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1
STN Express Version 8.6 for Windows
利用ガイド
2016 年 1 月
2
CONTENTS
◆ STN Express の入手 ······························································································ 1
◆ STN 自動接続設定 ······························································································· 2
◆ STN 設定ウィザード ······························································································· 2
◆ 接続設定画面 ········································································································· 4
◆ メインメニュー ··········································································································· 5
◆ STN への接続とダウンロードファイルの作成 · · · · · · · · · · · · · · · · · · · · · · · · · · · · · · · · · · · · · · · · · · 5
◆ コマンドウィンドウ ····································································································· 9
◆ コマンドファイルの自動作成 ·············································································· 11
◆ CA Lexicon インターフェース ·············································································· 13
◆ 個人辞書ツール ···································································································· 13
◆ 構造作図画面 · · · · · · · · · · · · · · · · · · · · · · · · · · · · · · · · · · · · · · · · · · · · · · · · · · · · · · · · · · · · · · · · · · · · · · · · · · · · · · · · · · · · · · · 14
◆ 特許ファミリーマネージャー ················································································· 15
◆ CAS 登録番号とロール分析 · · · · · · · · · · · · · · · · · · · · · · · · · · · · · · · · · · · · · · · · · · · · · · · · · · · · · · · · · · · · · · · · 17
◆ 分析プラス/分析ウィザード ················································································· 19
◆ ダウンロードファイルの表示と編集 ···································································· 22
◆ ダウンロードファイルのエクスポート · · · · · · · · · · · · · · · · · · · · · · · · · · · · · · · · · · · · · · · · · · · · · · · · · · · · · · · · 23
◆ テーブルツールとレポートツール ········································································· 24
◆ R グループ分析用保存/R グループ分析テーブルツール ···························· 28
◆ STN と STN AnaVist の連携 (STN → STN AnaVist) ······························· 31
◆ STN と STN AnaVist の連携 (STN AnaVist → STN) ······························· 32
◆ STN と SciFinder の連携 ·················································································· 33
◆ オプション · · · · · · · · · · · · · · · · · · · · · · · · · · · · · · · · · · · · · · · · · · · · · · · · · · · · · · · · · · · · · · · · · · · · · · · · · · · · · · · · · · · · · · · · · · · · · · · 34
この資料は,Windows 版 STN Express V8.6 をご利用になる方のために,プログラムの入手,
STN への自動接続手順の設定方法,主機能などについて簡単に説明したものです.
なお,STN Express に関するご質問につきましては化学情報協会 情報事業部 ヘルプデスク
(電話 : 0120-003-462) までお問い合わせください.
2016 年 1 月
1
STN Express の入手
■ STN Express のソフトウエアは,STN ログイン ID をお持ちの方なら,誰でも無料で入手する
ことができます.
① CAS のダウンロードサイトにアクセスし,STN ログイン ID とパスワードを入力してください.
( https://casweb.cas.org/stnexpress/html/japanese/login.html )
② ライセンス合意書を確認し,合意する場合にはフルネームを半角英数字で入力した後,
STN Express のダウンロードボタン (.exe または .msi) をクリックします.
msi インストーラ 初めて STN Express をインストールする場合,または現在 STN Express V8.3 以降がインストールされている PC の場合
exe インストーラ STN Express V8.2 以前のバージョンがインストールされている PC の場合
③ ファイルのダウンロード - セキュリティの警告画面が出現しますので,「保存」 をクリックし,
デスクトップなどに保存してから,インストールしてください.
STN Express のライセンス
合意書へのリンク
インストーラを選択してクリック
ライセンス合意のサイン
ログイン ID,パスワードを入力
2
STN 自動接続設定
■ STN へのアクセス時の手順や ID,パスワードをあらかじめ STN Express に設定しておけば,
以後はこれらの入力を省略することができるようになります.
➤ 自動接続設定は,以下の 2 通りの設定方法があります.
- STN 設定ウィザード
- 接続設定画面 (直接必要な情報を入力 )
注 : STN 設定ウィザードでは日本語表示の設定ができません.設定する場合には,接続
設定画面 (P.4) およびオプション (P.34) で指定します.
* 接続できない場合には,下記のサイトをご覧ください.
http://www.jaici.or.jp/cass/faq.html
STN 設定ウィザード
■ STN 設定ウィザードから,自動接続の設定が簡単にできます.
① 設定メニューから 「STN 設定ウィザード」 を選びます.STN Express の初回インストール時
には,自動接続設定のウィザードが自動的に表示されます.
② 「STN 東京」 を選択し,「次へ」 をクリックします.
3
③ 接続方式を選択し,「次へ」 をクリックします.
④ ファイヤウォールの設定を行います.必要ない場合は 「いいえ」 を選択し,「次へ」 を
クリックします.
* プロキシサーバを経由して接続する場合は 「はい」 を選択します.
参考 : ゲートウェイ接続の設定方法 (http://www.jaici.or.jp/cass/gateway.pdf )
⑤ 設定名に適当な名称を入力し,ログイン ID,パスワードを入力します.「終了」 をクリックすると,
自動接続の設定は完了です.
4
接続設定画面
■ ウィザードを利用しない場合や既存の接続設定の修正などには接続設定画面を利用します.
① をクリックするか,設定メニューから 「接続」 を選びます.
② STN 接続設定が表示されます.新たに設定を作成する場合は,「新規作成」 をクリックします.
既存の設定を修正する場合は,編集したい設定名をハイライト後,「修正」 をクリックします.
③ 必要な項目を設定し,「OK」 をクリックします.
④ パスワードの再確認画面で,もう一度パスワードを入力し,「OK」 をクリックします.
⑤ 再び ② の画面が表示されます.設定した内容を保存するために,必ず 「保存」 を
クリック (1) してから,「OK」 をクリック (2) してください.
telnet 接続の場合は Winsock (Internet), SSL-VPN 接続の場合は,SSL-VPN を選択します
STN-Tokyo を選択
telnet 利用時に暗号化を利用する 場合はチェックします
ファイヤウォールの設定が 必要な場合は詳細をクリックし 設定してください
日本語機能 * をご利用の場合は 「S JIS」 を選んでください
↑の設定をすると自動的に設定されます 【図は Winsock (Internet) の例】
(1) (2)
* ニュースメッセージや CAplus/CA ファイルの日本語標題,
CA Lexicon の日本語機能を利用する際に必要な設定です.この機能の利用には P.34 の設定もあわせて必要です.
ホストの設定タブで,「ログオフ時にウィンドウを閉じる」のチェックを外すと,検索終了後も画面は閉じません
5
メインメニュー
■ STN Express を起動すると,メインメニューが表示されます.また,各アイコンは,右クリック する
とカスタマイズすることができます.
STN への接続とダウンロードファイルの作成
■ telnet 接続と SSL-VPN 接続では,STN への接続手順が異なります.
■ telnet 接続の場合 (自動接続設定済み)
① telnet 接続で STN に接続する際は, をクリックします.
複数の接続設定を作成してある場合は,
右図のダイアログボックスが表示されます.
選択画面から使用する設定を選択して
「OK」 をクリックしてください.
注 : 接続設定を一つしか作成していない場合,
このダイアログボックスは表示されません.
ダウンロードファイルを表示・編集・RTF 形式へ変換・印刷
STN への接続 接続設定画面
の起動
REGISTRY BLAST の開始
構造作図画面の起動
ダウンロードファイルから表, レポート,定型レポートを作成
各種設定
R グループ分析
各アイコンを右クリック,あるいは, 何もないグレーの場所を右クリック するとボタンを変更することができます
STN AnaVist へのリン
6
■ SSL-VPN 接続の場合 (自動接続設定済み)
➤ STN Express を起動させ,Web → STN 東京 → STN 東京セキュア接続を選択します.
➤ ブラウザが開き,下記のような画面になるので,STN Tokyo をクリックします.セキュリティの
警告画面が表示されたら,「インストールする」 をクリックします.
➤ セッションマネージャに関する web ページが開きます.セッションマネージャが起動する際に,
セキュリティ警告画面が表示されたら,「いいえ 」 をクリックし,セットアップコントロール画面が
表示されたら,「常時」 あるいは,「はい」 をクリックします.
➤ セキュアアプリケーションマネージャが起動します.
セッションアプリケーションマネージャ画面は
STN の検索を終了するまで絶対に閉じないで
ください.
注 : このセッションマネージャ画面は,検索を終了し,
STN Express を閉じるまで絶対に閉じないでください.
➤ メインメニューから,ログオン を選びます.
➤ あらかじめ設定しておいた SSL-VPN を選び,「OK」 をクリックします.
注 : STN Express を起動する前に,Web ブラウザのポップアップブロックを
無効にするか,あるいは stnconnect.cas.org を許可するように必ず設定してください.
ポップアップブロックを ON にすると,セッション マネージャ画面が表示 されず,接続できません
注 : これらの警告 は出ない場合 もあります
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② 接続する前に自動的にセッション記録をダウンロードするためのダイアログボックスが表示 されますので,ファイル名を入力し,「開く」 をクリックします.
STN Express を使った検索の際は,検索を始める前のこの段階でダウンロードファイルの作成を指示しておくことをお薦めします .
注 : 「キャンセル」 をクリックすると,検索記録はダウンロードされませんのでご注意ください.
③ STN へ接続するとオンラインセッション画面が表示されます.
ファイルの種類は
・ trn 形式
・ rtf 形式
を選択することができます
ダウンロードファイル名が表示されます.この検索経過は,マイドキュメントフォルダ →
STN Express 8.6 フォルダ→ Trnscrpt フォルダ内の test.trn ファイルに保存されています
ブレークボタン
Discover! ウィザードウィンドウ
検索履歴の表示と主要な機能
がまとまったサブウインドウ
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■ 検索記録のダウンロード中に,ステータスバーのファイル名の部分をクリックしたり,検索結果
メニューから 「セッションの記録」 を選ぶと,ダウンロードファイルの記録を中断したり,セッション
の途中からダウンロードしたりすることができます.
➤ オンライン中に や,ステータスバーのファイル名の部分をクリックします.
➤ ファイル名を入力し, にチェックをして,「開く」 をクリックすると,
セッションに入った時点に遡って 検索記録が保存されます.
【参考】
「接続時から記録」 にチェックを付けていないと,②の 「セッションの記録」 ダイアログボックスは
表示されません.
ダウンロードファイル名が表示されていない場合
には,検索経過は保存されていません
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コマンドウィンドウ
■ テキスト形式 (.txt) またはスクリプト形式 (.sc) で作成したテキストの質問式を呼び出して利用
するための機能が 「コマンドウィンドウ」 です.
コマンドウィンドウは ボタンで表示・非表示を切り替えることができます.
送信/ 編集モード切替
一行送信
複数行の送信
質問式の呼び出し * あらかじめメモ帳や Word で質問式を入力したファイルを作成し,
ファイル形式は .txt または .sc 形式で保存してください.
コマンドウィンドウの利点
・ 事前に質問式を時間をかけて
検討できる
検索の途中でテキスト形式のコマンドファイルを実行する場合,コマンドファイル中の L 番号と 実際の L 番号がずれるので注意
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■ コマンドウインドウの利用
① コマンドウインドウを開き, をクリックします.ダイアログボックスで,呼び出したいファイル
名を選択したら,「開く」 をクリックします.
② すべてのコマンドを一度に送信したい場合は, をクリックします.
一行ずつ送信したい場合は,送信したいコマンド行の先頭にカーソルを置き, をクリック
するか,送信モード時にリターンキーを押してください.
③ コマンドウィンドウを閉じる場合は,再度 をクリックします.
④ をクリックするか,LOG Y または LOG H を入力して検索を終了します.
一行ずつ送信
すべてのコマンドを 一度に送信
「送信モード」 と 「編集モード」 の切り換えはここをクリック
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コマンドファイルの自動作成
■ 検索したい検索語のリストから,検索フィールドを自由に指定し,コマンドファイルを作成すること
ができます.
① 検索したい検索語のリスト (テキスト形式 (.txt)) を作成します.
② 「質問作成」 メニューから 「コマンドファイルの自動作成」 を選択します.
③ 「コマンドファイルの自動作成」 ダイアログボックスが表示されたら,「検索語ファイル」 「フィー
ルドコード」 「区切り条件」 「出力ファイル」 を指定し,「OK」 をクリックします.
④ 下記のダイアログボックスが表示されるので,
「OK」 をクリックします.
① で作成した検索語ファイルを選択
検索フィールドを入力
検索語を区切る条件を選択
作成されるコマンドファイルの保存 場所を選択し,名前をつけます
* コマンドファイルは .sc 形式で保存されます
各検索語は改行するか,カンマ,
セミコロン,スペース,タブ,縦棒の
いずれかで区切っておく
* .doc や .rtf 形式の
ファイルは利用できない
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■ コマンドファイルの実行
① STN へ接続し,検索するファイルに入り, をクリックするか,「質問式」 メニューから
「コマンドファイルを実行」 を選びます.
② 作成したコマンドファイル (.sc) を選び,「開く」 をクリックします.
② 自動的にコマンドファイルが実行されます.
注意:確認のうえ OK をクリックしてください.
13
CA Lexicon インターフェース ■ CAplus/CA ファイルを利用中に,CA Lexicon に含まれる語を入力すると,入力した語がハイラ
イトされます.ハイライトされた語から CA Lexicon の他の用語を確認することで,効果的な検索語を簡単に見つけることができます.
個人辞書ツール ■ 検索語として入力した語は個人辞書に自動的に登録されます.次回からは検索語の 入力時
に Ctl+F1 キーで辞書ツールを呼び出し,ダブルクリックすると入力できます.
ハイライトされた語 を右 クリックすると CA Lexicon インターフェースが表示されます. 「語を追加」 をクリックすると選択した用語を検索語として追加できます.
個人用辞書は編集 することができます
=> S ACI と入力したところで Ctr l + F1 キーを押す
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構造作図画面
■ ツールバーの ボタンをクリックするか,「質問作成」 メニューで 「構造質問式作成」 を選択
すると,標準 (Standard) の構造作図画面が表示されます.
アクティブな結合
リセットボタン : デフォールト状態 (炭素/単結合 ) に戻る
アクティブなノード : (原子やショートカット記号など)
可変原子/一般式記号
官能基のショートカット記号
ペンシルツール : ノードや結合を変更する.環や鎖を作図することもできる
リングツール : 環を作図する
チェーンツール : 鎖を作図する
消しゴムツール : 削除する
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特許ファミリーマネージャー
■ 特許ファミリーマネージャーを用いると、自動的に特許ファミリーがまとめられ,あるいは重複が
除去されるため,目的の回答のみを表示できます.
➤ 特許ファミリーマネージャーには,以下の 3 通りのオプションがあります.
(1) 関連特許ファミリーから 1 件ずつ抽出した回答セットを作成 (最大 5,000 件 )
回答セット (上限 5,000 件 ) を FSORT し,各特許ファミリーの first member (最新の
1 件 ) を抽出します.
(2) CAplus/CA ファイルのダブルベーシック特許の重複除去
(Chemical Indexing Equivalent タグを持つレコード 最大 5,000 件 )
CAplus/CA ファイルの回答セット中に,同一の化学物質索引を持つダブルベーシック
特許のレコードが含まれている場合に,下記の方法で重複を除くことができます.
・ 国内公報のレコードを残す. ・ PCT (WO) 公報のレコードを残す.
・ 出願日が古い方を残す. ・ 公開日が古い方を残す.
(3) 関連特許ファミリーを FSORT でまとめてから表示 (最大 5,000 件 )
回答セットの特許ファミリーを FSORT し,回答を表示します.この際,各特許ファミリー
に含まれる first member (最新の 1 件 ) とそれ以外の member に対してそれぞれ
別の表示形式を指定することができます.
■ 特許ファミリーマネージャー利用例 (CAplus/CA ファイルのダブルベーシック特許の重複除去 )
① CAplus/CA ファイルでダブルベーシック特許の重複を除去したい回答セットを選択し,
ウィザードウィンドウの 「特許ファミリーマネージャー」 をクリックします.
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② CAplus/CA ファイルのダブルベーシック
特許の重複除去から,目的の除去方法
を選択します.今回は 「国内公報の
レコードを残す」 を選択し,「実行する」
をクリックします.
③ 重複除去のコマンドが自動的に実行され,終了後にはメッセージが表示されます.「OK」 を
クリックします.
途中省略
自動的に実行
されたコマンド
国内公報優先でダブルベーシック特許の
重複除去が行われました
17
CAS 登録番号とロール分析
■ 「CAS 登録番号とロール分析」 は,CAplus/CA ファイルに索引されている化合物の CAS
登録番号と,化合物の役割を表す CAS ロールを解析する機能です.
➤ 使用可能ファイル - CAplus/HCAplus/ZCAplus,CA/HCA/ZCA
➤ 回答セット中の 「全ての CAS 登録番号」,または 「ヒットした CAS 登録番号」 を指定した
解析が可能です.
① 分析したい CAplus ファイルの回答セットを Discover! ウィザードウィンドウでハイライトし,
「CAS 登録番号とロール分析」 をクリックします.
② 分析対象とする CAS 登録番号と,回答範囲を指定し,「図表化」 をクリックします.
* 「ヒットした CAS 登録番号」 は,
検索式に CAS 登録番号を
含んでいる場合に利用できます.
③ ② の画面で,「全ての CAS 登録番号」 を選択した場合は,件数の確認メッセージが表示され
ます.「次へ」 をクリックします.
18
④ CAS 登録番号 (= 化学物質 ) と CAS ロール (化学物質の役割 ) を分析し,自動的に Excel
シートが作成されます.このファイルは必ず保存するようにしてください.
⑤ ④ で作成された Excel シートと STN の CAplus/CA のレコードはリンクしているので,
いつでも興味のある文献を表示することができます (オフライン時でも,セルをダブルクリック
すると,STN に接続し,該当するレコードを表示できます).
CAS ロール
CAS 登録番号
色のついているセルをダブルクリックすると
該当する文献を表示できます
回答表示ウィザードが起動します. 回 答 番 号 と 表 示 形 式 を 指 定 し , 「表示」 をクリックすると該当レコードが表示されます.
19
分析/分析プラスウィザード
■ 分析ウィザードや分析プラスウィザードを用いると,ANALYZE,TABULATE コマンドが自動的
に実行され,簡単に統計解析を行うことができます.また,解析結果から自動的に Excel シート
が作成されるので,効率よく解析結果をまとめることができます.
➤ 使用可能ファイル - ANALYZE,TABULATE コマンドを利用できる STN のファイル
➤ 一度 ANALYZE した結果に対して,TABULATE コマンドを実行する代わりにウィザードを
利用することもできます.
➤ 分析プラスウィザードでは,グループ化ツールやデータの再利用ができます.また,自動作成
される Excel のシートは,文献とのリンクなしのシートと,文献とリンクしている cross-tab
チャートの 2 種類が作成されます.
グループ化機能 データの再利用
Excel シートの自動作成
シート
(文献とのリンクなし)
cross-tab
(文献とリンク)
分析プラスウィザード ○ ○ ○ ○
分析ウィザード × × ○ ×
■ 分析プラスウィザード利用例
① 統計解析したい回答セットを選択し,ウィザードウィンドウの 「分析プラス」 をクリックします.
分析ウィザードの場合は 「分析」 ボタンをクリックします
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② 「1 フィールドで分析」 または 「2 フィールドで分析」 を選択し,解析するフィールドを指定し,
「分析」 をクリックします.
「オプション」 をクリックすると,オプション画面が表示されます.フィールドの追加や並べ替え順
などの詳細な設定をすることができます.
「類似語をグループ化」 にチェックを付けておくと,グループ化ツールが起動し,解析結果と して得られたタームを自動的にグループ化した結果が表示されます. この画面では,解析結果に含めたくないタームを 「無視する」 設定や,グループ化を手動で 修正したりすることができます.「グループ化の変更を保存」 にチェックを入れると,次回からは修正内容が自動的に反映されるようになります.
ここにチェックをしてデータを保存しておくと,保存したデータを基に再度 Excel シートを 作成することができます.
【グループ化】 統合したいタームをハイライトし 「グループ化」 をクリックします
21
③ 「分析」 をクリックすると ANALYZE/TABULATE コマンドが自動実行され,自動的に Excel
シートが作成されます.
➤ 分析プラスウィザードの場合は,文献とリンクしている cross-tab チャートと,文献とのリンク
なしのシートの 2 種類が自動的に作成されます.
- cross-tab チャート : STN の回答とリンクしています.
- シート : STN の回答とリンクしていませんが,編集することができます.分析ウィザードの
場合は,こちらのタイプのみ作成されます.
参考:グループ化したタームは,STN オンラインと結果のファイルメニューから 「データグループ
化ファイルを編集」 を選択すると,いつでも確認することができます.
22
ダウンロードファイルの表示と編集
■ TRN 形式でダウンロードしたファイルを表示・編集することができます.
① 表示 : をクリックするか,検索結果メニューから 「検索記録の表示」 を選びます.
あるいは,表示したい TRN ファイルをダブルクリックします.
編集 : をクリックするか,検索結果メニューから 「検索記録の編集」 を選びます.
② 表示・編集したいファイルを指定して,「開く」 をクリックします.
③ ダウンロードした検索記録ファイルが表示されます.
[検索記録の表示画面 ] [検索記録の編集画面 ]
* 「検索記録の表示」 画面では編集することはできません.編集は 「検索記録の編集」
画面で実行してください.
* 「検索記録の編集」 画面ではテキストファイルのみが表示され,構造図の部分には対応
するファイル名だけが表示されます.そのテキスト部分を削除すると該当する構造図が
削除されますのでご注意ください.
* ファイル名 (xxx.trn) を変更して保存する場合は,対応する構造図のファイル (xxx.gra)
も同じファイル名に変更しないと構造図が表示されませんのでご注意ください.
* 図面情報も一緒に表示させる場合には, Quick Time (最新版) をインストールしてください
23
ダウンロードファイルのエクスポート
■ TRN 形式でダウンロードした検索記録を RTF 形式に変換できます.
① をクリックするか,検索結果メニューから 「検索記録のエクスポート」 を選びます.
検索記録の表示画面から,直接変換する場合は, をクリックします.
② 変換する元の TRN ファイルを指定して,「開く」 をクリックします.
③ 変換後の RTF ファイル用の保存名を入力します.「保存」 をクリックすると,TRN 形式の
ファイルから RTF 形式のファイルが作成されます.
④ Word が起動し,RTF 形式に変換されたファイルが表示されます.構造図も自動的に読み
込まれます.オプション設定で Word を自動的に起動しない設定に変更することもできます.
このアイコンはデフォールトで
は表示されません.ボタンの
表示方法は P.5 参照
24
テーブルツールとレポートツール
■ ダウンロードファイル (.trn,.rtf) から,必要なフィールドを選択して表やレポートを作成すること
ができます.作成した表/レポートは,複数の形式 (表なら .tbl と .xls など) で保存できます.
① や をクリックするか,検索結果メニューから 「テーブルツール」 または
「レポートツール」 を選択します.
② 各種項目を設定します.
- 「次へ」 または 「検索記録」 などの項目をクリックすると,各設定画面が表示されます
ので,必要な項目を設定してください.
- 「検索記録」 と 「フィールド」 は必須項目 ですが,その他の項目は省略できます.
➤ 検索記録 : ダウンロードファイルの選択 (必須 )
➤ テンプレート : 定型形式の作成・選択
- デフォールトでは,直前に使用した
ファイル名が表示されます.
- 複数ファイルを選択したい場合や,
違うファイルを選択したい場合は,
「参照して追加」 をクリックして,他の
ファイルを選択・追加します.
- 一度,各項目を設定してから 「テンプ
レートを保存」 で保存しておくと,次回
からテンプレートを選ぶだけで,その他
の項目の選択を省略できます.
25
➤ 内容 : テーブル/レポートに含める内容と回答番号の選択
➤ フィールド : 表やレポートにしたい回答中のフィールドの選択 (必須 )
- 左側の “フィールド名” にダウンロードファイル中に含まれているフィールドが表示されるので,
必要なフィールドを選んで 「挿入」 をクリックし,右側の “選択したフィールド” に追加します.
タブを切り替えるとフィールドごとに書式や内容を変更できます
チェックの入っている回答がテーブル/レポートに含まれます
プレビューボタンを押すとプレビュー画面で完成イメージを確認できます
フィールド名をクリックすると 設定対象が切り替わります
26
➤ 統計 : グラフの作成
- 表示した回答中に含まれるフィールドを選択すると自動的にグラフを作成することができます.
③ 「終了」 をクリックすると,表 (テーブル) やレポートが作成されます.作成した表 (テーブル)
やレポートはデフォールトの形式以外にも,XLS 形式,RTF 形式,HTML 形式などで保存
できます.
■ 表 (テーブル) 作成例 (XLS 形式 )
フィールド
Full-text リンク
グラフの種類はヒストグラムか円グラフを選択できます
27
■ レポート作成例
Full-text リンク
統計
内容
表紙
途中省略
28
R グループ分析用保存/R グループ分析テーブルツール
■ REGISTRY ファイルで得られた化学物質の回答集合から共通する構造を見つけ,置換基を解析
したテーブルを作成する機能です. ➤ 多成分物質や,共通構造に縮環した化合物,また,共通構造の結合の種類も問わずに解析
できます.
■ R グループ分析テーブルを作成するためには,あらかじめ構造データを R グループ分析用に
ダウンロードします.
① オンライン中に R グループ分析を行いたい回答セットを選択し,Discover! ウィザード
ウィンドウで 「R グループ分析用保存」 をクリックします.
② R グループファイルに含めない物質タイプを選びます.チェックを付けると CI フィールドで,
検索が実行され,該当物質を除外します.
共通構造
置換基
29
③ 構造と CAS 登録番号以外にテーブルに含めたい内容がある場合はフィールドを選択して
「次へ」 をクリックします.
④ ファイル名と保存する回答範囲を指定し,「保存」 をクリックします.
* 「全回答を保存」 を選ぶと,⑤ の画面に
進む前に,ダウンロード数を確認する
ボックスが表示されるので,よければ
「次へ」 をクリックします.
* 「回答をオンラインで IDE 表示」 にチェック
を付けると,RGP ファイルのダウンロード後
に,全物質が IDE 表示形式で表示されます.
⑤ 「次へ」 をクリックすると R グループ分析用の保存が開始されます.
⑥ R グループ分析用の保存が終了すると 「RGP ファイルが作成されました」 というメッセージが
表示されます.「OK」 をクリックします.
オンラインセッション画面に戻ります.この時点で LOG Y または LOG H を入力してセッション
を終了しても構いません.検索を続けることもできます.
30
■ 次に,前ぺージまでの手法でダウンロードした R グループ分析用の RGP ファイルを用いて,
共通構造とその置換基を解析したテーブルを作成します.
⑦ R グループ分析テーブルを作成するために,「R グループ分析」 ボタンをクリックします.
⑧ R グループ分析テーブルツールが起動します.R グループ分析テーブルを作成したい RGP
ファイルを選択して,「次へ」 をクリックします.
⑨ 「構造を定義」 をクリックすると,自動的に共通構造が定義されます.自動的に共通構造を定
義することができない場合もありますが,そのような場合は自分で構造質問式ファイルを作図し,
「保存されている構造質問式ファイル」 で呼び出して定義してください.
⑩ 最後に 「終了」 をクリックすると,R グループ分析テーブルが作成されます.
R グループファイルをプレビューに チェックを入れると,選択したファイル内に含まれる物質の一覧が表示されます
R グループファイルをプレビューに チェックを入れると,選択したファイル内に含まれる物質の一覧が表示されます
共通構造
テーブルに含める置換位置を選択します
置換基をプレビューして, 表に含める回答を選択できます
* 「構造」 以外の項目の設定は,
「テーブルツール」 のページを参照.
* 共通構造にマッチしない回答は,
「no match」 または 「skipped」 と
表示されます.
共通構造
置換基
31
STN と STN AnaVist の連携 (STN → STN AnaVist)
■ STN の多彩なコマンドで検索して得られた回答を STN AnaVist へエクスポートすることにより,
得られた回答を様々な角度から分析し,様々なグラフを入手することができます.
➤ 使用可能ファイル : CAplus/HCAplus/ZCAplus,EPFULL,PCTFULL,USPATFULL,
USPAT2,WPINDEX/WPIDS/WPIX ファイル,2(H)ANAVIST クラスター *1
*1 (H)CAplus,EPFULL,PCTFULL,USPATFULL,USPAT2,WPI ファイルを含みます.
① STN AnaVist 用に保存する回答を
選んで,Discover! ウィザードウィンド
ウまたは Discover! ボタンで 「STN
AnaVist 用保存」 をクリックします.
② ウィザードが起動します.
STN AnaVist にエクスポートするための
ファイル名をつけます.
保存する回答や電子メールに添付して
送るかどうかを指定したのち,「保存」 を
クリックするとファイルが作成されます.
③ STN AnaVist を起動します.
をクリックし
先ほど保存したファイルを選択して
「開 く 」 をク リ ッ クする と , STN
AnaVist に STN の回答をインポ
ートすることができます.
「ビジュアル化」 をクリックすると,様々な
観点から解析したグラフを作成すること
ができます
* STN AnaVist の詳細につきましては,下記のサイトをご覧ください. http://www.jaici.or.jp/stnanavist/index.html
32
STN と STN AnaVist の連携 (STN AnaVist → STN)
■ STN AnaVist で保存したドキュメント (.xta ファイル) は,STN で再現することができます.
➤ DERWENT 購読者の方は,オプション → STN オンラインと結果の課金情報のタブにある
DERWENT 購読者にチェックを入れた後,「STN AnaVist の回答を表示するファイル」 で
WPIDS または WPIX をあらかじめ設定してください (P.34 参照 ).
① STN にログインし,Discover! ウィザードウィンドウの 「回答」 タブから 「STN AnaVist から
L# を作成」 をクリックすると,ウィザードが起動します.STN AnaVist で保存した .xta
ファイルを選択し,「次へ」 をクリックします.
② 確認画面が表示されます.データ
ベースや説明を確認します.
* 「STN AnaVist から L# を作成」
ボタンは,どのファイルにいてもクリックできます.
③ 回答の再現が完了すると,左の
ダイアログボックスが現れるので,
「OK」 をクリックします.
自動的に 該当ファイルに入り, .xta ファイル中
のレコード番号を使って回答を再現するため,
L 番号は大きくなります.
33
[STN の回答を SciFinder で呼び出す]
① SciFinder 用に保存したい回答を選んで,
Discover! ウィザードウィンドウで 「SciFinder
用保存」 をクリックします.
② ファイル名と保存する回答の範囲を指定し,
SciFinder 用に akx 形式で保存にチェックを
入れて 「保存」 をクリックします.
電子メールに添付して送るにチェックを入れると
akx ファイルをメールに添付して送付できます.
③ SciFinder を起動し,「Import」 から保存した
ファイルを開くと,STN で得られた回答が
SciFinder に呼び出されます.
[SciFinder の回答を STN で再現する]
① SciFinder で得られた回答を
Answer Keys(*.txt) 形式で保存します.
② STN で実行するコマンドファイルを作成します.
質問作成メニューから 「SciFinder 回答セット
からコマンドファイルを作成」 を選択します.
SciFinder で保存した回答セットを開きます.
次に新しく作成するコマンドファイル (STN で実行
するコマンドファイル) に名前を付け,保存します.
③ STN へ接続し, をクリックするか,質問式
メニューから 「コマンドファイルを実行」 を選び,
② で作成したコマンドファイルを実行します.
④ SciFinder で得られた回答と同じ回答セットが
作成されます.
注 : STN で再現する回答が文献集合の場合は,
レコード番号を使った検索が実行されるため, コマンドファイルを作成する前に 「STN オンライン
と結果- その他」 の設定で,HCAPLUS または HCA ファイルを選択してください.
STN と SciFinder の連携
■ STN の多彩なコマンドで検索して得られた CAplus,REGISTRY,および MEDLINE ファイルの
回答を SciFinder で呼び出したり,SciFinder で得られた回答を STN で再現することができます.
Answer Keys 形式
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オプション
■ STN Express に関する各種設定はオプションでカスタマイズできます.
- 全般
- STN オンラインと結果
- 構造作図
作業フォルダや日本語/英語モードの設定
オンラインセッションやダウンロードデータなどに関する設定
構造質問式の作図に関する設定
■ 課金情報の設定
■ 日本語表示
CA Lexicon や PCTFULL ファイルに含まれる日本語を表示するためには,「STN オンラインと結果」 から 「色/フォント」 のタブを選び,表示フォント,印刷フォント,後処理フォントで日本語に対応しているフォント (@ 付でないフォント) を指定してください.文字セットも日本語にします.
CAS 大学割引制度をご利用の方は,「STN オンラインと結果」 から 「課金情報」 のタブを選び,「CAS 大学割引」 を選択します
DERWENT 購読者の方は,STN AnaVist を 再現するファイル (WPIDS,WPIX) をあらかじめ設定します
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■ セッション記録ダイアログボックスの表示設定
■ サポートファイルの設定
接続する際に自動的に検索記録ファイル作成用のダイアログボックスを表示する設定です. チェックを付けてのご利用がお薦めです.
STN Express のさまざまな機能は自動的に アップデートされる設定になっています. 自動的に更新したくない場合は,この欄に チェックを付けてご利用ください. 手動で更新したい場合は,ダウンロードファイルから更新ファイルを入手することができます. https://casweb.cas.org/stnexpress/html/japanese/login.html
テーブルツールで特許番号と特許種別コードを 同一セル内に表示したい場合,チェックを入れ
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