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STRUKTOL News 02-2008 Information on processing additives and release agents for the rubber industry Table 1: Hardness of uncured hose compounds 100 80 60 40 20 0 -40 -20 0 20 40 60 EPDM 100/85 Vest. 0/15 C. Black 130 P. oill 80 0 Phr Vestenamer 8012 15 Phr Vestenamer 8012 Temperature ( ) ( )( ) ( ) ( ) ( ) (P + ) ( 1+4 ) ( ) 2008 10 14 15 3rd Russia/ CEERubbe Tire Market /Krakow www.cmtevents.com Dr. V. REACH 10 15 17 3rd rubber symposiumof the countries on the Danube/Szeged M. www.rubber2008.mke.org.hu 10 20 23 International Rubber Conference &Expo 2008/ , C. www.irc2008malaysia.com.my 11 26 28 8th Rubber Fall Colloquium/ C. www.dikautschuk.de/ 2008 12 3 5 RubberChemConference/ , M. www.rapra.net

STRUKTOL NewsSTRUKTOL News 02-2008 Information on processing additives and release agents for the rubber industry Table 1: Hardness of uncured hose compounds 100 80 60 40 20 0-40 -20

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STRUKTOL News 02-2008

Information on processing additives and release agents for the rubber industry

Table 1: Hardness of uncured hose compounds

100

80

60

40

20

0-40 -20 0 20 40 60

EPDM 100/85

Vest. 0/15

C. Black 130

P. oill 800 Phr Vestenamer 8012

15 Phr Vestenamer 8012

Temperature (℃)

架橋可能なポリマー型添加剤―ベステナマ-

エヴォニク(Evonik)社(旧デグッサ)が製造元である、ゴム加

工性の改良に役立つユニークな添加剤製品、ベステナマー

(Vestenamer)を紹介する。この製品の特徴は、ゴムと同様

架橋(加硫)できる点にある。さらに、構造上の特性は以下の

通りである。

結晶性―ベステナマー8012は結晶度が約30%の結晶性

ポリマーである。この結晶割合はかなり高いが、結晶自体

は熱的に可逆的である。この性質から、低硬度のコンパウ

ンドのコールドフロー、プロファイルやホース製品の押出加

工中の形崩れ、加硫後の製品硬度のアップ、さらに、カレン

ダー加工時の縮みと異方性を改善することができる。データ

例として、表3にEPDM未加硫生地(ホース用)の添加(EPD

M85部+ベステナマー15部)・無添加の場合のショアーA硬

度と温度の比較関係を示した。

粘度変化―ベステナマー8012の結晶の融点は約54℃で

あるが、この温度以上になるとベステナマーの粘度はかな

り低くなる(ムーニー粘度ML1+4100℃は10以下に落ちる)

。これはベステナマーの分子量があまり大きくないことによ

る。この性質により、ベステナマーは可塑剤として働く。

マクロサイクル(リング状ポリマー)の含有―ベステナマー80

12には約25wt%のマクロサイクルが含まれている。ベス

テナマーを含むゴム生地の型崩れが抑制できるのは、線状

分子とマクロサイクルの絡み合いの結果であると考えられ

る。さらに、このマクロサイクルは加硫物の性質に影響を与

える。例えば、反発弾性は増す。

二重結合―ベステナマー8012は、8ケの炭素原子の繋が

りに1つの二重結合をもっている。そのため、通常のゴム

架橋に使用される、例えば硫黄、パーオキサイド、樹脂架

橋に対して同じように架橋できる。

そのほか、ベステナマー8012は構造・極性の異なるほと

んどのゴム種に相容的である。EPDM、NBR、乳化・溶液

重合ポリマー等を相容化する性質をもつ。通常、ベステナ

マーの添加は、ベースポリマーの5~15部を置き換えてブ

レンド系とする。ミキシングも通常のインターナルミキサー

やロールが使用できるが、最初の段階でブレンドすること

を勧める。これまでに使用された目的には、1)ブレンド+ミ

キシング効率の改善 2)押出加工性の改善 3)タイヤコン

ポーネント配合への適用 4)ローラー配合への応用などが

ある。

2008年 催物・展示会予定

10月14-15日: 3rd Russia/ CEE Rubbe &Tire Market /Krakow、ポーランド www.cmtevents.comDr. V. ベルガー: REACHに関する1件

10月15-17日: 3rd rubber symposium of the countries on the Danube/Szeged、ハンガリーM. クシュネルス: 加工助剤によるコスト効率化に関する1件   www.rubber2008.mke.org.hu

10月20-23日: International Rubber Conference & Expo 2008/クアラルンプール, マレーシアC. クラーク: 加工助剤による天然ゴム配合の加工性改善に関する1件  www.irc2008malaysia.com.my

11月26-28日: 8th Rubber Fall Colloquium / ハノーバ、ドイツC. クラーク: 加工助剤によるシリカ配合の加工性改善に関する1件  www.dikautschuk.de/khk2008

12月3-5日 : RubberChem Conference/ プラハ, チェコM. クシュネルス: 未定   www.rapra.net

-

Schill+Seilacher "Struktol" Aktiengesellschaft Moorfleeter Strass e 28 2211 3 Hamburg Germany Phone: +49 (0) 40 7336 2-0 Fax: +49 (0) 40 7336 2-19 4

Homepage: www.struktol.de email: [email protected]

Call us. We have the solution.

技術用語: フロスティング

フロスティングは、ホワイトフィラー(シリカ、炭酸カルシウ

ム等)を含む加硫物に対するオゾンの影響がその主因で

ある。この用語は加硫物の表面層の白亜化(whiting or

graying)を意味する。特に、温度・湿度が高い条件で、オ

ゾンは加硫物に吸収される。このとき加硫物表面のポリ

マー鎖にある二重結合と反応してオゾン化物(オゾナイド

)が形成される。始めに形成されるオゾナイドが保護層と

なり、つぎのオゾン攻撃は抑えられる。しかし、これは加

硫物に張力が働いていない場合で、張力があれば、オゾ

ンに晒されるポリマーが多くなるので、継続的にオゾンは

吸収され、いわゆる"クラック成長"となって現れる。従っ

て、張力がないとクラックは発生しない。フロスティングは

、ブルームと混同される場合がある。ブルームは未反応

の硫黄や加硫促進剤などが単純に表面に現われる現象

であるが、フロスティングの場合溶剤で拭き取ることや熱

をかけることでは除去できない。(もし溶剤で表面を拭くと

白ぽい層は消えるように見えるときがあるが、これは溶

剤によって表面が膨潤したためである。この膨潤は一見

フロスティング表面をカバーしたように見えるが、一時的

である) すなわち、フロスティングは加硫物表面のゴムの

一種の劣化により、表面にあるホワイトフィラー粒子が露

出する現象である。フロスティングを避けるには、フィラー

の分散を最適にもってゆくことが望ましい。これには、例

えば、ストラクトール60NSやストラクトールTH110のよ

うな弊社製品の使用を勧める。蛇足ながら、酸素やオゾ

ンの攻撃を抑制する目的で、酸化防止剤や専用ワックス

を添加する必要がある。

REACH:2008年6月1日、予備登録始まる2008年6月1日、ヨーロッパの新化学品政策"REACH

"の第2段階での実施が始まった。この段階は11月30

日までの半年間になっている。S+S社は、この予備登

録に対する準備も整い、2009年に始まる本登録後の

製品供給に係わる必要な物質の予備登録も全て実施す

る予定である。すでに取引先の問い合わせには真摯に

対応してきたが、今や700種類を超える原材料のうち9

5%がサプライヤーを介して入手できる。加えて、弊社を

輸入者として予備登録できれば、今後6~10年間原材

料入手に問題はないと考えている。

1000種以上の化合物を生産する当社にとって、この新

しい法律が定める義務に沿って各物質を特定する作業

は膨大であり、簡単ではない。さらにREACHの枠組み

では化合物の特定が多重になる。目標は、試験費用を

最小限に抑えるように、またSIEF(Substance

Information Exchange Forum; 化学物質交換情報フォー

ラム)に最大限の協力を払うように、全ての物質を正確に

特定することにある。

弊社はこの段階的導入時期が始まる前に同一業界にお

ける連携先を模索してきたが、状況の見通しは明るい。

現在登録のコストを最小限に抑える努力も継続中にはあ

るが、顧客への書類上の不備を避けるべく、先の目標に

向かって進んでいる。なお、追加情報については当ウェ

ブサイトwww.struktol.deにアクセスされたし。

2007年10月S+S社入社。ラボ経験と幅広い商品群の

知識を得た後、U. ロッソウ氏からドイツの南と西地区、ス

イス、オーストリア、中央ヨーロッパの顧客サービス(ゴム

用添加剤ビジネスが主)を受け継ぐ。このテリトリーに加え

て、今後は現在成長しているTPEの市場に仕事を広げる

ことを予定している。

人事

         M. クシュネルス

         技術サービス

               30歳

         趣味: 各種スポーツ、

              モーターバイグ

E-メール:mkuschunerus@ struktol.de