

113

ル数Nに対して目盛ったのが48図である

64

01

48図無限長矩形平行平板共振器の回折損失

sect44一方の鏡のみ有孔の共振器

炭酸ガスレーザ等に便われるファプリペロー共振器は通常一方の鏡

にのみ出力孔をもつ本節ではそのような一方の鏡にのみ孔のある共振器の

自由振動モードの回折損失共振周波数場の分布を求める49図に示す

ようにz=0の位置にある鏡には孔がなくz=Lの鏡には半氏bの孔があ

るものとするsect42と同じように空間を3つの領域に分けlる領域darr

nはsect42と全く同じであるが領域Ⅲがz=Oの鏡に遮られているとシころ

114

-一一b

m=o

rsquo

rsquorsquouml゛lsquorsquo9rdquooline紬へ1101

Sa n

一一

一 一

「11‐‐IJ‐‐

--not十一rarrl

二二z=Onz=L

49図片鏡有孔ファブリペロー共振器

が異なるしたがって領域Iaの場はsect42と同じ表現(41)(4

2)を用いるが領域皿では第3章で用いたz=0の位置にある孔のな

い鏡上でOとなる境界条件

K(r|rrsquo)=0z又はが=0(468)

を満たすグリーン関数K(|rりを用いて

9rsquoI(r)゜亀〔K(rllrsquo)勺りり一匹拝旦し(rrsquo)〕dS(469)

と表わすただしsect42におけるのと同じように領域1と皿の結合を無

視したK(rlrOの具体的な形は(811)で与えられるすなわち自由

空間のグリーン関数H(rlwrsquo)から鏡像の方法で作られた次式で表わされるも

のである

K(rpartzxrsquodrsquoz)=H(r(zlrrsquoがzrsquo)-H(rpartzぼpartrsquo一心(470)

以下sect42と同じように境界SとSIで場をなめらかに接続するすな

わち(44)~(47)のようにおくここではsect42とは異なり

最初から自由減衰振動モードすなわち無励振問題を取扱うとして定式化する

したがって方程式は斉次式となるここで境界面上における直交関数系巌開

(48)~(411)を用いるただし展開係数aJ等は本節におい

てもa等と略記するこれは次に示すように方程式が角モードどおよび

115

+一に関して分離しているためである境界面S上で領域Ilの場の値

が等しいことすなわち(44)より

J^(ln)Hバj)a-jJj(j)H2(1)b---

-Jf(j)Hバj)c十志J1(j)Hj(j)d

+8NΣIxVnmBmL-b}=0 (471)

を得るまた境界面Sで領域11の場の法線微係数が等しいことすなわ

ち(45)より

An]rsquopound(An)llpound(A)a一AijkAロ)Hi(1)b

-jJjくフi)H1(j)c十心つijkA)H1(几)d

+8NΣ{Mnm3inNnmbm)=0 (472)

を得る同様に境界面Sb上で領域011の場の値が等しいことすなわち

(46)よりー-

一々(ln)HバAn)a十九Jpound(九)叫(心)b

一一--一十な(心)HバAn)c=几外(j)Hバln)d一

+8NΣIPnmCm―Qndm}=0 (478)

を得るまた境界面Sb上で領域0Iの場の法線微係数が等しいことすな

わち(47)より

-jJ1(ジi)Hバj)a十jjJi(j)H^(1n)b

-一一-2-一十心な(臨)Hi(烏)ca-41(j)H1(臨)d

+8NΣIRnmCm―onindm}=0 (474)

を得る(471)~(474)の基礎方程式を両鏡有孔の共振器の基礎

---一方程式(412)~(415)と比べるとKらLgMNIIIの代り

にそれぞれPQR-Sにおき代っていると宍ころだけが異なるここ

でPnmQnin^nm^nmは次式で定義されるものである--

P-ΞrJj(j)恥(1)F-(g)dg

Q一三Xdeg゜jJj(i)Hia)F(Odie

R≒ldegぷ(rsquo゜j心(ジi)Hj(1)F(c)dc

sequivrA^Jrsquoe(yj)喝(v1)Fnn>(≪)dC

ただし

jΞ(kb)2-A2

116

(4-75)

(476)

て477)

し(4-78)

F(g)-

(-1)11411`sin^kL

〔(1と)2-a2〕〔(で)2-x2〕

三(oline1)rdquooline゛(kb)(

4Ξs

(言

)(479)

であるPmQnmRnmSnmの行列要素はKnmLMmNnmの行列要

素とよく似ているが大きな違いは(n一m)が奇数の場合にK一等は0と

なるのに反しPIII等はOでないことであるつまり両鏡有孔の共振器では

nに関して偶奇性の異なる結合はないのに反し片鏡有孔の共振器では共振

一一器に対称性がないために偶奇性の異なるn間に結合があるP等はAn^m

-Nの関数であってK一等と次の関係があるこれは(234)と(479)

を比較すれば容易に見出される(420)のようにK等がAnAmN

の関数であることを明示した表現を使うと

P-=}(-1)゜oline゜K-(j1一瓦}(480)

Q-=―(―1)Mnm(λλ4一石)(4-81)

R-=今(-1)ldquoolinel゛い1{ワij-}瓦)(482)

s自=士(-1)11oline111N(つilj{瓦}(483)

であるn一一rnが奇数のときは右辺のK一等は0となるので(480)

~(483)は成立しないがこの場合には付録21で計算されたn一

m=偶数の場合我K一等がn―m=奇数の場合にも成立すると拡張して

(480)~(4ヽ83)の右辺に用いるものとする

sect43と同様にしてnに関して一項のみで計算を近似する(471)

(472)をまとめて次の行列形で示す

Jど(ンin)llp{A)+8NKlnj^(ンln)Hkl)+8N

AnjkAn)npoundiA)+8NMInjk心)H(j)+8N

117

`h

17

}Z

8j

01

001

410図a片鏡有孔共振器の回折損失

S4

01

001 -10A

410図b片鏡有孔共振器の回折損失

Ndeg20A=30ト

゛゛olineoline(Oメ)}

タolineolineolineoline(脇)

l10可

=20

χ=30ノ

一一(0L)

--一一一いよ)

J^(ln)H^(1n)こiJi(うi)liAA)Cn(ご

J(jj`)H^(ln)AnAnjpound{λ)叫(ふo

)(レ

y)

(473)(474)を次の形にまとめる

(484)

一------(帽雪が二いぶjおここに)に)

を(ワi)Hバj)jjpoundiAn)UrsquopoundCA)an

゛(

瓦J節i)Hバj)jjJ(フi)叫(Å)

)(レ

y)(485)

P一等の行列要素とK等の行列要素間に(480)~(483)の関係

のあることを考慮すれば(484)(485)を両鏡に孔のある場

合に対応するsect43の(428)(429)と比較して次のこと

がわかる一方の鏡にのみ孔のある場合の計算は両鏡に孔のある場合と比べ

ー--てAnAnNは不変としてたy孔のフレネル数Nの代りに1Nを用いれ

ばよいこれは物理的には他方の鏡に孔がないため領域皿では鏡間距離が

実質的に2倍になっていることを意味する(484)(485)をsect

43と同様にして同じ記号を使って4に関して解くと次の結果を得る

4ぶ1か1〔1-(1十i)ξπ(Z

1+v^TaR2

〕 (486)b

1-R2

(486)を両鏡有孔の(446)と比較すると(446)の〔〕

内のぐ陥)R2が(486)では7倍されていることであるしたが

って一方の鏡にのみ孔のある共振器では出力口は少いのに損失は少し増

加するという結果となる(486)より計算したonetransitlossδa

を410図に示す図には鏡のフレネル数Nをパラメータとして孔のフ

ーレネル数Nに対する(yaの変化を示した410図aは(00)(10)

モードであり図bは(01)(11)モードである曲線の傾向は両

鏡有孔の場合の43図と全く同じであるが損失が43図の約12倍とな

っている

119

rdquo

にに項欠

第5章 両鏡傾斜共振器の自由振動モード

sect51序

平行平面ファプリペロー共振器ではわずかな鏡の傾斜が回折損失を急増

加させる特に波長が短かくなればなるほど鏡の微調整は難しくなる赤色

光のHNガスレーザ発振器として用いた場合は鏡の縁端での変位を波長程

度以内におさえないとレーザ発振が困難だといわれているこのように赤

外および光波帯においては鏡の傾斜の影咎は避けがたいしたがって傾斜変

形に対する解析は重要な意味をもつしかし現在までに傾斜変形をとりあげ

た論文はI数少い平行平面型共振器に限ってみればFoxLIWelll8)およ

びOguraYoshidalkenouS6)rsquo4灸よる論文のみである文献25)28)

はいずれも干渉計理論による積分方程式の核に傾斜変形をとりいれて電子計

算機によるシし

に43)は励振理論に基くものである以上の文献は両方の鏡が対称的に

同形に傾斜したものかあるいは一方の鏡のみ傾斜したものであるしかし現

実には両鏡は互いに無関係に傾斜する一般に両鏡の傾斜の方向は一致しない

しまた傾斜角の大きさも両鏡で異なる本章ではそのような一般的な場合

をとりあげてその自由振動モードを解析するこの解析は片鉛傾斜の場合

の自由振動を取扱った文献43)を基礎として両鏡傾斜を取扱うしたがっ

てそこに出てくる表面積分はそのまま利用できる(付録51)

本章の解析は次の順序で行うi52では微小な傾斜変形として基礎

方程式をたてるこのとき変形項は等価励振源となる他章とは異なり傾斜

のため異なる角モード間の結合が生じるさらに次のような面倒な事情がある

文献43)ではモード軸を傾斜方向と一致させることによってCOSgeモ

一ドとsinどpartモードを分離できたこれに反し本章七は両鏡が異なる方向

に傾斜しているために>COSjpartsinがモードを簡単に分離させることが

できないsect58では両モードを分離させるためにはモード軸をどの方

向に選べばよいかを考えるまたモード柏をそのように定めたとき傾斜に関

しては一つの両鏡傾斜パラメータKのみですべてが表わされることを示す

121

この結果として得られた斉次方程式は文献43)の方程式で片鏡傾斜パラメ

ータを新しい両鏡傾斜パラメータKにおきかえたものであlsquoるsect54では

この特性行列式を解いて複素周波数を求めその虚数部より回折損失をK2の項

まで得る傾斜のために(00)モードの損失が特に増加し傾斜角の増加

とともにそれは(01)(10)モードの損失と比較的近い値となる

sect55では両鏡傾斜パラメータKが一方の鏡を変形していない基準系と

みなしたときの他方の鏡の変形を示すものであることおよびsect58で得

たモード軸はその基準系よりみた最大傾斜方向を示すことを証明する

sect52基礎方程式

本節では最終的にはファブリペロー共振器の両方の平面円板鏡が平行

状態から傾斜した場合についての自由振動の基礎方程式を得る解析は最初

は傾斜変形に限定せず鏡の一般的な変形として取り扱う本来z=Oおよび

Lの位置にある鏡をそれぞれ鏡1および2と呼ぶことにする51図のよ

うに鏡12は本来の位置(yからそれぞれa02の位置に変形したものと

する第2章と同様の考え方で出発する本章では自由振動を考えているので

励振源はないがそれに代って鏡面変形による項が等価励振源となって付加す

る犬

sごL

犬上

51図変形した鏡をもつファブリペロー共振器

変形した鏡面Oi02上で場の境界条件は

z=L

9(II)=0rlsquo71ff上

であるとする第2章同様にr=aの仮想面Sで共振器を内

(5)

外副咄ける-

共振器外部の場は(214)で表わされるが内部の場は鏡面変心

にJよ宍る項

yI

122

]レ

を含ひ(27)で与えられる変形しない面馬上で境界値0をとるグリー

ン関数GCpIpOを用いると内部の場は次式で与えられる

9rsquoic〉゜石G(rlrつぢざλd4+恥G(rll`つjヅシりd司

宍ぶ〔GCpIkrsquo)きjダj)一怨言堺≒(rrsquo)〕dsrsquo(52)

`ただし変形による境界面Sの変化は小さいとして無視する(52)を第2

章の内部の場を表わす(2rsquo6)と比^゛ると励振源による一石osectsect<Pdcr

の代りに石iG詰ddegi(iニ12ぐ)があらわれて゛るし記がって後者は等

価励振源となる

次に境界面S上で内外部の場とそれらの法線微係数を等しいとおいて

それらを固有関数展開することにより展開係数に対する無限次元の連立一次

方程式を得る第2章と異なるところは固有関数展開の際に角方向の基準を

θ=0にとらないで次のようにこれと角ηをなす方向にとることである

9(alpartz) ==Σb

叱士

part<p(apartz)1

Ji(警){7ンリー川 (5-3)

ぞふ3Jsiuml(){7ン(Prime-rdquo)}(54)

(55)

partr

片鏡傾斜のときは傾斜の方向と角方向の基準軸を一致させればcosモードと

sinモードをj離させることができたが今の場合は両鏡が傾斜しているた

めに一般的にフ7を導入する後に>COSIsinモードが分離するようにη

を定めるここで

対三ふ=紅ぷ弓詰d-t-daら〕

ただし

uJ(raz)equivJ(jシsil(警){フンりーり))(56)

のようにおくとS面上での連続条件より得られる方程式は(223)

(224)とまったく同形の次式となる

123

一一

2りNHj(jl)暗十Jj(j)Hj(1)aJ一jjpoundiAn)Ei(j)bJ

deg8N{-5Kldquo+十弓L9)壽}十rsquo (57)

2りN41叫(j)暗十jJi(4)Hj(j)a4-゛1Ji(j)雌(j)64

=8N{-弓M-rsquoaゐ十弓Nrsquo^nrsquopound}

(n=l2helliphellippound=012helliphellip)

(58)

上式では(53)(5rsquo4)(5rsquo5)で4えられるbJ34暗

以外はすべて第2章の記号を用いている(55)の積分申の〔part91partn〕(yi

(i=12)は未知関数であるが次の一致条件でこれを求める(52)

で表わされる共振器内部の場の法線微分を鏡面上で行って〔part9partn〕を求め

るとそれは右辺の積分中の〔part9partn〕と一致しなければならない

このー(yi

致条件は一一

(1に)戸rsquorsquordquodn上分rsquoなど9ddegrdquo2dn丿悒rsquo9n

lsquo゛十ぶ怒謡吐号゛ペツ2一白洽M抑ヅ(srsquo)dぎ(5lsquo9)

(i=12)

である(59)の第8項の積S中でS上の卵partr9を(53)(5

4)の展開形に書換え更にG(r|pOの表現式(27)を用いて積9を行

うとrsquo第3項は+plusmnで表わすことができるすなわち(5lsquo9)は

〔1に〕irsquordquoIdn

p〔-Id1十石ブljdタ〔諮〕d4

十2nt

となる以上により解くべき問題は(57)(58)(510)

を連立方程式とみなして〔part9partnk〔part9partn〕4-=万々4を決定する

ことである

以下に近似解法を試みる鏡の変形が波長に比して小さいノレたがって変形

124

の効果が小さいと考えられるときには方程式は逐次近似法によって解くこと

ができる回折損失を求める際には異なるn間の結合は無視してよいと考え

られるからrsquo以下では特別の「lのみに注目しrsquo3ぷbぷリ品叱ぷから「1の

記号を省略して-f-+4匈ニと記す今回折損失を求めようとしている

モードの角モード番号をfとし一般のモードの角モード番号をkと記すこ

のとき4biを変形のO次の微小量であるとしkヤどの4btを1次の

微小量であると考える〔part9degpartn〕をあらわす(510)において1次

の項までを問題にするならば第1項第2項は1次第3項はO次プラス1

次の形であるしたがって第12項の積gにおける〔partgpartn〕として

第3項におけるO次の項k=どを代入するその結果として(510)は

次のように4btのみで表わされる

〔glλ=等Jj恥(心-j雌(j)弓}〔諮λi

+等烏ミ_皿Cl)at-lHk(l)b[)〔僣≒

+yよ_{HZ(j)4-jHi(j)b}

times{石パ可n幡 ddeg1十ゐ怒もにり恕

(i=12) (511)

ただし2次以上の高次の項は無視した(511)の第1項は変形について

o次第23項は1次の項である(511)を(55)に代入して吋

を求めるその結果を(5deg7)(58)に用いれば4btFに関する

連立一次方程式となる

ここで鏡の変形は両平面鏡が傾斜したものとするこの傾斜変形を円筒座標

系を用いて記述する鏡1の最大傾斜の方向はpart=β1の方向とし鏡2のそれ

はpart=βの方向とする鏡の中心を基準としての鏡の端における最大の変位の

波長λに対する比を各鏡の傾斜パラメータと呼ぷことにするMl2の傾

斜パラメータをそれぞれKiK>と記すすなわち鏡1は

z(rrsquopart)゜KIλをcos(0-β1)rsquol`≦3

125

(512)

の位置にあり鏡2は

z(rpart)=L十Kλdividecos(part一凡)r≦11十(513)

の位置にある

(512)(5-13)のように両鏡の傾斜の状態を与えて(511)

を(55)に代入すると2つの型の積分が生じるこれらの積分の動径方向

に関する部9は片鏡傾斜の場数愉じである異なるところは前者では少し

複雑な両鏡の傾斜角を含ひ因子の組合せが生じることである積友)の詳細は付

録51に示してここでは結果のみをとりだす

石i吠盤4degi゛へ塵rsquo略゛i

ご一

2nπ^arsquoKi

助助00

応レソ

Diil(i=l2ρr=十-)

ぷ聊脳脳

一β`一β`一ρ`一β`

紅叫吸伍

+jff+jdarrぞ

紅斑町取

126

陥弓iy

(芯`叫i

弓i171

(石坂i7

一β`lsquoとI~一ぞ

れ斑町『

i-M+MJ4-It

丿けトし

ハ八列丿

abab

rdquoし

(514)

(515)

(516)

k==eplusmn1(5-17)

傅 I

石i心(゜i)石丿些器jタバ回よい(ldegi(呵

竺(-1)ldquoj竺ぺyとS(IF)2jiμ

(ij=12ρr=+-)

ただしDiilはkrsquo=kplusmn1の時以外はOとなりまたjiμはkrsquo=kkplusmn2

の時以外はoとなるものでその定義はそれぞれ(A56)CA514)

で示される

ぢを表わす(55)の積分中に(511)の〔part9partn〕tyを用いると

(57)(58)の基礎方程式は次の行列形に書き換えられる

4k+k+k+k

騰望permil

う心弓一竺厦

Λにレレしヘ

いり叫

00匈Q

004cj

MQ00

んQ00

1 OatEを

心_叫

うシソ

Dk

blGk^

`t

ただし

Ξ

y4

BD

AC

rf

Cl~々

FH

EG

rsquo-

Jk(i)Hk(l)+8NKjJk(j)H1(j)+8NLG

JI(j)Hk(1)+8NM12J1(1)H1(1)+8NN

(5-18)

k=eeplusmn1

Ξ4゛lsquoN2り{KjllgolineKIK2(jllg十j21S)十KlJapoundjP}

{Hバ1}}2AHpoundiA)nrsquoi(j)times(

j町(j)H1(j){j叫(j)}2

μみjF

HEG

几Ξi2がN り(KDぶ-KDrsquoμ)

(519)

H^(l)Hk(l)

lHXl)Hk(l)

IHバAmrsquoiciA)

ArsquoUpound(A)EiU

)(5deg2o)

(k=どplusmn1)

(518)~(520)の左辺において簡単化のため本来各行列要素

に付すべき肩符脚符を()の外に付した

sect53cos>sinモードの分離

(516)(517)の4χ4の行列方程式の左辺は十-が分離

して2つの2times2行列になっているここで右辺の行列においても同様に

十一を夕)離できて2times2行列にできれば方程式は非常に簡単化される

以下に角方向の基準軸のとり方によってこの分離が可能になることを示す

これを示すために(519)(520)の右辺を具体的な形で書く

計算の便宜のため鏡12の傾斜方向を示すβいβを

凡=β

β=-β

ブ(521)

のように選ぶこのように座標を選んでも一般性は失われない(519)

右辺の{}内はρrの組合せにより4種類の因子となるこれらを(A5

14)を用いて書くと

Kl^ipoundpound―K1K2(^AiifW十山l公)十kj2

゜ぞspound-IIなーぽ(1)〔(1+41)K2+2り{Krsquocos2(β一η)

127

-2KiK2Cos277十Klcos2(β十η)l〕H

Kし117-KIK(jli7十血石)十Klj万

¥IIpoundひ1pound(j)゛(1十partβ))IK2rsquo

(522)

゜7り-Ilyf-lf(j)〔(1十り1)K2+2411{Klcos2(β-η)

-2KiKjcos2V十K|cos2(β十Prime)}〕十ぞpermil1permil

(5

23)

Kjlli-KK(jlぷ十j姦)十Kjぶ

゛Kは1尨-KIK(も尨+4ぶ)十Krsquoj芯

=π21poundj-ば(j)partpound1〔Kisin(β-η)十K2sin(β十η)〕

times〔Kcos(β-η)一Kcos(β十η))(524)

となるただしKは両鏡傾斜パラメータで次式で定義される

K2equivKt-2KK2Cos2β十Krsquo(525)

り`はグネッカーの記号である々は(29)で与えられるようにf

=Oのとき1ど≧1のとき2であるが本節ではこの他に便宜上ど≦-1の

とき0となることを付加する

2ど≧1

り゜

lど゜0(5lsquo26)

oど≦-1

(520)の右辺の()内はkρrの組合せにより18種類の因子とな

るこれらに(A56)を用いると(527)~(5い34)のように

なる

KiDrsquoン-1-KJ)劫-1=ご(1十δfl)la_(l){Kicos(β一η)notKeos(β十η)}4

(527)

KiDipound^+―KiD≫poundpound+i=―(1十をo)W1(j){Klcos(β-η)-Kcos(βナη)}

4(528)

KID公一1-KJ)拓-1=ご(71+6pound)W_(l)lKisinCβ-η)十KzsinCβ十η)}

4(529)

128

`-

KIDIを41olineKJ)2公゛1degぞ(1十δβ))Ipound1゛(l){KsinCβ一刀)十Kjsin(βより1

0)

KIDI励oline1olineK2D励oline1゛ぞ(1十々1)Iが_(i)|Ksinfβ-71)十K2sin(βJahl)

KDITiを1-KD41degぶ(71十りrsquoo)la41(j){Klsin(β一〇十K2sin(β大77)

(532)

KiDi^_「KzDzff-degで(1olineり0-i「」)(KiCos(β一刀)olineK2cos(βJaη13)

KIDITi1-KzD2jfl=ぞ(1oline々o)larsquo゛1(j){Klcos(β-71)olineK2cos(β

(534)

(527)~(534)の左辺KDぶ-xI)ぶe()と()を入

れ換えたものは等しい(k=ど士lPr=十-)

(519)(520)でρとrが異符号の行列要素は(524)

(529)~(582)でわかるようにすべて〔Kisin(β一フ7)十Kisin

(β十フフ)〕の因子を含んでいるしたがってこの因子がOとなるように角

モードの基準座標軸77を

KI+K2tan77=pound二瓦7tanβ (535)

と選ぶことにするその結果はCOSモードとsinモードが9離して4χ4

の行列形で表わされている基礎方程式(516)(517)は次のよう

に2times2行列形に簡約される

勺B皿

At

Ck

こ)

-じ片ふにに)(ご)

こぐ尽力によ

(536)

k=fplusmn1 (537)

ただし>COSモードとsinモードに関して(536)(537)はま

ったく同形に書けるので肩符ρを省略したなお(535)のように77

を選ぷと(522)(523)に含まれるKiIK2に関する因子は

129

Kjcos2(β一7)―2KiKjcos2η十Kcos2(β十η)=K2(538)

となり(527)(528)(533)(584)に含まれ

る同様の因子は

{KCOS(β-η)-K2cos(β十η)}2=K2 N(589)

となって(538)(539)はともR両鏡傾斜パラメータKのみの

関数であるこの結果として(536)(537)の連立方程式は

次の唯一の点を除いて片鏡傾斜の式とまったく同じものであることがわかる

片鏡傾斜では傾斜パラメータとしてKIのみがあらわれていたが(K2=0)

本章ではそのKIの代りにKがおきかわっているつまり本章のKは両鏡傾斜

の唯一の傾斜に関するパラメータとなっているご勿論K2=OとすればK=

KIとなって片鏡傾斜の場合を含む`

sect54回折損失

(536)(537)に対しては片鏡傾斜の場合と同じ43)44)行う

のでこれについてはごく簡単に述べるにとどめる(537)を(536)

に代入してその結果が斉次式であることから係数のつくる行列式をoとお

いてそれを整理すると次のようになる

をHj+8NKjJjH1+8NLj白G

J1叫+81ヽJ仙j涛叫+8H

ミ)十(μP~vP)

(ρ=十-)

妨にo

(540)

ただし簡単化のために円筒関数Jk(1)Hk(1)の引数1を省略したまた

μPvPは次のように定義されるものである

μ士戸8π6N3K2り〔器{Nll(Hか1)2-(L十M)jHf-IHyl十K(jHpound-1)2}

timesiipoundpound-xu)ni士秘1)2十包S{N111吸41}≒L十Mn)lH^+lHpound+I十K(IHf+1)2}

仏1

X{Iが41(j)}2(1士をo)2〕(複号同順)(5ム41)

このことは最後に回折損失を求める際にKiKについて自乗の頌までを考慮する

場合のことであってさらに高次のKIGを考慮すればKが唯一のパラメータではあ

りえないであろう

130

μ=πIN2K2Q〔Spound-lipoundpound-rsquolpoundCAXl士り1)l十印11l屁キ1pound(j)(1士lsquoをo)2〕

(複号同順)

ただし

angjkΞJkHw+8NKnnAhliL+8NLnn

lJkHk+8NMyi^JkHt-f8NN

(542)

(543)

である(540)は次のように簡単になる

j=々十(μPrime-μ))8NrN(Hパー(M十L回)jHj叫十K(j叫)2)=o(544)

K=Oのときは第L項だけとなって鏡の傾斜のないときの回折損失を求める

文献43)の(31)と一致する

(KN)2の項まで正しく得られるように(544)の根jを求めるフ

レネル数Nが1より大であるとして(A228)~(A231)のK

LMn^nnのベキ展開表示を用いると

れる

なり)Hj(j)十ひラ=}び一十(μP―vP){吸(j)}

ここでξは次式で定義されるものである

にTy(ふ十去)竺0369

2=0 (545)

(546)

今N>1KW<g1と考えているから(545)では第1項がもっとも

主要な項であるよってjの根はベッセル関数の根1かに近い値をとるここ

A=ApoundnCl十part)(547)

とおいてδを求めると終局的に

part竺二号〔レ宍ぱ=M一一i(μP―vP){Nj(々)12

Tマy`Primef_lPrimersquojl゛八々゜nu-iど丿゛i`゛々111lsquo1ε゛lt々rsquoμなマμl

を得るjを周波数に変換してその虚数部よりonetransitlossδaを

求めることができるpartaとjの関係は(373)に示すように

part4こoline≒Sjly(549)

131

| |

で与えられる(548)の〔〕内の第1項は鏡が傾斜していない時の回

折損失に寄与し第28項はK2N2の因子を含むことから鏡が傾斜した

時の付加の回折損失に寄与するvPに含まれる一部の積分を数値計算してモ

ード毎の回折損失を

δd=Aか +BjmK2N1 (550)

の形で与えるとAjBかは第51表のようになるj≒1のモードでは

cosモードとsinモードは縮退していてe=iのモードのみcosモードと

sinモードが異なる損失を有するsinモードは最大傾斜の方向に節線をもち

cosモードはこれに垂直な方向に節線をもつものである

mZ0128

030107641372120416317599789988

159256369496108300956179270415

390529702886

2035104780861141231

72392311413730192026604940867149

51表ApmBかの数値

上段A加下段Bpoundmpound=1では左下がsinpartモnotド

右下がCOSpartモード

52図にKをパラメータとしてNとpartaの関係を示す1が大きいときには

傾斜の影響をうけやすい53図aにはN=l0のときのbにはN=100

のときのKとδaの関係を示すKNの積が1に近づくと余り信頼できない

が53図より傾斜角の増大とともに(00)モードの損失は急激に

増加して(10)(01)モードのそれらと比較的近い値となること

がわかる

ここで(525)で与えられる傾斜パラメータKの意味を考える次節で

証明するようにKは一方の鏡を変形していないものとしてこれを基準系に

とったときの他方の鏡の最大傾斜を与えるパラメータであるまたCOSsin

モーyドを分離する(585)で与えられるモード軸はその基準系で見た

132

最大傾斜の方向を与えるものである

言]心ji10 102 N

52図Kをノtラメータとした両鏡傾斜の回折損失

(10)モードに対しては実線はsinモード破線はcosモード

133

-1いOrsquo

SjいがCOI)

ッ心

C001ヽ尺゜レ50

(y2

十permil

permil

上Kぺ200

(y3

ムフレk=0

helliphellip51

{望

10

Si

』rsquo

一〇い

`10

68図b両鏡傾斜の回折損失N=100

ど=1のモードに対しては

曳線はsinモード破線はcosモード

tφ

ミt0rsquo

58図a両鏡傾斜の回折損失N==10

ど=1のモードに対しては

実線はsinモード破線はcosモード

1cap

一二7oline「oline

-I(02)

(11)olineoline7notつノ

fOI)ツづhelliphellip_

(ヰ))

(10)之

芦(oo)

N=0

こ-2jiI-

C02)

(1りhelliphelliphelliphelliphellip

COりrsquo

ノ四)

り9jづrsquooline

づら9)

べ=100

レト~

W-

rarr

(a)

--

-III』1I

----

(b)

54図鏡か平行傾斜したファブリペロー共振器

この結果は54図aのように両鏡が同じ方向に同じ角度だけ傾斜した

場合は(KI=K2β=β)K=0となって損失は増加しないことを意味する

しかしこのとき両鏡の平行性は不変であるが相向い合った両鏡の面積は減

少しているから当然回折損失は増加するものと思われるしかしこの損失

増加分は相対的に非常に小さいことを次に示す共振器として有効な鏡の面積

が両鏡の相向い合っている部分のみと考えるとこの面積は54図bに示

すようにおよそπaからπa(a―Lri)に減少するただしr≪r2は鏡12

rsquoの傾斜角であって現在の場合平行傾斜であるから両者は等しく

ri=r2=Kiλa=Kλa(551)

の関係があるしたがってフレネル数Nは実質的にa2Lλからa(a―Lri)

Lλになったとして(550)の第1項は次のように変化する

δd=々バa(a-Lr1)Lλ}oline≒

さ411(a2Lλ)olineM(1十旦随一)2a

=jかNlsquoM(1十晋jP)

ここで(551)を考慮した本章ではKNぐ(1

135

(552)

の条件は十pound満たされ

rsquooline゛へ戸上

やararrニノ

獄し

ているとしているからC552)の()内の第2項で表わされる両鏡

の相向いあった面積の減少による付加損失は無視してよいこれに反してご

(550)の第2項の傾斜変形による付加損失BかK2Nolineり1は52図5

8図に示したように第1項AかNoline呪に比べて無視しえない値をとる

(550)ではKよKの自乗の項までを考慮したものであるその結果

として(550)はKという単一のパラメータのみで表わされまたど

=1のモードのみCOSfsinモードの縮退がとれたもしKiKの4乗の項

までを考慮するならばe=2のモードについてもCOSsinモードの縮退が

とれるであろうまたパ陪メータK以外に鏡12の傾斜方向を示すβ1

β2に依存する回折損失を示すかもしれないし

sect55傾斜パラメータKの意味

(1)Kは一方の鏡を基準にしたときの他方の鏡の最大変形であることの証明

次の8つの座標系を考える変形しない共振器の軸をz軸としてこの共振

器に固定した座標系を(xyz)とする鏡1の鏡軸(鏡に垂直で鏡の中

心を通る線)をzl軸として鏡1に固定した座標系を(xhy≪rsquozx)とする

同様に鏡2の鏡軸をz軸として鏡2に固定した座標系を(xyz)と

する鏡1の変形はその鏡軸を(xyz)系に対して天頂角rl方

位角β1の方向やヽ回転したものとするこのとき両座標系の間には次の関係があ

るrsquo

ドトレy

う`pa

トy

COSncosβlCOSrtsinβ1

―sinβlcosβl

sinncosβlsinrisinβ1

―sinri

COSn

うxyz

(558)

同様に鏡2の変形はその鏡軸を天頂角T2ヽ方位角βの方巾}へ回転したもの

とするこのとき両座標系の間には(558)で脚符1を2におきかえた

関係が成立するこの関係を逆に書くと次のようになる

vvIJノ

xyz

Lドレしχ

玉単谷ミヨ)(E)136

(554)を(553)に代入してzxを(xiyjZ2)系-か表わすと

zi=(sinriCOSrjcos(β1-β2)-cosTisinr2}x2

十sinnsin(βχ-β2)yz

十{sinTxsinrtCOS(β1-βz)十COSnCOSr}z2(555)

となる(555)のzの係数が鏡2を基準系とした鏡1の傾斜角の余弦

を示すこの傾斜角をrであらわしてγ≪1と仮定する

COSr=sinrisinTicos(β1-βz)十COSriCOSγ2(556)

より

戸=rrsquo―2nrCOS(瓦-β)十な(557)

を得るここで次式で

KΞarλ

KIΞaγ1λ

K2Ξaγ2λ

Vトしuarrト丿

(558)

(557)の傾斜角を傾斜パラメータに変換すると次式を得る

K2=K-2KiKcos(凡-β)十K(559)

これは(525)とまったく同じ式であるしたがってKは一方の鏡を

基準にしたときの他方の鏡の最大変形である

(2)(535)で与えられるモード軸は一方の鏡を基準としたときの他

方の鏡の最大傾斜方向に一致することの証明

zlは鏡1の鏡軸を示す鏡2に固定した座標系(x2y2z2)による鏡1

の鏡軸の方位角ボの正接を求めるこのがは最大傾斜方向の方位角と一致する

(555)のx2yの係数の比より

tanηacute=

sinr≫COSTiCOS2β―COSnsinrz(560)

を得るただし(521)のようにβ=ββ=-βとおいたri<T尽て1

として(558)を用いると(560)は次式となる

rsquo―Kisin2(561)

一方(585)で表わされるモード軸ηは(xyizOの座標系で

rsquo`13「

sinnsin2β

みると方位角βだけ回転するしたがって正接の和の公式と(535)を

使って鏡2を基準系としてみたモード軸の方位角の正接は

tanCフフ十β)=匹(562)

となるこれは最大傾斜方向を示す(561)と一致する

138

i≫≫

para

第6章 結 論

本論文では平行円型平面鏡をもつファプリペロー共振器の励振問題を

波動方程式の境界値問題として解析したまたこれを基礎にして鏡が微小

透過率を有する場合結合孔をもつ場合両鏡が傾斜した場合の共振器の励振

問題あるいは自由振動モードを解析した以下に各章で得た成果を要約する

第2章では完全反射鏡よりなる共振器の強制励振を解析したこれは以後

の各章の解析の基礎となるものである強制励振源は一方の鏡の中心部にある

ものとした共振器を内外部にj3け両領域で場を適当なグリーン関数を僥

って表わした境界面で両領域の場をなめらかにつなぐことにより連立積分方

程式を得てこれを無限次元の連立一次方程式に帰着させた電子計算機を便

ってこれを解いて励振特性すなわち励振源の周波数の変化に対する開口面よ

り帽射されるパワーの変化を求めたまた共振器内部の場の分布を振幅分布

と位相分布の形で示した次に近似解析により共振曲線の形を簡単な数式

で示した最後に共振器内部の媒質の屈折率に虚数部を考えることにより

減衰および増幅のある場合の励振特性を得た

第3章では一方の鏡が微小透過率をもっているとしてこれを通して外部

より平面波を入射させて励振する問題をとりあげた第2章と同様に共振器を

内外部に分けるとともに入射波の存在する領域を別に考えた透過鏡を通

しての境界条件を考えて共振器内部の場を入射波を用いて表わした以後は

第2章と同様に境界面で場を接続して解を求めた平面波が鏡に垂直および

微小傾斜して入射する場合を取扱い励振特性および内部の場のjE)布を計算し

た傾斜入射の場合は回転対称性が失われて角方向に異なる種々のモード

が励振される透過率あるいは傾斜角と励振特性の関係および場のj布との関

係を図示した特別の場合として励振源のない自由振動モードを取扱い共

振器の損失が回折損失と透過損失の和となる結果を得てこの理論の定式化の

正しさを確認した

第4章では片方あるいは両方の鏡の中心に結合孔を有する場合の励振問題

および自由振動問題を解析した結合孔を合ひ部1)に第3の領域を考えた共

139

振器内外部の場の連続性と同時に第8の領域と共振器内部の領域の場の

連続性から第2章の2倍の要素をもった無限次元の連立一次方程式を得た

この自由振動モードを求めて孔による回折損失の増加および内部の場の1)布

を計算した鏡の中心に孔を有するために角方向の分布の異なるモードが殆

んど縮退状態に近いこと力咄った

第5章では両方の円板鏡が異なる方向へ異なる角度だけ傾斜した共振器の

自由振動モードの回折損失を求めた傾斜の効果は等価的に励振源とおきかえ

ることができた傾斜の2次の項までを問題にしたとき傾斜による回折損失

の増加は1つの傾斜パラメータで議論できること力扮ったこのパラメータは

一方の鏡を傾斜していないと考えて基準にとったときの他方の鏡の傾斜の度

合を示すものであった平行鏡に比べての回折損失のt励口分はこの傾斜パラ

メータの自乗とフレネル数の平方根の積に比例する結果を得た

謝辞

本研究は京都大学工学部池上淳一教授の御指導の下に行なったものである

終始適切な御指導御鞭捷を下ぎった池上教授に厚く御礼申し上げますまた終

始懇切な御指導御討論を頂いた小倉講師に心から感謝致しますまた本学大学

院在学中第2章の研究に協力して頂いた巌本巌氏に御礼申し上げますさらに

研究に際し色々御助力下さった池上研究室関係者一同に御礼申し上げます

140

輿

付録11 マイクロ波ミリ波における

ファブリペロー共振器に関する実験

ミリ波を中心とする波長領域でのファプリーペロー共振器の実験が多くの研

究者により行35)54)61)~75)れら種々の実験の目的は色々あり列挙すると

ミリ波に対する高いQの共振器を得ることレーザ共振器のモデル実験を取扱

い易い波長帯で行うことビーム導波系の基礎実験を行うこと周波数誘砲

率ガス密度プラズマ密度の測定を行うこと等である

次にこれらの実験の共振器の構造材料等について述べるミリ波領域では

球面鏡の製作が困難であることもあって平面鏡の使用が多い鏡の機能から分

けると透過性のあるものとないものになる透過性を有しないものはアルミ

板および真ちゅう板にアルミメッキまたは銀メッキしたものが使われる透過

性を有すものは大きく分けて2種類ある一つは誘電体を使うものつまり高い

誘電率の誘電体と空気を4波長厚毎に重ね合せたものである他は金属に多くの

孔をあけた板を数枚重ねたものあるいは金属棒を規則正しく並べたもので

誘導性または容量性の性質をもつ材料はアルミ仮を用いたり石英仮にアル

ミをphotoetchしたものを用いる

反射鏡の寸法は使用波長によって色々であるが最大2m程度である反射鏡

が大きくなると円型より正方形のものが多くなる反射鏡の間隔も色々である

がフレネル数は1~100程度である少くとも一方の反射鏡は可動になっ

ている球面鏡を使用する場合でも一方の鏡は平面鏡のことが多い

゛゛ふ

半sJび

材料他幣雪祭足目的その他

竺竺6S)14平面誘電体83ホ-ソご曲線を7て瓦

Culshaw66)87

5平面1ツt板rsquo6 deg3ホoliney127

Scheibe59)95角300平面32同軸線94Stltて励

Zimmerer68)5`10`平rsquo`olinen`ちゅう4rsquoヽ召導波管間隔を変えてQを

10100球(50)一石英rsquo測定

Koppeldeg叩

5616a)30角平面゛電体32ホーフ0゛にヨ欠合讃ゐ雰鸞箔

141

研究者半径間隔

材料他幣回ぬ詰劉目的その他

a半径3一

Weste冒盾平球孔アキ銅箔4~S放物面170Q測定

Primich他71)1212アルミ板4ホーツ導波管罪仁尚

Welling他70)17`平面アルミ487を変えてQを

|滝岫72)こo雪な7Prime64尚oこ 5

回詰鵬o

IChecclljか75角300平面アルミ板80鏡中心にアンテナ6257のは屋根型

rarrr四皿サyEj54)14324球一次元鏡32導波管反射係数測定

11表ファブリペロー共振器の実験関係の研究

励振方法は大別して2種類ある一つは透過性を有する反射鏡の場合でホ

ーンから出た波を一方の透過鏡を通して入射させ他方の透過鏡を通してホー

ンで出力を検知するホーンと鏡の聞にレンズを入れるものもあるホーンの

代りに放物面をおき焦点にアンテナをおくものもあるもう一つの励振方法は

鏡に孔をあけて導波管と結合するものである通常は一方の鏡を入力側として

他方の鏡を出力側とするが出力側の導波管のないものもある後者の場合入

力倶」に方向性結合器を入れて反射波を検出するまた一方の鏡に入力と出力の

両方の結合孔が存在する実験もある波長は大体2~80聊でクラrsquoイストロン

を使うことが多い

振幅分布の測定法として次の3種類がある1つは透過鏡の場合で出力35)61)62)

側の鏡の裏で測定する方法である2番目は共振器に小さな吸収体を入れて

出力の変動を測定する万kであるこの場合吸収体は波長より小さくまた回

折損失等に比して損失が小さいことが要求される3番目は出力側の鏡に小

さな孔をあけてその鏡を横方向に移動させて測定する刄kであるこの孔は

場の分布を乱さないように波長に比して小さくなければならないQの測定

は周波数を変化させて共振の半値幅を求めて計算する

位相分布の測定はファブリペロー共振器に関してはなされていないようで=76)77)

あるがマイクロ波レンズの収差測定に関してなされたものがあるこれはレ

142

para

ンズを通して得た出力を入力の一部を直接とり出した基準位相と比較したも

のであるこれを用いれば共振器の鏡裏で位相分布の測定が可能と思われる

最後にファブリペロー共振器の実験に関する主な研究者とその研究内容

実験装置等を11表に示す

143

付録21 行列要素の計算

(234)で定義されたI(g)は(28)(233)のjj(再掲)

心=(ka)2-(旦芋)2(A21)

j2=(ka)2-a2(A22)

を使って次のように書換えられるここで瓦2j2は正のみならず負にも

なることに注意する

I(g) -not-ka

1COS(anπ)

〔(旦芒)乙心〕〔(眉)2-f〕

ただしここで次の変形を使った

砥7j2=(=+14ド)(g一司戸)

1-COS(ベヅiぐ)

^ka-7-2-j2)(lj一丿)

(A28)

ニ三4N(x=こ-nr)(A34)

上式ではmnは十分大きい整数でかつmnこ1であごるとして行列要素の

積分(229)~(2lsquo82yに寄与するのは(A28)のjlm(g)の分母が0

の付近であることを利用して近似を行ったこれはまたxSkaしたがって

lj2(ka)21べ1の付近のみ積分変数に寄与していることを意味する

次に(A22)により積分変数をgから剥こ変換する積分領域はgとkaの

大小関係によって2部分に分れるc>kaの領域ではzlの偏角をπ2だけ変

化させると

AdAV(ka)二

一y

iC<ka

144

Yトトトしri(A25)

daAdA

oline伐百脳―

c>ka

である積分領域は前者では(Oka)後者では(0=)となる先述の如

くj2尽(ka)2のみ積分に寄与するから(m戸てolinej`iΞkaと近似でき

gくkaのときの積分範囲(Oka)は(0)としてよい(229)~(332)

の行列要素の積分申12べ(ka)2において円筒関数は(A23)で与えられる

Inm(≪)に比べて1に関してはるかに急激に変化するので円筒関数として

は漸次展開を用いてその振動部分を平均値におきかえてさしつかえないこ

の近似が成立するのは(A28)のcos中に含まれる4πNが

21(Z-=--一一

oline4πNくK1 (A26)

の条件を満たすときであるこの結果(229)~(232)は次のようになる

Knm=打謡モ=ツ聡み-

rsquo-rsquonm

-r心

dA

轟で岸回贈づ悦1

-1

Mrdquoニolinei

AdA

11-COS(lj+j2)1

フズi(μ+p)(記+12)(joline百)dj

汀⑤万能十i

1ool-COS{lj`j2

7}(池1-j)(j-1)

AdA

(jべ)dj

145

(A27)

(A2-8)

(A29)

irsquonm―ヤ(前ず添夕ArsquodA

A^dA (A210)

円筒関数は漸近展開を用いたので行列要素は次数引こ無関係であるそのた

めに行列要素Kpound等をK等と肩符どを省いて記す

ここで行列要素の計算結果の表示を簡単化するためにradic次の関数を定義する

s(t)

c(t)

一 ム jsin(txりd`

Ξヰopermilos(ty)d`

(A211)

ただしs(t)c(t)はパラメータ(Zの関数であるが後め便宜のためにパ

ラメータtのみを変数として示し叫まあらわに書かないでおくs(t)c(t)

の微分形は次式で示される

srsquo(t)Ξds_Tlsquopound

crsquo(t)三次ニxjJrsquoぶy

sint(Z2一台s(t)

COStα2-jic(t)

(A212)

上式の結果は部分積分によって得られる定義から明らかなようにs(t)crsquo(t)

は奇関数c(t)srsquo(t)は偶関数である

s(-t)=-s(t)c(-t)=c(t)(A2-13)

srsquo(-t)=srsquo(t)crsquo(-t)=-cべt)(A214)

次に(A27)~(A210)の行列要素中に含まれる積分をs(t)c(t)を用

いて表現する

ほレ次の公式が成立する

-}4deg゜1olinecllギタjrsquoj2)d1ニs(inrsquo)-C(A)叫1darr5)

146

証明次の積分公式

回二白 一斗j

を用いると次の両式が成立する

(A217)

oo`2(jjolinej2)dふぺ}j7jンリoline

Λ

゜2xrsquo(A2lsquo18)

(A219)

両辺をx2に関して(0CC2)で積分すると(A215)(A216)を得る

(2)n≒mのとき次の公式が成立する

-π

-π

ぷ白眉特記会=粛と冠{Djりゐ}い(A^)-c(iA^)}〕

゛(A220)

証明f(jj-μ)=2π(m-n)であることを用いて左辺を部分分数

に分解し(A215)を用いる

(3)(A220)の左辺でn=mのとき次の公式が成立する

ool-COS(Z2几一一二爾二

iA ニldquo2{S(μ)4lsquoC(心)卜{Srsquo(ン4J)-Crsquo(ポ)}

証明(A215)の両辺をがで微分して

(4)次の公式が成立する

(A221)

(Λ216)を用いる

乱ミ沢ズ冷≒河j2dj=乙≒汐rsquo昂(ぷ)-)ト荊(4)-呻}〕

(A222)

乱上畿当牛公

゜ldquo2ポい(ン1)+C(ンj)卜い吠)-C吠)トぶ{S(ンrsquolnrsquo)-CCj)}

(A223)

証明12=ポー(ンjj-j2)と書いて(A215)(A220)(A221)

を用いれば得られる

147

1-COSα2^2-j2)

一一(万一ぷ)2

(5)次の公式が成立する(ただしこれはフレネル積分とは関係がない)

オ皆皆欧尽jdj十

(Z2

-2

一9

Iタ

ng二m

n斗m

1-COS(Z2 i十j

AdA

(A224)

証明次の公式を利用するj

ござ旦びy

iドリ竺ツか二旦dx=ムsinβ(a-b)Cβ≧0)(A225)

ここで(ン41一臨)=2π(m-n)であることを考慮する

以上の公式(A220)~(A224)を用いて(A27)~(A210)の

行列要素rdquonm>rsquo-rsquoロMロN-を(286)~(243)のように書くことがで

きる

148

- -

i「

付録22行列要素のベキ展開

α2t≪1に対してはs(t)c(t)は次のように展開されるこれは定義

式(A211)で被積分関数をベキ展開してそれを項別積分して求めら

れる

s(t)=

c(t)=

言贈一器づ響iolinehelliphellip}

v万叫1一息十拡-helliphellip}

(A226)

(A227)

(z2ぶ≪1の場合にrsquo上式を使って行列要素の対角要素を展開式で表わすと

Lnn――Knn―iく

N=万叫(1十i)十{ぷ(1-i)十helliphellip}

となる

149

(A229)

(A230)

(A231)

付録31誘電体多層膜鏡の基準面

多層膜の両端面での場とその法線微係数を脚符eiをつけて表わすと-

股に

お一

1一b

ドbd

9i

part9i

゛oline瓦s

と書き表わせる媒質が無損失の場合にはa

ad―bc=1

(A81)

cdは実数で

(A32)

の関係があるここで対角要素が0となるように両端面をそれぞれ右へど

どだけ移動した位置に基準面をとりそこでの場を(べ)をつけて表わすそ

μcosβsinβabCOSr―sinr叫しし)く

ー一

)(

白-

ブyj)

であるただし

βΞkoP

7Ξkoど

(A34)

とおいすこ(A88)の右辺の行列の対角要素が0となるようにβrを

定めることができるかどうかを調べる(11)要素と(22)要素をヒ

り出してそれらをOとおくと

aCOSβCOSr十bcosβsinr十csinβCOSr十dsinβsinr=O(A35)

asinβsinr―bsinβCOSr一CCOSβsinr十dCOsβCOSr=0(A86)

である両式よりtanrを消去すると次のt芦nβを決定する式となる

(ac十bd)tanrsquoβ十(a十b2-c2-d2)tanβ一(ac十bd)=0(A87)

この式の判別式はoまたは正であるからtanβは必ず実根を有する同様に

してtanrを決定する式は

150

rsquoI

trsquo

(ab十cd)tan2r十(al一b2十c2-d2)tanr一(ab十cd)=0(A38)

でありtanrは常に実根を有するまた逆にCA37)(A38)

を満たすtanβtanrの適当な組合せは(A35)(A36)を満た

すことは容易に判るから対角要素をOとするように基準面を定めることは常

に可能であるすなわち常に

しぐ

Ob

-1b0

う良Nrsquo

-rsquoU

(A39)

を成立させることができるここで無損失条件(A32)を用いたしたが

って(33)(34)の透過鏡の境界条件は鏡面を少し仮想的にず

らした位置を基準とすることにより常に成立している

151

付録32積分1

が゛e{p(izCOSpart)COSI0dpart=2πijJj(z)(A310)

イ2゛exp(izcospart)sinfpartdpart=0(A311)

Qバ(zβdivide)

苧ふ複(βdivide)がJバβ昔)Jバcg万一)rrsquodrrsquo

ナふJf(βdivide)ぷHI(β万)を((z子)fdrrsquo

ニiノフ〔divideβJj(そ){HE(βdivide)J(βシーな(βdivide)叫(βご)}

十な(βdivide){β叫(β)を(α)-α叫(β)Ji(α)})

゛とし(Jバβdivide){β琲(β)J゛((りT(゛叫(β)が)}oline琴を((gdivide)〕

(A812)

ただし2行目から3行目の変形の際に次の不定積分を便った

`を((zx)Hpound(βx)xdx

ニ訊き〔jJal(αx)Hバβx)-βJj((zx)恥4(βx)〕(A813)

152

rsquo-夕

-4

付録33-積分2

り((Zβ)の定義式(356)にしたがって次の積分を書換える

Iequivぷ゜Pぞ((zヽβ)Pバar}ccda

=かJl(α゛)Jj(β功xddegcが与((zy)与(ry)ydyocdcc(A314)

ここで積分の順序を変更して次の関係を利用すると

ぐ゜を((ZX)を(oCy)oCdof=―しこ二幻

次の結果を得る

I=Pj(βT)

153

(A315)

(A316)

付録34積分3

IΞy7Pj(ccr)Qj((Zヽβヽz)adoj (A317)

言言にごごにごニダrsquo2イ゛ldquo9定ldquo(856)

I゛ぐrsquoj^(ofx)J^(rx)xdxでなじltl路}二Jj(ldquoy)y(lydegoCdcC

=か回喘仁政に卜

ΞQe<<Tり)(A318)

ただし上式の変形において積分の順序を変更して(A315)を利用

した

154

Hj

付録51 積分4

山(514)の積分の証明

鏡の変形が波長に比べて小さいとき(56)で定義されるuに関して

次の近似式が成立する

〔プ〕=-〔プ〕(A51)

〔ujl〕=Zi(rI)〔早〕(71 partZ-rsquozコ0

(A52)

zj(rpart)は(512)で与えられる鏡1の傾斜変形を表わす式である

(A51)(A52)を使うと求める積分は

づ〕二〔崇ご21(6Prime)「drdO(A53)

となる同様にして鏡2の変形による積分は鏡2の傾斜を表わす(513)

を含ひ次の形に書ける

4uC壁di=(-1J旦宍戸h

と書ける卜だし

DiSdegpartsect(βi)Ikk(j)

partこ(βi)Ξ

D忍(i一

一 12)(A55)

(A56)

ぐ{inにり)}{7ン(hり)}cos(rdquo-βi)dlsquorsquo(A57)

(A57)でρ=十ますこは一はそれぞれ積分申の最初の【l内のCOS

またはsinを採用することに対応しiは同様に最後の1】内のそれらに対

155

応する(A57)の具体的な形は

partご(βi)=divideCOS(β-7){5k_krsquo十partし1-1十5k4kい}

part(βi)=号cos(βi-η){5k_t1十δl_1-1―5k+kい}

(A58)

part乱(βi)=号sin(βi-η){5k_k1-partk一町-1十partbkい}

partご(βi)=dividesin(βi-η){一気-y丿十気二F1十Sk+krsquoi)

であるpartkyはクロネッカーの記号であるkrsquo叫kplusmn1ならば(A58)

はすべて0であるまた

lkk(1)=lkk(j)ΞぶJk(lx)Jk(lx)x2dx(A59)

であってど=k+1のときこれは次のように積分できる

lkk1(j)=ム(k{Jk(j)}2一(k+1)Jk-1(り)Jln(j))(A510)

(2)(515)の積分の証明

(A51)(A52)の近似式およびグリーン関数に関する次の近似

partG(ら1吋)

partn

rdquo-一

part2G((714)

partZz(rrsquopartrsquo)

を用いると与えられた積分は次のように変形できる

dcid吋

(A511)

zi(rりrsquo)ぶdg(A5べ12)

同様にyの面上における積分はZ2(rpart)を用いて変形できjるこれらの

積分は計算の結果次のようになる

156

--

ゐiljf(lsquorsquo1)ゐjJべこ上poundj)_duじ鉛

(ldegi祠

=(-1)ldquojpoundそKiKjnj1PTCij=l2)CA5lsquo13)

ただし

jiぶ=2poundk〔part以(βi)゛ベン(βj)十な(βi)rsquoPrimeふ(βj)〕ljkざ(j)(A5deg14)

partμ(β)は(A58)で与えられるものでkヤfplusmn1のときはoであるか

ら(A514)はど=poundfplusmn2のときのみOでない値をとる角モード

番号が2以上異なるものは考慮しないからpoundrsquo=iのみを考えればよい

ljkざ(j)は次式で定義される

I~(j)べ1`yJ゛(ldquo)疆Z閤ぶ副うバ゛)゛(lイご

15)

ど=ざのとき上の積分の実数部は(A59)のjpoundkU)を使って

R〔lpoundkpound(j)〕ニ{ljk(1)}2(A516)

となる虚数部は次のように書換えられる

li1(ljkバj)〕=Jぞk(1)

Ξ2ぶx^dxJj(lx)N1(jx)がJk(^y)jpound(Ay)yMy(A517)

k=ごplusmn1のみを考慮すればよいこのとき次のように一重積分となる

JがU)=i-イ1{Jj(j`)}3Nか(Ax)xdx

(ど+1)でJか1(jx)を(jx)JかI(lx)N^+i(lx)xlsquodxCA518)

(A519)

iee-()=―ヅ之j{Jぞ-1(jx)}2Jf(jx)Nかi(lx)xdx

-ljIJか2(jx){Jj(jx)}rsquoNf-1(jx)xlsquodx

(A518)CAR19)の積分は必要なjの値に対して数値積分

を行って求めた

1S8

参考 文献

1)MBomEWolfrdquoPrinciplesofOpticsrdquo2ndEditionPergamonPressOxford(1964)rsquo

2)ALSchawlowCHTownes1nfraredandOpticalMasersPhysRevユ2(1958)1940

3)AMProkhorovJETPL(1958)1658

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5)池上小倉レーザ共振器の理論日本物理学会誌^(1965)752

6)AGFoxTLiResonantModesinaMaserInterferometerBellSystTechJ40(1961)455

7)GDBoydJPGordonConfocalHultiraodeResonatorforMillimeterthrough(pticalVavelengthIfasersBelLoystTechJ40(1961)489

8)SRBaroneResonancesoftheFabry-PerotLaBerJApplPhys34(1963)831

9)DSlepianProlateSpheroidalWaveFunctionsFourierAnalysisandUncertainty一エVBellSystTechJ3(1964)3009

10)WStreiferHGamoOntheIJchmidtExpansionforOptical

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11)LBergsteinHSchachtorResonantModesofOptic工nter-ferometerCavities工Plane-ParallelEndReflectorsJOptSocAmer2(1964)887

12)LBergsteinHSchachterResonantModesofOpticOavitiesofSmallFresnelNumbersJOpt3oc血erZ(1965)1226

13)LBergsteinEMaromAngularSpectraofOpticCavitiesJOptSocAmer56(1966)16

14)GGoubauFSchweringOntheGuidedPropagationofElectron昭neticWaveBeamsIRETransrsquoAP-9(l96l)24S

159

15)LAVainshtein

-JETP17(1965)

OpenResonators

709forLasersSovietPhysics

16)HOgurnYYoshidaCavityTheoryofFabryPerotResonatorみpanJApplPhysユ(1964)546

17)池上小倉古田FabryPerot共振器の空胴理論幅射科学研究

会資料(1964年5月)

18)HRiskenCalculationofLaserModesinanActivePero七-Fabry一エnterferometerZPhysユ(1964)150

19)G0omsTheModesofanOpenResonatorwithP1皿eCircularMrrorsApplSciRes(1968)198

20)G0omsOntheElectromagneticTheorieoftheModesof

anOpenResonatorwithPlaneCircularMirrorsOptLk2ヱ(1968)426

21) VDGlogeBerechnvmgvonFabry-Perot-Las≪r-Resonatoren

皿itStreumatrizenArchivderElektrischenUbertragung18(1964)197oline

22)yDGlogeEinallgemeinesVerfahrenzurBerechnung町)tischerResonatorenundperiodischerLinsesystemeArchivderElektrischenUbertr昭ung22(1965)13

23)HOguraYYoshidaYFuruhamaJ工kenoueSlight

DeformationofConfocalPatryPerotResonatorJapanJApplPhys5(1966)225

24)池上小倉古田古浜茜簾点FabryPerot共振器の微小変形

幅射科学研究会資料(1965年7月)

25)AGFoxTLiModesinaMaserでInterferometerwithCurvedandTiltedMirrorsProc工EEE51(1963)80

26)HOguraYYoshidaJDcenoueTheoryofX)eformed

FabryPerotResonatorJPhysSocJapan22(1965)598

27)池上小倉吉田S変形したFabryPerot共振器の理論幅射科学

研究会資料(1964年11月)

28)WHWellsModesofaTilted-MrrorOpticalResonatorforthe工nfraredX<EE≪EJourofqE2(1966)94

160

rsquo -

φ

29)AGPox「rLiEffectofGainSaturationontheOsillating

ModesofOpticalMasers工B≪poundiE>JourofQEZ(1966)774

30)ATFialkovskiiOpenResonatorsFormedbyPlatReflectorswith工mpedanceDiscontinuityattheEdgesSovietPhys-TechPhys11(l966)807

31)ATFialkovskiiCoupledOscillationsinDiffraction-CoupledOpenResonatorswithFlatReflectorsSovietPhys-TechPhys11(1966)813

32)LBergsteinTHZachosFabryPerotResonatorsinUniaχiallyAnisotropicMediaIEEEJourofQE2(1966)印1oline

33)末松一軸性結晶を含ひファブリペロー共振器電子通信学会量子

エレクトロニクス研究会資料C1969年10月)

34)LAVainshteinTheExcitationofOpenResonatorsSovietPhys-TechPhys9(1965)1197

35)GKoppelmannMehrstrahlinterferenzundEigenwelleninParallelspiegel-エnterferometerZPhysユ(L965)220

36)HOguraYYoshidaI工wamotoExcitationofFabry-PerotResonator工JPhysSocJapan22(1967)1421

37)池上小倉吉田巌本FabryPerot共振器の励振理論-I轜

射科学研究会資料(1966年5月)

38)池上小倉吉田巌本=ファブリペロー共振器の励振理論電気

通信学会量子エレクトロニクス研究会資料(1966年7月)

39)池上小倉吉田巌本tファブリペロー共振器の励振理論昭41

電気通信学会全国大会Na511

40)YYoshidaHOguraJ工kenoueExcitationofFabry-PerotResonator工工工Wave工ncidencethroughSenii-Transparent

MirrorJapanJApplPhys旦(1969)1513

41)古田小倉池上ファブリペロー共振器の励振理趣3)一半透鏡

を通しての外部励振電子通信学会量子エレクトロニクス研究会資料C1968年2月)

161

42)吉田小倉池上=半透反射鏡を通してのファブリペロー共振器

励振昭42電子通信学会全国大会Na529

43)HOguraYYoshidaJ工kenoueEχcitationofPabry-PerotResonatorI工FreeOscillationJPhysSocJapan2旦(1967)1434

44)池上小倉吉田ファブリペロー共振器の励振理論(2)自由振鄙

電気通信学会量子エレクトロニクス研究会資料(1966年9月)

45)YYoshidaHOgurar

SlightlyTiltedMrrors工kenoueFabiy-PerotResonatorwithJapanJApplPhys旦(1969)285

46)吉田小倉池上変形したファブリペロー共振器(有孔鏡の場合

と両鏡傾斜の場合)幅射料学研究会資料(1968年9月)

47)吉田小倉池上両鏡の傾斜したファブリペロー共振器の回折損

失昭43電子通信学会全国大会i包550

48)吉田小倉池上二孔のあいたファブリペロー共振器昭43電気

四学会連合大会Na1360

49)AGFoχTLiComputationofOpticalResonatorModes

bytheMethodofResonanceExcitation工EEEJourofQE4(1968)460

50)RYamadaYSugiozTheExcitationofFabry-]PerotResonatorJapanJApplPhysヱ(1968)304

51)古浜Z共焦点ファブリペロー共振器の励振理論(平面波による強

制励振の場合電子通信学会マイクロ波研究会資料(1968年11月)

52)やmadaMKawanoExcitationoftheSphericalFabry-PerotResonatorJ町)anJApplPhys旦(1969)650

53)榎戸鈴木S異方性媒質を満たしたFabryPerot共振器電子通

信学会マイクロ波研究会資料(1967年9月)

54)榎戸鈴木松本上村=無限長だ円筒状反射鏡よりなるファブリ

^゛ロー共振器の入力アドミタンス電子通信学会萌文誌ご旦一B(1968)95

162

rdquof

`噛

あly

55)赤尾宮崎=開放型共振器の導波管の結合理論(入力イッピーダ

ンスについて)昭42電子通信学会全国大会Na528

56)宮崎赤尾曲面からなるFabryPerot共振器の固有電磁界と励

振特性昭44電気四学会全国大会Na1515

57)RYamadaOnthePlanaFabry-Pero七工nterferoneterJapanJApplPhysi(1967)904

58)HLevineJSchwingerOntheTheoryofDiffractionby

anApertureinan工nfinitePlaneScreen工PhysRevヱ1(194S)958

59)EHScheibeMeasurementsonResonatorsFormedfrom

CircuLarPlaneandConfocalParaboloidalMirrorsProcエRE49(1961)1079

60)森口宇田川一松数学公式1岩波書店(1953)

6l)GKoT)pelmannEinIG-krowellen-Perot-Fabrj-丿一エnterferometer

alsModellf迂rdenLaser-ResonatorZPhysユヱl(1963)241

62)GKoppelraannMehrstrahlinterferezundBeugungin

abgeblendetenParallelspiegel-エnterferometemZPhys2(1966)44

63)FWestermannMaierDasFnbry-Perot一エnterferometerimMkrowellengebiet工EineDiskussionunterden

VoraussetzungenderOptikZPhysユヱi(1964)244

64)pWestermannMaierDasFabry-Perot-Interferometer

imMikrowellengebie七工工EineDiskussionunterBeruck-sichtigungvonBeuffiuiffseffectenZPhysユヱ1(1964)507

65)WCulshawReflectorsforaMicrowaveFabr3rsquorsquo-Perot工nter-ferometer工Kpound]Trans町Tヱ(960)221

66)WCulshawHighResolutionMillimeterWavePabry-Perot工hterferometer工REトTrasI-ITT旦(1961)182

67)RUlrichKFRenkLGenzelTimableSubnillimeter

工nterferometersoftheFabryPerotType工EESTransMTT11(1964)363

163

68)RZimmererrdquoSphericalr-IirrorFabry-PerotResonatorIEEETr皿sMTT11(1964)371

69)MLichtensteinJJGallagherRECuppMlliraeterSpectrometerUsinaFabry-Perot工nterferoneterRevSciエnstr趾(1963

y843

70)HWellingH(IAndresenDesignProblemsandPerformance

ofMillimeter-WaveFabry-PerotReflectorPlates工Eiar]tKTrans回T12(1965)249

71)R工PrimichRAHayamiTheApplicationoftheFocussed

Fabry-PerotResonatortoPlasmaDiagnostics工ZlmhimShmTransMTT22(1965)53

72)滝山繁沢50Gc帯共焦点共振器内の電磁界分布の測定幅射科

学研究会資料(1965年5月)

75)J≪WDeesAPSheppaΓdFabry-Perot]nterferometers

at168Gcs工E>E>EaTrans工Mユ(1965)52

74)PpCheccacciAMPpCheccacciAMScheggiMicrowaveModelsofOpticalResonatorsAppl0pt1(965)1529

75)PFCheccacciAConsortiniAMScheggiModesPhaseShiftsandLossesofPlat-RoofOpenResonatorsAppl0pt5(1966)1567

76)GWPamellCanJPhys(l958)935

77)YFLumTJFPavlasekTheInfluenceofAberrationsandApertureInclinationsonthePhaseand工ntensitystructureinthe工mageRegionofaLens工EEEparaPransAP(1964)717ぶ

78) pararLiHZuckerModesofaFabry-PerotLaserResonatorwithOutput-CouplixigAper七uresJOptSoc八mer^57(1967)984

79)DEMcCumberEigenmodesofaSymmetricCy]LindricalCon-focalLaserResonatorandTheirPerturbationi^yンOutput-CouplingAperturesBellSyst-TechJ趾(1965)333

164

轟いf

`1

φ

をJ

ilsquo

記号

aJardquoとan

b品

brdquoぞbrdquo

C(t)

c(t)

dndn

GCpIprsquo)

Hdi-lprsquo)

主要記号表

説明

鏡の半径

開口面境界値part9ンpartnの展開係数

開口面境界値rの展開係数

フ1ネノレ積分

フレネル積分の一変形

有孔鎧共振器内側開口面の境界値part9ンlnの

展開係数

傾斜鏡共振器における積分

有孔鏡共振器内側開口面の境界値の展開係

平行平面導波管のグリーy関数

自由空間のグリーy関数

H21(j)Hj(j)第1種ノヽンヶル関数

Iロ(g)

秘(j)

K(||が)

KiK2K

Knl

KIrdquo1

kL

LiLndeg

MnlM11rdquo1

モード変換行夕|犯)積分にあらわれる関数

ベッセル関数

z=0で境界条件を満たすグジーン関数

鏡の傾斜パラメータ

モード変換行列要素

波数

共振器軸長

モード変換行列要素

角方向モード番号

モード変換行列要素

導波管モードのz方向のモード番号

または円筒導波管同軸線モードの番号

フyネノレ数

165

定義個所

21図31図41図

(220)(49)(54)

(219)(48)(53)

(245)

(247)

(411)

(514)

(410)

(24)(25)(27)

(210)

(234)

(311)

(512)(513)(525)

(229)

21図

(230)

(27)

(231)

(234)

(363)(442)

(225)(227)

-N

NnlNdeg゜

Illno

^nm

Pバαβ)

Qnm

有孔鏡共振器の孔のフレネル数

モード変換行列要素

法線方向ペクトノレ

導波管モードのz方向のモード番号

ノtワー

有孔鏡共振器のモード変換行列要素

積分

共振器のQ

有孔鏡共振器のモード変換行列要素

Qj(ぽβx)積分

i^nm

rS

Sa

Snm

Sb

(t)

3ぐSST

u(r

ZN≪

part)

-α

β11β2β

ベッセル関数の比

有孔尨共振器のモード変換行列要素

円筒座標変数

空間座標を示す三次元ベクトル

共振器開口面

有孔鏡共振器の外側および内側開口面

有孔鏡共振器のモード変換行列要素

フレネノレ積分

フレネル積分の゛変形

電力の流れ

パワー透過率

一つの導波管モードの定在波

有孔鏡共振器への入射平面波の横方向分布

円筒座標変数共振器の軸方向を示す

傾斜鏡のz座標の位置を示す

フレネル数の平方根の逆数に比例するノζラメ

ータ

孔のフレネル数の平方根の逆数に比例するノi

ラメータ

鏡の傾斜方向を示す方位角

166

(419)

(282)

21図

(27)(226)

(257)

(475)

(356)

(2106)

(476)

(8る4)

(445)

(477)

21図

41図

(478)

(244)

(246)

(255)

(340)

(56)

(43)

21図

(512)(51S)

y(245)

(4-41)

(52)(513)(521)

φtw

φ

卜にI

yrdquo参

nrsquo7rsquo2「

ぞj

kn

jj

-^ij^rsquo

partd

δ(r-rrsquo)

EQηθgjj心一ふ

rsquolsquo^μ一μ≪oQto

内部媒質が複素屈折率をぞjするときの

゛`゛rsquoプセル関数の変数

鏡の傾斜角

強制励振における行列式

または有孔鏡共振器における行列式

または傾斜鏡共振器における行列式

行列式

共振の半値幅

傾斜鏡共振器における積分

onetransitの回折損失

ディラックのデルタ関数

クロネプカーのデルタ記号

強制励振源の半径を表わすパラメータ

1または2の数値

傾斜鏡共振器において座標軸とモード軸のな

す角

円筒座標変数

積分変数

積分変数

またはlnの略記(sect24sect35第5章)

モードに対応するー゛プセル関数の変数

有孔鏡共振器の4プセル関数の変数

ベッセμ関数の根

自由空間波長

ハyケル関数を含む式

ペブセノ関数を含む式

定数

十またはーを表わす

鏡面上の強制励振源または透過鏡

167

(2109)

(551)(556)

(266)

(435)

(540)

(543)

(2105)

(515)

(2107)

(24)

(221)

(259)

(29)

(53)(54)

(2 29)(232)

(233)

(28)

(417)

(297)

(434)

(431)

(439)

(514)

21図81図

(70

(y1CTz

(r)

9(r)

y)i(l)

9(r)

<pi(rpart)

9rsquoe(rpart)

yl(゜`)

711(r)

rsquojj(lfrsquo)

暗声

+-

傾斜鏡共振器において傾斜していない鏡の位

傾斜鏡共振器こおいて傾斜している鏡の位置

十またはーを表わす

波動関数

強制励振源

または共振器外部からの励振波

共振器内部の波動関数

共振器外部の波動関数

透過鏡の共振器内部面上の波動関数

透過鏡の共振器外部面上の波動関数

有子L鏡共振器内部の波動関数

z外部

z外部で入射波の存在する領域

での波動関数

平面波の入射角

励振強度

COSrpartsinpoundrdquopartに対応するもの

168

51図

51図

(514)

(21)

(23)

(88)

(26)

(214)

(34)

(38)

(41)

(42)

(43)

(850)

(228)(318)(55)

(219)(220)

- 9 4

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Page 3: Title ファブリ・ペロー共振器の励振理論( Dissertation 全文 ) …...ロー共振器の研究が飛躍的に発展したのは,Schaw!ow,TownJ,Prokhorj によってレーザの可能性が提案され,そのための共振器としてこれがとりあげ

fnt―-m^^

yrsquo~^-

第1章

sect11

sectt2

第ご2章

secta1

序論

ファブリペロー共振器研究の歴史

本論文の梗概

強制励振

sect22基礎方程式

sect23基礎方程式の解法および数値結果

(1)基礎方程式の近似解法

(2)励振パワー

(3)共振器内部の場の分布

sect

sect

24簡略解

25増幅および減衰helliphelliphelliphellip

第3章

sect81

sect82

sect38

sect3J4

sect85

sect36

第4章

半透過鏡を通しての励振

基礎方程式

半透過鏡の境界条件

平面波の傾斜入射

自由振動

数値結果

sect41序

rsquo か ー rArr

10

17

17

20

31

44

52

57

57

58

63

67

有孔鏡共振器の励振

sect42基礎方程式

sect43自由振動モード

(1)回折損失

(2)共振器内部の場の分布

72

91

12

99

97

97

106DOC

1970

電気系

I W 4 丿 回 I - - 4 二 ` や

ヽ rarr W hArr W - - 4 t W 4 - 4 φ 6 hArr - l ゜ ゛ ゛ ゛ ゜ I ゛ ゛ ゜ ゛ I ゛

W I W - 二 hArr W ニ - W I W W - 4 - - - W

4 4 4 φ f 4 ∽ 4 軸 4 m 一 丿 争 -

丿 丿 丿 - - 4 丿 φ P I I 丿 絢 1 軸 I I I 4 φ 輛 9 ∽ - 争 争 - rArr W - ミ

∽ 4 二 9 如 丿 larr 4 - - 丿 - 丿 4 - 軸 丿 t -

rArr ミ ー 1 ` ゜ ` ゜ ゛ ゜ 1 ゜ rsquo - ゜ ゛ ` 丿 rsquo -

t や - - 丿 4 I - 1 I W 4 - - - 四 - - -

4 W 4 - 争 四 - - 丿 4 - W φ 丿 φ W 丿 - 4 - -

- t - I - S 丿 - larr -

w - - 岬 I 二 4 ふ 二 - W - 4 丿 4 二 φ larr - W - 4 四 - - -

- - W 4 丿 - - 一 条 4 - W W 丿 4 丿 い W - - W

丿 I 丿 I - W divide - -

゜ ~ 4 1 ゝ I w 丿 丿 - 二 - - ミ - 争 脚 丿 -

四丿---やW-b--WW-゛争WW--四゜--

4 4 I 4 rsquo 1 para φ や t 丿 4 - 丿 4 W

d - s - i - I - W 4 や

w 』 - rarr 丿 - W - - - - - W

- 丿 緬 larr R 峠 I j 回 丿 4 丿 f 4 - 粂 W 4 W W - - -

丿 - - I I I W - W W - や 丿 丿 l W

や ー - - 心 - を を 桐 I I 4 - 心 - W 争 4 争 四 W 丿 - - ミ - 4 4

- 4 紳 峠 - 丿 - 丿 m ∽ 4 丿 - 4 4 4 f ~ ~ - W W 4 - W i m 四

rdquo = 一 - - 4 t 丿 - W W -

- - 4 4 - 丿 rArr para 9 丿 - I 二 I 4 二 4 - W S 4 -

--helliphelliphelliphelliphelliphelliphellip-helliphelliphelliphelliphelliphelliphelliphelliphelliphelliphelliphelliphelliphelliphelliphelliphelliphelliphelliphelliphelliphelliphelliphellip-helliphelliphelliphelliphellip----helliphelliphellip-------helliphellip7

(3)無限長矩形平行平板共振器

sect44一方の鏡のみ有孔の共振器

第5章sect51

sect52

sect58

sect54

sect56

謝辞

付録11

付録21

付録22

付録81

付録82

付録88

付録84

付録51

両鏡傾斜共振器の自由振動モード

113

114

121

121

122

127

130

136

139

140

14

44

11

149

150

152

COhttpwwwirt

lAm10

111

159

16S

rsquo―

9Prime`卜

基礎方程式

回折損失

第6章結論

cos>sinモードの分離

傾斜パラメータKの意味--helliphelliphelliphellip

参考文献

主要記号表

マイクロ波ミリ波におけるファブリペロー

共振器に関する実験

行列要素の計算

行列要素のベキ展開

誘電体多層膜鏡の基準面l

積分1

積分8

積分4

積分2helliphelliphelliphelliphellip

I 4 l I I I l para l I I I I I 丿 φ 峰 I - W 曝 4

- m 4 四

I 4 争

か - - - I 丿 岬 -

` ` φ - I ` f I I W - `

゛ ` ~ ~ = ` 9 ldquo を ゛ 4 ~ か W ゛ = - rarr 』 - - rsquo 1 ~ 丿 - =

丿 丿 r I ` W - ゛

i 丿 I I 丿 1 丿 丿 I I 鼻 lsquo

F i 丿 W 丿 - 丿 - W - m

峙 W 1 I I t - 紳 - ゛ `

t 1 - f l M 6 m 4 4 1 紳 か W 争 ゛ ゜

1 I 1 I j j J S I - t W W 4 ゛ ゜ ` ゜ - ゛ ゛ ゜ I I ldquo ldquo ゛ ゜

争 丿 I I I ` I ` para I I para ` rsquo

l l rsquo 1 ゜ ゛ 1 I ゝ I t rsquo ゜ 丿 para I

I divide ゜ 1 1 4 t 1 I や ゛

` ゜ ゜ ゛

φ I I ` I I I I I ` l ゜ か ゛ ゜ 丿 ゜

rsquo

I I I ゜

I I i I 丿 I I ゜

- ` I ゜ 1 ゛ I l i

- 丿 I

4 二 1 I I W - I

丿 ゜ -

- 1 I I I - I 丿 I l l 丿 丿 M - i W `

丿 r 丿 丿 M - 4 - I I i 丿 I 丿 丿 S 二 ~ 昏 丿 - ` ゜ W 丿 4 丿

μ゛

第1章 序 論

ファプリペロー共振器(Fabry-Perotresonator)は2枚の鏡を向い合

せてそれらの間で電磁波または超音波の共振を行わせるものである鏡以外

には共振器の仕切りはなく共振器内部と外部空間は連続しているために別

名openresonatorとも呼ばれる元来ファブリペロー共振器は光学分野で

の高分解能のファブリペロー干渉計として用いられていてj無限の面積をも

つ鏡として幾何光学的な面からの解析が行われていたしかしファプリペ

ロー共振器の研究が飛躍的に発展したのはSchawowTownJProkhorj

によってレーザの可能性が提案されそのための共振器としてこれがとりあげ

られたことを契機としたものである従来干渉計としては2枚の鏡を接近させ

て用いていたがレー-ザ共振器としては2枚の鏡間にレ=ザ物質を入れて十分の

利得が必要であることから鏡間隔を拡げて用いるようになったそのために

開口よりの回折効果が重要となり波動光学的解析が要求されることとなった

レーザ用の共振器として従来のマイクロ波空胴共振器と類似のものが用いられ

ない理由は空胴型ではQ値が低いことに加えるに短波長のために波長程度の

大きさの共振器を製作できないことおよび製作可能な寸法の空胴共振器を用

いるとモード密度が高過ぎて低いQ値と相まって共振の性質が失われること

であるそこでそれに代るものとして高いQ値と低いモード密度をもつファ

プリペロー共振器が用いられることとなったレーザの発展とともにファ

プリペロー共振器の鏡の形状配置にも種々の変形が現れた平面鏡以外に

球面鏡を用いるものも多く特に両凹面鏡の焦点を一致させた配置は共焦点

配置といってもっとも回折損失の少いものとして注目されているファプリ

ペロー共振器はレーザ共振器用以外に周波数誘電率の測定プラズマ診断

等に利用されるレーザの発振モードを調べるための走査型干渉計もこめ共振

器の一変形であるレーザ共振器用としては主に共焦点配置に近いものが用い

られるがそれ以外の利用には平行平面配置もしぱしば用いられる広義には

ファブリペロー共振器は平面鏡球面鏡配置いずれをも合んでいるが狭義

には平行平面鏡配置のみを意味する特に最近では狭義の用法が多い

sect11ファブリペロー共振器研究の歴史

レーザ共振器として用いられるようになって以来ファブリペロー共振器

の理論的解析は主に波動光学的に行われそれに関する論文の数は現在までに

100を越えているものと思われるここで簡単にファブリペロー共振器

研究の歴史を振り返ってみることとする1966年度前半までの研究に関し

ては小倉池jl2より詳しく紹介されているのでそれらに関してはそれ以後

の研究の基礎となっている主な論文いくつかについて触れるにとどめ1966

年度後半以後の研究特に本論文の主題である励振問題に関係する論文につい

て述べることとする

レーザ共振器として最初の解析はFoxL)によって行われたものでこれは

一方の鏡面上の波動がホイゲンズの原理によって伝播して他方の鏡面上に同

じ分布の波動を再生するということを積分方程式の固有値問題として定式化

したものである固有値が伝播による振幅の減少と位相の偏移を表わすこれ

は多重反射の干渉計像をもとにしているので以下ではこれを干渉計理論と呼

ぶoFoxLiは矩形平面円形平面円形共焦点共振器の場合についてこ

の積分方程式を解くために電子計算機を使って平面波の初期分布を与えて次

第に収束するのを待つというシミュレーションを行なった以後平行平面あ

るいは共焦点配置の共振器に関してこの積分方程式の解を数値的でなく解

扮的に求める研究は数多く表われて汐

はビーム波伝送理論のために共焦点配置の場合と同じ積分方程式を解析し

ている

次に干渉計理論とはまったく別の立場からファブリペロー共振器を解析

している論文をとりあげるVainshteii)は共振器の開口面を平行平面導波管

の開口端と見なして遮断周波数よりわずかに高い周波数の波動が導波管の

壁すなわち共振器の鏡に殆んど垂直に反射をくり返しつつその開口端より

わずかに幅射するという像をもとにして≪Wiener―Hopfで法で共振器の自由振

動を解析している小倉吉田jぶ蛍路十平行平面フ7ブリペロー共振器の

モードのo次近似として閉じた空胴共振器のモードを採用し開口面からの帽

射の反作用を摂動と見なして回折損失を求めているRiskenは11図に

示すように平行平面共振器を開口面Soで内外部に分けて外部を幅射場と

し内部の場を導波管モードで展開してSo面上での場の連続条件より回折損

-2

j-

flsquo

rdquo

一鴫

4rsquo

`W

Si一 一 一 一

-一一一一-

Si

fLL止

So

一一------

So

ユー1

Si

Si

一 一

11図平行平面ファプジペロー共振器

失内部の場の分布を求めている彼はSo面での境界値を1極類しか問題に

しないようにSo面上で境界条件を満たすグリーン関数を使っているそのた

めに11図のSI面上において場の法線微係数がoであるという仮定を用い

ざるを得なかったoo驚y平行平面共振器について波動方程式より出発して

任意の点での波動を鏡の表裏両面からの輸射として記述しこの点を鏡面上に

とると境界条件を満たさねぱならないことから鏡面上の波動の満たす斉次積

分方程式を得鏡面上の波動をルジャンドル関数を使って展開することにより

積分方程式を行列方程式に書き換えて回折損失を求めている9

以上は自由振動モードの解析を行った主要な論文であるこれらの応用の例

は枚挙にいとまがないがそのいくつかを述べる鏡の傾斜あるいは曲率の

微小変化の回折損失に及ぼす影響に関してはGI詔よちjり菖1摂動論を用いて共焦点配置の場合を扱いFoxd小倉吉田諭1

wel認が平行平面配置の場合を扱っているまたFoxIはレーザ媒質の利

得飽和効果を考慮して発振モードを解析している彼はレーザ媒質が鏡の直前

に厚味のない薄層をなしているとみなして干渉計理論を用いて計算機による

シミュレーションを行っているその結果によると発振強度の一番大き宍いモー

ドは平行平面鏡配置では最低次モードであるが共焦点配置ではフレネル数

の増加とともに高次モードとなるFialkovskiiはVainshteinの理返)を基

礎にして一次元の矩形平行平面鏡に関して鏡のインピーダンスが場所的に異

なると弐およびi枚の完全反射鏡を平行に並べてできる2つの共振轜を回折

一 一 一 一 -

rdquo-----や一一

解析遥

を行っているこの他共振器中に結晶媒質を挿為がある

最後に実際上の問題万として重要な励振問題を扱っている論文について述べ

るファブリペロー共振器を使って周波数等の測定あるいはレーザ増幅を

行う場合Rは外部よ)りj波を入射させて励振しなければμらないこめような

場合の励振特性等に関する解析は1960年代前半には殆んど行われていない

わずかにiyainsht謐が散乱問題におけるS行列加論といわれるものを使らて

取扱ているしかし共振器の具体的なモデルをとりあげ七これを計算するこ

とは難しくレ

なされていない厳密な理論ではないがKoppelmaltは1次元

矩形平面鏡共振器の励振問題をとりあげて具体的に場の分布の数値結果を得て

マイクロ波を使うた実験結果と比較しかなりよい一致を示しているこれは

共振器内部の場を壁面で0となる導波管モードで近似展開してその伝播定数

の虚数部にFoxLの得た回折損失を考慮したものである波動方程式から出

y発して初めて具体的に励振特性を求めたのは小倉吉田巌ぷi)~39)上である

これは平行平面鏡共振器の=方の鏡面上に強制励振源をおいたものであるこ

の理論の特徴は自由振動モードを求めずに直接励振問題を扱えるところにある

内容は次節で紹介するこの理論を基礎にして吉田小倉j(ご6ま一方の

鏡が微小透過率を有するときに外部より平面波を入射させて励振する問題を

取扱っているまた特殊な場合として自ユ由振動モー=ドの取扱いも可能であるこ

とを示している彼等はこれを普通の示祐丿平面f)43)44)こ適用してにFox

LIトvainhte包と非匍こよく一致する回折損失場の分布を得るとともに

応用として平面鏡が平行の状態かーら少しぬの解析を行っているその後Fox

46)超万よび鏡眼結合孔のある

計T環綸jで励振に関する問

題が取扱えることを示すとともに計算機に1あるシミュ1レーシヨニンぞ小倉吉

田iおllt1ことよく一致す結果を得tJケ田ト杉凰よ波動方聚式から出

発してFoxLiの干渉計理論に厳密な根拠を与えるとども4こ干渉計理論lこでよ

る励振問題の基礎方程式を与えたノ古妬ま丿その基礎144呈式令共焦点4置の場

合に適用して鏡面上の場を一般偏平楕円関遮で展開してト平面波にJよ4励振

入力共振器のQ値を計算している山田川蔀ま同じkサヽl山田杉尾の理論jを基礎として導波管と球面鏡共振器の結合問題をとりあげているノ榎戸ノ管

卜-

`k

蔀雌剔

L19)yは干渉

-゛

木rsquoは一次元の共焦点型共振器と方形導波管を結合させて導波管側より見た

入力アドミタンスを停留表示で求めて実験と比較している彼等はマイクロ

波回路の伝送線と空

用いている赤尾

合の理論に基礎をおいて共振器の近似固有関数を

共振器と導波管を結合させて入力インピーダンス

を求めている彼等は小ぬと同様に共振器開口面を仮想境界面として

グリーン関数表示した内外部の場を境界面で結合しているしかし彼等は

共振器の形を一般的なものとしてベクトル表現を用いているが実際の計算デ

ータを示していない特殊なものを除いて一般的形状の共振器でこの計算を実

行する際にはグリーン関数を得ることが困難であると思われる

これらの他にファプリペロー共振器のQ値等の特性を実験的に研究して

いる論文も多数ある流体力学におけるレイノルズ数のようにファブリペ

ロー共振器ではフレネル数によってその特性が定まるしたがって光波を使

った実験では波長程度以下の鏡の微調整をすることは不可能であるがミリ波

程度の扱い易い波長を便って共振器を適当に大きくすることによって同じ特

性をもつ共振器の実験を行うことができるこれらの実験に関する論文の内容

は付録11にまとめる

sect12本論文の梗概

本論文は2枚の平行円板鏡をもつファブリペロー共振器の励振問題を波

動方程式から出発して厳密に解析するとともに具体的に励振特性を計算した研

究および種々のファプリペロー共振器すなわち共振器の一方の鏡力半透

過鏡の場合鏡の中心に結合孔のある場合および両鏡が異なる方向に傾斜し

た場合にその理論を応用した研究をまとめたものである

第2章には基本とぶぞlaiSを示す厳密な理論から具体的に励振特性を得た

のはこの研究が最初であるand励振モデルとしてはもっとも簡単な一方の鏡面上

に強制励振源がある場合をとりあげるスカラー波に対するヘルムホルツ波動

方程式の境界値問題として取扱う鏡面上では励振源を除いて場はoとなるも

のとする共振器開口面を仮想的境界面として空間を内外部の2領域に分け

各領域で適当なグリーン関数を用いて場を記述する境界面で両領域の場をな

めらかに接続し境界面上における2つの未知関数に対する連立積分方程式を

得るこれらの未知関数を固有関数で展開し展開係数に対する連立一次方程

式に帰着させるこれを電子計算機で解き励振特性ならびに共振器内部の場

の分布を得るさらにこの励振問題を近似解析して励振特性を簡単に求める

方法を示し`またこの理論が共振器内外部の媒質が異なっていてもあ

るいは媒質の屈折率が複素数であっても適用できることを利用して内部媒質

に利得あるいは吸収のある場合を取扱う

第8章では共振器の一方の鏡が微小透過率を有する場合にこれを通して

外部より平面波を入射させて励振する40)~4d取扱うこれは実験的Rしばしば

行われる方法ではあるが簡単なぷなiを除いて本研究以外には理論解析はなさ

れていない共振器内外部の場の取扱いは第2章と同様であるがこの両領

域以外に入射波の存在する鏡の外側の領域を別に考える微小透過率をもつ鏡

を誘電体鏡と考えこの鏡の両面上での場の関係を求めるこれにより共振器

内部の場を入射平面波を含ひ形で表わすそして第2章同様内外部の場を接

続する平面波が鏡に垂直にまたはわずかに傾斜して入射する場合について

励振特性および共振器内部の場の分布を示す特別の場合として入射平面波

の存在しない場合すなわち自由振動モードを解析する

第4章では共振器の円板鏡の中心に結合孔を有する場合について励振お

よび自由振動モードをとち6忿侈る両方の鏡に孔のある場合および一方の鏡に

のみ孔のある場合の両者を取扱う両鏡に孔のある場合の自由振動モードに関

してはFoxLiの解絡哺るがに片鏡のみ孔のある場合の解析は他にはなされ

ていない全空間こを共賑器内外部と結合孔を含ひ領域の3部分に分け仮想

的境界面を2つ考える2つの境界面で第2章と同様に場をなめらかに接続し

連立一次方程式を得る少し面倒な評似谷iれば自由振動モードを齢くニことが

できてこの場合の回折薪失内部め場の分布を示す特殊な例としてこもっ

とも簡単なファブリペロT共振器どじてしばしば解析される一次元鏡の自由rsquorsquo゛1≒「

振動を取扱うこともできることを示す゛

第5章では一方の鏡が微小傾斜uぼ霜ぬを発展させ両鏡が互いにdivide--

関連なくヽ任意の方向へ微小傾斜したと乱)自由振

μニ5集に平行平面

ファプリーペロー共振器においては傾斜の回折損失に及ぼす影響は大きく

レーザ発振器では鏡の調節は非常に難しいしたがって鏡が傾斜した場合の解

かー

-ゝ

析は重要な意味をもつがこれに関しては乖者等の銚診能恐怖押

Weil7)の電子計算機シミュレーションによるもののみであったまたそれ

らはいずれも片鏡のみ傾斜しているかまたは両鏡が同じ方向に同じ角度だけ対

称的に傾斜しているという特殊な場合であった両鏡が異なる方向へ異なる角

度だけ傾斜するという現実的問題をとりあげた論文は本研究以外には発表

されていない本研究では鏡の傾斜の及ぼす効果は第2章の強制励振源に相

当するものであることを示して励振理論の解析を利用する傾斜鏡の場合の

特徴として角度方向に関して異なる分布をもつモード間に結合が生じること

に注意して解析を行う

第2章 強制励振

sect21序

本章では平行円板鏡ファプリペロー共振器の励振問題をスカラー波に

対するヘルムホルツ波動方程式の境界値問題としてとりあげるsect22では

共振器の開口面に仮想的な境界面を考え全空間を共振器の内外部の2つの

領域に分ける共振器内部では導波管モードのグリーン関数で場を記述する

これは励振問題では自由振動と異なり任意の周波数を考慮しなければなら

ないために内部の場を導波管波で記述することが適当であることによる共

振器外部では自由空間の轜射場のグリーン関数を便い場を記述する励振に関

するもっとも簡単なモデルとして一方の鏡面上内部に強制励振源をおくこ

れは実験でよく行われているように半透過鏡を通して共振器中へ波を入射さ

せて励振するときに鏡の透過率がoに近づいた極限の場合である次に共

振器内外部の場を境界面でなめらかに接続することにより境界面上におけ

る場め値とその法線微係数に対する連立積分方程式を得るこれら2つの未知

関数を固有関数で展開し連立積分方程式を展開係数に対する無限次元の連立

一次方程式に帰着させこれを基礎方程式と呼ぷsect12で紹介した自由振

動を取扱ったRiskenの論タ1異なるところは次のところであるRiskenの

場合は境界面で1種類の境界値のみを問題とするように定式化したために

11図のSI上で場の法線微係数がOとなる仮定が必要であったしかし本論文

では2種類の境界値を問題にすることによりその仮定の代りに鏡の外側の

面上で場の法線微係数がoとなる仮定に変っているこれは共振弱寸法が波

長に比して十分大きいから鏡の褒面までまわりこむヽ場は十分小さいと考えた

ことによる山田ぶもの両者の仮定をWiener-Hopf法で評価し本論文の

仮定の方がよりよいことを証明している

sect23ではsect22で得た基礎方程式の特徴を利用した解法を述べる

この基礎方程式を解くことによって開口面より幅射されるパワーおよび共振

器内部の場の分布を求めることができるここでは電子計算機を便って求め

た励振周波数に対する幅射パワー場の分布の数値例を示す以上の結果は少

し面倒な計算プログラムを要するそこでsect24は共振点付近の振舞lと

関しては簡略な近似式で十分良い解が得られることを示すこれは共振点

付近の周波数では1つの導波管モードのみが特に強く励振されることにより可

能であるsect25では本理論は共振器内外部の媒質の誘電率が異なって

いても適用できることおよび複素誘電率でもよいことを利用して共振器内部

の媒質の誘電率に虚数部を考慮することにより増幅および減衰のある場合の

励振特性を得るなお本章の解析は第8章以下の解析の基礎となるものであ

sect22基礎方程式

共振器は2枚の半径aの円板型鏡を間隔Lだけ離して平行に配置したものと

する鏡は完全反射鏡であるとし励振源は鏡面上に一定の強さで分布してい

るものとする共振器の内外部は自由空間とするこの励振問題をスカラー

波に対する境界値問題としてとりあげ次のように問題設定を行うヘルムホ

ルツ波動方程式

り(r)十kり(rsquor)=O(21)

を満たす波動関数9(r)はz=0およびz=Lに位置する完全反射鏡の両面

上において次の条件を満たすものとする

(r)=Or鏡面上(22)

ただし励振源は鏡の内部面上の一部に分布するものとしそこでは次の条件を

満たすものとする

(r)=9(r)r鏡の内部面上の一部十(28)

ますこ外部無限遠方では帽射条件を満すこすものとするなお鏡の厚さは無限に薄

いものとする

Z=0

21図

--

ファブジペロー共振器

rsquo10

y ¥ 一

rsquoy

---一一-一一一一

一一一一一一一-

-Z一犬L

ang__

前述の問題を解くために21図に示すようにr=aの位置の仮想的円

筒面Sにおいて共振器を内外部の2領域に分け各領域の場を適当なグリー

ン関数で記述する内部の場の記述には次のグリーン関数G(l1rrsquo)を用いる

GCb-Iprsquo)は共振器内部において

2G(rlprsquo)十k2G(rlrrsquo)=-5(P-rrsquo)

を満たし鏡面内部において場と同じ境界条件

G(rlPrsquo)=Ozまたはzrsquo=0またはL

(24)

(2

を満たすただし8(I)はディラックのデルタ関数であるこのG(「

を用いると内部の場は

9i(Irdquo)=一石が≒りざjpartn

9b(rrsquo)d7

七i〔G(rlrrsquo)-≒jリpartn

partG(r|rrsquo)

partnPrime

5)

rrsquo)

9(irrsquo)〕dSrsquo

II(26)

と表わせるjnは21図に示す法線方向であるcyは励振源を示すまた

darsquodSrsquoのプライム()はlrsquoに関して積分することを示すグリーン関数

G(i-|irdquorsquo)の具体的な形としては次の円筒座標表示形を用いる

G(r1frsquo)=Vxsiペ雫)sin(ブ)

χりJi(jミ)Hjlrsquo(jご)cosぞ(part一心

(r<rrsquo0≦zzrsquo≦L)

r>rrsquoのときは(27)でrとrrsquoを交換するただし

ぷ4(ka)2-(旦昇)2

りー{1ぞ=0

2と≧1

(27)

(28)

(29)

グリーンの公式

為(yぴu-u2v)dV=s(v壮一u殼)dS

においてu=9v=Gとおいて(22)~(25)を用いると(26)を得る

11

-一一

であるJZ(x)はベッセル関数でありhrsquo(x)は第1種ハンケル関数で今後

簡単化のため馬(x)と略記する=

外部の場は自由空間のグリーン関数H(pIrrsquo)を用いて記述するすなわち

H(rIIrsquo)=轟jr-rrsquo上

を用いるこれはG(r|rrsquo)と同じく

2H(rlrsquo)十krsquoH(rlrrsquo)=-δ(I―rrsquo)

を満たす具体的にはHCpIrrsquo)の円筒座標表ぶきWだもの

H(|Irsquo)=長姦

Qs4cosf(part-ersquo)

(210)

(211)

゜゜Jj(oline巨二yr)Hど(-h≫rrsquo)cosh(z一均dh

(rrsquo>r) (212)

を用いるただし(212)でr>rrsquoのときはrとrrsquoを交換する励振は

共振器内部の鏡面で行っておりまた共振器寸法は波長λに比べて十分大きい

から内部の場は殆んどZ方向に往復する定在波であって鏡の外面にまでま

わりこまないと考えられるそこで

part9(r)_

9n-

と近似する゛

9(r)

eI l鏡の外面上

これにより外部の場は

=一石CH(か1rrsquo)part9(rrsquo)

partぶ

(218)

partH(llrrsquo)

- 9〔約〕dSrsquo (214)

と近似できる

開口面Sは実際には物体の存在しない仮想的な境界面であるからそこでは場

はなめらかにつながっているすなわち共振器内外部の場とその法線微係数

はS上(r=a)で等しい

〔9〕ia-0〔〕ia40

〔答〕

r一一0Tr=≪+0

〔2〕15)

(216)

山晶Wiener-Hopf法を使って鏡の外面上でのpart男partnと内面上でのそれとの比が

(ka)鴫4の程度であることを示した

12rsquo

7 -

甲rdquo

- 一 一

-t

(26)および(214)により上式を具体的に書くと次のようになる

2πpartG(apartzlrrsquopartい))こぐ

partg97(rりrsquo)rrsquodrrsquodpartrsquo

刊rsquo〔G(apartzlapartz)り(ダPrimey)

partG(a―0(z

partrPrime

aparty)

P(a(rsquozrsquo)〕adpartdz

=-Lが゛(H(apart>zlaIpartrsquo)part9(ノUrsquo)

partH(a十〇ezadrsquozrsquo)

partrPrime9(apartz)〕adpartrsquodzrsquo

part2G(a-opartz|rrsquopartこ0)や

partrpartが乳(rrsquopartPrime)rrsquodrrsquod『

十わ7〔partG(a二17partfzlapartz)

part2G(a-0part

-partrpartが

a8rsquoゞ)

part9>(apartrsquozrsquo)

partrPrime

c(apartrsquozrsquo)〕adpartdz

=-J7〔partH(a+Opartfzatpartrdquo2rsquo)part匹年rsquoや2rsquo)00partrpartrPrime

9rsquoH(a+0partfzapartz)

partrpartrPrime(apart-z)〕adpartPrimedzrsquo

(217)

(218)

aplusmn0はグリーン関数のp=rrsquoにおける特異性を考慮してrrarraの極限の

とり方を示したものである

(217)および(218)の連続条件は開口面S上の関数および

即partnを未知関数とする連立積分方程式であるこの2個の関数を求めれば

(26)(214)によりrsquo共振器内外部の任意の場所における場を求

めることができるしかしこのままでは解き得ないため次のように無限次元

の連立一次方程式に書き換えるS上の未知関数を次に示すように完全直交系

で展開する

13

9>(a≫partz)一

一 ){フンり

列ドJ=1まぐ4=i(早){なり

(n=l2helliphellippound=012helliphellip)

ただしplusmnplusmnは未知の展開係数であり十-はそれぞれ{

(219)

(220)

}内のcospoundQ

sin^partの項に対応する

(217)(218)の両辺に直交関取sill(警){7が}をか

けてS面上で積分するその際(27)(212)のグリーン関数およ

び(219)(220)の展開を代入して

がysin(ぞ)sin(印){ゴにぶ]d6dz=dnttrsquoSpoundpoundrsquo普(2-21)

がでsin(で)sm(――)COSh(z-zrsquo)dzdzrsquo

=(で)(や)讐ヒリ〔l-(-l)degcoshL〕

〔g-(でj2)リhrsquonot(誓)l〕

(222)

を用いると(217)(りリl)9連立積分方程式はa4bJに対

する次の無限次元の連立一次方程式になるこの方程式を基礎方程式と呼ぷ

J(j)馬(ふ)4-jりI(み)屹(今)b4

+8゛ql(乱喘-Lj暗)=-2り゛H(今)暗 (228)

AuJrsquo^iA)H(j)a4一一4rsquoJ(j)叫(zS)b4

+8N{|Mia^-ildquoj4}=-2りhぢ(ム)心(224)

ただし

_arsquonN-一一一入-2V

(n=12helliphellippound=012helliphellip)

14

(225)

申 lsquo

であるが実際に(223)(224)を解く際に問題となるnは共

振器内でz方向に存在する波数(共振器長Lを半波長λ2でわったもの)に

ほ`ゞ等しいところのみであるから

n三2L2(226)

を(2-25)に用いてy

N三良(227)

となるこれはフレネル数と呼ばれるものである(223)(224)

の右辺のψ4は

福三ふかrJj(ムdivide){7ンりら(り)rdrd(228)

で定義されるものでこれは励振の強度を表わす(228)(224)

の左辺の行列要素KpoundL1MpoundNjは

KjΞぐlipoundi^)jpound(A)ln(c)dic(229)

IpoundヨぐAHpound(A)]rsquo(iA)I(≪)d≪(280)

MpoundEでlH^(l)J^(l)Inm(iC)d≪(281)

Npoundequivでjrsquo吟(j)J(j)I(c)d≪(232)

で定義されるただし

jlΞ(ka)し冑1(238)

であるI(g)はn-mが奇数のときは(222)によりoであり偶数

のときは

InnCiC)Ξ(ka)―

1-(-1)rdquoCOS(g昔)

J(n―m=偶数)

であるファプリペロー共振器ではλ≪Lであるのでnmは非常に大き

い数例えばレーザ発振器では10s~107でありまた(228}(224)

はIn―mln≪1の範囲の項のみで近似よく解き得ることにより(284)

におけるmnはtとおいてさしつかえない(223)(224)の

IS

基礎方程式はpart方向のモード番号ぶrsquoおよぴ十一に関して分離していることに

注目すべきである以下に示すように行列要素Kpound>Lnm>MpoundおよびNpound

はフレネル数Nと(28)で定義されるjnの関数であるしたがって

基礎方程式(223)(224)もパラメータとしてフレネル数N

および周波数の関数であるjaのみを含み共振器長Lおよび鏡の半径aその

ものを直接パラメータとして含まない

(229)~(282)の行列要素の計算は付録21にまわしここ

には最終結果のみを示すこととする

(Z2-4πN

一一m-

で定義されるαがα2≪1

はn―mが偶数のとき

Knm―

Am

1--Anrsquo

jj一心2

(235)

の条件を満たすとき(229)~(282)

以下のようになる

〔{s(ju2)一C(Anrsquo)}-{S(Im)-C(Inf)}〕

〔{s(jめ十c(衣l)ト{S(Am)十c(μ)0

K=〔d[srAnrsquo)十c(jj)}一{srsquo(j2)ニcrsquo(Arsquo)}〕

十ifarsquois(i2)-c(lj)}十{srsquo(lj)十一Crsquo(Inrsquo)}〕

L-=notyKnm

Lnn―1

-2

Mnin=Lnmnキm

Mnn=Lnn十iα2

Nnm=

jl-jjrsquo

n=¥m

n吻m

(2パ86)

(287)

(288)

ぐ289)

(2tO)

(a41)

〔jnl{S(112)-C(jj)}-jj{S(jj)一C(jj)}〕

一匹〔Au{s(Aa)十C(In)}―Am{S(j)十C(ぶ)}〕≒mAm―A(242)

Nnn=〔(z2ぷl{s(pound)十c(え)}-{s(八)-c(池l)トj2{srsquo(4)-crsquo(略)l〕

十i〔(zM{S(1)-C(Irsquon)}十{s(丞)十c(池)}十ぶilsrsquo(irsquon)十(ダ(pound)}〕

(243)16

rsquo や ー

rdquo f

pound

n一mが奇数のときは上記行列要素はすべて0となるここでs(t)c(t)

は(A210)(A211)で定義される関数でありsrsquo(t)crsquo(t)は

それぞれs(t)c(t)のtに関する微分を示すs(t)c(t)は回折問題

にしばしば現れるFresnel積分

S(t)ヨぷsin(ブ)dy(244)

C(t)=ぶCOS(―)dy(245)

と次の関係がある

s(t) キs(ソ勺E(z)

c(t)=ホ=臨りこ)

(246)

(247)

(286)~(243)の行列要素の記号xpound等の肩符jを省略して

K等と書いた理由は付録21に述べたように(z2≪1のときこれらの

行列要素がベッセル関数の次数ぶに依存しないためである

Arsquon<く1の場合には行列要素の対角要素(n=m)は付録22に示す

如くベキ展開可能であるこれらのベキ展開表示は簡略解を求める際に有用で

ある

sect2S基礎方程式の解法およぴ数値結果

本節では前節で得た基礎方程式の特徴を利用した近似解法を行う数値例と

しては鏡面の中心の一部分で平面波である強制励振を考える-これは回転対

称な励振であるからぞ=Oのモードしか励振しない次にとキOのモードを励

振するために源の強度をcospound0(ra)ぞとするここにおける強制励振は

次章の半透過鏡を通しての励振の場合の透過率TがTrarrOの極限になっている

したがって本節の例は透過率の小さい鏡に外部より波を入射させた場合の近

似となる

(1)基礎方程式の近似解法

17

ここに前節の基礎方程式(223)(224)を再掲しその特徴を

述べる

J(j)馬(4)a4-jJ(iAn)UrsquoAAn)h^

+8N{Knm3JolineL-b4}゛-2SjNHI(j)4

j4(j)H(1)aぷ-jtぢ(j)叫(心)b品

+8N{M-3j-Nlb4}゛oline2りNjnH(瓦)lsquoφ゛芯

(n=12helliphellippound=012helliphellip)

(248)

この無限次元の連立方程式は角方向のモード番号poundおよび十一(cossin)

に関して分離しておりそれぞれ別の連立方程式として解けばよいまた上

式はモード間の結合を表わすKnmfLnm>Mmnj^t一がIn―mが奇数のとき

は0であるから1n>mに関して偶数と奇数とに分離して解けばよい

実際にこの連立方程式を解くに際し次の物理的事情を考慮するすなわち

mnは共振器の縦方向にのっている波の数を表わすしかるにファブリ

ぺp-共振器では波の存在形態は両鏡聞の往復運動であると見なせるから

mnが共振器長Lを半波長λ2でわった商2Lλの付近の整数をとる

場合にのみ展開係数abjが大きくなることが容易に類推されるこれは

実際に計算を行って確かめることができるすなわち2Lλの整数部分を

nQと定義する占1このnの前後の数十項のambのみを考慮することにより

共振器入力パワーおよび共振器内部の場の分布が決定される特にフレネル数

NがN≫1のとき入力パワーおよび場の分布の概略値を得るためには>an

bllのみを考慮すればよい

基礎方程式(248)で源分布(rpart)が与えられると(228)

によりψ7が決定しabが求められるこの際パラメータとしてはフレ

ネル数Nと(28)で定義される周波数の関数であるjのみである行

列要素K等はこの両者の関数であるそしてまた心は次の如く書き換えら

基礎の連立方程式(248)はjおよび+-に関しては分離して1柘から今後特に

紛わしい場合を除いてa4b4ず芯をそれぞれabVrsquonmmする

n=noに対して)Auは正で最小の値となる

18rsquo`

lsquo ~

- f

れる

j2E(ka)2-(警)2={(ki)2-(阿2)2ト{(平)2-(阿ダ

gポ1一旦Eぎぎ(n-n)=屈-4π2Nくn―no)

)2さ些yぎ(晋一n)

-n)

(249)

(250)

ただし(249)の近似式では鏡間隔が波長に比べて極端に大きい場合を

想定しIIn―n1n≪1としている実際のレーザ発振器ではnは105~

10゛であって計算においてln一n|は102までで十分収束するから上の

近似は成立する(249)(250)の結果は基礎方程式のパラメ

ータはフレネル数Nと周波数を示す2Lλ-nのみであることを示して

いるそしてこれらのパラメータの物理的意味は次の如くである2Lλが

丁度整数のときは平面波共振(面積が無限大の2枚の鏡間での共振)を意味す

るから2Lλ一nは平面波共振からのずれの周波数であるフレネル数N

とは(aL)(λa)のことであるaLは一方の鏡から他方の鏡を

見込ひ角を表わしλaは半径aの孔に光が入射したときの回折角の程度

を示すパラメータであるフレネル数はその両者の比として定義されており

一方の鏡が他方の鏡より受ける光量を表わすパラメータと考えられるフレネ

ル数の語源は一方の鏡の中心に光源をおいたときの他方の鏡に含まれるフ

レネル帯の数の意味である

(248)の基礎方程式に対して以下のように近似解法を行うK(n

キm)等の非対角行列要素がK等の対角行列要素に比して1次の微小量

と見なせるほど十分小さいことを利用するこれは(27)で表わされる導

波管モードsin(nJTzL)lsquocosとpartrsquoJj(jrsquo1゛3)が開口面で反射される時

に異なるnへのモード変換が小さいということである基礎方程式を次の形

に書き換える6

19

{J(In)HZ(jl)+8NK}a-{jJど(jJI4(ju)+8NLn}b

=-2eNHど(jdeg)ちoline8NΞ{K自3rsquoolineLldquob}

{j4(j)Hj(jll)+8NM-}3-{丞J(4)馬(js)+8NN}bn

゛oline2りN焉馬(jdeg)Vn-8NS{Mdeg゜3deg―Nnmbdeg}

非対角要素は対角要素に比し1次の微小量と見なしてan>bn

an―an十辿)+al)十helliphellip

bn=吻十噌十bS)十helliphellip

yL_y卜丿

(25t)

(252)

の様に0次1次2次helliphellipの微小量による展開を行うとき(251)

の方程式は同じ次数の微小量に対する次の一連の方程式に帰着するrsquo

{J^(ln)H(ln)+8NK}迎oline{几Jj(jdeg)嗚(jdeg)+8NLuml}b9)

゛-2QN馬(臨)仇

(253)

{ムJ()H(j)+81ヽJy}aSL{丞J沁}馬沁)+8やヽiR}虎

゜oline2りNjdegH(41)ψ

{Jj(心)nJAn)+8NKnn}a(≪rsquo^-{J(An)nUAu)+8NLnn]h[)

=-8NΣ{K-ayl}-L一心-0}mヤn

{14(jl)Hj(j)+8NMn}a<rsquo≫-{ぶ4(心)H丿外)+8NN}b()

=-8NΣ{MaSslsquo1}-NbSlsquo1)}

s=123hellipr

(254)

以上によって兇が与えられれぼ(258)をまず解いTCこの結果を(2

54)右辺に代入してs=1の場合を解き次にs=2の場合を解くという

ように逐次近似を上げてゆくことができるなお数値計算の際に心が虚数の

ときはベッセル関数ハンケル関数は変形ベッセル関数となる

(2)励振パワー

単位面積当りの時間平均エネルギー采すなわち電力の流れは

20

sequivRe(9rdquo(nk7゛(゛))(255)

で与えられr2印は複素共範を意味する波動方程式(21)を用いると

S=Re{(七1十)}

=Re{み(|則2-k21912)}=O(256)

となり電力の流れSは保存されることが判る(255)を共振器の内部

の領域Vで積分することにより次式が成立する

PequivとI(ひ詰dy)=とIm(g9訂ds) (257)

これは励振入力であって鏡面(7を通って流入する電力と開口面sより流出

する電力が等しいことを示している(257)右辺のs上の積鼎19)

(220)を用いて表わせば

十乖+I)゛脊I(忌戸4戸と)(258)

となる

以下に周波数と励振パワーの関係を数値例により示す最初に半径ea

の領域内で一定の強さの源分布である励振すなわち平面波による励振を考え

9(rpart)=1

この励振は軸対称であるから

(228)より

二匹

ψjolinej

r≦ea(259)

ぞ=Oのモードのみを生じさせるすなわち

JI(s心)10 (260)

となるただしベッセル関数に関する次の積分を使った

μ゛トJ^(tfz)dz=―Jj+1(心)(2deg61)

22図~25図において横軸には周波数を(250)の申セ示された

2Lλ-nの単位で目盛るしたがって2Lλが1だけ変化すると全く

21

6J3S

iOdNI

a3M0d

トndZ一

FREQUENCY

22図(a)

FREQUENCY

22図(b)

22

- -

S -

58言

2I

hI

httpwwwrsquo

1AV-5

ε0t

05

0I02062poundλ-tu011(

rdquo

江]301

iOdNI

iJkt`

rsquoPrimersquoFREQUpoundiヽKV゛

(c)

22図励振特性z=Oの鏡中心の半径01aの面積内で一様分布した卵こよる励m(a)N=5(b)N=10(c)N=20

同じ図形が繰返される縦軸には入力パワーを示すただし(258)の係

数を除いて()内だけを目盛る

22図にフレネル数Nが51020のときの励振特性を示す1周期

中に含まれる極大の数は次のようにして求められる(250)より判るよ

うに2Lλが1だけ増加する間にjloは2π^Wだけ増加する瓦が0

次のベッセル関数の零点と一致する付近の周波数でパワーは極大となるから

フレネル数Nとといこ励振特性の1周期中に含まれる極大の数は増すo次の

ベッセル関数J(x)のn番目の零点はljいごX=(n-11)πであるから1周

期中に含まれる極大の数nは

2Jr3r』(11-O゛(262)

で与えられるしたがって22図に見られるように極大の数はN=5では

4個N=10では6個N=20では9個である

励振特性の共振点を示す極大を同じ角モードぶに対しては左から順iこ(と

23

CV-20

0pound-OI

0-

0)ie1)ipound2)ldeg゜゜゛゜モードと名付ける((259)の励

振ではぶ=oである)この名称の由来はヽFoxL)が初めてファブリペ

ロー共振器の自由振動モードを解析したときの命名法によるものであるすな

わぢ1番目の極大に相当する自由振動モードをFodegcLiがTE馬一一1モード

と名付けたためであるjなおm番目の極大における共振器内部のz=const

の面内の場の分布は近似的に円筒導波管のTMかモードの軸方向の電界

Ez=J(ρ加1)coiとpart(268)

と同形であるただしりはJj(p)゜oの111番目の根である円筒導波管の゛

-ドの名称はブアプリペロー共振器と比べてmに関して1つずれている

22図の共振点のパワーはフレネル数Nとともに増大するまたその半

値幅より求めたQ値は自由振動の回折損とよく一致するこのように半値巾よ

り回折損を求める方法はファブリペロー共振器の実験で回折損を求めるた

めに採用される22図の励振パワーの計算においてはnに関しては20

項程度で十分収束するNが増大するとともにあるいは共振点の周波数に近

づくとともにn=nの項の励振への寄与が他のnの項の寄与に比べて

より大きくなるために収束するための項数はより少くてすひこの理由は

前者に関しては励振の強さを表わす(260)の中のJ≪(e心)j(nヤ

n)がNとともに振動的に小さくな石からである後者の理由は

Ji(poundム)が大き<なるためである特に励振パワーの計算においてはtn>n

(流くO)の項は表面波であるからこれらの項からの寄与は極めて少い

次に励振源の半径Eaが変化すると励振特性がどのように影響を受けるか

ということを28図に示すここでは計算を簡単にするためにtn=n

の項のみによって励振パワーを求めるn=nの項のみで近似計算を行うのは

次の2つの理由による前述した如く共振点に近い周波数では殆んどパワ

一はn=noの項のみによって定まるまたこの方法は特性曲線の谷の付近

FoxLiはその後の論姿11TEMIs-1モードをTEM-hpoundモでドと名称を変更

しているがここでは一般に使用されている(m-1)モードの名称を採用するな

おFoxILiの使用したTEMは厳密な意味では正しくないがほr平面波4こ近い波が

両鏡間を反射往復するために共振器内部の場は近似的にTEMである

24

411

a -

ふー-=一一一一一一一一

IIrII暑

=o

(λタ

02

rarr para a - - - -

V=20

divideIIiII4I

一一一一一一寸

- 丿 -

helliphellip

寸寸

s―

11

J心ωIO瓦20

ts9

91

1111rsquo11111-i

J-Yrdquo-―――

C‐I

10

0ZLA-n04REQびpoundACY06

εをパラメータとする励振特性

O≦2Lλ-no≦1

0Z0

2a図a

-一一

W - - - - - -

para

八レ

シーブ_二

言-j

jhelliphellipcap

エレリ

ブドjyノレレダダ゛

コolineolineoline

二二

ニ上|

_j」

- - - - -

一 一

---一一一一一一一一

- W I W - -

恥4

30

>iBMA

20

10

IIlsquoこε

l-一一

Hフー--rsquo-rsquo-゜ヤ

1[7χ

N゛2deg

yn

1ヽ1X

ヰandい

jプいχにペ

レノスi

acutersquo

万万

ヅレ

rsquo

ノヤ

jy

rsquo

゛rsquoht

tp

www

゛`--rsquo゛

゛`

ldquorsquo`心o゛昨FREQU咄CTo`1

i)ぽ4

28図bd-I-|-para

εをパラメータとずるy励I振特性

0≦2L<l-no^OJ2

26

02

-l

>3M0d

30

20

10

-一一E=10

ln一一oづy-一一≒0「

helliphelliphellip

クぐニニサ

りχ

92

helliphellip

and

Λト

〉十

χべ

rsquo仁ヽ

一一卜χ丿olineト`ヽ

llsquo

χ

ゝゝ

`ヽis

0 odeg1r2L吹`n0001゛

FgEQUEIcr

23図C eをノリメータとする励振特性

OS2Lλ-no<>0016

ではfn=nの項からの寄与が小さくなって他のnの項の寄与が相対的に大き

くなり近似が悪いが一般に興味のあるのは谷の部分ではなくて共振点

の付近であるフレネル数Nが大きいほどこの近似は良いので28図で

はN=20とするちなみにこの近似方法でN=20のときの(00)モ

ードの共振点では励振パワーの誤差は2~3鴨であるなお28図の励

振特性ではε≧02としたために共振モードの違いによる励振パワーの差

が大きいので縦軸はdb目盛で示す

28図aには全周波数範囲の励振特性を示すこの図では横軸のo~(12

の範囲の共振曲線は鋭くて形が不明確であるので図bにその拡大部分を

示す(00)モードに関しては図cにさらにその拡大部分を示す図a

を見て判ることはe=0ン2および05では非常に励振され難いモードが存在

するごとであるしかしe=10ではすべてのモードが励振されているある

モードが励振される強さは源分布にそのモードの成分がどの程度合まれてい

るかということに大きく依存するこれを数式的に調べるn=nの項のみで

近似しているから(260)を用いて基礎方程式(248)は次式とな

るぐ

〔J(DH(j)+8NK〕a-〔jJ(j)砥(j)+8NL〕b

=-4ylNH|(j)JI(dl)

rsquoj二

〔AJo(A)H(j)+8NM〕a-〔j2J(j)H(j)+8NN〕b

=-

b=

AHUA)hCeA)

J(ey4)r1H(1){J(1)H(j)+8NK}

28

(264)

(265)

啼-

4reN

- j

ただし≫3n>bniK-nmLnn≫rdquolnn>Nnnにおいて脚符はいn=nであるので

簡単化のため0と記した特にjに関してはこれを1と略記した(2

64)を解いて

rdquo11

よぢFhieA)〔ARrsquoo(A)[AJo(A)liUA)+Slヽ

L}

一H(j){JJ(1)H(j)+8NN}〕

4JreN

-jj

軸rsquo

-H(iA){AJ(1)H(1)+8NM}〕J

となるただしjは(264)の左辺の係数のつくる行列式である

jΞ(8N)2(KNo-LM)+8N{J(1)H(1)N

-jJo(1)H(j)L-jJ(i)Hrsquoo(i〉M十j2J(j)H(j)K}

(2-66)

jは1のしたがって周波数の関数であるjの1依存性に関しては次節で詳

説するこのjの極小点が共振点になるしかし(265)の分子に

J(d)を含んでいるためにJI(d)の零点がjの極小点の近くになった場合

この共振点は表われないことになるjを極小にするjはほyJ(j)の零点

付近にあるのでe=10のときは共振点が消えることはなくすべてのモー

ドが励振される走査型干渉ゴを使ってこのような平面波によって(00)

モードを励振して(01)モードの励振を押えるときには例えば次のよ

うにすればよいJの2番目の零点が552Jiの1番目の零点が383であ

るからe=383552=069とすればよい

28図cでは励振半径saの増大とともに(00)モードめパワーは

大きくなりかつ共振曲線は頂点に対して左右非対称であるすなわち2L

λの増加とともに急激に立上り頂点を過ぎて緩かに下がるこの左右非対

称性は(266)のjの振舞によって大体定まるのであるがさらに

(2lsquo65)の分子のJI(d)がこれに影響を与え励振半径saの違いによ

つて共振曲線の形に微妙な差を生じさせる

24図にSchdarri認の実験結果との比較を示すScheibeの実験は両平面

鏡の中心R孔をあけて同軸線で結合し一方より励振して他方で検波したもの

であるパラメータは波長λ=32cm鏡の半径a=945cm鏡間距離L

=303(sフレネル数N=94であって波長を変化させて励振曲線を得た

ものである々4図に示すようにこれを22図のN=10の(00)

モードの曲線とその頂点を合せて重ねると大体一致している

走査型干渉計はファプジペロー共振器の一方の鏡を軸方向に走査させて半透過鏡

を通して入射したμ-ザ洸蘇に対する共振点を探すようにしたものである

Z9

相対入力

db

-5

-10

0005

ラソacute|

9384yy

98848

001

93850

0015

Scheibeの実験

9885293854

002

abcd

24図励振特性Scheibeの実験との比較

(00)モードの共振周波数付近

00252Ll-no

以上の2228図のグラフでは平面波による励振を取扱ったから

と=oのモードしか励振できなかった次にと≒oのモードを励振するために

角度方向に分布をもっすこ次の励振源を考える

りIrsquopart)゜Cjrsquocos1part(1)ら10≦r^ea (267)

ここ7Cjを比較に便宜なようにすべてのぞに関して励振叩の強さが一定と

なるように定めるすなわちぞ=oを基準にとづて

darr

=Q

と定める(2

T匹了εと

28)

eI

ぞ=0

ぞ叫0

の火jはりrsquo6rsquo1)を使って

30

(268)

larr

卜 心

_゛へ百i7こFTilsquoeJ≪L(eAn)

嶮-An(269)

となるこれを基礎方程式に入れて解くここではpound=12の場合にn

=nの一項のみで近似した結果を25図に示す比較のためと=oの場合も

描く図aはe=02図bはe=10である各頂点に対応するモード番号

を図申に(とm)で記すグラフより分ることはεが小さいとぶに関して

高次のモードは励振され芦いことであるこれは(269)のJ糾1(sj)の

ためである特にsを非常に小さくすると殆んどぞ=oのモードしか励振さ

れない走査型干渉計で径の小さい絞りを入れて高次モードを消去するのは

この理由による25図では横軸をo~02の範囲内で示したがpound=1

2のモードをO~1の範囲で示せば頂点の位置は異なるが23図aのグ

ラフと類似のものが得られる

(3)共振器内部の場の分布

源分布i(rpart)が与えられるとj基礎方程式(248)を解いて4

b4を得ることができるすなわち((゜19)(2deg20)により境

界面S上の9および即partnが知られたことになるこれを(26)(2

14)に用いれば共振器内外部の場の分布が決定できるここでは(2

6)により共振器内部の場を求めるその結果として次式を得る

9rsquoi(rpartz)=蚕ふs戸siロ(警){7ンリ

times〔H(jそ)ふがWを(ふづ){7ンrdquo図(6りrrsquodrsquoび

い十万(ふこ)ふぐが馬(jご){こが阪(rrsquoかrsquodrrsquodpartrsquo

゛1Jf(jそ){馬(jl)a4-AnUrsquoJA)bJ}〕(270)

〔〕内の第12項は源分布により直接作られた場であり第1項ぱ観測点

(rpart)の内側(rrsquo<r)の源分布による寄与で第2項は外側(rrsquo>r)

のそれによるものである第8項は開口面Sにより反射されてできた場である

31

6J

to

J必

2part

`Sl

=-J-ミnot一一一一一一一

00)りN=20|

-一一-トQ

(0)

ザーご1

t--~=---111rsquolsquo2χiト1

--hellipトよー---一一万4helliphelliphellipト一二-一一χ1{02)sup1

j_lf

り0)

(ヅ(φ3)U3)

`ノノandand

1メ(2)iノ頒ン

ハへ斗

ノレoline卜玉

ダrsquo

犬柚バレ`コり゛十

ニ副上ang一上_____上_____lsquoレ

|べ

トuarr

゛ヽ一一ノダ|

ヤ|

1しzに

Q0050FREQUENCY015

-a=FIJlaゝr25図a`回転非対称の励振源分布による励振特性

1i

e=02

part2 2LA一良025

6j

50

40

KSI

30

20

((`ヽ0)

(AC)

II

rdquo - =

jl

(20)

II

11

1111

(0り

sect

II

II

II

1j

()

oOS

Λ

ul)

pound

一一

四rdquo

20

一 -

(2)

ダpt

1= part

ク」

(2

2)

acutelsquo`ゝゝ

rsquo

χ

χ

(Qヽ3j)

- larr

W - Φ

rsquo

χχχχ

(ヽ3j)

a22pound八-a2S

nablaχPrimersquo

0FREQUENCY0

25図b回転非対称の励振源分布による励侭持性e=10

一 一 - 一 一 一 一

(Q2)戸

ここでは(259)の平面波による励振を考える鏡の中央部の半径6a

の円内に一様に分布した源の場合である当然このときはと=Oのモードし

か励振されないこのとき(270)の鏡面上の積分は実行でき内部の場

の分布は次のように書ける

ゆに)=ににに謡ヤorsquo2)r≦ea

Ea≦r≦a(271)

ただし

u1(rz)=yt

〔H(ム)a十1H(ム)b〕J(烏寺)sin(丑芒)(272)

i(rz)゜i292゛多シよOI(jそ)Jぷそ)一割jそ)Joりぞ))

Xsin(―)゜ニー4゛λsi回警)(278)

uj(rz)=i22N弓えHI(d)J仇ミT)sin(べ三)(274)

U4(rz)=i2π2NEpoundJ(e4n)Ho(ln―)sin(――-)(275)

である(278)のu2の変形には次のLommelの公式を使った

J(j)H(j)-Jン(j)Hz(1)゛皆(2-76)

(278)~(275)のUU3Uは源分布によって直接に励振さ

れた波を表している2-゛OのときI`≦s3において9lsquo<p=lになること

は(26)の第1項の積分におけるグリーン関数の特異性によって保証さ

れているこのことは(271)では次のようにして判Lる(273)

においてnに対する近似を行わずに(225)によってNをnについての

和の中に戻しnについて1からoまでの和をとれば0くz<2Lにおける

フーリエ展開を逆に使って

92(「rsquo2」=22

=(ぴ

ー(nそy-(11a)2

sin(

34

nπZヱ)一

sink(L-z)-

sinkL(277)

larr

08IO

鏡面上における場の分布

35

一嘩

となる2゛0では成立しないがz->0とすれば11z-゛9゜1となることが

わかるその他のUl>U3U4はZrarroでoを与える

次に鏡面上での場の分布を求めるz=0Lの鏡面上では境界条件より9

こOであるので実際の計算は鏡面より14波長離れた位置での場の分布を

求めるノこれは鏡面上での699zに比例する以後簡単化のためこれら

を鏡面上での場の分布と呼ぶことにするln一noln≪1の範囲のnで

場の分布の級数計算は十分よく収束するからz=0Lの鏡面上での場の分

布はそれぞれ十

sin(-j-)副(ソlrrsquoごyl (278)

とおいたものを用いているz=0とLの面上で場の分布が異なるのは励振

がz軸に関して非対称に行われているためである

フレネル数N=51020に対して電子計算機KDCnで数値計算し

た共振点およびその付近の周波数におけるz=OおよびLの鏡而上の場の分

布を振幅と位相の形で26図a~mに示す実線はz=0点線はz=Lの

面上におけるー

分布である

IIFII

3SV工a

一hellip一【】niコdWV

=|

iiI

02

26図a

04 石

pound=01

rdquo゛`゛rsquo゛孕To+00119

゛N

rsquoZdegヽ

olineolineolineolinez=L心

∽f

-か4^k^^Kv4f

Odeg

st

y rdquo

13SV工d

42

一hellip一()niiidwv

`2石

T =7o十00146

Q20406

26図C鏡面上における場の分布

08ra10

――

]のく工a一

64

]()コトーJdWV

0810

26図b鏡面上における場の分布

uarr _k

-Z=O`N

z=i

ぺ`゛rsquolsquorsquo゛゛K

ホス「11

十〇10132

`χ

-Z=O

゛Q゛Q

olineolineolineolinezdegLぐ゛

O0204Q608rえ1(

50deg

20deg

〆〆〆

90deg-`rsquo゛`rsquo゜

5びヽ-rsquo

≫≫rdquo―〆゛=

20degrdquo

A=10

30deg=01

心-

3SVHd

一()DトコdlNV

Z-0

一一一一一一-Z=L

02 04

N=

06

10

0810

26図e鏡面トにおける場の分布

3SVHd

42一

hellip一aniiidi^v

今=十〇0159

02 04 06 o政LO

26図d鏡面上における場の分布

≪supe rsquoヽ゛`ブヽrdquo

コ2j

1SdegFIj

I5tf

11

12f

11

9《frdquo270

1ノ1

60acute゛`ヾ

し~ゝ一ヘノ

30゛rsquoacute゛

n`

l80rsquoi

15δへrsquoPrime`ヽ一ヘヘーノ

`乙-lsquo

120

90

60

30V=IO

t=oin

6j

一一一`4工d

3aniコ`Σく

Z=0

0今

V=io

pound=o1

^=+008O

06 08Ia10

3SV工d

42

hellip一Dniiidwv

Z=0

04

A=|

ε=01

06 08IO

一一一一Z=L

o卜十立

26図f鏡面上における場の分布

------Ztrsquot

02

26図g鏡面上における場の分布

rdquo゛二へ゛olineacuteゝき

PrimePrimersquo`゛`ゝゝゝヾヽ

iここ「_」___L

C=Ul

゛ly2rsquo=z7+(λ070

ヽヽ-ヽ`へ

rsquoゝ1----^

yrdquo〆rsquo゛oline゛`-べ

8odeg1

叫||

20deg゛

90Γ

λぐ

27び`

-7

6びア

j叫ロ

180-1

50rsquo

-ヽψlsquo

~へ

2迄jド`rsquo

9orsquo270deg

6(f

11

叫目

|rl゛L11_)

61

1a

一hellip一sv工d

3anindw

20

10

(12 04

0608ra10

26図i鏡面上における場の分布

3SV工d

3aniコdWV

Z=0

八=10

pound=01

08rL10

26図h鏡面上における場の分布

z=L与二乱

゛rdquo゛゛

χ_

ゝ~~χ∽

rsquo02040608rr|pound

く]

+0006

--一一近姐式

180deg1f1

150

yy71

12(

トuarrZノ

ダノZ油

90deg゛ヽノPrime

270deg゛ノ

450

1Zrsquoj゛ヽノ

6(アz

ユ|「U

11

50deg

2(ydeg

斗d

]`4エ`

3anindwv

Z=

一一--一一-z=L

02 04

A=20

pound=01

o石 oaIa10

216図k鏡面上における場の分布

]いくエー

OCOU>^Cii3

aniコ`Σく

Zrsquo=

04

06

一 01

OBra>o

02

26図丿鏡面上における場の分布

olineolineoline

6べ

そニr゜十〇lsquo088

4rsquo゛

ルク

-----Z乙2ム゛い゛kて1゜十〇036

Kタχ

OU

50deg

270

ノよ

ワー

capノ

801

501

20deg

90rdquorsquo゛2T0-らrsquo2lsquo

^`

60

301

μ=2ひ

ぴ1

hellip一svエd

吽2

一一一()コにLHdnv

Z=0

Z=L

04

A=5

pound=01

警三9十〇0254

06 08ld10

ω14エ`

6420

](一コトコdm

Z=O

Z=pound

a4

A=20

pound=0|

登=7十〇164

06 08tn10

- 一 一 一 一

02

26図m鏡面上における場の分布

-一一一一

Q2

26図ど鏡面上にねナる場の分布

-ヘー

χ

ゝき

へWミ

ゝへ∽--=~~ゝ

4ゝゝ

へ~~-ミーぺ

ゝχ

50゛-

20rsquoぶ

~へ∽~jlsquo

9drsquolsquorsquo

6drsquo

A=5

180jl

sorsquo1

20

川|

1ノ

90270deg45゛630deg

ダ`ノJj17〆

60yl

llrsquo

涛1111

(1し1il

励振半径はすべてε=0-1であるo26図a~hはrsquoN=10の場合を周波

図bimの(00)モニ

ドのリップルは小倉吉田池r

およびFox

L)の自由振動モードのそれらとよく似た形であるリップルがNに特有な理

由は先述した如くNが一方の鏡の中心に光源をおいたときの他方の鏡に含

まれるフレネル帯の数であることによるしたがってこのリップルはNの増加

とともに細かくなるz=oとLの鏡面上の場の分布の差はn-n=奇数の

nの項の影響であるNが大きいほど両者の差は小さい励振源を含むz=0

の面での場の分布のnに関する収束は比較的に悪いが励振源のないz=Lの

面でのそれは前者に比べてよい26図のグラフから判るように共振点で

はすべて鏡の中心における位相はほy90degであるこれはz=Lの鏡からの

反射波と励振波が同位相で強めあっていることを示しているz=oの面上の

42

rdquo

振幅分布においてr≦Saの鏡中心でおよそ1だけ盛り上った形は源分布に

よるものであるすなわち(273)のU2(274)のUsによる寄与で

ある共振点付近以外の周波数における場の分布は全体の振幅は小さく大

きな振動は殆んどなく小さいリップルの連続という形である重要でないと

考えられるので図示しない

角モード番号ぞがOでない場合すなわち回転対称でない分布をもった励振

の場合の場の分布を考える分布の詳しい形は求めないが参考までに(2

67)の源分布による励振の共振周波数における振幅分布の概略形を示

す27図aはpound=lbはぞ=2の場合であるこれらの図は(270)

の〔〕内最後の項中のn=noのみをとり出して得たものであるしたがって

ベッセル関数の形を適当に切ったものであるこれらがほ判

を示すことはpound=oのときの26図iでの鎖線と実線点線との比較で

明らかである

1aanxiuwv

0 02 04 06 08

27図a共振周波数における振幅分布の概略図

ど=1

43

10

-一一--一一一一(10)

一一一一(11)

`ang

ノoline゛`

aanxiidwv

0 02 04 06 081j)≒

27図b共振周波数における振幅分布の概略図

と=2

sect24簡略解

入力パワーと周波数の関係を示す励振特性において普通重要なのは共振

の位置大きさ半値幅等共振点付近の様子である前節において励振特性

は共振点付近でn=noの項のみで近似よく解析できることを述べた本節では

さらにこれを検討し共振点付近での振舞を簡単な式の形に導くこの簡略解

はフレネル数が大きくなるとともに近似がよくなる

n=noの項のみで近似するから基礎方程式(248)よりnの項のみを

とり出した

〔Jj(j)Hj(j)+8NK〕3-〔jJj(j)H(j)+8NL〕b

゛-2QNH(j)仇

〔jJ(j)Hz(j)+8NM〕3一〔j2J(j)H(j)+8NN〕

゛-2QNjH(j)や

より出発しその解

44

り心j(279)

--一一一一(21)

戸入yダ

rsquo

and

and

a゜2々Nlsquoφ(jH(j){jJZ(j)H(j)+8NL}

-Hf(j){j24(j)叫(j)+8NN}〕j

b゜2りN呪〔j叫(j){Jf(j)Hバ1)+8NK}

-nAA){AJrsquo(A)H(I)+8NM}〕j

(280)

を簡単化してゆくただしjは(279)の左辺の係数のつくる行列式

j゛(8N)2(Kdeg゜Ndeg゜olineLodegMdeg゜)+8N{を(j)Hj(j)Ndego

olinejJ(1)H^(1)Ldeg゜olinejJj(j)Hン(A)Modeg十j2Jン(j)叫(A)Kdeg゜}(2lsquo81)

である前節の(264)~(266)は上式の特殊な場合すなわち平

面波励振によってぶ=oのモードのみを取扱ったものであるなお上式でも前

節と同じ略記号を用いているすなわち心では脚符noを省略してこれをjと

記し他の記号では脚符nを単にOと記す方程式の根abの周波数依存性

したがってj依存性に関してもっとも支配的なのは(281)で与えられ

る分母のjである以下jの1依存性を調べるそのために(281)の

右辺に含まれる行列要素KooILhMNを(A228)~(A231)

のベキ展開を用いて書直すここでの仮定はぱり2≪1であるαは(2

35)より(zz=11πNしたがってフレネル数Nを10とすればポ≪100

となるからベッセル関数の零点より判断して(00)(10)

(20)(01)(11)モードの共振点付近を解析できるNが

大きくなると近似がよくなるのは上記の(Zり2≪1の条件を満たすとともに

n=noの項のみによる近似もよくなるためである(281)のjをjと(Z

で表示すると次式となる

j゛(まi)〔(ふ`1`公)゛4lsquoびlニ

(1十i)(pound3pound(j)町(j)〕(282)

上記の変形の際円筒関数に関する(276)のLommelの公式を使った

ここで円筒関数の次の漸近形

Jj(1)~

Hj(j)~ ズ

COS(A―β)

i(A-j3)

45

(283)

(284)

ただし

y=

β 一

(x-CI-

π

〔e≪2(l-β)+1〕

46

(285)

(286)

(287)

(2188)

(289)

(290)

(291)

f ≒

2ぞ+1

が円筒関数の変数がかなり小さいときでも概形を表示することを利用すると

(282)は

J=Ci十C

となるただしc

(1十i)-

21

C2は次式で与えられる実数である

cl=(ま7)(ふ十余)(zrsquo

crsquo゛(み)八二ldquo

Jの実数部をx虚数部をyとおくと(286)より

x二CI十昌〔COS2(zl一β)+1-sin2(j-β)lsquo〕

良一〔COS2(A―β)+1十sin2(1-β)〕

となるここでjの関数としてのxyの変化を考える上式中の三角関数の

部分はjとともに急激に変化ずるがVaの変化は緩かであるので上二式

より三角関数の部分のみを消去してj=x十iyの軌跡を求める(289)

(290)より

-21

)2十(y一昔)2=(j≒)2

を得る上式で分母のjが一定ならば1Xyは円を表わすjを考慮すると

jの増加とともに次第に半径が小さくなってゆく渦巻型であるN=20と

=oの場合に(289)(290)を計算して複素平面上に描いたの

が28図である28図には(281)により正確に計算したjも点線

で書き加えた両曲線の比較より(286)の近似のよいことがわかる図

申に記入した数字はjの値である

s 9

28図N=20と=oのときのの軌跡

曲線中に記入した数字はjの値

とこで共振点を与えるIJllequivx2十y2の極小値とその付近でのj依存性を

調べる1jは極小値の付近でほy一定と見なすα≪1であるからCI≪

C2であるG=oであれば(291)は中心が(C22ふCz21)で

原点を通る円である(291)はこの円を微小距離CIだけ右へ平行移動し

47`

i40

1--<-rsquordquordquordquoヽ

1`ヽヽQ

1`

20χ

χ

5Q

χト

χ1

心χ1

oヽ60ダ

301

゛4iぺ~~~~~~~-~~~

29図=x十lyの軌跡

C(Q十公j7)

たものであるから(29図)原点から円上への最短距離(x2十y2)iは

近似的に原点から円の中心までの距離と円の半径との差で与えられる

(`2十yl)゜u=

(C十公)2十(公)1olineJTj≒ildquo三jMr(292)

次にx2十yrsquoの極小値の付近でのjに対する依存性を考える29図におい

てpart≪1r≪Rとすると

x2十y2=r2十(r十R)2-2r(r十R)cospart竺R2十r2part2(298)

となるここで

R=CiTI(294)

r=02sYA(295)

であるまた三角関数消去の過程より分るように

十part゜2(ぶolinej)(296)

であるただし心は共振点を示すもので

ji=jjmoline瓦心m(297)

48

ダジrsquo1

づブ几|

χ1

|l

7=序1

で与えられるQApoundmはpound次のベッセル関数のm+1番目の零点であり最後の

項はCIヤOであるための補正である(297)の導出は次のようにする

Nが無限大を意味するCI=oのときx2十yrsquoが極小になるのはふ=心のと

きであるこれは円の中心と原点を結ぶ直線の傾斜角がπ4であることに対

応しているCIヤOのときは29図のように円が右へCIだけ平行移動して

いるから円の中心と原点を結ぶ直線の傾斜角は7S4-CijCとなるし

たがってx2十y2を極小にするjは(297)で与えられる

(294)~(296)により(293)は次のよう叱なる

12Ξx2十y2=寧十椎(1-か)2

=(づS)2〔{(ふ十八)permillsquo十昌(zl-j)rsquo〕(298)

次に(280)のao>boの訓り対する依存性を調べる(277)の

Lommelの式および(A228)~(A281)の行列要素のベキ展開

を使うとaboは次式となる

ao竺jLZかv万二1十i)HバA)A`

(299)

bdeg竺}29yHj(j)j

したがって開口面より幅射されるパワーは次式で表わされる

P=牛I(脂= 長手ド鵠器絆よ

エ二TとjpoundpoundAリ2(2100)32πk叫2π(ム+1yj2α2十〔j一小y〕

最後の変形の際ハンケル関数には(284)の漸近形を用いた叱は例

えば(269)のように冽こ対して緩かに変化する関数であるここで

(28)のjの定義式によりjを周波数に書き換える

425(ka)2T(勺斗)2(2リ01)

49

1rに対する共振周波数nを次式で定義する

(2102)

niはnaと異なり整数でないことR注意する(2101)(2102)を辺

々相減じてA-At|ふ≪1の条件を使うと

j一山=Ejふ(苧-n)ぐ2103)

となるこれを(2100)に用いてjの緩かに変化する部分をjと書くと

励振入力は

aQSO4

四k

eaccA|寫1rsquo

{ソミシpound十divide}ぬ群十(苧-02(2lsquo104)

210図a簡略式で求めた励振特性

(00)モード

so

2硲―no

゛-39times10

ヂ ldquo

rdquo

一`1N=20(00)モード

pound=01丿ノ

`Q

not基礎方程式

oline

olineolineこ簡略式

)十_rsquo__

asAVOd

db

10

30 34 38 42times10oline2

2り-n

210図b簡略式で求めた励振特性(01)モード

となり簡単な形で書き表せた上式は周波数2Lλに対してLorentz型の

共振であるこれはピークに対して左右対称の共振である(2104)の近

似式と基礎方程式より直接に計算した正確な結果を210図で比較する図

aは(00)bは(01)モードの共振周波数付近である点線が(2

104)の近似計算であり実線が基礎方程式においてnに関して12項用い

て計算したものである近似式は共振点付近でよく成立していることがわかる

図示していないが(2100)を用いれば(2104)より近似はよい

(2100)はjの緩かな変化をも考慮しているために左右非対称の共振を

示し210図の点線よりさらに実線に近くなる

(2104)より共振の半値幅jnを求めると

jn=2ミ「(長十手)αり1

SI

(2105)

(01)モード

一一一一

χχ

Λχ

-一一基礎方程式

一一一簡略式

であるこれよりQ値を求めることができるファブリペロー共振器の自由

振動の解析では損失を表わすパラメータとしてonetransitlossすなわ

ち鏡間距離Lだけ進ひときの損失の割合partdを用いているQ値とpartdの関係は

Qの定義より次式となる

QΞπnono

=-=-partdJn

(2106)

(2108)

ヰ b

rdquo

一ト

したがって(2105)よりonetrasitlossは次のようになる

δddeg2yTi(jE十〇α3ポ(2107)

これは文献43)で求めた自由振動の結果と一致しているなお(297)

の第2項はNが有限のために生じる共振周波数の偏移を示す項であるが

この結果も文献48)と一致している

sect25増幅およぴ減衰

本章の励振理論は共振器内部と外部の媒質が異なっていても適用できるま

た媒質が複素誘電率をもっていてもよいここではレーザ増幅器をモデルとし

てとりあげる共振器内部の媒質の誘電率に虚数部を考慮することにより増

幅(または減衰)のある場合の励振特性を得るこのとき共振器外部の媒質の

波数はk(実数)であるとするしたがってsect22と同様外部の場を記述

する(214)では(212)のグリーン関数H(l|rrsquo)をそのまま

使用することができる内部の媒質中での波数kiの実数部は外部と同じkとし

虚数部のみを次のように付加する

ki=k-iJk

jk>0のとき増幅を意味する内部の場を記述する(26)は使えるが

この式申に使われている(27)で定義されるグリーン関数G(pIrrsquo)

中の瓦は次式で定義される几におきかえねばならない

以E(kia)2-(そpound)2(2109)

sect22の場合と同様に共振器内外部の場を境界面S上でなめらかに接続

`52

すると(223)(224)に代る基礎方程式は

J(几)町(几)a4-jj(rn)H^(几)b4

+8N蚕{K-aJ-L皿bj}゜-2SpoundNH衣几)暗

fnJ(几)Hj(几)3ぶoline以Jン(几)H(r)b4

(2UO)

+8N{M-aJ-N-bJ}=-2り`irH(r)ψ4(2Ill)

(n=l2helliphellipぞら012helliphellip)

となるただしKLMNは(236)~(248)で与えら

れるもので几1ではなくて(28)で定義されるふnmの関数である

また寫jFは(228)でjを几におきかえたものであるすなわち

ψrsquoぷ=ふぐでJ(几今{7ンpart}rsquoPXrd)Tdrdpart(2112)

簡単に励振特性を得るために>n=noのみで近似するこのときjkk<K1

の範囲をとりあげるから(250)と同様にして

呪g4fN(苧-n-i八戸)(2113)

と近似できるjkLはonetransitの増巾率を表わす回折損失より大き

なjkLを与えると発振領域に入るのでその領域での解析は無意味となる発振

の解析を行うには非線型性を考慮せねばならない本節ではjkLは十分小

さくて線型性の保たれる範囲内にあるものとする

次に数値例を示す(2112)で強制励振源をS(rpart)=1とする几

は複素数であるが(2112)は積分できて(260)で1を几におき

かえたものとなる(2113)の虚数部jkLπをパラメータとして

2Lλ-nをoから1まで変化させる211図aIbcにはN=10

でJkLπ=00020-0001-0002のときにそれぞれ(0

0)(01)(02)モードの共振点付近の励振特性を示す予想さ

れるように増巾のときはピークは高く半値巾は小さくなり減衰ではこの

逆となっているjkLの違いによる共振周波数の差は殆んどないまた高次

のモードになるほど励振特性のjkLによる差は小さい図は省略したが

53

共振点付近以外ではこの程度のjkLの値では殆んど無媒質のときと差のな

い曲線を示す

乱30

叱]三乱

20

0りOS

一 一

-000シyヽ

yy

ノレ

- ~

54

00|<f

(00)l斗

2L

一入 引XO

へχ

OolJ

hArr

一一一一-oC01

- 一 一 一 一

o010

211図a増幅減衰のある場合の励振特性

(00)モードhelliphellip

rsquolsquo--m-一一-一一一丁-

淘芋rsquoへμ=1

゛へ

rsquoノ- 一 一 一 一 darr 一 一 一 一 - - - -

_ _ _ _ _ _ _ _ ¥ 」 _

10

poundm一タQm一

10

00t 00g

い卜2Lソ父-no

211図b増幅減衰のある場合の励振特性

(01)モード

55

00

notnot-not

ノヘトヅ

レ(oj)t十]

トソニ沁

ノダ`ぐへ

j沁

z蛤L`QN

゛マ

一一-一一一一OOOZ

-0

一一一一一一一一一一一-OooI

一一一一一一-000Z

」」_____

db

pound]ま〇一

-10

014 0162L5c`no020022

211図c増幅減衰のある場合の励振特性

(02)モード

56

Nrsquo=lo

angご(02)t-い

N兄

-1

-QOOZ-

-0

一一一一一一-OooZレ

ユ_エー-

第3章 半透過鏡を通しての励振

sect31序

多くの人々によって現在までに行われてきたファブリペロー共振器の解析

はほとんどすべてが2枚の完全反射鏡より構成される共振器のみに関してで

あって外部との結合は論じられていないしかし実用される共振器は必ず外

部との結合を有する結合の方法としては反射鏡の中心付近にあけられた結

合孔によるものあるいはミリ波以上の波長に対しては反射鏡に孔をあけて導

波管を接続する方法等もあるがもっともよく用いられるのは微小透過率を有

する反射鏡を通して行う方法である片方あるいは両方の半透過鏡を通して

共振器内部で発振しているレーザ光を外部にとり出したりあるいは外部から

電磁波を入射させて内部で共振または増巾を行わせている

本章では一枚の完全反射鏡と一枚の半透過鏡より構成されるファブリペ

ロー共振器内へ半透過鏡を通して外部より平面波を入射させて共振器を励振

するモデルをとりあげる入射平面波の周波数(または共振器の鏡間隔)の変

化に対する共振状態の変化を共振器開口面からの帽射パワーおよび共振器内

部の場の分布の変化としてとりあげる解析は第2章の理論を発展させた形と

して行うsect32では全空間を共振器の鏡面および開口面を境界として

8つの領域に分けるすなわち第2章で考慮した共振器内外部の両領域以

外に入射波の存在する領域を付加する次に鏡の透過率が小さいとして

鏡面における場を透過率のベキに展開してこれを第2章で用いた鏡面上での

強制励振源の代りに用いるこのことより第2章の理論は透過率の小さい極

限の場合であることが判るsect33ではsect32で用いた半透過鏡とし

ての誘電体鏡上における場の境界条件を証明するsect34では入射波とし

て鏡に傾斜して入射する平面波をとりあげて幅射パワーおよび場の分布の計

算方法を示すsect85では自由振動を解析するすなわち入射波の存在

しない無励振問題における複素周波数の解を求めるこの解の虚数部より求め

たonetransit当りの損失は回折損失プラス透過率の半分という予期され

る結果であるsect867では平面波の垂直入射並びに微小傾斜入射の場合に

S7

ついて電子計算機を使って求めた幅射パワーおよび場の分布の数値例を示す

半透過鏡を有する共振器の理論解析はsect21でふれたKoppelmannの

簡単なぬ以外には他には行われていないしかし実験的には上記のモデル

とよく似た方法がしばしば行われでぃる例えばKo訟訟忿Westermann

jl諮1)にょって行われているミリ波を便ったファブリペロー共振器の研究

では透過鏡を通して励振することにより共振周波数回折損失場の分布

を求めているこの他にもミリ波用の高Qの共振器を得る目的あるいはビ

ーム導波系の基礎実験あるいは周波数誘電率の測定等のためにマイクロ

波から可視光にいたるまでの種々の波長の電磁波を使って本章の理論と関連

した半透過鏡をもつファブリペロー共振器の実験がなされているこれら

種々の実験の内容に関しては付録11に示したこの他にレーザの発振

モードを調べろために用いられている走査型干渉計も本章の理論の実験化と考

えられる

sect32基礎方程式

平行円板型ファブリペロー共振器の透過鏡を通して外部より波を入射さ

せて励振する問題をスカラー波の境界値問題として取扱う6-座標系としては

円筒座標系を用いる第8゛1図に示すように共振器の軸をz軸としz=L

に完全反射鏡がありz=0にパワー透過率がTである鏡7があるものとする

鏡の半径はともにaとする共振器の内外部はともに損失のない同じ媒質で

満だされているものとする第2章と同様に共振器側面r干aand(O≦z≦L)

Z-0

- 一一-一一一一一一一一

z=L

81図ファブリペロー共振器

58

一 一 一 一 一 一

千-uarrレ

に仮想的な境界面Sを考えるこれにより共振器を内外部に分けて共振器

内部の空間を領域1とし外部を領域IIとする本章では境界面S以外に透

過鏡(7を通して共振器内外部が結合しているそのために入射波の存在

する透過鏡の外側すなわちzくoの空間を領域llとする領域Iとlの間に

は明瞭な境界面を設けないこととするこれは共振器の寸法が入射波の波長

λに比べて十分大きいとして共振器から領域IおよびIへ幅射した波釦

結合を無視したためである

ヘルムホルツ波動方程式

V(r)十k29(r)=o(31)

の解を求める境界条件は完全反射鏡上では

9rsquo(irsquo)=0z=Lの鏡面上(32)

である透過鏡(yの境界条件はパワー透過率TをT≪1として次式で与えられ

olinerpart9i(rpart)

9(rpart)=一価

<Pi(rpart)=仁

partZ

part9(rpart)

-partZ

(33)

(34)

ただし永は波数であ名脚符eおよびiはそれぞれ鏡(yの外側および内側の

面上を示す(33)(34)の証明は次節で行う

次に各領域の場を適当なグリーン関数を反って記述する領域Inの場を

第2章とまったく同じ形で与えるすなわち領域Iでは(26)で与えられ

9(j)ヨーぶpartGCs-lprsquo)

-IpartnPrime

97(rrsquo)d71

+4〔G(rlrrsquo)ざムワ=恒回斗permil(srdquo)〕dSrsquo(35タ

ただしjnrsquoはご81図に示されている境界面および鏡面への垂線である

積分変数の屏lこ()のついている場合は()のついている変数に関して積分する

ことを意味する後に現れる(りに関しても同様の取扱いを意味する

59

グリーン関数G(rlrrsquo)は次の境界条件

G(p|rrsquo)=Ofまたは1rsquoが両鏡の内側の面上の点のとき(86)

を満たすもので円筒座標表示では(27)で与えられる領域皿では場

は(214)で与えられる

9(r)=べ〔H(r|irsquo)勺り一悒応L (87)

ただしH(g|rりは自由空間のグリーン関数であって円筒座標表示では

(212)で与えられる

領域llでは場は近似的に次式で与えられる

(r)=s(「」十ぶμ1が」poundpermil(が)darsquo (88)

ただし≪(<)は鏡gyが完全反射鏡であった場合に入射波とそれによる反

射波とでつくる定在波を意味するしたがって刄(f)は次の境界条件を満たす

〔9rsquoo(rdquorsquo)〕=0 (89タ

グリーン関数K(|rrsquo)は次の境界条件

KCp|rrsquo)=OrまたはIrsquoが鏡(yの外側の面上の点のとき(810)

と無限遠における幅射条件を満たすものであるこのような条件を満たす

KCrIrOは(212)で与えられる自由空間のグリーン関数H(rlrrsquo)をも

ととして鏡像の原理により次の形で与えられる

K(p|rり=H(rpartzlrrsquo6rsquozO-n(Tezrrsquopartな-z)

ことlりrsquo0TjWrsquoバλΓ)与(λ1ldquo)cosj(partolinepartrsquo)

べcxp(ikこ7lz-zrsquo|)-exp(iyiこlz十zず))叫犬(311)

第2章と同様の過程をたどって境界面S上で場をなめらかにつなぐすな

わちS上で領域Iと皿の場とその法線微係数を等しいとおいてS上におけ

る未知関数9およびりpartnに関する連立積分方程式を得暴次叫境界面S

簡単化のため記号の表示としてはrsquo鏡1の厚さを無視して鏡1の内面も外面もとも

lsquoにz=0とするしかし次節で示すように実際には鏡は厚さをもつとして取扱りてい

60

上における未知関数9とpart9partnを次のように展開する

(゛(゛)λyJplusmnbか≪n(-T-){7とpart} (312)

〔希汗λご乱h3Jsideg(于rsquosmり(3-13)

ただし十-はそれぞれcosjpartsinjpartに対応する(312)(3

13)を用いて連立積分方程式を次に示す展開係数―u―に対する

無限次元の非斉次一次方程式に書換える

J(j)ll(j)4-ふ4(ふ)叫(j)l4+8N{Krsquoa忠一Irsquobji)

゛oline2りHjj)暗rsquo

AnfiAn)liJA)4-jJ(j)HrsquoC1)弓-ト名N{ya忠一Nbか(8deg14)

゜-2々烏孵(几)ψ`ぷ

(n=12helliphellip^=012helliphellip)

ただし

り=べ1ゴ

丞=(ka)2-(nπa2ヱ)rsquo

辿=ふx2sJ(jこ){7ン町9i(rpart)rdrdrdquo

(315)

(316)

(317)

(318)

行列要素KuLM-Nnは付録21に与えられたようにjnと

フレネル数Nの関数である方程式(814)は異なるn間は結合してい

るがに異なるぞおよび十-に関しては分離している

以上は第2章とまったく同じ過程であるが(318)の被積分関数中の

9>i(rpart)が第2章では与えられていたのに対して本章ではこの91(rpart)

を入射波S(r)を使って表現する必要のあることに違いがある以下にこれを行

61

う透過鏡の外面上における場の法線微係数は(88)を微分することに

よって次式となる

左右dzこり一石part2K(Sゾ云1ずぶ0)9(rりうd1rsquo(319)

partらpartzは呪partzの鏡の外面上での値を示す内面上における場の法線微

係数は(35)を微分することによって次式となる

timesd<p(aersquo7OpartG(rpart0|apart力

partrrsquo partrrsquo9〔aOrsquoZり〕dぷ (820)

透過鏡の境界条件(33)(34)を便って(319)(320)

に逐次近似を行うpart9partzのo次近似として(319)右辺の第1項をと

(鵠レ勺o)=為戸土 (321)

肩符(0)(1)helliphellip1ま0次1次hellip近似を意味するものとするこれを境界

条件(34)の右辺に用いて9i(rpart)のO次近似を得る

(9i(rpart)うo)_T当tFいぜ2 (822)

これを(820)の右辺の積分申に用いてpart971βzの1次近似を得る

診d゛十poundがG詐づygi)dSrsquo(328)

これを境界条件(38)の右辺に用いて9rsquoeCrrsquopart)の1次近似を得る

〔ら(rpart)〕(リnotふ石ごjシ等d7rsquo

- (8lsquoand24)

これを(319)の積分申に用いて即epartzの1次近似を得る

〔聖雲rsquoPrime〕)(1し指十IJjぷ苫名ごとし霧dずd゛万partzツpartz4k2partzpartが゜partがpartzPrimepartzPrime

62

一 一

十祐ぷ訟趾ぬ4〔G浴一添りdSPrimed7rsquo(325)

これを境界条件(34)により妙)に変換してそれを(318)の積分

申に用いるこの結果として(314)はaJbぷに関して解くことが

できる上述の逐次代入の過程をくり返すことによって順次高次の近似を得

ることができるしかしn次の近似式は(n-1)次の近似式にパワー透

過率Tのn乗を係数にもつ項を付加するに過ぎないしたがってTくJ1のとき

は1次近似で十分である

H3半透過鏡の境界条件

本節では前節に用いた半透過鏡の境界条件(33)(34)を誘電体鏡を

モデルとして導く誘電体鏡は厚さ14波長の高屈折率の材料と低屈折率の材

料を交互に重ね合せた誘電体多層膜である実際にレーザ共振器に使用されて

いる100鴨に近い反射率の鏡は屈折率22と14程度の誘電体で十数層の多層

膜をなしている本節では誘電体鏡に平面波が垂直に入射する場合に最初

に厚さ14波長の単一層について次に各層の厚さが同じ14波長の

多層膜について(33)(34)の境界条件を導く最後に厚さが

14波長よりずれたときに鏡面の座標のとり方をずらすことにより同じ

境界条件が成立することを証明する次節では平面波の傾斜入射について論

じるがその傾斜角は非常に小さいので平面波の垂直入射の場合の(33)

(34)をそのまま成立するとして使用するまた共振時に関しても

波動は平面波よりずれるが同様に(33)(34)を便用する

最初の例として単一層の誘電体に平面波が垂直に入射する場合を考える

誘電層の厚さをdとし真空中と誘電層中の波数をそれぞれkoklとする3

2図aの如く誘電層に垂直にz軸を定めて境界面をz=oおよびz=d

とする係数ABを複素数として各々の領域で波を次のように表示する

9=Aexp(ikoz)十BexpC一ikoz)zS0(326)

=Aiexp{ikoCz一d)}十Biexp{―iko(z―d)}z≧d(327)

0=Adexp(ikiz)十Bd(-iklZ)0≦z≦d(328)

63

z=0

k羞

(a)

Z=d

32図誘電体鏡

ki k2 ki

(b)

k2 ki

境界面z=0dで場をなめらかに接続するすこめ9とpart9rsquopartnを等しいとお

くと次式となる

Ae十B=Ad十Bd(329)

ko(Ae一Be)=k(Ad-Bd)(830)

Adexp(ikid)十Bdexp(―iki(i)=Ai十Bi(881)

ki{Adexp(ikid)一Bdexp(―ikid)}=ko(Ai一Bi)(882)

以上4個の式(329)~(832)よりAdBdを消去すると次式と

なる

ぐ Ae十Be

Ae―Be

じトCOSkid

COSkid

うAAぐ

+Bi

-Bi

(383)

厚さdが14波長に等しいとき(388)の2times2行列の対角要素は消え

よく しI 0

-iK

)にコ (384)

rdquo

ko

AAd

BeBd

ko

Ae-

larrBe

Ai

Bi

ko

Ai

Bi

となるただし

KΞkkl(335)

である

次に32図bのように厚さが14波長の高屈折率と低屈折率の材料が

交互に重なって(2n+1)層をなしている多層膜を考えるkikをそ

れぞれ高低屈折率材料中の波数とすると(333)を求めたのと同様に

して次式を得る

Ae+B(

A一B

rsquoIい

rsquocc

ただしこの場合

kl

ko

)で(j

iで)[レ

ik

klolineikソk]}゜

言に几)にて)

しこ勃(コ)

KE謡(一謡)

(336)

(337)

である(885)はn=0の場合となっている(336)を場とその

微係数の関係に書き換えると次式となる

ブ≒丿けに

0 -K

1ko1一b

ぐう ≒)(338)

Kとパワー透過率Tの関係を求めるために(336)でBi=Oとおいて

AiAを求めると

AiA=2iK(1-K2)

となるしたがってTは次式で与えられる

TΞIAiAel2=4K2(1-Krsquo)2

K≪1の高反射率の場合

Tさ4le

65

(339)

(3JO)

(841)

となりこれを(88 8)に便うと次式となる

]んIトV

-jシ

これは透過鏡の境界条件(33)(3

A|

rarr|

B1

larr4

ko ki

rsquoLLy

(M

ノノ

ゝ91N

kpartZノ

4)に他ならない

ko

larrf一米-一一一一-d---米一e

33図単一層誘電体の基準面

沁けトy{11

-゛

(842)

誘電体単一層の厚さが丁度14波長になっていないときは33図のよ

うに境界面よりぷぎはなれた面を基準面にとることにより(884)

のように対角項をOとすることができるpoundpoundrsquoは以下のように定める左お

よび右の基準面を基準とする場をそれぞれ

C)=Aeexpいko(z-ぽ)}十Bexp{―iko(z十ぞ)}(848)

9)=Arsquoieχp{ik(z-d-が)}十B4expトik)(z一d-が)}(844)

とおくこれらと(326)(327)で表わされる場とは

χ十BCOSkj一isinkぞA十BQA一B

り゜

-isinkとCOSkと

)(

A-Be

へAi十BiCOSkoが-isinkaど皿十麟(

Ai一良

)で―isi1ぞトkぞ

ラ(

ぷ一味

(845)

(846)

Prime

Ae

Be

larr

Airarr

Bi

(ム腎

の関係がある(333)にこれを用いて り憐ト=潤

係を表わす行列の対角要素がoとなるように^ersquoを定めるその結果は

tanko^=tankorsquo=-か{-(会十K)tankid

となるK<gこ1のときは

tankoj=tankoでrsquo竺KCOtkjd

であるこれを使うと次式の関係を得る

貳十B

K-BrsquoJ鯛0

-isinkidK

一―一

{}

KJinkid)A4十B

Arsquoi-Bi

(348)

(349)

(349)は(334)と比較してKがKsinkidに代っただけである

したがって基準面を鏡面より微小距離jどだけずらすことにより(3

3)(34)の境界条件を便うことができる多層膜誘電体鉛において

も各層が14波長厚よりずれているときには同様に基準面を鏡面よりず

らすことにより同じ境界条件が便えるこれに関しては計算が繁雑であるの

で付録31に示す

sect34平面波の傾斜入射

本節では平面波が共振器軸に対してわずかに傾斜して入射する場合をとり

あげて(325)を具体的に計算する平面波の波動ベクトルは0=0

の平面(xz面)内にあってz軸と角ずをなしているものとするこのとき

(38)第1項の定在波乳(r)は次のように表わされる

乳(r)=sin(kzco呼)exp(iksin¥rCOSpart)z<o(350)

(350)を用いて(325)を以下のように求めてゆくkL≫l

のときグリーン関数の微分は次のように近似される

part2G(rlが)-

partzpartzl=0

1111

迩応力COSれpart-partrsquo)PrimeLふ~Ly

ふ(j4)馬(4

H1n-j)JA

―争や

入射波は鏡(yのみを照射す乙ものとしr<aにおいて(850

67

rくf

r>が

を用いる

(351)

- 一 一 - - 一 一 一 一

part2K(rlrrsquo)

-partZpartが

=認多yseio-dPrime)でJr(jdivide)J(く)jdj(852)

x=zrsquo=O

(851)を便って次の積分が計算できる

4昌皆dが=i2がk2NcosS々ijcos66-Qpound(kasinii^An含)(3rsquo58)

ただし(を((zβx)は次式で与えられる

Qμβx)ヅハ(βx){βH(β)4((z)-ldquo馬(β)J(ldquo)}一誓Jr(ldquox)〕(3deg54)

(353)を得るときrrsquoとpartrsquoの積分に関して付録82の(A810)

~(A812)を使った(352)(358)により(325)

の第2項は

4ユ弔落等dardquodarsquo

゜oline2肖31`Jc゜sψ`みsc゜sががylrsquon―(kasin^)rdquo

times〔PC1j)ト4蝿(4)JE(kasin吻十kasinVrsquo馬(4)4{kasin砂}二

十りり(jkasinや)〕AdA(855)

となるただしり((poundβ)は次式で定義され吊

を((poundβ)=り(β(Z)=ふがJ(椅)yβを)rdilsquo

=ij7{-α4(4))(め+β与(α)J2(βリy866)

(325)の第8項はaQhapoundを使って表わされるすなわち次式である

rsquordquodzdzrsquo賃4(G器一器95)dSPrimeむぐ

゜oline

7え〔3゛馬(jdeg)olineb゛j馬(j)〕゛)sねhelliphelliphelliphellip

timesでJj(jを)Pど(jIn)AdA万(3琵)

rdquo

ただしここでajbでの肩符十を省略したこれは(350)の97が十モ

ードすなわちCOSμモードのみを励振するからである

(855)と(357)を(825)に代入して(part9partzjl)を得

てこれを(34)により9i(1)に変換するこの結果を(818)に用い

ると次式となる

Vrsquon^=X^TtyrCOSVrsquoPpound(jkasirrv^)紆μπ3NTMcosや

xl〔4-(ijasinψ|)2〕〔P^Clnlm){lmH^C4n)を(k3sinVrsquo)

-kasinや馬(心)j(kasinや)}-V9(41kasinf))

-こΞ〔am^H^(lm)―b叱心H(今)〕9(jj)

ただし上式導出の過程で(A316)を用いた

(358)

(358)を用いると基礎方程式(814)をa4bがこ関して解くこ

とができるこのとき開口面Sより帽射されるパワーPは(258)によ

り与えられるブ

P=TlnCsぺこds)=かmVZ) (359)

基礎方程式(314)中の行列要素KL-M-N-はnmの偶奇

性が異なるとoとなるものであるしかし同じ基礎方程式中に含まれる(3

58)中のQ(jj)のためにnmの偶奇性が異なっても>Anとノ1

の結合が生じるしたがって第2章と異なり基礎方程式はnの偶奇により

分離しない

(358)においてTrarroとすれば第1項のみを考慮すればよいこ

こで入射角やを中=oとすれば

となりrsquoこれはε=1のときの(260)すなわち

69

(860)

剋odeg2j

゛ltえ(861)

と係数を除いて一致するすなわち第2章における強制励振は共振器外部

より平面波が鏡に垂直に入射するモデルで鏡の透過率TがTrarrOの極限であ

る場合に相当している

共振器内部の場の分布は(85)の第1項の積分申の9(rrsquo)に9i(1)を用い

ることにより

9(「rsquorsquo2」ニiがNふりsin(-j―)cosCpart{iJTrsquo2COSir

XQkasinV^Aadivide)十i7とてUA今バ3degぞHぞ(41)olineb叱jldquoh(a)〕

oline

1iら2NIMcos中Σ〔ぷー(kalsinfy)rsquo((4(4rsquojdegrsquoを)

times{-ImHン(lm)J^(kasinや)十k3sinirRJAmrsquo)J(kasinVrsquo)}

十誓(り(kasinV^A-F)〕

一足ΞQE(441こ)〔≒町(心)一岫心吟(心)〕C3-62)

となるこのとき(A316)(A318)を用いた数値結果については

sect86に示す

sect35自由振動

本節では前節の特別な例として自由振動すなわち励振源のrsquoないデときの

斉次方程式の複素周波数の解について述べる励振のないとき基礎方程式

(814)は次のような斉次方程式となる

l(Anrsquo)lL(An)aDpound―Aふ(41)4(4)blぜ十Ξ〔8N{Knma叱-Lbmぞ}

-1゛2TN}を(ln)P(jAm){H^(lm)a叱一臨Hrsquo(l)hβ〕=0

41ぶ(心)Hr(jll)3f一poundぶ(Au)ii(Aa)hnpound十Ξ〔8N{Ma叱一Nb叱}

-1゛2TNjl(jAn)PMnlm){I^Clm)a叱-jべM)b叱}〕=0

70

poundj3-63)

ただしここで(358)を用いた斉次方程式(363)の解が半透過

鏡をもった共振器の自由振動を与えるN≫1TべJIの条件の下に回折損

失の近似値を得るために文献43)と同様にnの異なるモード間の結合を

無視する(368)の係数の作る行列式は

Jf(j)馬(j)N-lolinejJj(1)叫Cl)Mnn-1J^(i)H(l)L

十124(1)H(1)K+8N{KIN-LnnM}-|-TNI(ふj)

times〔{Hど(j)}2N911-jl与(1)啼(1){L十M}十日hrsquoC1)}rsquok〕=O(364)

となるここで簡単化のためjnを単に1と記した(364)を複素数の

冽こ関して解くことが目的であるこの1より複素共振周波数が求まりその

実数部より共振周波数虚数部より共振器の損失が分る

N≫1T≪1の条件の下で(364)申のもっとも主要な項は

H(1)Nである(付録A21参照)それ故に1のo次近似は

セル関数の根であるそれをjかと記すと

Jf(心)equiv0

JE(j)

ベツ

^m=012helliphellip (365)

である次にjの近似をよくしていく(364)では第1項のベッセル

関数以外ではjのところに心を使うこととする行列要素KnnLMI

Nilを(A228)~(A231)により(zのベキで表わしたものを使う

ただし

α1三1(4gN)(3-66)

であるその結果として(364)は次のように簡単化される

i七(j)馬(々)十T(沓十去)(1-i)α

十{゛1`叫Jお1(々)自N(j)}permil0

ここで次の関係を便った

り(々゛几)ニ1{Jど+1(々-)}2

(3rsquo68)はpound((poundβ)の(pound=βのときの関係式

71

(367)

(368)

り(αlsquorsquo>=i〔{J(α)}rsquo十{し1(ldquo)}≒砂(lsquog)JaI(lsquoz)〕(369)

4こおいて(865)を考慮したものである

(367)を解く際にjを次のようにおいて

j三l^rnCl十part)(δ≪1)

partに関して(867)を解くと

δ=-

となるここで

Jが1(jぞ)Njjか)゜2こ

partdΞ1-lei`I12

を次のjの近似式によって求める

j2竺4πN(kL-nπ)

δd≪1のときは次のように簡単化される

δd三lm(2kL)三I(j22πN)

=ご(ム+1)弓Jlsquo゛+TjFT

πTN

(870)

(871)

(872)

(378)

(374)

(375)

2ら

Lommelの公式(276)より導いた次の関係を利用し

ここで光が鏡間距離Lだけ進んだときの損失onetransitloss8i

を(816)を媒介として求めるすなわち

(875)の第11項は回折損失を表わし第2項は鏡による透過損失を表わ

す(3-75)はこの共振器の損失が回折損失プラス半透過鏡の透過率

の≒であるという当然予想される結果を示している(8-71)のδの実

数部中に透過率Tを含まないことは共振周波数は第1次近似としてT4こ影

響されないことを示す

36数値結果

本節では電子計算機(KDCfl東大大型計算機)を使って入射平面波の

周波数変化に対する共振器側面より帽射するパワーの変化および共振器内部

72

における場の分布を数値計算した結果を示す平面波が鏡りこ対して垂直

に入射する場合とわずかに傾斜して入射する場合に分けて調べる垂直入射

の場合は波は回転対称であるからpound=0の回転対称のモードのみを励振す

るそれに反して傾斜入射の場合は回転対称性が失われているのですべ

てのとのモードを励振する

34図に平面波の垂直入射(ψ=O)の場合に共振器側面より幅射する

パワーを入射平面波の周波数に対してプロットした横軸は周波数と称して

6るが正確には2Lλ-nのことであるnは凪が正で最小であるnの

こどであるつまり2Lλ一nは共振器の鏡間隔Lを半波長λ2でわっ

-まI

Cao)

Co3)

oooG

01

34図垂直入射の励振特性

73

一 一 一 一

0Z

T=I

7=1025-rdquo

①0

20鴎ノ

(iLx-n)

晶__rarr

うrsquoldeg

i{Coj)-ls

]ム

_

い川(02)o

口に

丿川

いいパドリハ

9卜川いTレドcap

1nl

フス

べi

1χ

χl

rsquo`χ|

helliphelliphellip

sup

ang

た商の小数部分のことである2hXが1だけ増減する毎に全く同じ励振曲線

が繰り返される縦軸は共振器側面から幅射されるパワーを鏡全面に入射する

パワーを基準としてdb目盛で示したものである透過率Tの値が1喘と14喘の

ときの励振曲線を示すフレネル数Nは20である図の共振点は左から順に

(00)(01)(02)helliphellipモードである本来横軸はO~1の範囲を示

すべきであるが図示していない横軸03~1の範囲では幅射パワーは非常に小

さく-35db以下であるので省略した(00)の共振点では-78dbすな

わら鏡面に入射するパワーの約が共振器側面より幅射される入射平面波

が鏡全面を照射しているために(00)モードと比べると高次のモードの

パワーは小さいがこれは鏡の透過率により大きく異なる(00)モード

の共振点付近の拡大図を34図右上隅に示すT=l14<7oに対する半

値巾より計算したonetransitloss((2106)参照)はそれぞれ085

弘044rsquo7oであるこれらの数値よりN=20のときの回折損失030を

引き去ると残りは055<7o014となりほyonetransitの透過損

失天2に等しいなお計算に用いたnに関する項数はn≦nの項が20

項n>nの項が2項であるn<nは丞<Oに相当しパワーの計算に対

しては殆んど寄与しない34図の励振曲線は上記の項数で十分良く収束し

ている特にNが大きい場合およびTが小さい場合には収束は良いまた

各モードの共振点付近の周波数においてはIn―noの項から轜射パワーヘの寄

与が他のnの項からの寄与に比べて圧倒的に大きいから収束は非常に良い

ただ共振と共振の間の周波数では収束は悪いしかし実際上興味のあるのは

収束の良い低次のモードの共振点付近と考えられるので実用上問題はないN

およびTと励振曲線との関係を述べるNは1例として20としたが第2

章で述べた様にNを増加すれば各共振点の間隔は狭くなるTを増加する

と透過損が増加し共振の半値巾は増大するTと共振点の高さとの関係を3

5図に示すすなわち35図はN=20のときの(00)および(0

1)モードの共振周波数において透過率変化に対する幅射パワーの変化を示

したものである透過率をOから次第に増加してゆくと帽射パワーが最大と

なる透過率があるN=20の(00)モードではその透過率は051喘

(01)モードでは214であるonetransit当りの透過損失はそ

の半分すなわちそれぞれ026107であるN=20のときのこれら

74

のモードのonetransit当りの回折損失がそれぞれ030喘15696で

あるから(00)モードではほy透過損失と回折損失が等しいところで幅

射パワーが最大となっているが(01)モードではこのようになっていな

いしかし(01)モードの場合35図の(01)に相当する曲線

は極大値付近の変化が非常に緩かであるためにTが増加すると近似が悪く

なることを考慮すると余り確かなことはいえない

次に傾斜入射の場合の励振曲線を示す36図は傾斜角ずをパラメータと

して示し37図は透過率Tをパラメータとして示す横軸および縦軸は3

4図と同じものである共振の周波数に対応するモード名を記号(ごm)

-ぢ

db

-|

3M0d

-20

-2ぢ

(りμ-け振同波敗

(o|)l斗rsquo共振用犠気

M-20

35図透過率とパワーの関係

75

T9多

kU0ノt-ト気価ヽ門凧翼

(乱)

-10

-|「

20I

V3M0cl

-25

-30

(00)

‐I

1り

rsquo11111ヽIII

r11F

I1叫

para 9 W

(20)

yuarrt八

IIキ

いい)

I八口同umlA

1111

丿

CI0

IIIS

andX

χ

χ

oosヶ_FREQt

| | |

叫八-o

叫λ一皿I

峠ごぺ牛こり

`r41嘔

N¥助

(|2=)

ソコχ

Λ

之ムムご島

じゝ---Q4SI

(03)

(02

(20

y Q1

86S励振特性平面波の傾斜入射傾斜角をノtラメータとする

一一一一一一

rdquo

一一

db

刈O

引5

0IHlMOd

77

2S

-30

(00)

(|0)

(20)(01)

χacute

ヽ-

ゝχ

ノ`十ぺ

止_二_helliphellip-1_

T=2

T=I

Tこ05

N20

aφλL=03

__

ang

上____-_上_

002FREQびEか^cr Q呼2ムÅ一息二心part

87図励振特性平面波の傾斜入射透過率をλラメータとする

- - - 一 一 一 一 一 一

)ヽand

χ

-T=05χoline|

N20

ノト03

(1よ)

rdquolsquo`

レソ

`゛へヽ

_

ang

上____-_上_

- 一 一

で図中に記入した平面波の鏡への入射角がψであるがここでは傾斜のパラ

メータとして帥`λを選んだaψλの値は鏡の中心と鏡の縁端とで入射

平面波の位相が何波長ずれているかを示す傾斜入射の場合(ψ≒O)(3

58)によりすべてのどのモードが励起される数値計算の際は比較的入

射角は小さいとしてeに関してO~4を考慮したnに関してはnのみを考

慮したnoのみで近似した理由は励振曲線は共振点の付近の周波数では

noのみで十分良く近似できることおよび入射角を大きくしてゅくにつれて

ど=oのモードの非共振周波数帯にど≒Oのモードの共振が生じてその付

近の周波数においてもnoのみで十分良く近似できることのためであるすな

わち傾斜入射の場合励振され得るモードが多くてそのためにnoのみで近似

して誤差の少い周波数範囲が広い36図を見ると入射角が大きくなると

ともにぎに関して高次のモードが励振されやすくなる様子が分る(2m)

モードと(Om+1)モードの共振周波数は比較的近いところにあるために

入射角が小さい場合は(Om+1)モードの共振がおこり入射角が大きく

なると(2m)モードが主となるこの様子は後に示す場の分布を見ればよ

り判然とする36図に示した小さな入射角ではe=3以上のモードは励

振されていない入射角が大きくなるとともにぎに関する低次モードの励振

が押えられて高次のモードが励振されやすくなることはKoppelmannの

実逗仙実証されているrsquo37図を見iと共振の際には透過損失と回折損失

がほy等しいところで幅射パワーは最大となるため共振モードによって最大

パワーを幅射する透過率は異なっているしかし非共振の際には透過率の差

がそのまま幅射パワーの差になっているすなわちT=2喘と1鴨の曲線の差

が3db弱T=l<1と05喘のそれらの差も3db弱となっている

38図に垂直入射の際の共振器内部z=L7の鏡面上における場の分布

を振幅分布と位相分布とに分けてTをパラメータとして示すフレネル数

Nは20である平面波の垂直入射のため分布はと=Oの回転対称性を有す

るのでに動径方向の分布のみを示す図ab>cの順に(00)(0

1)(02)の共振点における周波数での分布である数値計算の際のn

境界条件から本来2=Lでは場の値は0であるここでは第2章同様z=L一

仇における場の分布を簡単にz=Lにおける場の分布と呼んでいる

78

rsquoi

U3

]切く工d

20

](一nindi^v

02 04 o60810

38図a垂直入射の場の分布(00)モード

Ldarr」

3anトコ」`lsquoく

‐411I‐IFs

2406

210

180

02

_」__」_

04

こ」_ユ

06 0a LO

38図b垂直入射の場の分布(01)モード

15C「

120

90`

V=20

ゝゝ~`x

-^-7o+OOOG8

~゛

χ

一丁゛1`

olineolineolineolineolineoline丁゛Olsquo25y`

」ヒL-JL-_

]j

埜=μ+0036

rarrrarrrarr

し一一一丁=2oline

一一T=I二|ニス

oline一一7=05

゛へ

z穿心こj沁がヽ

__」__」二て」」に_上_に_

50゛

20rsquo

90-一十う十゛-

180deg

90

一hellip一哨くエー

CN―

一hellip一【】nヒidm

a2 0406

一一

一一一一-

T=2rdquo6

05

W=20

2L_

Woline馬

十〇089

08r^I

88図c垂直入射の場の分布(02)モード

に関する和についてはn>noを20項n≦nを20項の合計40項を考慮

した特定の周波数透過率のパラメータに対してこの倍の合計80項を用

いて計算し収束していることを確かめたz=Oの鏡面上での場の分布は収

束が悪くて求めることができなかったこれに反してz=Lの鏡面上では

nからの寄与とn+1からの寄与がほsご相殺してnのみで大略の場の分布が

定まり収束がよいn≒nの項はフレネル数に特有の細かいリップル1と寄与

するものである88図の振巾分布は第2章の強制励振の場合のそれら

(29図)とよく似た曲線となっているが88図ではリップルがかなり

滑らかになっているこれは第2章における鏡面の一部での励振と異なごり

本章では平面波が鏡全面に入射するためと考えられる図aの振巾分布では

T=05の曲線を省略したがこの曲線はT=1喘のそれと殆んど重なって

しまうただ鏡の端においてT=i<yoのそれの振巾が大きい図aでは幅肘

80

-240rsquo_

210deg

18(「

I1II___

パワーの場合と同様にほy回折損失と透過損失の等しくなるTの値で鏡の

中心での振巾分布は最大となっている図bおよびcではほsご振巾分布の形

は相似であるがTの順に振巾が大きくなっているTの順になるのは図b

cに示した(01)(02)モードでは図に示した場合の透過損失よ

りも回折損失が大きいためである

38図の位相分布においては図a>b>cともにTが異なっても殆んど

同じ分布をしているのである特定のTに対する分布曲線のみを示す鏡の端

での位相が中心に比べて遅れているのは26図と同様であるが図bc

では振巾分布の谷に対応する位相分布が26図とは異なるこれも励振面積

の差のためと思われるしかし振巾の小さいところでの位相は余り問題にはな

らない鏡の中心における位相が90degであるのは共振状態を示している

図の番号

ノtラメータabcd

N20202020

T1111嗚

3ψ゛λ03030303

周波数(00)(10)(20)(01)-一一--一一一一一一一一一一一一 -

図の番号efgh

ノtラメータ

N20202020

一一rsquoITI嗚1嗚1嗚1

3φ゛λo101010t

周波数(00)(10)(20)(01)

一一-一一-一一一一-一一-一一図の番号

=-11Jkとハフメー

N20292020

T05鴨050505

3ψλo3030308

周波数(00)(10)(20)(01)_____

一図の番号

mnノζラメー

N1010

TI嗚1

aψ゛λ0101

周波数(00)(10)

31表39図a~nのノリメータ

81

and]≪

呼6al01Z

rsquoo哨一

rsquoo訥一

゜ot

゜COM11y

---aS-

七ヽご一rsquoldquo゛

振幅(立体図)

39図a傾斜入射の場の分布

(00)モード共振周波数

N=20T=1嗚a吻λ=03

82

2千g

2吽Gl10

くcてこここてニニニー

振嘔(立体図)

39図b傾斜入射の場の分布

(10)モード共振周波数N=20T=la吻λ=Oj

回千千

`χ

jχJ゛

-rsquo~^jへ゛`こ

ンolineぺ川X≒へ

Wt`rsquo2rsquorsquoi=rsquolsquolelsquo1

111--一一

sup ]ム

二_上

コごL__

para

|010IS-ZOao

3X

振゛幅

位 相

Tm}フ

振幅(立体図)

39図c傾斜入射の場の分布詰芯昌雅o

83

肪琵g

2ご七てニコつ

振幅(立体図)

39図d傾斜入射の場の分布

(01)モード共振周波数

N=20T=1permila吻λ=03

ドー-ニこ

ここに`

さ守こ三三三亨

lsquo(iiiy4`QX

イし~゛二卜

j゛

Nlsquo゜120

jg`゜-ぼχ

-6゛orsquoto

乏屋≒y~pound一rsquoPrime

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05-05を111

ミフ馳

`涜_四苓

rsquo2レoy`

χN

2{101牛

100 parao゛

ll゛

iC12J4

ンノマ`ヽへ≪でコロ

振幅(立体図)

39図e傾斜入射の場の分布

(00)モード共振周波数

N=20T=la^λ=01

84

一づヽ

i_へ

21113今S

~~

゛`rsquoに二こ二つrsquo-

振袖(立体図)

89図f傾斜入射の場の分布

(10)モード共振周波数

N=20T=lai^λ=01

一一一一---奏蓼四

万言言三ジ

ぶだ俗才

oline~゛`-へ

`゛

~χ

lsquo

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χ

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iJ4lsquo12lsquok

___

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ソ]j詣helliphelliphellip

helliphelliphelliphelliphellip9

rsquo

4 t1g

Ii

lod

振幅(立体図)

39図g傾斜入射の場の分布

(20)モード共振周波数

N=20T=lpermila吻λ=01

1~

85

`iij--りり¥

11

qダてニこ7≒==ごここヽ

てrsquoバ-rdquorsquolsquo゛oline`rsquoヽヽ゛゛rsquoヽuarr2`ぺ六-<])

IWrsquolsquo~___-

振幅(立体図)

39図h傾斜入射の場の分布

(01)モード共振周波数

N=20T=la^λ=01

乙子ノ二

uarr冪言言苓言

helliphellip戸oline゛`yヽヽ

ジ`゛

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rdquooline`へ

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j笥lsquoll恥りと

ジズニ゛ごこどや`

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χブχ

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χ

ノ二

4e≫1012

021

fiSl

<x一 90rsquoH

≪o

手一一一~>

~゛~~--~`

振幅(立体凶)lsquo

89図i傾斜入射の場の分布

(00)モード共振周波数

N=201X^=05a吻λ=03

86

rdquo

g千224G8

rdquo

χI

ここら

`tこヽ

ドペIII

辿数

ヽ扮`こヽ

ヽべヽ

レ汗三ミF湾言二

言supeブ遜ニ≒ニニ

uarrにて二二ぎ二ててフ~~゛~~-=ミ゜゜rdquorsquo

振幅(立体図)

89図丿傾斜入射の場の分布

(10)モード共振周波数

N=20T=05鴨a吻λ=03

IF

プ言

へ顔cap

仁二二万ブミ言

で二ご777Qrsquo7

≪二

乙ごrsquo

lsquoblsquocヽ4

二丁-一一

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S0

101520

-こ三でアミシミミー1

-一デ≒ミ≧≦言ミブブ氷

---~-二二二一lsquo丿一一ヽ⑤l二丿

E二二大レ゛二二二万こミミ二二二丿

uarr且三上二二づダ

振幅(立体図)

39図k傾斜入射の場の分布

(20)モード共振周波数

N=20T=05ai^λ=03

Srsquo

87

OIS 02S

゛心`1

4lsquo1SM3

rsquo゜brsquoS

==匹三equivΞ込

一一一一~一匹匹

振幅(立体図)

39図pound傾斜入射の場の分布

(01)モード共振周波数

N=20T=05permil岫λ=03

こ二九よ三回三ヒolineoline辿号垂豆

--ヽZ陽ご奎示言

一^rsquoldquorsquooline゛゛゛`ヽヽJレジレノ゛

`へ

べx

ダダ0j

]]レ]ズソ]

二]

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1ヅノレロ゜゛liy

器天゛

土圧

__

24G810

rsquo句f

OO一

a`

一 一 -

二三ブ

5`(`ヽ(二二T)ニレ

振幅(立体図)

39図m傾斜入射の場の分布

(00)モード共振周波数

N=10T=1permilaφyλ=01

88

j6-ニ

より叶

ニoline

rsquorsquo21

sil

゛船i

17

lsquoy

位相

lsquoolinersquoolineoline~Wrsquooline一一oline~二二こここ匹二ここ≒rsquo

`行三三三三三三こ゛lsquo

y゛Q二Iこ7二丁二つ7rdquorsquo

芦幅(立体図

39図n傾斜入射の場の分布

翫鵬二茫叩絲

四回三回

尚尚三子

Aχ_~__ノ~---iFミペrsquo゛

内水

_----

ノ--ご`

andandぐ

caplj上上白

土佐

千⑤

で゛rsquoT゛oline`ヘノ千]

心゛`~ミり-一一一一wrsquonot

~-

--~こ~

3-9図に傾斜入射の場合の場の分布を示すこの場合入射波は回転対称

性を失っているのですべてのどのモードを励振する39図の数値計算の

際には入射角が比較的小さい場合をとりあげて励振曲線の計算のときと同

様にとは0~4を考慮したまたnはnのみを考慮した先述した如くz

=Lの鏡面上での場の分布はnキnのnの偶奇からの寄与がほ1ご相殺して

殆んどn=nからの寄与のみで定まるしたがって39図はz=Lの鏡面

上での場の分布とみなしてよいが細かいリップルは現われない各図は上

より順に等高線方式で示した振幅分布と位相分布および一番下に振巾分布

の立体図である上下対称であるので等高線方式で示した図は下半面を省略

した図a~nはフレネル数N透過率T入射角fおよび周波数を種々の

値に選んだときの場の分布である対応するパラメータを31表に示す

表中の周波数の欄に記入した(とm)は(ersquom)モードの共振周波数の

意味であるここに示した共振周波数は(00)(10)(20)

(01)モードの場合である(00)および(10)モードの共振周

波数は他の共振周波数から十分離れているために図abefij

mnに見る如くそれらのモードは判然としているただ平面波は図に対

する鉛直線からやだけ左側へ傾斜した方向から入射するためにモードの中心

が右側にあって左右非対称となっている励振曲線のところでも述べたように

(20)(01)モードの共振周波数は近いためにそれらの共振周波

数では入射角が小さいときは(01)モードが主となり入射角の大きい

ときは(20)モードが主となるすなわち3やλ=03の図cdを比

較すると図cは(20)モードであることがはっきりしているが図dは

(20)と(01)モードが混合しているしかし入射角の小さい

(3ψ`λ=01)図gを見ると(20)モードの共振周波数であるにもか

かわらず(01)モードの分布をしている同じ周波数で透過率の異なる

図同志すなわち図abcdと図ijIkpoundを比較してみると透

過率の大小の場の分布に及ぼす影響は振巾の大きさ以外には殆んどない

振巾の極大値の付近では対応する位相はほy一定であり極小値の付近に対

応する位相は急激に変化するまた隣り合った極大値に対応する位相は180deg

の位相差を有するしかし後者に関しては(20)(01)モード

89

の混合した図dでは判然としていない

90

第4章 有孔鏡共振器の励振

541序

レーザ共振器として用いられるファブリペロー共振器においては通常透

過鏡を通して出力を取り出すのであるが近年注目されている炭酸ガスレー

ザでは大出力かつ遠赤外域のために適当な透過鏡の製作が困難であること

などによりその出力を鏡の中心にある孔を通して取り出しているまた受

動的なファブリペロー共振器の励振方法としても鏡の孔を通して波を入射

させることが考えられる本章ではこのように鏡に同心の円孔を有する平行

円板型ファブリペロー共振器を解析する

現在までに発表されている有孔鏡共振器の解析としては平行円板型の場合

にはLiZucke8k)論文がゐりまたMCCumbe)は共焦点型をとりあげて

他はfVainsteil5)の方法をこの場合に拡張したものであるMcCumber

の論文は孔のない共振器の干渉計理論による解析の結果に孔が小さいとし

て摂動理論を適用したものであるなお文献78)79)はいずれも両鏡

に同じ大きさの孔があるとして解析したものである

ここで有孔鏡共振器の実用上の問題点を述べると共焦点配置ではエネルギ

ーが鏡の中心に集中するから中心に孔をもつ鏡では損失が非常に大きくて実

用化はされ難いひしろ平行平面配置またはそれに近い配置すなわち鏡間

距離が鏡の曲率半径に比べて十分小さい配置の方が実際上有用である

本章では第2章の理論を発展させた形で平行円板鏡の中心に円孔を有す

るファブリペロー共振器を取り扱う第2章では共振器を含ひ全空間を共

振器内外部の2領域に分けて適当なグリーン関数で各領域内の場を記述し

仮想的に設けた境界面で両領域の場を接続するという方法を用いたsect42

では共振器の中心に孔があるため上述の2領域の他にこの孔を含ひ領域

を別に考えるこの第3の領域は孔の外の共振器外部を含ひからここでは自

由空間のグリーン関数を便って場を記述するそしてこの領域の場と2枚の

91

平行平面鏡にはさまれた共振器内部の領域の場を第2章と同じようR仮想

的な境界面で接続する問題設定は外部より平面波が孔のところに入射する励

振問題としてそれに対する有孔鏡共振器の基礎方程式を与えるsect48で

は励振源のない場合の解すなわち自由振動をとりあげてその回折損失

共振周波数共振器内部の場の分布を示すところでもっとも簡単な平行平

面ファブリペロー共振器の解析として一次元の鏡すなわち有限の幅をも

ち無限に長い矩形鏡がとりあげられることが多いここでは孔のある共振器の

鏡の半径と孔の半径の差を一定に保ちつつ両者を無限大に近づけることによ

りこのような特殊な鏡の共振器の解析も行うsect42sect43の解析は

両方の鏡に孔のある場合であるがsect44では一方の鏡にのみ孔のある場

合についてその自由振動を調べる一方の鏡にのみ孔のある場合の解析は

他には行われていないsect43sect44の解析の結果として孔のある共

振器では角モード番号nこ関して異なるモードが殆んど縮退状態にあること

がわかるすなわちこれらのモードの共振周波数回折損失はほsご等しい

sect42基礎方程式

中心に半径bの同心の孔を有する2枚の半径aの平面円板鏡を間隔Lを

へだてて平行に配置した共振器を考える(4-1図)外部よりこの共振

一』1-1

-II[レレ]

Zoline

`olineoline

ノコユ

町_________ユ

ソト

一一一-一一

41図有孔ファプジペロー共振器

92

111Z一犬L

一 一 一 一 一 一一 一

<pirrsquo)〕dS(43)

以下第2章と同様にして境界面で場をなめらかに接続して境界面上の未

知関数に対する連立積分方程式を得るこれを解くために境界面上の場とそ

の法線微係数を直交関数系で展開して積分方程式をその展開係数に対する連

立無限次元の一次方程式に帰着させる第2章では境界面は1個であったが

本章では2個であるので連立方程式の数は第2章に比べて2倍になるまず

境界面上で両領域の場の値とその法線微係数を等置するr=aのS上に

93

器の孔を通して波が入射するものとする共振器の開口面に仮想的な境界面を

考えて全空間を3つの領域に分けるすなわち41図に示すようにr=

aおよびr=bに境界面SおよびShを考えて共振器内部の空間を領域I

r=aより外側の空間を領域flr=bより内側すなわち孔の存在する空間を

領域Uと名付ける領域aは共振器の外側をも含んでいて領域1と接してい

るわけであるがccでは鏡の寸法は波長に比べて十分大きいと考えて領域

Iとnの境界を定義せずそこにおける場の結合を考慮しないこととする

第2章と同様に共振器内部の鏡面上で場がOとなるDirichlet境界条件を

満たすHelmholtz波動方程式の解を求める領域Iでは(27)で定義さ

れる鏡面上でOとなる境界条件を満たすグリーン関数G(ri゛)を用い領

域Bとnでは有限の距離のところに境界条件が存在しないから(212)

で定義される自由空間のグリーン関数H(pIprsquo)を用いて場を記述するすな

わち領域1では境界面がSとShと2つあるから場は

9rsquor(≫rsquo)゜な〔G(゛l゛rsquo)旦ツシリー但ヤヨjり9(゛rsquo)〕dS

-4h(6(rll`rsquo)≒首し但公芦ひ9(゛)〕lsquoiS(41)

と表わせる領域IIでは第2章とまったく同様にして

り(rOpartH(rlrO911(r)゜一亀〔H(゛1゛rsquo)ご公F-`弓17<P{Trsquo)〕dS (42)

と表わせる領域Uには入射波erdquordquordquou(rpart)が存在するとして場を次の

ように表わす

part9(rrsquo)

9Ⅲ(r)゜eildquo11(「rsquopart」十亀〔H(゛|゛り弓ジpartH(rlrrsquo)

partど

- 一 一

おいては

9rsquo(a―0)゜9rsquon(a十〇)

part9≫l(a-0)一partQ(3十〇)

-一一-

partr

とおきr=bのSb上においては次式のようにおく

91(b十〇)ニ9厘(b-o)

哨(゛ヤ白浪旦二旦

(44)

(45)

(46)

(47)

(41)~(43)の各領域における場を(44)~(47)に用い

るとSSb上における場とその法線微係数の合計4個の未知関数に関する

積分方程式となるここで4個の未知関数を次のように完全直交系で展開す

るS上での展開は

〔胞5孔弓rsquosideg(7){フンり

〔慧じaapoundplusmnrdquotldquo(警){ごPrime}

としSb上での展開は

〔r=bnpoundplusmnかsilsquol(7){7ンり

〔毘ひL孔か白l(警){ぶPrime}

(48)

(49)

(410)

(411)

とする3JbJcJdJは未知の展開係数であり十および一はそれぞ

れ{}内のCOSCpartおよびsinfpartに対応する

(48)~(411)の展開と(27)(2JL2j)の円筒座標表

示のグリーン関数を用いると(44)~(47)の積分方程式は次の連

立無限次元の一次方程式に帰着する

Jj(4)馬(ふ)aJ-4Jj(j)H(j)bJ___

一々(瓦)馬(j)cJ4lsquo几J(j)H(Å)dJ

+8N{KχlmZafi-LnmbJ}=0

94

(412)

rsquo

jJ(j)H(1)aJ一疋J(j)叫(ふ)bJ

-ふIJf(尻)H(j)c4十瓦瓦J(瓦)馬(j)dJ

+8Ni{MnCe-^nmbJ}=0

J(励yj)4-jJ(凪)馬(心)bJ

-J(尻)Hj(凪)J+瓦J(瓦)H(瓦)d品

-8瓦から4一飛dJ}=暗

-8瓦忌{已-c}一瓦dJ}=ちiヽ

(413)

(414)

(415)

-(412)~(415)を第4章の基礎方程式と呼ぶただしAniAnは

丞圭(ka)2-(旦芋)rsquo(416)

j三(kb)2-( 守)2=(心争2 (417)

-で与えられるものでありNNはそれぞれ鏡および孔のフレネル数すなわ

N=器竺i15(418)

瓦=俗三谷(419)

である行列要素K-L-MN一は(229)~(232)で定義

----されるものでその詳細は付録21にあるKmLnmMNはそれ

ぞれKLnmMnmNの定義式(229)~(232)において

鏡の半径aの代りに孔の半径bを用いたものであるすなわちIKnmLnm

MnmNnmは最終的には鏡のフレネル数Nとjlmの関数であるがこれを

明示して

K一三Knm(lnAN)`|

95

凪J(瓦)馬(心)弓-ム凪J(凪)H(Å)bJ

一気Jバ瓦)馬(気)J+jrsquo≒涵)巧(7i)dJ

Lnm―LnmC1AmN)

Mnm=Mnni(lnAmN)

Nnm=Nnm(4n^mN)

----と表わすとKLMNは次式を意味する

--KnmΞKnm(Ad

--LnmΞLnm(I

--MnmequivMnm(yi

--NnmΞNnm(jn

-一臨N)

--jN)

-一心N)

-一臨N)

トyトトトλ

(420)

(421)

(414)および(415)の右辺の励振を表わす項はそれぞれ

畷゜ふ右ぐrsin(で){フンpart}eildquou(aJ)bdadz

~4(e`I)い゛(牛oline11)oline1〕

゜寂i(苧-n)

一一

石r3

〔exp{iπ(T-n)}-1〕

(苧-I)

ぐ{7ンりu(a>りdd(422)

bdpartdz

ぐ{7ンり包ルヂり(428)

であるところで(412)~(415)の基礎方程式はどおよび十

-に関して分離していることに注目したいすなわち基礎方程式は異なるどお

よび十-に関して独立に解けばよいまた行列要素Knm等はn―mが奇

数のときはOであるからnmの偶奇によっても方程式は分離している

最後に数値計算例を示す(43)の右辺第1項のu(rpart)が

u(r(9)=1(4-24)

の場合すなわち入射波が平面波eiklの場合について励振特性を求める

このときu(rpart)は回転対称であるからZ=oのモードのみを励振する

(422)(423)は

〔exp{iπ(孚-n)}-1〕

畷=添-2Lrsquoり

(Tolineldquo

2(425)

(428)

-=0 (426)

となる開口面Sより相射するパワーは(258)で与えられており

I)=かべ首dS=白べ乱ギ) (427)

である第2章と同様に沢を正でかつ最小とするnをnとするとき瓦が

適当に大きい場合n=nの項のみによって鰯射パワーの概略が与えられる

その概略のパワーの計算結果すなわちI(allblo)を42図に示すこ

のときのパラメータはN=20Va=05である図中で(0m)で示

された各モードを比較すると幅射パワーは同じ程度であるが低次モードほ

どピークは鋭く半値巾は小さいすなわち低次モードほど回折損失の小さい

ことを示している

sect43自由振動モード

(1)回折損失

本節では前節の特殊な場合として無励振問題をとりあげて自由振動モー

ドを求める自由振動モードは複素周波数平面での展開係数の極として定義さ

れるすなわち前節の基礎方程式において励振源を表わす右辺を0とおい

た斉次方程式を解くOでない解が存在するために左辺の係数のつくる行列式

をOとおいてその根として定義される自由振動の複素周波数を求めるこの

実数部より共振周波数虚数部より回折損失が求まるこの解を孔のある共

振器を自由振動モードで解析していlsquoるLiZuckerの結果と比較する

基礎方程式(412)~(415)において右辺をOとおいた斉次方程

-一式を解くK-K-(nヤm)等の非対角要素の値はKnKnn等の対角要

素の値に比して十分小さいから基礎方程式においてmヤnなるmの項を無視

するこのとき(412)(413)を行列形で書くと

ぐ 与(jll)Hど(心)+8NK11degjrdquoし(心)叫(心)+8NLuml3pound(jdegmAAdegJ+8`iKdeg゜jrdquoJj(jdeg丿吻1ヽ゛1り+81`lsquo1rsquordquo311

jノJ(ム)馬(j)+81ヽJM凪ぢ(幻H(j)+8NN

二)し

=(言器いj4(1n)H(In)

InInj(ln)I^(ln)

97

丿Cdしう

lO

ISot

こレ

(00)

-ミ

(0 1)

Q4

(02)

l ヽ

A=20

1=0

C03)

゜゛嶮6i叱ずーrdquo

42図有孔共振器の励振特性

ba=05

aj恥入う参多= UP

となり(414)(415)は

-An

一-一一(ln)Hど(心)+8NK

一一一一Jj(ふ1)叫(几)+8NL

----一犬岫簾鸞)働

J^(ln)H(心)几J^(ln)Hrsquo(ln)an

゛ぽぢ(λ)Hj(j)ごjべ(An)llrsquo(iAn))

しご)(429)

となるここでan>bnはplusmn1plusmnを略記したものであるこの略記法を採用

したのは基礎方程式がfおよび十一に関して分離しているので混乱が生

じるおそれがないためである(429)より(ぷ)を解いて(4-28)

の右辺に代入すると次式を得る

Jj(j)Hg(j)十゛8NK|

InJrsquo(In)H(In)ナ8NM

与j=

{H(j)}2(

几馬(心)H(jn)

ただし

ー一一7Ξ8N({を(j)}2N11-

十{ij(l)}rsquoKn)

An

2nj

心(jll)H(j)+8NL

jrsquo(ln)Hrsquo(ln)+8NN

inH(In)叫(j)

0H(1)}2

う如6

ぐう

うnnabしク

An]AAn)]UAn){Ln十M11}

(430)

(431)-

でありjは(428)の左辺の2times2行列の行列式であるすなわち次式

で定義される-

angj一-----一一-

゜(8N)2lsquo(KnNnn―LndegM)+8N〔Jど(心)町(今)NI

一一一一--一一-AnjrsquoAn)B^(^n)Lnn―ふIJj(jり)Hrsquo(^n)Mnn

-2---

+にJ(勾H(飛)瓦〕

(4リ

旦_三μi

となるただし

μΞ8N〔{馬(ふ1)jrsquoNnn-j馬(1n)H^(ln){Ln十M}

99

(432)

(433)

十{AnUrsquodAn))rdquoK〕 (484)

でありjは(480)の左辺の2times2行列の行列式であるすなわち

j三(8N)2(KnndegWnn―LnnMnn)+8N〔Jj(j)Hと(恚)Nり

一心J^(ln)H(ln)Lnn-lnJj(心)巧(心)M

十滋J(志)巧(心)K〕 (435)

-であるNN≫1(4π)のとき行列要素Knn等のベキ展開式(A228)

~(A231)および円筒関数のLommelの公式(276)により

j_Jバ烏)(ln)十(1-i)aμ

一一μ

田バ志)}-

(志)H--

(心)十(1-i)叔一

となる(436)

簡単化される

-{Jバ心}}

(486)

(487)

(437)を用いると(433)は次式のように

一一-を(山)拘(恚)〔を(ln)Hバ几卜を(心)Hj(ふ1)〕

-十01-i)f〔αを(心)Hバ几)十(zJj(瓦)Hバ迅)〕=0

-ただしeaαは次のよう呼定義されるものである

ご毛こ(ふ十―)=0369

ずEム=(ぞ)2

(4ミ38)

(439)

(440)

(441)

(488)の第2項は第1項に比して(zに関して1次だけ高次である

αくKLであるから第2項を補正項と考えてまず第1項だけで(t38)

を几に関して解くこの解をjかとするすなわち々Jま次式を満たす

JE(々-)H(-ご々)not毎(予j)H(1)=0(442)

mは上式の(m+1)番目の根を意味するこれは最低次の揖をm=Qとす

るためである(442)は同軸線のTjMモードのしや断波長を求りる瑞と

100

一一

`W

同じであるこれは孔のあいた共振器の開口面SaおよびSbを閉じたときに

共振器が同軸線型になっているためである特にフレネル数が大きくなると

次第に閉じた共振器のモードに近づくつまり々は1のよい近似値にな

(438)の第2項を補正項とみなしてそこではふの代りに0次近似の

々を用いると(438)は次式となる

〔J^(ln)Hバご1)一Jバ晋j)HバAn)〕

4rsquo(1olinei)ツ(そ゛ぐ回でで石十土万

ヤぷブ)

゜o

(443)の第1項にテイラー展開を反って解を求めるここで

ム〔Jj(j)11j(シ)心(シ)恥(j)乙ぷこ(゛紆)

ただし

nE亙り色し

行者々n)

であることを用いると求める解は

An=Apoundm〔1-(1十i)ξπ(z1十そR2

2゜

lsquolz

1-R2

(443)

(444)

(445)

(446)

で与えられる(446)と(416)より波数kが求まりその虚数部

より光が鏡間距離Lだけ進行するときの回折損失すなわちonetransit

lossdiが次式で求まる

δdΞ1-lei`り2(447)

δdくぶニ1のときは(447)を展開して波数kと心の関係式(250)

すなわち

モード番号iこ関しては同軸線ではm=1からはじめるがファプIJペロー共振器で

は慣用にしたがってm=0からはじめる

101

ポ竺4r^N(―一n)

を用いて次の近似式が成立する

ffd=-2LI(k)=2ぐπ4

-darr-一一へ7r(

である(446)申

frrsquo2=0580

1+抑2

徊2

(448)

(449)

(450)

(452)

1-R2

1+ひrsquo

ふ十占)fM4≒ムゴiy

回折損失がNoline晩に比例するのは平行平面鏡ファブリペロー共振器の特徴

である(446)の実数部から共振周波数を求めると

晋一n=詣〔1-radicF(iと+1)Noline1rsquo4

1+

1-R2

となる〔〕内の第1項は側面の閉じた同軸型共振器の共振周波数であり

第2項は側面が開口であるための補正である

ここでLiZuckel8)がVainstei匹理論を発展させて得た結果と比較

する(446)に相当する彼等の結果をここで使用している記号に書き

換えると

1十豆R2

j=々m〔1十〇581(1十i)α≒ミニ苓L〕(451)

であることから両者は分母と分子の違い以外は係数まで7致しているし

かも著者もLiZuckerもこれらの結果を出すためにぽ≪1としてティラ一

一展開を使っていることを考えるならば両者はまったく一致しているといえ

る一

次に回折損失の数値例を示す48図は孔のフレネル数Nに対するone

transitlossSiを示す図aは(ど0)モード図bは(ど1)豪-

ドである当然のことながら孔が大きくなるほど損失は増加するモーJドこ番

102

rdquo

一 -

8d

01

001

=30

(00)

------(|0)

--一一C20)

43図a有孔共振器の回折損失

10

8d

01

001

43図b有lt共振器の回折損失

10-

and

1Trdquo~not

ブブ10ヤ2o

ソ」

||

ダ」

丿り

rsquo-4i

-一一一一一一(o|)

―0I)1

ニー-1-一一一一T一一rnot一一

「N=0A=20

じ~

にレ

ダグrsquo((yrsquo______

gダrsquo(

ま夕not゜oline(

_二八_)』二___

rsquou-Vs

01

001

44図有IL共振器の共振周波数

10 A

S4

o1

o刈而rsquolo

45図回折損失LifZuckerとの比較

N=9

--一一一一(U)

一一一一一一一二(〇radicO

---一一-(|0)つ

ー-一一一一一一(00)

A=20

卜30

andノ

and

(ニ

-rsquoノ゛rsquo7j

一一一一

ノノ

丿

小川

and

Primeacute

-一一-一一(0り

ー-------(10)

(耳45-

ダ(00)ILi

-一一一一00)JZttcker

号(どm)のmが同じモードの損失はほ1ご等しいという結果になっている

これは数式的には(449)の々およびRのどによる差が殆んどなー

いためである44図は孔のフレネル数Nに対する共振周波数の変化を示

すここでも43図と同様にやはり(どm)のmが同じモードの共振周一

波数はほy等しい(対数グラフにプツトしたためNの小さいところで曲

線の差が目立っているが差の絶対値は小さい)このことから有孔鏡の共

振器では(どm)のmの同じモードはほsご縮退状態にあるといえる中心

に孔があるため本来中心で振巾最大となるど=oのモードの損失が孔のな

い鏡に比ぺて著しく増加してこのような結果になっているこのことは後

に示す様にそれらのモードの場の分布が角度方向の分布を除いて動径方

向には殆んど同じ分布をしていることと符合している損失に関するこの結果

は平行平面鏡配置に近い状態(鏡間距離が鏡の曲率半径に比べてかなり小さ

い鏡配置)の共振器を用いた炭酸ガスレーザの実験においてe=oのモー

ドよりもe=i2のモードの方が発振しやすいという事実と一致すると考え

られるそのわけは完全に両鏡が平行の場合にpound=012のモードが殆

んど同じ回折損失ならば実験の際には両鏡が完全平行状態から多少ともずれ

てお互いに傾斜しているからe=i2のモードの方がど=Oのモードより

も損失は小さくなって発振しやすくなるからである鏡が平行状態からずれ

るとe=i2に比べてど=Oのモードの損失が特に増加することについて

は第5章で孔のない共振器に関して述べる

45図にはLiZuckJ)が計算機によるシミュレーションで求めた回折

損失との比較を示す(00)モードより(10)モードの方がわずかに

損失の少い点および曲線の傾向は一致しているが値には数十パーセントの

差があるこれは(446)の几を求めたときにテイラー展開による近

似を行ったためである鏡のフレネル数Nがもっと大きくて損失の少いところ

では両者の一致はもっとよくなるはずであるしかしLiとZuckerのシミ

ュレーションの方法はNが大きくなると収束が悪くなりそのために行われ

ていない

105

(2)共振器内部の場の分布

共振器内部の場の分布は(41)に(48)~(411)の直交関

数展開を用いて

9(r)==

iπ

-2Σn

sin(平){ヅり

times〔J(jひ{H(j)aJ-lnHKln)b)

-Hバjdivide){Jj(j)cJ一瓦京瓦)dJ}〕 (458)

と表わせるここで基礎方程式(412)~(415)は角モードfお

よび十-に関して分離しているので和はnに関してのみとった以下では

本節の最初で行ったようにnに関して一項のみで近似する(458)の

〔〕内の第2項を(429)によりcdを消去してanbで表

わすと

を(i)J石毎(i)d芸{Hぞ(几)a-zl叫(ln)bn}(454)

となるこれを(453)に用いると動径方向の場の分布は次式に比例す

-9(r)こな(心シー晋Hバ心今)

゜c〔Hj(yi)Jlsquorsquo(jシーjpound<iAn)lり(慨Ty)〕十りうtもとヂrsquoJE(j-1)

(455)

数値計算の際には(455)の第1項では41として(446)を用い

ーる第2項では第1項に比べてαに関して一次高次であるかちjとして0

次近似の(442)で定義されるy1poundmを用いる(4=5ト5)の第1項だけ

lsquoをとり出してAn=々とおくと同軸線のTMモードのE成分を表わす

式となる

場の分布を求める際に(454)(455)のようにまずCnd

を消去する代りにI3nbnを先に消去してもよいすなわち(428)

106

Rより(453)の〔〕内第1項を書き換えると

Hj(ム)a一心H2(j)b=IF{Jf(ジi)cごjJ(ヌ)d}(456)

となるこれを用いて(455)と同様にして共振器内勤径方向の場の

分布を求めると

<p{r)oc今Jど(瓦今-Hpound(1シ

〔3a〕H

ズよ

i)a(457)

--である(455)と(457)の場の分布はNNrarr(qcfrarro)

-の極限においては一致するがNNが有限の場合には両者は少しずれている

数値計算の結果では両者の振巾分布に大差はないが位相分布は鏡の端(r=

ab)の付近においてかなり差があるしかし鏡の端では振巾は小さくて

ここでの位相は余り問題にならない両者の不一致の原因は(446)で

求めた心が近似解であるためである低次モードに関するほどふの近似が良

いため両者の場の分布もよく一致している

次に46図にN=4011=05の場合について(455)で求

めた共振器内部の動径方向の場の分布を示す図はabIcIdIeの順に

それぞれ(00)(01)(02)(10)(20)モー

ドであるiem)モードのどは角方向にCOSどpartで分布することを示し

mは動径方向(r=bからa)にm+1個の振巾の極大値をもつ分布である

ことを示す各モードの振巾分布は最高点の高さが1となるように規格化さ

れているまた位相分布は振巾分布の最高点で0となるように定められてい

る(455)で求めた46図と(457)で求めた結果を比べてみ

ると振巾分布では両者の差は殆んど見分けられない46図ではnに関

しては1項のみをとりあげて計算したため曲線はなめらかであるが他のn

の項を考慮すればこの曲線を概略形としてその上にフレネル数に特有の細

かいリップルが生じた曲線となるであろうこのような他のnを考慮する定式

化に関しては後に述べるフレネル数が増すほどリップルは小さくなりn

107

0310

の一項のみで場の分布の概略形はより正しくダt)される46図を見て分る

ことは(00)(10)(20)モードの場の分布は殆んどー致

していることである一般に(どm)モードのmめ同じモードは動径方向

の分布がほy等しい動径方向の分布に関してはどの異なるモードは本来中

心付近の分布が異なることが特徴であるが中心に孔があるためこのような結

果となっている先述したようにmの同じモードに関しては固有値である

jもほ1r等しいしたがってそれらのモードの違いは角方向の場の分布だけ

である

20

o゛

|0

08

06

04

02

05

06 07 08

46図a有孔共振器の場の分布

(00)モード

108

A=40

=05

卜 -

g D

4 a

10

a8

a6

Q4

a2

05 opound07

08

46図b有子L共振器の場の分布

(01)モード

-140deg

-IGO

-180deg

091乙10

1ががび

|0

08

06

05 opound 0T

08

がぱ

`o゛

09

10

46図c有孔共振器の場の分布

(02)モード

IVrミ

妬45

しノ

ここ

白土

卜 - 4

10

a6

a4

02

05 06 07 08 0910

46図d有孔共振器の場の分布

(10)キード

φ

40rsquo

200

|0

08

06

04

02

05 06 0了 08 0910

46図e有孔共振器の場の分布

(20)モード

A=40

拓=05

こ40

y≪=05

40

20rsquo

orsquo

Ill

10

08

06

04

02

05106 07

08 a90

47図a有子L共振器の場の分布

(00)モード

10

OB

Q6

Q4

02

Q5 (X6 Q7

V 一

一 80

0809fa10

47図b有孔共振器の場の分布

(01)モード

汐一一一一―A=20jj屍45ダ

Xandy

χ

oline1

ぶjpermil

゛8o

一一一一A=20

rsquoa=05

一一

9り

20P

べ`lsquoぶ

~--

場の分布のフレネル数による違いを(00)(01)モードについ

て47図abに示すVa=05のときのN=20と80の比較である

フレネル数Nによる大差はないがNrarrooとともに鏡の端(r=ab)での

振巾が0に近づきやがて閉じた共振器のようになる

最後にnに関して多くの項を考慮した場合の定式化を示すこれは孔のない44)

共振器の自由振動の定式化と同様に行つ本節の(1)でnに関する行列K一等

の非対角要素を無視して固有値jを求めたこのときのnをnと記して

(428)および(429)の斉次方程式を解いてabocdoを

求める(斉次式であるから例えばao=1と定める)nヤnoのanbnC

dllを求めるために非対角要素を考慮するすなわち(412)~(415)の

右辺をOとおいた斉次方程式でanobcdlを既知としてKo等の非対

角要素を考慮する既知の項を右辺にまわすと

を(心)Hバ心)a‐心な(心)Hi(ん)b

---一々(為1)Hj(Å)c十心京心)Hバln)d

=-8N{Knnaχ1-Lnnobno)

Au]poundiAn)Bバ瓦)a一Ai]k心)叫(志)b

―几Jpound(ジiぶ)叫(瓦)c十志lsquojJi(jll)叫(几)d

=-8N{Mnnoan―Nnnobno1≫

一々(うi)HバAu)a十ふIJf(j)H1(j)b

一一---+を(jn)町(j)c一山jrsquoeiAn)Bバj)d

一一-=-8N{KnnoCn―Mnn{n}y

____

一Anjpound(An)iie(iA)a+山志J1(瓦)HバAn)hPrimelsquo

+瓦分(フi)Hン(ヌ)c-ズJ(ジi)叫(j)d

___

=-8N{しnnCno-I^nnodno)

(458)

(459)

(460)

(461)

となる以上4式をabcdnに関する4元連立一次方程式として解け

ばよいこれらを共振器内部の領域の場の分布を表わす(453)に用いれ

ばフレネル数に特有の細かいリップルをもった場の分布が生じる

112

{31無限長矩形平行平板共振器

ファブリペロー共振器の解析の際にしばしばとりあげられるのはもっと

も解析の容易な有限の幅をもち無限の長さをもった一次元鏡で構成される共

振器であるここでは孔のある共振器の極限の場合としてこれをとりあげ

るすなわち鏡の半径aと孔の半径bの差を一定に保つたままabrarroo

とすると幅が(a一b)の無限長矩形平行平板共振器となるこの解析は

烏を求める式(4べ

の漸近形を用いる漸近形を用いることは以下に示すように几rarrであ

ることから正当化される(438)の第1項をOとおいた解すなわち

(442)の々は現在の場合には

^poundmarnπ

一一a-b

m=l23helliphellip (462)

となるこの解はぶrsquoに依存しない(445)のRにはハンケル関数の漸

近形(284)を用いて

R三

一 (-1)rsquo

となるから心の解を表わす(446)はこの場合

さ哭MIC1-(1十i)ぐπ

3d=01291NolineM

a―b

具ぐ)2

(463)

(464)

(466)

(467)

aα

-a-b

と書けるこれより(416)を使って複素周波数が求まる計算の結果と

して損失の小さいときonetransitlossδJま

5d=01284N`ヤ(465)

となるこれはフレネル数の大きい場合のVainsteinの結ぜ

とよく一致しているただしこのときのNは矩形鏡に対するフレネル数であ

って

で定義されるものである(465)のonetransitloss5dをフレネ

113

ル数Nに対して目盛ったのが48図である

64

01

48図無限長矩形平行平板共振器の回折損失

sect44一方の鏡のみ有孔の共振器

炭酸ガスレーザ等に便われるファプリペロー共振器は通常一方の鏡

にのみ出力孔をもつ本節ではそのような一方の鏡にのみ孔のある共振器の

自由振動モードの回折損失共振周波数場の分布を求める49図に示す

ようにz=0の位置にある鏡には孔がなくz=Lの鏡には半氏bの孔があ

るものとするsect42と同じように空間を3つの領域に分けlる領域darr

nはsect42と全く同じであるが領域Ⅲがz=Oの鏡に遮られているとシころ

114

-一一b

m=o

rsquo

rsquorsquouml゛lsquorsquo9rdquooline紬へ1101

Sa n

一一

一 一

「11‐‐IJ‐‐

--not十一rarrl

二二z=Onz=L

49図片鏡有孔ファブリペロー共振器

が異なるしたがって領域Iaの場はsect42と同じ表現(41)(4

2)を用いるが領域皿では第3章で用いたz=0の位置にある孔のな

い鏡上でOとなる境界条件

K(r|rrsquo)=0z又はが=0(468)

を満たすグリーン関数K(|rりを用いて

9rsquoI(r)゜亀〔K(rllrsquo)勺りり一匹拝旦し(rrsquo)〕dS(469)

と表わすただしsect42におけるのと同じように領域1と皿の結合を無

視したK(rlrOの具体的な形は(811)で与えられるすなわち自由

空間のグリーン関数H(rlwrsquo)から鏡像の方法で作られた次式で表わされるも

のである

K(rpartzxrsquodrsquoz)=H(r(zlrrsquoがzrsquo)-H(rpartzぼpartrsquo一心(470)

以下sect42と同じように境界SとSIで場をなめらかに接続するすな

わち(44)~(47)のようにおくここではsect42とは異なり

最初から自由減衰振動モードすなわち無励振問題を取扱うとして定式化する

したがって方程式は斉次式となるここで境界面上における直交関数系巌開

(48)~(411)を用いるただし展開係数aJ等は本節におい

てもa等と略記するこれは次に示すように方程式が角モードどおよび

115

+一に関して分離しているためである境界面S上で領域Ilの場の値

が等しいことすなわち(44)より

J^(ln)Hバj)a-jJj(j)H2(1)b---

-Jf(j)Hバj)c十志J1(j)Hj(j)d

+8NΣIxVnmBmL-b}=0 (471)

を得るまた境界面Sで領域11の場の法線微係数が等しいことすなわ

ち(45)より

An]rsquopound(An)llpound(A)a一AijkAロ)Hi(1)b

-jJjくフi)H1(j)c十心つijkA)H1(几)d

+8NΣ{Mnm3inNnmbm)=0 (472)

を得る同様に境界面Sb上で領域011の場の値が等しいことすなわち

(46)よりー-

一々(ln)HバAn)a十九Jpound(九)叫(心)b

一一--一十な(心)HバAn)c=几外(j)Hバln)d一

+8NΣIPnmCm―Qndm}=0 (478)

を得るまた境界面Sb上で領域0Iの場の法線微係数が等しいことすな

わち(47)より

-jJ1(ジi)Hバj)a十jjJi(j)H^(1n)b

-一一-2-一十心な(臨)Hi(烏)ca-41(j)H1(臨)d

+8NΣIRnmCm―onindm}=0 (474)

を得る(471)~(474)の基礎方程式を両鏡有孔の共振器の基礎

---一方程式(412)~(415)と比べるとKらLgMNIIIの代り

にそれぞれPQR-Sにおき代っていると宍ころだけが異なるここ

でPnmQnin^nm^nmは次式で定義されるものである--

P-ΞrJj(j)恥(1)F-(g)dg

Q一三Xdeg゜jJj(i)Hia)F(Odie

R≒ldegぷ(rsquo゜j心(ジi)Hj(1)F(c)dc

sequivrA^Jrsquoe(yj)喝(v1)Fnn>(≪)dC

ただし

jΞ(kb)2-A2

116

(4-75)

(476)

て477)

し(4-78)

F(g)-

(-1)11411`sin^kL

〔(1と)2-a2〕〔(で)2-x2〕

三(oline1)rdquooline゛(kb)(

4Ξs

(言

)(479)

であるPmQnmRnmSnmの行列要素はKnmLMmNnmの行列要

素とよく似ているが大きな違いは(n一m)が奇数の場合にK一等は0と

なるのに反しPIII等はOでないことであるつまり両鏡有孔の共振器では

nに関して偶奇性の異なる結合はないのに反し片鏡有孔の共振器では共振

一一器に対称性がないために偶奇性の異なるn間に結合があるP等はAn^m

-Nの関数であってK一等と次の関係があるこれは(234)と(479)

を比較すれば容易に見出される(420)のようにK等がAnAmN

の関数であることを明示した表現を使うと

P-=}(-1)゜oline゜K-(j1一瓦}(480)

Q-=―(―1)Mnm(λλ4一石)(4-81)

R-=今(-1)ldquoolinel゛い1{ワij-}瓦)(482)

s自=士(-1)11oline111N(つilj{瓦}(483)

であるn一一rnが奇数のときは右辺のK一等は0となるので(480)

~(483)は成立しないがこの場合には付録21で計算されたn一

m=偶数の場合我K一等がn―m=奇数の場合にも成立すると拡張して

(480)~(4ヽ83)の右辺に用いるものとする

sect43と同様にしてnに関して一項のみで計算を近似する(471)

(472)をまとめて次の行列形で示す

Jど(ンin)llp{A)+8NKlnj^(ンln)Hkl)+8N

AnjkAn)npoundiA)+8NMInjk心)H(j)+8N

117

`h

17

}Z

8j

01

001

410図a片鏡有孔共振器の回折損失

S4

01

001 -10A

410図b片鏡有孔共振器の回折損失

Ndeg20A=30ト

゛゛olineoline(Oメ)}

タolineolineolineoline(脇)

l10可

=20

χ=30ノ

一一(0L)

--一一一いよ)

J^(ln)H^(1n)こiJi(うi)liAA)Cn(ご

J(jj`)H^(ln)AnAnjpound{λ)叫(ふo

)(レ

y)

(473)(474)を次の形にまとめる

(484)

一------(帽雪が二いぶjおここに)に)

を(ワi)Hバj)jjpoundiAn)UrsquopoundCA)an

゛(

瓦J節i)Hバj)jjJ(フi)叫(Å)

)(レ

y)(485)

P一等の行列要素とK等の行列要素間に(480)~(483)の関係

のあることを考慮すれば(484)(485)を両鏡に孔のある場

合に対応するsect43の(428)(429)と比較して次のこと

がわかる一方の鏡にのみ孔のある場合の計算は両鏡に孔のある場合と比べ

ー--てAnAnNは不変としてたy孔のフレネル数Nの代りに1Nを用いれ

ばよいこれは物理的には他方の鏡に孔がないため領域皿では鏡間距離が

実質的に2倍になっていることを意味する(484)(485)をsect

43と同様にして同じ記号を使って4に関して解くと次の結果を得る

4ぶ1か1〔1-(1十i)ξπ(Z

1+v^TaR2

〕 (486)b

1-R2

(486)を両鏡有孔の(446)と比較すると(446)の〔〕

内のぐ陥)R2が(486)では7倍されていることであるしたが

って一方の鏡にのみ孔のある共振器では出力口は少いのに損失は少し増

加するという結果となる(486)より計算したonetransitlossδa

を410図に示す図には鏡のフレネル数Nをパラメータとして孔のフ

ーレネル数Nに対する(yaの変化を示した410図aは(00)(10)

モードであり図bは(01)(11)モードである曲線の傾向は両

鏡有孔の場合の43図と全く同じであるが損失が43図の約12倍とな

っている

119

rdquo

にに項欠

第5章 両鏡傾斜共振器の自由振動モード

sect51序

平行平面ファプリペロー共振器ではわずかな鏡の傾斜が回折損失を急増

加させる特に波長が短かくなればなるほど鏡の微調整は難しくなる赤色

光のHNガスレーザ発振器として用いた場合は鏡の縁端での変位を波長程

度以内におさえないとレーザ発振が困難だといわれているこのように赤

外および光波帯においては鏡の傾斜の影咎は避けがたいしたがって傾斜変

形に対する解析は重要な意味をもつしかし現在までに傾斜変形をとりあげ

た論文はI数少い平行平面型共振器に限ってみればFoxLIWelll8)およ

びOguraYoshidalkenouS6)rsquo4灸よる論文のみである文献25)28)

はいずれも干渉計理論による積分方程式の核に傾斜変形をとりいれて電子計

算機によるシし

に43)は励振理論に基くものである以上の文献は両方の鏡が対称的に

同形に傾斜したものかあるいは一方の鏡のみ傾斜したものであるしかし現

実には両鏡は互いに無関係に傾斜する一般に両鏡の傾斜の方向は一致しない

しまた傾斜角の大きさも両鏡で異なる本章ではそのような一般的な場合

をとりあげてその自由振動モードを解析するこの解析は片鉛傾斜の場合

の自由振動を取扱った文献43)を基礎として両鏡傾斜を取扱うしたがっ

てそこに出てくる表面積分はそのまま利用できる(付録51)

本章の解析は次の順序で行うi52では微小な傾斜変形として基礎

方程式をたてるこのとき変形項は等価励振源となる他章とは異なり傾斜

のため異なる角モード間の結合が生じるさらに次のような面倒な事情がある

文献43)ではモード軸を傾斜方向と一致させることによってCOSgeモ

一ドとsinどpartモードを分離できたこれに反し本章七は両鏡が異なる方向

に傾斜しているために>COSjpartsinがモードを簡単に分離させることが

できないsect58では両モードを分離させるためにはモード軸をどの方

向に選べばよいかを考えるまたモード柏をそのように定めたとき傾斜に関

しては一つの両鏡傾斜パラメータKのみですべてが表わされることを示す

121

この結果として得られた斉次方程式は文献43)の方程式で片鏡傾斜パラメ

ータを新しい両鏡傾斜パラメータKにおきかえたものであlsquoるsect54では

この特性行列式を解いて複素周波数を求めその虚数部より回折損失をK2の項

まで得る傾斜のために(00)モードの損失が特に増加し傾斜角の増加

とともにそれは(01)(10)モードの損失と比較的近い値となる

sect55では両鏡傾斜パラメータKが一方の鏡を変形していない基準系と

みなしたときの他方の鏡の変形を示すものであることおよびsect58で得

たモード軸はその基準系よりみた最大傾斜方向を示すことを証明する

sect52基礎方程式

本節では最終的にはファブリペロー共振器の両方の平面円板鏡が平行

状態から傾斜した場合についての自由振動の基礎方程式を得る解析は最初

は傾斜変形に限定せず鏡の一般的な変形として取り扱う本来z=Oおよび

Lの位置にある鏡をそれぞれ鏡1および2と呼ぶことにする51図のよ

うに鏡12は本来の位置(yからそれぞれa02の位置に変形したものと

する第2章と同様の考え方で出発する本章では自由振動を考えているので

励振源はないがそれに代って鏡面変形による項が等価励振源となって付加す

る犬

sごL

犬上

51図変形した鏡をもつファブリペロー共振器

変形した鏡面Oi02上で場の境界条件は

z=L

9(II)=0rlsquo71ff上

であるとする第2章同様にr=aの仮想面Sで共振器を内

(5)

外副咄ける-

共振器外部の場は(214)で表わされるが内部の場は鏡面変心

にJよ宍る項

yI

122

]レ

を含ひ(27)で与えられる変形しない面馬上で境界値0をとるグリー

ン関数GCpIpOを用いると内部の場は次式で与えられる

9rsquoic〉゜石G(rlrつぢざλd4+恥G(rll`つjヅシりd司

宍ぶ〔GCpIkrsquo)きjダj)一怨言堺≒(rrsquo)〕dsrsquo(52)

`ただし変形による境界面Sの変化は小さいとして無視する(52)を第2

章の内部の場を表わす(2rsquo6)と比^゛ると励振源による一石osectsect<Pdcr

の代りに石iG詰ddegi(iニ12ぐ)があらわれて゛るし記がって後者は等

価励振源となる

次に境界面S上で内外部の場とそれらの法線微係数を等しいとおいて

それらを固有関数展開することにより展開係数に対する無限次元の連立一次

方程式を得る第2章と異なるところは固有関数展開の際に角方向の基準を

θ=0にとらないで次のようにこれと角ηをなす方向にとることである

9(alpartz) ==Σb

叱士

part<p(apartz)1

Ji(警){7ンリー川 (5-3)

ぞふ3Jsiuml(){7ン(Prime-rdquo)}(54)

(55)

partr

片鏡傾斜のときは傾斜の方向と角方向の基準軸を一致させればcosモードと

sinモードをj離させることができたが今の場合は両鏡が傾斜しているた

めに一般的にフ7を導入する後に>COSIsinモードが分離するようにη

を定めるここで

対三ふ=紅ぷ弓詰d-t-daら〕

ただし

uJ(raz)equivJ(jシsil(警){フンりーり))(56)

のようにおくとS面上での連続条件より得られる方程式は(223)

(224)とまったく同形の次式となる

123

一一

2りNHj(jl)暗十Jj(j)Hj(1)aJ一jjpoundiAn)Ei(j)bJ

deg8N{-5Kldquo+十弓L9)壽}十rsquo (57)

2りN41叫(j)暗十jJi(4)Hj(j)a4-゛1Ji(j)雌(j)64

=8N{-弓M-rsquoaゐ十弓Nrsquo^nrsquopound}

(n=l2helliphellippound=012helliphellip)

(58)

上式では(53)(5rsquo4)(5rsquo5)で4えられるbJ34暗

以外はすべて第2章の記号を用いている(55)の積分申の〔part91partn〕(yi

(i=12)は未知関数であるが次の一致条件でこれを求める(52)

で表わされる共振器内部の場の法線微分を鏡面上で行って〔part9partn〕を求め

るとそれは右辺の積分中の〔part9partn〕と一致しなければならない

このー(yi

致条件は一一

(1に)戸rsquorsquordquodn上分rsquoなど9ddegrdquo2dn丿悒rsquo9n

lsquo゛十ぶ怒謡吐号゛ペツ2一白洽M抑ヅ(srsquo)dぎ(5lsquo9)

(i=12)

である(59)の第8項の積S中でS上の卵partr9を(53)(5

4)の展開形に書換え更にG(r|pOの表現式(27)を用いて積9を行

うとrsquo第3項は+plusmnで表わすことができるすなわち(5lsquo9)は

〔1に〕irsquordquoIdn

p〔-Id1十石ブljdタ〔諮〕d4

十2nt

となる以上により解くべき問題は(57)(58)(510)

を連立方程式とみなして〔part9partnk〔part9partn〕4-=万々4を決定する

ことである

以下に近似解法を試みる鏡の変形が波長に比して小さいノレたがって変形

124

の効果が小さいと考えられるときには方程式は逐次近似法によって解くこと

ができる回折損失を求める際には異なるn間の結合は無視してよいと考え

られるからrsquo以下では特別の「lのみに注目しrsquo3ぷbぷリ品叱ぷから「1の

記号を省略して-f-+4匈ニと記す今回折損失を求めようとしている

モードの角モード番号をfとし一般のモードの角モード番号をkと記すこ

のとき4biを変形のO次の微小量であるとしkヤどの4btを1次の

微小量であると考える〔part9degpartn〕をあらわす(510)において1次

の項までを問題にするならば第1項第2項は1次第3項はO次プラス1

次の形であるしたがって第12項の積gにおける〔partgpartn〕として

第3項におけるO次の項k=どを代入するその結果として(510)は

次のように4btのみで表わされる

〔glλ=等Jj恥(心-j雌(j)弓}〔諮λi

+等烏ミ_皿Cl)at-lHk(l)b[)〔僣≒

+yよ_{HZ(j)4-jHi(j)b}

times{石パ可n幡 ddeg1十ゐ怒もにり恕

(i=12) (511)

ただし2次以上の高次の項は無視した(511)の第1項は変形について

o次第23項は1次の項である(511)を(55)に代入して吋

を求めるその結果を(5deg7)(58)に用いれば4btFに関する

連立一次方程式となる

ここで鏡の変形は両平面鏡が傾斜したものとするこの傾斜変形を円筒座標

系を用いて記述する鏡1の最大傾斜の方向はpart=β1の方向とし鏡2のそれ

はpart=βの方向とする鏡の中心を基準としての鏡の端における最大の変位の

波長λに対する比を各鏡の傾斜パラメータと呼ぷことにするMl2の傾

斜パラメータをそれぞれKiK>と記すすなわち鏡1は

z(rrsquopart)゜KIλをcos(0-β1)rsquol`≦3

125

(512)

の位置にあり鏡2は

z(rpart)=L十Kλdividecos(part一凡)r≦11十(513)

の位置にある

(512)(5-13)のように両鏡の傾斜の状態を与えて(511)

を(55)に代入すると2つの型の積分が生じるこれらの積分の動径方向

に関する部9は片鏡傾斜の場数愉じである異なるところは前者では少し

複雑な両鏡の傾斜角を含ひ因子の組合せが生じることである積友)の詳細は付

録51に示してここでは結果のみをとりだす

石i吠盤4degi゛へ塵rsquo略゛i

ご一

2nπ^arsquoKi

助助00

応レソ

Diil(i=l2ρr=十-)

ぷ聊脳脳

一β`一β`一ρ`一β`

紅叫吸伍

+jff+jdarrぞ

紅斑町取

126

陥弓iy

(芯`叫i

弓i171

(石坂i7

一β`lsquoとI~一ぞ

れ斑町『

i-M+MJ4-It

丿けトし

ハ八列丿

abab

rdquoし

(514)

(515)

(516)

k==eplusmn1(5-17)

傅 I

石i心(゜i)石丿些器jタバ回よい(ldegi(呵

竺(-1)ldquoj竺ぺyとS(IF)2jiμ

(ij=12ρr=+-)

ただしDiilはkrsquo=kplusmn1の時以外はOとなりまたjiμはkrsquo=kkplusmn2

の時以外はoとなるものでその定義はそれぞれ(A56)CA514)

で示される

ぢを表わす(55)の積分中に(511)の〔part9partn〕tyを用いると

(57)(58)の基礎方程式は次の行列形に書き換えられる

4k+k+k+k

騰望permil

う心弓一竺厦

Λにレレしヘ

いり叫

00匈Q

004cj

MQ00

んQ00

1 OatEを

心_叫

うシソ

Dk

blGk^

`t

ただし

Ξ

y4

BD

AC

rf

Cl~々

FH

EG

rsquo-

Jk(i)Hk(l)+8NKjJk(j)H1(j)+8NLG

JI(j)Hk(1)+8NM12J1(1)H1(1)+8NN

(5-18)

k=eeplusmn1

Ξ4゛lsquoN2り{KjllgolineKIK2(jllg十j21S)十KlJapoundjP}

{Hバ1}}2AHpoundiA)nrsquoi(j)times(

j町(j)H1(j){j叫(j)}2

μみjF

HEG

几Ξi2がN り(KDぶ-KDrsquoμ)

(519)

H^(l)Hk(l)

lHXl)Hk(l)

IHバAmrsquoiciA)

ArsquoUpound(A)EiU

)(5deg2o)

(k=どplusmn1)

(518)~(520)の左辺において簡単化のため本来各行列要素

に付すべき肩符脚符を()の外に付した

sect53cos>sinモードの分離

(516)(517)の4χ4の行列方程式の左辺は十-が分離

して2つの2times2行列になっているここで右辺の行列においても同様に

十一を夕)離できて2times2行列にできれば方程式は非常に簡単化される

以下に角方向の基準軸のとり方によってこの分離が可能になることを示す

これを示すために(519)(520)の右辺を具体的な形で書く

計算の便宜のため鏡12の傾斜方向を示すβいβを

凡=β

β=-β

ブ(521)

のように選ぶこのように座標を選んでも一般性は失われない(519)

右辺の{}内はρrの組合せにより4種類の因子となるこれらを(A5

14)を用いて書くと

Kl^ipoundpound―K1K2(^AiifW十山l公)十kj2

゜ぞspound-IIなーぽ(1)〔(1+41)K2+2り{Krsquocos2(β一η)

127

-2KiK2Cos277十Klcos2(β十η)l〕H

Kし117-KIK(jli7十血石)十Klj万

¥IIpoundひ1pound(j)゛(1十partβ))IK2rsquo

(522)

゜7り-Ilyf-lf(j)〔(1十り1)K2+2411{Klcos2(β-η)

-2KiKjcos2V十K|cos2(β十Prime)}〕十ぞpermil1permil

(5

23)

Kjlli-KK(jlぷ十j姦)十Kjぶ

゛Kは1尨-KIK(も尨+4ぶ)十Krsquoj芯

=π21poundj-ば(j)partpound1〔Kisin(β-η)十K2sin(β十η)〕

times〔Kcos(β-η)一Kcos(β十η))(524)

となるただしKは両鏡傾斜パラメータで次式で定義される

K2equivKt-2KK2Cos2β十Krsquo(525)

り`はグネッカーの記号である々は(29)で与えられるようにf

=Oのとき1ど≧1のとき2であるが本節ではこの他に便宜上ど≦-1の

とき0となることを付加する

2ど≧1

り゜

lど゜0(5lsquo26)

oど≦-1

(520)の右辺の()内はkρrの組合せにより18種類の因子とな

るこれらに(A56)を用いると(527)~(5い34)のように

なる

KiDrsquoン-1-KJ)劫-1=ご(1十δfl)la_(l){Kicos(β一η)notKeos(β十η)}4

(527)

KiDipound^+―KiD≫poundpound+i=―(1十をo)W1(j){Klcos(β-η)-Kcos(βナη)}

4(528)

KID公一1-KJ)拓-1=ご(71+6pound)W_(l)lKisinCβ-η)十KzsinCβ十η)}

4(529)

128

`-

KIDIを41olineKJ)2公゛1degぞ(1十δβ))Ipound1゛(l){KsinCβ一刀)十Kjsin(βより1

0)

KIDI励oline1olineK2D励oline1゛ぞ(1十々1)Iが_(i)|Ksinfβ-71)十K2sin(βJahl)

KDITiを1-KD41degぶ(71十りrsquoo)la41(j){Klsin(β一〇十K2sin(β大77)

(532)

KiDi^_「KzDzff-degで(1olineり0-i「」)(KiCos(β一刀)olineK2cos(βJaη13)

KIDITi1-KzD2jfl=ぞ(1oline々o)larsquo゛1(j){Klcos(β-71)olineK2cos(β

(534)

(527)~(534)の左辺KDぶ-xI)ぶe()と()を入

れ換えたものは等しい(k=ど士lPr=十-)

(519)(520)でρとrが異符号の行列要素は(524)

(529)~(582)でわかるようにすべて〔Kisin(β一フ7)十Kisin

(β十フフ)〕の因子を含んでいるしたがってこの因子がOとなるように角

モードの基準座標軸77を

KI+K2tan77=pound二瓦7tanβ (535)

と選ぶことにするその結果はCOSモードとsinモードが9離して4χ4

の行列形で表わされている基礎方程式(516)(517)は次のよう

に2times2行列形に簡約される

勺B皿

At

Ck

こ)

-じ片ふにに)(ご)

こぐ尽力によ

(536)

k=fplusmn1 (537)

ただし>COSモードとsinモードに関して(536)(537)はま

ったく同形に書けるので肩符ρを省略したなお(535)のように77

を選ぷと(522)(523)に含まれるKiIK2に関する因子は

129

Kjcos2(β一7)―2KiKjcos2η十Kcos2(β十η)=K2(538)

となり(527)(528)(533)(584)に含まれ

る同様の因子は

{KCOS(β-η)-K2cos(β十η)}2=K2 N(589)

となって(538)(539)はともR両鏡傾斜パラメータKのみの

関数であるこの結果として(536)(537)の連立方程式は

次の唯一の点を除いて片鏡傾斜の式とまったく同じものであることがわかる

片鏡傾斜では傾斜パラメータとしてKIのみがあらわれていたが(K2=0)

本章ではそのKIの代りにKがおきかわっているつまり本章のKは両鏡傾斜

の唯一の傾斜に関するパラメータとなっているご勿論K2=OとすればK=

KIとなって片鏡傾斜の場合を含む`

sect54回折損失

(536)(537)に対しては片鏡傾斜の場合と同じ43)44)行う

のでこれについてはごく簡単に述べるにとどめる(537)を(536)

に代入してその結果が斉次式であることから係数のつくる行列式をoとお

いてそれを整理すると次のようになる

をHj+8NKjJjH1+8NLj白G

J1叫+81ヽJ仙j涛叫+8H

ミ)十(μP~vP)

(ρ=十-)

妨にo

(540)

ただし簡単化のために円筒関数Jk(1)Hk(1)の引数1を省略したまた

μPvPは次のように定義されるものである

μ士戸8π6N3K2り〔器{Nll(Hか1)2-(L十M)jHf-IHyl十K(jHpound-1)2}

timesiipoundpound-xu)ni士秘1)2十包S{N111吸41}≒L十Mn)lH^+lHpound+I十K(IHf+1)2}

仏1

X{Iが41(j)}2(1士をo)2〕(複号同順)(5ム41)

このことは最後に回折損失を求める際にKiKについて自乗の頌までを考慮する

場合のことであってさらに高次のKIGを考慮すればKが唯一のパラメータではあ

りえないであろう

130

μ=πIN2K2Q〔Spound-lipoundpound-rsquolpoundCAXl士り1)l十印11l屁キ1pound(j)(1士lsquoをo)2〕

(複号同順)

ただし

angjkΞJkHw+8NKnnAhliL+8NLnn

lJkHk+8NMyi^JkHt-f8NN

(542)

(543)

である(540)は次のように簡単になる

j=々十(μPrime-μ))8NrN(Hパー(M十L回)jHj叫十K(j叫)2)=o(544)

K=Oのときは第L項だけとなって鏡の傾斜のないときの回折損失を求める

文献43)の(31)と一致する

(KN)2の項まで正しく得られるように(544)の根jを求めるフ

レネル数Nが1より大であるとして(A228)~(A231)のK

LMn^nnのベキ展開表示を用いると

れる

なり)Hj(j)十ひラ=}び一十(μP―vP){吸(j)}

ここでξは次式で定義されるものである

にTy(ふ十去)竺0369

2=0 (545)

(546)

今N>1KW<g1と考えているから(545)では第1項がもっとも

主要な項であるよってjの根はベッセル関数の根1かに近い値をとるここ

A=ApoundnCl十part)(547)

とおいてδを求めると終局的に

part竺二号〔レ宍ぱ=M一一i(μP―vP){Nj(々)12

Tマy`Primef_lPrimersquojl゛八々゜nu-iど丿゛i`゛々111lsquo1ε゛lt々rsquoμなマμl

を得るjを周波数に変換してその虚数部よりonetransitlossδaを

求めることができるpartaとjの関係は(373)に示すように

part4こoline≒Sjly(549)

131

| |

で与えられる(548)の〔〕内の第1項は鏡が傾斜していない時の回

折損失に寄与し第28項はK2N2の因子を含むことから鏡が傾斜した

時の付加の回折損失に寄与するvPに含まれる一部の積分を数値計算してモ

ード毎の回折損失を

δd=Aか +BjmK2N1 (550)

の形で与えるとAjBかは第51表のようになるj≒1のモードでは

cosモードとsinモードは縮退していてe=iのモードのみcosモードと

sinモードが異なる損失を有するsinモードは最大傾斜の方向に節線をもち

cosモードはこれに垂直な方向に節線をもつものである

mZ0128

030107641372120416317599789988

159256369496108300956179270415

390529702886

2035104780861141231

72392311413730192026604940867149

51表ApmBかの数値

上段A加下段Bpoundmpound=1では左下がsinpartモnotド

右下がCOSpartモード

52図にKをパラメータとしてNとpartaの関係を示す1が大きいときには

傾斜の影響をうけやすい53図aにはN=l0のときのbにはN=100

のときのKとδaの関係を示すKNの積が1に近づくと余り信頼できない

が53図より傾斜角の増大とともに(00)モードの損失は急激に

増加して(10)(01)モードのそれらと比較的近い値となること

がわかる

ここで(525)で与えられる傾斜パラメータKの意味を考える次節で

証明するようにKは一方の鏡を変形していないものとしてこれを基準系に

とったときの他方の鏡の最大傾斜を与えるパラメータであるまたCOSsin

モーyドを分離する(585)で与えられるモード軸はその基準系で見た

132

最大傾斜の方向を与えるものである

言]心ji10 102 N

52図Kをノtラメータとした両鏡傾斜の回折損失

(10)モードに対しては実線はsinモード破線はcosモード

133

-1いOrsquo

SjいがCOI)

ッ心

C001ヽ尺゜レ50

(y2

十permil

permil

上Kぺ200

(y3

ムフレk=0

helliphellip51

{望

10

Si

』rsquo

一〇い

`10

68図b両鏡傾斜の回折損失N=100

ど=1のモードに対しては

曳線はsinモード破線はcosモード

tφ

ミt0rsquo

58図a両鏡傾斜の回折損失N==10

ど=1のモードに対しては

実線はsinモード破線はcosモード

1cap

一二7oline「oline

-I(02)

(11)olineoline7notつノ

fOI)ツづhelliphellip_

(ヰ))

(10)之

芦(oo)

N=0

こ-2jiI-

C02)

(1りhelliphelliphelliphelliphellip

COりrsquo

ノ四)

り9jづrsquooline

づら9)

べ=100

レト~

W-

rarr

(a)

--

-III』1I

----

(b)

54図鏡か平行傾斜したファブリペロー共振器

この結果は54図aのように両鏡が同じ方向に同じ角度だけ傾斜した

場合は(KI=K2β=β)K=0となって損失は増加しないことを意味する

しかしこのとき両鏡の平行性は不変であるが相向い合った両鏡の面積は減

少しているから当然回折損失は増加するものと思われるしかしこの損失

増加分は相対的に非常に小さいことを次に示す共振器として有効な鏡の面積

が両鏡の相向い合っている部分のみと考えるとこの面積は54図bに示

すようにおよそπaからπa(a―Lri)に減少するただしr≪r2は鏡12

rsquoの傾斜角であって現在の場合平行傾斜であるから両者は等しく

ri=r2=Kiλa=Kλa(551)

の関係があるしたがってフレネル数Nは実質的にa2Lλからa(a―Lri)

Lλになったとして(550)の第1項は次のように変化する

δd=々バa(a-Lr1)Lλ}oline≒

さ411(a2Lλ)olineM(1十旦随一)2a

=jかNlsquoM(1十晋jP)

ここで(551)を考慮した本章ではKNぐ(1

135

(552)

の条件は十pound満たされ

rsquooline゛へ戸上

やararrニノ

獄し

ているとしているからC552)の()内の第2項で表わされる両鏡

の相向いあった面積の減少による付加損失は無視してよいこれに反してご

(550)の第2項の傾斜変形による付加損失BかK2Nolineり1は52図5

8図に示したように第1項AかNoline呪に比べて無視しえない値をとる

(550)ではKよKの自乗の項までを考慮したものであるその結果

として(550)はKという単一のパラメータのみで表わされまたど

=1のモードのみCOSfsinモードの縮退がとれたもしKiKの4乗の項

までを考慮するならばe=2のモードについてもCOSsinモードの縮退が

とれるであろうまたパ陪メータK以外に鏡12の傾斜方向を示すβ1

β2に依存する回折損失を示すかもしれないし

sect55傾斜パラメータKの意味

(1)Kは一方の鏡を基準にしたときの他方の鏡の最大変形であることの証明

次の8つの座標系を考える変形しない共振器の軸をz軸としてこの共振

器に固定した座標系を(xyz)とする鏡1の鏡軸(鏡に垂直で鏡の中

心を通る線)をzl軸として鏡1に固定した座標系を(xhy≪rsquozx)とする

同様に鏡2の鏡軸をz軸として鏡2に固定した座標系を(xyz)と

する鏡1の変形はその鏡軸を(xyz)系に対して天頂角rl方

位角β1の方向やヽ回転したものとするこのとき両座標系の間には次の関係があ

るrsquo

ドトレy

う`pa

トy

COSncosβlCOSrtsinβ1

―sinβlcosβl

sinncosβlsinrisinβ1

―sinri

COSn

うxyz

(558)

同様に鏡2の変形はその鏡軸を天頂角T2ヽ方位角βの方巾}へ回転したもの

とするこのとき両座標系の間には(558)で脚符1を2におきかえた

関係が成立するこの関係を逆に書くと次のようになる

vvIJノ

xyz

Lドレしχ

玉単谷ミヨ)(E)136

(554)を(553)に代入してzxを(xiyjZ2)系-か表わすと

zi=(sinriCOSrjcos(β1-β2)-cosTisinr2}x2

十sinnsin(βχ-β2)yz

十{sinTxsinrtCOS(β1-βz)十COSnCOSr}z2(555)

となる(555)のzの係数が鏡2を基準系とした鏡1の傾斜角の余弦

を示すこの傾斜角をrであらわしてγ≪1と仮定する

COSr=sinrisinTicos(β1-βz)十COSriCOSγ2(556)

より

戸=rrsquo―2nrCOS(瓦-β)十な(557)

を得るここで次式で

KΞarλ

KIΞaγ1λ

K2Ξaγ2λ

Vトしuarrト丿

(558)

(557)の傾斜角を傾斜パラメータに変換すると次式を得る

K2=K-2KiKcos(凡-β)十K(559)

これは(525)とまったく同じ式であるしたがってKは一方の鏡を

基準にしたときの他方の鏡の最大変形である

(2)(535)で与えられるモード軸は一方の鏡を基準としたときの他

方の鏡の最大傾斜方向に一致することの証明

zlは鏡1の鏡軸を示す鏡2に固定した座標系(x2y2z2)による鏡1

の鏡軸の方位角ボの正接を求めるこのがは最大傾斜方向の方位角と一致する

(555)のx2yの係数の比より

tanηacute=

sinr≫COSTiCOS2β―COSnsinrz(560)

を得るただし(521)のようにβ=ββ=-βとおいたri<T尽て1

として(558)を用いると(560)は次式となる

rsquo―Kisin2(561)

一方(585)で表わされるモード軸ηは(xyizOの座標系で

rsquo`13「

sinnsin2β

みると方位角βだけ回転するしたがって正接の和の公式と(535)を

使って鏡2を基準系としてみたモード軸の方位角の正接は

tanCフフ十β)=匹(562)

となるこれは最大傾斜方向を示す(561)と一致する

138

i≫≫

para

第6章 結 論

本論文では平行円型平面鏡をもつファプリペロー共振器の励振問題を

波動方程式の境界値問題として解析したまたこれを基礎にして鏡が微小

透過率を有する場合結合孔をもつ場合両鏡が傾斜した場合の共振器の励振

問題あるいは自由振動モードを解析した以下に各章で得た成果を要約する

第2章では完全反射鏡よりなる共振器の強制励振を解析したこれは以後

の各章の解析の基礎となるものである強制励振源は一方の鏡の中心部にある

ものとした共振器を内外部にj3け両領域で場を適当なグリーン関数を僥

って表わした境界面で両領域の場をなめらかにつなぐことにより連立積分方

程式を得てこれを無限次元の連立一次方程式に帰着させた電子計算機を便

ってこれを解いて励振特性すなわち励振源の周波数の変化に対する開口面よ

り帽射されるパワーの変化を求めたまた共振器内部の場の分布を振幅分布

と位相分布の形で示した次に近似解析により共振曲線の形を簡単な数式

で示した最後に共振器内部の媒質の屈折率に虚数部を考えることにより

減衰および増幅のある場合の励振特性を得た

第3章では一方の鏡が微小透過率をもっているとしてこれを通して外部

より平面波を入射させて励振する問題をとりあげた第2章と同様に共振器を

内外部に分けるとともに入射波の存在する領域を別に考えた透過鏡を通

しての境界条件を考えて共振器内部の場を入射波を用いて表わした以後は

第2章と同様に境界面で場を接続して解を求めた平面波が鏡に垂直および

微小傾斜して入射する場合を取扱い励振特性および内部の場のjE)布を計算し

た傾斜入射の場合は回転対称性が失われて角方向に異なる種々のモード

が励振される透過率あるいは傾斜角と励振特性の関係および場のj布との関

係を図示した特別の場合として励振源のない自由振動モードを取扱い共

振器の損失が回折損失と透過損失の和となる結果を得てこの理論の定式化の

正しさを確認した

第4章では片方あるいは両方の鏡の中心に結合孔を有する場合の励振問題

および自由振動問題を解析した結合孔を合ひ部1)に第3の領域を考えた共

139

振器内外部の場の連続性と同時に第8の領域と共振器内部の領域の場の

連続性から第2章の2倍の要素をもった無限次元の連立一次方程式を得た

この自由振動モードを求めて孔による回折損失の増加および内部の場の1)布

を計算した鏡の中心に孔を有するために角方向の分布の異なるモードが殆

んど縮退状態に近いこと力咄った

第5章では両方の円板鏡が異なる方向へ異なる角度だけ傾斜した共振器の

自由振動モードの回折損失を求めた傾斜の効果は等価的に励振源とおきかえ

ることができた傾斜の2次の項までを問題にしたとき傾斜による回折損失

の増加は1つの傾斜パラメータで議論できること力扮ったこのパラメータは

一方の鏡を傾斜していないと考えて基準にとったときの他方の鏡の傾斜の度

合を示すものであった平行鏡に比べての回折損失のt励口分はこの傾斜パラ

メータの自乗とフレネル数の平方根の積に比例する結果を得た

謝辞

本研究は京都大学工学部池上淳一教授の御指導の下に行なったものである

終始適切な御指導御鞭捷を下ぎった池上教授に厚く御礼申し上げますまた終

始懇切な御指導御討論を頂いた小倉講師に心から感謝致しますまた本学大学

院在学中第2章の研究に協力して頂いた巌本巌氏に御礼申し上げますさらに

研究に際し色々御助力下さった池上研究室関係者一同に御礼申し上げます

140

輿

付録11 マイクロ波ミリ波における

ファブリペロー共振器に関する実験

ミリ波を中心とする波長領域でのファプリーペロー共振器の実験が多くの研

究者により行35)54)61)~75)れら種々の実験の目的は色々あり列挙すると

ミリ波に対する高いQの共振器を得ることレーザ共振器のモデル実験を取扱

い易い波長帯で行うことビーム導波系の基礎実験を行うこと周波数誘砲

率ガス密度プラズマ密度の測定を行うこと等である

次にこれらの実験の共振器の構造材料等について述べるミリ波領域では

球面鏡の製作が困難であることもあって平面鏡の使用が多い鏡の機能から分

けると透過性のあるものとないものになる透過性を有しないものはアルミ

板および真ちゅう板にアルミメッキまたは銀メッキしたものが使われる透過

性を有すものは大きく分けて2種類ある一つは誘電体を使うものつまり高い

誘電率の誘電体と空気を4波長厚毎に重ね合せたものである他は金属に多くの

孔をあけた板を数枚重ねたものあるいは金属棒を規則正しく並べたもので

誘導性または容量性の性質をもつ材料はアルミ仮を用いたり石英仮にアル

ミをphotoetchしたものを用いる

反射鏡の寸法は使用波長によって色々であるが最大2m程度である反射鏡

が大きくなると円型より正方形のものが多くなる反射鏡の間隔も色々である

がフレネル数は1~100程度である少くとも一方の反射鏡は可動になっ

ている球面鏡を使用する場合でも一方の鏡は平面鏡のことが多い

゛゛ふ

半sJび

材料他幣雪祭足目的その他

竺竺6S)14平面誘電体83ホ-ソご曲線を7て瓦

Culshaw66)87

5平面1ツt板rsquo6 deg3ホoliney127

Scheibe59)95角300平面32同軸線94Stltて励

Zimmerer68)5`10`平rsquo`olinen`ちゅう4rsquoヽ召導波管間隔を変えてQを

10100球(50)一石英rsquo測定

Koppeldeg叩

5616a)30角平面゛電体32ホーフ0゛にヨ欠合讃ゐ雰鸞箔

141

研究者半径間隔

材料他幣回ぬ詰劉目的その他

a半径3一

Weste冒盾平球孔アキ銅箔4~S放物面170Q測定

Primich他71)1212アルミ板4ホーツ導波管罪仁尚

Welling他70)17`平面アルミ487を変えてQを

|滝岫72)こo雪な7Prime64尚oこ 5

回詰鵬o

IChecclljか75角300平面アルミ板80鏡中心にアンテナ6257のは屋根型

rarrr四皿サyEj54)14324球一次元鏡32導波管反射係数測定

11表ファブリペロー共振器の実験関係の研究

励振方法は大別して2種類ある一つは透過性を有する反射鏡の場合でホ

ーンから出た波を一方の透過鏡を通して入射させ他方の透過鏡を通してホー

ンで出力を検知するホーンと鏡の聞にレンズを入れるものもあるホーンの

代りに放物面をおき焦点にアンテナをおくものもあるもう一つの励振方法は

鏡に孔をあけて導波管と結合するものである通常は一方の鏡を入力側として

他方の鏡を出力側とするが出力側の導波管のないものもある後者の場合入

力倶」に方向性結合器を入れて反射波を検出するまた一方の鏡に入力と出力の

両方の結合孔が存在する実験もある波長は大体2~80聊でクラrsquoイストロン

を使うことが多い

振幅分布の測定法として次の3種類がある1つは透過鏡の場合で出力35)61)62)

側の鏡の裏で測定する方法である2番目は共振器に小さな吸収体を入れて

出力の変動を測定する万kであるこの場合吸収体は波長より小さくまた回

折損失等に比して損失が小さいことが要求される3番目は出力側の鏡に小

さな孔をあけてその鏡を横方向に移動させて測定する刄kであるこの孔は

場の分布を乱さないように波長に比して小さくなければならないQの測定

は周波数を変化させて共振の半値幅を求めて計算する

位相分布の測定はファブリペロー共振器に関してはなされていないようで=76)77)

あるがマイクロ波レンズの収差測定に関してなされたものがあるこれはレ

142

para

ンズを通して得た出力を入力の一部を直接とり出した基準位相と比較したも

のであるこれを用いれば共振器の鏡裏で位相分布の測定が可能と思われる

最後にファブリペロー共振器の実験に関する主な研究者とその研究内容

実験装置等を11表に示す

143

付録21 行列要素の計算

(234)で定義されたI(g)は(28)(233)のjj(再掲)

心=(ka)2-(旦芋)2(A21)

j2=(ka)2-a2(A22)

を使って次のように書換えられるここで瓦2j2は正のみならず負にも

なることに注意する

I(g) -not-ka

1COS(anπ)

〔(旦芒)乙心〕〔(眉)2-f〕

ただしここで次の変形を使った

砥7j2=(=+14ド)(g一司戸)

1-COS(ベヅiぐ)

^ka-7-2-j2)(lj一丿)

(A28)

ニ三4N(x=こ-nr)(A34)

上式ではmnは十分大きい整数でかつmnこ1であごるとして行列要素の

積分(229)~(2lsquo82yに寄与するのは(A28)のjlm(g)の分母が0

の付近であることを利用して近似を行ったこれはまたxSkaしたがって

lj2(ka)21べ1の付近のみ積分変数に寄与していることを意味する

次に(A22)により積分変数をgから剥こ変換する積分領域はgとkaの

大小関係によって2部分に分れるc>kaの領域ではzlの偏角をπ2だけ変

化させると

AdAV(ka)二

一y

iC<ka

144

Yトトトしri(A25)

daAdA

oline伐百脳―

c>ka

である積分領域は前者では(Oka)後者では(0=)となる先述の如

くj2尽(ka)2のみ積分に寄与するから(m戸てolinej`iΞkaと近似でき

gくkaのときの積分範囲(Oka)は(0)としてよい(229)~(332)

の行列要素の積分申12べ(ka)2において円筒関数は(A23)で与えられる

Inm(≪)に比べて1に関してはるかに急激に変化するので円筒関数として

は漸次展開を用いてその振動部分を平均値におきかえてさしつかえないこ

の近似が成立するのは(A28)のcos中に含まれる4πNが

21(Z-=--一一

oline4πNくK1 (A26)

の条件を満たすときであるこの結果(229)~(232)は次のようになる

Knm=打謡モ=ツ聡み-

rsquo-rsquonm

-r心

dA

轟で岸回贈づ悦1

-1

Mrdquoニolinei

AdA

11-COS(lj+j2)1

フズi(μ+p)(記+12)(joline百)dj

汀⑤万能十i

1ool-COS{lj`j2

7}(池1-j)(j-1)

AdA

(jべ)dj

145

(A27)

(A2-8)

(A29)

irsquonm―ヤ(前ず添夕ArsquodA

A^dA (A210)

円筒関数は漸近展開を用いたので行列要素は次数引こ無関係であるそのた

めに行列要素Kpound等をK等と肩符どを省いて記す

ここで行列要素の計算結果の表示を簡単化するためにradic次の関数を定義する

s(t)

c(t)

一 ム jsin(txりd`

Ξヰopermilos(ty)d`

(A211)

ただしs(t)c(t)はパラメータ(Zの関数であるが後め便宜のためにパ

ラメータtのみを変数として示し叫まあらわに書かないでおくs(t)c(t)

の微分形は次式で示される

srsquo(t)Ξds_Tlsquopound

crsquo(t)三次ニxjJrsquoぶy

sint(Z2一台s(t)

COStα2-jic(t)

(A212)

上式の結果は部分積分によって得られる定義から明らかなようにs(t)crsquo(t)

は奇関数c(t)srsquo(t)は偶関数である

s(-t)=-s(t)c(-t)=c(t)(A2-13)

srsquo(-t)=srsquo(t)crsquo(-t)=-cべt)(A214)

次に(A27)~(A210)の行列要素中に含まれる積分をs(t)c(t)を用

いて表現する

ほレ次の公式が成立する

-}4deg゜1olinecllギタjrsquoj2)d1ニs(inrsquo)-C(A)叫1darr5)

146

証明次の積分公式

回二白 一斗j

を用いると次の両式が成立する

(A217)

oo`2(jjolinej2)dふぺ}j7jンリoline

Λ

゜2xrsquo(A2lsquo18)

(A219)

両辺をx2に関して(0CC2)で積分すると(A215)(A216)を得る

(2)n≒mのとき次の公式が成立する

-π

-π

ぷ白眉特記会=粛と冠{Djりゐ}い(A^)-c(iA^)}〕

゛(A220)

証明f(jj-μ)=2π(m-n)であることを用いて左辺を部分分数

に分解し(A215)を用いる

(3)(A220)の左辺でn=mのとき次の公式が成立する

ool-COS(Z2几一一二爾二

iA ニldquo2{S(μ)4lsquoC(心)卜{Srsquo(ン4J)-Crsquo(ポ)}

証明(A215)の両辺をがで微分して

(4)次の公式が成立する

(A221)

(Λ216)を用いる

乱ミ沢ズ冷≒河j2dj=乙≒汐rsquo昂(ぷ)-)ト荊(4)-呻}〕

(A222)

乱上畿当牛公

゜ldquo2ポい(ン1)+C(ンj)卜い吠)-C吠)トぶ{S(ンrsquolnrsquo)-CCj)}

(A223)

証明12=ポー(ンjj-j2)と書いて(A215)(A220)(A221)

を用いれば得られる

147

1-COSα2^2-j2)

一一(万一ぷ)2

(5)次の公式が成立する(ただしこれはフレネル積分とは関係がない)

オ皆皆欧尽jdj十

(Z2

-2

一9

Iタ

ng二m

n斗m

1-COS(Z2 i十j

AdA

(A224)

証明次の公式を利用するj

ござ旦びy

iドリ竺ツか二旦dx=ムsinβ(a-b)Cβ≧0)(A225)

ここで(ン41一臨)=2π(m-n)であることを考慮する

以上の公式(A220)~(A224)を用いて(A27)~(A210)の

行列要素rdquonm>rsquo-rsquoロMロN-を(286)~(243)のように書くことがで

きる

148

- -

i「

付録22行列要素のベキ展開

α2t≪1に対してはs(t)c(t)は次のように展開されるこれは定義

式(A211)で被積分関数をベキ展開してそれを項別積分して求めら

れる

s(t)=

c(t)=

言贈一器づ響iolinehelliphellip}

v万叫1一息十拡-helliphellip}

(A226)

(A227)

(z2ぶ≪1の場合にrsquo上式を使って行列要素の対角要素を展開式で表わすと

Lnn――Knn―iく

N=万叫(1十i)十{ぷ(1-i)十helliphellip}

となる

149

(A229)

(A230)

(A231)

付録31誘電体多層膜鏡の基準面

多層膜の両端面での場とその法線微係数を脚符eiをつけて表わすと-

股に

お一

1一b

ドbd

9i

part9i

゛oline瓦s

と書き表わせる媒質が無損失の場合にはa

ad―bc=1

(A81)

cdは実数で

(A32)

の関係があるここで対角要素が0となるように両端面をそれぞれ右へど

どだけ移動した位置に基準面をとりそこでの場を(べ)をつけて表わすそ

μcosβsinβabCOSr―sinr叫しし)く

ー一

)(

白-

ブyj)

であるただし

βΞkoP

7Ξkoど

(A34)

とおいすこ(A88)の右辺の行列の対角要素が0となるようにβrを

定めることができるかどうかを調べる(11)要素と(22)要素をヒ

り出してそれらをOとおくと

aCOSβCOSr十bcosβsinr十csinβCOSr十dsinβsinr=O(A35)

asinβsinr―bsinβCOSr一CCOSβsinr十dCOsβCOSr=0(A86)

である両式よりtanrを消去すると次のt芦nβを決定する式となる

(ac十bd)tanrsquoβ十(a十b2-c2-d2)tanβ一(ac十bd)=0(A87)

この式の判別式はoまたは正であるからtanβは必ず実根を有する同様に

してtanrを決定する式は

150

rsquoI

trsquo

(ab十cd)tan2r十(al一b2十c2-d2)tanr一(ab十cd)=0(A38)

でありtanrは常に実根を有するまた逆にCA37)(A38)

を満たすtanβtanrの適当な組合せは(A35)(A36)を満た

すことは容易に判るから対角要素をOとするように基準面を定めることは常

に可能であるすなわち常に

しぐ

Ob

-1b0

う良Nrsquo

-rsquoU

(A39)

を成立させることができるここで無損失条件(A32)を用いたしたが

って(33)(34)の透過鏡の境界条件は鏡面を少し仮想的にず

らした位置を基準とすることにより常に成立している

151

付録32積分1

が゛e{p(izCOSpart)COSI0dpart=2πijJj(z)(A310)

イ2゛exp(izcospart)sinfpartdpart=0(A311)

Qバ(zβdivide)

苧ふ複(βdivide)がJバβ昔)Jバcg万一)rrsquodrrsquo

ナふJf(βdivide)ぷHI(β万)を((z子)fdrrsquo

ニiノフ〔divideβJj(そ){HE(βdivide)J(βシーな(βdivide)叫(βご)}

十な(βdivide){β叫(β)を(α)-α叫(β)Ji(α)})

゛とし(Jバβdivide){β琲(β)J゛((りT(゛叫(β)が)}oline琴を((gdivide)〕

(A812)

ただし2行目から3行目の変形の際に次の不定積分を便った

`を((zx)Hpound(βx)xdx

ニ訊き〔jJal(αx)Hバβx)-βJj((zx)恥4(βx)〕(A813)

152

rsquo-夕

-4

付録33-積分2

り((Zβ)の定義式(356)にしたがって次の積分を書換える

Iequivぷ゜Pぞ((zヽβ)Pバar}ccda

=かJl(α゛)Jj(β功xddegcが与((zy)与(ry)ydyocdcc(A314)

ここで積分の順序を変更して次の関係を利用すると

ぐ゜を((ZX)を(oCy)oCdof=―しこ二幻

次の結果を得る

I=Pj(βT)

153

(A315)

(A316)

付録34積分3

IΞy7Pj(ccr)Qj((Zヽβヽz)adoj (A317)

言言にごごにごニダrsquo2イ゛ldquo9定ldquo(856)

I゛ぐrsquoj^(ofx)J^(rx)xdxでなじltl路}二Jj(ldquoy)y(lydegoCdcC

=か回喘仁政に卜

ΞQe<<Tり)(A318)

ただし上式の変形において積分の順序を変更して(A315)を利用

した

154

Hj

付録51 積分4

山(514)の積分の証明

鏡の変形が波長に比べて小さいとき(56)で定義されるuに関して

次の近似式が成立する

〔プ〕=-〔プ〕(A51)

〔ujl〕=Zi(rI)〔早〕(71 partZ-rsquozコ0

(A52)

zj(rpart)は(512)で与えられる鏡1の傾斜変形を表わす式である

(A51)(A52)を使うと求める積分は

づ〕二〔崇ご21(6Prime)「drdO(A53)

となる同様にして鏡2の変形による積分は鏡2の傾斜を表わす(513)

を含ひ次の形に書ける

4uC壁di=(-1J旦宍戸h

と書ける卜だし

DiSdegpartsect(βi)Ikk(j)

partこ(βi)Ξ

D忍(i一

一 12)(A55)

(A56)

ぐ{inにり)}{7ン(hり)}cos(rdquo-βi)dlsquorsquo(A57)

(A57)でρ=十ますこは一はそれぞれ積分申の最初の【l内のCOS

またはsinを採用することに対応しiは同様に最後の1】内のそれらに対

155

応する(A57)の具体的な形は

partご(βi)=divideCOS(β-7){5k_krsquo十partし1-1十5k4kい}

part(βi)=号cos(βi-η){5k_t1十δl_1-1―5k+kい}

(A58)

part乱(βi)=号sin(βi-η){5k_k1-partk一町-1十partbkい}

partご(βi)=dividesin(βi-η){一気-y丿十気二F1十Sk+krsquoi)

であるpartkyはクロネッカーの記号であるkrsquo叫kplusmn1ならば(A58)

はすべて0であるまた

lkk(1)=lkk(j)ΞぶJk(lx)Jk(lx)x2dx(A59)

であってど=k+1のときこれは次のように積分できる

lkk1(j)=ム(k{Jk(j)}2一(k+1)Jk-1(り)Jln(j))(A510)

(2)(515)の積分の証明

(A51)(A52)の近似式およびグリーン関数に関する次の近似

partG(ら1吋)

partn

rdquo-一

part2G((714)

partZz(rrsquopartrsquo)

を用いると与えられた積分は次のように変形できる

dcid吋

(A511)

zi(rりrsquo)ぶdg(A5べ12)

同様にyの面上における積分はZ2(rpart)を用いて変形できjるこれらの

積分は計算の結果次のようになる

156

--

ゐiljf(lsquorsquo1)ゐjJべこ上poundj)_duじ鉛

(ldegi祠

=(-1)ldquojpoundそKiKjnj1PTCij=l2)CA5lsquo13)

ただし

jiぶ=2poundk〔part以(βi)゛ベン(βj)十な(βi)rsquoPrimeふ(βj)〕ljkざ(j)(A5deg14)

partμ(β)は(A58)で与えられるものでkヤfplusmn1のときはoであるか

ら(A514)はど=poundfplusmn2のときのみOでない値をとる角モード

番号が2以上異なるものは考慮しないからpoundrsquo=iのみを考えればよい

ljkざ(j)は次式で定義される

I~(j)べ1`yJ゛(ldquo)疆Z閤ぶ副うバ゛)゛(lイご

15)

ど=ざのとき上の積分の実数部は(A59)のjpoundkU)を使って

R〔lpoundkpound(j)〕ニ{ljk(1)}2(A516)

となる虚数部は次のように書換えられる

li1(ljkバj)〕=Jぞk(1)

Ξ2ぶx^dxJj(lx)N1(jx)がJk(^y)jpound(Ay)yMy(A517)

k=ごplusmn1のみを考慮すればよいこのとき次のように一重積分となる

JがU)=i-イ1{Jj(j`)}3Nか(Ax)xdx

(ど+1)でJか1(jx)を(jx)JかI(lx)N^+i(lx)xlsquodxCA518)

(A519)

iee-()=―ヅ之j{Jぞ-1(jx)}2Jf(jx)Nかi(lx)xdx

-ljIJか2(jx){Jj(jx)}rsquoNf-1(jx)xlsquodx

(A518)CAR19)の積分は必要なjの値に対して数値積分

を行って求めた

1S8

参考 文献

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7)GDBoydJPGordonConfocalHultiraodeResonatorforMillimeterthrough(pticalVavelengthIfasersBelLoystTechJ40(1961)489

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12)LBergsteinHSchachterResonantModesofOpticOavitiesofSmallFresnelNumbersJOpt3oc血erZ(1965)1226

13)LBergsteinEMaromAngularSpectraofOpticCavitiesJOptSocAmer56(1966)16

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159

15)LAVainshtein

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16)HOgurnYYoshidaCavityTheoryofFabryPerotResonatorみpanJApplPhysユ(1964)546

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18)HRiskenCalculationofLaserModesinanActivePero七-Fabry一エnterferometerZPhysユ(1964)150

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anOpenResonatorwithPlaneCircularMirrorsOptLk2ヱ(1968)426

21) VDGlogeBerechnvmgvonFabry-Perot-Las≪r-Resonatoren

皿itStreumatrizenArchivderElektrischenUbertragung18(1964)197oline

22)yDGlogeEinallgemeinesVerfahrenzurBerechnung町)tischerResonatorenundperiodischerLinsesystemeArchivderElektrischenUbertr昭ung22(1965)13

23)HOguraYYoshidaYFuruhamaJ工kenoueSlight

DeformationofConfocalPatryPerotResonatorJapanJApplPhys5(1966)225

24)池上小倉古田古浜茜簾点FabryPerot共振器の微小変形

幅射科学研究会資料(1965年7月)

25)AGFoxTLiModesinaMaserでInterferometerwithCurvedandTiltedMirrorsProc工EEE51(1963)80

26)HOguraYYoshidaJDcenoueTheoryofX)eformed

FabryPerotResonatorJPhysSocJapan22(1965)598

27)池上小倉吉田S変形したFabryPerot共振器の理論幅射科学

研究会資料(1964年11月)

28)WHWellsModesofaTilted-MrrorOpticalResonatorforthe工nfraredX<EE≪EJourofqE2(1966)94

160

rsquo -

φ

29)AGPox「rLiEffectofGainSaturationontheOsillating

ModesofOpticalMasers工B≪poundiE>JourofQEZ(1966)774

30)ATFialkovskiiOpenResonatorsFormedbyPlatReflectorswith工mpedanceDiscontinuityattheEdgesSovietPhys-TechPhys11(l966)807

31)ATFialkovskiiCoupledOscillationsinDiffraction-CoupledOpenResonatorswithFlatReflectorsSovietPhys-TechPhys11(1966)813

32)LBergsteinTHZachosFabryPerotResonatorsinUniaχiallyAnisotropicMediaIEEEJourofQE2(1966)印1oline

33)末松一軸性結晶を含ひファブリペロー共振器電子通信学会量子

エレクトロニクス研究会資料C1969年10月)

34)LAVainshteinTheExcitationofOpenResonatorsSovietPhys-TechPhys9(1965)1197

35)GKoppelmannMehrstrahlinterferenzundEigenwelleninParallelspiegel-エnterferometerZPhysユ(L965)220

36)HOguraYYoshidaI工wamotoExcitationofFabry-PerotResonator工JPhysSocJapan22(1967)1421

37)池上小倉吉田巌本FabryPerot共振器の励振理論-I轜

射科学研究会資料(1966年5月)

38)池上小倉吉田巌本=ファブリペロー共振器の励振理論電気

通信学会量子エレクトロニクス研究会資料(1966年7月)

39)池上小倉吉田巌本tファブリペロー共振器の励振理論昭41

電気通信学会全国大会Na511

40)YYoshidaHOguraJ工kenoueExcitationofFabry-PerotResonator工工工Wave工ncidencethroughSenii-Transparent

MirrorJapanJApplPhys旦(1969)1513

41)古田小倉池上ファブリペロー共振器の励振理趣3)一半透鏡

を通しての外部励振電子通信学会量子エレクトロニクス研究会資料C1968年2月)

161

42)吉田小倉池上=半透反射鏡を通してのファブリペロー共振器

励振昭42電子通信学会全国大会Na529

43)HOguraYYoshidaJ工kenoueEχcitationofPabry-PerotResonatorI工FreeOscillationJPhysSocJapan2旦(1967)1434

44)池上小倉吉田ファブリペロー共振器の励振理論(2)自由振鄙

電気通信学会量子エレクトロニクス研究会資料(1966年9月)

45)YYoshidaHOgurar

SlightlyTiltedMrrors工kenoueFabiy-PerotResonatorwithJapanJApplPhys旦(1969)285

46)吉田小倉池上変形したファブリペロー共振器(有孔鏡の場合

と両鏡傾斜の場合)幅射料学研究会資料(1968年9月)

47)吉田小倉池上両鏡の傾斜したファブリペロー共振器の回折損

失昭43電子通信学会全国大会i包550

48)吉田小倉池上二孔のあいたファブリペロー共振器昭43電気

四学会連合大会Na1360

49)AGFoχTLiComputationofOpticalResonatorModes

bytheMethodofResonanceExcitation工EEEJourofQE4(1968)460

50)RYamadaYSugiozTheExcitationofFabry-]PerotResonatorJapanJApplPhysヱ(1968)304

51)古浜Z共焦点ファブリペロー共振器の励振理論(平面波による強

制励振の場合電子通信学会マイクロ波研究会資料(1968年11月)

52)やmadaMKawanoExcitationoftheSphericalFabry-PerotResonatorJ町)anJApplPhys旦(1969)650

53)榎戸鈴木S異方性媒質を満たしたFabryPerot共振器電子通

信学会マイクロ波研究会資料(1967年9月)

54)榎戸鈴木松本上村=無限長だ円筒状反射鏡よりなるファブリ

^゛ロー共振器の入力アドミタンス電子通信学会萌文誌ご旦一B(1968)95

162

rdquof

`噛

あly

55)赤尾宮崎=開放型共振器の導波管の結合理論(入力イッピーダ

ンスについて)昭42電子通信学会全国大会Na528

56)宮崎赤尾曲面からなるFabryPerot共振器の固有電磁界と励

振特性昭44電気四学会全国大会Na1515

57)RYamadaOnthePlanaFabry-Pero七工nterferoneterJapanJApplPhysi(1967)904

58)HLevineJSchwingerOntheTheoryofDiffractionby

anApertureinan工nfinitePlaneScreen工PhysRevヱ1(194S)958

59)EHScheibeMeasurementsonResonatorsFormedfrom

CircuLarPlaneandConfocalParaboloidalMirrorsProcエRE49(1961)1079

60)森口宇田川一松数学公式1岩波書店(1953)

6l)GKoT)pelmannEinIG-krowellen-Perot-Fabrj-丿一エnterferometer

alsModellf迂rdenLaser-ResonatorZPhysユヱl(1963)241

62)GKoppelraannMehrstrahlinterferezundBeugungin

abgeblendetenParallelspiegel-エnterferometemZPhys2(1966)44

63)FWestermannMaierDasFnbry-Perot一エnterferometerimMkrowellengebiet工EineDiskussionunterden

VoraussetzungenderOptikZPhysユヱi(1964)244

64)pWestermannMaierDasFabry-Perot-Interferometer

imMikrowellengebie七工工EineDiskussionunterBeruck-sichtigungvonBeuffiuiffseffectenZPhysユヱ1(1964)507

65)WCulshawReflectorsforaMicrowaveFabr3rsquorsquo-Perot工nter-ferometer工Kpound]Trans町Tヱ(960)221

66)WCulshawHighResolutionMillimeterWavePabry-Perot工hterferometer工REトTrasI-ITT旦(1961)182

67)RUlrichKFRenkLGenzelTimableSubnillimeter

工nterferometersoftheFabryPerotType工EESTransMTT11(1964)363

163

68)RZimmererrdquoSphericalr-IirrorFabry-PerotResonatorIEEETr皿sMTT11(1964)371

69)MLichtensteinJJGallagherRECuppMlliraeterSpectrometerUsinaFabry-Perot工nterferoneterRevSciエnstr趾(1963

y843

70)HWellingH(IAndresenDesignProblemsandPerformance

ofMillimeter-WaveFabry-PerotReflectorPlates工Eiar]tKTrans回T12(1965)249

71)R工PrimichRAHayamiTheApplicationoftheFocussed

Fabry-PerotResonatortoPlasmaDiagnostics工ZlmhimShmTransMTT22(1965)53

72)滝山繁沢50Gc帯共焦点共振器内の電磁界分布の測定幅射科

学研究会資料(1965年5月)

75)J≪WDeesAPSheppaΓdFabry-Perot]nterferometers

at168Gcs工E>E>EaTrans工Mユ(1965)52

74)PpCheccacciAMPpCheccacciAMScheggiMicrowaveModelsofOpticalResonatorsAppl0pt1(965)1529

75)PFCheccacciAConsortiniAMScheggiModesPhaseShiftsandLossesofPlat-RoofOpenResonatorsAppl0pt5(1966)1567

76)GWPamellCanJPhys(l958)935

77)YFLumTJFPavlasekTheInfluenceofAberrationsandApertureInclinationsonthePhaseand工ntensitystructureinthe工mageRegionofaLens工EEEparaPransAP(1964)717ぶ

78) pararLiHZuckerModesofaFabry-PerotLaserResonatorwithOutput-CouplixigAper七uresJOptSoc八mer^57(1967)984

79)DEMcCumberEigenmodesofaSymmetricCy]LindricalCon-focalLaserResonatorandTheirPerturbationi^yンOutput-CouplingAperturesBellSyst-TechJ趾(1965)333

164

轟いf

`1

φ

をJ

ilsquo

記号

aJardquoとan

b品

brdquoぞbrdquo

C(t)

c(t)

dndn

GCpIprsquo)

Hdi-lprsquo)

主要記号表

説明

鏡の半径

開口面境界値part9ンpartnの展開係数

開口面境界値rの展開係数

フ1ネノレ積分

フレネル積分の一変形

有孔鎧共振器内側開口面の境界値part9ンlnの

展開係数

傾斜鏡共振器における積分

有孔鏡共振器内側開口面の境界値の展開係

平行平面導波管のグリーy関数

自由空間のグリーy関数

H21(j)Hj(j)第1種ノヽンヶル関数

Iロ(g)

秘(j)

K(||が)

KiK2K

Knl

KIrdquo1

kL

LiLndeg

MnlM11rdquo1

モード変換行夕|犯)積分にあらわれる関数

ベッセル関数

z=0で境界条件を満たすグジーン関数

鏡の傾斜パラメータ

モード変換行列要素

波数

共振器軸長

モード変換行列要素

角方向モード番号

モード変換行列要素

導波管モードのz方向のモード番号

または円筒導波管同軸線モードの番号

フyネノレ数

165

定義個所

21図31図41図

(220)(49)(54)

(219)(48)(53)

(245)

(247)

(411)

(514)

(410)

(24)(25)(27)

(210)

(234)

(311)

(512)(513)(525)

(229)

21図

(230)

(27)

(231)

(234)

(363)(442)

(225)(227)

-N

NnlNdeg゜

Illno

^nm

Pバαβ)

Qnm

有孔鏡共振器の孔のフレネル数

モード変換行列要素

法線方向ペクトノレ

導波管モードのz方向のモード番号

ノtワー

有孔鏡共振器のモード変換行列要素

積分

共振器のQ

有孔鏡共振器のモード変換行列要素

Qj(ぽβx)積分

i^nm

rS

Sa

Snm

Sb

(t)

3ぐSST

u(r

ZN≪

part)

-α

β11β2β

ベッセル関数の比

有孔尨共振器のモード変換行列要素

円筒座標変数

空間座標を示す三次元ベクトル

共振器開口面

有孔鏡共振器の外側および内側開口面

有孔鏡共振器のモード変換行列要素

フレネノレ積分

フレネル積分の゛変形

電力の流れ

パワー透過率

一つの導波管モードの定在波

有孔鏡共振器への入射平面波の横方向分布

円筒座標変数共振器の軸方向を示す

傾斜鏡のz座標の位置を示す

フレネル数の平方根の逆数に比例するノζラメ

ータ

孔のフレネル数の平方根の逆数に比例するノi

ラメータ

鏡の傾斜方向を示す方位角

166

(419)

(282)

21図

(27)(226)

(257)

(475)

(356)

(2106)

(476)

(8る4)

(445)

(477)

21図

41図

(478)

(244)

(246)

(255)

(340)

(56)

(43)

21図

(512)(51S)

y(245)

(4-41)

(52)(513)(521)

φtw

φ

卜にI

yrdquo参

nrsquo7rsquo2「

ぞj

kn

jj

-^ij^rsquo

partd

δ(r-rrsquo)

EQηθgjj心一ふ

rsquolsquo^μ一μ≪oQto

内部媒質が複素屈折率をぞjするときの

゛`゛rsquoプセル関数の変数

鏡の傾斜角

強制励振における行列式

または有孔鏡共振器における行列式

または傾斜鏡共振器における行列式

行列式

共振の半値幅

傾斜鏡共振器における積分

onetransitの回折損失

ディラックのデルタ関数

クロネプカーのデルタ記号

強制励振源の半径を表わすパラメータ

1または2の数値

傾斜鏡共振器において座標軸とモード軸のな

す角

円筒座標変数

積分変数

積分変数

またはlnの略記(sect24sect35第5章)

モードに対応するー゛プセル関数の変数

有孔鏡共振器の4プセル関数の変数

ベッセμ関数の根

自由空間波長

ハyケル関数を含む式

ペブセノ関数を含む式

定数

十またはーを表わす

鏡面上の強制励振源または透過鏡

167

(2109)

(551)(556)

(266)

(435)

(540)

(543)

(2105)

(515)

(2107)

(24)

(221)

(259)

(29)

(53)(54)

(2 29)(232)

(233)

(28)

(417)

(297)

(434)

(431)

(439)

(514)

21図81図

(70

(y1CTz

(r)

9(r)

y)i(l)

9(r)

<pi(rpart)

9rsquoe(rpart)

yl(゜`)

711(r)

rsquojj(lfrsquo)

暗声

+-

傾斜鏡共振器において傾斜していない鏡の位

傾斜鏡共振器こおいて傾斜している鏡の位置

十またはーを表わす

波動関数

強制励振源

または共振器外部からの励振波

共振器内部の波動関数

共振器外部の波動関数

透過鏡の共振器内部面上の波動関数

透過鏡の共振器外部面上の波動関数

有子L鏡共振器内部の波動関数

z外部

z外部で入射波の存在する領域

での波動関数

平面波の入射角

励振強度

COSrpartsinpoundrdquopartに対応するもの

168

51図

51図

(514)

(21)

(23)

(88)

(26)

(214)

(34)

(38)

(41)

(42)

(43)

(850)

(228)(318)(55)

(219)(220)

- 9 4

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Page 4: Title ファブリ・ペロー共振器の励振理論( Dissertation 全文 ) …...ロー共振器の研究が飛躍的に発展したのは,Schaw!ow,TownJ,Prokhorj によってレーザの可能性が提案され,そのための共振器としてこれがとりあげ

(3)無限長矩形平行平板共振器

sect44一方の鏡のみ有孔の共振器

第5章sect51

sect52

sect58

sect54

sect56

謝辞

付録11

付録21

付録22

付録81

付録82

付録88

付録84

付録51

両鏡傾斜共振器の自由振動モード

113

114

121

121

122

127

130

136

139

140

14

44

11

149

150

152

COhttpwwwirt

lAm10

111

159

16S

rsquo―

9Prime`卜

基礎方程式

回折損失

第6章結論

cos>sinモードの分離

傾斜パラメータKの意味--helliphelliphelliphellip

参考文献

主要記号表

マイクロ波ミリ波におけるファブリペロー

共振器に関する実験

行列要素の計算

行列要素のベキ展開

誘電体多層膜鏡の基準面l

積分1

積分8

積分4

積分2helliphelliphelliphelliphellip

I 4 l I I I l para l I I I I I 丿 φ 峰 I - W 曝 4

- m 4 四

I 4 争

か - - - I 丿 岬 -

` ` φ - I ` f I I W - `

゛ ` ~ ~ = ` 9 ldquo を ゛ 4 ~ か W ゛ = - rarr 』 - - rsquo 1 ~ 丿 - =

丿 丿 r I ` W - ゛

i 丿 I I 丿 1 丿 丿 I I 鼻 lsquo

F i 丿 W 丿 - 丿 - W - m

峙 W 1 I I t - 紳 - ゛ `

t 1 - f l M 6 m 4 4 1 紳 か W 争 ゛ ゜

1 I 1 I j j J S I - t W W 4 ゛ ゜ ` ゜ - ゛ ゛ ゜ I I ldquo ldquo ゛ ゜

争 丿 I I I ` I ` para I I para ` rsquo

l l rsquo 1 ゜ ゛ 1 I ゝ I t rsquo ゜ 丿 para I

I divide ゜ 1 1 4 t 1 I や ゛

` ゜ ゜ ゛

φ I I ` I I I I I ` l ゜ か ゛ ゜ 丿 ゜

rsquo

I I I ゜

I I i I 丿 I I ゜

- ` I ゜ 1 ゛ I l i

- 丿 I

4 二 1 I I W - I

丿 ゜ -

- 1 I I I - I 丿 I l l 丿 丿 M - i W `

丿 r 丿 丿 M - 4 - I I i 丿 I 丿 丿 S 二 ~ 昏 丿 - ` ゜ W 丿 4 丿

μ゛

第1章 序 論

ファプリペロー共振器(Fabry-Perotresonator)は2枚の鏡を向い合

せてそれらの間で電磁波または超音波の共振を行わせるものである鏡以外

には共振器の仕切りはなく共振器内部と外部空間は連続しているために別

名openresonatorとも呼ばれる元来ファブリペロー共振器は光学分野で

の高分解能のファブリペロー干渉計として用いられていてj無限の面積をも

つ鏡として幾何光学的な面からの解析が行われていたしかしファプリペ

ロー共振器の研究が飛躍的に発展したのはSchawowTownJProkhorj

によってレーザの可能性が提案されそのための共振器としてこれがとりあげ

られたことを契機としたものである従来干渉計としては2枚の鏡を接近させ

て用いていたがレー-ザ共振器としては2枚の鏡間にレ=ザ物質を入れて十分の

利得が必要であることから鏡間隔を拡げて用いるようになったそのために

開口よりの回折効果が重要となり波動光学的解析が要求されることとなった

レーザ用の共振器として従来のマイクロ波空胴共振器と類似のものが用いられ

ない理由は空胴型ではQ値が低いことに加えるに短波長のために波長程度の

大きさの共振器を製作できないことおよび製作可能な寸法の空胴共振器を用

いるとモード密度が高過ぎて低いQ値と相まって共振の性質が失われること

であるそこでそれに代るものとして高いQ値と低いモード密度をもつファ

プリペロー共振器が用いられることとなったレーザの発展とともにファ

プリペロー共振器の鏡の形状配置にも種々の変形が現れた平面鏡以外に

球面鏡を用いるものも多く特に両凹面鏡の焦点を一致させた配置は共焦点

配置といってもっとも回折損失の少いものとして注目されているファプリ

ペロー共振器はレーザ共振器用以外に周波数誘電率の測定プラズマ診断

等に利用されるレーザの発振モードを調べるための走査型干渉計もこめ共振

器の一変形であるレーザ共振器用としては主に共焦点配置に近いものが用い

られるがそれ以外の利用には平行平面配置もしぱしば用いられる広義には

ファブリペロー共振器は平面鏡球面鏡配置いずれをも合んでいるが狭義

には平行平面鏡配置のみを意味する特に最近では狭義の用法が多い

sect11ファブリペロー共振器研究の歴史

レーザ共振器として用いられるようになって以来ファブリペロー共振器

の理論的解析は主に波動光学的に行われそれに関する論文の数は現在までに

100を越えているものと思われるここで簡単にファブリペロー共振器

研究の歴史を振り返ってみることとする1966年度前半までの研究に関し

ては小倉池jl2より詳しく紹介されているのでそれらに関してはそれ以後

の研究の基礎となっている主な論文いくつかについて触れるにとどめ1966

年度後半以後の研究特に本論文の主題である励振問題に関係する論文につい

て述べることとする

レーザ共振器として最初の解析はFoxL)によって行われたものでこれは

一方の鏡面上の波動がホイゲンズの原理によって伝播して他方の鏡面上に同

じ分布の波動を再生するということを積分方程式の固有値問題として定式化

したものである固有値が伝播による振幅の減少と位相の偏移を表わすこれ

は多重反射の干渉計像をもとにしているので以下ではこれを干渉計理論と呼

ぶoFoxLiは矩形平面円形平面円形共焦点共振器の場合についてこ

の積分方程式を解くために電子計算機を使って平面波の初期分布を与えて次

第に収束するのを待つというシミュレーションを行なった以後平行平面あ

るいは共焦点配置の共振器に関してこの積分方程式の解を数値的でなく解

扮的に求める研究は数多く表われて汐

はビーム波伝送理論のために共焦点配置の場合と同じ積分方程式を解析し

ている

次に干渉計理論とはまったく別の立場からファブリペロー共振器を解析

している論文をとりあげるVainshteii)は共振器の開口面を平行平面導波管

の開口端と見なして遮断周波数よりわずかに高い周波数の波動が導波管の

壁すなわち共振器の鏡に殆んど垂直に反射をくり返しつつその開口端より

わずかに幅射するという像をもとにして≪Wiener―Hopfで法で共振器の自由振

動を解析している小倉吉田jぶ蛍路十平行平面フ7ブリペロー共振器の

モードのo次近似として閉じた空胴共振器のモードを採用し開口面からの帽

射の反作用を摂動と見なして回折損失を求めているRiskenは11図に

示すように平行平面共振器を開口面Soで内外部に分けて外部を幅射場と

し内部の場を導波管モードで展開してSo面上での場の連続条件より回折損

-2

j-

flsquo

rdquo

一鴫

4rsquo

`W

Si一 一 一 一

-一一一一-

Si

fLL止

So

一一------

So

ユー1

Si

Si

一 一

11図平行平面ファプジペロー共振器

失内部の場の分布を求めている彼はSo面での境界値を1極類しか問題に

しないようにSo面上で境界条件を満たすグリーン関数を使っているそのた

めに11図のSI面上において場の法線微係数がoであるという仮定を用い

ざるを得なかったoo驚y平行平面共振器について波動方程式より出発して

任意の点での波動を鏡の表裏両面からの輸射として記述しこの点を鏡面上に

とると境界条件を満たさねぱならないことから鏡面上の波動の満たす斉次積

分方程式を得鏡面上の波動をルジャンドル関数を使って展開することにより

積分方程式を行列方程式に書き換えて回折損失を求めている9

以上は自由振動モードの解析を行った主要な論文であるこれらの応用の例

は枚挙にいとまがないがそのいくつかを述べる鏡の傾斜あるいは曲率の

微小変化の回折損失に及ぼす影響に関してはGI詔よちjり菖1摂動論を用いて共焦点配置の場合を扱いFoxd小倉吉田諭1

wel認が平行平面配置の場合を扱っているまたFoxIはレーザ媒質の利

得飽和効果を考慮して発振モードを解析している彼はレーザ媒質が鏡の直前

に厚味のない薄層をなしているとみなして干渉計理論を用いて計算機による

シミュレーションを行っているその結果によると発振強度の一番大き宍いモー

ドは平行平面鏡配置では最低次モードであるが共焦点配置ではフレネル数

の増加とともに高次モードとなるFialkovskiiはVainshteinの理返)を基

礎にして一次元の矩形平行平面鏡に関して鏡のインピーダンスが場所的に異

なると弐およびi枚の完全反射鏡を平行に並べてできる2つの共振轜を回折

一 一 一 一 -

rdquo-----や一一

解析遥

を行っているこの他共振器中に結晶媒質を挿為がある

最後に実際上の問題万として重要な励振問題を扱っている論文について述べ

るファブリペロー共振器を使って周波数等の測定あるいはレーザ増幅を

行う場合Rは外部よ)りj波を入射させて励振しなければμらないこめような

場合の励振特性等に関する解析は1960年代前半には殆んど行われていない

わずかにiyainsht謐が散乱問題におけるS行列加論といわれるものを使らて

取扱ているしかし共振器の具体的なモデルをとりあげ七これを計算するこ

とは難しくレ

なされていない厳密な理論ではないがKoppelmaltは1次元

矩形平面鏡共振器の励振問題をとりあげて具体的に場の分布の数値結果を得て

マイクロ波を使うた実験結果と比較しかなりよい一致を示しているこれは

共振器内部の場を壁面で0となる導波管モードで近似展開してその伝播定数

の虚数部にFoxLの得た回折損失を考慮したものである波動方程式から出

y発して初めて具体的に励振特性を求めたのは小倉吉田巌ぷi)~39)上である

これは平行平面鏡共振器の=方の鏡面上に強制励振源をおいたものであるこ

の理論の特徴は自由振動モードを求めずに直接励振問題を扱えるところにある

内容は次節で紹介するこの理論を基礎にして吉田小倉j(ご6ま一方の

鏡が微小透過率を有するときに外部より平面波を入射させて励振する問題を

取扱っているまた特殊な場合として自ユ由振動モー=ドの取扱いも可能であるこ

とを示している彼等はこれを普通の示祐丿平面f)43)44)こ適用してにFox

LIトvainhte包と非匍こよく一致する回折損失場の分布を得るとともに

応用として平面鏡が平行の状態かーら少しぬの解析を行っているその後Fox

46)超万よび鏡眼結合孔のある

計T環綸jで励振に関する問

題が取扱えることを示すとともに計算機に1あるシミュ1レーシヨニンぞ小倉吉

田iおllt1ことよく一致す結果を得tJケ田ト杉凰よ波動方聚式から出

発してFoxLiの干渉計理論に厳密な根拠を与えるとども4こ干渉計理論lこでよ

る励振問題の基礎方程式を与えたノ古妬ま丿その基礎144呈式令共焦点4置の場

合に適用して鏡面上の場を一般偏平楕円関遮で展開してト平面波にJよ4励振

入力共振器のQ値を計算している山田川蔀ま同じkサヽl山田杉尾の理論jを基礎として導波管と球面鏡共振器の結合問題をとりあげているノ榎戸ノ管

卜-

`k

蔀雌剔

L19)yは干渉

-゛

木rsquoは一次元の共焦点型共振器と方形導波管を結合させて導波管側より見た

入力アドミタンスを停留表示で求めて実験と比較している彼等はマイクロ

波回路の伝送線と空

用いている赤尾

合の理論に基礎をおいて共振器の近似固有関数を

共振器と導波管を結合させて入力インピーダンス

を求めている彼等は小ぬと同様に共振器開口面を仮想境界面として

グリーン関数表示した内外部の場を境界面で結合しているしかし彼等は

共振器の形を一般的なものとしてベクトル表現を用いているが実際の計算デ

ータを示していない特殊なものを除いて一般的形状の共振器でこの計算を実

行する際にはグリーン関数を得ることが困難であると思われる

これらの他にファプリペロー共振器のQ値等の特性を実験的に研究して

いる論文も多数ある流体力学におけるレイノルズ数のようにファブリペ

ロー共振器ではフレネル数によってその特性が定まるしたがって光波を使

った実験では波長程度以下の鏡の微調整をすることは不可能であるがミリ波

程度の扱い易い波長を便って共振器を適当に大きくすることによって同じ特

性をもつ共振器の実験を行うことができるこれらの実験に関する論文の内容

は付録11にまとめる

sect12本論文の梗概

本論文は2枚の平行円板鏡をもつファブリペロー共振器の励振問題を波

動方程式から出発して厳密に解析するとともに具体的に励振特性を計算した研

究および種々のファプリペロー共振器すなわち共振器の一方の鏡力半透

過鏡の場合鏡の中心に結合孔のある場合および両鏡が異なる方向に傾斜し

た場合にその理論を応用した研究をまとめたものである

第2章には基本とぶぞlaiSを示す厳密な理論から具体的に励振特性を得た

のはこの研究が最初であるand励振モデルとしてはもっとも簡単な一方の鏡面上

に強制励振源がある場合をとりあげるスカラー波に対するヘルムホルツ波動

方程式の境界値問題として取扱う鏡面上では励振源を除いて場はoとなるも

のとする共振器開口面を仮想的境界面として空間を内外部の2領域に分け

各領域で適当なグリーン関数を用いて場を記述する境界面で両領域の場をな

めらかに接続し境界面上における2つの未知関数に対する連立積分方程式を

得るこれらの未知関数を固有関数で展開し展開係数に対する連立一次方程

式に帰着させるこれを電子計算機で解き励振特性ならびに共振器内部の場

の分布を得るさらにこの励振問題を近似解析して励振特性を簡単に求める

方法を示し`またこの理論が共振器内外部の媒質が異なっていてもあ

るいは媒質の屈折率が複素数であっても適用できることを利用して内部媒質

に利得あるいは吸収のある場合を取扱う

第8章では共振器の一方の鏡が微小透過率を有する場合にこれを通して

外部より平面波を入射させて励振する40)~4d取扱うこれは実験的Rしばしば

行われる方法ではあるが簡単なぷなiを除いて本研究以外には理論解析はなさ

れていない共振器内外部の場の取扱いは第2章と同様であるがこの両領

域以外に入射波の存在する鏡の外側の領域を別に考える微小透過率をもつ鏡

を誘電体鏡と考えこの鏡の両面上での場の関係を求めるこれにより共振器

内部の場を入射平面波を含ひ形で表わすそして第2章同様内外部の場を接

続する平面波が鏡に垂直にまたはわずかに傾斜して入射する場合について

励振特性および共振器内部の場の分布を示す特別の場合として入射平面波

の存在しない場合すなわち自由振動モードを解析する

第4章では共振器の円板鏡の中心に結合孔を有する場合について励振お

よび自由振動モードをとち6忿侈る両方の鏡に孔のある場合および一方の鏡に

のみ孔のある場合の両者を取扱う両鏡に孔のある場合の自由振動モードに関

してはFoxLiの解絡哺るがに片鏡のみ孔のある場合の解析は他にはなされ

ていない全空間こを共賑器内外部と結合孔を含ひ領域の3部分に分け仮想

的境界面を2つ考える2つの境界面で第2章と同様に場をなめらかに接続し

連立一次方程式を得る少し面倒な評似谷iれば自由振動モードを齢くニことが

できてこの場合の回折薪失内部め場の分布を示す特殊な例としてこもっ

とも簡単なファブリペロT共振器どじてしばしば解析される一次元鏡の自由rsquorsquo゛1≒「

振動を取扱うこともできることを示す゛

第5章では一方の鏡が微小傾斜uぼ霜ぬを発展させ両鏡が互いにdivide--

関連なくヽ任意の方向へ微小傾斜したと乱)自由振

μニ5集に平行平面

ファプリーペロー共振器においては傾斜の回折損失に及ぼす影響は大きく

レーザ発振器では鏡の調節は非常に難しいしたがって鏡が傾斜した場合の解

かー

-ゝ

析は重要な意味をもつがこれに関しては乖者等の銚診能恐怖押

Weil7)の電子計算機シミュレーションによるもののみであったまたそれ

らはいずれも片鏡のみ傾斜しているかまたは両鏡が同じ方向に同じ角度だけ対

称的に傾斜しているという特殊な場合であった両鏡が異なる方向へ異なる角

度だけ傾斜するという現実的問題をとりあげた論文は本研究以外には発表

されていない本研究では鏡の傾斜の及ぼす効果は第2章の強制励振源に相

当するものであることを示して励振理論の解析を利用する傾斜鏡の場合の

特徴として角度方向に関して異なる分布をもつモード間に結合が生じること

に注意して解析を行う

第2章 強制励振

sect21序

本章では平行円板鏡ファプリペロー共振器の励振問題をスカラー波に

対するヘルムホルツ波動方程式の境界値問題としてとりあげるsect22では

共振器の開口面に仮想的な境界面を考え全空間を共振器の内外部の2つの

領域に分ける共振器内部では導波管モードのグリーン関数で場を記述する

これは励振問題では自由振動と異なり任意の周波数を考慮しなければなら

ないために内部の場を導波管波で記述することが適当であることによる共

振器外部では自由空間の轜射場のグリーン関数を便い場を記述する励振に関

するもっとも簡単なモデルとして一方の鏡面上内部に強制励振源をおくこ

れは実験でよく行われているように半透過鏡を通して共振器中へ波を入射さ

せて励振するときに鏡の透過率がoに近づいた極限の場合である次に共

振器内外部の場を境界面でなめらかに接続することにより境界面上におけ

る場め値とその法線微係数に対する連立積分方程式を得るこれら2つの未知

関数を固有関数で展開し連立積分方程式を展開係数に対する無限次元の連立

一次方程式に帰着させこれを基礎方程式と呼ぷsect12で紹介した自由振

動を取扱ったRiskenの論タ1異なるところは次のところであるRiskenの

場合は境界面で1種類の境界値のみを問題とするように定式化したために

11図のSI上で場の法線微係数がOとなる仮定が必要であったしかし本論文

では2種類の境界値を問題にすることによりその仮定の代りに鏡の外側の

面上で場の法線微係数がoとなる仮定に変っているこれは共振弱寸法が波

長に比して十分大きいから鏡の褒面までまわりこむヽ場は十分小さいと考えた

ことによる山田ぶもの両者の仮定をWiener-Hopf法で評価し本論文の

仮定の方がよりよいことを証明している

sect23ではsect22で得た基礎方程式の特徴を利用した解法を述べる

この基礎方程式を解くことによって開口面より幅射されるパワーおよび共振

器内部の場の分布を求めることができるここでは電子計算機を便って求め

た励振周波数に対する幅射パワー場の分布の数値例を示す以上の結果は少

し面倒な計算プログラムを要するそこでsect24は共振点付近の振舞lと

関しては簡略な近似式で十分良い解が得られることを示すこれは共振点

付近の周波数では1つの導波管モードのみが特に強く励振されることにより可

能であるsect25では本理論は共振器内外部の媒質の誘電率が異なって

いても適用できることおよび複素誘電率でもよいことを利用して共振器内部

の媒質の誘電率に虚数部を考慮することにより増幅および減衰のある場合の

励振特性を得るなお本章の解析は第8章以下の解析の基礎となるものであ

sect22基礎方程式

共振器は2枚の半径aの円板型鏡を間隔Lだけ離して平行に配置したものと

する鏡は完全反射鏡であるとし励振源は鏡面上に一定の強さで分布してい

るものとする共振器の内外部は自由空間とするこの励振問題をスカラー

波に対する境界値問題としてとりあげ次のように問題設定を行うヘルムホ

ルツ波動方程式

り(r)十kり(rsquor)=O(21)

を満たす波動関数9(r)はz=0およびz=Lに位置する完全反射鏡の両面

上において次の条件を満たすものとする

(r)=Or鏡面上(22)

ただし励振源は鏡の内部面上の一部に分布するものとしそこでは次の条件を

満たすものとする

(r)=9(r)r鏡の内部面上の一部十(28)

ますこ外部無限遠方では帽射条件を満すこすものとするなお鏡の厚さは無限に薄

いものとする

Z=0

21図

--

ファブジペロー共振器

rsquo10

y ¥ 一

rsquoy

---一一-一一一一

一一一一一一一-

-Z一犬L

ang__

前述の問題を解くために21図に示すようにr=aの位置の仮想的円

筒面Sにおいて共振器を内外部の2領域に分け各領域の場を適当なグリー

ン関数で記述する内部の場の記述には次のグリーン関数G(l1rrsquo)を用いる

GCb-Iprsquo)は共振器内部において

2G(rlprsquo)十k2G(rlrrsquo)=-5(P-rrsquo)

を満たし鏡面内部において場と同じ境界条件

G(rlPrsquo)=Ozまたはzrsquo=0またはL

(24)

(2

を満たすただし8(I)はディラックのデルタ関数であるこのG(「

を用いると内部の場は

9i(Irdquo)=一石が≒りざjpartn

9b(rrsquo)d7

七i〔G(rlrrsquo)-≒jリpartn

partG(r|rrsquo)

partnPrime

5)

rrsquo)

9(irrsquo)〕dSrsquo

II(26)

と表わせるjnは21図に示す法線方向であるcyは励振源を示すまた

darsquodSrsquoのプライム()はlrsquoに関して積分することを示すグリーン関数

G(i-|irdquorsquo)の具体的な形としては次の円筒座標表示形を用いる

G(r1frsquo)=Vxsiペ雫)sin(ブ)

χりJi(jミ)Hjlrsquo(jご)cosぞ(part一心

(r<rrsquo0≦zzrsquo≦L)

r>rrsquoのときは(27)でrとrrsquoを交換するただし

ぷ4(ka)2-(旦昇)2

りー{1ぞ=0

2と≧1

(27)

(28)

(29)

グリーンの公式

為(yぴu-u2v)dV=s(v壮一u殼)dS

においてu=9v=Gとおいて(22)~(25)を用いると(26)を得る

11

-一一

であるJZ(x)はベッセル関数でありhrsquo(x)は第1種ハンケル関数で今後

簡単化のため馬(x)と略記する=

外部の場は自由空間のグリーン関数H(pIrrsquo)を用いて記述するすなわち

H(rIIrsquo)=轟jr-rrsquo上

を用いるこれはG(r|rrsquo)と同じく

2H(rlrsquo)十krsquoH(rlrrsquo)=-δ(I―rrsquo)

を満たす具体的にはHCpIrrsquo)の円筒座標表ぶきWだもの

H(|Irsquo)=長姦

Qs4cosf(part-ersquo)

(210)

(211)

゜゜Jj(oline巨二yr)Hど(-h≫rrsquo)cosh(z一均dh

(rrsquo>r) (212)

を用いるただし(212)でr>rrsquoのときはrとrrsquoを交換する励振は

共振器内部の鏡面で行っておりまた共振器寸法は波長λに比べて十分大きい

から内部の場は殆んどZ方向に往復する定在波であって鏡の外面にまでま

わりこまないと考えられるそこで

part9(r)_

9n-

と近似する゛

9(r)

eI l鏡の外面上

これにより外部の場は

=一石CH(か1rrsquo)part9(rrsquo)

partぶ

(218)

partH(llrrsquo)

- 9〔約〕dSrsquo (214)

と近似できる

開口面Sは実際には物体の存在しない仮想的な境界面であるからそこでは場

はなめらかにつながっているすなわち共振器内外部の場とその法線微係数

はS上(r=a)で等しい

〔9〕ia-0〔〕ia40

〔答〕

r一一0Tr=≪+0

〔2〕15)

(216)

山晶Wiener-Hopf法を使って鏡の外面上でのpart男partnと内面上でのそれとの比が

(ka)鴫4の程度であることを示した

12rsquo

7 -

甲rdquo

- 一 一

-t

(26)および(214)により上式を具体的に書くと次のようになる

2πpartG(apartzlrrsquopartい))こぐ

partg97(rりrsquo)rrsquodrrsquodpartrsquo

刊rsquo〔G(apartzlapartz)り(ダPrimey)

partG(a―0(z

partrPrime

aparty)

P(a(rsquozrsquo)〕adpartdz

=-Lが゛(H(apart>zlaIpartrsquo)part9(ノUrsquo)

partH(a十〇ezadrsquozrsquo)

partrPrime9(apartz)〕adpartrsquodzrsquo

part2G(a-opartz|rrsquopartこ0)や

partrpartが乳(rrsquopartPrime)rrsquodrrsquod『

十わ7〔partG(a二17partfzlapartz)

part2G(a-0part

-partrpartが

a8rsquoゞ)

part9>(apartrsquozrsquo)

partrPrime

c(apartrsquozrsquo)〕adpartdz

=-J7〔partH(a+Opartfzatpartrdquo2rsquo)part匹年rsquoや2rsquo)00partrpartrPrime

9rsquoH(a+0partfzapartz)

partrpartrPrime(apart-z)〕adpartPrimedzrsquo

(217)

(218)

aplusmn0はグリーン関数のp=rrsquoにおける特異性を考慮してrrarraの極限の

とり方を示したものである

(217)および(218)の連続条件は開口面S上の関数および

即partnを未知関数とする連立積分方程式であるこの2個の関数を求めれば

(26)(214)によりrsquo共振器内外部の任意の場所における場を求

めることができるしかしこのままでは解き得ないため次のように無限次元

の連立一次方程式に書き換えるS上の未知関数を次に示すように完全直交系

で展開する

13

9>(a≫partz)一

一 ){フンり

列ドJ=1まぐ4=i(早){なり

(n=l2helliphellippound=012helliphellip)

ただしplusmnplusmnは未知の展開係数であり十-はそれぞれ{

(219)

(220)

}内のcospoundQ

sin^partの項に対応する

(217)(218)の両辺に直交関取sill(警){7が}をか

けてS面上で積分するその際(27)(212)のグリーン関数およ

び(219)(220)の展開を代入して

がysin(ぞ)sin(印){ゴにぶ]d6dz=dnttrsquoSpoundpoundrsquo普(2-21)

がでsin(で)sm(――)COSh(z-zrsquo)dzdzrsquo

=(で)(や)讐ヒリ〔l-(-l)degcoshL〕

〔g-(でj2)リhrsquonot(誓)l〕

(222)

を用いると(217)(りリl)9連立積分方程式はa4bJに対

する次の無限次元の連立一次方程式になるこの方程式を基礎方程式と呼ぷ

J(j)馬(ふ)4-jりI(み)屹(今)b4

+8゛ql(乱喘-Lj暗)=-2り゛H(今)暗 (228)

AuJrsquo^iA)H(j)a4一一4rsquoJ(j)叫(zS)b4

+8N{|Mia^-ildquoj4}=-2りhぢ(ム)心(224)

ただし

_arsquonN-一一一入-2V

(n=12helliphellippound=012helliphellip)

14

(225)

申 lsquo

であるが実際に(223)(224)を解く際に問題となるnは共

振器内でz方向に存在する波数(共振器長Lを半波長λ2でわったもの)に

ほ`ゞ等しいところのみであるから

n三2L2(226)

を(2-25)に用いてy

N三良(227)

となるこれはフレネル数と呼ばれるものである(223)(224)

の右辺のψ4は

福三ふかrJj(ムdivide){7ンりら(り)rdrd(228)

で定義されるものでこれは励振の強度を表わす(228)(224)

の左辺の行列要素KpoundL1MpoundNjは

KjΞぐlipoundi^)jpound(A)ln(c)dic(229)

IpoundヨぐAHpound(A)]rsquo(iA)I(≪)d≪(280)

MpoundEでlH^(l)J^(l)Inm(iC)d≪(281)

Npoundequivでjrsquo吟(j)J(j)I(c)d≪(232)

で定義されるただし

jlΞ(ka)し冑1(238)

であるI(g)はn-mが奇数のときは(222)によりoであり偶数

のときは

InnCiC)Ξ(ka)―

1-(-1)rdquoCOS(g昔)

J(n―m=偶数)

であるファプリペロー共振器ではλ≪Lであるのでnmは非常に大き

い数例えばレーザ発振器では10s~107でありまた(228}(224)

はIn―mln≪1の範囲の項のみで近似よく解き得ることにより(284)

におけるmnはtとおいてさしつかえない(223)(224)の

IS

基礎方程式はpart方向のモード番号ぶrsquoおよぴ十一に関して分離していることに

注目すべきである以下に示すように行列要素Kpound>Lnm>MpoundおよびNpound

はフレネル数Nと(28)で定義されるjnの関数であるしたがって

基礎方程式(223)(224)もパラメータとしてフレネル数N

および周波数の関数であるjaのみを含み共振器長Lおよび鏡の半径aその

ものを直接パラメータとして含まない

(229)~(282)の行列要素の計算は付録21にまわしここ

には最終結果のみを示すこととする

(Z2-4πN

一一m-

で定義されるαがα2≪1

はn―mが偶数のとき

Knm―

Am

1--Anrsquo

jj一心2

(235)

の条件を満たすとき(229)~(282)

以下のようになる

〔{s(ju2)一C(Anrsquo)}-{S(Im)-C(Inf)}〕

〔{s(jめ十c(衣l)ト{S(Am)十c(μ)0

K=〔d[srAnrsquo)十c(jj)}一{srsquo(j2)ニcrsquo(Arsquo)}〕

十ifarsquois(i2)-c(lj)}十{srsquo(lj)十一Crsquo(Inrsquo)}〕

L-=notyKnm

Lnn―1

-2

Mnin=Lnmnキm

Mnn=Lnn十iα2

Nnm=

jl-jjrsquo

n=¥m

n吻m

(2パ86)

(287)

(288)

ぐ289)

(2tO)

(a41)

〔jnl{S(112)-C(jj)}-jj{S(jj)一C(jj)}〕

一匹〔Au{s(Aa)十C(In)}―Am{S(j)十C(ぶ)}〕≒mAm―A(242)

Nnn=〔(z2ぷl{s(pound)十c(え)}-{s(八)-c(池l)トj2{srsquo(4)-crsquo(略)l〕

十i〔(zM{S(1)-C(Irsquon)}十{s(丞)十c(池)}十ぶilsrsquo(irsquon)十(ダ(pound)}〕

(243)16

rsquo や ー

rdquo f

pound

n一mが奇数のときは上記行列要素はすべて0となるここでs(t)c(t)

は(A210)(A211)で定義される関数でありsrsquo(t)crsquo(t)は

それぞれs(t)c(t)のtに関する微分を示すs(t)c(t)は回折問題

にしばしば現れるFresnel積分

S(t)ヨぷsin(ブ)dy(244)

C(t)=ぶCOS(―)dy(245)

と次の関係がある

s(t) キs(ソ勺E(z)

c(t)=ホ=臨りこ)

(246)

(247)

(286)~(243)の行列要素の記号xpound等の肩符jを省略して

K等と書いた理由は付録21に述べたように(z2≪1のときこれらの

行列要素がベッセル関数の次数ぶに依存しないためである

Arsquon<く1の場合には行列要素の対角要素(n=m)は付録22に示す

如くベキ展開可能であるこれらのベキ展開表示は簡略解を求める際に有用で

ある

sect2S基礎方程式の解法およぴ数値結果

本節では前節で得た基礎方程式の特徴を利用した近似解法を行う数値例と

しては鏡面の中心の一部分で平面波である強制励振を考える-これは回転対

称な励振であるからぞ=Oのモードしか励振しない次にとキOのモードを励

振するために源の強度をcospound0(ra)ぞとするここにおける強制励振は

次章の半透過鏡を通しての励振の場合の透過率TがTrarrOの極限になっている

したがって本節の例は透過率の小さい鏡に外部より波を入射させた場合の近

似となる

(1)基礎方程式の近似解法

17

ここに前節の基礎方程式(223)(224)を再掲しその特徴を

述べる

J(j)馬(4)a4-jJ(iAn)UrsquoAAn)h^

+8N{Knm3JolineL-b4}゛-2SjNHI(j)4

j4(j)H(1)aぷ-jtぢ(j)叫(心)b品

+8N{M-3j-Nlb4}゛oline2りNjnH(瓦)lsquoφ゛芯

(n=12helliphellippound=012helliphellip)

(248)

この無限次元の連立方程式は角方向のモード番号poundおよび十一(cossin)

に関して分離しておりそれぞれ別の連立方程式として解けばよいまた上

式はモード間の結合を表わすKnmfLnm>Mmnj^t一がIn―mが奇数のとき

は0であるから1n>mに関して偶数と奇数とに分離して解けばよい

実際にこの連立方程式を解くに際し次の物理的事情を考慮するすなわち

mnは共振器の縦方向にのっている波の数を表わすしかるにファブリ

ぺp-共振器では波の存在形態は両鏡聞の往復運動であると見なせるから

mnが共振器長Lを半波長λ2でわった商2Lλの付近の整数をとる

場合にのみ展開係数abjが大きくなることが容易に類推されるこれは

実際に計算を行って確かめることができるすなわち2Lλの整数部分を

nQと定義する占1このnの前後の数十項のambのみを考慮することにより

共振器入力パワーおよび共振器内部の場の分布が決定される特にフレネル数

NがN≫1のとき入力パワーおよび場の分布の概略値を得るためには>an

bllのみを考慮すればよい

基礎方程式(248)で源分布(rpart)が与えられると(228)

によりψ7が決定しabが求められるこの際パラメータとしてはフレ

ネル数Nと(28)で定義される周波数の関数であるjのみである行

列要素K等はこの両者の関数であるそしてまた心は次の如く書き換えら

基礎の連立方程式(248)はjおよび+-に関しては分離して1柘から今後特に

紛わしい場合を除いてa4b4ず芯をそれぞれabVrsquonmmする

n=noに対して)Auは正で最小の値となる

18rsquo`

lsquo ~

- f

れる

j2E(ka)2-(警)2={(ki)2-(阿2)2ト{(平)2-(阿ダ

gポ1一旦Eぎぎ(n-n)=屈-4π2Nくn―no)

)2さ些yぎ(晋一n)

-n)

(249)

(250)

ただし(249)の近似式では鏡間隔が波長に比べて極端に大きい場合を

想定しIIn―n1n≪1としている実際のレーザ発振器ではnは105~

10゛であって計算においてln一n|は102までで十分収束するから上の

近似は成立する(249)(250)の結果は基礎方程式のパラメ

ータはフレネル数Nと周波数を示す2Lλ-nのみであることを示して

いるそしてこれらのパラメータの物理的意味は次の如くである2Lλが

丁度整数のときは平面波共振(面積が無限大の2枚の鏡間での共振)を意味す

るから2Lλ一nは平面波共振からのずれの周波数であるフレネル数N

とは(aL)(λa)のことであるaLは一方の鏡から他方の鏡を

見込ひ角を表わしλaは半径aの孔に光が入射したときの回折角の程度

を示すパラメータであるフレネル数はその両者の比として定義されており

一方の鏡が他方の鏡より受ける光量を表わすパラメータと考えられるフレネ

ル数の語源は一方の鏡の中心に光源をおいたときの他方の鏡に含まれるフ

レネル帯の数の意味である

(248)の基礎方程式に対して以下のように近似解法を行うK(n

キm)等の非対角行列要素がK等の対角行列要素に比して1次の微小量

と見なせるほど十分小さいことを利用するこれは(27)で表わされる導

波管モードsin(nJTzL)lsquocosとpartrsquoJj(jrsquo1゛3)が開口面で反射される時

に異なるnへのモード変換が小さいということである基礎方程式を次の形

に書き換える6

19

{J(In)HZ(jl)+8NK}a-{jJど(jJI4(ju)+8NLn}b

=-2eNHど(jdeg)ちoline8NΞ{K自3rsquoolineLldquob}

{j4(j)Hj(jll)+8NM-}3-{丞J(4)馬(js)+8NN}bn

゛oline2りN焉馬(jdeg)Vn-8NS{Mdeg゜3deg―Nnmbdeg}

非対角要素は対角要素に比し1次の微小量と見なしてan>bn

an―an十辿)+al)十helliphellip

bn=吻十噌十bS)十helliphellip

yL_y卜丿

(25t)

(252)

の様に0次1次2次helliphellipの微小量による展開を行うとき(251)

の方程式は同じ次数の微小量に対する次の一連の方程式に帰着するrsquo

{J^(ln)H(ln)+8NK}迎oline{几Jj(jdeg)嗚(jdeg)+8NLuml}b9)

゛-2QN馬(臨)仇

(253)

{ムJ()H(j)+81ヽJy}aSL{丞J沁}馬沁)+8やヽiR}虎

゜oline2りNjdegH(41)ψ

{Jj(心)nJAn)+8NKnn}a(≪rsquo^-{J(An)nUAu)+8NLnn]h[)

=-8NΣ{K-ayl}-L一心-0}mヤn

{14(jl)Hj(j)+8NMn}a<rsquo≫-{ぶ4(心)H丿外)+8NN}b()

=-8NΣ{MaSslsquo1}-NbSlsquo1)}

s=123hellipr

(254)

以上によって兇が与えられれぼ(258)をまず解いTCこの結果を(2

54)右辺に代入してs=1の場合を解き次にs=2の場合を解くという

ように逐次近似を上げてゆくことができるなお数値計算の際に心が虚数の

ときはベッセル関数ハンケル関数は変形ベッセル関数となる

(2)励振パワー

単位面積当りの時間平均エネルギー采すなわち電力の流れは

20

sequivRe(9rdquo(nk7゛(゛))(255)

で与えられr2印は複素共範を意味する波動方程式(21)を用いると

S=Re{(七1十)}

=Re{み(|則2-k21912)}=O(256)

となり電力の流れSは保存されることが判る(255)を共振器の内部

の領域Vで積分することにより次式が成立する

PequivとI(ひ詰dy)=とIm(g9訂ds) (257)

これは励振入力であって鏡面(7を通って流入する電力と開口面sより流出

する電力が等しいことを示している(257)右辺のs上の積鼎19)

(220)を用いて表わせば

十乖+I)゛脊I(忌戸4戸と)(258)

となる

以下に周波数と励振パワーの関係を数値例により示す最初に半径ea

の領域内で一定の強さの源分布である励振すなわち平面波による励振を考え

9(rpart)=1

この励振は軸対称であるから

(228)より

二匹

ψjolinej

r≦ea(259)

ぞ=Oのモードのみを生じさせるすなわち

JI(s心)10 (260)

となるただしベッセル関数に関する次の積分を使った

μ゛トJ^(tfz)dz=―Jj+1(心)(2deg61)

22図~25図において横軸には周波数を(250)の申セ示された

2Lλ-nの単位で目盛るしたがって2Lλが1だけ変化すると全く

21

6J3S

iOdNI

a3M0d

トndZ一

FREQUENCY

22図(a)

FREQUENCY

22図(b)

22

- -

S -

58言

2I

hI

httpwwwrsquo

1AV-5

ε0t

05

0I02062poundλ-tu011(

rdquo

江]301

iOdNI

iJkt`

rsquoPrimersquoFREQUpoundiヽKV゛

(c)

22図励振特性z=Oの鏡中心の半径01aの面積内で一様分布した卵こよる励m(a)N=5(b)N=10(c)N=20

同じ図形が繰返される縦軸には入力パワーを示すただし(258)の係

数を除いて()内だけを目盛る

22図にフレネル数Nが51020のときの励振特性を示す1周期

中に含まれる極大の数は次のようにして求められる(250)より判るよ

うに2Lλが1だけ増加する間にjloは2π^Wだけ増加する瓦が0

次のベッセル関数の零点と一致する付近の周波数でパワーは極大となるから

フレネル数Nとといこ励振特性の1周期中に含まれる極大の数は増すo次の

ベッセル関数J(x)のn番目の零点はljいごX=(n-11)πであるから1周

期中に含まれる極大の数nは

2Jr3r』(11-O゛(262)

で与えられるしたがって22図に見られるように極大の数はN=5では

4個N=10では6個N=20では9個である

励振特性の共振点を示す極大を同じ角モードぶに対しては左から順iこ(と

23

CV-20

0pound-OI

0-

0)ie1)ipound2)ldeg゜゜゛゜モードと名付ける((259)の励

振ではぶ=oである)この名称の由来はヽFoxL)が初めてファブリペ

ロー共振器の自由振動モードを解析したときの命名法によるものであるすな

わぢ1番目の極大に相当する自由振動モードをFodegcLiがTE馬一一1モード

と名付けたためであるjなおm番目の極大における共振器内部のz=const

の面内の場の分布は近似的に円筒導波管のTMかモードの軸方向の電界

Ez=J(ρ加1)coiとpart(268)

と同形であるただしりはJj(p)゜oの111番目の根である円筒導波管の゛

-ドの名称はブアプリペロー共振器と比べてmに関して1つずれている

22図の共振点のパワーはフレネル数Nとともに増大するまたその半

値幅より求めたQ値は自由振動の回折損とよく一致するこのように半値巾よ

り回折損を求める方法はファブリペロー共振器の実験で回折損を求めるた

めに採用される22図の励振パワーの計算においてはnに関しては20

項程度で十分収束するNが増大するとともにあるいは共振点の周波数に近

づくとともにn=nの項の励振への寄与が他のnの項の寄与に比べて

より大きくなるために収束するための項数はより少くてすひこの理由は

前者に関しては励振の強さを表わす(260)の中のJ≪(e心)j(nヤ

n)がNとともに振動的に小さくな石からである後者の理由は

Ji(poundム)が大き<なるためである特に励振パワーの計算においてはtn>n

(流くO)の項は表面波であるからこれらの項からの寄与は極めて少い

次に励振源の半径Eaが変化すると励振特性がどのように影響を受けるか

ということを28図に示すここでは計算を簡単にするためにtn=n

の項のみによって励振パワーを求めるn=nの項のみで近似計算を行うのは

次の2つの理由による前述した如く共振点に近い周波数では殆んどパワ

一はn=noの項のみによって定まるまたこの方法は特性曲線の谷の付近

FoxLiはその後の論姿11TEMIs-1モードをTEM-hpoundモでドと名称を変更

しているがここでは一般に使用されている(m-1)モードの名称を採用するな

おFoxILiの使用したTEMは厳密な意味では正しくないがほr平面波4こ近い波が

両鏡間を反射往復するために共振器内部の場は近似的にTEMである

24

411

a -

ふー-=一一一一一一一一

IIrII暑

=o

(λタ

02

rarr para a - - - -

V=20

divideIIiII4I

一一一一一一寸

- 丿 -

helliphellip

寸寸

s―

11

J心ωIO瓦20

ts9

91

1111rsquo11111-i

J-Yrdquo-―――

C‐I

10

0ZLA-n04REQびpoundACY06

εをパラメータとする励振特性

O≦2Lλ-no≦1

0Z0

2a図a

-一一

W - - - - - -

para

八レ

シーブ_二

言-j

jhelliphellipcap

エレリ

ブドjyノレレダダ゛

コolineolineoline

二二

ニ上|

_j」

- - - - -

一 一

---一一一一一一一一

- W I W - -

恥4

30

>iBMA

20

10

IIlsquoこε

l-一一

Hフー--rsquo-rsquo-゜ヤ

1[7χ

N゛2deg

yn

1ヽ1X

ヰandい

jプいχにペ

レノスi

acutersquo

万万

ヅレ

rsquo

ノヤ

jy

rsquo

゛rsquoht

tp

www

゛`--rsquo゛

゛`

ldquorsquo`心o゛昨FREQU咄CTo`1

i)ぽ4

28図bd-I-|-para

εをパラメータとずるy励I振特性

0≦2L<l-no^OJ2

26

02

-l

>3M0d

30

20

10

-一一E=10

ln一一oづy-一一≒0「

helliphelliphellip

クぐニニサ

りχ

92

helliphellip

and

Λト

〉十

χべ

rsquo仁ヽ

一一卜χ丿olineト`ヽ

llsquo

χ

ゝゝ

`ヽis

0 odeg1r2L吹`n0001゛

FgEQUEIcr

23図C eをノリメータとする励振特性

OS2Lλ-no<>0016

ではfn=nの項からの寄与が小さくなって他のnの項の寄与が相対的に大き

くなり近似が悪いが一般に興味のあるのは谷の部分ではなくて共振点

の付近であるフレネル数Nが大きいほどこの近似は良いので28図で

はN=20とするちなみにこの近似方法でN=20のときの(00)モ

ードの共振点では励振パワーの誤差は2~3鴨であるなお28図の励

振特性ではε≧02としたために共振モードの違いによる励振パワーの差

が大きいので縦軸はdb目盛で示す

28図aには全周波数範囲の励振特性を示すこの図では横軸のo~(12

の範囲の共振曲線は鋭くて形が不明確であるので図bにその拡大部分を

示す(00)モードに関しては図cにさらにその拡大部分を示す図a

を見て判ることはe=0ン2および05では非常に励振され難いモードが存在

するごとであるしかしe=10ではすべてのモードが励振されているある

モードが励振される強さは源分布にそのモードの成分がどの程度合まれてい

るかということに大きく依存するこれを数式的に調べるn=nの項のみで

近似しているから(260)を用いて基礎方程式(248)は次式とな

るぐ

〔J(DH(j)+8NK〕a-〔jJ(j)砥(j)+8NL〕b

=-4ylNH|(j)JI(dl)

rsquoj二

〔AJo(A)H(j)+8NM〕a-〔j2J(j)H(j)+8NN〕b

=-

b=

AHUA)hCeA)

J(ey4)r1H(1){J(1)H(j)+8NK}

28

(264)

(265)

啼-

4reN

- j

ただし≫3n>bniK-nmLnn≫rdquolnn>Nnnにおいて脚符はいn=nであるので

簡単化のため0と記した特にjに関してはこれを1と略記した(2

64)を解いて

rdquo11

よぢFhieA)〔ARrsquoo(A)[AJo(A)liUA)+Slヽ

L}

一H(j){JJ(1)H(j)+8NN}〕

4JreN

-jj

軸rsquo

-H(iA){AJ(1)H(1)+8NM}〕J

となるただしjは(264)の左辺の係数のつくる行列式である

jΞ(8N)2(KNo-LM)+8N{J(1)H(1)N

-jJo(1)H(j)L-jJ(i)Hrsquoo(i〉M十j2J(j)H(j)K}

(2-66)

jは1のしたがって周波数の関数であるjの1依存性に関しては次節で詳

説するこのjの極小点が共振点になるしかし(265)の分子に

J(d)を含んでいるためにJI(d)の零点がjの極小点の近くになった場合

この共振点は表われないことになるjを極小にするjはほyJ(j)の零点

付近にあるのでe=10のときは共振点が消えることはなくすべてのモー

ドが励振される走査型干渉ゴを使ってこのような平面波によって(00)

モードを励振して(01)モードの励振を押えるときには例えば次のよ

うにすればよいJの2番目の零点が552Jiの1番目の零点が383であ

るからe=383552=069とすればよい

28図cでは励振半径saの増大とともに(00)モードめパワーは

大きくなりかつ共振曲線は頂点に対して左右非対称であるすなわち2L

λの増加とともに急激に立上り頂点を過ぎて緩かに下がるこの左右非対

称性は(266)のjの振舞によって大体定まるのであるがさらに

(2lsquo65)の分子のJI(d)がこれに影響を与え励振半径saの違いによ

つて共振曲線の形に微妙な差を生じさせる

24図にSchdarri認の実験結果との比較を示すScheibeの実験は両平面

鏡の中心R孔をあけて同軸線で結合し一方より励振して他方で検波したもの

であるパラメータは波長λ=32cm鏡の半径a=945cm鏡間距離L

=303(sフレネル数N=94であって波長を変化させて励振曲線を得た

ものである々4図に示すようにこれを22図のN=10の(00)

モードの曲線とその頂点を合せて重ねると大体一致している

走査型干渉計はファプジペロー共振器の一方の鏡を軸方向に走査させて半透過鏡

を通して入射したμ-ザ洸蘇に対する共振点を探すようにしたものである

Z9

相対入力

db

-5

-10

0005

ラソacute|

9384yy

98848

001

93850

0015

Scheibeの実験

9885293854

002

abcd

24図励振特性Scheibeの実験との比較

(00)モードの共振周波数付近

00252Ll-no

以上の2228図のグラフでは平面波による励振を取扱ったから

と=oのモードしか励振できなかった次にと≒oのモードを励振するために

角度方向に分布をもっすこ次の励振源を考える

りIrsquopart)゜Cjrsquocos1part(1)ら10≦r^ea (267)

ここ7Cjを比較に便宜なようにすべてのぞに関して励振叩の強さが一定と

なるように定めるすなわちぞ=oを基準にとづて

darr

=Q

と定める(2

T匹了εと

28)

eI

ぞ=0

ぞ叫0

の火jはりrsquo6rsquo1)を使って

30

(268)

larr

卜 心

_゛へ百i7こFTilsquoeJ≪L(eAn)

嶮-An(269)

となるこれを基礎方程式に入れて解くここではpound=12の場合にn

=nの一項のみで近似した結果を25図に示す比較のためと=oの場合も

描く図aはe=02図bはe=10である各頂点に対応するモード番号

を図申に(とm)で記すグラフより分ることはεが小さいとぶに関して

高次のモードは励振され芦いことであるこれは(269)のJ糾1(sj)の

ためである特にsを非常に小さくすると殆んどぞ=oのモードしか励振さ

れない走査型干渉計で径の小さい絞りを入れて高次モードを消去するのは

この理由による25図では横軸をo~02の範囲内で示したがpound=1

2のモードをO~1の範囲で示せば頂点の位置は異なるが23図aのグ

ラフと類似のものが得られる

(3)共振器内部の場の分布

源分布i(rpart)が与えられるとj基礎方程式(248)を解いて4

b4を得ることができるすなわち((゜19)(2deg20)により境

界面S上の9および即partnが知られたことになるこれを(26)(2

14)に用いれば共振器内外部の場の分布が決定できるここでは(2

6)により共振器内部の場を求めるその結果として次式を得る

9rsquoi(rpartz)=蚕ふs戸siロ(警){7ンリ

times〔H(jそ)ふがWを(ふづ){7ンrdquo図(6りrrsquodrsquoび

い十万(ふこ)ふぐが馬(jご){こが阪(rrsquoかrsquodrrsquodpartrsquo

゛1Jf(jそ){馬(jl)a4-AnUrsquoJA)bJ}〕(270)

〔〕内の第12項は源分布により直接作られた場であり第1項ぱ観測点

(rpart)の内側(rrsquo<r)の源分布による寄与で第2項は外側(rrsquo>r)

のそれによるものである第8項は開口面Sにより反射されてできた場である

31

6J

to

J必

2part

`Sl

=-J-ミnot一一一一一一一

00)りN=20|

-一一-トQ

(0)

ザーご1

t--~=---111rsquolsquo2χiト1

--hellipトよー---一一万4helliphelliphellipト一二-一一χ1{02)sup1

j_lf

り0)

(ヅ(φ3)U3)

`ノノandand

1メ(2)iノ頒ン

ハへ斗

ノレoline卜玉

ダrsquo

犬柚バレ`コり゛十

ニ副上ang一上_____上_____lsquoレ

|べ

トuarr

゛ヽ一一ノダ|

ヤ|

1しzに

Q0050FREQUENCY015

-a=FIJlaゝr25図a`回転非対称の励振源分布による励振特性

1i

e=02

part2 2LA一良025

6j

50

40

KSI

30

20

((`ヽ0)

(AC)

II

rdquo - =

jl

(20)

II

11

1111

(0り

sect

II

II

II

1j

()

oOS

Λ

ul)

pound

一一

四rdquo

20

一 -

(2)

ダpt

1= part

ク」

(2

2)

acutelsquo`ゝゝ

rsquo

χ

χ

(Qヽ3j)

- larr

W - Φ

rsquo

χχχχ

(ヽ3j)

a22pound八-a2S

nablaχPrimersquo

0FREQUENCY0

25図b回転非対称の励振源分布による励侭持性e=10

一 一 - 一 一 一 一

(Q2)戸

ここでは(259)の平面波による励振を考える鏡の中央部の半径6a

の円内に一様に分布した源の場合である当然このときはと=Oのモードし

か励振されないこのとき(270)の鏡面上の積分は実行でき内部の場

の分布は次のように書ける

ゆに)=ににに謡ヤorsquo2)r≦ea

Ea≦r≦a(271)

ただし

u1(rz)=yt

〔H(ム)a十1H(ム)b〕J(烏寺)sin(丑芒)(272)

i(rz)゜i292゛多シよOI(jそ)Jぷそ)一割jそ)Joりぞ))

Xsin(―)゜ニー4゛λsi回警)(278)

uj(rz)=i22N弓えHI(d)J仇ミT)sin(べ三)(274)

U4(rz)=i2π2NEpoundJ(e4n)Ho(ln―)sin(――-)(275)

である(278)のu2の変形には次のLommelの公式を使った

J(j)H(j)-Jン(j)Hz(1)゛皆(2-76)

(278)~(275)のUU3Uは源分布によって直接に励振さ

れた波を表している2-゛OのときI`≦s3において9lsquo<p=lになること

は(26)の第1項の積分におけるグリーン関数の特異性によって保証さ

れているこのことは(271)では次のようにして判Lる(273)

においてnに対する近似を行わずに(225)によってNをnについての

和の中に戻しnについて1からoまでの和をとれば0くz<2Lにおける

フーリエ展開を逆に使って

92(「rsquo2」=22

=(ぴ

ー(nそy-(11a)2

sin(

34

nπZヱ)一

sink(L-z)-

sinkL(277)

larr

08IO

鏡面上における場の分布

35

一嘩

となる2゛0では成立しないがz->0とすれば11z-゛9゜1となることが

わかるその他のUl>U3U4はZrarroでoを与える

次に鏡面上での場の分布を求めるz=0Lの鏡面上では境界条件より9

こOであるので実際の計算は鏡面より14波長離れた位置での場の分布を

求めるノこれは鏡面上での699zに比例する以後簡単化のためこれら

を鏡面上での場の分布と呼ぶことにするln一noln≪1の範囲のnで

場の分布の級数計算は十分よく収束するからz=0Lの鏡面上での場の分

布はそれぞれ十

sin(-j-)副(ソlrrsquoごyl (278)

とおいたものを用いているz=0とLの面上で場の分布が異なるのは励振

がz軸に関して非対称に行われているためである

フレネル数N=51020に対して電子計算機KDCnで数値計算し

た共振点およびその付近の周波数におけるz=OおよびLの鏡而上の場の分

布を振幅と位相の形で26図a~mに示す実線はz=0点線はz=Lの

面上におけるー

分布である

IIFII

3SV工a

一hellip一【】niコdWV

=|

iiI

02

26図a

04 石

pound=01

rdquo゛`゛rsquo゛孕To+00119

゛N

rsquoZdegヽ

olineolineolineolinez=L心

∽f

-か4^k^^Kv4f

Odeg

st

y rdquo

13SV工d

42

一hellip一()niiidwv

`2石

T =7o十00146

Q20406

26図C鏡面上における場の分布

08ra10

――

]のく工a一

64

]()コトーJdWV

0810

26図b鏡面上における場の分布

uarr _k

-Z=O`N

z=i

ぺ`゛rsquolsquorsquo゛゛K

ホス「11

十〇10132

`χ

-Z=O

゛Q゛Q

olineolineolineolinezdegLぐ゛

O0204Q608rえ1(

50deg

20deg

〆〆〆

90deg-`rsquo゛`rsquo゜

5びヽ-rsquo

≫≫rdquo―〆゛=

20degrdquo

A=10

30deg=01

心-

3SVHd

一()DトコdlNV

Z-0

一一一一一一-Z=L

02 04

N=

06

10

0810

26図e鏡面トにおける場の分布

3SVHd

42一

hellip一aniiidi^v

今=十〇0159

02 04 06 o政LO

26図d鏡面上における場の分布

≪supe rsquoヽ゛`ブヽrdquo

コ2j

1SdegFIj

I5tf

11

12f

11

9《frdquo270

1ノ1

60acute゛`ヾ

し~ゝ一ヘノ

30゛rsquoacute゛

n`

l80rsquoi

15δへrsquoPrime`ヽ一ヘヘーノ

`乙-lsquo

120

90

60

30V=IO

t=oin

6j

一一一`4工d

3aniコ`Σく

Z=0

0今

V=io

pound=o1

^=+008O

06 08Ia10

3SV工d

42

hellip一Dniiidwv

Z=0

04

A=|

ε=01

06 08IO

一一一一Z=L

o卜十立

26図f鏡面上における場の分布

------Ztrsquot

02

26図g鏡面上における場の分布

rdquo゛二へ゛olineacuteゝき

PrimePrimersquo`゛`ゝゝゝヾヽ

iここ「_」___L

C=Ul

゛ly2rsquo=z7+(λ070

ヽヽ-ヽ`へ

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yrdquo〆rsquo゛oline゛`-べ

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9orsquo270deg

6(f

11

叫目

|rl゛L11_)

61

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一hellip一sv工d

3anindw

20

10

(12 04

0608ra10

26図i鏡面上における場の分布

3SV工d

3aniコdWV

Z=0

八=10

pound=01

08rL10

26図h鏡面上における場の分布

z=L与二乱

゛rdquo゛゛

χ_

ゝ~~χ∽

rsquo02040608rr|pound

く]

+0006

--一一近姐式

180deg1f1

150

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12(

トuarrZノ

ダノZ油

90deg゛ヽノPrime

270deg゛ノ

450

1Zrsquoj゛ヽノ

6(アz

ユ|「U

11

50deg

2(ydeg

斗d

]`4エ`

3anindwv

Z=

一一--一一-z=L

02 04

A=20

pound=01

o石 oaIa10

216図k鏡面上における場の分布

]いくエー

OCOU>^Cii3

aniコ`Σく

Zrsquo=

04

06

一 01

OBra>o

02

26図丿鏡面上における場の分布

olineolineoline

6べ

そニr゜十〇lsquo088

4rsquo゛

ルク

-----Z乙2ム゛い゛kて1゜十〇036

Kタχ

OU

50deg

270

ノよ

ワー

capノ

801

501

20deg

90rdquorsquo゛2T0-らrsquo2lsquo

^`

60

301

μ=2ひ

ぴ1

hellip一svエd

吽2

一一一()コにLHdnv

Z=0

Z=L

04

A=5

pound=01

警三9十〇0254

06 08ld10

ω14エ`

6420

](一コトコdm

Z=O

Z=pound

a4

A=20

pound=0|

登=7十〇164

06 08tn10

- 一 一 一 一

02

26図m鏡面上における場の分布

-一一一一

Q2

26図ど鏡面上にねナる場の分布

-ヘー

χ

ゝき

へWミ

ゝへ∽--=~~ゝ

4ゝゝ

へ~~-ミーぺ

ゝχ

50゛-

20rsquoぶ

~へ∽~jlsquo

9drsquolsquorsquo

6drsquo

A=5

180jl

sorsquo1

20

川|

1ノ

90270deg45゛630deg

ダ`ノJj17〆

60yl

llrsquo

涛1111

(1し1il

励振半径はすべてε=0-1であるo26図a~hはrsquoN=10の場合を周波

図bimの(00)モニ

ドのリップルは小倉吉田池r

およびFox

L)の自由振動モードのそれらとよく似た形であるリップルがNに特有な理

由は先述した如くNが一方の鏡の中心に光源をおいたときの他方の鏡に含

まれるフレネル帯の数であることによるしたがってこのリップルはNの増加

とともに細かくなるz=oとLの鏡面上の場の分布の差はn-n=奇数の

nの項の影響であるNが大きいほど両者の差は小さい励振源を含むz=0

の面での場の分布のnに関する収束は比較的に悪いが励振源のないz=Lの

面でのそれは前者に比べてよい26図のグラフから判るように共振点で

はすべて鏡の中心における位相はほy90degであるこれはz=Lの鏡からの

反射波と励振波が同位相で強めあっていることを示しているz=oの面上の

42

rdquo

振幅分布においてr≦Saの鏡中心でおよそ1だけ盛り上った形は源分布に

よるものであるすなわち(273)のU2(274)のUsによる寄与で

ある共振点付近以外の周波数における場の分布は全体の振幅は小さく大

きな振動は殆んどなく小さいリップルの連続という形である重要でないと

考えられるので図示しない

角モード番号ぞがOでない場合すなわち回転対称でない分布をもった励振

の場合の場の分布を考える分布の詳しい形は求めないが参考までに(2

67)の源分布による励振の共振周波数における振幅分布の概略形を示

す27図aはpound=lbはぞ=2の場合であるこれらの図は(270)

の〔〕内最後の項中のn=noのみをとり出して得たものであるしたがって

ベッセル関数の形を適当に切ったものであるこれらがほ判

を示すことはpound=oのときの26図iでの鎖線と実線点線との比較で

明らかである

1aanxiuwv

0 02 04 06 08

27図a共振周波数における振幅分布の概略図

ど=1

43

10

-一一--一一一一(10)

一一一一(11)

`ang

ノoline゛`

aanxiidwv

0 02 04 06 081j)≒

27図b共振周波数における振幅分布の概略図

と=2

sect24簡略解

入力パワーと周波数の関係を示す励振特性において普通重要なのは共振

の位置大きさ半値幅等共振点付近の様子である前節において励振特性

は共振点付近でn=noの項のみで近似よく解析できることを述べた本節では

さらにこれを検討し共振点付近での振舞を簡単な式の形に導くこの簡略解

はフレネル数が大きくなるとともに近似がよくなる

n=noの項のみで近似するから基礎方程式(248)よりnの項のみを

とり出した

〔Jj(j)Hj(j)+8NK〕3-〔jJj(j)H(j)+8NL〕b

゛-2QNH(j)仇

〔jJ(j)Hz(j)+8NM〕3一〔j2J(j)H(j)+8NN〕

゛-2QNjH(j)や

より出発しその解

44

り心j(279)

--一一一一(21)

戸入yダ

rsquo

and

and

a゜2々Nlsquoφ(jH(j){jJZ(j)H(j)+8NL}

-Hf(j){j24(j)叫(j)+8NN}〕j

b゜2りN呪〔j叫(j){Jf(j)Hバ1)+8NK}

-nAA){AJrsquo(A)H(I)+8NM}〕j

(280)

を簡単化してゆくただしjは(279)の左辺の係数のつくる行列式

j゛(8N)2(Kdeg゜Ndeg゜olineLodegMdeg゜)+8N{を(j)Hj(j)Ndego

olinejJ(1)H^(1)Ldeg゜olinejJj(j)Hン(A)Modeg十j2Jン(j)叫(A)Kdeg゜}(2lsquo81)

である前節の(264)~(266)は上式の特殊な場合すなわち平

面波励振によってぶ=oのモードのみを取扱ったものであるなお上式でも前

節と同じ略記号を用いているすなわち心では脚符noを省略してこれをjと

記し他の記号では脚符nを単にOと記す方程式の根abの周波数依存性

したがってj依存性に関してもっとも支配的なのは(281)で与えられ

る分母のjである以下jの1依存性を調べるそのために(281)の

右辺に含まれる行列要素KooILhMNを(A228)~(A231)

のベキ展開を用いて書直すここでの仮定はぱり2≪1であるαは(2

35)より(zz=11πNしたがってフレネル数Nを10とすればポ≪100

となるからベッセル関数の零点より判断して(00)(10)

(20)(01)(11)モードの共振点付近を解析できるNが

大きくなると近似がよくなるのは上記の(Zり2≪1の条件を満たすとともに

n=noの項のみによる近似もよくなるためである(281)のjをjと(Z

で表示すると次式となる

j゛(まi)〔(ふ`1`公)゛4lsquoびlニ

(1十i)(pound3pound(j)町(j)〕(282)

上記の変形の際円筒関数に関する(276)のLommelの公式を使った

ここで円筒関数の次の漸近形

Jj(1)~

Hj(j)~ ズ

COS(A―β)

i(A-j3)

45

(283)

(284)

ただし

y=

β 一

(x-CI-

π

〔e≪2(l-β)+1〕

46

(285)

(286)

(287)

(2188)

(289)

(290)

(291)

f ≒

2ぞ+1

が円筒関数の変数がかなり小さいときでも概形を表示することを利用すると

(282)は

J=Ci十C

となるただしc

(1十i)-

21

C2は次式で与えられる実数である

cl=(ま7)(ふ十余)(zrsquo

crsquo゛(み)八二ldquo

Jの実数部をx虚数部をyとおくと(286)より

x二CI十昌〔COS2(zl一β)+1-sin2(j-β)lsquo〕

良一〔COS2(A―β)+1十sin2(1-β)〕

となるここでjの関数としてのxyの変化を考える上式中の三角関数の

部分はjとともに急激に変化ずるがVaの変化は緩かであるので上二式

より三角関数の部分のみを消去してj=x十iyの軌跡を求める(289)

(290)より

-21

)2十(y一昔)2=(j≒)2

を得る上式で分母のjが一定ならば1Xyは円を表わすjを考慮すると

jの増加とともに次第に半径が小さくなってゆく渦巻型であるN=20と

=oの場合に(289)(290)を計算して複素平面上に描いたの

が28図である28図には(281)により正確に計算したjも点線

で書き加えた両曲線の比較より(286)の近似のよいことがわかる図

申に記入した数字はjの値である

s 9

28図N=20と=oのときのの軌跡

曲線中に記入した数字はjの値

とこで共振点を与えるIJllequivx2十y2の極小値とその付近でのj依存性を

調べる1jは極小値の付近でほy一定と見なすα≪1であるからCI≪

C2であるG=oであれば(291)は中心が(C22ふCz21)で

原点を通る円である(291)はこの円を微小距離CIだけ右へ平行移動し

47`

i40

1--<-rsquordquordquordquoヽ

1`ヽヽQ

1`

20χ

χ

5Q

χト

χ1

心χ1

oヽ60ダ

301

゛4iぺ~~~~~~~-~~~

29図=x十lyの軌跡

C(Q十公j7)

たものであるから(29図)原点から円上への最短距離(x2十y2)iは

近似的に原点から円の中心までの距離と円の半径との差で与えられる

(`2十yl)゜u=

(C十公)2十(公)1olineJTj≒ildquo三jMr(292)

次にx2十yrsquoの極小値の付近でのjに対する依存性を考える29図におい

てpart≪1r≪Rとすると

x2十y2=r2十(r十R)2-2r(r十R)cospart竺R2十r2part2(298)

となるここで

R=CiTI(294)

r=02sYA(295)

であるまた三角関数消去の過程より分るように

十part゜2(ぶolinej)(296)

であるただし心は共振点を示すもので

ji=jjmoline瓦心m(297)

48

ダジrsquo1

づブ几|

χ1

|l

7=序1

で与えられるQApoundmはpound次のベッセル関数のm+1番目の零点であり最後の

項はCIヤOであるための補正である(297)の導出は次のようにする

Nが無限大を意味するCI=oのときx2十yrsquoが極小になるのはふ=心のと

きであるこれは円の中心と原点を結ぶ直線の傾斜角がπ4であることに対

応しているCIヤOのときは29図のように円が右へCIだけ平行移動して

いるから円の中心と原点を結ぶ直線の傾斜角は7S4-CijCとなるし

たがってx2十y2を極小にするjは(297)で与えられる

(294)~(296)により(293)は次のよう叱なる

12Ξx2十y2=寧十椎(1-か)2

=(づS)2〔{(ふ十八)permillsquo十昌(zl-j)rsquo〕(298)

次に(280)のao>boの訓り対する依存性を調べる(277)の

Lommelの式および(A228)~(A281)の行列要素のベキ展開

を使うとaboは次式となる

ao竺jLZかv万二1十i)HバA)A`

(299)

bdeg竺}29yHj(j)j

したがって開口面より幅射されるパワーは次式で表わされる

P=牛I(脂= 長手ド鵠器絆よ

エ二TとjpoundpoundAリ2(2100)32πk叫2π(ム+1yj2α2十〔j一小y〕

最後の変形の際ハンケル関数には(284)の漸近形を用いた叱は例

えば(269)のように冽こ対して緩かに変化する関数であるここで

(28)のjの定義式によりjを周波数に書き換える

425(ka)2T(勺斗)2(2リ01)

49

1rに対する共振周波数nを次式で定義する

(2102)

niはnaと異なり整数でないことR注意する(2101)(2102)を辺

々相減じてA-At|ふ≪1の条件を使うと

j一山=Ejふ(苧-n)ぐ2103)

となるこれを(2100)に用いてjの緩かに変化する部分をjと書くと

励振入力は

aQSO4

四k

eaccA|寫1rsquo

{ソミシpound十divide}ぬ群十(苧-02(2lsquo104)

210図a簡略式で求めた励振特性

(00)モード

so

2硲―no

゛-39times10

ヂ ldquo

rdquo

一`1N=20(00)モード

pound=01丿ノ

`Q

not基礎方程式

oline

olineolineこ簡略式

)十_rsquo__

asAVOd

db

10

30 34 38 42times10oline2

2り-n

210図b簡略式で求めた励振特性(01)モード

となり簡単な形で書き表せた上式は周波数2Lλに対してLorentz型の

共振であるこれはピークに対して左右対称の共振である(2104)の近

似式と基礎方程式より直接に計算した正確な結果を210図で比較する図

aは(00)bは(01)モードの共振周波数付近である点線が(2

104)の近似計算であり実線が基礎方程式においてnに関して12項用い

て計算したものである近似式は共振点付近でよく成立していることがわかる

図示していないが(2100)を用いれば(2104)より近似はよい

(2100)はjの緩かな変化をも考慮しているために左右非対称の共振を

示し210図の点線よりさらに実線に近くなる

(2104)より共振の半値幅jnを求めると

jn=2ミ「(長十手)αり1

SI

(2105)

(01)モード

一一一一

χχ

Λχ

-一一基礎方程式

一一一簡略式

であるこれよりQ値を求めることができるファブリペロー共振器の自由

振動の解析では損失を表わすパラメータとしてonetransitlossすなわ

ち鏡間距離Lだけ進ひときの損失の割合partdを用いているQ値とpartdの関係は

Qの定義より次式となる

QΞπnono

=-=-partdJn

(2106)

(2108)

ヰ b

rdquo

一ト

したがって(2105)よりonetrasitlossは次のようになる

δddeg2yTi(jE十〇α3ポ(2107)

これは文献43)で求めた自由振動の結果と一致しているなお(297)

の第2項はNが有限のために生じる共振周波数の偏移を示す項であるが

この結果も文献48)と一致している

sect25増幅およぴ減衰

本章の励振理論は共振器内部と外部の媒質が異なっていても適用できるま

た媒質が複素誘電率をもっていてもよいここではレーザ増幅器をモデルとし

てとりあげる共振器内部の媒質の誘電率に虚数部を考慮することにより増

幅(または減衰)のある場合の励振特性を得るこのとき共振器外部の媒質の

波数はk(実数)であるとするしたがってsect22と同様外部の場を記述

する(214)では(212)のグリーン関数H(l|rrsquo)をそのまま

使用することができる内部の媒質中での波数kiの実数部は外部と同じkとし

虚数部のみを次のように付加する

ki=k-iJk

jk>0のとき増幅を意味する内部の場を記述する(26)は使えるが

この式申に使われている(27)で定義されるグリーン関数G(pIrrsquo)

中の瓦は次式で定義される几におきかえねばならない

以E(kia)2-(そpound)2(2109)

sect22の場合と同様に共振器内外部の場を境界面S上でなめらかに接続

`52

すると(223)(224)に代る基礎方程式は

J(几)町(几)a4-jj(rn)H^(几)b4

+8N蚕{K-aJ-L皿bj}゜-2SpoundNH衣几)暗

fnJ(几)Hj(几)3ぶoline以Jン(几)H(r)b4

(2UO)

+8N{M-aJ-N-bJ}=-2り`irH(r)ψ4(2Ill)

(n=l2helliphellipぞら012helliphellip)

となるただしKLMNは(236)~(248)で与えら

れるもので几1ではなくて(28)で定義されるふnmの関数である

また寫jFは(228)でjを几におきかえたものであるすなわち

ψrsquoぷ=ふぐでJ(几今{7ンpart}rsquoPXrd)Tdrdpart(2112)

簡単に励振特性を得るために>n=noのみで近似するこのときjkk<K1

の範囲をとりあげるから(250)と同様にして

呪g4fN(苧-n-i八戸)(2113)

と近似できるjkLはonetransitの増巾率を表わす回折損失より大き

なjkLを与えると発振領域に入るのでその領域での解析は無意味となる発振

の解析を行うには非線型性を考慮せねばならない本節ではjkLは十分小

さくて線型性の保たれる範囲内にあるものとする

次に数値例を示す(2112)で強制励振源をS(rpart)=1とする几

は複素数であるが(2112)は積分できて(260)で1を几におき

かえたものとなる(2113)の虚数部jkLπをパラメータとして

2Lλ-nをoから1まで変化させる211図aIbcにはN=10

でJkLπ=00020-0001-0002のときにそれぞれ(0

0)(01)(02)モードの共振点付近の励振特性を示す予想さ

れるように増巾のときはピークは高く半値巾は小さくなり減衰ではこの

逆となっているjkLの違いによる共振周波数の差は殆んどないまた高次

のモードになるほど励振特性のjkLによる差は小さい図は省略したが

53

共振点付近以外ではこの程度のjkLの値では殆んど無媒質のときと差のな

い曲線を示す

乱30

叱]三乱

20

0りOS

一 一

-000シyヽ

yy

ノレ

- ~

54

00|<f

(00)l斗

2L

一入 引XO

へχ

OolJ

hArr

一一一一-oC01

- 一 一 一 一

o010

211図a増幅減衰のある場合の励振特性

(00)モードhelliphellip

rsquolsquo--m-一一-一一一丁-

淘芋rsquoへμ=1

゛へ

rsquoノ- 一 一 一 一 darr 一 一 一 一 - - - -

_ _ _ _ _ _ _ _ ¥ 」 _

10

poundm一タQm一

10

00t 00g

い卜2Lソ父-no

211図b増幅減衰のある場合の励振特性

(01)モード

55

00

notnot-not

ノヘトヅ

レ(oj)t十]

トソニ沁

ノダ`ぐへ

j沁

z蛤L`QN

゛マ

一一-一一一一OOOZ

-0

一一一一一一一一一一一-OooI

一一一一一一-000Z

」」_____

db

pound]ま〇一

-10

014 0162L5c`no020022

211図c増幅減衰のある場合の励振特性

(02)モード

56

Nrsquo=lo

angご(02)t-い

N兄

-1

-QOOZ-

-0

一一一一一一-OooZレ

ユ_エー-

第3章 半透過鏡を通しての励振

sect31序

多くの人々によって現在までに行われてきたファブリペロー共振器の解析

はほとんどすべてが2枚の完全反射鏡より構成される共振器のみに関してで

あって外部との結合は論じられていないしかし実用される共振器は必ず外

部との結合を有する結合の方法としては反射鏡の中心付近にあけられた結

合孔によるものあるいはミリ波以上の波長に対しては反射鏡に孔をあけて導

波管を接続する方法等もあるがもっともよく用いられるのは微小透過率を有

する反射鏡を通して行う方法である片方あるいは両方の半透過鏡を通して

共振器内部で発振しているレーザ光を外部にとり出したりあるいは外部から

電磁波を入射させて内部で共振または増巾を行わせている

本章では一枚の完全反射鏡と一枚の半透過鏡より構成されるファブリペ

ロー共振器内へ半透過鏡を通して外部より平面波を入射させて共振器を励振

するモデルをとりあげる入射平面波の周波数(または共振器の鏡間隔)の変

化に対する共振状態の変化を共振器開口面からの帽射パワーおよび共振器内

部の場の分布の変化としてとりあげる解析は第2章の理論を発展させた形と

して行うsect32では全空間を共振器の鏡面および開口面を境界として

8つの領域に分けるすなわち第2章で考慮した共振器内外部の両領域以

外に入射波の存在する領域を付加する次に鏡の透過率が小さいとして

鏡面における場を透過率のベキに展開してこれを第2章で用いた鏡面上での

強制励振源の代りに用いるこのことより第2章の理論は透過率の小さい極

限の場合であることが判るsect33ではsect32で用いた半透過鏡とし

ての誘電体鏡上における場の境界条件を証明するsect34では入射波とし

て鏡に傾斜して入射する平面波をとりあげて幅射パワーおよび場の分布の計

算方法を示すsect85では自由振動を解析するすなわち入射波の存在

しない無励振問題における複素周波数の解を求めるこの解の虚数部より求め

たonetransit当りの損失は回折損失プラス透過率の半分という予期され

る結果であるsect867では平面波の垂直入射並びに微小傾斜入射の場合に

S7

ついて電子計算機を使って求めた幅射パワーおよび場の分布の数値例を示す

半透過鏡を有する共振器の理論解析はsect21でふれたKoppelmannの

簡単なぬ以外には他には行われていないしかし実験的には上記のモデル

とよく似た方法がしばしば行われでぃる例えばKo訟訟忿Westermann

jl諮1)にょって行われているミリ波を便ったファブリペロー共振器の研究

では透過鏡を通して励振することにより共振周波数回折損失場の分布

を求めているこの他にもミリ波用の高Qの共振器を得る目的あるいはビ

ーム導波系の基礎実験あるいは周波数誘電率の測定等のためにマイクロ

波から可視光にいたるまでの種々の波長の電磁波を使って本章の理論と関連

した半透過鏡をもつファブリペロー共振器の実験がなされているこれら

種々の実験の内容に関しては付録11に示したこの他にレーザの発振

モードを調べろために用いられている走査型干渉計も本章の理論の実験化と考

えられる

sect32基礎方程式

平行円板型ファブリペロー共振器の透過鏡を通して外部より波を入射さ

せて励振する問題をスカラー波の境界値問題として取扱う6-座標系としては

円筒座標系を用いる第8゛1図に示すように共振器の軸をz軸としz=L

に完全反射鏡がありz=0にパワー透過率がTである鏡7があるものとする

鏡の半径はともにaとする共振器の内外部はともに損失のない同じ媒質で

満だされているものとする第2章と同様に共振器側面r干aand(O≦z≦L)

Z-0

- 一一-一一一一一一一一

z=L

81図ファブリペロー共振器

58

一 一 一 一 一 一

千-uarrレ

に仮想的な境界面Sを考えるこれにより共振器を内外部に分けて共振器

内部の空間を領域1とし外部を領域IIとする本章では境界面S以外に透

過鏡(7を通して共振器内外部が結合しているそのために入射波の存在

する透過鏡の外側すなわちzくoの空間を領域llとする領域Iとlの間に

は明瞭な境界面を設けないこととするこれは共振器の寸法が入射波の波長

λに比べて十分大きいとして共振器から領域IおよびIへ幅射した波釦

結合を無視したためである

ヘルムホルツ波動方程式

V(r)十k29(r)=o(31)

の解を求める境界条件は完全反射鏡上では

9rsquo(irsquo)=0z=Lの鏡面上(32)

である透過鏡(yの境界条件はパワー透過率TをT≪1として次式で与えられ

olinerpart9i(rpart)

9(rpart)=一価

<Pi(rpart)=仁

partZ

part9(rpart)

-partZ

(33)

(34)

ただし永は波数であ名脚符eおよびiはそれぞれ鏡(yの外側および内側の

面上を示す(33)(34)の証明は次節で行う

次に各領域の場を適当なグリーン関数を反って記述する領域Inの場を

第2章とまったく同じ形で与えるすなわち領域Iでは(26)で与えられ

9(j)ヨーぶpartGCs-lprsquo)

-IpartnPrime

97(rrsquo)d71

+4〔G(rlrrsquo)ざムワ=恒回斗permil(srdquo)〕dSrsquo(35タ

ただしjnrsquoはご81図に示されている境界面および鏡面への垂線である

積分変数の屏lこ()のついている場合は()のついている変数に関して積分する

ことを意味する後に現れる(りに関しても同様の取扱いを意味する

59

グリーン関数G(rlrrsquo)は次の境界条件

G(p|rrsquo)=Ofまたは1rsquoが両鏡の内側の面上の点のとき(86)

を満たすもので円筒座標表示では(27)で与えられる領域皿では場

は(214)で与えられる

9(r)=べ〔H(r|irsquo)勺り一悒応L (87)

ただしH(g|rりは自由空間のグリーン関数であって円筒座標表示では

(212)で与えられる

領域llでは場は近似的に次式で与えられる

(r)=s(「」十ぶμ1が」poundpermil(が)darsquo (88)

ただし≪(<)は鏡gyが完全反射鏡であった場合に入射波とそれによる反

射波とでつくる定在波を意味するしたがって刄(f)は次の境界条件を満たす

〔9rsquoo(rdquorsquo)〕=0 (89タ

グリーン関数K(|rrsquo)は次の境界条件

KCp|rrsquo)=OrまたはIrsquoが鏡(yの外側の面上の点のとき(810)

と無限遠における幅射条件を満たすものであるこのような条件を満たす

KCrIrOは(212)で与えられる自由空間のグリーン関数H(rlrrsquo)をも

ととして鏡像の原理により次の形で与えられる

K(p|rり=H(rpartzlrrsquo6rsquozO-n(Tezrrsquopartな-z)

ことlりrsquo0TjWrsquoバλΓ)与(λ1ldquo)cosj(partolinepartrsquo)

べcxp(ikこ7lz-zrsquo|)-exp(iyiこlz十zず))叫犬(311)

第2章と同様の過程をたどって境界面S上で場をなめらかにつなぐすな

わちS上で領域Iと皿の場とその法線微係数を等しいとおいてS上におけ

る未知関数9およびりpartnに関する連立積分方程式を得暴次叫境界面S

簡単化のため記号の表示としてはrsquo鏡1の厚さを無視して鏡1の内面も外面もとも

lsquoにz=0とするしかし次節で示すように実際には鏡は厚さをもつとして取扱りてい

60

上における未知関数9とpart9partnを次のように展開する

(゛(゛)λyJplusmnbか≪n(-T-){7とpart} (312)

〔希汗λご乱h3Jsideg(于rsquosmり(3-13)

ただし十-はそれぞれcosjpartsinjpartに対応する(312)(3

13)を用いて連立積分方程式を次に示す展開係数―u―に対する

無限次元の非斉次一次方程式に書換える

J(j)ll(j)4-ふ4(ふ)叫(j)l4+8N{Krsquoa忠一Irsquobji)

゛oline2りHjj)暗rsquo

AnfiAn)liJA)4-jJ(j)HrsquoC1)弓-ト名N{ya忠一Nbか(8deg14)

゜-2々烏孵(几)ψ`ぷ

(n=12helliphellip^=012helliphellip)

ただし

り=べ1ゴ

丞=(ka)2-(nπa2ヱ)rsquo

辿=ふx2sJ(jこ){7ン町9i(rpart)rdrdrdquo

(315)

(316)

(317)

(318)

行列要素KuLM-Nnは付録21に与えられたようにjnと

フレネル数Nの関数である方程式(814)は異なるn間は結合してい

るがに異なるぞおよび十-に関しては分離している

以上は第2章とまったく同じ過程であるが(318)の被積分関数中の

9>i(rpart)が第2章では与えられていたのに対して本章ではこの91(rpart)

を入射波S(r)を使って表現する必要のあることに違いがある以下にこれを行

61

う透過鏡の外面上における場の法線微係数は(88)を微分することに

よって次式となる

左右dzこり一石part2K(Sゾ云1ずぶ0)9(rりうd1rsquo(319)

partらpartzは呪partzの鏡の外面上での値を示す内面上における場の法線微

係数は(35)を微分することによって次式となる

timesd<p(aersquo7OpartG(rpart0|apart力

partrrsquo partrrsquo9〔aOrsquoZり〕dぷ (820)

透過鏡の境界条件(33)(34)を便って(319)(320)

に逐次近似を行うpart9partzのo次近似として(319)右辺の第1項をと

(鵠レ勺o)=為戸土 (321)

肩符(0)(1)helliphellip1ま0次1次hellip近似を意味するものとするこれを境界

条件(34)の右辺に用いて9i(rpart)のO次近似を得る

(9i(rpart)うo)_T当tFいぜ2 (822)

これを(820)の右辺の積分申に用いてpart971βzの1次近似を得る

診d゛十poundがG詐づygi)dSrsquo(328)

これを境界条件(38)の右辺に用いて9rsquoeCrrsquopart)の1次近似を得る

〔ら(rpart)〕(リnotふ石ごjシ等d7rsquo

- (8lsquoand24)

これを(319)の積分申に用いて即epartzの1次近似を得る

〔聖雲rsquoPrime〕)(1し指十IJjぷ苫名ごとし霧dずd゛万partzツpartz4k2partzpartが゜partがpartzPrimepartzPrime

62

一 一

十祐ぷ訟趾ぬ4〔G浴一添りdSPrimed7rsquo(325)

これを境界条件(34)により妙)に変換してそれを(318)の積分

申に用いるこの結果として(314)はaJbぷに関して解くことが

できる上述の逐次代入の過程をくり返すことによって順次高次の近似を得

ることができるしかしn次の近似式は(n-1)次の近似式にパワー透

過率Tのn乗を係数にもつ項を付加するに過ぎないしたがってTくJ1のとき

は1次近似で十分である

H3半透過鏡の境界条件

本節では前節に用いた半透過鏡の境界条件(33)(34)を誘電体鏡を

モデルとして導く誘電体鏡は厚さ14波長の高屈折率の材料と低屈折率の材

料を交互に重ね合せた誘電体多層膜である実際にレーザ共振器に使用されて

いる100鴨に近い反射率の鏡は屈折率22と14程度の誘電体で十数層の多層

膜をなしている本節では誘電体鏡に平面波が垂直に入射する場合に最初

に厚さ14波長の単一層について次に各層の厚さが同じ14波長の

多層膜について(33)(34)の境界条件を導く最後に厚さが

14波長よりずれたときに鏡面の座標のとり方をずらすことにより同じ

境界条件が成立することを証明する次節では平面波の傾斜入射について論

じるがその傾斜角は非常に小さいので平面波の垂直入射の場合の(33)

(34)をそのまま成立するとして使用するまた共振時に関しても

波動は平面波よりずれるが同様に(33)(34)を便用する

最初の例として単一層の誘電体に平面波が垂直に入射する場合を考える

誘電層の厚さをdとし真空中と誘電層中の波数をそれぞれkoklとする3

2図aの如く誘電層に垂直にz軸を定めて境界面をz=oおよびz=d

とする係数ABを複素数として各々の領域で波を次のように表示する

9=Aexp(ikoz)十BexpC一ikoz)zS0(326)

=Aiexp{ikoCz一d)}十Biexp{―iko(z―d)}z≧d(327)

0=Adexp(ikiz)十Bd(-iklZ)0≦z≦d(328)

63

z=0

k羞

(a)

Z=d

32図誘電体鏡

ki k2 ki

(b)

k2 ki

境界面z=0dで場をなめらかに接続するすこめ9とpart9rsquopartnを等しいとお

くと次式となる

Ae十B=Ad十Bd(329)

ko(Ae一Be)=k(Ad-Bd)(830)

Adexp(ikid)十Bdexp(―iki(i)=Ai十Bi(881)

ki{Adexp(ikid)一Bdexp(―ikid)}=ko(Ai一Bi)(882)

以上4個の式(329)~(832)よりAdBdを消去すると次式と

なる

ぐ Ae十Be

Ae―Be

じトCOSkid

COSkid

うAAぐ

+Bi

-Bi

(383)

厚さdが14波長に等しいとき(388)の2times2行列の対角要素は消え

よく しI 0

-iK

)にコ (384)

rdquo

ko

AAd

BeBd

ko

Ae-

larrBe

Ai

Bi

ko

Ai

Bi

となるただし

KΞkkl(335)

である

次に32図bのように厚さが14波長の高屈折率と低屈折率の材料が

交互に重なって(2n+1)層をなしている多層膜を考えるkikをそ

れぞれ高低屈折率材料中の波数とすると(333)を求めたのと同様に

して次式を得る

Ae+B(

A一B

rsquoIい

rsquocc

ただしこの場合

kl

ko

)で(j

iで)[レ

ik

klolineikソk]}゜

言に几)にて)

しこ勃(コ)

KE謡(一謡)

(336)

(337)

である(885)はn=0の場合となっている(336)を場とその

微係数の関係に書き換えると次式となる

ブ≒丿けに

0 -K

1ko1一b

ぐう ≒)(338)

Kとパワー透過率Tの関係を求めるために(336)でBi=Oとおいて

AiAを求めると

AiA=2iK(1-K2)

となるしたがってTは次式で与えられる

TΞIAiAel2=4K2(1-Krsquo)2

K≪1の高反射率の場合

Tさ4le

65

(339)

(3JO)

(841)

となりこれを(88 8)に便うと次式となる

]んIトV

-jシ

これは透過鏡の境界条件(33)(3

A|

rarr|

B1

larr4

ko ki

rsquoLLy

(M

ノノ

ゝ91N

kpartZノ

4)に他ならない

ko

larrf一米-一一一一-d---米一e

33図単一層誘電体の基準面

沁けトy{11

-゛

(842)

誘電体単一層の厚さが丁度14波長になっていないときは33図のよ

うに境界面よりぷぎはなれた面を基準面にとることにより(884)

のように対角項をOとすることができるpoundpoundrsquoは以下のように定める左お

よび右の基準面を基準とする場をそれぞれ

C)=Aeexpいko(z-ぽ)}十Bexp{―iko(z十ぞ)}(848)

9)=Arsquoieχp{ik(z-d-が)}十B4expトik)(z一d-が)}(844)

とおくこれらと(326)(327)で表わされる場とは

χ十BCOSkj一isinkぞA十BQA一B

り゜

-isinkとCOSkと

)(

A-Be

へAi十BiCOSkoが-isinkaど皿十麟(

Ai一良

)で―isi1ぞトkぞ

ラ(

ぷ一味

(845)

(846)

Prime

Ae

Be

larr

Airarr

Bi

(ム腎

の関係がある(333)にこれを用いて り憐ト=潤

係を表わす行列の対角要素がoとなるように^ersquoを定めるその結果は

tanko^=tankorsquo=-か{-(会十K)tankid

となるK<gこ1のときは

tankoj=tankoでrsquo竺KCOtkjd

であるこれを使うと次式の関係を得る

貳十B

K-BrsquoJ鯛0

-isinkidK

一―一

{}

KJinkid)A4十B

Arsquoi-Bi

(348)

(349)

(349)は(334)と比較してKがKsinkidに代っただけである

したがって基準面を鏡面より微小距離jどだけずらすことにより(3

3)(34)の境界条件を便うことができる多層膜誘電体鉛において

も各層が14波長厚よりずれているときには同様に基準面を鏡面よりず

らすことにより同じ境界条件が便えるこれに関しては計算が繁雑であるの

で付録31に示す

sect34平面波の傾斜入射

本節では平面波が共振器軸に対してわずかに傾斜して入射する場合をとり

あげて(325)を具体的に計算する平面波の波動ベクトルは0=0

の平面(xz面)内にあってz軸と角ずをなしているものとするこのとき

(38)第1項の定在波乳(r)は次のように表わされる

乳(r)=sin(kzco呼)exp(iksin¥rCOSpart)z<o(350)

(350)を用いて(325)を以下のように求めてゆくkL≫l

のときグリーン関数の微分は次のように近似される

part2G(rlが)-

partzpartzl=0

1111

迩応力COSれpart-partrsquo)PrimeLふ~Ly

ふ(j4)馬(4

H1n-j)JA

―争や

入射波は鏡(yのみを照射す乙ものとしr<aにおいて(850

67

rくf

r>が

を用いる

(351)

- 一 一 - - 一 一 一 一

part2K(rlrrsquo)

-partZpartが

=認多yseio-dPrime)でJr(jdivide)J(く)jdj(852)

x=zrsquo=O

(851)を便って次の積分が計算できる

4昌皆dが=i2がk2NcosS々ijcos66-Qpound(kasinii^An含)(3rsquo58)

ただし(を((zβx)は次式で与えられる

Qμβx)ヅハ(βx){βH(β)4((z)-ldquo馬(β)J(ldquo)}一誓Jr(ldquox)〕(3deg54)

(353)を得るときrrsquoとpartrsquoの積分に関して付録82の(A810)

~(A812)を使った(352)(358)により(325)

の第2項は

4ユ弔落等dardquodarsquo

゜oline2肖31`Jc゜sψ`みsc゜sががylrsquon―(kasin^)rdquo

times〔PC1j)ト4蝿(4)JE(kasin吻十kasinVrsquo馬(4)4{kasin砂}二

十りり(jkasinや)〕AdA(855)

となるただしり((poundβ)は次式で定義され吊

を((poundβ)=り(β(Z)=ふがJ(椅)yβを)rdilsquo

=ij7{-α4(4))(め+β与(α)J2(βリy866)

(325)の第8項はaQhapoundを使って表わされるすなわち次式である

rsquordquodzdzrsquo賃4(G器一器95)dSPrimeむぐ

゜oline

7え〔3゛馬(jdeg)olineb゛j馬(j)〕゛)sねhelliphelliphelliphellip

timesでJj(jを)Pど(jIn)AdA万(3琵)

rdquo

ただしここでajbでの肩符十を省略したこれは(350)の97が十モ

ードすなわちCOSμモードのみを励振するからである

(855)と(357)を(825)に代入して(part9partzjl)を得

てこれを(34)により9i(1)に変換するこの結果を(818)に用い

ると次式となる

Vrsquon^=X^TtyrCOSVrsquoPpound(jkasirrv^)紆μπ3NTMcosや

xl〔4-(ijasinψ|)2〕〔P^Clnlm){lmH^C4n)を(k3sinVrsquo)

-kasinや馬(心)j(kasinや)}-V9(41kasinf))

-こΞ〔am^H^(lm)―b叱心H(今)〕9(jj)

ただし上式導出の過程で(A316)を用いた

(358)

(358)を用いると基礎方程式(814)をa4bがこ関して解くこ

とができるこのとき開口面Sより帽射されるパワーPは(258)によ

り与えられるブ

P=TlnCsぺこds)=かmVZ) (359)

基礎方程式(314)中の行列要素KL-M-N-はnmの偶奇

性が異なるとoとなるものであるしかし同じ基礎方程式中に含まれる(3

58)中のQ(jj)のためにnmの偶奇性が異なっても>Anとノ1

の結合が生じるしたがって第2章と異なり基礎方程式はnの偶奇により

分離しない

(358)においてTrarroとすれば第1項のみを考慮すればよいこ

こで入射角やを中=oとすれば

となりrsquoこれはε=1のときの(260)すなわち

69

(860)

剋odeg2j

゛ltえ(861)

と係数を除いて一致するすなわち第2章における強制励振は共振器外部

より平面波が鏡に垂直に入射するモデルで鏡の透過率TがTrarrOの極限であ

る場合に相当している

共振器内部の場の分布は(85)の第1項の積分申の9(rrsquo)に9i(1)を用い

ることにより

9(「rsquorsquo2」ニiがNふりsin(-j―)cosCpart{iJTrsquo2COSir

XQkasinV^Aadivide)十i7とてUA今バ3degぞHぞ(41)olineb叱jldquoh(a)〕

oline

1iら2NIMcos中Σ〔ぷー(kalsinfy)rsquo((4(4rsquojdegrsquoを)

times{-ImHン(lm)J^(kasinや)十k3sinirRJAmrsquo)J(kasinVrsquo)}

十誓(り(kasinV^A-F)〕

一足ΞQE(441こ)〔≒町(心)一岫心吟(心)〕C3-62)

となるこのとき(A316)(A318)を用いた数値結果については

sect86に示す

sect35自由振動

本節では前節の特別な例として自由振動すなわち励振源のrsquoないデときの

斉次方程式の複素周波数の解について述べる励振のないとき基礎方程式

(814)は次のような斉次方程式となる

l(Anrsquo)lL(An)aDpound―Aふ(41)4(4)blぜ十Ξ〔8N{Knma叱-Lbmぞ}

-1゛2TN}を(ln)P(jAm){H^(lm)a叱一臨Hrsquo(l)hβ〕=0

41ぶ(心)Hr(jll)3f一poundぶ(Au)ii(Aa)hnpound十Ξ〔8N{Ma叱一Nb叱}

-1゛2TNjl(jAn)PMnlm){I^Clm)a叱-jべM)b叱}〕=0

70

poundj3-63)

ただしここで(358)を用いた斉次方程式(363)の解が半透過

鏡をもった共振器の自由振動を与えるN≫1TべJIの条件の下に回折損

失の近似値を得るために文献43)と同様にnの異なるモード間の結合を

無視する(368)の係数の作る行列式は

Jf(j)馬(j)N-lolinejJj(1)叫Cl)Mnn-1J^(i)H(l)L

十124(1)H(1)K+8N{KIN-LnnM}-|-TNI(ふj)

times〔{Hど(j)}2N911-jl与(1)啼(1){L十M}十日hrsquoC1)}rsquok〕=O(364)

となるここで簡単化のためjnを単に1と記した(364)を複素数の

冽こ関して解くことが目的であるこの1より複素共振周波数が求まりその

実数部より共振周波数虚数部より共振器の損失が分る

N≫1T≪1の条件の下で(364)申のもっとも主要な項は

H(1)Nである(付録A21参照)それ故に1のo次近似は

セル関数の根であるそれをjかと記すと

Jf(心)equiv0

JE(j)

ベツ

^m=012helliphellip (365)

である次にjの近似をよくしていく(364)では第1項のベッセル

関数以外ではjのところに心を使うこととする行列要素KnnLMI

Nilを(A228)~(A231)により(zのベキで表わしたものを使う

ただし

α1三1(4gN)(3-66)

であるその結果として(364)は次のように簡単化される

i七(j)馬(々)十T(沓十去)(1-i)α

十{゛1`叫Jお1(々)自N(j)}permil0

ここで次の関係を便った

り(々゛几)ニ1{Jど+1(々-)}2

(3rsquo68)はpound((poundβ)の(pound=βのときの関係式

71

(367)

(368)

り(αlsquorsquo>=i〔{J(α)}rsquo十{し1(ldquo)}≒砂(lsquog)JaI(lsquoz)〕(369)

4こおいて(865)を考慮したものである

(367)を解く際にjを次のようにおいて

j三l^rnCl十part)(δ≪1)

partに関して(867)を解くと

δ=-

となるここで

Jが1(jぞ)Njjか)゜2こ

partdΞ1-lei`I12

を次のjの近似式によって求める

j2竺4πN(kL-nπ)

δd≪1のときは次のように簡単化される

δd三lm(2kL)三I(j22πN)

=ご(ム+1)弓Jlsquo゛+TjFT

πTN

(870)

(871)

(872)

(378)

(374)

(375)

2ら

Lommelの公式(276)より導いた次の関係を利用し

ここで光が鏡間距離Lだけ進んだときの損失onetransitloss8i

を(816)を媒介として求めるすなわち

(875)の第11項は回折損失を表わし第2項は鏡による透過損失を表わ

す(3-75)はこの共振器の損失が回折損失プラス半透過鏡の透過率

の≒であるという当然予想される結果を示している(8-71)のδの実

数部中に透過率Tを含まないことは共振周波数は第1次近似としてT4こ影

響されないことを示す

36数値結果

本節では電子計算機(KDCfl東大大型計算機)を使って入射平面波の

周波数変化に対する共振器側面より帽射するパワーの変化および共振器内部

72

における場の分布を数値計算した結果を示す平面波が鏡りこ対して垂直

に入射する場合とわずかに傾斜して入射する場合に分けて調べる垂直入射

の場合は波は回転対称であるからpound=0の回転対称のモードのみを励振す

るそれに反して傾斜入射の場合は回転対称性が失われているのですべ

てのとのモードを励振する

34図に平面波の垂直入射(ψ=O)の場合に共振器側面より幅射する

パワーを入射平面波の周波数に対してプロットした横軸は周波数と称して

6るが正確には2Lλ-nのことであるnは凪が正で最小であるnの

こどであるつまり2Lλ一nは共振器の鏡間隔Lを半波長λ2でわっ

-まI

Cao)

Co3)

oooG

01

34図垂直入射の励振特性

73

一 一 一 一

0Z

T=I

7=1025-rdquo

①0

20鴎ノ

(iLx-n)

晶__rarr

うrsquoldeg

i{Coj)-ls

]ム

_

い川(02)o

口に

丿川

いいパドリハ

9卜川いTレドcap

1nl

フス

べi

1χ

χl

rsquo`χ|

helliphelliphellip

sup

ang

た商の小数部分のことである2hXが1だけ増減する毎に全く同じ励振曲線

が繰り返される縦軸は共振器側面から幅射されるパワーを鏡全面に入射する

パワーを基準としてdb目盛で示したものである透過率Tの値が1喘と14喘の

ときの励振曲線を示すフレネル数Nは20である図の共振点は左から順に

(00)(01)(02)helliphellipモードである本来横軸はO~1の範囲を示

すべきであるが図示していない横軸03~1の範囲では幅射パワーは非常に小

さく-35db以下であるので省略した(00)の共振点では-78dbすな

わら鏡面に入射するパワーの約が共振器側面より幅射される入射平面波

が鏡全面を照射しているために(00)モードと比べると高次のモードの

パワーは小さいがこれは鏡の透過率により大きく異なる(00)モード

の共振点付近の拡大図を34図右上隅に示すT=l14<7oに対する半

値巾より計算したonetransitloss((2106)参照)はそれぞれ085

弘044rsquo7oであるこれらの数値よりN=20のときの回折損失030を

引き去ると残りは055<7o014となりほyonetransitの透過損

失天2に等しいなお計算に用いたnに関する項数はn≦nの項が20

項n>nの項が2項であるn<nは丞<Oに相当しパワーの計算に対

しては殆んど寄与しない34図の励振曲線は上記の項数で十分良く収束し

ている特にNが大きい場合およびTが小さい場合には収束は良いまた

各モードの共振点付近の周波数においてはIn―noの項から轜射パワーヘの寄

与が他のnの項からの寄与に比べて圧倒的に大きいから収束は非常に良い

ただ共振と共振の間の周波数では収束は悪いしかし実際上興味のあるのは

収束の良い低次のモードの共振点付近と考えられるので実用上問題はないN

およびTと励振曲線との関係を述べるNは1例として20としたが第2

章で述べた様にNを増加すれば各共振点の間隔は狭くなるTを増加する

と透過損が増加し共振の半値巾は増大するTと共振点の高さとの関係を3

5図に示すすなわち35図はN=20のときの(00)および(0

1)モードの共振周波数において透過率変化に対する幅射パワーの変化を示

したものである透過率をOから次第に増加してゆくと帽射パワーが最大と

なる透過率があるN=20の(00)モードではその透過率は051喘

(01)モードでは214であるonetransit当りの透過損失はそ

の半分すなわちそれぞれ026107であるN=20のときのこれら

74

のモードのonetransit当りの回折損失がそれぞれ030喘15696で

あるから(00)モードではほy透過損失と回折損失が等しいところで幅

射パワーが最大となっているが(01)モードではこのようになっていな

いしかし(01)モードの場合35図の(01)に相当する曲線

は極大値付近の変化が非常に緩かであるためにTが増加すると近似が悪く

なることを考慮すると余り確かなことはいえない

次に傾斜入射の場合の励振曲線を示す36図は傾斜角ずをパラメータと

して示し37図は透過率Tをパラメータとして示す横軸および縦軸は3

4図と同じものである共振の周波数に対応するモード名を記号(ごm)

-ぢ

db

-|

3M0d

-20

-2ぢ

(りμ-け振同波敗

(o|)l斗rsquo共振用犠気

M-20

35図透過率とパワーの関係

75

T9多

kU0ノt-ト気価ヽ門凧翼

(乱)

-10

-|「

20I

V3M0cl

-25

-30

(00)

‐I

1り

rsquo11111ヽIII

r11F

I1叫

para 9 W

(20)

yuarrt八

IIキ

いい)

I八口同umlA

1111

丿

CI0

IIIS

andX

χ

χ

oosヶ_FREQt

| | |

叫八-o

叫λ一皿I

峠ごぺ牛こり

`r41嘔

N¥助

(|2=)

ソコχ

Λ

之ムムご島

じゝ---Q4SI

(03)

(02

(20

y Q1

86S励振特性平面波の傾斜入射傾斜角をノtラメータとする

一一一一一一

rdquo

一一

db

刈O

引5

0IHlMOd

77

2S

-30

(00)

(|0)

(20)(01)

χacute

ヽ-

ゝχ

ノ`十ぺ

止_二_helliphellip-1_

T=2

T=I

Tこ05

N20

aφλL=03

__

ang

上____-_上_

002FREQびEか^cr Q呼2ムÅ一息二心part

87図励振特性平面波の傾斜入射透過率をλラメータとする

- - - 一 一 一 一 一 一

)ヽand

χ

-T=05χoline|

N20

ノト03

(1よ)

rdquolsquo`

レソ

`゛へヽ

_

ang

上____-_上_

- 一 一

で図中に記入した平面波の鏡への入射角がψであるがここでは傾斜のパラ

メータとして帥`λを選んだaψλの値は鏡の中心と鏡の縁端とで入射

平面波の位相が何波長ずれているかを示す傾斜入射の場合(ψ≒O)(3

58)によりすべてのどのモードが励起される数値計算の際は比較的入

射角は小さいとしてeに関してO~4を考慮したnに関してはnのみを考

慮したnoのみで近似した理由は励振曲線は共振点の付近の周波数では

noのみで十分良く近似できることおよび入射角を大きくしてゅくにつれて

ど=oのモードの非共振周波数帯にど≒Oのモードの共振が生じてその付

近の周波数においてもnoのみで十分良く近似できることのためであるすな

わち傾斜入射の場合励振され得るモードが多くてそのためにnoのみで近似

して誤差の少い周波数範囲が広い36図を見ると入射角が大きくなると

ともにぎに関して高次のモードが励振されやすくなる様子が分る(2m)

モードと(Om+1)モードの共振周波数は比較的近いところにあるために

入射角が小さい場合は(Om+1)モードの共振がおこり入射角が大きく

なると(2m)モードが主となるこの様子は後に示す場の分布を見ればよ

り判然とする36図に示した小さな入射角ではe=3以上のモードは励

振されていない入射角が大きくなるとともにぎに関する低次モードの励振

が押えられて高次のモードが励振されやすくなることはKoppelmannの

実逗仙実証されているrsquo37図を見iと共振の際には透過損失と回折損失

がほy等しいところで幅射パワーは最大となるため共振モードによって最大

パワーを幅射する透過率は異なっているしかし非共振の際には透過率の差

がそのまま幅射パワーの差になっているすなわちT=2喘と1鴨の曲線の差

が3db弱T=l<1と05喘のそれらの差も3db弱となっている

38図に垂直入射の際の共振器内部z=L7の鏡面上における場の分布

を振幅分布と位相分布とに分けてTをパラメータとして示すフレネル数

Nは20である平面波の垂直入射のため分布はと=Oの回転対称性を有す

るのでに動径方向の分布のみを示す図ab>cの順に(00)(0

1)(02)の共振点における周波数での分布である数値計算の際のn

境界条件から本来2=Lでは場の値は0であるここでは第2章同様z=L一

仇における場の分布を簡単にz=Lにおける場の分布と呼んでいる

78

rsquoi

U3

]切く工d

20

](一nindi^v

02 04 o60810

38図a垂直入射の場の分布(00)モード

Ldarr」

3anトコ」`lsquoく

‐411I‐IFs

2406

210

180

02

_」__」_

04

こ」_ユ

06 0a LO

38図b垂直入射の場の分布(01)モード

15C「

120

90`

V=20

ゝゝ~`x

-^-7o+OOOG8

~゛

χ

一丁゛1`

olineolineolineolineolineoline丁゛Olsquo25y`

」ヒL-JL-_

]j

埜=μ+0036

rarrrarrrarr

し一一一丁=2oline

一一T=I二|ニス

oline一一7=05

゛へ

z穿心こj沁がヽ

__」__」二て」」に_上_に_

50゛

20rsquo

90-一十う十゛-

180deg

90

一hellip一哨くエー

CN―

一hellip一【】nヒidm

a2 0406

一一

一一一一-

T=2rdquo6

05

W=20

2L_

Woline馬

十〇089

08r^I

88図c垂直入射の場の分布(02)モード

に関する和についてはn>noを20項n≦nを20項の合計40項を考慮

した特定の周波数透過率のパラメータに対してこの倍の合計80項を用

いて計算し収束していることを確かめたz=Oの鏡面上での場の分布は収

束が悪くて求めることができなかったこれに反してz=Lの鏡面上では

nからの寄与とn+1からの寄与がほsご相殺してnのみで大略の場の分布が

定まり収束がよいn≒nの項はフレネル数に特有の細かいリップル1と寄与

するものである88図の振巾分布は第2章の強制励振の場合のそれら

(29図)とよく似た曲線となっているが88図ではリップルがかなり

滑らかになっているこれは第2章における鏡面の一部での励振と異なごり

本章では平面波が鏡全面に入射するためと考えられる図aの振巾分布では

T=05の曲線を省略したがこの曲線はT=1喘のそれと殆んど重なって

しまうただ鏡の端においてT=i<yoのそれの振巾が大きい図aでは幅肘

80

-240rsquo_

210deg

18(「

I1II___

パワーの場合と同様にほy回折損失と透過損失の等しくなるTの値で鏡の

中心での振巾分布は最大となっている図bおよびcではほsご振巾分布の形

は相似であるがTの順に振巾が大きくなっているTの順になるのは図b

cに示した(01)(02)モードでは図に示した場合の透過損失よ

りも回折損失が大きいためである

38図の位相分布においては図a>b>cともにTが異なっても殆んど

同じ分布をしているのである特定のTに対する分布曲線のみを示す鏡の端

での位相が中心に比べて遅れているのは26図と同様であるが図bc

では振巾分布の谷に対応する位相分布が26図とは異なるこれも励振面積

の差のためと思われるしかし振巾の小さいところでの位相は余り問題にはな

らない鏡の中心における位相が90degであるのは共振状態を示している

図の番号

ノtラメータabcd

N20202020

T1111嗚

3ψ゛λ03030303

周波数(00)(10)(20)(01)-一一--一一一一一一一一一一一一 -

図の番号efgh

ノtラメータ

N20202020

一一rsquoITI嗚1嗚1嗚1

3φ゛λo101010t

周波数(00)(10)(20)(01)

一一-一一-一一一一-一一-一一図の番号

=-11Jkとハフメー

N20292020

T05鴨050505

3ψλo3030308

周波数(00)(10)(20)(01)_____

一図の番号

mnノζラメー

N1010

TI嗚1

aψ゛λ0101

周波数(00)(10)

31表39図a~nのノリメータ

81

and]≪

呼6al01Z

rsquoo哨一

rsquoo訥一

゜ot

゜COM11y

---aS-

七ヽご一rsquoldquo゛

振幅(立体図)

39図a傾斜入射の場の分布

(00)モード共振周波数

N=20T=1嗚a吻λ=03

82

2千g

2吽Gl10

くcてこここてニニニー

振嘔(立体図)

39図b傾斜入射の場の分布

(10)モード共振周波数N=20T=la吻λ=Oj

回千千

`χ

jχJ゛

-rsquo~^jへ゛`こ

ンolineぺ川X≒へ

Wt`rsquo2rsquorsquoi=rsquolsquolelsquo1

111--一一

sup ]ム

二_上

コごL__

para

|010IS-ZOao

3X

振゛幅

位 相

Tm}フ

振幅(立体図)

39図c傾斜入射の場の分布詰芯昌雅o

83

肪琵g

2ご七てニコつ

振幅(立体図)

39図d傾斜入射の場の分布

(01)モード共振周波数

N=20T=1permila吻λ=03

ドー-ニこ

ここに`

さ守こ三三三亨

lsquo(iiiy4`QX

イし~゛二卜

j゛

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jg`゜-ぼχ

-6゛orsquoto

乏屋≒y~pound一rsquoPrime

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ミフ馳

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rsquo2レoy`

χN

2{101牛

100 parao゛

ll゛

iC12J4

ンノマ`ヽへ≪でコロ

振幅(立体図)

39図e傾斜入射の場の分布

(00)モード共振周波数

N=20T=la^λ=01

84

一づヽ

i_へ

21113今S

~~

゛`rsquoに二こ二つrsquo-

振袖(立体図)

89図f傾斜入射の場の分布

(10)モード共振周波数

N=20T=lai^λ=01

一一一一---奏蓼四

万言言三ジ

ぶだ俗才

oline~゛`-へ

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~χ

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χ

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4 t1g

Ii

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振幅(立体図)

39図g傾斜入射の場の分布

(20)モード共振周波数

N=20T=lpermila吻λ=01

1~

85

`iij--りり¥

11

qダてニこ7≒==ごここヽ

てrsquoバ-rdquorsquolsquo゛oline`rsquoヽヽ゛゛rsquoヽuarr2`ぺ六-<])

IWrsquolsquo~___-

振幅(立体図)

39図h傾斜入射の場の分布

(01)モード共振周波数

N=20T=la^λ=01

乙子ノ二

uarr冪言言苓言

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~゛~~--~`

振幅(立体凶)lsquo

89図i傾斜入射の場の分布

(00)モード共振周波数

N=201X^=05a吻λ=03

86

rdquo

g千224G8

rdquo

χI

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ヽ扮`こヽ

ヽべヽ

レ汗三ミF湾言二

言supeブ遜ニ≒ニニ

uarrにて二二ぎ二ててフ~~゛~~-=ミ゜゜rdquorsquo

振幅(立体図)

89図丿傾斜入射の場の分布

(10)モード共振周波数

N=20T=05鴨a吻λ=03

IF

プ言

へ顔cap

仁二二万ブミ言

で二ご777Qrsquo7

≪二

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---~-二二二一lsquo丿一一ヽ⑤l二丿

E二二大レ゛二二二万こミミ二二二丿

uarr且三上二二づダ

振幅(立体図)

39図k傾斜入射の場の分布

(20)モード共振周波数

N=20T=05ai^λ=03

Srsquo

87

OIS 02S

゛心`1

4lsquo1SM3

rsquo゜brsquoS

==匹三equivΞ込

一一一一~一匹匹

振幅(立体図)

39図pound傾斜入射の場の分布

(01)モード共振周波数

N=20T=05permil岫λ=03

こ二九よ三回三ヒolineoline辿号垂豆

--ヽZ陽ご奎示言

一^rsquoldquorsquooline゛゛゛`ヽヽJレジレノ゛

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一 一 -

二三ブ

5`(`ヽ(二二T)ニレ

振幅(立体図)

39図m傾斜入射の場の分布

(00)モード共振周波数

N=10T=1permilaφyλ=01

88

j6-ニ

より叶

ニoline

rsquorsquo21

sil

゛船i

17

lsquoy

位相

lsquoolinersquoolineoline~Wrsquooline一一oline~二二こここ匹二ここ≒rsquo

`行三三三三三三こ゛lsquo

y゛Q二Iこ7二丁二つ7rdquorsquo

芦幅(立体図

39図n傾斜入射の場の分布

翫鵬二茫叩絲

四回三回

尚尚三子

Aχ_~__ノ~---iFミペrsquo゛

内水

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土佐

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で゛rsquoT゛oline`ヘノ千]

心゛`~ミり-一一一一wrsquonot

~-

--~こ~

3-9図に傾斜入射の場合の場の分布を示すこの場合入射波は回転対称

性を失っているのですべてのどのモードを励振する39図の数値計算の

際には入射角が比較的小さい場合をとりあげて励振曲線の計算のときと同

様にとは0~4を考慮したまたnはnのみを考慮した先述した如くz

=Lの鏡面上での場の分布はnキnのnの偶奇からの寄与がほ1ご相殺して

殆んどn=nからの寄与のみで定まるしたがって39図はz=Lの鏡面

上での場の分布とみなしてよいが細かいリップルは現われない各図は上

より順に等高線方式で示した振幅分布と位相分布および一番下に振巾分布

の立体図である上下対称であるので等高線方式で示した図は下半面を省略

した図a~nはフレネル数N透過率T入射角fおよび周波数を種々の

値に選んだときの場の分布である対応するパラメータを31表に示す

表中の周波数の欄に記入した(とm)は(ersquom)モードの共振周波数の

意味であるここに示した共振周波数は(00)(10)(20)

(01)モードの場合である(00)および(10)モードの共振周

波数は他の共振周波数から十分離れているために図abefij

mnに見る如くそれらのモードは判然としているただ平面波は図に対

する鉛直線からやだけ左側へ傾斜した方向から入射するためにモードの中心

が右側にあって左右非対称となっている励振曲線のところでも述べたように

(20)(01)モードの共振周波数は近いためにそれらの共振周波

数では入射角が小さいときは(01)モードが主となり入射角の大きい

ときは(20)モードが主となるすなわち3やλ=03の図cdを比

較すると図cは(20)モードであることがはっきりしているが図dは

(20)と(01)モードが混合しているしかし入射角の小さい

(3ψ`λ=01)図gを見ると(20)モードの共振周波数であるにもか

かわらず(01)モードの分布をしている同じ周波数で透過率の異なる

図同志すなわち図abcdと図ijIkpoundを比較してみると透

過率の大小の場の分布に及ぼす影響は振巾の大きさ以外には殆んどない

振巾の極大値の付近では対応する位相はほy一定であり極小値の付近に対

応する位相は急激に変化するまた隣り合った極大値に対応する位相は180deg

の位相差を有するしかし後者に関しては(20)(01)モード

89

の混合した図dでは判然としていない

90

第4章 有孔鏡共振器の励振

541序

レーザ共振器として用いられるファブリペロー共振器においては通常透

過鏡を通して出力を取り出すのであるが近年注目されている炭酸ガスレー

ザでは大出力かつ遠赤外域のために適当な透過鏡の製作が困難であること

などによりその出力を鏡の中心にある孔を通して取り出しているまた受

動的なファブリペロー共振器の励振方法としても鏡の孔を通して波を入射

させることが考えられる本章ではこのように鏡に同心の円孔を有する平行

円板型ファブリペロー共振器を解析する

現在までに発表されている有孔鏡共振器の解析としては平行円板型の場合

にはLiZucke8k)論文がゐりまたMCCumbe)は共焦点型をとりあげて

他はfVainsteil5)の方法をこの場合に拡張したものであるMcCumber

の論文は孔のない共振器の干渉計理論による解析の結果に孔が小さいとし

て摂動理論を適用したものであるなお文献78)79)はいずれも両鏡

に同じ大きさの孔があるとして解析したものである

ここで有孔鏡共振器の実用上の問題点を述べると共焦点配置ではエネルギ

ーが鏡の中心に集中するから中心に孔をもつ鏡では損失が非常に大きくて実

用化はされ難いひしろ平行平面配置またはそれに近い配置すなわち鏡間

距離が鏡の曲率半径に比べて十分小さい配置の方が実際上有用である

本章では第2章の理論を発展させた形で平行円板鏡の中心に円孔を有す

るファブリペロー共振器を取り扱う第2章では共振器を含ひ全空間を共

振器内外部の2領域に分けて適当なグリーン関数で各領域内の場を記述し

仮想的に設けた境界面で両領域の場を接続するという方法を用いたsect42

では共振器の中心に孔があるため上述の2領域の他にこの孔を含ひ領域

を別に考えるこの第3の領域は孔の外の共振器外部を含ひからここでは自

由空間のグリーン関数を便って場を記述するそしてこの領域の場と2枚の

91

平行平面鏡にはさまれた共振器内部の領域の場を第2章と同じようR仮想

的な境界面で接続する問題設定は外部より平面波が孔のところに入射する励

振問題としてそれに対する有孔鏡共振器の基礎方程式を与えるsect48で

は励振源のない場合の解すなわち自由振動をとりあげてその回折損失

共振周波数共振器内部の場の分布を示すところでもっとも簡単な平行平

面ファブリペロー共振器の解析として一次元の鏡すなわち有限の幅をも

ち無限に長い矩形鏡がとりあげられることが多いここでは孔のある共振器の

鏡の半径と孔の半径の差を一定に保ちつつ両者を無限大に近づけることによ

りこのような特殊な鏡の共振器の解析も行うsect42sect43の解析は

両方の鏡に孔のある場合であるがsect44では一方の鏡にのみ孔のある場

合についてその自由振動を調べる一方の鏡にのみ孔のある場合の解析は

他には行われていないsect43sect44の解析の結果として孔のある共

振器では角モード番号nこ関して異なるモードが殆んど縮退状態にあること

がわかるすなわちこれらのモードの共振周波数回折損失はほsご等しい

sect42基礎方程式

中心に半径bの同心の孔を有する2枚の半径aの平面円板鏡を間隔Lを

へだてて平行に配置した共振器を考える(4-1図)外部よりこの共振

一』1-1

-II[レレ]

Zoline

`olineoline

ノコユ

町_________ユ

ソト

一一一-一一

41図有孔ファプジペロー共振器

92

111Z一犬L

一 一 一 一 一 一一 一

<pirrsquo)〕dS(43)

以下第2章と同様にして境界面で場をなめらかに接続して境界面上の未

知関数に対する連立積分方程式を得るこれを解くために境界面上の場とそ

の法線微係数を直交関数系で展開して積分方程式をその展開係数に対する連

立無限次元の一次方程式に帰着させる第2章では境界面は1個であったが

本章では2個であるので連立方程式の数は第2章に比べて2倍になるまず

境界面上で両領域の場の値とその法線微係数を等置するr=aのS上に

93

器の孔を通して波が入射するものとする共振器の開口面に仮想的な境界面を

考えて全空間を3つの領域に分けるすなわち41図に示すようにr=

aおよびr=bに境界面SおよびShを考えて共振器内部の空間を領域I

r=aより外側の空間を領域flr=bより内側すなわち孔の存在する空間を

領域Uと名付ける領域aは共振器の外側をも含んでいて領域1と接してい

るわけであるがccでは鏡の寸法は波長に比べて十分大きいと考えて領域

Iとnの境界を定義せずそこにおける場の結合を考慮しないこととする

第2章と同様に共振器内部の鏡面上で場がOとなるDirichlet境界条件を

満たすHelmholtz波動方程式の解を求める領域Iでは(27)で定義さ

れる鏡面上でOとなる境界条件を満たすグリーン関数G(ri゛)を用い領

域Bとnでは有限の距離のところに境界条件が存在しないから(212)

で定義される自由空間のグリーン関数H(pIprsquo)を用いて場を記述するすな

わち領域1では境界面がSとShと2つあるから場は

9rsquor(≫rsquo)゜な〔G(゛l゛rsquo)旦ツシリー但ヤヨjり9(゛rsquo)〕dS

-4h(6(rll`rsquo)≒首し但公芦ひ9(゛)〕lsquoiS(41)

と表わせる領域IIでは第2章とまったく同様にして

り(rOpartH(rlrO911(r)゜一亀〔H(゛1゛rsquo)ご公F-`弓17<P{Trsquo)〕dS (42)

と表わせる領域Uには入射波erdquordquordquou(rpart)が存在するとして場を次の

ように表わす

part9(rrsquo)

9Ⅲ(r)゜eildquo11(「rsquopart」十亀〔H(゛|゛り弓ジpartH(rlrrsquo)

partど

- 一 一

おいては

9rsquo(a―0)゜9rsquon(a十〇)

part9≫l(a-0)一partQ(3十〇)

-一一-

partr

とおきr=bのSb上においては次式のようにおく

91(b十〇)ニ9厘(b-o)

哨(゛ヤ白浪旦二旦

(44)

(45)

(46)

(47)

(41)~(43)の各領域における場を(44)~(47)に用い

るとSSb上における場とその法線微係数の合計4個の未知関数に関する

積分方程式となるここで4個の未知関数を次のように完全直交系で展開す

るS上での展開は

〔胞5孔弓rsquosideg(7){フンり

〔慧じaapoundplusmnrdquotldquo(警){ごPrime}

としSb上での展開は

〔r=bnpoundplusmnかsilsquol(7){7ンり

〔毘ひL孔か白l(警){ぶPrime}

(48)

(49)

(410)

(411)

とする3JbJcJdJは未知の展開係数であり十および一はそれぞ

れ{}内のCOSCpartおよびsinfpartに対応する

(48)~(411)の展開と(27)(2JL2j)の円筒座標表

示のグリーン関数を用いると(44)~(47)の積分方程式は次の連

立無限次元の一次方程式に帰着する

Jj(4)馬(ふ)aJ-4Jj(j)H(j)bJ___

一々(瓦)馬(j)cJ4lsquo几J(j)H(Å)dJ

+8N{KχlmZafi-LnmbJ}=0

94

(412)

rsquo

jJ(j)H(1)aJ一疋J(j)叫(ふ)bJ

-ふIJf(尻)H(j)c4十瓦瓦J(瓦)馬(j)dJ

+8Ni{MnCe-^nmbJ}=0

J(励yj)4-jJ(凪)馬(心)bJ

-J(尻)Hj(凪)J+瓦J(瓦)H(瓦)d品

-8瓦から4一飛dJ}=暗

-8瓦忌{已-c}一瓦dJ}=ちiヽ

(413)

(414)

(415)

-(412)~(415)を第4章の基礎方程式と呼ぶただしAniAnは

丞圭(ka)2-(旦芋)rsquo(416)

j三(kb)2-( 守)2=(心争2 (417)

-で与えられるものでありNNはそれぞれ鏡および孔のフレネル数すなわ

N=器竺i15(418)

瓦=俗三谷(419)

である行列要素K-L-MN一は(229)~(232)で定義

----されるものでその詳細は付録21にあるKmLnmMNはそれ

ぞれKLnmMnmNの定義式(229)~(232)において

鏡の半径aの代りに孔の半径bを用いたものであるすなわちIKnmLnm

MnmNnmは最終的には鏡のフレネル数Nとjlmの関数であるがこれを

明示して

K一三Knm(lnAN)`|

95

凪J(瓦)馬(心)弓-ム凪J(凪)H(Å)bJ

一気Jバ瓦)馬(気)J+jrsquo≒涵)巧(7i)dJ

Lnm―LnmC1AmN)

Mnm=Mnni(lnAmN)

Nnm=Nnm(4n^mN)

----と表わすとKLMNは次式を意味する

--KnmΞKnm(Ad

--LnmΞLnm(I

--MnmequivMnm(yi

--NnmΞNnm(jn

-一臨N)

--jN)

-一心N)

-一臨N)

トyトトトλ

(420)

(421)

(414)および(415)の右辺の励振を表わす項はそれぞれ

畷゜ふ右ぐrsin(で){フンpart}eildquou(aJ)bdadz

~4(e`I)い゛(牛oline11)oline1〕

゜寂i(苧-n)

一一

石r3

〔exp{iπ(T-n)}-1〕

(苧-I)

ぐ{7ンりu(a>りdd(422)

bdpartdz

ぐ{7ンり包ルヂり(428)

であるところで(412)~(415)の基礎方程式はどおよび十

-に関して分離していることに注目したいすなわち基礎方程式は異なるどお

よび十-に関して独立に解けばよいまた行列要素Knm等はn―mが奇

数のときはOであるからnmの偶奇によっても方程式は分離している

最後に数値計算例を示す(43)の右辺第1項のu(rpart)が

u(r(9)=1(4-24)

の場合すなわち入射波が平面波eiklの場合について励振特性を求める

このときu(rpart)は回転対称であるからZ=oのモードのみを励振する

(422)(423)は

〔exp{iπ(孚-n)}-1〕

畷=添-2Lrsquoり

(Tolineldquo

2(425)

(428)

-=0 (426)

となる開口面Sより相射するパワーは(258)で与えられており

I)=かべ首dS=白べ乱ギ) (427)

である第2章と同様に沢を正でかつ最小とするnをnとするとき瓦が

適当に大きい場合n=nの項のみによって鰯射パワーの概略が与えられる

その概略のパワーの計算結果すなわちI(allblo)を42図に示すこ

のときのパラメータはN=20Va=05である図中で(0m)で示

された各モードを比較すると幅射パワーは同じ程度であるが低次モードほ

どピークは鋭く半値巾は小さいすなわち低次モードほど回折損失の小さい

ことを示している

sect43自由振動モード

(1)回折損失

本節では前節の特殊な場合として無励振問題をとりあげて自由振動モー

ドを求める自由振動モードは複素周波数平面での展開係数の極として定義さ

れるすなわち前節の基礎方程式において励振源を表わす右辺を0とおい

た斉次方程式を解くOでない解が存在するために左辺の係数のつくる行列式

をOとおいてその根として定義される自由振動の複素周波数を求めるこの

実数部より共振周波数虚数部より回折損失が求まるこの解を孔のある共

振器を自由振動モードで解析していlsquoるLiZuckerの結果と比較する

基礎方程式(412)~(415)において右辺をOとおいた斉次方程

-一式を解くK-K-(nヤm)等の非対角要素の値はKnKnn等の対角要

素の値に比して十分小さいから基礎方程式においてmヤnなるmの項を無視

するこのとき(412)(413)を行列形で書くと

ぐ 与(jll)Hど(心)+8NK11degjrdquoし(心)叫(心)+8NLuml3pound(jdegmAAdegJ+8`iKdeg゜jrdquoJj(jdeg丿吻1ヽ゛1り+81`lsquo1rsquordquo311

jノJ(ム)馬(j)+81ヽJM凪ぢ(幻H(j)+8NN

二)し

=(言器いj4(1n)H(In)

InInj(ln)I^(ln)

97

丿Cdしう

lO

ISot

こレ

(00)

-ミ

(0 1)

Q4

(02)

l ヽ

A=20

1=0

C03)

゜゛嶮6i叱ずーrdquo

42図有孔共振器の励振特性

ba=05

aj恥入う参多= UP

となり(414)(415)は

-An

一-一一(ln)Hど(心)+8NK

一一一一Jj(ふ1)叫(几)+8NL

----一犬岫簾鸞)働

J^(ln)H(心)几J^(ln)Hrsquo(ln)an

゛ぽぢ(λ)Hj(j)ごjべ(An)llrsquo(iAn))

しご)(429)

となるここでan>bnはplusmn1plusmnを略記したものであるこの略記法を採用

したのは基礎方程式がfおよび十一に関して分離しているので混乱が生

じるおそれがないためである(429)より(ぷ)を解いて(4-28)

の右辺に代入すると次式を得る

Jj(j)Hg(j)十゛8NK|

InJrsquo(In)H(In)ナ8NM

与j=

{H(j)}2(

几馬(心)H(jn)

ただし

ー一一7Ξ8N({を(j)}2N11-

十{ij(l)}rsquoKn)

An

2nj

心(jll)H(j)+8NL

jrsquo(ln)Hrsquo(ln)+8NN

inH(In)叫(j)

0H(1)}2

う如6

ぐう

うnnabしク

An]AAn)]UAn){Ln十M11}

(430)

(431)-

でありjは(428)の左辺の2times2行列の行列式であるすなわち次式

で定義される-

angj一-----一一-

゜(8N)2lsquo(KnNnn―LndegM)+8N〔Jど(心)町(今)NI

一一一一--一一-AnjrsquoAn)B^(^n)Lnn―ふIJj(jり)Hrsquo(^n)Mnn

-2---

+にJ(勾H(飛)瓦〕

(4リ

旦_三μi

となるただし

μΞ8N〔{馬(ふ1)jrsquoNnn-j馬(1n)H^(ln){Ln十M}

99

(432)

(433)

十{AnUrsquodAn))rdquoK〕 (484)

でありjは(480)の左辺の2times2行列の行列式であるすなわち

j三(8N)2(KnndegWnn―LnnMnn)+8N〔Jj(j)Hと(恚)Nり

一心J^(ln)H(ln)Lnn-lnJj(心)巧(心)M

十滋J(志)巧(心)K〕 (435)

-であるNN≫1(4π)のとき行列要素Knn等のベキ展開式(A228)

~(A231)および円筒関数のLommelの公式(276)により

j_Jバ烏)(ln)十(1-i)aμ

一一μ

田バ志)}-

(志)H--

(心)十(1-i)叔一

となる(436)

簡単化される

-{Jバ心}}

(486)

(487)

(437)を用いると(433)は次式のように

一一-を(山)拘(恚)〔を(ln)Hバ几卜を(心)Hj(ふ1)〕

-十01-i)f〔αを(心)Hバ几)十(zJj(瓦)Hバ迅)〕=0

-ただしeaαは次のよう呼定義されるものである

ご毛こ(ふ十―)=0369

ずEム=(ぞ)2

(4ミ38)

(439)

(440)

(441)

(488)の第2項は第1項に比して(zに関して1次だけ高次である

αくKLであるから第2項を補正項と考えてまず第1項だけで(t38)

を几に関して解くこの解をjかとするすなわち々Jま次式を満たす

JE(々-)H(-ご々)not毎(予j)H(1)=0(442)

mは上式の(m+1)番目の根を意味するこれは最低次の揖をm=Qとす

るためである(442)は同軸線のTjMモードのしや断波長を求りる瑞と

100

一一

`W

同じであるこれは孔のあいた共振器の開口面SaおよびSbを閉じたときに

共振器が同軸線型になっているためである特にフレネル数が大きくなると

次第に閉じた共振器のモードに近づくつまり々は1のよい近似値にな

(438)の第2項を補正項とみなしてそこではふの代りに0次近似の

々を用いると(438)は次式となる

〔J^(ln)Hバご1)一Jバ晋j)HバAn)〕

4rsquo(1olinei)ツ(そ゛ぐ回でで石十土万

ヤぷブ)

゜o

(443)の第1項にテイラー展開を反って解を求めるここで

ム〔Jj(j)11j(シ)心(シ)恥(j)乙ぷこ(゛紆)

ただし

nE亙り色し

行者々n)

であることを用いると求める解は

An=Apoundm〔1-(1十i)ξπ(z1十そR2

2゜

lsquolz

1-R2

(443)

(444)

(445)

(446)

で与えられる(446)と(416)より波数kが求まりその虚数部

より光が鏡間距離Lだけ進行するときの回折損失すなわちonetransit

lossdiが次式で求まる

δdΞ1-lei`り2(447)

δdくぶニ1のときは(447)を展開して波数kと心の関係式(250)

すなわち

モード番号iこ関しては同軸線ではm=1からはじめるがファプIJペロー共振器で

は慣用にしたがってm=0からはじめる

101

ポ竺4r^N(―一n)

を用いて次の近似式が成立する

ffd=-2LI(k)=2ぐπ4

-darr-一一へ7r(

である(446)申

frrsquo2=0580

1+抑2

徊2

(448)

(449)

(450)

(452)

1-R2

1+ひrsquo

ふ十占)fM4≒ムゴiy

回折損失がNoline晩に比例するのは平行平面鏡ファブリペロー共振器の特徴

である(446)の実数部から共振周波数を求めると

晋一n=詣〔1-radicF(iと+1)Noline1rsquo4

1+

1-R2

となる〔〕内の第1項は側面の閉じた同軸型共振器の共振周波数であり

第2項は側面が開口であるための補正である

ここでLiZuckel8)がVainstei匹理論を発展させて得た結果と比較

する(446)に相当する彼等の結果をここで使用している記号に書き

換えると

1十豆R2

j=々m〔1十〇581(1十i)α≒ミニ苓L〕(451)

であることから両者は分母と分子の違い以外は係数まで7致しているし

かも著者もLiZuckerもこれらの結果を出すためにぽ≪1としてティラ一

一展開を使っていることを考えるならば両者はまったく一致しているといえ

る一

次に回折損失の数値例を示す48図は孔のフレネル数Nに対するone

transitlossSiを示す図aは(ど0)モード図bは(ど1)豪-

ドである当然のことながら孔が大きくなるほど損失は増加するモーJドこ番

102

rdquo

一 -

8d

01

001

=30

(00)

------(|0)

--一一C20)

43図a有孔共振器の回折損失

10

8d

01

001

43図b有lt共振器の回折損失

10-

and

1Trdquo~not

ブブ10ヤ2o

ソ」

||

ダ」

丿り

rsquo-4i

-一一一一一一(o|)

―0I)1

ニー-1-一一一一T一一rnot一一

「N=0A=20

じ~

にレ

ダグrsquo((yrsquo______

gダrsquo(

ま夕not゜oline(

_二八_)』二___

rsquou-Vs

01

001

44図有IL共振器の共振周波数

10 A

S4

o1

o刈而rsquolo

45図回折損失LifZuckerとの比較

N=9

--一一一一(U)

一一一一一一一二(〇radicO

---一一-(|0)つ

ー-一一一一一一(00)

A=20

卜30

andノ

and

(ニ

-rsquoノ゛rsquo7j

一一一一

ノノ

丿

小川

and

Primeacute

-一一-一一(0り

ー-------(10)

(耳45-

ダ(00)ILi

-一一一一00)JZttcker

号(どm)のmが同じモードの損失はほ1ご等しいという結果になっている

これは数式的には(449)の々およびRのどによる差が殆んどなー

いためである44図は孔のフレネル数Nに対する共振周波数の変化を示

すここでも43図と同様にやはり(どm)のmが同じモードの共振周一

波数はほy等しい(対数グラフにプツトしたためNの小さいところで曲

線の差が目立っているが差の絶対値は小さい)このことから有孔鏡の共

振器では(どm)のmの同じモードはほsご縮退状態にあるといえる中心

に孔があるため本来中心で振巾最大となるど=oのモードの損失が孔のな

い鏡に比ぺて著しく増加してこのような結果になっているこのことは後

に示す様にそれらのモードの場の分布が角度方向の分布を除いて動径方

向には殆んど同じ分布をしていることと符合している損失に関するこの結果

は平行平面鏡配置に近い状態(鏡間距離が鏡の曲率半径に比べてかなり小さ

い鏡配置)の共振器を用いた炭酸ガスレーザの実験においてe=oのモー

ドよりもe=i2のモードの方が発振しやすいという事実と一致すると考え

られるそのわけは完全に両鏡が平行の場合にpound=012のモードが殆

んど同じ回折損失ならば実験の際には両鏡が完全平行状態から多少ともずれ

てお互いに傾斜しているからe=i2のモードの方がど=Oのモードより

も損失は小さくなって発振しやすくなるからである鏡が平行状態からずれ

るとe=i2に比べてど=Oのモードの損失が特に増加することについて

は第5章で孔のない共振器に関して述べる

45図にはLiZuckJ)が計算機によるシミュレーションで求めた回折

損失との比較を示す(00)モードより(10)モードの方がわずかに

損失の少い点および曲線の傾向は一致しているが値には数十パーセントの

差があるこれは(446)の几を求めたときにテイラー展開による近

似を行ったためである鏡のフレネル数Nがもっと大きくて損失の少いところ

では両者の一致はもっとよくなるはずであるしかしLiとZuckerのシミ

ュレーションの方法はNが大きくなると収束が悪くなりそのために行われ

ていない

105

(2)共振器内部の場の分布

共振器内部の場の分布は(41)に(48)~(411)の直交関

数展開を用いて

9(r)==

iπ

-2Σn

sin(平){ヅり

times〔J(jひ{H(j)aJ-lnHKln)b)

-Hバjdivide){Jj(j)cJ一瓦京瓦)dJ}〕 (458)

と表わせるここで基礎方程式(412)~(415)は角モードfお

よび十-に関して分離しているので和はnに関してのみとった以下では

本節の最初で行ったようにnに関して一項のみで近似する(458)の

〔〕内の第2項を(429)によりcdを消去してanbで表

わすと

を(i)J石毎(i)d芸{Hぞ(几)a-zl叫(ln)bn}(454)

となるこれを(453)に用いると動径方向の場の分布は次式に比例す

-9(r)こな(心シー晋Hバ心今)

゜c〔Hj(yi)Jlsquorsquo(jシーjpound<iAn)lり(慨Ty)〕十りうtもとヂrsquoJE(j-1)

(455)

数値計算の際には(455)の第1項では41として(446)を用い

ーる第2項では第1項に比べてαに関して一次高次であるかちjとして0

次近似の(442)で定義されるy1poundmを用いる(4=5ト5)の第1項だけ

lsquoをとり出してAn=々とおくと同軸線のTMモードのE成分を表わす

式となる

場の分布を求める際に(454)(455)のようにまずCnd

を消去する代りにI3nbnを先に消去してもよいすなわち(428)

106

Rより(453)の〔〕内第1項を書き換えると

Hj(ム)a一心H2(j)b=IF{Jf(ジi)cごjJ(ヌ)d}(456)

となるこれを用いて(455)と同様にして共振器内勤径方向の場の

分布を求めると

<p{r)oc今Jど(瓦今-Hpound(1シ

〔3a〕H

ズよ

i)a(457)

--である(455)と(457)の場の分布はNNrarr(qcfrarro)

-の極限においては一致するがNNが有限の場合には両者は少しずれている

数値計算の結果では両者の振巾分布に大差はないが位相分布は鏡の端(r=

ab)の付近においてかなり差があるしかし鏡の端では振巾は小さくて

ここでの位相は余り問題にならない両者の不一致の原因は(446)で

求めた心が近似解であるためである低次モードに関するほどふの近似が良

いため両者の場の分布もよく一致している

次に46図にN=4011=05の場合について(455)で求

めた共振器内部の動径方向の場の分布を示す図はabIcIdIeの順に

それぞれ(00)(01)(02)(10)(20)モー

ドであるiem)モードのどは角方向にCOSどpartで分布することを示し

mは動径方向(r=bからa)にm+1個の振巾の極大値をもつ分布である

ことを示す各モードの振巾分布は最高点の高さが1となるように規格化さ

れているまた位相分布は振巾分布の最高点で0となるように定められてい

る(455)で求めた46図と(457)で求めた結果を比べてみ

ると振巾分布では両者の差は殆んど見分けられない46図ではnに関

しては1項のみをとりあげて計算したため曲線はなめらかであるが他のn

の項を考慮すればこの曲線を概略形としてその上にフレネル数に特有の細

かいリップルが生じた曲線となるであろうこのような他のnを考慮する定式

化に関しては後に述べるフレネル数が増すほどリップルは小さくなりn

107

0310

の一項のみで場の分布の概略形はより正しくダt)される46図を見て分る

ことは(00)(10)(20)モードの場の分布は殆んどー致

していることである一般に(どm)モードのmめ同じモードは動径方向

の分布がほy等しい動径方向の分布に関してはどの異なるモードは本来中

心付近の分布が異なることが特徴であるが中心に孔があるためこのような結

果となっている先述したようにmの同じモードに関しては固有値である

jもほ1r等しいしたがってそれらのモードの違いは角方向の場の分布だけ

である

20

o゛

|0

08

06

04

02

05

06 07 08

46図a有孔共振器の場の分布

(00)モード

108

A=40

=05

卜 -

g D

4 a

10

a8

a6

Q4

a2

05 opound07

08

46図b有子L共振器の場の分布

(01)モード

-140deg

-IGO

-180deg

091乙10

1ががび

|0

08

06

05 opound 0T

08

がぱ

`o゛

09

10

46図c有孔共振器の場の分布

(02)モード

IVrミ

妬45

しノ

ここ

白土

卜 - 4

10

a6

a4

02

05 06 07 08 0910

46図d有孔共振器の場の分布

(10)キード

φ

40rsquo

200

|0

08

06

04

02

05 06 0了 08 0910

46図e有孔共振器の場の分布

(20)モード

A=40

拓=05

こ40

y≪=05

40

20rsquo

orsquo

Ill

10

08

06

04

02

05106 07

08 a90

47図a有子L共振器の場の分布

(00)モード

10

OB

Q6

Q4

02

Q5 (X6 Q7

V 一

一 80

0809fa10

47図b有孔共振器の場の分布

(01)モード

汐一一一一―A=20jj屍45ダ

Xandy

χ

oline1

ぶjpermil

゛8o

一一一一A=20

rsquoa=05

一一

9り

20P

べ`lsquoぶ

~--

場の分布のフレネル数による違いを(00)(01)モードについ

て47図abに示すVa=05のときのN=20と80の比較である

フレネル数Nによる大差はないがNrarrooとともに鏡の端(r=ab)での

振巾が0に近づきやがて閉じた共振器のようになる

最後にnに関して多くの項を考慮した場合の定式化を示すこれは孔のない44)

共振器の自由振動の定式化と同様に行つ本節の(1)でnに関する行列K一等

の非対角要素を無視して固有値jを求めたこのときのnをnと記して

(428)および(429)の斉次方程式を解いてabocdoを

求める(斉次式であるから例えばao=1と定める)nヤnoのanbnC

dllを求めるために非対角要素を考慮するすなわち(412)~(415)の

右辺をOとおいた斉次方程式でanobcdlを既知としてKo等の非対

角要素を考慮する既知の項を右辺にまわすと

を(心)Hバ心)a‐心な(心)Hi(ん)b

---一々(為1)Hj(Å)c十心京心)Hバln)d

=-8N{Knnaχ1-Lnnobno)

Au]poundiAn)Bバ瓦)a一Ai]k心)叫(志)b

―几Jpound(ジiぶ)叫(瓦)c十志lsquojJi(jll)叫(几)d

=-8N{Mnnoan―Nnnobno1≫

一々(うi)HバAu)a十ふIJf(j)H1(j)b

一一---+を(jn)町(j)c一山jrsquoeiAn)Bバj)d

一一-=-8N{KnnoCn―Mnn{n}y

____

一Anjpound(An)iie(iA)a+山志J1(瓦)HバAn)hPrimelsquo

+瓦分(フi)Hン(ヌ)c-ズJ(ジi)叫(j)d

___

=-8N{しnnCno-I^nnodno)

(458)

(459)

(460)

(461)

となる以上4式をabcdnに関する4元連立一次方程式として解け

ばよいこれらを共振器内部の領域の場の分布を表わす(453)に用いれ

ばフレネル数に特有の細かいリップルをもった場の分布が生じる

112

{31無限長矩形平行平板共振器

ファブリペロー共振器の解析の際にしばしばとりあげられるのはもっと

も解析の容易な有限の幅をもち無限の長さをもった一次元鏡で構成される共

振器であるここでは孔のある共振器の極限の場合としてこれをとりあげ

るすなわち鏡の半径aと孔の半径bの差を一定に保つたままabrarroo

とすると幅が(a一b)の無限長矩形平行平板共振器となるこの解析は

烏を求める式(4べ

の漸近形を用いる漸近形を用いることは以下に示すように几rarrであ

ることから正当化される(438)の第1項をOとおいた解すなわち

(442)の々は現在の場合には

^poundmarnπ

一一a-b

m=l23helliphellip (462)

となるこの解はぶrsquoに依存しない(445)のRにはハンケル関数の漸

近形(284)を用いて

R三

一 (-1)rsquo

となるから心の解を表わす(446)はこの場合

さ哭MIC1-(1十i)ぐπ

3d=01291NolineM

a―b

具ぐ)2

(463)

(464)

(466)

(467)

aα

-a-b

と書けるこれより(416)を使って複素周波数が求まる計算の結果と

して損失の小さいときonetransitlossδJま

5d=01284N`ヤ(465)

となるこれはフレネル数の大きい場合のVainsteinの結ぜ

とよく一致しているただしこのときのNは矩形鏡に対するフレネル数であ

って

で定義されるものである(465)のonetransitloss5dをフレネ

113

ル数Nに対して目盛ったのが48図である

64

01

48図無限長矩形平行平板共振器の回折損失

sect44一方の鏡のみ有孔の共振器

炭酸ガスレーザ等に便われるファプリペロー共振器は通常一方の鏡

にのみ出力孔をもつ本節ではそのような一方の鏡にのみ孔のある共振器の

自由振動モードの回折損失共振周波数場の分布を求める49図に示す

ようにz=0の位置にある鏡には孔がなくz=Lの鏡には半氏bの孔があ

るものとするsect42と同じように空間を3つの領域に分けlる領域darr

nはsect42と全く同じであるが領域Ⅲがz=Oの鏡に遮られているとシころ

114

-一一b

m=o

rsquo

rsquorsquouml゛lsquorsquo9rdquooline紬へ1101

Sa n

一一

一 一

「11‐‐IJ‐‐

--not十一rarrl

二二z=Onz=L

49図片鏡有孔ファブリペロー共振器

が異なるしたがって領域Iaの場はsect42と同じ表現(41)(4

2)を用いるが領域皿では第3章で用いたz=0の位置にある孔のな

い鏡上でOとなる境界条件

K(r|rrsquo)=0z又はが=0(468)

を満たすグリーン関数K(|rりを用いて

9rsquoI(r)゜亀〔K(rllrsquo)勺りり一匹拝旦し(rrsquo)〕dS(469)

と表わすただしsect42におけるのと同じように領域1と皿の結合を無

視したK(rlrOの具体的な形は(811)で与えられるすなわち自由

空間のグリーン関数H(rlwrsquo)から鏡像の方法で作られた次式で表わされるも

のである

K(rpartzxrsquodrsquoz)=H(r(zlrrsquoがzrsquo)-H(rpartzぼpartrsquo一心(470)

以下sect42と同じように境界SとSIで場をなめらかに接続するすな

わち(44)~(47)のようにおくここではsect42とは異なり

最初から自由減衰振動モードすなわち無励振問題を取扱うとして定式化する

したがって方程式は斉次式となるここで境界面上における直交関数系巌開

(48)~(411)を用いるただし展開係数aJ等は本節におい

てもa等と略記するこれは次に示すように方程式が角モードどおよび

115

+一に関して分離しているためである境界面S上で領域Ilの場の値

が等しいことすなわち(44)より

J^(ln)Hバj)a-jJj(j)H2(1)b---

-Jf(j)Hバj)c十志J1(j)Hj(j)d

+8NΣIxVnmBmL-b}=0 (471)

を得るまた境界面Sで領域11の場の法線微係数が等しいことすなわ

ち(45)より

An]rsquopound(An)llpound(A)a一AijkAロ)Hi(1)b

-jJjくフi)H1(j)c十心つijkA)H1(几)d

+8NΣ{Mnm3inNnmbm)=0 (472)

を得る同様に境界面Sb上で領域011の場の値が等しいことすなわち

(46)よりー-

一々(ln)HバAn)a十九Jpound(九)叫(心)b

一一--一十な(心)HバAn)c=几外(j)Hバln)d一

+8NΣIPnmCm―Qndm}=0 (478)

を得るまた境界面Sb上で領域0Iの場の法線微係数が等しいことすな

わち(47)より

-jJ1(ジi)Hバj)a十jjJi(j)H^(1n)b

-一一-2-一十心な(臨)Hi(烏)ca-41(j)H1(臨)d

+8NΣIRnmCm―onindm}=0 (474)

を得る(471)~(474)の基礎方程式を両鏡有孔の共振器の基礎

---一方程式(412)~(415)と比べるとKらLgMNIIIの代り

にそれぞれPQR-Sにおき代っていると宍ころだけが異なるここ

でPnmQnin^nm^nmは次式で定義されるものである--

P-ΞrJj(j)恥(1)F-(g)dg

Q一三Xdeg゜jJj(i)Hia)F(Odie

R≒ldegぷ(rsquo゜j心(ジi)Hj(1)F(c)dc

sequivrA^Jrsquoe(yj)喝(v1)Fnn>(≪)dC

ただし

jΞ(kb)2-A2

116

(4-75)

(476)

て477)

し(4-78)

F(g)-

(-1)11411`sin^kL

〔(1と)2-a2〕〔(で)2-x2〕

三(oline1)rdquooline゛(kb)(

4Ξs

(言

)(479)

であるPmQnmRnmSnmの行列要素はKnmLMmNnmの行列要

素とよく似ているが大きな違いは(n一m)が奇数の場合にK一等は0と

なるのに反しPIII等はOでないことであるつまり両鏡有孔の共振器では

nに関して偶奇性の異なる結合はないのに反し片鏡有孔の共振器では共振

一一器に対称性がないために偶奇性の異なるn間に結合があるP等はAn^m

-Nの関数であってK一等と次の関係があるこれは(234)と(479)

を比較すれば容易に見出される(420)のようにK等がAnAmN

の関数であることを明示した表現を使うと

P-=}(-1)゜oline゜K-(j1一瓦}(480)

Q-=―(―1)Mnm(λλ4一石)(4-81)

R-=今(-1)ldquoolinel゛い1{ワij-}瓦)(482)

s自=士(-1)11oline111N(つilj{瓦}(483)

であるn一一rnが奇数のときは右辺のK一等は0となるので(480)

~(483)は成立しないがこの場合には付録21で計算されたn一

m=偶数の場合我K一等がn―m=奇数の場合にも成立すると拡張して

(480)~(4ヽ83)の右辺に用いるものとする

sect43と同様にしてnに関して一項のみで計算を近似する(471)

(472)をまとめて次の行列形で示す

Jど(ンin)llp{A)+8NKlnj^(ンln)Hkl)+8N

AnjkAn)npoundiA)+8NMInjk心)H(j)+8N

117

`h

17

}Z

8j

01

001

410図a片鏡有孔共振器の回折損失

S4

01

001 -10A

410図b片鏡有孔共振器の回折損失

Ndeg20A=30ト

゛゛olineoline(Oメ)}

タolineolineolineoline(脇)

l10可

=20

χ=30ノ

一一(0L)

--一一一いよ)

J^(ln)H^(1n)こiJi(うi)liAA)Cn(ご

J(jj`)H^(ln)AnAnjpound{λ)叫(ふo

)(レ

y)

(473)(474)を次の形にまとめる

(484)

一------(帽雪が二いぶjおここに)に)

を(ワi)Hバj)jjpoundiAn)UrsquopoundCA)an

゛(

瓦J節i)Hバj)jjJ(フi)叫(Å)

)(レ

y)(485)

P一等の行列要素とK等の行列要素間に(480)~(483)の関係

のあることを考慮すれば(484)(485)を両鏡に孔のある場

合に対応するsect43の(428)(429)と比較して次のこと

がわかる一方の鏡にのみ孔のある場合の計算は両鏡に孔のある場合と比べ

ー--てAnAnNは不変としてたy孔のフレネル数Nの代りに1Nを用いれ

ばよいこれは物理的には他方の鏡に孔がないため領域皿では鏡間距離が

実質的に2倍になっていることを意味する(484)(485)をsect

43と同様にして同じ記号を使って4に関して解くと次の結果を得る

4ぶ1か1〔1-(1十i)ξπ(Z

1+v^TaR2

〕 (486)b

1-R2

(486)を両鏡有孔の(446)と比較すると(446)の〔〕

内のぐ陥)R2が(486)では7倍されていることであるしたが

って一方の鏡にのみ孔のある共振器では出力口は少いのに損失は少し増

加するという結果となる(486)より計算したonetransitlossδa

を410図に示す図には鏡のフレネル数Nをパラメータとして孔のフ

ーレネル数Nに対する(yaの変化を示した410図aは(00)(10)

モードであり図bは(01)(11)モードである曲線の傾向は両

鏡有孔の場合の43図と全く同じであるが損失が43図の約12倍とな

っている

119

rdquo

にに項欠

第5章 両鏡傾斜共振器の自由振動モード

sect51序

平行平面ファプリペロー共振器ではわずかな鏡の傾斜が回折損失を急増

加させる特に波長が短かくなればなるほど鏡の微調整は難しくなる赤色

光のHNガスレーザ発振器として用いた場合は鏡の縁端での変位を波長程

度以内におさえないとレーザ発振が困難だといわれているこのように赤

外および光波帯においては鏡の傾斜の影咎は避けがたいしたがって傾斜変

形に対する解析は重要な意味をもつしかし現在までに傾斜変形をとりあげ

た論文はI数少い平行平面型共振器に限ってみればFoxLIWelll8)およ

びOguraYoshidalkenouS6)rsquo4灸よる論文のみである文献25)28)

はいずれも干渉計理論による積分方程式の核に傾斜変形をとりいれて電子計

算機によるシし

に43)は励振理論に基くものである以上の文献は両方の鏡が対称的に

同形に傾斜したものかあるいは一方の鏡のみ傾斜したものであるしかし現

実には両鏡は互いに無関係に傾斜する一般に両鏡の傾斜の方向は一致しない

しまた傾斜角の大きさも両鏡で異なる本章ではそのような一般的な場合

をとりあげてその自由振動モードを解析するこの解析は片鉛傾斜の場合

の自由振動を取扱った文献43)を基礎として両鏡傾斜を取扱うしたがっ

てそこに出てくる表面積分はそのまま利用できる(付録51)

本章の解析は次の順序で行うi52では微小な傾斜変形として基礎

方程式をたてるこのとき変形項は等価励振源となる他章とは異なり傾斜

のため異なる角モード間の結合が生じるさらに次のような面倒な事情がある

文献43)ではモード軸を傾斜方向と一致させることによってCOSgeモ

一ドとsinどpartモードを分離できたこれに反し本章七は両鏡が異なる方向

に傾斜しているために>COSjpartsinがモードを簡単に分離させることが

できないsect58では両モードを分離させるためにはモード軸をどの方

向に選べばよいかを考えるまたモード柏をそのように定めたとき傾斜に関

しては一つの両鏡傾斜パラメータKのみですべてが表わされることを示す

121

この結果として得られた斉次方程式は文献43)の方程式で片鏡傾斜パラメ

ータを新しい両鏡傾斜パラメータKにおきかえたものであlsquoるsect54では

この特性行列式を解いて複素周波数を求めその虚数部より回折損失をK2の項

まで得る傾斜のために(00)モードの損失が特に増加し傾斜角の増加

とともにそれは(01)(10)モードの損失と比較的近い値となる

sect55では両鏡傾斜パラメータKが一方の鏡を変形していない基準系と

みなしたときの他方の鏡の変形を示すものであることおよびsect58で得

たモード軸はその基準系よりみた最大傾斜方向を示すことを証明する

sect52基礎方程式

本節では最終的にはファブリペロー共振器の両方の平面円板鏡が平行

状態から傾斜した場合についての自由振動の基礎方程式を得る解析は最初

は傾斜変形に限定せず鏡の一般的な変形として取り扱う本来z=Oおよび

Lの位置にある鏡をそれぞれ鏡1および2と呼ぶことにする51図のよ

うに鏡12は本来の位置(yからそれぞれa02の位置に変形したものと

する第2章と同様の考え方で出発する本章では自由振動を考えているので

励振源はないがそれに代って鏡面変形による項が等価励振源となって付加す

る犬

sごL

犬上

51図変形した鏡をもつファブリペロー共振器

変形した鏡面Oi02上で場の境界条件は

z=L

9(II)=0rlsquo71ff上

であるとする第2章同様にr=aの仮想面Sで共振器を内

(5)

外副咄ける-

共振器外部の場は(214)で表わされるが内部の場は鏡面変心

にJよ宍る項

yI

122

]レ

を含ひ(27)で与えられる変形しない面馬上で境界値0をとるグリー

ン関数GCpIpOを用いると内部の場は次式で与えられる

9rsquoic〉゜石G(rlrつぢざλd4+恥G(rll`つjヅシりd司

宍ぶ〔GCpIkrsquo)きjダj)一怨言堺≒(rrsquo)〕dsrsquo(52)

`ただし変形による境界面Sの変化は小さいとして無視する(52)を第2

章の内部の場を表わす(2rsquo6)と比^゛ると励振源による一石osectsect<Pdcr

の代りに石iG詰ddegi(iニ12ぐ)があらわれて゛るし記がって後者は等

価励振源となる

次に境界面S上で内外部の場とそれらの法線微係数を等しいとおいて

それらを固有関数展開することにより展開係数に対する無限次元の連立一次

方程式を得る第2章と異なるところは固有関数展開の際に角方向の基準を

θ=0にとらないで次のようにこれと角ηをなす方向にとることである

9(alpartz) ==Σb

叱士

part<p(apartz)1

Ji(警){7ンリー川 (5-3)

ぞふ3Jsiuml(){7ン(Prime-rdquo)}(54)

(55)

partr

片鏡傾斜のときは傾斜の方向と角方向の基準軸を一致させればcosモードと

sinモードをj離させることができたが今の場合は両鏡が傾斜しているた

めに一般的にフ7を導入する後に>COSIsinモードが分離するようにη

を定めるここで

対三ふ=紅ぷ弓詰d-t-daら〕

ただし

uJ(raz)equivJ(jシsil(警){フンりーり))(56)

のようにおくとS面上での連続条件より得られる方程式は(223)

(224)とまったく同形の次式となる

123

一一

2りNHj(jl)暗十Jj(j)Hj(1)aJ一jjpoundiAn)Ei(j)bJ

deg8N{-5Kldquo+十弓L9)壽}十rsquo (57)

2りN41叫(j)暗十jJi(4)Hj(j)a4-゛1Ji(j)雌(j)64

=8N{-弓M-rsquoaゐ十弓Nrsquo^nrsquopound}

(n=l2helliphellippound=012helliphellip)

(58)

上式では(53)(5rsquo4)(5rsquo5)で4えられるbJ34暗

以外はすべて第2章の記号を用いている(55)の積分申の〔part91partn〕(yi

(i=12)は未知関数であるが次の一致条件でこれを求める(52)

で表わされる共振器内部の場の法線微分を鏡面上で行って〔part9partn〕を求め

るとそれは右辺の積分中の〔part9partn〕と一致しなければならない

このー(yi

致条件は一一

(1に)戸rsquorsquordquodn上分rsquoなど9ddegrdquo2dn丿悒rsquo9n

lsquo゛十ぶ怒謡吐号゛ペツ2一白洽M抑ヅ(srsquo)dぎ(5lsquo9)

(i=12)

である(59)の第8項の積S中でS上の卵partr9を(53)(5

4)の展開形に書換え更にG(r|pOの表現式(27)を用いて積9を行

うとrsquo第3項は+plusmnで表わすことができるすなわち(5lsquo9)は

〔1に〕irsquordquoIdn

p〔-Id1十石ブljdタ〔諮〕d4

十2nt

となる以上により解くべき問題は(57)(58)(510)

を連立方程式とみなして〔part9partnk〔part9partn〕4-=万々4を決定する

ことである

以下に近似解法を試みる鏡の変形が波長に比して小さいノレたがって変形

124

の効果が小さいと考えられるときには方程式は逐次近似法によって解くこと

ができる回折損失を求める際には異なるn間の結合は無視してよいと考え

られるからrsquo以下では特別の「lのみに注目しrsquo3ぷbぷリ品叱ぷから「1の

記号を省略して-f-+4匈ニと記す今回折損失を求めようとしている

モードの角モード番号をfとし一般のモードの角モード番号をkと記すこ

のとき4biを変形のO次の微小量であるとしkヤどの4btを1次の

微小量であると考える〔part9degpartn〕をあらわす(510)において1次

の項までを問題にするならば第1項第2項は1次第3項はO次プラス1

次の形であるしたがって第12項の積gにおける〔partgpartn〕として

第3項におけるO次の項k=どを代入するその結果として(510)は

次のように4btのみで表わされる

〔glλ=等Jj恥(心-j雌(j)弓}〔諮λi

+等烏ミ_皿Cl)at-lHk(l)b[)〔僣≒

+yよ_{HZ(j)4-jHi(j)b}

times{石パ可n幡 ddeg1十ゐ怒もにり恕

(i=12) (511)

ただし2次以上の高次の項は無視した(511)の第1項は変形について

o次第23項は1次の項である(511)を(55)に代入して吋

を求めるその結果を(5deg7)(58)に用いれば4btFに関する

連立一次方程式となる

ここで鏡の変形は両平面鏡が傾斜したものとするこの傾斜変形を円筒座標

系を用いて記述する鏡1の最大傾斜の方向はpart=β1の方向とし鏡2のそれ

はpart=βの方向とする鏡の中心を基準としての鏡の端における最大の変位の

波長λに対する比を各鏡の傾斜パラメータと呼ぷことにするMl2の傾

斜パラメータをそれぞれKiK>と記すすなわち鏡1は

z(rrsquopart)゜KIλをcos(0-β1)rsquol`≦3

125

(512)

の位置にあり鏡2は

z(rpart)=L十Kλdividecos(part一凡)r≦11十(513)

の位置にある

(512)(5-13)のように両鏡の傾斜の状態を与えて(511)

を(55)に代入すると2つの型の積分が生じるこれらの積分の動径方向

に関する部9は片鏡傾斜の場数愉じである異なるところは前者では少し

複雑な両鏡の傾斜角を含ひ因子の組合せが生じることである積友)の詳細は付

録51に示してここでは結果のみをとりだす

石i吠盤4degi゛へ塵rsquo略゛i

ご一

2nπ^arsquoKi

助助00

応レソ

Diil(i=l2ρr=十-)

ぷ聊脳脳

一β`一β`一ρ`一β`

紅叫吸伍

+jff+jdarrぞ

紅斑町取

126

陥弓iy

(芯`叫i

弓i171

(石坂i7

一β`lsquoとI~一ぞ

れ斑町『

i-M+MJ4-It

丿けトし

ハ八列丿

abab

rdquoし

(514)

(515)

(516)

k==eplusmn1(5-17)

傅 I

石i心(゜i)石丿些器jタバ回よい(ldegi(呵

竺(-1)ldquoj竺ぺyとS(IF)2jiμ

(ij=12ρr=+-)

ただしDiilはkrsquo=kplusmn1の時以外はOとなりまたjiμはkrsquo=kkplusmn2

の時以外はoとなるものでその定義はそれぞれ(A56)CA514)

で示される

ぢを表わす(55)の積分中に(511)の〔part9partn〕tyを用いると

(57)(58)の基礎方程式は次の行列形に書き換えられる

4k+k+k+k

騰望permil

う心弓一竺厦

Λにレレしヘ

いり叫

00匈Q

004cj

MQ00

んQ00

1 OatEを

心_叫

うシソ

Dk

blGk^

`t

ただし

Ξ

y4

BD

AC

rf

Cl~々

FH

EG

rsquo-

Jk(i)Hk(l)+8NKjJk(j)H1(j)+8NLG

JI(j)Hk(1)+8NM12J1(1)H1(1)+8NN

(5-18)

k=eeplusmn1

Ξ4゛lsquoN2り{KjllgolineKIK2(jllg十j21S)十KlJapoundjP}

{Hバ1}}2AHpoundiA)nrsquoi(j)times(

j町(j)H1(j){j叫(j)}2

μみjF

HEG

几Ξi2がN り(KDぶ-KDrsquoμ)

(519)

H^(l)Hk(l)

lHXl)Hk(l)

IHバAmrsquoiciA)

ArsquoUpound(A)EiU

)(5deg2o)

(k=どplusmn1)

(518)~(520)の左辺において簡単化のため本来各行列要素

に付すべき肩符脚符を()の外に付した

sect53cos>sinモードの分離

(516)(517)の4χ4の行列方程式の左辺は十-が分離

して2つの2times2行列になっているここで右辺の行列においても同様に

十一を夕)離できて2times2行列にできれば方程式は非常に簡単化される

以下に角方向の基準軸のとり方によってこの分離が可能になることを示す

これを示すために(519)(520)の右辺を具体的な形で書く

計算の便宜のため鏡12の傾斜方向を示すβいβを

凡=β

β=-β

ブ(521)

のように選ぶこのように座標を選んでも一般性は失われない(519)

右辺の{}内はρrの組合せにより4種類の因子となるこれらを(A5

14)を用いて書くと

Kl^ipoundpound―K1K2(^AiifW十山l公)十kj2

゜ぞspound-IIなーぽ(1)〔(1+41)K2+2り{Krsquocos2(β一η)

127

-2KiK2Cos277十Klcos2(β十η)l〕H

Kし117-KIK(jli7十血石)十Klj万

¥IIpoundひ1pound(j)゛(1十partβ))IK2rsquo

(522)

゜7り-Ilyf-lf(j)〔(1十り1)K2+2411{Klcos2(β-η)

-2KiKjcos2V十K|cos2(β十Prime)}〕十ぞpermil1permil

(5

23)

Kjlli-KK(jlぷ十j姦)十Kjぶ

゛Kは1尨-KIK(も尨+4ぶ)十Krsquoj芯

=π21poundj-ば(j)partpound1〔Kisin(β-η)十K2sin(β十η)〕

times〔Kcos(β-η)一Kcos(β十η))(524)

となるただしKは両鏡傾斜パラメータで次式で定義される

K2equivKt-2KK2Cos2β十Krsquo(525)

り`はグネッカーの記号である々は(29)で与えられるようにf

=Oのとき1ど≧1のとき2であるが本節ではこの他に便宜上ど≦-1の

とき0となることを付加する

2ど≧1

り゜

lど゜0(5lsquo26)

oど≦-1

(520)の右辺の()内はkρrの組合せにより18種類の因子とな

るこれらに(A56)を用いると(527)~(5い34)のように

なる

KiDrsquoン-1-KJ)劫-1=ご(1十δfl)la_(l){Kicos(β一η)notKeos(β十η)}4

(527)

KiDipound^+―KiD≫poundpound+i=―(1十をo)W1(j){Klcos(β-η)-Kcos(βナη)}

4(528)

KID公一1-KJ)拓-1=ご(71+6pound)W_(l)lKisinCβ-η)十KzsinCβ十η)}

4(529)

128

`-

KIDIを41olineKJ)2公゛1degぞ(1十δβ))Ipound1゛(l){KsinCβ一刀)十Kjsin(βより1

0)

KIDI励oline1olineK2D励oline1゛ぞ(1十々1)Iが_(i)|Ksinfβ-71)十K2sin(βJahl)

KDITiを1-KD41degぶ(71十りrsquoo)la41(j){Klsin(β一〇十K2sin(β大77)

(532)

KiDi^_「KzDzff-degで(1olineり0-i「」)(KiCos(β一刀)olineK2cos(βJaη13)

KIDITi1-KzD2jfl=ぞ(1oline々o)larsquo゛1(j){Klcos(β-71)olineK2cos(β

(534)

(527)~(534)の左辺KDぶ-xI)ぶe()と()を入

れ換えたものは等しい(k=ど士lPr=十-)

(519)(520)でρとrが異符号の行列要素は(524)

(529)~(582)でわかるようにすべて〔Kisin(β一フ7)十Kisin

(β十フフ)〕の因子を含んでいるしたがってこの因子がOとなるように角

モードの基準座標軸77を

KI+K2tan77=pound二瓦7tanβ (535)

と選ぶことにするその結果はCOSモードとsinモードが9離して4χ4

の行列形で表わされている基礎方程式(516)(517)は次のよう

に2times2行列形に簡約される

勺B皿

At

Ck

こ)

-じ片ふにに)(ご)

こぐ尽力によ

(536)

k=fplusmn1 (537)

ただし>COSモードとsinモードに関して(536)(537)はま

ったく同形に書けるので肩符ρを省略したなお(535)のように77

を選ぷと(522)(523)に含まれるKiIK2に関する因子は

129

Kjcos2(β一7)―2KiKjcos2η十Kcos2(β十η)=K2(538)

となり(527)(528)(533)(584)に含まれ

る同様の因子は

{KCOS(β-η)-K2cos(β十η)}2=K2 N(589)

となって(538)(539)はともR両鏡傾斜パラメータKのみの

関数であるこの結果として(536)(537)の連立方程式は

次の唯一の点を除いて片鏡傾斜の式とまったく同じものであることがわかる

片鏡傾斜では傾斜パラメータとしてKIのみがあらわれていたが(K2=0)

本章ではそのKIの代りにKがおきかわっているつまり本章のKは両鏡傾斜

の唯一の傾斜に関するパラメータとなっているご勿論K2=OとすればK=

KIとなって片鏡傾斜の場合を含む`

sect54回折損失

(536)(537)に対しては片鏡傾斜の場合と同じ43)44)行う

のでこれについてはごく簡単に述べるにとどめる(537)を(536)

に代入してその結果が斉次式であることから係数のつくる行列式をoとお

いてそれを整理すると次のようになる

をHj+8NKjJjH1+8NLj白G

J1叫+81ヽJ仙j涛叫+8H

ミ)十(μP~vP)

(ρ=十-)

妨にo

(540)

ただし簡単化のために円筒関数Jk(1)Hk(1)の引数1を省略したまた

μPvPは次のように定義されるものである

μ士戸8π6N3K2り〔器{Nll(Hか1)2-(L十M)jHf-IHyl十K(jHpound-1)2}

timesiipoundpound-xu)ni士秘1)2十包S{N111吸41}≒L十Mn)lH^+lHpound+I十K(IHf+1)2}

仏1

X{Iが41(j)}2(1士をo)2〕(複号同順)(5ム41)

このことは最後に回折損失を求める際にKiKについて自乗の頌までを考慮する

場合のことであってさらに高次のKIGを考慮すればKが唯一のパラメータではあ

りえないであろう

130

μ=πIN2K2Q〔Spound-lipoundpound-rsquolpoundCAXl士り1)l十印11l屁キ1pound(j)(1士lsquoをo)2〕

(複号同順)

ただし

angjkΞJkHw+8NKnnAhliL+8NLnn

lJkHk+8NMyi^JkHt-f8NN

(542)

(543)

である(540)は次のように簡単になる

j=々十(μPrime-μ))8NrN(Hパー(M十L回)jHj叫十K(j叫)2)=o(544)

K=Oのときは第L項だけとなって鏡の傾斜のないときの回折損失を求める

文献43)の(31)と一致する

(KN)2の項まで正しく得られるように(544)の根jを求めるフ

レネル数Nが1より大であるとして(A228)~(A231)のK

LMn^nnのベキ展開表示を用いると

れる

なり)Hj(j)十ひラ=}び一十(μP―vP){吸(j)}

ここでξは次式で定義されるものである

にTy(ふ十去)竺0369

2=0 (545)

(546)

今N>1KW<g1と考えているから(545)では第1項がもっとも

主要な項であるよってjの根はベッセル関数の根1かに近い値をとるここ

A=ApoundnCl十part)(547)

とおいてδを求めると終局的に

part竺二号〔レ宍ぱ=M一一i(μP―vP){Nj(々)12

Tマy`Primef_lPrimersquojl゛八々゜nu-iど丿゛i`゛々111lsquo1ε゛lt々rsquoμなマμl

を得るjを周波数に変換してその虚数部よりonetransitlossδaを

求めることができるpartaとjの関係は(373)に示すように

part4こoline≒Sjly(549)

131

| |

で与えられる(548)の〔〕内の第1項は鏡が傾斜していない時の回

折損失に寄与し第28項はK2N2の因子を含むことから鏡が傾斜した

時の付加の回折損失に寄与するvPに含まれる一部の積分を数値計算してモ

ード毎の回折損失を

δd=Aか +BjmK2N1 (550)

の形で与えるとAjBかは第51表のようになるj≒1のモードでは

cosモードとsinモードは縮退していてe=iのモードのみcosモードと

sinモードが異なる損失を有するsinモードは最大傾斜の方向に節線をもち

cosモードはこれに垂直な方向に節線をもつものである

mZ0128

030107641372120416317599789988

159256369496108300956179270415

390529702886

2035104780861141231

72392311413730192026604940867149

51表ApmBかの数値

上段A加下段Bpoundmpound=1では左下がsinpartモnotド

右下がCOSpartモード

52図にKをパラメータとしてNとpartaの関係を示す1が大きいときには

傾斜の影響をうけやすい53図aにはN=l0のときのbにはN=100

のときのKとδaの関係を示すKNの積が1に近づくと余り信頼できない

が53図より傾斜角の増大とともに(00)モードの損失は急激に

増加して(10)(01)モードのそれらと比較的近い値となること

がわかる

ここで(525)で与えられる傾斜パラメータKの意味を考える次節で

証明するようにKは一方の鏡を変形していないものとしてこれを基準系に

とったときの他方の鏡の最大傾斜を与えるパラメータであるまたCOSsin

モーyドを分離する(585)で与えられるモード軸はその基準系で見た

132

最大傾斜の方向を与えるものである

言]心ji10 102 N

52図Kをノtラメータとした両鏡傾斜の回折損失

(10)モードに対しては実線はsinモード破線はcosモード

133

-1いOrsquo

SjいがCOI)

ッ心

C001ヽ尺゜レ50

(y2

十permil

permil

上Kぺ200

(y3

ムフレk=0

helliphellip51

{望

10

Si

』rsquo

一〇い

`10

68図b両鏡傾斜の回折損失N=100

ど=1のモードに対しては

曳線はsinモード破線はcosモード

tφ

ミt0rsquo

58図a両鏡傾斜の回折損失N==10

ど=1のモードに対しては

実線はsinモード破線はcosモード

1cap

一二7oline「oline

-I(02)

(11)olineoline7notつノ

fOI)ツづhelliphellip_

(ヰ))

(10)之

芦(oo)

N=0

こ-2jiI-

C02)

(1りhelliphelliphelliphelliphellip

COりrsquo

ノ四)

り9jづrsquooline

づら9)

べ=100

レト~

W-

rarr

(a)

--

-III』1I

----

(b)

54図鏡か平行傾斜したファブリペロー共振器

この結果は54図aのように両鏡が同じ方向に同じ角度だけ傾斜した

場合は(KI=K2β=β)K=0となって損失は増加しないことを意味する

しかしこのとき両鏡の平行性は不変であるが相向い合った両鏡の面積は減

少しているから当然回折損失は増加するものと思われるしかしこの損失

増加分は相対的に非常に小さいことを次に示す共振器として有効な鏡の面積

が両鏡の相向い合っている部分のみと考えるとこの面積は54図bに示

すようにおよそπaからπa(a―Lri)に減少するただしr≪r2は鏡12

rsquoの傾斜角であって現在の場合平行傾斜であるから両者は等しく

ri=r2=Kiλa=Kλa(551)

の関係があるしたがってフレネル数Nは実質的にa2Lλからa(a―Lri)

Lλになったとして(550)の第1項は次のように変化する

δd=々バa(a-Lr1)Lλ}oline≒

さ411(a2Lλ)olineM(1十旦随一)2a

=jかNlsquoM(1十晋jP)

ここで(551)を考慮した本章ではKNぐ(1

135

(552)

の条件は十pound満たされ

rsquooline゛へ戸上

やararrニノ

獄し

ているとしているからC552)の()内の第2項で表わされる両鏡

の相向いあった面積の減少による付加損失は無視してよいこれに反してご

(550)の第2項の傾斜変形による付加損失BかK2Nolineり1は52図5

8図に示したように第1項AかNoline呪に比べて無視しえない値をとる

(550)ではKよKの自乗の項までを考慮したものであるその結果

として(550)はKという単一のパラメータのみで表わされまたど

=1のモードのみCOSfsinモードの縮退がとれたもしKiKの4乗の項

までを考慮するならばe=2のモードについてもCOSsinモードの縮退が

とれるであろうまたパ陪メータK以外に鏡12の傾斜方向を示すβ1

β2に依存する回折損失を示すかもしれないし

sect55傾斜パラメータKの意味

(1)Kは一方の鏡を基準にしたときの他方の鏡の最大変形であることの証明

次の8つの座標系を考える変形しない共振器の軸をz軸としてこの共振

器に固定した座標系を(xyz)とする鏡1の鏡軸(鏡に垂直で鏡の中

心を通る線)をzl軸として鏡1に固定した座標系を(xhy≪rsquozx)とする

同様に鏡2の鏡軸をz軸として鏡2に固定した座標系を(xyz)と

する鏡1の変形はその鏡軸を(xyz)系に対して天頂角rl方

位角β1の方向やヽ回転したものとするこのとき両座標系の間には次の関係があ

るrsquo

ドトレy

う`pa

トy

COSncosβlCOSrtsinβ1

―sinβlcosβl

sinncosβlsinrisinβ1

―sinri

COSn

うxyz

(558)

同様に鏡2の変形はその鏡軸を天頂角T2ヽ方位角βの方巾}へ回転したもの

とするこのとき両座標系の間には(558)で脚符1を2におきかえた

関係が成立するこの関係を逆に書くと次のようになる

vvIJノ

xyz

Lドレしχ

玉単谷ミヨ)(E)136

(554)を(553)に代入してzxを(xiyjZ2)系-か表わすと

zi=(sinriCOSrjcos(β1-β2)-cosTisinr2}x2

十sinnsin(βχ-β2)yz

十{sinTxsinrtCOS(β1-βz)十COSnCOSr}z2(555)

となる(555)のzの係数が鏡2を基準系とした鏡1の傾斜角の余弦

を示すこの傾斜角をrであらわしてγ≪1と仮定する

COSr=sinrisinTicos(β1-βz)十COSriCOSγ2(556)

より

戸=rrsquo―2nrCOS(瓦-β)十な(557)

を得るここで次式で

KΞarλ

KIΞaγ1λ

K2Ξaγ2λ

Vトしuarrト丿

(558)

(557)の傾斜角を傾斜パラメータに変換すると次式を得る

K2=K-2KiKcos(凡-β)十K(559)

これは(525)とまったく同じ式であるしたがってKは一方の鏡を

基準にしたときの他方の鏡の最大変形である

(2)(535)で与えられるモード軸は一方の鏡を基準としたときの他

方の鏡の最大傾斜方向に一致することの証明

zlは鏡1の鏡軸を示す鏡2に固定した座標系(x2y2z2)による鏡1

の鏡軸の方位角ボの正接を求めるこのがは最大傾斜方向の方位角と一致する

(555)のx2yの係数の比より

tanηacute=

sinr≫COSTiCOS2β―COSnsinrz(560)

を得るただし(521)のようにβ=ββ=-βとおいたri<T尽て1

として(558)を用いると(560)は次式となる

rsquo―Kisin2(561)

一方(585)で表わされるモード軸ηは(xyizOの座標系で

rsquo`13「

sinnsin2β

みると方位角βだけ回転するしたがって正接の和の公式と(535)を

使って鏡2を基準系としてみたモード軸の方位角の正接は

tanCフフ十β)=匹(562)

となるこれは最大傾斜方向を示す(561)と一致する

138

i≫≫

para

第6章 結 論

本論文では平行円型平面鏡をもつファプリペロー共振器の励振問題を

波動方程式の境界値問題として解析したまたこれを基礎にして鏡が微小

透過率を有する場合結合孔をもつ場合両鏡が傾斜した場合の共振器の励振

問題あるいは自由振動モードを解析した以下に各章で得た成果を要約する

第2章では完全反射鏡よりなる共振器の強制励振を解析したこれは以後

の各章の解析の基礎となるものである強制励振源は一方の鏡の中心部にある

ものとした共振器を内外部にj3け両領域で場を適当なグリーン関数を僥

って表わした境界面で両領域の場をなめらかにつなぐことにより連立積分方

程式を得てこれを無限次元の連立一次方程式に帰着させた電子計算機を便

ってこれを解いて励振特性すなわち励振源の周波数の変化に対する開口面よ

り帽射されるパワーの変化を求めたまた共振器内部の場の分布を振幅分布

と位相分布の形で示した次に近似解析により共振曲線の形を簡単な数式

で示した最後に共振器内部の媒質の屈折率に虚数部を考えることにより

減衰および増幅のある場合の励振特性を得た

第3章では一方の鏡が微小透過率をもっているとしてこれを通して外部

より平面波を入射させて励振する問題をとりあげた第2章と同様に共振器を

内外部に分けるとともに入射波の存在する領域を別に考えた透過鏡を通

しての境界条件を考えて共振器内部の場を入射波を用いて表わした以後は

第2章と同様に境界面で場を接続して解を求めた平面波が鏡に垂直および

微小傾斜して入射する場合を取扱い励振特性および内部の場のjE)布を計算し

た傾斜入射の場合は回転対称性が失われて角方向に異なる種々のモード

が励振される透過率あるいは傾斜角と励振特性の関係および場のj布との関

係を図示した特別の場合として励振源のない自由振動モードを取扱い共

振器の損失が回折損失と透過損失の和となる結果を得てこの理論の定式化の

正しさを確認した

第4章では片方あるいは両方の鏡の中心に結合孔を有する場合の励振問題

および自由振動問題を解析した結合孔を合ひ部1)に第3の領域を考えた共

139

振器内外部の場の連続性と同時に第8の領域と共振器内部の領域の場の

連続性から第2章の2倍の要素をもった無限次元の連立一次方程式を得た

この自由振動モードを求めて孔による回折損失の増加および内部の場の1)布

を計算した鏡の中心に孔を有するために角方向の分布の異なるモードが殆

んど縮退状態に近いこと力咄った

第5章では両方の円板鏡が異なる方向へ異なる角度だけ傾斜した共振器の

自由振動モードの回折損失を求めた傾斜の効果は等価的に励振源とおきかえ

ることができた傾斜の2次の項までを問題にしたとき傾斜による回折損失

の増加は1つの傾斜パラメータで議論できること力扮ったこのパラメータは

一方の鏡を傾斜していないと考えて基準にとったときの他方の鏡の傾斜の度

合を示すものであった平行鏡に比べての回折損失のt励口分はこの傾斜パラ

メータの自乗とフレネル数の平方根の積に比例する結果を得た

謝辞

本研究は京都大学工学部池上淳一教授の御指導の下に行なったものである

終始適切な御指導御鞭捷を下ぎった池上教授に厚く御礼申し上げますまた終

始懇切な御指導御討論を頂いた小倉講師に心から感謝致しますまた本学大学

院在学中第2章の研究に協力して頂いた巌本巌氏に御礼申し上げますさらに

研究に際し色々御助力下さった池上研究室関係者一同に御礼申し上げます

140

輿

付録11 マイクロ波ミリ波における

ファブリペロー共振器に関する実験

ミリ波を中心とする波長領域でのファプリーペロー共振器の実験が多くの研

究者により行35)54)61)~75)れら種々の実験の目的は色々あり列挙すると

ミリ波に対する高いQの共振器を得ることレーザ共振器のモデル実験を取扱

い易い波長帯で行うことビーム導波系の基礎実験を行うこと周波数誘砲

率ガス密度プラズマ密度の測定を行うこと等である

次にこれらの実験の共振器の構造材料等について述べるミリ波領域では

球面鏡の製作が困難であることもあって平面鏡の使用が多い鏡の機能から分

けると透過性のあるものとないものになる透過性を有しないものはアルミ

板および真ちゅう板にアルミメッキまたは銀メッキしたものが使われる透過

性を有すものは大きく分けて2種類ある一つは誘電体を使うものつまり高い

誘電率の誘電体と空気を4波長厚毎に重ね合せたものである他は金属に多くの

孔をあけた板を数枚重ねたものあるいは金属棒を規則正しく並べたもので

誘導性または容量性の性質をもつ材料はアルミ仮を用いたり石英仮にアル

ミをphotoetchしたものを用いる

反射鏡の寸法は使用波長によって色々であるが最大2m程度である反射鏡

が大きくなると円型より正方形のものが多くなる反射鏡の間隔も色々である

がフレネル数は1~100程度である少くとも一方の反射鏡は可動になっ

ている球面鏡を使用する場合でも一方の鏡は平面鏡のことが多い

゛゛ふ

半sJび

材料他幣雪祭足目的その他

竺竺6S)14平面誘電体83ホ-ソご曲線を7て瓦

Culshaw66)87

5平面1ツt板rsquo6 deg3ホoliney127

Scheibe59)95角300平面32同軸線94Stltて励

Zimmerer68)5`10`平rsquo`olinen`ちゅう4rsquoヽ召導波管間隔を変えてQを

10100球(50)一石英rsquo測定

Koppeldeg叩

5616a)30角平面゛電体32ホーフ0゛にヨ欠合讃ゐ雰鸞箔

141

研究者半径間隔

材料他幣回ぬ詰劉目的その他

a半径3一

Weste冒盾平球孔アキ銅箔4~S放物面170Q測定

Primich他71)1212アルミ板4ホーツ導波管罪仁尚

Welling他70)17`平面アルミ487を変えてQを

|滝岫72)こo雪な7Prime64尚oこ 5

回詰鵬o

IChecclljか75角300平面アルミ板80鏡中心にアンテナ6257のは屋根型

rarrr四皿サyEj54)14324球一次元鏡32導波管反射係数測定

11表ファブリペロー共振器の実験関係の研究

励振方法は大別して2種類ある一つは透過性を有する反射鏡の場合でホ

ーンから出た波を一方の透過鏡を通して入射させ他方の透過鏡を通してホー

ンで出力を検知するホーンと鏡の聞にレンズを入れるものもあるホーンの

代りに放物面をおき焦点にアンテナをおくものもあるもう一つの励振方法は

鏡に孔をあけて導波管と結合するものである通常は一方の鏡を入力側として

他方の鏡を出力側とするが出力側の導波管のないものもある後者の場合入

力倶」に方向性結合器を入れて反射波を検出するまた一方の鏡に入力と出力の

両方の結合孔が存在する実験もある波長は大体2~80聊でクラrsquoイストロン

を使うことが多い

振幅分布の測定法として次の3種類がある1つは透過鏡の場合で出力35)61)62)

側の鏡の裏で測定する方法である2番目は共振器に小さな吸収体を入れて

出力の変動を測定する万kであるこの場合吸収体は波長より小さくまた回

折損失等に比して損失が小さいことが要求される3番目は出力側の鏡に小

さな孔をあけてその鏡を横方向に移動させて測定する刄kであるこの孔は

場の分布を乱さないように波長に比して小さくなければならないQの測定

は周波数を変化させて共振の半値幅を求めて計算する

位相分布の測定はファブリペロー共振器に関してはなされていないようで=76)77)

あるがマイクロ波レンズの収差測定に関してなされたものがあるこれはレ

142

para

ンズを通して得た出力を入力の一部を直接とり出した基準位相と比較したも

のであるこれを用いれば共振器の鏡裏で位相分布の測定が可能と思われる

最後にファブリペロー共振器の実験に関する主な研究者とその研究内容

実験装置等を11表に示す

143

付録21 行列要素の計算

(234)で定義されたI(g)は(28)(233)のjj(再掲)

心=(ka)2-(旦芋)2(A21)

j2=(ka)2-a2(A22)

を使って次のように書換えられるここで瓦2j2は正のみならず負にも

なることに注意する

I(g) -not-ka

1COS(anπ)

〔(旦芒)乙心〕〔(眉)2-f〕

ただしここで次の変形を使った

砥7j2=(=+14ド)(g一司戸)

1-COS(ベヅiぐ)

^ka-7-2-j2)(lj一丿)

(A28)

ニ三4N(x=こ-nr)(A34)

上式ではmnは十分大きい整数でかつmnこ1であごるとして行列要素の

積分(229)~(2lsquo82yに寄与するのは(A28)のjlm(g)の分母が0

の付近であることを利用して近似を行ったこれはまたxSkaしたがって

lj2(ka)21べ1の付近のみ積分変数に寄与していることを意味する

次に(A22)により積分変数をgから剥こ変換する積分領域はgとkaの

大小関係によって2部分に分れるc>kaの領域ではzlの偏角をπ2だけ変

化させると

AdAV(ka)二

一y

iC<ka

144

Yトトトしri(A25)

daAdA

oline伐百脳―

c>ka

である積分領域は前者では(Oka)後者では(0=)となる先述の如

くj2尽(ka)2のみ積分に寄与するから(m戸てolinej`iΞkaと近似でき

gくkaのときの積分範囲(Oka)は(0)としてよい(229)~(332)

の行列要素の積分申12べ(ka)2において円筒関数は(A23)で与えられる

Inm(≪)に比べて1に関してはるかに急激に変化するので円筒関数として

は漸次展開を用いてその振動部分を平均値におきかえてさしつかえないこ

の近似が成立するのは(A28)のcos中に含まれる4πNが

21(Z-=--一一

oline4πNくK1 (A26)

の条件を満たすときであるこの結果(229)~(232)は次のようになる

Knm=打謡モ=ツ聡み-

rsquo-rsquonm

-r心

dA

轟で岸回贈づ悦1

-1

Mrdquoニolinei

AdA

11-COS(lj+j2)1

フズi(μ+p)(記+12)(joline百)dj

汀⑤万能十i

1ool-COS{lj`j2

7}(池1-j)(j-1)

AdA

(jべ)dj

145

(A27)

(A2-8)

(A29)

irsquonm―ヤ(前ず添夕ArsquodA

A^dA (A210)

円筒関数は漸近展開を用いたので行列要素は次数引こ無関係であるそのた

めに行列要素Kpound等をK等と肩符どを省いて記す

ここで行列要素の計算結果の表示を簡単化するためにradic次の関数を定義する

s(t)

c(t)

一 ム jsin(txりd`

Ξヰopermilos(ty)d`

(A211)

ただしs(t)c(t)はパラメータ(Zの関数であるが後め便宜のためにパ

ラメータtのみを変数として示し叫まあらわに書かないでおくs(t)c(t)

の微分形は次式で示される

srsquo(t)Ξds_Tlsquopound

crsquo(t)三次ニxjJrsquoぶy

sint(Z2一台s(t)

COStα2-jic(t)

(A212)

上式の結果は部分積分によって得られる定義から明らかなようにs(t)crsquo(t)

は奇関数c(t)srsquo(t)は偶関数である

s(-t)=-s(t)c(-t)=c(t)(A2-13)

srsquo(-t)=srsquo(t)crsquo(-t)=-cべt)(A214)

次に(A27)~(A210)の行列要素中に含まれる積分をs(t)c(t)を用

いて表現する

ほレ次の公式が成立する

-}4deg゜1olinecllギタjrsquoj2)d1ニs(inrsquo)-C(A)叫1darr5)

146

証明次の積分公式

回二白 一斗j

を用いると次の両式が成立する

(A217)

oo`2(jjolinej2)dふぺ}j7jンリoline

Λ

゜2xrsquo(A2lsquo18)

(A219)

両辺をx2に関して(0CC2)で積分すると(A215)(A216)を得る

(2)n≒mのとき次の公式が成立する

-π

-π

ぷ白眉特記会=粛と冠{Djりゐ}い(A^)-c(iA^)}〕

゛(A220)

証明f(jj-μ)=2π(m-n)であることを用いて左辺を部分分数

に分解し(A215)を用いる

(3)(A220)の左辺でn=mのとき次の公式が成立する

ool-COS(Z2几一一二爾二

iA ニldquo2{S(μ)4lsquoC(心)卜{Srsquo(ン4J)-Crsquo(ポ)}

証明(A215)の両辺をがで微分して

(4)次の公式が成立する

(A221)

(Λ216)を用いる

乱ミ沢ズ冷≒河j2dj=乙≒汐rsquo昂(ぷ)-)ト荊(4)-呻}〕

(A222)

乱上畿当牛公

゜ldquo2ポい(ン1)+C(ンj)卜い吠)-C吠)トぶ{S(ンrsquolnrsquo)-CCj)}

(A223)

証明12=ポー(ンjj-j2)と書いて(A215)(A220)(A221)

を用いれば得られる

147

1-COSα2^2-j2)

一一(万一ぷ)2

(5)次の公式が成立する(ただしこれはフレネル積分とは関係がない)

オ皆皆欧尽jdj十

(Z2

-2

一9

Iタ

ng二m

n斗m

1-COS(Z2 i十j

AdA

(A224)

証明次の公式を利用するj

ござ旦びy

iドリ竺ツか二旦dx=ムsinβ(a-b)Cβ≧0)(A225)

ここで(ン41一臨)=2π(m-n)であることを考慮する

以上の公式(A220)~(A224)を用いて(A27)~(A210)の

行列要素rdquonm>rsquo-rsquoロMロN-を(286)~(243)のように書くことがで

きる

148

- -

i「

付録22行列要素のベキ展開

α2t≪1に対してはs(t)c(t)は次のように展開されるこれは定義

式(A211)で被積分関数をベキ展開してそれを項別積分して求めら

れる

s(t)=

c(t)=

言贈一器づ響iolinehelliphellip}

v万叫1一息十拡-helliphellip}

(A226)

(A227)

(z2ぶ≪1の場合にrsquo上式を使って行列要素の対角要素を展開式で表わすと

Lnn――Knn―iく

N=万叫(1十i)十{ぷ(1-i)十helliphellip}

となる

149

(A229)

(A230)

(A231)

付録31誘電体多層膜鏡の基準面

多層膜の両端面での場とその法線微係数を脚符eiをつけて表わすと-

股に

お一

1一b

ドbd

9i

part9i

゛oline瓦s

と書き表わせる媒質が無損失の場合にはa

ad―bc=1

(A81)

cdは実数で

(A32)

の関係があるここで対角要素が0となるように両端面をそれぞれ右へど

どだけ移動した位置に基準面をとりそこでの場を(べ)をつけて表わすそ

μcosβsinβabCOSr―sinr叫しし)く

ー一

)(

白-

ブyj)

であるただし

βΞkoP

7Ξkoど

(A34)

とおいすこ(A88)の右辺の行列の対角要素が0となるようにβrを

定めることができるかどうかを調べる(11)要素と(22)要素をヒ

り出してそれらをOとおくと

aCOSβCOSr十bcosβsinr十csinβCOSr十dsinβsinr=O(A35)

asinβsinr―bsinβCOSr一CCOSβsinr十dCOsβCOSr=0(A86)

である両式よりtanrを消去すると次のt芦nβを決定する式となる

(ac十bd)tanrsquoβ十(a十b2-c2-d2)tanβ一(ac十bd)=0(A87)

この式の判別式はoまたは正であるからtanβは必ず実根を有する同様に

してtanrを決定する式は

150

rsquoI

trsquo

(ab十cd)tan2r十(al一b2十c2-d2)tanr一(ab十cd)=0(A38)

でありtanrは常に実根を有するまた逆にCA37)(A38)

を満たすtanβtanrの適当な組合せは(A35)(A36)を満た

すことは容易に判るから対角要素をOとするように基準面を定めることは常

に可能であるすなわち常に

しぐ

Ob

-1b0

う良Nrsquo

-rsquoU

(A39)

を成立させることができるここで無損失条件(A32)を用いたしたが

って(33)(34)の透過鏡の境界条件は鏡面を少し仮想的にず

らした位置を基準とすることにより常に成立している

151

付録32積分1

が゛e{p(izCOSpart)COSI0dpart=2πijJj(z)(A310)

イ2゛exp(izcospart)sinfpartdpart=0(A311)

Qバ(zβdivide)

苧ふ複(βdivide)がJバβ昔)Jバcg万一)rrsquodrrsquo

ナふJf(βdivide)ぷHI(β万)を((z子)fdrrsquo

ニiノフ〔divideβJj(そ){HE(βdivide)J(βシーな(βdivide)叫(βご)}

十な(βdivide){β叫(β)を(α)-α叫(β)Ji(α)})

゛とし(Jバβdivide){β琲(β)J゛((りT(゛叫(β)が)}oline琴を((gdivide)〕

(A812)

ただし2行目から3行目の変形の際に次の不定積分を便った

`を((zx)Hpound(βx)xdx

ニ訊き〔jJal(αx)Hバβx)-βJj((zx)恥4(βx)〕(A813)

152

rsquo-夕

-4

付録33-積分2

り((Zβ)の定義式(356)にしたがって次の積分を書換える

Iequivぷ゜Pぞ((zヽβ)Pバar}ccda

=かJl(α゛)Jj(β功xddegcが与((zy)与(ry)ydyocdcc(A314)

ここで積分の順序を変更して次の関係を利用すると

ぐ゜を((ZX)を(oCy)oCdof=―しこ二幻

次の結果を得る

I=Pj(βT)

153

(A315)

(A316)

付録34積分3

IΞy7Pj(ccr)Qj((Zヽβヽz)adoj (A317)

言言にごごにごニダrsquo2イ゛ldquo9定ldquo(856)

I゛ぐrsquoj^(ofx)J^(rx)xdxでなじltl路}二Jj(ldquoy)y(lydegoCdcC

=か回喘仁政に卜

ΞQe<<Tり)(A318)

ただし上式の変形において積分の順序を変更して(A315)を利用

した

154

Hj

付録51 積分4

山(514)の積分の証明

鏡の変形が波長に比べて小さいとき(56)で定義されるuに関して

次の近似式が成立する

〔プ〕=-〔プ〕(A51)

〔ujl〕=Zi(rI)〔早〕(71 partZ-rsquozコ0

(A52)

zj(rpart)は(512)で与えられる鏡1の傾斜変形を表わす式である

(A51)(A52)を使うと求める積分は

づ〕二〔崇ご21(6Prime)「drdO(A53)

となる同様にして鏡2の変形による積分は鏡2の傾斜を表わす(513)

を含ひ次の形に書ける

4uC壁di=(-1J旦宍戸h

と書ける卜だし

DiSdegpartsect(βi)Ikk(j)

partこ(βi)Ξ

D忍(i一

一 12)(A55)

(A56)

ぐ{inにり)}{7ン(hり)}cos(rdquo-βi)dlsquorsquo(A57)

(A57)でρ=十ますこは一はそれぞれ積分申の最初の【l内のCOS

またはsinを採用することに対応しiは同様に最後の1】内のそれらに対

155

応する(A57)の具体的な形は

partご(βi)=divideCOS(β-7){5k_krsquo十partし1-1十5k4kい}

part(βi)=号cos(βi-η){5k_t1十δl_1-1―5k+kい}

(A58)

part乱(βi)=号sin(βi-η){5k_k1-partk一町-1十partbkい}

partご(βi)=dividesin(βi-η){一気-y丿十気二F1十Sk+krsquoi)

であるpartkyはクロネッカーの記号であるkrsquo叫kplusmn1ならば(A58)

はすべて0であるまた

lkk(1)=lkk(j)ΞぶJk(lx)Jk(lx)x2dx(A59)

であってど=k+1のときこれは次のように積分できる

lkk1(j)=ム(k{Jk(j)}2一(k+1)Jk-1(り)Jln(j))(A510)

(2)(515)の積分の証明

(A51)(A52)の近似式およびグリーン関数に関する次の近似

partG(ら1吋)

partn

rdquo-一

part2G((714)

partZz(rrsquopartrsquo)

を用いると与えられた積分は次のように変形できる

dcid吋

(A511)

zi(rりrsquo)ぶdg(A5べ12)

同様にyの面上における積分はZ2(rpart)を用いて変形できjるこれらの

積分は計算の結果次のようになる

156

--

ゐiljf(lsquorsquo1)ゐjJべこ上poundj)_duじ鉛

(ldegi祠

=(-1)ldquojpoundそKiKjnj1PTCij=l2)CA5lsquo13)

ただし

jiぶ=2poundk〔part以(βi)゛ベン(βj)十な(βi)rsquoPrimeふ(βj)〕ljkざ(j)(A5deg14)

partμ(β)は(A58)で与えられるものでkヤfplusmn1のときはoであるか

ら(A514)はど=poundfplusmn2のときのみOでない値をとる角モード

番号が2以上異なるものは考慮しないからpoundrsquo=iのみを考えればよい

ljkざ(j)は次式で定義される

I~(j)べ1`yJ゛(ldquo)疆Z閤ぶ副うバ゛)゛(lイご

15)

ど=ざのとき上の積分の実数部は(A59)のjpoundkU)を使って

R〔lpoundkpound(j)〕ニ{ljk(1)}2(A516)

となる虚数部は次のように書換えられる

li1(ljkバj)〕=Jぞk(1)

Ξ2ぶx^dxJj(lx)N1(jx)がJk(^y)jpound(Ay)yMy(A517)

k=ごplusmn1のみを考慮すればよいこのとき次のように一重積分となる

JがU)=i-イ1{Jj(j`)}3Nか(Ax)xdx

(ど+1)でJか1(jx)を(jx)JかI(lx)N^+i(lx)xlsquodxCA518)

(A519)

iee-()=―ヅ之j{Jぞ-1(jx)}2Jf(jx)Nかi(lx)xdx

-ljIJか2(jx){Jj(jx)}rsquoNf-1(jx)xlsquodx

(A518)CAR19)の積分は必要なjの値に対して数値積分

を行って求めた

1S8

参考 文献

1)MBomEWolfrdquoPrinciplesofOpticsrdquo2ndEditionPergamonPressOxford(1964)rsquo

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7)GDBoydJPGordonConfocalHultiraodeResonatorforMillimeterthrough(pticalVavelengthIfasersBelLoystTechJ40(1961)489

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9)DSlepianProlateSpheroidalWaveFunctionsFourierAnalysisandUncertainty一エVBellSystTechJ3(1964)3009

10)WStreiferHGamoOntheIJchmidtExpansionforOptical

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11)LBergsteinHSchachtorResonantModesofOptic工nter-ferometerCavities工Plane-ParallelEndReflectorsJOptSocAmer2(1964)887

12)LBergsteinHSchachterResonantModesofOpticOavitiesofSmallFresnelNumbersJOpt3oc血erZ(1965)1226

13)LBergsteinEMaromAngularSpectraofOpticCavitiesJOptSocAmer56(1966)16

14)GGoubauFSchweringOntheGuidedPropagationofElectron昭neticWaveBeamsIRETransrsquoAP-9(l96l)24S

159

15)LAVainshtein

-JETP17(1965)

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709forLasersSovietPhysics

16)HOgurnYYoshidaCavityTheoryofFabryPerotResonatorみpanJApplPhysユ(1964)546

17)池上小倉古田FabryPerot共振器の空胴理論幅射科学研究

会資料(1964年5月)

18)HRiskenCalculationofLaserModesinanActivePero七-Fabry一エnterferometerZPhysユ(1964)150

19)G0omsTheModesofanOpenResonatorwithP1皿eCircularMrrorsApplSciRes(1968)198

20)G0omsOntheElectromagneticTheorieoftheModesof

anOpenResonatorwithPlaneCircularMirrorsOptLk2ヱ(1968)426

21) VDGlogeBerechnvmgvonFabry-Perot-Las≪r-Resonatoren

皿itStreumatrizenArchivderElektrischenUbertragung18(1964)197oline

22)yDGlogeEinallgemeinesVerfahrenzurBerechnung町)tischerResonatorenundperiodischerLinsesystemeArchivderElektrischenUbertr昭ung22(1965)13

23)HOguraYYoshidaYFuruhamaJ工kenoueSlight

DeformationofConfocalPatryPerotResonatorJapanJApplPhys5(1966)225

24)池上小倉古田古浜茜簾点FabryPerot共振器の微小変形

幅射科学研究会資料(1965年7月)

25)AGFoxTLiModesinaMaserでInterferometerwithCurvedandTiltedMirrorsProc工EEE51(1963)80

26)HOguraYYoshidaJDcenoueTheoryofX)eformed

FabryPerotResonatorJPhysSocJapan22(1965)598

27)池上小倉吉田S変形したFabryPerot共振器の理論幅射科学

研究会資料(1964年11月)

28)WHWellsModesofaTilted-MrrorOpticalResonatorforthe工nfraredX<EE≪EJourofqE2(1966)94

160

rsquo -

φ

29)AGPox「rLiEffectofGainSaturationontheOsillating

ModesofOpticalMasers工B≪poundiE>JourofQEZ(1966)774

30)ATFialkovskiiOpenResonatorsFormedbyPlatReflectorswith工mpedanceDiscontinuityattheEdgesSovietPhys-TechPhys11(l966)807

31)ATFialkovskiiCoupledOscillationsinDiffraction-CoupledOpenResonatorswithFlatReflectorsSovietPhys-TechPhys11(1966)813

32)LBergsteinTHZachosFabryPerotResonatorsinUniaχiallyAnisotropicMediaIEEEJourofQE2(1966)印1oline

33)末松一軸性結晶を含ひファブリペロー共振器電子通信学会量子

エレクトロニクス研究会資料C1969年10月)

34)LAVainshteinTheExcitationofOpenResonatorsSovietPhys-TechPhys9(1965)1197

35)GKoppelmannMehrstrahlinterferenzundEigenwelleninParallelspiegel-エnterferometerZPhysユ(L965)220

36)HOguraYYoshidaI工wamotoExcitationofFabry-PerotResonator工JPhysSocJapan22(1967)1421

37)池上小倉吉田巌本FabryPerot共振器の励振理論-I轜

射科学研究会資料(1966年5月)

38)池上小倉吉田巌本=ファブリペロー共振器の励振理論電気

通信学会量子エレクトロニクス研究会資料(1966年7月)

39)池上小倉吉田巌本tファブリペロー共振器の励振理論昭41

電気通信学会全国大会Na511

40)YYoshidaHOguraJ工kenoueExcitationofFabry-PerotResonator工工工Wave工ncidencethroughSenii-Transparent

MirrorJapanJApplPhys旦(1969)1513

41)古田小倉池上ファブリペロー共振器の励振理趣3)一半透鏡

を通しての外部励振電子通信学会量子エレクトロニクス研究会資料C1968年2月)

161

42)吉田小倉池上=半透反射鏡を通してのファブリペロー共振器

励振昭42電子通信学会全国大会Na529

43)HOguraYYoshidaJ工kenoueEχcitationofPabry-PerotResonatorI工FreeOscillationJPhysSocJapan2旦(1967)1434

44)池上小倉吉田ファブリペロー共振器の励振理論(2)自由振鄙

電気通信学会量子エレクトロニクス研究会資料(1966年9月)

45)YYoshidaHOgurar

SlightlyTiltedMrrors工kenoueFabiy-PerotResonatorwithJapanJApplPhys旦(1969)285

46)吉田小倉池上変形したファブリペロー共振器(有孔鏡の場合

と両鏡傾斜の場合)幅射料学研究会資料(1968年9月)

47)吉田小倉池上両鏡の傾斜したファブリペロー共振器の回折損

失昭43電子通信学会全国大会i包550

48)吉田小倉池上二孔のあいたファブリペロー共振器昭43電気

四学会連合大会Na1360

49)AGFoχTLiComputationofOpticalResonatorModes

bytheMethodofResonanceExcitation工EEEJourofQE4(1968)460

50)RYamadaYSugiozTheExcitationofFabry-]PerotResonatorJapanJApplPhysヱ(1968)304

51)古浜Z共焦点ファブリペロー共振器の励振理論(平面波による強

制励振の場合電子通信学会マイクロ波研究会資料(1968年11月)

52)やmadaMKawanoExcitationoftheSphericalFabry-PerotResonatorJ町)anJApplPhys旦(1969)650

53)榎戸鈴木S異方性媒質を満たしたFabryPerot共振器電子通

信学会マイクロ波研究会資料(1967年9月)

54)榎戸鈴木松本上村=無限長だ円筒状反射鏡よりなるファブリ

^゛ロー共振器の入力アドミタンス電子通信学会萌文誌ご旦一B(1968)95

162

rdquof

`噛

あly

55)赤尾宮崎=開放型共振器の導波管の結合理論(入力イッピーダ

ンスについて)昭42電子通信学会全国大会Na528

56)宮崎赤尾曲面からなるFabryPerot共振器の固有電磁界と励

振特性昭44電気四学会全国大会Na1515

57)RYamadaOnthePlanaFabry-Pero七工nterferoneterJapanJApplPhysi(1967)904

58)HLevineJSchwingerOntheTheoryofDiffractionby

anApertureinan工nfinitePlaneScreen工PhysRevヱ1(194S)958

59)EHScheibeMeasurementsonResonatorsFormedfrom

CircuLarPlaneandConfocalParaboloidalMirrorsProcエRE49(1961)1079

60)森口宇田川一松数学公式1岩波書店(1953)

6l)GKoT)pelmannEinIG-krowellen-Perot-Fabrj-丿一エnterferometer

alsModellf迂rdenLaser-ResonatorZPhysユヱl(1963)241

62)GKoppelraannMehrstrahlinterferezundBeugungin

abgeblendetenParallelspiegel-エnterferometemZPhys2(1966)44

63)FWestermannMaierDasFnbry-Perot一エnterferometerimMkrowellengebiet工EineDiskussionunterden

VoraussetzungenderOptikZPhysユヱi(1964)244

64)pWestermannMaierDasFabry-Perot-Interferometer

imMikrowellengebie七工工EineDiskussionunterBeruck-sichtigungvonBeuffiuiffseffectenZPhysユヱ1(1964)507

65)WCulshawReflectorsforaMicrowaveFabr3rsquorsquo-Perot工nter-ferometer工Kpound]Trans町Tヱ(960)221

66)WCulshawHighResolutionMillimeterWavePabry-Perot工hterferometer工REトTrasI-ITT旦(1961)182

67)RUlrichKFRenkLGenzelTimableSubnillimeter

工nterferometersoftheFabryPerotType工EESTransMTT11(1964)363

163

68)RZimmererrdquoSphericalr-IirrorFabry-PerotResonatorIEEETr皿sMTT11(1964)371

69)MLichtensteinJJGallagherRECuppMlliraeterSpectrometerUsinaFabry-Perot工nterferoneterRevSciエnstr趾(1963

y843

70)HWellingH(IAndresenDesignProblemsandPerformance

ofMillimeter-WaveFabry-PerotReflectorPlates工Eiar]tKTrans回T12(1965)249

71)R工PrimichRAHayamiTheApplicationoftheFocussed

Fabry-PerotResonatortoPlasmaDiagnostics工ZlmhimShmTransMTT22(1965)53

72)滝山繁沢50Gc帯共焦点共振器内の電磁界分布の測定幅射科

学研究会資料(1965年5月)

75)J≪WDeesAPSheppaΓdFabry-Perot]nterferometers

at168Gcs工E>E>EaTrans工Mユ(1965)52

74)PpCheccacciAMPpCheccacciAMScheggiMicrowaveModelsofOpticalResonatorsAppl0pt1(965)1529

75)PFCheccacciAConsortiniAMScheggiModesPhaseShiftsandLossesofPlat-RoofOpenResonatorsAppl0pt5(1966)1567

76)GWPamellCanJPhys(l958)935

77)YFLumTJFPavlasekTheInfluenceofAberrationsandApertureInclinationsonthePhaseand工ntensitystructureinthe工mageRegionofaLens工EEEparaPransAP(1964)717ぶ

78) pararLiHZuckerModesofaFabry-PerotLaserResonatorwithOutput-CouplixigAper七uresJOptSoc八mer^57(1967)984

79)DEMcCumberEigenmodesofaSymmetricCy]LindricalCon-focalLaserResonatorandTheirPerturbationi^yンOutput-CouplingAperturesBellSyst-TechJ趾(1965)333

164

轟いf

`1

φ

をJ

ilsquo

記号

aJardquoとan

b品

brdquoぞbrdquo

C(t)

c(t)

dndn

GCpIprsquo)

Hdi-lprsquo)

主要記号表

説明

鏡の半径

開口面境界値part9ンpartnの展開係数

開口面境界値rの展開係数

フ1ネノレ積分

フレネル積分の一変形

有孔鎧共振器内側開口面の境界値part9ンlnの

展開係数

傾斜鏡共振器における積分

有孔鏡共振器内側開口面の境界値の展開係

平行平面導波管のグリーy関数

自由空間のグリーy関数

H21(j)Hj(j)第1種ノヽンヶル関数

Iロ(g)

秘(j)

K(||が)

KiK2K

Knl

KIrdquo1

kL

LiLndeg

MnlM11rdquo1

モード変換行夕|犯)積分にあらわれる関数

ベッセル関数

z=0で境界条件を満たすグジーン関数

鏡の傾斜パラメータ

モード変換行列要素

波数

共振器軸長

モード変換行列要素

角方向モード番号

モード変換行列要素

導波管モードのz方向のモード番号

または円筒導波管同軸線モードの番号

フyネノレ数

165

定義個所

21図31図41図

(220)(49)(54)

(219)(48)(53)

(245)

(247)

(411)

(514)

(410)

(24)(25)(27)

(210)

(234)

(311)

(512)(513)(525)

(229)

21図

(230)

(27)

(231)

(234)

(363)(442)

(225)(227)

-N

NnlNdeg゜

Illno

^nm

Pバαβ)

Qnm

有孔鏡共振器の孔のフレネル数

モード変換行列要素

法線方向ペクトノレ

導波管モードのz方向のモード番号

ノtワー

有孔鏡共振器のモード変換行列要素

積分

共振器のQ

有孔鏡共振器のモード変換行列要素

Qj(ぽβx)積分

i^nm

rS

Sa

Snm

Sb

(t)

3ぐSST

u(r

ZN≪

part)

-α

β11β2β

ベッセル関数の比

有孔尨共振器のモード変換行列要素

円筒座標変数

空間座標を示す三次元ベクトル

共振器開口面

有孔鏡共振器の外側および内側開口面

有孔鏡共振器のモード変換行列要素

フレネノレ積分

フレネル積分の゛変形

電力の流れ

パワー透過率

一つの導波管モードの定在波

有孔鏡共振器への入射平面波の横方向分布

円筒座標変数共振器の軸方向を示す

傾斜鏡のz座標の位置を示す

フレネル数の平方根の逆数に比例するノζラメ

ータ

孔のフレネル数の平方根の逆数に比例するノi

ラメータ

鏡の傾斜方向を示す方位角

166

(419)

(282)

21図

(27)(226)

(257)

(475)

(356)

(2106)

(476)

(8る4)

(445)

(477)

21図

41図

(478)

(244)

(246)

(255)

(340)

(56)

(43)

21図

(512)(51S)

y(245)

(4-41)

(52)(513)(521)

φtw

φ

卜にI

yrdquo参

nrsquo7rsquo2「

ぞj

kn

jj

-^ij^rsquo

partd

δ(r-rrsquo)

EQηθgjj心一ふ

rsquolsquo^μ一μ≪oQto

内部媒質が複素屈折率をぞjするときの

゛`゛rsquoプセル関数の変数

鏡の傾斜角

強制励振における行列式

または有孔鏡共振器における行列式

または傾斜鏡共振器における行列式

行列式

共振の半値幅

傾斜鏡共振器における積分

onetransitの回折損失

ディラックのデルタ関数

クロネプカーのデルタ記号

強制励振源の半径を表わすパラメータ

1または2の数値

傾斜鏡共振器において座標軸とモード軸のな

す角

円筒座標変数

積分変数

積分変数

またはlnの略記(sect24sect35第5章)

モードに対応するー゛プセル関数の変数

有孔鏡共振器の4プセル関数の変数

ベッセμ関数の根

自由空間波長

ハyケル関数を含む式

ペブセノ関数を含む式

定数

十またはーを表わす

鏡面上の強制励振源または透過鏡

167

(2109)

(551)(556)

(266)

(435)

(540)

(543)

(2105)

(515)

(2107)

(24)

(221)

(259)

(29)

(53)(54)

(2 29)(232)

(233)

(28)

(417)

(297)

(434)

(431)

(439)

(514)

21図81図

(70

(y1CTz

(r)

9(r)

y)i(l)

9(r)

<pi(rpart)

9rsquoe(rpart)

yl(゜`)

711(r)

rsquojj(lfrsquo)

暗声

+-

傾斜鏡共振器において傾斜していない鏡の位

傾斜鏡共振器こおいて傾斜している鏡の位置

十またはーを表わす

波動関数

強制励振源

または共振器外部からの励振波

共振器内部の波動関数

共振器外部の波動関数

透過鏡の共振器内部面上の波動関数

透過鏡の共振器外部面上の波動関数

有子L鏡共振器内部の波動関数

z外部

z外部で入射波の存在する領域

での波動関数

平面波の入射角

励振強度

COSrpartsinpoundrdquopartに対応するもの

168

51図

51図

(514)

(21)

(23)

(88)

(26)

(214)

(34)

(38)

(41)

(42)

(43)

(850)

(228)(318)(55)

(219)(220)

- 9 4

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Page 5: Title ファブリ・ペロー共振器の励振理論( Dissertation 全文 ) …...ロー共振器の研究が飛躍的に発展したのは,Schaw!ow,TownJ,Prokhorj によってレーザの可能性が提案され,そのための共振器としてこれがとりあげ

μ゛

第1章 序 論

ファプリペロー共振器(Fabry-Perotresonator)は2枚の鏡を向い合

せてそれらの間で電磁波または超音波の共振を行わせるものである鏡以外

には共振器の仕切りはなく共振器内部と外部空間は連続しているために別

名openresonatorとも呼ばれる元来ファブリペロー共振器は光学分野で

の高分解能のファブリペロー干渉計として用いられていてj無限の面積をも

つ鏡として幾何光学的な面からの解析が行われていたしかしファプリペ

ロー共振器の研究が飛躍的に発展したのはSchawowTownJProkhorj

によってレーザの可能性が提案されそのための共振器としてこれがとりあげ

られたことを契機としたものである従来干渉計としては2枚の鏡を接近させ

て用いていたがレー-ザ共振器としては2枚の鏡間にレ=ザ物質を入れて十分の

利得が必要であることから鏡間隔を拡げて用いるようになったそのために

開口よりの回折効果が重要となり波動光学的解析が要求されることとなった

レーザ用の共振器として従来のマイクロ波空胴共振器と類似のものが用いられ

ない理由は空胴型ではQ値が低いことに加えるに短波長のために波長程度の

大きさの共振器を製作できないことおよび製作可能な寸法の空胴共振器を用

いるとモード密度が高過ぎて低いQ値と相まって共振の性質が失われること

であるそこでそれに代るものとして高いQ値と低いモード密度をもつファ

プリペロー共振器が用いられることとなったレーザの発展とともにファ

プリペロー共振器の鏡の形状配置にも種々の変形が現れた平面鏡以外に

球面鏡を用いるものも多く特に両凹面鏡の焦点を一致させた配置は共焦点

配置といってもっとも回折損失の少いものとして注目されているファプリ

ペロー共振器はレーザ共振器用以外に周波数誘電率の測定プラズマ診断

等に利用されるレーザの発振モードを調べるための走査型干渉計もこめ共振

器の一変形であるレーザ共振器用としては主に共焦点配置に近いものが用い

られるがそれ以外の利用には平行平面配置もしぱしば用いられる広義には

ファブリペロー共振器は平面鏡球面鏡配置いずれをも合んでいるが狭義

には平行平面鏡配置のみを意味する特に最近では狭義の用法が多い

sect11ファブリペロー共振器研究の歴史

レーザ共振器として用いられるようになって以来ファブリペロー共振器

の理論的解析は主に波動光学的に行われそれに関する論文の数は現在までに

100を越えているものと思われるここで簡単にファブリペロー共振器

研究の歴史を振り返ってみることとする1966年度前半までの研究に関し

ては小倉池jl2より詳しく紹介されているのでそれらに関してはそれ以後

の研究の基礎となっている主な論文いくつかについて触れるにとどめ1966

年度後半以後の研究特に本論文の主題である励振問題に関係する論文につい

て述べることとする

レーザ共振器として最初の解析はFoxL)によって行われたものでこれは

一方の鏡面上の波動がホイゲンズの原理によって伝播して他方の鏡面上に同

じ分布の波動を再生するということを積分方程式の固有値問題として定式化

したものである固有値が伝播による振幅の減少と位相の偏移を表わすこれ

は多重反射の干渉計像をもとにしているので以下ではこれを干渉計理論と呼

ぶoFoxLiは矩形平面円形平面円形共焦点共振器の場合についてこ

の積分方程式を解くために電子計算機を使って平面波の初期分布を与えて次

第に収束するのを待つというシミュレーションを行なった以後平行平面あ

るいは共焦点配置の共振器に関してこの積分方程式の解を数値的でなく解

扮的に求める研究は数多く表われて汐

はビーム波伝送理論のために共焦点配置の場合と同じ積分方程式を解析し

ている

次に干渉計理論とはまったく別の立場からファブリペロー共振器を解析

している論文をとりあげるVainshteii)は共振器の開口面を平行平面導波管

の開口端と見なして遮断周波数よりわずかに高い周波数の波動が導波管の

壁すなわち共振器の鏡に殆んど垂直に反射をくり返しつつその開口端より

わずかに幅射するという像をもとにして≪Wiener―Hopfで法で共振器の自由振

動を解析している小倉吉田jぶ蛍路十平行平面フ7ブリペロー共振器の

モードのo次近似として閉じた空胴共振器のモードを採用し開口面からの帽

射の反作用を摂動と見なして回折損失を求めているRiskenは11図に

示すように平行平面共振器を開口面Soで内外部に分けて外部を幅射場と

し内部の場を導波管モードで展開してSo面上での場の連続条件より回折損

-2

j-

flsquo

rdquo

一鴫

4rsquo

`W

Si一 一 一 一

-一一一一-

Si

fLL止

So

一一------

So

ユー1

Si

Si

一 一

11図平行平面ファプジペロー共振器

失内部の場の分布を求めている彼はSo面での境界値を1極類しか問題に

しないようにSo面上で境界条件を満たすグリーン関数を使っているそのた

めに11図のSI面上において場の法線微係数がoであるという仮定を用い

ざるを得なかったoo驚y平行平面共振器について波動方程式より出発して

任意の点での波動を鏡の表裏両面からの輸射として記述しこの点を鏡面上に

とると境界条件を満たさねぱならないことから鏡面上の波動の満たす斉次積

分方程式を得鏡面上の波動をルジャンドル関数を使って展開することにより

積分方程式を行列方程式に書き換えて回折損失を求めている9

以上は自由振動モードの解析を行った主要な論文であるこれらの応用の例

は枚挙にいとまがないがそのいくつかを述べる鏡の傾斜あるいは曲率の

微小変化の回折損失に及ぼす影響に関してはGI詔よちjり菖1摂動論を用いて共焦点配置の場合を扱いFoxd小倉吉田諭1

wel認が平行平面配置の場合を扱っているまたFoxIはレーザ媒質の利

得飽和効果を考慮して発振モードを解析している彼はレーザ媒質が鏡の直前

に厚味のない薄層をなしているとみなして干渉計理論を用いて計算機による

シミュレーションを行っているその結果によると発振強度の一番大き宍いモー

ドは平行平面鏡配置では最低次モードであるが共焦点配置ではフレネル数

の増加とともに高次モードとなるFialkovskiiはVainshteinの理返)を基

礎にして一次元の矩形平行平面鏡に関して鏡のインピーダンスが場所的に異

なると弐およびi枚の完全反射鏡を平行に並べてできる2つの共振轜を回折

一 一 一 一 -

rdquo-----や一一

解析遥

を行っているこの他共振器中に結晶媒質を挿為がある

最後に実際上の問題万として重要な励振問題を扱っている論文について述べ

るファブリペロー共振器を使って周波数等の測定あるいはレーザ増幅を

行う場合Rは外部よ)りj波を入射させて励振しなければμらないこめような

場合の励振特性等に関する解析は1960年代前半には殆んど行われていない

わずかにiyainsht謐が散乱問題におけるS行列加論といわれるものを使らて

取扱ているしかし共振器の具体的なモデルをとりあげ七これを計算するこ

とは難しくレ

なされていない厳密な理論ではないがKoppelmaltは1次元

矩形平面鏡共振器の励振問題をとりあげて具体的に場の分布の数値結果を得て

マイクロ波を使うた実験結果と比較しかなりよい一致を示しているこれは

共振器内部の場を壁面で0となる導波管モードで近似展開してその伝播定数

の虚数部にFoxLの得た回折損失を考慮したものである波動方程式から出

y発して初めて具体的に励振特性を求めたのは小倉吉田巌ぷi)~39)上である

これは平行平面鏡共振器の=方の鏡面上に強制励振源をおいたものであるこ

の理論の特徴は自由振動モードを求めずに直接励振問題を扱えるところにある

内容は次節で紹介するこの理論を基礎にして吉田小倉j(ご6ま一方の

鏡が微小透過率を有するときに外部より平面波を入射させて励振する問題を

取扱っているまた特殊な場合として自ユ由振動モー=ドの取扱いも可能であるこ

とを示している彼等はこれを普通の示祐丿平面f)43)44)こ適用してにFox

LIトvainhte包と非匍こよく一致する回折損失場の分布を得るとともに

応用として平面鏡が平行の状態かーら少しぬの解析を行っているその後Fox

46)超万よび鏡眼結合孔のある

計T環綸jで励振に関する問

題が取扱えることを示すとともに計算機に1あるシミュ1レーシヨニンぞ小倉吉

田iおllt1ことよく一致す結果を得tJケ田ト杉凰よ波動方聚式から出

発してFoxLiの干渉計理論に厳密な根拠を与えるとども4こ干渉計理論lこでよ

る励振問題の基礎方程式を与えたノ古妬ま丿その基礎144呈式令共焦点4置の場

合に適用して鏡面上の場を一般偏平楕円関遮で展開してト平面波にJよ4励振

入力共振器のQ値を計算している山田川蔀ま同じkサヽl山田杉尾の理論jを基礎として導波管と球面鏡共振器の結合問題をとりあげているノ榎戸ノ管

卜-

`k

蔀雌剔

L19)yは干渉

-゛

木rsquoは一次元の共焦点型共振器と方形導波管を結合させて導波管側より見た

入力アドミタンスを停留表示で求めて実験と比較している彼等はマイクロ

波回路の伝送線と空

用いている赤尾

合の理論に基礎をおいて共振器の近似固有関数を

共振器と導波管を結合させて入力インピーダンス

を求めている彼等は小ぬと同様に共振器開口面を仮想境界面として

グリーン関数表示した内外部の場を境界面で結合しているしかし彼等は

共振器の形を一般的なものとしてベクトル表現を用いているが実際の計算デ

ータを示していない特殊なものを除いて一般的形状の共振器でこの計算を実

行する際にはグリーン関数を得ることが困難であると思われる

これらの他にファプリペロー共振器のQ値等の特性を実験的に研究して

いる論文も多数ある流体力学におけるレイノルズ数のようにファブリペ

ロー共振器ではフレネル数によってその特性が定まるしたがって光波を使

った実験では波長程度以下の鏡の微調整をすることは不可能であるがミリ波

程度の扱い易い波長を便って共振器を適当に大きくすることによって同じ特

性をもつ共振器の実験を行うことができるこれらの実験に関する論文の内容

は付録11にまとめる

sect12本論文の梗概

本論文は2枚の平行円板鏡をもつファブリペロー共振器の励振問題を波

動方程式から出発して厳密に解析するとともに具体的に励振特性を計算した研

究および種々のファプリペロー共振器すなわち共振器の一方の鏡力半透

過鏡の場合鏡の中心に結合孔のある場合および両鏡が異なる方向に傾斜し

た場合にその理論を応用した研究をまとめたものである

第2章には基本とぶぞlaiSを示す厳密な理論から具体的に励振特性を得た

のはこの研究が最初であるand励振モデルとしてはもっとも簡単な一方の鏡面上

に強制励振源がある場合をとりあげるスカラー波に対するヘルムホルツ波動

方程式の境界値問題として取扱う鏡面上では励振源を除いて場はoとなるも

のとする共振器開口面を仮想的境界面として空間を内外部の2領域に分け

各領域で適当なグリーン関数を用いて場を記述する境界面で両領域の場をな

めらかに接続し境界面上における2つの未知関数に対する連立積分方程式を

得るこれらの未知関数を固有関数で展開し展開係数に対する連立一次方程

式に帰着させるこれを電子計算機で解き励振特性ならびに共振器内部の場

の分布を得るさらにこの励振問題を近似解析して励振特性を簡単に求める

方法を示し`またこの理論が共振器内外部の媒質が異なっていてもあ

るいは媒質の屈折率が複素数であっても適用できることを利用して内部媒質

に利得あるいは吸収のある場合を取扱う

第8章では共振器の一方の鏡が微小透過率を有する場合にこれを通して

外部より平面波を入射させて励振する40)~4d取扱うこれは実験的Rしばしば

行われる方法ではあるが簡単なぷなiを除いて本研究以外には理論解析はなさ

れていない共振器内外部の場の取扱いは第2章と同様であるがこの両領

域以外に入射波の存在する鏡の外側の領域を別に考える微小透過率をもつ鏡

を誘電体鏡と考えこの鏡の両面上での場の関係を求めるこれにより共振器

内部の場を入射平面波を含ひ形で表わすそして第2章同様内外部の場を接

続する平面波が鏡に垂直にまたはわずかに傾斜して入射する場合について

励振特性および共振器内部の場の分布を示す特別の場合として入射平面波

の存在しない場合すなわち自由振動モードを解析する

第4章では共振器の円板鏡の中心に結合孔を有する場合について励振お

よび自由振動モードをとち6忿侈る両方の鏡に孔のある場合および一方の鏡に

のみ孔のある場合の両者を取扱う両鏡に孔のある場合の自由振動モードに関

してはFoxLiの解絡哺るがに片鏡のみ孔のある場合の解析は他にはなされ

ていない全空間こを共賑器内外部と結合孔を含ひ領域の3部分に分け仮想

的境界面を2つ考える2つの境界面で第2章と同様に場をなめらかに接続し

連立一次方程式を得る少し面倒な評似谷iれば自由振動モードを齢くニことが

できてこの場合の回折薪失内部め場の分布を示す特殊な例としてこもっ

とも簡単なファブリペロT共振器どじてしばしば解析される一次元鏡の自由rsquorsquo゛1≒「

振動を取扱うこともできることを示す゛

第5章では一方の鏡が微小傾斜uぼ霜ぬを発展させ両鏡が互いにdivide--

関連なくヽ任意の方向へ微小傾斜したと乱)自由振

μニ5集に平行平面

ファプリーペロー共振器においては傾斜の回折損失に及ぼす影響は大きく

レーザ発振器では鏡の調節は非常に難しいしたがって鏡が傾斜した場合の解

かー

-ゝ

析は重要な意味をもつがこれに関しては乖者等の銚診能恐怖押

Weil7)の電子計算機シミュレーションによるもののみであったまたそれ

らはいずれも片鏡のみ傾斜しているかまたは両鏡が同じ方向に同じ角度だけ対

称的に傾斜しているという特殊な場合であった両鏡が異なる方向へ異なる角

度だけ傾斜するという現実的問題をとりあげた論文は本研究以外には発表

されていない本研究では鏡の傾斜の及ぼす効果は第2章の強制励振源に相

当するものであることを示して励振理論の解析を利用する傾斜鏡の場合の

特徴として角度方向に関して異なる分布をもつモード間に結合が生じること

に注意して解析を行う

第2章 強制励振

sect21序

本章では平行円板鏡ファプリペロー共振器の励振問題をスカラー波に

対するヘルムホルツ波動方程式の境界値問題としてとりあげるsect22では

共振器の開口面に仮想的な境界面を考え全空間を共振器の内外部の2つの

領域に分ける共振器内部では導波管モードのグリーン関数で場を記述する

これは励振問題では自由振動と異なり任意の周波数を考慮しなければなら

ないために内部の場を導波管波で記述することが適当であることによる共

振器外部では自由空間の轜射場のグリーン関数を便い場を記述する励振に関

するもっとも簡単なモデルとして一方の鏡面上内部に強制励振源をおくこ

れは実験でよく行われているように半透過鏡を通して共振器中へ波を入射さ

せて励振するときに鏡の透過率がoに近づいた極限の場合である次に共

振器内外部の場を境界面でなめらかに接続することにより境界面上におけ

る場め値とその法線微係数に対する連立積分方程式を得るこれら2つの未知

関数を固有関数で展開し連立積分方程式を展開係数に対する無限次元の連立

一次方程式に帰着させこれを基礎方程式と呼ぷsect12で紹介した自由振

動を取扱ったRiskenの論タ1異なるところは次のところであるRiskenの

場合は境界面で1種類の境界値のみを問題とするように定式化したために

11図のSI上で場の法線微係数がOとなる仮定が必要であったしかし本論文

では2種類の境界値を問題にすることによりその仮定の代りに鏡の外側の

面上で場の法線微係数がoとなる仮定に変っているこれは共振弱寸法が波

長に比して十分大きいから鏡の褒面までまわりこむヽ場は十分小さいと考えた

ことによる山田ぶもの両者の仮定をWiener-Hopf法で評価し本論文の

仮定の方がよりよいことを証明している

sect23ではsect22で得た基礎方程式の特徴を利用した解法を述べる

この基礎方程式を解くことによって開口面より幅射されるパワーおよび共振

器内部の場の分布を求めることができるここでは電子計算機を便って求め

た励振周波数に対する幅射パワー場の分布の数値例を示す以上の結果は少

し面倒な計算プログラムを要するそこでsect24は共振点付近の振舞lと

関しては簡略な近似式で十分良い解が得られることを示すこれは共振点

付近の周波数では1つの導波管モードのみが特に強く励振されることにより可

能であるsect25では本理論は共振器内外部の媒質の誘電率が異なって

いても適用できることおよび複素誘電率でもよいことを利用して共振器内部

の媒質の誘電率に虚数部を考慮することにより増幅および減衰のある場合の

励振特性を得るなお本章の解析は第8章以下の解析の基礎となるものであ

sect22基礎方程式

共振器は2枚の半径aの円板型鏡を間隔Lだけ離して平行に配置したものと

する鏡は完全反射鏡であるとし励振源は鏡面上に一定の強さで分布してい

るものとする共振器の内外部は自由空間とするこの励振問題をスカラー

波に対する境界値問題としてとりあげ次のように問題設定を行うヘルムホ

ルツ波動方程式

り(r)十kり(rsquor)=O(21)

を満たす波動関数9(r)はz=0およびz=Lに位置する完全反射鏡の両面

上において次の条件を満たすものとする

(r)=Or鏡面上(22)

ただし励振源は鏡の内部面上の一部に分布するものとしそこでは次の条件を

満たすものとする

(r)=9(r)r鏡の内部面上の一部十(28)

ますこ外部無限遠方では帽射条件を満すこすものとするなお鏡の厚さは無限に薄

いものとする

Z=0

21図

--

ファブジペロー共振器

rsquo10

y ¥ 一

rsquoy

---一一-一一一一

一一一一一一一-

-Z一犬L

ang__

前述の問題を解くために21図に示すようにr=aの位置の仮想的円

筒面Sにおいて共振器を内外部の2領域に分け各領域の場を適当なグリー

ン関数で記述する内部の場の記述には次のグリーン関数G(l1rrsquo)を用いる

GCb-Iprsquo)は共振器内部において

2G(rlprsquo)十k2G(rlrrsquo)=-5(P-rrsquo)

を満たし鏡面内部において場と同じ境界条件

G(rlPrsquo)=Ozまたはzrsquo=0またはL

(24)

(2

を満たすただし8(I)はディラックのデルタ関数であるこのG(「

を用いると内部の場は

9i(Irdquo)=一石が≒りざjpartn

9b(rrsquo)d7

七i〔G(rlrrsquo)-≒jリpartn

partG(r|rrsquo)

partnPrime

5)

rrsquo)

9(irrsquo)〕dSrsquo

II(26)

と表わせるjnは21図に示す法線方向であるcyは励振源を示すまた

darsquodSrsquoのプライム()はlrsquoに関して積分することを示すグリーン関数

G(i-|irdquorsquo)の具体的な形としては次の円筒座標表示形を用いる

G(r1frsquo)=Vxsiペ雫)sin(ブ)

χりJi(jミ)Hjlrsquo(jご)cosぞ(part一心

(r<rrsquo0≦zzrsquo≦L)

r>rrsquoのときは(27)でrとrrsquoを交換するただし

ぷ4(ka)2-(旦昇)2

りー{1ぞ=0

2と≧1

(27)

(28)

(29)

グリーンの公式

為(yぴu-u2v)dV=s(v壮一u殼)dS

においてu=9v=Gとおいて(22)~(25)を用いると(26)を得る

11

-一一

であるJZ(x)はベッセル関数でありhrsquo(x)は第1種ハンケル関数で今後

簡単化のため馬(x)と略記する=

外部の場は自由空間のグリーン関数H(pIrrsquo)を用いて記述するすなわち

H(rIIrsquo)=轟jr-rrsquo上

を用いるこれはG(r|rrsquo)と同じく

2H(rlrsquo)十krsquoH(rlrrsquo)=-δ(I―rrsquo)

を満たす具体的にはHCpIrrsquo)の円筒座標表ぶきWだもの

H(|Irsquo)=長姦

Qs4cosf(part-ersquo)

(210)

(211)

゜゜Jj(oline巨二yr)Hど(-h≫rrsquo)cosh(z一均dh

(rrsquo>r) (212)

を用いるただし(212)でr>rrsquoのときはrとrrsquoを交換する励振は

共振器内部の鏡面で行っておりまた共振器寸法は波長λに比べて十分大きい

から内部の場は殆んどZ方向に往復する定在波であって鏡の外面にまでま

わりこまないと考えられるそこで

part9(r)_

9n-

と近似する゛

9(r)

eI l鏡の外面上

これにより外部の場は

=一石CH(か1rrsquo)part9(rrsquo)

partぶ

(218)

partH(llrrsquo)

- 9〔約〕dSrsquo (214)

と近似できる

開口面Sは実際には物体の存在しない仮想的な境界面であるからそこでは場

はなめらかにつながっているすなわち共振器内外部の場とその法線微係数

はS上(r=a)で等しい

〔9〕ia-0〔〕ia40

〔答〕

r一一0Tr=≪+0

〔2〕15)

(216)

山晶Wiener-Hopf法を使って鏡の外面上でのpart男partnと内面上でのそれとの比が

(ka)鴫4の程度であることを示した

12rsquo

7 -

甲rdquo

- 一 一

-t

(26)および(214)により上式を具体的に書くと次のようになる

2πpartG(apartzlrrsquopartい))こぐ

partg97(rりrsquo)rrsquodrrsquodpartrsquo

刊rsquo〔G(apartzlapartz)り(ダPrimey)

partG(a―0(z

partrPrime

aparty)

P(a(rsquozrsquo)〕adpartdz

=-Lが゛(H(apart>zlaIpartrsquo)part9(ノUrsquo)

partH(a十〇ezadrsquozrsquo)

partrPrime9(apartz)〕adpartrsquodzrsquo

part2G(a-opartz|rrsquopartこ0)や

partrpartが乳(rrsquopartPrime)rrsquodrrsquod『

十わ7〔partG(a二17partfzlapartz)

part2G(a-0part

-partrpartが

a8rsquoゞ)

part9>(apartrsquozrsquo)

partrPrime

c(apartrsquozrsquo)〕adpartdz

=-J7〔partH(a+Opartfzatpartrdquo2rsquo)part匹年rsquoや2rsquo)00partrpartrPrime

9rsquoH(a+0partfzapartz)

partrpartrPrime(apart-z)〕adpartPrimedzrsquo

(217)

(218)

aplusmn0はグリーン関数のp=rrsquoにおける特異性を考慮してrrarraの極限の

とり方を示したものである

(217)および(218)の連続条件は開口面S上の関数および

即partnを未知関数とする連立積分方程式であるこの2個の関数を求めれば

(26)(214)によりrsquo共振器内外部の任意の場所における場を求

めることができるしかしこのままでは解き得ないため次のように無限次元

の連立一次方程式に書き換えるS上の未知関数を次に示すように完全直交系

で展開する

13

9>(a≫partz)一

一 ){フンり

列ドJ=1まぐ4=i(早){なり

(n=l2helliphellippound=012helliphellip)

ただしplusmnplusmnは未知の展開係数であり十-はそれぞれ{

(219)

(220)

}内のcospoundQ

sin^partの項に対応する

(217)(218)の両辺に直交関取sill(警){7が}をか

けてS面上で積分するその際(27)(212)のグリーン関数およ

び(219)(220)の展開を代入して

がysin(ぞ)sin(印){ゴにぶ]d6dz=dnttrsquoSpoundpoundrsquo普(2-21)

がでsin(で)sm(――)COSh(z-zrsquo)dzdzrsquo

=(で)(や)讐ヒリ〔l-(-l)degcoshL〕

〔g-(でj2)リhrsquonot(誓)l〕

(222)

を用いると(217)(りリl)9連立積分方程式はa4bJに対

する次の無限次元の連立一次方程式になるこの方程式を基礎方程式と呼ぷ

J(j)馬(ふ)4-jりI(み)屹(今)b4

+8゛ql(乱喘-Lj暗)=-2り゛H(今)暗 (228)

AuJrsquo^iA)H(j)a4一一4rsquoJ(j)叫(zS)b4

+8N{|Mia^-ildquoj4}=-2りhぢ(ム)心(224)

ただし

_arsquonN-一一一入-2V

(n=12helliphellippound=012helliphellip)

14

(225)

申 lsquo

であるが実際に(223)(224)を解く際に問題となるnは共

振器内でz方向に存在する波数(共振器長Lを半波長λ2でわったもの)に

ほ`ゞ等しいところのみであるから

n三2L2(226)

を(2-25)に用いてy

N三良(227)

となるこれはフレネル数と呼ばれるものである(223)(224)

の右辺のψ4は

福三ふかrJj(ムdivide){7ンりら(り)rdrd(228)

で定義されるものでこれは励振の強度を表わす(228)(224)

の左辺の行列要素KpoundL1MpoundNjは

KjΞぐlipoundi^)jpound(A)ln(c)dic(229)

IpoundヨぐAHpound(A)]rsquo(iA)I(≪)d≪(280)

MpoundEでlH^(l)J^(l)Inm(iC)d≪(281)

Npoundequivでjrsquo吟(j)J(j)I(c)d≪(232)

で定義されるただし

jlΞ(ka)し冑1(238)

であるI(g)はn-mが奇数のときは(222)によりoであり偶数

のときは

InnCiC)Ξ(ka)―

1-(-1)rdquoCOS(g昔)

J(n―m=偶数)

であるファプリペロー共振器ではλ≪Lであるのでnmは非常に大き

い数例えばレーザ発振器では10s~107でありまた(228}(224)

はIn―mln≪1の範囲の項のみで近似よく解き得ることにより(284)

におけるmnはtとおいてさしつかえない(223)(224)の

IS

基礎方程式はpart方向のモード番号ぶrsquoおよぴ十一に関して分離していることに

注目すべきである以下に示すように行列要素Kpound>Lnm>MpoundおよびNpound

はフレネル数Nと(28)で定義されるjnの関数であるしたがって

基礎方程式(223)(224)もパラメータとしてフレネル数N

および周波数の関数であるjaのみを含み共振器長Lおよび鏡の半径aその

ものを直接パラメータとして含まない

(229)~(282)の行列要素の計算は付録21にまわしここ

には最終結果のみを示すこととする

(Z2-4πN

一一m-

で定義されるαがα2≪1

はn―mが偶数のとき

Knm―

Am

1--Anrsquo

jj一心2

(235)

の条件を満たすとき(229)~(282)

以下のようになる

〔{s(ju2)一C(Anrsquo)}-{S(Im)-C(Inf)}〕

〔{s(jめ十c(衣l)ト{S(Am)十c(μ)0

K=〔d[srAnrsquo)十c(jj)}一{srsquo(j2)ニcrsquo(Arsquo)}〕

十ifarsquois(i2)-c(lj)}十{srsquo(lj)十一Crsquo(Inrsquo)}〕

L-=notyKnm

Lnn―1

-2

Mnin=Lnmnキm

Mnn=Lnn十iα2

Nnm=

jl-jjrsquo

n=¥m

n吻m

(2パ86)

(287)

(288)

ぐ289)

(2tO)

(a41)

〔jnl{S(112)-C(jj)}-jj{S(jj)一C(jj)}〕

一匹〔Au{s(Aa)十C(In)}―Am{S(j)十C(ぶ)}〕≒mAm―A(242)

Nnn=〔(z2ぷl{s(pound)十c(え)}-{s(八)-c(池l)トj2{srsquo(4)-crsquo(略)l〕

十i〔(zM{S(1)-C(Irsquon)}十{s(丞)十c(池)}十ぶilsrsquo(irsquon)十(ダ(pound)}〕

(243)16

rsquo や ー

rdquo f

pound

n一mが奇数のときは上記行列要素はすべて0となるここでs(t)c(t)

は(A210)(A211)で定義される関数でありsrsquo(t)crsquo(t)は

それぞれs(t)c(t)のtに関する微分を示すs(t)c(t)は回折問題

にしばしば現れるFresnel積分

S(t)ヨぷsin(ブ)dy(244)

C(t)=ぶCOS(―)dy(245)

と次の関係がある

s(t) キs(ソ勺E(z)

c(t)=ホ=臨りこ)

(246)

(247)

(286)~(243)の行列要素の記号xpound等の肩符jを省略して

K等と書いた理由は付録21に述べたように(z2≪1のときこれらの

行列要素がベッセル関数の次数ぶに依存しないためである

Arsquon<く1の場合には行列要素の対角要素(n=m)は付録22に示す

如くベキ展開可能であるこれらのベキ展開表示は簡略解を求める際に有用で

ある

sect2S基礎方程式の解法およぴ数値結果

本節では前節で得た基礎方程式の特徴を利用した近似解法を行う数値例と

しては鏡面の中心の一部分で平面波である強制励振を考える-これは回転対

称な励振であるからぞ=Oのモードしか励振しない次にとキOのモードを励

振するために源の強度をcospound0(ra)ぞとするここにおける強制励振は

次章の半透過鏡を通しての励振の場合の透過率TがTrarrOの極限になっている

したがって本節の例は透過率の小さい鏡に外部より波を入射させた場合の近

似となる

(1)基礎方程式の近似解法

17

ここに前節の基礎方程式(223)(224)を再掲しその特徴を

述べる

J(j)馬(4)a4-jJ(iAn)UrsquoAAn)h^

+8N{Knm3JolineL-b4}゛-2SjNHI(j)4

j4(j)H(1)aぷ-jtぢ(j)叫(心)b品

+8N{M-3j-Nlb4}゛oline2りNjnH(瓦)lsquoφ゛芯

(n=12helliphellippound=012helliphellip)

(248)

この無限次元の連立方程式は角方向のモード番号poundおよび十一(cossin)

に関して分離しておりそれぞれ別の連立方程式として解けばよいまた上

式はモード間の結合を表わすKnmfLnm>Mmnj^t一がIn―mが奇数のとき

は0であるから1n>mに関して偶数と奇数とに分離して解けばよい

実際にこの連立方程式を解くに際し次の物理的事情を考慮するすなわち

mnは共振器の縦方向にのっている波の数を表わすしかるにファブリ

ぺp-共振器では波の存在形態は両鏡聞の往復運動であると見なせるから

mnが共振器長Lを半波長λ2でわった商2Lλの付近の整数をとる

場合にのみ展開係数abjが大きくなることが容易に類推されるこれは

実際に計算を行って確かめることができるすなわち2Lλの整数部分を

nQと定義する占1このnの前後の数十項のambのみを考慮することにより

共振器入力パワーおよび共振器内部の場の分布が決定される特にフレネル数

NがN≫1のとき入力パワーおよび場の分布の概略値を得るためには>an

bllのみを考慮すればよい

基礎方程式(248)で源分布(rpart)が与えられると(228)

によりψ7が決定しabが求められるこの際パラメータとしてはフレ

ネル数Nと(28)で定義される周波数の関数であるjのみである行

列要素K等はこの両者の関数であるそしてまた心は次の如く書き換えら

基礎の連立方程式(248)はjおよび+-に関しては分離して1柘から今後特に

紛わしい場合を除いてa4b4ず芯をそれぞれabVrsquonmmする

n=noに対して)Auは正で最小の値となる

18rsquo`

lsquo ~

- f

れる

j2E(ka)2-(警)2={(ki)2-(阿2)2ト{(平)2-(阿ダ

gポ1一旦Eぎぎ(n-n)=屈-4π2Nくn―no)

)2さ些yぎ(晋一n)

-n)

(249)

(250)

ただし(249)の近似式では鏡間隔が波長に比べて極端に大きい場合を

想定しIIn―n1n≪1としている実際のレーザ発振器ではnは105~

10゛であって計算においてln一n|は102までで十分収束するから上の

近似は成立する(249)(250)の結果は基礎方程式のパラメ

ータはフレネル数Nと周波数を示す2Lλ-nのみであることを示して

いるそしてこれらのパラメータの物理的意味は次の如くである2Lλが

丁度整数のときは平面波共振(面積が無限大の2枚の鏡間での共振)を意味す

るから2Lλ一nは平面波共振からのずれの周波数であるフレネル数N

とは(aL)(λa)のことであるaLは一方の鏡から他方の鏡を

見込ひ角を表わしλaは半径aの孔に光が入射したときの回折角の程度

を示すパラメータであるフレネル数はその両者の比として定義されており

一方の鏡が他方の鏡より受ける光量を表わすパラメータと考えられるフレネ

ル数の語源は一方の鏡の中心に光源をおいたときの他方の鏡に含まれるフ

レネル帯の数の意味である

(248)の基礎方程式に対して以下のように近似解法を行うK(n

キm)等の非対角行列要素がK等の対角行列要素に比して1次の微小量

と見なせるほど十分小さいことを利用するこれは(27)で表わされる導

波管モードsin(nJTzL)lsquocosとpartrsquoJj(jrsquo1゛3)が開口面で反射される時

に異なるnへのモード変換が小さいということである基礎方程式を次の形

に書き換える6

19

{J(In)HZ(jl)+8NK}a-{jJど(jJI4(ju)+8NLn}b

=-2eNHど(jdeg)ちoline8NΞ{K自3rsquoolineLldquob}

{j4(j)Hj(jll)+8NM-}3-{丞J(4)馬(js)+8NN}bn

゛oline2りN焉馬(jdeg)Vn-8NS{Mdeg゜3deg―Nnmbdeg}

非対角要素は対角要素に比し1次の微小量と見なしてan>bn

an―an十辿)+al)十helliphellip

bn=吻十噌十bS)十helliphellip

yL_y卜丿

(25t)

(252)

の様に0次1次2次helliphellipの微小量による展開を行うとき(251)

の方程式は同じ次数の微小量に対する次の一連の方程式に帰着するrsquo

{J^(ln)H(ln)+8NK}迎oline{几Jj(jdeg)嗚(jdeg)+8NLuml}b9)

゛-2QN馬(臨)仇

(253)

{ムJ()H(j)+81ヽJy}aSL{丞J沁}馬沁)+8やヽiR}虎

゜oline2りNjdegH(41)ψ

{Jj(心)nJAn)+8NKnn}a(≪rsquo^-{J(An)nUAu)+8NLnn]h[)

=-8NΣ{K-ayl}-L一心-0}mヤn

{14(jl)Hj(j)+8NMn}a<rsquo≫-{ぶ4(心)H丿外)+8NN}b()

=-8NΣ{MaSslsquo1}-NbSlsquo1)}

s=123hellipr

(254)

以上によって兇が与えられれぼ(258)をまず解いTCこの結果を(2

54)右辺に代入してs=1の場合を解き次にs=2の場合を解くという

ように逐次近似を上げてゆくことができるなお数値計算の際に心が虚数の

ときはベッセル関数ハンケル関数は変形ベッセル関数となる

(2)励振パワー

単位面積当りの時間平均エネルギー采すなわち電力の流れは

20

sequivRe(9rdquo(nk7゛(゛))(255)

で与えられr2印は複素共範を意味する波動方程式(21)を用いると

S=Re{(七1十)}

=Re{み(|則2-k21912)}=O(256)

となり電力の流れSは保存されることが判る(255)を共振器の内部

の領域Vで積分することにより次式が成立する

PequivとI(ひ詰dy)=とIm(g9訂ds) (257)

これは励振入力であって鏡面(7を通って流入する電力と開口面sより流出

する電力が等しいことを示している(257)右辺のs上の積鼎19)

(220)を用いて表わせば

十乖+I)゛脊I(忌戸4戸と)(258)

となる

以下に周波数と励振パワーの関係を数値例により示す最初に半径ea

の領域内で一定の強さの源分布である励振すなわち平面波による励振を考え

9(rpart)=1

この励振は軸対称であるから

(228)より

二匹

ψjolinej

r≦ea(259)

ぞ=Oのモードのみを生じさせるすなわち

JI(s心)10 (260)

となるただしベッセル関数に関する次の積分を使った

μ゛トJ^(tfz)dz=―Jj+1(心)(2deg61)

22図~25図において横軸には周波数を(250)の申セ示された

2Lλ-nの単位で目盛るしたがって2Lλが1だけ変化すると全く

21

6J3S

iOdNI

a3M0d

トndZ一

FREQUENCY

22図(a)

FREQUENCY

22図(b)

22

- -

S -

58言

2I

hI

httpwwwrsquo

1AV-5

ε0t

05

0I02062poundλ-tu011(

rdquo

江]301

iOdNI

iJkt`

rsquoPrimersquoFREQUpoundiヽKV゛

(c)

22図励振特性z=Oの鏡中心の半径01aの面積内で一様分布した卵こよる励m(a)N=5(b)N=10(c)N=20

同じ図形が繰返される縦軸には入力パワーを示すただし(258)の係

数を除いて()内だけを目盛る

22図にフレネル数Nが51020のときの励振特性を示す1周期

中に含まれる極大の数は次のようにして求められる(250)より判るよ

うに2Lλが1だけ増加する間にjloは2π^Wだけ増加する瓦が0

次のベッセル関数の零点と一致する付近の周波数でパワーは極大となるから

フレネル数Nとといこ励振特性の1周期中に含まれる極大の数は増すo次の

ベッセル関数J(x)のn番目の零点はljいごX=(n-11)πであるから1周

期中に含まれる極大の数nは

2Jr3r』(11-O゛(262)

で与えられるしたがって22図に見られるように極大の数はN=5では

4個N=10では6個N=20では9個である

励振特性の共振点を示す極大を同じ角モードぶに対しては左から順iこ(と

23

CV-20

0pound-OI

0-

0)ie1)ipound2)ldeg゜゜゛゜モードと名付ける((259)の励

振ではぶ=oである)この名称の由来はヽFoxL)が初めてファブリペ

ロー共振器の自由振動モードを解析したときの命名法によるものであるすな

わぢ1番目の極大に相当する自由振動モードをFodegcLiがTE馬一一1モード

と名付けたためであるjなおm番目の極大における共振器内部のz=const

の面内の場の分布は近似的に円筒導波管のTMかモードの軸方向の電界

Ez=J(ρ加1)coiとpart(268)

と同形であるただしりはJj(p)゜oの111番目の根である円筒導波管の゛

-ドの名称はブアプリペロー共振器と比べてmに関して1つずれている

22図の共振点のパワーはフレネル数Nとともに増大するまたその半

値幅より求めたQ値は自由振動の回折損とよく一致するこのように半値巾よ

り回折損を求める方法はファブリペロー共振器の実験で回折損を求めるた

めに採用される22図の励振パワーの計算においてはnに関しては20

項程度で十分収束するNが増大するとともにあるいは共振点の周波数に近

づくとともにn=nの項の励振への寄与が他のnの項の寄与に比べて

より大きくなるために収束するための項数はより少くてすひこの理由は

前者に関しては励振の強さを表わす(260)の中のJ≪(e心)j(nヤ

n)がNとともに振動的に小さくな石からである後者の理由は

Ji(poundム)が大き<なるためである特に励振パワーの計算においてはtn>n

(流くO)の項は表面波であるからこれらの項からの寄与は極めて少い

次に励振源の半径Eaが変化すると励振特性がどのように影響を受けるか

ということを28図に示すここでは計算を簡単にするためにtn=n

の項のみによって励振パワーを求めるn=nの項のみで近似計算を行うのは

次の2つの理由による前述した如く共振点に近い周波数では殆んどパワ

一はn=noの項のみによって定まるまたこの方法は特性曲線の谷の付近

FoxLiはその後の論姿11TEMIs-1モードをTEM-hpoundモでドと名称を変更

しているがここでは一般に使用されている(m-1)モードの名称を採用するな

おFoxILiの使用したTEMは厳密な意味では正しくないがほr平面波4こ近い波が

両鏡間を反射往復するために共振器内部の場は近似的にTEMである

24

411

a -

ふー-=一一一一一一一一

IIrII暑

=o

(λタ

02

rarr para a - - - -

V=20

divideIIiII4I

一一一一一一寸

- 丿 -

helliphellip

寸寸

s―

11

J心ωIO瓦20

ts9

91

1111rsquo11111-i

J-Yrdquo-―――

C‐I

10

0ZLA-n04REQびpoundACY06

εをパラメータとする励振特性

O≦2Lλ-no≦1

0Z0

2a図a

-一一

W - - - - - -

para

八レ

シーブ_二

言-j

jhelliphellipcap

エレリ

ブドjyノレレダダ゛

コolineolineoline

二二

ニ上|

_j」

- - - - -

一 一

---一一一一一一一一

- W I W - -

恥4

30

>iBMA

20

10

IIlsquoこε

l-一一

Hフー--rsquo-rsquo-゜ヤ

1[7χ

N゛2deg

yn

1ヽ1X

ヰandい

jプいχにペ

レノスi

acutersquo

万万

ヅレ

rsquo

ノヤ

jy

rsquo

゛rsquoht

tp

www

゛`--rsquo゛

゛`

ldquorsquo`心o゛昨FREQU咄CTo`1

i)ぽ4

28図bd-I-|-para

εをパラメータとずるy励I振特性

0≦2L<l-no^OJ2

26

02

-l

>3M0d

30

20

10

-一一E=10

ln一一oづy-一一≒0「

helliphelliphellip

クぐニニサ

りχ

92

helliphellip

and

Λト

〉十

χべ

rsquo仁ヽ

一一卜χ丿olineト`ヽ

llsquo

χ

ゝゝ

`ヽis

0 odeg1r2L吹`n0001゛

FgEQUEIcr

23図C eをノリメータとする励振特性

OS2Lλ-no<>0016

ではfn=nの項からの寄与が小さくなって他のnの項の寄与が相対的に大き

くなり近似が悪いが一般に興味のあるのは谷の部分ではなくて共振点

の付近であるフレネル数Nが大きいほどこの近似は良いので28図で

はN=20とするちなみにこの近似方法でN=20のときの(00)モ

ードの共振点では励振パワーの誤差は2~3鴨であるなお28図の励

振特性ではε≧02としたために共振モードの違いによる励振パワーの差

が大きいので縦軸はdb目盛で示す

28図aには全周波数範囲の励振特性を示すこの図では横軸のo~(12

の範囲の共振曲線は鋭くて形が不明確であるので図bにその拡大部分を

示す(00)モードに関しては図cにさらにその拡大部分を示す図a

を見て判ることはe=0ン2および05では非常に励振され難いモードが存在

するごとであるしかしe=10ではすべてのモードが励振されているある

モードが励振される強さは源分布にそのモードの成分がどの程度合まれてい

るかということに大きく依存するこれを数式的に調べるn=nの項のみで

近似しているから(260)を用いて基礎方程式(248)は次式とな

るぐ

〔J(DH(j)+8NK〕a-〔jJ(j)砥(j)+8NL〕b

=-4ylNH|(j)JI(dl)

rsquoj二

〔AJo(A)H(j)+8NM〕a-〔j2J(j)H(j)+8NN〕b

=-

b=

AHUA)hCeA)

J(ey4)r1H(1){J(1)H(j)+8NK}

28

(264)

(265)

啼-

4reN

- j

ただし≫3n>bniK-nmLnn≫rdquolnn>Nnnにおいて脚符はいn=nであるので

簡単化のため0と記した特にjに関してはこれを1と略記した(2

64)を解いて

rdquo11

よぢFhieA)〔ARrsquoo(A)[AJo(A)liUA)+Slヽ

L}

一H(j){JJ(1)H(j)+8NN}〕

4JreN

-jj

軸rsquo

-H(iA){AJ(1)H(1)+8NM}〕J

となるただしjは(264)の左辺の係数のつくる行列式である

jΞ(8N)2(KNo-LM)+8N{J(1)H(1)N

-jJo(1)H(j)L-jJ(i)Hrsquoo(i〉M十j2J(j)H(j)K}

(2-66)

jは1のしたがって周波数の関数であるjの1依存性に関しては次節で詳

説するこのjの極小点が共振点になるしかし(265)の分子に

J(d)を含んでいるためにJI(d)の零点がjの極小点の近くになった場合

この共振点は表われないことになるjを極小にするjはほyJ(j)の零点

付近にあるのでe=10のときは共振点が消えることはなくすべてのモー

ドが励振される走査型干渉ゴを使ってこのような平面波によって(00)

モードを励振して(01)モードの励振を押えるときには例えば次のよ

うにすればよいJの2番目の零点が552Jiの1番目の零点が383であ

るからe=383552=069とすればよい

28図cでは励振半径saの増大とともに(00)モードめパワーは

大きくなりかつ共振曲線は頂点に対して左右非対称であるすなわち2L

λの増加とともに急激に立上り頂点を過ぎて緩かに下がるこの左右非対

称性は(266)のjの振舞によって大体定まるのであるがさらに

(2lsquo65)の分子のJI(d)がこれに影響を与え励振半径saの違いによ

つて共振曲線の形に微妙な差を生じさせる

24図にSchdarri認の実験結果との比較を示すScheibeの実験は両平面

鏡の中心R孔をあけて同軸線で結合し一方より励振して他方で検波したもの

であるパラメータは波長λ=32cm鏡の半径a=945cm鏡間距離L

=303(sフレネル数N=94であって波長を変化させて励振曲線を得た

ものである々4図に示すようにこれを22図のN=10の(00)

モードの曲線とその頂点を合せて重ねると大体一致している

走査型干渉計はファプジペロー共振器の一方の鏡を軸方向に走査させて半透過鏡

を通して入射したμ-ザ洸蘇に対する共振点を探すようにしたものである

Z9

相対入力

db

-5

-10

0005

ラソacute|

9384yy

98848

001

93850

0015

Scheibeの実験

9885293854

002

abcd

24図励振特性Scheibeの実験との比較

(00)モードの共振周波数付近

00252Ll-no

以上の2228図のグラフでは平面波による励振を取扱ったから

と=oのモードしか励振できなかった次にと≒oのモードを励振するために

角度方向に分布をもっすこ次の励振源を考える

りIrsquopart)゜Cjrsquocos1part(1)ら10≦r^ea (267)

ここ7Cjを比較に便宜なようにすべてのぞに関して励振叩の強さが一定と

なるように定めるすなわちぞ=oを基準にとづて

darr

=Q

と定める(2

T匹了εと

28)

eI

ぞ=0

ぞ叫0

の火jはりrsquo6rsquo1)を使って

30

(268)

larr

卜 心

_゛へ百i7こFTilsquoeJ≪L(eAn)

嶮-An(269)

となるこれを基礎方程式に入れて解くここではpound=12の場合にn

=nの一項のみで近似した結果を25図に示す比較のためと=oの場合も

描く図aはe=02図bはe=10である各頂点に対応するモード番号

を図申に(とm)で記すグラフより分ることはεが小さいとぶに関して

高次のモードは励振され芦いことであるこれは(269)のJ糾1(sj)の

ためである特にsを非常に小さくすると殆んどぞ=oのモードしか励振さ

れない走査型干渉計で径の小さい絞りを入れて高次モードを消去するのは

この理由による25図では横軸をo~02の範囲内で示したがpound=1

2のモードをO~1の範囲で示せば頂点の位置は異なるが23図aのグ

ラフと類似のものが得られる

(3)共振器内部の場の分布

源分布i(rpart)が与えられるとj基礎方程式(248)を解いて4

b4を得ることができるすなわち((゜19)(2deg20)により境

界面S上の9および即partnが知られたことになるこれを(26)(2

14)に用いれば共振器内外部の場の分布が決定できるここでは(2

6)により共振器内部の場を求めるその結果として次式を得る

9rsquoi(rpartz)=蚕ふs戸siロ(警){7ンリ

times〔H(jそ)ふがWを(ふづ){7ンrdquo図(6りrrsquodrsquoび

い十万(ふこ)ふぐが馬(jご){こが阪(rrsquoかrsquodrrsquodpartrsquo

゛1Jf(jそ){馬(jl)a4-AnUrsquoJA)bJ}〕(270)

〔〕内の第12項は源分布により直接作られた場であり第1項ぱ観測点

(rpart)の内側(rrsquo<r)の源分布による寄与で第2項は外側(rrsquo>r)

のそれによるものである第8項は開口面Sにより反射されてできた場である

31

6J

to

J必

2part

`Sl

=-J-ミnot一一一一一一一

00)りN=20|

-一一-トQ

(0)

ザーご1

t--~=---111rsquolsquo2χiト1

--hellipトよー---一一万4helliphelliphellipト一二-一一χ1{02)sup1

j_lf

り0)

(ヅ(φ3)U3)

`ノノandand

1メ(2)iノ頒ン

ハへ斗

ノレoline卜玉

ダrsquo

犬柚バレ`コり゛十

ニ副上ang一上_____上_____lsquoレ

|べ

トuarr

゛ヽ一一ノダ|

ヤ|

1しzに

Q0050FREQUENCY015

-a=FIJlaゝr25図a`回転非対称の励振源分布による励振特性

1i

e=02

part2 2LA一良025

6j

50

40

KSI

30

20

((`ヽ0)

(AC)

II

rdquo - =

jl

(20)

II

11

1111

(0り

sect

II

II

II

1j

()

oOS

Λ

ul)

pound

一一

四rdquo

20

一 -

(2)

ダpt

1= part

ク」

(2

2)

acutelsquo`ゝゝ

rsquo

χ

χ

(Qヽ3j)

- larr

W - Φ

rsquo

χχχχ

(ヽ3j)

a22pound八-a2S

nablaχPrimersquo

0FREQUENCY0

25図b回転非対称の励振源分布による励侭持性e=10

一 一 - 一 一 一 一

(Q2)戸

ここでは(259)の平面波による励振を考える鏡の中央部の半径6a

の円内に一様に分布した源の場合である当然このときはと=Oのモードし

か励振されないこのとき(270)の鏡面上の積分は実行でき内部の場

の分布は次のように書ける

ゆに)=ににに謡ヤorsquo2)r≦ea

Ea≦r≦a(271)

ただし

u1(rz)=yt

〔H(ム)a十1H(ム)b〕J(烏寺)sin(丑芒)(272)

i(rz)゜i292゛多シよOI(jそ)Jぷそ)一割jそ)Joりぞ))

Xsin(―)゜ニー4゛λsi回警)(278)

uj(rz)=i22N弓えHI(d)J仇ミT)sin(べ三)(274)

U4(rz)=i2π2NEpoundJ(e4n)Ho(ln―)sin(――-)(275)

である(278)のu2の変形には次のLommelの公式を使った

J(j)H(j)-Jン(j)Hz(1)゛皆(2-76)

(278)~(275)のUU3Uは源分布によって直接に励振さ

れた波を表している2-゛OのときI`≦s3において9lsquo<p=lになること

は(26)の第1項の積分におけるグリーン関数の特異性によって保証さ

れているこのことは(271)では次のようにして判Lる(273)

においてnに対する近似を行わずに(225)によってNをnについての

和の中に戻しnについて1からoまでの和をとれば0くz<2Lにおける

フーリエ展開を逆に使って

92(「rsquo2」=22

=(ぴ

ー(nそy-(11a)2

sin(

34

nπZヱ)一

sink(L-z)-

sinkL(277)

larr

08IO

鏡面上における場の分布

35

一嘩

となる2゛0では成立しないがz->0とすれば11z-゛9゜1となることが

わかるその他のUl>U3U4はZrarroでoを与える

次に鏡面上での場の分布を求めるz=0Lの鏡面上では境界条件より9

こOであるので実際の計算は鏡面より14波長離れた位置での場の分布を

求めるノこれは鏡面上での699zに比例する以後簡単化のためこれら

を鏡面上での場の分布と呼ぶことにするln一noln≪1の範囲のnで

場の分布の級数計算は十分よく収束するからz=0Lの鏡面上での場の分

布はそれぞれ十

sin(-j-)副(ソlrrsquoごyl (278)

とおいたものを用いているz=0とLの面上で場の分布が異なるのは励振

がz軸に関して非対称に行われているためである

フレネル数N=51020に対して電子計算機KDCnで数値計算し

た共振点およびその付近の周波数におけるz=OおよびLの鏡而上の場の分

布を振幅と位相の形で26図a~mに示す実線はz=0点線はz=Lの

面上におけるー

分布である

IIFII

3SV工a

一hellip一【】niコdWV

=|

iiI

02

26図a

04 石

pound=01

rdquo゛`゛rsquo゛孕To+00119

゛N

rsquoZdegヽ

olineolineolineolinez=L心

∽f

-か4^k^^Kv4f

Odeg

st

y rdquo

13SV工d

42

一hellip一()niiidwv

`2石

T =7o十00146

Q20406

26図C鏡面上における場の分布

08ra10

――

]のく工a一

64

]()コトーJdWV

0810

26図b鏡面上における場の分布

uarr _k

-Z=O`N

z=i

ぺ`゛rsquolsquorsquo゛゛K

ホス「11

十〇10132

`χ

-Z=O

゛Q゛Q

olineolineolineolinezdegLぐ゛

O0204Q608rえ1(

50deg

20deg

〆〆〆

90deg-`rsquo゛`rsquo゜

5びヽ-rsquo

≫≫rdquo―〆゛=

20degrdquo

A=10

30deg=01

心-

3SVHd

一()DトコdlNV

Z-0

一一一一一一-Z=L

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26図e鏡面トにおける場の分布

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- 一 一 一 一

02

26図m鏡面上における場の分布

-一一一一

Q2

26図ど鏡面上にねナる場の分布

-ヘー

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60yl

llrsquo

涛1111

(1し1il

励振半径はすべてε=0-1であるo26図a~hはrsquoN=10の場合を周波

図bimの(00)モニ

ドのリップルは小倉吉田池r

およびFox

L)の自由振動モードのそれらとよく似た形であるリップルがNに特有な理

由は先述した如くNが一方の鏡の中心に光源をおいたときの他方の鏡に含

まれるフレネル帯の数であることによるしたがってこのリップルはNの増加

とともに細かくなるz=oとLの鏡面上の場の分布の差はn-n=奇数の

nの項の影響であるNが大きいほど両者の差は小さい励振源を含むz=0

の面での場の分布のnに関する収束は比較的に悪いが励振源のないz=Lの

面でのそれは前者に比べてよい26図のグラフから判るように共振点で

はすべて鏡の中心における位相はほy90degであるこれはz=Lの鏡からの

反射波と励振波が同位相で強めあっていることを示しているz=oの面上の

42

rdquo

振幅分布においてr≦Saの鏡中心でおよそ1だけ盛り上った形は源分布に

よるものであるすなわち(273)のU2(274)のUsによる寄与で

ある共振点付近以外の周波数における場の分布は全体の振幅は小さく大

きな振動は殆んどなく小さいリップルの連続という形である重要でないと

考えられるので図示しない

角モード番号ぞがOでない場合すなわち回転対称でない分布をもった励振

の場合の場の分布を考える分布の詳しい形は求めないが参考までに(2

67)の源分布による励振の共振周波数における振幅分布の概略形を示

す27図aはpound=lbはぞ=2の場合であるこれらの図は(270)

の〔〕内最後の項中のn=noのみをとり出して得たものであるしたがって

ベッセル関数の形を適当に切ったものであるこれらがほ判

を示すことはpound=oのときの26図iでの鎖線と実線点線との比較で

明らかである

1aanxiuwv

0 02 04 06 08

27図a共振周波数における振幅分布の概略図

ど=1

43

10

-一一--一一一一(10)

一一一一(11)

`ang

ノoline゛`

aanxiidwv

0 02 04 06 081j)≒

27図b共振周波数における振幅分布の概略図

と=2

sect24簡略解

入力パワーと周波数の関係を示す励振特性において普通重要なのは共振

の位置大きさ半値幅等共振点付近の様子である前節において励振特性

は共振点付近でn=noの項のみで近似よく解析できることを述べた本節では

さらにこれを検討し共振点付近での振舞を簡単な式の形に導くこの簡略解

はフレネル数が大きくなるとともに近似がよくなる

n=noの項のみで近似するから基礎方程式(248)よりnの項のみを

とり出した

〔Jj(j)Hj(j)+8NK〕3-〔jJj(j)H(j)+8NL〕b

゛-2QNH(j)仇

〔jJ(j)Hz(j)+8NM〕3一〔j2J(j)H(j)+8NN〕

゛-2QNjH(j)や

より出発しその解

44

り心j(279)

--一一一一(21)

戸入yダ

rsquo

and

and

a゜2々Nlsquoφ(jH(j){jJZ(j)H(j)+8NL}

-Hf(j){j24(j)叫(j)+8NN}〕j

b゜2りN呪〔j叫(j){Jf(j)Hバ1)+8NK}

-nAA){AJrsquo(A)H(I)+8NM}〕j

(280)

を簡単化してゆくただしjは(279)の左辺の係数のつくる行列式

j゛(8N)2(Kdeg゜Ndeg゜olineLodegMdeg゜)+8N{を(j)Hj(j)Ndego

olinejJ(1)H^(1)Ldeg゜olinejJj(j)Hン(A)Modeg十j2Jン(j)叫(A)Kdeg゜}(2lsquo81)

である前節の(264)~(266)は上式の特殊な場合すなわち平

面波励振によってぶ=oのモードのみを取扱ったものであるなお上式でも前

節と同じ略記号を用いているすなわち心では脚符noを省略してこれをjと

記し他の記号では脚符nを単にOと記す方程式の根abの周波数依存性

したがってj依存性に関してもっとも支配的なのは(281)で与えられ

る分母のjである以下jの1依存性を調べるそのために(281)の

右辺に含まれる行列要素KooILhMNを(A228)~(A231)

のベキ展開を用いて書直すここでの仮定はぱり2≪1であるαは(2

35)より(zz=11πNしたがってフレネル数Nを10とすればポ≪100

となるからベッセル関数の零点より判断して(00)(10)

(20)(01)(11)モードの共振点付近を解析できるNが

大きくなると近似がよくなるのは上記の(Zり2≪1の条件を満たすとともに

n=noの項のみによる近似もよくなるためである(281)のjをjと(Z

で表示すると次式となる

j゛(まi)〔(ふ`1`公)゛4lsquoびlニ

(1十i)(pound3pound(j)町(j)〕(282)

上記の変形の際円筒関数に関する(276)のLommelの公式を使った

ここで円筒関数の次の漸近形

Jj(1)~

Hj(j)~ ズ

COS(A―β)

i(A-j3)

45

(283)

(284)

ただし

y=

β 一

(x-CI-

π

〔e≪2(l-β)+1〕

46

(285)

(286)

(287)

(2188)

(289)

(290)

(291)

f ≒

2ぞ+1

が円筒関数の変数がかなり小さいときでも概形を表示することを利用すると

(282)は

J=Ci十C

となるただしc

(1十i)-

21

C2は次式で与えられる実数である

cl=(ま7)(ふ十余)(zrsquo

crsquo゛(み)八二ldquo

Jの実数部をx虚数部をyとおくと(286)より

x二CI十昌〔COS2(zl一β)+1-sin2(j-β)lsquo〕

良一〔COS2(A―β)+1十sin2(1-β)〕

となるここでjの関数としてのxyの変化を考える上式中の三角関数の

部分はjとともに急激に変化ずるがVaの変化は緩かであるので上二式

より三角関数の部分のみを消去してj=x十iyの軌跡を求める(289)

(290)より

-21

)2十(y一昔)2=(j≒)2

を得る上式で分母のjが一定ならば1Xyは円を表わすjを考慮すると

jの増加とともに次第に半径が小さくなってゆく渦巻型であるN=20と

=oの場合に(289)(290)を計算して複素平面上に描いたの

が28図である28図には(281)により正確に計算したjも点線

で書き加えた両曲線の比較より(286)の近似のよいことがわかる図

申に記入した数字はjの値である

s 9

28図N=20と=oのときのの軌跡

曲線中に記入した数字はjの値

とこで共振点を与えるIJllequivx2十y2の極小値とその付近でのj依存性を

調べる1jは極小値の付近でほy一定と見なすα≪1であるからCI≪

C2であるG=oであれば(291)は中心が(C22ふCz21)で

原点を通る円である(291)はこの円を微小距離CIだけ右へ平行移動し

47`

i40

1--<-rsquordquordquordquoヽ

1`ヽヽQ

1`

20χ

χ

5Q

χト

χ1

心χ1

oヽ60ダ

301

゛4iぺ~~~~~~~-~~~

29図=x十lyの軌跡

C(Q十公j7)

たものであるから(29図)原点から円上への最短距離(x2十y2)iは

近似的に原点から円の中心までの距離と円の半径との差で与えられる

(`2十yl)゜u=

(C十公)2十(公)1olineJTj≒ildquo三jMr(292)

次にx2十yrsquoの極小値の付近でのjに対する依存性を考える29図におい

てpart≪1r≪Rとすると

x2十y2=r2十(r十R)2-2r(r十R)cospart竺R2十r2part2(298)

となるここで

R=CiTI(294)

r=02sYA(295)

であるまた三角関数消去の過程より分るように

十part゜2(ぶolinej)(296)

であるただし心は共振点を示すもので

ji=jjmoline瓦心m(297)

48

ダジrsquo1

づブ几|

χ1

|l

7=序1

で与えられるQApoundmはpound次のベッセル関数のm+1番目の零点であり最後の

項はCIヤOであるための補正である(297)の導出は次のようにする

Nが無限大を意味するCI=oのときx2十yrsquoが極小になるのはふ=心のと

きであるこれは円の中心と原点を結ぶ直線の傾斜角がπ4であることに対

応しているCIヤOのときは29図のように円が右へCIだけ平行移動して

いるから円の中心と原点を結ぶ直線の傾斜角は7S4-CijCとなるし

たがってx2十y2を極小にするjは(297)で与えられる

(294)~(296)により(293)は次のよう叱なる

12Ξx2十y2=寧十椎(1-か)2

=(づS)2〔{(ふ十八)permillsquo十昌(zl-j)rsquo〕(298)

次に(280)のao>boの訓り対する依存性を調べる(277)の

Lommelの式および(A228)~(A281)の行列要素のベキ展開

を使うとaboは次式となる

ao竺jLZかv万二1十i)HバA)A`

(299)

bdeg竺}29yHj(j)j

したがって開口面より幅射されるパワーは次式で表わされる

P=牛I(脂= 長手ド鵠器絆よ

エ二TとjpoundpoundAリ2(2100)32πk叫2π(ム+1yj2α2十〔j一小y〕

最後の変形の際ハンケル関数には(284)の漸近形を用いた叱は例

えば(269)のように冽こ対して緩かに変化する関数であるここで

(28)のjの定義式によりjを周波数に書き換える

425(ka)2T(勺斗)2(2リ01)

49

1rに対する共振周波数nを次式で定義する

(2102)

niはnaと異なり整数でないことR注意する(2101)(2102)を辺

々相減じてA-At|ふ≪1の条件を使うと

j一山=Ejふ(苧-n)ぐ2103)

となるこれを(2100)に用いてjの緩かに変化する部分をjと書くと

励振入力は

aQSO4

四k

eaccA|寫1rsquo

{ソミシpound十divide}ぬ群十(苧-02(2lsquo104)

210図a簡略式で求めた励振特性

(00)モード

so

2硲―no

゛-39times10

ヂ ldquo

rdquo

一`1N=20(00)モード

pound=01丿ノ

`Q

not基礎方程式

oline

olineolineこ簡略式

)十_rsquo__

asAVOd

db

10

30 34 38 42times10oline2

2り-n

210図b簡略式で求めた励振特性(01)モード

となり簡単な形で書き表せた上式は周波数2Lλに対してLorentz型の

共振であるこれはピークに対して左右対称の共振である(2104)の近

似式と基礎方程式より直接に計算した正確な結果を210図で比較する図

aは(00)bは(01)モードの共振周波数付近である点線が(2

104)の近似計算であり実線が基礎方程式においてnに関して12項用い

て計算したものである近似式は共振点付近でよく成立していることがわかる

図示していないが(2100)を用いれば(2104)より近似はよい

(2100)はjの緩かな変化をも考慮しているために左右非対称の共振を

示し210図の点線よりさらに実線に近くなる

(2104)より共振の半値幅jnを求めると

jn=2ミ「(長十手)αり1

SI

(2105)

(01)モード

一一一一

χχ

Λχ

-一一基礎方程式

一一一簡略式

であるこれよりQ値を求めることができるファブリペロー共振器の自由

振動の解析では損失を表わすパラメータとしてonetransitlossすなわ

ち鏡間距離Lだけ進ひときの損失の割合partdを用いているQ値とpartdの関係は

Qの定義より次式となる

QΞπnono

=-=-partdJn

(2106)

(2108)

ヰ b

rdquo

一ト

したがって(2105)よりonetrasitlossは次のようになる

δddeg2yTi(jE十〇α3ポ(2107)

これは文献43)で求めた自由振動の結果と一致しているなお(297)

の第2項はNが有限のために生じる共振周波数の偏移を示す項であるが

この結果も文献48)と一致している

sect25増幅およぴ減衰

本章の励振理論は共振器内部と外部の媒質が異なっていても適用できるま

た媒質が複素誘電率をもっていてもよいここではレーザ増幅器をモデルとし

てとりあげる共振器内部の媒質の誘電率に虚数部を考慮することにより増

幅(または減衰)のある場合の励振特性を得るこのとき共振器外部の媒質の

波数はk(実数)であるとするしたがってsect22と同様外部の場を記述

する(214)では(212)のグリーン関数H(l|rrsquo)をそのまま

使用することができる内部の媒質中での波数kiの実数部は外部と同じkとし

虚数部のみを次のように付加する

ki=k-iJk

jk>0のとき増幅を意味する内部の場を記述する(26)は使えるが

この式申に使われている(27)で定義されるグリーン関数G(pIrrsquo)

中の瓦は次式で定義される几におきかえねばならない

以E(kia)2-(そpound)2(2109)

sect22の場合と同様に共振器内外部の場を境界面S上でなめらかに接続

`52

すると(223)(224)に代る基礎方程式は

J(几)町(几)a4-jj(rn)H^(几)b4

+8N蚕{K-aJ-L皿bj}゜-2SpoundNH衣几)暗

fnJ(几)Hj(几)3ぶoline以Jン(几)H(r)b4

(2UO)

+8N{M-aJ-N-bJ}=-2り`irH(r)ψ4(2Ill)

(n=l2helliphellipぞら012helliphellip)

となるただしKLMNは(236)~(248)で与えら

れるもので几1ではなくて(28)で定義されるふnmの関数である

また寫jFは(228)でjを几におきかえたものであるすなわち

ψrsquoぷ=ふぐでJ(几今{7ンpart}rsquoPXrd)Tdrdpart(2112)

簡単に励振特性を得るために>n=noのみで近似するこのときjkk<K1

の範囲をとりあげるから(250)と同様にして

呪g4fN(苧-n-i八戸)(2113)

と近似できるjkLはonetransitの増巾率を表わす回折損失より大き

なjkLを与えると発振領域に入るのでその領域での解析は無意味となる発振

の解析を行うには非線型性を考慮せねばならない本節ではjkLは十分小

さくて線型性の保たれる範囲内にあるものとする

次に数値例を示す(2112)で強制励振源をS(rpart)=1とする几

は複素数であるが(2112)は積分できて(260)で1を几におき

かえたものとなる(2113)の虚数部jkLπをパラメータとして

2Lλ-nをoから1まで変化させる211図aIbcにはN=10

でJkLπ=00020-0001-0002のときにそれぞれ(0

0)(01)(02)モードの共振点付近の励振特性を示す予想さ

れるように増巾のときはピークは高く半値巾は小さくなり減衰ではこの

逆となっているjkLの違いによる共振周波数の差は殆んどないまた高次

のモードになるほど励振特性のjkLによる差は小さい図は省略したが

53

共振点付近以外ではこの程度のjkLの値では殆んど無媒質のときと差のな

い曲線を示す

乱30

叱]三乱

20

0りOS

一 一

-000シyヽ

yy

ノレ

- ~

54

00|<f

(00)l斗

2L

一入 引XO

へχ

OolJ

hArr

一一一一-oC01

- 一 一 一 一

o010

211図a増幅減衰のある場合の励振特性

(00)モードhelliphellip

rsquolsquo--m-一一-一一一丁-

淘芋rsquoへμ=1

゛へ

rsquoノ- 一 一 一 一 darr 一 一 一 一 - - - -

_ _ _ _ _ _ _ _ ¥ 」 _

10

poundm一タQm一

10

00t 00g

い卜2Lソ父-no

211図b増幅減衰のある場合の励振特性

(01)モード

55

00

notnot-not

ノヘトヅ

レ(oj)t十]

トソニ沁

ノダ`ぐへ

j沁

z蛤L`QN

゛マ

一一-一一一一OOOZ

-0

一一一一一一一一一一一-OooI

一一一一一一-000Z

」」_____

db

pound]ま〇一

-10

014 0162L5c`no020022

211図c増幅減衰のある場合の励振特性

(02)モード

56

Nrsquo=lo

angご(02)t-い

N兄

-1

-QOOZ-

-0

一一一一一一-OooZレ

ユ_エー-

第3章 半透過鏡を通しての励振

sect31序

多くの人々によって現在までに行われてきたファブリペロー共振器の解析

はほとんどすべてが2枚の完全反射鏡より構成される共振器のみに関してで

あって外部との結合は論じられていないしかし実用される共振器は必ず外

部との結合を有する結合の方法としては反射鏡の中心付近にあけられた結

合孔によるものあるいはミリ波以上の波長に対しては反射鏡に孔をあけて導

波管を接続する方法等もあるがもっともよく用いられるのは微小透過率を有

する反射鏡を通して行う方法である片方あるいは両方の半透過鏡を通して

共振器内部で発振しているレーザ光を外部にとり出したりあるいは外部から

電磁波を入射させて内部で共振または増巾を行わせている

本章では一枚の完全反射鏡と一枚の半透過鏡より構成されるファブリペ

ロー共振器内へ半透過鏡を通して外部より平面波を入射させて共振器を励振

するモデルをとりあげる入射平面波の周波数(または共振器の鏡間隔)の変

化に対する共振状態の変化を共振器開口面からの帽射パワーおよび共振器内

部の場の分布の変化としてとりあげる解析は第2章の理論を発展させた形と

して行うsect32では全空間を共振器の鏡面および開口面を境界として

8つの領域に分けるすなわち第2章で考慮した共振器内外部の両領域以

外に入射波の存在する領域を付加する次に鏡の透過率が小さいとして

鏡面における場を透過率のベキに展開してこれを第2章で用いた鏡面上での

強制励振源の代りに用いるこのことより第2章の理論は透過率の小さい極

限の場合であることが判るsect33ではsect32で用いた半透過鏡とし

ての誘電体鏡上における場の境界条件を証明するsect34では入射波とし

て鏡に傾斜して入射する平面波をとりあげて幅射パワーおよび場の分布の計

算方法を示すsect85では自由振動を解析するすなわち入射波の存在

しない無励振問題における複素周波数の解を求めるこの解の虚数部より求め

たonetransit当りの損失は回折損失プラス透過率の半分という予期され

る結果であるsect867では平面波の垂直入射並びに微小傾斜入射の場合に

S7

ついて電子計算機を使って求めた幅射パワーおよび場の分布の数値例を示す

半透過鏡を有する共振器の理論解析はsect21でふれたKoppelmannの

簡単なぬ以外には他には行われていないしかし実験的には上記のモデル

とよく似た方法がしばしば行われでぃる例えばKo訟訟忿Westermann

jl諮1)にょって行われているミリ波を便ったファブリペロー共振器の研究

では透過鏡を通して励振することにより共振周波数回折損失場の分布

を求めているこの他にもミリ波用の高Qの共振器を得る目的あるいはビ

ーム導波系の基礎実験あるいは周波数誘電率の測定等のためにマイクロ

波から可視光にいたるまでの種々の波長の電磁波を使って本章の理論と関連

した半透過鏡をもつファブリペロー共振器の実験がなされているこれら

種々の実験の内容に関しては付録11に示したこの他にレーザの発振

モードを調べろために用いられている走査型干渉計も本章の理論の実験化と考

えられる

sect32基礎方程式

平行円板型ファブリペロー共振器の透過鏡を通して外部より波を入射さ

せて励振する問題をスカラー波の境界値問題として取扱う6-座標系としては

円筒座標系を用いる第8゛1図に示すように共振器の軸をz軸としz=L

に完全反射鏡がありz=0にパワー透過率がTである鏡7があるものとする

鏡の半径はともにaとする共振器の内外部はともに損失のない同じ媒質で

満だされているものとする第2章と同様に共振器側面r干aand(O≦z≦L)

Z-0

- 一一-一一一一一一一一

z=L

81図ファブリペロー共振器

58

一 一 一 一 一 一

千-uarrレ

に仮想的な境界面Sを考えるこれにより共振器を内外部に分けて共振器

内部の空間を領域1とし外部を領域IIとする本章では境界面S以外に透

過鏡(7を通して共振器内外部が結合しているそのために入射波の存在

する透過鏡の外側すなわちzくoの空間を領域llとする領域Iとlの間に

は明瞭な境界面を設けないこととするこれは共振器の寸法が入射波の波長

λに比べて十分大きいとして共振器から領域IおよびIへ幅射した波釦

結合を無視したためである

ヘルムホルツ波動方程式

V(r)十k29(r)=o(31)

の解を求める境界条件は完全反射鏡上では

9rsquo(irsquo)=0z=Lの鏡面上(32)

である透過鏡(yの境界条件はパワー透過率TをT≪1として次式で与えられ

olinerpart9i(rpart)

9(rpart)=一価

<Pi(rpart)=仁

partZ

part9(rpart)

-partZ

(33)

(34)

ただし永は波数であ名脚符eおよびiはそれぞれ鏡(yの外側および内側の

面上を示す(33)(34)の証明は次節で行う

次に各領域の場を適当なグリーン関数を反って記述する領域Inの場を

第2章とまったく同じ形で与えるすなわち領域Iでは(26)で与えられ

9(j)ヨーぶpartGCs-lprsquo)

-IpartnPrime

97(rrsquo)d71

+4〔G(rlrrsquo)ざムワ=恒回斗permil(srdquo)〕dSrsquo(35タ

ただしjnrsquoはご81図に示されている境界面および鏡面への垂線である

積分変数の屏lこ()のついている場合は()のついている変数に関して積分する

ことを意味する後に現れる(りに関しても同様の取扱いを意味する

59

グリーン関数G(rlrrsquo)は次の境界条件

G(p|rrsquo)=Ofまたは1rsquoが両鏡の内側の面上の点のとき(86)

を満たすもので円筒座標表示では(27)で与えられる領域皿では場

は(214)で与えられる

9(r)=べ〔H(r|irsquo)勺り一悒応L (87)

ただしH(g|rりは自由空間のグリーン関数であって円筒座標表示では

(212)で与えられる

領域llでは場は近似的に次式で与えられる

(r)=s(「」十ぶμ1が」poundpermil(が)darsquo (88)

ただし≪(<)は鏡gyが完全反射鏡であった場合に入射波とそれによる反

射波とでつくる定在波を意味するしたがって刄(f)は次の境界条件を満たす

〔9rsquoo(rdquorsquo)〕=0 (89タ

グリーン関数K(|rrsquo)は次の境界条件

KCp|rrsquo)=OrまたはIrsquoが鏡(yの外側の面上の点のとき(810)

と無限遠における幅射条件を満たすものであるこのような条件を満たす

KCrIrOは(212)で与えられる自由空間のグリーン関数H(rlrrsquo)をも

ととして鏡像の原理により次の形で与えられる

K(p|rり=H(rpartzlrrsquo6rsquozO-n(Tezrrsquopartな-z)

ことlりrsquo0TjWrsquoバλΓ)与(λ1ldquo)cosj(partolinepartrsquo)

べcxp(ikこ7lz-zrsquo|)-exp(iyiこlz十zず))叫犬(311)

第2章と同様の過程をたどって境界面S上で場をなめらかにつなぐすな

わちS上で領域Iと皿の場とその法線微係数を等しいとおいてS上におけ

る未知関数9およびりpartnに関する連立積分方程式を得暴次叫境界面S

簡単化のため記号の表示としてはrsquo鏡1の厚さを無視して鏡1の内面も外面もとも

lsquoにz=0とするしかし次節で示すように実際には鏡は厚さをもつとして取扱りてい

60

上における未知関数9とpart9partnを次のように展開する

(゛(゛)λyJplusmnbか≪n(-T-){7とpart} (312)

〔希汗λご乱h3Jsideg(于rsquosmり(3-13)

ただし十-はそれぞれcosjpartsinjpartに対応する(312)(3

13)を用いて連立積分方程式を次に示す展開係数―u―に対する

無限次元の非斉次一次方程式に書換える

J(j)ll(j)4-ふ4(ふ)叫(j)l4+8N{Krsquoa忠一Irsquobji)

゛oline2りHjj)暗rsquo

AnfiAn)liJA)4-jJ(j)HrsquoC1)弓-ト名N{ya忠一Nbか(8deg14)

゜-2々烏孵(几)ψ`ぷ

(n=12helliphellip^=012helliphellip)

ただし

り=べ1ゴ

丞=(ka)2-(nπa2ヱ)rsquo

辿=ふx2sJ(jこ){7ン町9i(rpart)rdrdrdquo

(315)

(316)

(317)

(318)

行列要素KuLM-Nnは付録21に与えられたようにjnと

フレネル数Nの関数である方程式(814)は異なるn間は結合してい

るがに異なるぞおよび十-に関しては分離している

以上は第2章とまったく同じ過程であるが(318)の被積分関数中の

9>i(rpart)が第2章では与えられていたのに対して本章ではこの91(rpart)

を入射波S(r)を使って表現する必要のあることに違いがある以下にこれを行

61

う透過鏡の外面上における場の法線微係数は(88)を微分することに

よって次式となる

左右dzこり一石part2K(Sゾ云1ずぶ0)9(rりうd1rsquo(319)

partらpartzは呪partzの鏡の外面上での値を示す内面上における場の法線微

係数は(35)を微分することによって次式となる

timesd<p(aersquo7OpartG(rpart0|apart力

partrrsquo partrrsquo9〔aOrsquoZり〕dぷ (820)

透過鏡の境界条件(33)(34)を便って(319)(320)

に逐次近似を行うpart9partzのo次近似として(319)右辺の第1項をと

(鵠レ勺o)=為戸土 (321)

肩符(0)(1)helliphellip1ま0次1次hellip近似を意味するものとするこれを境界

条件(34)の右辺に用いて9i(rpart)のO次近似を得る

(9i(rpart)うo)_T当tFいぜ2 (822)

これを(820)の右辺の積分申に用いてpart971βzの1次近似を得る

診d゛十poundがG詐づygi)dSrsquo(328)

これを境界条件(38)の右辺に用いて9rsquoeCrrsquopart)の1次近似を得る

〔ら(rpart)〕(リnotふ石ごjシ等d7rsquo

- (8lsquoand24)

これを(319)の積分申に用いて即epartzの1次近似を得る

〔聖雲rsquoPrime〕)(1し指十IJjぷ苫名ごとし霧dずd゛万partzツpartz4k2partzpartが゜partがpartzPrimepartzPrime

62

一 一

十祐ぷ訟趾ぬ4〔G浴一添りdSPrimed7rsquo(325)

これを境界条件(34)により妙)に変換してそれを(318)の積分

申に用いるこの結果として(314)はaJbぷに関して解くことが

できる上述の逐次代入の過程をくり返すことによって順次高次の近似を得

ることができるしかしn次の近似式は(n-1)次の近似式にパワー透

過率Tのn乗を係数にもつ項を付加するに過ぎないしたがってTくJ1のとき

は1次近似で十分である

H3半透過鏡の境界条件

本節では前節に用いた半透過鏡の境界条件(33)(34)を誘電体鏡を

モデルとして導く誘電体鏡は厚さ14波長の高屈折率の材料と低屈折率の材

料を交互に重ね合せた誘電体多層膜である実際にレーザ共振器に使用されて

いる100鴨に近い反射率の鏡は屈折率22と14程度の誘電体で十数層の多層

膜をなしている本節では誘電体鏡に平面波が垂直に入射する場合に最初

に厚さ14波長の単一層について次に各層の厚さが同じ14波長の

多層膜について(33)(34)の境界条件を導く最後に厚さが

14波長よりずれたときに鏡面の座標のとり方をずらすことにより同じ

境界条件が成立することを証明する次節では平面波の傾斜入射について論

じるがその傾斜角は非常に小さいので平面波の垂直入射の場合の(33)

(34)をそのまま成立するとして使用するまた共振時に関しても

波動は平面波よりずれるが同様に(33)(34)を便用する

最初の例として単一層の誘電体に平面波が垂直に入射する場合を考える

誘電層の厚さをdとし真空中と誘電層中の波数をそれぞれkoklとする3

2図aの如く誘電層に垂直にz軸を定めて境界面をz=oおよびz=d

とする係数ABを複素数として各々の領域で波を次のように表示する

9=Aexp(ikoz)十BexpC一ikoz)zS0(326)

=Aiexp{ikoCz一d)}十Biexp{―iko(z―d)}z≧d(327)

0=Adexp(ikiz)十Bd(-iklZ)0≦z≦d(328)

63

z=0

k羞

(a)

Z=d

32図誘電体鏡

ki k2 ki

(b)

k2 ki

境界面z=0dで場をなめらかに接続するすこめ9とpart9rsquopartnを等しいとお

くと次式となる

Ae十B=Ad十Bd(329)

ko(Ae一Be)=k(Ad-Bd)(830)

Adexp(ikid)十Bdexp(―iki(i)=Ai十Bi(881)

ki{Adexp(ikid)一Bdexp(―ikid)}=ko(Ai一Bi)(882)

以上4個の式(329)~(832)よりAdBdを消去すると次式と

なる

ぐ Ae十Be

Ae―Be

じトCOSkid

COSkid

うAAぐ

+Bi

-Bi

(383)

厚さdが14波長に等しいとき(388)の2times2行列の対角要素は消え

よく しI 0

-iK

)にコ (384)

rdquo

ko

AAd

BeBd

ko

Ae-

larrBe

Ai

Bi

ko

Ai

Bi

となるただし

KΞkkl(335)

である

次に32図bのように厚さが14波長の高屈折率と低屈折率の材料が

交互に重なって(2n+1)層をなしている多層膜を考えるkikをそ

れぞれ高低屈折率材料中の波数とすると(333)を求めたのと同様に

して次式を得る

Ae+B(

A一B

rsquoIい

rsquocc

ただしこの場合

kl

ko

)で(j

iで)[レ

ik

klolineikソk]}゜

言に几)にて)

しこ勃(コ)

KE謡(一謡)

(336)

(337)

である(885)はn=0の場合となっている(336)を場とその

微係数の関係に書き換えると次式となる

ブ≒丿けに

0 -K

1ko1一b

ぐう ≒)(338)

Kとパワー透過率Tの関係を求めるために(336)でBi=Oとおいて

AiAを求めると

AiA=2iK(1-K2)

となるしたがってTは次式で与えられる

TΞIAiAel2=4K2(1-Krsquo)2

K≪1の高反射率の場合

Tさ4le

65

(339)

(3JO)

(841)

となりこれを(88 8)に便うと次式となる

]んIトV

-jシ

これは透過鏡の境界条件(33)(3

A|

rarr|

B1

larr4

ko ki

rsquoLLy

(M

ノノ

ゝ91N

kpartZノ

4)に他ならない

ko

larrf一米-一一一一-d---米一e

33図単一層誘電体の基準面

沁けトy{11

-゛

(842)

誘電体単一層の厚さが丁度14波長になっていないときは33図のよ

うに境界面よりぷぎはなれた面を基準面にとることにより(884)

のように対角項をOとすることができるpoundpoundrsquoは以下のように定める左お

よび右の基準面を基準とする場をそれぞれ

C)=Aeexpいko(z-ぽ)}十Bexp{―iko(z十ぞ)}(848)

9)=Arsquoieχp{ik(z-d-が)}十B4expトik)(z一d-が)}(844)

とおくこれらと(326)(327)で表わされる場とは

χ十BCOSkj一isinkぞA十BQA一B

り゜

-isinkとCOSkと

)(

A-Be

へAi十BiCOSkoが-isinkaど皿十麟(

Ai一良

)で―isi1ぞトkぞ

ラ(

ぷ一味

(845)

(846)

Prime

Ae

Be

larr

Airarr

Bi

(ム腎

の関係がある(333)にこれを用いて り憐ト=潤

係を表わす行列の対角要素がoとなるように^ersquoを定めるその結果は

tanko^=tankorsquo=-か{-(会十K)tankid

となるK<gこ1のときは

tankoj=tankoでrsquo竺KCOtkjd

であるこれを使うと次式の関係を得る

貳十B

K-BrsquoJ鯛0

-isinkidK

一―一

{}

KJinkid)A4十B

Arsquoi-Bi

(348)

(349)

(349)は(334)と比較してKがKsinkidに代っただけである

したがって基準面を鏡面より微小距離jどだけずらすことにより(3

3)(34)の境界条件を便うことができる多層膜誘電体鉛において

も各層が14波長厚よりずれているときには同様に基準面を鏡面よりず

らすことにより同じ境界条件が便えるこれに関しては計算が繁雑であるの

で付録31に示す

sect34平面波の傾斜入射

本節では平面波が共振器軸に対してわずかに傾斜して入射する場合をとり

あげて(325)を具体的に計算する平面波の波動ベクトルは0=0

の平面(xz面)内にあってz軸と角ずをなしているものとするこのとき

(38)第1項の定在波乳(r)は次のように表わされる

乳(r)=sin(kzco呼)exp(iksin¥rCOSpart)z<o(350)

(350)を用いて(325)を以下のように求めてゆくkL≫l

のときグリーン関数の微分は次のように近似される

part2G(rlが)-

partzpartzl=0

1111

迩応力COSれpart-partrsquo)PrimeLふ~Ly

ふ(j4)馬(4

H1n-j)JA

―争や

入射波は鏡(yのみを照射す乙ものとしr<aにおいて(850

67

rくf

r>が

を用いる

(351)

- 一 一 - - 一 一 一 一

part2K(rlrrsquo)

-partZpartが

=認多yseio-dPrime)でJr(jdivide)J(く)jdj(852)

x=zrsquo=O

(851)を便って次の積分が計算できる

4昌皆dが=i2がk2NcosS々ijcos66-Qpound(kasinii^An含)(3rsquo58)

ただし(を((zβx)は次式で与えられる

Qμβx)ヅハ(βx){βH(β)4((z)-ldquo馬(β)J(ldquo)}一誓Jr(ldquox)〕(3deg54)

(353)を得るときrrsquoとpartrsquoの積分に関して付録82の(A810)

~(A812)を使った(352)(358)により(325)

の第2項は

4ユ弔落等dardquodarsquo

゜oline2肖31`Jc゜sψ`みsc゜sががylrsquon―(kasin^)rdquo

times〔PC1j)ト4蝿(4)JE(kasin吻十kasinVrsquo馬(4)4{kasin砂}二

十りり(jkasinや)〕AdA(855)

となるただしり((poundβ)は次式で定義され吊

を((poundβ)=り(β(Z)=ふがJ(椅)yβを)rdilsquo

=ij7{-α4(4))(め+β与(α)J2(βリy866)

(325)の第8項はaQhapoundを使って表わされるすなわち次式である

rsquordquodzdzrsquo賃4(G器一器95)dSPrimeむぐ

゜oline

7え〔3゛馬(jdeg)olineb゛j馬(j)〕゛)sねhelliphelliphelliphellip

timesでJj(jを)Pど(jIn)AdA万(3琵)

rdquo

ただしここでajbでの肩符十を省略したこれは(350)の97が十モ

ードすなわちCOSμモードのみを励振するからである

(855)と(357)を(825)に代入して(part9partzjl)を得

てこれを(34)により9i(1)に変換するこの結果を(818)に用い

ると次式となる

Vrsquon^=X^TtyrCOSVrsquoPpound(jkasirrv^)紆μπ3NTMcosや

xl〔4-(ijasinψ|)2〕〔P^Clnlm){lmH^C4n)を(k3sinVrsquo)

-kasinや馬(心)j(kasinや)}-V9(41kasinf))

-こΞ〔am^H^(lm)―b叱心H(今)〕9(jj)

ただし上式導出の過程で(A316)を用いた

(358)

(358)を用いると基礎方程式(814)をa4bがこ関して解くこ

とができるこのとき開口面Sより帽射されるパワーPは(258)によ

り与えられるブ

P=TlnCsぺこds)=かmVZ) (359)

基礎方程式(314)中の行列要素KL-M-N-はnmの偶奇

性が異なるとoとなるものであるしかし同じ基礎方程式中に含まれる(3

58)中のQ(jj)のためにnmの偶奇性が異なっても>Anとノ1

の結合が生じるしたがって第2章と異なり基礎方程式はnの偶奇により

分離しない

(358)においてTrarroとすれば第1項のみを考慮すればよいこ

こで入射角やを中=oとすれば

となりrsquoこれはε=1のときの(260)すなわち

69

(860)

剋odeg2j

゛ltえ(861)

と係数を除いて一致するすなわち第2章における強制励振は共振器外部

より平面波が鏡に垂直に入射するモデルで鏡の透過率TがTrarrOの極限であ

る場合に相当している

共振器内部の場の分布は(85)の第1項の積分申の9(rrsquo)に9i(1)を用い

ることにより

9(「rsquorsquo2」ニiがNふりsin(-j―)cosCpart{iJTrsquo2COSir

XQkasinV^Aadivide)十i7とてUA今バ3degぞHぞ(41)olineb叱jldquoh(a)〕

oline

1iら2NIMcos中Σ〔ぷー(kalsinfy)rsquo((4(4rsquojdegrsquoを)

times{-ImHン(lm)J^(kasinや)十k3sinirRJAmrsquo)J(kasinVrsquo)}

十誓(り(kasinV^A-F)〕

一足ΞQE(441こ)〔≒町(心)一岫心吟(心)〕C3-62)

となるこのとき(A316)(A318)を用いた数値結果については

sect86に示す

sect35自由振動

本節では前節の特別な例として自由振動すなわち励振源のrsquoないデときの

斉次方程式の複素周波数の解について述べる励振のないとき基礎方程式

(814)は次のような斉次方程式となる

l(Anrsquo)lL(An)aDpound―Aふ(41)4(4)blぜ十Ξ〔8N{Knma叱-Lbmぞ}

-1゛2TN}を(ln)P(jAm){H^(lm)a叱一臨Hrsquo(l)hβ〕=0

41ぶ(心)Hr(jll)3f一poundぶ(Au)ii(Aa)hnpound十Ξ〔8N{Ma叱一Nb叱}

-1゛2TNjl(jAn)PMnlm){I^Clm)a叱-jべM)b叱}〕=0

70

poundj3-63)

ただしここで(358)を用いた斉次方程式(363)の解が半透過

鏡をもった共振器の自由振動を与えるN≫1TべJIの条件の下に回折損

失の近似値を得るために文献43)と同様にnの異なるモード間の結合を

無視する(368)の係数の作る行列式は

Jf(j)馬(j)N-lolinejJj(1)叫Cl)Mnn-1J^(i)H(l)L

十124(1)H(1)K+8N{KIN-LnnM}-|-TNI(ふj)

times〔{Hど(j)}2N911-jl与(1)啼(1){L十M}十日hrsquoC1)}rsquok〕=O(364)

となるここで簡単化のためjnを単に1と記した(364)を複素数の

冽こ関して解くことが目的であるこの1より複素共振周波数が求まりその

実数部より共振周波数虚数部より共振器の損失が分る

N≫1T≪1の条件の下で(364)申のもっとも主要な項は

H(1)Nである(付録A21参照)それ故に1のo次近似は

セル関数の根であるそれをjかと記すと

Jf(心)equiv0

JE(j)

ベツ

^m=012helliphellip (365)

である次にjの近似をよくしていく(364)では第1項のベッセル

関数以外ではjのところに心を使うこととする行列要素KnnLMI

Nilを(A228)~(A231)により(zのベキで表わしたものを使う

ただし

α1三1(4gN)(3-66)

であるその結果として(364)は次のように簡単化される

i七(j)馬(々)十T(沓十去)(1-i)α

十{゛1`叫Jお1(々)自N(j)}permil0

ここで次の関係を便った

り(々゛几)ニ1{Jど+1(々-)}2

(3rsquo68)はpound((poundβ)の(pound=βのときの関係式

71

(367)

(368)

り(αlsquorsquo>=i〔{J(α)}rsquo十{し1(ldquo)}≒砂(lsquog)JaI(lsquoz)〕(369)

4こおいて(865)を考慮したものである

(367)を解く際にjを次のようにおいて

j三l^rnCl十part)(δ≪1)

partに関して(867)を解くと

δ=-

となるここで

Jが1(jぞ)Njjか)゜2こ

partdΞ1-lei`I12

を次のjの近似式によって求める

j2竺4πN(kL-nπ)

δd≪1のときは次のように簡単化される

δd三lm(2kL)三I(j22πN)

=ご(ム+1)弓Jlsquo゛+TjFT

πTN

(870)

(871)

(872)

(378)

(374)

(375)

2ら

Lommelの公式(276)より導いた次の関係を利用し

ここで光が鏡間距離Lだけ進んだときの損失onetransitloss8i

を(816)を媒介として求めるすなわち

(875)の第11項は回折損失を表わし第2項は鏡による透過損失を表わ

す(3-75)はこの共振器の損失が回折損失プラス半透過鏡の透過率

の≒であるという当然予想される結果を示している(8-71)のδの実

数部中に透過率Tを含まないことは共振周波数は第1次近似としてT4こ影

響されないことを示す

36数値結果

本節では電子計算機(KDCfl東大大型計算機)を使って入射平面波の

周波数変化に対する共振器側面より帽射するパワーの変化および共振器内部

72

における場の分布を数値計算した結果を示す平面波が鏡りこ対して垂直

に入射する場合とわずかに傾斜して入射する場合に分けて調べる垂直入射

の場合は波は回転対称であるからpound=0の回転対称のモードのみを励振す

るそれに反して傾斜入射の場合は回転対称性が失われているのですべ

てのとのモードを励振する

34図に平面波の垂直入射(ψ=O)の場合に共振器側面より幅射する

パワーを入射平面波の周波数に対してプロットした横軸は周波数と称して

6るが正確には2Lλ-nのことであるnは凪が正で最小であるnの

こどであるつまり2Lλ一nは共振器の鏡間隔Lを半波長λ2でわっ

-まI

Cao)

Co3)

oooG

01

34図垂直入射の励振特性

73

一 一 一 一

0Z

T=I

7=1025-rdquo

①0

20鴎ノ

(iLx-n)

晶__rarr

うrsquoldeg

i{Coj)-ls

]ム

_

い川(02)o

口に

丿川

いいパドリハ

9卜川いTレドcap

1nl

フス

べi

1χ

χl

rsquo`χ|

helliphelliphellip

sup

ang

た商の小数部分のことである2hXが1だけ増減する毎に全く同じ励振曲線

が繰り返される縦軸は共振器側面から幅射されるパワーを鏡全面に入射する

パワーを基準としてdb目盛で示したものである透過率Tの値が1喘と14喘の

ときの励振曲線を示すフレネル数Nは20である図の共振点は左から順に

(00)(01)(02)helliphellipモードである本来横軸はO~1の範囲を示

すべきであるが図示していない横軸03~1の範囲では幅射パワーは非常に小

さく-35db以下であるので省略した(00)の共振点では-78dbすな

わら鏡面に入射するパワーの約が共振器側面より幅射される入射平面波

が鏡全面を照射しているために(00)モードと比べると高次のモードの

パワーは小さいがこれは鏡の透過率により大きく異なる(00)モード

の共振点付近の拡大図を34図右上隅に示すT=l14<7oに対する半

値巾より計算したonetransitloss((2106)参照)はそれぞれ085

弘044rsquo7oであるこれらの数値よりN=20のときの回折損失030を

引き去ると残りは055<7o014となりほyonetransitの透過損

失天2に等しいなお計算に用いたnに関する項数はn≦nの項が20

項n>nの項が2項であるn<nは丞<Oに相当しパワーの計算に対

しては殆んど寄与しない34図の励振曲線は上記の項数で十分良く収束し

ている特にNが大きい場合およびTが小さい場合には収束は良いまた

各モードの共振点付近の周波数においてはIn―noの項から轜射パワーヘの寄

与が他のnの項からの寄与に比べて圧倒的に大きいから収束は非常に良い

ただ共振と共振の間の周波数では収束は悪いしかし実際上興味のあるのは

収束の良い低次のモードの共振点付近と考えられるので実用上問題はないN

およびTと励振曲線との関係を述べるNは1例として20としたが第2

章で述べた様にNを増加すれば各共振点の間隔は狭くなるTを増加する

と透過損が増加し共振の半値巾は増大するTと共振点の高さとの関係を3

5図に示すすなわち35図はN=20のときの(00)および(0

1)モードの共振周波数において透過率変化に対する幅射パワーの変化を示

したものである透過率をOから次第に増加してゆくと帽射パワーが最大と

なる透過率があるN=20の(00)モードではその透過率は051喘

(01)モードでは214であるonetransit当りの透過損失はそ

の半分すなわちそれぞれ026107であるN=20のときのこれら

74

のモードのonetransit当りの回折損失がそれぞれ030喘15696で

あるから(00)モードではほy透過損失と回折損失が等しいところで幅

射パワーが最大となっているが(01)モードではこのようになっていな

いしかし(01)モードの場合35図の(01)に相当する曲線

は極大値付近の変化が非常に緩かであるためにTが増加すると近似が悪く

なることを考慮すると余り確かなことはいえない

次に傾斜入射の場合の励振曲線を示す36図は傾斜角ずをパラメータと

して示し37図は透過率Tをパラメータとして示す横軸および縦軸は3

4図と同じものである共振の周波数に対応するモード名を記号(ごm)

-ぢ

db

-|

3M0d

-20

-2ぢ

(りμ-け振同波敗

(o|)l斗rsquo共振用犠気

M-20

35図透過率とパワーの関係

75

T9多

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(03)

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86S励振特性平面波の傾斜入射傾斜角をノtラメータとする

一一一一一一

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一一

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刈O

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77

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T=2

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上____-_上_

002FREQびEか^cr Q呼2ムÅ一息二心part

87図励振特性平面波の傾斜入射透過率をλラメータとする

- - - 一 一 一 一 一 一

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χ

-T=05χoline|

N20

ノト03

(1よ)

rdquolsquo`

レソ

`゛へヽ

_

ang

上____-_上_

- 一 一

で図中に記入した平面波の鏡への入射角がψであるがここでは傾斜のパラ

メータとして帥`λを選んだaψλの値は鏡の中心と鏡の縁端とで入射

平面波の位相が何波長ずれているかを示す傾斜入射の場合(ψ≒O)(3

58)によりすべてのどのモードが励起される数値計算の際は比較的入

射角は小さいとしてeに関してO~4を考慮したnに関してはnのみを考

慮したnoのみで近似した理由は励振曲線は共振点の付近の周波数では

noのみで十分良く近似できることおよび入射角を大きくしてゅくにつれて

ど=oのモードの非共振周波数帯にど≒Oのモードの共振が生じてその付

近の周波数においてもnoのみで十分良く近似できることのためであるすな

わち傾斜入射の場合励振され得るモードが多くてそのためにnoのみで近似

して誤差の少い周波数範囲が広い36図を見ると入射角が大きくなると

ともにぎに関して高次のモードが励振されやすくなる様子が分る(2m)

モードと(Om+1)モードの共振周波数は比較的近いところにあるために

入射角が小さい場合は(Om+1)モードの共振がおこり入射角が大きく

なると(2m)モードが主となるこの様子は後に示す場の分布を見ればよ

り判然とする36図に示した小さな入射角ではe=3以上のモードは励

振されていない入射角が大きくなるとともにぎに関する低次モードの励振

が押えられて高次のモードが励振されやすくなることはKoppelmannの

実逗仙実証されているrsquo37図を見iと共振の際には透過損失と回折損失

がほy等しいところで幅射パワーは最大となるため共振モードによって最大

パワーを幅射する透過率は異なっているしかし非共振の際には透過率の差

がそのまま幅射パワーの差になっているすなわちT=2喘と1鴨の曲線の差

が3db弱T=l<1と05喘のそれらの差も3db弱となっている

38図に垂直入射の際の共振器内部z=L7の鏡面上における場の分布

を振幅分布と位相分布とに分けてTをパラメータとして示すフレネル数

Nは20である平面波の垂直入射のため分布はと=Oの回転対称性を有す

るのでに動径方向の分布のみを示す図ab>cの順に(00)(0

1)(02)の共振点における周波数での分布である数値計算の際のn

境界条件から本来2=Lでは場の値は0であるここでは第2章同様z=L一

仇における場の分布を簡単にz=Lにおける場の分布と呼んでいる

78

rsquoi

U3

]切く工d

20

](一nindi^v

02 04 o60810

38図a垂直入射の場の分布(00)モード

Ldarr」

3anトコ」`lsquoく

‐411I‐IFs

2406

210

180

02

_」__」_

04

こ」_ユ

06 0a LO

38図b垂直入射の場の分布(01)モード

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V=20

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olineolineolineolineolineoline丁゛Olsquo25y`

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90

一hellip一哨くエー

CN―

一hellip一【】nヒidm

a2 0406

一一

一一一一-

T=2rdquo6

05

W=20

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Woline馬

十〇089

08r^I

88図c垂直入射の場の分布(02)モード

に関する和についてはn>noを20項n≦nを20項の合計40項を考慮

した特定の周波数透過率のパラメータに対してこの倍の合計80項を用

いて計算し収束していることを確かめたz=Oの鏡面上での場の分布は収

束が悪くて求めることができなかったこれに反してz=Lの鏡面上では

nからの寄与とn+1からの寄与がほsご相殺してnのみで大略の場の分布が

定まり収束がよいn≒nの項はフレネル数に特有の細かいリップル1と寄与

するものである88図の振巾分布は第2章の強制励振の場合のそれら

(29図)とよく似た曲線となっているが88図ではリップルがかなり

滑らかになっているこれは第2章における鏡面の一部での励振と異なごり

本章では平面波が鏡全面に入射するためと考えられる図aの振巾分布では

T=05の曲線を省略したがこの曲線はT=1喘のそれと殆んど重なって

しまうただ鏡の端においてT=i<yoのそれの振巾が大きい図aでは幅肘

80

-240rsquo_

210deg

18(「

I1II___

パワーの場合と同様にほy回折損失と透過損失の等しくなるTの値で鏡の

中心での振巾分布は最大となっている図bおよびcではほsご振巾分布の形

は相似であるがTの順に振巾が大きくなっているTの順になるのは図b

cに示した(01)(02)モードでは図に示した場合の透過損失よ

りも回折損失が大きいためである

38図の位相分布においては図a>b>cともにTが異なっても殆んど

同じ分布をしているのである特定のTに対する分布曲線のみを示す鏡の端

での位相が中心に比べて遅れているのは26図と同様であるが図bc

では振巾分布の谷に対応する位相分布が26図とは異なるこれも励振面積

の差のためと思われるしかし振巾の小さいところでの位相は余り問題にはな

らない鏡の中心における位相が90degであるのは共振状態を示している

図の番号

ノtラメータabcd

N20202020

T1111嗚

3ψ゛λ03030303

周波数(00)(10)(20)(01)-一一--一一一一一一一一一一一一 -

図の番号efgh

ノtラメータ

N20202020

一一rsquoITI嗚1嗚1嗚1

3φ゛λo101010t

周波数(00)(10)(20)(01)

一一-一一-一一一一-一一-一一図の番号

=-11Jkとハフメー

N20292020

T05鴨050505

3ψλo3030308

周波数(00)(10)(20)(01)_____

一図の番号

mnノζラメー

N1010

TI嗚1

aψ゛λ0101

周波数(00)(10)

31表39図a~nのノリメータ

81

and]≪

呼6al01Z

rsquoo哨一

rsquoo訥一

゜ot

゜COM11y

---aS-

七ヽご一rsquoldquo゛

振幅(立体図)

39図a傾斜入射の場の分布

(00)モード共振周波数

N=20T=1嗚a吻λ=03

82

2千g

2吽Gl10

くcてこここてニニニー

振嘔(立体図)

39図b傾斜入射の場の分布

(10)モード共振周波数N=20T=la吻λ=Oj

回千千

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jχJ゛

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ンolineぺ川X≒へ

Wt`rsquo2rsquorsquoi=rsquolsquolelsquo1

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位 相

Tm}フ

振幅(立体図)

39図c傾斜入射の場の分布詰芯昌雅o

83

肪琵g

2ご七てニコつ

振幅(立体図)

39図d傾斜入射の場の分布

(01)モード共振周波数

N=20T=1permila吻λ=03

ドー-ニこ

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さ守こ三三三亨

lsquo(iiiy4`QX

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ンノマ`ヽへ≪でコロ

振幅(立体図)

39図e傾斜入射の場の分布

(00)モード共振周波数

N=20T=la^λ=01

84

一づヽ

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21113今S

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振袖(立体図)

89図f傾斜入射の場の分布

(10)モード共振周波数

N=20T=lai^λ=01

一一一一---奏蓼四

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振幅(立体図)

39図g傾斜入射の場の分布

(20)モード共振周波数

N=20T=lpermila吻λ=01

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振幅(立体図)

39図h傾斜入射の場の分布

(01)モード共振周波数

N=20T=la^λ=01

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振幅(立体凶)lsquo

89図i傾斜入射の場の分布

(00)モード共振周波数

N=201X^=05a吻λ=03

86

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振幅(立体図)

89図丿傾斜入射の場の分布

(10)モード共振周波数

N=20T=05鴨a吻λ=03

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振幅(立体図)

39図k傾斜入射の場の分布

(20)モード共振周波数

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振幅(立体図)

39図pound傾斜入射の場の分布

(01)モード共振周波数

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こ二九よ三回三ヒolineoline辿号垂豆

--ヽZ陽ご奎示言

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振幅(立体図)

39図m傾斜入射の場の分布

(00)モード共振周波数

N=10T=1permilaφyλ=01

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lsquoolinersquoolineoline~Wrsquooline一一oline~二二こここ匹二ここ≒rsquo

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芦幅(立体図

39図n傾斜入射の場の分布

翫鵬二茫叩絲

四回三回

尚尚三子

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3-9図に傾斜入射の場合の場の分布を示すこの場合入射波は回転対称

性を失っているのですべてのどのモードを励振する39図の数値計算の

際には入射角が比較的小さい場合をとりあげて励振曲線の計算のときと同

様にとは0~4を考慮したまたnはnのみを考慮した先述した如くz

=Lの鏡面上での場の分布はnキnのnの偶奇からの寄与がほ1ご相殺して

殆んどn=nからの寄与のみで定まるしたがって39図はz=Lの鏡面

上での場の分布とみなしてよいが細かいリップルは現われない各図は上

より順に等高線方式で示した振幅分布と位相分布および一番下に振巾分布

の立体図である上下対称であるので等高線方式で示した図は下半面を省略

した図a~nはフレネル数N透過率T入射角fおよび周波数を種々の

値に選んだときの場の分布である対応するパラメータを31表に示す

表中の周波数の欄に記入した(とm)は(ersquom)モードの共振周波数の

意味であるここに示した共振周波数は(00)(10)(20)

(01)モードの場合である(00)および(10)モードの共振周

波数は他の共振周波数から十分離れているために図abefij

mnに見る如くそれらのモードは判然としているただ平面波は図に対

する鉛直線からやだけ左側へ傾斜した方向から入射するためにモードの中心

が右側にあって左右非対称となっている励振曲線のところでも述べたように

(20)(01)モードの共振周波数は近いためにそれらの共振周波

数では入射角が小さいときは(01)モードが主となり入射角の大きい

ときは(20)モードが主となるすなわち3やλ=03の図cdを比

較すると図cは(20)モードであることがはっきりしているが図dは

(20)と(01)モードが混合しているしかし入射角の小さい

(3ψ`λ=01)図gを見ると(20)モードの共振周波数であるにもか

かわらず(01)モードの分布をしている同じ周波数で透過率の異なる

図同志すなわち図abcdと図ijIkpoundを比較してみると透

過率の大小の場の分布に及ぼす影響は振巾の大きさ以外には殆んどない

振巾の極大値の付近では対応する位相はほy一定であり極小値の付近に対

応する位相は急激に変化するまた隣り合った極大値に対応する位相は180deg

の位相差を有するしかし後者に関しては(20)(01)モード

89

の混合した図dでは判然としていない

90

第4章 有孔鏡共振器の励振

541序

レーザ共振器として用いられるファブリペロー共振器においては通常透

過鏡を通して出力を取り出すのであるが近年注目されている炭酸ガスレー

ザでは大出力かつ遠赤外域のために適当な透過鏡の製作が困難であること

などによりその出力を鏡の中心にある孔を通して取り出しているまた受

動的なファブリペロー共振器の励振方法としても鏡の孔を通して波を入射

させることが考えられる本章ではこのように鏡に同心の円孔を有する平行

円板型ファブリペロー共振器を解析する

現在までに発表されている有孔鏡共振器の解析としては平行円板型の場合

にはLiZucke8k)論文がゐりまたMCCumbe)は共焦点型をとりあげて

他はfVainsteil5)の方法をこの場合に拡張したものであるMcCumber

の論文は孔のない共振器の干渉計理論による解析の結果に孔が小さいとし

て摂動理論を適用したものであるなお文献78)79)はいずれも両鏡

に同じ大きさの孔があるとして解析したものである

ここで有孔鏡共振器の実用上の問題点を述べると共焦点配置ではエネルギ

ーが鏡の中心に集中するから中心に孔をもつ鏡では損失が非常に大きくて実

用化はされ難いひしろ平行平面配置またはそれに近い配置すなわち鏡間

距離が鏡の曲率半径に比べて十分小さい配置の方が実際上有用である

本章では第2章の理論を発展させた形で平行円板鏡の中心に円孔を有す

るファブリペロー共振器を取り扱う第2章では共振器を含ひ全空間を共

振器内外部の2領域に分けて適当なグリーン関数で各領域内の場を記述し

仮想的に設けた境界面で両領域の場を接続するという方法を用いたsect42

では共振器の中心に孔があるため上述の2領域の他にこの孔を含ひ領域

を別に考えるこの第3の領域は孔の外の共振器外部を含ひからここでは自

由空間のグリーン関数を便って場を記述するそしてこの領域の場と2枚の

91

平行平面鏡にはさまれた共振器内部の領域の場を第2章と同じようR仮想

的な境界面で接続する問題設定は外部より平面波が孔のところに入射する励

振問題としてそれに対する有孔鏡共振器の基礎方程式を与えるsect48で

は励振源のない場合の解すなわち自由振動をとりあげてその回折損失

共振周波数共振器内部の場の分布を示すところでもっとも簡単な平行平

面ファブリペロー共振器の解析として一次元の鏡すなわち有限の幅をも

ち無限に長い矩形鏡がとりあげられることが多いここでは孔のある共振器の

鏡の半径と孔の半径の差を一定に保ちつつ両者を無限大に近づけることによ

りこのような特殊な鏡の共振器の解析も行うsect42sect43の解析は

両方の鏡に孔のある場合であるがsect44では一方の鏡にのみ孔のある場

合についてその自由振動を調べる一方の鏡にのみ孔のある場合の解析は

他には行われていないsect43sect44の解析の結果として孔のある共

振器では角モード番号nこ関して異なるモードが殆んど縮退状態にあること

がわかるすなわちこれらのモードの共振周波数回折損失はほsご等しい

sect42基礎方程式

中心に半径bの同心の孔を有する2枚の半径aの平面円板鏡を間隔Lを

へだてて平行に配置した共振器を考える(4-1図)外部よりこの共振

一』1-1

-II[レレ]

Zoline

`olineoline

ノコユ

町_________ユ

ソト

一一一-一一

41図有孔ファプジペロー共振器

92

111Z一犬L

一 一 一 一 一 一一 一

<pirrsquo)〕dS(43)

以下第2章と同様にして境界面で場をなめらかに接続して境界面上の未

知関数に対する連立積分方程式を得るこれを解くために境界面上の場とそ

の法線微係数を直交関数系で展開して積分方程式をその展開係数に対する連

立無限次元の一次方程式に帰着させる第2章では境界面は1個であったが

本章では2個であるので連立方程式の数は第2章に比べて2倍になるまず

境界面上で両領域の場の値とその法線微係数を等置するr=aのS上に

93

器の孔を通して波が入射するものとする共振器の開口面に仮想的な境界面を

考えて全空間を3つの領域に分けるすなわち41図に示すようにr=

aおよびr=bに境界面SおよびShを考えて共振器内部の空間を領域I

r=aより外側の空間を領域flr=bより内側すなわち孔の存在する空間を

領域Uと名付ける領域aは共振器の外側をも含んでいて領域1と接してい

るわけであるがccでは鏡の寸法は波長に比べて十分大きいと考えて領域

Iとnの境界を定義せずそこにおける場の結合を考慮しないこととする

第2章と同様に共振器内部の鏡面上で場がOとなるDirichlet境界条件を

満たすHelmholtz波動方程式の解を求める領域Iでは(27)で定義さ

れる鏡面上でOとなる境界条件を満たすグリーン関数G(ri゛)を用い領

域Bとnでは有限の距離のところに境界条件が存在しないから(212)

で定義される自由空間のグリーン関数H(pIprsquo)を用いて場を記述するすな

わち領域1では境界面がSとShと2つあるから場は

9rsquor(≫rsquo)゜な〔G(゛l゛rsquo)旦ツシリー但ヤヨjり9(゛rsquo)〕dS

-4h(6(rll`rsquo)≒首し但公芦ひ9(゛)〕lsquoiS(41)

と表わせる領域IIでは第2章とまったく同様にして

り(rOpartH(rlrO911(r)゜一亀〔H(゛1゛rsquo)ご公F-`弓17<P{Trsquo)〕dS (42)

と表わせる領域Uには入射波erdquordquordquou(rpart)が存在するとして場を次の

ように表わす

part9(rrsquo)

9Ⅲ(r)゜eildquo11(「rsquopart」十亀〔H(゛|゛り弓ジpartH(rlrrsquo)

partど

- 一 一

おいては

9rsquo(a―0)゜9rsquon(a十〇)

part9≫l(a-0)一partQ(3十〇)

-一一-

partr

とおきr=bのSb上においては次式のようにおく

91(b十〇)ニ9厘(b-o)

哨(゛ヤ白浪旦二旦

(44)

(45)

(46)

(47)

(41)~(43)の各領域における場を(44)~(47)に用い

るとSSb上における場とその法線微係数の合計4個の未知関数に関する

積分方程式となるここで4個の未知関数を次のように完全直交系で展開す

るS上での展開は

〔胞5孔弓rsquosideg(7){フンり

〔慧じaapoundplusmnrdquotldquo(警){ごPrime}

としSb上での展開は

〔r=bnpoundplusmnかsilsquol(7){7ンり

〔毘ひL孔か白l(警){ぶPrime}

(48)

(49)

(410)

(411)

とする3JbJcJdJは未知の展開係数であり十および一はそれぞ

れ{}内のCOSCpartおよびsinfpartに対応する

(48)~(411)の展開と(27)(2JL2j)の円筒座標表

示のグリーン関数を用いると(44)~(47)の積分方程式は次の連

立無限次元の一次方程式に帰着する

Jj(4)馬(ふ)aJ-4Jj(j)H(j)bJ___

一々(瓦)馬(j)cJ4lsquo几J(j)H(Å)dJ

+8N{KχlmZafi-LnmbJ}=0

94

(412)

rsquo

jJ(j)H(1)aJ一疋J(j)叫(ふ)bJ

-ふIJf(尻)H(j)c4十瓦瓦J(瓦)馬(j)dJ

+8Ni{MnCe-^nmbJ}=0

J(励yj)4-jJ(凪)馬(心)bJ

-J(尻)Hj(凪)J+瓦J(瓦)H(瓦)d品

-8瓦から4一飛dJ}=暗

-8瓦忌{已-c}一瓦dJ}=ちiヽ

(413)

(414)

(415)

-(412)~(415)を第4章の基礎方程式と呼ぶただしAniAnは

丞圭(ka)2-(旦芋)rsquo(416)

j三(kb)2-( 守)2=(心争2 (417)

-で与えられるものでありNNはそれぞれ鏡および孔のフレネル数すなわ

N=器竺i15(418)

瓦=俗三谷(419)

である行列要素K-L-MN一は(229)~(232)で定義

----されるものでその詳細は付録21にあるKmLnmMNはそれ

ぞれKLnmMnmNの定義式(229)~(232)において

鏡の半径aの代りに孔の半径bを用いたものであるすなわちIKnmLnm

MnmNnmは最終的には鏡のフレネル数Nとjlmの関数であるがこれを

明示して

K一三Knm(lnAN)`|

95

凪J(瓦)馬(心)弓-ム凪J(凪)H(Å)bJ

一気Jバ瓦)馬(気)J+jrsquo≒涵)巧(7i)dJ

Lnm―LnmC1AmN)

Mnm=Mnni(lnAmN)

Nnm=Nnm(4n^mN)

----と表わすとKLMNは次式を意味する

--KnmΞKnm(Ad

--LnmΞLnm(I

--MnmequivMnm(yi

--NnmΞNnm(jn

-一臨N)

--jN)

-一心N)

-一臨N)

トyトトトλ

(420)

(421)

(414)および(415)の右辺の励振を表わす項はそれぞれ

畷゜ふ右ぐrsin(で){フンpart}eildquou(aJ)bdadz

~4(e`I)い゛(牛oline11)oline1〕

゜寂i(苧-n)

一一

石r3

〔exp{iπ(T-n)}-1〕

(苧-I)

ぐ{7ンりu(a>りdd(422)

bdpartdz

ぐ{7ンり包ルヂり(428)

であるところで(412)~(415)の基礎方程式はどおよび十

-に関して分離していることに注目したいすなわち基礎方程式は異なるどお

よび十-に関して独立に解けばよいまた行列要素Knm等はn―mが奇

数のときはOであるからnmの偶奇によっても方程式は分離している

最後に数値計算例を示す(43)の右辺第1項のu(rpart)が

u(r(9)=1(4-24)

の場合すなわち入射波が平面波eiklの場合について励振特性を求める

このときu(rpart)は回転対称であるからZ=oのモードのみを励振する

(422)(423)は

〔exp{iπ(孚-n)}-1〕

畷=添-2Lrsquoり

(Tolineldquo

2(425)

(428)

-=0 (426)

となる開口面Sより相射するパワーは(258)で与えられており

I)=かべ首dS=白べ乱ギ) (427)

である第2章と同様に沢を正でかつ最小とするnをnとするとき瓦が

適当に大きい場合n=nの項のみによって鰯射パワーの概略が与えられる

その概略のパワーの計算結果すなわちI(allblo)を42図に示すこ

のときのパラメータはN=20Va=05である図中で(0m)で示

された各モードを比較すると幅射パワーは同じ程度であるが低次モードほ

どピークは鋭く半値巾は小さいすなわち低次モードほど回折損失の小さい

ことを示している

sect43自由振動モード

(1)回折損失

本節では前節の特殊な場合として無励振問題をとりあげて自由振動モー

ドを求める自由振動モードは複素周波数平面での展開係数の極として定義さ

れるすなわち前節の基礎方程式において励振源を表わす右辺を0とおい

た斉次方程式を解くOでない解が存在するために左辺の係数のつくる行列式

をOとおいてその根として定義される自由振動の複素周波数を求めるこの

実数部より共振周波数虚数部より回折損失が求まるこの解を孔のある共

振器を自由振動モードで解析していlsquoるLiZuckerの結果と比較する

基礎方程式(412)~(415)において右辺をOとおいた斉次方程

-一式を解くK-K-(nヤm)等の非対角要素の値はKnKnn等の対角要

素の値に比して十分小さいから基礎方程式においてmヤnなるmの項を無視

するこのとき(412)(413)を行列形で書くと

ぐ 与(jll)Hど(心)+8NK11degjrdquoし(心)叫(心)+8NLuml3pound(jdegmAAdegJ+8`iKdeg゜jrdquoJj(jdeg丿吻1ヽ゛1り+81`lsquo1rsquordquo311

jノJ(ム)馬(j)+81ヽJM凪ぢ(幻H(j)+8NN

二)し

=(言器いj4(1n)H(In)

InInj(ln)I^(ln)

97

丿Cdしう

lO

ISot

こレ

(00)

-ミ

(0 1)

Q4

(02)

l ヽ

A=20

1=0

C03)

゜゛嶮6i叱ずーrdquo

42図有孔共振器の励振特性

ba=05

aj恥入う参多= UP

となり(414)(415)は

-An

一-一一(ln)Hど(心)+8NK

一一一一Jj(ふ1)叫(几)+8NL

----一犬岫簾鸞)働

J^(ln)H(心)几J^(ln)Hrsquo(ln)an

゛ぽぢ(λ)Hj(j)ごjべ(An)llrsquo(iAn))

しご)(429)

となるここでan>bnはplusmn1plusmnを略記したものであるこの略記法を採用

したのは基礎方程式がfおよび十一に関して分離しているので混乱が生

じるおそれがないためである(429)より(ぷ)を解いて(4-28)

の右辺に代入すると次式を得る

Jj(j)Hg(j)十゛8NK|

InJrsquo(In)H(In)ナ8NM

与j=

{H(j)}2(

几馬(心)H(jn)

ただし

ー一一7Ξ8N({を(j)}2N11-

十{ij(l)}rsquoKn)

An

2nj

心(jll)H(j)+8NL

jrsquo(ln)Hrsquo(ln)+8NN

inH(In)叫(j)

0H(1)}2

う如6

ぐう

うnnabしク

An]AAn)]UAn){Ln十M11}

(430)

(431)-

でありjは(428)の左辺の2times2行列の行列式であるすなわち次式

で定義される-

angj一-----一一-

゜(8N)2lsquo(KnNnn―LndegM)+8N〔Jど(心)町(今)NI

一一一一--一一-AnjrsquoAn)B^(^n)Lnn―ふIJj(jり)Hrsquo(^n)Mnn

-2---

+にJ(勾H(飛)瓦〕

(4リ

旦_三μi

となるただし

μΞ8N〔{馬(ふ1)jrsquoNnn-j馬(1n)H^(ln){Ln十M}

99

(432)

(433)

十{AnUrsquodAn))rdquoK〕 (484)

でありjは(480)の左辺の2times2行列の行列式であるすなわち

j三(8N)2(KnndegWnn―LnnMnn)+8N〔Jj(j)Hと(恚)Nり

一心J^(ln)H(ln)Lnn-lnJj(心)巧(心)M

十滋J(志)巧(心)K〕 (435)

-であるNN≫1(4π)のとき行列要素Knn等のベキ展開式(A228)

~(A231)および円筒関数のLommelの公式(276)により

j_Jバ烏)(ln)十(1-i)aμ

一一μ

田バ志)}-

(志)H--

(心)十(1-i)叔一

となる(436)

簡単化される

-{Jバ心}}

(486)

(487)

(437)を用いると(433)は次式のように

一一-を(山)拘(恚)〔を(ln)Hバ几卜を(心)Hj(ふ1)〕

-十01-i)f〔αを(心)Hバ几)十(zJj(瓦)Hバ迅)〕=0

-ただしeaαは次のよう呼定義されるものである

ご毛こ(ふ十―)=0369

ずEム=(ぞ)2

(4ミ38)

(439)

(440)

(441)

(488)の第2項は第1項に比して(zに関して1次だけ高次である

αくKLであるから第2項を補正項と考えてまず第1項だけで(t38)

を几に関して解くこの解をjかとするすなわち々Jま次式を満たす

JE(々-)H(-ご々)not毎(予j)H(1)=0(442)

mは上式の(m+1)番目の根を意味するこれは最低次の揖をm=Qとす

るためである(442)は同軸線のTjMモードのしや断波長を求りる瑞と

100

一一

`W

同じであるこれは孔のあいた共振器の開口面SaおよびSbを閉じたときに

共振器が同軸線型になっているためである特にフレネル数が大きくなると

次第に閉じた共振器のモードに近づくつまり々は1のよい近似値にな

(438)の第2項を補正項とみなしてそこではふの代りに0次近似の

々を用いると(438)は次式となる

〔J^(ln)Hバご1)一Jバ晋j)HバAn)〕

4rsquo(1olinei)ツ(そ゛ぐ回でで石十土万

ヤぷブ)

゜o

(443)の第1項にテイラー展開を反って解を求めるここで

ム〔Jj(j)11j(シ)心(シ)恥(j)乙ぷこ(゛紆)

ただし

nE亙り色し

行者々n)

であることを用いると求める解は

An=Apoundm〔1-(1十i)ξπ(z1十そR2

2゜

lsquolz

1-R2

(443)

(444)

(445)

(446)

で与えられる(446)と(416)より波数kが求まりその虚数部

より光が鏡間距離Lだけ進行するときの回折損失すなわちonetransit

lossdiが次式で求まる

δdΞ1-lei`り2(447)

δdくぶニ1のときは(447)を展開して波数kと心の関係式(250)

すなわち

モード番号iこ関しては同軸線ではm=1からはじめるがファプIJペロー共振器で

は慣用にしたがってm=0からはじめる

101

ポ竺4r^N(―一n)

を用いて次の近似式が成立する

ffd=-2LI(k)=2ぐπ4

-darr-一一へ7r(

である(446)申

frrsquo2=0580

1+抑2

徊2

(448)

(449)

(450)

(452)

1-R2

1+ひrsquo

ふ十占)fM4≒ムゴiy

回折損失がNoline晩に比例するのは平行平面鏡ファブリペロー共振器の特徴

である(446)の実数部から共振周波数を求めると

晋一n=詣〔1-radicF(iと+1)Noline1rsquo4

1+

1-R2

となる〔〕内の第1項は側面の閉じた同軸型共振器の共振周波数であり

第2項は側面が開口であるための補正である

ここでLiZuckel8)がVainstei匹理論を発展させて得た結果と比較

する(446)に相当する彼等の結果をここで使用している記号に書き

換えると

1十豆R2

j=々m〔1十〇581(1十i)α≒ミニ苓L〕(451)

であることから両者は分母と分子の違い以外は係数まで7致しているし

かも著者もLiZuckerもこれらの結果を出すためにぽ≪1としてティラ一

一展開を使っていることを考えるならば両者はまったく一致しているといえ

る一

次に回折損失の数値例を示す48図は孔のフレネル数Nに対するone

transitlossSiを示す図aは(ど0)モード図bは(ど1)豪-

ドである当然のことながら孔が大きくなるほど損失は増加するモーJドこ番

102

rdquo

一 -

8d

01

001

=30

(00)

------(|0)

--一一C20)

43図a有孔共振器の回折損失

10

8d

01

001

43図b有lt共振器の回折損失

10-

and

1Trdquo~not

ブブ10ヤ2o

ソ」

||

ダ」

丿り

rsquo-4i

-一一一一一一(o|)

―0I)1

ニー-1-一一一一T一一rnot一一

「N=0A=20

じ~

にレ

ダグrsquo((yrsquo______

gダrsquo(

ま夕not゜oline(

_二八_)』二___

rsquou-Vs

01

001

44図有IL共振器の共振周波数

10 A

S4

o1

o刈而rsquolo

45図回折損失LifZuckerとの比較

N=9

--一一一一(U)

一一一一一一一二(〇radicO

---一一-(|0)つ

ー-一一一一一一(00)

A=20

卜30

andノ

and

(ニ

-rsquoノ゛rsquo7j

一一一一

ノノ

丿

小川

and

Primeacute

-一一-一一(0り

ー-------(10)

(耳45-

ダ(00)ILi

-一一一一00)JZttcker

号(どm)のmが同じモードの損失はほ1ご等しいという結果になっている

これは数式的には(449)の々およびRのどによる差が殆んどなー

いためである44図は孔のフレネル数Nに対する共振周波数の変化を示

すここでも43図と同様にやはり(どm)のmが同じモードの共振周一

波数はほy等しい(対数グラフにプツトしたためNの小さいところで曲

線の差が目立っているが差の絶対値は小さい)このことから有孔鏡の共

振器では(どm)のmの同じモードはほsご縮退状態にあるといえる中心

に孔があるため本来中心で振巾最大となるど=oのモードの損失が孔のな

い鏡に比ぺて著しく増加してこのような結果になっているこのことは後

に示す様にそれらのモードの場の分布が角度方向の分布を除いて動径方

向には殆んど同じ分布をしていることと符合している損失に関するこの結果

は平行平面鏡配置に近い状態(鏡間距離が鏡の曲率半径に比べてかなり小さ

い鏡配置)の共振器を用いた炭酸ガスレーザの実験においてe=oのモー

ドよりもe=i2のモードの方が発振しやすいという事実と一致すると考え

られるそのわけは完全に両鏡が平行の場合にpound=012のモードが殆

んど同じ回折損失ならば実験の際には両鏡が完全平行状態から多少ともずれ

てお互いに傾斜しているからe=i2のモードの方がど=Oのモードより

も損失は小さくなって発振しやすくなるからである鏡が平行状態からずれ

るとe=i2に比べてど=Oのモードの損失が特に増加することについて

は第5章で孔のない共振器に関して述べる

45図にはLiZuckJ)が計算機によるシミュレーションで求めた回折

損失との比較を示す(00)モードより(10)モードの方がわずかに

損失の少い点および曲線の傾向は一致しているが値には数十パーセントの

差があるこれは(446)の几を求めたときにテイラー展開による近

似を行ったためである鏡のフレネル数Nがもっと大きくて損失の少いところ

では両者の一致はもっとよくなるはずであるしかしLiとZuckerのシミ

ュレーションの方法はNが大きくなると収束が悪くなりそのために行われ

ていない

105

(2)共振器内部の場の分布

共振器内部の場の分布は(41)に(48)~(411)の直交関

数展開を用いて

9(r)==

iπ

-2Σn

sin(平){ヅり

times〔J(jひ{H(j)aJ-lnHKln)b)

-Hバjdivide){Jj(j)cJ一瓦京瓦)dJ}〕 (458)

と表わせるここで基礎方程式(412)~(415)は角モードfお

よび十-に関して分離しているので和はnに関してのみとった以下では

本節の最初で行ったようにnに関して一項のみで近似する(458)の

〔〕内の第2項を(429)によりcdを消去してanbで表

わすと

を(i)J石毎(i)d芸{Hぞ(几)a-zl叫(ln)bn}(454)

となるこれを(453)に用いると動径方向の場の分布は次式に比例す

-9(r)こな(心シー晋Hバ心今)

゜c〔Hj(yi)Jlsquorsquo(jシーjpound<iAn)lり(慨Ty)〕十りうtもとヂrsquoJE(j-1)

(455)

数値計算の際には(455)の第1項では41として(446)を用い

ーる第2項では第1項に比べてαに関して一次高次であるかちjとして0

次近似の(442)で定義されるy1poundmを用いる(4=5ト5)の第1項だけ

lsquoをとり出してAn=々とおくと同軸線のTMモードのE成分を表わす

式となる

場の分布を求める際に(454)(455)のようにまずCnd

を消去する代りにI3nbnを先に消去してもよいすなわち(428)

106

Rより(453)の〔〕内第1項を書き換えると

Hj(ム)a一心H2(j)b=IF{Jf(ジi)cごjJ(ヌ)d}(456)

となるこれを用いて(455)と同様にして共振器内勤径方向の場の

分布を求めると

<p{r)oc今Jど(瓦今-Hpound(1シ

〔3a〕H

ズよ

i)a(457)

--である(455)と(457)の場の分布はNNrarr(qcfrarro)

-の極限においては一致するがNNが有限の場合には両者は少しずれている

数値計算の結果では両者の振巾分布に大差はないが位相分布は鏡の端(r=

ab)の付近においてかなり差があるしかし鏡の端では振巾は小さくて

ここでの位相は余り問題にならない両者の不一致の原因は(446)で

求めた心が近似解であるためである低次モードに関するほどふの近似が良

いため両者の場の分布もよく一致している

次に46図にN=4011=05の場合について(455)で求

めた共振器内部の動径方向の場の分布を示す図はabIcIdIeの順に

それぞれ(00)(01)(02)(10)(20)モー

ドであるiem)モードのどは角方向にCOSどpartで分布することを示し

mは動径方向(r=bからa)にm+1個の振巾の極大値をもつ分布である

ことを示す各モードの振巾分布は最高点の高さが1となるように規格化さ

れているまた位相分布は振巾分布の最高点で0となるように定められてい

る(455)で求めた46図と(457)で求めた結果を比べてみ

ると振巾分布では両者の差は殆んど見分けられない46図ではnに関

しては1項のみをとりあげて計算したため曲線はなめらかであるが他のn

の項を考慮すればこの曲線を概略形としてその上にフレネル数に特有の細

かいリップルが生じた曲線となるであろうこのような他のnを考慮する定式

化に関しては後に述べるフレネル数が増すほどリップルは小さくなりn

107

0310

の一項のみで場の分布の概略形はより正しくダt)される46図を見て分る

ことは(00)(10)(20)モードの場の分布は殆んどー致

していることである一般に(どm)モードのmめ同じモードは動径方向

の分布がほy等しい動径方向の分布に関してはどの異なるモードは本来中

心付近の分布が異なることが特徴であるが中心に孔があるためこのような結

果となっている先述したようにmの同じモードに関しては固有値である

jもほ1r等しいしたがってそれらのモードの違いは角方向の場の分布だけ

である

20

o゛

|0

08

06

04

02

05

06 07 08

46図a有孔共振器の場の分布

(00)モード

108

A=40

=05

卜 -

g D

4 a

10

a8

a6

Q4

a2

05 opound07

08

46図b有子L共振器の場の分布

(01)モード

-140deg

-IGO

-180deg

091乙10

1ががび

|0

08

06

05 opound 0T

08

がぱ

`o゛

09

10

46図c有孔共振器の場の分布

(02)モード

IVrミ

妬45

しノ

ここ

白土

卜 - 4

10

a6

a4

02

05 06 07 08 0910

46図d有孔共振器の場の分布

(10)キード

φ

40rsquo

200

|0

08

06

04

02

05 06 0了 08 0910

46図e有孔共振器の場の分布

(20)モード

A=40

拓=05

こ40

y≪=05

40

20rsquo

orsquo

Ill

10

08

06

04

02

05106 07

08 a90

47図a有子L共振器の場の分布

(00)モード

10

OB

Q6

Q4

02

Q5 (X6 Q7

V 一

一 80

0809fa10

47図b有孔共振器の場の分布

(01)モード

汐一一一一―A=20jj屍45ダ

Xandy

χ

oline1

ぶjpermil

゛8o

一一一一A=20

rsquoa=05

一一

9り

20P

べ`lsquoぶ

~--

場の分布のフレネル数による違いを(00)(01)モードについ

て47図abに示すVa=05のときのN=20と80の比較である

フレネル数Nによる大差はないがNrarrooとともに鏡の端(r=ab)での

振巾が0に近づきやがて閉じた共振器のようになる

最後にnに関して多くの項を考慮した場合の定式化を示すこれは孔のない44)

共振器の自由振動の定式化と同様に行つ本節の(1)でnに関する行列K一等

の非対角要素を無視して固有値jを求めたこのときのnをnと記して

(428)および(429)の斉次方程式を解いてabocdoを

求める(斉次式であるから例えばao=1と定める)nヤnoのanbnC

dllを求めるために非対角要素を考慮するすなわち(412)~(415)の

右辺をOとおいた斉次方程式でanobcdlを既知としてKo等の非対

角要素を考慮する既知の項を右辺にまわすと

を(心)Hバ心)a‐心な(心)Hi(ん)b

---一々(為1)Hj(Å)c十心京心)Hバln)d

=-8N{Knnaχ1-Lnnobno)

Au]poundiAn)Bバ瓦)a一Ai]k心)叫(志)b

―几Jpound(ジiぶ)叫(瓦)c十志lsquojJi(jll)叫(几)d

=-8N{Mnnoan―Nnnobno1≫

一々(うi)HバAu)a十ふIJf(j)H1(j)b

一一---+を(jn)町(j)c一山jrsquoeiAn)Bバj)d

一一-=-8N{KnnoCn―Mnn{n}y

____

一Anjpound(An)iie(iA)a+山志J1(瓦)HバAn)hPrimelsquo

+瓦分(フi)Hン(ヌ)c-ズJ(ジi)叫(j)d

___

=-8N{しnnCno-I^nnodno)

(458)

(459)

(460)

(461)

となる以上4式をabcdnに関する4元連立一次方程式として解け

ばよいこれらを共振器内部の領域の場の分布を表わす(453)に用いれ

ばフレネル数に特有の細かいリップルをもった場の分布が生じる

112

{31無限長矩形平行平板共振器

ファブリペロー共振器の解析の際にしばしばとりあげられるのはもっと

も解析の容易な有限の幅をもち無限の長さをもった一次元鏡で構成される共

振器であるここでは孔のある共振器の極限の場合としてこれをとりあげ

るすなわち鏡の半径aと孔の半径bの差を一定に保つたままabrarroo

とすると幅が(a一b)の無限長矩形平行平板共振器となるこの解析は

烏を求める式(4べ

の漸近形を用いる漸近形を用いることは以下に示すように几rarrであ

ることから正当化される(438)の第1項をOとおいた解すなわち

(442)の々は現在の場合には

^poundmarnπ

一一a-b

m=l23helliphellip (462)

となるこの解はぶrsquoに依存しない(445)のRにはハンケル関数の漸

近形(284)を用いて

R三

一 (-1)rsquo

となるから心の解を表わす(446)はこの場合

さ哭MIC1-(1十i)ぐπ

3d=01291NolineM

a―b

具ぐ)2

(463)

(464)

(466)

(467)

aα

-a-b

と書けるこれより(416)を使って複素周波数が求まる計算の結果と

して損失の小さいときonetransitlossδJま

5d=01284N`ヤ(465)

となるこれはフレネル数の大きい場合のVainsteinの結ぜ

とよく一致しているただしこのときのNは矩形鏡に対するフレネル数であ

って

で定義されるものである(465)のonetransitloss5dをフレネ

113

ル数Nに対して目盛ったのが48図である

64

01

48図無限長矩形平行平板共振器の回折損失

sect44一方の鏡のみ有孔の共振器

炭酸ガスレーザ等に便われるファプリペロー共振器は通常一方の鏡

にのみ出力孔をもつ本節ではそのような一方の鏡にのみ孔のある共振器の

自由振動モードの回折損失共振周波数場の分布を求める49図に示す

ようにz=0の位置にある鏡には孔がなくz=Lの鏡には半氏bの孔があ

るものとするsect42と同じように空間を3つの領域に分けlる領域darr

nはsect42と全く同じであるが領域Ⅲがz=Oの鏡に遮られているとシころ

114

-一一b

m=o

rsquo

rsquorsquouml゛lsquorsquo9rdquooline紬へ1101

Sa n

一一

一 一

「11‐‐IJ‐‐

--not十一rarrl

二二z=Onz=L

49図片鏡有孔ファブリペロー共振器

が異なるしたがって領域Iaの場はsect42と同じ表現(41)(4

2)を用いるが領域皿では第3章で用いたz=0の位置にある孔のな

い鏡上でOとなる境界条件

K(r|rrsquo)=0z又はが=0(468)

を満たすグリーン関数K(|rりを用いて

9rsquoI(r)゜亀〔K(rllrsquo)勺りり一匹拝旦し(rrsquo)〕dS(469)

と表わすただしsect42におけるのと同じように領域1と皿の結合を無

視したK(rlrOの具体的な形は(811)で与えられるすなわち自由

空間のグリーン関数H(rlwrsquo)から鏡像の方法で作られた次式で表わされるも

のである

K(rpartzxrsquodrsquoz)=H(r(zlrrsquoがzrsquo)-H(rpartzぼpartrsquo一心(470)

以下sect42と同じように境界SとSIで場をなめらかに接続するすな

わち(44)~(47)のようにおくここではsect42とは異なり

最初から自由減衰振動モードすなわち無励振問題を取扱うとして定式化する

したがって方程式は斉次式となるここで境界面上における直交関数系巌開

(48)~(411)を用いるただし展開係数aJ等は本節におい

てもa等と略記するこれは次に示すように方程式が角モードどおよび

115

+一に関して分離しているためである境界面S上で領域Ilの場の値

が等しいことすなわち(44)より

J^(ln)Hバj)a-jJj(j)H2(1)b---

-Jf(j)Hバj)c十志J1(j)Hj(j)d

+8NΣIxVnmBmL-b}=0 (471)

を得るまた境界面Sで領域11の場の法線微係数が等しいことすなわ

ち(45)より

An]rsquopound(An)llpound(A)a一AijkAロ)Hi(1)b

-jJjくフi)H1(j)c十心つijkA)H1(几)d

+8NΣ{Mnm3inNnmbm)=0 (472)

を得る同様に境界面Sb上で領域011の場の値が等しいことすなわち

(46)よりー-

一々(ln)HバAn)a十九Jpound(九)叫(心)b

一一--一十な(心)HバAn)c=几外(j)Hバln)d一

+8NΣIPnmCm―Qndm}=0 (478)

を得るまた境界面Sb上で領域0Iの場の法線微係数が等しいことすな

わち(47)より

-jJ1(ジi)Hバj)a十jjJi(j)H^(1n)b

-一一-2-一十心な(臨)Hi(烏)ca-41(j)H1(臨)d

+8NΣIRnmCm―onindm}=0 (474)

を得る(471)~(474)の基礎方程式を両鏡有孔の共振器の基礎

---一方程式(412)~(415)と比べるとKらLgMNIIIの代り

にそれぞれPQR-Sにおき代っていると宍ころだけが異なるここ

でPnmQnin^nm^nmは次式で定義されるものである--

P-ΞrJj(j)恥(1)F-(g)dg

Q一三Xdeg゜jJj(i)Hia)F(Odie

R≒ldegぷ(rsquo゜j心(ジi)Hj(1)F(c)dc

sequivrA^Jrsquoe(yj)喝(v1)Fnn>(≪)dC

ただし

jΞ(kb)2-A2

116

(4-75)

(476)

て477)

し(4-78)

F(g)-

(-1)11411`sin^kL

〔(1と)2-a2〕〔(で)2-x2〕

三(oline1)rdquooline゛(kb)(

4Ξs

(言

)(479)

であるPmQnmRnmSnmの行列要素はKnmLMmNnmの行列要

素とよく似ているが大きな違いは(n一m)が奇数の場合にK一等は0と

なるのに反しPIII等はOでないことであるつまり両鏡有孔の共振器では

nに関して偶奇性の異なる結合はないのに反し片鏡有孔の共振器では共振

一一器に対称性がないために偶奇性の異なるn間に結合があるP等はAn^m

-Nの関数であってK一等と次の関係があるこれは(234)と(479)

を比較すれば容易に見出される(420)のようにK等がAnAmN

の関数であることを明示した表現を使うと

P-=}(-1)゜oline゜K-(j1一瓦}(480)

Q-=―(―1)Mnm(λλ4一石)(4-81)

R-=今(-1)ldquoolinel゛い1{ワij-}瓦)(482)

s自=士(-1)11oline111N(つilj{瓦}(483)

であるn一一rnが奇数のときは右辺のK一等は0となるので(480)

~(483)は成立しないがこの場合には付録21で計算されたn一

m=偶数の場合我K一等がn―m=奇数の場合にも成立すると拡張して

(480)~(4ヽ83)の右辺に用いるものとする

sect43と同様にしてnに関して一項のみで計算を近似する(471)

(472)をまとめて次の行列形で示す

Jど(ンin)llp{A)+8NKlnj^(ンln)Hkl)+8N

AnjkAn)npoundiA)+8NMInjk心)H(j)+8N

117

`h

17

}Z

8j

01

001

410図a片鏡有孔共振器の回折損失

S4

01

001 -10A

410図b片鏡有孔共振器の回折損失

Ndeg20A=30ト

゛゛olineoline(Oメ)}

タolineolineolineoline(脇)

l10可

=20

χ=30ノ

一一(0L)

--一一一いよ)

J^(ln)H^(1n)こiJi(うi)liAA)Cn(ご

J(jj`)H^(ln)AnAnjpound{λ)叫(ふo

)(レ

y)

(473)(474)を次の形にまとめる

(484)

一------(帽雪が二いぶjおここに)に)

を(ワi)Hバj)jjpoundiAn)UrsquopoundCA)an

゛(

瓦J節i)Hバj)jjJ(フi)叫(Å)

)(レ

y)(485)

P一等の行列要素とK等の行列要素間に(480)~(483)の関係

のあることを考慮すれば(484)(485)を両鏡に孔のある場

合に対応するsect43の(428)(429)と比較して次のこと

がわかる一方の鏡にのみ孔のある場合の計算は両鏡に孔のある場合と比べ

ー--てAnAnNは不変としてたy孔のフレネル数Nの代りに1Nを用いれ

ばよいこれは物理的には他方の鏡に孔がないため領域皿では鏡間距離が

実質的に2倍になっていることを意味する(484)(485)をsect

43と同様にして同じ記号を使って4に関して解くと次の結果を得る

4ぶ1か1〔1-(1十i)ξπ(Z

1+v^TaR2

〕 (486)b

1-R2

(486)を両鏡有孔の(446)と比較すると(446)の〔〕

内のぐ陥)R2が(486)では7倍されていることであるしたが

って一方の鏡にのみ孔のある共振器では出力口は少いのに損失は少し増

加するという結果となる(486)より計算したonetransitlossδa

を410図に示す図には鏡のフレネル数Nをパラメータとして孔のフ

ーレネル数Nに対する(yaの変化を示した410図aは(00)(10)

モードであり図bは(01)(11)モードである曲線の傾向は両

鏡有孔の場合の43図と全く同じであるが損失が43図の約12倍とな

っている

119

rdquo

にに項欠

第5章 両鏡傾斜共振器の自由振動モード

sect51序

平行平面ファプリペロー共振器ではわずかな鏡の傾斜が回折損失を急増

加させる特に波長が短かくなればなるほど鏡の微調整は難しくなる赤色

光のHNガスレーザ発振器として用いた場合は鏡の縁端での変位を波長程

度以内におさえないとレーザ発振が困難だといわれているこのように赤

外および光波帯においては鏡の傾斜の影咎は避けがたいしたがって傾斜変

形に対する解析は重要な意味をもつしかし現在までに傾斜変形をとりあげ

た論文はI数少い平行平面型共振器に限ってみればFoxLIWelll8)およ

びOguraYoshidalkenouS6)rsquo4灸よる論文のみである文献25)28)

はいずれも干渉計理論による積分方程式の核に傾斜変形をとりいれて電子計

算機によるシし

に43)は励振理論に基くものである以上の文献は両方の鏡が対称的に

同形に傾斜したものかあるいは一方の鏡のみ傾斜したものであるしかし現

実には両鏡は互いに無関係に傾斜する一般に両鏡の傾斜の方向は一致しない

しまた傾斜角の大きさも両鏡で異なる本章ではそのような一般的な場合

をとりあげてその自由振動モードを解析するこの解析は片鉛傾斜の場合

の自由振動を取扱った文献43)を基礎として両鏡傾斜を取扱うしたがっ

てそこに出てくる表面積分はそのまま利用できる(付録51)

本章の解析は次の順序で行うi52では微小な傾斜変形として基礎

方程式をたてるこのとき変形項は等価励振源となる他章とは異なり傾斜

のため異なる角モード間の結合が生じるさらに次のような面倒な事情がある

文献43)ではモード軸を傾斜方向と一致させることによってCOSgeモ

一ドとsinどpartモードを分離できたこれに反し本章七は両鏡が異なる方向

に傾斜しているために>COSjpartsinがモードを簡単に分離させることが

できないsect58では両モードを分離させるためにはモード軸をどの方

向に選べばよいかを考えるまたモード柏をそのように定めたとき傾斜に関

しては一つの両鏡傾斜パラメータKのみですべてが表わされることを示す

121

この結果として得られた斉次方程式は文献43)の方程式で片鏡傾斜パラメ

ータを新しい両鏡傾斜パラメータKにおきかえたものであlsquoるsect54では

この特性行列式を解いて複素周波数を求めその虚数部より回折損失をK2の項

まで得る傾斜のために(00)モードの損失が特に増加し傾斜角の増加

とともにそれは(01)(10)モードの損失と比較的近い値となる

sect55では両鏡傾斜パラメータKが一方の鏡を変形していない基準系と

みなしたときの他方の鏡の変形を示すものであることおよびsect58で得

たモード軸はその基準系よりみた最大傾斜方向を示すことを証明する

sect52基礎方程式

本節では最終的にはファブリペロー共振器の両方の平面円板鏡が平行

状態から傾斜した場合についての自由振動の基礎方程式を得る解析は最初

は傾斜変形に限定せず鏡の一般的な変形として取り扱う本来z=Oおよび

Lの位置にある鏡をそれぞれ鏡1および2と呼ぶことにする51図のよ

うに鏡12は本来の位置(yからそれぞれa02の位置に変形したものと

する第2章と同様の考え方で出発する本章では自由振動を考えているので

励振源はないがそれに代って鏡面変形による項が等価励振源となって付加す

る犬

sごL

犬上

51図変形した鏡をもつファブリペロー共振器

変形した鏡面Oi02上で場の境界条件は

z=L

9(II)=0rlsquo71ff上

であるとする第2章同様にr=aの仮想面Sで共振器を内

(5)

外副咄ける-

共振器外部の場は(214)で表わされるが内部の場は鏡面変心

にJよ宍る項

yI

122

]レ

を含ひ(27)で与えられる変形しない面馬上で境界値0をとるグリー

ン関数GCpIpOを用いると内部の場は次式で与えられる

9rsquoic〉゜石G(rlrつぢざλd4+恥G(rll`つjヅシりd司

宍ぶ〔GCpIkrsquo)きjダj)一怨言堺≒(rrsquo)〕dsrsquo(52)

`ただし変形による境界面Sの変化は小さいとして無視する(52)を第2

章の内部の場を表わす(2rsquo6)と比^゛ると励振源による一石osectsect<Pdcr

の代りに石iG詰ddegi(iニ12ぐ)があらわれて゛るし記がって後者は等

価励振源となる

次に境界面S上で内外部の場とそれらの法線微係数を等しいとおいて

それらを固有関数展開することにより展開係数に対する無限次元の連立一次

方程式を得る第2章と異なるところは固有関数展開の際に角方向の基準を

θ=0にとらないで次のようにこれと角ηをなす方向にとることである

9(alpartz) ==Σb

叱士

part<p(apartz)1

Ji(警){7ンリー川 (5-3)

ぞふ3Jsiuml(){7ン(Prime-rdquo)}(54)

(55)

partr

片鏡傾斜のときは傾斜の方向と角方向の基準軸を一致させればcosモードと

sinモードをj離させることができたが今の場合は両鏡が傾斜しているた

めに一般的にフ7を導入する後に>COSIsinモードが分離するようにη

を定めるここで

対三ふ=紅ぷ弓詰d-t-daら〕

ただし

uJ(raz)equivJ(jシsil(警){フンりーり))(56)

のようにおくとS面上での連続条件より得られる方程式は(223)

(224)とまったく同形の次式となる

123

一一

2りNHj(jl)暗十Jj(j)Hj(1)aJ一jjpoundiAn)Ei(j)bJ

deg8N{-5Kldquo+十弓L9)壽}十rsquo (57)

2りN41叫(j)暗十jJi(4)Hj(j)a4-゛1Ji(j)雌(j)64

=8N{-弓M-rsquoaゐ十弓Nrsquo^nrsquopound}

(n=l2helliphellippound=012helliphellip)

(58)

上式では(53)(5rsquo4)(5rsquo5)で4えられるbJ34暗

以外はすべて第2章の記号を用いている(55)の積分申の〔part91partn〕(yi

(i=12)は未知関数であるが次の一致条件でこれを求める(52)

で表わされる共振器内部の場の法線微分を鏡面上で行って〔part9partn〕を求め

るとそれは右辺の積分中の〔part9partn〕と一致しなければならない

このー(yi

致条件は一一

(1に)戸rsquorsquordquodn上分rsquoなど9ddegrdquo2dn丿悒rsquo9n

lsquo゛十ぶ怒謡吐号゛ペツ2一白洽M抑ヅ(srsquo)dぎ(5lsquo9)

(i=12)

である(59)の第8項の積S中でS上の卵partr9を(53)(5

4)の展開形に書換え更にG(r|pOの表現式(27)を用いて積9を行

うとrsquo第3項は+plusmnで表わすことができるすなわち(5lsquo9)は

〔1に〕irsquordquoIdn

p〔-Id1十石ブljdタ〔諮〕d4

十2nt

となる以上により解くべき問題は(57)(58)(510)

を連立方程式とみなして〔part9partnk〔part9partn〕4-=万々4を決定する

ことである

以下に近似解法を試みる鏡の変形が波長に比して小さいノレたがって変形

124

の効果が小さいと考えられるときには方程式は逐次近似法によって解くこと

ができる回折損失を求める際には異なるn間の結合は無視してよいと考え

られるからrsquo以下では特別の「lのみに注目しrsquo3ぷbぷリ品叱ぷから「1の

記号を省略して-f-+4匈ニと記す今回折損失を求めようとしている

モードの角モード番号をfとし一般のモードの角モード番号をkと記すこ

のとき4biを変形のO次の微小量であるとしkヤどの4btを1次の

微小量であると考える〔part9degpartn〕をあらわす(510)において1次

の項までを問題にするならば第1項第2項は1次第3項はO次プラス1

次の形であるしたがって第12項の積gにおける〔partgpartn〕として

第3項におけるO次の項k=どを代入するその結果として(510)は

次のように4btのみで表わされる

〔glλ=等Jj恥(心-j雌(j)弓}〔諮λi

+等烏ミ_皿Cl)at-lHk(l)b[)〔僣≒

+yよ_{HZ(j)4-jHi(j)b}

times{石パ可n幡 ddeg1十ゐ怒もにり恕

(i=12) (511)

ただし2次以上の高次の項は無視した(511)の第1項は変形について

o次第23項は1次の項である(511)を(55)に代入して吋

を求めるその結果を(5deg7)(58)に用いれば4btFに関する

連立一次方程式となる

ここで鏡の変形は両平面鏡が傾斜したものとするこの傾斜変形を円筒座標

系を用いて記述する鏡1の最大傾斜の方向はpart=β1の方向とし鏡2のそれ

はpart=βの方向とする鏡の中心を基準としての鏡の端における最大の変位の

波長λに対する比を各鏡の傾斜パラメータと呼ぷことにするMl2の傾

斜パラメータをそれぞれKiK>と記すすなわち鏡1は

z(rrsquopart)゜KIλをcos(0-β1)rsquol`≦3

125

(512)

の位置にあり鏡2は

z(rpart)=L十Kλdividecos(part一凡)r≦11十(513)

の位置にある

(512)(5-13)のように両鏡の傾斜の状態を与えて(511)

を(55)に代入すると2つの型の積分が生じるこれらの積分の動径方向

に関する部9は片鏡傾斜の場数愉じである異なるところは前者では少し

複雑な両鏡の傾斜角を含ひ因子の組合せが生じることである積友)の詳細は付

録51に示してここでは結果のみをとりだす

石i吠盤4degi゛へ塵rsquo略゛i

ご一

2nπ^arsquoKi

助助00

応レソ

Diil(i=l2ρr=十-)

ぷ聊脳脳

一β`一β`一ρ`一β`

紅叫吸伍

+jff+jdarrぞ

紅斑町取

126

陥弓iy

(芯`叫i

弓i171

(石坂i7

一β`lsquoとI~一ぞ

れ斑町『

i-M+MJ4-It

丿けトし

ハ八列丿

abab

rdquoし

(514)

(515)

(516)

k==eplusmn1(5-17)

傅 I

石i心(゜i)石丿些器jタバ回よい(ldegi(呵

竺(-1)ldquoj竺ぺyとS(IF)2jiμ

(ij=12ρr=+-)

ただしDiilはkrsquo=kplusmn1の時以外はOとなりまたjiμはkrsquo=kkplusmn2

の時以外はoとなるものでその定義はそれぞれ(A56)CA514)

で示される

ぢを表わす(55)の積分中に(511)の〔part9partn〕tyを用いると

(57)(58)の基礎方程式は次の行列形に書き換えられる

4k+k+k+k

騰望permil

う心弓一竺厦

Λにレレしヘ

いり叫

00匈Q

004cj

MQ00

んQ00

1 OatEを

心_叫

うシソ

Dk

blGk^

`t

ただし

Ξ

y4

BD

AC

rf

Cl~々

FH

EG

rsquo-

Jk(i)Hk(l)+8NKjJk(j)H1(j)+8NLG

JI(j)Hk(1)+8NM12J1(1)H1(1)+8NN

(5-18)

k=eeplusmn1

Ξ4゛lsquoN2り{KjllgolineKIK2(jllg十j21S)十KlJapoundjP}

{Hバ1}}2AHpoundiA)nrsquoi(j)times(

j町(j)H1(j){j叫(j)}2

μみjF

HEG

几Ξi2がN り(KDぶ-KDrsquoμ)

(519)

H^(l)Hk(l)

lHXl)Hk(l)

IHバAmrsquoiciA)

ArsquoUpound(A)EiU

)(5deg2o)

(k=どplusmn1)

(518)~(520)の左辺において簡単化のため本来各行列要素

に付すべき肩符脚符を()の外に付した

sect53cos>sinモードの分離

(516)(517)の4χ4の行列方程式の左辺は十-が分離

して2つの2times2行列になっているここで右辺の行列においても同様に

十一を夕)離できて2times2行列にできれば方程式は非常に簡単化される

以下に角方向の基準軸のとり方によってこの分離が可能になることを示す

これを示すために(519)(520)の右辺を具体的な形で書く

計算の便宜のため鏡12の傾斜方向を示すβいβを

凡=β

β=-β

ブ(521)

のように選ぶこのように座標を選んでも一般性は失われない(519)

右辺の{}内はρrの組合せにより4種類の因子となるこれらを(A5

14)を用いて書くと

Kl^ipoundpound―K1K2(^AiifW十山l公)十kj2

゜ぞspound-IIなーぽ(1)〔(1+41)K2+2り{Krsquocos2(β一η)

127

-2KiK2Cos277十Klcos2(β十η)l〕H

Kし117-KIK(jli7十血石)十Klj万

¥IIpoundひ1pound(j)゛(1十partβ))IK2rsquo

(522)

゜7り-Ilyf-lf(j)〔(1十り1)K2+2411{Klcos2(β-η)

-2KiKjcos2V十K|cos2(β十Prime)}〕十ぞpermil1permil

(5

23)

Kjlli-KK(jlぷ十j姦)十Kjぶ

゛Kは1尨-KIK(も尨+4ぶ)十Krsquoj芯

=π21poundj-ば(j)partpound1〔Kisin(β-η)十K2sin(β十η)〕

times〔Kcos(β-η)一Kcos(β十η))(524)

となるただしKは両鏡傾斜パラメータで次式で定義される

K2equivKt-2KK2Cos2β十Krsquo(525)

り`はグネッカーの記号である々は(29)で与えられるようにf

=Oのとき1ど≧1のとき2であるが本節ではこの他に便宜上ど≦-1の

とき0となることを付加する

2ど≧1

り゜

lど゜0(5lsquo26)

oど≦-1

(520)の右辺の()内はkρrの組合せにより18種類の因子とな

るこれらに(A56)を用いると(527)~(5い34)のように

なる

KiDrsquoン-1-KJ)劫-1=ご(1十δfl)la_(l){Kicos(β一η)notKeos(β十η)}4

(527)

KiDipound^+―KiD≫poundpound+i=―(1十をo)W1(j){Klcos(β-η)-Kcos(βナη)}

4(528)

KID公一1-KJ)拓-1=ご(71+6pound)W_(l)lKisinCβ-η)十KzsinCβ十η)}

4(529)

128

`-

KIDIを41olineKJ)2公゛1degぞ(1十δβ))Ipound1゛(l){KsinCβ一刀)十Kjsin(βより1

0)

KIDI励oline1olineK2D励oline1゛ぞ(1十々1)Iが_(i)|Ksinfβ-71)十K2sin(βJahl)

KDITiを1-KD41degぶ(71十りrsquoo)la41(j){Klsin(β一〇十K2sin(β大77)

(532)

KiDi^_「KzDzff-degで(1olineり0-i「」)(KiCos(β一刀)olineK2cos(βJaη13)

KIDITi1-KzD2jfl=ぞ(1oline々o)larsquo゛1(j){Klcos(β-71)olineK2cos(β

(534)

(527)~(534)の左辺KDぶ-xI)ぶe()と()を入

れ換えたものは等しい(k=ど士lPr=十-)

(519)(520)でρとrが異符号の行列要素は(524)

(529)~(582)でわかるようにすべて〔Kisin(β一フ7)十Kisin

(β十フフ)〕の因子を含んでいるしたがってこの因子がOとなるように角

モードの基準座標軸77を

KI+K2tan77=pound二瓦7tanβ (535)

と選ぶことにするその結果はCOSモードとsinモードが9離して4χ4

の行列形で表わされている基礎方程式(516)(517)は次のよう

に2times2行列形に簡約される

勺B皿

At

Ck

こ)

-じ片ふにに)(ご)

こぐ尽力によ

(536)

k=fplusmn1 (537)

ただし>COSモードとsinモードに関して(536)(537)はま

ったく同形に書けるので肩符ρを省略したなお(535)のように77

を選ぷと(522)(523)に含まれるKiIK2に関する因子は

129

Kjcos2(β一7)―2KiKjcos2η十Kcos2(β十η)=K2(538)

となり(527)(528)(533)(584)に含まれ

る同様の因子は

{KCOS(β-η)-K2cos(β十η)}2=K2 N(589)

となって(538)(539)はともR両鏡傾斜パラメータKのみの

関数であるこの結果として(536)(537)の連立方程式は

次の唯一の点を除いて片鏡傾斜の式とまったく同じものであることがわかる

片鏡傾斜では傾斜パラメータとしてKIのみがあらわれていたが(K2=0)

本章ではそのKIの代りにKがおきかわっているつまり本章のKは両鏡傾斜

の唯一の傾斜に関するパラメータとなっているご勿論K2=OとすればK=

KIとなって片鏡傾斜の場合を含む`

sect54回折損失

(536)(537)に対しては片鏡傾斜の場合と同じ43)44)行う

のでこれについてはごく簡単に述べるにとどめる(537)を(536)

に代入してその結果が斉次式であることから係数のつくる行列式をoとお

いてそれを整理すると次のようになる

をHj+8NKjJjH1+8NLj白G

J1叫+81ヽJ仙j涛叫+8H

ミ)十(μP~vP)

(ρ=十-)

妨にo

(540)

ただし簡単化のために円筒関数Jk(1)Hk(1)の引数1を省略したまた

μPvPは次のように定義されるものである

μ士戸8π6N3K2り〔器{Nll(Hか1)2-(L十M)jHf-IHyl十K(jHpound-1)2}

timesiipoundpound-xu)ni士秘1)2十包S{N111吸41}≒L十Mn)lH^+lHpound+I十K(IHf+1)2}

仏1

X{Iが41(j)}2(1士をo)2〕(複号同順)(5ム41)

このことは最後に回折損失を求める際にKiKについて自乗の頌までを考慮する

場合のことであってさらに高次のKIGを考慮すればKが唯一のパラメータではあ

りえないであろう

130

μ=πIN2K2Q〔Spound-lipoundpound-rsquolpoundCAXl士り1)l十印11l屁キ1pound(j)(1士lsquoをo)2〕

(複号同順)

ただし

angjkΞJkHw+8NKnnAhliL+8NLnn

lJkHk+8NMyi^JkHt-f8NN

(542)

(543)

である(540)は次のように簡単になる

j=々十(μPrime-μ))8NrN(Hパー(M十L回)jHj叫十K(j叫)2)=o(544)

K=Oのときは第L項だけとなって鏡の傾斜のないときの回折損失を求める

文献43)の(31)と一致する

(KN)2の項まで正しく得られるように(544)の根jを求めるフ

レネル数Nが1より大であるとして(A228)~(A231)のK

LMn^nnのベキ展開表示を用いると

れる

なり)Hj(j)十ひラ=}び一十(μP―vP){吸(j)}

ここでξは次式で定義されるものである

にTy(ふ十去)竺0369

2=0 (545)

(546)

今N>1KW<g1と考えているから(545)では第1項がもっとも

主要な項であるよってjの根はベッセル関数の根1かに近い値をとるここ

A=ApoundnCl十part)(547)

とおいてδを求めると終局的に

part竺二号〔レ宍ぱ=M一一i(μP―vP){Nj(々)12

Tマy`Primef_lPrimersquojl゛八々゜nu-iど丿゛i`゛々111lsquo1ε゛lt々rsquoμなマμl

を得るjを周波数に変換してその虚数部よりonetransitlossδaを

求めることができるpartaとjの関係は(373)に示すように

part4こoline≒Sjly(549)

131

| |

で与えられる(548)の〔〕内の第1項は鏡が傾斜していない時の回

折損失に寄与し第28項はK2N2の因子を含むことから鏡が傾斜した

時の付加の回折損失に寄与するvPに含まれる一部の積分を数値計算してモ

ード毎の回折損失を

δd=Aか +BjmK2N1 (550)

の形で与えるとAjBかは第51表のようになるj≒1のモードでは

cosモードとsinモードは縮退していてe=iのモードのみcosモードと

sinモードが異なる損失を有するsinモードは最大傾斜の方向に節線をもち

cosモードはこれに垂直な方向に節線をもつものである

mZ0128

030107641372120416317599789988

159256369496108300956179270415

390529702886

2035104780861141231

72392311413730192026604940867149

51表ApmBかの数値

上段A加下段Bpoundmpound=1では左下がsinpartモnotド

右下がCOSpartモード

52図にKをパラメータとしてNとpartaの関係を示す1が大きいときには

傾斜の影響をうけやすい53図aにはN=l0のときのbにはN=100

のときのKとδaの関係を示すKNの積が1に近づくと余り信頼できない

が53図より傾斜角の増大とともに(00)モードの損失は急激に

増加して(10)(01)モードのそれらと比較的近い値となること

がわかる

ここで(525)で与えられる傾斜パラメータKの意味を考える次節で

証明するようにKは一方の鏡を変形していないものとしてこれを基準系に

とったときの他方の鏡の最大傾斜を与えるパラメータであるまたCOSsin

モーyドを分離する(585)で与えられるモード軸はその基準系で見た

132

最大傾斜の方向を与えるものである

言]心ji10 102 N

52図Kをノtラメータとした両鏡傾斜の回折損失

(10)モードに対しては実線はsinモード破線はcosモード

133

-1いOrsquo

SjいがCOI)

ッ心

C001ヽ尺゜レ50

(y2

十permil

permil

上Kぺ200

(y3

ムフレk=0

helliphellip51

{望

10

Si

』rsquo

一〇い

`10

68図b両鏡傾斜の回折損失N=100

ど=1のモードに対しては

曳線はsinモード破線はcosモード

tφ

ミt0rsquo

58図a両鏡傾斜の回折損失N==10

ど=1のモードに対しては

実線はsinモード破線はcosモード

1cap

一二7oline「oline

-I(02)

(11)olineoline7notつノ

fOI)ツづhelliphellip_

(ヰ))

(10)之

芦(oo)

N=0

こ-2jiI-

C02)

(1りhelliphelliphelliphelliphellip

COりrsquo

ノ四)

り9jづrsquooline

づら9)

べ=100

レト~

W-

rarr

(a)

--

-III』1I

----

(b)

54図鏡か平行傾斜したファブリペロー共振器

この結果は54図aのように両鏡が同じ方向に同じ角度だけ傾斜した

場合は(KI=K2β=β)K=0となって損失は増加しないことを意味する

しかしこのとき両鏡の平行性は不変であるが相向い合った両鏡の面積は減

少しているから当然回折損失は増加するものと思われるしかしこの損失

増加分は相対的に非常に小さいことを次に示す共振器として有効な鏡の面積

が両鏡の相向い合っている部分のみと考えるとこの面積は54図bに示

すようにおよそπaからπa(a―Lri)に減少するただしr≪r2は鏡12

rsquoの傾斜角であって現在の場合平行傾斜であるから両者は等しく

ri=r2=Kiλa=Kλa(551)

の関係があるしたがってフレネル数Nは実質的にa2Lλからa(a―Lri)

Lλになったとして(550)の第1項は次のように変化する

δd=々バa(a-Lr1)Lλ}oline≒

さ411(a2Lλ)olineM(1十旦随一)2a

=jかNlsquoM(1十晋jP)

ここで(551)を考慮した本章ではKNぐ(1

135

(552)

の条件は十pound満たされ

rsquooline゛へ戸上

やararrニノ

獄し

ているとしているからC552)の()内の第2項で表わされる両鏡

の相向いあった面積の減少による付加損失は無視してよいこれに反してご

(550)の第2項の傾斜変形による付加損失BかK2Nolineり1は52図5

8図に示したように第1項AかNoline呪に比べて無視しえない値をとる

(550)ではKよKの自乗の項までを考慮したものであるその結果

として(550)はKという単一のパラメータのみで表わされまたど

=1のモードのみCOSfsinモードの縮退がとれたもしKiKの4乗の項

までを考慮するならばe=2のモードについてもCOSsinモードの縮退が

とれるであろうまたパ陪メータK以外に鏡12の傾斜方向を示すβ1

β2に依存する回折損失を示すかもしれないし

sect55傾斜パラメータKの意味

(1)Kは一方の鏡を基準にしたときの他方の鏡の最大変形であることの証明

次の8つの座標系を考える変形しない共振器の軸をz軸としてこの共振

器に固定した座標系を(xyz)とする鏡1の鏡軸(鏡に垂直で鏡の中

心を通る線)をzl軸として鏡1に固定した座標系を(xhy≪rsquozx)とする

同様に鏡2の鏡軸をz軸として鏡2に固定した座標系を(xyz)と

する鏡1の変形はその鏡軸を(xyz)系に対して天頂角rl方

位角β1の方向やヽ回転したものとするこのとき両座標系の間には次の関係があ

るrsquo

ドトレy

う`pa

トy

COSncosβlCOSrtsinβ1

―sinβlcosβl

sinncosβlsinrisinβ1

―sinri

COSn

うxyz

(558)

同様に鏡2の変形はその鏡軸を天頂角T2ヽ方位角βの方巾}へ回転したもの

とするこのとき両座標系の間には(558)で脚符1を2におきかえた

関係が成立するこの関係を逆に書くと次のようになる

vvIJノ

xyz

Lドレしχ

玉単谷ミヨ)(E)136

(554)を(553)に代入してzxを(xiyjZ2)系-か表わすと

zi=(sinriCOSrjcos(β1-β2)-cosTisinr2}x2

十sinnsin(βχ-β2)yz

十{sinTxsinrtCOS(β1-βz)十COSnCOSr}z2(555)

となる(555)のzの係数が鏡2を基準系とした鏡1の傾斜角の余弦

を示すこの傾斜角をrであらわしてγ≪1と仮定する

COSr=sinrisinTicos(β1-βz)十COSriCOSγ2(556)

より

戸=rrsquo―2nrCOS(瓦-β)十な(557)

を得るここで次式で

KΞarλ

KIΞaγ1λ

K2Ξaγ2λ

Vトしuarrト丿

(558)

(557)の傾斜角を傾斜パラメータに変換すると次式を得る

K2=K-2KiKcos(凡-β)十K(559)

これは(525)とまったく同じ式であるしたがってKは一方の鏡を

基準にしたときの他方の鏡の最大変形である

(2)(535)で与えられるモード軸は一方の鏡を基準としたときの他

方の鏡の最大傾斜方向に一致することの証明

zlは鏡1の鏡軸を示す鏡2に固定した座標系(x2y2z2)による鏡1

の鏡軸の方位角ボの正接を求めるこのがは最大傾斜方向の方位角と一致する

(555)のx2yの係数の比より

tanηacute=

sinr≫COSTiCOS2β―COSnsinrz(560)

を得るただし(521)のようにβ=ββ=-βとおいたri<T尽て1

として(558)を用いると(560)は次式となる

rsquo―Kisin2(561)

一方(585)で表わされるモード軸ηは(xyizOの座標系で

rsquo`13「

sinnsin2β

みると方位角βだけ回転するしたがって正接の和の公式と(535)を

使って鏡2を基準系としてみたモード軸の方位角の正接は

tanCフフ十β)=匹(562)

となるこれは最大傾斜方向を示す(561)と一致する

138

i≫≫

para

第6章 結 論

本論文では平行円型平面鏡をもつファプリペロー共振器の励振問題を

波動方程式の境界値問題として解析したまたこれを基礎にして鏡が微小

透過率を有する場合結合孔をもつ場合両鏡が傾斜した場合の共振器の励振

問題あるいは自由振動モードを解析した以下に各章で得た成果を要約する

第2章では完全反射鏡よりなる共振器の強制励振を解析したこれは以後

の各章の解析の基礎となるものである強制励振源は一方の鏡の中心部にある

ものとした共振器を内外部にj3け両領域で場を適当なグリーン関数を僥

って表わした境界面で両領域の場をなめらかにつなぐことにより連立積分方

程式を得てこれを無限次元の連立一次方程式に帰着させた電子計算機を便

ってこれを解いて励振特性すなわち励振源の周波数の変化に対する開口面よ

り帽射されるパワーの変化を求めたまた共振器内部の場の分布を振幅分布

と位相分布の形で示した次に近似解析により共振曲線の形を簡単な数式

で示した最後に共振器内部の媒質の屈折率に虚数部を考えることにより

減衰および増幅のある場合の励振特性を得た

第3章では一方の鏡が微小透過率をもっているとしてこれを通して外部

より平面波を入射させて励振する問題をとりあげた第2章と同様に共振器を

内外部に分けるとともに入射波の存在する領域を別に考えた透過鏡を通

しての境界条件を考えて共振器内部の場を入射波を用いて表わした以後は

第2章と同様に境界面で場を接続して解を求めた平面波が鏡に垂直および

微小傾斜して入射する場合を取扱い励振特性および内部の場のjE)布を計算し

た傾斜入射の場合は回転対称性が失われて角方向に異なる種々のモード

が励振される透過率あるいは傾斜角と励振特性の関係および場のj布との関

係を図示した特別の場合として励振源のない自由振動モードを取扱い共

振器の損失が回折損失と透過損失の和となる結果を得てこの理論の定式化の

正しさを確認した

第4章では片方あるいは両方の鏡の中心に結合孔を有する場合の励振問題

および自由振動問題を解析した結合孔を合ひ部1)に第3の領域を考えた共

139

振器内外部の場の連続性と同時に第8の領域と共振器内部の領域の場の

連続性から第2章の2倍の要素をもった無限次元の連立一次方程式を得た

この自由振動モードを求めて孔による回折損失の増加および内部の場の1)布

を計算した鏡の中心に孔を有するために角方向の分布の異なるモードが殆

んど縮退状態に近いこと力咄った

第5章では両方の円板鏡が異なる方向へ異なる角度だけ傾斜した共振器の

自由振動モードの回折損失を求めた傾斜の効果は等価的に励振源とおきかえ

ることができた傾斜の2次の項までを問題にしたとき傾斜による回折損失

の増加は1つの傾斜パラメータで議論できること力扮ったこのパラメータは

一方の鏡を傾斜していないと考えて基準にとったときの他方の鏡の傾斜の度

合を示すものであった平行鏡に比べての回折損失のt励口分はこの傾斜パラ

メータの自乗とフレネル数の平方根の積に比例する結果を得た

謝辞

本研究は京都大学工学部池上淳一教授の御指導の下に行なったものである

終始適切な御指導御鞭捷を下ぎった池上教授に厚く御礼申し上げますまた終

始懇切な御指導御討論を頂いた小倉講師に心から感謝致しますまた本学大学

院在学中第2章の研究に協力して頂いた巌本巌氏に御礼申し上げますさらに

研究に際し色々御助力下さった池上研究室関係者一同に御礼申し上げます

140

輿

付録11 マイクロ波ミリ波における

ファブリペロー共振器に関する実験

ミリ波を中心とする波長領域でのファプリーペロー共振器の実験が多くの研

究者により行35)54)61)~75)れら種々の実験の目的は色々あり列挙すると

ミリ波に対する高いQの共振器を得ることレーザ共振器のモデル実験を取扱

い易い波長帯で行うことビーム導波系の基礎実験を行うこと周波数誘砲

率ガス密度プラズマ密度の測定を行うこと等である

次にこれらの実験の共振器の構造材料等について述べるミリ波領域では

球面鏡の製作が困難であることもあって平面鏡の使用が多い鏡の機能から分

けると透過性のあるものとないものになる透過性を有しないものはアルミ

板および真ちゅう板にアルミメッキまたは銀メッキしたものが使われる透過

性を有すものは大きく分けて2種類ある一つは誘電体を使うものつまり高い

誘電率の誘電体と空気を4波長厚毎に重ね合せたものである他は金属に多くの

孔をあけた板を数枚重ねたものあるいは金属棒を規則正しく並べたもので

誘導性または容量性の性質をもつ材料はアルミ仮を用いたり石英仮にアル

ミをphotoetchしたものを用いる

反射鏡の寸法は使用波長によって色々であるが最大2m程度である反射鏡

が大きくなると円型より正方形のものが多くなる反射鏡の間隔も色々である

がフレネル数は1~100程度である少くとも一方の反射鏡は可動になっ

ている球面鏡を使用する場合でも一方の鏡は平面鏡のことが多い

゛゛ふ

半sJび

材料他幣雪祭足目的その他

竺竺6S)14平面誘電体83ホ-ソご曲線を7て瓦

Culshaw66)87

5平面1ツt板rsquo6 deg3ホoliney127

Scheibe59)95角300平面32同軸線94Stltて励

Zimmerer68)5`10`平rsquo`olinen`ちゅう4rsquoヽ召導波管間隔を変えてQを

10100球(50)一石英rsquo測定

Koppeldeg叩

5616a)30角平面゛電体32ホーフ0゛にヨ欠合讃ゐ雰鸞箔

141

研究者半径間隔

材料他幣回ぬ詰劉目的その他

a半径3一

Weste冒盾平球孔アキ銅箔4~S放物面170Q測定

Primich他71)1212アルミ板4ホーツ導波管罪仁尚

Welling他70)17`平面アルミ487を変えてQを

|滝岫72)こo雪な7Prime64尚oこ 5

回詰鵬o

IChecclljか75角300平面アルミ板80鏡中心にアンテナ6257のは屋根型

rarrr四皿サyEj54)14324球一次元鏡32導波管反射係数測定

11表ファブリペロー共振器の実験関係の研究

励振方法は大別して2種類ある一つは透過性を有する反射鏡の場合でホ

ーンから出た波を一方の透過鏡を通して入射させ他方の透過鏡を通してホー

ンで出力を検知するホーンと鏡の聞にレンズを入れるものもあるホーンの

代りに放物面をおき焦点にアンテナをおくものもあるもう一つの励振方法は

鏡に孔をあけて導波管と結合するものである通常は一方の鏡を入力側として

他方の鏡を出力側とするが出力側の導波管のないものもある後者の場合入

力倶」に方向性結合器を入れて反射波を検出するまた一方の鏡に入力と出力の

両方の結合孔が存在する実験もある波長は大体2~80聊でクラrsquoイストロン

を使うことが多い

振幅分布の測定法として次の3種類がある1つは透過鏡の場合で出力35)61)62)

側の鏡の裏で測定する方法である2番目は共振器に小さな吸収体を入れて

出力の変動を測定する万kであるこの場合吸収体は波長より小さくまた回

折損失等に比して損失が小さいことが要求される3番目は出力側の鏡に小

さな孔をあけてその鏡を横方向に移動させて測定する刄kであるこの孔は

場の分布を乱さないように波長に比して小さくなければならないQの測定

は周波数を変化させて共振の半値幅を求めて計算する

位相分布の測定はファブリペロー共振器に関してはなされていないようで=76)77)

あるがマイクロ波レンズの収差測定に関してなされたものがあるこれはレ

142

para

ンズを通して得た出力を入力の一部を直接とり出した基準位相と比較したも

のであるこれを用いれば共振器の鏡裏で位相分布の測定が可能と思われる

最後にファブリペロー共振器の実験に関する主な研究者とその研究内容

実験装置等を11表に示す

143

付録21 行列要素の計算

(234)で定義されたI(g)は(28)(233)のjj(再掲)

心=(ka)2-(旦芋)2(A21)

j2=(ka)2-a2(A22)

を使って次のように書換えられるここで瓦2j2は正のみならず負にも

なることに注意する

I(g) -not-ka

1COS(anπ)

〔(旦芒)乙心〕〔(眉)2-f〕

ただしここで次の変形を使った

砥7j2=(=+14ド)(g一司戸)

1-COS(ベヅiぐ)

^ka-7-2-j2)(lj一丿)

(A28)

ニ三4N(x=こ-nr)(A34)

上式ではmnは十分大きい整数でかつmnこ1であごるとして行列要素の

積分(229)~(2lsquo82yに寄与するのは(A28)のjlm(g)の分母が0

の付近であることを利用して近似を行ったこれはまたxSkaしたがって

lj2(ka)21べ1の付近のみ積分変数に寄与していることを意味する

次に(A22)により積分変数をgから剥こ変換する積分領域はgとkaの

大小関係によって2部分に分れるc>kaの領域ではzlの偏角をπ2だけ変

化させると

AdAV(ka)二

一y

iC<ka

144

Yトトトしri(A25)

daAdA

oline伐百脳―

c>ka

である積分領域は前者では(Oka)後者では(0=)となる先述の如

くj2尽(ka)2のみ積分に寄与するから(m戸てolinej`iΞkaと近似でき

gくkaのときの積分範囲(Oka)は(0)としてよい(229)~(332)

の行列要素の積分申12べ(ka)2において円筒関数は(A23)で与えられる

Inm(≪)に比べて1に関してはるかに急激に変化するので円筒関数として

は漸次展開を用いてその振動部分を平均値におきかえてさしつかえないこ

の近似が成立するのは(A28)のcos中に含まれる4πNが

21(Z-=--一一

oline4πNくK1 (A26)

の条件を満たすときであるこの結果(229)~(232)は次のようになる

Knm=打謡モ=ツ聡み-

rsquo-rsquonm

-r心

dA

轟で岸回贈づ悦1

-1

Mrdquoニolinei

AdA

11-COS(lj+j2)1

フズi(μ+p)(記+12)(joline百)dj

汀⑤万能十i

1ool-COS{lj`j2

7}(池1-j)(j-1)

AdA

(jべ)dj

145

(A27)

(A2-8)

(A29)

irsquonm―ヤ(前ず添夕ArsquodA

A^dA (A210)

円筒関数は漸近展開を用いたので行列要素は次数引こ無関係であるそのた

めに行列要素Kpound等をK等と肩符どを省いて記す

ここで行列要素の計算結果の表示を簡単化するためにradic次の関数を定義する

s(t)

c(t)

一 ム jsin(txりd`

Ξヰopermilos(ty)d`

(A211)

ただしs(t)c(t)はパラメータ(Zの関数であるが後め便宜のためにパ

ラメータtのみを変数として示し叫まあらわに書かないでおくs(t)c(t)

の微分形は次式で示される

srsquo(t)Ξds_Tlsquopound

crsquo(t)三次ニxjJrsquoぶy

sint(Z2一台s(t)

COStα2-jic(t)

(A212)

上式の結果は部分積分によって得られる定義から明らかなようにs(t)crsquo(t)

は奇関数c(t)srsquo(t)は偶関数である

s(-t)=-s(t)c(-t)=c(t)(A2-13)

srsquo(-t)=srsquo(t)crsquo(-t)=-cべt)(A214)

次に(A27)~(A210)の行列要素中に含まれる積分をs(t)c(t)を用

いて表現する

ほレ次の公式が成立する

-}4deg゜1olinecllギタjrsquoj2)d1ニs(inrsquo)-C(A)叫1darr5)

146

証明次の積分公式

回二白 一斗j

を用いると次の両式が成立する

(A217)

oo`2(jjolinej2)dふぺ}j7jンリoline

Λ

゜2xrsquo(A2lsquo18)

(A219)

両辺をx2に関して(0CC2)で積分すると(A215)(A216)を得る

(2)n≒mのとき次の公式が成立する

-π

-π

ぷ白眉特記会=粛と冠{Djりゐ}い(A^)-c(iA^)}〕

゛(A220)

証明f(jj-μ)=2π(m-n)であることを用いて左辺を部分分数

に分解し(A215)を用いる

(3)(A220)の左辺でn=mのとき次の公式が成立する

ool-COS(Z2几一一二爾二

iA ニldquo2{S(μ)4lsquoC(心)卜{Srsquo(ン4J)-Crsquo(ポ)}

証明(A215)の両辺をがで微分して

(4)次の公式が成立する

(A221)

(Λ216)を用いる

乱ミ沢ズ冷≒河j2dj=乙≒汐rsquo昂(ぷ)-)ト荊(4)-呻}〕

(A222)

乱上畿当牛公

゜ldquo2ポい(ン1)+C(ンj)卜い吠)-C吠)トぶ{S(ンrsquolnrsquo)-CCj)}

(A223)

証明12=ポー(ンjj-j2)と書いて(A215)(A220)(A221)

を用いれば得られる

147

1-COSα2^2-j2)

一一(万一ぷ)2

(5)次の公式が成立する(ただしこれはフレネル積分とは関係がない)

オ皆皆欧尽jdj十

(Z2

-2

一9

Iタ

ng二m

n斗m

1-COS(Z2 i十j

AdA

(A224)

証明次の公式を利用するj

ござ旦びy

iドリ竺ツか二旦dx=ムsinβ(a-b)Cβ≧0)(A225)

ここで(ン41一臨)=2π(m-n)であることを考慮する

以上の公式(A220)~(A224)を用いて(A27)~(A210)の

行列要素rdquonm>rsquo-rsquoロMロN-を(286)~(243)のように書くことがで

きる

148

- -

i「

付録22行列要素のベキ展開

α2t≪1に対してはs(t)c(t)は次のように展開されるこれは定義

式(A211)で被積分関数をベキ展開してそれを項別積分して求めら

れる

s(t)=

c(t)=

言贈一器づ響iolinehelliphellip}

v万叫1一息十拡-helliphellip}

(A226)

(A227)

(z2ぶ≪1の場合にrsquo上式を使って行列要素の対角要素を展開式で表わすと

Lnn――Knn―iく

N=万叫(1十i)十{ぷ(1-i)十helliphellip}

となる

149

(A229)

(A230)

(A231)

付録31誘電体多層膜鏡の基準面

多層膜の両端面での場とその法線微係数を脚符eiをつけて表わすと-

股に

お一

1一b

ドbd

9i

part9i

゛oline瓦s

と書き表わせる媒質が無損失の場合にはa

ad―bc=1

(A81)

cdは実数で

(A32)

の関係があるここで対角要素が0となるように両端面をそれぞれ右へど

どだけ移動した位置に基準面をとりそこでの場を(べ)をつけて表わすそ

μcosβsinβabCOSr―sinr叫しし)く

ー一

)(

白-

ブyj)

であるただし

βΞkoP

7Ξkoど

(A34)

とおいすこ(A88)の右辺の行列の対角要素が0となるようにβrを

定めることができるかどうかを調べる(11)要素と(22)要素をヒ

り出してそれらをOとおくと

aCOSβCOSr十bcosβsinr十csinβCOSr十dsinβsinr=O(A35)

asinβsinr―bsinβCOSr一CCOSβsinr十dCOsβCOSr=0(A86)

である両式よりtanrを消去すると次のt芦nβを決定する式となる

(ac十bd)tanrsquoβ十(a十b2-c2-d2)tanβ一(ac十bd)=0(A87)

この式の判別式はoまたは正であるからtanβは必ず実根を有する同様に

してtanrを決定する式は

150

rsquoI

trsquo

(ab十cd)tan2r十(al一b2十c2-d2)tanr一(ab十cd)=0(A38)

でありtanrは常に実根を有するまた逆にCA37)(A38)

を満たすtanβtanrの適当な組合せは(A35)(A36)を満た

すことは容易に判るから対角要素をOとするように基準面を定めることは常

に可能であるすなわち常に

しぐ

Ob

-1b0

う良Nrsquo

-rsquoU

(A39)

を成立させることができるここで無損失条件(A32)を用いたしたが

って(33)(34)の透過鏡の境界条件は鏡面を少し仮想的にず

らした位置を基準とすることにより常に成立している

151

付録32積分1

が゛e{p(izCOSpart)COSI0dpart=2πijJj(z)(A310)

イ2゛exp(izcospart)sinfpartdpart=0(A311)

Qバ(zβdivide)

苧ふ複(βdivide)がJバβ昔)Jバcg万一)rrsquodrrsquo

ナふJf(βdivide)ぷHI(β万)を((z子)fdrrsquo

ニiノフ〔divideβJj(そ){HE(βdivide)J(βシーな(βdivide)叫(βご)}

十な(βdivide){β叫(β)を(α)-α叫(β)Ji(α)})

゛とし(Jバβdivide){β琲(β)J゛((りT(゛叫(β)が)}oline琴を((gdivide)〕

(A812)

ただし2行目から3行目の変形の際に次の不定積分を便った

`を((zx)Hpound(βx)xdx

ニ訊き〔jJal(αx)Hバβx)-βJj((zx)恥4(βx)〕(A813)

152

rsquo-夕

-4

付録33-積分2

り((Zβ)の定義式(356)にしたがって次の積分を書換える

Iequivぷ゜Pぞ((zヽβ)Pバar}ccda

=かJl(α゛)Jj(β功xddegcが与((zy)与(ry)ydyocdcc(A314)

ここで積分の順序を変更して次の関係を利用すると

ぐ゜を((ZX)を(oCy)oCdof=―しこ二幻

次の結果を得る

I=Pj(βT)

153

(A315)

(A316)

付録34積分3

IΞy7Pj(ccr)Qj((Zヽβヽz)adoj (A317)

言言にごごにごニダrsquo2イ゛ldquo9定ldquo(856)

I゛ぐrsquoj^(ofx)J^(rx)xdxでなじltl路}二Jj(ldquoy)y(lydegoCdcC

=か回喘仁政に卜

ΞQe<<Tり)(A318)

ただし上式の変形において積分の順序を変更して(A315)を利用

した

154

Hj

付録51 積分4

山(514)の積分の証明

鏡の変形が波長に比べて小さいとき(56)で定義されるuに関して

次の近似式が成立する

〔プ〕=-〔プ〕(A51)

〔ujl〕=Zi(rI)〔早〕(71 partZ-rsquozコ0

(A52)

zj(rpart)は(512)で与えられる鏡1の傾斜変形を表わす式である

(A51)(A52)を使うと求める積分は

づ〕二〔崇ご21(6Prime)「drdO(A53)

となる同様にして鏡2の変形による積分は鏡2の傾斜を表わす(513)

を含ひ次の形に書ける

4uC壁di=(-1J旦宍戸h

と書ける卜だし

DiSdegpartsect(βi)Ikk(j)

partこ(βi)Ξ

D忍(i一

一 12)(A55)

(A56)

ぐ{inにり)}{7ン(hり)}cos(rdquo-βi)dlsquorsquo(A57)

(A57)でρ=十ますこは一はそれぞれ積分申の最初の【l内のCOS

またはsinを採用することに対応しiは同様に最後の1】内のそれらに対

155

応する(A57)の具体的な形は

partご(βi)=divideCOS(β-7){5k_krsquo十partし1-1十5k4kい}

part(βi)=号cos(βi-η){5k_t1十δl_1-1―5k+kい}

(A58)

part乱(βi)=号sin(βi-η){5k_k1-partk一町-1十partbkい}

partご(βi)=dividesin(βi-η){一気-y丿十気二F1十Sk+krsquoi)

であるpartkyはクロネッカーの記号であるkrsquo叫kplusmn1ならば(A58)

はすべて0であるまた

lkk(1)=lkk(j)ΞぶJk(lx)Jk(lx)x2dx(A59)

であってど=k+1のときこれは次のように積分できる

lkk1(j)=ム(k{Jk(j)}2一(k+1)Jk-1(り)Jln(j))(A510)

(2)(515)の積分の証明

(A51)(A52)の近似式およびグリーン関数に関する次の近似

partG(ら1吋)

partn

rdquo-一

part2G((714)

partZz(rrsquopartrsquo)

を用いると与えられた積分は次のように変形できる

dcid吋

(A511)

zi(rりrsquo)ぶdg(A5べ12)

同様にyの面上における積分はZ2(rpart)を用いて変形できjるこれらの

積分は計算の結果次のようになる

156

--

ゐiljf(lsquorsquo1)ゐjJべこ上poundj)_duじ鉛

(ldegi祠

=(-1)ldquojpoundそKiKjnj1PTCij=l2)CA5lsquo13)

ただし

jiぶ=2poundk〔part以(βi)゛ベン(βj)十な(βi)rsquoPrimeふ(βj)〕ljkざ(j)(A5deg14)

partμ(β)は(A58)で与えられるものでkヤfplusmn1のときはoであるか

ら(A514)はど=poundfplusmn2のときのみOでない値をとる角モード

番号が2以上異なるものは考慮しないからpoundrsquo=iのみを考えればよい

ljkざ(j)は次式で定義される

I~(j)べ1`yJ゛(ldquo)疆Z閤ぶ副うバ゛)゛(lイご

15)

ど=ざのとき上の積分の実数部は(A59)のjpoundkU)を使って

R〔lpoundkpound(j)〕ニ{ljk(1)}2(A516)

となる虚数部は次のように書換えられる

li1(ljkバj)〕=Jぞk(1)

Ξ2ぶx^dxJj(lx)N1(jx)がJk(^y)jpound(Ay)yMy(A517)

k=ごplusmn1のみを考慮すればよいこのとき次のように一重積分となる

JがU)=i-イ1{Jj(j`)}3Nか(Ax)xdx

(ど+1)でJか1(jx)を(jx)JかI(lx)N^+i(lx)xlsquodxCA518)

(A519)

iee-()=―ヅ之j{Jぞ-1(jx)}2Jf(jx)Nかi(lx)xdx

-ljIJか2(jx){Jj(jx)}rsquoNf-1(jx)xlsquodx

(A518)CAR19)の積分は必要なjの値に対して数値積分

を行って求めた

1S8

参考 文献

1)MBomEWolfrdquoPrinciplesofOpticsrdquo2ndEditionPergamonPressOxford(1964)rsquo

2)ALSchawlowCHTownes1nfraredandOpticalMasersPhysRevユ2(1958)1940

3)AMProkhorovJETPL(1958)1658

4)小倉レーザ共振器の自由振動モードの研究(1966)学位論文

5)池上小倉レーザ共振器の理論日本物理学会誌^(1965)752

6)AGFoxTLiResonantModesinaMaserInterferometerBellSystTechJ40(1961)455

7)GDBoydJPGordonConfocalHultiraodeResonatorforMillimeterthrough(pticalVavelengthIfasersBelLoystTechJ40(1961)489

8)SRBaroneResonancesoftheFabry-PerotLaBerJApplPhys34(1963)831

9)DSlepianProlateSpheroidalWaveFunctionsFourierAnalysisandUncertainty一エVBellSystTechJ3(1964)3009

10)WStreiferHGamoOntheIJchmidtExpansionforOptical

ResonatorModesrdquoQuasi-Opticsrdquosymposiumproceedings_1^Polytechnicpress(1964)351

11)LBergsteinHSchachtorResonantModesofOptic工nter-ferometerCavities工Plane-ParallelEndReflectorsJOptSocAmer2(1964)887

12)LBergsteinHSchachterResonantModesofOpticOavitiesofSmallFresnelNumbersJOpt3oc血erZ(1965)1226

13)LBergsteinEMaromAngularSpectraofOpticCavitiesJOptSocAmer56(1966)16

14)GGoubauFSchweringOntheGuidedPropagationofElectron昭neticWaveBeamsIRETransrsquoAP-9(l96l)24S

159

15)LAVainshtein

-JETP17(1965)

OpenResonators

709forLasersSovietPhysics

16)HOgurnYYoshidaCavityTheoryofFabryPerotResonatorみpanJApplPhysユ(1964)546

17)池上小倉古田FabryPerot共振器の空胴理論幅射科学研究

会資料(1964年5月)

18)HRiskenCalculationofLaserModesinanActivePero七-Fabry一エnterferometerZPhysユ(1964)150

19)G0omsTheModesofanOpenResonatorwithP1皿eCircularMrrorsApplSciRes(1968)198

20)G0omsOntheElectromagneticTheorieoftheModesof

anOpenResonatorwithPlaneCircularMirrorsOptLk2ヱ(1968)426

21) VDGlogeBerechnvmgvonFabry-Perot-Las≪r-Resonatoren

皿itStreumatrizenArchivderElektrischenUbertragung18(1964)197oline

22)yDGlogeEinallgemeinesVerfahrenzurBerechnung町)tischerResonatorenundperiodischerLinsesystemeArchivderElektrischenUbertr昭ung22(1965)13

23)HOguraYYoshidaYFuruhamaJ工kenoueSlight

DeformationofConfocalPatryPerotResonatorJapanJApplPhys5(1966)225

24)池上小倉古田古浜茜簾点FabryPerot共振器の微小変形

幅射科学研究会資料(1965年7月)

25)AGFoxTLiModesinaMaserでInterferometerwithCurvedandTiltedMirrorsProc工EEE51(1963)80

26)HOguraYYoshidaJDcenoueTheoryofX)eformed

FabryPerotResonatorJPhysSocJapan22(1965)598

27)池上小倉吉田S変形したFabryPerot共振器の理論幅射科学

研究会資料(1964年11月)

28)WHWellsModesofaTilted-MrrorOpticalResonatorforthe工nfraredX<EE≪EJourofqE2(1966)94

160

rsquo -

φ

29)AGPox「rLiEffectofGainSaturationontheOsillating

ModesofOpticalMasers工B≪poundiE>JourofQEZ(1966)774

30)ATFialkovskiiOpenResonatorsFormedbyPlatReflectorswith工mpedanceDiscontinuityattheEdgesSovietPhys-TechPhys11(l966)807

31)ATFialkovskiiCoupledOscillationsinDiffraction-CoupledOpenResonatorswithFlatReflectorsSovietPhys-TechPhys11(1966)813

32)LBergsteinTHZachosFabryPerotResonatorsinUniaχiallyAnisotropicMediaIEEEJourofQE2(1966)印1oline

33)末松一軸性結晶を含ひファブリペロー共振器電子通信学会量子

エレクトロニクス研究会資料C1969年10月)

34)LAVainshteinTheExcitationofOpenResonatorsSovietPhys-TechPhys9(1965)1197

35)GKoppelmannMehrstrahlinterferenzundEigenwelleninParallelspiegel-エnterferometerZPhysユ(L965)220

36)HOguraYYoshidaI工wamotoExcitationofFabry-PerotResonator工JPhysSocJapan22(1967)1421

37)池上小倉吉田巌本FabryPerot共振器の励振理論-I轜

射科学研究会資料(1966年5月)

38)池上小倉吉田巌本=ファブリペロー共振器の励振理論電気

通信学会量子エレクトロニクス研究会資料(1966年7月)

39)池上小倉吉田巌本tファブリペロー共振器の励振理論昭41

電気通信学会全国大会Na511

40)YYoshidaHOguraJ工kenoueExcitationofFabry-PerotResonator工工工Wave工ncidencethroughSenii-Transparent

MirrorJapanJApplPhys旦(1969)1513

41)古田小倉池上ファブリペロー共振器の励振理趣3)一半透鏡

を通しての外部励振電子通信学会量子エレクトロニクス研究会資料C1968年2月)

161

42)吉田小倉池上=半透反射鏡を通してのファブリペロー共振器

励振昭42電子通信学会全国大会Na529

43)HOguraYYoshidaJ工kenoueEχcitationofPabry-PerotResonatorI工FreeOscillationJPhysSocJapan2旦(1967)1434

44)池上小倉吉田ファブリペロー共振器の励振理論(2)自由振鄙

電気通信学会量子エレクトロニクス研究会資料(1966年9月)

45)YYoshidaHOgurar

SlightlyTiltedMrrors工kenoueFabiy-PerotResonatorwithJapanJApplPhys旦(1969)285

46)吉田小倉池上変形したファブリペロー共振器(有孔鏡の場合

と両鏡傾斜の場合)幅射料学研究会資料(1968年9月)

47)吉田小倉池上両鏡の傾斜したファブリペロー共振器の回折損

失昭43電子通信学会全国大会i包550

48)吉田小倉池上二孔のあいたファブリペロー共振器昭43電気

四学会連合大会Na1360

49)AGFoχTLiComputationofOpticalResonatorModes

bytheMethodofResonanceExcitation工EEEJourofQE4(1968)460

50)RYamadaYSugiozTheExcitationofFabry-]PerotResonatorJapanJApplPhysヱ(1968)304

51)古浜Z共焦点ファブリペロー共振器の励振理論(平面波による強

制励振の場合電子通信学会マイクロ波研究会資料(1968年11月)

52)やmadaMKawanoExcitationoftheSphericalFabry-PerotResonatorJ町)anJApplPhys旦(1969)650

53)榎戸鈴木S異方性媒質を満たしたFabryPerot共振器電子通

信学会マイクロ波研究会資料(1967年9月)

54)榎戸鈴木松本上村=無限長だ円筒状反射鏡よりなるファブリ

^゛ロー共振器の入力アドミタンス電子通信学会萌文誌ご旦一B(1968)95

162

rdquof

`噛

あly

55)赤尾宮崎=開放型共振器の導波管の結合理論(入力イッピーダ

ンスについて)昭42電子通信学会全国大会Na528

56)宮崎赤尾曲面からなるFabryPerot共振器の固有電磁界と励

振特性昭44電気四学会全国大会Na1515

57)RYamadaOnthePlanaFabry-Pero七工nterferoneterJapanJApplPhysi(1967)904

58)HLevineJSchwingerOntheTheoryofDiffractionby

anApertureinan工nfinitePlaneScreen工PhysRevヱ1(194S)958

59)EHScheibeMeasurementsonResonatorsFormedfrom

CircuLarPlaneandConfocalParaboloidalMirrorsProcエRE49(1961)1079

60)森口宇田川一松数学公式1岩波書店(1953)

6l)GKoT)pelmannEinIG-krowellen-Perot-Fabrj-丿一エnterferometer

alsModellf迂rdenLaser-ResonatorZPhysユヱl(1963)241

62)GKoppelraannMehrstrahlinterferezundBeugungin

abgeblendetenParallelspiegel-エnterferometemZPhys2(1966)44

63)FWestermannMaierDasFnbry-Perot一エnterferometerimMkrowellengebiet工EineDiskussionunterden

VoraussetzungenderOptikZPhysユヱi(1964)244

64)pWestermannMaierDasFabry-Perot-Interferometer

imMikrowellengebie七工工EineDiskussionunterBeruck-sichtigungvonBeuffiuiffseffectenZPhysユヱ1(1964)507

65)WCulshawReflectorsforaMicrowaveFabr3rsquorsquo-Perot工nter-ferometer工Kpound]Trans町Tヱ(960)221

66)WCulshawHighResolutionMillimeterWavePabry-Perot工hterferometer工REトTrasI-ITT旦(1961)182

67)RUlrichKFRenkLGenzelTimableSubnillimeter

工nterferometersoftheFabryPerotType工EESTransMTT11(1964)363

163

68)RZimmererrdquoSphericalr-IirrorFabry-PerotResonatorIEEETr皿sMTT11(1964)371

69)MLichtensteinJJGallagherRECuppMlliraeterSpectrometerUsinaFabry-Perot工nterferoneterRevSciエnstr趾(1963

y843

70)HWellingH(IAndresenDesignProblemsandPerformance

ofMillimeter-WaveFabry-PerotReflectorPlates工Eiar]tKTrans回T12(1965)249

71)R工PrimichRAHayamiTheApplicationoftheFocussed

Fabry-PerotResonatortoPlasmaDiagnostics工ZlmhimShmTransMTT22(1965)53

72)滝山繁沢50Gc帯共焦点共振器内の電磁界分布の測定幅射科

学研究会資料(1965年5月)

75)J≪WDeesAPSheppaΓdFabry-Perot]nterferometers

at168Gcs工E>E>EaTrans工Mユ(1965)52

74)PpCheccacciAMPpCheccacciAMScheggiMicrowaveModelsofOpticalResonatorsAppl0pt1(965)1529

75)PFCheccacciAConsortiniAMScheggiModesPhaseShiftsandLossesofPlat-RoofOpenResonatorsAppl0pt5(1966)1567

76)GWPamellCanJPhys(l958)935

77)YFLumTJFPavlasekTheInfluenceofAberrationsandApertureInclinationsonthePhaseand工ntensitystructureinthe工mageRegionofaLens工EEEparaPransAP(1964)717ぶ

78) pararLiHZuckerModesofaFabry-PerotLaserResonatorwithOutput-CouplixigAper七uresJOptSoc八mer^57(1967)984

79)DEMcCumberEigenmodesofaSymmetricCy]LindricalCon-focalLaserResonatorandTheirPerturbationi^yンOutput-CouplingAperturesBellSyst-TechJ趾(1965)333

164

轟いf

`1

φ

をJ

ilsquo

記号

aJardquoとan

b品

brdquoぞbrdquo

C(t)

c(t)

dndn

GCpIprsquo)

Hdi-lprsquo)

主要記号表

説明

鏡の半径

開口面境界値part9ンpartnの展開係数

開口面境界値rの展開係数

フ1ネノレ積分

フレネル積分の一変形

有孔鎧共振器内側開口面の境界値part9ンlnの

展開係数

傾斜鏡共振器における積分

有孔鏡共振器内側開口面の境界値の展開係

平行平面導波管のグリーy関数

自由空間のグリーy関数

H21(j)Hj(j)第1種ノヽンヶル関数

Iロ(g)

秘(j)

K(||が)

KiK2K

Knl

KIrdquo1

kL

LiLndeg

MnlM11rdquo1

モード変換行夕|犯)積分にあらわれる関数

ベッセル関数

z=0で境界条件を満たすグジーン関数

鏡の傾斜パラメータ

モード変換行列要素

波数

共振器軸長

モード変換行列要素

角方向モード番号

モード変換行列要素

導波管モードのz方向のモード番号

または円筒導波管同軸線モードの番号

フyネノレ数

165

定義個所

21図31図41図

(220)(49)(54)

(219)(48)(53)

(245)

(247)

(411)

(514)

(410)

(24)(25)(27)

(210)

(234)

(311)

(512)(513)(525)

(229)

21図

(230)

(27)

(231)

(234)

(363)(442)

(225)(227)

-N

NnlNdeg゜

Illno

^nm

Pバαβ)

Qnm

有孔鏡共振器の孔のフレネル数

モード変換行列要素

法線方向ペクトノレ

導波管モードのz方向のモード番号

ノtワー

有孔鏡共振器のモード変換行列要素

積分

共振器のQ

有孔鏡共振器のモード変換行列要素

Qj(ぽβx)積分

i^nm

rS

Sa

Snm

Sb

(t)

3ぐSST

u(r

ZN≪

part)

-α

β11β2β

ベッセル関数の比

有孔尨共振器のモード変換行列要素

円筒座標変数

空間座標を示す三次元ベクトル

共振器開口面

有孔鏡共振器の外側および内側開口面

有孔鏡共振器のモード変換行列要素

フレネノレ積分

フレネル積分の゛変形

電力の流れ

パワー透過率

一つの導波管モードの定在波

有孔鏡共振器への入射平面波の横方向分布

円筒座標変数共振器の軸方向を示す

傾斜鏡のz座標の位置を示す

フレネル数の平方根の逆数に比例するノζラメ

ータ

孔のフレネル数の平方根の逆数に比例するノi

ラメータ

鏡の傾斜方向を示す方位角

166

(419)

(282)

21図

(27)(226)

(257)

(475)

(356)

(2106)

(476)

(8る4)

(445)

(477)

21図

41図

(478)

(244)

(246)

(255)

(340)

(56)

(43)

21図

(512)(51S)

y(245)

(4-41)

(52)(513)(521)

φtw

φ

卜にI

yrdquo参

nrsquo7rsquo2「

ぞj

kn

jj

-^ij^rsquo

partd

δ(r-rrsquo)

EQηθgjj心一ふ

rsquolsquo^μ一μ≪oQto

内部媒質が複素屈折率をぞjするときの

゛`゛rsquoプセル関数の変数

鏡の傾斜角

強制励振における行列式

または有孔鏡共振器における行列式

または傾斜鏡共振器における行列式

行列式

共振の半値幅

傾斜鏡共振器における積分

onetransitの回折損失

ディラックのデルタ関数

クロネプカーのデルタ記号

強制励振源の半径を表わすパラメータ

1または2の数値

傾斜鏡共振器において座標軸とモード軸のな

す角

円筒座標変数

積分変数

積分変数

またはlnの略記(sect24sect35第5章)

モードに対応するー゛プセル関数の変数

有孔鏡共振器の4プセル関数の変数

ベッセμ関数の根

自由空間波長

ハyケル関数を含む式

ペブセノ関数を含む式

定数

十またはーを表わす

鏡面上の強制励振源または透過鏡

167

(2109)

(551)(556)

(266)

(435)

(540)

(543)

(2105)

(515)

(2107)

(24)

(221)

(259)

(29)

(53)(54)

(2 29)(232)

(233)

(28)

(417)

(297)

(434)

(431)

(439)

(514)

21図81図

(70

(y1CTz

(r)

9(r)

y)i(l)

9(r)

<pi(rpart)

9rsquoe(rpart)

yl(゜`)

711(r)

rsquojj(lfrsquo)

暗声

+-

傾斜鏡共振器において傾斜していない鏡の位

傾斜鏡共振器こおいて傾斜している鏡の位置

十またはーを表わす

波動関数

強制励振源

または共振器外部からの励振波

共振器内部の波動関数

共振器外部の波動関数

透過鏡の共振器内部面上の波動関数

透過鏡の共振器外部面上の波動関数

有子L鏡共振器内部の波動関数

z外部

z外部で入射波の存在する領域

での波動関数

平面波の入射角

励振強度

COSrpartsinpoundrdquopartに対応するもの

168

51図

51図

(514)

(21)

(23)

(88)

(26)

(214)

(34)

(38)

(41)

(42)

(43)

(850)

(228)(318)(55)

(219)(220)

- 9 4

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Page 6: Title ファブリ・ペロー共振器の励振理論( Dissertation 全文 ) …...ロー共振器の研究が飛躍的に発展したのは,Schaw!ow,TownJ,Prokhorj によってレーザの可能性が提案され,そのための共振器としてこれがとりあげ

sect11ファブリペロー共振器研究の歴史

レーザ共振器として用いられるようになって以来ファブリペロー共振器

の理論的解析は主に波動光学的に行われそれに関する論文の数は現在までに

100を越えているものと思われるここで簡単にファブリペロー共振器

研究の歴史を振り返ってみることとする1966年度前半までの研究に関し

ては小倉池jl2より詳しく紹介されているのでそれらに関してはそれ以後

の研究の基礎となっている主な論文いくつかについて触れるにとどめ1966

年度後半以後の研究特に本論文の主題である励振問題に関係する論文につい

て述べることとする

レーザ共振器として最初の解析はFoxL)によって行われたものでこれは

一方の鏡面上の波動がホイゲンズの原理によって伝播して他方の鏡面上に同

じ分布の波動を再生するということを積分方程式の固有値問題として定式化

したものである固有値が伝播による振幅の減少と位相の偏移を表わすこれ

は多重反射の干渉計像をもとにしているので以下ではこれを干渉計理論と呼

ぶoFoxLiは矩形平面円形平面円形共焦点共振器の場合についてこ

の積分方程式を解くために電子計算機を使って平面波の初期分布を与えて次

第に収束するのを待つというシミュレーションを行なった以後平行平面あ

るいは共焦点配置の共振器に関してこの積分方程式の解を数値的でなく解

扮的に求める研究は数多く表われて汐

はビーム波伝送理論のために共焦点配置の場合と同じ積分方程式を解析し

ている

次に干渉計理論とはまったく別の立場からファブリペロー共振器を解析

している論文をとりあげるVainshteii)は共振器の開口面を平行平面導波管

の開口端と見なして遮断周波数よりわずかに高い周波数の波動が導波管の

壁すなわち共振器の鏡に殆んど垂直に反射をくり返しつつその開口端より

わずかに幅射するという像をもとにして≪Wiener―Hopfで法で共振器の自由振

動を解析している小倉吉田jぶ蛍路十平行平面フ7ブリペロー共振器の

モードのo次近似として閉じた空胴共振器のモードを採用し開口面からの帽

射の反作用を摂動と見なして回折損失を求めているRiskenは11図に

示すように平行平面共振器を開口面Soで内外部に分けて外部を幅射場と

し内部の場を導波管モードで展開してSo面上での場の連続条件より回折損

-2

j-

flsquo

rdquo

一鴫

4rsquo

`W

Si一 一 一 一

-一一一一-

Si

fLL止

So

一一------

So

ユー1

Si

Si

一 一

11図平行平面ファプジペロー共振器

失内部の場の分布を求めている彼はSo面での境界値を1極類しか問題に

しないようにSo面上で境界条件を満たすグリーン関数を使っているそのた

めに11図のSI面上において場の法線微係数がoであるという仮定を用い

ざるを得なかったoo驚y平行平面共振器について波動方程式より出発して

任意の点での波動を鏡の表裏両面からの輸射として記述しこの点を鏡面上に

とると境界条件を満たさねぱならないことから鏡面上の波動の満たす斉次積

分方程式を得鏡面上の波動をルジャンドル関数を使って展開することにより

積分方程式を行列方程式に書き換えて回折損失を求めている9

以上は自由振動モードの解析を行った主要な論文であるこれらの応用の例

は枚挙にいとまがないがそのいくつかを述べる鏡の傾斜あるいは曲率の

微小変化の回折損失に及ぼす影響に関してはGI詔よちjり菖1摂動論を用いて共焦点配置の場合を扱いFoxd小倉吉田諭1

wel認が平行平面配置の場合を扱っているまたFoxIはレーザ媒質の利

得飽和効果を考慮して発振モードを解析している彼はレーザ媒質が鏡の直前

に厚味のない薄層をなしているとみなして干渉計理論を用いて計算機による

シミュレーションを行っているその結果によると発振強度の一番大き宍いモー

ドは平行平面鏡配置では最低次モードであるが共焦点配置ではフレネル数

の増加とともに高次モードとなるFialkovskiiはVainshteinの理返)を基

礎にして一次元の矩形平行平面鏡に関して鏡のインピーダンスが場所的に異

なると弐およびi枚の完全反射鏡を平行に並べてできる2つの共振轜を回折

一 一 一 一 -

rdquo-----や一一

解析遥

を行っているこの他共振器中に結晶媒質を挿為がある

最後に実際上の問題万として重要な励振問題を扱っている論文について述べ

るファブリペロー共振器を使って周波数等の測定あるいはレーザ増幅を

行う場合Rは外部よ)りj波を入射させて励振しなければμらないこめような

場合の励振特性等に関する解析は1960年代前半には殆んど行われていない

わずかにiyainsht謐が散乱問題におけるS行列加論といわれるものを使らて

取扱ているしかし共振器の具体的なモデルをとりあげ七これを計算するこ

とは難しくレ

なされていない厳密な理論ではないがKoppelmaltは1次元

矩形平面鏡共振器の励振問題をとりあげて具体的に場の分布の数値結果を得て

マイクロ波を使うた実験結果と比較しかなりよい一致を示しているこれは

共振器内部の場を壁面で0となる導波管モードで近似展開してその伝播定数

の虚数部にFoxLの得た回折損失を考慮したものである波動方程式から出

y発して初めて具体的に励振特性を求めたのは小倉吉田巌ぷi)~39)上である

これは平行平面鏡共振器の=方の鏡面上に強制励振源をおいたものであるこ

の理論の特徴は自由振動モードを求めずに直接励振問題を扱えるところにある

内容は次節で紹介するこの理論を基礎にして吉田小倉j(ご6ま一方の

鏡が微小透過率を有するときに外部より平面波を入射させて励振する問題を

取扱っているまた特殊な場合として自ユ由振動モー=ドの取扱いも可能であるこ

とを示している彼等はこれを普通の示祐丿平面f)43)44)こ適用してにFox

LIトvainhte包と非匍こよく一致する回折損失場の分布を得るとともに

応用として平面鏡が平行の状態かーら少しぬの解析を行っているその後Fox

46)超万よび鏡眼結合孔のある

計T環綸jで励振に関する問

題が取扱えることを示すとともに計算機に1あるシミュ1レーシヨニンぞ小倉吉

田iおllt1ことよく一致す結果を得tJケ田ト杉凰よ波動方聚式から出

発してFoxLiの干渉計理論に厳密な根拠を与えるとども4こ干渉計理論lこでよ

る励振問題の基礎方程式を与えたノ古妬ま丿その基礎144呈式令共焦点4置の場

合に適用して鏡面上の場を一般偏平楕円関遮で展開してト平面波にJよ4励振

入力共振器のQ値を計算している山田川蔀ま同じkサヽl山田杉尾の理論jを基礎として導波管と球面鏡共振器の結合問題をとりあげているノ榎戸ノ管

卜-

`k

蔀雌剔

L19)yは干渉

-゛

木rsquoは一次元の共焦点型共振器と方形導波管を結合させて導波管側より見た

入力アドミタンスを停留表示で求めて実験と比較している彼等はマイクロ

波回路の伝送線と空

用いている赤尾

合の理論に基礎をおいて共振器の近似固有関数を

共振器と導波管を結合させて入力インピーダンス

を求めている彼等は小ぬと同様に共振器開口面を仮想境界面として

グリーン関数表示した内外部の場を境界面で結合しているしかし彼等は

共振器の形を一般的なものとしてベクトル表現を用いているが実際の計算デ

ータを示していない特殊なものを除いて一般的形状の共振器でこの計算を実

行する際にはグリーン関数を得ることが困難であると思われる

これらの他にファプリペロー共振器のQ値等の特性を実験的に研究して

いる論文も多数ある流体力学におけるレイノルズ数のようにファブリペ

ロー共振器ではフレネル数によってその特性が定まるしたがって光波を使

った実験では波長程度以下の鏡の微調整をすることは不可能であるがミリ波

程度の扱い易い波長を便って共振器を適当に大きくすることによって同じ特

性をもつ共振器の実験を行うことができるこれらの実験に関する論文の内容

は付録11にまとめる

sect12本論文の梗概

本論文は2枚の平行円板鏡をもつファブリペロー共振器の励振問題を波

動方程式から出発して厳密に解析するとともに具体的に励振特性を計算した研

究および種々のファプリペロー共振器すなわち共振器の一方の鏡力半透

過鏡の場合鏡の中心に結合孔のある場合および両鏡が異なる方向に傾斜し

た場合にその理論を応用した研究をまとめたものである

第2章には基本とぶぞlaiSを示す厳密な理論から具体的に励振特性を得た

のはこの研究が最初であるand励振モデルとしてはもっとも簡単な一方の鏡面上

に強制励振源がある場合をとりあげるスカラー波に対するヘルムホルツ波動

方程式の境界値問題として取扱う鏡面上では励振源を除いて場はoとなるも

のとする共振器開口面を仮想的境界面として空間を内外部の2領域に分け

各領域で適当なグリーン関数を用いて場を記述する境界面で両領域の場をな

めらかに接続し境界面上における2つの未知関数に対する連立積分方程式を

得るこれらの未知関数を固有関数で展開し展開係数に対する連立一次方程

式に帰着させるこれを電子計算機で解き励振特性ならびに共振器内部の場

の分布を得るさらにこの励振問題を近似解析して励振特性を簡単に求める

方法を示し`またこの理論が共振器内外部の媒質が異なっていてもあ

るいは媒質の屈折率が複素数であっても適用できることを利用して内部媒質

に利得あるいは吸収のある場合を取扱う

第8章では共振器の一方の鏡が微小透過率を有する場合にこれを通して

外部より平面波を入射させて励振する40)~4d取扱うこれは実験的Rしばしば

行われる方法ではあるが簡単なぷなiを除いて本研究以外には理論解析はなさ

れていない共振器内外部の場の取扱いは第2章と同様であるがこの両領

域以外に入射波の存在する鏡の外側の領域を別に考える微小透過率をもつ鏡

を誘電体鏡と考えこの鏡の両面上での場の関係を求めるこれにより共振器

内部の場を入射平面波を含ひ形で表わすそして第2章同様内外部の場を接

続する平面波が鏡に垂直にまたはわずかに傾斜して入射する場合について

励振特性および共振器内部の場の分布を示す特別の場合として入射平面波

の存在しない場合すなわち自由振動モードを解析する

第4章では共振器の円板鏡の中心に結合孔を有する場合について励振お

よび自由振動モードをとち6忿侈る両方の鏡に孔のある場合および一方の鏡に

のみ孔のある場合の両者を取扱う両鏡に孔のある場合の自由振動モードに関

してはFoxLiの解絡哺るがに片鏡のみ孔のある場合の解析は他にはなされ

ていない全空間こを共賑器内外部と結合孔を含ひ領域の3部分に分け仮想

的境界面を2つ考える2つの境界面で第2章と同様に場をなめらかに接続し

連立一次方程式を得る少し面倒な評似谷iれば自由振動モードを齢くニことが

できてこの場合の回折薪失内部め場の分布を示す特殊な例としてこもっ

とも簡単なファブリペロT共振器どじてしばしば解析される一次元鏡の自由rsquorsquo゛1≒「

振動を取扱うこともできることを示す゛

第5章では一方の鏡が微小傾斜uぼ霜ぬを発展させ両鏡が互いにdivide--

関連なくヽ任意の方向へ微小傾斜したと乱)自由振

μニ5集に平行平面

ファプリーペロー共振器においては傾斜の回折損失に及ぼす影響は大きく

レーザ発振器では鏡の調節は非常に難しいしたがって鏡が傾斜した場合の解

かー

-ゝ

析は重要な意味をもつがこれに関しては乖者等の銚診能恐怖押

Weil7)の電子計算機シミュレーションによるもののみであったまたそれ

らはいずれも片鏡のみ傾斜しているかまたは両鏡が同じ方向に同じ角度だけ対

称的に傾斜しているという特殊な場合であった両鏡が異なる方向へ異なる角

度だけ傾斜するという現実的問題をとりあげた論文は本研究以外には発表

されていない本研究では鏡の傾斜の及ぼす効果は第2章の強制励振源に相

当するものであることを示して励振理論の解析を利用する傾斜鏡の場合の

特徴として角度方向に関して異なる分布をもつモード間に結合が生じること

に注意して解析を行う

第2章 強制励振

sect21序

本章では平行円板鏡ファプリペロー共振器の励振問題をスカラー波に

対するヘルムホルツ波動方程式の境界値問題としてとりあげるsect22では

共振器の開口面に仮想的な境界面を考え全空間を共振器の内外部の2つの

領域に分ける共振器内部では導波管モードのグリーン関数で場を記述する

これは励振問題では自由振動と異なり任意の周波数を考慮しなければなら

ないために内部の場を導波管波で記述することが適当であることによる共

振器外部では自由空間の轜射場のグリーン関数を便い場を記述する励振に関

するもっとも簡単なモデルとして一方の鏡面上内部に強制励振源をおくこ

れは実験でよく行われているように半透過鏡を通して共振器中へ波を入射さ

せて励振するときに鏡の透過率がoに近づいた極限の場合である次に共

振器内外部の場を境界面でなめらかに接続することにより境界面上におけ

る場め値とその法線微係数に対する連立積分方程式を得るこれら2つの未知

関数を固有関数で展開し連立積分方程式を展開係数に対する無限次元の連立

一次方程式に帰着させこれを基礎方程式と呼ぷsect12で紹介した自由振

動を取扱ったRiskenの論タ1異なるところは次のところであるRiskenの

場合は境界面で1種類の境界値のみを問題とするように定式化したために

11図のSI上で場の法線微係数がOとなる仮定が必要であったしかし本論文

では2種類の境界値を問題にすることによりその仮定の代りに鏡の外側の

面上で場の法線微係数がoとなる仮定に変っているこれは共振弱寸法が波

長に比して十分大きいから鏡の褒面までまわりこむヽ場は十分小さいと考えた

ことによる山田ぶもの両者の仮定をWiener-Hopf法で評価し本論文の

仮定の方がよりよいことを証明している

sect23ではsect22で得た基礎方程式の特徴を利用した解法を述べる

この基礎方程式を解くことによって開口面より幅射されるパワーおよび共振

器内部の場の分布を求めることができるここでは電子計算機を便って求め

た励振周波数に対する幅射パワー場の分布の数値例を示す以上の結果は少

し面倒な計算プログラムを要するそこでsect24は共振点付近の振舞lと

関しては簡略な近似式で十分良い解が得られることを示すこれは共振点

付近の周波数では1つの導波管モードのみが特に強く励振されることにより可

能であるsect25では本理論は共振器内外部の媒質の誘電率が異なって

いても適用できることおよび複素誘電率でもよいことを利用して共振器内部

の媒質の誘電率に虚数部を考慮することにより増幅および減衰のある場合の

励振特性を得るなお本章の解析は第8章以下の解析の基礎となるものであ

sect22基礎方程式

共振器は2枚の半径aの円板型鏡を間隔Lだけ離して平行に配置したものと

する鏡は完全反射鏡であるとし励振源は鏡面上に一定の強さで分布してい

るものとする共振器の内外部は自由空間とするこの励振問題をスカラー

波に対する境界値問題としてとりあげ次のように問題設定を行うヘルムホ

ルツ波動方程式

り(r)十kり(rsquor)=O(21)

を満たす波動関数9(r)はz=0およびz=Lに位置する完全反射鏡の両面

上において次の条件を満たすものとする

(r)=Or鏡面上(22)

ただし励振源は鏡の内部面上の一部に分布するものとしそこでは次の条件を

満たすものとする

(r)=9(r)r鏡の内部面上の一部十(28)

ますこ外部無限遠方では帽射条件を満すこすものとするなお鏡の厚さは無限に薄

いものとする

Z=0

21図

--

ファブジペロー共振器

rsquo10

y ¥ 一

rsquoy

---一一-一一一一

一一一一一一一-

-Z一犬L

ang__

前述の問題を解くために21図に示すようにr=aの位置の仮想的円

筒面Sにおいて共振器を内外部の2領域に分け各領域の場を適当なグリー

ン関数で記述する内部の場の記述には次のグリーン関数G(l1rrsquo)を用いる

GCb-Iprsquo)は共振器内部において

2G(rlprsquo)十k2G(rlrrsquo)=-5(P-rrsquo)

を満たし鏡面内部において場と同じ境界条件

G(rlPrsquo)=Ozまたはzrsquo=0またはL

(24)

(2

を満たすただし8(I)はディラックのデルタ関数であるこのG(「

を用いると内部の場は

9i(Irdquo)=一石が≒りざjpartn

9b(rrsquo)d7

七i〔G(rlrrsquo)-≒jリpartn

partG(r|rrsquo)

partnPrime

5)

rrsquo)

9(irrsquo)〕dSrsquo

II(26)

と表わせるjnは21図に示す法線方向であるcyは励振源を示すまた

darsquodSrsquoのプライム()はlrsquoに関して積分することを示すグリーン関数

G(i-|irdquorsquo)の具体的な形としては次の円筒座標表示形を用いる

G(r1frsquo)=Vxsiペ雫)sin(ブ)

χりJi(jミ)Hjlrsquo(jご)cosぞ(part一心

(r<rrsquo0≦zzrsquo≦L)

r>rrsquoのときは(27)でrとrrsquoを交換するただし

ぷ4(ka)2-(旦昇)2

りー{1ぞ=0

2と≧1

(27)

(28)

(29)

グリーンの公式

為(yぴu-u2v)dV=s(v壮一u殼)dS

においてu=9v=Gとおいて(22)~(25)を用いると(26)を得る

11

-一一

であるJZ(x)はベッセル関数でありhrsquo(x)は第1種ハンケル関数で今後

簡単化のため馬(x)と略記する=

外部の場は自由空間のグリーン関数H(pIrrsquo)を用いて記述するすなわち

H(rIIrsquo)=轟jr-rrsquo上

を用いるこれはG(r|rrsquo)と同じく

2H(rlrsquo)十krsquoH(rlrrsquo)=-δ(I―rrsquo)

を満たす具体的にはHCpIrrsquo)の円筒座標表ぶきWだもの

H(|Irsquo)=長姦

Qs4cosf(part-ersquo)

(210)

(211)

゜゜Jj(oline巨二yr)Hど(-h≫rrsquo)cosh(z一均dh

(rrsquo>r) (212)

を用いるただし(212)でr>rrsquoのときはrとrrsquoを交換する励振は

共振器内部の鏡面で行っておりまた共振器寸法は波長λに比べて十分大きい

から内部の場は殆んどZ方向に往復する定在波であって鏡の外面にまでま

わりこまないと考えられるそこで

part9(r)_

9n-

と近似する゛

9(r)

eI l鏡の外面上

これにより外部の場は

=一石CH(か1rrsquo)part9(rrsquo)

partぶ

(218)

partH(llrrsquo)

- 9〔約〕dSrsquo (214)

と近似できる

開口面Sは実際には物体の存在しない仮想的な境界面であるからそこでは場

はなめらかにつながっているすなわち共振器内外部の場とその法線微係数

はS上(r=a)で等しい

〔9〕ia-0〔〕ia40

〔答〕

r一一0Tr=≪+0

〔2〕15)

(216)

山晶Wiener-Hopf法を使って鏡の外面上でのpart男partnと内面上でのそれとの比が

(ka)鴫4の程度であることを示した

12rsquo

7 -

甲rdquo

- 一 一

-t

(26)および(214)により上式を具体的に書くと次のようになる

2πpartG(apartzlrrsquopartい))こぐ

partg97(rりrsquo)rrsquodrrsquodpartrsquo

刊rsquo〔G(apartzlapartz)り(ダPrimey)

partG(a―0(z

partrPrime

aparty)

P(a(rsquozrsquo)〕adpartdz

=-Lが゛(H(apart>zlaIpartrsquo)part9(ノUrsquo)

partH(a十〇ezadrsquozrsquo)

partrPrime9(apartz)〕adpartrsquodzrsquo

part2G(a-opartz|rrsquopartこ0)や

partrpartが乳(rrsquopartPrime)rrsquodrrsquod『

十わ7〔partG(a二17partfzlapartz)

part2G(a-0part

-partrpartが

a8rsquoゞ)

part9>(apartrsquozrsquo)

partrPrime

c(apartrsquozrsquo)〕adpartdz

=-J7〔partH(a+Opartfzatpartrdquo2rsquo)part匹年rsquoや2rsquo)00partrpartrPrime

9rsquoH(a+0partfzapartz)

partrpartrPrime(apart-z)〕adpartPrimedzrsquo

(217)

(218)

aplusmn0はグリーン関数のp=rrsquoにおける特異性を考慮してrrarraの極限の

とり方を示したものである

(217)および(218)の連続条件は開口面S上の関数および

即partnを未知関数とする連立積分方程式であるこの2個の関数を求めれば

(26)(214)によりrsquo共振器内外部の任意の場所における場を求

めることができるしかしこのままでは解き得ないため次のように無限次元

の連立一次方程式に書き換えるS上の未知関数を次に示すように完全直交系

で展開する

13

9>(a≫partz)一

一 ){フンり

列ドJ=1まぐ4=i(早){なり

(n=l2helliphellippound=012helliphellip)

ただしplusmnplusmnは未知の展開係数であり十-はそれぞれ{

(219)

(220)

}内のcospoundQ

sin^partの項に対応する

(217)(218)の両辺に直交関取sill(警){7が}をか

けてS面上で積分するその際(27)(212)のグリーン関数およ

び(219)(220)の展開を代入して

がysin(ぞ)sin(印){ゴにぶ]d6dz=dnttrsquoSpoundpoundrsquo普(2-21)

がでsin(で)sm(――)COSh(z-zrsquo)dzdzrsquo

=(で)(や)讐ヒリ〔l-(-l)degcoshL〕

〔g-(でj2)リhrsquonot(誓)l〕

(222)

を用いると(217)(りリl)9連立積分方程式はa4bJに対

する次の無限次元の連立一次方程式になるこの方程式を基礎方程式と呼ぷ

J(j)馬(ふ)4-jりI(み)屹(今)b4

+8゛ql(乱喘-Lj暗)=-2り゛H(今)暗 (228)

AuJrsquo^iA)H(j)a4一一4rsquoJ(j)叫(zS)b4

+8N{|Mia^-ildquoj4}=-2りhぢ(ム)心(224)

ただし

_arsquonN-一一一入-2V

(n=12helliphellippound=012helliphellip)

14

(225)

申 lsquo

であるが実際に(223)(224)を解く際に問題となるnは共

振器内でz方向に存在する波数(共振器長Lを半波長λ2でわったもの)に

ほ`ゞ等しいところのみであるから

n三2L2(226)

を(2-25)に用いてy

N三良(227)

となるこれはフレネル数と呼ばれるものである(223)(224)

の右辺のψ4は

福三ふかrJj(ムdivide){7ンりら(り)rdrd(228)

で定義されるものでこれは励振の強度を表わす(228)(224)

の左辺の行列要素KpoundL1MpoundNjは

KjΞぐlipoundi^)jpound(A)ln(c)dic(229)

IpoundヨぐAHpound(A)]rsquo(iA)I(≪)d≪(280)

MpoundEでlH^(l)J^(l)Inm(iC)d≪(281)

Npoundequivでjrsquo吟(j)J(j)I(c)d≪(232)

で定義されるただし

jlΞ(ka)し冑1(238)

であるI(g)はn-mが奇数のときは(222)によりoであり偶数

のときは

InnCiC)Ξ(ka)―

1-(-1)rdquoCOS(g昔)

J(n―m=偶数)

であるファプリペロー共振器ではλ≪Lであるのでnmは非常に大き

い数例えばレーザ発振器では10s~107でありまた(228}(224)

はIn―mln≪1の範囲の項のみで近似よく解き得ることにより(284)

におけるmnはtとおいてさしつかえない(223)(224)の

IS

基礎方程式はpart方向のモード番号ぶrsquoおよぴ十一に関して分離していることに

注目すべきである以下に示すように行列要素Kpound>Lnm>MpoundおよびNpound

はフレネル数Nと(28)で定義されるjnの関数であるしたがって

基礎方程式(223)(224)もパラメータとしてフレネル数N

および周波数の関数であるjaのみを含み共振器長Lおよび鏡の半径aその

ものを直接パラメータとして含まない

(229)~(282)の行列要素の計算は付録21にまわしここ

には最終結果のみを示すこととする

(Z2-4πN

一一m-

で定義されるαがα2≪1

はn―mが偶数のとき

Knm―

Am

1--Anrsquo

jj一心2

(235)

の条件を満たすとき(229)~(282)

以下のようになる

〔{s(ju2)一C(Anrsquo)}-{S(Im)-C(Inf)}〕

〔{s(jめ十c(衣l)ト{S(Am)十c(μ)0

K=〔d[srAnrsquo)十c(jj)}一{srsquo(j2)ニcrsquo(Arsquo)}〕

十ifarsquois(i2)-c(lj)}十{srsquo(lj)十一Crsquo(Inrsquo)}〕

L-=notyKnm

Lnn―1

-2

Mnin=Lnmnキm

Mnn=Lnn十iα2

Nnm=

jl-jjrsquo

n=¥m

n吻m

(2パ86)

(287)

(288)

ぐ289)

(2tO)

(a41)

〔jnl{S(112)-C(jj)}-jj{S(jj)一C(jj)}〕

一匹〔Au{s(Aa)十C(In)}―Am{S(j)十C(ぶ)}〕≒mAm―A(242)

Nnn=〔(z2ぷl{s(pound)十c(え)}-{s(八)-c(池l)トj2{srsquo(4)-crsquo(略)l〕

十i〔(zM{S(1)-C(Irsquon)}十{s(丞)十c(池)}十ぶilsrsquo(irsquon)十(ダ(pound)}〕

(243)16

rsquo や ー

rdquo f

pound

n一mが奇数のときは上記行列要素はすべて0となるここでs(t)c(t)

は(A210)(A211)で定義される関数でありsrsquo(t)crsquo(t)は

それぞれs(t)c(t)のtに関する微分を示すs(t)c(t)は回折問題

にしばしば現れるFresnel積分

S(t)ヨぷsin(ブ)dy(244)

C(t)=ぶCOS(―)dy(245)

と次の関係がある

s(t) キs(ソ勺E(z)

c(t)=ホ=臨りこ)

(246)

(247)

(286)~(243)の行列要素の記号xpound等の肩符jを省略して

K等と書いた理由は付録21に述べたように(z2≪1のときこれらの

行列要素がベッセル関数の次数ぶに依存しないためである

Arsquon<く1の場合には行列要素の対角要素(n=m)は付録22に示す

如くベキ展開可能であるこれらのベキ展開表示は簡略解を求める際に有用で

ある

sect2S基礎方程式の解法およぴ数値結果

本節では前節で得た基礎方程式の特徴を利用した近似解法を行う数値例と

しては鏡面の中心の一部分で平面波である強制励振を考える-これは回転対

称な励振であるからぞ=Oのモードしか励振しない次にとキOのモードを励

振するために源の強度をcospound0(ra)ぞとするここにおける強制励振は

次章の半透過鏡を通しての励振の場合の透過率TがTrarrOの極限になっている

したがって本節の例は透過率の小さい鏡に外部より波を入射させた場合の近

似となる

(1)基礎方程式の近似解法

17

ここに前節の基礎方程式(223)(224)を再掲しその特徴を

述べる

J(j)馬(4)a4-jJ(iAn)UrsquoAAn)h^

+8N{Knm3JolineL-b4}゛-2SjNHI(j)4

j4(j)H(1)aぷ-jtぢ(j)叫(心)b品

+8N{M-3j-Nlb4}゛oline2りNjnH(瓦)lsquoφ゛芯

(n=12helliphellippound=012helliphellip)

(248)

この無限次元の連立方程式は角方向のモード番号poundおよび十一(cossin)

に関して分離しておりそれぞれ別の連立方程式として解けばよいまた上

式はモード間の結合を表わすKnmfLnm>Mmnj^t一がIn―mが奇数のとき

は0であるから1n>mに関して偶数と奇数とに分離して解けばよい

実際にこの連立方程式を解くに際し次の物理的事情を考慮するすなわち

mnは共振器の縦方向にのっている波の数を表わすしかるにファブリ

ぺp-共振器では波の存在形態は両鏡聞の往復運動であると見なせるから

mnが共振器長Lを半波長λ2でわった商2Lλの付近の整数をとる

場合にのみ展開係数abjが大きくなることが容易に類推されるこれは

実際に計算を行って確かめることができるすなわち2Lλの整数部分を

nQと定義する占1このnの前後の数十項のambのみを考慮することにより

共振器入力パワーおよび共振器内部の場の分布が決定される特にフレネル数

NがN≫1のとき入力パワーおよび場の分布の概略値を得るためには>an

bllのみを考慮すればよい

基礎方程式(248)で源分布(rpart)が与えられると(228)

によりψ7が決定しabが求められるこの際パラメータとしてはフレ

ネル数Nと(28)で定義される周波数の関数であるjのみである行

列要素K等はこの両者の関数であるそしてまた心は次の如く書き換えら

基礎の連立方程式(248)はjおよび+-に関しては分離して1柘から今後特に

紛わしい場合を除いてa4b4ず芯をそれぞれabVrsquonmmする

n=noに対して)Auは正で最小の値となる

18rsquo`

lsquo ~

- f

れる

j2E(ka)2-(警)2={(ki)2-(阿2)2ト{(平)2-(阿ダ

gポ1一旦Eぎぎ(n-n)=屈-4π2Nくn―no)

)2さ些yぎ(晋一n)

-n)

(249)

(250)

ただし(249)の近似式では鏡間隔が波長に比べて極端に大きい場合を

想定しIIn―n1n≪1としている実際のレーザ発振器ではnは105~

10゛であって計算においてln一n|は102までで十分収束するから上の

近似は成立する(249)(250)の結果は基礎方程式のパラメ

ータはフレネル数Nと周波数を示す2Lλ-nのみであることを示して

いるそしてこれらのパラメータの物理的意味は次の如くである2Lλが

丁度整数のときは平面波共振(面積が無限大の2枚の鏡間での共振)を意味す

るから2Lλ一nは平面波共振からのずれの周波数であるフレネル数N

とは(aL)(λa)のことであるaLは一方の鏡から他方の鏡を

見込ひ角を表わしλaは半径aの孔に光が入射したときの回折角の程度

を示すパラメータであるフレネル数はその両者の比として定義されており

一方の鏡が他方の鏡より受ける光量を表わすパラメータと考えられるフレネ

ル数の語源は一方の鏡の中心に光源をおいたときの他方の鏡に含まれるフ

レネル帯の数の意味である

(248)の基礎方程式に対して以下のように近似解法を行うK(n

キm)等の非対角行列要素がK等の対角行列要素に比して1次の微小量

と見なせるほど十分小さいことを利用するこれは(27)で表わされる導

波管モードsin(nJTzL)lsquocosとpartrsquoJj(jrsquo1゛3)が開口面で反射される時

に異なるnへのモード変換が小さいということである基礎方程式を次の形

に書き換える6

19

{J(In)HZ(jl)+8NK}a-{jJど(jJI4(ju)+8NLn}b

=-2eNHど(jdeg)ちoline8NΞ{K自3rsquoolineLldquob}

{j4(j)Hj(jll)+8NM-}3-{丞J(4)馬(js)+8NN}bn

゛oline2りN焉馬(jdeg)Vn-8NS{Mdeg゜3deg―Nnmbdeg}

非対角要素は対角要素に比し1次の微小量と見なしてan>bn

an―an十辿)+al)十helliphellip

bn=吻十噌十bS)十helliphellip

yL_y卜丿

(25t)

(252)

の様に0次1次2次helliphellipの微小量による展開を行うとき(251)

の方程式は同じ次数の微小量に対する次の一連の方程式に帰着するrsquo

{J^(ln)H(ln)+8NK}迎oline{几Jj(jdeg)嗚(jdeg)+8NLuml}b9)

゛-2QN馬(臨)仇

(253)

{ムJ()H(j)+81ヽJy}aSL{丞J沁}馬沁)+8やヽiR}虎

゜oline2りNjdegH(41)ψ

{Jj(心)nJAn)+8NKnn}a(≪rsquo^-{J(An)nUAu)+8NLnn]h[)

=-8NΣ{K-ayl}-L一心-0}mヤn

{14(jl)Hj(j)+8NMn}a<rsquo≫-{ぶ4(心)H丿外)+8NN}b()

=-8NΣ{MaSslsquo1}-NbSlsquo1)}

s=123hellipr

(254)

以上によって兇が与えられれぼ(258)をまず解いTCこの結果を(2

54)右辺に代入してs=1の場合を解き次にs=2の場合を解くという

ように逐次近似を上げてゆくことができるなお数値計算の際に心が虚数の

ときはベッセル関数ハンケル関数は変形ベッセル関数となる

(2)励振パワー

単位面積当りの時間平均エネルギー采すなわち電力の流れは

20

sequivRe(9rdquo(nk7゛(゛))(255)

で与えられr2印は複素共範を意味する波動方程式(21)を用いると

S=Re{(七1十)}

=Re{み(|則2-k21912)}=O(256)

となり電力の流れSは保存されることが判る(255)を共振器の内部

の領域Vで積分することにより次式が成立する

PequivとI(ひ詰dy)=とIm(g9訂ds) (257)

これは励振入力であって鏡面(7を通って流入する電力と開口面sより流出

する電力が等しいことを示している(257)右辺のs上の積鼎19)

(220)を用いて表わせば

十乖+I)゛脊I(忌戸4戸と)(258)

となる

以下に周波数と励振パワーの関係を数値例により示す最初に半径ea

の領域内で一定の強さの源分布である励振すなわち平面波による励振を考え

9(rpart)=1

この励振は軸対称であるから

(228)より

二匹

ψjolinej

r≦ea(259)

ぞ=Oのモードのみを生じさせるすなわち

JI(s心)10 (260)

となるただしベッセル関数に関する次の積分を使った

μ゛トJ^(tfz)dz=―Jj+1(心)(2deg61)

22図~25図において横軸には周波数を(250)の申セ示された

2Lλ-nの単位で目盛るしたがって2Lλが1だけ変化すると全く

21

6J3S

iOdNI

a3M0d

トndZ一

FREQUENCY

22図(a)

FREQUENCY

22図(b)

22

- -

S -

58言

2I

hI

httpwwwrsquo

1AV-5

ε0t

05

0I02062poundλ-tu011(

rdquo

江]301

iOdNI

iJkt`

rsquoPrimersquoFREQUpoundiヽKV゛

(c)

22図励振特性z=Oの鏡中心の半径01aの面積内で一様分布した卵こよる励m(a)N=5(b)N=10(c)N=20

同じ図形が繰返される縦軸には入力パワーを示すただし(258)の係

数を除いて()内だけを目盛る

22図にフレネル数Nが51020のときの励振特性を示す1周期

中に含まれる極大の数は次のようにして求められる(250)より判るよ

うに2Lλが1だけ増加する間にjloは2π^Wだけ増加する瓦が0

次のベッセル関数の零点と一致する付近の周波数でパワーは極大となるから

フレネル数Nとといこ励振特性の1周期中に含まれる極大の数は増すo次の

ベッセル関数J(x)のn番目の零点はljいごX=(n-11)πであるから1周

期中に含まれる極大の数nは

2Jr3r』(11-O゛(262)

で与えられるしたがって22図に見られるように極大の数はN=5では

4個N=10では6個N=20では9個である

励振特性の共振点を示す極大を同じ角モードぶに対しては左から順iこ(と

23

CV-20

0pound-OI

0-

0)ie1)ipound2)ldeg゜゜゛゜モードと名付ける((259)の励

振ではぶ=oである)この名称の由来はヽFoxL)が初めてファブリペ

ロー共振器の自由振動モードを解析したときの命名法によるものであるすな

わぢ1番目の極大に相当する自由振動モードをFodegcLiがTE馬一一1モード

と名付けたためであるjなおm番目の極大における共振器内部のz=const

の面内の場の分布は近似的に円筒導波管のTMかモードの軸方向の電界

Ez=J(ρ加1)coiとpart(268)

と同形であるただしりはJj(p)゜oの111番目の根である円筒導波管の゛

-ドの名称はブアプリペロー共振器と比べてmに関して1つずれている

22図の共振点のパワーはフレネル数Nとともに増大するまたその半

値幅より求めたQ値は自由振動の回折損とよく一致するこのように半値巾よ

り回折損を求める方法はファブリペロー共振器の実験で回折損を求めるた

めに採用される22図の励振パワーの計算においてはnに関しては20

項程度で十分収束するNが増大するとともにあるいは共振点の周波数に近

づくとともにn=nの項の励振への寄与が他のnの項の寄与に比べて

より大きくなるために収束するための項数はより少くてすひこの理由は

前者に関しては励振の強さを表わす(260)の中のJ≪(e心)j(nヤ

n)がNとともに振動的に小さくな石からである後者の理由は

Ji(poundム)が大き<なるためである特に励振パワーの計算においてはtn>n

(流くO)の項は表面波であるからこれらの項からの寄与は極めて少い

次に励振源の半径Eaが変化すると励振特性がどのように影響を受けるか

ということを28図に示すここでは計算を簡単にするためにtn=n

の項のみによって励振パワーを求めるn=nの項のみで近似計算を行うのは

次の2つの理由による前述した如く共振点に近い周波数では殆んどパワ

一はn=noの項のみによって定まるまたこの方法は特性曲線の谷の付近

FoxLiはその後の論姿11TEMIs-1モードをTEM-hpoundモでドと名称を変更

しているがここでは一般に使用されている(m-1)モードの名称を採用するな

おFoxILiの使用したTEMは厳密な意味では正しくないがほr平面波4こ近い波が

両鏡間を反射往復するために共振器内部の場は近似的にTEMである

24

411

a -

ふー-=一一一一一一一一

IIrII暑

=o

(λタ

02

rarr para a - - - -

V=20

divideIIiII4I

一一一一一一寸

- 丿 -

helliphellip

寸寸

s―

11

J心ωIO瓦20

ts9

91

1111rsquo11111-i

J-Yrdquo-―――

C‐I

10

0ZLA-n04REQびpoundACY06

εをパラメータとする励振特性

O≦2Lλ-no≦1

0Z0

2a図a

-一一

W - - - - - -

para

八レ

シーブ_二

言-j

jhelliphellipcap

エレリ

ブドjyノレレダダ゛

コolineolineoline

二二

ニ上|

_j」

- - - - -

一 一

---一一一一一一一一

- W I W - -

恥4

30

>iBMA

20

10

IIlsquoこε

l-一一

Hフー--rsquo-rsquo-゜ヤ

1[7χ

N゛2deg

yn

1ヽ1X

ヰandい

jプいχにペ

レノスi

acutersquo

万万

ヅレ

rsquo

ノヤ

jy

rsquo

゛rsquoht

tp

www

゛`--rsquo゛

゛`

ldquorsquo`心o゛昨FREQU咄CTo`1

i)ぽ4

28図bd-I-|-para

εをパラメータとずるy励I振特性

0≦2L<l-no^OJ2

26

02

-l

>3M0d

30

20

10

-一一E=10

ln一一oづy-一一≒0「

helliphelliphellip

クぐニニサ

りχ

92

helliphellip

and

Λト

〉十

χべ

rsquo仁ヽ

一一卜χ丿olineト`ヽ

llsquo

χ

ゝゝ

`ヽis

0 odeg1r2L吹`n0001゛

FgEQUEIcr

23図C eをノリメータとする励振特性

OS2Lλ-no<>0016

ではfn=nの項からの寄与が小さくなって他のnの項の寄与が相対的に大き

くなり近似が悪いが一般に興味のあるのは谷の部分ではなくて共振点

の付近であるフレネル数Nが大きいほどこの近似は良いので28図で

はN=20とするちなみにこの近似方法でN=20のときの(00)モ

ードの共振点では励振パワーの誤差は2~3鴨であるなお28図の励

振特性ではε≧02としたために共振モードの違いによる励振パワーの差

が大きいので縦軸はdb目盛で示す

28図aには全周波数範囲の励振特性を示すこの図では横軸のo~(12

の範囲の共振曲線は鋭くて形が不明確であるので図bにその拡大部分を

示す(00)モードに関しては図cにさらにその拡大部分を示す図a

を見て判ることはe=0ン2および05では非常に励振され難いモードが存在

するごとであるしかしe=10ではすべてのモードが励振されているある

モードが励振される強さは源分布にそのモードの成分がどの程度合まれてい

るかということに大きく依存するこれを数式的に調べるn=nの項のみで

近似しているから(260)を用いて基礎方程式(248)は次式とな

るぐ

〔J(DH(j)+8NK〕a-〔jJ(j)砥(j)+8NL〕b

=-4ylNH|(j)JI(dl)

rsquoj二

〔AJo(A)H(j)+8NM〕a-〔j2J(j)H(j)+8NN〕b

=-

b=

AHUA)hCeA)

J(ey4)r1H(1){J(1)H(j)+8NK}

28

(264)

(265)

啼-

4reN

- j

ただし≫3n>bniK-nmLnn≫rdquolnn>Nnnにおいて脚符はいn=nであるので

簡単化のため0と記した特にjに関してはこれを1と略記した(2

64)を解いて

rdquo11

よぢFhieA)〔ARrsquoo(A)[AJo(A)liUA)+Slヽ

L}

一H(j){JJ(1)H(j)+8NN}〕

4JreN

-jj

軸rsquo

-H(iA){AJ(1)H(1)+8NM}〕J

となるただしjは(264)の左辺の係数のつくる行列式である

jΞ(8N)2(KNo-LM)+8N{J(1)H(1)N

-jJo(1)H(j)L-jJ(i)Hrsquoo(i〉M十j2J(j)H(j)K}

(2-66)

jは1のしたがって周波数の関数であるjの1依存性に関しては次節で詳

説するこのjの極小点が共振点になるしかし(265)の分子に

J(d)を含んでいるためにJI(d)の零点がjの極小点の近くになった場合

この共振点は表われないことになるjを極小にするjはほyJ(j)の零点

付近にあるのでe=10のときは共振点が消えることはなくすべてのモー

ドが励振される走査型干渉ゴを使ってこのような平面波によって(00)

モードを励振して(01)モードの励振を押えるときには例えば次のよ

うにすればよいJの2番目の零点が552Jiの1番目の零点が383であ

るからe=383552=069とすればよい

28図cでは励振半径saの増大とともに(00)モードめパワーは

大きくなりかつ共振曲線は頂点に対して左右非対称であるすなわち2L

λの増加とともに急激に立上り頂点を過ぎて緩かに下がるこの左右非対

称性は(266)のjの振舞によって大体定まるのであるがさらに

(2lsquo65)の分子のJI(d)がこれに影響を与え励振半径saの違いによ

つて共振曲線の形に微妙な差を生じさせる

24図にSchdarri認の実験結果との比較を示すScheibeの実験は両平面

鏡の中心R孔をあけて同軸線で結合し一方より励振して他方で検波したもの

であるパラメータは波長λ=32cm鏡の半径a=945cm鏡間距離L

=303(sフレネル数N=94であって波長を変化させて励振曲線を得た

ものである々4図に示すようにこれを22図のN=10の(00)

モードの曲線とその頂点を合せて重ねると大体一致している

走査型干渉計はファプジペロー共振器の一方の鏡を軸方向に走査させて半透過鏡

を通して入射したμ-ザ洸蘇に対する共振点を探すようにしたものである

Z9

相対入力

db

-5

-10

0005

ラソacute|

9384yy

98848

001

93850

0015

Scheibeの実験

9885293854

002

abcd

24図励振特性Scheibeの実験との比較

(00)モードの共振周波数付近

00252Ll-no

以上の2228図のグラフでは平面波による励振を取扱ったから

と=oのモードしか励振できなかった次にと≒oのモードを励振するために

角度方向に分布をもっすこ次の励振源を考える

りIrsquopart)゜Cjrsquocos1part(1)ら10≦r^ea (267)

ここ7Cjを比較に便宜なようにすべてのぞに関して励振叩の強さが一定と

なるように定めるすなわちぞ=oを基準にとづて

darr

=Q

と定める(2

T匹了εと

28)

eI

ぞ=0

ぞ叫0

の火jはりrsquo6rsquo1)を使って

30

(268)

larr

卜 心

_゛へ百i7こFTilsquoeJ≪L(eAn)

嶮-An(269)

となるこれを基礎方程式に入れて解くここではpound=12の場合にn

=nの一項のみで近似した結果を25図に示す比較のためと=oの場合も

描く図aはe=02図bはe=10である各頂点に対応するモード番号

を図申に(とm)で記すグラフより分ることはεが小さいとぶに関して

高次のモードは励振され芦いことであるこれは(269)のJ糾1(sj)の

ためである特にsを非常に小さくすると殆んどぞ=oのモードしか励振さ

れない走査型干渉計で径の小さい絞りを入れて高次モードを消去するのは

この理由による25図では横軸をo~02の範囲内で示したがpound=1

2のモードをO~1の範囲で示せば頂点の位置は異なるが23図aのグ

ラフと類似のものが得られる

(3)共振器内部の場の分布

源分布i(rpart)が与えられるとj基礎方程式(248)を解いて4

b4を得ることができるすなわち((゜19)(2deg20)により境

界面S上の9および即partnが知られたことになるこれを(26)(2

14)に用いれば共振器内外部の場の分布が決定できるここでは(2

6)により共振器内部の場を求めるその結果として次式を得る

9rsquoi(rpartz)=蚕ふs戸siロ(警){7ンリ

times〔H(jそ)ふがWを(ふづ){7ンrdquo図(6りrrsquodrsquoび

い十万(ふこ)ふぐが馬(jご){こが阪(rrsquoかrsquodrrsquodpartrsquo

゛1Jf(jそ){馬(jl)a4-AnUrsquoJA)bJ}〕(270)

〔〕内の第12項は源分布により直接作られた場であり第1項ぱ観測点

(rpart)の内側(rrsquo<r)の源分布による寄与で第2項は外側(rrsquo>r)

のそれによるものである第8項は開口面Sにより反射されてできた場である

31

6J

to

J必

2part

`Sl

=-J-ミnot一一一一一一一

00)りN=20|

-一一-トQ

(0)

ザーご1

t--~=---111rsquolsquo2χiト1

--hellipトよー---一一万4helliphelliphellipト一二-一一χ1{02)sup1

j_lf

り0)

(ヅ(φ3)U3)

`ノノandand

1メ(2)iノ頒ン

ハへ斗

ノレoline卜玉

ダrsquo

犬柚バレ`コり゛十

ニ副上ang一上_____上_____lsquoレ

|べ

トuarr

゛ヽ一一ノダ|

ヤ|

1しzに

Q0050FREQUENCY015

-a=FIJlaゝr25図a`回転非対称の励振源分布による励振特性

1i

e=02

part2 2LA一良025

6j

50

40

KSI

30

20

((`ヽ0)

(AC)

II

rdquo - =

jl

(20)

II

11

1111

(0り

sect

II

II

II

1j

()

oOS

Λ

ul)

pound

一一

四rdquo

20

一 -

(2)

ダpt

1= part

ク」

(2

2)

acutelsquo`ゝゝ

rsquo

χ

χ

(Qヽ3j)

- larr

W - Φ

rsquo

χχχχ

(ヽ3j)

a22pound八-a2S

nablaχPrimersquo

0FREQUENCY0

25図b回転非対称の励振源分布による励侭持性e=10

一 一 - 一 一 一 一

(Q2)戸

ここでは(259)の平面波による励振を考える鏡の中央部の半径6a

の円内に一様に分布した源の場合である当然このときはと=Oのモードし

か励振されないこのとき(270)の鏡面上の積分は実行でき内部の場

の分布は次のように書ける

ゆに)=ににに謡ヤorsquo2)r≦ea

Ea≦r≦a(271)

ただし

u1(rz)=yt

〔H(ム)a十1H(ム)b〕J(烏寺)sin(丑芒)(272)

i(rz)゜i292゛多シよOI(jそ)Jぷそ)一割jそ)Joりぞ))

Xsin(―)゜ニー4゛λsi回警)(278)

uj(rz)=i22N弓えHI(d)J仇ミT)sin(べ三)(274)

U4(rz)=i2π2NEpoundJ(e4n)Ho(ln―)sin(――-)(275)

である(278)のu2の変形には次のLommelの公式を使った

J(j)H(j)-Jン(j)Hz(1)゛皆(2-76)

(278)~(275)のUU3Uは源分布によって直接に励振さ

れた波を表している2-゛OのときI`≦s3において9lsquo<p=lになること

は(26)の第1項の積分におけるグリーン関数の特異性によって保証さ

れているこのことは(271)では次のようにして判Lる(273)

においてnに対する近似を行わずに(225)によってNをnについての

和の中に戻しnについて1からoまでの和をとれば0くz<2Lにおける

フーリエ展開を逆に使って

92(「rsquo2」=22

=(ぴ

ー(nそy-(11a)2

sin(

34

nπZヱ)一

sink(L-z)-

sinkL(277)

larr

08IO

鏡面上における場の分布

35

一嘩

となる2゛0では成立しないがz->0とすれば11z-゛9゜1となることが

わかるその他のUl>U3U4はZrarroでoを与える

次に鏡面上での場の分布を求めるz=0Lの鏡面上では境界条件より9

こOであるので実際の計算は鏡面より14波長離れた位置での場の分布を

求めるノこれは鏡面上での699zに比例する以後簡単化のためこれら

を鏡面上での場の分布と呼ぶことにするln一noln≪1の範囲のnで

場の分布の級数計算は十分よく収束するからz=0Lの鏡面上での場の分

布はそれぞれ十

sin(-j-)副(ソlrrsquoごyl (278)

とおいたものを用いているz=0とLの面上で場の分布が異なるのは励振

がz軸に関して非対称に行われているためである

フレネル数N=51020に対して電子計算機KDCnで数値計算し

た共振点およびその付近の周波数におけるz=OおよびLの鏡而上の場の分

布を振幅と位相の形で26図a~mに示す実線はz=0点線はz=Lの

面上におけるー

分布である

IIFII

3SV工a

一hellip一【】niコdWV

=|

iiI

02

26図a

04 石

pound=01

rdquo゛`゛rsquo゛孕To+00119

゛N

rsquoZdegヽ

olineolineolineolinez=L心

∽f

-か4^k^^Kv4f

Odeg

st

y rdquo

13SV工d

42

一hellip一()niiidwv

`2石

T =7o十00146

Q20406

26図C鏡面上における場の分布

08ra10

――

]のく工a一

64

]()コトーJdWV

0810

26図b鏡面上における場の分布

uarr _k

-Z=O`N

z=i

ぺ`゛rsquolsquorsquo゛゛K

ホス「11

十〇10132

`χ

-Z=O

゛Q゛Q

olineolineolineolinezdegLぐ゛

O0204Q608rえ1(

50deg

20deg

〆〆〆

90deg-`rsquo゛`rsquo゜

5びヽ-rsquo

≫≫rdquo―〆゛=

20degrdquo

A=10

30deg=01

心-

3SVHd

一()DトコdlNV

Z-0

一一一一一一-Z=L

02 04

N=

06

10

0810

26図e鏡面トにおける場の分布

3SVHd

42一

hellip一aniiidi^v

今=十〇0159

02 04 06 o政LO

26図d鏡面上における場の分布

≪supe rsquoヽ゛`ブヽrdquo

コ2j

1SdegFIj

I5tf

11

12f

11

9《frdquo270

1ノ1

60acute゛`ヾ

し~ゝ一ヘノ

30゛rsquoacute゛

n`

l80rsquoi

15δへrsquoPrime`ヽ一ヘヘーノ

`乙-lsquo

120

90

60

30V=IO

t=oin

6j

一一一`4工d

3aniコ`Σく

Z=0

0今

V=io

pound=o1

^=+008O

06 08Ia10

3SV工d

42

hellip一Dniiidwv

Z=0

04

A=|

ε=01

06 08IO

一一一一Z=L

o卜十立

26図f鏡面上における場の分布

------Ztrsquot

02

26図g鏡面上における場の分布

rdquo゛二へ゛olineacuteゝき

PrimePrimersquo`゛`ゝゝゝヾヽ

iここ「_」___L

C=Ul

゛ly2rsquo=z7+(λ070

ヽヽ-ヽ`へ

rsquoゝ1----^

yrdquo〆rsquo゛oline゛`-べ

8odeg1

叫||

20deg゛

90Γ

λぐ

27び`

-7

6びア

j叫ロ

180-1

50rsquo

-ヽψlsquo

~へ

2迄jド`rsquo

9orsquo270deg

6(f

11

叫目

|rl゛L11_)

61

1a

一hellip一sv工d

3anindw

20

10

(12 04

0608ra10

26図i鏡面上における場の分布

3SV工d

3aniコdWV

Z=0

八=10

pound=01

08rL10

26図h鏡面上における場の分布

z=L与二乱

゛rdquo゛゛

χ_

ゝ~~χ∽

rsquo02040608rr|pound

く]

+0006

--一一近姐式

180deg1f1

150

yy71

12(

トuarrZノ

ダノZ油

90deg゛ヽノPrime

270deg゛ノ

450

1Zrsquoj゛ヽノ

6(アz

ユ|「U

11

50deg

2(ydeg

斗d

]`4エ`

3anindwv

Z=

一一--一一-z=L

02 04

A=20

pound=01

o石 oaIa10

216図k鏡面上における場の分布

]いくエー

OCOU>^Cii3

aniコ`Σく

Zrsquo=

04

06

一 01

OBra>o

02

26図丿鏡面上における場の分布

olineolineoline

6べ

そニr゜十〇lsquo088

4rsquo゛

ルク

-----Z乙2ム゛い゛kて1゜十〇036

Kタχ

OU

50deg

270

ノよ

ワー

capノ

801

501

20deg

90rdquorsquo゛2T0-らrsquo2lsquo

^`

60

301

μ=2ひ

ぴ1

hellip一svエd

吽2

一一一()コにLHdnv

Z=0

Z=L

04

A=5

pound=01

警三9十〇0254

06 08ld10

ω14エ`

6420

](一コトコdm

Z=O

Z=pound

a4

A=20

pound=0|

登=7十〇164

06 08tn10

- 一 一 一 一

02

26図m鏡面上における場の分布

-一一一一

Q2

26図ど鏡面上にねナる場の分布

-ヘー

χ

ゝき

へWミ

ゝへ∽--=~~ゝ

4ゝゝ

へ~~-ミーぺ

ゝχ

50゛-

20rsquoぶ

~へ∽~jlsquo

9drsquolsquorsquo

6drsquo

A=5

180jl

sorsquo1

20

川|

1ノ

90270deg45゛630deg

ダ`ノJj17〆

60yl

llrsquo

涛1111

(1し1il

励振半径はすべてε=0-1であるo26図a~hはrsquoN=10の場合を周波

図bimの(00)モニ

ドのリップルは小倉吉田池r

およびFox

L)の自由振動モードのそれらとよく似た形であるリップルがNに特有な理

由は先述した如くNが一方の鏡の中心に光源をおいたときの他方の鏡に含

まれるフレネル帯の数であることによるしたがってこのリップルはNの増加

とともに細かくなるz=oとLの鏡面上の場の分布の差はn-n=奇数の

nの項の影響であるNが大きいほど両者の差は小さい励振源を含むz=0

の面での場の分布のnに関する収束は比較的に悪いが励振源のないz=Lの

面でのそれは前者に比べてよい26図のグラフから判るように共振点で

はすべて鏡の中心における位相はほy90degであるこれはz=Lの鏡からの

反射波と励振波が同位相で強めあっていることを示しているz=oの面上の

42

rdquo

振幅分布においてr≦Saの鏡中心でおよそ1だけ盛り上った形は源分布に

よるものであるすなわち(273)のU2(274)のUsによる寄与で

ある共振点付近以外の周波数における場の分布は全体の振幅は小さく大

きな振動は殆んどなく小さいリップルの連続という形である重要でないと

考えられるので図示しない

角モード番号ぞがOでない場合すなわち回転対称でない分布をもった励振

の場合の場の分布を考える分布の詳しい形は求めないが参考までに(2

67)の源分布による励振の共振周波数における振幅分布の概略形を示

す27図aはpound=lbはぞ=2の場合であるこれらの図は(270)

の〔〕内最後の項中のn=noのみをとり出して得たものであるしたがって

ベッセル関数の形を適当に切ったものであるこれらがほ判

を示すことはpound=oのときの26図iでの鎖線と実線点線との比較で

明らかである

1aanxiuwv

0 02 04 06 08

27図a共振周波数における振幅分布の概略図

ど=1

43

10

-一一--一一一一(10)

一一一一(11)

`ang

ノoline゛`

aanxiidwv

0 02 04 06 081j)≒

27図b共振周波数における振幅分布の概略図

と=2

sect24簡略解

入力パワーと周波数の関係を示す励振特性において普通重要なのは共振

の位置大きさ半値幅等共振点付近の様子である前節において励振特性

は共振点付近でn=noの項のみで近似よく解析できることを述べた本節では

さらにこれを検討し共振点付近での振舞を簡単な式の形に導くこの簡略解

はフレネル数が大きくなるとともに近似がよくなる

n=noの項のみで近似するから基礎方程式(248)よりnの項のみを

とり出した

〔Jj(j)Hj(j)+8NK〕3-〔jJj(j)H(j)+8NL〕b

゛-2QNH(j)仇

〔jJ(j)Hz(j)+8NM〕3一〔j2J(j)H(j)+8NN〕

゛-2QNjH(j)や

より出発しその解

44

り心j(279)

--一一一一(21)

戸入yダ

rsquo

and

and

a゜2々Nlsquoφ(jH(j){jJZ(j)H(j)+8NL}

-Hf(j){j24(j)叫(j)+8NN}〕j

b゜2りN呪〔j叫(j){Jf(j)Hバ1)+8NK}

-nAA){AJrsquo(A)H(I)+8NM}〕j

(280)

を簡単化してゆくただしjは(279)の左辺の係数のつくる行列式

j゛(8N)2(Kdeg゜Ndeg゜olineLodegMdeg゜)+8N{を(j)Hj(j)Ndego

olinejJ(1)H^(1)Ldeg゜olinejJj(j)Hン(A)Modeg十j2Jン(j)叫(A)Kdeg゜}(2lsquo81)

である前節の(264)~(266)は上式の特殊な場合すなわち平

面波励振によってぶ=oのモードのみを取扱ったものであるなお上式でも前

節と同じ略記号を用いているすなわち心では脚符noを省略してこれをjと

記し他の記号では脚符nを単にOと記す方程式の根abの周波数依存性

したがってj依存性に関してもっとも支配的なのは(281)で与えられ

る分母のjである以下jの1依存性を調べるそのために(281)の

右辺に含まれる行列要素KooILhMNを(A228)~(A231)

のベキ展開を用いて書直すここでの仮定はぱり2≪1であるαは(2

35)より(zz=11πNしたがってフレネル数Nを10とすればポ≪100

となるからベッセル関数の零点より判断して(00)(10)

(20)(01)(11)モードの共振点付近を解析できるNが

大きくなると近似がよくなるのは上記の(Zり2≪1の条件を満たすとともに

n=noの項のみによる近似もよくなるためである(281)のjをjと(Z

で表示すると次式となる

j゛(まi)〔(ふ`1`公)゛4lsquoびlニ

(1十i)(pound3pound(j)町(j)〕(282)

上記の変形の際円筒関数に関する(276)のLommelの公式を使った

ここで円筒関数の次の漸近形

Jj(1)~

Hj(j)~ ズ

COS(A―β)

i(A-j3)

45

(283)

(284)

ただし

y=

β 一

(x-CI-

π

〔e≪2(l-β)+1〕

46

(285)

(286)

(287)

(2188)

(289)

(290)

(291)

f ≒

2ぞ+1

が円筒関数の変数がかなり小さいときでも概形を表示することを利用すると

(282)は

J=Ci十C

となるただしc

(1十i)-

21

C2は次式で与えられる実数である

cl=(ま7)(ふ十余)(zrsquo

crsquo゛(み)八二ldquo

Jの実数部をx虚数部をyとおくと(286)より

x二CI十昌〔COS2(zl一β)+1-sin2(j-β)lsquo〕

良一〔COS2(A―β)+1十sin2(1-β)〕

となるここでjの関数としてのxyの変化を考える上式中の三角関数の

部分はjとともに急激に変化ずるがVaの変化は緩かであるので上二式

より三角関数の部分のみを消去してj=x十iyの軌跡を求める(289)

(290)より

-21

)2十(y一昔)2=(j≒)2

を得る上式で分母のjが一定ならば1Xyは円を表わすjを考慮すると

jの増加とともに次第に半径が小さくなってゆく渦巻型であるN=20と

=oの場合に(289)(290)を計算して複素平面上に描いたの

が28図である28図には(281)により正確に計算したjも点線

で書き加えた両曲線の比較より(286)の近似のよいことがわかる図

申に記入した数字はjの値である

s 9

28図N=20と=oのときのの軌跡

曲線中に記入した数字はjの値

とこで共振点を与えるIJllequivx2十y2の極小値とその付近でのj依存性を

調べる1jは極小値の付近でほy一定と見なすα≪1であるからCI≪

C2であるG=oであれば(291)は中心が(C22ふCz21)で

原点を通る円である(291)はこの円を微小距離CIだけ右へ平行移動し

47`

i40

1--<-rsquordquordquordquoヽ

1`ヽヽQ

1`

20χ

χ

5Q

χト

χ1

心χ1

oヽ60ダ

301

゛4iぺ~~~~~~~-~~~

29図=x十lyの軌跡

C(Q十公j7)

たものであるから(29図)原点から円上への最短距離(x2十y2)iは

近似的に原点から円の中心までの距離と円の半径との差で与えられる

(`2十yl)゜u=

(C十公)2十(公)1olineJTj≒ildquo三jMr(292)

次にx2十yrsquoの極小値の付近でのjに対する依存性を考える29図におい

てpart≪1r≪Rとすると

x2十y2=r2十(r十R)2-2r(r十R)cospart竺R2十r2part2(298)

となるここで

R=CiTI(294)

r=02sYA(295)

であるまた三角関数消去の過程より分るように

十part゜2(ぶolinej)(296)

であるただし心は共振点を示すもので

ji=jjmoline瓦心m(297)

48

ダジrsquo1

づブ几|

χ1

|l

7=序1

で与えられるQApoundmはpound次のベッセル関数のm+1番目の零点であり最後の

項はCIヤOであるための補正である(297)の導出は次のようにする

Nが無限大を意味するCI=oのときx2十yrsquoが極小になるのはふ=心のと

きであるこれは円の中心と原点を結ぶ直線の傾斜角がπ4であることに対

応しているCIヤOのときは29図のように円が右へCIだけ平行移動して

いるから円の中心と原点を結ぶ直線の傾斜角は7S4-CijCとなるし

たがってx2十y2を極小にするjは(297)で与えられる

(294)~(296)により(293)は次のよう叱なる

12Ξx2十y2=寧十椎(1-か)2

=(づS)2〔{(ふ十八)permillsquo十昌(zl-j)rsquo〕(298)

次に(280)のao>boの訓り対する依存性を調べる(277)の

Lommelの式および(A228)~(A281)の行列要素のベキ展開

を使うとaboは次式となる

ao竺jLZかv万二1十i)HバA)A`

(299)

bdeg竺}29yHj(j)j

したがって開口面より幅射されるパワーは次式で表わされる

P=牛I(脂= 長手ド鵠器絆よ

エ二TとjpoundpoundAリ2(2100)32πk叫2π(ム+1yj2α2十〔j一小y〕

最後の変形の際ハンケル関数には(284)の漸近形を用いた叱は例

えば(269)のように冽こ対して緩かに変化する関数であるここで

(28)のjの定義式によりjを周波数に書き換える

425(ka)2T(勺斗)2(2リ01)

49

1rに対する共振周波数nを次式で定義する

(2102)

niはnaと異なり整数でないことR注意する(2101)(2102)を辺

々相減じてA-At|ふ≪1の条件を使うと

j一山=Ejふ(苧-n)ぐ2103)

となるこれを(2100)に用いてjの緩かに変化する部分をjと書くと

励振入力は

aQSO4

四k

eaccA|寫1rsquo

{ソミシpound十divide}ぬ群十(苧-02(2lsquo104)

210図a簡略式で求めた励振特性

(00)モード

so

2硲―no

゛-39times10

ヂ ldquo

rdquo

一`1N=20(00)モード

pound=01丿ノ

`Q

not基礎方程式

oline

olineolineこ簡略式

)十_rsquo__

asAVOd

db

10

30 34 38 42times10oline2

2り-n

210図b簡略式で求めた励振特性(01)モード

となり簡単な形で書き表せた上式は周波数2Lλに対してLorentz型の

共振であるこれはピークに対して左右対称の共振である(2104)の近

似式と基礎方程式より直接に計算した正確な結果を210図で比較する図

aは(00)bは(01)モードの共振周波数付近である点線が(2

104)の近似計算であり実線が基礎方程式においてnに関して12項用い

て計算したものである近似式は共振点付近でよく成立していることがわかる

図示していないが(2100)を用いれば(2104)より近似はよい

(2100)はjの緩かな変化をも考慮しているために左右非対称の共振を

示し210図の点線よりさらに実線に近くなる

(2104)より共振の半値幅jnを求めると

jn=2ミ「(長十手)αり1

SI

(2105)

(01)モード

一一一一

χχ

Λχ

-一一基礎方程式

一一一簡略式

であるこれよりQ値を求めることができるファブリペロー共振器の自由

振動の解析では損失を表わすパラメータとしてonetransitlossすなわ

ち鏡間距離Lだけ進ひときの損失の割合partdを用いているQ値とpartdの関係は

Qの定義より次式となる

QΞπnono

=-=-partdJn

(2106)

(2108)

ヰ b

rdquo

一ト

したがって(2105)よりonetrasitlossは次のようになる

δddeg2yTi(jE十〇α3ポ(2107)

これは文献43)で求めた自由振動の結果と一致しているなお(297)

の第2項はNが有限のために生じる共振周波数の偏移を示す項であるが

この結果も文献48)と一致している

sect25増幅およぴ減衰

本章の励振理論は共振器内部と外部の媒質が異なっていても適用できるま

た媒質が複素誘電率をもっていてもよいここではレーザ増幅器をモデルとし

てとりあげる共振器内部の媒質の誘電率に虚数部を考慮することにより増

幅(または減衰)のある場合の励振特性を得るこのとき共振器外部の媒質の

波数はk(実数)であるとするしたがってsect22と同様外部の場を記述

する(214)では(212)のグリーン関数H(l|rrsquo)をそのまま

使用することができる内部の媒質中での波数kiの実数部は外部と同じkとし

虚数部のみを次のように付加する

ki=k-iJk

jk>0のとき増幅を意味する内部の場を記述する(26)は使えるが

この式申に使われている(27)で定義されるグリーン関数G(pIrrsquo)

中の瓦は次式で定義される几におきかえねばならない

以E(kia)2-(そpound)2(2109)

sect22の場合と同様に共振器内外部の場を境界面S上でなめらかに接続

`52

すると(223)(224)に代る基礎方程式は

J(几)町(几)a4-jj(rn)H^(几)b4

+8N蚕{K-aJ-L皿bj}゜-2SpoundNH衣几)暗

fnJ(几)Hj(几)3ぶoline以Jン(几)H(r)b4

(2UO)

+8N{M-aJ-N-bJ}=-2り`irH(r)ψ4(2Ill)

(n=l2helliphellipぞら012helliphellip)

となるただしKLMNは(236)~(248)で与えら

れるもので几1ではなくて(28)で定義されるふnmの関数である

また寫jFは(228)でjを几におきかえたものであるすなわち

ψrsquoぷ=ふぐでJ(几今{7ンpart}rsquoPXrd)Tdrdpart(2112)

簡単に励振特性を得るために>n=noのみで近似するこのときjkk<K1

の範囲をとりあげるから(250)と同様にして

呪g4fN(苧-n-i八戸)(2113)

と近似できるjkLはonetransitの増巾率を表わす回折損失より大き

なjkLを与えると発振領域に入るのでその領域での解析は無意味となる発振

の解析を行うには非線型性を考慮せねばならない本節ではjkLは十分小

さくて線型性の保たれる範囲内にあるものとする

次に数値例を示す(2112)で強制励振源をS(rpart)=1とする几

は複素数であるが(2112)は積分できて(260)で1を几におき

かえたものとなる(2113)の虚数部jkLπをパラメータとして

2Lλ-nをoから1まで変化させる211図aIbcにはN=10

でJkLπ=00020-0001-0002のときにそれぞれ(0

0)(01)(02)モードの共振点付近の励振特性を示す予想さ

れるように増巾のときはピークは高く半値巾は小さくなり減衰ではこの

逆となっているjkLの違いによる共振周波数の差は殆んどないまた高次

のモードになるほど励振特性のjkLによる差は小さい図は省略したが

53

共振点付近以外ではこの程度のjkLの値では殆んど無媒質のときと差のな

い曲線を示す

乱30

叱]三乱

20

0りOS

一 一

-000シyヽ

yy

ノレ

- ~

54

00|<f

(00)l斗

2L

一入 引XO

へχ

OolJ

hArr

一一一一-oC01

- 一 一 一 一

o010

211図a増幅減衰のある場合の励振特性

(00)モードhelliphellip

rsquolsquo--m-一一-一一一丁-

淘芋rsquoへμ=1

゛へ

rsquoノ- 一 一 一 一 darr 一 一 一 一 - - - -

_ _ _ _ _ _ _ _ ¥ 」 _

10

poundm一タQm一

10

00t 00g

い卜2Lソ父-no

211図b増幅減衰のある場合の励振特性

(01)モード

55

00

notnot-not

ノヘトヅ

レ(oj)t十]

トソニ沁

ノダ`ぐへ

j沁

z蛤L`QN

゛マ

一一-一一一一OOOZ

-0

一一一一一一一一一一一-OooI

一一一一一一-000Z

」」_____

db

pound]ま〇一

-10

014 0162L5c`no020022

211図c増幅減衰のある場合の励振特性

(02)モード

56

Nrsquo=lo

angご(02)t-い

N兄

-1

-QOOZ-

-0

一一一一一一-OooZレ

ユ_エー-

第3章 半透過鏡を通しての励振

sect31序

多くの人々によって現在までに行われてきたファブリペロー共振器の解析

はほとんどすべてが2枚の完全反射鏡より構成される共振器のみに関してで

あって外部との結合は論じられていないしかし実用される共振器は必ず外

部との結合を有する結合の方法としては反射鏡の中心付近にあけられた結

合孔によるものあるいはミリ波以上の波長に対しては反射鏡に孔をあけて導

波管を接続する方法等もあるがもっともよく用いられるのは微小透過率を有

する反射鏡を通して行う方法である片方あるいは両方の半透過鏡を通して

共振器内部で発振しているレーザ光を外部にとり出したりあるいは外部から

電磁波を入射させて内部で共振または増巾を行わせている

本章では一枚の完全反射鏡と一枚の半透過鏡より構成されるファブリペ

ロー共振器内へ半透過鏡を通して外部より平面波を入射させて共振器を励振

するモデルをとりあげる入射平面波の周波数(または共振器の鏡間隔)の変

化に対する共振状態の変化を共振器開口面からの帽射パワーおよび共振器内

部の場の分布の変化としてとりあげる解析は第2章の理論を発展させた形と

して行うsect32では全空間を共振器の鏡面および開口面を境界として

8つの領域に分けるすなわち第2章で考慮した共振器内外部の両領域以

外に入射波の存在する領域を付加する次に鏡の透過率が小さいとして

鏡面における場を透過率のベキに展開してこれを第2章で用いた鏡面上での

強制励振源の代りに用いるこのことより第2章の理論は透過率の小さい極

限の場合であることが判るsect33ではsect32で用いた半透過鏡とし

ての誘電体鏡上における場の境界条件を証明するsect34では入射波とし

て鏡に傾斜して入射する平面波をとりあげて幅射パワーおよび場の分布の計

算方法を示すsect85では自由振動を解析するすなわち入射波の存在

しない無励振問題における複素周波数の解を求めるこの解の虚数部より求め

たonetransit当りの損失は回折損失プラス透過率の半分という予期され

る結果であるsect867では平面波の垂直入射並びに微小傾斜入射の場合に

S7

ついて電子計算機を使って求めた幅射パワーおよび場の分布の数値例を示す

半透過鏡を有する共振器の理論解析はsect21でふれたKoppelmannの

簡単なぬ以外には他には行われていないしかし実験的には上記のモデル

とよく似た方法がしばしば行われでぃる例えばKo訟訟忿Westermann

jl諮1)にょって行われているミリ波を便ったファブリペロー共振器の研究

では透過鏡を通して励振することにより共振周波数回折損失場の分布

を求めているこの他にもミリ波用の高Qの共振器を得る目的あるいはビ

ーム導波系の基礎実験あるいは周波数誘電率の測定等のためにマイクロ

波から可視光にいたるまでの種々の波長の電磁波を使って本章の理論と関連

した半透過鏡をもつファブリペロー共振器の実験がなされているこれら

種々の実験の内容に関しては付録11に示したこの他にレーザの発振

モードを調べろために用いられている走査型干渉計も本章の理論の実験化と考

えられる

sect32基礎方程式

平行円板型ファブリペロー共振器の透過鏡を通して外部より波を入射さ

せて励振する問題をスカラー波の境界値問題として取扱う6-座標系としては

円筒座標系を用いる第8゛1図に示すように共振器の軸をz軸としz=L

に完全反射鏡がありz=0にパワー透過率がTである鏡7があるものとする

鏡の半径はともにaとする共振器の内外部はともに損失のない同じ媒質で

満だされているものとする第2章と同様に共振器側面r干aand(O≦z≦L)

Z-0

- 一一-一一一一一一一一

z=L

81図ファブリペロー共振器

58

一 一 一 一 一 一

千-uarrレ

に仮想的な境界面Sを考えるこれにより共振器を内外部に分けて共振器

内部の空間を領域1とし外部を領域IIとする本章では境界面S以外に透

過鏡(7を通して共振器内外部が結合しているそのために入射波の存在

する透過鏡の外側すなわちzくoの空間を領域llとする領域Iとlの間に

は明瞭な境界面を設けないこととするこれは共振器の寸法が入射波の波長

λに比べて十分大きいとして共振器から領域IおよびIへ幅射した波釦

結合を無視したためである

ヘルムホルツ波動方程式

V(r)十k29(r)=o(31)

の解を求める境界条件は完全反射鏡上では

9rsquo(irsquo)=0z=Lの鏡面上(32)

である透過鏡(yの境界条件はパワー透過率TをT≪1として次式で与えられ

olinerpart9i(rpart)

9(rpart)=一価

<Pi(rpart)=仁

partZ

part9(rpart)

-partZ

(33)

(34)

ただし永は波数であ名脚符eおよびiはそれぞれ鏡(yの外側および内側の

面上を示す(33)(34)の証明は次節で行う

次に各領域の場を適当なグリーン関数を反って記述する領域Inの場を

第2章とまったく同じ形で与えるすなわち領域Iでは(26)で与えられ

9(j)ヨーぶpartGCs-lprsquo)

-IpartnPrime

97(rrsquo)d71

+4〔G(rlrrsquo)ざムワ=恒回斗permil(srdquo)〕dSrsquo(35タ

ただしjnrsquoはご81図に示されている境界面および鏡面への垂線である

積分変数の屏lこ()のついている場合は()のついている変数に関して積分する

ことを意味する後に現れる(りに関しても同様の取扱いを意味する

59

グリーン関数G(rlrrsquo)は次の境界条件

G(p|rrsquo)=Ofまたは1rsquoが両鏡の内側の面上の点のとき(86)

を満たすもので円筒座標表示では(27)で与えられる領域皿では場

は(214)で与えられる

9(r)=べ〔H(r|irsquo)勺り一悒応L (87)

ただしH(g|rりは自由空間のグリーン関数であって円筒座標表示では

(212)で与えられる

領域llでは場は近似的に次式で与えられる

(r)=s(「」十ぶμ1が」poundpermil(が)darsquo (88)

ただし≪(<)は鏡gyが完全反射鏡であった場合に入射波とそれによる反

射波とでつくる定在波を意味するしたがって刄(f)は次の境界条件を満たす

〔9rsquoo(rdquorsquo)〕=0 (89タ

グリーン関数K(|rrsquo)は次の境界条件

KCp|rrsquo)=OrまたはIrsquoが鏡(yの外側の面上の点のとき(810)

と無限遠における幅射条件を満たすものであるこのような条件を満たす

KCrIrOは(212)で与えられる自由空間のグリーン関数H(rlrrsquo)をも

ととして鏡像の原理により次の形で与えられる

K(p|rり=H(rpartzlrrsquo6rsquozO-n(Tezrrsquopartな-z)

ことlりrsquo0TjWrsquoバλΓ)与(λ1ldquo)cosj(partolinepartrsquo)

べcxp(ikこ7lz-zrsquo|)-exp(iyiこlz十zず))叫犬(311)

第2章と同様の過程をたどって境界面S上で場をなめらかにつなぐすな

わちS上で領域Iと皿の場とその法線微係数を等しいとおいてS上におけ

る未知関数9およびりpartnに関する連立積分方程式を得暴次叫境界面S

簡単化のため記号の表示としてはrsquo鏡1の厚さを無視して鏡1の内面も外面もとも

lsquoにz=0とするしかし次節で示すように実際には鏡は厚さをもつとして取扱りてい

60

上における未知関数9とpart9partnを次のように展開する

(゛(゛)λyJplusmnbか≪n(-T-){7とpart} (312)

〔希汗λご乱h3Jsideg(于rsquosmり(3-13)

ただし十-はそれぞれcosjpartsinjpartに対応する(312)(3

13)を用いて連立積分方程式を次に示す展開係数―u―に対する

無限次元の非斉次一次方程式に書換える

J(j)ll(j)4-ふ4(ふ)叫(j)l4+8N{Krsquoa忠一Irsquobji)

゛oline2りHjj)暗rsquo

AnfiAn)liJA)4-jJ(j)HrsquoC1)弓-ト名N{ya忠一Nbか(8deg14)

゜-2々烏孵(几)ψ`ぷ

(n=12helliphellip^=012helliphellip)

ただし

り=べ1ゴ

丞=(ka)2-(nπa2ヱ)rsquo

辿=ふx2sJ(jこ){7ン町9i(rpart)rdrdrdquo

(315)

(316)

(317)

(318)

行列要素KuLM-Nnは付録21に与えられたようにjnと

フレネル数Nの関数である方程式(814)は異なるn間は結合してい

るがに異なるぞおよび十-に関しては分離している

以上は第2章とまったく同じ過程であるが(318)の被積分関数中の

9>i(rpart)が第2章では与えられていたのに対して本章ではこの91(rpart)

を入射波S(r)を使って表現する必要のあることに違いがある以下にこれを行

61

う透過鏡の外面上における場の法線微係数は(88)を微分することに

よって次式となる

左右dzこり一石part2K(Sゾ云1ずぶ0)9(rりうd1rsquo(319)

partらpartzは呪partzの鏡の外面上での値を示す内面上における場の法線微

係数は(35)を微分することによって次式となる

timesd<p(aersquo7OpartG(rpart0|apart力

partrrsquo partrrsquo9〔aOrsquoZり〕dぷ (820)

透過鏡の境界条件(33)(34)を便って(319)(320)

に逐次近似を行うpart9partzのo次近似として(319)右辺の第1項をと

(鵠レ勺o)=為戸土 (321)

肩符(0)(1)helliphellip1ま0次1次hellip近似を意味するものとするこれを境界

条件(34)の右辺に用いて9i(rpart)のO次近似を得る

(9i(rpart)うo)_T当tFいぜ2 (822)

これを(820)の右辺の積分申に用いてpart971βzの1次近似を得る

診d゛十poundがG詐づygi)dSrsquo(328)

これを境界条件(38)の右辺に用いて9rsquoeCrrsquopart)の1次近似を得る

〔ら(rpart)〕(リnotふ石ごjシ等d7rsquo

- (8lsquoand24)

これを(319)の積分申に用いて即epartzの1次近似を得る

〔聖雲rsquoPrime〕)(1し指十IJjぷ苫名ごとし霧dずd゛万partzツpartz4k2partzpartが゜partがpartzPrimepartzPrime

62

一 一

十祐ぷ訟趾ぬ4〔G浴一添りdSPrimed7rsquo(325)

これを境界条件(34)により妙)に変換してそれを(318)の積分

申に用いるこの結果として(314)はaJbぷに関して解くことが

できる上述の逐次代入の過程をくり返すことによって順次高次の近似を得

ることができるしかしn次の近似式は(n-1)次の近似式にパワー透

過率Tのn乗を係数にもつ項を付加するに過ぎないしたがってTくJ1のとき

は1次近似で十分である

H3半透過鏡の境界条件

本節では前節に用いた半透過鏡の境界条件(33)(34)を誘電体鏡を

モデルとして導く誘電体鏡は厚さ14波長の高屈折率の材料と低屈折率の材

料を交互に重ね合せた誘電体多層膜である実際にレーザ共振器に使用されて

いる100鴨に近い反射率の鏡は屈折率22と14程度の誘電体で十数層の多層

膜をなしている本節では誘電体鏡に平面波が垂直に入射する場合に最初

に厚さ14波長の単一層について次に各層の厚さが同じ14波長の

多層膜について(33)(34)の境界条件を導く最後に厚さが

14波長よりずれたときに鏡面の座標のとり方をずらすことにより同じ

境界条件が成立することを証明する次節では平面波の傾斜入射について論

じるがその傾斜角は非常に小さいので平面波の垂直入射の場合の(33)

(34)をそのまま成立するとして使用するまた共振時に関しても

波動は平面波よりずれるが同様に(33)(34)を便用する

最初の例として単一層の誘電体に平面波が垂直に入射する場合を考える

誘電層の厚さをdとし真空中と誘電層中の波数をそれぞれkoklとする3

2図aの如く誘電層に垂直にz軸を定めて境界面をz=oおよびz=d

とする係数ABを複素数として各々の領域で波を次のように表示する

9=Aexp(ikoz)十BexpC一ikoz)zS0(326)

=Aiexp{ikoCz一d)}十Biexp{―iko(z―d)}z≧d(327)

0=Adexp(ikiz)十Bd(-iklZ)0≦z≦d(328)

63

z=0

k羞

(a)

Z=d

32図誘電体鏡

ki k2 ki

(b)

k2 ki

境界面z=0dで場をなめらかに接続するすこめ9とpart9rsquopartnを等しいとお

くと次式となる

Ae十B=Ad十Bd(329)

ko(Ae一Be)=k(Ad-Bd)(830)

Adexp(ikid)十Bdexp(―iki(i)=Ai十Bi(881)

ki{Adexp(ikid)一Bdexp(―ikid)}=ko(Ai一Bi)(882)

以上4個の式(329)~(832)よりAdBdを消去すると次式と

なる

ぐ Ae十Be

Ae―Be

じトCOSkid

COSkid

うAAぐ

+Bi

-Bi

(383)

厚さdが14波長に等しいとき(388)の2times2行列の対角要素は消え

よく しI 0

-iK

)にコ (384)

rdquo

ko

AAd

BeBd

ko

Ae-

larrBe

Ai

Bi

ko

Ai

Bi

となるただし

KΞkkl(335)

である

次に32図bのように厚さが14波長の高屈折率と低屈折率の材料が

交互に重なって(2n+1)層をなしている多層膜を考えるkikをそ

れぞれ高低屈折率材料中の波数とすると(333)を求めたのと同様に

して次式を得る

Ae+B(

A一B

rsquoIい

rsquocc

ただしこの場合

kl

ko

)で(j

iで)[レ

ik

klolineikソk]}゜

言に几)にて)

しこ勃(コ)

KE謡(一謡)

(336)

(337)

である(885)はn=0の場合となっている(336)を場とその

微係数の関係に書き換えると次式となる

ブ≒丿けに

0 -K

1ko1一b

ぐう ≒)(338)

Kとパワー透過率Tの関係を求めるために(336)でBi=Oとおいて

AiAを求めると

AiA=2iK(1-K2)

となるしたがってTは次式で与えられる

TΞIAiAel2=4K2(1-Krsquo)2

K≪1の高反射率の場合

Tさ4le

65

(339)

(3JO)

(841)

となりこれを(88 8)に便うと次式となる

]んIトV

-jシ

これは透過鏡の境界条件(33)(3

A|

rarr|

B1

larr4

ko ki

rsquoLLy

(M

ノノ

ゝ91N

kpartZノ

4)に他ならない

ko

larrf一米-一一一一-d---米一e

33図単一層誘電体の基準面

沁けトy{11

-゛

(842)

誘電体単一層の厚さが丁度14波長になっていないときは33図のよ

うに境界面よりぷぎはなれた面を基準面にとることにより(884)

のように対角項をOとすることができるpoundpoundrsquoは以下のように定める左お

よび右の基準面を基準とする場をそれぞれ

C)=Aeexpいko(z-ぽ)}十Bexp{―iko(z十ぞ)}(848)

9)=Arsquoieχp{ik(z-d-が)}十B4expトik)(z一d-が)}(844)

とおくこれらと(326)(327)で表わされる場とは

χ十BCOSkj一isinkぞA十BQA一B

り゜

-isinkとCOSkと

)(

A-Be

へAi十BiCOSkoが-isinkaど皿十麟(

Ai一良

)で―isi1ぞトkぞ

ラ(

ぷ一味

(845)

(846)

Prime

Ae

Be

larr

Airarr

Bi

(ム腎

の関係がある(333)にこれを用いて り憐ト=潤

係を表わす行列の対角要素がoとなるように^ersquoを定めるその結果は

tanko^=tankorsquo=-か{-(会十K)tankid

となるK<gこ1のときは

tankoj=tankoでrsquo竺KCOtkjd

であるこれを使うと次式の関係を得る

貳十B

K-BrsquoJ鯛0

-isinkidK

一―一

{}

KJinkid)A4十B

Arsquoi-Bi

(348)

(349)

(349)は(334)と比較してKがKsinkidに代っただけである

したがって基準面を鏡面より微小距離jどだけずらすことにより(3

3)(34)の境界条件を便うことができる多層膜誘電体鉛において

も各層が14波長厚よりずれているときには同様に基準面を鏡面よりず

らすことにより同じ境界条件が便えるこれに関しては計算が繁雑であるの

で付録31に示す

sect34平面波の傾斜入射

本節では平面波が共振器軸に対してわずかに傾斜して入射する場合をとり

あげて(325)を具体的に計算する平面波の波動ベクトルは0=0

の平面(xz面)内にあってz軸と角ずをなしているものとするこのとき

(38)第1項の定在波乳(r)は次のように表わされる

乳(r)=sin(kzco呼)exp(iksin¥rCOSpart)z<o(350)

(350)を用いて(325)を以下のように求めてゆくkL≫l

のときグリーン関数の微分は次のように近似される

part2G(rlが)-

partzpartzl=0

1111

迩応力COSれpart-partrsquo)PrimeLふ~Ly

ふ(j4)馬(4

H1n-j)JA

―争や

入射波は鏡(yのみを照射す乙ものとしr<aにおいて(850

67

rくf

r>が

を用いる

(351)

- 一 一 - - 一 一 一 一

part2K(rlrrsquo)

-partZpartが

=認多yseio-dPrime)でJr(jdivide)J(く)jdj(852)

x=zrsquo=O

(851)を便って次の積分が計算できる

4昌皆dが=i2がk2NcosS々ijcos66-Qpound(kasinii^An含)(3rsquo58)

ただし(を((zβx)は次式で与えられる

Qμβx)ヅハ(βx){βH(β)4((z)-ldquo馬(β)J(ldquo)}一誓Jr(ldquox)〕(3deg54)

(353)を得るときrrsquoとpartrsquoの積分に関して付録82の(A810)

~(A812)を使った(352)(358)により(325)

の第2項は

4ユ弔落等dardquodarsquo

゜oline2肖31`Jc゜sψ`みsc゜sががylrsquon―(kasin^)rdquo

times〔PC1j)ト4蝿(4)JE(kasin吻十kasinVrsquo馬(4)4{kasin砂}二

十りり(jkasinや)〕AdA(855)

となるただしり((poundβ)は次式で定義され吊

を((poundβ)=り(β(Z)=ふがJ(椅)yβを)rdilsquo

=ij7{-α4(4))(め+β与(α)J2(βリy866)

(325)の第8項はaQhapoundを使って表わされるすなわち次式である

rsquordquodzdzrsquo賃4(G器一器95)dSPrimeむぐ

゜oline

7え〔3゛馬(jdeg)olineb゛j馬(j)〕゛)sねhelliphelliphelliphellip

timesでJj(jを)Pど(jIn)AdA万(3琵)

rdquo

ただしここでajbでの肩符十を省略したこれは(350)の97が十モ

ードすなわちCOSμモードのみを励振するからである

(855)と(357)を(825)に代入して(part9partzjl)を得

てこれを(34)により9i(1)に変換するこの結果を(818)に用い

ると次式となる

Vrsquon^=X^TtyrCOSVrsquoPpound(jkasirrv^)紆μπ3NTMcosや

xl〔4-(ijasinψ|)2〕〔P^Clnlm){lmH^C4n)を(k3sinVrsquo)

-kasinや馬(心)j(kasinや)}-V9(41kasinf))

-こΞ〔am^H^(lm)―b叱心H(今)〕9(jj)

ただし上式導出の過程で(A316)を用いた

(358)

(358)を用いると基礎方程式(814)をa4bがこ関して解くこ

とができるこのとき開口面Sより帽射されるパワーPは(258)によ

り与えられるブ

P=TlnCsぺこds)=かmVZ) (359)

基礎方程式(314)中の行列要素KL-M-N-はnmの偶奇

性が異なるとoとなるものであるしかし同じ基礎方程式中に含まれる(3

58)中のQ(jj)のためにnmの偶奇性が異なっても>Anとノ1

の結合が生じるしたがって第2章と異なり基礎方程式はnの偶奇により

分離しない

(358)においてTrarroとすれば第1項のみを考慮すればよいこ

こで入射角やを中=oとすれば

となりrsquoこれはε=1のときの(260)すなわち

69

(860)

剋odeg2j

゛ltえ(861)

と係数を除いて一致するすなわち第2章における強制励振は共振器外部

より平面波が鏡に垂直に入射するモデルで鏡の透過率TがTrarrOの極限であ

る場合に相当している

共振器内部の場の分布は(85)の第1項の積分申の9(rrsquo)に9i(1)を用い

ることにより

9(「rsquorsquo2」ニiがNふりsin(-j―)cosCpart{iJTrsquo2COSir

XQkasinV^Aadivide)十i7とてUA今バ3degぞHぞ(41)olineb叱jldquoh(a)〕

oline

1iら2NIMcos中Σ〔ぷー(kalsinfy)rsquo((4(4rsquojdegrsquoを)

times{-ImHン(lm)J^(kasinや)十k3sinirRJAmrsquo)J(kasinVrsquo)}

十誓(り(kasinV^A-F)〕

一足ΞQE(441こ)〔≒町(心)一岫心吟(心)〕C3-62)

となるこのとき(A316)(A318)を用いた数値結果については

sect86に示す

sect35自由振動

本節では前節の特別な例として自由振動すなわち励振源のrsquoないデときの

斉次方程式の複素周波数の解について述べる励振のないとき基礎方程式

(814)は次のような斉次方程式となる

l(Anrsquo)lL(An)aDpound―Aふ(41)4(4)blぜ十Ξ〔8N{Knma叱-Lbmぞ}

-1゛2TN}を(ln)P(jAm){H^(lm)a叱一臨Hrsquo(l)hβ〕=0

41ぶ(心)Hr(jll)3f一poundぶ(Au)ii(Aa)hnpound十Ξ〔8N{Ma叱一Nb叱}

-1゛2TNjl(jAn)PMnlm){I^Clm)a叱-jべM)b叱}〕=0

70

poundj3-63)

ただしここで(358)を用いた斉次方程式(363)の解が半透過

鏡をもった共振器の自由振動を与えるN≫1TべJIの条件の下に回折損

失の近似値を得るために文献43)と同様にnの異なるモード間の結合を

無視する(368)の係数の作る行列式は

Jf(j)馬(j)N-lolinejJj(1)叫Cl)Mnn-1J^(i)H(l)L

十124(1)H(1)K+8N{KIN-LnnM}-|-TNI(ふj)

times〔{Hど(j)}2N911-jl与(1)啼(1){L十M}十日hrsquoC1)}rsquok〕=O(364)

となるここで簡単化のためjnを単に1と記した(364)を複素数の

冽こ関して解くことが目的であるこの1より複素共振周波数が求まりその

実数部より共振周波数虚数部より共振器の損失が分る

N≫1T≪1の条件の下で(364)申のもっとも主要な項は

H(1)Nである(付録A21参照)それ故に1のo次近似は

セル関数の根であるそれをjかと記すと

Jf(心)equiv0

JE(j)

ベツ

^m=012helliphellip (365)

である次にjの近似をよくしていく(364)では第1項のベッセル

関数以外ではjのところに心を使うこととする行列要素KnnLMI

Nilを(A228)~(A231)により(zのベキで表わしたものを使う

ただし

α1三1(4gN)(3-66)

であるその結果として(364)は次のように簡単化される

i七(j)馬(々)十T(沓十去)(1-i)α

十{゛1`叫Jお1(々)自N(j)}permil0

ここで次の関係を便った

り(々゛几)ニ1{Jど+1(々-)}2

(3rsquo68)はpound((poundβ)の(pound=βのときの関係式

71

(367)

(368)

り(αlsquorsquo>=i〔{J(α)}rsquo十{し1(ldquo)}≒砂(lsquog)JaI(lsquoz)〕(369)

4こおいて(865)を考慮したものである

(367)を解く際にjを次のようにおいて

j三l^rnCl十part)(δ≪1)

partに関して(867)を解くと

δ=-

となるここで

Jが1(jぞ)Njjか)゜2こ

partdΞ1-lei`I12

を次のjの近似式によって求める

j2竺4πN(kL-nπ)

δd≪1のときは次のように簡単化される

δd三lm(2kL)三I(j22πN)

=ご(ム+1)弓Jlsquo゛+TjFT

πTN

(870)

(871)

(872)

(378)

(374)

(375)

2ら

Lommelの公式(276)より導いた次の関係を利用し

ここで光が鏡間距離Lだけ進んだときの損失onetransitloss8i

を(816)を媒介として求めるすなわち

(875)の第11項は回折損失を表わし第2項は鏡による透過損失を表わ

す(3-75)はこの共振器の損失が回折損失プラス半透過鏡の透過率

の≒であるという当然予想される結果を示している(8-71)のδの実

数部中に透過率Tを含まないことは共振周波数は第1次近似としてT4こ影

響されないことを示す

36数値結果

本節では電子計算機(KDCfl東大大型計算機)を使って入射平面波の

周波数変化に対する共振器側面より帽射するパワーの変化および共振器内部

72

における場の分布を数値計算した結果を示す平面波が鏡りこ対して垂直

に入射する場合とわずかに傾斜して入射する場合に分けて調べる垂直入射

の場合は波は回転対称であるからpound=0の回転対称のモードのみを励振す

るそれに反して傾斜入射の場合は回転対称性が失われているのですべ

てのとのモードを励振する

34図に平面波の垂直入射(ψ=O)の場合に共振器側面より幅射する

パワーを入射平面波の周波数に対してプロットした横軸は周波数と称して

6るが正確には2Lλ-nのことであるnは凪が正で最小であるnの

こどであるつまり2Lλ一nは共振器の鏡間隔Lを半波長λ2でわっ

-まI

Cao)

Co3)

oooG

01

34図垂直入射の励振特性

73

一 一 一 一

0Z

T=I

7=1025-rdquo

①0

20鴎ノ

(iLx-n)

晶__rarr

うrsquoldeg

i{Coj)-ls

]ム

_

い川(02)o

口に

丿川

いいパドリハ

9卜川いTレドcap

1nl

フス

べi

1χ

χl

rsquo`χ|

helliphelliphellip

sup

ang

た商の小数部分のことである2hXが1だけ増減する毎に全く同じ励振曲線

が繰り返される縦軸は共振器側面から幅射されるパワーを鏡全面に入射する

パワーを基準としてdb目盛で示したものである透過率Tの値が1喘と14喘の

ときの励振曲線を示すフレネル数Nは20である図の共振点は左から順に

(00)(01)(02)helliphellipモードである本来横軸はO~1の範囲を示

すべきであるが図示していない横軸03~1の範囲では幅射パワーは非常に小

さく-35db以下であるので省略した(00)の共振点では-78dbすな

わら鏡面に入射するパワーの約が共振器側面より幅射される入射平面波

が鏡全面を照射しているために(00)モードと比べると高次のモードの

パワーは小さいがこれは鏡の透過率により大きく異なる(00)モード

の共振点付近の拡大図を34図右上隅に示すT=l14<7oに対する半

値巾より計算したonetransitloss((2106)参照)はそれぞれ085

弘044rsquo7oであるこれらの数値よりN=20のときの回折損失030を

引き去ると残りは055<7o014となりほyonetransitの透過損

失天2に等しいなお計算に用いたnに関する項数はn≦nの項が20

項n>nの項が2項であるn<nは丞<Oに相当しパワーの計算に対

しては殆んど寄与しない34図の励振曲線は上記の項数で十分良く収束し

ている特にNが大きい場合およびTが小さい場合には収束は良いまた

各モードの共振点付近の周波数においてはIn―noの項から轜射パワーヘの寄

与が他のnの項からの寄与に比べて圧倒的に大きいから収束は非常に良い

ただ共振と共振の間の周波数では収束は悪いしかし実際上興味のあるのは

収束の良い低次のモードの共振点付近と考えられるので実用上問題はないN

およびTと励振曲線との関係を述べるNは1例として20としたが第2

章で述べた様にNを増加すれば各共振点の間隔は狭くなるTを増加する

と透過損が増加し共振の半値巾は増大するTと共振点の高さとの関係を3

5図に示すすなわち35図はN=20のときの(00)および(0

1)モードの共振周波数において透過率変化に対する幅射パワーの変化を示

したものである透過率をOから次第に増加してゆくと帽射パワーが最大と

なる透過率があるN=20の(00)モードではその透過率は051喘

(01)モードでは214であるonetransit当りの透過損失はそ

の半分すなわちそれぞれ026107であるN=20のときのこれら

74

のモードのonetransit当りの回折損失がそれぞれ030喘15696で

あるから(00)モードではほy透過損失と回折損失が等しいところで幅

射パワーが最大となっているが(01)モードではこのようになっていな

いしかし(01)モードの場合35図の(01)に相当する曲線

は極大値付近の変化が非常に緩かであるためにTが増加すると近似が悪く

なることを考慮すると余り確かなことはいえない

次に傾斜入射の場合の励振曲線を示す36図は傾斜角ずをパラメータと

して示し37図は透過率Tをパラメータとして示す横軸および縦軸は3

4図と同じものである共振の周波数に対応するモード名を記号(ごm)

-ぢ

db

-|

3M0d

-20

-2ぢ

(りμ-け振同波敗

(o|)l斗rsquo共振用犠気

M-20

35図透過率とパワーの関係

75

T9多

kU0ノt-ト気価ヽ門凧翼

(乱)

-10

-|「

20I

V3M0cl

-25

-30

(00)

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1り

rsquo11111ヽIII

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I1叫

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(20)

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I八口同umlA

1111

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χ

χ

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| | |

叫八-o

叫λ一皿I

峠ごぺ牛こり

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N¥助

(|2=)

ソコχ

Λ

之ムムご島

じゝ---Q4SI

(03)

(02

(20

y Q1

86S励振特性平面波の傾斜入射傾斜角をノtラメータとする

一一一一一一

rdquo

一一

db

刈O

引5

0IHlMOd

77

2S

-30

(00)

(|0)

(20)(01)

χacute

ヽ-

ゝχ

ノ`十ぺ

止_二_helliphellip-1_

T=2

T=I

Tこ05

N20

aφλL=03

__

ang

上____-_上_

002FREQびEか^cr Q呼2ムÅ一息二心part

87図励振特性平面波の傾斜入射透過率をλラメータとする

- - - 一 一 一 一 一 一

)ヽand

χ

-T=05χoline|

N20

ノト03

(1よ)

rdquolsquo`

レソ

`゛へヽ

_

ang

上____-_上_

- 一 一

で図中に記入した平面波の鏡への入射角がψであるがここでは傾斜のパラ

メータとして帥`λを選んだaψλの値は鏡の中心と鏡の縁端とで入射

平面波の位相が何波長ずれているかを示す傾斜入射の場合(ψ≒O)(3

58)によりすべてのどのモードが励起される数値計算の際は比較的入

射角は小さいとしてeに関してO~4を考慮したnに関してはnのみを考

慮したnoのみで近似した理由は励振曲線は共振点の付近の周波数では

noのみで十分良く近似できることおよび入射角を大きくしてゅくにつれて

ど=oのモードの非共振周波数帯にど≒Oのモードの共振が生じてその付

近の周波数においてもnoのみで十分良く近似できることのためであるすな

わち傾斜入射の場合励振され得るモードが多くてそのためにnoのみで近似

して誤差の少い周波数範囲が広い36図を見ると入射角が大きくなると

ともにぎに関して高次のモードが励振されやすくなる様子が分る(2m)

モードと(Om+1)モードの共振周波数は比較的近いところにあるために

入射角が小さい場合は(Om+1)モードの共振がおこり入射角が大きく

なると(2m)モードが主となるこの様子は後に示す場の分布を見ればよ

り判然とする36図に示した小さな入射角ではe=3以上のモードは励

振されていない入射角が大きくなるとともにぎに関する低次モードの励振

が押えられて高次のモードが励振されやすくなることはKoppelmannの

実逗仙実証されているrsquo37図を見iと共振の際には透過損失と回折損失

がほy等しいところで幅射パワーは最大となるため共振モードによって最大

パワーを幅射する透過率は異なっているしかし非共振の際には透過率の差

がそのまま幅射パワーの差になっているすなわちT=2喘と1鴨の曲線の差

が3db弱T=l<1と05喘のそれらの差も3db弱となっている

38図に垂直入射の際の共振器内部z=L7の鏡面上における場の分布

を振幅分布と位相分布とに分けてTをパラメータとして示すフレネル数

Nは20である平面波の垂直入射のため分布はと=Oの回転対称性を有す

るのでに動径方向の分布のみを示す図ab>cの順に(00)(0

1)(02)の共振点における周波数での分布である数値計算の際のn

境界条件から本来2=Lでは場の値は0であるここでは第2章同様z=L一

仇における場の分布を簡単にz=Lにおける場の分布と呼んでいる

78

rsquoi

U3

]切く工d

20

](一nindi^v

02 04 o60810

38図a垂直入射の場の分布(00)モード

Ldarr」

3anトコ」`lsquoく

‐411I‐IFs

2406

210

180

02

_」__」_

04

こ」_ユ

06 0a LO

38図b垂直入射の場の分布(01)モード

15C「

120

90`

V=20

ゝゝ~`x

-^-7o+OOOG8

~゛

χ

一丁゛1`

olineolineolineolineolineoline丁゛Olsquo25y`

」ヒL-JL-_

]j

埜=μ+0036

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し一一一丁=2oline

一一T=I二|ニス

oline一一7=05

゛へ

z穿心こj沁がヽ

__」__」二て」」に_上_に_

50゛

20rsquo

90-一十う十゛-

180deg

90

一hellip一哨くエー

CN―

一hellip一【】nヒidm

a2 0406

一一

一一一一-

T=2rdquo6

05

W=20

2L_

Woline馬

十〇089

08r^I

88図c垂直入射の場の分布(02)モード

に関する和についてはn>noを20項n≦nを20項の合計40項を考慮

した特定の周波数透過率のパラメータに対してこの倍の合計80項を用

いて計算し収束していることを確かめたz=Oの鏡面上での場の分布は収

束が悪くて求めることができなかったこれに反してz=Lの鏡面上では

nからの寄与とn+1からの寄与がほsご相殺してnのみで大略の場の分布が

定まり収束がよいn≒nの項はフレネル数に特有の細かいリップル1と寄与

するものである88図の振巾分布は第2章の強制励振の場合のそれら

(29図)とよく似た曲線となっているが88図ではリップルがかなり

滑らかになっているこれは第2章における鏡面の一部での励振と異なごり

本章では平面波が鏡全面に入射するためと考えられる図aの振巾分布では

T=05の曲線を省略したがこの曲線はT=1喘のそれと殆んど重なって

しまうただ鏡の端においてT=i<yoのそれの振巾が大きい図aでは幅肘

80

-240rsquo_

210deg

18(「

I1II___

パワーの場合と同様にほy回折損失と透過損失の等しくなるTの値で鏡の

中心での振巾分布は最大となっている図bおよびcではほsご振巾分布の形

は相似であるがTの順に振巾が大きくなっているTの順になるのは図b

cに示した(01)(02)モードでは図に示した場合の透過損失よ

りも回折損失が大きいためである

38図の位相分布においては図a>b>cともにTが異なっても殆んど

同じ分布をしているのである特定のTに対する分布曲線のみを示す鏡の端

での位相が中心に比べて遅れているのは26図と同様であるが図bc

では振巾分布の谷に対応する位相分布が26図とは異なるこれも励振面積

の差のためと思われるしかし振巾の小さいところでの位相は余り問題にはな

らない鏡の中心における位相が90degであるのは共振状態を示している

図の番号

ノtラメータabcd

N20202020

T1111嗚

3ψ゛λ03030303

周波数(00)(10)(20)(01)-一一--一一一一一一一一一一一一 -

図の番号efgh

ノtラメータ

N20202020

一一rsquoITI嗚1嗚1嗚1

3φ゛λo101010t

周波数(00)(10)(20)(01)

一一-一一-一一一一-一一-一一図の番号

=-11Jkとハフメー

N20292020

T05鴨050505

3ψλo3030308

周波数(00)(10)(20)(01)_____

一図の番号

mnノζラメー

N1010

TI嗚1

aψ゛λ0101

周波数(00)(10)

31表39図a~nのノリメータ

81

and]≪

呼6al01Z

rsquoo哨一

rsquoo訥一

゜ot

゜COM11y

---aS-

七ヽご一rsquoldquo゛

振幅(立体図)

39図a傾斜入射の場の分布

(00)モード共振周波数

N=20T=1嗚a吻λ=03

82

2千g

2吽Gl10

くcてこここてニニニー

振嘔(立体図)

39図b傾斜入射の場の分布

(10)モード共振周波数N=20T=la吻λ=Oj

回千千

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jχJ゛

-rsquo~^jへ゛`こ

ンolineぺ川X≒へ

Wt`rsquo2rsquorsquoi=rsquolsquolelsquo1

111--一一

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二_上

コごL__

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振゛幅

位 相

Tm}フ

振幅(立体図)

39図c傾斜入射の場の分布詰芯昌雅o

83

肪琵g

2ご七てニコつ

振幅(立体図)

39図d傾斜入射の場の分布

(01)モード共振周波数

N=20T=1permila吻λ=03

ドー-ニこ

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さ守こ三三三亨

lsquo(iiiy4`QX

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χN

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100 parao゛

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振幅(立体図)

39図e傾斜入射の場の分布

(00)モード共振周波数

N=20T=la^λ=01

84

一づヽ

i_へ

21113今S

~~

゛`rsquoに二こ二つrsquo-

振袖(立体図)

89図f傾斜入射の場の分布

(10)モード共振周波数

N=20T=lai^λ=01

一一一一---奏蓼四

万言言三ジ

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振幅(立体図)

39図g傾斜入射の場の分布

(20)モード共振周波数

N=20T=lpermila吻λ=01

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85

`iij--りり¥

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qダてニこ7≒==ごここヽ

てrsquoバ-rdquorsquolsquo゛oline`rsquoヽヽ゛゛rsquoヽuarr2`ぺ六-<])

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振幅(立体図)

39図h傾斜入射の場の分布

(01)モード共振周波数

N=20T=la^λ=01

乙子ノ二

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振幅(立体凶)lsquo

89図i傾斜入射の場の分布

(00)モード共振周波数

N=201X^=05a吻λ=03

86

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振幅(立体図)

89図丿傾斜入射の場の分布

(10)モード共振周波数

N=20T=05鴨a吻λ=03

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振幅(立体図)

39図k傾斜入射の場の分布

(20)モード共振周波数

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振幅(立体図)

39図pound傾斜入射の場の分布

(01)モード共振周波数

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こ二九よ三回三ヒolineoline辿号垂豆

--ヽZ陽ご奎示言

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振幅(立体図)

39図m傾斜入射の場の分布

(00)モード共振周波数

N=10T=1permilaφyλ=01

88

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17

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lsquoolinersquoolineoline~Wrsquooline一一oline~二二こここ匹二ここ≒rsquo

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y゛Q二Iこ7二丁二つ7rdquorsquo

芦幅(立体図

39図n傾斜入射の場の分布

翫鵬二茫叩絲

四回三回

尚尚三子

Aχ_~__ノ~---iFミペrsquo゛

内水

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~-

--~こ~

3-9図に傾斜入射の場合の場の分布を示すこの場合入射波は回転対称

性を失っているのですべてのどのモードを励振する39図の数値計算の

際には入射角が比較的小さい場合をとりあげて励振曲線の計算のときと同

様にとは0~4を考慮したまたnはnのみを考慮した先述した如くz

=Lの鏡面上での場の分布はnキnのnの偶奇からの寄与がほ1ご相殺して

殆んどn=nからの寄与のみで定まるしたがって39図はz=Lの鏡面

上での場の分布とみなしてよいが細かいリップルは現われない各図は上

より順に等高線方式で示した振幅分布と位相分布および一番下に振巾分布

の立体図である上下対称であるので等高線方式で示した図は下半面を省略

した図a~nはフレネル数N透過率T入射角fおよび周波数を種々の

値に選んだときの場の分布である対応するパラメータを31表に示す

表中の周波数の欄に記入した(とm)は(ersquom)モードの共振周波数の

意味であるここに示した共振周波数は(00)(10)(20)

(01)モードの場合である(00)および(10)モードの共振周

波数は他の共振周波数から十分離れているために図abefij

mnに見る如くそれらのモードは判然としているただ平面波は図に対

する鉛直線からやだけ左側へ傾斜した方向から入射するためにモードの中心

が右側にあって左右非対称となっている励振曲線のところでも述べたように

(20)(01)モードの共振周波数は近いためにそれらの共振周波

数では入射角が小さいときは(01)モードが主となり入射角の大きい

ときは(20)モードが主となるすなわち3やλ=03の図cdを比

較すると図cは(20)モードであることがはっきりしているが図dは

(20)と(01)モードが混合しているしかし入射角の小さい

(3ψ`λ=01)図gを見ると(20)モードの共振周波数であるにもか

かわらず(01)モードの分布をしている同じ周波数で透過率の異なる

図同志すなわち図abcdと図ijIkpoundを比較してみると透

過率の大小の場の分布に及ぼす影響は振巾の大きさ以外には殆んどない

振巾の極大値の付近では対応する位相はほy一定であり極小値の付近に対

応する位相は急激に変化するまた隣り合った極大値に対応する位相は180deg

の位相差を有するしかし後者に関しては(20)(01)モード

89

の混合した図dでは判然としていない

90

第4章 有孔鏡共振器の励振

541序

レーザ共振器として用いられるファブリペロー共振器においては通常透

過鏡を通して出力を取り出すのであるが近年注目されている炭酸ガスレー

ザでは大出力かつ遠赤外域のために適当な透過鏡の製作が困難であること

などによりその出力を鏡の中心にある孔を通して取り出しているまた受

動的なファブリペロー共振器の励振方法としても鏡の孔を通して波を入射

させることが考えられる本章ではこのように鏡に同心の円孔を有する平行

円板型ファブリペロー共振器を解析する

現在までに発表されている有孔鏡共振器の解析としては平行円板型の場合

にはLiZucke8k)論文がゐりまたMCCumbe)は共焦点型をとりあげて

他はfVainsteil5)の方法をこの場合に拡張したものであるMcCumber

の論文は孔のない共振器の干渉計理論による解析の結果に孔が小さいとし

て摂動理論を適用したものであるなお文献78)79)はいずれも両鏡

に同じ大きさの孔があるとして解析したものである

ここで有孔鏡共振器の実用上の問題点を述べると共焦点配置ではエネルギ

ーが鏡の中心に集中するから中心に孔をもつ鏡では損失が非常に大きくて実

用化はされ難いひしろ平行平面配置またはそれに近い配置すなわち鏡間

距離が鏡の曲率半径に比べて十分小さい配置の方が実際上有用である

本章では第2章の理論を発展させた形で平行円板鏡の中心に円孔を有す

るファブリペロー共振器を取り扱う第2章では共振器を含ひ全空間を共

振器内外部の2領域に分けて適当なグリーン関数で各領域内の場を記述し

仮想的に設けた境界面で両領域の場を接続するという方法を用いたsect42

では共振器の中心に孔があるため上述の2領域の他にこの孔を含ひ領域

を別に考えるこの第3の領域は孔の外の共振器外部を含ひからここでは自

由空間のグリーン関数を便って場を記述するそしてこの領域の場と2枚の

91

平行平面鏡にはさまれた共振器内部の領域の場を第2章と同じようR仮想

的な境界面で接続する問題設定は外部より平面波が孔のところに入射する励

振問題としてそれに対する有孔鏡共振器の基礎方程式を与えるsect48で

は励振源のない場合の解すなわち自由振動をとりあげてその回折損失

共振周波数共振器内部の場の分布を示すところでもっとも簡単な平行平

面ファブリペロー共振器の解析として一次元の鏡すなわち有限の幅をも

ち無限に長い矩形鏡がとりあげられることが多いここでは孔のある共振器の

鏡の半径と孔の半径の差を一定に保ちつつ両者を無限大に近づけることによ

りこのような特殊な鏡の共振器の解析も行うsect42sect43の解析は

両方の鏡に孔のある場合であるがsect44では一方の鏡にのみ孔のある場

合についてその自由振動を調べる一方の鏡にのみ孔のある場合の解析は

他には行われていないsect43sect44の解析の結果として孔のある共

振器では角モード番号nこ関して異なるモードが殆んど縮退状態にあること

がわかるすなわちこれらのモードの共振周波数回折損失はほsご等しい

sect42基礎方程式

中心に半径bの同心の孔を有する2枚の半径aの平面円板鏡を間隔Lを

へだてて平行に配置した共振器を考える(4-1図)外部よりこの共振

一』1-1

-II[レレ]

Zoline

`olineoline

ノコユ

町_________ユ

ソト

一一一-一一

41図有孔ファプジペロー共振器

92

111Z一犬L

一 一 一 一 一 一一 一

<pirrsquo)〕dS(43)

以下第2章と同様にして境界面で場をなめらかに接続して境界面上の未

知関数に対する連立積分方程式を得るこれを解くために境界面上の場とそ

の法線微係数を直交関数系で展開して積分方程式をその展開係数に対する連

立無限次元の一次方程式に帰着させる第2章では境界面は1個であったが

本章では2個であるので連立方程式の数は第2章に比べて2倍になるまず

境界面上で両領域の場の値とその法線微係数を等置するr=aのS上に

93

器の孔を通して波が入射するものとする共振器の開口面に仮想的な境界面を

考えて全空間を3つの領域に分けるすなわち41図に示すようにr=

aおよびr=bに境界面SおよびShを考えて共振器内部の空間を領域I

r=aより外側の空間を領域flr=bより内側すなわち孔の存在する空間を

領域Uと名付ける領域aは共振器の外側をも含んでいて領域1と接してい

るわけであるがccでは鏡の寸法は波長に比べて十分大きいと考えて領域

Iとnの境界を定義せずそこにおける場の結合を考慮しないこととする

第2章と同様に共振器内部の鏡面上で場がOとなるDirichlet境界条件を

満たすHelmholtz波動方程式の解を求める領域Iでは(27)で定義さ

れる鏡面上でOとなる境界条件を満たすグリーン関数G(ri゛)を用い領

域Bとnでは有限の距離のところに境界条件が存在しないから(212)

で定義される自由空間のグリーン関数H(pIprsquo)を用いて場を記述するすな

わち領域1では境界面がSとShと2つあるから場は

9rsquor(≫rsquo)゜な〔G(゛l゛rsquo)旦ツシリー但ヤヨjり9(゛rsquo)〕dS

-4h(6(rll`rsquo)≒首し但公芦ひ9(゛)〕lsquoiS(41)

と表わせる領域IIでは第2章とまったく同様にして

り(rOpartH(rlrO911(r)゜一亀〔H(゛1゛rsquo)ご公F-`弓17<P{Trsquo)〕dS (42)

と表わせる領域Uには入射波erdquordquordquou(rpart)が存在するとして場を次の

ように表わす

part9(rrsquo)

9Ⅲ(r)゜eildquo11(「rsquopart」十亀〔H(゛|゛り弓ジpartH(rlrrsquo)

partど

- 一 一

おいては

9rsquo(a―0)゜9rsquon(a十〇)

part9≫l(a-0)一partQ(3十〇)

-一一-

partr

とおきr=bのSb上においては次式のようにおく

91(b十〇)ニ9厘(b-o)

哨(゛ヤ白浪旦二旦

(44)

(45)

(46)

(47)

(41)~(43)の各領域における場を(44)~(47)に用い

るとSSb上における場とその法線微係数の合計4個の未知関数に関する

積分方程式となるここで4個の未知関数を次のように完全直交系で展開す

るS上での展開は

〔胞5孔弓rsquosideg(7){フンり

〔慧じaapoundplusmnrdquotldquo(警){ごPrime}

としSb上での展開は

〔r=bnpoundplusmnかsilsquol(7){7ンり

〔毘ひL孔か白l(警){ぶPrime}

(48)

(49)

(410)

(411)

とする3JbJcJdJは未知の展開係数であり十および一はそれぞ

れ{}内のCOSCpartおよびsinfpartに対応する

(48)~(411)の展開と(27)(2JL2j)の円筒座標表

示のグリーン関数を用いると(44)~(47)の積分方程式は次の連

立無限次元の一次方程式に帰着する

Jj(4)馬(ふ)aJ-4Jj(j)H(j)bJ___

一々(瓦)馬(j)cJ4lsquo几J(j)H(Å)dJ

+8N{KχlmZafi-LnmbJ}=0

94

(412)

rsquo

jJ(j)H(1)aJ一疋J(j)叫(ふ)bJ

-ふIJf(尻)H(j)c4十瓦瓦J(瓦)馬(j)dJ

+8Ni{MnCe-^nmbJ}=0

J(励yj)4-jJ(凪)馬(心)bJ

-J(尻)Hj(凪)J+瓦J(瓦)H(瓦)d品

-8瓦から4一飛dJ}=暗

-8瓦忌{已-c}一瓦dJ}=ちiヽ

(413)

(414)

(415)

-(412)~(415)を第4章の基礎方程式と呼ぶただしAniAnは

丞圭(ka)2-(旦芋)rsquo(416)

j三(kb)2-( 守)2=(心争2 (417)

-で与えられるものでありNNはそれぞれ鏡および孔のフレネル数すなわ

N=器竺i15(418)

瓦=俗三谷(419)

である行列要素K-L-MN一は(229)~(232)で定義

----されるものでその詳細は付録21にあるKmLnmMNはそれ

ぞれKLnmMnmNの定義式(229)~(232)において

鏡の半径aの代りに孔の半径bを用いたものであるすなわちIKnmLnm

MnmNnmは最終的には鏡のフレネル数Nとjlmの関数であるがこれを

明示して

K一三Knm(lnAN)`|

95

凪J(瓦)馬(心)弓-ム凪J(凪)H(Å)bJ

一気Jバ瓦)馬(気)J+jrsquo≒涵)巧(7i)dJ

Lnm―LnmC1AmN)

Mnm=Mnni(lnAmN)

Nnm=Nnm(4n^mN)

----と表わすとKLMNは次式を意味する

--KnmΞKnm(Ad

--LnmΞLnm(I

--MnmequivMnm(yi

--NnmΞNnm(jn

-一臨N)

--jN)

-一心N)

-一臨N)

トyトトトλ

(420)

(421)

(414)および(415)の右辺の励振を表わす項はそれぞれ

畷゜ふ右ぐrsin(で){フンpart}eildquou(aJ)bdadz

~4(e`I)い゛(牛oline11)oline1〕

゜寂i(苧-n)

一一

石r3

〔exp{iπ(T-n)}-1〕

(苧-I)

ぐ{7ンりu(a>りdd(422)

bdpartdz

ぐ{7ンり包ルヂり(428)

であるところで(412)~(415)の基礎方程式はどおよび十

-に関して分離していることに注目したいすなわち基礎方程式は異なるどお

よび十-に関して独立に解けばよいまた行列要素Knm等はn―mが奇

数のときはOであるからnmの偶奇によっても方程式は分離している

最後に数値計算例を示す(43)の右辺第1項のu(rpart)が

u(r(9)=1(4-24)

の場合すなわち入射波が平面波eiklの場合について励振特性を求める

このときu(rpart)は回転対称であるからZ=oのモードのみを励振する

(422)(423)は

〔exp{iπ(孚-n)}-1〕

畷=添-2Lrsquoり

(Tolineldquo

2(425)

(428)

-=0 (426)

となる開口面Sより相射するパワーは(258)で与えられており

I)=かべ首dS=白べ乱ギ) (427)

である第2章と同様に沢を正でかつ最小とするnをnとするとき瓦が

適当に大きい場合n=nの項のみによって鰯射パワーの概略が与えられる

その概略のパワーの計算結果すなわちI(allblo)を42図に示すこ

のときのパラメータはN=20Va=05である図中で(0m)で示

された各モードを比較すると幅射パワーは同じ程度であるが低次モードほ

どピークは鋭く半値巾は小さいすなわち低次モードほど回折損失の小さい

ことを示している

sect43自由振動モード

(1)回折損失

本節では前節の特殊な場合として無励振問題をとりあげて自由振動モー

ドを求める自由振動モードは複素周波数平面での展開係数の極として定義さ

れるすなわち前節の基礎方程式において励振源を表わす右辺を0とおい

た斉次方程式を解くOでない解が存在するために左辺の係数のつくる行列式

をOとおいてその根として定義される自由振動の複素周波数を求めるこの

実数部より共振周波数虚数部より回折損失が求まるこの解を孔のある共

振器を自由振動モードで解析していlsquoるLiZuckerの結果と比較する

基礎方程式(412)~(415)において右辺をOとおいた斉次方程

-一式を解くK-K-(nヤm)等の非対角要素の値はKnKnn等の対角要

素の値に比して十分小さいから基礎方程式においてmヤnなるmの項を無視

するこのとき(412)(413)を行列形で書くと

ぐ 与(jll)Hど(心)+8NK11degjrdquoし(心)叫(心)+8NLuml3pound(jdegmAAdegJ+8`iKdeg゜jrdquoJj(jdeg丿吻1ヽ゛1り+81`lsquo1rsquordquo311

jノJ(ム)馬(j)+81ヽJM凪ぢ(幻H(j)+8NN

二)し

=(言器いj4(1n)H(In)

InInj(ln)I^(ln)

97

丿Cdしう

lO

ISot

こレ

(00)

-ミ

(0 1)

Q4

(02)

l ヽ

A=20

1=0

C03)

゜゛嶮6i叱ずーrdquo

42図有孔共振器の励振特性

ba=05

aj恥入う参多= UP

となり(414)(415)は

-An

一-一一(ln)Hど(心)+8NK

一一一一Jj(ふ1)叫(几)+8NL

----一犬岫簾鸞)働

J^(ln)H(心)几J^(ln)Hrsquo(ln)an

゛ぽぢ(λ)Hj(j)ごjべ(An)llrsquo(iAn))

しご)(429)

となるここでan>bnはplusmn1plusmnを略記したものであるこの略記法を採用

したのは基礎方程式がfおよび十一に関して分離しているので混乱が生

じるおそれがないためである(429)より(ぷ)を解いて(4-28)

の右辺に代入すると次式を得る

Jj(j)Hg(j)十゛8NK|

InJrsquo(In)H(In)ナ8NM

与j=

{H(j)}2(

几馬(心)H(jn)

ただし

ー一一7Ξ8N({を(j)}2N11-

十{ij(l)}rsquoKn)

An

2nj

心(jll)H(j)+8NL

jrsquo(ln)Hrsquo(ln)+8NN

inH(In)叫(j)

0H(1)}2

う如6

ぐう

うnnabしク

An]AAn)]UAn){Ln十M11}

(430)

(431)-

でありjは(428)の左辺の2times2行列の行列式であるすなわち次式

で定義される-

angj一-----一一-

゜(8N)2lsquo(KnNnn―LndegM)+8N〔Jど(心)町(今)NI

一一一一--一一-AnjrsquoAn)B^(^n)Lnn―ふIJj(jり)Hrsquo(^n)Mnn

-2---

+にJ(勾H(飛)瓦〕

(4リ

旦_三μi

となるただし

μΞ8N〔{馬(ふ1)jrsquoNnn-j馬(1n)H^(ln){Ln十M}

99

(432)

(433)

十{AnUrsquodAn))rdquoK〕 (484)

でありjは(480)の左辺の2times2行列の行列式であるすなわち

j三(8N)2(KnndegWnn―LnnMnn)+8N〔Jj(j)Hと(恚)Nり

一心J^(ln)H(ln)Lnn-lnJj(心)巧(心)M

十滋J(志)巧(心)K〕 (435)

-であるNN≫1(4π)のとき行列要素Knn等のベキ展開式(A228)

~(A231)および円筒関数のLommelの公式(276)により

j_Jバ烏)(ln)十(1-i)aμ

一一μ

田バ志)}-

(志)H--

(心)十(1-i)叔一

となる(436)

簡単化される

-{Jバ心}}

(486)

(487)

(437)を用いると(433)は次式のように

一一-を(山)拘(恚)〔を(ln)Hバ几卜を(心)Hj(ふ1)〕

-十01-i)f〔αを(心)Hバ几)十(zJj(瓦)Hバ迅)〕=0

-ただしeaαは次のよう呼定義されるものである

ご毛こ(ふ十―)=0369

ずEム=(ぞ)2

(4ミ38)

(439)

(440)

(441)

(488)の第2項は第1項に比して(zに関して1次だけ高次である

αくKLであるから第2項を補正項と考えてまず第1項だけで(t38)

を几に関して解くこの解をjかとするすなわち々Jま次式を満たす

JE(々-)H(-ご々)not毎(予j)H(1)=0(442)

mは上式の(m+1)番目の根を意味するこれは最低次の揖をm=Qとす

るためである(442)は同軸線のTjMモードのしや断波長を求りる瑞と

100

一一

`W

同じであるこれは孔のあいた共振器の開口面SaおよびSbを閉じたときに

共振器が同軸線型になっているためである特にフレネル数が大きくなると

次第に閉じた共振器のモードに近づくつまり々は1のよい近似値にな

(438)の第2項を補正項とみなしてそこではふの代りに0次近似の

々を用いると(438)は次式となる

〔J^(ln)Hバご1)一Jバ晋j)HバAn)〕

4rsquo(1olinei)ツ(そ゛ぐ回でで石十土万

ヤぷブ)

゜o

(443)の第1項にテイラー展開を反って解を求めるここで

ム〔Jj(j)11j(シ)心(シ)恥(j)乙ぷこ(゛紆)

ただし

nE亙り色し

行者々n)

であることを用いると求める解は

An=Apoundm〔1-(1十i)ξπ(z1十そR2

2゜

lsquolz

1-R2

(443)

(444)

(445)

(446)

で与えられる(446)と(416)より波数kが求まりその虚数部

より光が鏡間距離Lだけ進行するときの回折損失すなわちonetransit

lossdiが次式で求まる

δdΞ1-lei`り2(447)

δdくぶニ1のときは(447)を展開して波数kと心の関係式(250)

すなわち

モード番号iこ関しては同軸線ではm=1からはじめるがファプIJペロー共振器で

は慣用にしたがってm=0からはじめる

101

ポ竺4r^N(―一n)

を用いて次の近似式が成立する

ffd=-2LI(k)=2ぐπ4

-darr-一一へ7r(

である(446)申

frrsquo2=0580

1+抑2

徊2

(448)

(449)

(450)

(452)

1-R2

1+ひrsquo

ふ十占)fM4≒ムゴiy

回折損失がNoline晩に比例するのは平行平面鏡ファブリペロー共振器の特徴

である(446)の実数部から共振周波数を求めると

晋一n=詣〔1-radicF(iと+1)Noline1rsquo4

1+

1-R2

となる〔〕内の第1項は側面の閉じた同軸型共振器の共振周波数であり

第2項は側面が開口であるための補正である

ここでLiZuckel8)がVainstei匹理論を発展させて得た結果と比較

する(446)に相当する彼等の結果をここで使用している記号に書き

換えると

1十豆R2

j=々m〔1十〇581(1十i)α≒ミニ苓L〕(451)

であることから両者は分母と分子の違い以外は係数まで7致しているし

かも著者もLiZuckerもこれらの結果を出すためにぽ≪1としてティラ一

一展開を使っていることを考えるならば両者はまったく一致しているといえ

る一

次に回折損失の数値例を示す48図は孔のフレネル数Nに対するone

transitlossSiを示す図aは(ど0)モード図bは(ど1)豪-

ドである当然のことながら孔が大きくなるほど損失は増加するモーJドこ番

102

rdquo

一 -

8d

01

001

=30

(00)

------(|0)

--一一C20)

43図a有孔共振器の回折損失

10

8d

01

001

43図b有lt共振器の回折損失

10-

and

1Trdquo~not

ブブ10ヤ2o

ソ」

||

ダ」

丿り

rsquo-4i

-一一一一一一(o|)

―0I)1

ニー-1-一一一一T一一rnot一一

「N=0A=20

じ~

にレ

ダグrsquo((yrsquo______

gダrsquo(

ま夕not゜oline(

_二八_)』二___

rsquou-Vs

01

001

44図有IL共振器の共振周波数

10 A

S4

o1

o刈而rsquolo

45図回折損失LifZuckerとの比較

N=9

--一一一一(U)

一一一一一一一二(〇radicO

---一一-(|0)つ

ー-一一一一一一(00)

A=20

卜30

andノ

and

(ニ

-rsquoノ゛rsquo7j

一一一一

ノノ

丿

小川

and

Primeacute

-一一-一一(0り

ー-------(10)

(耳45-

ダ(00)ILi

-一一一一00)JZttcker

号(どm)のmが同じモードの損失はほ1ご等しいという結果になっている

これは数式的には(449)の々およびRのどによる差が殆んどなー

いためである44図は孔のフレネル数Nに対する共振周波数の変化を示

すここでも43図と同様にやはり(どm)のmが同じモードの共振周一

波数はほy等しい(対数グラフにプツトしたためNの小さいところで曲

線の差が目立っているが差の絶対値は小さい)このことから有孔鏡の共

振器では(どm)のmの同じモードはほsご縮退状態にあるといえる中心

に孔があるため本来中心で振巾最大となるど=oのモードの損失が孔のな

い鏡に比ぺて著しく増加してこのような結果になっているこのことは後

に示す様にそれらのモードの場の分布が角度方向の分布を除いて動径方

向には殆んど同じ分布をしていることと符合している損失に関するこの結果

は平行平面鏡配置に近い状態(鏡間距離が鏡の曲率半径に比べてかなり小さ

い鏡配置)の共振器を用いた炭酸ガスレーザの実験においてe=oのモー

ドよりもe=i2のモードの方が発振しやすいという事実と一致すると考え

られるそのわけは完全に両鏡が平行の場合にpound=012のモードが殆

んど同じ回折損失ならば実験の際には両鏡が完全平行状態から多少ともずれ

てお互いに傾斜しているからe=i2のモードの方がど=Oのモードより

も損失は小さくなって発振しやすくなるからである鏡が平行状態からずれ

るとe=i2に比べてど=Oのモードの損失が特に増加することについて

は第5章で孔のない共振器に関して述べる

45図にはLiZuckJ)が計算機によるシミュレーションで求めた回折

損失との比較を示す(00)モードより(10)モードの方がわずかに

損失の少い点および曲線の傾向は一致しているが値には数十パーセントの

差があるこれは(446)の几を求めたときにテイラー展開による近

似を行ったためである鏡のフレネル数Nがもっと大きくて損失の少いところ

では両者の一致はもっとよくなるはずであるしかしLiとZuckerのシミ

ュレーションの方法はNが大きくなると収束が悪くなりそのために行われ

ていない

105

(2)共振器内部の場の分布

共振器内部の場の分布は(41)に(48)~(411)の直交関

数展開を用いて

9(r)==

iπ

-2Σn

sin(平){ヅり

times〔J(jひ{H(j)aJ-lnHKln)b)

-Hバjdivide){Jj(j)cJ一瓦京瓦)dJ}〕 (458)

と表わせるここで基礎方程式(412)~(415)は角モードfお

よび十-に関して分離しているので和はnに関してのみとった以下では

本節の最初で行ったようにnに関して一項のみで近似する(458)の

〔〕内の第2項を(429)によりcdを消去してanbで表

わすと

を(i)J石毎(i)d芸{Hぞ(几)a-zl叫(ln)bn}(454)

となるこれを(453)に用いると動径方向の場の分布は次式に比例す

-9(r)こな(心シー晋Hバ心今)

゜c〔Hj(yi)Jlsquorsquo(jシーjpound<iAn)lり(慨Ty)〕十りうtもとヂrsquoJE(j-1)

(455)

数値計算の際には(455)の第1項では41として(446)を用い

ーる第2項では第1項に比べてαに関して一次高次であるかちjとして0

次近似の(442)で定義されるy1poundmを用いる(4=5ト5)の第1項だけ

lsquoをとり出してAn=々とおくと同軸線のTMモードのE成分を表わす

式となる

場の分布を求める際に(454)(455)のようにまずCnd

を消去する代りにI3nbnを先に消去してもよいすなわち(428)

106

Rより(453)の〔〕内第1項を書き換えると

Hj(ム)a一心H2(j)b=IF{Jf(ジi)cごjJ(ヌ)d}(456)

となるこれを用いて(455)と同様にして共振器内勤径方向の場の

分布を求めると

<p{r)oc今Jど(瓦今-Hpound(1シ

〔3a〕H

ズよ

i)a(457)

--である(455)と(457)の場の分布はNNrarr(qcfrarro)

-の極限においては一致するがNNが有限の場合には両者は少しずれている

数値計算の結果では両者の振巾分布に大差はないが位相分布は鏡の端(r=

ab)の付近においてかなり差があるしかし鏡の端では振巾は小さくて

ここでの位相は余り問題にならない両者の不一致の原因は(446)で

求めた心が近似解であるためである低次モードに関するほどふの近似が良

いため両者の場の分布もよく一致している

次に46図にN=4011=05の場合について(455)で求

めた共振器内部の動径方向の場の分布を示す図はabIcIdIeの順に

それぞれ(00)(01)(02)(10)(20)モー

ドであるiem)モードのどは角方向にCOSどpartで分布することを示し

mは動径方向(r=bからa)にm+1個の振巾の極大値をもつ分布である

ことを示す各モードの振巾分布は最高点の高さが1となるように規格化さ

れているまた位相分布は振巾分布の最高点で0となるように定められてい

る(455)で求めた46図と(457)で求めた結果を比べてみ

ると振巾分布では両者の差は殆んど見分けられない46図ではnに関

しては1項のみをとりあげて計算したため曲線はなめらかであるが他のn

の項を考慮すればこの曲線を概略形としてその上にフレネル数に特有の細

かいリップルが生じた曲線となるであろうこのような他のnを考慮する定式

化に関しては後に述べるフレネル数が増すほどリップルは小さくなりn

107

0310

の一項のみで場の分布の概略形はより正しくダt)される46図を見て分る

ことは(00)(10)(20)モードの場の分布は殆んどー致

していることである一般に(どm)モードのmめ同じモードは動径方向

の分布がほy等しい動径方向の分布に関してはどの異なるモードは本来中

心付近の分布が異なることが特徴であるが中心に孔があるためこのような結

果となっている先述したようにmの同じモードに関しては固有値である

jもほ1r等しいしたがってそれらのモードの違いは角方向の場の分布だけ

である

20

o゛

|0

08

06

04

02

05

06 07 08

46図a有孔共振器の場の分布

(00)モード

108

A=40

=05

卜 -

g D

4 a

10

a8

a6

Q4

a2

05 opound07

08

46図b有子L共振器の場の分布

(01)モード

-140deg

-IGO

-180deg

091乙10

1ががび

|0

08

06

05 opound 0T

08

がぱ

`o゛

09

10

46図c有孔共振器の場の分布

(02)モード

IVrミ

妬45

しノ

ここ

白土

卜 - 4

10

a6

a4

02

05 06 07 08 0910

46図d有孔共振器の場の分布

(10)キード

φ

40rsquo

200

|0

08

06

04

02

05 06 0了 08 0910

46図e有孔共振器の場の分布

(20)モード

A=40

拓=05

こ40

y≪=05

40

20rsquo

orsquo

Ill

10

08

06

04

02

05106 07

08 a90

47図a有子L共振器の場の分布

(00)モード

10

OB

Q6

Q4

02

Q5 (X6 Q7

V 一

一 80

0809fa10

47図b有孔共振器の場の分布

(01)モード

汐一一一一―A=20jj屍45ダ

Xandy

χ

oline1

ぶjpermil

゛8o

一一一一A=20

rsquoa=05

一一

9り

20P

べ`lsquoぶ

~--

場の分布のフレネル数による違いを(00)(01)モードについ

て47図abに示すVa=05のときのN=20と80の比較である

フレネル数Nによる大差はないがNrarrooとともに鏡の端(r=ab)での

振巾が0に近づきやがて閉じた共振器のようになる

最後にnに関して多くの項を考慮した場合の定式化を示すこれは孔のない44)

共振器の自由振動の定式化と同様に行つ本節の(1)でnに関する行列K一等

の非対角要素を無視して固有値jを求めたこのときのnをnと記して

(428)および(429)の斉次方程式を解いてabocdoを

求める(斉次式であるから例えばao=1と定める)nヤnoのanbnC

dllを求めるために非対角要素を考慮するすなわち(412)~(415)の

右辺をOとおいた斉次方程式でanobcdlを既知としてKo等の非対

角要素を考慮する既知の項を右辺にまわすと

を(心)Hバ心)a‐心な(心)Hi(ん)b

---一々(為1)Hj(Å)c十心京心)Hバln)d

=-8N{Knnaχ1-Lnnobno)

Au]poundiAn)Bバ瓦)a一Ai]k心)叫(志)b

―几Jpound(ジiぶ)叫(瓦)c十志lsquojJi(jll)叫(几)d

=-8N{Mnnoan―Nnnobno1≫

一々(うi)HバAu)a十ふIJf(j)H1(j)b

一一---+を(jn)町(j)c一山jrsquoeiAn)Bバj)d

一一-=-8N{KnnoCn―Mnn{n}y

____

一Anjpound(An)iie(iA)a+山志J1(瓦)HバAn)hPrimelsquo

+瓦分(フi)Hン(ヌ)c-ズJ(ジi)叫(j)d

___

=-8N{しnnCno-I^nnodno)

(458)

(459)

(460)

(461)

となる以上4式をabcdnに関する4元連立一次方程式として解け

ばよいこれらを共振器内部の領域の場の分布を表わす(453)に用いれ

ばフレネル数に特有の細かいリップルをもった場の分布が生じる

112

{31無限長矩形平行平板共振器

ファブリペロー共振器の解析の際にしばしばとりあげられるのはもっと

も解析の容易な有限の幅をもち無限の長さをもった一次元鏡で構成される共

振器であるここでは孔のある共振器の極限の場合としてこれをとりあげ

るすなわち鏡の半径aと孔の半径bの差を一定に保つたままabrarroo

とすると幅が(a一b)の無限長矩形平行平板共振器となるこの解析は

烏を求める式(4べ

の漸近形を用いる漸近形を用いることは以下に示すように几rarrであ

ることから正当化される(438)の第1項をOとおいた解すなわち

(442)の々は現在の場合には

^poundmarnπ

一一a-b

m=l23helliphellip (462)

となるこの解はぶrsquoに依存しない(445)のRにはハンケル関数の漸

近形(284)を用いて

R三

一 (-1)rsquo

となるから心の解を表わす(446)はこの場合

さ哭MIC1-(1十i)ぐπ

3d=01291NolineM

a―b

具ぐ)2

(463)

(464)

(466)

(467)

aα

-a-b

と書けるこれより(416)を使って複素周波数が求まる計算の結果と

して損失の小さいときonetransitlossδJま

5d=01284N`ヤ(465)

となるこれはフレネル数の大きい場合のVainsteinの結ぜ

とよく一致しているただしこのときのNは矩形鏡に対するフレネル数であ

って

で定義されるものである(465)のonetransitloss5dをフレネ

113

ル数Nに対して目盛ったのが48図である

64

01

48図無限長矩形平行平板共振器の回折損失

sect44一方の鏡のみ有孔の共振器

炭酸ガスレーザ等に便われるファプリペロー共振器は通常一方の鏡

にのみ出力孔をもつ本節ではそのような一方の鏡にのみ孔のある共振器の

自由振動モードの回折損失共振周波数場の分布を求める49図に示す

ようにz=0の位置にある鏡には孔がなくz=Lの鏡には半氏bの孔があ

るものとするsect42と同じように空間を3つの領域に分けlる領域darr

nはsect42と全く同じであるが領域Ⅲがz=Oの鏡に遮られているとシころ

114

-一一b

m=o

rsquo

rsquorsquouml゛lsquorsquo9rdquooline紬へ1101

Sa n

一一

一 一

「11‐‐IJ‐‐

--not十一rarrl

二二z=Onz=L

49図片鏡有孔ファブリペロー共振器

が異なるしたがって領域Iaの場はsect42と同じ表現(41)(4

2)を用いるが領域皿では第3章で用いたz=0の位置にある孔のな

い鏡上でOとなる境界条件

K(r|rrsquo)=0z又はが=0(468)

を満たすグリーン関数K(|rりを用いて

9rsquoI(r)゜亀〔K(rllrsquo)勺りり一匹拝旦し(rrsquo)〕dS(469)

と表わすただしsect42におけるのと同じように領域1と皿の結合を無

視したK(rlrOの具体的な形は(811)で与えられるすなわち自由

空間のグリーン関数H(rlwrsquo)から鏡像の方法で作られた次式で表わされるも

のである

K(rpartzxrsquodrsquoz)=H(r(zlrrsquoがzrsquo)-H(rpartzぼpartrsquo一心(470)

以下sect42と同じように境界SとSIで場をなめらかに接続するすな

わち(44)~(47)のようにおくここではsect42とは異なり

最初から自由減衰振動モードすなわち無励振問題を取扱うとして定式化する

したがって方程式は斉次式となるここで境界面上における直交関数系巌開

(48)~(411)を用いるただし展開係数aJ等は本節におい

てもa等と略記するこれは次に示すように方程式が角モードどおよび

115

+一に関して分離しているためである境界面S上で領域Ilの場の値

が等しいことすなわち(44)より

J^(ln)Hバj)a-jJj(j)H2(1)b---

-Jf(j)Hバj)c十志J1(j)Hj(j)d

+8NΣIxVnmBmL-b}=0 (471)

を得るまた境界面Sで領域11の場の法線微係数が等しいことすなわ

ち(45)より

An]rsquopound(An)llpound(A)a一AijkAロ)Hi(1)b

-jJjくフi)H1(j)c十心つijkA)H1(几)d

+8NΣ{Mnm3inNnmbm)=0 (472)

を得る同様に境界面Sb上で領域011の場の値が等しいことすなわち

(46)よりー-

一々(ln)HバAn)a十九Jpound(九)叫(心)b

一一--一十な(心)HバAn)c=几外(j)Hバln)d一

+8NΣIPnmCm―Qndm}=0 (478)

を得るまた境界面Sb上で領域0Iの場の法線微係数が等しいことすな

わち(47)より

-jJ1(ジi)Hバj)a十jjJi(j)H^(1n)b

-一一-2-一十心な(臨)Hi(烏)ca-41(j)H1(臨)d

+8NΣIRnmCm―onindm}=0 (474)

を得る(471)~(474)の基礎方程式を両鏡有孔の共振器の基礎

---一方程式(412)~(415)と比べるとKらLgMNIIIの代り

にそれぞれPQR-Sにおき代っていると宍ころだけが異なるここ

でPnmQnin^nm^nmは次式で定義されるものである--

P-ΞrJj(j)恥(1)F-(g)dg

Q一三Xdeg゜jJj(i)Hia)F(Odie

R≒ldegぷ(rsquo゜j心(ジi)Hj(1)F(c)dc

sequivrA^Jrsquoe(yj)喝(v1)Fnn>(≪)dC

ただし

jΞ(kb)2-A2

116

(4-75)

(476)

て477)

し(4-78)

F(g)-

(-1)11411`sin^kL

〔(1と)2-a2〕〔(で)2-x2〕

三(oline1)rdquooline゛(kb)(

4Ξs

(言

)(479)

であるPmQnmRnmSnmの行列要素はKnmLMmNnmの行列要

素とよく似ているが大きな違いは(n一m)が奇数の場合にK一等は0と

なるのに反しPIII等はOでないことであるつまり両鏡有孔の共振器では

nに関して偶奇性の異なる結合はないのに反し片鏡有孔の共振器では共振

一一器に対称性がないために偶奇性の異なるn間に結合があるP等はAn^m

-Nの関数であってK一等と次の関係があるこれは(234)と(479)

を比較すれば容易に見出される(420)のようにK等がAnAmN

の関数であることを明示した表現を使うと

P-=}(-1)゜oline゜K-(j1一瓦}(480)

Q-=―(―1)Mnm(λλ4一石)(4-81)

R-=今(-1)ldquoolinel゛い1{ワij-}瓦)(482)

s自=士(-1)11oline111N(つilj{瓦}(483)

であるn一一rnが奇数のときは右辺のK一等は0となるので(480)

~(483)は成立しないがこの場合には付録21で計算されたn一

m=偶数の場合我K一等がn―m=奇数の場合にも成立すると拡張して

(480)~(4ヽ83)の右辺に用いるものとする

sect43と同様にしてnに関して一項のみで計算を近似する(471)

(472)をまとめて次の行列形で示す

Jど(ンin)llp{A)+8NKlnj^(ンln)Hkl)+8N

AnjkAn)npoundiA)+8NMInjk心)H(j)+8N

117

`h

17

}Z

8j

01

001

410図a片鏡有孔共振器の回折損失

S4

01

001 -10A

410図b片鏡有孔共振器の回折損失

Ndeg20A=30ト

゛゛olineoline(Oメ)}

タolineolineolineoline(脇)

l10可

=20

χ=30ノ

一一(0L)

--一一一いよ)

J^(ln)H^(1n)こiJi(うi)liAA)Cn(ご

J(jj`)H^(ln)AnAnjpound{λ)叫(ふo

)(レ

y)

(473)(474)を次の形にまとめる

(484)

一------(帽雪が二いぶjおここに)に)

を(ワi)Hバj)jjpoundiAn)UrsquopoundCA)an

゛(

瓦J節i)Hバj)jjJ(フi)叫(Å)

)(レ

y)(485)

P一等の行列要素とK等の行列要素間に(480)~(483)の関係

のあることを考慮すれば(484)(485)を両鏡に孔のある場

合に対応するsect43の(428)(429)と比較して次のこと

がわかる一方の鏡にのみ孔のある場合の計算は両鏡に孔のある場合と比べ

ー--てAnAnNは不変としてたy孔のフレネル数Nの代りに1Nを用いれ

ばよいこれは物理的には他方の鏡に孔がないため領域皿では鏡間距離が

実質的に2倍になっていることを意味する(484)(485)をsect

43と同様にして同じ記号を使って4に関して解くと次の結果を得る

4ぶ1か1〔1-(1十i)ξπ(Z

1+v^TaR2

〕 (486)b

1-R2

(486)を両鏡有孔の(446)と比較すると(446)の〔〕

内のぐ陥)R2が(486)では7倍されていることであるしたが

って一方の鏡にのみ孔のある共振器では出力口は少いのに損失は少し増

加するという結果となる(486)より計算したonetransitlossδa

を410図に示す図には鏡のフレネル数Nをパラメータとして孔のフ

ーレネル数Nに対する(yaの変化を示した410図aは(00)(10)

モードであり図bは(01)(11)モードである曲線の傾向は両

鏡有孔の場合の43図と全く同じであるが損失が43図の約12倍とな

っている

119

rdquo

にに項欠

第5章 両鏡傾斜共振器の自由振動モード

sect51序

平行平面ファプリペロー共振器ではわずかな鏡の傾斜が回折損失を急増

加させる特に波長が短かくなればなるほど鏡の微調整は難しくなる赤色

光のHNガスレーザ発振器として用いた場合は鏡の縁端での変位を波長程

度以内におさえないとレーザ発振が困難だといわれているこのように赤

外および光波帯においては鏡の傾斜の影咎は避けがたいしたがって傾斜変

形に対する解析は重要な意味をもつしかし現在までに傾斜変形をとりあげ

た論文はI数少い平行平面型共振器に限ってみればFoxLIWelll8)およ

びOguraYoshidalkenouS6)rsquo4灸よる論文のみである文献25)28)

はいずれも干渉計理論による積分方程式の核に傾斜変形をとりいれて電子計

算機によるシし

に43)は励振理論に基くものである以上の文献は両方の鏡が対称的に

同形に傾斜したものかあるいは一方の鏡のみ傾斜したものであるしかし現

実には両鏡は互いに無関係に傾斜する一般に両鏡の傾斜の方向は一致しない

しまた傾斜角の大きさも両鏡で異なる本章ではそのような一般的な場合

をとりあげてその自由振動モードを解析するこの解析は片鉛傾斜の場合

の自由振動を取扱った文献43)を基礎として両鏡傾斜を取扱うしたがっ

てそこに出てくる表面積分はそのまま利用できる(付録51)

本章の解析は次の順序で行うi52では微小な傾斜変形として基礎

方程式をたてるこのとき変形項は等価励振源となる他章とは異なり傾斜

のため異なる角モード間の結合が生じるさらに次のような面倒な事情がある

文献43)ではモード軸を傾斜方向と一致させることによってCOSgeモ

一ドとsinどpartモードを分離できたこれに反し本章七は両鏡が異なる方向

に傾斜しているために>COSjpartsinがモードを簡単に分離させることが

できないsect58では両モードを分離させるためにはモード軸をどの方

向に選べばよいかを考えるまたモード柏をそのように定めたとき傾斜に関

しては一つの両鏡傾斜パラメータKのみですべてが表わされることを示す

121

この結果として得られた斉次方程式は文献43)の方程式で片鏡傾斜パラメ

ータを新しい両鏡傾斜パラメータKにおきかえたものであlsquoるsect54では

この特性行列式を解いて複素周波数を求めその虚数部より回折損失をK2の項

まで得る傾斜のために(00)モードの損失が特に増加し傾斜角の増加

とともにそれは(01)(10)モードの損失と比較的近い値となる

sect55では両鏡傾斜パラメータKが一方の鏡を変形していない基準系と

みなしたときの他方の鏡の変形を示すものであることおよびsect58で得

たモード軸はその基準系よりみた最大傾斜方向を示すことを証明する

sect52基礎方程式

本節では最終的にはファブリペロー共振器の両方の平面円板鏡が平行

状態から傾斜した場合についての自由振動の基礎方程式を得る解析は最初

は傾斜変形に限定せず鏡の一般的な変形として取り扱う本来z=Oおよび

Lの位置にある鏡をそれぞれ鏡1および2と呼ぶことにする51図のよ

うに鏡12は本来の位置(yからそれぞれa02の位置に変形したものと

する第2章と同様の考え方で出発する本章では自由振動を考えているので

励振源はないがそれに代って鏡面変形による項が等価励振源となって付加す

る犬

sごL

犬上

51図変形した鏡をもつファブリペロー共振器

変形した鏡面Oi02上で場の境界条件は

z=L

9(II)=0rlsquo71ff上

であるとする第2章同様にr=aの仮想面Sで共振器を内

(5)

外副咄ける-

共振器外部の場は(214)で表わされるが内部の場は鏡面変心

にJよ宍る項

yI

122

]レ

を含ひ(27)で与えられる変形しない面馬上で境界値0をとるグリー

ン関数GCpIpOを用いると内部の場は次式で与えられる

9rsquoic〉゜石G(rlrつぢざλd4+恥G(rll`つjヅシりd司

宍ぶ〔GCpIkrsquo)きjダj)一怨言堺≒(rrsquo)〕dsrsquo(52)

`ただし変形による境界面Sの変化は小さいとして無視する(52)を第2

章の内部の場を表わす(2rsquo6)と比^゛ると励振源による一石osectsect<Pdcr

の代りに石iG詰ddegi(iニ12ぐ)があらわれて゛るし記がって後者は等

価励振源となる

次に境界面S上で内外部の場とそれらの法線微係数を等しいとおいて

それらを固有関数展開することにより展開係数に対する無限次元の連立一次

方程式を得る第2章と異なるところは固有関数展開の際に角方向の基準を

θ=0にとらないで次のようにこれと角ηをなす方向にとることである

9(alpartz) ==Σb

叱士

part<p(apartz)1

Ji(警){7ンリー川 (5-3)

ぞふ3Jsiuml(){7ン(Prime-rdquo)}(54)

(55)

partr

片鏡傾斜のときは傾斜の方向と角方向の基準軸を一致させればcosモードと

sinモードをj離させることができたが今の場合は両鏡が傾斜しているた

めに一般的にフ7を導入する後に>COSIsinモードが分離するようにη

を定めるここで

対三ふ=紅ぷ弓詰d-t-daら〕

ただし

uJ(raz)equivJ(jシsil(警){フンりーり))(56)

のようにおくとS面上での連続条件より得られる方程式は(223)

(224)とまったく同形の次式となる

123

一一

2りNHj(jl)暗十Jj(j)Hj(1)aJ一jjpoundiAn)Ei(j)bJ

deg8N{-5Kldquo+十弓L9)壽}十rsquo (57)

2りN41叫(j)暗十jJi(4)Hj(j)a4-゛1Ji(j)雌(j)64

=8N{-弓M-rsquoaゐ十弓Nrsquo^nrsquopound}

(n=l2helliphellippound=012helliphellip)

(58)

上式では(53)(5rsquo4)(5rsquo5)で4えられるbJ34暗

以外はすべて第2章の記号を用いている(55)の積分申の〔part91partn〕(yi

(i=12)は未知関数であるが次の一致条件でこれを求める(52)

で表わされる共振器内部の場の法線微分を鏡面上で行って〔part9partn〕を求め

るとそれは右辺の積分中の〔part9partn〕と一致しなければならない

このー(yi

致条件は一一

(1に)戸rsquorsquordquodn上分rsquoなど9ddegrdquo2dn丿悒rsquo9n

lsquo゛十ぶ怒謡吐号゛ペツ2一白洽M抑ヅ(srsquo)dぎ(5lsquo9)

(i=12)

である(59)の第8項の積S中でS上の卵partr9を(53)(5

4)の展開形に書換え更にG(r|pOの表現式(27)を用いて積9を行

うとrsquo第3項は+plusmnで表わすことができるすなわち(5lsquo9)は

〔1に〕irsquordquoIdn

p〔-Id1十石ブljdタ〔諮〕d4

十2nt

となる以上により解くべき問題は(57)(58)(510)

を連立方程式とみなして〔part9partnk〔part9partn〕4-=万々4を決定する

ことである

以下に近似解法を試みる鏡の変形が波長に比して小さいノレたがって変形

124

の効果が小さいと考えられるときには方程式は逐次近似法によって解くこと

ができる回折損失を求める際には異なるn間の結合は無視してよいと考え

られるからrsquo以下では特別の「lのみに注目しrsquo3ぷbぷリ品叱ぷから「1の

記号を省略して-f-+4匈ニと記す今回折損失を求めようとしている

モードの角モード番号をfとし一般のモードの角モード番号をkと記すこ

のとき4biを変形のO次の微小量であるとしkヤどの4btを1次の

微小量であると考える〔part9degpartn〕をあらわす(510)において1次

の項までを問題にするならば第1項第2項は1次第3項はO次プラス1

次の形であるしたがって第12項の積gにおける〔partgpartn〕として

第3項におけるO次の項k=どを代入するその結果として(510)は

次のように4btのみで表わされる

〔glλ=等Jj恥(心-j雌(j)弓}〔諮λi

+等烏ミ_皿Cl)at-lHk(l)b[)〔僣≒

+yよ_{HZ(j)4-jHi(j)b}

times{石パ可n幡 ddeg1十ゐ怒もにり恕

(i=12) (511)

ただし2次以上の高次の項は無視した(511)の第1項は変形について

o次第23項は1次の項である(511)を(55)に代入して吋

を求めるその結果を(5deg7)(58)に用いれば4btFに関する

連立一次方程式となる

ここで鏡の変形は両平面鏡が傾斜したものとするこの傾斜変形を円筒座標

系を用いて記述する鏡1の最大傾斜の方向はpart=β1の方向とし鏡2のそれ

はpart=βの方向とする鏡の中心を基準としての鏡の端における最大の変位の

波長λに対する比を各鏡の傾斜パラメータと呼ぷことにするMl2の傾

斜パラメータをそれぞれKiK>と記すすなわち鏡1は

z(rrsquopart)゜KIλをcos(0-β1)rsquol`≦3

125

(512)

の位置にあり鏡2は

z(rpart)=L十Kλdividecos(part一凡)r≦11十(513)

の位置にある

(512)(5-13)のように両鏡の傾斜の状態を与えて(511)

を(55)に代入すると2つの型の積分が生じるこれらの積分の動径方向

に関する部9は片鏡傾斜の場数愉じである異なるところは前者では少し

複雑な両鏡の傾斜角を含ひ因子の組合せが生じることである積友)の詳細は付

録51に示してここでは結果のみをとりだす

石i吠盤4degi゛へ塵rsquo略゛i

ご一

2nπ^arsquoKi

助助00

応レソ

Diil(i=l2ρr=十-)

ぷ聊脳脳

一β`一β`一ρ`一β`

紅叫吸伍

+jff+jdarrぞ

紅斑町取

126

陥弓iy

(芯`叫i

弓i171

(石坂i7

一β`lsquoとI~一ぞ

れ斑町『

i-M+MJ4-It

丿けトし

ハ八列丿

abab

rdquoし

(514)

(515)

(516)

k==eplusmn1(5-17)

傅 I

石i心(゜i)石丿些器jタバ回よい(ldegi(呵

竺(-1)ldquoj竺ぺyとS(IF)2jiμ

(ij=12ρr=+-)

ただしDiilはkrsquo=kplusmn1の時以外はOとなりまたjiμはkrsquo=kkplusmn2

の時以外はoとなるものでその定義はそれぞれ(A56)CA514)

で示される

ぢを表わす(55)の積分中に(511)の〔part9partn〕tyを用いると

(57)(58)の基礎方程式は次の行列形に書き換えられる

4k+k+k+k

騰望permil

う心弓一竺厦

Λにレレしヘ

いり叫

00匈Q

004cj

MQ00

んQ00

1 OatEを

心_叫

うシソ

Dk

blGk^

`t

ただし

Ξ

y4

BD

AC

rf

Cl~々

FH

EG

rsquo-

Jk(i)Hk(l)+8NKjJk(j)H1(j)+8NLG

JI(j)Hk(1)+8NM12J1(1)H1(1)+8NN

(5-18)

k=eeplusmn1

Ξ4゛lsquoN2り{KjllgolineKIK2(jllg十j21S)十KlJapoundjP}

{Hバ1}}2AHpoundiA)nrsquoi(j)times(

j町(j)H1(j){j叫(j)}2

μみjF

HEG

几Ξi2がN り(KDぶ-KDrsquoμ)

(519)

H^(l)Hk(l)

lHXl)Hk(l)

IHバAmrsquoiciA)

ArsquoUpound(A)EiU

)(5deg2o)

(k=どplusmn1)

(518)~(520)の左辺において簡単化のため本来各行列要素

に付すべき肩符脚符を()の外に付した

sect53cos>sinモードの分離

(516)(517)の4χ4の行列方程式の左辺は十-が分離

して2つの2times2行列になっているここで右辺の行列においても同様に

十一を夕)離できて2times2行列にできれば方程式は非常に簡単化される

以下に角方向の基準軸のとり方によってこの分離が可能になることを示す

これを示すために(519)(520)の右辺を具体的な形で書く

計算の便宜のため鏡12の傾斜方向を示すβいβを

凡=β

β=-β

ブ(521)

のように選ぶこのように座標を選んでも一般性は失われない(519)

右辺の{}内はρrの組合せにより4種類の因子となるこれらを(A5

14)を用いて書くと

Kl^ipoundpound―K1K2(^AiifW十山l公)十kj2

゜ぞspound-IIなーぽ(1)〔(1+41)K2+2り{Krsquocos2(β一η)

127

-2KiK2Cos277十Klcos2(β十η)l〕H

Kし117-KIK(jli7十血石)十Klj万

¥IIpoundひ1pound(j)゛(1十partβ))IK2rsquo

(522)

゜7り-Ilyf-lf(j)〔(1十り1)K2+2411{Klcos2(β-η)

-2KiKjcos2V十K|cos2(β十Prime)}〕十ぞpermil1permil

(5

23)

Kjlli-KK(jlぷ十j姦)十Kjぶ

゛Kは1尨-KIK(も尨+4ぶ)十Krsquoj芯

=π21poundj-ば(j)partpound1〔Kisin(β-η)十K2sin(β十η)〕

times〔Kcos(β-η)一Kcos(β十η))(524)

となるただしKは両鏡傾斜パラメータで次式で定義される

K2equivKt-2KK2Cos2β十Krsquo(525)

り`はグネッカーの記号である々は(29)で与えられるようにf

=Oのとき1ど≧1のとき2であるが本節ではこの他に便宜上ど≦-1の

とき0となることを付加する

2ど≧1

り゜

lど゜0(5lsquo26)

oど≦-1

(520)の右辺の()内はkρrの組合せにより18種類の因子とな

るこれらに(A56)を用いると(527)~(5い34)のように

なる

KiDrsquoン-1-KJ)劫-1=ご(1十δfl)la_(l){Kicos(β一η)notKeos(β十η)}4

(527)

KiDipound^+―KiD≫poundpound+i=―(1十をo)W1(j){Klcos(β-η)-Kcos(βナη)}

4(528)

KID公一1-KJ)拓-1=ご(71+6pound)W_(l)lKisinCβ-η)十KzsinCβ十η)}

4(529)

128

`-

KIDIを41olineKJ)2公゛1degぞ(1十δβ))Ipound1゛(l){KsinCβ一刀)十Kjsin(βより1

0)

KIDI励oline1olineK2D励oline1゛ぞ(1十々1)Iが_(i)|Ksinfβ-71)十K2sin(βJahl)

KDITiを1-KD41degぶ(71十りrsquoo)la41(j){Klsin(β一〇十K2sin(β大77)

(532)

KiDi^_「KzDzff-degで(1olineり0-i「」)(KiCos(β一刀)olineK2cos(βJaη13)

KIDITi1-KzD2jfl=ぞ(1oline々o)larsquo゛1(j){Klcos(β-71)olineK2cos(β

(534)

(527)~(534)の左辺KDぶ-xI)ぶe()と()を入

れ換えたものは等しい(k=ど士lPr=十-)

(519)(520)でρとrが異符号の行列要素は(524)

(529)~(582)でわかるようにすべて〔Kisin(β一フ7)十Kisin

(β十フフ)〕の因子を含んでいるしたがってこの因子がOとなるように角

モードの基準座標軸77を

KI+K2tan77=pound二瓦7tanβ (535)

と選ぶことにするその結果はCOSモードとsinモードが9離して4χ4

の行列形で表わされている基礎方程式(516)(517)は次のよう

に2times2行列形に簡約される

勺B皿

At

Ck

こ)

-じ片ふにに)(ご)

こぐ尽力によ

(536)

k=fplusmn1 (537)

ただし>COSモードとsinモードに関して(536)(537)はま

ったく同形に書けるので肩符ρを省略したなお(535)のように77

を選ぷと(522)(523)に含まれるKiIK2に関する因子は

129

Kjcos2(β一7)―2KiKjcos2η十Kcos2(β十η)=K2(538)

となり(527)(528)(533)(584)に含まれ

る同様の因子は

{KCOS(β-η)-K2cos(β十η)}2=K2 N(589)

となって(538)(539)はともR両鏡傾斜パラメータKのみの

関数であるこの結果として(536)(537)の連立方程式は

次の唯一の点を除いて片鏡傾斜の式とまったく同じものであることがわかる

片鏡傾斜では傾斜パラメータとしてKIのみがあらわれていたが(K2=0)

本章ではそのKIの代りにKがおきかわっているつまり本章のKは両鏡傾斜

の唯一の傾斜に関するパラメータとなっているご勿論K2=OとすればK=

KIとなって片鏡傾斜の場合を含む`

sect54回折損失

(536)(537)に対しては片鏡傾斜の場合と同じ43)44)行う

のでこれについてはごく簡単に述べるにとどめる(537)を(536)

に代入してその結果が斉次式であることから係数のつくる行列式をoとお

いてそれを整理すると次のようになる

をHj+8NKjJjH1+8NLj白G

J1叫+81ヽJ仙j涛叫+8H

ミ)十(μP~vP)

(ρ=十-)

妨にo

(540)

ただし簡単化のために円筒関数Jk(1)Hk(1)の引数1を省略したまた

μPvPは次のように定義されるものである

μ士戸8π6N3K2り〔器{Nll(Hか1)2-(L十M)jHf-IHyl十K(jHpound-1)2}

timesiipoundpound-xu)ni士秘1)2十包S{N111吸41}≒L十Mn)lH^+lHpound+I十K(IHf+1)2}

仏1

X{Iが41(j)}2(1士をo)2〕(複号同順)(5ム41)

このことは最後に回折損失を求める際にKiKについて自乗の頌までを考慮する

場合のことであってさらに高次のKIGを考慮すればKが唯一のパラメータではあ

りえないであろう

130

μ=πIN2K2Q〔Spound-lipoundpound-rsquolpoundCAXl士り1)l十印11l屁キ1pound(j)(1士lsquoをo)2〕

(複号同順)

ただし

angjkΞJkHw+8NKnnAhliL+8NLnn

lJkHk+8NMyi^JkHt-f8NN

(542)

(543)

である(540)は次のように簡単になる

j=々十(μPrime-μ))8NrN(Hパー(M十L回)jHj叫十K(j叫)2)=o(544)

K=Oのときは第L項だけとなって鏡の傾斜のないときの回折損失を求める

文献43)の(31)と一致する

(KN)2の項まで正しく得られるように(544)の根jを求めるフ

レネル数Nが1より大であるとして(A228)~(A231)のK

LMn^nnのベキ展開表示を用いると

れる

なり)Hj(j)十ひラ=}び一十(μP―vP){吸(j)}

ここでξは次式で定義されるものである

にTy(ふ十去)竺0369

2=0 (545)

(546)

今N>1KW<g1と考えているから(545)では第1項がもっとも

主要な項であるよってjの根はベッセル関数の根1かに近い値をとるここ

A=ApoundnCl十part)(547)

とおいてδを求めると終局的に

part竺二号〔レ宍ぱ=M一一i(μP―vP){Nj(々)12

Tマy`Primef_lPrimersquojl゛八々゜nu-iど丿゛i`゛々111lsquo1ε゛lt々rsquoμなマμl

を得るjを周波数に変換してその虚数部よりonetransitlossδaを

求めることができるpartaとjの関係は(373)に示すように

part4こoline≒Sjly(549)

131

| |

で与えられる(548)の〔〕内の第1項は鏡が傾斜していない時の回

折損失に寄与し第28項はK2N2の因子を含むことから鏡が傾斜した

時の付加の回折損失に寄与するvPに含まれる一部の積分を数値計算してモ

ード毎の回折損失を

δd=Aか +BjmK2N1 (550)

の形で与えるとAjBかは第51表のようになるj≒1のモードでは

cosモードとsinモードは縮退していてe=iのモードのみcosモードと

sinモードが異なる損失を有するsinモードは最大傾斜の方向に節線をもち

cosモードはこれに垂直な方向に節線をもつものである

mZ0128

030107641372120416317599789988

159256369496108300956179270415

390529702886

2035104780861141231

72392311413730192026604940867149

51表ApmBかの数値

上段A加下段Bpoundmpound=1では左下がsinpartモnotド

右下がCOSpartモード

52図にKをパラメータとしてNとpartaの関係を示す1が大きいときには

傾斜の影響をうけやすい53図aにはN=l0のときのbにはN=100

のときのKとδaの関係を示すKNの積が1に近づくと余り信頼できない

が53図より傾斜角の増大とともに(00)モードの損失は急激に

増加して(10)(01)モードのそれらと比較的近い値となること

がわかる

ここで(525)で与えられる傾斜パラメータKの意味を考える次節で

証明するようにKは一方の鏡を変形していないものとしてこれを基準系に

とったときの他方の鏡の最大傾斜を与えるパラメータであるまたCOSsin

モーyドを分離する(585)で与えられるモード軸はその基準系で見た

132

最大傾斜の方向を与えるものである

言]心ji10 102 N

52図Kをノtラメータとした両鏡傾斜の回折損失

(10)モードに対しては実線はsinモード破線はcosモード

133

-1いOrsquo

SjいがCOI)

ッ心

C001ヽ尺゜レ50

(y2

十permil

permil

上Kぺ200

(y3

ムフレk=0

helliphellip51

{望

10

Si

』rsquo

一〇い

`10

68図b両鏡傾斜の回折損失N=100

ど=1のモードに対しては

曳線はsinモード破線はcosモード

tφ

ミt0rsquo

58図a両鏡傾斜の回折損失N==10

ど=1のモードに対しては

実線はsinモード破線はcosモード

1cap

一二7oline「oline

-I(02)

(11)olineoline7notつノ

fOI)ツづhelliphellip_

(ヰ))

(10)之

芦(oo)

N=0

こ-2jiI-

C02)

(1りhelliphelliphelliphelliphellip

COりrsquo

ノ四)

り9jづrsquooline

づら9)

べ=100

レト~

W-

rarr

(a)

--

-III』1I

----

(b)

54図鏡か平行傾斜したファブリペロー共振器

この結果は54図aのように両鏡が同じ方向に同じ角度だけ傾斜した

場合は(KI=K2β=β)K=0となって損失は増加しないことを意味する

しかしこのとき両鏡の平行性は不変であるが相向い合った両鏡の面積は減

少しているから当然回折損失は増加するものと思われるしかしこの損失

増加分は相対的に非常に小さいことを次に示す共振器として有効な鏡の面積

が両鏡の相向い合っている部分のみと考えるとこの面積は54図bに示

すようにおよそπaからπa(a―Lri)に減少するただしr≪r2は鏡12

rsquoの傾斜角であって現在の場合平行傾斜であるから両者は等しく

ri=r2=Kiλa=Kλa(551)

の関係があるしたがってフレネル数Nは実質的にa2Lλからa(a―Lri)

Lλになったとして(550)の第1項は次のように変化する

δd=々バa(a-Lr1)Lλ}oline≒

さ411(a2Lλ)olineM(1十旦随一)2a

=jかNlsquoM(1十晋jP)

ここで(551)を考慮した本章ではKNぐ(1

135

(552)

の条件は十pound満たされ

rsquooline゛へ戸上

やararrニノ

獄し

ているとしているからC552)の()内の第2項で表わされる両鏡

の相向いあった面積の減少による付加損失は無視してよいこれに反してご

(550)の第2項の傾斜変形による付加損失BかK2Nolineり1は52図5

8図に示したように第1項AかNoline呪に比べて無視しえない値をとる

(550)ではKよKの自乗の項までを考慮したものであるその結果

として(550)はKという単一のパラメータのみで表わされまたど

=1のモードのみCOSfsinモードの縮退がとれたもしKiKの4乗の項

までを考慮するならばe=2のモードについてもCOSsinモードの縮退が

とれるであろうまたパ陪メータK以外に鏡12の傾斜方向を示すβ1

β2に依存する回折損失を示すかもしれないし

sect55傾斜パラメータKの意味

(1)Kは一方の鏡を基準にしたときの他方の鏡の最大変形であることの証明

次の8つの座標系を考える変形しない共振器の軸をz軸としてこの共振

器に固定した座標系を(xyz)とする鏡1の鏡軸(鏡に垂直で鏡の中

心を通る線)をzl軸として鏡1に固定した座標系を(xhy≪rsquozx)とする

同様に鏡2の鏡軸をz軸として鏡2に固定した座標系を(xyz)と

する鏡1の変形はその鏡軸を(xyz)系に対して天頂角rl方

位角β1の方向やヽ回転したものとするこのとき両座標系の間には次の関係があ

るrsquo

ドトレy

う`pa

トy

COSncosβlCOSrtsinβ1

―sinβlcosβl

sinncosβlsinrisinβ1

―sinri

COSn

うxyz

(558)

同様に鏡2の変形はその鏡軸を天頂角T2ヽ方位角βの方巾}へ回転したもの

とするこのとき両座標系の間には(558)で脚符1を2におきかえた

関係が成立するこの関係を逆に書くと次のようになる

vvIJノ

xyz

Lドレしχ

玉単谷ミヨ)(E)136

(554)を(553)に代入してzxを(xiyjZ2)系-か表わすと

zi=(sinriCOSrjcos(β1-β2)-cosTisinr2}x2

十sinnsin(βχ-β2)yz

十{sinTxsinrtCOS(β1-βz)十COSnCOSr}z2(555)

となる(555)のzの係数が鏡2を基準系とした鏡1の傾斜角の余弦

を示すこの傾斜角をrであらわしてγ≪1と仮定する

COSr=sinrisinTicos(β1-βz)十COSriCOSγ2(556)

より

戸=rrsquo―2nrCOS(瓦-β)十な(557)

を得るここで次式で

KΞarλ

KIΞaγ1λ

K2Ξaγ2λ

Vトしuarrト丿

(558)

(557)の傾斜角を傾斜パラメータに変換すると次式を得る

K2=K-2KiKcos(凡-β)十K(559)

これは(525)とまったく同じ式であるしたがってKは一方の鏡を

基準にしたときの他方の鏡の最大変形である

(2)(535)で与えられるモード軸は一方の鏡を基準としたときの他

方の鏡の最大傾斜方向に一致することの証明

zlは鏡1の鏡軸を示す鏡2に固定した座標系(x2y2z2)による鏡1

の鏡軸の方位角ボの正接を求めるこのがは最大傾斜方向の方位角と一致する

(555)のx2yの係数の比より

tanηacute=

sinr≫COSTiCOS2β―COSnsinrz(560)

を得るただし(521)のようにβ=ββ=-βとおいたri<T尽て1

として(558)を用いると(560)は次式となる

rsquo―Kisin2(561)

一方(585)で表わされるモード軸ηは(xyizOの座標系で

rsquo`13「

sinnsin2β

みると方位角βだけ回転するしたがって正接の和の公式と(535)を

使って鏡2を基準系としてみたモード軸の方位角の正接は

tanCフフ十β)=匹(562)

となるこれは最大傾斜方向を示す(561)と一致する

138

i≫≫

para

第6章 結 論

本論文では平行円型平面鏡をもつファプリペロー共振器の励振問題を

波動方程式の境界値問題として解析したまたこれを基礎にして鏡が微小

透過率を有する場合結合孔をもつ場合両鏡が傾斜した場合の共振器の励振

問題あるいは自由振動モードを解析した以下に各章で得た成果を要約する

第2章では完全反射鏡よりなる共振器の強制励振を解析したこれは以後

の各章の解析の基礎となるものである強制励振源は一方の鏡の中心部にある

ものとした共振器を内外部にj3け両領域で場を適当なグリーン関数を僥

って表わした境界面で両領域の場をなめらかにつなぐことにより連立積分方

程式を得てこれを無限次元の連立一次方程式に帰着させた電子計算機を便

ってこれを解いて励振特性すなわち励振源の周波数の変化に対する開口面よ

り帽射されるパワーの変化を求めたまた共振器内部の場の分布を振幅分布

と位相分布の形で示した次に近似解析により共振曲線の形を簡単な数式

で示した最後に共振器内部の媒質の屈折率に虚数部を考えることにより

減衰および増幅のある場合の励振特性を得た

第3章では一方の鏡が微小透過率をもっているとしてこれを通して外部

より平面波を入射させて励振する問題をとりあげた第2章と同様に共振器を

内外部に分けるとともに入射波の存在する領域を別に考えた透過鏡を通

しての境界条件を考えて共振器内部の場を入射波を用いて表わした以後は

第2章と同様に境界面で場を接続して解を求めた平面波が鏡に垂直および

微小傾斜して入射する場合を取扱い励振特性および内部の場のjE)布を計算し

た傾斜入射の場合は回転対称性が失われて角方向に異なる種々のモード

が励振される透過率あるいは傾斜角と励振特性の関係および場のj布との関

係を図示した特別の場合として励振源のない自由振動モードを取扱い共

振器の損失が回折損失と透過損失の和となる結果を得てこの理論の定式化の

正しさを確認した

第4章では片方あるいは両方の鏡の中心に結合孔を有する場合の励振問題

および自由振動問題を解析した結合孔を合ひ部1)に第3の領域を考えた共

139

振器内外部の場の連続性と同時に第8の領域と共振器内部の領域の場の

連続性から第2章の2倍の要素をもった無限次元の連立一次方程式を得た

この自由振動モードを求めて孔による回折損失の増加および内部の場の1)布

を計算した鏡の中心に孔を有するために角方向の分布の異なるモードが殆

んど縮退状態に近いこと力咄った

第5章では両方の円板鏡が異なる方向へ異なる角度だけ傾斜した共振器の

自由振動モードの回折損失を求めた傾斜の効果は等価的に励振源とおきかえ

ることができた傾斜の2次の項までを問題にしたとき傾斜による回折損失

の増加は1つの傾斜パラメータで議論できること力扮ったこのパラメータは

一方の鏡を傾斜していないと考えて基準にとったときの他方の鏡の傾斜の度

合を示すものであった平行鏡に比べての回折損失のt励口分はこの傾斜パラ

メータの自乗とフレネル数の平方根の積に比例する結果を得た

謝辞

本研究は京都大学工学部池上淳一教授の御指導の下に行なったものである

終始適切な御指導御鞭捷を下ぎった池上教授に厚く御礼申し上げますまた終

始懇切な御指導御討論を頂いた小倉講師に心から感謝致しますまた本学大学

院在学中第2章の研究に協力して頂いた巌本巌氏に御礼申し上げますさらに

研究に際し色々御助力下さった池上研究室関係者一同に御礼申し上げます

140

輿

付録11 マイクロ波ミリ波における

ファブリペロー共振器に関する実験

ミリ波を中心とする波長領域でのファプリーペロー共振器の実験が多くの研

究者により行35)54)61)~75)れら種々の実験の目的は色々あり列挙すると

ミリ波に対する高いQの共振器を得ることレーザ共振器のモデル実験を取扱

い易い波長帯で行うことビーム導波系の基礎実験を行うこと周波数誘砲

率ガス密度プラズマ密度の測定を行うこと等である

次にこれらの実験の共振器の構造材料等について述べるミリ波領域では

球面鏡の製作が困難であることもあって平面鏡の使用が多い鏡の機能から分

けると透過性のあるものとないものになる透過性を有しないものはアルミ

板および真ちゅう板にアルミメッキまたは銀メッキしたものが使われる透過

性を有すものは大きく分けて2種類ある一つは誘電体を使うものつまり高い

誘電率の誘電体と空気を4波長厚毎に重ね合せたものである他は金属に多くの

孔をあけた板を数枚重ねたものあるいは金属棒を規則正しく並べたもので

誘導性または容量性の性質をもつ材料はアルミ仮を用いたり石英仮にアル

ミをphotoetchしたものを用いる

反射鏡の寸法は使用波長によって色々であるが最大2m程度である反射鏡

が大きくなると円型より正方形のものが多くなる反射鏡の間隔も色々である

がフレネル数は1~100程度である少くとも一方の反射鏡は可動になっ

ている球面鏡を使用する場合でも一方の鏡は平面鏡のことが多い

゛゛ふ

半sJび

材料他幣雪祭足目的その他

竺竺6S)14平面誘電体83ホ-ソご曲線を7て瓦

Culshaw66)87

5平面1ツt板rsquo6 deg3ホoliney127

Scheibe59)95角300平面32同軸線94Stltて励

Zimmerer68)5`10`平rsquo`olinen`ちゅう4rsquoヽ召導波管間隔を変えてQを

10100球(50)一石英rsquo測定

Koppeldeg叩

5616a)30角平面゛電体32ホーフ0゛にヨ欠合讃ゐ雰鸞箔

141

研究者半径間隔

材料他幣回ぬ詰劉目的その他

a半径3一

Weste冒盾平球孔アキ銅箔4~S放物面170Q測定

Primich他71)1212アルミ板4ホーツ導波管罪仁尚

Welling他70)17`平面アルミ487を変えてQを

|滝岫72)こo雪な7Prime64尚oこ 5

回詰鵬o

IChecclljか75角300平面アルミ板80鏡中心にアンテナ6257のは屋根型

rarrr四皿サyEj54)14324球一次元鏡32導波管反射係数測定

11表ファブリペロー共振器の実験関係の研究

励振方法は大別して2種類ある一つは透過性を有する反射鏡の場合でホ

ーンから出た波を一方の透過鏡を通して入射させ他方の透過鏡を通してホー

ンで出力を検知するホーンと鏡の聞にレンズを入れるものもあるホーンの

代りに放物面をおき焦点にアンテナをおくものもあるもう一つの励振方法は

鏡に孔をあけて導波管と結合するものである通常は一方の鏡を入力側として

他方の鏡を出力側とするが出力側の導波管のないものもある後者の場合入

力倶」に方向性結合器を入れて反射波を検出するまた一方の鏡に入力と出力の

両方の結合孔が存在する実験もある波長は大体2~80聊でクラrsquoイストロン

を使うことが多い

振幅分布の測定法として次の3種類がある1つは透過鏡の場合で出力35)61)62)

側の鏡の裏で測定する方法である2番目は共振器に小さな吸収体を入れて

出力の変動を測定する万kであるこの場合吸収体は波長より小さくまた回

折損失等に比して損失が小さいことが要求される3番目は出力側の鏡に小

さな孔をあけてその鏡を横方向に移動させて測定する刄kであるこの孔は

場の分布を乱さないように波長に比して小さくなければならないQの測定

は周波数を変化させて共振の半値幅を求めて計算する

位相分布の測定はファブリペロー共振器に関してはなされていないようで=76)77)

あるがマイクロ波レンズの収差測定に関してなされたものがあるこれはレ

142

para

ンズを通して得た出力を入力の一部を直接とり出した基準位相と比較したも

のであるこれを用いれば共振器の鏡裏で位相分布の測定が可能と思われる

最後にファブリペロー共振器の実験に関する主な研究者とその研究内容

実験装置等を11表に示す

143

付録21 行列要素の計算

(234)で定義されたI(g)は(28)(233)のjj(再掲)

心=(ka)2-(旦芋)2(A21)

j2=(ka)2-a2(A22)

を使って次のように書換えられるここで瓦2j2は正のみならず負にも

なることに注意する

I(g) -not-ka

1COS(anπ)

〔(旦芒)乙心〕〔(眉)2-f〕

ただしここで次の変形を使った

砥7j2=(=+14ド)(g一司戸)

1-COS(ベヅiぐ)

^ka-7-2-j2)(lj一丿)

(A28)

ニ三4N(x=こ-nr)(A34)

上式ではmnは十分大きい整数でかつmnこ1であごるとして行列要素の

積分(229)~(2lsquo82yに寄与するのは(A28)のjlm(g)の分母が0

の付近であることを利用して近似を行ったこれはまたxSkaしたがって

lj2(ka)21べ1の付近のみ積分変数に寄与していることを意味する

次に(A22)により積分変数をgから剥こ変換する積分領域はgとkaの

大小関係によって2部分に分れるc>kaの領域ではzlの偏角をπ2だけ変

化させると

AdAV(ka)二

一y

iC<ka

144

Yトトトしri(A25)

daAdA

oline伐百脳―

c>ka

である積分領域は前者では(Oka)後者では(0=)となる先述の如

くj2尽(ka)2のみ積分に寄与するから(m戸てolinej`iΞkaと近似でき

gくkaのときの積分範囲(Oka)は(0)としてよい(229)~(332)

の行列要素の積分申12べ(ka)2において円筒関数は(A23)で与えられる

Inm(≪)に比べて1に関してはるかに急激に変化するので円筒関数として

は漸次展開を用いてその振動部分を平均値におきかえてさしつかえないこ

の近似が成立するのは(A28)のcos中に含まれる4πNが

21(Z-=--一一

oline4πNくK1 (A26)

の条件を満たすときであるこの結果(229)~(232)は次のようになる

Knm=打謡モ=ツ聡み-

rsquo-rsquonm

-r心

dA

轟で岸回贈づ悦1

-1

Mrdquoニolinei

AdA

11-COS(lj+j2)1

フズi(μ+p)(記+12)(joline百)dj

汀⑤万能十i

1ool-COS{lj`j2

7}(池1-j)(j-1)

AdA

(jべ)dj

145

(A27)

(A2-8)

(A29)

irsquonm―ヤ(前ず添夕ArsquodA

A^dA (A210)

円筒関数は漸近展開を用いたので行列要素は次数引こ無関係であるそのた

めに行列要素Kpound等をK等と肩符どを省いて記す

ここで行列要素の計算結果の表示を簡単化するためにradic次の関数を定義する

s(t)

c(t)

一 ム jsin(txりd`

Ξヰopermilos(ty)d`

(A211)

ただしs(t)c(t)はパラメータ(Zの関数であるが後め便宜のためにパ

ラメータtのみを変数として示し叫まあらわに書かないでおくs(t)c(t)

の微分形は次式で示される

srsquo(t)Ξds_Tlsquopound

crsquo(t)三次ニxjJrsquoぶy

sint(Z2一台s(t)

COStα2-jic(t)

(A212)

上式の結果は部分積分によって得られる定義から明らかなようにs(t)crsquo(t)

は奇関数c(t)srsquo(t)は偶関数である

s(-t)=-s(t)c(-t)=c(t)(A2-13)

srsquo(-t)=srsquo(t)crsquo(-t)=-cべt)(A214)

次に(A27)~(A210)の行列要素中に含まれる積分をs(t)c(t)を用

いて表現する

ほレ次の公式が成立する

-}4deg゜1olinecllギタjrsquoj2)d1ニs(inrsquo)-C(A)叫1darr5)

146

証明次の積分公式

回二白 一斗j

を用いると次の両式が成立する

(A217)

oo`2(jjolinej2)dふぺ}j7jンリoline

Λ

゜2xrsquo(A2lsquo18)

(A219)

両辺をx2に関して(0CC2)で積分すると(A215)(A216)を得る

(2)n≒mのとき次の公式が成立する

-π

-π

ぷ白眉特記会=粛と冠{Djりゐ}い(A^)-c(iA^)}〕

゛(A220)

証明f(jj-μ)=2π(m-n)であることを用いて左辺を部分分数

に分解し(A215)を用いる

(3)(A220)の左辺でn=mのとき次の公式が成立する

ool-COS(Z2几一一二爾二

iA ニldquo2{S(μ)4lsquoC(心)卜{Srsquo(ン4J)-Crsquo(ポ)}

証明(A215)の両辺をがで微分して

(4)次の公式が成立する

(A221)

(Λ216)を用いる

乱ミ沢ズ冷≒河j2dj=乙≒汐rsquo昂(ぷ)-)ト荊(4)-呻}〕

(A222)

乱上畿当牛公

゜ldquo2ポい(ン1)+C(ンj)卜い吠)-C吠)トぶ{S(ンrsquolnrsquo)-CCj)}

(A223)

証明12=ポー(ンjj-j2)と書いて(A215)(A220)(A221)

を用いれば得られる

147

1-COSα2^2-j2)

一一(万一ぷ)2

(5)次の公式が成立する(ただしこれはフレネル積分とは関係がない)

オ皆皆欧尽jdj十

(Z2

-2

一9

Iタ

ng二m

n斗m

1-COS(Z2 i十j

AdA

(A224)

証明次の公式を利用するj

ござ旦びy

iドリ竺ツか二旦dx=ムsinβ(a-b)Cβ≧0)(A225)

ここで(ン41一臨)=2π(m-n)であることを考慮する

以上の公式(A220)~(A224)を用いて(A27)~(A210)の

行列要素rdquonm>rsquo-rsquoロMロN-を(286)~(243)のように書くことがで

きる

148

- -

i「

付録22行列要素のベキ展開

α2t≪1に対してはs(t)c(t)は次のように展開されるこれは定義

式(A211)で被積分関数をベキ展開してそれを項別積分して求めら

れる

s(t)=

c(t)=

言贈一器づ響iolinehelliphellip}

v万叫1一息十拡-helliphellip}

(A226)

(A227)

(z2ぶ≪1の場合にrsquo上式を使って行列要素の対角要素を展開式で表わすと

Lnn――Knn―iく

N=万叫(1十i)十{ぷ(1-i)十helliphellip}

となる

149

(A229)

(A230)

(A231)

付録31誘電体多層膜鏡の基準面

多層膜の両端面での場とその法線微係数を脚符eiをつけて表わすと-

股に

お一

1一b

ドbd

9i

part9i

゛oline瓦s

と書き表わせる媒質が無損失の場合にはa

ad―bc=1

(A81)

cdは実数で

(A32)

の関係があるここで対角要素が0となるように両端面をそれぞれ右へど

どだけ移動した位置に基準面をとりそこでの場を(べ)をつけて表わすそ

μcosβsinβabCOSr―sinr叫しし)く

ー一

)(

白-

ブyj)

であるただし

βΞkoP

7Ξkoど

(A34)

とおいすこ(A88)の右辺の行列の対角要素が0となるようにβrを

定めることができるかどうかを調べる(11)要素と(22)要素をヒ

り出してそれらをOとおくと

aCOSβCOSr十bcosβsinr十csinβCOSr十dsinβsinr=O(A35)

asinβsinr―bsinβCOSr一CCOSβsinr十dCOsβCOSr=0(A86)

である両式よりtanrを消去すると次のt芦nβを決定する式となる

(ac十bd)tanrsquoβ十(a十b2-c2-d2)tanβ一(ac十bd)=0(A87)

この式の判別式はoまたは正であるからtanβは必ず実根を有する同様に

してtanrを決定する式は

150

rsquoI

trsquo

(ab十cd)tan2r十(al一b2十c2-d2)tanr一(ab十cd)=0(A38)

でありtanrは常に実根を有するまた逆にCA37)(A38)

を満たすtanβtanrの適当な組合せは(A35)(A36)を満た

すことは容易に判るから対角要素をOとするように基準面を定めることは常

に可能であるすなわち常に

しぐ

Ob

-1b0

う良Nrsquo

-rsquoU

(A39)

を成立させることができるここで無損失条件(A32)を用いたしたが

って(33)(34)の透過鏡の境界条件は鏡面を少し仮想的にず

らした位置を基準とすることにより常に成立している

151

付録32積分1

が゛e{p(izCOSpart)COSI0dpart=2πijJj(z)(A310)

イ2゛exp(izcospart)sinfpartdpart=0(A311)

Qバ(zβdivide)

苧ふ複(βdivide)がJバβ昔)Jバcg万一)rrsquodrrsquo

ナふJf(βdivide)ぷHI(β万)を((z子)fdrrsquo

ニiノフ〔divideβJj(そ){HE(βdivide)J(βシーな(βdivide)叫(βご)}

十な(βdivide){β叫(β)を(α)-α叫(β)Ji(α)})

゛とし(Jバβdivide){β琲(β)J゛((りT(゛叫(β)が)}oline琴を((gdivide)〕

(A812)

ただし2行目から3行目の変形の際に次の不定積分を便った

`を((zx)Hpound(βx)xdx

ニ訊き〔jJal(αx)Hバβx)-βJj((zx)恥4(βx)〕(A813)

152

rsquo-夕

-4

付録33-積分2

り((Zβ)の定義式(356)にしたがって次の積分を書換える

Iequivぷ゜Pぞ((zヽβ)Pバar}ccda

=かJl(α゛)Jj(β功xddegcが与((zy)与(ry)ydyocdcc(A314)

ここで積分の順序を変更して次の関係を利用すると

ぐ゜を((ZX)を(oCy)oCdof=―しこ二幻

次の結果を得る

I=Pj(βT)

153

(A315)

(A316)

付録34積分3

IΞy7Pj(ccr)Qj((Zヽβヽz)adoj (A317)

言言にごごにごニダrsquo2イ゛ldquo9定ldquo(856)

I゛ぐrsquoj^(ofx)J^(rx)xdxでなじltl路}二Jj(ldquoy)y(lydegoCdcC

=か回喘仁政に卜

ΞQe<<Tり)(A318)

ただし上式の変形において積分の順序を変更して(A315)を利用

した

154

Hj

付録51 積分4

山(514)の積分の証明

鏡の変形が波長に比べて小さいとき(56)で定義されるuに関して

次の近似式が成立する

〔プ〕=-〔プ〕(A51)

〔ujl〕=Zi(rI)〔早〕(71 partZ-rsquozコ0

(A52)

zj(rpart)は(512)で与えられる鏡1の傾斜変形を表わす式である

(A51)(A52)を使うと求める積分は

づ〕二〔崇ご21(6Prime)「drdO(A53)

となる同様にして鏡2の変形による積分は鏡2の傾斜を表わす(513)

を含ひ次の形に書ける

4uC壁di=(-1J旦宍戸h

と書ける卜だし

DiSdegpartsect(βi)Ikk(j)

partこ(βi)Ξ

D忍(i一

一 12)(A55)

(A56)

ぐ{inにり)}{7ン(hり)}cos(rdquo-βi)dlsquorsquo(A57)

(A57)でρ=十ますこは一はそれぞれ積分申の最初の【l内のCOS

またはsinを採用することに対応しiは同様に最後の1】内のそれらに対

155

応する(A57)の具体的な形は

partご(βi)=divideCOS(β-7){5k_krsquo十partし1-1十5k4kい}

part(βi)=号cos(βi-η){5k_t1十δl_1-1―5k+kい}

(A58)

part乱(βi)=号sin(βi-η){5k_k1-partk一町-1十partbkい}

partご(βi)=dividesin(βi-η){一気-y丿十気二F1十Sk+krsquoi)

であるpartkyはクロネッカーの記号であるkrsquo叫kplusmn1ならば(A58)

はすべて0であるまた

lkk(1)=lkk(j)ΞぶJk(lx)Jk(lx)x2dx(A59)

であってど=k+1のときこれは次のように積分できる

lkk1(j)=ム(k{Jk(j)}2一(k+1)Jk-1(り)Jln(j))(A510)

(2)(515)の積分の証明

(A51)(A52)の近似式およびグリーン関数に関する次の近似

partG(ら1吋)

partn

rdquo-一

part2G((714)

partZz(rrsquopartrsquo)

を用いると与えられた積分は次のように変形できる

dcid吋

(A511)

zi(rりrsquo)ぶdg(A5べ12)

同様にyの面上における積分はZ2(rpart)を用いて変形できjるこれらの

積分は計算の結果次のようになる

156

--

ゐiljf(lsquorsquo1)ゐjJべこ上poundj)_duじ鉛

(ldegi祠

=(-1)ldquojpoundそKiKjnj1PTCij=l2)CA5lsquo13)

ただし

jiぶ=2poundk〔part以(βi)゛ベン(βj)十な(βi)rsquoPrimeふ(βj)〕ljkざ(j)(A5deg14)

partμ(β)は(A58)で与えられるものでkヤfplusmn1のときはoであるか

ら(A514)はど=poundfplusmn2のときのみOでない値をとる角モード

番号が2以上異なるものは考慮しないからpoundrsquo=iのみを考えればよい

ljkざ(j)は次式で定義される

I~(j)べ1`yJ゛(ldquo)疆Z閤ぶ副うバ゛)゛(lイご

15)

ど=ざのとき上の積分の実数部は(A59)のjpoundkU)を使って

R〔lpoundkpound(j)〕ニ{ljk(1)}2(A516)

となる虚数部は次のように書換えられる

li1(ljkバj)〕=Jぞk(1)

Ξ2ぶx^dxJj(lx)N1(jx)がJk(^y)jpound(Ay)yMy(A517)

k=ごplusmn1のみを考慮すればよいこのとき次のように一重積分となる

JがU)=i-イ1{Jj(j`)}3Nか(Ax)xdx

(ど+1)でJか1(jx)を(jx)JかI(lx)N^+i(lx)xlsquodxCA518)

(A519)

iee-()=―ヅ之j{Jぞ-1(jx)}2Jf(jx)Nかi(lx)xdx

-ljIJか2(jx){Jj(jx)}rsquoNf-1(jx)xlsquodx

(A518)CAR19)の積分は必要なjの値に対して数値積分

を行って求めた

1S8

参考 文献

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6)AGFoxTLiResonantModesinaMaserInterferometerBellSystTechJ40(1961)455

7)GDBoydJPGordonConfocalHultiraodeResonatorforMillimeterthrough(pticalVavelengthIfasersBelLoystTechJ40(1961)489

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9)DSlepianProlateSpheroidalWaveFunctionsFourierAnalysisandUncertainty一エVBellSystTechJ3(1964)3009

10)WStreiferHGamoOntheIJchmidtExpansionforOptical

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11)LBergsteinHSchachtorResonantModesofOptic工nter-ferometerCavities工Plane-ParallelEndReflectorsJOptSocAmer2(1964)887

12)LBergsteinHSchachterResonantModesofOpticOavitiesofSmallFresnelNumbersJOpt3oc血erZ(1965)1226

13)LBergsteinEMaromAngularSpectraofOpticCavitiesJOptSocAmer56(1966)16

14)GGoubauFSchweringOntheGuidedPropagationofElectron昭neticWaveBeamsIRETransrsquoAP-9(l96l)24S

159

15)LAVainshtein

-JETP17(1965)

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709forLasersSovietPhysics

16)HOgurnYYoshidaCavityTheoryofFabryPerotResonatorみpanJApplPhysユ(1964)546

17)池上小倉古田FabryPerot共振器の空胴理論幅射科学研究

会資料(1964年5月)

18)HRiskenCalculationofLaserModesinanActivePero七-Fabry一エnterferometerZPhysユ(1964)150

19)G0omsTheModesofanOpenResonatorwithP1皿eCircularMrrorsApplSciRes(1968)198

20)G0omsOntheElectromagneticTheorieoftheModesof

anOpenResonatorwithPlaneCircularMirrorsOptLk2ヱ(1968)426

21) VDGlogeBerechnvmgvonFabry-Perot-Las≪r-Resonatoren

皿itStreumatrizenArchivderElektrischenUbertragung18(1964)197oline

22)yDGlogeEinallgemeinesVerfahrenzurBerechnung町)tischerResonatorenundperiodischerLinsesystemeArchivderElektrischenUbertr昭ung22(1965)13

23)HOguraYYoshidaYFuruhamaJ工kenoueSlight

DeformationofConfocalPatryPerotResonatorJapanJApplPhys5(1966)225

24)池上小倉古田古浜茜簾点FabryPerot共振器の微小変形

幅射科学研究会資料(1965年7月)

25)AGFoxTLiModesinaMaserでInterferometerwithCurvedandTiltedMirrorsProc工EEE51(1963)80

26)HOguraYYoshidaJDcenoueTheoryofX)eformed

FabryPerotResonatorJPhysSocJapan22(1965)598

27)池上小倉吉田S変形したFabryPerot共振器の理論幅射科学

研究会資料(1964年11月)

28)WHWellsModesofaTilted-MrrorOpticalResonatorforthe工nfraredX<EE≪EJourofqE2(1966)94

160

rsquo -

φ

29)AGPox「rLiEffectofGainSaturationontheOsillating

ModesofOpticalMasers工B≪poundiE>JourofQEZ(1966)774

30)ATFialkovskiiOpenResonatorsFormedbyPlatReflectorswith工mpedanceDiscontinuityattheEdgesSovietPhys-TechPhys11(l966)807

31)ATFialkovskiiCoupledOscillationsinDiffraction-CoupledOpenResonatorswithFlatReflectorsSovietPhys-TechPhys11(1966)813

32)LBergsteinTHZachosFabryPerotResonatorsinUniaχiallyAnisotropicMediaIEEEJourofQE2(1966)印1oline

33)末松一軸性結晶を含ひファブリペロー共振器電子通信学会量子

エレクトロニクス研究会資料C1969年10月)

34)LAVainshteinTheExcitationofOpenResonatorsSovietPhys-TechPhys9(1965)1197

35)GKoppelmannMehrstrahlinterferenzundEigenwelleninParallelspiegel-エnterferometerZPhysユ(L965)220

36)HOguraYYoshidaI工wamotoExcitationofFabry-PerotResonator工JPhysSocJapan22(1967)1421

37)池上小倉吉田巌本FabryPerot共振器の励振理論-I轜

射科学研究会資料(1966年5月)

38)池上小倉吉田巌本=ファブリペロー共振器の励振理論電気

通信学会量子エレクトロニクス研究会資料(1966年7月)

39)池上小倉吉田巌本tファブリペロー共振器の励振理論昭41

電気通信学会全国大会Na511

40)YYoshidaHOguraJ工kenoueExcitationofFabry-PerotResonator工工工Wave工ncidencethroughSenii-Transparent

MirrorJapanJApplPhys旦(1969)1513

41)古田小倉池上ファブリペロー共振器の励振理趣3)一半透鏡

を通しての外部励振電子通信学会量子エレクトロニクス研究会資料C1968年2月)

161

42)吉田小倉池上=半透反射鏡を通してのファブリペロー共振器

励振昭42電子通信学会全国大会Na529

43)HOguraYYoshidaJ工kenoueEχcitationofPabry-PerotResonatorI工FreeOscillationJPhysSocJapan2旦(1967)1434

44)池上小倉吉田ファブリペロー共振器の励振理論(2)自由振鄙

電気通信学会量子エレクトロニクス研究会資料(1966年9月)

45)YYoshidaHOgurar

SlightlyTiltedMrrors工kenoueFabiy-PerotResonatorwithJapanJApplPhys旦(1969)285

46)吉田小倉池上変形したファブリペロー共振器(有孔鏡の場合

と両鏡傾斜の場合)幅射料学研究会資料(1968年9月)

47)吉田小倉池上両鏡の傾斜したファブリペロー共振器の回折損

失昭43電子通信学会全国大会i包550

48)吉田小倉池上二孔のあいたファブリペロー共振器昭43電気

四学会連合大会Na1360

49)AGFoχTLiComputationofOpticalResonatorModes

bytheMethodofResonanceExcitation工EEEJourofQE4(1968)460

50)RYamadaYSugiozTheExcitationofFabry-]PerotResonatorJapanJApplPhysヱ(1968)304

51)古浜Z共焦点ファブリペロー共振器の励振理論(平面波による強

制励振の場合電子通信学会マイクロ波研究会資料(1968年11月)

52)やmadaMKawanoExcitationoftheSphericalFabry-PerotResonatorJ町)anJApplPhys旦(1969)650

53)榎戸鈴木S異方性媒質を満たしたFabryPerot共振器電子通

信学会マイクロ波研究会資料(1967年9月)

54)榎戸鈴木松本上村=無限長だ円筒状反射鏡よりなるファブリ

^゛ロー共振器の入力アドミタンス電子通信学会萌文誌ご旦一B(1968)95

162

rdquof

`噛

あly

55)赤尾宮崎=開放型共振器の導波管の結合理論(入力イッピーダ

ンスについて)昭42電子通信学会全国大会Na528

56)宮崎赤尾曲面からなるFabryPerot共振器の固有電磁界と励

振特性昭44電気四学会全国大会Na1515

57)RYamadaOnthePlanaFabry-Pero七工nterferoneterJapanJApplPhysi(1967)904

58)HLevineJSchwingerOntheTheoryofDiffractionby

anApertureinan工nfinitePlaneScreen工PhysRevヱ1(194S)958

59)EHScheibeMeasurementsonResonatorsFormedfrom

CircuLarPlaneandConfocalParaboloidalMirrorsProcエRE49(1961)1079

60)森口宇田川一松数学公式1岩波書店(1953)

6l)GKoT)pelmannEinIG-krowellen-Perot-Fabrj-丿一エnterferometer

alsModellf迂rdenLaser-ResonatorZPhysユヱl(1963)241

62)GKoppelraannMehrstrahlinterferezundBeugungin

abgeblendetenParallelspiegel-エnterferometemZPhys2(1966)44

63)FWestermannMaierDasFnbry-Perot一エnterferometerimMkrowellengebiet工EineDiskussionunterden

VoraussetzungenderOptikZPhysユヱi(1964)244

64)pWestermannMaierDasFabry-Perot-Interferometer

imMikrowellengebie七工工EineDiskussionunterBeruck-sichtigungvonBeuffiuiffseffectenZPhysユヱ1(1964)507

65)WCulshawReflectorsforaMicrowaveFabr3rsquorsquo-Perot工nter-ferometer工Kpound]Trans町Tヱ(960)221

66)WCulshawHighResolutionMillimeterWavePabry-Perot工hterferometer工REトTrasI-ITT旦(1961)182

67)RUlrichKFRenkLGenzelTimableSubnillimeter

工nterferometersoftheFabryPerotType工EESTransMTT11(1964)363

163

68)RZimmererrdquoSphericalr-IirrorFabry-PerotResonatorIEEETr皿sMTT11(1964)371

69)MLichtensteinJJGallagherRECuppMlliraeterSpectrometerUsinaFabry-Perot工nterferoneterRevSciエnstr趾(1963

y843

70)HWellingH(IAndresenDesignProblemsandPerformance

ofMillimeter-WaveFabry-PerotReflectorPlates工Eiar]tKTrans回T12(1965)249

71)R工PrimichRAHayamiTheApplicationoftheFocussed

Fabry-PerotResonatortoPlasmaDiagnostics工ZlmhimShmTransMTT22(1965)53

72)滝山繁沢50Gc帯共焦点共振器内の電磁界分布の測定幅射科

学研究会資料(1965年5月)

75)J≪WDeesAPSheppaΓdFabry-Perot]nterferometers

at168Gcs工E>E>EaTrans工Mユ(1965)52

74)PpCheccacciAMPpCheccacciAMScheggiMicrowaveModelsofOpticalResonatorsAppl0pt1(965)1529

75)PFCheccacciAConsortiniAMScheggiModesPhaseShiftsandLossesofPlat-RoofOpenResonatorsAppl0pt5(1966)1567

76)GWPamellCanJPhys(l958)935

77)YFLumTJFPavlasekTheInfluenceofAberrationsandApertureInclinationsonthePhaseand工ntensitystructureinthe工mageRegionofaLens工EEEparaPransAP(1964)717ぶ

78) pararLiHZuckerModesofaFabry-PerotLaserResonatorwithOutput-CouplixigAper七uresJOptSoc八mer^57(1967)984

79)DEMcCumberEigenmodesofaSymmetricCy]LindricalCon-focalLaserResonatorandTheirPerturbationi^yンOutput-CouplingAperturesBellSyst-TechJ趾(1965)333

164

轟いf

`1

φ

をJ

ilsquo

記号

aJardquoとan

b品

brdquoぞbrdquo

C(t)

c(t)

dndn

GCpIprsquo)

Hdi-lprsquo)

主要記号表

説明

鏡の半径

開口面境界値part9ンpartnの展開係数

開口面境界値rの展開係数

フ1ネノレ積分

フレネル積分の一変形

有孔鎧共振器内側開口面の境界値part9ンlnの

展開係数

傾斜鏡共振器における積分

有孔鏡共振器内側開口面の境界値の展開係

平行平面導波管のグリーy関数

自由空間のグリーy関数

H21(j)Hj(j)第1種ノヽンヶル関数

Iロ(g)

秘(j)

K(||が)

KiK2K

Knl

KIrdquo1

kL

LiLndeg

MnlM11rdquo1

モード変換行夕|犯)積分にあらわれる関数

ベッセル関数

z=0で境界条件を満たすグジーン関数

鏡の傾斜パラメータ

モード変換行列要素

波数

共振器軸長

モード変換行列要素

角方向モード番号

モード変換行列要素

導波管モードのz方向のモード番号

または円筒導波管同軸線モードの番号

フyネノレ数

165

定義個所

21図31図41図

(220)(49)(54)

(219)(48)(53)

(245)

(247)

(411)

(514)

(410)

(24)(25)(27)

(210)

(234)

(311)

(512)(513)(525)

(229)

21図

(230)

(27)

(231)

(234)

(363)(442)

(225)(227)

-N

NnlNdeg゜

Illno

^nm

Pバαβ)

Qnm

有孔鏡共振器の孔のフレネル数

モード変換行列要素

法線方向ペクトノレ

導波管モードのz方向のモード番号

ノtワー

有孔鏡共振器のモード変換行列要素

積分

共振器のQ

有孔鏡共振器のモード変換行列要素

Qj(ぽβx)積分

i^nm

rS

Sa

Snm

Sb

(t)

3ぐSST

u(r

ZN≪

part)

-α

β11β2β

ベッセル関数の比

有孔尨共振器のモード変換行列要素

円筒座標変数

空間座標を示す三次元ベクトル

共振器開口面

有孔鏡共振器の外側および内側開口面

有孔鏡共振器のモード変換行列要素

フレネノレ積分

フレネル積分の゛変形

電力の流れ

パワー透過率

一つの導波管モードの定在波

有孔鏡共振器への入射平面波の横方向分布

円筒座標変数共振器の軸方向を示す

傾斜鏡のz座標の位置を示す

フレネル数の平方根の逆数に比例するノζラメ

ータ

孔のフレネル数の平方根の逆数に比例するノi

ラメータ

鏡の傾斜方向を示す方位角

166

(419)

(282)

21図

(27)(226)

(257)

(475)

(356)

(2106)

(476)

(8る4)

(445)

(477)

21図

41図

(478)

(244)

(246)

(255)

(340)

(56)

(43)

21図

(512)(51S)

y(245)

(4-41)

(52)(513)(521)

φtw

φ

卜にI

yrdquo参

nrsquo7rsquo2「

ぞj

kn

jj

-^ij^rsquo

partd

δ(r-rrsquo)

EQηθgjj心一ふ

rsquolsquo^μ一μ≪oQto

内部媒質が複素屈折率をぞjするときの

゛`゛rsquoプセル関数の変数

鏡の傾斜角

強制励振における行列式

または有孔鏡共振器における行列式

または傾斜鏡共振器における行列式

行列式

共振の半値幅

傾斜鏡共振器における積分

onetransitの回折損失

ディラックのデルタ関数

クロネプカーのデルタ記号

強制励振源の半径を表わすパラメータ

1または2の数値

傾斜鏡共振器において座標軸とモード軸のな

す角

円筒座標変数

積分変数

積分変数

またはlnの略記(sect24sect35第5章)

モードに対応するー゛プセル関数の変数

有孔鏡共振器の4プセル関数の変数

ベッセμ関数の根

自由空間波長

ハyケル関数を含む式

ペブセノ関数を含む式

定数

十またはーを表わす

鏡面上の強制励振源または透過鏡

167

(2109)

(551)(556)

(266)

(435)

(540)

(543)

(2105)

(515)

(2107)

(24)

(221)

(259)

(29)

(53)(54)

(2 29)(232)

(233)

(28)

(417)

(297)

(434)

(431)

(439)

(514)

21図81図

(70

(y1CTz

(r)

9(r)

y)i(l)

9(r)

<pi(rpart)

9rsquoe(rpart)

yl(゜`)

711(r)

rsquojj(lfrsquo)

暗声

+-

傾斜鏡共振器において傾斜していない鏡の位

傾斜鏡共振器こおいて傾斜している鏡の位置

十またはーを表わす

波動関数

強制励振源

または共振器外部からの励振波

共振器内部の波動関数

共振器外部の波動関数

透過鏡の共振器内部面上の波動関数

透過鏡の共振器外部面上の波動関数

有子L鏡共振器内部の波動関数

z外部

z外部で入射波の存在する領域

での波動関数

平面波の入射角

励振強度

COSrpartsinpoundrdquopartに対応するもの

168

51図

51図

(514)

(21)

(23)

(88)

(26)

(214)

(34)

(38)

(41)

(42)

(43)

(850)

(228)(318)(55)

(219)(220)

- 9 4

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Page 7: Title ファブリ・ペロー共振器の励振理論( Dissertation 全文 ) …...ロー共振器の研究が飛躍的に発展したのは,Schaw!ow,TownJ,Prokhorj によってレーザの可能性が提案され,そのための共振器としてこれがとりあげ

rdquo

一鴫

4rsquo

`W

Si一 一 一 一

-一一一一-

Si

fLL止

So

一一------

So

ユー1

Si

Si

一 一

11図平行平面ファプジペロー共振器

失内部の場の分布を求めている彼はSo面での境界値を1極類しか問題に

しないようにSo面上で境界条件を満たすグリーン関数を使っているそのた

めに11図のSI面上において場の法線微係数がoであるという仮定を用い

ざるを得なかったoo驚y平行平面共振器について波動方程式より出発して

任意の点での波動を鏡の表裏両面からの輸射として記述しこの点を鏡面上に

とると境界条件を満たさねぱならないことから鏡面上の波動の満たす斉次積

分方程式を得鏡面上の波動をルジャンドル関数を使って展開することにより

積分方程式を行列方程式に書き換えて回折損失を求めている9

以上は自由振動モードの解析を行った主要な論文であるこれらの応用の例

は枚挙にいとまがないがそのいくつかを述べる鏡の傾斜あるいは曲率の

微小変化の回折損失に及ぼす影響に関してはGI詔よちjり菖1摂動論を用いて共焦点配置の場合を扱いFoxd小倉吉田諭1

wel認が平行平面配置の場合を扱っているまたFoxIはレーザ媒質の利

得飽和効果を考慮して発振モードを解析している彼はレーザ媒質が鏡の直前

に厚味のない薄層をなしているとみなして干渉計理論を用いて計算機による

シミュレーションを行っているその結果によると発振強度の一番大き宍いモー

ドは平行平面鏡配置では最低次モードであるが共焦点配置ではフレネル数

の増加とともに高次モードとなるFialkovskiiはVainshteinの理返)を基

礎にして一次元の矩形平行平面鏡に関して鏡のインピーダンスが場所的に異

なると弐およびi枚の完全反射鏡を平行に並べてできる2つの共振轜を回折

一 一 一 一 -

rdquo-----や一一

解析遥

を行っているこの他共振器中に結晶媒質を挿為がある

最後に実際上の問題万として重要な励振問題を扱っている論文について述べ

るファブリペロー共振器を使って周波数等の測定あるいはレーザ増幅を

行う場合Rは外部よ)りj波を入射させて励振しなければμらないこめような

場合の励振特性等に関する解析は1960年代前半には殆んど行われていない

わずかにiyainsht謐が散乱問題におけるS行列加論といわれるものを使らて

取扱ているしかし共振器の具体的なモデルをとりあげ七これを計算するこ

とは難しくレ

なされていない厳密な理論ではないがKoppelmaltは1次元

矩形平面鏡共振器の励振問題をとりあげて具体的に場の分布の数値結果を得て

マイクロ波を使うた実験結果と比較しかなりよい一致を示しているこれは

共振器内部の場を壁面で0となる導波管モードで近似展開してその伝播定数

の虚数部にFoxLの得た回折損失を考慮したものである波動方程式から出

y発して初めて具体的に励振特性を求めたのは小倉吉田巌ぷi)~39)上である

これは平行平面鏡共振器の=方の鏡面上に強制励振源をおいたものであるこ

の理論の特徴は自由振動モードを求めずに直接励振問題を扱えるところにある

内容は次節で紹介するこの理論を基礎にして吉田小倉j(ご6ま一方の

鏡が微小透過率を有するときに外部より平面波を入射させて励振する問題を

取扱っているまた特殊な場合として自ユ由振動モー=ドの取扱いも可能であるこ

とを示している彼等はこれを普通の示祐丿平面f)43)44)こ適用してにFox

LIトvainhte包と非匍こよく一致する回折損失場の分布を得るとともに

応用として平面鏡が平行の状態かーら少しぬの解析を行っているその後Fox

46)超万よび鏡眼結合孔のある

計T環綸jで励振に関する問

題が取扱えることを示すとともに計算機に1あるシミュ1レーシヨニンぞ小倉吉

田iおllt1ことよく一致す結果を得tJケ田ト杉凰よ波動方聚式から出

発してFoxLiの干渉計理論に厳密な根拠を与えるとども4こ干渉計理論lこでよ

る励振問題の基礎方程式を与えたノ古妬ま丿その基礎144呈式令共焦点4置の場

合に適用して鏡面上の場を一般偏平楕円関遮で展開してト平面波にJよ4励振

入力共振器のQ値を計算している山田川蔀ま同じkサヽl山田杉尾の理論jを基礎として導波管と球面鏡共振器の結合問題をとりあげているノ榎戸ノ管

卜-

`k

蔀雌剔

L19)yは干渉

-゛

木rsquoは一次元の共焦点型共振器と方形導波管を結合させて導波管側より見た

入力アドミタンスを停留表示で求めて実験と比較している彼等はマイクロ

波回路の伝送線と空

用いている赤尾

合の理論に基礎をおいて共振器の近似固有関数を

共振器と導波管を結合させて入力インピーダンス

を求めている彼等は小ぬと同様に共振器開口面を仮想境界面として

グリーン関数表示した内外部の場を境界面で結合しているしかし彼等は

共振器の形を一般的なものとしてベクトル表現を用いているが実際の計算デ

ータを示していない特殊なものを除いて一般的形状の共振器でこの計算を実

行する際にはグリーン関数を得ることが困難であると思われる

これらの他にファプリペロー共振器のQ値等の特性を実験的に研究して

いる論文も多数ある流体力学におけるレイノルズ数のようにファブリペ

ロー共振器ではフレネル数によってその特性が定まるしたがって光波を使

った実験では波長程度以下の鏡の微調整をすることは不可能であるがミリ波

程度の扱い易い波長を便って共振器を適当に大きくすることによって同じ特

性をもつ共振器の実験を行うことができるこれらの実験に関する論文の内容

は付録11にまとめる

sect12本論文の梗概

本論文は2枚の平行円板鏡をもつファブリペロー共振器の励振問題を波

動方程式から出発して厳密に解析するとともに具体的に励振特性を計算した研

究および種々のファプリペロー共振器すなわち共振器の一方の鏡力半透

過鏡の場合鏡の中心に結合孔のある場合および両鏡が異なる方向に傾斜し

た場合にその理論を応用した研究をまとめたものである

第2章には基本とぶぞlaiSを示す厳密な理論から具体的に励振特性を得た

のはこの研究が最初であるand励振モデルとしてはもっとも簡単な一方の鏡面上

に強制励振源がある場合をとりあげるスカラー波に対するヘルムホルツ波動

方程式の境界値問題として取扱う鏡面上では励振源を除いて場はoとなるも

のとする共振器開口面を仮想的境界面として空間を内外部の2領域に分け

各領域で適当なグリーン関数を用いて場を記述する境界面で両領域の場をな

めらかに接続し境界面上における2つの未知関数に対する連立積分方程式を

得るこれらの未知関数を固有関数で展開し展開係数に対する連立一次方程

式に帰着させるこれを電子計算機で解き励振特性ならびに共振器内部の場

の分布を得るさらにこの励振問題を近似解析して励振特性を簡単に求める

方法を示し`またこの理論が共振器内外部の媒質が異なっていてもあ

るいは媒質の屈折率が複素数であっても適用できることを利用して内部媒質

に利得あるいは吸収のある場合を取扱う

第8章では共振器の一方の鏡が微小透過率を有する場合にこれを通して

外部より平面波を入射させて励振する40)~4d取扱うこれは実験的Rしばしば

行われる方法ではあるが簡単なぷなiを除いて本研究以外には理論解析はなさ

れていない共振器内外部の場の取扱いは第2章と同様であるがこの両領

域以外に入射波の存在する鏡の外側の領域を別に考える微小透過率をもつ鏡

を誘電体鏡と考えこの鏡の両面上での場の関係を求めるこれにより共振器

内部の場を入射平面波を含ひ形で表わすそして第2章同様内外部の場を接

続する平面波が鏡に垂直にまたはわずかに傾斜して入射する場合について

励振特性および共振器内部の場の分布を示す特別の場合として入射平面波

の存在しない場合すなわち自由振動モードを解析する

第4章では共振器の円板鏡の中心に結合孔を有する場合について励振お

よび自由振動モードをとち6忿侈る両方の鏡に孔のある場合および一方の鏡に

のみ孔のある場合の両者を取扱う両鏡に孔のある場合の自由振動モードに関

してはFoxLiの解絡哺るがに片鏡のみ孔のある場合の解析は他にはなされ

ていない全空間こを共賑器内外部と結合孔を含ひ領域の3部分に分け仮想

的境界面を2つ考える2つの境界面で第2章と同様に場をなめらかに接続し

連立一次方程式を得る少し面倒な評似谷iれば自由振動モードを齢くニことが

できてこの場合の回折薪失内部め場の分布を示す特殊な例としてこもっ

とも簡単なファブリペロT共振器どじてしばしば解析される一次元鏡の自由rsquorsquo゛1≒「

振動を取扱うこともできることを示す゛

第5章では一方の鏡が微小傾斜uぼ霜ぬを発展させ両鏡が互いにdivide--

関連なくヽ任意の方向へ微小傾斜したと乱)自由振

μニ5集に平行平面

ファプリーペロー共振器においては傾斜の回折損失に及ぼす影響は大きく

レーザ発振器では鏡の調節は非常に難しいしたがって鏡が傾斜した場合の解

かー

-ゝ

析は重要な意味をもつがこれに関しては乖者等の銚診能恐怖押

Weil7)の電子計算機シミュレーションによるもののみであったまたそれ

らはいずれも片鏡のみ傾斜しているかまたは両鏡が同じ方向に同じ角度だけ対

称的に傾斜しているという特殊な場合であった両鏡が異なる方向へ異なる角

度だけ傾斜するという現実的問題をとりあげた論文は本研究以外には発表

されていない本研究では鏡の傾斜の及ぼす効果は第2章の強制励振源に相

当するものであることを示して励振理論の解析を利用する傾斜鏡の場合の

特徴として角度方向に関して異なる分布をもつモード間に結合が生じること

に注意して解析を行う

第2章 強制励振

sect21序

本章では平行円板鏡ファプリペロー共振器の励振問題をスカラー波に

対するヘルムホルツ波動方程式の境界値問題としてとりあげるsect22では

共振器の開口面に仮想的な境界面を考え全空間を共振器の内外部の2つの

領域に分ける共振器内部では導波管モードのグリーン関数で場を記述する

これは励振問題では自由振動と異なり任意の周波数を考慮しなければなら

ないために内部の場を導波管波で記述することが適当であることによる共

振器外部では自由空間の轜射場のグリーン関数を便い場を記述する励振に関

するもっとも簡単なモデルとして一方の鏡面上内部に強制励振源をおくこ

れは実験でよく行われているように半透過鏡を通して共振器中へ波を入射さ

せて励振するときに鏡の透過率がoに近づいた極限の場合である次に共

振器内外部の場を境界面でなめらかに接続することにより境界面上におけ

る場め値とその法線微係数に対する連立積分方程式を得るこれら2つの未知

関数を固有関数で展開し連立積分方程式を展開係数に対する無限次元の連立

一次方程式に帰着させこれを基礎方程式と呼ぷsect12で紹介した自由振

動を取扱ったRiskenの論タ1異なるところは次のところであるRiskenの

場合は境界面で1種類の境界値のみを問題とするように定式化したために

11図のSI上で場の法線微係数がOとなる仮定が必要であったしかし本論文

では2種類の境界値を問題にすることによりその仮定の代りに鏡の外側の

面上で場の法線微係数がoとなる仮定に変っているこれは共振弱寸法が波

長に比して十分大きいから鏡の褒面までまわりこむヽ場は十分小さいと考えた

ことによる山田ぶもの両者の仮定をWiener-Hopf法で評価し本論文の

仮定の方がよりよいことを証明している

sect23ではsect22で得た基礎方程式の特徴を利用した解法を述べる

この基礎方程式を解くことによって開口面より幅射されるパワーおよび共振

器内部の場の分布を求めることができるここでは電子計算機を便って求め

た励振周波数に対する幅射パワー場の分布の数値例を示す以上の結果は少

し面倒な計算プログラムを要するそこでsect24は共振点付近の振舞lと

関しては簡略な近似式で十分良い解が得られることを示すこれは共振点

付近の周波数では1つの導波管モードのみが特に強く励振されることにより可

能であるsect25では本理論は共振器内外部の媒質の誘電率が異なって

いても適用できることおよび複素誘電率でもよいことを利用して共振器内部

の媒質の誘電率に虚数部を考慮することにより増幅および減衰のある場合の

励振特性を得るなお本章の解析は第8章以下の解析の基礎となるものであ

sect22基礎方程式

共振器は2枚の半径aの円板型鏡を間隔Lだけ離して平行に配置したものと

する鏡は完全反射鏡であるとし励振源は鏡面上に一定の強さで分布してい

るものとする共振器の内外部は自由空間とするこの励振問題をスカラー

波に対する境界値問題としてとりあげ次のように問題設定を行うヘルムホ

ルツ波動方程式

り(r)十kり(rsquor)=O(21)

を満たす波動関数9(r)はz=0およびz=Lに位置する完全反射鏡の両面

上において次の条件を満たすものとする

(r)=Or鏡面上(22)

ただし励振源は鏡の内部面上の一部に分布するものとしそこでは次の条件を

満たすものとする

(r)=9(r)r鏡の内部面上の一部十(28)

ますこ外部無限遠方では帽射条件を満すこすものとするなお鏡の厚さは無限に薄

いものとする

Z=0

21図

--

ファブジペロー共振器

rsquo10

y ¥ 一

rsquoy

---一一-一一一一

一一一一一一一-

-Z一犬L

ang__

前述の問題を解くために21図に示すようにr=aの位置の仮想的円

筒面Sにおいて共振器を内外部の2領域に分け各領域の場を適当なグリー

ン関数で記述する内部の場の記述には次のグリーン関数G(l1rrsquo)を用いる

GCb-Iprsquo)は共振器内部において

2G(rlprsquo)十k2G(rlrrsquo)=-5(P-rrsquo)

を満たし鏡面内部において場と同じ境界条件

G(rlPrsquo)=Ozまたはzrsquo=0またはL

(24)

(2

を満たすただし8(I)はディラックのデルタ関数であるこのG(「

を用いると内部の場は

9i(Irdquo)=一石が≒りざjpartn

9b(rrsquo)d7

七i〔G(rlrrsquo)-≒jリpartn

partG(r|rrsquo)

partnPrime

5)

rrsquo)

9(irrsquo)〕dSrsquo

II(26)

と表わせるjnは21図に示す法線方向であるcyは励振源を示すまた

darsquodSrsquoのプライム()はlrsquoに関して積分することを示すグリーン関数

G(i-|irdquorsquo)の具体的な形としては次の円筒座標表示形を用いる

G(r1frsquo)=Vxsiペ雫)sin(ブ)

χりJi(jミ)Hjlrsquo(jご)cosぞ(part一心

(r<rrsquo0≦zzrsquo≦L)

r>rrsquoのときは(27)でrとrrsquoを交換するただし

ぷ4(ka)2-(旦昇)2

りー{1ぞ=0

2と≧1

(27)

(28)

(29)

グリーンの公式

為(yぴu-u2v)dV=s(v壮一u殼)dS

においてu=9v=Gとおいて(22)~(25)を用いると(26)を得る

11

-一一

であるJZ(x)はベッセル関数でありhrsquo(x)は第1種ハンケル関数で今後

簡単化のため馬(x)と略記する=

外部の場は自由空間のグリーン関数H(pIrrsquo)を用いて記述するすなわち

H(rIIrsquo)=轟jr-rrsquo上

を用いるこれはG(r|rrsquo)と同じく

2H(rlrsquo)十krsquoH(rlrrsquo)=-δ(I―rrsquo)

を満たす具体的にはHCpIrrsquo)の円筒座標表ぶきWだもの

H(|Irsquo)=長姦

Qs4cosf(part-ersquo)

(210)

(211)

゜゜Jj(oline巨二yr)Hど(-h≫rrsquo)cosh(z一均dh

(rrsquo>r) (212)

を用いるただし(212)でr>rrsquoのときはrとrrsquoを交換する励振は

共振器内部の鏡面で行っておりまた共振器寸法は波長λに比べて十分大きい

から内部の場は殆んどZ方向に往復する定在波であって鏡の外面にまでま

わりこまないと考えられるそこで

part9(r)_

9n-

と近似する゛

9(r)

eI l鏡の外面上

これにより外部の場は

=一石CH(か1rrsquo)part9(rrsquo)

partぶ

(218)

partH(llrrsquo)

- 9〔約〕dSrsquo (214)

と近似できる

開口面Sは実際には物体の存在しない仮想的な境界面であるからそこでは場

はなめらかにつながっているすなわち共振器内外部の場とその法線微係数

はS上(r=a)で等しい

〔9〕ia-0〔〕ia40

〔答〕

r一一0Tr=≪+0

〔2〕15)

(216)

山晶Wiener-Hopf法を使って鏡の外面上でのpart男partnと内面上でのそれとの比が

(ka)鴫4の程度であることを示した

12rsquo

7 -

甲rdquo

- 一 一

-t

(26)および(214)により上式を具体的に書くと次のようになる

2πpartG(apartzlrrsquopartい))こぐ

partg97(rりrsquo)rrsquodrrsquodpartrsquo

刊rsquo〔G(apartzlapartz)り(ダPrimey)

partG(a―0(z

partrPrime

aparty)

P(a(rsquozrsquo)〕adpartdz

=-Lが゛(H(apart>zlaIpartrsquo)part9(ノUrsquo)

partH(a十〇ezadrsquozrsquo)

partrPrime9(apartz)〕adpartrsquodzrsquo

part2G(a-opartz|rrsquopartこ0)や

partrpartが乳(rrsquopartPrime)rrsquodrrsquod『

十わ7〔partG(a二17partfzlapartz)

part2G(a-0part

-partrpartが

a8rsquoゞ)

part9>(apartrsquozrsquo)

partrPrime

c(apartrsquozrsquo)〕adpartdz

=-J7〔partH(a+Opartfzatpartrdquo2rsquo)part匹年rsquoや2rsquo)00partrpartrPrime

9rsquoH(a+0partfzapartz)

partrpartrPrime(apart-z)〕adpartPrimedzrsquo

(217)

(218)

aplusmn0はグリーン関数のp=rrsquoにおける特異性を考慮してrrarraの極限の

とり方を示したものである

(217)および(218)の連続条件は開口面S上の関数および

即partnを未知関数とする連立積分方程式であるこの2個の関数を求めれば

(26)(214)によりrsquo共振器内外部の任意の場所における場を求

めることができるしかしこのままでは解き得ないため次のように無限次元

の連立一次方程式に書き換えるS上の未知関数を次に示すように完全直交系

で展開する

13

9>(a≫partz)一

一 ){フンり

列ドJ=1まぐ4=i(早){なり

(n=l2helliphellippound=012helliphellip)

ただしplusmnplusmnは未知の展開係数であり十-はそれぞれ{

(219)

(220)

}内のcospoundQ

sin^partの項に対応する

(217)(218)の両辺に直交関取sill(警){7が}をか

けてS面上で積分するその際(27)(212)のグリーン関数およ

び(219)(220)の展開を代入して

がysin(ぞ)sin(印){ゴにぶ]d6dz=dnttrsquoSpoundpoundrsquo普(2-21)

がでsin(で)sm(――)COSh(z-zrsquo)dzdzrsquo

=(で)(や)讐ヒリ〔l-(-l)degcoshL〕

〔g-(でj2)リhrsquonot(誓)l〕

(222)

を用いると(217)(りリl)9連立積分方程式はa4bJに対

する次の無限次元の連立一次方程式になるこの方程式を基礎方程式と呼ぷ

J(j)馬(ふ)4-jりI(み)屹(今)b4

+8゛ql(乱喘-Lj暗)=-2り゛H(今)暗 (228)

AuJrsquo^iA)H(j)a4一一4rsquoJ(j)叫(zS)b4

+8N{|Mia^-ildquoj4}=-2りhぢ(ム)心(224)

ただし

_arsquonN-一一一入-2V

(n=12helliphellippound=012helliphellip)

14

(225)

申 lsquo

であるが実際に(223)(224)を解く際に問題となるnは共

振器内でz方向に存在する波数(共振器長Lを半波長λ2でわったもの)に

ほ`ゞ等しいところのみであるから

n三2L2(226)

を(2-25)に用いてy

N三良(227)

となるこれはフレネル数と呼ばれるものである(223)(224)

の右辺のψ4は

福三ふかrJj(ムdivide){7ンりら(り)rdrd(228)

で定義されるものでこれは励振の強度を表わす(228)(224)

の左辺の行列要素KpoundL1MpoundNjは

KjΞぐlipoundi^)jpound(A)ln(c)dic(229)

IpoundヨぐAHpound(A)]rsquo(iA)I(≪)d≪(280)

MpoundEでlH^(l)J^(l)Inm(iC)d≪(281)

Npoundequivでjrsquo吟(j)J(j)I(c)d≪(232)

で定義されるただし

jlΞ(ka)し冑1(238)

であるI(g)はn-mが奇数のときは(222)によりoであり偶数

のときは

InnCiC)Ξ(ka)―

1-(-1)rdquoCOS(g昔)

J(n―m=偶数)

であるファプリペロー共振器ではλ≪Lであるのでnmは非常に大き

い数例えばレーザ発振器では10s~107でありまた(228}(224)

はIn―mln≪1の範囲の項のみで近似よく解き得ることにより(284)

におけるmnはtとおいてさしつかえない(223)(224)の

IS

基礎方程式はpart方向のモード番号ぶrsquoおよぴ十一に関して分離していることに

注目すべきである以下に示すように行列要素Kpound>Lnm>MpoundおよびNpound

はフレネル数Nと(28)で定義されるjnの関数であるしたがって

基礎方程式(223)(224)もパラメータとしてフレネル数N

および周波数の関数であるjaのみを含み共振器長Lおよび鏡の半径aその

ものを直接パラメータとして含まない

(229)~(282)の行列要素の計算は付録21にまわしここ

には最終結果のみを示すこととする

(Z2-4πN

一一m-

で定義されるαがα2≪1

はn―mが偶数のとき

Knm―

Am

1--Anrsquo

jj一心2

(235)

の条件を満たすとき(229)~(282)

以下のようになる

〔{s(ju2)一C(Anrsquo)}-{S(Im)-C(Inf)}〕

〔{s(jめ十c(衣l)ト{S(Am)十c(μ)0

K=〔d[srAnrsquo)十c(jj)}一{srsquo(j2)ニcrsquo(Arsquo)}〕

十ifarsquois(i2)-c(lj)}十{srsquo(lj)十一Crsquo(Inrsquo)}〕

L-=notyKnm

Lnn―1

-2

Mnin=Lnmnキm

Mnn=Lnn十iα2

Nnm=

jl-jjrsquo

n=¥m

n吻m

(2パ86)

(287)

(288)

ぐ289)

(2tO)

(a41)

〔jnl{S(112)-C(jj)}-jj{S(jj)一C(jj)}〕

一匹〔Au{s(Aa)十C(In)}―Am{S(j)十C(ぶ)}〕≒mAm―A(242)

Nnn=〔(z2ぷl{s(pound)十c(え)}-{s(八)-c(池l)トj2{srsquo(4)-crsquo(略)l〕

十i〔(zM{S(1)-C(Irsquon)}十{s(丞)十c(池)}十ぶilsrsquo(irsquon)十(ダ(pound)}〕

(243)16

rsquo や ー

rdquo f

pound

n一mが奇数のときは上記行列要素はすべて0となるここでs(t)c(t)

は(A210)(A211)で定義される関数でありsrsquo(t)crsquo(t)は

それぞれs(t)c(t)のtに関する微分を示すs(t)c(t)は回折問題

にしばしば現れるFresnel積分

S(t)ヨぷsin(ブ)dy(244)

C(t)=ぶCOS(―)dy(245)

と次の関係がある

s(t) キs(ソ勺E(z)

c(t)=ホ=臨りこ)

(246)

(247)

(286)~(243)の行列要素の記号xpound等の肩符jを省略して

K等と書いた理由は付録21に述べたように(z2≪1のときこれらの

行列要素がベッセル関数の次数ぶに依存しないためである

Arsquon<く1の場合には行列要素の対角要素(n=m)は付録22に示す

如くベキ展開可能であるこれらのベキ展開表示は簡略解を求める際に有用で

ある

sect2S基礎方程式の解法およぴ数値結果

本節では前節で得た基礎方程式の特徴を利用した近似解法を行う数値例と

しては鏡面の中心の一部分で平面波である強制励振を考える-これは回転対

称な励振であるからぞ=Oのモードしか励振しない次にとキOのモードを励

振するために源の強度をcospound0(ra)ぞとするここにおける強制励振は

次章の半透過鏡を通しての励振の場合の透過率TがTrarrOの極限になっている

したがって本節の例は透過率の小さい鏡に外部より波を入射させた場合の近

似となる

(1)基礎方程式の近似解法

17

ここに前節の基礎方程式(223)(224)を再掲しその特徴を

述べる

J(j)馬(4)a4-jJ(iAn)UrsquoAAn)h^

+8N{Knm3JolineL-b4}゛-2SjNHI(j)4

j4(j)H(1)aぷ-jtぢ(j)叫(心)b品

+8N{M-3j-Nlb4}゛oline2りNjnH(瓦)lsquoφ゛芯

(n=12helliphellippound=012helliphellip)

(248)

この無限次元の連立方程式は角方向のモード番号poundおよび十一(cossin)

に関して分離しておりそれぞれ別の連立方程式として解けばよいまた上

式はモード間の結合を表わすKnmfLnm>Mmnj^t一がIn―mが奇数のとき

は0であるから1n>mに関して偶数と奇数とに分離して解けばよい

実際にこの連立方程式を解くに際し次の物理的事情を考慮するすなわち

mnは共振器の縦方向にのっている波の数を表わすしかるにファブリ

ぺp-共振器では波の存在形態は両鏡聞の往復運動であると見なせるから

mnが共振器長Lを半波長λ2でわった商2Lλの付近の整数をとる

場合にのみ展開係数abjが大きくなることが容易に類推されるこれは

実際に計算を行って確かめることができるすなわち2Lλの整数部分を

nQと定義する占1このnの前後の数十項のambのみを考慮することにより

共振器入力パワーおよび共振器内部の場の分布が決定される特にフレネル数

NがN≫1のとき入力パワーおよび場の分布の概略値を得るためには>an

bllのみを考慮すればよい

基礎方程式(248)で源分布(rpart)が与えられると(228)

によりψ7が決定しabが求められるこの際パラメータとしてはフレ

ネル数Nと(28)で定義される周波数の関数であるjのみである行

列要素K等はこの両者の関数であるそしてまた心は次の如く書き換えら

基礎の連立方程式(248)はjおよび+-に関しては分離して1柘から今後特に

紛わしい場合を除いてa4b4ず芯をそれぞれabVrsquonmmする

n=noに対して)Auは正で最小の値となる

18rsquo`

lsquo ~

- f

れる

j2E(ka)2-(警)2={(ki)2-(阿2)2ト{(平)2-(阿ダ

gポ1一旦Eぎぎ(n-n)=屈-4π2Nくn―no)

)2さ些yぎ(晋一n)

-n)

(249)

(250)

ただし(249)の近似式では鏡間隔が波長に比べて極端に大きい場合を

想定しIIn―n1n≪1としている実際のレーザ発振器ではnは105~

10゛であって計算においてln一n|は102までで十分収束するから上の

近似は成立する(249)(250)の結果は基礎方程式のパラメ

ータはフレネル数Nと周波数を示す2Lλ-nのみであることを示して

いるそしてこれらのパラメータの物理的意味は次の如くである2Lλが

丁度整数のときは平面波共振(面積が無限大の2枚の鏡間での共振)を意味す

るから2Lλ一nは平面波共振からのずれの周波数であるフレネル数N

とは(aL)(λa)のことであるaLは一方の鏡から他方の鏡を

見込ひ角を表わしλaは半径aの孔に光が入射したときの回折角の程度

を示すパラメータであるフレネル数はその両者の比として定義されており

一方の鏡が他方の鏡より受ける光量を表わすパラメータと考えられるフレネ

ル数の語源は一方の鏡の中心に光源をおいたときの他方の鏡に含まれるフ

レネル帯の数の意味である

(248)の基礎方程式に対して以下のように近似解法を行うK(n

キm)等の非対角行列要素がK等の対角行列要素に比して1次の微小量

と見なせるほど十分小さいことを利用するこれは(27)で表わされる導

波管モードsin(nJTzL)lsquocosとpartrsquoJj(jrsquo1゛3)が開口面で反射される時

に異なるnへのモード変換が小さいということである基礎方程式を次の形

に書き換える6

19

{J(In)HZ(jl)+8NK}a-{jJど(jJI4(ju)+8NLn}b

=-2eNHど(jdeg)ちoline8NΞ{K自3rsquoolineLldquob}

{j4(j)Hj(jll)+8NM-}3-{丞J(4)馬(js)+8NN}bn

゛oline2りN焉馬(jdeg)Vn-8NS{Mdeg゜3deg―Nnmbdeg}

非対角要素は対角要素に比し1次の微小量と見なしてan>bn

an―an十辿)+al)十helliphellip

bn=吻十噌十bS)十helliphellip

yL_y卜丿

(25t)

(252)

の様に0次1次2次helliphellipの微小量による展開を行うとき(251)

の方程式は同じ次数の微小量に対する次の一連の方程式に帰着するrsquo

{J^(ln)H(ln)+8NK}迎oline{几Jj(jdeg)嗚(jdeg)+8NLuml}b9)

゛-2QN馬(臨)仇

(253)

{ムJ()H(j)+81ヽJy}aSL{丞J沁}馬沁)+8やヽiR}虎

゜oline2りNjdegH(41)ψ

{Jj(心)nJAn)+8NKnn}a(≪rsquo^-{J(An)nUAu)+8NLnn]h[)

=-8NΣ{K-ayl}-L一心-0}mヤn

{14(jl)Hj(j)+8NMn}a<rsquo≫-{ぶ4(心)H丿外)+8NN}b()

=-8NΣ{MaSslsquo1}-NbSlsquo1)}

s=123hellipr

(254)

以上によって兇が与えられれぼ(258)をまず解いTCこの結果を(2

54)右辺に代入してs=1の場合を解き次にs=2の場合を解くという

ように逐次近似を上げてゆくことができるなお数値計算の際に心が虚数の

ときはベッセル関数ハンケル関数は変形ベッセル関数となる

(2)励振パワー

単位面積当りの時間平均エネルギー采すなわち電力の流れは

20

sequivRe(9rdquo(nk7゛(゛))(255)

で与えられr2印は複素共範を意味する波動方程式(21)を用いると

S=Re{(七1十)}

=Re{み(|則2-k21912)}=O(256)

となり電力の流れSは保存されることが判る(255)を共振器の内部

の領域Vで積分することにより次式が成立する

PequivとI(ひ詰dy)=とIm(g9訂ds) (257)

これは励振入力であって鏡面(7を通って流入する電力と開口面sより流出

する電力が等しいことを示している(257)右辺のs上の積鼎19)

(220)を用いて表わせば

十乖+I)゛脊I(忌戸4戸と)(258)

となる

以下に周波数と励振パワーの関係を数値例により示す最初に半径ea

の領域内で一定の強さの源分布である励振すなわち平面波による励振を考え

9(rpart)=1

この励振は軸対称であるから

(228)より

二匹

ψjolinej

r≦ea(259)

ぞ=Oのモードのみを生じさせるすなわち

JI(s心)10 (260)

となるただしベッセル関数に関する次の積分を使った

μ゛トJ^(tfz)dz=―Jj+1(心)(2deg61)

22図~25図において横軸には周波数を(250)の申セ示された

2Lλ-nの単位で目盛るしたがって2Lλが1だけ変化すると全く

21

6J3S

iOdNI

a3M0d

トndZ一

FREQUENCY

22図(a)

FREQUENCY

22図(b)

22

- -

S -

58言

2I

hI

httpwwwrsquo

1AV-5

ε0t

05

0I02062poundλ-tu011(

rdquo

江]301

iOdNI

iJkt`

rsquoPrimersquoFREQUpoundiヽKV゛

(c)

22図励振特性z=Oの鏡中心の半径01aの面積内で一様分布した卵こよる励m(a)N=5(b)N=10(c)N=20

同じ図形が繰返される縦軸には入力パワーを示すただし(258)の係

数を除いて()内だけを目盛る

22図にフレネル数Nが51020のときの励振特性を示す1周期

中に含まれる極大の数は次のようにして求められる(250)より判るよ

うに2Lλが1だけ増加する間にjloは2π^Wだけ増加する瓦が0

次のベッセル関数の零点と一致する付近の周波数でパワーは極大となるから

フレネル数Nとといこ励振特性の1周期中に含まれる極大の数は増すo次の

ベッセル関数J(x)のn番目の零点はljいごX=(n-11)πであるから1周

期中に含まれる極大の数nは

2Jr3r』(11-O゛(262)

で与えられるしたがって22図に見られるように極大の数はN=5では

4個N=10では6個N=20では9個である

励振特性の共振点を示す極大を同じ角モードぶに対しては左から順iこ(と

23

CV-20

0pound-OI

0-

0)ie1)ipound2)ldeg゜゜゛゜モードと名付ける((259)の励

振ではぶ=oである)この名称の由来はヽFoxL)が初めてファブリペ

ロー共振器の自由振動モードを解析したときの命名法によるものであるすな

わぢ1番目の極大に相当する自由振動モードをFodegcLiがTE馬一一1モード

と名付けたためであるjなおm番目の極大における共振器内部のz=const

の面内の場の分布は近似的に円筒導波管のTMかモードの軸方向の電界

Ez=J(ρ加1)coiとpart(268)

と同形であるただしりはJj(p)゜oの111番目の根である円筒導波管の゛

-ドの名称はブアプリペロー共振器と比べてmに関して1つずれている

22図の共振点のパワーはフレネル数Nとともに増大するまたその半

値幅より求めたQ値は自由振動の回折損とよく一致するこのように半値巾よ

り回折損を求める方法はファブリペロー共振器の実験で回折損を求めるた

めに採用される22図の励振パワーの計算においてはnに関しては20

項程度で十分収束するNが増大するとともにあるいは共振点の周波数に近

づくとともにn=nの項の励振への寄与が他のnの項の寄与に比べて

より大きくなるために収束するための項数はより少くてすひこの理由は

前者に関しては励振の強さを表わす(260)の中のJ≪(e心)j(nヤ

n)がNとともに振動的に小さくな石からである後者の理由は

Ji(poundム)が大き<なるためである特に励振パワーの計算においてはtn>n

(流くO)の項は表面波であるからこれらの項からの寄与は極めて少い

次に励振源の半径Eaが変化すると励振特性がどのように影響を受けるか

ということを28図に示すここでは計算を簡単にするためにtn=n

の項のみによって励振パワーを求めるn=nの項のみで近似計算を行うのは

次の2つの理由による前述した如く共振点に近い周波数では殆んどパワ

一はn=noの項のみによって定まるまたこの方法は特性曲線の谷の付近

FoxLiはその後の論姿11TEMIs-1モードをTEM-hpoundモでドと名称を変更

しているがここでは一般に使用されている(m-1)モードの名称を採用するな

おFoxILiの使用したTEMは厳密な意味では正しくないがほr平面波4こ近い波が

両鏡間を反射往復するために共振器内部の場は近似的にTEMである

24

411

a -

ふー-=一一一一一一一一

IIrII暑

=o

(λタ

02

rarr para a - - - -

V=20

divideIIiII4I

一一一一一一寸

- 丿 -

helliphellip

寸寸

s―

11

J心ωIO瓦20

ts9

91

1111rsquo11111-i

J-Yrdquo-―――

C‐I

10

0ZLA-n04REQびpoundACY06

εをパラメータとする励振特性

O≦2Lλ-no≦1

0Z0

2a図a

-一一

W - - - - - -

para

八レ

シーブ_二

言-j

jhelliphellipcap

エレリ

ブドjyノレレダダ゛

コolineolineoline

二二

ニ上|

_j」

- - - - -

一 一

---一一一一一一一一

- W I W - -

恥4

30

>iBMA

20

10

IIlsquoこε

l-一一

Hフー--rsquo-rsquo-゜ヤ

1[7χ

N゛2deg

yn

1ヽ1X

ヰandい

jプいχにペ

レノスi

acutersquo

万万

ヅレ

rsquo

ノヤ

jy

rsquo

゛rsquoht

tp

www

゛`--rsquo゛

゛`

ldquorsquo`心o゛昨FREQU咄CTo`1

i)ぽ4

28図bd-I-|-para

εをパラメータとずるy励I振特性

0≦2L<l-no^OJ2

26

02

-l

>3M0d

30

20

10

-一一E=10

ln一一oづy-一一≒0「

helliphelliphellip

クぐニニサ

りχ

92

helliphellip

and

Λト

〉十

χべ

rsquo仁ヽ

一一卜χ丿olineト`ヽ

llsquo

χ

ゝゝ

`ヽis

0 odeg1r2L吹`n0001゛

FgEQUEIcr

23図C eをノリメータとする励振特性

OS2Lλ-no<>0016

ではfn=nの項からの寄与が小さくなって他のnの項の寄与が相対的に大き

くなり近似が悪いが一般に興味のあるのは谷の部分ではなくて共振点

の付近であるフレネル数Nが大きいほどこの近似は良いので28図で

はN=20とするちなみにこの近似方法でN=20のときの(00)モ

ードの共振点では励振パワーの誤差は2~3鴨であるなお28図の励

振特性ではε≧02としたために共振モードの違いによる励振パワーの差

が大きいので縦軸はdb目盛で示す

28図aには全周波数範囲の励振特性を示すこの図では横軸のo~(12

の範囲の共振曲線は鋭くて形が不明確であるので図bにその拡大部分を

示す(00)モードに関しては図cにさらにその拡大部分を示す図a

を見て判ることはe=0ン2および05では非常に励振され難いモードが存在

するごとであるしかしe=10ではすべてのモードが励振されているある

モードが励振される強さは源分布にそのモードの成分がどの程度合まれてい

るかということに大きく依存するこれを数式的に調べるn=nの項のみで

近似しているから(260)を用いて基礎方程式(248)は次式とな

るぐ

〔J(DH(j)+8NK〕a-〔jJ(j)砥(j)+8NL〕b

=-4ylNH|(j)JI(dl)

rsquoj二

〔AJo(A)H(j)+8NM〕a-〔j2J(j)H(j)+8NN〕b

=-

b=

AHUA)hCeA)

J(ey4)r1H(1){J(1)H(j)+8NK}

28

(264)

(265)

啼-

4reN

- j

ただし≫3n>bniK-nmLnn≫rdquolnn>Nnnにおいて脚符はいn=nであるので

簡単化のため0と記した特にjに関してはこれを1と略記した(2

64)を解いて

rdquo11

よぢFhieA)〔ARrsquoo(A)[AJo(A)liUA)+Slヽ

L}

一H(j){JJ(1)H(j)+8NN}〕

4JreN

-jj

軸rsquo

-H(iA){AJ(1)H(1)+8NM}〕J

となるただしjは(264)の左辺の係数のつくる行列式である

jΞ(8N)2(KNo-LM)+8N{J(1)H(1)N

-jJo(1)H(j)L-jJ(i)Hrsquoo(i〉M十j2J(j)H(j)K}

(2-66)

jは1のしたがって周波数の関数であるjの1依存性に関しては次節で詳

説するこのjの極小点が共振点になるしかし(265)の分子に

J(d)を含んでいるためにJI(d)の零点がjの極小点の近くになった場合

この共振点は表われないことになるjを極小にするjはほyJ(j)の零点

付近にあるのでe=10のときは共振点が消えることはなくすべてのモー

ドが励振される走査型干渉ゴを使ってこのような平面波によって(00)

モードを励振して(01)モードの励振を押えるときには例えば次のよ

うにすればよいJの2番目の零点が552Jiの1番目の零点が383であ

るからe=383552=069とすればよい

28図cでは励振半径saの増大とともに(00)モードめパワーは

大きくなりかつ共振曲線は頂点に対して左右非対称であるすなわち2L

λの増加とともに急激に立上り頂点を過ぎて緩かに下がるこの左右非対

称性は(266)のjの振舞によって大体定まるのであるがさらに

(2lsquo65)の分子のJI(d)がこれに影響を与え励振半径saの違いによ

つて共振曲線の形に微妙な差を生じさせる

24図にSchdarri認の実験結果との比較を示すScheibeの実験は両平面

鏡の中心R孔をあけて同軸線で結合し一方より励振して他方で検波したもの

であるパラメータは波長λ=32cm鏡の半径a=945cm鏡間距離L

=303(sフレネル数N=94であって波長を変化させて励振曲線を得た

ものである々4図に示すようにこれを22図のN=10の(00)

モードの曲線とその頂点を合せて重ねると大体一致している

走査型干渉計はファプジペロー共振器の一方の鏡を軸方向に走査させて半透過鏡

を通して入射したμ-ザ洸蘇に対する共振点を探すようにしたものである

Z9

相対入力

db

-5

-10

0005

ラソacute|

9384yy

98848

001

93850

0015

Scheibeの実験

9885293854

002

abcd

24図励振特性Scheibeの実験との比較

(00)モードの共振周波数付近

00252Ll-no

以上の2228図のグラフでは平面波による励振を取扱ったから

と=oのモードしか励振できなかった次にと≒oのモードを励振するために

角度方向に分布をもっすこ次の励振源を考える

りIrsquopart)゜Cjrsquocos1part(1)ら10≦r^ea (267)

ここ7Cjを比較に便宜なようにすべてのぞに関して励振叩の強さが一定と

なるように定めるすなわちぞ=oを基準にとづて

darr

=Q

と定める(2

T匹了εと

28)

eI

ぞ=0

ぞ叫0

の火jはりrsquo6rsquo1)を使って

30

(268)

larr

卜 心

_゛へ百i7こFTilsquoeJ≪L(eAn)

嶮-An(269)

となるこれを基礎方程式に入れて解くここではpound=12の場合にn

=nの一項のみで近似した結果を25図に示す比較のためと=oの場合も

描く図aはe=02図bはe=10である各頂点に対応するモード番号

を図申に(とm)で記すグラフより分ることはεが小さいとぶに関して

高次のモードは励振され芦いことであるこれは(269)のJ糾1(sj)の

ためである特にsを非常に小さくすると殆んどぞ=oのモードしか励振さ

れない走査型干渉計で径の小さい絞りを入れて高次モードを消去するのは

この理由による25図では横軸をo~02の範囲内で示したがpound=1

2のモードをO~1の範囲で示せば頂点の位置は異なるが23図aのグ

ラフと類似のものが得られる

(3)共振器内部の場の分布

源分布i(rpart)が与えられるとj基礎方程式(248)を解いて4

b4を得ることができるすなわち((゜19)(2deg20)により境

界面S上の9および即partnが知られたことになるこれを(26)(2

14)に用いれば共振器内外部の場の分布が決定できるここでは(2

6)により共振器内部の場を求めるその結果として次式を得る

9rsquoi(rpartz)=蚕ふs戸siロ(警){7ンリ

times〔H(jそ)ふがWを(ふづ){7ンrdquo図(6りrrsquodrsquoび

い十万(ふこ)ふぐが馬(jご){こが阪(rrsquoかrsquodrrsquodpartrsquo

゛1Jf(jそ){馬(jl)a4-AnUrsquoJA)bJ}〕(270)

〔〕内の第12項は源分布により直接作られた場であり第1項ぱ観測点

(rpart)の内側(rrsquo<r)の源分布による寄与で第2項は外側(rrsquo>r)

のそれによるものである第8項は開口面Sにより反射されてできた場である

31

6J

to

J必

2part

`Sl

=-J-ミnot一一一一一一一

00)りN=20|

-一一-トQ

(0)

ザーご1

t--~=---111rsquolsquo2χiト1

--hellipトよー---一一万4helliphelliphellipト一二-一一χ1{02)sup1

j_lf

り0)

(ヅ(φ3)U3)

`ノノandand

1メ(2)iノ頒ン

ハへ斗

ノレoline卜玉

ダrsquo

犬柚バレ`コり゛十

ニ副上ang一上_____上_____lsquoレ

|べ

トuarr

゛ヽ一一ノダ|

ヤ|

1しzに

Q0050FREQUENCY015

-a=FIJlaゝr25図a`回転非対称の励振源分布による励振特性

1i

e=02

part2 2LA一良025

6j

50

40

KSI

30

20

((`ヽ0)

(AC)

II

rdquo - =

jl

(20)

II

11

1111

(0り

sect

II

II

II

1j

()

oOS

Λ

ul)

pound

一一

四rdquo

20

一 -

(2)

ダpt

1= part

ク」

(2

2)

acutelsquo`ゝゝ

rsquo

χ

χ

(Qヽ3j)

- larr

W - Φ

rsquo

χχχχ

(ヽ3j)

a22pound八-a2S

nablaχPrimersquo

0FREQUENCY0

25図b回転非対称の励振源分布による励侭持性e=10

一 一 - 一 一 一 一

(Q2)戸

ここでは(259)の平面波による励振を考える鏡の中央部の半径6a

の円内に一様に分布した源の場合である当然このときはと=Oのモードし

か励振されないこのとき(270)の鏡面上の積分は実行でき内部の場

の分布は次のように書ける

ゆに)=ににに謡ヤorsquo2)r≦ea

Ea≦r≦a(271)

ただし

u1(rz)=yt

〔H(ム)a十1H(ム)b〕J(烏寺)sin(丑芒)(272)

i(rz)゜i292゛多シよOI(jそ)Jぷそ)一割jそ)Joりぞ))

Xsin(―)゜ニー4゛λsi回警)(278)

uj(rz)=i22N弓えHI(d)J仇ミT)sin(べ三)(274)

U4(rz)=i2π2NEpoundJ(e4n)Ho(ln―)sin(――-)(275)

である(278)のu2の変形には次のLommelの公式を使った

J(j)H(j)-Jン(j)Hz(1)゛皆(2-76)

(278)~(275)のUU3Uは源分布によって直接に励振さ

れた波を表している2-゛OのときI`≦s3において9lsquo<p=lになること

は(26)の第1項の積分におけるグリーン関数の特異性によって保証さ

れているこのことは(271)では次のようにして判Lる(273)

においてnに対する近似を行わずに(225)によってNをnについての

和の中に戻しnについて1からoまでの和をとれば0くz<2Lにおける

フーリエ展開を逆に使って

92(「rsquo2」=22

=(ぴ

ー(nそy-(11a)2

sin(

34

nπZヱ)一

sink(L-z)-

sinkL(277)

larr

08IO

鏡面上における場の分布

35

一嘩

となる2゛0では成立しないがz->0とすれば11z-゛9゜1となることが

わかるその他のUl>U3U4はZrarroでoを与える

次に鏡面上での場の分布を求めるz=0Lの鏡面上では境界条件より9

こOであるので実際の計算は鏡面より14波長離れた位置での場の分布を

求めるノこれは鏡面上での699zに比例する以後簡単化のためこれら

を鏡面上での場の分布と呼ぶことにするln一noln≪1の範囲のnで

場の分布の級数計算は十分よく収束するからz=0Lの鏡面上での場の分

布はそれぞれ十

sin(-j-)副(ソlrrsquoごyl (278)

とおいたものを用いているz=0とLの面上で場の分布が異なるのは励振

がz軸に関して非対称に行われているためである

フレネル数N=51020に対して電子計算機KDCnで数値計算し

た共振点およびその付近の周波数におけるz=OおよびLの鏡而上の場の分

布を振幅と位相の形で26図a~mに示す実線はz=0点線はz=Lの

面上におけるー

分布である

IIFII

3SV工a

一hellip一【】niコdWV

=|

iiI

02

26図a

04 石

pound=01

rdquo゛`゛rsquo゛孕To+00119

゛N

rsquoZdegヽ

olineolineolineolinez=L心

∽f

-か4^k^^Kv4f

Odeg

st

y rdquo

13SV工d

42

一hellip一()niiidwv

`2石

T =7o十00146

Q20406

26図C鏡面上における場の分布

08ra10

――

]のく工a一

64

]()コトーJdWV

0810

26図b鏡面上における場の分布

uarr _k

-Z=O`N

z=i

ぺ`゛rsquolsquorsquo゛゛K

ホス「11

十〇10132

`χ

-Z=O

゛Q゛Q

olineolineolineolinezdegLぐ゛

O0204Q608rえ1(

50deg

20deg

〆〆〆

90deg-`rsquo゛`rsquo゜

5びヽ-rsquo

≫≫rdquo―〆゛=

20degrdquo

A=10

30deg=01

心-

3SVHd

一()DトコdlNV

Z-0

一一一一一一-Z=L

02 04

N=

06

10

0810

26図e鏡面トにおける場の分布

3SVHd

42一

hellip一aniiidi^v

今=十〇0159

02 04 06 o政LO

26図d鏡面上における場の分布

≪supe rsquoヽ゛`ブヽrdquo

コ2j

1SdegFIj

I5tf

11

12f

11

9《frdquo270

1ノ1

60acute゛`ヾ

し~ゝ一ヘノ

30゛rsquoacute゛

n`

l80rsquoi

15δへrsquoPrime`ヽ一ヘヘーノ

`乙-lsquo

120

90

60

30V=IO

t=oin

6j

一一一`4工d

3aniコ`Σく

Z=0

0今

V=io

pound=o1

^=+008O

06 08Ia10

3SV工d

42

hellip一Dniiidwv

Z=0

04

A=|

ε=01

06 08IO

一一一一Z=L

o卜十立

26図f鏡面上における場の分布

------Ztrsquot

02

26図g鏡面上における場の分布

rdquo゛二へ゛olineacuteゝき

PrimePrimersquo`゛`ゝゝゝヾヽ

iここ「_」___L

C=Ul

゛ly2rsquo=z7+(λ070

ヽヽ-ヽ`へ

rsquoゝ1----^

yrdquo〆rsquo゛oline゛`-べ

8odeg1

叫||

20deg゛

90Γ

λぐ

27び`

-7

6びア

j叫ロ

180-1

50rsquo

-ヽψlsquo

~へ

2迄jド`rsquo

9orsquo270deg

6(f

11

叫目

|rl゛L11_)

61

1a

一hellip一sv工d

3anindw

20

10

(12 04

0608ra10

26図i鏡面上における場の分布

3SV工d

3aniコdWV

Z=0

八=10

pound=01

08rL10

26図h鏡面上における場の分布

z=L与二乱

゛rdquo゛゛

χ_

ゝ~~χ∽

rsquo02040608rr|pound

く]

+0006

--一一近姐式

180deg1f1

150

yy71

12(

トuarrZノ

ダノZ油

90deg゛ヽノPrime

270deg゛ノ

450

1Zrsquoj゛ヽノ

6(アz

ユ|「U

11

50deg

2(ydeg

斗d

]`4エ`

3anindwv

Z=

一一--一一-z=L

02 04

A=20

pound=01

o石 oaIa10

216図k鏡面上における場の分布

]いくエー

OCOU>^Cii3

aniコ`Σく

Zrsquo=

04

06

一 01

OBra>o

02

26図丿鏡面上における場の分布

olineolineoline

6べ

そニr゜十〇lsquo088

4rsquo゛

ルク

-----Z乙2ム゛い゛kて1゜十〇036

Kタχ

OU

50deg

270

ノよ

ワー

capノ

801

501

20deg

90rdquorsquo゛2T0-らrsquo2lsquo

^`

60

301

μ=2ひ

ぴ1

hellip一svエd

吽2

一一一()コにLHdnv

Z=0

Z=L

04

A=5

pound=01

警三9十〇0254

06 08ld10

ω14エ`

6420

](一コトコdm

Z=O

Z=pound

a4

A=20

pound=0|

登=7十〇164

06 08tn10

- 一 一 一 一

02

26図m鏡面上における場の分布

-一一一一

Q2

26図ど鏡面上にねナる場の分布

-ヘー

χ

ゝき

へWミ

ゝへ∽--=~~ゝ

4ゝゝ

へ~~-ミーぺ

ゝχ

50゛-

20rsquoぶ

~へ∽~jlsquo

9drsquolsquorsquo

6drsquo

A=5

180jl

sorsquo1

20

川|

1ノ

90270deg45゛630deg

ダ`ノJj17〆

60yl

llrsquo

涛1111

(1し1il

励振半径はすべてε=0-1であるo26図a~hはrsquoN=10の場合を周波

図bimの(00)モニ

ドのリップルは小倉吉田池r

およびFox

L)の自由振動モードのそれらとよく似た形であるリップルがNに特有な理

由は先述した如くNが一方の鏡の中心に光源をおいたときの他方の鏡に含

まれるフレネル帯の数であることによるしたがってこのリップルはNの増加

とともに細かくなるz=oとLの鏡面上の場の分布の差はn-n=奇数の

nの項の影響であるNが大きいほど両者の差は小さい励振源を含むz=0

の面での場の分布のnに関する収束は比較的に悪いが励振源のないz=Lの

面でのそれは前者に比べてよい26図のグラフから判るように共振点で

はすべて鏡の中心における位相はほy90degであるこれはz=Lの鏡からの

反射波と励振波が同位相で強めあっていることを示しているz=oの面上の

42

rdquo

振幅分布においてr≦Saの鏡中心でおよそ1だけ盛り上った形は源分布に

よるものであるすなわち(273)のU2(274)のUsによる寄与で

ある共振点付近以外の周波数における場の分布は全体の振幅は小さく大

きな振動は殆んどなく小さいリップルの連続という形である重要でないと

考えられるので図示しない

角モード番号ぞがOでない場合すなわち回転対称でない分布をもった励振

の場合の場の分布を考える分布の詳しい形は求めないが参考までに(2

67)の源分布による励振の共振周波数における振幅分布の概略形を示

す27図aはpound=lbはぞ=2の場合であるこれらの図は(270)

の〔〕内最後の項中のn=noのみをとり出して得たものであるしたがって

ベッセル関数の形を適当に切ったものであるこれらがほ判

を示すことはpound=oのときの26図iでの鎖線と実線点線との比較で

明らかである

1aanxiuwv

0 02 04 06 08

27図a共振周波数における振幅分布の概略図

ど=1

43

10

-一一--一一一一(10)

一一一一(11)

`ang

ノoline゛`

aanxiidwv

0 02 04 06 081j)≒

27図b共振周波数における振幅分布の概略図

と=2

sect24簡略解

入力パワーと周波数の関係を示す励振特性において普通重要なのは共振

の位置大きさ半値幅等共振点付近の様子である前節において励振特性

は共振点付近でn=noの項のみで近似よく解析できることを述べた本節では

さらにこれを検討し共振点付近での振舞を簡単な式の形に導くこの簡略解

はフレネル数が大きくなるとともに近似がよくなる

n=noの項のみで近似するから基礎方程式(248)よりnの項のみを

とり出した

〔Jj(j)Hj(j)+8NK〕3-〔jJj(j)H(j)+8NL〕b

゛-2QNH(j)仇

〔jJ(j)Hz(j)+8NM〕3一〔j2J(j)H(j)+8NN〕

゛-2QNjH(j)や

より出発しその解

44

り心j(279)

--一一一一(21)

戸入yダ

rsquo

and

and

a゜2々Nlsquoφ(jH(j){jJZ(j)H(j)+8NL}

-Hf(j){j24(j)叫(j)+8NN}〕j

b゜2りN呪〔j叫(j){Jf(j)Hバ1)+8NK}

-nAA){AJrsquo(A)H(I)+8NM}〕j

(280)

を簡単化してゆくただしjは(279)の左辺の係数のつくる行列式

j゛(8N)2(Kdeg゜Ndeg゜olineLodegMdeg゜)+8N{を(j)Hj(j)Ndego

olinejJ(1)H^(1)Ldeg゜olinejJj(j)Hン(A)Modeg十j2Jン(j)叫(A)Kdeg゜}(2lsquo81)

である前節の(264)~(266)は上式の特殊な場合すなわち平

面波励振によってぶ=oのモードのみを取扱ったものであるなお上式でも前

節と同じ略記号を用いているすなわち心では脚符noを省略してこれをjと

記し他の記号では脚符nを単にOと記す方程式の根abの周波数依存性

したがってj依存性に関してもっとも支配的なのは(281)で与えられ

る分母のjである以下jの1依存性を調べるそのために(281)の

右辺に含まれる行列要素KooILhMNを(A228)~(A231)

のベキ展開を用いて書直すここでの仮定はぱり2≪1であるαは(2

35)より(zz=11πNしたがってフレネル数Nを10とすればポ≪100

となるからベッセル関数の零点より判断して(00)(10)

(20)(01)(11)モードの共振点付近を解析できるNが

大きくなると近似がよくなるのは上記の(Zり2≪1の条件を満たすとともに

n=noの項のみによる近似もよくなるためである(281)のjをjと(Z

で表示すると次式となる

j゛(まi)〔(ふ`1`公)゛4lsquoびlニ

(1十i)(pound3pound(j)町(j)〕(282)

上記の変形の際円筒関数に関する(276)のLommelの公式を使った

ここで円筒関数の次の漸近形

Jj(1)~

Hj(j)~ ズ

COS(A―β)

i(A-j3)

45

(283)

(284)

ただし

y=

β 一

(x-CI-

π

〔e≪2(l-β)+1〕

46

(285)

(286)

(287)

(2188)

(289)

(290)

(291)

f ≒

2ぞ+1

が円筒関数の変数がかなり小さいときでも概形を表示することを利用すると

(282)は

J=Ci十C

となるただしc

(1十i)-

21

C2は次式で与えられる実数である

cl=(ま7)(ふ十余)(zrsquo

crsquo゛(み)八二ldquo

Jの実数部をx虚数部をyとおくと(286)より

x二CI十昌〔COS2(zl一β)+1-sin2(j-β)lsquo〕

良一〔COS2(A―β)+1十sin2(1-β)〕

となるここでjの関数としてのxyの変化を考える上式中の三角関数の

部分はjとともに急激に変化ずるがVaの変化は緩かであるので上二式

より三角関数の部分のみを消去してj=x十iyの軌跡を求める(289)

(290)より

-21

)2十(y一昔)2=(j≒)2

を得る上式で分母のjが一定ならば1Xyは円を表わすjを考慮すると

jの増加とともに次第に半径が小さくなってゆく渦巻型であるN=20と

=oの場合に(289)(290)を計算して複素平面上に描いたの

が28図である28図には(281)により正確に計算したjも点線

で書き加えた両曲線の比較より(286)の近似のよいことがわかる図

申に記入した数字はjの値である

s 9

28図N=20と=oのときのの軌跡

曲線中に記入した数字はjの値

とこで共振点を与えるIJllequivx2十y2の極小値とその付近でのj依存性を

調べる1jは極小値の付近でほy一定と見なすα≪1であるからCI≪

C2であるG=oであれば(291)は中心が(C22ふCz21)で

原点を通る円である(291)はこの円を微小距離CIだけ右へ平行移動し

47`

i40

1--<-rsquordquordquordquoヽ

1`ヽヽQ

1`

20χ

χ

5Q

χト

χ1

心χ1

oヽ60ダ

301

゛4iぺ~~~~~~~-~~~

29図=x十lyの軌跡

C(Q十公j7)

たものであるから(29図)原点から円上への最短距離(x2十y2)iは

近似的に原点から円の中心までの距離と円の半径との差で与えられる

(`2十yl)゜u=

(C十公)2十(公)1olineJTj≒ildquo三jMr(292)

次にx2十yrsquoの極小値の付近でのjに対する依存性を考える29図におい

てpart≪1r≪Rとすると

x2十y2=r2十(r十R)2-2r(r十R)cospart竺R2十r2part2(298)

となるここで

R=CiTI(294)

r=02sYA(295)

であるまた三角関数消去の過程より分るように

十part゜2(ぶolinej)(296)

であるただし心は共振点を示すもので

ji=jjmoline瓦心m(297)

48

ダジrsquo1

づブ几|

χ1

|l

7=序1

で与えられるQApoundmはpound次のベッセル関数のm+1番目の零点であり最後の

項はCIヤOであるための補正である(297)の導出は次のようにする

Nが無限大を意味するCI=oのときx2十yrsquoが極小になるのはふ=心のと

きであるこれは円の中心と原点を結ぶ直線の傾斜角がπ4であることに対

応しているCIヤOのときは29図のように円が右へCIだけ平行移動して

いるから円の中心と原点を結ぶ直線の傾斜角は7S4-CijCとなるし

たがってx2十y2を極小にするjは(297)で与えられる

(294)~(296)により(293)は次のよう叱なる

12Ξx2十y2=寧十椎(1-か)2

=(づS)2〔{(ふ十八)permillsquo十昌(zl-j)rsquo〕(298)

次に(280)のao>boの訓り対する依存性を調べる(277)の

Lommelの式および(A228)~(A281)の行列要素のベキ展開

を使うとaboは次式となる

ao竺jLZかv万二1十i)HバA)A`

(299)

bdeg竺}29yHj(j)j

したがって開口面より幅射されるパワーは次式で表わされる

P=牛I(脂= 長手ド鵠器絆よ

エ二TとjpoundpoundAリ2(2100)32πk叫2π(ム+1yj2α2十〔j一小y〕

最後の変形の際ハンケル関数には(284)の漸近形を用いた叱は例

えば(269)のように冽こ対して緩かに変化する関数であるここで

(28)のjの定義式によりjを周波数に書き換える

425(ka)2T(勺斗)2(2リ01)

49

1rに対する共振周波数nを次式で定義する

(2102)

niはnaと異なり整数でないことR注意する(2101)(2102)を辺

々相減じてA-At|ふ≪1の条件を使うと

j一山=Ejふ(苧-n)ぐ2103)

となるこれを(2100)に用いてjの緩かに変化する部分をjと書くと

励振入力は

aQSO4

四k

eaccA|寫1rsquo

{ソミシpound十divide}ぬ群十(苧-02(2lsquo104)

210図a簡略式で求めた励振特性

(00)モード

so

2硲―no

゛-39times10

ヂ ldquo

rdquo

一`1N=20(00)モード

pound=01丿ノ

`Q

not基礎方程式

oline

olineolineこ簡略式

)十_rsquo__

asAVOd

db

10

30 34 38 42times10oline2

2り-n

210図b簡略式で求めた励振特性(01)モード

となり簡単な形で書き表せた上式は周波数2Lλに対してLorentz型の

共振であるこれはピークに対して左右対称の共振である(2104)の近

似式と基礎方程式より直接に計算した正確な結果を210図で比較する図

aは(00)bは(01)モードの共振周波数付近である点線が(2

104)の近似計算であり実線が基礎方程式においてnに関して12項用い

て計算したものである近似式は共振点付近でよく成立していることがわかる

図示していないが(2100)を用いれば(2104)より近似はよい

(2100)はjの緩かな変化をも考慮しているために左右非対称の共振を

示し210図の点線よりさらに実線に近くなる

(2104)より共振の半値幅jnを求めると

jn=2ミ「(長十手)αり1

SI

(2105)

(01)モード

一一一一

χχ

Λχ

-一一基礎方程式

一一一簡略式

であるこれよりQ値を求めることができるファブリペロー共振器の自由

振動の解析では損失を表わすパラメータとしてonetransitlossすなわ

ち鏡間距離Lだけ進ひときの損失の割合partdを用いているQ値とpartdの関係は

Qの定義より次式となる

QΞπnono

=-=-partdJn

(2106)

(2108)

ヰ b

rdquo

一ト

したがって(2105)よりonetrasitlossは次のようになる

δddeg2yTi(jE十〇α3ポ(2107)

これは文献43)で求めた自由振動の結果と一致しているなお(297)

の第2項はNが有限のために生じる共振周波数の偏移を示す項であるが

この結果も文献48)と一致している

sect25増幅およぴ減衰

本章の励振理論は共振器内部と外部の媒質が異なっていても適用できるま

た媒質が複素誘電率をもっていてもよいここではレーザ増幅器をモデルとし

てとりあげる共振器内部の媒質の誘電率に虚数部を考慮することにより増

幅(または減衰)のある場合の励振特性を得るこのとき共振器外部の媒質の

波数はk(実数)であるとするしたがってsect22と同様外部の場を記述

する(214)では(212)のグリーン関数H(l|rrsquo)をそのまま

使用することができる内部の媒質中での波数kiの実数部は外部と同じkとし

虚数部のみを次のように付加する

ki=k-iJk

jk>0のとき増幅を意味する内部の場を記述する(26)は使えるが

この式申に使われている(27)で定義されるグリーン関数G(pIrrsquo)

中の瓦は次式で定義される几におきかえねばならない

以E(kia)2-(そpound)2(2109)

sect22の場合と同様に共振器内外部の場を境界面S上でなめらかに接続

`52

すると(223)(224)に代る基礎方程式は

J(几)町(几)a4-jj(rn)H^(几)b4

+8N蚕{K-aJ-L皿bj}゜-2SpoundNH衣几)暗

fnJ(几)Hj(几)3ぶoline以Jン(几)H(r)b4

(2UO)

+8N{M-aJ-N-bJ}=-2り`irH(r)ψ4(2Ill)

(n=l2helliphellipぞら012helliphellip)

となるただしKLMNは(236)~(248)で与えら

れるもので几1ではなくて(28)で定義されるふnmの関数である

また寫jFは(228)でjを几におきかえたものであるすなわち

ψrsquoぷ=ふぐでJ(几今{7ンpart}rsquoPXrd)Tdrdpart(2112)

簡単に励振特性を得るために>n=noのみで近似するこのときjkk<K1

の範囲をとりあげるから(250)と同様にして

呪g4fN(苧-n-i八戸)(2113)

と近似できるjkLはonetransitの増巾率を表わす回折損失より大き

なjkLを与えると発振領域に入るのでその領域での解析は無意味となる発振

の解析を行うには非線型性を考慮せねばならない本節ではjkLは十分小

さくて線型性の保たれる範囲内にあるものとする

次に数値例を示す(2112)で強制励振源をS(rpart)=1とする几

は複素数であるが(2112)は積分できて(260)で1を几におき

かえたものとなる(2113)の虚数部jkLπをパラメータとして

2Lλ-nをoから1まで変化させる211図aIbcにはN=10

でJkLπ=00020-0001-0002のときにそれぞれ(0

0)(01)(02)モードの共振点付近の励振特性を示す予想さ

れるように増巾のときはピークは高く半値巾は小さくなり減衰ではこの

逆となっているjkLの違いによる共振周波数の差は殆んどないまた高次

のモードになるほど励振特性のjkLによる差は小さい図は省略したが

53

共振点付近以外ではこの程度のjkLの値では殆んど無媒質のときと差のな

い曲線を示す

乱30

叱]三乱

20

0りOS

一 一

-000シyヽ

yy

ノレ

- ~

54

00|<f

(00)l斗

2L

一入 引XO

へχ

OolJ

hArr

一一一一-oC01

- 一 一 一 一

o010

211図a増幅減衰のある場合の励振特性

(00)モードhelliphellip

rsquolsquo--m-一一-一一一丁-

淘芋rsquoへμ=1

゛へ

rsquoノ- 一 一 一 一 darr 一 一 一 一 - - - -

_ _ _ _ _ _ _ _ ¥ 」 _

10

poundm一タQm一

10

00t 00g

い卜2Lソ父-no

211図b増幅減衰のある場合の励振特性

(01)モード

55

00

notnot-not

ノヘトヅ

レ(oj)t十]

トソニ沁

ノダ`ぐへ

j沁

z蛤L`QN

゛マ

一一-一一一一OOOZ

-0

一一一一一一一一一一一-OooI

一一一一一一-000Z

」」_____

db

pound]ま〇一

-10

014 0162L5c`no020022

211図c増幅減衰のある場合の励振特性

(02)モード

56

Nrsquo=lo

angご(02)t-い

N兄

-1

-QOOZ-

-0

一一一一一一-OooZレ

ユ_エー-

第3章 半透過鏡を通しての励振

sect31序

多くの人々によって現在までに行われてきたファブリペロー共振器の解析

はほとんどすべてが2枚の完全反射鏡より構成される共振器のみに関してで

あって外部との結合は論じられていないしかし実用される共振器は必ず外

部との結合を有する結合の方法としては反射鏡の中心付近にあけられた結

合孔によるものあるいはミリ波以上の波長に対しては反射鏡に孔をあけて導

波管を接続する方法等もあるがもっともよく用いられるのは微小透過率を有

する反射鏡を通して行う方法である片方あるいは両方の半透過鏡を通して

共振器内部で発振しているレーザ光を外部にとり出したりあるいは外部から

電磁波を入射させて内部で共振または増巾を行わせている

本章では一枚の完全反射鏡と一枚の半透過鏡より構成されるファブリペ

ロー共振器内へ半透過鏡を通して外部より平面波を入射させて共振器を励振

するモデルをとりあげる入射平面波の周波数(または共振器の鏡間隔)の変

化に対する共振状態の変化を共振器開口面からの帽射パワーおよび共振器内

部の場の分布の変化としてとりあげる解析は第2章の理論を発展させた形と

して行うsect32では全空間を共振器の鏡面および開口面を境界として

8つの領域に分けるすなわち第2章で考慮した共振器内外部の両領域以

外に入射波の存在する領域を付加する次に鏡の透過率が小さいとして

鏡面における場を透過率のベキに展開してこれを第2章で用いた鏡面上での

強制励振源の代りに用いるこのことより第2章の理論は透過率の小さい極

限の場合であることが判るsect33ではsect32で用いた半透過鏡とし

ての誘電体鏡上における場の境界条件を証明するsect34では入射波とし

て鏡に傾斜して入射する平面波をとりあげて幅射パワーおよび場の分布の計

算方法を示すsect85では自由振動を解析するすなわち入射波の存在

しない無励振問題における複素周波数の解を求めるこの解の虚数部より求め

たonetransit当りの損失は回折損失プラス透過率の半分という予期され

る結果であるsect867では平面波の垂直入射並びに微小傾斜入射の場合に

S7

ついて電子計算機を使って求めた幅射パワーおよび場の分布の数値例を示す

半透過鏡を有する共振器の理論解析はsect21でふれたKoppelmannの

簡単なぬ以外には他には行われていないしかし実験的には上記のモデル

とよく似た方法がしばしば行われでぃる例えばKo訟訟忿Westermann

jl諮1)にょって行われているミリ波を便ったファブリペロー共振器の研究

では透過鏡を通して励振することにより共振周波数回折損失場の分布

を求めているこの他にもミリ波用の高Qの共振器を得る目的あるいはビ

ーム導波系の基礎実験あるいは周波数誘電率の測定等のためにマイクロ

波から可視光にいたるまでの種々の波長の電磁波を使って本章の理論と関連

した半透過鏡をもつファブリペロー共振器の実験がなされているこれら

種々の実験の内容に関しては付録11に示したこの他にレーザの発振

モードを調べろために用いられている走査型干渉計も本章の理論の実験化と考

えられる

sect32基礎方程式

平行円板型ファブリペロー共振器の透過鏡を通して外部より波を入射さ

せて励振する問題をスカラー波の境界値問題として取扱う6-座標系としては

円筒座標系を用いる第8゛1図に示すように共振器の軸をz軸としz=L

に完全反射鏡がありz=0にパワー透過率がTである鏡7があるものとする

鏡の半径はともにaとする共振器の内外部はともに損失のない同じ媒質で

満だされているものとする第2章と同様に共振器側面r干aand(O≦z≦L)

Z-0

- 一一-一一一一一一一一

z=L

81図ファブリペロー共振器

58

一 一 一 一 一 一

千-uarrレ

に仮想的な境界面Sを考えるこれにより共振器を内外部に分けて共振器

内部の空間を領域1とし外部を領域IIとする本章では境界面S以外に透

過鏡(7を通して共振器内外部が結合しているそのために入射波の存在

する透過鏡の外側すなわちzくoの空間を領域llとする領域Iとlの間に

は明瞭な境界面を設けないこととするこれは共振器の寸法が入射波の波長

λに比べて十分大きいとして共振器から領域IおよびIへ幅射した波釦

結合を無視したためである

ヘルムホルツ波動方程式

V(r)十k29(r)=o(31)

の解を求める境界条件は完全反射鏡上では

9rsquo(irsquo)=0z=Lの鏡面上(32)

である透過鏡(yの境界条件はパワー透過率TをT≪1として次式で与えられ

olinerpart9i(rpart)

9(rpart)=一価

<Pi(rpart)=仁

partZ

part9(rpart)

-partZ

(33)

(34)

ただし永は波数であ名脚符eおよびiはそれぞれ鏡(yの外側および内側の

面上を示す(33)(34)の証明は次節で行う

次に各領域の場を適当なグリーン関数を反って記述する領域Inの場を

第2章とまったく同じ形で与えるすなわち領域Iでは(26)で与えられ

9(j)ヨーぶpartGCs-lprsquo)

-IpartnPrime

97(rrsquo)d71

+4〔G(rlrrsquo)ざムワ=恒回斗permil(srdquo)〕dSrsquo(35タ

ただしjnrsquoはご81図に示されている境界面および鏡面への垂線である

積分変数の屏lこ()のついている場合は()のついている変数に関して積分する

ことを意味する後に現れる(りに関しても同様の取扱いを意味する

59

グリーン関数G(rlrrsquo)は次の境界条件

G(p|rrsquo)=Ofまたは1rsquoが両鏡の内側の面上の点のとき(86)

を満たすもので円筒座標表示では(27)で与えられる領域皿では場

は(214)で与えられる

9(r)=べ〔H(r|irsquo)勺り一悒応L (87)

ただしH(g|rりは自由空間のグリーン関数であって円筒座標表示では

(212)で与えられる

領域llでは場は近似的に次式で与えられる

(r)=s(「」十ぶμ1が」poundpermil(が)darsquo (88)

ただし≪(<)は鏡gyが完全反射鏡であった場合に入射波とそれによる反

射波とでつくる定在波を意味するしたがって刄(f)は次の境界条件を満たす

〔9rsquoo(rdquorsquo)〕=0 (89タ

グリーン関数K(|rrsquo)は次の境界条件

KCp|rrsquo)=OrまたはIrsquoが鏡(yの外側の面上の点のとき(810)

と無限遠における幅射条件を満たすものであるこのような条件を満たす

KCrIrOは(212)で与えられる自由空間のグリーン関数H(rlrrsquo)をも

ととして鏡像の原理により次の形で与えられる

K(p|rり=H(rpartzlrrsquo6rsquozO-n(Tezrrsquopartな-z)

ことlりrsquo0TjWrsquoバλΓ)与(λ1ldquo)cosj(partolinepartrsquo)

べcxp(ikこ7lz-zrsquo|)-exp(iyiこlz十zず))叫犬(311)

第2章と同様の過程をたどって境界面S上で場をなめらかにつなぐすな

わちS上で領域Iと皿の場とその法線微係数を等しいとおいてS上におけ

る未知関数9およびりpartnに関する連立積分方程式を得暴次叫境界面S

簡単化のため記号の表示としてはrsquo鏡1の厚さを無視して鏡1の内面も外面もとも

lsquoにz=0とするしかし次節で示すように実際には鏡は厚さをもつとして取扱りてい

60

上における未知関数9とpart9partnを次のように展開する

(゛(゛)λyJplusmnbか≪n(-T-){7とpart} (312)

〔希汗λご乱h3Jsideg(于rsquosmり(3-13)

ただし十-はそれぞれcosjpartsinjpartに対応する(312)(3

13)を用いて連立積分方程式を次に示す展開係数―u―に対する

無限次元の非斉次一次方程式に書換える

J(j)ll(j)4-ふ4(ふ)叫(j)l4+8N{Krsquoa忠一Irsquobji)

゛oline2りHjj)暗rsquo

AnfiAn)liJA)4-jJ(j)HrsquoC1)弓-ト名N{ya忠一Nbか(8deg14)

゜-2々烏孵(几)ψ`ぷ

(n=12helliphellip^=012helliphellip)

ただし

り=べ1ゴ

丞=(ka)2-(nπa2ヱ)rsquo

辿=ふx2sJ(jこ){7ン町9i(rpart)rdrdrdquo

(315)

(316)

(317)

(318)

行列要素KuLM-Nnは付録21に与えられたようにjnと

フレネル数Nの関数である方程式(814)は異なるn間は結合してい

るがに異なるぞおよび十-に関しては分離している

以上は第2章とまったく同じ過程であるが(318)の被積分関数中の

9>i(rpart)が第2章では与えられていたのに対して本章ではこの91(rpart)

を入射波S(r)を使って表現する必要のあることに違いがある以下にこれを行

61

う透過鏡の外面上における場の法線微係数は(88)を微分することに

よって次式となる

左右dzこり一石part2K(Sゾ云1ずぶ0)9(rりうd1rsquo(319)

partらpartzは呪partzの鏡の外面上での値を示す内面上における場の法線微

係数は(35)を微分することによって次式となる

timesd<p(aersquo7OpartG(rpart0|apart力

partrrsquo partrrsquo9〔aOrsquoZり〕dぷ (820)

透過鏡の境界条件(33)(34)を便って(319)(320)

に逐次近似を行うpart9partzのo次近似として(319)右辺の第1項をと

(鵠レ勺o)=為戸土 (321)

肩符(0)(1)helliphellip1ま0次1次hellip近似を意味するものとするこれを境界

条件(34)の右辺に用いて9i(rpart)のO次近似を得る

(9i(rpart)うo)_T当tFいぜ2 (822)

これを(820)の右辺の積分申に用いてpart971βzの1次近似を得る

診d゛十poundがG詐づygi)dSrsquo(328)

これを境界条件(38)の右辺に用いて9rsquoeCrrsquopart)の1次近似を得る

〔ら(rpart)〕(リnotふ石ごjシ等d7rsquo

- (8lsquoand24)

これを(319)の積分申に用いて即epartzの1次近似を得る

〔聖雲rsquoPrime〕)(1し指十IJjぷ苫名ごとし霧dずd゛万partzツpartz4k2partzpartが゜partがpartzPrimepartzPrime

62

一 一

十祐ぷ訟趾ぬ4〔G浴一添りdSPrimed7rsquo(325)

これを境界条件(34)により妙)に変換してそれを(318)の積分

申に用いるこの結果として(314)はaJbぷに関して解くことが

できる上述の逐次代入の過程をくり返すことによって順次高次の近似を得

ることができるしかしn次の近似式は(n-1)次の近似式にパワー透

過率Tのn乗を係数にもつ項を付加するに過ぎないしたがってTくJ1のとき

は1次近似で十分である

H3半透過鏡の境界条件

本節では前節に用いた半透過鏡の境界条件(33)(34)を誘電体鏡を

モデルとして導く誘電体鏡は厚さ14波長の高屈折率の材料と低屈折率の材

料を交互に重ね合せた誘電体多層膜である実際にレーザ共振器に使用されて

いる100鴨に近い反射率の鏡は屈折率22と14程度の誘電体で十数層の多層

膜をなしている本節では誘電体鏡に平面波が垂直に入射する場合に最初

に厚さ14波長の単一層について次に各層の厚さが同じ14波長の

多層膜について(33)(34)の境界条件を導く最後に厚さが

14波長よりずれたときに鏡面の座標のとり方をずらすことにより同じ

境界条件が成立することを証明する次節では平面波の傾斜入射について論

じるがその傾斜角は非常に小さいので平面波の垂直入射の場合の(33)

(34)をそのまま成立するとして使用するまた共振時に関しても

波動は平面波よりずれるが同様に(33)(34)を便用する

最初の例として単一層の誘電体に平面波が垂直に入射する場合を考える

誘電層の厚さをdとし真空中と誘電層中の波数をそれぞれkoklとする3

2図aの如く誘電層に垂直にz軸を定めて境界面をz=oおよびz=d

とする係数ABを複素数として各々の領域で波を次のように表示する

9=Aexp(ikoz)十BexpC一ikoz)zS0(326)

=Aiexp{ikoCz一d)}十Biexp{―iko(z―d)}z≧d(327)

0=Adexp(ikiz)十Bd(-iklZ)0≦z≦d(328)

63

z=0

k羞

(a)

Z=d

32図誘電体鏡

ki k2 ki

(b)

k2 ki

境界面z=0dで場をなめらかに接続するすこめ9とpart9rsquopartnを等しいとお

くと次式となる

Ae十B=Ad十Bd(329)

ko(Ae一Be)=k(Ad-Bd)(830)

Adexp(ikid)十Bdexp(―iki(i)=Ai十Bi(881)

ki{Adexp(ikid)一Bdexp(―ikid)}=ko(Ai一Bi)(882)

以上4個の式(329)~(832)よりAdBdを消去すると次式と

なる

ぐ Ae十Be

Ae―Be

じトCOSkid

COSkid

うAAぐ

+Bi

-Bi

(383)

厚さdが14波長に等しいとき(388)の2times2行列の対角要素は消え

よく しI 0

-iK

)にコ (384)

rdquo

ko

AAd

BeBd

ko

Ae-

larrBe

Ai

Bi

ko

Ai

Bi

となるただし

KΞkkl(335)

である

次に32図bのように厚さが14波長の高屈折率と低屈折率の材料が

交互に重なって(2n+1)層をなしている多層膜を考えるkikをそ

れぞれ高低屈折率材料中の波数とすると(333)を求めたのと同様に

して次式を得る

Ae+B(

A一B

rsquoIい

rsquocc

ただしこの場合

kl

ko

)で(j

iで)[レ

ik

klolineikソk]}゜

言に几)にて)

しこ勃(コ)

KE謡(一謡)

(336)

(337)

である(885)はn=0の場合となっている(336)を場とその

微係数の関係に書き換えると次式となる

ブ≒丿けに

0 -K

1ko1一b

ぐう ≒)(338)

Kとパワー透過率Tの関係を求めるために(336)でBi=Oとおいて

AiAを求めると

AiA=2iK(1-K2)

となるしたがってTは次式で与えられる

TΞIAiAel2=4K2(1-Krsquo)2

K≪1の高反射率の場合

Tさ4le

65

(339)

(3JO)

(841)

となりこれを(88 8)に便うと次式となる

]んIトV

-jシ

これは透過鏡の境界条件(33)(3

A|

rarr|

B1

larr4

ko ki

rsquoLLy

(M

ノノ

ゝ91N

kpartZノ

4)に他ならない

ko

larrf一米-一一一一-d---米一e

33図単一層誘電体の基準面

沁けトy{11

-゛

(842)

誘電体単一層の厚さが丁度14波長になっていないときは33図のよ

うに境界面よりぷぎはなれた面を基準面にとることにより(884)

のように対角項をOとすることができるpoundpoundrsquoは以下のように定める左お

よび右の基準面を基準とする場をそれぞれ

C)=Aeexpいko(z-ぽ)}十Bexp{―iko(z十ぞ)}(848)

9)=Arsquoieχp{ik(z-d-が)}十B4expトik)(z一d-が)}(844)

とおくこれらと(326)(327)で表わされる場とは

χ十BCOSkj一isinkぞA十BQA一B

り゜

-isinkとCOSkと

)(

A-Be

へAi十BiCOSkoが-isinkaど皿十麟(

Ai一良

)で―isi1ぞトkぞ

ラ(

ぷ一味

(845)

(846)

Prime

Ae

Be

larr

Airarr

Bi

(ム腎

の関係がある(333)にこれを用いて り憐ト=潤

係を表わす行列の対角要素がoとなるように^ersquoを定めるその結果は

tanko^=tankorsquo=-か{-(会十K)tankid

となるK<gこ1のときは

tankoj=tankoでrsquo竺KCOtkjd

であるこれを使うと次式の関係を得る

貳十B

K-BrsquoJ鯛0

-isinkidK

一―一

{}

KJinkid)A4十B

Arsquoi-Bi

(348)

(349)

(349)は(334)と比較してKがKsinkidに代っただけである

したがって基準面を鏡面より微小距離jどだけずらすことにより(3

3)(34)の境界条件を便うことができる多層膜誘電体鉛において

も各層が14波長厚よりずれているときには同様に基準面を鏡面よりず

らすことにより同じ境界条件が便えるこれに関しては計算が繁雑であるの

で付録31に示す

sect34平面波の傾斜入射

本節では平面波が共振器軸に対してわずかに傾斜して入射する場合をとり

あげて(325)を具体的に計算する平面波の波動ベクトルは0=0

の平面(xz面)内にあってz軸と角ずをなしているものとするこのとき

(38)第1項の定在波乳(r)は次のように表わされる

乳(r)=sin(kzco呼)exp(iksin¥rCOSpart)z<o(350)

(350)を用いて(325)を以下のように求めてゆくkL≫l

のときグリーン関数の微分は次のように近似される

part2G(rlが)-

partzpartzl=0

1111

迩応力COSれpart-partrsquo)PrimeLふ~Ly

ふ(j4)馬(4

H1n-j)JA

―争や

入射波は鏡(yのみを照射す乙ものとしr<aにおいて(850

67

rくf

r>が

を用いる

(351)

- 一 一 - - 一 一 一 一

part2K(rlrrsquo)

-partZpartが

=認多yseio-dPrime)でJr(jdivide)J(く)jdj(852)

x=zrsquo=O

(851)を便って次の積分が計算できる

4昌皆dが=i2がk2NcosS々ijcos66-Qpound(kasinii^An含)(3rsquo58)

ただし(を((zβx)は次式で与えられる

Qμβx)ヅハ(βx){βH(β)4((z)-ldquo馬(β)J(ldquo)}一誓Jr(ldquox)〕(3deg54)

(353)を得るときrrsquoとpartrsquoの積分に関して付録82の(A810)

~(A812)を使った(352)(358)により(325)

の第2項は

4ユ弔落等dardquodarsquo

゜oline2肖31`Jc゜sψ`みsc゜sががylrsquon―(kasin^)rdquo

times〔PC1j)ト4蝿(4)JE(kasin吻十kasinVrsquo馬(4)4{kasin砂}二

十りり(jkasinや)〕AdA(855)

となるただしり((poundβ)は次式で定義され吊

を((poundβ)=り(β(Z)=ふがJ(椅)yβを)rdilsquo

=ij7{-α4(4))(め+β与(α)J2(βリy866)

(325)の第8項はaQhapoundを使って表わされるすなわち次式である

rsquordquodzdzrsquo賃4(G器一器95)dSPrimeむぐ

゜oline

7え〔3゛馬(jdeg)olineb゛j馬(j)〕゛)sねhelliphelliphelliphellip

timesでJj(jを)Pど(jIn)AdA万(3琵)

rdquo

ただしここでajbでの肩符十を省略したこれは(350)の97が十モ

ードすなわちCOSμモードのみを励振するからである

(855)と(357)を(825)に代入して(part9partzjl)を得

てこれを(34)により9i(1)に変換するこの結果を(818)に用い

ると次式となる

Vrsquon^=X^TtyrCOSVrsquoPpound(jkasirrv^)紆μπ3NTMcosや

xl〔4-(ijasinψ|)2〕〔P^Clnlm){lmH^C4n)を(k3sinVrsquo)

-kasinや馬(心)j(kasinや)}-V9(41kasinf))

-こΞ〔am^H^(lm)―b叱心H(今)〕9(jj)

ただし上式導出の過程で(A316)を用いた

(358)

(358)を用いると基礎方程式(814)をa4bがこ関して解くこ

とができるこのとき開口面Sより帽射されるパワーPは(258)によ

り与えられるブ

P=TlnCsぺこds)=かmVZ) (359)

基礎方程式(314)中の行列要素KL-M-N-はnmの偶奇

性が異なるとoとなるものであるしかし同じ基礎方程式中に含まれる(3

58)中のQ(jj)のためにnmの偶奇性が異なっても>Anとノ1

の結合が生じるしたがって第2章と異なり基礎方程式はnの偶奇により

分離しない

(358)においてTrarroとすれば第1項のみを考慮すればよいこ

こで入射角やを中=oとすれば

となりrsquoこれはε=1のときの(260)すなわち

69

(860)

剋odeg2j

゛ltえ(861)

と係数を除いて一致するすなわち第2章における強制励振は共振器外部

より平面波が鏡に垂直に入射するモデルで鏡の透過率TがTrarrOの極限であ

る場合に相当している

共振器内部の場の分布は(85)の第1項の積分申の9(rrsquo)に9i(1)を用い

ることにより

9(「rsquorsquo2」ニiがNふりsin(-j―)cosCpart{iJTrsquo2COSir

XQkasinV^Aadivide)十i7とてUA今バ3degぞHぞ(41)olineb叱jldquoh(a)〕

oline

1iら2NIMcos中Σ〔ぷー(kalsinfy)rsquo((4(4rsquojdegrsquoを)

times{-ImHン(lm)J^(kasinや)十k3sinirRJAmrsquo)J(kasinVrsquo)}

十誓(り(kasinV^A-F)〕

一足ΞQE(441こ)〔≒町(心)一岫心吟(心)〕C3-62)

となるこのとき(A316)(A318)を用いた数値結果については

sect86に示す

sect35自由振動

本節では前節の特別な例として自由振動すなわち励振源のrsquoないデときの

斉次方程式の複素周波数の解について述べる励振のないとき基礎方程式

(814)は次のような斉次方程式となる

l(Anrsquo)lL(An)aDpound―Aふ(41)4(4)blぜ十Ξ〔8N{Knma叱-Lbmぞ}

-1゛2TN}を(ln)P(jAm){H^(lm)a叱一臨Hrsquo(l)hβ〕=0

41ぶ(心)Hr(jll)3f一poundぶ(Au)ii(Aa)hnpound十Ξ〔8N{Ma叱一Nb叱}

-1゛2TNjl(jAn)PMnlm){I^Clm)a叱-jべM)b叱}〕=0

70

poundj3-63)

ただしここで(358)を用いた斉次方程式(363)の解が半透過

鏡をもった共振器の自由振動を与えるN≫1TべJIの条件の下に回折損

失の近似値を得るために文献43)と同様にnの異なるモード間の結合を

無視する(368)の係数の作る行列式は

Jf(j)馬(j)N-lolinejJj(1)叫Cl)Mnn-1J^(i)H(l)L

十124(1)H(1)K+8N{KIN-LnnM}-|-TNI(ふj)

times〔{Hど(j)}2N911-jl与(1)啼(1){L十M}十日hrsquoC1)}rsquok〕=O(364)

となるここで簡単化のためjnを単に1と記した(364)を複素数の

冽こ関して解くことが目的であるこの1より複素共振周波数が求まりその

実数部より共振周波数虚数部より共振器の損失が分る

N≫1T≪1の条件の下で(364)申のもっとも主要な項は

H(1)Nである(付録A21参照)それ故に1のo次近似は

セル関数の根であるそれをjかと記すと

Jf(心)equiv0

JE(j)

ベツ

^m=012helliphellip (365)

である次にjの近似をよくしていく(364)では第1項のベッセル

関数以外ではjのところに心を使うこととする行列要素KnnLMI

Nilを(A228)~(A231)により(zのベキで表わしたものを使う

ただし

α1三1(4gN)(3-66)

であるその結果として(364)は次のように簡単化される

i七(j)馬(々)十T(沓十去)(1-i)α

十{゛1`叫Jお1(々)自N(j)}permil0

ここで次の関係を便った

り(々゛几)ニ1{Jど+1(々-)}2

(3rsquo68)はpound((poundβ)の(pound=βのときの関係式

71

(367)

(368)

り(αlsquorsquo>=i〔{J(α)}rsquo十{し1(ldquo)}≒砂(lsquog)JaI(lsquoz)〕(369)

4こおいて(865)を考慮したものである

(367)を解く際にjを次のようにおいて

j三l^rnCl十part)(δ≪1)

partに関して(867)を解くと

δ=-

となるここで

Jが1(jぞ)Njjか)゜2こ

partdΞ1-lei`I12

を次のjの近似式によって求める

j2竺4πN(kL-nπ)

δd≪1のときは次のように簡単化される

δd三lm(2kL)三I(j22πN)

=ご(ム+1)弓Jlsquo゛+TjFT

πTN

(870)

(871)

(872)

(378)

(374)

(375)

2ら

Lommelの公式(276)より導いた次の関係を利用し

ここで光が鏡間距離Lだけ進んだときの損失onetransitloss8i

を(816)を媒介として求めるすなわち

(875)の第11項は回折損失を表わし第2項は鏡による透過損失を表わ

す(3-75)はこの共振器の損失が回折損失プラス半透過鏡の透過率

の≒であるという当然予想される結果を示している(8-71)のδの実

数部中に透過率Tを含まないことは共振周波数は第1次近似としてT4こ影

響されないことを示す

36数値結果

本節では電子計算機(KDCfl東大大型計算機)を使って入射平面波の

周波数変化に対する共振器側面より帽射するパワーの変化および共振器内部

72

における場の分布を数値計算した結果を示す平面波が鏡りこ対して垂直

に入射する場合とわずかに傾斜して入射する場合に分けて調べる垂直入射

の場合は波は回転対称であるからpound=0の回転対称のモードのみを励振す

るそれに反して傾斜入射の場合は回転対称性が失われているのですべ

てのとのモードを励振する

34図に平面波の垂直入射(ψ=O)の場合に共振器側面より幅射する

パワーを入射平面波の周波数に対してプロットした横軸は周波数と称して

6るが正確には2Lλ-nのことであるnは凪が正で最小であるnの

こどであるつまり2Lλ一nは共振器の鏡間隔Lを半波長λ2でわっ

-まI

Cao)

Co3)

oooG

01

34図垂直入射の励振特性

73

一 一 一 一

0Z

T=I

7=1025-rdquo

①0

20鴎ノ

(iLx-n)

晶__rarr

うrsquoldeg

i{Coj)-ls

]ム

_

い川(02)o

口に

丿川

いいパドリハ

9卜川いTレドcap

1nl

フス

べi

1χ

χl

rsquo`χ|

helliphelliphellip

sup

ang

た商の小数部分のことである2hXが1だけ増減する毎に全く同じ励振曲線

が繰り返される縦軸は共振器側面から幅射されるパワーを鏡全面に入射する

パワーを基準としてdb目盛で示したものである透過率Tの値が1喘と14喘の

ときの励振曲線を示すフレネル数Nは20である図の共振点は左から順に

(00)(01)(02)helliphellipモードである本来横軸はO~1の範囲を示

すべきであるが図示していない横軸03~1の範囲では幅射パワーは非常に小

さく-35db以下であるので省略した(00)の共振点では-78dbすな

わら鏡面に入射するパワーの約が共振器側面より幅射される入射平面波

が鏡全面を照射しているために(00)モードと比べると高次のモードの

パワーは小さいがこれは鏡の透過率により大きく異なる(00)モード

の共振点付近の拡大図を34図右上隅に示すT=l14<7oに対する半

値巾より計算したonetransitloss((2106)参照)はそれぞれ085

弘044rsquo7oであるこれらの数値よりN=20のときの回折損失030を

引き去ると残りは055<7o014となりほyonetransitの透過損

失天2に等しいなお計算に用いたnに関する項数はn≦nの項が20

項n>nの項が2項であるn<nは丞<Oに相当しパワーの計算に対

しては殆んど寄与しない34図の励振曲線は上記の項数で十分良く収束し

ている特にNが大きい場合およびTが小さい場合には収束は良いまた

各モードの共振点付近の周波数においてはIn―noの項から轜射パワーヘの寄

与が他のnの項からの寄与に比べて圧倒的に大きいから収束は非常に良い

ただ共振と共振の間の周波数では収束は悪いしかし実際上興味のあるのは

収束の良い低次のモードの共振点付近と考えられるので実用上問題はないN

およびTと励振曲線との関係を述べるNは1例として20としたが第2

章で述べた様にNを増加すれば各共振点の間隔は狭くなるTを増加する

と透過損が増加し共振の半値巾は増大するTと共振点の高さとの関係を3

5図に示すすなわち35図はN=20のときの(00)および(0

1)モードの共振周波数において透過率変化に対する幅射パワーの変化を示

したものである透過率をOから次第に増加してゆくと帽射パワーが最大と

なる透過率があるN=20の(00)モードではその透過率は051喘

(01)モードでは214であるonetransit当りの透過損失はそ

の半分すなわちそれぞれ026107であるN=20のときのこれら

74

のモードのonetransit当りの回折損失がそれぞれ030喘15696で

あるから(00)モードではほy透過損失と回折損失が等しいところで幅

射パワーが最大となっているが(01)モードではこのようになっていな

いしかし(01)モードの場合35図の(01)に相当する曲線

は極大値付近の変化が非常に緩かであるためにTが増加すると近似が悪く

なることを考慮すると余り確かなことはいえない

次に傾斜入射の場合の励振曲線を示す36図は傾斜角ずをパラメータと

して示し37図は透過率Tをパラメータとして示す横軸および縦軸は3

4図と同じものである共振の周波数に対応するモード名を記号(ごm)

-ぢ

db

-|

3M0d

-20

-2ぢ

(りμ-け振同波敗

(o|)l斗rsquo共振用犠気

M-20

35図透過率とパワーの関係

75

T9多

kU0ノt-ト気価ヽ門凧翼

(乱)

-10

-|「

20I

V3M0cl

-25

-30

(00)

‐I

1り

rsquo11111ヽIII

r11F

I1叫

para 9 W

(20)

yuarrt八

IIキ

いい)

I八口同umlA

1111

丿

CI0

IIIS

andX

χ

χ

oosヶ_FREQt

| | |

叫八-o

叫λ一皿I

峠ごぺ牛こり

`r41嘔

N¥助

(|2=)

ソコχ

Λ

之ムムご島

じゝ---Q4SI

(03)

(02

(20

y Q1

86S励振特性平面波の傾斜入射傾斜角をノtラメータとする

一一一一一一

rdquo

一一

db

刈O

引5

0IHlMOd

77

2S

-30

(00)

(|0)

(20)(01)

χacute

ヽ-

ゝχ

ノ`十ぺ

止_二_helliphellip-1_

T=2

T=I

Tこ05

N20

aφλL=03

__

ang

上____-_上_

002FREQびEか^cr Q呼2ムÅ一息二心part

87図励振特性平面波の傾斜入射透過率をλラメータとする

- - - 一 一 一 一 一 一

)ヽand

χ

-T=05χoline|

N20

ノト03

(1よ)

rdquolsquo`

レソ

`゛へヽ

_

ang

上____-_上_

- 一 一

で図中に記入した平面波の鏡への入射角がψであるがここでは傾斜のパラ

メータとして帥`λを選んだaψλの値は鏡の中心と鏡の縁端とで入射

平面波の位相が何波長ずれているかを示す傾斜入射の場合(ψ≒O)(3

58)によりすべてのどのモードが励起される数値計算の際は比較的入

射角は小さいとしてeに関してO~4を考慮したnに関してはnのみを考

慮したnoのみで近似した理由は励振曲線は共振点の付近の周波数では

noのみで十分良く近似できることおよび入射角を大きくしてゅくにつれて

ど=oのモードの非共振周波数帯にど≒Oのモードの共振が生じてその付

近の周波数においてもnoのみで十分良く近似できることのためであるすな

わち傾斜入射の場合励振され得るモードが多くてそのためにnoのみで近似

して誤差の少い周波数範囲が広い36図を見ると入射角が大きくなると

ともにぎに関して高次のモードが励振されやすくなる様子が分る(2m)

モードと(Om+1)モードの共振周波数は比較的近いところにあるために

入射角が小さい場合は(Om+1)モードの共振がおこり入射角が大きく

なると(2m)モードが主となるこの様子は後に示す場の分布を見ればよ

り判然とする36図に示した小さな入射角ではe=3以上のモードは励

振されていない入射角が大きくなるとともにぎに関する低次モードの励振

が押えられて高次のモードが励振されやすくなることはKoppelmannの

実逗仙実証されているrsquo37図を見iと共振の際には透過損失と回折損失

がほy等しいところで幅射パワーは最大となるため共振モードによって最大

パワーを幅射する透過率は異なっているしかし非共振の際には透過率の差

がそのまま幅射パワーの差になっているすなわちT=2喘と1鴨の曲線の差

が3db弱T=l<1と05喘のそれらの差も3db弱となっている

38図に垂直入射の際の共振器内部z=L7の鏡面上における場の分布

を振幅分布と位相分布とに分けてTをパラメータとして示すフレネル数

Nは20である平面波の垂直入射のため分布はと=Oの回転対称性を有す

るのでに動径方向の分布のみを示す図ab>cの順に(00)(0

1)(02)の共振点における周波数での分布である数値計算の際のn

境界条件から本来2=Lでは場の値は0であるここでは第2章同様z=L一

仇における場の分布を簡単にz=Lにおける場の分布と呼んでいる

78

rsquoi

U3

]切く工d

20

](一nindi^v

02 04 o60810

38図a垂直入射の場の分布(00)モード

Ldarr」

3anトコ」`lsquoく

‐411I‐IFs

2406

210

180

02

_」__」_

04

こ」_ユ

06 0a LO

38図b垂直入射の場の分布(01)モード

15C「

120

90`

V=20

ゝゝ~`x

-^-7o+OOOG8

~゛

χ

一丁゛1`

olineolineolineolineolineoline丁゛Olsquo25y`

」ヒL-JL-_

]j

埜=μ+0036

rarrrarrrarr

し一一一丁=2oline

一一T=I二|ニス

oline一一7=05

゛へ

z穿心こj沁がヽ

__」__」二て」」に_上_に_

50゛

20rsquo

90-一十う十゛-

180deg

90

一hellip一哨くエー

CN―

一hellip一【】nヒidm

a2 0406

一一

一一一一-

T=2rdquo6

05

W=20

2L_

Woline馬

十〇089

08r^I

88図c垂直入射の場の分布(02)モード

に関する和についてはn>noを20項n≦nを20項の合計40項を考慮

した特定の周波数透過率のパラメータに対してこの倍の合計80項を用

いて計算し収束していることを確かめたz=Oの鏡面上での場の分布は収

束が悪くて求めることができなかったこれに反してz=Lの鏡面上では

nからの寄与とn+1からの寄与がほsご相殺してnのみで大略の場の分布が

定まり収束がよいn≒nの項はフレネル数に特有の細かいリップル1と寄与

するものである88図の振巾分布は第2章の強制励振の場合のそれら

(29図)とよく似た曲線となっているが88図ではリップルがかなり

滑らかになっているこれは第2章における鏡面の一部での励振と異なごり

本章では平面波が鏡全面に入射するためと考えられる図aの振巾分布では

T=05の曲線を省略したがこの曲線はT=1喘のそれと殆んど重なって

しまうただ鏡の端においてT=i<yoのそれの振巾が大きい図aでは幅肘

80

-240rsquo_

210deg

18(「

I1II___

パワーの場合と同様にほy回折損失と透過損失の等しくなるTの値で鏡の

中心での振巾分布は最大となっている図bおよびcではほsご振巾分布の形

は相似であるがTの順に振巾が大きくなっているTの順になるのは図b

cに示した(01)(02)モードでは図に示した場合の透過損失よ

りも回折損失が大きいためである

38図の位相分布においては図a>b>cともにTが異なっても殆んど

同じ分布をしているのである特定のTに対する分布曲線のみを示す鏡の端

での位相が中心に比べて遅れているのは26図と同様であるが図bc

では振巾分布の谷に対応する位相分布が26図とは異なるこれも励振面積

の差のためと思われるしかし振巾の小さいところでの位相は余り問題にはな

らない鏡の中心における位相が90degであるのは共振状態を示している

図の番号

ノtラメータabcd

N20202020

T1111嗚

3ψ゛λ03030303

周波数(00)(10)(20)(01)-一一--一一一一一一一一一一一一 -

図の番号efgh

ノtラメータ

N20202020

一一rsquoITI嗚1嗚1嗚1

3φ゛λo101010t

周波数(00)(10)(20)(01)

一一-一一-一一一一-一一-一一図の番号

=-11Jkとハフメー

N20292020

T05鴨050505

3ψλo3030308

周波数(00)(10)(20)(01)_____

一図の番号

mnノζラメー

N1010

TI嗚1

aψ゛λ0101

周波数(00)(10)

31表39図a~nのノリメータ

81

and]≪

呼6al01Z

rsquoo哨一

rsquoo訥一

゜ot

゜COM11y

---aS-

七ヽご一rsquoldquo゛

振幅(立体図)

39図a傾斜入射の場の分布

(00)モード共振周波数

N=20T=1嗚a吻λ=03

82

2千g

2吽Gl10

くcてこここてニニニー

振嘔(立体図)

39図b傾斜入射の場の分布

(10)モード共振周波数N=20T=la吻λ=Oj

回千千

`χ

jχJ゛

-rsquo~^jへ゛`こ

ンolineぺ川X≒へ

Wt`rsquo2rsquorsquoi=rsquolsquolelsquo1

111--一一

sup ]ム

二_上

コごL__

para

|010IS-ZOao

3X

振゛幅

位 相

Tm}フ

振幅(立体図)

39図c傾斜入射の場の分布詰芯昌雅o

83

肪琵g

2ご七てニコつ

振幅(立体図)

39図d傾斜入射の場の分布

(01)モード共振周波数

N=20T=1permila吻λ=03

ドー-ニこ

ここに`

さ守こ三三三亨

lsquo(iiiy4`QX

イし~゛二卜

j゛

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jg`゜-ぼχ

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リrsquo9リリド快

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`涜_四苓

rsquo2レoy`

χN

2{101牛

100 parao゛

ll゛

iC12J4

ンノマ`ヽへ≪でコロ

振幅(立体図)

39図e傾斜入射の場の分布

(00)モード共振周波数

N=20T=la^λ=01

84

一づヽ

i_へ

21113今S

~~

゛`rsquoに二こ二つrsquo-

振袖(立体図)

89図f傾斜入射の場の分布

(10)モード共振周波数

N=20T=lai^λ=01

一一一一---奏蓼四

万言言三ジ

ぶだ俗才

oline~゛`-へ

`゛

~χ

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χ

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iJ4lsquo12lsquok

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ソ]j詣helliphelliphellip

helliphelliphelliphelliphellip9

rsquo

4 t1g

Ii

lod

振幅(立体図)

39図g傾斜入射の場の分布

(20)モード共振周波数

N=20T=lpermila吻λ=01

1~

85

`iij--りり¥

11

qダてニこ7≒==ごここヽ

てrsquoバ-rdquorsquolsquo゛oline`rsquoヽヽ゛゛rsquoヽuarr2`ぺ六-<])

IWrsquolsquo~___-

振幅(立体図)

39図h傾斜入射の場の分布

(01)モード共振周波数

N=20T=la^λ=01

乙子ノ二

uarr冪言言苓言

helliphellip戸oline゛`yヽヽ

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振幅(立体凶)lsquo

89図i傾斜入射の場の分布

(00)モード共振周波数

N=201X^=05a吻λ=03

86

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ヽべヽ

レ汗三ミF湾言二

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振幅(立体図)

89図丿傾斜入射の場の分布

(10)モード共振周波数

N=20T=05鴨a吻λ=03

IF

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仁二二万ブミ言

で二ご777Qrsquo7

≪二

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lsquoblsquocヽ4

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---~-二二二一lsquo丿一一ヽ⑤l二丿

E二二大レ゛二二二万こミミ二二二丿

uarr且三上二二づダ

振幅(立体図)

39図k傾斜入射の場の分布

(20)モード共振周波数

N=20T=05ai^λ=03

Srsquo

87

OIS 02S

゛心`1

4lsquo1SM3

rsquo゜brsquoS

==匹三equivΞ込

一一一一~一匹匹

振幅(立体図)

39図pound傾斜入射の場の分布

(01)モード共振周波数

N=20T=05permil岫λ=03

こ二九よ三回三ヒolineoline辿号垂豆

--ヽZ陽ご奎示言

一^rsquoldquorsquooline゛゛゛`ヽヽJレジレノ゛

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一 一 -

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振幅(立体図)

39図m傾斜入射の場の分布

(00)モード共振周波数

N=10T=1permilaφyλ=01

88

j6-ニ

より叶

ニoline

rsquorsquo21

sil

゛船i

17

lsquoy

位相

lsquoolinersquoolineoline~Wrsquooline一一oline~二二こここ匹二ここ≒rsquo

`行三三三三三三こ゛lsquo

y゛Q二Iこ7二丁二つ7rdquorsquo

芦幅(立体図

39図n傾斜入射の場の分布

翫鵬二茫叩絲

四回三回

尚尚三子

Aχ_~__ノ~---iFミペrsquo゛

内水

_----

ノ--ご`

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caplj上上白

土佐

千⑤

で゛rsquoT゛oline`ヘノ千]

心゛`~ミり-一一一一wrsquonot

~-

--~こ~

3-9図に傾斜入射の場合の場の分布を示すこの場合入射波は回転対称

性を失っているのですべてのどのモードを励振する39図の数値計算の

際には入射角が比較的小さい場合をとりあげて励振曲線の計算のときと同

様にとは0~4を考慮したまたnはnのみを考慮した先述した如くz

=Lの鏡面上での場の分布はnキnのnの偶奇からの寄与がほ1ご相殺して

殆んどn=nからの寄与のみで定まるしたがって39図はz=Lの鏡面

上での場の分布とみなしてよいが細かいリップルは現われない各図は上

より順に等高線方式で示した振幅分布と位相分布および一番下に振巾分布

の立体図である上下対称であるので等高線方式で示した図は下半面を省略

した図a~nはフレネル数N透過率T入射角fおよび周波数を種々の

値に選んだときの場の分布である対応するパラメータを31表に示す

表中の周波数の欄に記入した(とm)は(ersquom)モードの共振周波数の

意味であるここに示した共振周波数は(00)(10)(20)

(01)モードの場合である(00)および(10)モードの共振周

波数は他の共振周波数から十分離れているために図abefij

mnに見る如くそれらのモードは判然としているただ平面波は図に対

する鉛直線からやだけ左側へ傾斜した方向から入射するためにモードの中心

が右側にあって左右非対称となっている励振曲線のところでも述べたように

(20)(01)モードの共振周波数は近いためにそれらの共振周波

数では入射角が小さいときは(01)モードが主となり入射角の大きい

ときは(20)モードが主となるすなわち3やλ=03の図cdを比

較すると図cは(20)モードであることがはっきりしているが図dは

(20)と(01)モードが混合しているしかし入射角の小さい

(3ψ`λ=01)図gを見ると(20)モードの共振周波数であるにもか

かわらず(01)モードの分布をしている同じ周波数で透過率の異なる

図同志すなわち図abcdと図ijIkpoundを比較してみると透

過率の大小の場の分布に及ぼす影響は振巾の大きさ以外には殆んどない

振巾の極大値の付近では対応する位相はほy一定であり極小値の付近に対

応する位相は急激に変化するまた隣り合った極大値に対応する位相は180deg

の位相差を有するしかし後者に関しては(20)(01)モード

89

の混合した図dでは判然としていない

90

第4章 有孔鏡共振器の励振

541序

レーザ共振器として用いられるファブリペロー共振器においては通常透

過鏡を通して出力を取り出すのであるが近年注目されている炭酸ガスレー

ザでは大出力かつ遠赤外域のために適当な透過鏡の製作が困難であること

などによりその出力を鏡の中心にある孔を通して取り出しているまた受

動的なファブリペロー共振器の励振方法としても鏡の孔を通して波を入射

させることが考えられる本章ではこのように鏡に同心の円孔を有する平行

円板型ファブリペロー共振器を解析する

現在までに発表されている有孔鏡共振器の解析としては平行円板型の場合

にはLiZucke8k)論文がゐりまたMCCumbe)は共焦点型をとりあげて

他はfVainsteil5)の方法をこの場合に拡張したものであるMcCumber

の論文は孔のない共振器の干渉計理論による解析の結果に孔が小さいとし

て摂動理論を適用したものであるなお文献78)79)はいずれも両鏡

に同じ大きさの孔があるとして解析したものである

ここで有孔鏡共振器の実用上の問題点を述べると共焦点配置ではエネルギ

ーが鏡の中心に集中するから中心に孔をもつ鏡では損失が非常に大きくて実

用化はされ難いひしろ平行平面配置またはそれに近い配置すなわち鏡間

距離が鏡の曲率半径に比べて十分小さい配置の方が実際上有用である

本章では第2章の理論を発展させた形で平行円板鏡の中心に円孔を有す

るファブリペロー共振器を取り扱う第2章では共振器を含ひ全空間を共

振器内外部の2領域に分けて適当なグリーン関数で各領域内の場を記述し

仮想的に設けた境界面で両領域の場を接続するという方法を用いたsect42

では共振器の中心に孔があるため上述の2領域の他にこの孔を含ひ領域

を別に考えるこの第3の領域は孔の外の共振器外部を含ひからここでは自

由空間のグリーン関数を便って場を記述するそしてこの領域の場と2枚の

91

平行平面鏡にはさまれた共振器内部の領域の場を第2章と同じようR仮想

的な境界面で接続する問題設定は外部より平面波が孔のところに入射する励

振問題としてそれに対する有孔鏡共振器の基礎方程式を与えるsect48で

は励振源のない場合の解すなわち自由振動をとりあげてその回折損失

共振周波数共振器内部の場の分布を示すところでもっとも簡単な平行平

面ファブリペロー共振器の解析として一次元の鏡すなわち有限の幅をも

ち無限に長い矩形鏡がとりあげられることが多いここでは孔のある共振器の

鏡の半径と孔の半径の差を一定に保ちつつ両者を無限大に近づけることによ

りこのような特殊な鏡の共振器の解析も行うsect42sect43の解析は

両方の鏡に孔のある場合であるがsect44では一方の鏡にのみ孔のある場

合についてその自由振動を調べる一方の鏡にのみ孔のある場合の解析は

他には行われていないsect43sect44の解析の結果として孔のある共

振器では角モード番号nこ関して異なるモードが殆んど縮退状態にあること

がわかるすなわちこれらのモードの共振周波数回折損失はほsご等しい

sect42基礎方程式

中心に半径bの同心の孔を有する2枚の半径aの平面円板鏡を間隔Lを

へだてて平行に配置した共振器を考える(4-1図)外部よりこの共振

一』1-1

-II[レレ]

Zoline

`olineoline

ノコユ

町_________ユ

ソト

一一一-一一

41図有孔ファプジペロー共振器

92

111Z一犬L

一 一 一 一 一 一一 一

<pirrsquo)〕dS(43)

以下第2章と同様にして境界面で場をなめらかに接続して境界面上の未

知関数に対する連立積分方程式を得るこれを解くために境界面上の場とそ

の法線微係数を直交関数系で展開して積分方程式をその展開係数に対する連

立無限次元の一次方程式に帰着させる第2章では境界面は1個であったが

本章では2個であるので連立方程式の数は第2章に比べて2倍になるまず

境界面上で両領域の場の値とその法線微係数を等置するr=aのS上に

93

器の孔を通して波が入射するものとする共振器の開口面に仮想的な境界面を

考えて全空間を3つの領域に分けるすなわち41図に示すようにr=

aおよびr=bに境界面SおよびShを考えて共振器内部の空間を領域I

r=aより外側の空間を領域flr=bより内側すなわち孔の存在する空間を

領域Uと名付ける領域aは共振器の外側をも含んでいて領域1と接してい

るわけであるがccでは鏡の寸法は波長に比べて十分大きいと考えて領域

Iとnの境界を定義せずそこにおける場の結合を考慮しないこととする

第2章と同様に共振器内部の鏡面上で場がOとなるDirichlet境界条件を

満たすHelmholtz波動方程式の解を求める領域Iでは(27)で定義さ

れる鏡面上でOとなる境界条件を満たすグリーン関数G(ri゛)を用い領

域Bとnでは有限の距離のところに境界条件が存在しないから(212)

で定義される自由空間のグリーン関数H(pIprsquo)を用いて場を記述するすな

わち領域1では境界面がSとShと2つあるから場は

9rsquor(≫rsquo)゜な〔G(゛l゛rsquo)旦ツシリー但ヤヨjり9(゛rsquo)〕dS

-4h(6(rll`rsquo)≒首し但公芦ひ9(゛)〕lsquoiS(41)

と表わせる領域IIでは第2章とまったく同様にして

り(rOpartH(rlrO911(r)゜一亀〔H(゛1゛rsquo)ご公F-`弓17<P{Trsquo)〕dS (42)

と表わせる領域Uには入射波erdquordquordquou(rpart)が存在するとして場を次の

ように表わす

part9(rrsquo)

9Ⅲ(r)゜eildquo11(「rsquopart」十亀〔H(゛|゛り弓ジpartH(rlrrsquo)

partど

- 一 一

おいては

9rsquo(a―0)゜9rsquon(a十〇)

part9≫l(a-0)一partQ(3十〇)

-一一-

partr

とおきr=bのSb上においては次式のようにおく

91(b十〇)ニ9厘(b-o)

哨(゛ヤ白浪旦二旦

(44)

(45)

(46)

(47)

(41)~(43)の各領域における場を(44)~(47)に用い

るとSSb上における場とその法線微係数の合計4個の未知関数に関する

積分方程式となるここで4個の未知関数を次のように完全直交系で展開す

るS上での展開は

〔胞5孔弓rsquosideg(7){フンり

〔慧じaapoundplusmnrdquotldquo(警){ごPrime}

としSb上での展開は

〔r=bnpoundplusmnかsilsquol(7){7ンり

〔毘ひL孔か白l(警){ぶPrime}

(48)

(49)

(410)

(411)

とする3JbJcJdJは未知の展開係数であり十および一はそれぞ

れ{}内のCOSCpartおよびsinfpartに対応する

(48)~(411)の展開と(27)(2JL2j)の円筒座標表

示のグリーン関数を用いると(44)~(47)の積分方程式は次の連

立無限次元の一次方程式に帰着する

Jj(4)馬(ふ)aJ-4Jj(j)H(j)bJ___

一々(瓦)馬(j)cJ4lsquo几J(j)H(Å)dJ

+8N{KχlmZafi-LnmbJ}=0

94

(412)

rsquo

jJ(j)H(1)aJ一疋J(j)叫(ふ)bJ

-ふIJf(尻)H(j)c4十瓦瓦J(瓦)馬(j)dJ

+8Ni{MnCe-^nmbJ}=0

J(励yj)4-jJ(凪)馬(心)bJ

-J(尻)Hj(凪)J+瓦J(瓦)H(瓦)d品

-8瓦から4一飛dJ}=暗

-8瓦忌{已-c}一瓦dJ}=ちiヽ

(413)

(414)

(415)

-(412)~(415)を第4章の基礎方程式と呼ぶただしAniAnは

丞圭(ka)2-(旦芋)rsquo(416)

j三(kb)2-( 守)2=(心争2 (417)

-で与えられるものでありNNはそれぞれ鏡および孔のフレネル数すなわ

N=器竺i15(418)

瓦=俗三谷(419)

である行列要素K-L-MN一は(229)~(232)で定義

----されるものでその詳細は付録21にあるKmLnmMNはそれ

ぞれKLnmMnmNの定義式(229)~(232)において

鏡の半径aの代りに孔の半径bを用いたものであるすなわちIKnmLnm

MnmNnmは最終的には鏡のフレネル数Nとjlmの関数であるがこれを

明示して

K一三Knm(lnAN)`|

95

凪J(瓦)馬(心)弓-ム凪J(凪)H(Å)bJ

一気Jバ瓦)馬(気)J+jrsquo≒涵)巧(7i)dJ

Lnm―LnmC1AmN)

Mnm=Mnni(lnAmN)

Nnm=Nnm(4n^mN)

----と表わすとKLMNは次式を意味する

--KnmΞKnm(Ad

--LnmΞLnm(I

--MnmequivMnm(yi

--NnmΞNnm(jn

-一臨N)

--jN)

-一心N)

-一臨N)

トyトトトλ

(420)

(421)

(414)および(415)の右辺の励振を表わす項はそれぞれ

畷゜ふ右ぐrsin(で){フンpart}eildquou(aJ)bdadz

~4(e`I)い゛(牛oline11)oline1〕

゜寂i(苧-n)

一一

石r3

〔exp{iπ(T-n)}-1〕

(苧-I)

ぐ{7ンりu(a>りdd(422)

bdpartdz

ぐ{7ンり包ルヂり(428)

であるところで(412)~(415)の基礎方程式はどおよび十

-に関して分離していることに注目したいすなわち基礎方程式は異なるどお

よび十-に関して独立に解けばよいまた行列要素Knm等はn―mが奇

数のときはOであるからnmの偶奇によっても方程式は分離している

最後に数値計算例を示す(43)の右辺第1項のu(rpart)が

u(r(9)=1(4-24)

の場合すなわち入射波が平面波eiklの場合について励振特性を求める

このときu(rpart)は回転対称であるからZ=oのモードのみを励振する

(422)(423)は

〔exp{iπ(孚-n)}-1〕

畷=添-2Lrsquoり

(Tolineldquo

2(425)

(428)

-=0 (426)

となる開口面Sより相射するパワーは(258)で与えられており

I)=かべ首dS=白べ乱ギ) (427)

である第2章と同様に沢を正でかつ最小とするnをnとするとき瓦が

適当に大きい場合n=nの項のみによって鰯射パワーの概略が与えられる

その概略のパワーの計算結果すなわちI(allblo)を42図に示すこ

のときのパラメータはN=20Va=05である図中で(0m)で示

された各モードを比較すると幅射パワーは同じ程度であるが低次モードほ

どピークは鋭く半値巾は小さいすなわち低次モードほど回折損失の小さい

ことを示している

sect43自由振動モード

(1)回折損失

本節では前節の特殊な場合として無励振問題をとりあげて自由振動モー

ドを求める自由振動モードは複素周波数平面での展開係数の極として定義さ

れるすなわち前節の基礎方程式において励振源を表わす右辺を0とおい

た斉次方程式を解くOでない解が存在するために左辺の係数のつくる行列式

をOとおいてその根として定義される自由振動の複素周波数を求めるこの

実数部より共振周波数虚数部より回折損失が求まるこの解を孔のある共

振器を自由振動モードで解析していlsquoるLiZuckerの結果と比較する

基礎方程式(412)~(415)において右辺をOとおいた斉次方程

-一式を解くK-K-(nヤm)等の非対角要素の値はKnKnn等の対角要

素の値に比して十分小さいから基礎方程式においてmヤnなるmの項を無視

するこのとき(412)(413)を行列形で書くと

ぐ 与(jll)Hど(心)+8NK11degjrdquoし(心)叫(心)+8NLuml3pound(jdegmAAdegJ+8`iKdeg゜jrdquoJj(jdeg丿吻1ヽ゛1り+81`lsquo1rsquordquo311

jノJ(ム)馬(j)+81ヽJM凪ぢ(幻H(j)+8NN

二)し

=(言器いj4(1n)H(In)

InInj(ln)I^(ln)

97

丿Cdしう

lO

ISot

こレ

(00)

-ミ

(0 1)

Q4

(02)

l ヽ

A=20

1=0

C03)

゜゛嶮6i叱ずーrdquo

42図有孔共振器の励振特性

ba=05

aj恥入う参多= UP

となり(414)(415)は

-An

一-一一(ln)Hど(心)+8NK

一一一一Jj(ふ1)叫(几)+8NL

----一犬岫簾鸞)働

J^(ln)H(心)几J^(ln)Hrsquo(ln)an

゛ぽぢ(λ)Hj(j)ごjべ(An)llrsquo(iAn))

しご)(429)

となるここでan>bnはplusmn1plusmnを略記したものであるこの略記法を採用

したのは基礎方程式がfおよび十一に関して分離しているので混乱が生

じるおそれがないためである(429)より(ぷ)を解いて(4-28)

の右辺に代入すると次式を得る

Jj(j)Hg(j)十゛8NK|

InJrsquo(In)H(In)ナ8NM

与j=

{H(j)}2(

几馬(心)H(jn)

ただし

ー一一7Ξ8N({を(j)}2N11-

十{ij(l)}rsquoKn)

An

2nj

心(jll)H(j)+8NL

jrsquo(ln)Hrsquo(ln)+8NN

inH(In)叫(j)

0H(1)}2

う如6

ぐう

うnnabしク

An]AAn)]UAn){Ln十M11}

(430)

(431)-

でありjは(428)の左辺の2times2行列の行列式であるすなわち次式

で定義される-

angj一-----一一-

゜(8N)2lsquo(KnNnn―LndegM)+8N〔Jど(心)町(今)NI

一一一一--一一-AnjrsquoAn)B^(^n)Lnn―ふIJj(jり)Hrsquo(^n)Mnn

-2---

+にJ(勾H(飛)瓦〕

(4リ

旦_三μi

となるただし

μΞ8N〔{馬(ふ1)jrsquoNnn-j馬(1n)H^(ln){Ln十M}

99

(432)

(433)

十{AnUrsquodAn))rdquoK〕 (484)

でありjは(480)の左辺の2times2行列の行列式であるすなわち

j三(8N)2(KnndegWnn―LnnMnn)+8N〔Jj(j)Hと(恚)Nり

一心J^(ln)H(ln)Lnn-lnJj(心)巧(心)M

十滋J(志)巧(心)K〕 (435)

-であるNN≫1(4π)のとき行列要素Knn等のベキ展開式(A228)

~(A231)および円筒関数のLommelの公式(276)により

j_Jバ烏)(ln)十(1-i)aμ

一一μ

田バ志)}-

(志)H--

(心)十(1-i)叔一

となる(436)

簡単化される

-{Jバ心}}

(486)

(487)

(437)を用いると(433)は次式のように

一一-を(山)拘(恚)〔を(ln)Hバ几卜を(心)Hj(ふ1)〕

-十01-i)f〔αを(心)Hバ几)十(zJj(瓦)Hバ迅)〕=0

-ただしeaαは次のよう呼定義されるものである

ご毛こ(ふ十―)=0369

ずEム=(ぞ)2

(4ミ38)

(439)

(440)

(441)

(488)の第2項は第1項に比して(zに関して1次だけ高次である

αくKLであるから第2項を補正項と考えてまず第1項だけで(t38)

を几に関して解くこの解をjかとするすなわち々Jま次式を満たす

JE(々-)H(-ご々)not毎(予j)H(1)=0(442)

mは上式の(m+1)番目の根を意味するこれは最低次の揖をm=Qとす

るためである(442)は同軸線のTjMモードのしや断波長を求りる瑞と

100

一一

`W

同じであるこれは孔のあいた共振器の開口面SaおよびSbを閉じたときに

共振器が同軸線型になっているためである特にフレネル数が大きくなると

次第に閉じた共振器のモードに近づくつまり々は1のよい近似値にな

(438)の第2項を補正項とみなしてそこではふの代りに0次近似の

々を用いると(438)は次式となる

〔J^(ln)Hバご1)一Jバ晋j)HバAn)〕

4rsquo(1olinei)ツ(そ゛ぐ回でで石十土万

ヤぷブ)

゜o

(443)の第1項にテイラー展開を反って解を求めるここで

ム〔Jj(j)11j(シ)心(シ)恥(j)乙ぷこ(゛紆)

ただし

nE亙り色し

行者々n)

であることを用いると求める解は

An=Apoundm〔1-(1十i)ξπ(z1十そR2

2゜

lsquolz

1-R2

(443)

(444)

(445)

(446)

で与えられる(446)と(416)より波数kが求まりその虚数部

より光が鏡間距離Lだけ進行するときの回折損失すなわちonetransit

lossdiが次式で求まる

δdΞ1-lei`り2(447)

δdくぶニ1のときは(447)を展開して波数kと心の関係式(250)

すなわち

モード番号iこ関しては同軸線ではm=1からはじめるがファプIJペロー共振器で

は慣用にしたがってm=0からはじめる

101

ポ竺4r^N(―一n)

を用いて次の近似式が成立する

ffd=-2LI(k)=2ぐπ4

-darr-一一へ7r(

である(446)申

frrsquo2=0580

1+抑2

徊2

(448)

(449)

(450)

(452)

1-R2

1+ひrsquo

ふ十占)fM4≒ムゴiy

回折損失がNoline晩に比例するのは平行平面鏡ファブリペロー共振器の特徴

である(446)の実数部から共振周波数を求めると

晋一n=詣〔1-radicF(iと+1)Noline1rsquo4

1+

1-R2

となる〔〕内の第1項は側面の閉じた同軸型共振器の共振周波数であり

第2項は側面が開口であるための補正である

ここでLiZuckel8)がVainstei匹理論を発展させて得た結果と比較

する(446)に相当する彼等の結果をここで使用している記号に書き

換えると

1十豆R2

j=々m〔1十〇581(1十i)α≒ミニ苓L〕(451)

であることから両者は分母と分子の違い以外は係数まで7致しているし

かも著者もLiZuckerもこれらの結果を出すためにぽ≪1としてティラ一

一展開を使っていることを考えるならば両者はまったく一致しているといえ

る一

次に回折損失の数値例を示す48図は孔のフレネル数Nに対するone

transitlossSiを示す図aは(ど0)モード図bは(ど1)豪-

ドである当然のことながら孔が大きくなるほど損失は増加するモーJドこ番

102

rdquo

一 -

8d

01

001

=30

(00)

------(|0)

--一一C20)

43図a有孔共振器の回折損失

10

8d

01

001

43図b有lt共振器の回折損失

10-

and

1Trdquo~not

ブブ10ヤ2o

ソ」

||

ダ」

丿り

rsquo-4i

-一一一一一一(o|)

―0I)1

ニー-1-一一一一T一一rnot一一

「N=0A=20

じ~

にレ

ダグrsquo((yrsquo______

gダrsquo(

ま夕not゜oline(

_二八_)』二___

rsquou-Vs

01

001

44図有IL共振器の共振周波数

10 A

S4

o1

o刈而rsquolo

45図回折損失LifZuckerとの比較

N=9

--一一一一(U)

一一一一一一一二(〇radicO

---一一-(|0)つ

ー-一一一一一一(00)

A=20

卜30

andノ

and

(ニ

-rsquoノ゛rsquo7j

一一一一

ノノ

丿

小川

and

Primeacute

-一一-一一(0り

ー-------(10)

(耳45-

ダ(00)ILi

-一一一一00)JZttcker

号(どm)のmが同じモードの損失はほ1ご等しいという結果になっている

これは数式的には(449)の々およびRのどによる差が殆んどなー

いためである44図は孔のフレネル数Nに対する共振周波数の変化を示

すここでも43図と同様にやはり(どm)のmが同じモードの共振周一

波数はほy等しい(対数グラフにプツトしたためNの小さいところで曲

線の差が目立っているが差の絶対値は小さい)このことから有孔鏡の共

振器では(どm)のmの同じモードはほsご縮退状態にあるといえる中心

に孔があるため本来中心で振巾最大となるど=oのモードの損失が孔のな

い鏡に比ぺて著しく増加してこのような結果になっているこのことは後

に示す様にそれらのモードの場の分布が角度方向の分布を除いて動径方

向には殆んど同じ分布をしていることと符合している損失に関するこの結果

は平行平面鏡配置に近い状態(鏡間距離が鏡の曲率半径に比べてかなり小さ

い鏡配置)の共振器を用いた炭酸ガスレーザの実験においてe=oのモー

ドよりもe=i2のモードの方が発振しやすいという事実と一致すると考え

られるそのわけは完全に両鏡が平行の場合にpound=012のモードが殆

んど同じ回折損失ならば実験の際には両鏡が完全平行状態から多少ともずれ

てお互いに傾斜しているからe=i2のモードの方がど=Oのモードより

も損失は小さくなって発振しやすくなるからである鏡が平行状態からずれ

るとe=i2に比べてど=Oのモードの損失が特に増加することについて

は第5章で孔のない共振器に関して述べる

45図にはLiZuckJ)が計算機によるシミュレーションで求めた回折

損失との比較を示す(00)モードより(10)モードの方がわずかに

損失の少い点および曲線の傾向は一致しているが値には数十パーセントの

差があるこれは(446)の几を求めたときにテイラー展開による近

似を行ったためである鏡のフレネル数Nがもっと大きくて損失の少いところ

では両者の一致はもっとよくなるはずであるしかしLiとZuckerのシミ

ュレーションの方法はNが大きくなると収束が悪くなりそのために行われ

ていない

105

(2)共振器内部の場の分布

共振器内部の場の分布は(41)に(48)~(411)の直交関

数展開を用いて

9(r)==

iπ

-2Σn

sin(平){ヅり

times〔J(jひ{H(j)aJ-lnHKln)b)

-Hバjdivide){Jj(j)cJ一瓦京瓦)dJ}〕 (458)

と表わせるここで基礎方程式(412)~(415)は角モードfお

よび十-に関して分離しているので和はnに関してのみとった以下では

本節の最初で行ったようにnに関して一項のみで近似する(458)の

〔〕内の第2項を(429)によりcdを消去してanbで表

わすと

を(i)J石毎(i)d芸{Hぞ(几)a-zl叫(ln)bn}(454)

となるこれを(453)に用いると動径方向の場の分布は次式に比例す

-9(r)こな(心シー晋Hバ心今)

゜c〔Hj(yi)Jlsquorsquo(jシーjpound<iAn)lり(慨Ty)〕十りうtもとヂrsquoJE(j-1)

(455)

数値計算の際には(455)の第1項では41として(446)を用い

ーる第2項では第1項に比べてαに関して一次高次であるかちjとして0

次近似の(442)で定義されるy1poundmを用いる(4=5ト5)の第1項だけ

lsquoをとり出してAn=々とおくと同軸線のTMモードのE成分を表わす

式となる

場の分布を求める際に(454)(455)のようにまずCnd

を消去する代りにI3nbnを先に消去してもよいすなわち(428)

106

Rより(453)の〔〕内第1項を書き換えると

Hj(ム)a一心H2(j)b=IF{Jf(ジi)cごjJ(ヌ)d}(456)

となるこれを用いて(455)と同様にして共振器内勤径方向の場の

分布を求めると

<p{r)oc今Jど(瓦今-Hpound(1シ

〔3a〕H

ズよ

i)a(457)

--である(455)と(457)の場の分布はNNrarr(qcfrarro)

-の極限においては一致するがNNが有限の場合には両者は少しずれている

数値計算の結果では両者の振巾分布に大差はないが位相分布は鏡の端(r=

ab)の付近においてかなり差があるしかし鏡の端では振巾は小さくて

ここでの位相は余り問題にならない両者の不一致の原因は(446)で

求めた心が近似解であるためである低次モードに関するほどふの近似が良

いため両者の場の分布もよく一致している

次に46図にN=4011=05の場合について(455)で求

めた共振器内部の動径方向の場の分布を示す図はabIcIdIeの順に

それぞれ(00)(01)(02)(10)(20)モー

ドであるiem)モードのどは角方向にCOSどpartで分布することを示し

mは動径方向(r=bからa)にm+1個の振巾の極大値をもつ分布である

ことを示す各モードの振巾分布は最高点の高さが1となるように規格化さ

れているまた位相分布は振巾分布の最高点で0となるように定められてい

る(455)で求めた46図と(457)で求めた結果を比べてみ

ると振巾分布では両者の差は殆んど見分けられない46図ではnに関

しては1項のみをとりあげて計算したため曲線はなめらかであるが他のn

の項を考慮すればこの曲線を概略形としてその上にフレネル数に特有の細

かいリップルが生じた曲線となるであろうこのような他のnを考慮する定式

化に関しては後に述べるフレネル数が増すほどリップルは小さくなりn

107

0310

の一項のみで場の分布の概略形はより正しくダt)される46図を見て分る

ことは(00)(10)(20)モードの場の分布は殆んどー致

していることである一般に(どm)モードのmめ同じモードは動径方向

の分布がほy等しい動径方向の分布に関してはどの異なるモードは本来中

心付近の分布が異なることが特徴であるが中心に孔があるためこのような結

果となっている先述したようにmの同じモードに関しては固有値である

jもほ1r等しいしたがってそれらのモードの違いは角方向の場の分布だけ

である

20

o゛

|0

08

06

04

02

05

06 07 08

46図a有孔共振器の場の分布

(00)モード

108

A=40

=05

卜 -

g D

4 a

10

a8

a6

Q4

a2

05 opound07

08

46図b有子L共振器の場の分布

(01)モード

-140deg

-IGO

-180deg

091乙10

1ががび

|0

08

06

05 opound 0T

08

がぱ

`o゛

09

10

46図c有孔共振器の場の分布

(02)モード

IVrミ

妬45

しノ

ここ

白土

卜 - 4

10

a6

a4

02

05 06 07 08 0910

46図d有孔共振器の場の分布

(10)キード

φ

40rsquo

200

|0

08

06

04

02

05 06 0了 08 0910

46図e有孔共振器の場の分布

(20)モード

A=40

拓=05

こ40

y≪=05

40

20rsquo

orsquo

Ill

10

08

06

04

02

05106 07

08 a90

47図a有子L共振器の場の分布

(00)モード

10

OB

Q6

Q4

02

Q5 (X6 Q7

V 一

一 80

0809fa10

47図b有孔共振器の場の分布

(01)モード

汐一一一一―A=20jj屍45ダ

Xandy

χ

oline1

ぶjpermil

゛8o

一一一一A=20

rsquoa=05

一一

9り

20P

べ`lsquoぶ

~--

場の分布のフレネル数による違いを(00)(01)モードについ

て47図abに示すVa=05のときのN=20と80の比較である

フレネル数Nによる大差はないがNrarrooとともに鏡の端(r=ab)での

振巾が0に近づきやがて閉じた共振器のようになる

最後にnに関して多くの項を考慮した場合の定式化を示すこれは孔のない44)

共振器の自由振動の定式化と同様に行つ本節の(1)でnに関する行列K一等

の非対角要素を無視して固有値jを求めたこのときのnをnと記して

(428)および(429)の斉次方程式を解いてabocdoを

求める(斉次式であるから例えばao=1と定める)nヤnoのanbnC

dllを求めるために非対角要素を考慮するすなわち(412)~(415)の

右辺をOとおいた斉次方程式でanobcdlを既知としてKo等の非対

角要素を考慮する既知の項を右辺にまわすと

を(心)Hバ心)a‐心な(心)Hi(ん)b

---一々(為1)Hj(Å)c十心京心)Hバln)d

=-8N{Knnaχ1-Lnnobno)

Au]poundiAn)Bバ瓦)a一Ai]k心)叫(志)b

―几Jpound(ジiぶ)叫(瓦)c十志lsquojJi(jll)叫(几)d

=-8N{Mnnoan―Nnnobno1≫

一々(うi)HバAu)a十ふIJf(j)H1(j)b

一一---+を(jn)町(j)c一山jrsquoeiAn)Bバj)d

一一-=-8N{KnnoCn―Mnn{n}y

____

一Anjpound(An)iie(iA)a+山志J1(瓦)HバAn)hPrimelsquo

+瓦分(フi)Hン(ヌ)c-ズJ(ジi)叫(j)d

___

=-8N{しnnCno-I^nnodno)

(458)

(459)

(460)

(461)

となる以上4式をabcdnに関する4元連立一次方程式として解け

ばよいこれらを共振器内部の領域の場の分布を表わす(453)に用いれ

ばフレネル数に特有の細かいリップルをもった場の分布が生じる

112

{31無限長矩形平行平板共振器

ファブリペロー共振器の解析の際にしばしばとりあげられるのはもっと

も解析の容易な有限の幅をもち無限の長さをもった一次元鏡で構成される共

振器であるここでは孔のある共振器の極限の場合としてこれをとりあげ

るすなわち鏡の半径aと孔の半径bの差を一定に保つたままabrarroo

とすると幅が(a一b)の無限長矩形平行平板共振器となるこの解析は

烏を求める式(4べ

の漸近形を用いる漸近形を用いることは以下に示すように几rarrであ

ることから正当化される(438)の第1項をOとおいた解すなわち

(442)の々は現在の場合には

^poundmarnπ

一一a-b

m=l23helliphellip (462)

となるこの解はぶrsquoに依存しない(445)のRにはハンケル関数の漸

近形(284)を用いて

R三

一 (-1)rsquo

となるから心の解を表わす(446)はこの場合

さ哭MIC1-(1十i)ぐπ

3d=01291NolineM

a―b

具ぐ)2

(463)

(464)

(466)

(467)

aα

-a-b

と書けるこれより(416)を使って複素周波数が求まる計算の結果と

して損失の小さいときonetransitlossδJま

5d=01284N`ヤ(465)

となるこれはフレネル数の大きい場合のVainsteinの結ぜ

とよく一致しているただしこのときのNは矩形鏡に対するフレネル数であ

って

で定義されるものである(465)のonetransitloss5dをフレネ

113

ル数Nに対して目盛ったのが48図である

64

01

48図無限長矩形平行平板共振器の回折損失

sect44一方の鏡のみ有孔の共振器

炭酸ガスレーザ等に便われるファプリペロー共振器は通常一方の鏡

にのみ出力孔をもつ本節ではそのような一方の鏡にのみ孔のある共振器の

自由振動モードの回折損失共振周波数場の分布を求める49図に示す

ようにz=0の位置にある鏡には孔がなくz=Lの鏡には半氏bの孔があ

るものとするsect42と同じように空間を3つの領域に分けlる領域darr

nはsect42と全く同じであるが領域Ⅲがz=Oの鏡に遮られているとシころ

114

-一一b

m=o

rsquo

rsquorsquouml゛lsquorsquo9rdquooline紬へ1101

Sa n

一一

一 一

「11‐‐IJ‐‐

--not十一rarrl

二二z=Onz=L

49図片鏡有孔ファブリペロー共振器

が異なるしたがって領域Iaの場はsect42と同じ表現(41)(4

2)を用いるが領域皿では第3章で用いたz=0の位置にある孔のな

い鏡上でOとなる境界条件

K(r|rrsquo)=0z又はが=0(468)

を満たすグリーン関数K(|rりを用いて

9rsquoI(r)゜亀〔K(rllrsquo)勺りり一匹拝旦し(rrsquo)〕dS(469)

と表わすただしsect42におけるのと同じように領域1と皿の結合を無

視したK(rlrOの具体的な形は(811)で与えられるすなわち自由

空間のグリーン関数H(rlwrsquo)から鏡像の方法で作られた次式で表わされるも

のである

K(rpartzxrsquodrsquoz)=H(r(zlrrsquoがzrsquo)-H(rpartzぼpartrsquo一心(470)

以下sect42と同じように境界SとSIで場をなめらかに接続するすな

わち(44)~(47)のようにおくここではsect42とは異なり

最初から自由減衰振動モードすなわち無励振問題を取扱うとして定式化する

したがって方程式は斉次式となるここで境界面上における直交関数系巌開

(48)~(411)を用いるただし展開係数aJ等は本節におい

てもa等と略記するこれは次に示すように方程式が角モードどおよび

115

+一に関して分離しているためである境界面S上で領域Ilの場の値

が等しいことすなわち(44)より

J^(ln)Hバj)a-jJj(j)H2(1)b---

-Jf(j)Hバj)c十志J1(j)Hj(j)d

+8NΣIxVnmBmL-b}=0 (471)

を得るまた境界面Sで領域11の場の法線微係数が等しいことすなわ

ち(45)より

An]rsquopound(An)llpound(A)a一AijkAロ)Hi(1)b

-jJjくフi)H1(j)c十心つijkA)H1(几)d

+8NΣ{Mnm3inNnmbm)=0 (472)

を得る同様に境界面Sb上で領域011の場の値が等しいことすなわち

(46)よりー-

一々(ln)HバAn)a十九Jpound(九)叫(心)b

一一--一十な(心)HバAn)c=几外(j)Hバln)d一

+8NΣIPnmCm―Qndm}=0 (478)

を得るまた境界面Sb上で領域0Iの場の法線微係数が等しいことすな

わち(47)より

-jJ1(ジi)Hバj)a十jjJi(j)H^(1n)b

-一一-2-一十心な(臨)Hi(烏)ca-41(j)H1(臨)d

+8NΣIRnmCm―onindm}=0 (474)

を得る(471)~(474)の基礎方程式を両鏡有孔の共振器の基礎

---一方程式(412)~(415)と比べるとKらLgMNIIIの代り

にそれぞれPQR-Sにおき代っていると宍ころだけが異なるここ

でPnmQnin^nm^nmは次式で定義されるものである--

P-ΞrJj(j)恥(1)F-(g)dg

Q一三Xdeg゜jJj(i)Hia)F(Odie

R≒ldegぷ(rsquo゜j心(ジi)Hj(1)F(c)dc

sequivrA^Jrsquoe(yj)喝(v1)Fnn>(≪)dC

ただし

jΞ(kb)2-A2

116

(4-75)

(476)

て477)

し(4-78)

F(g)-

(-1)11411`sin^kL

〔(1と)2-a2〕〔(で)2-x2〕

三(oline1)rdquooline゛(kb)(

4Ξs

(言

)(479)

であるPmQnmRnmSnmの行列要素はKnmLMmNnmの行列要

素とよく似ているが大きな違いは(n一m)が奇数の場合にK一等は0と

なるのに反しPIII等はOでないことであるつまり両鏡有孔の共振器では

nに関して偶奇性の異なる結合はないのに反し片鏡有孔の共振器では共振

一一器に対称性がないために偶奇性の異なるn間に結合があるP等はAn^m

-Nの関数であってK一等と次の関係があるこれは(234)と(479)

を比較すれば容易に見出される(420)のようにK等がAnAmN

の関数であることを明示した表現を使うと

P-=}(-1)゜oline゜K-(j1一瓦}(480)

Q-=―(―1)Mnm(λλ4一石)(4-81)

R-=今(-1)ldquoolinel゛い1{ワij-}瓦)(482)

s自=士(-1)11oline111N(つilj{瓦}(483)

であるn一一rnが奇数のときは右辺のK一等は0となるので(480)

~(483)は成立しないがこの場合には付録21で計算されたn一

m=偶数の場合我K一等がn―m=奇数の場合にも成立すると拡張して

(480)~(4ヽ83)の右辺に用いるものとする

sect43と同様にしてnに関して一項のみで計算を近似する(471)

(472)をまとめて次の行列形で示す

Jど(ンin)llp{A)+8NKlnj^(ンln)Hkl)+8N

AnjkAn)npoundiA)+8NMInjk心)H(j)+8N

117

`h

17

}Z

8j

01

001

410図a片鏡有孔共振器の回折損失

S4

01

001 -10A

410図b片鏡有孔共振器の回折損失

Ndeg20A=30ト

゛゛olineoline(Oメ)}

タolineolineolineoline(脇)

l10可

=20

χ=30ノ

一一(0L)

--一一一いよ)

J^(ln)H^(1n)こiJi(うi)liAA)Cn(ご

J(jj`)H^(ln)AnAnjpound{λ)叫(ふo

)(レ

y)

(473)(474)を次の形にまとめる

(484)

一------(帽雪が二いぶjおここに)に)

を(ワi)Hバj)jjpoundiAn)UrsquopoundCA)an

゛(

瓦J節i)Hバj)jjJ(フi)叫(Å)

)(レ

y)(485)

P一等の行列要素とK等の行列要素間に(480)~(483)の関係

のあることを考慮すれば(484)(485)を両鏡に孔のある場

合に対応するsect43の(428)(429)と比較して次のこと

がわかる一方の鏡にのみ孔のある場合の計算は両鏡に孔のある場合と比べ

ー--てAnAnNは不変としてたy孔のフレネル数Nの代りに1Nを用いれ

ばよいこれは物理的には他方の鏡に孔がないため領域皿では鏡間距離が

実質的に2倍になっていることを意味する(484)(485)をsect

43と同様にして同じ記号を使って4に関して解くと次の結果を得る

4ぶ1か1〔1-(1十i)ξπ(Z

1+v^TaR2

〕 (486)b

1-R2

(486)を両鏡有孔の(446)と比較すると(446)の〔〕

内のぐ陥)R2が(486)では7倍されていることであるしたが

って一方の鏡にのみ孔のある共振器では出力口は少いのに損失は少し増

加するという結果となる(486)より計算したonetransitlossδa

を410図に示す図には鏡のフレネル数Nをパラメータとして孔のフ

ーレネル数Nに対する(yaの変化を示した410図aは(00)(10)

モードであり図bは(01)(11)モードである曲線の傾向は両

鏡有孔の場合の43図と全く同じであるが損失が43図の約12倍とな

っている

119

rdquo

にに項欠

第5章 両鏡傾斜共振器の自由振動モード

sect51序

平行平面ファプリペロー共振器ではわずかな鏡の傾斜が回折損失を急増

加させる特に波長が短かくなればなるほど鏡の微調整は難しくなる赤色

光のHNガスレーザ発振器として用いた場合は鏡の縁端での変位を波長程

度以内におさえないとレーザ発振が困難だといわれているこのように赤

外および光波帯においては鏡の傾斜の影咎は避けがたいしたがって傾斜変

形に対する解析は重要な意味をもつしかし現在までに傾斜変形をとりあげ

た論文はI数少い平行平面型共振器に限ってみればFoxLIWelll8)およ

びOguraYoshidalkenouS6)rsquo4灸よる論文のみである文献25)28)

はいずれも干渉計理論による積分方程式の核に傾斜変形をとりいれて電子計

算機によるシし

に43)は励振理論に基くものである以上の文献は両方の鏡が対称的に

同形に傾斜したものかあるいは一方の鏡のみ傾斜したものであるしかし現

実には両鏡は互いに無関係に傾斜する一般に両鏡の傾斜の方向は一致しない

しまた傾斜角の大きさも両鏡で異なる本章ではそのような一般的な場合

をとりあげてその自由振動モードを解析するこの解析は片鉛傾斜の場合

の自由振動を取扱った文献43)を基礎として両鏡傾斜を取扱うしたがっ

てそこに出てくる表面積分はそのまま利用できる(付録51)

本章の解析は次の順序で行うi52では微小な傾斜変形として基礎

方程式をたてるこのとき変形項は等価励振源となる他章とは異なり傾斜

のため異なる角モード間の結合が生じるさらに次のような面倒な事情がある

文献43)ではモード軸を傾斜方向と一致させることによってCOSgeモ

一ドとsinどpartモードを分離できたこれに反し本章七は両鏡が異なる方向

に傾斜しているために>COSjpartsinがモードを簡単に分離させることが

できないsect58では両モードを分離させるためにはモード軸をどの方

向に選べばよいかを考えるまたモード柏をそのように定めたとき傾斜に関

しては一つの両鏡傾斜パラメータKのみですべてが表わされることを示す

121

この結果として得られた斉次方程式は文献43)の方程式で片鏡傾斜パラメ

ータを新しい両鏡傾斜パラメータKにおきかえたものであlsquoるsect54では

この特性行列式を解いて複素周波数を求めその虚数部より回折損失をK2の項

まで得る傾斜のために(00)モードの損失が特に増加し傾斜角の増加

とともにそれは(01)(10)モードの損失と比較的近い値となる

sect55では両鏡傾斜パラメータKが一方の鏡を変形していない基準系と

みなしたときの他方の鏡の変形を示すものであることおよびsect58で得

たモード軸はその基準系よりみた最大傾斜方向を示すことを証明する

sect52基礎方程式

本節では最終的にはファブリペロー共振器の両方の平面円板鏡が平行

状態から傾斜した場合についての自由振動の基礎方程式を得る解析は最初

は傾斜変形に限定せず鏡の一般的な変形として取り扱う本来z=Oおよび

Lの位置にある鏡をそれぞれ鏡1および2と呼ぶことにする51図のよ

うに鏡12は本来の位置(yからそれぞれa02の位置に変形したものと

する第2章と同様の考え方で出発する本章では自由振動を考えているので

励振源はないがそれに代って鏡面変形による項が等価励振源となって付加す

る犬

sごL

犬上

51図変形した鏡をもつファブリペロー共振器

変形した鏡面Oi02上で場の境界条件は

z=L

9(II)=0rlsquo71ff上

であるとする第2章同様にr=aの仮想面Sで共振器を内

(5)

外副咄ける-

共振器外部の場は(214)で表わされるが内部の場は鏡面変心

にJよ宍る項

yI

122

]レ

を含ひ(27)で与えられる変形しない面馬上で境界値0をとるグリー

ン関数GCpIpOを用いると内部の場は次式で与えられる

9rsquoic〉゜石G(rlrつぢざλd4+恥G(rll`つjヅシりd司

宍ぶ〔GCpIkrsquo)きjダj)一怨言堺≒(rrsquo)〕dsrsquo(52)

`ただし変形による境界面Sの変化は小さいとして無視する(52)を第2

章の内部の場を表わす(2rsquo6)と比^゛ると励振源による一石osectsect<Pdcr

の代りに石iG詰ddegi(iニ12ぐ)があらわれて゛るし記がって後者は等

価励振源となる

次に境界面S上で内外部の場とそれらの法線微係数を等しいとおいて

それらを固有関数展開することにより展開係数に対する無限次元の連立一次

方程式を得る第2章と異なるところは固有関数展開の際に角方向の基準を

θ=0にとらないで次のようにこれと角ηをなす方向にとることである

9(alpartz) ==Σb

叱士

part<p(apartz)1

Ji(警){7ンリー川 (5-3)

ぞふ3Jsiuml(){7ン(Prime-rdquo)}(54)

(55)

partr

片鏡傾斜のときは傾斜の方向と角方向の基準軸を一致させればcosモードと

sinモードをj離させることができたが今の場合は両鏡が傾斜しているた

めに一般的にフ7を導入する後に>COSIsinモードが分離するようにη

を定めるここで

対三ふ=紅ぷ弓詰d-t-daら〕

ただし

uJ(raz)equivJ(jシsil(警){フンりーり))(56)

のようにおくとS面上での連続条件より得られる方程式は(223)

(224)とまったく同形の次式となる

123

一一

2りNHj(jl)暗十Jj(j)Hj(1)aJ一jjpoundiAn)Ei(j)bJ

deg8N{-5Kldquo+十弓L9)壽}十rsquo (57)

2りN41叫(j)暗十jJi(4)Hj(j)a4-゛1Ji(j)雌(j)64

=8N{-弓M-rsquoaゐ十弓Nrsquo^nrsquopound}

(n=l2helliphellippound=012helliphellip)

(58)

上式では(53)(5rsquo4)(5rsquo5)で4えられるbJ34暗

以外はすべて第2章の記号を用いている(55)の積分申の〔part91partn〕(yi

(i=12)は未知関数であるが次の一致条件でこれを求める(52)

で表わされる共振器内部の場の法線微分を鏡面上で行って〔part9partn〕を求め

るとそれは右辺の積分中の〔part9partn〕と一致しなければならない

このー(yi

致条件は一一

(1に)戸rsquorsquordquodn上分rsquoなど9ddegrdquo2dn丿悒rsquo9n

lsquo゛十ぶ怒謡吐号゛ペツ2一白洽M抑ヅ(srsquo)dぎ(5lsquo9)

(i=12)

である(59)の第8項の積S中でS上の卵partr9を(53)(5

4)の展開形に書換え更にG(r|pOの表現式(27)を用いて積9を行

うとrsquo第3項は+plusmnで表わすことができるすなわち(5lsquo9)は

〔1に〕irsquordquoIdn

p〔-Id1十石ブljdタ〔諮〕d4

十2nt

となる以上により解くべき問題は(57)(58)(510)

を連立方程式とみなして〔part9partnk〔part9partn〕4-=万々4を決定する

ことである

以下に近似解法を試みる鏡の変形が波長に比して小さいノレたがって変形

124

の効果が小さいと考えられるときには方程式は逐次近似法によって解くこと

ができる回折損失を求める際には異なるn間の結合は無視してよいと考え

られるからrsquo以下では特別の「lのみに注目しrsquo3ぷbぷリ品叱ぷから「1の

記号を省略して-f-+4匈ニと記す今回折損失を求めようとしている

モードの角モード番号をfとし一般のモードの角モード番号をkと記すこ

のとき4biを変形のO次の微小量であるとしkヤどの4btを1次の

微小量であると考える〔part9degpartn〕をあらわす(510)において1次

の項までを問題にするならば第1項第2項は1次第3項はO次プラス1

次の形であるしたがって第12項の積gにおける〔partgpartn〕として

第3項におけるO次の項k=どを代入するその結果として(510)は

次のように4btのみで表わされる

〔glλ=等Jj恥(心-j雌(j)弓}〔諮λi

+等烏ミ_皿Cl)at-lHk(l)b[)〔僣≒

+yよ_{HZ(j)4-jHi(j)b}

times{石パ可n幡 ddeg1十ゐ怒もにり恕

(i=12) (511)

ただし2次以上の高次の項は無視した(511)の第1項は変形について

o次第23項は1次の項である(511)を(55)に代入して吋

を求めるその結果を(5deg7)(58)に用いれば4btFに関する

連立一次方程式となる

ここで鏡の変形は両平面鏡が傾斜したものとするこの傾斜変形を円筒座標

系を用いて記述する鏡1の最大傾斜の方向はpart=β1の方向とし鏡2のそれ

はpart=βの方向とする鏡の中心を基準としての鏡の端における最大の変位の

波長λに対する比を各鏡の傾斜パラメータと呼ぷことにするMl2の傾

斜パラメータをそれぞれKiK>と記すすなわち鏡1は

z(rrsquopart)゜KIλをcos(0-β1)rsquol`≦3

125

(512)

の位置にあり鏡2は

z(rpart)=L十Kλdividecos(part一凡)r≦11十(513)

の位置にある

(512)(5-13)のように両鏡の傾斜の状態を与えて(511)

を(55)に代入すると2つの型の積分が生じるこれらの積分の動径方向

に関する部9は片鏡傾斜の場数愉じである異なるところは前者では少し

複雑な両鏡の傾斜角を含ひ因子の組合せが生じることである積友)の詳細は付

録51に示してここでは結果のみをとりだす

石i吠盤4degi゛へ塵rsquo略゛i

ご一

2nπ^arsquoKi

助助00

応レソ

Diil(i=l2ρr=十-)

ぷ聊脳脳

一β`一β`一ρ`一β`

紅叫吸伍

+jff+jdarrぞ

紅斑町取

126

陥弓iy

(芯`叫i

弓i171

(石坂i7

一β`lsquoとI~一ぞ

れ斑町『

i-M+MJ4-It

丿けトし

ハ八列丿

abab

rdquoし

(514)

(515)

(516)

k==eplusmn1(5-17)

傅 I

石i心(゜i)石丿些器jタバ回よい(ldegi(呵

竺(-1)ldquoj竺ぺyとS(IF)2jiμ

(ij=12ρr=+-)

ただしDiilはkrsquo=kplusmn1の時以外はOとなりまたjiμはkrsquo=kkplusmn2

の時以外はoとなるものでその定義はそれぞれ(A56)CA514)

で示される

ぢを表わす(55)の積分中に(511)の〔part9partn〕tyを用いると

(57)(58)の基礎方程式は次の行列形に書き換えられる

4k+k+k+k

騰望permil

う心弓一竺厦

Λにレレしヘ

いり叫

00匈Q

004cj

MQ00

んQ00

1 OatEを

心_叫

うシソ

Dk

blGk^

`t

ただし

Ξ

y4

BD

AC

rf

Cl~々

FH

EG

rsquo-

Jk(i)Hk(l)+8NKjJk(j)H1(j)+8NLG

JI(j)Hk(1)+8NM12J1(1)H1(1)+8NN

(5-18)

k=eeplusmn1

Ξ4゛lsquoN2り{KjllgolineKIK2(jllg十j21S)十KlJapoundjP}

{Hバ1}}2AHpoundiA)nrsquoi(j)times(

j町(j)H1(j){j叫(j)}2

μみjF

HEG

几Ξi2がN り(KDぶ-KDrsquoμ)

(519)

H^(l)Hk(l)

lHXl)Hk(l)

IHバAmrsquoiciA)

ArsquoUpound(A)EiU

)(5deg2o)

(k=どplusmn1)

(518)~(520)の左辺において簡単化のため本来各行列要素

に付すべき肩符脚符を()の外に付した

sect53cos>sinモードの分離

(516)(517)の4χ4の行列方程式の左辺は十-が分離

して2つの2times2行列になっているここで右辺の行列においても同様に

十一を夕)離できて2times2行列にできれば方程式は非常に簡単化される

以下に角方向の基準軸のとり方によってこの分離が可能になることを示す

これを示すために(519)(520)の右辺を具体的な形で書く

計算の便宜のため鏡12の傾斜方向を示すβいβを

凡=β

β=-β

ブ(521)

のように選ぶこのように座標を選んでも一般性は失われない(519)

右辺の{}内はρrの組合せにより4種類の因子となるこれらを(A5

14)を用いて書くと

Kl^ipoundpound―K1K2(^AiifW十山l公)十kj2

゜ぞspound-IIなーぽ(1)〔(1+41)K2+2り{Krsquocos2(β一η)

127

-2KiK2Cos277十Klcos2(β十η)l〕H

Kし117-KIK(jli7十血石)十Klj万

¥IIpoundひ1pound(j)゛(1十partβ))IK2rsquo

(522)

゜7り-Ilyf-lf(j)〔(1十り1)K2+2411{Klcos2(β-η)

-2KiKjcos2V十K|cos2(β十Prime)}〕十ぞpermil1permil

(5

23)

Kjlli-KK(jlぷ十j姦)十Kjぶ

゛Kは1尨-KIK(も尨+4ぶ)十Krsquoj芯

=π21poundj-ば(j)partpound1〔Kisin(β-η)十K2sin(β十η)〕

times〔Kcos(β-η)一Kcos(β十η))(524)

となるただしKは両鏡傾斜パラメータで次式で定義される

K2equivKt-2KK2Cos2β十Krsquo(525)

り`はグネッカーの記号である々は(29)で与えられるようにf

=Oのとき1ど≧1のとき2であるが本節ではこの他に便宜上ど≦-1の

とき0となることを付加する

2ど≧1

り゜

lど゜0(5lsquo26)

oど≦-1

(520)の右辺の()内はkρrの組合せにより18種類の因子とな

るこれらに(A56)を用いると(527)~(5い34)のように

なる

KiDrsquoン-1-KJ)劫-1=ご(1十δfl)la_(l){Kicos(β一η)notKeos(β十η)}4

(527)

KiDipound^+―KiD≫poundpound+i=―(1十をo)W1(j){Klcos(β-η)-Kcos(βナη)}

4(528)

KID公一1-KJ)拓-1=ご(71+6pound)W_(l)lKisinCβ-η)十KzsinCβ十η)}

4(529)

128

`-

KIDIを41olineKJ)2公゛1degぞ(1十δβ))Ipound1゛(l){KsinCβ一刀)十Kjsin(βより1

0)

KIDI励oline1olineK2D励oline1゛ぞ(1十々1)Iが_(i)|Ksinfβ-71)十K2sin(βJahl)

KDITiを1-KD41degぶ(71十りrsquoo)la41(j){Klsin(β一〇十K2sin(β大77)

(532)

KiDi^_「KzDzff-degで(1olineり0-i「」)(KiCos(β一刀)olineK2cos(βJaη13)

KIDITi1-KzD2jfl=ぞ(1oline々o)larsquo゛1(j){Klcos(β-71)olineK2cos(β

(534)

(527)~(534)の左辺KDぶ-xI)ぶe()と()を入

れ換えたものは等しい(k=ど士lPr=十-)

(519)(520)でρとrが異符号の行列要素は(524)

(529)~(582)でわかるようにすべて〔Kisin(β一フ7)十Kisin

(β十フフ)〕の因子を含んでいるしたがってこの因子がOとなるように角

モードの基準座標軸77を

KI+K2tan77=pound二瓦7tanβ (535)

と選ぶことにするその結果はCOSモードとsinモードが9離して4χ4

の行列形で表わされている基礎方程式(516)(517)は次のよう

に2times2行列形に簡約される

勺B皿

At

Ck

こ)

-じ片ふにに)(ご)

こぐ尽力によ

(536)

k=fplusmn1 (537)

ただし>COSモードとsinモードに関して(536)(537)はま

ったく同形に書けるので肩符ρを省略したなお(535)のように77

を選ぷと(522)(523)に含まれるKiIK2に関する因子は

129

Kjcos2(β一7)―2KiKjcos2η十Kcos2(β十η)=K2(538)

となり(527)(528)(533)(584)に含まれ

る同様の因子は

{KCOS(β-η)-K2cos(β十η)}2=K2 N(589)

となって(538)(539)はともR両鏡傾斜パラメータKのみの

関数であるこの結果として(536)(537)の連立方程式は

次の唯一の点を除いて片鏡傾斜の式とまったく同じものであることがわかる

片鏡傾斜では傾斜パラメータとしてKIのみがあらわれていたが(K2=0)

本章ではそのKIの代りにKがおきかわっているつまり本章のKは両鏡傾斜

の唯一の傾斜に関するパラメータとなっているご勿論K2=OとすればK=

KIとなって片鏡傾斜の場合を含む`

sect54回折損失

(536)(537)に対しては片鏡傾斜の場合と同じ43)44)行う

のでこれについてはごく簡単に述べるにとどめる(537)を(536)

に代入してその結果が斉次式であることから係数のつくる行列式をoとお

いてそれを整理すると次のようになる

をHj+8NKjJjH1+8NLj白G

J1叫+81ヽJ仙j涛叫+8H

ミ)十(μP~vP)

(ρ=十-)

妨にo

(540)

ただし簡単化のために円筒関数Jk(1)Hk(1)の引数1を省略したまた

μPvPは次のように定義されるものである

μ士戸8π6N3K2り〔器{Nll(Hか1)2-(L十M)jHf-IHyl十K(jHpound-1)2}

timesiipoundpound-xu)ni士秘1)2十包S{N111吸41}≒L十Mn)lH^+lHpound+I十K(IHf+1)2}

仏1

X{Iが41(j)}2(1士をo)2〕(複号同順)(5ム41)

このことは最後に回折損失を求める際にKiKについて自乗の頌までを考慮する

場合のことであってさらに高次のKIGを考慮すればKが唯一のパラメータではあ

りえないであろう

130

μ=πIN2K2Q〔Spound-lipoundpound-rsquolpoundCAXl士り1)l十印11l屁キ1pound(j)(1士lsquoをo)2〕

(複号同順)

ただし

angjkΞJkHw+8NKnnAhliL+8NLnn

lJkHk+8NMyi^JkHt-f8NN

(542)

(543)

である(540)は次のように簡単になる

j=々十(μPrime-μ))8NrN(Hパー(M十L回)jHj叫十K(j叫)2)=o(544)

K=Oのときは第L項だけとなって鏡の傾斜のないときの回折損失を求める

文献43)の(31)と一致する

(KN)2の項まで正しく得られるように(544)の根jを求めるフ

レネル数Nが1より大であるとして(A228)~(A231)のK

LMn^nnのベキ展開表示を用いると

れる

なり)Hj(j)十ひラ=}び一十(μP―vP){吸(j)}

ここでξは次式で定義されるものである

にTy(ふ十去)竺0369

2=0 (545)

(546)

今N>1KW<g1と考えているから(545)では第1項がもっとも

主要な項であるよってjの根はベッセル関数の根1かに近い値をとるここ

A=ApoundnCl十part)(547)

とおいてδを求めると終局的に

part竺二号〔レ宍ぱ=M一一i(μP―vP){Nj(々)12

Tマy`Primef_lPrimersquojl゛八々゜nu-iど丿゛i`゛々111lsquo1ε゛lt々rsquoμなマμl

を得るjを周波数に変換してその虚数部よりonetransitlossδaを

求めることができるpartaとjの関係は(373)に示すように

part4こoline≒Sjly(549)

131

| |

で与えられる(548)の〔〕内の第1項は鏡が傾斜していない時の回

折損失に寄与し第28項はK2N2の因子を含むことから鏡が傾斜した

時の付加の回折損失に寄与するvPに含まれる一部の積分を数値計算してモ

ード毎の回折損失を

δd=Aか +BjmK2N1 (550)

の形で与えるとAjBかは第51表のようになるj≒1のモードでは

cosモードとsinモードは縮退していてe=iのモードのみcosモードと

sinモードが異なる損失を有するsinモードは最大傾斜の方向に節線をもち

cosモードはこれに垂直な方向に節線をもつものである

mZ0128

030107641372120416317599789988

159256369496108300956179270415

390529702886

2035104780861141231

72392311413730192026604940867149

51表ApmBかの数値

上段A加下段Bpoundmpound=1では左下がsinpartモnotド

右下がCOSpartモード

52図にKをパラメータとしてNとpartaの関係を示す1が大きいときには

傾斜の影響をうけやすい53図aにはN=l0のときのbにはN=100

のときのKとδaの関係を示すKNの積が1に近づくと余り信頼できない

が53図より傾斜角の増大とともに(00)モードの損失は急激に

増加して(10)(01)モードのそれらと比較的近い値となること

がわかる

ここで(525)で与えられる傾斜パラメータKの意味を考える次節で

証明するようにKは一方の鏡を変形していないものとしてこれを基準系に

とったときの他方の鏡の最大傾斜を与えるパラメータであるまたCOSsin

モーyドを分離する(585)で与えられるモード軸はその基準系で見た

132

最大傾斜の方向を与えるものである

言]心ji10 102 N

52図Kをノtラメータとした両鏡傾斜の回折損失

(10)モードに対しては実線はsinモード破線はcosモード

133

-1いOrsquo

SjいがCOI)

ッ心

C001ヽ尺゜レ50

(y2

十permil

permil

上Kぺ200

(y3

ムフレk=0

helliphellip51

{望

10

Si

』rsquo

一〇い

`10

68図b両鏡傾斜の回折損失N=100

ど=1のモードに対しては

曳線はsinモード破線はcosモード

tφ

ミt0rsquo

58図a両鏡傾斜の回折損失N==10

ど=1のモードに対しては

実線はsinモード破線はcosモード

1cap

一二7oline「oline

-I(02)

(11)olineoline7notつノ

fOI)ツづhelliphellip_

(ヰ))

(10)之

芦(oo)

N=0

こ-2jiI-

C02)

(1りhelliphelliphelliphelliphellip

COりrsquo

ノ四)

り9jづrsquooline

づら9)

べ=100

レト~

W-

rarr

(a)

--

-III』1I

----

(b)

54図鏡か平行傾斜したファブリペロー共振器

この結果は54図aのように両鏡が同じ方向に同じ角度だけ傾斜した

場合は(KI=K2β=β)K=0となって損失は増加しないことを意味する

しかしこのとき両鏡の平行性は不変であるが相向い合った両鏡の面積は減

少しているから当然回折損失は増加するものと思われるしかしこの損失

増加分は相対的に非常に小さいことを次に示す共振器として有効な鏡の面積

が両鏡の相向い合っている部分のみと考えるとこの面積は54図bに示

すようにおよそπaからπa(a―Lri)に減少するただしr≪r2は鏡12

rsquoの傾斜角であって現在の場合平行傾斜であるから両者は等しく

ri=r2=Kiλa=Kλa(551)

の関係があるしたがってフレネル数Nは実質的にa2Lλからa(a―Lri)

Lλになったとして(550)の第1項は次のように変化する

δd=々バa(a-Lr1)Lλ}oline≒

さ411(a2Lλ)olineM(1十旦随一)2a

=jかNlsquoM(1十晋jP)

ここで(551)を考慮した本章ではKNぐ(1

135

(552)

の条件は十pound満たされ

rsquooline゛へ戸上

やararrニノ

獄し

ているとしているからC552)の()内の第2項で表わされる両鏡

の相向いあった面積の減少による付加損失は無視してよいこれに反してご

(550)の第2項の傾斜変形による付加損失BかK2Nolineり1は52図5

8図に示したように第1項AかNoline呪に比べて無視しえない値をとる

(550)ではKよKの自乗の項までを考慮したものであるその結果

として(550)はKという単一のパラメータのみで表わされまたど

=1のモードのみCOSfsinモードの縮退がとれたもしKiKの4乗の項

までを考慮するならばe=2のモードについてもCOSsinモードの縮退が

とれるであろうまたパ陪メータK以外に鏡12の傾斜方向を示すβ1

β2に依存する回折損失を示すかもしれないし

sect55傾斜パラメータKの意味

(1)Kは一方の鏡を基準にしたときの他方の鏡の最大変形であることの証明

次の8つの座標系を考える変形しない共振器の軸をz軸としてこの共振

器に固定した座標系を(xyz)とする鏡1の鏡軸(鏡に垂直で鏡の中

心を通る線)をzl軸として鏡1に固定した座標系を(xhy≪rsquozx)とする

同様に鏡2の鏡軸をz軸として鏡2に固定した座標系を(xyz)と

する鏡1の変形はその鏡軸を(xyz)系に対して天頂角rl方

位角β1の方向やヽ回転したものとするこのとき両座標系の間には次の関係があ

るrsquo

ドトレy

う`pa

トy

COSncosβlCOSrtsinβ1

―sinβlcosβl

sinncosβlsinrisinβ1

―sinri

COSn

うxyz

(558)

同様に鏡2の変形はその鏡軸を天頂角T2ヽ方位角βの方巾}へ回転したもの

とするこのとき両座標系の間には(558)で脚符1を2におきかえた

関係が成立するこの関係を逆に書くと次のようになる

vvIJノ

xyz

Lドレしχ

玉単谷ミヨ)(E)136

(554)を(553)に代入してzxを(xiyjZ2)系-か表わすと

zi=(sinriCOSrjcos(β1-β2)-cosTisinr2}x2

十sinnsin(βχ-β2)yz

十{sinTxsinrtCOS(β1-βz)十COSnCOSr}z2(555)

となる(555)のzの係数が鏡2を基準系とした鏡1の傾斜角の余弦

を示すこの傾斜角をrであらわしてγ≪1と仮定する

COSr=sinrisinTicos(β1-βz)十COSriCOSγ2(556)

より

戸=rrsquo―2nrCOS(瓦-β)十な(557)

を得るここで次式で

KΞarλ

KIΞaγ1λ

K2Ξaγ2λ

Vトしuarrト丿

(558)

(557)の傾斜角を傾斜パラメータに変換すると次式を得る

K2=K-2KiKcos(凡-β)十K(559)

これは(525)とまったく同じ式であるしたがってKは一方の鏡を

基準にしたときの他方の鏡の最大変形である

(2)(535)で与えられるモード軸は一方の鏡を基準としたときの他

方の鏡の最大傾斜方向に一致することの証明

zlは鏡1の鏡軸を示す鏡2に固定した座標系(x2y2z2)による鏡1

の鏡軸の方位角ボの正接を求めるこのがは最大傾斜方向の方位角と一致する

(555)のx2yの係数の比より

tanηacute=

sinr≫COSTiCOS2β―COSnsinrz(560)

を得るただし(521)のようにβ=ββ=-βとおいたri<T尽て1

として(558)を用いると(560)は次式となる

rsquo―Kisin2(561)

一方(585)で表わされるモード軸ηは(xyizOの座標系で

rsquo`13「

sinnsin2β

みると方位角βだけ回転するしたがって正接の和の公式と(535)を

使って鏡2を基準系としてみたモード軸の方位角の正接は

tanCフフ十β)=匹(562)

となるこれは最大傾斜方向を示す(561)と一致する

138

i≫≫

para

第6章 結 論

本論文では平行円型平面鏡をもつファプリペロー共振器の励振問題を

波動方程式の境界値問題として解析したまたこれを基礎にして鏡が微小

透過率を有する場合結合孔をもつ場合両鏡が傾斜した場合の共振器の励振

問題あるいは自由振動モードを解析した以下に各章で得た成果を要約する

第2章では完全反射鏡よりなる共振器の強制励振を解析したこれは以後

の各章の解析の基礎となるものである強制励振源は一方の鏡の中心部にある

ものとした共振器を内外部にj3け両領域で場を適当なグリーン関数を僥

って表わした境界面で両領域の場をなめらかにつなぐことにより連立積分方

程式を得てこれを無限次元の連立一次方程式に帰着させた電子計算機を便

ってこれを解いて励振特性すなわち励振源の周波数の変化に対する開口面よ

り帽射されるパワーの変化を求めたまた共振器内部の場の分布を振幅分布

と位相分布の形で示した次に近似解析により共振曲線の形を簡単な数式

で示した最後に共振器内部の媒質の屈折率に虚数部を考えることにより

減衰および増幅のある場合の励振特性を得た

第3章では一方の鏡が微小透過率をもっているとしてこれを通して外部

より平面波を入射させて励振する問題をとりあげた第2章と同様に共振器を

内外部に分けるとともに入射波の存在する領域を別に考えた透過鏡を通

しての境界条件を考えて共振器内部の場を入射波を用いて表わした以後は

第2章と同様に境界面で場を接続して解を求めた平面波が鏡に垂直および

微小傾斜して入射する場合を取扱い励振特性および内部の場のjE)布を計算し

た傾斜入射の場合は回転対称性が失われて角方向に異なる種々のモード

が励振される透過率あるいは傾斜角と励振特性の関係および場のj布との関

係を図示した特別の場合として励振源のない自由振動モードを取扱い共

振器の損失が回折損失と透過損失の和となる結果を得てこの理論の定式化の

正しさを確認した

第4章では片方あるいは両方の鏡の中心に結合孔を有する場合の励振問題

および自由振動問題を解析した結合孔を合ひ部1)に第3の領域を考えた共

139

振器内外部の場の連続性と同時に第8の領域と共振器内部の領域の場の

連続性から第2章の2倍の要素をもった無限次元の連立一次方程式を得た

この自由振動モードを求めて孔による回折損失の増加および内部の場の1)布

を計算した鏡の中心に孔を有するために角方向の分布の異なるモードが殆

んど縮退状態に近いこと力咄った

第5章では両方の円板鏡が異なる方向へ異なる角度だけ傾斜した共振器の

自由振動モードの回折損失を求めた傾斜の効果は等価的に励振源とおきかえ

ることができた傾斜の2次の項までを問題にしたとき傾斜による回折損失

の増加は1つの傾斜パラメータで議論できること力扮ったこのパラメータは

一方の鏡を傾斜していないと考えて基準にとったときの他方の鏡の傾斜の度

合を示すものであった平行鏡に比べての回折損失のt励口分はこの傾斜パラ

メータの自乗とフレネル数の平方根の積に比例する結果を得た

謝辞

本研究は京都大学工学部池上淳一教授の御指導の下に行なったものである

終始適切な御指導御鞭捷を下ぎった池上教授に厚く御礼申し上げますまた終

始懇切な御指導御討論を頂いた小倉講師に心から感謝致しますまた本学大学

院在学中第2章の研究に協力して頂いた巌本巌氏に御礼申し上げますさらに

研究に際し色々御助力下さった池上研究室関係者一同に御礼申し上げます

140

輿

付録11 マイクロ波ミリ波における

ファブリペロー共振器に関する実験

ミリ波を中心とする波長領域でのファプリーペロー共振器の実験が多くの研

究者により行35)54)61)~75)れら種々の実験の目的は色々あり列挙すると

ミリ波に対する高いQの共振器を得ることレーザ共振器のモデル実験を取扱

い易い波長帯で行うことビーム導波系の基礎実験を行うこと周波数誘砲

率ガス密度プラズマ密度の測定を行うこと等である

次にこれらの実験の共振器の構造材料等について述べるミリ波領域では

球面鏡の製作が困難であることもあって平面鏡の使用が多い鏡の機能から分

けると透過性のあるものとないものになる透過性を有しないものはアルミ

板および真ちゅう板にアルミメッキまたは銀メッキしたものが使われる透過

性を有すものは大きく分けて2種類ある一つは誘電体を使うものつまり高い

誘電率の誘電体と空気を4波長厚毎に重ね合せたものである他は金属に多くの

孔をあけた板を数枚重ねたものあるいは金属棒を規則正しく並べたもので

誘導性または容量性の性質をもつ材料はアルミ仮を用いたり石英仮にアル

ミをphotoetchしたものを用いる

反射鏡の寸法は使用波長によって色々であるが最大2m程度である反射鏡

が大きくなると円型より正方形のものが多くなる反射鏡の間隔も色々である

がフレネル数は1~100程度である少くとも一方の反射鏡は可動になっ

ている球面鏡を使用する場合でも一方の鏡は平面鏡のことが多い

゛゛ふ

半sJび

材料他幣雪祭足目的その他

竺竺6S)14平面誘電体83ホ-ソご曲線を7て瓦

Culshaw66)87

5平面1ツt板rsquo6 deg3ホoliney127

Scheibe59)95角300平面32同軸線94Stltて励

Zimmerer68)5`10`平rsquo`olinen`ちゅう4rsquoヽ召導波管間隔を変えてQを

10100球(50)一石英rsquo測定

Koppeldeg叩

5616a)30角平面゛電体32ホーフ0゛にヨ欠合讃ゐ雰鸞箔

141

研究者半径間隔

材料他幣回ぬ詰劉目的その他

a半径3一

Weste冒盾平球孔アキ銅箔4~S放物面170Q測定

Primich他71)1212アルミ板4ホーツ導波管罪仁尚

Welling他70)17`平面アルミ487を変えてQを

|滝岫72)こo雪な7Prime64尚oこ 5

回詰鵬o

IChecclljか75角300平面アルミ板80鏡中心にアンテナ6257のは屋根型

rarrr四皿サyEj54)14324球一次元鏡32導波管反射係数測定

11表ファブリペロー共振器の実験関係の研究

励振方法は大別して2種類ある一つは透過性を有する反射鏡の場合でホ

ーンから出た波を一方の透過鏡を通して入射させ他方の透過鏡を通してホー

ンで出力を検知するホーンと鏡の聞にレンズを入れるものもあるホーンの

代りに放物面をおき焦点にアンテナをおくものもあるもう一つの励振方法は

鏡に孔をあけて導波管と結合するものである通常は一方の鏡を入力側として

他方の鏡を出力側とするが出力側の導波管のないものもある後者の場合入

力倶」に方向性結合器を入れて反射波を検出するまた一方の鏡に入力と出力の

両方の結合孔が存在する実験もある波長は大体2~80聊でクラrsquoイストロン

を使うことが多い

振幅分布の測定法として次の3種類がある1つは透過鏡の場合で出力35)61)62)

側の鏡の裏で測定する方法である2番目は共振器に小さな吸収体を入れて

出力の変動を測定する万kであるこの場合吸収体は波長より小さくまた回

折損失等に比して損失が小さいことが要求される3番目は出力側の鏡に小

さな孔をあけてその鏡を横方向に移動させて測定する刄kであるこの孔は

場の分布を乱さないように波長に比して小さくなければならないQの測定

は周波数を変化させて共振の半値幅を求めて計算する

位相分布の測定はファブリペロー共振器に関してはなされていないようで=76)77)

あるがマイクロ波レンズの収差測定に関してなされたものがあるこれはレ

142

para

ンズを通して得た出力を入力の一部を直接とり出した基準位相と比較したも

のであるこれを用いれば共振器の鏡裏で位相分布の測定が可能と思われる

最後にファブリペロー共振器の実験に関する主な研究者とその研究内容

実験装置等を11表に示す

143

付録21 行列要素の計算

(234)で定義されたI(g)は(28)(233)のjj(再掲)

心=(ka)2-(旦芋)2(A21)

j2=(ka)2-a2(A22)

を使って次のように書換えられるここで瓦2j2は正のみならず負にも

なることに注意する

I(g) -not-ka

1COS(anπ)

〔(旦芒)乙心〕〔(眉)2-f〕

ただしここで次の変形を使った

砥7j2=(=+14ド)(g一司戸)

1-COS(ベヅiぐ)

^ka-7-2-j2)(lj一丿)

(A28)

ニ三4N(x=こ-nr)(A34)

上式ではmnは十分大きい整数でかつmnこ1であごるとして行列要素の

積分(229)~(2lsquo82yに寄与するのは(A28)のjlm(g)の分母が0

の付近であることを利用して近似を行ったこれはまたxSkaしたがって

lj2(ka)21べ1の付近のみ積分変数に寄与していることを意味する

次に(A22)により積分変数をgから剥こ変換する積分領域はgとkaの

大小関係によって2部分に分れるc>kaの領域ではzlの偏角をπ2だけ変

化させると

AdAV(ka)二

一y

iC<ka

144

Yトトトしri(A25)

daAdA

oline伐百脳―

c>ka

である積分領域は前者では(Oka)後者では(0=)となる先述の如

くj2尽(ka)2のみ積分に寄与するから(m戸てolinej`iΞkaと近似でき

gくkaのときの積分範囲(Oka)は(0)としてよい(229)~(332)

の行列要素の積分申12べ(ka)2において円筒関数は(A23)で与えられる

Inm(≪)に比べて1に関してはるかに急激に変化するので円筒関数として

は漸次展開を用いてその振動部分を平均値におきかえてさしつかえないこ

の近似が成立するのは(A28)のcos中に含まれる4πNが

21(Z-=--一一

oline4πNくK1 (A26)

の条件を満たすときであるこの結果(229)~(232)は次のようになる

Knm=打謡モ=ツ聡み-

rsquo-rsquonm

-r心

dA

轟で岸回贈づ悦1

-1

Mrdquoニolinei

AdA

11-COS(lj+j2)1

フズi(μ+p)(記+12)(joline百)dj

汀⑤万能十i

1ool-COS{lj`j2

7}(池1-j)(j-1)

AdA

(jべ)dj

145

(A27)

(A2-8)

(A29)

irsquonm―ヤ(前ず添夕ArsquodA

A^dA (A210)

円筒関数は漸近展開を用いたので行列要素は次数引こ無関係であるそのた

めに行列要素Kpound等をK等と肩符どを省いて記す

ここで行列要素の計算結果の表示を簡単化するためにradic次の関数を定義する

s(t)

c(t)

一 ム jsin(txりd`

Ξヰopermilos(ty)d`

(A211)

ただしs(t)c(t)はパラメータ(Zの関数であるが後め便宜のためにパ

ラメータtのみを変数として示し叫まあらわに書かないでおくs(t)c(t)

の微分形は次式で示される

srsquo(t)Ξds_Tlsquopound

crsquo(t)三次ニxjJrsquoぶy

sint(Z2一台s(t)

COStα2-jic(t)

(A212)

上式の結果は部分積分によって得られる定義から明らかなようにs(t)crsquo(t)

は奇関数c(t)srsquo(t)は偶関数である

s(-t)=-s(t)c(-t)=c(t)(A2-13)

srsquo(-t)=srsquo(t)crsquo(-t)=-cべt)(A214)

次に(A27)~(A210)の行列要素中に含まれる積分をs(t)c(t)を用

いて表現する

ほレ次の公式が成立する

-}4deg゜1olinecllギタjrsquoj2)d1ニs(inrsquo)-C(A)叫1darr5)

146

証明次の積分公式

回二白 一斗j

を用いると次の両式が成立する

(A217)

oo`2(jjolinej2)dふぺ}j7jンリoline

Λ

゜2xrsquo(A2lsquo18)

(A219)

両辺をx2に関して(0CC2)で積分すると(A215)(A216)を得る

(2)n≒mのとき次の公式が成立する

-π

-π

ぷ白眉特記会=粛と冠{Djりゐ}い(A^)-c(iA^)}〕

゛(A220)

証明f(jj-μ)=2π(m-n)であることを用いて左辺を部分分数

に分解し(A215)を用いる

(3)(A220)の左辺でn=mのとき次の公式が成立する

ool-COS(Z2几一一二爾二

iA ニldquo2{S(μ)4lsquoC(心)卜{Srsquo(ン4J)-Crsquo(ポ)}

証明(A215)の両辺をがで微分して

(4)次の公式が成立する

(A221)

(Λ216)を用いる

乱ミ沢ズ冷≒河j2dj=乙≒汐rsquo昂(ぷ)-)ト荊(4)-呻}〕

(A222)

乱上畿当牛公

゜ldquo2ポい(ン1)+C(ンj)卜い吠)-C吠)トぶ{S(ンrsquolnrsquo)-CCj)}

(A223)

証明12=ポー(ンjj-j2)と書いて(A215)(A220)(A221)

を用いれば得られる

147

1-COSα2^2-j2)

一一(万一ぷ)2

(5)次の公式が成立する(ただしこれはフレネル積分とは関係がない)

オ皆皆欧尽jdj十

(Z2

-2

一9

Iタ

ng二m

n斗m

1-COS(Z2 i十j

AdA

(A224)

証明次の公式を利用するj

ござ旦びy

iドリ竺ツか二旦dx=ムsinβ(a-b)Cβ≧0)(A225)

ここで(ン41一臨)=2π(m-n)であることを考慮する

以上の公式(A220)~(A224)を用いて(A27)~(A210)の

行列要素rdquonm>rsquo-rsquoロMロN-を(286)~(243)のように書くことがで

きる

148

- -

i「

付録22行列要素のベキ展開

α2t≪1に対してはs(t)c(t)は次のように展開されるこれは定義

式(A211)で被積分関数をベキ展開してそれを項別積分して求めら

れる

s(t)=

c(t)=

言贈一器づ響iolinehelliphellip}

v万叫1一息十拡-helliphellip}

(A226)

(A227)

(z2ぶ≪1の場合にrsquo上式を使って行列要素の対角要素を展開式で表わすと

Lnn――Knn―iく

N=万叫(1十i)十{ぷ(1-i)十helliphellip}

となる

149

(A229)

(A230)

(A231)

付録31誘電体多層膜鏡の基準面

多層膜の両端面での場とその法線微係数を脚符eiをつけて表わすと-

股に

お一

1一b

ドbd

9i

part9i

゛oline瓦s

と書き表わせる媒質が無損失の場合にはa

ad―bc=1

(A81)

cdは実数で

(A32)

の関係があるここで対角要素が0となるように両端面をそれぞれ右へど

どだけ移動した位置に基準面をとりそこでの場を(べ)をつけて表わすそ

μcosβsinβabCOSr―sinr叫しし)く

ー一

)(

白-

ブyj)

であるただし

βΞkoP

7Ξkoど

(A34)

とおいすこ(A88)の右辺の行列の対角要素が0となるようにβrを

定めることができるかどうかを調べる(11)要素と(22)要素をヒ

り出してそれらをOとおくと

aCOSβCOSr十bcosβsinr十csinβCOSr十dsinβsinr=O(A35)

asinβsinr―bsinβCOSr一CCOSβsinr十dCOsβCOSr=0(A86)

である両式よりtanrを消去すると次のt芦nβを決定する式となる

(ac十bd)tanrsquoβ十(a十b2-c2-d2)tanβ一(ac十bd)=0(A87)

この式の判別式はoまたは正であるからtanβは必ず実根を有する同様に

してtanrを決定する式は

150

rsquoI

trsquo

(ab十cd)tan2r十(al一b2十c2-d2)tanr一(ab十cd)=0(A38)

でありtanrは常に実根を有するまた逆にCA37)(A38)

を満たすtanβtanrの適当な組合せは(A35)(A36)を満た

すことは容易に判るから対角要素をOとするように基準面を定めることは常

に可能であるすなわち常に

しぐ

Ob

-1b0

う良Nrsquo

-rsquoU

(A39)

を成立させることができるここで無損失条件(A32)を用いたしたが

って(33)(34)の透過鏡の境界条件は鏡面を少し仮想的にず

らした位置を基準とすることにより常に成立している

151

付録32積分1

が゛e{p(izCOSpart)COSI0dpart=2πijJj(z)(A310)

イ2゛exp(izcospart)sinfpartdpart=0(A311)

Qバ(zβdivide)

苧ふ複(βdivide)がJバβ昔)Jバcg万一)rrsquodrrsquo

ナふJf(βdivide)ぷHI(β万)を((z子)fdrrsquo

ニiノフ〔divideβJj(そ){HE(βdivide)J(βシーな(βdivide)叫(βご)}

十な(βdivide){β叫(β)を(α)-α叫(β)Ji(α)})

゛とし(Jバβdivide){β琲(β)J゛((りT(゛叫(β)が)}oline琴を((gdivide)〕

(A812)

ただし2行目から3行目の変形の際に次の不定積分を便った

`を((zx)Hpound(βx)xdx

ニ訊き〔jJal(αx)Hバβx)-βJj((zx)恥4(βx)〕(A813)

152

rsquo-夕

-4

付録33-積分2

り((Zβ)の定義式(356)にしたがって次の積分を書換える

Iequivぷ゜Pぞ((zヽβ)Pバar}ccda

=かJl(α゛)Jj(β功xddegcが与((zy)与(ry)ydyocdcc(A314)

ここで積分の順序を変更して次の関係を利用すると

ぐ゜を((ZX)を(oCy)oCdof=―しこ二幻

次の結果を得る

I=Pj(βT)

153

(A315)

(A316)

付録34積分3

IΞy7Pj(ccr)Qj((Zヽβヽz)adoj (A317)

言言にごごにごニダrsquo2イ゛ldquo9定ldquo(856)

I゛ぐrsquoj^(ofx)J^(rx)xdxでなじltl路}二Jj(ldquoy)y(lydegoCdcC

=か回喘仁政に卜

ΞQe<<Tり)(A318)

ただし上式の変形において積分の順序を変更して(A315)を利用

した

154

Hj

付録51 積分4

山(514)の積分の証明

鏡の変形が波長に比べて小さいとき(56)で定義されるuに関して

次の近似式が成立する

〔プ〕=-〔プ〕(A51)

〔ujl〕=Zi(rI)〔早〕(71 partZ-rsquozコ0

(A52)

zj(rpart)は(512)で与えられる鏡1の傾斜変形を表わす式である

(A51)(A52)を使うと求める積分は

づ〕二〔崇ご21(6Prime)「drdO(A53)

となる同様にして鏡2の変形による積分は鏡2の傾斜を表わす(513)

を含ひ次の形に書ける

4uC壁di=(-1J旦宍戸h

と書ける卜だし

DiSdegpartsect(βi)Ikk(j)

partこ(βi)Ξ

D忍(i一

一 12)(A55)

(A56)

ぐ{inにり)}{7ン(hり)}cos(rdquo-βi)dlsquorsquo(A57)

(A57)でρ=十ますこは一はそれぞれ積分申の最初の【l内のCOS

またはsinを採用することに対応しiは同様に最後の1】内のそれらに対

155

応する(A57)の具体的な形は

partご(βi)=divideCOS(β-7){5k_krsquo十partし1-1十5k4kい}

part(βi)=号cos(βi-η){5k_t1十δl_1-1―5k+kい}

(A58)

part乱(βi)=号sin(βi-η){5k_k1-partk一町-1十partbkい}

partご(βi)=dividesin(βi-η){一気-y丿十気二F1十Sk+krsquoi)

であるpartkyはクロネッカーの記号であるkrsquo叫kplusmn1ならば(A58)

はすべて0であるまた

lkk(1)=lkk(j)ΞぶJk(lx)Jk(lx)x2dx(A59)

であってど=k+1のときこれは次のように積分できる

lkk1(j)=ム(k{Jk(j)}2一(k+1)Jk-1(り)Jln(j))(A510)

(2)(515)の積分の証明

(A51)(A52)の近似式およびグリーン関数に関する次の近似

partG(ら1吋)

partn

rdquo-一

part2G((714)

partZz(rrsquopartrsquo)

を用いると与えられた積分は次のように変形できる

dcid吋

(A511)

zi(rりrsquo)ぶdg(A5べ12)

同様にyの面上における積分はZ2(rpart)を用いて変形できjるこれらの

積分は計算の結果次のようになる

156

--

ゐiljf(lsquorsquo1)ゐjJべこ上poundj)_duじ鉛

(ldegi祠

=(-1)ldquojpoundそKiKjnj1PTCij=l2)CA5lsquo13)

ただし

jiぶ=2poundk〔part以(βi)゛ベン(βj)十な(βi)rsquoPrimeふ(βj)〕ljkざ(j)(A5deg14)

partμ(β)は(A58)で与えられるものでkヤfplusmn1のときはoであるか

ら(A514)はど=poundfplusmn2のときのみOでない値をとる角モード

番号が2以上異なるものは考慮しないからpoundrsquo=iのみを考えればよい

ljkざ(j)は次式で定義される

I~(j)べ1`yJ゛(ldquo)疆Z閤ぶ副うバ゛)゛(lイご

15)

ど=ざのとき上の積分の実数部は(A59)のjpoundkU)を使って

R〔lpoundkpound(j)〕ニ{ljk(1)}2(A516)

となる虚数部は次のように書換えられる

li1(ljkバj)〕=Jぞk(1)

Ξ2ぶx^dxJj(lx)N1(jx)がJk(^y)jpound(Ay)yMy(A517)

k=ごplusmn1のみを考慮すればよいこのとき次のように一重積分となる

JがU)=i-イ1{Jj(j`)}3Nか(Ax)xdx

(ど+1)でJか1(jx)を(jx)JかI(lx)N^+i(lx)xlsquodxCA518)

(A519)

iee-()=―ヅ之j{Jぞ-1(jx)}2Jf(jx)Nかi(lx)xdx

-ljIJか2(jx){Jj(jx)}rsquoNf-1(jx)xlsquodx

(A518)CAR19)の積分は必要なjの値に対して数値積分

を行って求めた

1S8

参考 文献

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6)AGFoxTLiResonantModesinaMaserInterferometerBellSystTechJ40(1961)455

7)GDBoydJPGordonConfocalHultiraodeResonatorforMillimeterthrough(pticalVavelengthIfasersBelLoystTechJ40(1961)489

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11)LBergsteinHSchachtorResonantModesofOptic工nter-ferometerCavities工Plane-ParallelEndReflectorsJOptSocAmer2(1964)887

12)LBergsteinHSchachterResonantModesofOpticOavitiesofSmallFresnelNumbersJOpt3oc血erZ(1965)1226

13)LBergsteinEMaromAngularSpectraofOpticCavitiesJOptSocAmer56(1966)16

14)GGoubauFSchweringOntheGuidedPropagationofElectron昭neticWaveBeamsIRETransrsquoAP-9(l96l)24S

159

15)LAVainshtein

-JETP17(1965)

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709forLasersSovietPhysics

16)HOgurnYYoshidaCavityTheoryofFabryPerotResonatorみpanJApplPhysユ(1964)546

17)池上小倉古田FabryPerot共振器の空胴理論幅射科学研究

会資料(1964年5月)

18)HRiskenCalculationofLaserModesinanActivePero七-Fabry一エnterferometerZPhysユ(1964)150

19)G0omsTheModesofanOpenResonatorwithP1皿eCircularMrrorsApplSciRes(1968)198

20)G0omsOntheElectromagneticTheorieoftheModesof

anOpenResonatorwithPlaneCircularMirrorsOptLk2ヱ(1968)426

21) VDGlogeBerechnvmgvonFabry-Perot-Las≪r-Resonatoren

皿itStreumatrizenArchivderElektrischenUbertragung18(1964)197oline

22)yDGlogeEinallgemeinesVerfahrenzurBerechnung町)tischerResonatorenundperiodischerLinsesystemeArchivderElektrischenUbertr昭ung22(1965)13

23)HOguraYYoshidaYFuruhamaJ工kenoueSlight

DeformationofConfocalPatryPerotResonatorJapanJApplPhys5(1966)225

24)池上小倉古田古浜茜簾点FabryPerot共振器の微小変形

幅射科学研究会資料(1965年7月)

25)AGFoxTLiModesinaMaserでInterferometerwithCurvedandTiltedMirrorsProc工EEE51(1963)80

26)HOguraYYoshidaJDcenoueTheoryofX)eformed

FabryPerotResonatorJPhysSocJapan22(1965)598

27)池上小倉吉田S変形したFabryPerot共振器の理論幅射科学

研究会資料(1964年11月)

28)WHWellsModesofaTilted-MrrorOpticalResonatorforthe工nfraredX<EE≪EJourofqE2(1966)94

160

rsquo -

φ

29)AGPox「rLiEffectofGainSaturationontheOsillating

ModesofOpticalMasers工B≪poundiE>JourofQEZ(1966)774

30)ATFialkovskiiOpenResonatorsFormedbyPlatReflectorswith工mpedanceDiscontinuityattheEdgesSovietPhys-TechPhys11(l966)807

31)ATFialkovskiiCoupledOscillationsinDiffraction-CoupledOpenResonatorswithFlatReflectorsSovietPhys-TechPhys11(1966)813

32)LBergsteinTHZachosFabryPerotResonatorsinUniaχiallyAnisotropicMediaIEEEJourofQE2(1966)印1oline

33)末松一軸性結晶を含ひファブリペロー共振器電子通信学会量子

エレクトロニクス研究会資料C1969年10月)

34)LAVainshteinTheExcitationofOpenResonatorsSovietPhys-TechPhys9(1965)1197

35)GKoppelmannMehrstrahlinterferenzundEigenwelleninParallelspiegel-エnterferometerZPhysユ(L965)220

36)HOguraYYoshidaI工wamotoExcitationofFabry-PerotResonator工JPhysSocJapan22(1967)1421

37)池上小倉吉田巌本FabryPerot共振器の励振理論-I轜

射科学研究会資料(1966年5月)

38)池上小倉吉田巌本=ファブリペロー共振器の励振理論電気

通信学会量子エレクトロニクス研究会資料(1966年7月)

39)池上小倉吉田巌本tファブリペロー共振器の励振理論昭41

電気通信学会全国大会Na511

40)YYoshidaHOguraJ工kenoueExcitationofFabry-PerotResonator工工工Wave工ncidencethroughSenii-Transparent

MirrorJapanJApplPhys旦(1969)1513

41)古田小倉池上ファブリペロー共振器の励振理趣3)一半透鏡

を通しての外部励振電子通信学会量子エレクトロニクス研究会資料C1968年2月)

161

42)吉田小倉池上=半透反射鏡を通してのファブリペロー共振器

励振昭42電子通信学会全国大会Na529

43)HOguraYYoshidaJ工kenoueEχcitationofPabry-PerotResonatorI工FreeOscillationJPhysSocJapan2旦(1967)1434

44)池上小倉吉田ファブリペロー共振器の励振理論(2)自由振鄙

電気通信学会量子エレクトロニクス研究会資料(1966年9月)

45)YYoshidaHOgurar

SlightlyTiltedMrrors工kenoueFabiy-PerotResonatorwithJapanJApplPhys旦(1969)285

46)吉田小倉池上変形したファブリペロー共振器(有孔鏡の場合

と両鏡傾斜の場合)幅射料学研究会資料(1968年9月)

47)吉田小倉池上両鏡の傾斜したファブリペロー共振器の回折損

失昭43電子通信学会全国大会i包550

48)吉田小倉池上二孔のあいたファブリペロー共振器昭43電気

四学会連合大会Na1360

49)AGFoχTLiComputationofOpticalResonatorModes

bytheMethodofResonanceExcitation工EEEJourofQE4(1968)460

50)RYamadaYSugiozTheExcitationofFabry-]PerotResonatorJapanJApplPhysヱ(1968)304

51)古浜Z共焦点ファブリペロー共振器の励振理論(平面波による強

制励振の場合電子通信学会マイクロ波研究会資料(1968年11月)

52)やmadaMKawanoExcitationoftheSphericalFabry-PerotResonatorJ町)anJApplPhys旦(1969)650

53)榎戸鈴木S異方性媒質を満たしたFabryPerot共振器電子通

信学会マイクロ波研究会資料(1967年9月)

54)榎戸鈴木松本上村=無限長だ円筒状反射鏡よりなるファブリ

^゛ロー共振器の入力アドミタンス電子通信学会萌文誌ご旦一B(1968)95

162

rdquof

`噛

あly

55)赤尾宮崎=開放型共振器の導波管の結合理論(入力イッピーダ

ンスについて)昭42電子通信学会全国大会Na528

56)宮崎赤尾曲面からなるFabryPerot共振器の固有電磁界と励

振特性昭44電気四学会全国大会Na1515

57)RYamadaOnthePlanaFabry-Pero七工nterferoneterJapanJApplPhysi(1967)904

58)HLevineJSchwingerOntheTheoryofDiffractionby

anApertureinan工nfinitePlaneScreen工PhysRevヱ1(194S)958

59)EHScheibeMeasurementsonResonatorsFormedfrom

CircuLarPlaneandConfocalParaboloidalMirrorsProcエRE49(1961)1079

60)森口宇田川一松数学公式1岩波書店(1953)

6l)GKoT)pelmannEinIG-krowellen-Perot-Fabrj-丿一エnterferometer

alsModellf迂rdenLaser-ResonatorZPhysユヱl(1963)241

62)GKoppelraannMehrstrahlinterferezundBeugungin

abgeblendetenParallelspiegel-エnterferometemZPhys2(1966)44

63)FWestermannMaierDasFnbry-Perot一エnterferometerimMkrowellengebiet工EineDiskussionunterden

VoraussetzungenderOptikZPhysユヱi(1964)244

64)pWestermannMaierDasFabry-Perot-Interferometer

imMikrowellengebie七工工EineDiskussionunterBeruck-sichtigungvonBeuffiuiffseffectenZPhysユヱ1(1964)507

65)WCulshawReflectorsforaMicrowaveFabr3rsquorsquo-Perot工nter-ferometer工Kpound]Trans町Tヱ(960)221

66)WCulshawHighResolutionMillimeterWavePabry-Perot工hterferometer工REトTrasI-ITT旦(1961)182

67)RUlrichKFRenkLGenzelTimableSubnillimeter

工nterferometersoftheFabryPerotType工EESTransMTT11(1964)363

163

68)RZimmererrdquoSphericalr-IirrorFabry-PerotResonatorIEEETr皿sMTT11(1964)371

69)MLichtensteinJJGallagherRECuppMlliraeterSpectrometerUsinaFabry-Perot工nterferoneterRevSciエnstr趾(1963

y843

70)HWellingH(IAndresenDesignProblemsandPerformance

ofMillimeter-WaveFabry-PerotReflectorPlates工Eiar]tKTrans回T12(1965)249

71)R工PrimichRAHayamiTheApplicationoftheFocussed

Fabry-PerotResonatortoPlasmaDiagnostics工ZlmhimShmTransMTT22(1965)53

72)滝山繁沢50Gc帯共焦点共振器内の電磁界分布の測定幅射科

学研究会資料(1965年5月)

75)J≪WDeesAPSheppaΓdFabry-Perot]nterferometers

at168Gcs工E>E>EaTrans工Mユ(1965)52

74)PpCheccacciAMPpCheccacciAMScheggiMicrowaveModelsofOpticalResonatorsAppl0pt1(965)1529

75)PFCheccacciAConsortiniAMScheggiModesPhaseShiftsandLossesofPlat-RoofOpenResonatorsAppl0pt5(1966)1567

76)GWPamellCanJPhys(l958)935

77)YFLumTJFPavlasekTheInfluenceofAberrationsandApertureInclinationsonthePhaseand工ntensitystructureinthe工mageRegionofaLens工EEEparaPransAP(1964)717ぶ

78) pararLiHZuckerModesofaFabry-PerotLaserResonatorwithOutput-CouplixigAper七uresJOptSoc八mer^57(1967)984

79)DEMcCumberEigenmodesofaSymmetricCy]LindricalCon-focalLaserResonatorandTheirPerturbationi^yンOutput-CouplingAperturesBellSyst-TechJ趾(1965)333

164

轟いf

`1

φ

をJ

ilsquo

記号

aJardquoとan

b品

brdquoぞbrdquo

C(t)

c(t)

dndn

GCpIprsquo)

Hdi-lprsquo)

主要記号表

説明

鏡の半径

開口面境界値part9ンpartnの展開係数

開口面境界値rの展開係数

フ1ネノレ積分

フレネル積分の一変形

有孔鎧共振器内側開口面の境界値part9ンlnの

展開係数

傾斜鏡共振器における積分

有孔鏡共振器内側開口面の境界値の展開係

平行平面導波管のグリーy関数

自由空間のグリーy関数

H21(j)Hj(j)第1種ノヽンヶル関数

Iロ(g)

秘(j)

K(||が)

KiK2K

Knl

KIrdquo1

kL

LiLndeg

MnlM11rdquo1

モード変換行夕|犯)積分にあらわれる関数

ベッセル関数

z=0で境界条件を満たすグジーン関数

鏡の傾斜パラメータ

モード変換行列要素

波数

共振器軸長

モード変換行列要素

角方向モード番号

モード変換行列要素

導波管モードのz方向のモード番号

または円筒導波管同軸線モードの番号

フyネノレ数

165

定義個所

21図31図41図

(220)(49)(54)

(219)(48)(53)

(245)

(247)

(411)

(514)

(410)

(24)(25)(27)

(210)

(234)

(311)

(512)(513)(525)

(229)

21図

(230)

(27)

(231)

(234)

(363)(442)

(225)(227)

-N

NnlNdeg゜

Illno

^nm

Pバαβ)

Qnm

有孔鏡共振器の孔のフレネル数

モード変換行列要素

法線方向ペクトノレ

導波管モードのz方向のモード番号

ノtワー

有孔鏡共振器のモード変換行列要素

積分

共振器のQ

有孔鏡共振器のモード変換行列要素

Qj(ぽβx)積分

i^nm

rS

Sa

Snm

Sb

(t)

3ぐSST

u(r

ZN≪

part)

-α

β11β2β

ベッセル関数の比

有孔尨共振器のモード変換行列要素

円筒座標変数

空間座標を示す三次元ベクトル

共振器開口面

有孔鏡共振器の外側および内側開口面

有孔鏡共振器のモード変換行列要素

フレネノレ積分

フレネル積分の゛変形

電力の流れ

パワー透過率

一つの導波管モードの定在波

有孔鏡共振器への入射平面波の横方向分布

円筒座標変数共振器の軸方向を示す

傾斜鏡のz座標の位置を示す

フレネル数の平方根の逆数に比例するノζラメ

ータ

孔のフレネル数の平方根の逆数に比例するノi

ラメータ

鏡の傾斜方向を示す方位角

166

(419)

(282)

21図

(27)(226)

(257)

(475)

(356)

(2106)

(476)

(8る4)

(445)

(477)

21図

41図

(478)

(244)

(246)

(255)

(340)

(56)

(43)

21図

(512)(51S)

y(245)

(4-41)

(52)(513)(521)

φtw

φ

卜にI

yrdquo参

nrsquo7rsquo2「

ぞj

kn

jj

-^ij^rsquo

partd

δ(r-rrsquo)

EQηθgjj心一ふ

rsquolsquo^μ一μ≪oQto

内部媒質が複素屈折率をぞjするときの

゛`゛rsquoプセル関数の変数

鏡の傾斜角

強制励振における行列式

または有孔鏡共振器における行列式

または傾斜鏡共振器における行列式

行列式

共振の半値幅

傾斜鏡共振器における積分

onetransitの回折損失

ディラックのデルタ関数

クロネプカーのデルタ記号

強制励振源の半径を表わすパラメータ

1または2の数値

傾斜鏡共振器において座標軸とモード軸のな

す角

円筒座標変数

積分変数

積分変数

またはlnの略記(sect24sect35第5章)

モードに対応するー゛プセル関数の変数

有孔鏡共振器の4プセル関数の変数

ベッセμ関数の根

自由空間波長

ハyケル関数を含む式

ペブセノ関数を含む式

定数

十またはーを表わす

鏡面上の強制励振源または透過鏡

167

(2109)

(551)(556)

(266)

(435)

(540)

(543)

(2105)

(515)

(2107)

(24)

(221)

(259)

(29)

(53)(54)

(2 29)(232)

(233)

(28)

(417)

(297)

(434)

(431)

(439)

(514)

21図81図

(70

(y1CTz

(r)

9(r)

y)i(l)

9(r)

<pi(rpart)

9rsquoe(rpart)

yl(゜`)

711(r)

rsquojj(lfrsquo)

暗声

+-

傾斜鏡共振器において傾斜していない鏡の位

傾斜鏡共振器こおいて傾斜している鏡の位置

十またはーを表わす

波動関数

強制励振源

または共振器外部からの励振波

共振器内部の波動関数

共振器外部の波動関数

透過鏡の共振器内部面上の波動関数

透過鏡の共振器外部面上の波動関数

有子L鏡共振器内部の波動関数

z外部

z外部で入射波の存在する領域

での波動関数

平面波の入射角

励振強度

COSrpartsinpoundrdquopartに対応するもの

168

51図

51図

(514)

(21)

(23)

(88)

(26)

(214)

(34)

(38)

(41)

(42)

(43)

(850)

(228)(318)(55)

(219)(220)

- 9 4

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