2
2004917産業技術総合研究所 地質調査総合センター 2004916日 DOASによる浅間山SO 2 観測 浅間山にて、916日にDOASによるSO2放出量観測をトラバース法により行った。 SO2放出量値は、2回測定の平均値で、 3200 ton/day (最大3500ton/day、最小2800ton/day)であった。 観測者:大和田道子、風早康平(産総研GSJ) 天候:晴れ(ただし、噴煙による雲あり) SO2観測時間:12:30-16:00 観測時の状況 今回の観測は、噴火により放出された火山灰を含む噴煙 観測となった。DOASは火山灰まじりの噴煙でも、SO2 吸収の紫外光をとらえていたが、観測波長の光量が非常 にすくなくなっていたため、精度がかなり悪くなってい る。さらに、火山灰による散乱の影響も考えられるが詳 細はわかっていない。 トラバース経路 上図にトラバース経路(赤線)を示す。浅間山の 南~南東側に位置する道路(18号バイパス)の噴 煙下を往復。合計2回のトラバースを行った。 風速は、ビデオカメラにより計測した。 SO2放出量(ton/day)の観測結果 308.7nm310.8nm313.1nmの各波長を用い計測した SO2放出量の時間変化。1回目は308.7nmの結果を採用 した。2回目は光量により308.7nmが使えなかったた め、310.8nmの結果を採用した。 上の図はトラバース観測による各波長における SO2カラム量変化の例(トラバース1)

SO2放出量(ton/day)の観測結果 - 産総研地質調査総 …¹´9月17日 産業技術総合研究所 地質調査総合センター 2004年9月16日 DOASによる浅間山SO2観測

Embed Size (px)

Citation preview

Page 1: SO2放出量(ton/day)の観測結果 - 産総研地質調査総 …¹´9月17日 産業技術総合研究所 地質調査総合センター 2004年9月16日 DOASによる浅間山SO2観測

2004年9月17日産業技術総合研究所地質調査総合センター

2004年9月16日 DOASによる浅間山SO2観測浅間山にて、9月16日にDOASによるSO2放出量観測をトラバース法により行った。SO2放出量値は、2回測定の平均値で、3200 ton/day (最大3500ton/day、最小2800ton/day)であった。

観測者:大和田道子、風早康平(産総研GSJ)天候:晴れ(ただし、噴煙による雲あり)SO2観測時間:12:30-16:00

観測時の状況今回の観測は、噴火により放出された火山灰を含む噴煙観測となった。DOASは火山灰まじりの噴煙でも、SO2吸収の紫外光をとらえていたが、観測波長の光量が非常にすくなくなっていたため、精度がかなり悪くなっている。さらに、火山灰による散乱の影響も考えられるが詳細はわかっていない。

トラバース経路上図にトラバース経路(赤線)を示す。浅間山の南~南東側に位置する道路(18号バイパス)の噴煙下を往復。合計2回のトラバースを行った。風速は、ビデオカメラにより計測した。

SO2放出量(ton/day)の観測結果

308.7nm、310.8nm、313.1nmの各波長を用い計測したSO2放出量の時間変化。1回目は308.7nmの結果を採用した。2回目は光量により308.7nmが使えなかったため、310.8nmの結果を採用した。

上の図はトラバース観測による各波長におけるSO2カラム量変化の例(トラバース1)

Page 2: SO2放出量(ton/day)の観測結果 - 産総研地質調査総 …¹´9月17日 産業技術総合研究所 地質調査総合センター 2004年9月16日 DOASによる浅間山SO2観測

SO2放出量値(ton/day)Asama SO2 Flux          Date 2004/9/16     観測波長別放出量

Run Time   wind 308.7nm 310.8nm 4: 313.1nm  start end m/s ton/day ton/day ton/day

1 14:04:06 14:35:24 3.36 3502 3862 32602 15:17:19 15:50:19 3.36 2090 2841 2548

Average   3200   ton/day